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板野勝次 参議院議員
「本会議発言」(全期間)

板野勝次[参]活動記録 : トップ選挙結果 | 本会議発言 | 委員会統計発言一覧質問主意書

板野勝次参議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言に関してまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容が掲載されています。
 委員会や各種会議での発言等については委員会統計発言一覧のページを参照してください。
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■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(参議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



46回
156351文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



参議院在籍時通算
46回
156351文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(参議院)

 在職時に参議院本会議での議会役職、政府役職の立場からの発言なし。

本会議発言一覧(参議院)

1期(1947/04/20〜)

第1回国会 参議院本会議 第14号(1947/07/09、1期、日本共産党)

○板野勝次君 中西功君を指名いたします。

第1回国会 参議院本会議 第15号(1947/07/11、1期、日本共産党)

○板野勝次君 「供出完了後の主食の自由処分を認むることの可否」が第二回目の自由討議の主題に選ばれたということには、二つの背景があると思うのでございます。第九十議会におきまして、社会党を代表いたしまして平野君が声を励ましまして、「食糧危機突破対策要綱並びに食糧非常時宣言」を一箇の抽象的作文として嘲笑いたしまして、新麦、じやが芋等の供出に対します報奬物資を八月であるとか七月であるとかというふうに廻りくどいことを言わないで、今日これを農村に持つて行きまして、米作地帯に残存しておりますところの米と誰が何と言いましても取敢えず交換いたしまして、食糧を持つて來て、米櫃に二週間、三週間、多きは四十日も一粒の……

第1回国会 参議院本会議 第30号(1947/09/15、1期、日本共産党)

○板野勝次君 行政機構改革の中心課題は、何と申しましても人民の政治勢力というものから常に独立しました勢力として古い型の官僚機構が今日まで温存されておる点でありまして、從つて人民から離れて、而も人民の生活を支配するところの官僚政治の弊害を取り除くという点に、問題の中心点があるのでありまして、言い換えますると、この古い型の官僚機構をできるだけ弱めて、これを解体して、そうして人民に眞に奉仕し得るところのものたらしめるところの制度でなければならないと思うのであります。人民から独立した勢力の結集というものを断乎として排撃して行く、これが我々に與えられましたところの政治的な緊急宿題でありまして、而もこの緊……

第1回国会 参議院本会議 第33号(1947/09/29、1期、日本共産党)

○板野勝次君 院議を以ちまして茨城縣水害地調査のために派遣されましたのは、民主党の小林勝馬君、自由党の柴田政次君、緑風会の大山安君と共産党の私の四名でございました。九月十九日より二十二日まで調査目的達成のために行動したのでございまするが、併し水害直後の混乱の際でもあり、加えて通信、交通、連絡等極めて困難な時でございましたので、更にその上に我々一行の自動車事故もありまして、不十分にしか調査できなかったのでございまするけれども、調査班各人の調査結果をここに綜合いたしまして、概要を御報告申上げたいと存ずるのであります。  私たち一行の調査目標と現地調査の範囲は、第一にその調査の目標を、應急金融措置の……

第1回国会 参議院本会議 第34号(1947/09/30、1期、日本共産党)

○板野勝次君 水害の原因につきましては、山林の濫伐、雨量が極度に多かつたというふうな点が指摘されて、ひとえに天災であるという意見は、内務大臣を始め今日の自由討議の論者の多くの人が申されたことでございまして、他の半面におきましては、天災も一つのことながら、過去におけるいろいろな無責任の累積である、査問委員会等のごときものを作つて大いに究明しなければならないという意見も出ました。誠に傾聴すべき点があつたと思うのでございます。ひとえに我が國におきまする水害の本質的な原因が深いということを証明しておると思うのでございます。本年度は御存じのごとく長期の気象特報も出ており、台風が日本を襲うということは分つ……

第1回国会 参議院本会議 第37号(1947/10/13、1期、日本共産党)

○板野勝次君 共産党は中西功君を指名いたします。

第1回国会 参議院本会議 第42号(1947/10/31、1期、日本共産党)

