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須藤美也子 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

須藤美也子[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書


17期委員会出席TOP25
23位
17期委員会出席(無役)TOP25
12位
18期委員会発言TOP50
50位
18期委員会出席(幹部)TOP50
45位
18期委員会発言(非役職)TOP50
45位

このページでは須藤美也子参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。須藤美也子参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

委員会発言一覧

17期(1995/07/23〜)

第134回国会 議院運営委員会 第11号(1995/11/13、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 ただいま問題になりました会期を三十二日間延長することに日本共産党は反対であります。  その理由を申し上げます。  日本共産党は、今国会の重要課題であるオウム問題に端を発した宗教法人法の不備を改めるための改正案は当然の内容であると考え、今国会で成立させるべきなどの態度を表明してまいりました。この見地から、我が党は、宗教法人法問題の審議を徹底し、成立を図るための会期延長であれば賛成であります。  ところが、与党三党は、会期末に突然、憲法違反の政党助成の制限条項である三分の二を撤廃し、無制限に助成するなどの政治改革法案を提出しました。本院は、政党助成法も含め、小選挙区制導入の政治改革……

第134回国会 農林水産委員会 第1号(1995/10/31、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず最初に、大臣にお尋ねしたいと思います。  漁業も林業も衰退の一途をたどって、そして今また日本農業の大黒柱である米までも輸入自由化にさらされる、こういうもとで日本農業はかつてない重大な岐路に今立たされている、このように考えます。  そういう中で、せんだって秋田に行きました。大臣の地元でありまして、大臣は朝日新聞のインタビューに答えてこうおっしゃっています。国民の主食だけは自由化してはならないのではないか、そしてさらに、六年間で再交渉したい、このように述べておられます。この点については我が党と一致しているわけであります。しかし、問題はこれをどう実行するかだと思うんです。  大臣……

第134回国会 農林水産委員会 第2号(1995/12/06、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私どもは今、全国各地で日本の米と農業を考えるシンポジウムを開いております。これまで六千人を超える農業関係者の方々と懇談してまいりましたが、この中で自主流通米の暴落や減反拡大のもとでこのまま米づくりを続けていけるのか、こういう強い不安が出されております。  そこでお尋ねいたしますが、政府買い入れ米価の算定の基本的考え方の中に、市場価格を反映させながら価格の安定的運営を図るという点があります。既に自主流通米は、新潟魚沼コシヒカリ、岩船コシヒカリを除いて、基準価格に比べて軒並み限度いっぱい、六%から七%値下がりをしております。多くの銘柄米は二万円をほとんど割っている。仮渡金で二千円か……

第136回国会 海洋法条約等に関する特別委員会 第5号(1996/06/06、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願い申し上げます。  海洋法条約が批准されることによって、今後同条約に基づいた新たな海洋秩序がますます世界的に強化されていくと思います。海洋国家である我が国の何よりも最大の課題となるのが排他的経済水域における漁業等に関する規定であります。  そこで、農水大臣にお尋ねをいたします。  まず、排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利に関する法律案の附則第二条には、政令で適用除外の期限を定められる、こうあります。この政令は、いつ、また期限をどのくらいにして定めるのか、これをまずお尋ねしたいと思います。

第136回国会 農林水産委員会 第2号(1996/02/23、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、まず最初に大臣にお尋ねいたします。  二十一世紀は世界の食糧不足、こういうことが世界の常識になっております。そういう中で、世界各国ではそれぞれの国の自給率を引き上げる、こういう努力をしているにもかかわらず、日本はどうなのか。日本は、一月に発表された食糧の自給率、カロリーベースで四六%、穀物では三三%と、一億二千万人の国民の胃袋の半分以上が外国に依存しなければならないという、こういう極めて深刻な状態になっているわけであります。  世界の食糧の需給を考えるときに、日本の食糧の自給率を少なくとも六〇%台に回復して、さらにこれを高めていく、こういう立場で農政の転換を図る、このこと……

第136回国会 農林水産委員会 第3号(1996/03/14、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 質問の前に、私は何度か農水常任委員会に参加させていただきました。言論の府でありますから常任委員会はいつも全会一致をとって常任委員会が開かれてきたと思います。  ところが、今回は野党、私は野党ただ一人ということになりますでしょうか、平成会欠席のままに常任委員会が開かれた。このことについては私は今後こういうことのないように委員長に厳重に抗議をしたいというふうに思います。委員長、よろしくお願いいたします。  それでは、質問に入ります。  私は先日、農水常任委員会で大臣に住専問題について質問をいたしました。農民はもう我慢できないと、こういう状況にあるということを申し上げました。そのとき……

第136回国会 農林水産委員会 第4号(1996/03/26、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、畜産物価格についてお尋ねしたいと思います。  今、非常に重要なことは、畜産物の価格を保証して、畜産、酪農の経営を守ることだと思います。北海道の酪農経営の収支を見ますと、九三年度では六百七十六万円、九四年度は五百五十七万円、このように減収しました。そして、酪農家戸数は年々減少し、九五年は七百戸も減って、今は一万一千九百戸になっています。きょうも傍聴席に北海道の酪農民の方がいらしておりますけれども、先ほど紋別の方からお聞きしました。酪農民の方がいろいろ苦労なさっているわけですが、ある集落では百十戸のうち二十戸は利息も払えないという状況だそうです。十勝では年間に二十戸ぐらいやめ……

第136回国会 農林水産委員会 第6号(1996/04/11、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 今回の改正では一部の有害動植物、カツオブシムシやコウジカビ病菌などを検疫措置の対象外にしておりますが、有害動植物ではなくなったということでしょうか。
【次の発言】 カツオブシムシやコウジカビ病菌などが有害動植物なら、現在の輸入検疫では検査で有害動植物が発見されれば消毒あるいは廃棄等の措置をして有害動植物の侵入を防止することになっています。これからは輸入量がどんどんふえているのに、もうこうした措置は必要がない、こういうふうに判断されたのでしょうか。
【次の発言】 それでは、検疫するものとしないもの、つまりこっちはいい虫こっちは悪い虫、こういうふうに決めるのはだれが決めるんですか。

第136回国会 農林水産委員会 第8号(1996/04/26、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 緑と水の源泉である山が今荒れ果てています。先ほど井上委員の質問の中に、これまで日本の山を守ってきたのが九割を占める零細、小規模の林家であったと言われました。私は東北出身であります。一年の半分は雪に埋もれています。雪が降っている間は山に入ることができません。だから、中山間地の農家が農業の合間に山を守ってきました。ところが、この中山間地、高齢化と価格が低迷してもう造林の意欲さえもない、これが今のお山の実態だと思います。そういう中で、林野三法がこういう山林関係者にとって意欲を回復するようなそういう内容のものになるように、まず最初に私は期待したい。  では、これから若干質問したいと思い……

第136回国会 農林水産委員会 第9号(1996/04/30、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 質問前に、大変恐れ入りますけれども、私の限られた時間は十五分であります。  答弁はなるべくわかりやすく簡潔にお願いをいたしたいと思います。  農水省では、今後十年間を見通して新たな農林水産研究の基本目標を策定しようとしておりますが、農産物の総自由化路線の中で、国民に安全で安定的に食糧を供給するために、食糧自給率の向上に向けた課題にどのように取り組もうとしているのか、その点をまずお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 日本は先進国の中で食糧の自給率が最低ですね。カロリーベースでは四六%。これも去年ようやくお米が豊作で、一二〇%で四六%です。穀物では三三%。三〇%台の国というのは、……

第136回国会 農林水産委員会 第10号(1996/05/07、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、熊本県の国営川辺川土地改良事業の計画変更にかかわる問題について質問いたします。きょうは、遠く熊本県の地元の方々が夜行でこの会場においでになっております。現地農家の御苦労もお考えの上、御答弁をお願いしたいと思います。  まず、構造改善局長にお尋ねをいたします。  計画変更に異議申し立てをしている関係者並びに農家は何人おりますか。
【次の発言】 このうち、行政不服審査法に基づいて口頭意見陳述をした方は代理人も含めて何名ですか。
【次の発言】 局長、この数字について、各市町村ごとの異議申し立てをしている方、それから同意している方、この資料を提出するよう要求いたします。  時間が……

第136回国会 農林水産委員会 第12号(1996/05/21、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 先ほどの答弁の中で、理事長の給料が百三十一万、理事の給料が百万五千円と、ちょっと今の農家の状況から見たらびっくりするんじゃないかと思います。  そこで、私は天下り人事の問題についてお尋ねをします。大臣にまずお尋ねをいたします。  昨年の二月二十四日の閣議で当時の官房長官が、常勤者の役員に対して国家公務員出身者の比率、これは半分以下にすべきだ、こういうことをおっしゃいました。ところが、先ほど谷本さんは、農水省がよく削減、行革審に協力をして高く評価しているようですが、私はそういう評価はできないんです、残念ながら。これは、農水省の所管する特殊法人で、当時の官房長官の発言をクリアしてい……

第138回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1996/11/28、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 冒頭に御報告がありましたが、九年産米の政府買い入れ価格、一・一%引き下げを諮問しました。自主流通米価格の下落とあわせて、米作経営の困難を一層拡大するものであります。これでは、後継者が稲作に意欲を持つことなど到底できるはずがありません。  新食糧法の第一条は価格の安定をうたい、第五十九条では「米穀の再生産を確保する」としてありますが、米価の引き下げは新食糧法のこの趣旨にも反したものではないですか。
【次の発言】 先ほどの報告では、四月から引き上げの消費税も加算している計算でしたね。あれでは納得できないんですよ、私といたしましては。同時に、農水省の算出した生産費は、この資料を見ます……

