このページでは寺崎昭久参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。寺崎昭久参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○寺崎昭久君 与えられた時間が短いので、私は貨物自動車運送事業法を中心に質問させていただきたいと思います。 まず最初に、トラック輸送事業の現状について簡単に整理をさせていただきたいと思うんですが、今回の物流二法を提出された背景につきましてはこれまでもるる説明されておるところであります。しかし、事業を行う者が実際にいろんな改革をやるというときは、平時というよりはむしろせっぱ詰まったときとか、あるいは先の見通しが明るい、そういうときに行うのが常だと思いますが、これから先のトラック輸送事業にかかわる需給見通しについてどのようにごらんになっておるのか、伺いたいと思います。
○寺崎昭久君 それでは、前回に引き続きまして過労運転問題、これを質問させていただきます。 まず第一に、高速道路における休憩所の不足、これに関して国あるいは高速道路公団等の姿勢を聞きたいわけであります。 貨物自動車運送事業法の第十七条に、輸送の安全に関する事業者の講ずべき処置が規定されております。他方、運輸の長距離化、そういうことを踏まえて、高速道路でのサービスエリアの不足あるいはパーキングの不足、そういう中での運転者が休憩がとれないという実態については前回も申し上げました。この二つをあわせることがどうかということもあるかもしれませんが、あわせて考えてみますと、国や高速道路公団はみずから輸送……
○寺崎昭久君 民社党の寺崎でございます。 早速、消費税廃止法案を初めとする九法案について質問をさせていただきます。 なお私は、本委員会の任務は、もとより充実した審議を通じて最善の法案を得ることにございますが、もう一つの任務として、諸般の問題によって失われた政治に対する国民の信頼を取り戻すことにあると思っております。とりわけ、こういう中で税制というのは、一般的に言って取り扱う範囲が広く、また高度な知識や技術を必要とする分野の制度でございますから、国民にとってはそれほどわかりやすい分野ではございません。それだけに、本委員会の任務及び税制の性格を考えるとき、税に対する国民の信頼を得るには、すぐれ……
○寺崎昭久君 民社党・スポーツ・国民連合を代表して総括質疑を行うに当たり、二つの点について意見をお伺いしたいと思います。 去る十二月八日の本委員会における質疑の中で、勝木発議者から我が国経済における企業の役割について言及され、日本の経済が自由世界第二位の経済力を実現した理由として幾つか挙げられ、つまり自由主義体制のもとで良好な労使関係を築き、労使一体となって企業発展のために努力をしたこと、あるいはオイルショック後の企業の柔軟な対応によりいち早く合理化、省エネ、産業構造の転換を進め、インフレを克服し持続的な成長の基礎を築いたこと、そして背景に国民の勤勉さや努力があったということを指摘されました……
○寺崎昭久君 自動車損害賠償保障制度についてお伺いしたいと思います。 自動車ユーザーの間には自動車損害賠償責任保険について、いわゆる自賠責保険でしょうか。保険料は取り過ぎだ、あるいはもっと安くしてもいいんじゃないかという声が根強く残っております。これは給付に比べて保険料が高いというよりは、例えば保険金の累積収支残高を見て、二年分もあるんだからもっと安くしてもいいんじゃないか、下げられるんじゃないか、こういう認識だろうと思います。ちなみに六十三年度のリトンベーシスにおける累積収支残高を見てみますと、この数年間毎年払っている金額の二倍以上を残っているわけであります。こういうことを見る限り、もう少……
○寺崎昭久君 先日、運輸大臣から運輸行政にかかわる諸問題について所信をお伺いいたしましたが、これを聞いておりまして、もう一歩踏み込んだ見解をいただきたかったことが二つございました。 第一点は、大都市における通勤通学電車の混雑、それと交通渋滞にどう対処するかということでございます。この問題につきましては、とりわけ通勤通学電車を中心に先ほど来質疑が行われておりますので、この際はぜひ運輸大臣に財源措置の面で格段の御努力を賜りたいというお願いを申し上げるにとどめておきたいと思います。 それから第二点目は、行政改革の問題でございます。先般の所信表明には、よく読みますとそれにかかわる部分が記述されてい……
○寺崎昭久君 まず、清算事業団の長期債務の問題についてお伺いします。 報告によりますと、このままの状態が続けば債務の累増は避けられない状況にあるということが報じられているわけでありますけれども、今後の債務処理を考える場合に、少なくとも今よりは債務をふやさないという努力、工夫が必要なんだろうと思います。最終的に国民が負担すべき債務がどれぐらい残るのかなかなか明らかにされないわけでありますけれども、先日いただいた調査室の資料によりましても、その資料でおよそ前提を置いての計算をしましても、四兆円とか五兆円とか巨額な金額が残るわけであります。 そうした中で、平成二年度については今論議になっている措……
○寺崎昭久君 昨年の十月にマルシップ混乗に関する労使協定が、大変船員の苦しみを伴いながら締結されたわけでありますけれども、今回の法律案の改正もそういうことを背景にして上程され審議されているんだろうと思います。
そこで、最初にお聞きしたいのは、日本海運が国際競争力を維持するにはこの先も混乗は不可避だと考えられているのかどうか、見解を承りたいと思います。
【次の発言】 これによっていろいろ生ずるであろう問題については後で少し触れたいと思いま
す。
ところで、先日、平成二年三月の海運五社の決算が発表されましたが、それによると各社とも営業、経常、当期利益等すべて黒字になっているわけであります。御同……
○委員以外の議員(寺崎昭久君) ただいま、委員外発言をお認めいただきましてまことにありがとうございました。せっかくちょうだいした時間でございますので、できるだけ簡潔に質問をさせていただきます。 まず最初は、昨年の暮れ、交通事故非常事態宣言が出されましたけれども、これを持ち出すまでもなく、毎日のようにかけがえのない人命が失われ、また傷ついた人が治療に専念されているという昨今の交通事故というのはまことに痛ましいものがあり、また看過し得ない状況にあると思います。とりわけ大都市における交通事情というのは深刻そのものでありまして、これまでにもこうした問題についての質問はなされたかと思いますが、最初に大……
○寺崎昭久君 民社党・スポーツ・国民連合の寺崎でございます。きょうは土地問題、住宅問題を中心に質問をさせていただきます。 今国会の冒頭、海部総理は施政方針演説の中で、国民の間に豊かさが乏しいのは往生活の貧困が大きな要因である、地価の高騰は社会的公正を揺るがせ国民の住宅確保の夢を奪っていると、そういう認識を示されました。私もまさにそのとおりだと思います。とりわけ大都市における地価の異常な高騰というのは、単にサラリーマンからマイホームの夢を奪ったというだけではなく、個人の努力の差とは関係のないところで資産格差を広げた、そういうことから政治に対する不信感を大変増大させたと思っております。問題という……
○寺崎昭久君 最初に、今回の事故で被災され亡くなられた方には、心から痛惜、哀悼の念をあらわすとともに、加療中の方には一日も早い御回復を祈っております。 また、今回の事故を反省の材料として、二度とこのような事故が起こらないように万全を期さなければいけないと決意を改めている次第でございます。 事故の原因については、先ほどから各委員からの質問もあり、また、政府から調査中であるという答弁が繰り返されておりますので、今後とも原因の究明は徹底して行っていただくようにお願いして、私は、補償問題に絞って質問をさせていただきます。 まず最初に、先ほど淵上委員の質問に答えて運輸省から、乗り入れ部分を走ってい……
○寺崎昭久君 私は、まず最初に、運輸行政の規制緩和にかかわる問題について御質問をいたします。
行財政改革の推進については、先般の海部総理の施政方針演説の中にも触れられておりますし、また、昨年の十月には第三次行革審も発足したわけであります。先般、運輸大臣から所信をお伺いしたわけでありますけれども、その中には、残念ながら行財政改革について運輸省としてどのように進められるのかあるいは規制緩和をどう進められるかということについては触れられていないように思いましたが、この点について大臣から御見解をお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 この規制とか行政指導にかかわる
問題ですけれども、今発売さ……
○寺崎昭久君 昨年十二月から施行になりましたいわゆる物流二法について、その運用面についてお尋ねいたします。 新法の施行に伴いまして、例えば、事業者が増車をしたいあるいは代替車両を入れたいという場合の変更許可については、旧法当時に比べますと大変期間が短縮されるようになったというような声も聞いておりますし、また、新規に運送業を営もうとする者が申請する際、必要な条件、基準というものが明示されてきたということは大変結構なことだと思いますし、関係者の御努力を多とするものでありますけれども、この厳正公平な運用というのは大変また難しい面がありまして、運用次第によってはもろ刃の剣になる、そういうところがある……
○寺崎昭久君 同僚委員との質疑応答を伺っておりまして、なるべく重複を避けて質問させてもらいます。
まず第一点ですが、現行海技士資格と新設資格との関係はどのように対応するのか。この船舶職員法の第五条第八項によりますと、「一級海技士(通信)の資格と海技士(電子通信)の資格の相互間については、一級海技士(通信)の資格は、海技士(電子通信)の資格の上級とする。」となっておりまして、一級については触れられておりますけれども、二級以下はどういうことになるんでしょうか。なぜ触れられていないのか、あわせて御説明ください。
【次の発言】 今触れられました電波法による資格を持っている人、例えば三級総合無線通信士……
○寺崎昭久君 最初に、公共事業における経済原則、費用対効果、これについて大臣のお考えをお伺いしたいと思います。 つい最近出ましたアメリカの社会科学者のドラッカーという人の書いた本があるんですが、その中に、「政府活動は、開始されるや否や、倫理や道義の問題と化してしまう。」、政府活動というのは、この際、防衛だとか安全だとか福祉だとか行政サービスあるいは公共事業、そういったものを指すのだと思うんですが、「経済性の問題とははみなされなくなってしまう。」というようなことを言っております。 私も、この公共事業あるいは公共的事業を考える際にいつもこの問題に悩まされるわけでありますけれども、今審議されてお……
○寺崎昭久君 最初に、港湾整備事業の財源をどこに求めるべきか、そういう基本的な問題についての考え方、見解をお伺いしたいと思います。 港湾整備事業の重要性というのは改めて申し上げるまでもありませんけれども、しかし、その財源をどういう方法でどこに求めるべきかというのは長期的な観点から考えておかなければいけない、これも大事な問題だと思います。 一般的に言えば、経済環境の変化だとか国の財政事情、国民の負担力あるいは公共性と受益の関係、国民経済への影響、そういった要素を考えながら港湾整備の財源をどこに求めるかというようなこともあわせて検討するべきではないか、これは私の意見ですけれども、一般論で結構で……
○寺崎昭久君 最初に、JR株式の売却について確認をさせていただきます。
当面、株式上場を予定しているJR会社はどことどこでしょうか。また、いつから売却を始めるのか。また、最終的にそれらの株というのは全株放出されると考えてよろしいかどうかお伺いします。
【次の発言】 今のお話ですと、基本問題検討懇談会の中でどのJR会社を上場するかということ、それも含めて決められるということでしょうが。
【次の発言】 これから株式を売却して収入を得るわけですけれども、その際、売却収入というのはすべて全額、即刻、国鉄長期債務の返済に充当されると考えてよろしいでしょうか。
○寺崎昭久君 初めに、当面の重点課題である土地、住宅対策について総理に伺います。 この三月の百十八回国会で総理は、国民の間に豊かさが感じられないのは住生活が貧しいからだという趣旨の認識を述べられ、向こう十年間に東京圏において勤労者住宅を百万戸つくるべく施策を展開するというお話をされました。私も大いに期待しまして、この五月の予算委員会でもいろいろ質問させていただきましたら、東京圏で通勤一時間、中高層マンションで四千万円の住宅が提供できるように、それをめどに施策を展開するというお話もございました。住宅、土地問題について今さら問題点を列挙するつもりはありませんけれども、改めて総理の土地、住宅対策に……
○寺崎昭久君 最初に、昨日来議論になっております大塚建設大臣に係るリクルート社との金銭授受に関する問題についてお伺いいたします。
