このページでは佐藤一郎参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。佐藤一郎参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○佐藤一郎君 一、二御質問したいと思うのですが、日本は、もちろんこの地域に対しても何ら法律上の権限、施政権というものはないわけですけれども、しかし、一番密接な関係が歴史的にも、また、地理的にも、経済的にも濃い。こういうことは言えると思うのです。そこで、いわゆる正式にいわゆる賠償の要求権がない地域に対しても、ずいぶん終戦後今日までいろいろと日本はやってきておるところがあるのでありますが、この問題はずいぶん早くから要求が出ておって、十五年も珍しく日本政府も粘られたのですけれども、何か特殊な事情があるんですか、今日成立するまでの過程で。
【次の発言】 つまり、何というか、アメリカも当然相応の分担をす……
○佐藤一郎君 租税協定の関係につきましては、各国ずいぶんこのところやっておりますし、あまり質問することはありませんが、一、二お聞きしたい点があります。それは、一つは船舶についてですが、これは本来相互免税になっているという原則はないんですか。
【次の発言】 その軽減率ですが、これはいろいろなタイプがありますか。
【次の発言】 伺っている意味は、五〇%と従来なっていたのを五五%と軽減するとあるのですが、ほかの諸国は大体みな五〇%なんですか。その率を聞いているのです。
【次の発言】 そのほかの後進諸国について、大体五〇ですか、あるいは別の率がありますか。
○佐藤一郎君 それでは一つ伺います。
今度の旅券行政の簡素化、合理化ですか、これは趣旨としては非常にけっこうだと思うのでありますが、これで、もし今回の改正があると一件当たりの発給に要する時間、これはやはりよほど短縮されますか。
【次の発言】 地方にできるだけ権限を委譲、分散するということと、それから機械化ということがつまりセットになっているようですけれども、テレックス導入、そういうことは短時日に予定しているんですか。
【次の発言】 そうしますと、大体二年ぐらいで、いまあなたの御説明されているような事態、つまり、現在二週間ぐらい少なくともかかっておるものが三日ぐらいでできるようになる、今度の法……
○国務大臣(佐藤一郎君) 私も、いまいろいろと質疑を拝聴しておりまして、なかなか東北開発株式会社の整備を行なうにあたりまして、いろいろな問題があったということを拝聴していたのですが、御承知のように、東北開発株式会社は過去において非常に問題がございまして、そういうことで、先ほどからも御説明がございましたように、三十八年から四十三年にわたりまして、いわゆる五カ年計画の再建期間というものを設けまして、そしてその間にできるだけきれいにしてまいる。今後とても見込みのないというようなものについて、できるだけ事業内容をきれいにしていこう。そういうふうなことでもって非常な努力が払われたと思います。政府も、また……
○国務大臣(佐藤一郎君) 私、このたび経済企画庁長官を拝命いたしました。どうぞ今後もよろしく御指導願いたいと思います。 国土総合開発に関する問題につきましては、今後とも建設委員会の皆さま方の御指導をいただくことになります。いろいろな点でさらに御指導いただきたいと思います。特に企画庁といたしましては、今国会に国土調査促進特別措置法の一部を改正する法律案を提出いたしまして、参議院先議で御審議願うことになりました。よろしく御協力のほどをお願いいたしたいと存じます。 この法律案につきまして、提案の理由と要旨を御説明申し上げたいと思います。 国土調査は、国土の開発、利用等に資するため、国土の実態を……
○国務大臣(佐藤一郎君) 中身は伺っていますが、その議事録はまだ拝見をいたしておりません。
【次の発言】 実は、当日私はここへ伺ったのですけれども、私のほうの内部の手続の行き違いがありまして、うしろの部屋におりましたけれども、この委員会に顔出しをしないままに帰ることになりました。私自身もその行き違いをまことに遺憾と思っております。そういう事情を御了承願いたいと思います。
【次の発言】 実は当日、御承知の経済審議会の答申案の最終的な決定を迫られておりまして、時間があまりなかったものでございますから、総理大臣と実はそれの説明並びに御意見を伺うということにしたいと考えておったのであります。ただし私自……
○国務大臣(佐藤一郎君) いま田中さんの御指摘の点につきましては、経済企画庁といたしましても、今後、十分調整する方向で努力してまいりたいと思っております。
【次の発言】 さっそく検討したいと思います。
【次の発言】 いまの御質問でありますが、宮崎さんも御存じのように、かつて行政管理庁で勧告がございましたですね。それでこういう関係の行政を一本化したらどうかということで、その場合に二つの考え方がありまして、いわゆる計画部門と事業部門をみんな一緒にしてしまう国土省の考え方と、それから計画部門を事業部門と切り離しまして、国土開発計画というものを中心としたいわゆる開発庁というものと両方考えられるんですが……
○国務大臣(佐藤一郎君) 矢野局長がどういうことを言いましたか、私直接は聞いていませんが、いま御指摘の制度の検討、これはいま通産省等関係各省と一緒になりまして検討を進めておるところであります。
【次の発言】 一本化したらどらかという意見も相当強うございます。まだ私、結論を出している段階ではございませんからはっきりは申し上げられませんけれども、いまいろいろと議論伺っておりましても、今日のいわゆる水域の指定、こういう制度自体に相当問題がある、これは皆さんも、もっともこの場でしばしばお話し合いしまして私も非常に痛感してきたわけです。そういうことで、まず現在の水域を指定しなければ規制ができないという、……