第139回国会 農林水産委員会 第1号(1996/12/17、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 三人の参考人の皆さん、本当にお忙しいところを御苦労さまでございます。私の持ち時間は十分ですので、まず三人の参考人の方々に質問を一括してさせていただきたいと思います。  まず最初に、全中の松旭俊作参考人にお尋ねいたします。  本を読まさせていただきました。先ほどおっしゃるとおりのことを書いているなと思って感心して聞いていたんですが、二〇〇〇年までに農協を五百四十八にする、広域になればなるほど組合員が農協から遠くなり利用しにくいと言っています。私は山形です。山形もかなりのところで広域合併が進んでおります。そこの父ちゃん方が、農協が合併されたら、もう簡単に農協に行けなくなって利用でき……

第140回国会 運輸委員会 第13号(1997/06/03、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。  まず、今回の法案は二つの特殊法人、鉄道整備基金と船舶整備公団を統合するものですが、そこで鉄道整備基金についてお尋ねをしたいと思います。  この基金は九二年に、東海道新幹線等の既設新幹線をJRに譲渡した代金の一部を活用して整備新幹線建設費に充てるものとし、これに運輸省からの補助金を加えて鉄道整備費の助成を行うことを目的として設立されました。この基金がつくられる以前から運輸省が行っている事業に新たに新幹線譲渡収入の活用が加わっただけであり、何ら基金が存在しなくとも支障はないのではありませんか。従来どおり運輸省が補助金交付とあわせて業務を行えばよいこと……

第140回国会 議院運営委員会 第37号(1997/06/17、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、スポーツ振興くじ法案、いわゆるサッカーくじ法案の本会議趣旨説明、質疑を省略して委員会に付託することに反対の意見を表明いたします。  サッカーくじ法案は、これまで国民各界の強い反対によって国会への提出ができなかったものであります。  ところが、衆議院ではわずか二時間四十分の審議で採決の強行をしたのであります。しかも、本法案が採決された衆論院本会議では、提案者の属する各党の党首を初め約七十人の反対や棄権、欠席者がありました。これは、本法案がいかに道理のないものであるかを示していると思います。国民の声を無視した衆議院での審議に対して、国民の怒りの声……

第140回国会 内閣委員会 第9号(1997/05/08、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。よろしくお願いいたします。  まず最初に、官房長に質問をいたします。  協同組合検査部を今度新設するということですが、住専のような農林系金融機関のずさんな融資実態や経営状況をある程度チェックでき、協同組合の健全化という社会的ニーズもある中で、最小限度の行政検査機能をつけることは私は必要であると考えます。その上に立って、若干の問題点について質問をしたいと思います。  まず、行政検査の的確な実施を通じて協同組合の経営の健全性を確保していくことが必要であると言っておりますが、経営の健全性というのは今日の状況のもとで何を意味しているのでしょうか、これ……

第140回国会 農林水産委員会 第2号(1997/02/21、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 最初に重油問題について大臣にお尋ねをいたします。  先ほど来御質問がございましたので、私は別の角度から質問したいと思うんですが、二月十八日、関係府県から緊急要望書が出されております。それから、二月十二日には全国漁協婦人部から六項目にわたる要望書が出ております。この中には、特に漁業者の生活不安を解消し生産活動が再開できるまでに必要な救済措置を講ずること、さらに、作業員の健康被害に対し医療費等の補償をすること、こういうことと含めて、関係府県からは、融資に係る利子補給等について国の財政支援をしてほしい、こういうことが出されております。  これに対して大臣はきのうの所信表明で、こういう……

第140回国会 農林水産委員会 第4号(1997/03/17、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず大臣にお尋ねいたします。  ただいまの質問にもありましたけれども、特別措置法をつくって二十年たってもいまだに松くい虫を撲滅することができない、そういう中で今回一部改正案が出されたわけです。  二月二十一日、日本弁護士連合会が松枯れ対策としての農薬空中散布の廃止を求める意見書を提出されております。この内容は、専門家の意見も含めてかなり詳細に検討した上で、松くい虫原因説か、特別防除の有効性や安全性など疑問であると判断しております。  こういう中で、この意見書を大臣はどのように受けとめておられるのか、まずそのことからお尋ねをいたします。

第140回国会 農林水産委員会 第5号(1997/03/21、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 午前中からいろいろ質問に対する答弁を聞きながら、私は大変むなしい思いをしながら聞いておりました。今養蚕農家は、この一年だけでも一万三千六百四十戸から七千九百八十戸と五八%に激減しています。こういう状況の中で今回の繭糸価格安定制度の廃止と製糸業法、蚕糸業法を廃止する法案が上程されているわけですが、大臣は我が国の養蚕業、製糸業をどう守り発展させていくのか、これが私の心に響いてこないんですよ、先ほど来の答弁の中で。ここをひとつお聞きしたい。  さらに、政府は九五年十二月、農産物の需要と生産の長期見通しを閣議決定しました。ところが、この中には、中山間地で最も重要な基幹作物の一つである養……

第140回国会 農林水産委員会 第6号(1997/03/24、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、繭糸価格安定法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  我が国の蚕糸業は、低迷する生糸、繭価格と生糸の輸入増加、さらにはプレス繭の輸入等により、その経営は極度に悪化しています。養蚕業は、中山間地域における重要な基幹作物の一つであるにもかかわらず、養蚕農家はこの一年間に六千戸近くも激減するという極めて危機的な状況にあります。今日の蚕糸業危機を打開するためには、生糸、絹製品の輸入を規制し、価格安定機能をさらに強化することではないでしょうか。  ところが、改正案では、本法の目的について、これまでの「価格の安定」という文言を削除し、新たに「輸……

第140回国会 農林水産委員会 第7号(1997/03/25、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 昨日の大臣の趣旨説明の中で、海洋法に関する国際連合条約の締結に伴い、本年一月に漁獲可能量制度が導入され、資源管理の推進等漁協の果たすべき役割がますます重要となっているとおっしゃいました。こう言われましたけれども、肝心の韓国と中国への二百海里適用がいつになるのか、それ抜きに資源管理も成り立たない、こういうふうに考えます。  昨年の海洋法条約の審議のとき、私の質問に対して当時の大原大臣はこうおつしゃいました。一年をめどに交渉を進めていく、こうおっしゃったんです。外務省の方は、いたずらに妥結の見通しもないまま交渉を続けていくべきではない、このように答弁なさいました。あれからもう一年た……

第140回国会 農林水産委員会 第8号(1997/03/26、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 最初に、来年度の加工原料乳の保証価格決定に当たりまして、農水省はどういう姿勢で臨もうとしているのか。もちろん、私は引き上げの方向で臨まれると思うのですが、どうですか。
【次の発言】 三月十五日の、全日本開拓者連盟が畜産局に要請をした、その回答の中に気になる文言があります。それは、「基本的には納税者の理解を得られるような運用にする必要があり、その点では世の中の目が昨年の今頃とは比較にならないくらいきびしいものになっていることにも配慮して価格算定をしていかなければならない状況にある。」と言っています。この「世の中の目が昨年の今頃とは比較にならないくらいきびしい」ということはどういう……

第140回国会 農林水産委員会 第9号(1997/03/27、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、減反の問題について違う視点から質問をいたします。  新食糧法、今もう既に新はなくなったと思うんですが、食糧法ができてから二年目を迎えます。こういう中で、先ほど来いろいろ質問がありましたが、高知県の知事あるいは岩手県の東和町の町長、こういう方々が、もう減反はやらないよという発表をしたわけです。この問題は全国的に大きな反響を呼んでいると思います。  そこはただ部分的だと先ほど局長さんはおっしゃいましたけれども、昨年の未達成の県は十二県、二百五十を超える自治体が減反未達成であります。しかし、全国の減反面積の目標からすれば、全体としてその面積は達成しております。  そこで、私は去……

第140回国会 農林水産委員会 第10号(1997/04/03、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 今回の改正案は、家畜伝染性疾病の危険度を再確認し、法定伝染病に狂牛病を含む五つの伝染性疾病を追加し、予防体制の確立のために獣医師に新疾病の届け出義務を設けたことについては評価いたします。  しかし、問題点は、国内の予防体制の対象家畜伝染性疾病を、家畜の伝染性疾病から特定疾病または監視伝染病に範囲を制限するとともに、先ほど答弁もありましたけれども、プルセラ病、結核病、馬伝染性貧血の検査業務をなぜ廃止されたのか。もう一つは、豚丹毒など三種類を伝染性疾病から削除する理由は何なのか。この二点を先ずお聞きいたします。
【次の発言】 ワクチンの開発とかいろいろと御努力は認めますけれども、例……

第140回国会 農林水産委員会 第11号(1997/06/05、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 五月二十一日の梶山官房長官の記者会見の内容について、まず大臣にお尋ねをいたします。  諌早干拓後の営農形態について、団体ないし企業として世界に冠たるものができないのか、地元の要望にこたえて農家から入植者を募るという農水省の営農計画、これに異論を唱えた、こういうふうに各社も書いております。企業参入を認める発言であり重大な問題でありますので、本来であれば私は官房長官に来ていただいて真意を聞きたいところですけれども、忙しくて来れないということですから、大臣からかわって答弁をお願いいたします。
【次の発言】 この官房長官の記者会見の全文を持っているんですけれども、少なくとも官房長官です……

