栗栖赳夫参議院議員の在職時の本会議での質問や答弁などの発言回数・文字数、発言時の役職、立場、各発言冒頭の一覧を掲載しています。委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○國務大臣(栗栖赳夫君) 只今板谷議員からの御質問に対し、私に関する所を御答弁申し上げたいと存じます。 先ず最初に一身上のことについて申し上げたいと思います。私はこの度深く覚悟するところがありまして、大蔵大臣の重任を微力ながら引受けた者でございます。つきましては、私は自己の信念に従いまして、極力微力を盡してこの難局の完遂に当たりたいと存じます。 次に板谷議員から追加予算、行政整理その他についての御質問がございました。これについてお答えしたいと存じます。この二十二年度の予算は千百四十五億円でありますが、これはその当時と今日とでは事情が違いますから、いろいろ再検討を加えておりますけれども、この……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 一松さんに対してお答えいたします。元来金融機関と産業は、恰も車の両輪の如く、相助け相一体となつて、この難関であります企業再建整備、経済危機の突破ということをいたすべきものと信じておるのであります。従つて現在金融機関と産業との間には勿論十分の連絡協力があると信じますけれども、この経済危機突破ということは極めて重大なことでありますから、仮にもそれに拘わらず金融機関が上位に立つというような考えはみずから戒めなければならん。こういう趣意と解しておる次第でございます。 次に昨日吉川さんの御質問に対してお答えを申したいと存じます。元来長期に亘る財政計画を立てまして、そうしてこれ……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 木村さんの御質問に対して簡單にお答えいたしたいと思うのであります。二十二年度の追加予算の見込額はどうか。果して健全財政を堅持するかどうか。これが最初のお尋ねであつたと思うのであります。目下これにつきましては追加予算を編成中でありまして、私はなるべく速かに皆樣に提出いたしまして御審議をお願いしたいと思うのであります。併しこの中におきましても健全財政は十分堅持いたす積りであります。左樣御承知を願いたいと思うのであります。 次には税の税源、或いは財源の問題であります。なるべく間接税を避けて、それは大衆課税に陷いるから、それで直接税の方へ持つて行くが妥当だというお考えは全く……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 羽仁君の御質問に対し、大藏大臣の関係するところを御答弁いたします。税務官吏の待遇改善につきましては全く同感であります。大藏省といたしましても、地位の確立に努力中であり、尚努力をいたしたいと思う次第でございます。 この際ちよつと御報告をいたさして戴きたいと思うのでございます。既に今朝の新聞で御存じのことと存じておりますけれども、神奈川税務署の間税課長端山豊藏君が、去る二十三日川崎における密造酒の檢挙に参加いたしまして、任務を果しての帰途暴徒に襲われ、遂に殉職いたしたのであります。只今私は東京財務局の局葬に参つたのでありますが、これは同君の死は徒らにすべきでなしに、廣く……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 伊東君の御質問中大藏省に関係する貿易金融の疏通という点につきまして、簡單に御答弁いたしたいと思います。大体貿易につきまして短期の運轉資金の金融につきましては、從來貿易手形制度、紡績加工賃手形制度等のものがあつたのでございますけれども、今回貿易公團が発足いたしましたので、これが不適当になりました。そこで政府は日本銀行と密接な連絡の下に、先日発表いたしました貿易スタンプ手形制度を定め、これを即日実行いたしておる次第であります。この手形は御案内の通り、公團から業者に対して加工その他の注文がありました場合に、その写しを添えまして金融機関に資金の融通を受けることになります。金融……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 只今料飲食店の休業によりまして、浮いて出た酒を自由價格その他で賣る計画があるかどうかという、こういうようなお話がありましたが、私の関知するところにおきましては、絶対にそんなことはないとここで申上げたいと思うのであります。(拍手)