○国務大臣(佐藤一郎君) 経済企画庁長官を拝命いたしましたが、当院の皆さまには今後ひとつよろしく御指導願いたいと思います。 近年わが国経済は、目ざましい発展を遂げ、国民の生活水準も著しい向上を見せております。 しかし、その反面、経済の急速な発展に伴う産業活動の活発化、人口の都市集中等により大気汚染、水質汚濁、騒音等による公害が激化し、国民の健康と生活環境に重大な影響を与える等、国民生活にとって重大な問題となってきているのであります。 このような状況にかんがみ、政府、企業、国民が一丸となって公害の防止をはかるという強い共通の決意のもとに、今後も公害対策を強力に推進していく必要があると考える……
○国務大臣(佐藤一郎君) 公共用水域の水質の保全に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 公共用水域の水質の保全に関する法律は、公共用水域の水質の保全をはかるため、指定水域の指定、水質基準の設定等に関する規定を設け、産業の相互協和と公衆衛生の向上に寄与することを目的として、昭和三十三年に制定されたものであります。経済企画庁といたしましては、制定以来今日に至るまでの間に、六十八水域について水質基準を設定し、公共用水域の水質の保全に万全を期するべく、鋭意努力を重ねてきたところであります。 しかしながら、最近における国民経済の急速な成長に伴う産業……
○国務大臣(佐藤一郎君) 御指摘の第一点でございますが、今回は従来の「産業の相互協和と公衆衛生の向上に寄与することを」をいま御指摘のような点に改めました。国民の健康の保護ということをまず第一点に置いておりまするし、それから生活環境の、東京都がいっておるその一体ということの意味、私まだちょっとわかりませんが、いずれにいたしましても、実際問題といたしまして、生活環境の保全を全うしていく際に産業の発展と、どう発展性を考えるかという立場と相いれない場合も私はあると思います。むしろそうでありますからして、その際に生活環境の保全ということを頭に置きまして、そうしてできるだけそうした趣旨を通すように、こうい……
○国務大臣(佐藤一郎君) ただいまの附帯決議に関しましては、私どもも今日の水質保全行政の重要性、特にますます困難性を加えてまいってきている問題でございますから、よほどの覚悟を持ってそれの実施に当たらなければならないとかねがね思っておりますが、特に重要な問題点をここで御指摘を受けております。われわれもこれについてはかねがね覚悟いたしておるところでありますが、さらにひとつ一そうこの決議の御趣旨を体しまして、十分この趣旨を尊重しまして、具体的な施策をできるだけ急ぎたい、こういうふうに考えておる次第でございます。
○国務大臣(佐藤一郎君) このたび経済企画庁長官を拝命いたしたのでございますが、当委員会の各委員の皆さま方には、これから何かと御指導をわずらわすことが多いかと存じております。どうかひとつよろしく御指導をお願いいたしたいと存ずる次第でございます。 きょうは冒頭に私の所信を申し述べたいと存じます。 初めに、最近の経済情勢について申し述べます。 わが国経済は、本年三月で通算五十三カ月に及ぶ景気上昇を続けておりますが、この過程において、経済活動が急速に拡大し、また物価の騰勢も顕著となるなど、景気の動向に懸念すべき現象があらわれましたので、昨年九月、金融調整措置が実施されたのであります。その後の推……
○国務大臣(佐藤一郎君) 私も、ただいまのお話のように、物価問題の重要性にかんがみまして、実は毎月衆参両院の物価委員会において十分お答えはしておるつもりでありますが、たまたま木村先生の御要求のときには、いろいろなことがございまして、今日までまことに遺憾でございましたが出席できない事情がございました。私としましても、いま御指摘の点は十分了承をしておるつもりでございます。今後ひとつできるだけ遺憾なきを期したい、こう思っております。
【次の発言】 四十五年度の消費者物価は、全体につきましてはもちろんいま確たる数字を実績的に申し上げるということは困難でありますけれども、御存じのように、政府見通し四・八……
○国務大臣(佐藤一郎君) 本日午前中の物価対策閣僚協議会におきましては、前回の物価対策閣僚協議会におきましてすでに議論をした分の具体化というものを含めまして、数項目にわたって一応決定したわけであります。輸入政策の積極的活用、それから食料品価格の安定対策、それから事業許認可制の再検討、それから物価行政機構の強化と、こういうような四点につきまして対策を協議したわけであります。もちろん、これがすべてではございませんので、今後もわれわれが気のつく限りの問題を取り上げていかなければならないと、こう思っております。 輸入政策の積極的な活用につきましては、 残存輸入制限品目について、本年の末までに自由化……
○国務大臣(佐藤一郎君) ただいま委員長から御指摘がありました点、まことに遺憾に存じます。今後こういうことのないように十分注意してまいりたい、こう思っております。
【次の発言】 ただいまの点でございますが、新聞等にもすでに出ておりますが、私たちとしましては、経済企画庁としては、一応運輸省の説明も十分検討いたしまして、ただいまのところ、最近のいわゆる緊急的な交通施設の整備、こういうものの負担等も重なりまして、私鉄に相当の赤字があるんじゃないか、こういうことを大体推定し得る状態にあると考えております。そういうことで、これは、従来から申し上げております公共料金をできるだけ一方において抑制しなければな……
○国務大臣(佐藤一郎君) このたび経済企画庁長官に就任いたしました佐藤でございます。 当委員会には、今後、わけてもいろいろと御指導願わなければならないと思います。どうぞひとつ、よろしくお願いいたします。
