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中村敦夫 参議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

中村敦夫[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書

このページでは中村敦夫参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。中村敦夫参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
 本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

■委員会発言一覧  ■各種会議発言一覧

委員会発言一覧(参議院)

18期(1998/07/12〜)

第143回国会 法務委員会 第3号(1998/09/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、統一協会の教祖文鮮明の入国と、それから国会議員に対する統一協会からの秘書の派遣の問題についてお尋ねします。  統一協会は宗教の名をかりてさまざまな反社会的な行動をとっている団体でございますけれども、特に青年たちあるいは主婦層をターゲットに、大変システマチックな心の操縦法というものをうまく使いまして、いわゆるマインドコントロールをしていく。  最初は正体を隠してさまざまな形で勧誘をやるわけですね。例えば、この前の新潟の花火大会なんかにも出かけてきて、あめを配りながらビラをまいて、遊びに来いというような形でそこから連れ込んで、ビデオを見せたりいろいろなサービスを与えて引き……

第143回国会 法務委員会 第4号(1998/10/08、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 最初に国鉄清算事業団と裁判所の関係についてお尋ねします。  現在、東京高裁の判事に佐藤久夫さんという人がおられますけれども、この人は一九八七年に東京地裁を退官してから国鉄清算事業団に入ったわけです。それで、一九九〇年まで事業団の法務課長を務めていたわけです。この間に、現在も東京地裁で係争中の二百二億損害賠償請求事件というものがありまして、これは事業団が組合を訴えているという事件なんですが、このときの事業団側の直接の担当責任者をやっていたわけです。ところが、一九九〇年の六月にこの方は再び東京地裁へ戻るわけなんです。  問題は、この事件の一方の当事者が事件を扱っている裁判所へ再び採用……

第144回国会 法務委員会 第1号(1998/12/03、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 前の臨時国会の法務委員会で裁判所からの裁判官の行政機関への出向に関する私の質問に対しまして、最高裁から大変詳しいデータをいただきました。百四十一人という驚くべき数字が発表されました。今、日本の司法システムというのは非常に時代おくれで不透明で効率が悪いという非難が大変強い今日ですけれども、こうした積極的な情報公開の姿勢というのは大変好ましいと思われます。今回に関しては珍しく最高裁、大変評判がいいようですから、頑張っていただきたいと思います。  そこで、さらに現在の裁判所の運営について幾つかの質問をさせていただきたいと思います。最高裁にお願いしたいんですが、現在の裁判官の法定定員とい……

第145回国会 法務委員会 第2号(1999/03/15、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 地方公務員の汚職事件に対する不起訴処分について質問します。  空出張、空接待などでにせ領収書をつくり、裏金をプールして、飲み食いに充てたり政治家のパーティー券購入に充てたりする公務員による組織的な犯罪、つまり公金不正支出に対して、全国的に多くの告発が起きております。こうした告発に対し、昨年十二月、三カ所の地検で横並びで不起訴の結論が出ました。  一つは、北海道庁。七十八億円の公金不正支出、詐欺、業務上横領で告発された対象となる職員が二十二名、これに対し一人が起訴猶予、二十一人が不起訴。それから、虚偽公文書作成、この対象となる職員が十七名、これは全員起訴猶予になりました。  二つ目……

第145回国会 法務委員会 第3号(1999/03/23、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 ごみのダイオキシン問題で焦点になっています日の出町谷戸沢処分場の情報開示要求と処分組合に対する間接強制金に関する裁判所の対応についてちょっとお尋ねします。  一九九四年十一月、住民が汚水データに関する情報開示を求めて証拠保全申し立て、仮処分申し立てを行いました。これに対して、一九九五年三月に地裁八王子支部が東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合に対しデータ開示の仮処分を決定したわけです。それで、五月には地裁八王子支部が、決定に従わない処分組合に対して、住民が求めた間接強制申し立てを認めて、一日十五万円の支払いを命じたわけです。七月には、まだ情報公開しないということで、この強制金を一日……

第145回国会 法務委員会 第4号(1999/03/30、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 三月末現在、裁判官の身分にある者のうち裁判の実務に携わっている裁判官の実数をお願いします。
【次の発言】 今、裁判官の法的な定員というのは二千九百十九人ですね。実数は二千八百五十八人、大体これで六十一人不足しているわけです。いろんな今までお答えがあったようですけれども、これはなぜ不足しているのか、充足させないのかということが疑問にあります。  それで、実数二千八百五十八人のうち裁判の実務に携わっている人が二千六百七十七人ということは、百数十人というギャップがあるわけです。このギャップの人々が事務総局とか高裁の事務部門、こういうところで本来事務官がやるべき事務に携わっていて本来の仕……

第145回国会 法務委員会 第5号(1999/04/15、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回の問題は女性スキャンダルというプライベートな問題を発端に出てきてこれだけ大きくなった原因というのは、その背景にある政官財癒着という構造が見えてきたからであると私は考えております。  検察幹部の交友関係についてちょっとお聞きしたいんですけれども、検察幹部と民間業者の親睦団体である花月会というものがあります。これは実質的には住友銀行グループと取引業者、こういう人たちがスポンサーになっているわけです。このグループは構造的にいうともう大蔵省官僚の接待グループとダブっているというところに今回の問題の本質があるんではないかと私は考えておるんです。  則定さんはノンバンクのECC元会長の中……

第145回国会 法務委員会 第6号(1999/04/20、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 外国人登録法の問題、出入国管理及び難民認定法の問題、これはもう既にたくさんの委員が基本的な質問をされてしまいまして、私とほとんど重複してしまっている。法務委員会では後出しじゃんけんというのは余り有利じゃないという感じなんですけれども、そこで同じ問題を別の角度からちょっとお聞きしたいと思うんです。  人権というのは自分の身を相手の立場に置きかえてのみ理解できる、そういう観念だと私は思うんです。要するに、殴った人というのは殴ったことは簡単に忘れがちなんですけれども、殴られた人というのはずっと覚えているわけです。そういう部分があるわけです。そういうことに関して法を人間がつくり、そして人……

第145回国会 法務委員会 第7号(1999/04/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、田中先生にお伺いします。  私は、一九六五年、六年とハワイ大学に留学しておりまして、そのときにたくさんアジアから学生が来ていたわけですけれども、そのちょうど同じ時期にいた学生が、当時アメリカでは反戦デモというのが非常に学生の間で盛んで、大学はもう全部反戦という感じでした。たまたま、台湾から来た留学生が反戦デモにちょっと参加したということだけで本国に帰還命令がおりたわけです。それで、これは蒋経国時代の軍事独裁政権です。途中、日本に立ち寄って、知人に相談して、しばらくちょっとまだ滞在して様子を見た方がいいということだったんですが、入管から書類の手続上の問題で来てくれと言われて行……

第145回国会 法務委員会 第8号(1999/04/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 私は、この法案に積極的に賛成の立場にあります。ただ、私自身も映像世界の出身であるということで、やはり表現の自由という問題について敏感にならざるを得ないので、幾つか確認の質問をさせていただきます。  まず、処罰の対象になる図柄、これをどう判断するのか。例えば風景写真あるいは映像など、川辺で児童たちが素っ裸で楽しそうに遊んでいるというような場面があるとします。こうした場合に、図柄だけでどう判断をするのかということはどうでしょうか。児童ポルノに当たるんでしょうか。
【次の発言】 難しい話なんですけれども、わいせつ観というのも判断する主体の感性にかかわることなんです。何でもないものに刺激……

第145回国会 法務委員会 第9号(1999/05/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 四月二十二日にこの委員会で参考人の質疑がありました。崔善愛さん、関口千恵さんからさまざまな証言をいただき、実際の法律が及ぼす現場、人々の問題というものが絵をかくように鮮やかにわかった、大変いい会だったと思いますけれども、法務大臣と入管局長、この議事を御存じですか、うなずくか嫌々だけでいいです。──ごらんいただいた。  法務大臣にお聞きしますけれども、特に崔さんのたどった経験、それとまだ不安定な現状ということに関してどういう感想をお持ちですか。
【次の発言】 全然聞いていることと答えていることはずれちゃっているんですけれども、そういう質問を出さなかったから、違う答えを読んじゃったん……

第145回国会 法務委員会 第10号(1999/05/13、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、外登証の常時携帯義務についてお尋ねします。  先ほど、大森委員から大変明確で専門的、具体的な、最も重要な質問が出ました。しかし、お答えを聞いていると、その質問に的確に対応していないということを感じたんです。八カ月この委員会におりますけれども、こういうケースは大分多いわけです。ここでは余り日本語が通用しないのかなというような感想を持っているんです。私も文章を書く人間ですし、ジャーナリズムの仕事もしましたから、こういう応答というのは一般社会ではとても考えられないです。株主総会だったらパンクしちゃいますね。大騒ぎになってしまう。企業の会議でも通用しない。そういうことがここで……

