このページでは谷本巍参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、臓器の移植に関する二つの法律案の提出者及び関係大臣に質問をいたします。 なお、便宜上、衆議院送付案を中山案、本院の議員提出法案を猪熊案と呼ばせていただくことについてお許しをいただきたいと存じます。 去る四月二十七日の読売新聞全国世論調査によりますと、脳死容認派は前回調査よりも一〇ポイント近く減少しまして半数を切ったことが明らかにされております。衆議院で脳死を人の死とする中山案が可決された直後に報道されたこの調査結果を、中山案の提出者はどのように受けとめられておるでありましょうか。この結果をもって脳死を人の死とすることについて社会的合意ができて……
○谷本巍君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、財政構造改革の推進に関する特別措置法案について総理と関係大臣に質問をいたします。 橋本総理は、第二次橋本内閣の発足に際し、六つの改革を掲げました。一人の首相がその在任中に一つの改革をなし遂げただけでもその名を後世に残すことがしばしばですが、総理は実に六つの改革を挙げたばかりか、それを同時並行的に実施されようとしております。 そこで、初めに伺いたいのは、十月二十六日に行われた宮城県知事選の結果をどうとらえておられるかについてであります。 この選挙戦は、自民、新進、公明の三党が推した候補が脱政党を掲げた現職知事に大差で敗れたというものでありまし……
○谷本巍君 新食糧法の政省令が閣議決定されまして明日からスタートすることになりました。この政省令がどう運用されていくのか、またこれからつくられるであろう通達等々の策定に向けての政府の考え方について若干伺ってまいりたいと思っております。 初めに、当面する生産調整について伺います。 生産調整の手法の多様化ということで、例えば、水張り減反については昨年実験的に実施したが、ことしも引き続いてやっていきましょうという考え方である旨お話は伺っておるのでありますが、また団体側からは、さらに直播、有機栽培、レンゲ水田等々を初めといたしまして、対外援助米、青刈り、えさ米の問題、さらにはまた備蓄機能田等々の提……
○谷本巍君 まず、大臣に新しい制度を維持するということとの絡みで、新米価等をどのようにお決めになるのかについての所信について伺いたいと思います。 新年度の備蓄計画のうち、政府米をもって充てるべき数量が百七十五万トンということになりました。一俵六十キロ一万六千三百九十二円で買い入れ中でありますが、現在の状況を見てみますというと、政府が買い入れる数量が百二十万トン、自主流通米が四十万トン、そして残りの足りない十五万トン、これはまた自主流通米で上積みをしようという方向であるやに伺っております。 大臣、約三分の一が自主流通米からのUターンなんですよ。大臣も御承知のように、政府米に比べて自主流通米の……
○谷本巍君 私どもにとって、今国会の機能をどう回復していくかという問題とともに、住専処理の国民的な理解を得るもう一努力が必要になってきているのではないかと思います。 これまで公的資金を含む住専処理の持つ意味というのは、一つは景気対策の見地から、もう一つは金融システムの安定を期すという見地から、そしてもう一つは対外的な見地からその意義が強調されてまいりました。これは大蔵行政のサイドからしますと私はこれでいいと思うのでありますけれども、もっと積極的な多面的なとらえ方があってよいのではないかと思います。 庶民の皆さんがこの住専処理の問題で怒っておる一番大きな理由というのは、悪いやつをたたき伏せる……
○谷本巍君 飲用乳価の問題を中心に若干伺いたいと存じます。 ことしの一月、大手三社が飲用乳価の大幅引き下げ通告を行ってまいりました。先週、飲用乳価の価格動向に影響を持ちます関西市場の調査に入ったのでありますが、メーカーが挙げている第一の理由は、需給緩和ということにありました。 飲用乳の需給緩和と関連がございますのが、保証価格の動向がどうなってくるかということと、限度数量枠がどのように決定されるかということが大きいとされておるのであります。 新年度の場合に、数量枠でいいますというと、二百四十五万トン必要だという声もあります。枠が小さ過ぎますというと、飲用乳価引き下げの要因にもされていきかね……
