このページでは有馬朗人参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。有馬朗人参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○国務大臣(有馬朗人君) 私は、確かに今御心配の点もあろうかと思いますけれども、関係者の間で努力をされることによってJリーグの活動が引き続き円滑に行われるよう期待をいたしております。 また、スポーツ振興投票制度というのは、スポーツ関係者の方々から大変御希望が強く、早期の実施を期待しておられますので、先般、関係政省令を公布し、さらに実施主体である日本体育・学校健康センターにおいても委託金融機関選定基準作成について検討を開始したところでございます。 私といたしましても、今後多くの方々の御理解を得ながら着実に準備を進め、制度の実施に向かって努力を行っていきたいと思っております。
○国務大臣(有馬朗人君) 皆さん、おはようございます。このたび文部大臣を拝命いたしました有馬朗人でございます。 委員長を初め、委員の皆様方には日ごろから文教行政の推進に格段の御理解、御支援を賜り、この場をおかりいたしまして厚く御礼を申し上げます。 来るべき二十一世紀において我が国が活力ある国家として発展し、科学技術創造立国、文化立国を目指していくためには、国政の基盤でございます教育、学術、文化、スポーツの振興が極めて重要であると認識しております。次代を担う子供たちがたくましく心豊かに成長することは、二十一世紀を確固たるものとするための基本でございます。私は、教育改革プログラムの着実な実施な……
○国務大臣(有馬朗人君) おはようございます。お返事を申し上げたいと思います。 私も大変心配していることでございますが、どうしてそうなったかというあたりについてまず申し上げてみたいと思います。 おっしゃられますように、大学等における学術研究を効果的に推進してまいりますためには、科学研究費補助金などの競争的資金の充実とともに、実験装置の運転経費等を含む基盤的な研究費の確保をあわせて図っていくことが重要であるということは、私も心底認識しているところでございます。 今御指摘の点でございますが、今年度、平成十年度の国立学校特別会計予算、この文部省に関係いたします研究所、これは大学共同利用研究所が……
○国務大臣(有馬朗人君) 具体的にこれを実行する前にさまざままだ工夫をしていかなきゃならないことがあると思いますし、まず金融機関をどういうふうにするかというあたりのことに関しては、まだこれから検討を進めることになると思います。
したがいまして、販売の仕方であるとか今の問題とかということは、今後さらに検討を重ねた上で実行に移るよう努力をさせていただきたいと思っております。
【次の発言】 これは慎重にやるべきことでございますので、実際どういうふうに今後運用していくかということがこれからいろいろ決まっていくと思います。その段階において、重要なことに関してはこの委員会にちゃんと御報告いたし、御意見を……
○国務大臣(有馬朗人君) ただいま私が前に新聞に申しましたことを引用されまして御質問賜りました。 私がそこで述べようと思っておりましたことは、日本人というのは極めて倫理観のある清潔な国民であったということでございます。それがやはりこの五十年ぐらいというか三十年ぐらいややそういうことが欠けてきているということが残念であるということで、そのようなインタビューを受けた次第でございます。 教育において徳育というのは極めて大切なことと考えており、道徳性を身につけた子供たちを育てることの重要性はいつの時代でも変わらないものだと思っております。現在の学校教育においても、正義感であるとか基本的な倫理観、他……
○国務大臣(有馬朗人君) 高等学校に関連することが御質問に入っておりましたので、お答えを申し上げたいと思います。 現時点では詳細な事実関係を確認しておりませんけれども、直ちに電話で大阪府に問い合わせをいたしましたところ、大阪府のダイオキシン類に関する環境対策検討委員会において汚染土壌の一時的な保管に関する議論がなされたところでありますが、大阪府としては高校の敷地内に一時保管するという決定は現時点では行われていないということでございました。 文部省といたしましては、やはり児童生徒の健康が第一でございますので、この問題に関してさらに詳細に検討をいたしたいと思っております。事実関係のまず詳細を把……
○国務大臣(有馬朗人君) 御質問ありがとうございました。 私も長年、日本じゅうの国公私立の大学あるいは国立研究所などが非常に狭隘化していること、それから建物が非常に老化していることを大変心配している次第でございますが、特に昭和三十年代後半から四十年代にかけて建設した建物の老朽狭隘化が著しく進行しております。その改善整備が喫緊の課題と強く認識しております。私自身も最近それを詳しく調査した次第でございます。 そのため、平成十年度予算及び第一次補正予算において大学改革等に伴う施設の高度化、今おっしゃられました科研費等々が入ったときに狭くて困るという問題、独創的、先端的な学術研究を推進いたしますた……
○国務大臣(有馬朗人君) よく知っています。
【次の発言】 お答え申します。
一般問題といたしまして、大学を中心の教育研究施設に関して改善をすべきだということは私の長年の主張であります。努力をしてまいりまして、徐々に改善が行われています。そのことを最初に申し上げておきます。これもよく知っています。何%が三十年かということもよく知っていて、常々私の主張しているところでありました。
そこで、ただいまの御指摘のことでありますが、その前に、まず風水害の被害を受けたところは、確かにちょっとおくれたとおっしゃっておられますが、非常に多いので、こういうものを緊急に改修、改善をすべく補正予算を立てていると……
○国務大臣(有馬朗人君) 地域振興券は、交付者として今御説のように十五歳以下の児童が属する世帯の世帯主が含まれておりますが、これはあくまでも若い親の層の子育て支援だと私は信じております。そのために、世帯主に対して交付されるものと思っています。
したがいまして、地域振興券はこのように子育て支援のために保護者に交付されるものでありまして、私といたしましては大いに意義のあるものだと思っております。決して小遣いではないと私は考えております。
【次の発言】 私も、やはりお金は大切だということを子供たちに教えなきゃいかぬと思っています。家庭や学校においてお金や物を大切にするということはぜひとも教えていか……
○国務大臣(有馬朗人君) 原子力損害の賠償に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。 原子力の開発利用を進めるに当たりましては、安全の確保を図ることが大前提であることは申すまでもございませんが、さらに万一の際における損害賠償制度を整備充実し、被害者の保護に万全を期することにより国民の不安感を除去するとともに、原子力事業の健全な発達に資することが必要であります。 このような観点から、原子力損害の賠償に関する法律が昭和三十六年に制定され、原子力事業者に無過失損害賠償責任を課すとともに原子力事業者への責任の集中、損害賠償措置の義務づけ等の一連の制度……
○国務大臣(有馬朗人君) おはようございます。 御質問にお答え申し上げます。 今いろいろ世界の中で検討していかなきゃならないことがたくさんあります。人口増に伴う食糧問題、もう一つの大きな問題はやはりエネルギー問題だと私は認識しております。したがいまして、原子力というふうなものをエネルギー全体の中で、今までも御議論いただいてまいりましたけれども、さらに一歩を進めていかなければならない。 まず第一に、新エネルギーというものは本当に大丈夫なんですかと。太陽で本当にやっていけるんですか。風力で本当にやっていけるんですか。夜はどうするんですか。火力発電をこれ以上ふやして、窒素公害、硫黄公害をふやし……
○国務大臣(有馬朗人君) 核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び要旨を御説明いたします。 この法律案は、保障措置の強化・効率化に関する規定の整備及び使用済み燃料の貯蔵の事業に関する規定の新設という二つの内容から成っております。 まず、保障措置の強化・効率化につきましては、昭和五十二年に国際原子力機関との間に締結いたしました保障措置協定に追加する議定書の的確かつ円滑な実施を確保するため、国際原子力機関に対し行う報告または説明に必要な措置等を講ずるとともに、今後想定される保障措置業務量の増大に対しても適切に保障措置を実施することが……
