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並木芳雄 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

並木芳雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
692位
委員会発言歴代TOP500(衆)
327位
委員会出席(幹部)歴代TOP1000
664位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
716位
委員会発言(非役職)歴代TOP500
227位

24期委員会発言TOP50
38位
24期委員会出席(幹部)TOP100
92位
24期委員会発言(非役職)TOP50
31位
25期委員会発言TOP50
29位
25期委員会発言(非役職)TOP50
20位
26期委員会出席TOP50
18位
26期委員会発言TOP50
15位
26期委員会出席(幹部)TOP50
36位
26期委員会発言(非役職)TOP10
10位
27期委員会出席TOP50
41位
27期委員会出席(無役)TOP50
21位

このページでは並木芳雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。並木芳雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

23期(1947/04/25〜)

第1回国会 国土計画委員会 第22号(1947/11/07、23期、民主党)

○並木芳雄君 紹介議員といたしまして皆様に簡単に御説明申し上げて、お願いを申し上げます。  政府におかれましては、奥多摩を含めました奥秩父を近く國立公園にして下さる豫定でありまして、地元の人々初め私どもこの方面に生れ、育ち、現在も住んでいる者といたしまして、一日も速やかにご決定になられんことを切望する次第であります。奥多摩につきましては、詳しく申し上げませんでも皆様よく御承知と存じますが、東京都下における唯一の景勝、古跡、そういうものを含めました観光地帯といたしまして、距離も遠くございません。自動車で行きましても一時間半で容易に到着するところでありまして、この方面が國立公園になりました場合には……

第1回国会 文化委員会 第1号(1947/06/28、23期、民主党)

○並木委員 理事の互選は選擧の方法を省きましてその數を三名とし、委員長において指名せられんことを望みます

第1回国会 文化委員会 第4号(1947/08/07、23期、民主党)

○並木委員 政府御當局は、觀光事業について、また國立公園などに非常に有意義であり、重要な事業であると口には稱しておりますが、實際にこの聲を眞に受けて、民間の方では開發會社とか觀光協会とかいうものを興して、地方の開發をやるよう申請し、またその申請がさいわいにパスして、今度は資材の配給を受けるというようなところにいくと、ぴたりぴたり難關に逢著するのであります、資材でも何でも自由に手にはいる時代には、大いにそういう民間の聲を盛り上がらせて、民間の事業として發達させるという育成方針もよいでございましようが、政府が眞にその重要性を認識しているならば、そうしてその重要であるということは、しばしばこの委員會……

第1回国会 文化委員会 第7号(1947/09/23、23期、民主党)

○並木委員 提出者の請願書はここにありますからごく簡單でわかりやすうございますので、それを紹介者坂東君に代つて朗讀いたします。  占領軍一たび駐屯して以來、萬事舊殼を脱し、眞實に生きる新日本建設に人も我も苦しんでおることと存じます。この間にあつて依然として軍國主義の遺物を頑守し、事実は明らかに追放に値するものを官衙自身が率先保護しておるという奇異なる現象があるのを見ては、國家文教のため痛切に悲しまざるを得ないのであります。それは昭和十二年九月二十一日内閣訓令第三號で交布せられたローマ字つづり方でもあります。該づづり方は、臨時ローマ字調査會において、昭和十一年六月二十六日軍部の強壓により、田中館……

第1回国会 文化委員会 第12号(1947/11/07、23期、民主党)

○並木委員 紹介議員の一人といたしまして、簡單に國會新聞用紙割當の請願の説明を申し上げます。私はなぜこの新聞について用紙割當の請願の紹介議員になつたかというと、いろいろ議會なり政治について報道の新聞が發行されておつて、いずれも私どもまた國民にとつても非常に重要な問題になつております。その中で國會新聞をながめますと、いかにも貧弱であるにかかわらず、其の内容におきまして、しばしば私は心を打たれるときがあるのでございます。大まかな政治的な報道のみに終始せんとする傾向にあるこの種新聞の中において、この記事はいい、これは切抜いてとつておいて後日の參考にしようというような記事が散見されるのであります。そこ……

第1回国会 文化委員会 第15号(1947/11/22、23期、民主党)

○並木委員 代理といたしまして、請願の趣旨を朗讀いたしたいと思います。簡単でございますので、その方がかえつて間違いがなくてよいと存じますので、さよういたします。   解放朝鮮はカイロ宣言により獨立を約束せられたとはいえども、三十八度線により國情の異なる米ソ両國の管理下におかれ、その影響を受ける關係上内外朝鮮人間に思想的分裂を来し深刻なる思想的衝突を見つつある現状であります。   特に終戦後すでに二年有餘の星霜を閲したのでありますが、日本に在留する朝鮮人は現在なお八十餘蔓人の多さを數えその四割以上即ち三十三蔓人は京阪神地域に居住しております。   これら在留朝鮮人の動静いかんは日朝關係に重大なる……

第1回国会 文化委員会 第16号(1947/12/02、23期、民主党)

○並木委員 紹介議員といたしまして皆様にお願いいたします。實はこの「ローマ字と英語のおとぎばなし」の見本がありませんと、お願いするにもしにくいので、ちようど書籍が來ましたから、今お手もとまでお届けいたします。實ははなはだ恐縮なんでございますけれども、これは私衆議院議員に出てまいります前に、何かいい本を出さなければいけないというので、たまたま私の村に疎開をしておりました同級生の文學博士服部四郎君、東京大學の教授をしておりますが、これと相談いたしまて、ちようど服部君が文部省の方でローマ字の方の委員として努力されておりますし、私もつたないながら英語ができますので、ひとつローマ字と英語を對照したおとぎ……

第1回国会 文化委員会 第17号(1947/12/05、23期、民主党)

○並木委員 私ただいまの佐藤さんのお話のように、この請願の御趣旨に贊成であります。ただ漢字の制限とか、送り假名の問題、こういうことがあとに殘つておりますので、書道と、そういう新たに興つておりました漢字、また送り假名等の關係でございますが、今までのものは別といたしまして、今後出てくる書道について、そういうものを新しい企畫のもとにやるかどうか。一應文化委員會としてそういうことまで審議できたら、なお結構であろうと思います。書道をかけ離れた藝術として扱うか。現實の漢字制限及び送り假名とマッチしたものとしてこれから扱うかということを條件といたしまして、本請願の御趣旨に贊成を申し上げます。

第2回国会 文化委員会 第1号(1948/02/03、23期、民主党)

○並木委員 今や國の祝祭日の問題がクローズ・アツプされてきまして、國会の方としても、私ども一生懸命やらなければならないと思うのであります。それにつきまして、この前文化委員会打合会のときにも私申し上げたのでございますが、國の行事、特に祝祭日を中心とした國の行事というものを、どういう所で決定し、何によつて作るかということが、はつきりしておらないようであるのです。と申しますのは、この会議報告書にもあります通り、從來太政官の布告とか太政官の達というようなことによつて決められておつたように思われますが、今後は、國の行事というものは法律によつて定めるものとす、こういうふうな根本法的なものを、ひとつぜひ先決……

第2回国会 文化委員会 第3号(1948/03/19、23期、民主党)

○並木委員 機会を與えてくださいましたので、ごく簡單に申し上げます。その表をごらんになつてくださいますらなば、おわかりになると思いますが、大体極端な飛躍というようなことを避けまして、やはり一種の懐古味をもつた、よい傳統と申しますか、そういうところを守りながら、そうして明日への新しい進歩というものをねらつてみたのであります。原則としまして、毎月一回ずつの祝祭日と申しますか、休日と申しますか、そういうものが出るようにあんばいをいたしました。そうして特に考慮しましたのは、四月の花のころ、それから秋の休育を中心とした文化祭と申しますか、十一月のその二つを一年中での最大のお祝い日、そういうものに目標を置……

第2回国会 文化委員会 第4号(1948/04/02、23期、民主党)

○並木委員 馬場さんのお話、大体私も同じような感じですが、それにつきましても、権威ある日ができるまでブランクになるといけないと思いますので、それまではとにかく二月十一日として……。
【次の発言】 私の方の原案は招魂祭でございましたけれども、どうしても八月十五日は、われわれはやはりあの日を思い出して感慨にふけらねばならない日だと思いますので、ひとつこの委員会の仮案の追憶の日ということに賛成をしたいと思います。
【次の発言】 祝祭日です。

第2回国会 文化委員会 第6号(1948/04/14、23期、民主党)

○並木委員 ユネスコ運動に関して御質問申し上げます。心と心の一つになつた世界を目ざすユネスコ運動が日本に許されるようになりましたならば、若い方々の一つの大きな希望のよりどころができるので、非常に期待しておるのでございますけれども、ただ私たちが案じますのは、ソヴイエト・ロシヤとユネスコ運動との関係であります。これは先般のこの委員会でも御説明があつたと思いますが、その後の情報、現在における段階、將來どうなるかということにつきまして、おわかりの範囲内でお答え願いたいと思います。
【次の発言】 ユネスコについては何か学校の教科書に解説的にでも入つておるものがございますか。またあるいは紙が足りないとか、……

第2回国会 文化委員会 第17号(1948/06/30、23期、民主党)

○並木委員 この栄典法案に罰則の規定がないのでございます。もちろんこの法案の内容自身がそう嚴格な罰則を設けるような性質のものではありませんので、罰則の規定はなくてもいいという建前ではないかと思います。しかしところどころこういう場合には、勳章を返納しろとか、返還しろとか、こういうようなことが出ておりますので、もし返還、返納を怠つた場合にどうなるか。できなければできないで、その返は大体今までの翌慣通りまああまり深くとがめずに済ませよう、こういうような運用でいかれるのかどうか、そういう点を一つお聽きします。  もう一つ簡單ですが「外國の勳章又は記章を受領した者が、これを着用しようとするときは、内閣総……

第2回国会 文化委員会 第18号(1948/07/01、23期、民主党)

○並木委員 紹介議員に一つ質問します。今のホテルは私営ですか、設立の当事者はどこでございましようか。
【次の発言】 この際観光課長にお尋ねしておきたいと思います。観光事業がいつも焦眉の急であるといわれて、また近くは外人の観光客も正式に入國を許可されてくる。そういう段取になつてきたので、いろいろ外客專門のホテルのみならず、やはり日本人向けとしてつくつておいても、案外外人のお客の中では、そういうものを好むお方も多いのじやないかと思います。ただいまお話がありましたからお尋ねするのでありますが、何と申しましても資金、資材、特に資金であると思うのであります。先日私復興金庫に行きまして、観光事業に対する融……

第2回国会 文化委員会 第20号(1948/07/03、23期、民主党)

○並木委員 佛教全書の刊行は、わが國の思想教養上、非常に効果があるので、これを廣く國民に普及することは大切なことである。

第2回国会 文化委員会 第21号(1948/07/04、23期、民主党)

○並木委員 ただいまの川越委員の御発言まことにうれしく拜聽いたしました。実はその点について、日程第一二、文書表番号第三四三号の大善寺中門を重要美術品に認定の請願、これは紹介議員坂東代議士となつておりますが、実は前の國会におきまして、私はこの委員会から正式にこの調査を委嘱されまして現地に参つたのであります。東京都下八王子市の眞中にあるお寺でございまして、ここにおられます武藤專門調査員もそのとき一緒に行つていただきました。また紹介議員の坂東代議士もおいでになつてよく調査してくださつたのです。これは私子供のときから覚えておるのですが、俗にお十夜十夜と言われまして、郷土の大きな魅力であつたのであります……

第2回国会 文化委員会 第22号(1948/07/29、23期、民主党)

○並木委員 御説明を聽いて大部よくわかつてまいりましたが、私たちさらに研究を重ねて今後の審議に入りたいと思います。本日のところは氣のつきました点を二、三お聽きするという形でお願いしたいと思います。  ただいまのところ、民間放送局の申請が八つぐらいあるということでございましたが、その八つのうちで、もし法律が通過すれば許可してもいいという実力を備えたものは、いくつぐらいございますのですか。
【次の発言】 その成り立つ可能性のあると思われるものは、取上げる價値のある内容をもつたものは、常識的に考えていくつぐらいございますか。そういうものがいくつかあるとすればわれわれはこの法案を審議する上において、な……

第3回国会 運輸委員会 第10号(1948/11/24、23期、民主党)

○並木芳雄君 お許しを得まして運輸当局に要望とお尋ねをしたいのでございます。実は今朝の朝日新聞の都下版でございますけれども、秋田米が腐つて到着した、こういう記事が載つておるのでございます。これは簡單な記事でございますから読んだ方がよいと思いますのでお聞き取り願いたいと思います。「秋田米三十俵腐つて到着、貨車にこぼれ残つた藥品がもと、秋田縣米内澤駅から八王子駅に去る二十日届いた政府配給用保管米二車、三百五十俵のうち下積みの三十俵が灰色にかわつているので、八王子食糧事務所が檢査したところ、貨車にこぼれていた藥品の粉がついて腐つたものとわかつた。八王子市署は大事な食糧輸送の車に、そのようなものが残つ……

第4回国会 外務委員会 第2号(1948/12/06、23期、民主党)

○並木委員 私も外務大臣に二、三お尋ねいたします。  まず第一に何といいましても私たち國民が知りたいのは、一体いつごろになつたら講和会議ができるだろう、平和会議ができるだろうということであろうと思います。しかしこれは先ほど來のお話の通り、なかなか國際関係もありまして予見することはむずかしいと思いますが、少くとも外務大臣とされて、主観的にいつごろまでにはやりたいものだという点は出て來ていいと思うのであります。アメリカの方の報道によりますと、來年中には講和会議もやろうというようなことも新聞に出ておるほどでありますので、どうかこの機会に、できるならばいつごろまでにやりたいものだという外務大臣の御意思……

第4回国会 外務委員会 第3号(1948/12/14、23期、民主党)

