このページでは栗林卓司参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。栗林卓司参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○栗林卓司君 先ほど山中長官の御答弁の中で、いま沖繩の方々が抱いている不安、切実な期待、これにこたえずして何の返還ぞやというお答えがありました。全く同じ気持ちで伺うわけですけれども、先ほどの、実は円・ドル交換問題、長官の御答弁伺っていて、やはりあえて伺いたいということで重ねて御質問したいと思います。 現在日本の円が、限定つきとはいいながら変動相場制に移行いたしました。公式には三百六十円に戻るかもしれないということではありますけれども、今日、幅は別として、変わることはすでに既定の事実だと思います。現在、沖繩の方々の痛切な声というのは、何とか一日も早くドルを円にかえてもらいたい、そのときには一ド……
○栗林卓司君 主として厚生省と消防庁にお伺いしたいと思います。現在交通事故で痛ましい被害者が年々増大しているわけです。そういう中で、交通安全対策が今日の緊急課題であることはもちろん言うをまたないところであろうと思います。ただあわせて、それと同等もしくは以上の問題として、不幸にして出た犠牲者をどうやって救っていくのか、助けていくのか、そういう救急医療体制の整備の問題が同様に重要な課題だと思います。もちろん医療といいますと救急でない医療は一つもないと思います。その意味ではたいへん広がりがある問題かと思いますけれども、具体的な検討材料として、交通事故に伴う犠牲者だという点に論点をしぼりながら、交通事……
○栗林卓司君 御質問いたします。 今日、公害を出してかまわない、環境を汚染してかまわないということを本気で考えている人というのは、私はいないと思うのです。何とかなくしたいということだし、そのためにどうしたらいいか、口先だけ言ってみてもなかなか公害はなくならないものだというのが現在私たちの立っている時点だと思います。ところが、実態を見ますと、なくしたいという気持ちとうらはらに、たいへん利害関係が複雑に錯綜しておりまして、現実にどうやってその糸目をほぐしていくかといっても、なかなか解決ができない。それぞれに生活なり健康がからんでくる。どうしようかと言っているうちに事態がどんどん悪くなってきたとい……
○栗林卓司君 時間が十分ございませんので、なるべく簡潔に質問いたします。 大臣の所信表明を伺っておりまして、これをどうやって具体的に進めていくかがこれからの一番重要な問題だと存じます。そういう意味で、これまでの質疑伺っていたのですが、大臣の御答弁伺っておりますと、これ私の思い違いかもしれませんけれども、所信表明の中でことばになっておりますものに比べて、大臣の御見解なり御判断が少し楽観的、ことばが悪ければ、明るい見方をされているように実は感じたのです。そこで、あげ足をとるつもりはありませんけれども、重ねてお伺いしますと、景気の見通しという問題について、七月が底だろうと言われました。この七月がど……
○栗林卓司君 質問の時間がきわめて限られておりますので、これまでの質問と重複する点は避けながら、二、三政府の御見解を伺いたいと思います。 その前に一つ確認として伺いたいんですが、今回のニクソン大統領の新経済政策をどう見るかという問題です。先ほどもお話がありましたように、幾つかの経済政策がからみ合ったものだと思いますし、昨日の論議では、そこの中でドル防衛が一番大きな重点になっているんだという御答弁もあったように記憶しております。それはドル防衛が大きな一環であることは否定はしませんけれども、あわせてアメリカの失業問題の解決、さらには国際収支の改善――まあこれが今回の新経済政策にニクソンが期待する……
○栗林卓司君 現在われわれが当面している困難な状況というものを考えますと、あえて二つに分ければ、国際通貨秩序をどう確立するかという問題と、当面する不況をどうやって克服するかという二つになると思います。 国際通貨秩序の確立の問題については、望ましい効果とのかね合いで必要な期間というものもあると思います。時間もありませんので、この点深くきょうはお伺いいたしません。 もう一つの、不況の克服の問題なんですが、国際会議で大臣が円の切り上げを各国から迫られたときに、基礎的不均衡はない。たまたま現在日本は不況なんで、結果として輸出ドライブがかかり、輸入が減った結果外貨がたまり過ぎたのだという御答弁をされ……
○栗林卓司君 沖繩の施政権返還がいつになるかは別にしまして、施政権が返ってくることは時間の問題になりつつあると思います。まあ、これまで政府の御見解を伺っておりますと、いろいろ不満はあるとしても、施政権を返してもらうことがとにもかくにも先決だという趣旨の御答弁をされてまいりました。私も率直に理解できる気がいたします。そうしますと、一日も早く法案を上げてくれと言われるかもしれませんけれども、一日も早ければ、関連法案はどうでもいいということではないと思います。総理がこれまでたびたび御指摘のように、これからの沖繩の問題解決を考えますと、県民の理解と協力を求めることが何よりも不可欠な条件だと思います。そ……
○栗林卓司君 私は、沖繩の開発という点について、小田さん、安江さん、それから石黒さんにそれぞれ一つずつお伺いいたしたいと思います。小田さんは町長をなさっておられて、たいへん御苦労さんでございます。これは釈伽に説法でございますけれども、現在、地方自治を考えますと、一種の考え方は別にして、予算的には三割自治の実態にあることは御承知のとおりだと思います。実際に税金を納めるのは、直接間接は抜きにして、地域住民から税金は納付されているわけですけれども、実際に、たとえば、小田さんの町に返ってくるのは一三%だと思います。あとは県が一七%、残り七〇%は国が取って、交付税で返ってまいりますけれども、国の認定とい……
○栗林卓司君 予定した質問もありましたけれども、先ほどの、コナリー財務長官が来られて、それに対する日本側の姿勢について納得がいきませんので、重ねて伺いたいと思います。 コナリー長官が、交渉ではなくて理解のために日本に来た、現在日本の経済の不況の実態なり、あるいは国際収支について苦労してきた経緯についていろいろ説明をして、たいへん興味を示しだという大臣の発言がありました。私は、それを聞いておりまして、一体日米関係というのはいつから始まったのだろうかという気がしたのです。たとえば、中国のように、国交がない国から初めてナンバー・ツーの人が来て日本の各閣僚がそろって説明するというならそれはわかります……
○栗林卓司君 所得税法の一部改正案で長時間の論議になっておりますが、ほとんどの問題に触れられてきたと思いますので、なるべく重複を避けながら御質問をいたします。質問の中で回答済みのものがあれば、その旨を言っていただければけっこうです。なるべく簡潔に伺っていきます。 まず、所得減税の年内実施ですけれども、これが思い切った政策であるという点を評価するにやぶさかではございません。ただ、そういうなりふりかまわない政策をとらざるを得ない経済状態に日本を押し込んでしまったこれまでの経済政策のあり方に、たいへん遺憾なものを感じます。まあそれはそれとして、年内減税はいいとして、問題は千六百五十億ということにな……
○栗林卓司君 なるべく簡潔に伺います。 きょうは、今後の物価動向と租税政策といった問題を中心にして、二、三伺いたいと思います。 伺う前に、考え方の一つの例として繊維を取り上げながら申し上げてみたいと思いますが、この総理府が出している「世論調査」という雑誌の中を見ますと、物価上昇が生活程度にどのような影響を持っているんだろうかという調査があります。中を見ますと、物価上昇によって生活を切り詰めなければならないということに多くの答えを出したのが、生活程度が下だという人たちであります。上に行くに従って、生活を切り詰めるという必要度が薄くなっております。これはまあこの調査を見るまでもなく、常識論から……
○栗林卓司君 先ほど来、これで沖繩の問題が終わったわけではない、むしろこれから始まるのだという趣旨の御発言がございました。全くそのとおりだと思いますし、国際的にみてたいへん激変する政治、経済の状況下で沖繩返還、本土復帰という作業を進めていくわけですから、これからが実はほんとうの仕事に取り組むということだと思います。そういうことで、雇用問題あるいは経済開発の問題を中心にしながら二、三お伺いをしてまいりたいと思います。 これまで政府の御答弁の中で、沖繩が労働力の流出県、過疎県にならないで、百万県民がそのまま沖繩で豊かに暮らすことが目標なんだとたびたび御答弁になっておりましたし、そのときあわせてこ……
○栗林卓司君 無過失賠償責任の問題、いろいろこれまで御苦労されてこの法案にまとまってきたと思うのですけれども、これまで出た問題かもしれませんが、二、三の問題について、この法案の中身がどういう内容を持っているのだろうかということをお伺いしたいと思います。大気汚染防止法との関係、水質汚濁防止法との関係、これはたいへんそれぞれ出ておりますので、大気汚染防止法に例をとってお伺いしたいと思います。 そこで、二十五条の二項を拝見しますと、新たに健康被害物質が出た場合には、それ以前は適用しないという趣旨の条項がございます。そこでお伺いしたいのは、新たに健康被害物質になる場合というのは、どういう場合なんだろ……
○栗林卓司君 長官の所信表明について伺いたいのですが、時間がございませんので、土呂久の問題にしぼりながら二、三お伺いしてまいりたいと思います。 最初新聞報道を見ましたときに感じたのは、なぜこんな問題が起こったのか、また、なぜこんな問題がいままでわからなかったのか、たいへんけげんな思いをいたしました。なぜかと申しますと、いわゆる公害ということになると、個々のものをとってみるとあまり大きな問題ではないにしても、量がふえてくるとたいへんな社会環境上の問題になる、これが公害問題のむずかしさだと思います。ところが、土呂久の場合には、だれが見ても、毒性がはっきりしているのです。それを扱いながら、その結果……
○栗林卓司君 三点ばかりについてお尋ねをしたいと思います。 第一は、土呂久の鉱山の問題ですけれども、これは先ほどほかの先生より質疑がありましたし、現在はどうやって被害を救済するのか、今後また類似した問題についてどう取り組んでいくのかということが主たる内容だと思います。とは言うものの、前回の委員会の質疑で若干欠けている部分がありますので、続けてお伺いをいたしたいと思います。 厚生省に伺うのですが、土呂久鉱山で生産をしておりました亜砒酸は劇物及び毒物取締法の対象になりますか。――そこで、土呂久鉱山で、法に定める取り扱い責任者が決定され、届け出られ、厚生省の承認を受けておいでになったのかどうか。……
○栗林卓司君 大臣の所信表明を中心に二、三基本的なお考えを伺いたいと思います。 その前に、これはぜひ大臣に聞いていただきたいと思うんですけれども、所信表明を本日拝見しておりまして、たいへんよくできていると思います。このよくできているという意味は、読めば読むほどよくわからなくなってくる。これは変に皮肉で申し上げているのではなくて、一つの例をとって申し上げますと、たとえば「金融政策の運営」というところで、「内外経済環境の変化に即応した妥当な金利水準の実現を図っていく」という表現をとっております。なるほどそのとおりなんですが、じゃ内外の経済環境の変化とは何かといいますと、人によって見方はずいぶんさ……
○栗林卓司君 賛成の立場でお伺いするんですけれども、賛成の気持ちというのは決して高い次元の賛成じゃなくて、つくる意思と能力がありながら休耕、減反、転作しなければいけない、その実態を考えると、税金が安くなるんだからいいじゃないかというところの賛成なんで、やはり不満な点が気持ちとしては残ります。そんなところから二、三お伺いしてみたいと思いますが、大蔵省に伺いたいのは、これが二回目だと思います。で、一ぺん例外措置としてとにかくやるという場合には、これはいろいろなやり方があると思うんですが、二回目ということになりますと、やはり制度としての色合いというものが出てまいりますし、当然農家の方々にも将来に対す……
○栗林卓司君 日を改めて準備預金の問題を伺うとして、その背景にある問題二、三お伺いしたいと思います。その前にこれまでの質疑の中で疑問に思った点幾つかお伺いしたいのですが、国際金融局長にまず伺います。 先般の通貨調整なんですが、その結果円が切り上げられたということは、基礎的不均衡があったということを認めたことになるのでしょうか。まあそれまでは基礎的不均衡はないのだということが政府の一貫した御主張だった。結果として一六・八八を基準として対ドル基準相場が設定された。これは結果から見ると基礎的不均衡があったのである、そうしてそれは二八・八八%でおおむね評価されたのであるという理解になるのでしょうか、……
○栗林卓司君 二、三お尋ねしたいと思います。これまでの質問の中でも出ていた点、若干重複するかもしれませんが、重ねてお伺いしたいと思います。 今回の改正案、提案理由説明にもありますように、国際化の進展に対してどうやって対応するかという問題意識から、内外均衡達成のための金融政策の手段の整備として御提案をされております手段を整備するということ自身は、反対する何ものもないと思います。ただ問題は、どういう手段の効用があり、限界が一体何なのかということではないかと思います。 そこで、金融政策としていろいろな目的が幾つかあると思いますけれども、最近、とりわけ各国を含めて痛切な課題になっておりますものが、……
○栗林卓司君 これまでのほかの委員の御質問と重複する点があるかと思いますけれども、私も円の再切り上げの可能性、危険性というものをやはり強く感ぜざるを得ないので、重ねて二、三基本的な問題について大臣の御所見を伺いたいと思います。 一つは、ただいま御提案になっております準備預金制度の改正についてでございますけれども、先ほど外貨準備高の累増傾向がやまない理由として、大臣のほうから、これはとにもかくにも不況がおさまらない。幸い外貨がたまったことだから、これを活用しながら、何とか不況を抜け出していきたいという御説明がございました。今度の準備預金制度の改正は、一言で言いかえますと、外貨準備高に見合う円資……
○栗林卓司君 関連して。 館先生にお伺いしたいと思うのですけれども、先ほど金利政策には制約がある。したがって、量的な規制手段として準備預金制度を考える必要がある。その際、反論として、量的な規制は並行的かどうかは別にして、金利に及ぶはずだ。これに対しては、金融市場は完全市場ではないんでそういったことはないと、あっさりお答えになったのですけれども、ほかの参考人の方々の御意見、それぞれ資金コストということを、経営の責任者ですから当然のこととして主張されます。その意味で、量的規制と金利の関係を一応分けてお考えでございましたから、当然のこととして、付利をするんだということが前提にあるのかと思ったんです……
○栗林卓司君 海外短資の流入対策ということでこれまでの質疑に続けて一点お伺いしたいと思います。 海外短資と言っても、中身がいわゆる純粋な投機資金だけではないことは、これは言うまでもございません。そこで、投機資金ということではなくて、海外短期資金の動きということで考えてみますと、こういう見方が正しいのかどうか、御意見を伺いたいと思います。 一つは、背景として米国の国際収支赤字が続いているということは、ドルの過剰流動性が増幅をされているということだと思います。そういう中で、ドルの交換性が将来にわたって回復の可能性がないとなると、海外の民間銀行なりあるいは多国籍企業なりの持っている準備流動資産と……
○栗林卓司君 関税局長にお伺いいたします。 関税というものを考えてみますと、それぞれの国の産業を保護しながら、あわせて世界貿易の拡大を進めていくということだろうと思いますし、そういう観点から関税率一%の増減にも厳格に目をそそぎながらということが当然の態度だと思います。そういう点で考えて、昨年の国際通貨調整というものを見ますと、国別にそれぞれ開きがある数字になったわけですから、それまでの関税率の姿からして、当然上がることも含めた関税率の面での補正ということが必要になると思います。その辺で、今回の御提案の中でそういう配慮が入っているのか、入っていないのか。入っているとすればどれとどれなのか、まず……
○栗林卓司君 最初に、事務的な問題について若干お伺いしたいと思います。
徴収の一元化については、事務の簡素化等という理由があげられておりますけれども、今回御提案の労働保険特別会計法によると、事務はどのように簡素化されるのか、細部はけっこうですから、大づかみに簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、一つ具体的な例としてお伺いしますと、労働保険事務組合というものがあります。従来は徴収した額の一部をそこに事務費として補助していたという経緯があったと思いますけれども、ただいまのお話のように、事務工数がたいへん簡素化されるということになりますと、その点も再考慮されていくことに……
○栗林卓司君 関連して二つばかり質問しておきたいと思います。 最初に運輸省に伺うんですが、航空運賃の値上げの問題について、理由として二つある。一つは燃料税に見られるような、費用が税としてふえる場合、あるいは航空会社そのものの事業経費が上がる場合、そういう御説明があったんですが、もう一つこういったことがあるかないかをお聞きしたいんです。ということは、なるほど飛行機固有の分野だけ見ればそういったことになりますけれども、それと競合するほかの交通機関の運賃との見合いにおいて、航空運賃も変化せざるを得ない。端的に言いますと、たとえば東京―大阪間で比べてみると、新幹線が走っておる。国鉄が今後どういう再建……
○栗林卓司君 いま憲法のことをお伺いした気持ちというのは、憲法の内容についていろいろ議論、これはあっていいと思います。ただ、それが手続として今日日本国の憲法としての柱になる、それを中心にしてものごとが動いていくわけですから、国民が知らなくていいということには決してなりません。 そこで、いまの憲法を少しでも読んだことがある人が一体何%いるのか、全然知らないのが何%いるのか――いや、お調べいただかなくてけっこうです。総理府の世論調査がございます。申し上げますと、少しでも読んだことがあるという人が四一%、全然読んだことないという人が二六%、これでいいんだろうかと、やっぱり政府としても考えていただか……
○栗林卓司君 時間も経過しておりますので幾つかの問題について簡潔にお尋ねしたいと存じます。 話を蒸し返すようで恐縮ですけれども、金利のことについてお伺いしたいんですがね、沖繩公庫の金利が、本土に比べて沖繩の現状を調べながら安い方向で、その考え方できめてある。これはわかりました。もう一つ民間の一般金融の金利ということになりますけれども、表面金利を見ると、先ほど竹田委員のお尋ねでお答えのように、沖繩のほうが貸し出し金利が高いということでございます。ただ、沖繩というのは、どちらかというと、アメリカ型の貸し出しをしておりまして、歩積み両建てという悪い習慣には染まっておりません。その意味で、実効金利と……
○栗林卓司君 時間の限りがありますので、基本的な問題について一点だけ山中長官と大蔵大臣にお伺いしたいと思います。 去年でしたですけれども、沖繩に参りまして指導者と数えられる方々にお目にかかって伺いますと、百万という単位の沖繩県民が今後も存続できるとほんとうに思っておいでの方は実はいなかったように感じますし、本土に帰ってきてからいろいろ話を伺っても、それは無理であろうというような大方の御意見でございました。これは長官などもたびたび言われるように、沖繩の問題というのは実は過密過疎の問題だと思います。本土でも過密過疎の問題というのは、深刻化することはあっても、対策は有効な成果をあげてこなかった。し……
○栗林卓司君 日本開発銀行が設立当初の目的から環境も変わってまいりまして、見直しの時期がきた、これが今回の改正の理由の大きな一つだと思います。そこで、開発銀行の役割りをどう見ていったらいいだろうか、こんなところを二、三お伺いしてみたいと思うのですが、一つ電力に例をとりますと、電力については当初政策目的をもって融資をされてきた、しかし、体制も整備されてきたんで、六分五厘を七分に引き上げる、あるいは民間の資金に徐々に移されていくのだという趣旨の御説明が総裁のほうからございました。ところが、一方では電力料金の値上げということが定義されております。そういったものを結びつけてみて、開発銀行の役割りという……
○栗林卓司君 御提案の改正点について二、三お伺いしたいと思うのです。 これはいままでの質疑と若干重複するかもしれませんけれども、今回の改正点の第一条のところで目的が変わっております。そこでこれは、これまでのお答えの中にも実はあったことなんですが、あらためてお伺いしますが、産業の開発に寄与する設備ということと、経済社会の発展に寄与する設備、これは、設備はどうでもよろしいのですが、産業の開発に寄与するということと、経済社会の発展に寄与するということが具体的にどう違うと御判断になっているのか。そこで、経済社会の発展に寄与するとはどんな中身だと御理解になっているのか、まず伺いたいと思います。
○栗林卓司君 二、三の点についてお伺いしたいと思います。 先ほど来御議論の金利の引き下げの問題について、引き続いて一点お伺いしたいと思うのですが、先般日銀総裁が参考人としてこの委員会においでになったときに、たしかこういう御報告をされたと思います。というのは、公定歩合を下げたらどうかという私どもの質問に対して、残念ながら公定歩合を下げたということと、貸し出し金利が連動する条件にはもうすでにないんですというお答えでした。それは、日銀に対する銀行の借り入れということがゼロに近くなってしまった。したがって、公定歩合の引き下げと、貸し出し金利というものが連動する条件に実はもうないと、公定歩合をどうしよ……
○栗林卓司君 苦干取りとめのない質問になるかもしれませんけれども、相続の問題について二、三御見解を伺いたいと思います。
これは俗に、三代たつと相続財産がなくなるという言い方がありますけれども、いまの相続税の基本的な考え方というのは、相続財産を税で基本的には取り上げてしまう、あるいは相続税というものを一つの政策手段にして、相続財産を手放させる、そこにねらいがあるということなんでしょうか。その辺はいかがですか。
【次の発言】 いまのお答えのように、たいへんむずかしい問題だと思います。で、相続をどう見るか、いまのお答えの中にもあったのですけれども、相続財産そのものについて見ていく問題と、それから相……
○栗林卓司君 一、二点お伺いしたいと思いますが、金子参考人にまずお伺いをいたします。 所得税のところで、考え方は担税力に即した課税なんだというところから、総合累進という考え方と、一定金額の除外という二つをお示しになりました。この一定金額の除外のところで、考え方は最低生活を維持していくこと、これはそのとおりでわかるんですけれども、しかし、そこで問題にしたいのは、租税政策の限界ということについてどんなお考えをお持ちかということなんです。 控除ということをきめましても、所得がなければ何の役にも立たない。しかも、所得が低い層に対して物価調整減税をしてみても、効果は及ばないし、また恒松参考人の御意見……
○栗林卓司君 これまでの質疑を受けた形で二、三お伺いしたいと思います。 総理の御答弁をお伺いしておりますと、わかる気もするんですけれども、よく考えると、やっぱりどうもおかしいなあという気持ちが残ってしまう。ことばじりをとらえるわけではございませんが、二、三例を示して申し上げますと、たとえば医師の所得控除七二%について、特定の職業なるがゆえに七二%もの控除があるということは許しがたいこと、許されないことだと思う、とおっしゃいました。そう言われますと、総理もよく御理解になっているとは思うわけですけれども、じゃどうやって解決するかということになりますと、現在三者構成の委員会があってむずかしい、私の……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、所得税法、法人税法の一部を改正する法案について反対、相続税法の一部を改正する法案について賛成の討論をいたします。 今回の改正案は、それぞれ税制調査会の答申を踏まえたものであります。しかし、本委員会の審議に、参考人として出席された福良税制調査会会長代理が述べられたごとく、税制調査会本来の使命は、わが国税制のあり方に対する基本的な研究、検討でなければなりません。そしてその検討の方向は、何よりも負担の公平の実現でなければならないと思います。減税は国の恩恵的発想で行なうべきものであってはなりません。納税は国民の義務であることを正しく認識しながら、その上に立ってあ……