○国務大臣(有馬朗人君) おはようございます。 御答弁申し上げます。 今後も世界のエネルギー需要が増加していくと思うんですが、そういう世界のエネルギー需要を考慮し、それから我が国の社会が安定した発展を後世に向かって遂げていくためには、どうしてもエネルギーの確保ということは重要で不可欠だと思います。食糧の確保とエネルギーの確保は何としても我々は確保する努力をしていかなければならないと思います。そういう点で、公害の防止、特に地球温暖化防止のために世界的に活発な取り組みが行われている中で、原子力発電というものが従来に増して重要な役割を演ずるようになると私は考えております。いずれにしても、今まで以……
○国務大臣(有馬朗人君) 決して原子力発電所をつくることが易しいとは思っていません。 しかし、まず第一に民生の電力をどういうふうに減らしていくか、このことを国民として本気で考えてほしいと思っています。そのためには省エネルギーを図らなきゃいけない。たびたび申し上げますけれども、私も通産省等々と、小学校、中学校の子供たちを初めとしてそういう人たちに省エネルギーを問いかけています。ぜひやってくれ、こういう運動はしていかなきゃいけない。 それからもう一つは、新エネルギーを何としても開発していかなきゃいけない。せめてピーク時、すなわちお盆で甲子園のあるあたりのピーク時の電力は太陽電池で賄うというくら……
○国務大臣(有馬朗人君) お答え申し上げます。 先週の金曜日の夜、現地に参りました。金曜日の夜半に近かったのでありますが、まず、「もんじゅ」を開発している若手研究者十五人ほどと話し合いました。このところ長期にとまっているものですから、研究者の意欲がうせていないかということを私非常に心配をしておりました。しかし、その若手の十五人ほどの連中と話した結果、極めてまだ意欲のある、非常に情熱のある人々だということを感じ取った次第であります。そういうことで、ちょうど私の講義を受けた子供、子供ということはございません、研究者もおりまして、そういう人たちからもいろんなお話を聞いて非常に安心いたしました。 ……
○国務大臣(有馬朗人君) 科学及び技術の発展の上での三つの問題をおっしゃっておられました。特にバイオをお取り上げになって、根幹となる発明、発見が少ない。それから、それを企業化していく上での努力が足りない、特にベンチャー的な起業的な考えが弱い。それから、医学で言うと臨床医学が弱いと、これは全く同感でございます。 そこで、今この根幹となる発明、発見が少ないという問題でございますが、私はやっぱり戦前と戦後で随分違っている。戦前の方がむしろあった。ですから、戦後の考え方、科学や技術に携わる人々の考え方を根本的に変えていかなければならないと考えております。 そういう意味では、文部にしても科学技術庁に……
○国務大臣(有馬朗人君) エネルギーの問題というのは、二十一世紀の日本にとって極めて重要なことだと思うんです。私は、新エネルギーというものをぜひとも開発すべきであると思っております。ですから、太陽にせよ風力にせよ十分開発していかなきゃならないと思っておりますが、ただいわゆる新エネルギーだけで日本の二十一世紀のエネルギーが保てるとは絶対思えないわけです。一方で、御指摘のように核エネルギーがあって、原子力に対するいろいろな御批判は強い。しかし、国民の理解を十分得ながら原子力を健全に育てていくということは日本の二十一世紀にとって極めて重大なことと思っております。 したがいまして、もっと広いエネルギ……
○国務大臣(有馬朗人君) 私は、体験学習が極めて重要だと思っております。 先月、生涯学習審議会で取りまとめました答申においては、自然体験などが豊富な子供ほど正義感、道徳観があると。これは大変不思議な相関だと思うのですが、そういうことがあります。それからまた、家事を手伝う子供ほど正義感がある。その正義感というのは、具体的に申しますとお年寄りが立っていたら席を譲って座っていただくとか、そういうふうに具体的な行動にあらわれてくる、こういうふうな調査がございます。 そこで、文部省としても、こういう傾向を何としてでもいい方向に使いたいと思いまして、自然体験を促進していきたいと思っております。 それ……
○国務大臣(有馬朗人君) 今回の地方分権一括法案におきまして、主体的かつ積極的な地方教育行政の展開を促進するという観点から、国、都道府県、市町村の役割分担をより一層明確にし、まず第一に、今御指摘の教育長の任命承認制度を廃止して、都道府県及び指定都市の教育長を市町村と同様に県会あるいは議会の同意を得て首長が任命する教育委員のうちから任命することになるなど、教育委員会制度のあり方の見直しを行いました。 次に、都道府県や市町村に対する指導、助言、援助に関する規定を改正し、指導行政の改善を図ることなど、教育行政における国、都道府県、市町村の新たな連携協力体制を構築する。 第三に、機関委任事務の廃止……
○国務大臣(有馬朗人君) ただいま御指摘のとおり、国立大学の独立行政法人化につきましては、大学の自主性を尊重しつつ、大学改革の一環として検討し、平成十五年までに結論を得るとされているところでございます。 国立大学の改革につきましては、大学審議会の答申、中央省庁等改革基本法を踏まえまして、責任ある組織運営体制の確立、情報公開の推進など、内外に開かれた国立大学を実現するための法改正を今国会で行ったところでございます。また、引き続き、人事、会計等の柔軟性の向上、適正な評価システムの確立を図っていく考えでございます。 独立行政法人を含む国立大学のあり方につきましては、今後、大学の自主性、自立性を尊……
○国務大臣(有馬朗人君) 三つの点について阿南先生から御質問がありましたので、一つ一つにお答え申し上げたいと思います。 一つは、地方と国との教育行政におけるバランスでございます。 教育行政におきましては、憲法で定められた国民の教育を受ける権利を保障するため、全国的な教育の機会均等を確保し、教育水準の維持向上を図るという観点から、国、都道府県、市町村がそれぞれの責任と役割を果たしながら互いに連携協力していくことが極めて重大なことであり、基本であると考えております。 このような考え方に立って、国は教育行政における基本的な制度の枠組みの制定や、全国的な基準の制定、必要な財源援助等の役割を担うと……
○国務大臣(有馬朗人君) いろいろな観点から畑先生の御質問にお答えできると思うんですが、まず機構上の問題を申しますと、今まで常勤の議員は二人しかいなかったのを四人にする、それから全体も十人が十四人になるというふうに大きくなってまいります。さらにまた、今後科学技術の発展において極めて、例えば生命倫理みたいなもの、そういうふうなこと、あるいは環境にどういうふうに科学技術が影響を及ぼしていくか、こういう点から見ますと、どうしても人文や社会科学の方たちを入れなければいけない、こういう点で工夫が行われるようになります。 それから、さらに少し機能的な面で申しますと、今までの科学技術会議というのは、内閣総……
○国務大臣(有馬朗人君) お答え申し上げます。 教育行政におきましては、憲法で定められました国民の教育を受ける権利を保障していかなければなりません。そういう意味で、今御指摘のように、全国的な教育ということが問題でございまして、全国的な教育の機会均等を確保する、それから教育水準の維持向上を図る、こういう観点が非常に大切でございます。そこで、国、都道府県、市町村がそれぞれの責任と役割を果たしながら互いに連携、協力していくことが基本であると考えております。 こういう考え方で、国は一体何をやるかということでございますが、国は、教育行政における基本的な制度の枠組みの制定、それから全国的な基準の設定、……
○国務大臣(有馬朗人君) お答え申し上げます。 中教審を初めとしていろいろ教育改革を今文部省としても行っておりますけれども、何といっても、国民の平均学力の水準は保ちながら個性豊かな教育をしていくということが一つ大きな問題であると思います。 それからまた、いよいよ国際的に活躍をしていかなきゃならない、そういうときに、やはり国民が皆、倫理観をしっかり持った思いやりのある心というふうなものも育てていかなきゃならない。そういう意味で、まず生きる力というものを提案いたしました。それは、みずから考えみずから問題を解決していくという力と、それから先ほど申し上げました思いやりの心、倫理観、そういうものを持……
