このページでは下田京子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。下田京子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○下田京子君 大臣にお尋ねしますが、昭和四十九年の石油危機以来、食糧を第二の石油にするなという共通の理解が得られている中で、しかし実際には現在食糧が海外依存というふうな中で、国民が大変な不安を抱いていると思うんです。こういう状況の中で、私も農林水産委員といたしまして各地域の農家の皆さんと懇談をしてまいりましたので、その二、三の農家の皆さんの生の声を聞いていただいて、大臣がこの現地の農家の皆さんの声をどういうふうに認識し、そしてどう対処していこうとしているのか、農政の基本についてお尋ねしたいわけです。 現地の農家の皆さん、特に米どころの福島県の会津地方とかあるいは宮城県だとか、こういったところ……
○下田京子君 沖繩県を中心にした中学浪人の解決をどういうふうな形で図っていくかというようなことも含めて御質問したいと思います。 御存じのように、文部省が今月の十一日に「五十二年度学校基本調査」を発表されました。今回の調査の中で新たに取り上げたこととして中学浪人の問題がありますけれども、全国では一万七百四十八人、入学者に占める割合がなんと〇・七%、そういう中で、実に沖繩県だけで入学者に占める中学浪人の割合が六・三%、まさに日本一の中学浪人を抱えているわけで、その数字が御存じのように千百五十三人おるわけです。 こういったことにつきまして、いろいろとその原因等々あると思うんですけれども、全国的に……
○下田京子君 二百海里の日ソ間の漁業の線引き問題と、領土絡みで非常に困っている貝殻島のコンブ漁民の問題を中心にして、まず最初にお伺いしたいわけですが、 せんだって、歯舞の漁協の皆さんやそれからコンブ漁民の皆さんと私もお話し合いをしてまいりました。その中で言っていることは、まさか十五年間以上も貝殻島のコンブ漁をやってきて、日ソ交渉の中であそこのコンブがとれなくなるとは思わなかったということが率直な意見でしたし、ことし一年間とれなかったことによって大変な打撃を受け、同時に、前浜の漁もふるわなかったということで、いろいろあるけれども、とにかく貝殻島のコンブ漁ができるようにというのがまず第一の願いであ……
○下田京子君 きょうは、農機具問題に関するいろいろな角度からの質問をしたいと思います。 御存じのように、昭和二十八年に農業機械化促進法が制定されて、その後各地域から価格の面あるいは安全性の面、耐久性の面、いろいろと要望等もあり、それに基づいて国の一定の改善もなされたというふうに思いますが、しかし依然としていま大きな問題になっているのは、一つは、機械化貧乏と言われるように価格の問題があり、一方、さらに他方では、相も変わらず安全性のことが論議されておりますけれども、農機具事故による死亡者は減らない、むしろふえ続けているというような実態、大臣も御存じかと思います。 私自身も、福島県内あるいは東北、……
○下田京子君 午前中から大分ソ連からの罰金問題が話されておるようですが、大きく二点についてお尋ねします。 第一には、先ほど来からこれはソ連と日本との習慣の違いであるとか、あるいは漁民のふなれによるいろいろそういったことで起きていることが多いというお話が大分出されておるようですけれども、だとすれば、逆に言えば、そのふなれな状況が解決して軌道に乗るまでのその間に起きたいろんな問題の中で、悪質な何というか問題についてはこれは別といたしまして、とじひもの問題であるとか、非常に漁民のいわゆるふなれから出てくるミスなんかについての措置については、先ほど来から、まあこれは政府で云々ということについても責任……
○下田京子君 最初に岡村参考人にお尋ねいたします。 先ほどのお話の中で、今回の業界の問題、これらは政策不況と言われる、言ってみれば商社やあるいは政府のミスによるものだという御指摘をされたと思うんです。そしてそういう中で、いわゆる食品加工関係の果たす役割りが非常に大きい。砂糖の値上げがされないようにということで四つの提案もされたと思うんですが、これに対して、いままでのこの法案に対しての審議過程で、市価が平均コストに比べて一キログラムについて二十円から差があるということで、消費者価格へのはね返りを抑えたいとは言っておるわけですけれども、当然これが私は出てくるんじゃないかと心配しているわけなんです……
○下田京子君 あす発表になります米の生産調整についてはこの質問の後の方に譲りまして、最初にお尋ねしたいことは、今年、五十二年度の超過米の対策について、まず第一に基本的にこの超過米が解決済みと考えているのかどうか。実際には十月十五日現在で一〇五という作況指数、百万トンの超過米が出るというふうな新聞報道もされております。これについてまず大臣の見解をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 解決済みだというふうにはまだ見ていないし、これからいろいろと対応していきたいというふうにとりました。
そこで、大臣にちょっとお尋ねしたいんですけれども、超過米の全量買い上げというようなことで各地からいろいろと要望……
○下田京子君 今回の臨時特例に関する法律案について、前回の質問の中で、特に精糖メーカーに介入している商社の実態、またそういう中で労働者への合理化問題がどういうふうに出てくるか、あるいは消費者への価格の値上げという形でのいろんな問題点をお聞きしてきました。 きょうは特に、大臣も局長もずっと御答弁がございましたけれども、今回の法律案の提案のその陰に、わが国の甘味資源の作物の自給率が二割台にも及んでいないというところで、国内の産糖の資源の生産を保証していくということを非常に重視された所見があったと思います。ただいまも先輩委員の質問に対しまして、大臣から今後甘味資源作物の生産振興ということについて、……
○下田京子君 質問に際しまして、本法案が、中小企業庁が水産加工分野への融資を農林漁業金融公庫へ渡すということについて反対というようなことで、いろいろ問題があってこの法案の提案がおくれたということにつきましては、会期の延長ということがなければこういう討議にもならなかったということで先ほど来から問題の指摘がございましたけれども、私どもにおきましても、この点やはり大きな問題点の一つとして指摘しておきたいと思います。 さらに、しかしながら、この法案が日ソ漁業交渉に伴う救済対策としてすでに三つの面で、一つは緊急融資のことと、それから運営資金といいますか、それに原料魚の不足に伴うスクラップ云々に対する助……
○下田京子君 ただいま議題となっております沖繩振興開発金融公庫法の一部を改正する法律案の審議に先立ちまして、この公庫そのものの目的でもございます産業の開発を沖繩県において促進する、その目的が復帰後どういう状況にあるかというその現状の御認識と、そしてそれらの具体的な改善という点で第一にお尋ねをしたいわけです。 私、ついせんだって沖繩県に行ってまいりました。本当に沖繩は、あの空港におり立ったそのときから、もうずっと基地また基地でございまして、本当に基地の中にある沖繩県だということを実感として受けとめてきたわけでございます。そういう中で、一体沖繩県の人たちは何を仕事にして、どんな暮らしをしているん……
○下田京子君 当委員会に外務省としてなされました外務省所管事項の説明の、ただいま他委員の質問にもございました日ソの交渉の内容等に触れながら、領土問題について御質問したいと思います。 大臣は、日ソ交渉の結果全体について、一方では非常に見通しのあるようなお言葉と、また一方では非常に厳しい状況とお話しのようでございますけれども、全体として大臣が非常な決意を持って領土問題に取り組んでいる姿勢はおうかがいできるわけなんですけれども、大臣自身が、ただ返してくれ返してくれと言うだけでは具体的に解決の見通しが立たないだろうというふうなこともおっしゃっておられます。そういう中で、大臣といたしまして、この領土問……
○下田京子君 本日の政府に対する質問は、大日本水産会の会長という肩書きで参議院議員の亀長さんの先ほどの自由討議でのお話に絡んで、第一に、さきに他の委員からもお話があったと思うんですが、貝殻島のコンブ漁の問題です。 六月の十日再開というふうなことにならないと、また昨年のような不安に追い込まれるということで、大変心配しているわけですね。そのことで地元のコンブ漁民の皆さんのお話なんですけれども、とにかく棹前コンブということで、あそこは特別に良質のコンブで全国的にも有名ですね。これが前浜のコンブと一緒に売られていくということだから、抱き合わせだからこそ売れるんだということなんですね。それがもうとれな……
○下田京子君 他の委員からの御指摘もあったと思うんですけれども、今回の宮城県沖の地震の被害というものは、当初報道されていたより以上に深刻で、しかも刻々とまた第二次災害のおそれを含みながら、いま多くの皆さんがまだより人間らしい暮らしができないというような状況の中にあることは、これは国土庁長官も御承知のとおりだと思います。 そこで、第一にお尋ねしたいところは、これは福田総理自身もすでに述べられておりまして新聞報道にもございますが、激甚災の指定は当然だと、こう言われております。被災地の現地の皆さん方は一日も早いこの激甚災指定、これを待ち望んでいるわけです。河北新報等にもこうした報道がされております……
○下田京子君 大臣、麦価について、麦価をめぐる情勢と麦価そのものについてお尋ねしたいわけですけれども、先ほどからの答弁の中にもありましたが、大臣は今度の政府の諮問に当たりまして、約二・一%のアップというふうなことで、三%まで何とかいかないものかなと考えたけれども、いかなかったというお話がございまして、一方、増産の問題については、今後六十年見通しを立てて一一%程度は増産をしていきたいというふうなお話なんですけれども、実際いまの二・一%というこの麦価で、ことしのような状況の中でパリティをとっていった場合に、月々によっても違うというような状況で、果たして増産というものは先ほどお話しになりましたように……
○下田京子君 大臣の所信表明に対して、基本的な面と、それから具体的な点と両面からお尋ねしたいわけなんですけれども、まず第一に、現在の農業事情ということ、情勢につきまして、大臣は、一つに農林水産物の貿易問題があるし、あるいは労働力や土地が流出してきていると、そしてその体質は非常に脆弱化している。また一方では、米が非常に過剰になっていて、そして同時に飼料作物、麦、大豆等の生産が伸び悩む、このように言われているわけですね。このことにつきましては私も異論があるわけでない、現実ですから、だれもこのことについては事実でありますから、事実をゆがめてどうこうと言うことはできないわけなんです。 問題は、こうし……
○下田京子君 いよいよ二日後に米価審議会に対する諮問がなされる時期に来たわけですけれども、これに対して政府が基本的にはまだその諮問及び諮問についての説明というものは現時点でも固まっていないというふうなお話がございましたが、方向としては、第一にお尋ねしたいんですが、昨年、五十二年度に出された諮問及び諮問についての説明、これと同方向であるかどうか。 すなわち、諮問については昨年度は「米穀の需給関係を勘案するとともに、生産費及び所得を考慮して定めることにつき米価審議会の意見を求める。」と、こうなっておりますし、諮問についての説明の中では、特に「米穀の政府買入価格は、食糧管理法第三条第二項の規定によ……
○下田京子君 ただいま議題となっております北海道寒冷地畑作営農改善資金融通臨時措置法及び南九州畑作営農改善資金融通臨時措置法の一部を改正する法律案の、特にマル寒に関する分野でお尋ねしたいわけですけれども、それに当たりまして先ほども先輩委員から、大臣が十年前委員であったころのお話がございました。 実は私も、大臣いまいろいろ御答弁ありますけれども、当時こうした法案の審議にどういうお話をしているかと見てみましたら、昭和四十一年三月三日の委員会でございますけれども、このようなことを申し上げております。お読み申しますと、「特に畑作農業というものの現状が非常に憂慮される事態にあるのではないか。と申します……
○下田京子君 今回の森林組合合併助成法の基本ともなるべき、いわゆる林業生産の推進というふうな立場から御質問申し上げたいと思うわけなんですが、第一に確認の意味でございますけれども、森林組合の合併助成法は、その目的、第一条にも述べられておりますように、「適正な事業経営を行なうことができる森林組合を広範に育成」する、これが一つであり、「森林所有者の協同組織の健全な発展」を行うというふうなことの、この目的を達成するための合併のいろんな施策であろうかと思うわけです。 それに当たりまして、三十九年この法が制定されて以来、いままで特に面積においては五千ヘクタール、そして支払い出資の総額は百万円以上、常勤職……
○下田京子君 安倍農林大臣臨時代理が途中で退席なさるというお話なので、大きな基本的なことについては代理大臣の方で端的に御答弁いただきたいというふうに思います。 第一に、るるお話がなされておりますけれども、現在の林業そして木材をめぐる情勢というのはひとしく厳しいという御認識にこれは皆さんお立ちになっております。ところで、この厳しい林業あるいは木材情勢を切り開いていく上でどのようなことがそのネックになるかという点で、まとめて言えばいろいろあると思うんですが、二つに集約されるかと思います。その一つは、やはり何といっても国内における体質の強化ということで、適切な森林施業の推進を図っていくということだ……
○下田京子君 大臣の所信に対する質問の第一点は、先輩委員の皆さんが質問されました、いまの日ソ漁業交渉をめぐることについてまず第一にお尋ねしたいと思います。 大臣の方から、午前中の質疑の中でも、いろいろとあったけれどもまことに残念であったというふうなことも、感想も含めて交渉の内容等にお触れになった御答弁があったと思うんですけれども、そこの中でひとつ交渉経過ということと相まって、今後の問題ということでやっぱり踏まえておくことが必要でないかという点でお尋ねしたいんですけれども、交渉の中でソ連側が、今度の交渉というのはソ連側が余り厳しい態度をとったと思わないでくれと、言ってみれば日本がアメリカやカナ……
○下田京子君 長年、農家の皆さん方の希望でありました畑作共済制度の本格実施あるいは園芸施設共済の本格実施という点で、いろいろと当局で御努力いただいたことについては、私どもも大変評価をしているところであります。大変御苦労さまだったと思うんですが、ただ、この本格実施に当たりまして、試験実施をしていた地域で、一体今後の改善等についてどんな御希望をお持ちなんだろうか、また試験実施の段階でどういうふうな問題を抱えておられるんだろうかというふうなことで、実を言いますと、特に畑作地帯と言われる、大臣の出身地であります北海道十勝管内音更の共済組合であるとか、あるいは農家の皆さん、それから道の共済連合会の皆さん……
○下田京子君 午前中他の委員から全般的なことについては御質問がありましたが、特にその中で三点にわたって、積荷法のこの改正、五年間延長ということで御質問申し上げます。 その第一が、赤字発生組合に対する問題ですけれども、先ほどの長官の御答弁でも、また衆議院の委員会での御答弁にもありましたけれど、現在四十組合中二組合が赤字だと、その赤字を出しているところは福島県、徳島県と聞いております。さらにまた、その赤字の額はといえば五十万、九十万で、長官のお話ですと大した額ではないというふうなことですけれども、これが今後の二百海里というふうな状況の中でどういうふうに変わっていくか、また福島県のように、ことしの……
○下田京子君 農林年金制度の一部改正に伴う問題で、最初に幾つか今後の改善点も含めて御質問申し上げます。
他の委員から総合的な問題についてはすでに御質問がございました。二、三重複する点もあるかと思うんですけれども、
まず第一に、農林年金の加入団体であります農林漁業団体職員共済組合の皆さん方が、他の共済組合の皆さんに比べてまず賃金において最も低いということについては、これはお認めだと思うんですが、いかがでしょう。
【次の発言】 低いと思うけれども最近ではかなり変わってきている。まあ勤務年数や男女間、学歴、職種などを挙げられましたが、政府の資料をいただいている中にも、先ほど来からの御答弁の中にも、……
○下田京子君 農業者年金基金法の改正案で、今回の場合には特に二つの点、一つは物価スライド実施時期を来年一月からのをことしの七月に繰り上げるということと、それから二つ目には、保険料の特例納付措置というふうなことになっているわけです。 御承知のように、これは他の委員の皆さんからもいろいろお話がありましたが、もう東北・北海道農業者年金対策協議会の方々であるとか、あるいは基金の皆さんも、それから多くの関係団体の方々から、特に保険料の改善と国庫補助率の引き上げのことだとか、農家の主婦の加入、そしてまた遺族年金の創設問題など、大変議論になっているところでありますし、要望の強いところだと思います。その点で……
○下田京子君 国有林野事業改善特別措置法案の審議に当たりまして、私は今回の法案のまずその大きな柱であります二つ、特にその一つは改善計画の策定の問題と、それからもう一つ目は、その改善期間中を十年間と定めて一般会計から繰り入れを行うというふうなことが提案されているわけですけれども、これらに沿って質問をまずしたいと思うんです。 この法案の提案に当たりましてまず確認しておきたいことなんですけれども、この法案の提出はいま言った二つのことが主な内容でありますけれども、これらはいわゆる国有林の、また森林資源の持つその大きな目的といいますか、その三つの目的、一つは、木材その他の林産物の計画的、持続的供給を図……
○下田京子君 参考人の皆さん、御苦労さまです。 まず、個人育種家で大変御苦労されております沢登参考人にお尋ねしたいのですが、この法案が本当に育種家の保護とか、あるいはまた苗木また種苗という点から見て、いろいろと混乱を招くのじゃないかというお話でしたが、苗木で販売されているブドウのような場合に、無断増殖や、あるいはブローカーが介入して苗転がしが大変行われているというお話が先ほどちょっと出たかと思うんですが、その実態をもう少し詳しくお話ししていただければというふうに思います。 それから、二つ一緒に聞きますが、もう一つは、いま参考人としてお話しになったようなことも含めて、いろいろとそうした民間個……
○下田京子君 北陸班の調査結果を御報告いたします。 本調査団は、山内一郎理事を団長として、相沢武彦理事、田代由紀男委員、村沢牧委員、そして私、下田京子の五名で編成され、九月四日から八日までの五日間、富山県、石川県及び福井県における農林水産業の実情を調査してまいりました。 その概略について御報告いたします。 本調査団の主な調査事項は、水田利用再編対策による転作の実施状況、国営河北潟干拓建設事業の進捗状況、水産及び畜産関係試験研究機関の施設の概要、夏の干ばつ、集中豪雨被害の実情等であります。 まず、転作の関係についてでありますが、今年度を初年度とする水田利用再編対策における転作への対応は、……
○下田京子君 まず最初に、商品取引問題についてお尋ねいたします。 古くて新しい問題だと言われておりますけれども、商品取引の基本的な機能といいますか、これについては、一般的には生産、流通、消費と直接それにかかわっている人たちが、公正な価格形成ということを中心にして行っているのだと、こう言われています。特に、生産段階にある人たちが先物買いということになりますから、六ヵ月先のものが現物で下がったにしても、商品の方で買っておいた場合には、逆に言えばもうかるというふうなことでつなぎ保障的な性格もあるのだと、こんな御説明を聞くわけですけれども、最近特に大衆玉といいますか、一般の素人の方も含めたその商品取……
○下田京子君 最初に、釣り行政の確立を早急に図ってほしいという点から御質問申し上げます。 さきの八十四通常国会においても、今度の八十五臨時国会におきましても「「釣り人課」(仮称)新設に関する請願」が、百三十万人というふうな大変多くの人たちの署名をもって国会に提出されているのは御承知のとおりだと思います。この請願をお出しになった「日本釣振興会」並びに「全日本釣り団体協議会」、さらには「日本の水をされいにする会」などの団体の皆さん方が、請願を提出するに当たりましてその当初の趣旨の中に、それぞれ各政党本部や、また議員の皆さんにもアンケート等でお願いをした。各政党は皆さん御賛同いただいているんだけれ……
○下田京子君 最初に、大臣にお尋ねしたいわけですが、先ほども沖繩開発庁長官に就任されてその決意のほどがお話しされました。特に、基地問題を抱えている沖繩の現実を踏まえて、そうして本土との格差をなくする、あるいはまた自立の方向を目指すために奮闘したいという御決意のほどでございました。 特に、私は、お尋ねしたいその最初の問題は、沖繩振興開発計画、これが決められましてちょうどことしは七年目です。先ほどのお話にありましたような決意のもとに、具体的に振興開発計画に基づきまして、いままでの振興の実態、これをどう評価されるか。特に先ほど道路だとか港湾などハードな面では大変成果も上げたということと、また福祉や……
