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加藤進 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

加藤進[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは加藤進参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。加藤進参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

9期(1971/06/27〜)

第66回国会 公害対策特別委員会 閉会後第1号(1971/08/26、9期、日本共産党)

○加藤進君 二、三点簡潔にお尋ねしたいと思います。最初に無過失賠償責任制の問題ですが、これは長官がすでに国会におきましてもしばしば言明されておるところでございますから、あえて確認だけしたいわけでございますけれども、これは来たる臨時国会に提出される用意があるかどうか。
【次の発言】 それでは、次の通常国会にという含みで二点だけお尋ねしたいと思います。  第一に、公害による被害、その加害者である企業がその賠償の責任を負う、これはもう当然の道義だと思います。そこで、この公害による被害の補償でございますけれども、これは内容としてはどのような内容になるのか。私は、それは健康に関する限りのものである、生活……

第66回国会 公害対策特別委員会 第2号(1971/07/24、9期、日本共産党)

○加藤進君 環境庁は無事発足し、初代の長官も決定した。いよいよ環境庁の仕事が始まる。国民はおそらく非常な大きな期待をもって環境庁の仕事ぶりを見たと思います。  ところで、その環境庁がまさにそういう国民の期待する前でどんな仕事を始めたか。これは私はこまかいことは申し上げません。新聞にも大きく出されております。非常に貴重なお花畑の原生花園で有名な北海道の網走国定公園の中に、事もあろう工場廃液処理場をつくる、こういうことがまず仕事の手始めとして行なわれたわけでございます。これでは一体環境庁が今後ほんとうにやる気なのか、環境庁によって公害の防止、自然環境の保全ができるのだろうか疑わざるを得ない、こうい……

第66回国会 文教委員会 閉会後第2号(1971/09/09、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は筑波に創設される新大学の問題について若干質問をしたいと思います。新大学創設準備調査会の最終の報告によりますと、この大学は昭和四十八年度に開設することを目ざす、こういっておりますけれども、文部大臣としてはやはり四十八年度に開設されるおつもりがあるかどうかお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 もう一度。
【次の発言】 最終報告によりますと、設置形態についてはさまざまな条件を考慮しながら当面はいまのような国立大学で、こう出ておるわけでございますが、文部省としましても国立大学でいかれるつもりかどうか、このことをお伺いしたいと思います。

第67回国会 公害対策特別委員会 第2号(1971/11/12、9期、日本共産党)

○加藤進君 再質問の時間等はございませんから、一言でお答え願えるような問題だけをひとつしたいと思います。  私のところに、長官に聞いてほしいという希望や依頼がたくさんございますけれども、その中で環境、むしろ自然の保護の問題について二つだけ聞きたいと思います。  ともに国立公園の中でこれから起こるかもしれないという問題でございます。その一つは、三重県の多気郡にある、御承知の大杉谷の問題でございまして、これは吉野・熊野国立公園の中にあるものでございますが、これが三重県の計画によりますと、中南勢総合開発計画のために必要な水と、それから電力のためのダムによって水没する、こういう重大な問題が起こっている……

第67回国会 予算委員会 第7号(1971/11/09、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度補正予算三案に対して、反対討論を行なうものであります。  反対の第一の理由は、膨大な赤字公債の増発であります。  今回の予算案では、七千九百億円もの赤字公債の発行が計上されています。これが、インフレを一そう高進させるものであり、また、来年度から予定されている四次防のための膨大な軍費事や、アジア諸国へのアメリカの肩がわりの侵略的済経援助の急増をまかなうための財政制度上の道を開くものであることは、かつての戦前のあの忌まわしい経験の教えるところであります。  日本共産党は、財政法第四条の原則を踏みにじり、軍国主義復活とインフレーション高進の道を切……

第68回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号(1972/03/22、9期、日本共産党)

○加藤進君 きょうは、本委員会と並行してイタイイタイ病鑑別診断に関する研究班の会議が開かれておるはずだと思いますが、ここでは生野鉱山にかかるイタイイタイ病の判定が大きな問題にされると聞いておりますが、どうですか。
【次の発言】 私は、最初に希望を申し上げておくわけでございますけれども、この研究班の判定はきわめて重大な内容を持つと思います。この地域の患者の皆さんのこれからの生活にかかわり、健康、生命にかかわる問題の判定でございますから、私は、できるならば、本日だけの結論によってこの判定を行なうのではなしに、さらに引き続いて慎重な検討を進められることをまず要望したいと思いますが、これに関連して、環……

第68回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第5号(1972/04/26、9期、日本共産党)

○加藤進君 初めに大石長官に伺います。  報道によりますと、四月の二十二日に、民間の自然保護関係諸団体の努力によりまして自然保護憲章の最終案をまとめた。この自然保護憲章は直ちに決議とともに環境庁の長官の手に渡されたと、こういうふうにありますけれども、これはそのまま事実でありましょうか。
【次の発言】 私は、新聞を通じて、この最終案の内容を拝見いたしました。 これは民間諸団体の発議ではありますけれども、おそらく今日まで続けられている自然破壊に対する率直な国民の反対の意志表明だと、こういうふうに私は受け取ったわけでございますけれども、この自然保護憲章は、環境庁において、また政府においてどのようにこ……

第68回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第7号(1972/05/24、9期、日本共産党)

○加藤進君 この前の法案の趣旨説明では、長官は「絶滅のおそれのある特殊鳥類について、その保護繁殖をはかることは重要かつ緊急を要する」、こういうふうにおっしゃいました。それから日米渡り鳥条約の第六条によりましても、絶滅のおそれのある、保護しなくてはならない鳥類の「環境を保全しかつ改善するため、適当な措置をとるように努める」、こういう義務づけがなされておると思います。  そこで私は最初にお尋ねをしたいのは、この法案でいう「絶滅のおそれのある鳥類」として二十八種類ですね、沖繩を含めますから二十八種類を指定されたわけでありますけれども、この二十八種類の特殊な、絶滅のおそれのある鳥類について、その生息地……

第68回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第8号(1972/06/07、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は五月の二十四日の本委員会におきまして、光化学スモッグの問題について環境庁の所信をただしたわけであります。これは、すでに石神井南中学においてあのような重大な被害をもたらした光化学スモッグ、このスモッグについて、いよいよこれから本格的なシーズンがやってくる、よほどの決断をもって抜本的な対策をとらなければたいへんなことになる、このことを私は心に感じながら質問をしたわけであります。  光化学スモッグがどのような機構のもとで発生するか、そうしてスモッグの正体は一体何か、まだわからない点が多々あることは、先ほどの茜ヶ久保委員の質疑において明らかだと思います。根本的な対策はどうしても立てなく……

第68回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第10号(1972/06/16、9期、日本共産党)

○加藤進君 無過失賠償責任制度の法案のようなきわめて重要な法案が、国会の会期の最後の日に審議に入るということは、決して好ましい状況ではないと思います。私は、いろいろ政府に所信をただしたい点が多々ございますけれども、きょうは限られた時間でもありますから、特に、この無過失賠償責任の法案についての一番基本になると思うような点を質問したいと思います。  新潟の水俣病裁判で、次のようなことが論告されております。それは、公害に対しての企業の側の負うべき責任、義務という問題であります。責任というよりも、義務でございますけれども、公害に対する企業側の負うべき義務、こういう点でございますけれども、次のような文章……

第68回国会 公害対策特別委員会 第2号(1972/02/02、9期、日本共産党)

○加藤進君 私も、限られた時間でございますけれども、土呂久、いわゆる鉱害問題についてお尋ねします。  最初に、環境庁の行なわれた調査活動についてですが、もう繰り返して言うようでもございませんけれども、今回の土呂久鉱害、一般の世論を喚起したのは、これは最初に学校の諸先生の熱意ある努力だと思います。そこから出されたいろいろな地域住民の疑問、苦しみ、不安、こういうものがいわゆる諸先生たちの教研集会に発表されたアンケートになって――アンケートというよりも、総括となってあらわれてきたわけであります。したがって、もし県や環境庁がこういう先生たちの提起された重大な鉱害問題について真剣にその真相を調査しようと……

第68回国会 公害対策特別委員会 第3号(1972/03/11、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、熊本、鹿児島にいまなお起きている水俣病の問題についてお尋ねしたいと思います。  水俣病はもう終わった、あとは患者の救済だけだ、こういう受け取り方が一部にあると思います。私は、昨年の暮からことしにかけて、二回水俣の現地へ行った、あるいは天草から鹿児島を回りました。そこでひしひしと感じたのは、水俣病の問題は、いよいよこれからが重大なんだ、従来われわれの考えていたよりも、まことに広範囲にわたって有機水銀の汚染が行なわれた、そして続々患者と疑われるような方たちが発見されてきている、こういうことを感じたわけです。  そういう意味に立ちまして、きょうは御質問を申し上げたいと思いますが、そ……

第68回国会 文教委員会 第3号(1972/04/27、9期、日本共産党)

○加藤進君 きょうは、予算の総括が行なわれるという非常に大事な日であったわけです。残念ながら文教委員会は十数時間にわたって空転をしてまいりました。決して私たちは審議を拒否したわけでも何でもございません。早く審議してほしいと待っておったわけでございます。こういう異常な文教委員会の運営については、私は最も大きな責任は言うまでもなく文教委員長にあると思います。今後この点を十分に反省していただきまして、二度とこのような不正常な状態の審議を行なわない、こういうことをぜひ胸に秘めていただきたいということを私はまず最初に期待いたします。  そこで、若干の質問を申し上げるわけでございますけれども、いま医療に対……

第68回国会 文教委員会 第7号(1972/05/30、9期、日本共産党)

○加藤進君 今度の法改正の第一のねらいというのは、今日、小中学校の施設がきわめて現状に即さない、立ちおくれている。したがって、その施設の整備拡充をはかる。このために、とりあえず学校の新増築については補助をふやそうというのが第一のねらいであると思いますが、そのとおりですか。
【次の発言】 いまお触れになりましたような点は順次質問を申し上げますけれども、とりあえずとにかく新増築についての補助率を引き上げる、こういう措置だと思いますけれども、いま学校施設の拡充整備ということになりますと、今日ある木造などの老朽校舎に対して、こういう危険な校舎を早急に整備しなくてはならないという課題が同時にあると思うの……