第141回国会 環境特別委員会 第2号(1997/11/05、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。  まず最初に、長官にお聞きしたいと思います。  先ほど第八回ベルリン・マンデート・アドホックグループ会合の報告をお聞きいたしました。この中で、交渉妥結の基礎となるテキストができたことの成果がかなり強調されたと思います。しかし、肝心な温暖化ガス削減の数量目標、これについては実質的な交渉がまとまっていない、交渉に至っていない。この点は、成果どころか、肝心かなめのこの数値がまとまっていないということに対して私は非常に重要な問題であるというふうに考えざるを得ないわけです。  それで、京都会議を目前にして、議長国になっている日本としてこの事態をどのように認識……

第141回国会 環境特別委員会 第3号(1997/11/19、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 いろいろダブるかもしれませんけれども、十二月の京都会議を前にして国内の削減対策を取りまとめました関係審議会合同会議の最終報告書、これを読ませていただきました。これに関連して若干質問したいと思います。  この報告書には、こういう報告書に示された「対策が所期の効果を発揮すれば、二〇一〇年時点のエネルギー起源のCO2排出量は九〇年レベルとほぼ同レベルとなる。」と。ということは、削減ゼロということになるじゃありませんか。  政府は原則五%削減、差異化二・五%ですから、事実上ゼロというようなこの報告書というのは、この関係審議会合同会議では削減するという姿勢がここに反映されていない、こうい……

第141回国会 議院運営委員会 第9号(1997/12/05、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は日本共産党を代表して、発議に加わらなかった理由についての意見を表明いたします。  理由の第一は、参議院改革は全会一致で進めるとの原則に反しているからであります。参議院制度改革検討会報告には委員会数を十二と限定することについて検討することについては賛成しがたい旨、また、行財政機構及び行政監察に関する調査会報告には「国会が国民の期待する行政監視機能を発揮するためには、国会又は参議院の附属機関としてオンブズマン又は行政監視院を設置すべきである。」ことが明記されておりますが、これは我が党の意見を反映したものであります。また各派代表者会議でもそれぞれの案件につき反対の意見を述べてきた……

第141回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第7号(1997/11/14、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。  私は、農林水産関係予算にかかわる改革の基本方針に関して質問をいたします。  まず、皆さん御承知のように、今、日本の農業は大変厳しい危機的な状況を迎えています。この一年間で農家戸数は四万四千戸減少しました。就農人口は三万九千入減りました。さらに、耕作放棄地の拡大、その上、農業所得は減少する一方、そして後継者がいない、こういう中で急速に農業離れが進んでおります。  こういう現状の中で、先般開かれました衆議院の委員会で島村大臣は、農家が将来的に希望を持って仕事ができるように最善の努力をしてまいりたいと、こう答弁しておられます。しかし今、自主流通……

第141回国会 農林水産委員会 第3号(1997/11/21、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 漁港整備計画の中で、水産庁は、第三種、特定第三種など大型の漁港が半分以上を占める全国百カ所の拠点漁港の整備を重点にしていますが、その拠点漁港の整備予算の金額は、九六年、九七年、九八年、この当初予算は幾らになっているか、年ごとにお尋ねいたします。
【次の発言】 九八年度は幾らですか。
【次の発言】 年々大型の漁港中心の拠点漁港への投資がふえています。しかも、漁港施設整備予算に対する割合も年々ふえています。  例えば一例を挙げます。ここに全国漁港協会で出したポケットブックの中に熊本県の牛深ハイヤ大橋が紹介されております。百数十億もかけてこの牛深ハイヤ大橋をつくった。水産庁の計画は、……

第141回国会 農林水産委員会 第4号(1997/11/27、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私の時間は八分であります。限られた時間でありますから、私は農水大臣の基本的な農業に対する政治姿勢についてまず問いたいと思うんです。  十年産米は一万五千八百五円、二年連続の低下であります。その中で、先ほど冒頭に報告がありました、生産費は逆に一〇〇・三五%。生産費は上がり、米価は低下している。こういう状況のもとで、農家が安定的に農業経営を本当に展望を持ってやれるのか。そういう点では、私は、全国各地の農家が今、集団離農をしなくちゃならない、あるいは集落ごと、町ごと崩壊の危機に直面している、そういう認識をまず持っていただきたい、こういうふうに思うわけです。  そこで、農水省は新たな米……

第141回国会 農林水産委員会 第6号(1997/12/11、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 法案に対する質問の前に、大臣にお尋ねをいたします。  来年の参議院選挙に向けて、農林漁業団体の行き過ぎた選挙運動が各地で大きな問題になっています。  ここに、北海道農業共済組合連合会参事の名前で各農業共済組合長あてに出された、「第十八回参議院選挙比例代表候補日出英輔支援署名の協力依頼について」、事務連絡、平成九年十月二十八日付、出しているのは総務部企画広報課所管、こういうふうになっています。これを大臣に上げます。(資料を手渡す)農水省出身の方でありまして自民党候補、農業共済組合を使って大規模な後援会員集めが公然と行われている。この内容を見ますと、当選ランクは百万人、これを集めな……

第141回国会 農林水産委員会 第7号(1997/12/12、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、農水産業協同組合貯金保険法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  まず、第一の理由は、今回の改正案は、金融ビッグバンに向けて大蔵省主導による金融機関の再編を進める預金保険法改正案の横並びであり、その改正案の内容をほぼそのまま取り入れたものであります。  金融ビッグバンは、大銀行の要求に沿って多くの中小金融機関の整理を促進し、乱脈経営で破綻した大手の金融機関に膨大な資金を投入しようとするものであり、国民にとっても農漁協の信用事業にとっても重大な影響をもたらすものであります。  このような預金保険法改正案と横並びの貯金保険法の改正案を認め……

第142回国会 経済活性化及び中小企業対策に関する特別委員会 第3号(1998/05/25、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 参考人の皆さん、きょうは御苦労さまでございます。私、日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。座ったままで質問させていただきます。  まず最初に、中小企業の皆さんから先ほど来もいろいろ御報告があったわけですが、三十兆円の公的資金を導入しながらその効果を期待したわけですけれども、現状はそういう貸し渋りは是正されていないと、そういうお話がいろいろ出されております。そういう点で、五月二十三日の日本経済新聞では、中小企業向けの貸し出しを減らしている銀行もあると。三和銀行は七千五百億円、あさひ銀行は一千億円貸し出しを減らしていると、そういう記事が載っておりました。……

第142回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第6号(1998/05/28、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 参考人の皆さん、きょうは本当に御苦労さまでございます。  日本共産党の須藤美也子と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  先ほど来、三人の参考人の皆さんの御意見をお伺いしながら、今の日本経済の混迷と、国民生活は大変深刻な状況になっている。昨年度の経済成長率は第一次石油ショック以来二十三年ぶりのマイナス成長で、失業率は史上最悪の状況になっている。個人消費の落ち込みはもう全国各地とこに行っても大変な状況になっております。  そういう中で、高木先生にお尋ねしたいと思うんですが、高木先生は今回のこういう不況を招いた原因について四点おっしゃいました。私どもは、消費税の増税と医療、福……

第142回国会 財政・金融委員会 第15号(1998/05/19、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。よろしくお願いいたします。  午前中から午後にかけて、いろいろな質問に対する農水省の答弁に対して私は納得していませんので、繰り返しの質問になると思いますが、しつこく質問させていただきます。  まず、前回の十二月十一日の農協貯金法改正のとき、農水委員会で同僚委員が、保険事故や資金援助が多発してきたら準備金が足りなくなって枯渇するのではないか、こういう質問をいたしました。それに対して農水省は、貯金保険機構の財源につきましては心配はない、こういうふうにきっぱり答えましたね。そして、先ほど来そういう答弁を繰り返しています。  それならば、なぜ政府保証をつける……

第142回国会 農林水産委員会 第3号(1998/03/12、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、主に大臣に質問いたします。  先ほど来、何番目にもなりますと質問がダブります。ですから、かいつまんで、私も答弁されたことについては省いて質問したいと思うんです。  まず第一に、OECDの農相会合で、大臣は、先ほど来お話ありましたように、食糧安全保障の重要性と農業の持つ多面的な機能の必要性、これを強調されました。そして、十日の所信表明でもそのことについて主張されたわけです。  それで、大臣のおっしゃる食糧安全保障の中身とは一体何なのか、これをお聞きしたかったんです。ところが、隣の官房長さんが、先ほど谷本さんの質問に対して、国内生産と備蓄と輸入とを適切に組み合わせればいいんだ……

第142回国会 農林水産委員会 第4号(1998/03/13、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 真珠養殖事業法の廃止についてお尋ねをいたします。  ただいまお話もありましたが、二年前からアコヤガイの大量へい死が全国に広がっております。この資料を見ますと、最高にへい死率がふえているのが佐賀県、大分県、熊本県、三重県であります。九日、十日に開かれた原因究明の研究担当者会議では、その原因は感染症であるということを確認されましたけれども、アコヤガイのへい死を防ぐための予防をどう考えているのか、この点をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 原因不明のへい死で養殖業者、関係者は非常に今苦しんでおります。愛媛県では最近この養殖業者が自殺をすると、こういう悲劇も生まれております。そうい……

第142回国会 農林水産委員会 第6号(1998/03/25、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私の持ち時間は十分ですので、できるだけ簡潔な答弁をお願いいたします。  まず最初に、搾乳牛一頭当たりの粗収益、所得、そして家族労働の報酬、これが前年に比べてふえているのか減っているのか、簡潔にお願いします。
【次の発言】 政府の資料でさえ昨年より粗収入、所得、それから労働報酬、全部減少しております。しかも、加工原料乳価は現在一キロ当たり七十四円二十七銭、二十年前は八十八円でした。ところが、現在七十四円二十七銭。これを据え置くのか、引き上げるのか、下げるのか、これはあした決まるわけですけれども、そういう状況の中で農水省は常に他産業並みの所得、だから規模を拡大する、こういう方針を立……