○栗林卓司君 アジア開発銀行と、たばこ耕作組合の問題について二、三お伺いをいたします。 これまでの議論と幾分重複する面があろうかと思いますけれども、まずお伺いしたいのは、通常資金の増資ということなんですが、通常資金と特別基金の関係というものを考えますと、まああたかも世銀と第二世銀の関係のように思えますし、通常資金の融資先という面では、いまも御議論がありましたように、中華民国、韓国、タイ向けの融資がたいへん目立っております。その意味で、今回の増資というのは、これら三国向けの融資と実際上見合っていくんだ、その融資の増大と見合っていくんだという気もするんですが、そういうことかどうかまずお伺いいたし……
○栗林卓司君 火力発電所の大気汚染の問題と、自動車の排気ガス規制に伴う資源問題の二点についてお尋ねをいたします。 まず最初に、長官に基本的な考え方ということでお伺いしたいのですが、公害ということで幾つものものがあげられておりますけれども、その冒頭に大気汚染が書いてあるように、公害はどれも排除しなければいけないのですけれども、とりわけて大気汚染を排除する必要性は高いし、それを排除していく価値も高いと思うのです。 そこでお伺いしたいのは、実際にいろんな諸対策を進めていく上では、資金もかかることも含めていろんな問題が出てくる。出てくるけれども、きれいな空気をつくるということは何ものにもかえがたい……
○栗林卓司君 時間も迫ってきましたので、一つだけお伺いしたいんですが、その前に大臣にぜひ申し上げておきたいと思いますのは、先ほど来の大臣の御見解を伺っていてたいへんさびしい気が実はしております。田中総理が自民党の総裁に選任されたときだったと思います。記憶違いだったらお許しをいただきたいんですが、そのあいさつの中で、これまではとにかくどの政策をいつやるのかということは国民に明らかにされてこなかった、しかし、これからはいつまでに何をやるかということが明らかにできる政治でなければいかぬ、こういう趣旨のことを私はあいさつされたように記憶しております。確かに大いに努力します、あるいは慎重に検討しますとい……
○栗林卓司君 先ほど来の議論と重ねての御質問で恐縮ですけれども、円の問題を中心に二、三御意見を伺いたいと思います。 まず最初にお尋ねをしたいのは、このいわゆる円の問題について大蔵省としてこれをどの程度差し迫った問題としてとらえておいでになるのか。従来、通貨調整の効果は二年ぐらいかかるんだという言い方をそのままうのみにすれば、来年の暮れまでということで、いまから考えて一年少々ということになります。かりにたとえば先ほどのお答えのシュバイツァー専務理事が、来年になればということをしゃくし定木に考えれば、あと二カ月少々ということになります。それやこれや時期の問題をここで云々されることはむずかしいと思……
○栗林卓司君 御提案の内容を中心にして、幾つか御判断、御意見を承りたいと思います。 まず、国際金融局長にお伺いするわけですけれども、円の再切り上げは必至ではないか、こういうことになりますと、絶対いたしません、こういう答えが返ってまいりますし、お立場から言えばそういう答えになるのだろう、こういうやりとりになってしまいますけれども、少し立ち入って御判断をお伺いしたいと思います。 去年大幅の円の切り上げに直面する前までは、円の切り上げというものはあたかもタブーみたいな感じで言われておりましたし、それは一国の主権に属することであり云々ということを含めて、非常に固いものの見方があった。ところが、昨年……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、政府提出の国有鉄道運賃法及び日本国有鉄道財政再建促進特別措置法の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行ないます。 私は、反対理由を二つにしぼって申し上げたいと思います。 その第一点は、政府に関する問題点であります。現在、わが国政治の最大の関心がインフレ対策であることは、いまさら申し上げるまでもありません。今日、オーバーキルの危険をもおかしながら、金融引き締めが強行されているのも、そのためであります。しかし、われわれの悩みは、金融政策だけでインフレを食いとめることが不可能だという点にあると思います。この困難なインフレ問題を解決するためには、国の内外……
○栗林卓司君 私はこの委員会初めてなものですからイロハのところからお伺いするということで会計検査院と関連して行政管理庁ということでお尋ねをしたいと思います。
最初に会計検査院にお伺いしたいのは、これは従来からも出ていた問題だろうと思うのですけれども、実地検査をする場合にこれはとても全部はできないんだというところから、現状とすると大体約七%前後にとどまっているんだということなんですけれども、なぜ七%しか検査ができないのか、このところをひとつ御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 四十五年度の報告を拝見しますと、不当事項あるいは意見を表示し、または措置を要求した事項ということで百四十六件、……
○栗林卓司君 三点ばかりお伺いをしたいと思います。 最初にお伺いしたいのは、憲法の八十九条、これは御承知だと思いますけれども、後段のところを読んでみますと、これは公のお金を使う場合の制限ということが書いてあるわけですけれども、後段のところで、「公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に難し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。」、これと私学助成の関係について、これは憲法の条文も文字どおり読んでまいりますと、私学については補助金を出せない、そういう読み方もできますし、現在私学法五十九条だと思いますけれども、補助金が出せるという規定は実は憲法とはそぐわないという意見もあるようでご……
○栗林卓司君 時間が残り少なになりましたので、通貨問題について二つばかり御所見を伺いたいと思います。 一つは、たいへんこの問題ははっきりとは言いづらい問題だと思いますけれども、どういう中身を持った問題なのか、その辺のところはなるべくはっきりさせていくべきなんではないか。そんなところからひとつお伺いしますのは、今回のドルの一〇%切り下げというのは、一つはドルの信認の回復のためであったという趣旨のことを先ほど大臣言われました。で、お伺いしたいのは、ドルの信認の回復にほんとうにつながるんだろうか。なぜかと申しますと、交換性の問題云々までは触れません。しかし、とにかく基軸通貨としてあんまり金との関係……
○栗林卓司君 全く時間がなくなりましたので、いろいろお伺いしたいんですけれども、これから日をかえてお伺いする、いわば前段というような形で一点だけお伺いします。 それは、国際通貨の動きを大筋としてどうとらえていくんだろうかということなんですけれども、イエスかノーかのお答えでけっこうです。前回お尋ねしたときに、ドルの一〇%切り下げというのは、基軸通貨国がみずから価値を動かしたという意味で、信認低下のおそれはないかとお伺いしましたら、いろいろ問題があるとしても、信認回復につながる第一歩だと思う。その御判断はいまでも変わっておりませんでしょうか。
○栗林卓司君 御提案の法律について、証券問題でお伺いしたいと思うんですが、その前に、先ほどの大臣の御答弁の中から一つお伺いしたいと思います。たいへんあげ足をとったように聞こえるかもしれませんけれども、そういう気持ちではございません。過剰流動性ということについて、これを吸い上げるのはたいへんむずかしい、たとえ話をすると、水が一ぱい入っている器の上に油の膜がかぶった、それをどうやって分けるかというほどむずかしいのだというたとえ話がございました。聞くとなるほどという気もするのですけれども、よく考えるとやっぱりわからない。なぜかといいますと、器の中に水が一ぱい入って、上に油の被膜がある場合には、どうや……
○栗林卓司君 有価証券取引税のことからお伺いしたいと思いますけれども、御提案の理由説明の中に「近年における証券市場の状況等に顧み、」とございますけれども、この「近年における証券市場の状況等」というのは、主として担税力が増したという点に着目して御判断になっているのかどうか、まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、担税力が増したんだということは、言い直してみますと、現在の株価水準が今後とも安定的に向上していくんだということを含みとしている、当然そうなるんだろうと思いますが、そういうことでございましょうか。
【次の発言】 一般論は、おっしゃるとおりだと思いますけれども、問題は最近の……
○栗林卓司君 同じようなことをお伺いするようになりますけれども、重ねてお伺いしたいと思います。この資金運用部資金の性格というのは、提案理由にもありますように、受動的な有償の預かり金の運用というのが一つの性格だと思います。そこでお伺いしたいのは、有償の預かり金が年ごとにふえていってほしいとお考えになりますか、どちらでもかまわないとお考えになりますか。この点はいかがでしょう。
【次の発言】 いま預かり金を運用している対象をながめまして、よく予算の硬直化といいますけれども、いろいろ理屈はあっても、そうはこれは押えられないというものを、かりに硬直化としますと何%ぐらいあるとお考えになりますか。
○栗林卓司君 大臣にたいへん素朴な質問を三点いたします。時間の限りがありますので簡明にお答えいただきたいと思います。 お伺いする気持ちを申し上げますと、よく高福祉・高負担ということが言われます。で、これから、福祉の内容を高めていかなければいけないと考えますと、高負担というのは避けがたい道だと思います。それを税で負担するのか、価格で、物価で負担するかは別ですけれども、いずれにしても、高負担という姿は生まれてこざるを得ないと思います。それを進める場合には、国民の理解と納得が不可欠であると思います。そこで、それを求めるためには、何よりも大切なのは、国民の側から見た公平感というものだろうと思います。……
○栗林卓司君 関税の問題を中心に若干お伺いいたします。
最初にお伺いしたいのは、今回、関税定率法の一部改正ということで御提案でございますけれども、それも含めて、片方では国際通貨制度の現状、それから今後の、はっきりはわかりませんけれども、想定される見通し、そういったものをどうひっくるめて関税問題を考えていかれるのか。たいへんばくとした質問のようですけれども、いわばものごとの裏と表といいますか、たいへん密接な関係にあると思いますので、関税問題に取り組んでいく基本的な考え方ということをひとつお伺いしたいと思います。
【次の発言】 新国際ラウンドに臨む姿勢は同感に思います。ただ、そこにいく前に少し問……
○栗林卓司君 今回の改正の御提案を含めて一言で言いますと、所得税の仕組みそのものは大きく残しながら、いろいろ問題があるので緩和をしたい、こういうように受け取れるわけです。しかし、その仕組みを残しながら緩和ということだけではなくて、全体についていまの時代から見てどうなんだろうか、そういう見直しもそのつどしてみるべきではないんだろうか。そんなところから、具体的に通勤手当を例にあげてお伺いをしたいと思います。
まず、最初にお伺いしたいのは、通勤手当が所得税の課税対象になる理由についてはどうお考えでございますか。
【次の発言】 いまのお話、繰り返すようですけれども、課税最低限はきまっております。これ……
○栗林卓司君 大臣は時間になりましたらお帰りになってけっこうでございます。できたらお出になる前に一言だけお答えをしてください。
今回の改正で、再分配という問題については、所得税ですけれども。どの程度の比重でお考えになりますか。――お時間ですからけっこうです。質問続けて政府委員のほうから伺います。
【次の発言】 それでは、あらためて伺いますけれども、所得税の場合に、所得の再分配機能が大きな役割りを果たすと言われております、という点でお伺いするんですけれども、その所得の再分配というものを考えるときに、所得の絶対額の水準、これも一つの足がかりですね。
それからもう一つは、いろんな所得のランクがあ……
○栗林卓司君 時間の限りがありますので、法人の土地譲渡益重課制度についてだけお伺いしたいと思います。 この重課税率二〇%がいいか悪いかということについてちょっと逆なお伺い方をしてみたいと思いますけれども、事業を、土地とそれ以外のものに分けて考えますと、土地の譲渡にからまる部分は、今回の二〇%の税率と、法人税、住民税、事業税約五〇%、合わせて七〇%が取られる。まあ、こういうことになるわけですけれども、そうなると、税引き後三〇%の利益率が出る。税引き後三〇%というのは相当な高さなんではないか、一般のその他事業における税引き後利益率と比べてどうこの点をお考えになりますか。
○栗林卓司君 交際費並びに広告費の課税の問題を中心にして大臣の御見解を伺いたいと思うんですが、まず最初に、今回の御提案で交際費課税が強化されたわけですけれども、今後さらに強化をされていく御予定がございますかどうか、お考えをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 広告費課税はあとでお伺いすることとして、交際費のことなんですけれども、今後検討するとしても、現在広告費課税というのはワクで考えるというやり方をとっているわけですけれども、このワクで考えるというやり方は、今後とも踏襲しておいでになりますか。
【次の発言】 実態は交際費ではないんだけれども、交際費に計上されているものを税務調査の段階で仕分け……
○栗林卓司君 二、三の点でお伺いします。
法人税の改正の中身なんですけれども、同族会社の留保所得課税の控除額を引き上げるということは、理由は、端的に申し上げて、事業主報酬制度を今回取り入れたから、その見合いを考えてということなんでございましょうか。
【次の発言】 一応念のために伺うんですけれども、この留保所得というのは賞与も含んだ内容になりますでしょうか。
【次の発言】 わかりました。
次の点でお伺いしますけれども、土地税制の問題で大臣にお伺いしたいのは、よく言われることですけれども、保有税と譲渡税、これは土地税制を考える場合に、いわば柱になるものだといわれます。現在ですと、保有税は、地方……
○栗林卓司君 まず物品税についてお伺いをいたします。 最初にお尋ねをしたいのは、現在物品税が品目別に税率がきまっているわけですけれども、こういうやり方を今後とも続けておいでになりますかどうか。お伺いする意味といいますのは、まあ今回の物品税改正も消費構造の変化に即応するためという理由がついておりましたけれども、品目別に税率をきめるということになりますと、新しい商品が出た場合に、物品税の適用というのは常にあと追いの形でしか対策が打てませんし、そういう問題とあわせて品目別に物品税率をきめるということになると、特定業界との直接、間接の結びつきというのはどうしても避けがたい。これが物品税の時宜に適した……
○栗林卓司君 先ほどの質問の中で、今回の金融引き締めの重点といたしまして、総需要の抑制ということはあるんだけれども、特には企業の設備投資、在庫投資の抑制にあるという趣旨のお答えがございました。これと、物価対策ということをからめて二、三お伺いしたいと思います。 これは、あるところで調べた資料によりますと、最近の卸売り物価上昇の原因としまして、こういう数字が書いてございました。感じとして大体合っているかどうか、まずお伺いしたいと思うんですけれども、一つは、海外のインフレの影響によるものが大体二〇%ぐらいである、それから、需給アンバランスによるものが四〇%ぐらい、コストプッシュとして見られるものが……
○栗林卓司君 時間がありませんので簡潔にお尋ねしたいと思います。 いま、御提案の、アフリカ開発基金に関する法律案については私は賛成したいと思います。ただ、賛成する理由というのは、金がなくて困っているんだ、大いに出してやればいいじゃないかという単純な気持ちなんです。じゃ、金を出してやればいい、物的に援助してやればいいのかということになると、どうも大切なことが一つなおざりにされているのではないかという気がいたします。そういう観点から二、三お伺いしてみたいと思います。 最初にお伺いしたいのは、資金的な援助あるいは物的な援助だけで、よい結果というのがほんとうに出るんだろうか。例をあげてお考えを伺い……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねします。 お尋ねする前に、私がお伺いする立場を申し上げますと、まあ土地問題の解決ということが言われるわけですけれども、どうもそれを解決するためには、公有地の拡大というのが不可決ではないかと思います。よく議論として、土地所有権そのものを否認すべきである、あるいは土地の国有化をすべきであるという主張がございますけれども、よく考えてみると、これは問題のすりかえであって、土地を国有化したから、だから、問題が解決できるかというと、決してそんなことはないと思います。この点は御異論ないと思いますけれども、結局土地対策というのは、第一には、利用制限だと。利用計画と言い直してもけっこ……
○栗林卓司君 時間が迫っておりますから、手短かに、それぞれの参考人の方々から一言ずつ御意見をいただきたいと思います。 最初に、瀬川参考人にお尋ねをいたしますけれども、実は、常々感じているんですけれども、証券業界というのは、このまままいりますと、地盤沈下していかざるを得ないのではないんだろうか。で、今回の幾つかの不祥事件というのは、そういう衰退傾向の中で起こった退廃現象ではないんだろうか。なぜこう申し上げるかと申しますと、一つは、企業の投資資金需要というのは今後もふえていくのだろうか。よく言われますように、なるほど昨今はきわめて活況を呈しておりますけれども、この活況を呈していることがいいのか悪……
○栗林卓司君 お二人の参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、物価が上がっている原因ということで考えますと、先ほど来御指摘もあったようですけれども、あえて三つあげてみますと、海外からの輸入品の値上がり、もう一つは需要に起因する値上がり、もう一つがコストプッシュによる値上がり、よくこの三つが引き合いに出されますし、私も、大きくはこの三つがからみ合って今日の物価高をもたらしているんではなかろうかと思うんです。しからば、いかなる対策をとっていくかということになるんですけれども、いま申し上げた三つの原因がどのくらいの大きさできいているんだろうか、この辺の感触をまず館参考人と渡邊参考人にお伺いしたいと……
○栗林卓司君 先ほど通貨問題に対する大臣の構想と熱意をお伺いしました。また、昨今の新聞報道を通じましても、そのなみなみならない御努力のほどはうかがえるように思います。 そこで、あえて重ねてひとつ大臣の御所見を承りたいと思うんですけれども、現在大きな悩みであるインフレ、物価高騰の問題について、これは国際通貨とたいへん結びついているんだという所論がございます。あえてここで申し上げるまでもありませんけれども、各国通貨が変動相場、フロートしております。通貨価値が不安定なものですから、通貨をストックしておくよりも、物をストックしておくほうがより有利であるというところから、世界的な投機需要なり、仮需要が……
○栗林卓司君 まず、大蔵大臣にお伺いしますけれども、いつ固定平価制度に戻るかという時期の話は別にして、いつの日か固定平価制度に戻りたいという先ほどの御見解もございました。では、どういう条件が整備されれば固定平価制度に戻れるとお考えになっているのか、具体的に伺いたいと思います。
【次の発言】 各国政府の態度ということでお答えでございますけれども、投機資金についてはどのような条件があればとお考えですか。
【次の発言】 投機資金に対していろいろ努力をされるというのはけっこうなんですけれども、成果が期待できるのかできないのか、問題はそこのような気がいたします。投機資金をかりにユーロダラーと読みかえても……
○栗林卓司君 日中航空協定の問題と日台路線の関係を中心にしながら、御見解を伺いたいと思うんす。時間がたいへん限られておりますので、なるべく簡潔な御答弁をお願いしたいと思います。 問題は、一つの中国という主張なんですけれども、これは中華人民共和国政府も、そして台湾も、それぞれに主張している事実はございます。そこで、この一つの中国論というのはどちらかというと大義名分に類する、たてまえとしての主張ではあるまいか。で、私もよく中国の人たちのものの考え方を知っているわけではありませんけれども、大義名分に立って身を処すということを非常に大切にしているんだ、そういう人たちなんだといわれます。これは私もそう……
○栗林卓司君 時間がきわめて限られておりますので、御答弁を特に簡潔にお願いいたします。 いま、ことしの賃金交渉は大体終わろうとしている時期だと思いますけれども、お互いにまじめに考えて、りつ然とする思いで見詰めているのは、来年の賃金交渉の推移であると思います。そんなところから所得政策ということばが各方面でいろいろ言われるようになりました。この点について総理は再々、所得政策といっても国民の合意がなければできないのだということを言われてまいりました。そのとおりだと思います。 そこでお伺いしたいのは、そういう国民の合意を求めるための前向きかつ積極的な努力を政府として今後しておいでになりますか。それ……
○栗林卓司君 二、三お尋ねをしたいと思うんですけれども……。
【次の発言】 いや、まず皆さまに同じ質問をしたいのと、個々にお伺いするのと分けてお尋ねしますけれども、お耳ざわりかもしれませんけれども、実は先ほど参考人の方々の御意見を伺っておりまして、今回の法案には賛成であるというお話がたいへん私にはけげんに思えた。というのは、どちらにしても、これは皆さまの営業行為の自由を束縛する法案であることは間違いないわけですけれども、それがそれぞれに賛成であるとなぜ言われるのか、これは各参考人から後ほど承りたいと思います。
次は、個々にお伺いするんですけれども、まず深尾参考人にお伺いします。
LPGの供……
○栗林卓司君 前の委員の質問と関連して恐縮ですけれども、大臣にひとつお伺いしたい。 昨今の重要な問題がインフレ克服であると、よく言うわけです。そのためには、来年度予算は思い切ってしぼり込まなきゃいかぬ。一方では、中小企業対策はと言うと、ただいまの御答弁がやっぱり返ってくるわけです。これをどうしたらいいんだろうか。というのは、なるほど中小企業だけの問題を見ると、何とかしなきゃいかぬ、予算も金融問題も。ところが、総需要の抑制という観点で考えていくと、それもこれも言っていたのでは一体物価はどうなるんだという悩みが新しく出てまいります。それをどうバランスをとっていったらいいのか、ひとつまずお伺いして……
○栗林卓司君 重複する点が多いかと思いますけれども、大体物価問題を中心にお伺いしたいと思います。 先ほど大臣が、昨年十月の価格水準に戻ることは、これはきわめて困難だ、しかし、両三月のうちに新しい価格水準に落ちついていくのではあるまいかというお話がございました。で、ひとつ大臣の、どういう問題意識をお持ちかということでお伺いしたいんですけれども、一つの価格水準から、ある価格水準に変わっていく、それほどにもすさまじい物価の上昇だということが背景にありますけれども、価格の相対的な関係も含めて大きく変わっていくという、これを前提として見た場合に、先ほど来議論があるわけですけれども、社会的に見て、その価……
○栗林卓司君 若干質問が重複するかもしれませんけれども、順序ですからお伺いいたします。
御提案の割増金付貯蓄ですけれども、どんな人がこれを利用するかということを先ほどたしか調べてみたら、半分ぐらいの人がやってみようかという声もありましたと聞いたんですが、これ間違いございませんか。
【次の発言】 いま年齢別に見た、年齢男女別伺ったんですけれども、それ以外にこまかく中をごらんになっておりますか。
【次の発言】 こまかく伺ったんですけれども、全体を大づかみに見て、半分ぐらいの人が関心を燃やしたということをひとつ足がかりにしながら、いまのこまかい御説明も考えながら、少し考えてみたい気がするんですけれ……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となっております割増金付貯蓄に関する臨時措置法案について、反対の討論を行ないます。 今日の社会を見ると、エゴの過度な追求によって、社会全体の利益が著しくそこなわれる傾向が強いといわざるを得ません。現在、物価高がかくも異常な姿となった原因の一つもそこにあると思います。この事態は、健全な道徳意識をささえにしてきた日本の社会が、崩壊の危機にさらされていることを示すものであり、与党、野党の立場の相違をこえて憂慮すべきものと思います。 しかも、今日われわれが当面している経済的環境は、量から質への転換であり、規模の拡大によって、エゴの満足を求めてきた従……
