このページでは市田忠義参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。市田忠義参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今、多くの国民は怒り心頭に発しています。銀行支援のために公的資金を六十兆円もつぎ込むと。国民の暮らしや営業にはほとんど何の手だても講じずに、銀行にだけはなぜ湯水のように国民の税金が注ぎ込まれるのか。だれが考えても納得できないのは当然であります。
そこで、まず初めにお聞きしたい。
金融再生法第六十六条、早期健全化法第十七条では、法人に対する政府の財政援助の制限に関する法律第三条について触れています。この第三条はどんなことを規定しているのか、御説明ください。
【次の発言】 私はここに「例解立法技術」という本を持ってまいりました。これは歴代の法制局長官……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 労働基準法についての参議院での本格的な審議はきょう始まったばかりであります。参議院での各党の質問の中でも五十年ぶりの大がかりなものだと、こういう発言もございました。私も参議院本会議の質問の中で、最後の締めくくりのところで次のように述べました。 本法案に対する多くの労働者や法曹団体からの厳しい批判を真草に受けとめて、さきの参議院選挙で示された民意を生かす道を衆知を集めて模索することこそが本院の責務ではないかと、そう述べました。たとえ法案に対する態度はさまざまであっても、徹底的な審議が必要であるという点では恐らく共通しているというふうに思うんです。また、多……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
参考人の皆さん、きょうはお忙しい中を貴重な御意見を述べていただきましてありがとうございます。
早速ですが、まず坂本参考人にお伺いをいたします。
坂本参考人は、先ほど新しい裁量労働制の問題について、ほとんどすべてのホワイトカラーに拡大できる仕組みになっているという問題や、労使委員会や本人同意がほとんど歯どめにならないと大変厳しい御意見を述べられました。
そこでお聞きしたいんですが、裁量労働制の実際の弊害について、職場の実態を含めて御意見をお伺いいたします。
【次の発言】 坂本参考人にもう一問質問いたします。
来年四月一日から女性保護規定が撤廃をされ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 九月十八日に行われました当委員会での参考人質疑、またこの間の当委員会での審議を通じて、法案のさまざまな問題点が改めて浮き彫りになりました。 参考人質疑では、どの参考人も慎重審議を主張されました。また、法案の中身については、来年四月一日から女性保護規定が撤廃されるもとで時間外・深夜・休日労働の男女共通規制が法律に明記されていない、罰則つきの法的規制がもし無理というなら、せめて私法的効果を持たせるべきではないかと、そういう具体的な提案もありました。 裁量労働制については、労働時間は本来時計ではかるものなのに、みなしというはかりを使う、憲法二十七条、労働条……
○市田忠義君 有期雇用期間の延長問題についてお聞きしたいと思います。
現行法は、一定の事業の完了に必要な期間を定めるもののほかは雇用契約の上限が一年以内、それ以外は期間の定めのない契約しか結べないとなっていますが、間違いありませんか。
【次の発言】 期間の定めのない契約は、一たん契約すると合理的な理由と社会的な相当性がない限り解雇できない、こうなっています。
これまでの判例を見ますと、期間の定めのない契約の労働者を解雇するには、整理解雇の場合でも四つの要件を満たしていなければならない。一年以内の期間の定めのある契約であっても、例えば東芝柳町工場事件についての最高裁判決、期間の満了ごとに当然……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 きょうは、雇用失業問題、特に雇用の維持の問題及び失業者の生活保障対策について御質問したいと思います。 他の委員からもこもごも指摘がありましたが、先日総務庁が発表した八月の労働力調査によりますと、完全失業者も失業率も過去最高、完全失業者の数はこれでたしか十六カ月連続して対前年度比でふえておりますし、就業者の数は六千五百四十六万人で七カ月連続マイナスであります。しかも、完全失業者の中身、内容を見ますと、解雇や倒産など企業の都合によるいわゆる非自発的理由による失業が九十一万人、こういう雇用失業の土台、背景に実体経済の落ち込みといいますか、悪化があることは多く……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 政府は、雇用活性化総合プランとして総額二千九百五十五億円の補正予算を組まれました。労働省の資料によりますと、総量としての雇用の場の拡大、労働者の就職支援対策、労働力需給のミスマッチの解消、失業中のセーフティーネットの確保に分けられています。 中小労確法の改正は、このうち総量としての雇用の場の拡大に位置づけられているわけですが、これがどれほどの雇用効果が期待できるか。これは衆議院での質疑でも、先ほどの斉藤委員の質問に対しても、新しい措置で来年度五万人、今ある措置で一万人、合計六万人、そういうお答えがありました。 前回の改正のときに我が党の吉川議員の質問……
○市田忠義君 日本共産党を代表して質問をいたします。 日本経済は依然として深刻な消費不況状態を脱しておりません。その大きな要因になっているのが雇用不安や社会保障などの将来不安であることはこれまでもたびたび指摘されていたことであります。きょうは、そのうちの一つ、介護保険問題についてまずお尋ねをいたします。 介護保険の実施まであと一年余りとなりました。ことしの十月からは介護を必要とするかどうかの認定を受ける申請事務が始まります。我が党は従来から、このままでは保険あって介護なしになりかねない、こういうことを指摘してまいりましたが、事態は改善されるどころかますます深刻になってきております。認定基準……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日、雇用失業問題というのは極めて深刻な事態にあります。一家の大黒柱が突然職を失う、どの家庭にも他人事でなくなってきた、そういう事態が今進行しております。 こういう深刻な雇用失業問題が消費マインドを冷やして一層景気の足を引っ張っている。これはほとんどの人が認める常識的なとらえ方でありますが、経済企画庁が発表した「平成十年経済の回顧と課題」の中でも繰り返しこの点は強調されています。労働省の労働経済の年間分析によりましても、消費者心理を慎重化させている要因に年金問題などの将来不安と雇用不安を挙げています。 この雇用不安と消費マインドの冷え込みの関係に……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
きょうは改定労働基準法の施行についてお聞きしたいと思います。
間もなく改正労働基準法、私たちの立場からいえば改悪労働基準法ですが、これが施行されようとしております。したがって、この問題についてきょうは幾つかの問題をお聞きしたいと思います。
まず初めに、時間外労働の上限基準についてどのように決められているか御説明ください。
【次の発言】 文字どおりこれは上限基準であって、こういう上限が決められたからといってこれまでの残業協定よりも上の、この上限いっぱいの協定を結ばなければならない、そういう必要はないというのはもう言うまでもないことだと思うんです。
労……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今度の法案の一番大きな問題の一つは、雇用促進住宅の問題だと思います。
そこでまずお聞きしたいんですが、現在全国で雇用促進住宅というのは何戸保有して、そこに何人住んでいるか、御説明ください。
【次の発言】 移転就職者用の住宅需要というのは、以前と比べて確かに少なくなってきていることは事実ですが、それでも先ほど谷林委員の質問の中でも明らかにされたように、全体の二五%を今も占めている。かつての石炭産業のようなことはなくても、これからも産業構造の転換に伴う労働移動というのは十分考えられるわけですから、そういう意味では移転就職者用の住宅提供の意義というのは現段階……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今衆議院で労働者派遣法が審議中ですが、賃金の面でも労働条件の面でも大変過酷な状態に派遣労働者が置かれている、身分も大変不安定ですし、一般の労働者には認められているような権利でも、その権利が奪われているというような実態も数々あります。
そこで、私、まず初めにお伺いしたいのは、労働安全衛生法というのは当然派遣労働者にも適用されるというふうに思いますが、いかがですか。
【次の発言】 労働安全衛生法第六十六条には、事業者は労働者に対して医師による健康診断を行わなければならないと、その旨規定されていますし、具体的に定めた労働安全衛生規則第四十三条で、事業者は常時……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 きょうは、大変貴重な興味深いお話を聞かせていただきまして、ありがとうございました。 最初に、鈴木先生にお伺いしたいんですが、時間短縮による雇用の維持拡大というのは大変私も興味、関心がございまして、大事な課題ではないかというふうに思うんです。 日本の場合、三百時間とも言われるサービス残業とかヨーロッパと比べてもう大変長時間労働、この短縮によって雇用の維持拡大を図るというのは大事な課題だと思うんですが、先生がお書きになっている中で、労使の合意ができるならば一、二割ぐらいの賃金カットは許容範囲ではないかということもお書きになっているわけですが、ヨーロッ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今度の職安法と派遣法の改正、私たちの立場からいえば改悪と呼んだ方が正確ですが、この二つの法案の審議に当たって、まず派遣労働者の側から見て今度の法案がどういう問題点を含んでいるのか、そういう角度から幾つかの問題についてお聞きしたいと思います。
第一は、派遣労働者の置かれている実態と派遣労働の仕組み自身が持っている問題点について若干のことをお聞きしたい、そう思います。
まず、派遣労働者の賃金、これはどのように決まりますか。
【次の発言】 今おっしゃるとおり、派遣労働者の賃金というのは、派遣元と派遣労働者との協議によって決まるということですが、派遣労働者の……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。きょうは大変にお忙しい中を貴重な御意見をお述べいただきましてありがとうございます。 最初に、小林参考人にお聞きしたいんですが、先ほどの陳述の中でさまざまな違法な派遣の実態を述べられました。違法派遣の是正を労働省に求めた際に事態は何ら改善されなかったということについてお述べになったわけですが、もう少し詳しくその点をお聞きしたいのと、あわせて、違法な派遣が行われているという問題については、一番そのことを知っているのは派遣先の従業員が最もよく知っているわけで、派遣法の適正な運用というのは当該職場の労働者が加入している労働組合などの協力がなければ私はできないという……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。きょうは職業安定法の改正問題に絞ってお聞きしたいと思います。
今度の改正案の一番の問題といいますか一番の特徴は、有料職業紹介事業を原則自由化する、これは原則として有料職業紹介事業を禁止していたこれまでの職安法といわば百八十度転換といいますか、根本的な変化だと思います。
そこでお聞きしたいんですが、これまで有料職業紹介事業を原則禁止してきた理由は何かということについて御説明ください。
【次の発言】 今回それを百八十度根本的に転換させた理由、原則自由化した理由について御説明ください。
【次の発言】 有料職業紹介が常に惹起する弊害について、最高裁の判決、昭和二……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今回の労働者派遣の原則自由化によって、常用代替が起こるんではないか、常用雇用と派遣との代替が進むんではないかというさまざまな分野から当然の心配の声が上がっております。 これに対して渡邊職業安定局長は、あくまでも常用代替については厳格にこれを禁止するという方策をとる、そういう答弁をされました。政府案ではそれを期間制限の措置でやろうということになっているわけですが、この委員会でも、期間制限だけではなくて派遣事由の制限をすべきだ、こういう議論がたびたび出されています。 日本共産党としては、この問題について、例えばリストラのために人減らしをした企業については……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私は、この間の法案の審議を通じて、常用代替を本当に厳格に禁止するというのなら、少なくとも人員削減を行った企業については一定の期間派遣労働者の受け入れ制限を行うべきだと。日本共産党の対案では、リストラで人減らしをやった企業については、少なくとも一年間は派遣の受け入れ制限を行うべきだと、こういうことを主張しました。それに対する本会議での小渕総理の答弁は、「リストラで人を減らした企業への派遣に対するお尋ねでありました。 このような企業への派遣を一律に禁止すればその企業への派遣を希望する労働者のニーズに的確に対応できなくなり、不適当であると考えます。」、こういう……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、地方税法等の一部を改正する法律案及び地方交付税法等の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。 まず、地方税法等の一部を改正する法律案についてであります。 本法案の最大の改正点は固定資産税に関するものであります。 バブル崩壊後地価が下がり続けているにもかかわらず固定資産税が上がることは納得できないというのが納税者の率直な意見であります。今回の改定でも小規模住宅地で九五%、商業地等でも八三%の固定資産税が据え置きまたは値上がりとなっており、固定資産税を下げてほしいという国民の声にこたえるものとはなっていません。こうした問題の根本的な解決のた……
○市田忠義君 京都議定書にかかわって幾つかの問題について質問したいと思います。 先ほどもお話がありましたように、ロシアの批准で来年二月発効ということが言われていますが、そもそも京都議定書の発効が大幅に遅れたのは、アメリカが京都議定書から離脱したと。先ごろの読売の世論調査でも七七%の人がアメリカの離脱は納得できないと。私、アメリカは今こそ京都議定書という法的拘束力のある国際的取決めの枠組みに戻るべきだというふうに思います。 これも他の委員からお話がありましたが、ドイツを始めEUの各国とも中長期的な高い削減目標を持っているのに比べて、日本の場合はあの六%の削減目標の達成も困難な状況と、九〇年比……
○市田忠義君 先月、十月二十九日に東京大気汚染公害裁判の原告団の皆さんたちの集まりがありました。「きれいな空気を子どもたちへ」、「一〇・二九のつどい」という集いですが、そこでは、大気汚染によるぜんそくに苦しむ患者さんたちの悲惨な実態が生々しく出されました。すべてのぜんそく等の被害者が安心して医療を受けることができ、生活できる救済制度を求めて裁判に取り組むということをその集会で改めて決意されたわけですが。 そこで、まずお聞きしたいんですが、大気汚染による被害者の実態について今月七日に実態調査が公表されましたが、その主な内容をどうなっているか簡潔にお答えください。
○市田忠義君 大変今日は時間が限られていますから、在日米軍基地問題に絞って質問いたします。
今米軍に基地をどれぐらいの面積提供しているか、自衛隊の共用と併せてお答えください。
【次の発言】 東京二十三区の約一・六倍の面積であります。ヨーロッパでは、十五年前、米軍が駐留していたのはおよそ三十一万、今日大体十一万七千で、三分の一ぐらいに減っています。日本は逆に増え続けて、面積でいうと一九八〇年の二倍、人員についていうと同じ人数であります。