第68回国会 文教委員会 第8号(1972/06/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 文部大臣にお伺いいたします。  文部大臣は、去る六月二日の衆議院文教委員会において、テルアビブ空港でのあのような殺人事件に関連して、現在の大学の管理体制を強める新しい立法が必要という意味の発言をされたと思います。これは大学管理法をつくるというお考えを示しておられるのかどうか、この点の真意を伺いたいと思います。
【次の発言】 すると、現在では特に立法するという具体的な意図はないと、こう理解していいですか。
【次の発言】 そこで、テルアビブのあのような殺人事件、あるいは浅間山荘における赤軍の事件、こういうものと、大学の管理運営をいま変えなくてはならぬ問題とは、一体、どういう関係があるの……

第68回国会 文教委員会 第9号(1972/06/08、9期、日本共産党)

○加藤進君 一言そのことに関連してお聞きしたいと思います。  提案者にまずお聞きします。理振法ができ、さらにその上に今回の数学教育についてまでの法改正が出たわけですけれども、現状はどのようにいっているかということで、ただいま萩原委員から出されました準備室の問題があると思うのです。この理振法に基づく教育をやるなら、どうしても理科教育にとっては準備室がなくてはできぬ、これはもう明らかだと思いますし、また、指導要領の趣旨から言うなら当然持つべき準備室だと思います。ところが、今日の理振法においてさえその準備室さえ十分に政府によって補助対象になっていない、こういう点があるわけでございまして、この点は法律……

第68回国会 文教委員会 第10号(1972/06/12、9期、日本共産党)

○加藤進君 去る六月の五日、六日の新聞によりますと国民が非常に衝撃を受けた事件が報道されております。それは、大阪の浪速医科大学の不正問題が大学設置審議会の委員にまで波及している、こういうことでございまして、ある委員は一千万円の収賄をした、こういう衝撃的な記事があったのでありますけれども、この浪速医大不正事件というのは文部省としてどのように把握し理解しておられるのか、簡潔に御説明をまずお願いしたいと思います。
【次の発言】 この問題に関連をして、文部大臣は、四月十二日の衆議院文教委員会で、こういう答弁をしておられます。浪速医科大学については、初めから認可しないという方針であったから、汚職事件なん……

第68回国会 法務委員会 第14号(1972/05/12、9期、日本共産党)

○加藤進君 私ば、日本共産党を代表して、本決議案に賛成の討論を行なうものであります。  そもそも沖繩の返還を機に選挙違反者を恩赦の対象にするなどということは、国民の納得しがたいことであります。しかも、このようなことが公然と行なわれるということは、国の基本である民主主義、とりわけ議会制民主主義を侵す重大な内容を持つものであると言わなくてはならぬと思います。  そもそも恩赦法そのものが制定された昭和二十二年の時期において、制定当時の議事録その他が今日存在しないというようなことを口実にしながら、この恩赦法の対象として、選挙違反を行ない、しかも買収、贈賄等々を通じて汚職、腐敗の泥沼に国の政治をけがして……

第69回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 閉会後第1号(1972/07/25、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、昨日、現地におきましてあの四日市の歴史的な判決をお聞きしたわけでございます。この判決は、新聞紙上でも高く評価しておりますように、イタイイタイ病、新潟水俣病に続く、公害裁判の上においては画期的な、歴史的な内容を持つ判決だと確信いたしました。小山環境庁長官も、この判決を高く評価する、こういうことを先ほどおっしゃったわけでございますが、政府はこの判決を尊重する、行政指導上、公害行政の今後の指針としてこれを尊重する、こういうふうに私たちが受け取っていいかどうか、まず最初にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 普通とか特殊だとかというふうに区分けされますと、また私たちも再質問しなくて……

第69回国会 文教委員会 閉会後第1号(1972/09/29、9期、日本共産党)

○加藤進君 新内閣が誕生してからもうかれこれ三カ月を経過するわけですが、その間、国会は依然として今日開かれておりません。したがって、政府の国会を通じての正式な見解表明をわれわれは一度も聞いたことはないわけでございますけれども、しかし、国会の外では、政府の重大責任を持つべき大臣の皆さんが、それぞれ発言をしておられるわけであります。特に去る九月の二十七日に滋賀県で行なわれました木村国家公安委員長が公党を誹謗するような発言がございました。これはきわめて内容が重大でございますので、今日わが党もこれに器重な抗議をしております。また、国会においてもこの点は責任を追及する決意でございます。  ところが、わが……

第71回国会 科学技術振興対策特別委員会 第9号(1973/09/07、9期、日本共産党)

○加藤進君 私も公聴会の問題について若干質問をしたいと思います。  原子力委員会の「原子炉設置に係る公聴会開催要領の実施細則」によりますと、意見陳述者の選定の通知は、「公聴会が開催される日の十日前までに当該通知を受ける者に届くように行なうことを原則とする。」とありますが、すでにもうあと十日という切迫した時期にまいっておるわけでございますけれども、この意見陳述者の希望者は大体どれくらいの数に達したのか、その中で選定は大体どれくらいの該当者が出たのか、また、その選定の基準というものは一体どういうところにあられるのか、そういう点の御説明をまず伺いたいと思います。

第71回国会 外務委員会 第11号(1973/06/07、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、アフリカ開発基金を設立する協定の締結に反対の態度を表明いたします。  日本共産党は、平和、中立の原則で、社会体制のいかんを問わず、すべての国と平和五原則に基づく経済、技術、文化交流を進め、社会進歩を目ざす国際連帯の原則により、わが国が発達した工業国として世界の平和と諸民族の独立、全人類の社会進歩のため積極的な経済、技術協力を進めるべきであるということを一貫して主張してまいりました。この立場から、いやしくも、日本の政府による経済技術協力が、大企業の市場、天然資源、安い労働力の確保など経済的侵略活動にレールをしくものであってはならず、ましてアメリカ帝国主義の……

第71回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1973/03/02、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、自然保護の問題について若干質問をしたいと思います。  長官は、先ほどの所信表明の中でこういうふうに述べられています。「従来の環境行政は、公害が発生し、自然の破壊が深刻になってから対策を講じているという、いわゆるあと追い行政であったことは否定できない。こうした従来の環境行政についての反省を加えながら、これからは、自然破壊、公害発生を未然に防止して、これを次の世代に伝える責務がある。このような基本姿勢のもとに今後の環境行政を全力を傾けて進めていきたい。」、こう言っておられます。けっこうだと思います。  そこでお聞きいたしますが、これは長官が就任された直後の記者会見で、やはり趣旨と……

第71回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第3号(1973/03/28、9期、日本共産党)

○加藤進君 先ほどの水俣判決では、四日市判決に続いて、公害を未然に防止するために当然払うべき注意義務について、次のように述べています。「化学工場が廃水を工場外に放流するにあたっては、常に最高の知識と技術を用いて廃水中に免険物が混入していないかどうか、及び動植物や人体に対する影響のいかんについて調査研究を尽くし、その安全を確認すること、あるいはまたその安全性に疑念を生じた場合には、直ちに操業を中止するなどして必要最大限の防止措置を講じ、とくに地域住民の生命・健康に対する危害を未然に防止すべき高度の注意義務を有するものといわなければならない。」  私はこの論告は、ただ単に一チッソやあるいは化学工場……

第71回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号(1973/05/11、9期、日本共産党)

○加藤進君 長官が水俣の現地を尋ねられまして、つぶさに実情を調査された。きわめてけっこうなことだと思います。その中で報告に一つ漏れておる点があるやに思いますが、それは水俣病の患者の方たちが今日どれほど生活上の苦労をしておられるか、何とか国の施策によって被害者の救済をしてほしい、こういう訴えがおそらくあったと思うのです。私も二回参りまして、二度ともそのことを強く聞いておるわけでございますが、その点に関しての簡潔な御報告と、この声にこたえる環境庁の長官の決意をひとつお伺いしたいと思います。
【次の発言】 若干、長官誤解しておられると思いますけれども、被害者の皆さんの生活というのは決して単に物的な生……

第71回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第5号(1973/06/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 まず三木長官にお尋ねいたしますが、この前の委員会では、ちょうど長官自身が水俣へ調査に行かれた直後でございまして、私たちも、それぞれの党から水俣病の問題について政府の所信をただしたわけでございますけれども、それ以後、まことにわずかな日数しかたっておらない今日、さらに第三の水俣病が発生した、重大な問題をわれわれがこの委員会で議論しなければならぬというのは、まことに残念であり、悲しむべき事態ではないかと思います。  しかも、第三の水俣病患者の発見というのは、いわば偶然の発見といってもいい状態だったと思います。対照地域として、ここでは患者はおそらくないであろうと予想されていたところで患者が……

第71回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第6号(1973/06/20、9期、日本共産党)

○加藤進君 四日市公害判決が出てからほぼ一カ年経過したわけですが、はたしてこの一カ年に四日市の大気のよごれがどのように浄化されたか、あるいは公害による健康被害がどのように減少したか、こういう点で、この際公害法そのものについて、あるいは公害行政について、まさに見直すべき重要な時期にきておると私は考えます。  米本判決には、国民の健康、国民の生命と生活環境を保全するためには、企業は経済性を度外視して世界最高の技術を動員することはもとより、操業の短縮、停止をも行なうべきである、こう企業の責任についてきびしく論告しています。  ところが、その四日市地区で、現在公害発生源である企業群から依然として大気の……

第71回国会 社会労働委員会 第4号(1973/04/12、9期、日本共産党)

○加藤進君 米軍基地の移転統合に伴って、何の生活保障もなしに離職を迫られておる方たちがいらっしゃいます。ハウスメードの方たちであります。施設庁にお尋ねしますけれども、全国には、このようなハウスメードの方たちがどれだけ働いておられるのか。  それから、時間の都合上合わせて聞きますけれども、練馬のグラントハイツには、こういうハウスメードの方たちが何人働いておられるのか。  三番目に、このグラントハイツは、来年の三月に横田基地へ統合されるということでありますが、その場合に、どれだけの人たちが職を失われるのか、このことをお尋ねします。
【次の発言】 ハウスメードの方たちは米軍家族に雇われておられるわけ……

第71回国会 社会労働委員会 第5号(1973/04/17、9期、日本共産党)

