このページでは田中寿美子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。田中寿美子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○田中寿美子君 これまでにもうたくさんの方々が私のお聞きしたいことを質問して、そうしてお答えがあったわけですが、それで、もうほんとうに、少し原則的なことでお伺いしたいと思います。 私は、公債発行とインフレの関係、それから物価と、こういうところでお尋ねしたいと思うのですけれども、佐藤内閣は四十年度公債発行に踏み切ったということは、この日本の戦後の経済、それから財政のたいへんな変化をもたらすわけですから、非常に責任があると思うのです。大蔵大臣は、公債というのは、ことにこの四十年度の公債は赤字公債であるということは、どうしてもお認めにならなくて、歳入不足補てん公債と、たいへんめんどうなことばを使わ……
○田中寿美子君 予算委員会のほうに行かなければなりませんので、すみませんけど、ちょっと二、三点。 私は、さっきも成瀬先生からも出ましたけれども、大蔵大臣がしばしばおっしゃる豊かな家計というのにまだ実はこだわるわけなんですが、もちろん減税だけでもって家計を豊かにしようというふうには考えていらっしゃるとは思いませんけれども、大蔵大臣ですから、日本の財政経済全部を掌握なさる方なんですけれども、実際に物価が一方で上がっていく。そうして実際に経済を担当しております、家計をやっております者の側からいいますと、支出は今度の減税でも、もう標準ぐらいのほんとうに普通のサラリーマンで、みんな支出は赤になっていく……
○田中寿美子君 この前も大蔵委員会で、大臣は、免税点、課税最低限を八十万円くらいにするのは妥当だと思う、しかもそれはいまの物価においてそうだと思う、というふうにお答えになりましたし、それから税制調査会でもそのような答申が出そうな報道がされているのですけれども、今度の災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予――もちろん私どもはこの法律には賛成なんですけれども、今回の改正は、免税点六十三万円を基礎にして、初年度六十一万円、これを基礎にしての改正なんですけれども、もしもそれを、かりに年度半ばにでも八十万円というようなものを実現なさるお気持ちがあるのか、そういうことになったら、また減免も拡大をする、こう……
○田中寿美子君 長くなりますから、すわったままで。どうぞそちらもすわったままでお願いいたします。 午前中、木村委員から、お得意の計数的な非常にこまかいことから入りまして、そしてようやくそのアジア開発銀行及び東南アジアに対する経済援助の政治的な背景というような問題に入りかかっておるところで中断されたんですが、私はその辺から始めたいと思います。 実は、私は多少アジア・アフリカ地域を旅もしておりますし、それから政府ベースでない民間ベースの国際会議にも何回か出ておりますし、また研究にも行った経験があるんですけれども、それで東南アジア諸国の民衆の考え方というのは幾らかつかんでいるつもりでございます。……
○田中寿美子君 昨日御質問いたしましたときに、御返事いただいていない点がございましたので、きょうはその係の方、中小企業庁の方がお見えになっていただいているかと思うのですが、私の質問は、韓国から技術研修生を送りたいという申し入れが日本にあったと、これは新聞の報道で見たわけなんですが、三千人ないし四千人の青年労働者を技術研修生として受け入れてほしいという申し出が、韓国の中小企業協同組合中央会からあって、それを受けた側は日本の全国中小企業団体中央会である。その間でこの問題についての話し合いがなされているという報道がありまして、これに対して日本側と韓国側との間でどういう話し合いがなされておるかという点……
○田中寿美子君 私、坐って質問させていただきまずから、どうぞ皆さんもお坐りになったままでお願いします。 私どもの共同提案の売春防止法の一部を改正する法律案については、もうすでに政府側は改正の必要がないという御意見の発表があったようでごごいます。とすれば、もう十年前にできたこの法律が相当の効果をあげているという観点に立っておいでになるのではないかと思うのですけれども、実態は非常にそうでないように思います。きょう、特に法務省、警察庁の方々は、非常にたくさん実態をつかんでいらっしゃると思いますので、その実態をお聞きしたいと思います。 十年前にこの法律を作成します当時、私も関係がありましたのです……
○田中寿美君 私は初めて質問いたしますので、ふなれでございますから、先輩の議員の皆さん、政府側の皆さん、もしふなれな点がございましたら、お許しいただきたいと思います。 初めて質問いたしますので、最初に総理に対して要望を含めまして御意見を伺いたいことが二、三ございます。私は、生活する大衆の立場から、物価高をひしひしと身に感じておりますところの生活する者の暮らしを守り、家庭を守りたいという、そういう立場から、消費者米価を中心にして、食料管理特別会計補正予算が組まれておりますが、そういう問題を中心にしながら物価や家計、国民の暮らしの問題について政府の対策をお伺いしたいと思っているのでございますけれ……
○田中寿美子君 私は初めに、豊かな家庭論争を大蔵大臣としたいと思います。 大蔵大臣は、しばしば豊かな家庭をつくるということをおっしゃっておりますけれども、一体、豊かな家庭とはどの程度のことをさしていらっしゃるのでしょうか。先般御発表になりました大蔵省の標準生計費、つまり五十八万六百九十八円、これを月割りにしますと、四万八千三百九十九円なんです。それに成年男子一日の食費百六十七円八十七銭、この程度はどういうふうにお考え になりますか、豊かな家庭とは、どのぐらいをおさしになりますか。―○国務大臣(福田赳夫君) 私は豊かな家庭ということは、各それぞれの家庭が将来希望を持って、そうしてその希望を……
○田中寿美子君 売春防止法との関連なんですけれども、性病が蔓延するというのは、非常に大量にベトナム関係から米軍が入ってくるということが大いに関係があると思うのですけれども、売春防止法で町で勧誘する行為では女性がつかまって処罰されるわけなんですけれども、そのときに一応相手方の男性も調べられるわけなんですね。で、街路上でそのような行為が米軍の兵隊とあったときにつかまえているという事実がありますかどうか。それで、そのことは安保条約行政協定第十四条にはやはり米軍の軍人は国内法の適用を受けるということになっておりますので、やはりそういう措置がとられなければならないはずだと思うのです。その辺はいかがですか……
○田中寿美子君 今日、私は婦人の働く権利の問題に集中して御質問をいたしたいと思います。特にその中でも、看護婦の夜勤制限に関する人事院の判定に対する政府の態度、及び地方自治体の女子職員に対する退職勧奨について、婦人の働く権利の侵害ではないかというような点について御質問いたしたいと思います。 まず最初に、労働大臣にお尋ねいたしたいと思うのですけれども、戦後、婦人が職場に進出した状況というのは、最も目ざましいものだと思うのですけれども、その婦人雇用の趨勢についてお伺いしたいと思うのです。 第一点は、戦後、婦人労働者はどんなようにふえてきているか、その数を最近十年くらいあげていただきたい。 それ……
○田中寿美子君 去る二十六日の私の質問のとき、ちょうど文部大臣は高校選抜野球の始球式にお出かけで御欠席でしたので御答弁いただけませんでした。いま問題を詳しくお話している時間がございませんけれども、事務当局からお聞きいただいたと思いますが、国立大学病院に勤務する看護婦、准看護婦及び助産婦の夜間勤務規則等に関する行政措置の要求が、大学病院に働いている人たちから出ております。それに対して、人事院が調査した結果、判定を下しております。その行政措置の要求の内容とその人事院の判定とを御説明願いたいと思います。
【次の発言】 さっき、判定の内容を言っていただきたいと申し上げたのですけれども。
○田中寿美子君 第一分科会における審査の経過を御報告申し上げます。 当分科会の担当は、昭和四十一年度予算三案中、皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、総理府(防衛庁、経済企画庁、科学技術庁を除く)及び法務省所管並びに他分科会の所管外事項であり、三月二十九、三十、三十一の三日間にわたり、関係各大臣及び政府委員より説明を聴取した後、慎重に審議を行ないました。 以下質疑の概要について御報告申し上げます。 皇室費につきましては、伊豆の下田に御用邸を新設する計画があると聞くが、土地取得については、十分に留意すべきであるとの質疑がありました。 これに対し瓜生宮内庁次長より、伊豆方面に御用邸を求め……
○田中寿美子君 外務大臣にお伺いいたしますけれども、いままで多くの同僚議員がアジア開発銀行とジョンソン構想との関連を聞いて、それはほとんど関連がないようなお答えばかりでございましたけれども、私は、アジア開発銀行とこのごろの東南アジア開発計画、この問題とは決して関連のないものじゃない、単独に出ているものじゃないと思います。で、最近の東京で開かれましたアジア開発閣僚会議ですね、それからソウルのアジア外相会議、それからさらについこの間の日米貿易経済合同会議、これらはみんな一連の関連があったと思います。それはアメリカのアジア経済に対する政策の変更、それと対応しているから問題があるんじゃないか。先ほど佐……
○田中寿美子君 委員長、ちょっと一言、関連して大蔵大臣、長期減税計画を発表なすって、そうして課税最低限八十三万円というようなことをこのごろ言われているわけですね。この前の国会の、五十一国会の大蔵委員会で、やはり課税最低限八十万円くらいまでにするというふうに発表なさった。そのときに私が大蔵大臣に質問をしましたときに、ことしの物価で八十万円課税最低限でなければあんまり意味がないのだと、何年か先の八十万円では何にもならないけれども、その辺はどうですかとお尋ねしましたら、物価の上昇に見合って、今年度のところで八十万円と考えているのであるというお答えであったのです、これは議事録にもあると思うんですけれど……
○田中寿美子君 総務長官にお尋ねしようと思っておりましたけれども、おそらく統計局長のほうがもっとお詳しいかもしれません。いまも標準生計費の問題を考えるのに当たっては、物価の上昇ということを考えないでは考えられないというお話がありました。私もそう思うわけで、大蔵省が標準生計費を設定して、そうして課税最低限をきめる。その場合に消費者物価の上昇をどんなふうに見るかということによって標準生計費が妥当かどうか、課税最低限が妥当かどうかということをやはり私たちは判断しなければならないと思うわけでなんです。それで、そういう意味で消費者物価指数のとり方について少しお尋ねしたいと思います。 今度四十年基準に消……
○田中寿美子君 今回の減税あるいは税制改正三案についてですけれども、税金を納める人口、納税人口は年々非常にふえている。二千三百三十五万人とおっしゃいました。大部分の国の経営というのは働く国民の税金でまかなっているわけですから、したがって、国民は納税者としての自覚と権利意識を持たなきゃならないと。しかし、それは税金の納め方や取られ方、あるいは税金の使い方、行くえ、そういうものに対して十分な発言権がなければ、納税者意識というものは育たないと思っているのです。日本の税制の体系は、シヤウプ勧告以来、資本蓄積をおもな一番の目的としておりまして、そうして主として大衆課税に非常に不当な重さがあった。税負担の……
○田中寿美子君 国税庁長官がお急ぎのようでございますが、特に職員との団体交渉のためだそうでございますから、協力申し上げたいと思いますので、先に国税庁長官への質問からさしていただきます。 前回にも私は、零細な事業者、企業家に対しての税の徴収のしかたというものが非常に冷酷なものがあるということについて幾つか事例をあげましたけれども、ちょうど大臣がおいでになりませんでした。それで、きょう少しダブるかもしれませんけれども、もう一度お尋ねしたいと思います。 けさほども戸田委員から税務職員の立場の上での御発言がありました。私も第一線の税務職員が非常に苦労しているということはよくわかるのですが、しかし、……
○田中寿美子君 最初に専売公社の総裁にお伺いしますけれども、いまさっき中尾委員からたばこの害の話がありましたけれども、専売益金というのは国家の予算の中でたいへん大事な財源になっておりますようですが、ところが、それがやっぱり大衆がたばこをたくさん吸う結果、多額の間接税を納めておるわけでございますね。ですから、大衆としてはもうこういう法案の改正についての内容を知る必要があると思うんですけれども、この法案で、業務量の拡大に伴ってたなおろし資産が増加をたどっておるということ、それの資金繰りが非常に窮屈になってきたからということなんですが、その業務量の拡大ということはたばこの生産量もどんどん上がっている……
○田中寿美子君 この法案は、引き揚げ者に対する在外財産の補償ということばは使わないで、引き揚げ者に対する特別交付金の支給ということになっておりますけれども、そして千九百二十五億円を計上することになっておりますが、これは十カ年間均等償還の国債で支給するということ。で、私、この法案については、衆議院で社会党も賛成で送ってきているのでございますけれども、非常に不安に感じることがたくさんございますので、それらの点を解明していただきたいと思うんです。 で、その提案理由説明によりますと、今度のこの法案によって引き揚げ者に対する給付といいますか、戦後処理はもう最終的な解決にするのだということにされておりま……
○田中寿美子君 委員長、関連質問です。いま木村委員が、今年度税の自然増増収が相当額にのぼるから、それを物価対策に使うような提案を企画庁長官はされてもいいのじゃないかと、その一つとして、米価の値上げの一四・四%というような比率をもう少し下げてもいいのではないかというような意味のことをおっしゃったのだと思います。で、実はこれは大蔵大臣にお聞きすべきことだと私も思っていたのですけれども、予算委員会のほうで大蔵大臣がそのようなことをほのめかしなすったように私も何かで見ましたが、それからいま経済企画庁長官がおっしゃた言い方と、大蔵大臣がよくたびたびおっしゃっていることと、みんな符合するのですけれども、つ……
○田中寿美子君 きょう私は、大蔵大臣及び専売公社総裁に御質問したかったのですけれども、二人ともおいでになりませんので、少し気抜けがしました。 税制に関することは、大蔵委員会のほうでいろいろまた後ほど通常国会で詳しく御質問したいと思っていますけれども、それでも、きょう私の質問のテーマは、酒、たばこ、その他間接税の増税についての質問でございます。 きょうの各紙が報じておりますように、大蔵省は、税制調査会の臨時小委員会に間接税増税の案を提出しております。そして、おそらくこれが採択されて、来年度予算で間接税の値上げがされるものだと思うのですが、まあ、その大蔵省の言い分として、千億の所得税の減税をす……
○田中寿美子君 ちょっと関連で一つだけ。 いまの点でございますけれども、実は十二月にまだたばこ値上げが決定してなかったときに、私は物価対策特別委員会でいろいろとお尋ねしたのですが、その当時と少し事情が変わっていますし、それから、数字も変わってきていると思うのです。それで、このごろ、今回の値上げによってたばこの値上げ率は一九%だと普通にいわれているけれども、専売公社の出された資料では一一%というふうに説明していらっしゃるのですね。それは四十二年度のこれまでの定価で四十三年度の十本当たり平均単価を出すと三十二円四十五銭である。それで、いままでどおりの銘柄別販売割合で見ると一九%値上げになるけれど……
○田中寿美子君 私は第一番に、今回の国立療養所の特別会計移管という考え方が財政中心主義で出てきているという点につきまして、大蔵大臣に少しお尋ねしたいと思うのですが、私が議員になりましたころ、ちょうど昭和四十年ごろから財政主導型の経済に変わってきたわけなんです。それ以来、経済における財政の主導権だけじゃなくて、あらゆる政策で財政が主導権を持ってきているように思うのです。ことに四十三年度予算は全体として財政中心主義、いわゆる財政硬直化という口実で社会保障制度全体の方向の転換をさせようとしているように思われます。財政硬直化の原因のことは木村先生があとから追及なさると思いますのですが、社会保障費を財政……
○田中寿美子君 実は、もう時間がありませんで、私も五時半ぐらいまでしかおられませんから、もう戸田委員や木村委員から私の言いたいことも大部分言っていただきましたし、それから、昨日も多くの委員から問題は出されておりますので、重複しないところだけを少し伺いたいと思います。で、労政局長、急がれるようですから、私いま質問の順序とちょうど反対で、労働問題を一番最後にやろうと思いましたけれども、ちょっと関連したところだけ最初に言わしていただきますと、さっきの戸田さんのあげられた事例というのは、不当介入であるかどうかはわからない、抽象論では不当介入をしてはいけないということを言われたわけなんです。まあ法律とい……
○田中寿美子君 私は、宮澤経済企画庁長官に、先日の長官のごあいさつ並びに補足説明として提出されました昭和四十三年度経済見通しと経済運営の基本的態度の中に述べられております事柄につきまして、主として物価対策についてのいわゆる基本的な問題になりますけれども、お尋ねしたいと思います。 昭和三十五年度以降、私たち国民は、非常に物価が上昇しているということについて苦しんでいるわけなんです。ところが、問題になるのは、政府の掲げます物価上昇率と、国民の生活実態にあらわれております上昇の事実及び実感とのズレがあることなんでございます。そのために、国民の目は、物価の上昇については何だか国会では議論しているけれ……
○田中寿美子君 初めに、私は、消費者保護基本法案につきまして、ちょっと一言、私自身の感想を言わしていただきたいのですが、今回、この法案は四党の共同提案でございますから、私たち自身も責任のある法案でございます。実は、初め私は、消費者保護基本法というようなものは単なる訓示規定であって、はたして有効に働くかどうかということについて疑問を持っておったわけなんですけれども、この間の宮澤長官のごあいさつのことばの中にもありましたように、これまでの行政が生産中心であり、産業中心であったのが、この法案の提案の過程で行政の上に消費者という意識がのぼってきたということは画期的なことではないかと言われました。実は私……
○田中寿美子君 ちょっと関連。 いま予算措置の問題が出ましたので、実は前々回の委員会のときに経企庁長官にもそのことを申し上げたんですが、日本の行政の中に消費者という意識がのぼってきたのは初めてで画期的なことだという、それは私もそう思います。それで、いままでの消費者保護基本法のできます過程で、幾らか冷淡であった消費者も、そして私たちも考えを改めたわけなんです。議員立法である関係で、各省ともたいへん積極的に取り組む姿勢を持っていらっしゃるので、この際、消費者保護会議の議長をつとめます総理ですから、最高責任者なんです。それで、いままでは事務段階で消費者行政協議会というのがございました。それから消費……
○田中寿美子君 関連。私は土曜日に日銀総裁に御質問申し上げるはずになっておりましたけれども、土曜日欠席なさるそうでございますので、きょう、非常に残念ですが、簡単に三つほどのポイントについて質問させていただきます。委員長のお許しを得まして御質問したいと思います。 ただいまも御説明がありましたように、いまの状態で円の維持ということが非常に大切なことであるということをおっしゃっておりましたが、かねてから私は、物価と通貨の関係について日銀総裁にお伺いするつもりであったのですが、物価の急激な上昇、ことに三十五年以降、高度経済成長政策をどんどん進めてまいりました三十五年以降に物価の値上がりがひどいんでご……
○田中寿美子君 ただいま鈴木委員との質疑がようやく物価の問題に入ってまいりましたが、私のこれからの質疑を物価に焦点を当てまして、国民の暮らし、家計、賃金並びに税金に、そのとめどもなく上がっていきます物価の影響するところ、それからまたそれに対する政府の政策についてお尋ねしたいと思います。で、個々のそういう問題に入ります前に、一言四十三年度予算の性格につきまして、ただいま総理大臣は経済政策は失敗ではなかった、たいへん生き生きと国民は暮らしているというふうにおっしゃいましたが、国際収支は大幅に赤字をたどっているわけなのですね。これは失敗じゃないかと思いますが、で、先ほど鈴木委員も佐藤内閣の政策は高度……