昨日、官房長官は調査するということをおっしゃられましたけれども、いつまでに調査を完了し、報告されるのか、そのことをお伺いします。
【次の発言】 私の発音が悪かったのかもしれませんが、調査で結構でございます。
国民の政治に対する信頼回復が重大な課題になっておりますし、また政治改革というものが急がれている昨今でもございますので、民社党としても、真相をきっちりと調査し明らかにしていただきまして報告を求めるものであります。この問題についてはこの程度にいたしまして、次の質……
○寺崎昭久君 日ソ関係について総理にお尋ねいたします。
去る三月二十五日の当委員会で総理から、政府は四島返還を繰り返しソ連に求めてきたとの見解が述べられております。ポツダム宣言だとかサンフランシスコ講和会議以降も、北方領土問題については政治的曲折がさまざまございましたので、総理から四島を日本の領土とする根拠についてお伺いしたいと思います。
なお、全千島返還論というものもあるわけでして、これについてもあわせて見解をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 本日午前中外務大臣から、四島一括返還、これが政府の方針である、これは変わりませんというお話がございましたが、四島一括といった場合の一括ですが……
○寺崎昭久君 私は、民社党・スポーツ・国民連合を代表し、ただいま議題となっている平成三年度予算三案に反対の討論を行うものであります。 本年は、我が国にとって、二十一世紀における豊かさとゆとりのある社会を築き、世界の平和と安定に貢献するための政治指針を明らかにし、その第一歩を踏み出すべき重要な年であります。 我が党は、かかる観点から、第一に、内にあっては生活先進国を目指し、日本の経済力をそれに集中すること。第二に、物の豊かさにとどまらず、日本の精神文化を発展させる文化先進国を目指すこと。第三には、日本の持てる経済力、技術、文化を国連の強化、世界の平和と繁栄の維持、自由と人権の擁護、地球環境の……
○寺崎昭久君 まず、信楽高原鉄道事故にかかわる賠償問題からお伺いしたいと思います。
被災者への賠償問題については先ほど大臣からも、滋賀県は出資者でもあり、県に協力を要請している、万遺漏のないよう指導している、そういう旨の御発言がございました。このことは代位弁済を滋賀県に求めていると理解してよろしいのでしょうか。
【次の発言】 私はこの問題について、その辺をまずはっきりさせなければいけないのではないかと思います。仮に代位弁済を求めて、あるいは滋賀県が行うということになれば、それなりの根拠だとか手続が大事であろうと思うんです。したがって、ぜひ運輸省にはそういう面も含めて今後御指導をお願いしたいと……
○寺崎昭久君 今回の台風災害の状況やその対策につきましては、既に各委員から質問が行われておりますし、重複を避ける意味で、私は自然災害一般に係る関係法の適用や運用の問題について質問をしたいと思います。 まず最初に、災害救助法の適用についてでございます。 政府は、この十月四日から、雲仙岳噴火災害に係る被災者救援対策の一環として、食事の供与に関して、二カ月以上避難生活が継続し収入が途絶えている世帯で長崎県が必要と認めたものに対して一人一日当たり千円を基準とした金額を支払う、そういう特別措置を講じました。長崎県もこれに上乗せする措置をとっているわけでございます。多分この措置は地元の要望を踏まえて行……
○寺崎昭久君 私は民社党の寺崎でございます。持ち時間がわずか四分ということでございますので、とても意を尽くした尋問はできませんが、事情を賢察の上、簡潔なお答えをお願いいたします。
国の行政機関が通達を出す場合、当該事項についてその省庁が関係者から事前にヒアリングを行い、意見調整をした後通達を送付するのが通例だと承知しておりますが、八九年十二月二十六日付で大蔵省より「証券会社の営業姿勢の適正化及び証券事故の未然防止について」という通達が出されるに当たり、野村証券は大蔵省にどのような意見を述べられたのか、お聞かせください。
【次の発言】 私の記憶違いでなければ、この通達が出された当時、証人は日証……
○寺崎昭久君 最初に、大蔵大臣にお伺いします。
証取法の改正をめぐりまして、損失補てん先への刑罰の適用について政府・与党内には今なお消極的な意見があるように報道されておりますけれども、大蔵大臣の補てん先への刑罰適用に関する考え方あるいは証取法改正に臨む姿勢をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 私は、さきの予算委員会の席でも申し上げましたけれども、損失補てんの定義、違法性、そういったものを明らかにし、違反者に対しては両成敗を原則にするということでなければ、法の実効性あるいは検証の際に問題を残すんではないかと思っております。また、私たちはフェアプレーの原則、弱者を強者から守るということにもっ……
○寺崎昭久君 私は、民社党・スポーツ・国民連合を代表して、総理並びに各関係大臣に御質問をいたします。 まず、雲仙・普賢岳噴火災害に際し、とうとい人命を亡くされた方々には心より哀悼の意をささげるとともに、今なお困難な生活を余儀なくされている方々に衷心よりお見舞いを申し上げる次第でございます。また、この災害救援のために日夜を分かたず御努力されている関係者の皆様方には心より感謝と敬意の念をささげる次第でございます。 なお、噴火災害対策につきましては、政府はこれまでも早期に国会を開いて十分なる対策をしたいという趣旨の見解を述べてこられましたので、私は、以下三点について御要望を申し上げ、速やかなる、……
○寺崎昭久君 まず、大臣に伺います。
就任早々通勤混雑の問題に関心を示され、また先ほどは時差通勤についてお触れになりました。そして、内閣全体の問題としてとらえて努力をされるという意向が表明されまして、大変意を強くしているわけでございますが、この種の問題というのはまず隗より始めよで、例えば中央省庁あるいは地方公共団体、学校、そういうところから着手すべきものではないかと思うんですが、御見解を伺いたいと思います。
【次の発言】 命のお話、ますます意を強くしている次第でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それから、企業に協力をしてもらうということでひとつのインセンティブという面もあっ……
○寺崎昭久君 私は、PKO法案を玉成した上で一日も早く成立させるべきだという観点から、まず総理にお伺いいたします。 PKO法案を国会に提出するに当たり、海部前総理は衆議院の本会議で、武器の使用と憲法第九条で禁止されている武力の行使との関係を慎重に検討した結果、PKO要員の武器使用は、生命等の防護のために必要最小限のものに限ることを基本方針としたと答弁されております。この意味 は、生命防護以上の武器を使用することが違憲だという意味なのか、武力の行使が違憲という意味なのか、自衛隊の海外派遣自体が違憲という意味なのか、憲法のどの部分との関係で慎重に考慮されたとおっしゃられたのか、お尋ねいたします。
○寺崎昭久君 まず、総理に伺います。 宮澤総理が就任されてちょうど一カ月過ぎたところであります。本格内閣の誕生が待望されるというような状況の中で誕生された内閣なので、私も総理がどのような政治理念、哲学を示されるか、リーダーシップを発揮されるか注目もし、関心も払ってまいりました。 しかし、残念ながらいまだ望洋としているわけでございまして、失礼を顧みずに申し上げるならば、総理の言動については、衆議院PKO委員会採決直後に、政府に関係ないと言われたとか、政治改革については、最高裁の見解もあり、いつまでも延ばすわけにいかないから一年をめどに結論を得たいんだとか、湾岸臨時増税の継続の可否については党……
○寺崎昭久君 平成三年十二月の海造審答申によりますと、「過当競争からの脱却が図られるまでになった。」と記載されているわけでありますが、運輸省の判断もこの点については同じなのかどうか。もし同じ認識を持っておられるとすれば、何をもって過当競争から脱却が図られたと判断されたのか。さらに言えば、適正な競争と過当競争の境目というものをどのように理解されているか、そこまで言っていただけるとありがたいんですが。
【次の発言】 造船業には昭和四十三年以来、いわゆる船腹調整制度というのが認められておりますけれども、この今の海造審答申によりますと、需給の安定に対しては事業者みずからが責任を持って対処するべしという……
○寺崎昭久君 車両の諸元に係る公的制限緩和についてお尋ねしたいと思います。
まず、運輸大臣にお伺いしますけれども、トラックの総重量等車両諸元の制限の緩和については、昭和五十六年の運輸政策審議会答申を初め、その後の行革審あるいは物流二法を改正したときの附帯決議でもこれを進めるように、これに対応するようにということが求められてまいりました。こういう指摘をどういうふうに受けとめられているのか、その辺の御認識と今後の取り組みの決意といいましょうか、そういったものをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大臣から大変心強い御所見を伺いまして安心いたしました。しかし、実態となるとなかなか遅々として進んで……
○寺崎昭久君 重複を避けながらお尋ねしたいと思います。
まず最初に、MARPOL条約を締結していない国に船籍のある船舶は油濁防止緊急措置手引書を掲示していない可能性もあるわけですが、手引書がなければ日本への入港を認めないのかどうかお尋ねします。
【次の発言】 手引書に基づく事前の訓練、教育等の義務は生じるのかどうか。あるとすれば、だれの責任でどの程度の教育を行うのか。ないとすれば、理由は何でしょうか。
【次の発言】 具体的な例でお尋ねします。
平成二年一月にリベリア船籍の貨物船マリタイム・ガーデニア号が事故を起こし、乗組員は救助されたけれども油が大量に流れ出したという、そういう災害が発生し……
○寺崎昭久君 日本の内航海運業にとって目下船員の確保は緊急かつ重要な課題になっているというのは言うまでもありませんが、この問題に関してこれまで船主側が自主努力をしてきた実態あるいは魅力ある産業とか職場づくりあるいは高付加価値産業への脱皮への努力、そういったようなことをどのように行ってきたと運輸省は御認識されているのか聞かせていただきたいと思います。
【次の発言】 船主側のそうした努力について疑うものではありませんけれども、これまで船員法本法の適用除外になるために、例えば六百九十九トン以下の船をつくるとかそういうようなことで一種の義務逃れに走った船主も皆無ではないと聞いているわけであります。
……
○寺崎昭久君 今回の法律改正は、平成元年の臨時行革審の答申を踏まえて行おうとしているという御趣旨のようでございます。しかしながら、この改正案というのは見方によっては運輸省があめとむちでホテル業界等を監督下に置こうとしている、そのための資金等については民間に肩がわりさせようとしているのではないかとも読めるわけでございます。十九条、二十二条、二十四条、四十五条、第五章関係は、そう思って見ればそのように読めるわけであります。 しかし、登録業務とか登録事務というのは今日においてなお国がやらなければいけない業務なのかという疑問もあるわけでございます。 例えば、ホテル等のあり方あるいはランクづけについ……
○寺崎昭久君 この法案が活用行事の対象として予定している内容というのは、地域伝統文化や風俗慣習にかかわるものでありますが、言うまでもなく、宗教とかあるいは男女関係、地域の特殊性、歴史、そうしたものを反映した行事が少なくないであろうと思われます。それだけに、日本人の我々にとっても今日の目から見るとすべてが首肯できるようなものではないように思いますし、またそれを外国人に理解させようとすると大変理一解が困難だったり、場合によっては誤解を与えかねない、そうした伝統芸能もあるのではないか、そのように懸念しているわけでありますけれども、運輸省は何をもってこの活用行事にふさわしい伝統芸能等であると判断をされ……
○寺崎昭久君 PKO協力法案が国会に提出をされて以来多くの議論が重ねられてきたわけでありますけれども、その是非の分かれ目になっているのはやはり武装自衛官あるいは自衛隊の海外派遣の是非であろうかと思います。すなわち、我が国の国際貢献と憲法九条との関係をどう考えるのか、その辺が議論の分かれ目になっていると思いますので、まず憲法九条の問題について総理のお考えを伺いたいと思います。 少し歴史をさかのぼりますが、昭和二十一年の六月二十五日、第九十回国会において、当時の吉田首相から憲法改正に関する趣旨説明が行われております。このときの議事録を見ますと、第九条に関して野党は総じて、なぜ自衛権まで放棄しなけ……