○板野勝次君 政府の本年度下半期綜合家庭燃料確保対策を検討して見ますると、結局は思い付きの行政措置を羅列するだけでありまして、これで燃料危機を救い得るものとは考えられないのでございます。闇とインフレを消滅することに拔本寒源的の政策を講ずることをサぼつておりまするところの現片山内閣は、その政策のあらゆる面におきまして破綻しつつありますることは、現下の社会情勢そのものが雄弁に物語つておると思うのでございます。(「その通り」と呼ぶ者あり)生産は破滅の方向を辿つており、國民生活は日日にその不安の度を濃くしておりまるのにも拘わりませず、千八百円ペースを堅持すると称しまして、ひとえに耐乏生活を勤労大衆の上……

第1回国会 参議院本会議 第56号(1947/11/24、1期、日本共産党)

○板野勝次君 中小商工業の振興対策がこの議場で取上げられますることは、誠に我が國の中小商工業者に取りましては喜ばしい点でございます。総選挙の際におきましても、各党共中小商工業の問題は取上げて参つたようでございます。  併し中小企業の問題は、選挙の投票を獲得するために利用する中から中小企業の振興ができるのでもないし、又作文的な細かい点がいろいろ指摘されて見ましても、中小企業自体が振興し得るところの條件がなければ、到底中小企業の振興を期することはでき得ないと存ずるのでございます。從いまして從來まで中小企業が振興し得るところの條件があつたか、いずれの政党がその中小企業の振興し得るところの條件を作つて……

第1回国会 参議院本会議 第61号(1947/12/03、1期、日本共産党)

○板野勝次君 只今議題となつております全國選挙管理委員会法案に対しまして、日本共産党を代表しまして、少数意見を報告さして頂きます。  この全國選挙管理の必要性は固より認めるのでございまするが、この法案全部を流れておりまする精神には、どうしても承服することができないのでございます。選挙管理委員会の職務は、憲法第十五條が保障しておりまするところの國民固有の権利でありまする普通、平等の選挙権を最も公平に、且つ最大限度効果的に行使することを保護し、これを助長し、自主的に而も民主的に管理することにならなければならないと思うのでございます。そのためには、從來のような職業官僚によりまするところの独断的な権力……

第1回国会 参議院本会議 第65号(1947/12/08、1期、日本共産党)

○板野勝次君 土地問題に関するこの二つの法律改正案は、そのいずれもが極めて不徹底な改正案であつて、選挙の際における日本社会党の公約であり、又日本農民組合の決議事項でもある第三次農地改革と言われる土地問題の民主的諸要求さえもが実現されてはいないのであります。これは社会党の議員諸君が最もよく御承知の事柄であります。  講和会議を前途に控え、世界の輿論の支持を受け、我が國を破滅より救い、民主的再建の上に大きな支援と信頼とを得る前提は、実にこの國の隅々までに眞に民主化を徹底し、軍國主義及び封建的残存物の最後の一片までも掃滅し去る大事業の達成にあることは、何人も否定することのできないものであることを確信……

第2回国会 参議院本会議 第10号(1948/02/03、1期、日本共産党)

○板野勝次君 共産党は中西功君を指名いたします。

第2回国会 参議院本会議 第54号(1948/06/28、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は日本共産党を代表いたしまして、地方自治法の一部を改正する法律案に反対するものであります。御承知のごとく、地方自治法は各派共同提案によりまして第九十二議会を通過したものであります。そしてこの地方自治法の四進歩性を賞讃した内務大臣官房文書課の「地方自治法詳解」を、昭和二十二年七月十五日発行の「内務時報」に掲載しておるのであります。その序文中には、世界列國の憲法中最も進歩した多くの文化結実を取入れたものであり、又この憲法に基づく地方自治法も、かかる文化的背景を持つ新憲法の重要な附属法典として、國家統治の一環をなず極めて進歩的な法律であると述べ、その第五章中の有権者の直接請求権の項で……

第2回国会 参議院本会議 第59号(1948/07/04、1期、日本共産党)