○委員以外の議員(田中寿美子君) どうもありがとうございます。私現地に行っておりましたものですから、一点だけ申し上げたいことがございます。 先ほど江藤参事官が不法集会と言われましたこの問題については、あの北富士演習場の入会権に関して係争のあることも御承知だと思いますし、それから日米安保条約に関連した地位協定で、米軍の施設及び区域になっているという実情と、それから米軍の施設及び区域であるにもかかわらず、米軍がほとんど使わないで、事実上自衛隊が使っておるという点で、いまこの問題はあそこで入会組合が不法な行為であるとして係争中でございますから、そこで集会を開くことを不法だと言われることに対して、私……
○田中寿美子君 最初に総理大臣にお考えを伺いたいと思うのです。昭和四十四年度の予算編成にあたって、政府は、警戒型予算だとか、次には警戒中立型予算だとかと言っていられますが、やはり成長率は相当高いものになって、それも名目一五%以上をこえるだろうと思われます。そして、税の自然増収も相当額ある。これは余分にあるものは調整にとっておくというような、解散含みでございますから、どういうふうにお使いになるのか、非常にいろいろと心配でございますが、当初の見込みと、いつも成長率と違ってくるわけですね。ことし、四十三年度は一二・一%だったのが一六・八%、たいへん景気過熱したわけです。で、ことしはいざなぎ景気なんて……
○田中寿美子君 一問だけということですので。 石崎先生は、神通川の流域からの亜硫酸ガスがカドミウムを溶かすところのいわゆる媒体説というのをお出しになったと思うのですね。実は安中の東邦亜鉛、私も去る二月末に参りました。あそこは東邦亜鉛の会社から七百メートルくらい離れた丘陵地にあります。あそこは亜硫酸ガスが明らかに、工場のほうは九九・九%出していないといいますけれども、ほんとうにみんなぜんそくが起こっています。私も非常にのどを痛めました。そこであそこの土壌に排煙からのカドミウムが非常にあるということは小林先生かねて強調していらっしゃるところでございますが、そうしますと、石崎先生のおっしゃる排煙中……
○田中寿美子君 経済企画庁長官にお尋ねいたしたいと思います。今度、公共用水域の水質の保全に関する法律の一部改正案に修正されましたね。その改正案でそもそも第一条の中に「公衆衛生の向上」というのを「国民の健康の保護及び生活環境の保全」に改め、そしてあとのほうに「産業の相互協和」ということを持っていくということが一点と、それから第一条の二項に、「前項に規定する生活環境の保全については、産業の健全な発展との調和が図られるようにするものとする。」というのを入れたわけですね。まず、その第二項のほうから私お伺いしたいと思うのですが、非常にこれを入れたことを私は遺憾だと思っているわけなんです。大体公害対策基本……
○田中寿美子君 いま公害三法を審議中でございますが、それでこの前の委員会では、これに関係したことを大臣に御質問申し上げたんですが、私、どうしても公害問題は通産大臣が非常に重大な立場でいらっしゃると思います。それできょうおいでいただいたのでございます。特に去る六月二十日の本会議場で公害白書について私御質問いたしましたのに対して、通産大臣の答弁は、たいへんそっけなく、ある意味では私なんかの立場から言わせれば、非常に不誠意な感じがいたしましたが、公害についての通産大臣の基本的な考え方をぜひ私は確かめたいと思っております。で、大体あの御答弁からしますと、通産大臣は、総理が言っておられるように、公害とい……
○田中寿美子君 二点だけです。 一点は、いま最後にお話が出ておりました健康被害の救済に関して、社会保障としてとらえるか、損害賠償としてとらえるかという問題についてなんですが、好美先生は、その両方の折衷を考えてはどうか、むしろ社会保障的なとらえ方を重点にして、あるものに関しては損害賠償的なものもあっていいんじゃないかというような言い方をなすったように思いますが、それから戒能先生は、損害賠償というとらえ方をすべきだというふうに言われたように思うのです。社会党案は、企業の責任をあくまで追及するという意味で、国が立てかえ払いをしておいて、あとで求償権を行使する、こういう考え方に立っておるわけなんです……
○田中寿美子君 だめです。あしたやりますから。(笑声)
○田中寿美子君 もうすでに、本委員会で、わが党の木村委員、戸田委員、横川委員などがいろいろな面から発言されましたし、また、ほかの党の議員たちの御発言からも、所得税法それから租税特別措置法に関連して意見が同じものもたくさんございます。それから衆議院のほうではこちらよりも十分時間がございましたので、非常に詳細にわが党の議員も発言いたしております。それで、あまり同じことの重複を避けて、多少違った面から御質問をしたいと思います。 第一番に、これは大蔵大臣に伺いたいんですけれども、財政硬直化の問題なんです。最近ばったりと財政硬直化ということばを使われなくなったわけですね。四十三年度の補正予算を通すか通……
○田中寿美子君 私もちょっと関連して。戸田委員の最後に聞かれたことと野上委員のいまの質問は、両方とも今後の石油政策と関係があると思うのです。原油の輸入量というのは今後どんどんふえていく、火力発電所をあちこちにつくろうとしているわけでありますから、また、石油コンビナートもどんどんできておりますから。それからまた、石油の使用料とも関係があると思うのですがね。それで、原油の関税の十分の八でしたかね、石炭対策に使う分は。そうすると、四十四年度は幾ら関税が入るのかということと、今後の五年間というのは、これは石炭対策のほうの費用は大体平均的だけれども、原油のほうの関税は毎年ふえていく。だから、前もって借り……
○田中寿美子君 私は、きょうは公害問題に限って御質問いたしたいと思います。 最近、公害は、政府が宣伝する経済の繁栄に比例してエスカレートするばかりでございます。経済の高度成長の必要悪として考えられていた時代はもう去ってしまったと思います。公害は社会的殺人でありますし、社会的傷害でございます。したがって、その加害者であるところの犯人、つまり発生源を明らかにし、その責任を追及し、その被害の予防と被害からの救済を早急にしなければならないと思います。 で、日本社会党は、日本全国における公害の被害の実態を把握し、その責任を追及するために、公害追放運動本部を設けて、目下全国に公害総点検運動を実施してお……
○田中寿美子君 たいへん時間が短うございますので……。この法案については、前国会で相当私ども議論いたしました。特に衆議院では詳細に議論してきておりますので、たくさんの問題点がございますけれども、それは省きまして、二、三点にしぼってお伺いしたいと思います。 第一点は、公害による健康被害の認定の基準なんですけれども、公害にかかっている者に対する対策が非常に急を要するということは、この法律の提案理由にも書いてあるんですけれども、公害病は非常にその後ますます拡大し、発見されてきております。そしてことしの初めごろ、総理大臣が、公害は必要悪であると言われたような認識のしかたは、もう政府においても変えてい……
○田中寿美子君 長官がもう帰られるそうですから、私は一点だけ長官に確認というか御意見を伺っておきたいのです。それはただいまの公害対策基本法の問題で、その目的のところの第二項を削除するということについては私、須藤委員と同じような立場から何回もこの委員会で各大臣に申し入れておるわけでありますが、 その際に、その基本法改正の目的だけでなくて、定義を変えなければならないと思います。けさ占部委員から土壌の汚染、産業廃棄物を入れるようにということを提案されて、長官もそれに賛成だと言われたというふうに私は聞いておりますが、実は社会党が公害対策の政策として提案いたしました中で、第一点は、その目的の第二項を削除……
○田中寿美子君 私は、通産大臣の公害対策の基本的な姿勢について最初お伺いしたいと思います。時間は三十分ですから、こまかいことはまた後ほどにさしていただきますけれども、この間、通産大臣が所信表明をなさいました。これを拝見いたしますと、通産省もやや積極的な姿勢をおとりになるようになったということでけっこうだと思います。 昨年六十一国会では、総理大臣はじめ通産大臣など公害に関する考えは、高度経済成長のもとにおいては公害は必要悪だという立場をとっていらっしゃいました。しかし、問題が世界的レベルでクローズアップされてまいりまして、多少政府もあるいは産業界も認識を改めたんじゃないかと思います。ことにアメ……
○田中寿美子君 ただいま占部委員から東京都の公害防止条例の改正案に関連して、東京都と国の権限を中心にした御質問がございましたけれども、私きょうはたいへん時間をカットされましたので、長官に相当ゆっくり御質問するつもりでしたけれども、非常にはしょらなければならないので残念ですけれども、私はまず公害防止のための企業の責任という観点で少し御質問したいと思います。ことに経済的責任のことについて、昨日衆議院の産業公害特別委員会で田子の浦港のヘドロの問題について参考人が出席いたしましたですね、そうして知事さんも富士の市長さんも大昭和製紙の社長さんもいらっしゃったわけです。そのときに渡辺富士市長さんが、あそこ……
○田中寿美子君 私は、きょうは主として経済企画庁の方々に対して水の問題をお尋ねいたしたいと思います。 前回、通産大臣に御質問申し上げましたおりに、多少経済企画庁のほうへも触れたわけですけれども、ただいま大気汚染のことが非常に強調された。確かに今日の世界的な三大公害の一つ、大気汚染、水質の汚濁、その水の問題は非常にやはり対策が立ちおくれているし、またむずかしい問題でもあるわけですね、対策を講ずるのは。今度前国会で流れました公共用水域の水質の保全に関する法律の一部改正、これがまた提案されておるわけなんですけれども、この法律そのものがもう少々時代おくれになっていやしないか。いまのように公害がものす……
○田中寿美子君 山中長官に私最初お尋ねいたしますが、ずっと私もう半年近く農薬の問題をいつも御質問しているわけです。最近、農薬の公害について、だんだん政府も認識を深められたと思うんですが、あるいは行政の態度も少しは変わってきているように私思うんでございますけれども、特に農薬の環境汚染ということについて私長官に汚染をしている事実を認めていただきたいということを申し上げて、そうおっしゃっていると思うんですけれども、なお念を押したいと思うんですが、この問題はいまの牛乳のBHC汚染の問題から注目され始めたわけですね。それでことしの春の委員会のときに、私は牛乳だけではなくて、肉類、特に牛肉には非常にたくさ……
○田中寿美子君 公害の紛争処理法案につきましては、私六十一国会のときに、六月二十七日の公害対策特別委員会で相当詳しく御質問しております。採決の直前に流れたものでございますから、同じ議論を私は繰り返したくないと思うんですが、その後昨年のいまごろと、それからことしと比べますと、公害についての認識というのは非常に進んだと思います。というのは事態がそれだけ、公害が進んできているからなんですね。それでまあ昨年度から比べますと、佐藤総理はじめ各大臣とも公害に対する態度が変わってこられたというふうに私は思っております。それだけまた新しい公害の問題が大気汚染、水質汚濁、産業廃棄物、その他たくさん出てきておりま……
○田中寿美子君 厚生大臣まだおいでになりませんですね。きょう、私はカドミウム汚染米のことにしぼってお伺いしたいと思っているんですけれども、これは農林、通産、食糧庁、厚生みんな関係していますので、ほんとはこういうふうにこま切れで、ずっと間をおいてまた別に質問しなければならないということはたいへん困るんですけれども、それで最初に、このごろ通産省も全国の工場の排水調査をやった、そして二百五十二の工場の中で排水のカドミウムが一PPM以上出たところが百四十二だ、だから過半数だというようなことの発表がありました。それから厚生省も要観察地域というのを、最近もう一つふやしまして六カ所になったんですね。それから……
○田中寿美子君 厚生省の環境衛生局長がおいでになるのを待って私質問を延ばしておったのですが、どうしても環境衛生局長とそれから農林省の方々と厚生省の方々と一緒に私は質疑をしたいと思っておりました。 一昨日、私BHC汚染牛乳の問題を中心にして、BHCのことについて質疑を申し上げたのですが、それに続いてもう少し具体的に詳細にお尋ねしたいと思っております。私、一昨日の質疑の中から、それから今回このBHCの問題を研究してまいりまして、行政当局のとってきた態度、それから質問に対する答えその他の中から、三つの重大な欠陥があるというふうに感じました。第一は、牛乳の中のBHC残留ということに注意を怠っていたと……
○田中寿美子君 専売の総裁、おいでだと思います。私、いま予算委員会の分科会のほうで労働大臣に質疑をしておったのですが、きょうは、専売公社の合理化計画で、その中の第一次中期計画として提案されておりますもの、その計画についてお尋ねするわけなんですけれども、その前提として、一般的に、労働大臣に、婦人労働というものはいまはどのように大事なものであるか、今日の日本の経済の中で女子労働者の寄与していることは非常なものであると。それに対して、かつては、結婚して子供を持ったら働けなかったのであるけれども、いまやみんな――みんなとは言いませんが、結婚して働く人がふえております。これは、国の経済のほうからも必要だ……
○田中寿美子君 私きょうは最初にたいへん遺憾の意を表したいと思うのですけれども、東京教育大学の文学部の三教授の辞職勧告の問題を取り扱いたいと思いましたので、教育大学の宮島学長に参考人として出ていただきたい、なおもしだめならば綿貫学生部長の出席をお願いしたのですけれども、どういうことか、お二人とも出席していただくことができません。当事者でございますから、いらしたほうが非常に問題がはっきりすると思うのですけれども、来られませんので文部大臣にもっぱらお尋ねすることになります。 文部大臣は、それは教育大学の学内のことであるから知らないというお答えをしていただかないように最初にお願いしておきたいと思い……
○田中寿美子君 今日議題になっております国立学校設置法の一部を改正する法律案につきましては、ほとんど問題がないと存じます。秋田大学に学部を増設する、九州工業大学を工業大学と佐賀大学に改めるという、こういうことでございますので、問題はあまりないと存じます。ただ、日にちに関しては幾らか修正されるのじゃないかという点だけをお聞きいたしまして、私はこの法そのものに関してでなくて、これに関連いたしまして、国立学校――国立大学を中心にしまして、高等教育のあり方、国立大学の管理運営の問題について御質問いたしたいと思います。その修正点、修正をする必要があるのではないかという点だけただいまお答えをいただきたいと……
○田中寿美子君 私は、主として映画の著作者の著作権の問題についてお尋ねしたいと思いますけれども、最初に、この著作権法全体に対して、衆議院でも非常に短時間にさっさと通ってしまいました。参議院でも十分の時間がないということに対して、非常に私は不満に思っております。というのは、この著作権法は、研究すればするほど非常に重大な問題でございまして、まだまだ疑義が一ぱいのままで終わってしまいそうな気配で、非常に私はその点を遺憾の意を最初に表明したいと思います。 法律というのは、その法律の出される背景があるわけで、著作権法案全体の背後にあるものに私はたいへん心配を感ずるわけです。それで、まずそのねらいなんで……
○田中寿美子君 私、この間の連合審査で質問申し上げましたことをもう少し深く御質問したいと思っているんですけれども、山中長官はほかへおいでになるわけですか。
【次の発言】 それでは質問の順序をひっくり返さないで、いまちょうど小野委員から出ています硫黄酸化物の排出基準のことで、せっかくその問題が出ておりますから、私もその問題から入っていきたいと思います。
いまの橋本政務次官のお答えですと、低硫黄の重油が手に入りにくいから、排出基準をきびしくしてもとてもそれは各企業がそういうふうな基準を守れないだろう。だから当分はそこに上乗せというようなことをしても無理だと、こういうふうなお答えでございますね。そ……
○田中寿美子君 騒音のことだけに、きょうは、しぼってお尋ねしたいと思いますが、公害の中でも騒音の防止の場合は非常にむずかしい問題でもあるし、それから非常に対策もおくれていると思います。で、今度自動車の騒音を騒音規制法の改正の中に入れたことは、これは一つ進んだことと思いますが、きのう須藤委員が自動車騒音のことをお尋ねになりましたけれども、騒音に関する苦情というものは公害の苦情の中では一番数が多うございますね。しかし、公害対策基本法でいうように、相当範囲にわたる健康の障害あるいは生活環境の破壊という考え方からして騒音に関してこれを適用いたしますと、騒音にはいろいろ種類がございますから、都会地の場合……
○田中寿美子君 この国会は公害の問題が重点政策になっているはずなんでございますが、私が非常に日常生活に密着した問題の中から、いわゆる食品公害という問題に関連して特に食品の中に残留する農薬の問題に対して質問をしぼっていきたいと思います。 そこで最初に、農林大臣、実はBHCその他の有機塩素系の農薬が食品の中に残留しているという問題につきまして、特に一昨年の暮れから牛乳に非常に大量に残ってきたという問題がありましたので、ほとんど一年間この問題について私は公害の特別委員会で問題にしてまいりましたのですけれども、農林大臣のあるいは農林省全体の認識は私は不十分だったと思います。去年の暮れに公害の特別国会……
○田中寿美子君 私は、沖繩の婦人の要求を代弁したいと思うわけなんです。婦人の要求を代弁してアメリカの施政権のもとで婦人の人権が踏みにじられてきたことに抗議をして、婦人の人権回復を要求するという立場から、幾つかの人身損害事件についての請求権の問題とか、あるいは裁判権にもいくらか触れると思いますし、売春問題などにも触れたいと思います。それからもう一つは、沖繩の中で差別されてきた労働者の中でも、特に婦人労働者の立場に立って主として御質問したいと思っております。 私は、何べんか沖繩を訪れたわけなんですけれども、沖繩の女性が祖国復帰にたいへんな熱情を持っているその状況に打たれて、そしてやむにやまれない……
○田中寿美子君 関連。 さっきから小林委員が、どこに欠陥があったのかということを聞いていられるわけなんですけれどもね、私、忘れていることがあると思うんです。きのうのこの事故は、三年間かかって世界で初めての実験をするのに、予防措置、つまり人間のほうを忘れているということを私は言いたい。これは、だから長官からお答えいただきたいんですけれどもね。予防対策がゼロ、避難対策もほとんどゼロに近い。それから、緊急の事態が起こったときの警報を鳴らしたって、それがわかっているのは十人の班員にだけだったんです。そこに立ち会っていたカメラマンにも報道陣にも、何のことかわからない。こんなずさんなやり方でこのような重……
○田中寿美子君 関連して、 いま辻委員は、原子力発電所の周辺の一般公衆に対する放射能の基準について、安全性について質問なさったと思うのですけれども、私、この際ひとつお尋ねしたいのですが、周辺の一般公衆に対する問題も、私ども非常にその安全性について心配を持っておりますけれども、原子力発電所ないし放射性物質を取り扱う内部で働く作業員、そういうものに対する被曝量の基準ですね――これまでのは、いまの御説明ですと、アメリカが百分の一にしたが――周辺のほうですよ、それと同じようなやり方で自分らは指導しているというようにおっしゃいましたけれども、それじゃ作業員のほうは現状の基準でいいとお思いになるのかどう……
○田中寿美子君 前回の運輸・社労連合審査のときからあと総裁とはいろんな機会に私ども議員団との話し合いもございました。そのたびに総裁はケース・バイ・ケースで総合的に措置するということで、一貫して現場の不当労働行為の実行行為者に対する処分のことについてお触れになりませんでした。これはいま労使の間の紛争処理委員会にもかかっていることで、ここではおっしゃりはしないと思いますけれども、その現場の実際の不当労働行為をやった者、不当差別をやった者への処分がなかったら、この問題は労使の間の正常化などということは考えられないと思うのですね。 それで、私、きょうは第三次調査で行った田端機関区の問題に集中してお尋……
○田中寿美子君 私三月の一日から十日まで沖繩に行って参りまして、日本婦人会議を中心にして二十三人ほどの婦人の調査団をつくって現地の問題の把握のために参りましたわけで、ホットなところでぜひどうしてもお聞きしておきたいことがございますので、急に御質問するわけでございます。 昨年の暮れ、沖繩国会の一番ぎりぎりのところで、私は女の人の人権の問題を中心にした請求権の問題とそれから少し労働の問題に触れたわけでございます。そのときはまだ質問も余っておりましたけれど時間がなくてはしょりましたが、きょうは具体的にいろいろな事実に触れてまいりましたものの中から、ちょうど時間もたいへんすいすいといったので私もそれ……