○栗林卓司君 幾つかお伺いしたいと思いますけれども、お話伺っておりまして、金融引き締めはだいぶきいてきたという一つの節に差しかかってきたんではないだろうかという気もするんですけれども、そこで、先ほど来のお話の物価問題なんですが、これがかくも深刻になるのは、全面的な物価の洗いがえに近い変化になってしまっていることじゃないかと思うんです。これを円の対外価値でどう見るかというのは、ほんとうは議論になるんでしょうけれども、幸か不幸かフロートしているわけですから、しばらくそうそう悩まなくても済むかもしれません。 そこで国内ではどうかというと、ほとんどの全商品が洗いがえに近い形で物価が変わってきている中……
○栗林卓司君 肥後さんに伺いたいんですけれども、さっき自動車の税金のことで御言及があったものですから二つ簡単なことで伺いたいのです。 これは自動車関係諸税をなぜ上げるか。一つは、おっしゃったように外部不経済をどうチャージするかということがあると思うのですけれども、これはだんだんと車そのものが変わってきて、正確に言うと、外部不経済といわれているものの一部が改善されてくれば、その税金はしたがって低減するんである、これが一つです。 それからもう一つは、東畑さんがおっしゃったんですけれども、資源節約、消費抑制という観点からも考えたんですということなんですが、これ一つ意味はわかるのですけれども、こう……
○栗林卓司君 若干の点について伺いたいと思うんですけれども、今回の改正の中で、国民生活に関連の深い物資及び最近の需給の逼迫している原材料を中心に云々とあるわけですけれども、毎度悩みの種は、そうやって関税率を引き下げたものが、消費者価格にどう具体的にはね返るんだという問題なんですけれども、その議論に入る前に、関税率を引き下げる、したがって、コストとしては安くつくということと、価格のきまり方というのを考えてみると、どういう市場構造を前提に置いて考えるかで議論はまるっきり違ってしまうんじゃないか。そこで、どういう市場を想定しておいでになるのか。言った意味は、自由市場原理をたてまえにして考えていかれる……
○栗林卓司君 租税三法の質疑ですから、いろいろお伺いしたいことあるのですけれども、時間がたいへん限られておりますので、自動車関係諸税の問題にしぼって大臣の御所見を伺いたいと思います。で、今回の自動車関係諸税の増税について、理由としては、資源の節約あるいは消費の抑制ということがいわれておりますけれども、最初にお伺いしたいのは、関係諸税の増税をきめたときに、今日の自動車の生活販売状況を予測しておいでだったかどうか。なぜお伺いするかといいますと――若干数字を申し上げます。 去年の十二月から対前年比で自動車の生産販売がたいへん落ち込んだということがいわれております。しかし、それは去年が異常に高かった……
○栗林卓司君 これから申し上げる問題について御見解を承りたいと思うんですけれども、今回の二兆円減税で、やっぱり一番ひっかかるのは、先ほど来ありますように、一兆何千億の減税の相当部分が、所得の高いところに持っていかれちゃうという素朴な実感、これも理由を聞いてみますと、いろいろございます。そこで、もし税以前の問題として、所得の配分というものが適正だとしますと、たとえば累進課税にしても直す必要がある。あるいはほかの所得と見合いもある云々ということで、今回の修正も私は理解できる気がする。ただ問題は、税以前の問題として、所得の配分というものが適正にされたのかどうか、この意味で、税の問題と税以前の問題、私……
○栗林卓司君 自動車関係諸税の問題について要望を含めながら一点お尋ねしたいと思います。 自動車関係諸税について税目があまりに多いものですから整理をしたらどうかという議論は、従来から何回となく行なわれてきたと思います。ころが残念ながら、税目の整理ということはこれまでは実現しませんでしたし、近々数年間を見るとかえって税目がふえてきた、逆な傾向が目立っているように思います。現在自動車関係諸税の税目というものは、いまさら申し上げるまでもありませんけれども、揮発油税、地方道路税、石油ガス税、物品税、自動車重量税、軽油引取税、自動車税、自動車取得税、軽自動車税と、九税目にわかっているわけです。で、問題こ……
○栗林卓司君 引き続いてお伺いしますけれども、先ほども御質問の中にあったんですが、日本の出資比率がふえておるんです。これに対して米国、英国のそれぞれの増資に対する比率というのは、負担比率が減ってきました。これは傾向的に見ていくと、なるほど、立ち上がったときには米、英の負担比率が大きかった。そのうちに、だんだんと西ドイツ並びに日本の負担額がふえてきた。単純に見ますと、肩がわりをさせられてきた感じがあるんですけれども、ちょうど、そういう数字の変化があるころは、米国あるいは英国、それぞれが国際収支で悩むということがあったんですけれども、これまでの変化を顧みて、いわば肩がわりというような論議はあったん……
○栗林卓司君 大臣、かねがね金さえあればいい、自分さえよければいいというやり方は、もう清算しなければいかぬということを強調されていたと思います。私も全く同感なんですけれども、そういった目で今回の法案を見てみますと、ことばは悪いんですが、ごね得を認めた法案という印象がしてならない。この点についてまず大臣の御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 電源立地をする場合の周辺地域の不満というものをかりに三つに分けて考えてみますと、一つは、環境保全にからまる不満、これはとにかく極力保全にっとめなければいけませんし、なおかっ実害がある部分については補償するということで結着をつけていく問題だと思います。ま……
○栗林卓司君 時間が限られてまいりましたので、簡潔にお伺いをいたします。 私も、この法案反対なんですけれども、ただ、反対の理由というのは、必ずしも御園生参考人あるいは岩本参考人と同じではない。そこでお伺いしたいんですけれども、まず、御園生参考人、岩本参考人にお伺いして、あと、別な角度から木下参考人にお伺いいたします。 これまで――たいへん大きなことを言うようですけれども、人類の歴史をふり返ってみて、危険と全く無縁であった日というのは一日もなかった、まず、これは現実として覚悟せざるを得ません。とは言うものの、危険をどうやって回避をするかということに努力が傾けられてきた。そこで危険をじゃどう見……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました電源開発促進関係二法案について反対の討論を行ないます。 その第一の理由は、発電所の設置と、公共用施設の建設との因果関係であります。電源開発地域の周辺整備事業として予定されている公共用施設は、単に発電所の設置と因果関係がないばかりでなく、むしろ逆に地方の福祉向上の観点から、発電所の有無にかかわりなく整備すべきものであります。したがって、その財源を、電気事業者に対する目的税の課税に求めることは適当ではありません。 第二の理由は、すべての地方について共通かつ妥当な基準に従って建設すべき公共用施設に対し、電源開発周辺地域のみを別格とし、……
○栗林卓司君 私は、自動車関係諸税の増税問題を一つの話の中心にしながら今後の交通政策の問題についてお伺いをしたいと思うんです。 今回の自動車関係諸税の増税というものは、あらためて申し上げるわけではありませんけれども、国に関する増税による税収増というのは初年度で二千億をこえていると思うんです。これは法人税の増収額初年度二千百十億円をも上回っている非常に大きな増税額だと思うんです。問題は、この法人税と自動車関係諸税の問題について一つあらためて申し上げたいのは、同じように二千億円をこえる増税だとは言いながら、法人税の場合には企業の利益に対して課税されるわけですから、利益が出ない場合には当然のことと……
○栗林卓司君 最近の船舶衝突事故のことでお伺いしたいと思いますけれども、事故の経過を見ますと、九日の十三時三十八分に衝突して、同時炎上し、十四時十五分海難対策本部設置と、こう進めながら、十八時に半経二海里以内航行禁止ということを発表されました。この二海里というのは、二海里未満に近づけば危険が起るかもしらぬということを含めていわば腰だめの意味もあったのだろうと思いますから、これをたてにはとりませんけれども、二十一時の「第十雄洋丸」の位置を見ますと、横須賀港の岸から二海里を欠けたところまで接近しております。その意味では一時可能性としてたいへん危険な状態に立ち至ったと、こういうことだと思うのですが、……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねいたします。 先ほど大平路線と福田路線とどう違うのかという同僚委員の質問に対して、だれが大蔵大臣になっても、政策を弾力的に運用する幅はたいへん狭い、物価上昇がやや鎮静化した現状を手がたく守り抜いていきたいという趣旨のお答えをされました。受け取った印象から言うと、従来の政策を手がたく守りながらやっていくというように聞こえるわけですけれども、先般の自由民主党の両院議員総会の中で、田中総理がこういう趣旨の発言をされたと官房長官談話でも言っております。読んでみますと、「首相は物価問題を深刻に考えており、ここまでくれば実施せざるを得ない政策を提示し、やるべきものは国民の批判を……
○栗林卓司君 まあ同工異曲のお尋ねをすることになるわけです。田中総理がおやめになるまでこんなことを繰り返しているのかと思うとたいへんやりきれない気がするのですけれども、あまりに大きな問題ですから重ねてお伺いをしたいと思います、ただ、時間がもうありませんので二点だけお伺いします。なるべく簡潔にお答えいただきたいと思います。 最初お尋ねしたいのは、いま問題になっている大きな疑いといいますか疑惑というのは、一つは、田中総理個人の金づくりにからむ問題だと思うのです。しかし、この問題点はここでとどまらないで、見のがすことができないのは、この例のいわゆる文春問題をきっかけにしながら、大かたの国民が受け取……
○栗林卓司君 時間が経過しておりますから簡潔にお尋ねしますので、御答弁の方もその趣旨でよろしくお願いしたいと思います。 お尋ねしたいのは、いささか昔に戻るようですけれども、「第十雄洋丸」と「パシフィック・アリス号」が昨年の十一月九日に衝突いたしました。このときにいろいろ議論がありましたけれども、思い出してみますと、一つは、「パシフィック・アリス号」は木更津港を出てから水先案内人をおろしちゃった。これが原因の一つではなかったか。あるいはまた、浦賀水道の中ノ瀬航路を出たところでこの事故が起きた。出口のところでやっぱり規制水域ということを考える必要があるのではないか。まあこんなことが当時議論になり……
○栗林卓司君 手短に伺います。ただ、ちょっと前段階がありますので最初から大臣というわけにはまいりませんけれども。 最初にお伺いしたいのは、今回のセンター法案は簡単に言いますと運転者の自己管理に対して要請を強めていくというのが中心であろうかと思うのです。そこでお伺いしたいのは、運転者の資質というものが今後向上するのか、横ばいなのか、低下するのか、どういう見通しを持っておいででございますか。質問を省く意味でもう少し申し上げますと、運転免許者がふえてくると思います。どういう人たちが今後運転免許を持ってまいるのか。それから昨今の状況の中で社会的な不満感というのがどうなっていくのであろうか。それやこれ……
○栗林卓司君 時間も経過していますし、限られておりますので、総需要の抑制に対応した政府部門のあり方という点を中心にして、一つだけお伺いしたいと思います。 素朴な形で疑問を呈したいと思うのですけれども、いまわれわれが直面している不況というのは、従来経験した不況とは大きく違うんだということがよく言われます。この不況という言葉が景気の停滞だということで言いかえられたければどちらでも結構です、言葉の議論をしているつもりはありません。従来の不況ですと、設備投資が冷え込んでも、国民消費が景気の下支えをしてくれていたと思うんです。今回の不況あるいは景気の停滞というのは、この国民消費そのものが真っ先に冷えち……
○栗林卓司君 農林省にお伺いいたします。 すでに同僚委員の質問がありますから、重複を避けながら一、二点お伺いしたいと思いますけれども、麦作生産奨励補助金、それから大豆の生産奨励補助金、これについて税の立場から見ますと、これはいわば経常的な収入だから一時所得とは見れない。したがって、税の減免というわけにはいかぬという議論もあり、ところが、農家の立場から見ると、これは毎年決めるものだという不安定性がどうしてもこの補助金にはつきまとっている。それから消費の面で見ますと毎年とにかく決めるのだというのは、消費者の価格に反映されてこない。で、これは価格差補給的な性格があると言いながら、その制度の実態を完……
○栗林卓司君 御提案の内容について財政法との関係で御見解を伺いたいと思いますけれども、提案理由を見ますと、昭和四十八年度において決算上生じた剰余金の効率的活用と書いてあるわけですけれども、財政法四十一条ですと剰余金は翌年度の歳入に繰り入れることになりますから、四十八年度の剰余金というのは四十九年度の歳入には繰り入れになりますけれども、そのまま自動的に五十年度につながるわけではないと思うんです。その意味で、四十八年度において決算上生じた剰余金の効率的活用を図るという御議論は、昭和四十九年にかかわる話であって、五十年は直接関係ない、そう理解してよろしいですか。
○栗林卓司君 大臣にお伺いする前に、ひとつ主税局にお尋ねいたしますが、前回の質疑で、四十九年度に絶対に歳入欠陥が起きないんだという前提の議論をもしするんなら、四十九年度の税収見通しについて確実な予測をすべきであり、資料を出していただきたいと申し上げました。しかし、なかなか困難であるということなので改めて質問いたしますので、四十九年度の税収見通しについてどういう観測をお持ちになっているのかお伺いします。
【次の発言】 そこで、大臣にお尋ねしますけれども、二分の一か五分の一かではなくて、その少し前の議論を実はしておりました。で、大臣がたびたび御指摘になりますように、これから余り大きな自然増収は期待……
○栗林卓司君 まず、相続税について伺いたいと思います。
今回の改正というのはかなり大幅なものだと思うんです。そこでまずお伺いするのは、素朴にお尋ねしますけれども、改正される前とされた後、相続の取り扱いを比べた場合の不公平感というものをどうお考えになりますか。
【次の発言】 今度改正があるから、もうしばらく生きといてくれというわけにはいかないのが相続だと思うんです。お尋ねした理由は、改正前と後と推測しますと、課税対象になる被相続人の数というのは、改正前がおおむね三万人、年で見てですよ。改正後がおおむね二万人という数字がある。一万人減るわけです。で、四十九年が見積もり三万四千、四十七年が約三万名……
○栗林卓司君 時間が限られておりますので、貝塚参考人に一つ、それから西尾参考人に一つお伺いして私の質問終わりたいと思います。 最初に、貝塚参考人にお尋ねしたいのは、先ほど御見解の中で、減税については工夫をしたらどうか。で、低所得層に減税を集中するようなこと、まあたとえて言うと、下から四〇%ぐらいを一つのめどにしながらしてみたらどうか。実は私もよく考えながらいい知恵が浮かばないのでお尋ねしたいと思うのですけれども、一番下から見てまいりますと、生活保護を受けておる者は大体七十万くらい、年によってそう違っておりません。四十八年の数字を見ますと、給与所得は受けているのだけれども、税金の対象にならぬ、……
○栗林卓司君 所得税の減税について以下、お尋ねをしたいと思うんですけれども。 物価動向との関係で減税は配慮したという表現がされるものですから、その点を素朴につかまえながら、以下お尋ねをしてみたいと思います。給与年額に対する四十九年度税制の比較での減税額を見てみますと、これは一面当然のことなんですが、年額がふえればふえるほど、減税額の所得に対する割合はふえてまいる。いわば逆に言うと、それだけたくさん税金を納めているんだからということになるのかもしれません。例示をしますと、年収二百万の場合は減税が二万三千五百円で所得比で一・二%、五百万ですと、減税額が八万九百七十五円で一・六%、一千万になります……
○栗林卓司君 減価償却の問題で幾つかお伺いしたいと思うんですけれども、お尋ねする前に、大体こんなところで考えてお尋ねをしてよろしいかという点で伺いますけれども、その減価償却を、いろんな見方がありますけれども、一つは償却資産の取得額を減価なり損金にどういうぐあいに分けていくのか、償却資産の取得価格をコストなり損金にどうやってある期間内に配付をしていくのかという問題の見方が一つあります。それからもう一つは、それを裏返して償却資産の再取得費用をどうやって調達をするかという面がその裏側ではあろうかと思います。もう一つは、納付税額とかかわりを持つわけですから、それとの見合いでどう考えるか、おおむねこの三……
○栗林卓司君 租税三法の審議に関連しまして、税の執行に当たります税務職員の処遇の問題について御見解を伺いたいと思います。 税務職員の処遇というと、二つあると思います。全体としてどう見ていくのかということと、もう一つは、長年努力した人たちをどう処遇していくのか。 そこでまず、いま申し上げた二番目の、長年努力してこられた方々をどう処遇するかという点で、お伺いをしたいと思いますけれども、これは考えてみますと、いま申し上げている人たちだけの問題ではなくて、税務職員として働いている若い人たちは、先輩を横目で見ながら仕事をするわけですから、その方々をどう処遇するかということは、若い層の士気にもかかわり……
○栗林卓司君 なかなか直截なお答えのしにくい問題ではあるかと思いますけれども、やはり一番眼目の問題が、五十年度の歳入をどう見るかということだと思いますので、続けてお尋ねをしたいと思うんです。 いまの大蔵大臣の御答弁を伺っておりますと、感触としてわかる気もしますので一応念のために伺うんですが、先ほどの御答弁ですと、昭和五十年度については自然増収を考えるのは無理である、自然減収になりかねない年である、こうおっしゃいました。大変慎重なお言葉なんですが、ただ、これこのまま聞きますと、どちらにいくのかよくわからないという戸惑いが、聞いている側にどうしても出てまいります。片方では、財政をあずかる責任者と……
○栗林卓司君 経済見通しの問題で副総理にお伺いしたいんですが、先ほど話題に出ました六月一日の日経の記事でございますが、政府見通しの見直しを指示した事実はございませんと先ほど御答弁でした、それはそれで承るわけですけれども、その御回答を聞きながら、なおかつ私たちは、むしろこの六月一日の日経の記事の方が本当なんじゃないかという気持ちが残って仕方がないんです。なぜかと言いますと、やっぱり見通しというのはどだい当たらないものだというわれわれの経験がある。民間の研究機関、例として申し上げますと、昨年の十一月ごろ、平均しますと、実質成長率六・六%と言っていたのが、ことしの三月になりますと三・五%に修正して、……
○栗林卓司君 主として清酒の問題を頭に置きながらお伺いしたいと思います。
酒税を取る立場から言いますと、酒のどの種類が売れても直接かかわりはないかと思いますが、産業政策という面を入れて考えますと、どの種類がどれぐらい売れるかということが一つ意味を持ってくると思うのです。そこで種類を清酒とビールとウイスキー、そのほかもありますが、大きく清酒、ビール、ウイスキーとくくってみて、この種類がどのような割合で売れていくのが一番望ましいとお考えになっておりますか。あるいはそういった考えは特にお持ちになっておりませんか。まずこの点を伺います。
【次の発言】 さしあたって今回御提案の税制改正について、片方の……
○栗林卓司君 前回国税庁に清酒とビール、ウイスキーの競争関係ということで、清酒については相対的に高い米が主原料でございますし、ビール、ウイスキーの方は相対的に安い輸入材料が主原料である、この辺のところでこの競争力格差をどうしますか、これを放置すると清酒は衰退を余儀なくされるんではありませんかという趣旨のことをお伺いしましたところ、国税庁の方からは、財政事情等の問題もあるけれども、今後原料米に対する助成、これにつきまして関係当局に御検討をお願いしてまいりたいという御回答がございました。まず、間違いがないかどうか確認でお伺います。
【次の発言】 原料米に対する助成と言われた。で、その前段では、財政……
○栗林卓司君 まず、清酒の酒造業界の問題について一、二お伺いしたいと思います。 前の質問につながってお伺いする形になりますけれども、おけ売買の問題であります。で、現在相当の規模でおけ売買が行われていることは否定できませんし、これを全部いけないからと排除ができない状況でございます。むしろ見方を変えれば、それが今日一つの制度として組み込まれているという見方もできるんだろうと思うんです。そのような趣旨の主税局長の御答弁もあったと記憶しておりますけれども、そんなものを踏まえながら、今日のいわゆる自由化の中でおけ売り業者をどのように守っていくのか。で、お伺いする前に一つ確認でお伺いするわけですが、現在……
○栗林卓司君 最初に、大変改めてになりますが、大蔵省にお伺いしたいのは、たばこ消費に対する税負担の性格というものをどう考えたらいいか。で、お伺いするのは、従量税の性格なのか従価税の性格なのか。で、これは税負担といいましても、なかなかつかめるようでつかめないような漠とした感じがするもんですから、改めて伺うわけです。従来、御議論の中で益金率はおおむね六〇%にしたい、そういう前提で考えると、これまでは七年間をとらえてみますと、事実上減税が進行していたという見方もできないわけではない。これはたしか大臣がそうおっしゃいました。それを踏まえながらこれは従量税的な性格の方を濃く考えたらいい税なのか、従価税の……
○栗林卓司君 私は、わが国の外交体制の問題、次に社会的不公正の是正について、三番目に環境政策について、最後に三木内閣の基本的考え方について、以上四点を中心にお伺いをしてまいりたいと思います。 まず、三木総理にお尋ねをいたしますが、総理は施政方針演説の中で、外交問題の冒頭に中東諸国との関係を指摘されました。また、特に対話と協調の姿勢を強調されたわけですが、理由としては、中東諸国とわが国との関係の重要さということがあることはもちろんだと思いますが、あわせて、総理が中東諸国を訪問されたときの経験なり実感なりというものが大きく背景にあったんではないかと思いますが、その点について御所見を承ります。
○栗林卓司君 現在が大変異常な状況にあることはいまさら申し上げるまでもないわけでございますし、この状況が長く続きますと、日本の財政も経済も崩壊の危機にさらされると思いますから、これを今後どうやっていくかということが至上課題であろうかと思います。ただそれをお伺いする前に、当面、目先、十二月を考えてみると、一体どうなのだろうかと、そこまでの心配をしなければいけない状況だという話も伺っております。で、これは大蔵省がお出しになった資料だと思いますけれども、「特例法の早期成立を必要とする理由」という一枚紙の最後に、「十二月に特例公債を発行することが不可能となれば、月末には国庫の資金繰りに支障を生ずる惧れ……
○栗林卓司君 前回の審議でも同僚議員から質問のあった点でございますけれども、公債を発行する場合の大きな問題点は、財政資金と民間資金の競合の問題ではなかろうかと思います。そこで、どういう状態なら競合が起こらないんだろうかと考えてみますと、たとえば、民間の手元にアイドルバランスが存在している限り、財政赤字による追加的財政資金の調達は問題を生じない――いま私が読みましたのは日銀の資料の中から引用しておりますから御異論なかろうかと思いますが、問題はこのアイドルバランスなんですが、なかなか抽象的な概念でございまして、計量的にどれぐらいがアイドルバランスとして実在しているかということをつかむのはなかなかむ……
○栗林卓司君 私は、主に経済問題を中心にしながら、内政、外交について伺ってまいりたいと思います。 冒頭、総理にお尋ねをいたしたいと思いますが、昨今深刻な不況下にあるわけです。この問題に触れて、総理はこの予算委員会の答弁を通じてもこういう趣旨の御発言をされておいでだったと思います。というのは、三木内閣発足当時の国民の強い声というのは物価の安定である、物価問題の解決にまず全力を尽くすのが内閣の責任であると考えたという趣旨の御発言だったと思います。 そこでお尋ねをしたいのは、物価問題を解決してもらいたいという国民の声というのは、もう雇用はどうあってもよろしい、景気はどうでもいい、とにかく物価だけ……
