このページでは井上美代参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。井上美代参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 現在、二〇〇〇年度から施行される介護保険の準備が進められていることは先ほどからの審議の中でも出ているとおりでありますが、この一年数カ月の間に利用者本位、そしてまた国民本位の制度づくりを進めることは行政の責任であり、そしてまた政治の責任であると私は思っております。 今、介護保険法施行を目指す準備にずっと取り組まれておりますけれども、特にその中でホームヘルパーの派遣時間が削減されているという実態が今、東京や岩手、滋賀、こうしたところで明らかになってきております。一日六時間、週四回受けていた介護サービスが一日二時間にされたなど、派遣時間のカットが……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表して、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律案について反対の討論を行います。 感染症の蔓延から国民の命と健康を守ることは急務でございます。この間の我が国の感染症の対策は、感染症患者やその家族の人権を尊重するという視点を欠いたものでありました。らい予防法によってハンセン病患者は強制隔離され、エイズ予防法によってHIV患者とその家族は社会的な差別、偏見にさらされ、筆舌に尽くしがたい苦しみを受け続けてまいりました。そのことを思えば、新しい感染症対策を確立する上で、こういった事実を直視し、深い反省をすることが絶対に不可欠でございます。しかし、この間の……
○井上美代君 私は、安心して子供を産み育てられる社会をつくる願いを込めまして、日々本当に刻々と成長と発達を遂げております乳児、そして月々変化していく乳幼児の健診と医療についてきょう質問をしたいと思います。 皆様御承知のとおりに、我が国の九七年度の合計特殊出生率は一・三九。東京はもう一・〇五と本当に低くなってきているんですけれども、国立の社会保障・人口問題研究所の九七年度の出生動向の基本調査によりますと、妻が自分の理想の数の子供を持とうとしない理由の最も高い理由が、子供を育てるのにお金がかかるからというのが大きな理由になっておりまして、三七%あります。 ことしの一月に出されました日経連の労問……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表して、質問をいたします。 介護保険の実施を前にしておりますけれども、これが実施されますと六十五歳未満の国保の加入者については国保料に介護保険料が上乗せされまして、そして一括して徴収をされるということになります。今日非常に厳しい情勢のもとにありますので、そういう意味で国民健康保険証の取り上げがいろいろありまして、きょうはそういう問題で質問をしたいというふうに思っております。 まず、少し今の現状についてお話をしなきゃいけないというふうに思うんですが、年間の国保料は全世帯平均で十五万二千五百十八円、これは九六年ですけれども、そして所得に対する負担割合は六・九%……
○井上美代君 日本共産党を代表いたしまして質問をいたします。 先ほど出されました戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案は、戦傷病者や戦没者の遺族などへの障害年金や遺族年金等の額を恩給法の改正による引き上げに準じて引き上げるものであり、賛成をいたします。 この援護法による障害年金や特別弔慰金支給などについての改正案の審議に当たりまして、私が問題にしたいのは、第二次大戦で亡くなられた犠牲者の遺骨収集の問題で、先ほど戦没者数そしてまた遺骨送還数や残存遺骨数などについては既に答弁がされました。 今日までもう既に戦後五十四年過ぎております。しかしながら、約半分しか遺骨の収集ができていな……
○井上美代君 日本共産党を代表して質問をいたします。 私は、きょうは介護保険の在宅サービスの問題、そしてこれに関連いたしまして要介護認定の問題について質問をしたいと思っております。 今月の五日でしたけれども、要介護認定の基準案が医療保険福祉審議会に諮問をされました。要介護認定は、サービスが受けられるのかどうか、受けられるとしてもどれぐらいのサービスになるのかということを判定するもので、国民の中でも大変ここに関心を寄せております。この要介護認定で自立というふうに認定をされますと、介護保険の在宅サービスが一切受けられないということになります。 徳島県では、昨年の要介護認定のモデル事業で在宅サ……
○井上美代君 私は、日本共産党の井上美代でございます。 四人の参考人の方々のお話を伺いまして、本当にその熱意、これまで御苦労を重ねてこられたというふうに思いますけれども、短い時間でありましたがそのことを非常に強く感じました。また、深刻な状況についても今後の精神障害者福祉の施策に非常に深い示唆になるものをいただきまして、生かしていかなければいけないというふうに思いました。 きょうは時間が限られておりまして、私は社会復帰施設関連について特にお聞きしたいというふうに思っておりますので、池原参考人と谷中参考人になるかなと思ったりしているんですけれども、よろしくお願いしたいと思います。 私も精神障……
○井上美代君 日本共産党を代表して質問いたします。 今回の精神保健福祉法改正は、精神福祉の充実を図り、地域支援を促進するものとされておりますけれども、前回の改正の際に精神障害者の「社会復帰施設等の積極的な整備に努力すること。」というのと、また「小規模作業所の制度的位置付けに向けて検討を進める」という附帯決議がついております。これを重視する立場から質問をしたいというふうに思います。 現在、精神障害者の社会復帰施設の設置状況についてですけれども、どのような実態になっているのか、まずそこをお聞きしたいと思います。入院患者に対してその受け入れ可能性の数と、それから可能率がどういうふうになっているの……
○井上美代君 日本共産党を代表して、質問をいたします。引き続き、私も介護保険問題で質問をいたします。 いよいよ四月からということで、もう一カ月があっという間に過ぎていきますので、どうしてもやっていただきたいということがありますので、短い時間ですができるだけ早くに質問をいたしますので、よろしくお願いをいたします。 保険である以上、在宅であっても施設であっても希望するすべての人にサービスが提供されなければいけないというふうに思います。ところが、多くの自治体が介護サービスの基盤整備のおくれを訴えている。しかも、非常に深刻である。 ことしの五月にNHKが調査をいたしました。三千二百五十二の自治体……
○井上美代君 日本共産党を代表いたしまして質問いたします。 質問に先立ちまして、一言申し上げたいのですけれども、きょうの午後になっていきなりこの質問の日程が設定されました。質問の通告もしないままに、十分な準備の時間ももちろんないわけなんですけれども、このような形で質問せざるを得なくなったということに私は本当に驚きもしております。これは委員会の運営として不正常ではないかというふうに思いますし、これでは基本法について充実した質疑ができるのかということを疑問に思っております。特に、私は男女の平等というのは、これは民主主義の問題であるというふうに思っておりますので、この突然の日程設定については抗議を……
○井上美代君 日本共産党を代表して質問をいたします。 私は、新日本婦人の会で、十八年間にわたりまして我が子が通う学校ウオッチング運動をやってまいりました。この運動は、学校の施設を中心に、改善を必要とする箇所を総点検し、国や自治体に改善を求めて実現させていく運動でございます。私は、今も新日本婦人の会の会長をしております。そうした中で、これまで自治体などに随分要望もしてやってまいりました。教育委員会にも行きましたし、またいろんな議会も回って歩きました。そうした中で実現したものは、教育関係だけで三千六百十三項目に上ります。 こうした運動をやってきた者として、きょうは、小学校、中学校、そしてまた高……
○井上美代君 私は、まず最初に、恩給問題について質問させていただきます。 旧軍人であった人で、戦後、国鉄に勤務し、退職して旧国鉄の共済年金、今は国鉄の民営化に伴って厚生年金をいただいている北海道亀田郡七飯町の増田太佐郎さんという方が軍人恩給も受給できるのではないかということです。また、軍人の期間を厚生年金に通算し、増額して受給できるのではないかということで、厚生省や恩給局に訴えている問題です。 私は、ことしの三月に、硫黄島で戦死されました人の遺品のばらばらになったはがきを遺族に返したいということで、この委員会で質問させていただきました。厚生省の御尽力もあり、遺族の住所だとか氏名がわかりまし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、質問に入る前に申し上げたいことがあります。それは、この審議がいよいよ始まりましたけれども、自自公の与党三党が、定年退職後の我々の生活がかかっている、その支柱ともなる大事な年金法案を審議するこの委員会を一方的に日程を決められて、そして三日には三党だけでその審議に入られたということ、これは非常に残念なことだというふうに思っております。特に、この年金問題については国民の命と暮らしがかかっている重要な法案であるというふうに思っておりますので、今後、審議日程を一方的に決めないで、よく話し合って決め、そして審議を深めていくことが大事ではないかという……
○井上美代君 共産党の井上美代でございます。 今回の予算案で、児童手当法の改正と、そしてもう一つ年少扶養控除特例の廃止というのが盛り込まれております。私は、この点につきまして質問をさせていただきます。 まず、大蔵政務次官、お忙しいところおいでくださいましたけれども、少し確認をさせていただきたいと思います。 二〇〇〇年度の予算案では、ゼロ歳から十六歳までの扶養家族の扶養控除が四十八万円を三十八万円に引き下げて、そして年少扶養控除特例を廃止して、その財源で児童手当拡充を行うとしているわけです。その改正による増税は一体どれぐらいなのかということを一つお聞きしたいのと、来年度の予算案の税制改正で……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 参考人の皆様方、貴重な御意見ありがとうございます。私の持っている時間が二十分しかありませんので皆様に御意見をお聞きすることができないのですが、私は今、たくさんの署名だとか請願だとか、それからファクスでも送ってきたりはがきもいただいたりしているんですけれども、やはり現場の意見をぜひお聞きしたいというふうに思いますので、全労連と連合の参考人の方に御質問をして、ぜひ御意見を聞かせていただきたいというふうに思っております。 まず最初にお聞きしたいことは、二問あるんですけれども、一つは、先ほど少し話が出ておりますけれども、六十歳が六十五歳になっていく、繰り延……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 年金財政の支え手をふやす問題と基礎年金の政策改定の問題について質問をさせていただきます。