このページでは前田久吉参議院議員の3期(1953/04/24〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は3期国会活動統計で確認できます。
○前田久吉君 ちよつと政務次官にお伺いしたいのですが、最近この闇金融で不渡がうんと出て来て非常に騒々しいのですが、開発銀行の本年度の貸付金をもつと大幅に殖やす計画はないのですか、開発銀行の本年度は八百六十四億、中小は百二十四億、これをうんと殖やすようなお考えはないのですか。
【次の発言】 併しこの計画の延び方で大体不渡手形、それだつて千億ぐらいあると思うのですが、中小企業に由々しい問題が起つておると思うのですが、もう少し殖やされる意思はありませんか。
【次の発言】 併し開発銀行のほうで相当資金を増すということも一つ又救済策になると思うのですが、どうなんです。
○前田久吉君 ちよつと金子さんに伺いたいのですが、さつきの一割以下の配当に対しては税金はとらないほうがいいだろうというお話、二五%と絡み合つてそれをもう少しちよつとお伺いしたい。
【次の発言】 その点はやはり何ですね。一割といえば現に利子でも一割なんですから、一割以下の配当は課税しない。株主から税をとるということならばしつくりしますね。会社の内容もしつかりするし、延いてはそれに一割くらいしか配当できない小会社も相当将来やつて行けるということになつて行くから、そのほうがしつくりしますね。
○前田久吉君 この五%の関税になりますと大体現在ポンド当り国産品では二十九円から三十円、こういう価額なんですが、五%の関税にしまして輸入をいたしましても、運賃、持ち込み料、保険料、それから庭まで入りまして、やはり余り大差はないのです。これはいずれ詳しい価額を出すといたしまするが……。それから新聞紙が下級紙の中に今まで入つておつた。下級紙というものは一〇%、こういうことですね。新聞紙は下級紙の中に入つておつたですね。一般下級紙の中に。今度の問題は一般下級紙の関税を引下げてもらうというのではなくして、新聞紙だけ別に建ててもらつて引下げてもらう。こういう問題なんです。さつきちよつとこれも説明を聞きま……
○前田久吉君 今、新聞界で大問題になつておりまする新聞用紙の関税引下問題について繊維局長のお考えを承わりたいと思います。衆議院でも議員提案になるようでありますし、参議院のほうとしましても議員提案をさせて頂くことになつております。先ずこの新聞紙の需給関係と、それからほかの見地から見ました新聞用紙その他の原木の問題、これをお伺いしたいと思うのですが、大体今回の九州なり和歌山におきまする水害等も余りに山の木の伐り方が荒くて、それが大きな禍いをなしておるということを通産当局も認識されていると思うのであります。それから新聞界に大きく問題になつておりますることは、現状の需給情勢では新聞の価格というものがよ……
○前田久吉君 内藤さんに御出席頂いておりますので、先にちよつと通産省の繊維局長にお伺いいたしたいのですが、この資料によりますと、十二月になりましても十二日分しかストックがないわけですが、間違いありませんか、輸入の数字を加えてですね。
【次の発言】 代替紙というのは仙花のことですか。
【次の発言】 この七月、八月が七千八百八十万ポンド、九月になつて八千百十万、十二月に八千三百四十万というふうになつておるのですが、これの増加は旧王子系で増加するのですか、その他の中小メーカーですか。
【次の発言】 この前の質疑によりまして、大体繊維局長は王子系の紙の価格を中心にしてやつておられたのですが、私どもはこ……
○前田久吉君 私は反対をいたします。 その理由の第一は、言論の自由はもう何人も認めておる点であります。それから文化国家としてどうしても進んで行かなくてはならん日本において、新聞紙の輸入税がかかつておるということは、これはもう英、米、仏、各国の文化の高い国には税はかかつておりません。それから戦争以前は日本におきましても無税であつたのであります。そういうわけで、大体新聞紙の全数量の一割や一割五分は、国際的にも交流をしなくては本当の文化国家として発達して行けないのであります。第一はそういう点で反対をいたします。 第二は、これが経済的に考えてみまして、日本の国内メーカーの営業に及ぼす点はどうかとい……
○前田久吉君 長官に伺いたいのですが、輸入米の値段が高いということは、輸入商が余り多くてべらぼうに競争するために非常に価格が高くなる。それから日本が米を足らないということを早く発表し過ぎて、足元を見られて非常に高くなるというようなことをほうぼうで言つているのですが、そういう事実はあるのですか。
