このページでは浅野勝人参議院議員が委員会や各種会議で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。浅野勝人参議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。
本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○浅野勝人君 九・一一以来、テロの撲滅を国家の目標に据えたはずのアメリカで安保政策をめぐって世論が真っ二つに割れました。国のありようをめぐってアメリカの世論がこれほどはっきりと分断された大統領選挙は初めてだと多くのアメリカの人々が感じたといいます。安保政策はその国のあるべき姿を決めますから、国民一人一人に自らの信念や生きる意味合いを考えさせ、決断を迫ります。ましてアメリカの人々にはベトナム戦争がイラクの現状にダブって映りますから、様々な思いが呼び起こされて、その結果、世論が二分されたのだと思われます。アメリカの人々の選択は日本にも少なからぬ影響を与えるに違いありませんから、私どもにも今分かりや……
○浅野勝人君 一連の中国の反日デモについて、政府が把握している実態の報告をまずお願いをいたします。
【次の発言】 日中平和友好条約は、当時、ソ連が猛烈に反発をいたしまして日本は中ソ対立のはざまの中で極めて困難な決断を迫られましたが、ともに覇権を求めないということを確認し合って締結をされました。中ソ双方に親しいパイプの多かった河野謙三参議院議員が、あちら立てればこちらが立たず、こちら立てればあちらが立たず、両方立てると身が立たずといって頭を抱えたほどでした。
そして、子々孫々までの友好を誓い合った日中平和友好条約の精神に反するこの事態に政府はどのように対処する方針でございますか。
○浅野勝人君 柳井先生、今回の日中間のいざこざはワシントンにはどのように映っているとごらんになりますか。
小島先生、私ずっと昔から、中国の若者に対して日本版フルブライトをやったらどうだと、予算があるないとは違うだろうということを言い続けてきておるんですけれども、だれにも相手にされません。いかがお感じですか。
【次の発言】 はい、一人ずつ。
○浅野勝人君 西山参考人に伺います。 当たる当たらないですけれども、技術専門家の目から見て、PAC3とSM3の組合せによるBMDシステムは、ないよりましですか。二発に一発ぐらい当たりますか。十中八九は撃ち落とせると予測されますか。 それから、参考人の御意見は、アメリカとの共同開発を積極的に進めていくべきものというふうに受け止めましたが、日米間の共同研究はノーズコーン、赤外線シーカー、キネティック弾頭、第二段モーターに、四つの構成品に限定されているのはなぜだとお考えですか。全部一緒にすることについて日本を警戒しているからだと推測されますか。 それから、石川参考人にお尋ねしたいのは、参考人の……
○浅野勝人君 弾道ミサイル防衛には、イージス艦四隻の改修とペトリオットのPAC3化、そのほかセンサーや通信システムに要する総経費は八千億円から一兆円と、先日の防衛庁の答弁でその規模を知りました。国民の生命、財産を守る大切な手段とはいえ、多額の税金を使わせていただくことになるなと認識を新たにしております。
おとといのこの委員会でも、技術専門家の参考人との質疑の中で、当たるの当たらないのという議論が盛んでありましたが、これによってどんな脅威から国を守ることになるのか、改めて分かりやすく説明をいただきとう存じます。
【次の発言】 イージス艦に搭載するSM3の高度について、先ほど大田委員の質問に長官……
○浅野勝人君 人々の生命、財産を守る安全保障が確立していて初めて経済が繁栄し文化が伝承されます。安保政策は、豊かで実りある国づくりの基本です。それだけに政治にとって最も重要な役割を占める課題だと存じます。
去年暮れに決まった新しい防衛計画の大綱は、五年後の見直し規定を新たに設けましたが、基本的に向こう十年にわたって日本のありようを定める、日本の進路を決定付ける指針となります。特に、新大綱で規定した多能、多機能で弾力的な実効性のある防衛力とはこれまでの基盤的防衛力構想とどう違うのか、分かりやすく説明をお願いします。
【次の発言】 それらの点をこれから一つずつ詰めていかせていただきますけれども、……
○理事(浅野勝人君) どなたですか。挙手をして。
○浅野勝人君 長官、明日2プラス2に御出発と聞いております。御苦労さまでございます。 十月末を予定していると言われていた2プラス2が予定どおり開かれるかどうか、在日米軍の再編問題が進展したかどうかを推し測る上で重要な目安でした。 目玉は三つ。普天間の移転先、在沖海兵隊司令部のグアム移転、厚木のF18の岩国への移転。首脳会談を前にばらすわけにはいかない点が多いでしょうけれども、三点セットについてぎりぎりの答弁を求めます。 まず、普天間の問題と海兵隊司令部のグアム移転の沖縄マターはパッケージなんでしょうけれども、どうなりましたでしょうか。