○並木委員 それでは質問の方よりごく簡單に申し上げますが、お答えの方は、なるべく詳しくお願いしたいと思います。外務大臣にお願いしたかつたんですが、御病氣とあれば仕方がありませんが、ただ私前もつて大体その要点だけは御通告いたしておきましたので、政務次官、政府委員の方が、必要な点は外務大臣と御連絡があつたと思いますから、その線に沿つてお願いします。  第一は終戰処理費についてであります。非常にむずかしい問題でありますから、どうのこうのということはもちろんできない性質のものでありますが、処理費の日本の財政に及ぼす影響は相当大きなものでありまして、政府としての根本的の見通し、どんなふうになつているだろ……


24期(1949/01/23〜)

第5回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第11号(1949/10/10、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 風早さんの要求される政府側の答弁者がいなければ、また委員会を開かなければならぬ。ですから、委員長はよく要求を聞かれて、どういう人をここに連れて来たらよいかという段取りをつけて、再開されたらどうかと私は思います。ほんとうに責任のある答弁のできる人がいなければ、せつかく開いてもむだだと思いますが……。

第5回国会 外務委員会 第5号(1949/04/06、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 お尋ねします。最近フイリツピンの方から、賠償について消費物資をもつて充ててもらいたいという要望があつたとかなかつたとかということが、新聞で見えたのですけれども、その実際について御報告願いたいと思います。
【次の発言】 山本委員からのお申出、しごくごもつともだと思うのです。本会議における緊急質問は、特にわれわれ当該委員会の御了解を求められなくても、しかるべき筋を通しての手続がありますから、その方で取上げられれば当然できると思うのです。同時に、われわれとしても、外務委員会で何もしていないから、そういう緊急質問が本会議で出るのだ、こういう意味になつてきても非常に困るので、本会議の質疑應答……

第5回国会 外務委員会 第6号(1949/04/13、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ただいま外資導入についてと申されましたけれども、私は先日來外務大臣その他に対して、三項目にわけて御質問するからと申入れておいたのでございます。ところが先ほど川崎委員から話がありました通り、外務大臣はきようもお見えにならない。実はこの前、若松委員が代理委員長として委員長の席に着いておられたときに、佐々木委員その他の方からも要望があつて、ぜひ早急に外務大臣の出席を求めたいということを申し入れておいたのであります。若松委員長代理もこれを了承して、そう傳えると言われておりました。また私もその後ちよいちよい專門調査委員室へ行きまして、連絡もとつて、今度の水曜日には外務大臣は出られる予定である……

第5回国会 外務委員会 第7号(1949/04/20、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私は時間がありませんからたくさん申し上げたいのですが、二つを限定してお伺いいたします。一つは講和会議の見通しに関連して、大臣から國際情勢をお伺いしたいのであります。この前この会議場で、講和会議の見通しをお伺いしてから早くも半年たちました。半年というものはかなり意義のある期間でございまして、この六箇月の間に國際情勢というものがどういうふうに変化をしておるか、好轉しているのか、あるいは悪化をしているのか、そういう点について先般大臣も、いろいろの情報などに迷わないようにという御意見もありましたので、今國民はぜひ大臣の口から、國際情勢に対する御所見をお伺いして、それが日本の平和会議にどうい……

第5回国会 外務委員会 第8号(1949/04/27、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 政府は引揚げの受入態勢が完備している、こういうことを言われておりますけれども、最近國会に見える各方面の陳情者の方々の声を聞きますと、必ずしもそうでもないということが述べられておるのです。私はもちろん現地を見ておりませんから、眞偽のほどはわかりませんけれども、たとえば日本へ帰つて來れば職業の安定がある、衣食住は十分あると言いながらも、ある職業安定所へ行くと、ソ連地区からの引揚者であるという点から、職業のあつせんを断られたというような申出、あるいはまた船の中の指導官と申しますかが、その指導官が何不自由なく衣食住も足りておると言つたが、帰つて來てみると住宅もない、食糧も十分與えられない、……

第5回国会 外務委員会 第9号(1949/05/11、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 議事進行に関して発言をお許し願います。実はとつさのことで、私どういうふうに発言したらいいかわからないのですが、けさの朝日新聞、ごらんになつた方があると思いますが、これにロイター特約の記事が出ておるのです。見出しは「講和後も駐兵を希望」こういうような見出しで、吉田首相が外人記者に言明したというような記事が載つております。私まだ内容の檢討を詳しくはしておりませんけれども、この見出しにはまたドツジ公使に乾杯するときに、國民の名においてでなく、内閣の名において乾杯した、こういうことが載つておる。あるいは講和後の駐兵の方針、そういうことに関しまして、これはいいとか惡いという問題でない、私はま……

第5回国会 外務委員会 第10号(1949/05/14、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私の質問したいと思つたことは大体野坂委員からされましたので、私は一つだけお聞きします。大体九億円という金額は、むろん関係筋の御了解のもとであると思いますが、これはふえるような場合もあると思います。そのふえたときに増額が可能であるかどうか。その見通しと、それから予算的の措置としてはどういうふうに取扱つて行くつもりであるかどうか。これをお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 昨日からのアメリカの対日賠償工場撤去の中止という情報について、当局に御質問を二、三してみたいと思います。実はいろいろの報道がございますので、そういう情報を総合して一つの結論を出すということは、なかなかむずかしい……

第5回国会 外務委員会 第11号(1949/05/21、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私は國会が閉会まぎわになりましたので、最後の締めくくりとして、皆いらだつておる引揚げ促進の問題がどうなつておるかということをお聞きしようと思つて質問書を出しておつたのでございます。ところがそれと間髪を入れず、昨日あの報道が傳えられまして、それがさらに本日の新聞紙上等には詳しく載つておりますが、この点について私たちとしては、予期に反した数字を示されたわけであります。そこで見通しをお聞きするつもりでございましたけれども、けさは緊急にこういう結果が報ぜられた、それについて今まで政府として種々調べたその数字との間にかなりの開きがある、こういうものに対する政府としての調査の結果を御回答願いた……

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第14号(1949/10/19、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私も小委員会に出た者として、どういうふうにこれを了解したかということをお話することが御参考になると思いますから、ちよつと申し上げたいと思います。私は今佐竹さんから言われました通り、あいさつ行為をする場合には、戸別訪問になつてもさしつかえないのだ、こういう了解でこの事項というものを承知しておつたわけです。あのときの話では、街頭演説に行つたり、あるいは個人演説会を開いて、せつかく近所に知人がおる。その家の前を通りながらあいさつもしないで帰る。何だかちよつとおかしいというようなこともあり得るから、そういうときに四五軒あいさつしてまわつても、それは戸別訪問にはなつても、そのことは第一項に抵……

第5回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第15号(1949/10/24、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ただいまのような御意見も出ると思いますけれども、これも小玉さん、小委員であつたにかかわらず出て来なかつた。了解を求められておりますから、あえて言いませんけれども、実際小委員会でもずいぶん問題になり、その後もこの委員会で問題になつたのですから、先ほどのようにこれにもなお反対の意見があるということをつけて――これは十分もんだ末の法文であつて、今のような御希望の点、あるいは反対の意見もあると思いますけれども、一応これを要綱に織り込んで反対の意見ありということでまとめ上げていただきたいと思います。

第6回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第1号(1949/10/27、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 委員長の互選は、選挙の手続きを省畧し、中山マサ君を委員長に推薦いたします。
【次の発言】  理事はその数を十名とし、委員長において御指名あらんことを望みます。

第6回国会 外務委員会 第1号(1949/10/29、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ただいまの佐々木委員の質問に関連して、どうしてもお聞きしたいことがありますので、お許しを願います。佐々木委員の今の質問はこれはまことに重大な質問でありまして、実は私この点につきましてやはり外務大臣その他に対して質問を通告しておるのであります。ところで外務大臣に対する質問はあらためていろいろ聞きますけれども、今承ておりますと、私たちとしては聞きのがせない次官の答弁があつたのです。それはわが国はまだ国連加盟の決意をしておらないから、こういうお言葉でありました。これは私たちは今非常に意外に思つたので、途中でも手をあげて関連質問を許してもらおうと思つたのですが、九月二日でしたか、ラジオの放……

第6回国会 外務委員会 第2号(1949/11/09、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 たくさん質問事項がありますが、ほかの方々も御質問されますから、はしよつて特にただいままでの問題に関連した点に限定して質問をいたします。  私が第一にお伺いしたいのは、憲法第九條の自衞権すら放棄したという項目に関連して、さつき條約局長の答弁にも但し火急の場合には許される。あるいはまたこの前の外務委員会のときの答弁には、自然発生的な防禦の場合にはこの限りでないというような但書がついておつたと思うのです。これは私たちは今後の行き方として非常に大切であると思いますので、もう少し具体的に、火急の場合とはどんな場合を指すのか、自然発生弱な防禦とは、どういうものを言うのかということを例示をして説……

第6回国会 外務委員会 第3号(1949/11/17、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 きようは参議院議長の葬儀もありましたし、きようのところはしかたがないと思うのです。ですからきよう散会までにどなたか使いをやつて、はつきり日時をきめていただく、そういうふうにおとりはからいを願いたいと思います。
【次の発言】 それではどなたかほかの方に代理の委員長を勤めていただいて、あなたが行つていただきたいと思います。
【次の発言】 だから至急に応急措置を講じていただきたいと思います。
【次の発言】 山口国務大臣に緊急質問が一つあるのでありますが、その前に橘次官が見えておりますから、賠償撤去の問題について御質問申し上げます。実は最近講和問題などが情報として見えておりますが、これと不……

第6回国会 外務委員会 第4号(1949/11/19、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 議事進行について……。吉田首相について当然報告があるべきだと思います。
【次の発言】 だから出席がない理由をちやんと説明をして了解を求めるのがあたりまえです。
【次の発言】 講和の問題に関して、外務当局が相当神経質になつているということは、私たちわかるのです。しかしこのごろの国民の関心というものは偉大なもので、ただいまも佐々木委員からその点お話があつたのであります。そこで外務委員会はあまりかたくならずに、何か言葉じりをとらえられて、あとから追い込まれるのではないかという意識が、官僚として当然あるように見受けられるのですが、われわれ国民の代表なんですから、その声を聞いて、虚心担懐な気……

第6回国会 外務委員会 第5号(1949/11/21、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 転換申請の六十四件のうち四十四件OKが来た。あと二十件残つておるわけでありますが、それもやはり近いうちに許可になる見込みでございますか、お伺いいたします。
【次の発言】 今までの民間工場のうちで、これが許可になつてなお転換しないでそのまま休止状態にある工場の数とか、そういうものの概要をお知らせ願いたい。
【次の発言】 休止されておる工場の原因、理由、つまりこれらのうちにもなお稼動したいという希望があるにもかかわらず、稼働できないという状態が、あると思うのです。それは申請しても何か隘路があつて許可にならないのか、申請の段階にまでも至らないで弱り切つておるのかどうか、そういうような状態……

第6回国会 外務委員会 第6号(1949/11/29、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 今の菊池さんの御要望と関連したことは、私も今日質問として出してあるのです。この日程を見ますと、第二、第三に引揚げ促進の請願が出ておりますから、その方で一括して取扱われんことを望みます。
【次の発言】 それに関連して、請願のときに質問をしろという先ほどの打合せでございましたから、引揚げ一般の問題、特にソ連からの引揚げについて質問をいたします。実は外務省の方で留守家族の調査をしておるということになつて、この前の引揚促進特別委員会でしたか、近くその数字がはつきりするということを、倭島管理局長から答弁があつたと思います。その日の一日も早く来ることを待つておつたのですが、その的確なる数字は発……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第2号(1949/11/15、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 民主党の野党派としても、大体今鈴木さんが言われた線に沿つて結論が出るものと、私は思つておりますが、この点については参議院のことですから、正式に両院議員総会を開いて正式の結論を出して委員会に臨みたい、こういう気持を持つております。
【次の発言】 ただいまの御質問は、まことにごもつともだと思います。それに関連して、もう一つ参議院の特別委員会の方から、何がこれについての決定を委員長の方に通知がありましたですか。参議院側の結論と申しますか、希望と申しますか、そういうものがあつたらお知らせ願いたい。
【次の発言】 今のお話もごもつともな点が多いと思います。しかし委員の間で話し合うのは、今まで……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第3号(1949/11/21、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 この前の御相談の結果、私どもは党に諮りまして、選挙区制につきましては、衆議院の方も参議院の方も現行法に変更を加えず、現行法通りということに決定いたしましたから、御報告いたします。

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第4号(1949/11/25、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ただいまの御意見は社会党の党として出されたのでしようか、それとも個人の委員からそういう御意見が出たのでしようか。
【次の発言】 民主党の方としても、今日のところ、ちよつと一存では返事しかねると思います。そういう新しい提案が出されますと、一応協議して、やはり党としてきめたいと思います。
【次の発言】 その民主党の議員というのは、だれですか。
【次の発言】 これは私一存では行きませんので、留保させていただきます。そこでこの括弧の中ですが、都道府県を一單位として通用するもの十五枚というのは、十五枚が重なりますが、この書き方はどうですか。

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第6号(1949/11/28、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 今の御意見ですが、それはまだもちろん決定したわけではありませんけれども、何と言いますか、ゴルフで言いますと寄せに来ているのです。この意見はここに来ても、委員の方の御発言はその背後の党を代表して、いつまで経つてもぶり返すおそれがありますので、この間からそういうふうにしておいたのであります。一昨日の会議でも、この点はやはり議題になつたのですが、そのときは野村さんとどなたでしたか民主自由党から出ておりまして、この参議院の案を受入れることを考慮したのですが、やはり基本的人権というような点でもつて衆議院の方の原案を押してもらおう、こういうふうに一応は申し合せたのであります。現職だけを六箇月―……