○栗林卓司君 派遣報告を申し上げます。 派遣委員は目黒理事、中村理事、山東委員と私の四人で、太田委員が現地参加し、去る一月十九日、二十日の両日、愛知県及び岐阜県の交通安全対策の実施状況について関係機関より説明を聴取するとともに実情を調査したほか、トヨタ自動車工業株式会社の工場並びに安全対策状況を視察してまいりました。 まず、愛知県関係について申し上げます。 愛知県の交通事故の発生状況は、昭和四十三年及び四十四年と二年連続交通事故による死者数の最多県となりましたが、昭和四十五年以降、連続六年間減少を続け、死者数で見るとピーク時のほぼ半数となっております。しかし、昨年においては、この減少傾向……
○栗林卓司君 いささか各論にわたりますけれども、リース産業の問題について伺いたいと思います。取り上げて伺う理由は以下申し上げてまいりますけれども、以前、リース産業があらわれる前、設備を入手して生産、販売をする場合にはやりくり算段をして何とか設備を買って自分の物にして生産、販売をすると、こういうことだったわけですけれども、リース会社というものができてから、一つの道として、その設備の物件はリース会社の物、それを借りて使用料を払う、そして生産、販売を行う、こういう新しいやり方ができてきたわけであります。所有から使用への価値観の転換というキャッチフレーズで生まれましたことは御承知のとおりです。で、こう……
○栗林卓司君 友末参考人にお尋ねいたしますけれども、現在、税制の中期的なあり方について、これから基本的な検討に取り組んでいきたいという先ほどのお話がございました。そこで、税負担の公正化ということが言われている時期でもあるわけですから、現在税の負担が国民各層別に見てこんな状況になっているという現状認識と中期的な税制の改革を通して、これがどのような負担に変わっていくか、こういう方向の問題について御関心と問題意識がおありだと思いますけれども、いかがでしょうか。
【次の発言】 今後のことは検討過程によるとして、現在こうなっている、よしあし抜きです。現在こうなっているという実体をとにかくまずつかんでおく……
○栗林卓司君 時間の制約もありますので、農林大臣にだけお尋ねをいたしたいと思います。毎年この法律案の審議をするわけですが、決して毎年このようなことを繰り返すのは望むところでもありませんので、食用穀物についてのお考え方を二、三点簡単にお伺いしたいと思います。 一つは、奨励補助金についてどうお考えかということなんですが、今回の昭和五十一年度予算を見ましても奨励補助金がたくさんついております。稲作転換奨励補助金は五十年度をもって終わりますが、実体としては引き継ぎになるということになるわけですが、この補助金というのは、本来の性格からすると臨時的、短期的なものであるはずだと思います。これが定着をいたし……
○栗林卓司君 私は、ただいま議題となりました租税特別措置法の一部を改正する法律案について、また、本件に対し委員会が一切質疑を行っていないことに対し、民社党を代表して反対の討論を行います。 本件は、衆議院より参考人の意見聴取を含むすべての質疑を省略して送付されたものであります。もちろん附帯決議もありません。したがって、本件に対し衆議院大蔵委員会がどのような意思を持ち、また主張を持っていたかはわれわれにとっても、また多くの国民にとっても不明であります。同様に、本件の成立に伴って政府が関連する政策をどのように実施するのか、また何ができて、何ができないのか。さらに本件の提案に先立って政府・税制調査会……
○栗林卓司君 物価問題について二、三お尋ねをしたいと思いますけれども、大臣のこの国会の財政演説は一月二十三日ですから、もう大分前になりますけれども、その財政演説の中で物価に触れてあるものを見ますと、物価もようやく安定した、あるいは物価の落ちつきが定着化しつつあるという評価をされておられましたけれども、以後今日までの経過を見ながら、物価動向に対する御判断というのは少し変わってきたのではないかと思いますけれども、現在どのようにごらんになっているか伺いたいと思います。
【次の発言】 結局いま大臣が言われたその辺をどう見たらいいかが、いま大変むずかしい問題だと思いますけれども、まあ五十年の十二月、五十……
○栗林卓司君 最初に、国税職員の処遇問題について二、三お尋ねをしたいと思います。 まず、国税庁にお尋ねをしたいんでありますけれども、現在、税務職員に適用されております税務職俸給表というのがございますけれども、お尋ねしたいのは、この俸給表が適用されている人たちというのは、その職務の領域の中で有能な専門家として伸びていくのが一番望ましい姿なのか、あるいはある日、行政職――管理職という意味で申し上げておりますけれども、そこに昇進をしていくのが望ましい道なのか、どちらの方が望ましいと考えて、現在、税務職員を国税当局として考えておいでになるか、伺いたいのであります。
○栗林卓司君 時間の制約もありますので、恐縮ですが、小倉参考人に自動車関係諸税の問題に限って五点お尋ねをしたいと思います。一括してお尋ねしますけれども、質問がいささか長くなるかもしれませんけれども、お答えは簡潔で結構でございます。 まず、第一に伺いたいのは、五十一年度の税制改正に関する答申を見ると、委員会における問題提起として、自動車使用者は増税による負担増に耐えられるかという担税力の問題が指摘されておりました。この問題を税制調査会としてどう判断されたのかが第一の質問であります。 あわせて申し上げたいのは、日本の自動車関係諸税の特徴を調べてみますと、中古車、まあ使用過程車と言った方が正確か……
○栗林卓司君 まず最初に、これは確認の意味で大臣にお尋ねをいたしますけれども、特例公債の発行について、これはインフレマネーではないかという指摘に対して、まずもってこれは日銀引き受けではございません、あわせて今日の需給ギャップの現状を考えると、この公債発行がインフレの大きな要因になるとは判断できません、こういう御判断があったと思いますが、念のために確認をさしていただきます。
【次の発言】 それで、前回本会議でも申し上げたんですけれども、特例公債から一日も早く脱却をしなければいけないだろうと。裏返して言いますと、どれぐらいの期間、将来展望すると特例公債が支障なく発行し得る見通しがあるのだろうか、こ……
○栗林卓司君 まず、大蔵省にお尋ねをいたしますけれども、日本輸出入銀行として今後の資金需要にどう対応するかを考えますと、一つは、今回御提案のように、借り入れ限度額を引き上げる方法がございますし、もう一つは、自己資本を引き上げれば、同じ効果が期待されるわけでございますが、それを踏まえながら、今回の借り入れ限度額の拡大をしますと負債比率が高まりますし、自己資本比率は低くなります。そこで、従来から、負債比率は下げなさい、自己資本比率は高めなさいという方向で指導されて来られたと思うのですけれども、それとの見合いで、輸出入銀行のような公法上の法人は別なんだとお考えになったのか、したがって、それは一般の民……
○栗林卓司君 私はリース事業の問題についてお尋ねをしたいと思います。時間が限られておりますので簡潔な御答弁をよろしくお願いしたいと思います。イエスかノーかでも結構でございます。 最初に伺いたいのは、御承知のようにリースというのは、機械類にたとえますと、それを買わないで借りて使うという仕組みでありますから、投資財の流通面における新しい形態であると言ってよろしいかと思います。 問題はこのリース事業というものを通産省としてどういったぐあいに評価をし、今後に期待をしているか、まずこれを伺いたいわけですけれども、四十七年に発行された通産省のパンフレットを拝見しますと、リース事業を「いかに育ててゆくか……
○栗林卓司君 私は、物価調整減税のことでお尋ねをしたいと思いますけれども、これは野党だけではなくて、与党も含めて関心と要請が強い部分でありまして、大臣とすると財政の責任者でありますから簡単に与党というわけにいかぬということなんだろうと思います。 で、ことしが三兆七千五百億円の赤字公債を出す、来年は大体似たような数字の赤字公債を想定せざるを得ない、こういう財政状態を考えておりますと、なかなか減税論というのはこれはのるものではないと思います。そこで、そうは言いながら、所得税減税ができないものかというので、景気対策を絡めた御議論がわりあいに多いわけですけれども、私はそうではない角度で大臣の御意見を……
○栗林卓司君 特例公債の問題についてお尋ねしますけれども、この財特法について大臣も、それから大蔵当局も九月の上旬には成立をさせてもらいたいとたびたびおっしゃっておられました。九月に特例公債を発行しようとしますと、一番常識的には八月の末に法案が通っていなければいけないわけですから、九月の上旬もしくは九月の十日というのは、それ自体相当無理をしたタイムリミットの設定であったと思います。残念ながら今日現在ですでに一月以上おくれてきたわけですけれども、こういったことが、今後特例債を消化するに当たってどういう悪影響になってくるんだろうか、この点をひとつ具体的に伺いたいと思います。
○栗林卓司君 伊部参考人にお尋ねをいたしますけれども、国債の大量発行と金融市場の関係ということで伺うわけですけれども、言われましたように、いわゆるクラウディングアウトが表面化しているとは見られない状況だと思いますし、そういう資金需給関係だと思うんですけれども、そうは言っても、去年の暮れから今日まで大量の国債発行をしてまいりました。金融市場に影響が出ていないかというと、どうも必ずしもそうも思えないという角度で、いささか素朴な質問になるかもしれませんが、二点ばかりお尋ねをしたいと思います。 最初にお伺いしたいのは、先ほど国債発行についてはプライスメカニズムを生かしてもらいたいという御主張がござい……
○栗林卓司君 時間が限られておりますので、一つだけお尋ねをしたいと思いますけれども、税収の見積りの問題と、円レートの問題を関連させながらお尋ねをしたいと思います。 現在、税収不足をもたらしている大きな原因は、法人税の大幅減収ということでありますけれども、その背景にあるものは収益率の著しい低下だと思います。来年度の税収見通しについて、仮にたとえば法人税を取り上げた場合に、どういう見通しでありますかとお伺いしますと、なかなか確たるものはいま申し上げるわけにはいきませんというお答えが返ってくるわけですけれども、背景にある収益率を考えてみたときに、この特例債というのは一面景気対策であるわけですから、……
○栗林卓司君 再度減税のことで恐縮ですけれども、大臣にお尋ねをしたいと思いますが、先ほど、赤字公債を発行している財政の現状の中で減税というのはとうていそれは考えられないという趣旨の御答弁がございました。で、もう少しお尋ねをしたいと思うんですけれども、なるほど赤字公債発行しておりますから、減税どころではないということは、よくわかる気もするんですけれども、そう言いながら、どうしてももう一つわからない気がいたしますのは、赤字公債の原因を考えてみますと、一つは税収不足、もう一つは裏返して言いますと歳出がなかなか削減できないというむずかしさ、これがあろうかと思います。そこで、税収の減少の原因を考えてみる……
○栗林卓司君 私は、まずロッキード問題からお尋ねをいたしますけれども、いわゆる灰色高官の解明の問題について、われわれも恐らく国民の大多数も同じ気持ちだと思いますけれども、この解明は三木総理が先頭に立って政府が中心になってやるものだと実は思い込んでおりました。ところが予算委員会の議論をだんだんと伺っておりますと、なかなかそうでもないようであります。最近は、いわゆる灰色高官の解明問題は国会の仕事であって政府の主たる任務ではない、こういう趣旨の御発言もあるようでありますけれども、これは総理が変わったのか、それとも総理がやるものと思い込んでしまったわれわれが誤解をしていたのか、どちらでございますか。
○栗林卓司君 各論に入る前に、基礎的な問題について若干お尋ねをしたいと思います。 去年つくられました財政収支試算の中を見ますと、五十二年度の数字といま政府が御提案になっております五十二年度予算の数字と、歳出総額を見ますと、当初の想定が二十八兆四千九百億円、予算に計上しましたのが二十八兆五千百億円ですから、その差わずかに二百億円と、大体いい線をいっているわけですけれども、歳入を見ると、当初想定したのが二十兆――税収だけ挙げていますが、二十兆六百億円、今回計上されましたのが十八兆七千九百億円と、その差一兆二千七百億円。相当大きく税収の面では落ち込んでいるわけですけれども、それは見積もりだと言われ……
○栗林卓司君 前回の質問が時間の関係で途中で切れておりますので、続けてお尋ねをしたいと思います。 最初に、大臣にお伺いしますけれども、赤字国債について昭和五十五年度までにゼロにしたい、そういったことを再々大蔵省として言ってこられたわけですけれども、それで御努力だとは思いますが、それは五十五年度までにゼロとすることを約束したから、その線に沿って努力をするということなのか、約束をしようとすまいと、財政の実態を考えると遅くも五十五年度までには赤字公債をゼロにしておかないと実は大変なんですということなのか、どちらの御認識で五十五年度までに赤字公債ゼロとお考えになっておいでなのか、まずお尋ねしたいと思……
○栗林卓司君 物価調整減税のことでお尋ねをしますけれども、問題を二つに分けまして、物価調整減税というのは必要なんだろうかという必要性 の問題と、仮に必要だとして、どういう方法をとるかという技術的な方法論の問題と、二つに問題が分かれると思いますけれども、後の技術的な方法論の問題は避けて、必要性についてお尋ねをしたいと思います。 で、この点について昭和三十八年度の税調答申見ますと、わりあい明快に必要性が整理をしてあると思いますので、読み上げながらお尋ねをした いと思います。二つに分けて書いてありました。 一つは、同じ税法のもとにありながら、消費者物価の上昇が実質的な負担の増加をもたらす。……
○栗林卓司君 時間の関係で一つだけ大臣にお尋ねします。 三千億の追加減税の問題ですけれども、詳細は現在検討中だと思いますけれども、この点について、大臣は再々、六党合意でございますから、政府としては誠意を持って取り組んでまいりたい、こういう御回答であったわけですけれども、私が伺いたいのは、その執行の責任というのはどこが負うんだろうか。それは当然政府ということになるかもしれませんけれども、できないことを言われてもできないんでありまして、そういった意味では、どういう内容の三千億追加減税かということが絡んでまいりますし、それは六党だという言い方をすると、実は六党の方も執行に対して責任を負うことになる……
○栗林卓司君 住宅問題を中心にして、幾つか基本的な問題をお尋ねしたいと思います。 第三期住宅建設五カ年計画でありますけれども、内容を拝見しますと、住宅の居住水準の質について目標を立てながら大いにがんばっていきたいということが書いてあるわけでありまして、あわせて、提供する公共住宅については、家賃負担限度率というものをおおむね世帯収入の一五%ぐらいに踏みながら、これもまた相含めて努力目標としてがんばっていこう、まあこういうことが書いてあるわけでありますけれども、この努力目標の意味というのはどの程度の強さを持ってお感じ取りなんでしょうか、建設大臣にお尋ねをしたいと思います。
○栗林卓司君 私は、経済問題を中心にお尋ねをしたいと思いますが、質問に当たって大変やはりひっかかるのが例の全治三年間の問題でございまして、私は、こう思うんです。 全治三年間、昭和四十九年度から五十一年度、その最大の課題は物価の安定であった。ただ、この目的を達成するためには個人の家計部門、あるいは企業、財政、そういうものに犠牲を求めざるを得なかった。私はこれがいわゆる全治三年間と言われているものの本当の姿ではなかったんだろうか。その物価の安定を確保しながら個人の家計部門、まあ言うなれば、失業、雇用不安、所得の伸び悩み、さらには企業の低収益、借金財政、こういうものにどうやって取り組んでいくのかと……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、ただいま議題となりました昭和五十二年度補正予算三案に対し、賛成の討論を行います。 今回の補正予算は、過剰在庫、過剰設備の重圧下に置かれた不況の実態に照らして不十分であります。しかし、それにもかかわらず賛成する理由は、第一に、不十分な内容とはいえ、一日も早く成立させることが不況対策上重要であると判断したこと、第二に、不況下の中小企業対策、住宅対策、あるいは地方財政対策の面で、わが党の主張が趣旨において織り込まれたものであること、以上二点であります。 なおこの際、従来を振り返って若干申し上げたいと思います。 昭和四十九年に行われた参議院選挙の直後、過度の……
○栗林卓司君 私は、事態は大変深刻だと思うのです。経済企画庁の出した資料を拝見しますと、一ドル二百四十円台で採算がとれる製品というのは繊維産業でゼロ、鉄鋼産業でゼロ、一般機械産業では全体のわずかに三・八%、輸送機械産業では全体の九・七%、精密機械産業では全体のわずかに五・六%。まあほとんどの輸出商品が採算割れになっている現状だと思います。ただ、円筒というのは輸入原材料の価格も下げるわけだから、よってもってそう影響は大きくないという見方もありますし、たとえば鉄鋼産業の場合、輸入原材料が下がるから円高に対して中立的なんだという見方もあるようですけれども、これは円高がモデレートに変わったときの話であ……
○栗林卓司君 きょう最後の質問になりますので、整理をしながら若干お尋ねをしたいと思います。 私、いま問題になっていることの核心はこうではないかと思うので、総裁にお尋ねをしたいんですけども、住宅公団に居住をしている者からしますと、平たくこう理解していると思うんです。われわれはたな子である、公団は大家さんだと。したがって、仮に家賃改定という問題が起きるとしても、大家とたな子という関係の中でそれは議論されるんだろうと。こう理解していたところで、実は公団全体を見渡してみると、あっちのたな子の方は大変高い家賃で困っておるんだ、よってもって何とかという議論をされると、これは私は面食らわざるを得ないと思い……
○栗林卓司君 三月二十五日に円高対策ということで当面の景気、経済対策を決められたわけですけれども、そこの中の一番大きなものの一つが前倒し執行の再確認、上期に七〇%を成約しよう。今度はそれだけではなくて、さらに上期の前半分、そこに極力相当な部分を織り込むように努力をしようということが決まったようでありますけれども、そういったものをただいま議題の道路整備ということで具体的に受けとめた場合に、どうやって対応されるのか。なるべく具体的に伺いたいんです。
【次の発言】 いまのお答えは、七〇%前倒しということを中心にしたお答えなんですけれども、それだけじゃなくて、第一・四半期に七〇%の相当部分を集中しても……
○栗林卓司君 住宅建設の状況について、まずお尋ねしたいと思いますけれども、昨今の新築住宅の状況を見て、いろいろ予算も含めて対策を講じてきたわけですけれども、大体想定どおり進んでいるとごらんになっているかどうか、お尋ねしたいと思います。 ちなみに、ことしの一月を見ますと、新設住宅着工戸数でいって対前年比で六・二%の減、それから五十二年で見ますと、その前の年に比べて一%の減、さらに大体民需が中心になります建設資材の需要見通しを見ますと、大体五十三年度の第一・四半期についてもやや需要の動意が見える程度ということで、これも余り大きな盛り上がりを観測はしていない。こういう状態に対してどういう御判断を持……
○栗林卓司君 若干整理をしてお尋ねをしたいと思うんですけれども、ビル防災の新しい法律案が仮にできたとしてのお尋ねですけれども、そうなりますと新ビル防災法案の中で統一的な基準が当然書き込まれるんだろうと思います。その統一的な基準と現行の建築基準法の基準というのはどういうかかわり合いになるのか。お尋ねする意味をもう少し申し上げますと、建築基準法というのは強行性を持った法規でありますから、その基準というのは公益に照らしての最低基準というのが考え方だろうと思います。ところが、新しいビル防災法ができると現行建築基準法よりも低い基準を恐らく出さざるを得ない、現行建築基準法でいいというぐらいなら簡単に遡及の……
○栗林卓司君 今度、政府で出されました住宅宅地関連公共施設整備促進事業制度について、これを中心にしながら幾つかお尋ねをしたいと思います。 今回の制度の特徴として私が感じますのは、整備をすべき関連公共施設の中で、国の補助対象としてここまで見るということを一遍整理をしてお出しになった。中を申し上げて言いますと、一般的な基準とすると、事業の推進に効果があるものとなっておりますけども、施設別に見ると、交通上の主要拠点との連絡道路、学校等主要公益的施設との連絡道路、あるいは区域内の主要道路。当然のことながら一般国道を除くわけでありますけど、都市公園については区域内の都市公園。下水道は住宅宅地事業に起因……
○栗林卓司君 私は、いまわれわれに問われているものは一体何なんだろうかという角度で牛場大臣にまずお尋ねをしたいと思います。 これは以前この委員会で一遍引用した例なんですけれども、アメリカの大統領経済諮問委員会委員長のシュルツ氏が新聞で語っている話として、こう言っているんです。「米国の貿易赤字はすぐ減る見通しはない。理由は何かというと、一つは原油輸入の急増である。もう一つは、米国と主な貿易相手国との成長率の差。いわばアメリカはちょっと景気がよかった、よってもってこう赤字がふえたけれども、この程度の赤字は米国にとって大した問題もなしに賄うことができる。」つけ加えて言ったのは、「しかし、このような……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、昭和五十二年度第二次補正予算三案に対して、賛成の討論を行います。 民社党は、昨年来、内外の経済情勢に照らして、現在総理の言われる臨時異例の措置を直ちに実施する必要性を力説してまいりました。しかし、政府は三〇%の公債依存率にかたくなに固執し、その結果は、施策のおくれとなって円高を招来し、わが国経済を未曽有の危機に直面させるに至りました。そうして当然の結果として、巨額の歳入欠陥が発生し、まさに追い詰められた形で、今年度財政の公債依存度は三〇%を突破するに至りました。もっと早く硬直した政策態度を転換していたら、これほど惨めな結果にならなかったと思います。まこと……
○栗林卓司君 宮澤長官にお尋ねしたいのですけれども、経済の成長率を考えますときに、一つは中期的な可能性といいますか、期待値として議論する成長率の問題があると思います。先ほど参考人の並木さんが六から七%ではあるまいかと、まことにごもっともな感じがいたしますし、またあるいは雇用問題とか産業の改革、構造改善を考えると、七%ぐらいは目標性を含めながら追及していかなければいけないんではないんだろうか、こういう議論が一つあります。その意味で、今日五十三年度で七%の経済成長率目標をということは私はわかる気がします。ただ、それはそれとして、さしあたっていま見通しを立てるとしたら何%ぐらいなんだろうか、また別な……
○栗林卓司君 まず、総理にお尋ねします。
昨今の円高の問題も、突き詰めてまいりますと、七%成長ということにまずは帰着すると思うのですが、この七%成長も国際的に見て大変重い話になっておりますけれども、その要素を抜きにしても、ということは国内的な立場で考えても、七%成長目標の意味というのは大変重い、私はそう思いますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 関心ということだけではなくて、雇用を考えますと、七%成長を達成したとしても失業率が二をちょっと欠けるか欠けないか。あるいは求められているいまの産業構造改善をどうするかというと、ミクロの経営の問題になりますけども、去年一年間はアメリカと日本でおおむね……
○栗林卓司君 私は、民社党を代表して、主に経済問題を中心にお尋ねをしたいと思いますが、その前に、有事立法の問題について一言触れたいと思います。 有事立法で内閣の答弁を伺っていますと、まことにあいまいでちぐはぐだと思います。私が心配しますのは、こうやって言葉をもてあそんでおりますと、有事立法という言葉だけがひとり歩きをして、国民に無用の混乱を与えないか。私は、シビリアンコントロールというのは、シビリアンと制服が敵対することではないと思います。同じ責任を分かち合う者としての相互理解と心の結びつきがあることがいわばシビリアコントロールの前提でありまして、では一体それがあるかというと、残念ながらある……
○栗林卓司君 最初に、大臣にお尋ねをしたいと思いますが、都市の住宅問題について若干お尋ねをしたいんですけれども、その前に、基本的な点について御所見を承っておきたいと思います。
これまでの政府の住宅政策というのは、どちらかといいますと、持ち家にはなはだしく偏っていたと思うんですが、それでよかったんだろうか、悪かったんだろうか。その点の御見解はいかがでしょう。