第142回国会 農林水産委員会 第7号(1998/03/27、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 災害暫定措置法について、まず大臣にお尋ねいたします。  災害から農地を含む農業関連施設を守り維持していくことは、農業経営の安定と、さらには国民に安定的に食糧を供給する、さらには大臣がたびたびおっしゃっておりますように、環境保全など農業の持つ多面的な機能を発展させていく、そういう面から災害復旧に当たって個々的な自治体とかあるいは農家がこれを負担するのではなくて、まさに農政の問題であり、国民の命と財産を守る国政の責任であると私は考えますが、大臣の認識はどうでしょうか。
【次の発言】 そこで、大臣にもう一度お尋ねいたしますが、今回の改正の理由は、十四年前の前回の改正から比べて工事費の……

第142回国会 農林水産委員会 第8号(1998/04/07、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、特別会計である国営土地改良事業について質問したいと思います。  まず、国営土地改良事業は二年間据え置きで十五年間償還、こういうふうになっていますが、事業が完了してこれから償還する、二年据え置いてこれから十五年償還しなくちゃならないという、こういう人たちがどう言っているか。これから十五年で借金を返すと、子供の代まで借金を残すことになるから一括して繰り上げして償還をしたいと、そう言っている方々が全国各地にいらっしゃいます。こういう農家の方々のために一括償還、これは制度として認められるわけですね。どうですか。
【次の発言】 そういうところにも予算の十分な配分をしながら、ぜひ農家……

第142回国会 農林水産委員会 第10号(1998/04/16、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 きょうはお忙しいところ三人の参考人の皆さん、御苦労さまでございます。日本共産党の須藤美也子でございます。  まず最初に、小久保先生にお尋ねをいたします。  先ほどの御説明をお聞きいたしまして、コーデックス委員会が示した十二手順のシステム、これを導入するとすれば、やはり私たち頭に浮かぶのは施設設備にお金がかかる、それから衛生管理の面で人材が必要となるというふうにどうしてもそっちの方に行きがちです。しかし、HACCPの目的そのものは、O157の問題が出ました、いまだにその原因が明らかにされていない。そういう点からすると、病原微生物の発生、これを抑えること、それから病原微生物のことを……

第142回国会 農林水産委員会 第11号(1998/04/24、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず最初に、O157の汚染源について、先ほど来、厚生省と農水省の意見が違うと。そういう点で、るる延々とお聞きをしても始まりませんので、私はここで明らかになったことは食品微生物に対する研究と、それからデータバンクが整っていないということが証明されたのではないかというふうに思うんです。  そういう点で、この問題について深く質問する余裕はありませんので、ここで申し上げたいことは、O157の発生源の徹底的究明を国民は待っているわけです。そういう点で、一日も早く国民にO157の原因を明らかにすることを強く要求いたしまして、まず最初に大臣に質問をしたいと思います。  HACCPシステムを導……

第142回国会 農林水産委員会 第12号(1998/04/28、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 今回の法改正に対して趣旨説明で、地方分権委員会の勧告によるものと、大臣がこう説明されました。平成八年の地方分権推進委員会の中間報告で農地転用の権限を都道府県に移すことを盛り込んだときに、農水省はどういう主張をされたんですか。
【次の発言】 二ヘクタールを超える農地は農相の直接執行であり、二ヘクタール以下の農地は法定受託事務としてすべて権限を国に残すことを中間報告で農林水産省は主張しています。そうですね。今ちょっとやわらかく局長さんはおっしゃいました。もういいです。  当時の大原農相は、そのとき、十月四日の記者会見でこう言っているんです。食糧安全保障は国の仕事、何でも分権するとい……

第142回国会 農林水産委員会 第14号(1998/05/21、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 本法案の育成者の権利を強化するということは妥当なことであると思います。登録品種のうち、企業がふえておりますが、個人は三割を占め、多くは農業をやりながら研究を続けております。  私は育成者の方からいろいろお聞きしましたが、昔から育種をやると財産がなくなると言われるように時間と労力がかかる、大変な仕事である、そういうときに農業改良普及センターとか試験場の皆さんから技術の面の指導をいただいたことが大変ありがたかった、こうおっしゃいました。  そういう点で、個人育種の発展にとってこうした公的機関の適切な指導、設備、機器の利用、こういう便宜を図る、連携をとるということが非常に重要だと思い……

第142回国会 予算委員会 第6号(1998/02/04、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、九七年度一般会計補正予算外二案に対し反対討論を行います。  まず、反対する最大の理由は、大蔵汚職の十分な究明もしないまま当初予算の半分に近い三十兆円もの巨額な公的資金を銀行業界の支援につぎ込む枠組みをつくることです。そのために本補正予算の総則で二十兆円の政府保証枠が掲げられており、我が党は断じて容認できません。  橋本総理は、これまで三十兆円の投入計画について、これは山一証券、北海道拓殖銀行の破綻によって金融システム全体の信用が揺らいでいるからだと説明してきました。ところが、金融不安の発端となった山一証券、拓銀の破綻が、まさに大蔵省の深い関与……

第142回国会 予算委員会 第13号(1998/03/30、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、一九九八年度一般会計暫定予算外二件に対する反対討論を行います。  政府は、一九九八年度予算案を審議する前に、国民の反対の声をよそに、三十兆円もの公的資金を銀行支援に投入するため、補正予算と関連法案の成立を優先させました。その結果、一九九八年度予算案の審議が大幅におくれ、年度内の成立が不可能になったため、政府は暫定予算を組まざるを得なくなり、経常的経費等、必要最小限の経費を計上したものと説明しています。しかし、その内容は十八日分とはいえ、反国民的な政策経費を含んだものとなっています。  すなわち、本暫定予算は、財界奉仕、軍事費拡大、国民生活切り捨てを特……

第142回国会 予算委員会 第17号(1998/04/08、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表いたしまして、一九九八年度予算三案に対する反対討論を行います。  日本経済は出口の見えない大不況の真っただ中にあります。今政治に問われているのは、国民の生活と営業を守り、日本経済を立て直す道筋を示すことであります。  予算案に反対する第一の理由は、現在の緊急課題である不況打開どころか、危機を一層深める予算になっているからであります。  今日の消費不況は橋本内閣の政策不況そのものです。橋本内閣の経済政策の破綻ぶりは、国民に押しつけた九兆円もの負担に加え、四カ月前に強行したばかりの財政構造改革法の改正も政府・与党で議論になってきたことにあらわれています。しかも……

第142回国会 予算委員会 第21号(1998/06/17、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。  今回の補正予算で農水関係予算は五千三百三十三億円。しかし、今農村地域では消費税の増税など九兆円の大負担増の上に米の大暴落、大幅減反、二重三重にも大変な状況に追い込まれております。そういう中で農業生産を続けていくことさえも困難な、こういう危機に直面しております。景気対策と言うのであれば、まず何よりも農家の懐を暖めることが当然景気対策の第一だと思います。  そういう中で、昨年の農業所得は前年度に比べてどれだけ落ち込んでいるか、お尋ねをいたします。
【次の発言】 農業所得で一三・七%落ち込んでいるというふうになれば、他産業では黙ってはいられないほどの落……


18期(1998/07/12〜)

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第4号(1998/10/13、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。私は国有林野関係法案の問題点について質問したいと思います。  特に政府の債務返済計画では、営林署の大幅な統廃合と人員の大削減が前提になっています。私どもも北海道を初め全国の国有林を調査してまいりました。営林署の職員の方々からもいろいろな御意見をお聞きしてまいりました。  その中で、森林事務所を二カ所かけ持ちで広範囲の森林管理ができない、収入を上げるため収穫調査をやれと言われるが進まない、民間委託作業の巡視にも行けない、こういう声が次々と出されました。熱意を持ちながらも十分業務が果たせない悩みが次々と訴えられました。  そして、きょう午前中の参……

第143回国会 日本国有鉄道清算事業団の債務処理及び国有林野事業の改革等に関する特別委員会 第5号(1998/10/14、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、森林法案を除く国鉄債務処理法案初め政府提出の五案件及び民主党、公明提出の修正案に反対、日本共産党提出の修正案に賛成の討論を行います。  まず、これら重要法案をたった三日間の質疑で打ち切り採決することに厳しく抗議するものであります。  国鉄債務処理法案に反対する第一の理由は、債務返済計画が抜本的処理とはほど遠いものであるからです。  政府は抜本的処理策を先延ばしにして、債務を二十七兆八千億円へと増大させました。その上、法案は、当面の利払いのみに対応するだけで、元本返済財源には全く裏づけがないものです。こうした無責任な対策は容認できません。  第二は、巨……

第143回国会 農林水産委員会 第3号(1998/09/24、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。  中川大臣には初めて質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  私は、まず最初に、きょうは新人の大沢議員と二人でやりますから、最初、食料・農業・農村基本問題調査会の答申についてお尋ねをしたいと思います。  最初に大臣に、二の答申はWTO農業協定の枠内での対応を基本としたものではないのか、その点をまずお聞きしたいと思います。
【次の発言】 橋本前総理の施政演説、昨年の一月二十日に改革方針が出されました。その施政方針の中に、WTO体制にも対応した農政を実現するための新たな基本法の制定に向けて本格的な検討を進めますと、こう施政方針……

