このページでは水野誠一参議院議員の17期(1995/07/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は17期国会活動統計で確認できます。
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 産業空洞化対策にも関係のあるベンチャー産業の育成に関して御質問をしたいと思います。 先ほども大臣より御指摘がございましたが、我が国の新規開業率はここのところ低下をして廃業率を下回る状況になっているということでございます。 その原因の一つには資金の問題、すなわち開業必要資金がふえてくる、それに対して調達が難しいという事実があるようでございます。ある調査によりますと、企業家、すなわちアントレプレナーの七割の人が資金調達力の不足という問題を挙げているということでございます。 新規事業の育成におきましては、特にその立ち上がり段階あるいは創業段階に……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。平沼運輸大臣に空港整備計画について伺いたいというふうに思います。 八月に出されました第七次空港整備五カ年計画の中間報告を私も拝見いたしました。今マスコミでもそれについてのさまざまな批評がなされているところでございます。しかし、そこでの論調というのは、大部分がその農閑を危惧するという論調がやや強いかというふうに思っております。私も、我が国の首都圏の空港整備計画自体がどうも今まで後手後手に回っている、すなわち戦略的に行われてこなかったんじゃないかという危機感を持っているところでございます。 これは、言ってみれば需要追従型と申しますか、現実の市場をベース……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 三大臣の御就任をまずもってお祝い申し上げたいと思います。おめでとうございます。 私、時間が限られていることもございまして、本日は労働省にテーマを限って御質問をさせていただきたいと思います。まず、人材派遣あるいは職業紹介の規制緩和について青木労働大臣に伺いたいと思います。 人材派遣や有料職業紹介の対象範囲の見直し作業が、これは昨年のILO九十六号条約の見直しか決議されたことを受けまして現在進められようとしているわけであります。中央職業安定審議会で平成七年中に人材派遣法、そして有料職業紹介については未年度答申があるということでございます。これは……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 自治大臣に、参議院選挙に絡んで選挙制度についてお尋ねをしたいと思います。 今回の参議院選挙は、御承知のように、四四・五%という史上最低の投票率であったと言われております。国政選挙で投票率が五割を割ったのは初めてのことだということもございますし、また、過去十六回の参議院選の平均投票率が六三・八%であったということを考えますと、二〇%近く投票率が下がっているということで、議会制民主主義の危機と言える状況であったというふうに考えます。もちろん、投票率が低かった原因の中には、魅力ある選択肢を用意できなかった我々政治家、候補者も含めてでございますが、政……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 先ほど清水委員からも御質問がありましたフランスの核実験に関連して幾つか御質問をしたいと思います。 国際社会の強い反対にもかかわらず、フランスがムルロア環礁での核実験を再開したということは、広島・長崎への原爆投下五十年を迎え、世界で唯一の被爆国であります我が国としては非常に残念なことだと考えております。本年八月四日には、衆参本会議におきましても、「中国の核実験に抗議し、フランスの核実験に反対する決議」が採択されて、政府に対しまして、中国、フランス両国政府に直ちに適切な処置を講じるよう求めたわけであります。政府は、核実験後にはおくればせながら松永……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 薬害エイズについて総理に伺いたいと思います。 総理は、八五年に衆議院社会労働委員会の質問に立たれて、当時アメリカで多発していたエイズが血液製剤を媒介として感染している疑いがあるということを指摘され、我が国の血友病患者の感染の心配をされております。まさにそれが現実になってしまったということでありますが、原因究明、早期和解のためにひとつ総理にリーダーシップを発揮していただきたいというふうに思うものでございます。 十月六日の東京地裁、大阪地裁の和解勧告においては、国の対策のおくれが被害拡大につなかったと指摘されておりまして、行政の責任が問われてい……
○水野誠一君 外務大臣にODAの実施体制について伺いたいと思います。 大臣も御承知のとおり、総務庁がこの四月に経済協力に関する行政監察の結果を公表いたしました。この中では援助業務の非効率な点が幾つか取り上げられておりますが、本日は時間の関係もありますので、その一部について伺いたいと思います。 今回の勧告では、無償資金協力の実施に関しまして外務省から国際協力事業団、すなわちJICAへの一層の業務委託を求めているわけであります。その中では、現在外務省所管に計上されております無償資金協力予算を事業団に計上して実施段階の事務のすべてを事業団に移管すれば、外務省は政策立案あるいは援助案件選定等に専念……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 まず第一に、予備費について御質問をしたいと思います。通産省所轄の予備費使用ということで、通産省及び大蔵省に伺いたいと思います。 