○下田京子君 大臣にお尋ねいたします。 所信表明の中で幾つか指摘をしておりますけれども、特に第二番目にという形で、農山漁村を単なる生産の場としてではなくて、活力に満ち、豊かで住みよい地域社会とするために定住条件の整備を促進してまいりたい、そのために生活基盤、生産基盤の総合的な対策をと、こう打ち出されているわけです。で、言葉の上では皆さんこういうことを願っておられるだろうし、私たちも、都市に過密、そして農村に過疎というふうなことをなくしていく上で農村が非常に豊かであってほしいと、こう願うわけです。 で、こういう考え方の基本になっているのは何かという点で、まず第一にお尋ねしたい点は、これは五十……
○下田京子君 前回は農政の基本的なことについてお尋ねしまして、きょうは個別的なことでお願いしたいと思います。 第一番目に、今後の農業の問題で地域的な農業ということをよく言われるわけですけれども、地域特産物と言われて全国民に愛され、また食べられているコンニャク問題なんです。これはまた、世界の人々の中で日本国民しか食べてない。しかし、東南アジア等ではもうそれは野生であるわけで、しかし国内にあっては、一方消費との絡みでこれまただぶつきぎみで、生産者も山間地帯の耕作者が大変多いだけに、これからの成り行きについて心配をしているわけですね。そういったやさきに、これはもう新聞報道されておりますけれども、コ……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまでございます。 全農の田中参考人に二つお聞きします。 一つは、生産者販売価格とそれから農家の購入価格の差なんですけれども、これは農林水産省並びに全農で出されている肥料要覧などを見ましても、最低少なくともその差が二四、多いものになると五〇%からあるんですね。そこでお尋ねしたいのは、手数料の決め方は先ほどあったようですが、手数料は全農、県、単協でどう見ているか、合計額が何%になるか、それからその他の諸経費をどのくらいに見ているか、これが第一です。 それから第二番目なんですけれども、いろいろ述べられましたが、農家にどういうメリットがあるかということで、実は……
○下田京子君 牛乳の過剰問題が非常に言われているんですけれども、五十三年の一月から十二月まで、対前年比でどのくらいの伸び率になっていますでしょうか。
【次の発言】 はい。
【次の発言】 中央酪農会議の調査によりますと、これは新聞報道等でも明らかになっておりますけれども、生乳換算でもって輸入が一〇・七%対前年比で伸びていると言われております。間違いありませんね。
【次の発言】 全体で一〇・七%から伸びているということになっているわけなんですけれども、国内の伸び率が六・八、ところが輸入の方は一〇・七と、こういうふうに過剰が問題にされているときに、輸入の伸び率の方がはるかに多く上回っている。こういう……
○下田京子君 沿岸漁業の改善資金助成法というものが提案されているわけですけれども、関係者の皆さん方は、本当にこの法案の運用がどうなるかという心配と、あわせて実効あるものをということで大変期待の声も大きくなっております。 ところで、私、他の委員からもいろいろお話がありましたけれども、この法案の絡みで実際に経営改善資金なり、あるいは生活改善資金なり後継者等の養成資金なりを借りるこの手続の際に、水産改良普及員の果たす役割りが大変大きくなってきている、こういうことでいろいろ問題になって、大臣の方でもそれらに対応できるような形で考えていきたい、検討する、こういうふうに言われております。しかし、私はお話……
○下田京子君 ただいま河田委員の方から、マツクイムシのお話ありました。私も続いて、この点で一、二お尋ねしたいんですが、出先だけではなくって、国の行政という面から見てどうなんだろうか、マツクイムシの防除の特別措置法ができまして、空中散布がやられてことしで三年目を迎えようとしているわけです。しかし、先ほど指摘ありましたように、もう全国でいけば百三十七万立方メートルからの被害、これはむしろ増加の傾向が見られるんじゃないか。この原因はどこにあるとお考えでしょうか。
【次の発言】 生活様式、生産様式や、あるいは松材の活用等についての意識の変化が歴史的にはあるというお話をされたようですけれども、私が聞いた……
○下田京子君 お三人の参考人の方々、御苦労さまでございます。
一人ずつお伺いしたいと思いますが、最初に渡辺参考人に、私のところにも陳情書というかっこうで食酢JAS案の再検討のための御協力のお願いが届いております。この中で、特に三つの問題を指摘されているんですけれども、まず最初にお尋ねしたいことは、いまも御意見いただきました。また、陳情書に述べられているような内容等について皆さん方が今回のJAS規定の案づくりの中でどういう場で、どのように御意見反映できる、そういう機会がおありだったかどうか、一点まず伺いたい。
【次の発言】 機会がなかったので、こういう形で問題を指摘しつつ陳情という形になったか……
○下田京子君 今回の農業者年金基金法の一部改正では、改善点が、年金給付の額の物価スライドの問題と後継者の加入の救済措置があるわけですけれども、この後継者の加入の救済措置のところで、特に任意加入者の中での後継者加入ということで限定してきているその根拠が、どこにあるんだろうかということでお尋ねしたいわけなんです。
【次の発言】 最初の、言ってみれば任意の後継者の場合には親からの特定な指示が必要だと、同時に農政上の目的から考えてもというお話なんですが、もう少し詳しく、農政上の目的ということは何を意味しているんでしょうか。
【次の発言】 経営の若返りを図るという問題と、それから担い手として活躍している……
○下田京子君 過日、大臣の都合等もございまして保留していました質問がございますので、時間も限られておりますので、簡潔に御答弁いただければと思います。
まず、最初にお尋ねしたい点は、次の財政再計算期がこのままでいけば五十七年一月ということが見込まれているわけなんですが、ただ、せんだって厚生大臣が、厚生年金の方は五十五年にやりたいと、こういうお話をされております。他の年金との横並びということがたびたび議論になっておりますだけに、大変気になることでございます。そこで、どういう方向でいま検討されているか、御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 いま農業者年金の方は五十七年ということですけれども……
○下田京子君 まず最初にお尋ねしたい点は、他の委員からも御指摘がございましたけれども、最近の物価動向の中で卸売物価指数、これを見ますと、大変ここ四月まで六カ月間連続高騰という状況を続けているわけですね。四月前月比で一・七%で、これは年率換算いたしますと二二・四%ということで大変な急上昇率ということになると思うのです。同時に、この卸売物価が消費者物価にどういうふうに影響するかということで皆さん心配されているわけなんですけれども、三月の場合は〇・八%程度でしたけれども、これが四月になりますと、総理府統計局の五月二十五日に出されております四月分の消費者物価指数を見ましても、これが一・四%ということに……
○下田京子君 三人の参考人の皆さん、本日は大変有意義な御意見をありがとうございます。 最初に、高垣参考人にお尋ねしたい点なんですが、第一点は、現在非常にメジャーの支配が弱まったとはいいながらも、五割ぐらいは日本はメジャー依存という状況だと思います。そういう中で原油の供給削減を見ますと、メジャーに対して非系列の民族系企業に対しては非常にカット率を大きくして、外資系に小さくしている。こういう状況になりますと、価格の差がだんだん広がっていくのじゃないか。としますと、このことによって国内に新たなメジャーの、言ってみれば石油市場への支配というものが強められていくかっこうになるのじゃなかろうか、こういう……
○下田京子君 大臣は、今回の石油代替エネルギー法の提案理由の説明の中で、昭和五十五年度を石油代替エネルギー元年と位置づけてやっていきたい、こういうふうに話されております。思い起こしますと、五十三年度にはエネルギー元年というふうなことも大変言われたかと思います。いずれにいたしましても、政府がここ二、三年エネルギー政策を強化していこうというその姿勢のあらわれかな、こう思うわけですけれども、問題は、こういうエネルギー政策を戦後何十年と進めてきた従来の政策を踏襲するもの、あるいはその反省に当たって新たにまた進めていくものかということが大変重要かと思うのです。私どもは繰り返しいままでも指摘してまいりまし……
○下田京子君 過日、私は、このたびの代替エネルギーの開発問題でまず大事なことは自主的、民主的、そして総花的じゃなくて総合的な立場からの行政が必要であるということでお話し申し上げ、また政府の見解も求めてきたわけですが、私は、念のために、一、二この問題について、まず最初にまたお聞きしたいわけなんです。 その第一は、自主的であるということがいかに大事かという点で石炭を例にとってお話し申し上げたいわけなんですけれども、国内炭二千万トン体制を言いつつ、しかし具体的な裏づけが明らかにされない中で海外炭への依存、このことにつきまして、御承知のようにNIRAレポートの中で問題点を指摘しているわけです。念のた……
○下田京子君 今回の農林年金改定に対して、まず私は、通常国会の冒頭にわずか大臣質問が十二分私どもに与えられたのです。全体でうちの党に二十分、この委員会全体で二時間、こういうふうな異常な形でもって審議を終えようという、これはまさに納得できないものではないかと、こう思います。こういうふうな原因が一体どこにあるのかというと、そもそも八十七通常国会、さきの国会におきまして、政府案に対して私たち共産党と社会党、また公明党、民社党、野党四党が一致して退職年金の支給開始年齢の引き上げなどを削除した形での修正案を提案したわけなのです。そのことについて政府が耳をかさなかったというところに大きな原因があるのではな……
○下田京子君 お尋ねします。 大臣、農業の発展の保障というのは、何といってもやっぱり農業経営の安定、同時に農業所得の安定的な確保ということが私は基本ではないかと思うんです。ところが、驚きました。このまま行ったら五十四年度の農業所得はマイナス成長に転落する結果になると思うんです。といいますのは、昭和五十五年二月二十九日公表で、農林水産省統計情報部の「農家経済収支」というのを見ましたら、これは五十四年四月から十二月の九カ月でございますけれども、この累積値を見ますと九十二万六千四百七十七円で、前年同期比でもって五・九%減少しているんです。残すところあと三カ月なんですけれども、もう、農業資材の値上げ……
○下田京子君 大臣所信に対して前半ありましたけれども、後半部分、いま非常にもう農家の皆さん頭を痛めておりますが、五十三万五千ヘクタールのいわゆる水田利用再編に絡んで、転作作物は何をつくったらいいのかというふうなことで、いよいよもう農作業開始というところで頭を痛め苦労をされておることは大臣も御承知だと思うのです。 その点でお尋ねしたいわけなんですけれども、この米の生産調整も、四十四年からありますが、本格的に実施されてきたのは四十六年かと思います。五十五年度まで、来年度まで入れますと実に十年間になるわけなんです。十年間かかって本当にそれじゃこの米の過剰問題はどういうかっこうになっているんだろうか……
○下田京子君 大臣、今回の法改正の主なものの柱は、離農給付制度の十年延長ということだと思うのですね。それで、私たちは決して離農者が多いことを望みません。しかし、いろいろな理由でもってやむを得ず離農していく方がおるわけです。農林水産省は、離農した人たちがどういう生活になっているかというその後追い実態調査等を恐らくされていないんじゃないかと思うんですが、非常に悲惨なものですね、私たち聞くと、中には。そういう事例が多いんです。それだけに、この離農給付金制度というものはある意味では離農した人に対しての退職金的な性格にもなるだろうし、あるいはまた離農後の生活の安定という面にもなると思います。そしてまた、……
○下田京子君 大臣、私は酪農家の経営問題についてしぼってお尋ねしたいんですが、けさほどこの委員会が始まる直前に加工原料乳の保証価格の資料等をいただいたわけです。私は本当にもう驚きました。一キロ当たりもう八十八円八十七銭というのが三年連続据え置きということ。一体これで日本の酪農経営は大丈夫なのか、それが率直なる感想です。 いただいた資料をさっそくいろいろ計算してみました。問題点は、労働のその評価の問題です。飼育労働費、これは北海道の五人以上の製造業者を中心にとっておりますけれども、この問題については、かねてより関係団体からも御要請がありました。私たちも、せめても全国の五人以上の製造労賃平均を考……
○下田京子君 今回の農林年金に関しましては、幾つかの改正点もございますけれども、他の委員からも非常に問題にされておりますいわゆる財政再計算期に当たっての財政問題非常にこれまた深刻な点でもあると思うんです。 具体的にお尋ねしたいその第一点なんですけれども、掛金の引き上げ率を抑えるということでもって当面やることができないだろうか、こう思うわけなんです。なぜならば、現行が千分の九十八ですね、これがいろいろ先ほどから議論によっておりますけれども、千分の十から千分の二十の範囲で引き上げようという話も出ている。ことしの吉田理事長の年頭のごあいさつなんかを聞きますと、千分の十五程度はこれはやむを得ないんで……
○下田京子君 各参考人の皆さん、大変貴重な御意見ありがとうございました。 私の持ち時間は全体で三十分でございますが、お一人ずつ問題を一、二点にしぼりながらお聞きしたいと思います。 最初に池田参考人にお尋ねしたいんですけれども、今回の農地三法、その基本的なねらいが、いろいろございますけれども、とにもかくにも中核的農家の育成と、そのために農地の流動化ということが基本的な中心課題になっておるかと思うのです。この農地の流動化政策に関しましては、御承知のように昭和三十七年、四十五年と農地法も改正されましたし、それから五十年に農振法の一部改正ということもやられまして、いろいろ問題はあるけれども、一応貸……
○下田京子君 今回、農地流動問題でもっていろいろ農地関係法が出されておりますけれども、この大きな目的というのは、やっぱり前々から言われておりますけれども、中核的農家に農地を集積する、同時にまた生産性の高い農業経営をしていくんだと、こういうふうに繰り返し言われておるわけです。しかし、この問題につきましては、農基法制定以来、もう農政の柱としてやられてきたことではないかと思うんです。同時にまた、農地法に当たりましても、三十七年、四十五年と二回にわたって改正もしておりますし、それから五十年に当たりましては農振法の改正もして、そういう中で、農用地の利用増進事業も入れて農地法のバイパスというふうなこともや……
○下田京子君 まず、農用地利用増進法に関して質問いたしますが、本法は、そもそもその大きな目的といいますのは、利用権の設定等を促進するということにあるわけですね。そういう点から見れば、賃貸借のみならず、今度は所有権の移転ということも含めて農地の流動化を図るんだよと、こういうふうにこの法案は述べていると思うんです。私は、賃貸借の場合で申しますと、確かに貸し手が貸しやすくなるという点での一定の条件は見られる。つまり、これはいままで農振法の農用地利用増進事業でやってきたことで一部明らかになっておりまして、農地法の第六条、小作地所有制限の適用除外をするというふうな点でのメリットも考えられますし、それから……
○下田京子君 私は今回の静岡地下街ガス爆発事故の質問に入ります前に、まず十四名の亡くなられております方々、その遺族の方々にお悔やみを申し上げ、また二百名を超える重傷者の方々の一日も早い回復を願いたいと思います。 それから私は二十日の日と二十一日の日と現地に出向きまして実際に関係者からお話を伺いまして、都市災害におけるとりわけガス爆発事故というものの恐ろしさを身をもって痛感いたしました。それだけに行政サイド、関係者の対応というものが、いま改めてということではなくって、過去の教訓に基づいて考えていかなければならないときではないかと、こう思うわけでございます。そういう点で、七項目にわたる県・市当局……
○下田京子君 諮問まであと二日というときに生産者米価をめぐって当委員会で議論をしているわけなんですが、大臣、先ほどからもう、基本的な方向として据え置きの方向を出さざるを得ないというふうなお話を何回か他の委員に御答弁されているんですね。 それで、私これは大変やっぱりもう農家の皆さんのみならず私たちも重大だと思いまして、他の委員からも御指摘がありましたけれども、以下何点かについてお尋ねしたいわけですが、そのまず第一は、大臣は私と同じ福島県ですが、農業問題にとってもお詳しいということで、農家の皆さんはとても期待をしているんですね。それで確認したいんです。先ほどお話がありましたが、福島県の農業協同組……
○下田京子君 第二班について、その概要を御報告いたします。 派遣地は北海道で、派遣期間は八月二十五日から二十七日までの三日間、派遣委員は安孫子委員長、大木委員、前田委員、高木委員及び私の五名であります。なお、地元の対馬孝且議員が、夕張地区の視察に参加されました。 まず、日程の順序に従って申し上げますと、八月二十五日には札幌通商産業局長から北海道のエネルギー事情等について説明を聴取し、引き続き北海道知事及び札幌市長から要望がありましたので、それぞれ事情を聴取いたしました。その後、地域におけるエネルギー利用の実情を把握するため札幌市厚別清掃工場及び株式会社北海道熱供給公社中央熱供給所を視察いた……
○下田京子君 エネルギー危機問題が大きな経済問題になっておりますが、いかに自主的で総合的なエネルギー政策を持つかということが一つは大事だと思うんです。そういう立場から、わが党がかねがね主張しております四つの可能性、つまり一つは、国内及び沿岸大陸棚のエネルギー資源の復興あるいは開発、利用の可能性、二つ目には、何と言っても自主的資源外交の可能性、三つ目に、エネルギー資源抑制の可能性、そして最終四つ目が、新エネルギー技術開発の可能性、こういう四つの可能性の追求ということをかねがねから主張してきたところでございますけれども、そういう点から見まして、他の委員からもいろいろ御議論になってまいりましたが、中……
○下田京子君 質問に入ります前に、きょうは北炭問題でわざわざ参考人を二人お呼びしている当委員会、その委員会で与党委員十三名中一時一名という事態もございましたので、参考人に対しても、委員会の運営についても問題があるのではないかということを一言だけ私御指摘申し上げておきたいと思います。 そこで、参考人お二人につきましては長時間本当に御苦労さまでございます。 北炭の再建問題といいますのは、中長期的に見ましても、まず何よりも国内エネルギー資源の確保をいかにしていくかという点、そして、二つ目には、夕張市民はもとよりのこと、周辺地域住民の経済と暮らしを守っていくという問題、そして三つ目には、いま本当に……
○下田京子君 文部大臣に、国立大学における光熱水費の実質増に伴う財政問題でお尋ねしたいわけですが、大臣も御承知だと思いますけれども、ここ数日前大変寒波が襲いまして、北海道、東北また北陸など、非常に寒い状態でございます。そんな中で、特に大学予算が光熱水費等とのかかわりでどうなっているかという点で、現場はいま大変な状態なんであります。 五十三年暮れ、第二次オイルショックがございまして、特に暖房燃料のA重油の値上げ等というのは、二倍から二・四倍ということで、大変なものでありまして、キロリットル当たりでもって推定しても、当時二万八千五百十六円だったものが、現在では六万八千あるいは六万九千と、こういう……
○下田京子君 大臣にお尋ねしたい点は、特に冷害との関係で幾つかお聞きしたいと思います。 今回の冷害の深刻さというのは大臣も御承知だと思います。基本的には、冷害対策となれば所管の農水省がやられることでございますけれども、特に、地方自治体を指導し、あるいは援助している自治省の立場からの積極的なかかわりというのが大事になっていると思うんです。各地を回りまして出てきたことが、たとえば自治体独自で、救農事業であるとか、種もみをどう確保するだとか、地方税の減免であるとか、あるいは高等学校の授業料の免除であるとかということで、非常に自治体でやっていくことが多いんですね。そういう点から、実は九月の二十六日の……
○下田京子君 大臣、ことしの冷害のひどさは、大臣自身が回られ、福島に行っては後継青年から冷害に強い農業の確立をと訴えられ、青森に行ってはお年寄りから手をついてお願いしますと訴えられたと思うんです。私も東北はもちろん、北海道、数回にわたり各地域を歩きました。で、そのひどさというのは、各他の議員も言われておりますが、まず深刻なところは、耐冷品種がいままで開発された、それがやられている。それからまた各地域で聞くことは、皆さんこんな冷害は初めてだと。特にお母さんたちが率直に言われていたことは、子供の給食費が払えるだろうか、借金をどうして払ったらいいだろう、来年からの農業を考えたときに息子が後を継いでく……
