このページでは宮沢喜一参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。宮沢喜一参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○宮澤喜一君 理事の互選につきましては、成規の手続を省略いたしまして、委員長におかれまして指名されますように動議を提出いたします。
○宮澤喜一君 ちよつと議事進行につきまして申上げますが、若しこれが参考人のお役に立つなら、場合によつて速記をやめて話を聞くことができ得るということを御注意頂いたらと思うのですが、それはお役に立つかどうか知りませんが、老婆心ながら……。
【次の発言】 私の理解が若し間違つておりましたら訂正を頂きたいのですが、同じ問題でたまたま資料が富士自動車から出ておりますので、富士自動車のお方、工場長さんでも総務部長さんでも結構ですがお尋ねします。最初の頁の英文がございますが、これは富士自動車と米軍との間のレイバー・クローズに該当するものとここにお抜き書きになつたのでございますか。
○宮澤喜一君 議事進行について委員長にお尋ねいたしたいのですが、午前中の委員会の休憩の直前でございましたが、伊能委員と吉田委員から御発言の要求がありまして、これがいずれが先であつたか、これを論じようと思いませんが、吉田委員からたしか休憩の動議を出すという意味のことをおつしやつた。委員長がそのまま休憩を宣せられた。私はこういうことを問題にして、又徒らに議事が延びるということはむしろ非常に恐れるわけでありますが、今後のこともございますので、あの際どういう根拠で休憩を御宣言になつたか、ちよつと承わりたいと思います。
【次の発言】 私は速記をとめないでやつて頂きたい、あえてとめないように要求して、この……
○宮澤喜一君 法制局長にほかに御質問がなければ、法制局長の御退席を願いまして、議事を整理して頂きたいと思いますが、特に他の委員の御質問がなければ、法制局長にここで御退席を願いまして、委員長に御質問したい。どうも遅くまで有難うございました。 この問題を再度持出しますことは、非常に実は私残念に思いますが、昨日午後の会議におきまして委員長に御善処を要望いたしましたにもかかわりませず、今日の午前の終りの頃におきまして、梶原委員の御質問と政府の答弁との合間頃から井上委員が委員長に発言を求めておられました。この発言の内容はほぼ想像がつくことでありますが、今それにつきましてここに論じようとは思いませんが、……
○宮澤喜一君 関連でございますが、只今労政局長は三つの場合があつて、どちらにするかとおつしやいましたが、そういう議決を求める方式がございますか、御説明が多少不十分であつたかと思いますが……。
○宮澤喜一君 そこまでお話が出ましたので、私もえらいこだわるつもりはございませんでしたが、この資料につきましてこの資料の編集の責任につきましてお尋ねをいたしますが、委員長に念のためお伺いいたしますが、この専門員室という資料の、内容ではございません。内容についてはいろいろな人がいろいろなこと言つておる。又新聞がこういう報道をしておるというその信憑性ではなくて、その編集の責任者は専門員室でありますから、専門員が御責任と考えてよろしうございますか。これは念のために伺うので、多分そうだろうと思いますから、そう推定して、専門員に……。
【次の発言】 それではガリ版刷りになさいましたという専門員に一つお伺……
○宮澤喜一君 先ほど委員長と田畑委員の間に誠に面白い御問答がございましたように拝聴いたしましたが、説明員につきまして国会法その他に規定がない、これは当り前のことで、私ども常識として存じておりますし、委員部長の御解釈なるもの、これも当然のことで、御経験の深い委員長勿論御存じと思いますが、そこでお伺いいたしますが、過去しばしば政府の説明員の発言を委員長は許可をいたしておられますが、これは委員部長のおつしやつた御解釈、当然の解釈でありますが、これを委員長が御存じなくしておやりになつたものが、或いは御存じの上で委員会の総意なりとしてなさつたものか、これを先ず伺います。委員長にお尋ねいたします。
○宮澤喜一君 刑法の四十四条「未遂罪ヲ罰スル場合ハ各本条ニ於テ之ヲ定ム」とありまして、例えば殺人の罪に、二百三条「前条ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス」、堕胎の罪と同じような規定がございます。堕胎のところはどこかにございましたが、ちよつと脅迫の罪……二百三十三条の三項を起しまして、「前二項ノ未遂罪ハ之ヲ罰ス」とありますが、温水の項はそういうふうになつておりませんが、解釈上は当然未遂罪となる、こういう御解釈でございましようか、これは純粋な法律問題として……。
【次の発言】 私の質問を続けてよろしうございますか。……それではそういう場合、やはり未遂罪として罰せられると、こういうことでございますか。
○宮澤喜一君 その要請に応ぜられまして、小委員会に御出席のため、その間本委員会を暫時休憩せんことの動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり)
【次の発言】 先刻休憩前の会議におきまして、たしか相馬委員の発言に対しまして、これはまだ仮定の問題でありますが、中間報告云々というお話がありました際に、私の記憶に間違いがなければ、委員長はたしか参議院規則百四条を御引用になりまして、そういう場合には無論委員会に諮つて云々という意味のことを……、たしか参議院規則百四条とおつしやつたと思いますが、たしかそのようにおつしやつたかと私記憶をいたしておりますが、記憶の誤りであればこれは無論問題になりませんで、こ……
○宮澤喜一君 曾祢委員の御発言を布衍するようなことでありますが、二十九年度の一般会計で財源を求めようとすれば、今私予算書を持つておりませんので記憶に誤りがあるかも知れませんが、平和回復善後処理費というのが百億あると思うのでございますが、これは元来賠償という含みで計上してあるのが本来の姿であると思いますが、予算書の規定によりますと、この費目は流用し得るという解釈ができるのではないかと思つておりますのですが、その点についての御研究が特別調達庁或いは国際協力局でおやりになつておれば承つておきたいと思います。
【次の発言】 つまり問題はこういうことであろうと思いますが、お話のように傷害その他については……
○宮澤喜一君 ちよつと、高良委員のお許しがあれば、同じ質問を敷えんしてよろしうございますか。伺つておきたいのですが。只今の高良委員の御質問の意味は、入植課長に伺いますが、つまり排水路がありましたものが、排水路が中断されると言いますか、たまたま排水路がキヤンプ・サイドの中を通つておつた。そこでキャンプが、その排水路の中の一部の土地の高さを変更したために、上手の農地から海に向つております排水路が、つまり水が流れないで逆流をした。こういう出来事であると思いますので、そこで第一に、従いまして上手の農地に水が逆流したことによる被害というのだが、それに対して農林省として処置をおとりになるとすれば、如何なる……
○宮澤喜一君 昨日提案理由を伺ったわけでございますけれども、それを見ますと、この法律は「所要数量を確保することに資するため」というような、非常にあのところの御説明はあっさりしておったのでありますが、おそらくいろいろな意味での食糧政策の要請から、こういう法律案が必要なんだ――過去にあることでありますし、一般的にもそういうことはあり得ることでありますので、それはわかると思います。こういう形のつまりこういう計数を持った法律案が出されたという、なぜこういう法律案が出されなければならなかったかという、つまりどういう意味での具体的な食糧政策の要請からこういう法律案が出たかということについて、いろいろ世間で……
○宮澤喜一君 ちょっとそれに関連いたしまして、これは日本国内の意思が必ずしも統一したものはございませんし、フィリピンの考え方は、さらにまたそれとも本来離れておったものでございましょうから、非常に外交交渉がおやりにくいだろうし、それなりに苦心がおありになるということは十分お察しいたしますから、私も羽生委員と同じように、今内容についてもちろん承わるつもりはないし、これは行政権の明らかに範囲内でありますが、ただ私どもとして考えておく必要がございますのは、最後に協定がどうにかの形でできまして、それが国会の承認を求めるという形になりましたときに、行政府の意思と立法府の意思とが非常にかけ離れる結果になると……
○宮澤喜一君 今の羽生委員の御質問に関連して。私は決して専門家でございませんから、私の考えについて、外務大臣でなくても、これは外務省の政府委員の方でもお答えを願えればいいと思うのですが、問題になっているのは、国家の承認ということではなくて、これは私のしろうと考えですから、違っておるかもしれませんが、ソ連という国は日本を承認しておるので、しておるから交戦状態にあるのでありますから、国家の承認が問題になっておるのではなくて、交戦状態にある二つの国の間で、いろいろな意味での協定ができるかできないかということなんではないだろうか。そうしますと、非常に極端な例でありますけれども、たとえば捕虜を交換する協……
○理事(宮澤喜一君) ちょっと速記をとめて下さい。
【次の発言】 それでは速記を起して。
【次の発言】 本日はこれをもって散会いたします。
午後三時五十九分散会
○宮澤喜一君 今、小笠原委員から非常に論理の明快なるお話がありました。
【次の発言】 明快だと考えます。そこで同じ論理を拝借して伺ってみたいのですが、たしかに地方自治法の改正が非常に緊急性が高い、その通りだと思うのです。そこで、もう一つの公職選挙法の改正案の方とどっちが緊急度が高いかということなんですが、この公職選挙法の方は、先刻小笠原委員のお話によると、衆議院で大修正をして何か水と油のようなものだ、初めのものに比べますと、ということをおっしゃった。ところが、それはまあ小笠原委員がそうお考えになっておるとか、新聞に書いてあるとかいうことなんでしょうが、この委員会としては、衆議院でどういう修正を……
○宮澤喜一君 ただいまの松澤委員の御発言は、私は実体的に質疑の一部であるというふうに伺いました。そういたしますと、議題になっております法律案についての質疑は、午前中に大谷委員の質疑が実は途中になっておりまして、大谷委員がこれを継続されるのがおそらく至当であろうと、こう思うのでございます。それが一つ。
それからついでに、お許しがあれば、今、松澤委員のおっしゃったことについて、ちょっと私の所見を申したいのですが、よろしゅうございますか。これは質疑でございません。
【次の発言】 継続いたしておりますので、発言をお許しいただきとうございます。
先刻の委員長の御裁定には、私はしいて異議を申し立てるわ……
○宮澤喜一君 関連して。これは政務次官に、政党的な立場でなく、ちょっとそれを離れてお伺いいたすのでございますが、加瀬委員午前中から、補助金や交付金を与えられている法人なら法人から寄付を受けるということとの関連で、労働組合の方の問題もあわせて考えなければならぬとしばしば答弁しておられましたが、そのことは、関連の論理が、ちょっと自分の考えが足らぬためかわからぬのですが、どういう意味であれはおっしゃっておられたのでございますか。
【次の発言】 これは非常に私が妙な質問をするようでありますし、お答えにくい点があるかもしりませんが、委員会の記録として残しておきたいのでお伺いしますから、そのつもりでお聞き……
○宮澤喜一君 非常に外貨の状況の悪いときに御就任になりまして、その後適切な施策を今日までおとりになっておるようにお見受けをしておるわけで、外貨が悪くなり始めたころに、これがじきにとまるだろうというような、国民経済の正常な在庫の量なりから考えまして、そういう議論が一方にあったり、いろいろ解釈がありましたが、結果としてはなかなか改善されなかった。ああいう御施策をおとりになるようなことになったのですが、どうしてああいうことが起ったか、これはもちろん責任論とか何とかいうことじゃありませんで、大臣の長い御経験なり御知識なりから御判断になって、一体なぜこんなことになっただろうか、それはただ学問的な分析とい……
○宮澤喜一君 技術的な小さなことでございますから主税局長にお聞きいたします。
この附則の二項の「還付を請求することができる。」という規定でございますが、これによって還付請求権という権利が納税者に与えられた、こういうふうにお考えになっておられますか。