○田中寿美子君 私ども、日本婦人会議を中心にしまして去る三月一日から一週間、調査団に入りました。で、ただいま市川先生、山田先生お二人から沖繩における売春の状況、売防法の経緯、あるいは琉球政府、本土側の政府の態度、あるいは沖繩の人々の考え方、そういうものが問題として出されました。私たちが発見しました問題も大体その線に沿ったものでございますので、経過は省かしていただきます。 で、帰りまして、実はたいへんこの問題は本土のときどころではないと。先ほど市川先生……、山田先生おっしゃったと思いますが、売春人口が非常に多い、本土の五倍ぐらいですね。こういうものであると同時に、売春の業態がほんとうに広範で、……
○田中寿美子君 いまPCBのお話が出たんですけれども、衆議院のほうで連合審査があったようですから、私はPCBについては後にまたもう少し質問したいと思っておりますけれども、まあ、斎藤厚生大臣はよく御存じのことで、PCBというのは、例のカネミ油症のあの原因物質で、そうして、カネミ油症の人たちの問題に関してはずいぶん私も厚生大臣のところに、あの患者と一緒に行ってその対策をお願いした、昭和四十三年からずっとやったのです。あのときにほんとうに、今度食品衛生法の一番の思想になっておりますところの、疑わしきは許可せずというような、その原則を早く適用していたら、いまのような大騒ぎにならなかったであろうというこ……
○田中寿美子君 皆さんが質問があると思いますので、私は一つ二つ、最初にいま述べられましたこの中で関連して、高田先生がおっしゃった公衆衛生の見地からのみではだめだとおっしゃった点、つまり、この食品衛生法の目的のところでは、危険の防止、食品の安全の確保と公衆衛生の見地ということですが、これまでは公衆衛生の見地もあまり十分に取り上げられていなかったということがあったと思います。先ほどから標示の点が非常におくれていやしないか、ネグられていやしないかという点をずっと各条にわたっておっしゃいました。私も外国の法律に比べて標示の点がたいへん軽視されているという点を思うのですが、それだけではなくて、統一食品法……
○田中寿美子君 午前中、須原委員が労働災害の問題と労働行政、特に、労働基準監督行政の問題について質問なさいまして、いろいろ非常に監督行政が手ぬかりではないかと、不十分だという点について御質問がありました。私もそれに関連して、最初に少し労働行政のことをお伺いしたいと思いますけれども、もうすでにこの労働安全衛生法は衆議院のほうで修正をつけて通ってきたものでございますから、別に反対するわけではありませんけれども、特に、最初に労働大臣ね、いまの情勢というのは労働基準法ができて、基準監督行政がスタートした当時と比べますと、非常に外部環境、内部環境、環境の汚染が進んでおりますですね。これは非常に高度な経済……
○田中寿美子君 私、前回相当詳しく御質問いたしましたので、あのときにまだ時間足りず残しました問題点、つまり作業環境の中のPCBの問題と、それから一昨日、新聞紙上で発表されておりました新日鉄の八幡製鉄所におけるタール蒸気による発ガンの問題ですね。この二つの問題だけきょうは短かい時間ですからお尋ねしたいと思います。 まあ、職業病が四十年以来急増しております。特に四十五年には急カーブを描いているわけですね。これのおもな理由は有害物資、――新しい有害物質が導入されてきたことやら、それから新しい技術の導入、それによる作業工程の急激な変化、そういうことからきているんだと思うんですけれども、それで、先に新……
○田中寿美子君 老人問題は現代の最大問題になってきていると思います。いまの時代に生きる人間にとって、いかにして安らかに生き、いかにして安らかに死んでいけるかということは、これは重大な問題になってまいりました。それはもうみんなが承知しておりますように、人口の老齢化が急速に進み、一方核家族化がどんどん進んで、それにこのごろは共働きが非常に多くなっております。ですから、老人がひとりぼっちにされるというような事態がたくさん発生しているので、老人問題は緊急を要する事態になっております。で、先日も交通事故にあった老婦人が被害者と加害者の間であっちこっち担架に乗せられたり戻されたりするというような、全く人間……
○田中寿美子君 ちょっと関連。ちょっと誤解があるといけないので、私は、局長の先ほどのお話に対してはっきりさしておきたいんですけれども、前回、私は保険の中の自己負担分を老人の医療として支給すると、給付するということであれば、いまの保険制度の中に全面的に取り入れていけば、所得制限もないし、年齢制限もないから全部含まれるはずだと、それで社会保障制度審議会の中で、その保険の中に取り入れろという意見が出ている。しかし、老人医療に対しては、もう一歩公費負担で全面的にやれという、老人の福祉全体を別に取り出してそういう体系をつくれという考え方と二通りある。どちらを選ぶのかということをお聞きしたときに、社会保障……
○田中寿美子君 今回の勤労婦人福祉法案、衆議院で修正と附帯決議がついてまいりました。その修正の内容ですけれども、大体この原案が出されました当時から全国の婦人労働者は非常に関心が深かったわけです。マスコミでは働くママの憲章だということもありましたし、非常に抽象的で何にもならないんじゃないかという批評をする者もございました。それから特に私は労働婦人に接触しておりましたが、たいへん労働婦人の中での一部では抵抗が強いようでございました。今度修正によって労働婦人が一番問題にしていた幾つかの点が入ったということでだいぶよくなったと思います。 第一番目に、第二条の性による差別の禁止、これは働く婦人が一番い……
○田中寿美子君 最初に日下部参考人に、英国の国民保健サービスはたいへん制度が簡素で簡単だと思うのです。日本の健康保険の制度は、健康保険だけでも八種類、それで被用者の中がさらに政管健保と組合健保に分かれていますから、九種類もあって、それぞれ非常に複雑でございます。それに比べて、制度的に英国のナショナルヘルスサービスの制度は、非常に簡単に思われますが、その制度の御説明を簡単にしていただきたいと思います。 もう一点は、健康管理のことを私ども非常に、皆さんも口にしていらっしゃいますし、私たちも問題にしておりまして、医療という場合に、予防と治療とそれからリハビリテーションと、さらに健康増進その他含めて……
○田中寿美子君 この廃棄物処理施設整備緊急措置法案というのは、なるほどいま高山委員が言われましたように、そのものはたいへん簡単な法律ですけれども、しかしそれが原点になっておりますところの一昨年の「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」、これに関連して非常にこの問題は広く深い問題が一ぱいあります。それで私はきょうは時間が少ないので、こういう法律は非常に大事な法律の一つだと思っておりましたけれども、会期末になってたいへん時間短いですから、それで実は須原委員と相談しまして、一般廃棄物のほうは須原委員のほうが引き受けて、私は産業廃棄物のほうをというふうに分担をしておったわけです。 そこで私は主としてこの……
○田中寿美子君 ちょっと関連して。 単年度の四十七年度の赤字の額について、これは社会保険庁にお尋ねしますけれども、少し私は疑義があるのですが、七月実施で、衆議院の修正で、一〇%国庫負担ということで四十七年度は七%の計算ですね、それで千二百七十五億というのを出していられるわけなんですが、それの中に含まれている百二十億の予備費、それは四月実施の場合も百二十億ですか。この予備費の内容はどういうものなのかということ、それから七月実施でも変わりがないのかということが一つ。 それからもう一つ、最初は累積赤字のたな上げというのが政府原案として出てきていたわけですね。したがって、その累積赤字にかけられる利……
○田中寿美子君 経済企画庁長官、御承知だと思いますが、今度、食品衛生法の一部改正が行なわれまして、昨日参議院先議で社会労働委員会で可決して衆議院に送ったわけですが、長官の三月八日のごあいさつにもありますように、「消費者保護基本法の精神に従い、また、消費者行政に関する本委員会の決議を尊重して、法令・制度の改善、財政措置、行政運営の改善等を通じ、諸般の施策を進めて」いくと、こういうふうにおっしゃいましたですね。今度の食品衛生法改正案には、たくさん私ども附帯決議をつけました。まだあれでは不十分ですから、今回私たちが通しました食品衛生法は必ずしも満足であるわけじゃございません。私たちは、食品衛生法とい……
○田中寿美子君 私、きょう主として公正取引委員会委員長に、表示の問題でお尋ねするつもりでおりますけれども、けさの新聞に公取に関する二つの大きな問題が掲載されておりますので、最初に、その問題について、公取委員長の御感想、並びに経企庁長官に、物価と消費者の保護をあずかっておられますので、御感想をいただきたいと思います。 一つは、明治乳業の異種脂肪混入の問題について。 これはもうすでに私どもよく知っていたことですけれども、一昨年公取が検査をなすって、そしてそれがわかって、相当の量を植物油あるいはその他の異種脂肪を入れて出していた、大メーカーであるのに、四十億から五十億、年間それで余分なもうけをし……
○田中寿美子君 私は沖繩の売春対策についてお尋ねしたいと思います。 去る七月の二十七日に沖繩の売春と取り組む会の代表が各省各大臣に申し入れに参りました。私も行く予定でしたけれども、突然北海道に遊説に参りましたために、藤原道子さんが同行されまして各省に申し入れをされました。この問題は私は前の六十八国会からしばしば問題にしてまいりましたことで、そうしてなおこれは婦人の間に大衆運動も起こっておりますが、今月末にはまた沖繩の代表を迎えて集会もし、それでこの売春対策について前の内閣当時各大臣がいろいろと約束をし、各省がそれぞれ決意を述べてきたことについて新しい内閣でどういう考えを持っていられるかという……
○田中寿美子君 私、最初に、例の堀木訴訟の問題のほうでお尋ねしたいと思います。実はこの問題を、皆さん御承知のことですし、それから私もこれが報道されましたときに、厚生省がショックだったというような記事も見えまして、それでその後判決文もようやく見せていただきましたけれども、私自身も党務が非常に忙しかったものですから準備は十分ではございません。ですけれども、ことしこれから年金の問題が非常に重要な問題になるときでもございますので、この問題黙っていられなかったものですから、厚生省がはたしてどういう態度をおとりになるのかということも聞きたかったので、きょうは、まだ不十分ですから、続いて次々やらしていただき……
○田中寿美子君 私、消費者米価の引き上げの問題、これと関連してこの問題並びにそれに関連して沖繩の米価の引き上げ問題、これをおもな趣旨にしてお尋ねしたいと思います。で、米価審議会の答申を受けて政府では、十月一日から平均七・五%の消費者米価の値上げということにきめたというふうに発表されております。で、これは報道されるところによりますと、七・五%というけれども、実質は八%だ、なぜかというと、銘柄米は一二%アップ、それから一等米から四等米までは平均七・五、それからその上に標準価格米も五・三%上げることにしましたですね。それから徳用上米も結局上げちゃったと、どれもこれもみんな上がったということの上に、四……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月八日、黒柳明君が委員を辞任され、その補欠として峯山昭範君が選任されました。
【次の発言】 次にただいま御報告の黒柳君の委員異動に伴い、理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に中尾辰義君を指名いたします。
【次の発言】 次に、昭和四十六年度決算外二件を議題とし、本日は総括質……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、加瀬完君が委員を辞任され、その補欠として鶴園哲夫君が選任されました。
【次の発言】 次に、昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、農林省とそれに関係する農林漁業金融公庫の決算につきまして審査を行ないます。
この際、おはかりいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも口頭報告を省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十月十三日、嶋崎均君、大森久司君、佐藤隆君、平井太郎君、鹿島俊雄君及び阿部憲一君が委員を辞任され、その補欠として河口陽一君、河本久蔵君、君健男君、小林国司君、寺下岩蔵君及び峯山昭範君が選任されました。
また本日、安井謙君が委員を辞任され、その補欠として石本茂君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、労働省の決算について審査を行ないます。
この際おはかりいたします。
議事の都合により、労働省の決算の概要説明及……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和四十六年度決算外二件を議題とし、本日は外務省及び防衛庁の決算について審査を行ないます。
午前中は、まず外務省の決算につきまして審査を行ないます。
この際、おはかりいたします。
議事の都合により、これら外務省の決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも口頭報告を省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言を願います。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、建設省及び住宅金融公庫の決算について審査を行ないます。
この際、おはかりいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも口頭報告を省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 これより質疑に入るわけでございますが、質疑に入る前に、亀岡建設大臣から発言を求められておりますので、これを許します。亀岡建設大臣。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
それでは、まず委員の異動について御報告いたします。
去る六月二十一日、鶴園哲夫君、瀬谷英行君、中村波男君、山内一郎君、黒住忠行君、斎藤十朗君及び嶋崎均君が委員を辞任され、その補欠として私田中寿美子、鈴木力君、藤原道子君、河口陽一君、佐田一郎君、佐藤一郎君及び小林国司君がそれぞれ選任され、また翌二十二日、成瀬幡治君が委員を辞任され、その補欠として鶴園哲夫君が選任されました。
【次の発言】 この際、一言ごあいさつ申し上げます。
このたび、はからずも院議によりまして本委員会の委員長に選任をいただきました。はなはだ至らない微力な……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、斎藤寿夫君が委員を辞任され、その補欠として寺下岩蔵君が選任されました。
【次の発言】 次に、八月二十三日の塚田君の委員異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは理事に塚田大願君を指名いたします。
【次の発言】 次に、昭和四十六年度決算外二件を議題とし、本日は総括質疑第一……
○田中寿美子君 関連。沖繩の旧四種の問題ですけれども、沖繩国会のときたいへん議論になった。その当時、第四種に関して、中には、その下請の中には、クリーニングだとか、食堂だとかいろいろあるけれども、中には、ミルクプラントのように、相当ずっと長く入り込んでいるのがあるので、あるいはそれは臨時措置法の中に組み入れることができるのではないかという御答弁があったのを記憶しているのですが、それはだから結局、旧四種から一体どのくらいのいままでに離職者が出ているかということが聞きたいのです。そしてそれをどうしているかということ。それからもう一つ、第四種にも入らない個人雇用という名前になっているメードの問題、これ……
○田中寿美子君 ただいま厚生大臣からの御報告を伺いました。それで、去る十二日、衆議院に千葉ニッコー会社の社長の喚問を要求したわけですけれども、それができないで、厚生大臣からのやはり説明であったようでございます。全体として非常に対策が緩慢であったような気がいたします。それでいま御説明になりました事柄にもたくさん私まだ疑問を持つわけなんですが、カネミ油症の問題であれほど人体実験をやり、――あの場合は塩化ビフェニールでございますけれども、ああいう状態が起こったあと、私ども何回かカネミの問題については、この社労や公害の委員会などでたびたびこの問題を追及しましたし、その当時の厚生省側の御説明では、食品を……
○田中寿美子君 今回のこの事件の非常にホットなところで、私参考人の御出席をお願いしたがったんでございますけれども、ちょうど連休が間にはさまってしまいまして、その間に厚生省から回収したものの検査の結果、ビフェニールは検出せずという発表がございました。であるから全部白だというふうに、私はそれほど安心はできないと思っているわけなんです、実は厚生省、農林省当局の対応策、今後のやり方、指導、監督、それを私、相当重点的に御質問したいと思いましたけれども、ちょうどこの事件がこういう経過をたどっているいま、日本油脂協会の幹部の皆さん、さらに千葉ニッコーの社長さんがおいでくださいましたので、少し落ちついていろい……
○田中寿美子君 労働大臣、たいへん朝から労使間の前近代的なやり方がいまでも残っているということをいやというほど聞かされていらっしゃったと思いますが、労働大臣の所信表明に対して委員各位からもうほとんど質疑がございました。残っているのは私一人ぐらいらしいので、それできょうお伺いするわけなんですが、労働大臣の所信表明の中では、きょう朝からいままでやられていたようなのとは今度はずっと違って、第一番に、「週休二日制の普及促進」ということをあげていらっしゃいますね。週休二日制というのは先進資本主義国では、すでにずいぶん実施しているわけなんです。たいへん労働大臣も、これは促進しているというふうに報道されてお……
○田中寿美子君 関連。いまたいへん予算の出し方が怪しげな出し方をしているわけで、たいへん苦しい説明をしていらっしゃると思うのです。私の疑問は、これは人事院に伺いたいのですけれども、さっきから、リーダーの委嘱は公務である、しかしその行なう行為は公務ではないという説明なんですね。一体そんな公務というのがあるのか。つまり行為そのものは公務でないところの公務というものがあるのかどうか。いま主計官の説明ですと、リーダーの活動に要する経費として認めた、そのリーダーの活動というのは委嘱した公務なんですね。その活動に必要な経費として認めているのだけれども、その活動そのものは公務でない、そんなおかしな公務がある……
○田中寿美子君 運輸省と労働省の関係ですね、これは港湾労働者に関しては、業界に対する指導力というのは運輸省にあるわけですね。それから労働者に関する部分を労働省が担当する。しかし、港湾運送業者の認可を与えるときには、その港湾運送業者の持っている労働者の数もみんなこれは運輸省が免許を与えたり認可するときにちゃんとチェックするわけですね。で、運輸省は港湾の労働者に関してもっと私は責任を持つべきだと、労働省にだけまかせておくというようなどうも傾向があります。いまの、その三・二二協定の問題なんですけれども、それを結んだときに、そのあと運輸省では料率の値上げをしておりますでしょう。貨物運送料の。そして、そ……
○田中寿美子君 私も関連して念のためですね、いま大臣はたいへん率直に、こういう法案大して対決法案でもないので、まあ、ほんとうは港湾労働者の立場から問題は考えるべきだというようなニュアンスのことばをおっしゃったと思いますが、今度の港湾労働法の改正案の一番の目玉というのは、その共同雇用体制のことでしょう。その共同雇用体制の主体になる港運業者の団体ですね。それが日港協ですね。そうして、その業者の団体がばらばらと言ってはあれですけれども、たとえば名古屋港も門司港もそういう状況にある。それから特に船内荷役業者においては必ずしも協調的ではないという、こういう状況にあって、これがはたして共同雇用体制をつくれ……
○田中寿美子君 私は、厚生年金保険法等の一部を改正する法律案についての質疑をしたいと思うんですけれども、最初に、厚生大臣に基本的な理念についてのお尋ねをするつもりでしたけれども、いまお席においでになりませんので、それでは年金局の方に、今回の五万円年金といわれているものが、厚生省の発表によりますと、大体対象者が八十五万人のうちの八万人ぐらいにはなるだろうということでございますが、その根拠ですね、計算の根拠は一体どのくらいか、はたして私はそういうふうにたくさんの人が対象となるかどうかというふうに思うんですけれども、その数の計算の根拠をお示し願いたいと思います。