○浅野勝人君 去年の臨時国会最後の委員会で、大麻事件で黒星続きの中で防衛施設庁の善戦が目立っているんです、在日米軍施設と区域の返還にかなりの成果を上げており、交渉中の佐世保の一部返還が実現しますと、今年になってから六十ヘクタール余りの返還が決まりますと発言しながら、実は経験則から褒めると危ないという警報が頭の中で鳴ってた。案の定、大激震に見舞われました。
防衛施設庁は四部から成ると承知しておりますけれども、各部の所掌事務をごく簡潔に説明してください。
【次の発言】 今回の事案は、防衛施設の建設工事を所掌している建設部で起きた組織ぐるみの官製談合事件の様相を見せています。既に容疑の対象になって……
○浅野勝人君 安保政策については、日米間のガイドラインに沿って、周辺事態、有事対応、イラク派遣、テロ対策等、着実に法制化を進めてまいりました。勢い、自衛隊の活動の範囲が広がり、海外へ出ていく頻度も増えてまいります。そろそろ自衛隊の海外派遣にかかわる一般恒久法があってもいいのかなと思いますが、安倍官房長官はいかがお考えでございますか。
【次の発言】 額賀長官、実はジョージタウン大学の修士課程で東アジアの安全保障政策を専攻している学生がCSISの推薦でやってまいりまして、レポート作成に手をかせというわけなんですよ。
実によく勉強して知っておりまして、陸は撤収しても空の活動は充実させて多国籍軍の兵……
○浅野勝人君 私は、自民党、公明党を代表して、在日米軍の駐留経費を負担する特別協定について、賛成の立場から討論を行います。 この協定は、在日米軍基地の従業員の労務費と、在日米軍が公用のため調達する電気、ガスなどの光熱費、水道料、並びに我が国の要請に基づいて在日米軍が訓練の場所を変更する際に新たに必要となる訓練移転費を日本側が負担することを規定しております。 アジア太平洋地域においては、依然として不安定な政治的、軍事的な状況が存在しております。このような情勢の下で日本の安全を確保するためには、我が国自身の防衛力を着実に充実させるだけでなく、日米安保条約を引き続き堅持し、米軍に施設・区域を提供……
○浅野勝人君 我が国の原子力政策は核燃料サイクルを基本にしていますから、原子力発電で生じた使用済核燃料の再処理が不可欠となります。プルサーマル発電は再処理の過程で発生するプルトニウムとウラン238を加工して燃料にしますから、これまでの再処理にプラス加工が必要になります。
この協定はそのためのものと理解していますが、ユーラトム二十五か国のうち、どこの国にどんなスケジュールで協力願いをするつもりですか。
【次の発言】 普通、プルトニウムは八キログラムで核爆弾が一個できると言われています。日本がイギリスとフランスに委託したこれまでの再処理によって、単純に計算しますと三十七トン、プルトニウムがヨーロ……
○浅野勝人君 今、守屋次官の講演について、米軍再編関連経費については、これから米国との間で事務的に細部を調整し、我が国が負担すべき経費の内容の詳細をきちんと精査していくことになります、このような段階で既に積み上げた数字があるかのように受け止められたことは遺憾でありますと、長官、発言であります。これは、受け止められるような表現をしたのはまずかったという意味ですか。
【次の発言】 まあここですっぱり受け止められたことは遺憾でありますと長官おっしゃっているわけですから、潔い答弁をなさった方が今後に余り尾を引かないのかなと、そんな思いがいたします。
今回の日米折衝について、様々な困難な課題を解決して……
○浅野勝人君 外務大臣、二月の最終日曜日に高倉健の日中合作映画「単騎、千里を走る。」を見にいらっしゃった報道がございます。この報道によると、優れた映画芸術は政治に勝ると、なかなかの感想を述べて絶賛していると伝えられています。何か心境の変化があったんですか。
【次の発言】 外務大臣就任の記者会見で、事柄によっては自らの思いと公の立場での見解とが食い違うことはあり得る、靖国参拝については適切に判断すると述べて、以来、一貫して適切に判断するとおっしゃっておいでです。公の立場とは国益を優先する立場と置き換えても差し支えないと存じます。
そもそも国益とは、何をすべきか、何をしてはならないか、判断は極め……
○副大臣(浅野勝人君) 本委員会は、沖縄問題及び北方四島と関連する様々な課題と取り組む極めて重要な委員会だと認識をしております。麻生大臣を補佐して懸命に務めてまいりますので、黒岩委員長を始め委員の先生方の御指導をよろしくお願い申し上げます。 ありがとうございました。
○副大臣(浅野勝人君) 北方領土問題に関しましては、今日なお日ロ双方の主張が平行線をたどっているのは事実でございます。 こうした現状をいつまでも続けることは、日ロ双方の利益に合致しません。このことを踏まえ、日ロ間では、従来から、北方領土問題に関してこれまでの様々な合意や文書に基づき、日ロ両国がともに受け入れられる解決策を見いだす努力をすることで一致をしております。このことにつきましては、十一月のハノイでの日ロ首脳会談及び外相会談でも確認をしております。 政府としては、日ロ双方の一致した認識を踏まえて、引き続き粘り強く交渉をしてまいる所存でございます。
