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橋本敦 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

橋本敦[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは橋本敦参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。橋本敦参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

10期(1974/07/07〜)

第73回国会 決算委員会 閉会後第5号(1974/09/19、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は四十七年から続きまして、ミカン耕作農民にとって非常に重要な問題になっているミカンの価格の安定、あるいはことしのミカンの需給見通し、そういった問題に関連して政府のミカン対策について質問をしたいと、こんなふうに考えております。  もうすでに大臣もよく御存じと思いますが、四十七年のミカンの問題に対しては実に惨たんたるありさまになりました。農林省の統計によっても生産費を償えない価格で終始をしたということで、耕作農民、特に専業としてミカンをつくっている農民の窮状はたいへんであります。いま思い出すまでもありませんが、四十八年二月三日の新聞でも、余ったミカンを農民が山のように海の埋め立てにこ……

第73回国会 法務委員会 閉会後第1号(1974/08/22、10期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは私から伺います。  昨日ついに韓国において大きな反日デモが行なわれて、日本の大使館がデモに襲われ乱入される、そういった事態にまで発展をしたというニュースが入っております。そういう中で、外務省が韓国に在住の同胞に対する身辺の安全について申し入れる、こういう事態にまで発展をしたわけです。こういう事態を見ても、いまの日韓関係は政府の意図するところとは逆に、まさに最悪の事態に落ち込もうとしている。こういうことを私ども国民は心配するのです。そういう認識を持っておられるのかどうか、その点についてアジア局次長のまず見解を伺いたいと思います。

第73回国会 法務委員会 閉会後第2号(1974/09/09、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、韓国問題について若干お尋ねしたいと思いますが、まず第一に、大使館に対するデモが行なわれて国旗が棄損されるという事態まで起こって、後宮大使を外務省が呼んで事情も聴取されたと思いますが、韓国の反日デモの基本要求は一体どういうことなのか、どういう要求で大使館へデモで押しかけたのか、この点をまず明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 その日は直接要求がなかったとしても、一般的に、最近瀕発している反日デモに見られる基本的な要求というのはどういうものなのか、それはおわかりでしょう。この点について明らかにしてください。

第73回国会 法務委員会 閉会後第3号(1974/11/14、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に大臣にお伺いしたいと思うのですが、大臣は新しくきょう所信を表明されました。法務大臣としては国民の基本的権利を守ると同時に、法秩序の維持に十分の力を注ぐ、こういう観点から厳正公平な検察権の運用に努力を傾注する、こういう所信を表明されましたが、この点はそのとおりお伺いしてよろしゅうございますね。
【次の発言】 それでは次にお伺いをいたします。  いま田中総理のいわゆる金脈問題、黒い霧問題をめぐって重大な疑惑を国民が持っている。そのことを全面的に解明することを国民は要求をしています。もしこの金脈問題の中に明らかに違法な行為があると見られる、そういう状況が出てきた場合は、法務大臣……

第74回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第3号(1974/12/24、10期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。  この企業ぐるみ選挙の違法性の問題については、法務委員会でも私が質問をいたしました。そしてその法務委員会では、特に三菱電機告訴事件に関連して、会社が従業員に対し、上司が地位を利用し、あるいは雇用契約上の優位の立場を利用して、投票あるいは選挙活動を示唆する、これが選挙の自由妨害という、現公選法の規定に違反する疑いが理論的に十分あるというたてまえで、十分捜査をやるという約束があった事案なんです。それにもかかわらず不起訴になっている。したがって、いまの内藤議員からの質問に対する次回の回答では、この点について、法務委員会での私の質問にも関連しますから、正確な報告をしてもらうように強……

第74回国会 法務委員会 第1号(1974/12/23、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、この法務委員会でもかねてから、対韓外交について筋を通してこれを行なうこと、とりわけ、いま韓国の事態が重大な人権侵害というそういう政治状況にあることについて、この問題を正しく踏まえて処理をしなければならない、こういった問題を追及をしてきたわけですが、ことしももう終わるという状況の中で、依然として金大中事件の主権侵害の真相解明、あるいは文世光にかかわる狙撃事件の真相の解明、さらには太刀川、早川君にかかわる二学生の早期釈放と人権を守るという問題、いずれも未解決のまま年を越そうとしている状況にあります。そういう問題について、きょうは法案審議がある関係で詳しくお伺いできないのが残念です……

第75回国会 決算委員会 第4号(1975/02/05、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に会計検査院の方にお尋ねをして、後で裁判所との関連でもお尋ねをさしていただきますが、先ほどから田中金脈の調査について会計検査院に対する質問がございました。あの田中金脈の問題については、政府から独立をした会計検査院がいかに厳正な調査を行うであろうかということは、今日の国民の期待するところである。会計検査院自体もまた独自のスタッフをもって調査をするということを言明されてきた。ところで、御存じのように、ことしの一月二十三日の当決算委員会において、大蔵省は、大蔵大臣の発言によっても中間報告をされたわけですが、この中間報告の中でも、田中総理並びに関連会社については、所得税の申告につい……

第75回国会 決算委員会 第5号(1975/02/25、10期、日本共産党)

○橋本敦君 一問だけ。  大臣にお伺いしたいのですが、先ほど天下り人事の問題について加藤委員から尋ねた答弁は、私はきわめて答弁の趣旨としては、審議をないがしろにする、軽視するものだというように思うのです。加藤委員が具体的に、随意契約であるという問題、天下り人事をひとつ象徴する事実として、役員の数の具体的事実、これも指摘をして、このような国民の疑惑を解くということで姿勢を正すことがまさにいま求められている問題ではないか、こう聞いたんですが、いや特別の技術その他で請われていくんだということで答弁は終わっている。あのような答弁は私は納得できないし、この天下り人事について大臣はいかがお考えなのか。大臣……

第75回国会 決算委員会 第6号(1975/02/26、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは、いま問題になって重大化しております失業の増大の問題と、それから労働基準局の安全衛生監督行政、この二つの問題について質問をしたいと思います。  まず第一は、最近の失業の問題ですが、本年の二月十八日に総理府統計局は最近の労働力調査報告を発表されました。これによりますと、結果の概要として、まず第一には、四十八年十月の石油危機を境とした景気下降の局面の中で、従来とはかなり異なった結果を示したとして、現在の完全失業者の数が四十八年末から増勢に転じて、昨年の暮れにはその傾向をさらに強め、そして十二月に入るや八十三万人、失業率一・六%になったという報告をされているわけです。まずこ……

第75回国会 決算委員会 第7号(1975/03/14、10期、日本共産党)

○橋本敦君 天下り問題でだいぶ議論が煮詰まってきているのですが、私は少し観点を変えまして、補助金行政の問題について意見を述べさしていただきたいと思います。  これは先生方も大体御存じのように、いまの補助金行政というのは、大体これまでの高度成長の国家財政の中心的仕組みに応じて産業開発、大企業関係に非常に多く出されていました。たとえば造船企業に対する利子補給金だけでも、昭和四十四年から四十八年まで総額五十億円出ているわけです。ところが一方、今日の厳しい国民生活の中で、国民の生活基盤――教育、福祉という面については非常に少ないという問題がある。これが依然として指摘をされているわけです。  特に私がき……

第75回国会 決算委員会 第8号(1975/05/07、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務大臣が五月三日に、自主憲法制定の国民会議に来賓として出席をした。いまこれが非常に大きな問題になっているわけですが、あなたはきょうの答弁では、それについて誠実な反省をしていないどころか、当委員会で、法務大臣として堂々と自分は改憲論者であるということを明らかにし、さらにかつ、この現在の憲法は全く多くの欠陥を持った欠陥憲法である、ここまであなたは極論をするということで、二重に重大な誤りを犯していると私たちは考える。現在、三木内閣は憲法を改正しないと、こう言明しているけれども、たとえば公選法改悪に見られるように、憲法をじゅうりんする言論統制を行うという問題があるだけでなくて、そのような……

第75回国会 決算委員会 第9号(1975/05/21、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務大臣に伺いますが、あなたは先ほど、自分が釈明した言葉を再度読み上げて、陳謝かどうか御賢察願いたいと述べられた。あなた自身の口から、まさにあなたの言動が問題になったあなた自身の口から陳謝をするということがなぜそれほどに言えないのか。官房長官は、陳謝と解していただいてけっこうですと、こうおっしゃっています。御本人のあなたがなぜ陳謝をするとはっきり言えないのか、お答えを願いたいと思います。
【次の発言】 開き直った謝り方というのは私聞いたことありませんよ。そういう態度では、あなたが反省していると言っても、本当に反省しているのか、これが閣僚として本当に真摯に発言する態度であるか、疑問な……

第75回国会 決算委員会 第10号(1975/05/23、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは長官並びに行政監察局長に対して、田中金脈事件との関係で、行政監察の問題をどうお考えになっておられるか、この問題をまず第一点としてお伺いしたいと思うのです。  言うまでもありませんが、田中金脈問題は、当決算委員会で集中的な審議を進められる中でも、多くの問題が問題になってまいりました。たとえば新星企業の宅建業法違反については、建設省の通告に基づいて現在検察庁がこれを受理をして捜査を進めている。あるいは大蔵省の税の見直しについても、大蔵省の報告があったとおりに、徴税事務を進めるということになり、会計検査院もこれまた会計検査院としての検査を行うということも進められている。いろ……

第75回国会 決算委員会 第13号(1975/06/06、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、昭和四十七年度の決算に対し、これを是認することができない旨の反対の討論を行います。  この決算に反対する第一の理由は、すでに昭和四十七年度予算編成の当時に明確に指摘しておきましたように、この予算が実は大企業本位の国民収奪の予算であり、防衛費の増額に見られるように、軍国主義の復活、国民生活破壊への道を一層進めるものであるということであります。そしてこの予算の執行の経過は、わが党の右の指摘が正しかったことを明白に証明しています。  政府は、日米安保条約に基づき、経済協力という美名のもとで、アメリカのアジア侵略政策に全面的に従属的に協力をしてまいりました。この……

第75回国会 法務委員会 第3号(1975/02/18、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうはたいへん時間が短いのですが、一つは田中金脈の問題と、二つ目は無事に釈放されて帰国しました早川、太刀川君の問題についてお伺いをしたいと思っております。  大臣は、さきの法務委員会で御就任の所信を表明されました。当然、法をあずかる最高の責任者として、法の厳正な執行をやっていくということを表明されました。そのような大臣の所信と御意見は、田中金脈問題についても、もし違法な行為があれば厳正にこれに対処をするということであると当然私は理解をしたいのですが、そのようにお伺いしてもよろしゅうございますか。
【次の発言】 私は昨年の十一月十四日の当法務委員会におきまして、いわゆる田中関……

第75回国会 法務委員会 第5号(1975/03/20、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず法務大臣、私は、与党の席を見てほしいのですけれども、与党の委員の中できょう出席していただいているのは理事の高橋先生と永野先生だけです。きょうは政府提案の裁判所定員法の改正について審議をするということで、自民党の理事の方からぜひきょう審議をやりたいという強い要望があったのです。いろいろな事情がありましたけれども、私ども野党としても審議を尽くすということをこれはやるべきだという立場でやっているのですけれども、政府提案の法案について審議が行われるときに、九名いらっしゃる自民党の与党委員が、お気の毒に高橋先生と永野先生だけを代表みたいにして出席をさせて、出席をしていない。大臣以下、法務……

第75回国会 法務委員会 第7号(1975/03/27、10期、日本共産党)

○橋本敦君 いま、金権選挙をなくす、あるいはきれいな選挙を行う、これが一つの三木内閣の公約になっておるわけですが、そのことが果たして三木内閣の手によって行われるかどうか、これはこれからの課題だし問題だと思っておるのです。それと関連をして、そのようにきれいな選挙を行うという公約の裏側として、これまで行われた選挙違反について、一つはやはり厳正に処断をするという検察の姿勢なり裁判の姿勢がなくてはならない。もう一つは、みだりに選挙違反関係の復権や恩赦を多数行うということは、これまたきれいな選挙を行うということと裏腹の関係で問題がある。こういう観点で私は質問をしたいと思うのです。  まず、言われているよ……

第75回国会 法務委員会 第8号(1975/05/13、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず総理に対して明確にしてほしいのですが、あなたは、きょうの委員会でも繰り返し三木内閣としては憲法を改正しない、国民にこれを信頼してもらいたい、こうお述べになっておられます。そこで私は、憲法を改正しないという総理の言明が具体的にどういうことであるのかをまず明確にしていただきたい。それはすなわち、三木内閣としては憲法改正の発議をしないことはもちろんですが、憲法改正を目指しての政府としての研究作業や資料の収集や、そういったような準備行動も含めて一切やらないということをはっきり言明されますかどうか、明確に御答弁をいただきたいと思います。

第75回国会 法務委員会 第9号(1975/05/15、10期、日本共産党)

○橋本敦君 総理に対して三点お伺いしたいと思います。  まず第一点は、先日の法務委員会で私が明らかにしたように、稻葉法務大臣は明らかにファッショ的な改憲推進運動に法務大臣として紹介されて参加をした。客観的にはこの集会に激励するという影響を与えている。これは明らかに三木内閣の政治方針に反する行動だ。これはもう明白だと思います。ところが、総理も稲葉法務大臣も、これについて反省をしている、軽率であった、あるいは遺憾であったという趣旨のことを述べられてはいるけれども、この問題について憲法を守る義務があるという観点からどう責任を明らかにするか、全然その責任を一言も明らかにされていない。いま国民が聞きたい……

第75回国会 法務委員会 第10号(1975/06/05、10期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは法制局長官に御多忙中わざわざおいでをいただきまして、大変恐縮でございます。  御存じのように、例の稻葉問題に関連をいたしまして、国務大臣の答弁義務、答弁拒否という問題が提起をされました。稻葉問題は一応の落着をいたしたわけでありますが、この問題は憲法上の重要な問題でありますので、その立場で長官の御意見をきょうはたださせていただきたいというのが質問の第一の趣旨でございます。  言うまでもありませんが、憲法六十三条では、総理大臣及び国務大臣は議院に出席する権利があると同時に、答弁、説明のために出席を求められたときは、出席をしなければならないと明記をしてあります。この六十三条で言っ……

第75回国会 法務委員会 第11号(1975/06/12、10期、日本共産党)

○橋本敦君 三人の先生から大変貴重な御意見をいただきまして、長時間お疲れのところ恐縮ですが、私からも各先生に、一、二問ずつぐらい御意見を賜らしていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。  最初に天野先生にお伺いをしたいのですが、天野先生初め弁護士会の方で多年にわたって最高裁判官の任命制度について御研究なり実現のために運動していただきまして、大変敬意を表しておるわけですが、昨年、四十九年の六月二十六日にも日本弁護士連合会から衆議院議長あてに、この問題についての実現方の要望が出されているわけですね。私が先生にお伺いをしたい第一点は、弁護士会というのはいろんなお考えをお持ちの先生方が集まっ……

第75回国会 法務委員会 第13号(1975/06/19、10期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の改正法案の内容につきまして、金額の算定なりあるいは金額それ自体といったことも含めて、かなり改善すべき問題点があるということについては、矢田部委員その他から御指摘がありましたので、大臣も改善に努力するということですから、その点については質問を繰り返さないで、その他の点についてお伺いしたいと思います。  まず最初に、実際の実情を伺いたいのですが、第一点は、最近の刑事補償の事例から、いままでの金額でいきますと最高額は日額二千二百円ですが、この最高額が適用された事例が全請求件数の中で何%ぐらいになっているか、これを最近の事例でお示しを願いたいと思います。

第75回国会 法務委員会 第14号(1975/06/24、10期、日本共産党)

○橋本敦君 両先生に一、二点お伺いをさせていただきたいと思います。  まず第一に、私は、無罪の判決及びその無罪の確定を受けるということが、被告人とされれた人にとってどんなに大変なことであるかということを、田邨先生と同じように二十年近い弁護士経験を通じまして痛感をしておるわけです。  第一に、公訴の提起は、起訴便宜主義という立場ではありますけれども、検察官の専権に任されている。だから社会常識なり国民常識から言って、この程度のことは起訴しなくてもよいのではないか、こう考える場合も含めて、公訴権の乱用論は判例並びに学説ではありますけれども、裁判手続上、公訴権乱用ということが明確に公判をやめさせるとい……

第76回国会 公害対策及び環境保全特別委員会 第2号(1975/11/19、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私はまず第一の問題として、環境庁長官に、いま大きな問題になっております大気保全局の汚職問題をめぐって若干お尋ねをさしていただきたいと、こう思っております。この問題については、すでに長官もきわめて遺憾であるという意を表明をされ、今後このようなことが起こらないように厳正な人事処置その他、適正な処置をおとりになるということをお約束になっておられるわけですが、まず第一点私が環境庁にお伺いしたいことは、このような重大な汚職事件について、この専門気象官がたびたび飲み食いの贈賄を受ける、あるいは外国まで旅行に招待をされる、こういった事態が明らかになっているわけですが、この贈賄をした目的が那辺にあ……

第76回国会 社会労働委員会 第2号(1975/11/18、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、いまちょうどインフルエンザの予防接種が行われている時期ですが、これに関連をいたしまして、かねてから国会でも取り上げられましたし、大きな国民世論ともなっている予防接種に伴う副反応、それの被害者の皆さんの救済、これを一体国としてどうやっていくのか、こういう問題について大臣並びに局長から御見解をいただきたい、こう考えております。  その質問に入るに先立ちまして、私は何よりもまず被害の実情なり被害を受けた子供たちあるいはその両親がどんなにいまなお苦しんでいるかという実態、この実態を率直に大臣に御認識をもう一度改めていただきたい、そういう気持ちが強いわけです。たとえば私の手元に「毎日グ……

第76回国会 社会労働委員会 第3号(1975/12/09、10期、日本共産党)

○橋本敦君 端的にまず総理に伺いたいのですが、この公務員労働者を含むスト権問題、この問題については政府自身がこれを解決するという重大な政治的責任を負っている、この自覚は総理としても当然おありだと思いますが、この点は間違いございませんでしょうね。
【次の発言】 私はまず政府が政治的責任のある重大な問題であるという自覚をお持ちになっておられるかどうか、これを確認したいと、こういう質問なんです。  で、そういう立場で私は端的に総理に伺いたいのです。この大きな問題となったスト権問題を政府がその負っている政治的責任で解決する、まさにこのためにこの間政府は基本方針を政府声明の形で出された。そこで総理に伺い……

第76回国会 法務委員会 第4号(1975/11/20、10期、日本共産党)

○橋本敦君 この法案につきまして、いま香川局長から、どちらかと言えば被害者の方に重点を置いた法だという趣旨のお話もあったんですが、しかし、先ほどの御答弁を伺っておりましても、必ずしもそうなり切っていないという面がやっぱりあるように私は思うわけです。そこで、その点に関して若干お尋ねをしたいんですが、たとえば零細漁民の場合を例にとってひとつ御説明を願いたいんですが、三トンあるいは五トン、こういった小さな船で、そしてそこでは船長、船員といういわゆる労働契約に基づく労使関係がなくて、まさに家内労働的な状況で、成年の長男とあるいは妻と、こういった者が一緒に乗って操業しておる、そういう場合も零細漁民ではた……

第76回国会 法務委員会 第5号(1975/12/16、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私はきょうは二つの裁判につきまして質問をさしていただきたいと思っております。  その一つは、去る十二日、東京地裁で行われましたいわゆる田中金脈に関連をする新星企業事件の判決に関連しての問題です。この問題につきましては、これは国民の期待を担っていわゆる金権金脈の疑惑を解明をする、こういう立場で検察が正義の立場を貫くという、そのことで果たして国民の期待にこたえたかどうか、そういう立場で質問をしたいと思います。  もう一つの裁判の方は、その翌日十三日、韓国で行われました金大中事件の裁判です。これについてはわが国も国内はもちろん国際的にも当然責務を負っている人権擁護という立場、そして例の金……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第1号(1976/05/27、10期、日本共産党)

○橋本敦君 いわゆる四十七年の八月末、九月一日、ニクソンハワイ会談――ニクソンと田中のハワイ会談、これが大きな問題になっているわけですが、田中総理当時、米国訪問一行の行事日程を外務省からいただきました。これによりますと、田中総理は、まずホノルルのヒッカム空港に着きますと、その行事を終えた後、日系人会合への出席のためにプリンセス・カイウラニホテルに参ります。それから、その後サーフライダーホテルに泊まります。このプリンセス・カイウラニホテルもサーフライダーホテルも、これは今日明らかなように、ともに小佐野氏が一九六三年に手に入れた、小佐野氏がオーナーであるホテルですが、この行事について、外務省は総理……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第2号(1976/06/01、10期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほどから防衛庁としてのPXLの国産化方針等についてしきりに議論をされているわけですが、このロッキード疑獄事件の真相を解明するという任務を持った当委員会の議論としては、答弁があやふやにぐらぐらするということは、これは政府側としても細心の注意をもって慎重に答弁をして、避けてもらいたい。明確であるべきものが一向明確にならないということであるならば、いたずらに証人として調べる数もふえるでしょうし、事態の真相究明が進まない。そういう良識を政府側に要求をして、まず明確にしてもらいたいんですが、要するにPXLについては防衛庁としては四十七年十月九日、例の白紙還元了解事項ができるまではこれは国産……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第5号(1976/06/15、10期、日本共産党)

○橋本敦君 あなたは、会社の中にある次期対潜機開発室、この部員におなりになったことがありますね。
【次の発言】 この次期対潜機開発室というのは、川重内で何年ごろからつくられた組織ですか。
【次の発言】 川重が自主的に次期対潜機の開発、この研究を始めたのは大体昭和四十年あるいは四十一年ごろというように伺ってよろしいですか。
【次の発言】 昭和四十一年というのは、川重がP2Jの試験機、これのフライトに成功して、これを防衛庁に納入をした、そのころではありませんか。
【次の発言】 私の手元におたくの会社の社内報「はばたき」という雑誌がありますが、この中で対潜機開発に重要な役割りを持っておられる坪井副事……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第7号(1976/06/22、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務省の安原刑事局長にお伺いさしていただきたいと思います。  きょう、まさにこのロッキード問題調査特別委員会が開かれているさなかに、初めて国内における自主的な強制捜査で全日空関係者の逮捕という事態に発展をしたわけですが、まず逮捕されたこの沢さん、この沢氏は元運輸省の官房長、そして海運局長から航空局長を歴任された方であることは間違いありませんか。
【次の発言】 まさにそういう意味では元政府高官というのが逮捕ということに発展をしてきたわけであります。そこで、この被疑事実について先ほど御説明がございましたが、安原刑事局長に見ていただきたいのですが、ここに二枚のシグ・片山氏が署名をした領収……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第8号(1976/06/24、10期、日本共産党)

○橋本敦君 委員長私から。  それに関連して私からもお伺いをしたいのですが、その開催をされていた十月九日の国防会議の議員懇談会に出席されていた閣僚の皆さんですね、この皆さんも当然このような問題は、その場で初めて知らされたというように私は理解しますが、いかがでしょうか。
【次の発言】 いまの点は、ことしの五月七日の参議院予算委員会の席におきまして、私のその質問に対して当時、副総理であった三木総理も事前には知りませんでした、あるいは外務大臣であった大平現大蔵大臣も、私も知りませんでした、こう答えておられます。さらには坂田防衛庁長官は、海幕の幹部も知らなかったと思うと、こう答えておられる。ですからい……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第10号(1976/06/29、10期、日本共産党)

○橋本敦君 近藤委員の質問に先立ちまして、私も法務大臣に捜査の関係で若干お尋ねをしたいと思います。  法務大臣は、新聞報道によりますと、あと二ヵ月ほどで捜査本部が解散できる、捜査は完結できると、まあこういう見通しをお述べになったようでありますが、間違いございませんか。
【次の発言】 そういたしますと、たとえばいまアメリカでの嘱託尋問の成り行きが私どもを含めてすべて心配いたしておりますが、その嘱託尋問も無事に行えると。それから、まさにPXL、これも含めて、トライスター関係も含めて疑惑の全容は刑事事件として全面的に解明できる、具体的にそのような展望をお持ちになっておられると、こう伺ってよろしいわけ……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第11号(1976/06/30、10期、日本共産党)

○橋本敦君 証人は昭和四十七年の八月二十九日に行われた四十八年度防衛庁の概算要求、これを決定した庁議には参加をされておられましたね。
【次の発言】 防衛庁のこの四十八年度の概算要求は、いよいよ次期対潜哨戒機の国産に向けて具体的に一歩を踏み出していくという基本設計、これを主眼としたものであったことは、これは多くの今日までの審議で明らかですが、これは間違いありませんね。
【次の発言】 ところで、四十七年度予算について防衛庁はすでに大蔵省からクレームがついて苦杯をなめている。つまり四十七年度の予算でも国産を前提とする研究は認めないという、そういう条件をつけられている。したがって、この四十八年度の概算……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第12号(1976/07/06、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に法務大臣にお伺いをいたしますけれども、いま国民がこのロッキード疑獄事件については、その真相を徹底的に解明してもらいたいという強い要求を持っていることは、これはまあ大臣も御存じのとおりだと思います。そうして捜査が核心に進んでいっていると大臣はおっしゃっている。それで、アメリカにおける嘱託尋問についても全国民が注視をしている。こういう中で法務大臣の言動というのは国民全体にとってきわめて注目される重要なものですから、その言動については特別に慎重にかつ正確にしてもらいたいと、こう思うんですね。  私はけさの新聞を見て驚いたんです。ある新聞は一面のトップ記事で、いかがですか、あなた……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第14号(1976/07/13、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に法務大臣にお伺いをいたしますが、例のロサンゼルス裁判所のファーガソン判事の裁定にどう対応するかという問題については、この前私も意見を申し上げましたし、早速に最高裁と協議をするということで、具体的な協議に入られておるやに聞いております。したがって、いつ、どういう手続で最高裁との協議にお入りになって、いまどういう段階になっておるか、現状についてお話を願いたいと思います。
【次の発言】 その際、私も前回申し上げたんですけれども、学者の中でも、検察官が起訴便宜主義に基づいて起訴しないと約束したことに対して、これに違反をして起訴するようなことがあった場合はその起訴は無効であるという法律……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第15号(1976/07/14、10期、日本共産党)

○橋本敦君 時間がありませんので、安原刑事局長に端的に伺わしていただきますが、四十七年の十月といえば、このロッキード問題については重大な疑惑の数々が集積している、言ってみれば魔の月であります。この中であらわれている一つの重要な公表された事実に、当委員会でたびたび問題になりました、ロッキードと丸紅との四十七年十一月一日付のP3Cを含む契約書がございます。この契約書はすでに公表されているし、当委員会でも問題になっているので、局長も御存じと思いますか、この契約書は検察庁においてもすでに了知されていることと思いますが、双方の契約当事者の署名はだれとだれか、御存じですか。

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第16号(1976/07/21、10期、日本共産党)

○橋本敦君 総理にお願いしておきますが、私は初めに法務大臣その他にいろいろお伺いをいたします。その後で総理にお伺いいたしますが、すべてお尋ねをすることに関連がございますので、お疲れと思いますけれども、よくお聞きを願っておくことを希望いたします。  すでに伝えられて明らかなように、コーチャンは何度も来日をいたしまして、小佐野氏、児玉氏、この二人を初め、何度もロッキード航空機の売り込みの戦略を協議をした、明白なこういった証言をしているわけであります。しかも、コーチャンの来日日程といえば、たとえばトライスター、DC10のデモフライトのときに来ている。重要な箱根会談が行われたときにも来日をしている。加……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第18号(1976/07/27、10期、日本共産党)

○橋本敦君 本日田中角榮氏が、田中角榮前総理が逮捕される、まさに日本の政治にとって重大な事件であります。だがしかし、かねてから田中金脈を追及をし、そうして今度のロッキードの大きな疑獄事件が起こっても、その疑惑の中心人物である田中角榮、こういう立場で追及してきたわれわれにとっては、これは当然のことであると思うし、国民もそう思っていると私は信じております。ところで総理、いまわかっているだけで、何と総裁、そうして総理の地位にあった田中角榮、外国から五億円の金をもらった、受け取った、これはまさに重大な事実であります。この問題は、今日まで言われてきた金権体質という問題、自民党政治の本質にかかわる問題の頂……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第19号(1976/08/03、10期、日本共産党)

○橋本敦君 田中角榮の逮捕によりまして、捜査もいよいよ核心の一角に迫ったということで、現在検察庁は田中角榮の被疑事実、外為法違反だけではなくて、贈収賄の立証に向けて全力を挙げて取り組んでいることと期待をしています。  ところで、この疑獄事件の真相の徹底的解明、刑事責任の追及ということになれば、小佐野賢治氏を取り調べなければならないというのは、今日もはや国民常識となっているとさえ言っていいと私は思います。たとえば、私が調査のためにアメリカにおりましたちょうど三月一日、ニューヨーク・タイムズはかなり長い記事を書きましたが、その中でこういう言い方をしている。児玉は、第一次FX戦争において、金と政治家……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第21号(1976/08/10、10期、日本共産党)

○橋本敦君 官房長官に関連で二点だけお伺いしたいと思うのです。  最近は、新聞を見ましても、自民党の内部における政争がますます激化しているという状況が伝えられ、三木退陣をめぐるいろいろな動きも大きく伝えられておる。こういったような政争劇というものは、ロッキードのもみ消しなり、灰色高官隠しにつながるのではないかという批判を私どもは持っているわけです。こういう中で三木総理は長崎で記者会見をして、真相解明に全力を挙げると。三木総理の言葉によれば、いかなる妨害があろうとも真相解明をやって国民に対する責任を果たすと、こう言われた。この三木総理が言う、いかなる妨害があろうともというのは、いま行われている三……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第23号(1976/08/17、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に官房長官にお伺いをしたいと思います。  言うまでもありませんが、田中角榮前総理が総理大臣在職中に、日本の政治の最高権力の地位にあるその立場を乱用して、外国から五億円という巨額の賄賂を受け取ったという、まあ言ってみればわが国の政治史上ぬぐいがたい汚点を残すような事実で昨日起訴をされた。きわめて日本の政治にとって重大な問題であります。こういうときに、総理大臣がこのロッキード問題を徹底的に審議を進めている当委員会に議員の要求があれば出席をして、その責任なり所信を明らかにするのは当然の責務だと私は思うのですが、私の要求にかかわらず三木総理大臣がきょうお越しにならないことは、私としては……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第26号(1976/08/27、10期、日本共産党)

○橋本敦君 稻葉法務大臣にまず最初に伺いますけれども、かつて稻葉法務大臣は、事実かどうかは私は問いません、福田現副総理が井本台吉検事総長とある料亭で日通事件で会われたか会われなかったかということが大問題になったということは御記憶がありますか。
【次の発言】 西村英一七日会会長・これが高瀬検事正と会ったという問題ですが、この西村さんは、橋本登美三郎が逮捕されたときに記者会見をして、七日会としてどういう意見を発表したか。大変なことを言っていますね。どう言っているかと言いますと、田中、橋本、この両名の逮捕は交通事故に遭ったようなもんだと、事故に遭ったようなもんだと、こういう言い方です。これだけ大きな……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第27号(1976/09/01、10期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。  いまの選挙部長の答弁は、私は、具体的に事実を指摘した神谷委員の質問に対する答弁としては、これは全く答弁になっていないと思うのですよ。具体的事実は、この大会で、来るべき総選挙で橋本登美三郎の擁立を決めた、そうして、その決議に基づいて今度は十万人の署名をやるというわけです。百三十八条の二の解釈としては、これはもうすでに最高裁がどう言っているかといいますと、「選挙に関し」という意味については、これは当該選挙の施行されることが確定的となった場合に限らず、いいですか、選挙の施行されることが予測される場合に、その来るべき選挙のためにする場合も包含すると解するのが相当である。これは最高……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第28号(1976/09/07、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は日本共産党を代表して、わが党のこの灰色高官公表に関する問題について所見を明らかにしたいと思います。  このロッキード疑獄事件が起こりましてから、わが党は徹底的にその真相究明に全力を挙げるとともに、本年の七月六日にはいち早く公表さるべき灰色高官の範囲を公表いたしました。そして、政治的道義的責任の徹底的な追及と金権政治を一掃するという方向を明確にし、そしてこのためにも積極的に努力をしてまいりました。わが党の見解はすでに明らかにされておりますが、このわが党の見解がどのような基準と前提の上に立っているかをまず最初に明らかにしたいと思います。  それは四つの観点を前提とし、四つの問題を基……

第77回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 閉会後第29号(1976/09/10、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務大臣にお伺いしたいのですが、内藤議員も指摘しましたように、PXL関係の捜査が非常におくれているというか、具体的に出てこないということについて、捜査がどうなっているのかという疑問が国民の中にも、私どもの中にもあるわけですね。で、まあ端的に伺いますけれども、このPXL関係の疑惑の捜査というのは、法務大臣がしばしばおっしゃる、全日空ルート、丸紅ルートあるいは児玉ルート、こういった三つの山のどの山の中に入っているということで捜査というのは進められてきておるのか、その点はどうなんです。
【次の発言】 それは結果的に表面に出ているから私どももわかっているわけですね。で、端的に言いますが、P……

第77回国会 決算委員会 第2号(1976/01/16、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に大蔵大臣にお伺いしたいと思うのですが、私はきょうは主として財政問題で二、三質問を重点的にするつもりでしたが、言うまでもなく田中金脈問題は当決算委員会として、これを解明する重要な問題として追及をしてまいりました。この問題は二十二日の当委員会で私どもの加藤委員が質問をさしていただく予定でありますが、それに先立って私も一、二点だけ大平大蔵大臣に当面の御見解をお伺いしておきたいと思うのです。  御存じのように新星企業に対する裁判はまことに形式的な形で、何ら本質的な解明なさずして終わりました。これについて私が法務委員会で法務大臣に質問をしてどう思われるかと、こう聞いたときに、法務大……

第77回国会 法務委員会 第4号(1976/05/11、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、国民のために裁判の充実や迅速化という観点から、決して十分ではありませんがこの法案に賛成をいたしますが、それに関連をいたしまして、裁判官の研修にかかわる問題で大事な問題があると思いますので、質問をさしていただきたいと思います。  言うまでもありませんが、最近、金大中事件やあるいはロッキード事件にも関連をいたしまして、アメリカCIA、こういった問題についての批判がわが国はもちろんアメリカの国会でも国内でも大問題になっております。その関係で、ニューヨークのアルフレッド・クノップ社という有名な出版社ですが、ここから「CIAと謀略信仰」という本が最近出されまして、大変な反響を呼んでおり……

第77回国会 法務委員会 第5号(1976/05/13、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、法務大臣に一点だけただしておきたいのですが、刑事訴訟法の基本的な趣旨、精神について、現在しきりに基本的人権とか被疑者の名誉ということを重んずるという立場でのお話がございます。それがいまのロッキード事件の資料を公開しないということの一つの法務省側の支えになっている議論になっておりますが、刑事訴訟法の本来の基本目的は、第一条で基本的人権の尊重を図りつつも、実際にこの基本目的は「事案の真相を明らかにし、」真実と真相の解明だということは明らかではないかと思いますが、大臣いかがですか。
【次の発言】 まさにロッキード疑獄事件で問われているのは真相解明の努力でありますね。それはそれとし……

第77回国会 予算委員会 第9号(1976/05/07、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、ロッキード疑獄事件について質問をいたしますが、この問題については、ロッキードのトライスター売り込みに関して、すでにわが党の上田委員が指摘をしましたように、この問題はわが国の航空業界の再編あるいはエアバス導入時期をめぐる運輸省の指導、こういったものと関連をして、全日空のみならず、わが国航空業界全体にかかわる重大な事件となっております。  そこで、まず第一に明らかにして、質問をしたい問題は、例のコーチャン証言であります。御存じのとおり、コーチャンは、昭和四十三年当時は全日空よりは日本航空に働きかけていた、はっきりこう言っています。さらに彼は、私が六十八年、六十九年の両年に日本に行……

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号(1976/10/12、10期、日本共産党)

○橋本敦君 中間報告を稻葉法務大臣が十五日にはおやりになるということを前にして、若干その問題について私も、いま当面重要な問題だと考えられる幾つかの点について質問をしたいと思っております。  まず第一点ですが、私は先ほど法務大臣がおっしゃった言葉が非常に気になっている。それはどういう意味かといいますと、この中間報告は最悪のものになってはならぬというつもりでやりますとおっしゃった。最悪のものになるなんということになれば、これはもう国民の期待を裏切る大変なことになるわけですね。いま国民はロッキードの真相解明を国会にも求めているし、そして同時に政府にも、また検察当局にも本当に真剣に求めている。こういう……

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号(1976/10/15、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務大臣、言うまでもありませんが、いま国民が一番求めているのは、何と言ってもこの大きなロッキード疑獄事件の真相ですね。そうして、これの徹底的解明を通じていま国民が望んでいるのは、本当に清潔な日本の政治を打ち立てる、こういうことです。このことが本当に、法務大臣、あなたにおわかりかどうか、三木総理がおわかりかどうか、これが問われているのが、その一つがきょうの中間報告だ。そういう意味から言うならば、私は端的に言って、きょうの中間報告はこの国民の期待にこたえることにほど遠い、こう言わざるを得ないという感じを持ちます。  そこで、まず最初に法務大臣、あなたにお伺いしたいのですが、このロッキー……

第78回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第4号(1976/10/22、10期、日本共産党)

○橋本敦君 いま国民が求めているのは、あの中間報告の中にあらわれている国会議員、これの氏名を公表せよ、これはまさに国民の声である。総理は、この間のテレビでも、いま政治で大事なことは素直に国民の声を聞くことである、繰り返しあなたは述べられておる。ならば、国民の圧倒的多数、そして国会においても四野党がそろって要求をし、五党国対委員長会談でもこのことをあなたに伝え、自民党国対委員長は、政府がやることについてはとやかく言わない、ここまで言っているこの公表問題について、その名を知っているのはただ二人、あなたと法務大臣。そのあなたの権限と責任に、いまやまさに一つにかかっているこの公表問題について、これを明……

第78回国会 法務委員会 第1号(1976/10/07、10期、日本共産党)

○橋本敦君 きょう、私は、まず最初に、最近の暴力団の抗争激化の事件に関連をして、住民の生命安全、これを守るという立場で警察並びに法務当局に質問をさせていただきたいと、こう思っております。  いま私どもの住んでいる大阪が、無法の町大阪、そしてまた不法な暴力抗争を繰り返す大阪戦争、こういう言葉で呼ばれるほどきわめてひどい状態になっておりますが、それがまた千葉県にも飛び火をする、こういう状況になりまして、この暴力団の抗争をどうやって断ち切るかということは、わが国の政治構造にも絡む大きな政治的な問題として重視しなければならぬ、こういう状況になってきていると思います。そこで、まず第一に、具体的な警察当局……

第78回国会 法務委員会 閉会後第1号(1976/11/12、10期、日本共産党)

○橋本敦君 散会の前にちょっと一言。  二つの点を委員長にお願いしておきたいと思うのです。  まず第一点は、きょうの鬼頭氏の宣誓拒否という異例な事態で、残念ながら真相究明という問題が大きく閉ざされました。そこで、私は、当法務委員会においては、この事態に対して最高裁並びに法務当局に新たに質問をすべきいろいろの緊急問題が法務委員会としてはあると思いますので、閉会中審査の日を理事会で協議の上ぜひ一日とっていただきたい。これが第一点のお願いです。  第二点は、告発ということになりましたが、われわれの本当の目的は、彼を告発することではなくて、彼に真相を明らかにしてもらうということです。したがって、この告……

第78回国会 法務委員会 第2号(1976/10/14、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは法務大臣に右翼の問題について若干所信を伺いながら事実を明らかにしていきたいのですが、前の法務委員会で私は暴力団の抗争問題を取り上げて断固たる取り締まりを要求いたしました。右翼の問題ということになりますと大きな問題ですが、残念ながらきょう私に与えられた時間がごく短うございますので、できる限り時間を守るという立場でお尋ねをするわけでございます。端的なお答えをひとつお願いをしておきたいと思います。  言うまでもありませんけれども、右翼ということになりますと、戦前の右翼の問題は、軍国主義思想とも結合して、日本をあの戦争の惨禍へ追いやっていく中で重要な役割りを果たしたことが反省……

第78回国会 法務委員会 第3号(1976/10/19、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務大臣、先ほど私はちょっと不規則発言のようなことで申し上げたのですがね。あしたロッキード特別委員会で総理を呼んで、私ども中間報告に関していろいろお聞きをする。それに先立って法務大臣が、総理に幾らお聞きになろうともあなたがおっしゃった以外のこと、以上のことは総理はおっしゃれませんというようなことをおっしゃるのは、私はこれはちょっとあなたの立場を越えた、少なくとも総理という内閣を統括し最大の政治責任を負う人に、審議を尽くすために質問をしようとする前日にそういうことをおっしゃるというのは、これはちょっと私はあなたの立場、権限を越えた問題で、いまからあしたの国会審議に水をさすというような……

第78回国会 法務委員会 第4号(1976/10/26、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に法務大臣に伺いますが、このにせ電話、謀略電話事件、これでいま法務大臣はこれは重大な問題だということで徹底的な調査をやらせるということを繰り返し表明された。その重大な意味というのが、いま大臣がおっしゃったのは、布施検事総長の名をかたって一国の総理に謀略の電話をしたことだと、こうおっしゃいました。そのとおりです。私が大臣に聞いたのは、この謀略電話があって後、しばらくしてあなたは総理からこの話を聞かれ、そのときにあなたは、いや、いろいろ妨害やおかしな電話があるから、総理、気にしなさんなとおっしゃった、こう言っていますね。まず最初に聞きたいのは、法務大臣のところにどんないやがらせの電……

第78回国会 法務委員会 第5号(1976/10/28、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法務大臣に、前回も伺ったことですが、改めて最初に考え方の確認をさしていただきたい。私は、現職裁判官の鬼頭史郎氏がその一端にかかわった総理に対する重大なにせ謀略電話事件が発覚したときに、これは日本版ウオーターゲート事件だ、大きな政治的謀略事件だという可能性が十分出てくる。しかも、鬼頭氏が、網走の刑務所で、だれにも門外不出である宮本委員長にかかわる身分帳、診断書を写しとったという事実がこれも明らかになった。この政治的陰謀事件というものは、一つにはロッキードを隠し、一つにはいたずらな反共宣伝、これに手をかすという重大な政治事件だ。したがって、これは、とっぴな裁判官の一とんでもない奇……

第78回国会 法務委員会 第6号(1976/11/04、10期、日本共産党)

○橋本敦君 総理、この謀略電話事件はあなた自身がこの事件の唯一の一方の当事者でいらっしゃる。同時に、この事件の解明をしなければならぬというこういう事態の中での責任も負っていらっしゃる立場にある。こういう重要なお立場にあなたはいまあると、こう思います。  時間がありませんので、まず第一の立場、つまり当事者自身として率直に事実を明らかにする必要があるという点で二、三お尋ねをさしていただきたいのですが、まず第一に、この電話をお受けになりまして、この電話の声の感じですけれども、これが大体年齢で若いなという感じがしたか、それ相応の年だなという感じをお持ちになったのか、この点はいかがな御印象でしたか。