○板野勝次君 戦時中に軍閥官僚が我が國の経済の実権を握つておりました。ところがそれにもまして敗戰後の我が國経済の活殺自在の権を官僚が握つて來ております。而もますますこれを強化しようとしておるのでありまして、從來におきましても融資順位表に基きます資金統制、復興金融金庫を中小工業者に対して締め出しておる、公正取引委員会の七人の手による経済の掌握、各種の配給公團による配給権、國家機関による生産物の檢査体制の強化、主食の天降り割当、その強制供出等、国民生活の九割にも及びます廣い範囲に亘つて、それを左右し得るところの自在の権力を握つて來ておるのであります。これは明らかにポツダム宣言の指示いたしまする民主……

第2回国会 参議院本会議 第60号(1948/07/05、1期、日本共産党)

○板野勝次君 かくのごとき重要なる、全農民環視の中に可決されなければならない食糧確保臨時措置法案が、今や採決に入らんとして、この神聖なる参議院の議場がかくのごとき状態にありますることを、私は誠に遺憾に思うのであります。農業改良助長法の問題につきましては、委員長からその修正の内容が明らかにされておりまするので、私は食糧確保臨時措置法案に対する反対の理由を、共産党を代表いたしまして述べたいのであります。  この案の骨子は、行政廳の定める農業計画に基いて、事前割当責任供出数量を決めて、主要食糧農産物を確保しようとする点にあるのでありますが、この農業計画の立案は一方的となつておりまして、下からの民主的……

第3回国会 参議院本会議 第9号(1948/11/11、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は日本共産党を代表いたしまして質問いたします。先程來の総理の答弁を聽きましても、誠に不親切でありまして、所管大臣を通じて答弁させるということでありますが、今少しく熱心に、メモでも取つて、國民の納得の行くような答弁をして貰いたいことを最初に希望して置きます。  私の質問の第一は、去る七月二十七日、アメリカ國務省は、國家公務員法の改正は、日本國会の責任においてやるべきものだとの見解を明らかにしておるのでありますが、これに対して如何なる見解を持つておるか。又この改定案の具体的内容そのものが至上命令ではないのでありまするから、これに賛成するかどうかは、各議員の個人の政治的責任であると考……

第3回国会 参議院本会議 第11号(1948/11/15、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は國家公務員法改訂案が、労働者、農民、中小商工業者に如何なる影響を與えるかについて意見を述べたいと思うのであります。  私は十一日の本議場において、公務員法の改訂よりも先ず飯を與えよということを強調したのでありました。併し政府は何よりも公務員法改訂案の原案通過を強行しようとしておるのであります。公務員法改訂案は全く憲法に違反している数々の点のあることは、すでに私の指摘したところであるが、この違憲問題が眞剣に取上げられないところに、憲法を守るよりも、独占資本の利潤を如何にして守るかが何よりも大切であるということを暴露していると思うのであります。公務員法の改訂と給與とは車の両輪であ……

第3回国会 参議院本会議 第16号(1948/11/27、1期、日本共産党)

○板野勝次君 只今上程されました漁業関係三法案に対しましては、日本共産党は反対するものであります。中小漁業及び零細業業の現状は、第一に今尚封建的な制度の中に置かれている。その上、大資本による遠洋漁業が戰後におきまして沿岸漁業に進出しまして、そのために搾取を受けているのであります。第二番目に水産に対しまする資金の融通は、大部分資本主義的な企業に集中されておりまして、資材も、造船計画は、トロール船、捕鯨船等の資本主義的企業に集中されているのであります。第三番目には重い税金が課せられている。このような状態のために、中小以下の漁業の窮乏はますます激しくなつているんが現状でありまして、只今の委員長の報告……

第3回国会 参議院本会議 第18号(1948/11/30、1期、日本共産党)

○板野勝次君 衆議院におきまして修正可決された國家公務員法の一部を改正する法律案は、人民のためのものでないので、この法案に対して日本共産党を代表して反対を表明するものであります。  今この法案の細目に亘つて一々反対の個所を指摘するまでもなく、公務員法改訂案が全世界の世論の支持を全く得ていないということが、如何に基本的人権を蹂躪しておる悪法であるかを雄弁に証明しておると思うのであります。又昨日より今朝にかけての衆議院における民自、民主、社会、國協党等の法案審議の中に現われたものは、総選挙を前にしての党利党略に狂奔した跡が歴然としておるのでありまして、官廳職員の基本的人権を平然として奪うところの苦……

