このページでは和田教美参議院議員の14期(1986/07/06〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は14期国会活動統計で確認できます。
○和田教美君 私は、ただいまの財政演説に対して、公明党・国民会議を代表して質問いたします。 昨年九月の五カ国蔵相会議、いわゆるG5の合意以来、既に一年以上たちますけれども、日本経済は今深刻な円高不況のあらしに見舞われております。鉱工業生産は四月以来、六月を除けば連続四カ月前年水準を割り込み、企業は大幅に収益を低下させて、倒産や事業所の閉鎖が多発しております。円高を直接の引き金とする倒産はG5以後の一年間で四百二十九件を記録して、五十二年からの前回円高倒産の二倍半に達する深刻さであります。完全失業率も最悪を記録して、二百万人失業時代が間近いという声さえ聞かれます。このため、八月の経企庁の景気後……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、ただいま議題となりましたいわゆる昭和六十二年度の財源確保に関する法律案について、並びにそれに関連して政府の財政経済政策の問題点について、中曽根総理並びに関係大臣に質問いたします。 まず指摘しなければならないのは、中曽根内閣の財政再建路線の完全な破綻であります。そして、一昨年秋以来の急激な円高による国内不況、倒産、失業者の増大、その一方で六十一年度の我が国貿易収支の黒字がついに一千億ドルを突破して、日米貿易戦争と言われるまでになった深刻な経済摩擦等々、総じて中曽根政治の経済無策が際立っていることであります。 言うまでもなく、総理は、就任……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表して、今回の政府演説に対して質問し、中曽根総理及び関係大臣の答弁を求めるものであります。 中曽根総理の自民党総裁としての任期は十月で切れますから、この国会は中曽根政権にとって最後の臨時国会になるはすであります。ところが、総理は所信表明演説では、さきのベネチア・サミットで政府の緊急経済対策が高い評価を受けたと言い、また、戦後政治の総決算路線の成果を並べ立てるなど、一方的な自画自賛に終始しております。さらに、税制改革問題では、与野党の税制改革協議会を無視して、ベネチア・サミットで少額貯蓄非課税制度、いわゆるマル優の廃止を公約するなど勇み足が目立ちます。 ……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表して、ただいま議題となりました昭和六十三年度の財源確保に関する法律案及びそれに関連する問題について、総理並びに大蔵大臣に質問いたします。 最初に、竹下総理の真意をただしておきたいのは、去る十八日の内閣記者会との懇談の席における総理発言についてであります。 その際、総理は、六十三年度減税についてあくまで税制の抜本改革の一環として実施する考え方を述べて、減税法案だけを切り離して今国会に提出することに否定的な意向を示されました。しかし、これは三月八日の与野党国会対策委員長会談での、六十三年度減税のための法案は今会期中に処理するよう最大限努力するという与野……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表し、ただいま議題となった租税特別措置法の一部改正案と、さらに、当面緊急の政治問題となっている消費税の四月実施強行について、竹下総理並びに関係大臣に質問いたします。 あと五日後に迫った消費税の四月一日実施を前に、日本列島は今消費税狂騒曲とも言うべき混乱に陥っています。最近のマスコミの世論調査によると、竹下内閣の支持率は急速度で下降し、朝日新聞一五%、日経一三%など戦後歴代内閣に比べても最低水準の支持率となっております。リクルート事件の進展による国民の怒りがこの支持率急落の一因であることは言うまでもありません。 しかし、欠陥消費税の強行実施に対する消費……
○和田教美君 六十年度決算剰余金の特例法案については時間がございましたら後で二、三お尋ねすることにいたしまして、私は今次税制改革の問題についてお尋ねをしたいと思います。 自民党の税制調査会が今連日にわたって税制改革案の詰めをやっているわけで、政府・自民党が考えておる税制改革案の骨格というようなものがだんだん浮かび上がってきたように私は思います。連日新聞報道が行われているわけですけれども、既に大蔵、自治省は自民党の税制調査会に対して四兆八千億円の規模の減税試案を提出した、そして説明をした。その内訳は、住民税を含む所得税が二兆七千億円、法人税一兆八千億円、相続税三千億円だというふうなことが各紙一……