○副大臣(浅野勝人君) 外務副大臣の浅野勝人でございます。 このたび、座り心地の良かった筆頭理事の席から縁があってこちらへ席を移させていただくことになりました。 麻生大臣を補佐して、外交・安全保障政策と真剣に取り組んでまいります。二年間一緒に切磋琢磨させていただいた仲間のよしみをもって、厳しい御叱責と温かい御指導を賜りますよう、柏村委員長を始め委員の先生方にお願い申し上げて、就任のごあいさつといたします。 ありがとうございました。(拍手)
○副大臣(浅野勝人君) アメリカは、北朝鮮が六者会合に無条件に復帰すればその枠組みの中で米朝二国間の対話には応じてもよいと、そうした対話の中であれば、どんなテーマであれ二国間の問題について話し合うことができるとこれまで一貫して主張してきております。したがって、アメリカが北朝鮮との対話を避けているとは考えておりません。 我が国としては、北朝鮮の核問題の平和的外交的解決に当たっては六者会合が最も現実的な枠組みであると考えておりまして、その点についてはアメリカ側とも一致しています。北朝鮮が六者協議に即時無条件に復帰し、その中で米朝協議が行われることが我が国の国益から見て望ましいと考えております。
○副大臣(浅野勝人君) アフガンの現地の日本大使館は、日本NGOとの定例の会合の機会を通じて現地の治安に関する情報を細かく今提供を、きめ細かく提供をしております。それから、具体的な脅威情報があれば、在留邦人の連絡網を使って随時安否の確認を行っております。 御指摘の活動中に亡くなった方に対する政府の方策ですけれども、日本のNGOが政府の資金を活用して危険な地域で緊急人道活動を行っている場合、それから対人地雷除去の活動をしている場合については、戦時特約傷害保険料を全額政府が補助することにしております。最近のアフガンの例では、NGOのこの戦時特約傷害保険の申請がなかったこともありまして、適用例がご……
○副大臣(浅野勝人君) 御指摘のとおり、かねて榛葉委員とともに私もこの問題の解決について政府に対策を求める側にございました。縁あって今回それを受け止めさせていただく立場にあります。したがいまして、被害者、御遺族の思いについては、私は人後に落ちない理解をさせていただいているつもりでおります。 榛葉委員御指摘の署名の重みについては重く受け止めさせていただいておりまして、例えば問題解決のために、今年の八月、ブラジル政府に対して、日本国内で犯罪を犯しブラジルに逃亡しているブラジル国籍を持つ被疑者数名について、ブラジルの刑法に従って国外犯処罰規定の適用をきちんとしてくれと、すべきであるということを外交……
○副大臣(浅野勝人君) 六者会合の再開の具体的な日程については今のところ全く不明でございます。決定されておりません。先ごろ北京で行われたアメリカ、中国、北朝鮮の協議では、さきのAPECの機会に日米韓三か国で議論した北朝鮮を非核化させるための具体的な措置についてアメリカから説明をいたしました。その意味は、再開後の六者会合をどのように進展させるかという協議を北朝鮮を含めてやったんですけれども、合意には至りませんでした。したがって、六者会合の再開の見通しは今のところ不明です。引き続き関係国が努力を重ねていく必要があると考えております。 六者協議を開くことが目的ではなくて、六者協議はあくまでも手段で……
○副大臣(浅野勝人君) そのとおりでございます。
【次の発言】 アメリカは二〇〇一年十月に開始したアフガニスタンへの軍事行動に関して、十月七日付けの安保理議長あての書簡の中で、国連憲章第五十一条に基づく自衛権の行使として行動を開始したと報告したものと承知をしております。
【次の発言】 確かに、今委員御指摘のアメリカの国家安全保障戦略ではそういう指摘がありますが、同時に、脅威に対して先制的に対処するために必ず武力を行使するというわけではないんだと、さらに、先制攻撃を侵略のための口実にしてはならないということも明記をしておりまして、自衛のための武力行使を総合的に判断して実施したものと理解しておりま……
○副大臣(浅野勝人君) 御指摘のように、有事の際における共同統合運用調整所の具体的な運用要綱につきましては、日米両国の間で今後更に詰めていくことにしております。 その中で、共同統合運用調整所は、防空や弾道ミサイル防衛に関する日米の司令部間の調整を図るとともに、防衛庁の統合幕僚監部と在日米軍司令部との間の情報の共有やオペレーションが中心になるわけですね。その一方で、自衛隊法八十条に基づいて海上保安庁が防衛庁長官の指揮下に入る場合には、共同統合運用調整所における米軍との情報の共有や調整の結果が防衛庁長官による海上保安庁の指揮に反映されることもあり得ると、そう認識しています。
○副大臣(浅野勝人君) 開発途上国での技術協力というのは、個々のプロジェクトによって進行の途中で積算がやむなく変更されるようなケースが間々あることは確かではありますけれども、今委員の御指摘のような話を聞くことが少なくありません。 したがって、事業を始めるその事前に積算を更にはっきりさせるということで様々な制度改革を重ねてきておりまして、今年から支援システムも変えて予算執行と事前の積算がより精度が高まるようにしてまいっております。この制度改革の前にやったものだからいいとは申しませんけれども、同じような指摘をこの先も度々受けるというのは、税金を使う重大な、重要な事業として適当ではありませんので、……