○国務大臣(有馬朗人君) 私もこの少子化の問題というのは極めて重要だと思っております。特に、少子化が進行することに伴いまして子供たちの教育面への影響が非常に大きくなっておりまして、少子化対策が教育行政においても極めて重大な課題と考えているところでございます。 文部省としましては、具体的にこれまでも、まず安心して子供が産み育てられるような環境をつくっていかなければならない。そのためには、学習指導要領の改訂などを使いましてゆとりのある学校教育の推進をする、そして子供たちが喜んで学校に行けるようにしていく、これが第一でございます。 第二に、全国子どもプランの実施など、学校外の活動が充実できるよう……
○国務大臣(有馬朗人君) 国の防衛というのは、やっぱり国家存続の基本だと思っております。その重要性は十分認識いたしております。また、行革会議のメンバーといたしましていろいろ議論をいたしました。省への昇格というか格上げというようなことも十分議論をさせていただいた次第であります。 先ほど御指摘のように、最終報告においては、今回の中央省庁の再編に当たっては、防衛庁は現状どおりにする、新たな国際情勢のもとにおける我が国の防衛基本問題については、別途政治の場で議論すべき課題とするとなったところでございます。これは先ほど御指摘のとおり。 しかしながら、私は、やはりこの問題は国民の十分な理解が得られる形……
○国務大臣(有馬朗人君) まず、極めて短い楽曲でございますが、日章旗のイメージを的確に歌い上げていて、しかもリズムの点で大変歌いやすいと思います。小学生にとっても無理なく歌えるところから、極めて親しみやすい歌であると考えております。
私自身も、小学校に入りましてすぐにこの歌を勉強いたしまして、その後、親しんでいるところでございます。
【次の発言】 私も、ちょうど先生がイギリスにいらっしゃったころアメリカに参りまして、それ以後、外国から日本を見直すという立場をずっととってまいりました。何回となく私は、アメリカ及びヨーロッパで、アメリカの場合は終身雇用をされましたし、ヨーロッパの国からは招待を受……
○国務大臣(有馬朗人君) ただいま御答弁になられました官房長官と私は考え方を全く同じくしている人間でございますが、ともかく石川校長先生が、今春の卒業式における国旗・国歌の実施をめぐりまして、学校内外の厳しい状況の中で深く悩まれ、孤立感を抱かれて、結果としてみずから命を絶たれたということは大変痛ましいことで、私といたしましても心から哀悼の意を表したいと思います。 広島県教育委員会の報告によりますと、世羅高等学校におきましては、実質的に職員会議が最高議決機関として機能しております。そして、校長の自主的な権限の発揮が阻害されていたほか、校長を中心にすべての教職員が協力して学校運営を行っていくという……
○国務大臣(有馬朗人君) 結論的には、この前、竹村委員の御質問に対してお答えいたしたとおりでございます。それからまた、ただいま野中官房長官が言われましたこと、それから先日私にお申し出があったこと等、重々認識をいたしております。 まず、学校における歴史教育というものを考えてみますと、小中高等学校を通じまして、児童生徒の発達段階に応じて、具体的な事象の学習を通して歴史に対する興味や関心を高めます。そして、歴史的事象を多角的に考察し、公正に判断する能力と態度を育てたり、歴史的思考力を培いまして、国民としての自覚と国際社会に生きる日本人としての資質を養うことをねらいとして行われていることでございます……
○国務大臣(有馬朗人君) お答え申し上げます。 原子力発電所は危険なものかという御質問がまずございましたが、日本の原子炉は出力が上昇いたしますと、燃料や冷却材の温度が上昇すると反応度が自動的に減少いたします。そして、出力の増加が抑制されるという固有の安全性を有しておりまして、基本的には極めて安全性の高いものであると言うことができます。 加えまして、事故に対する安全対策でございますが、異常の発生防止、事故への発展防止、周辺環境への放射性物質の放出防止を講じるとともに、さらに万々が一の事態に備え、十分な離隔距離をとることによりまして万全の安全確保がされているところでございます。 二番目に、今……
○国務大臣(有馬朗人君) 沖縄県には、今おっしゃられましたようにグスクと呼ばれる城を初めとする琉球地方独自の歴史と風土に恵まれました貴重な文化財が数多く存在しております。文部省といたしましては、これらの貴重な文化財の保護に努めているところでございます。 既に、平成四年に作成いたしました世界遺産推進のための暫定リストに琉球王国時代の遺産群を登録いたし、推薦のための準備を進めてきたところでございますが、去る五月二十一日に開催されました文化財保護審議会で、首里城址を初めとする琉球王国のグスク及び関連遺産群の世界遺産推薦について了承いただいたところであります。本年七月一日までには世界遺産条約関係省庁……
○国務大臣(有馬朗人君) 去る一月の小渕改造内閣発足に当たりまして、これまでの文部大臣の任に加え、新たに科学技術庁長官を拝命いたしました有馬でございます。どうぞよろしくお願いいたします。大変非力ではございますけれども、先生方の御指導で一歩一歩進んでいきたいと思っております。 我が国が二十一世紀に向けて活力と創造性にあふれた社会を築くためには、科学技術の振興が不可欠でございます。しかも、健全な科学技術を進めなければならないと思っております。科学技術庁長官といたしまして、これに全力をもって取り組んでまいる所存でございます。 委員長初め委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上……
○国務大臣(有馬朗人君) きょうは、一日、文教・科学委員会の先生方に御審議を賜りましてまことにありがとうございます。 ただいまの御質問にお答え申し上げます。 私は、実は明治以前の寺子屋を大いに評価する人間です。寺子屋の読み書きそろばんという伝統が現在も脈々と続いているということを後にまた申し上げたいと思います。 その上に、先ほどおっしゃられましたように、明治五年の学制発布による近代教育制度の創設を出発点として、さらにまた第二次世界大戦後の新しい教育制度の導入を経て今日に至っておりますが、この間、それぞれの時代の要請に応じてさまざまな改革を進めてきたところであります。戦前戦後を通じまして、……
○国務大臣(有馬朗人君) 大変重要な点を御指摘くださいまして、ありがとうございました。
決して箱物だけをやろうというわけでございません。現在、国立美術館・博物館等の美術品の買い上げに係る予算の充実に努めているところでございます。また、国立美術館・博物館において美術品を収集し国民の観覧に供するとともに、調査研究を実施するということも努力しているところでございます。
【次の発言】 大変役立たせていただきました。
さまざまな中高一貫を考えましたけれども、私自身が勤めておりました東京大学の中高一貫、あるいは先生のいらっしゃいました国立大学の中高一貫、そういうのも視野に入れまして検討させていただきま……
○国務大臣(有馬朗人君) このたび、政府から提出いたしました国立学校設置法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、短期大学部の廃止及び昭和四十八年度以後に設置された国立医科大学等に係る平成十一年度の職員の定員を定めるものであります。 第一は、短期大学部の廃止についてであります。 これは、医学・医療の高度化、専門化等に十分に対応し得る専門的知識・技術、豊かな識見及び的確な判断力を有する資質の高い看護婦等医療技術者の育成などが求められていることにかんがみ、新潟大学及び鳥取大学に併設されている三年制の医療技術短期大学部を廃止してそれぞれの……
○国務大臣(有馬朗人君) このたび、政府から提出いたしました日本学術振興会法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 学術研究は、人文・社会・自然科学のあらゆる分野にわたり、真理の探究を目指して行われる普遍的な知的創造活動であり、その成果は、人類の知的共有財産として、それ自体すぐれた文化的価値を有するとともに、その応用や技術化を通じて、人類・社会の発展の基盤を形成するものであります。 二十一世紀を目前に控え、我が国が科学技術創造立国を目指し、先端的・独創的な学術研究を推進していくためには、すぐれた研究者の養成・確保、研究施設・設備や研究体制の整備とと……