○国務大臣(佐藤一郎君) いま竹田さんのおっしゃいましたような様相について、ある程度そういう様相も確かに出てきている面があると思うのですが、われわれの目から見ますと、まだそれが決定的なあらわれ方というわけではないと、こう考えています。一部の指標には多少鎮静化のきざしが見える面もございます。しかし、依然として生産も高く、日銀券の発行高の増加率も高く、また、たとえば百貨店の売り上げ高等も依然として高い増加率を示しております。そういうことで、全体としての様相というものは、まだ過熱が十分に鎮静した、過熱ぎみの情勢が鎮静したという断定をするところまでは私はいっていないと思います。 もともと、御存じのよ……
○国務大臣(佐藤一郎君) いま竹田さんからお話のございました、まず予算の点ですが、これは確かに、何といいますか、一七・九%という伸びが、従来のバランスから見ても、特に物価問題がやかましくて引き締めをやろうという際に、少し甘いじゃないか、こういう感じだろうと思います。まあ私も、率直に申し上げまして、現状をまず見てみますると、何といいましても、民間設備投資を中心とする需要の急激な増大、こういうことがやはり今日の物価高の一つの中心になっておる。財政需要ももちろんそれについていっておるのでありますけれども、やや追随的な形であるというふうに感じているのです。そこで、政府といたしましては、まず重点を金融引……
○国務大臣(佐藤一郎君) いま鈴木さんから御指摘になりました、先般発表しました月例経済報告に関連しまして、私どもは、最後の結論のところで、「景気は落着きつつあるものとみとめられる。」、こういう表現をいたしております。これに関連しましてただいまの御質問でございますが、経済企画庁が月例報告をつくります際には、もちろん、各種のデータを参酌いたしまして、そうして最も事態に適切な表現を用いる、こういうふうに、当然のことながら、心がけておるわけでございます。その各方面のデータという際には、あるいは通産省の意見も参考に入れる、日本銀行の御意見も参考に入れる、これは当然でございます。しかし、最終的にこの報告を……
○国務大臣(佐藤一郎君) 公定歩合の引き下げの問題は、本来日本銀行の決定事項ではございますけれども、もちろん、日本銀行がこれを決定するにつきましては、やはり、いわゆる金融引き締めの効果が実態経済にも相当浸透してきておるという、もちろん評価をいたしておるわけであります。引き締めを解除したとたんに、また急に景気がおかしくなったから、また大急ぎで引き締めをするというようなことは、中央銀行としてもとれないところでありまして、いわば、公定歩合を引き下げ、いわゆる金融引き締めの解除をこの際行なっても、経済の実態全体として急にそういう反発なんということはない、むしろ鎮静化のムードがここしばらく続くであろうと……
○国務大臣(佐藤一郎君) いまのお話でございますが、御存じのように、この物価対策閣僚協議会、これが今日内閣で総合的に物価対策を推進していく、いわば唯一の機構であります。そこで、これをもう少し活用してまいらなければならないというふうに私考えておりまして、それにつきましても、この物価対策閣僚協議会へ、ただお役所の作文を持ち寄っても、これじゃしかたがないということで、先般閣僚協議会を開きまして、一ぺんひとつ各閣僚が陣頭指揮を行なうという気持ちで、率先して、各省所管の物価問題、物価に関係のある諸問題を、ひとつ政治的大局的見地から取り上げて、そして閣僚協議会に持ち出して、そしてその議論をしようじゃないか……
○国務大臣(佐藤一郎君) 国民生活センター法案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 一九六〇年代においてわが国経済は飛躍的な発展を遂げ、これに伴って、国民の所得水準は着実に上昇し、国民生活の内容も著しい向上を見せております。 しかしながら、その反面、経済の急速な成長の過程において、住宅や生活環境等の社会資本の整備が相対的に立ちおくれ、交通事故、公害などが増加しております。また、技術革新の進展に伴って、危険な商品が目立つなど、消費生活面でも各種の障害が表面化しております。このため、国民の日常生活に対する不満が増大し、社会的緊張の高まりが見られることも否定できない事実であり……
○国務大臣(佐藤一郎君) まあ、御指摘のように、こういうものをせっかくつくりましても、あまりぼうばくとしたものになって、運用上困るようなことがあっては、もちろんこれはいけないと思うんでありますが、同時に、今回国民生活センターということでもってお出ししましたのは、まあ消費者保護という概念のとり方にもよると思うんでありますが、従来比較的狭くとられがちであったこともございます。そこで、たとえば商品であるとか、あるいはサービスであるとか、そういうようないわゆる消費者行政と、直接その内容となる問題のほかに、今日私たちは、あるいはまあ住宅の問題あるいは公害の問題、それからまた、場合によっては社会保障関係の……
○国務大臣(佐藤一郎君) まだ日にちをきめておりませんが、今月の末ごろにできたらと、こう思っております。
【次の発言】 実は、先般の閣僚協議会でもこの問題が出ましたのです。小売りのマージンが一般に生鮮食料品について非常に高過ぎる、こういうことで、結局、いま御指摘のように、流通機構の問題であるとか、そういうことで私たちもこれを農林省にも指摘をし、農林省も、これについてはできるだけ検討を約してはおるのですけれども、一面、従来のいわゆる小売り段階のマージン、その他流通機構におけるマージンの高さというものについて、やはり現在の機構その他というものを前提にして多少肯定的な気分もまだ残っているようで、そう……
○国務大臣(佐藤一郎君) まあ、いろいろな提言等がございましたが、これについて、従来政府としても、私は、でき得るものから逐次やってまいっておる、こういうふうに実は考えております。ただ、率直に申し上げまして、やっぱり物価問題の認識がだんだんと深まってきておる。特に本年あたりは、いわゆる生鮮食料品高ということで、主婦の皆さまの関心も特別に強くなったということもございます。また、卸売り物価が上がってまいったというようなことで、物価問題全体についての関心も深まってきた。まあ、そういう意味において、一般的な認識が深まると同時に、要望も熾烈になってまいっております。そして、それを受けるところの政府の考え方……