○副大臣(浅野勝人君) 山下委員御指摘のとおりでございまして、例えば中国に対しましては、北京オリンピックまでに円借款、円ローンについては整理をする方針でございますけれども、例えば環境問題とか緊急な人道問題については無償の範囲で事柄を進めることはできないだろうか。そのほか、世界様々な国がそれぞれ経済成長をして個人一人当たりのGDPが基準よりも超えてくると、そういう国には無償援助がルールとしてできないと、そういうケースが出てまいりましても、環境問題は言わば別枠のような思想で優先して、無償を含め草の根を含めできることはできるだけの努力をしていきたいと、基本方針でございます。
○副大臣(浅野勝人君) 会いました。 インド、ベトナム訪問は、ともに今月下旬、東京で行われる外相会議の事前調整が主な目的でしたが、ハノイは直前に日朝国交正常化のための作業部会が開催された場所でもございます。したがいまして、ビン外務次官との会談を重視をいたしました。 内容についてですが、私から、日朝国交正常化のための作業部会にベトナム政府が場所を提供してくれたことに感謝を申し上げましたところ、ビン次官からは、ハノイを選んでいただいて名誉に思っている、二回目以降もハノイを使ってほしいという謙虚な言葉がございました。ビン次官によると、北朝鮮の宋日昊大使を昼食に招いて二時間話し合ったとのことでした……
○副大臣(浅野勝人君) 自民党法務部会の条約刑法検討に関する小委員会では、幅広い国民の理解を得て条約刑法を成立させるために、謀議の対象となる犯罪を絞り込む修正案を検討されてきたと理解をしております。 政府は、この条約の締結に必要な国内法を早く成立させていただいて、条約を速やかに締結できるようになることを期待しています。国会における今後の動きによりますけれども、小委員会での検討を基にした修正案が確定されて国内法が成立すれば、条約を締結するため最大限の努力をしていきたいと考えております。 政府としてはこうした方針に沿って対応してまいりたいと考えていることを自民党国対の役員会で求めに応じて申し述……
○副大臣(浅野勝人君) その報道については承知をしております。 平成十五年以降、横田飛行場及びその周辺施設からの油漏れについてアメリカ側から通報があったものとしては、平成十六年八月の所沢通信施設、これは横田の関連施設ですけれども、ここの地上ディーゼルオイル用タンクからのガス漏れについてアメリカから通報を受けております、油漏れね。残りのものについては、この報道でも八十一件は危険も被害も及ぼさないもの、あるいはそれ以下とされております。 御指摘の何件かというのが一件なんですが、その残りのものは一体どうなっているのかという意味を問われているんだと思いますけれども、これは、平成九年三月の日米合同委……
○副大臣(浅野勝人君) 技術的な仕組みの問題ですから、私からお答えをさせていただきます。 今回の二本の租税条約の改正は、御指摘のとおり、源泉地での所得に対する課税権をお互いに抑えて二重課税のリスクをできる限り排除することによって投資リスクを最小限に抑えて投資交流を促進させることが目的の主要な点であります。 例えば、日仏租税条約の改正によって、今委員が指摘された使用料については源泉地国課税を免税とすることになっています。つまり、フランスへ進出した日本企業がブランド料を納めると、それに対する課税が免税になるということです。進出した日本企業にとってはブランド料が増えるわけでも減るわけでもありませ……
○副大臣(浅野勝人君) やや技術的な解釈の問題ですから、私から答弁をさしていただきます。 緒方先生、今オタワ条約の前文を引用されましたけれども、さらに、武力紛争の当事者が戦闘の方法、それから手段を選ぶ権利は無制限ではないと、それらの点を念頭に置いての御指摘だと存じます。 今、大臣が答弁をさせていただきましたように、クラスター弾の不発弾などによる人道上の懸念が存在することは政府も十分認識をしております。その上で、クラスター弾については、人道上の側面と安全保障上の必要性とのバランスを考慮しながら、今後様々な論点から様々な場での議論に参加し、様々な論点からの議論を深めていくことが必要だと考えてお……
○副大臣(浅野勝人君) 今、浅尾先生がおっしゃっているのは、補完性の原則の中で、それぞれ、ICCの犯罪対象の被疑者の捜査や訴追はそれぞれの国が行うんだけれども、それができない場合には、ICCが捜査、訴追をして締約国はこれに協力すると、そういう原則の中で、食い違った場合、国内法とICCの規程がかみ合わない場合をどうするかという御指摘だと理解します。 ICCが対象犯罪にしているものは、先ほど大臣が答弁しましたとおり、集団殺害犯罪や人道に対する犯罪、戦争犯罪、それから侵略犯罪についてはまだ定義がされていませんけれども、それらの問題でありまして、細部のものについては現行の国内法で、殺人罪、傷害罪、逮……