資料を拝見しておりましたところが、平成五年度の通産省所管に、「皮革反革靴製造業等経営安定等特別対策費補助金」という大変長い名前の補助金が新設され、社団法人日本タンナーズ協会及び日本皮革産業連合会に二十億円ずつ計四十億円が一般会計の予備費より支出されておりました。 これは、平成五年十二月十五日にウルグアイ・ラウンドの貿易交渉委員会で皮革及び革靴の関税割り当て制度が見直されたということによって、平成六年一月二十八日にこ……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 大臣、御就任おめでとうございます。 まず、郵政大臣に御質問をしたいと思いますが、今回の法改正は、通信・放送機構が神戸市に二十一世紀を想定した擬似的な公衆網を光ファイバーを使用して整備して、研究開発を行おうとする企業に共同で利用させるものとのことであります。この点については各委員からも既に御質問がありました。この施策は本年一月の震災により大きな被害を受けた阪神・淡路地域にマルチメディア産業を誘致することによって経済復興を促進しようというものでありまして、私は基本的に賛成でございますし、意義あるものというふうに考えております。 しかし、通信・放送機……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 まず、郵政省に伺いたいと思います。 去る二月に閣議決定をされました「特殊法人の整理合理化について」では、「特殊法人の経理について、会計監査機能の強化を図るとともに、」「いわゆる子会社・関連会社が存在する法人については、子会社等の財務内容等の情報公開を進めること」としております。この特殊法人に関する閣議決定は、平成七年度行革大綱が示すとおり、与党の行革の基本方針を踏まえたものであるというふうに認識をしておりますが、その具体化は政府のみならず、与党の責任であるというふうに認識をしているところでございます。 逓信委員会に属します特殊法人は、NTT……
○水野誠一君 高速道路の料金問題について、建設大臣にお伺いしたいと思います。 私は、欧米を旅行いたしますといつも感心させられるのは、すばらしい高速道路がある、無料である、すなわちフリーウェーであることであります。このあたりに、日本が経済大国になったとはいえ社会資本の蓄積の格差というものを思い知らされるわけであります。 昨年十一月に出された道路審議会の中間答申では、高速道路の値上げを抑制するための償還期間の延長、つまり現行の四十年を四十五年から五十年に引き延ばすということ、また用地費を償還期間の料金対象から除外することなどの新しい料金制度が提案された。この新しい制度が採用されますと、現行制度……
○水野誠一君 私は、本日、まず島根県の中海干拓事業について農林水産省に伺いたいと思います。 この事業は、戦後の食糧難時代に米増産のために計画された農水省の直轄事業として三十三年前に始まったものでありますが、中海と宍道湖の淡水化計画に住民が反対したために一九八八年から延期されていると聞いております。本年三月に島根県知事が、中海本庄工区、これは干拓事業の最も大きい地域でありまして総面積で約千四百ヘクタール、これは関西空港の約三倍という広大な地域でありますが、この本庄工区の全面干拓を再開する方針を決めて、現在国に対して工事の再開を求めているわけであります。 この計画が始まった三十年前と現在では食……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 まず、菅厚生大臣に、スピーチセラピスト、いわゆる医療言語聴覚士の資格制度に関して伺いたいと思います。 現在、全国に百五十万人の言語聴覚障害者がいるというふうに言われておりますが、その患者の方々のための言語聴覚療法を担当するスピーチセラピスト、いわゆるSTと呼ばれておりますが、このSTが不足をしている、それによって患者がかなり治療のチャンスを逸しているということを聞いております。 STのいない地方では、高度難聴の幼児の治療を行うために母親が新幹線で東京まで通わなければならないといった事例や、あるいは脳卒中で失語症になった患者が自宅近くにSTがい……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。
まず、総務庁に伺いたいと思いますが、平成六年の衆議院内閣委員会で、さきがけの石井紘基議員が住宅・都市整備公団とその出資会社との不透明な関係を指摘いたしまして、当時の行政監察局長が可能な限り必要な調査を行うという答弁をしております。
総務庁はこの三月に「公共工事の発注事務に関する調査結果報告書」を公表して、その中で住都公団の特定の出資会社に対する指名の偏りの問題を指摘しておりますが、この調査結果について簡潔に御報告をいただきたいと思います。
【次の発言】 今御説明にございました公団の出資会社でありますけれども、これは日本総合住生活株式会社という大変……
○水野誠一君 私は、外務省にODA事業のことについて伺いたいと思います。 もう既にきょうも守住委員あるいは今井委員からODAについての御質問がありましたので、私はこのODA事業の評価活動あるいはフォローアップについて外務省の見解を伺いたいと思っております。 御案内のように、日本は今国民一人当たり負担額が一万円を超える、その地位を五年間連続しているという大変なODA大国になったわけでありますが、それだからこそODAの量から質への転換ということが盛んに言われているわけであります。しかし、なかなか質的な面ということではまだまだお粗末な話も多いというふうに理解をしています。 今回、会計検査院が無……
