このページでは粟森喬参議院議員の16期(1992/07/26〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は16期国会活動統計で確認できます。
○粟森喬君 私は、新緑風会を代表して、ただいま議題となりました税制改正関係法案について総理並びに関係国務大臣に対し質問するものであります。 今回の税制改正は、所得課税の軽減を図る一方で、所得に対し逆進性を持つ消費税の税率を五%に引き上げることを主たる内容とする、国民生活に重要な影響を及ぼすものであります。国民は、この法案の動向と議論に高い関心を持っております。 しかるに、政府・与党は、衆議院における審議に当たって、衆議院統一会派改革が提出した修正案の趣旨説明も聴取しないという議会制民主主義の原則を否定する行動に出たのであります。その後、一定の収束へ向けての対応が行われたことはそれなりに理解……
○粟森喬君 まず最初にお尋ねをしたいんですが、先ほどから同僚議員も言っています国内処理の原則が「なるべく」という言葉で置きかえられていることは多少言葉としても弱いんではないかと。二項では輸入規制はかなりきっちり書いてある。これは一言で言えば、この法の改正の第二条の二の一項と二項は、日本の場合はできるだけ輸入はしないけれども輸出はある程度やむを得ないという前提で書いているんだろうと思いますが、それはそれでよろしゅうございますか。
【次の発言】 答弁を聞いているとなおさら、輸入のところは結構きっちりやっているけれども出るところは甘い。これからやっぱり日本の環境であるとかこの種の問題は非常に大事でご……
○粟森喬君 私は、まず環境保全経費の取りまとめの仕方についてお伺いをしたいと思います。 環境庁の環境保全経費の取りまとめは環境庁設置法第四条三号に基づくものだというふうに私は理解をしております。 まず、その中で文章等を見ますと「調整」という言葉が入っています。多少法律の部分は別として、私の手元に持っておるのでは環境保全にかかわる経費の見積方針を調整し、その方針に基づいて各省庁などにより当該省庁にかかわる環境保全経費のヒアリングを行った後、同経費の取りまとめを行うことになっております。 つまり、環境庁は環境庁として各省庁に意見を言いながら、結果としてそのヒアリングを聞いたものをまとめたとい……
○粟森喬君 まず最初にお尋ねをしたいと思います。 今回のこの法律の一部改正は日切れ法案で回ってきたわけでございますが、日切れ法案にするに当たって環境庁の見解を幾つかお尋ねをしたいと思います。法律の文言上、平成四年度末で費用負担部分が切れるから日切れにしたというのは、だれが見たってわかるわけです。しかし、問題なのはそういうことではなく、まず五年間先送りをしたということの中で、どんな認可とどんな対応を環境庁がしようとしているのか、この部分からは伺いとることができません。 もう一つは、今大気汚染の中でディーゼル車を初めとするところの発生源に対するいろんな問題が出ているにもかかわらず、当時の、昭和……
○粟森喬君 私は、環境対策のうち土壌汚染対策を中心にして幾つかのことをお尋ね申し上げたい、こういうふうに思います。 まず、一つは、私の手元に環境庁が対外発表されたんだと思いますが、ことしの一月に土壌汚染が五年で三倍になったという報道がございます。 まず土壌汚染の問題で象徴的なのは、カドミウム汚染など、そういうことが幾つかあったわけですが、これはもう二十年ほど前のお話でございます。それにもかかわらず、これについて平成三年八月二十三日まで環境庁は基準をつくることをしなかったわけでございます。例えばカドミウム対策なんかでも個別対策は立てていたことは私は承知しております。しかし、五年間で三倍にもな……
○粟森喬君 回しような趣旨の質問が続いておりますので、できるだけ重複を避けるという立場で質問をしたいと思いますが、多少重複するところはお許しを願いたいと思います。 まず最初に、この法が適用される団体の問題で、いわゆるNGO団体、民間団体というのはどういう規定なのかということに論議が集中しております。私もこの法を読んで、この八号のところでございますが、余りにも抽象的過ぎて範囲が広いといえば大変範囲が広いんですが、私が読み取るとすればここだけです。民間団体の中で「民間の発意に基づき活動を行う営利を目的としない法人その他の団体」と。私は、これは法人がまず最初にあって、その次にその他の団体という区分……