三十分しか時間がありませんので、途中になるかもしれませんけれども、まず最初に私は年金の支え手の問題について質問いたします。 年金財政にとって、若年層はもちろんですけれども、高齢者やそしてまた女性など、支え手をどのぐらいふやしていくかということと深くかかわっているというふうに思います。その意味で、支え手をふやすということが今非常に重要な課題であるというふうに思います。私は、特に女性の支え手をどうふやしていくかということについて質問をしていきたいと思います。……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、最初に大臣に御質問したいと思います。 年金というのは老後の所得保障が目的だと思います。その給付水準は高齢者の生活を大きく左右しています。年金の政策を考えるに当たっては、高齢者の生活実態を十分に踏まえる必要があると考えます。そこで、日本の高齢者世帯のうちどれぐらいが最低生活を下回る貧困な低所得水準なのかということをまず確認しておきたいと思います。 その際に、一つの目安になるのは生活保護の水準です。これを基準としますと、年間所得がひとり暮らしで百二十五万円、夫婦で二百万円ぐらいの水準となります。この最低生活費を下回る貧困な高齢世帯は、厚……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、きょうは保育所の問題をちょっと最初に質問させていただいて、その後、児童扶養手当の問題について質問させていただきます。 新エンゼルプランが出ているんですけれども、少子化対策として女性たちが求めるものというのは、何といっても保育所の拡充なんです。そして、働きやすい職場環境、経済的な負担の軽減、ここが挙がっております。女性たちは、安心して預けられる、我が子が集団の中で限りない発達の可能性を保障されるようなそういう保育所、質と量ともに拡充された保育所をもう本当に切実に求めております。 少子化の中で親の子育てを支え、そして子供たちが子供たち同……
○井上美代君 私は、ただいま審議をされております戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部を改正する法律案に賛成をいたします。そして質問をいたします。 私は、今なお戦争の重荷を背負って頑張っている被爆者と、そして戦没者御遺族の方々を思い、介護保険制度における被爆者への助成問題と、そして戦没者の遺骨のDNA鑑定について質問をいたします。 まず、被爆者の問題から入ってまいります。 既に戦後五十五年になります。あの日、原爆により一瞬の灼熱の地獄の中で放射能と熱線によって犠牲になった被爆者、今日まで生き続け、高齢化し、そして老後の不安と後遺症と闘いながら頑張っている被爆者の方々の問題の解決というのは、私た……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、日英社会保障協定実施特例法案の質問から入りたいと思います。 この法案は、相手国に一時的に派遣されるサラリーマンや自営業者が年金保険料の二重払いを義務づけられ、多くの場合、一方の保険料は掛け捨てになっている実態を解消するためのものであるということで、両国民と事業者の保険料負担を解消する点で合理的なものであり、日英の交流の発展に資するものと考え、共産党としては賛成の立場です。 ただし、一昨年ドイツとの間に結ばれました社会保障協定と違って、受給資格を獲得する際の加入期間を算定する際の通算協定がない。したがって、例えば相手国に八年以上滞在をすること……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、まず最初に、今も小宮山議員が触れられましたけれども、まず妊娠、出産というのは本来やはり女性の体の中に起こることであるというふうに思います。だから、女性の自己決定権が保障されるのは当然であるというふうに思います。 日本政府も批准をしております七九年の国連で採択された女性の差別撤廃条約第十六条の(e)ですけれども、ここには女性が子供の数及び出産の間隔を自由にかつ責任を持って決定する権利並びにその権利を行使するための情報、教育、手段を享受する権利を持つということが明記されております。そして、九四年のカイロの会議においても体と性に関する女性の……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 児童手当を拡充するという今回の改正で与党三党がいろいろ話し合われて、これは先ほどからも出ておりますように成果としてアピールをしているところもあります。 私は、問題はやはり先ほどから出ている財源の問題だというふうに思うんです。所得税の十六歳未満の扶養親族への年少扶養控除特例を廃止して増税分を充てるという、ここのところに問題があると思うわけなんです。つまり、二千三十億円の子育て世帯への増税分をこれに充てるという。十六歳未満の児童は二千万人中の九五%と大変な数なんですけれども、九五%に当たる子供一千九百万人が増税の対象にされてしまうということ、こ……
○井上美代君 一昨日に引き続きまして質問をさせていただきます。 私は、まず大臣に御質問させていただきますが、先日、静岡で三十五歳の母親が六歳の子供をせっかん死させたという報道がありました。非常に大きなショックを受けておりますが、離婚をきっかけに三人の子供のうち一人を自分が育てていたわけです。そして、四月から放浪生活をやっていたというのですけれども、その背景に経済問題というのが大きくあったということが報道されております。 この子供の場合には、児童手当、そしてまた児童扶養手当は受けられるはずだったんです。額は少ないといっても、それが受けられていたら少しの希望はあったのではないかというふうに思っ……
○井上美代君 今、参考人のお話を伺いながら、皆様方の陳述の中で児童手当がどうあるべきなのか、その方向というのも改めて深く考えさせられているところです。同時に、やはり問題点もかなりはっきりと指摘をしていただいているというふうに思います。 私は、政府の今回出しております法案について、少し絞りながらお話を伺いたいと思います。 まず、二宮参考人にお伺いしたいのですが、政府は少子化対策の柱としてだとか子育て世代の経済的な負担を軽減する、こういうふうに言って、その財源を小中学生の子供への総額二千三十億円、この数字が大変有名になっているんですけれども、二千三十億円もの増税をして、学齢期までということで新……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表して、児童手当法の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。 国会審議を通して、厚生大臣が、今なお与党の中で十分な集約ができていないと答弁したように、内容においても経過においても全く道理がなく、継ぎはぎだらけであることが明確になりました。 最大の問題は、児童手当の支給年齢の引き上げを子育て世代への二千三十億円の大増税と引きかえにしていることです。今年度においては新たな国庫負担は全くされていません。児童手当が拡充される三百万人に対し、増税は一千九百万児童に及び、一千六百万人以上の児童の世帯には負担増でしかありません。小中学生のいる家庭では、年収四百……
○井上美代君 私は、日本共産党と、そしてまた、けさも随分来ているんですが、たくさんの問題点をまだあいまいなままにして、慎重審議、徹底した審議を求めるという要請書がたくさん入っております、こうした方々を代表いたしまして、社会福祉事業法等の一部改正案について反対の討論をいたします。 反対理由の第一は、本法案が、社会福祉事業の基本理念から実施主体としての国と地方公共団体を削除し、その公的責任を大幅に後退させていることです。 現在でも日本の障害者福祉は社会福祉法人や共同作業所など民間によって担われ、国と地方公共団体の役割は非常に小さいのが特徴です。国と地方公共団体の実施義務がなくなれば、サービス基……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 きょうは、DNA鑑定それから保育、ホームヘルパーなど、幾つかの問題で御質問をさせていただきます。 まず最初に、DNA鑑定ですけれども、厚生省は戦没者のDNA鑑定について来年度の概算要求で一千三百万円を要求しておられます。これは有識者を集めて検討会を行う費用だということです。この検討会で検討をしようとしておられる中身というのは、DNA鑑定で個人が特定できるのかということ、鑑定費用を公費で負担すべきかどうかということ、そしてまたプライバシーの観点から遺骨のDNA鑑定を行ってよいか、このようなことについて検討をするというふうに聞いております。 ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、今参考人の皆さん方からお話を伺いまして、いろいろ深く考えさせていただいております。私も時間の関係で、篠崎参考人に質問をしたいというふうに思います。 私は、低所得者、女性も含みますけれども、特に女性の場合には長生きをしておりますので男性よりも七年も長く生きるということがあって、また女性の平均給与というのは男性の六割ぐらいだし、そしてまた年金というふうになりますと、それも同じように男性の半分ぐらいになるわけです。そして、生活がばらばらに変わっていって、いろんな仕事も不安定が多いという中で、無年金者も非常に多い、年金権も切れてしまうというよ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、まず今回の健康保険法の改正が高齢者、とりわけ所得の低い高齢者に及ぼす影響について質問をしたいと思います。私はかなりたくさんの質問を持っておりまして、申しわけありませんけれども、できるだけ答弁は手短にお願いできればうれしいというふうに思っております。 今までの審議の中でもかなり明らかになってきたことなんですが、高齢者への一割の自己負担を導入することで高齢者には総額で一千四百六十億円もの負担増となり、そしてまた自己負担分を平均で一・五倍にふやすこと、それから病気の種類によっては何倍にもはね上がるということが明らかになりました。具体的に申し上げられ……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表し、健康保険法等の一部改正案及び医療法等の一部改正案について反対討論を行います。 健康保険法についての反対理由の第一は、高齢者の医療費の自己負担を定額制から一割の定率制に変更することで、総額一千四百六十億円、平均で今までの一・五倍の患者負担増をもたらし、深刻な受診抑制を引き起こすものです。診療前に幾らかかるか全くわからないというのも不安です。低所得者対策はなおざりにされ、介護保険の負担や年金改悪による給付削減と相まって、生存さえ脅かされかねないということが心配されます。 反対理由の第二は、高額療養費制度に新たな医療費に応じた負担増の仕組みを導入することで……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私はまず最初に、障害者の問題について質問をいたします。 二十一世紀の最初の年に入っておりますけれども、二十世紀は特にその最後の四半世紀は、国際的にも障害者の人権保障、ノーマライゼーションが大きく進んだと思います。障害者への包括的な差別禁止法がアメリカに始まり、そして世界に広がりつつあるというこういう状況であると思います。日本においても一層の前進が求められております。 昨年、社会福祉事業法の改正がありました。そして社会福祉法というのが成立をいたしましたけれども、障害者福祉のあり方を大きく変える重大な問題があるというふうに考えております。利用……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
