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大脇雅子 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

大脇雅子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP500(参)
357位
委員会出席(無役)歴代TOP500
330位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
319位
各種会議出席歴代TOP100
57位
各種会議出席(無役)歴代TOP100
52位

16期委員会出席(無役)TOP50
31位
17期各種会議出席TOP20
17位
17期各種会議出席(無役)TOP20
13位
18期委員会出席(無役)TOP50
50位
18期委員会発言(非役職)TOP50
49位
19期委員会出席(無役)TOP50
48位
19期委員会発言(非役職)TOP50
47位
19期各種会議発言TOP5
4位
19期各種会議出席(無役)TOP20
11位
19期各種会議発言(非役職)TOP5
4位

このページでは大脇雅子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。大脇雅子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

委員会発言一覧

16期(1992/07/26〜)

第125回国会 法務委員会 第1号(1992/12/07、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 私は、佐川事件をめぐる検察と法務の姿勢についてお尋ねをいたします。  渡邉被告人からの金丸氏に対する五億円の授受が上申書提出、略式命令という経過をたどって二十万円の罰金で決着したことについて、国民は本来適正であるべき検察の取り調べ手段が一般国民と政治家のダブルスタンダード、二重の基準であると批判しております。  刑事訴訟法により取り調べにかえて上申書の提出をしたということにつきましては、先回衆議院の法務委員会で刑事局長は上申書の決着は地検側の判断によるというふうにお答えになりましたが、安部昌博弁護士は九月二十一日、五十嵐特捜部長から上申書の提出を求められたと言われております。金丸……

第126回国会 環境特別委員会 第3号(1993/03/26、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 大脇です。  公害健康被害の補償等に関する法律の一部を改正する法律案が上程されておりますのに関しまして、昨日、三月二十五日、熊本地方裁判所の第三次訴訟第二陣の判決は、水俣病の発生と拡大の過程で国が被害防止の義務を怠ったとして国の責任を認めて、環境庁の資料によれば、判決は原告二百三十八名中百九十八名の者は、メチル水銀化合物によって健康障害を受けたと認定し、総額約五億五千八百八十万円の支払いを命じております。水俣病が公式に発病したことを確認されて三十七年、認定によって棄却をされた原告に救済を命じたこの判決の意味を国の環境行政をつかさどる環境庁としてどのように受けとめられたか、環境庁長……

第126回国会 環境特別委員会 第4号(1993/03/29、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 公害健康被害の補償等に関する法律というのは、六〇年代が残した公害の被害の対処を民事責任を踏まえた損害補償という独自の理念に基づいて、いわば後始末の形で制度化されたという歴史があるわけです。それは、さまざまな事業活動ないしは開発事業に基づく健康被害の調査というところから、現在では環境影響の評価というところまで拡大をしておりまして、新たな環境被害の防止のために何が必要かということが議論される時代になっております。  けさの新聞を見て驚愕いたしましたのは、環境アセスメントの法制化見送りについて環境庁は関係省庁と覚書を提出しているという事実であります。私は、けさこの新聞を読みまして新聞社……

第126回国会 環境特別委員会 第5号(1993/04/07、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 今回、環境庁長官の所信表明を拝見いたしますと、まず、地球環境保全を視野に入れて、持続可能で環境負荷の少ない社会経済の構築に向けて新たな環境政策を総合的に推進していくというふうに述べておられます。さらに、具体的な方法として、その一つである環境影響評価、 公害防止計画等につきましては引き続き推進してまいりますと述べておられますので、この点に関連しまして質問をさせていただきます。  前回の委員会におきまして、私は、読売新聞の三月二十九日月曜日の朝刊に基づきまして、環境アセス法制化見送りの覚書あるいは合意といったものがないかというふうにお尋ねをいたしました。そのときに企画調整局長から午後……

第126回国会 環境特別委員会 第8号(1993/05/26、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 環境基本法案の審議に当たりまして、私は、世界に例を見ないスピードで高度経済成長を遂げまして、そのツケが公害問題として一気に噴き出した時代を思い出しております。そのころから全国各地で公害追放への取り組みが高まりまして、ある程度の成果を上げてまいりました。私も四日市公害訴訟を初めとして幾つかの公害事件に弁護士としてかかわってまいりましたが、今この審議に当たり、失われた命の重みとか、被害者の痛みを痛みとして政治家と行政担当者がそれを共有して、政治と行政にそれを生かすという大きな時代の転機にあるということを私は申し上げたいと思います。  環境基本法案によりますと、環境基本計画を策定してい……

第126回国会 環境特別委員会 第10号(1993/06/04、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 前回は、公害問題を生み出した過去の産業政策や経済政策の反省に立って、今まさに環境の保全ということをベースにいたしましてこれよりの政策を行わなければいけないという歴史のターニングポイントに立っているということの点を踏まえまして質問をいたしました。  環境基本法案というのは、今堂本議員も指摘されましたように、非常に抽象的な規定でできておりまして、これまでの環境汚染、自然破壊というものを発生させた政策、過去の政策の反省を今後の施策にどのように反映させていくのかという点が明らかになっておりません。  そこで、環境庁長官にお尋ねをいたしたいのですが、公害問題を生み出した過去の政策の反省を今……

第126回国会 環境特別委員会 第11号(1993/06/14、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 私は、かけがえのない地球はまさに子孫のために私どもが預かっている、そしてそれをできるだけ豊かな形で子孫に手渡していくのが人類の責務だと考えております。環境の保全は、公害や自然破壊などの問題が発生してしまってから対策を講ずるのではなく、こうした問題を未然に防止するために十分に配慮を行うことが原則であります。  この観点から、環境アセスメントは非常に重要な施策でありまして、いわば社会的な技術としてぜひとも今後環境アセスメント法を制定してその徹底を図るべきであると思います。こうした考え方から、日本社会党では環境影響評価法案を取りまとめまして、今回参議院に提出したところでございます。  ……

第126回国会 法務委員会 第3号(1993/03/29、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 まず私は、去る三月二十五日、水俣病に関しまして、熊本地方裁判所で水俣病の拡大の過程で国が被害防止の義務を怠ったとして原告の救済を命じました。国の指定代理人を統括される法務大臣として、法務省を中心にこれから各省庁で検討、協議なさると思います。控訴について、私どもはぜひ控訴をしないで水俣病の今まさに最終解決の時期が来ているということで、和解に向けてその席に国も着いてほしいというふうに要望したいと思いますが、法務大臣のスモンのときの努力に私も敬意を払っている一人でございますので、ぜひこの事件につきまして大臣の御見解をお伺いしたいと思います。

第126回国会 法務委員会 第7号(1993/05/25、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 それでは私からお尋ねいたします。私の質問は、今回の社債制度の改正に関してであります。  今回の社債法の改正は、長年にわたる社債法全面見直し作業の実現したものと言われておりますが、社債法全面見直し作業の経過について御説明ください。とりわけ銀行サイド、社債発行会社、社債引き受けの証券会社サイド、この各界の利害の調整が非常に錯綜して議論が紛糾したと聞いておりますが、この観点からしてどのような今日までの改正経過であったかお聞きしたいと思います。
【次の発言】 経過はよくわかりましたが、その改正の中で銀行の側がどのような見解を表明し、社債発行会社がどのような見解を表明し、あるいは証券会社が……

第126回国会 予算委員会 第13号(1993/04/01、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 頭取は、担当者が二十八億の金丸のワリシン売買につきまして何ら疑惑を持たなかったと言われておりますけれども、聞くところによりますと、検察庁に押収されたメモには詳細な、原資の帯封に書かれた銀行名とかあるいは債券の番号などが詳細に記載されていたと言われますが、これはやはりおかしいと思ったからこそそうしたメモが残されていたのではないんでしょうか。この点、いかがお考えでしょうか。
【次の発言】 先ほど、そのワリシンの売買といいますか、場所はほとんどが金丸事務所だというふうに言われましたが、あるいは前の発言では全部だとも言われましたが、日債銀の部屋でその売買が現金授受と一緒にされたということ……

第126回国会 労働委員会 第13号(1993/06/10、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律案の質疑をいたします前に、まずその前提条件として共通基盤の認識の有無について三点お尋ねをしたいと思います。  パートタイム労働者は、一九九一年週三十五時間未満の短時間労働者八百二万と言われておりますが、週三十五時間未満の短時間労働者の数は現状においてこれで間違いがないのかどうか。それから、週三十五時間以上働いてパートタイム労働者と呼ばれるいわゆる疑似パートタイム労働者は何人いて、この双方の比率はどの程度か、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、いわゆるパートタイム労働者というのはほぼ一千万を超していると言われておる実態……

第128回国会 環境特別委員会 第3号(1993/10/27、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 私は、ただいま問題になっておりますロシアの核廃棄物投棄をめぐりまして質問をさせていただきます。  先ほど広中環境庁長官を言われましたように、環境庁が最初に把握したニュースというのがNHKの画面であり、そしてグリーンピースのプレスリリースであったということは、私どもにとりましても大変大きな問題であると思います。どうしてそういう我が国の情報収集システムが機能しなかったのかということについて、まずお尋ねをしたいと思います。  ロシアは、十月六日、書面で国際原子力機関、いわゆるIAEAへ通告したと言っておりますが、これがどうして日本に届かなかったのでしょうか。

第128回国会 労働委員会 第2号(1993/11/04、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  景気がよかったころは華やかに女性に対する均等処遇が伝えられましたが、結局不況の中でそれが深刻化いたしますと一転して女子学生に対して就職の門戸を閉ざす企業がふえるようになりました。こうした有事のときにこそ均等法が働くべきだ、それが働かないという以上均等法は欠陥品ではないかということが新聞紙上でも問題になっております。  ただいま婦人少年問題審議会の婦人部会で均等法の見直しについて議論されていると聞いておりますが、労働省は均等法の施行後の変化についてどのような評価をなさっているのかお尋ねをしたいと思います。

第129回国会 外務委員会 第2号(1994/06/03、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 日本と北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国は歴史的、文化的、地理的にも密接な関係を保ってきた国であります。まだ国交が正常化していない現段階において、我が国は今後その立場を踏まえて独自の外交を確立するチャンスだと考えます。  核査察問題は現在まだ完全に決裂したわけではありません。北朝鮮の政治的意図は、米朝高官会議を通して国際社会の中で朝鮮民主主義人民共和国を公式に認知させようという意図にあるということが言われているわけです。  六月二日の朝日新聞の記事によりますと、国連が制裁を見送った場合、日米韓で独自制裁の行動を起こす可能性がある旨、外務大臣が衆議院の予算委員会で答弁されたということが……

第129回国会 外務委員会 第4号(1994/06/22、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 油濁関係条約に関しまして、二、三質問をさせていただきます。  いわゆる七十六民事議定書及び七十六基金議定書の締結が今回問題になっているわけですが、我が国がこの締結に関しましてここまで年限的におくれた理由はどこにあるのでしょうか。今まで、もう少し早く加盟をしていてもよかったのではないかと思うんですが。
【次の発言】 適用水域が拡大されるということは、これはよいことと考えるわけです。しかし、広い海洋でのタンカー同士の衝突などによります汚染損害の範囲は、海流などを考えますとかなり広がるのではないかと思うわけですが、この九十二年の民事議定書及び基金議定書の発効によって汚染損害というのはほ……

第129回国会 外務委員会 第5号(1994/06/23、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 今回の在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律の一部を改正する法律案に関しましては、私は、現在の国際情勢の中における日本の仕事をするために非常に重要なことだと認識しております。  一点お尋ねいたしたいのは、在マケドニアの日本大使館が新設されるについて、これが在オーストリア大使館が兼務するということでございますが、例えばECとかEUに関するいわば用務というのはどこが所管をするんでしょうか。先回、私がCSCEの調査に参り良したときに、余りにも在オーストリア大使館の人たちの仕事がハードだということを見聞きしたものですから、ちょっと一点お尋ねをいたしたい……

第131回国会 外務委員会 第2号(1994/11/01、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 日比混血児問題についてお尋ねをいたします。  日本人男性とフィリピン女性の間に生まれ、日本人の父親に見捨てられたジャパニーズ・フィリピーノ・チルドレン、日比混血児に対し、フィリピン政府は十月二十九日、全国一斉の登録事業に乗り出しました。登録の結果は、今後、日比両国政府が本格的な対策に乗り出す基礎として期待されておりますが、日本の動きが非常に鈍いという批判がなされております。あす二日より五日にかけまして日比の議員のシンポジウムが行われまして、私も参加することになっておりますが、その点にかかわってお尋ねをいたしたいと思います。  去る八月二十四日、日比首脳会談でラモス大統領と村山首相……

第132回国会 外務委員会 第1号(1995/02/21、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 笠原議員の質問に続きましてお尋ねをしたいと思います。  九五年二月十八日の毎日新聞の記事によりますと、日米安保を再構築するということで、米国政府は日本に対してPKOでの協力のあり方とか戦域ミサイルの開発問題等で協議を始めたいというような申し入れをして、そしてそのニュービジョンという形で日米協力の新しいフロンティアの検討を始めたというふうに記載されておりますが、これはいっどのような項目について申し入れがあり、現在日本政府でどのようなレベルで対応をしているのか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、今後ほどのようなレベルでどのような形で協議を続けていかれるのでしょうか……

第132回国会 外務委員会 第5号(1995/03/16、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 中央ベーリング海におけるすけとうだら資源の保存及び管理に関する条約についてお尋ねいたします。  現在、スケトウダラ漁は自主的に停止中ということですが、大変多くの量をとっていたのに、現在そのような状況になった悪化の原因についてお尋ねをしたいと思います。  これは通告していなかったからいいです。  次に進みまして、問題は、条約ができまして漁獲の可能水準量というものを回復するためにさまざまな共同管理を国際的に行うということになるわけですが、これは自主的に今停止中の操業が可能になるということでしょうか、それとも国連環境計画の一環としていわゆる資源保護に重点を置いた条約なんでしょうか。

第132回国会 外務委員会 第8号(1995/04/11、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 今回は、ILO百五十六号条約の批准に当たりまして質問をさせていただきます。このILO百五十六号条約と勧告は、一九八五年、雇用機会均等法成立とともに女子差別撤廃条約を批准いたしましたころから私どもあらゆる働く女性が批准を希望してきたものでございまして、きょうここに審議をさせていただくということを非常に喜びとするものであります。この条約が北京会議に向けて批准を完成するということに大きな意義を見出しております。  それでは、このILO百五十六号条約を中心に質問をさせていただきます。  まず最初に、ILO百五十六号条約の題名といいますか条文名ですが、これは「CONVENTIONCONCE……

第132回国会 外務委員会 第10号(1995/04/25、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 化学兵器の開発、生産、貯蔵及び使用の禁止並びに廃棄に関する条約がパリにおいて署名式が行われまして、このたび批准に対する審議が行われることは非常に有意義であると思います。  一九二五年のジュネーブ議定書から始まりまして、細菌兵器等禁止条約、それから戦争における除草剤使用の禁止、そして本条約に至りますいわゆる非人道的な軍兵器の禁止に関する歩みというものは感慨深いものがあると思います。とりわけ今回の条約は、化学兵器の広範な禁止、そして廃棄までの厳格かつ具体的な国際管理下における査察あるいは検証措置等が附帯されているわけでございますから、言ってみれば初めての軍備縮小に関する徹底した条約と……

第132回国会 外務委員会 第13号(1995/05/18、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 国連平和維持活動に参加する国連要員の安全確保に関する国際条約は、一九九四年十二月九日、コンセンサス採択され、二十二カ国が批准して、三十日後の発効の運びとなっています。  条約が成立した国際的な情勢とこの条約の意義、我が国が批准して後、果たすべき積極的役割について大臣にお尋ねをいたします。
【次の発言】 それでは、本条約の内容について御質問いたします。  本条約は、第二条一項において「前条に定める国際連合要員及び関連要員並びに国際連合活動について適用する。」と定めています。この場合、例えば湾岸戦争における多国籍軍は含まれないと解してよろしいでしょうか。また、人道援助活動につきまして……

第132回国会 予算委員会 第10号(1995/03/08、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 阪神・淡路大震災によります被害といいますのは、活断層上の建物の不可避の倒壊に加えまして、軟弱な地盤の上に建てられた民家、老朽家展、手抜き工事による建物などがさらに被害を私大いたしました。そのため、被害弟の多くは低所得者層に集中し、社会の構造的矛盾をそのまま映し出しております。  そして今、その矛盾はますます拡大いたしまして、復興資金のある人とない人、職場のある人とない人、融資を受けられる人と受けられない人の格差が拡大しつつあります。したがって、政府や地方自治体の援助なくしては生活の再起が不可能であります。  その中で、神戸・尼崎地区労とか神戸ワーカースユニオン、武庫川ユニオン、労……

第132回国会 予算委員会 第17号(1995/03/29、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 きょうは御苦労さまでございます。  私からお尋ねをさせていただきます。  まず、イ・アイ・イ・インターナショナルという会社は、資本金十一億三千四百万、株主は高橋治則社長が四〇・五%、社長の長男長女合わせて八四・六二%を占めるという、いわば大きくない同族会社であります。このような会社を中心とするグループに対して、長銀がかくも多額な貸し出しをされたことに基本的な疑問を持たざるを得ないものであります。  頭取は、高橋氏が理事長を務められております東京協和情用組合とのおつき合いはいつごろなのか、あるいは高橋氏個人とは七八年の一月からお知り合いだということですが、どのような端緒で知り合われ……


17期(1995/07/23〜)

第134回国会 外務委員会 第10号(1995/12/12、17期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 本年の六月にいわゆる化学兵器禁止条約が日本によって批准されましたが、現在の批准国数は何カ国ありますでしょうか。  それから、安全保障理事会の常任理事国で批准をした国はあるのでしょうか。あるいは、その国の批准の見通しについてお尋ねをいたします。
【次の発言】 外務大臣にお尋ねをいたしたいのですが、この条約批准のために今後どのように働きかけていかれるおつもりでしょうか。
【次の発言】 外務委員会における化学兵器禁止条約批准のための審議におきまして、私は、先回、一九九二年二月十八日、中国がジュネーブの軍縮会議に提出した「ある外国より中国に遺棄され発見された化学兵器に関する情報」という文……

第134回国会 宗教法人等に関する特別委員会 第8号(1995/12/04、17期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 日本社会党・護憲民主連合の大脇でございます。  日本は、気が遠くなるような長い年月にわたりまして祭政一致、政教一致、神道以外は弾圧を受けるという戦前のつらい体験の中で、信教の自由と政教分離という憲法上の原則を確立してきた歴史がございます。  一九五一年、宗教法人法が制定され、今その改定が問題になっております。しかし、この宗教法人法を見てみますと、関連法規は別といたしまして、一切の規則、政令、省令、通達はありません。問い合わせによる通知と判例のみであります。ということは、宗教法人法が何もしない、何もできない、動いていない法律であったということではないかと思うわけであります。  この……

第136回国会 金融問題等に関する特別委員会 第4号(1996/06/12、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 きょうは、三人の参考人の方々は、お忙しいところをおいでいただきまして、ありがとうございました。  まず、橋本参考人にお尋ねをさせていただきます。  私がどうしても理解できないことは、住専は、持ち家促進のため個人住宅融資を行うということで、国民の利益にかなつた形で出発したわけですが、深刻な事態に立ち至るまでさまざまにブレーキをかけるチャンスがあったのではなかったかと思うわけです。  例えば、銀行が小口の住宅ローンに参入をしていったとき、あるいは住専が住宅事業者の融資ヘシフトしていったとき、あるいは総量規制が行われてさまざまな系列金融機関から資金調達がなされ始めたとき、あるいはまた平……

第136回国会 金融問題等に関する特別委員会 第6号(1996/06/14、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 我が国の金融システムは、昭和恐慌以来経験したことのない危機的な状況にあります。巨大な不良債権をでき得る限り早期に処理しない限り、日本の金融システムは国際競争力を失い、さらに深刻な危機をもたらすと考えられます。  住専の処理は、そのための緊急避難的措置であるとは考えますが、金融システムの再生プラン構築のためにより果断な政策的な対応が必要であると考えます。資産評価の回復さえ実現すれば自然治癒するはずだという希望的観測は、もはや事実として裏切られております。危機を危機として認識するということが重要だと思います。  私は、第一番目に、住専処理スキームは負担割合の妥当性によって決められたと……

第136回国会 地方分権及び規制緩和に関する特別委員会 第8号(1996/06/19、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、委員長に猪熊重二君を推薦することの動議を提出いたします。

第136回国会 内閣委員会 第9号(1996/06/06、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 日米物品役務相互提供協定というものができましたが、その協定の適用範囲についてお尋ねをいたします。  橋本首相は五日の参議院本会議で、自衛隊と米軍が訓練の際、いわゆるこの協定の適用範囲については戦闘時には適用しないということを明言されております。協定自体には明確に平時か有事か規定しておりませんが、憲法九条の趣旨からそのように解されるのはまことに妥当だと考えますが、防衛庁長官はその御見解について同じように考えられるのでしょうか。
【次の発言】 共同訓練はバイラテラル・エクササイジズ・アンド・トレーニングというふうに言われておりまして、それは演習と訓練といいましょうか、その共同訓練の態……

第136回国会 労働委員会 第3号(1996/02/27、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、御質問をさせていただきます。  雇用の状況を見てみますと、有効求人倍率や完全失業率などから見まして非常に厳しい状況にあります。とりわけ新規大学卒の女性に対する就職は超氷河期とも言われまして、大卒で六七・一、短大で六五・四というのが一九九五年度の問題だということになります。  女性の場合、もう結婚は逃げ道とはなり得ない時代になりまして、大学進学率は女性が既に男性を上回り、今まで男性が多い学部に女性の進出も増加しつつあります。そしてまた、使用者側の意識も女性を幹部として処遇したいというアンケート結果が出ているにもかかわらず、新規学卒者等の問題というのは非常に深刻な状況を示し……

第136回国会 労働委員会 第4号(1996/04/09、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 四月の一日、二日、フランスのリール市で行われましたG7の雇用関係閣僚会合に御出席なさいまして、御苦労さまでございました。  新聞報道によりますと、G7のこの雇用サミットにおきましては、貿易問題と労働基準の問題が提起され、EUなどの主張に対して、我が国は違ったスタンスをとった。例えば、労働基準で児童を酷使したり、あるいは強制労働をさせたり、あるいはストライキ権の制約のある状況のもとで、そういった労働基準を貿易の中でどう評価するかという問題であったと思うんですが、どんな議論をされて日本はどのようなスタンスをとられたのか、少し御説明していただけるでしょうか。

第136回国会 労働委員会 第6号(1996/04/18、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 正規の雇用形態ではない、いわゆる有期の雇用とかパート労働とか派遣労働だとか季節的労働というものが、いわば世界的な規模で増大しつつあるという傾向があるわけです。  そうした雇用形態というのは、企業の雇用政策の柔軟性を高めたり、あるいは労働者側からいえば、ニーズの多様化に対応して選択肢をふやすとか、あるいは失業者に雇用のチャンスを提供するとか、さまざまな意義が害われているわけです。しかし、世界的に見ればいわゆる正社員との、そうした不安定雇用にあるあるいは非正規の雇用形態の労働者の平等の保護ということが問題になっているというお話を、先ほど伺いました。  脇田参考人にお伺いいたしたいんで……

第136回国会 労働委員会 第7号(1996/04/26、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大臣にお尋ねをさせていただきます。  今回の派遣労働者のいわば就労条件の確保に対するための措置といたしまして、中途解除に係る問題を労働者派遣契約の締結に際して決めるということと、適切な苦情処理を図るための措置を充実したわけでございますが、そしてそのために大臣が指針を公布されるということになっておりますが、この改正に至りました背景とこうした措置、法改正の意義についてお尋ねをいたします。
【次の発言】 中途解除で一番問題になるのは、例えば業務上の必要性がなくなったとか、あるいは派遣労働者の能力のミスマッチとかというものだけではなくて、軽微な理由によっていわば中途解除が正当な理由あるい……

第136回国会 労働委員会 第8号(1996/04/30、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、前回に引き続きまして質問を続けさせていただきます。  先回、平成三年度の行政監察結果のフォローアップについてお尋ねをいたしました。その中で、労働基準監督署がいわゆる監督指導をしていて、是正報告の提出の徹底を図るよう改善措置を図るというような回答をしておられるわけですが、その結果についてお尋ねをいたします。是正報告の数、それから違反の類別などについてお尋ねをいたします。
【次の発言】 改善措置の状況によりますと、労働者派遣事業指導官というものを増設しておられるわけですが、これと監督官との提携というか、仕事はどのような形になっているのでしょうか。