○副大臣(浅野勝人君) 先生御指摘のように、協定に署名した七者がすべて締結した後三十日で効力が発生されることと規定されています。どの署名者も早期の発効を目指し、締結に必要な国内手続を進めてきております。既にユーラトム、インド、それから韓国については締結済みとなっています。アメリカも国内手続を既に完了をしておりまして、あとは、まだIAEA事務局への寄託をしておりませんけれども、国内手続は完了しております。その他の署名国も遅くとも今年夏ごろまでには締結したいとしております。もちろん、日本も今こうして先生方に審議をお願いをしている最中であります。したがいまして、秋ごろまでには協定が発効するものと期待……
○副大臣(浅野勝人君) 在沖海兵隊のグアムへの移転については、今後、我が国の支援にかかわる具体的なスキームなどについて更に詳細に検討していく必要があるということ、先ほどから度々防衛省からも説明のあるところでございますので、関係省庁と相談しながら、国際約束の締結が要るかどうかを含めて整理してまいります。JBICと先方との契約だけで済むのか、あるいは政府間の取決めが要るのか、具体的な中身を決めていく過程及びその結果でどうするかを検討するということになります。
【次の発言】 単年度予算主義を取っていますので、基本的には複数年度にわたって外国政府などに支出することを内容とする国際約束を締結する場合には……
○副大臣(浅野勝人君) 緒方先生御指摘のとおり、アメリカとイギリスは条約と二つの関連議定書のいずれも締結しておりません。 アメリカでは、クリントン政権時代の一九九九年に批准に向けた動きが見られましたが、その後、議会審議は行われておりません。ただ、この条約に関するアメリカ議会がどういう対応するのかということについて最近改めて確認したところでは、近々締結に向けた具体的な動きが出てくるのではないか、出てくるらしいという情報に接しております。 それから、イギリスですけれども、この条約には不明確な部分、先ほど政府参考人がお答えをさせていただきましたように、十分な距離とは何ぞやというようなところがあい……
○副大臣(浅野勝人君) 事実関係に伴う数字の報告ですから、私からお答えをいたします。 日本政府は、二〇〇三年十月のマドリード会合で、御指摘のとおり、最大五十億ドルのイラク復興支援を表明をいたしました。そのうち十五億ドルの無償資金協力は、電力、教育、水・衛生、保健、雇用などのイラクの人々の生活基盤の立て直しと治安の改善に重点を置いています。この無償資金協力に関しては、使い道をすべて決定して着実に支援を進めております。 先生御指摘の南部ということですけれども、ちなみに、イラク南部のムサンナ県への支援はこのうちのおよそ二億ドルでございます。 今後は、最大三十五億ドルの円借款による社会経済インフ……
○副大臣(浅野勝人君) 事実関係ですから、私から答えさせていただきます。 犬塚先生御指摘のように、政府軍とLTTEとの間の大規模な軍事衝突が発生した去年七月以降、虐殺事件や強制失踪事件が多発をいたしておりますので、スリランカ政府は、国内の法律専門家や人権活動家などから構成される事実調査委員会を設立をしております。この委員会では十六件の人権侵害事件に関する現地調査を順次実施していると承知をしております。 それから、スリランカ政府は、この事実調査委員会の活動が国際的な基準に沿って行われることを担保するため、この活動を監視する機関として、様々な国や国際機関が推薦する専門家で構成される独立国際有識……
○副大臣(浅野勝人君) 今御指摘の点、例えば、インドは二〇〇六年から二〇一四年までの間に十四基の原子炉を段階的にIAEAの査察の下に置くと言っていますけれども、二十二基あるわけですね。そうすると、残りの八基は軍事用でIAEAの守備範囲から除外されてしまう。一体その辺りの関係というのは例えばどうなのか、もっときちんとした対応が必要ではないかというような指摘なんだろうと私は伺っておりました。 核兵器不拡散条約に加入していないインドへの原子力協力という形については、国際的な核軍縮や不拡散体制への影響が一体どんな形で守られるのかどうなんだろうかということは、日本政府としても注意深く見ながら検討してい……
○副大臣(浅野勝人君) 交換公文の作成を含めて国連側と事務的な調整を行った際、御指摘のとおり、国連事務局から要員の安全にかかわる内容については公表しないでほしいという理解を日本側に対して度々求められてまいりました。 これやっぱり、国連との調整や意見交換の具体的なやり取りについて個々のことを明らかにするというのは、先方とのそういう信頼関係や航空自衛隊の安全の視点、観点から先方も個々のやり取りは控えたいということでありますので、日本側としてもこの種の外交交渉の常として了解をしてまいってきております。 したがって、先生、委員会で度々御質問のように、何かそれ文書にあるかということになりますと、文書……
○副大臣(浅野勝人君) 国連の分担率の交渉は、約一年間に及ぶ様々な厳しい話合いの結果、去年十二月二十二日に従来の分担率の算定方式を維持することで妥結しました。この結果、二〇〇七年から九年、三年間、日本の分担率は一六・六二四%となります。去年までの一九・四六八%に比べて加盟国の中で最大の二・八四四ポイントの引下げとなりました。 また、今先生御指摘の主な国との関係でも、これまでは日本の負担がイギリス、フランス、中国、ロシアの安保理常任理事国の合計を上回っておりまして過大負担と認識されていましたが、やっと四か国の合計を下回ることとなり、主要国との不均衡がいささか改善されました。 向こう三年間は一……