○粟森喬君 私どもは参議院だけの会派でございますから、今回の環境基本法案の審議に、衆議院の審議の経過などを踏まえながらも基本的な立場で幾つかのことをお尋ねしながら、これからの法案に対する対応を決めていきたいと思いますので、そういう立場で幾つか申し上げたいと思います。 まず最初に、この法案に対して本会議の代表質 問でもうちの同僚議員が申し上げたように、この法案というのは何と努力するという言葉とか配慮するという言葉が多いのかと。努力が二十四、配慮するが七だというふうに言われています。そのほかにも申し上げますと、何と読点の多い法文なのかと。憲法などは極めて簡潔明瞭に書いてあるけれども、環境の憲法と……
○粟森喬君 まず、私からお尋ねをしたいのでございますが、今回の環境基本法案の第二十一条第一項第三号における「自然環境を保全することが特に必要な区域」、これは環境の保全のために必要な規制をする範囲を定めたところでございます。私は、今回の環境基本法というものが日本国土全体の環境保全をするというにもかかわらず、ここに「特に必要な区域」というふうに制限的に定めた理由というのはどういうことなのか。 特に、環境という定義がどうであれ環境権というものがどうなっているのかということがよくわからない段階で、このようないわゆる規制というものが特定の区域に限られるというのは、結果として日本全体の環境が保全をされて……
○粟森喬君 私はまず最初に、今回の法案の第二十二条第二項にかかわる問題、環境税にかかわる問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。 この二十二条二項というのは、この法案の中で最も難解といいますか意味不明なところが非常に多いし、恐らく将来の環境税あるいはデポジット制などを入れていくことも想定をしているんではないかということはこれまでの論議の中で出されているわけですが、特にこの中で、最後のところの「国際的な連携に配慮するものとする。」というのは、環境税にかかわる諸外国の最近の動向やこれからのあり方を見ながらいわゆる日本国内における対応を考えたいという意味だろうと思います。 そこで、お尋ねをし……
○粟森喬君 総理にお尋ねをしたいと思います。 一つは、行政情報の提供なり公開のあり方の問題でございます。 本来、行政の持つ情報というのは、国民の共有財産ではないかと思います。それは、行政組織の運営というものが税によって成り立っているわけでございますから当然のことのようでございますが、今日行政の情報公開や提供のあり方についていろいろ意見が出ています。例えば行政手続法というのはちょっと質が違うところがありますが、前段的な意味では非常に重要な意味を持っております。 それから、参議院で議員立法で情報公開法の制定を求めるという動きがある。このようなことを考えますと、行政情報というのは一般的に何らか……
○粟森喬君 私は、障害者問題に関する基本的なことと具体的なことを幾つかお尋ね申し上げたいと思います。 先ほど同僚議員からも同趣旨の質問がございましたが、できるだけ重複を避けながら、大事なところはいま一度お尋ねをしたいと思います。 まず、「国連・障害者の十年」の問題ですが、一九九二年末で完全参加と平等を目指したスローガンを持ったこれは終わっているはずでございます。その後の十年は、一九九二年の四月ですから今から十カ月前に国連アジア太平洋経済社会委員会、いわゆるESCAPで「アジア太平洋障害者の十年」として継続をすることを確認しました。同時にこの際、各国の十年間の国内行動計画を定めることが決議さ……
○粟森喬君 まず私は、中医協の役割について幾つかのことをお尋ね申し上げたいと思います。 昨年のことでございますが、政府管掌保険が比較的安定的に運営されておる、したがって国庫負担率を下げたい、保険料率も下げたいと、まことに結構な話ばかりで多少私は疑念も持ちながら見ていたわけでございます。実は、この前後に行われました中医協の保険診療報酬の改正の中身がかなり問題があったんではないかと思います。昨今、中小病院の赤字経営がかなり論議をされて問題になっているが、実はこの診療報酬の改定の中で結果的に中小病院にしわ寄せがいくことになったんだろうと思います。 したがって、先ほど申し上げたようないいことの話ば……
○粟森喬君 幾つかのことをお尋ね申し上げたいと思います。 まず最初に、三年前にこの法律がつくられたときに、私どもは、この法律の趣旨の中で各年金、いわゆる支援をするあり方の中で公費の負担をふやすべきだ、こういうことをかなり強調してきたと思うのでございます。ところが、この法律の性格は、国庫負担というのは制度間調整の事務の執行にかかわる問題の費用だけを負担するということで、本来的に今の被用者年金制度で救済をする国鉄であるとかたばこに対する公費負担というのはないわけでございます。 今回の法律で私どもが期待をしていたのは、この部分の改正をするのか、こういうふうに思っていたところ、とにかくそれぞれ負担……