○寺崎昭久君 まず、総理にお伺いします。 民社党は、これまで日本の国際貢献を前進させるという立場から、PKO法案については今国会で成立させるよう努力してまいりました。そのために褒言やあるいは献策を行ってきたわけでありますけれども、しかし政府・自民党の対応ということになりますとちょっと首をかしげるようなことが幾つか出てまいります。 例えば、先日、見せしめ解散発言ということがございました。それからきのうは、やはり自民党の首脳の言として、民社党が国会の事前承認の枠を拡大しようと主張するならば衆議院を解散するぞということを我が党の幹部に伝えてきた方がいらっしゃいます。そういうことを考えますと、本当……
○寺崎昭久君 まず、大塚公述人にお尋ねいたします。 先ほど先生から専ら憲法との関係で自衛隊は違憲である、海外派遣はやるべきでないという御趣旨の御発言がございました。これはこれとしまして、憲法を一歩離れて考えてみるときに、軍事力一般の概念として、侵略、そして自衛のための軍事力というのがあると思うんです。もう一つの概念として、この二つに属さない第三のカテゴリー、つまり国権の発動としての武力の行使だとかそういうことを目的としない軍事力というのがあるのかなと。この説というのは、実は法制局長官をされていた林修三さんなどもこういう説をとられているようであります。 私は、先ほど御紹介の昭和二十一年六月当……
○寺崎昭久君 この席に外務大臣がいらっしゃらないのは大変寂しい限りでございますが、一日も早い平癒と復帰をお祈りしながら、早速質問に入らせていただきます。 最初に、官房長官にお尋ねいたします。お尋ねする内容というのはPKF参加に関する国会承認、凍結の範囲等に関する問題でございます。 この問題につきましては、私は五月の二十二日、二十七日にも当委員会で取り上げまして、民社党の考え方を述べると同時に、外務大臣の御所見を披瀝していただいてきたところでございます。その後、五月三十日に自民党、公明党、民社党によるPKO法案再修正に係る合意があり、また、先ほどその三党合意事項に基づく再修正案が提出されたわ……
○寺崎昭久君 最初に、官房長官にお尋ねいたします。
私は、きのうPKOに関する国会承認の、あるいは凍結の範囲について政府見解をまとめ、文書にして提出願いたいとお願いしましたが、この件はどうなっておりましょうか。できましたら答弁とまとまった資料を配付願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまちょうだいしたばかりなので詳細な検討はいたしかねますが、一つ気がついたところで、第三項の「風際平和協力業務を実施するに当たっては、実施計画・実施要領の作成・変更に際し、前二項の趣旨にのっとりこ「わかりやすく記載するものとする。」というのは、具体的にどういうことでしょうか。
○寺崎昭久君 まず、防衛庁長官にお尋ねいたします。 湾岸戦争が終結した後、九一年四月に我が国は、自衛隊法九十九条にのっとって掃海艇をペルシャ湾に派遣したわけです。目的は機雷掃海のためです。このとき民社党は、平和時であること、平和目的のための出動であること、それからペルシャ湾が我が国にとって死活的に重要な地域であると、そういう観点から一定の歯どめがかかっているということで賛成いたしました。 PKO協力法菜との関係でお尋ねするわけですが、掃海艇がPKOの一環として派遣される場合には、当然事前の国会承認の対象になると思いますが、湾岸戦争のときに出かけていったような形で掃海艇が出る場合は国会承認の……
○寺崎昭久君 最初に、参議院法制局にお尋ねいたします。 先ほど来、三党による再修正案に係み「七日以内にこ「議決するよう努めなければならない。」という規定が議論になっております。お聞きしておりますと、内閣が立法府を縛るものだとか、あるいは努力規定なら何も法律の中に書く必要ないのではないかという御意見もありますけれども、私はこの「七日以内にこという規定を考える場合に、なぜ出てきたのかというそもそもの問題を振り返ってみる必要があると思います。 もともとこの努力規定というのは民社党が主張した国会承認にかかわってつけられた規定でございます。民社党が国会承認を求めたときに政府が大変強い抵抗を示されまし……
○寺崎昭久君 法人特別税及び普通乗用車に係る消費税として四・五%の特例税制を設けることによって幾らの税収を見込んでおられるのか、大蔵省にお尋ねします。三
【次の発言】 大蔵大臣は、ただいまの時限措置を二年間とした理由について、平成三年度の税収減の影響は平成五年度以降も残るという趣旨の説明をされましたが、これはどういう状況を指しておられるのか、具体的に説明をいただきたいと思います。
【次の発言】 ただいまの御説明ですと、平成一三年度並みの税収を確保するには二年以上かかりますということでしょうか。ということは、端的に言えば、バブル経済のときのような株価だとか土地、あるいは好況にならないと思ったほど……
○寺崎昭久君 最初に、宮澤総理にお伺いします。
日米構造問題協議、SIIがその最終報告をまとめてからやがて二年になろうとしております。私は、日米二国間の貿易インバランスの縮小の有無をもってSIIの成果を云々する立場にはありませんけれども、このところ貿易収支も均衡のとれた方向に向かっており、大変結構なことだと思いますが、このSIIは全体として日米両国の経済成長及び生活先進国づくりに寄与していると評価しているわけであります。
最初に、宮澤総理に、SIIの意義並びに総括的な成果に対する評価をお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 外務大臣にお伺いします。
SIIの日本グループの代表という立場で……
○寺崎昭久君 最初に外務大臣に伺います。
この一月に宮澤総理が国連安保理サミットに出席されました。そしてその席上、我が国が常任理事国入りを目指すという旨の発言を間接的ながらされたと伺っております。この発言をされるからには、当然他の常任理事国並みの集団安全保障の中心的な役割を果たす、あるいはそういう体制づくりをするという決意があって述べられたことと思いますが、外務大臣は、今後こうした集団安全保障の問題にどのように対処していかれるお考えか、あるいは対処すべきとお考えなのか、伺いたいと思います。
【次の発言】 確かに、常任理事国になるには国内の体制整備だけではなくて、アジアを初め各国の理解と支持が……
○寺崎昭久君 最初に、田中元総理との関係についてお伺いします。一
昨年七月下旬、佐川清元会長が朝日新聞の記者とのインタビューの中で、目白つまり田中元総理のことですが、目自の選挙のとき渡邊さんは毎回十五億ぐらいやっていたらしいということを言った旨報道されております。そういう事実があるのかどうかお尋ねします。
【次の発言】 あなた自身あるいは東京佐川急便が田中元総理あるいはその政治団体にこれまでに政治献金を行ったことはありますか。
【次の発言】 証人も御存じのように、田中元総理が退陣されたのはもう二十年も前の話です。それが今の係争問題とそんなにかかわりがあるというのは私理解できないんですが、もう……
○寺崎昭久君 先般の政治改革協議会の中で民社党は、企業、団体の政治献金に関して、政治活動に対する公的助成制度の確立等を前提に、三年程度の経過措置を設けた上で禁止するよう求めてまいりました。しかし、この件は各党の協議が整わず、結局、解決は先送りということになったわけであります。こうした経過や佐川問題を踏まえまして、私は当面の政治献金のあり方を中心に議論を進めさせていただきたいと思います。
そこで、まず総理にお伺いいたしますが、宮澤総理はかねがね企業献金を認める立場に立たれておられますけれども、その理由を御説明いただけますか。
【次の発言】 今、総理がおっしゃられた話に完全に同意しているわけでは……
○寺崎昭久君 地震再保険及び自賠責再保険に係る事務費の国の負担に係る繰り入れの特例の延長、この法案に関して質問をいたします。
この両再保険に係る事務費の一般会計からの繰り入れ停止というのは、昭和五十七年以来十一年になるわけですが、その繰り入れをしなかった金額も、地震の場合には十億、自動車の場合にはおよそ百億という多額に上っているわけでございます。
そこで、最初に質問をいたしますが、この両保険に対して今回特例措置を講じようとされる理由、それから特に今回、「当分の間」とされた理由についてお尋ねいたします。
【次の発言】 改めて伺いますが、政府の保険に係る事務費を国庫負担とするかあるいは特別会計……
○寺崎昭久君 不良債権とその処理の問題について幾つかお尋ねいたしたいと思います。
まず、土地、不動産にかかわるいわゆる金融機関の不良債権の存在がさまざまな議論を呼んでいるわけでありますけれども、都市銀行、長期信用銀行、信託銀行が抱えている不良債権額というのは幾らあると大蔵省はごらんになっているんでしょうか。
【次の発言】 今の金額にはノンバンク向けの融資だとか、住宅金融専門会社向けの融資はカウントされているんでしょうか。
【次の発言】 大臣に一つお尋ねしたいと思いますが、金融機関であれ一般事業法人であれ、経営にはリスクがつきものだと私も理解しております。赤字を出せば普通は経営責任が問われると……
○寺崎昭久君 道路財源に係る問題をお尋ねいたします。 まず、暫定税率の延長改正ということでございます。 周知のとおり、自動車重量税、揮発油税、地方道路譲与税、これらはいずれも二十年近く暫定税率が適用され、なおかつ、数次にわたって引き上げが行われております。暫定というのは仮に一時的な取り決めを行うという問題であろうと思いますが、以下、考え方の点で総理にお尋ねしたいわけであります。 というのは、第一は、二十年も続けばまさに仮末代であって、暫定暫定といって、いつかは本則に戻されるんじゃないかという国民の期待や信頼を裏切ることになるんではないかということであります。 それから二つ目は、暫定とい……
○寺崎昭久君 今回の法律案では優先出資の発行団体に予定されてはおりませんけれども、農林中央金庫の経営に密接な関係にある都道府県信連の金融のあり方について若干お伺いしたいと思います。
まず、農業協同組合財務処理基準令第七条にある「信用事業を行なう組合」というのは、単位農協のことを言うのか県信連のことを言うのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 財務処理基準令の第七条というのは、本来、協同組織金融機関の目的に照らして信用事業を行う組合の員外金融機関への貸し付けを規制したものであると理解しておりますけれども、現在県信連が行っている金融機関への融資を見てみますと相当の巨額に上っており、なおかつ金融機……
○寺崎昭久君 租税特別措置法の一部改正案につきましては、これに民社党の主張をおおむね取り入れていただいていると思いますので、法案の質問を省略しまして、法案の背後にある諸問題、とりわけ金融機関の不良債権とその処理について質問をいたしたいと思います。 まず、金融機関の決算と不良債権処理に係る問題について質問いたします。 この三月期決算で大手の金融機関が大幅な減益になるということが報じられておりますけれども、しかしながら赤字に陥るというほどでもないようであり、そのために、さらに償却できるはずの不良債権の処理を先送りして利益を確保したのではないかという見方が少なくありません。もしそういう実態がない……
○寺崎昭久君 最初に宮澤総理にお尋ねいたします。 今月六日に金丸前自民党副総裁が逮捕されたときに、総理は遺憾であるということをおっしゃられました。 そして、八日の朝も所感を聞かれまして、遺憾である、残念であるということを言われ、それ以上国民に言うことがないんですかという畳みかけた質問に対しても、それ以外にはないでしょう、こ ういうことをおっしゃったと報道されております。私は大変失礼ながら物足りなさを感じました。 確かに総理は、総理大臣という公職につかれた方でありますから冷静さは要求されると思いますが、同時に政治家そして国の最高のリーダーであられるわけです。リーダーというのは、国民の琴線に触……
○寺崎昭久君 先ほど証人は、六十一年、平成元年のいわゆる金丸資金二十億について私限りで金融債を買うなどの運用を図ったということをおっしゃいましたけれども、最近の報道によれば、割引債の運用を隠すために全国の支店に金丸氏用の仮名口座を設けだというような報道がございますけれども、岡三証券というのはそういうことが簡単にできる会社なんでしょうか、お尋ねします。
【次の発言】 ちなみに、その小口に分けた口座というのは幾つあるんでしょうか。
【次の発言】 かりそめにも二十億という大金を、いかに部下や友人を使ってとはいえ、だれがどこに幾ら口座を持って、そこにお金が幾らたまっているのかというのを知らないというこ……
○寺崎昭久君 まず、円高問題について関係大臣にお尋ねいたします。 政府はこの五月、月例経済報告で、日本経済は一部に回復の兆しを示す動きがあるという発表をされましたけれども、しかし国民生活に関係の深い雇用とか消費関連指数を見ますと、ますます悪化しているのが現実だと思います。また、景気動向と倒産、あるいは生産指数と常用雇用指数との間には時差があるのが一般ですから、この先は決して楽観は許されないと思います。また、このところの急激な円高というのが回復の芽を摘むということも考えられますから、大変深刻に受けとめるべき事態ではないかと思います。 きょうの午前中の東京外為市場の円相場というのは百七円をつけ……
