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吉田茂 衆議院議員
「本会議発言」(全期間)

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吉田茂衆議院議員の在職時の本会議発言に関してまとめています。下記リンクから各項目に飛べます。

■発言統計  ■発言時役職  ■発言一覧


本会議発言統計(衆議院)

在籍期
発言
文字数
議会役職
政府役職



20回
25176文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
19回
22317文字

44回
119007文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
44回
119007文字

8回
24538文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
8回
24538文字

15回
38898文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
15回
38898文字

0回
0文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

0回
0文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字

0回
0文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
0回
0文字



衆議院在籍時通算
87回
207619文字

 (うち議会役職
0回
0文字

 (うち政府役職
86回
204760文字

※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計しています。


本会議発言時役職(衆議院)

23期
内閣総理大臣政府、第3回国会)
内閣総理大臣・外務大臣政府、第3回国会)
内閣総理大臣・法務総裁臨時代理・外務大臣政府、第3回国会)

24期
内閣総理大臣・外務大臣政府、第5回国会)

25期
内閣総理大臣政府、第15回国会)

26期
内閣総理大臣政府、第16回国会)

※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。


本会議発言一覧(衆議院)

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 衆議院本会議 第10号(1947/07/03、23期、日本自由党)

○吉田茂君 時局きわめて困難のこの際、政局を引受けられたる片山首相の決意を、私ははなはだ多とするものであります。(拍手)わが党は連立内閣にははいりませんでしたが、現下の時局に鑑み、かつこの難局に立たれたる首相に敬意を表しまして、閣外にありて、わが党の主義主張の許す限り、極力協力を辞せざるものであります。(拍手)從つてまた施政方針に対し、かれこれの批評は、しばらくこれを差控えまするが、なお今後における施政の実績につき、あるいはあらためて所見を開陳いたして、首相の御意見を伺うことになるかもしれないのであります。しかしながら、過日の首相の施政方針が、現下のこの窮迫せる経済事態に対して、やや抽象的に流……

第3回国会 衆議院本会議 第7号(1948/11/09、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○國務大臣(吉田茂君) ただいまの吉川君の御質問に対して、ただちにお答えすべきでありまするが、他の御質問と重複することもあるかと存じまするから、一括してお答えいたします。

第3回国会 衆議院本会議 第8号(1948/11/10、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・法務総裁臨時代理・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 昨日私が、質問した諸君に対する一括答弁ということを……。
【次の発言】(続) 一括答弁ということを申して、諸君の意外な反抗を受けて、はなはだ議長に対しても済まぬと考えます。そこで、一括質問を撤回いたしまして私からお答えします。(「一括答弁だ」と呼び、その他発言する者多し)  昨日吉川君の御質問は、何がゆえに施政の方針をやらないのか。
【次の発言】(続) 施政の方針をいたさない限り、また吉田内閣の性格がわからない限り、議事を進めることが困難である、こういうふうに承知いたしておるのでありますが、これは私においてはなはだ不可解に思うのであります。(発言する者多し)何となれば、……

第3回国会 衆議院本会議 第9号(1948/11/11、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 松澤兼人君にお答えをいたします。  私は、各労働團体その他の代表者には、つとめて時間の許す限り常に会つております。ただ、すべての代表者に会うということは……。
【次の発言】 私の時間の上から許さないので、時間の許す限り常に会つております。  また、國家公務員法に関する信念については、しばしばここで述べましたが、この國家公務員法なるものは國家公務員の地位を打立てる上において、確保する上において必要なる法律として、目下労働問題の最も激化しておるときにおいて最も緊要欠くべからざるものであるがゆえに、すべての法案に先だつて審議していただきたいということは、これまでしばしば述べた……

第3回国会 衆議院本会議 第10号(1948/11/12、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 中曽根君の御質問に対して答弁をいたします。  政令二百一号は憲法上有効性ありやいなやという御質問のようでありますが、この政令は、マツカーサー元帥の書簡に基いて、ポツダム政令によつて制定公布せられたものでありまして、今日においても無論有効なのであります。  第二の点は、破壊主義者に対してどうするかという御質問のようでありますが、むろん、一國の秩序を乱すがごとき者に対しては、法の定むるところによつて処断いたす考えでおります。  第三の点は、施政方針の演説はいつするかということでありますが、これはしばしば申し述べました通り、適当な機会においていたすつもりでおります。(拍手)

第3回国会 衆議院本会議 第12号(1948/11/15、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) この決議案の御趣意は、とくと了承いたしました。吉田内閣の性格及びこの國会に対する、このたびの会期に対する現内閣の方針の一端を申し述べます。  現内閣は、疑獄事件によつて辞職せる芦田内閣の後をうけて出現いたしました内閣であります。(拍手)首班指名の当時、私を支持せられたものは百八十有余であつて、二百有余の白票を投ぜられた現衆議院において首班の指名を受けたる少数党内閣であります。この少数内閣は、まず信を国民に問うがために冒頭解散することが政治の常識であり、またわが國朝野の輿論となつておるのであります。  しかしながら、去る七月マ元帥書簡によつて勧告せられたる國家公務員法及び……

第3回国会 衆議院本会議 第13号(1948/11/16、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) ただいま尾崎行雄翁から種々御意見を承つて、まことに意義深く拝聽いたしました。事柄は、はなはだ重大でありまするから、御意見の点は、政府において、とくと研究をいたすつもりであります。これをもつて一應のお答えといたします。

第3回国会 衆議院本会議 第14号(1948/11/17、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 米窪君にお答えいたします。  私が施政演説をいたさないことが、いかにも非立憲のように、しばしば言われるのでありまするが、しかしながら、私の記憶するところでは…
【次の発言】(続) 片山内閣においても、あるいは芦田内閣においても、施政の演説は必ずしも劈頭においてやつておらない事実を、諸君は御承知と思いますが、しかしながら――しかしながら、私の施政の演説を院議によつて御要求になりましたから、去る十五日、吉田内閣の性格及び吉田内閣の行わんと欲する公務員法の先決を希望する演説をいたしたことは、諸君御記憶の通りであろうと思います。のみならず、重ねて申しまするが、この國会は、公務員……

第3回国会 衆議院本会議 第15号(1948/11/18、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 北村君の御質問に対して、お答えをいたします。  私が施政演説をしないということに対して、さらにまた御質問がありましたが、これはしばしば私がここにおいて申し上げますように、この議会は芦田内閣によつて召集せられた。公務員法をまず第一に議することがこの議会の使命であり、また政府といたしましても、これをすみやかに通過せしむる責任があり、義務があるのであつて、ことに民主党におかれては、発案せられた内閣の與党であるから、政治的にも、また道徳的にも、われわれの政府に御協力あつてしかるべきものと私は考えるのであります。(拍手)また政府は……。

第3回国会 衆議院本会議 第17号(1948/11/20、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 岡田君にお答えをいたします。施政方針の演説をなぜしないかということについては、去る十五日においても申し、その後しばしば申しておるのでありまするが、この内閣は、しばしば申すようでありまするが、公務員法制定のために召集せられた臨時議会であつて、政府としては、これを法制化することの義務を持つており、また現在の労働状況から申しても、公務員法の制定は一日もすみやかならんことを政府としては希望せざるを得ない事態にあるのであつて、切に諸君のすみやかにこの問題を取上げられることを切望するのであります。重ねて切望するのであります。また施政方針演説は、公務員法が議了せられた後においては、い……