第136回国会 労働委員会 第9号(1996/05/07、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回、高齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律案につきましては、シルバー人材センターの事業の発展、拡充を通して、高齢者の雇用を開発していくというところに一つのねらいがあると思うわけですが、この改正の意義について大臣にお尋ねいたします。
【次の発言】 それでは、今回の改正法案の内容についてお尋ねをいたします。  今回の改正によりましていわゆるシルバー人材センター連合というものが指定されるわけですが、現在七百団体の公益法人としてのシルバー人材センターがあり、会員数約三十三万人と言われております。それとほとんど同数のミニシルバーなどがあるというふうに聞いておりますが、これ……

第136回国会 労働委員会 第10号(1996/05/14、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今般、労災保険給付に係る不服申し立ての審査遅延時の救済規定の創設と審査体制の強化を柱とする改正法案が提出されました。  この法改正におきましては、救済規定により労働保険審査会に対し再審査請求がされた場合、審査官に対する審査請求は取り下げられたものとみなす等の措置を講ずるとされておりますが、この取り下げられたものとみなす等の措置というものの意味、内容はどう解釈したらよろしいのでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、救済規定により再審査請求がなされたときは、審査官に対する審査請求は、今おっしゃいましたように取り下げられたものとみなされますが、この場合、請求人は審査官に提出した資料に……

第136回国会 労働委員会 第12号(1996/05/23、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 勤労者財産形成促進法の改正案につきまして、その改正の意義についてお尋ねをいたします。           .  と申しますのは、ごれまで勤労者の財産形成促進制度というものは、例えば財形年金貯蓄あるいは財移住宅貯蓄等はいわゆる五百五十万円までが非課税、そして財形融資制度というものは、例えば持ち家に関しましては利子補給という形で税の特例というものを主体とした援助措置であったと思うわけですが、今回は財産形成貯蓄活用給付金というものをストレートに育児、介護、教育等について出すという形をとるわけですから、制度の本質が少し変わってきたのではないかというふうに考えるわけです。したがって、その改……

第139回国会 決算委員会 閉会後第2号(1997/01/16、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 本年一月十四日、いわゆる男女雇用機会均等法改正と、その関連法案の法律案要綱が婦人少年問題審議会に諮問されました。制定から十年余を経て、二十一世紀に向けて前進した法律改正のためにいかにあるべきか、労働大臣の改正にかけての御決意を伺いたいと思います。  なお、関係法律の整備に当たりましては、労働基準法における一般女子保護規定、時間外・休日労働及び深夜業に関する規制が廃止されることになっておりまして、これにより多くの女性労働者の労働の継続が困難になるということが危惧されております。労基法における男女労働者に対する労働条件の設定が急務でありますけれども、女子保護規定の解消に当たりましては……

第139回国会 労働委員会 第1号(1996/12/17、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、去る十二月六日十時三十分、小谷村蒲原沢の土石流の災害についてお尋ねをいたしたいと思います。  私は、去る十四日、社民党の現地調査団の一員として現地を訪ねてまいりました。冒頭に、十三名の死亡者の方の御冥福をお祈りするとともに、一名の行方不明者の早期の発見を心からお祈りいたします。また、八人の負傷者の方のできる限り早期の御回復をあわせてお祈りするものでございます。  姫川の合流点の現場では千八百名規模の捜索が連夜続けられております。私は、その現場に立ち、さらに林野庁の上流側谷どめ工、高さ十一メートルの谷どめ工の工事現場の一番の上流に立ってまいりました。ここでは牧野組三名の女性の……

第140回国会 決算委員会 第2号(1997/05/01、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 長旅御苦労さまでございました。  新聞報道によりますと、アジア太平洋地域における米軍のプレゼンスの重要性ということが繰り返し報道されておりますが、アジアにおきましては、国際社会が成立しつつありまして、急速な経済成長を続ける中で民主主義が育ちつつあるという傾向にあると思います。抑止の理論だけではなくて相互理解による平和外交について、クリントン大統領とアジア地域、とりわけ中国問題について話し合いをなさいましたでしょうか。
【次の発言】 アジアにおける我が国の戦後補償問題について、二つの大きな問題が着手されたばかりでこれからの処理を迫っているものがございます。一つは中国に遺棄された化学……

第140回国会 決算委員会 閉会後第4号(1997/09/03、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 野沢、中尾議員から国鉄債務問題の処理策及び財源問題については詳細な御質問がございました。しかし、国の債務として国の特別会計の中で国鉄長期債務問題を処理するということになりますと、その前に、やはりその策定に当たってだれが何のためにこの借金をつくって、なぜ整理に失敗したのか、債務の実態の情報公開と原因の究明が大前提であると思います。  その点で、十年を経過いたしまして、JRになって利用者である国民の利便性が高まったとか、私鉄運賃の値上げと対照的に運賃が据え置かれてきたことなど、改革によって成功したという面がさまざま評価されております一方、現在二十八兆円に増大しているこの国鉄清算事業団……

第140回国会 決算委員会 閉会後第5号(1997/09/04、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、男女共同参画室の予算と権限の拡大及び定員の増加について質問をいたします。  男女共同参画室は、男女共同参画推進本部の直属の機能を担うものとして、施策の総合調整や各省横断的な施策の推進及び男女共同参画二〇〇〇年プランの実施遂行のために設置されているわけであります。  各女性団体から平成十年度の予算増額の要望などがたくさん届いておりまして、各国に比べますと我が国の予算規模は非常に低いように考えますが、予算についてはどのような変遷があり、現在どのような科目について重点要求をしておられるでしょうか。
【次の発言】 そうした機能を推進するために、現在、共同参画室の定員は四名という……

第140回国会 決算委員会 閉会後第6号(1997/09/17、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 時間がございませんので、三問お願いをいたしたいと思います。  今般問題になっておりますウラン廃棄物屋外貯蔵ピットの滞留水問題について質問させていただきます。  動燃側によりますと、廃棄物の貯蔵の中身やその量の記録は見つかっていないということですが、核燃料物質の使用等に関する規則によれば、廃棄、保管の都度、使用廃止までの間、保存義務が課せられていると思います。記録はされたのでしょうか、紛失したのでしょうか。これは法律違反だと思われますが、責任者はだれなのでしょうか。意図的に記録の公表を避けているという声すら上がっている現状にどうこたえられるでしょうか、動燃にお尋ねします。

第140回国会 決算委員会 閉会後第7号(1997/09/18、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、私は、佐藤孝行衆議院議員の総務庁長官としての入閣問題についてお尋ねをいたします。  今月十四日であったかと思いますが、NHKの「こどもニュース」を見ておりますと、第二次改造橋本内閣スタートということで、ロッキード事件で有罪になった佐藤孝行氏の入閣を伝えておりました。さらに、「今週のわからん」という五分間番組でも、総務庁の仕事は行革の旗振り役であることと、さらに青少年対策の本部長であるということであります。また、私どもからいたしますと婦人問題担当大臣ということであります。  その後、各社の社説も一斉に佐藤氏の入閣についてコメントを連打しております。  総務庁長官は行政改革……

第140回国会 厚生委員会 第10号(1997/04/15、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 最終処分場をめぐるさまざまな問題は、廃棄物問題全体を象徴していると考えざるを得ません。  最終処分場の問題は、環境への負荷の少ない循環型の経済システムへ再構築していくということとともに、最終処分場についての厳しい姿勢と適正な維持管理対策を進めることが必要だと考えるものであります。  先ほども御質問にありましたように、御嵩町における管理型の最終処分場建設をめぐりまして紛争があります。立地が業者任せで、業者がこの土地に目をつけたということはイチョウの葉のような形の谷で埋め立てがしやすい、大量の埋め立てが可能であるということに視点があると言われております。水源地に近いということもありま……

第140回国会 厚生委員会 第11号(1997/04/17、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先回、水道水源保護のために公共関与のガイドラインをつくるべきではないかということを申し上げましたが、しっかりした最終処分場の確保、促進について伺いたいと思います。  平成三年の廃棄物処理法改正において設けられた廃棄物処理センターにつきましては、特別の管理を要する廃棄物等の適正かつ広域的な処理の確保を図る観点から、設置を一層促進していく必要があると言われております。しかし、この処理センターはスタートいたしましたが、進捗ははかばかしくないというふうに聞いておりますが、この廃棄物処理センター設置の現状について説明してください。

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第3号(1997/05/26、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 脳死状態にある者は、まさに死が不可避で、死期が迫っておりまして、このような状態においては、本人の人格的な生存を全うするための唯一の手段が本人の意思に基づく他人の命を救うためにみずからの臓器を提供するという、言ってみれば究極的な個人の生命の尊厳の自己決定というものに根拠を置きます。  したがいまして、猪熊案におきましては、そのドナーの意思と厳格に認定される脳死の状態と、それから厳格な要件によって行われるその医師の行為というものが正当な行為として違法性阻却事由になる、こういう法理論でございます。
【次の発言】 参考人木内氏の感情はよく理解できるものであります。しかし、あくまでもドナー……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第4号(1997/06/02、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 猪熊案では、脳死状態にある者は生きているというのが前提でありますので、身体上の状況は同じですが、表現として脳死状態と表現しております。  客観的に見てどういう状態になったときに脳死状態と言うのかということでございますが、厚生省の脳死に関する研究班の脳死判定基準、いわゆる竹内基準によれば、脳幹を含む全機能の不可逆的停止の状態を脳死と言う。深い昏睡状態にあって、自発呼吸が消失しており、瞳孔が固定し、瞳孔径は左右とも四ミリ以上になっており、脳幹反射が消失して脳波が平たんになっている状態が六時間続くという場合を言います。なお、私たちは、竹内判定基準に聴性脳幹反応及び脳血流検査の二要件を付……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第6号(1997/06/11、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 本案におきましては、生体、死体という概念ではなくて、脳死状態にある者というふうに考えまして、臓器提供というのは個人の自己決定、生命の尊厳、社会的影響等を慎重に考慮した結果認められるとするものであります。  したがいまして、移植に際しては最大限厳密な基準を用いて実施された場合は違法性が阻却される、したがって殺人罪とか殺人幇助罪には該当しない、こういう方向性をとっております。
【次の発言】 平成四年一月にNHKが実施した世論調査によりますと、脳死は限りなく死に近いが人の死とは認めない、しかし移植は厳しい条件つきで認めると回答したものが全体の六二%に上ったと聞いております。今後、さらに……

第140回国会 臓器の移植に関する特別委員会 第7号(1997/06/16、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私どもは、一律に法律で脳死を死と定めるべきではないという基本的な考え方に立っております。したがいまして、そうすることによって人権の享有主体としての脳死状態にある人という考え方をとることになります。その結果、他の法律との整合性の問題もそこで解決をされるというふうに考えております。  死体からしか臓器を受け取るという気持ちになれないというお言葉がありますが、その方たちも愛と命を受け取っているんだというふうに述べておられますから、臓器を提供するという本人の意思を尊重し、その臓器を提供するという自己決定権、命の終えんに対する人間の尊厳に立脚したその思いというものをもとにいたしまして、臓器……

第140回国会 労働委員会 第2号(1997/02/25、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、私は、昨年の十二月二十四日、労働省の中央職業安定審議会が「有料職業紹介事業制度の改正について」という建議をまとめて、発表されました。  これまで、調理師や看護婦、美容師など二十九の職種だけに限定して認められていた民間の有料職業紹介事業の対象職種が、建設や製造業を除くほかは原則ネガティブリスト化で自由化されるということであります。  それから、その手数料に関しましては、いわゆる第一種の紹介手数料に関しましては従来どおりの規制ということになりますが、そのほかコンサルタント等のいわゆる管理等に係る手数料というものに関しては原則自由化されるというふうに言われておりますが、その点につ……

第140回国会 労働委員会 第4号(1997/03/18、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  まず、本法改正につきまして、障害者雇用率についてお尋ねをいたします。  これまで障害者雇用率の達成はどの程度まで進んでいるのでしょうか。とりわけ、達成に関しては大企業ほど達成率が少なく、納付金の納入ということが行われているようであります。さらに、三百人以下の規模の中小企業に関しては、こうした雇用率を充足しているところもありますけれども、納付金等そうした制度が適用されないということになっておりますが、この点についてはどのようにお考えがお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 これまでの身体障害者の雇用率制度に基づく行政指導の状況でございますが、これ……

第140回国会 労働委員会 第5号(1997/03/21、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 週四十時間労働制が、昭和六十二年及び平成五年の二度にわたった労働基準法の改正の後、本年四月一日からは従来適用が猶予されてきた中小企業においても実施されることになったわけです。  現在審議中のこの法案によりますと、附則第三条というところで、週四十時間労働制の猶予措置の対象とされていた事業の事業主に対して、今後「きめ細かな指導、援助等を行うよう配慮しなければならない。」という、指導、援助に当たっての配慮条項が盛り込まれたところであります。  そこでお聞きをしたいのですが、このきめ細かな指導とはどんな内容を指すのかお尋ねをいたします。

第140回国会 労働委員会 第7号(1997/03/27、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先ほど長谷川議員が問題にされました就職協定廃止の影響につきまして加えてお尋ねをしたいと思いますが、就職協定が廃止されまして、テレビなどを見ますと、もう男女学生の会社訪問等が始まったり、あるいはリクルートの書類などがもう大学の学生の方にどんどん届いているようでございますが、大学においてはどのような変化が起きているのでしょうか。それからまた、大学におけるそれに対する対応はどんなふうになっているんでしょうか。文部省の方にお尋ねをいたします。
【次の発言】 そうすると、文部省と労働省との間に何かその問題に対する協議をする機関など設けられておりますか。労働省の方で。

第140回国会 労働委員会 第9号(1997/04/08、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 就業条件の整備におきまして、大企業との格差が顕著な中小企業に働く労働者にとりまして、退職金にかかわる事業の必要重大性というものは大きなものがあります。これまでの中小企業退職金共済制度の中での加入実績が着実に伸びているということは、今なお総体の数としては不十分でありますが、喜ばしいことだと思っております。  平成二年にこの審議の中で、パートタイマーへの加入を上げるようにというふうに言われてきておりますが、そのパートタイマーの加入実績というものは全体のどのようなパーセンテージを占めるのか、おわかりでしたらお教えいただきたいと思います。

第140回国会 労働委員会 第11号(1997/04/22、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回の労働福祉事業団法の一部改正につきましては、所在地を東京都から川崎市に変更するということと同時に、労働福祉事業団の監事が理事長または労働大臣に監査の結果について意見を提出することができるという一項目が入ったわけです。  この意見の提出に関して、「必要があると認めるとき」とはどのような内容を想定しているのでしょうか。
【次の発言】 この第四項の規定の前例は雇用促進事業団に置かれていると思うんですが、雇用促進事業団に関連してこのような規定が機能したということはあるのでしょうか。
【次の発言】 実績がないということは、現在まで十分に機能していなくて、将来にかかっているということかも……

第140回国会 労働委員会 第12号(1997/04/24、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今般の職業能力開発促進法及び雇用促進事業団法の一部を改正する法律案につきまして御質問をいたします。  質問させていただきます項目は、公共職業訓練の高度化ということに関しまして職業能力開発大学校及び職業能力開発総合大学校というものを設置するわけでありますが、これは基本計画の第八次計画に基づいてその展望が示されております。今後のこうした公共職業訓練の高度化に関する施策の、言ってみれば見込みというか展望についてお尋ねをいたします。
【次の発言】 この法案によりますと、都道府県や認定職業訓練を行う事業主等も職業能力開発大学校が設置できるということになっておりますが、我が国では主としてOJ……

第140回国会 労働委員会 第14号(1997/05/29、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  これまでるる労基法上の女子保護規定が廃止される、解消されるということで、さまざまにその危惧、不安というものが質問の中で出てまいりました。  まず、私も時間短縮の促進と時間外・休日労働のあり方についてお尋ねをしたいと思います。  今、諸先生の方では、法規制はどうだというような御質問が多々ありました。しかし、法規制といいましてもさまざまなレベルがあり、さまざまな形があるわけで、衆議院では現行の時間外労働協定の適正化指針の実効性を高める、こういうふうにお答えになっているわけであります。現在の時間外労働の適正化指針というものは労使の自主的努力を要請する行政指導基準で……

第140回国会 労働委員会 第15号(1997/06/03、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党・護憲連合の大脇でございます。  ただいまは、参考人の方々から大変貴重な御意見や御提言をいただきましてありがとうございます。重ねて御意見を伺わせていただきます。  最初に浅倉参考人にお伺いいたします。  先ほど、均等法十年の総括を鋭く御指摘の上、なお改善可能な重要点を幾つか御提案くださいました。とりわけ、今回あらゆる雇用のステージにおいて女性差別が禁止されたわけでございますが、指針や解釈通達の全面的改定を要望されました。その三点につきまして、それぞれの項目ごとにもう少し具体的に御意見をお寄せいただきたいと思います。

第140回国会 労働委員会 第16号(1997/06/10、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  私は、先回の参考人のさまざまな御意見や御提案に関連して、数点質問をさせていただきたいと思います。  まず第一に、雇用機会均等法十一条において、定年、退職、解雇等につきましては、出産、妊娠その他婚姻をしていることを理由としてそうした処遇をしてはいけないということが書いてございます。募集、採用、配置、昇進その他、さまざまな雇用のステージにおきまして、妊娠、出産を理由とする差別というものに対して不利益の処遇をしてはならないということが均等法の精神、それから女子差別撤廃条約の精神から導き出されると思いますが、この点についてはいかがでしょうか。

第141回国会 決算委員会 閉会後第1号(1997/12/16、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、まず労働大臣にお尋ねをさせていただきたいと思います。  事業所内での障害者虐待事件というものが再三このところ社会問題化しております。先回私は、アカス紙器事件について、そうした現場の人たちの声を率直に聞いて事実を確認し、対応をされることを要望いたしました。その後、関係機関との連携強化を図るということがいろいろされておりまして、その対策が図られておるやに聞いておりますが、どのような対策を講じておられるのか、お尋ねをいたしたいと思います。
【次の発言】 障害者雇用連絡会議が幾つか都道府県が主催をいたしまして開催済みと聞いておりますが、ここで問題になった問題点、それからどのような指……

第141回国会 商工委員会 第4号(1997/11/06、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず第一にお尋ねいたしたいのは、今回のいわゆる愛知万博と申しますのは、一九八八年の国際博覧会条約とあるいは新しい博覧会条約上どのような種類になるのかということであります。  今までは一般博、特別博と言われていたわけですが、今回、登録博か認定博かという区別がされているわけですが、このいわゆる愛知万博はどういう博覧会になるのか、大阪万博とどのような点が違うのかということについてお尋ねします。
【次の発言】 そうしますと、財政改革のもとで博覧会の規模はどの程度のものになるのか、とりわけ資金負担についてどのようなことになるのか。  国家財政の破綻もさることながら、愛知県の財政も目下のとこ……

第141回国会 労働委員会 第3号(1997/12/09、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 山一証券の問題につきましては、関係従業員それから関連会社を含めて一万人を超えると言われる雇用対策にどのように総合的に対処されるのか。先ほど山一証券の雇用推進委員長から非常に深刻なお話がありましたが、雇用調整金なども含めてどのように対応しておられるのか、大臣にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 今後、山一証券だけではなくて、さまざまな失業が企業の倒産と関連してふえてくるのではないかと。失業率が三・五%に上昇しているわけですが、その原因と分析についてどのようなお考えをお持ちでしょうか。
【次の発言】 この雇用創出と失業の対策のために、労働省は「失業なき労働移動」ということをキーワ……

第142回国会 予算委員会 第19号(1998/05/07、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回、平成十年四月二十七日、大蔵省が提出されました民間金融機関等との関係に関する調査及び処分についてお尋ねをいたします。  まず、この調査に当たった体制についてお伺いします。大蔵省のどこの部局が、どのくらいの人数で、どのくらいの期間を経過してその調査に当たられたのか、そしてその部局の責任者はだれであったか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 この捜査の結果、節度を超えた関係とか過度の会食とか、いわゆる過剰な接待等について何回というふうに言っておられるわけです。この基準ですが、何をもって過剰とみなされたかということであります。  例えば、一回当たりの供応の平均金額は幾らでありました……

第142回国会 予算委員会 第20号(1998/06/16、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 政治家は公選によって国民、住民の信託を受け、国民全体のための利益、公共の福祉のために奉仕する責務を有しております。  ところが、我が国では政官業の癒着により公正な行政運営が阻害されています。大蔵省の不祥事に見られるように、行政の裁量権が広過ぎる状況のもとで、政治家の口ききにより特定の者に不公正、不公平な利益が与えられ、その見返りに政治家が金品や利益を受け取るという構造があります。公務員に対しては公務員倫理法を制定し、政治家みずからが国会議員等のあっせん利得行為等の処罰に関する法律を制定する必要があります。  四月一日、自社さ三党首会談で、あっせん利得を禁止とする政治腐敗防止法を今……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第3号(1998/01/29、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大協でございます。  市民活動を担う民間非営利組織の法制化問題がようやくにして認知されたということをともに喜びたいと思います。私どもはこれは遅きに失したとすら思っております。  市民活動は、とりわけNPOの場合は自主的、自律的な活動であることと、活動の分野の深さと広がりにおいて地球規模の中で、私は、行政セクターと営利セクターの間を埋める、いわば民主主義のあり方を問い、創造する大きな契機になっていくということを心から祈るものであります。  NPOセンターの山岡さんにお尋ねをいたしたいと思います。  まず、これは第一歩ということ、私も全くそのとおり考えておりまして、法人格……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第4号(1998/02/03、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、与党法案についてお尋ねをいたします。  法人として認証を受けるための手続についてさまざま議論をされていますが、設立に際して基金が必要とされるということが市民公益活動法人法案では言われておりますが、例えば五十万円以上の基金の保有や百万円以上の寄附を義務づけるという点について与党の提出者はどのように考えておられますか。
【次の発言】 法人格を付与するということは、それが財産を保有したり活動したりする、言ってみれば法的な主体となるということです。  今おっしゃいましたように、基金の規模が非常に小さいということになりますと、本法で定義されるような市民活動をしている団体のうち、法案に……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第5号(1998/02/05、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 与党法案について、少し法律的な問題点についてお尋ねをしたいと思います。  先ほど猪熊議員も問題にされましたように、法案の第四十一条には、所轄庁は、市民活動法人が法令または法令に基づいてする行政処分または定款に違反する疑いがあると認められる相当な理由があるときには報告をさせたり、所轄庁の職員に事務所その他の施設に立ち入らせることができる、そして業務もしくは財産の状況もしくは帳簿、書類その他の物件を検査させることができると書かれております。この立入権限についてはさまざまな議論がありますが、この立入権限の法的な性質について少しお尋ねをしておきたいと思います。  まず、行政庁の処分が何か……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第6号(1998/02/26、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、三点ほどお尋ねをいたしたいと思います。  第一は、法案の第一条の目的規定についてであります。  目的規定によりますと、第一条は「市民活動を行う団体に法人格を付与する等により、ボランティア活動をはじめとする市民に開かれた自由な社会貢献活動としての市民活動の健全な発展を促進し、」というふうに書かれておりまして、この「社会貢献活動」というふうに表示されております概念の範囲についてどのように考えるべきかということであります。  この法全体の趣旨から見ますと、この「社会貢献活動」というのは非営利の活動というふうに理解すればいいのではないかというふうに思うのですが、その点を確認させ……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第7号(1998/03/03、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となりました市民活動促進法案の修正案及び原案に対し賛成の立場から討論をいたします。  市民が自由な社会貢献活動を行う非営利法人に法人格を付与することを目的とする本法案は、NGOを初めとするあらゆる非営利法人を法的社会における権利主体と認めるものであります。そのことは、とりもなおさず市民社会における活動主体に法律の面から光が当てられたことを意味します。  ボランティア等社会貢献活動は、地の塩であり世の光とも言えます。非営利法人、つまりNPOの活動が社会において果たす役割は、国、地方自治体等行政組織に関連する団体ないしは企業で構成する……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第9号(1998/03/12、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先ほど山本議員からも問題提起がございましたが、現在の雇用失業情勢について、これをどのように認識したらいいのか。確かに諸外国と比べて失業率は相対的に低いと言えるわけでありますが、この失業率の三・五という数値というものは、いわば摩擦的な失業というよりもむしろ低成長下、規制緩和に伴う必然的なものではないかというふうに見られるわけですけれども、これについての大臣の御認識についてお尋ねしたいと思います。  それから、これまで高度経済成長の中で、いわば雇用調整金で持ちこたえる中で景気が回復して失業の危機が回避されたという形で、雇用調整助成金制度というものは労働政策の根幹をなしてさたわけですけ……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第13号(1998/03/31、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 雇用保険法の改正をめぐりまして御質問させていただきます。  まず、高年齢求職者の給付金制度についてでありますが、給付額引き下げ、国庫負担の廃止ということは財政上の理由と承知をしておりますが、これが高齢者の勤労意欲にどのような影響を与えると考えておられるのか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 さらに、教育訓練給付制度の創設は大変喜ばしいことだというふうに考えられます。雇用主のいわばメニューではなくて、まさに労働者の自発的な職業訓練の意欲に給付を出すという点についてはその意義が大きいと思いますが、これはどのような教育訓練コースを設定されるつもりなのかということ。まさに時代に即したき……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第14号(1998/04/02、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 中小企業退職金共済制度の財政状況につきましては、これまでのさまざまな御質問の中で、市場金利の動向を見きわめながら利率が下がっていくという御説明があったわけです。しかし、利率の改定により退職金額の算定の基礎となる金額を改定するということは、中小企業に働く労働者の労働条件の低下ということになることは間違いがないことであります。  退職金制度の支払い準備形態別企業数の割合を見てみましても、中小企業は主として社内準備預金の中での積み立てが大勢を占めますけれども、中小企業になりますと中小企業退職金制度の重みというものが大きくなってくるわけです。  財政状況の安定化ということが目的であっても……