そこでお聞きしますが、今アメリカが一番大規模に海外に軍を派遣しているのはイラクです。二番目にアメリカがたくさん海外に出している国はどこですか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 先ほどもお話がありましたように、今年の二月十六日に京都議定書が発効いたしました。アメリカはアメリカ経済にマイナスの影響を与えるなどを理由に離脱をいたしましたが、国連加盟国百九十一か国のうち百四十か国がこの議定書の批准をしたと。実に四分の三、私は多国間協力の勝利と言ってもいいと思うんですけれども。 中央環境審議会の答申の中に次のような文言があります。「京都議定書の発効は、多くの国々の国民による十年近くに及ぶ絶え間ない努力の成果であり、人類の生存基盤に関わる地球温暖化問題に対処するための重要な第一歩として、人類史上に残る記念すべき前進である。」と、そう述べ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今、全国で産業廃棄物処理場というのが様々な問題を起こしています。許可を受けたところでも、その許可条件を超えて違法な操業をやって周辺住民といろんなトラブルを起こしています。 福岡県筑紫野市で産興、産業の産と興、興すと書きますが、産興という会社が産業廃棄物処理業を営んでいます。これまで硫化水素によって三人の作業員が死亡したり、火災、許可物以外の廃棄など、様々なトラブル、違法を繰り返してきた。この会社が、二〇〇三年最終処分業及び中間処理業の許可の期限を迎えましたが、県は最終処分業については改善工事を実施中との理由で許可の更新しなかった。しかし、中間処理業につ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私は実は小学校から高校まで滋賀県の琵琶湖の近くで育ちました。今日は琵琶湖問題に絞って幾つかのことをお聞きしたいと思います。 今回の湖沼法の改正案で、これまでの点源対策から面源対策に広げられたこと、それから湖辺の環境保護対策を打ち出した、これは大変私は意義のあることだと思っています。 問題は、滋賀県の、琵琶湖の現状と課題並びに今後の湖沼環境保全制度の在り方に関する滋賀県の考え方という文書の中で、面源対策などの実施については、その汚濁のメカニズムの解明も含めた実態の把握、関係者の理解、協力、適用可能な効果的対策技術の開発、費用負担の在り方などの課題が残っ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今回の法改正の中心点の一つである環境大臣から地方環境事務所長に委任する権限に深くかかわる問題で、私が、ちょうど一か月前ですが、三月十八日の当委員会で取り上げた福岡県筑紫野市の産廃処分場の問題について、小池大臣、次のように答弁されました。環境省が昨年末に実施した調査の結果と県の対応などを改めてチェックして、その上でとるべき措置を進めたい。
あれから一か月たったわけですが、どんな措置をとられたか、大臣にお伺いします。
【次の発言】 最近、この処分場とかかわって新しい事件が発生しているはずですが、掌握しておられますか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 もう参考人の皆さんには本日、お忙しい中を大変ありがとうございます。 廃棄物処理法の改正、今年で三年連続になりますけれども、今回の改正は緊急性の高い課題に限定した内容にとどまっています。私は、不法投棄、不適正処理の抜本的な対策を取るためには、二〇〇二年十一月の中環審の意見具申でも指摘されている排出事業者責任の徹底が不可欠だと考えています。 先ほど、大橋参考人の提案の中に排出事業者の連帯責任制という提起がありました。この排出事業者責任の徹底については経済活動を不当に制約するおそれがあるという意見も一部にあります。そこで、改めて排出事業者責任の徹底の重要性……
○市田忠義君 今回の法改正の発端の一つとなった岐阜市の大規模不法投棄事件について、法改正との関係で幾つかの問題に絞ってお聞きしたいと思います。 岐阜の椿洞の不法投棄の実行者である株式会社善商、この会社は一九八八年七月に中間処理を始めました。その約半年後にコンクリートがらの保管について苦情が出て以降、様々な角度から住民の通報、苦情がありました。廃棄物処理法だけじゃなくて税務担当による航空写真の撮影もありましたし、森林法に基づく復旧命令など多方面からチェックをしてきましたが、何ら実効ある対策は取られませんでした。一九九〇年七月三十日には、保安林にかかわって株式会社善商に対して復旧命令が出されてい……
○市田忠義君 先月二十八日に閣議決定されました京都議定書目標達成計画、この問題について絞って伺いたいと思います。
まず、事実の確認なんですが、日本の国内のCO2排出量全体の中で家庭部門はおおよそ何割を占めますか。
【次の発言】 温暖化防止対策のためには総合的な対策が必要だというふうに私も考えますし、家庭での排出削減、非常に大事だと、二割という比率は低いけれども大事だと思います。
同時に、排出量の八割を産業・公共分野が占めていると。やっぱりこの削減がある意味では決定的な課題だというふうに思いますが、大臣の認識はいかがでしょうか。
【次の発言】 そこでお聞きしたいんですが、今度の目標達成計画の……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、大変お忙しい中を、参考人の皆さんに貴重な御意見を聞かせていただきました。 まず、四人の皆さんにお伺いしたいんですが、第二約束期間以降の将来枠組みについて、先ほど、ある参考人から、総量削減、法的拘束力、遵守制度、いわゆる京都議定書のこの基本的な構造を引き継ぐものでなければならないということが言われました。私も全く同感ですが、アメリカ政府や我が国の一部にも、京都議定書のこの枠組みを否定する主張が率直に言ってあります。こういう主張は、地球温暖化の防止を大幅に後退させるものだと私は考えますが、それぞれ四人の参考人の皆さんの御所見をお伺いしたいと思います……
○市田忠義君 京都議定書の六%削減約束、これを確実に達成するためには、家庭はもちろん、排出量の八割を占める産業・公共部門、この削減が最も重要であると考えますが、同時に、再生可能エネルギーやバイオマスの促進も私は大変大事な課題だと思います。 自然エネルギーというのは、百億年と言われる太陽の寿命が尽きるまで、しかも地球温暖化を招くことなく利用し続けることができると。他方、化石燃料は大体数十年から数百年で枯渇すると言われていますし、深刻な環境汚染を招くというふうに言われていますが、目標達成計画の中で、新エネルギー導入の促進について、「太陽光や風力、バイオマス等を活用した新エネルギーは、地球温暖化対……
○市田忠義君 アスベスト問題に関連して質問をいたします。 尼崎市に武澤眞治さんという方がおられます。この方は四十八歳なんですが、昨年八月、胸に激しい痛みを感じて県立塚口病院で検査をしました。しかし、そのときは結論が出ないで、今年五月、兵庫医大を紹介されて、診断の結果、悪性胸膜中皮腫ということでした。しかし、そのときには既に手術ができない状態で、抗がん剤治療をしますが脳に転移をして、つい先日、九月二十日に亡くなりました。 この武澤眞治さんという方は、十二歳から二十四歳までクボタの東隣にある団地に十二年間住んでおられました。また、一九七五年以降にクボタでアルバイトを二か月された。勤務は建材等の……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は水俣問題についてお聞きします。昨年十月から開始された新保健手帳の審査終了件数、該当者件数、そして公健法認定申請取下げ者の人数はどうなっているか、端的に数字だけお答えください。
【次の発言】 圧倒的多数がこれまで認定の申請や裁判の原告などになってこなかった新保健手帳のみの申請者であります。今話がありましたが、審査終了件数千八百十八人の八六%が水俣病被害者ということになっています。
次にお聞きしますが、いわゆる関西訴訟の最高裁判決、おととしの十月、これ以降の水俣病認定申請者の数と、そのうちの初申請者数はどうなっていますか。
○市田忠義君 今日は産業廃棄物の再生利用の問題についてお尋ねします。 実は、ここに持ってまいりました、これは、三重県が県のリサイクル製品に認定しているフェロシルトという製品であります。大阪に本社がある石原産業という会社がチタン鉱石から塗料とか顔料などに使用される酸化チタンを製造する際に発生する廃硫酸の再利用化を図って開発した製品、これであります。 これは、埋め戻し用土木資材として周辺の府県に出荷されたわけですけれども、最初に確認したいのは、このフェロシルトの当初の埋設状況について、府県ごとに何か所、総合計で何万トンか、数字だけ端的にお答えください。
○市田忠義君 国立環境研究所というのは日本の環境政策の科学的基盤を支えている中核的機関であります。その役割、使命はますます重要になってきているというふうに思います。 そこで今日は、限られた十分という時間ですので端的に、今回の法改正のメリット、有意性として強調されている幾つかの点についてお聞きしたいと思います。 非公務員化することで民間を含めたより活発な人事交流が行われ、研究所の水準を更に向上させるということが言われていますが、民間との人事交流は独立行政法人に移行後は可能になっていたはずであります。先ほど足立委員とのやり取りでも、衆議院の質疑でも、民間との人事交流は五年間の実績はゼロだったと……
○市田忠義君 今大きな問題になってます環境省の随意契約問題に絞って幾つかお聞きしたいと思います。 一般的に言って、随意契約が不適切に行われた場合、談合と同じような弊害をもたらしますし、税金の無駄遣いにもつながります。会計法上は、中央省庁が契約を結ぶ際には、業者との癒着をなくして契約額も低く抑えるために、原則として競争入札の実施を義務付けています。 ところが、既にこの間発表されてますように、環境省の随意契約は二〇〇四年度で九二%を占めています。ちなみに、二〇〇三年度どうかというと九一・〇八、二〇〇二年度が九二・八四、二〇〇一年度九一・二二、二〇〇〇年度は実に九七・七八%であります。しかも、随……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 最近ますます深刻になっている鳥獣による農林水産業被害を防止するということは大変重要になっています。そのためには、個体数の適切な維持と同時に、被害の防除のための施策を講ずる、さらに、より根本的には鳥獣が山の中の豊かな自然環境の下で野生動物として生息できるようにする、それが解決の道だと。中環審の答申の中にも、鳥獣というのは自然環境を構成する重要な要素の一つであり国民共有の財産だと、そういう指摘もあります。 その農林水産物の鳥獣による被害を防ぐという問題と、だからといってむやみやたらと鳥獣を捕獲し殺傷してはならない。いわゆる人と鳥獣との共生といいますか共……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、四人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見ありがとうございました。 近年、鳥獣による農業、林業の被害というのが大変増えています。農水省の調査でも農作物被害だけで二百億円を超えると言われていますし、さらに農作物の被害だけではなくて民家にまで近づいて人間の命や安全まで脅かされると、そういう事態も生まれています。こういう被害から農林業を守り、人間の生命、安全を守るというのは緊急の課題ですし、政治にとっての大きな責任だというふうに私ども考えています。同時に、国民共有の財産である野生動物の保護、保全というのは大事だと。しかし、それが絶対的で、農業被害を防ぐた……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 昨日、参考人質疑が行われましたが、四人の参考人の意見陳述を聞いていまして、皆さん方に共通していたのは、鳥獣による被害防止や保護のためには専門的な知見を有する人材の育成、活用が大変重要になっているという点にあったと思います。 今年二月に、京都と兵庫の農業団体の主催でシンポジウムがありました。そこで、滋賀県立大学の野間直彦教授が、里山を管理して獣害を防ぐという講演をされました。およそ、こんなことをおっしゃっています。 里山の林の環境が大きく変わってしまったことがイノシシ被害が多くなった原因だ。たくさんえさがあったところが人工林化されて、しかも手入れが行き……
○市田忠義君 CDMの制度というのは、途上国が持続可能な開発を達成し、先進国の持続可能な開発に貢献することを支援する、並びに先進国の約束の遵守、すなわち六%削減の国際的な約束の遵守を達成することを支援することを目的とすると、こうなっています。
そこでお聞きしたいんですが、政府が承認したCDM四十八件の中で、フロン破壊事業は何件で、何万トンの排出削減量を予定しているでしょうか。
【次の発言】 わずか五件で物すごい数を占めるわけですけれども、そのフロン破壊事業のうち三菱商事と新日鉄が中国で行う事業、これ二〇一二年末までに何万トンの排出権取引量が発生するでしょうか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、三人の参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、田中参考人にお伺いいたします。 事前にいただいた資料で、二〇〇五年北東アジア経済会議での報告で、排出権を獲得する立場から、やはり質のいいプロジェクトを求めていくということが大事だということをおっしゃっています。実際、ジャパンカーボンファイナンスはインドでアンモニア製造プラント改良による蒸気消費量削減プロジェクトというのを行って、年間二十六万トンの排出削減量を予定しておられます。しかし、一方で、日本温暖化削減基金とジャパンカーボンファイナンスの出資者である住友商事、ここが同じイン……
○市田忠義君 前回の質疑で補足性の原則が規定されている京都メカニズム問題についてお聞きしましたが、今日は削減目標達成の中核とも言うべき国内対策のうち、電力事業のCO2削減対策についてお聞きしたいと思います。
まず数字の確認ですが、一九九八年度以降の電力事業におけるCO2排出量の変化がどうなっているか、お聞きします。
【次の発言】 二・八五億トンから三・六四億トンに増加していると。
次に、また数字の確認ですが、じゃ、九八年度以降の電力事業におけるCO2排出原単位の変化はどうなっているでしょうか。
【次の発言】 今御説明がありましたように、電力は、二〇%削減の目標を掲げながら、九八年度の〇・三……
○市田忠義君 フロン類の排出に対してどのように取り組むかということは、オゾン層保護という点からも地球温暖化防止の面からも、両方の面で非常に重要な課題だと思います。
最初に、幾つか実態について数字上の確認をしたいんですが、質問時間もそう長くありませんので、お聞きした数字だけ端的に答えていただければ有り難いと思っています。
まず、世界全体の中で占める日本のCFCとHCFCの消費量、それからHFC等三ガスの排出量、何%を占めているか、お答えいただけますか。
【次の発言】 オゾン層破壊物質からの転換で今後急激な増加が見込まれるHFC等三ガスですけれども、その中でHFCの出荷量の推移について、二〇〇……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今回の法改正の目玉の一つと言われている事業者が市町村に資金を拠出する仕組みの創設、この問題に絞ってお聞きします。 法案の説明によりますと、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により事業者による処理コストが低減され、実際の再商品化費用が当初想定していた再商品化費用を下回ることになると、こう言われています。 具体的にお聞きしたいんですが、じゃ、市町村の取組で言われている分別基準適合物の質的向上というのは具体的にどういうことか。それから、事業者の取組で再商品化の高度化というのは具体的にどういうことか。私、質問時間が二十分しかありませ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日はお三人の参考人の皆さん、お忙しい中をありがとうございます。 今度の法改正で、市町村が質の高い分別収集を実施した場合、再商品化の質の向上等により処理コストが低減されると、そういうことから分別基準適合物の質的向上ということを政府は言っているわけですが、先ほど鈴木参考人がごみの品質を上げる問題で、自治体の責任として分別を更に強化されれば財政的にも精神的にも自治体を苦しめることになるというお話がありました。 この分別基準適合物を今後厳格化して細分化した場合、先ほどもその一端、御苦労がお話しになりましたけれども、消費者、住民に対する啓発徹底活動など自治体……
