平野力三衆議院議員の在職時の本会議での質問や答弁などの発言回数・文字数、発言時の役職、立場、各発言冒頭の一覧を掲載しています。委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○國務大臣(平野力三君) ただいま加藤君より御質問になりました、食糧問題に関する件に関して、お答えをいたしたいと思います。御質問の要点は、現在遅配が続いているのは、政府の需給推算に対して大なる誤りがないかという点が、第一点であります。第二点は、七月から十月までの間の政府の計画は、はなはだ不十分のようであるが、はたして自信があるかどうかというように問われたと思います。第三は、供出制度の根本改革を行う意思があるかどうか。この三点と考えますので、まず最初に、第一点と第二点を合わせて、御答弁をいたしたいと思います。 最初に申し上げたいと思うことは、現在の遅配の状況であります。現内閣が成立いたしました……
○國務大臣(平野力三君) 吉田自由党総裁の御演説中、私の所管に関する事項に対しまして、お答えいたしたいと思います。 吉田さんの御質問の第一点は、日本の食糧問題の解決にあたつて、輸入食糧のみに頼らずして、國内の自給体制をはかるの方向に進むべきものであるという御所論であります。この点に関しましては、もとより私どもも同感であります。從いまして、政府といたしましても、この國内食糧増産の根底でありまするところの肥料の増産に関しましては、目下もつとも力を入れておるのであります。さいわいにいたしまして、この月におきましては、肥料の予定計画でありまするところの約七万トンを突破する見込みが立つておるのでありま……
○國務大臣(平野力三君) 綱島君の御質問の第一点は、公團方式による方法は、はたして農民の意思に副うかどうかというお問いであります。私は、綱島君が農村自治主義という立場において、日頃農村のことについて一つの卓見をもつておられることは、承知いたしておりますが、この際私どもが行いまする公團方式は、現在農村において不正な肥料や、やみの肥料が横行いたしておりますることは、農民としてまことに迷惑でありますので、この際肥料公團法によりまして、正確なるルートによつて、正確なる肥料を農民に届けんとするのでありますから、この方式は、決して農民の意思に反するものではないと考えております。(拍手)なお、食料公團の問題……
○國務大臣(平野力三君) ただいまは、食糧放出に関しまして、連合軍最高司令官に対し、滿場一致をもつて感謝の決議が行われました。食糧の主管大臣といたしまして、私はここに深甚の謝意を表する次第であります。 放出に相なりました食糧に関しましては、最も適正なるところの配給の方法を講じ、この食糧の危機を突破いたしまして、もつて連合軍最高司令官の御好意に報いたいと存ずる次第であります。ここに謹んで謝意を申述べる次第であります。(拍手)
○國務大臣(平野力三君) まず第一に、戸叶君からの御質問でありまする野菜の問題について、お答えをいたしたいと思います。野菜の統制をどうするかという問題は、現在きわめて重大なる問題になつておりまするが、私どもといたしましては、野菜の統制を撤廃して自由にしたらよいではないかという巷間の議論に対しては、賛成するわけにはまいらぬのであります。野菜の統制は、あくまでこれを堅持する。かようなる方針であります。しかし、その統制の方法については、從來の権力的意識をもつて、生産者、消費者、あるいは中間の機関を恐怖さしたり、あるいは中間の機関その他が威圧を受けるというような感じのために、出荷が停頓するような統制は……
○國務大臣(平野力三君) 多数の方よりいろいろな御質問がありましたので、これに一々お答えいたしますることは、時間をたくさんとりますので、御質問のうち重要と考えました部分について、一應お答えいたしたいと存じます。 政府が第一次、第二次と順次とつておりまする対策に関しまして、その実績が一向あがらぬではないか、こういう御質問であります。率直に申し上げますると、小包米制度のごときは、明らかにその実績はほとんどあがつておりません。現在東京、名古屋、福岡等におきまして、合計いたしまして未だ一斗七升というような数字しかみておりません。かように実績のあがつておらない点に関しましては、まことに申訳ないと思つて……
○國務大臣(平野力三君) 成瀬君の御質問であります、供出制度を変えるにあたりまして、地方を中心とする責任生産制を立てるべし、こういう御意見に関しましては、全く同感であります。現在私どもは、新しい供出制度の根本改革の上には、地力、反別及び農家の家族人員、その他過去の生産力等を勘案いたしまして、なるべく早期に供出を割当てることによつて、これを一應責任生産制とするの方途を考えておるのでありまして、ただいま成瀬君からの御質問は、大体において全く同感であります。 次に天野君の御質問でありますが、密造いたしておりますどぶろくの数が非常に多い、こういう御意見でありましたが、天野君御指摘のように、かようにた……
○國務大臣(平野力三君) 今回東北を中心といたしまして、各地に起りました水害に関しましては、まことにその地方の人々に対しまして、深くお氣の毒にたえないとともに、現在の國の情勢におきまして、まことに遺憾に存ずる次第であります。この際御質問によりまして、その被害の概況と、これに対する対策を申し上げたいと思います。 七月二十二から二十三日までと、八月二日、三日のこの二回にわたりますところの豪雨によつて、東北の青森縣、岩手縣、宮城縣、秋田縣、山形懸のこの五縣において、流失、埋没いたしましたる面積は、一万二百六十八町歩であります。被害面積といたしまして、水田十一万二千九百九十五町歩、畑五万九十八町歩、……