第6回国会 選挙法改正に関する特別委員会 第7号(1949/11/29、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私は鈴木さんの意見に初  めから賛成です。
【次の発言】 今の評論の問題ですが、懇談中鈴木さんから、評論は原則として自由に認められておるのだ、だからそういう御希望が出たについては、何か誤解があるだろうというふうな御発言がありました。先ほど評論と報道の自由の限界について御質問があつたので、私ごもつともだと思うのです。この希望を受けられたときの評論の意味ですね、定義――評論とは何ぞや、どういう意味でこれを受けられたか、これを明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 私もそれを申し上げようと思つたのですが、その中で一つ解釈の違いがある点だけは、この委員会のためにも申しておいた方……

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第1号(1949/12/04、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 委員長の互選はその手続を省略して、中山マサ君を委員長に推薦いたします。

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第2号(1949/12/19、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ただいまの点についてお伺いいたしますが、最近吉田総理からも関係方面へ懇請された、その結果対日理事会にも、この問題を取上げられるようになる見込みだ、あるいはさらに国際連合にもこの問題を提起するような報道も伝えられておりまして、われわれ送還を一日も早いように願つておる者に対しては、非常に力強い感じを與えておるのです。ところでそういう点において、ただいま適用される條約あるいは規則といつたものがないといたしますと、連合軍の方で、国際連合にこの問題を取上げたときに、実際の手続と申しますか、取扱いと申しますか、そういうものはどういうふうに運ばれて行きますでしようか、その点をお伺いいたします。

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号(1949/12/22、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 決議案の問題ですが、ついこの間本院では決議案を出した。そうしてわれわれの決議案は、あくまでもやはり行政部に対する決議案である。行政部をスキツプして対外関係においての決議案というものはないわけです。形の上においてわれわれはああいう強烈な決議案を出して、縛られておるのは行政部である。内閣の方からあの決議に基いた経過なり、そういうものが一応正式のルートを通つてわれわれに報告されて、しかる上に再び内閣に対する決議というものが行われるのが、ほんとうの道なんです。われわれはつまり内閣との関係において、あるわけです。それを今そういう正式の報告も受けず、また十分の理由づけがなくて、いきなり何かそこ……

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第7号(1950/02/16、24期、国民民主党)

○並木委員 お伺いしますが、本件の取扱いについて、内容に重点を置いて査閲をされたか。形式、つまり表現の言葉づかいに重点を置いて査閲をされたか、どちらでございますか。
【次の発言】 当事者の間に食い違いが出た場合に、これをうまく処理できない場合がある。こういうときには、ラジオ・コードによつてある程度の権限が放送局に委譲されておるのでございますか、どうですか。
【次の発言】 要するに編集権が放送局にあるということは、新聞社と同じように、放送に対する全責任を編集者が負うという意味になるわけですか。
【次の発言】 そうすると、あくまで中立でなければ、言論あるいは表現の自由というものを公正に扱うことがで……

第7回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第9号(1950/03/02、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 この際参考までにお聞きしておきたいのですが、この前のお年玉つき郵便葉書のときに、二円のものと三円のものと二種類あつたのてありまして、私自身も、あとからそんなのがあつたかと気がついてびつくりしたのですけれども、あの発売に関しては、何か一般に周知しておらなかつたようです。そしてこれを買つた人は、何か特定の人が多かつたようにも思われますけれども、これはどういうふうな目的で、実際の発売の方法はどんなふうになされたか、お伺いいたします。
【次の発言】 あの賞品でございますけれども、かなり楽しみにしておりました。おとなも楽しみにしておりましたけれども、ましてお正月を控え、奥さんとか子供さんたち……

第7回国会 外務委員会 第1号(1949/12/21、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 あれほど、もみにもんでようやく拡大強化された外務委員会、第七国会の第一回の外務委員会に、例によつて専任外相が出て来ないということを、私ははなはだ遺憾とするものであります。先ほど佐々木委員が政府委員の方に注意されましたが、これはむしろ兼任外相である吉田さんが、自分は専任できないのだからと反対に皆さんを激励して、おれは出ないけれども大いにやつてくれというのがほんとうであるにもかかわらず、かえつて緘口令をしくような、独裁的な行き方をとつておる。そのために皆さんが神経過敏になつて、せつかくわれわれがまじめに真剣に討議しようとするのにうまく行かない、こういうふうに感ずるのであります。そういう……

第7回国会 外務委員会 第2号(1950/02/01、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 今度の講和の問題について私は方々歩きまわつて、とにかく国民にどういう印象を與えたかということを調べるのが大事だと思いましたから、相当聞いてみた。ところがその中で一番疑問を持つておるのは、どうして今度政府は突然として自衞権があるということを言つたのだろう。今までは非常に靜かな調子で、なるべく自衞権などというものは最小限度、あるかないかのように扱つていた。その調子を一ぺんに乱して、ここでやぶから棒に、木に竹をつなぐように自衞権があると言つて強く主張したのはどういうわけだろうという疑問です。だからつまり政府はどうしようとするのか。国民に対してどういうことをしろというのか。この点について非……

第7回国会 外務委員会 第3号(1950/02/08、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私はきよう大事なことであるけれども、微妙であるから質問をやめようと思つていたのですが、先ほど西村さんからもちようど発言がありまして、やはりこれは確かめておかなければいかぬということがわかりましたので、特に政府当局にお伺いいたします。西村さんの発言の中に、講和会議に対して発言権がないという根拠もないということがあつたのです。私どもは大体講和会議に対しては発言権はない。しかし国民の希望、熱意、こういつたものは十分意見を闘わし、発露して、そして向うである程度それをしんしやく、あるいは受入れるであろうと解釈しておつた。ところが西村さんが断定されましたように、発言権がないという根拠もないのだ……

第7回国会 外務委員会 第4号(1950/02/15、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 質問の前に、この前の理事会できまつたことを、委員長から一応報告しておいていただきたいと思います。と申しますのは、委員全員になかなか徹底しきれませんし、よるべきところはやはりこの議事録ですから、一応ああいうとりきめをしたということを議事録にとどめておいて、ほかの委員の方にも見ていただくし、あとからまた参考にもなると思いますから、その点御報告願います。
【次の発言】 私はけさ発表になりました中ソ同盟に関して質問をしてみたいと思います。まず西村條約局長にお尋ねいたします。二、三日前吉田総理大臣が大西洋憲章を引用されて、侵略的意図が全然ないのだから、領土の問題というものは考慮される余地があ……

第7回国会 外務委員会 第5号(1950/02/22、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 大分首相気焔をあげられましたが、今度はかわつてやおちようではありません、野党でございますから、そのつもりで私は首相に少しお尋ねしたいのですが、戰争が勘でもつて――勘でも起らないのはけつこうでありますけれども、これを裏づけるために、先ほどお話のありました中立以上のものを求めてわれわれは立つ、その首相の意気、これは非常に私はけつこうで、これがあれば初めて国民も安心するんじやないか。ところが平和を愛好する、平和の先がけとしての意気を国民は示すべきだという御答弁でありましたが、国民はその意気を持つているのです。ところがかんじんの政府、その総帥であるところの吉田総理が、いつもどうも強いようで……

第7回国会 外務委員会 第6号(1950/03/01、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 質問いたします。その金額はどのくらいを予定されておりますか、品目別にお知らせを願います。
【次の発言】 国家として不当利得は返すべきだ、こういう原則はどういうところから出ておるのですか。
【次の発言】 それならば一歩を進めて、補償をすべきだと書いて、損害に対して補償をすべきだという処置はとられないものかどうか、その点をお伺いいたします。
【次の発言】 今日までのものです。それを持つておつたならば、当然それから出て来る利用価値もありましようし、あるいは貨幣価値の下つたという場合もありましようし、とにかくそれを利用するために拂下げを受けた人が、逆に取上げられたために利用価値を失つた、そ……

第7回国会 外務委員会 第7号(1950/03/08、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 どのくらいの在外財産があるか見当はつきませんか、あるいは調査はしていますか。
【次の発言】 在外公館の借上げの申告の期限が、三月十九日で切れるのですが、それに対して関係者の方から、どうも三月十九日まででは間に合いそうもないから、もう少し延ばしてくれないかという声も聞いておるのですが、政府の方でそういう声を聞いておるかどうか。また少し延期して、関係者のために便利なようにする方がいいのじやないかとも考えていますが、そういう点いかがですか。
【次の発言】 その点ラジオか何かを利用して、公告されたことがありますか。
【次の発言】 請願の中にありました国家がこれを補償するという点については、……

第7回国会 外務委員会 第8号(1950/03/11、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 まずお伺いします。これは三月一日に突然出で来た法案であつて、その後まだ一回も審議しておりません。私たちがいろいろな資料を出すようにお願いしておいたのでありますけれども、その資料も来ておりません。わずか一つ来たのは、払下げの方法に関する説明のようなもので、子供だましのような資料が一部来ただけであります。核心をついたところの、どういうところで、いつどういうものがだれそれに渡つているかというような資料は来ておらないのであります。それでどういうわけで急にこの法案を早く出さなければならないか。一昨日実は急に専門員の方でやつて来て、十一日の委員会にかけて、午後からの本会議でこれを通過させたい、……

第7回国会 外務委員会 第9号(1950/03/14、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私は民主党を代表いたしまして、この法案に警告づき賛成の討論をごく簡単にいたします。実はこの法案は表題のごとく、まことにややこしい法案です。そうして両方の方面からながめることができて、いずれの立場にもそれぞれ理由があるように思われるのでございます。そこで私たちは先日の委員会から今日まで、同僚山本委員とともに、政府に対してあらゆる角度から質疑を行つて参つたのでございます。それと申しますのも、こういう法案が自由党内閣のもとに出されるということから、私たちに多少のそこに疑問を生じさせた点もなきにしもあらずでございまして、いやしくもこういう法案を通しておいて、あとからいざこざが起つては困ると……

第7回国会 外務委員会 第11号(1950/03/22、24期、国民民主党)

○並木委員 私もこの法案には引揚委員の一人として参與しております。ただいま委員長から報告がありました通り、当時私は十九日の期限が切れるについて、それでは間に合わない、あとから申込者もあるだろうからというので、政府に期限を延長する方がいいじやないかということを質問しております。ところが倭島管理局長はそれに対して、今委員長の申されたような答弁あつたので、私もその事情を了としながらいたのですけれども、一方においてどうも十九日ではとても間に合わい、ぜひそれを延長してくれという要望が熾烈となつて来て、急遽あちらの委員会にかけられるようになつたのです。私はこちらでこの前審議したこともよく知つておる。その点……

第7回国会 外務委員会 第12号(1950/03/24、24期、国民民主党)

○並木委員 まず外務当局にお伺いしますが、古橋選手がブラジルに渡つたところが、ブラジルの奥地では日本か敗戰したことをいまだに知らない人がある。それでつるし上げにあつたということが相当大きく報ぜられておるのです。これは私たちとしてはまことに意外な感がするのでありますけれども、日本の外務省としてはこういう点についてどういう情報を持つておるか。またそういう誤解を一掃されるために、何らか手を打つたか、今までやつてなかつたとしたならば、至急どういうふうな方法をもつて、その誤解を一掃するつもりであるか、お伺いいたします。
【次の発言】 この際西村條約局長にお伺いしておきたいことがあるのですが、それはこの前……

第7回国会 外務委員会 第13号(1950/04/03、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 政府にお伺いいたします。ただいま次官の御説明ありましたように、結局全面講和というものは客観情勢によつてきまるものであつて日本としてはどうにもならないという、お言葉がありました。客観情勢、この要素はいろいろ複雑であろうと思いますが、その客観情勢について私はお伺いしたいと思うのです。特に最近国際連合に中共が加盟する問題、これが大きく取上げられております。それからまた対日講和問題に対してアメリカの動向を左右するであろうといわれておつたヴォリーズ陸軍次官の六月末日をもつての辞職の報道、それからバタワーズ国務省次官補の対日問題に專任するといつたようた報道に関連して、いわゆる客観情勢というもの……

第7回国会 外務委員会 第14号(1950/04/05、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 ちよつとその前に議事進行に聞して発言をお許し願います。と申しますのは昨日国会で廣川幹事長はこれこれのことを話したといううわさが飛んでおりましたので、私はそれを聞いてよもやそんなことはないだろうと打消しておつたのです。ところがけさ新聞を見ますと、どうやらそれが事実らしいのでございます。と申しますのは、今般の予算の審議にあたつて野党側のとつた態度が、国政の運行を妨害し、ひいては講和会議にも好ましからぬ影響を与えたことは、はなはだ遺憾である、というようなことが書いてあるのです。それからわが国民の友好的な対米感情の惡化を策するがごときは云々というようなことも言つてあるので、これは私民主党の……

第7回国会 外務委員会 第15号(1950/04/10、24期、国民民主党)

○並木委員 法務総裁にお尋ねいたしたいと思います。たびたび総裁には御足労を煩わしましてまことに感謝にたえません。しかし最近の国際情勢から判断しまして、日本が諸外国から受けるところの印象をなるべくよくしようという努力を持つことは当然でありますので、私はこの際誤解を一掃して、日本がほんとうに民主的に外国人を取扱つておるというような点についてお尋ねしてみたいと思りのであります。その中で特に関心か持たれますのは朝鮮人関係でございます。実は私たちは朝鮮人関係につきまして、報道以外に必ずしも的確な知識情報を持たないのでございますので、この際法務総裁につまびらかにしていただきたいと思うのでございます。  ま……