第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号(1977/03/14、10期、日本共産党)

○橋本敦君 官房長官はロッキードの解明について、福田内閣も三木内閣もその姿勢には相違がない、こうおっしゃった。福田総理もロッキードについてはあまねく疑惑その他を徹底究明するとこうおっしゃった。そこで私は官房長官に二点について政府の姿勢をただしたいと思います。  まず第一点は、この中間報告でもこれまでPXL問題については犯罪の疑惑はなかったとしています、だがしかし、この国会でもそしてまた多くの人が語るように、PXL導入に関して重大な疑惑が依然として存在しておるし、捜査本部もまだ継続的に捜査をするという姿勢にあると私はこう考える。そこで官房長官に伺いたいんですが、かつて三木総理はこの委員会でも、あ……

第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号(1977/03/25、10期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。  P3C問題について最も基本的な部分を私は明らかにしてほしいと思うのです。つまり、児玉とロ社との間でP3C売り込みに関する修正契約書もある。これはもう検察庁はつかんでおられる。そこで私は聞くんですが、犯罪の容疑はなかったと言うけれども、少なくともロッキードのコーチャンと児玉がP3Cの売り込みに関して相談をし、協議をし、売り込み戦略を考えたと、この事実自体は私は検察庁はもうつかんでいるはずだと、こう思いますがいかがですか。この事実がはっきりしなければ、そもそもあの契約書自体を否認することになりますよ。こんなこと、つかんでないってことはないでしょう。

第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第4号(1977/04/08、10期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に私は防衛庁に伺いたいのですが、防衛庁としては次期対潜哨戒機の選定作業を本年八月を一応のめどとして急いでおられるというように伺っておりますが、その過程で、調査ということでどういうことを今日までおやりになっておるか、その事実をまず伺いたいのであります。  一つは、昨年及び今年アメリカへ調査団を派遣をされて調査をなさったということですが、この二回の調査の時期及び目的、調査地、これをまず明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、さきにP3Cの調査ということでアメリカへ参られて、ロッキード等にも行かれておりますから、昨年の十一月のカナダ調査及び今年二月のS3Aに……

第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第5号(1977/05/18、10期、日本共産党)

○橋本敦君 ロッキードの真相究明について、徹底的にこれを究明するというお言葉は総理から何度も伺っておるわけですが、その点に関して、基本的な総理の姿勢について若干お伺いさしていただきたいと思います。  その一つは、福田内閣の法務大臣という福田法務大臣、これはまさにロッキード事件の究明についてはきわめて責任の重い当面の最高の責任者の一人だと、私はこう言ってもいいと思うんですが、その福田法務大臣が、去る二月五日予算委員会におきまして、異例の議長裁定じゅうりんしたというような批判の中で、戒告決議を受けられた、これについて総理はどう受けとめておられますか。

第80回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第6号(1977/06/09、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、質問の最初に金大中事件問題についてお伺いをしておきたいと思いますが、まず警察庁に伺いますが、金大中事件の捜査についてはいろいろと努力をされてはきたものの、この真相究明にまだまだ遠いという状況で、依然としてなぞに包まれた部分が多いわけです。この追及はわが国の主権にもかかわる重大な問題であるし、金大中氏の自由にかかわる大事な問題ですから、徹底的な捜査を遂げなければならないことは言うまでもありませんが、その一つのポイントとして、あのグランドホテルに畑中金次郎名義で予約した人物が一体だれであるか、これは重要な問題としてずっと今日まで捜査追及をされてきたと思うわけです。  そこで、まず……

第80回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会 第4号(1977/05/23、10期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に大臣にお伺いをしたいんですが、 先ほども片山委員の御質疑の中にも出てきたんですが、選挙をきれいにする運動の推進ということで、約六億を投じて運動を進めていかれるというお話もございました。私はその運動自体、それ自体は自治省としておやりになってしかるべきことだと思いますが、問題は観点なんです。きれいにするという運動の本質と基本は一体何だというように大臣はお考えでしょうか。まず、これを伺いたいんです。
【次の発言】 突っ込んで言いますと、まさに選挙というものは、今日の議会制民主主義を、本当に憲法下で民主的に進めていく根幹になる問題が選挙ですね。そういう場合に、選挙をきれいにすると……

第80回国会 法務委員会 第4号(1977/03/24、10期、日本共産党)

○橋本敦君 この鬼頭問題につきましては、まあ言ってみれば一国の総理大臣を欺罔して謀略電話をかけ、時の内閣の総辞職までねらったとさえ考えられる重大な謀略事件であったわけですが、今日この時点で鬼頭判事補が罷免をされ、一方軽犯罪法違反によって起訴をされると、そしてその他は不起訴、こういった状況で見ますと、国民の立場から見ればこの事件の背景には一体何があったのか。果たしてこの事件が鬼頭本人の個人的な行為にのみとどまると、こう考えられるのか。数々の疑惑や疑問が多く残されたままではないか。この問題について私はそういう立場で質問をさしていただきたいと思います。  まず第一に、鬼頭に対する軽犯罪法違反の起訴で……

第80回国会 法務委員会 第5号(1977/04/07、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず、この法案が出されるに至りました背景なり経過について事実を確認さしていただきたいと思うのですが、五十年の六月に法務省の民事局参事官室が調査をなさいまして会社法に関する意見照会をやられたと思うのですが、この時期にこの意見照会をおやりになった趣旨と目的はどこにあったのでしょうか、まず、この点をお話し願いたいと思います。
【次の発言】 その意見照会の結果は、商法改正全般にわたっての各種の意見が出されたと、こういうことになるだろうと思うのですが、その中で、特にこの法案に関係をします社債発行限度額の枠の拡大ということについて特に緊急の要望ということで出されたのはどういう方面からでし……

第80回国会 法務委員会 第6号(1977/04/12、10期、日本共産党)

○橋本敦君 前回に続いてお尋ねをさしていただきたいと思いますが、前回も話に出ておりましたが、公募社債の発行について大蔵省の指導で起債会の方では純資本額六十億円以上の会社にこれを認めるというようにことしからなっている、こういう話ですが、その趣旨はどういうところにあるわけですか。
【次の発言】 現在、公募社債を発行しているわが国企業の二百六十五社の中で純資本金が六十億円以下の会社は何社ぐらいありますか。
【次の発言】 だから、したがって現在、四十億の基準でやってきた段階でもわずか十二社で、二百六十五社から見れば一割にもはるかに満たない少数しか純資本額四十億以下では発行していませんから、これを六十億……

第80回国会 法務委員会 第7号(1977/04/21、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務省から網走刑務所における身分帳閲覧問題について文書で詳しい報告をいただきました。調査の労を多とするものでありますが、これに関連をして若干の質疑を行わせていただきたいと思います。  この鬼頭事件ということになりますと、まさにロッキード究明が国民的課題になっているさなかに一国の総理に謀略電話をかけるという、前代未聞と言いますか、まれな政治的謀略的な行為が現職裁判官によって行われたというまさにショッキングな事件が一つありました。  さらに、それに続いて法務省が厳重に秘密として管理をしておられる身分帳を閲覧をする、そして、これが外部に漏洩されるということで、わが党の宮本委員長に関する重……

第80回国会 法務委員会 第8号(1977/05/19、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私はきょうは鬼頭裁判の問題についてお伺いをする予定でおりますが、いま議論になっております再審の問題について御答弁を伺っておりますと、日弁連の案に対して、一定の前向きの御検討の向きの答弁もあります。再審要件そのものをどう見るかということを含めた実体的な問題については、なかなかこれは法務当局の御意見というものは前向きに進まないのではないかという心配をしながら、私はいま聞いておるわけであります。いずれ私もこの問題については改めて質問をさせていただいて、十分論議を深めさせていただきたいと思っております。ただ、法務大臣が最初にお述べになった所見の中で、私は聞いておりまして非常に気になるお言葉……

第80回国会 法務委員会 第9号(1977/05/24、10期、日本共産党)

○橋本敦君 法務省に人権擁護ということで、日ごろから人権問題について御尽力を願っておるわけですが、きょう、局長にお越しいただきまして、私は労働者の職場における人権問題ということで、一体人権侵害について法務省としてどのような人権侵害防止の機能が果たし得るだろうかということなども含めて質問をさしていただきたいと思っております。  まず最初にお伺いしたいのですが、法務省の中で、ともすれば人権擁護の関係の仕事が軽視されているのではないか、予算及び人員、その他の関係。私が人権擁護局へ大阪で参りましても、いろいろお話ししても、職員の方が大変な苦労をなさっているお話は伺いました。一つは人員不足の関係、予算の……

第80回国会 予算委員会 第3号(1977/02/22、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私が昨年の暮れアメリカに参りまして、一月ごろまで調査をいたしましたが、その間、レイナード氏に会うなど、多くの関係者に会いまして、いろいろ重要な問題を提起をいたしました。それ以後、各新聞社もこれをフォローアップするなど、いまロッキード問題に続きまして、いわゆる金大中事件を含む日韓のいろいろな問題が、これの真相究明という問題で重大な政治課題になりつつあります。  そこで、まず話の道行きとして、私は総理にお伺いをしたいのですが、総理、あなたはロッキード事件について、余すところなく解明をすると、こうおっしゃっておられる。そこで聞くのですが、この金大中事件、これについても余すところなく徹底的……

第80回国会 予算委員会 第8号(1977/03/29、10期、日本共産党)

○橋本敦君 委員長、関連。
【次の発言】 鳩山外務大臣もフレーザー委員会のレイナード証言録はすでにお読みだと思いますけれども、この証言速記録の七十九ページでは、レイナード氏ははっきりとこう言っている。私はこの金大中事件の目的は、まさしく彼を暗殺もしくは完全に消し去る、そういう目的を持ったものであることを信じて疑わない、こう言っているわけであります。そして、このレイナード氏は、この金大中事件が起こった直後から、何よりも金大中氏の身の安全、安否、これを心配をして早速国務省と連絡をとり善後策を講ずる、そういうことをやる中で、彼自身私に言いましたが、自分自身もワシントンの日本大使館へしばしば訪れて協議……

第80回国会 予算委員会 第9号(1977/03/31、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私はきょうは、日韓問題に関連をいたしまして、疑惑の一つとされている韓国アルミの問題について政府に質問をしたいと思います。  すでに政府も御存じのとおりですが、韓国アルミの問題については、わが党の塚田議員が四十八年、参議院決算委員会において質問をいたしておりますように、輸銀を通じての総額一千三百四十九万ドル近いこの使用に関しまして価格の水増し、あるいは実際にプラント工事に使われなかったと考えられる不正な使途不明金が多額に存在をする。それが関係者へキックバックされたり、あるいは政界、政治資金に流されたのではないかという疑惑がかねてから持たれている事件であります。  まず私は、この輸銀の……


11期(1977/07/10〜)

第82回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第2号(1977/11/02、11期、日本共産党)

○橋本敦君 この問題については、いま国民は小佐野だとか児玉とかいうような、こういう人たちが黒幕として動いて、病気を理由にあいまいなままで真相が解明されないで終わってしまうのではないかという大きな疑惑と不安を持っているわけですね。いま局長のお話でも、病状の回復を待って鋭意捜査は続けるというお話がありましたが、私はいまの病状に照らして鋭意捜査を続けるために逮捕をし、病監もございますから身柄をそこに収容して捜査を遂げるという方向に検察庁は踏み切るべきではないか、こう思っておりますが、その点はいかがですか。
【次の発言】 私は起訴後の取り調べを特に要求しているわけではなくて、たとえば、冒陳でも、二十五……

第82回国会 議院運営委員会 第2号(1977/10/08、11期、日本共産党)

○橋本敦君 本件について一言だけ意見を述べさしていただきます。  言うまでもありませんが、国立国会図書館の地位はきわめて高いものであり、したがって、同館長の任命についても、それにふさわしい人を得るように、私どもの党は、かねてから、この任命については慎重に、図書館関係者、学識経験者、国会の意見を徴する適当な方法をとるべきものであることを主張してまいりましたが、近年、事務総長退任に伴って順次交代で任命されるというような実情にございます。そこで、しかし個人の識見その他については十分私ども承知はいたしておりますが、この件についてはそのような慎重な任命手続をとっていただきたいという趣旨で、この件について……

第82回国会 法務委員会 第2号(1977/10/27、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私もただいま伺いました大臣の所信に関連をして二、三質問をさしていただきたいと思います。  大臣は、ハイジャックの問題にお触れになりまして、断固たる決意でこのようなことを再発させないという決意を御表明になりました。それ自体私は全面的に賛成でありますし、赤軍派など過激暴力集団の凶悪な犯罪は断じて許せないことは国民の総意だと思っております。この点で私は大臣の御発言で多少気になる点がございましてお伺いしたいと思っておったのですが、あの事件が起こりまして直後に大臣が就任をされて、今後は多少血を流しても法秩序を守るという決意を御表明になりました。多少血を流してもという御表現は大臣としてはきわめ……

第82回国会 法務委員会 第4号(1977/11/17、11期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは本法案に関連をしてお伺いをしたいと思うのですが、まず第一の問題は本法案が可決成立したとして、この法案が果たして乱用もしくは拡張解釈等によって国民の権利と人権に対する侵害を惹起しないか、これを防止する必要があるという問題であります。  言うまでもありませんが、赤軍派など非人道的な過激暴力集団に対する取り締まりの強化というのは、これは当然でありまして、今回の非道なハイジャック事件に関連をして国民の怒りも大きく沸き起こっておりますから、こういう中で刑罰法規の改正ということで今後の取り締まりを強化していくということは、一面で国民の世論に沿う面があると同時に、この世論に便乗した形で新……

第82回国会 法務委員会 第5号(1977/11/22、11期、日本共産党)

○橋本敦君 ハイジャック防止法の審議が総理にお越しいただきましていよいよ終ろうということになっておりますけれども、この機会に、私は総理並びに政府の基本姿勢について一、二点お尋ねをしておきたいと思います。  まず第一は、このハイジャック防止法が可決されましても、これによってハイジャックのような凶悪な犯罪が絶滅されるということには必ずしもならないということは意見の一致をするところであります。したがって、今後、こういったハイジャックを含む非人道的な暴力の絶滅ということが重要な国民的な政治課題の一つになっておるわけですが、この点について、こういったハイジャックというような非人道的な凶悪なテロと暴力、こ……

第82回国会 予算委員会 第4号(1977/10/20、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず金大中事件から質問をしたいと思うのであります。その理由は、何といっても、今国会は金大中事件など日韓問題のさらに進んだ解明と、あわせて国民生活を守る課題が重大な課題であるからであります。  言うまでもありませんが、総理並びに閣僚も御存じのように、金大中事件は四年前の昭和四十八年の八月、白昼、東京のど真ん中のグランドパレスホテルから韓国野党の指導者である金大中氏が不法に暴行によって拉致され、連行され、あわや命まで奪われかねなかったという重大な事件であります。そして、この事件は何といっても自由と民主主義に関する重大な問題であるし、さらにわが国の主権にかかわる重大な問題であるから……

第83回国会 議院運営委員会 第1号(1977/12/07、11期、日本共産党)

○橋本敦君 ただいまの会期の件について、反対の意見を一言表明さしていただきたいと思います。  わが党は、通常国会を間近に控えた本臨時国会については、全会一致の国民生活を守るための離職者対策臨時措置法あるいは主任手当を切り離した公務員給与法案の処理に限定すべきであると主張してまいりました。それを行うとすれば、それらの審議に要する会期は、二日ないし三日もあれば十分であると考える次第であります。また、四日間の会期ということになりましても、先国会で大きな国民の反対の中で廃案となった国鉄、健保あるいは防衛二法等、こういったものを成立させるということについて、わが党は強く反対をしている次第であります。特に……

第84回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号(1978/04/21、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず法務省にお伺いをいたしますが、久しぶりにロッキード委員会が開かれまして、最大の課題になっていた、つまり児玉、小佐野ルート、この問題の解明が依然として十分でないという問題で、重大な関心を持っておりますが、現在の児玉、小佐野の健康状況、それからその後検察庁での取り調べの状況は現時点でいかがになっておりましょうか。
【次の発言】 なかなか病状という関係で困難だという事情が報告されたわけですが、二つだけ確認をしたいんです。  一つは、児玉へ入ったロ社の金の出は完全に解明されたかどうか。いままではほとんど解明されたということで、完全ではなかったまま推移しておると思います。それから第二点目……

第84回国会 運輸委員会 閉会後第2号(1978/08/18、11期、日本共産党)

○橋本敦君 八月十二日に、私鉄十三社の運賃値上げ申請がありまして、国鉄運賃の値上げに続きましてこの問題が国民生活全体にとって非常に重要な大きな問題言ってみれば政治的な課題、そういうことで大問題になってきているわけですが、この問題についてきょうはお伺いしたいと思いますが、まず今度の申請で平均一七・一%という値上げ率の申請をしておる、この一七・一%という値上げ率が国民生活全体にとって一体いまの時点でどういう大きなウエートを持つものであるか、そこらあたりを運輸省はどうお考えかということからまず話を進めさしていただきたい。それを考える指標として、ことしの春闘での民間労働者の賃上げ率が一体幾らであったか……

第84回国会 運輸委員会 第13号(1978/06/08、11期、日本共産党)

○橋本敦君 騒音防止法が成立をいたしまして早くも四年になろうとするわけでありますが、成田新空港の開港にもあらわれておりますように、空港周辺の騒音対策あるいは周辺整備事業というものが住民の生活の安全あるいは切実なその要求に照らしてますます重要になってきております。運輸省としても、かねてからこの問題については何かと御尽力をなさっていることは、私どももよく承知はいたしておりますが、さりとてその周辺整備事業が着々と計画どおりに進んでいるのかどうか、この問題についてもまた疑念なしとしない点がございます。そういう立場で、きょうは私は大阪空港周辺の整備事業の進捗問題、とりわけこの事業の一つの盲点ではないかと……

第84回国会 決算委員会 第9号(1978/04/07、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私は公団家賃の問題でお伺いするつもりでおりますが、その前に、午前中も問題になりました信濃川河川敷問題、これも重要な問題ですから、大臣並びに河川局長にお伺いをしたいと思うのです。  まず第一は、この河川敷問題の問題の核心は何であったか、それは言うまでもありませんが、当決算委員会のこれまでの審議を振り返っても、あの室町産業が広大な河川敷所有地を入手した以後、霞堤が本堤になっていくというような経過をめぐって、まさに室町産業が巨利を博すために河川行政をゆがめたのではないかという、こういう重大な疑惑があった。そういう核心的な疑惑が本当に国民の前に晴らされたのかとこう言えば、決して完全に晴らさ……

第84回国会 法務委員会 第1号(1977/12/20、11期、日本共産党)

○橋本敦君 法務省の職員の皆さんの増員要求については寺田委員からも詳しい質問があり、宮崎委員からも御指摘があったのですが、この問題は一つには国民の権利義務に深く関係する奉仕業務を円満に遂行していくという問題と、法務省の職員の皆さんの労働条件をぜひとも改善しなくてはならぬという二つの要請の面から非常に大事な問題であると思いますので、私もこの問題について質問をさしていただきたいと思うわけです。  一つ取り上げておく必要がある問題は、先ほど香川局長からも御答弁がありましたが、いわゆる大量複写業務の増大に伴って複写機から当然問題になってくるアンモニア公害の問題でありますが、この問題についてはすでに五十……

第84回国会 法務委員会 第5号(1978/03/28、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、初めに成田問題について大臣の若干の所見を伺いたいと思います。  まず第一に、国民も私どもも、あのような暴力的な無法な破壊活動が激化をして、開港直前に重大な事態が起こりはせぬかという重大な不安と心配をしていたわけです。たとえば、成田への航空燃料の輸送、この列車に対して火炎びんを積んだトラックを暴走させるとか、あるいは木を切り倒して脱線転覆をはかるとか、もし仮にこれが成功しておれば大変な惨事が起こるわけですね。こういう彼らの過激な闘争ということがいよいよ開港に向けて一層激化して、付近住民やあるいは開港それ自体に重大な支障が起こりはせぬかという不安を持っていたことは事実です。言って……

第84回国会 法務委員会 第7号(1978/04/13、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まずきょうの一般調査でロッキード問題についてお尋ねをしたいと思っておるわけです。といいますのは、けさの朝日新聞でも皆さん御承知だと思いますが、四十七年の十月三十日に問題の丸紅からきわめて多額の政治献金が自民党を主体に八千五百万円集中的になされたという記事が出ているわけであります。この出所が、この新聞記事によりますと、これは検察庁がいま進行中の公判に関して立証のために提出をされた証拠の一部だというように書いてあるわけですが、まずこの点について立証の一部としてこのような献金一覧表のような丸紅の献金寄付勘定一覧が出されているのは事実かどうか、この点お伺いしたいと思います。

第84回国会 法務委員会 第8号(1978/04/20、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私は刑事補償法の一部を改正する法律案につきまして、この法案に賛成するという立場ではありますが、若干の問題点について質問をさせていただきたいと思います。  まず最初にお伺いしたいのですが、いままで刑事補償法の金額というのが昭和二十四年以降順次引き上げがなされてまいりました。それ自体は結構なことであるのですが、いままでの引き上げが大体どういう基本的な考え方と基準に基づいてなされてきたのか、今日までその考え方は基準としては一貫しているのかどうか、まずこの点についてお伺いをさせていただきたいと思います。
【次の発言】 そういう方式で今回を見てみますと、提出されております資料第一表「賃金・物……

第84回国会 法務委員会 第11号(1978/05/09、11期、日本共産党)

○橋本敦君 最高裁事務総長に伺いますが、恒例となっている毎年憲法記念日を前にしての最高裁長官の談話の発表、これはどういう立場で行われているものですか。
【次の発言】 司法行政だけですか。この談話の内容を見ると、たとえば、「今後とも、公正中立の立場を堅持しながら、司法権の行使が適正迅速に行われ、これまでにも増して国民の納得が得られる司法の実現に努力する決意であります。」と、こういうことで、憲法記念日を迎えるに当たって談話を発表されている。これは司法行政という立場だけにとどまらず、文字どおり裁判機能も兼ね備えた最高裁長官として憲法記念日を迎えるに当たっての談話と見るのが当然ではありませんか。

第84回国会 法務委員会 第12号(1978/05/11、11期、日本共産党)

○橋本敦君 イタリアのモロ事件あるいは西ドイツのシュライヤー事件、文字どおり世界を震憾させた凶悪な事件でありまして、こういう事件が起こったことに対してまことに遺憾であると同時に、このような凶悪な事件を起こす極左暴力集団のテロ行為には等しく怒りを持って対処しなければならぬという、そういう決意も一層深いわけでありますが、そういう中でこの法案がきょう審議をされて採択されようとしている。そういう観点から言いまして、私は、凶暴な手段により人質という残忍かつ陰惨な手段で不法な目的を遂げようとするようなことは断じて許さるべきでないし、法の立場からもこれを防遏する、禁圧をするというそういう趣旨はこれそれなりに……

第84回国会 法務委員会 第13号(1978/06/01、11期、日本共産党)

○橋本敦君 大臣、 お昼も大分過ぎまして、おなかもすいてらっしゃると思うのですが、私のおなかもすいてるのですが、きょうはお昼抜きで審議を続けるということになっておりますので、審議を続けさしていただきたいと思っております。  まず、この逃亡犯罪人引渡法の問題でありますが、政府のこの法案の提案理由の説明の中に、いわゆる国際犯罪が最近増大をしたこと、犯罪者の国外逃亡事例がますます多くなっていること、まあこういう今日の情勢がこの改正法案を提案する理由として説明されております。まさにそのとおりであろうと思うのですが、具体的に法務省は最近の事例として、どういう事案に着目されておられるのか。この具体的な中身……

第84回国会 法務委員会 第17号(1978/06/16、11期、日本共産党)

○橋本敦君 それじゃ、私、続きまして司法書士法の一部を改正する法律案について、この法案に賛成する立場でありますが、若干の質問をさしていただきたいと思います。  まず第一に、第一条で新しくこの法の目的が定められまして、第一条によりますと、「この法律は、司法書士の制度を定め、その業務の適正を図ることにより、」云々とあって、「もつて国民の権利の保全に寄与することを目的とする。」と、こう定めてあります。私はこの趣旨自体は賛成でありますが、ここに言う国民の権利の保全に寄与するということも非常に重大な問題でありまして、登記がいわゆる国民の権利義務関係に深くかかわっておることを考えますと、司法書士の制度の改……

第84回国会 予算委員会 第6号(1978/03/09、11期、日本共産党)

○橋本敦君 委員長、関連。
【次の発言】 いまの中江局長の答弁は、全く事実にも反するし、信用することができません。韓国政府に聞いて、KCIAがやっているなんということを向こうが答える道理がないのがKCIA問題です。  実は、総理、私はこの二月十日に正森衆議院議員と一緒に訪米調査に参りまして、ニュージャージーのバーゲンというところでクリントンホテルで金炯旭氏と金大中事件、地下鉄ソウル事件に限って話をしよう、こういうことで会ってきました。そのときに、金炯旭氏は、このリストに基づいて在日韓国大使館の公使についてKCIA部員であることを彼は確認をした。総理にお見せをしますが、写真に大きくしておりますの……

第84回国会 予算委員会 第23号(1978/04/03、11期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。
【次の発言】 いま問題の日韓問題あるいはロッキードの徹底究明というのは依然として重要な政治課題だと私は思うんですが、まず初めに聞きたいのは、きょうも伊藤専務が東京地裁でいわゆるロッキードの三十ユニットについて具体的な証言をいたしました。橋本登美三郎五百万、田中角榮一千万、二階堂氏に五百万渡したと、こういう証言をした。  ところで、総理並びに法務大臣に伺いたいのですが、橋本登美三郎の全快祝いに現職の法務大臣が、まさにロッキード徹底究明をやる最高の責任者でありながら、出席をしておられる。これで検察の威信が保たれるか、これで第一線で徹底究明に立っている検察官の士気が鼓舞激励できる……

第85回国会 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第3号(1978/10/20、11期、日本共産党)

○橋本敦君 委員長、ちょっと関連。  関連で伺いますが、いま神谷議員が指摘しましたような、四十七年十月五日ごろ、コーチャンが言っているような、冒陳に書いているような、こういう決定を政府、具体的には運輸省ですが、こういう決定を政府がした事実はないということは、これは検察庁としては捜査をして知っていらっしゃる事実ですか。
【次の発言】 それじゃなぜこういうような、福田から電話でコーチャンに言ってきてコーチャンがびっくりするというような事態が起こったのかということに一つのなぞがある。これは後で神谷議員が引き続き質問をいたします。  重ねて航空局長に伺いますが、四十七年十月の五日ごろ、小佐野か児玉から……

第85回国会 決算委員会 第3号(1978/10/16、11期、日本共産党)

○橋本敦君 ことしの農作物に対する干ばつ被害というのは大変なもので、農水省が御調査いただいておる点でも一千三百億を超えると言われておりますが、大臣初め農水省でも、この対策についてはいろいろと救済処置を御検討いただいておるところだと思います。  そこで、私はこの問題につきまして農水省の対応策を尋ねさせていただきたいと思うのでありますが、まず最初に、現在の調査で被害総額がどのくらいに及んでいるかということ。それから二つ目には、天災融資法あるいは激甚災害法、こういったことの発動が強く要請されておりますが、現在農水省のお考えではいつごろ、どのような対象地域に発動されるおつもりか。この点はいかがでござい……

第85回国会 法務委員会 第2号(1978/10/19、11期、日本共産党)

○橋本敦君 裁判官の報酬等に関する法律の一部改正について、ごく簡単に質問を一点だけしておきたいと思います。  先ほども議論になりましたし、寺田委員からもお尋ねがございましたが、法務大臣はこの〇・一%の問題について憲法違反にならないという、そういう考えで処置されているというお話がありました。それの議論はともかくとして、憲法に違反するということにまで至らないとしても、裁判官にとって待遇上の不利益を生ずる事態であるということは端的に認めていいのではないかと思いますが、そういう判断はいかがですか。
【次の発言】 最高裁の人事局長にお伺いしたいのですが、裁判官の報酬等に関する法律の第十条の規定によります……

第87回国会 議院運営委員会 第6号(1979/02/21、11期、日本共産党)

○橋本敦君 発言の機会をお与えいただきましてありがとうございます。  一言発言をお許しいただきたいのですが、本来、重要な国政問題にかかわる本会議の決議案は、全会一致で行われるべきものと考えます。参議院では、数年来このよい慣行がとられつつありますし、このことは議会制民主主義の本旨に照らしても当然のことであろうと思います。特に今回の問題は、国の領土に関連をいたしまして院としての統一した意思を国の内外に決議として表明する性質のものでありますから、この慣行を守ることはきわめて重要であると思います。しかし、残念ながら、本決議案は、わが党の重要な意見提起にもかかわらず、各党一致とならないまま本会議に上程さ……

第87回国会 航空機輸入に関する調査特別委員会 第2号(1979/04/16、11期、日本共産党)

○橋本敦君 ちょっといまの質問に関連をして簡単に確認をしておきますが、選挙部長がさっきおっしゃった事務所の所在地ですが、われわれが確認したところ、松籟会の事務所は五十二年まではフルールモンドにあったことは間違いないんじゃありませんか。
【次の発言】 いや、五十二年度の。
【次の発言】 私が聞いているのは、五十二年度までの報告の事務所は、松籟会はフルールモンドではなかったかと言っているんです。
【次の発言】 こっちは見てきておるから。
【次の発言】 それはもうけしからぬじゃないですか、そんなことぐらいわからぬようでは。間違いないんですよ。  で、五十二年度までフルールモンドだとすると、さっき神谷……

第87回国会 航空機輸入に関する調査特別委員会 第4号(1979/05/25、11期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほどからの刑事局長の御答弁を伺っておりますと、裏を返して申しますと、この五億円の松野氏への日商からの支払いにつきましては、松野氏に職務権限ありとせば贈収賄罪は成立したということが、逆に言えばはっきり言えると思いますが、いかがですか。
【次の発言】 だから、したがって、詰めてみなければならないというのは事実関係の話ですが、あなたのおっしゃることを逆に裏返せば、職務権限がありということになれば、この五億円というものは法律上賄賂の性格を持った、賄賂性のある金だということは、一層強くはっきりあなたも報告できたはずだと、こう思いますが、いかがですか。

第87回国会 社会労働委員会 第7号(1979/05/08、11期、日本共産党)

○橋本敦君 けさから、年金制度基本構想懇談会の答申が出まして、同僚委員からも多くの問題が指摘をされました。当委員会でも重要な論点となっておるわけですが、まず最初に私厚生大臣にお伺いしたいと思いますのは、この報告が出まして、多くの新聞はいろいろ論評いたしておりますけれども、その一つとして重要な指摘として、「今回の報告は将来のビジョンがはっきりせず、今後目指すべき方向をある程度、示唆するにとどまっている。」、こういう評価もあるわけであります。確かに財源の問題にしろ、あるいは年金制度全体の整合性の問題にしろ、サゼスチョンはありますが、改革の基本的方向というのは具体的になかなか明確には出ていない。そう……

第87回国会 社会労働委員会 第9号(1979/05/24、11期、日本共産党)

○橋本敦君 大変長時間の審議で大臣以下局長もお疲れだと思いますが、しばらく質問をさしていただきたいと思います。  いまも港湾労働の暗い部分について指摘がありました。局長は暴力事犯はないという、そういうたてまえをおっしゃったんですが、現に午前中も目黒委員から、大阪の港で起こりました株式会社上組の暴力による労働争議に対する不法な介入、このことによって全港湾労働組合の役員である人が、平穏公然とピケットを張っていた中で、全身打撲の重傷を負って入院する、現にこういう事件が二十二日に起こっているわけであります。港湾労働の近代化という問題は、一つには体制の近代化もありますけれども、その裏にはやみの手配師、暴……

第87回国会 法務委員会 第4号(1979/02/22、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に国税庁にお伺いしたいのでありますが、実は十四日の証人喚問でもわが党の東中議員が取り上げた問題でありますが、これはわが党の訪米及び国内調査によって私どもが確実な事実として情報をつかんだ問題に関するわけであります。これについてまずお伺いをいたしたい。  つまり、日商岩井自身もほぼ認めているように思いますが、アメリカの国税庁――IRSから情報提供があって、さきに国税庁がいわゆる百五万ドルにかかる使途不明金を含む問題について調査をされたわけですが、それ以外に日商岩井が約二百七十万ドルの領収証をボーイング社に出しているという事実、これについて調査をなさったと思いますが、いかがですか……

第87回国会 法務委員会 第5号(1979/02/27、11期、日本共産党)

○橋本敦君 両参考人、本日はまことにありがとうございました。いろいろ貴重な御意見を伺いまして、大変参考にさしていただきました。  一、二点私も質問したいと思うのですが、まず、田中利正執行官に御意見として伺っておきたいのですが、今回執行官の権限が強化拡大をされた、そのこと自体私は異論はございませんが、そのことは、同時に、この執行という問題が、債務者、執行される側との関係で、人権にかかわるいろいろな問題があるわけでございますので、法全体が執行官の権限を強化して執行体制の早期促進ということに向かっておりますが、一面では、差し押さえを受けたり、あるいはいろいろ立入検査ないし質問を受けるという側の人権を……

第87回国会 法務委員会 第6号(1979/03/01、11期、日本共産党)

○橋本敦君 一般的な問題に属することですが、若干執行法に関して質問をしたいと思います。  まず第一点は、今回配当要求に関して五十一条関係で債務名義主義が貫かれるということになってくるわけでありますが、この問題で、一つは公正証書というのが非常に増加するという傾向が出るだろう、そのことは、公正証書というのは大抵債務者が費用を負担するということが多くありますので、債務者の負担というのが増大するという傾向も助長するでしょうし、また一方、小さな債権者の立場に立ってみますと、債務者が公正証書の作成に同意してくれないということもこれはあり得る。そうすると、その小債権者が配当要求をするという権利が侵害されると……

第87回国会 法務委員会 第10号(1979/05/31、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私はきょうは航空機輸入問題をめぐって幾つかの質問をしたいと思いますが、まずDC10をめぐる問題について質問をしたいと思うのです。  いまDC10はシカゴの空港における墜落という問題がありまして、全世界がこの点を非常に注目をしてその安全性の問題に大変な不安と危惧を抱いております。日本でも日本航空がDC10を導入しておるわけでありますが、まず運輸省にこのDC10の安全対策について根本的にはどのような対応をお考えか、そして運航許可ということが日本政府はやられているようですが、世界的には運航の全面停止ということが当面重大な問題として提起されておる。こういう中でこのDC10の安全対策について……

第87回国会 法務委員会 第11号(1979/06/05、11期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の法案につきまして、他の委員のいろいろな御質問もあり、かなり重複をするところもあるのですが、お許しをいただきまして私からも質問をさせていただきたいと思います。  提案理由説明、これを拝見いたしますと、一つには、今回の法改正案の主眼が「土地家屋調査士の資格に関する制度を合理化する」、そしてその「職責業務等に関する規定を整備しようとするもの」である、こういう御説明がございます。私は、この法案が今回こういう形で出た主眼のもう一つ大事な問題は、土地家屋調査士会の社会的な地位、あるいはそれぞれの調査士の皆さんの社会的な責任、それに伴う地位の向上、そして同時に会自体として自主性、自律権を持……

第87回国会 予算委員会 第10号(1979/03/17、11期、日本共産党)

○橋本敦君 先日、検察庁が日商岩井に対していよいよ強制捜査に踏み切った、そういう事態を受けまして、グラマン・ダグラス、こういった疑惑の解明は私はきわめて重大な段階にいよいよ差しかかってきた。そしてこの強制捜査の突入という事態は、疑惑の基本的な解明へ向けて重大な突破口になり得る、そういう重大なメスが入れられつつある、こういうように考えているわけでありまして、そういう観点から、まず検察庁、法務当局に質問をするわけですが、第一に、日商岩井がRF4Eの導入に関連をして受け取った、いわゆる問題になっております二百三十八万七千六百三十四ドルというこの巨額の金、このうちの四十五万ドルをわざわざ違法な文書偽造……

第87回国会 予算委員会 第11号(1979/03/19、11期、日本共産党)

○橋本敦君 証人、御苦労さまです。  御存じのように、いま問題になっております航空機をめぐる疑惑を解明するということは、日本の政治を正す上で非常に大事ですし、国民もそのことを心から期待しておるわけですね。あなた自身も、前回衆議院での証言におきまして、自分が一番こわいのは自分の良心だと、こうはっきりおっしゃった。だから、私は、あなたがおっしゃる、自分が刑事訴追を受けるおそれがあると考えられる以外の問題については可能な限り真実を明らかにする、そういうお気持ちがおありだと思いますが、その点は間違いありませんか。
【次の発言】 その範囲でお聞きしたいこともたくさんあるのですが、先ほど、あなたは、海部さ……

第87回国会 予算委員会 第12号(1979/03/22、11期、日本共産党)

○橋本敦君 いま先ほど山村さんは、日商岩井が四十三年四月から五十三年三月まで十年間にあなたのおっしゃる、正当だということですが、政治家への政治献金合計は九億八千万に達するというお話がございました。ところが、自治省に届け出られている届けを見ますと、同じ年度間に合計一億一千四百六十一万円、これは政治家から、日商岩井から受け取った寄付名義で、届けている金額です。だから、自治省へ届けられているのは九億幾らのうちわずかに一億余りと、こういう実態なんですが、日商としてはどういう名目で、どういう政治家へお渡しになったという、そういう一覧表が先ほどのお話ですと合計九億ということでつくられている、こういうお話で……

第87回国会 予算委員会 第19号(1979/03/31、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私からも証人にお伺いをさしていただきたいと思います。  まず最初に、証人がいまおっしゃったダグラスのエコノミックアドバイザーにおなりになったとき、ダグラスDC10の日本への販売の代理店は日本の商社では三井物産がおやりになっていた、このことは証人は御存じだったわけですか。
【次の発言】 そうですか。  先ほども証人のお考えを伺ったわけですが、SECの報告書の中で、証人のおっしゃるアドバイザーではございません、コンサルタントという名前になっておる問題ですが、ここで五万ドル、それから追加の五万ドルを日本の独立した商業コンサルタントがダグラスから受領したと、こう書かれているここをお読みにな……

第87回国会 予算委員会 第20号(1979/04/02、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、捜査に関連する問題から質問に入りたいと思いますが、刑事局長にお伺いいたします。  海部氏に対する事情聴取の必要性、それを早くやるという方向については御答弁があったと思うのですが、海部氏の事情聴取の必要性は、直接にはいま当面偽証問題とは別に、山岡らの逮捕された事実に関する捜査の必要があってその必要があるということで理解をしてよろしゅうございますか。
【次の発言】 いまおっしゃった、四月四日に勾留満期という関係が問題になりますのは、四月四日になりますと検察庁は山岡らの処分をお決めにならなければならぬ。起訴されれば保釈という問題があるし、あるいは勾留をやめて捜査を続けられるというこ……

第89回国会 法務委員会 閉会後第1号(1979/11/20、11期、日本共産党)

○橋本敦君 官房長官に伺いますが、問題の法務大臣の発言が、要するに大事な部分、それが法務大臣は、いわゆるロ事件の関係の皆さんとは懇意な人たちである、だからしたがって、公明正大で青天白日になることを友人として念願していると、こういうことをおっしゃったこの事実は、官房長官も明確に認められるわけですか。
【次の発言】 じゃ、いま私が指摘した部分は確認をされておるわけですね。  官房長官に伺いますが、いまあの重大なロッキード事件について、検察当局は、東京地裁の公判で公訴の維持、つまり起訴された事実の立証に向けて全力を挙げて検察官は奮闘しておる、そのことについて官房長官はよく御存じでしょうね。

第90回国会 外務委員会 閉会後第1号(1979/12/18、11期、日本共産党)

○橋本敦君 当面、激動すると言われておる世界情勢の中で、外交問題の課題というのはずいぶんと重要な問題が山積みをしておるわけですが、きょうは短い時間ですのでかいつまんで数点について外務大臣を中心にお伺いしたいと思います。  まず、金大中事件問題ということが改めて重要な視点を浴びてきておるわけですが、けさの伊東官房長官の記者会見によりますと、六年ぶりの須之部大使と金大中氏との会談におきまして、金大中氏から大平総理あての書簡が寄せられたということが官房長官から記者会見で出されておりますが、外務大臣はこの書簡内容についてはすでに連絡を受けておられますか。

第90回国会 法務委員会 第1号(1979/12/11、11期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、法務大臣はいわゆる青天白日発言、ロッキード被告人の皆さんの無罪を期待するという御発言に関連をして、きょうは本会議で陳謝の意を表明されたわけでありますが、私どもとしてはあの問題は非常に重大な問題であって、法務大臣が陳謝をなさるというその御誠意のほどは理解はいたしますが、それだけでは済まない重大な問題があって、これからもこの問題については、私どもの立場としては法務大臣の姿勢を追及していかなくちゃならぬと、こんなふうに考えておるわけであります。  それはさておきまして、この法務大臣の姿勢に関連をして、どうしてももう一つ伺っておかねばならぬ問題として、いま大きな問題になってまいりま……

第91回国会 エネルギー対策特別委員会 第3号(1980/02/29、11期、日本共産党)

○橋本敦君 村田先生のお話で、わが国が石炭問題についてその研究をやめてしまったということがいまになったら非常に悔やまれるというように私も思うわけです。ところで、その石炭研究にしても、先生のお話によれば大体三十年サイクルという長期の研究を要する。そういたしますと、今後、石炭問題についてわが国が積極的にどのように研究に追いついていくか、どういうようにポリシーとしてやっていったらいいか、先生の御意見があれば、ひとついただきたい。  それからもう一つは、この暫定見通しを見ましても、国内石炭というのが二千万トンで現状と変わらないわけです。だから政府の方としても、現状から出発して国内炭をどう開発するか、こ……

第91回国会 決算委員会 第4号(1980/03/24、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に警察庁からお伺いをしたいと思うんですけれども、検察庁がロッキード事件で冒陳の補足、補充をなさいました。ラスベガスでのバカラ賭博事件というのが大きな問題になってまいりました。それより先に警察庁としてはいわゆる暴力団の犯罪の国際化、そういう中で暴力団がアメリカ西海岸、東南アジア、あるいは韓国、こういったところに賭博ツアー、こういったようなことをやっているということで鋭意その取り締まりに腐心をなさっておられる様子は犯罪白書でも出ているわけですが、稲川会賭博ツアー詐欺事件というのが五十三年に検挙されております。これはどういう事件だったのか、まず簡単にお伺いをしたい。