○下田京子君 大臣、きょうは北海道農業ということで、特に幾つかの点にしぼってお尋ねをしたいと思うんです。 大臣も御承知だと思うんですけれども、北海道農業と言えばお米に酪農に畑作、これが三つの柱になっております。こういう中で、減反率が、お米の場合特に四三・六%という高いことになっていて、これから本当に酪農も過剰だ、畑作も低迷しているということで、皆さん非常に苦慮しておられること、御存じのとおりだと思うんです。 そんな中で、北海道の冷害は一体どんな状況なのかということなんですけれども、率直に言いまして、私案は九月に留萠、それから名寄とか士別の方に行ってまいりました。あと、もう収穫時期になってま……
○下田京子君 大臣、年金といいますと、お話しのとおりに、やっぱり老後どれだけ安心して希望を持って暮らしていけるかという、大事なことであることはもう言うまでもないと思うんです。ただ農林年金の場合には、もういままでいろいろお話しになられておりますように、いま財政の再計算期にありまして、非常に財政問題がやっぱり大きな課題になっていると思うんですね。そんな中で、仮の計算であるけれども、掛金率、これはもう千分の二十には達しないけれども、千分の十を相当超える程度の範囲で引き上げざるを得ないんではなかろうかというふうな話が衆議院でもそして参議院、いままでも話になってまいりました。しかし、私は大事なことは、や……
○下田京子君 最初に、水産加工業者の経営問題についてお尋ねしたいと思います。 ことしの四月初めに、帝国興信所調査によりますと、五十四年度、昨年ですね、水産加工流通部門で倒産されているその件数が実に四百十三件、対前年比で二〇%増、それから負債金額は千二百五十六億円で、対前年比で二・三倍、大変な状態であります。これは昨年の数字で、ことしもまたこういう状況が引き続いて出ていることは御承知のことかと思うんです。 特に、その原因等を考えますと、五十二年の二百海里規制に基づいての原料価格が暴騰した問題、あるいは品不足、これが大きな一つの問題になっております。続いて最近の油代の値上げ等も含めて、長引く不……
○下田京子君 水田利用再編第二期対策についてお尋ねしたいと思いますが、これは十一月二十五日の農林水産省案だということでけさほど御説明いただきました。この問題につきましては、他の委員からも御指摘ございましたけれども、ここ数日の間に、大臣、福島県だけでもこれほどの、これ全部農協からなんですけれども、水田利用再編二期対策の実施に当たっては、冷害の実態を踏まえて面積の拡大をしないこととそれから奨励金の単価の引き下げを行わないこと、この二点にしぼってたくさん電報が届いているわけなんです。ところがその内容を見ましたら、この内容はまさに農協、農民、そして関係者の意思を踏みにじる内容であるということを指摘せざ……
○下田京子君 大臣、私、きょうは学校図書館教育に関して、まずいろいろとお伺いしたいと思うんです。 それで、まず最初に、私も二人の子供がおりますが、お母さんたちの一つのいまの悩みは、最近子供が本を読まない、テレビや漫画でなかなか離れられない、こういう苦情を大変聞きます。しかし一方では、子供の人間教育にとって読書というものが大変重要な意味を持つということ、これは言うまでもないと思うんですけれども、そういう点でひとつ大臣が、読書というものが人間形成上どんな役割りを果たしているかという御認識をお持ちかお聞かせいただきたい。それが一つなんです。 それからもう一つは、学校教育の中で、学校図書館教育のあ……
○下田京子君 放送大学学園法を審議するに当たりまして、まず労働者はもちろん主婦も含めて多くの国民が大学水準の知識やあるいは教養を求めてきている。それからまた、テレビやそのほかの放送手段を高等教育にどう生かしていくかと、あるいはまた大学教育を国民にどのように開放していくか、こういったことは非常に重要な問題であります。 ただ問題は、そうしたことにこの法案、いわゆる学園が設置する放送大学が大学としてのそういう目的と機能を果たし得るだろうかという疑問がいろんな角度から論議されているわけなんです。 そこで、私は第一にお尋ねしたい点なんですけれども、この放送大学はいわゆる法律の中にあっては放送大学学園……
○下田京子君 まず私は私学共済の年金財政のあり方ということについて以下お尋ねしたいわけなんですが、ことし財政再計算をされまして七月からいわゆる掛金率が引き上げられたわけでございますけれども、掛金率千分の九十八から千分の百四・五に引き上げられたその主な理由が一体どこにあるのかという点で、財源率の中の数理的保険料率、資料をいただいたところによれば四・二七%、それからまた整理資源率が四・二三%引き上げられるというふうに書いてあるわけなんですが、その主な理由はどういうところにありますでしょう。
【次の発言】 お答えになってないでしょう。数理的保険料率が四・二七%増になっている、その主な理由はなぜかと。……
○下田京子君 いま議題になっております日ソサケ・マス漁業交渉の中で、長官もお話しになりましたけれども、協力費のことで今後どんどん高くなるという、その不安感があるのだということなんですけれども、このいわゆる漁業協力費というものをこのまま認めていくことは公正な海洋秩序を乱す大きな問題になるのじゃないだろうかと、こう思うわけなんです。 長官にお聞きしたい点は、とにかく、日ソサケ・マス漁業交渉の経過をずっと見てみますと、一九七七年に二百海里の水域設定がされまして、翌年から十七億六千万円ですか、それから三十二億五千万、三十七億五千万、そしてことしは四十億と、年々上がってきているわけですね。ソビエトはそ……
○下田京子君 私は、絹織物の不正輸入問題についてお尋ねしたいと思います。 昨年十月、スペインから約百三十七万平方メートルの絹織物が輸入されましたが、実際にこれは中国産の羽二重であったと。しかも、薄い青で染められておって、精練すれば簡単に脱色して白地になる、いわゆる青竹であるということが判明したわけですね。中国と日本の間には、私がいうまでもなく、絹織物の輸入管理体制というのは、直接輸入につきましては、これは輸出入取引法の三十条二項でもって、輸入の承認制になっている。それから、第三国経由輸入につきましても、また第三国の加工につきましても、これは輸入貿易管理令の四条一項等を適用されて、実際には事前……
○下田京子君 今回の北海道水害でまず亡くなられた方々へ心からのお悔やみと、また罹災者へのお見舞いを申し上げて質問に入りますが、第一番目に、いろいろ議論されておりますけれども、石狩川水系の工事実施基本計画の見直しに当たって現行計画の約五割増しでいま営々検討中だという話がありました。これに関しまして、私は以下三点を特に留意されたいという点で御質問申し上げます。 その第一は、お話がございましたが、ダムあるいは遊水地そして河道その他放水路など全面的見直しに当たって過去の治水あるいは水害の実態を歴史的に踏まえて新たな今回の災害の教訓を導き出した上で進めてほしい。つまり、三十六年、七年の場合には、まだ無……
○下田京子君 十五号台風でまた大変な被害が出たわけで、特に長野県の十一名の死亡者を初め全国で四十三名、亡くなられた方、遺族の方々、そしてまた多くの罹災者の方々のことを考えると胸がいっぱいになります。私は、災害のたびに一つ一つをやっぱり大きな教訓として、しっかりその教訓を次の災害予防等に生かしていくということがいま行政の場に問われているんではないかということを、まず最初に申し上げておきます。 そこで、個別問題に移りたいと思いますが、第一に小貝川の堤防決壊の問題でございます。これは、他の委員からもいろいろお話がありまして、建設省としては原因究明等いまやっているところだと、こういうことなんですけれ……
○下田京子君 地震対策でお尋ねしたいんです。 建設省の国土地理院で出されております五十五年の九月の「地震予知連絡会地域部会報告」というものを読ませていただきましたところが、首都その周辺にはとにかくわが国の総人口の四分の一がいるわけですね。これは経済、政治の中心でもあり大変だということで、一つは、関東地震と同じような巨大地震というのは当分起こらないと思われる、しかし首都及びその周辺の直下に発生する中規模地震が問題である、そして同時に今後数十年あるいは百年という期間を考えたときに甚大な災害を与える浅い直下地震の発生はほぼ確実であるといっていい、こういうふうな指摘をされているわけなんです。 それ……
○下田京子君 大臣、なぜ据え置き諮問を行ったのかという点でですね。米をめぐっての情勢がいろいろ厳しいという御説明ございましたけれども、いまのお話聞いていて、私どうしても納得できないんです。端的にお尋ねしたいんですけれども、一番問題にされているお米の過剰問題なんですけれども、昨年とことしと比較して一体どうだったかという点でお聞きします。
一つ、変化ないと見るのか。二つ、過剰が一層深刻化していると見るのか。三つ目、冷害等の影響で一定緩和されてきていると見るのか、いずれの御認識に立たれているか、はっきりお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 何を根拠にしてむしろよくないと言われるのか。とすれ……
○下田京子君 最初に森林被害についてお尋ねいたします。 折損木処理等については議員立法で検討しておりますので省くことにいたしまして、今回の森林被害が非常に大変なものであるということはもう大臣も御承知だと思うんです。特にその面積は三月十六日現在でも十七万七千ヘクタールにも達している。これはちょうど毎年造林していく面積の一・二倍、いわゆる二割増しというような状況でございまして、大変なものであるわけですね。復旧道林の問題がいろいろ言われておりますけれども、苗木はどうするんだ、あるいはまたいままでの予算の中でやれるんだろうかということで、造林そのものについてもいろいろと皆さん方から要望が出てきている……
○下田京子君 第一番目に、きょう畜産振興審議会酪農部会に出されました資料の中の保証価格の問題でお尋ねしたいと思います。
保証乳価の問題については、私が言うまでもなく、もう過去四年間キロ当たり八十八円七十八銭で据え置かれてきたわけです。ことしもまた据え置きという、そういう資料が提示されました。本当にこれは納得できないものでありまして、以下その幾つかの点でお尋ねしたいわけなんですが、まずその第一は、昨年と同様の算定要素で計算した場合には一体一キログラム当たり幾らになるのか、この点をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 とにかく算定方式を変えたわけですね、要素のとり方を。昨年同様にすれば……
○下田京子君 参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 大変恐縮でございますが、時間が限られておりますので、幾つかにわたってお尋ねしますが、できるだけ簡単にひとつお願いできればということを最初に申し上げておきたいと思うんです。 私は、さっき両理事長からも、最大のデメリットと言ったら何だという御質問があった際に、それは業界、職員等に大きな不安や混乱を与える、そういうおそれがやっぱり問題だという御指摘がありましたので、特に雇用と労働条件問題について限ってお尋ねしたいと思うんです。 最初に、羽田参考人と芝田参考人、お二人になんですけれども、きょうの皆さん方の陳述を聞いておりまして、すでに衆議院……
○下田京子君 私は新事業団の発足に当たって、 一 初に労働条件の問題でお尋ねしたいと思うんです。 先ほど他の委員に対して局長が答弁されておりますけれども、新事業団発足に当たって、過日も参考人から聞きましたら、最大のデメリットは何か、これはやっぱり業界や労働者に不安を与えると、その不安を取り除くために最大の力を尽くしたいと、そのことについては局長も答弁されているところだと思うんですね、その際に何をもってこたえていくのかということでは確認書でこたえるんだという話がありましたけれども、念のために私明らかにしたい点は、局長が言われている確認書というのは、二月の二十八日に蚕糸事業団理事長とそれから同……
○下田京子君 最初に、両事業団の統合に当たって、その結果が労働者の犠牲にならないこと、あるいは国民、関係者にサービス低下にならないこと、そして広く国民の納得を得られること、これは当然だと思いますし、そういう立場から職員の継続雇用の問題、それから労働条件、すべて労使間で協定された問題等々は継承するというお話は繰り返し確認されてきているわけなんで、これは新事業団発足に当たって、こうして国会答弁で繰り返しお話しになられたことが確実に実行されますことを見守りたい、こう思うわけであります。 ただ、どうもはっきりしない点で、もう一つ役員の選考基準の問題なんですけれども、これは四月の二十三日のときにも私、……
○下田京子君 最初に、保険料軽減の後継者の要件緩和の問題でお尋ねしたいのですけれども、先ほど他の委員に対して、ペア要件ですか、親子のペア要件緩和ということを考えているという旨のお話があったかに思うのですが、今回の財政再計算では、新規加入者を毎年三万三千人見込んでいるのじゃないかと思うんですが、いままでの状況を見てみますと、保険料の納付の特例措置を除いて通常の加入はどうかといえば、五十三年度の場合には約一万九千人、五十四年が約一万五千人だったと思うのですね。特に、若年層の加入促進が非常に思い切って重視されていかなければならないと思う中で、いま検討されている内容というのはそれだけなのかどうかという……
○下田京子君 マス漁の最盛期に再三にわたり日米合同演習の中止を要請してきたわけですけれども、ただいまこうやって議論している間にも被害が出ているというような事態です。 実はけさ私のところに連絡が入りました。マスの流し網漁船でありまして、場所は海区番号が〇八の四五、北緯四十度四十五分、東経百三十八度、これはまさに合同演習海域になっているわけです。昨夕四時に網を入れて昨夜十一時に網を引き揚げたところが、約二十反切断されているということであります。関係漁船はどういうことかと言えば、これは男鹿漁業無線局に入ったものでありまして、明確にはなっておりませんが、秋田県北部漁協五隻、船川港の漁協が一隻というふ……
○下田京子君 私は、日本共産党を代表して、農業者年金基金法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本法案が年金額を現行比八・七%引き上げるのに対し、保険料を二二・六%と大幅に引き上げるという、文字どおり低福祉高負担を押しつけるものであることです。 過去二回の財政再計算の際には、年金額の引き上げ率と保険料の引き上げ率は基本的に同率となっており、この点からも、今回の保険料引き上げの不当性ははっきりしております。 さらにこの保険料の引き上げは、農業者の負担能力を無視したものと言わざるを得ません。米作減反の大幅な拡大、戦後最大という大冷害のもとで、農業所得は、二年連続……
○下田京子君 まず、私財政問題でお尋ねしたいのですけれども、先ほども他の委員から御指摘がありました、今回の掛金率の引き上げ。これによりましてずいぶん見通し等も変わってきたかと思うのですが、一つは、年間の給付が掛金を上回るのが、これは千分の九十八の場合ですと昭和五十八年ごろと。しかし、千分の百九にした結果六十年まで二年延びますよという話はあったわけですが、金額的には、収入支出、そして収支残額、年度末の保有資産、どういうふうになっていますでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、そういったところから、先ほど他の委員から御質問があったと思うのですけれども、当面次期再計算の時期は、一般的に見れば五年ご……
○下田京子君 私は、今回の食管法の一部改正の法律案の審議の第一日目であるということもありまして、法案に即して以下何点かお尋ねしたいわけなんですけれども、一つは、第二条ノ二の関係でお尋ねいたします。 第二条ノ二のところでは、基本計画を定める、こういうふうになっているわけですが、その中身は何かといえば、第一にまず需給の見通しであり、そしてまた、政府の管理すべき米穀の数量、こういうふうに定めてあるわけです。こういうことが明確になっているだけに、全国の農協中央会はもとより、農家の皆さん、そうした方から、水田再編利用対策、つまり、いまの減反政策がこのことによって法的に裏づけられるのではないだろうかとい……
○下田京子君 御苦労さまです。
山地参考人に一点だけお尋ねしますが、いまのお話の中で、現行食管法の評価は別にしまして、運用が非常に弾力的に行われてきたということがあったと思うのです。現在審議されているこの食管法が、またその運用によってはいろんな事態が予想されるかと思うわけで、いま現時点で固まっていない問題が多々あるわけですけれども、いろいろ幅広く研究されている中でどのような事態を予想されていますでしょうか。運用によってはどういう事態が起こり得るか、問題点だけ。
【次の発言】 参考人の皆さん御苦労さまでした。
最初に清水参考人にお尋ねいたしますが、先ほどのお話の中で、お米の消費動向というのが……
○下田京子君 法案の審議に入る前に、他の委員からもお話がありましたが、三十一日朝の霜被害によることについて、再度私の方からもお尋ねしたいと思います。 けさほども大臣は、三十一日の霜被害によって、いまおよそ全国で被害の実態を調査中だけれども、九十億、さらには群馬、長野、福島、北海道等で被害が出ていると、こういうお話がありました。それに伴って事務当局の方でも、今後も調査を進めますし、それから共済の早期支払いあるいは技術指導等に力を入れていきたいというお話でしたが、実態調査をきめ細かく進めていただきたいという点でひとつお願いしたいわけです。といいますのは、一日の朝、私のところに電話が何本か入りまし……
○下田京子君 教科書の問題について最初にお尋ねいたします。 いろいろと教科書についていろんな立場から議論がされておりますけれども、教科書の批判が根拠のないものであってはいけませんし、そして教科書が教育上非常に重要であるけれども、また教育研究やそういう学問の自由や何かを侵すものであってはいけない、これは言うまでもないと思うんですが、その点で具体的に幾つかお尋ねしたいんです。 第一番目のことでございますけれども、先日の予算委員会で私どもの沓脱議員の質問に大臣が、社会科の公民分野で憲法をどういうふうに教えるのか、こういうふうにお尋ねをした際に大臣は、 公民の分野におきまして、われわれは中学校の……
○下田京子君 ただいま議題となっております国立学校設置法の一部を改正する法律案の中で、第一番目に、「鳴門教育大学及び」というふうなところで、鳴門教育大学はすでに設置している上越、兵庫の二教育大学と同じように、教員の資質、能力の向上という社会的要請に対処するため、主として教員の研究等の機会を確保するんだと、これが一つの大きな目的になっていると思うんです。 そこで、私は第一にお尋ねしたい点は、この大学に学ぶ現職教員の研修のあり方といいますか、そういう点でお尋ねをしたいわけなんですが、研修のあり方をめぐって衆議院の文教委員会でいろいろ議論になった経緯は、文部省の方では御存じだと思うんですが、その一……
○下田京子君 私は、日本共産党を代表して、国立学校設置法の一部を改正する法律案に対し修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されておる案文のとおりでございます。 ただいまより、その趣旨について御説明申し上げます。 第一に、修正案の趣旨でございますが、改正案中、鳴門教育大学の設置に係る部分を削除することです。 第二番目に、修正案提出の理由ですが、今回提案されております鳴門教育大学は、昭和五十三年度に設置された兵庫教育大学、上越教育大学と同構想のもので、主として現職教員の研究、研さんの機会を確保する趣旨を持つ大学院と初等教育教員の養成を行う学部を有する大学とされています。 わが……
○下田京子君 私は、最初に建国記念の日の記念式典につきまして、総理にお尋ねしたいと思います。 一昨日、二月十一日、政府は、わが党の二回にわたる申し入れ、あるいはまた学者それから宗教団体、多くの皆さん方の反対を押し切りまして、建国記念の日奉祝運営委員会の主催する式典に、従来は総理府が後援をしていた、それにつけ加えまして文部省も後援を強行した。そこに中山総務長官と、それから藤尾労働大臣、それに中川科技庁長官と、三閣僚が出席されているわけです。ところが、この式典の中でどういうことが行われたかということなんですが、実は冒頭に黙祷がなされました。その黙祷についでなんですけれども、神武天皇陵に黙祷をささ……
○下田京子君 総理がお見えでありませんので、ずばり質問に移りたいと思いますが、最初に、農林漁業金融公庫の法定制金利弾力化問題が本法案の中に出ているわけです。このことにつきましては、特に衆議院で住宅金融公庫問題が中心に話しされたと記憶しております。衆議院での繰り返し答弁はできるだけ避けていただきましてお答えをお願いできればということを最初に申し上げておきまして、質問に移りたいと思います。 農水大臣にお伺いしたいのですけれども、今回の衆議院の中で、農林漁業金融公庫の金利は三年間上がらないという保証はあるのか、こういうふうに質問されましたことについて大臣が答えたものは、それは担当大臣である農林水産……