第4回国会 参議院本会議 第6号(1948/12/08、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は日本共産党を代表して、吉田内閣の施政方針に対して質問をいたしたいと思います。  吉田内閣の施政方針演説は、一言にして申しますと、在野時代の單純な人民を欺く公約さえもが実現でき得ないことを暴露しましたものでありまして、(「ノーノー」と呼ぶ者あり)解散以外には方針のないことを告白しております。戦後三ケ年はすでに過ぎ去りましたが、我が國の経済の再建というものは、復興するどころか、ますます破局の方向に向つて行つておるのであります。終戰後におきまする歴代の内閣の方針は、口に再建を唱えて参りましたが、実は我が國の経済を破壊して参つておるのであります。これは私利私慾に満ちた政治の結果であり……

第4回国会 参議院本会議 第10号(1948/12/12、1期、日本共産党)

○板野勝次君 本法案に対する賛成演説ができないところに、本法が反動的立法であることを暴露しておると思うのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり、拍手)本法案は(「自分だけ喋ればいいんだ」と呼ぶ者あり)客観的情勢の要請であると言われておりますが、眞実の意味で客観的情勢を國際的な情勢と解しますならば、この客観情勢は、決して我が國においてこのような法律の制定を要請していないのであります。(「そうだ」と呼ぶ者あり)世界の民主主義勢力がこのような法案の通過成立に賛成するでありましまうか。(「しない」と呼ぶ者あり)決して賛成はしないのであります。國際連合に参加しておる諸國は、先日発表された國際人権宣言を採択……

第4回国会 参議院本会議 第20号(1948/12/23、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は只今の懲罰の議案に対しまして反対をするものであります。  五つの点を挙げて反対いたします。「止めろ止めろ」と呼ぶ者あり)野卑な言葉はお使いにならんように、黙つて聽いて下さい。第一点は中西功君自身が(「野卑な言葉は使わんじやないか」と呼ぶ者あり)取消し、昨日の議場において取消しをしておるのに対して、もはや懲罰の必要がないということが第一点。第二点は用語の問題について、何ら用語の決定が今までなされていないのであつて、我々が適当と思われる用語と使つて差支えないと思う点が第二点。第三点は、このような議案を本議場において決定することが、参議院の政治性と政治力を疑われるからであります。第……

第5回国会 参議院本会議 第5号(1949/03/30、1期、日本共産党)

○板野勝次君 昨日の衆議院本会議におきまして、考査特別委員会設置に関する決議案が八十九名の修正意見を踏みにじりまして可決されたのでございます。これは総理がまだ施政方針演説をやつていないのでありまして、丁度ゲラ刷の縮刷版とでも言いたいようなものでありましたし、或いは又序論とでも言いたいようなものであります。この委員会の問題の所在を明らかにすると同時に、今参議院におきましても、非日活動委員会の設置を一部の委員の間で論議されているそうでありますので、これらの諸問題について、共産党は本日の自由討議の議題として、その問題の所在を明らかにしたいと思うのであります。  不当財産取引調査特別委員会は、戰後日本……

第5回国会 参議院本会議 第14号(1949/04/15、1期、日本共産党)

○板野勝次君 産業坊衞のために鬪つております我が党は、本決議案に対しまして反対でないことを表明するのであります。(笑声)  昨年の河川、耕地、山林、港湾等の総被害額は実に八百六十三億円に上つたのに対しまして、僅かに二百六十億円が補充されたのみで、あとは全く放置されたままだと言つていい状態であります。又水害に大きな影響ある山林は、旧來の地主的所有のまま、社会的な利用の途を切り拓く解放が頑固に拒まれている。政府は戰爭以來の過伐と地主の濫伐に任せてこれを放置しておる。而も造林は戰爭以來サボられて一層事態の惡化に拍車を加えておるのであります。そのために現在は実に百七十万町歩余の要造林面積がある状態であ……

第5回国会 参議院本会議 第18号(1949/04/25、1期、日本共産党)