○粟森喬君 厚生大臣にまずお尋ねを申し上げたいと思います。 今回、この法律を閣議に提出する前に、厚生大臣としてこの社会福祉・医療事業団法の改正と沖縄振興開発金融公庫法の改正について署名をされている、確認をされていると私は思うんです。 そこでお尋ねをするんですが、私は、今回の制度改正の中身についてある程度承知をしているという前提で結構でございますが、なぜ沖縄振興開発金融公庫法のこの部分を改正することに同意をされたのか、こうお尋ねをしたいと思うんです。 といいますのは、私は、社会福祉・医療事業団法の目的というものと沖縄振興開発金融公庫法の目的は明らかに違う。すなわち沖縄振興開発金融公庫法は、……
○粟森喬君 今回の法律改正が、医療の検査体制の変化に対応して改善、改革につながるものだというふうに理解をしております。特に、この間、新しい検査技師の方が入られる分野では、医師の配置がネックとなって検査をしなければならなくてもかなり順番が後になるなどということがありましたが、これでいわゆる検査を受ける検診者にとっても一つの前進だというふうに理解をしています。 そこで、私の方で少し集中的にお尋ねをしたいし、問題意識を持っていることについて申し上げますと、一方で今のエックス線検査のあり方の問題であります。エックス線検査というのは常に放射線障害が問題であります。その問題の認識の程度ではいろいろ違いが……
○粟森喬君 まず、今回の法律の改正に当たりまして、厚生省の考え方を幾つかお尋ねをしたいと思います。 まず最初に、先ほど同僚議員の発言にもあったわけでございますが、オーファンドラッグの開発をすべきではないかという公明党の木庭委員の昨年の質問を私もお聞きをしておりまして、そのときに私が感じた印象を申し上げますと、製薬メーカーというのはどうしても採算コストを考えますから、新薬開発のシステムを変えるしかこのオーファンドラッグの開発というのは無理ではないか。すなわち、メーカー依存のやり方から、多少公的な資金を何らかの格好で入れながらオーファンドラッグの開発をしていくべきではないか。そういう意味では、私……
○粟森喬君 まず最初に、幾つかのところが重複をしておりますが、ちょっと基本的なことでお尋ねをしておきたいと思います。 と申しますのは、この法律のこの間の関連の質問でもあるように、利用者といいますか、障害のある方であるとか病人の方の意見をどう反映するのかということが再三にわたって問題になっております。私もこの法案は賛成をする前提で考えておるわけでございますが、率直に申し上げてこの法律を作成するときに、例えば目的のところにそういう利用者の利便というのですか、意見を反映してという言葉をなぜ入れることができなかったのか。検討されたのだろうと私は思いますが、検討した結果入れないというふうになったのかど……
○粟森喬君 今回の改正点を含めまして、本法は戦後処理にかかわる法案の重要な根幹をなすものだという理解をしております。したがって、改正点について私としても賛成をする立場でございますが、るる同僚議員からもいわゆる戦後処理の問題でいろいろな問題が出ております。だんだん日がたつと同時に新たな問題も出され、そして懸案事項も幾つか取り残されているということに、厚生省全体がこれからどう対応するかという問題にかかわっていると思います。 そこで、私の方で一つ特徴的にお尋ねをしたいんですが、沖縄の厚生年金の問題でございます。 私は、予算委員会でも、なおかつこの厚生常任委員会でもいろいろとやりとりをやっています……
○粟森喬君 私の方から、今回の法改正に基づく幾つかのことについて厚生省の見解をお尋ねしたいと思います。 まず一つは、ある意味では私の考えでもございますが、法律をつくったり改正をするときには、そのときの社会的な趨勢や背景を十分勘案して法改正をすべきだと思うのであります。 今回の法改正というのは、大きく言って二つあるわけでございますが、そのうちの一つである母子福祉資金と寡婦福祉資金会計の統合というのは、緊急避難的な措置としては私は理解できるんですが、この間、同僚議員の方からも幾つか出ているように、例えば貸付制度の基本的な枠をどうするのかということが、これは政令で定めることになっているんでしょう……
