このページでは緒方靖夫参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。緒方靖夫参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 初めに、この法案に対する基本的な考えを述べておきたいと思います。 阪神・淡路大震災では建築物の倒壊による犠牲者が圧倒的に多かったわけですけれども、耐震基準を満たしていない既存の建築物を早急に強化する、そういうことは社会的な要請であり、また急務であると思います。そういう目的を促進するという趣旨に立って私はこの法案に賛成するものです。 しかし、極めて不十分な点があると思うんです。二つ挙げたいと思うんですが、第一に耐震改修の目標なんですけれども、不特定多数が利用する施設や災害時に重要な役割を果たすべき施設、こういうものについては震度七を目標としていない……
○緒方靖夫君 初めての委員会ですので、質問の前に一言ちょっと思うところを述べさせていただきますけれども、首都機能移転というのはやはり国民主権にかかわる重大な問題だと思うんですね。国民の議論とか合意とかないまま、移転は東京一極集中の是正だとかあるいは中枢管理機能の震災対策とか、そういうことが言われているわけですね。 しかし、例えば調査会の会長を務めている宇野さんの書いたものを読みますと、これは読売新聞の七月二十三日付、「新首都建設によって大規模な土木工事が行われ、景気振興による内需拡大に大きく寄与するのはいうまでもない。」と、こういうことまで言われているわけですね。ですから、これはやっぱり財界……
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の一九九五年度補正予算三案に反対であることを表明し、討論を行います。 今の不況と異常円高が続いたらもう持ちこたえられない、こんなかってない深刻な不安と憤りが業者、国民の中に広がり、自殺者が生まれるほどです。今ほど政治の責任が厳しく問われているときはありません。 こうした重大な事態にもかかわらず、政府の経済政策とこれを具体化した補正予算案は、過去五回、総額四十八兆円もの経済対策を行いながら景気が回復しなかったことへの反省もなしに、大型公共投資という従来型を過去最大規模に膨らませたものです。こうしたやり方では不況は打開できません。これが反対の第……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 本題に入ります前に、本委員会冒頭で亀井大臣から御報告のありました福岡空港でのガルーダ・インドネシア航空機事故の被災者の皆さん、また関係者の皆さんに心からのお見舞いを申し上げたいと思います。 これはマスコミの報道ですけれども、乗員乗客二百七十六名、全員日本人で死亡者も三名確認され、重傷者もふえているということです。 そこで要望なんですけれども、まだ不明の方もおられるようですので救出を第一に、それからまたけがの手当て、もちろん医療対策を含めてですけれども、万全の対策をとっていただきたい。それからもう一つ、さきに中華航空機の事故もありましたけれども、事……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、今回の豊浜トンネルでの事故で亡くなられた方々への御冥福と御家族の皆様方への心からのお見舞いを最初に表明したいと思います。 私は、日本共産党の今回の事故調査団の一員として、十四、十五、二日間にわたって現地に行ってまいりました。そこで御家族に対するお見舞い、また現地調査、さらには対策本部への申し入れ等々を行ってまいりました。 初めに、今回の事故後の対応についてお聞きしたいんですが、現地に行ってみて私は非常に驚いたんですけれども、何しろ家族の方々が開発局に対して物すごい怒りを持っているんですね。何しろ情報がもうあっちこっち行って一貫しない。ああ言……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 質問に入る前に一言申し上げたいことがあります。 現在、国会の正常化のために話し合いによる正常化の努力が強められていると思いますけれども、そうしたときに、野党第一党の欠席のまま性急に委員会を開催することは参議院にも不正常を拡大することになると考えます。こうした状況下での委員会の開催には反対であるということを表明しておきます。 質問に入ります。 住専問題は金融問題として議論されておりますけれども、その本質というのは大銀行が住専やノンバンクなどを使って土地の買い占めなどに乱脈な融資をして、その結果国民は地価高騰や地上げによる追い出しなど大きな被害をこ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方です。 金融公庫法等の一部改正案については、個人住宅の居住水準を引き上げ、質のより高い住宅のストックを図るという点でこの法案に賛成です。今回の金利体系の見直しによってどれだけ実効性があるのか、その問題についてお尋ねしたいと思います。 最初の点ですけれども、百二十五平米以下の木造住宅建設で、限度額八百万円、特別割り増し四百五十万円を借りて二十五年の通常返済の場合、二つの場合についてお答えいただきたいと思います。 一つは、普通の住宅で中間金利とする場合、もう一つは長寿社会に対応する住宅とするとして割り増し融資百万円を上乗せして借りる場合、基準金利の場合ですけれど……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方です。 交通事故死者は、この間、八年連続で一万人を超えるという深刻な事態に至っております。交通事故対策は国政上の重要な課題となっていると思います。 この法案には積極的な提起が盛られていると思いますが、現実にはこの法案に反する道路建設がいろいろあると思います。私は、こういう場ですけれども、少し具体的な話を提起したいと思うんです。 これは、神奈川県の相模原市若松にある小沼団地というところなんです。(資料を示す)ちょっとこれ、大変恐縮なんですが、わかりにくいと思いますけれども、この色のついたところが団地なんです。 それで昨年九月二十五日に、この団地を通過する形で……
○緒方靖夫君 議題となっております二つの法律案について、日本共産党は基本的に賛成です。 まず、下水道整備の目標について確認しておきたいのですけれども、七次計画当時に、西暦二〇〇〇年までの中期目標として下水道処理人口普及率を七〇%程度まで引き上げるとしていました。八次計画についての昨年の都市計画中央審議会答申でも同じです。 ところが今回、八次計画では六六%とされています。これでも一二%上げたということが先ほど話が出ました。同僚議員への局長の答弁で、おおむね七〇%を六六%と言いかえをされました。七〇%と六六%というのは四%差がありまして、この数字は非常に重いですから、切り上げるということでは処……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方です。 本四公団本社の移転を決めた竹下内閣の政府機関移転策については、私は大いに意見があります。しかし、本改正案の移転は瀬戸内海を事業エリアとするというわけですから、本社を神戸市に移転するということに反対するものではありません。また、新設される公団への無利子貸付は、阪神・淡路大震災で必要となった追加投資について、通行料金や事業採算性への影響を最小限にとどめようというものだと思います。 さて、本四公団の事業の採算性についてなんですけれども、この問題は、瀬戸大橋の開通の際に通行台数が予測を大幅に下回ったというときから問題になっていると思うんですが、現在、償還計画は……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、さきの予算委員会で住専問題に関連して大蔵省と金融機関の癒着の問題について取り上げ、その中で銀行から大蔵省への出向、いわゆる天上がりの問題をただしました。この問題を調査する中で、常勤天上がり、これは大蔵省だけではなくて建設、外務、通産、郵政の各省にもあり、特に重大な問題点を痛感したのが建設省の天上がり問題でした。 まず、実態についてなんですけれども、現在建設省に採用されている天上がり常勤職員の数、配属部署、どの企業からの出向かを挙げていただきたいと思います。 同様に、人数だけで結構ですが、非常勤の数、お願いいたします。
○緒方靖夫君 本法律案自体は、一定の改善になるということで賛成いたします。 しかし、深刻化の一途をたどる道路交通公害は、騒音だけをとってもこの法律で対処できるのは部分的な対症療法的な問題にすぎない、そういうことを感じます。 この法改正は、国道四十三号線訴訟の最高裁判決、その内容は周知のことで省略いたしますけれども、その判決を直接の動機として提出されているわけです。震災後の復旧途上で、阪神高速道路神戸線も、また一車線だけ通している国道四十三号線も今工事中なわけですけれども、それが四十三号線の場合は民家の側を通っていくしかも交通の大多数が、半分以上が大型車両というために今でも常時七十デシベル、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 一九五一年に公営住宅法が制定されて以来、今回の法改正は、公営住宅の役割の縮小、家賃の引き上げを迫った住宅宅地審議会の答申に沿った大きな改悪であると考えます。 その第一の理由は、家賃の大幅値上げを全国的に強制することになるからです。応能・応益制度を導入するというわけですけれども、実はそのモデルというのは昨年一月一日から実施している東京都の制度なんです。実際かなりの世帯が値上げになり、例えば、上目黒で三万二千円、多摩市鶴牧では二万円上がった。そういう例がたくさんあります。今回の改正でそれを全国に広げ、全国的にも相当大幅に値上げになる、そういうものだと思……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 昨年の十一月に財政危機宣言が発せられましたし、それからことし一月になって大蔵省が中期的な財政事情に関する仮定計算例、こういうものを出して、西暦二〇〇六年には公債残高が四百八十兆円とかあるいは五百四十兆円になる、そういうことが言われていて、財政状態はもう大変な、まあ言ってしまえば時限爆弾を抱えたような状態と言われていると思うんですね。 そうした中で、宇野会長の書かれたものをいろいろ読ませていただきましたけれども、例えば、これは日経の昨年十二月十日付ですけれども、「たとえ経済的には不効率なことでも、ここらで少し壮大なムダをして、新しい時代に乗り換えるイ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 本法案の最大の問題は首都機能移転を候補地選定という新たな段階に推し進めることであって、移転の是非ということ、その根本問題を抜きにしてこの法案の審議はできないんじゃないかと思っております。 移転の表看板は依然として東京の一極集中の是正、ところが首都機能移転を最も熱心に推進している経団連、この見解。これは「東京一極集中の是正に関する経団連見解」という文書があるんですけれども、これを見ますと何と書いてあるかというと、跡地を「将来のオフィス需要の拡大に適切に対応できる体制を整えておく」と書いてあるんですね。あの跡地にオフィスビルを建てるということを提唱して……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 委員長のお許しを得て、立ってやらせていただきます。 規制緩和についてなんですけれども、規制の中には当然撤廃すべきもの、あるいは緩和すべきもの、それはあると思うんですね。例えば過労死の認定基準、これは労働省もですけれども、そういったもの、あるいは病院の医療費を圧迫する病院設置基準などですね。しかし同時に、そういう何といいますか、規制緩和については個々に検討してどうすべきかということがあってしかるべきで、すべて一括して規制緩和をということはなりにくい、そういうふうにあってはならないんじゃないかと私は思うんですね。 それで、この答申を読ませていただきま……
○緒方靖夫君 私は、銀行から大蔵省への天上がり問題について質問いたします。
天上がりというのは、銀行から大蔵省へ一定期間出向している大蔵事務官のことです。こういう事実があるのか、現在何人いるのか、銀行名も挙げていただきたい。同様に、昨年についてもお示し願います。
【次の発言】 銀行名も。
【次の発言】 配付資料のUを見ていただきたいと思うんですけれども、天上がり職員を大銀行がローテーションを組んで大蔵省に送り込んでいるその実態がわかるわけです。
大蔵省、いつからこんな慣行があるのか、主な配属部署はどこか、どんな仕事をするのか、以上三点、明確にお答え願います。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 農林系統金融機関のあり方については、住専の融資の問題とかいろいろな批判、議論があります。私も多くの批判的な意見を持っております。しかし、きょうは住専処理、そして特に母体行の責任問題に限定してお伺いしたいと思います。 まず、角道参考人にお伺いいたしますけれども、住専処理は昨年九月までは八社で考えられてきました。しかし、そのうち協同住宅ローンがほかの住専七社と違って、母体行であります農林中金、そしてまた信連が全責任を持って再建するという方向に行きました。これはどういう考え方に基づくものなのか、まずお尋ねいたします。
○緒方靖夫君 私は、前回の本委員会で、銀行から大蔵省への天上がりの非常勤の実態についてただしました。きょう、この委員会に提出してあります資料1を御参照いただきたいんですけれども、その後、一九七四年から二十二年間にわたって七十一人の非常勤がいることが明らかになりました。
大蔵省、この資料に間違いありませんね。
【次の発言】 それは当然です、大蔵省からいただいた資料ですから。
きょうは、銀行と大蔵省の癒着の象徴、そう言うべき常勤の天上がりの問題を取り上げます。
まず事実関係。現在、大蔵省に住専の母体行から配置されている常勤職員は何人か、どの金融機関からの出向か、その配属先、格付、以上四点お伺……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
まず、橋本総理の小林元秘書の疑惑について、時間がありませんので端的にお伺いいたします。
日本興業銀行の追加融資に関して、橋本事務所の小林秘書から紹介あっせん料として金銭の請求があった、先ほどそういう話だったと思いますけれども、その点間違いありませんか。
【次の発言】 先ほど証人は、九一年六月、興銀人形町支店で会った方、その方が橋本事務所からいろいろ言ってくるからと言ったその方を、その方と表現されましたけれども、それは興銀本店の常務でしょうか。
【次の発言】 小林元秘書は、証人を名誉毀損で告訴しておりますけれども、これに対して証人はどのように対応され……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
警察の不祥事が頻発しておりますけれども、そのきわみが警察庁長官狙撃事件、これだと思います。現職の公安警察官が長官を狙撃したという自供を行って、それが長官にも報告されない、裏づけ捜査も行われていなかった。二度にわたる内部告発によってやっと明るみに出た。そういう事件です。このことは警察捜査への不信を一挙に強めたと思います。
その巡査長というのは参考人なのか被疑者なのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 参考人という扱いはやっぱりおかしいんじゃないかと思います。銃で撃ったという自供は一貫しているわけですね。銃を捨てたということもはっきりしている。それから……
○緒方靖夫君 日米首脳会談で総理は、在日米軍の兵力構成について、削減や変更を論じることは適切でないときっぱり否定されたと思います。そして、昨年四月の日米安保共同宣言にある「引き続き緊密に協議する。」、このことを再確認されました。すると、協議しても兵員を削減しないと言う以上、現状維持かふやすしかないということになると思うんですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 差し当たっての交渉で、結局論理の帰結として、減らさないといえば現状維持かあるいはふやすしかない、それしかないということを申し上げたまでです。
【次の発言】 しかし、議論がなければ減らすことだって始まらないんですよ、日本側から提起しなけれ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。国立病院・療養所の看護婦などの二交代制導入の問題について質問いたします。 これは、従来の八時間三交代から二交代にして、最長で実働十六時間、拘束十七時間というものなんですけれども、導入されて半年以上たちました。今まで七十一施設、百二十三病棟で導入されたわけですけれども、仮眠なしの長時間夜勤、これが大変過酷なものだということなんです。 全日本国立医療労働組合は五月に二交代制導入について病棟の看護婦さんを対象にしてアンケート調査をいたしました。これはマスコミでも一斉に報道されたので大臣もその中身を御存じだと思うんですけれども、回答した四百五十九名の八割近く……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 女子労働者の深夜勤務、時間外・休日労働を禁止、制限している労働基準法の女子保護規定の撤廃、これを含む法案が二月七日に上程され、今大問題になっております。労働大臣は国会答弁で、女子保護規定が撤廃された場合でも規制がなくなるわけではない、そう言われています。それは、理由として挙げられているのは、労働基準法の三十六条に基づく労使協定、いわゆる三六協定、この締結が前提条件になっているからだ、そう言われていると思います。その際、本当に時間外労働は三百六十時間の範囲内しかできない、そういうことになるかどうか、お尋ねいたします。
○緒方靖夫君 公共事業をめぐって、公共投資基本計画に見られるように、総額先にありき、こういうやり方とか、あるいは社会経済情勢の変化で当初の目的が失われているのに事業をとめられないとか、あるいはまた国や地方の財政状況とのバランスを欠いた過大な投資等々、公共事業については大きな批判が高まっていると思います。こうした構造的なゆがみを抱えた、そしてまた公共事業の七割を占める建設行政の問題について質問したいと思います。 来年度の公共事業費は七%マイナスということが閣議決定されているわけですけれども、その際、地域や生活に密着した公共事業は多く削られ、批判の対象になっている大手ゼネコンのもうけとなるような……
○緒方靖夫君 ガス管の安全対策の問題について質問させていただきます。 ガス管には大きく分けて耐女性にすぐれた新しいガス管と古いガス管があります。古い方は白ガス管という名前がついておりまして、鋼管に亜鉛メッキをしたもので、これは昭和二十年代から実用化されましたけれども、土に埋めると土壌や水との接触でその際に微細な電流が流れる、それで腐食しやすい。こういう形ですね。腐食しやすいということで、ガス漏れのおそれがあるということで二十五年ぐらい前から余り使われなくなりました。現在では、ガス事業法の技術基準により埋設部に白ガス管の新設が全面禁止される、そういうふうに至っていると思いますけれども、間違いあ……
○緒方靖夫君 政府一〇〇%出資の農水省所管の特殊法人日本中央競馬会、JRAについてお尋ねしたいと思います。
JRAの年商売上高及び経常利益、これは幾らになりますか。
【次の発言】 質問だけに答えてください、時間がないから。
【次の発言】 経常利益は。
【次の発言】 四兆円の年商売り上げ、そして売り上げの一五%はJRAの取り分になるという。そういうことでいうと、約六千億円というお金がJRAに流れ込むというそういう仕掛けになっているわけですね。数ある政府出資の特殊法人の中でも黒字体質の特殊法人だと思います。
JRAには顧問や参与を含めた役員が二十二名おりますけれども、そのうち元公務員の天下りは……
○緒方靖夫君 ガイドラインの見直しに関連して、昨年三月、中国のミサイル演習、米軍の出動などで台湾海峡の緊張が高まった、そういう事態がありました。
これについてお尋ねしたいんですけれども、その際自衛隊としてどんな行動をとられたのか、その点お伺いいたします。
【次の発言】 その際どういう機種を使って情報収集をしたのか、それをお答えください。
【次の発言】 秋山次官がE2Cが出動したと言っていますよ。それからEP3Cも出動しているでしょう。否定されますか。
【次の発言】 そういう航空機を使って情報収集を行った、それを強化したということを認められたと思います。
その際、米軍との関係なんだけれども、……
○緒方靖夫君 郵政事業の民営化なるものに日本共産党は断固反対です。郵政は国民的な事業であり、国民サービスを一層向上させることこそ求められているわけですけれども、現場ではこれに逆行する事態が進んでいると思います。 東京郵政局では、昨年来、民間並みの人事交流ということで過去三回一般職員の人事異動が行われ、総人数は、九六年十月二百人、九七年三月千七十人、九七年九月八百八十一人に上っております。 現場で職員とかの体験、声を聞きました。私びっくりいたしました。大臣にぜひよく聞いていただきたいんですけれども、実態その一、郵便局長から当日突然呼ばれ、内命発令で異動が言い渡される。いきなり話に同意しない、……
○緒方靖夫君 日本の刑務所でのアメリカ軍人と日本人の受刑者の待遇の問題について質問したいと思います。
アメリカ兵が公務外で犯罪を行い、刑が確定した後に入る刑務所は、日本では唯一現在では横須賀刑務所ですけれども、そこでは米兵と日本人の受刑者との間に待遇上の違いがあるのかどうか、端的にお伺いいたします。
【次の発言】 米兵も日本人も受刑している限りそこで実施されている法律というのは監獄法だけだと思いますけれども、この問題では日米地位協定等々が入り込む余地はありませんね。該当する条項はないと思いますけれども、確認したいと思います。
【次の発言】 その合意の趣旨というのは明文化されていませんね。です……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
現行規制の抜け穴となっております特殊法人への天下り問題、そのもって起きている弊害について質問したいと思います。これは全省庁にかかわる国政上の問題ですけれども、特に建設行政として避けて通れない重要な行政改革の課題であると考えるわけです。
まず最初に、建設省所管の五つの公団の役員数と国家公務員出身者の数、それぞれ幾らになっていますか。
【次の発言】 全体で何名になりますか、全役員の数。五つの公団でいいんですよ。勤労者住宅云々は含めないで。
【次の発言】 そのうち役員数、が。
【次の発言】 四十八名のうち、そちらからいただいている資料、三十六名になってい……
○緒方靖夫君 今回の改正案は、一言で言えば大手ディベロッパーが活用しやすいように規制緩和をするというもので、現行法のねらいを一層露骨にしたものだと考えます。 まず、現行法についてですけれども、この法律制定の根拠になった被害実例を見ますと、利益が確実であるという勧誘に乗せられたということが非常に多かったと思います。今多数の裁判が行われていますけれども、例えば対象不動産の収益力を大幅に上回るような賃貸料を約束する、こんなことについて、法律の二十条で禁止されている「故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為」になるのかどうか。また、二十一条の「利益を生ずることが確実であると誤解させるべき断定的……
○緒方靖夫君 公共事業は、本来、国土の保全を図り国民生活や産業の基盤を整備する重要な役割を果たすものです。これを前提にして、浪費的な部分はないかどうか、従来型の公共事業を再検討して本当に国民の暮らしにプラスになる方向に公共事業を転換すべきだと、これが日本共産党の基本的な考えです。 この間、公共事業を見直しせよ、これは非常に大きな世論になってまいりました。どの新聞論調でも共通の基調です。例えば、産経新聞十九日付は社説で、多くのむだが指摘されている土木中心の公共事業が温存されてきた、これは一体どういうことか、そういうことを述べて公共事業を転換せよと提起しているわけです。 こうした議論のさなかに……
○緒方靖夫君 国民の住宅資金について、国が責任を持って住宅の融資を行うというのが当然かつ必要であるというのが日本共産党の基本的な立場です。 ところが、先ほどから話が出ておりますように、銀行協会連合会は、住宅金融分野は全面的に民間ベースで対応が可能であり、新規案件については民間が直接代替すると主張しております。あるいは、社会経済生産性本部の提言には、余剰人員を抱えた民間企業で積極的に取り組むところにビジネス機会を提供すると、住宅金融を金融機関の余剰人員対策にするかのような重大な発言が行われております。私はとんでもないと思うんです。こうした主張や提言について、大臣どう思われますか。また、住宅金融……
○緒方靖夫君 関西での談合疑惑問題について質問いたします。 西松建設の取締役相談役の平島栄氏が近畿地区で九六年度中に発注された公共土木工事のうち、八百七十二件について大手ゼネコンを含む建設会社百五十六社が談合で事前に受注業者や受注価格などを決定していたとして、独禁法違反容疑で公正取引委員会に告発した件なんです。大臣は三月七日の記者会見で、平島氏の弁護士が一連の談合疑惑に関する資料を大臣室に持ってきた、事務次官のところにも持ってきたようだと述べられました。そして、その日の朝、官房長に対し建設経済局を中心に調査を進めるよう指示したと述べられています。それは間違いありませんね。大臣はその資料をいっ……
○緒方靖夫君 大臣は午前中、災害地の自衛隊の出動について共産党は嫌がるでしょうけれどもと言われました。我が党は自衛隊の災害出動は当然という立場ですので、誤解のないように述べておきたいと思います。 私は、災害に強い安心の町づくりの運動を進める中で、老朽木造建築物の密集市街地の整備は緊急課題であると痛感していました。この法律案は、そのために国や自治体の支援の推進と整備を図るものであり、その点はきちんと評価するものです。しかし、対象地域の住民の皆さんと懇談すると、整備は結構だけれども居住の安定が損なわれるのではないかという不安が根強くあります。 居住安定計画は除却勧告が前提です。これは知事または……
○緒方靖夫君 今回の河川法改正案は、河川環境の整備と保全という、河川の総合的管理、保全、そのことを内容の一つとして位置づけて、河川の整備計画制度については従来非常に乏しかった関係住民の意見を反映する、そういう点で改善であると考えております。 改正案について、これまでの治水、利水に環境を加えて三本柱で今の河川管理をより総合的に展開される、これが趣旨であると私は理解するわけです。その点で、言うまでもなく大臣が繰り返し言われておりますように、生命、身体、財産を守る、その使命を達成しなければならない、これは当然です。これに環境を加えてもこうした任務を、河川管理者としての責任、仕事をいささかも軽減する……