第145回国会 法務委員会 第11号(1999/05/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 全般に、陪審制度についてお三方にお聞きしたいと思います。  最初に畑参考人にお願いしますが、この陪審制度を司法改革のビジョンの中に一つの可能性として取り入れるべきかどうか。つまり、日本においてこれを取り入れるべきだとお考えになるか、あるいは入れない方がいいとお考えになるか。その理由ということを御説明ください。
【次の発言】 同じ質問なんですが、小島参考人お願いします。
【次の発言】 今のお答えのつながりでちょっとお聞きします。
【次の発言】 ちょっと続きで、飯室参考人にお聞きしますけれども、日本には戦前この制度がありましたよね。全体的な評価としてうまくいかなかったというふうに言わ……

第145回国会 法務委員会 第12号(1999/05/20、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 これは審議会の設置法案に関する質疑ということでございますけれども、こういう質疑というのは、卵か鶏かというような部分がありましてなかなかややこしい。ともすれば参考人質疑みたいになってしまうということなんですが、卵か鶏かのところをもうちょっと明確にしていただきたいので、まず最初に委員の人選過程についてお聞きしたいと思うんです。  審議会委員のリストを作成するということになりますと、これを作成するための事務局みたいなものが必要なわけですけれども、これは内閣内政審議室になるのか、法務省になるのか、審議会事務局、例えばこれができてしまえばそこになるのか。どれなんでしょうか。

第145回国会 法務委員会 第13号(1999/05/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  四人の参考人の方々に、それぞれ二つの問題についてお一人三分ぐらいでまとめて御感想をお聞きしたいと思います。  ほかの国々と比べますと、日本では司法と国民の乖離というものがかなり甚だしいという特徴があるように思えるんです。これは制度面の問題というのはたくさんあると思いますけれども、意外と軽視されがちなポイントがあると思うんです。  一つは、法律の文体という問題です。これは、御承知のように非常に非近代的な日本語で構成されていまして、私も本を読んだり物を書いたりするということの多い人間ですが、法律は素人ですから、三回、四回読んだだけではわからないというものがあるんです……

第145回国会 法務委員会 第14号(1999/05/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。よろしくお願いします。  司法改革というのは、二十一世紀の日本の進路、そして社会のありようを決定的に規定するものであり、また現状の矛盾を考えますとこれはぜひやらなきゃいけない。しかし、一党一派あるいは特定の団体や組織に偏向するということでは困りますから、やはり広く国民的な議論を喚起する、そして普遍的な良識というものを反映される、そういう方向で進められなければいけないと思うんです。  それで、結局、こういう大改革をやるときには必ず審議会形式という形になってくるわけですけれども、これまでの審議会というのはやはり密室主義、それから事務局の主導だという批判が非常に強いやり方……

第145回国会 法務委員会 第15号(1999/06/08、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 きょうは、暴力団の問題がとりわけ大きな存在として取り上げられているようです。暴力団は大変悪い存在ですから、彼らの犯罪を取り締まるということは当たり前のことでございます。ただ、扱われ方の中にもう一面見逃してはならない部分というものがございます。  これまでの質疑の中でも明らかなように、暴力団の金融機関へのテロというものがありましたが、それが不良債権の処理をおくらせていることが明らかになったわけでございます。しかしそれと同時に、不良債権というものそのものが実は暴力団へほとんど消えていったんだというのは事実で、だからこそなかなか明らかにしにくかったという面があるわけです。  なぜかと言……

第145回国会 法務委員会 第18号(1999/07/01、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  通信傍受法案、いわゆる盗聴法案でございますが、さまざまな不明瞭な問題点を抱えている欠陥法案であると私は考えております。  しかしながら、議論の焦点というものが、ともすれば電話盗聴の矛盾と欠陥という点に傾きがちなわけなんです。もちろんこれは見逃すことのできない本当に大きな部分です。しかし、これは多くの方々がやっておられますので、私はもう一つ別の、それ以上に大きいかもしれない問題点を指摘したいと思うんです。  現代社会の情報機構、産業の機能、組織運営、これを支配しているのはコンピューター通信、とりわけインターネットだということは皆さん御存じだと思いますけれど……

第145回国会 法務委員会 第19号(1999/07/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  前回の法務委員会で私は、この法案に沿いまして、傍受記録の作成方法に関する件で、消去ということに関して質問しました。消去というのはどうやってできるのか、本当に完全にできるのかという趣旨を踏まえた質問だったんです。  といいますのは、一時的に消去をしても、今はそれを再現するということは技術的に可能になったわけです。全部画面が消えてしまって困ったとかいう場合に、トラブルが起きてそれを助けるために、例えばノートン・ユーティリティーズというようなものはもう市販されているわけです。これでもって消えたものをもう一度浮き上がらすというようなことができるので、そうしますと本当に消……

第145回国会 法務委員会 第20号(1999/07/13、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 第三条の三項に関連して質問します。  これは通信傍受基地、つまり盗聴する場所について規定したものでございます。三項には、「前二項の規定による傍受は、通信事業者等の看守する場所で行う場合を除き、人の住居又は人の看守する邸宅、建造物若しくは船舶内においては、これをすることができない。」となって、その後ただし書きがあります。「ただし、住居主若しくは看守者又はこれらの者に代わるべき者の承諾がある場合は、この限りでない。」ということなんです。  これまでの政府の答弁では、この通信傍受基地というのは通信事業者等の場所に限ると言明してきました。しかし一方では、やろうと思えば通信事業者の機能があ……

第145回国会 法務委員会 第21号(1999/07/22、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受ができること、つまり盗聴ができるということは、野放しのまま個人あるいは特定の団体に与えられれば、これはもう神のような権力を与えるということになります。もちろん司法というものは一般的な信頼感の上に築かれていることは当たり前なんですが、ただ、そこに権力を全面的に委任してしまうということではないと思うんです。ですから、信じろ信じないという話が国会の場で討論されるというのは妙な話で、日本は宗教国家ではありませんから、やはり法治国家なんですから、一つの大きな信頼の上に立って権利が与えられる。そのためには当然ながら妥当な規制とルールというものが確立されなきゃいけないと思うんです。  ……

第145回国会 法務委員会 第22号(1999/07/27、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  参考人に質問する前に、先ほど世耕議員から、先日の法務委員会で述べた私の発言及び朝日新聞の記事が間違いであるから世耕議員に対するあいさつが一言欲しい、そういう御発言がありましたので、御希望どおりあいさつします。  世耕議員の先日の発言の内容を考えますと、まず一つは、アナログ回線の場合は実際上PTTは難しいということを言っているんですね。これは困難だということを言っています。実施するにしてもNTTの全面協力が必要だと。しかも、そういう場合NTTの協力はあり得ないんだというふうな文脈のお話だったと私は受け取っています。  ということは、私は道義的な問題というこ……

第145回国会 法務委員会 第23号(1999/07/29、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受、いわゆる盗聴というものをやる権利、これをやるということは巨大な権力を手にすることであります。この法案が通りますと、この権力を一公共機関が独占するということになるわけです。  そうなりますと、この法案をつくるに当たっては、一番重要なテーマというのは、どれだけ乱用の歯どめができるかというところが最大のテーマだと私は思っているんです。ですから、今たくさんの人が法案に反対しておりますけれども、その人々の反対の理由の九〇%はやはり乱用のおそれということなんです。そうなりますと、ではこの法案がそのために十分に具体的な歯どめが明記されているかということになりますと、かなりあいまいであ……

第145回国会 法務委員会 第24号(1999/08/03、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  この通信傍受法案、いわゆる盗聴法案におきましては、対象犯罪が薬物、銃器、集団密航、組織的殺人に関連するものというふうに修正されたわけです。このうち、組織的殺人というこの言葉は刑法上初めて登場した言葉であると聞いております。  そのことに関しては、もう一つの法案、組織的犯罪の処罰及び犯罪収益の規制法案、この中の第三条一項、二項で規定されているんですが、どうもいま一つ概念規定がはっきりしないんです。  今までもちょっと関連するような質問があったように思いますが、もう一度ここで明確に確認したいんですが、つまり組織的殺人というのは具体的にどのような犯罪を指すのか。大体範……

第145回国会 法務委員会 第26号(1999/08/06、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、報道機関という問題についてお聞きしたいんですが、先日の千葉景子委員に対する松尾刑事局長の答弁の中で、報道機関の除外規定を法律に盛り込まないその理由を述べられました。報道機関は種々多様であり、どの範囲をくくるのかという問題があると答えられています。一方で、その盗聴の運営については特殊な例外というものを挙げながら、報道機関を傍受の対象とすることは許されないと明確に断言されました。  しかし、法案には報道機関ということに対する概念規定がないわけですから、具体的な運営のイメージが明確ではないので、ちょっと具体的な問題を含めてお聞きしたいんですが、松尾さんが報道機関と言っている……

第146回国会 法務委員会 第2号(1999/11/11、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  十一月五日に、やみ経済のフィクサーと呼ばれていた、しばらく逃亡中だった許永中被告が当局に収監されたわけです。そこで、この人物に対する今日に至るまでの司法行政の側からの処分について幾つか疑問がありますので、質問をしたいと思います。質問は非常に一つ一つ簡単なものですから、お答えも簡潔、明瞭にお願いしたいんです。  最初に、最高裁の方へお尋ねいたします。  許永中被告が逮捕されたのは一九九一年七月なんですね。その二年半後、一九九三年に保釈されたわけです。このときの状況というのは、やはりバブル崩壊直後、さまざまな経済事件、疑惑、問題が噴出している真っ最中だったわけです。……

