村山富市衆議院議員の在職時の本会議での質疑や答弁などの発言についてまとめています。発言回数、発言文字数、発言時の役職、立場、各発言の冒頭部分の内容の一覧が掲載されています。
委員会や各種会議での発言等については委員会統計/発言一覧のページを参照してください。
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※「発言」は発言が記録された本会議の数、「文字数」は発言として記録された文字の総数を示しています。
※「議会役職」は議長、副議長など国会の役職、「政府役職」は大臣などの内閣、政府関係の役職が記録に付されていた場合を集計し、「非役職」は議会役職、政府役職いずれでもない場合を集計しています。
※国会会期は各選挙期中で最初にその役職での発言が記録された会期を示しています。
○村山富市君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま趣旨説明のありました労働者災害補償保険法の一部を改正する法律案について質問をいたします。 先月二十日、水俣病裁判の判決がありました。公害の原点といわれ、争われていたこの裁判は、住民の全面勝訴となったことは御承知のとおりであります。特に注目に値するのは、その判決文に、「いかなる工場といえども、その生産活動を通じてその環境を汚染、破壊してはならず、いわんや地域住民の生命と健康を侵害し、これを犠牲にすることは許されない」と述べていることであります。これは、戦後一貫をしてとられてきた高度経済成長政策がすべてに優先をして生産活動が推し進められて……
○村山富市君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま趣旨説明のありました健康保険法等の一部を改正する法律案について、総理並びに関係閣僚に質問をいたします。 歴代自民党政府による国民生活を犠牲にした大資本本位の経済成長政策は、人間の生存に必要な自然環境を破壊し、各種の公害を引き起こし、合理化による低賃金、労働強化は新しい職業病をつくり出し、その上、頻発する交通事故など、国民の命と健康は、時、所を問わず常に脅かされているのであります。 しかも、厚生省の発表によれば、四十九年の国民医療費は五兆三千二百億円と推計されており、五十年には六兆四千億円に達すると言われております。その他、この推計に……
○村山富市君 日本の医療が、国民や患者から見て、ますます荒廃と混迷を深めている中でだれも責任を持つ者がいない。 私は、日本社会党を代表して、ただいま趣旨説明のありました健康保険法の一部を改正する法律案について質問をいたします。(拍手) 医療の荒廃が叫ばれ、医療保険の抜本改正が唱えられてからすでに二十五年近く経過しています。しかし、医療保険の矛盾は激化するばかりであります。すなわち、一方で国民医療費は、国民所得の伸び率をはるかに超えて大幅な膨張をし続けて、国民の負担は年々加重されつつあるのに対し、他方、薬づけ医療、検査づけ医療が端的に物語っているように、質的には低下しています。その上に、差額……
○村山富市君 昨年暮れの総選挙のさなか、健康保険制度の改正については見直しをして、選挙の中で国民の皆さんの声を聞いて納得のいく案をつくりたいと公約をされたのはどなたですか。 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま趣旨説明のありました健康保険法の一部を改正する法律案について、総理並びに関係閣僚に質問をいたします。 選挙中に表明された国民の意思を反映して、この国会でも政治倫理の確立が大きな政治課題となっています。政治倫理は、単に汚職体質を正すというだけではなく、国民にうそをつかないこと、公約に責任を持つということではありませんか。また、総理の目指す教育改革の土壌を耕すためにも、公約実行……
○村山富市君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま報告のありました日本国有鉄道改革法案並びに関係諸法案の政府原案に対し反対の討論を行うものであります。(拍手) 明治以来百十余年の歴史を有し、戦前、戦中、戦後、苦難な時代を国民とともに歩んできた国民共有の財産である国鉄を分割・民営化しようとする歴史的な改革法案を、十月六日特別委員会で審議が始められてからわずか十一日間、時間にして五十五時間と五十分、しかも、多くの疑問と未解明の部分を残したまま審議を打ち切り、本日本会議で採決されることに対し、心からの憤りを感ずるものであります。(拍手)恐らく、本法案の審議を注目されておりまする多……