○国務大臣(有馬朗人君) このたび、政府から提出いたしました国立教育会館の解散に関する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 この法律案は、平成九年六月六日の閣議決定「特殊法人等の整理合理化について」に基づき、特殊法人の整理合理化を推進するため、国立教育会館を解散しようとするものであります。 その内容の概要は次のとおりであります。 第一に、国立教育会館は、この法律の公布の日から二年以内の政令で定める日において解散するものとし、その資産及び債務は、そのときにおいて国が承継することとするものであります。 第二に、平成十二年四月一日から解散の日までにおいては、国立教……
○国務大臣(有馬朗人君) 国立教育会館というものは、今のところ、各地方公共団体において指導的な立場に立つ教育関係者の研修事業、私もたびたびそこで講演をしたことがございますが、そういう研修事業や新しい教育課題に対する研修というふうなことを実施しておりますほかに、教育に関する情報、資料を収集・提供する事業を実施いたしております。こういう事業につきましては、国立教育会館解散後においても、ほかの適切な機関、例えば国立教育研究所などへ移管するというふうなことを今考えているわけであります。 今回の解散につきましては、既に平成十一年度予算の編成において、研修業務の見直しを行うとともに、施設の維持管理業務の……
○国務大臣(有馬朗人君) このたび、政府から提出いたしました学校教育法等の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 二十一世紀に向けての大きな転換期にある今日、大学が、学問の進展や社会の要請に適切に対応しつつ不断に改革を進めて教育研究の活性化を図り、知的活動の分野において社会に貢献していくことは、我が国の未来を築く上で極めて重要な課題となっております。 この法律案は、このような状況を踏まえ、第一に、大学が教育研究上の多様な要請にこたえられるよう大学制度の弾力化を推進するため、所定の単位を優秀な成績で修得した者について三年以上の在学で大学の卒業を認めるこ……
○国務大臣(有馬朗人君) 御指摘の点は、我々も重々検討をしているところでございます。 ただ、時間数を減らすことの理由の一つは、完全学校週五日制を導入するということがあるわけであります。世界の国々、先進諸国を見てみますと、ほとんどのところがもう既に五日制になっている。まだドイツ、ロシアが六日ないしは現在の日本と同じように隔週に五日、隔週に六日という制度はございますが、フランスは場所によっては四日制の学校すらできている時代でございます。こういうふうなことから見て、やはり五日制ということは導入をするのがしかるべきだと我々は考えました。 そういう点から、どういうふうに今後教育を充実させていくかとい……
○国務大臣(有馬朗人君) まず、国立大学の役割というのは、今、先生御指摘のとおりのことでございます。 一つは、例えば二十一世紀にどういう方向に向かっていくべきかというふうなことを検討した際に、計画的な人材養成の実施と、それを政策目標として実現していくというようなことが一つの大きな役割だと思います。 それからもう一つは、これも先生ちょっとおっしゃっておられましたけれども、少し敷衍いたしますと、社会的需要が余り高くない、しかし重要な学問分野というのはあるわけです。私の近いところでありますと考古学なんというのはそういうものです。こういうものはやはり絶対に国立大学として大いに活躍していかなければな……
○国務大臣(有馬朗人君) このたび、政府から提出いたしました著作権法の一部を改正する法律案について、その提案理由及び内容の概要を御説明申し上げます。 近年のデジタル化・ネットワーク化に対応した著作権保護の新たな国際的枠組みとして、世界知的所有権機関、いわゆるWIPOにおいて、平成八年十二月にWIPO著作権条約、WIPO実演・レコード条約の二つの条約が採択され、他の先進諸国でも条約批准の準備が進められているところであります。 このたびの改正は、このような国際的動向を踏まえ、WIPO著作権条約に盛り込まれている事項を中心に著作権制度の整備を図ることを目的とするものであります。 次に、この法律……
○国務大臣(有馬朗人君) 知っております。
【次の発言】 インターネットというものは、さまざまな点で非常にいい面と問題点が含まれていると思います。インターネットを通じての音楽配信につきましては、現在、関係者の間で話し合いが行われており、合法的な配信のための環境の整備が進められているということが一方でございますが、一方、無断で音楽を大量に送信し、著作権者等の利益を著しく害する違法な行為があると認識いたしております。
ネットワーク上に著作物をアップロードする行為につきましては、既に平成九年の著作権法の改正において送信可能化権を設け権利の対象としたところでございます。違法行為に対しては刑事罰を含む……
○国務大臣(有馬朗人君) まず最初に、竹山先生が前科学技術庁長官として御活躍になられましたそのお仕事を辱めないように、後任として全力を投入させていただきたいと思っております。 一つ、その前に、科学技術の負の面についてのお話がございましたが、ちょっと感想を申し上げておきたいと思います。 環境問題、特に公害問題を解決していく、それからまた生物研究、いわゆるライフサイエンスのさまざまな倫理問題、こういうふうなものを解決していくこともやはり科学技術の一つの大きな仕事であると思っております。また、そのためには人文社会の人々、人文系、社会系の人々と大いに科学者、技術者が協力をしていかなければならないと……
○国務大臣(有馬朗人君) たびたび申し上げておりますように、奨学金は極めて大切なものだと考えております。
去る二月十八日の自由民主党と公明党の政策合意の中で、奨学金制度につきまして二点が強調されております。まず第一、有利子奨学金についての貸与人数の増員、学力基準の緩和、利息の扱いの変更ということが一つ。二に、保護者の失職・死亡等による家計急変に対応した緊急採用奨学金制度を創設することが確認されたことはよく承知しております。
文部省といたしましては、この合意を重く受けとめまして、誠実に実行してまいりたいと思っております。
【次の発言】 既に提出しております予算要求の中にも、奨学金に関しまして……
○国務大臣(有馬朗人君) 二年ほど前になりますが、特許庁と一緒に私も日本の大学が幾つ特許を出しているか、それからアメリカの大学が幾つ特許を出しているかを詳細に調べました。残念ながら日本は一けた以上少ない。 これはいろいろな理由があるわけですね。一つは、特に国立大学の場合には、研究者が直接特許に応募しなさい、それはどうぞ自由に、しかし国としてはそれほど積極的にというか、大学としてはそれほど積極的に特許を守るということをしなかった。これは過去であります。三年ほど前まではそういう雰囲気があった。それからもう一つは、大学の教員の中に、国公私立全部を通じて特許に対する関心が薄い。まずここから考え直さな……
○国務大臣(有馬朗人君) まず慎重に考えるべきだと思いますね。
ただ、私、外国人の友人が非常に多いんですが、有名なうち、例えばキュリーのうちなんかはジョリオ・キュリーと言い、ジョリオ家とキュリー家をくっつけた名字にしているんです。そういうことがある。それから、私のところで博士号を取った人もそういうふうに二つの名前をつけて使っております。こういうことは事実あるのですけれども、慎重にまず考えていくべきだと思います。
【次の発言】 ダイオキシンについて、まず私の考えを申し上げます。
まだ必ずしもダイオキシン類の排出基準がはっきり制定されているわけではございませんけれども、文部省としては、特にこれ……
○国務大臣(有馬朗人君) 中央教育審議会といたしましても、教育委員会が極めて重要である、特に地方教育行政の上でかなめであるということを考えて随分議論いたしました。
現在、我々といたしましても、教育委員会は極めて重要である、それは審議会ではない、あくまでも行政にきちっと携わるものであると判断をいたしております。
【次の発言】 確かに、人口がいろいろ違うところがあることはよく我々も認識しているのですが、これは先ほど申しましたように、審議機関ではない、行政機関である、執行機関であるということから、やはり人数というのは、人口の大小によらずやるべきことは決まっているということで五人と決められております……