第3回国会 衆議院本会議 第19号(1948/11/24、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 辻井君にお答えいたします。政府は決して人事委員会の決定を無視もしなければ、またこれを度外視する、もしくは人事委員会の権威を失墜せしめるようなことは、いたしておらないのであります。人事委員会の決定の理由をつまびらかにしながら、一方においては、政府はこの第三國会以前より財源の研究をいたしておるのであります。またそのうちに人事委員会の決定が出ましたら、その人事委員会の決定についても、なるべくでき得べくんばその線に沿いたいと考えて、当局はしきりに研究をいたしておるのが事実であります。また政府としては、この十二月に至れば、年末に至れば、公務員の俸給等からいろいろな諸税を差引かれる……

第3回国会 衆議院本会議 第23号(1948/11/28、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) ただいま議決せられた決議案に対して、政府の所感を申し述べます。決議案の御趣意は、政府といたして満腔の賛意を表するものであります。(拍手)わが國に対して常に理解と同情を寄せられるマツカーサー元帥におかれても、必ず同情と理解をもつてこの決議案の趣意を了せられるだろうと思います。(拍手)政府といたしましては、この決議案の趣意に沿うように善処いたしますことをここに申して終ります。(拍手)

第4回国会 衆議院本会議 第3号(1948/12/04、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 私は、第四國会の初めにあたりまして、ここに施政の方針の演説をいたしますことを、欣快に存ずるものであります。  去月十五日、私の演説において述べました通り、現内閣は、芦田内閣総辞職後首班指名を受けた少数党内閣であります。この少数党内閣は、まず國民の信を問うために、世論に從い、冒頭解散をいたすべきものと信じておるのであります。(拍手)第三國会は、芦田内閣以來公約せられました公務員法及びその関係法規の制定のために召集せられた臨時國会であります。それゆえに、その通過のため、関係方面のあつせんによりまして、先月二十八日、政府と社会党、民主党、國協党等主要政党との間に協定が成立いた……

第4回国会 衆議院本会議 第5号(1948/12/07、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  第一の辻君の御質問は、先般の協定が今後破られたときは首相はいかなる方途に出るかという御質問と承知いたしまするが、先般できました協定は四党の間の公約でありまして、これが今後破られるということは、私は想像いたさないのであります。從つて、破られた場合の方途については、ただいま考えておらないのでございます。(拍手)  また、ただいま引揚げ同胞の問題についてお話がありました。これは最近の吉報として御披露いたしますが、中華民國が御承知のごとく今日はなはだ不安な状態にあるので、なお戰犯その他の関係から中華民國に残留いたしておる同胞の安否については、われわれもは……

第4回国会 衆議院本会議 第6号(1948/12/08、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 原君にお答えをいたします。  私の施政演説が、たいへん原君の御失望を買うたそうであつて、まことにお氣の毒に思います。しかしながら、私が施政の演説において申し述べた通り、第三國会はすなわち公務員法を議する特別議会である、ゆえに施政方針を言うことはむだな話であるということは、しばしば申し述べた通りであります。
【次の発言】(続) また、第四國会における私の施政の演説も、これまた予算の範囲において申し述べる。何とならば、これはたとい私が國会において首班の指名を受けたとしたところが、まず第一に、しばしば繰返して申すが、少数党内閣であるがゆえに、まず信を國民に問うて、國民からあら……

第4回国会 衆議院本会議 第7号(1948/12/09、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 中崎君の御質問に対してお答えをいたします。  第一の質問は、政界、官界、財界の浄化をどうするかというお尋ねでありますが、これは、私がしばしばこの議場において申しております通りに、司法当局及び官界粛正委員会等によりまして適当な処分をいたすつもりでおります。  また施政の方針については、昨日もこの議場において説明をいたしましたが、これをもつて御了承願いたいと思います。  また、連立政権によつて日本の経済復興が可能と思うかという御質問でありまするが、これはしばしば申す通りに、政権を同じゆうする政党が相提携して時局の収拾に臨むべきものであつて、政見を異にする連立政見は時局を収拾……

第4回国会 衆議院本会議 第8号(1948/12/10、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 梅林君にお答えいたします。私の施政演説に関する考え方については、しばしば繰返し述べておるのに、なお御了承がないと見えますみが、私の考え方は、この内閣は諸君の指名を受けましたけれども、これはさらに國民から新たなる指名を受けてこそ政局を担当する地位に立つべきものであつて、それまでは施政の演説はなるべく控え目にいたすべきものである。いやしくも羊頭を掲げて狗肉を賣るがごときことは、私の欲せざるところでありまするから、施政の演説はなるべく簡單にいたしたのであります。
【次の発言】 田中君にお答えいたします。  今回の東京裁判、ことに戰犯に対する断罪については、世界に廣くその宣告に……

第4回国会 衆議院本会議 第9号(1948/12/11、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。党に献金があつたから私に礼状を出してくれという希望がありましたから、私が礼状を出しましたが、金員の授受について私は何ら関係ないのみならず、梅村という人は、私は全然知らぬ人であります。  また、先ほどの七十万円云々というのは、私が他から借りて出したのでありますから、税務署とは何らの関係はありません。(拍手)
【次の発言】 お答えいたします。党への献金であるそうでありますから、私は何ら届出も何もいたしません。

第4回国会 衆議院本会議 第11号(1948/12/13、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 三木君にお答えいたします。  講和條約の早期締結あるいは國際連合の加盟ということは、これはお説の通り‥‥
【次の発言】(続) 國民の最も熱心に希望するところであり、政府としても、むろんこれを希望しております。また、米ソの関係とか、中國における國共の対立、これは日本といたしても重大関心を持つておるのであります。しかしながら、現在日本國としては外交停止の状態にあるのでありますから、外務大臣として、これに対して意見を述べることは差控えます。また、張君の提唱せられたアジア連盟、アジア経済集團の構想に対しても、これはけつこうなことと思いますが、これまた外務大臣としては批評を差控え……

第4回国会 衆議院本会議 第18号(1948/12/20、23期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) お答えを申し上げます。この給與法案に対しては、年末が差迫つているので、政府といたしては、どうかして早くこの法案が上程せらるるように、かつまた議会において議了せらるるように、種々盡力をいたしたのでありますが、何らのその間に工作は加えておらないが、しかしながら、上程が今日まで遅れたというのは、(発言する者多く、議場騒然、聽取不能)詳細のことは係の大臣にお答えいたさせます。
【次の発言】 お答えいたします。私が申すのは、政府としては、この議案について、歳末を前にして、なるべく公務員に給與が行き渡るように、最善のカを盡したということを申したのであります。


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 衆議院本会議 第11号(1949/04/04、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) ここに現内閣の施政の方針に関して一言する機会を得ましたことは、私のまことに欣快とするところであります。  思うに、國民は今回の総選挙におきまして、終戰以來の苦しき経験にかんがみ、安定せる政局のもとに、わが國の再建を健全なる保守政党に託さんとして、われわれ保守政党を圧倒的に支持したものと考えるのであります。(拍手)ここに政府は着々所信を断行いたしまして、もつて國家の復興再建を成就し、外は連合國の好意と援助にこたえ、内は國民の輿望と負託にこたえんとするものであります。(拍手)  十年間にわたる無謀なる戰爭による、名状し難い破壊と混乱の跡始末をなし、わが國の復興再建をはかるた……

第5回国会 衆議院本会議 第12号(1949/04/05、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 淺沼君にお答えをいたします。民主党の一部と連立いたしたことについて攻撃でありますが。私は常に政見、政策を同じくする者とともに政局に立ちたいということは、終始言つておることであります。すなわち私の民主政治確立の理想は、二大政党が相対立して民主政治の基礎をなしたい、この考えから、いやしくもわれわれと志を同じゆうしている政党政派は、ひとり民主党の諸君のみすらず、その他の政党の諸君においても、同じく政局に立つて天下のまつりごとをなしたい、こう考えるものであります。なぜわれわれはこう言うかといえば、今日日本の現状を見ますと、インフレーシヨンをとどめ、また今日における幾多の情景を改……