第144回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(1998/12/18、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず最初に、政府・与党が抜き打ち的に関税化の前倒しを決めた、このことについて強く抗議をしておきたいと思います。  そもそも政府・自民党は、ウルグアイ・ラウンド交渉で関税化を拒否してきました。その後、自民党は一度も関税化の公約を掲げたことはありませんでした。それなのに、なぜか一カ月足らずで、農民に十分な討議する時間も与えず、国会の合意もないまま強行したことは国民軽視であり、国民を無視した国会軽視であり、この責任は重大だと思います。しかも、このことは農家、農村だけでなく、消費者も含めて政治不信を招くものだと思います。  そこで、大臣は政治家としてこの問題についてどう責任を考えている……

第144回国会 農林水産委員会 第2号(1998/12/03、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日韓漁業協定の問題でなくて、全く別の問題について質問をいたします。  今、いろいろな新聞で報道されております米の関税化問題について、全国各地で混乱が起きております。そこで、一昨日、日本共産党国会議員団が大臣に申し入れを行いました。これは食料自給率の引き上げ可能な貿易ルールが必要であって、米の関税化問題、これは将来にわたって国民全体にかかわる重大な問題であると。国民の合意、国会審議のないままに関税化を進めないように申し入れを行いました。  そこで大臣はこう答えました。これに対してはいろいろな選択肢があると、現在は白紙、何も考えておりませんと、こうおっしゃいました。さらに、国……

第144回国会 予算委員会 第3号(1998/12/10、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、九八年度補正予算三案に対し、反対の討論を行います。  反対する第一の理由は、本予算案が今日の深刻な不況の回復に何ら役に立たない内容だからです。  本予算案は、小渕内閣の二十四兆円規模と鳴り物入りで打ち出してきた緊急経済対策を受けて編成されたものですが、一般会計計上分のうち、その多くがゼネコン向けの社会資本整備に充てられています。これは、失敗した公共事業中心という従来の対策を繰り返すものにほかならず、政府自身も役に立たないと禁じ手にしてきたはずのものであります。  その一方で、小渕内閣は、圧倒的多数の国民が切望し、不況打開の即効薬となる消費税減税を拒否……

第145回国会 財政・金融委員会 第19号(1999/07/22、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。よろしくお願いいたします。  今回の法改正によって、開銀の食品産業向け融資が今度、農林漁業金融公庫に移管される。従来の開銀の場合は中堅企業が多かったわけですけれども、食品産業は圧倒的に中小企業であります。今回、公庫に移管される食品工業団地、基礎素材型基盤強化、再資源化、それから食品流通対策、こういう資金融資は企業の規模の大小にかかわらず対象になる、こう理解してよろしいのでしょうか。
【次の発言】 食品の中小企業は、これまで主に中小企業金融公庫に頼っていたわけですが、農林漁業金融公庫でも借りられることになるわけですね。その場合、金利において大企……

第145回国会 農林水産委員会 第4号(1999/03/15、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、予算委員会の委嘱でありますので、まず農業予算の公共事業の分から入りたいと思います。  平成五年から十八年までの十四年間の第四次土地改良長期計画の進捗状況、これは肥大化する公共事業のもとで政府の計画以上に随分進んでいる、こう思います。十年度末までに五一%になっています。そうすると、ちょうど半分の七年目、これが十一年度であります。  この十一年度でどういう進捗状況になっているのか、そしてこの進み過ぎている現状を──進み過ぎているんです。財革法をなぜ二年間延ばしたのか。こういう進捗状況の見直し、どんどん膨れていくこの見直しと、それから中身に対する削減、そういったことのお考えはな……

第145回国会 農林水産委員会 第7号(1999/03/25、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 若干の時間、関連質問させていただきます。  今回の改正法案の中の第六十五条に「米穀等の輸入を行おうとする者は、国際約束に従って農林水産大臣が定めて」云々とあります。  この「国際約束」の中身であります。「国際約束」とは、農業協定では、外務省経済局の解説によっても、各国の約束を収録するのは各国の譲許表であると先ほどもおっしゃいました。そうなりますと、「約束に従って」とありますが、異議申し立てによって約束たる譲許表は確定したものになっていません。しかも、この法律が施行される四月一日までこれができる保証もありません。これは先ほど外務省の方がおっしゃられたとおりであります。  だとすれ……

第145回国会 農林水産委員会 第8号(1999/03/26、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 四人の参考人の皆さん、御苦労さまでございます。  日本共産党の須藤美也子でございます。  まず最初に、四十二年間現場で農業をやってこられました吉崎さんにお尋ねをしたいと思います。  先ほど、現場では悲鳴を上げている、そして農業ではやっていけなくてもう兼業だ、そういう状況の中で、それでも後継者は育たない、これから十年たったらどういうふうになるのか、そういう点では全国各地どこに行っても農業の現場というのは吉崎さんがおっしゃったようなことだと思うんです。  そういう点で、新しい米政策のもとで米価が暴落し、史上最大の減反が押しつけられたわけです。その中で、農業経営と、それから農業所得が……

第145回国会 農林水産委員会 第9号(1999/03/30、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、この前の二十六日の参考人質疑で、四十二年間農業をやってこられた方の発言に大変胸を打たれました。その人の発言は、三者合意はまさに寝耳に水だった、今現場では米価の暴落と減反の拡大で後継者は生まれない、農家は現場で悲鳴を上げている、こういう発言がありました。さらに、関税化になれば関税引き下げは必至であり、仮に二〇〇〇年まで高関税が維持できてもそれ以降は政府は交渉次第、こういうことです。また、参考人の全中の常務さんも保証は十分でないが闘っていくと、こういう発言にとどまりました。  そういう点で、やはり農家にとっては不安が残ります。後継者は、二、三年でなく長期的展望の上に立って経営……

第145回国会 農林水産委員会 第14号(1999/05/06、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず、卸売市場の件についてお尋ねをいたします。  私は、先日、山形県の庄内十四市町村が管理する公設市場に調査に入りました。仲卸業者への予約相対取引、先取りが七〇%と急増しております。地場野菜も相対取引で行われ、仲卸の三分の二はスーパーに納入している。小売業者はスーパーの余ったものを高い値段で買わなくちゃならない。しかも、品ぞろえも十分できずに、お客さんから注文があればスーパーから買ってお店に並べる。そういう状況の中で、小売業者は店を畳まざるを得ない。この間、全国で五千百七十軒の小売店が倒産をいたしております。この庄内地域でも五十軒が店を畳んでおります。田舎に行きますと、シャッタ……

第145回国会 農林水産委員会 第16号(1999/05/13、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。  私は、まず漁船保険についてお尋ねをします。  今回の改正は、再保険主体を国から漁船保険中央会へ変更すると。そこで、まず保険金の支払いについてお伺いしたいと思うんですが、国は中央会の責任保険金額を超える部分については支払うということになるわけですが、責任保険金額は中央会の保有する純保険料にどの程度係数を掛けるのか、つまり何倍にするのか。それは政府が決めることですから、その係数を教えていただきたい。
【次の発言】 これまで国が直接、漁船保険組合の再保険をやってきたわけですけれども、平成十年度の単年度の決算を見ますと、再保険料、入ってくる保険料は百三十……

第145回国会 農林水産委員会 第18号(1999/06/03、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、全国七カ所の大規模林業圏開発林道事業について質問いたします。  まず、これまでも質問がありましたけれども、現在各地で巨額の浪費と自然環境破壊を持ち込んでいる、こういうことで大きな批判が広がっているわけですが、大規模林道事業は、そもそも一九六九年の新全総に基づいて国内木材供給を一九八五年まで九千万立方にする、これが計画だったんです。しかし、一九八五年現在でも木材の供給は三千二百万立方です。長期見通しでも三千六百万立方から四千万立方、こういう点では、大規模林道開発そのものの目的が計画も含めて現状にそぐわないものになっているのではないか、私はこういうふうに思うんですけれども、ま……

第145回国会 農林水産委員会 第20号(1999/06/08、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 須藤美也子です。  まず、大臣にお尋ねしますけれども、現行基本法の前文には、農業及び農業従事者の重要な使命をうたい、また民主的で文化的な国家建設にとっての重要な意義、そしてその使命を果たすための他産業との格差の是正などがうたわれております。  しかし、制定後三十八年たった今日、農業が極めて危機的な状況に陥っている原因がどこにあるのか、簡潔に大臣の御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 この三十八年間の歴史の中で農業が非常に大変な縮小をきわめている、こういう状況は、今、大臣の答弁がありましたけれども、そういうことも確かにあるかもしれませんが、高度経済成長とさらには自由化の……

第145回国会 農林水産委員会 第21号(1999/06/29、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 皆さん御苦労さまでございます。共産党の須藤美也子でございます。  東北は米を初め農産物の供給地でありますから、その現場の皆さんが御苦労なさっている声を聞かせていただいて大変参考になりました。また、食料自給率の問題がこれまで出されましたけれども、今先進国の中では最悪の四二%、穀物では二八%と、こういう危機的な状況であります。日本民族の七千万人分は外国に胃袋をゆだねなければ生きていけない、こういう極めて危険な状況の中で、今度の食料・農業・農村基本法案は現行農業基本法の三十八年ぶりの改正といいますか、新しい基本法案を制定する、こういうことで今、国会で審議されているわけです。  そうい……