○水野誠一君 本日は、私は農水省に中海の干拓事業に関して伺いたいと思います。 この中海干拓事業につきましては、決算委員会の六月の総括質疑の際にも伺ったわけでありますが、そのときには大変残念ながら大原大臣が御健康上の問題で御欠席をされていました。また、その後、三党合意も出てまいりまして、本日はぜひ大臣からも御答弁をいただければというふうに思っています。 そのときに私は、二百七十億円という巨額の国費をさらにつき込んで関西空港の約三倍という広大な海を干拓して農地をつくる必要性が本当にあるのかということ、まして環境破壊という観点からも大いに疑問があるのではないか、こういう事業は、経緯はともかくとし……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 大臣は、本年一月二十三日に「「第二次情報通信改革」に向けた規制緩和の推進について」を発表されました。そこでは、行政改革委員会等の意見を踏まえて、参入規制の問題、料金規制あるいは接続規制の緩和、見直しなど、情報通信を取り巻く社会経済情勢の急激な変化に対応したものであるということで、これは評価されるものではないかと思います。 しかし、私は、これからの情報通信行政というものは、これは単に情報通信行政の問題だけではないんですが、今我が国における行政全体に求められるものだというふうに考えております。いわゆる産業の保護育成中心の行政を全面的に改めて民間の自由……
○水野誠一君 私は与党ではございますが、半分ぐらい上田先生の審議会に対する要請はわかるような気がいたしまして伺っておりました。 この「二十一世紀の知的社会への改革に向けて」という答申につきましては、世界的な共通課題でもあり、これは非常に重要な問題だというふうに受けとめております。とりわけ、科学技術面における、つまり文明としての情報通信基盤整備プログラムという形の答申になっているわけでありますが、先ほど松前先生からもちょっと御指摘ありましたように、いわゆるこれを使いこなしていく文化面、あるいは人としての面、あるいは文化に及ぼす派生的な問題というような視点はどうも欠如をしているという感じがいたし……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 十五番目の登板ということでありまして、前に出た質問と完全に重複を避けるというのは至難のわざでございますが、なるべく視点を変えて御質問をさせていただきたいと思います。 郵政省にまず伺いたいのですが、NHKの関連事業に関してはNHKの肥大化と商業化などと言われているわけであります。私も、昨年の十一月九日に、ちょうどこれは決算審議の折だったと思いますが、川口会長に関連事業に関するNHKの方針を伺った経験がございます。 私は、基本的には、NHK全体の経営効率化のために関連事業の展開を図って、財務内容を改善して受信料負担の軽減を図るということは、視聴者の……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 まず、坂本弁護士を初め、被害者の皆さんの御冥福を心よりお祈りしたいと思います。 既にいろいろな御質問が出てまいりまして、私は最後の質問者でありますので、総括の意味も含めて質問を申し上げたいというふうに思います。 私は、今回の事件の背景にありますジャーナリズムの倫理問題ということを考えていく上で、内外のジャーナリズムの倫理規定というものをひもといてみました。その中に、アメリカの全米新聞記者協会によって定められたジャーナリズム憲章、これは七つの項目から成り立っているものですが、これがジャーナリストの志に基づいて、またかつ非常に名文と言われているもの……
○水野誠一君 私は郵便貯金に関して伺いたいと思います。 郵便貯金については、平成五年の第三次行革審の答申の中で「簡易で確実な少額貯蓄手段の提供という本来の目的に沿って、民間金融市場との整合性を図る。また、個人貯蓄分野における資金シフトを回避し、民間金融機関とのトータル・バランスを図る」というふうに述べられているわけです。 ところが、平成八年の三月二十五日の朝日新聞の報道がありまして、ここでは郵便局が貯金集めを目的に配布したパンフレットのことが出ています。ここで書かれておりますのは、「「金融機関が倒産したら預金は一千万円までしか保証されない」など、民間金融機関の預金者の不安感をあおるような表……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 私は放送番組審議会の内容の公表について御質問を申し上げる予定でありましたが、もう既に西川委員からも同様の御質問がありました。私といたしましても、その内容について、本来定められておりますように、日刊新聞紙への掲載、その他のできるだけ多くの公衆が知り得る方法によって行うということ、これをぜひ実現させていただきたいということをお願いいたしまして、この質問については割愛をさせていただきたいと思います。 そこで、私は大阪有線放送社に関して伺いたいと思います。 実は、私は東京で非常に派手なキャンペーンを行っているこの会社について興味を持ち、調べていったとこ……