私は、遺骨収集について質問をいたします。
まず最初に、全体的なところを質問したいと思います。
第二次大戦での海外の戦没者数と、そしてまた遺骨収集の現状はどのようになっているのかということ。約半数の遺骨が収集されていないのではないかというふうに考えておりますけれども、いかがでしょうか。
【次の発言】 今後の遺骨収集の見通し、これは予算との関係があると思いますけれども、予算も含めましてお願いをいたします。
【次の発言】 十二年度についても教えていただきたいのですが。
【次の発言】 若干ふえているということですね。
私は、パプアニューギニアで……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、まず初めに、きのう薬害エイズの問題の判決が出ました。安部被告の無罪判決とは余りにもひどいではありませんか。患者の視点に立っていないと国民は怒っております。厚生行政の責任は重大であることを指摘して、質問に入らせていただきます。 私は、きょう、サービス残業について質問いたします。 年一千八百時間がいまだに達成されていない中で、時短臨時措置法の期限を延長するということはもう当然のことであるというふうに思います。しかし、一千八百時間を達成するためには労働時間短縮の努力と徹底した時間管理が必要です。 私は、ここに新日本婦人の会の昨年行いまし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、まず最初に、吉本参考人とそして金参考人に質問いたします。 まず、障害者の差別を禁止する明確な規定を法体系の中に盛り込むということが非常に重要であるというふうに思っているのですが、この点についてどのようにお考えになっているのかということをお聞きしたい。そしてもう一つ、心身に障害のあることを理由に免許取得を許されなかった場合に、障害を持っていても業務に支障があるかどうかさまざま考えがあるわけで、私は不服の申し立てというのがきちんとできなきゃいけないというふうに思うんですね。やはり第三者機関が制度としてつくられなければいけないというふうに思……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 雇用対策法の一部改正案を中心に質問をいたします。 政府自身も景気の後退を認めている現在の状況の中で、一層リストラの拡大が進もうとしております。日経連が六年前、「新時代の日本的経営」という財界の労働力戦略を発表して以来、過剰雇用の解消、そして労働力の流動化が進められてまいりました。全国労働組合総連合の調査でも、九六年から三年間で三百七十六万人の雇用の削減が行われております。 そこで、まず大臣に雇用と景気について質問をしたいと思います。 一昨日、宮澤財務大臣が日本共産党の大門議員に対して答弁されましたけれども、その中で、現在進めている政府の……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
最初に、法案の中にもある水道事業の一部民営委託拡大が水道事業全体の民営化に道を開くようなことになることはないかということを最初にお聞きしたいと思います。もう一点ですけれども、水道事業の自治体の責任後退になるようなことはないかというこの点を大変心配しておりますので、この二点についてまず最初に確認をしておきたいと思います。大臣にお願いをしたいのですが、よろしくお願いします。
【次の発言】 もう一つは、水道事業の自治体の責任なんですが、それが後退することはないかということ。
【次の発言】 それを確認いたしまして、先へ進みたいと思います。
国民が飲……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 国家権力の圧力をはねのけて立ち上がった原告の皆さんの闘いが、政府・厚生省を断罪し、国会の責任も厳しく問う勝利判決となり、控訴断念に追い込みました。首相官邸に押しかけた元患者の皆さんの人間の尊厳、人間回復をかけたあの執念と気迫が世論を動かし、そして政治を動かし、そしてハンセン問題の新たな闘いの足跡となり、全面解決への第一歩を踏み出すことになりました。私ども、ともに喜んでおります。きょうは傍聴にもおいでいただいていて、とても心強いです。 判決は確定し、政府の法的責任は揺るがないものとなりました。しかし、政府・厚生省は本当に真摯な反省をしたのでし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、確定給付企業年金法案は、これは企業年金の受給権を守るために新たな企業年金を創設するなどの施策を行うものだと思います。現在、厚生年金基金、それから適格退職年金の財政というのは大変厳しくなっておりますが、これらの企業年金の受給権がどれぐらいきちんと守られるのかがこの法案の重要なポイントであるというふうに思います。 そこで、まず現行制度のもとでの企業年金の概要について質問をさせていただきます。 厚生年金基金の基金数、そしてまた基金に加入している現役の加入者の人数、さらに年金の受け取りを始めている受給者の人数、これらを述べていただきたい。そして、適……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 本日、参考人の陳述を聞き、改めて国の政策の誤りへの認識を深めました。 一九五三年八月、参議院厚生委員会は、政府原案のまま戦前のらい予防法と全く変わることのない政府案、これをそのまま新法として成立をさせました。この法律には当時、近い将来本法の改正を期するという附帯決議がつきましたが、その約束を実行できずに、九六年の法廃止まで隔離政策を放置してまいりました。厚生労働委員会の委員として、当委員会の責任の重さというものを受けとめながら、私は質問をさせていただきます。 まず最初に、六月十二日に、弁護団の上申を受けて、東京地裁の北沢裁判長は国側とそし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 まず最初に質問したいのは、今なぜ確定拠出年金を導入するのかという問題です。 政府の「確定拠出年金法(案)のあらまし」という、こういうこのパンフレットが出されております。これを読んでみまして、制度のメリット、デメリットなどというのが書いてないんですね、デメリットなんかはちょっと書いてあるんです。だけれども、なぜ今導入するのかというのが書いてないんですね。 私は、なぜ書いてないのかということなんですけれども、これは労働組合の最大のナショナルセンター、連合ですけれども、連合は確定拠出年金の導入には時期尚早ということで反対をしております。また全労……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表し、確定拠出年金法案に対する反対討論を行います。 まず、法案の内容に入る前に、当委員会での審議が極めて短時間で拙速なものとなったことに抗議の意思を表明いたします。国民の老後保障に関する重要法案である本法案は、多方面の専門的な知見を踏まえた慎重な審議が必要であったにもかかわらず、審議時間も短く、参考人質疑も行いませんでした。国会審議の形骸化であり、参議院の存在意義の否定にもつながりかねません。 反対理由の第一は、確定拠出年金制度は、老後保障をリスクマネーにゆだねるものであり、将来不安の高まりに一層拍車をかけるものだからです。 確定拠出年金は、企業の運用責……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、狂牛病の対策についてまず最初に御質問をします。 狂牛病の発生は、日本の畜産や酪農、そして関連産業、肉販売業者、そしてまた消費者等にもう本当に深刻な影響を与えております。政府が一九九六年四月にWHOの勧告をきちんと受けとめて、そして万全の体制をとっていれば狂牛病の日本への侵入は防げたというふうに思います。そういう意味では、政府の責任というのは非常に大きい、重大であるというふうに思っております。 きょうは十八日ですけれども、きょうの十八日からは全頭の検査が行われるということですけれども、食肉店だとか、それから飲食店、焼き肉屋などを訪問してみます……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
私は、最初に個別接種とそして本人の同意の問題でお尋ねをしたいと思います。
まず、一つ目ですけれども、これは平成六年に義務接種が廃止されて、そして個別接種が推進されるようになるわけなんですけれども、そういう中で、ワクチンは集団接種の時代から個別接種の時代になっているというふうに言われているんですけれども、個別接種とそして集団接種はどのような状況になっているかということを御答弁願います。
【次の発言】 今御答弁がありましたけれども、学校内の施設において学童を対象としてインフルエンザの集団接種を行っている県がまだあるんですね。長崎県で二町あります……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 きのう、薬害ヤコブ訴訟の生存原告の一人であります千葉県の山村桂子さんが亡くなられました。十月五日に超党派のヤコブ病問題を考える国会議員の会で千葉県の病院にお見舞いに伺ったばかりです。どんなに無念だったことでしょうか。桂子さんと御家族、そしてたくさんの被害者とまたその御家族の皆さんの無念を込めて、私はきょう質問をさせていただきたいと思っております。 まず初めに、ヤコブ病の病原因子に汚染された可能性があるアルカリ未処理のライオデュラを使った手術を受けた人は日本に二十万人以上いると言われております。少なくない人が自分はヤコブ病を発症するのではない……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、皆さんも触れられた、まず不利益扱いの問題について質問をしたいというふうに思います。 本改正法案によって、育児休業を取得したことを理由とした解雇禁止、これを解雇その他の不利益扱いの禁止としました。そのほか、不利益扱いについて、せめて育児休業を取得したことを理由とした賃金、そして昇給また昇格などの不利益と、こういうふうに明記していただければ大変いいというふうに思っておりまして、私ども共産党はそこを一生懸命今提案しているところでございます。 私は、まず女性労働者の現状、特に育児休業法、介護休業法の問題と関連しまして、現状がどうなっているか……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 待機児童の増加は本当に深刻で、その解消の問題というのは大変急がれているというふうに思います。厚生労働省は四月段階の待機児童数しか余りお使いになりませんけれども、昨年の十月段階では五万六千人と前年を上回っているんですね。