○緒方靖夫君 現状を見ましても、大都市、特に都心地域の住機能回復のために特別な対策が必要だということはもう言うまでもないと思います。 その基本方策として九五年の大都市法の改正、これには私たちの党は賛成いたしました。当時の改正は、国や自治体が都市の居住機能の回復を計画的に進めていく、そういうものだったと思うんです。ところが、今回の法改正というのは方向が違う、そう思います。高層住居誘導地区であれば、住宅が一定割合以上ということだけで容積率割り増しを初め一連の緩和を図ろうとするものです。 建設省は、これまでも中高層階住居専用地区制度、用途別容積型地区計画制度、街並み誘導型地区計画制度など、都心の……
○緒方靖夫君 政府は建築物の単体基準について、従来の使用基準から性能基準に改め、また建築確認・検査について民間委託を導入する建築基準法改正案を来年度の通常国会に提出することを予定しております。
そうなると、建築士、建築士事務所の社会的役割も大きく変化いたしますし、そのあり方についても総合的な検討が必要になると思いますけれども、そういう状況を目前にして、なぜ今建築士事務所のあり方にかかわる部分を殊さらに取り上げて法改正するのか、お伺いいたします。
【次の発言】 性能規定が変われば、現在の建築士の資格を持っている人についても一定の講習が必要になると思うんです。その場合ですけれども、そういう講習と……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方です。 国会移転について八十島先生が座長として取りまとめられた構想は今述べられたことの内容になると思うんですけれども、それと現在進行中の中身ですね、それが実際問題としては随分違ってきていると思うんですね。 政経分離ということが相当強調されて、国会はもちろん立法ですね、ですから立法、行政、司法、これが移り、それから大使館も移り、政党の本部もみんな移るという、そういうことが述べられていたと思うんです。ところが、昨年六月の国会移転法の改正のときには、またその際の橋本総理の答弁等々を見ても、やっぱり国会とその活動に関連する行政、あるいは司法も中枢部分にうんと限定する、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変興味深いお話をありがとうございました。先ほどお話が出ましたけれども、きのう財政構造改革会議の最終報告の中で、「状況を総合的に勘案して慎重な検討を行う」という提起がありました。 この報告の中には私はいろんな異論はありますけれども、しかしこの問題について言いますと、やはり政府がこれまで推進ということで進めてきたことについて、今の時点で殊さら慎重にと述べた点に非常に注目しているわけです。もちろん、中止とかそういうふうにはどう考えてもとれませんけれども、私は昨今の公共事業の問題等々を考えてみても、やめる事業は早ければ早いほど被害が少ない、それが一つの教訓だ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 住宅・都市整備公団の問題について質問いたします。 亀井建設大臣は、住都公団の住宅部門からの原則撤退、今後は都市の再開発、市街地再開発に向けて都市整備部門を重点的に行う、こういうことを述べられました。 そこで、まず都市整備部門の重要な柱の一つであります特定都市再開発事業についてお聞きしたいと思います。 住都公団が特定再開発の看板としております西新宿六丁目にあります新宿アイランドというビルがあります。ここは、上田耕一郎さんと私の地元の事務所がすぐ近くにあって、私もよくそこに行くわけですけれども、好立地、高機能のインテリジェントビルという鳴り物入りで……
○緒方靖夫君 沖縄返還問題についてですけれども、この問題は、戦後、日本またアメリカの関係、さらにはアメリカのアジア太平洋戦略のかかわりにとって非常に重要な画期になったと思います。 日本共産党は、この問題の真実をアメリカの解禁文書を使っていろいろ研究してまいりました。私も、この数カ月内で解禁されたこの時期の文書を入手して精読してまいりました。今回の解禁文書の中には、米政権が決定した沖縄返還の基本方針となったニクソン大統領承認国家安全保障決定覚書十三号、この文書ですけれども、六九年五月二十八日付があります。(資料を示す) 国務、防衛、財務、CIA長官あてキッシンジャー署名のこの決定なんですけれ……
○緒方靖夫君 総理は、午前中、二兆円規模の減税を発表されました。減税そのものは当然だと思いますけれども、所得税減税をやられる際に、この間九兆円の負担で大変苦しんでいる庶民のための減税、庶民に手厚い減税の方向をと願うものですけれども、その点まずお伺いしたいと思います。
【次の発言】 その大蔵大臣の案というのはどういうものでしょうか。簡潔で結構ですが、方向とか。
【次の発言】 総理にお尋ねしますけれども、減税の際の財源なんですが、総理は基本的に特例公債と言われました。この問題ですけれども、財政構造改革法案の審議のときにあれだけ、歳出を抑え、そして赤字国債を減らす、聖域はない、そう言っておられたわけ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。中小零細建設業者の問題について質問いたします。 不況が長引く中で、重層下請構造の建設業界を底辺で支えている中小零細の業者の経営と暮らしが今大変な状況になってきております。この夏の一部上場の中堅ゼネコン三社の倒産、建設業界には、次はどこのゼネコンが倒れるのか、そういうことがいろいろ言われております。 そうした中で、中小業者はまず仕事がない。あっても安値で赤字。しかも、それでさえ下請代金の不払い、こうした大変な状況に、苦境にあえいでおります。今日、中間業者だけでなく、元請ゼネコンまで続々と倒産する新しい局面が生まれているわけですけれども、従来の中小企業へ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、本法案について公共投資の問題の角度から質問したいと思います。 日本共産党は、公共投資には膨大な浪費とむだがあり、軍事費削減とともにその構造にメスを入れる、このことが不可欠であると主張しております。同時に、軽視されている国民本位の生活密着型の公共事業を拡充する、これをかねてから主張してまいりました。 まず、法案全体にかかわることなんですけれども、総理は、財政赤字の原因について答弁の第一に、バブル崩壊後の累次にわたる景気の下支え策としての公共投資の追加、このことをいろんな場所で繰り返し言われております。ならば、財政再建のためには、今日の財政赤字……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変歯切れのいいお話、ありがとうございました。 首都移転の問題では、移転先と同時に跡地、これが非常に重要な問題になると思うんですけれども、国会等移転調査会の報告、それを見ますと、東京の整備について、都心部を中心に発生する二百十ヘクタールぐらいの移転跡地、ここを東京の災害対応力とかあるいは危機管理強化にに充てる、あるいは国際的な経済、文化の機能として利用するなどと書いているわけですね。 この跡地の約二百十ヘクタールの内訳について、参考人はもちろん御存じだと思うんですけれども、この報告が出されたおととしの十二月以来、私はぜひこの内訳が知りたいということを……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
行平参考人にお尋ねしますけれども、十一月二十四日に山一から解任されたんですか、それとも辞任したんですか。
【次の発言】 十一月二十四日、顧問。
【次の発言】 解任ということですね。
それから次に、私は以前、参考人が当院の証券及び金融問題特別委員会で証人喚問されたときの議事録を全部読みました。当時、損失補てんの問題が大問題になって、そのとき参考人は、大変な不信を招いたとか、心からの反省、おわび、これを繰り返しているわけですね。今回と非常に似ていると思いますけれども、その後、損失補てん、これをやられていますか。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は昨年十一月の財革法の質問で、公共投資七%削減のキャップがかかっていると言われているけれども、しかし重点化、効率化、そういう名のもとに公共投資は例外扱い、事実上野放しになっている、そういう質問追及をいたしました。 今回の法案では公共投資に直接かかわる改正はないわけですけれども、九八年度補正では国費で二兆八千四百七十五億円、当初予算の三一・七%追加、九七年度当初比で七%削減どころか二一%増、九七年度補正予算後と比べても一二・四%増となっているわけですね。 今ちょうど学校の問題がありましたけれども、国民生活の関連予算には厳しい支出抑制をやる一方で、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 国立病院の問題について質問させていただきます。 法案の第四士二条三項は、国立病院・療養所の問題について、八六年の再編成計画策定以来実施してきた廃止、民営化、地方移譲を一層促進することに加えて、新たに独立行政法人化を検討すると明記しております。これはこれまでの再編成計画に新たに対象病院を追加して二〇〇〇年度末までに国立病院のスリム化を徹底した上で、さらに残った施設は独立行政法人にしようという方向のものだと思います。 これには国立病院の関係者、職員や患者、家族、地元自治体、住民の皆さんから強い懸念や批判が出ております。例えばこういう声です。国立病院が……
○緒方靖夫君 昨年六月の閣議決定で二〇〇三年以降に延期、凍結するということが決められた首都移転の問題、私は、今の国、自治体のそういう財政状況を考えていくと国会決議当時と相当事情が変わっていると思うんですね。その点については、宇野收調査会会長が壮大なむだと言われたことがありましたけれども、移転そのものも、それから誘致運動もやはり非常に重大な問題があると思っているんですね。ですから、私は、移転を中止すべきだし、候補地の選考の調査もやはり閣議決定に合わせて中止すべきだという意見を持っております。 特に、先月十六日の審議会での絞り込み、その点で北海道が落ちたわけですね。北海道が外れたということは、私……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは別の所属委員会が開かれておりまして、途中抜けて大変失礼いたしました。 私は、審議会での議論について先生にお尋ねしたいんです。 実は、いろんなことを漏れ聞くわけですけれども、例えば二月二十五日付の読売新聞に報道され夫こととも重なるんですけれども、審議会の下河辺委員を中心にしていろんな案がまとめられているということで、その一つとして、南関東大震災の可能性を視野に入れた緊急避難地としての候補地の選択という提起です。それから、これはちょっと信じがたい話なんですけれども、皇居移転などを含めた本格的な首都移転候補地、これを二つに分けて検討するという、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、幹線道路と環境破壊問題について質問いたします。 現在未着工の事業でもあるいは一部着工されている事業でも、環境アセスメント実施後本格着工までに長い時間がかかってその間に社会経済情勢が大きく変化する、そうしたことがあったり、あるいはまたもともとアセスが不十分だということが見られる。そうしたことで、アセスが想定していた基礎条件が大きく変化することがかなり頻繁に見られると思います。 具体的に、高尾山に直径十メートルのトンネルを二本掘るという圏央道計画についてここでは取り上げたいと思うんです。このルートは、十年前の一九八八年に建設省で東京都の環境影響……
○緒方靖夫君 今日、大蔵省の腐敗、汚職など行政機関のあり方に国民の批判が大変強まっている、そういう状況があります。 私は、これまで天下りとか天上がり、こういう行政機関と民間との癒着の問題について追及してまいりました。同時に、官官接待問題など行政機関相互の関係もただしていく必要を今痛感しております。そういう立場から、私はきょうは建設省から地方公共団体への出向問題について質問をしたいと思います。 まず最初に、建設省から地方公共団体に出向している職員の数、過去五年間にそれぞれ何人かというその点です。それから、建設省からの出向は、どういう場合にどこの部署からどんな部署に行くのか、全体として何人くら……
○緒方靖夫君 日本共産党は、認定患者への補償、給付を国が責任を持って行うということは当然のことであって、またこの関係を充実させるということも当然だと思いますので、この法案には賛成いたします。 全国公害患者の会連合会、こういう組織がありますけれども、そこが一月二十三日付で大木環境庁長官あてに補償費の引き上げについての要請、これを行っていると思うんです。 大臣、覚えられていると思いますけれども、暮らしの実情などを切々と訴え海がら、やはり一般的にも生活が大変だという中でさらにまた医療が大変になっているという中で幾重もの苦情を訴えられております。そうした中で、彼らにとっては補償費というのは命綱だと……
○緒方靖夫君 私は、高規格堤防、いわゆるスーパー堤防について質問させていただきます。
これは、治水対策やあるいは町づくりのためとして、利根川や淀川など首都圏や近畿圏での五水系六河川の下流部四百キロ、左右で合わせますと両岸で八百キロ、そこに堤防をつくる、幅二百メートル、三百メートル程度に広げようという計画だと思いますけれども、まず最初に、八百キロ全体の総事業費と、それから完成のめどの見通しを伺います。
【次の発言】 それでは伺いますけれども、これは八七年から始まっているわけです。九七年度までの総事業費は幾らかかっているのか、それから何カ所でどれだけの長さが完成しているのか、お伺いします。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この法案は国民に夢を与える住宅をというふれ込みで国民の一定の願いにこたえる、そういう体裁を持っていると思うんです。しかし同時に、いろいろ考えてみますと、例えば四百兆円のプロジェクト構想とかそういうことが言われる、そういう景気対策的な要素、これも感じざるを得ないんです。そうすると、まじめな住宅政策がなということも一つ疑問に思います。 特に私が思いますのは、ちょうど日米構造協議というのが八九年から行われました。そのときにアメリカ側が交渉の土台として出したポジションペーパーというのがあるんです。六分野、二百六十項目に分かれたものですけれども、その中に日本……
○緒方靖夫君 この法案についてですけれども、高速道路をもっと利用者に便利になるようにしたり、道路本来の役割に障害とならない範囲で地域と連携した活用をしようという方向自体には反対ではありません。しかし、その前提として、高速道路のあり方や地域開発のあり方について検討し、改善すべき点はいろいろあり、さらにそれなしにただ規制を緩和して周辺施設の連結の道を開くというのでは、これはいろいろ問題があるのではないかなと、そう感じております。 高速道路と周辺施設との連結について、どこでだれからどのような要望、構想が出ているのか、そういう問題を建設省に伺いますと、具体的にはないと言うわけです。しかし、自民党の第……
○緒方靖夫君 私は、ダイオキシンの最大排出源の問題になっているごみの焼却問題について質問したいと思います。 基本的な対策というのは、焼却を大幅に削減する、プラスチック類は燃やさない、リサイクルを強める、こういうことが基本だと思うのですけれども、焼却を一挙になくすことはなかなかできないというもとで、この焼却問題というのは非常に大事だと思うんです。 厚生省は、昨年、全国の市町村のごみ焼却施設排ガス中のダイオキシン類濃度の調査を集計したと聞いております。千五百四十九施設のうち百七施設が厚生省基準の八十ナノグラムを超過したということです。これは相当緩やかな基準のもとでの話なんですけれども、五年後の……
○緒方靖夫君 審議しております三つの法案は、特別用途地区制度改正以外は、これも先ほど場合によっては緩和もあるという話もありましたけれども、これ以外はいずれも開発の促進、土地取引の活性化など土地の有効利用を目指すものだと思います。市街化調整区域における開発規制の緩和しかり、都市再開発方針の2号地区での民間開発事業の支援しかり、公共施行の市街地再開発事業の特別事業参加制度の創設もしかり、土地取引の事前届け出制を事後届け出制にするという転換もそういうことだと思うんです。 これらの施策というのは、昨年十一月、経済対策閣僚会議で決定した「二十一世紀を切りひらく緊急経済対策」、ここにありますけれども、こ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは先生方、本当にありがとうございます。 まず、伊藤参考人にお伺いいたしますけれども、中心市街地の活性化の方法、手法が欧米と日本とではまるで逆を行っているというお話がありました。規制を緩和するというそういう形が今回の法案だと思いますけれども、欧米では逆に規制を強めている。私はちょうど七〇年代、それから八〇年代、ヨーロッパで生活しておりまして、非常に今のお話は実感があるんです。例えば、イギリスのリバプールも本当に失業者がたくさんいて、今もたくさんいますけれども、それにもかかわらず以前には本当に中心市街地へ行ったら怖い、町を歩けない、そういうところ……
○緒方靖夫君 本法案の改正点であります建築物の確認検査の充実、そのための民間の力の活用、単体規定の性能基準化の方向、これは大局的に言って肯定できるものだと、そういうふうに考えております。しかし、改正点では、建築物の安全性の問題とかあるいは良好な町づくり、そういうところに問題が多々ある、そのことを改めて痛感するわけです。 現在の建築基準法の法体系を項目で挙げますと、建築士による設計、建築主事による建築確認、施工業者による施工監理、建築士による工事監理、建築主事による完了検査、建築物の所有者による維持保全、特定行政庁への定期報告、違反建築物に対する是正措置命令など、こういうものから成っていると思……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。それぞれ有益なお話をいただきまして、本当にありがとうございました。 町づくりの角度から片方参考人と松浦参考人にお尋ねしたいと思うんですけれども、大きな建築というのは町づくりに大きな影響を及ぼすわけです。それで、建築基準法は最低の基準を定めたもので、それを満たしていても町づくりをどうするか、あるいは地域をどうしていくのかということで支障がある場合が少なくないわけです。東京なんかではそれが多数あると言えると思うんです。 そういう中で、建築確認はあくまで最低の基準を満たして確認するものにすぎない、建築計画の是非を評価するものではない、そういうものであると思……
○緒方靖夫君 具体的な問題をなるべく多く質問したいと思いますので、端的に簡潔にお願いいたします。
まず、欠陥住宅問題と中間検査の問題なんですけれども、中間検査の導入、これは欠陥住宅を防止する対策として非常に期待があると思うんです。しかし、この改正案を見ますと、検査の対象は特定行政庁の指定にゆだねられて、欠陥住宅防止になるかどうか、そういう疑問も出されております。法制化を図った建設省として、特にどんなものについて中間検査を行うことを期待しているのか、戸建ての住宅が含まれるのか、お尋ねします。
【次の発言】 欠陥住宅問題では非常に相談を受けるわけですけれども、雨漏りや壁の剥離とか、あるいは床の傾……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 当委員会に昨年提出された二つの議員立法案が本日審議開始された、このことを私は、被災者を初め心ある国民が待ち焦がれていた、そういう日だと思います。その点で重く受けとめたいと思います。 この背景には、被災者の公的支援をというその一点で被災地ばかりか全国各地の自治体、これは数えると百数十にも上ると思いますけれども、そこで決議が出される、そういう世論の高まりがあったと思います。これに国会がどうこたえていくのか、これが問われている、私はそういう思いを込めて質問したいと思います。 まず、災害被災者等支援法を出されている発議者に対してお伺いいたします。 この……
○緒方靖夫君 予算の総括、最終質問の日となりました。 大蔵省の責任がこれほど厳しく問われた国会はかつてなかったと思います。一つは、財革法にも関連して景気と国民生活を直撃するひどい予算を出したこと、さらに金融業界との癒着で大蔵省に捜査の手が及ぶなど汚職、腐敗の実態が明らかにされつつある、その点だと思います。 日本共産党は今後とも総理並びに大蔵大臣の責任を厳しく追及するものですけれども、その一環として私はきょう大蔵大臣が監督責任を持つ大蔵所管の公益法人の問題について質問いたします。 まず、大蔵省本省所管の公益法人は百十八あるとのことですけれども、大蔵省、国税庁OBの役員及び顧問等への天下りは……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
まず、金融機関の不良債権の処理の問題についてお伺いしたいと思います。
昨日、公的資金による不良債権の買い取りについて、整理回収機構は売れない可能性を勘案して買うので損は生じない、そういう趣旨の答弁があったと思います。私、実はこれを聞いて非常に驚いたわけです、果たしてこんなことがあるのかと。保岡先生は与党で土地や債権の流動化のことにいろいろ取り組まれてきたと聞いておりますけれども、こういう見解についてどう思われますか。
【次の発言】 時価ということは回収可能ということだと思うんですけれども、そうすると、今言われたようにデューデリジェンスあるいは不動産……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
岸参考人にお伺いいたします。
先ほど、審議中の金融関連法案について大変ありがたいことと、そしてまた使いやすくしてほしい、一刻も早く成立をということを言われました。
具体的にお尋ねしたいんですけれども、昨日自民党が提出いたしました金融機能早期健全化法案について、全銀協の会長としてまた東京三菱銀行の頭取として具体的に要望されていること、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 この法律の適用について、全銀協加盟のすべての銀行に適用されるということで理解されているわけですね。
【次の発言】 額についてですけれども、当面十兆円になっておりますけれども……
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、金融再生法など八法案に対する反対討論を行います。 今、不況に苦しむ国民や中小業者は救わず、なぜ銀行には税金投入なのかという国民の怒りの声が広がっています。本法案は衆議院での自民、民主、平和・改革の三党修正により事実上全く新しい法案となり、実質審議は参議院でようやく始まったばかりであります。このわずかの審議でさえ、この法案が野方図な公的資金投入による銀行応援法であることが鮮明になりました。それをわずか四日間の審議で採決を強行することは、議会制民主主義をじゅうりんするものであり、強く抗議するものであります。 本法案に反対する第一の理由は、この法案によっ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、この三年間、当委員会にずっと参加して、審議それから現地視察等と参加してまいりました。そういうことをやりながら改めて今思うことは、やはり根本的にこの問題については考える必要があるんじゃないかという点なんです。日本共産党は、初めから国会移転には反対だという態度をとっているわけですけれども、そういう立場だけじゃなくて、この間、先ほどあったあらゆる事態からそういうことを改めて痛感するんです。 きのうの産経新聞に社説が載っておりまして、「首都移転 原点から是非を問い直せ」というのがありました。いろいろ理由は書かれておりますけれども、結論部分で、「この際……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 日本共産党は、地球温暖化対策の推進に関する法律案については賛成いたしますけれども、ただ推進を保障していく上ではやはり非常に多くの問題点、改善点がある、そういうふうに考えております。ですから、私たちとしては、独自に修正案あるいはまたほかの野党会派と共同してやはり実効性を持たせるような方向での修正案を出していきたい、そういうふうに考えております。 まず最初に、政府の基本的なスタンスについてお伺いしたいんですけれども、きのうきょうと非公式の閣僚会議が行われているということが先ほどからお話がありました。 そこで、先ほど大臣から、参加者の多くの方々から日本……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 神奈川県にある米海軍厚木基地に隣接したところに廃棄物の処分場があります。そこでの環境汚染の問題、これが日米両国間で非常に大きな問題になってきております。米軍基地の問題では、基地が垂れ流す公害の問題、それを私などはいつも厳しく取り上げているわけですけれども、きょうは基地の中の軍属、家族、労働者、そういう方々の健康の問題、そういう角度から、環境保全に絞った形で質問をさせていただきたいと思います。 実は私、先週厚木基地のこの箇所に行ってまいりました。やはり非常に驚いたことは、ダイオキシンそれからさまざまな有害物質、その状況を調査して本当にこれは大変なとこ……
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、議題となっております地球温暖化推進法案に対し、修正の動議を提出いたします。 お手元に配付されております修正案の内容の説明に入る前に、修正案提出の理由とも関連する政府提出法案の問題点について、簡単に発言いたします。 政府提出法案は、京都議定書の詳細規定が検討途中であるとして、法制化の過程を見れば明らかなように、大幅に後退したものとなっております。議長国としての国際的責任というならば、ほかの先進国に先駆けて京都議定書で約束した六%削減を履行できる法案とすべきであり、それは世界第四位の二酸化炭素排出国である日本政府の国際的責務であります。我が国の二酸化炭……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
防衛庁の調達実施本部を舞台とする背任事件は、最終報告を出したら今度はまた別の事件が出る、そういう形で底なしになっていると思います。
先ほど大臣も触れられましたけれども、防衛庁では、一九九六年から五年間をめどに、一般確定契約を主体とする約二百八十社を対象に制度調査を実施しておりますけれども、これまで何社の調査を終えたのか、主に何を調査しているのか、これまでの制度調査の中で水増し請求が発見できたのは何件か、その三点をお伺いいたします。