○谷本巍君 遺伝子の組みかえで制がん効果の高い作物をつくるとか、人間への臓器移植が可能な家畜をつくるとか、車などの排気ガスの吸収度の高い生物をつくることができるといった夢のようなことが語られております。 確かにそういう一面があるのでありますが、遺伝子の組みかえ問題は多くの問題点があるのもこれまた事実であります。 例えば、二、三年前に昭和電工が遺伝子組みかえ体利用で開発した健康食品がアメリカで売られた際、三十八人の死者を含む一千五百人にも上る被害者を出したという例があります。また、作物になかった遺伝子導入で未知のものが生み出され、毒性というところまでいかぬにしてもアレルギーを引き起こす場合と……
○谷本巍君 四月二十六日の参議院の農林水産委員会で、私どもの党の村沢議員の国有林問題での質問に大原大臣は次のようにお答えになりました。国有林は大事な森林資源であり、これを守っていくことは国民の義務だと考えるということを言われながら、国有林野の事業会計だけの運営に任せるのではなく、何らかの追加負担を国民に求められる手法はないものか、こう大臣はおっしゃりながら、思いつきだがと前置きをされて次のように述べられました。消費税に含まれる水道税を例に挙げられたのでありますが、消費税率を上げるとするなら、その際にでもこれを山に還元することを考えてもよいのではないかということでありました。 国有林財政問題の……
○谷本巍君 これまで行政改革といえば経済界の皆さんやマスコミの皆さんはいつも決まったように農林水産省をやり玉に上げてきた。今も都築委員から農林省はもっと真剣にやれというお話がございました。 農林水産省を他省庁と比べてみればどういうことなのか、私は実にまじめよくやってきたと思います。公務員の人減らしで言いますというと、ここ十二、三年ということになりましょうか、いつも計画を上回って人減らしを実施してきた。例えば、第七次計画の場合で言えば、三千五百の計画に対して五千弱の削減をやるというような状況でありました。こんな状況でありますから、行革が始まる前の昭和四十二年を一〇〇にすると今の農水省の定員が何……
○谷本巍君 初めに、東京湾の原油流出事故の問題について伺いたいと存じます。 事故の原因につきましては、操船上のミスではないか、水先案内の問題であるとか、管制監視体制に問題もあったのではないかといった点等々が指摘されております。 私は、時間に制約がございますので、航路上の問題と船体上の問題と中和剤使用の問題、そして油回収船の配置問題について伺ってまいりたいと存じます。 初めに伺いたいのは、この事故発生後、一部専門家の皆さんの間から出ましたのが、浦賀水道航路や中ノ瀬航路のしゅんせつ工事がされていればこんなことにならなかったのではないかという声を耳にいたしました。このしゅんせつ工事は十数年前に……
○谷本巍君 建設省にお伺いをいたします。 六月に閣議決定されました「財政構造改革の推進」は、公共投資基本計画と公共事業関係の長期計画の期間を延長することによって投資規模の実質縮減を図ろうとするものであります。 しかし、これをもって果たして構造改善と言えるのかどうかという点があるように思います。事業費の一律削減は事業費の省庁別配分を固定化いたします。現状を見てみましても、各長期計画の達成率には大きな差があります。一律延長は予算の非効率的執行体制を温存するということにつながりかねません。したがいまして、事業内容にまで踏み込んだ長期計画の見直しが必要ではないかと思います。 建設省所管の公共事業……
○谷本巍君 私は、二十分という限られた時間で郵政省だけに御質問申し上げますが、初めに郵政大臣、今度の組閣で新しく郵政大臣にどなたがなられるかということを私は非常に関心を持って見ておりまして、あなたが就任されてほっとした気分でありました。そうした点も含めて、御就任おめでとうございましたということを初めに申し上げさせていただきたいと存じます。 初めに伺いたいと存じますのは、郵便貯金の預入制限額の管理の問題についてであります。 御承知のように、郵便貯金は簡易で確実な少額貯蓄の手段を国民の皆さんに提供していくという事業の目的からいたしまして、預入限度について制限を設けてまいりました。ところが、一人……