【次の発言】 波多野さんの御質問の中私に関するものを簡單に御答弁いたします。この貯蓄の増強がこの際非常に必要だということは屡々申すまでもないことでありますが、而してこの貯蓄の増強のために金約款或いは安定價値要件というような制度を始めるということも考え得るのであります。そうして又貯蓄の面から申しますというと、それは貯蓄の増強に非常に資することに……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 大藏大臣は、大藏省廳舎の一部が焼失いたしましたことにつきまして御報告申上げたいと存ずる次第でございます。 去る十三日の午後九時前後に大藏省の新たに建てました東北東にありますバラツクの一部から出火をいたしまして、そのバラツクを直ちに全焼し、そうして火は飛びまして四階に、即ち本屋が三階でございまして、その三階の上に新たにバラツク建の四階を造つたのでございますが、その四階に飛火いたしまして、大部分を燒失いたしたのであります。そうしまして大体通計八百坪に余るバラックを燒いてしまつたわけでございます。出火の原因その他については不明でございまして、尚取調をいたしておる次第でござ……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 我が國の経済状況は正に空前の危機に直面いたしておるのであります。終戰以來二ケ年余を経過いたしましたにも拘わらず、生産は依然として沈滞し、特に鉱工業生産のごときは、戰前の生産額に比し、未だ三〇%前後に過ぎないのであります。食糧の不足も亦断えず國民生活を圧迫し、生産活動を阻害しておるのであります。他方かかる生産の不振に反し、通貨は毎月膨脹の一途を辿り、日本銀行券は本年一月末の一千億円から、十月末には一千六百七十六億円に達しておるのであります。この生産の沈滞と通貨の膨脹との結果、物價は騰貴を続けまして、本年九月における消費財の闇價格は、昭和十二年七月に比べまして二百数十倍に……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 板谷議員の御質問に対してお答えいたします。 先ず第一は、昨日私が本席で國民所得の推算額が九千億と申したのでありますが、その内訳はどうか、こういうお尋ねであつたと思うのであります。これは実は安本の計算によるわけでございまして、昭和十年の國民所得を基礎として計出されましたものでありまして、大体九千億、八千九百三十六億とこういうふうに相成るのでありますが、この計算の方法及び内訳等は詳細に亘りまするので、実は予算総会に提出をいたしまして細かく御險討を願い、そうしてこの徴税が果してできるかどうか、この点が最も大事な点でありまするので、十分御検討を願い、又御意見をも申して頂きま……
○国務大臣(栗栖赳夫君) 只今本院においてなされました租税完納運動の御決議に対し、御挨拶を申上げたいと思う次第でございます。 只今の御決議に対しまして、この運動に多大の期待をかけております私といたしまして、深甚なる感謝の意と敬意とを表するものでございます。本議会におきましてしばしば申上げたことく、本年度の財政收支における租税の占める地位は決定的に重大となつておるのでありまして、租税完納の成否が正にその運命を決定する鍵となつておるのであります。然るに現在までの納税額は約三百三十億円でありまして、予算額千三百三十億円に対し、僅かに二四%に過ぎないのであります。尚その上百億円を上廻る滞納を存してお……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 松嶋議員の御質問に対し簡單にお答えしたいと思います。 先ず第一はインフレ防止についての御尋ねであります。これは刻下において最も重大であり、政府としても全力を盡してこれに努めておる問題でありまして、御説の通りに、このインフレは財政方面から多大の資金が放出され、物資と通貨との間のアンバランスから生じておる次第であります。そこでこれは前國会において御審議を得、そうして御決議までも頂戴しておりますように、この健全予算を忠実に実行するということが先ず第一であると思うのであります。政府はその線に沿いまして、一面においては歳入の確保、他面においては支出の節約、はみ出しをしない、こ……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 高瀬博士の御質問に対し大藏大臣の関係するところをお答えいたしたいと思うのであります。 この二十三年度、即ち明年度の予算の編成方針と態度についてのお尋ねがあつたのでありますが、これにつきましては実は現内閣は昨年の半ばに成立したのでありまして、追加予算を編成しただけでありまして、本予算を通じての編成は今回が初めてであります。前内閣まで探りました予算編成方針は、この本予算において大体見通しを付けて、これで賄い得るだろうというので賄いました。