○副大臣(浅野勝人君) 准介護福祉士の制度は、日比EPAとの整合性の……
【次の発言】 ここは立って、失礼しました、失礼しました。外交防衛委員会が座ったまま答えることだったので、失礼しました。
准介護福祉士の制度は、日比EPAとの整合性の確保にも、確保にも配慮して所管官庁が法案に盛り込んだものと承知をしております。
日比EPAの取決めに当たって、日本政府は、養成施設を卒業すれば国家試験を受けなくても介護福祉士の国家資格が得られるという現行制度を前提にして、介護福祉士を目指すフィリピン人の方々の受入れを約束をしております。したがって、この制度を見直し、すべての者が国家試験に合格しなければ駄目……
○副大臣(浅野勝人君) 十一年前にアメリカ政府がどのような考えの下に要望書を提出してきたのか、アメリカ政府の意向を代弁する立場にありませんが、あえて申し上げれば、日本の規制緩和や行政改革、競争政策に関して、当時のアメリカ政府が抱いていた懸念や関心事を要望書という形式に取りまとめて提出してきたものと理解をしております。
【次の発言】 この要望書は外務省から内容を振り分けて所管官庁に配付をしておりまして、その後それを踏まえて協議をしておりますが、今、櫻井先生の御質問は、九六年にこれが出てくる前にどういう経過があるかという御質問でございます。
これより三年前の九三年に、日米包括経済協議の場でもアメ……
○副大臣(浅野勝人君) 若林委員にはちょっと釈迦に説法ですけれども、ODA事業量は、一般会計を財源とする無償資金協力や技術協力だけではなくて、円借款や債務救済、国際機関への投資、出資などが含めて構成されています。 委員の指摘のようにグロスの供与額で実績を示すべきだという議論があることも承知をしておりますが、国際的にはネットがODAの実績値として使用されています。国連のODA費、GNI比〇・七%、この目標もネットについての目標値になっております。日本としては、こうしたルールに従って、国際社会が共有する目標の達成のために引き続き努力してまいります。
○浅野勝人君 先ごろまで私は外務副大臣の職にありましたので、外交案件について質問するのはまだ生々しくて、自分の顔につばする思いがしますので、今日のところは防衛省の問題に限らせていただきます。 外務省でも防衛省でも同じなんですが、私は、公の機関ないしは公の立場にある個人に対する物差しは、一般社会の常識、しゃばの常識を基準にせよと、しゃばの常識を基準にしなけりゃ駄目だと言い続けてまいりました。その意味では、今回の守屋氏の行動は、違法行為の詰めは捜査当局にゆだねるにしても、世間の人々は、税金を使って仕事をしているという意識がまるでないことにあきれております。防衛庁・自衛隊は国家の存立を死守する、余……
○浅野勝人君 参議院外交防衛委員会の参考人招致に応じて御出席をいただきました。御足労をお掛けいたしましたが、米津参考人は、防衛資材を防衛省に納入する専門商社山田洋行の社長でいらっしゃいます。防衛省・自衛隊は、国家の存立を死守する、余人をもって代え難い任務を負っていますので、膨大な税金を使うことが許されています。その防衛省と山田洋行との間で装備品や資材の納入をめぐる不明瞭な関係が表面化して、逮捕者を出し、連日、様々な疑惑が伝えられています。 代表取締役社長として社会的責任をお感じになっておいででしょうか。同僚議員も伺っておりますけれども、改めてその思いを確かめさせていただきます。
○浅野勝人君 我が党は七月に大負けしたものですから、頭数ががくっと減った上、当委員会は外務、防衛両省の副大臣、大臣政務官を除いた平委員はこの四人です。四人で質問を回しているものですから、昨日の決算委員会に続いてまたぞろ代わり映えのしない面出しで恐縮至極に存じております。ただ、質問も同じ趣旨のものの繰り返しが増えてきておりますし、答弁席のお三方とお互いに顔を見飽きないうちに結論が得られないものかとひそかに期待をしております。 衆議院から法案がこちらへ送られてきて一か月たちました。参議院が賛否の決断を示すことができないということがあると参議院無用論の台頭を許すことになる、そのことに懸念を感じてお……
○浅野勝人君 新年早々、年賀のあいさつ回りで多忙の折に、貴重な時間を割いて当委員会の参考人質疑に応じていただきました。御足労をお掛けいたしましたのは、防衛省と防衛産業の接点で、あなたの存在をめぐって様々な疑惑が伝えられているからです。私自身も幾つか不審に思う点がございまして、直接秋山参考人にただし、一連の防衛スキャンダルの解明を進めて、人々の不信感を少しでも払拭したいと思っております。秋山参考人には率直にお答えいただく社会的責任があると存じますので、冒頭そのことを申し上げておきます。 秋山参考人、山田洋行の米津佳彦社長はあなたが主宰している社団法人日米平和・文化交流協会の理事をしておいでです……