○下田京子君 私は農業災害について御質問申し上げます。 きのう大臣にも直接青森や岩手、宮城、山形の皆さんと一緒にお会いいたしましていろいろ御要請も申し上げました。また、けさほどは政府の方から災害の状況についての報告と対応もなされました。特に八月三日から六日までの北海道における豪雨及び台風十二号に対する問題、それから台風十五号による被害の問題、これはそれぞれ手を打たれたという報告もいただきました。 ただ問題は、東北、北海道の低温、日照不足等によるその被害は総体的にはどうかという点で、現在調査中だと、こういうお話でございますけれども、問題はここにあると思うんです。実は、私は八月十九、九月十六日……
○下田京子君 最初に水稲共済の問題でお尋ねしたいんですが、去る十月の二十九日私当委員会で質問いたしまして、水稲共済に当たっては、乾燥調製が進むにつれましてその被害が非常に深刻になっているということから。局長の方から追加評価や再評価あるいはきめ細かい指導等を進めていきますという御答弁をいただきました。ところが、その後現地からいろんな形での問い合わせが出てまいりまして、また十一月四日付で農業新聞にも出ておりますけれども、農業共済の特例が現地に届かないと、こういうふうに出ておりまして、農家に非常に焦りも見られる。一方でいろいろ苦労されて政府としても指導なされているというふうには承っているんですが、そ……
○下田京子君 きょうは農業生産の基本であります農地について、違法、不法な農地転用からいかに守っていくかということでお尋ねしたいわけなんですけれども、ことしの三月愛知県において、不動産登記法の弱点をついて農地不正転用、こういうことがあったことは御承知かと思います。 つまり、登記簿上は農地になっているものを雑種地や宅地に地目を変更して、その上で売買すると。もちろん農地転用の許可もとっておらない。そういう違法転用であったわけで、不動産登記法から言えば、法務省の方は現況主義ということでもって地目変更をやってきたと。こういうことが大量に発生しまして問題になって、八月二十八日のときに法務省の民事局長が「……
○下田京子君 日ソ、ソ日漁業暫定協定の質問に入る前に、当面する急を要する外交問題の一つであります核配備問題でお尋ねしたいと思います。 御承知のように、十八日ワシントンの共同電が伝えた中身によりますと、核兵器積載米艦船の日本寄港や同航空機の日本立ち寄りが行われる場合でも、それを日本政府に通告をしないのが米国の一貫した政策であるというふうな見解が述べられたわけであります。これは、日本は安保条約に基づく事前協議制度ということがいままで確認されてきたわけでありますけれども、改めてその日本への核持ち込みが事実上自由にできるというふうなことを述べた新たな見解であるということで、大変これは重要な意味を持つ……
○下田京子君 総理府総務長官にお尋ねいたしますが、障害者問題で第一番目に、御承知のように、昨年国際障害者年ということでもって、完全参加と平等を目指しまして、障害者問題いろんなところでいろいろ取り上げてまいられました。しかし、振り返ってみてこれから一体どうなるんだろうかというのが、障害者並びに関係者の皆さんの不安です。昨年がいろんな形で取り上げられてきただけに、今後のその反動が恐ろしいという声も聞かれますし、また長期計画をということであっても、それがまた年内にできなかった。いま中央心身協議会の中の特別委員会で、五つの部会に分かれて検討され、それを受けて三月末までには政府としても長期計画を立てると……
○下田京子君 豪雪地帯の対策のためにどういう計画をつくるかという点で、これはもう大臣もまた皆さん御承知だと思うんですが、全国の雪寒協なんかでも繰り返し要望されていると思いますが、特に計画づくりは下からという御要望が強いと思うわけです。私どもも、これは五六豪雪の教訓を考えた上でも、やはり地方公共団体がいろいろ苦労されている、そういったものをどういうふうに積み上げていって、また生かしていくのかということが大事ではないかと思うんです。 で、簡単に申し上げますと、これは全国雪寒協の御要望ですけれども、計画作成制度を強化してもらいたいということで、一つは、道府県特別豪雪地帯の防雪事業計画というもの、そ……
○下田京子君 最初にお尋ねしたい点は、秋田県新空港への航空自衛隊の救難隊の配備計画問題でございます。
配備の計画に当たって、一般的に救難隊を配置する際には、これは自衛隊法施行令第三十二条に基づいて防衛庁長官が決めるということになっていると思うんですけれども、秋田新空港への救難隊の配備もやはり同じような考えのもとでなされたのかどうか。
【次の発言】 確認ですけれども、秋田新空港に救難隊を配備するという点で防衛庁がその必要性を感じて地元に話したけれども、まだ了解が得られない、了解が得られた後にあってはいま申し上げたような手続に基づいて隊を編成するんだ、こういうことですね。その主要な装備なんですけ……
○下田京子君 端的にお答えいただきたいと思うんですが、 第一点目に、治水のかなめとも言われる河川問題でございます。 災害予算全体が四十年代に一般予算の中で八%だったのが最近五%に落ち込んでいて、大変これは予算上もおくれているということは大臣お認めになって、力のある限りおやりになると、前の市川委員の指摘についてお答えになっているわけなんですが、河川改修のおくれといったらまた大変なんですね。河川局長お見えだと思いますからお尋ねしますけれども、熊本県の菊池川と緑川の問題でございます。 戦後昭和二十一年から五十六年までにこの菊池川、緑川両河川について第一に水害回数が何回あったか、次に水害の被害総額……
○下田京子君 まず、今回の法改正によります鉱害対策の基本的な決意といいますか、その点を大臣にお聞きしたいわけなんですが、十年延長は今度が最後だよというお話でございますが、実は前回昭和四十七年の期限延長のときもそういうお話であったかと思うのです。現在六千六百億円を超える残存鉱害量という問題につきましては、予期せぬ新しい鉱害の発生ということももちろんあったと思うのですけれども、一つの大きなポイントになりますのは何といっても、他の委員からもいろいろ御指摘があったかと思うのですが、有資力鉱害の問題をどうするかということだと思うのです。 政府といたしましても過去に鉱害賠償資金の融資条件の改正などいろい……
○下田京子君 田澤大臣には初めての質問になると思うのですが、松くい虫防除の特別措置法に関して他の委員の質問に対する御答弁伺っておりますと、もう本当に大変な決意はうかがわれるわけです。私はその決意が具体的な事業内容あるいはまた予算的な措置、その他の対策にどう生かされるのかという点で以下質問をし、そして御答弁をいただきたいわけなんです。 第一番目の問題なんですが、五十二年にこの特別法が制定されて、他の委員も皆さん言われておりますが、五十五年、そしてまあ五十六年と顧みますと、むしろ減らない、ふえてきている。面積もあるいは被害材積もふえている。その理由は何かという問いに対しまして、大臣も長官も何とい……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまです。時間が限られていますので、まとめてお尋ねしたいと思います。 遠藤参考人なんですが、端的に申しまして、櫻内外相訪米の中で、さらにアメリカ側から牛肉、オレンジと輸入自由化問題等では不当に圧力が強まったと、こう思うわけです。この問題につきまして、先ほどから経営安定、強化という点でも、今後の農業の問題についても、これはもう中心的課題だと、こうおっしゃっております。 そこで、お尋ねしたいその第一は、日米貿易不均衡の根本的原因はどこにあるというふうに御認識されていますか。それから、その是正の方向をどのように検討されておりますでしょうか。 それから次に、高橋……
○下田京子君 時間がわずかなので端的にお答えいただきたいと思うんですが、まず被害木の処理といいますか、最も有効な処理の方法というのはどういうことでしょうか。
【次の発言】 用材にして具体的に利用するに当たっても、まず伐倒しなければならないわけですね。被害を受けた松をそのまま放置しておくということは、これはまさにマツクイムシの発生の温床になる、とすれば伐倒というのがより有効な処置であるというふうに理解されるわけですね。
【次の発言】 そこで、大臣に私重ねてしつこいようですけれども申し上げたいんですけれども、被害木を放置しておくということはまさにマツクイムシの温床である、これをなくすのには伐倒しな……
○下田京子君 一言おわび申し上げます。委員の皆さんには大変お待たせいたしました。 早速質問に入らせていただきますけれども、今回の法改正の中心点というのは二つあるかと思うんです。一つは、異性化糖に調整金を課して、砂糖との価格調整を図る。それからもう一つは、市価低迷のときに一定数量を超えて輸入または輸出する、そういう砂糖や異性化糖に市価参酌用の調整金を課すということだと思うんですが、中身を見ますと、農水大臣が定めるという範囲が余りに広くて、なかなか理解できない、国民がわかりにくい、そういうところが多いわけです。 明快に御答弁いただきたいんですけれども、第一にお聞きしたいのは、市価参酌用調整金、……
○下田京子君 最初に、他の委員からも質問がございましたが、安中公害問題でお尋ねいたします。 三月三十日に安中公害問題について判決が出ましたが、その判決の持つ意味、大臣改めて私から申し上げたいと思うのですけれども、積極的な二つの側面があると思うんです。一つはカドミウムなどの重金属土壌汚染による農業被害に対して損害賠償を求めた全国でも初めての判決だと、そういう点で農林水産大臣の関心は非常に私は高くあってしかるべきだと。それから二つ目に、公害裁判史上初めて東邦亜鉛という大手企業のいわゆる故意責任ですね、これを認めた、これも初めてである。こういう大変大きな積極的な意味があるわけです。 ただ問題は、……
○下田京子君 お二人の参考人、御苦労さまでございます。 最初にお尋ねいたしたい点は、加入促進の決め手は一体何かという問題で、先ほどどうして加入促進が進まないかという理由で幾つか挙げておられましたが、一つは掛金負担がもったいないという意識だとか、あるいは各地への水揚げ、そしてまた地方庁の姿勢など、そのほかいろいろ申されておりましたが、何といっても皆さん方がいろいろと漁済に参加する運動を繰り広げられている中にあって、しかもなおかつ加入が進まないという中で、その決め手になるのは何なんだろうかということでお聞きしたいわけなんです。 この点からいきますと、何といってもやはり漁業者にとって漁災制度そも……
○下田京子君 今回の漁災法の改正の理由として、二百海里体制の本格化あるいはまた魚価が大変変動が著しいと、また漁場環境の悪化、そのために共済事故の多発、一方で加入者が相変わらず低いというふうなことで今度法改正が出されているわけなんですけれども、改善の基本といいますか、それは第一に、この制度が漁業経営の安定に果たしてきた役割りというのは正しく評価しなければならないんではないかと思います。同時に、そういう脈から見まして、共済制度の赤字対策ということだけでなくって、今後さらに一層この目的であります漁業経営の安定をどういうふうに果たしていくかということを考えてみなければならないと思うんです。 そういう……
○下田京子君 漁業経営問題にとっていろいろ問題ございますけれども、当面一つ、北海道漁民にとって非常な関心事になっております例の三自衛隊の上陸訓練問題、これは四月の一日内閣委員会でもってことしの五月にも北海道の方に陸上部隊を輸送することを中心にしました統合演習を行いますということを防衛庁の方は発表したわけですね。そして当委員会でも問題になりましたが、北海道新聞がそれを三日付で詳しく話したと、これは推測部分もあるよという話がありましたが、その後いろんな委員会で問題になってまいりまして、いまのところとにかく五月下旬東北の太平洋側に輸送部隊を集めまして、そして北海道方面の太平洋側のしかるべきところに行……
○下田京子君 まず、確認したい第一点でございますけれども、今回の法改正で農用地開発公団が行う開発途上国の農業開発調査については、すべてJICAの委託を受けて行うということで、JICA以外の外国政府や国際機関等の直接委託を受けて行う事業というのは、工事の設計や、監理に限定されるということだと理解しておりますが、この点について、法十九条の二、一号の政令で明記されると思うわけですが、間違いございませんか。
【次の発言】 次にお尋ねしたい点は、調査事業を他国が実施しまして、そして設計、監理だけ農用地開発公団が受注するというふうなことは相当数予定しておりますか。
○下田京子君 皆さん御苦労さまです。時間ございませんので、恐縮ですが、一点について五人の方皆さんにお伺いしたいと思います。端的にお答えいただければと思います。 皆さん共通されてお述べになっている点は、いろいろ言い方は別にしましても、いまアメリカの要求が非常にむちゃくちゃであり、またけしからぬと、二つ目には、アメリカの要求でもって貿易摩擦の解消の根本的な解決にならぬと、それから三つ目には、国内の食糧の自給率向上が必要だと、こういうふうにお述べになっているかと思うんです。そこで、いままさに日本の政府がどのような立場で何をなすべきかということが問われているような気がいたします。その点を皆さん一言ず……
○下田京子君 最初にお尋ねしたいのは、先ほどもちょっと議論になっておりましたが、法第八条に基づきます職務育成品種の問題です。この五十三年の十二月二十八日に種苗法が施行されて、もう三年余たったわけですけれども、出願件数も年々ふえておりますが、登録件数の方は五十七年六月七日告示で見ますと、全体で二百八十六件ということになっているわけです。この二百八十六件の中で、登録者区分別の登録件数、その状況の中で、特に国立試験場が登録している件数について、数字のみお答えください。
【次の発言】 全体で二百八十六件ですから、国立試験場が十七件と言いますと、わずか構成費六%、こういうことですね。これで国の試験研究機……
○下田京子君 私は、農業協同組合法の一部を改正する法律案で質問いたします。 今回の法改正の一つの柱になっておりますのが、全銀内為制度加盟を前提として、内国為替の取引について員外利用制限撤廃をするということが入っていると思うのです。 そこで、まずお尋ねしたい点なんですけれども、この全銀内為制度加盟の条件が一体どういうものなのかということなんです。農水省からいただきました資料、これは読ませていただきました。ここにはこのように書いてあります。一つには「員外利用制限の撤廃についての法的措置をとること。(加盟しようとしている信用組合、労働金庫については、すでに法的措置がとられている。)」、二つ目には……
○下田京子君 他の委員からただいま質問ございましたが、今回の法律改正に基づきますと、やっぱり基準糸価を下回っていても売り渡すことが可能になると、これは繰り返し答弁されておりますが、問題はその運用がどうなるかということで大変やっぱり違った側面が出てくるんではないかと思うんです。 そこで、端的にお尋ねしたいんですが、実需者売り渡しについて、輸入糸の問題ですけれども、大臣が定める数量というものはどうお決めになるのか、これが一つですね。それからまた、その決めた枠ですが、さっきもお話ありましたが、年内枠とそれからまた月ごとの売り渡しというふうに、こう言われておるようですけれども、そうするとそれはどのよ……
○下田京子君 最初にお尋ねしたい点は、老人医療費の有料化問題です。大変高齢化社会になって、今後老人問題、特にお年寄りの医療問題ということが大きな社会問題になってきております。そういう中におきまして、実はことしに入って厚生省が、全国の十二市町村で特に地域保健活動を積極的に行っているということで、御調査されていることをお聞きしているわけなんですけれども、その十二市町村の保健活動の特徴と、それからそれが老人医療費にどのようにあらわれているのか、簡潔にお答えいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまのお話の中に出てまいりましたが、岩手県沢内村の場合なんですけれども、国保の老人一人当たりの医療費は……
○下田京子君 最初に日ソ、ソ日の協定の問題でお尋ねしたいんですが、ことしも、今回も漁獲量は前年並みに抑えたと。いろいろ苦労もされたと思うんですけれども、新たに昨年の場合には日本水域の一部を開放するということで、ことしは十項目にわたって新たな水域拡大の条件が出されてきた。一つは三陸沖の一部水域それから小笠原の一部水域ということを認めたわけですね。こういう形で年々譲歩していくということが、果たして本当に日本の沿岸漁民の、沖合い漁民の利益を守っていく上でどうなのかという点が非常に心配なわけなんですけれども、今後こういったことを続けていくべきではないと思うんで、その点の御意見といいますか、お聞きしたい……
○下田京子君 北炭夕張の新会社の再建問題でお尋ねしたいのです。 昨年十月閉山されて、北炭夕張の現地で、働きたくても働く場所を失った労働者がいまも千五百人。その御家族の皆さんも、春になれば何とか新会社をということで希望をつないで、全国の皆さん方から物心両面の激励をいただいてがんばってきたことは御承知だと思うんです。そうしてまた、地域住民の皆さん方からも強い御要望をいただいて、だからこそ大臣も先ほど、地域社会構造の崩壊につながらないようにしたい、そうして労働者が山で働けるようにしていかなければならないと。それだけに、いままでの経過から見て、通産省が相当の決意をもって臨みたいということで、積極的な……
○下田京子君 今回の大規模林野火災につきまして、私も二十八、二十九と現地に飛びました。いろいろあるんですけれども、第一番目に岩手県の西根町と、それから滝沢村で起きました出火問題についてお尋ねしたいと思うんです。時間がございませんから端的にお答えいただきたいと思うんですが、防衛庁お見えですね。 第一番目に確認したいことは、四月二十六日行った野焼きというのは、これは演習場整備計画に基づいて行われたものかどうか、これが一点。それから二点目が、その際に、これは昭和四十四年六月二日に「林野火災対策について」ということで消防審議会が答申されておりますが、森林法第二十一条に基づいて火入れ等の際には許可をと……
○下田京子君 ただいま議題になっております水田利用再編奨励補助金についての所得税及び法人税の臨時特例に関する法律案につきましては、まず御要望だけ申し上げておきたいと思うんです。これは稲作転換に伴う減税措置でございます。これは当然必要だ、引き続き継続をということをまず冒頭にお願いしておきます。 続いて、他の委員からもいろいろ御指摘になっておりますけれども、第三期以降の転作の奨励金のあり方の問題です。財政審や臨調等が奨励金依存からの早期脱却ということで、つまりこの奨励金、補助金のカットの方向を打ち出してきております。先ほどの農水省の答弁ですと、そう簡単にはいかないけれども、具体的には第三期に入っ……
○下田京子君 略称マル寒、マル南資金の措置法案ということで、まずお尋ねしたい点は、すでにもう議論がされておりますけれども、今日における畑作、畜産等をめぐる情勢、大変厳しゅうございます。そういう中にあって積極的な投資の意欲ということも減退しております。ですから、本来的に言えば、生産費を償う適正な価格を保証していくとか、あるいは農産物の輸入を規制して国内の増産を努めていく、こういうことが大事だと思うんです。同時に、本資金をお借りになった農家が本当に経営改善に役に立つようにしていく、こういう点からいきますと、やはり今回単純延長で あったという点で、他の委員からも御指摘がございましたけれども、せめて貸……
○下田京子君 まず、五十八年度の農林水産予算についてこれは大臣にお尋ねいたしますが、大臣ね、今度の五十八年度の農林水産予算は三兆六千六十七億円と対前年比でマイナス二・五%、九百四十三億円の削減でございますね。削減額では省庁別に見ますとトップなんです。この予算について大臣は新聞報道等によりますと百点満点の予算だと、こう大変自画自賛されている。一体省庁別削減トップのこの予算で何が百点満点なのかお聞かせください。
【次の発言】 これはもう大変問題だと思うんですね。所信を見ましてもこの厳しい情勢の中にあってというまくら言葉が必ず入っているんですよ。で、一応重点的にやってきたんだからというふうなことで苦……
○下田京子君 今回積み荷保険の本格実施ということになりまして漁船保険の制度も一応体系的なものになってきたと思うんですが、幾つかの改善点について、現行でなされている問題について私はお聞きしたいと思います。 最初にやっぱり保険料の引き下げ、これはいろいろ考えられてしかるべきじゃないか。 具体的な点でお尋ねいたしますと、長官のところにもお手元に資料があると思うんで、これ時間もございませんから見ていただきたいんですけれども、国の再保険が最高――まあ九五もありますけれども特別に、九〇%やられている北海道の南後志と青森をちょっと見ていただきたいんです。これを見ますと、北海道の南後志の場合には青森県に比……