第91回国会 社会労働委員会 第6号(1980/04/09、11期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうはまず労働省の基準行政の問題、特に基準監督官の増員が非常に重要ではないかという問題で御質問さしていただきたいと思っております。  実は、この問題はもう古い話ですが、五十年の二月二十六日の参議院におきまして私この問題を取り上げました。当時労働大臣は長谷川峻先生でございましたけれども、特に監督行政の重要性にかんがみて増員の問題、それから監督官に対する検査等の出張に要する費用増大、あるいは検査器具の充実改善、こういった問題については真剣に前向きに取り組むという御答弁をいただいておりまして、それなりの努力は労働省としてもしていただいたと思うんですが、今日の情勢の中では労働省自身……

第91回国会 法務委員会 第3号(1980/03/27、11期、日本共産党)

○橋本敦君 刑事局長がお越しになるまでに、議題となっております定員法に関連をいたしまして家庭裁判所の調査官問題について、まず最高裁にお伺いをしたいと思います。  きょういただきました関係資料の一番最後のページを見ましても、家庭裁判所の家事・少年新受件数を見ますと、五十一年から家事事件が横ばい的でありまして、一向に減っていない。特に、少年事件では保護事件が五十一年から五十二年に三万三千件、五十二年から五十三年へ四万三千件、五十三年で五十三万八千八百三十四件というように急増している状況でございます。この傾向は五十四年、そしてまた、五十五年度へと減ることはないという状況のように私は思いますが、まずこ……

第91回国会 法務委員会 第5号(1980/04/08、11期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは大変貴重な御意見を承らしていただきまして、ありがとうございました。  二点だけ私も関連をしてお聞きをしたいのですが、いまお話を伺って、諸外国と比べてのはなはだしいおくれという問題もよくわかりました。日弁連がおまとめになった「法律扶助制度研究資料集」という、こういうりっぱな資料もいただいておりますが、これに関連して、一つの大きな将来の方向といたしまして大屋先生の御意見も伺っておきたいのですが、この日弁連の本によりましても、「法律扶助制度は、いまや「訴訟における社会保障」の中核であって、」と、こういうようなお考えを述べておられます。私も非常に大事なことだと思います。そういう点か……

第91回国会 法務委員会 第6号(1980/04/17、11期、日本共産党)

○橋本敦君 初めに、この法案に関連して二、三お伺いしたいと思います。  今回の法による調整というのはそれなりに一定の合理性があるというように私どもも思っておりますが、この調整の結果、私債権の執行及び滞納処分の執行というのが、言ってみればスムーズにいくということにもなるんでしょうが、それによって債務者に過大な負担を与える結果になりはしないか。債務者保護という観点から見てどうだろうかということも一つは考えてみたいと思うんですが、そういう点について民事局長どういうようにお考えでしょうか。
【次の発言】 いも局長がおっしゃった続行決定をめぐってまさにそういう問題が起こりやすいわけですね。たとえば民事執……

第91回国会 法務委員会 第7号(1980/04/24、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法案に関連をしてお伺いさしていただきますが、今回の補償額の引き上げそれ自体は一定の改善であることは間違いないわけですが、午前中も同僚委員から議論されましたように、最高限度額が四千八百円で果たしてこれで妥当だろうか。先ほども宮崎委員からも出された問題であります。私も同じような問題意識を持っておりますので、まずこの点を伺ってまいりたいと思いますが、最高裁の総務局からいただきました資料で、刑事補償の補償決定人員が四十九年から五十三年までいただいております。それで、この補償決定の中で最高額が決定されたのはどのくらいのパーセンテージになるか、これを知りたいんですが、これすぐわかるでしょ……

第91回国会 法務委員会 第8号(1980/05/08、11期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは御意見ありがとうございました。  二点だけちょっと伺いたいんですが、まず第一点は、単純に考えてみますと、妻の座を尊重しまた権利を守るということでの、今度の相続分についても寄与分についても御賛成ということで、また問題点は別として、御意見を伺って私どもの参考にさしていただくことができますが、単純に考えますと、夫婦が結婚いたしまして、二人で一生懸命働いてやって一軒の家を持ちました。その相続財産がその家だけだといたしますと、妻が二分の一を相続する。そうしますと、実質的には夫婦の共有であったその自分の共有分を相続すると、こういうことになるわけですね、二分の一ですから。しかし、そうでは……

第91回国会 法務委員会 第9号(1980/05/13、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、外国人登録法の関係からお伺いをします。  わが国に在留する外国人に対してどういう法制をわが国が持っておるかという問題については、わが国の自由と民主主義ということが本当に世界に開かれておるかどうかということとも関係して、在留する外国人の地位や権利を保障する上で非常に大事な問題ですね。そういう観点で見ますと、現在の外国人登録法には、かねてから言われまして問題にはなっておりますが、私もやっぱり余りにも治安立法的、取締法的要素が強過ぎはしないか、そういう感じを深く持っているわけであります。  たとえば一つの問題で、登録証の常時携帯ということが先ほども議論になりました。これを呈示……

第91回国会 予算委員会 第20号(1980/04/03、11期、日本共産党)

○橋本敦君 当面アメリカの要請にこたえての防衛力増強問題というのが非常に重大な問題になってきておりますが、この問題はいやおうなしに現在の深刻なわが国の経済という問題との関係で重大な幾つかの問題を私は提起せざるを得ないと、こう思っております。深刻な問題は幾つもありますけれども、まずその例の一つとして、依然として中小企業が高水準の倒産を続けているという事態は、これは大変深刻であります。  まず通産省に伺いますが、中小企業倒産の実態はいかがになっておりますか。
【次の発言】 七七年が中小企業倒産では史上最高と言われたわけですが、七七年の一月、二月に比較しても倒産件数は多くなっている、負債額も多くなっ……


13期(1983/06/26〜)

第99回国会 法務委員会 閉会後第1号(1983/08/11、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、金大中事件の問題に関連をしてお聞きをしたいと思うのでありますが、警察庁は先日、金大中事件の捜査本部の解散を明らかにいたしました。この金大中事件が起こったとき以来、まさに国民の期待はわが国の主権侵害の事実を明確にすること、金大中氏の原状回復を成し遂げること、さらには重大な犯罪である本件の真相の究明を政府と警察、検察庁に期待をした、まさにこれであったと思うわけであります。  ところが、残念ながら十年たった今日、捜査本部が解散される、こういう事態になって、ある新聞の社説は、たとえば、ただ一つ残されていた真相究明、原状回復への政治決着後のか細い糸までいまははっきり切れた。こういう失望……

第100回国会 議院運営委員会 第4号(1983/09/21、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました行政改革に関する特別委員会の設置の件について、反対の意見の表明を行います。  まず、特別委員会の設置は、重要な院の構成問題であり、本来、民主的な議論を経て、会派の一致した賛成によって行うのが当然のルールであります。しかるに、本特別委員会の設置につきましては、わが党を初め、社会党、参議院の会など、こういった反対意見の表示がなされておるものでありますから、当然多数決でこれを行うということはふさわしくないと、こう思うのであります。私はまず、このような当然の民主的ルールに基づいて遺憾であるということを表明するものであります。  なお、本委……

第100回国会 法務委員会 第2号(1983/11/24、13期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは私の方から、問題となっております法務大臣の独占インタビューの発言問題について、まずただしておきたいと思うわけであります。  まず最初に法務大臣にお伺いしますが、世論というものをどう見るかということについて、法務大臣はそれなりに大衆運動ということをとらえて、「大衆を盛り上げたら知能程度は下がる」、こういう表現があり、さらには、「大衆運動ちゅうものは、要するに頭の程度が下がるわけで」という表現を使っておられる。私は、こういう表現を使ってあなたは大衆運動をべっ視するかのごときそういう言葉を振りまかれたというこのことについて、そういう表現が適切であったかどうかに反省されているかどう……

第100回国会 法務委員会 第4号(1983/11/27、13期、日本共産党)

○橋本敦君 国会の都合で、最高裁あるいは法務省の皆さんには大変な御迷惑をおかけして恐縮に思っておりますが、私自身もきょうの法案に関連する質問として、先ほども議論がありましたが、裁判官の報酬がどうあるべきか、そういった問題で一般職公務員の給与と連動させるという仕組みをもっと合理的に確立する道はないか。さりとて一般国民から余りにも隔絶するということも許されないし、司法の独立と、裁判所裁判官の地位と権威を守るにふさわしい報酬はどうあるべきかという、こういう問題について一つは尋ねたいと思っておりました。  さらに、法務局の定員問題は何年にもわたって非常に深刻な状況を呈しておりますので、この法務局の実情……

第101回国会 運輸委員会 第9号(1984/06/26、13期、日本共産党)

○橋本敦君 前回の委員会におきまして、我が党の小笠原議員から、関西国際空港に関していわゆる将来の航空需要予測に関連をして質問をいたしました。問題は、その需要予測が大きく変わってきたという点の重大性を取り上げたわけであります。  それに対して大臣の方も、速記を起こしての答弁を私も拝見をいたしましたが、率直に、私も驚いておる、毎年こんな格好になったら大変だ、もっと慎重にやらなければならないと、御答弁をなさった次第でございます。  まさに大臣の御答弁にもありますように、この将来の需要予測は難しい問題ではありますけれども、関西国際空港の建設の計画、あるいは地域整備やアクセスや住民合意、あるいは強いて言……

第101回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 閉会後第1号(1984/11/21、13期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは、委員派遣の報告をさせていただきます。  去る十月二日より四日までの三日間、対馬委員長、石本理事、松岡委員、刈田委員、及び、私の五名で、国民生活・経済の諸問題、特に地方経済の実情、技術革新と雇用、まちづくりなどを中心に北海道に赴き、道庁、札幌市、苫小牧市、及び函館市で概況を聴取し、また、関連する地元企業を視察してまいりました。  以下、調査の主な事項について報告申し上げます。  まず、北海道経済の現況でありますが、最近の全国的な景気の回復基調にもかかわらず、北海道経済は総じて低調に推移しております。  これを、鉱工業生産で見ると、輸出産業のウエートが小さいこと、構造不況型の……

第101回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第2号(1984/02/01、13期、日本共産党)

○橋本敦君 二点ばかり先生にお伺いしたいと思っておりますが、まず第一は、今日の事態の解決の長期的展望として、内需拡大ということがこれは国民的コンセンサスの一つだというふうにおっしゃっておられる。私も確かにそうだと思うんですが、その内需拡大の問題で、個人消費支出を伸ばす、可処分所得を増大させるということがこれが経済全体の動向からいっても重要だということを思うんですが、先生のお話ですと、これには一定の限界があって必ずしも期待できない。こういうお話の理由として、一つは最近の家計の動向での貯蓄志向ですね、これをおっしゃっておられる。確かにそうだと思うんですが、ここのところを分析してみますと、私が考えま……

第101回国会 商工委員会 第5号(1984/04/12、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に大臣にお伺いしたいと思いますが、先ごろ牛肉、オレンジの日米交渉が妥結を見た次第でございます。言うまでもありませんが、この農産物問題が日米貿易摩擦の象徴だとか、あるいは焦点だとか、こう言われて注目を浴びたわけでありますが、農業それ自体をとってみますと、輸出超過でもなければ、むしろその逆にアメリカからの輸入が日本の総食糧輸入の三四%を占めるということでございますから、本来的には農業が貿易摩擦の象徴と言われて犠牲にされるようなことがあってはならぬというのが、まさにこれは農民の皆さんを初めとするコンセンサスであろうと思うのであります。しかしながら、あのような結果になりまして、全国……

第101回国会 内閣委員会 第18号(1984/07/26、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず今重大な問題になってきております大学並びに文部省にかかわる汚職問題、これを糾明しなくてはならぬという立場から質問を始めたいと思うのであります。  最初に、文部大臣に伺っておきたいと思いますが、戦後、文部省の歴史で検察庁あるいは警察の司直の手による強制捜査を文部省本省が受けるというような事態、あるいは本省から汚職という忌まわしい犯罪で逮捕者を出すという事態がこれまでにあったでしょうか。
【次の発言】 それは私も知っております。  文部省の会計という財政の機能の中枢、ここにかかわる事件はここのところ初めてではありませんか。

第101回国会 内閣委員会 第20号(1984/08/02、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、端的に文部大臣に伺いますけれども、まさに文部省の大臣官房の会計、しかも総括予算班主査という重要な地位にあった人物の汚職の問題が起こっている。そこで私は端的に聞きますが、いやしくも教育という問題を語る場合に、汚職に汚れた手で教育改革を論ずることが本当にできるのかということです。そこのところを大臣はどう考えていますか。  そしてまた、汚職といえば公務員として最も恥ずべき犯罪であることは間違いがない。そういうことが個人の悪ではなくて、私が前回指摘したように、文部省の人事管理と会計処理のそのことの中にも遠因があるという状況の中で、文部省に責任なしと言えない。そういう事態の中で、このこ……

第101回国会 内閣委員会 第21号(1984/08/03、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私からお尋ねをさせていただきたいと思います。  最初に、大槻先生にお伺いしたいと思うのでありますが、大槻先生は教育改革というなら何としてもそれは教育基本法の目的と理念の実現ということを抜きにしてはならないということをまずお話しになりました。その問題に関連をして、この法案では法案自体で教育改革の精神にのっとり、またその実現を目指すということが書かれているわけですが、国会の実際の論議を通して、大臣答弁などを伺いますと、そう書いてあるけれども論議の中身はとらわれないで自由に論議をしてもらうのだ、ですから教育制度全般について論議をしてもらうのだということをしばしばおっしゃるんです。  しか……

第101回国会 内閣委員会 第22号(1984/08/06、13期、日本共産党)

○橋本敦君 大蔵大臣にお尋ねをいたしたいと思います。  新聞が報ずるところによりますと、来年度概算要求基準について大蔵省は、防衛予算は三・五%くらいの伸びにしたい、こう言っていたにもかかわらず、防衛庁長官と大蔵大臣との大臣折衝の結果、またまた防衛費は四年連続の大突出で七%という概算基準で話がついたと報じておりますが、事実は間違いございませんか。
【次の発言】 今お話しのように、日米安保条約ということを一つは踏まえて模索したぎりぎりの判断だという重要なお話がございました。  それじゃ、文教関係についてはぎりぎりどれだけの模索と配慮をしたのであるか。私は、最近の防衛予算の伸びを調べてみますと、五十……

第101回国会 法務委員会 第2号(1984/03/27、13期、日本共産党)

○橋本敦君 住法務大臣の所信をお伺いして、最初の一般調査案件の当委員会の審査に当たりまして幾つかの国政にかかわる問題について質問をしたい、こう思っておりますが、最初にまず、つい先日判決がありましたカネミ油症事件について大臣にお尋ねをしたいと思います。  大臣も既に御承知のとおり、この事件は事件発生以来十数年の長きにわたる事件でありますし、受けた患者、関係者の皆さんの苦痛も大変でありますし、もう既に亡くなった方も十人以上を数えております。こういう状況の中で被害者の皆さんたちの痛切な願いは、一つは、早期にこの問題を解決してほしい、二つは、恒久的な治療対策を国の責任で全力を挙げて進めてほしい、三つ目……

第101回国会 法務委員会 第3号(1984/03/31、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは裁判所職員定員法の一部を改正する法律案に関連をして、法案に即しての質問をさしていただきますが、その前に法務大臣に一、二点お伺いをしておきたいと思うことがあります。  その第一は、近年再審の問題が非常に大きくクローズアップをされておりまして、免田さんの事件、そして近くは谷口さんの財田川事件というように、いずれも再審の結果として三十年にわたる死の恐怖から解放されるという画期的な事態があらわれてまいりました。私はこれは余りにも遅きに失したとは思いますけれども、我が国司法が無実の人の命を奪うようなことをしなかったという意味において誇るべき事例だと、こう思っておりますが、こうした事件……

第101回国会 法務委員会 第4号(1984/04/06、13期、日本共産党)

○橋本敦君 前回、福島交通グループに関して質問をいたしました。その後の幾つかの問題の進展もありますので、続いてこの問題についてお伺いをしたいと思います。  まず、何といってもまことに政治的にも不明朗なのは、巨額の使途不明金の問題であります。この問題については、前回も五十億円に上る使途不明金の行き先についての徹底的な究明が、政界との癒着の解明も含めて、犯罪の成否にもつながる可能性のある重大な課題として検討すべきであることを指摘したんですが、この使途不明金が前回お聞きしておった五十億にとどまらないで、福島交通グループの使途不明金は百億に近い巨額のものが使われておったという事実が明らかになってきてお……

第101回国会 法務委員会 第5号(1984/04/07、13期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に最高裁にお伺いをしたいと思いますが、口頭弁論の問題であります。  言うまでもありませんが、憲法八十二条は「裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ。」と定めております。この憲法の原則を受けて民事訴訟法百二十五条一項では「当事者ハ訴訟ニ付裁判所ニ於テロ頭弁論ヲ為スコトヲ要ス」、こう決められておりますし、刑事訴訟法四十三条一項でも「判決は、この法律に特別の定のある場合を除いては、口頭弁論に基いてこれをしなければならない。」、こう定められているわけであります。したがって、裁判所における裁判の公開と当事者構造に基づく口頭弁論、これはまさに憲法原則からくる裁判の非常に重大な原則だと、……

第101回国会 法務委員会 第6号(1984/05/10、13期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の改正につきましては、かねてから議論になっておりました父系優先血統主義を両性平等に改めるべきだという議論、さらには沖縄における無国籍児童の基本的な救済が必要だという、こういう日本独自の抱えている問題、こういったことを解決していく方向でこの改正案が出されたということで、私どもはそれなりに評価をしているわけであります。  そこで、まず最初に民事局長にお伺いしたいのですが、男女差別撤廃条約に直接に関連をして今回の父系優先血統主義が改められることになったわけですが、これ自体はかねてからの国際的趨勢だと、こう言っていいと思うわけですね。だからしたがって、フランス、ドイツあるいはスイス、ス……

第101回国会 法務委員会 第7号(1984/05/15、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私からも二、三お尋ねをしたいと思うのですが、まず最初に池原先生にお伺いしたいのですが、経過措置の問題であります。  私は今回の法改正に当たっての経過措置としては二つの観点からこれをどうとるかということが大事だと思うのですが、一つは、本改正の本来なら重要な立法事実となるべきはずであった沖縄の無国籍児童の全面的救済という観点ですね。それからもう一つは、どの時点まで遡及することがこの改正法の条理に合うかという二つの点から私は検討すべきだと思うのです。  この沖縄の無国籍児の解消という問題について言うならば二十年の経過ということで基本的には解決されるという民事局長の答弁であったのですが、基……

第101回国会 法務委員会 第8号(1984/05/17、13期、日本共産党)

○橋本敦君 前回に続きまして国籍法の関係で質問をいたしますが、留保制度の問題であります。この留保制度について一つは問題があると思われるのは、国籍の選択については本人の意見を尊重するというそのことと、それから出生に際して届け出と同時に留保の手続をしなければ国籍が留保されないということとの関係で、どういう処置が合理的かという問題であるわけであります。つまり生まれた子供は留保の意思を表明することができませんから、留保の届け出をして留保するかどうかは専ら親の意思にかかっていることになるわけであります。そして、そういうことで親の方が国籍を留保する意思がない場合に留保届をしなかった場合は、これはその子供は……

第101回国会 法務委員会 第9号(1984/07/26、13期、日本共産党)

○委員以外の議員(橋本敦君) 刑事訴訟法の一部を改正する法律案について、その趣旨を御説明申し上げます。  去る七月十一日、松山事件の再審判決で斎藤元被告に対し、無罪の言い渡しがあったことは記憶に新しいところであります。報道によれば、昨日、検察側は控訴を断念いたしましたようで、この検察庁の処置はまことに妥当かつ結構であったと考えるところでございます。ごく最近に限ってみても、免田事件や財田川事件などの再審裁判があり、それぞれ無罪の判決がありました。そしてこれらの事件は、いずれも原審では、死刑が確定していたものであります。  従来、我が国では、一度確定した判決を覆すことは、裁判の権威を損ねるものだと……

第102回国会 議院運営委員会 第13号(1985/04/17、13期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党は補助金等に関する特別委員会の設置に反対でございますので、一言お許しを得て意見を申し述べさせていただきます。  申し上げるまでもないことでございますが、補助金削減一括法案は、社会保障、文教、生活密着型公共事業などに係る国の負担金、補助金を一律に削減するという点で国民生活に深刻な影響を及ぼす重大な法案であります。そのため本院においても徹底的に十分の審議が尽くされねばならないことは申すまでもございません。しかるに、本法案は、会期末までわずか十日程度を残すのみとなった時点で本院に送付されてきたものでありまして、本法案審査のために特別委員会を設置したからといって、その間到底充実し……

第102回国会 議院運営委員会 第17号(1985/05/17、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、労働者派遣事業法案について、委員会審査に先立ちまして本会議における趣旨説明聴取、質疑を行うことを強く要求するものであります。  その理由は、本法案の重大な内容に照らしてであります。本法案は、派遣労働者はもちろん、労働者全体の労働条件に悪影響をもたらし、また、我が国の戦後労働法制の根幹を揺るがしかねない要素を持っております。現行法で禁じられているいわば人貸し業ともいうべき労働者供給事業を追認、合法化し、ただでさえ低賃金に苦しむ労働者から中間搾取することを法の名において制度上認めることになりかねません。  さらにまた同法案は、派遣労働者に対して労働基本権の保障を奪うことになるので……

第102回国会 議院運営委員会 第22号(1985/06/24、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表してただいま議題となりました国会法の一部改正案に反対の意見を表明いたします。  我が党は、かねてより政治倫理の確立のためには、何よりもまず具体的な事件となったロッキード・田中問題についてその真相を徹底的に解明し、関係者の政治的、道義的責任に明確な決着をつけることを最優先させるべきであると強く主張してまいりました。これは一九七六年二月の両院決議及び四月の両院議長裁定に照らしても当然の道筋であると思います。  しかし、本院に設置された政治倫理協議会は、田中問題の具体的決着をつけることがないまま、政治倫理審査会の設置等を建議し、これを受けてこの国会法の改正案の提出に……

第102回国会 決算委員会 第10号(1985/06/15、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、先ほども問題になりましたが、国家機密法に関連をして総理の所見をお伺いしたいと思うのであります。  今回、自民党が国家機密法案を提案をしてきたことは、そのこと自体憲法が保障する国民の知る権利にかかわる極めて重大な問題であります。私ども共産党は、レフチェンコ事件でも表明をしておりますが、我が国の主権を侵害するスパイ活動や諜報機関の我が国における不法な活動を決して是認するものではありません。しかし問題は、スパイ防止を名目にして国民の言論の自由や知る権利を甚だしく侵害することは絶対に認められない、このことが問題であります。  そこで、総理にお伺いしたいわけでありますが、まずさかのぼっ……

第102回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 閉会後第1号(1985/08/07、13期、日本共産党)

○橋本敦君 いずれにしても、今度のアクションプログラムで国民の安全が犠牲にされるという、そういう問題が解消できない、あるいは重大な問題になってきているということは、国民の利益と安全から見て大問題であります。それに加えて、私は、貿易摩擦の解消ということで、日本の大事な農業やあるいは中小零細企業などそういった産業、これに対して重大な打撃を与えることをなおざりにしてはならぬと、こう思うわけであります。  政府は、国内林業の活性化ということで、六十二年四月からの関税引き下げに対応して、総額千五百億円に上る国内の林業活性化対策を実施するというのを決めておりますけれども、今度のアクションプログラムの結果、……

第102回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第4号(1985/04/12、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは先生方ありがとうございます。大変限られた時間でございますけれども、私からもお聞きをさせていただきたいと思います。  まず、前川先生にお伺いをしたいんでありますが、今、当面の問題になっております貿易摩擦につきまして、問題は我が国だけにもちろん原因があるのではなくて、アメリカの財政赤字、高金利、ドル高、こういったところにも重要な原因があるということは御指摘をいただいてもおりますし、よくわかっております。ところで、そうなりますと、ここのところをアメリカ自身がどのように手直しをしていく政策をとるのかということも私どもとしては見きわめたいわけでありますけれども、そこのところが今もう一……

第102回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第6号(1985/06/12、13期、日本共産党)

○橋本敦君 残された時間、質問をさせていただきます。時間が短いので各参考人にお願いできませんので、宝田参考人にお願いしたいと、こう思います。  まず第一は、私は、貿易摩擦問題をめぐる国際関係の中で、本当に日本の政府がもっと対等、自主的な立場を貫かなくちゃならぬのじゃないかということを強く感じておるわですね。貿易摩擦問題でも竹内参考人もおっしゃいましたが、アメリカの議会はクレージーではないかと思われるぐらい本当にヒステリックに声を上げて対日批判をやるというようなことをやって、アメリカ政府が後押しをやってくる。それに対して私どもも、日本の国会としてもっともっと声を上げてもよかったんでありますけれど……

第102回国会 社会労働委員会 第3号(1984/12/13、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、熊本県の興人八代工場、ここに集中的に発生しております二硫化炭素中毒による労災問題について、これから質問をしたいと思います。  言うまでもありませんけれども、業務に起因する労働災害や職業病、これについてその速やかな救済を図ること。同時に、そういった労働災害や職業病が発生しないように職場環境の整備を進めていくという問題は、まさに労働者の命と健康にかかわる重大な問題でありますから、これ自体政府が責任を持つ労働行政の重要な根幹の一つであることは疑いがない、私どもこう思っておるのでありますが、まずこの点について、新しく労働大臣におなりになった山口労働大臣の所見を、簡単に一言伺いたいと思……

第102回国会 社会労働委員会 第4号(1984/12/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 この際、大臣にお尋ねをさしていただきたいと思います。  まず第一点は、我が党は、この法案提出の以前から、年金制度の抜本的改正問題と、独自に早期にやるべき物価スライドの点は、これは切り離してやるべきであって同一法案で出すべきではないということを主張してまいりました。同一法案で出されると、政治的な駆け引きの道具になりかねないと心配したからであります。結果は分離されたわけでありますが、そういった、衆議院でのいろんな審議の状況からスライド実施がおくれるという事態を招来したわけでありまして、この点については、法案提出をなさった政府の方にも責任なしとは言えないかと思うのですが、大臣のこの点につ……

第102回国会 補助金等に関する特別委員会 第3号(1985/04/22、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、本法案に関連をして、財政再建にかかわっての政府の基本姿勢について質問をしたいと思うのであります。  その一つの問題は、臨調行革で国民生活関連予算が切り詰められていく、そして本法案で、補助金カットの一括法案ということで自治体なり国民に大きな影響を及ぼすというそういう状況がつくり出される。ところが、一方で防衛予算が削減されるどころかふえ続けていく。ここのところで、一体基本的に今後どう踏まえていくかという大きな問題があるはずであります。  そこで、それに関連をして防衛庁長官にまず伺いたいのでありますが、いよいよ来年度から五九中業がその期間に入るということでありますが、これに関連して……

第102回国会 補助金等に関する特別委員会 第10号(1985/05/16、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、先ほど問題になりましたが、まず今日の臨調行革を含む体制の推進の過程で起こった一つの重要な問題という認識を持って見ておりますので、国鉄再建監理委員会の亀井正夫氏の発言について質問をしたいと思うのであります。  先ほど総理も、この問題については必要な調査の上しかるべき注意を含む処置をとるという御答弁があったのでありますが、まず第一に、これまで臨調あるいは行革審が国会の上にあるのではないかといったような問題も議論されたりしておったんですけれども、まさに今回の発言は、国鉄再建監理委員会が国会の上にも内閣の上にもあるという思い上がった様子が一つは象徴的に示されたのではないか。そういう意……

第102回国会 法務委員会 第2号(1984/12/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは久しぶりの法務委員会でございまして、いろいろお聞きしたいことがたくさんございまして、寺田先生も指摘をなさいましたが、自民党の司法制度調査会の問題その他お聞きするつもりでございますが、まず最初に、私は平田村の選挙違反事件について、さきにこの法務委員会でもお尋ねをしたのですが、重ねてお伺いをしたいと思うわけです。その趣旨は、この事件はまれに見る悪質な事件だと言わざるを得ない大変重大な不正行為を内容とするものでありまして、日本の選挙制度の公正なり民主主義ということを擁護していくという観点で考えましても、ゆるがせにしてはならぬ重大な事件だ、こう思うからであります。  この事件は、昭……

第102回国会 法務委員会 第4号(1985/03/28、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは幾つかの点をお伺いさしていただきたいと思っておりますが、まず初めに、当委員会でもいろいろ法務大臣の御見解も伺い、議論になりましたいわゆる刑事施設法案並びに留置施設法案が今国会見送りになったということに関連をして質問したいと思っております。  この問題についていろいろな経緯の御説明もございましたが、結局のところ提出に至らなかった一番大きな原因は何か。いろいろな経過はありますが、一番大きな協議が整わなかった原因は何かという点がもう一つ明確なように思えないのでありますが、ずばりと言ってそれは何だったというように御説明いただけるのでしょうか。大臣いかがですか。

第102回国会 法務委員会 第5号(1985/04/02、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず最初に、弁護人の職務の遂行と裁判所、法務省側の対応に関連をしてお伺いをしたい問題がございます。  今日、言うまでもありませんが、法曹になるための司法試験は大変な難関でございまして、五体自由な立場でもなかなか勉強しませんと合格いたしません。ましてや目の不自由な人、また耳の聞こえにくい人、こういった障害を持った人がこの司法試験の難関に合格するというのは並み大抵の努力ではなかろうと思うわけであります。その難関を突破して見事に法曹資格を得て弁護士になって、勇躍そういった障害を持っている人のためにも、また多くの貧しい人のためにも働きたい、こう決意をして若い法曹が心も新たに仕事に立ち……

第102回国会 法務委員会 第6号(1985/04/03、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず裁判所にお伺いすることになるわけですが、実はちょうど一年になりますが、五十九年四月七日の当法務委員会でも御検討のほどを最高裁に私がお願いをした問題がまだそのまま残されておるわけでございます。それというのも、私がお願いしたのは、多くの弁護人や関係者からも直接最高裁法廷でも上申をしておるようでございますけれども、最高裁で刑事事件の口頭弁論が開かれた場合に、当該事件のそもそも当事者である上告している被告人がせっかく期日の通知を受けて出頭いたしましても、その被告人が座る席がない。最高裁は優先的に傍聴席に席をとるのでそこにお座りなさい、こういう処置をおとりになった、こういうことであります……

第102回国会 法務委員会 第7号(1985/04/11、13期、日本共産党)

○橋本敦君 国選弁護人あるいはその近親者がその職務の執行に関して生命、身体に不法に損害を受けた場合に国の責任でそれに対して一定の給付を行うという、こういう制度の改正については私も賛成の立場でありますが、こういう制度改正が行われたということの根本的なとらえ方としては、国選弁護制度というのが憲法体系下の我が国の人権保障の民主的な司法制度を支える重要な柱である。そういうわけで国選弁護人の職務の遂行というのはまさに憲法理念実現のプロセスそのものにほかならない。そうだとすれば、そこで不法に損害を受けたということに対しては国がその責任において一定額の補償的給付をするのは当然だと、こういう考え方があってしか……

第102回国会 法務委員会 第8号(1985/04/16、13期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして私から質問さしていただきます。事柄の性質上、民事局長一人で答弁を引き受けられまして大変お疲れだと思いますが、いましばらくよろしくお願いしたいと思うわけであります。  端的に言いまして今度の法案は、今まで板橋でおやりいただいておりました登記コンピューター導入のパイロットシステムがほぼめどがついたということで、本格的な導入をやる、そのための道を開く法律的措置だと、そういう法案だというように理解をしてよろしいかと思うのですが、間違いございませんか。
【次の発言】 この法案が通りますと、法務大臣は登記所を御指定になって、その指定された登記所がまさにこのコンピューターシステムによる……

第102回国会 法務委員会 第9号(1985/04/18、13期、日本共産党)

○橋本敦君 では、私から伺わさしていただきます。システム開発の問題に関連すると思いますので、穂鷹参考人あるいは森参考人、いずれからでも結構でございます。  まず第一点は、将来閲覧という問題についての処理はどうしていくのかということについて技術的な面として御意見を賜りたいのであります。現在閲覧制度というのは登記の公示制度とも関連をして大変重要な機能を果たしておりますので、閲覧それ自体をやっていくということをやるためにはどういうことが必要でどういう問題があるかという質問であります。  第二番目は、膨大な地籍図、図面等がございますけれども、こういったもののコンピューター導入について将来はどうなるのか……

第102回国会 法務委員会 第10号(1985/04/23、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は本法案に対する反対討論を行いまして、日本共産党がこの法案に反対する理由を明確にしておきたいと思います。  今回の法律案は、現在板橋で行われておりますパイロットモデルが成功することを前提にして特別会計制度を設け、総額四千数百億円という巨費と十数年という歳月をかけて全国の登記事務の処理をコンピューター化するために必要な法制上の措置を講じようとするものであります。  我が党は、科学技術の進歩に伴って登記事務の処理にもコンピューターを導入するとすれば、それは何よりも真に国民に対する行政サービスの向上につながるという具体的な保障がなければならないと考えるものであります。したがって、コンピ……

第102回国会 法務委員会 第12号(1985/05/23、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは御苦労さまでございます。私からも二、三点、御意見をお伺いしておきたいと思うわけです。  今回の法改正によりまして、多年の皆さん方の要望ないしは運動が一定の成果ある方向に行こうとしておりますという面で、私も賛成をしているわけですが、その一つがそれぞれの会の自主性の確保という問題でございます。その点で、登録の関係での権限を会が掌握されるということは私も大変結構だと思うんですが、そうなりますと、もう一つ一歩進めまして、先ほどお話がございましたけれども、会の懲戒機能も自主的に処理をなさるという方向をお進みになるということが、次の段階の希望としてやはりあるのではないだろうか。  例え……

第102回国会 法務委員会 第13号(1985/05/28、13期、日本共産党)

○橋本敦君 じゃ、引き続きまして、私の方からも法案に即して質問をさしていただきます。  まず、基本的な問題でありますけれども、今回の改正は、一つには司法書士会と土地家屋調査士会、いわゆる両士会でありますが、この両士会における自主性の向上や自治機能の強化、こういった方向で非常に重要な第一歩を開くものだというようにとらえることができると思うのであります。それが一つは登録事務がそれぞれの会に移譲されるということになってあらわれているわけであります。しかし、これは両士会の多年の要求また念願に基づくものではありますが、果たしてこれだけで十分かということになりますと、今後とも両士会の社会的地位の向上や、法……

第102回国会 法務委員会 第14号(1985/05/30、13期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは法案に返りまして、前回に続いて質問させていただきます。  きょう私は十九条、いずれも両士会に関係をいたします十九条に関連をして質問したいと思うのでありますが、まず司法書士法の十九条を読みますと「司法書士会に入会している司法書士でない者は、第二条に規定する業務を行つてはならない。ただし他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。」、こういう規定がございます。調査士法の方を見ますと、同じ十九条の規定がありますけれども、非調査士等の取り締まりとして「調査士会に入会している調査士でない者は、」同じように「第二条に規定する土地又は家屋に関する調査、測量、これらを必要とする申請手……

第102回国会 法務委員会 第16号(1985/06/13、13期、日本共産党)

○橋本敦君 多くの諭点が出されておりますので、私の方は二、三のごく簡単な問題について質問をする程度にとどめたいと思います。  まず第一は、郵政省にお伺いしたいんですが、いただいた資料によりますと、この有線テレビ放送の施設数が五十六年から順次ふえてきておるわけですが、将来展望として、これはなかなか計数的にはわかりにくいでしょうけれども、どういう増加傾向になるのか、おおよその見当はつきます か。
【次の発言】 わかりました。これが地域の経済、社会、文化、こういう面で地域住民のニーズに応じて地域と密着した形で発展するということ自体は好ましいことでありますから、それはいいわけですが、これまでの経過の中……

第102回国会 法務委員会 第17号(1985/06/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 今社会的に大問題になっております豊田商事事件の問題からまず質問をしたいと思います。  何といいましても、去る十八日にいわば白昼の公開殺人のような形で異様な惨劇が行われたわけでありますが、こういったテロや暴力というものはたとえ相手がどんなに悪人であったにしろ断じて許すことができない、そういうことだと思うのであります。この豊田商事事件について次第に大きな問題になってきている中で、ついにこうした殺人劇までが行われたという事態はまことに遺憾でありますけれども、こういった異常な殺人が行われたというこのことについて、法務大臣もかなり衝撃を受けておられるに違いないと思うのでありますが、大臣の所見……

第103回国会 外交・総合安全保障に関する調査特別委員会 第3号(1985/11/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 中期防衛力整備計画に関連をして私も伺いたいのでありますが、この問題でやっぱり一番大きな問題は一千海里洋上防空問題だと思うのです。この一千海里洋上防空問題の構想は、今も議論になりましたOTHレーダーの導入、それからF15戦闘機、それから早期警戒機あるいは空中警戒管制機、空中給油機、さらにはエイジス艦ということで非常に奥行きの深い立体的な大きな防衛構想であるわけです。  そこで、今後どうやっていくかということに関連をしてまず伺いたいのは、この中期計画では、当面E2Cを五機購入をして哨戒ポイントを二から三にふやすということになっているようでありますが、果たして今言ったような広大な洋上防空……

第103回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第2号(1985/11/08、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうの委員会では、当面の円高問題、内需拡大策の効果、あるいは円高差益還元の問題、当面の重要な課題がそれぞれ議論をされておりまして、私もその問題について重ねて質問をさせていただくことになるので、恐縮ではありますけれども、重要な問題なので質問をさせていただきたいと思うわけであります。  まず最初に、長官にお伺いしたいと思うのでありますが、先ほども話が出ましたように、長官はこの政府の内需拡大策を発表された閣議の後の記者会見で、この問題は残念ながら百点満点とはおっしゃれなかった、六十五点、こういうように自分で採点をなさったわけでありますが、その減点の一番大きな理由は、目玉が抜けてしまった……

第103回国会 商工委員会 第2号(1985/11/21、13期、日本共産党)

○橋本敦君 冬を間近に迎えまして、灯油の問題は国民生活全体に非常に重要な影響を持つ大きな問題になっておりますが、まず、この問題から質問をしたいと思います。  通産省は灯油価格の全国的調査をおやりになったようでありますが、二十日、先日まとめられたその結果によりますと、全国平均は十八リットル缶、配達価格で千三百八十七円、九月に比べて七円安というようになっているように伺いますが、これは間違いございませんか。
【次の発言】 この傾向は今後の需給関係がよっぽど乱れる、逼迫するという状況がない限り安値で推移するという傾向のように見てよいのではないかと思いますが、通産省の見通しはいかがですか。

第103回国会 法務委員会 第2号(1985/11/26、13期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、私は検察庁のなされた処分に関連をしてお尋ねをしたいと思います。  まず一つの問題は、御存じのとおり、五十七年二月に羽田沖で日航機の墜落事故がありまして二十四名のとうとい命が失われ、百四十二名の方が重傷を負われるという痛ましい事件でありました。これについて検察庁は、警察が刑事責任を追及する捜査を行い、その送検を受けて検討した結果不起訴の処分をしたわけでありますが、この不起訴処分についてつい先ごろ、十月二十八日に東京第一検察審査会は、検察官のした処分を認めない、むしろ起訴すべきである、あるいは不起訴が不相当であるという議決をいたしております。これは非常に重要な問題であります。……

第103回国会 法務委員会 第3号(1985/12/13、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、今議論になっております判検事の初任給の引き上げの問題について質問をしたいと思います。  今お話しのように判検事の初任給調整手当が約十五年ぐらい前にできたときは、私ども記憶しておりますけれども、法曹一元の実を上げる上からも、そしてまた優秀な人材を判検事に集めるといったら語弊がありますけれども、なっていただくという観点からも大変歓迎されたことを記憶しておるわけであります。ところが、今大臣は長年辛抱してきたとおっしゃいましたが、確かにそのとおりで、十五年間同額に据え置いてきたというのは、これはほかには例がないほどの辛抱だと思うんです。問題は、現在判検事の初任給がどれくらいかというこ……

第103回国会 法務委員会 第4号(1985/12/19、13期、日本共産党)

○橋本敦君 大臣も昨日の夕刊各紙をごらんいただいたと思うのでありますが、外国弁護士の受け入れ問題について十二月九日、日弁連は臨時総会を開きまして、外国弁護士の受け入れを基本的には承認をするという方向を明確にいたしました。そして、来る二十日、つまり、あすですが、理事会その他を開きまして今後の具体的な詰めの協議に入ると、こういう状況でございますが、時あたかもそれをにらんだ形で、昨日の夕刊一斉報道によりますと、米通商代表部はこの日弁連決議を非難する声明をわざわざ発したということが一斉に報道されておるわけであります。  新聞の報道によりますと、米通商代表部はこの日弁連の決議が極めて不十分であるというよ……

第104回国会 運輸委員会 第13号(1986/05/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法案に関連をしてお伺いするのでありますが、先ほどから政府の答弁を聞いておりまして、この法案の位置づけが全く私は納得がいかないのであります。言うまでもなく、六十二年四月からの国鉄の分割・民営、職員の体制からいうならばいわゆる二十一万五千人体制を目指して今から余剰人員の整理をやるようにして、順調にあなた方の言うところの分割・民営化をやっていくための重要な布石としてまず緊急の措置としてこの退職法案、これが出ているのではないか。そういう意味で分割・民営という国鉄の改革そのものと直接関係がないと先ほどからしきりに政府は答弁しているけれども、全くそれは一つの法的観念論であって、実際は密接……

第104回国会 運輸委員会 第14号(1986/05/21、13期、日本共産党)

○橋本敦君 労働省にお願いしておきましたので、まず労働省からお尋ねをしておきたいと思います。  昨年の五月二十一日に当委員会で我が党の小笠原議員が、大手海運会社の男女差別問題について質問をして、調査をお願いいたしました。きょうは法案の質問に入らなくてはなりませんが、海運会社のことでありますので関連もないわけではございませんので、その前にこの問題についてお尋ねをさせていただきたいと思います。  小笠原議員の質問の要旨は、家族手当、住宅手当、福利厚生、この三点について、昭和海運や商船三井など八社の海運会社において男女差別があるのではないか。あるとすれば、これを調査して是正してもらいたいということを……

第104回国会 外務委員会 第3号(1986/04/22、13期、日本共産党)

○橋本敦君 条約案はいずれも賛成でございますので、質問の時間が少ないこともございまして当面の一般的な課題について質問をさしていただきたいと思います。  まず、きのう、きょうの円高問題ですけれども、昨日は百七十一円、きょうは百六十九円、一年前から一挙に百円以上も円が高騰するという状況で実に深刻な事態ですが、この問題は財政当局のみならず大臣も重大な関心をお持ちだと思うんですが、現状をどうお考えでしょうか。
【次の発言】 今大臣もおっしゃいましたが、中小企業の打撃というのは大変なもので、経企庁、通産省が調査したところでも一ドル二百円以上高くなればもうやっていけないというところもかなりあるわけですね。……