○田中寿美子君 ちょっと関連。 日銀総裁がおるすでございますから、副総裁お忙しいと思いますので、協力する意味で、関連で一、二問。 これは国内の過剰流動性のほうの対策として、明日から預金準備率を引き上げるということになりましたね。二月二十三日の閣議で経済企画庁長官が、投機の対策あるいは過剰流動性の吸収のためには預金準備率の引き上げが好ましいというような御発言をなすって、それで閣議でその方向がきまって、それで三月二日の日銀の臨時政策委員会で準備率の引き上げがきまったというふうに報道されておりますが、それはそのとおりでございますか、どうですか。ちょっとお聞かせください。
○田中寿美子君 十五日の日に、私、質問を保留いたしましたのは、財政投融資資料の四十七年度版を出してくださいということを要求いたしましたけれども、それを出していただけなかったからでございますが、私がそれを要求しましたねらいですね、ねらいは三つあったわけです。 一つは、いままでさんざんわが党も、また、ほかの野党からも要求してまいりました財政投融資資料がなかなか出してもらえない。で、秘密にすべきものでないものを秘密扱いしたことに対する抗議と同時に、今後こういう資料は公表してほしい、国会の審議にかけよということを言いたかったことが一つ。それから第二点は、もっと重要なことなんですが、この私が手に入れま……
○田中寿美子君 関連。 昨年の国会で食品衛生法を改正しましたときに附帯決議がついておるのですが、そのおりに、カネミ油症患者の問題、それから森永の砒素ミルク中毒患者の、この両方の救済を念頭に置いて、そうして一刻も早く食品の中に含まれる有害な物質の犠牲者に対して、被害者に対しての救済法をつくるのだと。それで、その中で二両年ということばが入っておりましたけれども、そのときに前の斎藤厚生大臣は、国会終了次第法律作成の作業に入りますということを国会で言明していらっしゃるのですが、それはどうなったかということです。 それから、もう一点は、カネミの油症患者たちは九大の診療班に対してたいへん不信感を持って……
○田中寿美子君 関連して。 最初に、委員長にお願いしたいんですけれども、関連質問はたいへん制限されますから、私は三問ぐらいにしぼりますので、三回質問さしてください。 具体的な問題で緊急に御質問したいわけなんです。先ほどから羽生委員から福祉経済への政策は不十分だというお話がありましたけれども、四十八年度の予算を立てる際、あるいは今後の田中内閣の目標として福祉予算の中の目玉、ことし特に四十八年度の目玉は年金だということにしていらっしゃるのですね。ところが、現在暫定予算を審議しているのは、四十八年度の予算がまだ通らないからやっているわけなんです。 そこで、厚生大臣にお伺いしたいんですが、四十八……
○田中寿美子君 たいへんな時期に大臣御苦労さまでございます。
きょう私は、日韓定期閣僚会議及び対韓経済協力並びに援助の問題についてお尋ねしたいと思います。時間が限られておりますので質問も簡単にいたしますけれども、どうぞ要領よくお答えいただきたいと思います。
まず第一番に大臣、日韓閣僚会議の見通しをお伺いしたいのですけれども、二十日ということは延期になったというふうに報道されておりますが、年内の開催は強行なさいますでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 今日まで延期されてきました理由ですね、普通はこれまで八月とか夏でございましたね。今日まで延期されてきた理由、それから年内にどうしても開催……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る十一月三十日、塚田大願君が委員を辞任され、その補欠として春日正一君が、十二月一日、会派割り当ての変更により鶴園哲夫君が委員を辞任され、それに伴う異動として加藤進君が、また同日、栗林卓司君が委員を辞任され、その補欠として田淵哲也君が、十二月四日、片山正英君が委員を辞任され、その補欠として長屋茂君が、昨十八日、田淵哲也君が委員を辞任され、その補欠として木島則夫君がそれぞれ委員に選任されました。
【次の発言】 次に、理事の辞任についておはかりいたします。
世耕政隆君及び渡辺一太郎……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る一月七日、木島則夫君が委員を辞任され、その補欠として田渕哲也君が、一月十六日、村田秀三君が委員を辞任され、その補欠として佐々木静子君が、一月十九日、藤原道子君、杉山善太郎君、及び片岡勝治君が委員を辞任され、その補欠として和田静夫君、工藤良平君、及び須原昭二君がそれぞれ委員に選任されました。
【次の発言】 次に、一月二十八日の加藤君の一時委員異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際理事補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては先例により委員長……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る二月七日、黒住忠行君及び矢野登君が委員を辞任され、その補欠として小林国司君及び二木謙吾君が、また、二月二十日君健男君が委員を辞任され、その補欠として橋本繁蔵君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、ただいま御報告のとおり君君の委員異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際理事補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、文部省の決算について審査を行ないます。
この際おはかりいたします。
議事の都合により、文部省の決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも口頭報告を省略して、本日の会議録の末尾に掲載いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 それでは、これより質疑に入ります。質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 文部大臣一言。
【次の発言】 ちょっと速記をとめてください。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず委員の異動について御報告いたします。
昨二十六日加藤進君が委員を辞任され、その補欠として沓脱タケ子君が選任されました。
【次の発言】 次に、昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、法務省、自治省、総理府のうち警察庁、北海道開発庁とそれに関係する公営企業金融公庫並びに北海道東北開発公庫の決算について審査を行ないますが、法務省関係につきましては都合により午後から審査に入ることにいたします。
この際おはかりいたします。
議事の都合により、法務省を除くこれらの決算の概要説明及び決算検査の概要説明は、いずれも……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る三月十八日、萩原幽香子君が委員を辞任され、その補欠として高山恒雄君が選任されました。
【次の発言】 次に中尾君及び加藤君の一時委員異動に伴い、理事が現在二名欠員となっておりますので、この際理事補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは理事に中尾辰義君及び加藤進君を指名いたします。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る三月二十七日、峯山昭範君が委員を辞任され、その補欠として藤原房雄君が、また三十日、藤原房雄君及び工藤良平君が委員を辞任され、その補欠として柏原ヤス君及び中村波男君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、橋本君、中尾君及び加藤君の一時委員異動に伴い、理事が現在三名欠員となっておりますので、この際理事の補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る四月一日、野末和彦君が委員を辞任され、その補欠として喜屋武眞榮君が、また昨二日、田渕哲也君、鍋島直紹君、平泉渉君、柳田桃太郎君及び春日正一君が委員を辞任され、その補欠として栗林卓司君、小林国司君、佐田一郎君、佐藤一郎君及び岩間正男君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は、運輸省及び日本国有鉄道の決算について審査を行ないます。
この際おはかりいたします。
議事の都合により、これらの決算の概要説明及び決算検査の概要……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る四月三日、岩間正男君及び喜屋武眞榮君が委員を辞任され、その補欠として春日正一君及び野末和彦君が、また去る十日、野末和彦君が委員を辞任され、その補欠として山田勇君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に加藤君の一時委員異動に伴い、理事が現在一名欠員となっておりますので、この際理事の補欠選任を行ないたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) 正確に答弁してください。
【次の発言】 それではこの問題はあとで理事会で相談いたします。
【次の発言】 速記とめて。
【次の発言】 それじゃ速記を起こして。
【次の発言】 ただいまの問題は後ほど理事会で協議いたします。
それでは午後一時三十分から再開することとし、暫時休憩いたします。
午後零時三十八分休憩
【次の発言】 ただいまから決算委員会を再開いたします。
午前に引き続き、昭和四十六年度決算外二件中、締めくくり総括質疑及び予備費関係八件を便宜一括して議題とし、質疑を続けます。質疑のある方は順次御発言を願います。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、石本茂君、佐田一郎君、佐藤一郎君及び峯山昭範君が委員を辞任され、その補欠として竹内藤男君、志村愛子君、黒住忠行君及び沢田実君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 昭和四十六年度決算外二件を議題といたします。
本日は締めくくり総括質疑を行ないます。
まず内閣総理大臣に対する質疑を行ないます。総理に対する質疑時間等につきましては、昨日の理事会におきまして協議し、各質疑者に御通知申し上げたとおりであります。たいへん窮屈な時間でございますが、質疑をされる方並びに答弁をされる……
○田中寿美子君 この際、一言ごあいさつ申し上げます。 このたび当委員会の委員長を辞任いたしましたが、委員長在任中はまことに至らぬ私でございましたが、委員各位のありがたい御協力をいただきまして無事に任務を果たし得ましたことを厚くお礼申し上げます。まことにありがとうございました。(拍手)
○田中寿美子君 ちょっと関連。矢山委員がこんなに婦人労働者の問題を一生懸命におっしゃるとはちょっと知らなかったものですから、(笑声)私も一言なからざるべからずと思いましたので……。 労働基準法の中で、女子労働に関する部門についての将来の改正を考えての研究会の小委員会がずっと長く持たれているという状態は私ども知っているわけなんです。いま婦人少年局長が母性保護の問題と、それから男女の平等の両方を調節しなければならないというような非常に抽象的なことばで言われたんですけれども、いま矢山委員は母性保護を根本的にもっと進めるということを基本にして、それですべて平等にしていかなければいけないのだという、ま……
○田中寿美子君 ただいま藤原先生のために超党派の感謝決議をして、ちょっとしんみりしたところでございますけれども、私は、いま議題になっております雇用保険法案に対しましては、もう全く反対の立場から納得いくまで御質疑申し上げたいと思いますので、大臣よろしくお願いします。 雇用保険法案ですね、衆議院のほうから修正されてまいりました。で、その修正で、ある程度の、まあ、いわゆる平ったいことばで言えば物取りが原案よりはできた。ですけれども、その修正そのものに私は非常な疑問を持っております。それ以上に一番疑問があるのはこの制度そのものの非常な変革、失業保険法の非常な変革に対して疑問を持っているわけなんです。……
○田中寿美子君 私、割増金付貯蓄に関する臨時措置法案についてお尋ねしたいと思いますが、前回の二十六日の委員会のときに、私、自分が委員長をしております決算委員会を開いておりましたので、出ておりません。それで、そのときの質疑の要点は伺ったわけなんですが、この法案は、法律そのものとしては非常に単純な、簡単なもので、そうとやかく、ものすごく一生懸命になって議論するほどの法律でないような気がいたします。前回の質疑の中にも出ておりました点などについて、繰り返してはお尋ねしないわけなんですけれども、ただ、大蔵省がこれを提案された理由として、経済の現状に即応する臨時の措置として考えたのだと、前回の質疑の中では……
○田中寿美子君 私、ちょっと質問の順序を変えまして、さっき戸田委員が貯蓄の目減りのことをおっしゃいましたので、それに関連して一、二点だけ最初お伺いいたします。 貯蓄の減価のことについて、この委員会でずいぶん何回も議論されました。大蔵省も減価していることを認めているし、経済企画庁もそういう数字を出しておりますですね。それで、ことに四十八年度の個人の預貯金の総額は六十一兆円をこしている。そうして経済企画庁が四十八年度の経済見通しを修正いたしまして、先日提出をしましたところによりますと、消費者物価は一四%年度平均で上がったことになっている。そうしますと、個人の預貯金総額に消費者物価の上昇率を掛けて……
○田中寿美子君 いままでのお話伺っておりますと、オイルダラーの行くえいかんによって、国際収支だとか、国際通貨、各国の経済状態が支配されるということですし、それについて、それでは見通しはというと、とてもいまのところわからないというようなお話がおもだと思うのです。たいへん、専門家の方がそういうふうにおっしゃいまして、私どもよけいわからないのですけれども、それでお教えいただきたいんですが、確かに中東紛争が石油危機を招く直接の原因になったと思いますけれども、さっき各国が協調しなければいけない。二国間で勝手に協定を結ぶというようなことが、どんどん起こる場合には、国際通貨の関係がむちゃくちゃになってしまう……
○田中寿美子君 いま成瀬委員からも御質問になったことは、私も疑問に思っていた点でございます。そして大蔵省の主税局のほうに私も資料を要求しているわけなんですが、それで少し問題を変えまして、税制調査会東畑会長の御発言の中に、税調というところは、毎年毎年答申をしているというような、こういうことはもうやり切れない、相当長期の税制の計画を立てるのが自分たちの任務ではないかと思うというふうにおっしゃっているわけなんですが、将来に向けて直接税と間接税の関係をどういうふうにしたらいいというふうにお考えになっていらっしゃるでしょうか。いま日本の場合は、直接税、昭和四十八年度で七四・四%に対して、これは国税ですが……
○田中寿美子君 大きな政策的な問題については、大蔵大臣がお見えになってからお尋ねしたいと思うんですが、主税局長に、税の自然増収額のことを最初お尋ねしたいと思うんですが、四十七年、四十八年、四十九年度の自然増収額は幾らになっておりますか。そして、その中の所得税の自然増収額、あるいはその他に関しての数字を初めにお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ちょっと、いまいただいたばかりなんで、まだ目を通していないわけなんで、いままで出された資料から見ているわけなんですけれども、私どもの手元に入っている資料から見ているわけです。
それで、そうしますと、自然増収額の計算ですね、計算のしかたはどうやってお出……
○田中寿美子君 関連。 いま私、辻議員と、それと政府の皆さんとの質疑を聞いておりまして、経済協力に関してはもう一つ別の問題があると思うのです。さっき外務省の方が、援助予算は伸びているんだけれどもというようなことをおっしゃった。必ずしも予算がないからじゃないんだというふうな、ちょっと苦しい答弁していらっしゃいますんですが、これは私、海外経済協力の予算全体が毎年完全に消化されているかどうかという問題が一つあると思います。で、私は、財投のほうから海外経済協力基金の問題をずいぶん追っているわけなんです。毎年これは不消化で残してしまっているわけですね。たとえば、四十八年度はたしか六百七十五億計上してお……
○田中寿美子君 関連。 経済見通しやら、それからいろいろ経済計画を変更されるとしましても、振替所得を相当大きくしなければならないことは事実だと思います。 それで、総理に私お尋ねしたいわけなんです。三木内閣は低成長に切りかえたわけですから、ですから財源を見つけなければならないわけです。先ほど経済企画庁長官が、福祉優先のための経済にしていくためには予算の配分の問題、それから財源の調達、金融政策の運営、公共料金政策などいろいろあるとおっしゃいました。一昨日、私本会議で御質問しましたときに、総理大臣はほとんどお答えにならなかった。そして予算委員会で聞いてくれと言われたそうでございますので私お尋ねす……
○田中寿美子君 関連。 総理大臣は国民の声を聞くというおことばを何回もおっしゃっているわけなんです。それで、総理になられて第一回目の記者会見のときに、重症身障者の宮尾修さんの投稿を引用なさいまして、自分からこういう恵まれない人の声を政治に生かしたいというふうに、たいへん感動したというふうにおっしゃいました。あの投稿の中身では、先天性の脳性麻痺で半身が全然不随で四十何年も生活してきた。こういう人が日本じゅうにたくさんいる。こういう者は自分で収入を得ることができないんである。そうすると、厚生省のほうは無拠出の者に福祉年金を与えるというようなことについてたいへん冷たい。現在月一万一千円の福祉年金で……
○田中寿美子君 小麦協定に関して先にお尋ねいたしますが、一九七一年の国際小麦協定の延長議定書は、昨年国会終了後に二つの議定書の暫定的適用の宣言を寄託したということになっておりますね。このことについては、衆議院の方で大変厳しく追及を受けて、国会の承認を経ないでやったことに関して、外務大臣は今後はちゃんと国会にかけるというふうにお答えになっておりますが、その辺はそうなのかどうかということが一つ、確認したいわけです。 それからもう一点は、しかし、今回の延長議定書の期限、七五年六月三十日までですね。あと二カ月だけのものですね。それから後の七六年六月三十日までの延長もすでに部内で決定しているというよう……
○田中寿美子君 初めにお許し願いたいんですけれども、この外務委員会は座ったままでいつも質疑をする習慣になっておりますけれども、きょうは場所も広いですし、それから国際婦人年に関することで、大いに意気込みを発揮したいと思いますから、立って質疑をさしていただきます。 宮澤外務大臣、私は宮澤外相というのは大変民主的な考えを持っていらっしゃる方だというふうに、そういう教養を持っていらっしゃる方だと承知しているわけなんですが、国際婦人年というものをどういうふうに把握していらっしゃるか、一体なぜこういうものが設定されたんだとお思いになるか、あるいは何を目的にしているというふうに理解していらっしゃるかを最初……
○田中寿美子君 ただいまILO六十九号を採択、批准をしたわけですが、百二号、これは社会保障の最低基準に関する条約で、一九五二年に条約として採択されたものなんで、実は私ども今回、きょうの夜中からメキシコシティーで国際婦人年の世界会議が開かれますし、同時に忘れてならないのは、ILOの第六十回総会がジュネーブでいま開催中でございます。婦人の要求しております社会保障に関する基準とかあるいは労働婦人の労働条件に関しては国際水準よりはるかに低いものですから、せめて国際水準の条約のところまでという要求を大変婦人がしているわけでございます。 それで、今回国際婦人年に関連して、衆参の婦人議員がたびたび、久しぶ……
○田中寿美子君 厚生大臣、会期末の大変なところであっちこっち引っ張られていらっしゃると思うんですが、どうしても出てきていただきたいということを私どもが要求申し上げましておいでいただいて、ありがとうございます。 百二号条約の批准案件は外務委員会にかかっているわけですが、内容が社労に関係しておりますものでございまして、どうしても厚生大臣に詰めをしておかなければ私ども批准に賛成することができないということできょうはおいで願いましたわけですから、各党がそれぞれ詰めたいところを申し上げるということにしておりますので、ひとつ決意のあるところをちゃんと御答弁いただきたいと思います。 もう十九日の日に実は……