○和田教美君 私は、まず去る二十一、二十二日のパリにおけるG5、G7の為替安定に関する合意について大蔵大臣にお聞きいたします。 一昨年九月のG5プラザ合意以来のドル安誘導という為替の流れに今回の合意は終止符を打つものだ、というふうな点で高く評価するというふうな見方がございますけれども、もしそうだとすれば、大蔵大臣非常に御苦労さんだったと思うんですけれども、しかし確かめておきたいことは、各国とも本当にその点で認識が一致しているのかどうか、やや楽観に過ぎるんではないかという感じもいたします。 一番問題なのはアメリカであって、ドル安という切り札を一時しまい込んだだけで、日本や西独のこれからの出方……
○和田教美君 私は、ただいまの宮澤大蔵大臣の所信表明に関連をいたしまして、当面の円ドル為替相場の問題につきましてまずお尋ねいたしたいと思います。 ここ一週間ばかりの円ドル相場は、今月の初めに二百九十億ドルの米国債の入札、これについて日本の機関投資家を中心とする日本勢が相当大量に落札をした、特に三十年国債については日本勢が四十数%落札したというふうなことがあって、まあ円ドル相場は小康状態を保って、百三十九円から百四十円がらみのところで推移しているわけですけれども、先ほどの所信表明にもございましたように、さきの日米首脳会談でドル安防止について緊密に日米が協力をしていくということで合意をしたという……
○和田教美君 私もIDA及びMIGA関係の質問から始めます。 まず最初に、志苫委員からもお話のあった累積債務の問題ですけれども、今の答弁にもありましたように、一九八六年度には累積債務は一兆ドルを超えるということでございまして、恐らく六月のベネチアサミットでも非常に大きな課題の一つになるんだろうと思うんですが、そこでごく簡単で結構でございますけれども、今の世界の累積債務の現状ですね、先進国にもあるわけですが、それと開発途上国に分けていただいて、総額もどのくらいかということをひとつお聞かせ願いたいのと、それから日本の対外累積債権ですね、日本は世界一の金持ち国だなんて言われているんですが、これも先……
○和田教美君 私も郵便貯金特別会計法の一部改正案について御質問申し上げます。 今の大蔵大臣の提案理由の説明にもありましたとおり、郵便貯金の事業について、金融自由化に適切に対応した健全な経営の確保を図る必要があるということを言っておられましたけれども、そのために今度の改正が一歩前進だということは私も認める次第でございますが、二、三いろいろ問題点があるとも思いますので、その点をまず確かめておきたいと思います。 まず、郵政省は今度の改革についていわゆる自主運用ということを盛んに言っておられます。ところが、大蔵省から配られた説明の資料など見ますと、自主運用という言葉はどこにもございません。「資金運……
○和田教美君 私は、議題となっております二法案の質問に先立ちまして、当面の景気動向、それから今後の財政運営というふうな問題についてまず御質問したいと思います。 まず、当面の景気の情勢でございますけれども、経済企画庁の八月の月例経済報告が、景気は足取りは緩やかだけれども回復局面にある、景気が回復期に入ったとの宣言を出しました。宮澤大蔵大臣もこの見方を肯定して政府経済見通しの三・五%の実質経済成長率は間違いなく達成できると、こういうふうにおっしゃっておられます。私も最近の諸指標を見ますと、数字の上では確かに景気は最悪の不況の状態を脱して底を入れたという感じはいたします。しかし、この景気回復が果た……
○和田教美君 まず、政府税調の小倉会長にお尋ねをいたします。 先ほどの御発言の中に、今度の改正案は緊急の問題を取り上げたんだけれども税調としての抜本的見直しの考え方は昨年十月の基本答申に出ておるということをおっしゃいまして、また、間接税についても見直しを進める必要があるということをおっしゃいました。実はこの委員会でも、抜本改正の一環であるということを政府は盛んにおっしゃるんだけれども、それじゃ具体的に抜本改正の基本構想というのはどういうことだと言うとさっぱり言わないわけでございますが、今の小倉会長のお話だとやはり売上税に類するような、何と。いいますか、課税ベースの広い大型間接税をベースとした……
○和田教美君 日銀の青木理事に来ていただいておりますので、まず、当面の国際通貨、金融問題について二、三お尋ねをいたします。 アメリカは、去る四日、三年五カ月ぶりに公定歩合を〇・五%引き上げました。これはアメリカのインフレ防止とドル防衛策だというふうに言われておりますけれども、この米国の公定歩合引き上げをきっかけとして先進国の通貨、金融政策の協調のあり方とあるいはまた当面の日本経済の運営、財政の運営というふうなものに多少の変化があるのかどうか。特に問題は、〇・五%引き上げでドル安の基調に歯どめがかかるのかどうか、そういった点についてどういう判断をされておるのか、その点について大蔵大臣と日銀当局……