第142回国会 労働・社会政策委員会 第15号(1998/04/07、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先回の衆議院の労働委員会におきまして、コンチネンタル・ミクロネシア航空問題が濱田議員から取り上げられました。これは日本とグアム、ホノルル路線を飛んでいる航空会社ですが、正社員である日本人の客室乗務員三十四名が早期退職または最長五年で雇いどめの一年ごとの再契約書へのサインを強要されて、賃金の大幅ダウンということが来される案を提示されて労働紛争になっているケースであります。  この件につきましては、労働基準監督署へも申告をし、さまざまな働きかけがあり、労働省としても先回調査をお約束いただいたというふうに聞いておりますが、その後、このコンチネンタル・ミクロネシア航空問題というのはどのよ……


18期(1998/07/12〜)

第143回国会 労働・社会政策委員会 第3号(1998/09/10、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、時間外・休日労働に関する労使協定関連の問題についてお尋ねをいたします。  今、市田議員が、労基法第三十六条三項に言う、適合するようにしなければならないということと関連してどのような行政指導をするのかと。これは、これまで目安時間であったものが基準と言われて、大臣告示であったものが法的な根拠を持つことになったわけでありますが、私が代表質問でお尋ねをしたときには、他の労働基準法違反と同じように、是正勧告などして厳正に対処すると労働大臣にお答えいただきました。  ということになりますと、労働大臣が設定した基準、すなわち指針の内容に適合するようその労使協定をきちっと是正していくという……

第143回国会 労働・社会政策委員会 第4号(1998/09/17、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  私は、時間外・休日労働に関する法的規制についてお尋ねをいたします。  今回、三十六条二項におきまして、労働大臣は時間外労働の上限基準を定めるということになり、労基法三十六条三項は、「当該協定の内容が前項の基準に適合したものとなるようにしなければならない。」と規定したわけです。この文言の解釈をめぐりまして何度か質問をさせていただいておりますが、再度確認をさせていただきたいと思います。  週四十時間法制のもとで、本来、時間外労働というのは臨時、例外的なものであります。そして、三六協定を締結することによって時間外労働が可能になり、今回、三十六条二項で規定する労……

第143回国会 労働・社会政策委員会 第5号(1998/09/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方々には、貴重な御意見をさまぎまに提起していただきましてありがとうございました。  まず、角田参考人に一つお尋ねをいたしたいと思います。  参考人は、今回の労基法改正が今どういう課題にこたえようとしているかという点で、二十一世紀をにらんだ働き方とか雇用のルールというものが姿をあらわしてきているんだという点で貴重な示唆をいただきました。  まずお伺いいたしたいのは、いわゆる三十六条の二項、三項、四項というところで、時間外労働の上限基準に関する規制がその視点から見ますと非常に今までの規定の仕方と異なっているわけであります。その点についてもう少し詳しく御説明いただけないでしょう……

第143回国会 労働・社会政策委員会 第6号(1998/09/22、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 前回に引き続きまして、改正法案第三十六条三項の「当該協定の内容が前項の基準に適合したものとなるようにしなければならない。」という文言について確認をしたいと思います。  男女共通の時間外労働抑制の実効性を高める措置として、労働大臣が時間外労働の上限基準を定めて三六協定締結の関係当事者に遵守義務を課しているんだと。これは努力義務以上のレベルの高いものであるということで、上限基準を超える三六協定については他の労働基準法違反と同様に厳正に監督すること、これは当然のことだと考えられるわけです。そのような答弁も再三いただいているわけです。  問題は、しかしその監督に従わず上限基準を超えて締結……

第143回国会 労働・社会政策委員会 第9号(1998/10/08、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 日銀は十月一日に九月の企業短期経済観測調査というものを発表いたしました。  これによりますと、業況判断指数、DIを見ますと、主要企業の製造業がマイナス五一、非製造業マイナス三六と、前回の六月調査よりも大幅に悪化して、特に中小企業は過去最悪となっています。この状況によりまして、倒産や業績悪化を理由に解雇その他、リストラによる労働者の雇用情勢は一段と深刻の度合いを増し、意に反する雇用の流動化が進んでいるように考えられます。  労働省としては、製造業と非製造業別あるいは事業規模別にそれぞれこうした失業の実態をどのように調査、把握されているか、御質問をいたします。

第144回国会 決算委員会 閉会後第1号(1998/12/17、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子です。  今回、国民に大きな衝撃を与えましたことは、防衛庁という日本の安全保障を担当する省庁が国に対する背任行為、そして証拠隠滅容疑事件を引き起こしたということであろうかと思います。  現在、調査報告書が防衛庁から提出されておりますけれども、背任と証拠隠滅の内容と分析の文書を見てみますと、主として、まず最初の印象は、弁明と弁解に徹して全容がいまだ解明されていないということではないかと考えるものであります。  そこで、まず基本的なところからお尋ねをしたいわけですけれども、防衛庁の一般の書類というものの保存期間、そして保存方法についてお尋ねいたします。

第144回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第3号(1998/12/11、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。  さて、財政構造改革法の凍結法案が上程をされ、凍結の審議をしなければならないということを我々は深刻に受けとめなければならないと思います。  昨年、財政構造改革法の審議のとき、さまざまな警鐘が乱打されております。不良債権の処理がおくれている、その金融不安、そうした状況のもとで雇用の悪化、そして中小企業の不況型の倒産、既に国民の悲鳴が聞こえていたはずであります。したがって、この財革法は景気をさらに悪化する、悪影響を及ぼす、消費が冷え込むということは言われていたわけであります。にもかかわらず、米国の包括財政調整法のような例外規定を設けることもなく本法……

第144回国会 労働・社会政策委員会 第2号(1998/12/10、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 中小企業における雇用情勢が非常に厳しいものであって、中小企業は過去最悪の深刻な状態の中に、働く労働者と家族が大変不安な日々を送っているということは論をまたないと思います。そうした厳しい状況にあって、今度の中小企業における労働力の確保のための雇用管理の改善の促進に関する法律、これがどのような効果を及ぼすかということが非常に大きな問題でありましょう。  十一年度の予算によりますと、三百五十一億で五万人の人が創出されるという予測ということですけれども、現在中小企業では、もはや開業率よりも廃業率が高いという状況にあります。中小企業の場合の創業、分社、異業種への進出というふうに言った場合に……

第145回国会 決算委員会 第2号(1999/04/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、一九九九年三月二十四日、ユーゴスラビア連邦共和国に対するNATOの空爆が開始されたことにかんがみ、コソボの問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  我が国政府は、三月二十五日早朝、高村外務大臣の談話として、いわゆるユーゴ政府のかたくなな態度により今回の空爆という状況に至ったことは残念であるけれども、人道上の惨劇を防止するため、やむを得ずとられた措置として理解を示すというような見解を述べられております。  しかし、コソボにおける人権侵害の状況があったにしても、NATOの空爆は、いかなる武力によっても民主主義をつくり上げることはできないという真理への挑戦ではないかと私は思い……

第145回国会 決算委員会 閉会後第2号(1999/09/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  先般、玄倉川で起こりました痛ましい事故につきましては、最初に犠牲者の方の御冥福を心からお祈りするものであります。  私は、この降雨とダム放水、それから増水による危険性というものは予測できたのではなかったか。県の管理責任はやはり問われるべきではないか。救助のおくれがあったのではないか。そして、国の河川敷の管理に関する指導というものはもう少しきめ細かく行われていなければならなかったのではないかというふうに考えるわけであります。ただ単に、住民への警告をしたというだけで犠牲者の自己責任ということを云々するのは余りにも人命の尊重に欠ける考え方ではないかと思……

第145回国会 決算委員会 第4号(1999/05/17、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、先回、国会で採決されました労働基準法の問題について少しフォローアップをしてみたいと思います。  国会答弁を私が文書にして送りましたところ、ある弁護士から「Q&A 労働基準法はこう変わる」という新旧対照の本が送られてきました。そこには「監修 労働省労働基準局監督課」というふうに書いてありまして、このような記述がありました。「上限基準に適合しない三六協定は無効となるのか」というところで、QアンドAがあって、その解説に、「今回の改正により、労使は三六協定を締結するに当たり、その内容が上限基準に適合したものとなるようにしなければならない労働基準法上の義務を負うこととなります。この規……

第145回国会 決算委員会 閉会後第5号(1999/10/13、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 ただいまは山陽新幹線の北九州トンネルのコンクリート落下事故についていろいろと質疑がございました。私は、JR東日本に対して、運輸省の関東運輸局が局長名で去る九月三日、一連の首都圏を中心とした運行トラブルを重く見て、早急な事故原因の調査と改善策を講じるべく警告書が発せられたという点について質問をいたしたいと思います。  まず、一連の首都圏を中心とした運行トラブル、運行管理の根幹ともいうべき東京圏輸送管理システムの故障、従来の運行管理のあり方そのものが問われているというふうに考えます。この点について、事故原因、事故の背景等についてどのような調査がなされておりますか、お尋ねをいたします。

第145回国会 決算委員会 第6号(1999/07/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 決算調整資金からの歳入組み入れ問題についてお尋ねいたします。  決算調整資金からの歳入組み入れ決定につきまして、決算調整資金に関する法律によりますと、「予見し難い租税収入の減少等により一般会計の歳入歳出の決算上不足が生ずることとなる場合において、この資金からその不足を補てんすること」、これができることになっておりますが、この「予見し難い租税収入の減少等」という場合に、これはどういう要件と理解したらよろしいのでしょうか。
【次の発言】 この決算調整資金に関する法律ができて、決算調整資金への繰り入れは、昭和五十二年度における制度創設時に一般会計から二千億の繰り入れが行われたのみで後は……

第145回国会 決算委員会 閉会後第8号(1999/10/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 十月十九日発売の「プレイボーイ」誌上での西村発言の内容は、憲法の根幹を冒涜するものであり、とりわけ社会民主党の女性議員に対して強姦を例えとする性差別の表現をもって語るなど、政務次官としてかつ国会議員としても品位を欠く発言であったと思われます。  先ほど首相は、こうした発言を西村議員がされることについて、図らざること、予想できなかったと言われましたが、一方、防衛問題の認識を深くしている、発言についても承知していたと言われておりました。  総理は、西村議員を政務次官に任命するについての危惧の声、大丈夫かという懸念の声を任命のときに知っておられたでしょうか。

第145回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号(1999/06/16、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  中央省庁等改革関連法案の基本理念と自己改革努力についてお尋ねいたします。  さきに成立いたしました中央省庁改革基本法に基づいて、今回の省庁の再編法案のねらいは、行政に依存した政治から脱却して、政治家主導という政治の復権であり、行政の過剰介入を廃し、行政の透明性の確保と簡素効率化の追求にあると思われます。総理は、省庁再編に伴う行政改革についての国民の関心と期待はどこにあると思われますか、お尋ねいたします。
【次の発言】 私は、今述べられました総理の問題点のほかに、国民の関心と期待は、省庁再編に伴う改革によって政治主導が確立し、果たして政治家が変わる……

第145回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第9号(1999/07/02、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  最初に、官房長官に二点お尋ねをいたします。記者会見があるということで、少し関連性のない質問を二問させていただきます。  一つは、一律定員二五%カットについてです。  行政のスリム化、効率化のために一律定員二五%削減が打ち出されておりますが、その根拠はどこにあるのでしょうか。住民に対する行政サービスを低下させないために、二五%というもののシミュレーションがなされたのかどうかということもあわせお尋ねをいたします。  例えば、厳しい雇用情勢のもとにおける職安行政とか介護保険実施を前にした福祉行政を見ましても、一律という削減ではかえって政策実現の上で行政……

第145回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第10号(1999/07/07、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  磯村公述人にお尋ねをいたしたいのですが、確かに、この分権法案が地方に密着した御意見を反映することなく規定せられたというそういう御批判は、私たちはやはり心して法案審議に反映させていかなければならないというふうに御意見を伺って思いました。とりわけ、大都市に自由度を与えてほしいという御意見には私も共鳴いたしまして、画一性のあるものから脱却して、やはり創造的な町づくりが各地で行われることこそ日本の活性化につながるんだと思います。  とりわけ、これからは条例制定権の行使といいますか、そういったことが国の立法機関と同じように地方自治体の大きな課題になると思い……

第145回国会 予算委員会 第9号(1999/03/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 これまでのさまざまな日本の経済がどうなっていくのかという議論を聞いておりますと、少し楽観的過ぎるのではないかと政府の見解について考えます。  アメリカのグリーンスパンFRB議長は、二月二十三、二十四日、上下両院の銀行委員会の証言で日本の景気に言及されまして、日本の経済は依然として脆弱なままで底を打ったとは思わない。あるいは、先日日本に来られましたサマーズ財務副長官も同様のことを言っておられます。日本の経済学者の中でも、公共投資、緊急経済対策あるいは減税を打ち続けた下支え効果が出たものの、下り階段の踊り場であるという批評もあります。  三月決算を控えて五月、六月危機説というのもひそ……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第2号(1999/03/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 失業情勢の見通しについてお尋ねをしたいと思います。  失業率は今四・四%という形で、潜在的失業率を加味すればもう一〇%近くなっているんではないかということが言われています。とりわけ、三月期決算を控えてその後さらに大企業のリストラが進み、アジアへの輸出が低迷し、それから今までは中小企業が失業者の受け皿になっていたという状況が消失して、さらに失業率が上がるというふうに言われています。  労働大臣にお伺いしたいんですが、労働省としてはこの失業情勢を全体としてどのように見ておられるのか。とりわけ若年、中高年、女性に対して非常に厳しい状況が現出すると言われており、地域差もかなりあるというこ……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第3号(1999/03/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、雇用失業情勢対策として予算で一番大きな数字を占めております雇用調整助成金制度の適用と効果についてお尋ねをいたします。  我が国の深刻な雇用情勢への対処は一刻の猶予も許されない状況であります。これまでも、円高不況やバブル崩壊後、阪神大震災後などの雇用対策として雇用調整助成金制度の活用ということによる対策が講じられてきました。今般の予算においても、雇用調整助成金制度の活用や職業能力開発、技能向上対策など個別の施策についても全体的な適用状況をお聞きいたしたいと思うのですが、現在の失業状況が非常に構造的な失業の様相を呈している今、雇用調整助成金制度そのもののいわば適用とその効果とい……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第5号(1999/03/23、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回、雇用促進事業団から雇用・能力開発機構へと業務が承継されたわけですが、その際、業務の精査を行ったと言われるわけですが、住宅の建設、管理運営の事業のほか、能力開発事業に関してはどのような業務の精査をなされたのか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 大学を開発大学校へしていってさらに専門性を高めていくということですが、労働者の職業能力の開発、向上を図るというためには、民間における取り組みとの関係をどのように考えられているのか。例えば、今までの職業能力の開発は主として企業のOJTによって、いわばその社内の教育訓練ということで労働者の職業能力が開発されてきた、そのために今一番問題にな……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第7号(1999/05/13、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 深夜業に従事する労働者、生体リズムにさまざまな影響を及ぼす深夜業をめぐって、労働者の健康保持ということのために本改正案が審議されるということについては非常に意義があることだというふうに思います。  ちょっと確認的にお尋ねをしたいのですが、深夜業に従事している労働者の実態、そして業種ごと、就業形態ごとの実情をお尋ねしながら、年二回の健康診断がどのように実施をされているのか、その実績についてお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 年二回義務づけられている健康診断が実施されているところが六八%で、あとは年一回が二六%というお答えですが、これはどういうところに原因があるんでしょうか。

第145回国会 労働・社会政策委員会 第8号(1999/05/20、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  鈴木参考人にお尋ねしたいんですが、我が国におけるワークシェアリングの導入のための障害というものをどのように考えていらっしゃるかについてお尋ねしたいと思います。  先般、雇用サミットに出かけられた労働大臣が、欧州の方のワークシェアリングの状況を見て、生産性ということを全く考えていないんじゃないかというような発言をなさったわけです。先ほどの御説明でも、ワークシェアリングというのは雇用創出に力点があり、政労使の適正な犠牲の負担が施行の条件というようなことをおっしゃったわけですが、我が国ではそのワークシェアリングをするよりも安いパートとか派遣とかアルバイ……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第10号(1999/05/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 現行の労働者派遣法のもとで、労働者派遣契約の内容に違反する派遣労働の実態というものについてどのように把握しておられるのでしょうか。また、これまで違反があった場合の取り扱いや、さらにこれに対する指導監督というものをどのように行ってこられたでしょうか。これまでの派遣法の実施状況について、まずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 労働者派遣契約の内容に違反する派遣労働というものの発生防止及び是正のための方策というものについてはどのようにとられてきたのか、労働大臣にお尋ねします。
【次の発言】 今回の改正によりましてまず民営の職業紹介事業というものが行われるわけですが、民営職業紹介事業……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第11号(1999/06/01、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  古川参考人にお尋ねをいたします。  今回の改正法案により設けられようとしております派遣法四十条の二に関しまして、条文にあります就業の場所及び業務の同一性という言葉の意味について御指摘がありました。この就業の場所及び業務の同一性という言葉は、最初は法第二十六条二項による派遣期間制限の規定に関して労働省が通達で用い始めた言葉だというふうに理解しております。  この法二十六条二項による派遣期間制限の規定は、昭和六十年に政府が派遣法制定を提案したときの原案にもなく、衆議院先議で一部修正の上可決された時点でもなく、その後に参議院で追加修正した二項目の一つであり、参……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第12号(1999/06/08、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 派遣法に関して質問したいと思います。  まず、派遣先の事業主の雇用責任についてお尋ねをいたします。  派遣の継続受け入れに関するいわゆるクーリング期間というものを三カ月とし、指針で定めるということに衆議院の審議ではなっておりますが、私は三カ月よりも長くすべきではないか、そして指針ではなく命令で規定すべきではないかというふうに考えるものです。この点についていかが解釈されるでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、一年間同一業務の派遣労働者を受け入れた派遣先が、同一業務に三カ月の期間を置かずに新たに派遣労働者を受け入れた場合は四十条の二第一項違反として取り扱われるのかどうか、お尋ねを……

第145回国会 労働・社会政策委員会 第13号(1999/06/10、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、労働大臣にお尋ねをしたいと思います。  登録型など派遣労働者に対する派遣先による適正な派遣就業を確保するという観点から、派遣先による労働者派遣契約違反の是正とか防止の徹底を図るべきではないか。とりわけ、派遣先における責任の甘さということが指摘されている現状をどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 法案中の同一業務及び継続という概念につきまして、その判断基準を客観的かつ明確に指針等で定めるとともに、実態においても派遣期間の制限を意図的に潜脱するような行為が生じないよう指導の徹底を図るべきだと思いますが、いかがでしょうか。

第146回国会 労働・社会政策委員会 第2号(1999/11/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、今回は技能実習制度についてお尋ねをいたしたいと思います。  技能実習制度というのは、研修生から技能実習生に身分を変更して、我が国で開発され培われた技術、技能、知識を開発途上国等へ移転を図り、開発途上国の経済発展を担う人づくりに寄与するということが目的として設置されておりますけれども、かねてからこれは低賃金労働の機構として作用しているということが言われておりました。  今回私がお尋ねしたいのは、福井県武生市の中国人技能実習制度のケースについてであります。  彼女たちは、昨年の七月二十五日、中国から研修に参りまして、ことし技能実習生となったわけであります。しかし、研修生のときに……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第3号(2000/04/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。今般の報告書につきまして、三点ほど御質問をさせていただきます。  まず、金融再生法五十条に定められた措置を効果的に実施するための体制整備として、内部調査委員会が設置され、調査活動が行われております。一つは特別公的管理に至る原因となった責任を明らかにすること、二つは特定大口債権から集中的に進められている不良債権の調査、三つには不良債権の発生以外の経営責任も明らかにするということであります。  これらの目的に基づいて設置された内部調査委員会の調査活動の取りまとめというのが本年三月をめどに進められているとの報告書の記載がありますが、現在民事責任がどのように……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第4号(2000/04/28、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  ペイオフ延期関連についてお尋ねをいたします。  我が党は、この間の住専処理問題に対する取り組みや公的資金注入処理を可能とした金融機能安定化法等により破綻金融機関の処理のために講じた措置等を考えるとき、今回提起されているペイオフ解禁の凍結については多くの問題をこれまで衆議院段階から指摘してまいりました。  大臣のお答えによりますと、信用組合等の早期健全化を達成する、そのために一年延期するということでありますが、この分野だけではなくて全般的にペイオフの解禁を凍結するということについては護送船団方式の復活ではないかという批判もあり、全般的に延長すること……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号(2000/05/08、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 保険業法の改正について質問をする前に、今私が心を痛めているケースについて、一件お尋ねをしたいと思います。  それはお年寄りの年金などを担保にして行われる融資でございます。  一九九九年の六月三十日に、クレジット・サラ金対策協議会の事務局が年金担保融資の実態調査のアンケートをいたしました。一九九九年六月三日から六月三十日にかけて九十七件の被害のケースが寄せられております。  本来、年金というものは担保にすることができないということで、例えば国民年金法によりますと、その二十四条で「給付を受ける権利は、譲り渡し、担保に供し、又は差し押えることができない。ただし、年金給付を受ける権利を別……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第6号(2000/05/10、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 田中先生にお伺いしたいんですが、ペイオフの延期について先生は、移行期の改革の逆流であるというふうにも言っておられますし、日本経済の自律的な回復軌道というものの復帰をおくれさせたというようなことを言っておられます。私も、信用組合がノンバンクにかなり不良な貸し付けをしておりまして、その破綻処理に預金保険機構が使われていくことによって国民の負担が過大になるということについて大きな危惧を持っております。  確かに、システミックリスク回避の方途という正義の御旗のようなことを説かれましてやむを得ないんだという風潮がありますけれども、私はやはりこの自由化の中でなぜ日本はこれほどまでに情報開示が……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第8号(2000/05/12、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先回、年金担保の融資問題についてお尋ねをいたしましたが、どうもそのお答えについて納得がいかないということがありますので、もう少し詳細に場合を分けてお尋ねをしてみたいと思います。  まず、年金証書あるいは年金権を担保に供させて融資するというのは、直接関係法令において譲渡が禁止され担保に供することが禁止され差し押さえが禁止されているということで、これに違反する取り立てがなされることは可罰的な違法性が、その規定する根拠がないとしても、そもそも担保に供すること自体というのは非常に高度な違法性があると考えます。  この前提について、厚生省、大蔵省、金融監督庁の御見解をお伺いいたします。その……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第10号(2000/05/19、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 農漁業政策というのは、食料の安定供給という国家の基本政策を担う重要な柱であり、国土環境の保全、循環型社会の再構築という側面からも二十一世紀に向けて積極的な政策を打ち立てる必要があります。農漁業者の自主的な相互扶助組織として運営されている農協、漁協は、これらの政策推進の中心として今後一層活発な取り組みが求められていると思います。  このような観点から以下質問をいたします。  まず、今般の改正法案で農漁協、信連、農林中金が行う信用事業も貯蓄等の全額保護のための特例措置期限が一年延期されることになります。しかし、これまで来年三月末の期限切れに向けて農協系統信用事業では体質改善等さまざま……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第11号(2000/05/22、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、農協金融二法案につきまして一点、先回質問をさせていただこうと思って時間がなかった点についてお聞きをいたします。  先般、農協の将来というものについてどのように位置づけていくかという大臣の御抱負を伺ったわけでございますが、系統信用事業の中で農林中金というのは米国の格付会社からも非常に高い格付が得られております。農林中金が九八年にまとめた報告書の「信用事業の組織整備の基本的考え方」というのによりますと、今後の農林中金の役割として、高い格付を維持しつつ、海外運用、国内大都市圏等での融資、運用商品への投資等、収益確保分野への経営資源の重点的な投入ということで安定的な収益還元を行……