第5回国会 衆議院本会議 第13号(1949/04/06、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 衆議院が長期の間にわたる本懸案の解決のため発議されたことは、まことに欣快にたえないところであります。(拍手)政府はただちに本決議を実施に移し、合衆國政府と商議を開始し、結果につきましては、本院にさらに報告するとともに、しかるべき國内措置を講ずることといたします。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたします。現内閣は公約のたな上げもいたしません。しばしば申す通りに、緩急をはかり、漸次これを実現する考えであります。またこのたび提出いたしました予算は、これは現内閣の責任において提出いたしましたことは、施政方針において申した通りであります。從つてまたこの國民生活に及ぼす影響等につ……

第5回国会 衆議院本会議 第14号(1949/04/07、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 浦口君にお答えするに先だつて、昨日の竹山君の御質問に対してお答えをいたします。  御質問の要旨は、施政方針の演説中において國民負担の軽減をやると言つたが、いかなる確信があるかということと承知いたします。これは私の施政演説の中に申した通り、税制審議会において十分日本の税制制度を研究いたし、再檢討いたして、その結論に基いて政府は勘案する。それからまた歳出においても、歳出の実施面において十分さらに節約を加えてその余剰をはかることをいたす。また國有財産その他の処分によつて幾らかの余裕を得たい。こうすることによつて、私は國民負担の軽減ができると確信いたすのであります。  また浦口……

第5回国会 衆議院本会議 第22号(1949/04/26、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 政府は四月六日の國会の決議に基き、米國政府と交渉いたしました結果、四月十四日、米國政府との間に阿波丸請求権の処理のための協定が成立いたしたのでございます。  その内容は、まず前文において、米國政府は阿波丸撃沈についてその責任を認め敵対行動が終結した後損害賠償の問題を考慮する用意のあることを保証したこと、その後日米両國政府はこの問題を満足に解決するため努力しつつあつたが、今回マッカーサー元帥のあつせんによつて協定を締結する運びとなつた旨が述べられております。  本文におきましては、第一、日本の占領が開始されて以來進展した公正な事態を考慮し、また米国政府から受けた援助を多と……

第5回国会 衆議院本会議 第31号(1949/05/17、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 総理大臣兼外務大臣として明快なる御答弁をいたします。(拍手)  一体この阿波丸事件に対する協定への法的根拠はいかん。これは今御指摘の通り、日本は今日法的に外國との條約、協定を結ぶことはできないことになつておりますが、しかしながら、もし最高司令官がよろしいと許す範囲において日本國は協定を結ぶ権限があると私は解するのであります。(拍手)  また、特定の債務、その債務を含んだ協定は議会の協賛を経べきものというお話でありましたが、しかしながら、これは事前において、すでにこの國会の協賛を経て、決議案として現われたものを、協定の中にそのまま繰入れたものであります。ゆえに私は、協賛を……

第5回国会 衆議院本会議 第37号(1949/05/23、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 並木君にお答えをいたします。私がウオーナー君に話した内容なりとして新聞に出た記事についての御質問でありますが、私は從來、新聞の記事については一切責任を負わないのであります。從つてまた、これには御答弁いたしがたいのであります。  また、ことに講話條約以後の駐兵というような問題は、はなはだ微妙な問題でありまして、ことに抽象問題であつて、かくのごとき問題について私がこの國会の席上において申すということは、はなはだ不穏当と考えまするから、答弁はいたしません。  また、ドツジ公使の送別の場合において私が申したことについてお尋ねでありましたが、これまたドツジ君に対する私との間の話で……

第6回国会 衆議院本会議 第4号(1949/10/31、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 井上君にお答えをいたします。  薪炭特別会計法の効力を政府が独断で停止したというようなご意見でありますが、この点については農林大臣から詳細お答えをいたします。  また、この薪炭会計は昭和十五年以来の問題であつて、その間片山内閣のときには黒字であつたということでありますが、私の承知いたしておるところは、そうでないのであります。詳細のことは主幹大臣からお答えをいたします。  薪炭会計の経理については、われわれは積年の宿弊と考え、これを断固として処分いたさなければならぬ、こう考えて、この問題の解決に、前に着手いたしておるのであります。この内閣におきましては、あるいはこの臨時国……

第6回国会 衆議院本会議 第6号(1949/11/08、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 本日ここに施政方針に関し私は所見を述ぶることを欣快といたします。  今日国民が最も熱望いたしておりますことは、平和條約締結の一日も早からんことであります。(拍手)最近外電はしきりに米英両国が條約準備中の旨を伝えております。これは米英の、わが国民の終戰以来自省耐乏、條約及び占領政策を誠実に遵守した等の努力に対する好意ある理解の結果と私は考えるのであります。(拍手)  独立を回復して国際団体に復帰の日のようやく近からんことを考えますときに、まことに諸君とともに御同慶の至りであります。(拍手)ますますその実現を確実ならしむためにも、わが国が国際社会の一員としてはずかしかざる民……

第6回国会 衆議院本会議 第7号(1949/11/10、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。ただいま鈴木君から、政府はできもせぬ約束をしておいて、ドツジの名に隠れて、その公約を果さない、こういうお話でありましたが、できもしないというのは鈴木君のお考えで、われわれはできるのである。(拍手)できて漸次これを予算面に盛つておりますから、補正予算をごらんになつて、さらに御検討を願いたいと思います。(拍手)また政府の予算はその当時私がはつきりここで申した通り、政府の予算は政府の責任において提出いたしたのであります、ドツジ君の名に隠れて、勧告に隠れて責任を回避したことはかつてないのであります。(拍手)  また自立経済、自立経済と、しきりにここにおつしや……

第6回国会 衆議院本会議 第8号(1949/11/11、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  政府は思想弾圧をいたした事実はないのであります。教師とか、あるいは国家公務員が、その地位においてある制約を受けるということは、私は当然と考えるものであるが、これが憲法違反なりやいなやについては、あなたと政府とは意見を異にいたしております。  警察制度については、治安秩序が維持せられるように、警察制度をますます改善いたしたいと存じます。なお国家警察長官の人選については、今なお同じ人がその地位にあるのであります。また新聞等において、その任免等についていろいろうわさがあつたとしても、一々政府がこれに対して答弁する責任を感じないのであります。(拍手)  ……

第6回国会 衆議院本会議 第12号(1949/11/18、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。小麦協定には、まだ日本政府は入つておりません。まだ農地法、実質賃金、貿易等いろいろお尋ねがありましたが、これは主管大臣からお答えいたします。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたします。教育費は現内閣において最も重要視する政策の一つでありまして、本年補正予算においては十五億と上ましても、二十五年度の本予算において相当額の予算を組んでおります。予算の詳細のことは文部大臣からお答えがあるであろうと思います。
【次の発言】 官紀の粛正については、現内閣としても従来十分注意いたしましたが、今後もなお注意いたします。  なお官公吏の犯罪につきましては、法の命ずる……

第7回国会 衆議院本会議 第11号(1950/01/23、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第七国会開会際しまして、ここに施政の方針をぶるは、わたしの欣快といたすところであります。  終戦以来箇年有余、同情ある外援と国民の努力によりまして食糧事情は緩和せられ、生産は逐次回復し、貿易また増進いたしまして、財政の均衡を得るとともに、インフレは終し、今や国家復興によみがえらんとする国民の意気とみに旺盛なるの概あるは、まことに御同慶至りであります。(拍手)経済の安定は自然政情の安定を促し、民主主義は国民の間にますます根底を固め、健全なる発達をいたしておることは、諸君御承知の通りであります。過激思想に対して、国民は正確なる判断のもとにこれを支持せざる事実は、累次の各種選……