○市田忠義君 中央環境審議会の廃棄物・リサイクル部会の中間取りまとめですが、その中で市町村及び特定事業者の費用負担の対応についてどのように記述されているか、簡潔にお述べください。
【次の発言】 西宮市の場合ですが、ペットボトルの収集量五百二十五トンのうち、八八・七%の回収率で四百六十五トンを指定法人に引き渡しています。ペットボトル収集経費は七千二百十九万五千円、選別保管管理費が一千三百五十八万九千円、合計八千五百七十八万四千円。そのうち特定事業者の負担額が二千二百三十二万円で、二六%であります。これに対して、市の負担率は四七%であります。
こういう実態があるからこそ、事業者がこれらの費用の一……
○市田忠義君 環境省から提出されました随意契約の暫定的取りまとめについてお聞きします。
まず、随意契約金額の大きい五つの公益法人について、それぞれ、全体の件数のうち、何件が一般競争入札及び企画競争に移行できて、何件が随意契約によらざるを得ないか、お答えください。
【次の発言】 随意契約によらざるを得ないのはわずか一一%ということを今おっしゃいました。この事実は、これでは十分と言えないまでも、思い切って見直せば一般競争入札に移行できるということを示しているわけで、今までできてこなかったのはどうしてですか。
【次の発言】 説明になっていないと思うんですね。見直せばこれだけ随意契約によらざるを得な……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今、国民の大きな批判を浴びている防衛施設庁の官製談合についてまずお聞きします。
岩国基地の拡張工事、一九九六年から二〇〇五年までの間に既に契約された請負額、予定価格、その総額はそれぞれ幾らか、端的に金額だけお答えください。
【次の発言】 請負金額は予定価格の九七・八%、岩国の工事は初めから談合でやられていたという指摘がありましたが、今の落札率を見ても談合の跡が歴然としている。
公正取引委員会がこう言っています。談合が指摘されて是正されると、平均一八・六%安くなると。この基準からすると、工事を請け負ったゼネコンに総額幾ら潤わしたことになるか。単純計……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は、水俣病の被害者補償救済問題に絞ってお聞きいたします。
まず、最高裁の判決後、現在までで新たな認定申請者は何人になったか。そのうち申請者医療事業受給者は何人で、新保健手帳対象者数は何人になったか、数字を環境省お答えください。
【次の発言】 最高裁の判決後、一万人近い新たな水俣病被害者が出ているということになります。
じゃ、最高裁判決後、国などを相手に損害賠償訴訟を起こした原告は何人になっていますか。
【次の発言】 私、今年の五月一日に水俣病公式確認から五十年を迎えたということで水俣病犠牲者慰霊式が行われまして、参加をしてきました。献花もしてきた……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 この十一月に気候変動枠組条約第十二回締約国会議及び京都議定書第二回締約国会合が開催をされました。京都議定書第九条に基づく議定書見直しの議論の中で、第二回目の見直しを二〇〇八年に実施することが決定されました。途上国を含めた形で京都議定書全体の見直しが継続して行われることになったわけですけれども、これは、二〇一三年以降も京都議定書をベースとした枠組みが継続すると、このことを世界に示したという点で意味があったというふうに思います。 また、京都議定書の第一約束期間と第二約束期間との間に空白が生じることがないように作業を終了させるという点で合意されたということも……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今、雇用を取り巻く状況というのは、かつて経験したことのないような異常な深刻な事態であります。これが格差社会の根本問題の一つにもなっているわけですが、まじめに努力して働いても働いても貧困から抜け出せない、そういう人が大量に増えている、社会問題化している、いわゆるワーキングプアと言われる存在ですけれども、総理にまずお聞きしますが、ワーキングプアとは一体どういう状況の人々のことで、総理としてどういう認識、対応を考えておられるか、まずお聞きしたいと。
【次の発言】 国税庁に確認しますが、年収三百万円以下という極めて低い賃金の労働者がこの五年間でどれだけ増えま……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、温泉旅館業への排水規制問題について質問をいたします。 大自然の恵みである温泉というのは、湯治を始めとした伝統的な利用あるいは暮らしの中ではぐくまれた情緒ある町並みなど、我が国を特徴付ける貴重な文化資源であります。この地球の恵みであり、かつ限りある温泉資源を保護して適切な利用を図っていくということは政治の責任だと思うんですが、今温泉を利用している旅館業への硼素、弗素の暫定排水基準の適用期限が六月三十日で切れるわけですけれども、その六月三十日を前にして、これが全国の温泉地で大問題になっています。 私、先月、大分県の旅館ホテル生活衛生同業組合の上月……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、国等における温室効果ガス等の排出の削減に配慮した契約の推進に関する法律案に対し、反対の討論を行います。 提案されている法案は、従来の購入方式と比較して温室効果ガス排出のより少ない契約を進めることを目的とし、一定程度の改善効果が期待されています。しかし、以下の点で容認できないため、反対するものです。 反対する第一の理由は、第十三条にエネルギー基本計画に基づく施策との調和を図ることが明記されており、これは原子力発電、核燃料サイクルの推進、自治体と住民への一層の押し付けを容認することになるためです。 エネルギー基本計画は、原子力発電を将来にわたる基幹電……
○市田忠義君 今回の法改正の成分検査十年義務付け問題についてお聞きしたいと思います。 先日、私、別府の市長さんや同業組合の皆さんと懇談する機会がありました。既に別府では去年から温泉カルテというのを始められて、それが、ちょっと遠くで見にくいかもしれませんが、こういうやつなんですけれども。実際見てきましたけれども、要するに、成分検査に加えて浴槽検査も行って掲示されているわけですけれども、この温泉カルテというのは別府独自の安心して入れる温泉への取組で、循環、加温、加水、お湯の感覚評価、これは五感で感じる湯の感覚を分かりやすくグラフで表示したものです。それから、浴槽内、源泉の温泉分析情報、それから温……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、大変貴重な御意見を参考人の皆さんにお聞かせいただいて、ありがとうございます。 九二年の自動車NOx法制定の際にも総量規制、走行規制、車種規制が議論になりましたが、結局、車種規制を中心とした対策だけで二〇〇〇年おおむね達成の総量削減目標となりました。しかし、その目標も達成できずに、二〇〇一年の法改正に伴って二〇一〇年おおむね達成に先送りされたと。そういう意味では、今回の法改正というのは、二〇一〇年達成に向けた最後のチャンスになるというふうに私は思うんですが、今回の法改正では、二〇一〇年おおむね達成どころか、大都市における健康被害の増悪も回避で……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 まず、改正案の流入対策と局地汚染対策についてお聞きします。 大学の研究者の皆さんが関西地域を対象にして自動車NOx・PM法の車種規制による影響調査報告というのを発表しておられます。それを読みますと、規制地域外の周辺地域に移転した未適合車が再び規制地域を走行する、いわゆる車庫飛ばし、不適切使用ですね、これが四割も行われて、排ガス規制の効果が得られていないと、こういう調査結果を発表しておられます。これは関東地域も同じ状況だという報告でした。 中環審の中間報告にありました対策地域内での非適合車の走行を禁止すると、この案が否定されているわけですが、既に首……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今回の法改正はロンドン条約の改正を受けて行われて提出されているわけですが、九六年議定書附属書T、この採決に当たって賛意を示さなかった国はありますか、環境省。
【次の発言】 採決の際に賛成した国も含めて、様々な懸念や留意事項が示されました。中でも本来の温暖化対策との関係が重要な問題として指摘されたわけですが、そこで、初めに大臣の基本的な認識をお聞きしたいんですが、二酸化炭素を海底下に埋め込んだ場合、これが本来の排出量の削減であるというふうに大臣はお考えでしょうか。どのようにとらえておられますか。
【次の発言】 大臣も本来の削減ではないということを事実上お認……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 参考人の皆さんには大変貴重な意見をありがとうございました。 鈴木参考人にお伺いしますが、今回の法改正では、再生利用事業計画が主務大臣の認定を受けた場合、食品廃棄物の収集運搬について、現行法では荷降ろしのみ当該市町村長の許可が要らないとなっていたのを、荷積みについても当該市町村長の許可を要らないようにすると、こうなるわけですけれども、私は今回の特例措置の拡充に伴って不法投棄や環境汚染が引き起こされることが絶対にあってはならないというふうに考えているんですが、一般廃棄物として事業系の生ごみの多くが持ち込まれている自治体の現場で、収集運搬事業者に対する指……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 食品リサイクル法は循環型社会の構築を目指して制定されたわけですけれども、法の施行から五年経過してなお、大量生産、大量廃棄の社会システムが見直される方向に進んでいるとはとても言い難い状況であります。 そこで、まず初めに発生抑制についてお伺いいたします。 先進的な取組をしている自治体の例なんですけれども、埼玉県の久喜宮代衛生組合、これは久喜市と宮代町でつくっているところですけれども、徹底した分別でごみの総量削減、減量化に取り組んでおられます。例えば、条例で定めた多量排出事業所制度に基づいて、月平均一・五トン以上廃棄物を排出する事業所に対して一般廃棄物……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、大企業での大気汚染などの排出基準違反及びデータ改ざん問題について、絞ってお聞きします。 ここ数年、大企業の鉄鋼、建材、製油のメーカーなどで排出基準違反及びデータ改ざん、これが相次いで発覚をいたしました。さらに、今年の七月、今度は製紙業界、日本製紙、王子製紙、大王製紙など、製紙業界全体に同じような事犯が明らかになりました。 環境省にお聞きしますが、先月十九日、製紙業界に対する大気汚染防止法遵守状況についての点検結果を公表されましたが、その違反状況について、会社の数と工場の数だけお述べください。
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 まず、可燃性天然ガスの安全対策が重要になっている大深度掘削問題についてお聞きしたいと思います。 大深度掘削による動力湧出が増えて、大変流動性の低い化石水をくみ上げている場合が多いわけですけれども、そのくみ上げによる温泉資源や周辺地盤などへの影響、これが大変懸念されています。しかし、大深度の地質と地下水に関するデータというのはほとんどよく分からないというのが実態であります。 今後、科学的・技術的データの集積、分析が課題となっていまして、これは中環審の答申でもそういうことが指摘されていますが、大深度掘削による温泉資源などへの影響について本格的な調査検……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 私、先日、サイクロンの大きな被害を受けたバングラデシュの大使館を訪問して、お見舞いを述べて、大使と懇談をしてまいりました。大使の話によりますと、二メートルの海面上昇でも国土が完全に水没してしまうと、そうおっしゃっていました。地球温暖化が我が国にとって死活にかかわる問題だと切々と訴えておられました。 十七日に採択されたIPCC第四次評価報告書によりますと、温暖化対策を進められない国際社会への強い危機感が示されましたし、国連の事務総長も政治の責任を訴えました。ところが、十一月五日に発表された速報値を見ますと、我が国の温室効果ガス排出量は基準年比で六・四%も……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 IPCCの第四次評価報告書によりますと、地球の温暖化は疑う余地がないと、そう指摘して、とりわけ二十世紀半ば以降に観測された世界の平均気温の上昇のほとんどが言わば人為的起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高いと、単なる自然現象ではなくて人間の経済活動の結果、そういうことが起こったと。例えば、世界の平均気温の上昇でいいますと、観測が始められたのはたしか一八五〇年だと思いますが、それ以降の最も高い十二年のうち、最近十二年の十一年までが入っているだとか、世界の平均海面水位、これは一九六一年から〇三年まで年平均一・八ミリメートルだったのが、ご……
○市田忠義君 今日は製紙業界の再生紙の偽装問題についてお聞きをいたします。
私、昨年十月の当委員会で、製紙業界のデータ改ざん問題について質問をして、大気汚染防止法等の違反行為の大本に企業の責任と同時に規制緩和や法令の不備があるということを指摘しました。具体的には、規制緩和で自動測定装置の義務付けがなくなりましたし、データを改ざんしても罰則もありませんでした。
大臣は私の質問に対して、事業者に対して厳正に対処していくと、そう答弁されましたが、どのように対処されたか、簡単にお答えいただきたい。
【次の発言】 罰則はなかったんですか。罰則についてはどういうふうに今検討中ですか。
○市田忠義君 今日は地球温暖化問題に絞ってお聞きします。
昨年の七月にIBMだとかゼネラル・エレクトリックなどアメリカを代表する大企業百六十社の最高経営責任者が個人加盟しているビジネス・ラウンドテーブルが声明を発表しました。温室効果ガスの排出量を地球的規模で削減することにつながる共同行動を支持すると、そういう内容の声明ですけれども、私はこの声明はアメリカの多国籍企業も環境問題に積極的な姿勢に転換図ったものとして重要な声明だったというふうに考えますが、大臣はこの声明についての基本的な認識いかがでしょう。
【次の発言】 ヨーロッパとアメリカとオーストラリア、中国の百五十社が去年の十一月にCOP1……
○市田忠義君 今日は、水俣病救済問題についてお聞きをいたします。 七月の洞爺湖サミットは地球環境問題が大きなテーマになるわけですけれども、議長国としてリーダーシップを発揮するためには、肝心の足下の公害問題、水俣病問題がいまだに解決していないという状況では、幾ら環境先進国日本といってもその名が私は泣くと思うんですけれども、まず、水俣病の現状ですが、幾つかの基本的数字を確認しておきたいと思います。 〇四年の最高裁判決以降の公健法認定申請者の人数、新たな損害賠償請求訴訟の原告の人数、新保健手帳申請者の人数と交付件数、それから申請者医療事業受給者の人数が現時点でどうなっているか、数字をお答えくださ……
○市田忠義君 ここ数年間で人間とペットの関係というのは大きく変わりました。飼い主たちの意識も急速に変化し、高まってきております。まだ不十分ではありますけれども、本当にペットの健康に良い食事を作ろうという動きも出始めましたが、いまだにペットフードの安全・品質面に関する相談が、例えば国民生活センターに年間二百五十件ぐらい寄せられていると。飼い主の不安は全く解消されていないというのが今の現状だと思うんですが、まず表示の厳格化についてお尋ねします。 私も改めてペットフードのパッケージを見てみたんですけれども、保証成分に粗たんぱく質二〇%以上、粗というのは粗いという字ですけれども、まあ純粋でないという……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 IPCCの最新の知見によりますと、このまま温暖化が進めば突然の回復不能な結果をもたらす可能性があると、そう警告しています。今後の気温上昇を産業革命前に比べて二度以内に抑えるということは人類にとって至上課題であります。昨日終わった神戸で開かれていたG8の環境相会合でも、ドイツ政府の代表は次のように述べています。先進国が二〇二〇年までに九〇年比で二五から四〇%削減する中期目標で合意しなければ、気温上昇を工業化開始前から二度以内に抑える目標は達成できないと、こう述べたわけですが、私は、こうしたIPCCの報告や他の先進国の決意を重く受け止めるべきだと思います。 ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、お忙しい中を参考人の皆さんの貴重な御意見をお聞きさせていただいて、大変ありがとうございます。 まず、江守参考人にお聞きしたいんですが、江守参考人は、気候システムの温暖化には疑う余地がないと、二十世紀半ば以降に観測された世界平均気温の上昇のほとんどは人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高いというIPCCの結論のメッセージの重要性について述べられました。これらの科学的知見に基づいて、IPCCは、今後の気温上昇を産業革命前に比べて二度以内に抑えなければならないと、そのために先進国が二〇二〇年までに九〇年比で二五ないし四〇%削……