○田中寿美子君 私は、自由民主党、日本社会党、公明党、日本共産党、民社党、各派の共同提案に係る婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議(案) 一、国際婦人年の意義に照らして、政府は未批准の婦人関係ILO条約をすみやかに批准するよう努力すべきである。 一、政府は、批准ずみの条約については、その趣旨に添つて国内の法律、制度の運用を一層改善するよう最大の努力をすべきである。 一、政府は、一〇二号条約に関し今回受諾しない部門、特に母性給付及び遺族給付については、本条約の趣旨をふまえてその改善をはかり、……
○田中寿美子君 関連。
【次の発言】 最後ですから。
【次の発言】 実は私も福祉の財源を見つけるために、五十年度予算の資料をずっと見ておりましたときに、公庫並びに開発銀行、輸銀などが、いわゆる企業でしたら貸し倒れ引当金、これは滞貸償却引当金と言うのですが、それが四十九年度全部ゼロになっていて、そうして突如として五十年度の予算に大変大きな額が計上してある。三百何十億というような計上のところもあります。それで大蔵省にお願いして実績の資料を出していただいたわけです。ところが、そのいわゆる貸し倒れ引当金を取り崩しても何でもいない医療金融公庫なんか、これが五十年度の滞貸引当金として九億三千万ですか、それ……
○田中寿美子君 昨日、所得の格差が大変あって低所得層ほどインフレの被害を受けているということを申し上げましたのですが、預貯金の目減りの問題についても、大変低所得層ほどひどい目に遭っているわけです。この預貯金の目減りの問題について国民生活局長の方から、どういう状況か御報告いただきたいと思います。
【次の発言】 国民の貯蓄総額ではどのくらいあって、どのくらい目減りしたことになるでしょうか。
【次の発言】 目減りは……。
【次の発言】 四十八年度でもそのくらい庶民の貯蓄が減っているわけなんですが、貯蓄デフレーターですね、これが物価上昇率より高いというのはなぜでございますか。
○田中寿美子君 ただいま目黒委員、それから片山委員ともに、医療供給体制の欠陥あるいは医療の被害、薬害などについて非常な怒りをもって質疑をされたのを、厚生大臣聞いていらっしゃったと思います。なぜ、私どもがそのように憤慨するか。つまり、いまの日本の医療制度に対して、根本的に私は大変な欠陥があると思っております。 私は、時間を節約して簡単に申しますけれども、私ども社会党は、医療制度の根本的なあり方として、第一の欠陥というのは、日本の医療が大部分が採算ベースに乗っているということ、そのことから来て大変欠陥を起こしている。医療というのは、健康を守るというのは、私は国の責任だと思います。だから、教育に対……
○田中寿美子君 私は、各派の共同提案に係る婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 婦人関係ILO条約の批准促進に関する決議(案) 一、国際婦人年の意義に照らして、政府は未批准の婦人関係ILO条約をすみやかに批准するよう努力すべきである。 一、政府は、批准ずみの条約については、その趣旨に添つて国内の法律、制度の運用を一層改善するよう最大の努力をすべきである。 一、政府は、一〇二号条約に関し今回受諾しない部門、特に母性給付及び遺族給付については、本条約の趣旨をふまえてその改善をはかり、もつて、可及的すみやかに条約第四条1の規定に基づく義……
○田中寿美子君 私、きょうは一つは外務関係女性職員、それから女性外交官の進出対策について一点。それからもう一点は、外務行政に関連して。それから第三点目にインドネシアの学術調査団に関連して、この三つのことをお尋ねしたいと思います。 実は、ことしは国際婦人年で大変大臣を悩ませたんですが、きょう自民党の大鷹さんも御一緒に質問しようということを話し合っておりましたが、御病気になられましたので、私が代表して質問を申し上げます。 国際婦人年は終わりになってまいりましたが、昨日、多分四十一民間の婦人団体の代表が宮澤大臣にお目にかかったと思います。あのときの決議をもって、大会の決議をもって申し入れをしたは……
○田中寿美子君 この国際特許分類に関する協定の批准に関しては、もう大分前に、ここでわが党では戸叶先生がほんの少しだけ質問なさいました。私はそれに続けてやるわけなんですが、大臣もおいでになりますので、いまちょうどUNCTADの会議が開かれている最中でございます。わが方では木村代表が行ってらっしゃいまして、UNCTADでの一番重要な議題は、もちろん先進工業国と発展途上国との間の貿易関係をどのようにうまくやるかという問題でございますし、特に、発展途上国からは大変強い要求というか突き上げが出てくるということを予定されておりますが、私、この際ちょっとついでですので申し上げたいと思います。一月の末にバリ島……
○田中寿美子君 私は、国際連合大学の本部設置に関する協定の問題をお尋ねするわけなんですけれども、外務省情報文化局がお出しになった国連大学に関する解説を読ましていただきました。 もうすでに本部は渋谷の東邦生命のビルに設置されていて、学長としてジェームズ・M・ヘスター博士が、そして副学長の一人には前東大総長の加藤一郎先生が就任していらっしゃる。それから理事会の議長にも前田義徳さんが就任していらっしゃるということで、日本は大いに一生懸命のようなんですけれども、どうも私、解説を見たり、あるいは新聞記事を見たり、あるいはいろいろの状況判断をしてみまして、なぜ日本がこんなに一生懸命に推進しているのに、世……
○田中寿美子君 派遣委員を代表いたしまして、調査の結果を御報告いたします。 本調査団は、中村委員長、中沢理事、そして私の三名で編成され、七月十三日から十五日までの三日間にわたり、福岡県、長崎県の物価及び消費者行政、公正取引委員会地方機関の業務の実情等を調査してまいりました。 まず、物価行政につきましては、政府の総需要抑制政策や個別物資、物価対策と相まって、両県とも四十八年秋以降の物価の高騰、物不足パニック等による物価情勢の混乱に対応して、迅速かつ適切に行政組織の整備を行ったのを初めとして、各種の緊急対策を講じてきております。 その後、消費者物価は次第に鎮静化の方向に向かい、最近では比較的……
○田中寿美子君 経企庁長官、長官の所信表明が本会議であり、それからこの委員会でごあいさつがあってからも大変時間が経過いたしております。そうしておりますうちに、先ごろ五十年代前期経済計画の案が発表されました。それで私は、ですから長官の所信表明並びにこの前期長期経済計画ですね。この中にあらわれている考え方の中から幾つか根本的な問題をお尋ねさせていただきたいと思います。 第一番は、長官は四十九、五十、五十一年というのは狂乱物価に対する調整の段階である、全治三年の重傷を負っていたけれども、それが次第に鎮静して落ちついてきたというふうに大変いつも自分でおほめになっていらっしゃるわけですが、私は、果たし……
○田中寿美子君 大臣、いま粕谷さんのおっしゃいましたように、もし男女の平等の問題を一生懸命におやりになればまた当選なさいますので、労働大臣にもおなりになると思いますのでがんばっていただかなくちゃなりません。 いま粕谷議員がお聞きになったことで答弁も大変不満足だったという気がしますのは、大変森山局長用心深くてうっかりしたこと言わないようにしていらっしゃると思うんですが、実はこの問題、粕谷議員が主として保護のところをやること、私は雇用問題をと二人で分担しましたから、そっちの方に余り深入りしていると時間がなくなりますけれども、なぜこのようなことを私どもが一生懸命で言うかと申しますと、先般決算委員会……
○田中寿美子君 私は救急医療問題についてお尋ねしたいと思いますが、 昨日の毎日新聞の夕刊に、第二次三木内閣発足後一カ月間の大臣の勤務評定が載っておりました。その中で、なかなか大物大臣がたくさんいらっしゃる中でも、早川厚生大臣は大変大物だということですね。そして最初の記者会見のときに、「日本医師会、日本歯科医師会は社団法人。自分は別に偉くはないが、国民に選ばれた憲法上の厚生大臣。これまでのように軽々しく扱われては、大臣の権威を失ってしまう」と、こういうふうにおっしゃったというふうに報道されておりますが、これ大変意気盛んでよろしいと思うんです。いままで日本医師会のオーケーをとらなかったら厚生行政は……
○田中寿美子君 私は、いわゆる白ろう病、振動病についてきょう御質問したいと思います。 労働大臣、それから林野庁長官、御承知のとおり、去る今月の十七、十八、十九日の三日間に、命を返せ、白ろう病三千名告発キャンペーンがありました。全国から労災認定者約五百五十人が出てきて、これは国有林と民有林と両方の労働者ですが、街頭で訴えをいたしましたし、それから各省にも交渉にそれぞれ参りました。この人たちは病人なんでして、そういう人が東京にわざわざ出てくるということは並々ならないことなんであって、それはもうやむにやまれず出てきたものだということは御承知だと思います。過去にも、水俣病、イタイイタイ病、カネミ油症……
○田中寿美子君 厚生大臣御承知かと思いますけれども、七十七国会の終わりに野党の婦人議員が共同発議者になりまして、そして各野党全体が提案になって、粕谷照美議員が提案者となりまして、公衆浴場法の一部改正法案というのを出しました。これはいわゆるトルコ風呂に関してこれを許可することを公衆浴場法でやめなさいという法律でございます。実はきょう日程の都合で、総務長官の御都合、それから私自身の都合もありまして、粕谷議員と私と分担し合いまして、順序は先に粕谷議員がその法案の内容に触れながら、実態を少し厚生省、警察庁あるいは労働省あるいはそれに関係したところから、実態を説明を受けながらいろいろと問題点を指摘すると……
○田中寿美子君 委員長の選任は主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 お三方の問題提起、大変参考になりましてありがとうございました。大変時間が制限されておりますので、たくさんお尋ねしたいことあるんですけれども、二点だけにしぼりたいと思います。 最初に仙台の小岩参考人に。お三方とも共通して指摘していらっしゃるのは行政の責任、それから国の財政的措置を、それからお二人は法律をつくってほしいという御意見もございました。私は小岩参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、非常に問題はたくさんあります。私は赤字の問題だけをお尋ねしたいと思います。すでに累積赤字十一億というふうにおっしゃいました。それから昭和五十年度には二億の赤字を出して、五十一年度はすでに一……
○田中寿美子君 時間がきわめて制限されておりますので、私なるたけポイントだけをお尋ねして、なるたけ要領よくお答えいただきたいと思うのですけれども、労働大臣にこんなことを申し上げる必要もないのですが、労働省設置法によるまでもなく、労働省ができましたいきさつは、これは企業の利益を守るためじゃなくて、労働者の福祉を守るためであるということについて御異存はないと思いますね。労働安全衛生法の目的なんですけれども、これも労働者の命と健康を守るというところに目的があるはずだと思うのです。ちょうど五年前に労働基準法の第五章の労働安全に関する規則のところの規定が抜き出されて、一つの独立した法案になりましたとき、……
○田中寿美子君 この本法案は、参議院全野党、各党各派提案によるものでございます。 公衆浴場法の一部を改正する法律案の提案趣旨を説明申し上げます。 売春防止法制定より二十一年を経過した現在、政府公認の集娼制度は解体されましたが、売春の形態は多様化し、潜在化して、第三者による女性の搾取は後を絶ちません。中でも、個室付浴場業の業態は売春の温床と化し、特殊浴場業の距離規制の悪用によって、新たに全国各地に集娼地域を発生させており、そこで役務を提供する女性に対して浴場業者及び彼らと結託するひも、暴力団などによる売春の強制及び搾取が増大しています。 ここに、個室において疑性による役務を提供させることを……
○田中寿美子君 目黒委員の求めたものは、この改正法案の趣旨を説明しろということなんですけれども、政府委員はただずらずら読むばかりで、一体問題がどこにあるのかちっともわかりません。だから、時間がかかったんじゃないでしょうか。重要なポイントを説明していただけばよかったんじゃないか。もうあとちょっとです。しょうがない、聞いているだけです。問題点はこういうところ、こういうところと一つも説明がない。
○田中寿美子君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 私は、委員長に世耕政隆君を推薦することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 私は、きょうは、一つは国際婦人年国内行動計画のうちの婦人の雇用及び労働の問題に関して、もう一つは、林業政策と林業労働者の待遇並びに国有林財政の問題について、二つのことをお尋ねしたいと思っております。 最初に、国際婦人年の国内行動計画のうち、婦人の雇用、労働問題にしぼってお尋ねいたしたいと思いますが、総務長官、昨日市川先生が、婦人問題企画推進本部の機能、権限などについてはもうすでに質疑なさいましたので、私は時間の節約上それをいたしません。ただ、なぜ労働団体、これは同盟も中立も総評も含め、あるいは一般の地婦連、地域婦人団体なども含め、いろいろなところから不満が出ているのかおわかり……
○田中寿美子君 委員長の選任につきましては、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○田中寿美子君 先ほど来、戸叶大先輩から大変高邁な、視野の広い日中平和友好条約に関連した御質問がございました。私は、格調低く、もっと具体的にいまの日中平和友好条約に関連して二、三点を念押しをさせていただきたいと思います。
先ほど、外務大臣は、いま佐藤・韓念竜会談で事務的な折衝が進んでいると思いますが、内容が煮詰まってから行ったってしようがないというふうにおっしゃいました。ですから、近いうちに外務大臣はおいでになるんだろうと思いますが、いつごろ正式の交渉開始をなさいます御予定か、おっしゃることができるでしょうか。
【次の発言】 非常に早い機会に。
○田中寿美子君 関連してですけれども、開発途上国の利益に注意を払いつつというのは、いまの御説明で私は理解できましたけれども、日本で、この七条のところの非政府団体の観光団体、それから観光会社が一緒になってJATAというのがありますね。それから国際航空運送協会ですか、IATAというのに参加しているわけですね。こういうJATAに参加している人たちが申請すれば、このWTOに入ることができるということになりますか。そのJATAとかIATAの関係ですね、その点をお伺いしたい。
【次の発言】 そうすると、いまJATAに参加している機関もみんなこのことはよく承知しておりますでしょうか。それから、批准するとした……
○田中寿美子君 私は、ILO百三十四号条約、船員の職業上の災害の防止に関する条約の批准に関して御質問するんですけれども、実は、本会議の都合で三十分しかいただけないそうでございますので、とうてい質問できませんので、ほんの初めのところで、あと残して次回に譲りたいと思っています。 まず、この条約の批准に関連しての外務省の態度なり政府の態度。それからその次に、私は、一体、船員は災害から守られているかということについて第二番目に伺いたいと思っていたわけです。それから三番目には、いま船員の脱日本船員化というのが海運業界では非常に進んでおります。特に、昨日あたりも報道されておりますけれども、ジャパンライン……
○田中寿美子君 このILO百三十四号条約につきまして、委員長、私、細切れに切られるのは大変やりにくいんでございますけれども、前回、この条約については批准をするのについて外務省も全然問題はない、運輸省も国内法がもう完備しているというふうなお話でございましたけれども、その条文や法文の上で一応問題はなくても、実態において非常に問題がたくさんあるんじゃないか。この船員の職業上の災害を防止あるいは安全を図るためのその法律制度の適用を受けない人たちがたくさんあるし、また、受けるべきはずの者が実態において受けられない状況にあるのがいっぱいあるということを申し上げました。陸上の災害に比べて海上は三倍もある、そ……
○田中寿美子君 私は、コンテナー安全条約のことを御質問するわけなんですけれども、いま大変尖閣列島の問題でみんな心配な状況になっておりますが、先ほど大臣から、この問題を話し合いで解決し、このことで日中平和友好関係を維持発展させていく方針を変わらせるようなことがないようにするというお話がありました。私もそのようにぜひ、このことのために、いま日中平和友好条約が結ばれようとしている大事な時期に、それが阻害することにならないような解決ができますことを念じまして、私は要望だけにしておきます。 それでは、コンテナー安全条約の質問に入りたいと思いますが、私はコンテナーの問題については全くの素人でございますの……
○田中寿美子君 中川農林大臣は北海道の漁民に支持されていらっしゃる方でございます。今回、ソ連に行かれたときも大変意気込んでいらっしゃいましたけれども、結果として禁漁区が大きく広げられ、それから漁獲量も思っていた以上に減らされ、協力費も払わなければならない、結果として減船もしなければならないという状況になりました。このことについて、報道によりますと、中川農相はくやし涙に暮れたとか書かれましたけれども、私なんかもこれまでその北洋漁業についてそんなに熱心に考えてみなかったものですから、毎年毎年何かソ連から押しまくられているような感じがしておりました。ところが、今回、この条約について勉強しながら、また……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
参考人の出席要求についてお諮りいたします。
本日の委員会に、参考人として中央公害対策審議会大気部会部会長伊東彊自君の出席を求め、二酸化窒素に係る環境基準について御意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題とし、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 委員の異動について御報告いたします。
本日、森下泰君が委員を辞任され、その補欠として寺下岩蔵君が選任されました……
○委員長(田中寿美子君) 一言ごあいさつを申し上げます。
委員各位の御推挙によりまして、委員長の職務につくことになりました。各位の御協力をいただきまして任務を遂行してまいりたく存じます。何とぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 次に、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員異動に伴い、現在理事が一名欠員となっておりますので、この際、理事の補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に矢田部理君を指名いたします。
本日はこれ……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る八日、寺下岩蔵君が委員を辞任され、その補欠として森下泰君が選任されました。
また、本日、中野明君が委員を辞任され、その補欠として矢原秀男君が選任されました。
【次の発言】 次に、先般当委員会が行いました自然保護の現状及び水質汚濁対策の実情調査のための委員派遣について、派遣委員の報告を聴取いたします。原君。
【次の発言】 ただいま原君から発言がありました要望書等の取り扱いについてお諮りいたします。
北海道及び関係各市長から提出されております要望書等は、本日の会……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る一月二十一日、片岡勝治君が委員を辞任され、その補欠として坂倉藤吾君が選任されました。
【次の発言】 委員派遣承認要求に関する件についてお諮りいたします。
公害対策及び環境保全対策樹立に関する調査のため、委員派遣を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
つきましては、派遣委員、派遣地、派遣期間等の決定は、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
本日の委員会に、参考人として公害防止事業団理事長熊崎正夫君の出席を求め、同事業団の事業及び予算について説明を聴取したいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題といたします。
山田環境庁長官から所信を聴取いたします。山田環境庁長官。
【次の発言】 次に、昭和五十三年度環境庁関係予算及び昭和五十三年度各省庁の環境保全関係予算について、順次説明を……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