○国務大臣(佐藤一郎君) いまの足鹿先生のお話は、われわれもよく承知しておるつもりでございます。 全総計画は御存じのように、二十年間の見通しでございますが、その中にあって、一方において農業の生産拡大、一方において都市を中心とするところの膨大な食糧需要、これの供給に対応し得るような流通機構を伴ったいわゆる大供給地、こういうものの形成、こうした大きな課題を持っております。これを二十年間の見通しの上に立ちまして、これから一人頭、農民所得二百万ぐらいのところを目ざしながらどうやってこれを計画化していくか、ちょうどいま農林大臣からお話が出ました現在取り上げつつある総合農政との関連も十分に考えながら、こ……
○国務大臣(佐藤一郎君) いま総理から大きな方向をお話し願ったわけでありますが、御存じのように、今日までわが日本が示してきましたところの成長の路線、こうした過去の実績を踏まえまして、しかしながら同時に、それによってもたらされたいろいろなひずみというものを頭に置きながら、今後昭和六十年ぐらいまでのところを頭に置きまして、そしていわゆる高密度化情報化の社会というものに突き進むこれからの日本の全体の見通しというものを、きわめて荒いスケッチでもって描いたものが新全総でございます。したがいまして、そこにいろいろと示されておりますフレーム、その他の数字も、一応の見通しの前提でございます。これらを具体的にど……
○国務大臣(佐藤一郎君) いま御質問の、政府財貨サービスと、それから政府の予算全体、一般会計予算全体の伸びとの関係でございますが、木村さんも御存じのように、政府財貨サービスの計算は、振替所得をはじめ、いわゆる重複計算を控除したものでございます。そういう意味におきましては、ほんとうの意味の最終的な需要というものをあらわしておる。そういう意味において、全体の総需要の伸びに対して、その伸びが比較して低いと、こういう意味で大蔵大臣は答弁されていると思います。
【次の発言】 それは、御存じのように、消費需要と、それから民間設備投資需要、それから政府関係においては、いわゆる政府の経常的な財貨サービス、それ……
○国務大臣(佐藤一郎君) 昨年の四月からこの一月までで申し上げますが、全体の消費者物価指数は六・一です。そうして季節消費を除いたところで五・一です。そのうち食料が七・七です。その食料の七・七のうちでも、御存じのように野菜が二一%、こういうようなことになっております。
○国務大臣(佐藤一郎君) 二百円ぐらいだと思います。
【次の発言】 そういう事実はございません。
【次の発言】 まあ二つございまして、一つは、幹事長のほうから何らかの意味でもってそういうことが行なわれたかどうかを私は耳にしておりません。それから、これは私自身に関することですが、したがって私が苦慮したということは全然ございません。
【次の発言】 私耳にいたしておりません。
【次の発言】 出ておるということを聞いておりません。
【次の発言】 出ておるということを聞いておりませんから、出ていないと思います。これは、御存じのようにもともと経済審議会が私どもに答申を、いま案をつくられまして近々中に答申を……
○国務大臣(佐藤一郎君) ただいまの御議論は、先般のシンポジウム等でもいろいろと議論が出たところでございます。そこで、これについて二つ考え方がございまして、この一つは、最近経済企画庁でも一応研究は進めておるんですが、公害のほかに、そのほか、たとえば交通の災害であるとか、国民生活の環境全体に対する指標をどういうふうにして数字的にあらわすか、こういう問題があるわけです。これはひとつ公害だけでなく、全体を考えなきゃいかぬわけですが、それを物量的に、つまり非貨幣的にあらわす手法をいろいろと研究をいたしております。非常にこれはむずかしいもののようでして、まだほんの研究の緒についた程度なんですが、これはこ……
○国務大臣(佐藤一郎君) 戸田さんも御存じのように、先般策定いたしました新全国総合開発計画、まあこれがわれわれの今後の開発の一つの指針になると思います。それでこの構想は、御存じのように全国にいわゆるたくさんの大型のプロジェクトというものをいろいろと構想しております。そうしてそれらを実現するためには、全国に交通通信のネットワークをまず整備する、そうして各地方の都市と中央とを結びつけ、そうしてただいま申し上げたような今後日本の開発を促進する基点となるような各種のプロジェクトを発展さしていく、そうしてまた今度はその地方を中心にいたすところの地方の開発計画というものを立てつつございます。現在各府県にお……
○国務大臣(佐藤一郎君) 御存じのように、ベトナムの援助の問題は、まだ実際に始まっておりません。そういうことで、われわれといたしましては、特定なものを予定はいたしておらないわけであります。
【次の発言】 運輸大臣がちょうどおられませんので、私から御答弁いたしたいと思いますが、御存じのように、新全総計画の重要な中心的な計画の一つがこの新幹線網の建設でございます。この新幹線鉄道の建設につきましては、あの新全総計画の中身をごらん願うとおわかりのように、いわゆる福岡―仙台間、こういうものを予想しております。そのほか、それぞれの計画の構想の中にいろいろなものがございまして、そうしたものを取りまとめますと……
○国務大臣(佐藤一郎君) まさしく御指摘のとおりに、前回の調査会の見通しというものがかなり今後大幅な修正を受けざるを得ないと、こういうふうに考えております。 御存じのように、新しい新経済社会発展計画でございますが、そこの中では、一次エネルギーの大宗を占める石油をたとえば例にいたしますと、五十年度には三億キロリッター台と、こういうことで、四十四年度の実績のほぼ二倍近いものをすでに想定をいたそうとしております。そういうことでございますので、今後、個々のエネルギーの具体的見通しは、またあらためて調査会でもって検討してもらわなきゃならぬ、こういうことになろうと思います。