第147回国会 国民福祉委員会 第2号(2000/02/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  まず、農林年金の制度改正についてお尋ねをいたします。  今回審議の対象となっている共済年金制度の見直しの中で農林漁業団体職員共済年金制度というのは、ここ五年間で制度を支える組合員数が約三万人と大幅に減少しております。その反面、年金受給者は約五万二千人増加しておりまして、成熟度は高まっている。このような状況を受けて、関係団体は平成十三年四月に厚生年金への統合を強く希望している。  先ほどの議員の質問で、移換金の額などはまだ明快ではない、積算の根拠が違うということで、予定利率をどう考えるかということで、判明していないというお答えですが、しかし統合する……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第2号(2000/03/14、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、武生における中国人実習生問題について、さきに平成十一年十一月十八日の委員会で御質問をいたしましたが、さらにその後について御質問したいと思います。  十一年の十一月十八日の本委員会においてさまざまな問題を提起いたしまして、入管当局、所轄労働基準監督署長の実習生へのさまざまな調査、勧告をお願いいたしました。その後、中国人の実習生を受け入れている武生コンフィクソンの青木理事長から、不満足ながらも謝罪を引き出し、労働基準法違反の是正が行われて、希望者に対する滞在延長の措置が認められたと伺っております。そして、本人に引き渡されていなかった天引きの貯金通帳が本人に引き渡されたり、残業手……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第3号(2000/03/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 きょうは、雇用均等政策研究会の報告書で指摘された論点を中心にお尋ねをしたいんですが、まず、昨日の質問と関連いたしまして一問お尋ねをしたいと思います。  武生における中国人実習生問題に関連するものであります。  昨年の十一月十八日の委員会で、この中国人実習生問題あるいはその制度に関してはさまざまな省庁が関連しているので、労働大臣のイニシアチブで外国人労働者問題に対する各省の横断的な連絡協議会をおつくりいただきたいとお願いをいたしまして、それに対応したいという発言をいただいておりましたが、その進捗状況はいかがでございましょうか。

第147回国会 労働・社会政策委員会 第5号(2000/03/23、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず介護労働者の労働条件の確保あるいは保護について、各委員の方からさまざまな問いただしがございました。  介護保険の中で、介護保険法のもとで介護労働に対する報酬単価というものが決まっているわけですが、とりわけ常勤、非常勤のパート労働者の労働条件の確保については具体的にどのような対策をされようとしているのか。とりわけパートの人たちの不安というのは、まず雇用が不安定であるということ、それから正規職員への道が開かれていないということ、それから賃金が非常に低いということが不満のトップスリーを構成しているわけですが、この点についての配慮ということがどのように考えられているのか、お尋ねをいた……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第7号(2000/04/20、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 失業者が増大して、雇用保険でそれを支えていくという基本的な枠組みで、雇用保険法というのはそういう意味で雇用政策の最も中核的な制度であると考えるわけです。  今般、三百日が百八十日になるという激変が行われる場合に、こうした失業者が増大しつつある中で、激変緩和措置を全くとらないで制度改革を行っていくということに、私は起こるべき結果というものに対して非常に危惧をするわけです。  激変緩和措置が財政的な中で、雇用保険制度の中だけでやっている場合にはなかなか難しいという御説明もわかるわけですけれども、やはり失業というのは経済政策及び雇用政策と連関しておりますし、政府が連帯をしていく制度だと……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第8号(2000/04/25、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方には、大変貴重な意見をお聞かせいただきまして、ありがとうございました。  まず、関根参考人にお尋ねをいたしたいんですが、今度雇用保険法ではパートタイム労働者や派遣労働者が雇用保険に加入できるための収入制限の上限の制約が取り払われるというようなことがあります。かつてフルタイムパートという言葉が生まれたと同様に、今回は長期臨時という形で有期雇用とか派遣労働者に対する雇用の実態が象徴的に語られるわけですが、今回は派遣労働者を中心にして雇用保険法の適用についてさまざまな問題点をお話しいただいたんですが、派遣労働者の実態ということについてもう少しまとめてお話しいただけるでしょうか……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第9号(2000/04/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 前回私の方は今回の法改正に伴って激変緩和措置を強く求めてまいりましたが、困難であるということの回答でありました。しかし、現下の深刻な失業状態の中で、年齢別有効求人倍率を見ますと、五十五歳以上は平成十一年一月あるいは平成十二年一月の段階で、いずれも〇・一〇。特に、その内訳で、六十歳から六十四歳までは〇・〇六。これが〇・〇七とわずかに上がってきてはいますけれども、企業がより若く、より安い労働力を求める傾向をあわせますと、やはり定年後あるいは再就職が非常に難しい年齢に対して給付期間が制限されるということの効果というのは非常に大きいと思うわけです。  それに対して、職業訓練の手当てをもっ……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第11号(2000/05/11、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 港湾労働者の雇用の安定と確保についてお尋ねをいたします。  今般、港湾労働法の法改正の前提となっております港湾運送事業法の改正において、規制緩和の名のもとに事業免許制が許可制になり、そして料金認可制が届け出制に改正されることになっております。  まず、国際競争下の受注の競争を考えれば、よりよいサービスをより安い料金でということになるのではないか。とすれば、料金の届け出制によってダンピングの競争が起きれば、当然関係労働者の労働条件の切り下げあるいは劣悪化が生じる可能性があり得るのではないか。この点について、事業法改正の上でどのように手当てをされているのか。また、受注状況と労働条件、……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第13号(2000/05/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 会社分割に伴う労働契約の承継法案について、幾つかの論点をお尋ねしたいと思います。  まず、営業の概念及び主として従事する労働あるいは従として従事する労働の意味についてお尋ねしたいと思います。衆議院での審議におきましては、本法案の制度趣旨と内容について一定の解明がなされたと思われますが、次の諸点を確認しておきたいと思います。  まず、会社分割にかかわって使用される営業の全部または一部の概念の規定についてであります。  営業は、商法上の定義に従いまして分割計画書等によって決まるのでしょうか。あるいは、客観的に判断される指標はどういうものでしょうか。客観的解釈基準は明確に示されるべきで……

第147回国会 労働・社会政策委員会 第14号(2000/05/23、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  きょうは、参考人の方々に貴重な御意見をいただきまして、私どもの審議に多大の示唆をお与えいただきましたこと、ありがとうございました。  まず、小谷野参考人にお伺いをいたしたいと思います。  小谷野参考人は、この会社分割で行われる法規制というのはいわゆる正規労働者を対象にした氷山の一角であって、その下には重層的な下請中小企業の労働者の権利の問題というものがなおざりにされているのだという重大な指摘をなさいました。  下請労働者が会社分割などでこうむる影響、それからそういう現場で下請労働者が持っている権利の限界について、もし先ほど触れられました日産や太平……

第148回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 閉会後第1号(2000/07/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  今回のそごう問題は、新生銀行と預金保険機構との間に交わされております契約の中に瑕疵担保特約条項というものがありまして、その発動によって解除されたそごうの債権が預金保険機構に戻り、その預金保険機構がそれを債権放棄したということが発端であります。  今までの議論を聞いておりますと、この瑕疵担保条項それ自体が果たして適正なものであるのかどうか、法的に有効であるかどうかということは余り検証されておりません。  今までその導入の経過を見てみますと、買い手側から申し入れたわけではない、これは法律家も交えて再生委員会で検討して提案をしたと。しかし、本来、破綻銀……

第149回国会 労働・社会政策委員会 第1号(2000/08/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 そごうの民事再生法適用による再建問題について御質問をしたいと思います。  多摩、長野、木更津等の店舗の閉鎖に伴いまして従業員の解雇問題が生じておりますし、再建計画の中でその他の地域における人員整理も伝えられております。  先ほど大臣の所信の中で、不況適用業種として雇用調整助成金をおろすということが決まったというふうにしておられますが、これは関連企業の従業員についても大規模な配置転換とかリストラ、あるいはそれに伴う解雇、退職というものの雇用問題が発生しつつある、そのおそれがあるのではないかと言われておりますが、こうした労働者に対する雇用の確保とか大型倒産事業に対する雇用調整助成金の……

第150回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第8号(2000/11/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 発議者の方たちの代表質問における答弁等を検討いたしますと、議員の政治活動については口きき行為というものが正当な政治活動の一環であるということは全く疑いは持たないというような考え方が流れていたのではないかと思われます。選挙によって国民や住民の負託を受けた議員の政治活動というもの、あるべき政治活動ということをどのように認識しておられるのか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 私も大野先生とは本当に長い間議論をさせていただいて、また再びここで議論させていただけるということについては感慨深いものがございます。  それで、私はお尋ねしたいんですが、ようやくにしてこのあっせん行為による利得の……

第150回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第10号(2000/11/20、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 法務省作成の資料によりますと、平成七年から十一年までの過去五年間のあっせん収賄罪の公判請求員数、これを見ますと三十四人というお答えがありました。国会議員は二名ということは明らかでございますが、この三十四人の内訳をお伺いしたいと思います。各年度ごとの対象者のポストの内訳、あっせん内容、公判請求の結果等について法務省の方から御答弁をいただきたいと思います。
【次の発言】 公判請求し判決が確定した者の中で、請託の認定はどのようになっておりますか。請託が要件になっているあっせん収賄罪を初め、受託収賄罪等について具体的にどうかということをお尋ねします。

第150回国会 労働・社会政策委員会 第1号(2000/10/31、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 KSD問題についてさまざまな議員から御質問が相次いでおりますが、私ども社会民主党が十月十九日、二十日、二十三日の三日間、KSD問題ホットラインを開設いたしまして、電話及びファクスにより市民から情報の提供を受けました。総数において二百三件来ております。  その中で、最も多いことはKSDの問題それ自体についてですが、これは信用金庫、信用組合、商工中金、銀行など取引先の金融機関から半強制的に入会を迫られて入会をした、これほどまで多くの金融機関がいかなる理由でKSDの会員の獲得に躍起になったのか、その真相を解明してほしいという声がたくさん寄せられております。  こうした組織的な入会獲得行……

第150回国会 労働・社会政策委員会 第2号(2000/11/02、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 法案の改正点に先立ちまして、先回に引き続きまして、財団法人KSDの問題について二、三お伺いをしてから、法案の改正の問題点に触れさせていただきたいと思います。  まず、労働省が監督官庁として是正措置を講じるようにとKSDに対しては指導されていると思うのですが、どのような内容で、いつから、具体的などのような問題に対して指導をされていたのか。そして、それに対してKSDはどのように是正を行ってきたのか。さらに、労働省としてはそれをどのようにして確認してきたのか、明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、平成五年の三月二十五日に立入検査を最初されているわけですが、こ……

第151回国会 決算委員会 第5号(2001/06/25、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  外務大臣にお尋ねをいたします。  外務大臣は、日米外相会談におきまして、ミサイル防衛に理解を示したと伝えられております。ブッシュ政権になりましてから、いわゆるTMD、戦域ミサイル防衛と、それからNMD、米本土ミサイル防衛と、これを一体化するというふうに言われていたわけですが、この理解を示された対象というのは、一体化したいわゆる弾道ミサイル防衛全体を指すのか、あるいは今までは集団自衛権でNMDは除外して、主としてTMD研究について協力をしてきたという立場があったわけですが、この理解を示された対象について、もう少し詳しくお話しいただけたらと思います。

第151回国会 厚生労働委員会 第2号(2001/03/15、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  三月十四日に厚生労働省が発表されました「KSDをめぐる調査結果及び処分について」という文書がございまして、この中で、最初、労働省の指導監督体制の問題もあって結果として指導が十分に徹底していなかった、極めて遺憾だというふうにKSDをめぐる一連の事件について言われているわけですが、この報告書の内容を見ますと、技能実習制度とものつくり大学に係る政策決定の経過と、それからKSD等による接待等に関する調査と処分というのが入っておりますが、肝心のKSDのいわば指導監督の結果については何ら触れておられないということであります。  私はお尋ねをしたいのですが、K……

第151回国会 厚生労働委員会 第3号(2001/03/22、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 KSD等公益法人の厳正な監督指導についてお尋ねをいたします。  まず、厚生労働省関係の公益法人に対する補助金の考え方、その基本原則についてお伺いしたいと思います。大臣にお願いいたします。
【次の発言】 そういたしますと、今期、平成十三年度の予算編成の公益法人に対する補助金の総枠、配分の方法ないしは基準など、増減内容についての考え方など、どのようにされたのでしょうか。
【次の発言】 公益法人に対する補助金の見直しというのは今後どのようになりましょうか。何か御見解ございますか。
【次の発言】 前回の質問に取り上げました株式会社中小企業総合研究所に対するKSDの関与につきまして、ちょっ……

第151回国会 厚生労働委員会 第4号(2001/03/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に関連いたしまして、厚生労働大臣にお尋ねをしたいと思います。  アジア太平洋戦争の被害者であります日本国民に対しては、援護法のたび重なる改正によって手厚く補償がされてまいりました。それに対して、植民地であった朝鮮半島から徴用によって日本軍属になった在日朝鮮・韓国人に対する補償は日本国民と比べまして極めて不十分であります。国民年金法や児童手当法等の国籍条項は撤廃されたとはいえ、広義の社会保障という観点から日本政府としては今後援護法の拡大適用ということをお考えになっていないかどうか、お尋ねをいたします。

第151回国会 厚生労働委員会 第5号(2001/03/29、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  時短促進法の改正案をめぐりまして、時短の進捗状況と課題についてお尋ねをしたいと思います。  そもそも一九八七年の労働基準法改正以来、国際的に我が国は九〇年代のできるだけ早い時期に年間総実労働時間千八百時間の達成というものを目標に掲げて、それが国際公約とされました。  確かにその当時、千九百五十八時間であったものが千八百四十八時間というふうに短縮されてまいりましたが、この時間短縮が可能となった要因、これをどのように把握しておられるでしょうか。それから、いまだ未達成ということはございますが、この未達成の要因と障害をどのように把握しておられるでしょうか。そして……

第151回国会 厚生労働委員会 第6号(2001/04/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、前回の審議におきまして時間の関係で取り上げられなかった論点について再度確認してまいりたいと思います。  時間短縮の一つの大きな柱であります計画年休制度の採用によりまして、取得率が相変わらず五〇%のところで低迷をしております。この取得率をどのようにしてアップするのか、計画年休制度の採用によって効果がどのように発生すると考えておられるのか、お尋ねします。
【次の発言】 長期休暇制度を実現するためのステップとして私も重要であろうと思います。またさらに、病気休暇や看護休暇が日本においてはない。そして、そうしたものをとる場合に考課の査定がされるということがやはり有給休暇をとめている一……

第151回国会 厚生労働委員会 第7号(2001/04/05、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇と申します。  きょうは貴重な御意見をありがとうございました。  とりわけ、障害は変わっていくもの、補助器具は進歩するもの。私は、やはり障害者の問題は高齢化社会の中における高齢者の障害としての扱いに通ずる施策だと考えますので、今回の法改正というものがどういうものを持ち、どういう方向でこれから歩み出すのかということは大変大きい私たちの社会の行方を示すものだと思っております。  金参考人は、障害当事者を含めた基準策定に関する検討委員会設置を第一の要望となさいました。もう少し具体的に、そこで検討する課題とか、あるいはどういう構成にしたらいいのかとか、常設ということを言っ……

第151回国会 厚生労働委員会 第9号(2001/04/12、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、雇用対策法等の改正につきまして、まず最初に法案の中核的な問題について確認を求めたいと思います。  本改正法案には、募集、採用時に年齢にかかわりなく均等な機会を与えるよう努めるという事業主の努力義務が規定されています。不当な年齢差別で雇用そのものや労働条件等の権利を侵害される労働者に対する保護に一歩を踏み出したこの規定の意義は高く評価したいと思います。  そして、この雇用対策法第七条は、その募集、採用の対象について何ら限定していないということから、フルタイムの中高年労働者だけではなく、例えば派遣労働の形態で働く女性労働者も三十五歳の壁があり、女性パート労働者も四十代、五十代で……

第151回国会 厚生労働委員会 第11号(2001/05/24、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 五月十一日のハンセン病に関する熊本地裁の判決についてお尋ねをいたします。  実は私もこの判決文を読みまして、心臓に大きな矢じりを打ち込まれたような痛みを覚えました。  なぜこんなことが見過ごされてきたのか、とりわけこの判決の中で国会議員の立法行為の不作為について触れたくだりは、人権の制限をかくも長くなぜ放置したのか、昭和四十年以降、既に合理性がなくなっていたということで、国家賠償法上の違法を認めたものでありました。国家に対しても、厚生大臣の責任を認めまして、隔離政策の抜本的な変換をする必要があったのを認めなかったということを言っているわけです。  なぜこんなに長く人権侵害を助長す……

第151回国会 厚生労働委員会 第12号(2001/05/29、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 水道法改正の趣旨について確認的にお尋ねをいたしたいと思います。  水は命を支え、はぐくむ、代替のきかない生物生存のための基礎的な資源である。こうした特性によって水質の安全管理や水源・水質の保全、水量、料金などについては高い公共性が求められるということは言うまでもありません。  日本の水道事業は、明治時代の水道布設当初から営利主義を排して公益優先を原則とし、社会基盤整備の重要な柱として位置づけられてきたいきさつがあります。水道法制定後もその原則は維持されて、現在九六・三%という高普及率の達成と良質な水を安定的に低廉に供給するという水道行政の目的をそこに置きながら努力をされてきました……

第151回国会 厚生労働委員会 第13号(2001/05/31、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 このたび国が控訴を断念したことに対して、坂口厚生労働大臣のさまざまな御決断や御発言が大きな力になったということに対して敬意を表するものでございます。  総理は極めて異例の判断と言われておりますけれども、患者や元患者、そしてその家族にとっては当たり前の判断であるということを申し上げたいと思います。ハンセン病に関して、これまでかくも九十年の長きにわたり人権侵害を伴って続いたということについて、私どもはやはり大きな責任を考えなければならないと思います。  まず法務省にお尋ねをいたしたいのですが、今回の熊本地裁の判決は、国の責任という中に、国会も含めて立法不作為の責任、それも故意によらな……

第151回国会 厚生労働委員会 第15号(2001/06/07、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 たくさんの質問が重ねられまして、大体の焦点も絞られ、お答えもたくさん出たところで概略的な点をまた御質問させていただきますが、それは確認的なものと考えていただきたいと思います。  公的年金制度との関連について初めにお尋ねをいたします。  一九六一年に我が国は国民皆年金・皆保険という制度を確立したわけです。しかし、その後、経済成長が鈍化したり少子高齢化の進展に伴う人口構成が変動したことによりまして、年金財政の脆弱化あるいは悪化が生じてきました。その結果、保険料の引き上げ、給付年齢の引き上げ、給付水準の切り下げ等、制度内容の見直しが行われてまいりました。しかし、国民が職業生活から離れた……

第151回国会 厚生労働委員会 第16号(2001/06/14、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 ただいまは、人間の尊厳を取り戻すために苦痛と悲しみと悩みをいかに多く受けられたかというお話を聞きまして、国会議員の一人として重い責任をさらに自覚させられたわけでございます。  なぜ、かくも長きにわたってこうした事実が続いたのかということに関しまして、私は、藤野豊さんという方の書かれた「「いのち」の近代史」というのを三晩かけて読み上げました。非常に厚い本でございます。その中で、やはり医学界も政治家も厚生省も、我々としてはこの起きたことに対する深い検証をさらに必要とするのではないかと思いました。  これから、患者、元患者の方々が故郷に帰られ、家族のきずなをさらに強固になさって、新しい……

第151回国会 厚生労働委員会 第17号(2001/06/19、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、確定拠出年金法案が審議されるに先立って、先回の代表質問で、このような制度が創設されることによって、前提として必要なことは金融関係の健全な経済活動というものが保障されるかどうか、不良債権処理ということを現在課題にしている金融業界が、この確定拠出年金の財団をどう受けとめているのかという点と、資産運用の力量において外国企業との競争についてどのような評価をしておられるのかという二点についてお尋ねいたしましたところ、金融担当大臣は、確定拠出年金制度の説明をなさいまして、ただ一言、心配はないというお答えでありました。これは私の提起した答弁にはなっていないということで、再度本日ここでお尋……

第151回国会 厚生労働委員会 第18号(2001/06/21、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 確定拠出年金法案の各論について、きょうはお尋ねをしたいと思います。  確定拠出年金制度の発足におきましては、労使の自主性の尊重から合意が要件とされております。過半数組合がない場合には、その代表の選出についてはどのように決めるのでしょうか。労働基準法上の労使協定を締結をする場合と同様に解してよろしいのでしょうか。
【次の発言】 民主的な手続が確保されるよう、通達などできちっと基準を示していただきたいと思います。  第四条第一項二号で、厚生労働大臣が承認をする場合に「退職手当制度が適用される者の範囲に照らし、特定の者について不当に差別的なものでないこと。」とされておりますが、これは具……

第151回国会 厚生労働委員会 第19号(2001/06/26、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 農林年金統合法案について質問をいたします。  農林年金が独立分離路線を捨て厚生年金との統合を余儀なくされた背景には、農協自身の経営の失敗とそれに伴う大幅な人員整理があります。今回の農林年金の統合は、そもそも農協が大幅な人員削減をしなければならなくなった原因の究明と責任の追及なしには国民の理解を得られるものではないというふうに考えます。  特に、かつての住専問題の背後には農協マネーの存在が取りざたされました。バブルの崩壊とともに、農協が保有する不良債権化した資産が今日の農協の混迷を招いたのではありませんか。  公費負担による住専処理については当時厳しい批判がなされましたが、今回の厚……

第151回国会 厚生労働委員会 第20号(2001/06/28、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 個別紛争の内容と従来の解決等についてお尋ねをします。  これまで、主に個別企業の労働組合、地域ユニオンあるいはネットワーク等が労働者の就業における労働条件内容やセクハラ、人間関係の個別相談等に当たってまいりました。そして、企業との解決交渉や行政、司法への訴え等に助力したわけであります。相談内容によっては、労働基準監督署、ハローワーク等、東京都労政事務所、神奈川県の労働センターなど、各都道府県に置かれている労政担当部局に相談することも多くあり、現在、それが増加しています。これまで相談が労働省にございました件数や内容、そしてそれにはどのような特徴があり、とりわけ行政における対応はどの……

第151回国会 行政監視委員会 第3号(2001/04/09、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 報償費の流用事件についてお尋ねをいたします。  官房長官が定例記者会見の時間が迫っておられますので、まず官房長官に対してだけお話をお聞きしたい。官房報償費の目的、それから支出の位置づけ、そして予算、決算上の取り扱い等についてお尋ねします。  官房機密費の場合は領収書を廃棄されているという新聞報道もありますので、この点についてお尋ねをいたしますと同時に、沖縄サミットにおけるさまざまな費用流用事件や贈収賄事件等が行われているといううわさなどありますが、この点についてどのようなお取り調べをなさっているのか、この点についてだけお尋ねをいたします。


19期(2001/07/29〜)

第153回国会 外交防衛委員会 第3号(2001/10/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  まず、私は、今回の自衛隊法改正案の提案理由についてお尋ねをいたします。  今般の法改正は、米国で発生した同時多発テロが日本における同様の攻撃等に備え万全を期することが必要という趣旨で提案されておりますが、この法案の内容を見てみますと、テロに関連していない事案、例えば今、小池議員が質問されました防衛秘密の問題等含まれているわけであります。  テロ対策支援法の審議に紛れての国家機密法の復活とか、あるいはテロ対策に便乗した火事場泥棒的な法案だとか、さまざまな世評もございます。  まず、この提案理由についてお尋ねいたします。

第153回国会 外交防衛委員会 第4号(2001/10/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  アメリカによるアフガニスタンへの武力攻撃というものもかなり長期にわたってまいりましたが、アメリカの武力攻撃による民衆の被害の状況はどのようなものと把握しておられますか。
【次の発言】 外務大臣です。
【次の発言】 今回、社会民主党はパキスタンへ調査団を派遣いたしました。十月二十日から十月二十四日までイスラマバードとペシャワールに参りまして、UNHCRのアフガニスタン代表部、難民キャンプ、ペシャワール会の活動、その他病院等視察をして帰ってまいりました。現地の衣装をまとって人々の生の声を聞いてきたと。その場合に、いわゆるメディアや情報として伝わってい……

第153回国会 厚生労働委員会 第3号(2001/10/18、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、時間も限られておりますので、雇用失業情勢についてお尋ねをしたいと思います。  本年七、八月の完全失業率五%というのは改めて雇用情勢に厳しい現実を労働者とその家族に与えました。  まず、失業率の算定について確認をしたいのですが、本年二月の数値をもとにして、九月の十三日に内閣府が公表した完全失業率は、適当な仕事がありそうにないとして求職をあきらめている、いわゆる求職意欲喪失者というものを完全失業者に分類をしてみますと、一〇・四という数値を示しました。これは二月の完全失業率の数値四・七に対応した数値ですから、さらに現在ではこの数値もふえて悪化しているのではないかと考えます。  こ……

第153回国会 厚生労働委員会 第4号(2001/10/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、まずハンセン病関連でお尋ねをいたしたいと思います。  ハンセン病元患者への社会復帰政策、社会復帰の支援策というのは隔離政策に対する国家補償という法的責任を果たすための施策として考えられるべきだと思いますが、現在、退所者の給与金というのは十四万六千円ということになっております。そうした法的責任を果たすという視点に立てば、これは非常に不十分だと考えざるを得ないのですが、大臣の所見をお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 和解の後、真相究明のための検証会議というものをつくっていくということでございました。これは現在いまだ開かれていないと思いますけれども、この真相究明のための検……