本日の委員会に、公害防止事業団の役員等を参考人として出席を求めることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題とし、前回の委員会において聴取いたしました山田環境庁長官の所信並びに昭和五十三年度環境庁関係予算について、質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 この際、先般当委員会が行いました瀬戸内海地域の実情調査のた……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
お手元の参考人名簿にございます五名の方を、本日の委員会に参考人として出席を求め、下水道問題について御意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
なお、手続等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 本日は、委員会の運営上、参考人の皆さんには午前お二人、午後三人においでを願うことにいたしております。
こ……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
公害健康被害補償法の一部を改正する法律案を議題といたします。
まず、山田環境庁長官から趣旨説明を聴取いたします。山田環境庁長官。
【次の発言】 これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 以上で本案に対する質疑は終局いたしました。
本日の審査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
午後五時三分散会
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
本日、坂倉藤吾君、広田幸一君が委員を辞任され、その補欠として川村清一君、志苫裕君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 次に、公害健康被害補償法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案は、前回の二十九日の委員会で質疑を終局いたしております。
これより討論に入るわけでありますが、委員長の手元に修正案が提出されています。修正案の内容はお手元に配付のとおりでございます。
この際、討論に先立ち、本修正案を議題とし、沓脱君から修正案の趣旨説明を求めます。……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る四月一日、川村清一君、志苫裕君が委員を辞任され、その補欠として広田幸一君、坂倉藤吾君がそれぞれ選任されました。
また去る八日、沓脱タケ子君が委員を辞任され、その補欠として渡辺武君が選任されました。
また去る十日、内田善利君、渡辺武君が委員を辞任され、その補欠として馬場富君、沓脱タケ子君がそれぞれ選任されました。
【次の発言】 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題といたします。
矢田部君から発言を求められておりますので、これを許します。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十五日、小林国司君及び北修二君が委員を辞任され、その補欠として藤井丙午君及び森下泰君がそれぞれ選任されました。
また昨十八日、柳澤錬造君が委員を辞任され、その補欠として木島則夫君が選任されました。
【次の発言】 次に、鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
前回に引き続き質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に御発言もなければ、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、委員の異動について御報告いたします。
去る四月十九日、木島則夫君が委員を辞任され、その補欠として柳澤錬造君が選任されました。
【次の発言】 次に、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
公害及び環境保全対策樹立に関する調査のため、参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
なお、その日時及び人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。 公害及び環境保全対策樹立に関する調査を議題とし、二酸化窒素に係る環境基準に関する件について調査を行います。 本日は、お手元の名簿にございます四人の参考人の御出席を願っております。 参考人の方々に一言ごあいさつ申し上げます。 本日は、御多忙中のところ、当委員会に御出席を賜りまして、まことにありがとうございます。 本日は、二酸化窒素に係る環境基準につきましてそれぞれ御専門の立場から忌憚のない御意見をお伺いいたしまして、今後の当委員会の調査の参考にさせていただきたいと存じます。何とぞよろしくお願い申し上……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
瀬戸内海環境保全臨時措置法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案を議題といたします。
まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。山田環境庁長官。
【次の発言】 これより本案の質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
【次の発言】 本日の審査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
午前十一時五十八分散会
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
まず、参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
瀬戸内海環境保全臨時措置法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案の審査のため参考人の出席を求め、その意見を聴取することに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
なお、その日時及び人選等につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 次に、瀬戸内海環境保全臨時措置法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案を議題とし、前……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
最初に、連合審査会に関する件についてお諮りいたします。
日本国と大韓民国との間の両国に隣接する大陸棚の南部の共同開発に関する協定の実施に伴う石油及び可燃性天然ガス資源の開発に関する特別措置法案について、商工委員会に対し連合審査会の開会を申し入れることに御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、連合審査会開会の日時につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。まず、委員の異動について御報告いたします。昨一日、岩上二郎君、岩崎純三君が委員を辞任され、その補欠として菅野儀作君、森下泰君が選任されました。
【次の発言】 瀬戸内海環境保全臨時措置法及び水質汚濁防止法の一部を改正する法律案を議題とし、本法案について参考人の方から御意見を聴取いたします。本日は、お手元の名簿にございます五人の参考人をお招きいたしております。この際、参考人の方々に一言ごあいさつ申し上げます。本日は、御多用中のところ、本委員会に御出席をくださいまして、まことにありがとう存じます。
ただいま議題と……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。 まず、請願の審査を行います。 第二四七三号東大阪市全域を公害健康被害補償法による地域指定等に関する請願外三件を議題といたします。 現在、本委員会に付託されております請願は、お手元に配付のとおり、全部で四件でございます。 本日の理事会で御協議いたしました結果、第二四七三号外三件については、願意のうち、東大阪市全域を公害健康被害補償法に基づく指定地域とし、被害者を救済することの点を除いて、その他の点については妥当とする旨の意見書案を審査報告書に付することとし、本請願は、議院の会議に付するを要するものにし……
○委員以外の議員(田中寿美子君) 私は日本社会党を代表いたしまして、雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案を提案させていただきたいと思います。 お手元に配付してございます提案理由説明によりまして御説明さしていただきます。 ただいま議題となりました雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 個人の尊厳と男女の平等は、国連憲章、世界人権宣言にうたわれております人類普遍の原理であります。わが国の憲法におきましても、すべて国民は個人として尊重され、法のもとに平等であって、性別によって政治的、経済的または社会的関係におい……
○田中寿美子君 もうすでに非常にたくさんの方が発言なさって、ほとんど問題点が出されております。当委員会では大分タカ派的な発言もありましたし、否定的な発言もありましたけれども、私はやはり日中平和友好条約の締結を深く喜ぶという立場から、園田外相の御苦労、外務省当局関係者の御苦労に敬意を表します。 問題は日中不再戦、子々孫々までの友好ということについては今後の私ども自身の課題であるということを深く銘記しなければならないと思っております。日本社会党は、いまの中国政権が樹立された直後から有志の者が日中友好運動をずっと続けておりました。私自身も国交回復よりはるかに以前から、五五年のバンドン会議の後で、ア……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十月二十一日、増岡康治君、竹内潔君及び熊谷弘君が委員を辞任され、その補欠として三善信二君、原文兵衛君及び藤井丙午君が選任されました。
また、本日、三善信二君、藤井丙午君、林寛子君及び佐々木満君が委員を辞任され、その補欠として成相善十君、金井元彦君、増岡康治君及び竹内潔君が選任されました。
【次の発言】 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
公害及び環境保全対策樹立に関する調査のため、本日の委員会に日本道路公団理事持田三郎君を参考人として出席を……
○委員長(田中寿美子君) ただいまから公害対策及び環境保全特別委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二日、原文兵衛君が委員を辞任され、その補欠として秦野章君が選任されました。
また、去る三日、菅野儀作君が委員を辞任され、その補欠として原文兵衛君が選任されました。
【次の発言】 理事の補欠選任についてお諮りいたします。
久次米健太郎君及び原文兵衛君の委員異動に伴い、理事に二名の欠員が生じております。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(田中寿美子君) それでは、私、前国会に引き続きまして委員長に選任されましたので、どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 それでは、引き続いて理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は四名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に秦野章君、森下泰君、坂倉藤吾君、馬場富君を指名いたします。
【次の発言】 この際、継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
公害及び環境保全対策樹立に関する調査につきましては、閉会中もなお調査を継……
○田中寿美子君 外務大臣、もうすでに衆議院の外務委員会並びに予算委員会で問題にされてきておりますので、そして中越国境紛争の問題で大変私たちも遺憾な問題だと思っているんですけれども、政府の態度としては、すでに中越両方の政府当局に兵を撤退することと軍事行動をやめることを申し入れたというふうに説明されておりますし、なおまたソ連の方にも慎重にしてほしいということの申し入れをしたというふうに伝えられておりますので、それ以上のことは何にもまだやっておいでにならないんであろうと思いますが、それでよろしいですか。
【次の発言】 私たちは日本政府がこの紛争が大規模な戦争に発展していかないためのあらゆる努力をして……
○田中寿美子君 午前中に、もうポーランドとの修好条約の問題については、わが方は戸叶委員がするお約束でございましたからやられたと思うんです、私おりませんでしたものですから。さらに水鳥に関してもアザラシの条約に関しても、それぞれ相当もう質疑されましたと伺っておりますので、なるべくダブらないようにしてしたいと思いますけれども、私は、最初に、水鳥の方の条約の問題についてお尋ねをしたいと思います。 水鳥にしてもアザラシにしても、私は、生物資源を守っていくという考え方に立っている、そういう意味では日本が単に生物資源を守るだけじゃなくて、そのことが自然環境を守り人間環境を守ることになるのであって、両方とも……
○田中寿美子君 北西大西洋の漁業についての今後の多数国間の協力に関する条約というのについて、私は質問いたします。 予想以上に早く二百海里体制になってしまって、なかなか日本の漁業界にとっては波が荒いという状況だと思うのですが、それに対応して今回の条約が結ばれ、それに日本も加盟していくということでございますが、私は、条約の題名というのはいろいろむずかしいなとこのごろ審議しながら思っているんですが、この「今後の」というのの意味ですね。やっぱりこれまでの条約、つまり北西大西洋の漁業に関する国際条約というのを今度こういう条約に改めていくということに関して、特に「今後」というのに意味があるんだろうと思い……
○田中寿美子君 私は、きょうは、中東和平の問題と、それに関連しながらイランの情勢などについて御質問したいと思います。 外務大臣は近くアメリカにおいでになって、そして経済問題などでの困難な問題についての話し合いをなさるということが言われておりますが、この中東和平の問題は一般の日本人にはぴんとこないみたいで、実は非常に重大な問題であるということが次第にはっきりしてきていると思うんです。 この中東和平、すなわち宿命的なイスラエル対アラブ諸国、ことにパレスチナの自決権をめぐって対立をしてきたものを和平に導くという包括的な枠組みづくりというのは非常に困難な問題であると思うんですね。それでその包括的な……
○田中寿美子君 いまも秦野委員から日米関係の問題、貿易の問題たくさん出ておりますが、いま日本の外交は東京サミットに向かってどんどん進められている感じでございますね。きょう総理大臣の訪米の日程が発表になったと思いますが、四月三十日から五月七日まで、帰っていらっしゃったらまたすぐにUNCTADの方にお出かけになる。それらはやっぱり六月末の東京サミットに向かって、それを成功させるために一方向に向かって地ならしをしていらっしゃるという感じがするわけなんです。 いまもお話を聞いていても、それから全体として、一番最初にちょっとお尋ねしておきたいと思いますのは、日米の貿易関係の問題は特にそうだと思うんです……
○田中寿美子君 外務大臣、大変御苦労さまでございます。また、明日、UNCTADにお出かけになると思いますが、短い時間ですので、一遍に二点についてお尋ねしたいと思います。 今回の訪米ですね、出かけられます前は、日米間の経済摩擦の問題を非常に心配されておりました。そして今度の会談でも重点は確かに経済問題にあったと思いますが、非常に心配されておりました政府調達関係で、電電公社の電気通信機の本体の一部とか中枢部とかというその問題に関しては、その開放の問題は凍結という形で一応切り抜けたというふうに報道されておりますわけですが、これは私が観察しますところ、お出かけ前は、必要以上といいましょうか、非常に危……
○田中寿美子君 私は、七五年の四月の当委員会で、一九七一年小麦協定延長の議定書について質疑をしたことがございましたので、当時の議事録などを見てみましたが、世界の食糧事情というのが非常に変わっている、数年間でひどく変わってきたことを感じます。 かつて六〇年代に食糧不足が盛んに宣伝されました当時、世界の食糧資源の確保についての議論が盛んでございました。特に食糧自給度の低いわが国にとっては非常に騒がれていたものだと思います。で一九七二年にはソ連の不作で大量の小麦をアメリカやカナダから買い入れたりしたという騒ぎがございました。ところが、最近、大変豊作に変わってきて需給が均衡してきたように思います。そ……
○田中寿美子君 外務大臣のお留守のときに国際人権規約の審議に入っておりますわけで、ちょうどその最中に金大中事件に関するアメリカの公電が公表されてまいりまして、これは人権に関する重大な問題でもございますので、人権規約の審議の中で御質問をさせていただきたいと思います。 国際人権規約のB規約というのは市民的、政治的権利に関する条約なんですが、これは自由権的基本権と公務に参加する権利を主として規定してあるものだと思いますが、国際人権規約はもちろん世界人権宣言によったものであり、世界人権宣言は、第二次大戦における殺戮とそれから人間の自由な権利を阻害していったその経験に基づいて、これからの世界というもの……
○田中寿美子君 大変時間が制約されておりますので、お二人の先生方の御意見は、私どもも承認の日ももう決まっているような状況でございますので、十分に参考にさせていただきながら、今後、この規約が批准された後も参考にさしていただきたいと思います。大変感謝申し上げます。 短うございます時間ですので、まず久保田先生の方に御質問申し上げる点をまとめて申し上げます。 一つは、原則的に人権というのは、第二次世界大戦後における世界の国民の反省の上にでき上がった、真に将来の平和を目指してつくられた世界人権宣言、並びに、もう少しその内容を規約にあらわした国際人権規約、こういう経過をたどってきて、ようやく日本が批准……
○田中寿美子君 大平総理大臣、時間が少ないものですから単刀直入に入らしていただきます。 昨日、金大中事件について外務省から新たな事実が発表されました。衆議院の決算委員会でも取り上げられた問題ですが、金大中氏がソウルにある日本大使館に接触を二、三週間前に図ったという発表がされました。その接触の内容なんですが、昨夜、NHKのニュースセンター9時のときに小浜キャスターと金大中氏とが電話連絡をされました。それを聞いておりましたが、その内容も外務省の発表されたことと大体同じだと思います。 第一点は、韓国の公権力の介入がこの事件においては米国の公文書でも明らかにされたんだ、だからその政治決着という六年……
○委員長(田中寿美子君) それでは、引き続いて理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は四名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に秦野章君、森下泰君、坂倉藤吾君、馬場富君を指名いたします。
【次の発言】 上村環境庁長官及び山東環境政務次官から発言を求められておりますので、これを許します。上村環境庁長官。
【次の発言】 次に、山東環境政務次官。
【次の発言】 本日はこれにて散会いたします。
午前十時二十五分散会
○田中寿美子君 昨年一月、私、委員長に就任いたしまして以来一年間、大変法案も多く、いろいろ問題の多い年でございましたけれども、委員各位の御協力をいただきまして事なく過ごさしていただきましたことを感謝申し上げます。どうぞ今後ともよろしく新しい委員長のもとで皆様の御協力をお願い申し上げまして、ごあいさつにいたします。ありがとうございました。(拍手)
○田中寿美子君 私は、わが国経済全般の見通しの問題と、それから物価に関連して長官にお尋ねいたしたいと思います。