第146回国会 法務委員会 第3号(1999/11/16、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回の改正では、新たに法人というものを成年後見人等に選任することができるというふうになります。しかし、法人といいましても、社会福祉法人あるいはいろいろな公益法人、NPO法人、商法上の法人、つまり企業までも含むというかなり漠然とした範囲になりますが、この法人の中に宗教法人というのも含まれるんでしょうか。これは法務省にお聞きしたいんです。
【次の発言】 なぜこのことをお聞きしたのかといいますと、私は議員になる前からジャーナリズムの立場から統一協会などのひどい集金システムというものをずっと調査してきまして、マインドコントロールされた信者の親族というものの財産を調べてねらっていく。これは……

第146回国会 法務委員会 第4号(1999/11/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  今回の法改正というのは、相対的に見て前よりは半歩前進とか一歩前進とか、どのぐらい前進かは別として、私たちの立場としてはただ反対というわけにはいかない。しかし、大変いろんな問題が含まれているわけです。  一番大きな問題は、例えばこの法案が成立したところで、制度として本当に国民の間で普遍的に便利なものとして利用されるのかどうか。というのは、当てはまる事例というのは増加する一方ですから、それが使われなければ何の意味もないわけですね。しかし、この法案の性質上、これはどちらかといえば財産のある人を対象とした、そうした法律になってしまっている。……

第146回国会 法務委員会 第6号(1999/11/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 ちょっと複雑な質問になりますので、お答えできる担当の方で結構でございます。  いわゆるカルト宗教団体というものが起こす極端な犯罪、これは世界じゅういろいろあるわけですけれども、こうした犯罪をある極端な政治思想を持っている団体が起こす犯罪、あるいは暴力団が利益を目的として起こすような重大犯罪というものと同列で見てしまうとなかなかわかりにくい部分があります。刑法的に処分するという点では同じかもしれませんけれども、やはり、その犯罪が起きる動機そして過程、意思決定とかというものが、普通の常識社会とは全く異なる要素でもって出てくるわけでございます。  そのときに、そうした犯罪を正当化すると……

第146回国会 法務委員会 第7号(1999/11/30、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  最初に、浅野先生と三島先生に同じ質問をいたします。  今日のような大問題になった原因というのは、それはもう間違いなく捜査当局のミスジャッジとそれから怠慢ということから発している問題で、これはやはり国として責任をとらなきゃいけない。しかしながら、それは始まってしまい、経過があり、今日無視できない現実なり現象なりというものがあるわけなんです。そして、その解決の一つの方法としてこの法律が出てきたと読めば、準法的に解釈すれば憲法違反の疑いもあり、また乱用のおそれもあるという大変難しい法律であり、だからといって現実にある問題に政治が何もしないでいいのかというところ……

第146回国会 法務委員会 第8号(1999/12/02、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 修正案提出者の方にお伺いします。  立入検査に関する質問ですけれども、修正により加えられた第十三条によりますと、公安調査庁長官が公安審査委員会に対し立ち入り先のリストを提出すべしというふうになっていますね。これは立ち入りの前に提出されなきゃいけないのか、それとも事後でもよいということなんでしょうか。
【次の発言】 そうしますと、原則的には前だということだと受け取りたいと思うんですが。
【次の発言】 公安調査庁長官がリストを提出するように規定されている一方で、第十四条によりますと警察庁長官にも立入調査権が与えられているわけですね。しかし、警察が立入検査をする場合にも公安審に対してリ……

第147回国会 法務委員会 第2号(2000/03/14、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 新潟県警の不祥事に関する質問をします。  まず、警察庁の責任者にお答えいただきたいんですけれども、三月七日に警察庁から新潟県警察をめぐる事案に関する報告書というものが発表されました。これは、関係者などからいろいろ聞いたその聞いたことを単にレポートしたものなのか、それとも、いろいろと矛盾した証言をただしてみたり物的証拠を突きつけたりして最終的に警察庁がこれが事実であると判断した、あるいは認識したレポートなのかということをお聞きしたいんです。
【次の発言】 大変やはり不思議なことなんですけれども、前々から警察庁長官も言っていますし、この報告書にもありますが、図書券をかけてマージャンし……

第147回国会 法務委員会 第5号(2000/03/21、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 公証人制度に関する質問をします。  今回の法改正により、公証人の仕事の技術的な内容とか、またはその仕事の需要というものの増大が十分予想されますし、公証人をめぐる環境の変化ということは大きな変動があると思っております。  そこで、まずお聞きしたいんですけれども、公証人法によりますと、公証人の資格を得るためには三つの方法があるわけです。これは、公証人試験、司法試験に受かった者、それから公証人審査会の選考で選ばれた者、この三つが定められておるんですよ。ところが、公証人試験というのは今まで一度も行われていないということになっておりますけれども、なぜこの試験が行われないんでしょうか。

第147回国会 法務委員会 第7号(2000/03/28、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 簡易裁判所についてお尋ねいたします。最高裁、お願いします。  裁判所職員定員法によりますと、簡易裁判所判事というのは七百九十四人と定まっているわけですね。法務委員会の調査室の資料によりますと、現在の人数が七百六十人。ところが、最高裁の報告書では六百四十八人というふうになっています。明らかに数字が違うんですが、この数字のずれは何なのかということをお尋ねしたいんです。  それからもう一つは、これも法務委員会の調査室の資料ですけれども、地裁の判事及び判事補で簡易裁判所の判事を兼任しているのが判事が五百二十人、判事補が三百五十七人、合計で八百七十七人いるんですね。この人たちは一体何なのか……

第147回国会 法務委員会 第9号(2000/04/18、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 この法律は、裁判に際して貧しい人たちが、とりあえずお金がないからそれを援助して貸してあげるということなんですけれども、お金がないくらいですから貸した後でも返せないというケースは十分に想像できると思うんです。  今までの法律扶助協会での扶助事業というのは償還されなかったケースも多いと聞いているんですけれども、大体これはどのぐらいのパーセンテージで返ってこないのか、あるいはこの法律ができて大体償還率というのはどの程度に見込んでいるのか、お答えいただきたい。
【次の発言】 現行でも八割。それより低くなると予想されるわけですから、資金がどんどん減っていくということは当然あるわけです。  ……

第147回国会 法務委員会 第12号(2000/05/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、刑訴法等の一部改正案に関する質問をいたします。法務省、お願いします。  この法案では、希望すれば法廷で自分の気持ちを話すことができる被害者の意見陳述権というものが新設されているわけですね。今までの被害者の言い分というものが黙殺されがちで、言いたいことも言えないというこれまでの状況から考えれば一つのアイデアではあるかと思います。  しかしながら、私は反対をするわけではないんですが、これを裁判の手続の中にシステムとして組み入れることが果たしてこれまでの裁判の骨格というものを守るために適当であるかどうか大変疑問な点があります。  一つは、被害者の心情とか感情というものが発言……

第147回国会 法務委員会 第13号(2000/05/11、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 よろしくお願いします。  まず最初に、宮澤先生と高原先生に同じ質問をさせていただきたいと思います。  今回の内閣提出の二つの法案に関しましては、これは遅過ぎたぐらいだなと、当然のことであるということで基本的に異論はない立場なんです。  しかし、犯罪被害者を本当に国と社会が救うという大きな意思を示しそれを実行するためには、この法案が通ったからといって何ら根本的な解決にはなっていないと思うんですね。一番の重要な問題はアフターケアの問題であって、これは大きく分ければ精神的被害あるいは肉体的被害、経済的被害という三つに分かれるのではないかなというふうに考えておりますけれども、これに対する……

第147回国会 法務委員会 第17号(2000/05/25、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  選択的夫婦別姓制度の導入に関しましては、与党を含めた超党派の国会議員で大変賛成者が多いわけですね。また、これはそもそも法制審議会の答申を得て内閣、法務省が準備してきた法案でもあるわけです。法制審議会というのは司法の政策決定の中で大変重みを持つ会でございます。  そこで、まず法務省に質問したいんですけれども、法制審議会が今まで答申を出しながら閣法として提出しなかったのは、この選択的夫婦別姓を導入する民法改正案のほかにあるのかどうか。あるのかないのか、一言で答えてください。
【次の発言】 幾つぐらいあるんですか。

第149回国会 法務委員会 第1号(2000/08/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 通信傍受法、いわゆる盗聴法について質問いたします。  これは昨年の夏大変激しい議論があった法律でございまして、反対の理由としては、やはり通信の秘密を侵してはならないという基本的な憲法の問題に抵触するということ、あるいはプライバシーの侵害になるんだという原則、これに反するからだめだというような反対の理由、あるいはこれができるといろんなところに派生して悪影響を与える、ジャーナリズムを縛ることにもなるだろうし、また乱用されれば政界の中の謀略戦に使われてしまう、政治が非常に陰険なものになってしまうというような指摘、またこれを乱用することによって警察犯罪がさらに増加するだろうというような警……