第153回国会 厚生労働委員会 第5号(2001/10/30、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 インフルエンザ予防接種は、日本が世界に先駆けて義務接種を小児に実施し、学校での集団接種が始まったのが一九六二年、予防接種法に組み入れられたのが一九七六年、予防接種法のまま実質的に任意接種になったのが一九八七年、予防接種制度の見直しによって予防接種の対象から外されたのが一九九四年ということであります。  対象から外された理由についてお尋ねをいたします。
【次の発言】 一九八七年の公衆衛生審議会の「インフルエンザ予防接種の当面のあり方について」によりますと、現行の不活性化ワクチンを用いた予防接種では社会全体の流行を抑止することができるほどの研究データは十分に存在しないとしているわけで……

第153回国会 厚生労働委員会 第6号(2001/11/06、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今、井上議員の方から、東京訴訟の原告の一人がきょう亡くなられたと。生存者は二十五名中二名になったということで、命をかけた訴えをし、病床で時間との闘いを行われて命が尽きた原告、この事実に対して厚生労働大臣はどのような感想をお持ちでしょうか。
【次の発言】 これまで櫻井、井上両議員からもぜひ早急に大臣にお見舞いに行っていただきたいという言葉がございました。  十一月十四日に東京地裁、二十二日には大津地裁の第二回の和解協議が行われると聞いております。二十五人中既に二十三人が亡くなったという場合、大臣は行政の長としての立場を明らかにしなければならないので和解の条件が提示された後に伺うとい……

第153回国会 厚生労働委員会 第7号(2001/11/08、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、四人目の女性として質問をさせていただきます。  世界でも少子高齢社会の到来を機に雇用における男女平等を進めて、育児・介護等家族的責任を男女が平等に担う社会のあり方というものがさまざま問われてまいりました。  今回の育児・介護休業法の改正に伴いまして、まず中小企業でのこうした休業制度の導入状況についてどのような状況になっているのか、あるいは積極的な施策をどのように展開してこられたか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 現行法では育児休業または介護休業の取得を理由といたしまして解雇することができないという旨規定されておりますが、これまで相談などを通じまして、解雇のケースとい……

第153回国会 厚生労働委員会 第8号(2001/11/22、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、保育に関する国と地方自治体の責務について大臣にお伺いしたいと思います。  保育所論議の中で欠けておりますのは、親のニーズや規制緩和や改革ばかりで、子供のニーズ、子供が健やかに成長できるような保育を受ける権利という視点が重要だと思います。  日本が一九九四年に批准いたしました児童の権利に関する条約においても、その第三条に、児童に関する措置をとるに当たっては、公的もしくは私的な社会福祉施設、裁判所、行政当局または立法機関のいずれによって行われるものであっても、児童の最善の利益が主として考慮されるものとするとうたわれております。  アメリカの例を見ましても、市場原理の導入は、高い……

第153回国会 厚生労働委員会 第10号(2001/11/29、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、発議者の方にまず最初に確認的にお伺いしていきたいと思います。  今回、議員立法によりまして、保健婦助産婦看護婦法の改正によってそれぞれの名称が保健師、助産師、看護師と改められるということでありますが、その意義をどのように考えておられるのか、確認をさせていただきたいと思います。
【次の発言】 その中で、助産師につきましては、現行法第三条の「業とする女子」の文言のままということで女性のみの資格要件が残されましたが、この理由について改めて確認させてください。
【次の発言】 今回の改正法案に対する多くの陳情や要請の中で、助産婦を助産師とすることが男性助産師への道をつけるための改……

第153回国会 厚生労働委員会 第11号(2001/12/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、個別の法案の質問に入ります前に、経済政策、雇用政策の全体的な問題点についてお尋ねをいたします。  まず、規制緩和が始まって、競争政策の積極的な展開を目指してさまざまな政策が展開されてきているのですが、規制緩和のこの間の経済効果をどのように把握しておられるでしょうか。また、地域の空洞化や商店街の閑散化等、マイナス効果も生じておりますが、それがどのようにその経済効果に組み込んで評価されているのか、またそれに伴う失業の予測についてはどのように把握しておられるのか、内閣府の方にお尋ねをいたします。
【次の発言】 そうしますと、当初、経済効果が、どのようなスケールの経済的なカウン……

第153回国会 厚生労働委員会 第12号(2001/12/06、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となりました経済社会の急速な変化に対応して行う中高年齢者の円滑な再就職の促進、雇用の機会の創出等を図るための雇用保険法等の臨時の特例措置に関する法律案に反対の立場を明らかにして討論いたします。  今回の特例措置法案は、特に中高年労働者への円滑な再就職のためとされていますが、次の問題点を指摘したいと思います。  第一に、小泉流構造改革の方策は、企業のリストラ策を後押しし、正規雇用労働者を非正規雇用労働者へ置きかえていく傾向をますます強めてきました。今回の改正法案もそのためとされていますが、雇用のセーフティーネットの拡充策を打ち出せば……

第154回国会 厚生労働委員会 第2号(2002/03/19、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 最後になりました。  今日は社会保障制度と雇用、労働の問題について通告をさせていただいておりますけれども、まず雇用の問題からお尋ねをしてまいりたいと思います。  失業率は五・五%が五・三%になったということですが、完全失業率は三百四十四万人、そして非労働力人口が四千二百九十九万人で、前月比が〇・九%増加するということで、いわゆる失業率は悪化しているにもかかわらず、改善が見えたような数値になっております。しかし、大量の人が求職をあきらめて、いわゆるあきらめ層というのが五百八十六万人ということで、これを一種の失業者とみなせば失業率は一二・七%になるんだという深刻な状況でございます。市……

第154回国会 厚生労働委員会 第3号(2002/03/20、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 前回、企業の倒産、合併、リストラ等の問題について質問をさせていただきましたが、そうした失業や労働条件の変更とか切下げ等で個別的労使紛争も増大していると言われています。個別的紛争解決促進法が施行された後の状況と今後の取組はどうなっているか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 それでは、社会保障制度に関連してお尋ねをしてまいりたいと思います。  先ほど抜本的な改革というものがいかに困難かという興味深いお話を伺いましたが、医療制度全般の制度改革とか見直しをする基本的な視点というのはどこにあるか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 国民医療費の三分の一を占める高齢者医療費の上昇ということ……

第154回国会 厚生労働委員会 第5号(2002/03/28、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今般の戦傷病者戦没者遺族等援護法の改正により、国家補償の精神に基づいて援護が一層拡充されるということでございます。これに関連して、現在、援護法の対象外とされている一般戦災傷病者の問題、空襲等によって被害を受けた人たちの問題についてお尋ねをしたいと思います。  援護法の対象者は、公務や勤務関連で傷病を負った軍属、準軍属とその遺族であり、本人公務傷病の最も重い障害を負った場合、最高額にして年額九百七十二万円が給付されるということになっております。そして、その遺族の範囲も、配偶者、子供、父母はもとより、孫、養孫、旧民法上の継孫、祖父母までを対象に、公務死亡の最高額でも年額約百九十六万円……

第154回国会 厚生労働委員会 第6号(2002/04/16、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 厳しい雇用情勢について再びお伺いをしていきたいと思います。  厚生労働省発表の四月における最近の雇用失業情勢によりますと、この二か月間は完全失業率五・三%と言われておりますが、深刻な不況が一向に改善されず、企業倒産、リストラ等による離職者は、前年同月比の数値はずっと上がり続けています。失業者の実数は三百五十六万人、非自発的理由による失業者は百四十九万人、しかも、その中で勤め先事業の都合で百十五万人が離職しているのですから、その家族も含めて少なくとも五百万人の生活が危機にさらされていることになります。  これまでも取り上げてまいりましたが、直視する必要があるのは内訳であります。若年……

第154回国会 厚生労働委員会 第8号(2002/04/23、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 戸田参考人にお尋ねをいたしたいと思います。  最低賃金法によりますと、第八条で、最低賃金の適用除外という項目がございまして、その第一項に、精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い者というのは最低賃金が適用除外されているわけです。  先ほど、労働法が適用されていないということを言われて、保護雇用といいますか社会的雇用というものの提起をなさいました。労働者の生産性の減少を社会の責任によってカバーしていくと。同じ仕事を行う障害のない労働者と同じ水準の賃金を保障していくということは、これは社会の責任ではないかと思います。  社会的雇用について、具体的にもう少し御説明をお願いしたいと思……

第154回国会 厚生労働委員会 第9号(2002/04/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 中小企業における退職金制度の現状と課題についてお尋ねをいたします。  最近の厳しい雇用情勢の下で、そもそも大企業に比べて賃金その他退職金も含めて大きな格差があるという傾向が指摘されているのが通常でございますが、この中小企業の退職金制度というものも最近の企業経営環境の悪化が直接に影響している実態があるかと思います。とりわけ中小企業退職金共済制度に加入している中小企業がこのところ経営悪化等を理由に制度から脱退したり、あるいは納付する掛金額が低減化したりする傾向があると危惧されておりますが、実情はどのようになっているのでございましょうか。

第154回国会 厚生労働委員会 第10号(2002/05/21、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回の法案は、身体障害者の方々にとって大変重要な役割を果たす補助犬に関する立法であり、完全な社会参加の平等を達成するために有意義な法律だと考えます。  まず、衆議院での質疑において、平成十五年度より盲導犬と同等額の助成制度を設けるということを考えている旨の答弁があり、今も同様のものをという政府委員からのお答えもありました。しかし、盲導犬や聴導犬、介助犬についてはそれぞれの訓練内容や育成体制によって必要となる助成額も異なると思いますが、提案者はどのように考えておられるのでしょうか。さらに、厚生労働省としてどのように考えておられるのでしょうか。

第154回国会 厚生労働委員会 第11号(2002/05/23、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、まず研修生問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  三月三十日付けの朝日新聞によりますと、外国人研修生が労災申請をした、人さし指切断のインドネシアの研修生が、実質的には労働をしていたにもかかわらず労災申請が却下されたという状況の報道であります。  まず、法務省と厚生労働省の方にお尋ねをしたいんですが、外国人研修生そしてそれに続く技能実習生が研修中あるいは技能実習中に事故により身体、健康を害された実情あるいは状況についてどのように把握しておられるか、お尋ねいたします。
【次の発言】 今回新聞報道されました労災申請事件というのは、二〇〇〇年二月に研修生としてインドネシアから……

第154回国会 厚生労働委員会 第12号(2002/05/30、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回の薬事法一部改正案は、まず承認・許可制度の見直しに伴う医薬品の市販後の安全対策、生物由来製品の安全対策、そして医療機器の安全対策などの規制強化という抜本的な見直しが柱になっていると思われます。薬害エイズ事件や薬害ヤコブ病事件の教訓を踏まえて、医薬品等の安全性確保を図るための改正であるという点で一定の評価に値するものと考えます。  しかしながら、今回の改正案で法的に少し問題があるのではないかという点に絞ってお尋ねをいたします。  まず第一点は、医療機器、生物由来製品の区分認定でございます。  改正案では、医療機器、現行の医療用具ですが、医療機器についてその危険度に応じてクラス分……

第154回国会 厚生労働委員会 第13号(2002/06/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方々には、貴重な御意見ありがとうございました。  私は、中島参考人にお尋ねをいたしたいと思います。  まず、先ほど述べられた意見の中で製造管理者とか、いわゆる管理責任者に直接報告義務を負わせると言われた点が必要だと強調されましたが、この点もう少し詳しく御説明をお願いしたいと思います。そして第二点に、ドナー選択の問題で薬事法で規定する場合はどういうことが考えられるでしょうか。  この二点について、まずお尋ねをいたしたいと思います。
【次の発言】 薬害ヤコブ病の経験を踏まえてお述べいただきたいと思うのですが、これまでスモンからエイズ、ヤコブ、そして今問題になろうとしているフィ……

第154回国会 厚生労働委員会 第15号(2002/07/02、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 一九六〇年来、国民皆保険制度というのは少子高齢化社会にこそ最も意義を発揮すべきである、いつでもどこでも安心して必要な医療を受けられるということが我々がこの制度に唯一こだわる大きな意義であろうと思います。  平成九年の六月三日、参議院で総理は、「私は、今回の改正案が出てきたからこそ、もうこの一部の患者負担の引き上げ等の手直しではもたないな、本格的な総合的な抜本改革が必要だという声が強く上がってきた」と。「今まで抜本改革をしなければならないと言いながらできなかったではないかと。そのような難しさをはらんだのが私は医療制度だと思います。過去何度も抜本改革ができなかったという歴史の教訓も踏……

第154回国会 厚生労働委員会 第17号(2002/07/09、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、まず政府の健康保険法改正案提出の基本的考え方についてお尋ねをいたします。  法律案提案の理由説明において、医療保険制度については、給付と負担の公平を図るとともに、将来にわたり持続可能で安定的なものとしていくことが求められているとされています。  給付と負担の公平を図る上で、具体的には、国民を含めて、給付の主体や負担の主体をどのようにとらえるのか。この場合において、公的責任主体である国、地方自治体はどのような役割を担い、機能を果たすと考えておられるのでしょうか。
【次の発言】 さらに、将来にわたり持続可能で安定的なものとして医療保険制度を維持していくということは、一九六一年、……

第154回国会 厚生労働委員会 第18号(2002/07/11、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 本日は、東京女子医大で被害を受けられて死亡された小さな命の御冥福を心からお祈りいたしたいと思います。  今、東京女子医大では十九件の裁判訴訟があるというふうに聞いております。被害者は、いつも五つの願いを持っていると言われております。失った命を取り戻してほしいという原状回復の祈り、それからどうしてこうなったのかという真相究明の願い、それから病院側に反省して謝罪してほしいという思い、そして二度とこういうことを起こしてほしくないという、再発の、願い、そしてしっかりと損害賠償をしてほしいという、この五つの願いを持っているというふうに言われます。  私は、医療事故の防止というものと被害者の……

第154回国会 厚生労働委員会 第19号(2002/07/16、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は、参考人の方々に貴重な御意見をいただきまして、御礼を申し上げます。  まず、松谷参考人にお尋ねをしたいのですが、松谷参考人は先ほど孤食の顕在化ということをおっしゃいました。食事のお皿の中から改革してそれを国民に広げていくという、この思想と運動には大変敬意を表させていただくんですが、このごろはコンビニのお弁当というのがあふれております。それから、ファストフードももとより、デリバリーだとかテークアウトとか、そうしたコンビニやデパートの食品売場のあふれ返るような加工食品というものがやはりこの孤食の顕在化を支えているのではないか、そしてせっかく素材を生かして、添加物のない、減塩をし……

第154回国会 厚生労働委員会 第21号(2002/07/23、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 あなたは何年から帝京大学にお勤めですか。
【次の発言】 横田事務総長は平成十四年三月八日に亡くなられておりますが、死亡原因は何でしょうか。
【次の発言】 宮路副大臣が帝京大学に電話をしたということで冲永総長は電話を受けたことがないと言われておりますが、総長に直接お聞きになったわけですか。
【次の発言】 横田事務総長には直接お聞きになりましたか。
【次の発言】 そうしますと、政治家からの電話というのは事務総長が受けるということが通常であるというふうに言われましたから、横田事務総長が電話を受けたということは推認できるのではありませんか。

第154回国会 厚生労働委員会 第22号(2002/07/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 法律案提案理由説明におきましては、医療保険制度については、給付と負担の公平を図るとともに、将来にわたり持続可能な安定的なものとしていくことが求められると言われておりますが、給付と負担の公平を図る上で最も負担を担う国民の十分な理解やコンセンサスが今得られているかと問えば、そのような状況にはありません。むしろ、先行き不安を増大する長引く不況の下で、雇用と労働条件がますます深刻になっている現在、公的責任主体である国と地方自治体の果たすべき役割が問われるべきであると思います。  今朝ほどの新聞報道によりましても、四年連続自殺者は三万人を超えておりまして、その中で、経済問題を理由とする自殺……

第154回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号(2002/06/28、19期、社会民主党・護憲連合)

○委員以外の議員(大脇雅子君) 御指摘の事案が改正後のあっせん利得処罰法で処罰対象になるか否かにつきましては、当該事件の事実関係及び全証拠を厳密に検討することが必要であり、報道等で伝えられた内容をもって法的判断を申し上げるということは非常に難しいと思います。  しかし、野党案に基づく考え方を述べさせていただけば、次のように考えます。  野崎一雄容疑者、三鈴建設の役員は、井上前議長の私設秘書として正式には登録されていませんが、前議長の選挙運動員をするなど、事実上の私設秘書として、既に逮捕されている元政策秘書の半田容疑者の代わりに鎌ケ谷市役所に頻繁に出入りしていたということであります。  この場合……

第154回国会 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第6号(2002/07/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○委員以外の議員(大脇雅子君) 野党案は、権限に基づく影響力の行使の文言を削除すべきものとしておりますが、その理由は、これまで多くの方が述べられたように、権限とは法令に基づいて有する職務権限に限られて、政党幹部として有する権力は含まれないこと、しかも、単に頼むだけでは足りず、その影響力を積極的に利用しない限り犯罪が成立しないということから、あっせん利得防止の実効を期待し得ないということが議論されております。  参考人土本武司先生の御意見は、二〇〇〇年八月の雑誌「捜査研究」の論文「あっせん利得罪立法に向けて」に関しても見解を述べておられます。御承知のとおり、単独立法の前史として昭和三十三年の刑法……

第154回国会 予算委員会 第2号(2002/01/30、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私の質問時間は四分です。深刻な若者の失業情勢についてお尋ねしようと思いましたが、今回の混乱の本質的な部分というのは、鈴木宗男代議士がNGOの尊厳や自律性にどういう介入をしたのかということが中心だろうと思います。  さて、私は、総理が女の涙は武器であると言われましたが、テレビを見ておりまして、いろいろため息をついておられる総理を見まして、男のため息ももしかしたら最も強い武器ではないかと考えました。いかがでしょうか。
【次の発言】 ああ、新しい発見でした。  私は、総理が、芥川龍之介風に、真相はやぶの中というところに封印をして、シナリオ永田町風「羅生門」というものを演出されたと思いま……

第154回国会 予算委員会 第3号(2002/01/31、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回は若者の失業問題についてお尋ねをしたいと思います。  まず、総務庁にお尋ねいたしますが、平成十四年一月二十九日に発表されました労働力調査の結果、失業率と若年層の失業率についてお尋ねいたします。
【次の発言】 十五歳から十九歳、二十歳から二十四歳、二十六歳から二十九歳の五歳刻みにいたしますと、失業率はどのような数値になってくるでしょうか。
【次の発言】 ちょっと数値が間違っておりませんか。  私の手元にあります統計局の速報によりますと、年齢階層級別完全失業率は、男女の計で、十五歳から十九歳までが平成十三年度で一二%、二十から二十四歳が九%、二十五歳から二十九歳が六・七%となって……

第154回国会 予算委員会 第4号(2002/02/01、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回の第二次補正予算の財源として、NTT株式売却収入に係る国債整理基金から一般会計へ繰入れによる方法が取られております。そもそもこの基金は、その名のとおり国債整理のためのものだと思うのですが、一九八六年度以降三年間の売却収入十・一兆円のうち、これまで七・六兆円が無利子貸付け、これに使われてきております。  これまで整理基金にどれだけ繰戻しがされ、どれだけ償還されたかということについて、その実績を塩川財務大臣にお尋ねいたします。
【次の発言】 このNTT株式売却収入というのは、言わば別枠の公共事業枠とも言われておりまして、その不透明性において非常に大きな問題があると批判されてきてお……

第154回国会 予算委員会 第6号(2002/03/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。  今日は、お二人の参考人におかれましては、御苦労さまでございました。  アフガニスタン復興支援国際会議に参加の拒否を大西さんたちのグループがされたということは、NGOの独自の役割や活動の根幹を否定しかねない重要な問題だと思います。  そこで、率直にお尋ねをしたいのですが、鈴木さんは、十二月の十三日、鈴木事務所から説明しに来いとどなられて、事務所に行ったと。この際、一緒に行った外務省の幹部はどなたでしょうか。
【次の発言】 あなたは、その際、こういうお話の仕方をよくされるなあという感想をお述べになりましたが、具体的に鈴木宗男議員から何を言われたの……

第154回国会 予算委員会 第8号(2002/03/08、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今般、鈴木宗男議員の圧力と外務省の対応については様々な事件が噴出してまいりました。これは国民の信頼を大きく損ね、国会議員と政府、これは相伴って信頼回復のために努力をしなければならないと考えるものでございます。  しかし、一つまだ真相が究明されていないことがございます。それは、アフガンの復興会議に対するNGOの参加の拒否の問題でございます。これは、だれが拒否をして、どういう理由で拒否をしたのか。  政府見解によりますと、「アフガン支援国会議へのNGOの参加決定にあたり、特定の議員の主張に従ったことはない。」というものがございますが、これは「引き続き関係者の申述等を聴取し、事実関係の……

第154回国会 予算委員会 第12号(2002/03/14、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 お疲れのところ、最後の質問をさせていただきます。  まず、今、国民が非常に憤慨をしているといいますか、政治不信にまで高まろうとしている問題が二点あると思います。  一点は、BSEの一連の問題であります。  日本の消費者の食生活に重要な影響をもたらしたということでは、いうだけではなくて、生産者の被害も非常に大きなものがありました。雪印食品の在庫牛肉に関する不正行為というものは、結局労働者の全員の解雇と企業の倒産という大きな結果をもたらしました。そして、食品表示に関しましても、牛肉や豚肉や、あるいは鶏肉までも産地表示の不正も発覚して、完全に消費者の信頼が損なわれております。  こうし……

第154回国会 予算委員会 第14号(2002/03/18、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 外務省の人事権の行使について納得がいきませんので、御質問させていただきます。  NGOの参加拒否は、野上氏が田中大臣の意向に反して独断で決定したものであると考えてよろしいでしょうか、外務大臣。
【次の発言】 野上事務次官の更迭は、NGO参加拒否問題に関する野上氏の具体的にどのような行為についてどのような責任として行われたのですか。
【次の発言】 事務次官は大臣を助けることが職務であり、いわゆる上司の命令に忠実に従う義務があると、これは国家公務員法九十八条一項に規定してありますが、間違いありませんか。総務省と人事院に確認させてください。

第154回国会 予算委員会 第18号(2002/03/27、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 日本国憲法は九条で戦争放棄を規定しておりますので、その下にある法体系は当然ながら戦時体制を想定しておりません。したがって、自衛隊が動こうとすると、憲法の枠内、一般法体系の規制を受けることになります。  現在、有事法制の制定が閣議決定されたと言われておりますが、有事の範囲、その対応の範囲はどのようなものでしょうか。総理です。
【次の発言】 武力紛争というのは現在非常に多様化しております。今、大規模テロ、武装不審船、武装工作員、サイバーテロ、ゲリラによる限定攻撃、ミサイル攻撃、これらすべてが入るというお考えですか。それとも、この中で切り離されるものがあるのですか、ないのですか。

第154回国会 予算委員会 第19号(2002/04/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回のBSE問題に関する調査検討委員会の報告書は、透明度の高い報告書として非常に核心を突いているという点で敬意を表したいと思います。  しかし、なぜBSEが日本に上陸したのかという点の検証は非常に不十分だと思いますが、なぜこのような点が解明されていないのか、参考人の方にお尋ねをいたします。
【次の発言】 そういたしますと、日本の政策、それを水際で止めることができず、なおかつどういう施策が必要であったかという点についての真相究明というもので、まだ十分な資料が出されていないために調査ができなかったところがあるというふうに聞いておりますが、これは、どのような資料が農林水産省として出され……

第154回国会 予算委員会 第20号(2002/05/27、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  瀋陽での事件は、私たち日本の人権外交のありようを白日の下にさらしたと思います。今後、私どもは、難民認定の制度の見直し、それから難民の国内における、そして外国人労働者の国内における共生の在り方、そして、そうした難民が今全世界で二千二百万と言われておりますが、そういう人たちを発生させないための平和の外交というものをきっちりと考え直すことが必要だというふうに教えてくれていると思います。  今日は、その平和外交についてお尋ねをいたします。  カシミールをめぐって、インドとパキスタンの関係が緊張しております。インドのバジパイ首相は、決戦のときが来た、犠牲に……

第155回国会 厚生労働委員会 第3号(2002/11/05、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  まず最初にお尋ねをいたしたいのは、本年七月十九日にパートタイム労働研究会の最終報告が出されました。これについては、現在、労働政策審議会雇用均等分科会においてこの報告書が提出されてパートタイム労働者と正社員の賃金等の均衡処遇ルールについて検討がされていると言われています。  この最終報告を受けて、厚生労働省としては労働政策審議会雇用均等分科会でどのような取組がなされているかということについてお尋ねします。
【次の発言】 そのほかに、この報告書に対しましてパブリックコメントが募集されていると思いますが、この状況はどのようになっているでしょうか。