○国務大臣(有馬朗人君) 私は、日本の教育は成功したと思っております。 なぜならば、世界じゅうで一番識字率が高い、あるいは小学校、中学校の数学とか理科の成績は明らかに世界で一、二位あるいは三位くらいのものですね。こういう点では成功した。しかしながら、もっと個性を出すというあたりで問題がある、特に戦後。戦前はかなり個人個人が大切にされておりました。戦後は日本の経済を発展させるためにやはり全体でグループとして進んでいくという必要があった。 こういう点で、今私たちは、心の教育を一方でやりながら、二十一世紀には生きる力というものを子供たちに持たせるべきだ、そのためには、ゆとりを持たせて、自分で物を……
○国務大臣(有馬朗人君) 現在、二十一世紀医学ということについて医療懇談会でさまざまな問題を議論してもらっております。
いずれにいたしましても、最も重要なことは最善の治療を施すという、この教育に関しては一生懸命やっていると思いますが、患者の生活のことまで考えて医療費のこととか医療保険というふうなことにまで十分教育をしているかどうか、これは私もつまびらかではございませんが、これを充実する方向に進んでいきたいと思っております。
【次の発言】 先ほども申し上げましたように、二十一世紀医学・医療懇談会というのがございまして、実はつい最近、二月二十六日に第四次報告を文部大臣の方に提出してくださいました……
○国務大臣(有馬朗人君) この点に関しましても、私も長い間心配をしていることでございます。 御指摘のとおり、せっかく高等学校を卒業をしたのに就職しないとか、就職後すぐやめてしまうというふうな人がふえてきていることは事実のようであります。 この原因というのは実にさまざまございまして、一様にこうすればいいという解決策はないのですけれども、御指摘のように学校において職業観を養成するということが極めて大切だと思っております。中学校及び高等学校では、現在でも教科の指導や職場体験活動などを通しまして望ましい勤労観、職業観の育成に努めておりますけれども、さらに新しい教育課程においては、これらに加えまして……
○国務大臣(有馬朗人君) まず最初に、石川校長先生に対しまして、哀悼の意を再び三たび表したいと思います。 ただいまの御質問の件でございますが、この前もお返事申し上げましたように、現在、広島県教育委員会として、卒業式での国歌・国旗の取り扱いをめぐって校長が教職員の反対に遭って悩んでいたことが自殺の大きな要因となっていることは否定できないと考えている旨を表明したとの報告を受けております。文部省としてもそのことを今強く認識しているところでございますが、いずれにしても、さらに詳細な調査結果の報告があることと思っております。それを踏まえた上でまた判断をさせていただきたいと思っております。
○国務大臣(有馬朗人君) まず、差別は絶対あってはいけません。したがいまして、同和教育というのは進めていかなければならない。しかしながら、この前も亀井先生に対して御答弁申し上げましたけれども、同和教育ということと政治運動や社会運動との関係は明確に分けていかなければならないと思っております。
ですから、教育の中立性が守られなければならない、そういう点で必要なことがあればこれはいろいろ御相談に応ずることがあると思いますが、少なくとも教育の中立性ということはいかなる状況であろうと守らなきゃならないと思っております。
【次の発言】 教育の中立を破るようなことがあれば断固としてこれは排除しなきゃいけな……
○国務大臣(有馬朗人君) 先生御指摘になられました読売新聞のアンケート調査、私も非常に興味深く見ました。確かに、忍耐の場である、学ぶ場であるべき学校において子供たちにかなり批判があるということは、これを見てよくわかりました。 ただ、私自身の経験からも、学校へ行きたくないと思ったことはありましたね、私も。そういう意味で、学校へ行きたくないなんという子供もやっぱりいるんだろうと。そういう意味では何とかして学校が楽しくなるように今努力をさせていただいております。 それからまた、先生に対する不満ということは、実は一月十日でございましたか、NHKで特集をやりましたときに、子供たちと一時間以上直接話し……
○国務大臣(有馬朗人君) たびたびお答えいたしていることでございますけれども、私が一番心配していることは、国際化が非常に進んでいるということです。その中で、やっぱり子供のうちからしっかりとした国旗・国歌の意義を理解し、自国のものはもちろんでありますが、他の国の国旗・国歌を尊重する、敬意を払うというふうな基本的な礼儀作法を身につけておくことは必要だと思うのです。 このため、学校においては、現在、社会科では国旗及び国歌の意義並びにそれらを尊重する態度を育成するとともに、音楽では国歌君が代を指導し、特別活動においては入学式や卒業式などにおいて国旗を掲揚し国歌を斉唱することといたしております。 文……
○国務大臣(有馬朗人君) 同じお答えをすることになると思います。 血も涙もないというのは、いささか私としては不満な御質問であります。これくらい真剣に考えてお答えを申し上げている。 まず、教育の現場でこの国歌・国旗を教えていただかなければ、国民の人たちが大人になったときにやはり同じ問題を繰り返していくと思います。 ですから、教育現場の方たちが大変御苦労になっていることは私もよくわかっている。私自身も、東京大学の学長時代に自分自身の学校でどうすべきかということを大変苦労いたしました。そういう面から見て、今回のことの難しさ、御苦労ということはよくわかっている。 しかし、この際にこそ国歌・国旗……
○国務大臣(有馬朗人君) その前に、非常に今、国立大学にせよ国立研究所にせよ、大学が非常にベンチャーとか特許ということを強く考えているということを御報告申し上げます。 残念ながら、まだ日本の大学、国立研究所は特許等々において明らかにアメリカにおくれている。しかしながら、バイ・ドール法ができたのが一九八〇年でありまして、大学のベンチャーが活躍し出すのは十年かかっております。したがいまして、ことし新しい法律ができれば、二〇二〇年にはアメリカの状況になると思います。しかしながら、これは何とかして加速したいと思っております。 そこで、お答え申し上げます。 御指摘の問題につきましては、現在、内閣内……
○国務大臣(有馬朗人君) 子供たちを安心して育てるという環境をつくり出すことが一番大切だと思っております。 一つは、男女共同参画時代がいよいよ実現しておりまして、特にお母さんたちが安心して子育てができるような環境ということが重要だと思っています。例えば、保育所の充実であるとか幼稚園の充実というふうなことが極めて喫緊の課題かと思っております。そして、若者が家庭や子育てに希望や夢を持てる、そういう環境を整備していかなければならないと思っているわけであります。特に、子供たちの教育にあずかっております文部省として最も重要な課題は、そういうふうに若者が安心して子供を育てる環境を整備していくことだと思っ……
○有馬朗人君 皆さん、おはようございます。 大島大臣は、就任以来、青少年の世界の中に孤の世界が広がり、社会性が欠如しているのではないかなどの御心配をたびたび表明され、子供たちに社会性を涵養するにはボランティアのプログラムが必要であるというようなことを述べておられます。また同時に、家庭教育の重要性についても強調しておられます。私は全く同感でございます。 大臣は、ある会合でごあいさつをなさいました。縄文より二十二世紀まで自分の役割とおっしゃられたことも感銘いたしましたが、一つお願いがございます。 それは、私たち物理をやっている人間、天文学をやっている人間はビッグバンというものを研究いたしてお……
○有馬朗人君 自民党の有馬でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
まず最初に、ちょっと私の頭を整理する意味で、井村先生に現在の科学技術の上での状況についてちょっとお話を伺いたいと思います。
まず、人間や動物の有精卵というものができたときに、どの段階でこの部分は頭になるとか、この部分は足だというふうなことがわかるようになっているのでしょうか。これがまず第一問であります。
【次の発言】 どの部分がいつごろ分化するか、そしてこれが例えば臓器の何々に対応するということがわかれば、そうすれば動物と人間の集合胚で、例えばまず動物性の集合胚で、動物胚の部分でこれは肝臓になる部分だからそこを殺して……