第7回国会 外務委員会 第16号(1950/04/19、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 質問の方から始めます。実は專任外相設置に関する決議案というものをつくつて参つて来ておりますので、委員の皆さんの御意見をお伺いしようと思いましたが、委員の方々がもう少しお集りになつ後の方がいいと思いますので、質問から始めることにいたします。  最初に講和会議に関連しての保障條約ということにおいてお伺いいたします。先日ジエサツプ無住所大使の談によりますと、対日講和條約後において幾つかの保障條約が結ばれるであろうというような旨の報道がなされたのでありますが、私はこれをラジオで聞きましたので、あるいは聞き違いかとも思いますけれども、もし聞き違いでなかつたといたしますならば、この幾つかという……

第7回国会 外務委員会 第17号(1950/04/26、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 議事進行について御発言をお許し願います。  実はけさ野党懇談会で外交対策の協議が行われました。その席上で、どうしても今会期中にもう一ぺんだけ吉田首相兼外務大臣の出席をお願いして、外務委員会で討議しなければならないことがあるから、外務委員の方においてせひ委員長の方へ、そういうふうな申入れをしておいてくれという要望があつたのでございます。従いまして、あした理事会が開かれるというさつき回章を拝見しましたが、理事会の席上でも提案いたしますけれども、委員長の方においてもせひ、会期の迫りました今国会でありますけれども、野党側の要望をいれて、吉田首相兼外務大臣に外務委員会に出席を願うようお申入れ……

第7回国会 外務委員会 第18号(1950/05/01、24期、国民民主党)

○並木委員 まず私は吉田首相兼外務大臣の出席に関して委員長にお尋ねをいたします。先日の理事会におきましても、與党も加わつてぜひもう一度吉田首相に出てもらいたい。そういう強硬な申合せをして、これに対して委員長は全力をあげて努力するという御答弁でございました。それを信頼して本日は当然吉田首相兼外相は出席するものと思つておりましたけれども、その結果はどうなつておりますか、その点をお伺いしたいと思います。
【次の発言】 昨日はどうだつたのですか、昨日は出席するということは当然わかつておりましたか。
【次の発言】 あれほどかたい申合せでございましたし、かたがた野党連合懇談会の方でもぜひ首相と委員会でひざ……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1949/12/13、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私も先日来の審議のいきさつにかんがみまして、何とか妥結点を探さなければいかぬという観点で、非常に今苦心して参つたのであります。私個人の結論としては、ただいま栗山委員が言われたようなところへ持つて行くのがいいというふうには、考えておつたのであります。しかしこれは個人だけではいけませんので、正式に党に諮つて、そうして党としての意向をまとめて行く必要があると思いましたので、実は昨日の民主党野党派の総務会の席上にこの問題を持ち出して、そうして正式に討議をしてもらつたのでございます。それはこの前の六日の理事会の翌日の新聞をごらんになつた方は、御記憶と思いますが、ほとんど各社筆をそろえて社説に……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1950/02/02、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 さつき鈴木さんや土橋さんから御意見が出ましたが、だれだつて憲法に保障された基本的人権を制限されることを好まないのは当然であります。しかし幾度もここで繰返されたのですが、選挙という特殊性にかんがみて、公共の福祉という点から、その公正を期するために、いろいろの面において制限を加えざるを得なくなつて来ている。これは今度の、また従来の選挙法の一貫した特色であると思います。ところが先ほどのような御意見になつて、もしこれが憲法に違反しておるものであつて、裁判になれば負けるのだ、通らないのだということになると、せつかくわれわれがこの特別委員会で立法しても、憲法違反の法律をつくるようなおそれがある……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1950/02/15、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 委員長から、今まで空間ができたことをやはり一応報告しておいてもらわないと、何のためにこんなにこの前の委員会と今度の間に時日が経過したかということがはつきりしないと思うのです。御記憶でもございましようが、この前一両日待つてくれということで、ずいぶんすつたもんだして、ほとんど哀願するようにして、月曜日に討論にまで持つて行く、採決にまで持つて行く、というところで、委員会の速記録は切れているはずです。あれから続いて今日の会議が、いきなり九十何條とかでおつ始まるような記事を見たら、この間は何をごたごたしていたのかと思う。その間には参議院の方の申出もあつたし、あれは両院委員の打合会もありました……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1950/03/02、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 私は民主党を代表いたしまして、この委員会の成案になりました公職選挙法案に対し、希望條件を付して賛成の意を表するものであります。賛成するならば討論はいいのじやないかという声もあろうかと思いますけれども、これは私たちがずつと手がけて来た法案でございますし、今後もまた続けて審議をせられる性質を持つておりますので、この機会に締めくくり的な点をあげて、無條件に賛成の場合ならばいざしらず、いろいろな点において希望條件がありますので、そういう点をあげて今後の参考に資したい、そういう意味で討論をやらせていただきたいと思います。  本法案が委員会の審議にかけられてから、委員各位関係者の方々の非常な御……

第7回国会 選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1950/03/08、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 議事進行――さつきからの議論もあつたり、相当問題なんですから、一ぺんここで昼飯を食わしていただいて、午後委員会を継続せられんことを希望いたします。

第7回国会 文部委員会 第11号(1950/03/20、24期、民主党(第九控室))

○並木芳雄君 委員外の発言をお願いいたしましたところ、お許しを得まして、まことにありがとうございました。私は社会教育に関連した問題で、ごく卑近な点を三つあげまして、文部大臣及び法務総裁に御所見をお伺いしたいと思います。  その一つは、紙芝居に関連したことでございます。もう一つは迷信に関連したこと、第三は邪教に関連したことでございますが、文部大臣はお見えになつておりませんから、文部省の政府委員の方にお伺いすることにいたします。まず、紙芝居のことについて御質問申し上げます。最近私たち紙芝居の動向をよくながめておるのですけれども、これが子供たちに與える影響が案外大きいということに気がつきました。つい……

第8回国会 外務委員会 第2号(1950/07/21、24期、国民民主党)

○並木委員 それらの在外事務所の設置される時期はいつごろですか。
【次の発言】 こうやつて在外事務所がふえて行くのはけつこうですけれども、すでに設置された五箇所の実績はどうですか。私どもあまり活発な働きをしているということも聞きませんし、あるいは中には神経衰弱になつているような人もいるのじやないかと思うのでありますが、そういう点について実際にどういうふうな活躍をしているか。さつきもお話があつたように、自動車もないようでは、ろくな働きもできていないのじやないかと思いますが、その点をお伺いします。
【次の発言】 そこで問題はスタッフですけれども、吉田総理大臣は講和会議までは專任外相を置かないと言わ……

第8回国会 外務委員会 第4号(1950/07/26、24期、国民民主党)

○並木委員 私は今度の法案を見てはなはだ遺憾に思つております。それと申しますのは、この前の国会でずいぶんこの点は審議されて、郵船の問題については請願書まで出て、われわれはこれを採択しておるのです。特にただいま北沢委員から御指摘の通り、一人当り七万円見当の見舞金なんというものは、問題にならないということを強く主張して、再検討を要望しておつたにかかわらず、今日出て来たものは、まつたくわれわれの期待を裏切つたことは残念でございます。これなどもやはり專任外相のいないのが一つの原因であつて、首相が兼任しているから、その鼻息をうかがつて、なるべく費用を少くしてやろう、それが出世の道であろうという外務省の次……

第8回国会 外務委員会 第5号(1950/07/29、24期、国民民主党)

○並木委員 阿波丸事件の見舞金に関する法律案につきまして、私は国民民主党を代表して賛成の討論をいたします。その理由は、とにもかくにも見舞金を払うという法案でございますので、もし私たちがこれに反対いたしますと、見舞金を払うこと自体に反対するのではないかというような誤解を受ける点も考慮いたしまして、私どもはその内容について今後さらに当局の再考を促しつつ賛成いたすものであります。特に個人に対する見舞金にいたしましても、再三私たちが主張いたしました通り、当時の貨幣価値と今日の貨幣価値との変動を一つも考慮に入れてない。こういうばかな基礎の上に立つて計算した見舞金というものは、誠意のこもつておらないもので……

第8回国会 外務委員会 第6号(1950/10/04、24期、国民民主党)

○並木委員 朝鮮動乱に関しての特需についてちよつとお尋ねしておきたいと思います。まずこの特需と一般輸出との取扱いの上における相違はどういうところにありますか、その点を伺いたいと思います。
【次の発言】 値段の点などがどうなつていますか、つまり特需と一般の輸出との関係の相違の一つですけれども、一般の輸出の場合には、輸出業者の値段というものが相当反映するのじやないかと思いますが、特需の場合には、値が合わないからこれは出さないというような人があつた場合に、そういうものに対する関係は円滑に行つておるかどうか。それからまた代金の支拂いはどういうルートを通つて生産者のところに入つて来るか、円滑に入つて来る……

第8回国会 外務委員会 第7号(1950/11/01、24期、国民民主党)

○並木委員 大橋法務総裁にお尋ねします。ただいまの判定の当事者はどこになるわけですか。将来日本が、そういう近代的装備に達しておる戰力を持つようになつておるかどうかという判定をする当事者というものは、どこになるのでしようか、お伺いいたします。
【次の発言】 それはたとえば日本の政府なら政府、あるいは国会なら国会というものが、日本だけの立場から社会通念上ということを建前としてきめることができるようになるのかどうか。これをお尋ねいたします。
【次の発言】 そういう場合においてこそ、国際連合のたとえば安全保障理事会とか、そういうものが出て来て判定しなければならないものじやないかというふうに、ちよつと今……

第9回国会 外務委員会 第1号(1950/11/25、24期、国民民主党)

○並木委員 私は領土の問題でお尋ねしたいと思います。それは南樺太についての問題なのですが、ヤルタ協定というものが日本に関係ない、正本はヤルタ協定に拘束されないという前提のもとにお尋ねいたします、ポツダム宣言の第八のところに、「カイロ宣言の條項は履行せらるべく、また日本国の主権は本州、北海道、九州、四国及びわれらの決定する諸小島に局限せらるべし」こう書いてあります。政府はしばしばこれを引用して、ここで、はつきりしておるのだから、これに書いてない大きな土地というものは、問題にならないというふうに表明されておつたと思います。ただ私はヤルタ協定は日本を拘束しない、こういう前提のもとに立ちますと、カイロ……

第9回国会 外務委員会 第2号(1950/11/29、24期、国民民主党)

○並木委員 それでは私は用意して来ました原稿を読みます。  私は対日講和條約に関連して質問いたします。先ほど政務次官の御報告の中にもありましたが、アメリカの対日講和條約案のいわゆる七原則には、日本の軍備を禁止する條項を含んでおらないようであります。さればといつて、軍備を持つてもよいという積極的表示もないようであります。そこで私は現在禁止されている事項で、講和條約の中に何ら触れられなかつた場合の効力などについて確かめておきたいと思うのであります。第一にまず原則論でありますが、講和條約は原則的には戰争状態を終結せしむる最終的かつすべてであると考えられますが、この点いかがでございましようか。  第二……

第9回国会 外務委員会 第3号(1950/12/02、24期、国民民主党)

○並木委員 法務総裁にお尋ねいたします。いろいろ国内の治安対策について御苦心をされておる具体的な事項について、ただいままで拜聽しておりましたが、こういうものに対する方針というものも、どうしても外部における情勢の判断というものによつて、大きい心理的影響があるのではないかと思います。そこで朝鮮に起つた新事態は、まことに遺憾にたえないとともに、これは日本にとつても憂慮すべきことではないかと思うのです。政府はこれに対して意思表示をしておらないようでありますけれども、国務大臣としての法務総裁は、国内の治安の維持に対する方針の裏づけとして、この朝鮮に起つた新事態というものが、今までややともすると楽観論のご……

第9回国会 外務委員会 第4号(1950/12/06、24期、国民民主党)

○並木委員 私は朝鮮の新事態に伴つて、ドツジ氏の声明に関連して対日援助費、外資の導入、終戦処理費、米国からのクレジツトなどについて総括的な質問をしてみたいと思います。  ドツジ氏は一昨四日、日本を去るにあたつて声明を発表しております。その中で米国の対日援助予算が削減され、遂に打切られて、見返り資金からの融資が削減され、しまいには打切られるという事業がほとんど認識されていないように見受けられると言つて対日援助費の削減または早期打切りが必至であることを警告しております。このことは過日グレイ報告の中にも明らかになつておるところでございます。吉田首相兼外務大臣はこれに対しどういう対策をもつて臨まれんと……

第10回国会 外務委員会 第1号(1950/12/13、24期、国民民主党)

○並木委員 この間の外務委員会で首相は、国連による安全保障だけが日本の安全保障とは限らないという意向を漏らされたように記憶しております。私どもはすぐそれに対してどういうことかと聞き返したかつたのですけれども、時間の割当上反問することができなくて今日に至つたわけでございます。草葉政務次官にそれを補足して説明していただきたいと思うのです。結局これは国連依存という心境にゆるぎが出て来たのかどうか。あるいは国連による安全保障というものが、朝鮮動乱によつて困難になつて来たことを意味するのか。その国連によらないとするならば、どういう形の安全保障というものが考えられるか。これをまずお伺いいたします。

第10回国会 外務委員会 第2号(1951/01/31、24期、国民民主党)

○並木委員 齋藤国警長官、新井国家消防庁長官その他の方が見えておりますけれども、私の質問は大橋法務総裁との関連においてお答えになるようになつておりますから、総裁が見え次第さしていただくことにして、あとまわしに願います。
【次の発言】 大橋法務総裁がおみえになりましたから、私は自衛力の強化、国内治安対策というものを私の党では強く主張しまして、きようも代表がダレス氏に面会することになつておるのです。その中で申し上げるうちの重要項目の一つになつておりますから、この問題を取上げてみたいと思うのです。それにはどうしても警察あるいは警察予備隊、消防、それから非常事態宣言法案の計画といつたようなものが含まれ……

第10回国会 外務委員会 第3号(1951/02/06、24期、国民民主党)