○村山富市君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました昭和六十三年度政府予算三案に対し、反対の討論を行うものであります。(拍手) 現在、我が国を取り巻く内外の経済社会の状況は一段と混迷の度を深めています。それは、まさに常軌を逸した財テクやマネーゲームによる異常な株価や地価の暴騰、その結果あの一九二九年の大恐慌を思わせた昨年十月の世界的な株の大暴落、はたまた貿易経済摩擦の激化に農産物の自由化問題、そして百二十円台という大幅な円高の高進とその定着、産業構造の転換、累積債務問題の深刻化など、それぞれに関連し合った重大な課題に我が国は直面しているのであります。また一方では、米ソ……
○村山富市君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、政府の財政演説に対して質問をいたします。 まず初めに、国連平和協力法案が廃案になったことに関連をしてお尋ねをいたします。 政府は、さきの臨時国会において、ペルシャ湾岸に展開しているアメリカを中心とした多国籍軍に対する支援、協力を第一の目的とした国連平和協力法案を提出をいたしました。イラクのクウエート侵攻が、冷戦終結後の国際平和の潮流に逆行する暴挙であることは申し上げるまでもありません。国連平和協力法案は、国連決議の実効性を確保するという名目で、国連決議に基づくものとは言いがたい多国籍軍への協力を第一のねらいとしているものであることは明白で……
○村山富市君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました櫻内義雄衆議院議長の不信任決議案について、その提案理由を申し上げます。(拍手) 自衛隊の海外派兵を目指す国際連合平和維持活動等に対する協力に関する法律案の審議をめぐる本院のこれまでの経過は、さきの参議院において、我が党の委員が留保した質問に答弁をなし得ないまま、無謀な強行採決を行うことによって四泊五日の異常な徹夜国会となったことに対する何らの反省もないまま、六月九日の議院運営委員会における委員会付託強行とPKO特別委員会の強行採決など、暴挙に次ぐ暴挙を重ねて今日に至っております。(拍手) 我が党は、かかるやり方は、……
○村山富市君 この国会は、日本の政治の根幹を問い直す国会として、内外注視の中で開かれています。私は、日本社会党・護憲民主連合を代表し、「優しさと多様性に満ちた日本」を目指す立場から、羽田総理大臣の所信表明演説に関し質問をいたします。(拍手) まず初めに、先月名古屋空港で起こった中華航空機の痛ましい事故に遭われた御遺族の方々に心からお悔やみを申し上げます。また、入院中の皆様の一日も早い御回復をお祈りするとともに、事故の原因の究明並びに再発防止について我が国政府としても万全を期すよう強く要請をいたします。 総理、日本がかつてない厳しい難局を抱えた難しいときに、あなたは首相になられました。戦後最……
○内閣総理大臣(村山富市君) 私は、さきの国会において、内閣総理大臣に指名されました。歴史が大きな転換期を迎えているこの時期に国政のかじ取り役を引き受けることの責任の重さを自覚し、力の及ぶ限り、誠心誠意、職務に取り組んでまいります。(拍手) 冷戦の終結によって、思想やイデオロギーの対立が世界を支配するといった時代は終わりを告げ、旧来の資本主義対社会主義の図式を離れた平和と安定のための新たな秩序が模索されています。このような世界情勢に対応して、我が国も戦後政治を特色づけた保革対立の時代から、党派を超えて現実に即した政策論争を行う時代へと大きく変わろうとしています。(拍手) この内閣は、こうし……
○内閣総理大臣(村山富市君) 御質問にお答えする前に、先般のナポリ・サミットで私が体調を壊し、大変申しわけないことをいたしましたが、心からおわびを申し上げ、御心配をいただきました皆さん方に謹んでお礼を申し上げたいと思います。(拍手) まず、この内閣は、自社両党の呉越同舟内閣ではないか、うまくいくかどうか、こういう御質問でありますが、我が国の戦後政治を特色づけてまいりました保革対立の時代から、今は党派を超えて現実に即した政策論争を行い、改革の合意を求めて連立を形成していく時代になってまいりました。政治は大きく変わろうといたしているわけであります。この内閣は、そのような時代の要請にこたえていくべ……