第7回国会 衆議院本会議 第12号(1950/01/25、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 三宅君にお答えをいたします。  私が国際関係、講和に対して楽観論に過ぐるという御批評でありますが、私としては、この議会において楽観論をとなえ得るということは、国家のためにまことに慶事であり、賀すべきことであると私は考えるのであります。(拍手)ただいま三宅君は、社会党を代表して平和国家論を強調せられたのでありますが、私はこれを聞くことを最も欣快に考えるのであります。どうか社会党におかれては平和国家の主義において終始せられんことを切望してやまないのであります。  またダンピングに関しての議論でありますが、私は、十二月中にフロア・プライスを撤廃するときにあたつて、特にダイビン……

第7回国会 衆議院本会議 第13号(1950/01/26、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 三木君にお答えをいたします。  私の施政演説を勉強してごらんくだすつたならば、私の答弁を待たずに、あなたはわかつただろうと思います。私の申したことは、全面講和は希望する、但し講和は相手のあることでありまして、一人相撲ではないのであります。連合国との間の談判によることである、すなわち客観情勢によるのであると、こう申したのであります。また、あなたの御質問の中に、全面講和か單独講和かと揣摩臆測して云々ということをおつしやつたのでありますが、これはあなたこそ揣摩臆測されるのであつて、私はかつて、全面講和、單独講和いずれがいいかという命題は出したことがないのであります。(拍手)ま……

第7回国会 衆議院本会議 第14号(1950/01/27、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 竹山君にお答えいたします。  農政審議会の目的は、人口の半ば以上を占むる農民の利益保護増進については、国政の上において重大な事項と考えますから、農政審議会をつくりまして、学識経験を持つそれぞれの有識者に委員会委員になつていただいて、その意見を愼重に尊重したい。その愼重なる審議を得て、その意見を政府としては政策の面に織り込んで行きたい、こういう趣旨塩設けたのであります。その構成、運營等につきましては、主管大臣からお答えをいたします。  また農産の自立、供出、統制についての御意見がありましたが、農産自立について政府はいかたる方策を持つておるかということは予算面において御承知……

第7回国会 衆議院本会議 第15号(1950/01/28、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 佐竹君にお答えをいたします。私が施政の演説の中において、自衛権を突然唱え出したのは、全面講和ができないという見通しからであろう――これは佐竹君の推測であります。私が自衛権の問題に論及しましたのは、戰争放棄によつて、あたかも日本の安全保障が危険になつたというようなふうに感ずる向きがあつて、しきりに安全保障ということが出ますから、武力によらざる自衛権は国家として存在するものであるということを申したたけであります。(拍手)
【次の発言】 世耕君にお答えをいたします。  台湾の帰属についての御意見は、まさにその通りであろうと思いますが、しかしながら、今日日本といたしては、ただち……

第7回国会 衆議院本会議 第16号(1950/02/07、24期、民主自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(吉田茂君) 北村徳太郎君にお答えをいたします。  北村君の御演説の中に、講和問題に関して、ソ連依存でもなければ英米依存でもないのである、これらの野党の質問に対して政府はまじめに答弁しない、民主的と言えないという非難でありますが、英米依存とかソ連依存とかいうことは、現に問題になつておらないのであります。講和問題については、何ら具体的に政府としては取上げておるのではありません。これに対して民主的にお答えをする材料を持たないから、お答えをいたさなかつただけであります。  また第二の質問としては、全面講和であるかどうか。これまた前面講和の何ものであるかということは具体的にきまつておらないの……

第7回国会 衆議院本会議 第18号(1950/02/11、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 川上君にお答えをいたします。  近ごろ、アメリカ政府の勧誘によつて、アメリカのホノルルその他において、しばしの代表機関を設けますが、これは外交機関ではないのであります。單なる事務を処理する、在留民その他の国籍党等を取扱う、いわば事務的村役場のごときものを置くことになつておるのであります。便宜のためであります。外交機関ではないのである。  また、軍事基地々々々々と言われるが、これは條約を見れば、よくわかるのである。占領下の日本において、連合軍司令部がいかなる軍事施設を持つておるか、これは連合軍の権限であります。(拍手)  また、いろいろお話があつて、全面講和をするためにと……

第7回国会 衆議院本会議 第47号(1950/05/02、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 引揚促進に対するただいまの決議に対しまして、政府といたしまして一言所見を述べます。(拍手)  終戦直後においてソビエトその他中国に引渡された同胞の概数に、政府の持つております陸軍その他の調査によつて、大体の数字は政府が承知いたしておるところであります。その後において、どれくらいな人がどうなつたか、詳細のことは([わからぬだろう」と呼ぶ者あり)わからぬのがあたりまえであります。何となれば、ソビエトとの間に日本としては何らの機関も持つておらないのでありますから、実情がわからないのはあたりまえであります。その実情を知らんと欲して、しばしばソビエト政府その他に対して、連合軍司指……

第8回国会 衆議院本会議 第3号(1950/07/14、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第八回国会開会にあたりまして、ここに施政の方針を述べることは、私の喜びとするところであります。まずここ当面の問題について所見を述べることといたします。  地方税改正法案の意図するところは、さきに成立した国税関係の諸改正法律とともに、国税、地方税を通ずる国民租税負担の均衡及び軽減をはかり、あわせて地方財源の強化拡充を通じて、わが国民主化の根幹たる地方自治及び財政の確立に裨益せんとするものであります。前国会において地方税法案が不成立になりました結果は、地方公共団体の財政運営の上にはなはだしく支障を来し、よつて政府は各般の応急措置により当面の問題を救済いたしたのでありますが、……

第8回国会 衆議院本会議 第4号(1950/07/15、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えいたします。  早期講和の確信いかんというお尋ねでありますが、これは今日在外公館等を持つておらない日本政府としては、單に新聞に伝わるところの事実をもつてお答えするよりしかたがないのでありますが、コロンボ会議以来、英連邦の外務大臣は、しばしば対日講和の條件その他について、ロンドンその他において会合したということであります。また、これに基いてアメリカの国務省その他においては、しばしば対日講和條件について協議が行われた。またこの問題をめぐつてアチソン長官等がロンドンに行かれたというような事実を総合いたして、私は、講和は早期にできるものであろう、最近の動きが一層この確信を……

第8回国会 衆議院本会議 第5号(1950/07/17、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  朝鮮事変の見通しについて重ねて御質問でありますが、これは一昨日も申した通り、不完全なる資料をもつて隣国の南北紛争の予言をいたすということは、当局者としては差控えたいと考えます。但し、日本に及ぼす影響については、政府としてはこれに善処する用意のあることをここに言明いたします。  その他の御質問に対しては主管大臣からお答えいたします。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたします。  国連への協力について、具体的にその内容を示せという御希望でありますが、今日、日本の立場といたして積極的にまた具体的に、こうこうかくかくの点について協力するということを言い表……

第8回国会 衆議院本会議 第10号(1950/07/29、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  このたびの警察予備隊の設置の必要になつたことは、ただいまお話の通りであります。ことに昨年以来、治安については政府としてはなはだ懸念にたえない事態がしばしば起つたのであります。これは諸君もすでに御承知であろうと思いますが、平の事件とか、あるいは広島等における共産党の指示による事件等は、はなはだ治安の上から申して懸念にたえないところであります。またそれに対して、現在の警察組織がはたして十分治安の維持の目的を達し得るかどうかということは、われわれ政府としては非常に懸念になりまして、爾来警察をどう再組織するかということは、われわが絶えず心配をし、深甚なる……