第150回国会 法務委員会 第2号(2000/11/02、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 判検交流に関して、特に訟務検事に関する質問をしたいと思います。  九月八日に熊本地裁である判決がおりたわけです。熊本県相良村というところで計画されております川辺川ダムの水を利用する国営川辺川土地改良事業というものをめぐって、対象農家らが実質的な事業中止、これを求めた川辺川利水訴訟というものに対する判決なんです。  この裁判を通じまして、土地改良事業計画の同意取得の際のいろいろな不祥事が判明したんです。極端なのは、数十名のもう既に死んだ人の署名があったということが出てまいりましたし、また署名を求める際に虚偽の説明をしたということも明らかになってきているんです。非常にずさんな署名の扱……

第150回国会 法務委員会 第5号(2000/11/09、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  よろしくお願いします。  今、世の中が大分暗くて不安な時代が続いています。バブル崩壊以後は国の財政赤字も増大の一方ですし、また大企業がばたばたと倒れ、外国企業に吸収されていく、リストラもどんどんふえていく。そんな中で、政界、官界、財界の不正、腐敗というのもどんどん広がっていて明らかになってくる。教育現場も崩壊している。こういう状況で、本当にオリンピックで女子選手が金メダルを取ったことぐらいしか明るい材料がないんですね。ですから、国民は非常に臆病になりながらいらいらとしている、ストレスもたまってきている。  そんな中で、昨年、ことし、連続的に簡単には理解できない動……

第150回国会 法務委員会 第6号(2000/11/14、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 五つの質問をさせていただきますが、最初の三つの方は警察庁と法務省にお伺いします。残りの二つは発議者どなたか代表してお答えください。  最初の質問ですけれども、少年法四十一条、四十二条によりますと、少年事件について警察官や検察官は捜査を遂げた後に家裁に送致しなければならないというふうに決まっていますね。しかし、現実には補充捜査という名のもとにしばしば送致後も捜査が継続されるということが起こっていると聞いておりますけれども、この事実関係はいかがでしょうか、簡単にお答えください。
【次の発言】 家裁というのは、検察官が出席しないかわりに捜査当局が集めたすべての証拠が自動的に家裁の証拠と……

第150回国会 法務委員会 第7号(2000/11/16、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 いろいろ細かい議論もありますけれども、今回の改正法は三つの特徴があると思うんです。一つは刑事罰の年齢引き下げ、もう一つは凶悪犯罪の原則逆送、もう一つが被害者対策ですね。この三番目の被害者対策という点は私も同意します。ですから、それのみを改正法の中に入れる、あるいは別建てで法律をつくるなり規定をつくるなりするということはあり得ると思います。  しかし、刑事罰の年齢引き下げと原則逆送ということが法律の中ではっきりと書き込まれてしまいますと、これは教育や更生というものを基本理念にしている少年法、そしてそれをつかさどる家裁というものの整合性がなくなってしまう、つまり家裁の権限と権威の分譲……

第150回国会 法務委員会 第8号(2000/11/17、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、少年法改正の賛成派の前田先生にお聞きしたいと思うんですが、刑事罰の年齢引き下げというのが一つの大きなポイントになっています。これは十四歳、十五歳に適用するということですね。  しかし、この十四歳、十五歳ということはどういう意味かといいますと、これは思春期の真っ最中ですね。人間の体が急速に大人に変化していく、そしてそれに伴って精神もついていく、あるいはついていけない、知力もある者は伸びある者は停滞するとか、非常に年齢的にバランスが崩れる情緒不安定になる時期であると思うんです。これをどう乗り切るかということでいろんな大人になっていくという大切な時期、そういうことが考慮されて私は……

第150回国会 法務委員会 第9号(2000/11/24、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 これまで法務委員会でこの少年法改正についてのさまざまな議論がありました。しかし、私には、少年犯罪の現実、それとこの少年法改正というものがどうしても脈絡がつながらない、整合性がわからないんです。  一部マスコミがあおっているように、実際に凶悪犯罪が今急にふえているのか、犯罪が非常に異質化しているのかということの問題に関しては、これは偶然二、三の人格障害、精神病理学的なタイプの少年の犯罪というものが連続したということ以外に、統計的に見てもそのように断定するのは非常に難しいんですね。発議者の皆さんも認められているとおり、これは統計の読み方でかなり主張が違ってくるということは一致した考え……

第151回国会 環境委員会 第4号(2001/03/22、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 まず最初に、原則的なことを大臣に確認したいんですけれども、環境省のパンフレットなどを参考にしますと、環境影響評価法の大きなポイントについて、アセスメントの方法を決めるに当たって住民や地方公共団体の意見を聞く手続を設ける、つまり単なる環境調査にとどまらず、住民や関係機関との合意形成プロセスを導入したことにあるという趣旨が説明されていますが、そのとおりだと受け取ってよろしいのでしょうか。イエス、ノーで結構でございます。
【次の発言】 はい、イエスですね。  じゃ、今度は国土交通省に質問したいんです。  これは、八代海の環境調査についての質問ですけれども、熊本県の八代海沿岸の漁協、漁民……

第151回国会 環境委員会 第5号(2001/03/27、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  まず最初に、諫早干拓事業の洪水対策機能について質問したいと思いますが、農水省にお願いします。  農水省の説明によりますと、諫早干拓事業には二つの目的があるというふうになっていますね。一つは農地造成です。これは当たり前ですね。二つ目、防災という項目があります。この防災には三つ対策が挙げられているわけですね。洪水対策、高潮対策、常時排水対策と、この三つ挙がっているわけですね。  現在、この諫早湾では水門の常時開放が大きな論争の焦点になっているわけでございます。これに対して農水省は、洪水対策のために梅雨の前には水門を閉めねばならないから、常時開放は難しいというふうに言……

第151回国会 環境委員会 第7号(2001/04/05、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 私の質問はすべて環境省に対してのものであります。ですから、どなたでも、心当たりのある方、意欲のある方はお答えいただければ結構です。  まず最初の質問は、地球環境審議官の民間登用と任期についての質問です。  環境大臣の説明によりますと、地球環境審議官は主に環境問題に関する国際交渉や国際会議を担当するということになっていますね。この役割は極めて重要であると思います。地球温暖化交渉に限らず、国際交渉には、粘り強く、駆け引き巧みな交渉能力、問題解決に対する知識と熱意というものが必要になります。  多くの国ではこうしたタフネゴシエーターというのがいて、長年にわたり国際交渉を取り仕切り、また……

第151回国会 環境委員会 第8号(2001/04/10、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 諫早湾の水門開放に関しまして、農林水産省にまず二つ質問します。  一つ目は、三月二十二日、農林水産省は諫早干拓事業の水門をあけて調整池からの排水拡散状況調査を実施し、約四十万トンが調整池から排水されたと。このときの様子を三月二十三日の朝日新聞は写真つきで次のように報じています。  「午後二時に北部排水門が開くと、水門の外側が泡立ち、調整池と同じ茶色の水が青い海にジワジワと広がった。約十分で沖合約五百メートルにあるオレンジ色の防止フェンスに達し、その外側まで茶色く染まった。」と。  この汚水が外に出される映像や写真は非常にショッキングなもので、だから、水門をあけるなという長崎県の主……

第151回国会 環境委員会 第10号(2001/05/24、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 まず最初に、水俣病関西訴訟における国の上告について質問します。  清水委員からの質問、そして大臣、関係者からのこれまでのいきさつの細々したやりとりがありましたので、そういう形ではなくて、非常に簡潔な質問、そしてイエス、ノーかという簡潔なお答えを環境大臣にいただきたい。  先月二十七日、水俣病関西訴訟で大阪高裁判決が出ました。国の責任が認められたことを不服として、政府が最高裁に上告したわけですね。さきがけといたしましては、旧新党さきがけ時代の九六年、和解案提示の際に与党だったわけですけれども、今回の判決は重大に受けとめて、全面的に尊重したいというふうに宣言したいと思います。そしてま……

第151回国会 環境委員会 第11号(2001/05/29、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 環境基準が達成できなかった理由について幾つかの質問をいたします。  まず、国土交通省道路局のホームページを見ますと、首都圏特定地域における自動車NOx法の環境基準達成率はわずか二七%であるというふうに出ているんです。  四月四日の参議院本会議で川口環境大臣は、現行の自動車NOx法の実効性が上がらなかった理由として次のように答弁しています。「法律に基づく車種規制等各種の対策は一定の効果はあったものの、その効果が自動車走行量の伸び等によりまして減殺をされ、結果として目標の達成が極めて困難な状況になったものと理解をいたしております。」と。また、環境省が各議員に配付した説明用の資料におき……

第151回国会 環境委員会 第12号(2001/05/31、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  公共事業というものは大変今、国の政策の大問題となっているわけですけれども、そもそも公共事業というのは地域に産業を育てるための補助的なインフラとしてあったわけですが、そっちの産業政策はだめになって、産業がなくなって、公共事業そのものが産業になってしまった。しかし、実質的には産業じゃないわけですね、これは税金使っているわけで、利益を生まないということになっています。  それで、それが何をやっているかというと、今私どもは公共事業チェック議員の会というところでかなり激しく視察しているわけですけれども、ダムなんかが非常にやり玉に上がっています……