○有馬朗人君 きょうは大変貴重な御意見を賜りまして、ありがとうございました。 まず最初に一問、石原参考人にお聞きいたしまして、その後、お三人に共通ないしは違う御質問を申し上げたいと思います。 まず、先ほど石原参考人より国会等移転審議会のお話がありましたが、私も平成十年の五月までお手伝い申し上げ、途中で逃げ出してしまいまして大変御迷惑をおかけいたしました。 そこで、まずお聞きいたしたいのは、その報告が出ました平成十一年以後に、やはり東京と比べたりする、比較が随分変わってきただろうと思います、条件が変わってきただろうと。そういうふうなことで、今新しく国会等移転に関してどういうお考えを持ってお……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 私の質問は大変易しい質問ですから御心配なく。 科学技術基本法は日本の科学者、技術者にとって大変勇気づけていただきまして、ありがたく思っています。また、科学技術基本計画により、五年間十七兆円強が科学技術研究に与えられましたことはまさに画期的であったと思います。世界的に見ても珍しい。そしてまた、大きな成果を上げたと私は信じているわけです。 しかしながら、その第一次科学技術基本計画の中にも強調されていたにもかかわらず、二つの点がまだ不完全である、不満足であると思いますので、その点について御質問申し上げてみたいと思います。 私は、十年ほど前から大学……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 文部科学行政について最も明るく、私が日ごろ大変御尊敬申し上げ、かつ常に頼りにしております遠山敦子さんが今回大臣におなりになられたということを非常に喜んでおります。ぜひとも大いに御活躍をされますことを御期待申し上げます。 まず、今も阿南委員より学力低下の問題が議論されましたが、私は、学力が低下したかどうか大変議論が盛んになっているということは、ある意味ではすばらしいことだと一方で思っております。なかなか学力ということを言えなかった。私が中央教育審議会のときに、学力向上という学力ということが言えなかった。ゆとりということを私は推進するんですが、同時……
○有馬朗人君 先ほど阿南委員より講座制の問題がありましたけれども、医学部はともかくとして、かなり多くのところで、遠山大臣がお答えになられたように、既に大講座制も行われていますし、小講座制でも工夫して、随分講座制の欠点はもう既になくなっているところが多いと思っております。 さて、まず第一に、国立大学法人化の問題、先ほど阿南委員からも御質問がありましたが、この点についてお伺いいたしたいと思います。 一九九九年四月二十七日の閣議決定で、国立大学の独立行政法人化については大学改革の一環として平成十五年までに結論を得るとされました。一九九九年九月二十日であったと思いますが、国立大学長・大学共同利用機……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 六月八日に大阪教育大学附属池田小学校に乱入、殺傷事件があり、そこで犠牲になられました生徒の皆さんの御冥福を心からお祈り申し上げます。また、御親族、御遺族の方々に心よりお悔やみを申し上げ、心身に障害を受けられた方々の一日も早い全快をお祈りしております。 以下、既に松村、阿南両委員の御意見、御質問に重なるところがありますが、多少繰り返しをお許しください。 私は、長年、学校をもっと地域社会へ開放すべきであると強く主張してきましたが、このたびの痛ましい事件を見て、今までどおりの考えでよいのかどうか心配になってきました。学校の社会への開放を推進すること……
○有馬朗人君 御提案申し上げます。 主宰者の指名に一任することの動議を提案いたしますが、いかがでしょうか。
○有馬朗人君 北川知事のお話、大変印象深く伺っていたのですけれども、ちょっとさかのぼってお聞きしたいのは、この前、私が最後に国会等移転審議会の会長代理としてお聞きしたときとどのくらい変化したのかということです。あのときにも北川知事が随分御丁寧にお話しくださったことを印象深く覚えているんだけれども、それ以後、例えば飛行場ができるとか、あのときも問題になっていましたね、そういう飛行場の実現性であるとか、それからそれ以外の準備態勢がどのくらいできたか。 哲学論争じゃなくて現実論争でちょっとお聞きしたいんですけれども、例えば一体人数をどのくらいの、人口をどのくらいのものにするのか、十万都市にするのか……
○有馬朗人君 有馬でございますが、国会等移転審議会でなぜ三つ出したかということを、私はその方針をとった人間でありますので、この際申し上げておきますと、やはりいろんな条件で客観的な条件を出さざるを得ないと。ですから、客観的な条件を出しておいて、どこの県の人間がどこをひいきするかということじゃなくて、客観的な条件を出した上で同じようなところが幾つあるかということで絞っていきまして、やはり三カ所ぐらいで国会にお返しするのがよかろうという、そういう態度をとった人間でございますので、今しまったと思ってお聞きしておりました。一カ所に絞ってお返しすれば、ここでその弾にぶつからなくて済んだだろうと思いました。……
○有馬朗人君 有馬でございますけれども、先ほど保坂委員がおっしゃったように、私は国会等移転の審議会でずっと議論をしていた中心的な人物であったわけでありまして、会長になる直前に参議院の方へ出ちゃったものですから会長は森亘先生にお願いをしたんですけれども、一つここで、私がその議論を通じて感じていたことは、平成二年の国会等移転に関する決議がなされた時期とそれから今日とでやっぱり事情が変わっている。この点は保坂委員が御指摘になられたことでありますが、そこをもう一度我々考えなくちゃならないんだろうと思うんです。 ですから、どれだけその決議をしたときと今とでどんな条件が変わっているか、この辺について一度……
○有馬朗人君 皆さん、おはようございます。 今日は、国立大学の法人化について中心に御質問申し上げたいと思います。この問題を論ずる際にいつも私は自己批判をしているようなところがありまして、今までの一生のことを総括するような気がして、今日御質問申し上げます。 まず、英国のエージェンシーの日本版である独立行政法人の考えが初めて浮上しましたのは、当時の橋本龍太郎総理を会長とする行政改革会議においてでありました。そして、一九九七年九月には東京大学と京都大学を独立行政法人化しようという提案が会議の中で水野清事務局長よりなされました。 私は、直ちに反対いたしました。その主な理由は、日本は高等教育への公……
○有馬朗人君 皆さんおはようございます。有馬朗人でございます。 今日の質問をさせていただく機会を与えていただきまして、大変ありがとうございます。 四つの項目について順次お聞きいたしたいと思います。易しい問題でありますので御心配なく。 第一は義務教育における国の関与の仕方でございます。第二は高等教育について、第三は教科書の検定制度につき、第四は留学生について触れさせていただきたいと思います。 まず、義務教育における国の関与の仕方についてお聞き申したいと思います。 大分前、私の質問でも触れたことがございますが、今日お手元にそのデータをお配りしてございますので、御参考にしていただければ幸い……
○有馬朗人君 有馬朗人でございます。ロウジンと読まないようにいただきたいと思います。 まず、教育問題を今日は中心に、そしてまた遠山文部科学大臣を中心に質問をさせていただきます。 大臣は、大学を活性する方策、いわゆる遠山プラン、大学の構造改革の方針を実行されたり、学びのすすめを推進されたりいたしまして、次々に強力な政策をお進めになっておられることに敬意を表します。 まず、初中教育についてお伺いいたします。 この四月より、新学習指導要領に移行して学校完全週五日制が導入されます、これは随分長い間準備してきたことでありますが。そこで、まず世界の諸国、特に先進国中の初中教育は週何日行っているかを……
○有馬朗人君 おはようございます。有馬朗人でございます。 多少講義調になりますのでお許しいただきます。お返事は短くしていただけると幸いでございます。 まず、研究費配分関係の特殊法人の独法化について御質問させていただきます。 細川内閣時代、総理の私的懇談会といたしまして国際文化交流に関する懇談会が設けられまして、私はその座長として日本の文化交流を根本的に改善すべく討論を重ね、平成六年六月に答申をまとめまして、当時の村山総理大臣に提出いたしました。 そのとき、日本学術振興会の財政基盤、人員構成をブリティッシュカウンシル、ドイツの学術交流会などと比べましたが、余りにもその格差に愕然といたしま……