○加藤進君 今度の千葉ニッコー事件というのは、食品衛生法では食品に混入さしてはならぬ、こういう有毒物質が油の中に混入した、しかも、その混入したことを知りながら平気でこれを出荷した、こういう重大な企業の犯罪行為があるわけでありますが、たまたま一ヵ月程度で、あるところからの通報があった、通報があってこの事態が明るみに出た、こういうことでありますけれども、これは私は非常に重大な問題を含んでおると思うのです。企業家の良心だけにまかせておいていいのかどうかというきわめて根本的な問題にかかわると思います。もしこれが、事故が起こった、故障があった、これはもうあり得ることでございます、あり得ていけないことでご……

第71回国会 文教委員会 第8号(1973/05/10、9期、日本共産党)

○加藤進君 大臣の所信表明に関連して若干質問したいと思います。  きょうの朝日新聞によりますと、こういう記事が出ています。これは神奈川県相模原市の中学につとめているA先生からの通信文だそうでございますが、これにはNという男の子の問題が取り上げられています。ほとんどのこの子の学科が2だったので、「四年になって算数をがんばり、テストで好成績をとったが、担任の先生はやはり「2」をつけた。クラス全体で「5」が何%という制限のためだ。通知表をもらったN男は家へ帰って泣く。M先生は悩み続けた……。」こういう記事であります。さらに、そのあとに「――生徒たちの多くはN男に同情的で、相対評価には強い疑問を投げか……

第71回国会 文教委員会 第11号(1973/06/14、9期、日本共産党)

○加藤進君 六月一日の地元新聞に、こういう記事があります。新たに当選された本山市長が名古屋市内昭和区天白町にある天白中学を視察されたという記事であります。この学校は、分校を含めると生徒数が二千四百九十八名という名古屋市内でも第一のマンモス中学であります。校舎が足りないために、三年前からプレハブ教室四棟八教室も使用しており、地元からは何とかしてほしいという強い要望にこたえて本山市長が現地に視察に行かれたという記事であります。  そこで、いよいよ夏に入りましてプレハブ教室やあるいは教室不足に悩む学校、生徒の側ではたいへんな日々の状態を迎えると思うわけでございます。このプレハブ教室や不足教室の解消に……

第71回国会 文教委員会 第13号(1973/06/21、9期、日本共産党)

○加藤進君 義務教育諸学校施設費国庫負担法の一部を改正する法律案についてはわが党は賛成です。  同時に、この法案に対する修正案を私はここで提案したいのです。その提案の内容はお手元にすでに配付済みでございますから、ぜひごらんいただきたいと思います。  ここで提案の理由を説明さしていただきます。  私は、日本共産党を代表して、本委員会に提案されました義務教育諸学校施設費国庫負担法の一部を改正する法律案に対する修正案を提案するものであります。  私は、修正案の内容を説明する前に、修正案を提案するにあたっての基本姿勢について述べたいと思います。  教育基本法は、教育の目的が「人格の完成をめざし、平和的……

第71回国会 文教委員会 第18号(1973/07/10、9期、日本共産党)

○加藤進君 一番初めに、教員養成についての理念と申しますか、教員養成制度そのものの立つ原則の問題について若干質問いたします。  文部大臣は四月十三日の衆議院文教委員会で、わが党の栗田委員の質問に答えて次のように言っておられます。これは議事録にございますのを引用いたしますが、戦後の改革での教員養成の意義は、今日においても守り続けていかなければならない、こう言っておるわけです。そこで、文部大臣が今日もなお守り続けていかなくてはいけないと言われている戦後の教育改革によって確立された教員養成の基本とは、一体どういうことをさされるのか、その点をまず最初にお尋ねします。

第71回国会 文教委員会 第22号(1973/08/28、9期、日本共産党)

○加藤進君 この文面だけについて質問をしたいと思いますが、「七月十七日の委員会の事態は」と、きわめて簡単に書いてありますけれども、この「事態」というのは一体どういう内容の事態だったのか。その事態を引き起こした者はだれであったのか。その責任はだれが負うべきなのか。その点、まず最初に委員長、明確にしていただきたいと思います。
【次の発言】 委員長の責任であるということだけをまずはっきりしていただきました。  しかし、この委員会で起こった事態についてはどのような認識を持っておられるのか。私は、あらためてここで問いただしたいと思います。  第一に、筑波大学法案というのは、事大学の研究と教育に関するきわ……

第71回国会 文教委員会 第23号(1973/08/30、9期、日本共産党)

○加藤進君 議事進行について。
【次の発言】 先ほどの世耕委員の釈明、それにあわせての委員長の釈明について、私は若干質問をしなければならないと思いますが、お許し願いたいと思います。  世耕委員の陳謝の表明はお聞きしました。しかし、あの七月十七日の混乱した事態は、もちろんその契機として、世耕委員の発議がその発端であることは明らかであります。しかし、この本委員会における混乱の事態というのは、この委員会だけにとどまらなかったということは、われわれは決して忘れることはできません。三委員会において、時刻をちゃんと打ち合わせた上でこのような動機が提出されたということは、私は事柄はきわめて重大だと思います。……

第71回国会 文教委員会 第24号(1973/09/04、9期、日本共産党)

○加藤進君 若干質問をさしていただきます。  田中内閣の閣僚の相次ぐ失言、放言、これはもはや隠れのない事実でございまして、そのために閣僚を去られた方もたくさんあるわけでございます。そういう中でも、奥野文部大臣ほどその点、言われた発言に大きな問題のある閣僚は私はなかったと思います。大臣はこの国会におきましてもたびたびその発言が問題にされて、委員会においては、あるいは反省の意を表されたり、あるいは陣謝されたりすることがたびたびあったと思います。大臣、いまそのことを思い出して、どれくらいどのような問題で発言が問題になったか、簡単にここで御報告願いたいと思います。

第71回国会 文教委員会 第25号(1973/09/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 いまの楠さんのお話ですけれども、楠さん、久保田さんが、自民党の正式の理事としてきょうの理事会に参加されて合意されたことについて、あなた、合意されたことを裏返しにして間違ったことを発言されておりますよ。(「時間の合意はしておりません。」と呼ぶ者あり)いや、私もその席におりました。きょうは社会党の理事のほうから、委員の発言者の事情によって、午前中は鈴木さん、午後は小林さんと、こういうことで御了解を願いたい。そして、その時刻についても五時程度をめどにしてということまではっきり言われましたよ。そして、そのことについて二人とも、いいだろう、いいだろうと簡単に私、あなたたちがこれに合意されたの……

第71回国会 文教委員会 第27号(1973/09/13、9期、日本共産党)

○加藤進君 この前の委員会で、野党を代表いたしまして安永委員から三つの資料の要求をいたしました。それは昭和四十九年度の筑波大学関係の概算要求書、それから筑波大学のカリキュラムについて、それから第三番目に筑波大学創設準備会の最終のまとめを提出していただきたい、こういう資料要求をいたしました。けさ、こちらにその資料が手渡されたわけでございますけれども、拝見いたしますと、きわめてこれはわれわれの今後の審議に差しさわるような不十分な内容でしかないということがまず第一にはりきりわかりました。たとえば概算要求書を私たちはお願いしたのに、それにこたえていただいた資料というのはこれ一枚です。それから筑波新大学……

第71回国会 文教委員会 第28号(1973/09/19、9期、日本共産党)

○加藤進君 三点質問いたしたいと思いますけれども、事柄の関係上まず質問の要旨だけお話させていただきたいと思います。  一番最初は、浜林先生にお尋ねしたいのですが、先ほども先生のごあいさつの中に、筑波大学法案に対する反対運動がいま大学関係者の中で大きく発展しているという現状の御報告もございました。この点に関連いたしまして、この筑波大学法案に対しては、大学関係者は言うまでもありませんけれども、大学に学ぶ、特に学生諸君の死活の問題でもありますし、さらに、全国民的な意味でも重大な関心を持っている法案だと思います。そういう点につきまして、いま全国民的な規模でこの反対の世論と運動がどのようにいま発展しつつ……

第71回国会 予算委員会 第17号(1973/04/04、9期、日本共産党)

○加藤進君 厚生大臣にお尋ねします。  厚生省は、いま、社会福祉長期計画というものを立案中だと聞いておりますが、この計画によりますと、国民は五年、十年後にどんな社会保障を国から受けることができるのでしょうか。
【次の発言】 未来をバラ色に描くということは、そうむずかしいことではないんです。いま、国民は、そういう未来の夢よりも、当面、ぜひ政府にやってほしいという非常に切実な要求を持っています。たとえば、厚生省は、乳幼児の医療費無料化をいつ実現される気なんでしょうか。
【次の発言】 すると、乳幼児の医療無料化は今後の検討課題、ことしはともかく検診だけは二回やる、こういうことですね。これはおそらく国……

第72回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1974/02/22、9期、日本共産党)

○加藤進君 最初に、先ほどから答弁を聞いておりますと、こういう御答弁があったんですね。これは原子力局次長の答弁だと思いますけれども、モニタリングポストがあるし動いているから、放射能の汚染については決して心配は要らぬ。まあ、こういう御答弁だったと思います。これはあるいは原発に関する御答弁かとも思いますが、この二月の初旬にわが党の不破書記局長をはじめとする現地調査団が横須賀、佐世保の港をつぶさに調査して参りました。  科学技術庁はわが党の調査に一日早く佐世保にも横須賀にも行かれたわけでございますが、この現地調査の結果もいま言われたようにモニタリングポスト等々の測定機器が動いているから、放射能汚染に……

第72回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1974/05/17、9期、日本共産党)

○加藤進君 本日の参議院本会議におきまして、政府に対する警告文、これが全会一致で可決を見ました。その中で、特に科学技術庁に対しましては、「日本分析化学研究所に委託した化学分析検査のように、虚偽の報告、分析試料の廃棄等が行なわれ、委託費が乱脈に使用されたことはまことに遺憾である。」こういう警告がなされています。この点について、科学技術庁はどのようにこれを反省し、今後再びこのことが起こらないような姿勢を正してこの警告にこたえられるか、決意のほどをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 きわめて抽象的で、私の質問に十分答えていただけなかったわけですけれども、ともかく今後こういうことの起こらないような……