○水野誠一君 私は、大店法についてまず通産省に御質問申し上げたいと思います。 もう既に小山委員あるいは山下委員から大店法の規制緩和について御質問がありました。私は、多少違う観点になろうかと思いますが、まず通産省に伺いたいと思います。 十一月十四日の日経新聞の夕刊に、大店法の出店申請に対して、出店を調整する通産大臣の諮問機関であります大規模小売店舗審議会、いわゆる大店審が店舗面積の大幅削減を勧告するケースが相次いでいるという報道がございました。これによりますと、中には届け出面積を約六割カットされて出店を断念したスーパーもあるというような報道もありましたほかに、茨城県とかあるいは京都府でも約六……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 きょうは、通告の質問と順序を変えさせていただきまして、先に文部省にお尋ねをさせていただきたいと思います。 まず、文部大臣にお尋ねをしたいと思います。 このたびの行政改革委員会規制緩和小委員会の論点公開の中で初めて教育問題が取り上げられたわけでありますが、私はこの意味は大変大きい、とりわけ日本の横並び、みんな同じという教育原則というものをひとつこれから破っていく上で非常に大きな意味のある論点公開ではないかというふうに評価をしております。 その中で、「学校選択の弾力化」、あるいは「教育内容の多様化」、「中学校卒業程度認定試験の弾力化」、「学校設置……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 先ほど峰崎委員からも御質問がもう既に出ている案件ではありますが地方自治体の不正経理問題と監査委員制度について重ねて御質問をしたいと思います。 もう既に御案内のとおり、昨年の夏以降、全国市民オンブズマン連絡会議に所属する弁護士あるいは市民によって、情報公開条例を活用した調査を使いました地方自治体の食糧費の不正使用、いわゆる官官接待の実態が明らかになってきております。また、市民オンブズマン等の指摘を受けた各自治体の調査によって空出張あるいは空雇用などによっての裏金づくりなどの不正経理の実態も明るみに出てまいりました。広く論議を呼んでいることは御案内の……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 昨日、平成九年度予算の政府案が閣議決定されたわけでありますが、その中でも、公共事業については十兆円近い巨費が投じられているというにもかかわらず、ここ三十年間、省庁別シェアを見てまいりますとほとんど変わっていない。この硬直性こそが縦割ワ行政の弊害のシンボリックな一面ではないかと思うところがあります。 私は、これからの公共事業のあり方について、今まで若干欠けていた点、すなわち単純な経済効率のみではない多面的検討、例えば環境負荷の配慮等も含まれるわけでありますが、あるいは事業の検討、決定、再評価のプロセスの透明性、公正性、及び事業の変更あるいは中止の手……
○水野誠一君 本日は、決算委員会ではありますが、決算と密接な関係があります予算編成のあり方について橋本総理にお考えをお聞きしたいと思っております。 総理は、さきの臨時国会における所信表明演説で、行政改革、経済構造改革、金融システム改革、社会保障構造改革、財政構造改革の五つの改革を本内閣の最重要課題とされる旨を表明されました。中でも財政構造改革については、平成九年度を財政構造改革元年と位置づけられ、また財政再建法案を提出すべく財政構造改革会議の設置を指示されるなど、この問題にかける総理御自身の決意のほどがうかがわれると思います。 さて、このような重大な危機意識を持って総理が臨まれました平成九……
○水野誠一君 私は、いろいろ今までも質問が出ておりますカンボジア情勢については、もう既に大臣からもかなり意を尽くした御答弁をいただいておりますので、これは割愛させていただきたいと思います。また、ガイドラインの問題というのはもう既にいろいろ皆さんから質問が出ております。私も今与党の中でガイドラインの論議に加わっているというようなことで、これもきょうは私の質問からは外させていただき、かわりに国連常任理事国入りの問題について質問をさせていただきたいと思います。 これはガイドラインの議論にも非常に関連してくる部分でありますが、我が国が国連安保理事会に常任理事国として入るかどうかという問題が今いろいろ……
○水野誠一君 総理、外遊大変お忙しい日程でお疲れさまでございました。 各委員から外遊中のいろいろな問題、とりわけ北東アジアの安全保障問題、沖縄問題、ペルー問題を初め非常にインターナショナルな御質問がございました。私は、少し頭を休めていただく意味でもローカルな問題について御質問をさせていただきたいと思います。 ちょうど総理が訪米される前、先月の十四日に諌早湾の干拓堤防が締め切られたということで、これは総理も大変心配をされて記者につぶやかれたということで二、三行の記事になっておりました。レッドデータブックにおいて危急種、つまり絶滅の危機が増大していると言われていますムツゴロウが死滅する状況にな……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。ダイオキシンについて私は質問をさせていただきたいと思います。 皆さん御承知のように、最近ダイオキシンの危険性が新聞、テレビなどでも大変盛んに取り上げられているわけでありますが、ダイオキシンというものは、塩素あるいは塩素を含む化合物の生産、使用、廃棄によって全く意図することなく発生する有機化合物である。そしてまた、その毒性は青酸カリの一万倍以上の急性毒性を持つ。そういう意味では人類のつくり出した中で最も最悪の毒物だと言われている物質であります。 ダイオキシンというのは、我々記憶にありますところのベトナム戦争のときに、アメリカ軍が使いました枯れ葉剤……
○水野誠一君 私は、政府系中小企業金融機関について伺いたいと思います。 現在、中小企業に対して融資業務を行っている特殊法人は商工中金、中小公庫、国民公庫そして中小企業事業団、それぞれ略称で申し上げていますが、この四つがあるわけであります。商工中金や国民公庫は事業資金の貸し付けであって、また中小公庫は設備資金や長期運転資金の貸し付けをしているということなんですが、どうも我々にはそれぞれの違いがなかなかわかりにくいという点がございます。 国民公庫、これは大蔵省の管轄になるんですが、そのほかの三つは通産省の所管ということになりますが、国民公庫も含めましてそれぞれの融資業務のすみ分けというのはどの……