第145回国会 農林水産委員会 第22号(1999/07/01、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 前回は私、第二章の一節、二節を質問いたしましたので、きょうは第三節を中心に質問したいと思います。  先ほど来いろいろお話がありましたが、後継者が育たない、その上離農がふえている、こういう農業の現状をどのように認識しているのか、まず大臣にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 まだ心臓の部分に触れられていないと思うんです。  現行基本法発足当時、新規就農者は八万九千人でした。現在は数千人。いろいろ離農者も含めて、再就農をした人を含めると五、六千人、数としてはそのぐらい、こういう結果になっているわけです。ということは、日本農業が縮小している、しかも生産意欲をなくしている、そういう現……

第145回国会 農林水産委員会 第23号(1999/07/06、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 共産党の須藤美也子でございます。  まず、世界の栄養不足人口が現在八億四千万人と言われております。その上、二十一世紀には人口増加、それに食料生産が及ばない、つまり食料不足の時代を迎える、こう警告がされております。そういう中で、最大の食料輸入国である日本がこのまま輸入依存を続けていくことは国際的に食料安全保障に有害な影響を与えているのではないか、このように思います。  日本が食料自給率向上を掲げていくということが国際的な責務であると思いますが、まず総理の認識をお聞きしたいと思います。
【次の発言】 二十一世紀の食料難の時代に、幾ら日本がお金があっても食料を世界から買いあさることな……

第145回国会 農林水産委員会 第24号(1999/07/08、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 今、日本農政に求められている重要な課題は、日本農業の再建と国民の食料自給率をどう向上させるか、この二つが重要な中心課題になっていると思います。  そこで、衆議院で自給率の向上と農業生産の増大、これが修正されて参議院に送られてきました。この間、中央公聴会や地方公聴会、あるいは農業団体、消費者団体、国民の多くの方々から、少なくとも最低五〇%の食料自給率を明記すべきである、こういう要望が寄せられております。このような国民の要望に対して政府は真剣にこれにこたえていくべきだと思いますが、どうでしょうか。
【次の発言】 時間は限られておりますので、締めくくりでもありますので、その気持ちは素……

第145回国会 農林水産委員会 第26号(1999/07/27、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、農業振興地域の整備に関する法律の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対理由の第一は、農用地区域の設定基準の法定化が中小農地に対する選別的規定を固定化することであります。  農地の転用や耕作放棄地の拡大など、農地の減少に歯どめがかからない中で今必要なことは、農地を規模によって線引きし選別するのではなく、中小零細農地も含め、農地を農地として維持、保全するあらゆる手だてをとることです。しかし、現在、農用地区域の設定基準は、通達により十ヘクタールから二十ヘクタール以上の規模の集団的農用地に限定されています。これでは都市近郊や山間地の点在、零細農……

第145回国会 予算委員会 第10号(1999/03/05、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、米の関税化問題について質問いたします。  政府が米の関税化を決めたことは、日本の食糧、農業の将来にとって極めて重大な問題であると思います。  五年前、各党は米関税化反対を主張し、ミニマムアクセス米を受け入れることを条件に関税化を拒否したわけです。その後、政府自身も九六年の世界食糧サミットのローマ宣言、あるいは昨年のOECDの農相会合、こういうところで強調された食糧安全保障に対する国際世論が非常に広がっている、こういうことを認めているわけであります。  そういう中で、なぜどうして今、日本自身の食糧安全保障にとって極めて重大な障害になる米の輸入自由化に踏み込む関税化をやるのか……

第145回国会 予算委員会 第19号(1999/07/19、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、九九年度補正予算二案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、本補正予算案が深刻化する雇用危機に対し何ら根本的解決を図るものになっていないことであります。  深刻化する雇用危機の最大の原因は、大企業のリストラ、人減らしにあることは明白であります。上場企業千九百二十二社がこの五年間に五十六万人も雇用を減らし、今後もさらに人減らしを行おうとしています。政府は人減らしに何ら規制をかけようとしませんが、これは雇用と国民を守るという政府の役割をみずから否定したものと言わざるを得ません。  それどころか、政府の雇用対策が大企業のリストラ、人減らしを促進……

第146回国会 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第6号(1999/12/10、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子です。  まず、玉沢大臣に御質問をいたします。  今回の独立行政法人について、先日、つくばの農業研究団地を訪問いたしまして大変勉強をさせていただきました。つくばにある農業研究センターを中心に、野菜、お茶、畜産、さらには家畜衛生試験場、そして北は北海道から南は九州まで、十二の試験場を一つの独立行政法人にする。こういうことで、そこで働いている研究者あるいは職員の方々、こういう方々が大変心配しております。今まで築き上げてきた研究がどうなるのか、あるいは労働条件がどうなるのか、こういう点で大変不安を抱いております。  そこで、大臣にお尋ねをいたしますが、とりわけ国……

第146回国会 農林水産委員会 第3号(1999/11/18、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 須藤美也子です。玉沢大臣に質問するのは初めてでありますので、よろしくお願いいたします。  先ほど、玉沢大臣のいろいろな穀物自給率等々のお話がありましたけれども、所信の中で二十一世紀論を述べられておりますが、二十一世紀は世界的に食料不足の時代を迎える、そういう中で日本の食料自給率が四〇%を切るのではないだろうか、そういう状況があります。  そしてまた、先ほどの穀物自給率の問題でいえば、基本的な食料の自給率である穀物自給率が、FAOの資料を見ますと、一九九七年の資料ですが、日本の穀物自給率は二五%で、世界の中で百三十番目であります。世界から見た日本、食料自給率の立場に立つと、いかに……

第146回国会 予算委員会 第5号(1999/12/09、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、一九九九年度第二次補正予算三案に対して、反対の立場から討論を行います。  反対する第一の理由は、本補正予算案は政府が打ち出した総額十八兆円の経済新生対策を盛り込んだものですが、相変わらずの従来型景気対策のばらまき予算だからであります。  景気対策の主力として事業規模六兆八千億円の社会資本整備費が盛り込まれていますが、その内容は、空港、港湾、高速道路などのゼネコン、従来型公共事業を大幅に積み増しするものになっています。これでは、既に実証されているとおり、深刻な不況打開に役立つどころか財政危機を一層加速するものにほかなりません。  第二に、本補正予算案に……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第10号(2000/05/19、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。  私は、早期是正措置に伴う経営改善計画についてお尋ねをいたします。  前回の審議で、私は、一般銀行と違う農協金融の特殊性を踏まえ、リストラ、農家への犠牲につながる早期是正の一律な適用を見直すよう要求いたしました。当時の経済局長は、銀行と一緒には論じられないとし、必ずしも一律に一定の方針というより、地域の実情に応じて話し合いの積み重ねの上に行われる、こう述べられました。しかし、現実は地域の実情に合ったものではなく、大変過酷な合理化が進められております。  私は先日、岩手県に行って早期是正措置の対象となっている中山間地域の農協の実態について調査……

第147回国会 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第11号(2000/05/22、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、地方銀行の合併問題について質問いたします。  金融再生委員会は、合併は表向き銀行の自主的判断と言いながら、都市銀行の再編に続いて地銀、第二地銀などの地方銀行の再編を早急に推し進めようとしているのではありませんか。  一県二行体制を掲げ、公的資金による資本注入の必要性を強調しながら、都市銀行と同じような高い自己資本の目標を課して一気に再編を推進しようとしていると思われますが、地方銀行の再編についてどのような展望を描き、それをどんなペースでやろうとしているのか、まず谷垣再生委員長にお尋ねします。
【次の発言】 再編と一県二行体制はそういうふうな答弁をなさったわけですけれども、……

第147回国会 国民福祉委員会 第11号(2000/03/16、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。  共済年金の一つである農林年金について質問させていただきます。  本法案によって二〇一三年より支給開始年齢が引き上げられ、二〇二五年には六十五歳になる。農業団体の定年は大体六十歳。六十歳以上になかなかならない中で、当面は退職金などで食いつないでいても無年金の年が発生するわけです。そのときの生活の保障は何もありません。その間の生活をどう暮らしていったらよいのか、農水大臣、どのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 高齢者雇用といっても非常に今厳しい状況になっていると思います。四十四ですか、JAグループで人材センターをつくられているのが。

第147回国会 農林水産委員会 第3号(2000/03/15、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、ウルグアイ・ラウンド対策がことし最終年を迎えておりますので、主にウルグアイ・ラウンド対策について質問いたします。  まず、ウルグアイ・ラウンド対策費としての六兆百億円、この六兆百億円をつけたときに、ウルグアイ・ラウンド合意の実施に伴う影響を最小限に食いとめるために真に必要な事業として政府・与党が責任を持って決定したもの、こう明記されております。  そこで、この目的が、最終年を迎えた今日、達成されたものとして評価しているのかどうか、その点を大臣にお聞きいたします。
【次の発言】 大臣、ウルグアイ・ラウンド合意後、農業所得や農業生産額の減少、また耕地利用率の低下、耕作放棄地の……

第147回国会 農林水産委員会 第5号(2000/03/21、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 先日、当委員会に配付されました「研究開発の成果と期待される効果」、これに基づいてこの間説明をいただきましたので、主にこれに基づいて御質問したいと思います。  まず、ウルグアイ・ラウンド対策費から生研機構に五十億円を出資して、そこから約百三十一の民間企業に研究委託費として支払われている。その結果が、この間、パソコンですか、カラーのきれいな形で配付されたわけですが、私はこの説明を聞きながら、大規模経営、こういう経営に偏っている研究開発ではないか、こういうふうにまず第一の感想であります。  この第一ページに「水田の自動水管理システムの開発」、これは大区画水田等における水管理の高度化技……