第104回国会 決算委員会 第4号(1986/03/05、13期、日本共産党)

○橋本敦君 当委員会で既に議論もなされましたが、私もまず去る二月二十六日に東京高裁が言い渡しました昨年七月の東京都議選をめぐる判決に関連をして質問をしたいと思うわけであります。  まずこの判決は、一票の価値の問題についてこれの人口格差は一対二未満でなければならないという厳しい立場で、極めてすぐれた判決をしたものと私は受けとめております。この判決について自治大臣は、先ほどもどう受けとめておられるかという質問に対して、厳しい判決だと受けとめているという御答弁があったわけですが、厳しい判決だと受けとめていると御答弁なさったその趣旨は、具体的に踏み込んで言えばどういうように厳しいものだと受けとめていら……

第104回国会 決算委員会 第7号(1986/04/21、13期、日本共産党)

○橋本敦君 運輸大臣よく御存じだと思いますが、自民党の総合政策研究所というのがございますね。お手元にちょっと資料も見ていただくように差し上げておりますが、それは自民党の党則五十二条によって五十七年七月十五日から発足をいたしております。これは自民党の総合政策研究所一覧という公になっているところからも明らかでありますが、所長は歴代政調会長がお務めになる。その業務は政策的に非常に大事なことをおやりになっておるようでございまして、中長期的政策研究並びに情報収集、幹事長、政調会長のスタッフ機能を持つということであります。これには広く人材を集めるという御趣旨から、主任研究員としては出向を求めて、三菱信託あ……

第104回国会 決算委員会 第8号(1986/05/10、13期、日本共産党)

○橋本敦君 当面の政治課題、円高問題も含めて幾つかの問題で大臣にお尋ねをしたいと思うのですが、まず定数是正に絡んでの解散問題についての大臣の御見解であります。  議長の調停案というのが出て周知期間が一カ月設けられる、こういうことになったということにも対応して、金丸幹事長も官房長官も、記者会見のお話を伺ってますと事実上解散は不可能になった、同時選挙はあり得ないということをおっしゃっている状況に見受けられますが、竹下大蔵大臣の、新聞で拝見した記者との話によりますと、理論的にはまだ解散、同時選挙の可能性がある、一人踏ん張っていらっしゃる感じも見受けられないわけでもないんですが、この問題についてどうい……

第104回国会 決算委員会 第9号(1986/05/12、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず円高問題から質問に入りたいと思うのでありますが、きょうも円高がさらに進むという気配で、大蔵大臣も一日当委員会にお座りになっておる間もいろいろと御心痛ではないかと思うのでありますが、現時点で円はどれだけの値になっておりますか、情報が入っておりますか。
【次の発言】 そういう状況で、ついに本日は百六十円を突き抜けて百五十円台になるのではないかということが憂慮されておりますが、大蔵大臣もその点は心配されておりますか。
【次の発言】 それでは私の質問は八分以上続きますから、八分になりましたら情報をひとつ入れていただきたいと、こう思います。  それはそれとして伺いますけれども、サミット終……

第104回国会 決算委員会 第10号(1986/05/16、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、相次いだロッキード事件判決に関連をして、まず質問をしたいと思います。  言うまでもありませんが、ロッキード事件は我が国の民主政治の根幹にかかわる重大な事件として、国会でもその徹底的解明が決議をされたところであります。そして先日は佐藤孝行被告に対し、本日は橋本被告に対していずれもそれぞれの主張を全面的に排斥をして、控訴を棄却するという重大な判決が行われたわけであります。  我が国の裁判制度が三審制をとっているといっても、事実調べが事実上控訴審の段階で終結をされる、あとは法律判断が上告審で残されるという構造から見ても、裁判所が真摯に行ったこの判決の重みというものはこれはまことに重……

第104回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会 第3号(1986/04/11、13期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて私からお伺いしたいと思います。  長官もおわかりだと思うんですが、今日の円高、深刻なまたそれに伴う中小企業不況、こういう中で国民が今一番望んでいる経済対策といえば、私は真の内需拡大に大きく役立つ賃上げであり、大幅減税であり、中小企業対策である。それと同時に、国民全体の暮らしから見れば、物価の引き下げ、電力、ガス、これの円高差益の十分な還元、これだろうと思うんですね。ところが、今度八日に発表された総合経済対策は、一番目玉の一つとした円高還元についても、差益還元についても十分でない。それに加えて私どもの立場から見れば、東京湾横断道路の建設や規制緩和、こういうことで、いわゆる民活の……

第104回国会 選挙制度に関する特別委員会 第3号(1986/05/22、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、民主政治の根幹にかかわる選挙の定数問題という重要な法案について、全く十分の審議をするいとまもなしにこれを処理するといったようなこういう状態について、まず最初に極めて遺憾であるということを強く表明をしておきたいと思うのであります。  時間がありませんから具体的に早速質問に入りますが、今回の法案は暫定措置だというようにおっしゃっている。この法案のどこが暫定措置なんですか。
【次の発言】 答弁になってない答弁のように思いますよ。  そうすると、法案そのものが暫定措置だと。そうすると、今度は抜本改正をするというのはこの法案を全部見直す、抜本改正の対象にはこの法案の内容が全部対象になる……

第104回国会 地方行政委員会 第3号(1986/03/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、基本的な問題についてお伺いしたいのでありますが、消防用機械器具等の検定業務というのは、これはもう言うまでもありませんけれども、国民全体の安全あるいは公共の福祉に重大なかかわりのある業務でありますから、もともと消防研究所が行っていたように本来的には国が責任を負うという業務だと思うのです。したがって、五十八年三月に臨調最終答申が出たわけですけれども、民活や特殊法人の民営化ということが言われても事柄によるわけで、こういう重要な業務を受け持っている検定協会を民間会社化するということについては消防庁も当時は基本的には賛成しがたい、反対だという態度をとっていたのではなかったか。これがまず……

第104回国会 補助金等に関する特別委員会 第8号(1986/04/26、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、罪深いことの一つとして、地方財政問題に関連をして質問をさしていただきたいと思います。  言うまでもありませんが、今回国庫補助率の引き下げということで、地方負担一兆二千八百億、まさに昨年の倍に余るわけですから大変なものでありますが、これをどうやって措置をしていくかということについては、既にたばこ消費税率の引き上げ、これで二千四百億、それから残りの一兆四百億がすべて建設地方債の増発ということになっているわけでありますから、地方の負担は大変であります。  そこで、地方財政の現状を示す一つの指標として政府に伺いますが、地方債残高は現在でどれくらいになっておりますか。そしてまた、その関……

第104回国会 法務委員会 第4号(1986/03/27、13期、日本共産党)

○橋本敦君 外務省のアジア課長が時間の御都合があるようでございますから、最初にお尋ねをさしていただきます。  埼玉県の川越市出身で韓国の延世大学史学科に留学中の稲葉裕君というのがいるのですが、新聞報道によりますと、ことしの三月十日にスパイ罪で懲役七年の判決を受けたと、こういう報道に接しております。どういう事実、どういう経過なのか、まずその点の御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 具体的にスパイ罪として指摘をされた事実は、簡単に言えばどういうことかわかりますか。
【次の発言】 私は他国の裁判に国会の論議であれこれ干渉的に申し上げるつもりはないんですが、私が聞いておりますところによります……

第104回国会 法務委員会 第5号(1986/04/02、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まずマルコス疑惑関係から質問に入りたいと思います。  法務大臣の御所見を伺いたいのでありますが、この問題は文書が公表されて、フィリピンへの海外経済協力に関連をして日本の企業が大体一五%のいわゆるコミッションあるいはリベート、これを支払ったという事実が極めて大きく浮かび上がってきているわけであります。第一次から第十三次までのフィリピンへの海外経済協力総額は約四千六百億でありますから、仮にこの一五%がリベートとしてマルコス及びその側近に行ったと仮定いたしますと、約七百億という大変な金になるわけであります。いずれもローンアグリーメントによる借款だとはいっても、この円借の基金は国民の……

第104回国会 法務委員会 第6号(1986/04/10、13期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の法律の最大の眼目の一つは第二条で、扶養義務、これについて扶養権利者の常居所地法によって処理する、これを原則とする、その関係で法例二十一条は廃止するということであります。このこと自体は扶養権利者の利益を守るという意味においても妥当だと思うんですが、従前この法律が出る前、つまり法例二十一条で処理されていたころから、我が国の有力な学説では、この立法は問題がある、扶養権利者の常居所地法によって処理するのが妥当ではないかという意見がかなり有力であったのではないかと思いますが、そこらあたり、法務省はどうお考えになっておられますか。

第104回国会 法務委員会 第7号(1986/04/22、13期、日本共産党)

○橋本敦君 二、三お尋ねをさせていただきます。  先ほど先生からお話がありましたいわゆる子条約ですが、この子条約を締結をしておる国がオーストリア、ベルギー、フランス、西ドイツ以下、この参考資料にもありますように、割にたくさんあるわけです。扶養義務の準拠法に関する条約の締約国はそれに比べると非常に少ないという状況になると思います。この関係はどういうように見たらいいのでしょうか、これがまず第一点でございます。  それからこの条約の第十四条で、この条約を適用しない権利の留保、留保権ということでございますが、どういう場合にどういう支障で留保しているのか、その実例が幾らかございましたら御説明をいただきた……

第104回国会 法務委員会 第8号(1986/04/24、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、撚糸工連事件について前回三月二十七日に引き続いて質問をしたいと思います。  今、終盤国会が近づきつつあるわけですが、大きな政治課題ということになりますと円高の問題、これは大変な急激な円高で日米あるいはグローバルな問題にもなってきているわけです。さらに定数是正の問題もある。そして、きょう参議院でやっておりますマルコス疑惑解明の問題もある。それに続いて、撚糸工連事件というのは我が国の当面の国会と政治について重大な問題になってきたと、こう思うわけであります。  三月二十七日の質問のときに私は、この撚糸工連事件の汚職構造の解明のかぎは、いわゆる一つは登録制度を維持しこの関係で問題とな……

第104回国会 法務委員会 第11号(1986/05/15、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私からお尋ねをさせていただきますが、衆議院及び当委員会で多くの課題について既に各委員から議論がなされておりますので、大きな観点と、それから重複することもあるかもしれませんけれども、それをお許しいただきまして、数点の問題について質問をしたいと思います。  まず第一点の問題でありますが、この外国弁護士の受け入れということについて基本的に日弁連の考え方としても、また同時に私どもの考え方でもありますけれども、第一点は、やっぱり相互主義の原則を尊重してこれを貫く、第二点の問題といたしましては、長年培われてきた我が国の弁護士制度の根幹を変えるようなことは許されないので、弁護士自治の原則、自律権……

第104回国会 予算委員会 第18号(1986/03/31、13期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほど佐藤委員が指摘した受注企業名、一つでも事実に反するというのがありますか、外務省、あれば言ってください。
【次の発言】 間違っていればはっきり指摘した方がいいですよ。  先ほどの外務大臣のお話を伺っていますと、結局のところフィリピン政府が公表しても結構だという意思を表明すれば、日本政府としては政府として確認し公表することに何の障害もない、こういうことになると思うんですが、間違いありませんか。
【次の発言】 相手方、フィイリピン政府が結構だと言えば事情は大きく変わるということは事実でしょう。大臣の判断、政治判断を聞いている。


14期(1986/07/06〜)

第107回国会 議院運営委員会 第10号(1986/11/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 本日の本会議での老健法、防衛二法案の趣旨説明に関しまして、我が党の態度を表明いたします。  老健法は医療費の国民負担の一層の増大で社会福祉を大きく後退させるものであり、また、防衛二法は日米安保体制の強化を進めるもので、いずれも今国会における重要法案であります。  言うまでもなく、このような重要法案は、十分の審議日数を確保して慎重審議を尽くすのが国会の当然の責務であります。そのため、参議院改革の論議の中でも、重要法案については二十日以上の審議日数をとるべきであることが議論されてきたところであります。ところが、二十九日の会期末を目前にして、老健法などは委員会の定例日は 一日もない状況で……

第107回国会 農林水産委員会 第1号(1986/10/23、14期、日本共産党)

○橋本敦君 今の下田議員の質問に関連をして一言さらに大臣の所見を伺っておきたいんですが、まさに米の自由化ということでは農民の挙げての強い反対があるわけですね。 そういう中で、今問題になった提訴が却下されたという公電には接してないというお話ですけれども、そういう情報はどんどんテレビにも入っておるわけです。伝えられるとおり却下されたということであれば、それは日本政府としては好ましいことであるとはっきり言っていいのじゃないかと思いますが、いかがお考えですか。
【次の発言】 後で浮かんできている問題はじっくりまた論議をすべき問題ですね。  そこで大臣、アメリカがかさにかかって米の輸入を急激にこういった……

第107回国会 農林水産委員会 第4号(1986/12/16、14期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして私の方から、最近また改めて問題になってまいりました宅地並み課税問題に関して大臣のお考えをただしていきたいと思います。  言うまでもありませんけれども、この問題が起こったときにも都市近郊農業を守れという大きな運動が起こりまして、宅地でないものを宅地とみなして収益の何倍もの税をかけるなんということは、これはもうとんでもない話だという大きな国民の批判がございました。そういう結果、御承知のとおり昭和五十七年の法改正がありまして、ここでは長期営農継続農地制度ということが出てきたわけであります。今、現にそういう制度で物事が進行している最中であります。この最中にまたまた、最近の民活論あ……

第108回国会 決算委員会 閉会後第1号(1987/06/04、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は重大な盗聴事件について質問をいたします。  最近、我が党の上田副委員長、さらにはその前に緒方国際部長宅に電話盗聴という事実があることが発覚をいたしました。言うまでもありませんけれども、こういう電話盗聴というような行為は今日の憲法下においても、また法制度下においても絶対に許されない非道な反社会的行為である。同時に民主主義の根幹にかかわる重大な侵害行為であることは言うまでもありません。  まずそこで警察庁に認識を伺いたいのでありますが、電話盗聴なる行為は明らかに違法な犯罪行為である、これは間違いありませんか。
【次の発言】 電話盗聴がどの法律に違反するどういう違法行為か、明確に答え……

第108回国会 決算委員会 閉会後第2号(1987/06/05、14期、日本共産党)

○橋本敦君 この農薬入りのたばこが実際問題として日本で百四十一万本が既に国民に渡され、それが試供品として吸わているという事実がある。百四十一万本ですよ。だから、これで直接の健康被害が起こらなかったからよいものの、仮にこれで国民に重大な健康被害が起こっておれば一体日本政府のどこがこれ責任を持つんですか。まず大蔵省答えてください。
【次の発言】 簡単に結論だけ、時間ないから。日本の政府のどこが責任を持つかと、こう聞いている。
【次の発言】 冗談じゃないですよ、あなた。ノーチェックで入ってきて健康被害が起こったら適切に対処する、それはどうするんですか。  じゃ聞きますがね、これはアメリカ政府内の許容……

第108回国会 決算委員会 第3号(1987/05/23、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日航機墜落事件に関連して若干の質問をしたいと思います。  この大事件の原因究明と犠牲者遺族への賠償責任を早く果たさせるということは急がなくちゃならぬ問題であることは言うまでもありません。その点で先ほどボーイング社がアメリカの裁判所におきまして、隔壁の修理ミスと事故原因につながる自分の責任を認める陳述を正式にしたということが報道されておりますが、そうだとしますと、民事裁判の問題に限って言うならボーイング社の損害賠償責任は法的にはほとんど確定的になったと言えるのではないか。法務省民事局長のお考えはいかがでしょうか。
【次の発言】 運輸省はこのボーイング社の陳述についてどう受けとめ……

第108回国会 決算委員会 閉会後第4号(1987/06/18、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私はいわゆる東芝機械のココム違反事件に関連をして質問をしたいと思います。  この問題について事案がどういうことであるか今調査あるいは捜査が行われておるわけですが、アメリカ側の対応が私の見るところ非常にフィーバーしておる。去る十六日には下院の本会議におきまして御承知のようにたった一票の反対でもってアメリカの国家安全保障への損害補償を日本に請求する、こういったちょっと考えられないような法案が圧倒的多数で可決された。けさの報道によりますと今度は上院で上院議員が東芝関係のすべての製品のアメリカへの輸入を禁止するという法案を出す、こういう状況になってきているわけであります。まさにこの事件は日……

第108回国会 決算委員会 閉会後第6号(1987/07/02、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょう、私は社会、世の中から暴力をなくさなければならぬという、こういう課題について質問をしたいと思うのであります。  今、浜松市の海老塚では一力一家がつくりました暴力団事務所ビル、これに対して暴力団追放を求める市民の皆さんが二年半近くにわたって暴力追放、暴力団事務所を許すなという、本当に粘り強い市民運動を展開しています。この運動は浜松だけではなくて、近年金国各地でも暴力追放の市民運動が大きく広まっている一環でありますけれども、その中でも非常に大事な事件になってまいりました。住民側の弁護士が暴力団員によって背中から刺され、子供たちが誘拐されるという、そういう恐れで安心して登校もできな……

第108回国会 決算委員会 閉会後第7号(1987/07/03、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、昭和五十九年度決算を是認することには反対であることを表明いたします。  以下簡単にその理由を申し述べます。  我が党は、中曽根内閣の軍備拡大、増税、国民生活圧迫をもたらす五十九年度予算については、当初において国民生活向上を第一とする方向で予算の組みかえを強く要求いたしました。しかし、これが入れられず、これを拒否して成立をしたその予算を執行した結果、健康保険十割給付など戦後確立され定着してきた福祉、社会保障等に係る諸制度が次々と改悪され、高齢者や障害者、病弱者だけではなくて、多くの国民の生活が増税も相まって実質的に引き下げられる結果を招いたのであります。そ……

第108回国会 法務委員会 第1号(1987/03/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 いよいよ二十二日から全国で知事選挙が始まったわけでございますが、この二十三日 の未明に、県知事選挙に立候補する候補者の事務所が午前三時二十分ごろ放火によって全焼させられるという重大な事件が発生したわけであります。これは茨城県の知事候補に出ております我が党の奈良たつお選挙事務所のことでありますが、場所は水戸市にあるわけであります。  かつて、自民党本部にも火炎弾が投げ込まれるという、いってみれば許しがたい政治への暴力介入があったわけですが、選挙の始まるその当日に候補者の選挙事務所を全焼させる、こういった事件が発生したということは我が国の民主政治の基本を維持するという法秩序維持のみなら……

第108回国会 法務委員会 第2号(1987/05/14、14期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほどからも問題になっておりますけれども、憲法とそれに基づく民主的な諸原則を守らなくちゃならぬという立場で国政を審議しております法務委員会としても到底看過できない重大な事件でありますから、朝日新聞阪神支局襲撃事件について私も質問をしたいと思います。  まず第一に、この事件は何といっても言論、そしてまた表現の自由を民主社会の根幹として保障する現憲法下で起こり得てはならぬ、そういう重大な事件だと思うのであります。その点について日本ジャーナリスト会議の緊急声明が言論、報道の自由と、それを根幹とする民主主義への卑劣な挑戦であり、絶対に許すことはできない、こう言っているのも当然でありますし、……

第108回国会 法務委員会 第3号(1987/05/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 今の問題は非常に重大なので、私からも法案に入る前に二、三ただしておきたいと思います。  伊藤検事総長はかつて、巨悪は眠らせないということでロッキード事件等についても毅然とした 態度で捜査を行われたわけであります。本件についても、今、諫山委員から要請しましたように、検察庁の毅然たる捜査と厳正な処断が要求されるわけでありますが、東京地検がこれを受理されて、東京と現地といえばかなり距離があって、捜査を迅速にやる上ではなかなか事務的には大変だというようにも予測されるわけです。  したがって、そういうような状況で、東京地検はこの件を福岡に移送されるということも可能ではあるんですが、依然として……

第108回国会 予算委員会 第12号(1987/05/15、14期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に豊田商事事件について伺いますが、まず、去る大阪地裁判決について御説明いただきたいと思います。
【次の発言】 その判決の中に、この豊田商事の商法それ自体が必然的に経営陣の経営方針としては常識で考えられない、破綻は必定である、そういう状況であったことも認定されていますが、間違いありませんか。
【次の発言】 重ねて、問題になった歩合報酬契約は極めて違法性の強い本件商法を推進することに対する支払い対価だと、こういうことで、本件商法、豊田商法それ自体も断罪されているのではありませんか。
【次の発言】 確定しましたか。
【次の発言】 私が調べたら、被告二十名、そのうち十数名が事実上確定し……

第109回国会 決算委員会 閉会後第2号(1987/09/22、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょう私は、去る九月四日、自治省が官報で六十一年の政治資金収支報告書を出しておりますが、それに関連をしてお伺いをしたいと思います。  まず自治省に伺いますけれども、今年度の政治資金収支報告書、大きく見ましてどういう特徴的なことが見られるかという問題でありますが、どうお考えでしょうか。
【次の発言】 特徴的なことと言えばそれだけではなくて、自民党の皆さんの関係で見るならば、いわゆる衆参同日選挙だけではなくて、ニューリーダーと見られる皆さん方のそれぞれの派閥での政治資金集めというのが非常に特徴的に大きく進んでいる。その中でもいろいろ問題になりましたいわゆる政治家のパーティー、これによる……

第109回国会 決算委員会 閉会後第3号(1987/10/15、14期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に外務省に質問をいたしますが、ベトナムのグエン・クイ・クイさん、これは日本のジャーナリストの間でも大変親しい関係にある人ですが、この方がこのたび日本・ベトナム友好ジャーナリスト各界連絡会の招待で来日をされることになりました。外務省に対して滞在日程を提出したわけでありますが、外務省の方から、クイさんが沖縄県を訪問することは困る、こういった拒否に遭いまして、クイさんはやむを得ず、不本意ながら沖縄県の訪問をやめるという形で今来日をしているという事態が起こっています。クイさんに対して沖縄訪問は困ると言って拒否をされた事実は間違いありませんか。

第109回国会 決算委員会 閉会後第6号(1987/10/27、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは郵政省当局の労働組合に対する対応と姿勢からまずただしてまいりたいと思います。  最初に伺いますが、現在、郵政省関係で働く労働者の労働組合はどういう労働組合が存在しておりますか。
【次の発言】 大きな労働組合の三つ、四つ、名前を挙げて述べてください。
【次の発言】 そのいずれももちろん憲法で保障された労働者の団結権に基づく団結体である、労働組合法あるいは公労法の適用を受ける、そういう正当な労働組合としての組織であるというように認識されておられますか。
【次の発言】 そうすると、当局の対応としては、その大きな労働組合について言うなら、全逓それから全郵政それから郵産労、郵政……

第109回国会 法務委員会 第2号(1987/08/27、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、まず法案に即して質問をしたいと思います。  簡易裁判所の理念が改めて見直され、かつ、論ぜられなければならぬなということを痛感するわけですが、四十年前に新しい憲法のもとで簡易裁判所が発足いたしました。その理念が本当に生かされてきたかどうかということが一つは問題であります。もう一つは、生かされるように司法行政を本当にやってきたのかどうかということも問題であると思います。  まず第一の、理念について言えば、最高裁判所も簡易裁判所を発足せしめたとぎの持っていた理念は理念として今も変わりなく同じような理念であるべきだとお考えだと思うんですが、まずその点はいかがですか。

第109回国会 法務委員会 第3号(1987/09/01、14期、日本共産党)

○橋本敦君 時間が大変少ないので、すべての参考人の皆さんにお伺いできないのでありますが、まず江藤参考人にお伺いしたいと思います。  簡裁が当初設置をされた理念というものは、これはもう憲法的にも制度的にも明らかであったわけでありますが、しかし同時に、続審構造の中で小型地裁としての要素も担わされてきたという一面があった。これは確かにそうでしょう。しかし、国民のための簡易、そしてまた迅速な少額裁判所として地域の実情に密着した機能を果たすということと、それから小型地裁の要素も持たされたということとは、私はウエートが非常に違うと思うんです。根本は簡裁の民衆裁判所の理念をどう充実強化させるかということであ……

第109回国会 法務委員会 第4号(1987/09/03、14期、日本共産党)

○橋本敦君 法案に入る前に一般調査の件で質問をしておきたいと思います。  最近の新聞報道ですが、高知の刑務所で若い看守の人ですけれども、残念ながら暴力団大門組の幹部と親しくなったということから、贈収賄の容疑で警察で調べられるという事件が発生している。私は、暴力団の根絶というのは非常に大事な日本の社会的課題だと、こう思いますから、この法務委員会でも浜松の問題も取り上げながら、その根絶のために政府も、警察、裁判所もちろんですが、毅然とした態度で対処していただくようにと厳しく要求をしてまいりました。  暴力団の根絶ということは非常に大事でありますが、実際刑務所等の見学その他をいたしましても、再犯の可……

第109回国会 法務委員会 第5号(1987/09/10、14期、日本共産党)

○橋本敦君 法案に入る前に、一般調査で質問をしたいと思います。  実は、登録免許税の改正が大蔵委員会にかかっておるわけでありますが、登記に関する重要な問題でありまして、本来なら法務委員会との連合審査も当然しかるべきだと、こう思うんですが、会期末でもあり、そういう日程も厳しゅうございますので、法務委員会としてもこれを論議しておく必要があると、こう思いましてその質問をさせていただくわけであります。  今回の改正は、昭和六十二年の十一月一日から六十四年三月三十一日までの間として、土地に関する登記に関して現在の登録免許税を五〇%も引き上げるという大変なことになっているわけであります。今の時期にこういう……

第109回国会 法務委員会 第6号(1987/09/16、14期、日本共産党)

○橋本敦君 問題の指紋の押捺登録ということが何の本質的な意味を持つものかということについてかなり議論をしなくちゃならぬなということを感ずるわけですが、一つはっきりしていることは、この制度が、日本の国が公式に日本に在留する資格を公然と承認した人たちに対する、刑罰の強制を伴う指紋の押捺要求だ、ここなんですね。したがって、そういう意味では、一たん在留の資格を公然と公式に認めておきながら、その人たちに対して何の必要とどういう合理的理由があって刑罰の制裁によってでも指紋を強制しなくちゃならぬのか。これは、先ほど飯田参考人がおっしゃった、指紋はそんなに暗いものじゃないじゃないか、また斎藤参考人がおっしゃっ……

第109回国会 法務委員会 第7号(1987/09/17、14期、日本共産党)

○橋本敦君 重要な法案の質問は、前回に続いて今回もさらに行いますが、その前に、一般調査案件にかかわる質問として緊急の問題として質問をしたいことがございますので、その問題から質問をしたいと思います。  実は、昨日の新聞を見て驚いたのでありますが、今、大阪で花の万博が進んでおります。その花の万博の工事をめぐりまして、業者が入札をするわけですが、その入札が談合によって行われたという重大な疑いがある、こういうことが大きく報道されているわけであります。花の万博どころか、花を汚す汚職、腐敗が起ころうとしている。こういうことは断じて許すことができないわけでありまして、まずこの問題を明らかにしていきたいと思い……

第109回国会 法務委員会 第8号(1987/09/18、14期、日本共産党)

○橋本敦君 指紋押捺制度そのものを我が国としては廃止すべきであるという立場に立って前回、前々回とも質問をしてまいりました。きょうは残されたわずかな時間でありますが、それに関連をして質問をさしていただきます。  法務大臣は、この法はいたずらに処罰を目的とするものではないと繰り返しおっしゃいました。そしてまた、そのためにも法律の運用に当たっては合理的な、弾力的な運用に心がけるべきだということもおっしゃいました。そこで、処罰を目的としている法律でない、重罰を科す、そういう意図はないということに関連をして一つ聞きたいのでありますが、現在、指紋押捺制度そのものに反対をして、自分は押捺をしないと言って拒否……

第109回国会 予算委員会 第3号(1987/07/21、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは中曽根内閣の五年間の政治、そのもとでの核廃絶の問題、あるいはマル優廃止問題、さらには経済問題などを質問いたしますが、それに先立って、まず盗聴事件から質問に入りたいと思うのであります。なぜなら、この問題は我が憲法と民主政治の根幹にかかわる重大問題だからであります。  我が党の緒方国際部長宅に、昨年、近くの電柱からマンション、メゾン玉川学園の一室に引き込み線が引き込まれまして、それによって電話盗聴がなされていたという事実が発覚をいたしました。そして、これは多数の証拠によって神奈川県警警備公安課の現職警官がこの盗聴を行ったという重大な容疑で、今検察庁が東京地検特捜部によって……

第110回国会 決算委員会 閉会後第2号(1987/11/13、14期、日本共産党)

○橋本敦君 大臣は就任に当たって抱負をお述べになっておられますが、政治姿勢に関連をして、その点に関してまずお伺いをしたいと思います。  大臣がおっしゃっておられるのは、具体的には、一つは衆議院定数是正問題、二つ目には政治資金規正法問題、三つ目には治安の維持と民主的な警察行政、これに全力を挙げる、こうおっしゃっているように報道されています。警察行政の問題は後で三億円強奪事件にも関連してお伺いしたいと思うのですが、まず最初の衆議院定数是正、この問題であります。  この問題については、言うまでもありませんが、前の総選挙はいわゆる暫定措置というもとで行われました。これは八増七減、これでいきますと一対二……

第111回国会 法務委員会 第1号(1987/12/11、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、法案について十分の質問という異例中の異例の審議になっておるわけですが、法案に入る前にどうしても大臣に一言聞いておきたいことがございますので伺います。  例の大韓航空機事件に関連して、我が国の旅券の偽造が明らかになり、これが使用された。それが墜落もしくは飛行機の事故との関連で人物がどう関係をしていたか、これはわかりませんが、旅券が偽造されたということ、疑惑の人物が我が国の偽造された旅券を使っておったということははっきりしているわけですね。そこで、我が国として当然捜査権があると思うんですが、問題の身柄の引き渡しを含めて、捜査について大臣の御所見を一言承っておきたいと思うのです……

第112回国会 決算委員会 閉会後第1号(1988/05/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは農水大臣また沖縄開発庁長官にお越しをいただきまして、沖縄にとっては重大な問題でありますパイン栽培、そのパインの缶詰の輸入自由化問題について質問をしたいと思います。  二月のガットで勧告を受け入れるということから、いよいよパイン缶詰の自由化ということに向かってしまったわけでありますが、沖縄にとって、このパイン栽培はまさに農家にとっての死活にかかわる問題であるだけではなくて、生産農家が約千五百戸、そして沖縄全体の果物の生産の九割を占めておりますし、沖縄全体の基幹産業の中でも基幹的産業でありますから、この缶詰自由化がもたらす影響というものは極めて重大なものであるわけであります。そ……

第112回国会 決算委員会 第2号(1988/04/15、14期、日本共産党)

○橋本敦君 高知学芸高校の上海での列車事故による遭難というのはまことに痛ましいことでございまして、私どもとしても、亡くなられた若い命に対しては本当に惜しむべき言葉もありません。御遺族には衷心より哀悼をささげたいと思いますし、また、負傷された皆さんの一日も早い回復を心から祈っておる次第であります。  遺族の皆さんは、深い悲しみの中で今すぐ補償問題というところにはなかなか気持ちの上でも、またいろんな準備の上でもいかない状況だろうと思いますが、遺族会も結成をされておることでありますし、いずれはこの問題は解決をしなくてはならぬ大事な課題でありますので、この問題について質問をしたいと思うわけであります。……

第112回国会 決算委員会 閉会後第2号(1988/05/27、14期、日本共産党)

○橋本敦君 総理に私は質問をいたします。  総理、ここに昨日公刊されたばかりの「続 重光葵手記」、こういう大部な本があるわけであります。この重光手記は、芦田均日記と並びまして、戦前戦後の我が国政治史に関する資料としては学界でも高く評価され、また貴重な資料として、この重光手記の原本は憲政記念館に保存をされているという重要な資料であります。  この重光手記の中に重要な記述があるわけでありますが、その問題について総理にお伺いする道筋として、まず最初に私が総理にお伺いしたいと思いますのは、我が憲法第四条は明確に、天皇の行為はこの憲法が定める国事行為のみに限る、その他の国政の権能は有しないとはっきり書か……

第112回国会 決算委員会 第4号(1988/04/25、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは本四架橋公団、JRの参考人、お越しをいただきましてありがとうございます。本四架橋に伴う列車の騒音公害という大変重大な問題がありますので、それをお伺いする予定でおります。  それに先立ちまして、気象関係の人員増を含む問題についてまず質問をしたいと思います。  御存じのように、昭和五十三年に大規模地震対策特別措置法かつくられまして、地震対策、災害対策は非常に大事な国民的課題になってまいりました。その中の一つとしてお伺いするのでありますが、大阪の方では大規模地震によりまして万が一気象庁本庁の方がその機能を喪失した場合には、第一代行機関としての役割を果たすという位置づけがなされてい……

第112回国会 決算委員会 第5号(1988/05/16、14期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、三億円強奪事件の容疑者のフィリップ・ジャマンが、去る四月二十五日にメキシコで逮捕されました。身柄がフランスに護送されて、今取り調べ中であるということでありますが、これに関連をして伺いたいと思います。  このフィリップ・ジャマンについては、警察当局としては、三億円強奪事件について、指紋の検出等から重要な主犯的容疑者であると断定していると思うのですが、いかがですか。
【次の発言】 日にちは後でもいいです。
【次の発言】 このジャマンの逮捕で、三億円強奪事件の事件全容解明が大きく進むと期待をされるわけです。問題は、我が国に捜査権があり、刑罰権もある事案ではありますけれども、身……

第112回国会 決算委員会 第6号(1988/05/23、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、山口県の上関町の原発問題を聞く予定でありますが、先ほど佐藤議員が質問をしました中尾長官、恐縮ですが、非常に重大な答弁なので私も一言聞かしていただきたいと思うんです。  まず第一点は、長官は閣議で奥野発言を支持したことは事実でないということをおっしゃいました。そういうことはなかったと言うのであります。それならば新聞に閣議であなたが奥野長官の発言を積極的に支持した云々の記事が出たときに、たびたび記者会見の機会はあるわけですから、なぜそのような事実はなかったときっぱりと抗議の記者会見をしなかったのでしょうか。聞いておりまして私はこれは不審に思いましたが、いかがでしょうか。

第112回国会 建設委員会 第9号(1988/04/19、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、本法案に関連をいたしまして日米建設市場参入の問題について質問をしたいと思います。  この問題はもう既に明らかでありますけれども、この二年間経過をたどってまいりました。最初に米側は、関西国際空港への参入問題を要求してきた。その次には今度は大型公共事業、さらには関連する民間事業への参入、こういったことで次々と要求がエスカレートしてきた経過があるわけであります。しかも、そのアメリカ側の要求の中身も極めて問題でありまして、最初は米企業の参入の平等な機会、こういったことを主張していたようでありますけれども、実質的なねらいは、その後明らかになったように、米企業のレジスター、金銭登録機の音……

第112回国会 法務委員会 第1号(1988/03/28、14期、日本共産党)

○橋本敦君 質問に入ります前に、大臣から所信表明をお伺いさしていただきました。この中で、大臣は監獄法の全面改正の刑事施設法案について「今国会において十分な御審議を経て、速やかに成立に至るようお願いする次第であります。」、こうお述べになっておられます。  きょう私は、この問題の議論をするつもりはございませんけれども、このおっしゃった刑事施設法案は留置施設法案と関連をいたしまして、日弁連はもちろん広範な国民の中から代用監獄を存置していくという意味においてまさに誤判を生む温床、これを継続し、また人権侵害のおそれを内蔵させつつ、根本的な解決にはならないという意味において重大な批判がありました。私どもと……

第112回国会 法務委員会 第2号(1988/03/31、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは人権問題に関連をしてお伺いするのですが、先ごろの新聞で、これは大変なことだなということで私も気にしておる事件がありました。  一つは、子供たちの卒業アルバムに学校の校則に違反したという生徒の写真が掲載をされずに花壇の写真、花の写真が載せられた。こういう卒業アルバムを三十年、五十年先に見て一体その子供はどういう思いをするだろうか。そしてまた、お互いの子供たちの中で、名前はその花の下に書いてあるが、どういう子供だったかと顔を思い出してもらえるだろうか、まさに私は、写真を載せられなかった児童の人権にかかわるこれは重大な問題だというように思わざるを得なかったわけであります。 ……

第112回国会 法務委員会 第3号(1988/04/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法案に即して二、三質問をしたいと思います。  先ほどからも議論をされておりますけれども、刑事補償については戦前の旧刑事補償法と戦後の新刑事補償法、これは理念の大転換があったということが、まず基本的には認識されねばならぬと思うんですね。その大転換の基本になったのがまさに憲法理念そのものである。したがって、戦前と今日の刑事補償法の違いを、金額の差だとかあるいは補償を求める権利の有無ということも含めますけれども、そういうことにとどまらないもっと大きな刑事司法における理念の大転換だというように、まずとらえる必要があるというように私は認識しておるんですが、この点刑事局長のお考えはいかが……

第112回国会 法務委員会 第4号(1988/04/28、14期、日本共産党)

○橋本敦君 法案そのものの質問に入るに先立ちまして、一般調査案件に属することになりますが、緊急の課題でもありますので質問をしたいと思います。  それは、我が党の緒方国際部長宅に対する警察官の盗聴事件が重大な問題になったことは、これは言うまでもありませんが、検察官の不起訴処分に関連をいたしまして、昨日東京第一検察審査会が議決をいたしまして、不起訴不当という結論を出したわけであります。この問題は非常に重大な問題でありますので、まずこの問題からお伺いしたいと思うわけであります。  その前提として、最初に裁判所にお伺いをいたしますが、東京第一検察審査会の昨日の議決は概要要約してどういうように言っており……

第112回国会 法務委員会 第5号(1988/05/12、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私の方からも伺います。きょうは最初の質問ですから、まず大きな観点から政府の見解をただしていきたいと思います。  言うまでもありませんけれども、六十年のいわゆる円滑化法からパイロットシステムの実験ということで出発をいたしました。この実験の結果の評価やあるいは今後のいろんな計画の見通しなり、それが国民生活に与える影響とか、国民の負担とか総合的な観点を厳密に検討した上で、次のステップへというように理解をしておったわけですが、早々と二年たった今日、本法案によって全国的なオンラインシステムを含むコンピューター化の全面的な施行ということに政府としては踏み出てきたわけであります。  そこで、まず……

第112回国会 法務委員会 第6号(1988/05/17、14期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さんありがとうございました。同僚委員の御質問もあり、皆さんの貴重な御意見もいただきまして、一点だけ私は川井先生にお尋ねをしたいと思っております。  それは、閲覧制度がなくなるという問題でございます。そういうことでは、登記事項証明書を出すということにかわっていくわけですが、基本的に閲覧という制度そのものが我が国の登記と国民との関係では長く定着をしてまいった大事な制度でございまして、これがなくなるということが、私は、国民の立場から見て登記制度の国民への長年にわたる奉仕業務の中核がなくなるのではないかということがどうしても気になるわけでございます。  そういうわけで、……

第112回国会 法務委員会 第7号(1988/05/19、14期、日本共産党)

○橋本敦君 本日の法案に入る前に、一般調査案件としてお尋ねしたいことがありますので、まずその問題から質問に入らしていただきます。  その問題といいますのは、最近大きな問題になっております米軍基地で働く日本人従業員に対しまして、米軍の方が秘密保全を名目にいたしましてうそ発見器、つまりポリグラフの使用を事前に承諾するようにという、その同意書をとるという問題であります。この問題は、基本的人権にもあるいはまた我が国の憲法の根幹である自由の問題にも深くかかわることでありますので、この法務委員会で取り上げる次第であります。  そこで、まず施設庁にお伺いいたしますが、この事柄の発端は米本国の海軍作戦本部から……

第112回国会 予算委員会 第6号(1988/03/14、14期、日本共産党)

○橋本敦君 今、米軍の有事来援に関係をして、その研究が今後なされるということが非常に大きな問題になってきたわけであります。そういうことで、研究課題とされる有事来援の米軍のための有事法制、これは一体どういう内容のものになるのか、これは国民にとって極めて重大な問題であります。西廣防衛局長はこの点について、我が党の柴田議員の質問に対し、二月二十九日の衆議院予算委員会では、有事の際、米軍は我が国自衛隊と共同対処行動をとるので自衛隊に対する有事法制はほとんど米軍にも必要である、こう答弁しています。そして、先日はこの予算委員会において、そういった米軍のための有事法制は自衛隊法とは別の立法になるだろう、ここ……

第112回国会 予算委員会 第15号(1988/03/26、14期、日本共産党)

○橋本敦君 いよいよ政府税調の素案なるものが出されたわけでありますが、私どもはこれを見て、働く国民にとってはわずかの減税と引きかえにいよいよ大型間接税が出てきた、まことに重大な問題だ、国民世論に背を向けるのも甚だしいと、こんなふうに受けとめているわけでありますが、大蔵大臣としてはこの素案についてどのような所見をお持ちでしょうか。
【次の発言】 内容について御所見が今の段階でありませんか。
【次の発言】 今大臣もおっしゃったように、二十回の公聴会というお話がありましたが、公聴会では大型間接税について反対という意見が圧倒的に多数であった。新聞等でも報ぜられ、当委員会でも問題にしたところでありますが……

第113回国会 議院運営委員会 第1号(1988/07/19、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、本臨時国会の会期を七十日間とする提案に対して断固反対するものであります。  今回の臨時国会は、竹下総理が内閣の命運をかけると述べておられるように、新大型間接税・消費税の導入を最大のねらいとしている国会であり、七十日間という長期の会期を見てもこの公約違反の大型間接税成立をねらったものであることは明らかであります。  公約に違反し、国会決議にも反し、売上税で既に国民の審判が下されている新大型間接税・消費税を導入することを目的として臨時国会を開くこと自体、議会制民主主義の原則に反し、国民の世論に背を向けるものであって、断じて認めることはできません。  政府と国……

第113回国会 議院運営委員会 第10号(1988/11/21、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、議院証言法改正案に反対の意見を述べます。  まず、リクルート問題等の解明のためには、現行法の適正な運用により証人喚問は十分に行うことができるのであります。  次の点で私どもは本改正案に反対する次第であります。  まず、委員会で証人に対する告発を出席委員の三分の二以上の多数の議決によるとしている点は、憲法第五十六条二項が、両議院の議事は、特別の定めのある場合を除いては、出席議員の過半数で決すると、こう定めていますから、この点から憲法に抵触する疑いのある規定と言わざるを得ません。  また、これは議院の本会議では過半数の議決で告発ができるわけでありますから、こ……