【次の発言】 そういう点で価格を高くしているということはないのですね。
○前田久吉君 私は簡単に二点だけ一つお尋ねいたしたいと思います。 午前中の大蔵大臣の御説明によりまして、均衡予算、それに伴いまする世界物価の価格までの引下げ、これは物価の引下げということをたびたび伺つておるのでありまするが、物価の引下げよりも先に金利の引下げということはお考えにならんのでございましようか、仮にドイツとの比較もよく出るのですが、ドイツでは五分か六分の金利で大体賄つておる。日本ではどうしましても普通で年一割かかる。その上にまあ歩積み、だんだん減つて来たという大蔵大臣の御答弁でしたが、而も一部の銀行は減つたかも知れませんが、大半の銀行はだんだんひどくなつて来ております。こういう点か……
○前田久吉君 本年の年末は六千百億円、昨年は年末には幾らくらいですか。
【次の発言】 今年は二百億少いのですが、これでこの年末は大きな波乱なしで済む見込みですか。
○前田久吉君 いろいろ質問なり御返事を伺つておりますと、第十次の融資を総裁は逡巡しておられるように思うのですが、御存じの金融の引締めとか、或いは又均衡予算で、街は景気が非常に悪くなつております。従つて失業者も相当出て来ております。それで、十次造船というものは一つ総裁勇気を出してどんどん早く始めてもらいたい。この造船の仕事は、総裁は御存じだと思いますが、中小の会社が大体六割かかつておる。そういうのでありまするから、こういう時期は勇敢に一つ第十次造船というほうに、融資のほうにかかつてもらいたいということを私ども希望いたしておきます。
○前田久吉君 ちよつとお伺いしたいのですが、第十条の「大蔵大臣の認可を受けて、当分の間、その契約に関する業務を継続することができる。」、当分の間というのはどういう意味ですか。
【次の発言】 ちよつとこれは続きで伺いたいのですが、仮にこの為替銀行に変つた、仮に東京銀行が為替銀行をやるとして、その場合、固定した借入金とそれから手形の割引があるわけですね。割引というようなものはこれですぐにとめられてしまうことになりますか。そういうことをやつておるところの事業は全部駄目になつてしまうわけですね。
○前田久吉君 第十条の「大蔵大臣の認可を受けて、当分の間」という、この問題で、この前、銀行局長さんから答弁を聞いたのですが、この外国為替銀行は、主として狙つておられる点は東京銀行ということになるのでしようか、この点。
【次の発言】 外国為替銀行は、現在の大蔵省では、特別に法案を出さなくても、私は海外に支店を置く場合も別に不便もなし、それから外国に支店を置くと申しましても、そう今多くの支店が急に必要としないんじやないかということを考えて、この点に多くの疑問を持つておるのでありまするが、この「当分の間」ということは一年ぐらいだというような銀行局長の御答弁があつたが、現在こういう大きな問題も起つてお……
○前田久吉君 ちよつと伺いたいのですが、完成したら、接収しておる第一ホテルとか、皆あけるというのは、いつ頃になるのですか。
○前田久吉君 ちよつとお伺いいたします。蒋介石ですら日本の敗戦の直後、本国の中国においてすら麻雀とか或いはドツグ・レースとか、全部禁止しておるのですね、現在においても中国で麻雀をやつているというところはないと思うのですね、まして敗戦の日本が、麻雀は法律で禁止されておらないが、せめて税金ぐらい高くかかるやつを衆議院がそれを訂正するというのはちよつとおかしいのじやないかと思うのでして、どう衆議院はお考えになつておりますか。
【次の発言】 業者が税金で倒れるということは、私はちよつと納得が行かないのですが、大体私は麻雀は肺病製造所だと思つておるのです。私はそう言つておるのです、いろいろ麻雀のことで………
○前田久吉君 お伺いしたいのですが、第一の「戦争完遂のため全国民から供出せられた愛国の結晶ともいうべきものでありまして」、と書いておるのですが、戦争遂行の目的に供出したダイヤモンドであれば、戦争に使わなかつたということが、ここに、はつきりしておることと、それから戦争犠牲者の援護のために使用をする、こういうふうにここに謳つておるのですが、目的が戦争のために供出したのでありますから、当然これは返してやつたほうがいいのじやありませんか。それから戦争犠牲者というよりも、当時ダイヤを供出するだけの身分の人が今日もう非常に苦しい生活に追込まれておる人も相当多い。戦争犠牲者に対する件はこれは別に国会で考えて……