【次の発言】 この法律が成立しますと、措置法の九条の二というのは、昭和二十七年の四月一日から昭和三十三年の末までこの特別措置ができると、そういうふうに読みかえることになると思いますが、そうしますと先刻お話の、ギャップの期間に納められた租税というものは、この三項では過誤納とみなすとありますけれども、それで、実は納税義務者に納税義務がなかったのであり……
○宮澤喜一君 先ほどから平林委員や栗山委員の御質問を私も非常に興味を持って伺っておったんですが、ことに後半、栗山委員の言われた、こういうことがあってはならないと言われることについて、私も同じように思うのですが、ただ方法論はあるいは栗山委員の考えておられるのと私の考えておるのと大へんに違うかもしれませんが、少し極端なかりの御質問をいたしますから、それについてどういう批評を政府としてお持ちになるか伺いたいと思うのです。まあ現在のように非常に多くの国有財産を、しかも未処理のままで政府が持っておるという状態は正常な状態でないと考えますから、そこでかりにこれは随意契約の対象になり縛るような、ことに地方公……
○宮澤喜一君 ちょっと御質問が政府側にぴんと了解されていないような感じもしますから、フリーに話ができるように速記をとめていただいたらいかがですか。
○宮澤喜一君 議事進行。ただいまの栗山委員のお話を伺っておったわけですが、それは委員会として、政府に提出を求める資料という意味で栗山委員がおっしゃっておられるとすれば、そういう出版物については、政府は普通の意味で責任がない。政府から見れば責任のない文書であると思いますから、そこでそれを、まあ委員会が物事を審議する上において、委員会なりあるいは委員個人として集めにくいから、便宜何といいまするか、委員会対政府という公けの関係でなくて、あれば見せてもらいたい、こういった程度のお話ならば、これはまたそれとしての処理のし方があると思いますけれども、そういうものを拒否する権限があるとかなんとかという問題に……
○宮澤喜一君 関連して。非常にこまかいことですけれども、お答えの御用意がなければ後日でもよろしいです。政府から、今、杉山委員の質問をされた、小笠原委員のもそうだったと思うのですが、金で返してもらったときに、所得が生ずる。譲渡所得みたいなものが生ずるというような考え方に近いのだと思うのですが、そうすると、納付金ですね、やはり一割払うのでしょうから、これは経費になりますか。
【次の発言】 ちょっと私の質問、仕方が悪かったかもしれないのです。そうでなくて、現品のかわりに金でもらうということがあるでしょう。そのときになお一割の納付金は払うのでございましょうから、そうすれば、その納付金の部分だけは所得か……
○宮澤喜一君 議事進行について。ただいま所得税法の一部改正についての提案理由と経済基盤強化の法律の補足説明があったわけでありますが、これらの法案について、きょうは国会の最終日でありますので、質疑を有する向きについてはどういうふうにお取り扱いになりますか。
【次の発言】 後刻といいましても、かりにきょうが最終日でありますから、私どもとしては請願もおそらくやっていただかなければならぬと思いますが、そういたしますと、私はたまたま質疑を持っておりませんが、これらの法案、ことに経済基盤については、なお質疑を持っておられる方があるだろうと思いますので、そこで後日というわけには参りませんから、後刻に質疑をし……
○政府委員(宮澤喜一君) 国立近代美術館評議員会評議員たる衆議院議員北村徳太郎、同じく佐藤觀次郎、及び参議院議員林屋亀次郎の二君は、五月十七日評議員の任期が満了いたしましたので、再任をいたしたく、国会法第三十九条但書の規定に基きまして、両議院一致の議決を求めるため本件を提出いたしました。 三君いずれも適任であると存じますので、御審議の上議決をなされますようお願いいたします。
○政府委員(宮澤喜一君) このたび文部政務次官に任命せられました。至らない者でございますので、どうぞよろしくお導きをお願い申します。
○説明員(宮澤喜一君) 御指摘の問題につきましては、私もあらましを事務当局から聞きまして承知をいたしております。私どもといたしましては、いわゆる基地の必要性、国の要請に基いて基地というものが存在していることについては、私どもはこれは国として必要なものであるという考え方に立っておるのでありましてその点につきましては豊瀬委員の御見解とあるいは若干異なるところがあるかと考えますが、しかし、いずれにいたしましても、ここにございます問題は、基地という一つの、要請と、それから文教というもののこれは当然に最も大切な要請の一つであります、それともう一つ国の予算、この三つの要請がからみ合いまして、それをどうやっ……
○説明員(宮澤喜一君) ただいまの荒木委員の要求の資料につきましては、次回の委員会までに調製をいたしまして当委員会に提出をいたします。
なお、昭和三十五年度の予算編成につきましての御要望、御意見につきましては、たまたま大臣がこの席に間に合いかねておりますので、御要望並びに御質問せられるでありましょうところの御趣旨につきましては、大臣に申し伝えまして次回に御要求があれば御答弁をいたすように準備をいたしたいと思います。
【次の発言】 詳細なことは後ほど所管局長から御答弁を申し上げますが、実はその条約の批准の問題につきましては、文部省としては従来研究を続けて参ったようであります。そこで、具体的に私……
○説明員(宮澤喜一君) 承知いたしました。当日でよろしゅうございますか。
○説明員(宮澤喜一君) 過般の台風十五号によります災害につきまして、私ども文部省に関係あります点を概略最初に私から申し上げたいと存じますが、前回の委員会で御要求のございました資料を御配付申し上げてあると思います。概括的な資料でございますが、資料の一は、物的損害につきまして最近までわかりました計数並びに多少の説明を加えてございます。資料の二は、人的な、死亡ないし傷害につきまして、これを児童、生徒、教職員等に分ちまして御報告をいたしておる次第でございます。資料につきましてごらんを賜わりますように、非常に痛ましい、はなはだしい人命、あるいは人の傷害並びに物的な損害をこうむっております。これは文部省ば……
○政府委員(宮澤喜一君) 文化財保護委員会委員河井彌八及び矢代幸雄の両君は、来たる十二月五日任期満了となりますが、両君を再任いたしたく、文化財保護法第九条第一項の規定により、両院の同意を求めるため本件を提出いたしました。 両君の経歴につきましては、お手元の履歴書で御承知願いたいと存じますが、いずれも多年文化財保護行政の運営に従事してきた者でありますので、同委員会委員として適任であると存じます。何とぞ慎重御審議の上、すみやかに同意を賜わりますようにお願いをいたします。
○政府委員(宮澤喜一君) 先ほどから松永委員のお話をるる伺っておりまして、実は私どもが大蔵省に予算を要求いたしますときに申したいようなことをそのままお話があったわけであります。そうして最後に責任がどうなるかというまことにごもっともなお言葉でございまして、非常にざっくばらんに申し上げまして、松永委員のおっしゃいましたことに完全にお答えをする、あるいは少し悪い言葉を使えば上手に言い抜けるということは私は困難だろうと思います。つまり、私どもが予算を要求いたしますときには一つの理想図を持ち、そうしてどうしてもそうでなければならないという主張をいたすわけでありますけれども、現実に予算ができましたときには……
○政府委員(宮澤喜一君) ただいま委員長から御指摘がございましたし、また松永委員の御発言の趣旨とされるところはよくわかるのでございます。負担区分の観念というものも確かにございますけれども、それならば定時制はない方がどうかといったような御指摘もその通りだと思うのです。そこで、衆議院でこのような法案をお作りになりまして、私ども考えますことは、文部省の基本の気持といたしますればやはりできるだけ教員一般に十分な給与を支給をいたしたい、しかもその際にできるならばその各地方団体の財政の負担力がより豊かな所に負担をしてもらうということは、これは待遇改善という意味からも望ましいことでありますし、また地方財政の……
○政府委員(宮澤喜一君) 岩間委員の御要求の資料が正確にどういうものを言っておられるのか、ちょっと私にはまだわかりかねますので、もう少し御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 多少その段階よりもう一つ前の段階のように聞いておるのであります。つまり、文部省の内部としては、どういう基準を作るかといったようなことの検討は終わっておるわけであります。そうして、義務教育が御承知のように五カ年計画で大体プランに載っておりますので、続いては高校に及びたいという順序もその通りの順厚であると思うのでありますが、一つは大蔵省の、もう一つは御承知のように自治庁の問題がございまして、ことに後者についてなかなか私ど……
○政府委員(宮澤喜一君) 先ほどから千葉委員の御質問を承っておりまして、お考えになっておられるその基本の問題、私はまことにごもっともだと思っております。この予算案が決定いたしましてから、世上で婦人教育振興についての予算が非常に大きいということで、それについてのとかくの批評があるわけであります。この費用をもって、社会教育法の一条、二条、三条に考えられておるようないわゆる広い意味での社会教育をするのでなくて、もっと別な政治目的のために金が使われるのではないかといったような、そういう危惧が、しばしばかなり公正な立場にあります人から、ジャーナリズムその他で表現されておるということに、私どももよく実は留……
○政府委員(宮澤喜一君) 岡委員の御指摘のことでございますが、実は文部省として、そういう事実をはっきり知っておらないようでございます。私も存じませんでしたが、事務当局もそういう事実を、はっきり事実としてまだ知っておらないようでございますが。
【次の発言】 事実を知っておりませんので、事実に基づいてお答えを申し上げることができないのは遺憾でございますが、確かに東京大学ともあろうものがそういうことをしなければならないということは情けないことで、私ども済まないことだと思います。教授としても、そのためには頭を下げなくてはならないでありましょうし、研究その他の時間もさかなければならないでございましょうか……
○政府委員(宮澤喜一君) ただいまの千葉委員の御発言でございますが、先ほどから千葉委員のお触れになりましたように、私どもも仄聞いたしますと、この委員会として、この問題について後ほど意思表示があるようにも承知いたしておりますので、事務職員の勤務の実態その他につきまして、ただいまお触れになりましたような総合的な調査なり、資料の整備というものをいたしていく必要があると思います。
【次の発言】 岡委員の御指摘は、要するに、定時制と全日制に勤めます者の給与に格差をつけることによって……。
【次の発言】 手当に格差をつけることによって定時制に優秀な人材を少しでも確保しよう、この目的でこの法案はあるだろうか……
○政府委員(宮澤喜一君) 承知いたしました。
○政府委員(宮澤喜一君) ちょっと速記をとめて懇談にして下さい。
【次の発言】 加瀬委員がおっしゃっておられます御趣旨は私ども全面的に賛成でございます。つまり、審議会できまりましたことができるだけ間違いなく、私意をまじえずに相手方に伝わるような万全のいろいろ方法を講ずるということは賛成でございまして、先ほど具体的には初中局長から幾つかの方法についてお答えを申し上げました。そこで審議会から取って参りましたメモをもとにしてお話をするわけでございますが、メモの取り方には、ただいまのところと申すよりは、そもそもメモというものそのものが、やはり取り方の詳しい、詳しくないについては個人差があるものと考えま……
○理事(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
去る七月十八日斎藤委員長が国務大臣に就任せられるに際しまして委員長を辞任されましたので、御指名によりまして私が委員長の職務を代行させていただきます。よろしくお願いいたします。
委員の異動がございましたので御報告をいたします。
【次の発言】 それではまず理事辞任の件についてお諮りいたします。
本日光村甚助君が都合により理事を辞任したい旨の申し出がございました。これを許可することに御異議がございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
次に、理事の補欠互選の件についてお諮りいたします。
光村君の理事……