今、資料を皆さん方のお手元に配っておりますけれども、それを見ますとそのことがはっきりいたします。四月一日と十月一日では数字が違っているということがはっきりするというふうに思います。保育所の整備計画そのものをやはり政府が持ってこなかったということ、やはりこの責任が問われているというふうに思うんです。 私ども日本共産党は、保育所の……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、きょうの重要なこの法案にすぐ入りたいのですが、この間、二十二日の児童福祉法の審議の中で答弁をいただいていない内容がありますので、それを一問だけ、本当は幾つかあるんですけれども、ほんの一問だけやらせていただきたいというふうに思います。 この児童福祉法の改正によりまして保育所事業に株式会社が参入してくるというのが出たわけなんですけれども、株式会社というのはやはり営利追求を目的としているというふうに思うんですね。利益を生み出すということがありますので、そしてその生み出した利益については配当していくというふうになるわけですよね。だから、保育所……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、先日の本会議の質問で、政府の雇用対策の最大の問題点というのはルールなき大量解雇を野放しにしていることだということを指摘いたしました。今重要なことは長時間労働の抜本的改善で、そして雇用拡大を急ぎ進めていくことだというふうに考えております。しかしながら、残念ですけれども、今回の雇用対策の臨時特例法案もその点ではやはり大リストラ、合理化から労働者を救うものではないというふうに私は読みました。 電機だとか自動車、これ二十社とそしてあとNTT、これだけで三十万にも上る人員削減が出されております。これがまた雇用不安を、そしてまた将来不安を募らせて……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 きょうは、北川参考人、そして高橋参考人、遠いところからわざわざおいでくださいまして感謝申し上げます。 私は、東京に長く住んでいるものですから、首都といいますとやはり東京だという気がしているんですけれども、私、このたび初めてこの委員会に参加させていただきましたので、大いに勉強をいたしまして、皆様方といろいろお話し合いができるといいというふうに思っております。 まず、私は、時間もそうたくさんありませんので、二問をお願いしたいというふうに思います。 一つは、予算の問題を考えているのですが、今、日本は、国とそして地方自治体、両方合わせましたら六……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 きょうは岐阜の方からわざわざお越しくださいまして、いろいろ今お話を伺いながら、相当力を入れて、そして遠大なプランを持っておられるということを改めて勉強させていただきました。ありがとうございます。 最後の方では国会決議によってやっているのだから損害補償を要求するとまで言われまして、私も驚いて、びっくりしているわけなんですけれども、でも考えてみますと、岐阜県は移転誘致に過去三億七千万円という全国一の宣伝費を使っておられるということを聞いておりまして、さらに予算も六千五百万円計上をしておられるということですので、知事としても相当苦悩もしながらこの……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 まず、私は介護保険の保険料について質問をさせていただきます。 先日、医療保険の改正法案が国会に出されました。サラリーマンの自己負担を三割に引き上げるということとともに、高齢者の自己負担をも引き上げるというふうになっております。 私は、行く先々でお年寄りの方とお目に掛かるんですけれども、話合いをしてみますと、必ず出てくるのが介護保険の負担で大変なのに医療費もまた上がるのですかと、こういうふうに非常に痛切な声で問い掛けられます。特に所得の低い高齢者は非常に大変だというのが実感です。 高齢者の介護保険料につきましては、一昨年の十月から半額徴収……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 日本共産党は、今日審議の二法案につきましては、本当に不況が長引いていて、もうこれだけ景気が悪い中で、いずれも当然の措置だと思います。賛成をいたします。 まず、私は年金にかかわって質問をいたします。 昨年の八月三十一日に国連の社会権規約委員会が日本政府に対して勧告を出しました。この条約というのは、一九六六年に成立をし、そして一九七九年に国際人権規約が批准され、そして本来、政府は一九九〇年までに政府報告をしなければならなかったのですけれども、八年四か月も遅れて一九九八年に提出をいたしました。 社会権についての勧告は今回が初めてのものでありま……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私、常々障害者の方々が非常にやはり自立を求めておられるということを感じているんです。働くということはやはり自立にもつながるし、またそれが言ってみれば治療にもなるというふうに感じているんです。 精神障害者の話も出ましたけれども、やはり精神障害者の私は雇用率が入らなかったということについては非常に残念に思っておりまして、ほかの障害と同じようにそれが入ればよかったなというふうには思っているんですけれども、やはりこの雇用率があってこそこの支援制度が非常に実効あるものになっていく、その基本ではないかなというふうに思っているところです。 今日、四人の……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 中小企業の退職金共済制度改正法案について質問をいたします。 私は、まず最初に、不況下で一層将来不安が増している、こういう中での改正はやめるべきだというふうに思っているんです。今回の改正というのは、中退金の財政的な問題とともに、特殊法人の整理合理化という政府方針の下で進められているというふうに考えております。 中退金の予定運用利回りは三%から一%に引き下げるということですが、退職金は二十年の場合で三百三十万円受け取っていたのが二百六十九万円になって、そして六十一万円の減額になるんです。三十年の人はどうかというと、五百八十二万円から四百二十五……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、初めに補助犬法案について質問をいたします。 この法案の意義と基本理念についてお聞きをしたいと思います。障害者が補助犬を同伴して公共的な施設やそして交通機関を利用できることを明記した初めての法律として、私も多くの関係者から歓迎の声を聞いております。補助犬がある施設に入ることを拒否される、これは犬を拒否しているように見えるんですけれども、実際には犬のユーザーである障害者の利用を拒否しているのだという認識に立たなければならないというふうに思います。 この法案は、補助犬法案という名称ではありますが、犬の法案というよりも、障害者の社会参加の権……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、今日は具体的にリストラの問題、非常に大変になってきているわけです、それを具体的に挙げながら大臣に質問していきたいというふうに思っております。 まず一つは、横暴とも言える、無法とも言えるリストラによる首切りというのが国民生活をやはり破壊しているというふうに考えておりまして、将来への不安をやっぱりかき立てているというふうに思います。 これがもう不況をより一層深刻にしているというふうに思っているわけなんですが、特に最近、NTTに代表されるように、子会社をわざわざ利用した形で企業再編という手法を用いながらリストラを広げていっているということ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 今回の薬事法改正の中の副作用の問題にかかわりますが、私は、スティーブンス・ジョンソン症候群、以下SJSと呼びたいと思いますが、このSJSの問題と副作用被害の公的な救済制度について質問をさせていただきます。 SJSは、市販の風邪薬、鎮痛剤を始め、数千種類の薬剤によって引き起こされる深刻な副作用被害で、あらゆる薬で発症の危険があります。原因はまだ分かっておらず、予防法は確立されておりません。発症は百万人に一人から六人、こういうふうに言われておりますけれども、老若男女を問わず、だれでもこの発症の可能性があります。 その症状は、皮膚に発疹が出、そ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、今回の健康保険等改正法案が高齢者に及ぼす影響について質問をいたします。 今回の法案が成立すると、来年度には国民全体で一兆五千億円もの負担増となることは既に明らかになっております。高齢者の外来では、一回八百五十円の定額制を廃止して、そして一割負担が徹底された上に、患者の自己負担上限額が例えば外来では三千二百円から八千円、また一万二千円と、このように大幅に引き上げられます。 お年寄りからは、一昨年の公的年金の削減、そしてまた介護保険料、利用料の負担、そしてまた医療費の値上げでは本当にたまらないという、こういう声が上がっております。私は、……
○井上美代君 私は、健康増進について非常にやっぱり保健所の役割が大きいというふうに思います。しかしながら、今日、保健所の統廃合が進んでおりまして、保健所は減ってきているんですね。これは、平成八年、一九九六年の三月三十一日で八百四十五か所ありました保健所が、今年になりますと四百五十九になっているんです。これは三百八十六か所減っていることになります。非常に大きいというふうに思います。 地域では、やはり保健所を統廃合しないでくれという要求が強く出ているわけです。全国的にいろんな動きがありますけれども、私は横浜市の話を聞きました。ここでも、もう本当に困ると保健所側も言っておりますし、地域の人も言って……
○井上美代君 私は、これまでの経過のお話がありました。また調査の報告もありました。それらを聞きながら、四点ほどについて国会等移転の問題点について述べたいと、こういうふうに思います。 一つ目の問題なんですけれども、何を指して国会等移転と言うのかという、こういう問題点なんです。 九二年の国会移転法、これは移転するものとして、国会並びに行政及び司法に関する機能のうちの中枢的なもの、これを新首都に移すと、こうなっているわけなんです。それが九六年の改正法では、国会並びにその活動に関連する国政に関する機能及び司法の中枢的なものと、こういうふうに変わりました。 ここに国土交通省が作ったポスターを私、持……