○並木委員 そうすると、あしたは総理大臣は出て来ますか。
【次の発言】 最近の機会に出るように努力するという委員長のお気持はけつこうでありますが、私ども外務委員会というものは、国会の委員会で、考えようによれば吉田総理大臣、吉田外務大臣のためだけの委員会でもないのです。しかるに事態の関係上、吉田総理大臣兼外務大臣の御出席を要求する必要があるために、要求しておるので、きようとあした二日あけておくにもかかわらず、出て来ないというような状態でありまして、また今週便々として待つているというのも、これはずいぶん委員会の権威に関することであります。この間の時間割を見ると、またこの前と同じように、私などもわず……

第10回国会 外務委員会 第4号(1951/02/14、24期、国民民主党)

○並木委員 私はあとから天野文部大臣に精神的自衛力と国際文化の交流、こういうことについて質問したいと思いますから、ほかに質問の方があつたら先にまわしていただいてよいのであります。ただ一つだけこの前のひつかかりがありますので、お尋ねしておきます。  例の七原則の第四なのであります。「安全保障、」この中に「日本国区域における国際の平和と安全の維持のために、日本国の施設と合衆国の及びおそらくはその他の軍隊との間に継続的協力的責任が存在することを考慮する。」この「施設」についてこの前お尋ねしておいたのですが、どういうものをさすのか、そうしてどういう概念でもつてダレスさんとの交渉に政府は話合いに当られた……

第10回国会 外務委員会 第5号(1951/02/20、24期、国民民主党)

○並木委員 私は、やはり首相が本会議で、外交は祕密たるべきであると言われたことは、取消していただきたいと思うのです。首相としては、主権在民の新憲法で外交の方針を定めるべきであつて、首相はこれに基いて外交を行うということを十分御承知である。だから私どもは、祕密外交家である首相を持つているということを、実は外国などに知られたくない。ぜひこの点は取消していただきたい。あくまでもこれを証拠立てる意味において、先般のダレスさんとの会見で、首相は講和條約の草案ができましたならば、当然調印前に日本の国会にかけるように、その申入れをされたと思うのですけれども、はたしてざれましたかどうか。  それから米軍の駐屯……

第10回国会 外務委員会 第6号(1951/02/21、24期、国民民主党)

○並木委員 大橋法務総裁にお尋ねいたします。米軍が日本に駐屯することは、日本が結局武力を保有することになる、そういう建前からこれは憲法に抵触するのではないか、こういう質問が昨日の外務委員会で吉田総理に対して出たのであります。これに対して総理は、これは自分の憲法解釈であるけれども、自衛権を日本は持つておるのだから、その自衛権に基いての外国の武力を使うということは憲法違反ではない、というふうに答えられました。あくまでもこれは私の憲法観ですと断つておられましたので、私どもにはその根拠がまだはつきりしておりませんし、駐兵というものはどういう形で行われて来るのか、それによつてもおのずからまた異なるところ……

第10回国会 外務委員会 第7号(1951/02/28、24期、国民民主党)

○並木委員 議事進行。国際捕鯨取締條約は非常に重要な条約で、われわれとしては外務大臣にじきじき質問したいこともありますから、水産委員会との合同委員会でもけつこうです、必ず外務大臣が出て来るようにとりはからつていただきたい。
【次の発言】 私は賠償問題について質問したいと思います。賠償問題はだんだん好転しておると考えておつたのですけれども、さつきの草葉政務次官の御報告にもありました通り、フィリピンなどではやはり相当の要求をされるように報ぜられております。そこでこの問題は、今度の講和会議を迎えるについて日本としては重大問題の一つであろうと思います。先般吉田総理大臣が、予算委員会で八十億ドルなどとい……

第10回国会 外務委員会 第9号(1951/03/14、24期、国民民主党)

○並木委員 先ず私は、今朝ラジオを聞き、新聞を見て、領土の問題が、特に期待しておつたところと違うようでございますので、その点を質問したいと思います。新聞の報道はワシントン十三日発のAFR特約ということになつておりますが、その内容には、私どもは見のがすことのできない一項目があるのです。日本は北緯二十九度線南方にある諸島への権利を捨てる、これら沖繩を含む諸島は信託統治に置かれ、その防衛は米国に委任される。この項につきましてお尋ねするのですが、先般歯舞の点についてダレス氏が言明されましたときに、吉田さんは、これはかねて自分も要望しておつたのだというふうに表明されておる。そうすると吉田総理の答弁を総合……

第10回国会 外務委員会 第10号(1951/03/20、24期、国民民主党)

○並木委員 私は日本の集団安全保障について、前会に引続き、さらにつつ込んだ質問を申し上げ、またこれに関連して、先般社会党の鈴木委員長が、旅先ではあるが発表されたと称せられる不可侵條約というものについての質問も、してみたいと思うのであります。  第一に、前会の私の質問によつて、非加盟国も国連の保障を受け得るという答弁でございました。その程度においては差があるけれども、とにかく保障を受け得る。そうすると今度は、国連憲章の第五十二條に地域的とりきめの條項がございますが、これには非加盟国が加入できるという明文はないようてあります。しかし精神からいいますと、やはりこの地域的とりきめにも、非加盟国が当然加……

第10回国会 外務委員会 第11号(1951/03/24、24期、国民民主党)

○並木委員 私はどうもいつも憎まれ役を買つて申しにくいことを申し上げるので、自分だつてこういうことを言うのはいやなんですけれども、またきようも外務大臣はどういうわけで出ないのか、まつ先に委員長にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 外務委員会としては、さきの国際捕鯨取締條約、また今回の在外事務所設置、さらに国際連合世界保健機関加盟と、ようやく日の目を見るようになつたという感じがするのです。このことは講和條約の前であればあるほど、私どもには非常に重要な関係を持つので、ぜひとも外務大臣の出席を要望したいのです。かねてから要望しておるにかかわらず、また今日出なかつたということは、はなはだ遺憾であり……

第10回国会 外務委員会 第12号(1951/03/26、24期、国民民主党)

○並木委員 私は国連世界保健機関憲章について若干質問いたします。憲章第二条の(K)に「国際的保健事項に関して、条約、協定及び規則を提案し、並びに勧告を行うこと並びにこれらの条約、協定、規則及び勧告がこの機関に与え且つこの機関の目的に合致する義務を遂行すること。」とあります。そこでどのような保健上の条約、協定、規則というものがあるか。
【次の発言】 では次に第五十四条です。第五十四条には「パン・アメリカン衛生事務局とパン・アメリカン衛生会議とが代表するパン・アメリカン衛生機関及びこの憲章の署名の日の前に存在したすべての他の政府間の地域的保健機関は、漸次この機関に統合する。この統合は、当該機関によ……

第10回国会 外務委員会 第13号(1951/05/09、24期、国民民主党)

○並木委員 この一月余りの休会の間に、相当大きな動きがありまして、私ども政府に尋ねたいことが山積しております。漸次質問を繰広げて参りますが本日はとりあえず、きのうのソ連の覺書につきまして、政府当局はどういう所感を持たれるか、それをまつ先にお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 大体答弁はそう来るだろうと私は予期しておりました。きのうラジオで岡崎官房長官はやはり、政府としてはとやかく言えないけれども、これによつて対日講和條約が遅れるようなことはないと思う、こういうことを言われておつたのです。この点いかがでしようか。井口次官が京都で記者団に語つたところによつても、最終條約草案は六月初めころにできて……

第10回国会 外務委員会 第14号(1951/05/11、24期、国民民主党)

○並木委員 私は文部大臣にお尋ねしたいことがありますので、そのときに外務当局にも一緒に質問しますから、あとでけつこうです。
【次の発言】 私はユネスコ憲章を受諾するにあたりまして、天野文部大臣に二つの点を確かめておきたいと思うのです。その一つは、ユネスコというものは実際の効果をもたらしておるものであるかどうか、こういう点であります。それから他の一つは、ただいま北澤委員からもちよつと触れられましたが、ユネスコ加入後の国内態勢についてでございます。  まず私はこのユネスコの実効について、国民の間で相当疑問が持たれるのじやないかという点を指摘したいのでございます。それは、ユネスコ憲章の前文の宣言のと……

第10回国会 外務委員会 第15号(1951/05/16、24期、国民民主党)

○並木委員 議事進行について……。首相の出席はもう一週間も前からきまつて、きのうも念を押したら大丈夫だという話だつたのですけれども、急に渉外事項というのはどういう突発事項ですか。どこに行つておるか、委員長は確かめておられるのですか。
【次の発言】 この大事な委員会に出席を予定されておつたにかかわらず、突発事項が起つたのに対して、委員長は当然確かめて臨むべきであるにかかわらず、どうして確かめないのですか。
【次の発言】 単なる渉外事項という一片の通知で、きようの出席を取消されて、委員長としては国会の権威を失墜したと感じないのでありますか。

第10回国会 外務委員会 第16号(1951/05/17、24期、国民民主党)

○並木委員 私は第一に吉田総理大臣に対し、世界の危機、日本自体の危機について、首相の判断に誤りがあるので、これを修正すべきであるかどうかという点をお尋ねいたします。  首相は今度の国会でも、第三次大戦は起らないとの楽観論を唱えました。しかしここ数日来明らかにされたマーシャル国防長官などの証言をめぐつて感ずる危機は、はるかに首相の感覚より深刻であります。証言の一つをとつてみましても、ソ連はいつ何どき西欧を侵略するかもしれない。ソ連との全面戦争は非常に危険な起り得べきことである、とある。また長官は、もしアメリカが今後一年半にわたり、至世界的紛争を回避できたなら、危地を脱したことになろうという意見に……

第10回国会 外務委員会 第17号(1951/05/23、24期、国民民主党)

○並木委員 私は大橋法務総裁に質問したいと思います。ただいまも草葉次官から最後のところで報告がありましたけれども、対日講和条約をめぐつての政府の国会に対する報告は、まことにおざなりであるような感じがいたします。私は、先日来の政府の言動を見るときに、いかにも国会軽視のきらいがありますので、実ははなはだ遺憾としておる。わが国の憲法がはたしてこれを許しているのかどうか。あるいは憲法違反の疑いもあるのではないか。そこで私は、対日講和条約締結に関連し、憲法上の疑義について、責任国務大臣たる大橋法務総裁の見解をただしたいと思うのであります。  第一に憲法第六十二条の国政の調査についてであります。憲法第六十……

第10回国会 外務委員会 第18号(1951/05/25、24期、国民民主党)

○並木委員 国籍の点は、講和条約できまるであろうということが、従来政府の答弁であつたわけです。国籍の帰属が、北澤委員の御質問になつた信託統治になつた場合のその住民の国籍の帰属、たとえば琉球列島もそうですが、それは対日講和条約のときにきまるであろうというのが、今までの答弁であつたのです。しかし今の西村条約局長の答弁は、対日講和条約だけではまだはつきりしないという意味ですか。
【次の発言】 答弁しない方がいいと思うということは、むずかしい問題があるのですか。当然こういうふうになるだろうというコースがあるのじやないですか。新しいケースなんですか。

第10回国会 外務委員会 第19号(1951/06/21、24期、国民民主党)

○並木委員 ただいまの草葉次官からの御報告の中に引用がありましたが、私は閉会から今日までの間に起つたと報せられるいろいろな問題の中で、特に中共か国府かという問題に関連しての質問をいたしたいと思います。これは中共、国府というふうに申しますと、あるいは政府としては答弁しにくいかもしれませんので、かりに中共に相当する立場にあるものをA国といたし、国府の立場にあるものをB国として、そうして一般論的に質問いたしますからお答え願いたいと思います。  まず日本がA国を選ぶ場合がもし起つたとするならば、それは今まで承認されていない国でございますから、まずそのA国を承認してからでないと、対日講和の相手国として選……

第10回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1951/07/26、24期、国民民主党)

○並木委員 今の御報告に対してちよつとつけ加えさしていただけませんでしようか。
【次の発言】 三浦さんから最初に、もし足りぬところがあつたら各派遣委員から補足してくれということでありましたし、きよう初めてこのプリントを拝見いたしましたところ、実は非常によくまとめておられることに敬服したわけです。非常にわかりやすくて、各派遣委員のどこでどういう意見を持つているかということまで明示されてあつて、非常に参考になると思います。従いまして、大して補足することはないのですが、ちよつと私が気のついたことで、大きい問題を三つだけここであげておきたいと思います。  その一つは事前運動でありますが、事前運動という……

第10回国会 大蔵委員会 第16号(1951/02/16、24期、国民民主党)

○並木芳雄君 西村委員のお口添えにより、委員長その他の委員各位の御了解を得て、委員外発言を許されました  ことを感謝いたします。実はこの前の日曜日に東京の医師会館で、東京都歯科医師政治連盟というものの結成があつたのでございます。またこの十八日には、その余勢をかつたかどうか知りませんが、東京都の医師会の総会が開かれるという通知を私どもは受取つております。この間の日曜日に、私も東京都選出の議員でございますから、御招待を受けて列席したのでございますが、そのとき各政党からも代表者が来ておりまして、たまたま緊急動議によつて採決されました決議について、各政党とも大いに協力して努力するという発表があつたので……

第10回国会 大蔵委員会 第35号(1951/03/15、24期、国民民主党)

○並木芳雄君 私はこの法案を見たときに、非常にふしぎに思い不安に思つたのです。今までずつと外務省が所管しておつたにかかわらず、この程度の、模様がえではないが、新しい機構、審議会というものをつくるのに、どうして外務省の所管から大蔵省の所管に移さねばならなかつたか。そのいきさつをまず質問いたします。
【次の発言】 外務省の管理局長が見えておりますが、この程度のものを、やはり外務省でイニシアチーヴをとつてできないのですか。がんばつたかどうか。外務省の方の言い分を聞きたいと思います。
【次の発言】 確認事務に時間をとり手数がかかるならば、それは所要人員を要求すればいいのです。外務省のあの予算などを見て……