○内閣総理大臣(村山富市君) 米沢議員の御質問に逐次お答えを申し上げていきたいと思いますが、まず最初の質問は、自衛隊合憲、日米安保政策に対する私の決断について、党としての政策変更にまで高めるべきではないか、こういう意味の質問がございました。 社会党の今後の安全保障政策につきましては、平和憲法の理念を具体化するために活動してこられた社会党の歴史を踏まえつつ、冷戦構造が崩壊した新しい時代の変化に対応した新しい政策を党の機関でこれから十分議論をされ、決定されるものと期待をいたしておるところでございます。 次に、私自身が自衛隊違憲論から合憲論に変えた理由についてお尋ねがございました。 戦後、社会……
○内閣総理大臣(村山富市君) 天皇皇后両陛下には来る十月二日から御訪欧の途につかれます。各国との友好親善を深められ、つつがなく御帰国されることを心からお祈りを申し上げます。(拍手) 政権を担って約三カ月が経過いたしました。この連立政権の歴史的意義につきましては、先国会冒頭で申し上げましたが、私は、価値観の多様化を反映した複数の政治勢力が、透明で民主的な論議を通じて合意点を見出しながら進める政治は、より民意を映し出す、この時代にふさわしい仕組みであると信じます。(拍手)とはいえ、長く相対峙し、激しい論議を闘わせてきた会派による連立内閣の誕生に対して、当初、内外に、いささかの戸惑いが生じたのは無……
○内閣総理大臣(村山富市君) まず、昨夜発生しました北海道東方沖を震源とする地震に伴い被災されました皆様方に、心からお見舞いを申し上げたいと思います。政府としては、万全の対策を講じて対応していくつもりでございます。 次に、消費税とその公約違反についてのお尋ねがございました。 社会党が一九八九年の参議院選挙で消費税廃止を掲げたことは確かであります。これは、消費税導入の国会審議経過や消費税の制度的問題に基づいたものでございます。しかし、その後の消費税の国民への定着状況も踏まえ、昨年の総選挙では、消費税の否認ではなく、所得、資産、消費に対するバランスのとれた課税を追求し、消費税については食料品の……
○内閣総理大臣(村山富市君) 松岡議員の質問にお答え申し上げたいと思います。 一昨日の北海道東方沖地震についてのお尋ねがございましたが、昨日も申し上げましたように、被災されました皆さん方に心からお見舞いを申し上げたいと思います。なお、政府といたしましては、現地に担当官を派遣いたしまして被害の実態を正確に把握することに努めておりますが、これからも万全の対策を講じて対処することを申し上げておきたいと思います。 次に、政党、政治家の公約と国会の解散についてのお尋ねがございました。 公約は、政治家がその公約の実現に努力すべきであることは言うまでもございません。政党、政治家の公約というのは、主権者……
○内閣総理大臣(村山富市君) 自見議員の質問にお答えをしたいと思いまするが、質問の中身は政治改革についての基本認識に関するお尋ねでございます。 政治がその原点に立ち返り、厳しい見直しをする中から、お互いに襟を正して政治に対する国民の不信を払拭することが強く求められていることは、今ほど強いときはないと私は受けとめております。そのためには、まず政治倫理の確立が何よりも重要であることは申し上げるまでもございません。 同時に、制度面につきましても早急に改革を実現することが必要であります。既に成立を見ておりまする腐敗防止を内容とした公職選挙法あるいは政治資金規正法等が同時に施行されることになるわけで……
○内閣総理大臣(村山富市君) 村井議員の御質問にお答えをしたいと思いますが、まず最初は、消費税を是認したことに関連をしてのお尋ねでございました。 これは、昨年七月の総選挙の私どもの公約の中でも明確に申し上げておりますが、もうこの消費税が成立をして国民の暮らしの中にも定着をしている事実というものはだれも否定できないわけですから、その事実を是認した上でいかにその逆進性を解消するかということに努めてまいる、こういう視点で私ども七月の選挙のときには訴えてまいりました。 現に、それ以降できました旧連立政権、野党の皆さん方と一緒になっていかにこれからの税制改革を進めていくかという意味では、これからは所……
○内閣総理大臣(村山富市君) 石破議員の質問にお答えいたします。 最初の質問は、政治家の言葉の軽さについてのお尋ねでありますが、政治家の発言や政党の掲げる公約は、言うまでもなく主権者たる国民に対してなされるものでありまして、政治に対する信頼の確保、民主主義の健全な発展にとって非常に重要なものであると考えています。同時に、その実現に当たりましては、時代や状況の変化に対応した政策転換があることもまた当然であると私は考えています。(拍手) 私の内閣は、イデオロギー対立から、従来の政治的枠組みを超えた政策対話へという時代の変化に対応して、この四カ月間、できるだけ透明度を高め、民主的な政策論議を徹底……