【次の発言】 今何を調べているかということについて少し専門的に言われたんですけれども、非常に簡単に言うと、工数を中心と……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 公益法人をめぐる問題について質問させていただきます。 政府はこの間、公益法人に対する指導監督の適正化を図るため、全閣僚を構成員とする関係閣僚会議の開催や公益法人設立許可指導監督基準の閣議決定を行い、その事業内容や財務状況、天下りや営利企業への出資等に対する基準を定めてまいりました。そして、これらの基準に適合しない法人に対しては所管官庁が原則として三年以内に本基準に適合するよう指導することが明記されました。今月末がこの期限になるわけですけれども、公益法人をめぐっては補助金の誤った使い方、政官財の癒着の温床としてその批判が絶えない、そういう事態がありま……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
ガイドライン法案にかかわる問題について質問いたします。
まず、官房長官にお伺いいたします。一部の報道によると、北朝鮮の核開発疑惑をめぐる緊張が高まった一九九三年秋ごろ、政府部内に当時の石原信雄官房副長官の主導で内閣安保室を事務局役とし、これに外務省、防衛庁、警察庁を加えた四省庁会議なるものが秘密裏に発足され、朝鮮半島有事を想定した対策を検討したとあるわけですけれども、これは事実かどうか。端的にお伺いいたします。
【次の発言】 官房長官、いいかげんなことを言わないでいただきたいと私は率直に思うんです。
これは当事者の証言もあるわけです。先月四日放送……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、沖縄返還時の財務取り決めの問題について質問いたします。 これまで政府は、沖縄返還に伴う核撤去などの日本の負担額について、総額を沖縄返還協定に記されている三億二千万ドル、当時の為替レートで一千五十二億円だと公表してまいりました。このことについては、九七年十二月の本委員会で私も質問いたしましたし、当時の高野北米局長が答弁しております。 また、その内訳について外務省は、合衆国軍隊により継承する資産の価値に一億七千五百万ドル、同軍隊が沖縄返還後に負担する労務費に七千五百万ドル、核撤去などの費用に七千万ドルであること、また積算根拠は積み上げた額ではな……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 東海村の核燃料加工施設での臨界事故について質問いたします。これは日本で原子力災害史上最悪の事件となっております。 我が党は、事故当日、調査団を現地に派遣するとともに、志位書記局長を責任者とする事故対策本部をつくり、政府に緊急対策、原因と責任の徹底究明、全国の原子力施設の総点検などを求めてまいりました。私自身も、東海村の村上村長を初め住民の皆さんと懇談し、現地調査を進めてまいりました。 今回の事故は日本で初めての臨界事故となったわけですけれども、政府として今回の事故が臨界事故である、そのように判断したのはいつの時点で、何を根拠とされましたか。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず、西村防衛政務次官の辞任問題について質問いたします。 西村氏は雑誌の対談で、日本の核武装を国会で検討すべきとか、国軍の創設とか、大東亜共栄圏、八紘一宇を世界に広げるとか、そういう持論を展開し、さらには女性だけでなく男性もべっ視する、そういう発言を繰り返しました。 著しく人格と品性を欠いた発言だと思うわけですけれども、総理は、政務次官の人選を一層重視して見識、経験などを踏まえて人選した、そう述べられました。先ほど同僚議員の質問への答弁の中で、防衛問題についての認識を深くしている、そうも言われました。総理、あなたはこういう西村氏の見識を適任とされ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 猪口先生にお聞きいたしますけれども、先生は首相官邸の設計の委員をされているということを伺っております。それで、首相官邸を建てるということは当たり前なんですが、首都機能移転ということと結びつくと、何で引っ越しをするときに新しい家を建てるのかという批判がいつもあったと思うんです。そういう批判にこたえて、結局政府の方で、東京に政府機構を半分残し、そして新しい首都に半分というふうにして、一つの省庁を半分に分けると。これはどういう形で分けるか、政策と実務と分けるか、そんなこともいろいろ言われましたが、そういう形になってきたわけです。 そうすると、先ほどから話……
○緒方靖夫君 石井先生、どうも大変魅力的なお話ありがとうございました。照明デザインの話として私は大変興味深く話を伺わせていただきました。 私は、先生の御著書も拝見させていただいたことがあるんですけれども、特にお話の中で、やはりヘルシンキ、あるいはフィンランドのそういう雰囲気と、それとナショナルなものとの結合といいますか、そういうことを感じました。私もヨーロッパに長い間住んでおりまして、ヘルシンキ、フィンランドは大変好きなところです。特に建築とかデザインとか色彩が非常にすばらしいところで、やっぱりそれを生かされたお仕事をされているなということを痛感いたしました。 移転の問題なんですけれども、……
○緒方靖夫君 建設業退職金共済制度について質問いたします。 この建退共制度は、建設現場を移り変わる労働者のために三十五年前に発足した国の制度です。元請が労働者の実働日数に応じて証紙を共済手帳に張ることで退職金を計算し、業界を引退するときに証紙枚数掛金に応じた退職金が支給される、こういう仕組みになっているわけです。 現在、二百万人の労働者が加入しているということですけれども、この制度が本来決められているように正しく適用されるならば、現場労働者の福祉、また中小建設業者の雇用の安定、これに大きく寄与する、そういうものだと思うんです。非常に大切な制度だと思います。 この質問の機会に私は、今月十八……
○緒方靖夫君 私は騒音環境の問題について質問いたします。
幹線道路開発優先のもとで、とりわけ都市の沿道の住民の方々が受ける騒音の被害、これは非常に甚大なものになっていると思います。一刻の猶予も許されない、そういう対策が求められていると思いますけれども、まず大臣に、この数年間、現在の騒音環境の問題点、評価についてお伺いいたします。
【次の発言】 すべての時間帯で達成されないというその箇所はやっぱり五五%ぐらいになっている、ひどい状況だと思うんです。
ところが、環境庁は昨年九月に騒音基準を告示によって改定して、この四月一日から実施に入るとしているわけです。その問題点は多岐にわたるわけですけれど……
○緒方靖夫君 私は、神奈川県にあります米海軍厚木基地に隣設して、焼却施設でダイオキシンを排出あるいは煙害を排出している産廃業者、神環保について質問したいと思います。
昨年九月二十九日の本委員会で、被害は基地内に限らず、周辺の工業団地とかあるいは周辺の住民数十万、百万単位にそういう被害が及ぶという問題を質問いたしました。
環境庁長官にその際に実態調査を約束していただきましたけれども、その調査がどうなっているのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 結局、調査はやられていないわけですね、環境庁として。私は、やはり九月からこれまでには随分期間があったし、いろんな問題があったのに、怠慢だということを……
○緒方靖夫君 町づくりについて質問させていただきます。 関谷建設大臣には、個別の町づくりの問題について、わざわざ住民代表と会う時間をつくっていただき、またその要望に耳を傾けていただいたという、そういうことがありました。大変感謝している次第ですけれども、そんな経過もありますので、この問題については政府委員はちょっとさておいて、大臣に専ら質問をさせていただきたい、そういうふうに思います。 実は、大臣の所信表明の中でも豊かな生活環境の実現等を柱に立てて述べられておりますけれども、町づくりをどう進めるかという問題、これはまさに地域とか自治体の特徴を生かす、この点が非常に大事ではないかと思うわけです……
○緒方靖夫君 民間再開発促進関連の四法案には多岐にわたる重大な問題があると思います。景気対策、土地流動化のために打ち出された、そういう経過からも明らかなわけですけれども、防災とか居住環境などのお題目はいろいろ言われるんだけれども、住民の利益、視点が欠落している、これがやはり根本問題だろうと私は思います。 先ほどの質問でも、大臣はそれに対して、住民の声を直接聞くことはやっていない、反省点はいろいろある、そういう趣旨のことを答弁されました。こうした改正で良好な町づくり、都市の再開発が促進できるのかどうか、一体何の役に立つのか、だれが助かるのか、審議を通じてその点を明らかにしていきたい、そういうふ……
○緒方靖夫君 前回に続きまして、民都機構について質問させていただきます。 私は前回の審議で、独自の調査をもとにして、民都機構の土地取得の業務が、経営危機に直面した企業の救済とか業績不振企業の資金繰り、決算対策に使われているのではないかと指摘いたしました。また、ゼネコン、不動産、銀行、製鉄会社などから派遣されている職員らが派遣元企業の意向で、所有物件や関連企業の物件の購入決定とか価格査定で有利になるように活動しているのではないか、そういうことを指摘いたしまして、現在五十八名いるその出向職員の派遣元企業、これの人数を公表するよう要求いたしました。 本日、理事会に、ここにあります配付資料が出され……
○緒方靖夫君 産廃処理業者、神環保に対する国庫による施設改修費の支出問題について質問いたします。
大事な問題なので責任者の防衛施設庁長官と論議したいと思いますが、よろしくお願いします。
私は、先月十二日の本委員会で、この神環保という業者が法人税七億円の脱税容疑で逮捕、起訴され、同時に不法投棄を行っている疑いを指摘し、このような業者に施設改修費と称して約十二億円に上る国費を投入することは到底国民の理解が得られない、そういうことを質問し、その点を強く要望いたしました。
その後、防衛施設庁が支払ったかどうか、お尋ねします。
【次の発言】 八日に支払った。あれだけ警告したのに脱税業者に十二億もの……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 午前中の参考人質疑は大変有意義で、また審議を深めていただいたなと、そう思っております。そういうことを踏まえて質問させていただきます。 鳥獣保護狩猟法は、たびたび指摘されているわけですけれども、狩猟等に依存して農林業の被害を防ぐ側面が非常に強くて、野生動物保護に関しては不十分であるということです。同時に、我が国では、種の保存法とか文化財保護法とともに野生動物の保護につながる数少ない法律であることも確かです。 自然環境保全審議会答申は次のように述べております。「野生鳥獣は自然環境を構成する重要な要素の一つであり、」「永く後世に伝えて行くべき国民共有の……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 両参考人には大変貴重な御意見を賜りまして、本当にありがとうございました。 まず、巽先生にお聞きしたいと思うんですけれども、今回の法案のメリットということでいいますと、消費者の欠陥住宅の被害をいかに軽減するのか、それにいかに貢献するのか、そこにあると思うんですけれども、一つは、この法案が瑕疵推定規定を見送って、結局立証責任を消費者に、消費者というのは専門家でもないしデータも限られているということで、非常に大変なわけです。そこが一つ問題だろうと思います。 それからさらに、この法案をわかりにくくしている問題として、先ほどからも議論がありましたけれども、……
○緒方靖夫君 初めに、改正案と関係住民の意見反映について質問いたします。
現行法では、海岸の管理は国の公物の管理として知事に機関委任され、関係住民の意見を反映する保障はなかったと思います。今回の改正案では、海岸保全施設の整備に関する案を策定する場合には、公聴会の開催とか関係住民の意見を反映する措置が位置づけられております。
そこで大臣、この措置で関係住民の意見反映がどれだけ保障されるのか、それがどうなのかという点について、まずお伺いいたします。
【次の発言】 改正案では、海岸保全全体を定めるものとして、海岸保全基本計画の策定が盛り込まれております。
基本計画は、海岸保全施設の整備に関する……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 四先生方、本当にきょうは貴重な御意見を陳述していただきましてありがとうございました。 私は、まず最初に岩見参考人にお尋ねいたしますけれども、先ほどの御発言の中で、都市開発の最大課題は住宅、特に公的セクターの役割が大きいと言われたこと、このことは非常に私も大事な点だなと思いました。今回の法案というのは、住宅からの原則撤退、そして都市基盤整備を重点にするという内容なわけですけれども、そういう先生が述べられた点からして、この法案の方向というのはどのようにお考えになるのか、まずそれをお伺いいたします。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この法案は、従来さまざまな問題や体質を抱えながらも一定の役割を果たしてきた、勤労者に公的住宅を供給するという点で役割を果たしてきた住都公団を廃止し、今後は都市基盤整備を中心に都市部の再開発を推進する、原則住宅からの撤退、そういうもので私は非常に重大な内容を持つ法案であると考えております。 私は、九七年一月の本院予算委員会で、当時の亀井建設大臣が公団民営化をぶち上げたその直後に質問いたしました。住宅部門は黒字なのに撤退する、しかも居住者と一切相談なしにそういう方針を打ち出した、暴挙である、このように述べました。同時に、再開発は赤字なのに重点化する、全……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 前回の質問の際に、政府側から確たる答弁が得られなかった点について、まず最初に確認したいと思います。 私は、新法人に関する会議、これは建設省で開かれたものですけれども、そこで配付されている内部資料の中にこんなくだりがある、そう紹介いたしました。「都心部で供給する賃貸住宅家賃は高額にならざるを得ず、中堅勤労者向けとの位置づけは困難」、あるいはまた「市場補完的な役割が終了すれば」公団の賃貸住宅の「新規供給は終了」する、こういうくだりがあるということを述べて、一体どうなんだということを私は追及いたしました。 それに対して局長の方から、その書類をきちんとチ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 PFI法案は議員立法の形をとっておりますけれども、しかし経過から見ても、また実態を見ても、これは政府肝いりの法案だなということを痛感いたします。 政府の経済政策について言えば、九七年十一月の緊急経済対策でも、あるいは昨年四月の総合経済対策でもPFIの推進が提起されておりますし、新しい全総でも国土基盤の整備に当たってPFIの活用が述べられているわけです。政府の進める大型公共事業をPFIで推進する、このことは既に織り込み済みなわけです。また建設省、通産省、経済企画庁もガイドライン、提言等を作成してきたという経過があるわけです。 すると、非常に素直に思……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 我が党は、周辺事態法案について、その本質はアメリカの戦争に参加するものと批判してまいりました。とりわけ、法案で言う後方地域支援というのは、米軍が行う戦闘作戦行為の一部を担うもので前方も後方もない、このことが国際的常識であって、ジュネーブ諸条約でも裏づけられていることも明らかにしてまいりました。国際司法裁判所の判決でも明瞭である、このことも明らかにしてまいりました。 そこで、官房長官にお伺いしたいんですけれども、この法案は日本が戦争に参加する、そういう法案だと思われませんか。そのことをまずお伺いいたします。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。公共住宅政策と新公団の家賃問題について質問いたします。
大臣は、所信で内需拡大の柱となる住宅対策を強調されました。国民の持ち家対策も非常に重要ですけれども、同時に国民多数にとっては大量の低家賃の公共住宅をたくさんつくってほしい、こういう要求が非常に強く、このことははっきりしていると思うんです。この施策が住宅政策の柱に据えられる、このことが非常に重要であると思うんですけれども、公共住宅の重要性について、大臣のお考えを伺いたいと思います。
【次の発言】 大臣、それでは日本の住宅全体に占める公共住宅、公団とか公営公社ですね、その住宅は何%ぐらい占められておる……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
四先生、きょうは本当にありがとうございます。
まず、福井先生にお尋ねしたいんですけれども、私、たまたま日経新聞に先生が今回の定期借家権の導入について、これは貸し主が長期的な土地の利用計画を立てやすくなり不動産の流動化にもつながる、そういうふうな趣旨を述べられているのを目にいたしました。先ほどのお話には土地の流動化、景気の関連とのかかわり、その点がなかったわけですけれども、その観点について簡潔にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 甲斐参考人にお尋ねしたいと思います。
法務省が九六年の一月に規制緩和計画の見直し中間公表というのを出したことがありま……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは深谷通産大臣と、中小企業者の切実な願い、これを一歩でも二歩でも前進させるような、そういう前向きな建設的な議論をさせていただきたい、そう思っております。 私は、東京大田区の中小機械金属加工業が今日抱えている課題がどういうものか、それについてきょうは取り上げてみたいと思うんです。 大田区には現在、従業員四人以上の工場が三千十四工場、そのうちの七七%、二千三百十五工場が機械金属加工業で占められている。そのほか、従業員三人以下の零細企業も非常に多いわけです。中小企業がこれだけこの狭い地域に集積している、そういう地域というのは世界広しといえどもこの……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
黒瀬参考人にお伺いいたします。
私は先生が書かれた、これは中小商工業研究七月号で、「中小企業の発展性と問題性」という論文を読ませていただきまして、大変勉強になりました。先生のお考えで、中小企業の危機が加速しているという今日の状況があると思うんですけれども、その原因について端的にどうお考えかを述べていただけたらと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。
先ほど先生のお話の中で、大企業との付加価値生産性格差は縮小しておらず、ここに着目すれば中小企業の発展は抑えられている、そういうふうに陳述されましたけれども、私もそうだなということを痛感いた……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは、三人の参考人の皆さん、本当にお忙しいところありがとうございました。貴重な話を聞かせていただいたと思っております。 まずお尋ねしたいんですけれども、先ほど寺内参考人は、中小企業の廃業が開業よりも多いという状態があると、これは逆転現象ではないかと言われました。それからまた、堀井参考人も、寺内参考人の話を引きながら、こういう状態のもとで日本の経済の活性化というのはいかがなものかという、そういう趣旨のことを言われたと思うんですけれども、私もそのとおりだなというふうに思うわけです。 中小企業対策として、中小企業の数が現在では多過ぎる、不効率な部分……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 法律で定められている審議会の主な任務というのは候補地の選定ということです。さっきの話で、十の候補地を条件つきを含めて三つにしたわけです。しかしよく見ると、実際三つといっても十の候補地のほとんどが含まれているということになるわけです。 それで、先ほど会長は、十というわけにいかない、数を減らすんだということを言われました。数を減らした結果こういう形になったと。会長のお立場が、移転すべきかどうかという決定については私の立場は白紙だと言われたこと、私は非常に興味深く伺ったわけですけれども、結局、選定が任務でありながら選定を実際には行っていない、国会の議論は……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 防災対策の強化について、きょうは建設大臣と建設的な議論をさせていただきたい、そう願っております。 安全な国土形成と国民の生命財産を守る、これは言うまでもなく非常に重要な仕事なわけです。大臣は所信で、被害の発生を最小限にするための情報収集伝達システムの整備を推進してまいりますと、そういうことを述べておられます。 建設省の河川情報収集システム、このことについてきょうは議論をさせていただきたいんですけれども、これは平時でも重要、災害時ではもちろん重要、そういう非常に重要なデータシステムだと思います。その点で、建設省は雨量それから水位、水質でそれぞれ大体……
○緒方靖夫君 私は、神奈川県厚木基地に隣接する産廃処理施設のエンバイロテック、旧神環保ですけれども、その問題をめぐって質問したいと思います。 汚染の実態と調査、日米関係、対策、業者の問題など幾つかの側面に関連してこれまで質問してまいりました。米軍についていろいろ言われておりますけれども、私は、この根本問題というのは、被害が広範囲に及んで近隣の住民、工業団地、農家から何とかしてほしいという悲鳴が上がっている、ここに非常に大きな問題があると思います。農産物の調査も行われ始めました。この解決は日本の環境問題の対策の質、水準が試されている問題だと思いますけれども、その立場から今日の新しい問題について……
○緒方靖夫君 農住利子補給法案など二法案については賛成するものです。しかし、都市農業の振興という点では大きな問題がある、このことを改めて痛感しております。 都市には、いわゆる農地はあるけれども法律上の農地は余りない、そしてその管轄は農水省ではなく建設省が行っている、そういう形になってくるわけですね。それは、従来都市と農業は相反するもの、都市の緑地は開発されるべきもので、また宅地に転換されるべきもの、そういう発想があったと思うんですね。これを過去形で言うのが正確なのか、現在形でもなお言わなきゃいけないのか、その辺について、きょうは主に都市農業の問題、このことを中心にして質問させていただきたいと……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず、有珠山噴火の対策で非常災害対策本部がつくられ、国土庁長官である大臣が各関係省庁との協議また対策に当たられているということで、きょう午前中に理事会で報告がございました。 私たちの党の志位書記局長を初め何人かの国会議員も現地に赴き、そこでのお見舞い、激励をしているところですけれども、何といいましてもこの問題は今全国が注視しておりますし、大臣を先頭にきちっとした万全の対策をお願いしたい、このことを冒頭申し上げておきたいと思います。 さて、住宅金融公庫法の改正案でありますけれども、私たちの党はこれに賛成であります。良質な住宅ストックの形成、維持管理……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 九七年に三十三年ぶりの河川法の改正が行われました。それと、今回の河川法の改正ということで、まず大臣に基本的な点をお伺いしたいと思うんですけれども、改正された河川法というのは、治水、利水に加えて環境の保全と整備、それからまた住民の意思を反映させる措置、住民参加、これは限定されているものでありますけれども、そういうものをつくり上げたということで、私は川については治水、利水、環境、そういう総合計画をつくっていくという、その点で非常に重要なものだと思っております。そしてさらに、このたび市町村が何らかの形である部分を受け持つことができるという可能性をつくるとい……
○緒方靖夫君 このたびの都市計画法などの大幅改正というのは三十二年ぶりということで、どういう総括のもとで、どういう理念で、どのような改正になるのか注目してまいりました。 私は、本委員会でたびたび町づくりの問題を取り上げて、大都市の市街地で高層マンションが乱立するとか、そこで日照障害、景観破壊など周囲の住環境を悪化させるとかそういう問題、それを防ぐためにいろんな提案をしてまいりました。住民や自治体の町づくりの構想と願い、これらと都市計画法、建築基準法との間に大きな矛盾があって、その問題を発展的にどう解決していくのか、これが大きな課題かなと、そういうふうに思ってまいりました。 町づくりという市……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは、四人の先生方、本当にありがとうございました。 最初に片方先生にお聞きしたいと思うんですけれども、町づくりでいろいろ苦労をされている金沢市長が、町づくりは土地利用政策でしっかり押さえてほしいという、そういう意見を述べられております。 私も、ヨーロッパなんかでは土地利用は原則不自由という考え方、日本ではそれは自由ということでかなり大きな違いがあるとは思うんですけれども、この現状の中で、土地利用政策という点でどういう形でやっていけば町づくりに寄与するのか、ちょっと漠とした質問でありますけれども、その点についての先生の御提言といいますか、お考え……
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、地方自治法第百五十六条第四項の規定に基づき、地方整備局の設置に関し承認を求めるの件について、反対討論を行います。 中央省庁改革関連法は、独立行政法人制度の導入や労働省と厚生省の統合などによる国民生活部門の縮小を促進する一方、国土交通省の新設など、事業官庁の肥大化、防衛、治安部門を温存強化し、首相権限、内閣機能の強化を図ろうとするものであります。国民の望む医療や介護、年金の拡充や雇用、高齢化社会対策の保障など、国民が求める国づくりに逆行し、強権性の強い国家体制を推進するものであります。 以下、反対する理由を四点申し上げます。 反対する第一の理由は、……
○緒方靖夫君 この法案はリサイクルの一Rから三Rへ、つまりリデュース、リユース、リサイクルへと再生資源の有効利用の促進を図る、これを掲げた法案だと思います。 先週成立した基本法という傘のもとでの個別法案という位置づけになると思います。数々の限界や問題点があると思いますけれども、掲げられていることは前進的なことであって、法案には賛成いたします。問題は、どう前進するか、どうできるか、そこが大きな問題だと思います。 まず、基本的なことについて伺いたいと思うんですけれども、循環経済の基本原則から優先順序が設定されると思うんです。第一にリデュース、第二にリユース、第三にリサイクル、こうして従来の使い……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
まず、警察問題について伺います。