○和田教美君 きのう調印されましたSDI研究参加に関する日米政府間協定についてお尋ねします。 公表された協定第三項では、研究作業実施のため提供された秘密の情報及び研究の過程で創出された秘密情報は、それぞれの国内法及び日米の協定の枠内で秘密保護のための措置をとるというふうになっております。そこで、日本の場合には、この国内法とは、先ほどの答弁で、日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法や国家公務員法などを指すと言われました。ところが、この日米秘密保護法の対象となっておる防衛秘密は、同法第一条でアメリカから供与された情報であります。したがって、SDI研究の過程で新たに創出された秘密情報はこれによって……
○和田教美君 抵当証券の取引につきましては、これまで抵当証券の発行に関する法律すなわち抵当証券法、これは存在するわけですけれども、この証券の販売を行う業者に対する法律上の規制がなくて、貸金業の登録さえあればだれでも抵当証券の取引を行うことができる、こういうことになっておりました。そういうルーズな仕組みが去年の秋以降一般投資家に販売するモーゲージ証書のカラ売り、二重売りを行う悪質業者を出現させて、そして一般大衆に大きな被害を及ぼした原因の一つだと言えると思います。 そこで、今議題になっておりますこの抵当証券業の規制等に関する法律案は、このような状況を受けて抵当証券の購入者保護の立場から抵当証券……
○和田教美君 まず最初に、土地とは何か、土地はだれのものかという基本的な問題について宮澤副総理と奥野担当大臣とお聞きしたい。 我々は、土地については財産権、私的所有権というものはもちろん認めるべきですけれども、しかし同時に、土地は国民共有の財産であるという観点から土地の所有利益より土地の利用利益を優先するという原則に立って的確に私権を制限すべきだというふうに考えておるわけです。 実は、宮澤副総理は当時、昭和五十三年ですから約十年ぐらい前に政策集団である平河会というのを主宰されておったんですが、そのときの新聞の切り抜きがここにあるんですけれども、そこで中期経済運営という問題について提言をされ……
○和田教美君 私はきょうは税制改革問題を中心にお聞きしたいと思います。 政府は税制の抜本的改革の問題について、最近、所得、消費、資産の間で均衡のとれた税体系の構築ということを盛んにおっしゃる。そして、直間比率の是正というふうなことを余りおっしゃらなくなったわけでございますが、そこで、この所得、資産、消費のバランスというのは一体どういうことかということからまずお聞きしたい。 所得と消費はフローでありまして、資産はストックである、これを一体どういう基準でバランスをとるのか、なかなか難しいと思うので、私が理解するのは、所得課税、消費課税、資産課税のバランスと、こういう意味だと思いますが、その点ま……
○和田教美君 まず、小倉税制調査会会長にお尋ねをいたします。 先ほども話が出ておりましたように、新聞の報道によりますと、きょうの税調の総会でいわゆるたたき台(素案)というのをお決めになるということでございますが、それはそのとおりかということと、その報道によりますと、直接税部会、間接税部会の報告でそれができて、例えば間接税部会については今話題になっておりますいわゆる新型間接税について累積型と累積排除型を入れるというふうなことも報道されておりますが、ただ、例えば新型間接税についても税率をどうするかという問題はまだ決めていないということなんですね。それから、直接税の問題でも、所得税につい て六段階……
○和田教美君 私はきょうは財政再建関連の質問をしようと思うんですけれども、その前に一つだけ、政府税調のたたき台、素案についての質問で大蔵大臣に伺います。 この素案については、どうもマスコミの批評は、全体像がわからない、目玉に欠けておるというふうな批判がかなり多いようですが、それはどういうことかというと、結局、減税額が全体としてどれくらいになるのか、あるいはまた新型間接税の導入による増税ですね、これがどのくらいになるのか、差し引きどういうバランスになるのだということがさっぱりつかめないということだと思うんです。ですから、地方のこれから公聴会をやっても、そういう問題について、出てくる人も戸惑いを……