○内閣総理大臣(村山富市君) 山本議員の質問にお答えをいたします。 質問の要旨は、政府の提案は社会党の従来からの主張である国家補償の精神に基づく援護法からは遠い内容になっているのではないかというお尋ねであります。 政府・与党は、広島と長崎の被爆者の方々の悲願を踏まえ、同時に、広く国民の皆様が持っておられる核廃絶の願いに思いをいたし、戦後五十年の節目に当たるこの機会にぜひとも立法化を実現したいという共通の認識に立って、法案作成に向。けて真剣な論議を積み重ねてまいりました。その上で、最終的には御提案申し上げております内容で政府・与党の合意形成が図られたものでございます。 政府案は、核兵器の究……
○内閣総理大臣(村山富市君) まず、未曾有の惨事となりましたこのたびの兵庫県南部地震による災害に対して、亡くなられた方々や遺族の方々に謹んで心から哀悼の意を表したいと思いまするし、同時にまた、被災をされて今なお避難生活を余儀なくされておりまする多くの方々に対して、心からのお見舞いを申し上げたいと思います。 第一の質問は、今回の地震災害に関しまして、何時何分にだれから連絡を受け、対策についてどのような指示を行ったのかという御質問でありますが、私は、この地震災害の発生直後の午前六時過ぎのテレビでまず第一に知りました。直ちに秘書官に連絡をいたしまして国土庁等からの情報収集を命じながら、午前七時三十……
○内閣総理大臣(村山富市君) 海部議員からの質問にお答えする前に、一月二十日の本会議における二階議員からの質問に対する私の答弁につきまして補足をさせていただきたいと思います。 第一に、兵庫県南部地震が発生しました一月十七日の私の日程についてでありますが、当日申し上げましたように、当日は六時過ぎにテレビニュースで初めて知りました。電話による連絡、指示を開始いたしまして、七時半に第一報の報告を受けました。十時からの閣議におきまして、非常災害対策本部をいち早く設置する、同時に国土庁長官の現地派遣を決定し、その後、関係大臣との協議をたびたび行い、午後四時には緊急記者会見を私が行いまして、地震への対応……
○内閣総理大臣(村山富市君) 鹿野議員の質問にお答えを申し上げます。 その前に、残念ながら、兵庫県の南部地震に当たりまして、ついに亡くなった方が五千名を超しました。心から哀悼の誠をささげたいと思います。 私に対する質問は、北朝鮮の軽水炉転換に対する我が国の財政支援についてのお尋ねでありますが、北朝鮮の核兵器開発問題は、国際社会の安全保障にかかわる重大な問題であるとともに、我が国の安全保障上の重大な懸念事項でもございます。 この問題に関する米朝合意は、北朝鮮の過去、現在及び将来の核開発活動に関する透明性を確保し、北朝鮮の核兵器開発を将来にわたって解消させようとするものであります。また、本件……
○内閣総理大臣(村山富市君) 今回の兵庫県南部地震は、五千人を超えるとうとい犠牲者と甚大な被害をもたらしました。亡くなられた方々とその御遺族に対し心から哀悼の誠をささげますとともに、負傷された方々や今なお不安な避難生活を強いられておられる皆様方に対し心よりお見舞いを申し上げます。 政府といたしましては、関係自治体と一体となって、行方が確認されない方々の捜索活動を初 め、行政組織の総力を挙げて、でき得る限りの応急対策と被災者の皆様方の救済対策を講じてまいりました。また、被災者の方々が一刻も早く正常な生活に戻り、経済活動が回復できるように、医療体制の確保、ライフライン施設の復旧、住宅の確保、輸送……
○内閣総理大臣(村山富市君) 青木議員の御質問にお答えをいたします。 今回の震災に関する私の責任についての御質問がございました。 災害対策は国政の最重要課題であり、政府としても総力を挙げて取り組んでまいりました。今回の地震災害につきましては、政府として、非常災害対策本部や緊急対策本部を設置し、関係機関が一丸となって、地元自治体との連携を密にしながら、被災者の救出、援護、各施設の早期復旧など、あらゆる施策を講じてまいりましたところでございます。 しかしながら、今回の地震では極めて甚大な被害が発生しました。私は、これを厳しく重く受けとめ、この経験を貴重な教訓として、災害対策全般について見直す……
