このページでは宮本顕治参議院議員の11期(1977/07/10〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は11期国会活動統計で確認できます。
○宮本顕治君 私は、日本共産党を代表して、総理及び関係大臣に質問いたします。 昨年十二月の党首会談の際、私は、わが国経済が置かれておる深刻な事態に対処するために、わが党の見解を率直に述べました。国民の生活防衛、購買力向上と生活密着型の公共投資を二本の柱として、財政の不健全な膨張を避けつつ、五十三年度予算そのものを、わが国経済再建のゆがみを転換させる第一歩にするということでありました。 私は、総理並びに関係大臣の演説を注意深く聞きました。しかし、残念ながら、事態の根本的打開を図るものとなっていないことを全体として指摘せざるを得ないのであります。 総理は、施政方針演説の冒頭で、国際協調論と歴……
○宮本顕治君 私は、日本共産党を代表して、総理並びに関係大臣に質問をいたします。 まず、総理の時代認識と政治姿勢について伺います。 総理は、施政方針演説の中で、わが国の「経済的豊かさ」なるものをたたえながら、「物質文明自体は限界に来た」としておられます。しかし、果たしてそうでしょうか。確かに、戦後、わが国の国民総生産は急激な成長を遂げ、わが国の大企業の経済力の国際的な順位は非常に高まりました。しかし、こうした経済力が労働者、農民、その他多くの勤労者の人間らしい豊かな物質的保障として活用されていないところに、今日の時代の根本的特徴があるのであります。低賃金、低福祉、失業や就職難、住宅難、中小……
○宮本顕治君 私は、日本共産党を代表して、政府の施政方針演説について質問いたします。 いま、内外情勢の激動の中で、多くの国民は平和と生活の向上を願って日本の進路を見詰めております。 まず、国際問題でありますが、総理は「受動的な対応から主体的なそれへ」ということを随所で強調されております。 そこで、八〇年代を展望する前に七〇年代を見ますると、サミットに参加した諸国――独占資本主義諸国に共通する構造的危機の深まり、石油危機、スタグフレーション、こういう進行がありました。また、イラン、ニカラグア、韓国その他、アメリカがてこ入れしてきた独裁政権の崩壊や動揺がありました。さらに、非同盟中立の勢力が……
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