○和田教美君 議題となっております二つの法案に先立ちまして二、三大蔵大臣にお尋ね申し上げます。 一つは、円高ドル安の問題でございます。このところじりじりとまた円高ドル安が続いておるわけでございまして、ニューヨークの連銀も介入しているという報道がございますし、日銀は連日それなりの介入をやっているわけですが、マスコミなどの見方によると、とにかく当面は日米欧の協調介入がうまくいくかどうかにかかっているんだというふうな報道もございます。そういう点で、大蔵大臣は去る十二日の予算委員会での総括質問で、この政策協調といいますか、これについては自信を持っているんだというふうなことをおっしゃっておりましたけれ……
○和田教美君 まず、私は財確法関連の質問から始めます。 財政改革の当面の目標として、政府は六十五年度特例公債依存体質からの脱却ということを掲げておりますけれども、これは私が前に本会議だとかあるいは予算委員会の総括質問などで強調しましたとおり、後年度へのいろいろな負担をツケ回しあるいはまた繰り延べというふうな形でしわ寄せをしているということに基づく財政再建目標であって、いわば見せかけの財政再建ではないかということを指摘をしたわけですけれども、その問題はきょうは繰り返しませんけれども、国債の発行という問題に限っても、単に一般会計の赤字国債の新規発行をゼロにするということにすぎないわけですね。午前……
○和田教美君 参考人の方々大変御苦労さまでございます。ありがとうございました。 まず、三人の参考人の方々にそれぞれお考えを聞きたいんですけれども、お三人とも、当面政府が財政再建目標としております六十五年度赤字国債ゼロというこの目標の達成は非常に可能だという点においてはまず一致されておる。松田参考人は、場合によって六十四年度の決算でそういう状況に近いものが出るかもしれないというふうな、いわば楽観的な見方をされたわけでございますが、それには、今税の自然増収が六十二年度も補正後の状況から見ても二兆数千億の自然増収があるというふうな状況とか、それからNTTの株の売却益が引き続き国債の償還及び公共事業……
○和田教美君 参考人の方々、御苦労さまでございます。 まず、竹内参考人に御質問申し上げたいんですけれども、先物取引は、先ほどからも話が出ておりますように、金利あるいは株価変動、さらに為替相場というふうなものの変動に対するリスクヘッジの手段であって投資家のニーズが非常に強くなっているというふうなこと、さらに金融資本取引の国際化というふうな状況から見ましてもこれはやはり必要だというふうに思いますし、我々もそう考えるわけでございます。 ただ、先物取引は、現物取引と比較しますと、少ない証拠金で多額の取引ができるために多額の利益が得られることもある反面、多額の損失をこうむる危険性もあわせて持つ取引で……
○和田教美君 両改正案については、先ほど鈴木委員から総括的にもうあらゆる問題点についての疑問を提示されましたので、私もそれ以上の問題についての論議をする能力もないと思うので、結局その問題をまさぐることになると思うんですが、なるべく重複を避けて、そして要点を整理して質問したいと思います。 さて、二つの法案で、証券先物取引は従来どおり証券取引所で、それから新たにできる金融先物取引はこの新しい金融先物取引所で行うという原則。そして、部分的には証券業界と銀行界が相互乗り入れをすると、こういうふうな原則はこれは大蔵省裁定でことしの一月に決まったということは言われておるわけです。この二本立ての問題につい……
○和田教美君 新長官の御就任のあいさつの中で、「地価は、最近に至って、東京都において下落に転じる等鎮静化の傾向を強めております」と述べておられます。確かに、国土庁が発表いたしましたことし一月から三カ月間の一都三県における監視区域での地価動向調査の結果では、住宅地について都全体でマイナス一・八%と前期に引き続いて下落をいたしております。 しかし、一・八%とか数%というふうな数字は、実際に地価が下落したというふうなことに当たるのかどうか。とにかく五十九年の水準に比べますと三倍も上がった東京の地価が何%か下がったといっても、それは実質的には横ばいにすぎないのであって、内海新長官も認められるようにま……
○和田教美君 まず減税、それから税制改革の問題についてお尋ねをいたします。
六十三年度予算案の衆議院通過に先立ちまして、与野党国会対策委員長会談で、社公民の野党三派が要求してきた六十三年度の大型減税、つまり所得税、法人税、相続税等の減税を実施することに合意いたしました。この合意に基づいて、今後与野党の政策担当者の会議で減税の具体案がまとまった場合には、政府はこれを必ず実施すると確約してほしいわけでございますが、総理大臣のお答えをいただきたいと思います。