○粟森喬君 先ほど同僚議員から中医協の運営のあり方に意見が出されておりましたが、私は、その問題にも触れながら、特に厚生省の審議会の委員の人選のあり方についての考え方をお尋ね申し上げたいと思います。 審議会というのは、国民の意見あるいは専門家の意見を聞いていくという意味では、行政民主主義と言われる一般論の中で非常に重要な役割を果たしている。ところが、最近の私の一つのこれは率直な感想でございますが、審議会の結論というのは常に厚生省の見解と一致をする、どうもそんな感じでしか私は報告書を読めないんです。だとすれば、これは国民の広い意見を聞くという意味で、いわゆる審議会の諮問、答申というものを考えると……
○粟森喬君 まず、最初にお尋ねをしたいと思います。前回のこの法改正によりまして、精神障害者の医療の現場というのは随分よくなったというふうに私は一般的に言えるんではないかと思います。そういう意味で評価をしているわけでございますが、現状について幾つかお尋ねを申し上げたいと思います。 一つは、まず措置入院者数にかなりばらつきがあるのではないか。平成四年の数字、三年の数字、元年の数字、厚生省からいただいたんですが、いわゆる全体の措置入院者数を在院患者数で割った数値で言いますと、千人当たり五人という県と千人当たり五十九人とか六十人という県がある、あるいは七十人という県がある。最低と最高を比べますと十倍……
○粟森喬君 まず私は、税収の見積もりと見通し、そして経済成長率にかかわる問題を幾つか質問をしたいと思います。
大蔵省にお尋ねをいたしますが、私は昨年の四月の本委員会で、平成四年度予算審議の際に、経済成長率の見込みは過大で高過ぎる、税収も過大で穴があくというふうに指摘をいたしました。
ところで、検証する意味でお尋ねをいたしますが、補正段階で、税収のうち所得税、これは源泉所得税でございますが、それから法人税、それぞれの減額修正は幾らでございましたか。
【次の発言】 いずれにしても、これはもう誤差の範囲を超えて、大間違いといいますか、大変な間違いだと思います。これは税収額で見積もりのそれぞれを見……
○粟森喬君 まず、環境庁長官に一つお尋ねを申し上げたいと思います。 長官は私どもと同じ環境特別委員会のメンバーとしてこれまでも参画しておりましたし、その間も、特に市民団体の皆さんやNGOであるとか、さっきたまたまグリーンピースの話が出ていましたが、いろんな方々とお会いをしたり集会に参加をしていたということを私は記憶をしております。私は、そういう姿勢を評価しているつもりでございます。 したがって、長官になれば当然多忙でございますから、同じような視点で物をやろうとしても、なかなか集会に出たりお会いするということができないのかもしれませんが、私はぜひともお願いをしたいのは、大臣がこれからも市民団……
○粟森喬君 私は、電気通信事業法に基づく電話料金のあり方について、許認可権の行使などなどについて幾つかお尋ねをしたいと思います。 最近のことでございますが、十月十九日にNTTが市外電話料金をいわゆる料金値下げいたしました。その途端と言ったらなんでございますが、それより安い料金設定を他の同業種の社からされる、こういう事態になっていわゆる電話料金の値下げ競争というのが一段と激しくなっているといいますか、そういう状況が今生まれていることは御承知のとおりでございます。 そこで、一般論でまずお尋ねをしなければならないと思うんですが、国民生活といいますか利用者の立場から見れば、今郵便料金の話でもいろい……
○粟森喬君 まず、NHKにお尋ねを申し上げたいと思います。 今、障害者の皆さんに対する放送について説明がございました。しかし、聞いていて私が多少申し上げたいのは、字幕放送の例で大変恐縮でございますが、去年の伸び率から見ると、ことしの伸び率が短いです。去年十二月に心身障害者基本法が改正されまして「すべて障害者は、社会を構成する一員として社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会を与えられるものとする。」ということから見ると、この伸び率の低さというのは何ゆえなのか。 去年のたしか五月、放送の利便のための法律も成立をされました。私は、過去NHKがこの種の分野でかなり努力をしてきたこと……
○粟森喬君 私は、まず郵便料金にかかわる問題をお尋ねしたいと思います。 ことしの一月二十四日から郵便料金の値上げを、先ほどから同僚議員からもいろいろ御質疑があったような経過を踏まえて改定をしたわけです。この改定は平均二四%と言われているわけでございますが、この中には心身障害者あるいは心身障害者団体などの値上げを据え置くなどかなり心配りもしていただいている。こういう配慮というのは公共料金の中で当然やるべきことでございますが、そういう配慮をしたことを評価しながらも、今後の収支の見通しについて多少お尋ねを申し上げたいと思います。 郵便の取り扱い量が、値上げによって、あるいは景気の動向、郵便のかな……