【次の発言】 東京二十三区内では特にとおっしゃいましたけれども、二十三区の外でも実は首都圏ということで考えますと同じ問題をはらんでいるんだろうと思います。別に、そこで意見が違おうとは思いませんけれども、私も、持ち家というのは一つは自分の物……
○栗林卓司君 私は、昨今きわめて深刻になってまいりました日米の通商問題についてお尋ねをしたいと思うんですが、最初に総理にお尋ねをしますけれども、電電公社の物資調達問題がいわば物別れでいま終わっているわけでありますが、その経過を含めて、背景としてどういうお感じをお持ちになっているのか、御所見をまず承りたいと思います。
【次の発言】 新聞報道によりますと、牛場さんの御意見として、日本の提案は交渉のたたき台にもならなかった、こう述べておられるようですけれども、これは事実そのようでございますか。
【次の発言】 アメリカ側の態度を見ておりますと、非常に強硬だという印象を私は受けるんですけれども、その点は……
○栗林卓司君 きょうの午前の質疑で、瀬谷委員の方からなぜこの時期に解散をしたのかというお尋ねがあり、お答えがございました。伺っていてどうも納得がいかない面があるものですから、重ねてお尋ねをしたいと思います。 解散をした理由として、八〇年代を来年に控えて人心の一新をしたい、こう言われました。ただ、普通、この際人心の一新という言葉を使うときには、指導者がかわる、総理がかわるような場合に使うんでありまして、現に自民党の内部抗争でも人心の一新を理由にして総理・総裁が退陣を迫られたわけであります。それを御本人が言われるわけですから、非常にわかりづらい。 重ねてお尋ねしたいのですが、総理の施政方針演説……
○栗林卓司君 まず、建設大臣にお尋ねをしますけれども、先般、公定歩合の第四次引き上げがございましたけれども、これと絡めて住宅金融の貸出金利はどういうことになるのか、まだ正式には決まっていないように伺っておりましたが、現在の状況をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 いまの局長の御答弁で、現在の状況はわかったんですが、個人住宅について五・五%、これを、法定条件ということもこれあり、上げることは考えていない、一応そう理解してよろしいですか。
【次の発言】 大変ごもっともなお言葉でございますし、ぜひ家を建てるという庶民の気持ちからすると、そうしていただきたいということだと思うんですが、いま……
○栗林卓司君 公営住宅法の一部改正についてお尋ねをいたします。 御提案の中身をごく大まかに申し上げますと、同居親族のない単身者の入居希望が大変多い。普通世帯に対する割合を見ますと二・五%になる。一方では、空き家が出るようになってきた。大体七%ぐらいで、需給の緩和も進んで五十三年度では二・五倍になってきた。住宅宅地審議会の答申もあれば、請願、諸団体の要望もある。そこで単身者の入居を認める。大体三万戸ぐらいが提供できるんではなかろうか、というのが大まかに言って御提案の内容だと思うんです。 それ自体、大変結構だと思うんですが、ただ、今回の改正がはしなくもひとり暮らしの問題に直面をさせられたという……
○栗林卓司君 今回の法案の提案理由説明を拝見しますと、一部改正するに至った背景としまして「住宅の需要構造の変化が進行し、中古住宅を含む不動産の流通量が増大しつつあります。」とありますが、「住宅の需要構造の変化」それから「中古住宅を含む不動産の流通量」この点について具体的にまず伺いたいと思います。
【次の発言】 私の質問は、提案理由説明の中で「住宅の需要構造の変化が進行し、」と、こうあります。この「住宅の需要構造の変化」というのは何を言っているんですか。それから「中古住宅を含む不動産の流通量が増大」これはいま御説明がありましたけど、前段の部分はどういうことなんでしょう。
○栗林卓司君 まず、都市開発資金の貸付けに関する法律の一部を改正する法律案、これについてお尋ねをいたします。 過去の貸付実績ですけれども、中を工場等敷地とそれから都市施設用地と二つに分けて、五十年以降を離し上げてみます、この数字で間違いがないかどうかという意味での質問です。 工場等敷地は、五十年度が六十へ億、五十一年度が八十億、五十三年度が八十八億、五十三年度が百億、五十四年度の予定額が百四十億。また、都市施設用地につきましては、同じように五十年度から申し上げますと、百七億、百二十五億、百四十七億、百四十八億七千八百万、五十四年度の予定が百九十一億二百万、これは五十三年度分の繰り越し二十一……
○栗林卓司君 ただいま議題となっております幹線道路の沿道の整備に関する法律案について若干お尋ねをしたいと思います。 まず、中身ですけれども、第三条を見ますと「沿道における良好な生活環境の確保が図られるよう道路交通騒音により生ずる障害の防止等に努めなければならない。」「(道路管理者の責務)」が書いてあります。第四条を見ますと「(国及び地方公共団体の責務)」ということで「道路交通騒音により生ずる障害の防止と沿道の適正かつ合理的な土地利用が促進されるよう必要な施策の推進に努める」こうあるわけですけれども、具体的に三条、四条について努力をする中身を簡単にまとめてみると、どういったことになるのか、まず……
○栗林卓司君 質問が重複するかもしれませんけれども、今回の都市計画法及び建築基準法の一部を改正する法律案について、改正の趣旨を一言で要約すればどうなるのか、お尋ねをしたいと思います。
要約と言ってもなかなかでしょうから、もう少し細かく申し上げますと、地区計画、地区整備計画、それを新しく取り入れた趣旨は、一体、何でございましたか。
【次の発言】 いまおっしゃったことを一言で要約しますと、現行の都市計画法は目が粗過ぎるので、あれでは完全な仕事ができない、したがって補うものとして今回地区計画あるいは地区整備計画を考えた、そう理解してよろしいでしょうか。
○栗林卓司君 どうも貴重な御意見をありがとうございました。 お三方の皆さんに一つずつ最後にお尋ねをしたいと思うんですが、最初に末永参考人にお尋ねをいたします。 先日、明日香村へお邪魔をしまして、甘樫丘ですか、あすこに登ってながめますと、橿原市地区の開発状況がまことに際立って見えているわけですが、なぜ橿原市であの開発が進んでしまったのか。一つは、規制の方が間に合わなかったということかもしれませんけれども、私がいまお尋ねしたいのは、伺いますと、明日香と比べて遺跡がないというわけではない、むしろ一つの地区として見るべきだろうというお話があったんですが、たまたま現地にお邪魔をして地域の住民の方々の……
○栗林卓司君 議題となっております明日香村における歴史的風土の保存及び生活環境の整備等に関する特別措置法、これはわが党として賛成でありますし、賛成というよりもむしろその成立を積極的に要望してきたところでありますから、本法が提案されたことをまず歓迎をしたいと思います。
ただ、審議を通して政府の答弁を伺いながら、幾つか不安の点もあるものですから、重複を避けながら、若干の点についてお尋ねをしたいと思います。
まず、長官にお尋ねをしますけれども、率直に言って、明日香の村民についてどういう印象を持っておいでになりますか。
【次の発言】 私も別に変わるつもりはありません。
法案の第一条を見ますと「明……
○栗林卓司君 都市再開発法の一部を改正する法律案でありますけれども、従来の都市再開発法の考え方に立ちながら制度の不備を改善したものであろうかと思います。ただ、あくまでも従来の考え方に立っているわけでありますから、従来の再開発法そのものが持っていた問題点というのはそのまま持ち越しになった形になっておりまして、その観点から一、二お尋ねをしたいと思います。 まず、これまで振り返りまして、再開発が必ずしも順調に進んでこなかった。特にそれが商業地域を中心にした再開発になってきたという点については、理由を含めて、どうお考えになっているかお尋ねをしたいと思います。
○栗林卓司君 私は、ただいま議題となりました昭和五十四年度補正予算三案に対して、民社党を代表して反対の討論を行います。 昭和五十四年度予算編成の際の情勢を顧みると、石油も含めて物価は安定し、国際収支は黒字基調であり、内需の振興が差し迫った課題でありました。しかし、年度半ばにして情勢はさま変わりいたしました。したがって、政府としては情勢の変化に対応すべく行政全般の見直し、中でも本年度予算の見直しと修正が急務でありました。たとえば景気対策であります。内需の振興よりも石油の値上がり及び急激な円安によるインフレ対策が当面の課題となりました。一方、景気の実情を見ると、民間設備投資を中心として自律回復力……
○栗林卓司君 けさの新聞、テレビによりますと、大体一斉にあしたから公定歩合の引き上げをすることが決まったと報道しておりましたけれども、公定歩合の引き上げということは事実でありますかどうか、お尋ねしたいと思います。
【次の発言】 副総裁にお尋ねしたいのですけれども、公定歩合引き上げの前にこういう質問をするというのは私は大体不謹慎だと思う。ところが、最近は公定歩合の引き上げが非常に騒々しいんです。第五次という話は第四次の発表した直後からうわさとしては上がってきておる。書く方は勝手かもしれないけれども、日銀として一半の責任があるのかないのか。一説によりますと、日本銀行がマスコミ操作をして雰囲気づくり……
○栗林卓司君 まず、企画庁長官にお尋ねをしますけれども、いまのインフレ問題の根本原因というのは輸入インフレでございまして、それがどうやって国産のいわばホームメードインフレに転化することを避けるかということに最大の関心があることは、もちろん異論はございません。ただ、そこでその前段の輸入インフレ、もう少し言いますと、原油等の海外産原材料の高騰あるいは円安傾向、こうしたものに対して日本政府として、これはもうしょうがない、与えられた条件として受けとめていくのか、それに対して何らかのその対策を考えていくのか。総理がおられませんので、政府の立場ということでお答えいただきたいと思います。
○栗林卓司君 私は、宅地の価格、また供給の問題を中心にしながらお尋ねをしたいと思います。
まず、国土庁長官にお尋ねをしたいんですが、最近の地価の価格動向を見ますと、たとえば三大都市圏で例を挙げますと、住宅地で一六%、宅地見込み地で一五・一%去年に比べて価格が上がったという数字があるわけですけれども、この数字に対して率直な御印象ございましたら、まずお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 狂乱物価と比べてというのは余り比較にはならないわけですけれども、いまこの数字を見てどうお考えかということは、実は私二つお伺いした理由がございました。一つ挙げますと、これ金利よりも大きいんです。金利よりも……
○栗林卓司君 ただいま議題となっております農住組合法案についてお伺いをする前に、都市計画法について建設省にお尋ねをしたいと思います。
都市計画法というのは、町づくりを進めていく上での一番基本となる、根幹となる法律ではないかと考えておりますけれども、その辺についての建設省当局の御見解をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 この法律の目的あるいは基本的な考え方について、条文を読めばわかるようなものですけれども、改めてお尋ねをいたします。
【次の発言】 目的と基本理念をお尋ねしましたので、続けて御説明いただきます。
【次の発言】 いま御説明いただいたんですけれども、この法律の特徴というのは、いま……
○栗林卓司君 ただいま提案されております政治資金規正法の一部を改正する法律案の中身についての質疑はしばらくおくとしまして、課税上の取り扱いについてしぼりながら一、二、お尋ねをしたいと思います。 この改正案を見ますと、特定公職の候補者に対して、一つは政治資金をその他の資金と明確に区別すること、そしてその手段として、その政治資金を指定団体、まあ指定政治団体ですが、指定団体に取り扱わせるよう努めることということが目的になっておるわけですが、そこで、その特定公職の候補者が政治活動に関する寄付を受領した場合、課税上の取り扱いとしてこれはどういう所得になりますか、まずお伺いします。
○栗林卓司君 私は、前回、特定公職の候補者が指定団体に寄付した場合の課税上の取り扱いをお尋ねいたしました。その後調べてみますと、私の方にも誤解があったようでありまして、また御答弁される側にも誤解に基づくと思われる部分があったものですから、整理してもう一遍お尋ねをしまして、きょうはそれだけにして残余の質問は次回に送りたいと思います。
大蔵省にお尋ねをしたいのですが、政治家の――この政治家と言っている意味は特定公職の候補者という意味ですけれども、指定団体に対して行う寄付に対して所得の計算上の取り扱いはどうなっておりますか。
【次の発言】 そうしますと、繰り返しますと、この法律で言っている指定団体……
○栗林卓司君 私は、この公職選挙特別委員会は初めてでございまして、ほかの委員会ですと大体事務当局に伺いますと話はほとんど足りるのですけれども、どうもこの委員会ばかりは事務当局に伺ったものなんだろうかどうなんだろうか戸惑いながら伺うような始末に相なりまして、事務当局としての御見解がどの辺まで出せるのか、一遍確認したいということでお尋ねをしたいのです。
かねて懸案になっております参議院地方区の定数問題でございますけれども、この点についての事務当局の現状に対する判断はどうなっておりますか。
【次の発言】 そこで、いまお話しの、逆転現象ですけれども、そこに問題があるということはよくわかっております。……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねをしますけれども、最初日韓問題について御質問します。 私も、やぶから棒みたいな韓国の要求なものですから、どうしたものかと思っていま自身困っておりますけれども、とにかく韓国政府が要求している経済協力というのは、額についても基本的な考え方についても、天と地の隔たりがある内容だと私は思うんです。普通二国間で非常にはなはだしい意見の対立が、しかも相当基本的な部分にわたって存在する場合に、一体二国間はどういう接触を普通するだろうか、こう思いますと、まず外務大臣同士のいろいろな話がある、それが終わると、基本的な部分にかかわるわけでありますから、首脳会談で大筋を決着をする、それが……
○栗林卓司君 私は、航空機輸入調査特別委員会を継続して設置する問題について、民社党・国民連合を代表して設置を要求する意見を述べます。 航空機輸入調査特別委員会そのものについて言えば、私は必ずしも賛成ではありません。本来、政治汚職はあってはならない問題であります。しかし、現実には、残念ながら広範多岐な分野にわたって存在する可能性があると言わなければなりません。航空機輸入に関する問題にとどまらないのであります。特に、日本・韓国、日本・インドネシアの関係にかかわる汚職問題は、その存在がささやかれながら、いまだ全く解明されておりません。したがって、まさしくいま必要なものは、鈴木総理が熱意を燃やしてお……
○栗林卓司君 この委員会でもかねて何遍となく話があったことでありますが、住宅基本法について、従来建設大臣の方からこの国会に提出ができるように鋭意努力をいたしますというお答えが何遍もございましたし、事実、この国会で政府の提出予定法案の中に刷り込まれもいたしました。これが見送りになったという話を聞いているんですが、それが事実でございましょうか。また、提出をすることに思い切りながらなかなかそこに至らない原因というのは特に何かあったのかどうか、まずお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 いろいろな方々の御意見の中に、たとえば住宅宅地審議会が去年の七月に出しました「新しい住宅事情に対応する住宅政策の基……
○栗林卓司君 まず、大臣にお尋ねをしたいと思いますが、前回の委員会で、住宅基本法について私は質問をいたしました。今国会になぜ提出がおくれているのかと伺いましたら、たしかお答えは、建設省としてはやる気満々でありますけれども、残念ながら各党間の話し合いがまとまりませんのでおくれておりますというお答えでございました。普通の法案の出し方から見て、ずいぶん変わった御答弁だなあと思いまして、改めて確認をしますと、やはりそれに違いございませんということなので、引き下がったわけですが、そこで、各党間の話し合いというんだから、当然私が属している政党にも御相談があったんであろうかと思いまして、委員会が終わりまして……
○栗林卓司君 第五次下水道整備五カ年計画についてこれまでも議論がございました。重複してもいけませんので、見方を少し変えながら引き続いてお尋ねをしたいと思います。 まず、第五次下水道整備五カ年計画案を見て私も非常によくわからない気がいたします。まず、総人口普及率を約四四%に高めるということの話はおきまして、十一兆八千億という第五次計画の金額、それから第四次は七兆五千億とこう書いてあるんですが、実はこの金額の中身が一体どうなっているのかというと、恐らく第四次計画、これは五十一年から五十五年度ですが、七兆五千億というのは恐らく五十一年度価格でおつくりになったんだろうと思います。違っていたらまたそこ……
○栗林卓司君 ただいま議題となっております住宅・都市整備公団法案の第一章第一条に目的が書いてありますけれども、この目的は国の住宅政策の一つの面というかっこうで読みますとわかる気がするんですけれども、公団の目的としてこれを掲げることが果たしてどうなんだろうかとわかりかねる点がありますので、以下、順次御質問してまいりたいと思います。若干これまでの質疑と重複するかもしれませんが、そもそもに戻ってお尋ねをしたいと思います。 この日本住宅公団と宅地開発公団が統合するというのは、昭和五十四年十二月あるいは五十五年十二月のいわゆる五十五年行革の閣議決定を受けての話だと思います。したがって、両公団の統合とい……
○栗林卓司君 まず、建設省にお尋ねをいたしますが、本四連絡橋公団がつくりました「本州四国連絡橋の意義と効果」という刷り物の中で、どこでつくっても同じことでありますが、本四架橋は、現在の本四間の交通体系を画期的に改善をする、四国地域の発展に大きく寄与をする、西日本地域全体の均衡ある発展を促進する、地域住民の生活水準の向上と安定に大きく寄与をする、さらに、近時地盤沈下が憂慮されている関西経済圏の発展に寄与をする等々ということが書いてあります。それで、こうした効果を期待していくためには、現在は一ルート三橋もしくは四橋と言われておりますが、にとどまらないで、明石海峡大橋の建設がどうしても必要であるとい……
○栗林卓司君 後藤田さんにお尋ねをすることになろうかと思いますが、今回の改正の一つの中心というのは、後援会の立て看板あるいはステッカーあるいは政党機関紙の拡販車といいますか、販売の車、それを、実態に果たして行き過ぎがなかっただろうかという点も含めながら是正をしていきたいということだと思います。 やっているわれわれから見ますと、たとえば北海道に行くとまさに林立する立て看板ですし、よくわかるのです。よくわかるのですが、見方を変えまして候補者と有権者の関係で見詰め直してみたときに、有権者から見てあの林立する立て看板は、余り立ちますと邪魔ですけれども、やっぱり多少あった方が覚えやすいわけです。ステッ……
○栗林卓司君 立て看板等の制限につきまして私の党の中でいろいろ議論をいたしましたときに、田舎では一体どうなんだろうか町場ではどうなんだろうかという議論が出まして、とにかく多々ますます弁ずるだというぐあいに議論になりまして、なるほど場所によっていろいろ違うんだなということを改めてかみしめたわけですが、同じように人口との関係をどう考えていったらいいんだろうかという観点から、これはわかりやすい例として法定はがきを例にとりながら、お尋ねしたいと思います。 法定はがきですと、衆議院の場合は三万五千枚として画一的に決まっております。これが選挙の実態を見ますと、前回の選挙のときに最低得票で当選されたのが香……
○栗林卓司君 私は、自動車問題を中心に若干の質問をいたしたいと思います。
まず、通産大臣にお尋ねをしますけれども、現在、懸案になっております日米の自動車摩擦問題について、これに取り組む政府の基本的な考え方をまずお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 大臣、私昨年アメリカに参りましてたくさんの人にお目にかかりました。中の一つを例に引きながら申し上げてみたいと思うんですが、クラウスという労働次官代理の方だったと思いました。その方に会いましたらこういう言い方をしておられました。いまアメリカで問題となっているのは、経済的に見て何が正しいかということではありません。われわれにとってこの問題は――自動……
○栗林卓司君 一点だけお尋ねをしたいと思うんですが、いまの質疑を聞いていてもどうも合点がいきませんので特殊土壌について伺うんですが、奄美の場合も同じことでありましょうけれども、これは議員立法なんですね。議員立法なんですけれども、これは恒久法になるかならないかどうするんだと言うと局長さんがお答えになる、大臣が所信をお述べになる。しかし、これは議員立法なんです。こういう妙な関係になぜなっているのか。二十七年法成立ですから、かれこれ三十年ですね。したがってもう定着をして、行政の中で十分仕事をしているし成果も上げてきたと思うんだけれども、こういう扱いを今後とも続けていくんだろうか。もともと議員立法であ……
○栗林卓司君 住宅宅地関係の問題を中心にしてお尋ねをまずしてまいりたいと思います。 建設白書の中を拝見しますとこう書いてあります。「宅地問題は、より明確に大都市地域なかんずく首都圏、近畿圏を中心とした問題となってきており、」、これはいろんな問題点を含めて宅地政策の基本方向ということでまとめてある文書です。当然、建設白書に書いてあるんですから、内容についてはそのまま同感のことだろうと思います。後を続けますと、「今後は、この問題にどう取り組んでいくかが、宅地政策の最大の課題である。この見地から、大都市地域に焦点を合わせた宅地政策の展開に一層力が入れられるべきである。」、これも書いてあるとおりだと……
○栗林卓司君 まず、治山事業五カ年計画からお尋ねをいたしたいと思います。
第六次五カ年計画の御提案でありますが、第五次を振り返りまして、達成率は一応金額で見ますと九八%ということになっておるわけですが、実際には物価の値上がり等あるわけでありますから、実際の事業の実態というのは九八よりもっと下回って、七割かあるいは八割かということだろうと思います。それも含めながら、五カ年計画を振り返っての実績についてどういう評価をお持ちなのか、まずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 年度別の数字を拝見しますと、五十四年度が二千百九十四億、五十五年度が二千百六十九億、五十六年度が二千百七十七億、五十七年度が……
○栗林卓司君 先ほどの御議論を伺っていますと、やはり私は無理な点が御答弁側にあるのじゃないかと思います。党利党略のない選挙制度改正なんというのは古今東西ないのでありまして、全くないんですと言い張るからこのごたごたになるので、率直にやはり自民党としてこれはこうしたいのだという存念を私やっぱりおっしゃるべきではないかと思います。 きょう私お尋ねしたいのは、憲法問題、あるいは政党問題、定数問題、政治資金問題等々については以降に譲りまして、今回制度改正を御提案になる自民党のお考えについて主としてお尋ねをしてまいりたいと思います。 今回、公職選挙法の一部改正案を御提案になりましたが、これははしなくも……
○栗林卓司君 実は、当初予想した時間が来たものですからこの辺で終わりたいと思うのですが、ただせっかくお待ちいただいておりますので、若干大臣等にお尋ねをして、あとの質疑は後に譲っていきたいと思います。 まず、法務大臣にお尋ねをするのですが、この自民党提案の公選法改正案に対して違憲を主張する団体あるいは違憲の疑いがあるという団体、少なからずあることは御承知のとおりだと思います。したがって、もし仮にこの法律案が成立をすると違憲訴訟が相次ぐことはまず既定の事実と覚悟せざるを得ない。そのときに、国を相手取って訴訟が提起されるのですが、そのときは法務大臣が国を代表して被告席にお立ちになる、これは間違いご……
○栗林卓司君 上条参考人と富田参考人にまずお尋ねをします。 比例代表制というのは国民の政治意思の広がりの近似値を議会につくっていこうということだと思います。ですから、普通小会派が賛成でありまして、大会派が反対というのが比例代表制だろうと思うのです。それと全く逆な姿がなぜ起こっているのだろう。比例代表制はそういう趣旨ですから、民主主義の原則からいっても一番かなう制度ではないかといたしまして、選択肢が二つあると思います。一つは、移譲式をとるか自由名簿式いわゆる非拘束をとるか拘束名簿をとるか、いかなる制度をとるかという一つの選択肢。もう一つは、全国区だけやるのか、地方区を含めた、これは先ほどお答え……