第72回国会 決算委員会 第2号(1974/02/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は占領時代に米軍によって持ち去られましたいわゆる接収文書の返還の問題についてお尋ねをしたいと思います。  この問題は、すでに再三にわたって国会でも論議されましたし、国民世論の中にも、ぜひとも一日も早く全面的な返還を実現してほしいという声が各所から起こってまいっています。特に、歴史学会をはじめとして研究者の方たちにとっては、この文書はまさに日本の現代史における不可欠の重要な文献であるということで強く返還の要望があり、返ってきたものについては、これをぜひ早く公開してほしいと、こういう要望のあったことは、政府関係の皆さん、あるいは図書館関係の皆さんも十分御承知のとおりだと思います。これ……

第72回国会 決算委員会 第3号(1974/02/25、9期、日本共産党)

○加藤進君 科学技術庁が日本分析化学研究所に委託しました原潜による放射能汚染調査について質問させていただきます。  科学技術庁長官は、去る二月五日に衆議院の予算委員会におきまして、日本分析化学研究所への立ち入り調査によって次の事実が明らかになったと、こういう正式の報告を出されています。  その報告には、「原子力軍艦寄港地で採取された試料の機器分析に関しては、実際の試料を測定しないで、既存の波形図をコピーしていたものが約三六%もある事実が明らかになりました。さらに、化学分析につきましても、測定を行なわないで最終報告値をつくり上げたものが、少なくとも四割はあることが明らかになりました。」、こういう……

第72回国会 決算委員会 第4号(1974/02/26、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、国立医科歯科大学の創設に関連しまして、文部省の見解をお尋ねしたいと思います。  最初に、参考までにお尋ねしますけれども、戦後今日まで国立医科、歯科大学がどのように新設されてきておるのか、その点を年次別に、学校の数だけでけっこうでございますがお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 戦後四十四年までは格別変化はないと、こう御答弁でございますけれども、もう少しはっきり言えば、政府は昭和二十一年から昭和四十四年までは国立の医科、歯科大学は一校も建てていない、これは明らかですね。そして昭和四十五年にやっと一つの国立医学部を創設された。昭和四十六年、七年は国立医科、歯科大学の創設はな……

第72回国会 決算委員会 第10号(1974/04/24、9期、日本共産党)

○加藤進君 本日は日本学術会議の総会が開催されていると聞いています。野村先生には御多用中のところを参考人として御出席いただきまして、まず感謝を申し上げたいと思います。  そこで、最初にまた野村先生にお尋ねをいたします。これは日本学術会議の事務局からいただいたものでございますが、第四百三十三回運営審議会の議事録の中に、昨年六月にインドのシムラで開かれたインドユネスコ国内委員会、インド社会科学協議会、シムラ大学の三者の共催による社会科学の教育・研究に関するアジア諸国会議が開かれて、ここでアジア社会科学研究連盟が結成されたとあります。しかもその中に、日本学術会議はこの会議に招請されておらず、また、日……

第72回国会 決算委員会 第11号(1974/05/15、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十六年度一般会計決算、特別会計決算外二件について、反対の態度を表明するものであります。  反対の第一の理由は、政府が経済協力の名のもとに、アメリカのアジア侵略政策に全面的に協力し、日米軍事同盟の従属的な一翼をにないながら、軍国主義復活と新植民地主義政策を推進していることであります。  四十六年度に実施されたベトナム・チョーライ総合病院建設、ラオスのワツダイ空港拡張援助など無償援助は増大し、サイゴン政権などに対する援助額は四十五年度の二倍の十四億円にのぼるのであります。  経済協力費の名による出資、一般会計から海外経済協力基金への三百三十億円、産業投……

第72回国会 大蔵委員会 第20号(1974/05/31、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、電源開発促進税法案及び電源開発促進対策特別会計法案の二法案にそれぞれ反対します。  まず電源開発促進税法案に反対する理由ですが、この法案の課税目的でも明らかなように、原子力発電に随伴して生ずる放射能の安全性や、火力発電による環境汚染などを防ぐ確実な保証もなく、電源開発指定地の住民に、わずかばかりの祉費を交付して電源開発を促進しようとするものであり、またこの税金は、今回の東京電力などの電気料金値上げ認定でも、総括原価の中に含まれ、電力料金値上げに転嫁を予定されていることからわかるように、事実上電力消費者が負担する大衆課税であるからであります。このような性格……

第72回国会 文教委員会 第2号(1973/12/20、9期、日本共産党)

○加藤進君 最初に一、二点だけ参考人の両先生にお聞きしたいと思います。  先ほど松永委員の質問に対して、文化庁長官はいろいろ調査研究はしたけれども、しかし国がこれを指定するというほどの価値はないものと考えると、こういう断定的な見解を述べられたわけでございますけれども、この点について竹内先生、坂本先生はどういうふうにお考えになっておるかということが第一。  それからもう一つは、今日の段階で調査研究はしたとは言われるけれども、しかしなお、学会においてもさまざまな見解の相違もある、評価の上での違いも出てくる。このことを私たちは現在の段階でほっておくわけにはいかないのであって、学問の進歩の立場から言っ……

第72回国会 文教委員会 第3号(1974/02/19、9期、日本共産党)

○加藤進君 法案の審議に入る前に、一言申し上げたいことがあります。  これは、この本案が本委員会に付託されるまでの経過についてであります。御承知のように、この法案は、学校教育の水準の維持向上をはかるという、きわめて重要な内容を持った法案であります。ところが、この法案が衆議院においてどのような取り扱いを受けたか。御承知のように、単独審議、強行採決、議会制民主主義のじゅうりんを繰り返しつつ、今日、この法案がわが文教委員会に送られてきておるわけであります。私は、この経過から見ましても、このような事態を引き起こされた自民党の諸君の反省を、まず深く求めなくてはならぬと思います。同時に、この参議院において……

第72回国会 文教委員会 第6号(1974/04/02、9期、日本共産党)

○加藤進君 大臣の所信に関連して若干質問をしたいと思います。  所信には、当面する文教行政の諸問題についてるる述べられておりますが、わが国の文教行政の基本にかかわる問題として、ぜひ一問申し上げておかなくてはならぬのは、わが国の文教行政は、憲法と、憲法の精神にのっとって教育の基本を定めている教育基本法に基づかなくてはならない、これは当然のことだと思いますけれども、その点に関して重ねて大臣の御意見をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 ですから、憲法及び教育基本法の精神や意義については、これをどれほど強調しても強調し過ぎではない。とりわけ教育者にとっては、私はそのように受けとめなくてはならないと……

第72回国会 文教委員会 第10号(1974/04/25、9期、日本共産党)

○加藤進君 法制局長官の御都合もあるようですから、最初にひとつお聞きをしたいと思います。すでに奥野文部大臣が衆議院でも、参議院の文教委員会でも繰り返し触れておられますけれども、教員ストの処分について、御承知の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第三十八条第一項の解釈について、次のように言っておられます。処分に対する教員の内申を市町村教育委員会に求めても提出しない場合も一定期間を置いたならば、都道府県教育委員会の判断で、処分に踏み切れるのではないかと考える、この見解について法制局長官とも相談している。また相談したいというような話を聞いたわけでございますけれども、法制局長官はどのような形でこの……

第72回国会 文教委員会 第13号(1974/05/14、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、ただいま提案されています障害児の教育をよりよくするための三法案に賛成する立場で若干の質問をしたいと思います。  養護学校を義務制にしてほしいというのは長年にわたる、障害児は言うまでもなく、その家族、いや全国民の切実な要望だったと思います。五十四年に義務化する、こういうのが文部省の方針として出されましたけれども、まだ五年も待たせるのか、というのが切実な障害児及び家族の声だと思います。  そこで、この義務制の実現を一日も早く行なうよう期待しながら質問をしたいと思いますけれども、この養護学校の義務制というのは、学齢に達した児童生徒を、その障害の種類のいかんにかかわらず、また、その重……

第72回国会 文教委員会 第16号(1974/05/22、9期、日本共産党)

○加藤進君 昨日急速、定例口外ではあるけれども理事会と委員会を開会すると、そして教頭法の審議を行なう、こういうことが自民党の理事か二表明されました。昨日の段階では、委員長は、この自民党の理事からの意思表示に対して、これを受けられるかどうかということはまだ明確ではありませんでした。ところが、本日の公報には、明確に委員長の職権において公報掲示が行なわれ、そして理事会と委員会が強行される、こういう事態になったことは、今日までの文教委員会の民主的な運営というたてまえから見てきわめて遺憾な事態が発生していると、私は言わざるを得ないと思っています。  しかも、昨日の段階までは、その過程でもちろん相当論議を……

第72回国会 文教委員会 第17号(1974/05/30、9期、日本共産党)

○加藤進君 一問だけ質問します。  研究機関の拡充整備の問題でございますが、この国会におきましても再三論議を呼びましたアメリカの原子力艦船の放射能汚染の問題、その安全性をどう確認するかという問題、こういう問題が重要な課題になってきております。また、原子力発電が今後大規模に開発されるという展望が開けております。これは政府の見通しから言いましても、昭和六十年には送電力の二五%、昭和六十五年には三三%、こういう規模で進められていくわけでございますから、この点から言いましても放射能汚染が人体、あるいは環境にどのような影響を持ってくるかという研究は、社会的にもきわめて重大な問題になってきておると思います……

第72回国会 予算委員会 第19号(1974/03/28、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、いま学校教育が当面している緊急な問題について数点質問したいと思います。  奥野文部大臣は、去るテレビ討論会で、学校教育の条件は一応整備された、あとは教師の努力次第だ、こういう趣旨の発言をされております。学校の教育条件というのはいまどのように整備されつつあるのか、まず、お聞きしたいと思います。
【次の発言】 文部大臣によりますと、学校の教育条件整備は格段に進んでいる、こうおっしゃいますが、そこでお聞きしたいのは、四十八年度の小中学校の学校校舎建設のうちで、ことし四月の新学期に間に合わなかったものはどれだけあるのか、面積で。そして教室数でどれだけあるのか、お尋ねします。


10期(1974/07/07〜)

第73回国会 運輸委員会 閉会後第3号(1974/10/14、10期、日本共産党)

○加藤進君 青柳参考人には御多用中のところ御出席いただきまして、まことにありがとうございました。  いま政府は、原子力船「むつ」の問題の解決にあたって漁民代表との交渉を続けています。これは漂流中の「むつ」を何とかして母港に入れたい、こういうことが中心になっておるわけであります。これは国民がいま一番心配にし、いま一番要求しておることとはほど遠い問題だと思います。国民はもっと根本的な問題の解決を強く要求している、こういうふうに私は思います。  第一に、一体今度の原子力船「むつ」の放射能漏れというような重大な事態について、今日まで新聞報道等々を通じて若干は聞いていますけれども、しかし責任ある徹底した……