○國務大臣(平野力三君) 本日の新聞によりまして御承知の通り、今回連合國最高司令部より特別の大きなる輸入食糧の放出がありましたので、この際、私はこの國会を通じまして、その内容を明らかにいたしますとともに、連合軍最高司令部に対しまして、深甚の謝意を表したいと思う次第であります。 八月八日、二万一千トンの食糧放出によりまして、東京、神奈川、愛知、京都、大阪、兵庫、廣島、福岡、長崎、これらの九大消費地区に対しまして、その遅配を解消する方途を発見いたしましたことは、すでに御承知の通りであります。政府は、この八月中において三十一日分の配給を確保することをすでに公表いたしたのでありますが、さらに九月、十……
○國務大臣(平野力三君) ただいまの御質問は、一切さような御指摘のような点はございません。非常に誤解でありまして、私といたしましては、諸般の手続きを完了いたしてやつていることでありまして、どうぞ誤解のないようにお願いいたします。
【次の発言】 ただいまの御質問は、農業生産にとりまして、きわめて重要なる御質問でありますので、その概要をなるべく率直にお答えいたしたいと思います。
まず肥料について申し上げますと、二十二年度におきます生産の計画としては、硫安百七万八千トン、石灰窒素三十一万七千トン、過燐酸石灰百一万三千トン、しこうして二十一年度におきます生産実績を申し上げますと、硫安については六十八……
○國務大臣(平野力三君) 今回の関東大水害に関しまして、もつぱら食糧関係及び耕地関係に関しまして、農林省所管の問題について御報告をいたしたいと思います。 御承知の通り、輸入食糧の加工製粉工場が主として関東の地区に多いのでありまして、これが被害に関しましては、京浜地方の食糧問題にきわめて重大なる関係がありますので、早速各地に係官を派遣いたしまして今日まで集めました情報について申し上げます。 まず交通機関について申し上げます。昨日の情報によりますると、高崎線は大体今明日中に開通の見込みであります。從つて、高崎線が開通いたしますならば、信越線も大体開通の予定であります。常磐線は十六日から試運轉を……
○國務大臣(平野力三君) 九月十六日以降生じました鉄道の切断状況等に鑑みまして、主要食糧の供給輸送につきまして、鉄道及び海運当局と連絡をつけまして、大体京浜地区に関しまして、左に述ぶるような処置をとつたのであります。 まず早場米につきましては、九月分の新潟・富山・石川縣よりの輸送については、一部は信越線・高崎線によりまして、そのほか大部分は米原を経由いたしまして、東京向け輸送をすることとなりました。富山縣において買上げました約六千石は、すでに優先的に発送することといたしまして、この旨二十二日に指令を発しましたのであります。また上越線・東北線の不通が長期にわたりまする場合におきましては、十月分……
○國務大臣(平野力三君) 去る七日本院において、各派共同の提案にかかる食糧増産並びに供出促進に関する決議が全会一致をもつて可決いたされました。私は食糧所管大臣といたしまして、この御決議に対し、満腔の誠意をもつて尊重いたしたいと思うのであります。 なお、この際一言申し上げたいと思いますことは、去る五日、政府は今年の米及び甘藷の割当に関しまして、米について三千五十五万石、甘藷について五億七千七百万貫の割当を敢行いたしました。この数字たるや、今年の作柄から申しまして、かなり容易ならざる数字であるということを感ずるものであります。しかしながら、世界の食糧事情、殊に來米穀年度に思いをいたしますならば、……
○國務大臣(平野力三君) 臨時農業生産調整法に関しましては、すでに委員会におきましてその大綱の説明をいたしておるのでありますが、本日特に自由討議の議題となりましたこの際におきまして、若干臨時農業生産調整法に関して從來理解を願つておらない点及び特に強調をいたすべき点等を申し上げまして、本日自由討議に関する御参考に願いたいと思うのであります。 現下の食糧事情がきわめて重大であり、かつこの食糧問題の解決のためには、輸入食糧懇請のためより、日本の國内における供出制度に対して多大なる関心を拂わなければならないことは、私が申し上げるまでもないのであります。この臨時農業生産調整法は、まずこの点におきまして……
○平野力三君 私は、ただいま議題となりました凍霜害対策に関しまして、日本社会党を代表いたしまして、政府に対し質問をいたさんとするものであります。 今回の凍霜害の作物に及ぼしました被害は、過去六十年来その前例を見ざるところの重大なる被害でありまして、実に被害は全国三十八府県に及び、桑、茶、麦類、ばれいしよ及びりんご、なし等の果樹はもちろん、菜種、蔬菜類全般に及びまして、数十品目の作物に被害を与えたのであります。ために、被害地の農民は生計の根本をくつがえされまして、真に罹災農民の言葉をもつて呼ぱれつつある現状は、まことに悲しむべき現状であると思うのであります(拍手)政府は、はたしてこの事実につき……
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