第155回国会 厚生労働委員会 第4号(2002/11/07、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会保険労務士改正法案につきまして提案者にお尋ねをいたしたいと思います。  あっせん代理業務が追加されまして、指導・助言と称して争議屋的に労使紛争に介入し、労働者や労働組合の権利侵害に至る事例が発生する心配はないか。除外規定はございますが、この法案は対応策としてどのように考えておられるでしょうか。
【次の発言】 今回、社会保険労務士試験の受験資格が緩和されます。登録者の絶対数を増やして社会的なニーズにこたえるということは意味があると思いますが、実際上サービスの面から考えますと、必要な地域に必要な数を確保するという点も重要だと思います。  弁護士もこのところ過疎地対策ということに弁……

第155回国会 厚生労働委員会 第5号(2002/11/14、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 先ほど小池議員の方から緊急地域雇用創出特別交付金というものは非常に使い勝手が悪いと。六か月の制限雇用で人件費割合が非常に重いということで、各地域からこれの改善の要求の声が上がっていることは事実であります。それに対して、これはつなぎ就労なんだという、正に緊急性の御説明がございました。  この緊急地域雇用創出特別交付金は三千五百億円というもので、これまで様々な実績がありますが、これは雇用機会の創出としてどのように評価されているのでしょうか。  そしてまた、例えばつなぎで短期の臨時的雇用だとしても、そのままではこのお金が全く生きないのではないか。むしろ、交付金の性格としては、企業努力や……

第155回国会 厚生労働委員会 第6号(2002/11/19、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、まず今般の改正案の位置付けと評価に関連してお尋ねをいたします。  本改正案提出の趣旨は、母子家庭等の状況変化を踏まえて、母子家庭等の自立の促進を図りながら児童の健全な成長を確保するということが課題となっています。その柱は、何度も繰り返されるように、子育て支援と就労支援と扶養義務の履行確保と児童扶養手当制度の見直しとなっているわけですが、既に今年の八月から実施されている児童扶養手当に関する見直しでは、百三十万円を一つの分岐点として、それまで母一人子一人二百四万八千円というものが下がってきたと。この百三十万円に基準を設定した理由を確認をしておきたいと思います。そして、この見……

第155回国会 厚生労働委員会 第7号(2002/11/21、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は、貴重な意見どうもありがとうございました。  神原参考人にお伺いしたいんですが、母子家庭あるいは一人親家庭に対する様々な人権侵害とか、あるいは偏見ということが何人かの参考人の方から言われておりますけれども、例えば、具体的にどのような差別、人権侵害があるか、お述べいただけるでしょうか。
【次の発言】 そういう中で、ともかく常勤で勤めを持つということが非常に困難な状況がある中で、今度改正法の十四条に四号が追加されまして、正当な理由がなくて求職活動その他厚生労働省令で定める自立を図るための活動をしなかったときに受給資格の要件になっていると。これがそうした差別の中で作用して運用され……

第155回国会 厚生労働委員会 第8号(2002/11/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 独立行政法人への移行についての意義付けについてお尋ねします。  厚生労働省所管の独立行政法人は、命と健康、あるいは労働の保障に関する機構でありまして、いたずらに事業の効率化や経費削減というものがその本来の目的に合致しない場合があると思われます。公的な規制が不可欠な部分にはやはり大臣の責任で明確な監督を実施するということが必要だと思いますが、大臣の御所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 独立行政法人への移行後は労働協約の締結権が付与されるため、基盤強化のために従来にも増して健全な労使関係の確立に向けた努力が必要とされます。移行に際して、どのような正規職員の削減やあるいは正規職員……

第155回国会 厚生労働委員会 第9号(2002/11/28、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は独立行政法人の問題について時間をいただいているのですが、新聞等見ますと、このところ坂口厚生労働大臣が三つの様々な会合に出られて御発言なさっているということがありますので、ちょっと質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず、坂口労働大臣は、経済財政諮問会議、これは十一月二十日に行われておりますが、ここで中期的な展望に立った雇用政策ということを提案されまして、雇用重視型社会というものを作り上げたいということを言われております。良質な雇用確保の創出と多様な雇用機会というものを出すということでございますが、このときの言わば政策提言について是非御説明いただきたいと思います……

第155回国会 厚生労働委員会 第10号(2002/12/02、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は貴重な御意見をありがとうございました。  スモン、サリドマイド、エイズ、それからヤコブのライオデュラの問題等々、多くの人たちの命と引き換えたように薬事法の改正が行われ、こうした医薬品医療機器総合機構法案というものがあったと思うんですが、どうして日本でそういった場合の緊急対応が遅れて被害を拡大してきたのかということを考えますと、この教訓を、今回の医薬品医療機器総合機構というものを設立し運営するに当たってどう生かしていくのが一番いいのか、この点について御意見ございましたら五人の参考人の方にお尋ねをしたいと思います。
【次の発言】 五十分までしか時間がないので、済みません、時間で……

第155回国会 厚生労働委員会 第11号(2002/12/03、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、本法案が拉致被害者の方々の自立と生活支援を行うということでございますので、賛同をいたします。そして、死亡ないしは不明者も含めて、真相解明が一刻も早くなされることを心から祈るものでございます。  しかし、その前提に立って、現在この法案が「北朝鮮当局による未曾有の国家的犯罪行為」としているわけでございます。国連に加盟をしている北朝鮮の正式国名は朝鮮民主主義人民共和国、デモクラティック・ピープルス・リパブリック・オブ・コリアでございます。日本の法律に、国家的な未曾有の犯罪を犯した当事者だとしても、「北朝鮮当局」という呼び方というのは法律として品格に欠けるのではないかと私は法律家と……

第155回国会 厚生労働委員会 第12号(2002/12/05、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 それでは、私は評価委員会についてお尋ねをいたしたいと思います。  今回の機構改革において、評価委員会は大変重要な位置付けを持っていると考えます。厚生労働省設置の評価委員会と総務省設置の評価委員会がございます。これの役割分担というのはどういうふうになっているんでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、評価委員会が主務大臣や独立法人等に対して行います意見、勧告というものがございますが、これの法的拘束力はどのように考えたらよろしいのでしょうか。主務大臣や独立行政法人等は評価委員会の意見とか勧告等に対してどのように対応するのか、従わなかったときの処罰あるいは対応というのはどうなっているん……

第155回国会 厚生労働委員会 第13号(2002/12/10、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 独立行政法人の法人化についてお尋ねします。  さきに審議いたしました厚生労働省所管の独立行政法人に引き続きまして、国立病院についても独立行政法人化する。これまで、既に国立から地方自治体へ移管した地域における医療体制については先に他の議員の御質問がありましたが、具体的には、移管した後の地域医療の変化、あるいは職員の雇用状況の変化等、どのように把握しておられるでしょうか。
【次の発言】 雇用については。
【次の発言】 そうしますと、これまでの移管の効果とか影響をどのように受け止められているのでしょうか。  そして、今回の国立病院の独立行政化法人の行く末などについて大臣はどのように意味……

第155回国会 厚生労働委員会 第14号(2002/12/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、質問の始めに一つ大臣にお願いをし、質問したいことがございます。  それは、去る五日、大阪の高等裁判所において、一審に引き続き在外被爆者に被爆者援護法に基づく手当の支給を求めた訴訟の原告、被控訴人勝訴の判決が出たということであります。原告は韓国原爆被害者協会の元会長、郭貴勲さん、七十八歳の方でございます。在外被爆者の人たちは、韓国やブラジル、北米等たくさんおられまして、韓国原爆被害者協会の被爆者は七〇年代には一万人を超えましたが、今は約二千百人まで減っております。  弁護団は、坂口厚生労働大臣は高裁の判決を待つとしていた、高裁判決が出た以上、上告はすべきではないと強調しており……

第155回国会 予算委員会 第2号(2002/10/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 初めに、朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮によって拉致され、二十四年を経て帰国された五人の方々、その御家族、そして、死亡と発表された後もなお生存を信じて活動されております御家族の方々、私ども社民党、そして政治家としての私自身の事実の究明や解決の取組に不十分な点があったということを反省し、心からおわびを申し上げます。五人の方々の御本人の意思が温かに尊重され、在北朝鮮のお子様共々お幸せになられることをお祈りしております。  さて、総理は九月十七日、日朝首脳会談に臨まれ、国交正常化に向けての平壌宣言に署名されました。一衣帯水の国との平和の確立のための友好関係を構築するということは、北東アジ……

第155回国会 予算委員会 第3号(2002/11/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 法人税の減税について総理にお尋ねをいたします。  総理は、補正予算においては開発減税あるいは投資促進減税など、いわゆる政策減税を先行減税とするという方針を打ち立てられていたと思うのですが、法人税率の引下げについてはどのような態度を維持されるのでしょうか。
【次の発言】 重ねて総理にお尋ねいたしますが、法人税の税率の引下げということについてどういう御見解をお持ちでしょうか。現在、法人税を納めているのは約三割、七〇%が赤字財政で、今回の収入におきましても、法人税収の落ち込みが非常に激しい。その中で、法人税率の引下げについて、総理はどのようなお考えをお持ちでしょうか。

第156回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第2号(2003/04/23、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 本報告は、政府が破綻金融機関の処理のために講じた措置の内容その他金融機関の破綻の処理状況についてでありますが、この三月期決算におきまして銀行等が増資をいたしましたが、非常に株安が進行いたしまして、そうした効果を減殺しているということが言われています。  自己資本比率の四%基準あるいは八%基準をクリアしている金融機関の現状というものについて検査をしておられると思うんですが、その結果、更なる破綻可能性の銀行、あるいは金融機関の健全性について、どのような状況として把握しておられるでしょうか。
【次の発言】 この報告書にございます石川銀行や中部銀行、あるいは六信用金庫や三十八、信用金庫と……

第156回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第4号(2003/06/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回のりそな銀行への一兆九千六百億円の公的資金の投入というのは国民に大きな衝撃を与えたと思います。国内金融、地域金融に特化して、大きな期待を持って再生のために出発したはずのりそな銀行だけに、公的資金の投入を理由にした中小企業への新たな貸し渋り、貸しはがしが生じてはいけないと考えますが、この点については具体的にどのような手を打たれているのでしょうか。
【次の発言】 先ほど、平野議員の質問に対しても、早期是正措置が今回全くその効果がなかったというか、そのような御答弁でしたが、早期是正措置としての業務改善命令はいつの日付でどのような内容のものとして出されたのでしょうか。出されているはず……

第156回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号(2003/07/23、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 このところ、りそな銀行への問題が様々質疑が行われておりますが、私も、一兆九千六百億円を投入したりそな銀行に対して金融庁が監視縮小体制というものを打ち出していると、とりわけ検査官の取締役会出席を重大な経営方針を決定する場合に限るとか。そういう意味で、なぜ金融庁としては監視体制を縮小されたのか。果たして、この監視体制を縮小する理由、あるいはそれまでの効果というのをどのように考えておられるのか、御質問します。
【次の発言】 その新経営陣の細谷会長の以下、再生チームが形成されておりますけれども、先ほども池田委員がお尋ねになったように、関西経済界等、こうした資産査定等の方向性も含めて様々な……

第156回国会 厚生労働委員会 第3号(2003/03/25、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今年一月の完全失業率は五・五%であり、新卒高校生の史上最悪の就職内定率が七四・四ということは改めて雇用情勢に関して厳しい現実を労働者とその家族に与えていると思います。  適当な仕事がありそうにないとする、いわゆる求職意欲喪失者として完全失業者にその人たちを分類いたしますと、失業率は一〇・四になる、このような水準が常に悪化をしているということの状況をどのように分析し、受け止められていられるのでしょうか。
【次の発言】 今の分析結果につきまして、常にこの結果はミスマッチの対策が必要だということを言われ続けながら、しかしじりじりと失業率が低下しているということが数年続いているということ……

第156回国会 厚生労働委員会 第4号(2003/03/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、中国残留孤児に対する施策についてお尋ねをいたします。  去る日に、人間らしく暮らしたい、祖国に帰って良かったと思いたいというので、六百人以上の中国残留邦人の方々が訴訟に踏み切られております。平成十二年十二月に中国帰国者支援に関する検討会の報告書が出されておりますし、その実態調査を見ますと、その中国残留孤児に対する施策は大変現状とマッチした場合に後れが目立っているというふうに感じます。訴訟を起こした人たちは、終戦後の国の定住政策、そして五〇年代の引揚げの中断、そして現在の教育や生活支援の手薄さを挙げて、三度棄民されたと言われております。  この検討会の意見書を見ますと、支援が……

第156回国会 厚生労働委員会 第5号(2003/03/27、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 戦没者の妻に対する特別給付金支給法及び戦没者の父母等に対する特別給付金支給法の一部を改正する法律案について質問をいたします。  前回支給された国債が最終償還を迎える戦没者の妻及び父母に対する特別給付金について、平成十五年度以降も継続して支給するということなのですが、その目的と意義について改めてお尋ねします。
【次の発言】 同時に審議されております平成十五年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案では、平成十四年の年平均の消費者物価指数の比率を基準として改正をするわけであります。いわゆる物価スライド〇・九%分の引下げ、この施策と比較をしたとき、特別給付金につい……

第156回国会 厚生労働委員会 第6号(2003/04/01、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 持続可能な国民皆保険制度として、医療保険制度体系及び診療報酬体系に関する基本方針が策定されました。  しかし、これを様々読んでみますと、少なくとも各保険の間で財政調整をしていく、そして独立の高齢者の保険制度を創設して連帯保険料で透明化を図る、さらに公的あるいは国庫負担を増やしていくというふうに考えますと、いわゆる財政試算というものが明確ではない、今まで保険料を払っていなかった七十五歳以上に負担をするということになると結局国民負担が増えるのではないかというふうに考えられるわけですが、この点は、先ほど工程表の問題が出ましたけれども、その財政試算など、いつごろまでに出るのでしょうか。そ……

第156回国会 厚生労働委員会 第8号(2003/04/17、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 駐留軍関係離職者等臨時措置法等の改正案に関連しましてお尋ねをいたします。  駐留軍関係の就業者の今後の見通しはいかがでございましょうか。本法措置による能力開発の対象者は、高齢化あるいは他産業への転職等で絶対数が減少していると思います。駐留軍関係への就業者についてはどのような展望をお持ちでしょうか。例えばキャンプ・シュワブ沖の飛行場設置の見通しやその効果など含めて、お尋ねをいたします。
【次の発言】 防衛施設庁の方、来ていただいておりますか。お願いします。
【次の発言】 漁業離職者と今後の漁業振興についてお尋ねします。  漁業の離職者は、国際条約の漁獲量の規制によって生活が大変抑制……

第156回国会 厚生労働委員会 第9号(2003/04/22、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、最初に、今回の拙速な審議に対して、大きな驚きとともに異議を申し立てたいと思います。  雇用保険の失業手当受給権というのは働く人たちの権利であります。そして、今回の改正は非常に不利益な変更部分を含むわけであります。したがいまして、法律の施行も国会における審議も周知徹底ができる常識的な期間を置くということは重要なことであると思われます。  これが二十五日に国会を通過したと仮定しましても、周知徹底期間はわずか五日間、その中で土日と休日を含んで、実際上は二日間でそれを行う。先ほど副大臣はインターネットなどで周知徹底を図ると言われましたけれども、働く人たちあるいは失業手当を受ける人た……

第156回国会 厚生労働委員会 第12号(2003/05/13、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 公益法人は、民法の第三十四条に基づいて設立される社団法人又は財団法人として、いわゆる不特定多数の利益の実現を図る事業、いわゆる公益事業、あるいは営利を目的としないもの、いわゆる非営利法人であるとされております。  今回の整備は、確かにほんの一握りの改革にすぎませんが、平成十四年三月二十九日の閣議決定、公益法人に対する行政の関与の在り方の改革実施計画というのを踏まえての第一歩だということであろうかと思いますが、公益法人に対するこれまでの行政の関与というものにつきまして何が一番大きな問題と認識されているのか、お尋ねをいたします。

第156回国会 厚生労働委員会 第13号(2003/05/15、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 食品の安全性について、消費者である国民の信頼を損なう様々な事件が発生し、ようやくにして食品の安全性をいかに確保するかという喫緊の課題に取り組まれたことになりました。とりわけ、国民の健康保護を最優先する食品安全行政の体制の確立、そして消費者に軸足を置く行政というものがこれから展開されていくことが望まれるわけであります。  主務官庁として食品の生産にかかわる農林水産省と消費にかかわる厚生労働省の責任ある対応と連携が不十分であるという批判がこれまで幾つか報告書ないしは審議会で行われてまいりました。今回の法案によって食品安全のリスク評価のために食品安全委員会の設置が定められてはおりますが……

第156回国会 厚生労働委員会 第14号(2003/05/21、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。今日は参考人の先生方、有益な御意見をいろいろありがとうございます。  まず神山先生にお尋ねしたいのですが、日弁連が消費者の権利を提言して以来かなりの時間が経過いたしまして、今回、根本的な改正が行われるわけですが、要するに、消費者の権利とは何か、どういう内容を持った権利なのか、制度として、どのような制度として確立されるべきだということを法的立場からお述べいただきたいと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。  丸井先生にお尋ねしたいのですが、このところ食物アレルギーというのは子供だけではなくて成人にも増大をしていて、やはりこれが食の安全の言わ……

第156回国会 厚生労働委員会 第15号(2003/05/22、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 食品法の法律案に対して質問する前に、診療記録の開示問題についてちょっと伺っておきたいと思います。  先般の委員会におきまして、医療事故の防止と国民の医療に対する信頼の回復に向けた対策として、診療記録の情報提供制度の法制化についてその検討がなされており、大臣の御見解を伺いましたが、その後、診療に関する情報提供の在り方に関する検討会の報告案が四月二十八日の第八回の検討会で示されて、五月十六日も第九回の検討会が開かれたと聞いております。  報告書案では、法制化の賛否について両論併記されておりまして、個人情報保護法が施行されれば、原則として医療機関が本人からの求めに応じて診療記録の開示義……

第156回国会 厚生労働委員会 第16号(2003/05/27、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、SARSの影響についてお尋ねをいたしたいと思います。  日本の産業は、一九九〇年代以降、経済のグローバル化の波によって、人件費コストの安い中国や東南アジア等に工場を移転あるいは増設する例が多くなっております。その結果、今回のSARS問題で、例えば中国北京近郊で多く展開している日系企業の工場ではIT関連の重要な部品や製品の生産を担っておりまして、日本国内でも非常に今支障を製造に来しているということも言われております。  今回の事態を重く受け止めて、国内の産業空洞化を防ぐ必要、あるいは緊急事態に対応できるよう企業運営等を考えておくべきだと思いますが、経済産業政策においてこのSA……

第156回国会 厚生労働委員会 第17号(2003/05/29、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 労働者派遣法の改正についてお尋ねをいたします。  まず、労働者派遣形態による働き方が拡大をしていくということについて、物の製造業に派遣が適用されていくということになりますと、結局、物の製造に対する派遣に対しては、いわゆる技能といったものに対する教育訓練とかあるいは安全対策、そして医療等の業務に関しては利用者の安全について質の良い人材確保というのが非常に困難になっていくのではないかと。とりわけ、この業種では長期的な雇用就業の重要性とか、それを支える経済産業政策を確立すべきではないかと思われますが、経済産業省の立場からはこれをどうとらえられているでしょうか。

第156回国会 厚生労働委員会 第18号(2003/06/03、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 四人の参考人の方々には、貴重な御意見、ありがとうございました。  和田先生にまずはお伺いいたしたいんですが、先生は非常に各様々な雇用形態等についての垣根が低くなったと。正規、非正規の垣根、あるいは育児や介護休暇などライフステージにおける変化における男女差、あるいは緩やかな引退、こういった形で垣根が低くなった場合に必要な法律規制、今、日本の法制で、そういう状況の中でどういう法規制が一番重要だと考えていらっしゃるんでしょうか。  それからもう一つ、有期の場合も一年が三年になり、一時的・臨時的であったという派遣も三年になり、この三年に今雇用期間が延びたということに対する労働契約に対する……

第156回国会 厚生労働委員会 第19号(2003/06/05、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 職安法、労働者派遣法の改正法案に関連してお尋ねいたします。  まず、職業安定法の改正について、第三十三条の四項で兼業の禁止規定が削除されました。衆議院厚生労働委員会の附帯決議第七項は、特に貸金業者の職業紹介事業について、許可基準において必要な対応を図ることとなっておりますが、その内容はどうなるのでしょうか。  さらに、ローン等の返済に迫られて、債務者が強制的に返済能力を高めるために風俗営業とか飲食店等への気に染まない転職を迫られるようなことがあってはなりません。事態が発生したのでは遅過ぎます。少なくとも業種別で職業紹介の規制が必要だと考えますが、いかがでしょうか。

第156回国会 厚生労働委員会 第21号(2003/06/10、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 精神保健福祉に関する一般審査に臨みまして、精神障害者の社会復帰の施策促進についてお尋ねをいたします。  障害者基本計画の策定を受けて、地域における社会復帰を円満に実現するというために、推定七万二千人の十年を掛けての社会復帰計画というお答えがございました。しかし、触法精神障害者も含めて精神障害者に対しては地域の受入れということが非常に大切なわけですけれども、偏見の除去とか社会意識の啓発というものが基本的に必要だと考えますが、この点に関しては今後どのような施策を展開されるのか、確認をしておきたいと思います。
【次の発言】 適正な入院治療とか通院治療というものがうまく組み合わされて社会……

第156回国会 厚生労働委員会 第22号(2003/06/11、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方々には、貴重な御意見をありがとうございました。  さて、宮里先生に第一問お願いをいたしたいと思います。  先ほど先生は、有期労働契約を締結している間は、典型的には、契約更新を希望する労働者は雇止めを恐れて、契約期間中、権利の侵害があっても、労働条件が当初の契約内容と異なっていても言わば労働者の権利を主張できないという大変不利な状況にあるという痛切な実態を指摘されました。  とりわけ、今回の改正で上限期限が一年から三年まで拡大されるだけの有期雇用に関しまして、先生は、労働者の権利を取り込んだ法改正、そしてそれは有期契約そのものを合理的なものにする必要があるんではないかとお……

第156回国会 厚生労働委員会 第23号(2003/06/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 解雇ルールについてお尋ねをいたしたいと思います。  労働基準法の解雇ルールにおいては今回修正をなされたものでございまして、これは最高裁判所判決で確立した解雇権濫用法理とこれに基づく民事裁判の実務の通例というものに即して作成されたと言われております。しかし、現在でも労働契約の内容として解約条項とかあるいは合理的な解雇理由などを使用者が就業規則や労働協約あるいは労働契約に明示するということを義務付けるということは大きな効果があると思います。  ただ、判例法理を周知徹底するというだけでは不十分で、今回の法改正は具体的にどのようにルール化の実効性を担保するのか、お尋ねしたいと思います。

第156回国会 厚生労働委員会 第24号(2003/06/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 有期労働契約についてお尋ねします。  有期労働契約で働く労働者の権利保障が非常に難しいという現実があるわけです。  先回、私は、有期労働契約締結に際しては有期であることの合理的な理由が必要ではないかと思いますと申し上げましたが、使用者に有期であることの合理的な理由を明示させる、例えば業務が有期的であること、あるいは有期性のある事業計画であること等々、使用者に有期であることの合理的理由を明示させるということ、それとともに中途解約を希望する当事者には少なくとも三十日前の予告、労働者には少なくとも二週間前の予告を契約締結に際して義務付ける必要があるのではないか、そしてまた中途解約をする……

第156回国会 厚生労働委員会 第26号(2003/07/03、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 次世代育成支援対策推進法に関連しまして、今回の立法と改正の趣旨についてお尋ねをいたします。  次世代育成支援対策の対象範囲でございますが、次世代育成支援対策の定義が第二条でなされまして、次代を担う子供たちが生まれ、健やかに育つための環境整備と明記されておりますが、この対象範囲は就学年齢前の児童を主としているのか、あるいはどの範囲を対象と考えておられるのか、確認をしたいと思います。
【次の発言】 基本理念に関連してお尋ねをいたします。  二十一世紀の日本の社会の在り方を展望した改革論議の中で、介護や年金等高齢化に対する喫緊の政策をめぐる議論に比べて、これまで子供に関する施策や論議と……

第156回国会 厚生労働委員会 第27号(2003/07/08、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 学童保育の質問をちょっと後にいたしまして、家族的責任を保障する働き方をどう支援するかということが、また事業主に対する雇用環境の整備等においてこの次世代育成支援対策推進法と児童福祉法の問題となっていると思いますので、それに関連してお尋ねをしたいと思います。  連合審査との関係で、私は家族ではなく家庭というものの言葉が非常に乱用というか、そうした言葉が出てきているということの後進性を指摘しましたが、この次世代育成支援対策推進法におきましても、第二条で「子どもを育成し、又は育成しようとする家庭に対する支援」というふうに書かれております。この家庭には、当然に養子縁組やあるいは事実婚、父子……

