このページでは伊能芳雄参議院議員の4期(1956/07/08〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は4期国会活動統計で確認できます。
○伊能芳雄君 私は、ただいま上程されております最低賃金法案に関し、自由民主党を代表して岸総理並びに関係大臣に対し、若干の質問をいたしたいと存じます。 低賃金労働者の労働条件を改善し、労働能率を高め、中小企業者間に頻発する過当競争を防止して公正競争を確保し、労働力の質的改善をはかって生産性を向上し、輸出産業がしばしばこうむったソーシャル・ダンピングの汚名を返上して国際信用を高めるため、最低賃金制の持つ意義と必要性については、何人も異論のないところでありますが、わが国労働史上画期的な、そうして進歩的な本法案の提出に踏み切られた岸総理の勇断に対し、敬意を表するものでありますが、同時に、本法案の提出……
○政府委員(伊能芳雄君) 一月三十日をもちまして労働政務次官を拝命いしました。まことに不敏でございますが、誠心誠意努力いたしたいと存じますので、格別な御協力をお願い申し上げます。
【次の発言】 労災病院は、今まで御承知のように、労災協会が経営を委任しておった……。
【次の発言】 それは労災病院の経営とそれから総合職業補導所、これは現に委託してやっております。労災病院の方は労災協会、この形が非常に国がやる上において無責任な形になっていやしないかと、こんなように考えて、これらの総合した運営をする機関を作りたい、かように考えてただいま着々準備を進めておるのでございますが、近く法案として提出して御審議……
○説明員(伊能芳雄君) まことにごもっともな御意見だと思いますけれども、鉱山の問題は直接には通産省の管轄でございますが、労働省といたしましても、こうした災害については、決して今まで関心を持たないのではないのでありまして、いつもこうした大きな災害があるごとに災害のあと、共同で研究検討いたしまして、少くとも同じような事故は再び繰り返さないようにというような共同研究の結果を事後において実施するというような方法でやってきておるのであります。ただいまのような御意見もございますので、さらに一そう、鉱山関係だからというので私の方が無関心だということはなく、一そう新工夫をこらし、新機軸を出して、さらに災害の防……
○政府委員(伊能芳雄君) 労働省といたしましては、労働行政の立場から好ましくないとは存じますけれども、使用者の方の立場もありますので、使用者としてそういう場合にやむを得ない。でそういうことをやる場合には、それぞれの手続を経てやられることについて、好ましくはないけれども、やむを得ない、こう言わざるを得ない立場にあるわけでございます。
【次の発言】 通常の労使関係におきましては、もちろんそういう前に必ず労働行政の関係の方でかねて知る場合には、その場合において適切なる指導をし、あるいは首切りを防止するというような話し合いもしてみることもありましたが、何分にも地方公共団体の場合でありますので、そういう……
○政府委員(伊能芳雄君) ただいま議題になりました労働福祉事業団体法案について、その提案理由を御説明申し上げます。 御承知のごとく、政府におきましては、労働者災害補償保険事業及び失業保険事業の一環といたしまして、昭和二十四年以来労災病院、傷痍者訓練所その他の労働者災害補償保険施設を、また、昭和二十八年以来総合職業補導所、簡易宿泊所その他の失業保険施設の設置及び運営を行なって参ったのでありますが、これらの保険施設は、逐年増加の一途をたどり、現在その数は、未完成のものも含めて、労災病院二十四カ所、傷痍者訓練所二カ所、総合職業補導所二十三カ所、簡易宿泊所十二カ所の多きを数えるに至っておるのでありま……
○政府委員(伊能芳雄君) 片岡委員の御質問まことにごもっともに思います。労災病院の方は、この提案説明にもありましたように、労災病院を二十四カ所も経営しておるのでありますが、この経営を特別会計である政府が直接運営すべきでありますが、今まで実際はそういうことには非常に不なれな点もありますので、その運営を労災協会という民間団体――財団法人に委任しておった。この財団法人はわずか二十万円の資本金でやっておるという団体でありまして、一番初め二つくらいの労災病院を当時の進駐軍からの勧奨もあって始めた。それを運営するためにこれが適当であろうというのでやったのでありますから、その後二つの病院が二十四にもなってい……
○伊能芳雄君 地方債計画は、今の話だと、ワクが三十二年度より上回るのではないですか。そうすると、今までの考え方が、公営企業の方はふやしていくが、一般会計の分はだんだん漸減させようという方針を考えておったのでしょう。どうですか、今までの考え方と、この一、二年の考え方と、矛盾してきやしませんか、この全体の考え方が。