第147回国会 農林水産委員会 第6号(2000/03/28、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 先ほど藤井委員からも質問がありましたが、続きまして、私も農林水産汚職にかかわる問題について質問をいたしたいと思います。  先ほど来の御報告によりますと、今回新たに逮捕された人は、調査委員会で百六人の中に、対象に入っていない、そういうことでいいですか。
【次の発言】 私どもは、調査対象をもっと広げるように、こういうことを何度も繰り返し、質問してまいりました。以外の人からも逮捕者が出たということは、まさに我が党が指摘してきたことが、調査委員会の甘さが明らかになった、こう言わざるを得ません。  農協を指導監督する立場にある農水省キャリアが農協と癒着して不信を招いた、その責任は重大であ……

第147回国会 農林水産委員会 第7号(2000/03/30、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、農産物検査法の一部を改正する法律案に対する反対討論を行います。  反対の第一の理由は、農産物検査を国から民間に移行することで、検査の公正中立性の確保の条件を後退させるものであるからです。  登録検査機関は法人の種類を問わないものの、実際に参入は生産者団体が予定され、また流通業者の可能性もあります。つまり、検査は取引当事者が行うことになり、本来望ましいものではありません。本日の委員会審議の中でも、具体的にその矛盾が指摘されました。  検査機関にとっても人員や器具など体制整備が求められ、そのことは、ただでさえ経営が大変な生産者団体にとって厳しい条件があり……

第147回国会 農林水産委員会 第8号(2000/04/04、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、青年等の就農促進のための資金の貸付け等に関する特別措置法及び農業信用保証保険法の一部を改正する法律案に対し修正の動議を提出いたします。その内容につきましては、今お手元に配付されております案文のとおりでございます。  その趣旨と提案理由について御説明を申し上げます。  農山村における農業の担い手の減少及び高齢化は、農業生産力を低下させ、集落の存続にも困難を招いており、放置するなら日本農業の存立、食料の安定的供給を脅かすことは必至であります。日本農業の将来のために、大切な担い手である青年農業者を確保し育成するあらゆる手だてを尽くしていかなければなりません……

第147回国会 農林水産委員会 第9号(2000/04/13、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、口蹄疫で第三の被害が発生した四月十日、宮崎に調査に行ってまいりました。そこで、余りダブらない点で若干質問をしたいと思います。  畜産農家は、移動制限がしかれている中で取引もできず、その間のえさ代はふえ、収入がないまま深刻な打撃を受けている。仮に移動制限が解かれても、宮崎牛あるいは豚は風評被害もあり、今後の畜産経営の将来を大変心配しております。緊急問題でございますので、私は宮崎に行っていろいろ生産者から出されました問題等について御質問をしたいと思います。  まず第一は、政府が今回出されました新規事業としての五百億円の融資枠であります。  多くの農家の方々は、融資では返済でき……

第147回国会 農林水産委員会 第11号(2000/04/20、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 共産党の須藤美也子です。早速質問をいたします。  諫早干拓から三年たちました。工事は六年も延長され、総工事費は当初の一千三百五十億円から一・八倍の二千四百九十億円にも膨れ上がりました。さらに大変なのは、漁業被害が深刻になっているという問題であります。  例えば、諫早湾で漁をする佐賀県太良町の大浦漁協では、二枚貝のタイラギやアサリが壊滅状況を受けている。先日、抗議行動を行いました。さらに、長崎県の小長井町漁協、ここはかつて天然資源の保護で水産庁長官賞を受けている。以前は水揚げ三億五千万円あったタイラギが七年間休漁を余儀なくされ、廃業に追い込まれている。代替漁業として養殖アサリも三……

第147回国会 農林水産委員会 第13号(2000/05/18、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 先ほど来、北海道の口蹄疫について質問がされたわけですけれども、私は前回の委員会で宮崎の口蹄疫について質問をいたしました。宮崎の口蹄疫は安全宣言ということで大変よかったと思ったんですけれども、一転して北海道で口蹄疫が発生したと。るる現場の北海道の方からの、議員からの切実な問題が出されて、大変胸の痛む思いをして聞いていたわけですが、まずここでも台湾産稲わらなど輸入粗飼料を使っており、宮崎同様、感染源の一つとして疑われているわけです。  農水省は今回、中国、韓国、北朝鮮、台湾の口蹄疫非清浄国などのわらなどを検疫の対象にし、ホルマリン消毒の防疫措置をとることにしたわけですね。ただし、中……

第147回国会 予算委員会 第7号(2000/03/08、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、構造改善局疑惑問題について農水大臣にまずお尋ねをいたします。  三日の当委員会で、構造改善局の補佐が逮捕された、この問題に対して、大臣は調査を甘くしたことはないと考えておりますと答弁されました。これは本当に十分な調査と言えるでしょうか。
【次の発言】 私は今、十分だというふうにこの間答弁されましたので、十分だったのかどうか、こういうことをお尋ねしたんです。しかし、十分ではなかったということなんですね。短期間に三回も調査をして、何人もの、ぼろぼろ処分者が出た。こういうことをやられたということは、つまり十分でなかったからこういう問題が発生した、こういうことなんですね。

第149回国会 農林水産委員会 第1号(2000/08/09、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 日本共産党の須藤美也子でございます。  基本計画の実施に取り組む最初の年に当たって、生産者の意欲をそぐような事件が多く起きております。私はまず生産者の立場に立って大きく三点質問いたしたいと思います。  一つは、雪印の事件の問題であります。  先日、私は群馬県の経済連と生産者の方々からいろいろお話を聞いてまいりました。酪農家の皆さんは毎日毎日体細胞、細菌数、それに乳脂肪などなど乳質のチェックを厳しく受ける。そのために、一日何回も搾乳の前後必ずミルカーを洗浄している。それなのにHACCPの認証を受けた雪印メーカーは三週間もバルブを洗浄しなかった。まさに牛乳という生鮮食品を扱っている……

第150回国会 農林水産委員会 第1号(2000/09/29、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 冒頭に政務次官から緊急総合米対策についての御説明がありました。しかし、その中にはミニマムアクセス米について何ら言及されておりません。米の需給と米の価格に対して極めて重要な影響を与えているミニマムアクセス米について質問したいと思います。  まず、九五年十一月から九九年十月までの四年間、二百二十二万トンの輸入がされました。その用途は、加工八十七万トン、援助用備蓄八十九万トン、飼料用備蓄十九万トン、主食用二十七万トン、これらはもちろん国産米で賄うことができるものです。言いかえれば、ミニマムアクセス米が輸入された分、国産米の生産が圧迫され、国産米の行き場を輸入米が奪ってしまっている、そ……

第150回国会 農林水産委員会 第2号(2000/11/02、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、前回、八月の当委員会で、野菜価格の暴落を防ぐために緊急輸入制限、つまりセーフガードの発動について御質問をいたしました。引き続いて、この問題は重要でありますので、今回もこの件について質問させていただきます。  当時、八月の質問に対して政府は、輸入の影響ではなくて国内生産が潤沢に供給しているためだと、こういう答弁をなさいました。そして、そのとき、地方議会からのセーフガードの意見書は七件だと、こう答弁されております。しかし、それから約三カ月近く、この間一層野菜価格の暴落は非常に深刻な状況になっております。これからのその間、意見書は二百六十、農水省の統計で、資料を見ますと、二百六……

第150回国会 農林水産委員会 第8号(2000/11/28、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 ただいま大沢議員の質問に対する答弁がございましたので、それにかかわり合いがありますので、通告が後先になるかもしれません。  私は、ただいま局長が三段階にも縛りをかけているから大企業なんか入ってくる心配は絶対ないと、大臣もそうおっしゃいました。  そこで私は、今回の農地法は二十世紀最後の、農業、農水関係で言えば最後の法案の、私たちにとってはこれは反対、でき得るならばこれはやめてほしいという法案でありますので、その点では最後の法案だと、重要法案である、そういう立場から見ますと、この農地法は言ってみれば規制緩和の歴史であった、こう言わざるを得ません。  しかも私は、昨年七月、基本問題……

第150回国会 農林水産委員会 第9号(2000/11/30、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 先ほど冒頭に政務次官の方から御報告がありましたけれども、今回の「農業提案の基本的方向」の冒頭に、各国におけるウルグアイ・ラウンド合意の実施状況等の十分な検証とあります。  私は、発足後六年間ですか、この間のきちんとした点検と総括がまず第一だと思います。この六年間、WTO農業協定は、アメリカなど輸出大国と多国籍企業に利益をもたらす一方で、大多数の国の農業、家族経営、食の安全、環境に深刻な困難と矛盾を引き起こしています。この間、日本農業に与えてきた影響、これもまた深刻であります。  二十八日、私も世界食糧サミット・ローマ宣言の問題について触れました。このローマ宣言の目標はもう十五年……

第151回国会 農林水産委員会 第5号(2001/03/22、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、ノリの被害について、今回参議院の調査に参加しましたので、その点について質問をいたします。  この間のノリ被害を見まして、干拓の影響は有明海全体に広がっている、こういうことを本当に実感いたしました。昨年四月、当委員会で、私は周辺のアサリあるいはタイラギ、ワカメの漁業被害と干拓の関係について指摘をし、干拓事業の見直しを要求いたしました。そのとき農水省、渡辺、今水産庁長官になっておりますが、そのときその渡辺水産庁長官は、諫早干拓事業が「漁業に対して影響があるとは判断できない」、こう答弁されました。今現在のこういう大被害の状況を見て、今でもその認識は変わらないのでしょうか。