第11回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1951/10/08、24期、国民民主党)【議会役職】

○並木委員長 議事に入る前に、ちよつと委員長に確かめ、かつ要望する事項があるのですが、発言をお許し願います。  実は先日新聞、ラジオなどで承知したのですが、来る英国の総選挙に、国会から調査のため、視察団を派遣をする計画があるやに伺つております。私はこの報道を承りましたときに、非常に喜びにたえなかつたのです。選挙区制の問題やその他非常に重要事項の改正に当面しておる国会としては、ぜひ今度の英国における選挙の模様を実地に調べて来るということは、まことに有益な材料を提供するものと確信いたします。そこでこの計画がどういうふうに進められておるものか、委員長においておわかりになつておりましたら、その点をお尋……

第12回国会 外務委員会 第2号(1951/10/31、24期、国民民主党)

○並木委員 大使館、公使館、総領事も館、領事館などができる場合に備えて、政令によつて在外事務所を廃止するという項目が入つておりますけれども、政府としてはどういうところへ大使、公使、総領事、領事を派遣する計画でありますか、その計画をまずお伺いいたします。
【次の発言】 こことここは確実につくるんだというくらいの腹案がなければならないと思うのですけれども、いかがですか。おもなところだけでもあるはずです。
【次の発言】 英国と中共との外交関係でありますけれども、英国の中共における外交機関、そういうものの内容はわかつておりますか。
【次の発言】 台北の在外事務所ですけれども、台湾の地位というものは、條……

第12回国会 外務委員会 第3号(1951/11/02、24期、国民民主党)

○並木委員 ただいま議題になつておる法案につきまして、私は希望條件を付して賛成の意を表したいと思います。  それは在外事務所なるものが大使館とか公使館その他と違つて、何ら外交の復活した機関ではない、單に貿易通商上その他の便宜上の機関であるという趣旨から出ておりますので、この点については單に台湾の台北のみならず、中国方面、そういう方面に対しても、できるだけすみやかに私どもは在外事務所の設置されんことを要望しておるわけです。そういう点について政府の特段の注意を促したいと思います。  それからただいま山本委員から質疑がありました通り、私どもの方としては、国民外交、超党派外交というものの確立に邁進して……

第12回国会 外務委員会 第5号(1951/11/09、24期、国民民主党)

○並木委員 ばかにもつたいをつけますけれども、労働大臣としても国際労働機関加入は熱望しておるところだと思う。ですからこちらから呼び出すのはおかしいので、大臣の方から来て十分御審議を願つて、至急加盟ができるようにというのがあたりまえだと思うのですけれども、その点はなはだ残念でございます。  そこで私はただいま労働憲章が目標としておるところの理想というものがなかなかむづかしいことはわかりますけれども、この理想に向つて邁進して行かなければいけない’そういう見地から、労働大臣として完全雇用に対する構想をどういうふうに持つておられるか。これは反面から見れば、失業対策いかんということになりますが、労働憲章……

第12回国会 外務委員会 第6号(1951/11/10、24期、国民民主党)

○並木委員 不信任案を提出した農林大臣に対して質問するのはちよつとおかしいのですけれども、残念ながら多数の横車によつて不信任案が否決をされて、純情可憐なる大臣は居すわることになりましたから、万やむを得ず質問をするここといたします。  実はこの国際小麦協定は、非常に重要な協定でありますが、これを受諾するかどうかについて、どうしても農林大臣の所見を伺つておかなければならないことがあるのです。その第一は、これは今後の食糧政策と非常に関係があるのでありますが、先般来、政府の食糧政策というものは非常にぐらついております。昨今もまた、私どもにはよくわからないのですけれども、伝えられるところによると、米の統……

第12回国会 外務委員会 第7号(1951/11/13、24期、国民民主党)

○並木委員 最近の海外渡航希望の情勢についてお伺いしたいと思います。公用別、一般別の海外渡航希望者の分析をしていただきたいと思います。
【次の発言】 行先別の統計はできておりませんか。
【次の発言】 アルゼンチンとかブラジルでは最近の情勢はいかがですか。日本から希望者があつた場合に、たやすく渡航の許可がおりるようになつておりますかどうか。
【次の発言】 ソ連とか中共方面への希望者というものは、やはりあるにはあるだろうと思うのですが、私ども全然わかつておりませんが、今までどうだつたのですか、実績などわかつておりましたら……。
【次の発言】 申出者もないということですか。

第12回国会 外務委員会 第8号(1951/11/15、24期、国民民主党)

○並木委員 先ほどから皆さんの質問を聞いていても非常に重要な質問が多いのです。あれはやはり根本農林大臣あるいは周東安本長官から答えを得なければ、私どもは安心ができないのです。そういう見地から私は根本農林大臣か、または周東安本長官及び大橋法務総裁にぜひお尋ねしたいことがありますから、きよう御出席にならなければ、あしたでもけつこうです。
【次の発言】 あしたでけつこうです。どうしても政策的のことですから。

第12回国会 外務委員会 第9号(1951/11/16、24期、国民民主党)

○並木委員 FAOに加入することについての審議の途上におきまして、私はぜひ大橋法務総裁に確かめておきたいことがあります。それは最近特に現内閣が農村いじめの政策を連続して、失政に次ぐ失政を重ねております。そこで私に言わしむれば、私はこのFA〇は農業部門における一種の平和條約であると思う。せつかくこれに加盟しても、弱体政策をとる内閣のもとにおける農業というものでは非常に心もとないので、私は今回政府が米の供出その他に対する政策にからんでとつた措置とともに、今後取締り当局としてどういうような方針をもつてこれに臨むのかということをお確かめしたいのです。そこで政府の方針によつて、農家が今非常に迷つているし……

第12回国会 外務委員会 第10号(1951/11/27、24期、国民民主党)

○並木委員 根道特調長官がお見えになりましたから、先日のB二九墜落事件に関連して要望的質問を申し上げたいと思います。この十八日でございました。日曜の夕方突然起りましたB二九の墜落という事件によつて、あの近辺の被害が相当大きかつたのであります。私も翌朝急いで現場へかけつけてみましたけれども、想像したよりはるかに大きな被害で、びつくりして各方面に陳情して参つておるのでありますけれども、今日まで当局として調べられた被害の状況、そういうものをまづお伺いしたいと思います。
【次の発言】 それでは岡崎官房長官にお聞きしておきます。今度のB二九の墜落によつて生じた被害に対する手当の問題でございます。先般来長……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第6号(1951/10/22、24期、国民民主党)

○並木委員 吉田総理はサンフランシスコの会議においても、本條文に関連して、信託統治に置かれるようになつても日本に主権が残ると米英代表が言明されたことに対して、喜びの意思を表明されております。私どもも米英代表がそういう言明をされたことには、ひとしく喜ぶものでありますけれども、それは単なる口約束ではないのか、そういう感じがするのです。つまり米英代表のなされた言明並びに演説というものは、この條約に関連してどういう効力を持つておるのであるか。もし米英代表が言明されることができるくらいであつたならば、どうしてこの條約の條文の中に、信託統治になつても主権は日本に残るのだということを入れることができなかつた……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第7号(1951/10/23、24期、国民民主党)

○並木委員 平和條約及び日米安全保障條約の内容については、私どもは幾多の疑点を持つております。その点についてなお釈然としない点が多いのでございまして、実は私どもの方の党でもまだ結論が出ておらないのであります。特にこの日米安全保障條約については、本日の質疑応答というものは私どもの方の党にとつてはこの判断上非常に重要性を持つておりますので、ひとつ懇切丁寧に御答弁願いたいのです。先ほど同僚の吉田委員からまことに質問はりつぱな、よい質問があつたのでありますけれども、これに対する政府の方の答弁は、まことに残念ながらわれわれとしては納得の行かない点が多うございました。結論的に申しますと、あるいは今の内閣に……

第12回国会 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会 第8号(1951/10/24、24期、国民民主党)

○並木委員 私は時間の制限がありますので、残念ながら単刀直入にお荷いしなければなりません。  まず吉田首相にお尋ねしたいのは、再軍備についての国民の意思を、いついかなる方法で聞かれるかということであります。首相は再軍備は国民の意思を聞いてからきめると言明されております。それならば、民意を問うのはいつであるか、そうしてどういう方法で問われるか、それをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 これに関連して確かめておきたいのは、吉田首相は再軍備をする場合に、憲法の第九條を改正しなくてもできるとお考えになつておりますかどうか。
【次の発言】 考えておらないということになりますと、この日米安全保障條約の……

第13回国会 外務委員会 第1号(1951/12/15、24期、国民民主党)

○並木委員 私は賠償の問題と中国の二つの政府の問題との二点について質問をいたしたいと思います。  最初に賠償についてお尋ねしておきたいと思いますが一賠償施設に関して、先般総司令部の方から覚書が来たとのことでありますけれども、事実来たのかどうか、いつそれが来たのか、その内容はどういうものであるかということ、それをまずお聞きいたします。
【次の発言】 どういう理由でこういう覚書が出たのですか。
【次の発言】 大体どんなような品物をつくるために検討するのか、その品物の概要はわかりませんか。
【次の発言】 こういう機械類とかなんとか、それ自体を賠償に引当てるという目的は全然ないわけですね。たとえばフィ……

第13回国会 外務委員会 第2号(1952/01/30、24期、国民民主党)

○並木委員 大橋国務大臣にまずお尋ねしますが、このたびの警察予備隊計画、これはどういう必要性から計画されておるのであるかということを、その配備の予定などとともにお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 この増強によつて米国軍隊の駐留兵力を縮小して行こうというような考えがあるのかどうか。
【次の発言】 ここで大臣にお尋ねしておきたいのですが、先般来の予算を見ますと、防衛分担金六百五十億円となつております。そういう数字から逆算をして参りますと、大体終戦処理費と同程度のものになる。両国が費用を折半するという建前から言うと同程度になりますので、私どもは、アメリカの軍隊は大体現在通りの兵力が駐留するの……

第13回国会 外務委員会 第3号(1952/02/06、24期、国民民主党)

○並木委員 私の岡崎大臣に行政協定についてお伺いしたい点は、今度の行政協定には別表というものがつくやに聞いておるのですけれども、この別表というものはどういうものですか、まずそれをお伺いします。
【次の発言】 日本にとどまる兵力の種類とか数、これは別表には入りませんか。
【次の発言】 別表にはどこに駐留するかという場所、それからこれは空軍、海軍の場合両方あろうし、それが主になりましようが、大体どういうような内容がこの中に盛られて来るか、わかつておるだけお知らせ願いたい。
【次の発言】 私どもとして一番関心を持たれるのは、どのくらいの兵力か、またどういう種類の兵力が駐留するのぐあろうかということで……

第13回国会 外務委員会 第4号(1952/02/13、24期、改進党)

○並木委員 私は特定財産管理令は廃止するという項目でお尋ねをいたします。これによりますと、戦犯関係の事務は平和條約発効とともに日本の政府に移されなくては、どこに行くかということはわからないのですけれども、平和條約が発効したときに、戦犯関係の管轄はどういうふうになつて行きますか、それをまずお尋ねいたします。
【次の発言】 平和條約第十一條によりますと、「日本国は、極東国際軍事裁判所並びに日本国内及び国外の他の連合国戦争犯罪法廷の裁判を受諾し、且つ、日本国で拘禁されている日本国民にこれらの法廷が課した刑を執行するものとする。」とあります。ですからこれで刑の執行というものは少くとも日本政府がやらなけ……

第13回国会 外務委員会 第5号(1952/02/20、24期、改進党)

○並木委員 行政協定もだんだん全貌があからさまになつて来ましたけれども、結局行政協定に関する限りは、われわれが考えておつたよりもはるかに範囲が狭いし、政府がしばしば答弁する通り、やや事務的のものであるというふうに考えられるのです。そうすると日米合同委員会というものも、やはりそれに応じて、行政協定の実施に伴うことを取扱うだけの委員会ではないか、そういうふうに思われますけれども、その通りであるかどうか。
【次の発言】 なぜ私がこれをお尋ねするかというと、行政協定できめられないもので重要な点を日米合同委員会で協議をして、だんだんときめて行くのではないかと思いましたけれども、どうもそうではないようであ……

第13回国会 外務委員会 第6号(1952/02/27、24期、改進党)

○並木委員 改進党としても別段異論はございません。賛成いたします。
【次の発言】 改進党も賛成であります。
【次の発言】 行政協定がやや明らかになるとともに、まだ非常に不安が残つておるので、特にその中で警察予備隊が保安隊になつた場合に、海外派遣というような問題が起るのじやないか。こういうような点は解明され盡しておりません。政府はそういうことはないという答弁はしておりますけれども、釈然としない。そこで佐藤長官に私は憲法の建前から若干質問しておきたいと思います。  その第一点は、憲法第九條に、自衛権はある、しかし自衛戰争はできないということが明らかになつております。ところで自衛戦争はできないという……

第13回国会 外務委員会 第7号(1952/03/05、24期、改進党)

○並木委員 日本文だけでなく、英文の方の資料もお願いしたいのです。
【次の発言】 時間の制限がありますから、行政協定と日華條約について少しだけ質問しておきたいと思います。  行政協定の第二十四條の「日本区域において敵対行為又は敵対行為の急迫した脅威が生じた場合」云々というこの敵対行為の中には、安全保障條約第一條の中にあげられておる大規模の内乱及び騒擾、これが含まれておるかどうかという点であります。
【次の発言】 その点はつきりしました。そういたしますと、日本国政府の明示の要請があつた場合に、駐留軍としては、駐留軍司令官の裁量だけではなく、本国政府の了解を得て行動に移るということになりますか。

第13回国会 外務委員会 第8号(1952/03/12、24期、改進党)