日本共産党国際部長宅盗聴事件、これが国会でも大きな問題になりました。今でも、警察は関与を一切していない、そう言われるんですか。
【次の発言】 関与があったかどうか聞いているんです。
【次の発言】 東京高裁の確定した判決は、この事件が警察の組織的、計画的な行為だということを認めているわけですね。そして、この判決を被告、国は、上告する理由がない、理由がないと言ってそして受け入れたわけです。
したがって、この問題、明らかに警察官の組織的な犯行、そのことをしっかりと今認める、そのことを言ったらいかがですか。どうなんですか……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず、緊迫する三宅島の災害対策について政府の基本的な立場を官房長官にお伺いしたいと思います。 私はこの二十五日にも三宅島を訪ねましたけれども、十八日の大噴火を境に以前と村民の気持ちが大きく変わっていた、このことを改めて感じました。島からは離れたくない、これが非常に強かったわけですけれども、今は命を守るためには避難は避けられない、こうなっておりました。十八日以降、三宅村議会の全員協議会は全員一致で全島避難を繰り返し要請してまいりました。 二十五日、私は長谷川村長、それから梅田村会議長と懇談いたしましたけれども、そろって、住民の生命を守ることが先決、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三宅島の災害対策について質問いたします。 きのう、全島避難が終了いたしまして、私は一時避難先のオリンピック記念センターを訪れましたけれども、それこそ、そこでは避難された方々が本当に切実な要望を出しておりました。 まず、雇用の問題ですけれども、被災者の中で雇用保険の被保険者五百十一名については、迅速、簡便に雇用保険の適用を実施していただきたい。 特に深刻なのは民宿、農漁業などの自営業者です。収入が途切れて債務だけが残されている。抱えている債務の返済猶予はもちろんだと思いますけれども、政府として東京都とも協議して雇用の確保を責任を持ってしっかりやっ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 中小企業向け貸し渋り対策として政府が設けました特別保証制度について質問いたします。 中小企業白書や経済白書にも指摘されていることですけれども、長期化する不況のもとで中小企業の景況感や貸し渋りによる資金繰りが依然厳しい状況にあるわけです。これに対して政府は、資金調達が困難な中小企業に対して、九八年十月から来年三月まで特別保証制度を設けております。中小業者はこの制度の融資枠や返済期間、返済条件の改善を切望しているところです。 制度発足から現在までの保証制度の保証件数、保証実績額、これがどうなっているか、まずお尋ねいたします。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
伊豆諸島での災害について質問をさせていただきます。
災害から一カ月以上たちまして、島民は日夜心休まることなく、疲労は本当に想像を絶するものがあります。私は政府の離島振興対策特別委員でもあり、寄せられた切実な島民の要求を十分間で話しますので、簡潔、的確に御答弁をお願いしたいと思います。
まず、今後の地震・火山活動の見通しについていかがですか。
【次の発言】 当分の間継続するということですけれども、島民は地震・火山活動がいつ終息するのか、その点で十分な情報がない中で不安を募らせているということがあります。
そこで、気象庁長官、今後の見通しなど島民に……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
まず初めに、地震や噴火の被害で御苦労をされている三宅島、神津島、新島、利島などの皆様に心からのお見舞いを申し上げます。
私は、この災害の日本共産党の対策委員長としてこの一カ月半、数度にわたり現地を視察しましたが、観光、農漁業などすべてで甚大な被害をこうむり、住民の不安ははかり知れないものがあります。
総理、政府として二次災害の防止と当面の生活確保に万全を期すために、生活・産業支援、融資など島民の切実な要求に沿った形で東京都とも協議してしっかり対応していただくことを要望したいと思います。
【次の発言】 総理、しっかりやっていただきたいと思います。
……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
私は、納税者と税務行政のあり方について、特に税務調査について質問したいと思います。
ことしも納税申告が始まろうとしております。税務当局は、自主申告を原則として奨励しておりますけれども、それに反して納税者の信頼を損なう実態が少なくありません。公正さを旨とする税務行政で、これまでにも驚くべき逸脱行為が見られました。
例えば、税務署の職員による申告書の偽造事件、こんなものがありました。このケース、申告書の偽造事件、これまで何件ぐらいありましたか。
【次の発言】 回答が確かに六件でした。これは刑法百六十七条「私印偽造及び不正使用等」の罪などなど、そうした……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
私は、同僚議員の質問に関連してKSDの問題についてお伺いいたします。
昨日、本日の本委員会で、KSDが推進しましたものつくり大学の設立のための補助金増額に関連して、自民党の亀井政調会長から九九年十一月末に直接指摘を受けたと答弁し、また確認されましたけれども、それは職業能力開発局長からの御答弁がありましたけれども、その亀井氏から指摘を受けたのは朝食会の場との答弁があったわけですけれども、それだけなのか、それ以外になかったのか、それをお伺いいたします。
【次の発言】 局長は今、朝食会の前に一度それがあったと認められました。
それでは、どういう機会にだ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、きょうの議論を大変興味深く伺っておりました。 九月六日の外国特派員協会での御講演、質疑応答、私全文読ませていただきました。これも大変興味深いもので、それは最後に、質問者が特に首都移転についての質問をされているわけではないんだけれども、大臣は東京の羽田等々に絡んでその見解を述べられている。そして、ここで個人の意見として聞いてほしいということで展開されたわけですね。私は、先ほど大臣が言われた、ここで問題提起をする、そしてこうしたことについて議論を活発にする、そういう立場でこのことを行われたんだろうと思います。 これまでの国土庁長官は、首都移転推……
○緒方靖夫君 私は、公営住宅の家賃の減免制度について質問したいと思います。
この減免制度は低所得者や災害による生活困窮者、入院加療のため生活保護の住宅保護を停止された方などを対象にした家賃の減額、免除を行う、そういう制度でありまして、入所者にとってはまさに欠くことのできない大切な制度だと思います。
この制度に対して、まず最初に大臣の御所見を伺いたいと思います。
【次の発言】 大臣からこの制度の有効性ということについて言及されました。非常に大事な点だと思います。
建設省は、各都道府県ごとの公営住宅の家賃の減免の数、これについて、その推移をどのように把握していますか。
○緒方靖夫君 日本共産党はこの法案について賛成でございます。 午前中の参考人質疑は、法案審議を深める上で大変有益だったと思います。それを踏まえながら、入札、契約等の改善を図るという立場で幾つか質問させていただきます。 まず、一般競争入札の導入についてです。 政府の行動計画が策定されて以降、一般競争入札を採用する地方自治体がふえております。現状ではしかし試行の域を出ていない状況にある、そんなふうに感じております。建設省が自治省と共同で行った九九年度の実態調査でも、一般競争入札方式を導入している自治体は全体の二八%にとどまっております。 こうした傾向は建設省の直轄工事でも言えると思うんです……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
法案であいまいな点とか、あるいは明確にされていない点等々、質問を通じてその点についてはっきりさせていけたらと思っております。
最初に、マンション管理士についてお尋ねいたします。
法案は、マンション管理士について、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合や区分所有者の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行う、そう書いてあるのみで具体的な業務内容について明記がありません。実際にはどのような業務を行うのか、まずその点についてお伺いいたします。
【次の発言】 大規模修繕計画などのコンサルタント、これはマンション管理士が行うことになりますか。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
まず初めに、鳥取県西部地震で災害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います。
きょう、私は、三宅島の災害の問題について質問させていただきます。
先ほど気象庁の方から報告を聞きましたけれども、先月、気象庁長官は三宅について、現状でも一時帰島の可能性はゼロではないと発言されております。東京都は大変困惑したということも聞いておりますけれども、この発言のとおりに一時帰島の可能性はあるんでしょうか。
【次の発言】 この間、何度か三宅島への視察が行われております。直近で言いますと、今月五日に三宅島の長谷川村長のほか村会議員十名、東京都三宅支庁長ら……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
中期防衛力整備計画に関連して質問したいと思います。
防衛庁では、訓令に基づいて統幕議長が作成する統合長期防衛見積もりなどの諸計画のほかに、陸上自衛隊では訓令に基づかない通称陸長と呼ばれる長期防衛見積もりがつくられていると聞いておりますけれども、それは事実でしょうか。
【次の発言】 略称陸長というものがあるというふうに大臣は答弁されました。
そうすると、お尋ねしたいのですが、その詳細はどのようなものか、作成される根拠は何なのか、何年ごとに更新されるのか、大臣にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 差し控えたいということなんですが、大臣、国会でこう……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 中小業者にとって貸し渋りや高金利などの金融問題は引き続き深刻な問題になっております。 こうした中で、貸金業の登録をしないで出資法や利息制限法を無視してトイチ、これは金利が十日で一割、年三六〇%ということですけれども、あるいは最近はトゴ、十日で五割、年一八二五%、こういう金利ですね。そういう非合理な高金利で貸し付けるやみ金業者問題が大きな問題になっていると思います。 東京商工団体連合会に寄せられた高金利の被害などの相談件数、昨年の半年で二十人百二十件であったのが、ことしは三月、四月わずか二カ月で十人六十件と急増しております。 経済産業大臣もそうい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。介護保険について質問させていただきます。 お年寄りからも、それからまた介護が必要な親を抱えている世代からも、保険料と利用料が高過ぎる、何とかしてほしい、大変強い要望が寄せられております。この間行われた幾つかの自治体の介護保険の利用料の実態アンケート、これを見ましても、例えば世田谷区がことしの二月にまとめたアンケートによりますと、介護保険の利用料と保険料が高い、負担だと感じると答えた方が年収層の三百万円以下の四十数%で起こっている、こういう実態があります。そして、保険料の収納率を調べてみますと、所得の第一、第二段階で大体七、八割という調査もあります。つま……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 私は、初めから首都移転には反対という立場で考えてまいりました。国会で決めたのだから移転ということではなくて、今の時点でやはり是非論ですね。これを議論して、そしてやめるなら国会が決めてやめる、それを早くやった方がいい。そうでなければ、候補地が自分たちの宣伝のためにどんどんお金を使う。東京だって使っている。そういうことで、これまたむだだということを主張してまいりました。ですから、きょうのような機会は大変いい機会だなということをつくづく思っております。 一つは、国会で決めたことだけれども、今どれだけ国会の中……
○緒方靖夫君 ニアミスと駅のホームの二つの事故問題について質問いたします。 ニアミス事故は、一歩間違えれば重大事態に発展しかねなかった。先ほど大臣言われたとおりです。徹底した原因の究明と再発防止対策をとることを求めておきたいと思うんですね。 きょう、ここで取り上げたいと思うのは、このニアミス問題の背景であります民間航空便の増加の反面、米軍や自衛隊などが使用する軍事空域が拡大しているというその問題なんです。 そこで、まず我が国周辺の軍事空域の現状について、運用開始時と現在の総面積がどうなっているのか、また新たにつくられた軍事空域はどこか、これをお尋ねいたします。
○緒方靖夫君 私は、公共事業における施工体制のあり方について質問いたします。
国土交通省では、現在、入札契約適正化法の成立を受けて、同法の施行令と適正化指針に基づく実務者向け運用通達などを作成中と聞いております。施工体制の適正化を図る上ではどのような点検要領を検討されているのか、お伺いいたします。
【次の発言】 入札契約適正化法では、公共工事における一括下請、いわゆる丸投げ、これが全面禁止されたわけですね。このことからも、今後はこのような違法行為に対して監督官庁としてより一層厳しい姿勢で臨む、このことが求められていると思います。
私は、昨年十一月の同法の審議の際に、中部地建発注の電線共同溝……
○緒方靖夫君 踏切道改良促進法案の改正について質問いたします。
全国に存在する約一千カ所の交通遮断量の著しく多いいわゆるボトルネック踏切を今後十年間で半減する、このことを目標としております。この千カ所のボトルネック踏切のうち、東京にはどのぐらいの数があるのか、また、事業者別にはどうなっているのか、お聞きいたします。
【次の発言】 また、東京には全体で何カ所の踏切があって、遮断時間ごとの区分ではどうなっているかどうか、その状況について御報告いただきたい。
【次の発言】 大臣、ありがとうございました。
ボトルネック踏切のうち、東京の占める割合、これが今聞いただけでも四割に上るわけですね。三十分……
○緒方靖夫君 まず最初に、住宅金融公庫法等の改正案についてお尋ねいたします。
今回の改正は、生活空間倍増割り増しの見直しが行われております。床面積について、一戸建て住宅は百二十五平米以下、マンションでは七十五平米以下の割り増し融資を廃止して、床面積が広いものへ融資がシフトする、そういうことになっております。これでは従来の面積以下の物件ならば手が届くだろうという勤労者や高齢者の購入機会を奪う、減少させる、そういうことになりやしないか。そう思うんですけれども、その点、いかがですか。
【次の発言】 今不況ですから、百万円といえどもやはり非常に重いと思うんですね。住宅を購入する勤労者は自己資金が限ら……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは参考人の皆さん、本当に貴重な御意見ありがとうございました。 まず、大野参考人にお伺いしたいと思います。 ちょうど今お話がありました事故調と警察の関係についてなんですけれども、事故調は事故原因の究明を行って再発防止の対策を立てるという役割を持っていると思います。ところが、警察の犯罪捜査が優先されて、事故調の調査目的を阻害することがある、また起こってきたということについての御指摘があったと思います。 それでは、これについてどのような解決の方法があるのか。その点、第一点、お伺いしたい。それからもう一つ、ちょうど今話になりましたニアミス事件に関……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この法案に賛成であります。ただ、問題はいろいろ多くあります。したがいまして、それをよりよいものにするという、そういう立場から質問をしたいと思います。 航空機事故は一たん発生しますと甚大な被害を及ぼすことになる、これはもう常識であります。事故を未然に防止する、万が一事故が起きたときには徹底した原因を究明して再発防止に当たる、これは当然です。事故調の役割はその点で決定的なものであって、そのために機能強化や体制、つまり調査官等の人員とか予算も含めた全面的な拡充、これが求められていると思います。 その点で、私、大臣に三点にわたって御提案したいことがありま……
○緒方靖夫君 まず、農住組合法の今回の改正で、土地区画整理事業の中にある営農地については農住組合は生産緑地指定を要請できる制度が盛り込まれております。
生産緑地についてお聞きしたいんですけれども、この改正によって全国で生産緑地がどのぐらい拡大できると見込まれているのか、また東京都内での見込みはどうかをお尋ねいたします。簡潔にお願いします。
【次の発言】 今のお答えだと、どれだけふえるということについてはお答えがないわけですね。提案されている法案は、限られた形であるけれども、生産緑地の拡大をうたっているわけですよ。しかし、それについては、どのぐらいかということについてはお答えがない。
私は、……
○緒方靖夫君 ダム事業の問題について質問いたします。 一九八七年に国土庁が策定した全国総合水資源計画、ウオータープラン二〇〇〇というわけですけれども、ここではダム建設の根拠となる都市用水、つまり工業用水と水道用水の需要予測を八四年から二〇〇〇年までに一日平均三千四百万立方メートル、これは東京都の水道配水量の約七倍に当たるわけですけれども、その分も増加するとして、暫定水利権の解消や地下水からの転換、農業用水の増加も加えて六千万立方メートル、これは東京都の約十二倍ですが、その水資源開発が必要だとしておりました。 ところが、続いて策定された九九年のウオータープラン21、これは九五年から二〇一五年……
○緒方靖夫君 この改正案は、測地系を世界標準に統一するということでありまして、重要であり、当然賛成です。 その立場から一点伺いたいんですけれども、災害復旧では、測量の基礎である基準点の維持管理は重要なことは言うまでもありません。その際、現地に派遣させられる職員や関係者の安全対策は十分に考慮されなければならない、そう思うんですね。これは当然のことです。三宅島では、昨年の十月以降噴火がおさまったわけですけれども、有毒な火山性ガスが大量に放出される危険な状況が続いているわけです。国土地理院は、現地に職員を派遣して、レグモスという可動式電子標準点やGPS火山変動観測装置の設置作業を行ってきたわけです……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 倉庫業は我が国の産業活動や国民生活に不可欠な公益性の高い事業であり、物流業の中核を担っていることは言うまでもありません。 九七年四月に閣議決定された総合物流施策大綱では、こう書かれております。「世界経済のグローバル化が一層進展する中、企業が立地する国を自由に選ぶという国際的な大競争時代が到来しており、我が国経済の新たな発展の可能性を拓いていくためには、高コスト構造を是正」する必要がある。高コスト構造を是正すると。つまり、日本の物流はコストが高いので、安くしなきゃならないと書かれているんですね、ここには。 私、ここに一昨年六月に旧運輸省が発表した物……
○緒方靖夫君 最初に、水防法に関連して質問いたします。 今回の法改正では市町村長による洪水ハザードマップの作成、公表が法文上位置づけられました。同マップは、浸水想定区域での円滑で迅速な避難を確保する上で大変有効な施策でありますけれども、作成した自治体はまだ一部にとどまっていると思います。例えば東京都を見ても、公表した区市町村はただの一つもありません。これまで東京都は、都議会の答弁などで繰り返しハザードマップの作成を国や関係機関と連携して緊急に進めると、そのように明言してまいりましたけれども、ところが公表自治体は今日に至ってもゼロということです。国土交通省では、この状況をどう把握されていますで……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。参考人の先生方には、大変貴重な機会をつくっていただきまして、心から感謝する次第です。 まず、分割・民営化の評価に関連して岡田清参考人にお尋ねいたします。 国鉄が分割・民営化されて十五年目に入りました。先ほど、国鉄の改革は大成功とおっしゃられました。一般論でいっても、物事には光と影があると思います。確かに本州三社は経営黒字です。でも、これは当然のことで、もともとそういう仕組みをつくったからそうなっていると思うんです。国鉄時代でも、貨物を除けばそれなりの経営状態でした。問題は、赤字の重荷と言われた北海道、四国、九州と貨物は我々が懸念したとおりになっており……
○緒方靖夫君 JRになってすべてがうまくいっている、万々歳だという、そういう風潮が非常に強いと思うんですね。例えば国民負担が大幅に減少したとか、そういうのがいろいろ挙げ連ねられます。しかし、私はJR本州三社の完全民営化に当たって、分割・民営化され、この十年間に何が起きたのかということを検証するのが非常に大事だということを痛感しております。 そこで、考えてみますと、JR貨物、JR北海道、四国、九州の三社、ともに厳しい経営を強いられております。前回の参考人質疑でも、その話を具体的にJR四国の方から伺いました。この三社は、経営安定基金を運用して、その運用益で経営が成り立つ仕組みをつくったわけですね……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 初めに、さきの衆議院で本法案、わずか二日間の審議で強行された、このことに対して多くの市民団体や個人から怒りの声が寄せられております。私のもとだけでも、きょうまでに全国から二百七十の個人、団体からの本法案の廃案を求める要望書が届いております。私は、本委員会で徹底審議を尽くす、このことを最初に求めておきたいと思います。 そこで、まず事業認定手続の問題でありますけれども、この問題について、私は、大きな問題ですので、大臣にお伺いしたいと思います。改正案は、土地収用を実施する公共事業の事業認定手続で、新たに事前説明会や公聴会の開催、第三者機関による意見の聴取……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 きょうは、四人の参考人の皆さんには本当に御苦労さまでございます。ありがとうございます。 最初に、私は石川参考人にお尋ねいたします。 土地収用を実施する公共事業の認定手続、この大きな問題点というのは、事業申請が行われる前に当該計画が事業者の側で一方的に決定、推進されて、住民の反対で買収先に残った土地を土地収用をかけるというやり方がいろいろ横行しているというところに非常に大きな問題があるということを私自身も痛感してまいりました。これでは事業の公益性をきちんと議論することがなかなか難しいかなと思うんです。 例えば、先ほど話がありましたけれども、日の出……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 機密費について質問させていただきます。 我が党の筆坂議員は、七日の本委員会で独自の鑑定結果を示して、我が党が示しました「報償費について」と題する官房文書が古川現官房副長官によって書かれた、このことを裏づけました。 官房文書は、国民の血税である機密費が自民党の党利党略に使われていたことを示すと同時に、この間、官房長官経験者が証言している内容を見事に裏づけたと思います。 きょうはこれらの証言をさらにこの場で検証したい、このように思います。 村山首相がある国に外遊した際に、当時の官房副長官の秘書官がほかの随行スタッフにせんべつを配っていた、そのよう……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 アメリカでの卑劣なテロ行為から一週間がたちました。 今、軍事力による大規模な報復の準備が進められている。私たちはこのことに大変心配しております。私たちの党の不破議長と志位委員長は、おととい連名の手紙を世界各国首脳に送りました。総理にもお届けしております。私は、この内容を総理、閣僚の皆様によく知っていただきたいと思います。同僚議員にも、またテレビをごらんの全国の皆様にもこの内容を知っていただき、ともに考えていきたいと願っております。 テロは、どんな理由であれ、絶対許されない野蛮な行為であるということは言うまでもありません。今回のテロで直接攻撃された……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この九月以来、総理とは二度にわたりましてテロをいかに根絶するかという議論をしてまいりました。私は、十月末から一週間にわたりまして、アフガニスタン問題の党調査団長といたしましてパキスタンに行ってまいりました。きょうは、その調査を踏まえて幾つか質問したいと思います。 まず、アフガニスタンの国内情勢でありますけれども、この二、三日に各派勢力の配置に大きな変化があったと思います。私は二十二年前にカブールを訪問して以来、アフガニスタンに何度もいろいろかかわってまいりました。ですから、あそこの部族間の矛盾や対立やどういう感情を持っているかということについてよく……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 この日本で餓死という痛ましい出来事がいろいろ起こっております。こうした事態を生まないために、生活困窮者に対して必要な対策、とりわけ電力・ガス事業者に対してその対応が求められていると思います。 一昨年来、例えば宇都宮での幼児凍死事件、名古屋での老夫婦餓死事件、北九州市での三十代姉妹餓死事件、宮城での兄弟餓死事件、東京杉並での老夫婦餓死事件など、先進国日本であってはならないような、そういう悲しい出来事が起こっているわけですけれども、最初に大臣に、こうした事件について、大臣としてまた政治家としてどのような思いを持たれるのか、お伺いしておきたいと思います。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 製造業の中小企業振興の問題について、今日は質問させていただきます。 全国での物づくり産業、わけてもその分野での中小企業の衰退というのは、やはり日本の未来の衰退を予兆させると、そういったことが言われるほど深刻になっていると思います。東京大田区の地域経済振興について、私は具体的に大臣にお伺いしながら、同時に全国の問題提起ができたらと。あるいは、大臣からその問題についてどう対処されているのかということについての答弁をいただけたらと思っております。 大田区の中小機械金属加工業は、もうこれは言うまでもなく非常に高度な技術水準を持っているわけですね。新製品の……