○井上美代君 参考人、石原知事、本当に御苦労さまでございます。日本共産党の井上美代でございます。 私は二つ質問をしたいというふうに思います。一つは、一極集中の解消にならないということと、それからもう一つ、財政問題についてお聞きしたいというふうに思っております。 首都移転を推進しようとしている人たちというのは、東京への一極集中の解消とか、それから大規模災害などを取り上げてその必要性を述べておられますけれども、私は、もう最初に首都移転は絶対に反対であるという立場でこの委員会でやっております。 国会等移転の審議会の試算では、数十年後に人口が五十六万の都市を造ると、こういうふうに言っているわけで……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 今日は、学童保育だとか、それから医療の二割負担の問題だとかヘルパー問題などについて質問をしたいというふうに思っております。 最初に、学童保育について質問をいたします。 働く女性が非常に増えているんですけれども、そうした下で、子育てとそして働くということと、これがやはり両立できる社会というのを多くの女性たちは求めております。厚生労働省も少子化対策を大きな施策と位置付けておられますけれども、小学校に入学した子供たちを放課後や夏休みなどに受け入れる、これが学童保育というものなんです。 まず、一つですけれども、留守家庭の子供たちの生活と遊びの場……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、まず厚生労働省が今回の法案に先立って今年の八月に行った児童扶養手当の見直しについて質問をしたいと思います。 児童扶養手当法では手当額についての規定は全部支給のみです。全部支給が手当の基本となり、別に条件を付けて一部支給停止があるということなんです。八月の見直しでは、全部支給が受けられる所得の上限は、母一人そして子一人の母子家庭の場合には、年収が二百四万八千円未満というところから今度は百三十万円未満に引き下げられました。年収が二百万円に満たないような母子家庭からも給付額を引き下げたのです。非常に意見がたくさん来ております。 そもそも、八月の見……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、今日、参考人のお話を伺いながら、本当に今の長期になっている不況の中、リストラやそしてまた失業、倒産、いろいろ起きているんですけれども、この荒波という、そういうところに母子家庭として船出をさせられているわけなんですけれども、そういう中で頑張ってきておられるというその姿を一人一人の陳述の中でお聞きすることができました。改めて今日における母子家庭に何がどのように必要なのかということを強く感じております。本当にお忙しい中をおいでくださいましてありがとうございます。 私は今度の法案の中で一番重要なところというのは何だろうかというふうに思うんです……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
今日は、貴重な時間を、重要ないろいろな御意見をいただきまして、本当にありがとうございます。まず感謝を申し上げたいと思います。
私は、まず藤山参考人にお聞きしたいと思います。
参考人のお話の中でもちょっと触れられましたけれども、日本製薬団体連合会が本法案についての説明を最初に厚生労働省からお受けになったのはいつだろうかというのを、関心が広がっているようですので、是非お答えを願いたいと思います。
【次の発言】 ありがとうございます。
被害者の皆さんが説明をお受けになったのは九月の中旬ですので、それよりも早く説明をお受けになったということです……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 独立行政法人医薬品医療機器総合機構について質問をいたします。 まず、副作用被害の救済業務について質問いたします。 独立行政法人を作る目的というのは行政サービスの質の向上にあると、こういうふうにされております。この点でいえば、何よりもまず救済業務の抜本的な改善が求められていると思っております。しかし、今回の法案では救済業務は総合機構に引き継がれるだけで、給付対象、給付水準は改善されません。現在の給付業務は余りに貧弱なため、どれだけ多くの方が涙をのまなければならなかったかということを、私はいろいろな話を聞きながら考えております。 この間、私……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 院内保育所について質問をいたします。 政府は今後の国立病院や独立行政法人の病院に政策医療を大きく位置付けようとしております。交代勤務に組み込まれ、早出だ、遅出だ、そして二交代だ、深夜勤だと、もう本当に不規則な勤務の多い病院の勤務者にとって、結婚をしそして子育てをしても継続して働く上で、この病院に設置されました院内保育所は非常に重要な役割を果たしているというふうに思っております。 まず、お聞きをいたしますけれども、現在、国立病院そして療養所の院内保育所の設置数と利用している児童数はどうなっているか、答弁を願います。参考人。
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 何しろ貴重なお話を伺いまして、何か非常に感動した感じで聞いておりました。どうもいろいろ御苦労さまです。 まず私は、吉村英祐先生の論文を読ませていただき、また今御説明をいただきまして、国会等の移転審議会は首都機能移転費用をやはり十二兆三千億円と試算しているのですが、「これはあまりにも巨額であり、財政改革にも逆行するという批判も生じよう。」と、「今後優先すべきは、華やかな都市再開発プロジェクトよりも、一極集中によるリスク軽減のための公共投資ではないだろうか。」と、こういうふうに書かれているんですね。私はそこに目が止まりました。 今、東京という……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 二〇〇〇年の夏の大噴火、そして東京に避難されてから三年目、そして今もガスが噴出して島に帰りたくても帰れない、東京各地でばらばらに避難をしておられる、これからどうなるのだろうかということで、生活のことや島にいつ帰れるのか、また東京各地にいらっしゃるので心配事を電話でするのもお金が要るしということで、非常に大きな不安を持ちながら暮らしておられる三宅島の問題について質問をしたいと思います。 大臣の今日の所信のところでもページを割いていただいておりますので、恐らく御努力中であるというふうに思うんですけれども、私は幾つか質問させていただきます。 ま……
○井上美代君 日本共産党を代表して質問をいたします。 私は、三月十四日に発表されました去年の十月一日現在の我が国の人口統計を見ておりまして、人口増加率が本当に戦後最悪になった、最低になった、少子化が一層進行しており、そして子育て支援への社会整備が待ったなしのものになっているということを感じております。そうしたさなかに日本航空が行おうとしております深夜業の免除制限の問題を取り上げたいと思います。 育児・介護休業法では、育児を行う労働者の深夜業制限を定め、そして就学前の子供がいる労働者が申請すれば夜の十時から朝の五時までの深夜労働をさせてはならないと、こういうふうに規定をしております。日本航空……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 日本共産党は、戦没者等特別給付金支給法の改正案については賛成をいたします。 戦中、戦後の問題がいまだにたくさん残っておりますが、今日は、戦後、極寒の地シベリアで強制労働に従事させられていた人たちに対する未払賃金の問題について質問をいたします。資料が今皆さんに配られていると思いますが、資料に当たりながら少し説明をさせていただきます。 このシベリア抑留者に対する未払賃金の問題というのは、第二次世界大戦後、南方で連合軍の捕虜になりその後帰国した兵士に対しては、日本政府は労働証明書、すなわち未払賃金の証明書ですが、これと引換えに労働賃金を支払いました。と……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 駐留軍の関係の離職者等の臨時措置法及び国際協定の締結等に伴う漁業離職者に関する臨時措置法の一部を改正するこの法律には賛成です。 私は、軍需産業で働く労働者の問題を質問いたします。 これは昨年十一月の十五日に衆議院の厚生労働委員会でも問題にしましたが、石川島播磨重工が会社として作成しておりますZC管理対象者名簿というのがあります。これについてですけれども、このZCというのはゼロ・コミュニストの頭文字で、共産党員撲滅の意味です。名簿では労働者をA、B、C、Dとランク付けをしております。Aは共産党員です。Bは有力支持者などに分類しております。この名簿で……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 まず私は、質問に入る前に、本日、雇用保険改正法案の採決を行うことを決めたことに対し強く抗議をいたします。 国民生活に多大な影響をもたらすこの法案だけに、慎重な審議が求められております。今日午前、参考人の質疑をお聞きいたしましたけれども、その日に採決を行うということは正にこれはルール違反で、だから、参考人の意見を審議に生かす道を閉ざしたものになるわけなんです。言ってみれば、参考人に午前中意見を聞きながら、私どもが今日質問するのは、これは言ってみれば、昨日通告をしているわけですから、生かされないということになるわけなんです。やっぱりこれは議会制……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表して、公益法人に係る改革を推進するための厚生労働省関係法律の整備に関する法律案について反対討論を行います。 本法案は、指定制度や認可制度などを登録制度に移行させるだけであり、公益法人の天下り人事や財政、予算の実態について、国民が求める抜本改革になっていません。 内閣府に設置された行政改革推進事務局が二〇〇一年七月に提出した「公益法人制度についての問題意識」では、公務員の再就職先として安易に用いられているのではないか、また、その在り方につき見直すべきではないかと提起されています。 しかし、今回の改革では、例えば年金保養協会、勤労者福祉振興財団などの天下り……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 今回のこの食品衛生法の改正については、私どもが求めてきていた内容が一定反映されているというふうに思っておりまして、消費者にとってもこたえたものということで、よかったなというふうに思っております。 改めて法律を見てみまして、その第一条のところに法の目的が明記されております。そこには、「食品の安全性の確保」というのが明記されておりますし、そしてまた、国民の健康の保持を図るという、こういうこともきちんと明記されております。その観点に立って今日の状況というのを見てみたいというふうに思うんです。この法律が実行化していくわけなんですけれども、それにしても、まだ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は十分の時間を持っておりますけれども、質問をまず四人の方に申し上げて、そして十分が終わるまで、短い時間になってしまいますが、御答弁をお願いしたいというふうに思っております。 私は、まず丸井先生と丸山先生とお二人にお聞きしたいんですけれども、ハイリスクのグループの問題なども出ましたけれども、やはり私、個別の問題として個別的対応が重要だということを丸井先生もおっしゃったんですけれども、食品媒介のリステリア症の問題についてお聞きしたいんです。 