○宮澤喜一君 庶務小委員長の立場で言発言をお許し願いたいのでありますが、今総長の御報告がありました中で、参議院議員の通信手当、審査雑費、滞在雑費につきましては、以前から増額をせよという強い要望があった問題であります。それにつきまして、事務総長以下事務局は非常に大蔵省に対して努力をされて要求されましたし、私自身も微力は尽くしたつもりでありましたが、時間までに満足な妥結に至りませんでした。その経緯を庶務小委員会に御報告を申し上げまして、私としては微力をお詑びをしたわけでありますが、庶務小委員会の空気といたしましては、問題を将来に残すこととして、まことに不満ではあるが、この際了承しよう、こういう結論……
○理事(宮澤喜一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。
まず、臨時国会の召集に関する件を議題といたします。
本件につきまして発言の要求がございますので、これを許します。
【次の発言】 官房長官に対してほかに御質疑はございませんか。――御発言もなければ、本件につきましてはこの程度にとどめます。
【次の発言】 次に、常任委員会専門員任用の件を議題といたします。事務総長の説明を求めます。
【次の発言】 格段の御発言がなければ、本件を承認することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さように決定をいたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十一時二十分……
○宮澤喜一君 多少問題があるようですから、私もそういう御意向であれば、次回に回してもらいます。
【次の発言】 むろん疑問とされている点が解明されてくれば、それはまた、きょうでもけっこうだと思います。
○宮澤喜一君 今の光村さんのおっしゃっておられたデモ禁の問題は、あの当時の事情を私どもは議運にいたわけではありませんから的確には申し上げかねますけれども、申し上げるまでもなく、議長は、院内の秩序維持のため院内の警察権を持っておられるわけですから、それとの関係が非常に濃い問題であるので、議運委員会で取り上げるということになった経緯ではなかったかと思うのです。それはそれとしまして、昭和三十年ですか、記憶がありますが、参議院規則を改正いたしましたときに、先ほど前田委員が言われましたように、それまでは各省別に各委員会に分けておったわけで、それから現在のように改まった。あのときに改正いたしましたねらいと……
○宮澤喜一君 先ほど光村理事から二つのことをおっしゃったわけで、その一つは、この法律案は参議院に送付されてから日も浅くてまだ十分審議をしていないということを先ほどおっしゃって、次に、少なくともこの法案については、大会派の一つが反対をしている。それらの二つの理由で継続審査に付することは適当ではないというふうに言われたと思いますが、(光村甚助君「適当ではないとは言っていない。理由を聞いただけです。よく聞いていなさい」と述ぶ)最後のところは私の誤りですが、以上二つのことをおあげになって、もう少し理由を説明する必要があると、こうおっしゃる。で、十分委員会で審査をされてないから、これを継続審査をしたい、……
○理事(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
今期国会の会期に関する件を議題といたします。
常任委員長懇談会の経過等につきまして、事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 別に御発言もなければ、ただいま報告のとおり今期国会の会期を十月三十一日まで三十七日間とすることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、お諮りすべき案件がございますが、本会議の都合により、これを後刻に譲ることにいたしまして、これにて暫時休憩いたします。
午前十時三十二分休憩
【次の発言】 議院運営委員会を再開いたします。
委員の異動がございましたの……
○理事(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。 まず、国務大臣の演説に対する質疑に関する件を議題といたします。 本日、本院において内閣総理大臣の施政方針演説、外務大臣の外交演説及び大蔵大臣の財政演説が行なわれることになっておりますが、この演説に対しましては、理事会において協議いたしました結果、次の要領により、質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、 日取りは、明九月二十九日から二日間とすること。時間は、自由民主党二十五分、日本社会党五十分、民主社会党二十分、無所属クラブ及び参議院同志会おのおの十五分。人数は、日本社会党二名、自由民主党、民主社会党、無所属クラブ……
○理事(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
昨日説明を聴取いたしました内閣提出にかかる行政各部委員の任命について事後承認の件六件、すなわち、公正取引委員会委員の任命承認に関する件、国家公安委員会委員の任命承認に関する件、社会保険審査会委員の任命承認に関する件、運輸審議会委員の任命承認に関する件、日本放送協会経営委員会委員の任命同意に関する件、労働保険審査会委員の任命承認に関する件、以上を一括して議題といたします。
右各件について質疑のおありになる方は順次御発言をお願いいたします。
【次の発言】 米田君にお尋ねいたしますが、ただいまのは一般的な方針を内閣から聞きただしたい……
○理事(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。 まず、内閣提出にかかる行政各部委員の任命について事後承認の件、すなわち、公正取引委員会委員の任命承認に関する件、国家公安委員会委員の任命承認に関する件、社会保険審査会委員の任命承認に関する件、運輸審議会委員の任命承認に関する件、日本放送協会経営委員会委員の任命同意に関する件、労働保険審査会委員の任命承認に関する件、以上六件を一括して議題といたします。 前回、各委員から、政府においてさらに検討するよう求められました事項につきまして、この際、政府委員から御説明をお願いいたします。
○委員長(宮澤喜一君) ただいまから議院運営委員会を開会いたします。
ごあいさつ申し上げます。私、今日議院運営委員長に御選任をいただきまして感激をいたしております。いろいろ不行き届きが多いかと存じますので、どうぞよろしく御叱正をお願いいたしたいと存じます。(拍手)
【次の発言】 まず、委員の異動がございましたので、御報告いたします。
【次の発言】 次に、理事の補欠互選の件についてお諮りいたします。
ただいま報告いたしましたとおり、前田君の委員辞任並びに私が委員長に選任されましたことに伴いまして、理事に二名の欠員を生じましたので、この際、その補欠互選を行ないたいと存じます。
先例により、割……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。 まず特別委員会の設置に関する件を議題といたします。 理事会において協議いたしましたところ、次のとおり意見が一致いたしました。すなわち、 先般内閣から送付されました「昭和三十六年六月、七月及び八月の水害又は同年九月の風水害を受けた中小企業者に対する資金の融通に関する特別措置法案」その他の災害関係法案を審査し、あわせて、本年発生の豪雨、台風等による被害を調査し、その対策樹立に資するため、特別委員会を設置すること。名称は災害対策特別委員会とすること。委員の数は三十名とし、その各会派に対する割当は、自由民主党十六名、日本社会党九名……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
地方財政審議会委員の任命同意に関する件及び検査官の任命同意に関する件を一括して議題といたします。
右両件について御質疑のある方は御発言を願います。
【次の発言】 他に御発言もなければ、地方財政審議会委員に今吉敏雄君、荻田保君、児玉政介君、鈴木武雄君及び遠山信一郎君。検査官に塚越虎男君。以上の任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本会議の都合により暫時休憩いたします。
午前十時十九分休憩
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、議事協議員及び庶務関係小委員の補欠選任の件についてお諮りいたします。
昨日、徳永正利君が委員を辞任されましたため、議事協議員及び庶務関係小委員に欠員を生じましたので、この際、その補欠を選任いたしたいと存じます。先例により割当会派推薦者の氏名を報告いたします。
【次の発言】 ただいま報告のとおり選任することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、昨日内閣から提出されました国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(海外移住審議会委員)、同(国立近代美術館評……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
一昨十九日、内閣から提出されました公共企業体等労働委員会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 本件につきましては、一応各会派にお持ち帰りの上、御検討を願い、次回以降に決定することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本会議の都合により、暫時休憩いたします。
午後二時四十七分休憩
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、議事協議員及び庶務関係小委員の補欠選任の件についてお諮りいたします。
去る十月二十日北畠教真君が委員を辞任されましたため、議事協議員及び庶務関係小委員に欠員を生じたのでありますが、北畠君は一昨二十三日委員に復帰されましたので、この際、北畠君を再び議事協議員及び庶務関係小委員に選任することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、社会保険審査会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
本件について御質疑のおありの方は御発言を願います……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、社会保険審査会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
服部内閣官房副長官から発言を求められておりますので、これを許します。
【次の発言】 特段の御発言もなければ、石井通則君の社会保険審査会委員任命について同意を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、決議案の委員会審査省略要求の取り扱いに関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 ただいま報告のとおりでありますが、両決議案の委員会審査を省略することに御異議ございま……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、科学技術会議議員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 別に御発言もなければ、田代茂樹君及び丹羽周夫君の科学技術会議議員の任命について同意を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、緊急質問の取り扱いに関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 ただいま報告の緊急質問を行なうことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
暫時休憩いたします。
……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国家公安委員会委員の任命承認に関する件並びに運輸審議会委員の任命承認に関する件、以上二件を一括して議題といたします。