○栗林卓司君 この委員会の審議がいろいろな事情で大分とぎれたものですから改めて再確認をしておきたいと思うのですが、金丸さんはいつまでおれを答弁台に出しておくんだと大変お怒りのようでございますけれども、実はわれわれ反対野党の方としては、まず第一回が自民党案と参議院の性格の問題、第二回が自民党案と憲法問題、第三回が自民党案と拘束名簿、政党法問題、その次が選挙制度、定数是正問題、第五回目が政治資金規正法についてという段取りでこの大改正の審議を煮詰めてまいりたいと前々から言ってまいりました。 ところが、四月二十人目に審議打ち切りが強行になりました。大体、一党単独議員立法をその政党が強行で審議打ち切り……
○栗林卓司君 最初に、お三方それぞれについてお触れになりませんでした問題についてお尋ねをしたいと思いますが、堀江参考人のお言葉をおかりしますと厳正拘束名簿式比例代表制、恐らくその言い方の方が正しいのであろうと思います。個人本位の選挙から政党本位の選挙に移行すると。この政党本位の選挙というのはどういった意味なのか、これも実は内容が漠としておりまして詰めてみなければいけない問題なのですが、とにかく個人の名前は書けない、政党名を書くのだと。では何で選択をするのか、それは党の政策でありますということで説明されているのですが、来年の経済見通しもわからないで歳入欠陥をこさえているいまの政党の実情からします……
○栗林卓司君 まず法制局にお尋ねをしますけれども、先日資料をいただきました。資料をいただいた理由というのは恐らくこういうことだと思うのですが、五月の十二日、私と法制局長の間でこういうやりとりがございました。 読んでみますと、まず私ですけれども、 それで法制局長、いまの提案の自民党の案が合憲だとお考えになっているのですか、それとも違憲の疑いがあるとお考えになっているのか、その点はどうなんですか。補佐する立場にあるのだから作業はしたわけでしょう。 あなたがお立ちになって、 補佐をして作業いたしました以上は憲法に適合するものとして御補佐を申し上げたわけでございます。 今度私、 憲法……
○栗林卓司君 わが党は、結党以来審議拒否をしないことをもって党是としてまいりました。しかし、わが党を含めて新自由クラブ、社民連が参加したくてもできない状況に置かれたまま、昨夜未明、衆議院予算委員会並びに本会議で補正予算の採決が行われました。この点については他の院にわたることでありますから、これ以上は触れません。ただ、そのときに審議に参加できなかったわけでありますから、わが党として明らかにできなかった問題について若干お尋ねをしたいと思います。 先ほど防衛庁長官が内閣を代表する形で、F4ファントムの試改修については現在執行停止中であるというお答えがございました。 そこで総理にお尋ねをしたいのであ……
○栗林卓司君 しばらく前のことになりますが、総理を囲むというテレビ番組がございまして、その中で総理は、国際社会における日本の立場について大変うまいたとえ話をしておられたんですが、内容というのは、日本というのは満員電車の中で座っている子供のようなものだ。子供だから許してくれる。大人になったら席を立って、お年寄りや子供に譲らなければいかぬ。いわばそういう変化が国際社会における日本の立場であると。私は適切なたとえ話でなかったかと思うんですが、もう少し突っ込んで、国際社会における日本の立場あるいは生き方について御所見を承りたいと思います。
【次の発言】 国際社会における日本の立場を考えてまいりますと、……
○栗林卓司君 発議者にまずお尋ねをします。 さっきいろんなやりとりの中で、選挙制度として直さなければいけないものが幾つもあります、だけど、早急にコンセンサスを得てできるものというとなかなかむずかしいものもありますし、当面の問題、中期の問題、長期の問題に分けながら、まず幅広くコンセンサスを求められるような内容について今回は御提案をしましたという趣旨のお答えがあったと思います。それで問題は、コンセンサスを本当にこれは得てきたのだろうかという点をお尋ねしたいのです。もし幅広いコンセンサスを得たということになりますと、衆議院でも少なくも全会一致、あるいは反対が出るとしてもごく少ない会派の反対でこちら……
○栗林卓司君 きょうは大変御苦労さまでございました。 まず、お三方に伺いたいのですが、特に皆川参考人の場合、お仕事柄から言いまして、選挙となりますと一番気にされておられるのが投票率の低さ、あるいは言い方を変えますと、国民の選挙離れ、選挙に対する関心の喪失という傾向だろうと思うのです。理由の一つとしまして、新人がなかなか立候補しない。一方では、何回も当選される多選議員が、首長でもあるいは衆参両院議員でも比較的多くなってくる。そうなりますと、選挙は目先が変わらないですから、私が投票所へ行かなくたって大したことないやというので、だんだんと関心が薄れてくる。これは決していいことではないと思うのです。……
○栗林卓司君 まず、お尋ねをしますけれども、大蔵省と税制調査会の関係なんですが、税制調査会というのは一諮問機関ですから、答申が出てもまるごとうのみにはいたしませんという立場なのか、極力その趣旨を行政に生かしていくという立場をおとりになるのか、私は後者だろうと思うんですが、一応念のためにまず伺います。
【次の発言】 それで、今回出た中期答申なんですけれども、中を拝見しますと、数年前の昭和五十五年十一月「財政体質を改善するために税制上とるべき方策についての答申」、これを見ますと、自然増収は三兆から四兆だけどということで、財政事情が大変困難になったことを指摘しているんですが、今回は自然増収は二兆、一……
○栗林卓司君 私は自賠責の問題についてお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 五十九年十一月五日に「自動車損害賠償責任保険の保険料率その他当面する諸問題についての検討の視点」という資料をおつくりになりまして、中を拝見すると「自警保険収支の状況」とありまして、(1)は、「自賠責保険の単年度収支は五十三年度契約分以降赤字となり、赤字幅は拡大傾向にある。これは、以下の要因によるものである。」とありまして、原因を三つに分けて書いてありまして、イとしまして「保険料率が四十四年十一月以来据え置かれていること」。ロとして「この間、賃金・物価水準の上昇や保険金の支払限度額及び支払基準の改定等により、給付内容……
○栗林卓司君 長官にお尋ねいたします。 私もこの委員の一人として不幸な被災地を見てまいりました。以来実は悩み抜いているんですけれどもね。そこで、全体として見ると、この災害に対する取り組みというのは確かに私は手際がよかったと思います。熱意についても率直に評価を申し上げたいと思います。 ただ、なぜ悩んでいるかといいますと、行きましたときに、行方不明者を捜すために棒を突っ込みながら、縦隊になって消防団、警察、自衛隊の諸君が苦労しておりましたけれども、なかなか見つからないんですね。村の陳情書を見ると、最初に書いてあるのが行方不明者の捜索、救出なんです。それで、これに全力を挙げるというお答えが返って……
○栗林卓司君 私は自賠責の保険料率の問題についてお尋ねをしたいと思います。 現在自賠責の料率引き上げ問題というのは審議会にかかっておりまして、審議会が答申を出しますと、やがてそれを受けて大蔵大臣のところに料率アップの申請が出てまいると思います。そのときに大蔵大臣は、能率的に経営されているかどうか、また適正な原価を償うものであるかどうかという目で見ながら、妥当なものであったら許可をしなければならないことになっております。その限りでは、能率的に経営されているか、あるいは適正な原価であるかどうかということは御関心があるだろうと思いますので、ここで質問をするわけであります。話が込み入った質問になるか……
○栗林卓司君 私も財政改革を進めるに当たっての基本的考え方についてお尋ねをするんですが、おっしゃいましたように、これは中期的視点に立った財政運営を進めていく上での検討の手がかりを示すものであるとしてお出しいただいたものだと思います。ただ、もう一つの意味というのは、国民が負担を甘受しながら適度な行政サービスを受けるのか、それとも負担の増加はいやだ、したがって行政サービスが下がることも甘受する。一体どの道を国民は望んでいるかという選択を暗に問うという意味も私は一つはあったと思うんです。そう考えて私間違いないと思うんですが、そういう意味で一つ例をもってお尋ねをしたいんです。仮定計算の中で借換債発行、……
○栗林卓司君 私も時間の関係で辻参考人にだけお尋ねをいたします。 しばらく前に、たしか浜松のあたりだと思うんですが、酒屋さんに見学に参りまして、ほうろう引きの大きなおけがあって、中にお酒が入っているんですけれども、こっちは素人なものですから、これは一級酒が入っているんですか、二級酒が入っているんですかと聞いたら、いや、どっちでもないんですと言うんですよ。どうしてですかと言ったら、二級酒と張って出せば二級酒で、一級酒と張って出せば一級酒なんですと。一級二級というのはその程度のものであるようなんですね。そんなことを背景にしながら、特級から一級、一級から二級へ下級移行が進んでまいりましたね。この最……
○栗林卓司君 所得税、とりわけ源泉所得税に対する国民の重税感ということを頭に置きながら、政府の考え方を伺いたいと思います。 ちょっと冒頭わき道にそれるようですけれども、学校の成績査定で、五、四、三、二、一と成績をつけるのは御存じと思うんですが、これは全国どうかは知りませんが、神奈川の場合で言いますと、中学校と高校で違いまして、実はこの間私聞いて、ああそうかと思ったんですが、相対評価と絶対評価と二つあるんですよ。中学校は大体相対評価、高校になりますと絶対評価。どう違うのかといいますと、五十人のクラスがありますと、五は一割、四は三割、三が三割、まあ何割というのは私の推定ですが、そう決めまして、ど……
○栗林卓司君 きょう私は、日切れ法案の問題について逐一お尋ねをしようと思って御連絡をしておったんですが、その質問は取りやめることにします。 そこで、昨日の質問に続いて若干お尋ねをしてきょうは終わりたいと思うんですが、源泉所得税というのは、給与所得者の担税力に着目して課税をしている税目だと思います。 そこで単身赴任を例にとるんですけれども、遠隔地に単身赴任になった。そこで赴任地と自分の家庭の間を往復する必要が出てきた。そこで、まあ月二回なら二回、二回にしましょうか、月二回分の往復旅費というものを手当として出した。その場合に、確かに金額が手当として出たことは間違いないんだけれども、生活の実態を……
○栗林卓司君 国税通則法の百十六条の改正問題がいろいろ不安を広げているようであります。若干重複するかもしれませんがお尋ねをしていきたいと思います。 今回改正をするに至った理由として挙げられておりますのは、税務訴訟の場合にそろそろ終局の段階に立ち至ったころ重要な証拠がぽろっと出てくる。これでは訴訟経済から考えても何ともやり切れないので、今回こういう改正をしますということだったように私は思います。 そこでお尋ねをしたいのは、仮に例えば税務訴訟が行われて相当長い時間がたって、終局の寸前に重要書類が証拠として出されてきたという場合に、現行法ではそれは処置できないんだという点についてはいかがですか、……
○栗林卓司君 酒類の課税数量の推移をずっと年を追って眺めてみますと、既に指摘されたことでありますけれども、幾つかの特徴があります。 一つは特級の減少傾向、あるいは低迷を含めて言った方がいいかもしれません。これは清酒もウイスキーも両方なんです。特級は減少もしくは低迷。二番目が二級の増加傾向、これは清酒もウイスキーも同じです。三番目がしょうちゅうがふえてまいりました。ビールが引き続き増加傾向をたどっております。果実酒、ワインが倍率で見ますと目覚ましく伸びましたというのが、酒類の課税数量を眺めてみますとすぐ気がつく特徴点だと思います。 そこでお尋ねしたいのは、何で特級が減少するんだろうか。これは……
○栗林卓司君 これは既に出た議論かもしれません。重複したらお許しをいただきたいんですが、きのうの酒税の質問に続いて、きょうは大臣の御見解を承りたいと思うんです。 現在、日本酒の場合、特級、一級、二級とありまして、言葉からいいますと上、中、下、特級というのは最も良質な日本酒の質が保存されているものと、こう理解するところなんですが、現在は、特級は特級にして特級ならず、二級は二級にして二級にあらず、等級別格付と実態が非常に乖離してきている。 その理由は何かといいますと、一つは最近の我々日本人が味に対して鈍感になったということもあるいはあるかもしれません。もう一つの有力な理由が、酒税の税率構造、そ……
○栗林卓司君 私がこれからお尋ねするのは、現在不服審判で係争中の事件でありまして、係争中の事件を国会で取り上げるということについてはいささか問題なしとしませんけれども、問題の性格を考えますと、一度これを材料にして議論しておいた方がいいんではないかと思いますので取り上げたわけであります。不服審判係争中ですから固有名詞は外してお伺いをしたいと思います。 まず状況を申し上げますと、同族会社がございまして、その社長さんが、従業員参加ということなんでしょう、自分の株式を一部従業員に額面で分けてあげる。この株式というのは譲渡制限がついておりますし、もともと非公開ですから換金性はないんだけど、みんなで努力……
○栗林卓司君 今回御提案の法律案というのは、改めてでありますけれども、商法二百五条の例外規定をつくるというところに中心的な意味があったと思います。例外というのは、「株式ヲ譲渡スニハ株券ヲ交付スルコトヲ要ス」「株券ノ占有者ハ之ヲ適法ノ所持人ト推定ス」といったところを、今回の法律案の二十七条で「参加者口座簿又は顧客口座簿に記載された者は、その口座の株式の数に応じた株券の占有者とみなす。」、またその振替は「株券の交付があったのと同一の効力を有す る。」、これが中心部分なんですね。そのために保管振替機関を今回つくったわけですね。この中身は何かといいますと、その事業を適正かつ確実に行うことができると認め……
○栗林卓司君 まず、特許特別会計法案についてお尋ねしたいと思います。 たびたび収支相償ということを原則としてお触れになっているわけでありますけれども、収支相償うというのは、考えてみると、特別会計といわず一般会計といわず、とにかくすべて会計というものの基本的な建前、原則だと思いますね。したがって、収支相償なるがゆえに特別会計であるということは、これは言えないだろうと思います。しかもこれまでの経緯を考えてみると、実績は相当長期にわたっておおむね収支相バランスをしてきたということもあるわけですから、平たく言うとうまくやってきたわけですね。別に不都合があったわけではない。したがって、今回特に特別会計……
○栗林卓司君 時間がございませんので一つずつお尋ねをしたいと思います。 まず緒方参考人にお尋ねをするんですが、アメリカの人と議論しておりますと、我々はアメリカの高金利を非難しますし、アメリカの人は日本の低金利政策を非難するという場合が割合に多いように私承知をしているんです。このドルの過大評価というのをアメリカの目から見てどう考えるかと考えてみますと、アメリカの有権者から見ますと、ドル高というのは海外旅行をすると品物が買いやすいわけですからちっとも困ったことではない。政府はどうかと考えてみると、先ほど柏木さ んがおっしゃったように、この膨大な財政赤字というのは基軸通貨国としてのいわば寄与である……
○栗林卓司君 引き続いて借りかえ禁止問題でお尋ねをしますけれども、特例債の借りかえ禁止というのはこれまでは大蔵省の確固たる公約でございました。それをここで踏み倒すわけですから大変ばつの悪いお立場だと思いますけれども、ちょっと見方を変えてお尋ねをしたいんです。特例債か四条債かという話は新規債の発行について確かに議論になる問題だと思うんです。ところが、借換債になりますとちょっと性質が違う、根拠法規は国債整理基金特別会計法の第五条ですから。ということだけではなくて、片一方は償還に要する資金調達の問題でしょう。もう一つは、歳出財源をどうやって確保するかという意味での特例債、四条公債。したがって、本当は……
○栗林卓司君 特例債の借りかえ禁止問題についてまず石参考人にお尋ねをしたいと思います。 借りかえ禁止というのは、マクロ的に見ると、ナンセンスだとはおっしゃいませんでしたけど、むしろばかばかしいことであって、かえって弊害が大きい。全く同感であります。だけれども、これまで政府がたびたび借りかえ禁止と言い張ってきたものですから、じゃ、やってごらんという格好で来たわけです。 ただ、借りかえ禁止ということで政府が言い張ってきたおかげで大切な議論が実は落ちてしまった。というのは、借りかえをしますと残高が膨らんでくる、この残高をどう管理するのかという問題が議論されずに来てまいりました。今回借りかえ禁止が……
○栗林卓司君 けさ方、六項目についてのお答えがございましたので、重複するかもしれませんが、その内容に沿って二、三お尋ねをしたいと思います。 大臣、私こんな気がするんですけれども、まず政策転換とは何かということを考えてみますと、従来は具体的な約束をしました、今度はもう何も言わないことに決めました、というような転換のように我々としては受け取りがちなんです。そこで、何とか言わせようというので四苦八苦してきたのがこの委員会の質疑だと思うのですけれども、別に大臣を困らせようと思って伺うわけではありません。従来は全額償還というまことに明快な具体的な約束がございました。それが外れた。では一体どうなるのか。……
○栗林卓司君 財政制度審議会の中間報告を読んでおりますと、借換債の発行あるいは償還財源の調達問題、いろいろ財政審なりに悩んで考えてこられたことが手に取るようにわかるように思います。そこで、「特別公債償還ルールについて」というのが十三ページにわざわざ一項起こしてあるんですが、内容を整理してみますと、大体こういったことだと思います。 三つに分かれておりまして、一つは、「本来、できるだけ早く残高を減少させるべきである」というのが特例公債の性格である。これは全くそのとおりだと私は思います。 二番目に言っておりますのが、そうは言ってもさしあたり「四条公債の償還ルールと同様」とすることが一応考えられる……
○栗林卓司君 私は、今の財政を最も端的に表現するものは何かといいますと国債費だと思うんです。国債費は五十九年度で約九兆、中期展望によりましても六十二年度で十四兆、そのころの予算規模が六十兆ですから十四兆というのはそれは決して少ないじゃなくて、えらい高い数字。一番困るのは、中期展望によりますと、予算規模の対前年度伸び率よりも国債費の伸び率の方が高い。これはこのままいったらちょっと財政はどうしようもなくなるということだと思うんです。一方、五十九年度で見ますと、九兆利払いを含めて国債費を計上しました。特例公債を九兆の国債費と直接つなげるわけではありませんけれども、とにかく利払いをするわけですから、そ……
○栗林卓司君 まず、大臣に事実認識の問題についてお尋ねをしておきたいと思います。 先ほど、たばこ集団として小売店と葉たばこ耕作者と新会社と、この三つをお挙げになりました。私はここにもう二つ足しまして、たばこ関係集団というような格好でお尋ねをしていきたいんです。足しますのは、一つは消費者、もう一つは財政当局です。そこで、たばこの輸入自由化についてそれぞれがどう反応するだろうか、私の意見を含めながらこう判断してよろしいでしょうかということでお尋ねをします。 まず、消費者です。消費者の方は自由に選択ができるわけです。選択の幅が広がる。消費者としますと、安くてうまければ文句はないわけですから、それ……
○栗林卓司君 私は、一番の問題というのは、割高な国産の葉たばこを抱えて、果たして新会社がやっていけるかどうかという問題だと思うんです。
そこで、まず公社にお尋ねしますけれども、製造原価の中を大きく分けまして、葉たばこ、すなわち原料代が大体六割、人件費が一割、その他のものがもろもろで三割、おおむねこういう区分に分かれると思うんですが、まずその点そう考えてよろしいかどうか。
【次の発言】 今原料代六割と申し上げたのですが、中は輸入葉たばこと国産葉たばことあるわけでありまして、これもごく大ざっぱに申し上げて、三分の一が輸入葉たばこ、三分の二が国産葉たばこ。こうなりますと、今申し上げた六割というのは……
○栗林卓司君 きょうは貴重な御意見ありがとうございました。
まず、牧内参考人にお尋ねをいたしますが、確かに労働組合としていろんな問題もありますでしょうし、今回の法案についてもいろいろ注文をつけたい点、御希望の点あろうかと思います。
お話を伺っておりますと、大筋としては、この専売の大改革という今回の政府提案の法律の枠組みについては反対はしない、端的に言えば、むしろその方向について前向きに受けとめるというふうに私聞こえたんでありますが、そう理解してよろしいでしょうか。
【次の発言】 岩村参考人にお尋ねをします。
今回の政府提案では、新しいたばこ産業株式会社が製造独占を与えられているわけですね……
○栗林卓司君 たばこについて質問いたします。 専売公社の再編成、新会社の発足ということは、総理は競争原理の導入あるいは自主責任体制、こうおっしゃるんですが、競争原理の導入というのは、実はその中身は海外との自由競争なんですね。国内で国際競争が行われるという事態だと思うんです。私は、専売公社の規模並びに日本のマーケットの広さからいって、いつまでも輸入自由化を禁止しておくべきじゃないし、むしろ積極的に開放していくべきだと思っておりますが、そのことには賛成なんです。ただ問題は、総理が言われる自主責任体制ですが、競争原理というのは、実は自由な海外との競争なんだ、こうなってまいりますと、自主責任体制とい……
○栗林卓司君 自賠責の問題でお尋ねをいたしますが、まず大臣に素朴な質問をお尋ねしたいと思います。 自賠責というのは強制加入でありますから、その性格は公的な賦課金に近い、税金に近い性格だと思うんです。そこで税金を上げる場合、とにかく出費がかさんで一般会計が赤字になっちゃった、そこで税金を上げてもらいたい、なぜ出費がかさんだのか実はよくわからぬのだという御説明はとてもなさらないと思うんです。同じことは自賠責でも言えると思うんですが、なぜ赤字になったのか、かくかくしかじかだから、したがって料率を上げていただきたい、恐らくそういった説明に自賠責の場合もなると思うんですが、この点のまず素朴な御見解を伺……
○栗林卓司君 長野県の地すべりについてお尋ねをいたしますが、その前に桜島の灰の問題で一点だけお尋ねをしたいと思います。 先日、地元の陳情団の方とお目にかかりました。そのときに、これは学校の問題なんですけれども、灰が降るのでプールをほうっておくわけにいかぬ、覆いをつけなきゃいかぬ、そこで、いろいう工夫をしたら、最近は割合に安く、三年ぐらいしかもたないんだけれども、それをまた使っていけばもう少しもつという程度の覆いをつける技術が開発されて、それを使おうと思いますと大体これは一つ五百万前後でできてしまう。ところが、そういった補助の採択基準で見ますと、数千万かけないとそれはもう補助対象にならぬという……
○栗林卓司君 私は、自賠責の問題でまたお尋ねをしたいと思うんですが、きょうは時間が少ないものですから、ちょうど十三日に決算委員会が大蔵を中心に行われますので、そこに話を続けながらお尋ねをしてまいりたいと思います。したがって、きょうのところは差し上げた資料の説明と、御見解をもしいただければ、御見解を伺うということで時間を使いたいと思います。 二つ差し上げてあるんですが、一つはメモみたいな数字がごちゃごちゃと書いてあって、これは本当にメモでありまして、差し上げるまでのことはないんですが、数字の議論なので、あったらかえって御便宜かと思いまして、メモがわりにごらんいただきたいと思います。 まず、こ……
○栗林卓司君 大臣の所信表明から一点だけお尋ねをしたいと思います。 財政再建の強力な推進という項目の中で、二ページ目になるんですが、「歳出面におきましては、政府と民間の役割分担並びに国と地方の機能分担及び費用負担のあり方を見直すなど、連年の努力を踏まえ、その節減合理化にさらに積極的に取り組んでまいりたいと存じます。」、こうなっているわけですね。「政府と民間の役割分担」、これはどうやっておやりになるかは別として、今まで政府がやっていたことを民間に渡して、やらなくなるわけですから、歳出削減に結びつくというのはおぼろげながらわかるのです。その次の「国と地方の機能分担及び費用負担のあり方」、これがち……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねをします。 御答弁を伺っておりますと、税制全般にわたる本格的な見直しの必要性はお認めになっていると思うんですが、その観点から、時期は別として、税制調査会の方に御検討をお願いしたい、税制調査会の方も五十八年十一月の答申で、国民各層の広範な論議を踏まえながら本格的な見直し作業に入りたいということも言っているわけですからいいんですが、税制全般の本格的な見直しを税調に検討をお願いするというのは、税調がそう言っているから諮問されるんですか、それとも政府としても根本的な見直しが必要だとお考えになっているから諮問されるんですか、どちらでしょう。