○板野勝次君 このような特例法案が上程されますことは、我が党は何も不思議には思つていないのであります。過去におきましても、憲法に違反して、あの公務員を奴隷にするような公務員法が難なく通過して参りまして、その後におきましても、しばしば法規等を曲解していろいろなことがなされて來たのであります。特例の中にも、人民のためになるような特例が、未だ曾て第一回國会以來、今日まで出て來ていない。若しも人民のためのものならばその法律を多少曲げてもよいけれども、逆に人民のためにならないばかりでない、殺人的な、人民を困らせるような特例をいつの場合にも出して來ておる。これを最も率直に示したものがこの惡特例法案であると……

第5回国会 参議院本会議 第24号(1949/05/11、1期、日本共産党)

○板野勝次君 本員は極東委員会よりの農地改革の指令に関し、緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 首相の出席を求めます。
【次の発言】 政府は地租及び小作料の値上げを実施、或いは用意することを初めといたしまして、農業資産相続特例法案などの地主的支配の遺物を温存することに躍起となつております。半面、すでに農地改革は完了したものとして振舞つておるのであります。然るに去る六日極東委員会がマツカーサー元帥に対して、民主的な日本の農業制度の改革を促進するため、日本政府を督促するよう指令した事実が、八日の朝日、毎日等の新聞紙に報道せられておるのであります。苟くも農村の封建制打破に関する限り、連合軍……

第5回国会 参議院本会議 第30号(1949/05/20、1期、日本共産党)

○板野勝次君 前國会において日本專賣公社法が制定され、今國会において専賣関係法規の整備がなされようとしておりますが、我が國における專賣制度は、日露戰爭における戰時負担の激増を裏付けるために制定せられ、塩の場合には最初から軍事的目的を持つていたものでありますことは御承知の通りであります。然るに終戰後我が國國民経済が根本的な立直しを要請せられ、國民生活安定と向上が一切の再建の根本的前提となりました今日、政府は毫も専賣制度の根本的反省をすることなく、旧態依然として而もそれに輪をかけておるのであります。むしろ惡質院した専賣制度となつておるのであります。煙草、塩、しよう脳各專賣法案は、煙草專賣にありまし……

第5回国会 参議院本会議 第32号(1949/05/23、1期、日本共産党)

○板野勝次君 去る四月の二十八日極東委員会において採択された政策を実施するため作成された日本における農地改革の諸原則の指令の中には、「極東委員会は終戰以來、日本の農業制度の徹底的改革を実現する目的を以て採られた諸措置の基盤たる根本原理を確認する」旨が書かれておるのであります。この根本原理とは何か。これこそ平和と自由を愛する全世界の人民大衆が日本の農民への贈物であります。即ち一九四五年十二月九日連合軍最高司令部の出したいわゆる農地解放指令であります。世界の人民大衆は日本の農民を封建的桎梏より解放し、日本の農業の民主的再建を要求したのであります。これは連合軍が占領以來とつて來た諸方策の中で最も根本……

第5回国会 参議院本会議 第37号(1949/05/28、1期、日本共産党)

○板野勝次君 経済安定九原則が日本復興のために必要な根本方針でありますことは、論議の余地のないところであります。議論の分れるのは、これを大資本のために惡用するか、人民のために善用するかであります。然るに吉田内閣はこれを大資本家擁護のために最大限に惡用し、人民大衆に犠牲を強いる武器として活用しておるのであります。即ち賃金を飢餓線に釘付けし、ストライキを禁止して、大量首切りをやり、飢餓輸出と資金資材の大資本による独占によつて、中小商工業者を破産させ、大衆に恐ろしい重税をかけ、天下り割当、強権供出、生産費を割る米價によつて農民を極貧に突き落し、これらと闘う人民の政治的自由を全般的に奪つて、我が民族に……

第5回国会 参議院本会議 第38号(1949/05/30、1期、日本共産党)

○板野勝次君 昨日中野重公君が淺岡君外五名の懲罰に対する趣旨弁明に立ちました。その言葉に結ぶに当りまして、証人は議長、私、鈴木清一君、当夜の傍聽者であると言つたのでありました。全く当夜の傍聽者は冷静に見ていたことを私は確信いたします。草葉君は、板野君を先頭に中村、中西、細川、岩間、原、天田の諸君らがスクラムを組んで議長を阻止した。一体草葉君、どこを捏造したならばどこを叩いたならば、このような捏造ができるのですか。僞りのことを決して議員として言うべきではありません。草葉君は作り話の名人らしい。作り話なら作り話をするような場所でおやりまさい。この演壇は作り話を人に聽かせるような寄席ではない。(「そ……