第73回国会 科学技術振興対策特別委員会 閉会後第1号(1974/09/11、10期、日本共産党)

○加藤進君 長官。まず長官にお尋ねしたいと思いますが、第一に、きのうの衆議院の科学技術特別委員会で、私は情報としても聞きましたし、また新聞にも出ておりますけれども、長官を含めて二人の間に口論となった。森山長官は「ただじゃ済まさないぞ。」と大臣席にすわり直そうとしたが、おこった某氏は「ただじゃ済まさないとはどういうことだ。」、こういうやりとりがあったという。これは国会の中でやられたことですね、委員会の中でしょう。(「休憩中だ」と呼ぶ者あり)休憩中にしろ委員会の中ですよ。どうですか。こんなことばが科学技術行政の最高責任者の口から出た。これを国民はどう思いますか。国会の権威にもかかわることです。私は……

第73回国会 科学技術振興対策特別委員会 閉会後第3号(1974/11/08、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、あと小巻委員が質問いたしますから、その前にほんの一、二の点について質問したいと思います。  十一月の五日の日に中間報告が出されました。この中間報告が出された段階でおそらく原子力局首脳部の諸君も、あるいは科学技術庁の長官自体も深い反省をされたのではないかと推測するわけです。  そこで、お聞きしたいのは、森山長官たびたびいろいろ発言をされておりますけれども、原子力委員会の安全審査にパスしたから絶対安全だ。この点は取り消される用意があるかどうか。「むつ」の原子炉は世界的に安全性が証明されておる原子炉だ、実証炉だ。こういうことばも出ておりますけれども、こういうことをこの機会にお取り消……

第73回国会 決算委員会 閉会後第6号(1974/09/20、10期、日本共産党)

○加藤進君 教員研修の問題について質問いたします。  わが党ば、一人一人の子供に行き届いた教育を行なうための教師の責務を重視しています。教員の行なうまじめな研修活動に対して国も自治体も積極的にこれを援助激励してこれに協力を行なうべきであるということをたびたび強調してまいりました。こういう趣旨から、去る七月の二日政府に対して、さしあたり次のような措置をとるように申し入れてあります。すなわち、都道府県、市、区にある教育研究所を教師の自主的研修、学習のために開放し、そのための図書、教材、教具、実験器具などを備えて、教師がこれを使用できるようにすること、各学校にば言うまでもなく学校用図書、教材、施設設……

第73回国会 決算委員会 閉会後第8号(1974/10/25、10期、日本共産党)

○加藤進君 わが党は、田中首相にかかわる政治的、社会的さまざまな疑惑については、今日までこの国会を通じて執拗な究明を行なってまいりました。  今回、文藝春秋がその特集でもってこの問題を新たに取り上げています。そこで大蔵大臣にお尋ねするわけですが、この文藝春秋の特集号はまだ読んでいない、こういうふうに先ほどの質疑に対してお答えをしておられるわけでありますが、特に読まれないという何か特別の理由があるのでしょうか、どうでしょうか。
【次の発言】 特集記事自身は読んでいない、忙しいからだと、こういうことですね。しかし、これに関しては新聞が連日のように報道しているわけですね。この新聞記事は、少なくとも多……

第73回国会 決算委員会 閉会後第10号(1974/11/08、10期、日本共産党)

○加藤進君 私はいまから八年前、すなわち昭和四十一年の十月二十日の日の衆議院予算委員会におきまして、田中角榮氏にまつわる重大な容疑について当時の佐藤総理並びに橋本登美三郎建設大臣に質問をしたことがあります。その中で、本日も問題になっております信濃川河川敷を、田中角榮氏の会社ともいえる室町産業が買い占めた問題について、特に橋本建設大臣に次のように質問いたしました。いま信濃川左岸に進められている堤防工事は、治水上の護岸対策としてのかすみ堤というものであるか、それとも本堤そのものであるか。これに対して橋本建設大臣の答弁は次のとおりであります。ただいまお話のあったかすみ堤、建設省ではいわゆる導流堤とい……

第73回国会 災害対策特別委員会 閉会後第1号(1974/08/21、10期、日本共産党)

○加藤進君 私も愛知、三重の災害現地を見てまいりました。今度の災害を局地災害と、こう言われる方がありますけれども、今度の災害は決して局地の災害ではなかったと私は見てきております。  ここに地図があります。これは愛知県における災害の状況を示した地図でございます。  海岸地帯は全部漏れなくといっていいほど災害を受けております。  それから三重県でありますが、三重県の災害もまたきわめて広範囲でかつ甚大です。これは四日市市における災害の図表であります。これ見てください。どの河川という河川も全部あふれて決壊しています。全市が災害を受けている。これは決して四日市だけではなく、四日市から津、鈴鹿、亀山、桑名……

第73回国会 文教委員会 閉会後第1号(1974/09/11、10期、日本共産党)

○加藤進君 昨年来のもう異常な物価上昇のもとで、大学における研究条件がまさに目をおおうような状況になっている。これはもう大臣も大体認識しておられるかと思いますけれども、ある大学では図書費は今年度ゼロ、東京大学では図書費は四分の一に削減、大きな機械を動かすと費用がかかるから実験機械は動かさぬ、いわばこんな状態が一般化しております。これまで大学は学術の中心であると、こう言ってみても、現実にはもう研究そのものが破壊の状況にある。私は、これは猶予できない問題だと思います。この点につきまして、大臣どのように御認識いただいておるのか、今年度の補正予算においてその点についてどのような措置を考えておられるのか……

第75回国会 科学技術振興対策特別委員会 第5号(1975/06/20、10期、日本共産党)

○加藤進君 関連。  内田先生、午前中しか御出席いただけないという事情があるようでございますから、一つだけ午後の質問に関連しますのでお聞きしたいと思います。  先ほど大山参考人からJRR―4をつくって遮蔽実験を行った結果、中性子のストリーミング現象がすでにその時点でわかっていた、こういうことが報告されておりますが、私は安全審査委員会の責任をとっておられる内田先生には少なくともこのような事実は伝えられてしかるべきだと思っておるわけでございますけれども、これは伝えられましたか、伝えられませんでしたか、その一点だけお尋ねしておきたいと思います。

第75回国会 決算委員会 第2号(1975/01/21、10期、日本共産党)

○加藤進君 私も非常に大臣の発言については遺憾の気持ちで聞きました。これはもう今度の三木内閣が清潔ということを旗じるしにしてこれからやろうという、その自治大臣ともあろうものがいかにも国民は愚かであるなどというような内容の発言をされる、こういうことは、これは私は大臣としての資格を疑わざるを得ないくらいに重要な問題です。そういう点では、単にことばを修正するとかどうかという問題の前に、もう少し大臣として、清潔な政治、清潔な選挙をやるためにしっかりした心がまえを持って事に臨むと、私がこのとおりに率先してやりますというくらいのやっぱり決意を持っていただかないと、国民は愚かである、国民に教えるというような……

第75回国会 決算委員会 第3号(1975/01/23、10期、日本共産党)

○加藤進君 大臣の先ほどの発言と国税当局の中間報告を聞いておそらく国民のだれしもが失望を禁じ得なかったと私は思います。あれではあなた方は、一体田中金脈問題をうやむやにしてしまう気があるのではないか、こう疑わざるを得ないと思います。  第一に、税務行政の性格上、個々の納税者の申告、調査の内容など詳細な報告はできない、こう言っておりますけれども、そもそも田中角榮氏の脱税の疑惑というのは、一般の納税者の単純な脱税の疑いとはわけが違うと思います。問題の性格が全く違うのです。政府・与党の要職にあります、総理大臣にまでなったという人が、憲法でも規定されている納税義務を誠実に履行したかどうか、つまり、田中氏……

第75回国会 決算委員会 第5号(1975/02/25、10期、日本共産党)

○加藤進君 電電公社の方にお尋ねしたいと思います。まず、電話料金の請求の問題ですが、この電話料金の請求額というのはどんなふうに計算をされて、その上での請求がなされるのでしょうか。そのひとつ仕組みを簡潔にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 その請求金額をはじき出すのにはほとんど機械でやっているわけですね。
【次の発言】 いろいろその請求される金額について疑問が起こっているところがございますね。この疑問に対して電話局の方ではどう答えておられるかというと、機械でやっているからミスはございませんと、大体そういう答弁なのですが、そこでお聞きしたいのは、請求金額に間違いが起こるようなことはない、こうい……

第75回国会 決算委員会 第7号(1975/03/14、10期、日本共産党)

○加藤進君 私も天下り人事の問題について発言したいと思います。先ほどもある議員から一概に悪いとは言えないという声もありました。またメリットもあるし、デメリットもあるという意見もございました。そこで私たちは天下り人事の問題についてもう少し厳格にその内容を決めておかないと議論にならないのじゃないかと思うのです。というのは、私たちがこの問題を問題とするのは、役人が老後の生活保障のために私企業に就職するということを一概にすべて禁止しようなどというような考えは毛頭ないということが一つでございます。  それから、役人の方といっても、高級な官僚についてだけわれわれは問題にする。こういう問題点をはっきりしてお……

第75回国会 決算委員会 第11号(1975/05/28、10期、日本共産党)

○加藤進君 最初に「むつ」の問題についてお尋ねします。  「むつ」放射線漏れ問題調査報告書によりますと、まあ今回の放射線漏れを生んだ「むつ」の欠陥は、計画から設計、さらに建造、試運転に至る全過程において一貫性を欠く無責任体制のもとに進められたところから起こった問題であると、こういうふうに指摘しています。そしてこの開発を担当した原子力船開発事業団の能力のなさを指摘し、そしてこれを黙過し、容認してきた科学技術庁、運輸省の責任は大きい、こういうことを厳しく指摘しておるわけであります。  そこでお聞きしますが、科学技術庁長官はこれらの指摘を率直にお認めになった上で「むつ」問題の解決に当たられるのかどう……

第75回国会 決算委員会 第13号(1975/06/06、10期、日本共産党)