【次の発言】 それでは、国家公安委員会委員に小汀利得君、運輸審議会委員に相良千明君、以上の任命について承認を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、さきに本委員会の決定を経て、本年七月から九月にかけまして、列国議会同盟会議並びに欧米、南米及びアジア地域諸国に五班の議員派遣が行なわれたのでありますが、これら派遣議員団の報告につきましては、今回は……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、議事協議員の選任の件を議題といたします。
理事会において協議いたしました結果、議事協議員九人の会派別構成につきましては、従前どおり、自由民主党四名、日本社会党二名、民主社会党、無所属クラブ、参議院同志会おのおの一名とすることに意見が一致いたしました。右申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
それでは、先例により、割当会派推薦者の氏名を報告いたします。
【次の発言】 ただいま報告のとおり議事協議員を選任することに御異議ございませんか。
○宮澤喜一君 発言の機会をお与え下さいましたことを厚く御礼を申し上げます。 先般、内閣の改造に際しまして、池田首相から閣内に入れというお話がございました。議長に対しまして委員長の辞任のお許しをお願い申し上げましたところ、お許しをいただきましたので、経済企画庁長官に就任をいたしました。たまたまそのような事態が深夜から早朝にかけて起こりましたために、いつもお近しくしていただきました皆様方に、事前にそのことについて御了解をいただくことができなかったことは、申しわけないことだと思っております。 顧みますと、ほぼ二年間、この委員会の御厄介になりまして、その間、松野議長から常にまことに御親切な御庇護と……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(蚕糸業振興審議会委員)を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 本件について御発言ございませんか。――それでは、衆議院議員荒舩清十郎君が蚕糸業振興審議会委員につくことができると議決することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、中央選挙管理会委員及び同予備委員の指名に関する件を議題といたします。
事務総長の説明を求めます。
【次の発言】 本件につきましては、ただいま説明のとおり決定するこ……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
国務大臣の発言に関し、事務総長から報告がございます。
【次の発言】 ただいま報告のありました国務大臣の発言につきましては、理事会において協議の結果、本日の本会議においてこれを聴取するとともに、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
時間は、日本社会党二十分、民主社会党、参議院同志会おのおの十分。人数は各派一名。順序は大会派順。
以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。本会議の都合により、暫時休憩いたし……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
まず、緊急質問の取り扱いに関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 ただいま報告の緊急質問を行なうことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、国立国会図書館連絡調整委員会の勧告に関する件を議題といたします。
本件は、国立国会図書館法第十三条の規定に基づき、連絡調整委員会から本委員会に対し、国会並びに行政及び司法の各部門に対する国立国会図書館の奉仕の改善につき、本月十四日付をもちまして、三件の勧告が行なわれたものであります。
まず、……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。 まず、開会式に関する件を議題といたします。 本件につきましては、理事会において協議いたしました結果、本日午前十一時から、お手元の式次第により開会式を行なうことに意見の一致をみたのでございます。右の点御了承のほどお願い申し上げます。 次に、事務総長に式辞案の朗読をお願いいたします。 第四十回国会開会式式辞(案) 天皇陛下の御臨席をいただき、第 四十回国会の開会式をあげるにあた り、衆議院及び参議院を代表して、 式辞を申し述べます。 現下の国際情勢の推移にかんが み、われわれはこの際、諸外国との 親交を……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。
国務大臣の演説に関し、事務総長から報告がございます。
【次の発言】 ただいま報告のございました国務大臣の演説に対しましては、理事会において協議いたしました結果、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
日取りは、一月二十三日及び二十四日の二日間とすること。時間は、自由民主党二十五分、日本社会党七十五分、民主社会党二十分、無所属クラブ、参議院同志会おのおの十五分、日本共産党十分。人数は、日本社会党生名、自由民主党、民主社会党、無所属クラブ、参議院同志会及び日本共産党おのおの一名。順序は、日本社会党、自……
○委員長(宮澤喜一君) これより議院運営委員会を開会いたします。 まず、特別委員会の設置に関する件を議題といたします。 理事会において協議いたしましたところ、次のとおり意見が一致いたしました。すなわち、 科学技術振興に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、科学技術振興対策特別委員会を、また、オリンピック東京大会に関する諸問題を調査し、その準備促進をはかるため、オリンピック準備促進特別委員会を設置すること。 委員の数は、いずれも二十名とし、その会派に対する割当は、いずれも自由民主党十一名、日本社会党六名、民主社会党、無所属クラブ及び参議院同志会おのおの一名とすること。 両特別……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
最初に、今期国会における内閣の議案提出予定に関する件を議題といたします。
まず、内閣官房長官から御説明をお願いいたします。
【次の発言】 質疑がおありでございましたら、どうぞ。――それでは特段の御発言もなければ、本件につきましては、本日はこの程度にいたします。
【次の発言】 次に、国会議員の歳費、旅費及び手当等支給規程の一部改正に関する件を議題といたします。
事務総長の説明を求めます。
【次の発言】 本件につきましては、ただいま説明のとおり決定することに御異議ございませんか。
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、地方制度調査会委員及び選挙制度審議会特別委員の推薦に関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 本件につきましては、ただいま報告のとおり推薦することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、臨時行政調査会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 質疑のおありの方は御発言を願います。
【次の発言】 ほかに御発言もなければ、本件につきましては、一応各会派にお持ち帰りの上御検討願いまして、次回に…………
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。 本会議における議案の趣旨説明に対する質疑に関する件を議題といたします。 理事会において協議いたしましたところ、次のとおり意見が一致いたしました。すなわち、 前回の本委員会の決定により、本日の本会議において趣旨説明を聴取する新産業都市建設促進法案につきましては、日本社会党一名、十五分の質疑を行なうこと。同じく本日の本会議において趣旨説明を聴取する「日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件」及び「特別円問題の解決に関する日本国とタイとの間の協定のある規定に代わる協定の締……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(畜産物価格審議会委員)を議題といたします。
内閣から、畜産物価格審議会委員に、衆議院議員芳賀貢君、同じく本名武君及び本院議員谷口慶吉君を任命することについて、国会法第三十九条但書の規定に基づき本院の議決を求めて参っております。本件につきまして、まず政府の説明を求めます。
【次の発言】 特に御発言がなければ、右の三君が畜産物価格審議会委員につくことができると議決することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(蚕糸業振興審議会委員)を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 別に御発言がなければ、本院議員小山邦太郎君が蚕糸業振興審議会委員につくことができると議決することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、原子力委員会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 それでは、原子力委員会委員に石川一郎君、兼重寛九郎君及び西村熊雄君、以上三君を任命するにつき同意を……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、人事官の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 ほかに御発言がなければ、人事官に佐藤正典君を任命するにつき同意を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、委員派遣承認要求の取り扱いに関する件を議題といたします。
委員部長の報告を求めます。
【次の発言】 右の要求に対し、承認を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本会議の都合により、暫時休憩いたします。
……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、決議案の委員会審査省略要求の取り扱いに関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 ただいま報告の両決議案の委員会審査を省略することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。
理事会において協議いたしましたところ、先般内閣から送付されました公職選挙法等の一部を改正する法律案につきましては、次回の本会議において、その趣旨説明を聴取するとともに、次の要領により質疑を行なうこと……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。 まず、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。 理事会において協議いたしましたところ、先般内閣から提出されました地方公務員共済組合法案並びに予備審査のため内閣から送付されました石油業法案につきましては、次回の本会議において、それぞれその趣旨説明を聴取するとともに、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、 地方公務員共済組合法案につきましては、日本社会党一人、十五分の質疑を行なうこと。 石油業法案につきましては、時間は、日本社会党十五分、民主社会党十分。人数は各派一名。順序は……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、理事、議事協議員及び庶務関係小委員の補欠選任の件についてお諮りいたします。