○有馬朗人君 ただいまから個人情報の保護に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの岡崎君の動議に御異議ございませんでしょうか。
【次の発言】 ありがとうございます。御異議ないと認めます。
それでは、委員長に尾辻秀久君を指名いたします。よろしく。(拍手)
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 今日は、お二人、どうもありがとうございました。大変勉強になることをお聞かせいただきました。もう既にいろいろな御質問が出ておりますので、繰り返しになることを避けたいと思いますが、多少似通った質問をさせていただくかもしれません。 私は、一番端的に今お聞きしたいことは、現在の経済状況でこの国会等移転のことをどう計画していくか、その点について、私もずっと審議会手伝っていたものですから、そのころから気になっていることですが、今日お聞きしたいと思うんです。 具体的に申しますと、現在、状況が非常にデフレで悪いということは皆さんお分かりのとおりでありますけれ……
○有馬朗人君 有馬朗人でございます。 実は、質問を一時間半する予定だったのが一時間になりましたので、たくさん多くの質問をさせていただくことになろうかと思いますが、なるべく手短にお答えを賜れれば幸いでございます。 まず、今回の国立大学法人化は、一八七七年に東京大学が、一八九七年に京都大学が、ともに国立大学として発足して以来の大改革と言ってよいと思います。それだけに、単なる経済原理だけで変革をしてはならないのであります。しっかりとした理念、理想を実現するためのものでなければなりません。 一九九七年九月、行政改革会議で国立大学の独立行政法人化が提案されましたとき、私は直ちに反対いたしました。独……
○有馬朗人君 国立大学法人化に関しまして、今回は主として財政に関することと評価に関することについてお聞きいたしたいと思います。 本題に入る前に一、二述べておきたいことがあります。 先日も申し上げましたように、私は、一九九七年の行政改革会議で国立大学の独立行政法人化案に反対いたしました。その理由は先日述べたとおりでありますが、実はもう一つ、私が深刻に感じていたことがありました。それは、国立大学民営化の第一歩であるというおそれが感じられたからであります。議論の中にそういうことが示されました。現在も大変大勢の方たちから国立大学民営化、むしろ促進せよという方たちがおられるということを聞いております……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。どうぞよろしく。 日本の経済はバブル崩壊後の長い低迷からやっと脱却しつつあります。明るい兆しも見え始めておりますが、輸出や設備投資に牽引された大企業に比べまして、中小企業は依然として厳しいようであります。 我が国の先端産業の競争力を支え、地域の経済活力を担っているのは紛れもなく中小企業であります。中小企業に対する配慮なくしては真の経済の活性化はあり得ないと考えております。今後、経済全体の明るい兆しを中小企業に浸透させていくことが重要でございまして、そのためには、中小企業への資金供給の円滑化、技術開発支援、人材の育成・確保、支援などあらゆる手だてを……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。おはようございます。
日ごろの河村大臣以下、文部科学省が大変御努力になっておられることを心から感謝を申し上げます。
まず最初に、私が最近非常に心配していることから始めたいと思います。それは、小学校、中学校の安全であります。非常に残念な事故が度々引き続いて起こっておりますので、この事故に対してどういう対策をお考えか。安全について、特に教職員、地域社会、そしてまた家庭に対して、十分安全に関して考えが進んでいるかどうか、その点についてお聞かせいただきたいと思います。
【次の発言】 ありがとうございました。ひとつよろしく御努力をお願いを申し上げます。
……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。おはようございます。今日も一時間ほど質問をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。文科大臣始め大変お疲れだと思いますが、もう一頑張りお願いをいたします。 まず、質問に入る前に繰り返しお願いをしておきたいことは、やはり日本の小学校、中学校、高等学校、そしてまた大学、大学院への財政的基盤が非常に弱い、これを何とか今世紀中にと言うと百年もお考えになるといけませんが、十年ぐらいの間、二十年の間には是非とも世界並みにしていただきたいということをお願いをいたしたいと思います。初中教育の予算も、比べますとやっぱり少ない。これを直さない限り日本の教……
○有馬朗人君 皆さん、おはようございます。自民党の有馬朗人でございます。 日本学術会議法の一部を改正する法律を審議するに当たりまして、まずその歴史についてお聞きいたしたいと思います。 私は、初期の学術会議の果たしてきた功績といたしましては、原子力平和利用についての三原則を確立したこと、南極地域観測を恒久的事業として再出発させることについて勧告を出されたことを挙げたいと思います。そして、国立大学の附置研としての共同利用研究所、後に国立大学共同利用研究所の創立を求める申入れや勧告を多数出し、政府がそれを実現してこられたことであります。 一九四五年、敗戦時、日本では原子核の実験的研究、原子力の……
○有馬朗人君 おはようございます。自民党の有馬朗人でございます。よろしくお願いいたします。 放射線に関しての法律でございますので、少し放射線の歴史を振り返ってみたいと思います。ただし、それだけやりますと五時間ぐらい掛かりますので、かいつまんで十分程度、そこの話をした上で質問に入らせていただきたいと思いますが。 レントゲンによるエックス線の発見ということが人類の上で極めて重大なことでありました。一八九五年のことであります。このレントゲンの発見によって人間の病気の治療、診断等に画期的な変化が起こったわけであります。 その翌年、ベックレルというフランスの物理学者が放射能を発見いたします。それは……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 今日は大変いい御意見を賜りまして、ありがとうございました。 三人の先生方に御質問申し上げますが、まず児玉先生に三問御質問申し上げたいと思います。 それは、この六年制をしくということは、もう先ほどもおっしゃられたように、昭和四十二年の御提案以後、私が国立大学協会の会長をしていたときもさんざんこの話をしました。同じころに六年制になったのは獣医です。獣医の方は非常に早く、それも結構大変でしたけれども、かなり早く六年制の合意が得られて実行に移ったんですが、薬学に関しては大変な激論があって、とうとう今まで実現いたしませんでした。私の誤解があるかもしれま……
○有馬朗人君 皆さんおはようございます。有馬朗人でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律について質問するに当たりまして、まず文科大臣にこの法律改正の意義についてお伺いいたしたいと思うんです。
この改正が提案されるに至る議論の過程で、コミュニティ・スクールの導入の必要性が指摘されました。そのための制度整備に関する法令と思われるのですが、そうでしょうか。
また、なぜ現行の公立、私立諸学校に加えて更にこのような新しい学校が必要なのでしょうか、お伺いいたします。
【次の発言】 ありがとうございました。
そこで、少し歴史を見ながら……
○有馬朗人君 おはようございます。有馬朗人でございます。 今日は、質問というより、最後にお願いを主に申し上げたいと思います。 東京大学を始め国立大学協会、大学審議会、学術審議会と、高等教育に関することにずっと携わってまいりました。日本の大学は社会からいろいろ批判を受けておりまして、世界で何十番目と、百番の中でしりの方だとか、そういうことをよく言われるんですが、決してそうではないと私は思います。日本の大学は随分努力をして、しかも活躍をしてきていると思います。この十年くらいでまた実力も大変大きく向上しております。例えば研究で申しますと、物理や材料科学、化学等々では、もう世界の第一位を占める、第……