○粟森喬君 私は、NHKの平成三年度決算にかかわって、ハイビジョンの問題、マルチメディアの問題を中心にして幾つか質問をしたいと思います。同僚議員も同様の趣旨のことを申し上げておりますので、多少省くところは省きながらポイントだけ幾つか申し上げて答弁をいただきたい、こういうふうに思います。 一つは、いよいよ十一月二十五日から実用化試験が始まります。それから、その後に本放送に入るわけでございますが、今私は率直に、このハイビジョン放送をめぐって必ずしもいい状況で実用化に入っているというふうにはどうも思えない。その最大の理由は、郵政省がディジタルのことを言い出した瞬間に、聴視者というか国民の例あるいは……
○粟森喬君 まず、郵便料金がことしの一月二十四日に改定になりました。この間、改定して後のいわゆる収入状況、郵便物取り扱い状況を見ますと、一四・八%増という累計に今なっています。たしか改定が二四%でございますから、改定した料金そのものがまだ収入にはね返っていない。ということは郵便の一部のところがやっぱり離れている。ファクスにかわるとかいわゆる急便にとられるとか、いろんな状況が出てきておりますが、郵政省としては今の販売の回復状況、収入状況を見まして、これで順調だとお考えなのかどうか。改定率を二四%にしたわけですから、二四%まで回復しないと本来的にはこれはいけないと思うのでございますが、まずその見解……
○粟森喬君 環境基本法が制定をされて約一年ちょっとたったわけでございます。きょうまでのことを申し上げますと、環境基本計画を閣議で決定をして、具体的実施段階に入っているというふうには承知をしております。 この間の進め方で、これは私の感想でもあるのでございますが、例えば環境基本計画を策定するに当たって、いろいろ広く民間の皆さんの御意見、地方公共団体の御意見を聞かれたという、資料も私も拝見させていただきました。それぞれ価値観といいますか、全く逆の立場で、例えば環境アセスメント一つとっても、設置をすべきだという意見と設置をすべきではないという意見が両立をしている。 そういう中でこれをどう処理するの……
○粟森喬君 今回の補償等に関する法律の一部改正については、それぞれ時宜を得た必要なことをやるわけでございますから、これはこれで子としながら、最近の公害健康被害にかかわる問題で幾つかお尋ねを申し上げたいというふうに思います。 一つは、この法律の一つの特徴としては、過去、いわゆる旧の言葉で言うと第一種という決め方で、特定の地域におけるいわゆる公害と言われるものを局地的に指定をしながらそこに改善を図るという対策を幾つかやったわけです。そのやり方が、昭和六十三年四月ですか、を目途にして、地域指定をやらない、全体的に網をかけるんだと、こういう説明ではないかというふうに思います。 ところが、一つの例で……
○粟森喬君 最初に、トキの話を、少し環境庁の見解をいただきたいと思います。 日本では今、絶滅の危機にあるのが鳥としてはトキではないかということがしばしばにわたって言われています。環境庁としては、中国に生息するトキを借りてきて何とか繁殖をしようという努力をされたようでございますが、原因はいろんな別のところにあったというふうにお聞きをしておりますが、失敗をした、こういう状況でございます。 まず、その現状、トキを、日本の特別天然記念物というだけではなく、原名もニッポニア・ニッポンというんですか、こういうことでございますので、どういうふうにして日本に再びトキが生息できるようにする道筋をとろうとして……
○粟森喬君 まず最初にお尋ねをしたいわけでございますが、今度の法律改正というものは環境基本法に基づく新たな環境に係る規制なりの法律として一番初めでございますので、幾つかの新しい点がございますけれども、まず、立法に当たっての基本的な考え方でちょっとお尋ねをしたいんです。 まず、第二条で、悪臭物質を特定悪臭物質というふうに言い方を変えております。今までは悪臭一般を政令で二十二決めまして、そういうふうになっておったんですが、特定という言葉を定めたのは、この部分に対する集中的にいろんな規制や基準をつくっていこうという意味だろうというのは、後の各条項を見ると、一つはそういうふうに思うんです。それからも……