○市田忠義君 今回の法改正に当たって、私は、出身地である京都府、滋賀県あるいは滋賀県野洲市、京都府地球温暖化防止活動推進センターなどの方から直接話を伺ってまいりました。改めて地域の取組の重要性を痛感しました。
そこで、初めに確認したいんですが、今回の法改正で地方自治体の取組の充実を図ることが柱の一つになっていますが、どうしてそういうことを強調したのか、その趣旨なり目的について簡潔にお述べください。
【次の発言】 前回の質問でも取り上げましたが、全国知事会の専門部会から環境省あてに出された要望についてお聞きしました。その要望書によりますと、次のようなくだりがあります。温室効果ガス排出量算定・報……
○市田忠義君 今日は石綿救済法の改正案についてお聞きしたいと思います。
まず初めに確認しますが、改正案では、現行法施行前に死亡した患者の遺族が申請できる特別遺族弔慰金と労災の請求時効五年を迎えた場合の特別遺族給付金の請求期限を三年間延長するということになっています。
この二十八年間で、肺がんで亡くなられた方はおよそ百十五万人、一九九五年から二〇〇六年に中皮腫で亡くなられた方は約九千人おられますが、今回の改正で、どれぐらいの人を対象に、どのようにして、どれぐらいの人が救済されると見込んでいるのか、簡潔にお答えください。
【次の発言】 ある市民団体の試算によりますと八割以上が放置されたままで、……
○市田忠義君 先ほど加藤委員からもありましたが、金融危機や経済の落ち込みを理由に環境対策を怠っては取り返しが付かなくなると。この点については大臣も同じ認識だということをお述べになりましたので、それを確認した上で次に進みたいと思うんですが。
まず、数字の確認をしておきたいと思うんですが、これは事務方で結構ですが、二〇〇七年度の日本鉄鋼連盟と電気事業連合会のCO2排出量、それからその排出量の前年度比、それから二〇一二年までに購入する排出枠について、数字だけ端的にお答えください。
【次の発言】 中期目標の設定の問題なんですが、斉藤大臣はこの間記者会見で何度も、科学的根拠に基づいて国別総量目標を出さ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、今大きな問題になっています水俣病問題について質問をいたします。 私は去年の四月八日にこの問題を質問しました。当時、環境大臣は鴨下さんでしたが、そのときに加害企業である分社化問題についてこういう答弁がありました。救済策を実現し補償を完遂するのが先決だと、加害企業としてのチッソの責任の所在を明確にしておくべきだと、こういうたぐいの答弁をいただきました。この分社化問題は後日改めて質問することにして、今日は水俣病のすべての被害者救済という問題に絞ってお聞きしたいと思います。 斉藤大臣と水俣病問題について質問をするのは今日が初めてですので、質問に入る前……
○市田忠義君 今日は、安定型処分場と産廃特措法の問題についてお聞きします。
この間、千葉県の富津市や茨城県水戸市の安定型処分場建設等差止め請求のように、最高裁や地裁で建設の差止めが認められるなど、今、安定型処分場の在り方が厳しく問われています。
まず、この問題について、大臣の基本的認識を簡潔にお述べいただけないでしょうか。
【次の発言】 安定型処分場で実際にどういうことが起こっているかということについて具体的にお聞きしていきたいと思います。宮城県の村田町竹の内地区の産業廃棄物最終処分場の問題について具体的にお聞きいたします。
ここは一九九〇年十二月に最終処分を開始して、翌十一月には住民か……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、畑参考人にお聞きいたします。 陳述の中でもお述べになりましたが、畑参考人は、リスクゼロ型の掘削除去等の土壌浄化対策、これを排して盛土や封じ込めなどの安易な対策の推奨に今度の法改正がなりかねないと、そう指摘をされています。 私も、今回の改正案で掘削除去の偏重ということが強調されて、現行の指定区域を要措置区域と要届出区域に分類をして、知事が技術的基準に基づいて指示する制度を新たに盛り込んでいると、これが掘削除去の抑制につながるのではないかという懸念をしております。 私事ですが、私は築……
○市田忠義君 今日は、ガス会社の土壌汚染対策についてお聞きいたします。
築地市場の移転問題と絡んで、東京ガスの豊洲工場跡地での深刻な土壌汚染が今大きな社会問題になっていますが、これは決して豊洲だけの問題ではないというふうに思います。今、全国的にもガス会社による高濃度の土壌・地下水汚染が明らかになっています。
そこで、まず大臣にお聞きしたいんですが、東京ガスを始めとする全国的なガス会社による土壌・地下水汚染について、どのように把握されているか、またどう認識されているか、大臣の認識をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 今回の法改正が施行されますと、一定規模以上の土地の形質変更が行われるとき……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今回の法改正では、目的規定に生物多様性の確保に寄与することを明記をして、海域における保全施策の充実を図るということになりました。 そこで、初めに大臣にお聞きしますが、沖縄県名護市の辺野古沿岸域、ここは、県では厳正な保護を図る必要のある区域、ランク一、環境省の日本の重要湿地五百の一つにも選定されています。地元の人たちは、飢饉や戦争のときもこの海のおかげで命を長らえ、子供を育てることができた、豊かな海や自然を自らの命、生活と一体にとらえてとても大事にされています。私も、実際にその美しさ、豊かさに触れて、現地の方々のお話も伺って、この地域の豊かな自然環境……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 麻生首相は、先週、日本の温室効果ガスの削減の中期目標を〇五年比で一五%という発表をいたしました。今日は、その中期目標と再生可能エネルギーの問題についてお聞きしたいと思います。 まず、大臣に確認しておきたいんですが、日本経団連の三村副会長、新日鉄の社長ですけれども、京都議定書は外交上の失敗だと、そう政府を批判しました。また、日本鉄鋼連盟の進藤環境・エネルギー政策委員長も、京都議定書は不平等条約だと、そう批判をいたしました。 こういう経済産業界の発言についての大臣の認識について聞きたいんですが、大臣は当然国際公約を守るという立場に立っておられるわけですか……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 鳩山内閣が九〇年比で二五%CO2削減という中期目標を発表されました。我が党はこれらを歓迎するという立場であります。問題はそれをいかにして実現するかと、今日はその問題に絞ってお聞きします。 さきの参議院本会議の代表質問で、私は二五%削減問題について鳩山総理にただしました。総理は、二五%の削減目標の達成のためにはあらゆる政策を総動員しなければならないと、そう答弁をされました。 そこで、まず前政権、自公政権が公表した九〇年比八%削減の根拠になった試算、試みの計算についてですが、地球温暖化問題に関する閣僚委員会副大臣級検討チームが先月二十三日、既存のモデル分……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は、今大事な、重要な局面を迎えている水俣病問題に絞ってお聞きします。
二〇〇四年の水俣病関西訴訟最高裁判決からおよそ六年がたちました。水俣病問題の解決のかなめとなる加害企業チッソと被害の拡大防止を怠った国と熊本県の責任を断罪したこの判決について、大臣はどのように受け止め、認識しておられるか、簡潔にお答えください。
【次の発言】 環境省にお聞きしますが、〇四年最高裁判決以降の公健法認定申請者、損害賠償請求訴訟の原告、新保健手帳の交付者、申請者医療事業の受給者、現在それぞれ何人でしょうか。
【次の発言】 今答弁がありましたように、認定申請者などは過去最……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 二〇〇六年の二月にいわゆるアスベスト救済法が成立してちょうど四年がたちました。今、対象疾病の見直しなど、中央環境審議会の小委員会で検討されています。今日は、そのアスベスト健康被害の救済についてお聞きします。 そもそも、アスベスト被害、この原因はどこにあったのかと。アスベスト被害の原点と言われる大阪泉南地域の実態を見てみたいと思います。 泉南地域は、戦前、およそ今から百年ぐらい前から我が国の石綿産業の中心地でありました。多くの零細企業や家内工業が住居、田畑に隣接をして集中立地していた。戦前は軍需産業を支え、戦後は船舶、鉄道、自動車、建設など、大企業に石……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。今日は、四人の参考人の皆さん、ありがとうございます。 今回の法改正では、環境保全措置等の結果の報告、公表の手続を新たに設けるということにされています。私は、環境保全措置が不十分な場合は、事業者に対して本来求められる保全措置を実施させること、必要な場合は事業を中止して原状回復させるということが必要だというふうに考えています。 先ほど堀参考人が述べられた諫早湾干拓事業ですが、当時の環境アセスによればわずか一ページ足らずの総合評価で、まあ大したことはないと、計画地の近傍だけしか被害はないという断定をして、しかし結果は、深刻な自然破壊と漁業被害、自殺者まで出ると……
○市田忠義君 共産党の市田です。
今日は、今回の法改正案の目玉と言われている戦略的アセスメントの問題を中心に質問します。先日の参考人質疑でも課題が明らかになりました戦略的アセス、これは本来どういう内容であるべきなのか、現行法の下でのアセスの実態を踏まえながら幾つかただしていきたいと思います。
まず初めに、事実関係で確認したいんですが、アセスの対象になった事業の立地がどうなっているか、国立公園、国定公園、重要湿地を含む地域に立地予定地としている事業の公園名と湿地名を述べてください。
【次の発言】 次に、アセス手続の中で環境大臣が提出した意見の中で、希少種について言及している事業の数、また希少……
○市田忠義君 今日は、住民意見のアセスへの反映と科学性、客観性を持った審査の必要性について質問します。
愛知県の豊川水系豊川の河口から約七十キロメートル上流に計画されている設楽ダム、ここは国土交通省直轄で初めて法に基づくアセスを実施したダムであります。当時の会見で同ダム工事事務所の所長は、法に基づき従来より踏み込んだ環境調査、予測をしたつもりだと述べておられます。実際はどうかと。
まず、設楽ダムの概要について確認したい。愛知県が設楽町にダム調査申入れを行った年と当時の事業目的は何か、述べてください。
【次の発言】 それから四十年近くたったわけですが、現在の建設目的と、事業費は幾らですか。
○市田忠義君 私は、二〇〇七年の十月二十三日の当委員会で、製紙会社で起きた大気汚染などの排出基準違反あるいはデータ改ざん問題について質問をしました。日本製紙連合会の会長が、ああいうデータ改ざんなんかはどこでもやっているんだと平然と開き直っている実態を示しながら、企業の自主的努力に依存しているだけでは防止できないと、法令にデータ改ざんの罰則を設けるなど、現行の不十分な法令の見直しを行って人の健康や生活環境を守っていくべきだと、そうただしました。また、二〇〇八年三月の委員会でも罰則の検討について求めました。 今回、ようやく測定データの未記録や改ざんに対して罰則規定などが設けられたと、これは一歩前……
○市田忠義君 今回の法改正では、建設工事に伴って生じる廃棄物の処理責任が元請業者にあることを法に明記しました。問題は、これが現場でどう貫かれるかであります。 私、京都、兵庫、横浜の下請業者の皆さんから直接お話を伺いました。今、平米当たりの単価がかつての三分の一以下に引き下げられている。その上、大手ハウスメーカーからの仕事でも、廃棄物を処理する段階では下請業者にその処理費用が渡らないことが多い。それでも現場で出た廃棄物は時間を掛けて分別しなければならないと。また、ごみは持って帰れと処理を押し付けられたり、処理費用を請求されるという事態まで起こっています。 大臣にお聞きしますが、こういう厳しい……
○市田忠義君 今日は、地球温暖化対策基本法案の内容が二五%削減の実効性を果たして伴っているかどうかと、その問題についてお聞きします。
今度の法案に、二〇二〇年までに九〇年比で二五%削減、二〇五〇年までに九〇年比で八〇%削減と、そう明記されました。これは新政権自らに重い責任を課すことになります。
そこで、まず大臣にお聞きしますが、今年末のCOP16で合意を目指す二〇一三年以降の国際的枠組みづくりで二五%削減目標を明記した責任を果たしていく、その決意について伺いたいと思います。
【次の発言】 国際的合意を勝ち取るために努力をしたいとおっしゃいましたが、今度の法案を見ますと、二五%中期削減目標の……
○市田忠義君 今日は、現在行われているCOP10についてお聞きします。
できるだけ端的、簡潔に御答弁、大臣の認識をお聞きするだけですから。
まず、条約事務局の報告書によりますと、二〇一〇年までの世界目標はすべてが達成できず失敗だったと、こう結論付けています。こういう事態にジョグラフ条約事務局長は、世界は危険水域に入りつつあると危機感を示しました。大臣も所信で、深刻な危機に直面しているということをお述べになりましたが、改めて生物多様性の損失の危機的な状況について、大臣の基本的な認識を簡潔にお述べください。
【次の発言】 簡潔に質問したので簡潔によろしくお願いします。
国連環境計画研究グルー……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
質問時間も短いので、答弁も問われることだけできるだけ簡潔にお答えいただければ有り難いと思っています。大臣と指定した以外はどなたでも結構です。
まず、私は、身近な自然環境、希少な生き物を守りたいと、そういう思いで地道に活動されている地域の住民、団体の皆さんの取組を後押しし広げていく、これは生物多様性の保全を進める上で大変大きな力になると考えています。
初めに、これは大臣に基本的な認識をお聞きします。地域の住民、NPO等の活動の重要性について、どういう認識をお持ちでしょうか。
【次の発言】 具体的には協議会をつくって取り組むということになると思うんで……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今月十日、東京では全国的規模の、そして十二日には札幌市でTPP参加反対の北海道民総決起集会が開かれました。日本各地で同様の集会が相次いで開かれています。いずれも農林水産団体だけではなくて、経済団体、地方議会、消費者、市民など、多くの分野の人々が集まって大変大規模な集会になっています。
総理にお聞きします。これほどの規模で北海道始め日本全体が立ち上がったと、このことをどう受け止めておられるでしょうか。
【次の発言】 農業団体だけじゃないんです。市民も経済団体も消費者も立ち上がっていると。それをどう受け止めているかと聞いたんです。私は、国民の血の出るよ……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今回の東日本大震災によって亡くなられた方々とその御家族に深い哀悼の気持ちを申し上げると同時に、被災された皆さんに心からのお見舞いを申し上げます。 また、大変極めて困難な状況の下で、行政関係者、専門家と技術者、医師、看護師、福祉施設職員の皆さんなど、不眠不休で被災者救援と原発危機の対応に当たっている全ての方々に心から敬意を申し上げます。 国難ともいうべき未曽有の大災害に対して、我が党は、大震災の救援と原発危機の回避と、こういう二つの緊急課題の解決のためには、政府に対しても、また党派を超えて協力し力を合わせて全力を尽くす決意であります。もちろん、積極……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は、大気汚染、水俣病、石綿被害等の公害問題の被害者救済についてお聞きをします。