昨日、小平芳平君が委員を辞任されたのでありますが、同君は本日委員に復帰されましたので、小平君の委員辞任により欠員となっております理事、議事協議員及び庶務関係小委員に、会派推薦のとおり再び同君を選任することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(海外移住審議会委員)を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律等の一部を改正する法律案(衆議院提出)を議題といたします。
事務総長から本案の内容について説明を願います。
【次の発言】 御質疑のおありの方は御発言を願います。
別に御発言がなければ、討論に入ります。御発言はございませんか。
別に御発言がなければ、本案について採決をいたします。
本案を衆議院提出の原案どおり可決することに賛成の諸君の挙手を願います。
【次の発言】 全会一致と認めます。よって本案は全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、議長に提出する審……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
委員派遣承認要求の取り扱いに関する件を議題といたします。
委員部長の報告を求めます。
【次の発言】 本要求に対し承認を与えることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本会議の都合により、暫時休憩いたします。
午前十時八分休憩
○委員長(宮澤喜一君) ただいまより議院運営委員会を開会いたします。
まず、緊急質問の取り扱いに関する件を議題といたします。
事務総長の報告を求めます。
【次の発言】 ただいま報告の緊急質問を行なうことに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたします。
理事会において協議いたしました結果、先般衆議院から予備審査のため送付されました宮澤胤勇君外二百六十二名提出にかかる中小企業基本法案(衆第四二号)、同じく松平忠久君外二十六名提出にかかる中小企業基本法案(衆第二四号)、並……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(肥料審議会委員)を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 他に御発言がなければ、肥料審議会委員に衆議院議員足鹿覚君、同重政誠之君、同首藤新八君、本院議員北村暢君、同堀末治君の以上五君がつくことができると議決することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、旧軍港市国有財産処理審議会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
国務大臣の発言に関し、事務総長から報告がございます。
【次の発言】 ただいま報告のございました国務大臣の発言につきましては、理事会において、協議の結果、本日の本会議においてこれを聴取するとともに、次の要領により質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
時間は日本社会党十五分、自由民主党、民主社会党、無所属クラブ各十分。人数は各派一名。順序は大会派順。
以上のとおりでありますが、右理事会申し合わせのとおり決定することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
本会議の都合により、暫……
○委員長(宮澤喜一君) 議院運営委員会を開会いたします。
まず、国会法第三十九条但書の規定による議決に関する件(米価審議会委員)を議題といたします。
政府委員の説明を求めます。
【次の発言】 特段の御発言がなければ、米価審議会委員に衆議院議員淡谷悠蔵君、同じく井手以誠君、同じく大野市郎君、同じく倉成正君、本院議院木内四郎君、同じく藤野繁雄君がつくことができると議決することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、日本電信電話公社経営委員会委員の任命同意に関する件を議題といたします。
政府委員から発言を求められておりますので、これ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 発言の機会をお与え下さいまして、まことにありがとうございます。 先般、経済企画庁長官に就任いたしました宮澤喜一でございます。この委員会とは私どもの役所が一番御縁が深い関係にございますので、今後お呼び出しにあずかることもしばしばあろうと存じますし、また、私どものほうから御審議を仰ぎ、また御教示をいただくような場合も、しばしばあろうかと存じますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
○国務大臣(宮澤喜一君) この機会に、所掌事務につきまして考えておりますことを申し上げまして、御批判を仰ぎたいと存じます。多少長くなりますので、どうぞお許しをいただきたいと思います。 まず、最近の経済情勢と国際収支の要旨について申し上げます。 昨年の秋でございますが、総合的な景気調整策が実施されましてから、十カ月を経過いたしましたが、その間、卸売物価の下落、製品在庫の増大、設備投資意欲の鎮静など、その効果は経済の各分野に浸透いたしまして、その結続果上昇をけて参りました鉱工業生産にも昨今やや頭打ちの傾向が見られるようになりました。輸入は落ちついておりますし、輸出も対米向けを中心に増大をいたし……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま大蔵大臣の答弁されたとおりだと考えます。
【次の発言】 あまり議論に深入りしない程度にお答えしたいと思いますか、むろん投融資をするということは乗数効果を期待してやっておるわけであります。そうして乗数効果の結果、国民経済の生産力なり生産性がふえあるいはGNPがふえ、そのこと自体が直ちにそれに投資をした者、この場合、今永末さんのお考えの見立て方からいえば、郵便貯金を預けた者ということになるわけでありますが、その人間の不利になって返ってくるというようなふうな考え方は私どもはいたしておりませんので、いわゆる資本主義的云々とおっしゃいますけれども、私どもは資本主義的な経……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御質問にお答えいたします形で、今この問題をめぐっていろいろな要素がございますので、一緒に答弁することをお許し願いたいと思います。 新産業都市の指定をやがてしなければならないわけでございますが、知のように、法律制定の際の経緯もありまして、非常に関係の役所が多いわけでございます。で、最終的には関係各省の間で意見の統一をいたしましてお答えをいたすべきでありますが、まだそこまで事が運んでおりませんので、私の考えておりますことを申し上げてお聞き取りをいただきたいと思います。 私はこの新産業都市を指定いたしますときに、やはり将来五年とかあるいは七年とかその程度の将来の時期に、……
○国務大臣(宮澤喜一君) 先ほど羽生さんのおっしゃいました御質問の意味、私にはよくわかったと思います。つまり先刻おっしゃいましたことは、各所において転型期と言っておる、それの内包しておることは、要するに設備投資がここまでふえてきて、それがある程度限界に来た。したがってこれからの国民経済の動きの重点というものは、財政支出、これは先ほど御指摘の先行投資、社会投資になると思うのです。また、ただいまおっしゃいました社会福祉的な支出にもなると思います。それから輸出、これはもう説明を加える必要はありません。さらには先刻総理が指摘しました健全な国民生活の充実、こういうほうに国民経済全体の重点が移っていくのじ……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま戸叶さんの御質問を承っておりまして、その席におりました一員として、委員長のお許しを得て発言をいたしたいと思います。 問題にしておられる点は、私自身は、少しも言葉の問題は大切な問題でないと思いますけれども、戸叶さんは非常に重大な問題だとおっしゃいますので、もしそのようなお考えでそれからあとの御議論を組み立てになるということになりますと、それはいかがかと思いますので、申し上げておきます。先ほど御指摘になった個所に使ってある言葉は、プリベントという言葉ではなくて、コンテインという言葉だということをおっしゃいましたが、私は演説を自分の耳で聞いておりましたし、その後の……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま曾祢委員が御指摘になりましたような海外移住、そういう御指摘のような考え方で考えるものの見方、それが昨今では支配的になっておるものと考えます。その点は、一つは海外移住についての意識の高まりにもよることでありますが、他方では、後段で御指摘になりましたように、わが国自身のいわゆる人口圧力あるいは労働の需給の関係の変化、そういうことからして、現実に、いわば国内で適当な職業がないがゆえに、余ったものが海外へ出かけていくというようなことが、現実の問題としてすでになくなりつつある。そういう認識の高まりと現実の労働需給から、曾祢委員の御指摘になりましたようなことが、だんだんプ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 従来地方開発計画と国土総合開発計画との関係が不分明でありましたのは、一つには、国土総合開発計画が、法律が制定されましてから十年余り計画ができなかった。それに対して各地方の開発計画がその間に先行した。先行したと申しますよりは、全国総合開発計画がおくれたところに問題があるわけであると思います。そういう点で両者の関連が、全国総合開発計画ができますまではっきりいたしませんでしたし、できましたあとでも、実はいろいろな計画が先行しておるというのが現状であると思います。その間の調整をはかりながら全国総合開発計画を実際に行ない得るものに作っていく今過程にあると思うわけであります。そこ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 全国国土総合開発計画におきましては、既成の大資本の大集積地帯の諸都市と、大規模地方開発都市との間を結ぶこのような自動車道路を作るという考え方は当然にあるわけでございます。本案は、終点を新潟、起点を東京と考えているわけですから、新潟を大規模地方開発の拠点と認識をし、東京を大資本の集積地、こう考えて立案をされておると思います。したがって、この立案の御趣旨そのものは、国土総合開発計画に考えているところとおそらくは一致をしておるものだというふうに、この法案を拝見するわけであります。 なお、具体的な予定路線については、政府において法律案を国会に提出しろということでございますか……
○国務大臣(宮澤喜一君) 会期を通じまして、いろいろまた御厄介になりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 ただいま委員長の仰せになりましたとおり、施策につきまして、若干御説明を申し上げたいと存じます。 まず、最近の経済情勢、その見通しでございますが、わが国経済は、ひとまず景気調整の試練を乗り越えまして、新しい拡大と発展の段階を迎えようといたしております。国際収支は、御承知のように、昨年度以降均衡基調を今日まで続けております。また、一連の金融引き締めの措置も徐々に解除されまして、金融は次第に正常化と緩和の傾向を強めておりますとともに、軟調を続けておりました卸売物価にも多少底入れの気配……
○国務大臣(宮澤喜一君) これは私ども、一番まあ頭の痛い問題でございます。率直に申しますと、非常に長いことこの料金は据え置かれておるわけでございますから、各部市が確かにお困りであろうと思いますし、また運輸省がこの際、料金改定を認めるべきだと言っておられるお立場もよくわかるわけでありまして、こういうもろもろの物価情勢でなければ、私どもとしてもごもっともなお話だという結論を出したいところであります。率直に申しましてそういうところなのではありますけれども、諸物価の情勢がこのような事態でございますので、いかにもここで大都市のバス料金の値上げを認めるということがやりづらい、全体の政策として決心をしかねる……