○粟森喬君 今回議題となっています大気汚染防止法の一部を改正する法律案には、基本的にはこういう枠組みをつくることには賛成でございます。 ただ、問題なのは、これからのことを考えますと、通産の立場と環境の立場が少し見解が異なってくる可能性もあるだろう。特に数値目標の設定の仕方というのは環境庁にとっても大変重要な課題でございます。いずれにしても、具体的な数値が出されて検証する段階で、日本の環境を守るという立場やいろんな利害調整もしながら、ぜひともこの数値のあり方についてはそういう立場で大臣にも十分な配慮をお願い申し上げたいと思います。 その大気汚染と直接的には関係あるんだろうと思いますが、私の方……
○粟森喬君 今回の阪神・淡路大震災における対策マニュアルあるいは教訓のようなものは今までかなり出されていました。私の方からは特に郵政省にかかわる今後の復旧対策、お金にかかわる問題を幾つかちょっとお尋ねを申し上げたい、こういうふうに思います。 今回の阪神・淡路大震災における郵政省の行政管轄に入るところの被害といいますと、一つは電気通信関係がございます。それから、郵政の局舎なども相当やられております。それから、緊急ないろんな体制をつくるための人件費なども相当あります。それから、テレビやラジオや報道各社の施設が壊れたとか、いろんな問題が現実に内在しております。したがって、復旧対策のマニュアルにいろ……
○粟森喬君 今回の広告郵便物の料金減額率の法定上限の廃止について、多少御意見と見解をお尋ねしたいと思います。 今までの御答弁を聞いていますと、三〇%のものをできれば四〇%ぐらいにしたい、場合によってはここは五〇%になることもあり得るんだということです。 まず、こういう格好で郵政省の裁量権を拡大することの是非論でございます。 本来、郵政事業というのは、公共事業としてやられているものは国会のある種の制約があってしかるべきなんだと。もちろん郵政審議会というのがありまして、これはかなり公的ですよと言われればそうですけれども、郵政審議会と郵政省の関係というのは基本的には国会と郵政省の関係とは私は全……
○粟森喬君 今回の郵便貯金法の改正並びに簡易保険法の改正、いずれもリスクヘッジのための改正でございますが、今、常松議員から大変厳しい指摘もいただいているようでございます。これは前回の委員会でも多少申し上げたように、外国債市場に参入する条件としてリスクヘッジなしでやったというのは私はかなり気になったところでございます。こんなことが何回もあっていいとも思わないし、これを一つの教訓として生かすとしても、事の経過、これからの責任のあり方という意味で幾つかお尋ねを申し上げたいと思います。 まず、私、郵貯や簡保資金を自主運用させていただくようになった経過はそれなりに承知をしているつもりです。同時に、これ……
○粟森喬君 私の方から、平成七年度郵政省所管保予算の中で、今度新しく予算として創設をされました加入者系光ファイバー網整備の促進に係る特別融資制度、これは予算が通ればことしから運用されるわけでございます。これからやろうとする事業でございますから、どういうふうにして融資枠を設定して貸し付けをするのかということがこれから決められるはずでございますが、多少経過と、これからのこともございますので、幾つかお尋ねを申し上げたいと思います。 私どもは、当初事務方から概算要求レベルで聞いておったのは無利子という話でございました。これは質問予告してございませんが、結果的に無利子が通らずにNTTのCタイプ、これは……
○粟森喬君 限られた時間でございますが、幾つかのことについて確認をし、私の方から意見を申し上げたいと思います。 まず最初に、中村鋭一議員も質問をされたわけでございますが、緊急災害時におけるNHKの放送のあり方の問題でございます。 私は、質疑を聞いておって、やっぱりここはきちんとしておかなければいけないというふうに思いました。と申しますのは、私は、緊急時だから報道機関から情報提供していただきたいという政府の気持ちはわからぬでもないが、報道機関のあるべき姿としてそのことはやるべきではない。なぜなら、私は、報道機関というのがさまざまな情報を集めてどれを放送するかというのは、公開をする瞬間の瞬時の……
○粟森喬君 私の方からこの法律の目的、制定をした経過をちょっとお尋ねしたいと思います。 といいますのは、臨時措置法といえどもかなり重要な中身でございますが、従来、政府が新法をつくるときには、ほとんど審議会か何かの議論を煩わしながら立法の根拠にされていると私思います。今回は突如としてとは言わないが、そういう手続を省略してこのようなことをしたのは何ゆえなのか。といいますのは、何となく必要性に至る経過みたいのは私もわかっておるつもりでございますが、例えばこれはいわゆる民の方から声が出たのか、官の側からそういういろんな高度情報通信社会というか放送社会の中でこういうものの必然性を考えて出されたのか、ち……