長官は六月末のサミットに向けて、そのための露払いというふうに言われておりますけれども、訪米なさるそうでございますが、その役割りはどういうところにございますか。
【次の発言】 重要な経済閣僚のメンバーでいらっしゃいますし、いま日本の政治、外交、経済挙げて六月末の東京サミットに向けて動いている感じがありますわけですね。それで、大平総理も四月三十日から五月七日まで訪米なさいますし、それから帰っていらっしゃったら、また七日から始まるマニラでのUNCTADに大平さんがいらっしゃる。東京ラウン……
○田中寿美子君 ただいまの外務省の御報告は、新聞などで私どもが読んでわかることばっかり、大変公式的な形式的なものにすぎません。きょうは大来新大臣の御意見、これからの抱負など伺いたかったんですけれども、大臣の御都合で出られませんので、外務当局のお考えを聞くよりほかないのでございますけれども、ただいまのような通り一遍のお話では余り意味がないと思います。 まず、私は、この事件に関連して外務省当局がいろいろと首脳とか当局という形で見解を述べていらっしゃいますが、それらに関連してまず第一点は、十月二十六日の午後七時三十分に起こったこの事件、アメリカはすぐその直後に知っているわけですね、早過ぎるぐらいよ……
○田中寿美子君 この三条約案件はことしの三月、八十七国会で参議院先議で私ども審議いたしましたので、きょうはこれらの内容には余り立ち入らないことにいたします。そして、三条約案件といまの法律案件全部一括しながら幾つか関連したことについて私は御質問したいと思います。 第一番に北大西洋漁業機構条約に関連いたしまして、これはアメリカ、カナダ、グリーンランド、デンマークですが、に関連した沿岸の漁業管轄権に関する規制をする条約機構でございますが、二百海里時代になって地域的にあちらこちらでこのような条約を沿岸国で結び、それに関係ある国が締約国になるということが起こっておりますけれども、全体として二百海里時代……
○田中寿美子君 私も日本外交のあり方について御質問したいんですが、一つは、いま開発途上国も全体の団結とか、あるいは産油国、非産油国をひっくるめてアジア全体というふうな言葉もありますけれども、私、一つは対米外交の問題と、もう一つは対中近東外交の問題について日本外交の姿勢を、時間が短うございますから、詳しく立ち入るわけにいきませんので、大臣の基本的な姿勢を伺いたいと思っているんです。 イラン情勢は、ちょうど政治空白の間にどんどんどんどん大変なことがいろいろ起こって進んでまいったわけなんですが、きょうあたり人質解放へのめどみたいなものもついて、幾らか解決の方向に明るい見通しがついたのではないかとい……
○田中寿美子君 私は東京ラウンドの国会承認を求められている件について、きょうは本当に二、三点だけ、発展途上国に関連したところでお尋ねしたいと思っておりますけれども、ただいま小野委員が触れられました日米間の経済関係の中でこの自動車の問題を出されて、総理大臣が訪米なさる前には、日本の自動車の工場をアメリカに持っていく問題については、いまのお答えですと、企業が決定するのに任せてその前には決定しないだろうということをお答えになっておりますが、実はけさの朝日新聞にちょっと、総理大臣が出かけられる前に自動車の輸出の問題並びに電電公社の調達開放問題を中心として、外務省の安川対外経済担当政府代表が総理と昨日お……
○田中寿美子君 けさのニュースの第一報で、私どもはアメリカのイラン断交の問題大変ショッキングだったわけで、けさから各委員ともこの問題を問題にされました。そして、各委員ともやはり日本が自主性を持って、アメリカが、カーター大統領が少しヒステリックになっているんじゃないかという感じがするのに押し流されてはならないというような意見が大部分であったように思います。私もやはり経済的にも日本が自主性をしっかりと持ってほしいと思いますし、政治的にもその判断において自主性を持ってもらいませんと、まさかアメリカが軍事行動に出るところまでなるようなことはないだろうというふうに、いまのところそれを心配しながらそう思っ……
○田中寿美子君 外務大臣にお尋ねいたしますが、きょう正午、総理大臣初め重要閣僚が、アメリカのイランに対する制裁に日本にも同調するようにという幾つかの要請がありましたことについて、どのように対応するかということの協議をなさったと思うんですが、何か結論が出ましたか、方向が何か出されましたか、お聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 新聞などで拝見いたしますと、相当厳しいさまざまな要求が出されているというふうに伺っております。
それで、午前中の小野委員の質問に対してのお答えでは、日本政府はアメリカのイラン制裁要求に対して同調する部分もあるし、同調できない部分もあるというようなあいまいなお返事……
○田中寿美子君 朝からイランの問題ばかりですけれども、実はこんなにたくさん条約を提案されていますが、非常に今度のこの状況は異常でございまして、こんなにたくさん一遍に短時間で上げてしまうということ、本当に私も不本意でございます。それで、やはりきょうは、訪米を前にしていらっしゃいますし、またルクセンブルクに行ってお帰りになって、重要な会談をしていらっしゃったのでございますから、イランの問題に集中してお尋ねしたいと思います。 けさから何回も対イラン制裁について、第一段階の制裁に日本も同調するのだということについてお話ありました。この第一段階の制裁というのは、まあ大したことないですね、ほとんど余り大……
○田中寿美子君 ただいま戸叶委員より大平さんの訪米その他今回の外遊の問題について、非常にたくさんのことを意見も述べられ、お聞きになりました。どちらかと言えば、大平さんに同情の念を持ちながらの御発言であったような気がいたします。ですけれども、私、やっぱり何点か明らかにしておかなければならないことがあるように思います。 私は、きょうはほかの問題をやりたいと思っておりますので、ごく簡単にお尋ねいたしますけれども、まず大平さんは、カーター大統領から防衛庁の中期業務見積もり計画を早めてくれと言われたのじゃないと、日本の政府部内にある計画を早目に進めてほしいと、そうして大平さんは、そのために真剣になって……
○田中寿美子君 ただいま議題となりました公衆浴場法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 まず、提案理由の説明を申し上げます。売春防止法制定により政府公認の集娼制度が解体されてからすでに二十四年を経過した現在も売春の形態は多様化し、潜在化して、第三者による女性の搾取は後を絶ちません。今年は国連婦人の十年の中間年に当たり、来る七月にはコペンハーゲンにおいて国連主催の世界婦人会議が開催され、婦人の社会的地位の向上の状況に関する前期五年間の業績の評価並びに今後五年間の計画と展望について全世界の婦人が検討することになっています。 国連婦人の十年の起点で……
○田中寿美子君 雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 個人の尊厳と男女の平等は、国連憲章、世界人権宣言にうたわれております人類普遍の原理であります。わが国の憲法におきましても、すべて国民は個人として尊重され、法のもとに平等であって、性別によって政治的、経済的または社会的関係において差別されることがない旨を明定しております。また、一九七九年六月にわが国が批准しました国際人権規約におきましても、A規約及びB規約の双方において、経済的、社会的、文化的、政治的及び市民的権利において男女の平等を保障すべきである旨を規定しておりま……
○田中寿美子君 私、最初に委員長にお礼を申し上げます。婦人問題の集中審議を予算委員会で初めて参議院でやってくださったこと、これは実は懸案のことだったので、衆議院でも一生懸命に婦人たちが要求したんですけれども、衆議院で実現できませんでした。それを参議院の方でやっていただいたのですから、参議院の先見性と申しましょうか、進歩性ということで、大いに私は感謝いたします。 これは私ども何も、まあ、ある新聞記者の方は、男社会であるところの国会の女たちが殴り込みをかけるのかというふうにお尋ねになった方がおります。そのようなことではないのであって、もう御存じだと思いますが、国会には衆参で超党派の国連婦人の十年……
○田中寿美子君 最初に金大中氏事件に関連した御質問をしたいと思っております。 これまで、金大中氏が一九七三年の八月八日に拉致されて以降、この外務委員会ではもうずうっといろいろとこの問題については政府を追及してきました。今回、金大中氏が韓国の軍法会議で死刑の判決を受けたことに対して、金大中氏の救出のためには大変国内に大衆運動が盛り上がっているわけなんです。この金大中氏が拉致されたことから、その後の扱い全体に関して、やっぱり世界に正義と民主主義というものが通用しなければいけないという観点からひとつ大衆運動も盛り上がっている。ただ、それだけじゃなくて、日本は深く責任を負っていると思うんですね。拉致……
○田中寿美子君 私は、今度のアメリカの大統領選挙でレーガン氏が大勝したという結果になりましたことにつきまして、これは政府もそうだし、私ども政党の者あるいは一般の者もマスコミの報道によって、世論調査で五分五分にいくのではないか、カーターさんが一%ぐらい上を行ったりまたおりたりしているから、五分五分にいって、現職だからカーターさんが勝つのではないかというような期待感みたいなものがあったように思うんですけれども、結果としてレーガン氏が大勝するという形になりました。 それについて、これは私たちもマスコミによってしか情報は知り得ないんですけれども、外務省という役所は外交を推進するのについてきちんとした……
○田中寿美子君 外務委員会は大分空白が続きましたので、問題が山積みしているのでございますけれども、きょう私は、日米、日韓、日米韓などの関係についてお尋ねしたいと思います。 午前中の戸叶委員に対する御答弁の中で、来年は軍縮特別総会が国連では開かれる、そして軍縮については米ソに対して努力を要請するというふうな御発言が外務大臣からはありました。その総論部分で軍縮を要請するということをおっしゃっているんですけれども、実際に対米外交の姿勢を見ておりますと、レーガン政権の、非常に強硬なソ連脅威を前提としているところの防衛力増強政策に、大変それに従っていっている状況というふうに思えるんですね。日本に対して……
○田中寿美子君 ただいまの松前委員の質疑応答を伺っておりまして非常に不審な点だらけでございますが、中間報告もアメリカの大使からはこれが出せない。それを外務大臣も了承なさったし、それからけさ私は出がけにちょっと小耳にはさんだニュースでしたからはっきりと具体的にあれなんですけれども、賠償要求も日本の遭難者の方から出している九億幾ら、これに対してアメリカの方ではあるいは金額は正しくないかもしれませんが、百万ドル以上ですか、議会運用にかけなければいけないからそんなに長引かせないで早目に始末してしまおうという態度をとっているというようなことが報道されておりましたが、そのようなことはお聞きになっているか。……
○田中寿美子君 私は、先ほど松前委員も問題にされました「同盟」という問題ですが、これまで総理大臣が訪米されるごとにパートナーからイコールパートナーになり、今度はアライアンス、「同盟」という言葉にまで共同声明で踏み切ったその真意は一体どこにあったのか。私どもの考えからしますと、日米安保体制そのものがすでに軍事同盟的な色彩を持っているものだと思っているのですが、はっきりと「同盟」という言葉を出したその真意はどこにあったのか。レーガン大統領というのは大変話術の上手な人で、中身よりも話術が上手だし、それから大変はでな人で、大変スキンシップでいい気持ちになってそこまで踏み切ったとも思えないんですね。この……
○田中寿美子君 やっぱり日米共同声明の方にちょっと引き戻しまして、前回も私は日本とアメリカの同盟、日米両国間の同盟関係ということの問題について外務大臣の意見をただしました。私は、日米安保条約そのものが軍事同盟的性格を持っているのである、そしてそれをさらに一歩進めることを表明したのではないか、というふうなことをお尋ねしましたときに、外務大臣は、これまでの日米安保から一歩も出てはいないと、しかし、そういう安保に軍事同盟的な性格のあることはお認めになりましたがね。その後衆参両方の委員会やあるいは外務当局の意見の発表などで、外務大臣はあのときあくまで日米安保条約というのは片務的なものであるということを……
○田中寿美子君 先ほど松前議員が事前協議の対象となるべき事実に関し、日本政府側の考え方とアメリカの考え方とは食い違ったまま、そのままお互いにうまいぐあいに言葉だけ合わせているというような状況にあるということについて触れられておりましたけれども、大臣、いま国民はすごい疑惑の中にあることは事実です。それはよくおわかりだと思います。 それで、安保条約上の事前協議に関して、通過、寄港というようなことが入っていないというのが事実だと思いますけれども、それが、それも含めているよというような意味のアメリカの側からの文書とか、外交的な証拠みたいなものはありますか。
○田中寿美子君 難民条約並びに議定書、これの審議を大変短時間にやらなければならないということを私は大変残念に思います。それで、いろいろのことが起こりましたために、衆参両方とも十分の議論を尽くすことができなかったと思いますけれども、この条約並びに議定書の持っている意味を、やはり私どもは十分によく考えなければならないし、今後の対応を考えていかなければならないものだというふうに思います。 で、私もつい先ほど外務省の方の御説明を聞いたばかりでございまして、勉強は不十分でございますけれども、一昨年国際人権規約をこの委員会で承認いたしましたとき、すでに私たちは難民条約、次には難民条約並びに議定書、これを……
○委員以外の議員(田中寿美子君) ただいま議題となりました雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 個人の尊厳と男女の平等は、国連憲章、世界人権宣言にうたわれております人類普遍の原理であります。わが国の憲法におきましても、すべて国民は個人として尊重され、法のもとに平等であって、性別によって政治的、経済的または社会的関係において差別されることがない旨を明定しております。また、一九七九年六月にわが国が批准しました国際人権規約におきましても、A規約及びB規約の双方において、経済的、社会的、文化的、政治的及び市民的権利において男女……
○田中寿美子君 いま本当にたくさんのことが起こっておりまして、レーガン政権の軍備増強路線というのはまことに私は危険だと思うんですが、それに対応して日本もだんだんだんだんそれに引きずり込まれつつあるような気がいたします。たとえばヨーロッパの限定核戦争の問題、あれなどもヨーロッパ各地で反核の物すごい運動が起こっているほどなんですけれども、やはりレーガン自身が戦術核兵器を使ってヨーロッパで戦争することはあり得るということをまた認めている。それから中東地方には、サウジにAWACSその他のたくさんの武器を売りつける。そしてあそこに対ソ連包囲網をつくる。いま合同演習なんかやっている。その上極東に戦域核を置……
○田中寿美子君 私は久しぶりに科学技術特別委員会に戻ってきたわけですけれども、これは党内のいろいろ人員配置の結果でして、恐らくこの委員の中で最も非科学的な者だと思います。ですけれども私は、科学というものは人間に奉仕するためにあるべきものだと、その点ではきっと中川長官も御回意いただけると思いますので、そういう観点からきょうは放射性廃棄物の海洋投棄の問題についてお尋ねしますけれども、その前に、こういう新しく予算をせっかく委嘱されて常任並びに特別の委員会で審議するという形をとりましたのですから、一つぐらいは予算に関連あることをお尋ねしなければいけないかなというふうに思いまして。最初に、私九十六国会に……
○田中寿美子君 時間があれですから、私は一千海里シーレーンの防衛の役割り分担の問題、これだけにしぼってお伺いしたいと思います。このことは非常に重要なことを意味しております。アメリカのアジア戦略、いや世界戦略の中に日本がどんどん組み込まれていくということをも意味しかねないことであると思うからです。 鈴木総理大臣が、去る三月二十七日訪日されたアメリカのワインバーガー国防長官と会談をされました。その中身は日米貿易協力だとか、経済摩擦の問題などについて意見を交換したと報道されております。その会談でワインバーガー長官は日本の防衛予算の増額を求めるレーガン大統領の親書を手渡した。それからシーレーン一千海……
○田中寿美子君 午前中に松前委員から外務省の予算に触れられた御質問をしていただきました。 私は一昨日、外務大臣並びに防衛庁の防衛局長とシーレーン一千海里の防衛の問題で質疑をいたしました後、まだどうもぴりっとしていない気持ちでございました。それで昨日三十一日の読売新聞紙上にあの折の外務大臣のお答えを、さらに防衛局長の考え方も要約して二つの記事が載っておりました。外務大臣のお答えは、鈴木総理が昨年の五月アメリカで共同声明の後ナショナル・プレス・クラブで発言されたそのシーレーン一千海里に関して、外務大臣はどう思われるかということを申し上げたのに対して、一国の総理が発言したことであるから当然責任を負……
○田中寿美子君 私は小麦協定の問題に入りたいと思いますけれども、その前に、いま大変外交課題が山積みしているわけですが、最初に外務大臣に二点お尋ねしたいことがございます。 それは、この連休中に外務大臣は訪韓されて、全斗煥政権から要求されている六十億ドルに関して、あるいは決着をつけようとしていらっしゃるのかどうかと思いますが、最近報道されておりますところでは、外務省案は四十億ドルである、大蔵省案は三十五億ドルであるというようなことが言われております。ともに私は相当の巨額だと思っておりますけれども、外務省はその四十億ドル案で押していこうというお考えなんでしょうかどうか、伺いたいと思います。
○田中寿美子君 きょうは、総理大臣が国連軍縮特別総会において演説をなさいますその演説に間に合わせるように、この三条約を急いで審議して上げるようにという緊急の委員会でございます。したがって、私なども時間が全然なくて、この三条約の内容を十分に勉強しておりません。しかし、もちろんこれの締約国になることは、日本は平和を一番念願すべき国でございますから、当然よいことであると思っているわけなんです。わからないことばかりでございますから、多少何点かこの三つの条約に関連してお尋ねをしたいと思います。 本来ならば、総理が国連特別総会でなさいます演説の内容などを伺いたいところでございますけれども、きょうはそうい……
○田中寿美子君 総理大臣が参議院の外務委員会にお出になったのは今度が初めてだと思いますけれども、ことに参議院の外務委員会では、総理が国連の軍縮特別総会からお帰りになってまだ一度もそういう問頭についての議論をしておりません、予算委員会、決算委員会その他でやっていらっしゃいますけれども。そこで、やはり私は軍縮特別総会での総理の演説を中心に初めにお尋ねしたいと思います。 総理がお出ましになります前に、衆議院では超党派で国会の決議にこぎつけた。そして、衆参の決議を持ってお出かけになりました。それから参議院の方でも、総理の演説なさいます六月九日の前、例の生物兵器、毒ガスその他のあれなどを含めた軍縮三条……
○田中寿美子君 安倍外務大臣、ビルマから帰っていらっしゃいまして御苦労さまでした。 短い時間に非常に綿密な質疑はできないと思うのですけれども、私は、わが党のお二人が軍事関係の御質問をなさいますので、経済問題の方に焦点をしぼりたいということと同時に、大部分の男性の議員さん自身も御存じの余りない国連婦人の十年の問題と、この二点について御質疑したいと思っております。たぶんこの問題について、私がもう一度御質問する機会はないかもしれませんので、ここでどうしても質疑しておきたいと考えている次第なのでございます。 一つは、外務大臣の所信表明演説でも、発展途上国への経済協力関係には非常に力を入れるのだとい……
○田中寿美子君 安倍外務大臣、いま外交課題は山積しております。それで、いま私の前のお二人の委員が取り上げられました平和とか軍縮の問題について私も大変深い関心を持っておりまして、毎回、もっと日本は軍縮に関して積極的な行動をとってもいいのではないかということをいつも申し上げているわけなのですけれども、実はきょうは婦人週間中です。四月十日から一週間は婦人週間ということなのですね。なぜ婦人週間と言うかといいますと、一九四六年、昭和二十一年の四月の十日に、日本の女性は歴史上初めて投票権を使った、それを記念いたしまして一週間を婦人週間としているわけでございます。したがいまして、私はきょうは婦人の問題だけに……