後は追加予算は必要が生じた時に適当な財源をその場で見付けてやつて行くというやり方であつたのであります。実は私大藏大臣になりましたけれど……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 佐々木議員のお尋ねに対しお答えをいたします。租税徴收に当つて割当制を採つてはおらんか。こういう第一のお尋ねであります。今回の所得税にしましても、予算申告制という民主的な制度を採用し、その普及活用についても努力いたしておるのでありまして、非民主的な割当制ということを採つてはおらんのであります。併しながら租税收入の確保が現下緊要なる現状に鑑みまして、收入の極く大体の目標を指導いたしまして税收の確保に努めておるのでありますが、この收入の極く大体の目標額は、税法の適正なる運用によつて上げられるべきことは勿論でありまして、一應の目標額に止まり、個々の納税者は、飽くまで税法の規定……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 細川さんのお尋ねに対し簡單にお答えしたいと思います。先ず第一は、所得税算定の基礎となつておる業種別の所得を公表せよと、こういう趣意のお尋ねであつたと思うのでありますが、この点は数字等を詳細に御説明する必要がありますので、委員会に讓らして頂きたいと思うのであります。 その次に大阪の全財連合会で闇利得者の脱税その他の調査班を作つて、この摘発をするということに対して、大阪の財務局長が、これは業務管理であるから止めて貰いたいと、こういう趣意のことを申したのであります。それについてのお尋ねがあつたのであります。政府といたしましては、徴税事務は政府即ち税務関係官廳の責任において……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 本年は、端的に申しまして我が國経済再建上誠に重大な年であり、いわば経済再建に一轉期を画する程の重大な時機に当面しておる年であると存ずる次第であります。終戰以來経済安定のための各般の努力がなされて参つたのでありますが、敗戰の創痍は余りに深く、且つ余りに廣く、今日國民の生活は尚辛うじて飢餓と疾病を免れ得た最低水準を維持するに止まり、生産の回復もその進度は緩く、産業活動の本格的回復を図ろうといたしましても、輸送力、動力等の衰弱によつて制約せられ、これを回復しようとすれば基礎的資材の生産の過少に制約されるというように、経済の基盤は未だ安定正常化の段階に到達できないのであります……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 板谷議員のお尋ねである三党協定における軍事公債協定における軍事公債利子の停止的処理の問題について、先ず第一にお答えしたいと思うのであります。新内閣は現下の新らしい情勢に應じまして三党が政策の協定をいたしたのであります。戰時公債の問題につきましても一應の方向について協定をした次第であります。その影響いたしますところが、或いはその方法その他については、委員を挙げて、そうしてそこにおいて研究する、そうして決定して行くということに相成つておるのでありまして、その委員会につきましては、政府はこの予算その他の関係も影響するところがありますので、成るべく速かに近い機会に委員会を作り……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 田村議員のお尋ねの第一点は、外資導入に関する点であつたと思うのであります。先ずこれにお答えいたしたいと思います。戦爭中及び戦後の日本の経済状態におきまして、物資が非常に少く相成つておるのでありまして、この際この日本の経済‥‥國を再建するためには、外資導入ということは、これは必要で不可欠のものであると考えて、政府はその方面への施策をも強力に推進いたしたいと考えるのであります。併しながらすでに二十日の日にも申上げましたように、私は外資を導入するにつきましては、やはり受入態勢、國民が皆立ち上つて受入態勢を整備するということが前提であると申したのであります。そこで國民が皆立ち……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 栗山議員の御質問中、私に関する二点をお答えいたしたいと思うのであります。第一は前國会において、本院において総合燃料及び電力危機の突破に関する御決議があつたのであります。前内閣におきましてはその趣意に副いまして動力の危機に対処し、将来の燃料動力問題を解決するために、安本の中に綜合燃料動力委員会を設けたのであります。新しい内閣におきましても勿論この趣旨に副いまして、この綜合的な動力の増強その他について作案を急ぎその立てました案を実施いたしたいと考えている次第であります。 今一つの点は、電力料金に関する問題であつたと思うのであります。新内閣におきましては、近く物價の補正的……