○谷本巍君 日本海重油事故と関連いたしまして、初めに、一昨年政府が閣議決定をいたしました油汚染事件への準備及び対応のための国家的な緊急時計画なるものがどのように具体化されていたかということについて伺いたいと存じます。 この国家的緊急時計画は、情報の整備、対応体制の整備、通報・連絡体制の整備など、かなり具体的にこれを規定しております。そして、それと同時に、排出油防除訓練の実施について、省庁別にこれまた触れております。 初めに伺いたいのは、海上保安庁については、この文書は事故への迅速な対応と実施のための訓練を行うべしとしておりますが、海上保安庁はどのような訓練を行ってきたか、簡潔にお答えいただ……
○谷本巍君 初めに、ウルグアイ・ラウンドの事後対策費の問題について伺いたいと存じます。
民主党の菅代表が六兆百億円の事業費をやり玉に上げたというのが契機になりまして、民主党の中でもいろいろ議論が行われておるようでありまして、私どもの党内でもいろいろ検討の作業が進んでおる。また、自由民主党の中でも事業要件の検討問題も含めて検討していこうということで小委員会を中心にした議論が進められているというふうに伺っております。
こうした一連の動きに対し、大臣はどのように受けとめておられるか、初めにその点について伺いたいと存じます。
【次の発言】 大臣がおっしゃられるように、六兆百億という総額が決まった背……
○谷本巍君 初めに、価格安定の方策について伺いたいと存じます。 御存じのように、今回の繭糸価格安定法の改正は、安定価格帯と事業団売買操作をやめて、そして輸入調整によって需給バランスをとりながら価格を安定させていこうというところに改正の趣旨が置かれておるようであります。このため、安定上位価格とかあるいは安定指標価格というのは法律的にはなくなっていくわけでありますが、そうかといって何の指標もなく不明確なままでよいかということになると、そうはならぬわけであります。改正の目的にも蚕糸業の経営安定ということを明確に掲げているからであります。 どのような価格を指標とし調整を行っていくのか、初めに大臣に……
○谷本巍君 漁業は資源水準の悪化、そして輸入水産物の増大で魚価が低迷をするという極度の不振状況に陥っております。こうした状況というのが組合経営の大きな打撃にもなっております。
初めに大臣に伺いたいのでありますが、大臣は水産業の現状をどう認識しておられるか、また今後どんな役割を漁協に期待しているのか、お聞かせいただきたいと存じます。
【次の発言】 次に、漁協の合併問題について伺います。
農協に比べますというと、漁協の合併は進んではいない。合併がなぜ進まないのか。長官は先ほど意識の問題だとおっしゃった。つまり、漁家の意識が低いから合併が進まないんだと言わんばかりの話になってくるのであります。そ……
○谷本巍君 私は二十五分の持ち時間で事前の質問通告をさせていただいておりますが、あらまし今までの話に出てきております。したがいまして、重複はできるだけ避けながら、そして事前通告にはなかった部分も質問として出しますので、了解をいただきたいと存じます。 初めに伺いたいのは、ことしの酪農情勢についてであります。従来と違った点が幾つかあります。最も大きいのは行革、規制緩和の嵐の中の決定だということもありましょう。それからまた、特に私が注目しますのはメーカーの出方であります。加工用原料乳価を下げなければことしもまた飲用乳価の方を下げさせてもらいますよといったような分断攻撃が出てきている。 こうした状……
○谷本巍君 初めに、農地制度の総論的問題点について伺ってまいりたいと思います。
行政改革委員会が「規制緩和の推進に関する意見」の中で、株式会社の農業への参入を検討すべしとの見解を示して以来、農地制度をめぐる論議が盛んになり始めました。そうしたもとで、例えば一部新聞が農水省が株式会社の利用を認めるという方向で検討に入ったとも伝えております。農地制度をどう認識ぢておられるか、初めに大臣の見解をいただきたいのであります。
【次の発言】 それで、農地制度問題での幾つかの問題点について事務当局の見解を伺った後に、また最後に大臣に見解を承りたいと思うのであります。
まず初めに、農業生産や農政と農地制度……