○水野誠一君 私は、農水省に二件ほどお尋ねしたいと思います。 農林水産省の行っております公共事業の評価についてまず伺いたいと思います。 農水省は公共事業全体の約二割を占めているわけでありますが、その分野も大変多岐にわたっておりまして、農業農村整備事業、森林整備事業、漁港漁村整備事業などなどであります。 最近の事例を見てまいりますと、やや問題を含むものが多いような気がいたします。例えば、よく例に引かれます農道空港の場合などもあるわけですが、これは今までも決算委員会でかなり何回も取り上げられておりますので繰り返しませんが、バブル時代につくられた事業計画の経済性、採算性に問題があったのではない……
○水野誠一君 私は、まず教育分野の規制緩和について文部省に伺いたいと思います。 私は昨年十一月のこの決算委員会におきまして、行政改革委員会規制緩和小委員会の議論の中で初めて教育問題が取り上げられたことを評価いたしました。学校選択の弾力化、あるいは教科書検定プロセス及び検定基準の公開などについて質問をさせていただきました。当時の小杉文部大臣から前向きな御答弁をいただいたことを記憶しております。 その後、十二月に行政改革委員会より規制緩和の推進に関する意見、「創意で造る新たな日本」が出されました。論点整理に挙げられた点が盛り込まれました。その中では、今後の教育における重要な観点として、自己の意……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。 もう既に各委員からいろいろな質問が出ておりまして、最後の質問者というのはいつも重複しない質問を考えるのは大変苦労するところでありますが、私は、今回のストックオプションの導入について伺わせていただきたいと思います。 今国会に上程されております特定通信・放送開発事業実施円滑化法、以下略して円滑化法と申し上げたいと思うんですが、これの一部改正によって、同法に基づく郵政大臣の認定を受けて通信・放送新規事業を実施する株式会社についてストックオプション制度の導入が認められるということになります。 私は、昨日の大臣の所信表明の中でもメガコンペティションと……
○水野誠一君 私は、衛星放送のデジタル化について伺いたいと思います。 この件は、先月の逓信委員会でも堀之内郵政大臣に質問をさせていただきました。大臣から大変に心強い御答弁をいただいたわけであります。そして、その数日後にBS−4後発機検討会がBS4後発機はデジタル方式が適当であるという答申をまとめたわけであります。これは私見でありますが、我が国の放送戦略の将来を明るくするものである、大変によい方向に向かっているというふうに思っております。 既に諸外国の衛星放送ではデジタル化の動きが加速をしているとともに、そのビジネスもグローバル化をしている。今後は衛星放送市場における世界的な競争がますます激……
○水野誠一君 最後の質問者になりまして、きょうの主題でございますこのストックオプションの問題というのは、もう皆さん、各委員からいろんな意味で質問し尽くされているということではございますが、あえて私の視点から御質問をさせていただきたいと思います。 実は、二月二十一日の逓信委員会のときに、私はもう既にこのストックオプションの導入について質問をさせていただいておりました。きょうも、いろいろな各委員の中から話題になっておりますこの円滑化法の中にあります認定制度ということが平成二年から施行されていて、これが六年経過をしているんですが、十一件しか認定がない。ということで、本来のストックオプション制度が持……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。今回の法改正に関連して伺いたいと思います。 今回の法改正では、今までの無線局の検査制度が指定検査機関制度から認定点検事業者制度へと転換されることになりました。これによって、規制緩和あるいは行政改革の一環としてこの制度の転換が有効に働くということを大いに期待しているわけであります。 現行法では、無線局の検査は郵政大臣もしくは指定検査機関のみが行うこととなっており、現在、指定検査機関は財団法人無線設備検査検定協会と財団法人海上無線検査協会の二団体のみになっています。この二団体はいわゆる公益法人ですが、広く一般に存在する民法上の財団法人とはその趣を異にし……
○水野誠一君 もう最後の最後になりますと、本当に質問がほとんど残っていないという大変苦しいあれになるんですが、今回の議題でございます字幕番組、これは畑委員、林委員を初め皆さんからもう質問が出尽くしてはいるんでありますが、ひとつ、日本とアメリカとの普及率の違いというのもこれは先ほどから再三御指摘ありました。 この原因として、確かに英語と日本語の違い、つまり、アメリカのニュース専門番組なんかでは発言が完全に同時に文字になって出てくる、まさに速記の技術で文字化できるというようなことがあるわけで、それを見ますと、日本語というのはやっぱりちょっとハンディキャップがあるなということもよくわかるんですが、……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。きょうは御苦労さまでございます。 先ほど来、持ち株会社の問題も含めていろいろ委員から御意見が出ているわけでありますが、私もNTTの単なる分離分割ということに対しては、国際的なメガコンペティションの時代に果たしてふさわしい方策かどうかということでの疑問を大いに抱いております。しかし、一方ではここ二年間、持ち株会社解禁問題ということについては与党の政策担当者として百数十時間にわたる討議をやって、今いろいろ皆さんから疑問が出てきたような例えば個人株主の権利の保護であるとか組合の権利の保護の問題であるとかといったところにも十分配慮をし、また事業支配力の過……