丸山先生は、国立公衆衛生院の衛生獣医学部長をやっておられたときに食品媒介リステリア症の予防対策という論文をお……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、幾つかに分かれておりますが、まず最初に食品添加物の問題で質問をしたいと思います。 今、人工甘味料としてステビアが広く使われているようです。これが人間の生殖機能に支障を与えるおそれがあるということで、人工甘味料がスクラロースに転換をされつつあるところです。このスクラロースについて内部からの重大な告発がありましたので、それについて質問をさせていただきます。 イギリスのテイト・アンド・ライル社というのがこれを開発をいたしております。一九九九年に食品添加物として厚生労働省は指定をされました。人工甘味料スクラロースについてですけれども、最近、私もスー……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、不妊治療の問題について大臣に質問をしたいと思います。 子供が欲しい、治療を受けたいと、今日、不妊に悩む御夫婦というのは十組に一組というふうに言われております。不妊の人は精神面でも肉体面でも、また金銭面でもとても多くの負担を抱えています。私のところには悩んだ末のお手紙を幾つもいただいているんですけれども、私が所属をしております女性団体では署名も集めて、そしてまた女性の声も聞いております。 何といっても経済的な負担を訴える声が最も深刻です。あるお手紙では、間もなく三回目の体外受精の準備を進めている者です、費用負担はとても大変です、排卵誘発剤を打……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、初めに中村参考人と、そして和田参考人に質問をしたいと思います。 まず中村参考人に、派遣、特に登録派遣の問題がありますが、雇用契約期間の短期化だとか低賃金化が進んでいることがありますけれども、それについてどういうふうに考えておられるのかということを中村参考人、これは和田参考人にもお聞きしたいというふうに思っておりますが、お願いします。 そして中村参考人には、派遣労働の範囲を製造業にまで拡大することになるわけなんですけれども、既に請負会社などでやられて、違法と言われておりますけれどもやられている。言ってみれば、今度の法改正が合法化するこ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 私は、まず最初に、今日は傍聴席にもたくさんおいでくださっているんですけれども、日本中央競馬会の従事員の問題について質問をしたいと思います。 この法案と日本中央競馬会で働いている従事員の人たちについて、この法案が皆様方のところに影響があるのではないかということで大変心配されております。 日本中央競馬会の話によりますと、昨年の有馬記念、これは去年の十二月の二十二日に開かれておりますが、中山だとか、そして阪神だとか、中京の競馬会の三つを取ってみましても、その時点で日本中央競馬会の職員というのは定数で約一千九百人おられます。従事員は約一万八千三百人であっ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 今日は有期労働を中心に質問をしたいと思います。 今回、解雇ルールについては衆議院で修正をされたことが先ほど質問の中でもはっきりしましたけれども、これ自身は大変大きな成果ですが、修正された法案にもやはり重大な問題点がまだ残っておりますので、有期雇用の契約期間の上限を一年から三年に延長する問題、そして裁量労働制の拡大の問題、こういう問題について質問します。 私は有期雇用の問題を取り上げたいというふうに思っているんですけれども、有期雇用の問題では、契約期間の延長により雇止めが広がることが一番懸念されております。労働政策審議会の建議でも事実上の若年定年制……
○井上美代君 私は、日本共産党を代表して、労働基準法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 今回の法案は、衆議院において解雇規定に関して修正がなされたものです。これらは、労働団体、法曹界など国民的な運動の成果であり、野党四党の共同要求が実現したものとして我が党としても評価をしています。しかし、それでもなお本法案には労働者と国民の生活と権利を脅かす重大な問題点が残されております。 反対理由の第一は、有期雇用契約の期間を現行の一年から三年に延長し、専門的知識などを有する労働者と六十歳以上の労働者には三年を五年に延長することで、有期雇用労働者の雇用の一層の不安定化を招くからです。 今ま……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
児童福祉法の改正案と、そして次世代の育成支援対策推進法案に関連して質問をいたします。
まず最初に、現在の保育所の実態に関連して質問したいものですから、現在の公立だとか認可保育所だとか認可外保育所だとかいろんな、東京都でいきますと認証保育、そして認定保育室、ベビーホテルなどというのがあるんですけれども、一体そこに幾つ施設があり、何人ぐらいの子供たちが行っているのだろうかということを教えてほしいんですけれども。
【次の発言】 いろいろな保育所があるものですから、今後とも厚生労働省が子供たちの人数、そしてまた施設、これを調査を押さえていただきたい……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。
法案に関連して質問をいたします。
今回の児童福祉法の改正案には、子育て支援事業の情報提供、そして相談だとかあっせん、調整、要請の事務の分野を市町村以外の者に委託するとあります。現在、これらの業務を行っている民間企業、そしてNPOは幾つあるのでしょうか。
それと、あっせん、調整、要請などの分野は、決して利益の出る分野ではないというふうに思いますが、参考人、どうなっておりますでしょうか。
【次の発言】 民間営利企業がこれらの分野に入ってまいりますと、どうしてももうけをしなければということになっていって、利益が出ないと分かったら、やはり手放していくとい……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 本日は、国民健康保険に関する質問をさせていただきたいと思います。 小泉内閣の構造改革路線の下で大変な負担が国民生活を圧迫しておりますけれども、国民健康保険の保険料負担というのは正に負担能力のもう限界を超えていると、やはり国民の命と健康を脅かす事態に迫っているということが言えるのではないかなというふうに考えております。 そうした中で、八〇年代以降の保険料の引上げと、この間の長期不況によります国民健康保険料の滞納者が非常に増えているということです。資料を皆さんのお手元にお配りしております。これを見ますと、滞納世帯、それから数などがどういうふう……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 今日は、お忙しい中を福井参考人とそして市来参考人がおいでくださいまして、貴重なお話をいただきましたこと、お礼申し上げます。 お二人に意見をお伺いしたいと思います。 私は、福井参考人の「首都機能移転論の再検証」という論文をあらかじめ読ませていただきましたので、この論文も参考にして質問をさせていただきたいと思います。 福井参考人は、最初に、首都機能の移転についてこれまで多数の論拠が示されてきたが理論的実証的な検証に堪えるものは少ないと、このように述べられておりますが、私もそのとおりだというふうに思います。それでも、参考人は、一九九九年の答申……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、最初に、戦没者遺骨の国費によるDNA鑑定について質問をしたいというふうに思います。 私はこれまでに、戦没者の遺骨を国費でDNA鑑定するということに関しまして、遺骨と遺族のDNA鑑定が一致した場合に遺骨を遺族にお返しするべきだということで、この委員会でこれまで四回質問をしてまいりました。そして、今日で五回目になるわけなんですけれども、政府、厚生労働省は今年度から初めて国費でDNA鑑定を行われました。そして、遺骨を遺族にお返しするという、そういう措置に踏み切られたわけなんです。 このたび、八体の遺骨の身元が初めて確認をされました。新聞で……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、質問の前に、昨日の、学生無年金障害者訴訟の判決が東京地裁で言い渡されましたけれども、この問題について質問をしたいというふうに思います。 この判決というのは障害者の基礎年金の不支給処分取消し請求についてということで出されておりまして、原告は四人です。そして、その一人については二十歳未満時に初めて医師の診療を受けているので違法だということで、これは本当にもう気の毒なことですけれども、二十歳未満はもうそのときから受けられたのにそうなっていなくて、間違った審査でやられていたということで国側が敗訴をしたわけなんです。また、残りの三人についてはそ……
○井上美代君 私は、ただいま議題となっております平成十六年度における国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案に対し、日本共産党を代表して修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配付されております案文のとおりでございます。 これより、その趣旨について御説明申し上げます。 我が党は、昨年度も、二〇〇〇年から二〇〇二年まで実施された物価スライド凍結の特例措置を継続し、物価の下落を給付に反映させない措置を取るべきとの修正案を提出いたしました。本修正案は、二〇〇三年の物価下落〇・三%分を二〇〇四年度の年金給付などに反映させない措置を取ろうとするものです。 言うまでもなく年金の実……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
今回のこの改正案については、私ども日本共産党は賛成でございます。しかしながら、今回の法改正だけでは解決にならない問題が、深刻な現状が、この浴場にしてもクリーニングにしてもあるなというふうに思っているところなんですが、法案作るに当たりましていろいろ調査もされたんじゃないかというふうに思いますけれども、その辺はどのように認識をされているか、提案者にお聞きしたいと思います。
【次の発言】 今、深刻な事態が出されましたけれども、私もこの質問をするに当たりましていろいろ聞き取りをしたり調査をしたりいたしました。そういう中で、やはりこの銭湯というのが今地……