第151回国会 環境委員会 第13号(2001/06/05、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 PCBのさまざまな問題についてこれまでたくさんの質問が出ました。そこで私は、ちょっと別の角度からの質問をしたいと思います。  今回のPCBを全面的に処理するという法案にはおおむね賛成の立場なんですけれども、一つだけやっぱり懸念されることがあるんです。それをどうやって実際に実施していくのかという方法の問題なんですね。環境事業団が処理に当たるわけですから、どうしても地域住民の合意というものが大きな問題になる。それをとにかく法律があるから強行するというような形になっては、これは大変まずいと思っております。  といいますのは、今までの廃棄物処理場建設などの現場では、しばしば住民参加がない……

第151回国会 環境委員会 第14号(2001/06/07、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  私の質問に対してどの方が一番適切な回答者か判断がつきますので、一応御指名はしますけれども、その質問に対して一言あれば、指名されなかった参考人も御自由に発言していただきたいと思います。  PCBを無害化あるいは浄化する方法は、今さまざまなものが考案されて実験されているというふうに聞いております。しかし、その場合、仮にPCBが九九%以上分解された、浄化されたということになっても、ダイオキシン類に属するコプラナPCBが残ったとしたら、これは全く意味がないと私は思うんですね。PCBというのは通常ppm単位、つまり百万分の一単位の濃度でその毒……

第151回国会 環境委員会 第15号(2001/06/14、18期、さきがけ環境会議)

○中村敦夫君 PCB関連の質問は前回おおむね行いましたので、きょうはテーマの別な、緊急な問題二つについて質問したいと思います。  最初は、福岡県久留米市の最終処分場建設問題についてです。  報道によりますと、福岡県久留米市で最終処分場の建設をめぐり久留米市当局と住民との間で紛争が起きているということなんですね。建設を強行しようとする当局に対して、七十歳を超える御老人など住民が座り込みをしているということです。問題なのは、当局が住民を排除しようとした際に住民側にけが人が出ているということなんですけれども、環境省の担当者にお答えいただきたいんですが、この件についてどういう状況になっているのか、経過……


19期(2001/07/29〜)

第152回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(2001/09/20、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  この狂牛病問題がマスコミで取り上げられるようになってから、普通の市民からたくさんの問い合わせが来ます。正確に答えなきゃいけないということの責任があるわけですけれども、さまざまなタイプの質問なんですが、意外と、単純な初歩的な質問ということをよく考えてみると、断定的に答えにくいんですよ。それで、基礎知識として言葉の定義について最初ちょっとお伺いしたいと思います。  最初は農水省にお願いしたいんですけれども、例えば、潜伏期間のある伝染病というのは細菌が体の中に入ればもうそれだけで陽性ですし、感染したということになっていますね。今回の場合、異常プリオンに汚染され……

第153回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(2002/01/17、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 イタリア産の肉骨粉について質問させていただきます。  私はなぜイタリア産の肉骨粉にこだわるかといいますと、去年の一月にEUのファイナルレポートが発表されたわけですけれども、その中でもイタリアの問題については大変疑問を呈しているわけですよね。それを読んでおります。  それからまた、この肉骨粉問題が大変ヨーロッパで大騒ぎになったその後に、日本の特定の商社が大量にイタリア産の肉骨粉を輸入しているという、この非常に不自然な輸入の過程からこの問題に強い関心を持っているわけです。  さて、農水省は去年の十一月末にBSEの感染経路についての中間報告を発表しましたね。この中で、イタリア産の肉骨粉……

第153回国会 農林水産委員会 第2号(2001/10/25、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  最初に、小沢参考人、もうお疲れでしょうけれども、基礎的な質問をさせていただきたいんです。  実を言いますと、臨時国会の開会前に招集されたこの狂牛病の委員会でも同じことを質問したんですが、まあお役所の方々の答弁、一生懸命勉強されたんでしょうけれども、間接的な勉強だと思いますので、ちょっと頼りない感じのまま疑問がずっと続いております。それで、専門家である小沢先生にお聞きしたいんですけれども。  例えば、これからはないと思いますけれども、感染した牛の脳みその部分をもし人間が食べたとしますね。そうすると、もうこれは必ずある潜伏期間を経て発症するのか、あるいはずっ……

第153回国会 農林水産委員会 第3号(2001/10/30、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず最初に、球磨川漁協の問題について質問いたします。  委員の皆様には参考資料として新聞記事が手元に行っていると思いますが、川辺川ダム建設に関連しまして、漁業補償の問題で球磨川漁協の執行部に非常に不健全な行動がこのところ目立っているわけなんですね。  十月二十日付の球磨川漁協の広報紙というのがございまして、くまがわ漁報というんですけれども、ここにこういうことが書いてあります。強制収用の場合は、影響補償がなされないため補償金が三分の一に激減するというふうに書いてあるんですね。つまり、いつまでもこの補償交渉に反対しているとその人は補償金がもらえないぞと、少ないぞというキャンペーンにな……

第153回国会 農林水産委員会 第5号(2001/11/27、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 これは、大臣に対する質問というよりはお願いでございますけれども、十月三十日の本委員会におきまして、私の質問に対して武部大臣は、球磨川漁協執行部のあり方について調査するというふうな答弁をしていただきました。それを受けまして、私は十一月二日に、具体的な調査事項七項目、これは委員の皆様にどういうものか前もってお渡ししたものでございますけれども、これを要請いたしました。この調査の結果について、後ほど私の方に書面で提出していただきたいと思っておりますが、御了解いただけますでしょうか。
【次の発言】 では、今度は水産庁長官に質問いたしますけれども、昭和四十七年九月二十二日付の水産庁漁政部長通……

第154回国会 農林水産委員会 閉会後第1号(2002/10/03、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、牛肉買上げ事業について質問させていただきますが、新大臣にその基本的姿勢について簡単に感想をいただきたいんですね。  今年一月の雪印食品事件以降、牛肉偽装事件が相次いで、牛肉買上げ事業に対して強い不信感が蔓延しておるわけです。  前任の武部農水大臣は、牛肉買上げ事業について、税金の流れなどすべてオープンにしていくんだと何度も答弁をしてきました。その結果、かなりの情報公開というのが進んで、農水省が一般に対してオープンな姿勢を取り出したということは評価できると思うんです。また、これによって、つまらぬ、根拠のないスキャンダルとかそういうことは逆に抑えられて、だれにとってもよかったん……

第154回国会 農林水産委員会 第2号(2002/03/19、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 BSE関係で、牛肉買上げ事業について質問させていただきます。  まず、大臣にお伺いします。  昨年の十月二十六日に、牛肉在庫緊急保管対策事業というものが決まりました。これは、十月十八日から始まった全頭検査以前に屠畜された牛肉、今後これを保管肉と呼ばせていただきますが、これを市場から隔離して一定期間保管する事業だったと理解しています。具体的には、業界団体が業者から保管肉を買い上げて、その凍結保管経費と冷凍による価格低下分の補てんについて助成金を支給する事業です。  そこで、私はなかなかずっとこれイメージがわかなかったんですよ、この事業。この事業の最大の目的というのは、安全性の疑われ……

第154回国会 農林水産委員会 第3号(2002/03/20、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 昨日に引き続きまして、牛肉買上げ事業について質問いたします。  まず、生産局長、お願いします。  保管肉の買取り価格について、昨日の答弁では、現在のところ協議中というような、かなりあいまいなお答えをいただいたように思うんですけれども、そういう大変だという理由の中に雪印事件の影響なども挙げておられたんですけれども、これはちょっとおかしいんですよ。  市場隔離牛肉緊急処分事業というのは、決定したのは十二月二十五日なんですね。焼却処分が横浜で始まったのが一月十七日なんです。雪印事件が起きたのは一月二十三日なんですよ。だから、全然時系列的には合わないんですね。要するに、何だか知らないけれ……

第154回国会 農林水産委員会 第4号(2002/03/28、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 BSE問題に関する牛肉の買上げ事業について質問します。  生産局長に聞きたかったんですけれども、都合が悪いということで、畜産部長お願いします。  三月二十日のこの農水委員会で私はこういう質問をしたんですね。現在進行中の買上げ価格の協議は何を根拠に行っているんですかと聞きました。これに対して生産局長は、牛肉在庫緊急保管対策事業の売買契約書を根拠としているというふうに答弁したんですね。ですから、私はその業界六団体の売買契約書を確認してみました。  ところが、その中には価格再協議を定めた条項というのは一行もないんですよ。存在したのは、一定期間後、業者が業界団体から買い戻すという特約につ……