○粟森喬君 私の都合でちょっと質問の時間を繰り上げていただきまして、感謝を申し上げながら、幾つかの点について質問をさせていただきます。 まず最初に、今度の加入者系光ファイバー整備促進のための融資制度を新しくつくったという努力については多とするものでございます。問題は、経過もいろいろあるわけでございますが、当初無利子といって頑張ったわけでございますが、無利子でなくなった。超低利融資で、さっき守住先生もおっしゃっていたけれども、超低利というのはちょっと言葉としては、入るまでは宣伝として使うのは結構でございますが、この言葉をいつまでも使っているというのはどうか。この金利のあり方を含めて運用の仕方に……
○粟森喬君 まず、電気通信事業法の一部改正にかかわることについてお尋ねを申し上げたい、こういうふうに思います。 今、議論の中でも、今回の届け出制に変えたことは規制緩和の流れだというふうに郵政省は盛んにおっしゃっております。私は、いろいろと議論を聞いておって感じたんですが、規制緩和なのかどうかと。趣旨提案を見ても「規制の合理化」と書いてあるんですね。規制緩和というふうにずばり書いてないというのは、なるほどこの一つ一つを読むと、確かに届け出制で審議会にかけないとか認可の対象にしないという意味では、ここはかなり違ったという意味では、そういう意味の質的な変化として方向としては評価をいたします。 と……
○粟森喬君 今回の放送法の改正に当たって、多少意見も申し上げますが、一つは、私は現在放送が抱える問題の内在していることをこれだけの改定で済ませて果たしていいのかどうかという問題を私なりに考えているところでございます。 といいますのは、私は今回の場合も真実でない放送についての訂正の仕方の制度やシステムを変えたというふうに思っていません。三カ月にしたとかという、期間的にすれば救済措置が多少ふえるのではないかという程度のことでございます。 先ほどから同僚議員からもいろんな意見が出ているように、今放送のあり方が非常に問われている。例えば、昭和二十五年に二つしかなかった放送が、これだけ情報量を受けて……
○粟森喬君 今回の特別措置法が制定されることによって、一月十七日の地震で多くの雇用の機会を失った人に対して、一定の支援策になることは見てもわかります。しかし、いろんな問題点をまだ未解決のまま、これは本当に一里塚のようなものでございまして、今後全体として、果たして政府として何をどうするのか、私はもう少しはっきりしていただきたいと思うんです。 具体的に申し上げるならば、例えば製造業あるいはパート労働者、女性が非常に多うございます。三次産業と言われる事務系、この人たちが一月十七日の震災によって瞬間的に職を失うというか何となくまだビルが壊れているとかいろんな状況がもうこの段階ではかなり定着をしている……
○粟森喬君 今回のバーゼル条約締結に伴いまして国内体制、いわゆる法体制の整備を行うわけでございます。果たして本当に国内体制がきちんとできているのかどうかというのは幾つかの疑問を持っているわけでございますが、これまでに同僚議員のさまざまな質問から幾つかの点が解明をされていますが、ひとつ私の方からポイントを絞ってお尋ねしたいことがございます。 一つは、今回の輸出の場合を想定してまずお尋ねを申し上げます。 通産省にお尋ねするわけでございますが、いわゆる業者に対して通産省としては万全の体制で臨むということでいろんな許認可の際に十分留意をすることを言われたわけですが、具体的に申し上げると、輸入保険へ……
○粟森喬君 皆さんを拘束しているのは五時まででございます。三人の方にお尋ねをしたいと思いますので、そういうことを御配慮いただきまして、よろしくお願い申し上げます。 まず最初に、岩崎公述人にお尋ねをしたいと思います。先生のさっきの問題提起と文章を見てもNGOへの権限の委譲という問題を言われました。私はカンボジアのボランティア活動も見させていただいたり、おつき合いのある方も何人もいますが、NGOというのは本来的に自主的な運動であって、行政なりから権限を委譲されたらそこに義務も発生するし、私は行政万能主義も余り好きじゃないんですが、権限委譲まで必要なのか。私は、政策決定過程に参加をするとか意見を述……
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