○前田久吉君 百九十二億の基礎は、何の税金の基礎になつているのですか。
【次の発言】 そうしますと、これからの見込は、百九十二億を、入場者が殖えるとか映画館が殖えるとかいう点で、税の収入は多いと考えられるわけなんですか。今までの景気と相当違つて来ると思うのですが、不景気になつても映画館とかその他の入場料が税の百九十二億は下廻らないというように大体お考えなんですか。
○前田久吉君 ちよつと一つ衆議院の修正になつた二割に持つて行かないと株価に影響いたしますか。一割五分というのは……。
○前田久吉君 この主務大臣は総理大臣とそれから大蔵大臣。北海道開発庁長官というものは、これは何も関与しないのでございますか。国務大臣の北海道開発庁長官は、さっきの説明によると、これには一切関与せない、こういうことなのですか。
○前田久吉君 青柳委員、天田委員の関連質問のようなことになるのですが、第一次総合開発計画、第二次と並行しての公庫というような御説明がありましたが、第一次計画ごろの金融情勢と非常に違って、現在は開発銀行、長興銀というものは非常に金が余ってきておる。特別に公庫をこさえなくても、情勢が非常に違った金融の情勢にあることを、そういう点をお考えになったでしょうか。
【次の発言】 先ほど答弁を伺って非常に疑問に思うのですが、市中銀行がまかないにくいようなものを公庫でまかなうという御答弁もありましたが、市中銀行がまかないにくいような事業に、先ほどから伺っておると、九分以上の金利を取って、それで貸し出しの金が将……
○前田久吉君 銀行局長にお伺いしたいのですが、この前の委員会のときに、大蔵大臣が、朝鮮銀行の十七億の残余の資本金で不動産担保の中小企業対象の銀行を作る申請があれば許可する考えだ、こういうような発言がありましたが、これは不動産銀行法という立法ができるわけなんですか。ほかの何か銀行法に基いて認可になるのかどうか。それから、中小企業を対象としてするならば、全国的に相当な支店も置かれてやられるのかどうか。規模の問題。そういうものをちょっとお伺いしたいのですが。
【次の発言】 不動産担保の金融というものは、現在の経済情勢においては、中小企業対象ということは私は成り立たぬと思っておるのです。大企業対象であ……
○前田久吉君 本法案に緑風会を代表しまして賛成をいたします。 しかし朝鮮銀行及び台湾銀行が法によって定められた納付金を国に納付した残存資金をもって、中小企業を対象とする不動産銀行を設立するという政府当局の方針は、既存の中小企業を対象とする幾多の銀行、公庫及び保証協会の業務と輻輳するのみでなく、競合することによって、金融界をいたずらに混乱きせるおそれなしとしないのであります。また不動産が諸法規で、十分な担保力を有し得ない現状と、中小企業者は不動産をあまりにも持っていないという事情を勘案してみても、この政府の方針はさらに一段の工夫を要するものと断ぜざるを得ないのであります。従って本法律案成立後に……
○前田久吉君 私は一点だけお伺いしたいのですが、国際金融公社関係の説明書の中に、わが国自身の生産的民間企業に対する公社からの融資をも期待することができる利益がある、こういうことがあるのですが、大蔵当局でほんとうにこういうことの利益をあるいは期待されておるのかどうか。私は、世界銀行の今日の金融のあり方から見て、さようなことは決して利益が起り得ないという見解を持っております。私は世界銀行に融資を依頼すべきでないというように渡米中もそう考えたのです。日本の民間企業が多額の経費を使って、ワシントンなり、ニューヨークに滞在しておって、そうしてその与えられる金融というものはなかなか容易なものでないという、……
○前田久吉君 私は緑風会を代表いたしまして、希望を付して賛成をいたします。 この世界銀行が、今日までわが国が百八十億の出資をいたしておるにかかわらず、わずか十九億円ぐらいの借り入れしかしておらない。こういう状態で、わが国に対して世界銀行というものは何らプラスになるようなことを考えることができない。今回の公社が、これに、世界銀行につながるものと見まして、この点、はなはだ不本意でありまするが、未開拓地、特に東南アジアを中心としてこの今度の公社の投資計画でありまするので、世界銀行のこういう状態を一つ克服して、わが国にこの公社を通じてプラスになるように大いに一つ努力をしていただきたいということを希望……
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