○加藤進君 田中前総理の金脈問題にからまる疑惑は、その規模の大きさから言っても、その醜悪さ、不法な手口から言っても、これは日本の政治史上空前なものであると考えます。そのために、当委員会におきましても長時間にわたるこの問題の審議を行いました。十数件に及ぶ重大な疑惑が追及されたわけであります。  また、わが党もこの問題を重視いたしまして、昨年の十一月二十五日田中前総理へ公開質問状を提起いたしました。百項目に上る疑惑がここに提起されております。田中総理よ答えて欲しいと要求したわけであります。ところが、それからすでに半年以上を経過した今日、田中総理自身がこの疑惑を解明する何らの行動もとっておられません……

第75回国会 文教委員会 第3号(1975/02/27、10期、日本共産党)

○加藤進君 文部大臣は今年度の教育行政の最重点として、私学問題を取り上げられております。これは結構だと思います。所信表明によりますと、その私学問題とは私学助成に尽きるというような感じを持つわけでございまして、ほとんどが私学助成にいわば言い尽くされておるわけであります。  そこでお聞きしますけれども、私学助成さえしておれば私学そのものの振興はできると、こういうふうにお考えになっておるかどうか、その点をまず最初に確かめておきたいと思います。
【次の発言】 そこで、私はこの私学がそれぞれの特色を生かしながら、しかも管理運営、教学について誤りなき、やはり方向を進めていかなくてはならない、こういう立場か……

第75回国会 文教委員会 第5号(1975/03/25、10期、日本共産党)

○加藤進君 初めに、梅根先生にお尋ねします。  きょうのテーマは、入試制度の改革というテーマでございますが、今日までいろいろ入試問題についての改善策が出されておりますけれども、その改善策のほとんどというのは、いわば選抜主義のやり方、これをできるだけ効果的にやるのにはどうしたらいいのかと、こういういわばふるい分けの入試制度、こういう問題がやはり出されてきておると思います。私は先生の御説も拝見いたしましたけれども、そういう資格を持ち、能力を持ち、希望を持っておるような学生生徒に対して、これをふるい分けて、ある者だけは教育の機会を与える、ある者にはその機会を保障できない、こういうことではいけないので……

第75回国会 文教委員会 第7号(1975/04/01、10期、日本共産党)

○加藤進君 最初に、先般の参議院文教委員会におきまして入学試験問題の改善についてという非常に重要なテーマについての御意見が出されました。そういう中で、今日大学で当面している入試過熱、入試地獄を解決していくためにはどうしても国立大学そのものの拡充強化をしていかなければならない。とりわけ東京大学、京都大学等々の有名校に対して地方の大学に非常に大きな格差がある。この格差を是正しつつ全体としての国立大学の入れ物あるいは国立大学間における相互間の格差をできる限り解消して、でき得るならば東京大学や京都大学並みの水準に引き上げることが願わしい、こういう意見も出されたわけでございますけれども、こういう点の国立……

第75回国会 文教委員会 第9号(1975/05/08、10期、日本共産党)

○加藤進君 今度の改正案で年金を二百万円から今日の社会経済的な諸条件を勘案してこれを引き上げる、こういう趣旨について私は当然だと賛意を表します。同時に、この年金の額の決定について、文化功労者の方々の文化に貢献されたその功績に対してこれを顕彰するにふさわしいものとすると、この趣旨についても私たちは全面的に賛成です。しかしながら、そういう趣旨や内容のものを今日までたびたび国会において提案され、国会において改正の都度審議されてきたものであります。ところが今回出されてきておるのは、内容、趣旨については従来とそれほど変わっておりません。もちろん、衆議院における修正意見も入っています。しかし、基本は変わっ……

第75回国会 文教委員会 第11号(1975/06/03、10期、日本共産党)

○加藤進君 各委員からこの法案の成立についてきわめて積極的な御意見が出されました。私も、この法案の提案趣旨に対して賛成の立場で若干とりわけ文部省に質問をしたいと思います。  いま文部省の見解の中に学校の事務職員といえども事務職員に変わりはない、こういうやはり見解があると思います。しかし、学校教育を真に守っていくために事務職員の持っておる役割りというもの、これは一般の事務職員とは全く違うものであるという、こういう認識に立っていかなければこの法案に示されたような問題の提起は私はないと思う。数は、一つの学校にないところもある、あるところでも一人、多くても二人。しかしこの一人、二人がどれほど学校教育そ……

第75回国会 文教委員会 第13号(1975/06/10、10期、日本共産党)

○加藤進君 すでに私以外の委員からいろいろ貴重な質疑が交わされたわけでございますから、私は時間の許す限り重複しない範囲で若干の質疑を申し上げたいと思います。  まず最初に、櫻井参考人にお尋ねしたいわけでございますけれども、この法案が参議院に送付されてまいりましたのはまだ六月に入ってからでございまして、参議院文教委員会における質疑の時間は決して十分とは言いがたいものがあると思います。私たちの会館の部屋に再三学会あるいは保護団体の皆さんの来訪をいただきまして、それぞれ貴重な御意見を拝聴しておるわけでございますけれども、そのほとんどすべては、この法改正におけるさまざまな前進面は認めるけれども、しかし……

第75回国会 文教委員会 第15号(1975/06/19、10期、日本共産党)

○加藤進君 最初に、教科書検定に関連いたしまして御質問をします。  つい数日前の新聞でございますが、中央図書出版発行の「新現代国語I」、この「I」に田宮虎彦氏の「足摺岬」の一部がカットされて掲載されている、こういうことを高校の先生が指摘されました。カットされた部分というのは、内容としては、戦争責任にかかわる重要な内容であります。そこで、先生は、「出版社が検定を考えて意図的にカットしたのではないか。」と、教科書に掲載するなら全文を載せるべきで、一部をカットするというなら、採用そのものを見合わせるべきではないかと、こういう訴えをしておられるわけであります。まことに道理にかなった訴えであると私は考え……

第75回国会 文教委員会 第16号(1975/06/24、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、去る二十一日、永井文部大臣に対して、給食用の小麦粉に対して添加されるリジンの問題について申し入れをいたしました。これは、このリジンの添加が果たして安全かどうかという点について非常に疑惑を持っておるわけでございますから、この点の確認を厳格に行っていただくこと、そして、その確認が行われるまでは一時的にもリジンの使用を中止すべきである、こういうことを申し入れたわけであります。  その前日に文部省は、「学校給食用L―リジンの製造原料について」という文書を公表されました。これは、ノルマルパラフィンが使用されているという疑いが一部にあったが、調査の結果は、L―リジンの原料はでん粉または糖……

第75回国会 予算委員会 第2号(1975/03/05、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、矢追君のただいまの意見に賛成し、委員長の提案に反対するものであります。  本予算委員会において、少数会派は長年にわたって質問時間を短く制限された上、質問順位においてもきわめて不当な扱いを受けてまいりました。このためわが党は、各党代表の質問順位は公正、民主的に行われるよう一貫して強く主張してまいったものであります。ところが、今回の委員長提案は、これに全く耳をかすことなく、従来からの慣例を盾に不当にも多数会派優先の質問順位を依然として固執するものであり、さらにそれは、前国会の方式に比べても一層後退するものであって、少数会派軽視もはなはだしいと言わざるを得ませ……

第75回国会 予算委員会 第4号(1975/03/07、10期、日本共産党)

○加藤進君 関連。  ただいまの二人の法政大学の学生の訴えの中心は、法政大学の暴力学生集団は、自分たちと意見が違う、こういう学生に対して学校への入構さえ妨害している、こういう重大な訴えでございます。これに対して、法務局の人権擁護部の係官はどう答えたか。その答えの一つは、君らさえ反対しなければ授業が受けられるのだから黙っていた方がいいと、こう答えておるのであります。けしからぬことでございます。さらに、セクト間の争いによって授業が受けられず、試験も受けられないことになっておるんだと、こう答えております。  そこで法務大臣、お尋ねいたしますけれども、大臣もまたこの大学でまじめに勉強をしたいという学生……

第76回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1975/12/12、10期、日本共産党)

○加藤進君 原子力船「むつ」の問題について質問いたします。  初めに母港の問題でございますけれども、昨年十月四者協定ができてからもう一年以上になるわけでございますけれども、まだ私の聞くところ「むつ」の新しい定係港は決定されておらないように思うわけでございますが、いま佐世保での修理をめぐっていろいろ地元でも大きな問題になっておりますが、科学技術庁としましては、あるいは事業団としまして、佐世保は修理港として地元に願っておられるのか、それとも新しい定係港として地元にお願いをしておられるのか、その点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうすると、まだお願いするという段階には至っていない。お願いす……

第76回国会 文教委員会 第2号(1975/12/09、10期、日本共産党)

○加藤進君 きょうは質問の最後になるようでございますから、まとめとは申し上げませんけれども、二点だけ大臣に確認をしておきたいと思います。  先ほど来の質問に対しまして、再三にわたって主任制度の法制化については期限を云々するよりも十分な手続をとるということが大事だと思うと、こういう答弁がございました。すでに御説明によりますと、今日までもう相当の手続きをとっておられるようなお話でございますけれども、私たちにとりましては、まだ十分に知らされておらない手続き上の問題でございますので、特に私が申し上げたいのは、さて、本日以降においてどのような手続をとり、その手続が完了した場合に、その法制化をいわば決断さ……

第76回国会 文教委員会 第3号(1975/12/11、10期、日本共産党)

○加藤進君 今回の永井文部大臣の見解表明につきましては、 いろいろお尋ねしたい点がございますけれども、きょうは人確法の趣旨、精神に照らして見て今回の主任制度導入という問題をどう考え、どう理解したらいいのか、こういう点でお尋ねしたいと思います。  初めに教員給与の問題についてでありますけれども、人確法に基づいて教職員の給与改善が今日までどのような状態で、どの程度まで進められてきたのか、その現状を具体的に数字の上で御説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 要約してお尋ねいたしますと、人確法に基づく第一次、第二次の給与改定によって本俸の引き上げはそれぞれ前年度に比してどれだけパーセントアップを……

第76回国会 文教委員会 第4号(1975/12/16、10期、日本共産党)

○加藤進君 私も主任制度の問題について質問いたします。  若干さかのぼりますが、昨年の二月、人確法の審議の際に、私は教務主任、学年主任など、上級教諭を新設して五段階給与を目指すものではないか、こう文部大臣に質問いたしました。当時の大臣は奥野文部大臣でございますが、そのような考えは全然持っていませんと、こう答弁されたわけであります。  そこで、確めておきたいのでございますけれども、永井文部大臣もまた、人確法の趣旨は、教務主任、学年主任などの上級教諭を新設するためのものではない。こういう御見解に立っておられるのかどうか、まずお尋ねいたします。