○栗林卓司君 午前中以来の議論と重複しますけれども、私もいわゆるサラリーマン税金訴訟に対する昨日の最高裁大法廷判決について若干伺いたいと思います。 この判決の特徴というのは、実は捕捉率の問題について、慎重な表現ではありますが、事業所得などの捕捉率に比べて相当開きがあるということを認めた点だと思うんです。 これを縮めるについてはどうするかというと、判決が言っておりますのは、「原則的には、税務行政の適正な執行により是正されるべき性質のものであって」と書いてあります。私も全くそのとおりだと思うんです。「税務行政の適正な執行」ということになりますと、恐らく中身が三つに分かれると思う。一つは、税法と……
○栗林卓司君 昨年の委嘱審査でお尋ねしたことですが、まだ議論が尽きておりませんので引き続いてお尋ねを申し上げたいと思います。 振り返って申し上げますと、こういう事件がございました。 ある中小企業ですけれども、その社長さんが、みんなで一生懸命働いたら配当をもらえるようなそういった会社にしていこうではないかというの で、いわば従業員持ち株の、まあ全従業員ではありませんけれども、まねた形をおとりになって、手段として社長さんがお持ちの株を額面五十円で従業員に分けて、だけれどもやめた場合あるいは亡くなった場合には戻してくださいねということを定款に決めまして、そういったことをやっておったんですが、一人……
○栗林卓司君 まず、輸開銀それぞれの総裁にお尋ねをいたします。 政策金融と言った場合は、まず問題になるのは量と質の問題でございまして、量というのは資金量でありますし、質というのは市中金利に比べてどういう政策金利が設定できるかということだろうと思います。市中金利より低い政策金利が設定できるということは、それを支えているのは、輸開銀を例にとりますと、それぞれの利子がつかない資金、資本金と積立金、こうしたものが質を支えている問題だと思うのです。 そこでお尋ねしますのは、輸開銀それぞれの自己資本比率、これをちょっと計算してもらったんですが、一応こういう計算で出してもらったんです。分子の方は資本勘定……
○栗林卓司君 開発途上諸国の経済発展に日本として協力すべきであるという点は全く賛成でありますし、その理由で、米州投資公社の設立に伴って拠出をすることについても賛成であります。 ただ、一点だけ協定の中身についてお尋ねをしたいと思うのですが、改めて整理をしてみますと、開発途上諸国に対する投融資の問題について、国際金融公社がございます。これは生産的民間企業の育成ということですから、平たく言いますと大企業が対象になる。あと、米州開発銀行になりますと、業務の対象は主として加盟国政府あるいは政府機関に限られておりますので、これはそっちが対象になる。今回つくりました米州投資公社というのは、民間の中小企業を……
○栗林卓司君 特例公債依存体質の脱却という目標に対して具体的にどういう道筋で歩んでいこうとしておられるのか、午前中の議論を聞いておりましても一切皆目わかりません。かいま見ましてもなかなか前方がはっきり見えない。そこで、同じような質問になるかもしれませんが、私からもお尋ねをしておきたいと思います。 将来の財政を考えてみますと、大きな要因というのは三つに分けられるのではなかろうかと思います。一つは成長率、一つは税制、もう一つが歳出。この三つについてこれからどういったことを考えておいでになるのかということがはっきりいたしませんと、なかなか私は立ち入った議論ができないのではないか。二兆円の所得税減税……
○栗林卓司君 私は、電電の株の売却問題についてお尋ねをしたいと思います。 電電の株の売却問題というのは、中身を分けてみますと、いつから売り始めるのか、一体幾らで売るのか、こう二つに分かれると思います。 まず、いつから売り始めるかということなんですが、その質問に入る前に「中期的な財政事情の仮定計算例」、この数字を使って若干組み立て直しながら、私の考えていることを申し上げてみたいと思います。 六十一年度の予算が一体どうなるのか、これは現在わかりません。わかりませんが、今から想定してみてそう無理はあるまい。今考えておりますことを申し上げてみますと、まず国債費は、これは定率繰り入れはやるわけには……
○栗林卓司君 河本参考人にお尋ねをしたいので すが、まるで株に素人なものですから基礎的なことをお伺いしますけれども、参考人お三方とも、お話を伺っておりますと、全部一括処分は無理なんで分割にいくのじゃないかというお話がございました。一応それに沿って考えてみますと、第一回の処分価格がございまして、公開売り出しがされる。上場には前向きに取り組むとして、そういう場合、市場に上されて市場価格が形成される。乖離がどれぐらいかということは従来の経験則だと一・五倍ぐらいではないか、こういうお話がございました。 そこで、公開売り出し価格を仮に千円としまして、証券市場では千五百円の値段がついた。第二回目は、千五……
○栗林卓司君 私は、短期国債の問題についてお尋ねをしてまいりたいと思います。 この法案が通りますと短期国債が発行できるわけでありますけれども、一体どういう規模あるいは発行条件でお出しになるのですかと伺おうと思ったんですが、先ほど同僚の桑名議員の質問に対して、これから慎重に四方八方気配りをしながら考えていきますというお答えでしたので、それはそれとしまして、細かい点は別にしまして、この短期国債というのを政策的にどう位置づけて使っていくのかについてはお尋ねをしてもよろしいのではなかろうかと思います。 昨年の五月に「金融の自由化及び円の国際化についての現状と展望」というのを大蔵省が発表されました。……
○栗林卓司君 「中期的な財政事情の仮定計算例」に基づきながら、六十一年度の予算編成の方向についてお尋ねをしておきたいと思います。 もちろん、六十一年度の予算編成はこれから作業が始まるわけでありますから、細部について伺うのは適切ではないかと思いますが、今の段階でも一応伺っておける部分があるのではないかという点についてお尋ねをしたいと思います。また、「中期的な財政事情の仮定計算例」ですが、「仮定」と書いてありますように、いわば話の種になる材料であって、これ自体積極的な意味を持っているのか疑問でありますけれども、これもそうでたらめということではなくて、ある筋道を持って六十一年度を投影して数字ができ……
○栗林卓司君 同僚委員からも触れられた点ですが、内需の拡大問題について一言だけお尋ねをしたいと思います。
内需の拡大と言われるんですが、実際にどの程度の大きさの内需が要請され求められているとお考えになっておられるんでしょうか。お尋ねする意味は、予算の前倒し執行がございますし、きょうは公定歩合も若干下がりましたし、それこれ対策を積み上げながらというんですが、積み上げたものが、求められている内需の拡大の規模に間に合うかどうか、その点の感じをお尋ねしたいんです。
【次の発言】 所信を拝見しますと、「国際社会において、我が国の占める国際的地位にふさわしい責務を果たし、」当面、財政金融政策の運営に当た……
○栗林卓司君 御提案の剰余金の処理の特例に関する法律案でありますけれども、一言で申しますと、臨時異例というまくら言葉つきではありますけれども、財政法六条を踏み倒した法律案になるわけでありますけれども、財政の節度ということを考えますと、財政法を守るというのが最低の条件ではあるまいか、こう思うんです。 そこで、財政法を踏み倒すということに大蔵大臣もなれたとおっしゃいますけれども、どうも余りに我々はなれてき過ぎたんではないだろうか。臨時異例だからこの条項を踏み倒すということになりますと、一体この先どこまで財政法を踏み倒していくんであろうか、そういった不安を非常にかぎ立てる問題だと思うんです。 剰……
○栗林卓司君 質疑の発言を委員長に求められたんですが、大変困っておりまして、なぜ困っているかということからお尋ねをしたいと思うんです。 今回の租税特別措置法の一部改正案というのは、それぞれ提案理由等を拝見しますと、税制全般にわたる抜本的見直し前にある状況を踏まえながら、その枠組みを変えないで精いっぱいの努力をしたということが書いてあるんですが、その税制全般にわたる抜本的な見直しということは、実は租税特別措置のもとになる本則そのものが不安定だというのが、持っている意味だと思うんです。そういった状態の中で、租税特別措置だけを議論するということに一体いかなる意味があるんだろうか。というのは、私申し……
○栗林卓司君 私は、国税職員の定数問題についてお尋ねをしたいと思います。
現在どうなっているかといいますと、六十一年の定員というのは五万二千九百十六名です。十年前を見ますと、五十一年度が五万二千五百二十七名。十年間で大体四百名ふえておりまして、一年当たりに直しますと四十名。まことに緩やかなテンポでしか定員がふえていないのでありますが、このふえ方とあわせて、五万二千九百十六名という定員は妥当なものとお考えになっておられるかどうか、まず当局の御見解を伺います。
【次の発言】 総務庁の方お見えになっていると思うんですが同じことをお尋ねをするんですが、現在の国税職員の定員、あるいはこの十年間のまこと……
○栗林卓司君 まずお尋ねをします。 二十一条を拝見しますと、二十一条の二項に、大蔵大臣の許可を得なければいけないぞよという義務を課する条件が書いてあります。列挙してありますのでちょっと読んでみると、一としまして「我が国の国際収支の均衡を維持することが困難になること。」、二としまして「本邦通貨の外国為替相場に急激な変動をもたらすことになること。」、三として「本邦と外国との間の大量の資金の移動により我が国の金融市場又は資本市場に悪影響を及ぼすことになること。」、以上三項ですが、これをお書きになったということは、こういう可能性がもう十二分にあるということを当局自身がお認めになったということだと思う……
○栗林卓司君 何をお尋ねするにしましても、現在の円高を抜きにしてちょっと将来の絵がかけないものですから、まず円高問題についてお尋ねをしたいと思います。
サミットが終わりましてから、いかにも東京サミットからお墨つきをもらったような感じで円の急上昇が始まったような印象を受けているのでありますが、そもそも、東京サミットの後でなぜこのような円の急上昇が起こったのか、この点について御所見をまず伺いたいと思います。
【次の発言】 サミットと通貨問題を考えますと、その下敷きになっていたのがG5ではなかろうかという感じがするんです。
両者踏まえましてちょっと私の感じを申し上げてみたいんですが、あのサミット……
○栗林卓司君 まず荒木参考人にお尋ねをいたします。 今の公債の発行規模ですけれども、マネーサプライの動向を考えますと、そろそろ警戒水域に近づきつつあるのではあるまいかと私は思っておりまして、したがって、野方図にふやしていいとは全く考えてないんです。 ちょっと見方を変えまして御所見を賜りたいのですが、貿易黒字との関係で、日本の貯蓄水準の高さがいろいろと批判を受けているわけですが、その論議を伺っていますと、いや貯蓄水準の高さそれ自体が悪いのではないのだ、高さに見合った投資機会の提供がないのが実は困るんだという御意見もあるようでありますし、私もそうだと思うんです。 そういった意味で、一応建設国……
○栗林卓司君 大臣、質疑を伺っていて感ずるのでありますが、きのう参考人の諸先生においでいただいてお話を伺ったのでありますが、特例債について、これはあってはならない公債なんですとおっしゃっておりました。言われるまでもなく当たり前のことでありまして、公債で資金調達をしながらその資金は一般歳出で使ってしまう、これはもうあってはならないことなんであります。これは常識だと思うんですね。この常識がいつの間にか常識でなくなってしまった。特例債というのは本来はあってはだめなんです。この常識に立って議論というのはできないものなんだろうか。 毎回財確法をお出しになっておられますから、やがて、もういっときの審議の……
○栗林卓司君 投資顧問業の規制等に関する法律案についてお尋ねをいたしたいと思います。 現在の社会の風潮を見ておりますと、何かうまい運用口がないか、何とかもうけ口がないかということで聞き耳を立てているこの社会風潮からすると、投資顧問業務も今後はまさに拡大していくんだろうと思うんです。 そこで、投資顧問業が扱っているものの性格を考えますと、結局投資に関する情報の提供を業としている、こう理解しても私は間違いがないと思うんです。問題は、情報が正しいかどうか、それから平等に提供されているかどうかというあたりが実際には問題になってくるんだろうと思うんですが、この情報が正しいかどうか、一言でこう言いまし……
○栗林卓司君 民社党の栗林でございます。 本日は大変御苦労さまでございました。先ほど来、貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。 最後に、一つだけ御所見を承りたいと思うんですが、どちら様からでもよろしいんですが、それでは金子さんに代表してお答えいただくということで質問させていただきたいと思います。 補助金、約十五兆に近い補助金なんですが、八割は地方自治体向けでありまして、昨今の財政状況の中で補助金の削減ということが課題にならざるを得ないという状況ではあろうかと思います。ただ、地方自治体として見ますと、そう言われようと何であろうと、本当は補助金というのはなければない方がよっぽど……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねをするのは初めてなものでありますから、基本的な点についてお考えをお尋ねしたいと思います。 今回御提案のこの法律案は、提案する側としますと、何とも気持ちの悪い、こんな器量の悪い法案を提案はしたくないというのが私は本音だと思うんです。いかに財政が苦しいからといって、臨時異例で先輩がつくった財政法の六条を踏み倒すということはしたくない、こういうことだと思うんですね。したがいまして、今回はわかりますよ、もう背に腹はかえられないから何とかこれ通してくれというのはわかるんですが、それだけでは私は説明が完了していないと思うんです。ではしからば、今百四十兆円を超えている公債発行残高……
○栗林卓司君 これまでの質疑と重複しない範囲で二点についてお尋ねを農水省にいたしたいと思います。 問題は生産性の高い水田農業をどうつくっていくかということなんですが、行政と生産者が一体になってやり抜くんだというお話でありますけれども、気持ちはわかるんですけれども、そのときにどういう手段を使って生産性の高い水田農業をつくっていくのか、そのときの手段というのは一 体何なんだろうかという点をまずお示し願いたいと思うんです。 もう少し申し上げますと、価格政策を使うのか、補助金を使うのか、あるいは限度数量管理を使うのか、いろんな行政手段があるわけですけれども、生産費所得補償方式の価格政策を使ってまい……
○栗林卓司君 この資金運用部資金法の一部を改正する法律案が成立をしますと、速やかに預託金利の見直しが私は行われるものとまず期待をいたしたいと思います。恐らく預託金利というのは国債の表面金利、現在は五%でありますが、それに著しく接近した内容ではあるまいかと思います。 これは先ほど私聞いたんですが、三月の十六日は確定申告の締め切りでありまして、その納税に今中小企業は追われているんだそうであります。ところが、政府関係機関は基準金利がまだ変わっていないものですから、貸し出しに非常に苦労している。そこで担保を設定しようとしましても、今なかなかに登記所が混んでいるそうでありまして、もう三月第一週、遅くも……
○栗林卓司君 大臣にお尋ねをいたしますが、内需の拡大それ自体を考えてみましても、あるいはG7の声明の忠実な履行という観点から考えてみましても、六十二年度予算の早期成立がありませんといかような対策も打ちようがない、これが今の状況だと思うんです。したがって、一日も早い予算成立をということでございましょうが、なぜあれがあんなに紛糾するんだろう、問題は。去年の暮れ昭和六十二年度予算編成に着手したころであっても、この予算が早く通らないと内需の拡大という面でも、あるいは諸外国との国際通貨の交渉の面でも非常に困ったことになるので、したがってこの予算案は一日も早く国会で処理をしてもらわなければいかぬ、これはも……
○栗林卓司君 この際、二、三大臣にお尋ねをしたいと思うんです。 予算が成立した後で直ちに策定に着手される総合経済対策なんですが、この中身というのは、先般の日米首脳会談の合意、あるいは昨日終わりましたOECDの閣僚理事会の合意等に対する日本としてそれにこたえたものにしていかなければいけないと思うんですが、そこの中で減税というのはどういう位置づけになっていると考えたらよろしいんだろうかということなんです。 伺いますのは、日米首脳会談で総理がアメリカに行かれた、あるいは安倍総務会長がその前に行かれて、たしか自民党はそのときにどういう政策を持って行ってもらうかということを考えて、あのときにたしか減……
○栗林卓司君 いわゆるHS法案について当局の御見解を伺います。 今回、商品分類としては従来のCCCN方式の四けた分類からHS方式の六けた分類に変更するという内容でありますけれども、なぜ変更するのかと伺いますと、現在はアメリカ、カナダが関税統計の関係国に入っていない等の問題があるものですから、今度HS方式が採用されますと、米国あるいはカナダと行われる貿易交渉に共通の基盤を提供することができる、またあるいは民間の保険、海上、航空運送についての商品分類を見ても各分野まちまちでありまして、これに対しても統一した基盤を提供することができる等々が今回御提案の法改正の目的であろうと思います。 大変法域の……
○栗林卓司君 私は、IDA並びにMIGAに関する法律につきましては賛成であります。 そこでこの際、黒字の還流計画について二、三お尋ねをしておきたいと思います。例の有名なマーシャルプランは、四年間で百三十三億ドルの資金の投入でございました。これに比べますと、三年間で三百億ドルというのは決して見劣りがするどころではございません。相当の大きさを持った計画だと思うんですが、この黒字の還流計画について必ずしも政府のお考えになっている内容がはっきりしてないもんですから、そこでお尋ねをするんですが、ナショナル・プレス・クラブでの中曽根総理のあいさつの内容から見ますと、この黒字還流について国際開発金融機関を……
○栗林卓司君 私も郵貯特会の一部改正案についてお尋ねをするんですが、お尋ねしたい内容というのは、先ほど赤桐委員が質問されたものと全く同じでありまして、全く同じなら質問をやめておけばいいようなものですけれども、お答えを伺いましてもさっぱりわからないものですから、くどくなりますが改めてお尋ねをいたします。 今度の法改正では郵貯特会の中に特別勘定と一般勘定を置きまして、特別勘定は金融自由化対策資金としてそこに置くのでございますが、この一般勘定と特別勘定と分けて考えてみた場合に、一般勘定というのは、金融自由化とは全く縁もゆかりもないお金がそこにあるとそう考えてよろしいでしょうか。
○栗林卓司君 今この委員会で審議しておりますいわゆる財確法というのは、事実上財政法を踏み倒した内容でありまして、こんな状態がいいとはだれも思っていないわけでありますから、こういう状態からどうやって脱却をするか、そういった観点から一、二お尋ねをいたしたいと思います。 提案理由の中に「政府は、昭和六十二年度予算におきまして、引き続き財政改革を一層推進するため、」「できる限りの努力を行うこととしているところであります。」こうありますけれども、ではこの財政改革がどの程度進展をしたんだろう、そういったものを示す指標というのは大体どういったものがございますか。
○栗林卓司君 提案理由説明の中にいかにも人目を引く表現があるものですから、私もこの点でお尋ねをしなければなりません。 それはといいますのは、「国債の償還等国債整理基金の円滑な運営に当面要する資金を上回る資金が、同基金に蓄積」云々と、こういう表現がありますが、ここで「円滑な運営」と書いてあるんですが、「円滑」というのはどういう意味を合意しているんでありますか。国債整理基金といいますと、その根幹は私は減債制度だと思うんですが、その減債制度が健全に維持されることが「円滑」と判断をするまず第一条件ではないか、こう思っているんですが、この点いかがでありますか。
○栗林卓司君 私は、いわゆるクロヨン問題についての大蔵当局の御見解をお尋ねしたいと思います。 先ほど、正確なことはわからないんだという御答弁がございました。それは大蔵当局の答えとすると、余りに無責任なのではあるまいかと思いますので、理由を若干申し上げながら、再度お答えを求めたいと思います。 このクロヨン問題というのは、各種所得間の把握率格差の問題でありますけれども、源泉徴収されている給与所得は九割ぐらい所得が把握をされる、申告納税の事業所得は六割ぐらい、農業所得は四割ぐらい、これを並べて俗にクロヨンと言っているのでありますが、これを簡単に整理をしますと、源泉徴収されている所得と申告納税の所……
○栗林卓司君 民社党の栗林でございます。 皆さんどうもありがとうございました。 小倉参考人に一言お尋ねをいたします。 所得税の税制改正の全貌につきましては、今回政府が提出しておりますのは差し迫ったものの一部でありますけれども、全体像は政府税調が昨年発表しました抜本答申に全部盛られているし、それを踏まえた前の国会に出した税制改正案が言うならば今考えている抜本的な改正案に近いと、こういうお立場だろうと思います。 そこで、売上税を含めたこれまでの混乱を見てまいりますと、政府税調の答申を読んでまいりましてすごく感じますのは、政府税調の議論そのも のがやはり拙速だったのではあるまいか。これは政府……
○栗林卓司君 まず、大臣にお尋ねをするんでありますが、大臣、定年退職したサラリーマンの貯蓄について特段の税制上の優遇措置を講じなければいけないなとお考えになったことはございますか。
【次の発言】 六十歳を超えて六十五歳まで、これを何と呼べば正しいのかよくわかりかねますけれども、一応六十歳代前期の高齢者とでも言った方がいいのかもしれません。この層について先ほど局長は、大体この層の皆さんはゆとりがありますのでという趣旨の御答弁になりました。本当にゆとりがあるんだろうかという点を以下申し上げてみたいと思います。
ここに「勤労者の老後生活安定対策研究会報告書」があります。昭和六十二年五月であります。……
○栗林卓司君 私は、所得税法の一部を改正する法律案について二、三お尋ねをいたしたいと思います。 今回の御提案の改正案ですけれども、端的に申し上げますと、どうも半煮えでありまして、一体これからどうしていこうとしているのかよくわかりかねる点があるものですから、これからの税制改革についてまず二、三お尋ねをいたしたいと思います。前回は時間がないものですから飛び飛びになりましたけれども、一つ一つ伺います。 まず所得税の累進税率構造ですけれども、恐らく政府税調報告のタイプVを踏まえた一〇八国会に御提出になった所得税の税率表、あれを基本にしながらこれから税制改革作業が一応進んでいくんだろうと思いますが、……
○栗林卓司君 私は、納税者国民の立場に立って、総理に一、二お尋ねをいたしたいと思います。 中曽根政治もようやく終わろうとしているわけでありますけれども、中曽根政治を振り返りまして一番明らかな積み残しは何であったかと考えてみますと、いわゆるクロヨンの問題の解消がそれではなかったんだろうか。これは解消するために取り組んだのかどうかさえ定かではないのでありますが、中曽根政治の間にいわゆるクロヨン問題は解消に向かって、かつ成果を上げてきたとお考えになっておられますか。 加えてまた、国民の税に対する信頼を確保するためには、クロヨン問題の解消というのは最も緊要な課題だと私は思っておりますが、この点につ……
○栗林卓司君 この抵当証券業というのは一体どういう性格のものなんであろうかというお尋ねであります。言うまでもなく、これが金融機関であることは間違いがないと思うんです。ただ、れっきとした金融機関がということになりますと、やや問題があるんではなかろうか。 そこで、どういう性格の金融機関なんだろうかという点をひとつ申し上げて、御所見を伺いたいと思うんです。 まず、これは「土地、建物又ハ地上権ヲ目的トスル抵当権」をベースにして、これを証券化して、幾つかの数に細分化しながら資金調達をするわけですね。問題はその抵当権の中身なんですが「土地、建物又ハ地上権」、言うまでもなく土地がその主たる部分であること……