○井上美代君 日本共産党を代表して、独立行政法人医薬基盤研究所法案に対して反対の討論を行います。 本法案は、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が創設されたときに、副作用被害救済業務や審査承認業務と相反する医薬品、医療機器の研究開発振興業務が同一法人で行われることに世論が猛反発し、そして、参議院厚生労働委員会で研究開発振興業務を分離することを求める決議がされたことを受けたものであります。 しかし、分離された研究開発振興業務と国立医療品食品研究所大阪支所と研究所の業務の一部である薬用植物栽培試験場などや、国立感染症研究所の業務の一部である遺伝子バンク、実験動物開発、医学実験用霊長類センターを統……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 日歯、日歯連問題、本当に深刻だというふうに思います。何としても、このようなことが起きない、そういう政治にしていかなければいけないと強く感じております。 逮捕された臼田会長は、二〇〇〇年四月、日本歯科医師会の会長就任後、日歯連の会長も兼ねて厚生労働省への働き掛けを強めました。その一つが中央社会保険医療協議会だというふうに思います。先週の十五日に我が党の小池議員がこの当委員会で、逮捕された中医協の下村容疑者そしてまた加藤容疑者がこの診療報酬改定の内容について働き掛けたのは中医協の場以外にあったのかどうか調査を求め、大臣も調査をすると答弁されまし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私たちの党は、この今審議されております法案については賛成でございます。先ほどからいろいろ出ておりますけれども、やはり心配なこともありますので、質問させていただきます。 日本の結核の罹患率というのは、私もこの勉強をして初めてこんなにも違うのかと思いましたけれども、やはりアメリカの五倍、イギリス、フランスの二・八倍で、先進諸国の中でも極めて高いということですね。そして、結核は依然として軽視できない感染症であるということです。そして、多剤耐性結核の出現ということで複数の薬で結核を治療しているということですが、なかなか治らないということが出ているよ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 今回の事件で、公正透明であるはずの中医協が日歯連のマネーによってゆがめられていたということが明らかになりました。歯科業界をめぐる政そして官そして業のこの癒着を徹底的に究明し、国民の命に直結するこの厚生行政が日歯連のマネーによってどのようにゆがめられたのか、そして、全容を明らかにし、正していかなければいけないというふうに思います。 私は、先日の当委員会で、厚生労働省のいろんな幹部、局長、審議官、課長など多くの職員が、日歯とそして日歯連会長、兼務をしておられるんですが、この会長でもある臼田氏に面会するために日歯本部を頻繁に訪問していることを細か……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。質問をさせていただきます。 まず、私はホームヘルパーについて質問をいたします。 大変長生きをする時代になっておりまして、女性は更に男性と比較しても長生きをすると。そしてまた、ホームヘルパーをやっている方たちの中でも女性が圧倒的に多いんですね。そういうことを考えながら、私はホームヘルパーの問題というのは非常に重要な内容であるというふうに思っております。このやはりホームヘルパーのいろいろな労働条件や、またホームヘルパーの質的な水準が上がるという問題、こうした問題についてどうしても前進をしなければいけないのではないだろうかというふうに思っておりまし……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。
法案審議に入る前に大臣にお伺いしたいと思います。
本日、この後、年金改革関連法案の趣旨説明が行われようとしておりますけれども、その前に、この法案に責任を持つ大臣と、そして副大臣、そしてまた政務官の皆さん方の年金の加入状況、そして保険料の支払状況を明らかにすることは最低限の責任だと思いますけれども、大臣、どのようにお考えでしょうか。
【次の発言】 私はやはり趣旨説明の前にきちんとした方がいいというふうに思います。そうすべきだと思うんです。
やはりもう国民の関心というのは非常に大きくて、この参議院の厚生労働委員会への注目というのも大変なものに……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 冒頭、今朝、読売新聞の報道について取り上げられた委員がいらっしゃいましたけれども、私も、この日歯側、五月一日には特捜部の捜索を受けている厚労省が、二幹部に現金が渡っているというのが報道されているんです。これは、二〇〇一年から二〇〇三年、吉田前議員を介して受け取っているということが報道されているんですが、私は、この問題について、四月の二十日の本委員会の質問で、厚生労働省の課長補佐以上の幹部が臼田会長を訪ねて、歯科医師会を本当に頻繁に訪問している事実を取り上げました。私、もう本当にあれには調べてびっくりしましたけれども、二〇〇一年の八月から三年弱……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 法案の質問に入る前に、谷畑厚生労働副大臣の副大臣としての資格にかかわる新たな問題について質問をしたいと思います。 谷畑副大臣のホームページによりますと、ホームページはここにありますけれども、ホームページによりますと、何しろ副大臣としての問題がいろいろ出てくるわけなんですけれども、副大臣は、現在、自民党の大阪府の支部連合会の副会長を務めておられます。その自民党大阪府連の二〇〇一年分の政治資金収支報告書を見ますと、国産牛肉買上げ事業をめぐる偽装事件で逮捕された浅田容疑者が会長を務めていたハンナンからパーティー券の購入という形で三十万円の資金提供……
○井上美代君 日本共産党の井上美代です。 まず最初に、年金改革法案採決に当たり、理事会であれだけ決定していたのに、最後まで審議すべきを本当に裏切って、小池議員、そして福島議員、西川議員、三人の審議権を奪って強行したあの暴挙、私は本当に脳裏に刻まれてしまっております。国会史上に恥ずべき汚点を残したこの暴挙に対して、怒りを込めて抗議をいたします。 質問に入っていきますが、私も今朝新聞を見ました。そして、合計特殊出生率が、〇二年の一・三二に続き、更に一・二九に低下をしたというのを見ました。これは戦後初めての落ち込みだということで、改めて私は子供たちの、もっと子供たちが増えることを改めて真剣に考え……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 質問に入ります前に、今、遠山委員から、国会の場を利用して、直後が選挙になっているんですけれども、この選挙向けに不当な日本共産党への攻撃がやられました。私は強く抗議をいたします。 そして、質問に入ります。 私が議員としての最後の質問となりますけれども、今回の児童手当法の改正案というのは、財源問題としてはここ区別しなきゃいけないと思いますが、賛成の立場です。 安心して子育てのできる社会をどう作るか、そのために、女性に限らず、男性も含めて働き方をどう変えていくかがこれから二十一世紀の大きなテーマであると私思っております。とりわけ、女性が結婚を……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、今日、最低賃金制度を中心に質問をいたします。 最近、民間のシンクタンクは、急増するフリーターがGDPを二%近く押し下げているという、こういう試算をしたレポートを提出、発表しております。 近年は、若者や女性だけではなくて、働き盛りの男性たちの中にもパートなど不安定雇用が大変増えていることは、もう皆様方御存じのとおりであります。サラリーマンの所得というのはもう本当に連続して下落しており、そして年収三百万円時代と言われ、低賃金、不安定雇用の急増というのは国民の購買力の低下と消費不況の長期化をもたらすとともに、今、国会の争点となっている年金……
○井上美代君 会長の選任は、主宰者の指名に一任することの動議を提出いたします。
○井上美代君 貴重な機会を得ましたことを大変喜んでおります。私は井上美代でございます。 日本が国連加盟をしてから二カ月後に国連に入られたということをお聞きしておりますし、初の国連の職員として四十年以上もやってこられて、しかもカンボジアそして旧ユーゴの現場でやってこられたという本当に貴重な体験を持っておられる明石参考人に質問ができることを大変うれしく思っております。特に現場を体験された立場から、平和と国際協力の問題について御質問したいと思っております。 私は調査室がつくってくださいました資料も読みましたけれども、毎日新聞の九月五日のインタビューを読ませていただいて、特に、「国連は実力以上のこ……
○井上美代君 井上美代でございます。 私は、二人の参考人に共通してお答えいただければというふうに思って、三つの質問をしたいというふうに思っております。 一つは、やはり北朝鮮の問題ですが、このところずっとテレビを見ておりますけれども、査察を拒否した場合に軍事制裁すべきであるという議論が非常にあるというふうに思っておりまして、やはり日本の安全保障を考える上でも、このことについて私は国連の憲章の精神、その諸原則をきちんと考えていかなきゃいけないんじゃないかというふうに思っているんです。国連の安全保障理事会の認定や決定なしに動くことはできないというのが大事ではないかというふうに思っております。 ……
○井上美代君 岡本参考人にお聞きしたいと思います。先ほどのお話の中で、冷戦構造がなくなってからアメリカは非常に傍若無人になったということを言われました。その辺について具体的にお話が伺えたらいいなというふうに思っております。 去年あたり、アフガンとか、そしてイラクへの攻撃も、あれは国連で話し合いをしている最中にアメリカの判断で、国連の決議ではなくてアメリカの判断で攻撃をかけたということがありました。だから、そういうことを考えますときに、やはりアメリカの今日のやり方ということについて日本はとてもついていけない、そういうものだと思っているんですけれども、いかがでしょうか。
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 いや、もう非常に残念です。またとない貴重な時間だったというふうに思いますので、先生にお聞きしたかったんですけれども、残念です。 私は、やはり北朝鮮というのが日本にとっては全くなぞの国になっているんですね。日本共産党も関係がずっと断絶したままで長いですから、よくわかりません。それで、北朝鮮にもよく行っておられる先生にぜひお聞きしたいというふうに思ったのは、一つは、北朝鮮がどんな国家目標を掲げていらっしゃるのかということと、それから国内政策、対外政策の基本をどこに置いておられるのかという、この一番基本のところが聞きたかったんです。 それから、……
○井上美代君 井上です。 今回の海外視察については、調査室がつくってくださいましたものを読ませていただきました。韓国政府それからアメリカ政府の考え方が非常によく出ておりまして、いろんな方が話しておられますけれども、大変参考になりました。これも、今回の視察をされてこられた皆様方、きょう報告を聞きましてもそうですけれども、この成果は大きな皆様方の反映であったというふうに思っております。 視察に参加された皆様方に二点について御質問をしたいというふうに思います。 一点は、御報告の中にも若干ありましたけれども、やはりアメリカと朝鮮との関係、そしてアメリカと韓国との関係がどのような状況にあると感じら……