○寺崎昭久君 まず、外務大臣にお尋ねいたします。 日本の貿易経常黒字が拡大して急激な円高が進行しているという現状は八六年の東京サミットのころの状況によく似ていると指摘する方がいらっしゃいますが、原因がどこにあれ、日本の黒字が世界の政治経済バランスを不安定なものにしているというのは否めない事実の一部、全部とは言いません、と私は思います。また、そういう指摘に対しては無視することはできないと思います。そして、日本が単に自由貿易を標榜しているだけでは問題の解決にはならないし、かえって日本が袋小路に追い込まれる、そういう危険性もあると思います。 この七月の東京サミットでは、議長国として日本の対応がと……
○寺崎昭久君 まず、大蔵大臣にお尋ねいたします。
税制改正に関して今回二階建て部分を採用したという事情もあり、税制改正の理念や目的が大変わかりにくいという声が少なくございません。そういう中で、十月四日の閣議決定は税制改革とあえて言われておりますけれども、改革と力を入れて提示された意味合い、あるいは税制改正の目的について、これまでも何度も答弁されていると思いますが、お尋ね申し上げます。
【次の発言】 今のお答えを伺っても、従来税制改正要綱と言ってきたのを、あえて改革と名前を変えるほどの内容ではないのではないかと思います。
後から申し上げますけれども、今は二十一世紀を見据えて日本の将来をどうす……
○寺崎昭久君 短い質疑の時間でもありますので、早速質問に入らせていただきます。 なお、第二次補正予算の関連で提出されました法案につきましては、財源の手当てをどうするかといったような問題もあるわけでありますけれども、当面の措置としてやむを得ないと思慮いたしますので、これはひとまずおきまして、以下、金融自由化時代の金融行政のあり方を中心に御質問させていただきます。 去る二月十七日の日経新聞に、東京協和、安全の両信用組合の経営破綻に係る西村銀行局長のインタビュー記事が掲載されております。それによりますと、ペイオフが可能な環境づくりとして、預金者に十分な情報を知らせること、それからもう一つは金融機……
○寺崎昭久君 三月一日の予算委員会で我が国財政事情について質問をいたしましたけれども、時間の制約もありまして消化し切れなかった部分がありますので、きょうはその続きをやらせていただきたいと思います。 なお、そのときのテレビ放映を見た人の反響として、日本の財政はそんなに悪化しているのか、硬直化しているのかとか、財政事情が逼迫しているのになぜ整備新幹線を着工するのか、あるいはWTO国内農業対策費六兆円をつけることによって本当に生産性が上がるのかとか、あるいは財政インフレの心配はないのかというようないろんな反響が寄せられていることをまずお伝えしておきます。 ところで、平成七年度予算編成上のやりくり……
○寺崎昭久君 大蔵大臣に特例公債発行の考え方についてお尋ねいたします。 去る四月十四日の経済対策閣僚会議で、輸入拡大、規制緩和、構造改革等の重要分野については、投資的経費であるか、あるいは経常的経費であるかといった仕分けを問わず必要な予算措置を講ずる、そして、財源については四条公債に限らず公債政策を活用するということを決めたと承知しております。 このことは、必要であれば特例公債は幾らでも発行しますというようにも受けとめられるわけでありますけれども、この時期にあえて四条公債に限らず公債政策を活用するということを明記された意図あるいは理由というのをお尋ねしたいと思います。
○寺崎昭久君 寺崎でございます。
まず大蔵大臣にお尋ねいたします。
政府は、平成十二年度において公債依存度を五%以下にするという財政再建目標を立てておられますけれども、それを達成するためには毎年九千億円程度の公債金収入を減額していかなければならない。これは財政の中期展望でも示されております。これは今後、毎年の税収がどの程度増加すると見込んでおられるものなのか。また、なぜ平成十二年度五%以下という目標を掲げられたのか、その達成見込みについてお伺いします。
【次の発言】 今のお答えでは、果たして財政再建に真剣に取り組む決意があるのかどうか、大変疑わしく思います。
ところで、経企庁長官にお伺い……
○寺崎昭久君 まず大蔵省にお尋ねします。
東京協和、安全画信用組合の預金残高ですが、去年の十一月末においては二千四百四十二億円となっており、二月末には半減したという報道がありますけれども、この間に東京都における融資の凍結決定もあったわけでありますから、直近の状況をお聞かせください。
【次の発言】 二月末の残高は新聞等でも報道されております。先ほど私は、東京都の融資凍結が決まったんだから、それを受けた変化はどうなっているのか教えてくださいとお願いしました。
【次の発言】 私は残高を聞いているんですが。
【次の発言】 預金残高も報告できないようなことでよく情報公開なんということをおっしゃると思っ……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
この際、一言ごあいさつを申し上げます。
去る四日の本会議におきまして運輸委員長に選任されました寺崎昭久でございます。
本委員会の運営に当たりましては、委員各位の御協力のもとに、公正、円滑な委員会運営に努めてまいる所存でございます。甚だ微力でございますが、今後とも皆様方の御指導、御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(拍手)
【次の発言】 ただいまから理事の選任を行います。
本委員会の理事の数は四名でございます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませ……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る九月二十八日、志苫裕君が委員を辞任され、その補欠として瀬谷英行君が選任されました。
【次の発言】 まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が一名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に瀬谷英行君を指名いたします。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨八日、泉信也君が委員を辞任され、その補欠として釘宮磐君が選任されました。
【次の発言】 参考人の出席要求に関する件についてお諮りいたします。
運輸事情等に関する調査のため、本日、日本国有鉄道清算事業団理事長西村康雄君を参考人として出席を求めたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査を議題といたします。
これより質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十一月九日、釘宮磐君が委員を辞任され、その補欠として泉信也君が選任されました。
また、本日、青木薪次君が委員を辞任され、その補欠として齋藤勁君が選任されました。
【次の発言】 自動車損害賠償保障法の一部を改正する法律案を議題といたします。
まず、提案者衆議院運輸委員長辻一彦君から趣旨説明を聴取いたします。辻一彦君。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言を願います。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨十一日、青木薪次君が委員を辞任され、その補欠として矢田部理君が選任されました。
【次の発言】 国政調査及び継続調査要求に関する件についてお諮りいたします。
本委員会は、従来どおり運輸事情等に関する調査を行うこととし、今期国会閉会中も継続して調査を行うため、本件の継続調査要求書を議長に提出いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
なお、要求書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二十二日、矢田部理君が委員を辞任され、その補欠として栗原君子君が選任されました。
【次の発言】 まず、理事の補欠選任についてお諮りいたします。
委員の異動に伴い現在理事が二名欠員となっておりますので、その補欠選任を行いたいと存じます。
理事の選任につきましては、先例により、委員長の指名に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、理事に鹿熊安正君及び鴻池祥肇君を指名いたします。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
議事に先立ち、去る十日、北海道で発生した一般国道二百二十九号豊浜トンネル崩落事故により亡くなられた方々並びに御遺族の方々に対し、本委員会として謹んで哀悼の意を表します。
ここに、犠牲者の御冥福をお祈りし、黙祷をささげたいと存じます。
どうぞ御起立を願います。黙祷。
【次の発言】 黙祷を終わります。御着席を願います。
【次の発言】 委員の異動について御報告いたします。
本日、渕上貞雄君が委員を辞任され、その補欠として三重野栄子君が選任されました。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査を議題といたします。
まず、運輸行政の……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨二十一日、三重野栄子君が委員を辞任され、その補欠として渕上貞雄君が選任されました。
【次の発言】 運輸事情等に関する調査を議題といたします。
運輸行政の基本施策に関する件について質疑を行います。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後零時五十分まで休憩いたします。
午前十一時五十分休憩
【次の発言】 ただいまから運輸委員会を再開いたします。
休憩前に引き続き、運輸事情等に関する調査を議題とし、運輸行政の基本施策に関する件について……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二月二十九日、椎名素夫君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
また、本日、鈴木政二君が委員を辞任され、その補欠として北岡秀二君が選任されました。
【次の発言】 海上保安官に協力援助した者等の災害給付に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
まず、政府から趣旨説明を聴取いたします。亀井運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二十五日、北岡秀二君及び中島眞人君が委員を辞任され、その補欠として鈴木政二君及び岡部三郎君が選任されました。
また、昨二十七日、渕上貞雄君が委員を辞任され、その補欠として村沢牧君が選任されました。
【次の発言】 踏切道改良促進法の一部を改正する法律案を議題といたします。
まず、政府から趣旨説明を聴取をいたします。亀井運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る三月二十八日、村沢牧君が委員を辞任され、その補欠として渕上貞雄君が選任されました。
また、同月二十九日、橋本聖子君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
【次の発言】 船員法及び海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。亀井運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
船員法及び海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 この際、委員の異動について御報告いたします。
本日、岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として山本一太君が選任されました。
【次の発言】 ちょっと速記をとめてください。
【次の発言】 それでは、速記を起こしてください。
【次の発言】 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
午前はこの程度……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十二日、山本一太君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