○下田京子君 最初に日米農産物交渉問題でお尋ねします。 局長はきのう帰ってきて早々本当に大変ですけれども、現地記者会見なされた際に、今回はアメリカの農務省リン副長官並びにUSTRスミス次席代表と会談されたと。今回は具体的に段取りについての意見交換を行ったんで交渉は行ってないということで、記者会見のその様子によりますと、双方で確認されていると思う向きは、第一番目にとにかく早く事態を動かさなければならないと言いつつIQ撤廃という米側の考え方は変わってない、他方、米側も日本側がIQ撤廃にこたえることはできないという事情はわかってきているように思うと、しかし、なおかつ昨年のホノルルの二の舞は困ると、……
○下田京子君 今回の森林法改正の大きなポイント、それはやはり間伐などの森林の整備を進めていく上でもって市町村なんかが積極的に参画できる、また求めていくというところにありまして、市町村の役割りを非常に法律的にも明確に位置づけてきたところにあると思うんです。そういうことになりますと、やはり専門的な知識を持った林業普及指導職員がより地域的に密着して指導をしていく、あるいは助言をしていくということが重要になってくると思うんです。 そこで、林野庁が五十五年十月に実施しました広報室の林業の普及指導の問題についての五十市町村長からアンケートをとった際の、四十四市町村長に聞くということでまとめられた中からお……
○下田京子君 まず、当面する農政の課題で、農産物の日米協議の問題でお尋ねいたします。 きょう二十六日からワシントンで日米農産物交渉が始まりました。大臣は相手の出方を見て対応したいと、こういうお話なんでございますけれども、去る十四日、本委員会で私がこの問題で尋ねましたときに、大臣の基本姿勢、これは自由化も枠拡大も当面はしないんだと、こういうことを言いながらも、実のある話をするためには農業団体等の意見を聞いて輸入枠拡大等の譲歩案の検討ということも入らざるを得ない、こういうことをお述べになったと思うんですが、その後、農業団体や自民党とどのような意見調整を行いましたでしょうか。枠拡大オーケーというふ……
○下田京子君 今回の法改正の一つの柱といたしまして、登録制度の簡素合理化ということで、すでに登録されている普通肥料だけを原料に配合した肥料については登録を届け出にすると、こういうことです。 で、この法律の根幹といいますか、それは一つにやはり登録制度というのがあると思うんですね。それだけに、必要に応じての行政の業務を合理化していくということは大事だと思うんですけれども、法律の目的であります肥料の品質保全と公正な取引を確保する、この点は後退してはならないと、こう思うんです。 そこで、はっきりさせておきたい点なんですけれども、現在のこの法律の根幹とも思われる登録制の意義と位置づけなんです。いまま……
○下田京子君 大変いろいろありがとうございます。 阿部参考人にお尋ねしたいんですが、凍結受精卵、これも今回政府機関等の証明があるものは輸入できるようになるわけですが、国際商品化してくるということでいろいろお話がございまして、今後日本にあっては実力勝負ということにいかなければならないんで改良体制の見直しなんかも必要だと、こういうお話がありましたが、時間が来たようで途中で何か簡略化された感じもいたしましたので、その点で何かまだお述べいただける点がございましたら聞かせてほしい。特に、国際的になりますので、流通問題で今後日本が考えていかなければならない点をお聞きしたいと思います。 それから多賀参考……
○下田京子君 今回の沿岸漁場整備開発法の改正の提案理由の中にも、「近年、国際的に二百海里体制が定着してきたことに伴い、我が国沿岸漁場の生産力を一層増進することが必要」だ、こういうふうに述べております。また、五十七年度の漁業白書におきましても、漁場保全や悪化した漁場の環境の回復ということがいま非常に重要であるということを指摘しております。 申すまでもないことでございますけれども、改めて漁場の環境保全ということについての基本的な考え方を伺いたいと思うんです。 私は、何よりも第一に、水質汚濁などによる突発的漁業被害や水銀、PCB等の有害物質による漁業被害をなくすことだと思います。それからもう一点……
○下田京子君 中曽根総理の公選法違反容疑の選挙資金受領問題でまずお聞きします。
去る二月十九日、衆議院予算委員会で共産党の東中議員が、法で禁止されている公共事業受注企業からの選挙資金を五十五年選挙の際に中曽根総理が受け取っていることを指摘しました。総理は陳謝しまして、早速の調査と必要な措置を約束されておりまして、また警察庁の方も調査すると答弁されているわけですが、その後どのようになっていますんでしょう。
【次の発言】 もう一カ月以上たっておるのですね。一国の総理の公選法違反容疑にかかわる問題ですよ。これはやっぱり速やかに、厳正に調査を
進めることが必要ではないかと思うのですけれども、自治大臣……
○下田京子君 私も、第一に日米の農産物交渉問題でお尋ねしたいと思います。 御承知のように、きょうは全国農民の代表の皆さん方が、日本農業と食糧を守れということで一万人集会が開かれております。また新聞等では、先般行われたその交渉内容がまさに実質自由化を強要するもので、四年後に牛肉は六倍になる、またオレンジは三倍以上というふうな複利拡大問題も含めて、その内容に大変な怒りが広がっていることは御存じだと思います。 局長にお尋ねしたいのですけれども、この米側の提案内容につきましては御説明いたしかねますというふうに述べられております。ただ同時に、大変厳しいものであって、日米間の考え方には相当大変な隔たり……
○下田京子君 私は、まず地方交通機関、初島交通の社長をしております小針氏疑惑問題でお尋ねしたいんですが、この件は先般の百一国会、特に三月、この小針氏のグループ会社であります福高不動産など約百億円に上る使途不明金というものが問題になりまして、いろいろなところで国会でも追及されたと思うんです。その後、関係者が一体どの程度真相解明のために手を尽くされてきたのか大変疑問なんです。 といいますのは、むしろ事態の推移を見ていますと、解明どころか新たなる疑惑が次々と出てきているというのが実態ではなかろうか。特に七百億円にも上る日債銀からの貸し付けの問題について国会でもいろいろ追及があって、これは資産売却等……
○下田京子君 質問に先立ちまして、亡くなられた方々、御遺族の皆さん、そしてまた行方不明者、その他家族の皆さんのことを考えますと、大変胸が痛みます。改めてお見舞いを申し上げます。 大臣に、私まとめて三点について最初に御質問申し上げます。河川、道路、山林その他公共土木施設の復旧やあるいは二次災害を防ぐ、これは当然だと思います。 第一点目に聞きたいことは、激甚の指定、これは間違いなくやられますと言明されました。ただ、時期的にはかなりおくれる。そこで聞きたいことは、激甚指定を前提にして現地の皆さん方にいろいろ対応をお進めされるかどうか。 二点目の問題なんですが、何といっても、援護資金や何やらござ……
○下田京子君 最初に、ことしの豪雪雪害対策問題で、大臣先ほどから万全な対応をしたいと、こういう御答弁ございますが、実は私ども、政府が今度の豪雪対策本部が十日に設置されたと思うんですが、一日早く九日に設置いたしまして、各議員がそれぞれの地域を調査して、そうしまして十五日の日には国土庁長官、それから建設大臣、大蔵大臣に申し入れをいたしました。また、二月二十一日には文部大臣にも申し入れをいたしました。それからまた、それに先立ち二月の一日には、農業災害問題で、田中審議官、農水省の方に、とりわけ融資の問題で自作農維持資金の枠をもっとふやして対応しなさいということなども言ってまいりました。 私お尋ねした……
○下田京子君 大臣、ことし六月一日は、一八八七年、明治十七年の六月一日に天気予報が発表されてちょうど百年目になるのを御存じだと思うんです。郵政省は、六月一日に記念切手の発売をするとか、そういう計画をお持ちのようですけれども、国土庁長官は、災害と気象とのかかわりという点では深い御認識をお持ちだと思うんです。とりわけ国民の命と財産を守る、国土を保全していくという点で、気象観測体制だとか業務内容の充実という点で大変その必要性も感じられているんではないかと思うんです。去年も大変な被害がありましたけれども、ことしの豪雪だけの被害を見ましても、四月二十四日調べだそうですが、農業関係だけでも六百八十二億円と……
○下田京子君 私も、三年前に続いて今回御一緒させていただいて桜島の状況を見てまいりました。治山防災事業などのその対策の効果というのは目に見えていますが、一方で私が大変胸が痛みましたのは、住民の暮らしが一層深刻になっているということなんです。私、大臣に最初に御認識を伺いたいわけですが、大臣、先ほどから他の委員に対しまして、桜島の状況本当に大変だと、思い切った具体的な対応策必要だと、こういうお話でした。大変前向きで私も期待をしたいんですが、どこに焦点を当てるかということが大事ではないかなと思うんですね。 そこで私が申し上げたいのは、やはり活火山法によりまして、桜島は火山の活動によってどんな被害が……
○下田京子君 最初に韓国米の輸入とのかかわりでお尋ねしたいのです。 韓国米は来るなという抗議が相次いでおりますが、きょう九月四日も横浜港に約四千百トンが荷揚げされております。しかも、この韓国米が一体どんなお米なのか、いろいろな意味で不安が抱かれているところなのです。厚生省は、第一船、八月九日神戸港に入港の四千八百トンと第二船の八月十日名古屋港入港の五千二百トン、この分の検査結果については公表されております。検査項目は二十一項目で、幸いといいますか、カドミウム、臭化メチル等を含めましてすべて検出されなかったということになっております。 ところで、食糧庁は事前チェックをなさっているわけですね。……
○下田京子君 新大臣に就任されてきようで八日目、他の委員からも御質問がございました消費者米価の引き上げ発言、これは先ほど大臣、お米は安い、日本の農業は国民全体で守ってほしいということで消費者米価には触れていないとおっしゃいました。実際にはどうなのかというお尋ねに対して、現段階では考えていない、食管法の立場から考えていきたい、こういうことなのですが、よりもうちょっと具体的にお聞きしたいのです。 けさの日経では、「今年十二月の米価審議会で消費者米価を上げろという意味ではなく、国民全体が日本農業を守る姿勢が大切だ。」、こういうふうにお述べになっていますが、「個人的な意見だが、」と言いながら、「消費……
○下田京子君 ちょっと待ってください。経済局長も食糧庁長官もいないのです。それじゃ始められませんから、見えるまでよろしく。
【次の発言】 農産物交渉問題がもう本当に最終段階に来たのではないかということで、いろいろ問題がございますけれども、今局長が見えないので、来週早々に塚田審議官が訪米されるということもございますので、農産物交渉の基本的な姿勢についてだけまず一点ただしたいのです。
御承知のように、米側の要求が余りにも不当で、このまま農産物の市場開放ということに応じたら大変だというのは農業関係者、生産者はもとよりのこと、消費者の側からも大変な不安とそれから怒りの声が広がってきているのは御承知だ……
○下田京子君 まず最初に、二十七日から予定されております畜産振興審議会に当たっての基本的な大臣の姿勢について御要望を申し上げておきたいと思うのです。他の委員からもいろいろお話がございましたが、畜産物価格据え置き諮問が、しかもアメリカからの開放要求、刺激をおそれてと、こういうふうなことが言われております。 先ほどからの議論で、酪農問題につきましても局長の方から、総体的水準がよくなったかどうかということは別としても、よい水準に向かっているというふうな御認識が述べられましたが、例えば加工原料乳の場合ですと、政府の保証価格が御承知のように現在キロ当たり九十円七銭になっておりますけれども、過去六年の間……
○下田京子君 最初に、日米農産物交渉問題でお尋ねしたいのです。局長がおいでのようだから一言お聞きしたいのですけれども、事務レベル協議が不調に終わった、途端にアメリカから非常に攻勢的に農相の早期訪米を求めてきているわけです。その対応に当たってどういうふうにお感じになったか。私ははっきり言いまして、もう日本で譲歩すべきところはないのじゃないか、むしろ譲歩すべきはアメリカではないかと思うのですけれども、その点はいかがですか。
【次の発言】 大臣も今の局長と態度は同じだと思うのですけれども、今回の交渉の何か推移を新聞報道等でも見る限り、また、今のお話も伺いまして特別感じましたことは、まさにアメリカの姿……
○下田京子君 日米農産物交渉問題でまずお尋ねしたいのですけれども、報道によりますと、山村農相が現地で記者会見をされているというふうに聞いております。その際に、交渉見通しについてお話をされていると思いますが、どのように語っておりますでしょうか。
【次の発言】 はい。
【次の発言】 さらに記者会見で、アメリカ側が、日本の提示はノーチェンジだと言って不満を述べているというふうに伺っているのですが、その点について農相はどうお答えになっておりますでしょうか。
【次の発言】 日本の提案が変わっていないかどうかということについては、協議中だからということでコメントしていないということですね。実は交渉の中身に……
○下田京子君 大臣、このたびの日米の農産物交渉の合意内容というものは非常に大きな問題を残したと、私はまず率直に申し上げたいのです。
そこで、確認したいのですけれども、これは大臣談話の中にも述べられておりますし、先ほどの当委員会の報告でも冒頭お述べになりましたけれども、今回合意の問題について、農家経済の安定に大きな支障を及ぼすものではないと確信している、こういう表現をなさっております。このことは、一定の影響はやむなしなのだ、我慢していただきたいということを言われているというふうに受けとめてよろしいですか。
【次の発言】 不測の事態が発生したらということをあわせてお述べになっておりますけれども、……
○下田京子君 参考人の皆さん、御苦労様でございます。 まず、田中参考人に二点ほどお尋ねしたいのです。 一つは、国内向け価格と輸出価格の価格差問題でございます。実は「系統農協を考える会」の代表にぜひ参考人にお出かけいただきたいと思っていたのですが、実現しませんでした。その「系統農協を考える会」が全農に対しましてこの肥料安定法に関して質問をお出しになっていると思いますが、その一つが国内と輸出向けの価格差問題であると思うのです。この質問に対しまして全農の回答では、輸出価格は不採算価格である、それから国内価格は再生産維持のための限界価格であるというふうにお述べになっていると思うのです。つまり、価格……
○下田京子君 前回、農産物交渉の問題でわずか十二分ということもあったので、きょうはちょっと立ち入って御質問申し上げます。 大臣、今回の日米合意内容につきまして許容範囲だと、こういうことを言いながら、一方で、初めの腹づもりとは大分違ったものだったという発言をされていると思うのです。つまりこのことは、交渉の過程で相当やはりアメリカに譲歩せざるを得なかったということをお認めになっているというふうに理解したいと思います。 そこで、具体的に聞きたいのは、最後の最後までもつれました高級牛肉の枠の問題につきましても、四年間で二万七千六百トンで、年平均の六千九百トン、この数量そのものが初めの腹づもりとやは……
○下田京子君 昭和三十九年に肥料価格安定等臨時措置法が制定されました。それ以来、四十五年、四十九年、五十四年の三回、五年刻みで延長されてきたわけですが、今回の法改正でさらに五年延長ということになりますと、実に法制定時から二十五年間、つまり、臨時と言いつつこの措置法が生き続けてきたことになるわけなのです。 法制定当時の大きな目的というか、柱は三つだったと思います。一つは内需優先の確保、二つ目には国内の肥料価格の安定、三つ目、輸出は日本硫安輸出株式会社の一元にすると。ところが、今日にありましてはその輸出株式会社も廃止されまして輸出そのものが激減しております。内需前提の機構改善を進めていくというこ……
○下田京子君 国有林野事業改善特別措置法に関連いたしまして、まず最初に、何といいましても出づくりの担い手、これはやはり労働者だと思うのです。けさほどのニュース等を聞きますと、きょう給与関係閣僚会議が開かれて、数字は定かではありませんが二・八%の有額回答というふうな予想も言われております。夕方から始まるということなのですけれども、先ほど大臣が林野庁全体優等生的、そして協力体制でやっております、こういうお話がございましたが、協力の名において少なくとも国有林経営の悪化を理由に労働者の犠牲を強いてはならないと思うので、当然民間等のことを考えて対応すべきだと思うのですが、その基本的なお考え方を聞かせてく……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労様でございます。 山の性格というのは非常に多様なものがあり、また、出づくりのためには長期を要するということで、私も各地でお聞きします樹種によっては七十年、八十年と、北海道に行ったときに、実は子供の時代ではなくて孫の時代にいい山を残していきたいというお話を伺ったことがあります。皆さん同じように国有林野の持つ国民のための出づくりということはお話しになるわけなのですが、ただその手法においてはいろいろと御意見が分かれております。 二点についてお尋ねしたいのですが、全参考人にお聞きしたいのですけれども、時間がわずか十分と限られておりますので、大変恐縮でございますけれ……
○下田京子君 国有林野改善特別措置法の問題で、前回に引き続きお尋ね申し上げます。 私は、前回の質問の際に、今日の国有林事業の経営悪化の問題で具体的にお話をいたしました。特にこの経営悪化を正していく上で一般会計からの繰り入れの大幅な増額と、それからまた借入金の金利の引き下げです。こういった抜本的な改善というものをとらないでは、これはまさに行き着くところはサラ金財政、つまり収支均衡ということだけを努力目標にして、結果としてはより一層の財務悪化を招くだろう、そしてその行き着く先は人員の大幅削減、そして事業の縮小、さらには国有林事業の民営化というふうなことになりますよということを指摘いたしました。特……
○下田京子君 大臣は、機会あるごとに豊かな村づくり、たくましい稲づくり、そして健康な土づくりということを話されておりますから、土づくりに対する意欲というものは大きいのだというふうに理解したいと思うのです。また、地力増進法の提案理由の中でも、有機物の施用の減少とか作土の浅層化と地力の低下が大変心配だということでお述べにもなっておりますが、こうした地力低下ということに対して、改めて聞くのもどうかとは思うのですが、大臣の心の痛みも含めた御認識を伺いたいと思うのです。
【次の発言】 今お話ありましたが、稲づくりとのかかわりなのですが、水田の中で地力の低下現象というものが広がっているということが大変深刻……
○下田京子君 大臣、私は、本日六月二十一日、正式には午後二時に公表された韓国米十五万トン輸入、これには厳重なる抗議をしたいと思います。理由は言わずと知れていると思います。大幅な減反を強行してきました。どれだけ多くの人たちが苦労してきたことでしょう。国会で再三輸入しないと言明してきました。国会でも自給に向けての決議もしております。全部裏切ったということなのです。しかも、私が抗議する内容は、輸入しないためにあらゆる手だてを尽くしたかどうかということなのです。尽くしていないとすれば、今回の決定はやはり撤回すべきだと私は申し上げたいのです。その責任をどうお感じになっていますか。
○下田京子君 総理に私は最初に申し上げたいことがございます。 それは、総理は、農は国のもと、農業は生命産業と常々おっしゃっております。ところが、瑞穂の国で米輸入とはだれが見ても異常ではないかと思います。総理もお認めになり遺憾であると述べられました。六十万ヘクタールの面積、数量にして約三百万トンの減反を押しつけている一方で、いわゆるお米が足りない、そして韓国米の輸入というこの事態を起こした原因がどこにあるのか、その原因を明確にして、そして誤りのない対応が今私は政府に求められていると思います。 そこで、いわゆるお米不足の原因は何なのか、総理は、主食には心配をかけない、加工用の米不足に対応した緊……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまでございます。 最初に、農村計画のあり方につきまして、青木、上田両参考人にお尋ねしたいのですけれども、今回の農振法改正では、言うまでもなく従来の農業振興計画というものにプラスして、生活環境整備、他産業への就労促進と、いわゆる農村計画というようなものが入ってきているわけです。 そこでなのですが、青木参考人が、社会的、経済的、物財的計画の三位一体化というようなお話をされて、亀田郷の実践例などもお話しになりました。私も行ってまいりましたのですが、住民がみずから参加して民主的なやはり農村計画づくりというのが大事だと、こういうお話がございました。私も全くその点重……