○田中寿美子君 きょうは大臣もおいでになりませんし、そうかといってこれが会期末のあるいは最後の委員会かもしれない。それで、いま何かあわただしくなってきておりまして予算委員会の要求もされているわけです。それで毎年総理大臣がASEANを四月から五月にかけての連休に訪問されるならわしになっておりますが、帰っていらっしゃいますとそれに対して本会議質問とかあるいは外務委員会に総理大臣に来ていただいていろいろと質問するならわしでございましたけれども、ことしは夏の参議院選挙があることと、それから会期がすでに大変押し結まってきているという状況の中で果たしてそういうことが実現できるかどうか大変怪しいわけでござい……
○田中寿美子君 ただいま安倍外務大臣から、ASEANへ総理大臣と御一緒に御出席なさいました後、パリでの国際エネルギー機関閣僚理事会、さらにOECDの閣僚理事会にお出になりました御報告を承ったわけでございます。実は、毎年四月末から五月にかけて総理大臣がASEANを訪問なさるというのはいまは年中行事のようになってきております。そして年の初めにはアメリカに行く。それから四、五月ごろにはASEANを訪問する。その後ではほとんど必ずと言っていいほど本会議において総理大臣から御報告があり、そしてそれに対する質疑をしたものでございます。またこの外務委員会にも総理大臣がお出ましになって私ども質疑をしてきたわけ……
○委員以外の議員(田中寿美子君) ただいま議題となりました雇用における男女の平等取扱いの促進に関する法律案につきまして、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 個人の尊厳と男女の平等は、国連憲章、世界人権宣言にうたわれております人類普遍の原理であります。わが国の憲法におきましても、すべて国民は個人として尊重され、法のもとに平等であって、性別によって政治的、経済的または社会的関係において差別されることがない旨を明定しております。 また、一九七九年六月にわが国が批准しました国際人権規約におきましても、A規約及びB規約の双方において、経済的、社会的、文化的、政治的及び市民的権利において……
○委員以外の議員(田中寿美子君) 公衆浴場法の一部を改正する法律案につきまして、日本社会党、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合、無党派クラブ及び新政クラブを代表いたしまして、提案理由及び内容の概要を御説明申し 上げます。 売春防止法制定より二十六年を経過した現在、政府公認の集娼制度は解体されたが、売春の形態は多様化し、潜在化して第三者による女性の搾取は後を絶ちません。 「国連婦人の十年」の起点であった一九七五年の国際婦人年メキシコ会議において、婦人の人格の尊厳及び肉体の不可侵が宣言され、人身売買及び売春の禁止が決議されています。また、一九七九年十二月、第三十四回国連総会において……
○田中寿美子君 羽間先生に御質問いたしたいと思いますけれども、この物価高は政治の問題だとおっしゃった、その点は私もそのとおりだと思うのですけれども、あとで要約されまして、その物価高の原因をつくったものは政府と財界と、そして国民の三者だと、国民の側にも責任がある、その消費態度にも責任があるというふうに言われまして、たとえばビヤホールでビールを飲んでいる者が一ぱいいるが、しかし同時に、物価高をかこっている者も同じ人間であるというようなお話があったのですが、私は、国民は物価高の被害者だと思っております。で、自民党の一部の方々の中に、国民は物価高の加害者であると同時に被害者であるということばを使ってい……
○田中寿美子君 私も二つほどお尋ねしたいと思います。 ただいま先生がおっしゃいました点と同じようなことを私ちょっと考えていたのですけれども、つまり、生活保護基準というのは、いまのは全く低いわけなんですけれども、そうしたら、一体、どのくらいを妥当とお考えになりますか、ということなんです。それには、やはり労働者の賃金の最低の基準が相当程度高くなければ、きめにくいという点があるのじゃないか、その辺との関連、つまり、社会保障制度の一番根本になるのは、正常な働きをしている労働者の賃金がいかにあるべきかということと結びつけなければ、きめられないのではないかという点、その辺のことをもう一度お尋ねしたいと思……
○主査(田中寿美子君) では、ただいま皆さまの御推選によりまして、私が主査をつとめることとなりました。御協力をいただきまして、本分科会の運営を行なうことにいたしたいと存じますので、よろしくお願いいたします。
【次の発言】 分科担当委員の異動について報告いたします。
昨二十八日、亀田得治君が委員を辞任され、その補欠として山本伊三郎君が選任されました。また、本日、和田鶴一君が委員を辞任され、その補欠として松野孝一君が選任されました。
ちょっと速記をとめていただきたいと思います。
【次の発言】 それでは速記を起こしていただきます。
【次の発言】 本分科会は、昭和四十一年度一般会計予算、同特別会計……
○主査(田中寿美子君) それでは、ただいまから予算委員会第一分科会を開会いたします。
昭和四十一年度総予算中法務省所管を議題といたします。
まず、慣例では政府側の説明を求める順序でありますが、説明はこれを省略して、お手元に配付いたしてあります資料をごらん願うこととして、直ちに質疑に入ります。
また、その説明資料は、本日の会議録の末尾に掲載することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
それでは御質疑のある方は、順次御発言をお願いいたします。
【次の発言】 ちょっと速記をとめてください。
○主査(田中寿美子君) ただいまから予算委員会第一分科会を開会いたします。
前回に続いて、昭和四十一年度総予算中、内閣及び総理府所管を議題として質疑を行ないます。
御質疑のある方は、順次御発言を願います。
【次の発言】 ちょっと速記をとめてください。
【次の発言】 では速記をお願いします。
以上をもちまして内閣及び総理府所管に対する質疑は終了したものと認めます。
【次の発言】 昭和四十一年度総予算中、皇室費、裁判所及び会計検査院所管を便宜一括して議題といたします。
まず、慣例では政府側から説明を求める順序でありますが、説明はこれを省略して、お手元に配付してあります資料をごらん願うことと……
○田中寿美子君 鎌倉先生に三つほどの点について、物価の問題については、もう予算委員会の席でこまかく質問したのですけれども、いま最初に先生が、通貨の発行が膨張しているから、物価の値上げの一番原因になるという考え方があるが、それは全くそういうことはないということを断言なさった、抽象的にそういうことを言うのはいけないとおっしゃられた。私どもは別に抽象的に言っているのではない、昭和三十五年以降の通貨の発行の状況、それから物価指数の上がり方なんかを比べてみますと、昭和三十五年までは、わりあいと横ばいに来ているわけです。三十五年から急激に物価の上昇率も高くなっていますし、それから通貨発行額が非常にふえてい……
○田中寿美子君 総務長官おからだが悪いようですから、おかけになったままで、私もかけたままで質問いたします。 私は沖縄の経済問題にしぼって御質問したいと思っているのですけれども、これまで沖縄の問題については防衛とか安全保障の立場からずいぶん議論されてきたと思うのです。沖縄の現地に参りますと復帰の全く熱に打たれるわけなんでして、そして復帰運動も非常に盛り上がっておりますし、また本土でも返還の運動はずいぶん盛り上がっていると思うのです。佐藤総理が両三年内に返還のめどをつけるというような発言をなさっていらっしゃるわけなんですけれども、あの沖縄の置かれている状況からしますと、アメリカの軍事基地にほとん……
○田中寿美子君 私は四十三年度予算に関連しながら、労働省関係の方々の労働政策に関して少しお尋ねをいたしたいと思います。
まず、いわゆるコストインフレ論というものが特に経営者の側からは掲げられております。いま、名目賃金、実質賃金、労働生産性など、三十五年を一〇〇として比べてみますと、名目賃金は四十一年度で一八三・七、それから実質賃金で一二九・三、労働生産性で一六七・三。で、これ、四十二年度はおわかりでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、全体にいままでの経過を見てまいりますと、労働生産性に対して実質賃金の伸び率というのは低いと考えられるんですけれども、労働省のほうはそれをどうお思いになり……
○田中寿美子君 私まず第一に、社会保障ということをどういうふうに理解するかという基本的な理念について、大臣の御意見を伺いたいと思うのです。 私は、私ども日本というこの資本主義の国の中でできる、いま現町点でできることというようなことについては厚生省の方々、厚生大臣の考えていらっしゃることと立場がそんなに違うことはないだろう。ことに国民の福祉、社会保障を考えておる立場というものは同じ立場に立つものだろうと思うわけなんです。ですけれども、根本的な考え方には、だいぶ違いがあるんじゃないかというふうに考えます。 で、まず社会保障というのを、私は完全な形の社会保障というのは国民の生存権、まず労働権が保……
○田中寿美子君 ちょうど婦人週間の最中で、全国の働く婦人がいま大きなキャンペーンをしている最中です。それで、いま岡先生からも婦人労働の問題で一生懸命発言をしていただいて私はほんとうにうれしく思っていますが、いま労働大臣も婦人労働力というものにたよらなければならなくなってきた、真剣に考えなければならないようになったとおっしゃいましたので、きょうは全く私も婦人労働者の権利の立場から――実はこのあとすぐ大蔵委員会のほうに来るよう、いま督促されております。で、時間が短くなりましたので、くわしい問題を避けまして、専売公社ですね、合理化計画がいま提案されているわけです。その中で、専売公社というのは伝統的に……
○田中寿美子君 最初に、総理大臣は御記憶していらっしゃいますかどうですか、昨年の六月二十日の参議院の本会議で、政府の公害白書に対しまして私が代表質問しましたとき、佐藤総理がお答えになりましたことばですね、こういうふうにお答えになっています。「田中君は、公害を社会的罪悪であると表現されましたが、私はむしろいまの古くさいと言われるネセサリーイーブルとでも言ったほうが相当ではないかと思います。」ネセサリーイーブルというのは必要悪ということですね。「と申しますのは、本来経済は人間の福祉を向上させるための手段にすぎないので、その意味から、公害はゼロになるのが理想ではありますが、現実の問題として狭い国土に……
○田中寿美子君 最初に私、総裁の責任についてそのお考えをもっとはっきりさしていただきたいと思います。実は私ども社会党は、夏以来全国各地に起こっておりますマル生運動に関連した不当労働行為の調査に議員団を派遣してたくさんの事実を発見しているわけです。それですから、それに基づいて追及してきたわけなんですけれども、十一日の衆議院の社労の委員会も私は一日傍聴しました。そうして国鉄側の答えもずっと聞いておりましたし、それからきょうの御発言でも、全体を通じて、総裁は純粋な生産性向上運動というものがあるんで、それを下部のほうで歪曲してしまったという言い方をしていらっしゃるわけですね。まるでそれは自分はいいんだ……
○田中寿美子君 社労委員会のほうで食品衛生法の改正法案についてもう二回にわたって議論しましたけれども、まだ十分でない点が残っておりますので、きょうさらにこの点を質疑さしていただきたいと思います。 第一に、最初に、社労委員会でこの問題のときに、食品の事故の場合の被害者救済の問題で私の意見を述べて、大臣にもお答えいただきました、あれをもう一ぺんちゃんと確認をしたいわけなんですが、人間最優先の立場から――この食品問題等懇談会の報告の中にもありますように、人間最優先の立場から「食品営業に起因した食品事故が起こった場合、まず被害者が救済されなければならない」ということがあって、大臣は、その問題について……
○田中寿美子君 たいへん素朴な疑問のようですが、島野先生、先ほどドルの交換性を回復すべきかどうかというようなこと、それで、必ずしも回復させなくてもいいんではないかというお考えがあるんではないかと思うのですけれども、日本政府も、最初はアメリカに対して、ドルの交換性の回復を要求するというふうに言っていました。それがだんだん今度は、必ずしもそれは金との交換性とは限らないというような言い方に変わってきているわけなんですけれども、もしドルの交換性の回復を要求しないとした場合に、先ほどの話にもありましたように、国際通貨ですから、各国が協力し合わなければならないことはよくわかります。債権国のほうも協力しなけ……
○田中寿美子君 私、最初にお礼を言わなきゃいけないと思うのですけれども、たいへん国会図書館のお世話になっております。特に立法考査局の皆さん方には非常にめんどうなことをいろいろお願いして、また、お教えもいただいておりますし、それからその上、個人的にも自分の研究したいことでずいぶん文献をお借りしたり、まあ国会議員であることの特権のようなものだなと思いながらいつもたいへん利用さしていただいております。 私、今回、あらためて国会図書館というものを考えてみまして、いろいろと認識を新たにしたわけなんです。最初は、国会図書館そのもののあり方についてお尋ねさしていただいて、後半は国会図書館に働いている女子職……
○田中寿美子君 たいへんに手きびしい攻撃が厚生省に続いているわけなんですけれども、私は気が弱いからなかなかそうきびしいことは申しにくいけれども、いま聞いていて、まあちょっとついでですけれども、何で女ばっかりが避妊の役割りを承らなきゃならないのかな、その辺も少し研究してください、ついでに。 いま須原委員から人口を制限せよという議論が出たわけなんですが、私は生まれている命をうんと大事にしなきゃならないという、そういう非常に重要な課題がやはり厚生省にはあると思うのです。きょうは重症心身障害児の命を守ってほしい、こういう立場から御要望したいことが一ぱいあるわけなんです。 で、先般来、島田療育園の問……
○田中寿美子君 四十八年度の経済見通しについて、国際通貨のたいへんな混乱がありましたので、たいへん私は狂ってきていると思います。これは大蔵大臣の説明も、また経済企画庁長官の御説明も、その中身が狂わざるを得ないようになっていると思うんですが、その辺をお尋ねしますと、たいてい、いま円はフロート中だから、まだはっきりしたことは言えないというお答えが出てくるわけなんですけれども、それでも現在のところ、大体二百六十何円台でございますね。長官の見通しでは、経済成長率は四十八年度は名目が一六・四%、実質一〇・七%というふうになっておりますね。物価上昇率が五・五という考え方をしていらっしゃるんですけれども、こ……
○田中寿美子君 この前の総括質問のときに、私、財政投融資資金のことを御質問いたしましたけれども、たいへんあのとき時間が少ないし、それから一分きざみにこちらの発言が減らされていくもんですから、十分ことばが尽くされませんで、あとで議事録を見てみますと、私のほうは、ほんとにただ問題をぶつけた程度で、お答えのほうはできるだけ長くしていただいたというような関係で、たいへん私としては不十分だったと思いますので、さらに内容について、もう少し深く質疑したいと存じます。 私が立っている、まあ基本的な立場というのは、財政投融資資金というのは大衆の資金を原資にしている、それで、その財政と金融の接点であるこの財政投……
○田中寿美子君 先生のお話を聞いておりますと、企業が流したものが原因であるということがはっきりわかるまでは企業は責任がないというような感じに受け取れるわけなんですね。それでは、いま無過失賠償責任の問題なんかは一切お認めにならない立場なのかどうかを伺いたいわけなんです。 たとえば例を引きますと、カネミ油症の問題がありますね。あれなんかはカネミライスオイルの、明らかにあの会社に責任があったわけですね。カネクロールという有毒な物質が、油を熱する管の中にピンほどの穴があいていて、そこからどんどん油の中にそれが流れ込んだから、あのカネミライスオイルというのは非常な有毒な物質を含んで、その結果、あれを食……
○田中寿美子君 付加価値税のことについてお触れになりましたのですが、政府の方の税制調査会では、福祉の財源を求めるのに当たって、一番取りやすい間接税とか、それから付加価値税を新設してとろうという考え方があるように思います。検討せよということになっております。私どもも、いま高成長から低成長に向かおうとして、しかも福祉を充実していかなければならないというときにどこに財源を求めるかというとき、大変簡単にそういうふうに行きやすい心配があると思うわけなんです。それで、政府では高福祉高負担という場合に、受益者はみんな負担すべきではないかというような考え方で間接税の方に行ったりあるいは付加価値税を新設してとろ……
○田中寿美子君 大変時間が限られておりますので、労働大臣、私は、国際婦人年に関係してもう本当に二点にしぼって婦人の雇用の平等権を確保するために何か実効のあることをこの年に当たってやっていただきたいという立場で申し上げます。 この間から、しばしば、いろいろな方々から国際婦人年に関連した婦人の地位の問題についての御質問もありましたし、申し入れもございましたですね。ただ、私どもは、国際婦人年が設定している「平等、発展、平和」という標語のうち、特に平等の問題が最も重要だと思っているわけなんですが、それでそういうお話をしに大臣や総理大臣やなんかに伺いますと、母親というものは大事なものである、私たちは母……
○田中寿美子君 ただいまの徳永先生のおっしゃいました福祉のあり方ですね。これは私も非常に長い間福祉の問題にはもちろん強い関心を持っておりますし、それから研究などもしてきましたし、各国の状況なども見てきております。そうしていま福祉の先進国と言われた国々でも、地域福祉というのが一つの方向としてみんな出つつあるところなんで、その点では賛成なんですが、その地域福祉を確保していく条件というのをやっぱりつくっていきませんと、まだ大変不足の状況がある。そういう意味で、私はいまのは大変共鳴する点もたくさんあるんですけれども、大蔵大臣というのはそういう福祉のための財源を見つけてくださる、それを配分してくださる人……
○田中寿美子君 総務長官は、当然のこととして一九七五年の国際婦人年というものについてはよく御存じのことと思いますけれども、国際婦人年のキャンペーンを実施するために、私たち婦人たちの要望もあり、また婦人議員たちも大変一生懸命に努力をいたしました。そして、政府の方も努力したと思いますが、婦人問題企画推進本部というのを設置いたしました、三木内閣のときに。そして、総務長官は副本部長ですね。ですから、そういう点でも、いま国際婦人年を起点として、「国連婦人の十年」という期間に当たっております。私は、「国連婦人の十年」に関連して、婦人問題に非常に大きな責任を持つ総理府総務長官として、稻村長官の御決意を最初に……
○田中寿美子君 きょうは私、法務大臣にお尋ねしたいと思いますが、ちょうどいま三月、四月にかけて婦人月間中であり、四月には婦人週間、それから国際的にも、国際婦人年を起点にして「国連婦人の十年」という、男女の平等が非常にいろんな面でまだおくれているから促進しようじゃないかという世界的な婦人の運動の中にあります。それで、いろんな側面から私どもは差別の残っている部分をどんどん拾い上げて、みんなで法律、制度を変えていきたいと、こういうことで、みんなで手分けしているんです。 それで、昨年のちょうど三月の十二日だったと思いますが、衆議院の予算分科会で私の党の土井たか子さんが、国籍法における男女の不平等の問……
○田中寿美子君 私は最初に、日産プリンスに対して中本ミヨさんが起こしておりました定年差別訴訟問題のことをお尋ねしたいと思います。 経過はもう御承知のとおりですけれども、ごくかいつまんで申しますと、日産とプリンスが合併したときに、プリンスの方で定年差別なしに働いていた中本ミヨさんが、日産の就業規則、男子五十五歳、女子五十歳とするその定年差別の規則を適用されて、昭和四十四年一月、五十歳で解雇されたのに対して、日産の定年制は性による差別扱いで、これによる解雇は無効であるという主張で裁判で争ってきたものでございます。仮処分申請の段階では、一審、二審とも差別を違法とはしておりませんでしたけれども、昭和……
○田中寿美子君 澁谷国務大臣、私はきのう厚生大臣に対しまして、売春における前借金の問題、特にそれを沖繩の問題にしぼりまして、一体それを厚生省としては更生保護の方を担当している立場からどういうふうに取り組んでいられるかということを主にお伺いしたわけです。このような問題にきょうははからずも一時間もらって、めったに売春の問題に時間をいただくことは少ないんでございますので、きょうは私は、警察が把握していらっしゃる状況を篤とお伺いしたいと思っているわけです。 私は、こんな問題で大臣と質疑応答するなんてちょっと想像もしておりませんでした。昔なじみの大臣で、労働省にいらっしゃいましたころ、大臣が秘書課長を……
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