また、本日、岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として金田勝年君が選任されました。
【次の発言】 関西国際空港株式会社法の一部を改正する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。亀井運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
【次の発言】 次に、航空法の一部を改正する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十九日、金田勝年君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
また、昨二十五日、岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として岡利定君が選任されました。
【次の発言】 関西国際空港株式会社法の一部を改正する法律案、航空法の一部を改正する法律案及び新東京国際空港公団法の一部を改正する法律案の三案を便宜一括して議題といたします。
三案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る四月二十六日、岡利定君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
また、一日、山下芳生君が委員を辞任され、その補欠として筆坂秀世君が選任されました。
【次の発言】 去る五月一日、予算委員会から、五月七日午後の半日間、平成八年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、運輸省所管について審査の委嘱がありました。
この際、本件を議題といたします。
運輸省関係予算の説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願い……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨十五日、中尾則幸君が委員を辞任され、その補欠として末広真樹子君が選任されました。
【次の発言】 自動車ターミナル法の一部を改正する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。亀井運輸大臣。
【次の発言】 以上で趣旨説明の聴取は終わりました。
本案に対する質疑は後日に譲ることといたします。
本日はこれにて散会いたします。
午前十時四分散会
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨二十日、岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として岩井國臣君が選任されました。
【次の発言】 自動車ターミナル法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
これより討論に入ります。
御意見のある方は賛否を明らかにしてお述べ願います。
【次の発言】 他に御意見もないようですから、討論は終局したものと……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る二十一日、岩井國臣君が委員を辞任され、その補欠として浦田勝君が選任されました。
【次の発言】 外国船舶製造事業者による船舶の不当廉価建造契約の防止に関する法律案を議題といたします。
本案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 他に御発言もないようですから、質疑は終局したものと認めます。
本日はこれにて散会いたします。
午後零時十八分散会
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る五月二十三日、浦田勝君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君が選任されました。
また、昨三日、二木秀夫君及び岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として金田勝年君及び中原爽君が選任されました。
また、本日、渕上貞雄君が委員を辞任され、その補欠として上山和人君が選任されました。
【次の発言】 外国船舶製造事業者による船舶の不当廉価建造契約の防止に関する法律案を議題といたします。
本案に対する質疑は去る五月二十三日に終局いたしておりますので、これより討論に入ります。――別に御意……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る四日、金田勝年君及び中原爽君が委員を辞任され、その補欠として二木秀夫君及び岡部三郎君が選任されました。
また、五日、上山和人君が委員を辞任され、その補欠として渕上貞雄君が選任されました。
また、昨十日、泉信也君が委員を辞任され、その補欠として高橋令則君が選任されました。
また、本日、筆坂秀世君が委員を辞任され、その補欠として緒方靖夫君が選任されました。
【次の発言】 海上運送法の一部を改正する法律案を議題といたします。
政府から趣旨説明を聴取いたします。亀井運輸大臣。
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨十二日、岡部三郎君が委員を辞任され、その補欠として岩永浩美君が選任されました。
【次の発言】 海上運送法の一部を改正する法律案を議題といたします。
本案の趣旨説明は既に聴取いたしておりますので、これより質疑に入ります。
質疑のある方は順次御発言願います。
【次の発言】 午前の質疑はこの程度にとどめ、午後零時三十分まで休憩いたします。
午前十一時三十一分休憩
【次の発言】 ただいまから運輸委員会を再開いたします。
この際、運輸大臣より発言を求められておりますので、これを許可い……
○委員長(寺崎昭久君) ただいまから運輸委員会を開会いたします。
委員の異動について御報告いたします。
去る十四日、岩永浩美君、岡利定君、高橋令則君及び緒方靖夫君が委員を辞任され、その補欠として岡部三郎君、松浦孝治君、泉信也君及び筆坂秀世君が選任されました。
【次の発言】 これより請願の審査を行います。
第一四号信越線存続こ関する請願外百四十件を議題といたします。
本委員会に付託されております請願は、お手元に配付の付託請願一覧表のとおりでございます。
これらの請願につきましては、理事会において協議の結果、いずれも保留とすることに意見が一致いたしました。
以上のとおり決定することに御……
○寺崎昭久君 大蔵大臣にまずお伺いいたします。 このたびの日本銀行法の改正は、日銀に政策委員会制度が導入された一九四九年を起点にして数えてもほぼ半世紀ぶりでございます。全面的な、そして抜本的な改正と言えると思います。この間に言うまでもなく我が国を取り巻く環境というのは大きく変わりましたし、また、我が国経済も今日の繁栄を築いてきたわけでございます。そうした経過を踏まえて、我が国経済が、今後とも中長期的に見てインフレなき持続的成長を維持していくためには、今回の日銀法の改正というのは大変大きな意味があるだろうと考えておる次第でございます。また、この際いわゆるグローバルスタンダードにも適合させるもの……
○寺崎昭久君 平成会の寺崎でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 本日は、金融機関の信用秩序の維持のための業務のあり方及びその最終責任の所在などをテーマに質疑を行いたいと存じます。 最初に大蔵大臣にお尋ねいたしますが、今回の日本銀行法の改正案は、第三十八条で信用秩序の維持に資するための業務について規定しておりますけれども、これを素直に読みますと、大蔵大臣は日本銀行の特別融資、いわゆる日銀特融に関する発動提案権とでも言うんでしょうか、をお持ちになり、これに対して日銀は拒否権、拒否をする権利ないしは裁量権を有するようにも解釈できるわけでございます。 つまり、大蔵大臣は日銀に対して要請……
○寺崎昭久君 三月十日に運輸大臣から当面の運輸行政について方針を表明していただきましたけれども、そのうち、今後法律あるいは報告に基づいて審議する機会のあるものはその機会に譲るとして、きょうは、法律にはなっていないけれども重要な問題について幾つかお尋ねさせていただきたいと思います。 その一つは、自動車損害賠償保険に関する問題でございます。 まず大蔵省にお尋ねしますが、昨年五月から自賠責保険料率の改定が行われました。その考え方について確認しておきたいと思います。とりわけ、過去の累積黒字及び累積運用益をどの程度保険加入者に還元しようとしたのか、その点について確認したいと思います。
○寺崎昭久君 このところの第一種空港の整備の経過をなぞってみますと、成田は公団方式、関西空港は特殊会社方式、そして中部国際空港は商法に基づいて設立される株式会社に国が出資するというやり方をとっております。 元来、一種空港については国の費用で、責任において建設するというのが原則ではなかったのかなと思うわけでありますけれども、この原則は今日も生きているのかどうか。私は、国際空港の重要性にかんがみ、第一種空港は国の費用で建設する、そして運輸省が設置し管理するという原則を今後とも堅持するべきであると思いますけれども、いかがでしょうか。大臣にお伺いします。
○寺崎昭久君 私は、ただいま承認すべきものと決定いたしました放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件に対し、自由民主党、民友連、公明、社会民主党・護憲連合、日本共産党及び自由党の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 放送法第三十七条第二項の規定に基づき、承認を求めるの件に対する附帯決議(案) 政府並びに日本放送協会は、次の各項の実施に努めるべきである。 一、放送の社会的影響の重大性を強く自覚し、放送の不偏不党、真実及び自律を一層確保するとともに、放送倫理の確立と徹底を図り、公共放送に対する国民の期待と信頼に応えるよう、正確かつ公正……
○寺崎昭久君 まず、船舶職員法の改正について質問をいたします。
今回の船舶職員法の改正は、昨年の海運造船合理化審議会の報告を受けて措置されたものと理解しておりますが、この報告書の中では、海技免許がなくても運輸大臣の承認を受けた者は我が国の船舶職員になることができる、いわゆる承認制度を導入したわけであります。その際に、船長、機関長以外の職とすること及び国際船舶への住専に限るという二つの条件が付されていたはずでございます。今回、法案にこの二つの条件が盛られなかったのはなぜか、それをお尋ねします。
【次の発言】 承認は国際条約の締結国が発給した資格証明書を持っている者を対象にするとはいっても、その……
○寺崎昭久君 先ほど装置の型式指定について、これを申請するかしないかは部品メーカーの任意にゆだねられているという答弁がございました。それを伺っていて思ったんですけれども、果たしてそうなるだろうか、制度として確かに任意ということになっているけれども、本当にそうなるだろうかという懸念を抱いております。 と申しますのは、この関係業界の実態を念頭に置いて考えますと、たとえ法律で任意申請が決められたとしても、自動車メーカ―は恐らく部品メーカーに対して指定をとりなさいという要求をするんではなかろうか、またそれが取引の条件だということも想像にかたくないわけであります。 そこでお伺いしますが、この指定申請……
○寺崎昭久君 まず、総理にお尋ねいたします。 参議院で平成十年度予算案の審議が始まったのは三月二十二日のことでございます。初日、私は質疑に立ちまして、冒頭、この審議を進めるに当たって、緊張しているけれども、一方では気の抜けたビールをあてがわれたような気もするということを申し上げました。というのは、このときに既に与党幹部が何兆円といった数字を挙げながら補正予算の必要性を盛んに口にされていたからでございます。それで、私は総理に補正予算を組むお考えはありますかとお尋ねしましたら、総理は、政府として補正に言及したことはないということをおっしゃられ、自民党は党内の議論を公開しているし、議論を封じるつも……
○寺崎昭久君 民主党・新緑風会の寺崎昭久でございます。 本日は、参考人の皆様におかれましては、大変お忙しいところ審議に応じていただきましてありがとうございます。せっかくの機会でございますので、短い時間でありますけれども、幾つか質問させていただきたいと思います。 まず、水野参考人にお尋ねいたします。 今回の中央省庁等改革法案につきましては、民主党は初めに中央省庁の再編ありきという考え方はとらない。むしろ、中央省庁の機能とか役割を特定した上で、それになじまないものは地方とか民間とかあるいはNPOとか、そういうところにおろすべしという考え方をとっておりますので、この法案自体には賛成というわけに……