○緒方靖夫君 法案審議に入る前に、私は一つ大臣にお伺いしておきたいことがあります。それはタオルのセーフガード問題についてです。 大臣が二日前に行われたタオルのセーフガードについての記者会見、これについて伺いたいんですけれども、平沼大臣は紡績会社に以前お勤めだったと伺っております。そういう経験からということもあるんですけれども、海外から繊維製品が輸入急増になる。それに伴って、例えばタオルでいいますと、今治の繊維産地の雇用と地域経済が大打撃を受けている、そういう実態が今あるわけですね。 セーフガードの発動の是非を決める調査期間を半年間延長されるという発表でありますけれども、大臣は、輸入が急増す……
○緒方靖夫君 この法案については、今日の国際経済の流れの中で、時間、コストの低減を図るという当然のことであって、賛成です。 今回は、日本とシンガポールの貿易国間において相手国の製品の技術要件をお互いに受け入れるというものですけれども、この方向をこれから広げていこうという、そういう動きが当然あるわけで、今後広がりを持つ重要な問題の始まり、そういう点で私自身もそう受け止めております。 国は、規制改革推進三か年計画の中で、認証業務の国の関与を最小限にして、電気通信機器製品などの適合性評価機関や指定調査機関に民間活力を導入して推進すると言っております。私自身、民間活力の導入をすべて否定するものでは……
○緒方靖夫君 本法案の審議に入る前に、一つお伺いしたいことがあります。 先日、私は、生活困窮者に対して電気、ガスの滞納等々によって機械的に切らないでほしいと、そういうことを事業者に対して大臣からもいろいろ尽力していただきたいという、そういうことをお尋ねいたしました。 大臣はその際に、「私どもも文書をもって事業者の方に要請をいたします」と、そう御答弁いただきました。昨日、その通知が資源エネルギー庁のそれぞれの担当の課長三名から電気、ガスの事業者に対して発せられ、ここにこれがありますけれども、私は大変うれしく思っておりますし、もちろんその知らせを聞いた関係者の方々も大変喜んでおります。 これ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、先月二十五日の質問の際に、持ち株会社関係における労働者の雇用と労働条件について質問いたしました。本日は、労働組合の純粋持ち株会社に対する団体交渉権の問題について伺いたいと思います。 初めに、厚生労働省に尋ねたいんですけれども、一般論として、持ち株会社は株式保有を通じて他社の事業活動を支配することを目的とする会社であるということですね。企業再編では自主的な決定権、支配力を有しているということから、労働組合法上の使用者として団体交渉の相手となると思うわけですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 本題に入る前に、今大きな問題になっております豊島区の池袋駅前の場外車券場設置問題について質問したいと思います。 去る六月十一日、車券場の運営会社でありますアレッグ・サテライトが池袋駅東口に一千平米のビルを建て、川口オート、西武園競輪、大宮競輪の場外車券売場を設置する許可申請を提出いたしました。経済産業省はこれを受理いたしました。今回の計画には豊島区を挙げて反対意思が繰り返し表明されておりまして、その点で社会的にも大きな問題になっております。 その点で、まず最初に大臣に、大臣が許認可の権者でありますので、審査の現状、見通しについてお伺いしたいと思い……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今日は、三人の参考人の先生方、本当にありがとうございます。大変有益な話を伺いました。 最初に、岡部先生にお伺いしますけれども、国のバックアップなしでは困難というお話がありました。そのとおりだと思うんですね。これだけ大きな事業になりますとそういうことになると思います。とすると、結局、各国との関係が非常に重要になりますし、そこには、当然外交の問題、外交の在り方、これは正に直結すると思います。中東との外交あるいは中央アジアとの外交、あるいは最近で言いますとイランの問題ですね。イランとの関係が非常に重要な中で、国際問題の中でいろいろな形で日本が振り回されて……
○緒方靖夫君 行革推進事務局が今年三月に、公益法人の在り方に国民の批判が相次いでいるということを踏まえて、制度の抜本的な見直しを図る閣議決定を行いました。今日は、それに関連して、林野庁所管の公益法人が引き起こした談合事件について質問したいと思います。 まず、事実関係についてですが、公正取引委員会は昨年十二月、林野庁の青森分局管内の国や自治体などが発注する国有林野の調査・測量業務の入札で談合が繰り返されていたとして、林野庁所管の財団法人林野弘済会、林業土木コンサルタンツなど、四つの公益法人を含む十五社を独禁法違反で排除勧告いたしました。この事件の関係業者の概要、談合が行われた期間についてお尋ね……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず、瀋陽総領事館の事件について尋ねます。 五人の皆さんが韓国に無事到着したことを本当に喜んでおります。 この事件は日本の外交が鋭く問われた問題であり、総理に総括的にお伺いしたいと思います。 一時間にわたる事件の展開で決定的な場面、それは、最後に総領事館の外の詰所で副領事が五人と対面したけれども、そのときに亡命の願いを書いた手紙を突き返したこと、このことにあると思います。これは、日本政府代表と亡命を願う五人が唯一対面したときでした。しかも、手紙には、五人の身分、身柄の保護を嘆願する旨が切々と書かれておりました。この対面を中国側は妨害しておりませ……
○緒方靖夫君 私は、ディーゼル車の排ガス規制について質問したいと思います。 先月末、東京大気汚染訴訟で東京地裁は、国、東京都、首都高速道路公団の責任を認める原告勝訴の判決を下しました。判決は、幹線道路から五十メートル以内に住む住民を対象に排ガスと健康被害との因果関係を認めて、国、都などに対する損害賠償を命じました。 道路公害対策を怠ってきた国の責任を認めたのは、一九九五年の西淀川訴訟以降、川崎、尼崎、そして名古屋南部に続いて今回が五度目になります。初めて国の公害病認定を受けていない患者に賠償が認められた、また判決で認定患者への賠償を認めたことは、同時に、公害は終わったと言ってきたそういう言……
○緒方靖夫君 私は、新エネルギー・産業技術総合開発機構、NEDOの開発関連事業について質問をさせていただきます。
初めに、経済産業省の技術開発予算に占めるNEDOの技術開発予算ですけれども、過去五年間にNEDOの占める技術開発予算額と割合はどのようになっているのか、また来年度の概算要求はどうなっているのか、それについてまずお尋ねいたします。
【次の発言】 そうしますと、今の数字から大体見ても、割合としても、三〇%台もありますけれども、大体半額近くを占めている。経済産業省の技術開発予算の中の半分近くをNEDOが占めているということが今の数字からも分かりました。
一方、中小企業向けの技術開発予……
○緒方靖夫君 私は、イラクへの戦争について、大臣の所管にかかわること、それから大局的な点についてお伺いしたいと思うんです。 経済産業省は、外務省とは違った意味でやはり広い視野を持って、世界とのつながりを持って、そしてまた資源の確保に努めるという、そういう独特の観点といいますか、そういう立場を持たざるを得ない。そういうところに置かれた役所だと思うんですね。かつてのMITIも同様だったと思います。資源の安定的な確保というのは日本の国益に直結していると思います。 そこで、私、思い出したんですけれども、大臣と昨年の七月の十六日ですけれども、資源の問題をめぐって大変面白い議論をした覚えがあります。議……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今日はせっかく官房長官おいでですので、法案の質問に入る前にイラクの問題についてお尋ねしたいと思うんです。 戦争が長期化すると、そういう見通しが出ております。ブッシュ大統領自身、戦争の終結にはほど遠いとか、あるいはラムズフェルド国防長官自身が、この戦争が何週間、何か月掛かるか、続くか分からないと、そういうことを述べている状況があります。つまり、短期決戦ということで、そういうことで叫ばれた戦争に長期化という見通しが出ているというのが現状だと思います。 小泉総理自身、いかなる場合においても武力行使を支持する、あるいは官房長官自身、アメリカとの関係は切っ……
○緒方靖夫君 まず、化審法についてお伺いいたします。 一九七三年に化審法が制定されてから国際的に化学物質管理に関する取組は大きく前進いたしました。一九九二年のアジェンダ21や環境と開発に関するリオ宣言、あるいは九七年のアジェンダ21実施計画等々、それを見ましても、より厳しい国際基準を作るということになっていったと思うんですね。それと比べて日本の対応、甘い対応と言っていいと思うんですけれども、それが際立ってきたと。 その中で、特に昨年一月のOECDの環境保全レビュー、成果レビュー、化学物質管理政策、その中では、我が国の取組について次の点が指摘されたと思います。もう自明のことですけれども、一つ……
○緒方靖夫君 早速、本法案について質問させていただきます。 この法案は、製品等の安全検査や産業保安検査、点検を実施する機関を、省令等の基準による国の指定、認定から、行政の裁量の余地のない形で国により登録された公正中立な第三者機関が事務事業を実施する形に改める、そういうものですね。 この改正によって、国と登録機関の関係、これがどうなっていくのか、従来のやり方と比べてどう変わっていくのか、これが非常に大きな問題だと思っております。 その点で、先ほどから大臣の御答弁をいろいろお聞きしても、国の関与を最小限にして事業者の自己責任、自己確認、自主保安を基本とする、そういうことが述べられておりますけ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変有益なお話ありがとうございました。 まず、上田参考人にお伺いしたいと思うんです。 金型も流用といいますか、それが持ち出されるという問題が、お話がありました。 実は私、一年前に蒲田のやはり金型業者の方から怒りを持った告発をいただきまして、これが大企業を通じて海外に流れていると。結局、自分たちの技術を盗むという、そういう話が聞きまして、当委員会で、これはちょうど議事録持ってきましたけれども、去年の四月の十八日に質問いたしました。 金型を作製して、商品を内製化して、しかも自分の書いた製図が、また金型が外に流れていくと、無断で。これは一体いかなる問題……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 時を忘れ、身を乗り出して聞く、そういうお話、大変ありがとうございます。 最初に、荻野先生にお伺いしたいんですけれども、自由化の流れというのは、これは世界での流れだと思うんです、これは電気、ガスに限らず。しかし、その中で、エネルギーでいえば安定供給、そして消費者、国民の利益、これがどう保たれるかということが大事だと思うんですけれども、私、エネルギーのことだけじゃなくて、日本で自由化というと、何というか、まだ身に付いていないというか、ヨーロッパでのその流れというのは非常に私よく分かるんですけれども、身に付いていない。アンナ先生のお話でいうならば、プレタ……
○緒方靖夫君 今回のガス事業法の改正に関連いたしまして、近年、都市ガスの保安上極めて重要な問題になっていると指摘されております白ガス管などの経年埋設管の腐食漏えい問題について質問したいと思います。 これはもう御承知のことなんですけれども、ガス管には大きく分けて、耐久性に優れ、そして腐食にも強いポリエチレン管など新しいタイプのガス管と、白ガス管に代表される鋼管に亜鉛メッキで被覆を施した古いタイプのガス管があります。 白ガス管は戦後間もなく使われ始めて、新型のガス管が一九八〇年前後に登場するまでの約三十五年間、ほぼ全国で都市ガスの配管に使用されてまいりました。しかし、埋設使用をした場合、土中の……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。初めてですので、基本的なことを幾つかお伺いしたいと思います。
まず、中小企業の対策の問題です。
中小企業の今の現状、これは極めて重要な分野にもかかわらず大変困難が多い、それはもう大臣よくお聞きになっていると思うんですね。
昨年の十二月に十三の経済団体が第八回全国中小企業サミット、これを開催しました。その宣言を見ましても、個人消費の低迷や中小企業の経営が極めて深刻だと、未曾有の危機だと表現しております。
その点で、大臣の基本的なお考え、認識を聞きたいと思います。
【次の発言】 最悪の状況を脱したかどうかはこれは別として、いずれにしても大変な中で雇用……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 初めに、工業標準化法の一部改正案に関連いたしまして、東京港区の六本木ヒルズ森タワーで起きた自動回転ドアによる死亡事故について質問いたします。 今回の事故をめぐって、現行のJISあるいは建築基準法に回転ドアに関する明確な安全基準が定められていなかった。そのことに加えまして、経済産業省や国土交通省が全国の回転ドアの設置状況や人身事故の発生状況についてまともに把握していなかった、そういう実態が明らかになってまいりました。 メーカーを所管する経済産業省の行政責任は極めて重いと思うんですけれども、その点、大臣、最初にその点での所感、反省を伺いたいと思います……
○緒方靖夫君 まず、中小企業投資組合法改正案について質問いたします。
現行法では中小企業者等になっている投資対象、これを改正案は事業者に変えるというものです。この事業者には中小企業やベンチャー企業、中堅企業以外の大企業を規定しているわけですけれども、なぜ大企業を加えたのか、端的にお伺いいたします。簡潔で結構です。
【次の発言】 ニーズの話が出ましたけれども、どの方面から来るニーズかという問題ですがね。場合によっては大企業というお話がありましたけれども、局長が主宰されている早期事業再生研究会というのがありますね。ちょうど調査会のこの資料にも出ていましたけれども、そこの早期事業再生研究会報告書、……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
法案の質問に入る前に、先週末に摘発されました国のBSE対策の国産牛肉買上げ事業をめぐる偽装事件について質問をしたいと思います。
BSE対策は当委員会でも繰り返し取り上げられてきたところであります。大阪府警捜査二課は、十七日、大手食肉販売会社ハンナングループの実質的経営者で、大阪府食肉事業協同組合連合会、府肉連と言いますけれども、その浅田満副会長ら十一名を詐欺容疑で逮捕したと発表いたしました。
この事件の概要について説明していただきたいと思います。
【次の発言】 国産牛肉買上げ事業をめぐるハンナングループの動きは、我が党はこれまで再三追及してきたよ……
○緒方靖夫君 先週の委員会に続きまして、大阪府食肉事業協同組合連合会、府肉連をめぐる牛肉偽装事件について質問をしたいと思います。 前回の質問で、私は、自らの調査を基にして、浅田満容疑者の率いるハンナングループと指定暴力団山口組や政治家の不透明な関係を指摘して、捜査当局にその実態の全容解明を強く要望したところです。その際、指摘した事実はその後マスコミでも取り上げられまして、税金を食い物にする政官業の癒着は許さないという国民の強い批判、その高まりを現在も実感しているところです。 そこで、今日は、前回の質問で指摘しました鈴木宗男被告や松岡利勝元農水副大臣との緊密さに加えて、新たに分かった政治家と……
○緒方靖夫君 法案の質疑に入る前に、先ほど、冒頭で中川大臣から四月二十七日の私の質問に対する異例とも言うべき答弁の訂正の発言がございました。この問題についてお伺いしたいと思います。 大臣は、私が前回の質問で牛肉偽装事件で逮捕された浅田容疑者が率いるハンナングループから、資金提供問題を質問した際に、一九九九年に阪南食肉購買事業協同組合から百万円、二〇〇〇年にはハンナンマトラスから百万円、合わせて二百万円のパーティー券を政治団体中川会を通じて購入してもらった、認められました。同時に大臣は、私がハンナングループから資金提供を受けていた事実はこれだけかと確認し、大臣自身が調査して公表すべきではないか……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 まず最初に、大西参考人にお伺いいたします。 調査室の作っていただいた資料を見ておりましたら、日本弁理士会の職務発明制度に関する見解というものがありまして、そこに、日本の職務発明対価は、現行特許法第三十五条の存在により世界のトップレベルになりつつある。やがて世界の研究者が世界の企業を目指す流れができるであろうと、非常に高く評価しているわけですね。そして同時に、日本がアメリカと同様な研究者処遇制度に転換すれば、その流れはしぼんでいく、そういうふうに書かれているわけですけれども、こういう積極的な評価を今後も予測できる、しばらくの期間維持されていくのかどう……
○緒方靖夫君 まず最初に、大臣に基本的な問題についてお伺いしたいと思います。
現行の特許法の第三十五条ですけれども、大正十年以来、長年にわたって職務発明に対して発明者主義を取ってきているわけですが、これに対して同時に、職務発明規定を撤廃せよという議論もあります。私は、この撤廃論というのは日本の発明従業者の雇用に重大な悪影響を及ぼすと考えるわけですけれども、こうした問題について、先ほど長官からも、三十五条を守れというのと撤廃論、両方あって、詳しい説明ありましたけれども、大臣の基本的な見解を伺っておきたいと思います。
【次の発言】 経済産業省は、今回の職務発明規定の改正の意図について、使用者であ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 北朝鮮問題は、国際的な位置からいっても歴史的な経緯からしても、また今日の日本をめぐる諸問題の解決するという点でも非常に重要な問題であると考えます。この問題を取り組む大きな目標として、一つは戦争も動乱も絶対に起こさないこと、拉致問題を解決する、全面的に解決すること、それから日本が過去の遺産を清算すること、この三つの目標が非常に重要であると考えるわけです。 戦争も動乱も起こさないということは、ただ単に危機を作らないということ、そういう消極的なことだけじゃなくて、北東アジアに本当の平和を作っていくという点でも非常に大きな展望を作るものだと思います。 過……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 イラク戦争の大義について質問させていただきます。 先月、アメリカとイギリスで相次いでイラク戦争に関する調査報告書が発表されました。二つのこの報告書が明確にしたことは、結局、開戦を決定した時点で米英政府がイラクが大量破壊兵器を保有していると断定した判断に根拠がなかったという点だったと思います。当時、アメリカ政権はイラクの大量破壊兵器の保有について大々的に述べてイラクへの戦争の世論を作ってきたと思います。パウエル氏も、アメリカ政府のこの判断が結果的に不正確で誤りであった、意図的にミスリードしたと認めております。 国際の平和と安全をめぐって世界の焦眉の……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。この間の北朝鮮との交渉とかあるいは到達点についてお伺いしたいと思います。 北東アジアの平和と安定にとっては北朝鮮が国際社会に復帰する、このことが非常に重要だと思います。形の上では九一年に南北朝鮮の国連同時加盟ということがありましたけれども、実態は、北朝鮮は国際社会の中で極めて孤立している、到底国際社会の一員と言えない状況が続いてきたと思うんですね。 国際社会に復帰するためには、核兵器を含めた核問題を解決すること、そして拉致問題を徹底的に解決すること、これが不可欠になっていると思います。拉致は北朝鮮が認めた、これまで国際的に行ってきた数々の無法行為の中……
○緒方靖夫君 自衛隊の派遣延長に関連いたしまして、大野防衛庁長官にお伺いいたします。 政府は、決定に当たって、陸上自衛隊が活動するサマワの治安情勢を慎重に見極める、そう答えられてきました。私が、自衛隊宿営地に向け迫撃砲やロケット砲の発射が相次いだことを取り上げて治安の悪化を指摘した際に、大野防衛庁長官は、私の質問に対して、攻撃について、どういうねらいで撃ってきたのか、信管が外してあったのはどういう意味なのか、こういう情報を収集してその背景等を調査している、そう答弁されました。それが十月の二十八日のことでした。 その後、調査の結果、どういう組織によるもので、目的が何であったのか、その点は特定……
○緒方靖夫君 イラクでの米軍の軍事作戦についてお尋ねいたします。
ファルージャ等での掃討作戦が無辜の一般市民におびただしい犠牲を出している、これは限られた報道の中でも明らかだと思います。イギリスの医学誌ランセットは、市民十万人の犠牲者を出していると伝えているほどでもあります。
テロリストの掃討といいながら、実際には無辜の多数の市民を犠牲にしている米軍の作戦、外務大臣にお尋ねしますけれども、率直にどう思われますでしょうか。
【次の発言】 一時的な混乱があってもやむを得ない、私はこれはやはり言ってはならないことだと思うんですね。大臣おっしゃられたように、このイラクにおける政治プロセス、これをき……
○緒方靖夫君 今日のイラク情勢について外務大臣にお伺いいたします。
米軍が開始いたしました掃討作戦の総攻撃によりまして重大な局面を今イラクは迎えていると思います。ファルージャでは過去数か月で最大規模と言われる空爆が連日連夜加えられ、そして今、総攻撃が行われている状態です。その中で、民間施設が破壊され、民間人の死傷者が出ていると伝えられております。
そこで、米軍の作戦内容、それから民間人の犠牲者数など、政府は直近の情報を把握しているでしょうか。
【次の発言】 結構です、それでいいです。
【次の発言】 この作戦は長時間の準備を掛けて行われたと言われておりますけれども、アメリカ政府から日本政府に……
○緒方靖夫君 イラク情勢についてお尋ねいたします。
イラクでの米軍の掃討作戦に対する非難が国際社会で高まっております。日米首脳会談が行われた二十日には、ファルージャでの民間人の犠牲がかなりいろいろ伝えられた、そういう日だったと思いますけれども、総理はブッシュ大統領に対してファルージャ問題について提起されたのでしょうか、お尋ねいたします。
【次の発言】 要するに、ファルージャの問題については触れられなかったということですね。それをお尋ねしたんです。
【次の発言】 こうした国際人道問題で、日本政府は立場を明確にしていると思うんですね。
昨年十二月九日に開かれた国連安保理の紛争下の文民保護と題す……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 法案については賛成です。 この機会に、米軍の再編問題について防衛庁長官にお伺いしたいと思います。 この問題をめぐりましては、先日、政府統一見解が出されまして、安保条約第六条との関係について、現行の安保条約の枠内で行われることは当然で、極東条項の見直しについては考えていないという考えが示されました。 しかし、問題の米軍第一軍団の司令部のキャンプ座間への移転構想については、司令部が具体的にどのような活動を行うか様々な可能性があるため、安保条約第六条との関係について一概に言うことはできないという、大変あいまいな表現になっていると思われます。 そこで……
○緒方靖夫君 日本共産党は、テロ特措法に基づく対米戦争協力のための自衛隊海外派兵に反対してまいりました。初めに、活動を延長する閣議決定に反対であるという立場を述べておきたいと思います。 また、イラクで発生いたしました日本人人質事件の問題についてですけれども、いかなる理由があれ、人質を取り、要求が入れられないならば殺害するなんということは絶対に許されない行為だと考えます。政府として、もう再三その決意の表明がありましたけれども、何よりもまず人質の身柄の安全確保と解放のために全力を尽くしていただくよう強く求めておきたいと思います。 さて、まず最初に私は、イラク問題に関連してなんですけれども、サマ……
○緒方靖夫君 初めに、大野長官に伺いたいと思います。 先日の当委員会で、私はサマワの治安が悪化している問題を指摘いたしました。長官は比較的安定していると答弁された、私はこの認識は大変甘いのではないかということを申し上げました。正にそれを裏付けるように、再び今質疑にもありましたように、ロケット弾が宿営地に着弾するという事件が起きました。大臣は、弾が飛んでくるということについて、重大に受け止めている、これからは予断を許さない、そう言われて答弁されましたよね。ならば、サマワの治安というのはやはり前と比べれば明らかに悪化している、明確じゃありませんか。
○緒方靖夫君 在日米軍再編について町村外務大臣にお尋ねいたします。
米軍再編について先日の委員会で大野長官はアイデアの交換をしていると答弁されました。日米間には安保条約があるわけですから、米側の提案と条約の解釈が当然問題になります。米国からキャンプ座間への移転を提案されたとされる米軍第一軍団の現在の活動から見て、日本の防衛、極東における国際の平和及び安全の維持を目的にする、そう言えるんでしょうか。大臣です。大臣、大臣です。
【次の発言】 当然ですよ。私は再編の移転の関係で話をしているわけです。
問題は、私は今本当に変な答弁だったと思うんですけれども、大臣、私、端的に聞きたいんですけれども、……
○緒方靖夫君 メキシコとの経済連携協定について質問いたします。 私たちは、FTA、EPAについて、お互いの条件をよく考慮して進めるなら互恵の経済関係を深めることができる、そういうように考えております。しかし、このメキシコとの協定についてよく見ますと、やはり問題点と懸念がいろいろあるなと、そんな感じがするわけですね。最大の問題点は、農産物の輸入が拡大すると日本の農業はどうなるかという問題だと思います。 その点で外務大臣に包括的にお伺いしたいんですけれども、FTAのメリットは、かいつまんで言えば経済関係の拡大と進化、貿易条件の改善、紛争処理のルール化などがよく挙げられます。本協定のデメリットを……
○緒方靖夫君 大野防衛庁長官にお伺いいたします。
イラク全土に非常事態宣言が出されまして、米軍によるファルージャ攻撃が日々激しさを増している状況です。この掃討作戦がイラク南部のサマワにもたらす影響について、守屋防衛次官は八日の記者会見で、テキストはここにありますけれども、こう述べているんですね。イラクのほかの地域に比べるとサマワの治安は比較的安定しているが、テロ等の可能性を否定することはできない情勢だ、こういうことです。
長官、こういうことですよね。
【次の発言】 端的にお願いします。
【次の発言】 今長官は、守屋次官と、当たり前の話ですがね、同様の見解を持たれているとおっしゃられました。……
○緒方靖夫君 今日は、自衛隊の規律に関する問題について質問をいたします。