○栗林卓司君 税制改革の問題にりいて若干お尋ねをいたします。
所信の中に「国民の納得が得られるような税制改革関連法案を取りまとめるよう引き続き最大限の努力を傾けてまいる所存であります。」と、こうあるのでありますが、ここで「国民の納得が得られるような」というのは実際にはどういう意味なのか、この点をお尋ねしたいんです。もう少しこれは具体的に言い直してみますと、売上税のときのようなまねは絶対はしないようなという言葉に置きかえられるのではないかと思うんですが、その点はいかがなんでしょうか。
【次の発言】 おっしゃるとおりだと思います。
そこで、売上税の反省でありますけれども、なぜ国民の勉得を得られ……
○栗林卓司君 大臣の財政演説を手元に置きながら今お伺いをするわけでありますけれども、中を拝見しますと、これは今国会の冒頭の大臣の財政演説でありますが、第一の課題としては内需を中心とした経済の持続的成長を挙げておられますし、第二は財政改革でありますし、第三の課題は税制の抜本的見直しでありますと、こうお書きになっています。それぞれごもっともでありますし、特段異論はございません。ところが、ではどういったぐあいになさるんですかと考えてみますと、必ずしもその中身は明らかではございませんで、どうしても手探りで何をお考えになっているのか探るような質問をするしかありませんので、以下、時間の関係があるので税制問……
○栗林卓司君 いろいろ税のことをお尋ねするのが本来この委嘱審査の目的ではないんですけれども、この話に触れませんと、どうも質問にならないような奇妙な状況下にいるものですから、やはり私からもお尋ねしたいと思うんです。 六十二年十一月十二日に政府は税制調査会に諮問をいたしました。中で従来と違っているのは、「望ましい税制のあり方」を御審議願いたいと。従来でしたらここで諮問文が結んであるんですが、今回は「実現に向けての具体的な方策につき審議を求める。」という文章がついてあります。この意味は私恐らくは、あの売上税廃案の歴史はやはり繰り返したくはない。 あの売上税がなぜ国民の御支持を得られなかったのか、こ……
○栗林卓司君 政府税制調査会がことしの二月の五日に「税制改革の基本課題」という文書を発表いたしました。また、先ごろ「税制改革についての素案」を発表いたしましたが、この中身は、もちろん税制調査会の発表でありますけれども、徴税当局として読み過ごしにできない部分があるように思いますので、そこを拾い上げて御所見を承りたいと思うんです。 まず、それは何かといいますと、サラリーマンの重税感、不公平感に触れながらこういった記述がそれぞれあります。読んでまいりますと、資産所得等の面で様々な特別措置が講じられたのに加え、課税所得の捕捉にアンバランスがあり、その結果、給与所得に税負担が偏り、云々とあるんです。こ……
○栗林卓司君 昭和六十三年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案についてお尋ねをするわけでありますけれども、結局は同じ質問になろうかと思いますので、角度をやや変えてお尋ねを申し上げたいと思います。 この国会も五月の二十五日で終わる段取りでありまして、その後についてはまだ未定でありますけれども、新聞等の予想を踏まえて言えば、夏もしくは秋には臨時国会、そして新型間接税を含む、いわゆる抜本的税制改革の御提案と審議が始まる、このように了解をしております。 問題は、その審議のあり方なんですが、租税法定主義の精神に照らして考えますと、かつまた、現在自民党が圧倒的な数の優位を誇……
○栗林卓司君 財政再建の問題について二、三お尋ねをいたしたいと思います。 財政の対応力を回復させる必要性は今さら申し上げるまでもございません。そこで特例債の残高をさらに積み増しをすることは回避をしなければなりませんし、また定率繰り入れは早く再開をして国債管理政策の万全を期さなければなりませんし、そうなってまいりますと財政再建の当面の具体的な目標としては特例公債依存体質からどうやって脱却をするかという言葉に尽きると思うんです。 そこで、これはこういったことなんでありましょうかということでお尋ねしてまいるんですが、「中期的な財政事情の仮定計算例」という資料がつくられておりますけれども、そこの中……
○栗林卓司君 私は、時間の制約があるものですから、館参考人と松田参考人に一つだけお尋ねをしたいと思います。 というのは、日本の財政はいかなる国際的環境下に置かれているだろうかということでございまして、日本を含む世界の景気を考えますと、アメリカの財政赤字、あるいは貿易収支の赤字が果たしてきた役割というのは、これは無視できないものがあろうと思います。しかし、今後とも寄与し続けてくれというわけにまいりませんので、そうしておりますと、アメリカの累積債務が危機的な水準に達してまいりますし、といって、この双子の赤字をでは急激に減らそうという政策を仮にアメリカが選択いたしますと、日本と世界の経済に相当なイ……
○栗林卓司君 総理にお尋ねをいたします。 税制の抜本改革問題でありますけれども、私なりにいろんな国民の方々の御意見を聞くように努力をしているんでありますけれども、いろいろお話を伺ってまいりますと大体共通して一つの御意見に集約できるような気が私はするんです。それは何かといいますと、抜本改革にとってプロセスが一番大切なんだ、そのプロセスを踏まえてやってもらいたい、このプロセスを無視をして税制改革が歩き出されたのでは、それは拙速と言わざるを得ない、こういう御意見でありまして、ごもっともだと思うんです。 じゃ、プロセスとは何か、こう伺いますと、一つは、抜本的税制改革の理由の一つとして高齢化社会への……
○栗林卓司君 既に多岐にわたってお話を伺っておりますので、私は一点だけお尋ねをして、教えていただきたいと思います。 そこにリスクがありヘッジの必要性が高まる限り、先物市場の拡大というのはとめることができない流れだと私は思います。ただ、先物市場の拡大というものがとどめることができない流れだとして、日本の金融市場、証券市場にいかなるインパクトを与えるのであろうかとこう考えてみますと、結局これは金利の自由化に対して少なくも中立的ではないし、むしろ加速するようなインパクトをまず与えるのではあるまいか、そう思いますので、その点につきまして伊夫伎参考人にまず教えていただきたいと思います。 また、あわせ……
○栗林卓司君 これは既に質問された事項かもしれませんが、中心部分の質問でありますので、重複をしたら申しわけありませんが、あえて一言お尋ねをしたいと思います。 今回御提案の法律案を要約しますと、有価証券を除く金融商品にかかる先物取引については金融先物取引法でカバーを行い、証取法上の有価証券にかかる先物取引については証取法でカバーするとなっておりますけれども、この辺のいわばすみ分けでありますけれども、これは大蔵省の裁定によると伺っておりますが、裁定に当たっての考え方というのはいかなることであったのでありましょうか、まずお尋ねいたします。
○栗林卓司君 総理並びに大蔵大臣、最近私どもの間で宮澤問題と言われている問題について、以下お尋ねをしてまいります。 十月二十七日に衆議院の税制等調査特別委員会で宮澤大臣が釈明をされました。一部読み上げてみますと、リクルートコスモス社の株式売買の問題につきましては、私の秘書服部恒雄の報告をもとに従来から御説明申し上げてまいりましたが、このたび、重ねて調査するよう服部に指示いたしまして、その報告を得ましたので、ここに改めて御説明申し上げます。以上、十月二十七日であります。 十二月の一日、当委員会で大臣から釈明がございました。一部読み上げてみます。「リクルートコスモス社の株式売買の問題については……
○栗林卓司君 私は、民社党・国民連合を代表して、以下、政府御提案の税制改革の問題を中心にしてお尋ねをいたします。 税制改革の基本理念について税制改革法の第四条には、「国民が公平感をもつて納税し得る税体系の構築を目指して行われるものとする」と書いてございます。 ところで、今回のいわゆる税制改革の核心をなすものは言うまでもなく消費税でありまして、この消費税は法案の中身を拝見しますと、国民が公平感を持って納税し得るような税金では全くないと思えてならないのであります。 以下、例を挙げてお尋ねをいたします。 申すまでもないことでありますが、間接税というものは税金を負担する者と納める者が違っている……
○栗林卓司君 民社党の栗林でございます。 きょうは参考人の皆さん、貴重な御意見を賜り まして心から厚く御礼を申し上げます。 先ほど中村参考人から、けさ新聞を見ると、採決近しというような活字が躍っているんで大変むなしい気持ちがいたしますというお話がございました。これは衆議院の悪い癖の影響でして、新聞記事は、新聞社がそれぞれ自分の責任で見通しを立てているのでありますが、衆議院の場合には、公聴会をやりますと、ああこれで採決の条件ができたというので色めき立つという悪い癖があるものですから、参議院の我々はあれはやめようと。大体公聴会というのは国民の皆さんの声を伺うためにやるのでありまして、伺った御意……
○栗林卓司君 総理にお尋ねをいたします。 何も他院のことを引き合いに出すわけではありませんけれども、当参議院では、もちろんリクルートの疑惑解明も熱心に取り組んでまいりましたけれども、また、あわせて税制改革六法案、なかんずくその中核となっております消費税法案についても熱心な審議を重ねてまいりました。 その結果、同僚議員もそれぞれ申しておりますように、審議を重ねれば重ねるほど消費税法案というのは不透明さを増す一方なんであります。私どもの質問がおおむねそこに集中していることは総理もお感じだろうと思います。審議を重ねればおのずから不透明なものは晴れて実態が明らかになるはずであります。それが、重ねれ……
○栗林卓司君 今回の租税特別措置法の一部を改正する法律案は、中に消費税の弾力的運用に関する部分が含まれておりますので、まずその部分についてお尋ねをしてまいりたいと思います。 弾力的運用の核心部分は何かといいますと、申告期限の半年間延期であります。問題は、申告期限の延期がいかなる意味を持っているかということでありますけれども、国税庁が出された「消費税のあらまし」というパンフレットを見ながらお尋ねをするわけでありますけれども、その中に「納税義務の成立時期は」という項目がありまして、「国内取引に係る消費税の納税義務は、原則として課税資産の譲渡等をした時に成立しますが、その成立の時期は、法人税や所得……
○栗林卓司君 補助金の問題について伺う前に、消費税について二、三お尋ねをいたしたいと思います。
消費税は四月一日から実施されたわけでありますが、便乗値上げに絞って実施状況を企画庁にお尋ねいたします。
【次の発言】 いただいた物価局の資料によりますと、そば、ラーメン、弁当、理容、クリーニング等に対して便乗値上げではないかという苦情が集中している。特定の業界にそういった苦情が集中しているというのはこのことをおっしゃったわけですね。
そこでお尋ねしたいのは、環境衛生関係営業の運営の適正化に関する法律というものがあります。これはどういったものかといいますと、競争を排除して料金を規制して経営の健全化……
○栗林卓司君 私は、信金法について二、三お尋ねをいたしたいと思います。 既に各般にわたって質疑がされておりますので、私は時間の関係上、二、三に絞ってお尋ねをしてまいりたいと思います。 この信金法をなぜ成立をさせなければいけないかについて書類をいただきました。一つは、中小企業対策である。二つ目は、金融自由化への対応である。三つ目は、金融制度改革との関連で必要なのであると、こう書いてあります。一つ一つについてその真意を確認しながらお尋ねをしたいのでありますが、中小企業が長期低利の資金を要請しているというお話でありますが、恐らくそうなんでありましょう。しかし、全信連に債券を発行させることが、その……
○栗林卓司君 平成元年度の財政運営に必要な財源の確保を図るための特別措置に関する法律案提案理由説明、これを拝見しまして感ずるところがあるものですからそれをお尋ねして大臣の御見解を伺いたいと思います。 説明の真ん中のところに「しかしながら、平成元年度におきましては、なお財源が不足するため、」、この「なお」というのは、努力をしたけれどもなおという意味でありまして、「財源が不足するため、特例公債の発行を行うこととするほか、」云々と書いてある。「なお財源が不足するため、」とあるのでしたら、その次に続くのは、したがって歳出を思い切って削減しというのが普通の日本語であります。ところが、ごく当たり前である……
○栗林卓司君 為替相場の問題について一、二お尋ねをいたしたいと思います。 現在の状況がどうかといいますと、ややかすかに円高の方に振れたりもしているようでありますけれども、基本的にはドル高でありまして、ファンダメンタルズから遊離したドル高が続いている状況に変わりはございません。その意味ではプラザ合意の前の状態に似ていると言えなくもないわけであります。 そこで、今さら申し上げるまでもありませんけれども、円高というのはアメリカにとってば貿易収支赤字の解消にとって逆行する現象でありまして、したがって貿易収支赤字を解消するためには経済外の手段、いわば管理貿易の誘惑に駆られるような動きをどうしても誘発……
○栗林卓司君 議題になっております公害等調整委員会設置法の問題点というのは三つばかりあるように思います。 一つは、裁定というのはどういう性格でつかまえていったらいいかという問題です。もう一つは、裁定制度自体がどう一体機能していくんだ。三つ目の問題というのは、まあ公害紛争処理というたいへん重要な問題について、当然その担当する機関というのは常識的に強化すべきであるという気がするのですが、これについて行政機構の簡素化という発想がなぜ入ってきたのか。しかも、制度の目的として、中央公害審査委員会と土地調整委員会という異なった二つが統合されていいんだろうか。大体こうした問題があるように思いますけれども、……
○栗林卓司君 総理府の予算の中を見ますと、新生活運動助成費、統計調査費、青少年健全育成対策費あるいは日本学術会議の費用、こういったものがございます。それぞれ意見を交えながら御見解を伺いたいと思います。あわせて、行政管理庁関係になりますが、省庁の削減あるいは定員の削減の問題について御見解を承ってまいりたいと思います。 まず最初は新生活運動でございますけれども、この協会ができたのは、御承知のように昭和三十年八月、鳩山内閣の時代でございます。目的は、ということで見てまいりますと、国民みずからの創意と良識により物心両面にわたって日常生活をより民主的、合理的、文化的に高あることをめざして行なう新生活運……
○栗林卓司君 まず、運輸大臣にお尋ねをいたしますけれども、国鉄の財政が悪化した理由としまして、提案説明を拝見しますと、「自動車輸送の発達等による輸送量の伸び悩み、人件費の大幅な上昇等」と、まあこの二つが特筆してあるわけですけれども、国鉄の財政悪化の原因として大きなものはこの二つであるというようにお考えだということでございましょうか。
【次の発言】 運輸省関係で出しております四十八年度の国有鉄道予算説明なり、あるいは運賃改定申請理由も同じことが出ておりますから、いまの二つが大臣の御答弁のとおり大きな理由である、そういう御認識だと思います。
そこで念のために伺うんですけれども、現在の運賃が安いか……
○栗林卓司君 私は国鉄問題を中心にして若干お伺いしたいと思います。
具体的な問題に入る前に、たいへん基本的なことをお伺いするようですけれども、運輸大臣と国鉄総裁にそれぞれ同じ質問をしたいんです。私は主義としてあげ足取りはしませんから、その点は御心配なくお答えいただいてけっこうなんですけれども、お伺いしたいのは、それぞれ指導者としていま仕事をされていると思います、という意味で、いま日本人が何を考え、何をしなければいけないのか、この点についての所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 いまが一つの危機だという気持ちはみんなそれぞれ胸の中にあるんだろうと思います。そこでいまお答えの、自分たちの社会……
○栗林卓司君 自動車交通の問題について、いろいろな面から幾つかお伺いしたいと思います。 これはお伺いするときに、たいへん聞きづらい気がしているんですけれども、最近わりあいに世間で言われがちな議論というのは、発電所はつくるな、電気はよこせ。で発電所はつくるなというのは、上から出ている煙を考えればなるほどもっともです。なきゃ困るからよこせというのも、なるほどもっともなんですけれども、理屈としてつながってこない。そうはいっても、たとえばいま例を発電所にあげましたけれども、発電所の公害問題にしても、あるいは電力の供給問題にしても、具体的に解決をしないと国民生活が困る問題であることだけははっきりしてい……
○栗林卓司君 肥後公述人と木下公述人は基本的に大きく違った御主張ではないように伺いましたので、まず幾つかの点をそれぞれにお伺いしながら、最後に勝部公述人にお尋ねしたいと思います。 最初に木下公述人にお尋ねをしますが、これは肥後公述人もお触れになった点ですが、昭和四十三年以来据え置きになってきたというのが御主張の大きな論拠だったように思います。そこで、平たく伺いますが、七年目になぜ変えなければいけないのか。八年目に変えていけないのだろうか、九年目に変えてどう不都合があるんだろうか。とてもそんな長くはと恐らくはおっしゃいましょうが、なぜ七年目にということになるのでしょうかという素朴な質問と、裏返……
○栗林卓司君 五十一年の自動車排気ガス規制については基準値が決まったわけですけれども、それ以降の必要な行政措置という点でお伺いしたいと思います。
その前に、若干本題から外れるようですけれども、大臣にお尋ねしたいと思いますのは、現在の不況についてごく大ざっぱに言ってどういう感触をお持ちなのか。お伺いする点は、たとえば日本の産業が持っている損益分岐点との見合いで、今日の生産水準というのはどの辺にあるんだろうか、これは漠としたお尋ねですから、漠とした感触で結構ですけれども、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 漠としたお尋ねですから漠としたお答えでよろしいんです。個々に細かいことを考え出し……
○栗林卓司君 各参考人の方に一、二点お伺いしたいと思います。 公債発行で一番問題になりますのが財政資金と民間資金の競合の問題であろうかと思うのです。 最初に板倉参考人にお伺いをしたいのですが、現在の政府の不況政策あるいはそれ以降の経済政策というものを見ておりますと、どうも個人消費、個人需要に対しては低く評価しているようでございますし、逆に公共事業を中心にした財政に対して高い期待感があるような感じがするのです。こうなりますと、恐らく公債依存度というのは、いまの赤字公債を抱えた異常値は別として高まっていくのではあるまいか。そのときに、よく言われるクラウディングアウトの危険があるかないか、ここの……
○栗林卓司君 最初に、館参考人にお尋ねしたいと思いますが、先ほどマネーサプライの伸びについて、これは不景気と受け取る見解は、それは間違っていると思います、金融政策としての主体性がなければいけないという御発言がございました。全く同感なんですけれども、たまたま拝見しました先生の御本の中身を引用しながら伺いたいんでございますが、日銀引き受けがなぜだめなのかということに触れながら、これは「国債の日銀引受けが金融当局の直接コントロールできない通貨量変動の原因となり、金融政策の運営を困難にする、という点にあると思われる。」全く同感だと思います。問題続けながら、「しかし、国債が低金利で市中発行され、それが一……
○栗林卓司君 お二人に一、二点ずつお尋ねしますけれども、時間がもうございませんので簡潔な御答弁で結構でございます。 最初に、青葉公述人にお尋ねしますけれども、経済の見通しの問題、これまで国会で議論しておりますと、政府の答弁というのは、これは予算を編成する参考資料につくったんだから、そう厳密な議論をされても困りますというのが従来の例でございました。ところが、ことしはのっぴきならない形で七%という政策目標が提示されて議論になった。これは私一つの進歩だと思います。そこで、その目標という目で見たときに、五十三年度の経済成長率目標についてどうお考えだろうか。仮に政府と同じとしますと、五十三年度は、まあ……
○栗林卓司君 昭和五十二年度の経済成長率の見通しが当初六・七でございましたけれども、これが五・三に修正になった、恐らく五%前後で落ちつくのではあるまいかと言われているわけです。ということは結局ことしの一―三月の伸びが非常に落ちてきたということだと思います。五十二年度当初の六・七の想定から見ますと、円高を原因にしながら伸び率が落ちてきた。そこでそれをスタートにして五十三年度は対五十二年度比で七%伸ばしたいということは、五十三年度の各四半期の瞬間風速で見ると八%に近い成長率を持たないとそういう結果にならないんじゃないか、こう思いますけれども、その点はいかがですか。
○栗林卓司君 時間も限られておりますので、財政金融政策について若干一、二お尋ねをしたいと思うんですが、きょうの新聞によりますと、東京サミットの内容が報道されておりまして、五つの項目に分かれて、それぞれ去年のボンサミットで確約をしたことのレビューをすると、また差し迫った目の前の問題について協議をしよう、さらに中、長期の問題について相談をしよう、おおむねこういう内容で相談するということが整理をされたようでありますけれども、さしあたって当面の問題として取り組む一つに、ことしの成長率とか、あるいはインフレ率であるとか等々ということが入っているんですが、従来の常識ですと、そのようなものは国の主権に属する……
○栗林卓司君 まず、第三期住宅建設五カ年計画、この進捗状況をお尋ねしたいんです。
五十四年度、五十五年度はまだ終わっておりませんので、これは計画もしくは推定で結構だと思いますが、それでお尋ねしたいのは、住宅建設の総合計、これがどんなぐあいに進捗するだろうか。二番目が、裏づけとなる宅地供給の進捗状況はどうであろうか。以上二点をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 第一期を見てみますと、六百七十万戸に対して実績が六百七十四万戸、ほとんど計画どおり達成できました。で新規宅地の供給量を見ると、五万二千九百ヘクタールが五万二千九百三十ヘクタール、これもほぼ達成なんです。で、第二期を見ますと、計画戸数……
○栗林卓司君 私は、日本の防衛に関する基本政策について二、三お尋ねをしたいと思います。
その前に、防衛に携わる者が考えなければいけない一つの考え方のようなものをお尋ねしたいんですが、いまここに持ってまいりましたのが「民間防衛」というスイス政府が発行した本でございますが、これはお目通しになったことございますか。
【次の発言】 そこの中にこういう表現があるんです。
まず読んでみますと、「全く、われわれに将来何が起こるかは、だれにもわからないのだ。われわれの平和な生活をその手中に握っている強大国が、理性的であり賢明であることを、心から希望する。しかし、希望を確実な事実であるとみることは、常軌を逸……
○栗林卓司君 きょうはどうもありがとうございました。 まず、佐治公述人にお尋ねをいたしますが、先ほどおっしゃった中で選挙をやっているときの充実感というお話がございました。同感を持って伺ったのですが、選挙をやっているときの充実感は、私も候補者でございましたし、また応援もしておりましたし、どこに充実感を感ずるのかといいますと、自分が訴えた相手がいる、相手が反応をしてくれる、共感の関係がある、そういったことだと思います。とにかく有権者に対して自分を知ってもらいたい。 それで、有権者は知るということをどういったことで確かめるかといいますと、日本の政治風土の場合には、まず顔を見なきゃいかぬ、ああなか……
○栗林卓司君 まず、佐多公述人にお尋ねをいたします。 消費税についてでありますが、御関心が転嫁であることは申すまでもありませんけれども、転嫁をするためには上乗せをする税額はきちんと計算されていなければならないことになりますし、したがって事務処理はどうしても煩雑になるわけでありまして、じゃ、事務処理を簡単にすると転嫁ができるかというとなかなかできない。転嫁はしたいけれども事務処理をどうするかというこのジレンマに逢着するわけでありますね。この問題をどのようにお考えになっておられるか。 また、転嫁の問題も、消費者と事業者との間の信頼感、これがベースにないと転嫁もうまくいかないわけでありまして、今……
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