第154回国会 農林水産委員会 第6号(2002/04/16、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 先週の静岡県の漁港の視察、大変参考になることが多かったので、いろいろ勉強させていただきました。焼津港、由比港、小川港ですか、この三つの場所を訪れたわけですが、特にサクラエビで有名な由比港の自主的資源管理とか共同漁業のシステム、これは持続可能な地域産業をやっていく上で非常に参考になるいいサンプルだと思います。しかし、全体的に日本の漁業区域を見ると、むしろこういうふうにうまくいっているのは少ないんであって、たくさん、多くの場所で本当に存亡の危機を迎えているような、そういう状況があるんではないかと思うんですね。  今日は、その一つとして、富山県、富山湾に流れる黒部川の問題についてお聞き……

第154回国会 農林水産委員会 第7号(2002/04/18、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 まず、水産庁長官に連続して質問したいと思いますけれども、水産庁が行っています一九九九年度、二〇〇〇年度の魚介類ダイオキシン類の実態調査結果というのは、これは、先ほどこれに関連して小川委員も質問しましたが、私のところでも資料を要求したものであります。  それで、小川委員の質問に対して長官の答えでちょっと分かりにくい点がありましたので、お聞きしたいと思いますけれども、一九九九年に調査して、ダイオキシン濃度の高かった魚介類について次の年にはやっていないんじゃないかという質問がありましたね。やっていないのか、あるいはやったのかということだったら、やっているという話になりました。それは後で……

第154回国会 農林水産委員会 第9号(2002/05/21、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 牛肉の買上げ制度について質問します。  主に生産局長、大変でしょうけれどもずっとお願いします。  先日の報道によりますと、国がBSE対策事業で買い上げた国産牛肉約一万二千三百トンのうち、半数近い約六千トンの品種が判明していないということなんですね。この件について、農水省はこの事実をいつどうやって知ったのか、これまでの経緯を簡単に説明してください。
【次の発言】 では、この事実を知ったのは三月十五日ということで了解しますが、農林水産省は、品種不明の牛肉について、現在実施中の全箱検査で種別の特定を進めているというふうに聞いております。しかし、肉だけ見て、雄和牛と去勢和牛の違いとか雌和……

第154回国会 農林水産委員会 第11号(2002/05/30、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今日は追及型の質問じゃないんで、リラックスして思うところを答えていただきたいと思います。  最初に、野菜消費の減少について生産局長にお聞きします。  近年、野菜の消費が減少を続けていると農水省も発表していますね。特に、国民一人当たりの年間消費量で見ると、緑黄色野菜、これは消費量は増えている。しかし、大根だとか白菜といった伝統的な重量野菜の消費量が減少を続けているというふうになっていますね。  野菜はビタミン、ミネラル、繊維の供給源で、健康上の観点からもっと消費されてもいいんじゃないかと思いますけれども、政府の健康政策、健康日本21というのに、各栄養素の摂取について、特定の成分を強……

第154回国会 農林水産委員会 第12号(2002/06/04、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 食品安全行政の在り方について質問します。  最初は大臣にお願いしたいんです。  食品や化学物質などの安全については、ヨーロッパでは安全と確認できないものはすべて規制するという原則に立っているということは御存じのとおりです。これは、安全と危険の間にあるグレーゾーンについても、安全が確認されていないと、そういう理由で使用や摂取を規制しようという考え方なんですね。分かりやすく言えば、家畜に対する成長ホルモンの使用というのは、アメリカでは自由ですけれども、ヨーロッパなどではそれは輸出できないということで相当な激しい問題が起きました。しかし、アメリカや日本ではこのことに関して余り神経をとが……

第154回国会 農林水産委員会 第13号(2002/06/06、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 JAS法改正案の実効性をどうやって確保するかということについて、幾つか質問させていただきます。  最初は大臣にお願いしますけれども、今年一月の雪印食品事件以降、多くの食品の不正表示事件が明るみに出ていますね。JAS法改正の、前回は一九九九年に行われました。そして、施行されたのが二〇〇〇年の七月一日からなんですね。それから今年一月の雪印食品事件が起きるまで、この約一年半の間に、生鮮食料品について農水省がJAS法違反で指示を出した事例というのはたった一件しかないんですね。ところが、今年の二月一日に雪印食品に指示を出して以降、四月三十日までのわずか三か月で指示した案件というのは十五件に……

第155回国会 農林水産委員会 第2号(2002/11/07、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 牛肉買上げ事業について質問します。  最初は、大臣にお聞きします。  牛肉買上げ事業の検品作業においては、屠畜証明書というのが添付されていないんですね。そのため、冷蔵会社が発行する在庫証明書というのが、これはもう問題を、良しあしを決定する意味で絶対的な役割を果たしているわけです。なぜかといいますれば、これを検品する際には在庫証明書とそれから箱やパックの表示と、それから中身というこの三点を見るわけなんですね。しかし、この中身を見て、よほどの名人じゃない限りその内容が雄の和牛なのか去勢和牛なのかとか判断なんかできないわけですよね。これ事実上非常に難しいわけですね。では、その箱やパック……

第155回国会 農林水産委員会 第4号(2002/11/21、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。よろしくお願いします。  まず、二つ質問があるんですが、四人の参考人の方々にそれぞれお答えいただきたいと思います。  最初の質問ですけれども、農林水産省ノリ不作等対策関係調査委員会というものの存在を私は非常に重いものだというふうに考えています。ノリ不作等となっていますから、これはノリだけが対象ではないわけであって、しかも海洋全体の環境を調べなければノリのことも分からないわけですね。その委員会が中長期開門を、開門調査を望むとはっきり報告書を出しました。この報告書の主張というものは、有明海の環境保全、そして漁業回復のためにこれは正しいのかどうかということを私は皆……

第155回国会 農林水産委員会 第5号(2002/11/26、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 緑資源機構法案について質問します。  緑資源公団の前身である森林開発公団というのは一九五六年に設置された特殊法人ですね。これは奥地林開発を目的に設置されたわけです。法律には、増大する木材需要に対処するため、手付かずに残されている奥地未利用林を開発するための林道を整備することとされていました。これによって、奈良、和歌山、三重の三県にわたります熊野地域と徳島県の剣山地域の林道整備が行われたわけですね。これは一九六〇年に事業が終了したんです。ですから、本来この時点で森林開発公団というのは廃止されるべきものだったわけなんですが、その後、次々と新たな林道建設事業を目的に加えていって、農用地……

第155回国会 農林水産委員会 第6号(2002/11/28、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 農水系金融機関のペイオフ延期について質問します。  これまでのほかの議員の質問にも多少重複する部分もあるかと思いますが、私なりに質問します。  不良債権処理というのは、厳格な査定、十分な引き当て、経営責任追及、この三原則がなければ進まないわけなんですね。結局ペイオフの解禁を延期せざるを得なくなってしまったというのは、これら三原則を回避したために不良債権処理が進まず金融不安が解消されなかったことだというふうに私は考えています。そうしますと、これまで柳澤前金融担当大臣、そして森前金融庁長官が国会で繰り返してきた答弁、ペイオフの完全解禁に一切の問題はないと言ってきたわけですけれども、結……

第155回国会 農林水産委員会 第7号(2002/12/03、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 農薬取締法改正案について質問します。生産局長にまずお願いします。  今回の無登録農薬問題の発端となった山形県の三業者については、一九九一年の時点で情報が山形県庁に寄せられたんですね。それ以降、何度も業者への立入検査が行われたわけです。しかし、山形県庁は無登録農薬の在庫や販売の記録を見付けることができずに、業者たちは今年七月末の逮捕まで無登録農薬を売り続けてきた、こういう事実があります。  なぜ山形県庁は立入検査をしても業者の不正を見付けることができなかったのかと、どうしても疑問にわいてしまう。立入検査をする、まるで分かったように証拠がなくなっているという話ですよね。警察はそれを一……

第155回国会 農林水産委員会 第8号(2002/12/05、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回は米を中心にする委員会だということなんですが、私も思うところがありますが、もう少しじっくり勉強してからこの問題を別の機会に質問させていただきたいと思います。  今日はちょうど狂牛が発生してから一年ちょっと過ぎまして、去年の今ごろというのはここで大変激しい議論があったわけです。  そこで、幾つか整理しておきたいことがありますので質問します。  この狂牛病の問題では、要するに政治がやらなきゃいけない対策、大きく分ければ二つありますね。一つは原因究明である。これをやらない限り将来の安全な展望というのが開けないわけです。もう一つは、生産・流通者の損失をどういうふうにカバーしてやるかと……

第155回国会 農林水産委員会 第9号(2002/12/10、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回、有機農業について質問させていただきますけれども、そのお話の材料として、現在のキューバの農業について御説明したいと思います。  今キューバは、環境保全型農業、有機農業の先進国として世界じゅうの注目を浴びている国なんですね。資料をお配りしましたが、概要がお分かりになると思いますので、お正月でもお暇なときに目を通していただければと思います。  実は、一九七四年、私はキューバを訪れております。これは革命十五周年記念のテレビの取材で入ったわけですけれども、そのときにいろいろなキューバの社会状況というのを取材しました。  中でも農業問題では、実は日本人の農業の指導者に会っているんですね……