第9回国会 衆議院本会議 第3号(1950/11/24、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 本日ここに提出の……(発言する者多く、議場騒然、聽取不能)所見を述ぶる機会を得ましたことを欣快と存じます。  最近、外電は対日講和の近きを報じ、米国を中心として関係諸国間に予備交渉が進められつつある趣でありまますが……(発言する者多し)これは長い間講和を待ち望んで来たわれわれ日本国民にとつて、まことに喜びにたえないところであります。(拍手)一日もすみやかに、一国とでも多く講和をいたしたいと切望いたしておるわが国民としては、平和国家、民主国家としての日本の再建に……(発言する者多し)さらに一段の努力を傾注すべきときであると信ずるのであります。  なおこの機会に、政府は、ス……

第9回国会 衆議院本会議 第4号(1950/11/25、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  国会の召集が遅れたということは怠慢ではないかというお話でありまするが、政府といたして今日国会を召集することを要望するに至つた理由を述べます。第七国会の後、また臨時議会において、当時は朝鮮事件が勃発したときであります。朝鮮事件の態様あるいはその結果がどうなるか見すえのつかないときであつたのであります。またこの朝鮮事変なるものの内外に対する影響は非常に大でありまするから、その結果を見定めた上で政府としては施策を立て、また国会においても議論をいたすべきものであると思うのであります。またこの朝鮮動乱の結果日本の産業、社会生活等に及ぼす影響は重大であるので……

第9回国会 衆議院本会議 第5号(1950/11/26、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えいたします。  朝鮮の動乱につきましては、国連司令部の声明にあります通り、その終局に近づきつつあると私は確信いたします。  世界戰争の見通しについては、私がしばしば申す通り、このたび戰争が起つた場合には、これは人類の絶滅と申すか、あるいは世界文明の絶滅になるのであつて、かくのごとき責任をとる国はないと考えますから、私は、世界第三次戰争は、ただちに、少くとも容易に起るものではないと確信いたします。  電力再編成については昨日詳細申し述べた通りでありまするから、今日再び重ねて説明をいたしませんが、この再編成に関するポツダム政令なるものはマツカーサー元帥の書簡に基くもの……

第10回国会 衆議院本会議 第5号(1951/01/26、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) ここに私は、第十回国会の開会に際し、施政の方針を述ぶることを欣快といたします。  最近わが国の復興再建の機運とみに横溢し、昨年末には辺隅の地に至るまでまれに見るところの光景を呈したことは、まことに御同慶の至りであります。目を国外に転ずれば、朝鮮動乱は中共軍の参加とともに一層の紛糾を生じ、これを中心として冷たい戰争の様相を世界至るところに現わし来つております。この間に、わが国における共産主義者の跳梁はようやく影を治め、治安上何ら憂うべきものなきことは御承知の通りであります。(拍手)いな、わが国を民主主義の基盤として、極東共産主義制圧の一勢力たるの期待をかけられつつある国際……

第10回国会 衆議院本会議 第6号(1951/01/27、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  第一の御質問は、講和に対する心構えいかんという御質問でありますが、この心構えについては、すでに三木君御自身から私のために弁明していただいたように考えます。(拍手)私は、かつて一度も、講和は私にまかせておけというようなことを申したことはございません。のみならず、いわゆる謙虚な気持において、国民の輿論に耳を傾けて、国民の輿論のおもむくところに従つて善処する、これはしばしば私が申したことであります。(拍手)これがすなわち私の講和に対する心構えであります。  次に、共産主義と民主主義との間の対立戰における国外の状況は、三木君のお話によると、今にも日本の安……

第10回国会 衆議院本会議 第7号(1951/01/29、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 愛国精神を高揚喚起する方途いかんというお尋ねでありますが、日本国民は従来愛国心に富むと常に言われておる国民であつて、われわれも、日本国民に愛国心が欠如したという事実は毛頭認めませんのみならず、この愛国的精神に乘じて、これを惡用し運用して、あるいは侵略戰争になり、あるいは軍国主義の政治をしくに至つたという過去の事実を考えてみまして、この愛国的精神を、愛国精神を濫用する、惡用することの行き過ぎを戒むべきものであると考えるのであります。またその行き過ぎの結果、逆に愛国心を否定し、これを国家のためにはなはだ有害なものであるかのごとき言説を、昨今においては往々聞くのであります。こ……

第10回国会 衆議院本会議 第12号(1951/02/13、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 今回のダレス大使一行の日本訪問に際し、私及び政府係官が大使その他と話し合つたことの内容につきまして、お話いたします。  今回の話合いは、講和條約の交渉または下相談というものではなく、講和及びこれに関連する諸般の問題について互いに隔意なく意見を交換いたした次第であります。今回の話合いを通じて私が特に深く感銘いたしましたことは、わが国に対する米国の好意の銘すべきものがあることであります。これは敗戦の旧敵国として日本を見ていないというだけのことではありません。米国は敵国としての旧怨を忘れるばかりでなく、進んで日米両国が民主自由主義諸国の一環として共同防衛の責任をわかち、将来の……

第10回国会 衆議院本会議 第13号(1951/02/14、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  私のダレス特使に対する話合いと申しますか、相談については、すべて秘密であつて、秘密外交をなお継続するかというような意味合いと考えます。が、一体外交は秘密であるのが本体であつて、秘密でない外交はおかしな話なのであります。(拍手、発言する者あり)聞きたまえ。(発言する者多く、聽取不能)舞台もあり、楽屋裏もある……(発言する者多く、議場騒然、聽取不能)舞台裏の話まですべきではない。これは、ぐずぐずおつしやる方が間違つておると思うのであります。すなわち、舞台裏の話は話、またその話の結果表面に出た芝居がどうあるかは、この芝唐の結果によつて御判断になるべきで……

第10回国会 衆議院本会議 第20号(1951/03/13、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 衆議院議長幣原喜重郎君の逝去に対しまして、ここに政府を代表して敬弔のまことをささげたいと存じます。  君が二年有余、衆議院議長とし事て民主政治確立のために盡瘁せられ、逝去直前までその職務を全うせられましたことは、われわれの深く感銘するところであります。さきに内閣総理大臣として国政を担当せられましたが、当時わが国は終戰後のこんとんたる状況にあり、経済的疲弊またその極に達しておりましたが、君は烈たたる気魄をもつて、わが国再建の礎を築かれたのであります。(拍手)しかもなお君が外交における功績は、世人何人も賞讃を惜しまざるところであります。(拍手)君が、かつて心なき人々の超えに……

第10回国会 衆議院本会議 第30号(1951/04/16、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 本決議に対しましては、政府はまことに同感であるのみならず、本院が本決議により国民の意思、感情を内外に表明せられたことを、まことに喜ぶものであります。  終戰以来五箇年有余、その間数回内閣更迭がありましたが、党派のいかんにかかわらず、内閣首班に対し常に公平かつ丁重に応接せられ、温情をもつて国政の指導に当られたることを、私は感謝せざるを得ないのであります。  ここに特に全国民を代表して感謝を表示いたしたいことは、わが皇室に対し、元帥が特別の注意を常に拂われたことであります。(拍手)元帥は、日露戰争中、父君マッカーサー将軍とともに日本訪問以来、わが国に対し非常の関心を寄せられ……