○水野誠一君 私は、まず電気通信事業法の改正に関して一つ伺いたいと思います。 今回の改正によりまして、接続約款の認可基準の導入や接続会計の公表の義務づけなど、電気通信事業者間の接続に関する制度が整備されるということでありますが、この制度の実効を上げ、接続コストの低減という本来の目的を達成するには接続料の算定をできる限り客観的に行っていく必要があるというふうに思います。 今回は、資料を読みますと、その算定方式として施設の償却費、それから営業費及び一般管理費などの適正な額と、それからそれに加えて新たな資金調達に必要な支払い利子の合計を求めるいわゆる総括原価方式というものが採用されているというこ……
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。きょうはありがとうございました。 私は常々、NTTの分割問題については、今世界のメガキャリアのメガコンペティションが渦巻いている中で果たして分離分割という手法が正しいのかどうかということに大変疑問を持っていたわけでありますが、先ほど林先生がお話の中で、そのままNTTが分離分割せずにいる姿と、一度分割をしてそこからまた新たな再編が起きていく、因数分解をしたものをまた再集合させていくということとはもう全然違うというお話を伺いまして、全くそのとおりだと。ともかくコップの中の嵐ではなくて、あるいはコップの中の競争ではなくて、もっと大きな外海のメガコンペテ……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 小里総務庁長官にお尋ねしたいと思います。行革の取りまとめ、大変御苦労さまでございました。きょうは独立行政法人にかかわる問題として、特殊法人の改革について大臣の御見解を伺いたいと思います。 この独立行政法人という新しい形態が行革会議長終報告の中でも出てまいりました。その記述の中では、特殊法人と独立行政法人との関係として、「特殊法人については、その存続の必要性を徹底して見直すとともに、民営化、事業の整理縮小・廃止などが積極的に進められなければならない。」、このように書かれております。これは私は大変結構なことだと思います。現在、与党三党でこの特殊法人の……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 八月七日にアメリカ政府が一方的に制定しました、国際電話についての国際精算料金の上限、いわゆるベンチマークの問題について、私は九月十七日の決算委員会で質問をさせていただきました。 そのとき、日本政府としては、米国に対して懸念を持っているという内容のコメントを既に提出していたと、そのことについて御報告がありました。そして、引き続き制度の改善を求めていく旨、御答弁もいただいたわけでありますが、その後、十月にはベンチマークの撤回を要望されたということも聞いております。 現時点での状況について御報告をいただければと思います。
○水野誠一君 新党さきがけの水野でございます。
きょうはまず経済企画庁に御質問を申し上げたいと思います。
実は私は存じ上げなかったんですが、経済企画庁の中に景気基準日付検討委員会という研究会があるということを知りました。これはどういう内容の組織なのか、簡単に御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 実は、その委員会の存在を知りましたのはある新聞記事でございまして、三月一日の毎日新聞、それから三月四日の日経新聞に、この七名の委員からの事情をいろいろ聞いていく中で、大変経企庁に対して不信感を持っておられるという、こういう記事がありました。
それはどういうことかというと、五月に景気の山を……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 我が国の商品先物市場についてはいろいろ今まで御説明がありましたが、出来高などで見ると世界的な規模に達している、しかし質の面では国際水準化がなかなかなされていないということが問題ではないかと思います。 現在、我が国の先物市場における市場価格が現物市場価格と全く連動していない、あるいは現物取引における価格指標として信認されていない。さらに言いかえれば、商品価格におけるイニシアチブあるいはグローバルスタンダードをとれていない、こういう実態こそが我が国商品先物市場での最大の問題ではないかと思うわけであります。例えば、輸入穀物の国内先物価格が生産地の市場価……
○水野誠一君 先ほど来、いろいろ各委員から日本の経済が非常に厳しい状況にあるということを御指摘されているわけでありますが、現代というのは大変矛盾性に満ちた時代だ、私はこういうふうにも思っております。 今我々は、日本の財政破綻、これに対してその再建の道筋である財政構造改革、これを何が何でも進めていかなければいけない、こういうテーマもあるわけですが、しかし現在の経済を見ていくと、その財政再建の前提である一・七五%の経済成長、これもなかなか実現し得ないという大変難しい状況の中で景気に対する経済対策が要求される、こういう矛盾もあるわけであります。 それから、経済成長、これを促進すれば今話題になって……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 最後の質問者となりますと、聞きたいことはもう各委員から大抵質問が出てしまいます。本法については、私はベンチャー育成ということで大変必要な法律だと思います。今、平井委員からもお話がありましたように、やや遅きに失しているぐらいでございまして、二日も早く成立を望みたいと思うものでございます。 そこで、この機会にベンチャー育成に係る施策について、違う観点からちょっとお尋ねをさせていただきたいと思うわけです。 通産省は、これまでも新規事業法とか中小企業創造事業活動法など、いわゆるベンチャー支援、新規産業支援策、これをいろいろ講じていらっしゃったわけであり……