第156回国会 農林水産委員会 第3号(2003/03/25、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 イラク情勢と農政について若干質問いたします。  大変愚かな戦争が始まってしまったことは残念であると同時に、世界の経済に与える影響、大変危険なものがあるのではないかと心配しておりますけれども。  一九八五年、今から十八年前、私は、テレビ番組の情報キャスターとしてカリフォルニア州で海兵隊の取材をしたことがございます。パームスプリングスというもう暑い町ですけれども、そこから内陸へ一時間ぐらい車で入りますと、神奈川県ぐらいの膨大な、広大な砂漠が広がっているわけですね。そこで海兵隊が二班に分かれて模擬戦争をやっているという演習を取材したことがございます。これ実弾演習で、多少時間をずらして実……

第156回国会 農林水産委員会 第4号(2003/03/26、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 大規模林道予算について質問いたします。  お配りしました資料は私の質問の内容を補足するものでございますので、お暇なときにお目通しいただければと思います。  さて、今年度の一般会計予算案において、大規模林業圏開発林道事業費補助として百三十五億一千四百万円が計上されています。これは、いわゆる大規模林道の建設費として全額が緑資源公団に投入される。緑資源公団は、これを建設費の三分の二に充てて、残りの三分の一を地方自治体の負担金などで賄って大規模林道建設事業費とするわけですね。  この大規模林道予算というのは、昨年度の百七十七億七千三百万円と比べますと四十二億五千九百万円の削減となっていま……

第156回国会 農林水産委員会 第5号(2003/03/27、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 この水産加工業施設改良資金融通臨時措置法というのは、たくさん取られるイワシなどの大衆魚ですか、これを加工する事業者に対して低利の融資を行うということですね。事業者の多くが中小零細ということもあって、またこの各地の地場産業としても重要なわけですから、こういう制度は必要だと思います。しかし、この肝心の原料となる魚、これが減少していたんでは水産加工業を幾ら高度化しても直接漁業振興というものには結び付かないわけですね。残念なことに、この法律には常に原料不足という影が付きまとっているというふうに考えておるんですよ。  水産統計を見ますと、一九八八年に四百五十万トンの水揚げがあったマイワシで……

第156回国会 農林水産委員会 第7号(2003/04/17、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 質問の前に、会議録の訂正をお願いします。  農林水産委員会会議録第四号の二十六ページ第二段、ここで大規模林道事業の整備のあり方検討委員の一人が農水省の情報公開を徹底すべきだと発言したことに関連して、私が、「ほかの委員も事務局もこの意見に反対している。」と、語尾を間違えて述べてしまいましたが、これは反対していないの言い間違いですので、この場をかりて訂正させていただきます。よろしくお願いします。  さて、有明海の漁民の救済問題について質問します。  今月に入りまして、有明海沿岸の漁連は今期最後のノリ入札を相次いで行いました。そこで、今期のノリ漁の最終的な結果が明らかになったわけですね……

第156回国会 農林水産委員会 第8号(2003/04/22、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 種苗法改正案について公式な確認の質問をしたいと思います。  日本は農産物の品種改良において世界でもトップレベルの技術水準にあるということになっています。ところが、その改良された品種の種苗が国外に持ち出されて中国なんかで生産されて、安くそして大量に逆輸入されているということは大変な問題だと思いますね。この改正案によって、海賊版農産物を生産、販売、輸入する悪徳企業が一掃されればいいとは思いますが、問題はどうやって実効性を確保していくかということですね。そうした観点から質問したいんですが、生産局長、お願いします。  九八年の種苗法改正で、原品種の特性をわずかに改良した従属品種というジャ……

第156回国会 農林水産委員会 第9号(2003/04/24、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今回の改正、担い手二法という触れ込みで大変期待したんですが、中身はテクニカルで部分的な改正ということで、やらないよりやった方がましかなと。飲まないより飲んだ方がいいというキャベジンの広告を思い出すような感じなんですけれどもね。  担い手育成というのは、もっと大きな私は話だと思うんですね。法律をちょっと加工してばっと担い手ができるというような、そんな簡単な話ではありません。  例えば、サッカーの強い国、名選手の多い国、これはサッカーをやる人的資源、そのすそ野が非常に広いわけですよね。もう幼児のころから国じゅうで広場でそうした球けりをやっているというようなところが土壌になって頂点の質……

第156回国会 農林水産委員会 第11号(2003/05/22、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 林業問題についてはたくさんの課題があるわけですが、今回の森林法、林業金融法に対してはおおよその骨子に賛成ですので、今日は時局に即して、川辺川利水訴訟に関する問題で質問したいと思います。  五月十九日、農水省は農民が勝訴した川辺川利水訴訟について最高裁への上訴を断念したと。早期の上訴断念は亀井農水大臣の英断であり、これを歓迎したいと思います。農水省前で座込みをした農民たちも農繁期を迎えておりますので、思ったよりも早く故郷に帰れると大変喜んでいるわけです。  この訴訟は、熊本県相良村に建設予定の川辺川ダムから農業用水を引く国営川辺川土地改良事業について、七百十九人の農民が彼らの異議申……

第156回国会 農林水産委員会 第12号(2003/05/27、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 農薬取締法改正案に関する件、特定農薬問題について質問します。  去年の十二月四日に改正農薬取締法が成立し、本年三月十日に施行されました。この改正案で物議を醸しているのは特定農薬の問題なんですね。施行と同時に、重曹、食酢、使用される場所の周辺で採取された天敵生物、つまりハチだとかダニとかテントウムシ、こういうものが百二十資材ですね、政令で特定農薬として指定されたわけです。  ところが、成立後今日に至るまで、有機農業、こうした有機農業者を中心とした人々から非常に強い異議申立てがなされているわけですね。つまり、特定農薬と指定されようとしたものの中には有機農業に用いられている技術や資材が……

第156回国会 農林水産委員会 第13号(2003/05/29、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 先日の農水委員会の視察で四か所回りまして、大変勉強になりました。私にとって特に印象に残ったのはクローン牛の育成現場という場所なんですね。やはり見ると聞くでは大違いで、現場に立つと様々な疑問とか想像というのがわいてくるわけですけれども。本当に驚いたのは、四頭一組、六頭一組のクローン牛の非常に精密な外形的類似性なんですね。肉も部位まで非常に同質であるという話を聞いてびっくりしました。  しかし、私が直感的に恐れを抱いたのは、これはもう牛でできるわけですから、人間にも当然のことながら技術的にはもう可能だという段階に来たと。世界的合意でそういうことはしないということになっていますけれども……

第156回国会 農林水産委員会 第14号(2003/06/03、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 今日はリスクコミュニケーションについて質問したいと思います。  本改正案によって、農林水産省の所掌事務に農林水産物の食品としての安全性の確保に関する事務のうち、生産過程にかかわるものが追加されるために、この事務を一元的に担当する消費・安全局というのが設置されるわけですね。その消費・安全局には省令等によってリスクコミュニケーションを担当するスタッフ職の消費者情報官というものが設置される予定になっています。また、本年度の予算で、独立行政法人農林水産消費技術センターにリスクコミュニケーション・センターが創設されたというふうに聞いています。それから、厚生労働省においてもリスクコミュニケー……

第156回国会 農林水産委員会 第16号(2003/06/10、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 米の偽装表示の問題については同僚議員もかなり詳しく質問されていましたけれども、私はちょっと別の角度から質問します。  二〇〇一年度の食糧庁による巡回点検、立入検査によりますと、販売業者十一万三千軒のうち、不適正な表示をした店が一万六千店もあったと、これはもう全体の一五%に当たるわけですね。中でも悪質な七十四の業者には農水大臣や都道府県知事から改善を求める指示書が発出されたと聞いています。  こうした偽装表示は、検査した年度だけ特別に多かったわけではないんですね。以前よりもう常態化しているというふうに思われます。しかし、これまで米穀の販売、流通を行う業者は、農水大臣若しくは知事に登……

第156回国会 農林水産委員会 第17号(2003/06/12、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。木枯らし紋次郎は農村出身なんですけれども、私は東京出身なものですから、農業の素人でございますけれども。  今回のこの法律なんですけれども、一つの法律が出てきたときには、大体方向性、大きな方向性、エッセンスみたいなもの、つかみやすいというか、つかむことによって簡単な分かりやすい略称で呼ぶわけですけれども、なかなか、この内容を読むと、何と呼んでいいのか、人に一言で何と説明していいのか、分かりにくいんですよね。一生懸命考えて、これは果たして、これは減反政策廃止法と呼べば大体分かるのかなと思うけれども、実際には減反せざるを得ないケースもあるだろうし、農水省も指導的な……

第156回国会 農林水産委員会 第18号(2003/06/26、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 米の消費拡大策として広告ということに力を入れているということがあって、広告予算全体で四十六億円、そのうちテレビ番組に十数億円の予算を投じているということですね。  どんなテレビ番組かということで、食糧庁で作っているものを届けていただきました。視聴率のいいのを選んで二本だけ見てくださいということで、見ました。これは議員としての評価はしません、政治が番組に圧力掛けるというわけにいきませんから。テレビ業界からの参考人として感想を述べさせていただきますと、一言では無害な番組ですよ。しかしながら、週一回、三十分ですか、そこでやるということ自体のインパクトという問題もあります。それから、作り……