○国務大臣(佐藤一郎君) 紫川の件は、先般の小野さんの御質問のときも、私お答えしたつもりでおったんですが、これは、以前に当方においても調査をいたしましたけれども、しかし、なおそういう疑問のあるということであるならば、もう一回調査をしましょうと、こういうふうに答弁申し上げたつもりだったんですが、趣旨が不徹底であったかもしれません。調査をしてみたいと思っております。
【次の発言】 御趣旨は、調査をすればいいんだろうと思うんですが、調査はいたします。間違いございません。
【次の発言】 お答え申し上げます。
ただいまの御質問でございますが、御存じのように、政府はこの四十四年度の国際収支の見通しの中に……
○国務大臣(佐藤一郎君) 新しい経済社会発展計画は、この九日ごろにたぶん答申が出ると思います。それを受けまして、中旬から下旬のころに閣議決定をいたしたいと、こういうふうに考えております。 それから、この社会発展計画の課題でございますけれども、御存じのように、七〇年代を迎えまして、いろいろと日本の経済条件が従来と変わってきております。一つは、何と申しましても国際収支に非常なゆとりが出てきそうでございます。そして外貨の積み増しも少しずつふえてまいる。この点は、三十年代に国際収支の逆転赤字に常に悩まされてきた日本経済とだいぶ条件が違ってまいります。そういう意味におきまして、海外経済協力を行なわなけ……
○国務大臣(佐藤一郎君) あそこでは、御存じのように、一つは金融引き締めの問題を取り上げ、それから一つは、今後におきますところの物価、賃金を含めた総合的なあり方の問題を議論し、それからまたもう一つは、いわゆる個々の対策について、従来多くの提言を見ておりますが、それらのものにつきましてさらにもっと実効的な方法によって具体化しようと。それにつきましては、もちろん、全内閣にわたることでございますから、関係各省と十分に連絡もとり、また関係各省の発意によって具体化をするということが必要であります。ただ、いわゆる従来の官庁作文に終わっては困りますので、閣僚会議を中心にしまして、できるだけひとつ政治的に、各……
○国務大臣(佐藤一郎君) 最近の御存じのような野菜等を中心とします季節的な商品の値上がり、これが非常に激しい点等もあると思うのでありますが、政府の統計局の消費者物価指数というものが、どうも実感的に現在の物価の感じと遠いものがある、こういう御批評をしばしば受けます。確かに、ことしのように野菜等が上がります際には、主婦は一日に何回も買いものに行くと、その買う回数の高い、頻度の高い商品が上がりますと、どうしても実感として高さを感ずるのは無理ないと思うのでありますが、しかし、消費者物価指数は、特定のものだけでなく、全商品について平均したところの物価水準全体をあらわしているものでありますからして、毎日買……
○国務大臣(佐藤一郎君) 四十四年度は、御存じのように、改訂見通しにおきまして五・七でございましたけれども、その後の季節商品の値上がりを中心とする消費者物価の上昇によりまして、まだ正式に三月の全国が出ておりませんが、二月までももう相当上がっております。このままでいきましても、大体六・四というくらいの上昇率になると思います。
【次の発言】 六・四といたしますと、一二三・五になります。
【次の発言】 おっしゃるとおり、四・八といいますときには、前年度の実績に対して言うわけであります。それで、この実績というのは相当ずれてきます。でありますから、正式にはそこでわかるのでありますけれども、いずれにいたし……
○国務大臣(佐藤一郎君) われわれがいま新しい計画で一つの大きな目標としておりますところは、発展の均衡のとれた、バランスのとれた経済成長と、こういう点でございます。したがいまして、その目標を達成いたしますためには、いま御指摘のように、今日いろいろな諸計画がございますけれども、これらのバランスをよく考えてやらなければならないと思います。それにつけましても、これら各省を中心にしてつくられるもの、あるいは特殊な目的でつくられるところの諸計画、こういうようなものの作成にあたりましては、全体としての計画、今日までの、現行のいわゆる経済社会発展計画、また今後は新しい、このたび決定を見ましたところの計画、そ……
○国務大臣(佐藤一郎君) 大蔵大臣のお話、私も聞いておりましたが、そのとおりだと思います。ただ、今日のような事態が続きますと、われわれとしてもインフレになるおそれがあると、そういうことを申し上げたいと思います。
【次の発言】 私たちも、インフレであるとかなんとかという文句は別にしまして、物価を抑制しなきゃならぬということで、政府としましても目下非常な努力をしつつあるわけでございます。先般の閣僚協議会におきましても、総需要の抑制につきまして今日の金融の引き締めの基調というものを再確認をする、そういうような種々の点につきまして決定をみたわけでございます。そこで、物価政策全体として、ひとつ財界の諸公……
○国務大臣(佐藤一郎君) 環境基準の類型の設定は四月に行なわれまして、それに基づいていわゆる個々の地域に当てはめる。この当てはめ行為を指定と申しておりますが、この指定を本年の九月に行なったわけでございます。それがただいま御指摘の地域だと思います。
【次の発言】 ただいまのところの予定はそういうことになっています。
【次の発言】 これは間違いございません。ただし、委任をするということは、委任をすることができるということでございます。
【次の発言】 事実上といいますか、原則はそういうつもりでお答えしたと思います。ただ、御存じのように、県際河川と称しまして、大きな一つの川が何府県にも関係しておる。そ……