○内閣総理大臣(村山富市君) 山崎議員の御質問にお答え申し上げます。 第一の質問は、今回の震災が官僚主導型の政治の限界を浮かび上がらせたのではないかという御指摘でございます。 私といたしましては、今回の地震発生後、災害対策基本法に基づきまして非常災害対策本部の設置を閣議決定し、当面緊急に実施すべき応急対策等の措置を講じたほか、私を本部長とした全閣僚をメンバーとする緊急対策本部、そして現地における対策を徹底するために設置いたしました現地対策本部、さらには地震対策担当大臣の指名など、政治のリーダーシップのもと、従来とられたことのない新しい対応をとってきたところでございます。 私は、政治は政策……
○内閣総理大臣(村山富市君) 五千三百名を超す犠牲者と想像を絶する未曾有の大災害をもたらしました阪神・淡路地区の大地震が起こりましてから、ちょうど一カ月目を迎えました。私は、改めて、亡くなられた方々や遺族の皆さんに、謹んで哀悼の誠をささげたいと思います。 同時にまた、三十万を超す被災された方々、負傷された方々に対して、お見舞いを申し上げたいと思います。 さらにまた、みずからが被災者であるにもかかわらず、不眠不休の努力を重ね頑張っておられます県市町村の職員の皆さんや、あるいは警察、消防、医療関係者、自衛隊の皆さんの御苦労、それからさらに、全国から参じて救援活動に専念されておりまするボランティ……
○内閣総理大臣(村山富市君) 久保議員の御質問にお答え申し上げたいと思いますが、今、久保議員から、大地震が発生した当時のことを想起しながら、既に五千四百名を超す亡くなられた方々が出られた。こういうお話をお聞きしながら、胸の締められる思いで厳しく重く受けとめて拝聴いたしました。 国民の生命、身体及び財産を守るということは、もちろん国政の基本でございます。政治・行政を預かる者として、いわゆる天災と言われるものによる自然災害の被害を最小限にするために、できる限りの諸施策を講じていくという責任があることは、申し上げるまでもないと私は思います。ですから、今回の地震発生以来、政府といたしましては、できる……
○内閣総理大臣(村山富市君) 中田議員の御質問にお答えを申し上げます。 予算措置に関し、ことごとく行動が遅いとの御批判でございますが、今回の第二次補正は、当面の緊急救援対策を行う一方で、政府が一体となって、地元自治体の協力を得て、これまでに例のない早さで編成したものでございます。この間の作業に携わった者は、文字どおり不眠不休に近い状態で取り組んできたのでございます。政府としては、できる限りの努力を払って行ってきたことを国民の皆様も御理解をいただけるものと考えております。(拍手) 次に、今回の地震発生以降、政府といたしましては、私自身が本部長となり、全閣僚により構成される緊急対策本部を設けた……
○内閣総理大臣(村山富市君) 山本議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。 まず、法案の成立に向けた決意についてのお尋ねでございますが、地方分権につきましては、今や大きな時代の流れであり、もはや実行の段階であると認識をいたしております。政府におきましては、昨年、行政改革推進本部の地方分権部会におきまして、地方制度調査会や地方六団体を初め各方面の御意見を聴取いたしまして、幅広い議論を行い、地方分権大綱を閣議決定したところでございます。 新進党の対案についてのお尋ねでありますが、政府案とかなりの部分で一致しているようでございまして、目指すべき方向におきましても根本的対立点はないのではないか……
○内閣総理大臣(村山富市君) 倉田議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。 子の親に対する尊重報恩の情につきましては、いろいろな考え方があることは承知いたしておりますが、尊属に対する尊重報恩が社会生活上の基本的道義であることは申し上げるまでもないと存じます。また、道徳と法律の関係につきましてもさまざまな考え方があると思いますが、道徳と刑法はともに人間の行為を規律する規範であると考えております。刑法はすべての不道徳な行為を処罰するものではなく、また、刑法で罰せられない行為であるからといって道徳的に行ってよい行為であるということでもございません。家族が互いに自然的情愛と親密の情によって結ばれ……
○内閣総理大臣(村山富市君) 石田議員の質問にお答えを申し上げます。 政府案は本当に弱い人や働く人に優しい法案と確信しているのかとのお尋ねでありますが、介護休業制度は、高齢化、核家族化が進展する中で、介護を必要とする家族を抱える労働者が働き続けるために重要な制度であると考えております。このため、政府は、今国会に介護休業制度の法制化を盛り込んだ法律案を提出いたしたところでございます。 この法律案につきましては、長い間、労働者代表、使用者代表及び公益委員で構成される婦人少年問題審議会において真摯な検討が行われ、労使ぎりぎりの折衝を重ねた結果を踏まえ、家族介護や労働者の雇用の継続の必要性と企業の……