【次の発言】 六十三年度減税の合意文書には、財源については不公平税制の是正などは挙げておりますけれども、大型間接税の導入といった表現は一言も……
○和田教美君 今のこの日米科学技術協力協定交渉が難航しておるという問題、それから知的所有権をめぐっての日米の食い違いというふうな問題、これはいわゆる日米摩擦という問題が対象範囲がますます広がってきたということの証明ではないかというふうに思うんですが、私は当面の経済摩擦、それから貿易摩擦というふうな問題に限ってひとつ質問をいたします。 まずアメリカの包括貿易法案の問題でございますけれども、通産大臣にお答えを願いたい。今ようやく上下両院の調整の山場に差しかかったというような報道がございますが、一番保護貿易主義の色の強いゲッパート条項はどうやら削除されるようですけれども、そのかわりに上院案のスーパ……
○和田教美君 外務省の遠藤審議官が、去る十六日の当予算委員会で、公明党・国民会議の伏見委員の日米科学技術協力協定の改定交渉についての質問、つまり何がもめているか、アウトラインを示せという質問に対しまして、ここに速記録がございますけれども、「私、この国会の場で、公式の場で交渉の具体的な内容につきまして申し上げるのは、やはり交渉相手もあることでございますし、妥結まで差し控えさしていただきたい、」と答えております。 そこで外務省にお尋ねいたしますけれども、なぜ国会の場だから交渉のアウトラインを説明することができないのか、その理由を明確に御説明を願いたいと思います。
○和田教美君 まず、六十三年度減税問題についての与野党合意について、大蔵大臣にお尋ねをいたします。 野党の三会派が要求いたしました六十三年度の大型減税については、先月の三十日の与野党国対委員長会談で野党の要求する減税を実施するなど、四項目の確認事項を合意いたしました。この合意によって、政府・与党は誠意を持って野党要求の所得税、法人税あるいは相続税の減税、内職所得者への減税などを盛り込んだ関連法案を今国会に出すものと我々は期待をいたしております。また、その財源として新型間接税は導入せず、これを切り離すというふうに我々了解いたしております。 ところが新聞報道、これは毎日新聞ですけれども、大蔵省……
○和田教美君 まず、宮澤大蔵大臣にお尋ねいたします。 大蔵大臣は、きのうの当委員会でリクルートコスモスの未公開株一万株が服部前秘書官に譲渡されていた問題について、これまでの国会答弁を全面的に訂正する釈明をなされました。それを要約いたしますと、これまでの服部前秘書官が報告していたものは作り話であって、実際には河合氏は売買に関与していない、服部氏自身が売買をして約二千万円の利益を得たということです。このように大蔵大臣の答弁は二転、三転、四転としたわけでございますけれども、それにもかかわらずただ一つ変わっていないのは、宮澤さん自身はこの株取引には全く関与していないということを一貫して言っておられる……
○和田教美君 まず、江副さんとの関係からお聞きします。 先ほどのお話で、江副さんとの関係については、証人は大事な友人というふうなお話をされました。また江副さんは、去る十月の十二日の衆議院の税制特別委員会の病床質問というのがございましたが、その中でリクルートとそれからあなたとの関係について、長谷川氏は教育担当、研修担当として会社ぐるみのおつき合いをさせていただいてきたが、辞職のとき長谷川氏の才能等に魅力を感じていたので、新事業のリクルート国際バンの社長にお願いしたというふうに答えておられました。 今のお話ですと、四十年に初めてお知り合いになったと、江副さんとはですね、ということですから、もう……
○和田教美君 政府はこのほど、リクルートコスモス疑惑に関連して、公務員の綱紀粛正策五項目というのを閣議で決定しました。しかし、マスコミの論評や多くの国民の受けとめ方は、この程度の閣議決定でどれだけの実効が上がるのかと極めて冷ややかな受けとめ方をいたしております。 そこで、まず総理にお聞きしたいんですけれども、この綱紀粛正策は管理監督の地位にある高級公務員などを主たる対象にしているようですけれども、この高級公務員には閣僚や政務次官など特別職公務員が含まれるのかどうか、それは含まれないのか。別の、つまり政治改革という枠の中で解決しようという考え方なのか、それが第一点。 それからもう一つ、官房長……
○和田教美君 まず、大蔵省の証券局長にお聞きいたします。
証券局長はきのうの答弁で、リクルート社が五十九年十二月に合計七十六人に対して譲渡したリクルートコスモス株、この問題について、手続上証券取引法第四条に違反するかどうかの問題を調べているけれども、まだ結論が出ていないという答弁でございました。今日の段階でもなお調査継続中ということかどうか、あるいは四条違反の疑いが極めて濃厚という判断にはなっておるのかどうか、その点をお答え願いたい。