○並木委員 まず政府にお伺いいたします。国際通貨基金への加入が否決をされたという報道がありますけれども、政府にその公報が入つておるかどうか。これが否決されますと、各方面に非常な悪影響を及ぼすものであつて、マーカット将軍の帰朝報告の中にも、国際通貨基金に加盟することによつて、外国からの借款などの道が開けるというようなことが触れられております。その他いろいろの方面で非常な影響を及ぼすと思うのでありますけれども、政府としての対策はどういうふうになつておるか、その点お尋ねします。
【次の発言】 国府との条約の交渉はどのように進展しているかをお伺いしたいと思います。現在問題になつておる点はどういう点か、……

第13回国会 外務委員会 第9号(1952/03/14、24期、改進党)

○並木委員 岡崎国務大臣に私は外資の導入のことと対日援助のことについて質問をしておきたいと思います。  マーカツト将軍が帰朝されまして、その報告によりますと、必ずしも外資の導入というものは楽観を許さない。政府の一枚看板と申しますか、二枚看板と申しますか、その重要施策の中にいろいろの外資の導入ということをうたつてあり、期待しておりましたけれども、最近の情勢は悲観的である。こういう点について政府としてどういうふうに考えておられるか。今後これをどういうふうに切り開いて行くつもりであるか。日米経済協力という線に障害を及ぼして来るのではないかというようなことが憂えられますので、この際大臣に御所見をお伺い……

第13回国会 外務委員会 第10号(1952/03/19、24期、改進党)

○並木委員 私はこの前韓国に大使を送る予定であるということを聞きましたので、それについて、どういう形において韓国との修好関係を復活するのであるか、それをお伺いしておきたいと思います。いろいろ條約の形で、たとえば日韓修好條約を結ぶことも考えられましようし、あるいは韓国を承認する文書を出すというようなことも考えられますけれども、どういうような方法によつて韓国との修好を回復して大使を送るようにするのであるか、お伺いしたい。
【次の発言】 これはいつごろでき上る十定ですか。もちろん朝鮮の休戰交渉の成行きなどとも関係があると思うのであります。従つてこの際政府は、朝鮮休戰交渉の見通しについて、どういうふう……

第13回国会 外務委員会 第11号(1952/03/20、24期、改進党)

○並木委員 わが改進党においては、本外務公務員法案を慎重に検討した結果、結論として條件をつけて賛成することに決定いたしました。しかし昨日もそうでございましたが、本日もそうであるごとく、本法案に対する審議については政府当局のみならず、與党の態度というものは、われわれから見て非常に不満足な点が多いのであります。かくのごとき重要法案を提案をしておいた政府当局においては、所管の大臣は一度も首を出しておりません。この法案は、吉田外務大臣に対してわれわれとして要望する幾多の点があるので、絶対にその出席を求めておつたのでありますけれども、これに応じなかつたということははなはだ残念であります。従つて幾たびかこ……

第13回国会 外務委員会 第13号(1952/03/27、24期、改進党)

○並木委員 私も、この間委員会で申合せをした通り、岡崎担当大臣の出席を求めてそれに質問をいたしますが、出て来るまでの間、事務的のことで質問をしておきたいと思います。  今度の法案の一番の不安になる点は、要するにこれから先どうなるか、これに目安がついておらないところにあるようでございます。従つて私どもは、この際政府から、いろいろの点からいつて不安はないのだということを、はつきりつかみたい。それが私どもの質問のねらいであります。そこでお伺いしたいのは、強制送還の行政措置がとられたときに、異議の申立てはどういうふうになされるのか、これは今まで実績もありましようし、これからどういうふうになつて行くのか……

第13回国会 外務委員会 第16号(1952/03/31、24期、改進党)

○並木委員 説明を聞いたばかりでまだ十分検討してありませんから、詳しい質問はまたこの次にいたしますが、大きいところの質問を二、三しておきたいと思います。  仲裁裁判所に提訴中のもので、現在係争中になつておるものは、どんなものがあるかということを参考までに説明していただきたいのであります。
【次の発言】 何か一つ、二つ目立つた問題で、仲裁判断の執行に関する條約の効力として、なるほどこれは非常によかつたというものは最近ありませんか。
【次の発言】 もう一つだけにしております。さつきの説明の中に、「仲裁判断に関しては、各国の主義及び法制が相違しているため、この條約によつて多くの効果を期待することはで……

第13回国会 外務委員会 第18号(1952/04/11、24期、改進党)

○並木委員 国際連合に加盟を申し込んだ場合と、申し込んでない場合との相違というものについてお尋ねしておきたいと思います。  ただいままでの北澤委員の質問に対する答弁によつても、政府としては別段特に国際連合に加盟実現の成算があるものとも思われていないようであります。そこで私どもは、それならば、全然申込みをしないでおる場合と申込みをした場合との間に、何か相違があるかどうかということについて知つておきたいのであります。たとえば、今政府は、国際連合軍との間で、例の行政協定に相当するようなとりきめを進められておると思うのですけれども、そういうものに対する関係がどうなつて来るか。国際連合に申込みをしていな……

第13回国会 外務委員会 第19号(1952/04/16、24期、改進党)

○並木委員 議事進行。一言言つておかなければならぬ。きようの請願は非常に重要な請願で、この前たつて與党委員の方からの申出があつたために、われわれもその要求をいれて特別に上程したのです。しかるに委員長、きようの様子を見てください。與党委員は一人きりです。こういうことでは実際われわれが熱意を持つて国民の声を反映しようと思つても反映できないですから、以後とくと注意をせられたい。これはわれわれは健全なる野党として一言冒頭に注意をしておく必要があると思うから発言したわけであります。
【次の発言】 わが改進党としても両件に対して賛成の意思を表明いたします。

第13回国会 外務委員会 第20号(1952/04/23、24期、改進党)

○並木委員 黒田さん、そこでちよつと考えていてください。その間を利用してぼくは関連質問がある。
【次の発言】 大臣は今の問題で巷間にかなり誤解を與えておるようです。実は有力な與党の議員が私の近所に来ましてこういう演説をしておるのです。警察予備隊ならば朝鮮に派遣されないで済むけれども、軍隊を持つと朝鮮に派遣されるようになるだろう、この近所に改進党で再軍備論を唱えておる代議士がいるけれども、わが党が再軍備をしないといつておるのはこの理由だ、ということで演説をしておる。(「個人的な意見だよ」と呼ぶ者あり)むろん個人の意見だろうけれども、これは非常に……。

第13回国会 外務委員会 第21号(1952/04/26、24期、改進党)

○並木委員 私は改進党を代表して、本案に賛成の意思を表明いたします。  特にこの協定案について事前に国会の承認を求めたということは、われわれの歓迎するところであります。仮調印もせずして国会の承認を求めるという形がいい前例になるように政府に要望をしておきます。  それから委員の点では、この委員が国家公務員となるかどうかというような点において、制裁その他の規定を欠くうらみはありますけれども、この運用においては十分留意をして、要するにその運営が円滑に行われるようにという要望を付して賛成をいたします。
【次の発言】 私は、国際連合に加盟した場合に、日本が軍隊を持つておる場合と持たない場合で、国連から受……

第13回国会 外務委員会 第22号(1952/04/30、24期、改進党)

○並木委員 ちよつと関連してお伺いいたしたいと思います。それは大橋前法務総裁のときにずいぶん問題になつたのです。飛行機が日本から飛び立つて朝鮮に行くときには、国際連合軍の飛行機として行くのではないかという質問が鋭く出たときに、大橋前法務総裁は、どこへ行くか知りません。日本の領海を離れるまでは日本に駐在する連合国の飛行機として日本政府は了解しております。それから先はどこへ行くか知りませんということで、別段国際連合軍に便宜を供与するということはなかつたのです。なかつたのですけれども、きようの局長の答弁ですと、勧告に従つて行動した、こういうことでありますから、その勧告はやはり正式に文書によつてあつた……

第13回国会 外務委員会 第23号(1952/05/07、24期、改進党)

○並木委員 駐米大使のきまるまでの経過をお聞きしておきたいと思うのです。白洲さんがアグレマンが得られなかつたということを聞いておりますが、どういうわけで得られなかつたのか。これはわれわれ政府に対して、大使の場合には国会の承認を得べしという条件をつけようかと言つたくらいですから、注文があつた場合には、当然政府としては報告の義務があると思います。
【次の発言】 新しい外務大臣に対し、第一の質問をいたしたいと思います。われわれ外務委員の中から出た大臣でありますから、そういう意味で、私も喜びの言葉を申し上げたいのでありますが、岡崎外務大臣が第一にわれわれの目に映じてなされた行為というものは、やはり黒星……

第13回国会 外務委員会 第24号(1952/05/14、24期、改進党)

○並木委員 私はただいま大臣から御説明のあつた諸点について、本会議で緊急質問をしようと思いまして通告をしておいたのでございます。しかし大臣の都合が悪かつたものでございますから、きようの外務委員会に延びた次第でありますが、大要はただいまの説明でわかりました。しかしなお釈然としない点がありますので、その点について若干質問しておきたいと思います。  日本における在留朝鮮人が大韓民国人であるということを確認してほしいという條項が入つて来るのですか。それに対して日本の政府としては、日本在留の朝鮮人はすべて大韓民国人であるというふうに、これを認めるのでありますかどうか、まずそれをお伺いしておきたい。

第13回国会 外務委員会 第25号(1952/05/21、24期、改進党)

○並木委員 通貨基金関係で木内委員長が見えておるとのことでありますから、質問をしておきたいと思います。  外資の導入関係でございますけれども、一万田日銀総裁がこの間、金でなく物の輸入によつて外資を導入すべきであるという演説をしております。為替から見た場合に、委員長はそれをどういうふうにお考えになりますか、主力をつまり物の輸入によつて、外資の導入というものをやつて行くべきものだ、という重点的な説に対しての委員長の所見をお尋ねしておきたいと思うのであります。
【次の発言】 一万田総裁が言われた意味は、日本の商社が国内資金として使うために、金そのものを輸入する、国内だけに使うということではインフレを……

第13回国会 外務委員会 第26号(1952/05/23、24期、改進党)

○並木委員 基本的の問題について質問を始めてみたいと思います。  第一に中華民国を承認するか、中共政権を選択するかということは、日本にまかされた自由であると了解しておりました。ところが中国問題に関する吉田内閣総理大臣からダレス大使にあてた書簡及びダレス大使の返簡という外務省條約局の文書を見ますと、ダレス大使の返簡の中にこういう文句が入つております。「貴総理が懸念されているように、対日平和條約及び日米安全保障條約の批准について行われた議論に際して言われたことが、前後の関係や背景から切り離されて引用されたため生じたかもしれない誤解は一掃されるに違いありません。」こう書いてあります。誤解という文字ま……

第13回国会 外務委員会 第27号(1952/05/28、24期、改進党)

○並木委員 日華條約の質問を継続する前に、きよう質疑を打切るとのことですから開発銀行と通貨基金の点で一点確かめておきたいと思います。今まで明らかになつておらないのですが、日本の政府としては、通貨基金から外貨の買取りをどういうふうに計画をされておるか、それから開発銀行からどういうふうな借入れをする計画であるか、そういう計画をやはり承つておかないと、これに対して承認を與えることは困ると思うのです。開発銀行協定の第五條第九項に「代理事務所又は支事務所を設けることができる。」とございます。これは日本に設けられるのかどうか。それから通貨基金及び開発銀行に対して加盟の見通しがついたということでありますけれ……

第13回国会 外務委員会 第28号(1952/05/30、24期、改進党)

○並木委員 国連の点で一つ聞いておきたいのです。政府は国際連合軍との協定というものを取結ぶべく話合いを進めておるということたつたのですが、大分日がたつております。その後どういうふうに進展をしておるか、その点を確かめておきたいと思います。
【次の発言】 條約の第一條でございますが、これには、「日本国と中華民国との間の戰争状態は、この條約が効力を生ずる日に終了する。」とございます。そこでソ連との関係その他の問題になるわけでありますが、「戰争状態は、この條約が効力の生ずる日に終了する。」とうたう以上は、ソ連などとの関係においては、戦争状態そのものはまだ終結していないと思いますけれども、その点まず確か……

第13回国会 外務委員会 第29号(1952/06/04、24期、改進党)

○並木委員 私は経済統計に関して政府にお尋ねをしておきたいと思います。それは今までこの経済統計についてのこういう会議に政府から委員を送つたようなことがあるかと聞いているのですが、どういうふうな関係に置かれておつたかということ。それからその会議においてどういうような論議がなされて来ておるか。そういう体験から見て、今後日本がこの経済統計に加入することによつて、具体的にどんな利益がもたらされるか。これに対する協力を政府としてはどういうふうに立案されているか。これらの点について説明していただきたいと思います。
【次の発言】 戦後と私聞いているのですが、戦後のことです。

第13回国会 外務委員会 第30号(1952/06/06、24期、改進党)

○並木委員 賠償問題について岡崎外務大臣に質問いたします。中華民国との賠償問題は有利に展開いたしましたけれども、フィリピン、濠州、インド、インドシナとの間の賠償の問題は、どのように解決される見通しでございますか、その辺のところをお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 なおこの点に関連して、最近アメリカが今まで日本に貸与しておつた援助金――ガリオアとかイロア資金でしようか、ああいうものがなお貸したのであつて、これは日本が返済すべきものであるというふうに伝えられております。この点はかつて岡崎さんも返す意思があるということを表明されておりますが、いよいよそういうことが表面化して参つたものでござ……

第13回国会 外務委員会 第31号(1952/06/11、24期、改進党)