○寺崎昭久君 おはようございます。 総予算の質疑のトップバッターを仰せつかりまして、内外の課題を考えるとき、いささか緊張しておりますけれども、同時に気の抜けたビールをあてがわれたような脱力感あるいはいら立ちというんでしょうか、そういったものも感じております。 と申しますのは、参議院における予算審議の日程を協議しているときからも感じたことでありますけれども、総予算は三十日たてばいずれ成立する、参議院は消化試合をやっているんだから、余りつべこべ言わずにさっさと切り上げたらどうかというような雰囲気があったり、あるいはエリツィン大統領との会談もある、バーミンガム・サミットにも出かけなければいけない……
○寺崎昭久君 委員長の選任につきましては、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 おはようございます。 総理初め閣僚の皆様方には連日の国会対応、外交日程の消化ということで大変お疲れのことと存じますが、会期末もいよいよ迫ってまいりました。本日はぜひ実りのある質疑をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 早速、総理にお尋ねいたします。 去る六日に国鉄債務処理に係る関連法案が自民党、自由党、社民党の三党を中心とする賛成多数で衆議院を可決通過し、参議院に送られてまいりました。そのことについてマスコミを初め有識者の反応はいかがなものか観察しておりましたが、私の見るところ総じて不評であったと思います。その理由としては、問題の先送りであるとか理屈……
○寺崎昭久君 私は、日本国有鉄道清算事業団の債務等の処理に関する法律案に対し、民主党・新緑風会及び公明を代表いたしまして、修正の動議を提出いたします。 その内容はお手元に配付されております案文のとおりでございます。 これよりその趣旨について御説明いたします。 鉄道共済年金の厚生年金への統合に伴って必要となったいわゆる年金移換金の負担問題については、平成八年の厚生年金法等改正法の規定によりまして、年金受給者の旧国鉄期間分は清算事業団が負担し、JR期間分はJRが負担することと決定され、既に決着済みの問題であります。 しかるに、政府は、今回の法律案によりまして、旧国鉄期間分についてもJR社員……
○寺崎昭久君 運輸大臣にまずお伺いします。 山陽新幹線の北九州トンネル内で起こったコンクリート剥落事故は、乗客、乗務員の生命をも直撃しかねない、そういう極めて憂慮すべき事態だったと思っております。幸いこれまで大惨事に至っていないわけでありますが、それはむしろつきがあったというぐらいに考えるべきで、それだけに、今のうちに徹底した再発防止策を講ずることが大事だと思っております。 先ほど大臣から、御報告の中で、今回の剥落事故に関して遺憾の意も表明され、総点検を指示された、また省内には安全管理対応を強化するための体制もつくられたということでございますから大いに期待したいわけでありますけれども、加え……
○寺崎昭久君 昨年三月十二日の当委員会において、私は、自動車損害賠償責任保険、いわゆる自賠責の問題を中心に質問もし、また意見を述べて、当時の藤井運輸大臣から大変前向きな御答弁をいただいたと承知しております。したがって、平成十一年度の運輸行政や予算案にそれがどう生かされるんだろうかということを大変期待を持って見守ってまいりました。したがって、早速この確認から入りたいわけでありますけれども、しかしその前に、自賠責保険、とりわけ再保険の廃止問題をめぐりましてこのところマスコミの論評、それも運輸省と保険業界の反目とか意見の対立といったとらえ方での報道が後を絶ちませんので、このまま放置するわけにはいかな……
○寺崎昭久君 まず、運輸大臣に十一年度の運輸省予算のつくり方等につきましてお伺いしたいと思います。 国家であれ企業であれ、事業の基本方針、政策を決めるというのは、その後の企業なり国家なりの命運、浮沈にかかわる重大事だと思っております。 ことしの場合には言うまでもなく積極型予算ということで、多額の国債の発行を前提にした予算になっているわけであります。これは、言ってみれば、景気対策であるとかあるいは金融不安であるとか雇用不安に対して緊急に手を打たなければならないという背景のもとで行われたのであろうということは容易に推察できるわけでありますけれども、とりわけこういう年には、国の予算というのはどう……
○寺崎昭久君 九七年六月に、電気通信審議会が「情報通信二十一世紀ビジョン」というのを答申されました。それによりますと、将来の通信関係の市場というのは恐らく十年で倍増するであろうというぐらい拡大を予想しております。さらに、市場関係者によりますと、放送というよりも今後はマルチメディアサービス化するであろうというようなとらえ方から、サービス関連収入がふえるはずだと。また、デジタル化が進むとソフトの多元的利用というのが広がるであろうから、二次市場も大きくなるはずだと。ということになると、二倍どころではないという強気の予想をされているところもあります。いずれにしても、メディアサービスが拡大方向にあるとい……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました電波法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合、自由党及び参議院の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 電波法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実施に努めるべきである。 一、免許人の拠出による特定財源としての電波利用料の性格にかんがみ、電波利用料を財源とする施策とその他の施策を明確に区分し、電波行政経費の負担を免許人に安易に転嫁することなく、一般財源による十分な電波行政予算の確保を図り、電波行政の充実に……
○寺崎昭久君 最初に、車検期間の設定について、その基準を明確化、客観化できないものだろうかという観点から質問をさせていただきたいと思います。 当該車両の検査の間隔、つまり車検期間が妥当か否かを判断するには、言うまでもなく安全上のチェックであるとか経済的な側面であるとか、あるいは日常における点検整備であるとか、いろんなファクターを勘案しながら決めるわけですから、客観的に基準をつくるとか、あるいは何年にするのが妥当かということを決めるのはなかなか容易なことではないということはわかりますけれども、それだけに私は、この延長問題を考える場合には、できるだけ恣意的に決めているんではないよということを理解……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました鉄道事業法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、自由党及び参議院の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 鉄道事業法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項について万全の措置を講ずべきである。 一、鉄道事業者が鉄道事業を廃止する場合には、地元住民・利用者の声を反映し、沿線地域の交通利便を確保するため、地元協議会を設置するなど関係者の意見を十分に聴取し尊重すること。 二、鉄道事業を廃止し、代替輸送に転換する時には、利用者に過重な費……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました放送法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、民主党・新緑風会、公明党、社会民主党・護憲連合、自由党及び参議院の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 放送法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実施に努めるべきである。 一、放送のデジタル化の推進に当たっては、デジタル技術を活用した高度で多彩な放送により視聴者がその成果を享受できるよう配慮すること。 二、地上放送のデジタル化の意義、国民生活・経済・社会への影響等をすみやかに国民に明らかにしその周知を図……
○寺崎昭久君 航空法改正案を中心に質問をさせていただきます。 まず最初に、航空会社において国際競争が激しく行われているというのは、これは常識になっているかと思います。そういう中で、日本の航空企業大手三社の国際競争力というのはどの程度あるとお考えなのか、大変抽象的な聞き方になりますけれども、その認識をお尋ねしたいと思います。 それから、先日の法案の趣旨説明の中で、「我が国航空会社の競争力を強化していくためには、需給調整規制の廃止を通じた一層の規制緩和が求められている」という御説明がございました。逆に言いますと、今まで規制が何らか企業の体力を弱めることにつながっていたという認識があると見なけれ……
○寺崎昭久君 私も、去る二十三日に発生したハイジャック事件の問題について取り上げたいと思います。 今回のハイジャック事件で犠牲になられた長島機長のみたまには心より哀悼の意をあらわす次第でございますが、あわせて、安全の確保には今後とも万全を期さなければいけないと考えている次第であります。 それにつけましても残念なのは、犠牲が出てから後追いで保安対策の強化がなされたということが一つ。それから、今回のハイジャック事件の引き金となった凶刃の機内持ち込みというのは、手荷物検査装置の不備というよりは危機管理意識の不足、弛緩、そういったものが原因ではないかと考えられる点でございます。 確かに、一階から……
○寺崎昭久君 民主党・新緑風会の寺崎昭久でございます。 本日は、参考人の皆様方には大変貴重な御意見を拝聴させていただき、御礼を申し上げる次第でございます。 限られた時間でございますので、早速質問に入らせていただきます。 まず、八木参考人にお尋ねいたしますが、先ほど御意見の中で、今回の改革の特徴として内閣機能の強化を挙げられ、その中で総理の発議権を明確にされたということをおっしゃられました。たしか行革会議の最終報告には、これとあわせて内閣の閣議の議決を多数決で決めるということも提言されていたのではないかと思います。内閣をどう運営するかは総理のリーダーシップにかかっているところが多いように聞……
○寺崎昭久君 早速、自治大臣にお尋ねいたします。 六月二十九日に東京都議会が開催をされまして、この四月に誕生しました石原都知事が初めての施政方針演説を行いました。 それによりますと、東京都の財政に触れられた中で、平成十年度一般会計が実質的な赤字になり、その額は三千五百億に達するであろう、そうした厳しい状態はこれからも続くし、放置すれば東京都は財政再建団体への転落も免れない、財政再建を今後進めるに当たっては、職員定数の削減あるいは給与関係費の見直しを初め、聖域を設けず事業の見直しを行うなど、強調されております。 東京都の財政問題というのは、もちろんその財政再建ということについても第一義的に……
○寺崎昭久君 民主党の寺崎昭久でございます。 周辺事態法案の質疑に入る前に、その背景にある日米安全保障をめぐる同盟意識が最近変わっているのか変わっていないのか、そういった問題について若干整理をしておきたいと思いますし、政府の認識をお尋ねしたいと思います。 ことし五月三日のキョードーウイークリーという通信社系の週刊誌にこんな記事が載っておりました。 石原慎太郎東京都知事の誕生は、日本国民の一部にあるもやもやした気分の反映ではないかという見方が広がっている。このことは、ポスト冷戦時代から未知の時代へ世界が移行しつつある中で、日米安全保障体制が相対化の過程に入っているという見方ができるのではな……
○寺崎昭久君 この三月五日に政府から年金制度改正案大綱が発表されましたので、年金問題万般にわたって質問させていただきたいと思いますけれども、本日は時間がそれほどございませんので、企業年金に絞って幾つか見解をただしたいと思います。 このところ、企業年金の財政状態が悪くなっているということが伝えられておりまして、民間の調査機関の推定などによりますと、国家予算にも匹敵するというような報道もございます。昨年十一月、大和総研が発表したところによりますと、これは退職金や適格年金なども含まれているんだと思いますけれども、不足額は約五十三兆円、あるいは長銀総研では六十兆円、ゴールドマン・サックス証券によれば……