○谷本巍君 初めに、口蹄疫と狂牛病問題に関連して若干お伺い申し上げたいと存じます。 初めに、口蹄疫の問題でありますが、台湾の衛生当局が材料を入手したのが三月の十四日、口蹄疫と判定したのが三月の十九日ということであります。新聞報道によりますというと、このころ既に十の自治体で口蹄疫が発見されたというふうに伺っております。我が国が輸入禁止をいたしましたのは、二月二十一日以降屠殺のものということにしております。そうしますというと、台湾の衛生当局が材料を入手した三週間ちょっと前ということになるわけであります。 どうもそれ以前に口蹄疫というのが発生していた可能性がありはしないのか。ないという前提に立っ……
○谷本巍君 総理、御苦労さまでした。 公共事業の見直し問題について伺いたいと存じます。 総理は、先般、平成十年度予算編成に向けて公共事業の見直しを関係閣僚に指示したと伺っております。その際総理は、国の公共事業を原則五年で見直すことにし、事業決定後も工事の進まぬものについては再評価する、時のアセスを平成十年度予算から導入するよう指示したと伝えられております。既に、全国各地で公共事業の見直し論議が起こっております。こうした機運を一層盛り上げていかなければなりません。 しかし、再評価等の仕方いかんによっては、これが単なる現状追認に陥る場合もなしといたしません。そうさせてはならぬのであります。そ……
○谷本巍君 漁港法の質問に入る前に、省庁再編成問題に関連いたしまして、行政改革会議が今出しております農林水産関係の再編成問題について若干、大臣の考え方を伺いたいと思います。 これを見てみますと、食糧庁も林野庁も解体と独立法人化していく。構造改善局の関係というのは建設省の方へ持っていく。統計でいうなら総務庁ですよね。そして独立法人化と。さらにはまた、試験研究から、作業施設、検査・検定関係の問題にしても民営化か独立法人化というものが出されております。 この構想を実施したらどういうことになるのか。まあざっと見ただけでも人員が三分の一近くになりはしないのかという気がいたします。大臣も御存じのように……
○谷本巍君 前回の委員会で、大臣に対して省庁再編成の問題についていろいろ要請をいたしました。ともかくも最悪の事態は避けられ、そしてまあまあ現状維持というような方向にまでこぎつけることができたことについてのその間の大臣の御努力に対して、初めに感謝を申し上げておきたいと存じます。 それからまた、新食糧法が想定もしていなかったと申し上げてよかろうと存じますが、米が過剰になり米価が暴落してくる、そしてそういう中で大型農家がかってない危機にさらされる。ところが、あいにく行財政改革とひっかかってしまったということで、さあどういう対策ができるかということで財源問題が浮上いたしました。 いろいろと大臣にも……
○谷本巍君 農協と漁協の場合は違いますけれども、農協の場合は信用事業、共済事業でもうけて販売事業、購買事業の赤字を償うというようなことでこれまでやってまいりました。この農協の場合で、信用事業、共済事業は広域合併にうまくなじむ、つまり効率化が達成されるというふうにこれまで言われてまいりました。ところが、販売事業、営農事業となってまいりますというと地域的制約というのが伴ってまいりますから、したがって広域化になじみにくいというふうに言われてきております。 今回の改正案が成立をいたしますというと、経営の悪い農協もかなり救済再建が可能となってくると見られます。したがいまして、この場合、一層の合理化、効……
○谷本巍君 初めに蔦壁参考人に伺います。 蔦壁参考人のレジュメを拝見いたしますというと、最後の方の経済の活性化ということで、構造改革の必要性を説いておられます。二つの柱を挙げておりまして、そのうちの二番目がサプライサイドの強化ということで、規制緩和の推進と産業構造の高度化ということが強調されております。 私は、庶民生活から見てみますというと、安心して暮らせる地域社会というのが崩壊してきている。これはかなり大きなウエートを占めているのではないかというような気がいたします。 御存じのように、規制緩和、市場原理の徹底が行われるようになってまいりましてから自営業が崩壊する時代に入ってまいりました……
○委員長(谷本巍君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。