○浅野勝人君 自民党・無所属の会は、これから百三十五分、浅野チーム三人で担当をさせていただきます。 総理は、所信表明演説で、経済社会全般にわたる構造改革への取組を強調した上で、改革と安定した経済成長は車の両輪と述べておいでです。経済成長か財政再建か、党内外でどちらを重視するか論争が盛んですが、総理のお考えはAかBかではなくて、経済成長と財政再建を両立させるのが望ましいとお考えだと存じます。成長戦略と財政再建を結び付けるポリシーミックスですから、フクダノミックスを考えているのではないかという指摘もあります。だとしたら、その理念をもっと明確にお示しにならないと、政府部内がまごつくこともあります。……
○浅野勝人君 ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの山本君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 御異議ないと認めます。
それでは、委員長に下田敦子君を指名いたします。(拍手)
【次の発言】 この際、お諮りいたします。
理事の選任は委員長が行うことになっておりますが、委員長が欠席のため、私が代わって行いたいと存じますが、御異議ございませんか。……
○浅野勝人君 最初に、政府の重点政策にかかわる決算の公表の在り方について指摘させていただきます。 ちょっと私、声がこういう声になっていますが、胆のうを取り出した直後なものですからその影響だろうと。ちょっと我慢してください。 二十年度予算から、政策ごとに予算と決算を照らし合わせて評価できるようにするように手直しをされたはずです。せっかく予算書と決算書を対比できるように改善したのに、各府省を横断する政策課題にかかわる経費の執行状況は必ずしも明らかではありません。もっとも、少子化社会対策関係予算と男女共同参画推進関係予算については既に十七年度に公表をされておりますけれども、その他の重要政策、例え……
○浅野勝人君 決算重視の参議院では、これまで去年暮れを含めて委員会を十回開いて五十三時間に及ぶ充実した質疑をしてまいりました。これほど順調に審議ができるのは、同じ常任委員会の中でも決算は法案を抱えていないからだという陰口が聞こえないわけではありませんが、真剣な質疑を通じて、予算の執行に伴う問題点を洗い出し、行財政の無駄を厳しく指摘してまいりました。全閣僚の御出席をいただいて締めくくり総括質疑となりました。多数を占める民主党を始め、野党の委員の皆さんにおかれましては、十八年度決算を否認することを避けて、与野党が一致して決算委員会の成果を示すことができるような選択をしていただくことをなお期待して、……
○浅野勝人君 ただいまから北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会を開会いたします。
本院規則第八十条により、年長のゆえをもちまして私が委員長の選任につきその議事を主宰いたします。
これより委員長の選任を行います。
つきましては、選任の方法はいかがいたしましょうか。
【次の発言】 ただいまの山本一太君の動議に御異議ございませんか。
【次の発言】 異議ないと認めます。
それでは、委員長に下田敦子君を指名いたします。
○浅野勝人君 外務大臣、政権発足以来六か月たちました。この間、バイとマルチの首脳会談、首脳会議が何回ありましたか。外相レベルは何回ですか。
【次の発言】 回数だけでいい。
【次の発言】 回数は新記録ではないかと推測します。こんなに回数が多いのは世界的な経済不況、金融不安が反映されている証拠だと思いますが、一連の首脳会談、外相会談における一貫した理念が日本政府にありますか。あるとすれば何ですか。
【次の発言】 日本の外交が直面する主要課題が金融経済危機の克服だとしたら、外務大臣の所信は、気候変動、軍縮・不拡散体制、テロとの対決、それに海賊対策と並列的に列挙されているにすぎません。総理、外相を中心……
○浅野勝人君 理事一人五分の配分が理事会の申合せですから、自民党は私と木村理事が質問いたします。
北の朝鮮中央通信は、人工衛星を軌道に乗せるのに成功したと、衛星は軌道を正常に回っている、衛星からは金日成将軍の歌と金正日将軍の歌が四百七十メガヘルツで地上へ送信されていると発表しています。
事実関係を確認するのは技術的にそれほど難しいことではありません。これは本当ですか、それともうそですか。
【次の発言】 ロケットとミサイルとどう違うのか五年生の孫に聞かれたので、真上にできるだけ高く飛ばすのがロケット、斜め横にできるだけ遠くへ飛ばすのがミサイル、本体の中身は同じと説明したら、おじいちゃんの言う……
○浅野勝人君 連休明けのお出かけいただきにくいときに参議院外交防衛委員会の審議充実のために貴重な時間を割いていただきました四人の先生方に敬意を表し、感謝申し上げます。発言いただいた順に一問ずつ伺わさせていただきたいと存じます。 初めに佐藤参考人に伺いますが、上院の助言と同意のない国際約束には何ら保証がない、言わば不公平協定ではないかという指摘でございました。私も一つの見解と受け止めます。ただ同時に、大統領の憲法上の権限に基づいて締結される国際約束も少なくないと承知をしております。日米間、なかんずく自由な世論の監視の中にある日米同盟関係から判断して、約束の不履行は政治的に許容されるものではない……