○内閣総理大臣(村山富市君) 中村議員の御質問にお答えを申し上げます。 今回の改定と日米包括経済協議との関係につきお尋ねがございましたが、日米包括協議の保険分野に係る協議は昨年十月に決着をしたところでありまして、その中で我が国が実施を表明した措置につきましては、今回の保険業法等の改正により、法律改正が必要となったものはすべて手当てするところといたしております。 また、我が国が実施を表明いたしました措置のうち法律改正が必要のないものにつきましては、既にこれまで誠実に実施をしてきておるところでございまして、今後ともその着実な実施に努めてまいる所存でございます。 次に、附則第百二十一条の第三分……
○内閣総理大臣(村山富市君) 青山議員の質問にお答えいたします。 まず、消費者に安全な食品を供給することに関する決意についてのお尋ねでありますが、今回の食品衛生法及び栄養改善法の改正法案は、輸入食品の増大や食品の安全性の問題の複雑多様化、国際化といった諸状況の変化に対応し、食品保健行政を二十一世紀に向けて展開する基盤を整備するものと考えております。今回の法改正を踏まえ、今後とも引き続き、食品の規格基準の整備、輸入食品等の監視体制の充実など、国民の健康の確保を第一に考える見地から、総合的な食品保健体制に取り組んでまいる決意でございます。 次に、食品衛生法の目的規定の改正についてのお尋ねであり……
○内閣総理大臣(村山富市君) 石田議員の質問にお答えを申し上げます。 警察庁長官狙撃事件や新宿における毒物散布事件等についてのお尋ねでありますが、このような事件は法秩序に対する重大な挑戦ともいうべき悪質きわまりない犯罪であり、絶対に許すことのできないものと考えております。それぞれの事件につきましては、警察において捜査本部を設けるなどして犯人の早期検挙に向けた捜査が強力に行われており、必ずやその真相の全容解明が図られるものと確信をいたしております。事件の真相につきましては、捜査の節目節目において真相が国民の前に明らかにされるものと承知をいたしておるところでございます。 次に、サリン問題に関連……
○内閣総理大臣(村山富市君) まず冒頭に、三月二十日の地下鉄サリン事件で亡くなられた方々や遺族に対しまして心から哀悼の意をささげるとともに、負傷された方々にお見舞いを申し上げたいと存じます。 オウム真理教につきましては早急に解散をさせるべきではないかという御質問でございますが、所轄庁等が裁判所に解散請求をするには、宗教法人法に定める解散事由に該当することを立証する資料等が必要でございます。今後、麻原代表を初めとして幹部の起訴の状況を見定めながら、資料の収集検討を重ね、解散請求に向けて適切に対処してまいりたいと考えているところでございます。 次に、宗教法人法の見直しについてお尋ねがございまし……
○内閣総理大臣(村山富市君) 増子議員の質問にお答えを申し上げます。 まず第一番の質問は、規制緩和、市場開放などをより強力に進め、その姿勢を世界各国に示すことが必要ではないかとのお尋ねでございますが、我が国といたしましては、世界に開かれた経済社会を実現することが不可欠の課題であると認識をいたしております。 こうした観点から、先月取りまとめました緊急円高・経済対策におきましても、機動的な内需振興策に加え、規制緩和推進計画の前倒し実施や輸入促進、経済構造改革等のための各般の施策を盛り込んだところでございます。また、規制緩和につきましては、既に発足をいたしました行政改革委員会でも、規制緩和小委員……
○内閣総理大臣(村山富市君) 小坂議員の質問にお答えを申し上げたいと存じます。 まず、阪神・淡路大震災への対応と私の責任についての御質問でございますが、政府といたしましては、今回の地震発生後、緊急対策本部や現地対策本部を設置するなど、政治のリーダーシップのもとにおいて政府一体となり、地元自治体とも緊密な連絡をとりながら、被災者の救援対策と復旧・復興対策に可能な限りの対応を行ってきたところでございます。また、活力ある関西圏の一日も早い再生を目指して、阪神・淡路復興対策本部や復興委員会を発足させるなど、これまでの前例にとらわれない措置をとってまいっておるところでございます。 ただ、初動期におけ……