○下田京子君 農振法、土地改良法の質問に当たりまして、基本的にやはり押さえておかなければならないのは、私ども農地の総量確保をいかにして図るか、むしろ農地の拡大をどうするか、これが大変重要ではないかということをまず御指摘申し上げておきたいのです。 そこで、今回の二法の提案理由を見ますと、共通していることが何かというと、混住化等による農業生産の基礎である土地、水に対する非農業部門からの影響が強まる、そういう現状認識からしていわば調整を図るのだというのが大きなねらいになっているかと思うのです。果たしてこれだけでいいのだろうか。特に農業生産を発展させて自給率を向上させていくという立場から見れば、やは……
○下田京子君 まず、生産者米価の問題でお尋ねいたします。 昨日九日、全国米価大会が行われまして、大臣もその御様子はお聞きになっているかと思います。とにかく米の輸入、こんな衝撃的なことはないということで大変荒れました。そのときに新潟県の婦人の代表の方が、百姓がだめなら百姓をやめたらいいのじゃない、お母さん、こう言われたと、子供がついてこれるようなそういう農業をやりたい、生産費を償う米価を何とか保証してほしい、こういう声もありました。 大会が終わって午後ですか、全中の代表の皆さん方が大臣のところに会いに行かれたと思うのです。六十キログラムの基準価格でもって一万九千三百八十四円の七・七%アップは……
○下田京子君 まず御指摘申し上げたいのは、農林年金が他の共済年金に比べて非常に年金額が低いという問題なのです。改めて申し上げるまでもなく御承知だと思うのですけれども、五十七年の平均年金受給額を一人当たり年額を見ますと、農林年金が百三十万七百六十円、これを一〇〇といたしますと、私学共済が一二二、それから地公が一五五、それに国公が一四四、こういう実態であることは御承知だと思います。問題はやはり、この辺を改善していく、そして最低の水準を引き上げていくということが大事だと思うのですが、その御認識をお聞かせください。
【次の発言】 いろいろ弁解しなくたっていいのですよ。例えば私学なんというのは六大都市云……
○下田京子君 最初に、韓国米輸入の問題でお尋ねしたいのですけれども、去る十四日にこの韓国米の輸入について合意して正式調印がなされました。国内でとれる措置をとらずして、とうとう輸入かということで農民の怒りの角が高まっている中で、強行な調印という点で私も大変怒りを新たにいたしますと同時に、改めて抗議を申し上げておきたいと思うのです。 そこで、合意の内容についてお尋ねしたいのですけれども、繰り上げ返還分については貸付料を今度免除する、こういうことになっていますが、貸付料、一九八四年返還分については韓国が提供で、繰り上げ返還分は免除ということですね。それから、返還米穀の受け入れに必要な経費相当額、こ……
○下田京子君 大臣、一・四五%という諮問をされた率直なる現在における大臣のお気持ちを聞きたいのです。 きのう、米審会場前で多くの農民が大臣に一・四五%は納得できない、撤回せよと大きな怒りの声が集中したのは御存じのとおりです。そのとき大臣が言われたことは、私はいろいろ頑張ったのだ、努力した、大蔵にも二度もかけ合ったのだ、もう寝ないでやったのだ、決して農家の皆さん方が満足いく、納得いくものではないかもしれないけれども、どうぞ頑張ったその気持ちは酌んでくれ、こうおっしゃられました。つまり、農家の皆さん方が満足いく、納得いくものではないけれども頑張ったのだ、それが大臣の今の気持ちでしょうか。
○下田京子君 運輸大臣にお尋ねしたいのですが、疑惑が疑惑を呼んでおります福島交通社長の小針氏によります東北新幹線駅用地、また周辺用地の買い占め問題でお尋ねしたいと思います。
まず、新白河駅の場所が決まるまでの経過、御説明ください。
【次の発言】 ちょっと確認。四十六年十月十二日に実施計画認可申請が出ているんじゃないでしょうか。
【次の発言】 四十六年の十月十二日に、国鉄は新白河駅の場所、それからルートを含めた工事実施計画を運輸大臣に認可申請を出した。旧鉄内部でもってこの新白河駅の場所が内定したのはいつでございましょうか。
【次の発言】 古いと言いますけれども、まだ東北新幹線ができ上がっていな……
○下田京子君 国土庁長官にお尋ねいたします。 建設大臣から、国民の生命と財産を守るのが行政の基本であるという趣旨の御答弁がなされました。私も同感で、災害のたびに、災害を未然に防止できなかったか、同時に、遭われた人々の救済を万全な対応でやること、それから復旧、同時に原因を明らかにすることなど、思うことであります。 お尋ねしたいことは、あの二十六人の松寿荘のお年寄りの皆さんです。私も現地に行ってまいりまして、あの状況を見まして、松寿荘が、そしてお年寄りがまさに人柱になったなという思いをいたしました。あの松寿荘がなかったら下の住宅がやられていただろう、そういう思いもいたしました。亡くなられた二十……
○下田京子君 まず最初に、けさほど被害報告がございましたが、台風十三号等による農作物被害の対策についてお聞きしますが、農作物の被害額全体では四百六十四億円と大変大きな額になっていますが、特に払お尋ねしたいのは、青森県の場合なんです。百六十八億円でほとんどがリンゴの落果による被害、これは史上最高というような大変な被害であると、そういう点で深刻な事態になっていますことをまず申し述べておきます。 そこでお尋ねしたい点なんですけれども、それだけ激甚な被害ですから、当然天災融資法等の発動というものがなされて、被災農家に対する営農資金の手当てということはいろいろやられると思うんですけれども、ここで具体的……
○下田京子君 私は、きょうまず都市河川の総合的な治水対策問題で最初に聞きたいんです。 きょうあたり大変天気がいいし、桜の季節ですから、水の心配ということもないかもしれませんけれども、連休が明けて梅雨になると早々にまた水害問題が心配されます。長官の所信を見せてい ただきまして、大きくは六点についてのいろんな御決意が述べられておりますが、「災害対策についてであります。」と、こういう格好で、「地震、台風、豪雨、豪雪、火山噴火などの災害」云々というふうにお述べになりまして、こういったところから国民の命と財産を守っていくのが国の責任であると、こうお述べになっている。全くそうだと思うんですよ。そのために……
○下田京子君 私は、きょうは津波問題でお尋ねしたいわけです。 御承知のように、ちょうど二年前の五月二十六日といいますと、日本海中部地震が発生いたしました。百四名の命が奪われまして、特に津波による犠牲者が百名であったこと、長官も記憶に残っていると思います。 特に私は、十三名の子供たちの死というものが忘れられないんです。津波というものがどんなに恐ろしいものかということがいまだに本当にもう心に強く焼きついています。特に私は、あの地震 のときに当日秋田県に入りまして、翌朝十三人の子供の命を奪った男鹿半島の加茂海岸に出向いておりまして、次々と遺体が上がってまいります。ああ、子供たち、どんなに怖かった……
○下田京子君 大臣、五十九年産の米生産費調査によりましても、第二次生産費を償う米販売農家はわずかに三割という状況の中で、四・九五%アップせよという控え目な農業団体の要求をも無視して据え置き諮問を行った。私は大変これは不当だと思います。生産者代表の米審委員も、それから米審会場に詰めておられる全国の農家の方も、また傍聴にお見えの皆さんからも、据え置き諮問の撤回をという要求が出されております。私は当然だと思うのです。 大臣にお尋ねしたいのは、明るい展望の持てる米価、あるいは生産意欲の持てる米価ということを言ってきましたけれども、こういう状況でそれを自信を持って言えるのですか。
○下田京子君 私はまず最初に、アフリカの飢餓救済と食糧の緊急援助問題でお尋ねしたいと思います。 アフリカの食糧不足国というのは二十七カ国にも拡大されておりまして、その飢餓人口というのはアフリカ全人口の約三分の一、一億五千万人とも言われておりまして、二千万人の人々が死線をさまよっている。昨夜も「アフリカ飢餓地帯」というNHKの報道もございました。そして食糧輸送用のトラックをと言いながら次々と子供たちが亡くなっていくというような実態を見ておりまして、本当にこれはもう人道的に何とかしなければならないと思いました。一刻の猶予もできない課題であるというふうに重ねて感じました。 我が党はアフリカの飢餓……
○下田京子君 最初に、問題の畑作物価格でお尋ねいたしますが、今回決められます大豆、てん菜、バレイショというものは、麦とともに北海道の輪作体系に欠かせない作物ですね。それからカンショ、サトウキビというのは南九州、沖縄農業の文字どおり基幹作物である。大豆はまた水田転作の重要作物です。そういう状況ですから、積極的な振興策を図るならいざ知らず、価格据え置きなんということはこれは許せないことだと思うんです。 お尋ねしたい点は、大豆の交付金制度をきちっと守っていけということなんです。これは、昭和三十五年に自給率が二八%だった大豆が現在四%に落ち込んでいる、御承知のとおりです。この大豆なたね交付金暫定措置……
○下田京子君 大臣、私はまずカネミ油症問題について、患者の皆さんの一日も早い完全な救済を願って質問いたします。 カネミ油症事件の発生から既に十七年です。大臣御存じかと思います。カネミ原告団の三吉さんの長男の方、基広君が亡くなられたのは昭和四十四年です。中学校からの下校の途中、自分の家の目の前で亡くなりました。油症患者として初めての犠牲でした。ことしは十七回忌です。この間、すべての油症患者の皆さんがどれほど苦しんできたか。原因も知らない腹痛、頭痛、全身痛、言葉では言い尽くせない苦しみを味わってきました。この苦しみは過去のものじゃないのです。現在も続いているのです。大臣、患者の皆さんに、もう苦し……
○下田京子君 大臣、当面焦点になっております木材の関税引き下げ問題でまずお尋ねしたいわけなんですが、大臣は今まで何度か委員会などで現在の木材産業というのが大変厳しい状況にある。その理由には、木材需要が五十五年比で二割ぐらい落ち込んでいる、また価格が五十五年比で三割も落ち込んでいる、そして、しかも倒産が毎年一千件から一千百件もあるんだ、負債総額が二千百億円にもなっている、こういう結果から見まして森林の公益的機能にも大変悪影響が出ている、しかも合板については百四十社ぐらいの中で一社も黒字会社がないんだ、だからもう木材の関税引き下げは断固反対だ、一切応じられない、こう言われてきたと思うんです。この姿……
○下田京子君 参考人の皆さん、貴重な御意見を本当にありがとうございました。新井参考人、宮田参考人、白杉参考人とお三方に続いて御質問申し上げますので、ひとつよろしくお願いいたします。 まず新井参考人にお尋ねしたい点なんですけれども、制度運用に当たっていろいろお話がありましたが、最大の力を輸入削減にという御意見がございました。絹需要が今後減少し、事業団の大量の過剰在庫を放出していくということになれば、生糸、絹織物の輸入の大幅削減がない限りは、結局国内の蚕糸業の一層の縮小という結果になるのではないかと思います。それだけに、皆さんが言われております事業団の在庫処分中は輸入ストップ措置をしてくれという……
○下田京子君 まず最初に、需給問題についてお尋ねいたします。 本改正案の提案理由に、生糸の需給の著しい不均衡を是正するというふうに御説明されておりますけれども、農水省はなぜかこの需給不均衡の要因といたしまして「生活様式の変化等」としか言わないんですね。通産省内に設けられました絹問題研究会では、「和装需要の現状」を「需要構造の質的変化」としてとらえられまして四点ほどそれらの理由を述べられておりますが、一つは「人口構成の変化」、二つ目に「生活様式の洋風化ときもの着用機会の減少」、三つ目に「所得の伸び悩み」、四つ目が「絹製品の高価格化」というふうに言われております。特に「所得の伸びが低下するにつれ……
○下田京子君 最初に、農業改良資金助成法の問題でお尋ねいたします。 今回の農業改良資金の拡充改善、このこと自体は結構なことだと思うのです。ただ、一方で農業補助金の大幅削減が実施されているということは、臨調指摘の補助から融資へというふうなことで安上がり農政を進める、これは大変問題であり許せないというふうなことだけははっきりしておきます。 具体的に質問に入りますけれども、六十年度の 農蚕園芸局関係予算の中で、特に新地域農業生産総合振興対策というのがございますね。これは臨調指摘のこともありまして、五十七年度ですか、いわゆる目玉という格好で統合メニュー化した予算の中身だと思うのです。この予算が六十……
○下田京子君 各参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 農林漁業をめぐる情勢は大変厳しゅうございます。しかも、農林漁業は自然条件に左右されますしリスクが高い、それだけに資金の回収、こういった点でも大変長期なもの、そして低利なものが必要だという特殊性はわかりました。時間が限られておりますので大変恐縮なんですが、一点に限って各参考人に順次お話を伺いたい。 それは、大変今問題になっておりますが、市場開放問題でございます。中曽根総理が、御承知のように去る十九日ですか、政府・与党対外経済対策推進本部の会議を開きました。その際に、農業も例外じゃないと、全面的な貿易措置の見直しという問題を指示いたしま……
○下田京子君 参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 最初に、須藤参考人に二点お尋ねいたします。 最初は、当然加入の引き上げとの関係なんですが、先ほどもお話しございましたが、大蔵省の当初要求は三十から五十アールであったんですけれども、二十アールから四十アールということで団体の意向も幾らか取り入れられたというふうにありました。この当然加入制というのは一体どういう意味を持つか。お話しありましたように逆選択が生じないように、あるいはまた危険分散を図るとか、あるいは共同防除などの損害防止事業を一体となって進めるということで、とにもかくにも農作物共済制度の根幹だというふうに私も思います。それが二十……
○下田京子君 私は、日本共産党を代表し、農業災害補償法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。 まず指摘しなければならないのは、今回の農災制度見直しが、臨調行革路線に基づく財政合理化、つまり国民生活向け予算の削減を最大のねらいとしていることです。 この点は、本改正案の決定経過を見ても明らかです。六十年度予算と何ら関連のない六十一年度実施の制度改正案が予算とあわせて内示され、予算と同時に決定されるという異例さで、ここに財政主導改正の本質が示されています。 また、現に今回改正による国の財政負担は、部分的な改善による増額はあるにしても、トータルで約五十億円の削減となります。 このこ……
○下田京子君 私は、今回の法改正のまず特徴を申し上げたいと思うんですが、給付水準の引き下げ、それに保険料大幅引き上げ、そして国庫負担を引き下げるという、まさに三大改悪を進めるというところにある、これは指摘しておきたいと思うんです。 最初に確認したい点は、そこでその給付水準の引き下げが一体どういうことになるのかという実態であります。局長、いいですか、二十歳で四十年間、目いっぱい加入した農業者の経営移譲年金額が幾らかという問題。これは現在で単価三千七百十円、四十年間という格好でいきますと、月額が十四万八千四百円。ところが、今回法改正によりまして段階的に給付は下げていくんだ、その際に引き下げられた……
○下田京子君 参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 時間が限られていまして、簡潔にお答えいただければと思います。 最初に、池田、上島両参考人にお尋ねいたします。 問題はあるがやむなしというお話でございましたけれども、その際に、まず第一に挙げましたのが、やはり給付水準の引き下げが出されております。言うまでもございませんけれども、今後四十年間続けていっても、特にサラリーマン後継者への移譲の場合には、最終的には五五%も給付水準が下がるというのは御承知のとおりでありまして、この農業者年金が発足当時から、やはり老後の生活の保障と同時に政策効果ということは一体のものとして取り上げられ、そして改善……
○下田京子君 きょうは私、最初にサラリーマン後継者の移譲問題でお尋ねいたします。 先日、私は給付水準の引き下げ問題、特に二十歳で加入して四十年間も保険料を払い続けて、なおかつ、その経営移譲の相手がサラリーマン後継者であったという理由でもって何と月六万七千円、まさに生活保護の生活扶助費よりも低いという問題を指摘いたしました。 そこで、最初に大臣にお尋ねしたいんですけれども、大臣、今回の農業者年金制度の提案理由の中で、その目的につきまして、「農業者年金制度は、農業者の経営移譲及び老齢について必要な年金の給付を行うことにより、農業経営の近代化及び農地保有の合理化に寄与するとともに、国民年金の給付……
○下田京子君 大臣、最初にカネミ油症患者の皆さんの一日も早い救済をということで二、三お尋 ねいたします。 去る二月の十三日、カネミ油症事件の第三陣の訴訟判決後、私質問いたしました。大臣はその際に、たまたまカネミライスオイルを口にした患者には全く責任がない、人道的な見地から患者の治療費支払いなどできるだけのことは側面からやりたいというようなことも約束され、現にいろいろ対応もされておりますこと、これは大変ありがたく思います。ただ、実際の治療費支払いの問題でどうかといいますと、患者さんと、またカネミ倉庫との間では治療費支払いの協定が結ばれておりません。 全面解決に至ってないことは御存じだと思うん……
○下田京子君 資料をお願いします。 今、大変社会問題になっておりますが、パラコート除草剤の問題でまずお聞きしたいわけです。 パラコート入りドリンク剤による無差別殺人事件は、もう放置できないような状況になっております。去る十一月十八日、十九日の両日にわたっては、三重県の津市の白塚愛児園で、園児が百七十人おられるところで十一箱のパラコート入りのコーヒー牛乳が見つかった。十一箱ですから、もしこれを子供たちが口にしていたらどうだったかと、もう思っただけでも私はそうっといたしました。こうした卑劣で凶悪な犯罪というものはもう断じて許してはならないという、そういう立場からの対応が今望まれるのではないかと……
○下田京子君 私は、最初にお聞きしたいのは、今回出されております年金改革のねらいは一体どこにあるのかということなんです。 政府の説明によりますと、公的年金制度の一元化であるとか、あるいは給付と負担のバランスであるとか、あるいは年金制度の長期安定化、三本を柱にしていろいろ御説明されております。しかし、衆議院そしていままでも午前中明らかになってきているのは、給付水準の引き下げ、それから掛金の大幅アップ、一方でもって公的年金制度として一体国の責任はどうかという点での国庫負担は大幅削減というのが明確であります。その結果、一体どういう結果が起きるかといえば、戦後、より豊かな老後の保障をということで幾つ……
○下田京子君 まず私は、第一番目にお尋ねしたい点は、支給開始年齢引き上げと定年延長の問題です。 政府は、定年制と年金支給開始年齢の関係で言えば、その間に空白期間が生じないようにすると、これはもう繰り返し総理以下大臣が御説明されているところなんです。しかし、現実は一体どうなんでしょうか。まず明らかなことは、年金支給開始年齢は段階的に引き上げられていく。 具体的に申し上げますと、五十五年法改正で、農林年金の支給開始年齢を二十年間の経過措置で、昭和七十五年までに当時の五十五歳支給を六十まで引き上げるんだというふうに決定しましたね。今回は、支給開始年齢は原則として六十五歳として、当分の間、六十歳か……
○下田京子君 最初に、既裁定年金者のスライド停止問題で御質問します。
今回の改正で、共済方式で計算されている年金受給者のスライドが一時停止されるということは、現役組合員ばかりでなくて、既に年金をもらっている人にまで不利益が及ぶという点で、過去に例のない問題であるということを指摘しておきます。農林年金の場合に、共済方式採用者は、全体の年金受給者の中で一七・六%かと思います。ですから、この人たちが、幾ら従前額保障をと言っても、一定期間スライド停止、こういうことになることは明らかですから、不利益をこうむるということになりますね。
【次の発言】 額は保障しているからいいという言い方は、まるでスライド……
○下田京子君 最初に、日ソ漁業交渉問題で質問いたします。
日ソの漁業交渉、やっと妥結と。ところが内容を見ますと、先ほどから御報告もございますけれども、漁獲量が昨年六十万トン、それに対してその四分の一の十五万トン、しかも底刺し網漁業の全面禁止と、関係者にとってはまさに死を宣告されたような状況にも等しいと思うんです。なぜこのように厳しい内容になったのか。大臣、二百海里体制下のもとでやむを得ない事態だというふうな御認識なのかどうか。