第76回国会 法務委員会 第2号(1975/11/06、10期、日本共産党)

○加藤進君 二、三質問させていただきます。  初めに、裁判官の報酬についてでありますが、かねてから御存じのとおり、裁判官の不足を補う上からいっても初任給の引き上げをすべきである、及び、第一線で働く若い裁判官の給与の改善を行うべきであるという強い要望がなされておることは事実でございますが、こういう要望にこたえて、今度の改正ではどのようにその点が改善されておるか、まずその点を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 見通しをちょっとお尋ねしたいんですが、裁判官の不足をその程度の改善措置によって解消できるかどうか、その点についての見通しをひとつお願いしたいと思います。

第77回国会 決算委員会 閉会後第1号(1976/06/09、10期、日本共産党)

○加藤進君 去る五日から環境週間に入っておるわけでございます。長年にわたって公害の被害に苦しみ抜いてこられた被害者を中心といたしまして全国的にいま公害に対する告発、抗議運動が新たな高まりを示しておるわけでございます。その中で私は特に大阪空港公害についての問題について運輸省並びに環境庁にお尋ねをしたいと思います。  最初に運輸省の航空局長に御出席を願うようにお願いをしておいたわけでございますが、出席できないというお話でございます。どういう事情にあったのか、理由を一言お聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 大阪空港公害につきましては、すでに大阪高裁判決が出ています。この高裁判決に対して国が上……

第77回国会 決算委員会 第3号(1976/01/22、10期、日本共産党)

○加藤進君 昨日、大雪の中で、新潟地裁長岡支部におきまして信濃川河川敷訴訟の第一回の公判が行われたことは報道で御存じのとおりだと思います。信濃川河川敷問題というのは一言で言ってどういう問題なのか。これは田中角榮氏がその政治的な地位を利用して知り得た情報をもとにして、室町産業という幽霊会社まで設立して多くの農民をだまし、一億円余の投資で約三百億円にも上る莫大な不当な利得を得んとした問題として、田中金脈の中でも最大最悪の疑惑であります。私は十年前この重大な疑惑を初めて国会で暴露し追及をいたしました。以来今日まで本委員会を初め国会内外で引き続きこの疑惑解明のためにさまざまな努力をされたわけであります……

第77回国会 決算委員会 閉会後第4号(1976/07/21、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました昭和四十八年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その2)など十件の承諾を求める件について、諾否の態度を明らかにしたいと思います。  これらのうち、昭和四十八年度特別会計予算総則第九条に基づく経費増額総調書及び経費増額調書、昭和四十九年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書、昭和五十年度特別会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書(その1)、以上三件については承諾、その他の七件については不承諾の意を表明いたします。  さきの三件は、給与増額費、災害復旧事業費、社会保障関係費、米麦買い入れの経費などをそ……

第77回国会 商工委員会 第3号(1976/05/11、10期、日本共産党)

○加藤進君 通産大臣の所信表明につきまして、いろいろお尋ねしたい問題点はございますけれども、きょうは、中小企業の問題だけに限ってお尋ねしたいと思います。  大臣も、所信表明の中で、わが国の中小企業はこれまでにない厳しい経営環境に直面しているということを強調しておられます。事実、わが国の中小企業はもはや放置できないような危機的な状況にあるという認識は、これはもう否定できないことだと思っています。このような状況をどう打開していくような具体的で積極的な政策を政府が持つのか、手厚い配慮を持つのかということは、いま、中小企業家のひとしく政府に期待してきておるところだと思います。  そこで、まず最初にお尋……

第77回国会 商工委員会 第4号(1976/05/13、10期、日本共産党)

○加藤進君 通産大臣に最初にお尋ねいたします。  今度の改正の一番主な目的は何であろうか、私なりに要約いたしますと、第一には、不況のさなかで過剰在庫を抱えて苦しんでおられるわが国の金属鉱業を救済しようということ、第二には、金属鉱物資源の輸入を安定化させて、資源の輸出をしておられる発展途上国との友好関係を今後とも維持強化していこう、こういうところに主な目的があるように私は理解いたしますけれども、この点について通産大臣はどのようにお考えになるでしょうか。
【次の発言】 そこで、そういう目的に向かって今度の備蓄というのはどのように行われるのか、また、いつからそれが開始されるのか、その点を具体的にお尋……

第77回国会 商工委員会 第6号(1976/05/20、10期、日本共産党)

○加藤進君 最初に、加藤参考人にお尋ねをします。  先ほども工藤参考人の方から意見の開陳がございまして、その中で、今回なぜ急に社債発行を急がねばならないのかという問題が出されました。今日の電力会社の経営の実態について、自己資本率が非常に低下している、借金に依存する度合いが非常に高くなっている、こういう指摘がございました。私もその点については同じ危惧を持つわけでございますが、一体、電力会社の今日の経営実態といのはどうなのか、この経営実態が不安定、あるいはその状態を無視したままで設備拡大を今日推進していかれるのではなかろうか、設備拡大を優先するという立場に立って、経営を無視するようないわば社債発行……

第77回国会 商工委員会 第7号(1976/05/24、10期、日本共産党)

○加藤進君 提案されました法案は、私企業が本来みずからの裁量によって行うべき合併あるいは集中を促進するために、国が特定の業界に限って膨大な助成を行う道を開く、こういう点では、単にこれは石油業界だけの問題ではなしに、今後さらに別の分野においてもそのような道が切り開かれることを考えての提案ではないか、こういうふうに私は判断するわけでございますが、そういう点についてきわめて重要な法案であると私は認識しています。したがって、参考人を招致するとか、相当十分な時間をかけて審議を行うべき法案ではないかと思うわけでございます。したがいまして私は、きょういろいろ質問の用意はしましたけれども、特に本日の時点でお聞……

第77回国会 予算委員会 第6号(1976/04/28、10期、日本共産党)

○加藤進君 関連。
【次の発言】 私は二点について質問いたします。  いま生活保護世帯に非常な困難な事態が起こっております。その中で、もし世帯の中で病人が出た場合にどうなるのか、大変な問題になるわけであります。われわれですと、病気になれば、すぐにお医者さんにかかります。指定の病院に行くわけでありますけれども、この生活保護家庭の方たちは、まず病院に行く前に福祉事務所に行かなくてはならぬ、医療券をもらって行かなくてはならぬという問題があります。しかも、その医療券は、保護家庭の一員に病気が起こったときに、いつも使えるなどというような状態ではありません。頭痛のときには頭痛のための医療券、おなかが痛けれ……

第78回国会 決算委員会 第1号(1976/10/13、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、日本学術会議の問題について若干質問したいと思います。  日本学術会議法の第二条によりますと、「日本学術会議は、わが国の科学者の内外に対する代表機関」であると定めています。そこで総務長官にお尋ねいたしますが、果たして学術会議が、文字どおりわが国の科学者の代表機関として十分機能を果たし得るように、政府がその活動を保障しておるとお考えになるのかどうか、その点をまずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 大変恐縮ですが、時間がありませんので……。
【次の発言】 長官の所信だけお聞きしておけばいいです。  もう一つ、旅費も手当も全く支給されない委員会が多数ございます。ご存じでしょうか。……

第78回国会 商工委員会 第5号(1976/10/28、10期、日本共産党)

○加藤進君 この法律の目的として、揮発油の安定供給を確保する、そのためにガソリンスタンドの乱設を規制する、こういうことが法案の趣旨になっていると思います。  そこでお尋ねしたいわけでございますけれども、実際にガソリンスタンドの乱設がこれで規制できるのかどうか、実効ある規制がこの法案によって可能かどうか、その点の確信ある御答弁をまずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私の懸念するところは、いま答弁されたような方策によって、果たして乱設そのものを規制できるかどうか、実効ある規制ができるかどうか、こういう懸念なんですが、この点はまた後々問題を残しておきたいと思います。  そこで、この法案が成立、……

第80回国会 決算委員会 第7号(1977/05/18、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、ソウル地下鉄問題について質問いたします。  この問題は、御承知のように、わが党の正森議員が衆議院予算委員会において再三追及した問題でございます。韓国への車両輸出価格に総額二十五億円に近いと言われる不正な水増しが行われていたという驚くべき事実を明らかにした問題でもあります。正森議員らが指摘し、衆議院予算委員会に出席した日本車輛の天野社長らも事実上これを認めて、今日ではほぼ確定した事実になっているというのは、車両一台について約千三百万円の不明金がある、こういうことでございます。私は、この一台当たり千三百万、総額にして二十五億円にのぼる莫大な灰色の金の行方を全面的に解明することなし……

第80回国会 商工委員会 第4号(1977/04/07、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、いま問題になっておりますスーパーの問題、大規模小売店舗の進出の問題について御質問を申し上げたいと思います。  いま大臣も御承知のとおり、大都市は言うに及ばず、中小都市からさらに地方都市へといま全国的にわたってスーパーの進出が行われています。この進出された地域の商店街やあるいは小売店は、そのために大きな打撃を受けています。したがって業者の方たちは、このようなスーパーの進出に対して勢い防衛せざるを得ないわけでございまして、今日もスーパーがすでに進出したところでも、あるいは進出中のところでも、さらに今後進出するであろうと予定されているところでも、ひとしく地元の小売業者の大きな反対運……



各種会議発言一覧(参議院)

9期(1971/06/27〜)

第67回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会、内閣委員会、法務委員会、文教委員会連合審査会 第1号(1971/12/20、9期、日本共産党)

○加藤進君 まず、総理にお尋ねします。  総理は、去る沖繩問題特別委員会での質問に答えて、沖繩にあるよきものはさらに生かし、県民の声は率直に聞きます、こう言われました。私は、このことばこそ、沖繩の教育の振興のために尽くされる総理の心からの気持ちだと受け取りたいと思いますけれども、それに間違いないでしょうか。
【次の発言】 沖繩における教育の真に学ぶべき点、よき点はどこにあるか、言うまでもなく、教育の外的条件ではありません。戦前、戦中、戦後、世界で比類のない、あの苦難の歴史を経てきた沖繩県民が、アメリカの軍事占領下においていかに奪われた人権を守り抜いていくか、そのために平和こそ、ぜひかちとらなく……