○水野誠一君 この両法案については各委員からさまざまな視点からの質問がもう出ておりますので、私は四月九日の当委員会でも同じ質問をさせていただいたんですが、ベンチャー支援策としての特許情報のオンライン化について、また改めてお尋ねをしたいと思います。 このすべての特許情報をインターネットで検索できるようになる時期について、そのときは特許庁の御答弁としては、「できるだけ早いうちに」ということでありました。 現在取りまとめられています総合経済対策においてもこの施策が盛り込まれているわけでありますが、恐らくその額というのはあすにならなければ具体的な数字はわからないということだと思います。しかし、もく……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 私も長いこと西武百貨店に身を置いておりまして、大店法で守られていたころの非常に楽な流通に長く身を置いておりましたんですが、そのころ田島先生にも随分いろいろお教えをいただいたりしてお世話になりました。 この大変厳しい今の流通環境の中での今回の法律案ということでありますが、これは法律では百貨店も量販店も大規模小売店舗ということで一くくりにされてしまう。ただし、質的にはかなり違う役割を持っているというふうに考えております。 百貨店というのは中心市街地立地型で、むしろ周辺の商店街と共存共栄を図ってきた歴史というのは非常に長かった。しかし、どちらかという……
○水野誠一君 今回の法改正につきましては、規制緩和の流れの中で業務の簡素化ということで、基本的に賛成をしていきたいというふうに考えております。 昨今、ダイムラー・ベンツとクライスラーの国を越えた大型合併、これが話題になったわけでありますが、今後ますます国際的大型合併が進んでいくであろう、そしてまさにメガコンペティションの時代に突入するだろう、こういうふうに考えております。 そういう中で、昨年、持ち株会社の解禁ということをいたしました。これは与党内でも二年間にわたってさまざまな議論をしてまいりまして、私自身もその議論に参加をしてきたわけでありますが、これによってまさに大合併の時代に企業合併等……
○水野誠一君 私はまず、省エネ法の位置づけについて確認させていただきたいと思います。 省エネ法というのは、御案内のように石油ショックを契機にできたと言われておりますが、地球サミットのありました平成五年にこれに合わせて改正された、こういう経緯もございます。 今回の改正は、そういうことでいきますと、昨年開催されました地球温暖化防止京都会議、ここにおける京都議定書が背景にあるように思えるわけですが、この省エネ法改正というものは京都議定書の担保法と考えていいものなのか、伺いたいと思います。 もし担保法でないのだとすれば、今後何らかの追加的な立法措置が必要になるのではないかと思いますが、その点を含……
○水野誠一君 最後の質問者となったようでございますが、我が党党友で元経済企画庁長官の田中秀征氏がかねてより行革には量の行革と質の行革があるということを言っております。今回の省庁再編では、まず省庁の数を減らす、それからさらに十年をかけて一〇%以上の人員削減をするということでありまして、これが十分かどうかという議論はあると思いますが、ともかく量の行革、これの意味合いが強いと思います。 今回、この法案成立後に各省設置法の改定が始まるわけでありますが、これは行政の質を変えていくという意味で質の行革の始まりということが言えると思います。この設置法の問題、考え方については、衆参の審議の中で何度も取り上げ……
○水野誠一君 ただいまいろいろ質問があったわけでありますが、不祥事の摘発という問題だけではなくて、私は、行政監察局の仕事の中に、行政政策のあり方自体に厳しいチェックをしていくという役割、これは非常に大きな役割ではないかと期待をしているところであります。 それと同時に、今まで私の経験の中でも幾つか疑問に思った点もありますので、その点についてお尋ねをしたいと思います。 それは、昨年の二月二十八日に我々が大変問題としております中海の国営干拓事業などを含む全国の大規模農業基盤整備事業に関する行政監察結果が発表されました。その中で、当初中止勧告に踏み切るという意気込みで作業が進められていたこの干拓事……
○水野誠一君 きょうは両参考人、ありがとうございました。 私たちは、この間の行政改革の中で財全分離ということを非常に強く言ってまいりまして、両先生からもいろいろ応援をしていただいたわけですが、私たちの力不足もあって非常に中途半端な結果に終わってしまっているのかなということで反省はしております。 特に私たちが申し上げたかったことというのは不透明な裁量行政、これは特に金融行政の中で不透明な裁量というのが今回の不祥事を生む温床にもなったというふうに思うわけですが、大蔵省という密室の中で優位にある財政が金融行政をゆがめるということ、これが相互の緊張感を失わせ、また不祥事をはぐくむ温床になったんじゃ……
○水野誠一君 ただいま皆さんからお話がありましたが、公務員倫理法の策定に今政治では全精力を挙げている状態だと思います。 しかし、大事なことというのは、細かい規則をつくり、そしていろいろな意味でがんじがらめな仕組みをつくっていくということよりも、当然のルールをいかに守らせるかということに重要なポイントがある。何度もいろいろな規則がつくられるけれども、守られなければ意味がない。そのためには、監視をしチェックをする機能も大切でありますが、さらに言えば官民双方に周知徹底をさせる仕組みをいかにつくり上げていくか、これが私は一番重要なことではないかなと思うわけです。 そこでお尋ねしたいんですが、先ほど……