○国務大臣(佐藤一郎君) ただいまの附帯決議につきましては、決議の御趣旨を体し、検討を進めることといたします。
○国務大臣(佐藤一郎君) 水質汚濁防止法案につきまして、その提案理由及び概要を御説明申し上げます。 近年におけるわが国経済の高度成長に伴い、国民生活は著しい向上を見せておりますが、その反面において、産業活動の活発化と人口の著しい都市集中により大気汚染、騒音等各種の公害問題が発生し、国民の健康と生活環境に重大な脅威を与えるに至っております。 水質汚濁問題につきましても、人口集中の著しい大都市周辺の河川や海域、活発な地域開発が行なわれている水域等全国各地で問題が発生し、また、その汚濁の態様も、ますます複雑かつ深刻化してきております。このような事態に対処して、国民の共通の財産である公共用水域を良……
○国務大臣(佐藤一郎君) あのときには失礼いたしました。御質問がよく聞こえなかったことがあったものですから、それですから、むしろ訂正というより答弁を落としたような感じでございまして、違った問題をお答えしたような感じだったものですから、あとから正確を期する意味でお答えしました。 それで、あのときもお答えしたのでございますが、この環境基準の設定は本年の四月になってやっております。そして、もうその当てはめ行為はこの九月になってやっておるわけでございます。そういうようなことで、最近における公害の実情というものを政府としても十分頭に置いて、現時点において可能な限りの望ましい環境基準というものをつくって……
○国務大臣(佐藤一郎君) 小柳さんの御指摘になった点は、一面においてそうした面も私もあろうかと思います。まあ確かに公害問題は昔から存在したわけでございまして、そしてそれが今日の事態になるまで放置されてまいりました。それについては当然企業がみずから自分でもって自覚すべき筋合いのものでありますけれども、昔からの日本の経済成長の体質というものを考えてみますと、やはりもう少し被害者が被害者としての立場から声を大にすべきであったと思われる点もありますし、それからまた、被害者といわれる方々が同時にまた御指摘のように加害者の立場に立つところもございます。そういう点においては関係が非常に複雑になっていると思い……
○国務大臣(佐藤一郎君) いろいろと御指摘がございましたが、三十九年度ということを原点にして考えてみますると、御存じのように、四十年度にああした大きな景気のいわゆる鎮静がございましたが、その後四十一、四十二、四十三年と消費者物価は比較的上昇率が鈍化、安定してきたことは御存じのとおりでございます。これはやはり何といいますか、三十年度後半の高い成長のあとを受けて、四十年度という時期を経てこういうことが実現したわけであります。そこでその後、御存じのように、四十一、二、三、四とたいへんな高度成長、これはおりからの国際的な景気の上昇にも非常に引きずられた点が私は多いと思いますし、それから外貨の心配のなく……
○国務大臣(佐藤一郎君) 何も申し上げることはございません。まあこれは今日まで相当、私成果をあげてきておると思いますけれども、今後もなお一そうのこの方面の期待に対する対策を充実していかなければならない、こういうふうに考えております。
【次の発言】 確かにお説のように、そうしたいまの連絡調整必ずしも十分でないという印象を私も聞いておって受けたんでありますが、これにつきまして特にこの際新たなものを設けるというのは、これはまた別の面でもっと問題があると思うんですが、お説のように意見の総合調整ということ、研究の総合調整ということを何らかの意味で実現する、これは必要であろうと思います。現在の機構を最大能……
○国務大臣(佐藤一郎君) 初めに四十五年度の経済情勢について申し述べます。 わが国経済は、昨年夏ごろから景気は次第に落ち着きの方向に向かい、需要の停滞と供給の増大を背景に、製品在庫の増加、設備投資の繰り延べが進む中で、景気はこのところ鎮静の度を強めております。 こうした情勢を背景に、日本銀行は、昨年十月及び本年一月の二回にわたり公定歩合を引き下げましたが、今後の推移としては、消費需要等は依然堅調であるものの、投資需要の伸びの鈍化等が予想されますので、年度全体の総需要の伸びは前年度を下回ることになると思われます。すなわち、四十五年度の国民総生産は、実質一〇・八%程度の伸び、規模にして七十三兆……
○国務大臣(佐藤一郎君) 委員会の審議に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 わが国経済の最近の動向を見ますると、景気調整措置の結果、昨年夏ごろから景気は次第に落ち着きの方向に向かい、その後、二度にわたる公定歩合の引き下げが行なわれましたが、景気はこのところ鎮静化の度を強めております。 物価面におきましても、卸売り物価は、工業製品を中心とする国内需要供給の緩和に、海外市況の軟化も加わって、落ちついた動きをいたしております。 しかしながら、消費者物価につきましては、景気鎮静下にありながら、最近一段と騰勢を強めております。生鮮食料品の大幅な値上がりに加えて、中小企業製品、サービス料金……
○国務大臣(佐藤一郎君) 御指摘がありましたように、私、前々から、現在の物価高にはいろんな原因がありますと思います。これだけ一つとれば、すべてがそれによって解明できるというたぐいのものではないと思っておりますが、しかし、今日の物価高のよって来たるところ、これはやはり、何といいましても、高度成長、これが基本的な背景になっておるというふうに考えております。三十年代も非常な物価高がございました。まあ、暦年でとりますと、たまたま昨年七・七になりますが、これも数字のいたずらでございますが、これはまた年度で三、四カ月ずらして見ますると、必ずしも最高ということにならないのですが、要するに、三十年代の後半も、……