【次の発言】 「売出し」の項目に該当する疑いが強いということは認められるわけですね。
【次の発言】 次に、大蔵大臣にお聞きしたいんですけれども、この証取法四条……
○和田教美君 総理、訪中御苦労さまでございました。本来なれば訪中のことを少し聞かなければいけないんでしょうけれども、私の持ち時間が極めて限られておりますので、きょうはリクルート疑惑の問題だけに絞って質問をいたします。 そこで、早速大蔵省証券局長に事実関係を聞きたいんですけれども、リクルートコスモス株の店頭登録直前までの株の移動について聞きたいわけです。 リクルートコスモスの五十九年四月末の株主数は十七人にすぎなかったと言われますけれども、そのとおりですか。 それから、その後五十九年十二月に、例の七十六人にリクルート保有のコスモス株の譲渡を行ったりして株主数はふえてきたわけでございますけれ……
○和田教美君 私は昨日の本会議で、あと四日後に迫りました消費税の四月実施の問題について質問をいたしました。そのときに申し上げたことですけれども、大体、世論調査などを見ますと、国民の四人に三人が消費税の四月実施に反対だということになっております。その理由はいろいろあろうと思いますけれども、一つは消費税制そのものが、逆進性の問題その他を取り上げても、非常に弱い者いじめというふうな側面を持っているというふうなこと。そういう内容の問題があるのと、さっきも志苫委員が指摘されましたけれども、とにかく非常にわかりにくい、仕組みが複雑でその割にあいまいでいいかげんなところがある、そういうふうな問題が重複をして……
○和田教美君 私は、今議題となっております財確法関連の質問に先立ちまして、まず最近における急激な円安ドル高の外国為替市場の動向という問題について二、三伺いたいと思います。 先週円ドル相場が乱高下しまして、一時は一ドル百五十円台と円が急落したわけですけれども、その後円が反発して、けさの東京外国為替市場の終わり値は一ドル百四十三円六十五銭ということのようです。 そこで、大蔵大臣はこういう状況の中で思惑によるドル高円安の流れは変わってきたということを何か新聞で談話を出しておられましたけれども、しかし一ドル百四十四、五円というあるいは三、四円という相場は、ことしの初め一ドル百二十円台であったころに……
○和田教美君 関連。
【次の発言】 リクルート問題について幾つか質問いたします。
まず、総理にお伺いしますけれども、総理はきのうの衆議院の予算委員会で、総理の元秘書の青木秘書と親類の福田勝之さん名義のリクルートコスモス株取得について、株式売買約定書などいわゆる三点セットを二人の分ともに出す用意があるというような趣旨のことを答えられたわけです。実は今月の三日の衆議院予算委員会で、熟慮しているというふうなことで前向きの姿勢を述べられてからもうそろそろ一カ月たつわけですけれども、一体いつお出しになるのか。
それからもう一つ、国会の要求に基づいて出すという形をとるのか、それとも自主的に、自発的に出……
○和田教美君 米空母タイコンデロガの水爆搭載機の水没事故に関する米側の回答については、午前中の委員会でも議論が出ておりましたけれども、非常に重大な問題ですから私も二、三点お聞きしたいと思います。 まず、米国の回答ですけれども、核兵器は海底 に至る前に破壊された、そして海水にさらされたから核爆発は決して起こり得るものではないというふうなこと、それともう一つは、環境への影響はない、この二点が中心になつでいると思うのですけれども、しかし一万六千フィートの海底に至る前に水爆の容器が破壊されて核物質が海中に流れ出したということを認めている点は、私は非常に重大な点だというふうに思うのです。核爆発は起こら……
○和田教美君 まず最初に、新井情報調査局長にお尋ねします。 先ほど十一日、十二日に開かれますレイキャビク会談、レーガン・ゴルバチョフ会談のことについてのお話が最初にございましたけれども、これの最大の焦点は、やっぱり軍縮・軍備管理問題だということはあなたのおっしゃったとおりだろうと思うんです。そこで、今までも軍縮・軍備管理交渉についてはいろいろな準備的な折衝が包括的軍縮交渉を中心に行われておるわけです。そこで戦略核については、例えば三〇%削減というふうなところをベースにやっておるとか、あるいは特に中距離核については相当交渉が進展している、そして、例えばシュルツ国務長官が記者会見したところによる……