○内閣総理大臣(村山富市君) 本日、戦後五十周年に当たり、国会が歴史を教訓に平和への決意を新たにする決議をされたことを真摯に受けとめたいと考えます。 戦後五十周年を迎えるに当たっての政府の基本的な考え方は、私の談話や所信表明等で明らかにしたとおりであり、今回の御決議と軌を一にしたものと考えています。政府としては、過去の歴史を教訓にしつつ平和への決意を新たにするという御決議の趣旨を今後の我が国の施策に生かしていくべく努力をしてまいりたいと考えます。 私は、この機会に、国内外の犠牲者に深い哀悼の意を表明するとともに、過去に対する深い反省の念に立って、世界平和の創造に向け力を尽くしていかねばなら……
○内閣総理大臣(村山富市君) ただいまの御決議に対しまして所信を申し述べます。 政府は、これまで、国のいかんを問わず、また理由のいかんを問わず、核実験は停止すべきである旨強く主張してきたところでございます。最近では、中国が核実験を行う都度、厳重抗議を続けてまいりました。また、今般のフランスの核実験再開の決定に対しましても、核実験を行わないよう再考を強く促してまいりました。 政府といたしましては、ただいま採択されました御決議の趣旨を体し、核実験の停止と全面核実験禁止条約交渉の早期妥結、さらには核兵器の究極的廃絶の実現に向けて関係国の理解と実行を促すよう、今後一層の努力を払う所存でございます。……
○内閣総理大臣(村山富市君) 第百三十四回国会の開会に当たり、また、戦後五十年を迎えて初めて開催される国会の冒頭に当たり、所信の一端を申し述べたいと思います。 昨年六月の政権発足後約一年三カ月、この内閣は、戦後の長年にわたる懸案であった政治改革、税制改革、地方分権などの諸改革を実施してまいりました。また、去る八月十五日には、戦後五十年の節目に当たっての談話を発表し、我が国の過去に対する歴史認識と世界平和を基軸とした今後の対外政策のあり方を内外に明らかにいたしました。さらに、被爆者援護やいわゆる従軍慰安婦問題などの戦後処理問題にも一つの区切りをつけることができたものと確信をいたしております。(……
○内閣総理大臣(村山富市君) 羽田議員の質問にお答えを申し上げます。 最初に、今回また行われましたフランスの核実験についての御質問でございましたが、極めて遺憾なことでございます。政府としては、河野外務大臣が、本日午前、ウブリュー在京フランス大使を招致し、厳しく遺憾の意を伝達するとともに、核実験の停止を強く求めたところでございます。また、このような政府の立場を官房長官のコメントとして発表いたしました。我が国としては、今後とも引き続き、あらゆる機会を通じてフランスの核実験停止を求めていく所存でございます。 次に、参議院選挙の結果についてのお尋ねでございますが、社会党は結党以来の敗北を喫しました……
○内閣総理大臣(村山富市君) 中野議員の御質問にお答えを申し上げたいと思いますが、冒頭に、社会党の新党結成に向けて何かと御配慮をいただいた上で、私の進退に関するお尋ねがございました。 私はこれまでも、透明かつ民主的な政策論議を重ねながら、長年にわたる懸案や改革の諸課題について一つ一つ誠実に取り組んでまいりました。戦後五十年の節目を迎えるとともに、二十一世紀を間近にした今日、戦後の我が国を支えてきた経済社会システムの思い切った見直しや改革のためにこの内閣が取り組むべき課題は、依然として内外ともに山積をいたしておると思います。こうした中で、政治に空白は許されるものではなく、私は、国民の皆様の声に……
○内閣総理大臣(村山富市君) 米沢議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、これまでの政府の取り組みと今回の経済対策についてのお尋ねでございますが、政府では、急激な円高に対応して、四月に緊急円高。経済対策を決定した後も切れ目なく各般の対策を講じてきたところでございます。また、現在、為替や株式市場に明るい兆候が見られるようになってまいりました。この機を逃すことなく今こそ的確に効果的な景気対策を打つべきであるとして、去る九月二十日に経済対策を決定いたしたところでございます。 今回の対策におきましては、早期に景気回復を確実なものとするため、総事業規模の十四兆二千億円のみならず、公共投資等の事業規……
○内閣総理大臣(村山富市君) 谷口議員の御質問にお答えを申し上げます。 なぜ金融機関の開示が一挙にできないのか、また米国における開示基準と同様の基準を検討すべきではないか、こういうお尋ねでございますが、ディスクロージャーは、金融機関経営の透明性を高める、また経営の自己規制を促す効果を有しております。金融機関の不良債権め早期処理を促す上で大きな意義を持っておるというふうに私は考えております。 このため、平成八年三月期には、主要二十一行においてすべての不良債権の開示が行われることになっております。また、地方銀行、信用金庫の金融機関につきましては、これまでのディスクロージャーの実施状況や信用秩序……