議事に先立ちまして、一言あいさつを申し上げます。
このたび、当委員会の委員長に選任されました谷本巍でございます。ふなれではございますが、委員の皆様の御指導、御協力によりまして、本委員会の公正、円滑な運営を心がけてまいる所存でございます。皆様方の格段の御支援を心よりお願い申し上げ、ごあいさつにかえたいと思います。(拍手)
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任……
○谷本巍君 大臣、OECD閣僚会議、五カ国農相会議、大変御苦労さまでございました。 今度の宣言を拝見いたしますと、念願のと申し上げましょうか、食糧安全保障の問題や農業の持つ多面的機能を重視するということがともかくも入りました。流れを変えたというところまでいかないとしても、このことによって世界の食糧問題と貿易のあり方についてこれを変えていくという重要な足がかりをつくることができたのではないかと考えます。 この点についての大臣の評価、それからまた大臣がこれからどうされようとしているかということについては午前中から大臣がるる述べておられますので、この点はお尋ねすることは避けることにいたしまして、……
○谷本巍君 初めに、青年就農促進法関連事項について伺いたいと存じます。 新規就農者にとって四つのハードルがあると言われております。一つは資金の確保であり、二つ目が農地の取得であり、三つ目が技術の習得であり、そして四つ目が住宅の確保ということであります。 初めに伺いたいのは、資金の確保と農地の取得の問題についてであります。 既に就農された皆さんの状況を見てみますというと、例えば畜産の場合と露地野菜の場合だったら準備すべき営農資金は相当の違いがあるのでありますが、どれもこれも大体半分が自己資金、そして半分が借り入れという傾向が多い。こうして見てみますというと、資金の問題というのは就農者ほぼ全……
○谷本巍君 OECDの農相会合の後、次のWHOでの農産物貿易ルール等の改定交渉がどうなっていくのだろうかという関心が高まり出しました。そういう中で、私が最も多く農家の間から聞きますのは次の二つであります。 一つは、ウルグアイ・ラウンド協定六年目にはミニマムアクセス米の輸入が八十五万トンになるわけでありますが、その先もその積み上げ方式の状況を重ねていくのかどうか、これじゃとても日本の米作農業はもたないのではないか、もう規模拡大なんかは見通しがなければあきらめざるを得ないなといった指摘等々であります。 それからもう一つは、乳製品向けの加工原料乳の不足払い制度、これもウルグアイ・ラウンドでは黄色……
○谷本巍君 初めに局長に伺います。 農地の転用面積は年間約三万ヘクタール、壊廃面積を含めますというと五万ヘクタールに上っております。現在は、農地面積は全部で四百九十五万ヘクタールでありますから、このピッチでいきますと百年たつと日本の農地はゼロになる。これは単純計算であります。市町村段階で見てみますというと、農業の採算がとれない。したがって、開発志向が強くなっているというところに今日の農地問題の最大の問題が私はあるだろうと思うんです。 ですから、そこのところの農政の展開をどう図っていくかということとともに、もう一つの問題は、国のレベルで農用地を確保していく上で転用規制をやっていくということが……
○谷本巍君 先ほど常田委員、それから和田委員と政府との質問の間で自家増殖問題についてのやりとりがございました。このやりとりを伺っておりまして、自家増殖については、制限が定着している栄養繁殖植物とか、契約で別段の定めのあるものを除いて、育成者の許諾なくして自家増殖は可能であるという答弁と承りました。
ということは、これまでと実態上異なる取り扱いとはならないというふうに理解しておいていいんですね。
【次の発言】 それと、もう一つここで伺っておきたいのは、農家が組織をしました農業生産法人の場合はどうなるかということであります。
農業生産法人は、家族農業のいわば延長線上のものとされていることからし……
※このページのデータは国会会議録検索システム、参議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。