まず、東日本大震災に関連して聞きます。
今回の東日本大震災で、環境省は、被害を受けた公健法、水俣病被害者救済法、石綿健康被害救済法等の認定患者が医療機関等において手帳が提出できない場合でも受診が可能であると、そういう旨の文書を出しておられます。被害を受けた認定患者を、文書を出すだけではなくて掌握して対応する必要があると思うんですが、どのように掌握して対応しておられるでしょうか。
【次の発言】 私が調べただけでも、石綿健康被害救済法の医療給付の認定患者、青森県で十五……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 東日本大震災の被害による電気供給力を補うためとして、東京電力が火力発電施設を増設する場合に環境影響評価手続が免除されるということになりました。これまで原発の事故などで原子力発電所が停止した際に代替として再稼働させてきた火力発電施設というのは旧型、古い形で、コストは安いけれども、大気汚染物質、温室効果ガスの排出係数が非常に高くて、これまでも問題になってきました。今回は、旧型の再稼働と更に火力発電施設の増設ということになると環境負荷が相当重くなることが予想されると思うんですが、そのチェックや検証はどこが行うんでしょうか。
○市田忠義君 今日は、福島原発事故による放射性物質に汚染された災害廃棄物対策についてお聞きします。
五月一日、枝野官房長官は記者会見で、郡山市などの学校の校庭から除去した放射性物質を含んだ表土について、東京電力福島第一原発事故で汚染された廃棄物とみなした上で処分の在り方を検討すると、そういう考え方をお示しになりました。
そこで、これ基本問題なので大臣にお聞きしたいんですが、福島県内の放射性物質に汚染された災害廃棄物についても福島原発事故に起因する放射性廃棄物として処分すると、これが当然だと考えますが、いかがですか。
【次の発言】 聞いていることに答えていないんですけれども。それは後の質問な……
○市田忠義君 今回の法改正では、貯蔵タンク、ガソリンスタンドなどが〇五年の消防法改正で厳しく規制されているという理由から、水濁法の規制対象外となっています。
漏えいの原因が特定されている二百五十二件の事例のうち、ガソリンスタンドなどの貯油施設などからの地下水汚染の事例は何件ありますか。
【次の発言】 五十件近くのガソリンスタンドからの漏えいが特定されています。特に、古くから使用されていたガソリンスタンドの廃止後の汚染が多く発見されています。
配付資料一を御覧いただきたいんですが、これは新日本石油が傘下のガソリンスタンド敷地内の土壌・地下水汚染状況を自主調査をして、ベンゼン、鉛などの検出物質……
○市田忠義君 まず、法案提出者にお聞きをいたします。
今度の法改正については我が党は賛成ですし、改定の趣旨その他は先ほどの説明で分かっておりますので、一点だけ法案提出者に確認したい。簡潔にお答えいただければ幸いです。
今、現場の教職員は異常な多忙化の中に置かれています。たとえ良い環境教育の取組であっても、そのことによって教職員がこれ以上の多忙化とならないよう、また、国からの一方的な押し付けではなくて自主性を尊重する取組が必要だと思いますが、この点はいかがでしょうか。
【次の発言】 次に、学校教育における環境教育、中でも原子力・エネルギー教育についてお聞きをいたします。
文部科学省の原子力……
○市田忠義君 今日は、福島原発事故による放射性物質に汚染された災害廃棄物対策についてお聞きをいたします。
まず、最新の福島県内の沿岸市町村の災害廃棄物の処理の進捗状況ですが、瓦れき推計量、仮置場設置数、搬入済量、瓦れき推計量に対する搬入済量の割合、パーセントはどうなっていますか。
【次の発言】 じゃ、仮置場の確保の問題ですが、仮置場を増設する必要がありますが、瓦れきとともに放射性物質を持ち込まれては困ると周辺住民の批判が大変強く、新たな設置が困難になっています。環境省は、八月末までには住民が生活している地域の廃棄物は仮置場に搬入を終わらせると、そう言っていますが、広野町の場合、めどが立ってい……
○市田忠義君 質問時間が短いので、できるだけ答弁は短く簡潔によろしくお願いします。
今度の法案で重要なことは、汚染された廃棄物が国の責任でどこまで処理されるのかという問題だと思います。この法案は、環境大臣が汚染廃棄物がある現在の警戒区域及び計画的避難区域内の地域を汚染廃棄物対策地域に指定して、国が汚染廃棄物を処理することになっています。
そこで、環境省に聞きますが、福島県内の沿岸市町村の災害廃棄物のうち、警戒区域及び計画的避難区域に指定されている市町村の推計量は何トンで、推計総量の何%に相当しますか。
【次の発言】 今言われたように、大づかみに言いますと、推計総量二百二十八万トンのうち四三……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となっています原発事故放射性物質汚染対処法に対して反対の討論を行います。 反対の第一の理由は、本法案が除染処理の対象地域を限定し、年間線量二十ミリシーベルト以上という汚染レベルの高いものに限って国が直接処理するというものにすぎず、それ以外は地方自治体、地域住民任せとされています。これでは、放射能汚染にさらされている福島県民を始め、全ての国民の苦難と不安にこたえることはできないことです。 第二の理由は、廃棄物処理法では放射性物質に汚染されたものは廃棄物の対象としていないにもかかわらず、汚染レベルの低い廃棄物を一般廃棄物とみなし、地方自治体……
○市田忠義君 東日本大震災から半年余りがたちました。真の復旧復興というのは、あの大震災から生き長らえた全ての人々がこれからも安心してその地に住み続けることができるようにすることであります。そのためには、住まい、仕事、収入の道を確保すると同時に、役場や学校があり、お医者さんが身近にいると、これが必須の条件となると思いますが、総理のこの問題についての基本認識をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 東北地方は、この間の国の医療政策の下で、元々医療の過疎化が大変激しいところでした。中でも、今回の東日本大震災の被災地である沿岸部、人口十万人当たりの医師数で見ますと、全国平均が百三十一・五人に対して八十……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 COP17が地球温暖化防止のための法的拘束力のある唯一の国際条約である京都議定書の第二約束期間を設定したこと、また、それ以降の新しい国際協定を二〇一五年までに採択すると、こういう点で合意したことは国際的な取組にとって一歩前進だと我が党は評価しています。ところが、日本政府は第二約束期間への不参加を表明されました。 細野大臣にお聞きしたいんですけれども、先ほども若干議論がありましたが、日本が第二約束期間に参加しないということは、形式上はともかくとして、京都議定書から事実上離脱するということになるんでしょうか。いかがですか。
○市田忠義君 今日は災害廃棄物処理問題について絞ってお聞きします。 八月の末に災害廃棄物処理特別措置法が成立をいたしました。この法律は、市町村が行う災害廃棄物の処理や一般廃棄物処理施設の復旧事業に対して国が財政的な支援を行うこと、同時に国による処理の代行を行うことになっています。その際、財政支援では、グリーンニューディール基金を活用して平均九〇%の国庫補助を平均九五%に引き上げると。特に、大量に災害廃棄物が発生して、財政力も弱い、例えば石巻市などは傾斜配分で九九%まで国庫補助を行って実質自治体負担が生じないようにさせると。この認識に大臣、間違いはありませんか。
○市田忠義君 今日は、普天間基地の返還・移設問題で今重要な問題になっています辺野古への新基地建設問題についてお聞きします。 一昨日、沖縄防衛局長が沖縄県民を侮辱、愚弄する暴言で更迭をされました。私は、これは一個人の問題ではなくて、県民の頭越しに力ずくで新基地建設を推し進めようという政府の姿勢が象徴的に表れたものであって、絶対に許されないと思います。また、こういう発言があった後も政府は環境影響評価書の年内提出方針に変更はないとしているけれども、どこまで県民の意思を踏みにじったら気が済むのかと言いたい。沖縄では、私たちの声よりアメリカ優先かと、政府の姿勢に怒りがますます広がっています。 去る十……
○市田忠義君 今日は水俣病の被害者の救済問題について質問をします。
細野大臣は、二月三日の記者会見で、水俣病被害者救済特措法に基づく申請受付、七月三十一日で締め切ると発表されました。患者団体や現地の皆さんから、実情が分かっていない、なぜ幕引きを急ぐのか、切捨てだなどの強い怒りの声が上がっています。
そこで、まず基本的な事柄をお尋ねしますが、特措法による申請受付は二〇一〇年の五月から開始されました。現在までの申請件数の合計は何人でしょうか。
【次の発言】 では、この半年間の月ごとの申請者数の推移をお述べください。
【次の発言】 水俣病が公式確認されてから半世紀以上がたちました。いわゆる公健法……
○市田忠義君 今日は、除染問題についてお聞きします。
まず、放射性物質汚染対処法の基本方針によりますと、年間被曝線量が二十ミリシーベルト未満の地域については次の三つの目標を掲げています。一つは、被曝線量が年間一ミリシーベルト以下になることを長期的な目標とすると。二つは、二〇一三年八月末までに一般人の被曝線量を半減させると。三つは、学校、公園などを優先的に除染させることで、二〇一三年八月末までに子供の被曝線量を二〇一一年八月末より六〇%減少させるとしています。
これは間違いありませんね。
【次の発言】 もう一つ確認ですが、昨年十二月に環境省が策定した除染等の措置に係るガイドラインでは、放射線……
○市田忠義君 私は、おとついの十五日、水俣病特措法の対象地域外になっている熊本県の芦北町黒岩地域というのを訪ねました。住民の皆さんと懇談したんですが、この懇談会には黒岩地区のほとんどの、全世帯から参加をされました。また、これも対象地域外の天草から来られた不知火患者会の皆さんからも陳情を受けて懇談しました。黒岩や天草の被害者は、横光副大臣のいわゆる迷惑発言に憤りをあらわにして、対象地域外の全ての被害者の救済を強く訴えておられました。 被害者の怒りに横光副大臣は、誤解を招いたのならおわびしたいと、そう言われましたが、誰も誤解などしていません、本音だと理解しています。しかも、その後に、全然関係ない……
○市田忠義君 福島原発の事故が発生して一年三か月がたちました。今でも県外に六万人、県内に十六万人が避難されています。家族がばらばらに生活をせざるを得ない状況に置かれている人もいます。 私、改めて、福島原発事故が何を突き付けたかと考えてみる必要があると思います。原発事故が一旦起これば被害は日本全国に、空間的に無制限にどこまでも広がる危険があるということ。時間的にも将来にわたって危険を及ぼすと。さらに、全村避難というところもありました。町ぐるみ避難。いつふるさとに戻れるか分からない。地域社会の崩壊をもたらしたと。私はその点で、どんな事故も起こしてはならないけれども、原発事故というのは他の事故とは……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 私は、これまで各地で産業廃棄物の不適正処分によって被害を受けている皆さんの声を直接伺って、周辺住民が安心して住み続けることができる、そういう対策と産廃特措法の延長、そして十分な予算措置を当委員会でも一貫して求めてきました。現状は十年にわたって莫大な国費を投入してなお処理が進んでいないと。その原因、問題点を明らかにして今後の取組に生かさなければならないという、そういう立場から幾つか質問をしたいと思います。 まず初めに、香川県豊島の問題についてお聞きします。 ここは、法が適用された十五件の中で全量撤去に取り組んでいる僅か二件のうちの一件であります。最……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 質問に入る前に、二点ほど指摘しておきたいことがあります。 まず第一は、本法案の審議の在り方であります。一言で言うと、議会制民主主義を根本から破壊する暴挙だと言わなければなりません。 先週の金曜日の正午に参議院環境委員会の理事懇談会が開かれました。その席上で、原子力規制委員会法案などの委員会質疑を月曜日、すなわち昨日から行うという提起がありました。金曜日の正午ということは、衆議院本会議でこの法案がまだ可決されていなかった時期であります。当然のことですが、参議院本会議での趣旨説明、質疑もまだでした。にもかかわらず、民主、自民、公明の三党で合意したと、……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 昨日、基本的な問題といいますか根本問題についてはただしました。今日は、確認の意味も含めて幾つかのことをお聞きしたいと思います。 昨日の質疑の中で、私は、これまでの環境行政では環境基本法、大気、水質、土壌などの各法律で放射性物質による環境汚染の対策が除外されていると、この問題を問題にしました。環境基本法を始め全ての関係法令で放射性物質による汚染防止を確立してこそその実効性が発揮できるということを強調しましたが、それと関連して幾つかのことをただしておきたいと思います。 まず、これまで環境基本法では、放射性物質による大気の汚染等の防止の措置について原子……
○市田忠義君 今日は、水俣特措法の申請の打切りが五日後に迫った下で、改めて水俣病救済問題についてお聞きをいたします。 今の特措法に基づいて救済の申請受付が始まったのは二〇一〇年五月からでしたが、今年の六月末現在での申請件数が合計五万七千五百八十九人になりました。また、毎月の申請状況を見ますと、今年の一月が五百二十四人、二月が千三百五十一人、三月が千五百五十一人、四月が千百五十六人、五月は千四百七十四人、六月が千八百九十七人ですから、ほぼ月ごとに増えていると、こういう状況を大臣としてはどう受け止めておられるかということが一点と。 大臣、たしか今年の二月の三日に記者会見されて、元々は三月末まで……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 使用済小型電子機器等のリサイクルは、資源の安全確保にとっても、最終処分量の削減にとっても、有害物質の管理などにとっても当然必要なことだと思います。ただ、提案されている法案には重要な問題点も幾つかあると。その一つが地方自治体の費用の負担の問題であります。 先日、私は、独自の努力で使用済小型電子機器等のリサイクルを進めている練馬区と調布市を見てきました。練馬区では、昨年の九月から区役所の本庁舎など七か所に回収ボックスを設置をして、携帯電話、デジカメなどの小型家電九品目を回収しています。集まった小型家電は市の職員が手作業で解体をして、一定量たまった時点で……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は時間もありませんので、様々な団体から出されている要望、意見も踏まえて、端的に幾つか確認しておきたいことだけに絞りたいと思います。 まず、犬や猫の子供を生後何日間親の元に置いておくかという問題であります。 本法案では、動物愛護の観点から、本則に、出生後五十六日を経過しない子犬や子猫は親から引き離すことは禁じるということになりました。ただ、附則で、施行後三年間は出生後四十五日、その後は出生後四十九日とされています。本則の出生後五十六日を実施するためには、五年以内に行う環境省の科学的知見などの結果を待った上、新たに法改正をしなければなりません。 ……