第10回国会 衆議院本会議 第32号(1951/05/09、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 先般来られたダレス特使の日本訪問に関しては、すでにダレス特使の声明または工業倶楽部における演説、あるいは直接面会された諸君におかれても、十分その使命は御承知と思いますが、一応私から御報告いたしたいと思います。  米国政府は、連合国最高司令官解任発表の日、政府に対し、マツカーサー元帥の退任は日本または極東に対するアメリカの一貫せる政策に何らの変更を意味するものでない、さらに日本側指導者とすでに討議した基礎に基いて、できるだけすみやかに講和條約を締結する努力を推進せんとするアメリカの決意にごうも影響を與えるものでないという旨のメツセージが米国政府から私に伝えられたのでありま……

第10回国会 衆議院本会議 第33号(1951/05/10、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  第一の御質問は、講和の時期いかんという御質問でありますが、講和の時期については、これは相手方のある講和でありまするから、ただちに六月までとか七月までとかいう見通しは、何人といえどもできないはずであります。ダレス氏が、なるべく早くいたしたい、これはわれわれも同様であります。また六月とか七月までに、でありましたか、夏までにできなければ失望するということを言われたが、これは、ただにダレス氏のみならず、われわれも失望いたすのであります。しからば、いつまでにできるか。これは道路工事と違いますからして、講和條約がいついつかまでにできるということは、だれも神様……

第11回国会 衆議院本会議 第1号(1951/08/16、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 本日、ここに講和問題につき報告することを欣快といたします。  昨秋九月十四日、米国政府が対日講和推進を公式に声明して以来、ここに約一年であります。米国政府の好意と、ダレス特使の努力の結果、遂に九月四日サンフランシスコで対日平和会議の平和條約署名調印式がとり行われることになつたのであります。  対日講和につき、終始指導的な地位に立つた米国政府は、昨秋の声明後、対日平和の基礎原則を関係諸政府に通達して意見を求めたのであります。それは十一月下旬に公表されて、いわゆる対日平和七原則として世に知られておるものであります。これは膺懲的な、監視的な、また敗者に対する平和條約の観念に基……

第11回国会 衆議院本会議 第2号(1951/08/17、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  全権としてサンフランシスコの講和会議に臨席いたす心構えについての御忠告は、つつしんで承ります。御希望になるべく沿うようにいたしたいと考えます。  領土問題に関して御質問でありまするが、この領土放棄については、すでに降伏條約において明記せられておるところであります。すなわち、日本の領土なるものは、四つの大きな島と、これに付属する小さい島とに限られておるのであります。すなわち、その以外の領土については放棄いたしたのであります。これは嚴として存する事実であります。ゆえに、琉球等の西南諸島及び小笠原等についての信託統治の問題は、これはすでに日本の領土権を……

第12回国会 衆議院本会議 第3号(1951/10/12、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 先般サンフランシスコにおいて、平和條約が三共産主義国以外の参加国との間に調印を終りましたことは、御同慶にたえません。(拍手)  その前文において、日本は国際連合に加入し、国際連合憲章の原則を遵守し、人権を尊重し、公正な国際商慣習を尊重する意思を表明し、連合国はこれを歓迎することを明白にいたしております。日本国民の自発的宣言を記録し、喜んでこれを迎うるの形をとつたことは、連合国において日本国民の意思を尊重し、これに信頼を置く証左でありまして、この條約のよつて立つ精神を明らかにしたものであります。  條約の第一章は、戦争状態を終了し、日本の領域に対する日本国民の完全なる主権……

第12回国会 衆議院本会議 第4号(1951/10/15、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  わが外交の基本線はどこにあるかという第一の御質問であります。今日すでに発表になりました講和條約、安全保障條約等についてごらんの通り、日本としては将来国際連合の線に沿うて外交をやつて行くということを、はつきりここに申したいと思うのであります。今日世界が、よく人が申すところでありますが、共産主義と自由国家組織と相対立している、その間の関係がだんだん微妙になりつつある、あるいは苛烈になりつつあるということをよく申します。どの程度までこれが宣伝であり、これがうわさであり、根底のあるものかは、私はここにはつきり申しませんが、しかしながら、気持として対立国々……

第12回国会 衆議院本会議 第5号(1951/10/16、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えいたします。  鈴木君のお話を伺つておるというと、占領中において日本はすでに外交権を回復しておるようなお話であるが、これは少々おかしいと思います。またお話のように、全面講和に大いに努力せられた――国内において演説をし、もしくは新聞に発表する程度は、これは交渉というべきものではないのであります。(拍手)またダレス氏が日本に参られて、全面講和は無條約にひとしいものである、全面講和をするがためにこの対日講和條約を延ばすわけにいかないということは、しばしば言われたところであります。これに対して鈴木君はいかなる反駁をなされたか承知いたしたいと思うのであります。  また領土に……

第13回国会 衆議院本会議 第6号(1952/01/23、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 私は、ここに第十三回国会開会に際し施政の方針を演説することを欣快といたすものであります。  平和條約は近く列国の批准を了して効力を発し新日本として国際の間に新しく発足せんとするに至りましたことは、まことに御同慶に存ずる次第であります。そのここに至れるは、過去六箇年有余にわたり、八千万同胞が一致協力、国力の回復に渾身の努力をいたし、列国がわが民族の優秀性と愛国の至誠を認識せる結果にほかならぬと存ずるものであります。(拍手)  わが国現下の情勢は、まず食糧の確保を基礎といたしまして、内外の諸環境と相まち、日々安定を加え、労資の関係も漸次健全なる方向に向いつつあるのであります……

第13回国会 衆議院本会議 第7号(1952/01/25、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  過日のサンフランシスコ講和会議が名誉のない講和会議ということでございますが、名誉のない講和会議に全権委員として御賛同をいただいたということは、はなはだお気の毒に存じます。何がゆえに名誉のない講和会議であるかというその理由はすなわち領土の割譲を規定いたしたことであるようでありますが、領土の割譲、すなわち日本が四つの島及びその附属した島に領土を限られるということは、これはポツダム宣言の無條件受諾の結果であります。サンフランシスコにおける講和会議の結果ではないのであります。(拍手)むしろ日本としては、すでに受諾いたした條約上の義務を完全に履行することが……

第13回国会 衆議院本会議 第8号(1952/01/26、24期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  私の過日の施政演説において何ら聞くべきものがないというお話でありますが、聞く聞かれないは別といたして、私としては言わんと欲するところを言い盡したつもりであります。(拍手)日本の外交政策のアジアに対する根本理想は何かということに対しても、善隣関係を確立したいということをはつきり申しております。また世界政策の理想についても何ら聞くところなしというようなお話でありますが、これはりつぱに国際連合の趣意に従つて、方針に従つて日本国は世界の平和に貢献したいということを、はつきり申しております。  また中国市場を失つた日本として、これをどうするかということであ……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 衆議院本会議 第5号(1952/11/24、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 去る四月、国民待望の講和がなつて、わが国はようやく自由諸国家の一員として国際社会に復帰することを得、かつ去る十一月十日には、皇太子殿下の立太子の礼及び成年式が、国内はもとより世界各国の祝賀のうちに、めでたくとり行われましたことは、諸君とともに、まことに喜びにたえないところであります。(拍手)  独立後最初の総選挙において、国民の大多数はわが党を支持し、私は四たび国政を担当することになりましたが、ここに政府の施政方針を申し述べることを欣快といたします。(拍手)  政府は、世界平和維持のため国際連合及び民主主義諸国家と提携をますます緊密にし、ことにアジアにおける平和と安定の……