まず、事実確認をしたいと思うんですけれども、陸上自衛隊東部方面総監部は、二年前の二〇〇二年八月、虚偽有印公文書の作成、行使及び背任の疑いで、当時会計監査隊東部方面分遣隊の一等陸尉だった、陸尉だった加藤好美氏を逮捕、送検したという事案があったかどうか、またその際の容疑内容は何だったのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 今言われたように、加藤氏はその後懲戒免職になりました。検察庁においては不起訴処分になった、そう聞いておりますけれども、そのことを理由に二〇〇二年十月に防衛庁長官に懲戒免職処分に対する不服申立てを行い、現在……
○緒方靖夫君 北朝鮮問題について質問いたします。 町村大臣は、冒頭ここで報告されたように、ビエンチャンの会議でASEAN、中国、韓国のカウンターパートと会談してきたばかりでありまして、そこでは、先ほど報告にありましたけれども、六者会合の早期開催を含めた核問題の平和的解決への取組及び拉致問題の真相究明の重要性について参加国の理解と協力を求めたとの報告を聞いたばかりです。 大臣はその現地での記者会見で、六者会合の年内開催を目指すとともに、正式協議の前段階として実務者協議や非公式協議、これらを含めた柔軟な対応をしていくと述べ、形式にこだわらずに協議を継続していくことを示されたと思います。 韓国……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 第三回日朝実務者協議の際、北朝鮮側から横田めぐみさんの遺骨として提供された骨も、松木薫さんの遺骨とされた骨も別人のものであることが公式に確認されました。北朝鮮の態度は極めて重大かつ無責任であり、我が党は北朝鮮側の不誠実な態度に厳しく抗議するものです。 どうしてこんなことが起こるのか。その最大の問題になっている北朝鮮の特殊機関についてお尋ねしたいと思います。 第三回実務者協議で北朝鮮調査委員会の責任者、陳日宝人民保安省局長は、特殊機関を含むすべての関連する中央機関、地方行政機関など関連団体に対し調査を実施したと説明する一方で、特殊機関の関与した事案……
○緒方靖夫君 北朝鮮問題に対する政府の外交姿勢についてお伺いいたします。 近く日朝実務者協議が平壌で開かれます。ここで取り上げられます安否不明者の再調査は、今年五月の日朝首脳会談で金正日総書記が約束したものであり、回答を引き延ばすことは許されない、そう考えます。我が党としても、北朝鮮が誠実に再調査を進め、一刻も早く拉致被害者の安否にかかわる具体的な情報を回答する、そのことを求めていきたいと思います。 この問題は言うまでもなく拉致被害者の御家族の切実な願いであり、また多くの国民が心を痛めている問題であり、納得できる回答を得るべく改めて政府の大きな御努力を要請したい、そのように思います。 そ……
○緒方靖夫君 周辺事態に関する日米間の協議について、防衛庁長官にお伺いしたいと思います。
先月八日、ハワイで開かれました外務・防衛当局による審議官級の協議において、周辺事態が発生した際の対応について話し合われたと、そう報じられております。
四月の十二日の会見で大野長官は、米軍への提供施設の検討状態について、具体的な施設の名前は挙げられなかったけれども、話は進んでおりますと述べられております。進んでいると言われるわけですけれども、どこまで進んでいるのかをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 大臣はトランスフォーメーションと言われましたけれども、周辺事態における米軍の提供施設について具体的な……
○緒方靖夫君 私は、イラクでの治安任務にかかわる問題について伺いたいと思います。
町村大臣は、訪米などの際にイラク情勢などについて、またその対処についてアメリカ側といろんな議論をされていると思います。そうした中で、アメリカ側は政治プロセスなどイラクの復興のためには治安維持を重要だとして部隊の増強などを行ってきたという経過があると思います。
そこで、外務大臣にお伺いしますけれども、米国は他国に対して多国籍軍への参加、とりわけ治安任務への参加を呼び掛けているという、そういうことはあるんでしょうか。
【次の発言】 日本に関連してなんですけれども、日本が今後、求められればイラクにおいて治安の任務を……
○緒方靖夫君 町村外務大臣に、現在の日韓関係についてお伺いしたいと思います。 日韓関係をめぐっては、島根県議会による竹島の日制定問題とか、あるいは歴史教科書問題などを通じて外交上憂慮される事態が生じていると思います。日韓関係正常化四十周年、日韓友情年という重要な節目だけに、大変残念なことだと感じているところです。 最初に、竹島問題について伺いたいんですけれども、島根県議会が一昨日、一九〇五年に竹島を日本領土に編入して百周年を迎えることを受けて、竹島の日の制定条例案を可決いたしました。大臣は今日の深刻な事態についてどう認識されているのか、端的にお伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 法案に関連して幾つか質問したいと思います。 総務省が今年の三月にこういう外交・在外業務実施体制に関する行政評価報告書というものを公表しております。私は、現役の外務省職員の生の声を載せた画期的な報告だなと思いながら興味深く読みました。率直に言って、この報告書の中には耳を傾けることが幾つもあるなと、そういう感想なんですね。 その中には、政と官の在り方や職員の意識改革など、国民への説明責任について、国民への説明責任の徹底という面に関して十分なものとはなっていない、こういう指摘があるわけですね。この間の経過に照らして重要な指摘だと思うんですけれども、その点で大臣の御所見を伺っておきた……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 大変興味あるお話、ありがとうございました。 まず最初に、樋渡先生にお伺いしたいんですけれども、お話の中で、世界の中の日米同盟というのは本来の同盟論としては異なる、したがって理解に苦しむという大変興味深いお話がありました。私は、確かに本来と異なると思うんですね。しかし、今、実際、日本が進めようとしていることというのは、この新防衛大綱にもあるように、要するに国際協力活動ということになってくるわけですね。そうすると、その範囲を、この間防衛庁長官にもお尋ねしましたけれども、かなり広い範囲のものになっていく。そうすると、本来の抑止効果云々という同盟とは違う異……
○緒方靖夫君 二つの条約については賛成です。 これに関連いたしまして、国連関連機関に対する日本の財政的貢献について伺いたいと思います。 二十一世紀になりましても、世界では総人口の五分の一に当たる十二億が一日一ドル以下の生活をしている、また、総人口の半数に当たる三十億人が二ドル以下の生活をしているという実態があります。南北格差や国際紛争はもちろん、世界で起きるテロの背景の一つに、やはりこうした貧困の問題があるということが指摘されております。したがって、生存困難な方々を少なくしていく、これが世界平和にとって非常に大事な課題だということは、もう国際的な認識になっていると思います。 多国間支援を……
○緒方靖夫君 中国、韓国との間で今日生まれている困難をいかに打開するかという問題について質問したいと思います。 最初に、この間、中国で起きたいわゆる反日行動について一言述べておきたいと思います。 私たちの党は、どんな主義主張であろうと、自らの立場を暴力で訴え、通そうというやり方は断じて許されないと考えております。デモの一部の参加者が日本大使館や日本関連企業に投石したり、邦人留学生が日本人であるということだけを理由にして暴力を加えられ、負傷するなどの事態は絶対にあってはならないし、今後決して繰り返されてはならないと考えます。安全確保の問題では、現に日本大使館などに被害が出たわけで、中国側は国……
○緒方靖夫君 在日米軍の体制見直し問題と基地の共同使用について質問したいと思います。 以前、私が米軍再編問題について質問した際に、大野長官は、基地の共同使用ということも考えに入れていくと、そう答弁されておりました。その意義として、別の国会質問では警護の負担も要らなくなるなどもういろいろ挙げられました。ほかにもいろんなことを検討されていると思うんですけれども、具体案の最終決着は別にいたしまして、その後の協議、また日本側の方針など、やはり国会の審議の場にもっともっと示していただきたいと、そう願っております。 そういう意味でお尋ねするわけですけれども、長官の言われる共同使用ですが、その場合、基地……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。本当に有益なお話、ありがとうございました。 最初に、柳井参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、中国と韓国との関係で、歴史認識の解決、過去の和解が必要だという、そういうことをおっしゃられまして、そのとおりだと思うんですね。日本はちゃんとやっていると、こう言っても、相手があることですから、それが難しいところだと思いますね。その点で、独仏の先生のお話は大変有益だったと思います。僕も、例えば外交官の独仏間の交流、七〇年代終わりにもうそういう交換が始まる、国益を代表する外交官がそういうことやるわけですから、大変な努力があったと思うんですね。 そうすると、こ……
○緒方靖夫君 日中首脳会談とそれを受けての日中関係について質問をいたします。
日中首脳会談では、日中友好を促進することでは一致したものの、関係発展のためにはやはり歴史問題の解決が避けて通れない課題であることが改めて浮き彫りになったと思います。その点について、大臣の所見をまずお伺いいたします。
【次の発言】 小泉総理は、アジア・アフリカ首脳会議の演説で、アジア諸国に対する植民地支配と侵略への反省とおわびに言及いたしました。その内容は、九五年の村山談話、表現をそのまま繰り返したものだったわけですが、今問われているのは、小泉内閣の下で、中国側が、総理自身の靖国神社参拝などが、日中戦争の責任を痛感し……
○緒方靖夫君 テロ特措法の基本計画の変更について伺います。
テロ特措法が施行され、米軍艦船への給油が、自衛隊による対米協力、戦争協力が開始されてから三年半になるわけです。長官は冒頭の発言の中で、給油のニーズがまだあるという趣旨のことを述べられたと思います。
問題は、今後いつまでこの活動を続けるのか。ニーズがある限り続けるというのが長官のお考えでしょうか。
【次の発言】 そうすると、テロ根絶というのは当然時間が掛かるわけで、その地域でも当然です。そうすると、自衛隊がこの活動から撤退するというそのめどについてはどのように方針をお持ちですか。
○緒方靖夫君 改正案について基本的な点をお伺いいたします。
まず、IC旅券の導入の理由なんですけれども、法律案の提案理由では、一つは、近年の旅券の不正取得、偽変造などの旅券犯罪が増加して、組織的な密入国などの組織犯罪に旅券が使用されているほか、国際テロリストによる不正旅券の使用が懸念されているとあります。
我が国において、旅券犯罪あるいは不正旅券を使用した組織犯罪の実態、またそれがどの程度増加しているのか、また国際テロリストの不正使用の事例、またその点についてお伺いしたいと思います。
【次の発言】 もう一つの導入の理由として、国際社会においても昨年のシーアイランド・サミットでの渡航の安全性……
○緒方靖夫君 今日は、世界の軍事同盟とその動向について質問したいと思います。
政府は、軍事同盟を含めて日米の基軸、これを方針にされていると思うんですけれども、世界でよく機能している軍事同盟というのは、挙げるとどんなものがあるんでしょうか。お聞きいたします。
【次の発言】 私の質問は、その中で軍事同盟としてよく機能しているところは挙げられるとすればどこかということです。
【次の発言】 例えば、リオ条約はいかがですか。
【次の発言】 簡潔でいいです、結論だけ。
【次の発言】 当事国の幾つかがこのリオ条約について、イラク戦争の参加についての合意を得られなかった、メキシコが離脱を宣言しているというこ……
○緒方靖夫君 二つの議定書については賛成です。人身取引や密入国といった犯罪への対処というのは、国際社会全体が協力して取り組むべき重要な課題として位置付けられるようになっておりますし、犯罪のない平和で豊かな国際交流の発展や人権擁護の立場から、日本がこれに加わって積極的な役割を果たす、そういう点からも当然だと思います。 議定書の一つであります人身取引の問題について伺いたいと思います。 四日前に、アメリカ国務省は二〇〇五年版の人身売買に関する年次報告を発表いたしました。先ほど政府委員から、日本は努力している、昨年と比べて積極的な評価とありましたけれども、政府としては、私はやはり謙虚に受け止めるこ……
○緒方靖夫君 まず、七六年海事債権責任制限条約九六年議定書についてお伺いいたします。 これについては私たちは反対した経緯がございます。その理由というのは、加害船主の責任制限できる範囲を大幅に増やし、被害者の訴訟権などの権利の制限を強化するものだし、また保険会社も条約上責任制限できる主体に追加されるなど、被害者の保護のための措置を奪う内容だった、そういう理由からでした。 しかし、本議定書による改正は、七六年条約の基本的構造自体に変更を加えるものではなく、船主の責任限度額を引き上げることが主な目的だと思いますけれども、その点についてまず確認したいと思います。
○緒方靖夫君 私は、政府が取り組まれている日本の国連安保理常任理事国入りについて質問したいと思います。 私たちは、日本の常任理事国入りには賛成する立場です。しかし、そのためには、やはり幾つかクリアしなきゃいけない大事な問題があるというふうに考えております。それは、やはり日本が国連憲章の原則を擁護する。違反に対してははっきりと違反だということも明確に述べる。それからまた、とりわけアジア諸国の信頼と尊敬をかち取っていく、このことが非常に大事ではないかということを痛感いたします。 まず最初に、この件について、G4案の多数派工作、それからアメリカの対応の分析、見通しについて大臣にお伺いしたいと思い……
○緒方靖夫君 ミサイル防衛について防衛庁長官にお伺いいたします。
新設される自衛隊法第八十二条の二、ちょうど今議論されているところですけれども、その第一項というのは、今答弁にもありましたけれども、これが基本だということですね。第三項は一項の補完の意味を持つという御答弁がありました。そしてまた期間を定めるということについても今答弁がありましたけれども、それでは、どのくらいの期間を想定されているのかをお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 まあ具体的にはよく分からない話なんですけれども、防衛庁長官は、衆議院の議事録を読ませていただくと、その期間について、三百六十五日、二十四時間が理想だと、そうい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 両参考人にお伺いしたいんですけど、アメリカとの関係なんですけれども、これは研究開発も、それから指揮統制も訓練も、それから情報の共有も、やはりアメリカとの関係抜きにして語れない話だと思うんですけれども、その点で、そのアメリカの比重ですね、この関係での、それについてお伺いしたい。 それから、西山参考人に、非常に具体的にお伺いしますけれども、PAC3の迎撃範囲は限られているわけですけれども、それでも撃ち落とした場合、地上の住民に対する被害、これが実際どういうことが想定されるのか、それが一点。それから、民間飛行機が飛来している下でPAC3による迎撃を行った……
○緒方靖夫君 まず、日本がミサイル防衛で協力する米軍のシステムについてお伺いしたいと思います。
米軍は弾道ミサイルの発射や飛行を捕捉するために、地上レーダーや艦載レーダーだけでなくて、早期警戒衛星も当然使用するものと思うわけです。衛星の能力はより早い段階での脅威への対応に重要だということでしょうけれども、兆候やブースト段階においてそれがどういう役割を果たすのか、お伺いいたします。
【次の発言】 発射がいち早く認識できるというのは当然のことだと思います。
長官が、当委員会でも答弁で、地球は丸いわけで、レーダーだと発射段階とらえられないと言われた。まあ、それはそういうことになると思うんですね。……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 大変貴重なお話、ありがとうございました。 お話を伺いまして、拉致という国家的な犯罪に対して、文字どおり、めぐみさんを取り戻すために、そしてまた、そのほかの拉致被害者を取り戻すために奮闘されてきたその活動、そしてそのお気持ち、本当に痛切な思いで聞かせていただきました。 私は、第三回実務者協議の記録の一部ですけれども、読ませていただきました。それを読みますと、横田めぐみさんの生活した招待所についてというと、これは秘密警察、特殊機関の秘密になっていて答えられない、そういう答えが書かれています。そしてまた、臨時カルテについても、特殊機関が持って帰ってしま……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今年は戦後六十周年、そして広島、長崎への原爆投下が六十周年という年であります。総理に核兵器廃絶の問題についてお伺いいたしたいと思います。 二〇〇〇年五月に開催されましたNPT、核兵器不拡散条約再検討会議の最終文書では、アメリカも日本も賛成いたしまして、全会一致で、核保有国は自国の核兵器の完全な廃絶を達成することを明確に約束すること、これが明記されました。当時の政府の声明でも、核軍縮を前進していく上で大変有意義なもので、評価し歓迎するとあります。 総理に伺いますが、日本政府のその評価は今も変わらないでしょうか。
○緒方靖夫君 在日米軍の体制見直しの問題について大野大臣にお伺いいたします。 在日米軍の再編案をめぐって、大野長官はこれまで、アイデアの交換をしている、何ら決まっていないと述べるだけで、国会での検討の詳細に立ち入ることはされてこなかったと思います。しかし、アメリカでは既に個別の具体案にいろいろ言及されている、そしてまた同時に、これをどうまとめるかということは時期が差し迫っている、そういうところにあると思います。今日は具体的にお尋ねしますので、やはりかみ合った形の御答弁をお願いしたいと思います。 アメリカのローレス国防副次官は、先月二十九日開かれたアメリカの上院外交関係委員会東アジア太平洋小……
○緒方靖夫君 初めに、小泉総理の靖国参拝について町村大臣に伺っておきたいと思います。
参拝後、中国政府が町村大臣の訪問を拒否する考えを表明し、韓国側も潘基文外交通商部長官の来日に難色を示すなど、既に近隣諸国の関係に影響を及ぼしております。これは、起こるべくして起こったと言える事態だと思うんですね。
大臣は、いろんなレベルで話合いを続けることが大事とか、それに向けて努力していくのが日本の責任だと繰り返されておりますけれども、大臣のお考えになる今後の対応、そしてまた事態打開の展望についてお伺いいたします。
【次の発言】 首脳レベルでも、また大臣レベルでも話合い、今はできないと。役人レベルでやる……
○緒方靖夫君 テロ特措法の延長についてお伺いいたします。 自衛隊の派遣の延長の判断は、法律の目的に照らして吟味される必要があると思います。他国部隊への支援の目的は、法律の第一条にあるとおり、九・一一のテロ攻撃を受け、その脅威の除去に努めることであります。しかし、肝心の首謀者のビンラディンは捕まっていない。これについて、アメリカ国防総省の九月二十三日のブリーフィングで、アフガニスタンで米軍の部隊の指揮に当たっているケビン・オーウェンズ大佐は、作戦開始から四年を経過した時点でのビンラディンの捜索と進展の見通しについて聞かれて、以下のように述べております。それは、明瞭だが、我々ビンラディンを発見し……
○緒方靖夫君 防衛庁職員給与法の改正案は、職務など関係なく、一律に給与を下げるなどの人事院勧告の手法という点で多くの問題を感じておりまして、反対であることをまず述べておきたいと思います。 昨日、基本合意した在日米軍再編をめぐる日米協議について今日はお伺いしたいと思います。 これまでも質問してまいりましたけれども、いつもなかなか具体に入ってのお答えいただけなかった。今日は合意を経ておりますので、かみ合った話、議論ができるということを期待しております。 まず最初にお聞きしたいのは、米本土の第一軍団を再編、移転する形で座間に拠点司令部、UEXを設けるということですけれども、これは朝鮮半島が戦闘……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最初に、麻生大臣に靖国神社問題についてお伺いしたいと思います。 大臣は、二十一日、ブルームバーグテレビでこういう発言をされているんですね。遊就館についてですけれども、遊就館には何度か行ったことはあるが、戦争を美化するという感じじゃなく、その当時をありのままに伝えているというだけの話である、美化しているという感じじゃなく、そのときはそうだったという事実を述べているにすぎないと思うと、こうおっしゃられているわけですけれども、この展示の中心、私もここを訪問したことがありますけれども、日本の戦争が、自存自衛、アジア解放のため、そういう説明があります。あるい……
○緒方靖夫君 防衛施設庁をめぐる官製談合事件について質問いたします。
この事件は、空調設備工事にとどまらず、その米軍岩国基地や佐世保基地など、ゼネコンが請け負う全国の各施設局発注の建設・土木工事でも談合が行われた疑い、これが出てきているわけです。強制捜査を受けた一部ゼネコン幹部は、入札前に受注調整があったことを認めているというわけですね。
そこで、端的に大臣にお伺いしますけれども、この事件の根源は一体どこにあると受け止められていますか。
【次の発言】 今回の事件の根源にやはり天下りの問題があることは明らかだと思います。
逮捕された審議官らは、施設庁OBの天下り実績を基準に工事配分を決めて……
○緒方靖夫君 イラク特措法基本計画の変更と、これによる航空自衛隊の活動拡大について質問をいたします。
当委員会において六月十三日、空自の活動拡大に関する米側の要請について私質問いたしました。その際、額賀長官は、具体的な要請内容については相手があるので控えたいとして答弁されませんでした。どんなニーズがあるのかこれでは判断しようがありません。基本計画変更されたわけですから、今度は米側の要請内容について御答弁いただきたいと思います。
【次の発言】 日本の主体的な判断だけでやられている話じゃないと、これはアメリカ側のニーズがあって行われることだと、そのことは非常にはっきりしていると思うんですね。
……
○緒方靖夫君 防衛施設庁の官製談合事件について質問いたします。
今回の事件をめぐっては、一昨日、施設庁所管の財団法人防衛施設技術協会の前理事長ら三人が東京地検に追起訴されたほか、同じく同技術協会の元理事長で談合の連絡役を務めていた元技術審議官も略式起訴を受ける事態になっております。
そこで伺いますけれども、防衛庁は二月二十四日、今回の談合事件を受けて、技術協会への再就職を全面的に自粛するなどの再発防止策を発表いたしました。大臣は今後この技術協会についてどう対応されていくのか、質問します。
【次の発言】 防衛庁の資料によれば、防衛施設技術協会は、毎年、技術協力や調査研究業務の名目で防衛施設庁……
○緒方靖夫君 米軍再編問題について質問いたします。
2プラス2合意文書は、日本が米軍に行う輸送協力として、高速輸送艦の能力によるものを含めた海上輸送を拡大しともに実施すると明記しております。
そこでお伺いしますけれども、高速輸送艦、HSV、それはどのような能力、機能を持っているんでしょうか。
【次の発言】 そのとおりですね。正に非常に大きな部隊を高速で、ノットで言っても分かりにくいかもしれませんが、時速八十キロで海上を走るというそういうもので、大変なものだと思います。ですから、これはアメリカ側の発表ですけれども、航空輸送機でこれまでやろうとすれば一週間掛かる、そして非常にコストが高い、それ……
○緒方靖夫君 まず、米軍への経費負担全体についてお伺いいたします。
日本政府は、在日米軍駐留経費負担特別協定によるものを含めて、これまで様々な形で米軍に対する経費負担を行ってまいりました。まず主要な経費負担を確認しておきたいんですけれども、一つは関東計画、二つ目に沖縄返還に伴う経費、三つ目に湾岸戦争の経費、四つ目にこの法案にも関連しますが米軍駐留経費、五つ目にSACO経費と、この五つについてこれまでの合計負担額、それからそれぞれの負担根拠、そして五つすべて合わせた負担額の総合計ですね、これをお示しいただきたいと思います。
【次の発言】 合計額は。
○緒方靖夫君 防衛庁は、先週二十四日、今回の談合事件を受けて、再発防止策の基本方向を公表し、全庁挙げて必要な取組を行うことを明らかにいたしました。今回の事件を通じて何より求められているのは、腐敗の温床となっております天下りなどの官、業の癒着のシステムに文字どおり全庁挙げて徹底的にメスを入れることだと思います。今日は、この問題を別の角度から取り上げたいと思います。 防衛庁は、二〇〇四年十二月、陸上自衛隊が保有する八八式地対艦ミサイルの改良型の開発をめぐって、防衛装備品の研究開発を一元的に行っている同庁の技術研究本部で重大なミスが判明したとして、関係者と受注企業を処分いたしました。どんな処分内容……
○緒方靖夫君 今回の二本の条約は、源泉地国課税の撤廃を含めた大幅引下げが特徴になっていると思います。租税条約の第一の目的というのは、二重課税の回避のために課税権の調整を先進国や途上国と分け隔てなく行う、そこにあるんだろうと思うんですね。
そこで、お伺いしますけれども、今回のイギリスとインドのこの条約での国際課税の引下げという点で、経済的あるいは税制のメルクマールをどこに置かれたのか、お伺いいたします。
【次の発言】 提案されている二本の条約は、日本の企業のイギリスやインド進出にどういう貢献をしていくというふうにごらんになっているのか、お伺いします。
○緒方靖夫君 在日米軍再編についてお伺いいたします。
これまで米軍と自衛隊は度々合同の指揮所演習をやってきたと聞いておりますけれども、過去五年間について、日時、場所、参加部隊について、あわせて、日米でなぜ合同の指揮所演習を行うのか、目的についてお伺いいたします。
【次の発言】 指揮所演習の重要性について指摘されたと思いますけれども、再編案の中にはそれにかかわる新たな施設の設置が盛り込まれております。
横浜防衛施設局は三月の二十二日、相模原市に対して、相模総合補給廠に訓練センターを設置すると、そう説明しております。訓練センターはどういうものなんでしょうか。コンピューターシミュレーション機能を……
○緒方靖夫君 カナダとの社会保障協定は、当然な措置と考えますので賛成です。 今日は、キャンプ座間にかかわる米陸軍の再編計画についてお伺いしたいと思います。 米陸軍は、二〇〇四年七月に陸軍のトランスフォーメーションに関するロードマップを発表しております。それによると、現行の師団司令部を新しいUEX型へ改編する計画は期限を定めて行うということにされております。現役部隊については二〇〇七年会計年度までに、また米陸軍州兵部隊については二〇一〇年会計年度までにそれぞれ完了すべきだと書かれております。 現在、米陸軍のUEXへの改編はどこまで進んでいるのか、お尋ねしたいと思います。