○市田忠義君 東日本大震災と福島原発事故から二年がたちましたが、私は、被災地に支援が必要な人と地域がある限り支え続けると、この大原則を政治が今貫くことが不可欠だと思います。 三月九日に、我が党は、志位委員長を団長とする福島原発視察団を派遣をして視察を行いました。汚染水が日々増え続けて、処理方法も明らかではない、収束とは程遠い、なお事故の真っただ中というのが実際の状況でした。加えて、停電事故が起こり、その停電の原因もいまだに明らかにはなっていません。 どういう角度から見ても原発事故はいまだに収束をしていないし、今こそ事故収束へ英知を結集した一大事業が必要だと考えますが、この問題についての大臣……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 今日は、福島原発事故による除染事業に従事する労働者の労働条件あるいは安全衛生の状況はどうなっているかということを中心にお聞きしたいと思います。 まず、福島労働局は今年の一月十八日、除染等業務を実施している事業者に対する監督指導の状況について公表しました。二百四十二業者の中で百八事業者が違反をして、違反率、実に四五%、違反件数は二百十九件となっています。労働条件関係では賃金不払などで三十一件、安全衛生関係では除染電離則違反が百二十三件などとなっています。 この件について田村厚労大臣が一月二十二日の記者会見で、悪質なものは送検も含めて厳しい対応をしていく……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は温対法の改正案に対する質疑ですが、まず幾つか事実確認をしておきたいと思います。
昨年末のCOP18で京都議定書の第二約束期間の延長に関する合意が採択をされました。その改正は、京都議定書の第三条に二〇一三年から二〇年の八年間に九〇年比で一八%削減すると、こういう規定が追加されていると承知していますが、間違いありませんか。
【次の発言】 こちらが読み上げるので、間違いないか、あるかだけで結構です。
次に、もう一つ確認したいんですが、現行の地球温暖化対策推進法では、第八条で京都議定書第三条の規定に基づく約束を履行するために必要な目標の達成に関する計画……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 種の保存法、外来生物法は共に生物多様性保全を進める上で大変重要な法律だと思います。今日は、種の保存法にかかわる問題に絞って質問をしたいと思います。 午前中来、同僚委員からも出ていますが、種の保存法の制定から二十年以上が経過をしましたが、絶滅危惧種は増え続けて、法が有効に機能しているとは言い難い状況にあると思います。現在、種の保存法で保全の対象としているのは九十種のみで、いわゆるレッドリスト掲載の絶滅危惧種三千五百九十七、この僅か二・五%にすぎません。生物多様性条約第十回締約国会議、COP10の愛知目標、これを受けて定めた生物多様性国家戦略、ここでは……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
フロン法施行から十年以上が経過いたしました。まず最初に、現状と今後の見通しについて改めて確認しておきたいと思いますが、HFCの直近の排出量、CO2換算ですが、これと、我が国の温室効果ガス総排出量に占める割合はどれぐらいになっていますか。
【次の発言】 それは、フロン類の基準年とされている一九九五年、そして前年と比較してどうなっていますか。
【次の発言】 前年比一一・八%だから、すごい伸び方だと思うんです。
じゃ、一九九五年以降一番排出量が減ったとき、たしか二〇〇五年だったと思いますが、そのときと比較した場合、現在はどういう状況になっていますか。
○市田忠義君 共産党の市田です。 今日は、まず、水俣病問題についてお聞きします。 私は、昨年の水俣特措法による七月末の申請打切り、これを前にして、当環境委員会で三月、四月、七月、三回にわたって質問をしました。その中で、被害の全容解明のための健康調査もしないで申請を打ち切れば、多くの潜在被害者を残したまま幕引きすることになると、申請打切りの撤回を強く求めました。特に、水俣湾の魚の行商人から買って食べた熊本県芦北町黒岩や天草市新和町の対象地域外の住民の切実な生の声を取り上げて、地域外でも受診者の九割を超える住民に水俣病特有の症状が確認されているという事実も示して、地域や出生年によって被害者を選……
○市田忠義君 放射性物質法の問題で、いわゆる適用除外規定を削除されたと、これは当然だと思います。今日はもう時間がありませんので、東日本大震災の被災地の実態や教訓が今回の大気汚染防止法の改正にどう生かされているかと、この問題に絞って幾つかお聞きしたいと思います。 環境省は、東日本大震災で被災した建物の解体現場、瓦れき処理の現場など八県、千二百二十四か所でアスベストのモニタリング調査を行われました。その結果についてですが、大気汚染防止法が定める基準、石綿製品製造工場の敷地境界で大気一リットル当たり十本以下、これを超すアスベストが検出された現場、これは何か所あるか、そのうち上位三か所の場所と飛散本……
○市田忠義君 今日は汚染水問題についてお聞きをいたします。 原子力規制委員会は、昨年十一月に福島第一原発を特定施設に指定をして、同年十二月、東電から実施計画が提出をされました。それに基づいて、その実施計画案を評価する第一回評価検討会が十二月二十一日に行われました。そこに提出された東電の実施を計画しているリスク低減方策によりますと、想定されるリスクとして、滞留水処理計画での放射性物質の系外放出リスク、滞留水発生量の増加リスク、海洋汚染拡大防止計画での放射性物質が地下水に流出した際の海洋への放出リスク、港湾内の放射性物質の海洋への拡散リスクなどが示されている。これは間違いありませんか。
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
独立行政法人原子力安全基盤機構、いわゆる原安機構というのは、いずれも財団法人である原子力発電技術機構、発電設備技術検査協会、原子力安全技術センター、この三団体の一部業務と原子力安全・保安院の検査の一部、これを移管して二〇〇三年に設立されて、原子力安全・保安院の所管になりました。
この三団体のうち、原子力発電技術機構、これはどのような業界によって設立されたんでしょうか。
【次の発言】 原安機構の常勤役員は、今年十月一日現在、三百八十八人であります。
その出身構成なんですが、出向役職員を含めて、経済産業省などの国家公務員、電力会社、プラントメーカー関連、……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 COP19と我が国の温暖化対策について今日はお聞きします。 まず、大臣の基本認識なんですけれども、国連のIPCCは今年の九月に第五次評価、第一作業部会の新たな報告書を出しました。この報告書では、このままでは今世紀末までに気温上昇は最大で四・八度、海面上昇は八十二センチメートルと予測されていると。今回の報告書は、温暖化の抑制がもはや待ったなしと、人類にとっていよいよ差し迫った課題となっているということを、私、示したと思うんです。 日本の国内でも最高気温の異常な上昇あるいは経験したことがないような豪雨の多発、台風の猛威、これらが温暖化の進行を背景とした現……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は水俣病問題に絞ってお聞きしたいと思います。 私、先週の金曜日、三月七日ですけれども、水俣市を訪ねました。市長さんとも、それから水俣病の患者団体、被害者団体、五つの団体にお集まりいただいて懇談もしてまいりました。偶然ですけど、私が行ったその日に、いわゆる環境省の通知が発表されました。今日は環境省が三月七日に発表された水俣病の認定基準運用の新たな指針、いわゆる通知と呼んで質問しますけど、この通知に関して質問をしたいと思います。 まず、幾つか事実の問題だけ確認しておきたいんですけれども、これは事務方で結構であります。 昨年四月の最高裁の判決は、……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、福島の復興にとって極めて重要な除染事業の在り方と町の復興の問題について幾つかお尋ねしたいと思います。 厚生労働省の福島労働局は、今月三月十二日に除染事業者に対する監督指導結果を取りまとめられました。これは厚労省にお聞きしますが、それによりますと、去年一年間の監督指導の実施事業者数が一千四十七事業者、このうち労働基準関係法令違反が認められたのは七百九事業者、違反率、実に六七・七%ですから、約七割であります。違反数の総数と、そのうち労働条件関係の違反件数と安全衛生関係の違反件数はどうなっているか、お答えください。
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 私は、先日の環境委員会で水俣病認定の新しい指針問題、いわゆる環境省の通知の問題について質問いたしましたが、今日は水俣病の特措法問題について質問をしたいと思います。 水俣特措法は申請が締め切られて一年八か月が過ぎました。六万五千人を超える人たちが申請をして、昨年の四月までに救済策の対象者を確定をして結果を公表するということになっておりました。 私、現地水俣で話を聞いてきましたが、結果が届いていない被害者の方々のほとんどがヒアリングも公的検診もないと。一年以上待たされて、中には申請して二年近く待たされた人も多数おられました。被害者の方々は、一体どうな……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
放射線発散処罰法とも深く関わる信頼性確認制度の問題を中心に今日は質問したいと思います。
本法案では原子力施設又は原子力施設の運転を妨害する行為を処罰するということを明記していますが、確認しておきたいんですが、改正案の原子力施設若しくは原子力施設の運転を妨害する行為にはテロ等の外部脅威者と従業員等の内部脅威者による行為があると、そう承知していますが、これは間違いありませんか。
【次の発言】 原子力施設又は原子力施設の運転の防護措置としての内部脅威者対策の中心的な手段は、信頼性確認制度であります。
原子力規制委員会の核セキュリティに関する検討会の下に……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は大変お忙しい中を四人の参考人の皆さん、貴重な御意見をお聞きすることができました。ありがとうございました。 私たち日本共産党はこの間、鹿やイノシシによる農林被害あるいは生態系に対する影響が大変大きくなっていると、これは憂慮すべき事態で、当然これらの被害を何とか軽減しなくてはならないと、そういう立場ですが、ただ、坂元参考人が陳述されたように、今回の改正案が本当に被害軽減に効果的で安全かという点については大きな疑問を持っています。 増え過ぎた鳥獣を管理対象として生息数などを人為的に、かつ大規模に減らすという今回の改正案の方向性について、若干そもそ……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 大変皆さんお疲れでしょう。私が最後の質問者ですので、あとしばらくよろしくお願いします。 今、ニホンジカやイノシシ等による自然生態系への影響あるいは農林水産物の被害、大変深刻化しています。我が党としても、一刻も早く適切な対策を実施して被害を減らしていかなければならないと、そういう立場であります。 ただ、ニホンジカやイノシシなどによる農林業被害あるいは生態系への影響は、程度の差はありますが、何も今急に最近起こった問題ではありません。九〇年代以降既に顕著になって、一九九九年、二〇〇二年、二〇〇六年に法改正も行われました。特に九九年の改正では、著しく増加……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は除染問題についてお聞きをいたします。
まず、事実の確認ですが、除染の目標については、市町村によって年間五ミリシーベルト以下に定めているところもありますが、国の除染目標は長期的に年間一ミリシーベルト以下にすることを目指すと、そうしていますが、これは間違いありませんか。
【次の発言】 朝日新聞と福島放送が実施した県民世論調査があります。それによりますと、人が住んでいる地域の除染を年間一ミリシーベルトになるまで下げてもらいたいと、そう答えた方が六三%でした。その必要はないと答えた人は二七%、これを大きく上回りました。また、福島県自身が三月二十八日、……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 石原大臣の発言については、木曜日にこの問題に限っての審議がございますので、そこで厳しくやらせていただきたいと思います。ただ、今日の昼の記者会見で、誤解を招いたとかいうこともおっしゃっていましたが、誰も誤解はしていないわけで、最後は金目の問題でしょと言われたことは事実であるわけで、私は、やはりいまだに十三万人を超える人がふるさとに帰れない、そういう人々の気持ちを考えると、いかに国と東電の責任を感じていない発言かということだけ指摘して、質問に入ります。 まず最初に、今度の法案がこの会期末に議員立法としてなぜ提出されたのかと、甚だ私疑問を持っております。関連……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 先ほど石原環境大臣は、金で解決するとは毛頭思っていないと、語気を荒らげて、陳謝の場にはふさわしくない大声で言われましたが、本当にそう思っているんだったら、最後は金目でしょ、こういう発言は出ません。これは単なる品位に欠ける発言どころか、大臣としての見識が問われていると。普通の人間は、本当に被災者のことを思うんだったら、どんな場であっても、最後は金目の問題でしょと言うはずはありません。先ほどあなたは、被災者の皆さんの心に寄り添ってやると、そう言いました。しかし、その発言は全く正反対の、被災者の気持ちを踏みにじる重大発言と言わなければならないと思います。 ……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
今日は、環境問題と大企業の社会的責任という問題について、幾つかの事例を挙げながらただしたいと思います。
最近、鉄鋼スラグやダストが土壌汚染を引き起こして、ヒ素、鉛、あるいは水銀、フッ素などが基準を超過して検出されて、その原因の究明と汚染対策が求められると、そういう事態が各地で起こっています。廃棄物処理法第三条は事業者の責任について、「事業者は、その事業活動に伴つて生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。」と、こう規定しています。この法律が施行されたのはいつでしょうか。
【次の発言】 私、先日北海道に行って、産業廃棄物になっている鉄……
○市田忠義君 今日は望月大臣の後援会の収支報告書の内容について幾つかただしていきたいと思います。
まず、総務省に幾つか事実関係だけ確認しておきたいことがあります。公職選挙法の第一条、この法律の目的には何と書いてありますか。
【次の発言】 その目的を金銭でゆがめるような買収、違法な寄附があった場合の罰則がどうなっているかについてお聞きしたいと思いますが、まず買収についてですが、公職選挙法第二百二十一条三項の一号には、公職の候補者、これは現に公職にある者も含みますが、例えば当選を得ることを目的に供応接待などを行った場合、「四年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する。」と、こうなってい……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は大変お忙しい中を、大迫参考人、大島参考人、貴重な御意見をありがとうございました。 まず、大島参考人にお伺いをいたします。 大島参考人が書かれた、福島原発事故のコストを誰が負担するか、こういう論文の中で、福島復興指針による中間貯蔵施設の設置、運用費用に対する国費投入の問題について、これは東電が賠償すべきものであり、ここに国費を充てることは東電の賠償責任を免除することに等しい、無原則な国費投入は東電の資金繰りを助ける加害者救済でしかないと、こう述べておられます。さらに、国費投入には二つの前提が不可欠だと。今日もお話がありましたが、第一の前提は、……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
まずお聞きしたいんですが、中間貯蔵施設を予定している双葉地方に対する生活再建策、地域振興策として政府はどのような財政支援措置を提案しているか、環境省、簡潔にお答えください。
【次の発言】 二千三百六十五件の地権者への用地補償額は、原発事故前の取引価格の、農地と宅地の場合は半額、山林が三割減ということになっています。説明会に集まった地権者からは、先祖代々の土地を原発事故で奪われ追い出された、この額では生活再建は見通せない等々、批判や不信の声が相次ぎました。大臣はこの声をどのように受け止めておられるでしょう。