第68回国会 内閣委員会、公害対策及び環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1972/05/17、9期、日本共産党)

○加藤進君 初めに、確認する意味で山中長官にお聞きをしたいんですが、この法案でつくられる公害等調整委員会、この主たる任務は「公害に係る紛争の迅速かつ適正な解決を図る」と、こう書いてあります。この適正、迅速な解決というのは、言うまでもなく被害者の救済を目的としてこのような解決をはかるというふうに私は読み取っていいと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、この法案の運用において、かりそめにも公害の加害者である立場に立つ企業その他に有利にする、そして逆に公害の被害を受けている被害者に対して不利をもたらす、こういう運用は絶対にしないと、こういうことを御確約いただけるでし……

第68回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第2号(1972/04/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 いまの点について質問しますけれども、念のために、第九、第十に関係する臨時的という任用、採用の規定ですね、これといま質問された臨時採用というのとの間にはどういう意味の違いがあるか、ちょっと御説明をしていただきたいと思います。
【次の発言】 そういう意味ですか。
【次の発言】 先ほどの御説明についてちょっとあれですが、第七項の無給の理由について、早期に成立をはかるために無給にした、こういう御説明ですが、私もまあ漏れ承る点はいろいろ耳に入っておりますけれども、公式の場においてはきょうが初めてです。そういう点で、早期成立をはかるために無給でなくてはならぬという御説明をもう少しわかるようにし……

第68回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第3号(1972/04/11、9期、日本共産党)

○加藤進君 いまの御発言に関連して私も一言申し上げたいと思うのですけれども、この育児制度の問題についてはとにかく長年のいきさつがあるということは私も存じておりますし、特に教特法との関連においてこの育児制度は有給制にするというような含みを持った取り扱いが行なわれたということも私は存じています。ところが、この要綱試案によりますと、きわめて明確に、そういう従来のいきさつが忘れられたかのように、無給とするというふうになっております。この点は、私たちにとっても納得しがたいという感じをどうしても持たざるを得ないわけです。しかも、こういう育児制度をどうしても制度として法制化しなくてはならぬということについて……

第68回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第4号(1972/04/13、9期、日本共産党)

○加藤進君 三回にわたる討議が行なわれたわけで、そろそろ結論のめどをつけ得るような段階にきたんじゃないかと、こういうように考えます。そこで、私は一つ委員長にもお聞きしたいんですけれども、いままで数回にわたる経過から見ると、あるときにはこの休暇制度なるものが国会対策上の何らかの手だてに使われたやに疑念が持たれていた時期があったと思います。私は、今日の段階で、自民党の、わけても文教委員の皆さんが、このような国会対策などというようなことを頭に描きながらこのような育児休暇制度の試案を出されたのではないと思いますけれども、その点、一つ、まず確認さしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。

第68回国会 文教委員会女子教育職員育児休暇制度に関する小委員会 第5号(1972/04/18、9期、日本共産党)

○加藤進君 私も、もうこれは何度も繰り返す必要はないと思います。私たちの決意はもうはっきり固まっておるわけでございますから、あとは自民党の文教の皆さん、小委員会の皆さんのせっかくの善意をもってひとつ小委員長の取りまとめをぜひやっていただきたい。これは各代表の方も言われたとおりでございまして、もう早急にやっていただく必要があるのじゃないかと思います。私は今日まで何度もここで発言をさせていただきましたけれども、この審議は決して私やわが党だけの気持ちじゃなしに、各野党あるいは自民党の方たちの中にも一致した見解になってきておるということは、私たち十分に察知できると思います。また、この前の委員会におきま……

第68回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1972/04/22、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、教科書の検定問題について質問したいと思います。  言うまでもなく、教科書は、いまの法律のもとでも、各教科のおもな教材、こういうふうにも規定しておりますように、国民の子弟を教育するための非常な大きな地位を占めておると言うていい。いわば、教科書がどのようにきめられるか、どのような内容になるのか、どう使われるのかということが、子供たちの将来を左右すると言ってもいい、学校教育の内容を決定すると言ってもいい、こう私は考えています。同時に、これは教育だけの問題ではなく、この教科書の使われ方によって、その国の文化、社会、そして思想が非常に大きな影響を受ける。このことは、戦前、わが国におきま……

第71回国会 運輸委員会、地方行政委員会、公害対策及び環境保全特別委員会連合審査会 第2号(1973/06/28、9期、日本共産党)

○加藤進君 この前の提案の趣旨説明を拝聴いたしますと、この法案の改正の一番おもな理由、一番運輸省が力点を置かれている理由というのは、やはり港湾での公害を防止する、そして港湾の環境の整備に力を入れなくてはならぬというふうに私は聞いたわけでございますけれども、その点は間違いないでしょうか。
【次の発言】 運輸省が港湾の機能を保全していくためにももはや公害の問題を放置できないと、何らかの意味で抜本的な環境の整備に力を入れなくちゃならぬというふうに認識されたことは、私は進歩だと思います。  しかし、それほど力を入れて、これから本腰を入れて取っ組もうということであるなら、一つ私は素朴な疑問でございますけ……

第71回国会 商工委員会、公害対策及び環境保全特別委員会連合審査会 第1号(1973/06/19、9期、日本共産党)

○加藤進君 もうすでにPCBは生産が中止されたわけですけれども、いま推計するところによると、一万七千トン以上のPCBが環境を汚染し続けている、しかもこの汚染し続けているPCBの回収のめどはない、こういうふうに考えていかなければならないと思いますけれども、もしそうなれば、一体、われわれは回収できない汚染源を日日体内に摂取している、汚染された物質を食品として、あるいは魚や、あるいは米や野菜、牛乳、卵、ありとあらゆるものからPCBの有毒なるものを摂取する、こういうきわめて深刻な事態にあるわけでございまして、実は私、もうこれほどまでに一般の国民がこのPCB汚染問題に深刻な不安を持っておるかということを……

第71回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1973/04/06、9期、日本共産党)

○加藤進君 最初に環境庁いらっしゃいますか。いらっしゃいますね。環境庁にお尋ねいたします。  いま全国至るところで各種の公害が起こっています。そのために地域の住民が健康及び生活を苦しめられているということは御承知のとおりでございますが、これに加えて、いま東京をはじめ大都市において新たに公害と思われるような事態が起こっておることでございますが、ビルやマンションなどの高層建築が相次いで建てられる。そのために、住民は当然受けなくてはならぬ太陽を奪われるというような状態が起こっておるわけでございますが、こういう状態に対して環境庁はどんなふうに御認識をいただいておるのか。そのための対策をどのようにお考え……

第71回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1973/04/09、9期、日本共産党)

○加藤進君 私は、大学院生の問題について御質問申し上げます。大学院は、わが国の科学者、技術者のほとんどただ一つと言っていい養成機関だと思います。で、この大学院で、全国四万の大学院生が、わが国の科学技術の発展のためにその第一線に立っていま勉強に励んでいます。こういう大学院と、大学院生の存在を抜きにしては、わが国の科学技術の発展を論ずることはできない、こういう決定的な意味を持っておると私は思うのでありますけれども、文部大臣はその点をどのように認識されているでしょうか。
【次の発言】 ところが、いまわが国の大学院と大学院生の現状はどうかという実態についてでございますけれども、はなはだ憂うべき深刻な事……

第72回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1974/04/04、9期、日本共産党)

○加藤進君 最初に、簡単な具体的な質問をいたしますが、先ほどの御発言の中に、もし岩佐さんが皮膚炎を起こされるというようなことであるなら、この炉の設備から出られるときにそんなことはチェックできたはずじゃないか、こういう御発言があったと思いますけれども、はたしてこの炉の施設の出口等々にこれをチェックできるようないわば体制があったかどうか、これは科学技術庁にお尋ねして、また参考人からも御意見をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 説明をお聞きして次第に明らかになったわけですけれども、どうも科学技術庁の言われる、チェックをしております、体制はありますと言われるけれども、中身は専門家から見ると、いま言……


10期(1974/07/07〜)

第75回国会 予算委員会第四分科会 第1号(1975/03/29、10期、日本共産党)

○加藤進君 文部大臣にお尋ねします。  三木総理も永井文部大臣も教育は静かな場で行われなくてはならぬ、こういうことを絶えず強調しておられます。私もまた、その点は同感でございまして、教育こそ静かな、そして子供たちに望ましい環境を保障していく、こうでなければ、教育基本法に示されておるような心身ともに健やかな国民を育成するということは不可能だと思います。その点につきまして、そのような静かな教育環境を保障していくということに教育行政のきわめて重要な任務がある、こういうふうに私は考えますけれども、その点は大臣いかがでしょうか。
【次の発言】 そこで、しかし教育のために好ましい、いい環境をつくるということ……

第80回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1977/04/13、10期、日本共産党)

○加藤進君 私は、京都を中心とする和装産業の問題について、特に二、三質問をいたしたいと思います。  申すまでもなく、四年続きの不況の影響はきわめて深刻でございまして、京都の伝統産業である西陣、友禅それから丹後ちりめん、こういう業界にわたって、和装の需要は減退する、その上に和装品の海外からの逆輸入が急増する、こういうことでかつてない深刻な状況を迎えておるわけでございます。しかも、この不況のしわ寄せでございますけれども、これが流通段階から生産段階、いわば下流から上流へと言われておりますけれども、転嫁されまして、末端の機屋はいつ倒産するかもはかりがたいと、こういう状況にあることは御存じいただいておる……

第80回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1977/04/14、10期、日本共産党)

○加藤進君 地盤沈下の問題についてお尋ねします。  政府の資料によりましても地盤沈下の地域は非常な広がりを示しています。三十一都道府県四十六地域、面積から言いますと、ほぼ静岡県の広さに匹敵すると言われています。そのうちゼロメートル地帯に至りますと、地盤沈下地域のほぼ六分の一に当たるわけでございます。これらの地域では静かなる地盤沈下によって建物が損壊したり、道路、鉄橋が波打ち状態になったり、橋げたが下がって船の通航が不可能であるといったような多くの被害が出ています。行政監察局も濃尾平野の地盤沈下についてこう言っています。河川堤防、高潮堤防は全部沈下し、不等沈下による亀裂、内部の空洞化が進んでいる……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

加藤進[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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