第159回国会 沖縄及び北方問題に関する特別委員会 第3号(2004/03/25、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 泡瀬干潟埋立事業に関する件で質問したいと思います。  沖縄県沖縄市の中城湾港にある泡瀬干潟について、内閣府はこれを埋め立ててリゾート開発をしようとしているわけですね。ところが、この泡瀬干潟は豊かな自然環境の残された干潟であり、海浜開発の進んだ沖縄県では大変に貴重な場所となっているということは、環境学者たちあるいは自然というものに非常にこだわっている人々の間では定説となっている場所でございます。私もここを見てきて、ほかの日本の干潟と違って、一律の生態系じゃなくて様々な性格を持った干潟が複合的にあるという大変珍しい場所ですね。  この泡瀬干潟で去年、新たにニライカナイゴウナと呼ばれる……

第159回国会 行政監視委員会 第2号(2004/03/29、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 北海道警察の不正経理問題について質問します。  現在、行政監視委員会として見逃すことのできない問題の一つが警察の裏金問題です。北海道警察を皮切りに、静岡県警、福岡県警などでも大規模な裏金作りが判明しています。この機会にうみを徹底的に除去しなければ、社会正義を背負って職務に精励する一般警察官や、警察を信頼する市民を裏切ることになります。これまで繰り返されてきた警察不祥事の教訓からしますと、何よりも重要なことは情報公開ではないかと思います。そうした観点から、主に北海道警察での裏金問題について質問したいと思います。  まず、警察庁にお伺いします。  警察の不正経理問題について、警察への……

第159回国会 行政監視委員会 第4号(2004/04/26、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 大分県の大入島の埋立て問題について質問します。  大分県佐伯市、ここには大入島という島がございます。私も先日、視察に訪れました。佐伯市から船に乗って六、七分ぐらいの、本当に目と鼻の先の場所で、大変きれいな島なんですね。  ここで大分県が廃棄物の埋立てによる護岸整備事業を進めているわけなんですね。これは埋立面積十七・三ヘクタール、処分量二百四十六万立方メートルとなる廃棄物処理用地計画というもので、現在では第一期工事六・一ヘクタール分が施行されています。  しかし、九八年一月の住民説明会でこの計画を知った住民たちが激しく反対しています。今年の四月二十六日の現在に至っても、工事用の汚濁……

第159回国会 農林水産委員会 第1号(2004/01/28、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 米国からの牛肉輸入再開について質問します。  昨年十二月二十三日、アメリカで初めてBSE感染牛が確認されました。そして、政府が即座にアメリカ産牛肉の輸入を停止したことについては、国内でのBSE騒動の反省が生きていると率直に評価したいと思います。  アメリカに限らず、これまで政府はBSE清浄国以外からの牛肉輸入をすべて停止してきたわけですね。それどころか、清浄国であってもEUのように発生国と自由貿易圏を構成している国々についても牛肉の輸入を停止しています。この点についても政府の措置を支持したいと思います。  そこで、最初に、これまでの質問と重複する点もありますけれども、確認として幾……

第159回国会 農林水産委員会 第3号(2004/03/16、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 諫早湾の干拓事業に関する件について質問したいと思います。  最初は、円弧滑りという問題についてお尋ねします。  円弧滑りというのはなかなかなじみのない言葉でございますけれども、これは簡単に言うと、軟弱な地盤があって、そこに盛土をするだとか大きな建物を建てるとか、重力を加えると軟弱な地盤ですからそこは沈んでしまうわけですね。沈んだ分量はどこかで出てこなきゃいけないというところで、ほかの場所で土がばっと盛り上がって出てくると。このことを円弧滑りと言われております。これが、今月の二日、長崎県の諫早湾干拓事業地内において造成地の土が堤防の下を流動してしまうという事故が起きたわけですね。 ……

第159回国会 農林水産委員会 第6号(2004/03/24、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 大規模林道の予算について質問をいたします。  大規模林道事業については、去年も予算審査で取り上げたんですけれども、今回も減額されたとはいえ予算計上されていますので、取り上げてみたいと思います。  今年度の一般会計予算案において、大規模林道の事業費として百二十六億六千百万円が計上されています。昨年に比べると約九億円減額されているんですけれども、私は、これはまだまだ不十分じゃないかなと思っています。これは全額が独立行政法人緑資源機構に投入されるわけですよね。緑資源公団は、これを建設費の三分の二に充てる、そして残りの三分の一を地方自治体の負担金などによって賄って大規模林道建設の事業費と……

第159回国会 農林水産委員会 第8号(2004/03/30、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 ブナ林の保全について質問したいと思います。  一昨年、関東森林管理局会津森林管理署南会津支署管内で国有保安林の違法伐採事件が明るみに出ました。これは林野庁による違法伐採ですからただ事ではないんですね。  そこで、警察庁の方にお伺いしたいと思いますが、事件の概要と現在までの捜査状況を簡潔に御説明いただきたいんです。
【次の発言】 ありがとうございました。警察庁への質問はこれだけなので、御退席ください。  林野庁長官にお尋ねしますけれども、この事件について林野庁の認識及びその後の対応を説明してください。
【次の発言】 私が代表委員を務めます環境政党みどりの会議では、自然林の保護という……

第159回国会 農林水産委員会 第14号(2004/05/11、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 牛肉の買上げ事業をめぐる事件について質問したいと思います。  先般、大阪府警が、大阪府食肉事業協同組合連合会、略称府肉連、それと全国同和食肉事業協同組合連合会、略称全同連、この二つの団体をめぐる牛肉偽装詐欺事件の捜査に着手しました。報道などによりますと、食肉業界のドンと呼ばれている食肉大手ハンナングループの元会長らが国のBSE対策を悪用し国費をだまし取ったということになっていますね。この元会長ら関係者は既に逮捕されています。  私は、この問題について、業者とお金の情報公開が重要だという観点から度々質疑してまいりました。二〇〇二年三月二十日の参議院農林水産委員会では、当時の武部農水……

第159回国会 農林水産委員会 第17号(2004/05/25、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 最初に、諫早湾干拓事業の開門調査について取り上げたいと思います。  亀井農水大臣は、五月十一日、諫早湾干拓事業の中・長期開門調査について実施の見送りを正式に表明されました。開門調査による漁業被害が心配されるためだということで、開門調査を見送る代わりに、海流を海底から海面に向けて上昇させる設備の設置、海底に砂をまく覆砂事業、それから海底を耕す海底耕うん事業、これらの、漁場環境改善策として赤潮や潮流などの調査を実施する考えだということですね。  しかし、農水大臣の表明は、開門調査の成果を過小に評価しているのではないかと、そして開門調査による被害を過大に見積もったものではないかという声……

第159回国会 農林水産委員会 第19号(2004/06/03、19期、みどりの会議)

○中村敦夫君 牛肉買上げ事業をめぐる事件について質問します。  先週、五月二十五日の農林水産委員会におきまして、牛肉偽装事件の浅田容疑者側と農林水産省の関係を明らかにするために永村武美元畜産部長の参考人要求をいたしました。しかし、理事会での農水省の説明では、御本人が出てくるのは難しいということだったんですが、その難しい理由についてもちょっと納得いきません。しかし、今日は農林水産省にこの件について質問したいと思います。  永村氏は、一九七一年に東大大学院を獣医として卒業し、農林省に入省しました。畜産畑を歩き続け、畜産局畜産経営課長、畜産局畜政課長、畜産局担当の官房審議官を歴任し、二〇〇一年一月に……



各種会議発言一覧(参議院)

18期(1998/07/12〜)

第145回国会 法務委員会公聴会 第1号(1999/08/04、18期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫です。  鈴木りえこさんにまず御質問します。  青少年層に麻薬が拡大していることに対して一生懸命研究され、そして警告を発しているということに関しては心から敬意を表します。  私もこの問題は非常に関心がございます。私自身も、この問題について情報キャスターなどをやっておりましたからかなりの回数で取材しております。ロス市警に行き、ニューヨーク市警に行き、あるいは犯罪現場、薬物を精製している犯人側のところにまでも行き、あるいはシチリアにも行き、そしてチェンマイにも行くということで、内情については一般の方よりは詳しいかと思っております。  ところが、実をいいますと、我々が今検討して……


19期(2001/07/29〜)

第156回国会 内閣委員会、厚生労働委員会、農林水産委員会連合審査会 第1号(2003/05/14、19期、各派に属しない議員)

○中村敦夫君 中村敦夫でございます。  ずっと谷垣大臣に質問します。よろしくお願いします。  食品安全基本法ということですから、私は、もっと包括的で骨太の理念が示され、二十一世紀社会の食に関する方向性がきっちり示されている、そうした法案を期待していたわけですけれども、どうも内容を見ますとそうした骨格に欠けるんじゃないかなと思って、ちょっとがっかりしているんですね。内実は、食品安全委員会設置法的な、そういう内容になっているんじゃないかなと思っています。  しかし、これはこれで非常に重要なことですから、食品安全委員会について幾つか質問したいと思います。  この法案のかなめというのは、食品安全委員会……


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データ更新日:2022/12/09

中村敦夫[参]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 質問主意書



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