第15回国会 衆議院本会議 第6号(1952/11/26、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 重光君にお答えをいたします。  国民の理解のもとに外交をやれという第一の御希望のようであります。しこうして秘密外交、秘密外交と言われますが、今日のこの憲法あるいは民主政治において、秘密外交は実はできないのであります。(「やつてるじやないか」と呼ぶ者あり)それは……(発言する者多く、議場騒然、聴取不能)秘密外交と言われるけれども、何を秘密外交をいたしたか。すべて議会に報告をいたして、議会の協賛を経て外交を推進いたしておるのであります。(拍手)いずれの国においても、かつては、ソビエトはいわゆる公開外交をやつて、遂に公開外交の目的を達せずに、再び秘密外交に入つたのであります。……

第15回国会 衆議院本会議 第7号(1952/11/27、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 川崎君にお答えいたします。  国連軍との協定、裁判権の問題についての協定交渉は、順調に進捗いたしております。孤軍奮闘でもなければ、国民に哀訴嘆願もいたしておりません。岡崎外務大臣は、国連軍との間に、数次に数次を重ねて、国際法の原則、儀礼に沿うような線において妥協点を見出そうとして努力いたされておるのであります。そのために数箇月を費したところが、その結果において妥当なる結論に達することはけつこうなことであります。時間がかかることをもつて苦情を言いなさる理由はないと思う。  また吉田書簡についての御議論でありますが、吉田書簡なるものは外交文書か、あるいは法律的の云々というお……

第15回国会 衆議院本会議 第9号(1952/11/29、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 勝間田君にお答えいたします。  朝鮮動乱の様相については、政府は、絶えず米国政府側から情報あるいは連絡を受けております。つんぼさじきに置かれておるのではないのであります。また、従つて米国政府の対日といいますか、朝鮮動乱に対する方針が違つたのではないかというお話でありますが、何ら変化は今日まで政府としては認めておりません。その目的とするところは、なるべく早く朝鮮動乱を収めたい、東洋の平和を回復したいう方針にあるのであつて、この方針であるがゆえに、政府は協力せんとするものであります。しからば、その協力の範囲はいかんというお尋ねでありますが、協力の範囲は、結局条約及び憲法、あ……

第15回国会 衆議院本会議 第22号(1953/01/30、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第十五国会の休会明けにあたり、政府の所信を述ぶる機会を得ましたことは、私の最も喜びとするところであります。  皇太子殿下には、昨年立太子の礼を滞りなく終えさせられ、今春は天皇陛下の御名代として英国女王陛下の戴冠式に参列あらせらるる予定であります。なおこれを機会に欧米諸国を御歴訪遊ばさるるよう承つております。この御旅行によつてますます知見を広めさせらるるとともに、友好諸国との国交の上にもよい影響をもたらされることを信じ、慶賀の至りにたえないのでございます。(拍手)  独立後最初の予算案を提出するにあたり、まずもつて国民諸君に訴えたいことは、独立日本としては、自由諸国との提……

第15回国会 衆議院本会議 第23号(1953/01/31、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 松村君にお答えをいたします。  私の施政演説その他閣僚の施政演説がまことに失望すべきものである、何らの抱負もなければ、あるいは新日本再興に関する抱負も何もないと言う。(「その通り」)その通りと言われることが、そもそも私はおかしいと思うのであります。一体、施政演説その他は、大本のことを出すべきものであるのであります。もし松村君の失望が本心から出られたことであるならば、私は、これははなはだ満足に考えるのであります。政治はまじめであるべきものであり、質実であるべきものであり、もしわれわれの演説がまじめでなく、質実でないという攻撃に対しては喜んで受けますが、しかしながら、それ以……

第15回国会 衆議院本会議 第24号(1953/02/02、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  わが内閣の外交政策が首尾一貫しない、いわく秘密独善なりという批評でありますが、これはただちにそのままお返しいたしたいと思う。首尾一貫しないのは、私はむしろあなたの質問演説の方が首尾一貫していないと思う。(拍手)たとえば――たとえばであります。欧米に対しては追従であり、東南アジアに対しては、何と言われたか知りませんが、圧迫と言われたか、言葉はちよつと忘れましたが、ともかく、圧迫とか、はなはだ冷然たる態度というお話でありましよう。しかしながら、もし欧米、ことにアメリカに対して追従ということを言わるるのであるならば、通商条約が――追従しておるなら、いわ……

第15回国会 衆議院本会議 第25号(1953/02/03、25期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  義務教育費国庫負担についてまずお答えをいたしますが、道義の高揚は、単に国庫負担だけではその目的を達することができないことは当然であります。各種の施策の総合された結果が道義高揚となるのであります。しかしながら、各種の施策と申すが、そのうちでも教育は大事であり、義務教育はまたそのうちの大事な要件であります。この義務教育に対して国家が全額負担して、もつていかにこの義務教育の重要であるかを政府は示さんといたすものであります。  次に行政整理と合理化でありますが、なぜ合理化と言つて、行政整理と言わないか。しかしながら、その実体においては同じものであります。……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 衆議院本会議 第7号(1953/06/16、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第十六回国会にあたり、ここに政府の所信を述べる機会を得ましたことは、私の最も喜びとするところであります。  皇太子殿下には、去る二日、御名代として英国女王陛下の戴冠式に参列せられ、滞りなく御任務を果されたことは慶祝にたえません。(八拍手)今後、欧米諸国を御歴訪の上、十分の御成果を収められ、無事帰朝せられまするよう、国民諸君とともに祈念いたす次第であります。(拍手)最近の国際情勢は、朝鮮の休戦を初め、東西両陣営の対立が多少緩和する傾向にあるやに見受けられます。もとより共産側の世界政策が基本的にかわることはあり得ないにいたしましても、朝鮮の休戦はアジアにおける平和回復の第一……

第16回国会 衆議院本会議 第8号(1953/06/17、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  民主政治の尊重、国会の尊重について何と心得るかというお尋ねでありますが、これは、民主政治のもとにおいて、民主政治を尊重し、もしくは国会を尊重することは、お答えするまでもない問題であります。  奄美大島、沖繩、小笠原等の主権の回復についてはいかに取扱わんとするかというお尋ねでありますが、主権はすでに回復されておるのであります。ただ、その行政権が停止せられておるのでありますが、この行政権の停止についても必要に応じ、軍事上の必要以外のものについては日本に返還するという米国政府の気持であるというふうに了解いたすのであります。しからば、いつにということにな……

第16回国会 衆議院本会議 第9号(1953/06/18、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 須磨君にお答えをいたします。  日本と朝鮮の関係は、お話の通り、歴史的にも、地理的にも、また善隣の関係から申しても、この両国の関係ははなはだ重要なものであり、従つてまた、朝鮮の復興はわれわれの最も関心を有するところであります。その朝鮮の問題が、朝鮮の事態はいまだ定まるがごとくして定まらざるものがあり、これからどう発展いたすか、一にその安定復興をわれわれは希望してやまないのでありますが、その事態において、将来この関係をどうするか、今日政府が軽々しくその関係を考えることはできないのであります。いわんや、安全保障条約を結んだらどうか、これは趣意においてわれわれも賛成であります……

第16回国会 衆議院本会議 第10号(1953/06/19、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  第一文教問題についてお答えをいたします。占領政治の当時においては、日本に対する占領軍の認識が不十分であり、また誤解もあつたために、あたかも日本が平和を破る好戦国である、またその好戦国として、中央集権、国家主義の考えのもとに、すべての施設、すべての制度ができ上つておるという考えから、文教に対しても、中央集権を破壊する、文部大臣の権限はなるべく縮小するというような建前から、教育基本法その他ができ上つたのであります。これに対して、その誤りを正し、その誤解を正して、日本の実情について、また日本の教育の実際について、だんだん説明をいたしました結果、占領政策……