○有馬朗人君 御報告いたします。 去る二月十六日から十八日までの三日間、福岡県及び熊本県において、男女等共生社会に関する実情調査を行いました。 派遣委員は、石井会長、南野理事、林理事、三重野理事、鶴保理事、仲道委員、千葉委員、渡辺委員及び私、有馬の九名であります。 以下調査の概要を御報告申し上げます。 一日目は、まず、福岡県庁において、県当局者から、男女共同参画に対する取り組み状況について説明を聴取いたしました。 福岡県は、女性行政を総合的に推進するための庁内の横断的組織として福岡県女性行政推進会議を設置するとともに、知事の助言機関として民間有識者から成る福岡県女性政策懇話会を設置し……
○有馬朗人君 いろいろおもしろい御議論を伺っていて、感ずることがありますのでちょっと述べさせていただきます。 まず、家での男の料理の話ですね、これからちょっと考えますと、私は海外によく出かけていきますが、一月以上いるときにはアパートなりなんなりを借りて自炊をします。ただし、余り大したものはつくれません。せいぜいステーキとか卵焼きとかそんなものですが、それはやります。 ただ、私の弟子の家庭などを見ていたときに、一つ思うのは、男が厨房に入れないのは男の責任では必ずしもないのです。奥さんたちが、自分たちの方がうまいよ、男に変に入られると困るよという問題もあるんですね。ですから、朝飯ぐらいは易しい……
○有馬朗人君 アファーマティブアクションは絶対やるべきだと私は思うんです。そのために、やはり審議会などは随分女性がふえてくる。既にふえてきていると思うんですね。私も中央教育審議会とか大学審議会その他をやらせていただいたけれども、そのたびに女性は必ず入れる。文部省関係の審議会は多分一番だと思います、生涯学習にしても。これは大変、文部省全体挙げて努力をしているわけですから、そういう意味で、やはり審議会は例えば三〇%までは女性であるべしというふうなことをやるべきだろうと思っています。 先ほど、学術会議に少な過ぎるというのは、これはそもそも学会に少な過ぎるんです。学会長になるのが非常に少ない。女性で……
○有馬朗人君 ちょっといいですか。 じっと伺っていたんですけれども、私は二十年前に徹夜団交をいたしました。そのときに出てきたテーマが男性の育児休暇である。私はそのとき理事長でしたが、通しました。二十年前に男性の育児休暇という議論が出たときに、何てばかな話じゃないかという意見が非常に強かった。ですけれども、私も理事長として大分反対はしましたけれども、負けて、あえて負けたんですよね、はっきり言って。それ以後、物理学会は男性の育児休暇があるはずです。 なぜこんなことを言い出したかというと、私の娘のところに孫が生まれたのですが、その夫は育児休暇がほとんどとれないと言うんです。 だから、皆さんのお……
○有馬朗人君 私は、児童虐待を、せっかく法律ができながら依然として十分阻止できないというのは残念に思っています。 確かにいろいろ御議論があって、この調査会として何かの格好をまとめなきゃいけないというお気持ちはよくわかるけれども、ともかく現実問題として児童虐待があり、あれだけ子供が死んでいるような状況のもとで何とかしなきゃいけないと。これはだれがやるかというと、やはりここしかない。今のところここしかないと私は思いますので、やはり早急に、半年なら半年、一年なら一年でこの問題を相当解決すべく、まず一つ答えを出していったらどうかと思うわけです。 同時に、それ以外のいろんな御提案もきちっと取り上げて……
○有馬朗人君 いや、もう時間が遅くなったから。
【次の発言】 手を挙げましたけれども、大変今日、三人の参考人の方たち、いいお話を伺って、教えてくださってありがとうございました。
ただ、最後に私がお聞きしたかったのは、一つは、森田さんに、アメリカで私がいたころはむしろ増えてきて大変だったと。最近減ったということをお話お聞きしてうれしかったということ。ただ、そのときに私が関心を持ったのは、アメリカの中の文化、いろいろな文化のバックグラウンドを持った人がいるので、その間の違いがあるのではないだろうかということをお聞きしたかったんですけれども、時間がありませんので今日はもうお答えをいただかなくて結構……
○有馬朗人君 先ほど小宮山さんが質問しておられたことに関連するんですが、汐見さんにお聞きしたいことが一つ。それから、坪井さんと徳永さんにちょっとお聞きしたいことがあります。 まず、汐見さんへの質問に関連して、今、正に今月から総合的学習の時間、それから土曜日は完全休むということをやることになりましたね。私はそれを望んでいたわけです、長年。ところが、このごろ、学力問題で大分これが逆に非難の的になってきていることを私は非常に残念に思っている。なぜ私が土曜日休みにしろと言ったか、それから総合的学習の時間を導入しろと言ったかということの中の一つは、正に今日、今御議論になっていることでありますので、その……
○有馬朗人君 有馬でございます。 二、三申し上げたいことは、中教審の会長をしているときに問題になったのは、子どもたち同士の殺人事件というようなことがあって、あるいは子どもが先生を刺すというそういうことがあって、私は心の教育ということを随分議論していたんですが、その結果パンフレットを二つ作りました。 まず、子どもたちを育てる親に対するお願いをしようというので、一つは生まれたての子どもたちに対するものと、もう一つは小学校、中学校、義務教育を受ける子どもの親に、どちらも親に対するものですが、こういうふうに育ててくれというふうなパンフレットを作って全国に配ったわけです。 その中には、お父さん、お……
○有馬朗人君 自民党の有馬でございますが、先ほどの吉川委員のお考えに近いものがあるんですけれども、私も理化学研究所の理事長や何かをやっていて、まず第一にこういう障害のある人を雇おうとするときに一般の人の意識が非常に低いということですね。そこで、一・六%、今それを一・八にすると、こういうふうなことがあるんだけれども、まず第一にお聞きしたいのは、どのくらいこの一・六なり一・八なりパーセントが充足されているか、この点が一つ。 一つ我々の方にというか、人を雇う責任者の方の問題は、どんな障害を持っている人がどのくらいいて、そして例えば私の場合ですと、理化学研究所なり東京大学なりにどのくらい役に立つのか……
○有馬朗人君 どうも今日はありがとうございました。 大変参考になる御意見賜りましたが、ちょっと違う観点から御質問申し上げてみたいことが一つと、それからお伺いしたいことが一つあります。 この児童虐待にいたしましても、あるいは家庭内暴力にしても、その子どもたちを集めて避難させるというふうなことが今行われつつあるわけで、例えばグループホームとかそういうことが行われる。この点はよく分かる、非常にやるべきことだと思うんですが、違う観点からというのは、そこに育った子どもたちが学校に行く、あるいは地域社会の中で遊ぶ際に、そこで、地域社会の中で虐待を受ける可能性はないのだろうか。何となく、そういう特別なホ……
○有馬朗人君 今日は大変参考になる御意見を賜りまして、ありがとうございました。 少し違った観点から御質問申し上げたいと思うんです。なぜかというと、今警察の方から、ちゃんと被害者が出たときにその調査をするというふうなことをおっしゃっておられたんだけれども、そこで、私の長い間の経験で見ていますと、こういうトラブルの裏側に必ず精神病理的な問題があると思うんです。今日のお話を伺っていても、まだ精神病理学的な面からのこの問題についての追及がないような気がして、そこにちょっとお伺いしたいことがあるんですが。 非常に激しい加害者、場合によって被害者すらあるかもしれない加害者の中にどのくらい精神的に異常な……
○有馬朗人君 自民党の有馬朗人でございます。 今日は大変いいお話を伺いまして、ありがとうございました。 共通しての問題と、それから個別の御質問をさせていただきたいと思うんですが、まず共通に近いところはノーマリゼーションということで、専ら教育のことについてお聞きしたいんですが、ノーマリゼーションということは私も理想的だと思うんですが、ただ、教育をする際に、全く普通の人と一緒にすることがかえって障害を持っている人たちに、困らないだろうか、特別なことをしなきゃいけないんじゃないかと私は思っていまして、その点、ノーマリゼーションというのはどういうふうに考えて教育の上に反映していったらいいか、この点……
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