第113回国会 議院運営委員会 第11号(1988/12/05、14期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、国会議事堂等周辺地域静穏の保持に関する法律案に反対の意見を述べます。  言うまでもなく、右翼の宣伝車による国会や政党本部などへの異常な騒音妨害は、音の暴力行為とも言うべきもので、その規制は必要であります。しかし、それは現行刑法の威力業務妨害罪や軽犯罪法等の適用で可能であるにもかかわらず、実際上野放しにされてきています。この問題は憲法が保障する国民の表現の自由にかかわる重大な問題であるため、ソ連外相の来日を理由に立法規制しようとすることは、その必要性も含めて十分かつ慎重な検討をなすべきもので、性急に決定すべきものではありません。このことを、まず指摘しておき……

第113回国会 議院運営委員会 第15号(1988/12/23、14期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党を代表して意見を申し上げます。  本日の本会議、職権をもって開会をし、そして国民が反対をしております消費税法案を含む税制六法案をあえて採決しようとしていることについて、私どもは断固として抗議するものであります。  まず第一に、二十一日における当院税制特別委員会の採決なるものは事実上存在しない。議事録を見ましても、「委員長」という発言に続いて、後は「聴取不能」点々あるのみであります。したがって、採決が行われたと称してこれを議長に報告をし、本日の本会議にのせるなどということは議会制民主主義を真っ向から踏みにじる暴挙でありまして、参議院として絶対にとるべき道ではない、こう確信を……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第5号(1988/12/06、14期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて私からもお伺いをいたしますが、まず、株の問題について江副氏から電話があったということでございますね。その際に、だれの所有する株を買ってもらいたいのだと、こういう話はありましたか。
【次の発言】 私どもの党が公表したドゥ・ベストリストということがあるわけですが、それによりますと、ドゥ・ベストが割り当てを受け、買い受けた株をあなたの方にと、こういうことが名義上なっている。あなたはドゥ・ベストという会社は全然知らないのですか。
【次の発言】 今、株券は手元にある、こういうわけですが、その株券を見ますと、その株券にはリクルートコスモス発行の株であること、裏を見ればそれがドゥ・ベストに……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第7号(1988/12/08、14期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、NTT並びに郵政大臣に伺いますが、式場証人がこの委員会で宣誓の上証言をされました。ところが、これまでNTTの調査委員会、また郵政大臣が国会に報告された事実とは重大な事実の違いが出てまいりました。  一つは、自己資金で買ったと、こう報告されていたのが、ファイナンスを受けたということを認めた。二つ目は、安定株主対策だと、こう言っていましたが、私の質問に対して安定株主という話は出なかった、はっきりこの事実を認めました。まさに重大な事実の食い違いであります。  そしてもう一つ、私は、式場証人がリクルートの回線リセール事業のために、そのセールスに同行して全面的な特別的便宜あるいはバック……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第10号(1988/12/13、14期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。
【次の発言】 総理が今のような態度をとられるから、国民の世論は竹下総理及び竹下内閣にはこのリクルート疑惑の徹底解明の真剣な誠意はない、こう見ているんじゃありませんか。  例えば、先日の朝日新聞ごらんになったでしょう。この世論調査では、「これまでの国会審議で、リクルート疑惑はほぼ解明された」と、こう考えているのはわずか三%ですよ。圧倒的多数の八六%が疑惑は未解明だと、こう答えている。そしてそのコメントを見ますと、「「未解明」とみる人は、社会、共産支持層でともに九三%と高く」、次が大事です、「竹下内閣を支持する層や自民支持層でも、それぞれ八三%、八五%」だと、こう厳しく批判して……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第12号(1988/12/15、14期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。
【次の発言】 私は、きょう関連ということで総理に質問の通告をいたしておるわけでありますが、総理の方から私の質問通告に関連をして、これまでの十二月一日の答弁について何かお話があるというようなことを理事を通じて聞いておりますが、総理の方で前もって答弁の訂正とか何とか、そういう御用意があるんでしょうか。
【次の発言】 私は、この問題について十三日も質問をして、きのうは我が党の佐藤委員がこの問題について質問しました。まさに総理がおっしゃるように、あなたが十二月一日に矢田部委員にお述べになっている、答弁されている事実は、あなた自身がなるほどなと今おっしゃったように、福田さん名義に、青……

第113回国会 税制問題等に関する調査特別委員会 第15号(1988/12/20、14期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、NTT問題からお伺いをいたします。  式場氏は、先日の証人喚問で、リクルートに交換機とTDMという多重化装置、これを置くために局舎を貸しておりますのは全国四カ所、新潟は女池局だということを明らかにしたわけでありますが、この女池局で、六十一年にこれが設置された後、六十二年に増設の工事が行われておりますが、まずこの点間違いありませんか。
【次の発言】 このリクルートの要求について、NTTの本社ネットワーク本部、さらには現場である信越の総支社、ここでは当初は反対の意見であったと思いますが、間違いありませんか。
【次の発言】 質問に答えていないんです。  当初、反対意見が現場、NW本……

第114回国会 法務委員会 第2号(1989/03/28、14期、日本共産党)

○橋本敦君 本案に関して一言言っておきたいと思いますのは、今も猪熊委員から指摘がありましたが、最高裁が裁判所の裁判官あるいは職員の定数をどれくらいとして見ているかという基本の姿勢にかかわるんですが、私は国民の裁判を受ける権利というその側から見て、そしてまた迅速であり、同時に適正な裁判ということを実際に受ける権利の中身として実現をしていくためには、今の裁判官の数は到底足りない、もっと増員すべきであるということをかねがね考えておるわけです。  そして、今回の改正を見ましても、簡裁判事を五名ふやすだけで、今指摘があったように判事を裁判所でふやすということにならない。それからさらに、かねがね弁護士会あ……

第114回国会 法務委員会 第3号(1989/06/16、14期、日本共産党)

○橋本敦君 法例の一部の改正の問題から質問に入ります。  今回の改正につきましては私どもとしては国際的な私法の統一の方向、そしてまた両性の平等、こういう原則にのっとって改正されるわけでありますから、その基本的な理念において私どもも賛成であり、法案としても賛成をしておる立場でございます。そういう立場ですが、若干二、三の点だけお尋ねをしておきたいと思います。  まず第一は、今度の改正が早くから議論をされながらようやくにして今日に至った、こういうことですが、先進諸国の中でこういった今日の国際私法の動向に沿って国内法の整備をまだしていない国があるのか、我が国はどれくらいの順位になっておるのか、そういっ……


15期(1989/07/23〜)

第115回国会 法務委員会 閉会後第1号(1989/09/26、15期、日本共産党)

○橋本敦君 マスコミが一斉に報道しておりますが、カンボジアに駐留しておりましたベトナム軍二万六千が本日をもって完全に撤兵が完了するということであります。二十五日にはプノンペンで盛大に完全撤兵の式典が行われたことも報道されました。  この問題は、カンボジアをめぐる和平の前進という、そういう面から見ましても、また長年にわたる駐留がベトナムの経済再建の上でも大きな負担になっていたことを考えましても、ベトナムにとっても大変よいことであり、難民問題が今審議をされておりますが、それとのかかわりにおいても私は歓迎すべき事態だと、こういうふうに認識しております。  まず、この点について法務大臣のお考えはいかが……

第116回国会 法務委員会 第1号(1989/11/30、15期、日本共産党)

○橋本敦君 法案に入る前に、坂本弁護士の事件についてお伺いをしておきたいと思います。  午前の質疑でも問題にされましたが、坂本弁護士の一家が突如姿を消して今に至るも所在がわからないという重大な問題であります。この問題については、単なる失踪事件というそういうものじゃなくて、本人自身が失踪しなきゃならぬというそういう状況は一切ないという状況も明らかなもとで起こった事件ですから、何らかの事件に関係をして、その意に反して拉致されたという意味での重大な事件だというようにとらえて、まさにそういう観点から厳重な捜査を遂げるのが今大事 であり、また広域に捜査の網を広げてあらゆる情報を集めて、一刻も早く人命にか……

第116回国会 法務委員会 第2号(1989/12/05、15期、日本共産党)

○橋本敦君 単身赴任手当ができたということ自体はよいことであるというように言うことができるわけですが、実情として先ほどお話がありました裁判官、検察官、それぞれ一般職より単身赴任率が高い。裁判官で約二百三十名で八%。その実情としていわゆる僻地支部関係、そういうところで単身赴任が多くなっているのか、実情がどうなのかという点はいかがですか。どのあたりで単身赴任が多くなっていますか。
【次の発言】 裁判官の職務のそういった一般職とも違う重要な位置づけ、そういった点から転勤が多くなり単身赴任も多くなるというのはやむを得ない状況ですから、そういう職務に専念をしていただくということについて給与の面でもカバー……

第116回国会 法務委員会 第3号(1989/12/07、15期、日本共産党)

○橋本敦君 前回に引き続いて質問をいたします。  私が一つの課題とする問題は、外国人労働者の皆さんに対する我が国の施策なり行政なりが本当に今日的な国際社会に通用する人権感覚をしっかり踏まえて対処をしているかどうかという問題であります。  先回もアメリカの外国人労働者法制に関連をし てシンプソン・ロディノ・マゾリ移民修正管理法の一端について触れました。一八九六年、連邦最高裁判所、ウィン・ウィング対合衆国事件と言われるようでありますが、ここで外国人労働者の地位についての判決が出ております。これはジュリストに出ておりますから御存じのとおりと思いますが、こう言っております。「合法的不法的とを問わず、合……

第116回国会 法務委員会 第4号(1989/12/12、15期、日本共産党)

○橋本敦君 法案に入るに先立ちまして、ごく短い時間ですが、緊急に一般調査として質問したいことがありますので、まずそれから入ります。  今大きな社会問題にもなっておりますが、元大阪府警警部補あるいは元香川県警警部補、こういった人たちが大手信販会社のセントラルファイナンス、ここにおりまして、絶対極秘で門外には出してはならないはずの国民個人の警察犯歴、これをデータとして流しておったという事実が明るみに出ました。私もその一端を事実をもって見てはおりますが、その回答内容が個人のこれまでの犯罪歴、それに加えて体の部位のどこに入れ墨があるとかそんなことまで書かれているという内容のものでありまして、こんなもの……

第116回国会 法務委員会 第5号(1989/12/14、15期、日本共産党)

○橋本敦君 各参考人の皆さんからそれぞれ貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。残念ながら私の質問時間が極めて短いので、絞って松井参考人に御意見をお伺いしたいと思います。  お持ちいただいた自由法曹団労働問題委員会の皆さんの修正についての御意見を拝見いたしますと、第三条で「事案の性質、内容が複雑であり、もしくは執行により重大な結果をもたらす仮処分事件については、前項の規定にもかかわらず、口頭弁論を経なければならない。ただし、急迫な場合にはこの限りでない。」、この条項を追加したいという皆さんの御意見のようですが、この趣旨は簡単にどういうことか御説明いただきたいと思います。

第118回国会 法務委員会 第1号(1990/03/29、15期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、法律案の質問に入る前に一般国政調査案件として、午前中も同僚の北村委員から質問のありました中国民航機ハイジャック事件に関連してお尋ねをしたいと思います。  この事件は今東京高裁の審査に付されておりまして、前回第一回の審問が行われ、張振海容疑者側からの補佐人を通じてその主張が展開をされ、そして次回は四月二日本人質問、さらにその後の期日においては補佐人側が請求した証人としてパ リ在住の岳武氏が証人として取り調べられることが決定されておる、そういう段階に今進んでいると承知しておりますが、このことは間違いございませんか。
【次の発言】 この事案は、非常に現在世界的にも国際的にも注目され……

第118回国会 法務委員会 第3号(1990/05/24、15期、日本共産党)

○橋本敦君 今、日韓問題が重大な政治的な課題になっておるわけですが、盧泰愚大統領がきょう訪日をされまして、改めて戦前の我が国の朝鮮に対する侵略という問題がどのように政府によって厳しく反省されるかが重大な注目の的になってまいりました。これについて先ごろ海部首相は、過去の歴史の経緯を反省して、三十六年間にわたり日本が犯した過ちについて率直にわびたいということを国会でも答弁をされておられます。  なるほど、考えてみますとこの問題については深い歴史があるわけでありまして、一八七六年には軍隊の威力を背景にして修好条約を強要し、それに始まりて明治三十八年、一九〇五年にはこれまた軍隊による威迫のもとで朝鮮を……

第118回国会 法務委員会 第4号(1990/06/01、15期、日本共産党)

○橋本敦君 予算の委嘱審査ということでございまして、予算に関連をしてまず最初に簡単にお伺いをしたいと思う問題がございます。それは国選弁護人の報酬の引き上げという問題でございます。この問題については先ほど北村委員から詳しく質問がございまして、私もその立場に基本的に賛成でございます。  そこで、最高裁刑事局長にお伺いしたい二点ばかりがあるんですが、一つは刑事局長も現状でいいというわけではないということをお認めの上で今後引き上げについては善処をしたいという御意向が示されました。それにしても、今回の引き上げもごくわずかでございますから、日弁連が期待する方向、あるいはまた国選弁護という憲法下での人権保障……

第118回国会 法務委員会 第5号(1990/06/14、15期、日本共産党)

○橋本敦君 商法の改正という問題に関連をいたしまして、当面重大な事件が起こっておりますので、それについてお伺いをしたいと思うわけであります。  最初に、民事局長に御見解をお伺いしたいのでありますが、これまで商法の改正に当たりましても、田中金脈やあるいはロッキード事件がございました。あるいはグラマン・ダグラス事件という疑惑もございました。こういうことに一つの重大な反省点として、大企業がこのような社会的不正行為を行わないように、あるいは会社の役員がこうした不正に社会的責任をきっちり負うように商法の改正が必要であるという議論が数多くなされてきたと思うのです。そういう方向で改正がされたかされなかったか……

第118回国会 法務委員会 第6号(1990/06/19、15期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは今次の商法改正問題に関連をしまして、今回の改正の内容がこれまで の商法改正の一連の流れの中でどういう位置づけにあるのかということから出発をして質問をしたいと思います。  そういうこれまでの流れの方向を明らかにする上で、国会の衆参で行われました商法改正に関連をする附帯決議というのは、国会における公式の意思表明としても国民の意見を代表する重要なものとしてこれは受け取ってもらわなければならぬと思います。附帯決議についてそういう重要なものであるとして法務省としては当然受け取るという認識だと思いますが、この点は間違いございませんね。

第118回国会 法務委員会 第7号(1990/06/20、15期、日本共産党)

○橋本敦君 参考人の皆さん本当にありがとうございます。私の持ち時間が大変少のうございますので、わずかしかお伺いできませんが、よろしくお願いいたします。  最初に、稲田先生が「小規模株式会社の実態とその法的分析」ということで日大会社法研究会でお書きいただいている文を読ましていただきまして、資本金一億円未満の株式会社の実態調査をなさったことをおまとめいただいておりまして、大変興味を持って拝見いたしました。これは昭和五十五、六年の調査かと思うのですが、 これを読みますと、「株式会社にした理由」、その理由で一番多かった答えが、実は第一は、調査対象となった千三十八社中五百六社、四八・七%、約半数が税法上……

第118回国会 法務委員会 第8号(1990/06/21、15期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、最低資本金制度についてお伺いするということにさせていただきます。  まず、民事局長にお伺いしたいのでありますが、我が国が中小企業がたくさんあり、中でもこの会社制度を利用して会社になるという数が大変多いわけでございます。なぜこの会社を選択するかという一つの問題が社会的にあるわけですが、例えば私の手元に日本大学会社法研究会で、先日参考人でお越しくださった稲田教授らが検討をなさった「小規模株式会社の実態とその法的分析」というのがございます。これを見ますと、資本金一億円以下の会社を二千社余り調査された結果が出ておりまして、株式会社にした理由について調査をされた結果、一番理由が多か……

第119回国会 議院運営委員会 第6号(1990/11/07、15期、日本共産党)

○橋本敦君 ただいま議題となりました国会等の移転に関する決議案は極めて重要な問題でありますので、この際、委員長の許可を得て、これに反対する我が党の意見を明らかにしておきたいと思います。  そもそも、国会の決議は全会一致で行うべきものであります。国権の最高機関である国会が内外に向かって意思を表明する以上、これは当然のことであります。とりわけ、国権の最高機関である国会及び政府機能の移転は、首都の移転にもかかわるものであり、国民主権の原則に基づく国家的、国民的重大問題であります。  しかるに、国会ではこれまでに十分な論議がなされたとは到底言えず、また国民的な議論も積み重ねられているとは言えません。 ……

第120回国会 法務委員会 第1号(1990/12/18、15期、日本共産党)

○橋本敦君 各党から大臣の発言について質問がありまして、私も一言お聞きをしたいと思っております。  この問題は、大臣が率直に発言を取り消し陳謝をされたという経過はございますけれども、事は人権擁護を大事な任務とする法務大臣の発言としては余りにも大きな波紋と影響を及ぼしたという状況から見ましても、取り消しと陳謝で済むのであろうかという思いはやはり残るわけでございます。 事柄の重大性の認識として、この問題については大臣としては辞任に値するほどの重大な問題だという認識が大臣におありだったのかどうか、その点をお伺いしたいと思っておったんですが、いかがだったんでしょうか。

第120回国会 法務委員会 第3号(1991/03/07、15期、日本共産党)

○橋本敦君 三月一日の未明に長崎地方裁判所及び長崎新聞社に何者かによって銃弾が撃ち込まれるという事件が発生をしたことは御存じのとおりであります。これは一連の経緯の中で非常に重要な意味を持っている事件であります。  長崎の本島市長が天皇に戦争責任があるという発言をしたのが六十三年十二月七日でございまして、その直後、三日後の十二月十日に長崎の右翼政治結社正気塾から長崎新聞に意見広告の申し込みがなされました。長崎新聞は慎重に検討した結果、これを断ったわけでありますが、そうしますと、二十八日にはそれを不服として意見広告を掲載せよという趣旨の民事訴訟が正気塾によって提起をされる。そして、年が明けるや一月……

第120回国会 法務委員会 第4号(1991/03/26、15期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法案に即してお伺いをいたしますが、裁判所の職員の増員の問題については、裁判事務の円滑な遂行という国民的課題と同時に、裁判所の職員の皆さんの労働条件にも深くかかわる重要な問題でありますから、裁判所としては増員要求をどういうように進めていくかについては職員団体の意見もよく聞いてできる限り尊重するという立場で検討して進められるというのが当然の姿勢ではないかと思うのですが、この点いかがお考えでしょうか。
【次の発言】 今回は、判事補五名、裁判所職員二十八名の純増ということですが、今指摘をした職員組合の要望との関係でいきますと極めてかけ離れておる現状があるわけですね。昨年度職員組合とし……

第120回国会 法務委員会 第5号(1991/04/02、15期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは続きまして、私からも罰金刑の問題に関連をして質問をしたいと思います。  午前中も議論があったんですが、選択刑として罰金刑を追加すべき幾つかの罪種があるのではないかという議論があるわけですね。その点で公務執行妨害罪等の例を出されたわけですが、大体どういった方向の議論が今なされておるんでしょうか。
【次の発言】 それは方向づけとしてわかりましたが、罰金という刑罰をどう考えるかという議論もまた一方にあるわけで、例えば罰金の非刑法化といいますか、罰金を行政罰的性格にしてしまったらどうかというような議論も一方にあるわけですね。それはまさに罰金の性格の変更ということにもなるわけですが、……

第120回国会 法務委員会 第6号(1991/04/09、15期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、国選弁護制度に関連をして質問をしたいと思います。  まず、実態を明らかにして議論を進めたいと思いますのでお伺いをいたしますが、我が国の刑事事件の中でいわゆる国選弁護事件の占める割合が簡裁、地裁でここ近年どういう状況なのか明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 今の数字で明らかなように、現在の刑事裁判制度を支える圧倒的多数の割合が国選弁護という制度によって維持をされているという実情だと言って間違いありませんね。
【次の発言】 そこで、国選弁護に関連をして、実費あるいは報酬、日当、そういった関係の事柄が問題になるんですが、昨年度に比べて、日弁連や私どもの要望もあり、予……

第120回国会 法務委員会 第7号(1991/04/16、15期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは両先生ありがとうございました。私の方から、時間が少ないのですが、二、三お伺いしたいと思います。  今お話が出たことにも関連をするのですが、こういった問題が大きくなりましたそもそもの発端の一つに検察官の志望者が少ない、裁判官の志望者が少ない、こういうことがあったわけでございます。そういった面で、若い人たちが早く試験に合格できるようにという社会的ニーズはもちろんあるわけですが、このことだけで検察官及び裁判官の志望者がふえるのであろうかということになりますと、それは独自にまた考えるべき要素があるのではないかというように思っておりますが、その点について両先生の御意見はいかがでしょう……

第120回国会 法務委員会 第8号(1991/04/25、15期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、先ほども議論がありましたが、二十三日、東京高裁が言い渡しました宮田早苗さん殺害事件、略称松戸OL殺人事件と呼ばれているようでございますが、これに関連をして大臣の所見をお伺いしておきたいと思うわけであります。  ことしの三月に大阪地裁の堺支部でも女児殺害事件に関連をいたしまして無罪判決が言い渡されて、警察における長期拘禁のもとでの自供に重大な信用性、任意性についての疑いがあるとして無罪の判決が言い渡されました。いわゆる代用監獄の弊害がかねてからの一連の無罪判決に加えて大きく浮かび上がったわけでありますが、それが二十三日、東京高裁の松戸OL殺人事件で改めて今日の日本の刑事裁……

第121回国会 国会等の移転に関する特別委員会 第2号(1991/09/11、15期、日本共産党)

○橋本敦君 ひとつ御質問ですけれども、各国でいろんな歴史的経緯がそれぞれあるというので、同一にはなかなか論じられない大きな問題であるかと思うんですが、一極集中、過密を避けるという観点から行われたものとしては、資料を見ますとスウェーデンの場合それからイギリスの場合、こういうふうにございますね。スウェーデン、イギリスの場合は新都建設ではなくて分都あるいは展分都でやられておる。そういたしますと、国会と主要政府機関は動いていないということに一つはなるんですが、こういう分都を国内に広く分散してやった場合に、国会の審議機能といいます か、国会と政府機関が持っている主要な機能として特に障害は出ていないのか、……

第121回国会 国会等の移転に関する特別委員会 第3号(1991/09/27、15期、日本共産党)

○橋本敦君 先生の四つ子の首都論でございますけれども、首都を移転するということではどこか一カ所へという考え方もあり得るわけですね。そうじゃなくて、先生が今おっしゃった四つの地点に分散していわゆる四つ子首都ということを構想なさったというのは、どこか一カ所へ行けばまたそこが集中してしまうということを避けようという意味なのか、ほかに意味があるのかということをお伺いしたいのが一つでございます。  それから、今おっしゃった四つに分けた場合に国会はどこにあるのが適当だろうか。例えば統一ドイツの場合は、下院はここへ行って、上院はベルリンに行くかボンに残すかというような議論もございますね。だから、国会はどこに……

第121回国会 法務委員会 第3号(1991/09/17、15期、日本共産党)

○橋本敦君 借地法、借家法は言うまでもありませんけれども、歴史的な経過を見ても借地あるいは借家の権利を保障するという社会的要請から経過を歴史的にはずっとたどってまいりました。それで、今日の民事法の重要な部分をなしていることは言うまでもないわけであります。  したがって、この改正という問題は、まさにそういった歴史的な経過を今後どうやって今の社会の中で貫徹をしていくのかということも十分に検討していかなければならない本来的な要請があるわけです。今回の改正はそういった問題を正確にとらえているのかどうかという点になりますと私は全く逆で、今日の経済の異常な発展の中で企業なり財界なり、あるいは政府の土地政策……

第121回国会 法務委員会 第4号(1991/09/19、15期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、前回はこの改正法案が出されてくる背景的な事情に触れまして、そこから改正法が持っている基本的なねらいあるいは方向、こういった問題を質問でただしたわけであります。  きょうから法案に即して質問をしていきたいと思いますが、まず第一は、先ほどからも問題になっております「従前の例による。」という、いわゆる二本立ての問題であります。今回、こういった異例の長期にわたる、ある意味では法的安定性を欠くかもしれないそういった異例の措置をとって、従前の契約関係については、借地権の場合はその更新、借家権の場合は正当事由の適用、こういったものを現行法によるというように決めたのは、それは既存の契約におけ……

第121回国会 法務委員会 第5号(1991/09/26、15期、日本共産党)

○橋本敦君 前回は、正当事由をめぐる問題について質問をいたしましたが、きょうは定期借地権問題と賃料改定をめぐる問題に絞って質問をしたいと思います。  最初に、定期借地権の問題でありますけれども、これが普通の借地権と根本的に違う点は、これは言うまでもありませんが更新の権利がない、期間が来れば必ず借地権が消滅する、こういう意味ではこれまで借地法が規定していた借地権とは根本的に百八十度以上大転換をする、そういう新しいシステムを導入しようというわけであります。  この定期借地権の創設が今度の法案の重要な目玉の一つであることは法務省として間違いないと思うんですが、これが宅地の供給なり住宅の提供なりといっ……

第122回国会 国会等の移転に関する特別委員会 第3号(1991/12/05、15期、日本共産党)

○橋本敦君 根本問題として、やはり経済機能の異常な集中を何とか地方に分散するという課題が、社会の構造的基盤の問題として非常に大事だというように思うんです。しかし、さっきの先生に御紹介いただいた経団連の調査でも、なかなかそうはそこのところはいかないという問題がある。そうなりますと、やっぱり情報と経済の機能は残るだろうという予測をせざるを得ない。ここのところを何とか打開する道が経済そのものの問題としてないだろうか、いかがだろうかというように思うのが一つです。  それからもう一つは、先生の御意見によりますと、日本は経験したことのないユナイテッドステーツかフェデレーションかと、こういうことになって、そ……

第122回国会 法務委員会 第2号(1991/12/17、15期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、最高裁にお伺いをいたします。  憲法七十九条、八十条で裁判官の報酬については、これは減額をしてはならないということを基本にして、異例の形で憲法上保障されている。この趣旨は、まさに司法の独立、裁判権の独立を擁護しようとするそういった憲法的な精神から出ている重大な規範だと思いますが、御理解はどうですか。
【次の発言】 裁判権の独立というのは、外部からの干渉はもちろん許されないし、また内部からの干渉も許されない。そういった意味で、それは当然のこととして考えられているわけでありますが、間違いありませんか。
【次の発言】 私がなぜその問題を本件の給与法案に関連して取り上げるかといいます……

第123回国会 国会等の移転に関する特別委員会 第2号(1992/03/04、15期、日本共産党)

○橋本敦君 参考人の八十島先生、きょうは御苦労さまでございました。共産党の橋本でございます。  四点ほどお伺いしたい点がございますが、順次お伺いさせていただくことにしたいと思います。  まず第一点は、先生もお述べになりましたように、この中間まとめは首都機能を移転することが是か非かという論議じゃなくて、国会決議などを受けて、首都機能の移転を前提とした上で、その首都機能の移転を具体的にどうやるかというそこのところの議論をなさったというのがこの中間まとめの基本である、こういうように理解をしておるのですが、それはそういう理解でよろしいわけでしょうか。

第123回国会 商工委員会 第11号(1992/05/26、15期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さん御苦労さまでございます。  私からも御意見をお伺いしたいと思うのでありますが、まず青柳参考人と小山参考人にお伺いしたいと思います。  先ほどの御意見でも、バブル経済破綻の中で、不動産投機、そういったことへの融資を含めて社会的な批判があったということから、反省の必要があるという御意見もお述べいただいたわけでございますが、私は、この点は非常に大事だというように思っているわけでございます。  今、問題の東京佐川急便の関連でも少し見てみますと、この債務保証に関連して融資したノンバンクは昭和リースが百二十七億円、これを初めとして、リース、クレジットの多くの会社が関与し……

第123回国会 法務委員会 第2号(1992/03/12、15期、日本共産党)

○橋本敦君 リクルート、共和に続きまして、佐川急便事件が重要な国会の疑惑解明の課題になっておるさなかでございますが、私はきょうはその中の一つの問題として、山梨佐川急便の土地取得に関する重大な疑惑について質問をしたいと思います。  質問するに当たって、答弁者に資料の配付をお願いしておきましたので手元に行っておると思います。  まず、山梨佐川急便という会社でありますが、運輸省に確認をしたいんですが、この山梨佐川急便という会社がさきに有限会社甲東運輸という会社から山梨県下一帯の一般区域運送の事業免許、これの譲渡を受けて山梨佐川急便として事業を開始するわけですが、それが昭和五十三年十二月十五日であった……

第123回国会 法務委員会 第3号(1992/03/26、15期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、この法案に則してお伺いをしたいと思うんですが、先ほどお話がありましたように、裁判官の判事補七名の増員ということで、育児休暇という制度がとられた中でメリットがあるだろうという話がございました。  具体的にこの七名の増員をどのように裁判所としては機能的に配置をなさるということなのか、その点とのかかわりで、育児休業だけの問題じゃないと思いますが、お考えをまず伺いたいと思います。
【次の発言】 先ほど、育児休業の申請が現在のところ三名だということですが、私どもの調べでは今年出産なさった方が八名いるというように聞いておりおすので、八名いらっしゃるとすれば七名の増員では、いわば東京、大阪……

第123回国会 法務委員会 第4号(1992/03/27、15期、日本共産党)

○橋本敦君 土曜閉庁ということに関連をして裁判所と入管にお伺いをする予定でございますが、まず入管の業務の関係からお伺いしたいと思います。  入管業務ということになりますと、入国審査を含めまして、土曜、日曜もその職務自体はなかなか休むということのできない性質を持っておりますので、土曜日を閉庁とすることについては大変な御苦労をなさっていると思うわけでございます。  たまたまきのうの読売新聞を見ますと、仙台空港でタイの観光団十五人が入国のときの特別審査ということで十二時間待機をさせられたということが問題になりました。慎重な審査は結構ですが、余り時間がかかり過ぎたのではないか、これも人手不足が原因では……

第123回国会 法務委員会 第5号(1992/04/07、15期、日本共産党)

○橋本敦君 東京佐川急便の関連会社、北東開発株式会社に関して質問をしたいと思います。  まず、警察庁にお伺いしますが、この件について北東開発開運は、現在なお捜査を続行されていらっしゃるわけですか。
【次の発言】 その捜査の続行の中に北東開発関連も含めて今捜査中であると伺ってよろしいわけですね。
【次の発言】 この北東開発株式会社は、ゴルフ場の建設経営を目的として設立された会社、その設立は昭和六十一年二月十三日でありますが、その目的に基づいて手がけたゴルフ場というのは茨城県の谷田部カントリークラブただ一つである、この事実も間違いありませんね。

第123回国会 法務委員会 第6号(1992/04/16、15期、日本共産党)

○橋本敦君 午前中局長の答弁で、いわゆるヘーグ・ヴィスビー・ルール、それからハンブルク・ルール、これとの違い、問題点等詳しく御説明がありましたので繰り返すつもりはないんですが、基本的な問題なので、若干これに関連をしてまずお尋ねをしておきたいと思います。  局長の御説明がありましたように、アフリカ諸国を中心としてハンブルク条約が二十カ国の批准に達して近く発効する、こうなってまいりましたので、現実的には海上運送の責任原則が、二つの原則がいわば地球上で各国の間で存在するということになってくるわけですね。そういたしますと、どこかでこれの調整ということがなされるのか、あるいはまた国連あたりでそういった考……

第123回国会 法務委員会 第7号(1992/04/23、15期、日本共産党)

○橋本敦君 私ども共産党としては、指紋の全廃ということで衆議院で修正案の提起をいたしました。外国人に対する治安対策あるいは管理という考え方を基本的に改めて、合理的な、近代的な体制にこの際移行すべきだというのがその考え方の基本でありました。具体的には、外国人登録証明書の制度を廃止して、一定事項を登録票に登録するということで事足りるという改正を目指したわけでございます。  そういう立場で質問をするわけですが、指紋の登録という問題について、果たしてこれが今日の民主的な、国際的な潮流ということが言えるのかどうかということで、まず第一の大きな疑問があるわけでございます。  そこで伺いますが、こうした外国……

第123回国会 法務委員会 第8号(1992/05/12、15期、日本共産党)

○橋本敦君 床井先生にお伺いしたいと思うのですが、先生が御説明なさったように、一つは住民基本台帳法の目的が居住関係、身分関係を明らかにする。一方で、外国人登録法の法目的も同じように外国人の居住関係、身分関係を明らかにする。こう見ますと、法の目的が同一である、そしてまた、法によって守られることが期待される法益性もまた同一であるということになろうかと思うんですね。ところが、それにもかかわらず制裁、罰則において大変な大きな違いがある、この違いの合理性は一体説明し切れるの脱ろうか。私は、この点は法の構造として、まさに憲法の法のもとの平等ということから見ても説明し切れない問題を持っている、欠陥ではないか……

第123回国会 法務委員会 第9号(1992/05/14、15期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私からも質問をいたします。  前回、私は指紋押捺制度は全廃さるべきであるという立場から質問をしたわけでございますが、それは基本問題で、また次回にもその問題について触れる予定をしておりますが、きょうはその押捺された指紋の廃棄処分の関係、それから指紋にかわる写真、家族事項登録、署名、こういった手段にかかわる問題に絞って質問をしたいと思います。  まず第一の、新法が施行された後不要になった指紋原紙の廃棄処分ということでありますが、これは指紋をとられた皆さんにとっても非常に大事なプライバシーにかかわる問題でありますから、その処理は、これはそういう立場を踏まえて厳格にやる必要があ……

第123回国会 法務委員会 第10号(1992/05/19、15期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、前回の質問の最後で指紋原紙の廃棄処分に関連をして私の方から提起をした質問に対して、きょうまでに検討して答弁をするということの留保がございましたが、その件についてお答えをいただけるのかどうか、まずこれをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 基本的には指紋原紙は廃棄処分にするということではっきりしているわけで、当然法律上指紋を存置しておく根拠がなくなるというような体制に入っていくわけですから、登録原票に存在する指紋も、基本的には指紋原紙の廃棄処分と同じように廃棄の方向で検討するということを私は強く要請をして、そしてそれを含めて技術的な問題があるので検討するということでいろいろ……

第123回国会 法務委員会 第11号(1992/05/28、15期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、訴訟費用の関係でお尋ねをしておきたいんですが、今回は一千万円以下ということがこの改正法ではもとのままということになります。しかし、実際の事件の数の多さからいいますと、資料でも一千万円以下が圧倒的に多いわけでございまして、民事訴訟費用全体の問題としてはこの部分にも考慮を払うべきであったのではないかということが同僚委員の質問にもございましたが、私もそう感じておるわけでございます。  この民事訴訟費用のあり方については、かねてからいろいろ議論がございまして、御承知のように、日弁連の民訴法の改正問題委員会が九一年二月十四日に出しました報告でも、検討すべき事項の第四点にこれを掲げ……

第123回国会 法務委員会 第12号(1992/06/02、15期、日本共産党)

○橋本敦君 少年の保護事件に係る補償に関する本法案が提出をされまして、この制度の確立についてはもちろん賛成という立場ではありますが、若干法案に即して二、三まず質問をさせていただきたいと思います。  まず、この法案の第二条第一項関係でありますが、この第二条によりますと、「補償の要件」ということで「審判事由の存在が認められない」ということ、あるいは「保護処分に付さない旨の判断がされた場合」、この二つを要件として規定しております。この不審判という場合、それから不処分という場合、審判の不開始と不処分ですが、そういう決定がなされたこと自体が要件だということで、そうなされた理由には特段がかわらないという趣……


16期(1992/07/26〜)

第125回国会 国会等の移転に関する特別委員会 第2号(1992/12/08、16期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、国土庁長官にお伺いすることになると思うんですが、先ほどから論議されておりますように、問題の発端は東京の一極集中という問題なんです。私どもも、ここまでひどくなった東京の一極集中の是正、解消というのは、東京に住んでいらっしゃる皆さんの生活の問題、安全の問題、そういった観点から一刻も猶予できない重大な課題であることは、これは当然だと思うわけです。今度の法案は、その前文でも明らかでありますけれども、東京の一極集中というこういう現実に照らして、まず一極集中を排除しよう、それから地震等の大規模災害に対する脆弱性を克服しようということが前文でも問題の発端として明らかにされている。  私がま……

第125回国会 文教委員会 第1号(1992/12/07、16期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、両参考人にお伺いいたします。  今回の報酬請求権制度が創設をされまして、著作権者とユーザーとのバランスのとれた今後の発展が期待されることになるわけですが、国民の理解を得てこの制度が定着していく上で大事なのが、一つは乙骨参考人もお触れになりましたが報酬額がどうなるかという問題でございます。  これは、当面三年までの間は決まっておりまして、四年以後が新たな協議の主体になるわけです。これについては文化庁長官の認可ということでございますが、それも文化庁長官の認可だけではなくて、慎重を期すために諮問機関として著作権審議会、これにかけるという制度になって、国の方も慎重を期しております。……

第126回国会 議院運営委員会 第6号(1993/03/11、16期、日本共産党)

○橋本敦君 ただいま議題となりました議院における証人の宣誓及び証言等に関する法律、いわゆる議院証言法の一部を改正する法律案につきまして、発議者を代表して提案の内容と理由を御説明いたします。  現行の議院証言法は、一九八八年十一月、我が党以外の賛成で、証人尋問中のテレビ放映を含む写真撮影等を禁止するなどの重大な改悪が行われましたが、テレビ放映を復活して国民の知る権利を保障せよという声は、以来日ごとに大きく広まっております。改正案はこの国民の声にこたえるもので、同法第五条の三、撮影はこれを許可しないという条項、これを削除し、同時にまた第八条第二項で、委員会の偽証等の告発には出席委員の三分の二以上の……

第126回国会 議院運営委員会 第11号(1993/04/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、我が党以外の各派共同提案に係ります政治の信頼確立と政治改革の推進に関する決議案の委員会審査省略の審議に当たりまして、反対の意見を述べます。  そもそも国会決議は、国政の重要問題に関して国権の最高機関である国会としての意思を内外に向かって表明する重大なものでありますから、全会一致で行うことは当然の原則であります。そのため我が党も、全会一致の決議がなされるように我が党の決議案を提示して各党の協議を求めたのでありますけれども、残念ながら合意に至らず、本決議案が我が党反対のまま本会議にかけられようとしていることは極めて遺憾であります。  我が党は、金権腐敗政治の……

第126回国会 文教委員会 第2号(1993/02/23、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私の方からは私立幼稚園の問題について質問をしたいと思います。  我が国における教育の中で私学教育が占める重要性については当委員会でもるる議論をされ、その認識についてはお互いに重要性を疑う者はだれもいないわけでありますが、きょうはその中でも幼稚園教育の問題についてお尋ねをしたいと思うわけであります。  まず、文部省の学校基本統計によります数字で見てみますと、因数は、私立幼稚園が八千七百三十五、公立幼稚園が六千二百二十二、国立幼稚園が四十九園、こうなっております。在園者数を同じくその統計で見てみますと、私立幼稚園が約百五十五万、公立が三十九万一千、国立幼稚園の幼児が六千六百……

第126回国会 文教委員会 第5号(1993/04/15、16期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、この法案に即しての質問でありますけれども、名古屋大学の教養部改組についてちょっと経過を検討いたしまして気になりますので、念のための質問ではありますが、お尋ねをしておきたいと思います。  名古屋大学では、この改組問題で当初は教養部を教養学部にしたいということで、そういう案が大学の合意でまとまりまして、八六年から九〇年までその立場で概算要求なども出されておったようであります。それが平成三年には科学文化学部ということで、平成四年には人間情報学部ということ、そして平成五年に至りまして情報文化学部ということで今回の改組ということになったようであります。  この経過で一つ私が気にな……

第128回国会 議院運営委員会 第11号(1994/01/13、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、反対の意見を表明いたします。  まず最初に、私は公聴会承認要求のこの件が、特別委員会で突然の動議によって強行可決されたこと並びに今行われているこの委員会が、我が党などがこの問題について重大な疑義があるために、徹底的にその議決の有効、無効の判断をきわめるべきであるということを厳しく指摘して、この承認案件のための委員会を開くこと自体に反対だということを表明いたしましたが、職権でこの委員会が開かれることになりました。こうした強行的な措置に対して、まず最初に強く抗議の意を表明するものであります。  この小選挙区並立制法案なるものが、実は民意をゆがめ、虚構の多数の……

第128回国会 政治改革に関する特別委員会 第3号(1993/12/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表いたしまして、公職選挙法及び政治資金規正法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨並びに提案理由について御説明申し上げます。  佐川急便事件、金丸脱税事件に続いて公共事業にたかる底知れないゼネコン疑惑が広がる中、国民の大きな怒りが高まっておりますが、今国民の圧倒的多数が求めているのは、この間のどの世論調査でも明らかなように選挙制度の改変ではありません。金権腐敗政治そのものの根絶であります。  ところが、細川内閣は、ゼネコン疑惑の徹底解明を求める国民の声に背を向け、民意をゆがめる虚構の多数で強力な政治を進めることをねらい、憲法の民主的原理に反する小選挙区比例……

第128回国会 政治改革に関する特別委員会 第5号(1993/12/27、16期、日本共産党)

○委員以外の議員(橋本敦君) 一井委員からの御質問にお答えいたしますが、世界の大きな流れが比例代表制の方に向かっておるという状況でございます。私ども日本共産党といたしましては、当面現在の中選挙区制を維持しまして、そのもとで定数の抜本是正を行って可能な限り公正に民意を反映したい、こう考えておりますが、将来の方向としては、民意を少数意見も含めてより正確に反映し、また国民の皆さんが政党を正確に選定ができる比例代表制の方向に行くのが筋であろう、こう考えております。  現在、そういう立場で中選挙区制を維持する理由でございますが、基本的には現在の中選挙区制度そのものに重大な欠陥がある、あるいは時代おくれだ……

第128回国会 政治改革に関する特別委員会 第8号(1994/01/07、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、小選挙区比例並立制そのものの問題につきまして、その核心的な部分に触れながら質問をしたいと思います。  私ども日本共産党が、この小選挙区比例並立制につきましては民主主義の根本原理に反する、また我が憲法にも反するという立場で反対を貫いていることは総理も御承知のとおりであります。  その根本的な理由として私どもが重視しておりますのは、何といっても重大な主権者たる国民の民意をゆがめるという問題であります。  その民意のゆがみがどこに出てくるかという問題ですが、最大の問題は、これは得票以上の議席を比較第一党に与える、いわば虚構の多数、つくられた多数をつくる、こういう重大な欠陥を小選挙区……

第128回国会 政治改革に関する特別委員会 第14号(1994/01/19、16期、日本共産党)

○委員以外の議員(橋本敦君) 御指名をいただきましたから、平野委員の御質問にお答えいたします。  まず最初に、平野委員は民意の集約と反映というのをバランスさせるというのが一番中庸で並行的な意見だと、こういう御意見でございます。私たちは、せっかくの御意見でありますけれども、このバランス論には同意できないのであります。といいますのは、小選挙区制と比例代表制がそれぞれ持っている機能的本質、原理というのが実は相反するという関係にあって、バランスをとろうとしてもとりようがないという関係にあると思うんですね。  そこで、おっしゃるところの民意の集約というのは、集約という名前で実はどういうことが小選挙区制度……