○井上美代君 貴重な時間をありがとうございます。 私、国連の重要性ということを感じておりますけれども、特に国連憲章をきちんと持って、そしてまだまだ機能が十分に発揮されているということは、お二人の参考人の先生方のお話を伺っても十分ではないとは思いますけれども、今後さらに国連が強化されていかなければいけないのではないだろうかというふうに思っております。そのようなことを考えるのに、きょうのお二人の参考人のお話は大変示唆に富むものであったというふうに思いますので、今後さらにこうした点を研究もしていかなければいけないなと思っております。 そこでお聞きしたいんですけれども、お二人の参考人が言われました……
○井上美代君 共産党の井上美代でございます。 私は、このたびいろいろと読ませていただいたり勉強させていただきました。そして、きょう四十五分のお話を伺いながら大変勉強になりましたことを、まずお礼申し上げたいというふうに思います。 その中で小和田さんが言っておられることで、日本では安保理改革というと直ちに常任理事国問題、それも日本が常任理事国になれるかどうかというものが短絡的に考えられがちだけれども、国際的な秩序維持のために役割を果たせるという日本としての志があり責任を感ずるのであれば安保理に入るべきですと、こういうふうにおっしゃっております。私は、日本というのは日本国憲法も持っている、そうい……
○井上美代君 田所参考人と伊勢参考人には、いろいろと参考文献も読ませていただいたり、きょうのお話を伺いましていろいろ勉強させていただいておりました。ありがとうございます。 特に、やはり日常的にはお聞きできない、そういう中身であったというふうに思うんです。 予算や機構そして職員の問題、特に人事、採用、こういう問題というのは、その専門性についても、それから国際的な公務員というこういう人たちについても、やはりお二人の参考人のいろいろなお話によりましてとても深く理解することができたなというふうに思っております。 私は、お二人に御質問したいんですけれども、言ってみればアメリカが力を出してつくって国……
○井上美代君 貴重な時間をありがとうございます。 参考人の先生、本当にどうもありがとうございます。貴重な御意見で、勉強させていただいております。また、いつも調査室が非常に立派な資料を出してくださるものですから、このたびについても勉強させていただいて、感謝しております。 私は、まず一つ質問は、安全保障から人間安全保障へという、ここに非常に関心も持っておりますし、そこについてお聞きしたいんですけれども、軍事安全保障のほかにというふうに言っておられまして、人間の、市民の福祉を保障する社会保障とか財産の安全を保障するものだとかというふうにいって、先生の論文を読ませていただきましたけれども、やはりそ……
○井上美代君 貴重な時間をいただきまして、大変うれしいです。 きょう、参考人、三人おいでくださいましたけれども、本当に貴重なお話をありがとうございます。 私は、日本共産党の井上美代でございます。 先生方のいろんな資料もいただきながら、調査室からもたくさん資料をいただきましたので、そうした中で先生方のいろいろ研究されている専門的なものを読ませていただいて感動もしております。 私は、今ちょっと横田先生が触れられました人間の安全保障の問題に触れながら御質問させていただきます。 国連の資料ナンバー十二の三ページのところに「恐怖からの自由」というのがあるんです。ここの中で、国家間の戦争の頻度は……
○井上美代君 私は、国連とNGOの役割に限って発言をいたします。 ことし四月三日に出されましたアナン国連事務総長の報告「われら人民 二十一世紀の国連の役割」の中で、国家間の戦争の頻度は低下したものの、過去十年間には内戦によって五百万人以上が命を失い、その数倍の人々がふるさとを追われた、同時に、大量破壊兵器は恐怖の影を投げかけている、私たちは今、安全保障を領土の防衛よりも人間の保護という観点でとらえている、残虐な紛争の脅威にはあらゆる段階で対処しなければならない、このように述べているということは重要です。 さらに、その予防として、紛争は貧困、特に統治状態が悪く、民族あるいは宗教集団に際立った……
○井上美代君 きょうは公述人の皆様方、いろいろと御意見をいただきましてありがとうございます。座って質問させていただきます。 たくさんのまだ問題点がありまして、いろいろ御質問したいのですけれども、時間を持っておりませんで、皆様方に御質問ができないことを申しわけないと思っております。 私は、日本共産党の井上美代でございます。私、公文先生にまず質問をいたします。 先ほど資料を見せていただいたのですけれども、東京土建の例が具体的に出されておりました。そして、厚生年金にも加入していない人が三〇%というのが出ておりました。特に二十歳から二十四歳の若い人たちの二人に一人が加入をしていないというそういう……
○井上美代君 私も、国連の常任理事国入りのことでお聞きしたいというふうに思います。 日本共産党の井上美代でございます。 これまでも、この調査会で日本の常任理事国入りについての発言もありました。今春の参考人として出席されました小和田前国連大使は、常任理事国入りには賛成するとしながらも、安保理の常任理事国になることが日本の大国としてのステータスに重要だというようなことではないというふうに言われまして、私、この発言に必ずしも同意するわけではないんですけれども、先に常任理事国入りありきではないのだというふうに受けとめました。 国連加盟国の中には日本の常任理事国入りに賛成している国もあれば反対して……
○井上美代君 私、日本共産党の井上美代でございます。先生方の本当に熱気あるお話を聞きながら、深く考えさせられております。 私は、質問を緒方議員と分担をいたしましたので、特にユネスコ問題についてお聞きしたいと思います。 幾つか質問があるんですけれども、一つは今、岡島参考人が言われたことと関連もしてくるんですけれども、ユネスコ憲章の前文のところに、ちょうど一条の前のところに、「世界の諸人民の教育、科学及び文化上の関係を通じて、国際連合の設立の目的であり、且つ、その憲章が宣言している国際平和と人類の共通の福祉という目的を促進するために、ここに国際連合教育科学文化機関を創設する。」ということが宣言……
○井上美代君 きょうは三人の参考人の貴重な御意見をいただきまして、多くのことを考えさせられております。 時間も短いので、私は浅井基文参考人に質問をしたいと思います。 今、国会が始まったばかりですが、先月の三十一日の国会で森首相は施政方針演説をされまして、その中で、「軍事大国たることを放棄し、資源に恵まれない我が国が、二十一世紀にさらなる発展を実現するためには、国連憲章や多角的自由貿易体制を基礎とする国際的なシステムが効果的に機能することが必要」ですと、このように述べられて、国連憲章の効果的機能について触れられております。 また、河野外相の外交演説で、「国連がますます多様化、複雑化する国際……
○井上美代君 井上美代でございます。参考人の本当に貴重な報告をお聞かせいただきまして感謝申し上げます。 三人の参考人の方に質問をしたいと思います。 国連常任理事国入りというのが本当に大変なんだということも、いろいろお聞かせいただきながら考えております。ドリフテさんの、アメリカと余り近づき過ぎていて、そして日本にとって何をしていくのかということ、そして常任理事国入りするその理由というのが不明であるということを指摘されたと思いました。また、川村参考人は、軍事によらぬ日本独特のやり方で貢献をしていくということを言われたというふうに思います。また、鈴木参考人のお話を伺いまして、私は「平和の文化国際……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 私は、きょう緒方貞子さんに直接お話、御報告を伺いまして、改めてその一つ一つのお話の重さを感じております。 国連の活動はやっぱり現場を変えることだというふうに言われましたし、そして全世界の現場で働く職員の方々の命の安全を確保する、保障するということの重要性を言われまして、本当に十年間頑張ってこられました緒方さんの貢献に対して心から敬意を表したいというふうに思っております。 私は緒方さんが書かれました論文も読みました。そして、本当に勉強させていただきました。「高等弁務官一〇年 難民問題は解決できる」というこの論文にも大変感動いたしましたけれど……
○井上美代君 井上美代です。 参考人の貴重な御報告、ありがとうございました。 参考人も言われたんですけれども、ブッシュ政権になって早くもさまざまな変化が出てきております。 ブッシュ政権は中国との関係を戦略的なパートナーから戦略的競争者に変化をさせました。また、ブッシュ政権がNMD計画を明らかにしたことは先ほどから言われているとおりです。このNMD計画は欧州各国でも波紋を呼んでおりまして、アメリカが七百億ドルもかけて推進しようとしている計画で、例えばイギリスのノースヨークシャー州のフィリングデイルズ基地の通信施設を早期警戒基地に拡張する計画が含まれ、そして英国内や欧州各地で反対の声が上がっ……
○井上美代君 日本共産党の井上美代でございます。 参考人の三人の先生方の御報告をお聞きいたしまして、日本外交のあり方の問題を改めて考えさせられております。 私は、寺島参考人にまず最初にお聞きしたいのですけれども、日本の外交に関して河野外務大臣がことしの一月二十三日の内外情勢調査会で話をされております。東アジア外交を展望していくためには、自由、そして基本的人権、民主主義といった普遍的な価値あるいは市場経済という制度を共有するアメリカとの同盟関係が基軸であるということ、これは二十一世紀においても変わりはありませんと、このように述べ、そしてまた施政方針演説では、外務大臣は「日米同盟関係の強化に積……
○井上美代君 井上美代でございます。 ことしは二十一世紀の冒頭の年であり、長期的な視野で今後の国際関係を見る必要があります。今日の国際社会の秩序維持をいかに確立するのか、そのかぎを握るのが国連憲章であるというふうに思います。 今、国連憲章の目指す方向を否定する者はだれもいないというふうに思います。国連憲章の実現の妨げとなったのは米ソ対決でした。ソ連が崩壊し、ワルシャワ体制もなくなった今、改めて国連憲章の精神に沿った安全保障体制を実現していく重要性を強調したいというふうに思います。 参考人は、「国際社会に妥当する法秩序を見出す困難さから、人によっては国際法の存在というのはいわば奇跡に近いん……
○井上美代君 共産党の井上美代でございます。 私もほんの少しですが意見表明をしたいと思います。 東アジアの安全保障及び我が国外交のあり方についてですが、私たちは外交について四つの転換を求めております。 それは、第一に、紛争問題を解決する際には、軍事優先ではなく、話し合いによる平和解決を最優先させること。そして、国連憲章に定められた平和秩序を守ること。そして第二には、アジアに生きる国として、アメリカ外交偏重、そしてサミット外交偏重のあり方を正し、アジア外交を日本の外交の中心に据えるということ。それから第三に、アメリカであれ、どんな大国であれ、他国に対する追従外交ではなくて、日本国民の立場に……
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