第5回国会 参議院本会議 第39号(1949/05/31、1期、日本共産党)

○板野勝次君 只今議題となつております副議長不信任案に対しまして、日本共産党を代表いたしまして無條件で賛成の意を表するものであります。(「反対」と呼ぶ者あり)  議事の進行が一党一派に偏せないということが不可能であるということを、あの二十三日の深夜の参議院本会議は率直に國民の前に明らかにいたしております。公平であるべき表看板の裏に、不公平であるという文字が隠されていた。(拍手)この不公平であるという看板の裏側が率直に國民の前にさらけ出されたものであります。二十三日の深夜の議場混乱の最大の責任者が誰であるかということは、國民が注目しておるところであります。而もこの最大の責任者が今尚その責任を明ら……

第6回国会 参議院本会議 第2号(1949/10/26、1期、日本共産党)

○板野勝次君 只今の委員長の報告は極めて淡々として問題はなさそうでありますが、この国会法改正の問題につきましては、先の国会の最終末の日、最後の反対討論に立ちまして、記名投票中に第五国会は終つた。紛糾を重ねた問題であります。日本共産党がこの改正に反対いたしますゆえんのものは、只今委員長からも報告されました国会法第三十九條中の各省次官が今度政務次官に変るのでありますが、これは国会法附則の三項におきまして、「第三十九條の改正規定中「各省次官」とあるのは、国家行政組織法が施行されるまでは、「政務次官」と読み替えるものとする。」と規定されておるのであります。ところが前の国会末に問題になりまして、この改正……

第6回国会 参議院本会議 第18号(1949/11/24、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私はこの際、国際小麦協定に関する緊急質問の動議を提出いたします。
【次の発言】 国際小麦協定に関しまして総理兼外相並びに農林大臣に質問いたしたいと思います。  第一の点は、国際小麦協定参加という極めて重要な問題に関して、政府が單独で参加を決定して事を運んで、何故事前に国会において参加の可否を諮り得ないのか。ここに私達は日本の国民と共に深い疑惑を持たざるを得ないのであります。憲法第七十三條によれば、條約を結ぶに当つては、政府は事前に或いは時宜によつては事後に国会の承認を経ることを必要としておるのでありまして、この種の協定についても同様でなければならないのであります。人民の利害得失を……

第6回国会 参議院本会議 第19号(1949/11/25、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は日本共産党を代表して日本経済再建について所見を述べて見たいと思います。  凡そ日本経済再建のためにはいろいろな問題が取上げられておるようでありますけれども、これは併しながら、もはや今日となつて見ましては、少々の小手先の細工では、につちもさつちも行かなくなつて来ていると申すより外ないのでありまして、今期国会におきましても、日本の進んで行つておる方向は誠に暗澹たる方向に向つて来ておるのであります。吉田総理は施政方針演説の際に、インフレは進行を停止して国民経済は正常安定化していると、こういうことを申したのであります。併し経済が正常安定化していない証拠には、本日、日本経済再建について……

第6回国会 参議院本会議 第20号(1949/11/28、1期、日本共産党)

○板野勝次君 警察用電話等の処理に関する法律案は、提案理由の冒頭に説明されておる警察制度の全面的改正がその前提となつておるのでありますが、警察制度の問題につきましては、一昨年の九月マツカーサー元帥の書簡にも、戰前十ケ年間における日本軍閥の最も強大な武器は、中央政府が都道府県庁をも含めて行使した思想警察及び憲兵隊に対する絶対的な権力である。これらの手段を通じて軍は言論集会の自由、更に思想の自由までも彈圧し、非道の政治によつて個人の尊嚴を堕落せしめるに至つたのである。日本はかくて全く警察国家であると指摘いたしまて、これが防止策として、中央集権的に統制された国家警察網が再び型を変えて出現することを防……

第6回国会 参議院本会議 第21号(1949/11/29、1期、日本共産党)