第128回国会 文教委員会 第2号(1993/11/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 具体的な問題から質問に入りたいと思うんですが、一つは国立大学の授業料の値上げの問題であります。  この問題を質問する背景ということになりますと、私は、今まさに国民の教育を受ける権利、教育の機会均等ということが教育費の大変な増大の中で重大な危機に直面していると言っても過言ではない状況がある、そのことを非常に憂えるわけであります。  言うまでもありませんけれども、憲法二十五条は、すべて国民は健康で文化的な生活をする権利があることを宣言をいたしました。人間らしい文化的な生活となりますと、教育を受ける権利というのはまさにその根幹をなすわけであります。続いて憲法二十六条は、国民はひとしく教育……

第129回国会 外務委員会 第5号(1994/06/23、16期、日本共産党)

○橋本敦君 去る二十日の当委員会で我が党の立木議員が、被爆国としての我が国としては国連での核兵器の使用禁止決議には賛成する方向で努力すべきではないかという質問をいたしまして、柿澤外務大臣は立木議員の言う方向で努力したいと、こういう御答弁をなさっておるんですが、そういう方向でぜひ努力していただくように、政務次官としても御尽力をお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 我々日本の被爆体験というのは、実際核兵器を廃絶していく大事な世界的課題から見て、この状態を世界に訴えていくということが非常に大事な課題になっていると思うわけです。その点で広島の原爆ドームあるいは長崎の原爆遺跡、こ……

第129回国会 規制緩和に関する特別委員会 第4号(1994/06/20、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私から質問をさせていただきます。  規制緩和ということがまさに今日の大きな流れ、政治の重要なキーワードになっている感じがするわけですが、私どもは、確かに非常に複雑な時代おくれの官僚的規制が国民生活に押しつけられている側面がある、これは撤廃しなくちゃならない、こう考えております。それと同時に、今日の複雑な現代社会におきまして、社会的規制を含めて、国民生活を維持するために、また安全を守るために環境を守るために一層の規制が必要だという側面もある、こういうふうに思っているわけです。  したがって、規制緩和そのものについては、私どもとしては一つ一つ政府の具体的な施策、打ち出されて……

第129回国会 商工委員会 第5号(1994/06/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私から質問させていただきたいと思います。  今回の改正案は、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書の第四回締約国会合の採択を受けて、代替フロン等を特定物質に追加するということが重要な内容の一つとなっておるわけです。  この問題について今までの経過で一つお伺いしておきたいことは、代替フロン等は二〇三〇年初めに生産を全廃ということになっておるわけですが、九二年当時の議論、それが新聞等で報道されておりますが、当時トルバ国連環境計画事務局長から代替フロンHCFCを二〇〇五年に全廃を目指すという案が出された。この提案に対して多くの国は賛成をしたわけですが、日本とアメリ……

第129回国会 商工委員会 第6号(1994/06/16、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私から質問をさせていただきます。  まず、ガス事業法について質問をしたいと思います。  今回の法改正がガス事業分野における重要な規制緩和の政府の施策によるものであることは言うまでもありませんが、その根幹となる部分について提案理由説明では、「大口需要者は、都市ガスについても他燃料と同様に、交渉に基づく価格で供給され、供給区域外でも供給が受けられることを強く要望しております。」、こう述べられております。  そこで、ここで言う大口需要者とはということになりますと、鉄鋼、セメント、化学、紙・パルプ、こういったエネルギー多消費型の製造業あるいは大きなホテル等考えられるんですが、全国的……

第129回国会 商工委員会 第7号(1994/06/20、16期、日本共産党)

○橋本敦君 ただいま議題となりました製造物責任法案につきまして、その提案理由と趣旨を御説明申し上げます。  現代社会の大量生産、大量消費のもとで、製品の欠陥による被害から国民の生命、身体、財産を守るとともに、損害の発生に対し迅速かつ適切な賠償が受けられるようにすることは、安全で豊かな国民生活を確保するための今日の緊急課題であります。  ところが、現在、これらさまざまな製品は高度で複雑な技術と製造方法で生産され、これらの製品の安全性や欠陥に関する情報は事実上製造業者の手に独占されており、そのため、欠陥商品による被害の損害賠償訴訟を起こしても、消費者に欠陥や過失の立証責任がある現行法のもとでは消費……

第129回国会 商工委員会 第8号(1994/06/21、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私に与えられた時間が大変短うございますので、簡潔にお伺いをさせていただきたいと思っております。  まず、田中参考人にお伺いしたいのですが、これまでPL法についてたくさんの皆さんがいろいろと苦労なさり運動なさってまいりまして、もともと財界や政府には反対意見が強かったんですが、ようやくここまで来たということで、皆さんのこれまでの御苦労と御奮闘に私も敬意を表しておる次第でございます。  このPL法でありますが、今まで皆さんの運動の中で、被害者の保護と救済を徹底させていくというそういう観点から議論された点を検討してみますと、一つは開発危険の抗弁は認めないでほしい、二つ目には欠陥と因果関係と……

第129回国会 商工委員会 第9号(1994/06/22、16期、日本共産党)

○橋本敦君 前回に続きまして、質問をさせていただきます。きょうは、いわゆる開発危険の抗弁の問題から入りたいと思います。  この問題については、これまで消費者の皆さんや実際の裁判に携わってこられた弁護士の皆さん、あるいは関係団体の皆さんから、開発危険の抗弁を認めないことが、消費者である立場の被害者の迅速かつ的確な救済には極めて重要な課題だということで主張されてきたところであります。ところが、財界の方は一貫してこれに反対をしてきたわけであります。そういうことの中で、残念ながら政府案では開発危険の抗弁が入れられるということになったわけであります。  この点、私ども日本共産党案につきましては、「当該製……

第129回国会 政治改革に関する特別委員会 第3号(1994/03/03、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表いたしまして、政治改革関連四法案の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  そもそも、小選挙区並立制など政治改革四法案なるものは、一月二十一日の本院本会議におきまして大差で否決されたものであります。したがって、国民を代表する本院の意思として明確にされたこの否決の重みを真摯に受けとめ、憲法第五十九条第一項の原則に基づいてこれを廃案とすべきが当然であったのであります。  ところが、あえて両院協議会が開かれ、しかもその協議会で成案を得る見込みがないことが明確になったにもかかわらず、土井衆議院議長の意見をきっかけに細川総理と河野自民党総裁による政治的談合が……

第129回国会 文教委員会 第2号(1994/05/13、16期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の国立学校設置法改正によりまして、宇都宮大学と岡山大学で教養部が廃止されて新学部が設置をされることになるわけですが、この改組に伴って真にその目的が達成されるように若干の問題点を感じておるところがございまして、それをぜひ文部省の方の御意見も踏まえながらフォローアップをしていただきたいという期待を込めて質問をさせていただくわけであります。  といいますのは、教養部に所属しておられる教官が新設学部及び既設学部等に分属することになるというお話を伺いました。ところが宇都宮大学の場合、伺ってみますと、既設学部に移る教養部教官の研究室のスペースが十分確保できるのかという面で、当面それはなかな……

第129回国会 文教委員会 第5号(1994/06/22、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私学助成の問題は極めて重大な問題でありまして、予算委員会の総括でもこの問題が取り上げられ、また本委員会でも重要な課題として先ほど田沢委員からも質問がありました。私もこの問題に絞って予算の関連で質問をしたいと思います。  言うまでもありませんけれども、今日、私学が我が国教育において果たしている役割の重要性、そしてまた毎年私学助成の充実のために二千万を超える請願署名が国会に寄せられているというこの重み、こういうことを考えますと、二五%削減という問題は実に重大な国民要求に対する逆行であると私は言わざるを得ないと思うわけであります。  この問題について一つ文部省にただしておきたいことは、私……

第129回国会 予算委員会 第10号(1994/06/03、16期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本でございます。  私からも両参考人に御意見を伺わせていただきたいと思います。  金丸事件に端を発しまして、地方政界、中央政界を巻き込んだいわゆるゼネコン汚職は、国民の血税を使っての犯罪という点から見ましても、また清潔な政治を望む国民の今の政治的な願いから見ましても、徹底的な解明が必要であることは言うまでもありません。問題は、その背景なりそういった汚職が生み出される構造的なものをどうとらえるかということがまず第一だと思います。  その点私は、まず第一に、高級官僚の天下りと普通よく言われておりますが、それに象徴される大手業界と政官との癒着の構造がある、これが一つでありま……

第131回国会 政治改革に関する特別委員会 第2号(1994/11/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 ただいま議題となりました統一地方選挙法案に関連をいたしまして質問をしたいと思います。  九一年の地方選挙におきまして大阪でも知事選挙が施行されたわけでありますが、その選挙に関連をして、今、大阪では重大な政治資金規正法違反の事案が発覚をして捜査が続けられております。これは言うまでもありませんけれども、政治資金の公明、透明性を確保するという、そしてまた府民や国民の政治信頼を高めるという、そういった観点からしても看過することのできない重大な事件であります。  この事件の概要は、伝えられるところによりますと、元大阪府の知事室長を務めておりました福田順一氏が知事の中川和雄氏の後援会の事務局長……

第131回国会 政治改革に関する特別委員会 第4号(1994/11/16、16期、日本共産党)

○橋本敦君 委員長、私の質問は大臣と政府に対してお願いをしたいので、提案者の皆さんにはきょう質問はございませんので、大変御多忙のようでもありますからどうぞ御退席いただいても私としては結構です。
【次の発言】 それでは質問に入ります。  今回の法案によりまして政党助成もいよいよ具体的に仕上げられていくわけですが、政党助成そのものについては、我が党はかねてから国民の政党支持の自由を侵す憲法違反の重大な問題だということを指摘してまいりました。  また、その金額につきましても決してささいなものではありません。国民一人当たりコーヒー代に匹敵する二百五十円などと、こう言われておりましたが、総額は三百九億円……

第131回国会 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第3号(1994/10/26、16期、日本共産党)

○橋本敦君 規制緩和一般について、後で議論に加わりたいと思っておりますが、端的に言えば、私どもはまさに時代おくれの不必要な規制とか不合理な規制とか、そういったものは当然撤廃をしたり緩和をしたり正さねばならぬというように思っております。しかし、今規制緩和という声が内外ともに非常に多くとうとうと伝えられておりますが、挙げて今の風潮になっている規制緩和を強力に推進するということだけで果たして日本の経済の将来や国民生活にとっていいのであろうか。その点については、効果の点なりあるいはそれが及ぼす影響と国民生活の度合いなりについて厳密な検証と検討をしていかなくちゃならぬのじゃないかという、そういう態度が私……

第131回国会 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第4号(1994/11/30、16期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本でございます。  先ほど恒松先生の御意見の中で、大事なことは基本的には民主主義の推進だという観点から、住民参加の住民自治を大きく進めるということがやっぱり基本でなくちゃならぬというお話がございまして、私もその御意見に賛成なんですね。  だから、そういう点からいいますと、地方分権ということがよく言われますけれども、基本は中央の権限をどれだけ地方に分けるかという権限の分け合いの問題じゃなくて、住民参加の地方自治をどう進めるかということ、ここを基本にして、そしてそれにふさわしい権限を地方自治体にどう与えるかということと、それから、それに応じた自主財源の確保をどのように総合……

第131回国会 内閣委員会 閉会後第1号(1994/12/14、16期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは、続いて質問をいたします。  まず防衛局長に伺いたいんですが、今月の二日に村田防衛局長は、武村大蔵大臣、また野中自治大臣を訪ねて、再検討の結果につきまして、ガルフ機の採用が最適であるという結論を得た有識者の報告書をお示しした上で理解を求めるよう、そういった報告をされたということが一斉に報道されました。これは事実、間違いないですね。
【次の発言】 私は、まず伺いたいんですが、この再検討委員会、有識者会合なるものですが、これの報告書を私どもは十二月六日付でいただきましたね。この添付資料で価格が抜けていたということで委員長から厳しい指摘がございました。先ほど出されました。  私の……

第131回国会 内閣委員会 第8号(1994/11/29、16期、日本共産党)

○橋本敦君 官房長官、御多忙中恐縮でございます。記者会見がおありになるそうなので、最後にお聞きしたかったことを最初に回さざるを得ないんですが、お待ちをいたしておりました。  このUX問題については、防衛庁は防衛庁の立場で、選定過程にはいささかも疑義を挟む、そういった問題はないという立場で終始答弁されておられます。しかし事はそれで済むものではない。だから、したがって閣僚懇談会でも議論になり、また再検討委員会、防衛庁の言葉で言えば有識者の委員会もつくられ、そして官房長官もいささかの疑惑もないようにしたいということを当委員会でも宣言されるという、こういう事態になっているわけであります。  私は、これ……

第131回国会 文教委員会 閉会後第1号(1994/12/13、16期、日本共産党)

○橋本敦君 大河内君がいじめに耐え切れなくて、まだまだ長く生きたいという気持ちいっぱいの中で、ついにみずから幼くして命を絶たざるを得なかったという問題はまことに痛ましい悲しい出来事でありますが、同時に、教育の場でこういうことが起こる、そのこと自体が一体どういうことなのかという根本に立ち返って私どもは検討していく必要があるということを痛感いたします。  文部省の調査によりましても、九二年度でいじめの件数が二万三千二百五十八件あった、九三年は若干減って二万一千五百九十八件ということでありますが、しかし実際の数字はこれより多いということは容易に想像される。なぜなら、その文部省の調査自身が明らかにして……

第131回国会 文教委員会 第2号(1994/10/27、16期、日本共産党)

○橋本敦君 けさの新聞各紙を見て文部大臣も驚かれたと思うのですが、私も非常に驚きました。小学校の校庭で学童の授業中に自衛隊が演習訓練をした。しかも、小銃、迫撃砲、機関銃、これを校庭に持ち込んでのことであります。私ども小学生のころは、教科書は「サイタ サイタ サクラガ サイタ」から「スズメ スズメ ヘイタイスズメ」に変わりました。「きょうも学校へ行けるのは兵隊さんのおかげです」という歌も歌ってまいりました。まさに数十年タイムスリップしたような驚きの思いをしたわけであります。  戦後今日まで、平和憲法の理念、教育基本法の理念に基づいて教育が平和の問題を大事な課題として進められてきたこれまでの間に、……

第131回国会 文教委員会 第3号(1994/11/01、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私から質問させていただきますが、今回の法案の最大の問題点は、国民にとって年金の満額支給開始年齢を六十歳から六十五歳に繰り延べる、これが一つの重要な問題であります。この問題について村山首相は、安らかに老いていかれる社会、こういったことをおっしゃいましたが、果たしてこれでそういった状況になるのかどうか、重大な疑問があるわけです。  そこで、端的にまず最初に伺いますが、六十歳から六十五歳までの間に部分年金を支給する、こういうことでありますが、私学共済の場合、報酬比例部分のその部分年金は大まかに言って平均してどれくらいになるか、つまり、私の見当では満額年金の半分程度ではないかと思う……

第131回国会 文教委員会 第4号(1994/11/02、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表いたしまして、私立学校教職員共済組合法等の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、退職共済年金の満額支給開始年齢を現行の六十歳から六十五歳に繰り延べることであります。私学の場合、ほとんどが六十歳定年制をとっておりますが、中には四十歳や五十歳定年制をとっているところさえあります。とりわけ女性にとっては厳しい労働条件、教育条件のもとで、定年まで働きたくとも働けない実態も多く見られます。また、現在の不況のもとで雇用調整は高齢者の就職をますます困難とくせております。こうしたもとでの退職年金の六十五歳繰り延べは、まさに生存権にかかわる重……

第132回国会 選挙制度に関する特別委員会 第2号(1995/02/15、16期、日本共産党)

○橋本敦君 国の選挙の費用について地方自治体が財政的に持ち出しをしなくちゃならぬというのは、これはもうやっぱり基本的に解消しなければならないわけでありますから、今回の法案について賛成の立場で質問させていただきます。  私が大阪府の方に照会をして伺いますと、平成五年の衆議院選挙で大阪府としては交付金総額が二十一億五千九百万、府市町村の決算額が二十一億六千九百万で、ちょうど一千万の持ち出しということになっております。これは、全国的に各都道府県ではどのくらいの実態であったのか、そして今度の改正でどの程度これが解消される見込みであるのか。自治省、おわかりでしたら御答弁いただきたいと思います。

第132回国会 選挙制度に関する特別委員会 第3号(1995/03/08、16期、日本共産党)

○橋本敦君 被災地の甚大な災害の実情を考えますと、現地の自治体から要望があって選挙期日の延期ということは、これはまあやむを得ない処置であるというように私どもも考えておるわけですが、法律は法律として問題点はただしておかなくちゃならぬという問題がそれ自体としてはあるもんですから、ひとつ最初に伺いたいんです。  先ほど憲法九十五条との関係の議論がございました。内閣法制局の御意見を伺ったんですが、自治省としてこの問題についてはどのように検討され、どうお考えになっておるかということを伺っておきたいわけですね。  とりわけ、この法律では特定の地方公共団体は自治大臣が指定する、こうなっています。しかし、実際……

第132回国会 文教委員会 第1号(1995/02/09、16期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の大震災に対して教育の問題でも切実な課題が随分たくさんあるわけですが、時間がありませんので、当面、焦眉の問題に絞って端的にお伺いをしたいと思います。  まず第一は、子供たちや父母、教育関係者が切実に要望しております一日も早い授業再開ですが、そのために被災した学校で校舎が使えないところでは早急に仮設の教室を建設していかなくちゃなりません。現に建設も始まっております。  そこで、教育現場の要望を伺いますと、この建設について国がどれだけの財政的手当てをしてくれるのかという問題が深刻な切実な問題としてあるわけです。災害復旧の場合には、仮設教室の設置は、これは施設の復旧、激甚災の場合は九……

第132回国会 文教委員会 第2号(1995/02/28、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私からも質問をさせていただきます。  最初に、総理府に念のために伺っておきたいと思うんですが、国際的には、アースデー四月二十二日、あるいは国連の世界環境デー、こういった国際的な祝日というのもあるようですが、海の日というのは国際的にはそういったことになっているのかどうか。  それからもう一つは、国民的コンセンサスということとの関係で念のために伺っておきたいんですが、総理府は各種の世論調査をこれまで行っておられました。例えば、祝日全般について調査をされたこともある、あるいは婦人の日とか家庭の日とか、こういったことで世諭調査をされたこともあるようですが、海の日については世論調査を……

第132回国会 文教委員会 第3号(1995/03/10、16期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私から質問をさせていただきます。  まず最初に、今大きな政治問題になっております東京協和信用組合の乱脈経理、倒産、こういったことに関連をいたしまして、福原学園の問題をただしていきたいと思うんです。  この北九州の学校法人であります福原学園、これはもう皆さん御案内のように、昭和五十九年に九州女子短期大学の学生数の虚偽報告というとんでもない問題が明るみに出まして、私学の経常費補助金の返還、そしてまた五年間の交付停止という厳しい処分を文部省もなさったことがあるわけであります。  この学園が今また三十八億円に上る巨額の無担保融資という問題で、学校経理としてそれは健全なのかということ……

第132回国会 文教委員会 第5号(1995/03/17、16期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、依然として大事な阪神・淡路大震災に関連をして教育の復興という緊急の課題について質問をさせていただきたいと思います。  大震災から二カ月がたったわけでございますが、被災地の学校では一応授業が大変な苦労の中で再開をされる方向に行っておりますが、本格的な再開あるいは正常化という点から見ますと、まだまだほど遠い状況であると思います。神戸市では、いまだに一千人以上の被災者が避難をしている避難所になっている学校が小中学校で三十四校もあると聞いております。  こうした中でそうした学校がどういう現状になっているか。これはもう大変深刻な状況でございまして、先日私も、例えば神戸市立の長田工業……

第132回国会 文教委員会 第6号(1995/05/11、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、まず震災問題についてお伺いすることから質問を始めたいと思います。  文部省は、被災した児童生徒のために就学援助の認定の弾力的取り扱いなどを含めて、授業料の減免及び教育委員会等にその点の配慮を含めて要請をしていただくとか、日本育英会の奨学金の貸与についても配慮をしていただくとか、いろいろ御尽力をいただきまして特別の手だてをとっていただいたわけですが、どれくらいの児童生徒がこの特別措置を受けたのか、そしてまた希望する生徒にほぼすべて適用可能であったのか、現状はどうでしょうか。まず、この点を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 ありがとうございました。  いろんな点で御尽力、御……

第132回国会 予算委員会 第14号(1995/03/15、16期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本敦でございます。  今、問題の東京協和、安全という信用組合の乱脈な経営実態が明るみに大きく出てまいりまして、こういった乱脈な経営をやったところに国民の税金や公的資金を使ってどうして救済をする必要があるのか、こういった国民の批判は大きく高まっております。  本来、信用組合というのは、言うまでもありませんが、法律によって地域の商工業者、勤労者、こういった皆さんの自主的経済活動、これを基本として地位向上を図るということで地域に密着して運営されるということになっておりますから、そういった法の基本性格を曲げてはならぬためにいろんな法律上の制約が課せられているわけであります。 ……

第132回国会 予算委員会 第15号(1995/03/16、16期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本でございますが、端的な御答弁をお願いして質問に入りたいと思います。  まず第一点は、平成五年の七月に長銀が撤退をするという、そのときに事態を具体的には把握したというお話ですが、それ以前に長銀に対する考査も行っていらっしゃったので状況的にはおつかみのことと思うんですね。  そこで、長銀が撤退すれば事態は極めて深刻になるという、こういう予想は当然お持ちになったと思うのですが、いかがですか。
【次の発言】 それはおかしいです。  なぜなら、けさ、ここへお越しになった長銀の頭取は、これを撤退するに当たってしばしば日銀にも行った、大蔵にも行ってよく説明をした、都に対しては、資……

第132回国会 予算委員会 第16号(1995/03/22、16期、日本共産党)

○橋本敦君 二億組事件の背景、後景に押しやられている感がありますが、日立、東芝など電機九社の談合事件で、日本下水道事業団にかかわる問題も極めて重大なことであります。  この点について質問をするわけですが、まず最初に公取委員会に、談合で告発をなさった事実と、そしてどうしても告発することが必要だと判断をされたその理由について、まず明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 その事実というのは、今お話しの下水道事業団が発注する予定の下水道関連電気設備工事に関連をして、これらの九社はドラフト会議という、こういうように称する会合を持って、そこで下水道事業団の発注予定の工事についてどの社がどう引き……

第132回国会 予算委員会 第17号(1995/03/29、16期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本でございます。  証人は、先ほど長銀の「顧問団の役割と当行バックアップ」というこの文書について、その存在はお認めになりました。それは正式の文書でないと、こうおっしゃったんですが、正式の文書でないというのは当たり前で、まさに長銀の顧問団がその基本性格として長銀の駐留軍であるとか、最高意思決定機関であるとか、こんなことは外に出せませんわね。だから、したがって内部の文書であることは当たり前なんで、正式に表に出せないという意味で正式文書でないのは当然ですよね。  この文書によりますと、この顧問団というのは、これは他の銀行とのかかわりでの顧問団のことを言っているんじゃないんで……

第132回国会 予算委員会 第18号(1995/04/03、16期、日本共産党)

○橋本敦君 言うまでもありませんが、猛毒サリンによる何の関係もない市民に対する無差別の大量殺りく、そしてまた警察庁長官狙撃事件、こういった暴力とテロはまさに民主主義の敵であり、それがだれによるものか、どのような団体によるものかを問わず、断じて許すことができないのは当然であります。  したがって、現在、一日も早く捜査を事件の核心に進めて犯人の検挙に至るということは、まさに今、国民の命と安全を守る警察に課せられた緊急かつ重大な責務であることは言うまでもありません。この立場から捜査の幾つかの問題について質問をしたいと思います。  まず八九年十一月に起こった坂本弁護士一家拉致事件であります。七日には救……


17期(1995/07/23〜)

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第4号(1995/11/28、17期、日本共産党)

○橋本敦君 オウム真理教問題を契機にいたしまして、今、国民の前に宗教と政治の関係がどうあるべきかが厳しく問われております。我が党は、これまでも犯罪集団と化したオウム真理教と断固として戦い、また巨大宗教法人による政教分離という民主的原則をじゅうりんすることも厳しく批判をしてまいりました。  そこで、まずオウム真理教問題から質問に入りますが、オウム真理教との戦いの先頭に立っていた坂本弁護士はまことに勇気のある正義の弁護士でありました。既に私どもも本院で追及したことでありますが、拉致された現場にプルシャなるオウム真理教のバッジが落ちていた、その他有力な証拠も残されていたという、こういう状況なのに、な……

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第8号(1995/12/04、17期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本敦でございます。  参考人の皆さんにはきょうは大変ありがとうございます。残念ながら大変時間が限られておりますので、私は秋谷参考人にお伺いをさせていただきたいと思います。  秋谷参考人は先ほど、創価学会の特定政党支持の選挙活動は正当であるというお話がございました。果たしてそうかということに関連をして、私は具体的にお伺いをしたいと思います。  この委員会でも取り上げたんですが、私の手元に、安田火災の営業開発第一部長が「旧公明党・創価学会の選挙支援要請の対応について」という社内の文書を各管内にお出しになったのがございます。これによりますと、明白に創価学会のこの要請が同様に……

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第9号(1995/12/07、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、さきに当委員会で、本年の夏の参議院選挙のときに行われました安田火災など保険会社に対する公選法二百二十一条違反の利益誘導問題を取り上げました。先日の参考人の秋谷創価学会会長の陳述によりまして、この事実の解明がいよいよ必要であることを私は痛感いたしました。  秋谷会長は、創価学会から依頼したことはないということは前提としてお話がありましたが、聞くところによると、その問題については、安田火災の係の方がたまたま本部にお見えになった、つまり本部に来られたことを認められ、係の者と選挙の話になったということはございましたと、選挙の話が出たことは認められました。そこからその支援の話が、こちら……

第134回国会 選挙制度に関する特別委員会 第2号(1995/12/13、17期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私から質問をさせていただきます。  私ども日本共産党としては、この政党助成法は、国民から税という名で強制的に支持しない政党にも事実上献金がなされるということで、憲法十九条に違反するという基本的な性格を持っている、そういうことを強く主張してまいりました。  今度の参議院選挙は、御承知のように、支持なし層が極めて多いということがマスコミでも多く言われるようになったわけでございまして、その中で、今私が指摘した不合理性といいますか、違憲性の実態というのが一層明白になったのではないか、こういうように思うわけです。つまり、参議院選挙は、四四・五%という史上最低の投票率でございました……

第134回国会 法務委員会 第1号(1995/10/19、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、オウム真理教問題から質問に入りますが、二十六日にいよいよ教祖麻原彰晃に関して公判が開かれることになっております。  検察庁に伺いたいんですが、この二十六日の公判は、公訴事実、罪名、どういう点で審理が行われることになっておりますか。
【次の発言】 法務大臣にまず御見解をお伺いしたいんですが、このオウム真理教の問題については、やはり国民は厳正な法令の適用、そして刑罰法規の厳正な適用ということを中心にして、一刻も早く真相の解明を国民は要求しています。  刑事裁判となりますと、被告人の権利はもちろん人権を尊重しながら、迅速な裁判というのが非常に大事な課題になると思うんです。ですから、……

第134回国会 法務委員会 第2号(1995/11/09、17期、日本共産党)

○橋本敦君 警察庁にお越しいただいておりますので、まずオウム問題から質問させていただきたいと思います。  最近の公判を通じても、またこれまでの捜査を通じても、オウム教団のまさに危険な犯罪的集団であるという実態が次々に明るみに出てまいりました。国民からは厳しい法令の適用と再発防止に対する強い要望があることは言うまでもありません。  こうした中で警察当局としては、強制捜査開始以来今日まで、かつてないほどの大量の警官の動員を初めとして、いわば全力を挙げて捜査の徹底に尽力をされてきたと思うわけでございますが、そういった構えについて、これまで十分尽力されてきた、そういうことの中で現在の時点での捜査状況は……

第136回国会 法務委員会 第2号(1996/02/27、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、HIVの感染、薬害の責任に関する問題から質問をしたいと思いますが、この問題については、重要な責任があると見られている帝京大副学長の安部英氏がきのう辞任するということもあって、厚生省で資料が発見されたことに続いて大きな問題になっております。  この問題については、言うまでもありませんけれども、危険な非加熱血液製剤、これを直ちにとめるのではなくて、これを引き続き使用させたということの中で二千人もの血友病患者のHIV感染を生んだ、そういう悲惨なことが出てしまったわけでございます。患者の皆さんは、まさにこれはそのために死んでいくのではなくて、国の責任で殺されていくんだという悲痛な叫び……

第136回国会 法務委員会 第3号(1996/03/22、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私はこの法案に賛成の立場で質問をいたしますが、今後の課題としてこの法案の拡充改善について二点にわたって質問をしたいと思います。  オウム事件の裁判に関連をして具体的な問題としても提起をしたいんですが、御存じのようにこの事件については、弁護士会に裁判所から要請がなされたことを受けて、弁護士会は国選弁護に全面的に協力をいたしました。これは、まさに憲法秩序を守り、刑事司法の適正な進行を図る上で弁護士としての責務を自覚する、そういう立場での積極的な協力であります。  ところで、万が一にも生命侵害を受けた場合に遺族補償は一体どれくらいになるか。最高額は、一万四千円の千倍とすれば一千四百万にし……

第136回国会 法務委員会 第4号(1996/03/28、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、薬害エイズ問題に関連をして質問いたします。  この問題が、患者の皆さんの多年の苦しみの末にようやく国が責任を認めたことの上に立って近く和解の運びになったことは、その内容が救済措置等患者の皆さんから見て不十分さを残しているとはいえ、喜ぶべきことだと思っております。しかし、この問題についての関係者の責任というものは、人道上もまた法的にも決して消し去ることのできない重大な問題だと思います。  そういう立場で、前回の法務委員会で私は、いわゆる厚生省のエイズ研究班班長の安部氏に対する告訴がなされました殺人、殺人未遂問題について厳重な捜査を要求したのでありますが、刑事局長も法務大臣も、検……

第136回国会 法務委員会 第6号(1996/04/11、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、法案に関連をして質問いたしますが、今回の法案が、法務省と日弁連との間で国際仲裁代理研究会を組織して、諸外国の状況及び今日の国際化の動向、そしてまた弁護士制度そのものの基本的なあり方ということも含めて研究協議を遂げられた結果、こういった改正案となってきたということについて、御努力には一定の敬意を私も払っておるところでございますが、なお若干の問題について質問をさせていただきたいと思っております。  その第一の問題として、先ほどからも議論がありましたが、今度の改正は弁護士法七十二条の例外ということでの扱いだということになるわけですね。その例外としての扱いということになったその範囲を……

第136回国会 法務委員会 第7号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○橋本敦君 予算に関連をしてまず最初に伺っておきたいと思うのですが、法律扶助予算の問題であります。  我が国の法律扶助予算が諸外国に比して余りにも低いということは、衆参の法務委員会でたびたび論議をされてきた問題であります。本年度の予算を見ますと昨年より一一・九%増となっておりますが、わずか二億八千三百万円、これは法律扶助協会の年間予算のおよそ一割を占めるにすぎないという現状であります。これの抜本的な改善ということが常に言われておるわけであります。今日、法務省、日弁連、法律扶助協会の三者の間で法律扶助制度研究会が持たれ検討されておりますが、この研究会の趣旨、目的からいって、公的援助の抜本的拡充を……

第136回国会 法務委員会 第8号(1996/06/13、17期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の法案について最大の問題になりましたのは、公文書の扱いだったことは言うまでもありません。これにつきまして衆議院では修正が行われたわけでありますが、私ども共産党としては、この問題については原案のいわゆる二百二十条四号ロの規定は全面的に削除するとともに、秘密とされる公文書の範囲を厳しく限定して、国の重大な利益にかかわる秘密に関するものに限るとした上で、しかもなおかつそれの判断は、司法権を尊重して裁判所の判断にゆだねられるいわゆるインカメラの手続等を含めて厳重にすべきであるという提案をいたしました。残念ながらその修正案は通らなかったわけでありますけれども、一定の改善的修正がなされて送……

第136回国会 法務委員会 第9号(1996/06/17、17期、日本共産党)

○橋本敦君 本日は御多忙のところ、竹下先生また中務先生ありがとうございます。  中務先生から、先ほど公文書の提出義務について大変貴重な御意見をいただきました。この問題については私も大変関心を深めておりまして、衆議院で我が党は日弁連の皆さんの御意見も尊重する立場で修正案を出したのであります。残念ながら全会派の合意に至りませんで、御存じのとおりの修正案にとどまりましたが、なおこれから検討できる課題でございますから、さらに力を入れていきたいと思っております  それに関して、先ほど先生の方から、行政情報の開示の問題は、情報公開法という次元の問題とは違ってまさに司法権の作用の問題として、その立場で違いを……

第136回国会 法務委員会 第10号(1996/06/18、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、上告理由制限の問題に関連してお伺いいたしますが、三百十八条の関係で、「法令の解釈に関する重要な事項」という問題で、一体「重要な事項」とはどういうものを言うのか、文言上からは極めて明確でありません。法制審でそこらあたりどう論議されたかの問題もありますが、法務省なり最高裁はこれからこの法の運用に関してここで言う「重要な事項」とはどういうものを考えておられるか、その要件なり考え方なりを伺いたいと思います。
【次の発言】 まさにこれからの適切な運営がどうなるかということが重大問題であります。法令の解釈に誤りがあるということは、それ自体は認められる。しかし、重要な法令の解釈でなければ、……

第139回国会 法務委員会 第1号(1996/12/05、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、今回の裁判官の報酬、検察官の俸給等に関する法律の一部改正案には賛成の立場で質問をいたします。  給与の引き上げは、それ自体、人勧に基づきまして当然であります。それに関連をいたしまして、きょうは時間がございませんが、今日の裁判の実情、検察の実情から見て、国民のための司法を進めていく上で切実な課題になっていると思われる裁判官、検察官の増員問題について見解をお聞きしたい、こう思っております。  私の手元に、日本弁護士連合会の司法改革推進本部が「忙しすぎる裁判官」ということでシンポジウムを行った記録があるんです。時間がないので詳しくこれを御紹介するわけにまいりませんが、忙し過ぎる裁判……

第139回国会 法務委員会 第3号(1996/12/17、17期、日本共産党)

○橋本敦君 言うまでもありませんけれども、憲法と民主主義の基本的な理念からして、あらゆる意味で差別など人権侵害が許されないことは言うまでもありません。しかし、実際には多くの課題が残されていることも事実であります。  その一つとして、私は、大企業による憲法違反の思想差別の問題が近年最高裁で明確に判断が下されましたので、その問題から一つは議論をしていきたいと思います。  わざわざ最高裁にお越しをいただきまして恐縮ですが、判決を正確を期するためにお越しをいただきました。  いわゆる関西電力の人権差別事件と私ども呼んでおりますが、平成七年九月五日に最高裁が判決をいたしました。  事案はどういうことかと……

第140回国会 選挙制度に関する特別委員会 第2号(1997/06/13、17期、日本共産党)

○橋本敦君 本日は、発議者の柳本先生御苦労さまでございます。法案に関連して、二、三お伺いさせていただきたいと思います。  地方自治体の選挙は、考えてみますと、知事の公選制などを定めました地方自治法の制定、これによりまして統一選挙を実施したのに始まるわけであります。その後市町村の合併があり、あるいは首長の解職、死亡、また議会の解散など、各自治体のいろんな事情によりまして状況が変わってまいりまして、九五年の四月には全自治体の三七・七%にすぎなくなって、大半が中間選挙という状況になっているわけでございます。  私は、これはそれなりに各地方自治体の住民運動や地方自治体の歴史的事情がある、こういうことが……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第3号(1997/05/26、17期、日本共産党)

○橋本敦君 中山先生、多年にわたって大変な御尽力をいただきました。  残念ながら、私は中山案に対して、脳死を人の死とするということについていまだ社会的な合意、国民的な合意がないという立場でございますので、まずこの点で意見を異にするわけでございます。  最近の日本世論調査会の三月十五日、十六日の調査を見ましても、臓器移植法案について、「成立を急ぐべきだ」が四七%ですが、「急ぐべきでない」が四五・三%と、完全に二分されておるという調査もあります。そしてまた何よりも、中山案によりますと、この法案の第六条で明確に「脳死体」ということで言葉が出てまいりまして、その「脳死体」とは、「脳幹を含む全脳の機能が……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第4号(1997/06/02、17期、日本共産党)

○橋本敦君 前回、私は主として中山案につきまして、脳死を人の死とするということについてまだ十分社会的、国民的合意ができていないという問題、それからまた医学の進歩の中で脳死判定基準の厳格性が要求されておりますが、どの時期に脳死判定をするかという脳死判定基準はありますが、判定時期についての客観的基準もないということ、それから死の時刻の特定については第二回目の判定が第一回から六時間後とは必ずしも規定されないという状況がありますから、この時刻についてもこれはまた一定の範囲でいろいろ違ってきます。そういうことが、ひいては相続やその他の問題、法的な諸条件の整備についてまだ十分できていないという問題等を提起……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第6号(1997/06/11、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは主として脳死の判定基準に関連をして質問させていただきたいと思っております。  果たして脳死判定によって判定された方が人の死であるかどうか、この社会的合意の形成がまだまだこれからの重要な課題だと思っておるわけですが、わけてもその脳死判定基準そのものが公正かつ厳密に、しかも、今日の医学の急速な進歩のもとで厳正に行われる必要があることは言うまでもありません。  そういったことを考えますと、両案とも、この脳死判定の基準について厚生省の省令に任せておくということでいいのだろうかという疑問を払拭し切れないわけですね。先ほどもこの点について猪熊先生の方から、本来ならばこれは厚生省に……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第7号(1997/06/16、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、基本的な問題は、脳死を人の死とするということについて社会的合意があるかどうか、とりわけそれを法律で規定するということについて国民の考え方にはいろいろ多様な意見があるという、こういう問題をあえて国会の多数で決めて、これをいわば一般的規範を持つ法として国民に押しつけることが許されるかどうか、こういう依然として重大な問題があると思います。その点で、まだまだ多くの課題も含めて、こういった問題について議論を尽くさねばならぬと考えているのでありますが、残念ながらきょうは総括的な質疑ということになってしまいました。  国民が脳死を人の死であると、こう認識しているかどうか、これを知る一つの方……

第140回国会 内閣委員会 閉会後第1号(1997/09/26、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私も引き続いてこの問題について伺いますが、今回の佐藤孝行議員の入閣、それに続く辞任問題という一連の事件は、言ってみれば橋本内閣と自民党政治の金権腐敗体質の底深さ、そしてまた清潔な政治を求める国民の社会通念とは甚だしい乖離があるということをはっきり示したと思います。この点は総理も一部会見で言われたとおりであります。  任命権者である橋本首相に重大な責任があることは言うまでもありませんけれども、基本的にはまさに民主政治の要請である民意の尊重という問題、それからさらに政治倫理について厳しい基準を持っていなきゃならぬという民主政治の根本理念の問題、この点が全く欠落しているというところに私は……

第140回国会 日米安全保障条約の実施に伴う土地使用等に関する特別委員会 第5号(1997/04/16、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは参考人の三先生、御苦労さまでございます。  日本共産党の橋本敦でございますが、私からも先生方に御意見をお伺いしたいと思います。  まず、仲地先生からお願いしたいと思うのですが、沖縄の基地のこれまでの経過を見ますと、戦争中はもちろん米軍に占領状態、それから後は沖縄の施政権が日本から切り離されるもとで、布令布告という沖縄の米軍の施政権下での基地の取り上げが進みました。そして復帰の直前にいわゆる公用地法ということで、これがまた五年間ということではありましたが続けられるということになりました。  一口で言いますと、沖縄の基地の成り立ちのそもそもは日本の憲法の光の届かないところで、憲……

第140回国会 法務委員会 第3号(1997/02/20、17期、日本共産党)

○橋本敦君 友部議員が起訴されるという事態に至りまして、まことにゆゆしい問題でございます。私は、この友部議員関連のオレンジ共済問題についてお伺いをさせていただきたいと思います。  最初に警察庁にお伺いをいたしますが、そもそもこの友部議員関連の詐欺事件の全体像としては、およそ何人ぐらいの人たちから総額どれくらいの金を集めたか、現在の捜査の状況としてどうなっているか、お知らせいただきたいと思います。
【次の発言】 起訴はごく一部でありますが、実に膨大な、また重大な詐欺事件であります。  刑事局長にお伺いいたしますが、今のお話のように、起訴された公訴事実はこのごく一部ですが、今後この関係について、捜……

第140回国会 法務委員会 第5号(1997/03/27、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、最初に予算に関連をしてお伺いをしたいんです。  今、調査室に至急調べていただいたんですが、法律扶助事業、これの補助予算が四億三千九百四十八万円、このうち震災関係が一億九百万円ほどありますが、これをのけますと法律扶助事業に対する補助が九年度わずか三億三千万円余りなんです。  政策経費が少ないという指摘もいろいろございましたが、諸外国に比べて法律扶助というのが非常に日本はおくれているということは、当委員会でも私も質問したこともありますし、国民の裁判を受ける権利を保障する上からいっても非常に大事な事業、補助予算だと思うんです。これがわずか三億三千万円余りでいいのだろうか、これをふや……

第140回国会 法務委員会 第7号(1997/04/24、17期、日本共産党)

○橋本敦君 いろいろと議論がございましたが、私もこの問題に関連をして幾つか質問をしておきたいと思います。  まず最初に、最近我が国への中国からの密航者がふえているという実情についての確認でございますけれども、入管局からいただいた、平成八年六月、法務省入国管理局の「平成七年における入管法違反事件について」というのを拝見いたしますと、不法入国事案は四千六百六十三人で、前年に比べて九百三十五人、一六・七%減少という数字がございます。ところが、先ほどのお話で、平成八年になりますと、十二月以降今日まで既に千百二十人中国から入っているという状況だということで大変急激な増加という感じがいたしますが、この状況……

第140回国会 法務委員会 第9号(1997/05/15、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、両先生、御多忙の中ありがとうございました。  江頭先生の先ほどのお話もございましたが、学者の皆さんが今回の問題について声明をお出しになりまして、議員立法による商法改正に反対するものではないけれども、この問題については、声明のお言葉によりますと、ストックオプションを導入するにしても、それに伴い株価操作やインサイダー取引等の弊害が生ずるおそれが少なくないためにどういう方法をとるべきかなど、法政策的、法技術的見地からの議論はいろいろあり得るわけである。そういうわけで、情報を国民に十分公開して、我々法律学者あるいは法曹実務者等の意見も十分に踏まえた上で、種々の法的問題を検討して、……

第140回国会 法務委員会 第11号(1997/05/29、17期、日本共産党)