○緒方靖夫君 汚染事件の対応の議定書も国連公海漁業協定も当然の良いことであり、賛成であります。
これに関連して、危険有害物質の汚染事件の対応の体制についてまずお伺いしたいと思います。
この種の汚染事件の場合、放水機能を持った船艇が迅速に現場に派遣されるということは非常に大事だということだと思います。この場合、引火、爆発につながる危険もあります。そこで、海上保安庁が持つ耐引火機能を持った放水船艇は、現有何隻どこに配備されているのか、お伺いいたします。
【次の発言】 場所はどこですか、具体的に。
【次の発言】 今伺いますと、日本海側などは極めて手薄かなというふうに思います。ですから、いったん大……
○緒方靖夫君 この協定に関連いたしまして、日本の余剰プルトニウム政策についてお伺いいたします。
政府は、九〇年代以降、必要な量以上のプルトニウムは持たないことを原則として日本政府代表はIAEA総会でも繰り返し演説してまいりました。これは国際舞台で日本政府の原則とか公約とか受け取られてきたと思いますけれども、その点、間違いないかどうか、まず確認いたします。
【次の発言】 今大臣から、その原則は変わらないと、そしてその原則というのは利用目的を持たないプルトニウムは持たないという、そういう御答弁があったと思います。
実際、今、日本で見ても、プルサーマル計画大きく推進しております。そして、六ケ所村……
○緒方靖夫君 在日米軍横須賀基地について質問いたします。
政府の発表では、横須賀基地で行われていた十二号バースの延伸を始めとする改修工事が完了したということです。これについて、四月十三日に開催された日米合同委員会において米軍への提供を承認したとされておりますけれども、合意事項の内容についてお伺いいたします。
【次の発言】 政府はそれらの施設について、キティーホークによる使用に限定して提供に合意したのか、それとも昨年政府として受入れを表明をした後継の原子力空母が使用することも想定した上でその提供に合意したのか、どちらですか。
【次の発言】 政府は十二号バースの工事について説明してきたこと、そし……
○緒方靖夫君 二つの協定には賛成であります。 マレーシアとのEPAについては、グローバル化という世界の流れの中で、その流れに沿って双方の利益にかなう内容となっており、特にセンシティブな農産物が除外されている点で評価しております。 この協定に関連して何点かお伺いしておきたいと思います。 最初に、本協定は、原産地規則の例外規定として、一部の品目について、ASEANからの第三国で生産された原材料がマレーシアで加工され日本へ輸出されることを認めております。この種の原産地規則の例外規定は、今後、日本のバイのEPA交渉において盛り込まれる方向なのか、例えば日本・ASEAN交渉では農産物に関してはどう……
○緒方靖夫君 テロ特措法による自衛隊の支援活動は区間を区切った措置とされておりましたけれども、撤退に関する明確なめども示されないまま活動が延長してまいりました。計画を変更し、活動を延長することには強く反対であることをまず申し上げておきたいと思います。 今日は、米海兵隊グアム移転に対する日本の財政支援合意について、直接交渉された額賀長官にお伺いしたいと思います。 まず、グアムに移転する海兵隊の数なんですけれども、これまで総数で約八千人とされておりました。沖縄のどの部隊が移転するのか。長官は積み上げ方式を取ったということですから、司令部、隊舎など、日本側負担によるものを詰める際に移転部隊や兵員……
○緒方靖夫君 議題の三件については、いずれも各国際機関の業務に資するものと認められますので、賛成でございます。 今日は、2プラス2の合意について質問したいと思います。 まず伺いたいのは、やはり再編経費の日本側の負担の問題です。 発表されたロードマップによれば、施設整備の建設費やそのほかの費用は、明示されていない限り日本国政府が負担するとなっております。グアム移転経費での折半、そしてそのロードマップの中には三項目、米側の負担、そう書かれております。それを除いてすべて日本側の負担ということになるわけです。大変大掛かりな施設整備ということになるわけですけれども、一体、どういう施設の項目と、それ……
○緒方靖夫君 議題の日韓刑事共助条約については、我が党は賛成であります。その理由というのは、日米刑事共助条約と同じく、近年の外国人による多発する凶悪事件、国境を越える犯罪の増加に伴い、これらの事態に有効に対処し、諸外国との捜査協力等の促進と捜査共助の迅速化を図るためのものだと考えるからです。 今日は、防衛庁、防衛施設庁の官製談合事件に関連して、先般、防衛庁の検討会がまとめた報告書の概要、ここにありますけれども、この概要にかかわって額賀長官に質問したいと思います。 今回の報告書の概案の取りまとめに当たりまして、防衛庁が三月に再発防止策の基本方向を公表した際、私は三月三十日の本委員会で、官製談……
○緒方靖夫君 まず、守屋事務次官の発言についてお伺いいたします。
この委員会の前の理事会で、防衛庁の事務方から資料配付と説明を受けました。その資料には、毎日新聞の四月二十七日付けの記事のコピーも添付されておりました。私はこの記事の内容に訂正を要する不正確さはないのかとお聞きしたところ、事務方はないというお答えでした。わざわざ配付してそう答えたわけですので、大臣もその点には異存がないと思いますが。
【次の発言】 この記事には異存がないと、大臣もですね。
この記事には、こういうことが書かれているんですね、これは今日配っていただいたもので助かりましたけれども。グアム移転経費を除き八年間で二兆円と……
○緒方靖夫君 政府は本日、日米合意を実施するための閣議決定を行ったとのことですけれども、閣議決定は2プラス2の発表文書とロードマップにある再編案全体の実施を決定したものなんでしょうか。その中には除いた事案というのはあるんでしょうか。
【次の発言】 それでは、五月一日のロードマップ及び共同発表の中で合意したけれども、閣議決定は除いたというものはあるんですか。
【次の発言】 その閣議決定を見ますと、再編関連措置については、最終取りまとめに示された実施時期を踏まえつつ、着実に実施していくものとすると、そういう表現があります。そうだとすると、その閣議決定は関係自治体の合意の問題、これをどう扱うことにな……
○緒方靖夫君 国連腐敗防止条約は賛成です。
今日は、米軍再編協議にかかわる周辺事態の際の米軍による民間施設使用の問題についてお伺いしたいと思います。
昨年十月の2プラス2の中間報告の中で、日米両政府は、日米ガイドラインを基礎とする日本有事の際の共同作戦計画と周辺事態の際の相互協力計画という二つの検討作業が引き続き必要であることを確認した上で、この検討を拡大すると表明しております。二つについての検討作業のうち、周辺事態の際の相互協力計画について検討を拡大するというのはどういう意味なのか、お伺いいたします。
【次の発言】 昨年四月の時点で既に大野前長官は、米軍への提供施設についての話は進んでい……
○緒方靖夫君 イラクでの自衛隊の活動についてお伺いいたします。
額賀長官は今月四日、シンガポールでアメリカのラムズフェルド国防長官と会談されました。報道では、アメリカ側から航空自衛隊の輸送活動をバグダッドに拡大するように要請があり、長官はニーズに応じて考えていくと表明されたということです。空自の輸送協力の拡大の必要性やニーズについては、アメリカ側は具体的にどのように言っているのか、お尋ねいたします。
【次の発言】 今大臣が控えさせていただくと言った件で、その中身には、もう申し上げませんけれども、結局、米軍のための空自の輸送協力の拡大という、そういうことは必要として出されたんでしょうか。
○緒方靖夫君 拉致問題では、この間、日韓双方のDNA鑑定の結果、横田めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者の金英男さんである可能性が高いことが判明するなど、新たな進展がありました。先日も、韓国の被害者の御家族が国会で問題の早期解決を訴えるなど、拉致問題は国際的な広がりを見せていると思います。それだけに、北朝鮮に対して拉致、核、ミサイル問題を解決して、日朝平壌宣言にも、六か国協議の共同声明にも明記されている関係正常化が展望される方向に関係諸国との協力を強めていくことが一層重要になっていると考えております。 そこで、麻生大臣にお伺いしますけれども、大臣は先日、先ほどからもお話ありましたけれども、韓国の……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 政府に質問させていただきます。 本法案は、脱北者への対処を日本の法律で初めて明記し、脱北者について、北朝鮮を脱出した者で、人道的見地から保護、支援が必要であると認められるものと法令上定義を行っております。 これに関連して、外務省に伺います。 これまで政府は、脱北者について、一般に、北朝鮮の厳しい食糧難、経済難等を背景として北朝鮮から中国に逃れた北朝鮮住民を指す語として用いられているものと承知しているとの見解を示してこられました。このことからも明らかなように、脱北者問題というのは、基本的には北朝鮮国内に起因する性格の問題と考えますけれども、いかが……
○緒方靖夫君 北朝鮮の核実験に対する国連安保理決議と日本政府の対応について質問をいたします。 日本共産党は、北朝鮮の核実験を厳しく抗議するとともに、国際社会が一致して平和的、外交的に問題の解決を図ることを求めてまいりました。この立場から、非軍事的措置によって事態の解決を目指す安保理決議が全会一致で採択されたことを歓迎し、それを強く支持しているものです。北朝鮮政府がこの決議の要求を速やかに受け入れることを強く求めていると、これが私どもの立場です。 麻生大臣に基本的な問題についてお伺いしたいと思います。 安保理決議は北朝鮮に対する制裁措置として、国連憲章七章四十一条に基づく非軍事的措置に限定……
○緒方靖夫君 テロ特措法改正案について質問いたします。 自衛隊が給油支援を始めて五年たちますけれども、この間、海上阻止活動の成果は変わってきております。政府の説明文書には、参加艦艇数や給油回数は一定レベルで推移している、活動の有効さは減じていないとある一方で、実態については、不審船の減少、無線照会数が大幅に減少、テロリスト等の攻撃も最近は発生していないとあります。 そこで、防衛庁長官に伺いますけれども、周辺海域での、インド洋及び周辺海域でのテロの発生件数と、テロリストの捕縛実績の年ごとの件数はどうなっているのか、お尋ねいたします。
○緒方靖夫君 JICA法改正案には賛成でございます。 今日の質問は、去る九月十四日、在日米海軍横須賀基地において原子力潜水艦ホノルルの出港の際、海水から放射性物質が検出された問題について伺いたいと思います。 文部科学省は本件に関し、十月の五日、原子力艦放射能調査専門家会合を開催いたしまして、調査結果を発表いたしました。それによると、結論として、コバルト58、コバルト60は原子力潜水艦由来である可能性は否定できないとしながらも、断定することはできないと述べております。 今回の放射能漏れについて、文科省は断定できないというのがこの調査の説明なんでしょうか。
○緒方靖夫君 ミサイル防衛について質問いたします。
沖縄ではちょうど今日から嘉手納基地に配備された米陸軍のPAC3部隊が本格運用されると聞いております。現在、兵員配備が進んでいるとのことですけれども、配備が完了するのはいつなのか、家族も含め何名規模になるのか、お伺いいたします。
【次の発言】 一個大隊規模の配備、これは非常に大きい規模だと思います。何名かおっしゃらなかったけれども、兵員だけで六百名とも言われております、家族含めたら九百名とかですね。ですから、私は、米軍再編で、沖縄で始まったのは結局は負担増なんだということをまず申し上げたいと思います。
すると、ではなぜ米軍が嘉手納基地に配備……
○緒方靖夫君 日本・フィリピンEPAについて質問をいたします。
今回初めて人の移動が入ったと思います。ASEAN事務局長が来日して意見交換した際に、日本との協定では人の移動が最も共通な要求になっていると、そう述べておりました。フィリピンの後に続くASEAN諸国との協定でも、人の移動が大きなテーマになると思いますけれども、その点で大臣の御認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 交渉過程でフィリピン側との間で最も意見の調整が必要になったそういうテーマ、恐らくこれが人の受入れの問題で、そしてフィリピン側はかなり大きな人数の受入れを求めてきたんではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします……
○緒方靖夫君 この法案は、自衛隊の海外での活動を本来任務に位置付けるという、そういうものであります。自衛隊の任務、位置付けが変わるわけですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。 これまで、自衛隊の存在は日本国憲法の下にある必要最小限の実力組織だと説明されてきました。本来任務も、直接侵略及び間接侵略に対し我が国を防衛することを主たる任務とすると書かれてまいりました。すなわち、侵略から日本を守るために存在する、これが自衛隊のそもそもの目的だということですね。 海外の活動が任務に加われば、憲法から説明されるそもそもの目的も変わってしまい、今までの目的を超えてしまうことになるのではないか……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
両先生、本当に今日はありがとうございました。共通して両先生にお伺いしたいと思いますが、この法案は、自衛隊が本来任務として中東を含めてアジア太平洋地域に活動を展開する、そういう仕組みをつくるものだと思うんですけれども、その点で、日米同盟の軍事的な分野においてこれがどのような変化をもたらすのか、それについてお伺いいたします。
【次の発言】 森本先生にお伺いします。
イラクで空自が今も活動を続けておりますけれども、これはアメリカの側からは非常に高い評価と称賛が寄せられている、自分たちの作戦活動がこれなしには展開できないという。つまりそういう緊密な協力、軍……
○緒方靖夫君 前回の質疑に続きまして、法改正第三条第二項の平和協力活動について伺います。
テロ特措法とイラク特措法の活動が本来任務としてここに入ることはもう既にこれまでの質疑の中で確認いたしました。長官は、テロ特措法を法律的に危なっかしいものと答弁されました。このことについて前回の質疑で、この認識に間違いないということを重ねて確認されました。危なっかしいと認識されるなら自衛隊の本来任務に入れるべきではないのではないかと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 長官答弁によれば、アメリカが仕掛けた自衛のための戦争を後方支援すると、そう繰り返し答弁されております。周辺事態でもないのになぜ支援する……
○緒方靖夫君 従軍慰安婦問題について質問いたします。
この問題をめぐりましては、強制性はなかったとする安倍首相発言と日本政府の態度にアメリカやアジア諸国からの批判が広がっております。
そこでお伺いしますけれども、大臣は今月末に韓国訪問を予定され、そして、そこでは当然、カウンターパートの宋旻淳外交通商相らと会談されると思います。そこで、韓国側が今懸念を表明している慰安婦問題についてどのような立場で会談に臨まれるおつもりなのかをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 韓国で表明された懸念というのは、日本政府が先週十六日の閣議で、軍や官憲による強制連行を直接示すような記述はなかったとの答弁書を決……
○緒方靖夫君 在外公館法は適当な措置であると認められますので、賛成であります。 今日は、横田基地の問題について質問したいと思います。 三月二十四日付けの朝日新聞が報じているんですけれども、在日米軍横田基地及び関連施設において、ジェット燃料などの有害物質漏れ事故が一九九九年から二〇〇六年までの七年間に九十件発生したことが米国の情報公開で明らかにされているとのことであります。 この七年間に横田基地やその関連施設で発生した有害物質の流出事故に関して、アメリカ側から発せられた事故は何件ありますか。そして、その内容はどのようなものだったのか、お伺いいたします。
○緒方靖夫君 日比租税条約改正案について質問いたします。
二〇〇〇年の政府税調は、みなし外国税額控除制度の存続について、対象となる国や優遇措置を合理的な範囲にして時限措置とともに縮減、廃止に努めるとしております。
この控除制度を縮減、廃止する理由、これは何でしょうか。
【次の発言】 提出資料を見ますと、我が国のみなし外国法人税総額は二〇〇一年は二百三十億円、二〇〇五年は五百二十億円に倍増しております。縮減、廃止しようとしているのに控除額が二倍に上昇しているのは、これは何でしょうか。
【次の発言】 日本の自動車産業等々を見れば常識的にはそういうところからだと、そんなことは思うわけですけれども……
○緒方靖夫君 貿易関連協定の三法案には賛成であります。 今日は、国際的に議論が進んでおりますクラスター弾について質問したいと思います。 クラスター爆弾は、広い区域を制圧するために使用され、無数の子爆弾を飛散させるもので、コソボ、イラク、レバノンなどではこの兵器による攻撃で一般市民に多大な犠牲者が出たと、そういうケースであります。特に、不発率が高く、子供が拾うなど、戦闘終了後も長期にわたって民間人を殺傷する非人道性が国際的にも問題視されております。 クラスター弾の非人道性、残虐性について大臣はどう評価されているか、まずお伺いいたします。
○緒方靖夫君 ICCローマ規程は、武力紛争がいまだ絶えない国際社会において、その中で発生する重大犯罪を処罰し、その根絶を目指す上で重要な規程だと考えております。 幾つか質問いたしますけれども、ローマ規程で犯罪化される重大犯罪ですけれども、日本はこれを国内法において新たに犯罪化するための法整備を行わないとのことであります。ただ、加入に時間が掛かった理由の一つに法整備の検討があった、このことが繰り返し言われてきたわけですけれども、重大犯罪の国内法化についてもいろいろと検討されたと思います。重大犯罪の規定整備を必要ないと判断された理由について、端的にお伺いいたします。
○緒方靖夫君 核融合の研究開発については、将来の人類にとっての恒久的エネルギー源を確保する一つの選択肢と考えております。同時に、核融合についてはなお多くの課題が残されており、イーター計画とブローダーアプローチの実施は、安全の確保、基礎研究に財政的なしわ寄せを寄せないことなどに十分な注意を払い、国民の理解を得ながら進めるべきものだと考えております。 まず基本点ですけれども、条約は平和利用を明記しております。原子力平和利用については、原子力基本法第二条でも、安全確保を旨として、自主、民主、公開という三原則を基本方針としております。イーター計画が工学設計段階を迎えようとするときの九一年、衆議院科学……
○緒方靖夫君 米軍等再編特措法は、日米合意に従って米海兵隊のグアム移転経費を日本が負担するための仕組みをつくるというものだと思います。政府の説明によりますと、グアム移転経費は百二億ドルとされ、そのうち六十億ドルを日本が負担するということです。この米国内への移転経費の負担というのは、日米安保条約及び地位協定等の関連取決めに照らせば、どちらが負担すべきものなんでしょうか。
【次の発言】 私が端的にお伺いしたいのは、本来、安保条約及び関連取決めに従えば、その負担というのは、日本が負担する取決めはあるものですかということですが。
【次の発言】 大臣がおっしゃるように、新たな取決めなんですよ、これは。新……
○緒方靖夫君 前回に続きまして、米軍等再編措置法について質問いたします。
政府は、再編案を取り決めた日米合意に関し、関係自治体や住民の理解が得られるよう説明し、誠心誠意努力すると言ってきました。この立場は今も変わりありませんね。
【次の発言】 最終報告に基づく再編案の閣議決定から一年近くが経過いたしました。再編を受け入れられないとする自治体も多くあるのが現状なわけですけれども、そういう中でこの法案が今審議されているという、そういうふうになると思います。
法案の第一条、目的に当たるところは再編の円滑な実施をうたっておりまして、その目的のために措置を講ずると述べています。この円滑というのは一体……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 先週末から沖縄で大問題になっております事態について、私は総理に今日はお伺いしたいと思います。 名護市の米軍の新しい基地の建設工事で、海域調査ということで海上自衛隊の五千七百トンの掃海母艦が派遣された。また、その現場周辺には掃海ヘリコプターも旋回したという話です。新しい米軍基地を造るのにそうした巨大な艦船が出る、異常な事態だと思います。沖縄では、新聞の報道でも市民を相手に巨大艦船を出したと一斉に批判が起こっております。 そこで、総理に伺いたいんですけれども、沖縄の仲井眞知事はこう述べているんですね。自衛艦まで出すのは県民感情を考えるとやり方が荒っぽ……
○緒方靖夫君 おはようございます。 武力紛争の際の文化財保護条約などについて質問させていただきます。 ハーグ条約は、第二次世界大戦で大量の文化財が破壊された被害に遭ったことを受けて、武力紛争の際の文化財保護のための包括的な国際約束として作成されたものだと思います。ですから、世界遺産条約と並び、国際的な文化財保護のための主要条約とみなされていると思います。これを締結することは、日本が国際社会における文化財保護のための取組で積極的な役割を果たす上で極めて重要であると考えます。 そこでお尋ねいたしますけれども、日本が署名から今日まで五十年以上条約締結に至らなかった理由は何か、簡潔に伺いたいと思……
○緒方靖夫君 この法案は自衛隊の体制を大きく変えるもので、新しい改編がいろいろあります。 それで、私はなるべく今日多く御質問をしたいと思っております。ですから、できたら大臣から簡潔で要を得た御答弁をいただけると大変有り難いと思っておりますので、お願いいたします。 自衛隊改正法案の海上自衛隊の改編についてまずお伺いしたいと思います。 横須賀、呉、佐世保、舞鶴、大湊の地方隊に置かれていた護衛艦部隊、それから哨戒ヘリコプター部隊は、今度の改編で自衛艦隊の護衛艦隊と航空集団にそれぞれ編入されることになります。地方隊の部隊は従来別々に組織されてきた自衛艦隊に組み入れられるということなんですけれども……
○緒方靖夫君 法案の大本になります日本政府のイラク戦争に対する態度について、今日は官房長官がせっかくお見えですので、官房長官に質問したいと思います。
イラク戦争はフセイン政権の大量破壊兵器保有の疑惑を根拠として開始されました。米英両国は、査察を継続すべきとして武力行使に反対するほかの安保理事国の声を聞き入れず、二〇〇三年三月二十日にイラクに開戦に至ったと、ドイツ、日本政府も開戦支持を表明したと、そういう経過です。
お伺いしますけど、当時、日本政府はなぜ開戦を支持されたんですか。
【次の発言】 長い答弁をいただきましたけれども、政府はイラクが最後の機会を生かさなかった等と述べてきました。
……
○緒方靖夫君 おはようございます。日本共産党の緒方靖夫です。 私は、今日、陸上自衛隊の情報保全隊の活動について質問をいたします。 昨日、我が党の志位委員長が記者会見を行い、陸自の情報保全隊の内部文書を明らかにいたしました。これは我が党が自衛隊関係者から入手したものです。委員会には、大部になりますので、抜粋したものを配付したいと思います。資料Aは、陸上自衛隊東北方面情報保全隊で収集され、一週間単位で分析したもの。資料Bは、「イラク自衛隊派遣に対する国内勢力の反対動向」と題する情報保全隊作成の文書で、これには東北情報保全隊の情報も加えられ、全国五つの情報保全隊の情報が総合され、解析されておりま……
○緒方靖夫君 タイとチリのEPAについてまず質問いたします。
タイ側とチリ側の関税譲許表の中で、バーゼル条約上有害廃棄物であるとされる品目数はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 有害廃棄物質については、安倍総理が両国外相に対して、我が国は輸出しないことを伝達していると聞いております。環境NGOなどから輸出促進相手国の担保措置の信頼性などについて多くの懸念が表明されたところでありまして、有害廃棄物は国内処理の原則を厳格にすべきであり、途上国との関係においてもやはりきちっとした形で解決すべきだということを確認しておきたいと思います。
それで、次に、陸上自衛隊の情報保全隊の問題について質問……
○緒方靖夫君 世界においてテロリズムを根絶するには、国際社会の構成員たる各国が平和的、外交的な努力を尽くし協力を強めていくことが重要であることは言うまでもありません。本条約が定める犯人を処罰するための国際的な枠組みの構築はそのような国際協力の一環であり、国際的な核テロリズムの防止に役立つものと認められるというそういう立場から、これには賛成であります。 今日は、日本政府が受入れ表明を行った米軍横須賀基地への原子力空母配備に関連して横須賀市と米軍の間で結ばれました防災協定についてお尋ねしたいと思います。 米国政府による二〇〇八年からの原子力空母ジョージ・ワシントンの横須賀基地への配備問題に関連……
○緒方靖夫君 最初に、陸上自衛隊の情報保全隊の問題について質問をいたします。
久間大臣は七日の本委員会で、私が、我が党が示した情報保全隊の内部文書に、自衛隊の活動にも防衛秘密と全く関係のない年金、医療、消費税など国民の暮らしにかかわることまで記録されている問題をただした際、イラク派遣の情報収集に付随して記録したと答弁されました。
これは間違いありませんね。
【次の発言】 大臣は、情報収集のついでに記録したものとか、併せて記録しただけとよく言われます。しかし、果たしてそうかという問題があるんですね。
東北方面情報保全隊が作成した情報資料について、通知と題する文書を見ますと、年金、医療、消費……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
会見の時間があると思いますので、前半の部分は官房長官にお尋ねしたいと思います。
まず、基本的なことですけれども、六か国協議における朝鮮半島の非核化、その進展は、それ自身重要なことですけれども、同時に拉致問題を含む日朝両国間の懸案解決という点でもやはりそれに寄与するものではないかと思うんですけれども、その二つの課題の、重要な課題の二つの関連についてのお考えを伺います。
【次の発言】 今の官房長官の御答弁、非常に明確だと思います。核問題の解決も、それから拉致の解決も、やはり結び付けてしっかりと進めていくということが大事だと、そういう御答弁だというふうに……
○緒方靖夫君 アメリカ下院外交委員会で採択されたばかりの従軍慰安婦問題決議について質問いたします。
この決議は、日本政府に対し、明確であいまいでない方法で謝罪し、歴史的な責任を公式に認めること、慰安婦はなかったという主張を明確にかつ公に否定することなど四点を求めております。
官房長官にお伺いしますけれども、日本政府として今回の決議をどう受け止められているんですか。