○伊能芳雄君 関連して。地方団体の預託金の扱いについて数年前われわれは、多数は反対だったのですが、政令ですか省令ですかで金庫以外のものに預託してもよろしいというような道を開いた。これはしかし行政内容のことなんで、委員会は多数は反対の気持だったのです。そういう省令の改正をやって、極端に言えばどこへでも預託できるような形をとった、私どもはこれは危険だというようにその当時警告したのです。警告したのだけれども非常に金融機関の運動に動かされたか何かして、自治庁の方でそれをやってしまった。多分省令でしょう。それをわれわれはいかぬということをずいぶん強く言ったのにやってしまった。今日考えるとやはりこれに胚胎……
○政府委員(伊能芳雄君) まことにごもっともな御要望でありまして、今後十分注意いたしまして、こちらで適当だと思われる資料はお出しすることにいたしますが、なお、委員側で御要求がありましたら、御遠慮なく御要求を願いたいと思います。
【次の発言】 失業対策審議会の答申につきましては、あとで申し上げることにいたしますが、この結果、答申に基きまして、政府が逐次実現して参りましたものも、その中には相当あるのでございます。ただ、諸種の事情、ことに財政上の事情から、実現できないでおるものもございます。こういうものも、ずいぶん当局としては気にはかけておりながら、実現できないというような事情にあるのでありまして、……
○政府委員(伊能芳雄君) この前行政機構の相当大きな改革をやりましたときに、局も非常に多いし調整すべき事務が多いという省だけ置いたのでありますが、当時労働省は局は四つしかないし、各局の間の調整も大したことはないというので、官房長を置くことの省から除かれたものと考えておりますが、その後御承知のように、労働行政も非常に複雑広範になって参りまして、調整の事務も多くなってきたといちところから、今回この法案を提案したのであります。今回今まで除かれておって提案いたしておりますのは、御承知のように、厚生省と労働省二省において官房長を置くことにして提案しておる次第でございます。
○政府委員(伊能芳雄君) 失業対策事業の日雇いの問題だと思いますが、今回二百八十二円から三百二円に、二十円上げて、幾分でもこの神武以来の景気に浴せしめたいという気持でやったわけでございます。これは昨年九月の賃金調査に基きまして、これがちょうど当時三百三十六円という数字が出ておりますので、従前の例にならい二十円、七・一%上げたというわけであります。また夏季あるいは年末の手当ということがありましたが、失対事業は申すまでもなく、日々雇われるという法の建前でありますから、これに手当を出すということは、法の性質上から許されないものでありますが、ただ実態に即して、ここ二、三年来、夏季あるいは年末に賃金の増……
○政府委員(伊能芳雄君) その問題につきましては、(「労働大臣どうした」と呼ぶ者あり)政府としては、当時の問題を考慮するというようなはっきりしたことは言っておらなかったというふうに聞いております。
○伊能芳雄君 地すべり対策の問題がだいぶ問題になりましたが、この負担区分の問題、いろいろ場合が違うと思いますが、建設者、農林省からおのおの負担区分が――国がどういう割合を持ち、県がどういう割合を持ち、市町村がどういう割合を持つというような、負担区分の関係をお示しいただきたい。事業費の負担区分、何割を国が補助していって、県がどれだけ持つかということです。
【次の発言】 地すべりの所でございます。
【次の発言】 これはもう一律に建設省の方では三分の二国が負担して、そうしてそのあとの三分の一はどこが負担するのですか。
【次の発言】 三分の二というのは、大体普通の災害復旧よりは率が悪いということになり……
○伊能芳雄君 市町村立全日制高等学校教職員の在職期間通算に関する件、これは政府側では意見はないですか。
【次の発言】 これは、財政確立ということが主になっているのか。あるいは交付税を三〇にするとか、二八にするとかいうことが主になるかによって違うと思うんですね。地方財政を確立しろというんなら、これはまあいいんだけれども、例示的に三〇%にしろということが出ているのか、どうしても三〇%、二八%にしろというんだったら困るんだけれども。
○伊能芳雄君 第二班は、森理事、松浦委員及び私の三名でありまして、十一月二十六日から一週間の日程をもって、高知県及び徳島県の二県につきまして、一般経済産業の現況並びに地方財政の状況等を調査して参りました。 高知、徳島両県とも、いずれもまず県当局から資料に基いて詳細な説明を聴取した後、商工、金融、農林、水産、各業界の代表者たちと懇談会を開きまして、民間の忌憚のない意見や要望等を十分に聴取いたし、なおまた、地盤沈下、護岸工事、漁港整備、工業地帯造成等の現場をも実地に視察いたしました。 詳細は別に報告書にまとめてございますので、以下きわめて簡単に、概括的な要点だけを申し上げるにとどめたいと存じま……