○国務大臣(佐藤一郎君) 率直に言いますと、いま阿部先生がおっしゃいましたように、予算と物価との関係というのは、なかなか私はむずかしいんじゃないかと思うんです。ここにわれわれいつもお求めに応じて出しておりますのは、ですから、物価関係予算というふうに特に銘打ってございます。それで、物価と予算とが一番直接に関係しますのは、価格差補給金のようなものですね、それだけの予算を出すと、もしこの予算がなくなればこれだけ上がるだろうというようなものは一番端的な関係になるんですけれども、そのほかのものは、ごらんになりますとおわかりのように、農業関係で言えば、農業基盤の整備費ということで、それこそ各種の土地改良事……
○国務大臣(佐藤一郎君) いまの問題、もう私たちも、物価の問題を通じて、薬の問題についていろいろ御議論を拝聴する機会が多いわけですが、いわゆる大衆薬と、それからまた、いわゆる医薬品と称するものとで、またおのずから取り扱いも違うのじゃないか、こういう感じが第一にいたします。そして、宣伝の問題も、したがって、やはりおのずから常識的な判断基準というものがそこに生まれてくるはずであろうと私は思います。いま、たまたま話を伺っていて、有名人の話が出ましたけれども、その特定な有名人でなくて、たとえば会社の広告宣伝の係の人、あるいは担当者、こういう者がしからばテレビでしゃべった場合でも、その人は専門家ではない……
○国務大臣(佐藤一郎君) GNPの増加率の御質問でありますが、三十九から四十四の平均で申し上げますと、名目で一六・二、実質で一一・二、こういうことになっております。
【次の発言】 三十五年から三十九年ですが、名目においてちょうど同じ一六・二であります。実質で一〇・八であります。
【次の発言】 三十五年―三十九年の間にありまして、名目で一六・〇であります。三十九年―四十四年が一四・〇であります。
なお、先ほどのあれに追加いたしますと、ただし平均の物価におきましては、四十四年との間では、三十五年から三十九年の六二に対して三十九年から四十四年では五・五、こういう状況になっていることをつけ加えます。
○国務大臣(佐藤一郎君) 大体、総事業費二千億足らずの規模で計画がなされております。四分の一ぐらいが、いわゆる国費の支出でございます。その他、公社、公団、あるいは地元の負担等によって、これがまかなわれております。そして、御存じのように、いわゆる鉄鋼、石油化学、石油精製、そうしたいわゆる大コンビナート基地をそこに築き、なおその周辺に機械工業等を興そう、こういう目的で、大体昭和五十年度ぐらいまでを目途にして連設されています。
○国務大臣(佐藤一郎君) 琵琶湖につきましては、御指摘のように、最近湖の汚染が全般として問題になっている中におきまして、われわれも注目をしております。そういう意味で、御存じのように、できるだけ湖の水質基準設定を急ぐという見地から、目下それの調査をやっておる最中でございます。
【次の発言】 これは御存じのように、従来から県に委託をいたしまして、そうして県みずからこれの調査をやっております。まだ結論が出ているわけではございません。そういう意味において、中身を直接いま申し上げるところまでいっていない、こういうことであります。これの水質の基準というものを早急にきめる、そのデータを目下求めておる、こうい……
○国務大臣(佐藤一郎君) 昨年から総合交通の問題、非常に取り上げられております。政府としましても、各省それぞれにこの問題に取り組んでおります。そして、経済企画庁としましても、それらの各省の考え方というものを調整してまいりたい、こういう方向のもとに目下検討を進めておるわけでありまして、大体秋ごろまでには大かたの結論を得なければならない、こういうふうに考えております。
【次の発言】 総合交通体系の充実をいま急いでおるわけであります。その中において国鉄の職能のあり方、役割りの分担のあり方、そうしたものを検討するわけでありますが、同時に国鉄再建問題、これはまた別に国鉄の企業、公社としての経営の問題でも……
○国務大臣(佐藤一郎君) 渋谷さんも御存じのように、ただいま景気が非常に鎮静化の度を深めております。これは当初見込みましたよりやや深いんじゃないかと言われるくらいの鎮静化の状態になっておるわけでございます。そこで政府といたしましてもこれに対処しなければならないということで、御存じのように、日本銀行の金融引き締め措置の解除、いわゆる公定歩合の二回にわたる引き下げ、あるいはまた財政措置におきましても、財政投融資の追加でありますとか、補正予算の効果、あるいは財政支出の促進といろいろ考えておるわけでございます。ただ私どもの見通すところになりますと、在庫調整も多少見込みよりずれておる感じがいたしますけれ……
○国務大臣(佐藤一郎君) 御存じのように、新全総は都市の過密化というものの弊害を除去し、国土の利用を全国にわたって抜本的に再編成をする、こういうことでありますが、その一番具体的な問題点は、工業その他の施設というものを思い切って地方に分散する、ただ地方に分散するというものの考え方が二つの方向がございまして、一つはたとえば東京を中心として例にとりますと、首都圏というような広範な地域がございます、この首都圏の地域の中には東京都の中心部のような過密的なところと、それからまたいま先ほどから議論になっておりました北関東のようにまだまだ開発適地が非常に多いにかかわらず、その開発がおくれておるところがある。そ……
○国務大臣(佐藤一郎君) 御存じのように、従来から工業用水法でありますとか、あるいはビルの用水規制あるいは新潟におけるところのいわゆる地盤沈下対策としてのくみあげ規制、こうしたいろいろと措置をとってまいりました。この方面においては幸いだいぶ沈下の現象が減速してまいりまして改良も見られておるんでありますが、最近におきましては御存じのように、むしろ東京と大阪、いずれも周辺部のほうに相当沈下の現象が起こっておるようであります。そういうことでこの地盤沈下対策というものをもっと広範な地域にわたってこれの対策を措置していかなければならない。こういうことで関係各省、通産、建設それぞれの所轄に応じてこの地盤沈……