○橋本敦君 商法の改正問題についてお伺いをいたしますが、野村、勧銀の商法違反の件についてもお尋ねしたいので、刑事局長に最後までおっていただくのは恐縮ですから、最初にこの問題をお伺いしておきたいと思います。  今お話しの商法二百九十四条ノ二ということで、野村、勧銀の関係者、それから小池隆一と嘉矩が今逮捕されて取り調べを受けております。その被疑事実の要旨を拝見いたしますと、要するに、この小池等がお互いに共謀して株式会社小甚ビルの名義の取引勘定に利益を帰属させて財産上の利益の提供を受けたと、こういうことであると思いますが、その大筋は間違いございませんか。

第140回国会 法務委員会 第12号(1997/06/05、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私はきょうは、最近新聞紙上でも大きな問題になっておりますが、三十四年前の昭和三十八年五月に十三歳で二人のおじと石川県の沖に出漁に出た少年、それが昭和六十二年一月になって北朝鮮で金英浩という名前で生存をしておられることが明らかになった事件についてお伺いしたいと思います。  この寺越武志さんについては、戸籍の上では死亡ということで戸籍が抹消されております。それによりますと、昭和三十八年五月十二日、推定午前二時ごろ、石川県の福浦灯台沖約二百三十数海里、ここで亡くなったということで、海上保安本部長の報告に基づいて除籍をされているわけであります。しかし、うれしいことに生きておられた。そのこと……

第140回国会 予算委員会 第14号(1997/03/24、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私からお伺いしますが、あなたは先ほど、九六年、平成八年の六月、細川氏からの指示で初村氏から三千万円が返されたことは後で知ったというようにたしか証言されましたが、後でだれから聞かれたんですか。
【次の発言】 簡単に言ってください。だれから聞いたかだけでいいです。
【次の発言】 三千万円返ってきたことは事実だとさつき証言されたんではありませんか。
【次の発言】 テレビじゃない。あなた自身三千万円が返ってきたことは承知しているんでしょう、事実として。
【次の発言】 どういう趣旨で渡したのか。選挙でお世話になった謝礼の趣旨ではなかったですか。

第140回国会 予算委員会 第18号(1997/04/11、17期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本敦です。  証人は、前回の証言でも、初村謙一郎前新進党代議士とは親しい友人関係であったということを証言されたんですが、友部氏の後援会など選挙の支援をあなたがやるようになったのは、初村氏からそういった協力もやってほしいという話もあったからですか。
【次の発言】 友部氏をあなたが知ったのは初村事務所ですね。そうですね。初村事務所で友部百男氏を知ったんでしょう。
【次の発言】 ですから、初村氏とあなたと友部氏の選挙についていろいろ意見交換、相談したと、これはあって当たり前じゃないですか。あったでしょう。
【次の発言】 簡単に答えてください。あったかどうか。

第140回国会 予算委員会 第20号(1997/05/28、17期、日本共産党)

○橋本敦君 大変重要なことをおっしゃっているんですが、第一勧銀が三百億円近く、二百六十億でもいいですよ、それだけの融資をされたのは小甚ビル相手だ、こういうことですね。その小甚ビルの社長が小池総会屋の弟である。つまり、小甚ビルに対する融資は、総会屋という認識はないとおっしゃるが、総会屋の親族企業であるという厳然たる事実は認識されていますね。
【次の発言】 あなたは最近とおっしゃるが、宮崎さんは、この小甚ビルの社長を紹介されたのはもとの児玉誉士夫氏の系統に属する大物総会屋であった出版社社長だと。その小甚ビル社長の嘉矩氏の兄が総会屋ということは知っていたと先ほどおっしゃいました。だから、小甚ビルに対……

第141回国会 選挙制度に関する特別委員会 第4号(1997/11/26、17期、日本共産党)

○橋本敦君 本法案で投票時間を午後八時までに延長する、あるいは不在者投票時間の午後七時までの延長、こういった点は、投票がよりやりやすくなるという面を持っておりますから、選挙人が投票しやすい環境を整えるという法案提案の趣旨に沿って、私どもも賛成できるわけであります。しかし同時に、根本問題を考えなくてはいけない。例えば新聞の社説でも、これはいわば技術的な見直しであって、政治の活性化が実現しない限り投票率の向上という本質的な解決にはつながらないという社説が出ているのも当然のことだと思うわけであります。  東京都の選挙管理委員会が、昨年十月の衆議院選挙を受けまして十二月に世論調査を実施したのがございま……

第141回国会 法務委員会 第3号(1997/11/13、17期、日本共産党)

○橋本敦君 日本人妻の帰国問題が大きな関心を呼んでおりますが、それとの関係で日本人拉致事件、この問題もまたいよいよ重大な問題として国民各層から大きな関心が寄せられるようになりました。この日本人拉致問題については、昨日も横田めぐみさんの御両親の写真入りの新聞が出まして、「失跡から二十年 めぐみはどこに」、「両親、心が揺れる」ということで、めぐみさんがバレエの発表会で着たドレスを手にするお母さんの姿も写真に出ました。私ども一様に心の痛む思いでありました。  この日本人拉致問題については、私は、九年前の昭和六十三年三月二十六日の予算委員会、ここで取り上げまして、以来九年、今この問題は新たに横田さんの……

第141回国会 法務委員会 第5号(1997/11/25、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうも同僚委員からたくさん質問が出ましたが、山一証券問題が我が国経済、政治を揺るがす大問題になってまいりまして、まずこの問題から質問をしたいと思うわけであります。  山一証券自身が総会屋に対する利益供与ということで起訴されているわけでありますが、まず刑事局長に、この山一証券関係で総会屋への利益供与で起訴された人員、そして役職、さらに公訴事実の概要についてまず御説明をお願いいたします。
【次の発言】 今の公訴事実から具体的にわかりますように、利益供与の回数が三十二回とかあるいはまた数十回に及ぶということで繰り返されているわけです。私は、そういう意味では極めて悪質な事犯だと、こう思う……

第141回国会 法務委員会 第6号(1997/11/27、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、三人の参考人の皆さん、貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。私からも順次御意見を伺わせていただきたいと思いますが、最初に神崎参考人にお願いいたします。九月二十六日の読売新聞で神崎参考人が、「余りに甘い職業倫理」ということで御指摘をなさっているのを拝読いたしました。この中で私も大変大事なことをおっしゃっているなと思いますのは、日本の企業社会はいかに金をもうけるかが優先をして、大事な企業倫理、職業倫理が軽く扱われてきているのじゃないか。そういったすき間に総会屋がはびこるというような社会的条件があるということを御指摘になっていらっしゃるわけですね。  そこでそのす……

第141回国会 法務委員会 第7号(1997/12/02、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私の方からお伺いさせていただきますが、一般的に言いまして、我が国の法曹人口が諸外国の先進国に比べて非常に少ない、こう言われておりまして、国民的ニーズにこたえるために法曹人口の増大は不可欠だという、こういった議論がなされてまいりました。  そういう中で、先ほど、十月二十八日ですが、司法試験制度と法曹養成制度に関する合意が最高裁、法務省、日弁連、この間でできまして、当面、司法試験合格者の年間千人程度への増加ということが目標として掲げられまして、平成十年度は八百人程度、十一年度から年間一千人程度増加させる、こういう合意がなされたようでございます。  この点は間違いございませんか。最高裁並……

第141回国会 法務委員会 第8号(1997/12/04、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、前回も山一証券問題を取り上げたのですが、今日極めて重大な問題でございまして、引き続ききょうもその問題を取り上げたいと思っております。  きょうは、刑事局長やあるいはまた大前証券取引等監視委員会事務局特別調査課長にお越しをいただいておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  参議院の予算委員会での集中審議でも、山一証券の莫大な簿外債務、あるいはこれまでの経営責任等についていろいろ議論がなされました。大蔵大臣も証券取引等監視委員会に対して厳正な調査をするようにと厳しくその場でも指摘をされていたことは、テレビでも国民に広く知らされているところであります。  この山一証券の問題……

第142回国会 行政監視委員会 第3号(1998/03/18、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは両先生、ありがとうございます。  私はまず、基本的な当然のことなんですが、今起こっている問題につきまして、大蔵を中心とする汚職、腐敗を見ましても、何万という公務員の皆さんは国民に奉仕する公務員としてまじめに働いていらっしゃる。しかし、この汚職を生み出しているというところを見ますと、まさにキャリアとか高級公務員であり、ノンキャリアといえども幹部の皆さんであると、こういう状況ですね。厚生省の岡光汚職事件もそうでございます。だから、今日の事態を見る上で、なぜそういう高級公務員が各関係業界とのそういう癒着を深めてこういう汚職を生み出したのかという、そこの根源をやっぱり掘り下げる必要……

第142回国会 行政監視委員会 第4号(1998/04/15、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、総務庁長官にお伺いをしたいと思うんです。  総務庁としても、総務庁設置法の第四条に基づいて、「各行政機関が行う国家公務員等の人事管理に関する方針、計画等に関し、その統一保持上必要な総合調整を行う」、こういう任務に基づいていろいろ御苦労いただいているお話を伺いました。  最近は厚生省の岡光事件やあるいは通産省の泉井事件や、さらにはそれだけではなくて古くはリクルート事件があり、一番新しいところでは大蔵省汚職事件ということで、国民の政治に対する信頼というのが全く地に落ちていると言ってもいいぐらい厳しい批判が高まっております。  こうした中で、各省庁がそれぞれ御苦労願って公務員倫理規……

第142回国会 行政監視委員会 第5号(1998/04/22、17期、日本共産党)

○橋本敦君 橋本でございます。  最初に、田島先生にお話を伺った点からお聞きをしたいと思います。  一九一六年の腐敗防止法で、刑罰の引き上げと同時に挙証責任の転換ですね、腐敗の推定原則、これが入れられた。私ども法律家にとっては、大変興味のある思い切った改正だな、こう思うんですが、こういったことが行われた背景にはどういう事情があったのか、おわかりでしたらまずこの点を教えていただきたいと思います。
【次の発言】 確かに、おっしゃられるように思い切った一つの踏み込んだ体制だと思います。  それから、先生のお話を伺いましていろいろと勉強もしたんですが、いわゆる公務員のコードがいろいろあると。これの実施……

第142回国会 行政監視委員会 第6号(1998/05/20、17期、日本共産党)

○橋本敦君 最近の大蔵汚職をめぐる状況からしても、国民の行政に対する公正で清潔な国民のための行政ということの担保をどうするかということが大きな関心の的になっている中で、我が委員会の任務もいよいよ重要だと思っております。  この行政監視については、一つは内部チェックの問題でありますが、厳しい公務員倫理規程の策定と同時に、内部チェックとしてどのようにチェック機能を果たし得るかという問題は、これは公務員制度の民主的な改革ということが私はどうしても必要だと思っております。  というのは、これまで見られたように、汚職、腐敗の根源はほとんどキャリアあるいは高級官僚ということがかかわっている場合が多いわけで……

第142回国会 行政監視委員会 第7号(1998/06/08、17期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほども大蔵大臣は本件の結果について報告をされ、極めて遺憾な事件であるというようにお話がございました。まさに大蔵省始まって以来の重大な事件だと言っても差し支えないと思います。  当行政監視委員会が生まれて、国会の立場から公正な行政、これを国民のために監視をしていくという任務からいたしますと、この重大な事件について、本日、委員長の御尽力で時間をとっていただきましたが、それにしても余りにも短いという気がいたします。今後引き続いてこの点について当委員会が究明できますように最初に委員長にお願いをして、質問に入ります。  まず第一は、平成五年から調査をされました。平成五年以降今日まで、大蔵大……

第142回国会 法務委員会 第3号(1998/03/12、17期、日本共産党)

○橋本敦君 日銀の歴史始まって以来、初めて汚職関係に関して司直の手が日銀に入るという異常な事態が発生をいたしました。こういう緊急事態のもとで、法秩序の維持並びに犯罪の徹底捜査を含めて法務行政に責任を持つ当委員会に早速松下総裁にお越しをいただきまして、御多忙の中ありがとうございました。  まず最初に、私は法務大臣にお伺いしたいのでありますが、法務大臣は所信表明の中でも、現在起こっております金融業界をめぐる腐敗については金融の安定並びに公共の秩序維持のために法務省としても全力を挙げて取り組むというお話がございました。ついに日銀にまで捜査の手が及んだわけでありますが、この日銀問題も含めて徹底的に捜査……

第142回国会 法務委員会 第4号(1998/03/19、17期、日本共産党)

○橋本敦君 この定員法の改正について、私の方はもちろん賛成でございます。  今、言うまでもありませんけれども、官庁の中の官庁と言われる大蔵省にまで汚職が広がり、日銀にまで汚職が広がるという事態になっております。かつてロッキード事件が裁判で重要な課題になったときに、その事件を担当した半谷裁判官が一世は乱れ政治は乱れても、まさに司法が健全である限り法と正義を守る日本の未来に希望はあるという趣旨の高い格調の判決をされました。  今日のこういった事態について、裁判所としてあるいは裁判官としてそういった憲法を守り正義を守る気概というのが今本当に大事ではないかと思いますが、御見解ございますか。最高裁、いか……

第142回国会 法務委員会 第7号(1998/03/31、17期、日本共産党)

○橋本敦君 引き続いて提案者の大原先生の方に。お伺いしたいと思いますが、先ほどからお話がありましたように、時価評価というのが会計基準としては国際的な流れであるというお話がございました。先生のお話でも、この法案がそれの一つのきっかけになればというお話もあったんですが、商法としては三十四条は原則として原価主義をとっているわけですね。したがって、そういう意味では商法の基本的な原則との関係でこれは大きな問題が一つある。  そういう場合に、貸し渋り対策の緊急処置として銀行、金融機関だけにするなら特別ですけれども、今度は先ほどもお話がありましたようにそうはならないで、いわゆる資本金五億円以上ですか、商法監……

第142回国会 法務委員会 第8号(1998/04/02、17期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて私からもお伺いしますが、まずこの改正案の背景としては、先ほども話がありましたが、アメリカのローファームの関係、通商代表部の関係、あるいは経団連、そういったところから国際化時代への対応としての一層の規制緩和という要求が基本にあったことは間違いないと思いますが、それは間違いございませんね。
【次の発言】 アメリカ代表部などの根本的な要求を見てみますと、基本的には外弁法に定めているすべての規制の事実上の撤廃、日本弁護士の雇用の自由、こういったことが基本的要求として今まで言われていたという事実も間違いありませんね。
【次の発言】 ところで、順次こういった改正になってきたわけであります……

第142回国会 法務委員会 第9号(1998/04/07、17期、日本共産党)

○橋本敦君 御多忙中、警察庁、お越しいただきましてありがとうございます。  最初にお伺いしたいんですが、私がこれは一体どういうことかということで注目したのが、日朝国交正常化の糸口としてよど号事件の問題が去る自民党訪朝団との関係で出てきたわけです。この問題についてよど号事件の容疑者たちは代表団に対して、帰国したいが帰国しても無罪であることを要求する、こういうことを言っているということが報道されたわけです。よど号事件ということについて、警察庁としてはこれらの容疑者たちが帰ってきた場合に一体法的にはどういう対処をするのか、まずその点をはっきりしていただきたいと思うのですが、いかがですか。

第142回国会 法務委員会 第10号(1998/04/09、17期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、質問をさせていただきます。  本件の法案について私どもも賛成の立場ではあるんですが、一番大きな問題になりますのはやっぱり一つの中国という国際的な基本問題だと思います。  一九七二年九月二十九日に北京で調印されました日中共同声明、これに関していわゆる一つの中国ということが確認されたわけでありますが、私ども日本共産党としても、当時中央委員会声明を発表いたしましてこの立場を支持いたしまして、中華人民共和国成立以来二十三年間一貫して中華人民共和国を唯一の正統政府として国交を回復することを主張し続けてきた党として、日中国交回復の実現を歓迎するという声明を発表させていただきました。……

第142回国会 法務委員会 第11号(1998/04/14、17期、日本共産党)

○橋本敦君 日々苦労なさっている保護司の皆さんのためにも、今回の法律がその社会的地位やあるいは今後の仕事を一層進めていきやすくなる上で機能することを期待して、本法案に賛成するわけでございます。  最初に、保護観察官の現状について質問させていただきますが、現場の保護観察官一人当たりの負担量、すなわち保護観察事件数は最近ではどのぐらいになっているかという問題です。  管理職を除いて観察業務に直接携わる観察官は常時一人当たり九十件前後の事件量を担当なさっているというのが一九九四年の資料だと思うんですが、こうなりますと、勢い観察官の仕事はデスクワークに追われて、肝心の保護観察の実態そのものに触れて力を……

第142回国会 法務委員会 第12号(1998/04/16、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず原則的な問題から確認をさせていただきたいと思っております。  古いことですが、昭和四十五年五月十三日に我が参議院法務委員会では法曹三者に関する附帯決議を行いまして、「今後、司法制度の改正にあたっては、法曹三者(裁判所、法務省、弁護士会)の意見を一致させて実施するように努めなければならない。」という附帯決議を行いました。私は、これは我が国司法制度の円滑な運営と発展のためには基本的に大事な課題だと思いますが、今回の改正についてもこの立場を踏まえて協議を進め、協議の結果三者で一致した、こう理解してよろしいわけですか。
【次の発言】 修習の期間を二年から一年半にするという問題につ……

第142回国会 法務委員会 第13号(1998/04/21、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さん、本当にありがとうございました。  最初に青山先生に一、二点お尋ねさせていただきたいと思いますが、最近の司法試験の現状を見ますと、大学でまじめに法律の勉強をやっていただけではなかなか通らない、いわば司法試験受験のための専門的な予備校、そういうところへ行かなければほとんど合格できないという現状が実際あるように伺っておるんです。これは改善する必要があるんじゃないだろうか。  しかし、大学の法学教育の目的と専門的な法曹になる資格を取るということとはまたそれなりの違いがありますから、一定の差はあることはありますけれども、今の司法試験の受験体制はある意味ではちょっと異……

第142回国会 法務委員会 第14号(1998/04/23、17期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、大臣並びに官房長にお尋ねをいたします。  前回、検察官の身分を保有したまま証券取引等監視委員会に出向なさった方お二人が野村証券等から接待、供応を受けたということが大きく報道されたことについて、国民の検察に対する信頼ということを確保する上からも厳しく調査をしていただきたいということをお願いいたしました。官房長もそうした国民の検察に対する信頼にこたえ得る調査をやることをお述べになったし、その後の新聞報道で大臣もこの問題を重視してきちっと調査するということをお述べになったように伺っているところでございます。  その調査の結果はどうであったか、まずこれについてお伺いしたいと思います……

第142回国会 法務委員会 第16号(1998/05/28、17期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私からも質問させていただきます。  まず、基本的な問題として、本法案の背景あるいはまた本法案を出すという事情がどこから来たかという問題であります。  この問題についても、法務省の債権譲渡法制研究会報告書でも指摘をされているんですが、「近時、民法制度の変容を迫る外的な動きが活発になっている。」として、「それは債権流動化の動きであり要請であって、いわば外在的理由ないし必要性によって現行の債権譲渡法制め見直しを図ろうとするものである。」、こう指摘しています。これは率直に言って私はそのとおりだと思います。  それは今も大蔵省から説明がありましたが、市場における債権流動化による資……

第142回国会 法務委員会 第17号(1998/06/04、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは三先生、御苦労さまでございます。  対抗要件ということに関して、最初に池田先生にお伺いしたいんですが、特債法によります公告という問題、それから民法における確定日付の通知という問題、それから本特例法によります登記日の関係、レアケースであるけれども競合した場合の優劣というのは、やっぱり確定日付等の先後によりまして大体確定されるというのは最高裁の判例の筋だ。  こういうことになりますと、それを厳密にやらなきゃならぬというので、法務省の方は、この特例法によります債権譲渡の登記について、政令によりまして登記の日だけじゃなくて登記の時間までも登記事項証明書には記載するという方向で、そう……

第142回国会 予算委員会 第5号(1998/02/03、17期、日本共産党)

○橋本敦君 まず佐伯参考人に伺います。  今日、いわゆるMOF担ということを通じて起こっている銀行とそれから大蔵行政の癒着という問題は、まことにゆゆしい今日の重大な政治問題であり社会問題であるということはもう言うまでもありません。特に、三十兆円の金融支援という問題が今国民から大きく批判を受けておりますが、この発端になった問題についてもまさにこのことがあるわけです。  佐伯さんも御存じと思いますが、例えば発端になった拓銀の問題を考えてみましょう。  大蔵省が拓銀の検査に入ったのは九四年の八月ですが、この同じ時期に今逮捕された金融検査官への接待がもう始まっているわけです。そして、この金融検査官は、……

第142回国会 予算委員会 第15号(1998/04/03、17期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、主として白井参考人を中心にお伺いしたいと思います。  白井さんは、経歴を伺いますと、経理部長を経て平成元年に取締役におなりになる、そして経理部長も兼任をされる。それからさらに、三年には常務に昇進をされ、管理部長を引き続きお引き受けになり、四年には専務になられますが同時に管理部長、それの引き継ぎで財務部長ということで責任をおとりになっている。そういう部長は当然管轄として証券の管理や経理を御担当になってきた。それからさらに副社長ですから、まさに山一証券において主要な幹部であったということは間違いない。これはそのとおりですか。


18期(1998/07/12〜)

第143回国会 法務委員会 第3号(1998/09/22、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、今国政上の重大問題となっております防衛庁の背任事件に関連をして質問させていただきたいと思います。  この事件は、言うまでもありませんけれども、長年にわたる軍需産業と防衛庁との構造的な癒着とも言われかねない、そういった状況の中で、国民の税金を使う予算の執行過程そのものが背任罪という重大な容疑に発展をするという事件になりました。加えて、証拠隠滅という重大な問題も起こっておりますし、この事件に対する国民の怒りと批判は極めて大きいものがあります。  額賀防衛庁長官は、この問題については一切の弁明は許されない、国民におわびするほかない、こう言っているわけでありますが、それ自体は当然であ……

第143回国会 法務委員会 第4号(1998/10/08、18期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、給与の問題ですが、私どもは人勧の完全実施に賛成でございます。  私たちも前から上厚下薄、上に厚くて下に薄いというのはやっぱり改善した方がいいということを言ってまいりました。今度の結果を見ますと、裁判官にしても、特別職に相当する最高裁等、それから検察庁こすれば指定職相当の検事長並びにそういった皆さんと比べまして、それ以下の皆さんについては引き上げ率が〇・九ないし一%ということで、指定職の〇・六ないし〇・八よりも高率となっておりますから、上厚下薄を是正するという適当な努力をなさっていただいているということがわかるわけでございます。  そういった点については、今後とも適正な範……

第144回国会 法務委員会 第1号(1998/12/03、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、きょうは中島議員にかかわる問題を尋ねたいと思います。  九六年、九七年の両年にわたっての政党助成金が自民党の本部から群馬県第三選挙区支部、中島議員のところでありますが、それぞれ一千万円交付された事実は明白であります。これをめぐって、中島議員はこれまでに虚偽記載ということで政党助成法違反並びに政治資金規正法違反で起訴をされ取り調べを受けているわけでありますが、この事件はさらにそれだけにとどまらないで、公選法違反の買収容疑、あるいは富士重工の救難飛行艇の受注をめぐっての贈収賄事件という重大な事件にまで発展をしておる状況になっております。  今、以上のような状況で起訴ないし捜査が行……

第145回国会 法務委員会 第2号(1999/03/15、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは予算案の委嘱審査でございますから、裁判官、検察官の増員問題、あるいは司法制度のインフラ整備、多くの課題が質問としてはあるんですが、限られた時間ですから、私は法律扶助制度の問題に絞って質問をさせていただきます。  二月十日に新聞が報道いたしまして、法務省は来年法案を提出して、現行制度の法律扶助制度、財団法人が扶助事業を行っているのを指定法人を主体とする方向に改めて、国庫補助金も大幅に増額するという方向で検討されているという報道がございました。  これは、来年の法案提出を目指して、そういう方向での検討をされていることは事実でございますか。

第145回国会 法務委員会 第3号(1999/03/23、18期、日本共産党)

○橋本敦君 大臣は、中村法務大臣の後を受けて御就任になったわけでございますが、中村法務大臣が憲法九条敵視発言、あるいは指揮権発動をめぐる疑惑、さらには私的公的分別がはっきりつかないような職務執行の問題、こういうことで退陣を余儀なくされたわけでございます。その後を受けた法務大臣としては、法の厳正な執行、職務の厳正な執行はもちろん、政治的な行為においても厳正を期して国民の信頼を確保しなければならぬ、そういった強い決意と覚悟で大臣をお引き受けになったと理解しておりますが、間違いございませんね。
【次の発言】 ところで私は、大臣の政治資金に関連する問題で二、三きょうはお伺いしたいのであります。  公取……

第145回国会 法務委員会 第4号(1999/03/30、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の定員法については裁判官の増員、裁判所職員の増員、もちろん賛成の立場でありますが、今日の国民の司法に対するニーズからいって、これで十分だとは到底言えないというように思います。  最高裁からいただいた資料を見ましても、最近の訴訟事件の過去十年間、ずっと増加傾向にありますが、とりわけ民事訴訟については、八九年十一万九千百二十七件であったのが九八年には四万五千件以上も増加をしておるという状況であります。これに対して、八九年から九八年まで増員されたのを見ますと、判事補は九十六人、簡裁判事十人ということですから、極めて少ないということで、最高裁の資料によりましても、裁判官一人当たりの単独……

第145回国会 法務委員会 第5号(1999/04/15、18期、日本共産党)

○橋本敦君 検察官というのは、他人の非違行為を厳正に調査するという重大な職責がありますから、みずからも、言えば他の公務員以上に清廉潔白性を堅持するという重要な地位と職責があると思うんです。  今回の一連の事件は、調査の結果、服務には関係ないけれども不謹慎な状況が見られるということで、厳重注意処分にしただけでなくて辞表を受理するのが相当だという判断をされた、こういうことですね。  この問題で、どの点が具体的に不適切もしくは不謹慎というように判断せざるを得なかったのか、端的に言ってください。
【次の発言】 今の三点で明らかになりましたが、まず二点目の女性との関係、親しくなってそして中絶という関係も……

第145回国会 法務委員会 第6号(1999/04/20、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の改正によりまして指紋押捺制度を廃止されるという事態を迎えるに至りました。このこと自体はもちろん当然のことでありますが、ここに至る過程で、みずからの人格の尊厳、あるいは人権をかたく守るという決意で指紋押捺強制に反対をし、その苦難を乗り越えた人たち、またそれを支えた多くの人たちの運動があったということ、また国会でも、そうした運動を背景にしながら、人権を守るという我が国行政の前進のためにこの指紋押捺制度について廃止に向けて論議を行ってきた、そういった経過があったということは、これは極めて重く受けとめるべき今日の問題だと思います。その点、大臣の御所見はいかがですか。

第145回国会 法務委員会 第7号(1999/04/22、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、両先生ありがとうございます。  最初に田中先生にお伺いしたいのですが、先生のお話の中で非常に大事な基本的なお考え方ということだと承りましたが、特別在留者の皆さんを中心として、在留資格というのは、資格ということよりもむしろ権利であるというように考えるのが考え方として正しい、そういうことをおっしゃっていただきましたが、そういう考え方がやっぱり基本理念として当然あってよいというふうに私も考えておるのです。そういう考え方からして、レジュメでは例えば再入国許可制度の適用外とすべき、こういうふうにございますので、この点についてもう少し敷衍をしていただければと思います。

第145回国会 法務委員会 第8号(1999/04/27、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、本法案に賛成の立場でありますが、この法案がこうして審議されるようになりまして、このことが日の目を見るということで、提案者の皆さんの御尽力に敬意を表したいと思います。  提案者の皆さんに質問する趣旨は、この法案の立法趣旨あるいはその持っている意味を一層明確にしていただきたいという立場からのものでございますので、よろしくお願いをしたいと思います。  まず、第十二条関係ですが、法案の十二条によりますと、捜査及び公判に関して児童の人権等に配慮するようにという規定が置かれております。これは大変大事な規定だと思うんですが、この立法趣旨、そしてまたここで言う「児童の人権及び特性に配慮する」……

第145回国会 法務委員会 第9号(1999/05/06、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、私は大臣にお伺いをしたいと思うんですが、法務委員会の要請、つまり国会の要請でこの法務委員会に崔さんに参考人としてお越しいただきまして、私たちも大変感銘をする陳述をしていただきました。  その崔さんがこうおっしゃっています。「私も、きょうここでこのような正直な意見を述べることで、三年の在留期間が理由を明らかにされることなく一年に短縮されるのではないかという恐怖を持ちながら臨んでいます。これらの恐怖は在日すべての人が日常の中で感じているものです。」。私は、今までの在日韓国人の皆さんその他に対する管理行政の実態を見て、こういうお考えはまさに共通する問題だと思うんです。  しかし、……

第145回国会 法務委員会 第10号(1999/05/13、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私からも引き続いてお尋ねをいたします。  入管局長にまず初めに伺いたいんですが、今回指紋押捺制度が廃止をされるということで、私たちも妥当な措置だと思っておりますが、これについては大変長い間いろんな拒否運動、留保運動等がございました。そういった指紋押捺拒否に対していろいろな不利益処分が実際は行われたと思うんですが、類型的に言ってどういうような対応策としての不利益処分がありましたか。
【次の発言】 その見合った措置の概要はどういうものなのか述べてほしいという質問なんです。
【次の発言】 今回は、指紋制度そのものが国の方針としても法律でも廃止されるわけですから、そういった不利益処分につい……

第145回国会 法務委員会 第11号(1999/05/18、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、三人の参考人の皆さん、ありがとうございます。  最初に飯室参考人に御意見をお尋ねしたいと思いますが、司法改革の柱として、民意が反映される司法に向けて、そこのところに一つの大事な視点を置いた改革が必要だというお話でございまして、私も大変その点はそのとおりだと思うんです。現状として、民意が十分反映されていない司法になっているという国民の批判、感覚があるかと思うんですが、その原因はどういうようにとらえていらっしゃるのか、まずその点、お考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 それに関連して、飯室さんの先ほどのお話の中で、憲法判断を避ける傾向があるということを今後検討すべき観点の……

第145回国会 法務委員会 第12号(1999/05/20、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の司法制度改革という問題については、日弁連は早くからこういった問題を提起いたしまして、一九九〇年から取り組んできた成果としていろんな意見も発表しております。こういう流れがあるとともに、一方で、最近はアメリカや経済界から規制緩和に対応する司法改革といったような論議も出される。こういうようなことも含めて、今日、国民的課題となってきているわけです。  そこで、司法改革をやっていく基本的なスタンスといいますか立場といいますか、そこのところをはっきりしておく必要があると思うんです。そういう点でいいますと、まず何よりも憲法理念を尊重するということ、これは抜かしてはならない。国民主権の問題、……

第145回国会 法務委員会 第13号(1999/05/25、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さんありがとうございます。  時間の関係で、宮本参考人に二、三点お伺いをしたいと思うんです。  日弁連が司法改革にこれまでいろいろと御尽力いただいたことは私もよく知っております。今度の司法改革ということが国民的に論議になっているという中で、法曹一元ということを前から主張されておりまして、ぜひその論議をということは私も最も大事なことの一つとして理解しておりますが、この問題について、時期尚早であるとか、あるいはその点について十分議論が国民的に尽くされていないとか、今までいろいろな意見がございました。  そういった中で、ぜひこの法曹一元を今度の審議会で議論して実現に向……

第145回国会 法務委員会 第14号(1999/05/27、18期、日本共産党)

○橋本敦君 いよいよ司法制度改革論議が我が国の大きな課題になってまいりましたが、総理がお越しいただきましたこの機会に、これからの司法制度改革論議に関連をして、現在の切実な解決すべき重要な課題として、私は犯罪被害者の問題について御意見を伺いたいと思うのであります。  言うまでもありませんが、あの地下鉄サリン事件でたくさんの人が犠牲になり、今も苦しんでおります。警察庁は、平成十一年一月に「地下鉄サリン事件被害者の被害実態に関する報告書」をおまとめになりました。この報告書を見ても、現に今多くの方々があの忌まわしいサリンの後遺症に苦しんでいる実態が明白でございます。犯罪被害者のこうした苦しみを国の責任……

第145回国会 法務委員会 第15号(1999/06/08、18期、日本共産党)

○橋本敦君 法務省刑事局は、六月一日に報道関係機関各位に対して「「犯罪捜査のための通信傍受に関する法律案」の呼称等について」ということで、この文書を念達されたと思うんです。私は、この問題は報道の自由、国民の知る権利にかかわって、行政庁としてこういった抑制的あるいは介入的な行為を行ってよいのかという、憲法にかかわる重大な問題が含まれていると思うんです。私は、この問題はそういう重大な問題として、これがはっきり決着しなければ法案の審議にも入れない、それぐらいの重大な前提的な根本問題だというように認識しております。  そこで、この問題について伺ってまいりたいと思うのですが、まず第一に、法務省のこの刑事……

第145回国会 法務委員会 第18号(1999/07/01、18期、日本共産党)

○橋本敦君 本通信傍受法案、いわゆる盗聴法案は、言うまでもありませんが、憲法二十一条がかたく保障する通信の秘密あるいは個人のプライバシーの擁護で、こういった憲法と深くかかわる重大な法案であることは言うまでもありません。したがって、こういった基本的人権がこの法案の乱用によって侵されることは絶対に許されないということでありますから、そういう立場から私は厳しくこの問題について質問させていただきたいと思います。  本法案によりますと、今もお話がありましたが、令状以外の別件盗聴という問題もあれば、あるいは試し聞きという問題もあり、警察官憲、捜査官憲の乱用が厳しく一切禁止されるかどうか重大な疑問が国民の中……

第145回国会 法務委員会 第19号(1999/07/06、18期、日本共産党)

○橋本敦君 前回の質問で私は、本件通信傍受法案、いわゆる盗聴法案の審議に際して、その前提となる重要問題として、警察の姿勢を正すために我が党の緒方参議院議員宅の盗聴事件の問題について質問をいたしました。角田議員からも福島議員からも質問があり、きょうもまた千葉議員から指摘がありました。重要な問題であります。  その問題で前回に続いてただしておきたいことがあるのですが、その一つは、例えばこの神奈川県警の警備部公安課の警官による緒方宅の盗聴行為について検察審査会の議決書は、「本件盗聴のための工作は、緒方方の電話による通話を盗聴するためのものであり、組織的にその盗聴を行おうとした神奈川県警の警察官らによ……

第145回国会 法務委員会 第20号(1999/07/13、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に私は、保坂衆議院議員とテレビ朝日の記者との通話が何者かに盗聴されたおそれがあるという重大な問題について、大臣にお伺いしたいと思うのであります。  この問題は、一つは、テレビ朝日の調査によりますと、この通話が傍受されたのは国会内にある記者クラブであったということ。つまり、国権の最高機関である国会内の電話が何者かに盗聴された疑いがあるということ。そしてもう一つは、何よりも大事な言論の自由を尊重する報道機関のそういう通話であるという問題。そして三つ目には、国会議員の国政調査権にかかわるという問題であります。  そういう意味では、この問題は何者が何のためにやったのか、そういったことも……

第145回国会 法務委員会 第21号(1999/07/22、18期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本でございます。  きょうは参考人の皆さんありがとうございました。  最初に、村井先生に御意見をお伺いしたいと思うんです。  何といっても我々の憲法二十一条二項というのは、法律の留保なしに通信の秘密を基本的人権の重要な問題として保障しておることは言うまでもございません。例えば、サミット諸国の中で通信傍受法案、いわゆる盗聴法案がないのは我が国だけだということがよく関係者の中で言われております。私は、憲法二十一条二項あるいは十三条あるいは三十五条、三十一条、こういった関係から人権を保障し、容易なことで通信傍受といういわゆる盗聴手続を警察官憲に認めないという、そのこと自体が……

第145回国会 法務委員会 第22号(1999/07/27、18期、日本共産党)

○橋本敦君 携帯電話間の通信の傍受、いわゆる盗聴の問題ですが、これは大変困難だというお話は桑折さんからも伺いました。しかし、困難という事情はあるけれども、傍受はそれ自体不可能ではないということは、一面で、やり方によって、あるいは新しい技術の開発によって傍受自体、盗聴すること自体が可能になるということは言えるのではないでしょうか。その点はいかがお考えですか。
【次の発言】 衆議院の法務委員会でもその問題が議論されました。携帯電話を聞くというのは技術的にどうなのかという議論がなされまして、それに関して郵政省の天野政府委員は、お尋ねの問題については、携帯電話を聞くということについてはかなり困難である……

第145回国会 法務委員会 第23号(1999/07/29、18期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、法務省にお伺いをしたいと思うんですが、法務省からいただいた資料で、本件の犯罪捜査のための通信傍受いわゆる盗聴に関する法律案の対象犯罪の数、これを調べてみますと、まず対象犯罪の数は、配付資料でお渡ししておりますように、その数は、覚せい剤については輸入、所持、原料の譲り渡し、あるいは武器製造については武器の所持、製造、それからまた譲り渡し、こういったことも含めまして全部で四十件、四十種類といいますか、これだけの数であることは間違いございませんね。
【次の発言】 それからさらに、法案の第十四条でいわゆる別件傍受ができる短期一年以上の罪に当たるその種類を調べてみますと、配付資料……

第145回国会 法務委員会 第24号(1999/08/03、18期、日本共産党)

○橋本敦君 この通信傍受法案、いわゆる盗聴法案は、かねてから言っておりますように憲法二十一条の通信の秘密にかかわる極めて重大な法案でございますから、捜査のためということで安易に認められるべきものではない。したがって、その要件なり、あるいは乱用を防止するための厳格な条件というものが法自体の中で明記されていなければ、違憲性というのはいよいよ明白になってくると思うわけです。  そういう観点でお伺いをしたいと思うんですが、まず第一に、傍受令状を請求する、その請求権者を指定検察官あるいは警察関係においては警視以上というように修正をされたということが一つあります。もう一つは、簡裁の裁判官による判断ではなく……

第145回国会 法務委員会 第25号(1999/08/05、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最初にお尋ねをいたしますが、この法案の立法背景、立法事情といいますか、それは今日の経済情勢のもとにおける財界からの強い要望が背景にあるということはもう先ほどの議論からも明らかだと思うんですが、まずその点は民事局長もそういう御認識でいらっしゃいますか。
【次の発言】 一環はいいんですが、その一環となる背景、事情として財界の強い要望があるという事実は否定できないでしょうと、こう聞いているんです。それはいいんでしょう。
【次の発言】 具体的に言いますと、本年六月十一日に小渕内閣が産業構造転換・雇用対策本部、これによって決定をいたしました「緊急雇用対策及び産業競争力強化対策について」という……

第145回国会 法務委員会 第26号(1999/08/06、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、日本共産党を代表して、商法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、九七年の独占禁止法の改正によりまして解禁された持ち株会社の設立を促進するために、その手続規定を緩和しようとするものであります。  現行の商法は、もともと持ち株会社を想定しておりませんから、持ち株会社化に便宜を図るような規定はそれ自体存在しません。このため、現行法によって持ち株会社化するためには、いわゆる買収方式あるいは抜け殻方式などの方法をとる必要があるわけであります。しかし、この買収方式では債権債務の移転などに伴う面倒な手続は要しないものの、通常の株式公開買い付けによっては買い取りに応じ……

第145回国会 予算委員会 第7号(1999/03/01、18期、日本共産党)

○橋本敦君 関連。
【次の発言】 私は、中村法務大臣の発言とその責任の追及問題で質問いたしますが、その前提として総理に伺いたいことがあります。  私の手元に自主憲法期成議員同盟の名簿がありますが、この議員同盟の会員に小渕総理、あなたも入っていらっしゃる、中村法務大臣も入っていらっしゃる、これは間違いありませんか。
【次の発言】 入っていらっしゃることはお認めになりました。岸元首相が初代会長を務めたこの議員同盟は、いわゆる自主憲法制定あるいは憲法九条の改正などをスローガンに掲げて、自主憲法制定国民会議とともに憲法改正運動を進めてきた団体であることは公知の事実であります。  ここに、同盟の規約とそ……

第146回国会 法務委員会 第2号(1999/11/11、18期、日本共産党)

○橋本敦君 神奈川県警の元警部補の酒寄氏の覚せい剤取締法違反の事件について、神奈川県警が組織ぐるみでこれを隠ぺいしたという重大な事案が、これで警察はよいのかという厳しい国民批判が高まる中で今論議がされております。  最初に警察庁にお聞きをしたいんですが、けさの新聞の報道でも、近く特捜班は調べを終えて、元県警本部長であった渡辺氏を初めとして幹部を含めて近く証拠隠滅、犯人隠避の容疑で送検するというように報道されておりますが、間違いございませんか。
【次の発言】 捜査中であることはわかっていますが、近く送検するという報道がありますが、そういう方向であることは間違いないかと聞いているんです。

第146回国会 法務委員会 第3号(1999/11/16、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の成年後見制度等の改正ということにつきましては、高齢化社会への対応という問題、それからさらに、それに見合った具体的な自己決定権の尊重をしながら必要な保護、援助を図るというそういった観点から多くの改善や新しい方向が示されておりますから、私どもとしてはこの法案には賛成する立場で議論をさせていただくわけであります。  そういう立場に立っても、なおかつ、この改正法を方向づけとして円滑に運営していくために若干議論をしておく必要があると考える問題がありますので、そういう問題について質問をさせていただくつもりでございます。  一つの問題は、北岡委員や竹村委員からも御指摘がありましたが、いわゆ……

第146回国会 法務委員会 第4号(1999/11/18、18期、日本共産党)

○橋本敦君 参考人の皆さん、きょうは御多忙のところ、本当にありがとうございました。  最初に、田山参考人にお伺いさせていただきたいと思いますが、田山参考人が日本法律家協会の「法の支配」という雑誌で、「高齢化社会と成年後見制度」という論文をお書きいただいているのも拝見をいたしました。  この中で参考人は、  経済的理由(例えば、手続費用を用意できない場合)のために国家が用意した保護の制度を利用できないのでは、福祉国家とはいえない。一定の要件のもとで、補助金を支出しまたは費用を免除する等の制度により、知的障害者の保護制度がすべての国民に現実的に利用可能な制度となるように配慮されるべきである。 こう……

第146回国会 法務委員会 第6号(1999/11/25、18期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党が提出いたしましたサリン等による人身被害の防止に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案理由及びその内容を御説明いたします。  オウム真理教とその関係者は、地下鉄サリン事件など、サリン等を発散させ不特定多数の人を無差別に殺傷するという、我が国の犯罪史上に例を見ない凶悪な犯行を強行しました。これに対して国会は、一九九五年四月、全会一致でサリン等による人身被害の防止に関する法律を制定して、サリン等の発散、製造、輸入等を重大犯罪とし、その未遂、予備も犯罪と規定し、さらには発散、製造等のために資金、土地、建物、機械、原材料などを提供することをも独立の犯罪として処罰するこ……