第156回国会 厚生労働委員会 第28号(2003/07/17、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 深刻な雇用失業情勢の下の働き方について、先回、国民生活白書は若者のフリーターの実態を特集いたしました。そのための施策が必要不可欠だと考えます。  第一に、現在、フリーターとして働いている若年世代に対する様々な適性判断の機会の保障と能力開発のための職業教育というものを充実させること、第二に、公的機関を含めて雇用する側、とりわけ企業がフリーターとして現に働いている労働者を正規雇用へ転換していくという積極的な道筋を確立すること、第三に、フリーターとして職業生活を一つのキャリアとして評価する対応策を進めることなど必要だと思いますが、この点についてお尋ねをします。

第156回国会 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第9号(2003/06/02、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、武力攻撃事態における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律案というものについては、その「目的」のところに、国の安全及び国民の安全と定義がされております。それに対しまして、自衛隊法等改正法案につきましては、国の平和の独立と国の安全ということで、国民の安全という言葉が入っておりません。  国民保護法制が一年内に制定されるということですが、この両法案における差異をどのように解釈したらよろしいのでしょうか。
【次の発言】 その解釈は分かりましたが、国民の安全が国家による戦争の惨禍から保護され、平和に生きる生存権が憲法の基本だとすれば、国家の軍事作用は憲法体系から……

第156回国会 予算委員会 第9号(2003/03/11、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 最後になりましたが、今までの質疑を聞いておりまして、私は気持ちの上でどうしても大島農林大臣に申し上げなければならないと思いまして、ここに潔く辞任をされるべきではないかという思いを述べさせていただきたいと思います。  複数の疑惑に新しい疑惑が加わりました。ますます疑惑は深まりつつあります。さらに、法制局の答弁作成など、公私混同、立場をわきまえない行動というものも国民にとってはあきれた印象を持たざるを得ないと思います。さらに、談合をした企業からの献金についてお金を返さないなどというのは、倫理観の麻痺も事ここに極まれりと思わざるを得ません。この政治不信がますます深まり、そして重要な農林……

第156回国会 予算委員会 第10号(2003/03/13、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 続いて、イラク問題について質問いたします。  三月の十二日、原口大使の国連の演説は、日本はこの決議案に対する支持を表明している、新たな決議案が採択されず、日本政府としては、新たな決議案が採択されず国際社会が分断されればイラクを利する、日本政府としては安保理が結束して明確かつ断固たる判断を示すべきだという演説をされました。  日本がこの決議案に対する支持を表明した原口国連大使の演説というのに対しては、いつ、いかなる形で訓令を発せられたのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 いつ、何時に訓令を打電されましたか。
【次の発言】 これはもう通告してありますから、断固そういう答弁には異議を……

第156回国会 予算委員会 第14号(2003/03/19、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 新しい国連決議を採択することなく、フセイン大統領が亡命をしない限りに四十八時間以内に武力行使をするというブッシュ大統領の演説を受けて、小泉総理は武力行使にアメリカが踏み切った場合も支持すると言われました。こうしたブッシュ大統領の行為に対して、例えば採択せずに武力行使に踏み切るという事前通告がアメリカから事前にあったのでしょうか。あるいはまた、その説明はどのようにされたのでしょうか。
【次の発言】 受けたか。
【次の発言】 それはいつごろあったのでしょうか。
【次の発言】 私は、三百十万人、第二次世界大戦の日本人同胞の死というものであがなわれた憲法九条というものとその歴史の教訓、広……

第156回国会 予算委員会 第18号(2003/05/29、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回のりそな銀行への公的資金の注入は、国民の目から見ますと非常に唐突の感を免れません。  預金保険法の第百二条に基づく「信用秩序の維持に極めて重大な支障が生ずるおそれがあると認めるとき」という関連でいいますと、この重大な支障とは一体何か。預金の流出だとか、重大な貸し渋りだとか、連鎖倒産だとか、株の暴落等と言われていますが、ほっておけば危機、危機の未然防止だということになりますと、この預金保険法百二条のこの重大な支障とは一体何かということの説明責任が果たされていないと思います。いかがでしょうか。
【次の発言】 自己資本比率が一〇%になり、ぴかぴかの銀行に再生する、これはどこかへ嫁入……

第157回国会 厚生労働委員会 第2号(2003/10/09、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 SARSの対策関連法改正についてお尋ねをいたします。  今回、媒介動物の輸入規制の対策につきまして、輸入規制の対象を取り得る改正案が提案されております。大量の動物の輸入がなされている日本の現状からいたしますと、専門的に輸入販売に従事する専門業者にとどまらず、インターネットなどで個人的輸入をする場合も当然規制の対象にしないとその効果が減殺されると考えられます。どのように対処されるのでしょうか。  とりわけ、今回は、動物等に関連をいたしまして、魚類、爬虫類、昆虫類等、我が国でたくさんインターネットその他個人的輸入を含めて行われているそうしたものが入っていませんが、輸入届出制との関連を……

第157回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動等に関する特別委員会 第2号(2003/10/06、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回のテロ対策特措法の延長に関連して、本法の制定趣旨に照らしますと、我が国は米英軍を中心とする艦船への給油、給水の燃料補給や兵員輸送が主な支援活動だと言われています。  しかし、現地は治安の悪化が言われておりまして、オマル師が聖戦を呼び掛け、アフガンの東南部ではタリバンが支配勢力を広げている、そしてアフガン国軍と米軍と対峙して交戦中だというふうに言われております。テロのタリバンの部隊は最新の武器や衛星電話を駆使して、大変実戦的にも深刻な状況にある。  我が国がこうした実戦の支援として燃料支給や兵員輸送を行うということは、軍事行動への兵たん活動の意味合いが濃厚だと考えられます。日本……

第159回国会 厚生労働委員会 第2号(2004/03/18、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 厚生労働大臣の所信表明に関しまして、まず第一に、持続可能な社会保障制度の構築に関連して質問させていただきます。  急速な少子高齢化社会における社会保障制度の在り方として、これまで強調してきた持続可能な社会保障制度を強固に構築するためには財源の確立問題が避けて通れず、政府の年金制度改革の方針が示されて、これから国民年金法等の改正法案が提出され、審議が始まろうとしております。  まず第一に、国民年金制度における空洞化が指摘されております。社会保険庁の強制徴収ということも取り組まれております。まず、空洞化の中身について具体的にどのように分析しているのか、とりわけ保険庁の未納、滞納者につ……

第159回国会 厚生労働委員会 第6号(2004/03/30、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 民主党・新緑風会を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十六年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案について、政府案に反対する立場で討論を行います。  政府・与党は、繰り返し年金の抜本改革を行うと明言してきました。その中で提出された物価スライドの特例措置に関する本法案の審議を通じて、小泉内閣の言う年金改革案が、老後の生活の不安に資するための改革というものではなく、財政的に帳じりを合わせることを主眼に置いた改定にすぎないことを象徴しているということを指摘した上で、政府提出の平成十六年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案につい……

第159回国会 厚生労働委員会 第18号(2004/05/20、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 山本議員の骨太な議論の後、私はまず、同じ立場でございますけれども、この法案というものを成立させるべきかさせるべきでないのかという新聞の世論調査の数字がございます。  朝日新聞によりますと、この法案は成立させるべきでないという数値が七〇%、そして成立させるべきだというのがわずか一六%であります。毎日新聞でもまた、成立させるべきでないというのが六二%ということでありまして、毎日新聞の社説、五月十八日の社説によりますと、「国民は政府案を見放した」という言葉が書かれております。そして、小泉首相は少なくとも法案を白紙に戻してけじめを付けるべきである、原点に立ち返って徹底論議が必要だ、まず政……

第159回国会 厚生労働委員会 第22号(2004/06/03、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 先回、私は、政府案のモデル世帯というのは片働きの世帯になっているということを申し上げまして、実は、働く女性は、一九八六年以来、専業主婦を上回って、既に千五百万ほど上回っている。  しかし、にもかかわらず、百三十万円の壁をもって年金に加入しなくてもいいという、いわゆる専業主婦という名のパートタイム労働者というものをそこに加える形でいわゆるモデルが作られている。百年の設計というのならば、正に奇想天外な百年の設計だということを申し上げました。  確かに、近代家族というのは、働く夫と家を守る妻と子供二人と犬一匹という、そういうのが近代家族のモデルと言われたわけですけれども、既にどの先進国……

第159回国会 厚生労働委員会 第24号(2004/06/14、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 民主党・新緑風会を代表いたしまして質問させていただきます。  さて、去る六月十一日、ですから、その素案をまとめたのは十日と報道されておりますが、公的年金保険料の無駄遣いなどが指摘されております社会保険庁が、同庁の改革素案を年金制度改革協議会に提示したと言われております。しかし、提示された与党側は、論外の内容、甘え、もたれ合い、内向きとさえ非難をされております。  今後の社会保険庁の事業運営上の問題点と改革の方向について説明してください。
【次の発言】 そこで、運営協議会というのは、いつ、どのような規模で、どういうテーマに関して、いつ発足するのでしょうか。

第159回国会 行政監視委員会 第4号(2004/04/26、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 私は、イラクにおけるODAと、昨今問題になっております自己責任をめぐって御質問をさせていただきます。  さて、我が国のイラクの支援は、湾岸戦争前のODA、そして湾岸戦争後は言わば経済封鎖の中で国際機関を通していろいろな支援を行ってきたわけですけれども、こうした現在のイラクの戦争が起きる前の我が国の援助とその評価、そしてそれが今回のイラク戦争によってどのような被害、あるいは効果を失ったのかという点についてお尋ねします。
【次の発言】 副大臣はアンマンで大変努力をなさいまして、本当に御苦労さまでございました。  大臣がまだ現地にいらっしゃる間にこちらでは様々な自己責任論が噴出いたしま……

第159回国会 法務委員会 第14号(2004/04/27、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 私は、まず総論的に、この労働審判法がどのように運用され、どのような形で労働者の権利や紛争の解決に寄与するかという観点からお尋ねをしたいと思います。  ただいま、労働訴訟は八百九十二件のうち現行では二千三百二件に上ってきたと、そして、労働局の個別相談も十万件に達し、あっせんが三千件に達しているというふうに言われたわけですけれども、大体、こうした個別紛争の増大の原因は一体どういうところにあるとお考えでしょうか。そして、その紛争の特色といいますか、傾向をお述べいただきたいと思います。
【次の発言】 紛争の原因については例えば変化があるのでしょうか。解雇の事件とかあるいは労働基準法違反等……



各種会議発言一覧

16期(1992/07/26〜)

第131回国会 産業・資源エネルギーに関する調査会 第2号(1994/11/09、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 中条先生にちょっとお尋ねをしたいんですが、競争対応、特に国際競争対応に向けて労働慣行の改革が必要だとおっしゃるわけですが、我が国ではコスト、とりわけ人件費の効率化に向けまして多様な雇用形態が進行いたしまして、パートタイム労働者だとか派遣だとかアルバイトだとか、あるいは外国人労働者などの周辺労働力が非常に低賃金で雇用されているわけです。  それから、正社員に関しましても労働時間の弾力化がかなり進みまして、残業も含めて長時間労働というふうな形になり、過労死も問題になっている。さらに、配転や出向については非常にフレキシブルになっている。そういうかなりスリムになりつつある中で労働慣行の改……

第131回国会 産業・資源エネルギーに関する調査会 第4号(1994/11/30、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 我々日本の高度経済成長の中でさまざまな光と影が語られてきたと思います。その影の部分の最も大きな問題は大企業と中小企業の格差の問題、とりわけ企業系列化されている中小零細企業のいわば体質の問題、それからさらに従業員でいえば、大企業あるいは官公庁に勤める従業員と中小零細企業に勤める従業員の賃金格差の問題、これは各企業が持っております福利厚生のいわば恩恵といいますか、そういうものを含めますと実質的な賃金格差というのは非常に大きいと思うんです。さらに、その影の最も大きな部分というのは非正規雇用の従業員、パートタイム労働者とか女性とか高齢者とか派遣労働者、あるいは外国人労働者の問題であると思……

第132回国会 産業・資源エネルギーに関する調査会 第2号(1995/02/15、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 製造業の空洞化とかあるいは産業のリストラの中で、過剰となる雇用の受け皿をどうするかということが大きな問題であるという御指摘には同意いたします。とりわけ、ベンチャービジネスの支援とか中小企業に対する支援措置というのは通産省もかなり整備をしてきておりますけれども、じゃ一方、その過程の中でどういうふうに過剰な雇用を整理統合していけるのかということと、もう一つは、その中で労働者の生活や人権の侵害をできるだけなくしていく形でそれを保護できるのかという課題については余り深い議論がなされていないのではないかと思います。  ここでも問題になりましたのは、労働省の雇用調整金とか雇用保険とか、あるい……

第132回国会 産業・資源エネルギーに関する調査会 第3号(1995/04/26、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 四ページですが、労働市場の変化と雇用に関しまして「中長期的に取り組むべき労働関係問題」というところがありますが、ここでは「女性や中高齢者等の雇用促進」云々とありますが、そこで最後の一行に、「加えて国際的に見て公正な労働基準の確立も要請されてきている。そこで労働時間短縮の推進等の必要な施策を行う」というふうに書いてありますが、労働時間短縮と同時に、今回日本でもILOの百五十六号条約が批准されましたが、いわゆる家族的責任、子供の養育だとかそれから老人の介護や、その他保護を要する近親者に責任を持つ男女労働者の働きやすい職場環境の整備、これが非常に次の世紀に対して整備すべき問題であろうと……

第132回国会 予算委員会公聴会 第1号(1995/03/10、16期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 きょうは示唆に富みますお話をいただきまして、どうもありがとうございました。  期せずして感銘を受けましたことは、将来の二十一世紀を展望いたします日本の未来の中で、中川公述人はまさに人的資源の開発こそキーだとおっしゃいましたし、井上公述人はまさに自立しつつあり支え合う市民社会をいわばつくり上げていくことだという点で、まさにヒューマンパワーこそ我が国の最も重要な、いわば資源といいますか価値といいますか、すべての基礎だということを期せずして言われたと思います。物から人中心  へ、経済から生活中心へという時代の流れの中で、今私たちが考えなければならないことというのはまさにお二人の御指摘の……


17期(1995/07/23〜)

第134回国会 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第1号(1995/11/01、17期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 社会・護憲民主連合の大脇でございます。  それでは、私は行政監察の勧告の効果を中心にお尋ねしたいと思います。  総務庁設置法第五条によりますと、第三項で「長官は、所掌事務に関し、随時、内閣総理大臣又は関係各行政機関の長に対し、意見を述べることができる。」とありますし、第八項で「長官は、監察の結果行政運営の改善を図るため必要と認めたときは、内閣総理大臣に対し、関係行政機関の長に所管事項の改善を指示するよう意見を具申することができる。」、第九項で「長官は、監察の結果綱紀を維持するため必要と認めたときは、関係行政機関の長に対し、これに関し意見を述べることができる。」と。  この各条項の……

第134回国会 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第2号(1995/12/13、17期、日本社会党・護憲民主連合)

○大脇雅子君 お話を十分伺わせていただかずに質問をさせていただきまして恐縮でございますが、私、労働省の労働保険審査制度についてお尋ねをしたいと思います。  過労死という言葉が国際的にも大きな話題を呼んで既に世界的な意味を持ち始めておりますが、日本人の働き過ぎあるいは過労死の問題と最も密接なところにあるのが労働保険審査の問題であろうかと思います。  最近の労災申請につきまして、ここ数年の審査件数と認定件数の推移、認定のパーセンテージなどをお教えいただけるでしょうか。
【次の発言】 それは通勤災害も含めた労災認定数だと思うんですが、今、申請件数はわからないというのはどういうことでしょうか。どういう……

第136回国会 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第3号(1996/05/23、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 両先生が参議院議員のオンブズマンを一つのオンブズマンの形として提案されたことに実は一種のショックを受けております。  と申しますのは、私はこちらに参りましてまだ三年有余ですが、各委員会の審議のあり方にどうも納得がいかないものがございます。といいますのは、一つの委員会は閣法の審議と政府とのやりとりに終始いたしまして、法律の実施状況、あるいは通した法律に欠陥はないかという審議、それから時代の変化に対応して新たなる立法が必要かという、いわゆる議員同士の議論というのが全くないと。本来、選挙民に選ばれた議員であるならば、まさにそこに中心が置かれるべきではないかというふうに考え続けているもの……

第136回国会 行財政機構及び行政監察に関する調査会 第4号(1996/05/31、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、現在ある制度をどうするのか、あるいはそれをどう補うのかという観点から申しますと、私は行政監察の制度というのはなかなかに頑張っておられるのではないかというふうに思います。報告書を出されまして、それに対して勧告がなされるわけです。そして、各省庁のそれに対するレスポンスといいますか、応答と改善方向が示されるわけであります。  しかし、一番欠けているのは、それをフォローアップするという点において非常に欠けているのではないか。何年までにやると検討しながらされていないところとか、あるいは先送りになって十年もまだ何も手つかずのところとか、さまざまなところがあるのではないかと思いますので、……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第2号(1997/02/12、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  今、いろいろと中国の問題が取り上げられておりますが、中国では物価の上昇率を抑えて経済成長率の方がかなり上がってはきたのですが、第九次五カ年計画を見ますとゆがみの是正ということをしております、二〇〇〇年に向けて国有企業の見直しをすると。先ほど竹中先生がおっしゃったように、二〇二〇年では中国は経済成長率で国際的にもトップに立つということでありますと、我が国としてこれまでのスタンスというのは、日米の政策を基軸にして中国に対しても一定のアクセス、一定といいますか一つのアクセスをとってきたんですが、今後はやはり主体的かつ独自的な対中政策をしっかりと展開する必要があるの……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第3号(1997/02/24、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 冷戦が崩壊して二極対立が消失した場合に、現代の世界ではどちらの陣営に属するかという問題の把握は既に意味を失ったと思うわけです。世界は国境を越えて、民族、人種、文化の違いを越えまして統一の方向へ進みつつあります。EU、NAFTA、ASEANその他、経済は既に全地球規模化しているわけです。その中で、主権を守る軍隊、それを中心とした二国間の軍事同盟が今の時代にどういう意味を持つかということを私は疑問に思うわけです。  日米安保の堅持といった場合に、環境の問題、公害の問題、移民の問題、人口の問題、食糧の問題は既に多国間化し、それに対応して軍事同盟は人間の安全保障という形へ発展的に組みかえ……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第4号(1997/03/03、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  お二人の先生から示唆に富むお話をいただき、心から御礼申し上げます。  プラサート先生は、昨年、東南アジア諸国を訪問した国際問題調査会のメンバーによる海外派遣議員団に対して次のような発言をなさいました。  我が国のODA大綱の中に、経済社会発展の恩恵を余り受けていない社会層に重点を向けるということを経済協力の理念としてはっきりと入れるべきではないかと。きょうも市民社会への貢献で援助の哲学というものをしっかり持ってほしいと言われました。また、リム先生も、環境とかインフラの整備ということで、明快な人権のスタンスを持ったODAというものが必要だと言われま……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1997/04/07、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 興味深い視察の御報告をいただきましてありがとうございました。  私も三回ほど沖縄の基地関係でいろいろあちこちを見せていただいたことがあるのですが、率直な庶民の感覚といたしまして、思いやり予算が余りにも潤沢に使われているということと、それから沖縄全土が中心的なところを基地に提供している関係で、本土と比べて経済発展から置き去りにされた、非常にそういう地域として存在するわけです。その金網の、いわゆる基地のフェンスの内と外との生活の格差というものに実は愕然とさせられるということであります。  確かに、米軍のためにつくる学校とか施設とかさまざまな住宅施設というものは、不必要とは言いませんけ……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第7号(1997/05/07、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 いろいろな視点からお話を伺いまして、非常に勉強させていただきましてありがとうございました。  まず、外務省の方にお尋ねをしたいのですが、ODAの次期中期目標の策定のために二十一世紀に向けてのODA改革懇談会が設置されて、ODA改革のアクションプランが、六月に中間報告が出て十一月に策定されるということでございます。衆参両院の外務委員会に対してこれらの検討状況を中間報告等で報告していただきまして、次期中期目標達成のために国会の意思を反映させる機会を今回はしっかりと持っていただいて、国を挙げてこうしたODAのあり方について検討すべきであろうと思うわけでございます。その点どのような手続を……

第140回国会 国際問題に関する調査会 第8号(1997/05/19、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 この調査会では、アジア経済の発展に寄与してきた我が国の経済協力、とりわけODAについてさまざまな建設的な意見が述べられました。その中で、我が国のODAが曲がり角に立っているということ、そして限られた財政のもとで国民の支持と参加が得られるODAが求められているということであったと思われます。  ODAは、平和憲法を持つ日本にとって、平和的国際協力及び貢献として、国際社会へのメッセージとして極めて重要であると思われます。  第一に、ODAの要綱を国是としてODA基本法という形に策定すべきだと考えます。そして、国会報告などを通じて国会論議を活発にし、外交政策の一環としてイニシアチブを持……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第5号(1998/04/15、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今回の対外経済協力に関する小委員会の調査報告書を拝見いたしまして、何回も、しかもすべての問題を網羅して英知が集積された報告書となりましたことに敬意を表したいと思っております。とりわけ、国会のリーダーシップを発揮する形で、今までのODAが国会関与のもとで基本法制定に向かって歩み出したということについても大きな喜びを感じます。  私どもも、長い間、ODA基本法というものの制定を求めてまいりました。その中で、やはりODAは、これからはこれまでの物、箱物中心よりも人間中心のいわばODAへ、そしてODAを外交の施策の中心に据えるべきだという御提言にとりわけ賛意を表するものであります。  私……

第142回国会 国際問題に関する調査会 第6号(1998/04/20、17期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 中国、朝鮮半島を初めアジア太平洋地域の安全保障体制がいかにあるべきかという問題は、我が国の外交上の一大課題であるということが言えます。  冷戦が終結し、世界史的に見ますと、軍事を抑止力とした構造から現実が日本国憲法の精神や理念、すなわち平和主義の方向に大きく流れが変わってきたということを我々は認識すべきだと思います。  紛争の予防のための信頼醸成措置というものをアジア太平洋地域の平和と安全を守るためにどのように構築するか、軍縮を推進し周辺事態を発生させないために、まず日本が関係諸国との間で対話の外交を積極的に展開することが必要であると思います。特に、東北アジアにおける日米、中、ロ……


18期(1998/07/12〜)

第147回国会 憲法調査会 第2号(2000/02/16、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 憲法の制定から五十年余、憲法の基本的な原理、すなわち国民主権、平和主義、基本的人権保護の原則は、日本国民の暮らしに定着し、日本経済発展の基礎となり、国際的にも日本のアイデンティティーとなってきたと思います。  冷戦が終結し、なお民族紛争や局地的な戦争が絶えない今、日本の平和憲法は、核の時代の平和を先取りして世界の理想を体現し、世界のグランドデザインを描く憲法として光を放つようになったと考えます。平和主義、主権在民、基本的人権の原理はまさに普遍の原理であり、恒久的な規範であるべきだと思います。二十一世紀に光り輝く憲法として、この憲法は世界に広められるべきであり、暮らしに憲法は生かさ……

第147回国会 憲法調査会 第3号(2000/03/03、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 第一回のフリートーキングを集約いたしますと、憲法における主権在民と民主主義、平和主義及び個人の尊厳と基本的人権保障の原則は、憲法に内在する人類の普遍的価値であるということが多くの委員の意見によって確認されたと思います。  多くの委員から現憲法の制定過程についてさまざまな意見が出されているので、それについて意見を述べたいと思います。  憲法の調査においては、現憲法の形式上の制定過程のみを調査しても、その本質的部分を理解することはできません。  岩倉具視を団長とする遣欧視察団報告書「特命全権大使米欧回覧実記」は、大国のみならず小国の調査もして鋭い洞察を加えています。明治維新のリーダー……

第147回国会 憲法調査会 第5号(2000/04/05、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子と申します。お二人の方に一問ずつお願いをしたいと思います。  まず、奥野恒久さん。  日本を憲法が切り開いてきた、魂を入れてきたということで、日本国憲法のメッセージは軍縮へのイニシアチブと、それから豊かさや繁栄を問い直すという二つのメッセージを受け取るとおっしゃいました。第一の軍縮へのイニシアチブというのはよくわかるのですが、豊かさや繁栄を問い直すということについてもう少し説明をしていただきたいという点です。  それから、もう一人は岡村千尋さんにお願いいたします。  私も弁護士をしておりまして、私が最初に担当した離婚事件で、女性が新聞を読みましたら、嫁が新聞を……