○国務大臣(宮澤喜一君) 経済企画庁設置法の一部を改正する法律案の提案理由と内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案における改正点の第一は、経済企画庁に、諮問機関として国民経済計算審議会を設けることであり、第二は、経済企画庁の職員の定員を改めることであります。 以下その内容について概要を御説明申し上げます。 まず、国民経済計算審議会の設置について申し上げます。 国民経済計算は、国民経済活動を総合的に把握するための計算体系でありまして、最近におきましては、政府の経済計画の策定や経済施策の立案等を行なうにあたって欠くことのできない重要なものとなっており、また、企業経営に関連してこれを利……
○国務大臣(宮澤喜一君) これは、これという一つだけの根拠があったわけではなかったのでございまして、まず従来からの消費者物価の動きを巨視的に一つはとらえておったわけでございますが、ただいま御指摘のように、昨年の暮れから一月にかけて消費者物価に相当顕著な動きがございまして、しかもそれがほとんど生鮮食料品、九割以上は生鮮食料品の値上がりによるものであるといったような問題がございました。そういう問題がございましたから、ただいまのようなお尋ねがあったと思いますが、しかし、これをいろいろな季節的な偶発的な要因に基づくものであると考えることができますれば、従来の消費者物価の動きを根拠にして将来を占うという……
○国務大臣(宮澤喜一君) それは三十六年は三十五年に比しまして国民総生産で二割くらい伸びておりますから、当然もうこの差は縮まってくるというふうに考えております。
【次の発言】 ただいま主として農林省と私どもの得所の間で研究をいたしておるところでございますが、基本的にはやはり一つは貯蔵に耐え得るものについての貯蔵施設の拡充、もう一つは、貯蔵に堪え得ないものについての需給の安定化、これはある意味で一定量の生産及びその価格について何らかの方法で生産者にある程度の安心を与えることができないかというような種類の問題でございます。そういうことでございます。第三には、そういう生産物が移動をいたします場合の運……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま総理から答弁があったとおりでございますが、失敗成功という点につきましては、過去数年間国民の実質所得がほぼ六%以上毎年伸びております。しかもその伸び方が、いわゆる格差の解消のほうに向かって伸びておる。それは所得の五分位層で考えましても、下のほうほど伸びが大きゅうございますし、また、企業において三十人以下、三十人以上の常雇用を分けてみますと、小さい企業のほうが伸びが大きい、かなりその点顕著でございますから、大局的に見て私は経済政策として誤っていないと考えております。 輸出振興策につきましては、ただいま総理が述べられたとおりでございますが、とりわけ私どもとしては、……
○国務大臣(宮澤喜一君) 資産の調査を一般にさしておりませんので、五分位について株式投資がどのくらいあるかということはおそらく調査をいたしておりません。私は存じませんです。
【次の発言】 税金の問題でございますから、大蔵大臣がお答えになるかと思いますが、このただいま三万五千八百七十二円とおっしゃいました数字は、どれをおっしゃいましたか、ちょっとおそれ入りますが聞かせていただきたい。
【次の発言】 三十六年度……。
【次の発言】 三十一年からとおっしゃいましたが、消費者物価を全都市で。
【次の発言】 総合でございますけれども、全都市で申し上げますが、三十一年が一一六・四、これが前年に比べて……。
○国務大臣(宮澤喜一君) 成長の測定につきましては、先般もこの席で申し上げたことがあるわけでございますが、全体を巨視的と申しますか、マクロ的に把握をいたしておりますために、それが四半期ごとにどういう姿をとるかということは、実は申し上げることが無意味とは申しませんけれども、年度初めと年度末とをかりにまっすぐグラフでつなぎましたような姿しか申し上げられないわけでありまして、そういうことは実際にもあり得ないことでありますし、また、作業がそういうふうに積み重なっておりませんので、四半期別の数字を申し上げるととは、これは事実上不可能と申しますか、意味のあるという意味では不可能だと申し上げるしかないわけで……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま総理が答弁されましたとおりでありまして、三十五年を基準に目標年次までの十年間、一応そういうふうな考えをしております。
【次の発言】 それは昨日の羽生委員のお尋ねにも多少関連をいたすことでありますが、巨視的に十年後の目標を定めまして、この間のおのおのの要素については年率どのくらいで進むのが適当であるかということは、倍増計画で申しております。しかしこれは年率で申しておりますから、そういう意味では平均率で割ったような、グラフで申しますと直線を書いたようなグラフになるわけでありますから、もっと厳密な意味で、それが成長の過程で経過地点がおのおのどういう姿であるだろうかと……
○国務大臣(宮澤喜一君) 関係大臣が七人おりますわけでございますが、便宜、私から御答弁を申し上げます。法律が制定されました後、ただいままでに全国で新産業都市の指定を受けたいと希望を表明せられた個所は四十三カ所ございます。政府といたしましては、昨年の十二月に関係大臣、関係各省が集まりまして、今後そういう個所に対してどういう資料の提出を求めるか、あるいは作業をどういうふうに進めて参るかというようなことを中心といたしまして、作業の方針を決定をいたしました。それは昨年の十二月でございます。今年に入りまして、それに基づいて各地方から必要な資料が出て参りました。二月の初めから、関係各省の実務を担当いたして……
○国務大臣(宮澤喜一君) 経済計画に限って申し上げるつもりでございますが、私どもが立てました計画にこだわるというような気持はむろんございませんし、また計画の持っております本来的な制約もよく知っておるつもりでございます。ただ、国民経済に目標を与えるといったようなことは有用なことでございますから、一つの目標を掲げまして、それに向かって政府の施策が進んでいく、また一般の国民の経済活動もそうあっていただきたいといったような、そういう意味での目標を掲げることはいたしております。政府自身としては、その目標達成のために、そのつどの施策を、それに沿いますようにやって参っておるつもりでありますし、またやって参る……
○国務大臣(宮澤喜一君) 機械受注は大体半年くらいの先行性があるといわれておるわけでございますが、簡単に過去を振り返りますと、したがって三十六年の夏過ぎまでは前年度比が当然一〇〇を上回っておったわけでございます。三十六年の暮ごろになりますと、それが一〇〇を少し割りまして、三十七年じゅうはだんだん下がっていきまして、夏近くには対前年度比四〇幾つというような月が数カ月ございました。それからあと、秋ごろからそれが若干回復いたしまして、暮ごろには六〇とか、七〇ということに、昨年の暮でございますが、なりまして、この一―三月の見通しでは一三〇というような数字が一応出ておるわけであります。しかし、これは年度……
○国務大臣(宮澤喜一君) 国の工業総生産額と申しますか、むしろ総生産額を申し上げるよりも、付加価値を申し上げたほうがよろしいかと思いますが、工業の全部の付加価値について考えますと、いわゆる防衛産業と申しますものの占めております位置は、一%の十分の一程度でございます。〇・一%ぐらいでございます。もっとも、大部分は航空機――多少は武器に類するものもございますけれども、大部分は航空機でございますから、これを防衛用と民需とに分けることも実は一応困難がございますが、いずれにしてもその程度のものでございます。防衛産業を特に国の経済政策の中で育成するというようなことは、私ども経済政策としては考えておりません……
○国務大臣(宮澤喜一君) 関係大臣がたくさんおられるわけでございますが、便宜私から答弁を申し上げます。 昨年の暮れに関係各大臣が集まりまして決定いたしました新産業都市の指定に関する当面の基本方針、これは開発審議会の議を経て決定いたしたわけでございますが、おおむね十カ所程度とすること、及び開発地域を優先することという趣旨のことが述べられてあるわけでございます。十カ所程度と申しますことは、ある程度幅があることでございますし、開発地域を優先するという意味は、開発地域に限る、整備地域は一切排除するという意味ではないというふうに解釈しております。
○国務大臣(宮澤喜一君) おくれまして、どうも済みません。 昭和三十八年度に十三億五千万円の調整費を組んでおるわけでございますが、これは毎年、こういう調整費を経済企画庁に組んでおるわけでございますが、この性格は、各種の、主として公共事業でございますが、公共事業が、幾つか一つの場所に行なわれまして、その間の橋渡しを、調整をいたしますことによって、全体の総合的な効果が上がると判断をいたしました場合に、各種の公共事業費の予算の割付がきまりましたあと、この調整費から便宜その橋渡しの分を支出するという性格のものでございます。したがいまして、過去におきましても、建設省、運輸省、農林省、その他これに関係の……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御指摘のように百七十億ばかりの金がございまして、今年度末に至りまして、そのうち八十億ぐらいしか金を出していないわけであります。海外経済協力基金の法律、業務規定等で輸出入銀行との重複を避けなければならないということが書かれておりますし、そういうふうに運用されておるわけでありますが、大体今までの経緯を見てみますと、主として話に乗って参りますプロジェクトが相手の地域の基本的な開発計画、天然資源の開発でありますとか、鉄道の敷設でありますとか、そういった種類のもの、あるいは水道の布設でありますとか、多いわけでありますが、事柄の性質上、話が起こりましても先方の事情でありますとか、……
○国務大臣(宮澤喜一君) 人的能力の活用につきましての答申は、ごく簡単に御紹介をいたしますと、ただいま御指摘のように、婦人は人口の半分を占めておるが、従来母として、あるいは妻としてのいろいろな制約、及びわが国に在来からございました一種の特殊の既成観念からして、職業の機会を与えることが十分でなかった。そこで、今後の問題としては、第一に、経済情勢の変転によって、第一次産業から労働力というものは第二次ないし第三次産業に移りつつあり、及び技術革新ということが起こりつつあるので、これらはいずれも、肉体労働力というものに従来ほどたよらない種類の新しい職業というものが生まれつつある。他方において、婦人の教育……
○国務大臣(宮澤喜一君) 従来、公共料金あるいは生鮮食料品、とかく問題となっております物価の上昇に寄与率の多いものについて、微力ではありますが、いろいろやって参ったつもりであります。それにもかかわらず、経済成長のときはもちろんとして、景気調整の時期においても、一般の消費者物価水準というものがなかなか落ちつかないということが過去の事実であります。そこで、私どもとしては、問題のある項目について今後とも努力を傾けるのは当然でありますけれども、それとともに、何か全般に共通したところの消費者物価を突き上げる原因があるのではないかということをしばらく前から考え始めておったわけでございます。で、表面に現われ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御指摘のようなことが答申に確かに書いてございます。経済の見通しは、見通しというものの当然の制約はあるにいたしましても、はなはだしく現実とそれがはずれたということは、これは私どもその責任を免れないところだと思いますので、このように答申が指摘をされたことについては、実は一言も反発することができないように思います。 それから、地価についても、やはり答申の中に「用地買収費並に土建関係労務者の賃金において」云々ということが書いてあります。物価上昇の影響が第二次五カ年計画に相当影響がある、こういうことが出ておりますが、これも事実であろうと思います。昨日もるる申し上げましたところ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御指摘のように、従前からいろいろの経緯がありまして、そこで実は非常に私の役所でももてあましておるわけでございます。そうしておりますうちに、他方で、三カ月ばかり各方面の知識人に集まってもらって検討してもらいました物価問題懇談会の答申と申しますか、報告が出てまいりました。この報告は、その中で、公共性のある料金はともかく一年間値上げをとめろということを言っておるわけでございます。私どもは、その答申のその部分につきましては、東京のタクシー、ハイヤーというものは、実はそれよりずっと前に、ことしの夏ごろから経済閣僚懇談会でしばしば議論をされておる問題であるから、この扱いだけは、少……