【次の発言】 ソ連側の言い分というものは今お話しになったことでわかるわけですけれども、今回の妥結の中身に対しまして、もう大臣も御承知だと思いますけれども、根室の中型底……
○下田京子君 質問に先立ちまして、今回雪崩で亡くなられた能生町の皆さんにお悔やみを申し上げると同時に、被災者の方々に心からお見舞い申し上げますが、復旧に当たってどういう基本姿勢で臨むべきなのか、非常に私も胸を痛めております。もう肉親を失いながら、辛うじて命だけ取りとめた方々あるいは被災を受けられた方も含めまして、地区住民の方々が、これから本当にどうやって希望を持って生きていったらいいのかということで、毎日本安な気持ちでいっぱいなんです。こういう不安に具体的にこたえていくという点で万全の対応をとる。これは気持ちの上では何度ももう言われていることでしょうが、私、改めてそういう点で政務次官の基本的な……
○下田京子君 長官、きょうは私、火山観測体制の強化について大臣の決意を聞いてまいりたいと思うんです。特に一昨々年、五十八年の十月三日ですか、三宅島が噴火しまして、その後国土庁防災局が中心になりまして文部省、気象庁及び消防庁と四省庁連絡会議を設置されましたね。全国の活動的な火山ということで三十五火山を対象にし て火山の防災体制のあり方について総点検をされた。そして、五十九年九月二十日、各省庁が講ずべき措置ということでもって、「当面の噴火災害対策の推進について」の申し合わせをなされたと思います。申し合わせの中には、「噴火の前兆現象の的確な把握等を図る上で観測体制の整備を一層進めることの必要性が認め……
○下田京子君 冒頭から大臣にお尋ねいたしたいわけなんです。 お聞きになって御存じだと思うんですけれども、清掃事業における安全対策、これが大変社会問題になってきているというふうに私は認識しております。具体的には盛岡で昨年十一月二十六日に清掃事業所職員浅沼さん、当時四十二歳の働き盛りの方なんですが、作業中にどんと落ちてきたテールゲートに挟まれて死亡するという大変痛ましい事故が起きました。私はそのときの状況につきまして事業所並びに市当局あるいは労働組合等を訪れまして詳しく事情も承ってまいりまして、また要請も受けてきました。 八百キロもあるテールゲートが急落下するという構造について、だれもが事前に……
○下田京子君 今回の道交法改正のポイントといいますか、それはやっぱり違法駐車対策と罰金、反則金の引き上げ、これにあると思います。違法駐車対策の中で時間制限駐車区間に関する制度を新設して路上の短時間の駐車を秩序あるものにする、この点については一定の改善だと私は評価を申し上げます。ただ一方、ステッカーを張られ、破損したら罰するという規定を新設したり、レッカー車による移動保管体制を強化したり、さらに、反則金につきましても、他の反則金は二倍引き上げというところを駐車違反については二・五倍とするというような対応の中身になっているわけなんですね。 私、基本的にまずただしたいのは、この違法駐車の対策の基本……
○下田京子君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました地方自治法の一部を改正する法律案に対する反対の討論を行います。 この法案は、地方自治体が保有する土地の管理、処分の態様に土地信託制度を導入しようとするものであり、提案理由説明によると、土地信託制度は売却よりも土地の開発利益を十分享受できるとか、地価の高騰を回避することができる、あるいは民間活力の活用によって公有地の有効利用を促進するものと言われています。 しかしながら、第一に指摘したいことは、地方自治体が取得、保有する土地は、売却して利益を上げるためではなく、公共の目的に利用するためのものであり、普通財産といえども今日では貴……
○下田京子君 大臣、冒頭に、きょうは所信に対する質問でございますので、できるだけ大臣の責任において的確な御答弁をお願いいたします。 世界最大の穀物メジャーと言われるカーギル社の日本進出問題との関係で、畜産行政のあり方について御質問します。 大臣はカーギル社のえさ工場進出につきまして既に、需給問題についての判断は農水省の任務であり、また南九州全体の飼料需給はどうか、きちんと判断したいというふうな意味のことを答弁されているわけです。最初にはっきりさせたいことなのですけれども、全国需給につきまして、現在のえさ工場の設備が過剰か否か端的にお答えください。
○下田京子君 まず最初に、加工原料乳の保証価格について質問いたします。 既に新聞等、そしてまた大臣、局長の答弁も、やれ、えさの価格が下がっている、金利も下がっている、だから引き下げ要因が大きいような話だけをなされております。一番大事な部分が欠落していると私は申し上げなければなりません。 なぜか。この論議の前提になっているのが、昨年の算定方法がまさに正当であるというところから出発しているんですね。私はここに問題があると思うんです。これまでも保証価格の推移を見てみますと、いろいろありましたけれども、五十二年度にはキログラム当たり八十八円八十七銭だった。その後四年間も据え置き、五十七年度にわずか……
○下田京子君 本改正案の趣旨でございますが、すべての国営土地改良事業に財投資金を活用して土地改良事業の進度の促進を図るということにあるわけですが、問題は、なぜ土地改良事業の工期が伸びて工事完了がおくれるような事態が生じたのかということにあると思うんです。その根本的な原因は明白でありまして、国の農業基盤整備予算が大幅に削減されている、抑制したというところにあると思うんです。ですから、幾ら財投資金を活用すると言っても、国の農業基盤整備予算が大幅に伸びないことには、工期のおくれというのは基本的には解決できない問題であるという御認識が大事だと思うんです。大臣も同じだと思うんですけれども、いかがでしょう……
○下田京子君 きょうは商品取引のあり方について質問いたします。 大臣、商品取引所法第一条には、「商品の価格の形成及び売買その他の取引を公正にするとともに、商品の生産及び流通を円滑にし、もって国民経済の適切な運営に資する」、こういうふうに書いてあります。ところが現実はどうかと申しますと、今ごらんになっている一番上のグラフを見てください。生糸の原料となる繭の先物を取り扱う前橋乾繭取引所におきます昨年の乾繭相場の値動きを示したものなんです。特に八月―十二月の動きをごらんください。当限と言われる相場が八月時点でキログラム四千五百円前後であったものが、九月になりますと五千円を突破しまして、十一月には五……
○下田京子君 種子及び種苗法の質問に先立ちまして、農産物の輸入問題で一、二お聞きしたいと思います。 中曽根総理の訪米を前にいたしまして、去る四月七日、国際協調のための経済構造調整研究会、略称経構研の報告書が急速発表されたわけです。中曽根総理はこの報告に対しまして、まことに時宜を得た適切かつ重要な報告として高く評価する、こういう談話も発表されております。しかし、その中身を見ますと、積極的産業調整と称しまして、結局のところ中小企業や石灰産業、そしてまた農業についても壊滅的な打撃を与える内容になっている、とても許せるものではないということを私はまず申し上げておきたいと思うんです。 そこで、具体的……
○下田京子君 まず、今回の改正案についての基本的な我が党の見解を述べたいと思うんです。 農業改良資金の原資を中央競馬会の特別積立金を取り崩していくことで対応していくということなんですけれども、農業改良資金そのものは無利子の資金でございまして、農業の発展、農家の皆さんの役に立つという点でこれは賛成できるものだというふうに考えます。ただ問題は、こうした農業改良資金の原資というものは本来一般会計予算で措置すべきものではないかと思うんです。 そこでお聞きしたい点は、大臣は、法案の趣旨説明の中でも、今回の措置が今回限りだと言っておられます。また局長の方は、三年後についてはどうするのかという点について……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまです。 まず、中島参考人に。参考人は従来の育種技術を大変評価されると同時に、これからのバイオテクノロジーの活用の必要性を説かれたと思うんです。私が端的にお伺いしたいのは、従来の育種技術というものは評価されつつも、バイオテクノロジーが何か流行的な形になりまして、地方の大学等に行きますと、なかなかこういう従来の育種技術、基礎技術というものについての予算がつかなくなってきているという点で大変問題を感じている。そういう意味では人的にも予算的にも、そしてまた総合的な今後の研究という点でも、従来育種技術の研究というものを重視していくことも大事ではないかという点での御……
○下田京子君 それじゃ質問に入りますが、今回の生物系特定産業技術研究推進機構を設置した中心目的は、民間のバイオテクノロジー等の研究を促進することにあると思うんです。そのために出資、融資による資金援助であるとか、あるいは共同研究の促進、遺伝資源の提供のあっせん、受託研究などを実施することとした法案だと思います。 そこで、まず最初に確認したいことなんですけれども、既にこれまでもバイオテクノロジー中心に民間の研究促進のために直接補助金の交付を行ってきておると思うわけです。具体的には、六十年度の場合に、民間のバイオテクノロジー関係の研究に対する補助といたしまして五つのプロジェクトが組まれておりますね……
○下田京子君 農林中央金庫法の改正について質問いたします。 今回の改正というのは大きく言って柱が二本。一つは農林中央金庫の民間法人化と一もう一つは金融自由化という金融情勢に応じた農林中金の業務の整備を図るのだということにあると思うわけです。 そこで、まず確認したい点なんですが、業務関係規定の整備の問題なんですけれども、所属団体及び取引先のニーズの多様化にこたえるための措置なんだということで四点挙げられていると思うんです。 一点は、金銭債権の取得や譲渡を行うことができるようにする。二つ目に、債務保証の範囲を拡大していく。三つ目、出資もしくは株式の払込金の受け入れや配当金の支払いの取り扱いの……
○下田京子君 後藤田官房長官が四時から記者会見ということなものですから、繰り合わせまして、冒頭、当面する農政の重要問題で質問いたします。 去る四月七日公表されました国際協調のための経済構造調整研究会、いわゆる経構研の問題です。 総理はきのうの本会議等でも、これは私的諮問機関であるのでそういう立場から取り扱いを慎重にした、こう言われているんですけれども、さきの日米首脳会談においてレーガン大統領に報告されたこの中身というのは、今後の日本の外交上の指針を示し、そしてまた中長期的な日本の政策の基礎を示したという点で、レーガン大統領とのかかわりでいえば、まさに国際公約というふうに受けとめられるもので……
○下田京子君 大臣、昨日諮問された米価、マイナス三・八%、実額で一俵七百七円の引き下げ、これは本当に農家の皆さん、関係者のもう願いを踏みにじるものだ、到底受け入れがたい、私はまず撤回してほしい、これを最初に申し上げます。 なぜかといいますと、いろいろ問題がありますが、最大の問題はお米づくりの労働費の評価の問題。説明にもございましたけれども、五十六年度大変この評価を変えました。その結果、五十六年度は五十五年に比べまして一挙にこの労働費だけでも二〇%近くも引き下げられました。そして、どうなったかといいますと、今回の諮問にありましてもこれが一時間当たり千百二円ということですが、かつての五十五年方式……
○下田京子君 まず初めに私は、今農家の負債が大変な社会問題になっているという点での御認識を伺いたいんです。政府は口を開けば中核農家の育成ということをずっと長年繰り返してまいりましたけれども、私の福島県の場合に、その中核農家の皆さん方が現実に負債整理資金を借りてどういう実態になっているか、これは御存じだと思うんで資料をごらんいただきたいと思うんですけれども、福島県独自で中核農家の経営改善資金というものを貸し付けておりまして、その後どうなったのかという点検調査を行いました。その結果がお手持ちの資料にあると思うんですけれども、五十五年から五十九年の過去五年間に認定件数が三百六十四件、認定額が四十三億……
○下田京子君 災害のたびにいつも思うんですけれども、人命と財産を守るのがやっぱり行政の最大の責任じゃないか。今回もまたとうとい人命が失われ、多くの財産が失われた。大変心を痛めております。大臣もその思いは同じだと思うんです。一日も早い復旧をということで、最初にお話もございましたけれども、本日閣議でもって農林水産関係については激甚災害法あるいは天災融資法が適用される、福島、宮城、茨城、栃木とお話あって、一応関係者ほっとなさっておりますけれども、建設、公共土木事業等については今後局地激甚指定成るかどうかと、問題も大変多いわけです。 まず、長官にお願いしたい点なんですけれども、これは宮城県の場合なん……
○下田京子君 大臣、私きょうは、特にアメリカの精米業者協会が日本のお米けしからぬよという格好で提訴された、そのことについて質問をしていきます。 御承知のように、全米精米業者協会、RMA、これが去る九月十日、米通商代表部、USTRに提訴した。その内容は、日本の米の輸入制限の撤廃を求めるものであって、七四年の通商法三百一条を発動しなさいと。中身は、第一にお米の輸入制限の関税撤廃かあるいは顕著な自由化、二つ目にはアメリカ産米の日本での大量消費を奨励する措置をとれ、三つ目に、もしくは食糧庁によるアメリカ産米の買い上げを行いなさいと、こういうことであったと思うんですね。 このことにつきまして、既に十……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまです。三人の方に一緒に御質問申し上げます。 岸参考人でございますけれども、経済大国日 本、ガット加盟国の日本、この日本が国際社会で生きていくためにどう農業を考えていくか、大いに議論すべきだとお話がございました。 私、この際に忘れてならない点を三点ほど申し上げたいんですが、一つは、今これほどにお米の自由化も含めて非常に内外圧が強まっていますが、その一つには異常円高がある。この問題です。 二つ目には、経済大国日本であったなら、例えば国際米相場の中心になっているタイの生産者価格をどう見るかという問題です。一九八一年はもみトン当たり三百四ドルでございましたが……
○下田京子君 最初に、今もお話しになりましたけれども、六本木の林野庁の職員宿舎の跡地売り払い問題で質問いたします。 経過等は私承知しておりますので、端的にお答えいただきたいと思うんですけれども、当初港区は、良好な居住環境の整備と安定した定住人口というようなことで、住宅・都市整備公団に売却されるようにいろいろやってきたと、いろいろあるようですけれども、とにかく価格で折り合いがつかなかったというような経過のもとでいよいよ十二月一日一般競争入札するんだと、こうなっているわけですね。 私は、冒頭この一般競争入札撤回しなさいということを申し上げたいんですが、第一に確認したい点は、なぜ売却が必要になっ……
○下田京子君 大臣、今回の訪米ですね、当然お米の自由化問題が中心になってくるかと思います。それで、大臣は繰り返しお米の自由化はしない、こうはっきりお述べになっておられるわけですが、ただ問題、アメリカ側がどうかという問題ですね。 既にRMAの三百一条提訴却下ということと相まって、一つは日本の米市場開放問題をガットの新ラウンドのテーマにしたい、これがもう一つ明確になっている。それからもう一つは、来年の夏までに日本側がこの問題で前向きな答えを出しなさい、こういうふうに言っているわけですね。もし、こういったことを具体的に日本側がやらなければ再び米通商法三百一条提訴ということもあるよと、こう述べてもいる……
○下田京子君 私は、除草剤ダイカンバに汚染されましたアメリカ製の紙巻きたばこのウィンストン・ライトの輸入について御質問します。 まず申し上げたいことですけれども、どうしてアメリカ国内で販売が禁止されている除草剤ダイカンバに汚染された製品たばこが、国際たばこメ ジャーと言われますレイノルズ社によって日本に輸入されたか、あるいは日本の代理店であります三菱商事がそれを日本市場にどうしてのせていったか、この実態については政府が責任を持って調査をし、全容を国民に明らかにすべきじゃないか。 次に申し上げたいのは、一昨年御承知のように専売公社が制度が廃止になりました。あわせて製品たばこの輸入が自由化にな……
○下田京子君 まず最初に明らかにしたいのは、五十七年の法改正のときに特別防除に加えて特別伐倒駆除、樹種転換、こういうものを入れて総合的な松くい虫被害対策をやろうじゃないかというふうになったわけですね。しかし、依然として百 万立米を超える被害があった、東北地方ではむしろふえているような状況もある、この反省に立って今回の法改正になったわけですが、はっきり申し上げますと、つまり特別防除中心の対策ではなくて、松林の機能や被害の状況に応じたより総合的な対策が必要だということをこの五年間教えてくれて、それを取り入れて今回の法改正になったというふうに理解してよろしいですね。
○下田京子君 大臣、政府と自民党によって米審が一日空転しました。これはやっぱり米審軽視という点で問題であります。指摘をしておきます。その結果がどうであったか。昨年に比べて五・九五%、金額にして千百十一円マイナス。果たしてこれが農民に納得できる米価だと言えるんでしょうか。私は、決してそうではないし、これは断じて容認できません。 そもそも生産者米価というのは何かといえば、米販売農家約二百六十万戸、家族含めて一千万人、その家族の生活がかかっているんです。どの程度の影響になるかといえば、政府米、昨年買い入れ価格トン当たり三十一万円、自主流通米は推定でトン当たり三十五万円として、平均でトン当たり三十三……
○下田京子君 今回の補助金の引き下げ、これは午前中もいろいろ他の委員から御指摘ございましたけれども、現実に今回でこの種のものは三回目になるわけです。これはもう今後一年限りであるとかあるいは三年限りであるとかいう形で約束をしてきたことですから、あえてもう繰り返しませんけれども、国会と国民に対する裏切り行為だ、そしてこれは全くの公約違反だ、あれこれ言っても否定できないものである、これはまず指摘しておきたいんです。 私は大臣にお聞きしたいのは、いろいろ地方財政への影響は与えないようにいたします、建設地方債の増発等やります云々と、こう言われておりますけれども、地方自治体へのその影響は全くなしというふ……
○下田京子君 時間が限られていますので、端的にひとつ答弁をお願い申し上げます。 第一番目に、凍霜害による農産物の被害救済対策、いろいろあると思うんですけれども天災融資法の発動等含めて、その救済方を検討いただきたいんです。四月の十三−十五の凍霜害で和歌山の三十四億八千万、カキ、梅を中心にして栃木、群馬、埼玉、長野、静岡、奈良、七県に及ぶ被害、それから五月四−六、青森県の五十六億四千万、リンゴを筆頭に静岡、岩手、秋田、長野、福島県ということで、合計額二百六億七千万円というような数字いただいております。そういう状況の中で、今すぐということには恐らくいかぬでしょうが、私申し上げたような方向で検討をぜ……
○下田京子君 このたびの新法人の設立ですが、農業信用保険協会、林業信用基金及び中央漁業信用基金、この三法人、これは対象分野は違っていても共通の資金の円滑な融通を図るという目的があるんだというわけで、行政改革の一環として今回整理統合ということになったんだということで、役員等が人数も少なくなり、金額にすれば三千万円ほどの財政的なメリットも出るんだよと、こういうわけなんですけれども、本当に漁業者、農業者、林業者それぞれの団体にとってメリットがあるものなのかどうかという点で、基本的な性格についてお尋ねします。 まず、三法人の性格の違いですが、現在、農業信用保険協会、これは社団的法人であると思います。……
○下田京子君 今回の国有林野事業改善特別措置法の一部改正法律案のポイントは、借りかえの利子補給あるいは保安林の保全管理に対して一般会計から繰り入れるという内容でありますが、これは額的には全くわずかであって、焼け石に水と。しかし、私たちは五十三年当時から一般会計からの繰り入れを大幅にふやしていく中で山の持つ公益性、これをしっかり国の責任でやらなければならない、こういうことを申し上げてまいりました。この提案に当たりまして大臣は、急激な円高の影響や材価の下落、低迷、これがまた今後一層進んでいくだろうとか、あるいはまた人工林の約九割が育成途上であって資源的制約があるとか、また借金の利子及び償還金が増大……
○下田京子君 今回の集落地域整備法というのは、言うまでもありませんけれども、都市近郊等の集落で、農家、非農家の混住化が進んでいる中で、宅地化が虫食い的に広がっている。そういう中で営農条件や居住環境の悪化をどう防いでいくかという点で、都市的土地利用と農業的土地利用、これを調整して進めていこうということだというふうに理解していますが、問題は、なぜスプロール化が進んできたのかということだと思うんです。 今もお話ございましたけれども、根本的には都市集中型の開発、つまり、大企業の利益優先の経済開発政策が国土のつり合いのとれた発展をゆがめてきたというところにあると思うんですけれども、同時に、法律で言えば……