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日はCOP21のパリ協定について御質問したいと思います。 パリ協定の全体としての評価ですが、京都議定書に続いて、世界の脱炭素化に向けて気候変動対策を更に進める重要な一歩となったと、我が党もそう評価しています。ただ、幾つかの問題点も残されていると。例えば目標達成の義務化や長期目標の数値化、これは見送られました。対策を実施するための実効性が課題となりました。 丸川環境大臣は、閣僚級セッションのステートメントで、第一に長期目標の設定、第二に各国が五年ごとに排出削減目標を提出、見直す共通サイクル、第三に各国の取組の状況に関する共通だが柔軟な報告、レビュ……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は環境大臣の政治資金問題についてお聞きします。
当委員会で、私、去年の十一月に大臣の賀詞交歓会をめぐる問題についてお尋ねをいたしました。今日はそれは繰り返しませんが、今回、国の補助金を受けている企業から政治献金をもらっているという疑惑が明らかになりました。望月大臣は、静岡市清水区にある総合物流会社鈴与から多額の政治献金を受けておられます。この鈴与というのはどういう企業で、大臣とはどういう間柄か、簡潔にお答えください。
【次の発言】 単なる総合的な仕事というよりも、この鈴与は、一八〇一年、初代鈴木与平氏が清水港で創業した回漕問屋が起源であります。……
○市田忠義君 今日は、福島の復興に関連して、除染と中間貯蔵施設問題についてお聞きします。
まず除染ですが、福島県内の市町村除染地域における除染実施状況はどうなっているか。住宅除染の全体計画戸数と除染実施戸数、進捗率、どうなっているでしょうか。
【次の発言】 福島市は国が認めたふるさと除染計画に基づいて住宅除染を進めていますが、終了を一年前倒しして、二〇一五年度中には市内全域を完了しようとしている。除染の実施は、二〇一一年六月時点での測定値が年間一ミリシーベルトを超える地点は全て実施するという国の方針の下で、福島市は市全域の除染を実施する計画を策定しました。そして、それに基づいて順番を決めて、……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 水俣病が公式に確認されて五十九年がたちました。この間、公健法あるいは九五年の政治解決、水俣特措法などによって補償、救済された人たちは五万人近くになっていますが、被害はいまだに終わっていませんし、逆に拡大する状況であります。いまだに必要な健康調査、環境調査も行われていませんし、新たに三千人近くの人たちが補償、救済を求めて立ち上がっていると。 今日は、水俣条約の国内担保法としての二法案が整備をされるわけですが、そういう水俣病の痛苦の経験をした我が国にふさわしい実効性のあるものになっているかどうか、幾つかの観点からただしたいと思います。 まず、大臣にお聞き……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、三人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見をありがとうございました。 既に陳述の中でお述べになった話とダブる質問が多いんですけれども、冒頭十五分という短い時間でしたから意を尽くさなかった点もおありかと思いますので、やや詳しめにお聞きしたいと思うんですけれども。 まず、国の財政的支援の必要性について原参考人と佐々木参考人にお聞きしたいんですが、自治体がこれまで水銀使用製品を不燃物として分別収集していたものを有害危険物等として分別収集すると、そうなった場合に新たな費用負担が発生すると思うんですが、その必要性は分かっても、財政状況の厳しい自治体にと……
○市田忠義君 前回に引き続き、事業者の責務についてお聞きしたいと思います。
水銀使用製品の製造、輸入事業者が販売店の協力を得ながらボタン電池や蛍光灯をこれ自主回収していますが、ここ数年の回収量と回収率、どれぐらいになっているか、掌握されているでしょうか。
【次の発言】 約三割の回収状況なんですね、水銀回収した水銀添加ランプの場合。やはり自主的な取組では私は限界があるというふうに思うんです。
京都の市議会からは、水銀の適正な処理を確保するためには製造、販売事業者も協力して回収する仕組みが不可欠という意見書が環境大臣宛てに出されています。また、名古屋市や京都市などが参加している大都市清掃事業協……
○市田忠義君 日本共産党の市田です。
私は、昨年十月十六日の当委員会で、新日鉄住金広畑製鉄所構内での不適正なアスベスト処理について質問をして、調査結果を報告するように求めました。環境省、報告徴収の結果と今後の対応について簡潔にお述べください。
【次の発言】 これらの対処は一定の前向きな措置だと評価をしたいと思いますが、ただ、それでも十分だとは言えない幾つかの問題点をただしたいと思います。
二〇一四年二月二十八日に姫路市に提出された分別解体工事届出書にはアスベストの記載はありません。工事期間が三月十五日から六月三十日までとなっていました。姫路労働基準監督署にもアスベスト処理の事前の届出はあり……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今回の法改正は、東日本大震災の教訓を踏まえると同時に、今後想定される大規模災害による大量の災害廃棄物の発生に備えて、廃棄物処理施設の計画的な整備を支援していくということになります。災害時においても施設の処理能力を確保すると同時に、防災拠点として整備する。迅速な復旧復興を可能とするもので、ごみ焼却施設、最終処分場などを対象に、先進的な施設や防災拠点施設などについては交付率を二分の一にすることになっていると、これは間違いありませんね。
【次の発言】 さきの東日本大震災では廃棄物処理施設にも大変大きな被害が生まれました。停止した焼却施設が二十五件、最終処分……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、阿部参考人、佐々木参考人、大変貴重な御意見ありがとうございました。東松島市の先駆的な経験を聞いて、文字では読んでおりましたけれども、改めて直接市長からお聞きして、すばらしい取組だなと感動しました。 ふだんの発生量の百年分の災害廃棄物が発生して、二〇〇三年でしたか、前の地震の経験があったからその苦い経験を再度繰り返したくないという、そういう見地から、地元の建設業者と協力して分別収集、分別仮置きが行われたと。仮置場となった県の港湾施設、ここでは十四品目でしたかの分別をルール化して、しかも、私すごいなと思ったのは、被災者が手で選別する仕事に従事し……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は、非常災害対策として国が政策的に進める施設整備、これに当たって地方自治体や住民への過重な負担を与える問題についてお聞きしたいと思います。
まず、今回の法改正に基づく仮置場、廃棄物処理施設などの体制整備に当たって地方自治体や住民に過大な負担を課すようなことになってはならない、これまでの地方自治体固有の廃棄物処理体制を十分考慮するということが大切だと思いますが、この点についての大臣のまず基本的な認識を伺いたいと思います。
【次の発言】 市町村の自主性を尊重するということが確認をされました。
一九九七年一月二十八日に、ごみ処理に係るダイオキシン類……
○市田忠義君 おはようございます。日本共産党の市田です。
今回の改正案には、具体的な施策として、関係府県が干潟についても自然海浜保全地区に指定することができるということが追加をされております。
干潟は私は大変大事だと思って、これは大賛成なんですけれども、改めて提案者にお聞きしますが、これは今度の法案で新設される基本理念の中にある瀬戸内海を豊かな海とするために、藻場、干潟などの保全を具体的な施策として盛り込んだと、そう理解していいでしょうか、簡潔にお答えください。
【次の発言】 瀬戸内海の生態系や自然環境を保全していく上では、今発議者が言われましたように、干潟を保全していくということが極めて……
○市田忠義君 おはようございます。日本共産党の市田です。 琵琶湖の保全を考える場合に、琵琶湖総合開発特別措置法による二十五年間の総括が、私、不可欠だと思います。 いわゆる琵琶総は、典型的な地域開発・地域振興立法、環境保全は脇に置かれた法律だったというふうに私たちは見ています。その結果どうなったかというと、湖岸堤・管理用道路建設などによる自然湖岸が減少しましたし、ヨシ群落の減少、内湖の激減、湖辺の農地や森林などの緑地が大幅に減少しました。そのことによって琵琶湖の生態系に大きな影響を与えました。実は、私は高校卒業まで琵琶湖のほとりで過ごした人間ですが、そういう一人として大変心が痛みます。また、……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、食品廃棄物の不正転売問題についてお聞きをいたします。 中間処理業者の許可を受けていた愛知県稲沢市のダイコーが、大きな社会問題にもなりましたが、壱番屋などから冷凍カツなどの食品廃棄物の処理委託を受けながら、その大部分を岐阜羽島のみのりフーズに横流しをしていました。そして、それが小売店等に転売をされました。私、先日、愛知と岐阜、ダイコーにも行ってまいりました。こうした悪質な行為を把握できなかった行政の監視、監督の責任も重大と言わざるを得ないと思うんです。今全国的に食品の安売り競争が激しい中、今回の事件の全容を解明して、教訓を明らかにして、いかに……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、建設作業や工事に携わっておられる方のアスベストによる健康被害の問題についてお聞きします。 先週、ある新聞に、「石綿飛散 防がず工事 慶大構内で大林組」という記事が載りました。その中に、作業員の方が、何の排気装備もなく、容赦なく鼻や口にまで粉じんが入ってくる、喉も痛いと書かれていました。依然としてこんなずさんな工事が行われていたのかと大変驚きました。 私、先週京都に行ってきました。建設アスベスト訴訟で闘っておられる原告被害者の皆さん、そして弁護団の人たちにお会いして話を聞いてきました。 まず、厚労省に確認します。一九七一年にいわゆる特化則……
○市田忠義君 機構法の改正案について、大臣の認識をまず幾つかお尋ねしたいと思います。 環境研究総合推進費実施要綱の推進費の目的は、様々な分野における研究者の総力を結集して、環境研究・環境技術開発の推進戦略及び環境省が有するその他研究開発ニーズに沿った調査研究及び技術開発を総合的に推進すること。そして、環境問題解決のための政策の推進にとって不可欠な科学的知見の集積及び技術開発を促進することによって持続可能な社会構築のための環境保全に資することとされています。 そこで、お聞きしたいんですが、環境政策を進める環境省にとって、国立環境研究所とともにこの推進費は不可欠な存在だと思います。それを今度は……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
PCB特措法が施行されてちょうど十五年がたちました。国やJESCOによってPCB廃棄物行政がどのように取り組まれてきたのか、そして今教訓とすべきことは何か、その点に絞って今日はお聞きしたいと思います。
PCB特措法は二〇〇一年に制定をされました。まず、事実確認ですけれども、その第十条で、事業者は、政令で定める期間内に処分を終えなければならないと、こう規定されていますが、元々施設整備とPCB廃棄物の処理をいつまでに終えようということだったのでしょうか。
【次の発言】 ところが、施設整備は順調に進まないで、トラブルが続いて、処理も計画どおりに進みません……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、水俣病問題についてお聞きをしたいと思います。 公害の原点とも言われる水俣病が公式確認されてから、今年の五月一日で六十年になりました。各紙もいろんな特集記事を組みましたが、朝日新聞が、熊本学園大学と共同で実施したアンケート結果、これを掲載をいたしました。このアンケートからは様々な患者、被害者らの切実な思いが伝わってまいりますが、今年は節目の六十年ということもあり、改めて水俣病問題の全面解決に向けた取組の基本的な考え方についてただしていきたいと思います。 まず、環境省にお聞きしますが、一九七三年の熊本水俣病第一次訴訟で原告側が勝訴して、認定患……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、電力業界の温暖化対策と二国間クレジットの問題についてお聞きしたいと思います。 地球温暖化対策計画案では、二国間クレジットについて、温室効果ガス削減目標積み上げの基礎とはしないが、日本として獲得した排出削減・吸収量を我が国の削減として適切にカウントするとされています。そして、パリ協定を踏まえて我が国の二六%削減目標の達成に二国間クレジットを活用するとして、政府事業により二〇三〇年度までの累積で五千万から一億トンを見込んでいます。 そこで、環境省に確認しますが、京都議定書は六%削減目標の達成の際、二〇一二年度に九〇年比で六・五%増、二〇〇八年……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は三人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見ありがとうございました。 まず、上園参考人に二点お伺いしたいと思います。 事前にいただいた資料を読ませていただきましたが、その中で上園参考人は、温暖化対策を進めるに当たって、個人の努力を促すことも大事だけれども、国全体のエネルギー消費量の八割が企業活動由来であるために、個人行動の変革による省エネ効果は限定的だと指摘されています。 政府の削減目標では、家庭・業務部門に四割の削減目標を求めているわけですが、いずれもエネルギー転換部門からの電力由来の排出量が大きな負担となっています。電力業界は石炭火力の新増……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、再生可能エネルギーの導入問題と地方公共団体の実行計画の策定の問題についてお聞きします。 日本が国連に提出をした約束草案では、各部門における二〇三〇年度の排出量の目安が示されています。エネルギー転換部門では、二〇一三年一億百万トンを二〇三〇年に七千三百万トンに削減すると。そのために、再生可能エネルギーの最大限の導入促進、安全性の確認された原子力発電の活用、火力発電の高効率化が挙げられています。 ただ、しかし、再生可能エネルギーの最大限の導入促進といっても、風力は一・七%、太陽光七・〇%など、全体で二二%から二四%にとどまっています。これは間……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、水俣病被害者の救済問題についてお聞きしたいと思います。 私、当委員会でこの間十数回水俣病問題を取り上げてきましたが、山本大臣にお聞きするのは今日が初めてですので、大臣の水俣病問題についての基本認識をまずただしたいと思います。 大臣は、昨年の水俣病犠牲者慰霊式の祈りの言葉の中で、水俣病の拡大を防げなかったことを改めて衷心よりおわび申し上げますと、そう述べられました。これは、メチル水銀を排出したチッソの責任と同時に、被害の拡大を防げなかった国及び県の不作為の責任があったということをお認めになっていると理解していいですね、これはイエスかノーで簡……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、三人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見をありがとうございました。 実は私、豊洲に住んでおりまして、ちょっと今日は豊洲新市場の土壌汚染問題について絞ってお伺いしたいと思います。 まず、水谷参考人にお伺いしますが、今大きな問題になっている豊洲新市場用地は、前回の土対法の改正によって法の対象になりました。それは、三千平米以上の土地の改変を伴う工事だったからであります。ところが、ベンゼンなどの揮発性有害物質の状況調査では、必要な調査区域の五七%、約六割が調査対象から外されていました。これは、東京都が最初から発注仕様書の中で帯水層底面調査の一部を省……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。今日は、三人の参考人の皆さん、大変貴重な御意見をありがとうございました。 広田参考人にお伺いしたいんですが、先ほどの他の委員とのやり取りの中で、機構改革や組織改革一般の是非じゃなくて、問われているのはその中身が問われているとおっしゃいました。 今度、福島環境再生事務所が福島地方環境事務所に格上げされるわけですけれども、なぜそうなるかという点で、昨年十二月の閣議決定で、原子力災害からの福島復興の加速のための基本方針というのがございます。以下、基本方針と略しますけれども、この基本方針に基づいて組織改革が行われるわけですけれども、基本方針読んでみますと、放……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は国立公園の満喫プロジェクトと自然環境の保護の関係について幾つかお聞きしたいと思います。 安倍総理、施政方針演説の中で、「自然に恵まれた国立公園についても、美しい環境を守りつつ、民間投資を呼び込み、観光資源として生かします。」と、こうお述べになりました。中川大臣も所信で同じような趣旨のことをお述べになりました。 国立公園の中に民間投資によって上質な宿泊施設を誘致したり、あるいは公共事業による景観整備などを行う場合は、環境省自身が出している自然公園等施設技術指針という文書の中で、地元住民や自然保護団体関係者の理解と協力を得ると、これが不可欠だと……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。今日は三人の参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 二〇一五年に採択されたパリ協定、これは日本も批准をいたしました。このパリ協定では、緩和と適応に対する各国の姿勢が鋭く問われているというふうに思います。 先ほど、早川参考人から、世界の脱炭素社会への動きの紹介がありました。ところが、今、作成作業が行われている、素案が示されている日本のエネルギー基本計画を見てみますと、二〇一四年に定められた第四次基本計画のエネルギーミックスを維持すると、しかも石炭火力までベースロード電源のままになっています。 気候変動によって既に起きている災害とか農業生……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は、水俣病問題で質問をします。