○内閣総理大臣(村山富市君) 石井議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、防衛施設庁長官発言に関する御質問がございましたが、今般の沖縄問題につきましては、内閣を挙げて今取り組んでいるところでございまして、ある意味では重大な時期にあると認識をいたしております。こうした状況のもとで、防衛施設庁長官が、自己の発言が不用意であり、各方面に多大の御迷惑をかけたとの理由で、任命権者である防衛庁長官に辞表を提出し、受理をされたと承知をいたしております。 いずれにいたしましても、沖縄問題につきましては、政府として誠心誠意話し合い、沖縄県の皆さんの御協力と御理解を得られるよう、問題の解決に向けて最大限の努……
○内閣総理大臣(村山富市君) 松永議員の質問にお答えする前に、御質問の中にもございましたが、坂本弁護士一家やあるいはまた松本サリン事件、東京の地下鉄サリン事件等で亡くなられた方々に対して、心からその冥福をお祈り申し上げたいと思いますとともに、負傷された方々や遺族の方々に対して、心からお見舞いを申し上げたいと思います。 そこで、御質問にお答え申し上げたいと思いまするが、宗教法人制度の見直しについてのお尋ねでありますが、現行宗教法人法は、宗教団体に法人格を与えることを目的とし、憲法に定められた信教の自由と政教分離の原則にのっとり、宗教団体の自由と自主性、責任と公共性という二つの要請を基本としてそ……
○内閣総理大臣(村山富市君) 松田議員の御質問にお答えを申し上げます。 まず第一に、国連五十周年記念総会特別会合出席の機会に、なぜ日米首脳会談が行われなかったのかとのお尋ねでありますが、確かに、先般の私のニューヨーク訪問の際には、日米双方の日程の都合もあり、また、予算委員会で外務大臣が答弁されましたように、十一月には日米首脳会談が行われることが既に決定をいたしておりますから、短時間であいさつ程度の会合では意味がないんではないかというようなこともございまして、首脳会談は行われませんでした。しかし、私はクリントン大統領との間で既に四回の首脳会談を行っており、首脳間の意思疎通、コミュニケーションは……
○内閣総理大臣(村山富市君) 野田議員の質問にお答えを申し上げます。 まず、江藤総務庁長官の、日韓併合、植民地支配を行ったとされるオフレコ懇談の発言について御質問がございました。 私も、新聞報道などを通じてその概要は承知をいたしております。その発言は、朝鮮半島の方々の気持ちをいだく傷つけるものであり、極めて不適切であると考えました。私は、本日朝、江藤長官を呼んで厳重に注意をし、改めて記者会見で発言を撤回して陳謝の気持ちを明らかにするよう指示をいたしました。長官は既に記者会見を行いました。この厳重注意は、この問題に対する政府としての強い姿勢を示したものであります。また、長官も真摯に反省をし、……
○内閣総理大臣(村山富市君) 小池議員の御質問に答弁をする前に一言ごあいさつを申し上げたいと思いますが、APEC大阪会議は、十六日から十九日、四日間の日程で無事に全日程を消化することができ、成功裏に終わることができました。皆さんの御理解と御指導に対して心からお礼を申し上げます。(拍手) なおまた、大阪府、大阪市、関係市町の知事さんや首長さん、職員の皆さんからは、先ほどもお話がございましたが、献身的な御協力を賜りました。ここで厚くお礼を申し上げたいと思います。(拍手) 同時にまた、関係民間団体の皆さんかうも御支援をいただき、特に警備に当たられました大阪府警、全国から動員されました皆さん方に、……
○村山富市君 ただいま議長から御報告のありましたとおり、本院議員、前内閣総理大臣小渕恵三君は、去る五月十四日、順天堂大学附属順天堂医院において逝去されました。 君は、去る四月一日、与党党首会談の後、突然体調の不良を訴えられ、そのまま順天堂医院に緊急入院し、御家族を初め医師団一体となった看護もむなしく、全国民の回復への願いもかなわず、六十二歳という若さでその生涯を閉じ、不帰の客となられました。 君を失ったことは、本院にとっても、我が国にとっても惜しみて余りある痛恨のきわみであります。 君の御遺体が御自宅に向かう途中、国会や自民党本部、首相官邸前を通り抜けたとき、永田町はにわかに激しい雷雨に……
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