○板野勝次君 本法案は、地方自治を充実強化して国政の民主化を推進するという美名の下に、地方財政の破綻による地方行政の行詰りを蔽い隱すものでありまして、更にこの会議の組織、性格からいたしまして、一層これを強行するものであります。吉田内閣は国家財政の行詰りを地方財政の負担によつて切り拔けようとしております。これは一方においては、来年度予算において見せかけの減税を地方税四百億円の増徴ですり換えようとしており、他方においては、通産局分室、陸運局分室等のごとく、政府出先機関が次々と財政的裏付けなしに地方庁に委讓されようとしている点よりいたしましても、明らかに証明されるのであります。このことは、吉田内閣の……

第6回国会 参議院本会議 第22号(1949/11/30、1期、日本共産党)

○板野勝次君 三法案に対して反対いたします。この三つの法案は互いに絡み合つて、三つの独占体をますます強化させようという狙いで、巧みにこの三つを絡み合せておりまするが故に反対いたすのであります。最近の諸立法の計画は、いずれも民主的なように見えながら、大資本の利益を守るように非常に利巧に作られておりますので、我々はこの性格をここで明らかにしたいと思うのであります。通運事業法の内容にいたしましても、日通の独占性を排除して通運事業の民主化を期するんだというふうに謳われておりますけれども、問題は逆なのであります。  それは、理由の第一点は、日通の資本力と組織力というものをそのま温存して置いて、そうして出……

第6回国会 参議院本会議 第24号(1949/12/02、1期、日本共産党)

○板野勝次君 歳末を控えて国民がますます窮乏しておりますときに、丁度只今の法案は、会社の重役が従業員に対しては苦しい生活を強要するけれども、お手盛りで自分達だけが沢山の給與や賞與を取ろうとするのに同一な感じが深いのであります。(「ノーノー」と呼ぶ者あり)生産的な労力に対しましては、食えない賃金で釘付けにして、そうして非生産的な労力であつて、むしろ有害である者を保護し、その生活の安定を期しようとするのが、この法律改正の要点であります。この法律で取扱われておる特別職は二つの種類でありますが、第一種は内閣総理大臣、国務大臣初め政府機関の高級役人であります。第二の種類は例の連合国軍のための労務に服する……

第7回国会 参議院本会議 第2号(1949/12/05、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私はこの際、食糧確保臨時措置法の一部を改正する法律案と、ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件について、緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 (「簡單にお願いします」と呼ぶ者あり)私は食確法とポ政令との問題について、内閣の所見を質したいと思うのであります。  吉田内閣の行政に対する反撃の反映といたしまして、食確法改訂案は実質上葬り去られたものであり、国民の審判が下されたと思うのであります。然るに吉田内閣はポ政令を準備するやに伝えられておるのであります。即ち去る三日夜遅く、私は森農林大臣の質疑応答の中で、農林大臣は、ポツダム政令を廃止していない現段階におい……

第7回国会 参議院本会議 第5号(1949/12/17、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私はこの際、食糧確保のための臨時措置に関する政令について緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 政府は去る七日、政令三百八十四号で食糧確保のための臨時措置に関する政令を出しまして、即日施行したのでありますが、この政令の基礎をなします勅令第五百四十二号は、すでにしばしば我が党も指摘いたしましたごとく、新憲法と共に消滅したものでありまして、明らかに憲法違反であります。吉田内閣は、憲法無視の内閣であり、法律無視の内閣であります。すでに国鉄裁定の問題をめぐります法律無視の態度によりましても明らかでありまして、今回の政令公布に当りましては、野党各派は直ちに政府に対して次の……

第7回国会 参議院本会議 第15号(1950/01/31、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私は日本共産党を代表して質問をいたします。  吉田首相の施政演説並びに池田蔵相の財政演説は、日本の政治経済の将来について仮定の問題について所信を述べたものであります。そこに述べられておることは決して既定の事実ではなく、明らかに仮定の問題であり、而もその仮定たるや歪曲誤認された認識の下に立てられておるのであります。吉田首相は常に仮定の問題については答えられないと言つておるが、ここでは自分自身仮定の立場に立つて事実を歪曲しておる。即ち與党の星島君の質問に対して、一刻も早く戰争状態を終了することが必要であり、これは国民が熱望しており、又共産党の言うように單独講和とか全面講和とかいう問題……