○和田教美君 私は、国際政治、軍事情勢について見解を述べます。 昨年十月のレイキャビク米ソ首脳会談の決裂以来、米ソの核軍縮交渉が行き詰まり、一部では新しい米ソ冷戦の再来という極端な見方さえ登場していました。しかし、ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が二月二十八日に行った欧州部のINF(中距離核戦力)全廃を中心とする新軍縮提案と、これを歓迎する米国側の対応によって、INF合意を最優先課題とする米ソ交渉に大きい進展が期待される状況が生まれたと思います。 欧州のINFを五年間で全廃するなどの削減案そのものは、レイキャビク会談での潜在的合意と言われたものですが、大きな相違は、ゴルバチョフ新提案がINF……
○和田教美君 まず、堀江委員に二つばかり御質問いたします。 最初に、ゴルバチョフのヨーロッパINF全廃を中心とする新軍縮提案につきまして、堀江さんは「今回のソ連の軍縮攻勢」という表現を使っております。そして、全体として非常にクールに見ておられて、結局簡単に合意を得られるとは考えにくいというふうに見ておられまして、したがって、結局米ソを中心とする世界規模の軍事的緊張の緩和は容易に達成されない、引き続き緊張が続くというふうな判断をされておるわけでございます。 このゴルバチョフ提案あるいはそれに伴いましてきのうからシュルツとそれからシェワルナゼの会談も始まっておるわけでございますけれども、確かに……
○和田教美君 時間がありませんので、単刀直入に御質問をいたしますが、さっきの御報告の中期防衛力整備計画についてというのと、それから最後の防衛改革委員会の検討内容に関連した質問を二、三やりたいと思います。 まず、この報告の中にも次期支援戦闘機の問題、その後継機、次期支援戦闘機に関する検討結果によって主要装備の作戦用航空機の数が変更するということが書いてあるんですが、まさにこのFSXの問題というのが今政治的にも日米間でも非常に大詰めの段階を迎えているわけです。まあ結局、アメリカの方は最近、貿易アンバランスというふうな問題と絡めて、F16とかF18をそっくり買えというふうなことの要求をかなり露骨に……
○和田教美君 まず茅先生にお尋ねしたいのですけれども、先ほど先生は酸性雨の問題について、日本の場合には非常に環境汚染対策が進んでいるのでまずまず問題がないといろいろ理由も述べられましたけれども、確かにそれほど深刻な問題になってないと思うのです。しかし少し前、四十八年から五十年ぐらいにかけて、関東地方を中心に目の痛みだとか皮膚がひりひりするとかという問題が起こったことがあったし、五十六年でしたか、前橋市で画二・八六ぐらいに下がったというような記事も見たことがあるのです。例えば杉の林が日本で枯れるということも、これは酸性雨に関係があるのじゃないかということが言われたこともあったのですけれども、そう……
○和田教美君 私に与えられた時間が余りありませんので、三人の参考人の方々にそれぞれ一つないし二つぐらい質問を順次先に述べます。お答えを願いたいと思います。 まず最初に、西原参考人にお尋ねしたいのですけれども、いただきましたレジュメによりますと、INFの削減協定成立の可能性は依然不確定というふうになっておるわけなんですが、この不確定は、その後に先生が問題点として指摘されている中で、一番最後に(d)として書いておられます「米撤去地上配備巡航ミサイルの海洋化の可能性」という問題については、アメリカの代表がジュネーブの会議で、これは要するに地上配備の巡航ミサイルの海洋配備化計画はやめるということを言……
○和田教美君 まず、外務省の北米局長に質問をいたします。大体防衛庁も外務省もここに説明されたことに沿って質問をしたいと思います。 まず第一に、今の説明を聞いておりましても、日米安保条約についての解釈なり運用というものが、私は岸安保のごろからその状況をフォローしておる一人ですけれども、非常に変わってきているという印象を持つわけです。 第一に安保条約には、先ほど北米局長もちょっと触れられましたように、単に軍事的ないわゆる同盟関係といいますか、協力関係というもののほかに、政治的、経済的協力関係の条項があるわけです。当時は岸総理も、経済的協力関係というものを非常に強調いたしまして、具体的に言えば第……
○和田教美君 まず、明石国連事務次長にお尋ねいたします。 明石さんが先ほど指摘されましたように。今度のINF全廃条約の調印ということは、私はやっぱり歴史的な合意だというふうに考えます。既に御指摘になりましたように、なるほど五万発以上もあると言われる核弾頭の、核のまあ約数%という、量はそうでございますけれども、しかし初めてのとにかく軍縮条約である、今までの軍備管理条約というものではなくて質的に違ったものだというふうに私は認識いたしております。 しかし、日本を取り巻くアジアの周辺ということを考えますと、今度の調印された条約は中距離核についても陸上核であって、最近日本で非常に問題になっております……