○国務大臣(宮澤喜一君) 自民党政調会にそういう別に具体的なものを報告してございません。
【次の発言】 具体的なものは報告しておらないと申し上げておるのであります。
【次の発言】 新聞の報道につきましては別に私は責任を持ちません。
【次の発言】 数字はいろいろございます。しかし、先ほど総理大臣、大蔵大臣から答弁を申し上げておりますように、政府として数字の統一の過程にある段階でございますから、そういうプロセスの途中でなまのものを申し上げることは、私は意味がないと思うのであります。
【次の発言】 具体的な数字について今申し上げる用意がございませんけれども、考え方としては、来年度の経済がいわば自然に……
○国務大臣(宮澤喜一君) 正確に、この言葉を使いましたかどうか記憶がございませんけれども、大体、私の考えておりますことを伝えておると思います。つまり、鉱工業生産、一般に生産と申し上げておきますが、生産の伸びが相当高いわけでございます。十月ごろを対前年に対比いたしますと、一五、一六%アップというような相当高い水準になっております。そして、しかも、それが一般の製品在庫が減っておるから生産水準が高いということではございませんで、製品在庫のほうもやはり高い。そういう両方が高いということでございますから、普通の常識では、多少、理解しがたいような姿になっておる。おそらく、それは何かの事情で在庫が高いことを……
○国務大臣(宮澤喜一君) もう少しあるいは具体的に御質問いただきましからお尋ねの焦点がわかると思いますが……
【次の発言】 お尋ねの御趣旨はよくわかりました、所得倍増計画の中の「総合的な交通体系の確立」という項目のところに、確かにただいま御指摘のようなことが書いてございます。つまり、ここにいっておりますことは、まず、全国的に総合的な一番効率度の高い道路なり、あるいは鉄道なりを敷くべきである、港湾についてもそうであるということが強調されておるわけでございます。しかし、他方でこの所得倍増計画が本来的に持っております目的の大切なものの一つに、申し上げるまでもないことでありますが、経済の全国における総……
○国務大臣(宮澤喜一君) ここ二、三年来、消費者物価が毎年相当大幅に上がっておりまして、その上昇の程度というものが金利水準に近いといったような場合がしばしばありまして、そういう結果、国民生活を脅威をする、また経済政策全般の健全な運用をいたします上に害がある、こういうふうに判断をいたすに至ったわけであります。で、政府としまして、この問題につきましては、すでに昭和三十六年ごろから留意いたしまして、幾たびか閣議等を通じて消費者物価抑制についての各般の措置を決定をいたしております。いまその原因について、きわめて多岐にわたるので、詳しく申し上げませんけれども、一方において需給関係のバランスがくずれておる……
○国務大臣(宮澤喜一君) 突然のお尋ねでございまして、経常的貿易外取引の自由化に関する規約第三条の中に、御承知と思いますけれども、「公の秩序を維持し、又は公衆の衛生、道徳及び安全を保護すること」云々ということがございますので、包括的にはこれで、もしただいまのような極端な場合には、自由化の義務は法規的には免れているものと考えます。
【次の発言】 私もこの問題に断続的に何回かかかり合いはあったのでございますが、率直に申しますと、経済面のことをいろいろ考えておりましたが、現実に最後に受諾するときになりまして留保条項を研究いたしました際には、各省が自分の分担を研究しておりましたもので、率直に申しますと……
○国務大臣(宮澤喜一君) まことにおそれ入りますが、ただいまのお尋ねは、一般会計の歳入総額が減ったということでございますか。
【次の発言】 一般会計歳入総額としては、三十七年度は三十六年度よりも四千億ばかりふえておったと思いますが、あるいは私がお尋ねを取り違えておりますか。
【次の発言】 わかりました。お尋ねの意味は、前年度の歳入超過四千五百二十四億に比べると、一般会計の歳入超過は三千九百十億であって減っておる、この点のお尋ねでございます。これは、一般的な経済の動き、経済の現象の結果として御説明することはちょっと私にはできないように思います。と申しますのは、これは、補正予算を組みました、なお残……
○国務大臣(宮澤喜一君) 釈迦に説法の感があるかもしれませんけれども、このような自動車道は、起点から終点まで一足飛びに飛んでいけばいいというばかりでなく、時間と経費にあまりロスがなければ、その中間地点でできるだけ利用できるということが、これが地域開発の役に立つというふうに考えるわけでございます。このたびの場合は経費的にはむしろ節約になるのではないかと聞かされておりますが、多少時間のほうは幾らかよけいにかかるかと思いますが、新しい案によりますと、諏訪から伊那谷におりるわけでございますから、これらのところが低開発地域になっておりまして、非常に開発を必要とする場所でございます。赤石山脈に賦存されてお……
○国務大臣(宮澤喜一君) 過般、当委員会において御質問がございました後に、前月の末に、豪雪地帯対策特別措置法に基づきまして、豪雪地帯対策基本計画を政府として決定をいたしました。これは、申し上げるまでもないことでございますが、いわゆる豪雪地帯が、豪雪というハンデキャップを背負っております結果、地方民の生活環境というものがそれだけ恵まれていないということ、及び農業その他あらゆる産業を含めましたいわゆる産業基盤の整備というものが、それだけおくれがちである、この二つの事実を基本の認識といたしまして、いわゆる雪害をどうやってあらかじめ特別な施策を講ずることによって防除するかという基本的な計画を政府として……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和三十八年度のわが国経済は、一昨年末の引き締め政策の解除以降、個人消費支出、政府支出、輸出等の堅調な伸び、在庫投資の増大、さらには設備投資のなだらかな回復に支えられまして、予想以上の回復過程をたどってまいりました。このような需要面の動きを反映して供給面におきましても、鉱工業生産はかなり大幅な上昇を示し、年度平均で前年度に比べて一三%以上の増加となる趨勢にございます。このため今年度の経済成長率は実質で八・二%に達する見込みとなっております。 しかしながら、国際収支面におきましては、前二回の国際収支の危機の際と異なりまして、在庫投資や設備投資の面で特に行き過ぎが見られ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 三十八年度の国際収支の見通しの中で、輸入を五十七億五千万ドルと見込んでおります。ただいままでの趨勢から考えますと、輸入をこの水準で押えるのにはかなりの努力を必要とする。どちらかといえば、多少これを上回りぎみの趨勢が見えておると、こういう感じがいたしております。
【次の発言】 それ以外には大きくこの際考えなければならない、またここで申し上げなければならないような点はないと思います、こまかい点はいろいろございますけれども。
【次の発言】 先ほど申し上げましたとおり、五十七億五千万ドルで押えるということは、ただいまの趨勢からいいますと、なかなか容易なことでないという感じはい……
○国務大臣(宮澤喜一君) 過日、昭和四十二年に至りましてもなお困難かと思いますと申し上げましたのは、貿易外収支――船舶、海運を中心としたところの貿易外収支について申し上げましたわけでございます。で、総合収支あるいは貿易収支について申し上げたわけではなかったわけでございます。 で、やはり基本的な問題は、その四十二年になりましてもなかなかと申し上げましたのは、それだけの船舶をつくり、そうしてその船舶がみんな積み荷を持つということが、そもそもそう簡単なことではございませんで、積み取り比率が六〇%とか七〇%ということはなかなか簡単には参らないことでございますが、それと同町に、そのようにして船舶を持ち……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいまのお尋ねは公共料金を抑制したということと一応切り離して、そういう問題としてでなく、原則論として、本来公益性と経済性をどう考えるかというお尋ねであるというふうに考えます。一般論としては、地方公営企業法のたてまえは、やはりこれは公益的な性格の事業であるが、しかし本来は独立採算でいけということがたてまえであろうと思います。したがって、基本的なたてまえは受益者の負担ということが原則であろうと思うわけでございます。ただ、いろいろな事情、先ほど占部委員も御指摘になりましたし、また政府委員もそういうふうにお答えを申し上げておりますが、実際上としてはなかなか公益性を貫いてまい……
○国務大臣(宮澤喜一君) 公共料金、ことにバス料金をストップしたということ自身は、経済政策としてはかなりの無理のある政策であることは私も認めております。したがって、その事態に対処していろいろな合理化が行なわれるということは、非常に望ましいことでありますし、ぜひそうしてもらいたいと思っております。ただその結果として、いかに合理化をしても、なお何がしかの赤字が出るということは考えられることでございますから、そういう最善の合理化の努力がなされて、なお当該団体が金融的に困るというときには、政府としてもこれを拱手傍観して放置すべきものではない。どういう方法で、どこにどれだけの金額をということをいま申し上……
○国務大臣(宮澤喜一君) 全会一致の御決議でございますので、政府といたしましても、当然これを尊重いたすべきものと考えます。 なお、御決議の第二項につきましては、先ほど当委員会と商工委員会との連合審査の席上申し上げましたように、政府といたしましても速急に研究をいたしたいと存じます。
○国務大臣(宮澤喜一君) 前の国会にも申し上げましたが、私どもがこの「経済見通しと経済運営の基本的態度」というものをつくりますときに、一つは客観的にありそうな事実、またもう一つはそれに政策努力を加えることによってこれをよりよいものにしたいという努力、その二つのものがこの中に入っておるわけでございます。で、今朝戸叶委員が御質問の際にゾルレンとザインというおことばをお使いになりましたが、ちょうどそれに似たようなものがありまして、かくありたいということと、それにもかかわらずこの点はかくあるであろう、そういう二つのものが入っておるわけでございます。従来の閣議決定の経済計画の大綱と、従来作業をいたしまし……
○国務大臣(宮澤喜一君) まぜこぜにお答えいたすことになりますが、まず公営企業の問題から申し上げます。公営企業法では片方で独立採算という建前をとりながら、したがって他方で従業員の給与については地方公務員としての立場ばかりでなく、同種の民営企業の給与とよく勘案しながらきめろ、この両方が合わさりまして独立採算という建前に、公営企業ということになっているわけでございます。従来独立採算制のほうはそのままとられておりますけれども、給与の決定にあたってはいろいろ無理からぬ事情もございますけれども、同種の民営企業との間にはなはだしい格差を生じているわけでございます。したがって、そういう現状において、はたして……
○国務大臣(宮澤喜一君) 大まかにはただいま大蔵大臣のお答えのとおりであります。輸入は五十七億五千万ドルと見込んでおるわけでありますが、ただいまの情勢から判断いたしますと、それを何がしかは上回ることはほぼ間違いないのであります。どのくらい上回るかということにつきましては、各省にもいろいろ意見もあり、日本銀行その他にもいろいろな見通しがございまして、ただいまさだかに数字を申し上げることがまだできない状態であります。貿易外につきまして、ただいま大蔵大臣のお話のとおり多少予測は上回ることがあるかもしれないと思いますが、大した額ではないと思います。それを大体資本取引の予測以上のプラスでカバーをするとい……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御指摘のように、農業所得そのものだけをとってみますと、所得がふえておらないというわけではございませんけれども、他産業の所得のふえが多うございますので、格差は決して縮まっていないということは事実であります。そこで、ただいま趨勢を見ておりますと、大体一町五反あるいは最近は二町ぐらいに上がっておるようでございますが、それから上の層の農業は、農業として、ある意味で事業として成り立ち得るような――所得もふえておりますし、また、戸数もやや傾向としてはふえる傾向にある。しかし、それより下のほうはどうも従事員も減っておりますし、戸数はまあ御指摘のようにしかも減らない、こういうように分……