第146回国会 法務委員会 第7号(1999/11/30、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、参考人の皆さん、御多忙中ありがとうございました。  最初に、武井先生に御意見を伺いたいと思うんですが、坂本さんの事件以来、今日までオウムの不法な数々の凶悪な事案と対決しながら御奮闘いただきました貴重な経験を踏まえての御意見ありがとうございました。  まず最初に一点お伺いしたいんですが、先生から、地下鉄サリン事件に代表される凶悪な事件、こういうことを許したことについては、これはまさに警察当局も含めた国家の責任は重大であるという御指摘がありました。私もそう思っております。具体的にどういう点について国は責任をはっきりさせるべきなのか、どういう点が警察当局として責任が重大なのか、……

第146回国会 法務委員会 第8号(1999/12/02、18期、日本共産党)

○橋本敦君 昨日、オウムが記者会見をいたしまして、サリンなど一連の事件について関与を認めたということは、そして同時に謝罪、被害補償も表明したということは、一定の国民世論にも反映される方向として重要な一つの問題であったと思うんです。しかし、それが果たしてどうなのかという問題が残ります。  例えば、オウム被害対策弁護団事務局長の小野弁護士は、「ただオウム関係者が事件にかかわったことを認めたにすぎず、心から反省したという評価はできない。」という受けとめ方をしていますし、できる限りの補償をすると言っても、補償ももちろん大事だが、なぜこのような殺人事件まで起こしたかという厳しい反省の上に立って、具体的に……

第146回国会 法務委員会 第10号(1999/12/10、18期、日本共産党)

○橋本敦君 提案者の諸先生、御苦労さまでございます。  ここ数年の経済状況というのは大変深刻でございますから、中小零細企業の倒産あるいは自己破産の申し立てが急増しておりまして、昨年の自己破産の申し立ては十万人を超えるという状況、過去最高でございます。また、支払い困難になっている多重債務者は全国で百五十万人を超える、こういった状況も言われておるところでございまして、中には、警察庁の発表でも明らかなように、経済苦、生活苦によって自殺をなさる方が一昨年の六割増、六千五十八人と過去二十年間の最高となっております。  こういった問題は、今日の深い社会構造に根差している諸問題があると思うのでありますけれど……

第146回国会 法務委員会 第11号(1999/12/13、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の民事再生法案が出てまいりまして、今、全国的に大企業を中心に大変なリストラで、多くの労働者が解雇あるいはさまざまな不利益を受けて社会的問題になっております。  こういう中で、今度の民事再生法がそういう企業のリストラをどんどん進めるということに使われ、労働者の権利、労働組合の権利が不当に侵害されることがあってはならない、これはもう基本的に大事な前提でございますけれども、その点について、提案について事務方で責任を負われる民事局長はどんなふうにお考えでしょうか。
【次の発言】 具体的には、二十五条を見てみますと、裁判所がこの再生手続開始の申し立てを棄却する、棄却しなければならない場合……

第147回国会 選挙制度に関する特別委員会 第2号(2000/05/29、18期、日本共産党)

○橋本敦君 山下議員から提起をさせていただいた問題がちょっと中途半端になっている感じがしますので、委員長へのお願いですが、山下議員から提起した問題は、参議院の選挙制度を共通の土俵で皆さんと御一緒に議論をしていく前提として、基本的なルールとしては、一つは与党が数の力で押し切るということはやらないで、コンセンサスを小会派を含めて得られるように努力をするという、こういう一つのルールですね。  それからもう一つは、参議院の選挙制度は参議院の任務、役割と深くかかわる大事な問題であるというのは須藤協議会でも言われておることですから、これも各党の共通の議論の前提としてはっきり確認をしておくということが今後の……

第147回国会 法務委員会 第2号(2000/03/14、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、今重大な問題になっております新潟県警問題で質問をいたします。  まさにこの問題は、日本の警察全体にとって深刻な問題であり、今日の我が国政治でも重大な問題であります。小渕総理も、総理官邸における記者会見で、中田管区長や小林新潟県警本部長の行為はまさしく信用失墜行為であり、言語道断だと、こうまで述べているわけであります。まさに警察の信頼は地に落ち、国民の怒りは大きくわき起こっています。  警察庁は、この国民の怒りは当然だというように真剣に受けとめていますか。
【次の発言】 まず第一に、監察する側が監察される側と一緒に温泉ホテルで会食、遊興する、これはまさに国家公安委員会規則違反で……

第147回国会 法務委員会 第3号(2000/03/15、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最高裁判所の方にお伺いをいたしたいと思います。  裁判所の二〇〇〇年度予算の問題ですが、総額が三千百八十六億円余り、対前年度比で〇・一%増とはなっていますが、人件費の問題です。この人件費が史上初めて前年比で減額されたということになりました。これはそのとおり間違いございませんか。
【次の発言】 間違いないんですよね。  そうなったのは、裁判官についても、昨年委員会で問題になりましたが、人勧を受けて期末手当を減額したということが大きな理由になっている。  その期末手当というのは裁判官の給与、つまり報酬の一部ですから、その問題は、裁判官の独立、司法の独立を保障するという理念から生まれた憲……

第147回国会 法務委員会 第5号(2000/03/21、18期、日本共産党)

○橋本敦君 民事局長にまずお伺いをさせていただきますが、今回、商業登記法改正で、商業登記に基礎を置いて登記所が主体になって電子認証制度を創設することがあります。経済の今後の発展等を考えますと、一定の合理性ある改正だというように私ども理解しておりますが、この電子認証の信頼性の程度ということで、そこのところで用いられる情報の正確性はもちろん大事ですが、同時に認証サービスを提供する主体がどこかということも国民にとっては大事なことだと思うんです。  それで、今回、登記所が商業登記に基礎を置いて認証ということをやるわけですが、一方で法務省は、郵政、通産の三省とともに、電子署名認証法の制定ということで民間……

第147回国会 法務委員会 第7号(2000/03/28、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、本法案に賛成の立場から問題提起をしたいと思います。  相変わらず忙しい裁判官という問題が重大な改善を求められる問題になっておりまして、国民のための司法の実現の上からも緊急の課題になっております。  私は、特に破産事件の関係について、その点を指摘してみたいと思うんですが、最高裁からいただいた資料によりましても、破産事件の新受件数は、平成二年が一万一千二百七十三件、それが平成十一年には十二万二千七百四十一件と十二倍にもなっておるわけですね。  これを東京地裁本庁、大阪地裁本庁ということで資料を見ますと、法人を除く国民の自己破産事件の申し立ても大変な急増ぶりでございまして、東京は、……

第147回国会 法務委員会 第9号(2000/04/18、18期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に、この法案の基本的な理念と目的に関しての話ですが、先ほど魚住議員の質問に対して、人権擁護局長が法案第一条について答弁をされた。形式的にはそうかもしれないが、私は、国民の裁判を受ける権利との関係で、余りにも形式的な答弁ではないかということを、実はこの法案の運用に、今後に関して危惧をするわけです。  この法案の提案理由説明で大臣ははっきりと、「この法律案は、民事に関する法律扶助制度が裁判を受ける権利を実質的に保障する意義をもち、」、こうおっしゃっているわけです。そのとおりだと思うんです。だから、この法案の第一条の目的の中に、憲法三十二条、国民の裁判を受ける権利の保障ということ……

第147回国会 法務委員会 第10号(2000/04/20、18期、日本共産党)

○橋本敦君 人権擁護局長から御答弁をいただいて結構なんですが、国民の裁判を受ける権利を実質的に進めていくという上で全体の予算の増大が大事な課題であることは言うまでもありませんが、同時に扶助の要件が余り厳し過ぎますと、それ自体が裁判を受ける権利を十分保障できないということにもなりますので、この扶助の要件という問題についてお伺いをしたいと思います。  まず第一に、この扶助の要件は研究会でもかなり議論されました。研究会の結論としてはどうなっておりますか。
【次の発言】 そのとおりですね。ですから、勝訴の見込みがあるときというんじゃなくて、勝訴の見込みがないとはいえませんよと、そういう判断をすれば扶助……

第147回国会 法務委員会 第12号(2000/05/09、18期、日本共産党)

○橋本敦君 高橋さん、きょうは国会までお越しいただいてありがとうございました。貴重なお話を伺って本当にありがたいことですが、二、三お尋ねさせていただきたいと思うんです。  一つは、サリンの被害者の皆さんは本当に生活の面でも医療の面でも現在でも大変だと思うんですが、具体的にこれらの皆さんが今一番望んでいらっしゃる国からの手当てということになりますと、具体的にはどういう点をどうすればよいかという点について、いろんなケースがあるでしょうけれども、例えばこういう場合はこういうことということで今お考えになっていらっしゃる点があればお教えいただけますか。

第147回国会 法務委員会 第13号(2000/05/11、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最近、高速バスのハイジャック事件、さらには豊川における殺人事件という十七歳の少年による衝撃的な事件が起こりまして、これはもう本当に大変な問題だというように考えております。こういう事件について、まず何よりもその犯罪少年、その動機、原因が何か、そして自己の犯した重大な行為の責任をはっきり自覚させる、そしてそれなりにその責任をとり、更生の道を歩むということが非常に大事であることを改めて痛感するわけです。  今回の豊川の事件あるいは高速バスハイジャック事件、いずれも十七歳の少年、こう言われておりますが、この少年について、現在の法手続の中で刑事責任の究明という、あるいはその責任の解明という点……

第147回国会 法務委員会 第15号(2000/05/18、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今度の商法改正法案、労働関係承継法案がこれまでの独禁法の改正あるいは商法の改正、一連の経過の上に立って、いわば最終的な総仕上げとして、企業の競争力強化あるいはリストラの一層の促進ということに資するという法案であることは、その実体的なねらいと内容からいって間違いないと思うんですね。  そこで、私は労働者の権利という問題を一体この法案はどういうように考えておるのかという問題で、その点に絞って質問をしたいと思うんです。  まず第一の問題ですけれども、民法六百二十五条では、労働者の移籍については労働者の同意なしにできないという大原則がある。会社の分割に際して、労働者は全然連れていかなくて、……

第147回国会 法務委員会 第16号(2000/05/23、18期、日本共産党)

○橋本敦君 前の委員会に続いて、労働契約の承継問題に関してまず質問したいと思います。  会社が営業譲渡あるいは分社化、あるいは今回の分割、こういったことで労働者を全部切り捨ててしまうということは許されないという立場は、これは最高裁の整理基準に関する判例でも明らかだと思うんです。したがって、原則として労働者の労働契約を承継しますよというそのこと自体が私は決して悪いと言うつもりは全くないんです。  問題は、労働契約を包括的に承継するということによって、民法の大原則である六百二十五条の労働者の同意権までないものとしてしまう、そういう仕組みは労働者の権利侵害を起こすじゃないか。だから、労働者の同意を要……

第149回国会 法務委員会 第1号(2000/08/09、18期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、今、検察庁が鋭意捜査を進めております中尾元建設大臣の受託収賄事件について質問をしたいと思います。  この事件は、建設大臣ともあろう立場にある人が関係の公共事業受注をめぐって請託を受け、若築建設に対する有利な計らいを頼まれてわいろを受け取ったというまことにゆゆしき事件でありますが、そのわいろの金額は、既に起訴されている分で三千万円、今捜査中でやがて捜査を遂げて起訴間違いないと思いますが、それが三千万円、合計こうした金額が六千万円という額に上っていることは、刑事局長、間違いありませんか。
【次の発言】 今、捜査中の金額について、そのわいろの受領した場所が、一つは大臣室であり一つは……

第150回国会 法務委員会 第2号(2000/11/02、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、今問題になっておりますKSDの関係法人でありますアイム・ジャパン、これについて伺いたいと思います。  アイム・ジャパンは外国人研修生の第一次受け入れ機関として法務省から認定されている業界大手と聞いておりますが、その点は間違いありませんか、法務省。
【次の発言】 報道によりますと、このアイム・ジャパンから研修生のあっせんを受ける傘下の企業は約千五百社、かなりのものですね。これまで外国人研修生はインドネシアを中心といたしまして約一万四千人を受け入れている、こういう実情と伺っておりますが、これも事実ですね。
【次の発言】 問題は、このアイム・ジャパン傘下の受け入れ企業の大半で、外国……

第150回国会 法務委員会 第3号(2000/11/07、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今年四月に施行された民事再生法の運用状況についてはさきに質問もあり答弁もありましたが、この問題の流れとして、まず私も、この点について最高裁に運用状況はどうなっているか、もう一度改めてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今答弁がありましたように、民事再生法は個人債務者も利用できる、そういう法的仕組みではあるわけですが、今御指摘のように極めてその利用が少ない。その原因、理由はどこにあるというように裁判所は見ていらっしゃいますか。あるいはこれは法務省でもどちらでも御答弁結構です。
【次の発言】 そこで、それを改善して個人の再生を図るということで今回の立法が出てきたと思うんですが、この……

第150回国会 法務委員会 第5号(2000/11/09、18期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本です。  私は全く納得できない立場から質問をさせていただきます。  まず最初に、竹村委員からも質問があったんですが、法務大臣に伺いますが、この少年法という重大な法案を政府が国会に政府として提案をするということになれば、当然、我が国法制の中の重要な一環ですから、法制審議会少年法部会にかけて国民を代表する各層の意見を聞き、その上で提案するというのが原則的なルールである、これは間違いありませんね、法務大臣。
【次の発言】 間違いないわけでしょう。なぜ法務大臣お答えにならなかったのかわかりませんけれども、なぜですか。

第150回国会 法務委員会 第6号(2000/11/14、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは時間が短いものですから、私はいわゆる原則逆送の問題に絞って質問をいたします。  この問題は、現行少年法二十条の規定の根本的なあり方にかかわる問題で、少年法本来の教育主義、保護優先あるいは福祉措置優先といった大事な理念を後退させる、そういうおそれのある重大な問題であるというように私は考えております。  まず最初に、最高裁に伺いますが、現行少年法におきまして一般保護事件における検察官への送致、最近五年間でどのような運用状況になっているか、お示しいただきたいと思います。
【次の発言】 そのうち、特に殺人事件についてはどうなっておりますか。

第150回国会 法務委員会 第7号(2000/11/16、18期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私から質問させていただきます。  最近の少年犯罪、重大な事件がありまして、私ども国民ひとしく心を痛めているわけでありますが、そのためにどう対応していくかということが社会の責任として問われているわけであります。  まず第一に被害者の皆さんに十分な補償並びに情報開示等、適切な対応が必要であることは言うまでもありませんが、本法案ではまだまだ不十分であり、さらなる改善が必要だということは既に申し上げました。  それと同時に、少年をどのように育成、健全化させていき、犯した行為についての厳しい反省から社会にどう巣立っていく、その道筋をたどっていくかという少年法本来の教育的、保護的、福祉……

第150回国会 法務委員会 第8号(2000/11/17、18期、日本共産党)

○橋本敦君 本日はどうもお忙しいところをありがとうございました。  最初に、アメリカで貴重な研究をなさった山田先生にお伺いしたいと思うんですが、先生のレジュメにもお話にもありましたが、厳罰化、刑事罰強化で果たして規範意識が育つのかという問題です。  私も、本当の規範意識というのは、その少年が自分が罪を犯したというそのことについての反省を人格的にもまた社会的常識としてもしっかりできるという方向に社会が援助をしていく必要がある、こう思うわけですが、それを刑事罰を科すことによって規範意識が育つのかということに重大な疑問を持っておりまして、先生のお話にあったニューヨークの十三歳から十五歳までの少年に一……

第150回国会 法務委員会 第9号(2000/11/24、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは私は検察官関与の問題から質問に入らせていただきます。  法案第二十二条の二で、検察官関与を裁判所が判断して認めることができる、こうなっているわけでございます。この問題については、検察官が関与するということになれば、裁判官は一切の訴訟記録、捜査記録をお読みになっていらっしゃいますから、あえて検察官が関与するということはどういうことになるかということが問題になるわけですね。  私ども共産党としては、事案の事実認定等、複雑な事件もあることは間違いありませんから、そういう限度において検察官関与が考えられることをあえて否定はしません。しかし、その場合には、おのずと対審的構造にならざる……

第151回国会 懲罰委員会 第1号(2001/02/06、18期、日本共産党)【議会役職】

○委員長(橋本敦君) ただいまから懲罰委員会を開会いたします。  議事に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。  このたび、当委員会の委員長に選任されました橋本敦でございます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)  言うまでもなく、当委員会は、院の道義的権威を保持し、また、議員の地位、身分にかかわる重大な責務を負っております。  つきましては、委員の皆様の御指導、御協力によりまして、本委員会の公正かつ円滑な運営を心がけてまいりたいと存じます。皆様方の格段の御支援を心よりお願い申し上げる次第でございます。
【次の発言】 これより理事の選任を行います。  本委員会の理事の数は二名でござい……

第151回国会 法務委員会 第2号(2001/03/15、18期、日本共産党)

○橋本敦君 今回の件について、法務大臣は所信の中で、山下前次席検事の行為は罪証隠滅防止のための適切な措置を欠いた極めて独善的かつ軽率な行為であったこと、それから検察と裁判所が癒着しているのではないかとの国民の疑惑や不信を招き、司法に対する信頼を著しく失墜させたものであると認めた、本件が長年にわたって築き上げてきた検察及び司法の公平性への信頼を深く傷つけたことについては大臣としてもまことに遺憾であるという意見を表明されました。  私はこれは大臣として真摯な反省の上に立った責任ある見解だと思いますが、まずそういう大臣の真摯な意見を尊重しながら、この問題について私はさらに解明をしていきたい、こう思う……

第151回国会 法務委員会 第4号(2001/03/27、18期、日本共産党)

○橋本敦君 本案は裁判官の増員ですが、私は法曹養成に関連をして極めて重大な問題だと思っていることがありますので、質問をいたします。  まず、最高裁に伺いますけれども、司法修習生の修習で自衛隊に体験入隊をする、こういったことが行われるということを私は知りまして、日本の平和憲法理念のもとで、憲法擁護の最大の責任を負う裁判官を含む法曹養成について、一体そういうことが妥当なのかどうか、合理性があるかどうか、憲法理念から照らしてどうなのか、最高裁たるものがそういう司法修習の実務修習をやってよいのかという重大な疑念を抱かざるを得ません。  まず、最高裁に伺いますが、いつごろからどういう実態になっていますか……

第151回国会 法務委員会 第5号(2001/03/29、18期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私からも質問させていただきます。  まず、提案者に伺いますが、今も問題になっておりました臨時措置法というそのことの延長の問題であります。  今回、その延長が必要だという具体的状況についてもう一度かいつまんで、この法案の延長の具体的必要性ですね、具体的に簡潔に述べていただけますか。
【次の発言】 当初は二年間という時限立法だったんです。その二年ということで延長しなきゃならぬというのは、ある意味では見通しがやっぱりそれだけ違ってきたということは率直に言っていいわけでしょう。
【次の発言】 結論は今おっしゃった経済の実態なんですよ。これは動いていきますよ。ですから、今度の延長につ……

第151回国会 法務委員会 第7号(2001/05/24、18期、日本共産党)

○橋本敦君 続きまして、私も質問をさせていただきますが、きょう私は被告人、被疑者と弁護人との接見交通権の問題についてお伺いをしたいと思います。  まず法務省の刑事局長並びに矯正局長に、基本的な認識として、わかりきったことですが、確認的にお伺いいたします。  この自由交通権あるいは秘密交通権と言われる被告人、被疑者と弁護人との接見交通権は、憲法並びに刑事訴訟法に基づく基本的な被告人、被疑者の権利であり、弁護人の弁護権の核心をなす重要な権利であるという、この認識は変わりませんね。
【次の発言】 したがって、この権利を不当に侵害することがあっては絶対にならない、これを尊重するという立場は、法務省の行……

第151回国会 法務委員会 第9号(2001/05/31、18期、日本共産党)

○橋本敦君 本法案と弁護士自治の原則は非常に重要な基本問題でありますから、私もその点について伺っていきたいと思います。  まず、わかり切ったことでありますが、弁護士に対する監督は戦前はどこが所管をしておりましたか。
【次の発言】 古い議事録を見ると、法務総裁が監督権を持っていたと書いてあるものもありますね。どっちにしても国にあったということでしょう。  一九四九年の弁護士法改正当時の国会議事録を見てみますと、その改正の問題について、提案者である花村衆議院議員が、三つの原則の一つとして、「第二は、弁護士会及び弁護士会連合会に高度の自治を認めると共に、自己責任を厳重にしたことであります。これにより……

第151回国会 法務委員会 第11号(2001/06/07、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは両先生、ありがとうございます。  まず最初に、能見先生にお伺いしたいと思うんですが、本法案が中間法人ということで、社員の共通の利益を追求するということで、その活動の活発化を通じ、ひいては社会全体の活性化にも通じていくという御意見がありますし、私もそうだと思っております。  この問題について、中間法人のそういった活動を社会的にやっていることを法律的にもサポートするという意味で、もっと早くこの法案が出てもよかったのではないかという気もするんですが、ここまでおくれてきたのはいろんな経過の中で何が大きな問題、ネックになったか、そこらあたり、お考えがありましたら教えていただきたいと思……

第151回国会 法務委員会 第12号(2001/06/12、18期、日本共産党)

○橋本敦君 続いて、私から質問をさせていただきます。  最初に、提案者の方にお伺いしたいんですが、このサービサー法案が最初に出されまして、サービサーが取り扱う特定債権の範囲についてこれを絞るという方向で修正がなされましたね。特定債権の範囲を絞るというのは、どういう趣旨でそのときに修正がなされ、これが合意されたんですか。
【次の発言】 そもそも、貸し付けた債権者の方がその債権を回収するというのは、本来、貸し付けた側の貸し手責任、それ自体の中の重要な一環ですよね。したがって、債権取り立てを業とするサービサー業ができるというのはやっぱり社会的な経済体制のゆがみの一つのあらわれですよ。だから、本来、原……

第151回国会 法務委員会 第14号(2001/06/19、18期、日本共産党)

○橋本敦君 次に、私からまた質問をさせていただきますが、今回の商法改正というのは、私は、非常に重要な商法の根本原則を変革する問題だと、こう思います。  言うまでもありませんけれども、明治三十二年に商法が制定された当時は、いわゆる金庫株は絶対的禁止と言ってもいい厳しい禁止のもとにありまして、消却以外には認めないというのが貫かれておりました。そういう点から見ますと、今回の金庫株の全面的な解禁ということでの改正というのは商法の根本原則の変革でありますから、本来ならば法制審議会の議を経るというのが私は当然の筋道だろうと思うんです。  法制審は、言うまでもありませんが、法務大臣の諮問機関として、民法、刑……

第151回国会 法務委員会 第15号(2001/06/21、18期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは両先生、御多忙の中、国会までお越しいただいて、御意見ありがとうございました。  両先生に、御意見の違い、お立場の違いもありますが、まず最初に私、伺いたいことは、今回の改正は、基本的に何といっても商法のこれまで言われてきた大原則の変更にかかわる重要な問題でございます。資本充実の原則もその一つ。そういう点を考えますと、今回の改正というのは大変大きな意味を持ち、内容を持つものですから、慎重にやらなきゃならぬというのは当然ですが、九七年の改正のときにも、全国の商法学者の先生方の二百名を超える皆さんから、法制審にしっかりかけて議論すべきではなかったか、議員立法それ自体が全面的にいけな……

第151回国会 法務委員会 第16号(2001/06/26、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私から続いてお伺いいたしますが、前回の民事訴訟法の改正に当たっては、平成八年六月十八日、当参議院の法務委員会におきまして大変重要な附帯決議が行われております。  同様の趣旨は衆議院でも附帯決議が行われたんですが、この参議院の附帯決議の第二項によりますと、政府に対して、国会としてこうしていただくのが当然だということで正式に要請をしているわけですね。つまり、「附則第二十七条の検討に当たっては、公務秘密文書に関して、その秘密の要件、判断権及び審理方式について、司法権を尊重する立場から検討を加えるべきである。」、こう書かれております。  ここで言う司法権を尊重する立場から検討を加えるべきだ……

第151回国会 法務委員会 第17号(2001/06/28、18期、日本共産党)

○橋本敦君 私から伺わせていただきますが、きょうは佐藤先生、御苦労さまでございます。  司法制度改革審議会が佐藤先生を初め皆さんの御尽力で最終意見を表明していただきました。その中には、国民の司法参加という面で、あるいはまたその他の面で、私どもが一定の意義があるということで積極的に進めていくという立場で検討を深めたい問題と、さらにまた訴訟費用の敗訴者負担の問題を初めとして、国民のための司法ということを本当に実現していく上では司法官僚と言われるそれにかかわる問題をどう解決していくか。裁判官の任命制度も含めてこれからの課題も大変重要になってくると思います。  これから私どもとしてはさらに司法改革を、……



各種会議発言一覧(参議院)

10期(1974/07/07〜)

第75回国会 公職選挙法改正に関する特別委員会公聴会 第1号(1975/06/28、10期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず浦田先生に質問をいたしまして、時間があれば福本先生にもお聞きをしたいと思います。  いますでに国会には全国津々浦々から、公選法、政治資金規正法の改悪に反対して百二十万を超える国民の皆さんの署名が寄せられております。 その中心は、何といっても、選挙に関する政策や意見を発表するこういった号外を全面的に禁止をして大きな言論抑圧をやるというそういう問題と、それからもう一つは「政治活動を行う団体」ということによって選挙期間中の自由なビラ配布その他の市民的な、あるいは労働組合運動の活動がこれが弾圧の危険にさらされる、これが中心的な課題の一つであろうと思います。そういう観点で、私どもは……

第75回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1975/03/31、10期、日本共産党)

○橋本敦君 すでに明らかなように韓国では国家冒涜罪という形で刑法改正が行われました。まさに異常な形で国会外で与党だけで一分間で可決するという異常な状況でありますが、この法律の内容を調べてみますと、韓国の国家機関に対する反政府的な一切の言動が犯罪行為とされる危険性を持っている、こういう大変なファッショ的な法律である。私はこの問題についてきょう質問をしたいと思いますが、まず第一に、わが国の憲法は言うまでもなく言論、思想、表現の自由を保障している原則を貫いております。そういう点から言えば、わが国においてはかような法律は憲法上制定することを得ない違憲無効の法律である、こういうことがまず明らかではないか……


11期(1977/07/10〜)

第87回国会 内閣委員会、地方行政委員会、法務委員会、文教委員会連合審査会 第1号(1979/05/30、11期、日本共産党)

○橋本敦君 まず最初に長官にお伺いしたいと思うんですが、三原長官もまた法制局長官もこの元号法案というのは、国民に対しては将来ともその使用を強制するものでないということを繰り返し御答弁になりました。そういう考え方は、これは長官だけじゃなくて大平内閣全体の考え方、閣僚すべての考え方、こう伺ってよろしいわけですか。
【次の発言】 そういたしますと、現在の閣僚の中にはこの元号法案の制定によって事実上元号の使用に強制力を持たせようというお考えの方は一人もいないと、まあこういうお話のようですが、もし仮にそういう閣僚がおられたとしたら、これは内閣としてのこの問題について、大事な問題について意思が統一されてい……

第91回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1980/04/01、11期、日本共産党)

○橋本敦君 大臣、私は大阪にあります社会福祉法人大阪暁明館の問題について質問をするわけです。  大臣はもちろん大阪のこの病院を御存じないと思いますけれども、私がきょうこの問題を取り上げて質問をいたします趣旨は、実はこの病院というのは、実に地域に密着して貧しい人たちに対する医療を進めてまいった伝統のあるよい病院でございます。ところが、最近この病院に、人事問題研究所というそこの代表取締役をやっております清水増三という人が常務理事に就任をいたしまして、そしてその清水一派の理事を引き込む、こういう経過がございまして、この人事問題研究所というのは、定款で営業目的を見ますと、病院、社会福祉、そういったこと……


13期(1983/06/26〜)

第101回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号(1984/02/15、13期、日本共産党)

○橋本敦君 人口高齢化の主要な原因が出生力の低下と死亡の減少というお話をいただいたわけですが、その中でもやっぱり主たる大きな要因は田生力の低下ではないかと、こう思うわけですが、その出生力の低下という傾向が、大体我が国だけでなくて先進資本主義国でもそういう傾向が強いというお話を伺っております。そこで、将来の人口動態の予測ということで、今も見通しのお話をいただいたんですが、先生がおっしゃった我が国の将来見通しと、先進資本主義国と言われている諸国の将来見通しとでは、若干の差異があるのか、大体同じ傾向にいくのか、その辺がどうなっているだろうかということがお伺いしたい第一点です。  それから二つ目に、そ……

第101回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第2号(1984/04/25、13期、日本共産党)

○橋本敦君 まず、「今後の雇用の展望と雇用対策の方向」ということで御説明をいただきました。それに関連をしてお伺いしたいと思っております。  まず第一に、失業の問題ですけれども、六十五年度の完全失業率の水準、大体二%程度を目安にしてというお話でございました。それも努力目標ということでは理解できるわけですが、実際は失業問題というのはもう少し深刻な状況になることを展望する必要があるのではないかという気がするわけです。具体的には、例えば五十八年度平均でも、総理府の労働力調査によりますと二・六%ということになっておる数字がございますし、それからさらに、ことしに入って出ました資料を拝見いたしましても、総理……

第101回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第3号(1984/05/11、13期、日本共産党)

○橋本敦君 経企庁の方にまずお伺いしたいと思うんですが、「展望と指針」で、将来展望として人生八十年型ライフサイクル、このニーズにどう対応するかということで、文化的豊かさを求めて生活の質的向上への志向が非常に高まるだろうという、こういう予測をした上で、「高齢化等の中で、雇用・所得の確保、物価の安定、健康の維持・増進」、こういうニーズにこたえながら、安心して暮らせる基礎条件、これを引き続き重視していくと、こういうことが書かれているわけですね。でも私は、これは非常に大事なことだし、それ自体やらなくちゃならぬことだと、こう思うんですね。  そこで、この「展望と指針」について私が気になっております第一点……

第102回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号(1985/02/22、13期、日本共産党)

○橋本敦君 どうもありがとうございます。  厚生省がやっと腰を上げて、今先生がおっしゃった研究班を組織して、研究体制をつくり始めたというのは一ついいことですが、同時に新聞で見ますと、先生などが中心になって、ぼけのお年寄りに対する処遇基準をつくるということも御尽力いただいているようでございますが、先生のお話にありましたこういう研究の前進、それから直接はやはり介護の問題で、デイケア、ショートステイの充実ということで非常に大事だということもお話しいただいたんですが、時間がないので簡単で結構ですが、専門的な先生の立場から我々国会ないし行政が今後どういうように、どの面に力点を置いて手を差し伸べていくよう……

第102回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第2号(1985/04/19、13期、日本共産党)

○橋本敦君 先ほどもお話にありましたんですが、定年の延長ということとも絡みまして、それ自体が延びることは大いに結構ですが、逆に、高齢者の労働条件が非常に低下しているというこれは一つの非常に大きな問題で、今も論ぜられているわけですね。  そこで、この問題をどうやって歯どめをかけるか、この問題について内山参考人にお伺いしたいんですが、一つは、会社との交渉、労働協約で歯どめをかけていくという方法が一つあるでしょう。それからもう一 つは、やっぱり国の方で高齢者の労働条件に目配りをするとすれば、基準法かあるいは特別法をつくるか、どういうことが可能であろうかということでもし御意見があればお聞かせいただきた……

第103回国会 国民生活・経済に関する調査特別委員会高齢化社会検討小委員会 第1号(1985/11/27、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私も、高杉先生が質問なさった問題に関連をして同じような問題意識も持っているんですが、重ねて三点ばかりお伺いしたいと思うんです。  一つは、この中間施設構想、これはなるほどおっしゃるとおり、在宅介護を基本にしながら地域に密着をしてつくっていくということが理想的である。しかも、手続が複雑ではなくて簡易に利用できるという側面も大事である。しかもそれが、今高杉委員が御指摘にもなりましたが、簡易収容所にならないように適正な水準も保持しなきゃならない。こういう要請にこたえるといたしますと、これは参考人がおっしゃったように第三セクターであるいはいろいろ工夫するということもありますけれども、全国的……

第103回国会 内閣委員会,社会労働委員会,商工委員会,運輸委員会,建設委員会連合審査会 第1号(1985/12/11、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず航空法六十五条、この問題から質問したいと思うのであります。  あの日航機のジャンボ墜落事故については、私どもとしてはいまだに心痛む重大な問題でございまして、亡くなられた方に心から御冥福をお祈りすると同時に、今日こういう大量交通機関が発達しているもとで二度とこういう事故が起こらないように、政治の面でも安全体制の確立こそが我々の避けて通れない重大な責務だということを深く自覚しておるわけでございます。  そういう立場から質問をするわけでありますが、あの日航機の事故に関連して、ボイスレコーダーの解析等から、最後の最後までパイロットがどれほど奮闘されたかということ、そして同時に、そ……

第104回国会 商工委員会,運輸委員会,逓信委員会連合審査会 第1号(1986/05/07、13期、日本共産党)

○橋本敦君 それでは質問をいたしますが、法案関連で運輸省に後で伺いますが、その前に、サミットも終わりまして、円高問題いよいよ大変な状況であります。これに関連をして通産大臣にお伺いしたいと思います。  今度のサミットについて、急激な円高是正で具体的な対応がやられるのではないかという一般の期待があったわけでありますが、残念ながら日本の急激な円高について各国は冷たい態度、しかも協調介入はやらないという方向がはっきりしたということで、皮肉なことに、サミットが終わった目に円高は百六十円台の最高値を記録するという、こういう状況になりました。そういう意味では、経済サミットが本質であると言われたこのサミットも……

第104回国会 予算委員会公聴会 第1号(1986/03/20、13期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、まず黒川議長に御意見をお伺いしたいと思うのであります。  今年の春闘の特徴がまさに日本経済の内需型への転換の節目にあるというそういう状況の中で、賃上げ、時短は我が国の問題だけでなく、国際的な意味を持つ状況になっているというお話がございましたが、私も全くそう思うわけであります。本当の内需型への経済の転換ということになりますと、議長も指摘をされた産業構造審議会の報告でもありますように、思い切った一つは時短、そしてまた賃上げを含む個人消費の拡大、これがキーポイントになるはずだと思うんですね、ところが、賃上げを多少取っても、そっくり税金で持っていかれますとこれまた意味がございませんか……


15期(1989/07/23〜)

第121回国会 法務委員会公聴会 第1号(1991/09/24、15期、日本共産党)

○橋本敦君 両先生は本法案に賛成の立場で御意見をお述べいただいたわけですが、私は反対の立場で質問をさせていただきたいと思います。  時間が大変限られておりますので、質問を一括してお話しさせていただきますので、よろしくお願いします。  一つは、現行の借地・借家法は、言うまでもあ りませんが、我が国の今日までの歴史の中で長年にわたって借家人、借地人の権利を擁護することを基本にして社会法的な性格を保持してまいりました。今日こうした法案が出されまして、それがお話しのように、今後の経済的効果にプラスになる、あるいは新しい経済情勢の変化に対応するものだということで賛成というお話がございましたが、私は強いて……


16期(1992/07/26〜)

第128回国会 公職選挙法の一部を改正する法律案外三件両院協議会協議委員議長及び副議長互選会 第1号(1994/01/26、16期、日本共産党)

○橋本敦君 私は、議長及び副議長の選任は、選挙管理者の指名に一任することの動議を提出いたします。

第129回国会 議院運営委員会国会等移転小委員会 第1号(1994/06/21、16期、日本共産党)

○橋本敦君 今の片上先生の御意見と角度の違う方向からの質問をさせていただくことになるんですが、今やらなくちゃならぬという、時は今だというお話もございましたが、逆に冷静に考えてみますと、今なぜ首都機能の移転なのかということがやっぱり一番大きな問題だろうと思うんですね。  その背景を探っていきますと、私は結局行き当たるところは、今日の東京が巨大な一極集中という、こういうことになっている。その中で、この中間報告でも十二ページで記載されておりますように多数の大都市問題が山積みになっている。したがって、ここで居住する都民の皆さんにとっては、高遠狭と言われる住宅事情、通勤地獄、そしてまた深刻な交通渋滞、廃……


17期(1995/07/23〜)

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会公聴会 第1号(1997/06/13、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは公述人の皆さんありがとうございます。  渡辺さんもお元気になられて、大変お喜び申し上げたいと思います。木内さんも心臓手術を無事に成功させられて、衆議院にお越しいただいて御意見を伺いまして、切実なお気持ちなり立場というのをよく私も理解しております。木内さんもおっしゃったんですが、生きている人からはいただくわけにいかないという気持ちは、これはもう本当に強いということをおっしゃいました。渡辺さんも同じような気持ちをお持ちということを先ほども伺いました。  そこで、先端医療の発達によって、医学的所見である脳死を人の死と見るかどうかということが今非常に鋭く両方の側面から問われている重……

第140回国会 法務委員会民事訴訟法改正に伴う情報開示に関する小委員会 第1号(1997/06/10、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは竹下先生ありがとうございます。  衆参の附帯決議をしっかり踏まえて議論をするという方向をおっしゃっていただきまして、大変私どももありがたいと思っておるんです。この衆参の附帯決議を小委員会の皆さんはもちろん、研究会の皆さんもきちっとお持ちになってよく御存じいただいていると思うんですが、研究会でたくさんの方にヒアリングをなさいますね。その場合の資料としても、国会のこの問題についての一定の公的見解としてお渡しをいただいてよく理解をしていただくということをぜひ手続的にお願いしたいと思うんですが、その点はいかがでしょうか。
【次の発言】 わかりました。結構でございます。  民事局長、……

第140回国会 予算委員会公聴会 第1号(1997/03/17、17期、日本共産党)

○橋本敦君 きょうは、本間公述人、鷲尾公述人、御苦労さまでございます。  私は日本共産党の橋本でございますが、まず本間先生からお伺いしたいと思います。  先生のお話で、本年度の予算は、歳入歳出、プライマリーバランスがほぼとれたと、こういう意味で御賛成というお話がございました。そのプライマリーバランスがとれたという大きな原因は、私どもの考えでは、消費税率の引き上げ、それから特別減税の廃止、それから医療制度の改悪、これで九兆円と私ども見ておりますが、こういう大きな国民負担が大きなファクターになっているわけです。  この九兆円の国民負担というのは、これまでの歴代政府の中でもかつてない最大のものでござ……

第141回国会 法務委員会民事訴訟法改正に伴う情報開示に関する小委員会 第1号(1997/12/09、17期、日本共産党)

○橋本敦君 総務庁にお伺いしたいんですが、情報公開法要綱案というのが資料にございますね。この要綱案自体はもう既に今いろいろ御説明がありましたが、これはもう基本的には確定したものとして扱って、これから法案化に向けてはこれがベースになるということで、特段ここのところでこの点を深めなきゃならぬ、この点を改正しなきやならぬ、そういった論議はこれからこの要綱案そのものについてはあり得るのかどうかということをひとつお聞きしたいことが一つです。  それからもう一つは、これは全然これとは関係のないことなんですけれども、アメリカなどでいきますと、御存じのとおり、一定期限、例えば二十年とか三十年で当然ディスクロー……


18期(1998/07/12〜)

第145回国会 法務委員会公聴会 第1号(1999/08/04、18期、日本共産党)

○橋本敦君 最初に、佐高公述人にお伺いしたいと思うんですが、政府側の意見としても、また一部の意見としても、先進国、G8等の関係を見ても、盗聴法というこういう捜査手段、通信傍受という捜査手段を持っていないのは日本だけだ、国際的なそういった世論もあって、こういった通信傍受法をつくるということは、これは国際的にやっぱり一つの流れになっている、こういう意見があるんですね。  しかし、私どもとしては、憲法二十一条に言うような重要な基本的人権条項、しかも、一定の法律の留保なしに通信の秘密をかたく守るということを確定している今の新しい憲法のもとで、そう簡単に国際的動向がそうだからというわけにいかない。やっぱ……

第147回国会 憲法調査会 第2号(2000/02/16、18期、日本共産党)

○橋本敦君 憲法調査会の基本的課題について発言させていただきます。  今回の調査会は、国会法によって議案提案権は持たず、「日本国憲法について広範かつ総合的に調査を行う」と明記されておりまして、まさに調査という目的に限定された機関であります。これは、日本国憲法に検討を加える、そのことを掲げた五六年の内閣憲法調査会とは明確に目的及びその性格を異にするものであると考えます。  このことから明白なとおり、我が党としては、本調査会を憲法改正、特に第九条改正の足がかりにすることが許されないことは明白であると、こう考えておりまして、我が党としては、憲法の平和的民主的原則を擁護するという立場に立って本調査会で……

第147回国会 憲法調査会 第6号(2000/04/19、18期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本敦でございます。  私は、これまでの憲法調査会での議論を踏まえまして、今後の憲法調査会をどのように進めていくかについて発言をいたします。  まず、これまでの調査の中で出された重要な論点について見解を表明しておきます。  第一は、我が憲法の先駆的、民主的意義を広く深く検証することの重要性、それと憲法と現実との乖離の問題が出されました。これまでの議論の中で、二十一世紀に向けて我が憲法の基本的理念を国民の暮らしの中に実現していくということが重要であるという意見が出されました。  日本国憲法は恒久平和主義、主権在民、基本的人権、生存権の保障など、世界諸国の憲法と比較してもす……

第150回国会 憲法調査会 第1号(2000/11/15、18期、日本共産党)

○橋本敦君 それではまず、佐高参考人から私は伺わせていただきます。  日本共産党の橋本でございます。  先ほど、佐高参考人のお話の中に渡辺美智雄さんの言葉で戦後四十年……
【次の発言】 そうですか、入っていませんか。これで入っていますか。  いつか変えようとこう思っても、戦後四十年、憲法は大変なじんできたというお話がありましたね。  それからもう一つ佐高参考人がおっしゃった大事なこととしては、高知の民権お蔦のお話がございましたが、実はもう戦前の時代から、民主主義というものはアメリカの発明じゃなくて高知にもあったんだよと、両性の平等もあったんだよと、そういうお話もありました。  これはやっぱり日……

第151回国会 憲法調査会 第2号(2001/02/21、18期、日本共産党)

○橋本敦君 日本共産党の橋本敦でございます。  アメリカ調査団の皆さん、大変御苦労さまでございました。  調査団の報告と本調査会の今後の調査に関連をして発言させていただきます。  今回のアメリカ調査団の報告や日程を見ますと、アメリカ憲法と我が憲法との比較、特に人権保障問題が重要な課題になったのではないかと思います。  まず、基本的人権の問題では、アメリカ憲法は修正条項で表現の自由などを明記していますが、日本国憲法のように憲法そのものによって基本的人権を具体的に明記しておりません。また、労働基本権や教育権などの社会権なども盛り込まれていません。このことは、調査団の報告のオコナー最高裁判事との懇談……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2022/12/09

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