○寺崎昭久君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 民主党の寺崎昭久でございます。 中小企業基本法改正案をめぐる審議も去る十一月十七日の本会議を皮切りにきょうで五日目になります。 しかしながら、この間の質疑を振り返ってみましても、中小企業というものが、一昨日、参考人として御出席いただいた黒瀬先生の表現をかりるならば、問題性と発展性を両方持っているというようなこと、また業種にしろ規模にしろ多岐にわたるというようなことから、審議は深まっても、これで尽きたというところにはなかなか行かないものだと感じている次第であります。 しかしながら、そうした事態を踏まえて、終局も近いように聞いておりますから、私はきょうは今後の課題とか執行体制の……
○寺崎昭久君 参考人の皆様方には貴重な時間を割いていただきましてありがとうございます。時間が大変限られておりますので、早速質問に入らせていただきます。 まず、堀井参考人にお尋ねいたしますが、平成五年、六年ぐらいから第三次ベンチャーブームというようなことが言われ、昨今ではどちらかというとベンチャー支援ブームじゃないかというようなことを言われているように認識しておりますが、一方ではアントレプレナー不足である、あるいはいい投資案件がなかなか見つからないというようなことが聞かれるのも実態だろうと思います。 そういう中で、先ほど堀井参考人は投資先へのハンズオンが今後の重要な課題になるというお話をされ……
○寺崎昭久君 まず、大蔵大臣にお尋ねいたします。 先ほど大蔵大臣は、日本経済は成長軌道に乗ったという御認識を示されました。また、三月九日の所信表明の際には、最悪期を脱し緩やかな改善が続いている、しかし民需が依然として弱い、したがって財政面からの下支えが必要であり、それをやることによって本格的な景気回復を実現したいんだという趣旨の御発言がございました。 これはさらっと聞いておりますと大変滑らかでのみ込みやすいのでありますけれども、よく考えてみますと、大臣がおっしゃっている例えば本格的な景気回復というのはどういう状態をおっしゃっているのか、どういう指標がどのように変化したときにそう御判断される……
○寺崎昭久君 本日は、今回の租税特別措置法のうち、不動産の所有権移転に伴う登録免許税の引き上げを中心に質問させていただきたいと思います。 改正内容に入る前に、まず登録免許税はどういうところに課税根拠があるのか、権能は何かということについてお尋ねさせていただきたいと思います。 不動産の所有権を登記簿に掲載しようとした場合には、登録免許税を支払ってそれで必要な登記をすることになっております。この登録免許税を支払うというのが登記の大前提、これを納めないと受け付けないという仕組みになっております。それでは、それによって所有権が発生するのかといえば我が国の法制はそうなっておらず、双方の意思表示確認に……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました関税定率法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・自由国民会議、民主党・新緑風会、公明党・改革クラブ、社会民主党・護憲連合、自由党及び参議院の会の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 関税定率法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 関税率の改正に当たっては、我が国の貿易をめぐる諸情勢を踏まえ、国民経済的な視点から国内産業、特に農林水産業及び中小企業に及ぼす影響を十分に配慮しつつ、調和ある対外経済関係の強化及び国民生活の安定・向上に寄与す……
○寺崎昭久君 民主党・新緑風会の寺崎でございます。 本日は、参考人の方々には貴重な御意見を御披露いただきましてありがとうございます。 限られた時間でございますので、早速質問に移らせていただきます。 まず、桜井参考人にお尋ねいたします。 先ほど桜井参考人は、金融商品の説明義務が履行されたか否かということのかかわりの中で、顧客の立証責任に触れられました。その中で、被害救済の判決が一件あれば周辺にその何十倍、何百倍もの泣き寝入りがあると考える必要があるという趣旨のお話があったと思います。 それから、別のところでも、これらの多くは被害であり、立証責任が原告にあるために、説明し切れないか、ない……
○寺崎昭久君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました金融商品の販売等に関する法律案につきまして、政府案及び日本共産党提出の修正案に反対の立場から討論を行います。 金融ビッグバンの進展に伴い、さまざまな金融商品が開発、販売されている現在、顧客の保護を図るための法整備は喫緊の課題であり、民主党はいわゆる金融サービス法の制定を強く主張してまいりました。しかし、本法律案を金融サービス法の第一歩と位置づけるのであれば、それは余りにも小さな一歩でしかありません。 以下、本法律案に反対する理由を申し述べます。 第一に、金融商品販売業者の顧客に対する説明義務の対象となる金融商品の範囲……
○寺崎昭久君 おはようございます。
早速、郵政大臣にお尋ねいたします。
この法律案の趣旨でございます原動機付自転車等の自動車損害賠償責任保険を郵便局で取り扱うことによって普及率がどの程度向上するとお考えなのか。また、そのためにどういう業務を行おうとされているのか、業務計画の概要等についてお示しいただきたいと思います。
【次の発言】 今おっしゃった無保険車がどれくらいあるのかということはおいおい議論させていただきたいと思いますけれども、バイクの自賠責を郵便局が取り扱うということは、もう一方の見方をすれば、民間との競合分野がもう一つふえるということにもなるように思えます。郵政事業については、今……
○寺崎昭久君 おはようございます。 まず、大蔵大臣にお尋ねいたします。 政府は、一連の財投改革について、まず入り口を郵貯法等の改正とさきの年金三法で、また中間部については今議題になっております資金運用部資金法の改正で、そして出口については昨年から幾つかの特殊法人等の合併とか再編ということがございましたから、言ってみればこの三部作をもって財政投融資改革を進めようとされているんだと、そのように受けとめているわけであります。 また、今回の資金運用部資金の改正についての意義、目的等についてはこれまでもるる承ったところでもありますけれども、本日は締めくくり的な質疑の時間でございますので、大臣に改め……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律及び貸金業の規制等に関する法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党・改革クラブ及び社会民主党・護憲連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律の一部を改正する法律及び貸金業の規制等に関する法律の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、次の事項について、十分配慮すべきである。 一 日賦貸金業者に係る出資法の特例措置については、出資法本則の……
○寺崎昭久君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 先ほど柳田理事からお答えしていると思いますので、重ねて申し上げる必要はないと思いますし、余計なことですけれども、各党もそれぞれ、現状のままがいいとかいろいろおっしゃっていたように思うんですけれども、この問題は一応決着しているんじゃないかと。念のために申し上げます。
【次の発言】 私たちは、定員問題について考える場合には、全国を一つの選挙区とする現行の拘束名簿式比例代表制にかえ、複数の広域ブロック選挙区として候補者名によって投票する選挙制度を新しく導入する、ただし広域ブロックの範囲及び定数は別途定めると申し上げたので、これ以上の答えはございません。
○寺崎昭久君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 大蔵大臣に当面の問題について幾つかお尋ねいたします。 まず、八月一日に概算要求の基本方針が閣議了解になりました。これを拝見しますと、従来どおり、一般歳出、つまり政策的経費について要求基準を示しているわけでありますけれども、今日的なニーズを考えますと、果たして十分なのかという疑問があります。 理由を幾つか申し上げますと、第一に、交付税特別会計借入金、つまり償還計画ということになりましょうか、これは国と地方を合わせますと現在三十八兆円に達しております。にもかかわらず、この地方交付税については一般歳出ではないという理由で要求基準の対象外にされております。それから、一般歳出ではあるけ……
○寺崎昭久君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 委員長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○寺崎昭久君 最初に堺屋担当大臣にお尋ねいたします。それは、基本法案に言う「ゆとりと豊かさ」というのはどういう状態を言うのかという意味でございます。 IT基本法を拝見しますと、六つの基本理念が掲げられており、その第五条に国民生活の利便性の向上、生活様式の多様性の促進などによる「ゆとりと豊かさを実感できる国民生活の実現に寄与するものでなければならない。」、こう書かれているわけでありますけれども、この基本法を読む限り、今我が国がやろうとしていることはITを普及、促進することだなということはよく読み取れるわけであります。 しかしながら、もう一歩踏み込んで、それでは何のためにということを考えてみま……
○寺崎昭久君 民主党の寺崎でございます。 去る三月十五日の委員会の折、一月二十六日にJR山手線新大久保駅での事故の問題をめぐり質疑が行われましたけれども、この事故の経緯だとか事故後の対応あるいは少子高齢化社会の到来という状況にかんがみ、プラットホームでの安全対策は喫緊の課題だと思いますし、政府として支援策を講じてでも積極的に取り組むべき案件だと思いますので、私も先日とは切り口を変えて質疑を行い、具体的な施策の推進を促してまいりたいと思いますので、大臣初め関係の皆さんの具体的かつ積極的な御答弁を期待したいと思います。 まず、大臣に伺いますが、国土交通大臣は、三月十五日の所信表明の際、先般JR……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました踏切道改良促進法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 踏切道改良促進法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の諸点について適切な措置を講じ、その運用に遺憾なきを期すべきである。 一、踏切道の改良は、緊急性の高いものから重点的に行うことにより、踏切事故の防止及び交通の円滑化に資すること。 二、全国に約千箇所あるとされる交通遮断……
○寺崎昭久君 私は、ただいま可決されました航空事故調査委員会設置法等の一部を改正する法律案に対し、自由民主党・保守党、民主党・新緑風会、公明党、日本共産党、社会民主党・護憲連合、自由党及び二院クラブ・自由連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。 案文を朗読いたします。 航空事故調査委員会設置法等の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、本法の施行に当たり、次の事項の実現に向け万全を期すべきである。 一、航空・鉄道事故調査委員会は、他の行政機関等からの独立性を確保するとともに、公正・中立な立場でその責務を十分に踏まえた、迅速かつ厳正な事故等調査及び調査結果……
○寺崎昭久君 私は、本日、道路特定財源制度と有料道路事業という我が国の道路に係る二つの柱を軸にして、またそれに係る道路行政についてお尋ねしつつ、私の意見を述べさせていただきたいと思います。 このところ、にわかに道路財源の見直しがクローズアップされております。道路特定財源というのは、道路整備特別措置法が制定されて以来およそ四十年たっているわけでありますから、その功罪を論ずる、あるいは既に私の目から見ますと道路財源の趣旨に反して使われているのではないか、つまり一般財源化されているのではないかとおぼしき使われ方もありますから、そういったことも含めて見直すのは大いに結構だと思います。 ただ、この際……
○寺崎昭久君 倉庫業の関係者が物流の効率化という面から日本経済に寄与されていること、そのために努力をされているということについて敬意を表しながらも、幾つかの問題点、疑問について以下質問を進めさせていただきます。 まず国土交通省にお尋ねいたしますけれども、倉庫業法の対象となる倉庫の規模、比重といったものについて伺いたいと思います。 一般的な倉庫として、自家用倉庫、営業倉庫、農業倉庫、協同組合倉庫、上屋、保管庫といったものがあるわけであります。それぞれスペースを占めているわけでありますけれども、ここで言う倉庫業法上の営業倉庫というのはどの程度のウエートを持っているのか、お尋ねします。