○和田教美君 日中戦争の戦争責任をめぐっての一連の奥野前国土庁長官の発言問題は、奥野氏が閣僚を辞任したことによってひとまず決着して、中国や韓国からの批判もどうやら鎮静化の方向にあるように受け取れます。しかし、奥野氏が辞任した当日、朝の閣議で中尾経済企画庁長官が奥野発言を支持する発言をして閣内不統一を露呈するというふうな動きも出ておりまして、中国はもち ろんアジア近隣諸国の民衆に改めて不信感を植えついたのではないかというふうに心配をいたしております。いずれにせよ、日本のアジア外交の基盤がこの問題でまた小さくない傷をつけられたということは否定できないと思います。 宇野外務大臣は中国、韓国に対して……
○和田教美君 まず西廣局長に、先ほどの有事来援研究の問題について、なぜ有事来援研究が必要かという理由について二つ挙げられたんですが、それに関連して質問したいと思います。 第一に挙げられた、つまりINF全廃というふうな状況の中で通常兵力の抑止の信頼性というものを高めなきゃいかぬ、そういう意味から有事来援というものが非常に重要になってきたというふうな御説明がございましたけれども、我々は、INFの全廃というものは本格的な軍縮の第一歩であって、これがさらに戦略核の半減と削減、さらに通常兵力の削減という方向につながっていく、そういうことを強く望むわけですけれども、防衛庁としてはやはりそれに至るまでの何……
○和田教美君 公述人の皆さん、お忙しいところありがとうございます。公明党・国民会議の和田でございます。 私の持ち時間が非常に短いものですから、消費税を中心にお聞きしたいと思いますが、お答えはなるべく簡潔にひとつお願いを申し上げます。 税の専門家のお二人にお聞きしたいわけでございますけれども、谷山税制経営研究所所長さんにまずお聞きしたいんです。 この消費税の問題については、税調会長自身が堕落した消費税ということをおっしゃっておるし、新聞の論調などを見てもあいまい、粗雑、いいかげんというふうなレッテルを張られているわけですね。果たして税制として体をなしているのかという感じがするわけなんですが……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表して意見を述べます。 近年、国際関係はますます相互依存の関係を強くしておりますが、同時に八〇年代前半期を支配し続けた冷戦構造にもはっきりとした変化が認められます。米国のシュルツ前国務長官は任期満了を控えて、冷戦は終わったとの認識を表明し、その理由として、核戦争の危機が激減したこと、米ソ関係の改善によって世界的な軍事緊張が緩和し、超大国による問題解決への協力体制が整ったことを指摘したのであります。また、レーガン前大統領はお別れ演説で、ソ連に関して、ゴルバチョフ書記長のもとのソ連は、約束と言葉でなく行動で示す点で七〇年代のデタント時代と異なるだけでなく、……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表して、まず安全保障政策の前提となる今日の国際情勢についての認識を述べ、次いでその認識に立って今後の我が国の安全保障政策はどうあるべきかについて意見を述べます。 今日の国際情勢は、八〇年代前半を支配し続けた冷戦構造がはっきりとした転換を見せて、新たなデタントに向けて急速かつ着実に進んでいると言えるのであります。しかも、今日の新デタントは、七〇年代のヨーロッパを中心としたデタントに比べて米ソの相互信頼関係が着実に前進しており、また中ソ関係も改善の方向が明らかである点、さらに地域紛争が米ソ主導のもとで次々に解決に向かっている点で、全世界的規模のデタントと位……
○和田教美君 私は、公明党・国民会議を代表し、アジア・太平洋地域の軍縮問題並びに外交機能の強化に絞って意見を述べます。 昨年五月の安全保障小委員会における意見開陳で私は、「国際情勢の大きな流れは確実に緊張緩和、デタントの方向へ動いている」と述べました。その後現在に至るまでの国際情勢の動きを見ると、私は自分の判断が正しかったと確信しています。 米ソ関係が大きく改善に向かい、それを軸とする新しいデタントが中ソ和解の促進、西欧諸国とソ連との経済関係の前進など望ましい連鎖反応を呼んでいます。イラン・イラク戦争も停戦が成立し、これまで東西対立の要因でもあった地域紛争が次々に解決に向かっています。また……
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