ノーモア・ミナマタ第二次国賠訴訟では、水俣病特措法以後のいわゆる対象地域外、未申請者を含め、全ての水俣病被害者を司法の場で救済しようという訴訟であります。
環境省に確認します。
この国賠訴訟で、被告である国側は、今年一月二十一日付けで、一般社団法人日本神経学会のメチル水銀中毒症に係る神経学的知見に関する意見照会に対する回答、これを証拠として裁判所に提出しているが、間違いありませんか。
【次の発言】 この日本神経学会の回答は、昨年五月七日付けの環境省特殊疾病対策室長名で当室の今後の業務の参考にするためとして回答……
○市田忠義君 私は、日本共産党を代表して、科学技術基本法等改正案への反対討論を行います。 本法案は、現行の科学技術の振興と並べてイノベーションの創出の振興を目的に書き込み、科学技術政策の柱に据えています。これは、科学技術基本法の性格をより産業に直結した成果を追求するものに変えようというものであります。 現行基本法第十条は、多様な研究開発の均衡の取れた推進に必要な施策を講ずるとしています。ところが、基本法制定後の二十五年間で、多様な研究開発の基盤となる基盤的研究費は大幅に減らされてきました。そのため、若手研究者の減少など、深刻な研究力の低下をもたらしています。 安倍政権は、成長戦略に貢献さ……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 菅総理は、所信表明演説で、我が国は、二〇五〇年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすると、そして、長年続けてきた石炭火力発電に対する政策を抜本的に転換しますと、そう述べられました。また、地球温暖化対策推進本部で、議論を重ね、地球温暖化対策計画、エネルギー基本計画、長期戦略の見直しを加速していくとも述べられました。 今日は、この見直しの議論で、小泉環境大臣が石炭火力発電に対してどのような認識を持っていらっしゃるかについて、順次お聞きしていきたいと思います。 私は、気候危機とコロナ危機というのは、利潤第一主義による自然環境の破壊という点で同じ根……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。
今日は、気候変動危機やコロナ危機下での自然公園の在り方についてお聞きしたいと思います。
コロナ危機下での自然公園の今後の施策の在り方については、森林破壊の防止、あるいは土地利用の転換の抑制、生態系の保護など、自然と共生したいわゆるグリーンリカバリーですね、環境に配慮した回復、この立場で取り組む必要があると思います。
新型コロナウイルス感染症拡大による国立公園などにおける影響は今どうなっているか、インバウンド、宿泊施設休業などの状況を簡潔に説明してください。
【次の発言】 今お話があったように、国内、海外とも大変な観光客の減り方であります。
環境……
○市田忠義君 日本共産党を代表して、新型インフルエンザ等特別措置法改正案に反対の討論を行います。 本法案の最大の問題は、新型コロナの感染者や、政府の時短休業要請で営業が困難になる、仕事を失う、収入が落ち込むなど不利益を被る国民を犯罪者扱いし、責任を国民に転嫁して、国が行うべき補償を免れようとするものだということであります。 重大なのは、入院措置や積極的疫学調査の拒否に罰則を導入する点です。 政府案の刑事罰が行政罰に修正されましたが、これらの行為について取締りの対象とし、罰則という威嚇によって国民を従わせようとすることにおいて本質的な違いはありません。患者に罰則を設けることは、国民の差別と……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、水俣病の被害者の救済問題についてお伺いしたいと思います。 お配りしている資料は、二〇一九年三月、五月、十月に国と熊本、鹿児島の両県が大阪地裁及び熊本地裁に提出した上申書に基づいて、特措法上の対象地域外での原告らの居住地ごとに一時金等の対象者の人数を図に落としたものであります。青い部分は特措法の対象地域、緑色は対象地域外だが一時金の対象該当者が存在する地域であります。 そこで、環境省にまずお伺いしますが、公的検診による検査所見書と民間の医師による提出診断書の両方において四肢末梢優位あるいは全身性の感覚障害のいずれかが認められた者は特措法上の……
○市田忠義君 私は以前にも石原産業のフェロシルト問題を取り上げたことがありますが、その同じ石原産業で今月の四月十六日、再び驚くべき事実が明らかになりました。石原産業の四日市工場の農薬工場の地下水から環境基準の約十万倍、土壌から一万倍の1・2ジクロロエタンが検出されました。この1・2ジクロロエタンは皮膚や目に触れると炎症を引き起こしますし、継続的に摂取しますと肝機能障害あるいは発がん性があると言われています。そのほかにも、十種類の環境基準を超える有害物質が検出されました。 環境省にお聞きしますが、先日質問した豊洲工場跡地での基準値四万三千倍のベンゼンでも驚きましたが、今回の汚染は約十万倍という……
○市田忠義君 ただいまから国際経済・外交に関する調査会を開会いたします。
本院規則第八十条の八において準用する第八十条により、年長のゆえをもちまして私、市田忠義が会長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより会長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの上野通子さんの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、会長に柳田稔君を指名いたします。(拍手)
○市田忠義君 日本共産党の市田です。 石川参考人にお伺いします。 事前にいただいた資料を読ませていただいて、その中に、落ちない飛行機はないという小見出しの文章があります。車も薬も完全に安全なものはないと。ただ、パソコンの場合も故障はするかもしれない、しかし故障してからでは困るから、あらかじめ早めに機種変更すると。原発の場合、いつ事故が起こるか分からない、したがって十年に一回ぐらいは入念に点検をと、こういうふうにお書きになっています。 それで、文脈から見て、決して飛行機事故と原発事故をイコールに置いておられるとは思わないんですけれども、全ての技術に完全に安全なものはないと、それはそのとおり……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、大変貴重な御意見をありがとうございました。 国際テロにどう対処するか、日本がどう貢献するかというのは極めて今日的に重要な問題だと思うんですけれども、私はテロ根絶のために少なくとも次の三つの原則が必要じゃないかというふうに考えているんです。 一つは、やはりテロが生まれる根源の除去、貧困をなくし、地域紛争を平和的に解決すると。もちろんテロの根源は貧困だけではなくて様々な要素がありますし、富裕層も最近では参加しますから総合的に見るべきですが、いずれにしても、対症療法だけではなくて、やっぱり根源の除去。それから二つ目に、テロを特定の宗教や文明と結……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 大変、今日は貴重な御意見をありがとうございました。阿部参考人と梅林参考人に二つの問題についてお聞きしたいと思います。まず一つ目は、北朝鮮に対する対応、もう一つは、今議論になっています核兵器のない世界をどう実現するかという二つの問題なんですけれども。 まず、北朝鮮問題ですけれども、北朝鮮、一月の核実験に続いて先日は事実上の弾道ミサイル発射をしました。今こそ国際社会が一致をして、政治的、外交的努力を強めて、北朝鮮に核兵器、ミサイルを放棄させると、そのための実効ある措置をとる、これは衆参両院でも全会一致でそういう決議が採択されました。 ただ、この場合、……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 平田参考人に二問お伺いします。 先ほどもお話がありましたが、COP21のパリ協定では、世界の平均気温の上昇幅について産業革命前の水準に比べて二度を十分下回る、このことが明記され、かつ今世紀後半には温室効果ガスが実質ゼロ、排出量ゼロになるような削減を目指すということが確認をされました。 ただ、今国連事務局に提出をされている各国の削減目標を足し合わせても平均気温が三度程度上昇する、もうそういう試算があります。日本政府の約束草案、二〇三〇年までに一三年度比二六%減、こういう削減目標です。これは先進国の目標と比較しても私どもは全く不十分な数値だと思います……
○市田忠義君 ただいまから資源エネルギーに関する調査会を開会いたします。
本院規則第八十条の八において準用する第八十条により、年長のゆえをもちまして私が会長の選任につきその議事を主宰いたします。
委員の異動について御報告いたします。
昨日、中西健治君、中西祐介君、二之湯智君、長谷川岳君、高橋克法君、柘植芳文君、堂故茂君、徳茂雅之君及び中泉松司君が委員を辞任され、その補欠として森まさこ君、山下雄平君、青山繁晴君、藤木眞也君、金子原二郎君、赤池誠章君、岩井茂樹君、上月良祐君及び島田三郎君が選任されました。
【次の発言】 これより会長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたし……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は、参考人の皆さん、大変貴重な御意見をありがとうございました。 今日は、資源問題の中でも国民生活にとって極めて重要な食料問題に絞ってお聞きしたいと思います。 柴田参考人は、資源・食糧問題研究所を立ち上げていらっしゃいますし、いただいた資料を拝見しましても、食料、農業に言及された部分がございます。したがって、質問が柴田参考人に集中することをお許しいただきたいと思います。 食料、言うまでもなく、人間が生存していく上でなくてはならない基礎的な物資だと思います。それだけに、食料の安定的な供給というのは社会安定の基盤ですし、各国の政府や国際社会が何よ……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 本調査会でも様々な議論がありました原発問題に絞って私の意見を述べます。 前回の調査会で、ある参考人が、私たちが飛行機に乗るのは事故の可能性はゼロではないが許容レベルまで下がっているからだ、この考え方を原子力に同じように当てはめれば、お墨付きという言葉が適当かどうかは分からないが、許容レベルまで下げることができると信頼していいと述べられました。この発言には率直に言って驚きました。飛行機だって落ちることがあるがみんな乗ると、原発も事故は起こるが許容レベルなのでと同列に置いて論じられておられるのだと思いました。 私は、改めてこの際、福島第一原発の事故が……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 今日は三人の参考人の皆さん、貴重な御意見ありがとうございました。 まず、お三方にお聞きしたいんですが、原発の今後について。現在、エネルギー基本計画改定に向けた議論が行われていますが、そこでは二〇三〇年度の電源構成として原発で二〇%から二二%を発電すると、こういう見込みで議論がされていますし、昨日の経産省の有識者会議ですね、原発を主要な選択肢として位置付けて、五〇年に向けても使うという姿勢が示されました。 しかし、福島原発事故以降、どの世論調査を見ても再稼働反対、原発ゼロを望む声が一貫して多数派であります。私は、福島原発事故による被害の甚大さを考え……
○市田忠義君 ただいまから資源エネルギーに関する調査会を開会いたします。
本院規則第八十条の八において準用する第八十条第二項の規定により、年長のゆえをもちまして私が会長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより会長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの斎藤さんの動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、会長に宮沢洋一さんを指名いたします。(拍手)
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 新型コロナウイルスの感染拡大は、世界と日本の暮らしと経済を直撃しています。国際エネルギー機関は二〇二〇年の世界のエネルギー需要が前年比六%落ち込むとの予測を示していますが、これは第二次世界大戦が終わった一九四五年以来の減少幅と言われています。 国内での感染拡大防止のために提起されている新しい生活様式、これが広く実践されることになれば、エネルギー需要は長期にわたり変容することにならざるを得ません。新型コロナへの対応は、我が国においてもエネルギー政策そのものの見直しを迫るものであることを初めに指摘しておきたいと思います。 日本のエネルギー自給率は、二……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 浅岡参考人にお伺いをいたします。 気候危機の打開というのは、それ自身が人類の生存や地球環境の現在と未来に関わる一刻の猶予もならない緊急課題だというふうに思います。決して経済成長のためのものであってはならないと。 ただ、脱炭素社会、再エネ、省エネをやれば、結果として地域経済の活性化につながるし、新たな技術の開発など、持続可能な成長が図られて雇用も生まれると。権威ある研究グループの試算によると、再エネ、省エネで年間二百五十四万人の雇用が生まれて、GDPは累積で二百五兆円押し上げるという試算もあります。 しかし、世間には、脱炭素社会というところを、我……
○市田忠義君 日本共産党の市田忠義です。 山添議員に続いて、ちょっとそもそも論についてお聞きしたいと思います。大岡副大臣から。 気候変動対策をめぐる国際的な動向と日本の気候変動対策についての説明がありました。それで、政府は二〇五〇年カーボンゼロを掲げておられるわけですけれども、二〇五〇年にカーボンゼロを実現するためにはやっぱり中期目標が決定的だと、この十年が。すなわち、二〇三〇年までにどれだけの温室効果ガスを削減するかということが私は決定的だというふうに思うんです。しかし、政府の対策の中身を見ますと、言葉は悪いですけれども、口先だけと思わざるを得ない。 二点質問したいんですけど、一つは、……
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