○水野誠一君 当委員会ができました時代背景でもあるわけですが、公務員倫理という問題がこれほどまでに話題になり問題になり、また、白日のもとにさらされた時代というのはかつてなかったのではないかというふうに言われます。しかし、本当にその問題の本質が白日のもとにさらされているのかということになりますといささか疑問があるわけであります。 現在、これらの問題に対して、内部監査体制の強化であるとか、あるいは当国会でも議論されました公務員倫理法の制定、こういうものが図られているわけでありますが、どうもこれだけでは十分な問題解決にならないんじゃないか、こういう気がいたします。 これは例えがいいかどうかわかり……
○水野誠一君 もう既に各委員からいろいろ御質問が出ておりますので、多少視点を変え、あるいはそれを補強するような意味で幾つか伺わせていただきたいと思います。 平成八年に事務次官等会議申し合わせによって倫理規程が制定されたということは先ほどから繰り返し出ているわけでありますが、これを拝見しても、十分に細かい規程がもう既にできている。しかし問題は、なぜそれが守られなかったかというところに尽きるのではないかと思います。 私は、前回の委員会のときにも中学生のナイフ事件に例を引かせていただいた。こういう問題が起きたときに学校がすぐとる手というのは、校則を厳しくする、強化する、あるいは持ち物検査をすると……
○水野誠一君 ただいま笹野先生から薬害エイズについての情報隠ぺいということについて御批判があったわけでありますが、私は逆に、こういった批判あるいは自己矛盾を恐れずに、今回省内の情報ディスクロージャーに踏み切ったということに対して、厚生省が大きな一歩を踏み出したんではないかというふうに私は考え、評価をしたいというふうに私は思っております。そういった体質改善に向けて一歩踏み出されているということでもありますし、またこの国民生活・経済に関する調査会というのは、委員会とは違って調査会という性格もございますので、ひとつ建前の答弁ではなくて本音を持った、あるいは夢を持ったビジョンとしてきょうは質問をさせて……
○水野誠一君 それでは、まず通産省に伺いたいと思います。 きょうもいらしておりますが、横川審議官が、以前の調査会で、産業政策の現状と課題というテーマで中長期の経済的問題についてお話をされました。日本経済の将来の空洞化に対応するための政策課題ということで、規制緩和あるいは制度改革の実施、新規事業の育成ということを述べられたわけでありますが、これはまさに我が国にとって非常に重要な課題であるということで同感に感じております。 規制緩和に関して申しますと、一時的な失業がふえるのではないかという議論もあります。この議論の是非はともかくとしても、短期的に見ると、確かに規制緩和のコストというものが現実に……
○水野誠一君 まず、八代参考人に伺いたいと思うんですが、先生がお話しいただきました高齢者と女性の労働力問題というのは、非常におっしゃるとおりだというふうに伺いました。とりわけ、その量的な需給のマッチングということにおいては、非常におっしゃるとおりだと思うのでありますが、その一方で、労働需給の質的なミスマッチというのが相当出てくるんじゃないだろうか。 これは、端的に言えば実際に必要とされる労働力というものの質がこれから恐らく著しく変わってくる。それは、特にこれから成長率の高い情報産業というようなところ、あるいは非常にハイテクな技術、能力を要求する産業というようなところに果たして高齢者が、あるい……
○水野誠一君 さきがけの水野でございます。 きょうはありがとうございました。 南部先生にまず伺いたいと思うんですが、先ほどオープンネスの欠如ということでお話をいただきました。 私は、先日、ジョージ・ソロスが日本に来ましたときに少人数で一緒に夕食をとる機会がありました。そこで、ジョージ・ソロス・ファウンデーション、彼が四千億とも言われている私財を投じましてロシアとかアフリカ二十五カ国にオープンソサエティーを実現するんだということでやっている社会貢献運動があります。その話が出たと勇に、どちらからともなく、半分冗談でもあるんですが、実は日本こそ先進国であるけれども一番オープンソサエティーじゃな……
○水野誠一君 きょうはありがとうございました。 まず、佐野先生に伺いたいと思うんですが、私も実は慶応で、先生の後輩になりますが、川田ゼミで労働経済学を学ばせていただきました。昨年は藤沢の総合政策学部でソーシャルマーケティングの教鞭をとらせていただいたというようなことで、実は先生のきょうのお話にありました第五次産業論というのは私自身の持論でもございまして、私自身、長年第三次産業、流通業におりましたんですが、この第三次産業というもの自体が次第に解体をしていって、情報産業としての第四次産業と、それからまさに今先生がおっしゃったような究極のサービス業としての第五次産業に分々していくんじゃないだろうか……
○水野誠一君 きょうはありがとうございました。さきがけの水野でございます。 まず、高山先生に伺いたいと思うんですが、今お話の中で、少子社会に対して子供を少しでもふやしていこうという政策をとるべきだというお考えを伺ったわけであります。 確かに、人口構造というものが逆ピラミッドになっていくということは大変大きな問題がある中で、それに対する施策というのは必要ではあるわけですが、しかし、なかなか法律とか税法的なものだけで少子化というものは抑えられないんじゃないだろうか、やはり相当そこには大きな力が必要になってくるんじゃないかという感じもするわけです。 そこで、一つは、今いろいろ皆さん各委員からも……
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