第147回国会 憲法調査会 第6号(2000/04/19、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 ただいま福島委員が、三月二十四日の運営委員会において、GHQの参考人を招致して向こうにアクセスをされたという件につきましては、私の認識としては、三月二十四日の運営委員会においてはGHQの何人の人をどのように呼ぶのかということはこの段階ではまだ決まっていなかったと思います。  次に、この三月二十四日は、マスコミの代表者を聞くか聞かないかということで運営委員会で議論があったんだと承知しております。交渉の依頼が少し私どもの決定よりも先行したということについては、運営委員会で異議とまで言いませんけれども一応問題があるという発言をさせていただいたことがあると思います。

第147回国会 憲法調査会 第7号(2000/05/02、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子と申します。  遠路はるばるお出かけくださいまして、貴重な証言を興味深く拝聴いたしました。どうもありがとうございました。  まず、プールさんに伺いたいと思います。  マッカーサー草案が策定されました当時、日本のジャーナリストや研究者で構成する憲法研究会の手によって、主権在民説をとる憲法草案要綱など私擬憲法が作成され、発表されてもいました。先ほど、マッカーサー草案は、数多くの日本の学者や研究機関の見解を反映させたものであるとの御発言がありましたが、それはどういう人たちにヒアリングされ、あるいはどの資料を参考にされたのか、具体的に覚えていらっしゃるでしょうか。

第147回国会 憲法調査会 第8号(2000/05/17、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  石毛先生に一問お尋ねをいたしたいと思います。  私は、日比混血児の親捜しの運動に弁護士としてかかわったことがございます。子供たちの親を捜して経済的な支援を求めるのが主たる目的のように最初は受けとめていたんですが、子供たちと話す中で、子供たちは自分のアイデンティティー探しをしているんだと、そしてそういう子たちと話をする中で、私はこの子たちというのは日本とフィリピンをつなぐ友好と文化のかけ橋なんだということに深く心打たれまして、先生がおっしゃったニューカマーという、いわば強固なふるさとといいますか故国に対してアイデンティティーを持ちながら移住する人た……

第147回国会 国際問題に関する調査会 第4号(2000/03/01、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  武者小路先生がいわゆる人権文化を創造するために対話を中心とした外交を提唱しておられるわけですが、アジアにおける人権の普遍性に対する疑問というのは、西欧文化の価値基準に対する根底からの疑いというものがアジアの社会の底辺にはあるのではないかというふうに考えるわけですが、今私たちは外交問題に底辺社会を視座に入れるということはほとんどなされていないわけですが、日本のこれからの人権外交というものに対してどのようにあるべきかということについて、もう少し詳しくお話しいただけるとありがたいんですが。

第150回国会 憲法調査会 第2号(2000/11/27、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 両先生は、きょうはとても私たちの心にしみる御意見をいただきまして、ありがとうございました。  加藤先生にお尋ねをしたいのですが、先生は国民の中で安定した価値観あるいはコンセンサス、そうした価値体系と憲法の関係を検討しなければならないとおっしゃいました。日本の歴史あるいは戦後においてもこの基本的な価値の体系、国民の中に定着している、そういったものについてもう少し詳しく御説明していただけますでしょうか。
【次の発言】 ありがとうございました。  憲法九条を改正すべきだという議論の基本、主たる大きな議論というのは、日本も普通の国並みに国際貢献をすべきだという議論が唱えられているわけです……

第151回国会 憲法調査会 第2号(2001/02/21、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、アメリカの憲法修正について、先ほど団長の御報告にありましたように、憲法修正というのは上下院の三分の二と州の四分の三の賛成を要するという意味で、最も修正が困難な憲法、いわゆる硬性憲法であるということでありまして、もし修正をするとすれば、アメリカにおける憲法修正は政治的な違いを超えたコンセンサスが必要である。  また、アメリカはコモンローの国で、ある種、書かれていない原則というものが社会にはありますが、アメリカの最高裁判所のオコナー女史は、次のように述べられました。時代の要請で法律は変えていかなければならない、こちらは法律で対応してきた、被害者の権利とかプライバシーの権利、環境……

第151回国会 憲法調査会 第3号(2001/03/07、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  飯尾先生にお尋ねをいたしたいのですが、先生は首相公選制について、これは有権者の再編成と政治家の役割の再定義という点で中途半端な解決策だと御指摘をしておられます。  私も、アメリカの大統領制を見たときに、政権が交代いたしますと、アメリカでは政治的な任用者という、いわゆる大統領の政策を担っているメンバーというかスタッフの人たちというのはほとんど総入れかえをされます。そして、そういうことが日本で首相公選制をとった場合は私はほとんど不可能だというふうに思いますし、それにやはり、今度ピューリッツアー賞をとりましたジョン・ダワーの、マサチューセッツ工科大学の日本歴史……

第151回国会 憲法調査会 第6号(2001/04/18、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  長谷川先生にお尋ねをしたいと思いますが、先生は、現憲法というのはGHQの占領下のいわば軍事的戦略の一環としてつくられた、まさに制定された主権が問題だというお説だと思うんですけれども、この憲法の制定過程を見てみますと、マッカーサーの提起された草案には、私たちかつての社会党とかあるいは共産党とかあるいは憲法研究会の草案など英訳されて参考にされておりますし、それから帝国議会の審議におきましても何項目かの改正がされまして、いわば日本化といいますか土着の努力がされたと思います。  私は、やはり日本には連綿として続いた自由民権の思想というものもありまして、そ……

第151回国会 憲法調査会 第8号(2001/05/23、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。  浦田先生にお伺いいたしたいんですが、実は湾岸戦争参戦をめぐって、日本政府が戦費九十億ドルを湾岸協力会議に設けられた湾岸平和基金に提出し、自衛隊の掃海部隊を湾岸に派遣したということで全国各地で市民平和訴訟が起きました。  私も名古屋でその市民平和訴訟の弁護団の団長をしておりまして、そしてこちらへそんなこともありまして参った一つの契機になっておりますので、ぜひ先生にお尋ねをいたしたいのは、この平和的生存権の理論というか、それがどういうところに法的根拠を持ち、そしてどういうところに憲法上、二十一世紀に向けて意義を持つ中身なのかと。そして、市民平和訴……

第151回国会 憲法調査会 第9号(2001/06/06、18期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  私は、ことしの五月十一日に原告が百二十七名で熊本地裁で判決が出されましたハンセン病の国家賠償請求事件に関連して、疑問点をちょっと教えていただきたいと思いまして、お尋ねをいたします。  この判決は、まず厚生省、国の責任を認めまして、新法の改廃に向けた諸手続を進めることを含む隔離政策の抜本的な変換を行ったものと評価できないというところに国家賠償法の一つの責任を示しまして、そしてまた国会の立法不作為の責任に関しましても、遅くとも昭和三十五年と国には言い、四十年というふうに時間を設定している。  その根拠を、判決を見てみますと、まず昭和三十五年にはその新……


19期(2001/07/29〜)

第153回国会 憲法調査会 第2号(2001/11/07、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 派遣団の皆様、御苦労さまでございました。  ナチズムの犠牲を悼む国会、そしてナチズムと違った方向を目指すドイツの憲法、また、フランコ独裁政権の後、社会権を中心とし護民官を制定しているスペインの憲法、それからまた、書かれた法律の集積としてのイギリスの憲法等、憲法は民族や国家の歴史を色濃く反映しているということを御報告の中から学ばせていただきました。  私が今一番心に痛みを感じておりますのは、テロで亡くなった六千人の貿易センターの人たち、そして、アメリカの報復攻撃の中で、アフガニスタンで六百万とも言われる国内難民の、避難民の人たちの、来るべき冬に備えての、餓死の危険が迫りくる命でござ……

第153回国会 憲法調査会 第3号(2001/11/21、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。きょうは御苦労さまでございます。  裁判官の手持ち事件が非常に多過ぎるということで、非常に裁判が遅延をするとか、あるいは司法の強化のためにその障害になっているなどと言われるわけですけれども、大体、裁判官のケースの担当実数と、それから司法強化のためには一体何が必要で、障害になっている点はどのようなものがあるとお考えでしょうか。
【次の発言】 最高裁は上告裁判所として、上告理由に憲法判断を求めるケースというものが上がっていっていると思うわけですけれども、憲法判断を求めているケースというのは上告の受理件数の中で大体何%ぐらいのものであるんでしょうか。

第154回国会 憲法調査会 第4号(2002/04/10、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 明治憲法から現行の憲法へ、天皇主権を明記する欽定憲法から、現行の憲法は主権在民、国民主権となりました。  マサチューセッツ工科大学教授のジョン・ダワー氏、「敗北を抱きしめて」の著者で、次のように述べております。日本という国家が相も変わらず連続している面を探すよりも、一九二〇年代後半に始まり一九八九年に実質的に終わった一つの周期に注目する方が有用である。そして、高度経済成長を支えたのは官僚制的資本主義であると言いまして、占領軍が最も重大な影響を残した行動は実は不作為という行動であった。つまり、経済の面に関して占領軍は官僚組織の力を抑制しなかった。官僚制度を温存したことにすべての罪が……

第154回国会 憲法調査会 第7号(2002/05/29、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 まず、中島先生にお尋ねをいたしたいと思います。  有事三関連法案を説明するときに、政府は、公共の福祉からこれは当然であって、規定してあることは国民の受忍限度の範囲だということを絶えず繰り返しているわけですが、その主張の当否をめぐって非常に私は疑問に思っているんですが、先ほど先生は、こうした政府見解というのは代表的な用い方だというふうに言われたんですが、これはいわゆる軍事的な言わば公共性という点から用いられているとお考えなんでしょうか。それとも、外在的な制約説の観点も踏まえて用いられていると解釈したらいいのでしょうか。例えば、室井先生の憲法原理に即したいわゆる公共性の分析なんかから……

第154回国会 憲法調査会 第8号(2002/06/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 両先生、貴重な御意見をありがとうございます。  私は、女子差別撤廃条約の委員会を、条約を批准した後傍聴したことがございまして、その委員会に私どもが様々な国内における性差別を持ち込むことによって画期的な変革がもたらされるのではないかと非常に期待して行ったのですが、しかし実際のところは、委員会のコンセンサスという形で、言わば勧告という形で日本政府にそれがもたらされる、日本政府がそれに対応しなければ何らの現状の変更もないということを目の当たりにして、がっくりきたことがございます。  先生は、国連の規定として人権の基準設定やモニタリングのシステムをおっしゃいましたし、戸塚先生は、国際法の……

第154回国会 憲法調査会 第9号(2002/07/17、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は、貴重な御意見をありがとうございました。  私は、国会の場に参りまして、判例というものが積み重なって、やっと十年ぐらいたって国会の立法課題になってくると、したがって、弁護士会の立法提言というのはその段階では極めてやっぱり先駆的で、時代を開くものではないかと常々考えまして注目をしているわけです。  今、お話を聞かせていただきますと、弁護士会の人権擁護活動というのは非常に包括的な、そして広がりを持った部分と、個別具体的な個人の人権救済ということとやはり両面があり、それが非常に多様化し、細分化してきたということをお話を聞いて痛感をしたわけでございます。その中で、今、二〇一〇年まで……

第154回国会 憲法調査会公聴会 第1号(2002/02/20、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。  今日は非常に鋭い多角的な視点からの御意見をいただきまして、ありがとうございました。  さて、様々な参議院の独自性の問題や機能の問題が議論される中で、私は基本的には参議院議員の個人の自主性とか自律性の確立ということが非常に大きな課題ではないかと思います。  先ほど党議拘束の問題が出ましたけれども、諸外国のいろいろな例を見ましても、時代の流れはそういう党議拘束を離れたクロスボーティングということが様々議論がされ、クロスボーティングのための議員連盟などできましたが、休会中みたいな状況で今あります。  衆議院のカーボンコピーと言われている参議院の状況……

第154回国会 憲法調査会公聴会 第2号(2002/05/15、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 公述人の方々には、貴重な御意見をありがとうございました。  まず、横田公述人にお尋ねしたいのですが、市場における自由競争と契約自由の原理の中で様々な生存権等、そうしたものが変容を来し始めていると、そしてまた規制緩和の中でそうした規制の縮小や解体が憲法秩序に様々な影響を与え始めているということを述べておられますが、もう少し具体的にそこを御説明いただけますか。
【次の発言】 ありがとうございました。  杉井先生は、日弁連において両性の平等の権利委員会とか女性と子供の様々な活動に携わっておられまして、憲法を更に具体化していく努力が必要だとおっしゃっているわけですが、ジェンダーの視点から……

第154回国会 予算委員会公聴会 第1号(2002/03/19、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 貴重な御意見をありがとうございました。  正村先生にお尋ねいたしたいと思います。  総需要を上げていくということは、日常の暮らし自身が活性化しないとそういうことは不可能だと思います。私は、構造改革には働き方の構造改革というのを伴わない限りは成功しないと思っております。  先ほど、失業自殺や女性の働き方について御意見を承りましたが、二十一世紀の働き方というもののイメージを先生はどのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 時間が過ぎてしまいまして、浪川先生に本当はお尋ねしたいんですけれども、委員長、もう駄目でしょうか。──じゃ、本当ごめんなさい。

第155回国会 憲法調査会 第2号(2002/10/30、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、EUとフランスの調査に参加させていただきました。  非常に興味深く刺激的で、各国の特色というものに憲法改正問題を重ね合わせるとき、その国の歴史的な経過とかあるいは現状というものに十分なまなざしを射なければならないというふうに思いました。  三点について、お話というか報告をさせていただきます。  まず、EUに憲法ができるか、EU憲法ができるかということについては、現在、御報告にもありましたように、欧州の将来に関するコンベンションの設置とかヴェニス委員会とか、様々な機関において議論されておりまして、結局は将来はできるであろうという見通しが大方としてあったのではないかというのが私……

第155回国会 憲法調査会 第3号(2002/11/13、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 両先生におかれましては、貴重な御意見をありがとうございます。  まず、西谷先生にお尋ねをしたいのですが、規制緩和の中で様々な労働法規定の弾力化が進んで、先生の御著書などを拝見いたしますと、いわゆる個人化と多様化というようなことを言っておられます。多様な就業形態が広がりまして、パートタイム労働者とか有期雇用労働者あるいは派遣労働者、契約社員など様々な多様化が進む中で、正規労働者との、あるいはまた相互間の様々な格差が拡大しつつあるということであります。先ほども、パートタイム労働者とフルタイム労働者との差別の問題に触れられておりましたが、日本型均衡処遇ルールの確立に向けて、パートタイム……

第155回国会 憲法調査会 第4号(2002/11/27、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 これまで様々な御意見、ありがとうございます。いろんな論点は出尽くしたような感がございまして、一番中心的に議論されましたのは自主規制、自律規制の問題であったかと思います。  濱田先生も田島先生も、現在、全体として規制の方向に向かいつつあるのではないかと、あるいは個別部分的な問題でも危惧があるということは言われました。それは、具体的には人権擁護法であり、個人情報保護法の諸規定であるということが言えるわけですが、それが非常に問題であるということは当然のことながら、日本の自主規制、自律規制は、言ってみれば、今までの歴史的な経験からしますと、自己抑制をしていくという、そういう危険性というか……

第155回国会 憲法調査会 第5号(2002/12/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私は、労働者の基本的人権の一つである労働基本権について付言したいと思います。  憲法の二十七条は勤労権を保障し、二十八条は団結権、団体交渉権、争議権を保障しております。労働基本権は生存権的社会権に属するもので、国家が積極的な規制と関与を及ぼすことを容認する人権概念であり、十九世紀が自由権を保障したということを考えれば、二十世紀は社会権を保障するという世紀であったと思います。  そうした社会権の中で、労働基本権というのは中核的な権利を持つということを強調したいと思います。  とりわけ、自由権的側面としては、国家による不当な制限の禁止、団体行動に対する刑事罰の禁止、集会、結社の自由の……

第156回国会 憲法調査会 第1号(2003/02/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 大脇でございます。  今日は貴重な御意見ありがとうございました。  現在は、労働市場においては正社員がだんだんと非正規労働者に代替されていっております。このスピードはかなり速いものでございまして、労働者の中でも格差が拡大をしているということだろうと思います。両者間の賃金格差も増えておりますし、とりわけ社会保険の不加入者が増大することによって社会保障を担う働き手が非常に不安定になってきていることが非常に重要ではないかと思います。労働者の側は低い賃金で可分所得を削られたくないと、被用者も、使用者側負担の保険料がなければ使いやすいということですが、これが増大していくと日本の雇用形態の中……

第156回国会 憲法調査会 第3号(2003/02/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 お二人の参考人の方々におかれましては、貴重な御意見をどうもありがとうございます。  まず、常本先生にお尋ねをしたいのですが、いわゆる司法の判決が立法と言わば国民の人権意識の醸成にサポートされて初めて社会変革が行われるという御意見に対しては非常に啓発されるものがあります。我が国では、むしろ立法の契機となる司法の判決というのは長い間、例えば女性の差別の裁判においても、最高裁の判決があって初めて法律ができるというような、例えば日産自動車の定年差別裁判が最高裁で出て初めて男女雇用機会均等法の定年制において差別禁止が行われるというような形で、非常に立法が一歩後れながら、むしろ判例がそれを先……

第156回国会 憲法調査会 第4号(2003/03/12、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 本日は四名の参考人の方に貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。  それでは、まず東澤参考人にお尋ねをいたしたいと思います。  先ほど、御意見を言われましたときに、国際人権条約に関する委員会が日本の履行状況に対して懸念を表明しているというふうに言われましたが、実際はどのようなことを表明しているのか。そして、日本の状況というのがどこにそういう問題があるのか、お述べいただけたらと思います。
【次の発言】 一九九〇年の十二月の第四十五回国連総会で移民労働者及びその家族の権利の保護に関する国際条約、いわゆる移民労働者条約というものが採択をされました。しかし、これは長い間未発……

第156回国会 憲法調査会 第5号(2003/04/16、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 討論に際しまして、今般のアメリカによるイラクへの攻撃において、イラクの市民、報道関係者及び各国兵士など、亡くなった多くの方々に哀悼の意を表し、戦死者とその御家族、また傷付いて現在治療中の方々に心からお見舞いを申し上げます。  基本的人権の保障は人間の尊厳を基礎として人類普遍の原理であり、十九世紀の自由権、二十世紀の社会権、二十一世紀の平和的生存権の流れを考えるとき、今回のイラクに対する先制的武力攻撃は国際法に違反し、日本政府の米英の武力攻撃への支持は憲法の精神に反するものであり、ともに人類の英知が築いてきた国際的秩序と国際協調主義を破壊するものでした。恐怖と欠乏から免れて平和に生……

第156回国会 憲法調査会 第6号(2003/05/07、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 三人の参考人の方々には、貴重な御意見をありがとうございました。  まず、渡辺参考人にお尋ねをしたいのですが、憲法九条が現在なお非常に新しい意味での政治的な意義を持ち始めているという御見解に共鳴するものであります。  その中で先生は、九条を政策的に詰めていく必要があるんだという現実的な対応を求められました。その中で二つ新しい視点が出たと思います。国連改革にイニシアチブを持てということと、もう一つは、経済的な安定のために軍事的なプレゼンスを求めていこうとしている、言わば経済的な、国際的な経済力を持とうとする日本の動きに対して、グローバルな、経済的殴る側に立たないガイドラインをというふ……

第156回国会 憲法調査会 第7号(2003/05/14、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は御三人の参考人の方、大変貴重な意見をありがとうございました。  さて、私はまず坂本先生にお尋ねをいたしたいと思います。  先生は、第四期の特質の問題として、国際政府組織のほかに国際市民組織、NGOの正統性と実効性の強化が非常に重要だというふうに指摘されました。これをもう少し具体的に説明をしていただきたいというのと、先生は改憲は必要ないというお立場でございますと、いわゆる日本の憲法秩序の現代的な意義といいますか、言ってみれば国家のビジョンですね、どのような国家を今の時代にイメージされるのか、先生の構想を伺わせていただきたいと思います。

第156回国会 憲法調査会 第8号(2003/07/09、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方々には貴重な御意見をありがとうございました。  さて、ジョン・ダワーの「敗北を抱きしめて」という名著がありまして、敗戦をどのように日本が受け止めてきたのかという点で非常に様々魅力的なものを学んだわけですけれども、私も外交防衛部会とかあるいは国際問題調査会に所属しておりましたときに、ガイドラインの作成のときには、アメリカの国防省にも行き、真珠湾の軍港も見、あるいは北方の、日本の北方の構えなど現地見させていただいて、本当にもうこれだけ深くアメリカに抱き締められてしまった自衛隊ということについて、ほとんどその対米依存性に絶望的な感覚をずっと持ち続けております。  何かあったと……

第156回国会 憲法調査会 第9号(2003/07/16、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 参考人の方々には貴重な御意見をどうもありがとうございます。議論も非常に刺激的で、いろいろな問題点を考えさせられております。  まず、水島先生にお尋ねしたいのですが、国家が暴力を独占し、あるいは国家が主人公の時代は去って、二十一世紀はNPOその他のアクターが非常に重視されて、軍事力よりも非軍事力というのがむしろ重視される時代になったと言われました。  私もそうした考え方に賛同したいと思うのですが、ただ、非軍事力といった場合に、非常にそのリアリティーがなかなか説得できないというところがありまして、非軍事力による世界秩序と申しますか、世界の構成といいますか、在り方、ビジョンというふうな……

第156回国会 憲法調査会公聴会 第1号(2003/06/04、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 今日は、四人の参考人の方々の貴重な御意見、ありがとうございました。  御意見を聞きながら私は痛感をしたのですけれども、市民の生活や、そうした生活の目線からこうしたテーマへの切り込みということは、私たちが議員として国家とかあるいは国益とかという目線で抽象的に今議論をしていたという、そういう言ってみれば穴を鋭くえぐられたなということを痛感いたしました。  私はまず、順次お尋ねをしたいのですが、大井さんの御意見の中で、多国間の平和機構のプロセスから、それを作っていく中から共通の価値が生まれるのではないかと、そしてアメリカのプレゼンスがそうした多国間協議の主体的な日本の努力を失わせている……

第156回国会 内閣委員会、厚生労働委員会連合審査会 第1号(2003/07/08、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 少子化社会対策基本法の発議者の方にお尋ねをいたします。  前文によりますと、家族や子育てに夢、第二条あるいは第六条も「家庭や子育てに夢」という文言があります。家庭の定義についてお尋ねします。
【次の発言】 今、家族の在り方という言葉を使われました。確かに国際的には、一九九四年の国際家族年というところで、国際家族年のモットーは家族から始まる小さなデモクラシー、正に民主主義の小さな核が家族だということが中心的なテーマでした。それならば家族という言葉を使われるべきで、家庭というもう死語になったような言葉を使うということについては私は問題がある。したがって、ここで言う家庭の定義というのは……

第156回国会 法務委員会、厚生労働委員会連合審査会 第1号(2003/05/26、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律案、これは他害行為者のみを特記いたしまして、司法の関与を行い、手厚い医療と社会復帰に向けて対象者を回復させていくというのが主たる筋道になっていると思います。  問題は、家裁における少年事件の付添人のように、いわゆる付添人の権利行使が非常に限定的であるということが言われてきたわけであります。身柄の拘束を行うという、国民の基本的な権利というものが十分に保護されるかどうか、そのために弁護権がどれだけ十分に保障されているかということが重要であろうかと思います。  粗雑な事実認定で、ただでさえ冤罪の可能性が高い精神障害者……

第158回国会 憲法調査会 閉会後第1号(2003/12/03、19期、社会民主党・護憲連合)

○大脇雅子君 私も、四人の、ほかの三人の方々と本当に実のある視察ができたことをとても幸せだと思いました。  コスタリカというのは地球の裏側にあって、私たちのように戦争放棄条項は持たないけれども、常備軍を持たないという憲法を持っている国であります。そうした中で、先ほども他の議員の方がおっしゃったように、我々の憲法を世界に輸出したいんだと、知らしめたいんだというチンチージャ議員の言葉とか、あるいは警察学校長の常備軍のないことこそ最大の防衛なのであるという言葉をじかに聞きますと、正にそうした平和の、常備軍を持たないという憲法が実践され、生活と政治の原理として国のコンセプトにしっかりとなっているという……

第159回国会 憲法調査会 第2号(2004/02/25、19期、民主党・新緑風会)

○大脇雅子君 私は、本間参考人の提起された問題点というのは、私どもがこの憲法調査会で受け止めるべき今日的な課題を言われたのではないかと思いました。  とりわけ、今の状況の中で、我が国における憲法に掲げる平和主義の国際的な意義と、そしてそれを国際的に今積極的にどう活用すべきであるかということがやはり大きな私どもが胸に刻むべきことではないか。とりわけ、第二次世界大戦を経過した歴史というものを持つ我が国にとって、やはり憲法に掲げる平和主義というのは国際的に見て軍縮政策のいわゆる呼び掛けを普遍化するべきであると。そして、自衛隊の増殖化に対する制約的な枠組みを考えるべきであるという提言に私は共鳴をいたし……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

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