第7回国会 参議院本会議 第18号(1950/02/13、1期、日本共産党)

○板野勝次君 日本共産党は岩間正男君を指名いたします。

第7回国会 参議院本会議 第27号(1950/03/13、1期、日本共産党)

○板野勝次君 本員はこの際、食糧輸入税と農業政策に関して緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 吉田内閣の露骨な外国食糧依存政策は、一貫した外国資本への隷属化政策と結び付いて、日本農業を圧迫し、その結果今や農業は恐ろしい恐慌に襲われ、日本農業は破滅の状態に瀕しておるのであります。即ち農産物の価格は本年に入つてから大幅に下落しつつありますために、農家経営は大打撃を受け、低米価による強権供出はますます強化され、配給肥料も買えなければ税金も拂えない農家戸数は激増し、借金は殖えるし、娘の身売、土地の質入や闇売さえ盛んに行われて、どこの農業協同組合も殆んどが破産状態にあります。その上、……

第7回国会 参議院本会議 第34号(1950/03/29、1期、日本共産党)

○板野勝次君 本員はこの際、産業危機に関して緊急質問をするの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は日本共産党を代表して、総理大臣並びに関係閣僚諸君に我が国の産業危機に関する緊急質問を試みるものであります。  世に言われました三月危機は、今や政府の徴税攻勢によりまして、企業の倒産続出、自殺者の累増、失業者の激増、農村の窮乏も又その極点に達し、この深刻な危機は、單に労働者、農民、中小企業の窮迫だけではなく、貿易にも、滯貨処理にも、金融にも恐るべき事態を現出しているのであります。これらの政府の手による産業の破壞と人民生活の窮乏に伴う各層の反撃は、翕然として政府の政策に対決を迫つているのであります……

第7回国会 参議院本会議 第35号(1950/03/31、1期、日本共産党)

○板野勝次君 只今上程されておる各種の法案に対しまして共産党は反対であります。  政府は口を開けば恰かも大道商人のごとく減税々々と宣伝これ努めておりますが、この語るに落ちたる減税宣伝こそ、この狙いは明らかであります。真の減税でありますならば、二言目には減税々々と、鼻に付くように言う必要はないのであります。  何故ならば、真の減税であるならば、声をからして叫ばなくても、默つておつても減税の事実を何人も認めるに違いないからであります。然るに聞きもしないのに、大蔵大臣も政府委員も減税の宣伝をしておるのであります。これは正しく羊頭を掲げて狗肉を売らんとする詐欺師のような根性を持つておるからでありまして……

第7回国会 参議院本会議 第36号(1950/04/01、1期、日本共産党)

○板野勝次君 私はこの際、政府職員の給與実施法の一部改正案の廃棄に関する政府の責任と善後措置について、緊急質問をすることの動議を提出いたします。
【次の発言】 私は共産党を代表いたしまして、政府職員の給與実施法の一部改正案の廃棄に関する政府の責任と善後措置について緊急質問を試みるものであります。  昨日から今朝にかけての国会の動きの中には、私達国会議員にも又国民の多数にも、果してこの国会に自主性があるのかどうかということを疑わしめ、且つ政府がしばしばその自主性を強調しながらも、その自主権をみずから放棄して来、又政府みずからがこの自主性放棄の責任を国会に転嫁しようとする努力の跡が見られますことは……

第7回国会 参議院本会議 第49号(1950/05/01、1期、日本共産党)

○板野勝次君 共産党はこの法案に反対であります。この改正案の第一の特徴は、地方の管区本部が国警の全国六管区制と完全にマツチするよう改正されましたけれども、管区本部の設置箇所の争奪に会いまして現行通りにはなりましたが、明らかに警察力増強と共に海上保安庁が人民彈圧の武器に性格を変えようとするものであります。第二の特徴は、旧海軍軍令部から受け継いだ管船課を主とする新設の船舶技術部と現地採用によつて旧海軍軍人が圧倒的多数を占める哨戒課が警備救難部の中心となつて、管船区と同様に旧軍人からなる掃海課を中心として動く航路啓発所のいわゆる第一線の勢力が、事実上海上保安庁の中枢を占めるように強化されるのでありま……


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データ更新日:2022/12/09

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