○国務大臣(宮澤喜一君) これが、先般来国会で御質問のありますように、一番困ったむずかしい問題であります。結局、しかし、国が場合によっては必要な権力も発動いたしまして財政資金その他を使ってどれだけ土地造成をやるか、国ばかりでなく、これは地方団体もさようでございます。それが一つと、それから民間で土地造成をする人々にどのような資金的な援助を与えるか。基本的には、やはり需給の関係と、それからもう一つは公共の用に供します土地について公権力をどれだけ適正に使うか、こういうことにかかると思います。
【次の発言】 昭和三十年を基準といたしまして物価の上昇率でございますね。
○国務大臣(宮澤喜一君) 車両でありますとか、電気通信機械というようなものは国産化がかなり高度に可能なのではないかと思います。船舶、航空機などもどちらかといえば、そういうほうではないかと思います。武器、弾薬といったようなものが先ほど御質問にもございましたように、どの程度完全に国産の企業として成り立ち得るかという問題はあるのではないかと思います。いずれにいたしましても、国内で調達し得るということであれば外貨の節約にもなりますし、また、国内産業自身が潤うということでございます。そういうふうに考えていくものと思っております。
【次の発言】 一月の全都市の消費者物価指数は、昨年の三月に比較いたしまして……
○国務大臣(宮澤喜一君) ただいま仰せになりましたように、内航海運によるところの貨物輸送の量は、世の中の注目を比較的浴びていないわりに非常に多いわけであります。三十七年におあげになりました数字、割合で申しますと、内航海運によるものは四二・七%、国鉄が三六%、トラックが二〇・七%、こういう趨勢は国内の国鉄による輸送状況が現状のようでございますので、三十八年、三十九年推定いたしますと、内航船舶による国内貨物輸送の比重がさらに上がっていっておるように推定をいたします。国鉄の比重がやや下がりまして、トラックはやや上がりぎみ、こういう状況であります。そこで、従来からいわゆる鋼船化、鋼造船にするということ……
○国務大臣(宮澤喜一君) これは、ただいまお尋ねの問題よりも、もう少し基本的な計画を考えているわけでございます。先月の末に基本計画の閣議決定をいたしました。考え方は、やはり豪雪地帯は本来それだけのハンディキャップをしょっているということから出発いたしまして、一方において、農業等を含めましたいろいろな意味での産業基盤というものをそれだけしっかりよけいに手をかしてつくっておかなければならない。他方でまた、国民生活、生活環境もそれだけ劣るわけでございますから、それについても特段の配慮をしていかなければならない、こういう基本の考え方、これはやはり地域格差をなくすという一つの考えから出ているわけでござい……
○国務大臣(宮澤喜一君) いかにも、この問題は長いこと適切な施策が行なわれないで今日に及んでおる問題でございます。先般も申し上げましたが、やはり基本的には需給関係を改善するということであろうと思います。すなわち、政府機関、あるいは地方公共団体その他によるところの土地の造成ということが、どうしてもこれがなければ問題の解決はいたさない。あるいは土地の開発ということもあるだろうと思います。いずれも相当コストのかかることでございますけれども、これが基本であろうと思います。開発の場合には、未開発地域を開発するという場合もございましょうし、道路等の整備によってその地方が今度は新しく開発地として利用し得る。……
○国務大臣(宮澤喜一君) それはこういうことになっておるわけでございます。地代家賃統制令というものがまだ残っておりまして、そのうち家賃についてはあまり問題がないわけでございますけれども、いま御指摘になりました地代について問題があるわけでございます。問題は、実はただいま山本委員が御指摘になりましたのより、このまま放置しておきますと、もう少しめんどうな問題がございまして、地代家賃統制令で統制価格を定めております土地につきましては、統制額は固定資産の評価額のたしか千分の三であったと思いますが、千分の三とするということが建設省の告示で出ております。これは法形式が非常に古いために、そういうかなり大切なこ……
○国務大臣(宮澤喜一君) その問題は、過日たしか羽生委員が御質問になりまして、総理大臣もお答えをしておった問題と関連しておると思います。 御指摘のように、所得倍増計画では、目標年次に、ただいま御指摘になりましたような目標を現実に持っておるわけでございます。で、ただいままでの趨勢で見ますと、目標年次にそのことが達成できることは、これはおそらくきちんとそれに、目標年次にいきますか、いきませんか、おそらくはそれは困難ではないかというふうに私も思うわけでございます。そういう問題が起こりました一番の理由は、やはり所得倍増計画を考えましたときに、ある程度大規模経営というものが一方で可能になるような、いわ……
○国務大臣(宮澤喜一君) この問題は一年半ほど前から実はございましたのですが、役所の機構を大きくするということは、納税者の負担がそれだけかかるということでございますので、どちらかといえば消極的な気持ちで昭和三十八年度は見送ったわけでございます。その後、諸般の情勢を考えまして、このたび別途に法律の改正案の御審議をお願いいたしているわけでございます。で、私ども基本的に考えておりますのは、経済の成長に従いまして、貨幣的な意味での国民所得というものは、かなり順調に大幅に伸びてきたと思いますが、その反面、それが真に国民生活の福祉であるかどうか、貨幣的な所得、あるいは消費水準が上がるということが必ずしも幸……
○国務大臣(宮澤喜一君) コスト・インフレというものを木村委員のように御定義なさる、そういう定義は私はあると思います。それでよろしいと思いますが、そういうことが日本にあるかとおっしゃれば、私は、そういうものは日本にない、日本の労働組合はそれほどの支配的な力を持っていない、それは認めてよろしいのだと思います。ただしかし、賃上げはやはり生産費を構成するコストでございますから、経済のいかなる断面でもそれが価格に関係がないというようなことは、これは言えないだろと思います。
【次の発言】 ちょっと基本論を申し上げておきたいと思いますが、私どもは、いままで経済政策をやってまいりますときに国内の消費を高めて……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昨年の秋口ごろから消費者物価が、いろいろの条件に恵まれまして落ちついておるわけでございます。それで、ただいまお尋ねの期間でございますが、五月につきましては、全国の統計が今月の末でございませんとわかりませんので、四月までにさせていただきますが、一月から四月までの期間をとってみますと、ただいま昨年の同じ一月から四月までに比べて三・六五%でございます。昨年の同期は、その一年前に比べまして七・一%アップでございましたから、今年の上がり方は、昨年の上がり方のほぼ半分ということになっております。で、四月に野菜などを中心にした部分と、それから、むしろこれから問題になるかと思われます……
○宮澤喜一君 先刻の田中委員の御発言の中に、おそらく非常に御熱意のあまり、ちょっと口がおすべりになったかと思う点が、あまり穏当でない点がございましたから、これは御発言の取り消しをなさるなり、あるいはしかるべきお取り計らいをお願いいたしたいと思います。
○宮澤喜一君 私には正木さんのおっしゃっていらっしゃることは、かなりよくわかるように思うのでありますけれども、つまり結論として言っておられますことは、現状というものが非常によくはないけれども、こういう法律案でそれがきまることは、少くともそれをより悪くするであろう、そういう意味でこういうことはやめた方がいい、今日御展開になった議論は、その範囲で物を言っておいでになるというふうに了解いたしますし、それから確かに先刻、国民の多数の人の気持が正確に政治に反映されないそのときに、たしかデスパレイトという言葉をお使いになりましたけれども、国民が非常にデスパレイトな気持になっておる。非常に、私にはおっしゃっ……
○宮澤喜一君 商工委員会におかれましては、非常に御多忙のところ、この機会をお与え下さいましたことを感謝いたします。 議題となりました法律案につきまして、主として提案者から条文を追って御意見を承わりたいと考えておりますが、その前に、総括的なことで二、三提案者にお尋ね申し上げたいと思います。 提案理由の御説明によりますと、この法律案によりまして、共済協同組合を法制化いたしまして、それによって国民の火災から生ずる損害を共済しよう、こういう御趣旨であるようでありますが、そういたしますと、これは一方において国民の財産権に関係のあることであります。他方においてこの共済組合は、掛金をお集めになり、それを……
○政府委員(宮澤喜一君) 昭和三十五年度文部省所管予算案の大要につきまして御説明申し上げます。 昭和三十五年度文部省所管の予算額は、千九百四十七億八千九百十八万六千円でありまして、これを前年度予算額千七百五十八億六千三百三十四万八千円に比較いたしますと、百八十九倍二千五百八十三万八千円の増加となっております。 また、この文部省所管予算額の一般会計総予算額に占める比率は十二・四%となっております。 次に、昭和三十五年度予算のうち重要な事項について申し述べたいと存じます。 第一は、すし詰め学級の解消に必要な経費であります。義務教育水準の維持向上をはかるため、前年度に引き続き、すし詰め学級解……
○国務大臣(宮澤喜一君) 昭和三十八年度経済企画庁予算案につきまして、その概要を御説明申し上げます。 歳出予算の要求総額は一百十億九千九百八十二力七千円でありまして、これを前年度予算額八十一億七千二百十三万円に比較いたしますと二十九億二千七百六十八万七千円の増額となっております。 この増額となりましたおもな理由は、離島振興事業費において十一億六千六百四十八万二千円、水資源開発事業費において四億九千七百二十八万七千円、国土総合開発事業調整費において二億円、国土調査費において一徳九千二百八十万八千円、それぞれ増額になりましたことと、新たに新産業都市等建設事業調整費八億円を要求しているためであり……
○国務大臣(宮澤喜一君) 御審議願っております河川法案は、必ずしも治水ばかりでなく利水についても、御案内のように、いろいろな考え方を示しておるわけであります。したがって、一方的に治水ばかり考えておるというふうには思っておりません。基本的に、ただいま渡辺委員の仰せられましたことは、十分考えられることであります。つまりエネルギーとしての水に関する総合的な、いわゆる基本法的なものを考えるべきではないかということは、これは原則論としてよく理解し得ることでありますが、ただいまの段階としては、やはり河川についての管理体系を一貫させるということはきわめて緊急なことであると思います。他方で水資源開発促進法であ……
○国務大臣(宮澤喜一君) 新産業都市たるべき地点の指定は、御指摘のように昨年七月にいたしたわけでございます。この地点を選ぶにつきましては、法律の第一条にもございますように、将来、現在の大都市の人口、産業の過度の密集を排除し、及び地域格差の是正をはかるという見地から、かなり遠い将来、たとえば、七年とかあるいは十年とかいうことを考えておるわけでございますが、それまでに指定をされました地方に、公共投資を先行的に行ないまして、そうして企業がこれらの公共投資の上に乗ってその地方に分散をする、そういう地帯をつくり、しかも、それはただ工業地帯をつくるというにとどまらず、おそらく相当広範な地域でございますから……
○国務大臣(宮澤喜一君) 先般来閣議などでそういう御意見の閣僚が多うございました。後の御質問に従いまして、どういうことを考えておるのかということは、後ほど申し上げればよろしいのだと思いますので、ただいま申し上げませんが、何か考え方を申したらいいのではないかという意見が多うございましたので、ただいまそのこと自身及び何か申すとすればどういう内容のことを申すべきかということを検討いたしております。
【次の発言】 まず、これを政府見解と申すべきかどうかということについては問題があるように思います。政府全体の統一した見解であるとすれば、おのずから別な形が考えられるのではないかと思いますので、したがって、……
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