○寺崎昭久君 まず、大臣に伺います。 今回のJR会社法の改正によりまして、JR本州三社はJR会社法の適用対象外となり、純民間会社になるわけでございますけれども、私の周辺では、何がどういうふうに変わるのかというのがよくわからないという声が少なくありません。 というのは、株式を全部売ることを純民間会社と言うのか、あるいはJRに対して民間並みの国の関与に近づけていくということにウエートが置かれているのか、その辺がわかりにくいと。国鉄改革から相当の時間もたっておりますので、確かに六十年の国鉄改革の方向を定めたときの基本方針にも「純民間会社とする」という文言は使われておりますけれども、純民間会社とい……
○寺崎昭久君 今回の自賠責保険法の改正というのは、周知のとおり昭和三十年のこの自賠責保険制度が創設して以来の大きな改正でございます。この改正に当たり、自賠責保険制度のあり方、あるいは引き続き検討すべき項目ということもさまざま浮き彫りになったのではないかと思っております。 この自賠責保険制度が創設されました際の国会審議を議事録によって再確認してみました。それによりますと、昭和三十年二月末の自動車保有台数というのは百三十四万台であった。また、自動車事故による死傷者が、これは昭和二十九年ですが、七万二千五百人であったと。そういう背景の中で、不可避的に発生する自動車事故による被害者の保護に万全を期す……
○寺崎昭久君 まず、西崎参考人にお伺いいたします。 本日は、有益な御意見を御披露いただきまして、ありがとうございます。 先ほど来、再保険が廃止された後の保険金支払いの適正化が弱まるんではないかということの懸念に対して措置をする必要があるということから指定紛争処理機関等を設けたというお話がございましたけれども、私は結構なことだと思うんですが、ただ、考え方として、現在は審査会、再審査会、それでも不服であれば裁判に訴えるといういろんな方法があるわけでございます。 それから、現に再審査会の構成メンバーというのは直接業界に関係のない方で構成するという状況であるとすれば、今回のように別に指定紛争処理……
○寺崎昭久君 昨日、本法案の提案趣旨として、今回この法律の登録の対象になる二十トン未満の小型船舶の保有台数が五十万隻を超える、あるいは放置艇、不法投棄が社会問題化しているという御説明を受けましたけれども、まず実態を伺っておきたいと思うんです。 例えば、現在処分を必要とする不法投棄船あるいは沈廃船というんでしょうか、これは何隻あるのか。そのために、国、地方自治体は年間どれぐらいの予算を使っているのか。その際、一隻当たりの処分の費用というのは幾らぐらいかかっているのか。また、仮に今処分を対象とする船を全部処理しようとすると、およそどれぐらいの費用がかかるのか。それから、海や河川に放置艇等があるわ……
○寺崎昭久君 五、六年前のことですけれども、東京大学の谷下雅義という教授が論文を発表しております。「公共事業用地取得における利害調整システムに関する考察」という論文でございます。 この中で、なぜ住民と行政が利害対立するのかという要因分析をされた上で、利害対立には事業者と地権者の合理的行動が社会的に望ましい結果をもたらさないという囚人のジレンマ、とらわれ人でございますが、囚人のジレンマ構造が潜んでいると指摘されております。 囚人のジレンマというのは、二人の囚人がいて、別々の取り調べ室で強盗を働いたか働かなかったかという取り調べを受けたときに、お互いに黙秘した方がいいとわかりながらも、実際には……
○寺崎昭久君 和田先生にお伺いします。 先ほど先生は、消費税を徹底的に見直せば伝票方式を採用することになる、特例措置をやめることになる、そうでなければ見直しにはならないという御所見を述べられましたが、私も同感でございます。特例措置によって納税者から消費者が納めた税金が国庫に入らないというのはこれはもちろん大問題でございますけれども、もう一つ消費税に関して私は体系上の問題を感じております。と申しますのは、限界控除制度というのは果たして消費税と矛盾しないんだろうかということでございます。 それは、税金というのはもちろんストレートに国庫に納めるのが当たり前でありますけれども、限界控除制度というの……
○寺崎昭久君 それでは、参入規制が内外価格差を生んでいる大きな原因だという観点から、規制緩和について若干質問をさせていただきます。 先ほど大店法の関係で運用緩和について実施時期が明示されませんでしたけれども、なぜ明示できないのか、その辺をもう少し御説明いただきたいと思うんです。この点について新聞などを読みますと、関係業界との意見調整に手間取っているからだというような説明がされているようであります。もしそれが本当だとすると、消費者の立場というのはやはり二の次になっているのか。海部内閣は内外価格差の解消を金看板にしているわけでありますけれども、その姿勢も問われかねない、そういう問題になるんであろ……
○寺崎昭久君 それでは質問いたします。 先ほど三石委員から四月十八日付新聞の紹介があり、その中で法人の土地取得の動機だとか保有の実態について御紹介がございました。私は、そこに指摘されているような法人の土地取得だとか保有というのが円滑な宅地供給を妨げているし、また土地高騰の大きな要因になっているのではないかと思っております。そしてまた、値上がりを待つという状態を可能にしているのは、一つには土地税制に欠陥があるからではないかと思うわけでございます。時間の制約もありますので、以下は宅地供給を促進したいという観点から土地税制について若干質問をさせていただきたいと思います。 その前に、一般論でお伺い……
○寺崎昭久君 四月二十日の調査会で、私は法人の所有する遊休地に対する課税について幾つか質問をさせていただきました。残念ながら前向きな回答ばかりではなかったように思いますが、きょうは時間の関係で土地税制について一点だけ最初にお伺いしたいと思います。ぜひ熱意のある御答弁をお願いしたいと思います。 それは土地の開発利益に関する問題でございます。土地の開発あるいは周辺のインフラが整備されたために土地が値上がりするというのはよくあるケースでありますけれども、私はとりわけ後者の場合に生ずる開発利益というのは、基本的には全部社会に還元すべきものであろう、そう思っております。開発利益にかかわる税制とおぼしき……
○寺崎昭久君 まずフックスさんにお聞きしたいと思いますが、私はフックスさんがこの「まとめ」に書かれておられるのと同じ見解を持っておりますので余り悲観的ではないんですけれども、不合理な内外価格差を解消する上で一番のボトルネックになっているのは、ここにも書かれておりますように「官僚的硬直性」とか「政治的利益集団」、これをいかに排除するかということだと思うんです。ジャーナリストの目から見て何か御提言があれば、またこうやったら解消できたよというような事例があれば御紹介をいただければありがたいと思います。 それから、田中参考人にはぜひこの点をお聞きしたいと思います。日本では必ずしも消費者運動が盛んだと……
○寺崎昭久君 私は、ごみ処理問題について若干の提言を行いたいと思います。 最近の統計によりますと、日本全体のごみの最終処理量というのは一億トンを上回っているそうでして、これを埋め立て用に使いますと、東京の千代田区を上回るほどの面積が必要だということでございます。そして、関東ではあと半年分しか残ってないとか、日本全体でも一年半しか残ってないというようなことを言われているわけでありますが、またこの処理がどこで行われているのかというのも統計で見ましても、例えば東京圏では、一般廃棄物と産業廃棄物に分かれるわけですが、東京都の場合には一般廃棄物については一〇〇%自域内処理、つまり東京都で処理されている……
○寺崎昭久君 岩田先生にまず、料金のあるいは価格の横並びという問題についてお尋ねいたします。 昨年の春、銀行の振り込み手数料が横並びであるという批判が起き、これにこたえるかのように四月から七月にかけて引き下げ並びに若干のばらつきが見られるようになりました。ただ、この横並び料金の問題というのは従来からビール業界であるとかウイスキー業界あるいはフィルム、新聞等についても問題視されてきておりますけれども、いまだに消費者から見ると横並び料金であるという感をぬぐえないわけでございます。この同時的値上げ等について有効な防止手段というのがあるのかどうか。あるいは妥当な値上げである、たとえ同時的値上げであっ……
○寺崎昭久君 北岡先生にお伺いします。 先ほど先生は、地域紛争は今後も容易になくならないであろう、また国連は万能ではない、国連というのは加盟国が主体的な判断のもとに各国に働きかけたり調整する場である、政治の場であるという御認識を示されましたが、私も全く同感でございます。こういう認識のもとで今後の日本を 考える場合に、日本が国連中心主義をとる以上、国連平和維持軍への参加というのは加盟国として最低の義務ではないかと思うんですが、これについての御見解を伺いたい。 もう一点は、一国だけで自国を守るには強大な軍備が必要になる、それを避けるためには共同して国際秩序の維持に当たることが必要だというお話も……
○寺崎昭久君 民社党の寺崎でございます。 最初に消費者行動についてお伺いいたします。 先生の御著書を拝見いたしますと、これにも消費者行動が内外価格差を縮める大きな要素になるだろうという御趣旨のことが書かれておりますが、日本にはどうも消費者運動とか消費者団体が余り育っていないように思いますけれども、なぜ育たないのか、先生の御見解を第一点伺いたい。それから、これにかかわってもし育成していくとすれば、行政として何かお手伝いできる方法があるのかどうか。 それから三つ目は、消費者自身の買い物行動についてですが、買い物行動の合理化を通じて小売に競争状況をつくらせるんだという御趣旨の御意見が記されてお……
○寺崎昭久君 経企庁にまずお伺いします。
内外価格差の実態については、昨今次々に数字を挙げて報告されているわけでありますけれども、例えば物価レポート91によりますと、日本の生鮮野菜の価格はニューヨークやロンドンに比べても突出して高いという報告がなされておりますが、その原因というのは需給関係によるものなのかコストが高いためなのか、流通費が高いためなのか、あるいは品質の違いによるものなのか、その辺の分析をどうされておりましょうか。
【次の発言】 今のお話を伺っておりますと、消費者の選好がこうだから高いのはやむを得ないというようにしか聞こえないんですが、私はやはり安くしたいということであれば、その……
○寺崎昭久君 内外価格差の実態だとか、あるいは解決策につきましては、既に出尽くされた感じもありますし、ただいま各委員からもそれぞれ適 切な御意見が述べられておりますので、私はこの際焦点を絞りまして、内外価格差の問題では一つだけ意見を述べておきたいと思います。 それは独占禁止法の厳格な運用ということでございます。そしてこれに関しては、今後の課題という意味で三点意見を述べておきたいと思います。 その第一は、独禁法の刑事罰の罰金の上限の引き上げということでございます。ことし三月二日に、公取委からこの上限額を一億円にする必要があるという研究会報告が提出されておりますが、私はこの際、欧米並みの上限に……
○寺崎昭久君 滝井公述人にお伺いいたします。 民社党はかねがね地方の自主財源を確立するという観点から第二交付税を設けるべしという主張をしておりますが、現実は三割自治とか四割自治という言葉もあるようなのが実態だと思います。 そういう中で、もう三年近くなりますか、竹下内閣のときにふるさと創生一億円というのが設けられました。田川市の場合に、この意義をどのように受けとめられ、これを何に使われたのか、これが第一点。 それからもう一点は、この一億円というのが全国レベルで見るとどういう効果をもたらしたか、あるいは問題点を残したか、その点について見解をお伺いいたしたいと思います。よろしくお願いします。
○寺崎昭久君 阪中先生にお尋ねいたします。 先ほど先生のお話の中に、冷戦後世界の新しい秩序づくりが求められている、その中にあって国連が中心になるであろうという御趣旨のお話がございまして、私もそのとおりであろうと思うわけでありますけれども、その際、果たして国連はその役割を今のままで果たせるのか、期待にこたえることができるのかどうかこれが問題なんだろうと思います。 そのためには、国連自身が権威を高めること、あるいは今持っている組織とか機能を今日的な情勢に合わせて再構築するということが求められているのかなというように思う次第でありますけれども、先生のその辺に対するお考えをお聞かせいただければと思……
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