○伊能芳雄君 自由民主党を代表いたしまして、ただいま議題となっております昭和三十二年度予算補正三件につき、政府原案に賛成の意見を申し述べたいと存じます。 今回の補正は、一般会計、特別会計並びに政府関係機関の三件にあたったものでありまして、いずれも本臨時国会において緊急に措置することを要するものと認められる事項であります。 まず第一に、一般会計予算補正(第一号)は、国際復興開発銀行からの借款受け入れに関する交渉の進展に伴いまして、この借款受け入れに必要な予算措置として政府の行う債務保証の限度額等を定める条項を予算総則に加えようとするものであります。この借款によって受け入れられる資金は、日本開……
○伊能芳雄君 この据え置いて年賦で償還する場合の利率が、これを見ると、最低四分五厘、最高六分五厘という差があるのですが、どういう関係で差があるのですか。林野庁でないとわからぬですか。
○伊能芳雄君 私は自由民主党を代表して、ただいま上程されております昭和三十二年度予算補正第二号及び特第四号に対し賛成の意を表するものであります。 前者は本年度予算成立後に生じた理由により当面緊要となっておりました経費を支出しようとするものでありまして、これが財源として本年度増収を予定される法人税その他に求めようとするものであります。後者は、前者の法人税増収計上に関連して、地方交付税交付金増加額を一般会計から交付税及び譲与税配付金特別会計に繰り入れの措置をするものであります。いずれも適当な措置と認め、賛成いたします。(拍手)
○伊能芳雄君 私は自由民主党を代表して、ただいま議題となっております、昭和三十三年度一般会計予算案外二案に対し、賛成の意見を述べるものであります。 戦後、わが国経済成長のテンポの早いこと、そうしてその率の高いことは世界驚異の的であったのでありますが、特に最近二、三年の経済成長率並びに生産規模拡大の度合いは、まさに世界の人々をして驚嘆せしむるものがあったのであります。しかしながら、このことはやがて投資並びに消費の増大を招来し、かつ、経済の過度の膨張の反動も手伝って、昨年初頭以来、輸入の急激な増加を招いて、外貨事情の著しい悪化を来たしましたので、政府並びに日銀は、昨年五月公定歩合を引き上げ、続い……
○伊能芳雄君 今総理を探している段階ですが、探しに行っておりますから、従来でもこういう例はしばしばあったことであります。質問者の了解を得て、その済むまでに出てくるという例は今まであったので、従来の慣例によったものだと思います。早く来るように催促することにしてお進め願いたいと思います。(「どこにいる」と呼ぶ者あり)呼んでいます。「官房長官どこへ行ったのだ。総理も官房長官もいないのか」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 先ほど来、いろいろ社会党の諸君からも御意見がありますが、豊田委員の質問は、総理がいなくても続行するというようなことで始めたのでありますから、この豊田委員の質問だけは、このまま続行されるよ……
○政府委員(伊能芳雄君) 今回提案されました、昭和三十二年度一般会計及び特別会計の予算中、労働省所管分につきましてその概要を御説明いたします。 まず第一に、一般会計におきましては、歳入において総額四億五百二十三万円でありまして、前年度の四億一千七百六万三千円に比較いたしますと、一千百八十三万三千円の減少となっております。この歳入のおもなるものは、国家公務員等退職手当暫定措置法に基き、退職した政府職員、日本国有鉄道、日本電信電話公社及び日本専売公社等の職員に対し、失業中の退職手当を支給するために必要な財源を、特別会計等から一般会計へ繰り入れまたは納付するための負担金であります。 一方、歳出に……
○伊能芳雄君 同じく生糸の問題で少し伺いたいのですが、今度政府買い上げの生糸の資金が二十億予算に組んであります。今多分六十億の資金で政府が買っておるわけですが、一万数千俵持っておるわけです。そこにまた、二十億足してさらに政府で買おう、こういう気がまえでおるわけですが、このことは、国内農民、生産者、養蚕農家に対しては、これでおさまるのでありますが、生糸の輸出という観点から見て、どんなふうなお考えでしょうか、御意見を伺いたいと思います。
【次の発言】 地方団体の非常に財政上不均衡であるということにつきましては全くお話の通りでありますが、従ってそれに対して調整財源でできるだけならしてしまうというお考……
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