○下田京子君 近藤企画庁長官にお聞きします。
きのうの日経の朝刊それから朝日の夕刊に、経企庁長官の現職大臣が肩書入りで、写真入りで杉山商事株式会社の広告に登場されているわけです。「内需拡大―住宅投資の方法論」、こういうことでお出になっているわけなんですけれども、これはどういうことなんでしょうか。
【次の発言】 よくわからないんですよね。深く反省をしている、それから私的企業に肩入れしたような格好になって結果としては申しわけなかったという意味ですが、対談形式とおっしゃいますのは日経の方です。朝日の方は対談じゃないんですよね。しかも私は問題だと思いますのは、この杉山商事株式会社あるいは杉山不動産、……
○下田京子君 まず大臣にお尋ねしたいんですが、今回の梅雨前線豪雨あるいは台風五号災害、そして東北地方の大雨災害、これはいずれも河川改修のおくれが大きな一つの原因になっているという御認識をお持ちだと思うんです。現在で大河川の改修率が六〇%、中小河川がわずか二〇%。問題は、第一次治水計画で三十五年−三十九年当時は、計画額について実績額の方は上回っていたと。ところが中曽根内閣になって、第六次の五十七年から六十一年の間に計画額が八兆二千五百億円に対して実績額は五兆一千五百五十八億円と、実にその達成率が六二・五%というふうに落ち込んでいるんですね。今第七次の計画がスタートしましたけれども、これが前の年次……
○下田京子君 この捕鯨の問題なんですが、最初に明らかにしていただきたい点は、アメリカの理不尽さです。現在、ホッキョククジラは一応これは商業捕鯨で資源保護という立場から禁止。ところが、米国エスキモーは前年比九頭増の三十五頭とるというような状況になっていると思います。これ間違いないですね。
【次の発言】 自国でそういう形でもって捕鯨を続けておきながら、IWCが一九九〇年までに、実際には調査をして包括的な結論を得ようということでみずから決定している、そういうことについても、その調査捕鯨をも禁止という格好で数を頼みに中止勧告を出してきた。このこと自体も、非常にこれはもう皆さん言われておりますけれども、……
○下田京子君 法案の質問に入る前に、豪州産牛肉の残留農薬問題で質問します。 二十五日に、大臣、共産党国会議員団として、この問題を重視して検査基準をつくって回収せよ、こういうことで申し入れしました。そのとき大臣は、基準をつくって国民に迷惑をかけないようにしたいけれども回収は難しいなと、こうおっしゃったようなんですが、ただ、きのう発表された内容を見ますと、回収のために努力するようなことがいろいろと書かれてある。これはこれで評価したいんですけれども、ただ御報告いただいたことで果たして問題がないのかという点で大変いろいろ私は問題を感じております。 この点をまず指摘して、最初に農蚕園芸局長に聞きたい……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまです。 まず、松本参考人にお聞きしますが、今回の法改正、そのやっぱり背景というのは前川リポート及び行革審答申、そしてそれを具体化した農政審報告にあると思うんです。つまり、その中身は何かといいますと、内外価格差の縮小ということで構造政策を助長をし生産性の向上に資するんだ、あるいは需給実勢を反映した需給均衡の確保に資するんだという形での今回の法改正ではないか、こう思うんです。それで、この点がどう受けとめられているかということなんですが、参考人御指摘の中で価格を大幅に引き下げれば生産体質は強化されるというふうな議論もあるけれども、私どもは逆だというふうに言われ……
○下田京子君 食管法の一部改正というこの法律は麦作振興を目的としてということで、言ってみれば今までパリティで価格を決めていた。しかも、そのパリティ価格を下回らずというようなものを改めて、生産条件であるとか需給動向であるとかあるいは経済事情、三つの参酌事項の上に二つの配慮事項というようなものを入れて価格を決定するんだという法改正の内容なんですが、そもそもパリティというのは何なのかということを確認したいんです。 これは昭和二十二年に麦、バレイショ、そしてお米、これらがGHQの指示でもってパリティ方式という形で採用されたと思うんです。その理由は何かというと、戦後の激しいインフレーションのもとで生産……
○下田京子君 グリコ・森永事件、これは憎むべき事件です。ただ、今諫山委員が質問で明らかにしましたけれども、犯人が捕まらないのは法律の責任じゃない。これは法務省もお認めですし、刑罰を重くするよりも犯人を捕まえるのが第一じゃないか。これは指摘しておきます。 それで、問題の多いこの法案、なぜに急いで今国会で成立させようとしているのか。これは二年前、六十年ですけれども、提案者の一人であります三塚議員がこう述べているんですね。政府でやると一条の刑法改正でも三年くらいかかるからそんなに待っておれないというふうなことで出されてきているわけでありますけれども、つまり今回のこの毒物の混入等の防止等に関する特別……
○下田京子君 動議を提出いたします。(「賛成」と呼ぶ者あり) 私は、ただいま議題となっております流通食品への毒物の混入等の防止等に関する特別措置法案について、閉会中も継続して審査すべき旨の動議を提出いたします。 その理由の主なものは次のとおりです。 第五条で捜査機関への必要な協力を法的に義務を課しています。しかし、これは憲法で保障された人身の自由、令状主義の原則を踏みにじり、黙秘権と相反する内容を持っております。法務省の答弁を見ても、このようなことを明記した法律は存在しないということです。さらに現行刑法や改正刑法草案に比べても、驚くべき重罰主義をとっている理由についての説明も不十分でござ……
○下田京子君 午前中からのお話を伺っておりますと、農産物十二品目の輸入制限、この撤廃、八品目やむなしを前提にして論を進められていることに大変私は怒りを覚えます。と同時に、これは非常に問題であるということをまず指摘して、以下伺いますが、端的にお答えください。 今回、ガットのパネル裁定案、雑豆、落花生を除く十品目、これはガット十一条の一般的廃止の原則から見まして輸入制限、数量制限をするのは問題だという指摘を受けたわけですね。早々とそのうち八品目についてはもう受け入れ、白旗を上げている。その説明で経済局長はこう言っておりますね。ガットのパネルの法理論から見てこれはもう勝ち目がない、法的判断を覆すの……
○下田京子君 越智建設大臣に伺いますが、今大阪で参議院の補欠選挙が行われております。去る十一日、自民党の候補の応援に行かれましたね。その際、市内のロイヤルホテルで大手土木建設会社の幹部の皆さんを前にいたしまして、大臣は、予算をうんと持ってきますから後は皆さんが仲よく分けてくださいというふうなことを述べまして、その見返りに業界全体で票を組織するように要請されています。それに対しまして、露骨な利益誘導はけしからぬ、公選法違反ではないかというふうな声が上がっています。大臣、どうなんですか。
【次の発言】 うんと多いですよと言っているんじゃないんですよ、大臣。うんと持ってきますと言っているんです。しか……
○下田京子君 リクルート疑域問題に関連して私は、第三セクターであります安比総合開発株式会社、これはリクルート四八%出資会社ですけれども、それと国有林の活用のあり方について質問いたします。 まず、最初にお聞きしたい点なんですが、加藤前農林水産大臣のヘリコプター視察の問題です。我が党の上田議員がことしの八月二十四日、予算委員会でこの問題を取り上げました。昨年、六十二年二月二十八日に加藤前農林水産大臣が安比スキー場を視察した、そのことにつきまして松田林野庁長官は次のように述べております。当時第百八回国会において、いわゆるリゾート法案の上程が予定されていましたので、既に国有林野を活用してリゾートを推……
○下田京子君 参考人の皆さん御苦労さまです。共産党の下田でございます。 四参考人の方々からお話を伺っておりまして、本当に私はこれで、この法律で日本の酪農、畜産等が発展し農業に希望が持てるんだろうか。改めて心配しております。 まず、佐々木参考人に二点お聞きしたいと思うんですけれども、先ほど今回の自由化について農家の皆さんはどういうふうに受けとめておられるかというのに対して、まさか自由化はしないと信じ切っていた。にもかかわらず、いかがだと大憤慨をされているというお話がありました。私は全くその気持ちをそっくり受けて、とすればアメリカ、ECも含めて自分の国の酪農、畜産等はしっかり保護しているわけで……
○下田京子君 私は、法案の質問に先だちまして、冒頭大臣ね、申し上げたいのは、大臣ちょっとこちらをごらんくださいませ。 昭和五十八年です。当時の中曽根内閣総理大臣あてに私は牛肉の自由化をするなという質問を文書で提出しております。その答弁によりますと、国内にあって牛肉は唯一拡大できるやつだし、いろんな事情があるから自由化しませんと、こう述べられまして、さらに「牛肉の輸入に関しては、国内生産で不足する部分について需給の動向に十分配慮した計画的な輸入を行っていく」というふうに答弁されている。こういう形でずっと竹下内閣のもとでも言われてきた。それを国民の願いに背を向けて自由化した。この自由化したことを……
○下田京子君 まず、数字の確認をいただきたいと思いますけれども、よく国民に納得を得る米価という言葉を言われます。これはどういうことでしょうか。私は食管制度の原則を守ることだと思うんです。生産者米価に当たっては、再生産を確保する、農家の暮らしを守る、消費者に対しては家計の安定を旨とする、これが国民の納得を得る米価の原則だと思います。それを崩してきている今の政府・自民党農政に問題があると私はまず指摘しておきたい。 そこで、具体的に申し上げたいのは、五・一%の引き下げ、それを激変緩和で二・五五%引き下げで、またあした政治折衝で据え置きと、こういうお話でございますが、さて昨年の米価なるものがどんなも……
○下田京子君 まず最初に、農業協同組合合併助成法の一部を改正する法律案につきまして、衆議院委員長に御質問申し上げます。
提案理由の中に、全国的には依然として規模の小さい農協や行政区域未満の農協がある、これらすべての農協があたかも経営が非常に弱体化している、だからこそ合併が急務だと言わぬばかりの話になっているんですが、私は小規模の農協といえども非常に経営を農民と密接に結びついてよくやっているところが多々あると思うんですけれども、委員長はその辺御承知ないでしょうか。
【次の発言】 私の質問一分、委員長四分答弁よ。端的に答えなさいよ。
今答弁されていること矛盾だらけ。なぜかというと、農協を取り巻……
○下田京子君 まず、大臣所信に対する質問なしで法案に入るということが大変異例で、残念なことでありますということを申し上げまして、以下、肥料価格安定臨時措置法に基づき質問を行います。 日本共産党は、この法案に対して大変問題多いだけに今まで反対してまいりました。今回は、私どものかねての希望等もあってかこれが廃止になるという点で、多々問題はあるにしても評価を申し上げたいと思います。 私はちょうど五年前に、この法案の第四次延長の際に反対した理由で三つの問題を指摘いたしました。 その一つが、この法律は大手化学肥料メーカーの価格カルテルを認めて、それらの利益を保証するものである。二つ目には、この法律……
○下田京子君 この法律の目的の中に「農業及び農産加工業の健全な発展に資する」というのがあります。果たしてそうなんだろうか、まず申し上げておきます。
そこで第一に確認したいんです。農産加工業、特に中小企業農協系統の加工部門、これらはシェアとして一体どのくらいあるんでしょうか。
【次の発言】 私のいただいた資料によりますと、業種で言えば約九割というふうに伺っておりますが、農水省の資料ですよ。いずれにいたしましても食品加工ではその中小企業、この中小企業農協系統の加工部門の出荷額が約半分と、こういう中で大企業がどんどん海外に進出しているという中で、国内でこれら中小企業農協系統が本当に振興されるんだろ……
○下田京子君 私、まず最初に申し上げておきたいのは、農地二法全体でわずか一時間なんです。こんなことはありません。でもって局長、よろしいですか。答弁は端的に手短にお願いしたいと思います。 最初にですが、今回の農地二法が提案されましたその背景でございます。農水省にいただいたペーパーによりまして、「農用地利用増進法の一部を改正する法律案骨子」、ここにこう書いてあります。「農業の生産性の向上を図ることにより、可能な限り内外価格差の縮小等に努め、足腰の強い農業構造を確立することが喫緊の課題」、そのために農用地利用増進法を改正するんだということを言っております。まさに構造立法だなというふうに思います。 ……
○下田京子君 まず最初に、リクルート事件は、日本最大の企業であります郵政大臣認可のNTTの真藤前会長が逮捕されるという大変な事態になりました。そこで、郵政大臣がこの事態をどうお考えになっているか、そのことをまずお聞きします。
【次の発言】 信頼の回復が重大だということですけれども、これは全体を明らかにしていくことが大事だと思います。
法務省の刑事局長に伺います。
株の受領名義人は秘書の村田幸蔵氏となっておると思います。ところが、真藤前会長が収賄容疑で逮捕された、これはどういうことでございましょうか。
【次の発言】 総理、今お聞きのとおりでございますけれども、秘書名義だからといって逃げられな……
○下田京子君 大臣にお尋ねいたしますが、御存じのように、身体障害者福祉法が施行されまして来年はちょうど三十年目に当たります。こういう中で、いままで営々といろいろな角度から福祉行政というものが論じられ、そしてまたそれなりの見直しもされてきている、こう思います。しかし、一方ではまだ依然として問題がたくさん残っております。特に難病患者等につきましては、筋ジス患者に見られますように、原因もはっきりしていない。ということになれば、その治療法も確かなものができない。こういう状況の中で、政府としてもこの辺で抜本的な福祉の見直しということが必要なときになっているんじゃないかというふうに思います。その見直しが特……
○下田京子君 私、文部大臣に初めてお伺いすることになりますが、特に大きな問題では二点になります。 最初に、教育活動の充実と学校安全の普及、充実という、その側面から、幾多の問題があるかと思うんですが、お尋ねをしたいと思います。 その第一として、御存じのように、いま教育にかかわる皆さんがひとしく心を痛めていることは、学力低下の問題。高等学校ですが、ある学校で調査をしたら、「百合」という字がだれも、一人も書けなかったというふうなこともございました。それから非行化の問題、そして自殺の問題。この点は文部省、総理府とも、自殺防止ということで昨年の暮れに通達といいますか、指導を行っているということから見……
○下田京子君 南大夕張の災害の質問に入るに当たりまして、まず、私は今回党独自で、あるいはまた委員の一メンバーとして現地にうかがいまして、炭鉱災害というのがこんなに悲惨なものかということでもって驚いた次第であります。罹災者の家族の方々、遺族の方々が朝元気にお弁当を持って出かけていったお父ちゃんがもう帰らないかと思うとくやしくてならないと、それから同じ働く労働者の方が、いつ今度は自分の番になるかということで、いままで安全だと、よい山だと、そしてすぐれた装備があると、近代的な設備を誇っているそういう山で起こった事故、特に、その救助に入った第二次災害、これが大きかったということで大変関係者がショックを……
○下田京子君 ただいま審議中の日本専売公社法等の一部を改正するこの法律の大きなねらいというものは、専売納付金の確保を図るためにと提案理由の中にも説明されております。そのために平均でもって小売価格を約二一%値上げする、それからさらには正価に占める中で税金の割合をはっきりと明示する。これらをやるために国会の審議を経ないでもやれるようにというふうなことが主な内容になっているかと思うんです。 そこで、これはるる御審議尽くされておりますけれども、財政法の三条との関係で、私は思いますに、要するに国会の審議を経なくとも財政法上から見て抵触しないよと、そういう立場からの議論をやられているのではないだろうか、……
○下田京子君 私は、筋ジストロフィーなどの難病対策、これについてまず大臣にお尋ねしたいわけなんですが、大臣は所信に当たりまして、ことしは国際児童年でもあるというふうなことで、そういう中で「次代の社会を担う児童の健全な育成と資質の向上を図ることの重要性は、幾ら強調しても強調し過ぎることはありません。」、こうおっしゃられております。これは全く同感であります。 ただ、現実はどうかと言えば、いまだに病気の原因すらわからない、だから治療方法もわからない。同時に、こうした難病とあわせて障害者を抱えたお母さんあるいは子供たちが、心中事件、こういったことも相次いで起きている。御承知のとおりだと思います。 ……
○下田京子君 昨年の三月十八日にスリーマイル島で史上最大の事故と言われる原発事故がありまして、ちょうど一年になりました。 いま大臣も御承知のようだと思うんですけれども、原子力行政のあり方をめぐってあらゆる角度から、あらゆる面からの見直し等もいろいろ出ていることも御承知のことと思うんですけれども、そういう中で私の住んでおります福島県の場合には、東京電力の第一原発、そしていま第二原発と建設も進めて、福井県の若狭湾に次いで原発銀座などというふうな言葉で言われているような状態、これまた御承知のことと思うんです。 そこで、私最初にお尋ねしたいことは、この福島原発に働いていらっしゃる労働者の実態がどう……
○下田京子君 私はまず、日本中央競馬会の財政状況といいますか、それらについてお尋ねしたいと思うんですけれども、最初に、昭和四十四年から五十四年の過去十年間に、一つは売上高がどのぐらいになっているか。それから二つ目には、利益積立金がどの程度になっていて、三つ目に、利益積立金の累計残高がどうなっているかということで、当時の金額と五十四年との比較でお知らせください。
【次の発言】 私、日本中央競馬会の「中央競馬のあらまし」という資料を見せていただきまして、ちょっと調べてみたんです。そうしましたら、売上高では十年前と現在と比較しますと約三・九倍、それで利益積立金の方が約三倍、そしてまた、利益積立金の累……
○下田京子君 第一番目に、いわゆるローカル線廃止問題でお尋ねしたいと思います。 すでに三月初めに、いわゆる国鉄再建法に基づいて、特定地方交通線の廃止問題の基準が示されたわけですけれども、大臣、私がいまさら言うまでもなく、地方の時代という中で、こういうローカル線の切り捨て、どうなんだということで心配と怒りが届いていることは御承知のとおりだと思うんです。 そこで、具体的にお尋ねしたい点なんですけれども、宮城県と福島を結んでいる丸森線の話です。この丸森線は、現在は営業キロ数が十七・四キロで、輸送密度が千八十三人と、こういうことになっておりますから、当然もう廃止の基準になっているからだめだよ、こん……
○下田京子君 住宅問題でお尋ねいたします。 建設省自身がお調べになりました住宅の需給実態調査によりましても、五十二年度で全国で一千二百五十六万世帯、総世帯数の三八・九%が困窮世帯だというふうなことになっております。そういう中で、特に東京、大阪など大都市圏が非常に住宅問題で困っているということは、もう私が言うまでもなく御承知だと思うのですけれども、そういう中で全国公団自治会協議会が昨年の三月に調べた資料によりますと、自分で家は持ちたいと。しかし一方、公団住宅自身が、一つは広いあるいは安い、そしてまた条件さえ整えば居住者のうちの八八・四%の人がそこに住んでもいい、こういう答えを出されているわけな……
○下田京子君 皆さん御苦労さまでございます。 まず、山口参考人にお尋ねしたいんですが、日米貿易摩擦の真の原因は一体何かということなんです。これは参考人もお述べになっておりますけれども、アメリカ側では、日米貿易摩擦の原因はもっぱら日本市場の閉鎖性にある、こういうふうに申されまして、その閉鎖的な市場のシンボルとして農産物を挙げているわけですね。牛肉、オレンジなどの輸入自由化に非常に大きな攻撃がかけられてきている。そういう中にありまして、山口参考人、いまお話の中にもございましたが、農産物市場は決して閉鎖的ではないんだと、むしろアメリカの最大の顧客であり、感謝されてもというお話があったと思うんです。……
○下田京子君 今回提出されておりますたばこ事業法案の中心といいますのは、製造たばこ輸入自由化と専売公社制度の廃止にあると思うんです。耕作農民あるいはまたその他の関係者も一番心配されているのは、今後製品たばこ輸入自由化で国内におけるそのシェアがどうなるんだろうかというところだと思うんです。今までの衆議院、参議院の両委員会の質問とそれに対する答弁をお聞きしておりますと、今後の見通しとして、現在二%程度だけれども、楽観的に見ても五%程度は覚悟しなければならないだろうと。さらには六十二年度に四―六%、そして六十七年度には一一から一五%程度というふうな公社側のある一定の見通しのものが出されていると思うん……
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