第17回国会 衆議院本会議 第2号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 食糧問題の重大性については、ただいま農林大臣から御説明を申した通りであります。政府としては、あくまでも食糧の確保及びその価格の暴騰に対しては極力これに立向う考えであります。  また災害対策については、本年の災害に対する応急措置及び恒久措置と二つに考えまして予算措置を講じ、また恒久政策については十分慎重なる審議を加えるつもりであります。(拍手)
【次の発言】 勝間田君にお答えいたします。  池田特使を米国に派遣いたしましたのは、日本の事情及び米国の事情を相互に研究せしめたい考えをもつて派遣いたしたのであります。再軍備のためではないのであります。またダレス氏が再軍備を強要し……

第17回国会 衆議院本会議 第3号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  超党派外交を主張せられましたが、私は、かつて申した通り、議会政治、民主政治からいえば、内外の重要問題を議会において討議するということが民主政治、政党政治の基本と考えるべきものであるから、ゆえは、議会において超党派外交ということは、ただちに賛成はできないのであります。また、討論において率先してみずから立つか。現に立つておるのであります。  また重光総裁との会談についてお話がありましたが、国務あるいは国会の議事あるいは国政の運用を円滑ならしむるために改進党総裁のお話も伺う、これは当然なことであると私は考えるのであります。  また、鉄道問題について民営……

第17回国会 衆議院本会議 第4号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えいたします。今回、政府は、諸般の事情を考慮し、またこの補正予算がすみやかに成立、実施することを希望いたす結果、補正予算修正案を出しましたが、これは政府の基本方針に何ら影響するところがないことを確信いたすものでございます。
【次の発言】 補正予算のすみやかな成立を期するために、さらに修正案を出しましたことは、先ほど説明いたした通りであります。政府がすでに提案権がある以上は、これを修正して提案するということは決して違憲でないと私は信ずるものであります。(拍手)

第18回国会 衆議院本会議 第1号(1953/11/30、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第十八回国会の開会にあたり、ここに政府の所信を述ぶる機会を得ましたことは、私の最も喜びとするところであります。  皇太子殿下には、御名代として英国女王陛下の戴冠式に御参列後、引続き欧米諸国を歴訪せられ、去る十月十二日御つつがなく帰朝されましたが、右御旅行を通じ、殿下御自身の御修養の上に、かつまた各国との友好関係増進の上に多大の御成果を収められましたことは、国民諸君とともに慶賀にたえないところであります。(拍手)  過般ニクソン米国副大統領が来訪せられ、政府としてはこれを国賓として迎えたのでありますが、同氏の訪日は、日米両国の関係を厚くし、両国民の理解を深める上にきわめて……

第18回国会 衆議院本会議 第2号(1953/12/01、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 健全財政とけどういうことを意味するかというお尋ねにお答えをいたします。われわれの考えております健全財政とは、すなわち均衡財政を考えておるのであります。すなわち、歳出入の均衡を得たる財政を考えておるものであります。(拍手)すなわち、インフレ要因を排て、あくまでも収支の均衡をはかる、この方針を堅持いたしております。また将来も堅持いたすつもりでおります。  その他は所管大臣から申し上げます。
【次の発言】 お答えをいたします。  憲法はむろん擁護いたします。また、憲法のために、あくまでも国民が憲法の精神を遵奉いたすようにいたしたいと考えております。ゆえにまた、憲法改正の考えは……

第19回国会 衆議院本会議 第5号(1954/01/27、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第十九回国会の休会明けにあたり、政府の所信を述べる機会を得ましたことは、私の最も喜びとするところであります。  最近の国際情勢を通観いたしますと、国際的緊張はかなり緩和されたように見受けられるのでありますが、東西の冷戦状態は依然として存続していると考えられます。かかる情勢を前にして、わが国は、世界平和の確立を念願する見地より、自由諸国との協力提携を強化せんとする従来の基本的方針を堅持し、なかんずくアジアの自由諸国との友好関係の増進に努めるべきであると考えるのであります。特に東南アジア諸国に対しては、賠償問題の早急なる解決を期し、正常なる国交の樹立を急ぐとともに、経済協力……

第19回国会 衆議院本会議 第6号(1954/01/28、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  御演説の冒頭において、政府は長期計画がないから、東南アジアとの間の経済協力あるいは経済外交が発展しない、対米外交また全然信頼を失いつつあるのであるというように承知いたしましたが、第一私の申したいことは、長期計画を立てるがいいか悪いかということであります。今日長期計画をよく立てる国は、ソビエト、共産主義国のようであります。共産主義国においては五年計画であるとか三年計画であるとかいうものを立てますが、その計画ができなかつた場合には、常にその計画の立案者を追放もしくは処刑いたしておるのであります。もちを絵に描いて、そしてこれが長期計画なりと言うことは、……

第19回国会 衆議院本会議 第7号(1954/01/29、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えいたします。  日本の国防は日本国の国力の増進に従つて漸増するということは基本方針であります。これはしばしば申した通りであります。従つてまた、米国政府が日本における駐屯軍を漸減いたしたいということも、日米皮全保障条約に明記いたしておるところであります。この米国の権利あるいは日本としての義務と申しますか、米国軍の駐屯を漸減いたしたいこと、日本としては国防の充実を国力に従つて漸増するということは、これは日米安全保障条約の規定であります。この規定に従うことが米国依存ではないのであります。この条約の規定を遵奉して、この条約上の義務を果すことは、日本としては名誉と考えるべき……

第19回国会 衆議院本会議 第8号(1954/01/30、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  現在消費と生産との間のアンバランス、国際収支のアンバランスをもつて私は経済自立あるいは経済的独立がないと申すのでありますが、しかし、これがために従属関係のもとにありとは私は考えておらないのであります。また米国の軍事支配のもとにありという事実は何ら私は認めておりません。  ガリオア、イロア等の資金について、これを私は日本国の債務と考えておるということは、かねて申しております。これは道徳的債務と申すべきものでありましよう、実質的においては。しかしながら、とにかく、このガリオア資金によつて送られた食糧その他によつて、日本は食糧その他の危機を免れたのであ……

第20回国会 衆議院本会議 第1号(1954/11/30、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) 第二十回国会にあたり、ここに政府の所信の一端を述べる機会を得ましたことは、私の最も喜びとするところであります。  私は、九月二十六日羽田を出発して、五十余日にわたり、カナダ、フランス、西ドイツ、イタリア、ヴアチカン、英、米の七箇国を歴訪し、昨年皇太子殿下御訪問に対する歓待並びに終戦後わが国に寄せられた各国の好意及び援助につき謝意を表するとともに、右各国とわが国との間に横たわる各種の問題について互いに隔意なき意見を交換し、相互の理解を深め、もつて今後一層の親善関係増進に資せんとしたものであります。(拍手)  カナダ、フランス、西ドイツ、イタリアの各国におきましては、通商貿……

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、自由党)【政府役職:内閣総理大臣】

○国務大臣(吉田茂君) お答えをいたします。  臨時国会を開いて、もつて国会の自粛を要望せられるということについて、私も同感であります。しかしながら、国会の自粛、民主政治、政党政治の完璧を期するためには、まず国民の理性ということが大事であります。臨時議会のみが唯一の方法ではないのであります。まず国会の態度いかん、政党の態度いかん、あるいは政党員の態度いかん、国民がまずこの点について十分なる知識を得、真相を得、これによつて国民の判断がまず大事で、これを基調として国会の自粛がなされるのであります。(拍手)ゆえに、政府としては、国民が議会の真相をよく了解する時間を与えることが必要と考えまして、国会の……


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データ更新日:2020/11/02

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2020年10月新刊