第151回国会 農林水産委員会 第6号(2001/03/27、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 まず、所信の最初にWTO問題と米問題についてお尋ねします。  アメリカが、市場開放促進、自由貿易徹底を掲げる共和党のブッシュ政権になりました。そして、今月の初め、ブッシュ大統領は、二〇〇一年度通商政策課題を盛り込んだ年次報告書を議会に提出いたしました。  食糧庁長官にお尋ねします。米についてはどのようなことが述べられているのでしょうか。
【次の発言】 アメリカは圧力ではなくて監視をしていくというような点では違うと、こうおっしゃいましたけれども、要求してくればそれを拒否する、こういうことでしょうか。
【次の発言】 WTO交渉は一定の期間かかると思います。その間のミニマムアクセス米……

第151回国会 農林水産委員会 第8号(2001/04/03、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、農林漁業公庫法の一部を改正する法律案に対して反対の討論を行います。  本改正によって、公庫は財投機関債を発行できるようになり、市場評価による効率化と称して、公庫の運営に市場原理が持ち込まれることになります。  市場原理の導入とは、財務の健全性の確保と返済可能な収益を上げるということであり、産業基盤の弱い農林漁業者に対し、低利かつ長期の貸し付けという、リスクの高い貸し出しとは両立できないものです。そのリスクの穴埋めを政府との一体性によるというのであれば、財投機関債を発行せず業務を継続すべきであります。市場原理の導入と公庫の目的とは両立し得ないものであり……

第151回国会 農林水産委員会 第11号(2001/05/24、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 先ほど郡司議員は三年間で大臣が五回かわったと言われましたけれども、私は武部大臣で九人目でございます。北海道から大臣が二度目ですよね、中川大臣と。  ということで、全国的に北海道は大変、生産高も第一位ですし、その分非常に矛盾も多くなっていると思います。そういう中で、所信で水産問題にも触れて、これまでも岩永さんからお話ありましたが、有明海のノリについて言及されました。同時に、北洋漁業問題も重大な事態になっております。  昨年の日ロ地先沖合漁業交渉で日本漁船へのマダラの漁獲割り当てが八割も激減し、一月から三月ほとんど出漁できませんでした。根室市はこの経済的影響を六十数億円、こう試算し……

第151回国会 農林水産委員会 第12号(2001/05/29、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 今回の農業者年金改正の最大の問題点は、受給者を含む年金給付の約一割カットの問題だと思います。  年金受給権は、先ほど来問題になっておりましたが、憲法で明記されている財産権に当たります。農水省はただいまの答弁でも、全額国庫負担している経営移譲年金のカットだから財産権といっても特別だ、こう答弁されております。受給者は経営権も所有権も渡しているんです。そのかわりに、代償として支給されているのが農業者の経営移譲年金なわけです。原資が国庫負担であろうとなかろうと関係なく、経営移譲年金の水準は守るべきだと思いますが、どうでしょうか。

第151回国会 農林水産委員会 第13号(2001/05/31、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私も最初に党費立てかえの問題から質問したいと思います。  きのう、農村振興局長名で報告書が届きました。五年間合計で九千三百六十一万円、三十一道府県がこういう党費立てかえをやっていた、こういう報告書をいただいてびっくりいたしました。単なる一部の人の不正な、不法な行為で済まされる問題ではない。党費、政治団体会費の肩がわりは偶然な問題ではなくて、もう体質化している、構造的問題だと言わざるを得ません。  せんだっての衆議院本会議で小泉総理はこう答弁しております。かなりの数の土地改良区で政治団体の会費や自民党費などの支出があったことは極めて遺憾、党としても都道府県連支部に対して、立てかえ……

第151回国会 農林水産委員会 第15号(2001/06/07、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、農協法の改正について質問いたします。  今回の農協法の改正のまず第一の事業として、これまで貸し付けが第一の事業だったのが、今度、営農事業、これが第一の事業に変わりました。しかしながら、これはいろいろ全国各地を回ってみますと、組合員の要求が一番強いのは営農指導と販売事業であります。そういう点で、今回営農事業を第一に掲げたということは当然のことだと思うんですね。  しかしながら、農協の営農指導員が年々減少しております。そういう中で、法律だけ改正しても、実際、その中身はどうなのか、裏づけとなる営農指導の体制をどのように強化していくのか、まずその点、最初お尋ねしたいと思います。

第151回国会 農林水産委員会 第17号(2001/06/14、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 沿岸漁業振興法以来三十八年たちました。この間の最大の情勢の変化は、本格的な二百海里体制が施行されたと、こういうことだと思います。  私は、きのうまで韓国で開かれましたIPAAFの国際会議に出席のため、五日間ほど韓国に行ってまいりました。感じたことは、それぞれの国で食文化があるということを痛切に感じてまいりました。やっぱりお魚は日本でとれたお魚が一番おいしいと、こういうふうに感じて帰ってきたわけですけれども、私も日本海に面した地域に住んでおります。  そこで、我が国周辺の海は世界有数の漁場になっていると思います。ここをいかに管理し有効な利用を図るかが基本とならなければならないと考……

第151回国会 農林水産委員会 第21号(2001/06/21、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 私は、日本共産党を代表して、三案のうち漁業法等の一部を改正する法律案に対して反対討論を行います。  反対の理由の第一は、指定漁業の承継に関する規制緩和には大きな問題があるからです。これは、条件次第では大規模な漁業会社による漁業の再編、支配につながるものであり、また、資源管理より利益優先になりがちな外部企業の参入を排除できず、漁業者にとって利益になる方向とは言えません。承継自由化を盛り込むより、現在の漁業経営への支援策こそ強化すべきであります。  第二の理由は、定置網漁業権免許の見直しに関する問題であります。  一人一議決を要件とする団体経営の上位優先を変更し株式会社まで上位に加……

第151回国会 農林水産委員会 第22号(2001/06/22、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 参考人の皆さん、きょうは本当に御苦労さまです。日本共産党の須藤美也子でございます。  まず最初に、速水参考人の方からお尋ねしたいと思うんですが、今度の森林法の中にゾーニングが導入されますね。公益の方が民有地の場合は七割、レクリエーションとか休養林ですか、これが七割。生産部門が三割ですよね。そうすると、生産部門がだんだん切り捨てられていく、縮小される、そういう心配があると思うんです。  そういう点で、ゾーニングのあり方について、実際現場でお仕事をされている速水参考人にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ゾーニングもあったり、さらには公益的機能、こういうものがどんどんふえていく……

第151回国会 農林水産委員会 第23号(2001/06/26、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 長官、お体がぐあい悪いようです。ですから、ぜひお楽にしながら、余り長時間答弁なさらないで大臣に回す、そういうことで結構でございますので、ぜひ大事にしていただきたいと思います。  それでは、質問をさせていただきます。  前回に引き続いて、自給率問題について御質問をさせていただきます。  さきの参考人質疑で、森林・林業・木材産業検討会の座長を務めた参考人の方から、木材は食料以上の自給率低下で、森林に関する国民の関心は、むしろこのような自給率低下によって森林の危機的な状況に対する関心が強いと、こういう指摘がございました。  前回の自給率目標についての質問に対して長官は、木材の総需給量……

第151回国会 農林水産委員会 第24号(2001/06/28、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 きょうが私の最後の質問になります。どうぞよろしくお願いいたします。  前回まで、森林基本法について、自給率の目標を五〇%に基本計画に明記しなさいと、さらに、外材に依存しないで国産材の利用拡大を行うように促進すること、そして価格の安定等についてこれまで質問してまいりました。きょう、最後になりますけれども、国有林の問題について御質問させていただきます。  基本法案の中で、第五条に国有林の位置づけがされております。この国有林の位置づけの中に、一つは、「国土の保全その他国有林野の有する公益的機能」、また、「林産物を持続的かつ計画的に供給し、及び国有林野の活用」、三つ目は、「住民の福祉の……



各種会議発言一覧

17期(1995/07/23〜)

第142回国会 予算委員会公聴会 第1号(1998/04/02、17期、日本共産党)

○須藤美也子君 原田公述人、笹森公述人、きょうは本当に御苦労さまでございます。私は日本共産党の須藤美也子でございます。  限られた六分間の中での質問でございますので、簡単にお聞きをしたいと思います。  まず、先ほど原田公述人が経済企画庁の発表された経済白書について触れられました。十一月の経済企画庁の経済報告によりますと、景気は自律軌道からこのところ足踏み状況になった、こういうふうに表現を変えました。しかし、原田公述人もおっしゃいましたように、足踏み状況どころか大変厳しい状況に、消費大不況に今陥っているというふうに私は考えております。  国内総生産の六割を占める個人消費、これをここまで冷え込ませ……


18期(1998/07/12〜)

第145回国会 予算委員会公聴会 第1号(1999/03/04、18期、日本共産党)

○須藤美也子君 神野先生、小野先生、きょうは本当に御苦労さまでございます。日本共産党の須藤美也子でございます。よろしくお願いいたします。  今回、政府は景気対策として減税案を出しております。その点について神野先生が先ほどるるおっしゃいました。それで、三点についてさらに詳しくお聞きをしたい、こういうふうに思います。  一つは、法人税減税についてであります。先生は「システム改革の政治経済学」の中でいろいろ法人税の問題について書いておられますけれども、政府は、日本は欧米先進国に比べて法人税は高い、こうおっしゃっております。しかし、実効税率や企業の社会保険料負担とのかかわり合いで見た場合、アメリカやイ……


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ページ更新日:2024/11/18
データ入手日:2024/10/10

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