○国務大臣(栗栖赳夫君) この臨時物資需給調整法等の一部を改正する法律案を提案いたしまする理由を御説明申上げます。 第一に、臨時物資需給調整法の改正を要する点について御説明申上げます。臨時物資需給調整法は一昨年九月三十日より施行せられ、この法律に基いて産業の回復及び振興を図り、日本経済を安定させるに必要な物資に関する統制を実施して参つたのであります。この法律は日本の経済危機突破のための非常立法であり、飽くまで暫定的なものでありますので、この点を明確にするため、附則において本年四月一日又は経済安定本部廃止のいずれか早い時に失効する旨を規定してあるのであります。然るに最近における日本經濟の実情は……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 只今輸送力増強に関する後決議がございましたのでございますが、経済復興のこれは一つの大きな鍵でございまして、本決議の趣意には全く賛成いたしておるものでございます。いずれ安本所管の事項その他につきましては、改めて本会議に御報告申上げる次第でございますが、提案及び賛成の方々の御言動にも十分感銘するところがございますので、ここに取敢えず所管の一端を申述べてお答えしたいと思うのであります。 政府は差当りこの輸送力増強の確保につきましては、只今運輸大臣より申上げましたように、措置を決めこれを強く進めておるのであります。我々政府といたしましては、更に傭船或いは重油その他の物資の輸……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 高瀬先生から中間安定と長期計画の関係その他についてお尋ねがございましたので、ここで申上げたいと思うのであります。 元來片山内閣におきましては、危機突破、殊に経済上の危機突破対策を中心として施策されたのであります。芦田内閣といたしましてはこの片山内閣の後を受け、その危機突破対策と並行し、それと共に長期計画を策定しまして、そうして経済復興の計画を立て、それを忠実に実行するという点に目標を置いたわけであります。從つて長期計画におきましては各方面の学識経験者の有識者のお集まりを願いまして、五月の十七日に最初の会合を開き、更に六月四日に二回目の会合を開いたのであります。更に各……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 川上議員の御質問の私に関連する点につきましては、すでに総理より大綱を申上げておりますけれども、尚二三の点につきまして補足的に詳細を申上げたいと思うのであります。 第一の点は、三千七百円ベースの問題に関連するものでありますが、この平均賃金三千七百円は、信憑すべき具体的資料に基きまして、五月の全國鉱工業平均賃金を大体三千五百円見当と推定いたしまして、その実質賃金を維持する目途の下に、公定價格の値上げ見込み、勤労所得税の大幅軽減等を織り込みまして、数字的に合理的な決定をいたしたような次第でございます。尚この詳細につきましては、委員会において数字的説明を申上げたいと思う次第……
○國務大臣(栗栖赳夫君) 一昨日はよんどころないために時間を遅れまして、今日お許しを得て、油井議員及び栗山議員にお答えいたしたいと思います。 先ず油井議員の御質疑に対してお答えいたします。油井議員の御質疑は、物價補正がいつ頃完成するか、その他に関する問題が第一の点であります。この点について、先ずお答えいたしたいと思います。油井議員のお説の通り、物價の補正が遅れますと、生産の手控えとか、売惜しみとか、売溜め等が行われる傾向がございますので、その間経済の円満順調な運行に支障がございますので、物價の補正はでき得る限り早めに完了をいたしたいと思うのであります。諸般の事情、殊に準備等もありますので、今……
○國務大臣(栗栖赳夫君) お尋ねの問題につきましては、農林大臣、大藏大臣、並びに安本長官といたしまして、共に折衝をいたしておりますので、私から改めて附加える点はないかと存ずるのであります。ただ統制経済の合理的調整につきまして、経済安定の立場からどう思うかという点がございましたので、その点をここに附加えて置きたいと思う次第でございます。 経済安定の目標は、政府といたしましてはすでにしばしばこの席においても申上げましたが、戰前の経済状態、経済水準を成るべく速やかに回復する、やがては発展に持つて行くわけありますが、第一次的には戰前の一定の経済水準を速やかに回復する、そういう國内的の目標を持つており……
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