【次の発言】 日本政府の立場について、今、四月の安倍首相の訪米について答えられましたけれども、その日本政府の立場について、四月の日米首脳会談でブッシュ大統領から理解が得られていると、そう説明をされていますけれども、一体どういう理……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
奥村公述人にお尋ねいたしますけれども、先ほど低成長では母体行が将来どこまで負担できるかわからないと言われましたけれども、現時点で六千八百五十億円、それだけの体力もあるし払えると思うんですが、いかがでしょうか。
【次の発言】 六千八百五十億円というのは、国会で大問題になっていることを見てもわかるように、国民にとってやっぱり非常に大きな問題だと思うんですね。
次の点ですけれども、いろいろな案があると言われましたけれども、やはり政府案しかないという趣旨のことを言われましたし、しかし同時にセカンドベストであるということも言われました。その点なんですけれども……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今、各地で商店街が寂れる、そしてまた中心市街地が空洞化していくという状況が非常に目につきます。 これは九七年度の中小企業の動向に関する年次報告、その中で、商店街の停滞、衰退の原因として、そのトップに「商店街の域外に立地した大型店等に客足を奪われている」、これが七二%を占めているわけです。東京都の商店街実態調査報告書を見てもこれが七六%を占めている。各道府県のそういう調査を見ても大体七割、八割を占めている。 そうすると、市街地の空洞化や商店街の衰退の原因、要因、これは大臣がさっき言われたように交通アクセスとか駐車場問題もあるかもしれない。しかし、最……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 国連の威信の低下ということが話題になったと思いますけれども、それは国際の平和と安全の維持という国連の主要な任務にとってやはりそういう事態が最近あったからだと。特にNATO軍によるユーゴスラビアの空爆、これがその大きな出来事だったと思います。それはちょうどアメリカ自身も述べていますけれども、国連の原則とは無関係にみずからの国益に従うと述べている。国連が蚊帳の外に置かれた、そういう事態だと思うんですね。 そういう事態に対して、九月の国連総会の際にアナン事務総長は、人道的介入のもとで強行されたユーゴ空爆が安全保障を掘り崩す危険はないのかとか、危険な先例と……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、昨年九月にマレーシアを訪問いたしまして、そこで政府や外務省の関係者とお話をしたときに、日本の安保理の常任理事国入りについて、日本がアジアの一員とならない限りは賛成できないという意見、これはマハティール首相の意見でもあるんですけれども、そういう意見を伺いました。マレーシアのように日本を非常によく理解している国がそういう意見を述べる。しかも、その理由がアジアの一員とならない限りはという理由ですね。そこのところに私は非常に関心を持ったわけです。 なぜそういう発言が出てくるかという背景を考えますと、やはり今、マレーシアを含めてASEAN諸国の中で、ア……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 財政の問題について、国連の本体ではないんですけれども、私は、この十何年間かかわってきたジュネーブにある国連人権委員会、国連人権センター、そこの移り変わりを見ても非常に財政難を実感するんですね。スタッフが削られる、だからNGOのアムネスティ・インターナショナルよりもはるかに少ない職員でやっている実態があります。それからまた、議事録なんかももう七、八年前からつくらないですね。議事録なしですよ、テープだけ。それでしかもプレスリリースを配るだけなんですね。しかもそれが英語だけだという、もうまさに悲劇的な状況があるわけですけれども、それはすべて財政難というとこ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 大変有益なお話、ありがとうございました。 やはり学界それからまた国連で大きな役割を果たされている先生ならではの御発言だということを痛感いたしました。 私は、国連人権活動と日本政府のかかわりについてお伺いしたいんですけれども、人権については概念が随分変わってまいりまして、戦前でしたら、一国の人権状況について国際舞台でやるということは内政干渉ということではねつけられた。それが随分変わってきて、今一国の状況について、例えば国際人権規約を批准している国については国連でも定期的に履行状況についてその審査が行われる、そういう状況になっております。また、それぞ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 台湾をめぐる問題について二点お伺いしたいと思います。 まず、中江先生に中国と台湾との関係についてです。 二つのポイントがあると思うんですけれども、一つは、一つの中国という国際法的な枠組みの問題です。これは、国連の代表権問題で中国の代表権を台湾政権から中国に移したというだけで、台湾が国として認められたことはないという、そういう歴史的事実からもこれはもう明確だと思うんですね。 もう一つの点は、台湾問題の平和的な解決が図られるという政治的なアプローチの問題です。中国は、台湾が独立すれば武力を行使するという立場を持っていて、我々も含めて平和解決に徹すべ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 一問お一人にということですので、藤田先生にコソボ問題について、先ほどから出ておりますけれども、お尋ねいたします。 これについては国連の授権がない、このことはもうはっきりしております。これは私の質問に対して昨年、条約局長が国連の授権がないということを認めておりますし、それからよく言われるように人道的な介入論、このことについても高村外務大臣が、一般国際法上人道的介入というような概念が形成されつつあるわけでありますが、これはまさに形成されつつある概念で、どの条件でどの程度介入が許されるかということについては必ずしも定まっていないということで、政治的にも固……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、国連が持つ平和と安全保障の今日的課題という点、一点に絞って見解を述べたいと思います。 本調査会でもたびたびテーマになったことですけれども、国連憲章で認められていない軍事行動であっても人道的な理由で介入せざるを得ないような事態にこたえるための国連の新しい対応、こうした議論が横行しております。このいわゆる人道的介入論は俗耳に入りやすい装いを持っておりますけれども、こうした議論の本質を冷静に分析することが今日非常に重要であると痛感しております。 この議論は、アメリカなどNATOのユーゴスラビア空爆を合理化するために頭をもたげてきたもので、私の国会……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 核兵器の廃絶の問題について伺いたいと思います。 先日の国連総会の第一委員会では、スウェーデン、メキシコ、アイルランドなどの新アジェンダ連合が中心になって提案した核兵器廃絶決議が昨年を上回る賛成多数で採択されました。これは、今春のNPT再検討会議で核兵器国が自国の核兵器全廃の達成を明確に約束する、誓約するなど、核兵器廃絶が国際世論の高まりの中で国際政治の中でその本流を広げた、そういうふうに思うわけです。 そこで伺いたいんですが、三点あります。 このアジェンダ連合決議をどのように評価されているのか、これが一点。それから、日本政府が従来の棄権から賛成……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 一つのテーマでお伺いしたいと思います。 日本の安全保障理事国入りの問題とアジアの中での日本という、そういうテーマなんですけれども、例えば、私はおととしマレーシアに行ったときに、マハティール首相が、日本の常任理事国入りについては日本がアジアの一員として行動する立場をとるようになったら支持する、そういうふうに言われております。つまり、今は支持しないということですね。あれだけ財政危機の折に日本に感謝している、そしてまた親日的な国のトップがそういうことを述べている。私は非常によく考えてみる発言だなということを思っているんです。 その点で、一つはドリフテさ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。在日中の大使から御苦労とまたリアルなお話を聞けて大変よかったと思っておりまして、感謝しております。 一点は、国連安保理の常任理事国入りの問題ですけれども、私自身の考えは、やはり軍事的な関与の義務を負うという理由、憲法上の理由から反対という考えですし、それからまた、そもそも日本の外交のあり方ということからもやはり存在感のある外交、独自性、先ほど緒方貞子さんが大活躍の話をして大変誇りに思うわけですけれども、ああいう活動を日本外交として展開するような、そういうことになったときにはまた状況が変わってくるかもしれません。 例えば、先進国としてカウントされている……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 今のことに関連して、私は山岡先生にお尋ねしますけれども、ペリー報告を私も読んでみて、やはりこの報告というのはなかなかよくできていると。非公開の軍事対応部分はわかりませんけれども、やはり願望から出発するんじゃなくて現実から出発する、そしてなかなか賢明で理性的なそういう方向があると思ったんです。それと、金大中大統領の太陽政策と相まって、日本も含めて三国で進んだと。ただ、日本は、アメリカ政府も韓国政府も言っていましたけれども、その点ではやはり足を引っ張った、あるいはおくれたという側面が確かにあったんじゃないかと思うんです。 そこでお尋ねしたいのは、日本政……
○緒方靖夫君 三十秒で。添谷先生にお伺いいたします。 日本の外交どうあるべきかという点で、外交の軸足をアジアに置くということが私は非常に大事かなと思うんです。その点で、私アジアを回ったりして、アジア的価値観ということがいろいろ言われている。これはあいまいとした概念ですけれども、同時にこれはアジアとしてのアイデンティティーということだと思うんです。その点で、日本の外交の順番ということになると、アメリカ、サミット参加国、そしてアジアというのは何番目になるかよくわからないという状況がありますけれども、その点で、アジアに軸足を置いた外交という点で、先生の御提言あるいはお考えを伺いたいと思います。
○緒方靖夫君 この間の国連問題に対するここでのさまざまな議論、大変有益だったと、そのように感じております。高く評価したいと思います。 私は、すべての加盟国が国連を重視する、より具体的に言うと、国連憲章に明記されている国連の原則と目的を守ること、これが改めて重要だなということを痛感しております。 この間、国連は試練を受けてきたと思うんですね。それは、国連の授権のない武力行使が行われたコソボ紛争、そしてその理由が成り立たないために、結局根拠として持ち出されたのが人道的理由等々でした。これは学問的にも国際法上も確立されていないというのが日本政府の態度でもありますし、また国際的な見解でもあると思い……
○緒方靖夫君 日本外交のあり方と東アジアの安全保障について、日本共産党の見解を表明いたします。 我々は野党でありますけれども、日本国民に責任を持った外交を提言しながら独自の活動を進めてまいりました。東南アジア諸国の政府・与党との交流、会談などを通じてアジアの平和を促進する活動、北朝鮮と日本の国交正常化について提案し、超党派の訪朝団に加わりその道を切り開いてきたこと、唯一の被爆国日本ですべての国の核兵器廃絶を要求してきた政党として原水爆禁止運動の中でも独自に世界に向かって核兵器廃絶のイニシアチブをとってきたこと、力の行使と威嚇による国際秩序でなく、他国への不干渉、紛争の話し合い解決など、国連憲……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。
総理はアジア太平洋諸国首脳の参加したAPEC会議に出席されました。そこでテロ対策に関する首脳声明が出されました。
私、これを読んで非常に大切なことが二つあるなと思いました。一つは、諸国首脳が一致団結してテロと戦うこと。そしてもう一つは、国連の役割を重視していることです。そこには、声明は、国連が主要な役割を果たすべきである、こう述べて、国連憲章と国際法に従った解決を強調しているわけです。
会議に出席された総理に、まずこの点について御確認したいと思います。
【次の発言】 そして、書かれているから明瞭だと思いますけれども、国連の主要な役割、これが果たさ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 ODAは、ODA対象国の期待が非常に大きいわけですし、それだけに被援助国のニーズに合致した正確な執行が非常に重要だということを痛感いたします。 世界の主要国との比較で日本のODAの特徴、これを私なりに考えると、一つは人道性の高い食糧援助、最貧国に向けた援助、これの額が少ないと思います。統計でいっても、日本の貧困国への援助はODAのうち一三・二%、ドイツは二四%、イギリスは三二%。世界で最貧層に属する人がどのぐらいいるかというと、一日一ドル以下で暮らしている人たちが十二億人いるわけですよね。そういう実態から照らしてみても、やはりこの点が非常に大事だろ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 東アジアの枠組みについて、青木先生にまずお伺いしたいと思うんですけれども、小泉首相がASEAN歴訪、先月いたしましたけれども、そのときにASEANプラス3、日中韓に加えてニュージーランド、オーストラリアを加えて更にアメリカに関与させる、そういう方向を提起されました。これについては首脳会談、それぞれ報道を見ると、マレーシアではASEANプラス3がいいと。インドネシアでも同様なそういう答えが返ってきた。これは非常に経緯がある問題で、マハティールはEAEC構想を出して、アメリカが反対して日本も反対してという、そういう経緯がある中で、それでまとまって日中韓と……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫と申します。 立山先生にお伺いしたいんですけれども、ブッシュの一般教書演説の中で、悪の枢軸ということで、この地域でいえばイラン、イラクが挙げられたと。それに対してOICとかアラブ連盟が当然予想されるような反応をする。あるいはまた、中国、ロシア、ヨーロッパ、かなりいろんな形で程度の差はあってもそれに不同意ということを表す。特に私注目したのは、パッテンEC委員が、この間ちょっと見たらガーディアンにインタビューをしていまして、やはり非常に単純化された論理で、こういうアメリカ一国主義的なそういう暴走をストップしなきゃいけない、そういう非常に明確なメッセージを述べてい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 宮田先生にお尋ねしたいんですけれども、ブッシュ大統領の悪の枢軸発言に関してなんですけれども、その対象がイランとイラクと。イランについてこういうレッテルを張るということが、アフガン戦争以降のハタミ大統領が取ってきた対応等々を見ても大変な問題だということはあると思います。 これはちょっとさておいて、この問題と資源とのかかわりで考えてみたいんですけれども、この発言に対して日本の政府が日米首脳会談でも一定の理解を示したと言われております。 そうすると、イランからの原油の輸入というのは、日本の場合は一一%ぐらい。それから、イラクの場合にも二・何%か占めてい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最初に、清水先生にお尋ねいたします。 今日の世界について、文明の衝突というそういう見方がありますけれども、私はこれは間違っていて、やはり異なる文明、宗教が共存する、それをどう促進するかということが非常に大事だと思うんですね。先生は非常に広い視野から見解を述べられましたけれども、この共存をどう進めていくのか、何が必要か、それについてお考えを伺いたいと思います。 それからもう一つ、日本の有償・無償援助、ODAの在り方についてなんですけれども、今そのことが非常に大きな問題になっていると思いますけれども、西南アジア、それから中央アジア、援助について言うと……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 杉浦副大臣と外務省にお尋ねしたいんですけれども、一つはイスラエル・パレスチナ紛争の問題なんですが、これについては国連安保理決議一四〇二、これは停戦とイスラエル軍の即時撤退という内容だと思いますけれども、更にそれを遅滞なく実行をすることを要求するという一四〇三の決議が上がっているわけですね。その決議の際に、アナン事務総長も自衛とか反テロということは成り立たないということを厳しくイスラエルを非難、批判しているという、そういう現状があると思うんです。 そういう中で、先ほど杉浦副大臣の方から政府の取組についてお話がありました。また同時に、お答えの中で、結局……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、若干の意見を表明させていただきたいと思います。 まず、先ほどから話になっているイスラエル、パレスチナの紛争の問題なんですけれども、現地からいろいろ話を聞いても、また外務省からお話を伺っても、正に戦争状態にあるという大変な事態だと思うんですね。私は、この根本的な問題、それは双方が抹殺論に立たない、これは当たり前のことなんですけれども、これが非常に重要だということを痛感いたします。つまり共存する、平和的に共存するということ、その条件と立場を双方がしっかり持つということが非常に大事だということを痛感するんですね。当然、パレスチナ側はイスラエル抹殺論……
○緒方靖夫君 私は、イスラム社会にとって非常に大きな影響を持つ問題として、今も続いているアフガニスタンの戦争の問題について述べたいと思います。 ちょうどインド洋に昨年十一月二十五日に海上自衛隊の護衛艦が派遣されて、そして半年間更に延びると、そういうことも最近決定されているわけですけれども、私、アフガニスタンの戦争、これはもう終わったんじゃないかというふうに言われている、そういうのもあるわけですけれども、確かに続いているわけですね。 そして、その継続について言うと、結局アフガン市民の犠牲がどのぐらいあるのか、これは数えるのは大変難しいんですけれども、それを一人一人確認された犠牲だけを積み上げ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 九九年の通貨危機の克服とIMFの処方についてお伺いしたいと思います。 実は私、党の代表団として九九年の九月にマレーシアを訪問しました。そのときに、ちょうど一年間の措置が明けた直後に行って、首相府の局長からちょうど説明を受けて、これがIMF方式だ、これがマレーシア方式だというパネルで示していただいて、その中でどういう方式を取ったかということを非常に詳しく伺いました。固定相場制それからIMFの力をかりないで独自にこれを切り抜けたという、そういう話を聞きました。特に最初の半年間IMF方式を受け入れて、このまま行ったら大変なことになると、途中で切り替えたと……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 私は、日本共産党のイラク調査団の団長として、先月半ばから一週間にわたりまして、衆議院の赤嶺政賢議員と、そして党国際局の森原公敏次長とともにイラク現地の調査を行いました。滞在中、連合暫定施政局、CPAの代表や、人道支援を進めているユニセフなどの三つの国際機関、国連の機関、NGO、在バグダッドのフランス、ドイツなど四か国の代理大使などと懇談いたしました。 それから、バグダッド以外に、そこから南東に二百十キロある町、クートというところ、それから南に百キロあるヒッラという町、そこにも訪問いたしまして、市民と懇談したり、また浄水場とかあるいは発電所などを視察……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 両参考人には大変ありがとうございました。 最初に、少徳参考人にお伺いいたします。 日本の対応の遅れの心配、私も大変共有いたします。それで、日中関係で見ていての遅れというよりも、私は、もっとグローバルな視点で例えばアジアからそれを見たとき、もっと深刻だということを痛感するわけですね。例えば、インドに対する投資ですね。中印関係が悪かったにもかかわらず、この間行きましたら、投資額が中国の方が日本の十倍あるわけですよね、既に。ASEANではもっと大変なことが起こっていると思っております。 マレーシアで社長を務められたという経験があって、実感おありだと思……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最初に両先生に共通してお伺いしたいんですけれども、それはアジア通貨危機の問題です。これはやはり、これをどうとらえてどう今見るかということは、これからの問題、非常に大事な問題だと思うんですけれども、そのさなかに、ちょうど対応案としてはマレーシアのような方式があった、それからタイのような方式があったと言えると思います、ちょっと類型的にはですね。タイの場合には、IMFの処方せんをそっくり受け入れるということをやったわけですね。 この間タイに行ってみると、今のタクシン政権はそのツケを、どうやってその負の遺産を是正するかということが非常に大きな力点になってい……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。大変有益で興味深いお話、ありがとうございました。 まず、佐賀先生にお伺いしたいんですけれども、ITでのハードとソフトのことなんですけれども、例えば中国の中関村あるいは上海の沿海部に行くと、やはり発展が非常に目覚ましいということを痛感するわけですね。 先ほどデルのお話がありましたけれども、開けてみたらメード・イン・マレーシア。本当に、日本の製品を開けてもメード・イン・チャイナ、台湾、これはたくさんあります。メード・イン・チャイナでも実際上は台湾が作っている。もう沿岸部のところは台湾からみんな企業が来て、もう大規模に来て、しかも台湾の技術者が来てやってい……
○緒方靖夫君 私は、三点ぐらいをお伺いしたいと思うんですけれども、一つは、アジアの通貨危機の教訓と今後の問題です。 東アジアの通貨危機の克服した教訓というのはとても示唆に富んでいる、教訓に富んでいると思います。当時、大銀行とかヘッジファンドがそういう投機活動などによって東アジアに深刻な事態を招いたわけですけれども、当時、IMFがそれに乗り出して、その対応がいろいろ国によってあったわけですが、今から振り返ると、これについては大体一つの教訓ができるんじゃないかと思います。それは結局、IMFがかなり画一化した従来型の処方せんを各国に押し付ける、それをそのまま受け入れた国も、例えばタイなどのような国……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 FTAそれからグローバル化、これは世界、時代の流れだと。その中で、どう公正さを保って進めるのかということが課題だなと改めて思いました。 それで、一つは、アメリカがこれに力を入れるのは当たり前なんですけれども、中国なんですね。中国のやはりこの間の躍進といいますか台頭というか、これはやっぱり非常に目をみはるもので、北京で中国を見る場合とソウルで見る場合とASEANで見る場合と全く違って見えるというのが印象なんですね。 例えば、ASEANでは本当にこの二、三年間の間に、例えばタイとかマレーシアの観光客の数……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 大変重要な問題で、例えばカンクンのWTOの交渉が決裂して、改めて先進国と発展途上国の対立の深さ、とりわけ農業分野においてそれが大変深いということを目の当たりにしてきたわけですけれども、FTAの締結についてはやはり公正さをいかに担保するかということが非常に大事だなということを痛感しました。 まず、山田参考人にお伺いいたしますけれども、鳥インフルエンザ、今もお話ありましたけれども、この間タイの大使館の方とお話ししましたら、タイにとって日本は四七%以上の鳥の輸出先と、日本にとっては三〇%の輸入先と、それだけ……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当に有益なお話をありがとうございました。 ちょっと流れを逆転いたしまして、最初に茂田大使にお伺いしたいと思います。 私たちの経験でも、中東紛争、わけてもパレスチナ、イスラエルの対立ですね。例えば七〇年代に私たちの党は、イスラエル承認すべきだと、生存権を認めなきゃいけないということを言ったことがあるんですね。そうしたら途端にPLOから裏切り者と言われました。イスラエルは海の、地中海の底に沈める対象だということですね。それからその次に、八〇年代の初めに市民の乗ったバスの無差別テロに対して、これを非難したことがあるんですね。こんな手段は……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 三人の先生方、本当にありがとうございました。 最初に、片倉大使にお尋ねしたいと思います。 大使、それから夫人の著書や事典はいつも使わせていただいております。 私は、この二、三年の間、イスラム諸国をかなり訪問する機会がありました。その中ではサウジアラビアを訪問したときに、ジッダでOICの事務局を訪問して、それが機会になりまして、ちょうど昨年の十月にマレーシアでOICの首脳会議が行われたときにそこにゲストとして参加するという、本当に貴重な機会を得ることができたんですね。そこで改めて感じましたのは、イスラムというのは平等、平和、寛容、それを表している……
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。 最近のイラク情勢の展開の見方なんですけれども、スンニ派が反米と、それもいろいろあるので一概に言えないんですけれども、そういうことだけではなくて、フセイン打倒を一番歓迎した、またある意味ではアメリカの到来を歓迎したシーア派も今や反米になっているという、そういう特徴があると思うんですね。しかも、以前には全く考えられない状況ですけれども、シーア派とスンニ派がともに緩い形であっても連携する、あるいは連合を作る、あるいは戦闘を一緒に、対米戦闘を一緒にやるという、そういう特徴が今指摘されていると思います。ですから、イラク全体が反米ということが非常に強いムードにな……
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