○内閣官房副長官(浅野勝人君) 官房長官が安保会議に出席をしておりますので、代わってお答えをさせていただきます。 北朝鮮の発表どおり核実験が行われたとすれば、NPT体制に対する重大な挑戦であります。明確な安保理決議違反であり、日朝平壌宣言にも違反しておりまして、断じて容認できません。 政府は、既に、直ちに北京の大使館ルートを通じて断固たる抗議を行いました。総理は、先ほど、午後四時から韓国の李明博大統領と電話会談をして、日韓が協力して対処していこうという方針を確認をしております。それから、国連の安保理に対しても既に緊急会合を招集するように要請を終えておりまして、アメリカを始め議長国のロシア、……
○浅野勝人君 今、今野議員から行政と取り組む者の大事な心構えについて重要な指摘があったと。私も今重い気持ちでやり取りを聞かせていただいておりました。法務行政というのはあらゆるところで人権とのかかわりの裏表にある現場ですから、今の指摘重く受け止めていただきたいなと私からも申し上げておきたいと存じます。 先日、中国で麻薬密輸罪で死刑の判決が確定していた日本人の死刑が執行されました。鳩山総理は、日本人の感情からすれば厳し過ぎるという思いはあると述べておいでです。以前、死刑廃止議連のメンバーでもあった法務大臣は、中国における日本人の死刑執行についてどんな感想、思いをお持ちでございますか。
○浅野勝人君 憲法九条の改正について、政党、自民党とかかわりなく、自民党の見解、考え方とかかわりなく、自らが常に思っているその思いを述べさせていただきます。 私は、シビリアンコントロールの強化を前提に、自衛のための軍事力の存在、つまり自衛隊の存在位置をはっきりと明記をすべきだと第一に思っております。 二つ目は、国際協力、国際貢献の義務付けをはっきりさせること。これは、ここまでは舛添教授と全く同じなんですけれども、集団的自衛権の行使については、教授のように明確に割り切れると私もすっきりするんですけれども、国連が合意した場合のみに認めるのかなと、はっきり考えを固め切っておりませんけれども、そん……
○浅野勝人君 過日、ある新聞の社説にこういう記事がありました。世界の二院制の中で、日本の参議院は典型的な設計ミスであったと。その最大の理由は、衆議院と対等な、ほぼ対等な権限を持っている。衆議院の優越性といっても、せいぜい条約及び予算案の自然成立くらいで、全く対等の権限を持っているのは、これは世界にも余り例を見ない。議論、法案の処理について非能率な形になっているという趣旨の社説があって、私は実はびっくりいたしました。 細かいまだ精査をしておりませんけれども、その中での最大の指摘は、参議院には解散がないと。多くの場合は、二院の場合、イタリアのように両院が同時に解散をして出直すというような形なら理……
○浅野勝人君 私は、地方自治について見解を述べさせていただきます。 地方自治は、国民主権、平和主義、基本的人権と並ぶ重要な権利ですが、それにしては、現行憲法はたった四条。しかも、簡単な規定で、いささか扱いが軽いと存じます。この機会に地方分権を一層推進し、地域住民が自主的に自らの課題を解決していく社会を築く地方自治を確立する必要があると考えます。 九十二条の地方自治の本旨とは何かと。住民自治と団体自治を意味していることを憲法に書き込んだ方がいいと思います。つまり、地域の行政は地域住民の意思に基づいて行い、地方自治体は、国の下部機関や出先機関ではない独立した団体として自らの行政事務を処理するこ……
○浅野勝人君 先ごろ、参議院本会議で新しい防衛計画の大綱についてただした折、私は、アメリカ軍のトランスフォーメーションに関連して、仮に日本からのオペレーションの範囲が極東周辺をはるかに超えて日米安保条約とつじつまが合わなくなったケースについて、次のように述べました。地域的な安全保障の取決めにいつまでも縛られているのは時代後れかなと自問しますが、六〇年安保世代の私どもにはこだわりがどうしても残りますと申し上げました。 この思想からは、集団的自衛権の行使に慎重でありたいという考え方が生まれます。そうではありますが、現実の国際情勢を無視して一国平和主義に陥るわけにはまいりません。他国のための他国の……
○浅野勝人君 伊豆見先生はテレビでしばしば拝聴をしておりますが、テレビと違って今日は本音の見解を聞かせていただきました。 この一月、自民党総研の若い人十数人を連れて北京に行った折、中連部、中国共産党中央対外連絡部の劉洪才副部長と一時間半、それから日本に知人の多い中国現代国際関係研究所の、中国現代国際関係研究所の陸忠偉所長と一時間五十分ほど別々に話をする機会を得ました。先ごろ中連部の王家瑞部長が北朝鮮に派遣されて、金正日に会って、六か国協議の場に戻るよう働き掛けておりますように、劉副部長も北朝鮮政策の実務者の中心人物なんですね。陸所長は国家安全部系統の研究所の責任者ですから、中国を代表するイデ……
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