○国務大臣(佐藤一郎君) 私は、これについてはまあいろいろな考え方があると思うんですが、基準価格のきめ方も確かに問題はあると思います。農民の所得を恒常的に確保するということが野菜の安定的な供給に必要である、こういう前提に立てばお説のような点を十分考慮したきめ方がどうしても必要になると思います。ただ、一体この野菜のような必需品ですね、こういうものをすべて財政的な負担で一体どの程度今後まかなえていけるものか、このやはり限界というものはあると思うんです。そういうことも頭に入れますると、やはり今後の価格のきめ方自体というものの考え方をこの際変えていく、つまり、できるだけ安定的に決定するにはどうしたらい……
○国務大臣(佐藤一郎君) まあ、財政支出の乗数効果、これはいろいろな計算があるように思います。私のほうの研究所なんかでやっているのを見ますと、投資的なものならば二であるとか、あるいは補助金的なものであれば〇・五であるとか、いろいろございます。 そこで、物価の関係の経費でありますが、これも、中身を見ると、先ほど大蔵大臣のお話のように、いろいろの性格のものがあります。これだけをとっていわゆる誘発効果というものを計算することは、それほど意味がないのじゃないかと私は感じております。木村さんのおっしゃりたい意味は、八千億で相当誘発効果があるのだから、それと今度は物価を引き下げる効果と比較考量してみた場……
○国務大臣(佐藤一郎君) いまちょっと手元に資料がございませんが、前回もそうした質問がございました。佐藤内閣が成立した前と、それ以前の池田内閣との比較においてたしか議論があったと思いますが、その際には、消費者物価で申し上げますと、三十九年から四十四年度が五・五、それからその前の三十五年から三十九年が六・一と、こういうことになっております。
卸売り物価は三十九年―四十四年が一・八で、三十五年―三十九年が〇・四、こういうことになっています。
【次の発言】 いや、そうではなくして、三十九年と四十四年では平均五・五ですから、三十五年―三十九年の平均六・一よりはもちろん低くなっておるわけであります。
○国務大臣(佐藤一郎君) 経済成長一〇・八でございますが、まあ私たちもいまのままでいきますとだいぶ下回るように考えております。まあ一〇%を割るかどうか、そこいらの前後のところぐらいにまではいくんじゃないかというふうに考えております。
【次の発言】 新経済社会発展計画におきましては、民間の企業設備でございますが、これにつきまして五十年まで大体伸び率でいいまして二二%ぐらい、これは過去の十五年間で一七%ぐらいのものを大体一三%ぐらいのところに置いていきたい。さらに過去の六年が一五%です。そういうものから比べますと、二ポイント方低いぐらいの伸びに持ってまいる、その結果といたしまして、いわゆる国民総生……
○国務大臣(佐藤一郎君) いまの卸売り物価の点は、私たちはまあ御存じのように鉄鋼と非鉄金属が中心ですから、今度の値上がりは鉄鋼と非鉄金属が中心で、それで鉄鋼も下がったりしている面もありますし、それから非鉄金属はこれはまた上がり下がりが激しいものです。まあこのところの情勢は、ちょっとわれわれも異常高と見ておるのです。ですから、今後この非鉄金属、鉄鋼というようなものがある程度鎮静化していくだろう、こういうことを頭に置いておりますから、まあそれの鎮静の度合いにはいろいろ問題があるでしょうけれども、そういうことから見ると、必ずしもいま御指摘の二、三とは言い切れないのです。これは今後の情勢を、もっと推移……
○国務大臣(佐藤一郎君) ただいまのお話は二つございまして、全般としてのいわゆる公害費用の問題、それから特に中小企業の問題の御指摘がありました。全般として公害の費用というものが、これがいわゆる経営の上におけるコストであること、これはもう間違いのないことでございます。そしてまた、そのコストとしては他のコストと少しも違わないことでございまして、価格を構成する原価になるわけでございます。ただそのために直ちに今日よく言われておりますように価格の上昇、価格への転嫁が行なわれるかというと、これは決してそういうわけではございません。まあ当然企業の努力というものが前提になっておるわけでございます。でありますか……
○国務大臣(佐藤一郎君) まあ村田さんがいま御指摘になりましたいろいろと物質もございますが、これはある意味においては特定の物質でございます。全産業ということでもございません。私たちとしましては、御存じのように新全総等でも地方工場、地方に工場分散等、いわゆる国土再編という見地から考えを進めていきたいと、こう思っておりますが、もちろんこれはこの公害の分散になってはいけないわけでございます。でございますから、一方においては、この規制の制度というものを今回のように改めて、地方の、知事というものに権限を与えるということで規制体制を一方において整備いたしますし、そしてその上に立って、その制約の上に初めて工……
○国務大臣(佐藤一郎君) すでに御承知のように、朝日が最初にやりまして、読売、毎日、日経というところがすでに発表し、本日サンケイが発表しております。
【次の発言】 確かに新聞の値上げの影響は非常に大きいわけでありますから、もちろん値上げ自身についてもわれわれ非常に反対でもあり遺憾でありますが、同時にいま御指摘のプロセスについても問題がある。非常に一方的であり抜き打ち的な感じをぬぐえません。その両面にわたって、われわれとしても朝日の値上げ通告に接して反対を声明したわけでありますが、なお、その他の社に対しましても値上げをなさないようにという要望を出しておるわけでございます。ところが、先ほど申し上げ……
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