○並木委員 私もただいま佐々木委員から質問のありました点について、ぜひ確かめておきたい点がございますので、その点をまずお聞きいたします。  先ほど来大臣の答弁を聞いておりますと、十八万二千という数字は根拠がないということは強調されておりますけれども、日本の方で確実に調べたという数字については言及しておりません。この点私ども引揚げの促進を念願するものとしては、非常に今まで遺憾に思つておりました。政府の調査もむずかしいのでしようけれども、ときどきその数字がぐらついて来る。この点は共産党からつつ込まれたりして、政府の答弁もあいまいな点があるけれども、今日現在、日本政府の責任ある数字として、ソ連地区、……

第13回国会 外務委員会 第32号(1952/06/12、24期、改進党)

○並木委員 議事進行……。今の御説明でわかつたのですが、どうもこの正誤表で来たやつがわからなかつたのです。第八ページの「千九百五十二年六月九日東京で本書二通を作成した。両国政府は、この條約の日本語及びインド語による本文を本日から一箇月以内に交換するものとする」。とれが正誤表で配られたのですが、それでは何のことだかわからなかつたのですけれども、今の説明で、その前のところに「以上の証拠として、下名の全権委員は、この條約に署名した」。と書いてあるにかかわらず、署名してございません。それはわかつたわけです。この日本語の、インドとの平和條約には署名してないわけです。ですからその点はどういうことになるか。……

第13回国会 外務委員会 第34号(1952/06/14、24期、改進党)

○並木委員 この條約が締結されたあかつき、日本の対インド貿易がどのように進展を見るかという点を中心としてお尋ねをしてみたいと思います。日本とインドとの間の貿易の現状はどうなつているか、実績とともにその今後の見通し、それからこれと不可分の関係にある英国とインドとの貿易がどうなつているか、またインドと中共とはどういう関係にあるか、これらの点について現況と今後の見通しをお尋ねしたいのです。特に最近英国のバトラー蔵相がポンドの危機を唱えて、輸出貿易に重点を置くという演説もしておりますし、そのあかつきにおいては日本商品とどうしても競争が激化して来る状態にありますので、そういう点をも含んでただいまの質問に……

第13回国会 外務委員会 第35号(1952/06/16、24期、改進党)

○並木委員 岡崎外務大臣に国際連合軍当局と日本とのとりきめについて質問をいたしたいと思います。最近の報道では、朝鮮の動乱というものが、日本の安全を守るためであるというふうに伝えられております。私どもは今まで朝鮮の動乱は別段日本の安全とは関係なく、ただ国際連合で決議をしてそれに基いて出動している、国連に協力するという線で日本が協力をしておつたにすぎないと了解しておつたのです。ところが最近国連当局と日本政府との話合いの過程において、これは日本の安全を守るものでもあるのだということが言われるようになつたということが事実であるとすれば、これは新しい事態であると思うのです。そこで最近大臣はアレキサンダー……

第13回国会 外務委員会 第36号(1952/06/18、24期、改進党)

○並木委員 昨日からけさにかけてラジオ新聞をにぎわしております参議院の政府答弁についてお尋ねをいたします。それは日本国と中華民国との間の平和條約に関する問題でございます。第一條に「日本国と中華民国との間の戰争状態は、この條約が効力を生ずる日に終了する。」となつております。この点はかつて本外務委員会でも政府に対して、しばしば質問をしておつたのですけれども、そのときの答弁と昨日の参議院における答弁と食い違つているようでございますが、いつでも政府は新聞が云々というようなことで逃げますから、まず昨日の答弁はどういう答弁をしたのか。それを確かめてから質問に入りたいと思います。

第13回国会 外務委員会 第37号(1952/06/25、24期、改進党)

○並木委員 アラスカの森林開発という問題ですけれども、これは私は非常に耳寄りな話だと思うのです。ただ新聞で知るだけですが、このいきさつはどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 実現すれば、どのくらいの人数が日本から行くようになりますか、もう少し具体的にわかつていたら構想だけでも伺いたい。
【次の発言】 先般来問題になつておりましたまぐろの輸入関税、これが否決されたというような報道をちよつと聞いたのですが、政府として何か公電、公報があつたかどうか、まぐろの関税その他いろいろ関税の問題で、懸案のものがありますけれども、その点ひとつ伺いたい。

第13回国会 外務委員会 第38号(1952/07/02、24期、改進党)

○並木委員 国警長官にお聞きしたいと思います。それは、この間の三十日の本会議で、私の方の中村議員が緊急質問をいたしました、六・二五における朝鮮人の騒擾に関する行動の調査の結果でございます。あのとき政府としては、目下調査中であるという答弁でございましたが、日がたちましたので、その調査ももう終つたと思いますから、この際、どういう結果であつたかを御報告願いたいと思います。
【次の発言】 その報告を了承いたしました。そこで私はお伺いしたいのですけれども、この一連の行動の背後にあるところの思想関係というものはどうか。ただいまの御報告を聞いておりますと、これがいわゆる日本国とアメリカ合衆国との間の安全保障……

第13回国会 外務委員会 第39号(1952/07/30、24期、改進党)

○並木委員 政府は吉田・アチソン交換公文をいわば母体法のように扱つておりますが、これは私どもの見解からすると、公文ではありますが、非常に不完全な公文であると思うのです。たとえば吉田・アチソン交換公文では、日本に駐留する軍隊の制限などがありません。従つて国際連合加盟国の軍隊が押すな押すなで日本に駐留するということも考えられるのであります。そこでいわば日本には無条約のもとに国際連合軍というものが自由に出入りができる。それでは困りますので、私は何かこれをチエツクするものはないかと思つて調べてみたのですが、今わずかにありますのは、安全保障条約第二条に「第一条に掲げる権利が行使される間は、日本国は、アメ……

第13回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1952/01/28、24期、国民民主党)

○並木委員 私は動議を提出いたします。委員長の互選は、投票を用いず、小澤佐軍喜君を委員長に推薦いたしたいと思います。

第13回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1952/02/13、24期、改進党)

○並木委員 私もただいま河野委員から言われたように、さつきの理事会で、大体何の必要があつてこの際牧野さんに来てもらつて意見の開陳をしてもらうかということを申し上げたのであります。参考までに聞こうということですから、参考までに聞きたいと思つて聞いておつたわけでございます。しかし今お聞きしている間に、どうしても聞きのがせない御報告がありましたので、その点について質問をしておきたいと思います。それはあたかも今までの公職選挙法が、天皇主権のもとにおける精神に基いてつくられておるやの感を與える。選挙制度調査会で答申した要綱に基いてつくられた選挙法が天皇主権のもとにおいてつくられた選挙法であるというふうな……

第13回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1952/06/04、24期、改進党)

○並木委員 自動車は当然できるのだな。
【次の発言】 今の三十七の政党の活動で、ポスターの中に候補者の氏名を記載してはならないとなつております。ところがたいてい政党の幹部というものは立候補しておると思うのですが、この候補者というのは、当該選挙の意味だと思いますけれども、その点はつきりしておいてくたさい。
【次の発言】 政見放送、要するに放送のことについてお確かめしておきますが、けさ私外務委員会の方へ出ておりましたので、こちらの小委員会の方へ出席できませんでしたが、先ほどの説明では、けさの小委員会できまつたということで、その内容についても、民間放送の道も開けた、それは政令の定めるところによるとい……

第13回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1952/06/05、24期、改進党)

○並木委員 この間も齊藤国警長官が、現行法のもとではなかなか事前運動の取締りはむずかしいという発言をしております。そこで法の欠陥をどういうふうに感じておられるか。実際の取締りに当つて、こういう法律だからここでできないのだ。これは事前運動の性質を持つておるものであるけれども、法律的に欠陥があるから、ここでみすみすできないのだということを具体的に指摘していただきたいと思います。
【次の発言】 その点、法務府として何か御意見はありませんか。結局今の法律のもとでは、事前運動というものは処罰されないのじやないか。私たち自分で法律をつくつていながら、そんなふうに感ずるのです。何かもう少し的確な事前運動の定……

第13回国会 厚生委員会 第43号(1952/06/20、24期、改進党)

○並木委員 昨日私の同僚の自由党の福田篤泰さんから皆さんにお願いしたところ、本日はいち早くこの問題を取上げていただきまして、あした現地立川に観察をしてくださるということを御決定いただきましたことを、地元の代議士として、並木芳雄お礼を申し上げます。私も厚生委員にしていただきまして、明日皆さんのお供をさせていただくりもりでありますから、よろしくお願いいたします。  そこで今まで御答弁にありました通り、外務省の問題にもなつて参りますので、実は一昨日私も私どもの外務委員会で、政府に確かめたのですけれども、石原政務次官は御存じなかつたのです。ただいまの部長の御答弁ですと、外務省の方にも十分連絡をとつてあ……

第13回国会 地方行政委員会 第13号(1952/03/06、24期、改進党)

○並木委員 私は損害の金額についてまずお尋ねしたいと思うのです。先ほど来の報告を金額にいたしますと、国としての損害、地方自治体としての損害、一般住民、民間人の損害はおおむねどのくらいの金額になりますか、調査の結果をお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 大体政府側のこういう報告は、やはり事を荒立てないために内輪じやないかと思うのです。ですから金額をぜひ早く調査してもらいたい。これによつて救済の処置というものも出て来るのですから、その方を至急にやつてもらいたいと思います。今度の災害の規模というものは、過去の記録に照らして、どの程度の大きさであるか、これは国警などには記録があると思うので、比較……

第14回国会 外務委員会 第1号(1952/08/28、24期、改進党)

○並木委員 私は仲内委員長と佐藤專門員と三人で視察をして参りましたが、いずれも非常に急を要する問題だけでございます。そこで報告を読んでもいいのですがずいぶん長いし、これは速記録につけてもらうこととして報告を読むかわりに伊関局長に伺いたい。私どもが調査陳情を受けて来た問題はどうなつているか、現状と将来の見通しについてお尋ねをしたいと思います。  宮城県の王城寺原の演習場、これが一でございます。それから青森県の八戸港における輸送施設の移転問題、それから八戸地区における演習地の問題でございます。三沢地区におきましても同様の問題がございます。青森県の北の果ての関根地区における問題も、これも相当重要な問……

第14回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第1号(1952/08/27、24期、改進党)

○並木委員 そこで今までのお話を伺つておつて、やはり自分の考えが間違いでないと思うのですけれども、個人演説会という趣旨は、自分で主催をしてやる演説会だ。人が催しているところへ便乗して、そこに行つて演説をやるということは、われわれは考えておらなかつたわけです。今の立会演説会も、これは禁止でございます。ところがさつきからのお話を考えてみると、たとえばある団体で会合を催して、そこにたまたま個人演説会と称して私が呼ばれる。その次に私が終つたあと、別の候補者が出て来てその人の個人演説会の一回分として演説をやる。立会演説と同じようなことができるわけになるのです。そういう矛盾もありますので、やはりこの演説会……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 外務委員会 第2号(1952/11/25、25期、改進党)

○並木委員 ただいまの大橋委員となるべくダブらないように質問したいと思います。案件は大体同じものでございます。さつき今度の英濠兵事件は吉田書簡の第四によつて処理されているというお答えでございましたが、前の英水兵事件は吉田書簡に当てはめれば、今日どの項で処理されたとお考えになりますか。
【次の発言】 四項目ならば、「前記の2のような協議を直ちに行う。」ということが書いてあるのですから、前記の二のような協議をただちに行つてやつたならば、ああいう問題は起らなかつたと思うのですけれども、その協議をやつたのかどうか。
【次の発言】 「前記の2のような協議を直ちに行う。」という条項があるにもかかわらず、そ……

第15回国会 外務委員会 第3号(1952/11/29、25期、改進党)

○並木委員 私はまだパトロール・フリゲートというものを見たことはないのですけれども、どういう性能を持つておるものか、また装備はどういうものですか。
【次の発言】 しかし、アメリカの字引なんかを見ますと、やはり軍艦の一部に取扱われておるようですが、アメリカではもう軍艦の一部でないというふうに解釈しておるのかどうか。それからまたこの操縦には相当の専門技術を要すると思いますが、アメリカ人が乗るのかどうか、よもや乗るとは思いませんが、乗るのかどうか。またこれを操縦させるには、どういうふうにして乗組員を養成するのか、その点をひとつ……。
【次の発言】 長官の説明を聞いておればだんだんはつきりして来るので……

第15回国会 外務委員会 第4号(1952/12/01、25期、改進党)

○並木委員 私はあとから大臣に質問する前提として、当局に質問しておきたいと思います。今度申請したのは、パトロール・フリゲート十八隻と上陸支援艇五十隻でありますが、この基礎となつたものは何であるか、なぜ十八隻、五十隻を向うに希望したか、そういう基礎であります。
【次の発言】 そういう点が、このとりきめの基本となる問題としては、かなり重要になつて来るわけです。当局が、どうしても現在の警備に当るためには、これこれ最小限度必要であるという現状に照して、基礎が出て来て、そうしてそれに基いて向うへ申請した。それでなければ筋が通らないわけです。ですから、むしろこれは向うから、場合によつたら使い古したやつがあ……

第15回国会 外務委員会 第5号(1952/12/03、25期、改進党)

○並木委員 宮内庁の宇佐美次長が見えておりますから一点お聞きしておきたいと思います。それは英国のエリザベス女王の戴冠式に天皇陛下が正式に招請されたということでございますが、それはまことにけつこうだと思うのです。そこでこれは正式のものですから、憲法第七条にいう天皇の国事になると思いますが、この一から十まであげてある項目の中には、それに適当するものはないように思われます。しいていえば、十に「儀式を行ふこと。」というのがありますけれども、これは天皇が儀式を行うことであつて、外国で行われる儀式に、天皇が正式に招待を受けて、御列席されるという項目には当らないのではないかと思います。従つて私は一応の基礎と……

第15回国会 外務委員会 第6号(1952/12/06、25期、改進党)

○並木委員 増原次長にお尋ねをいたします。ただいままでの論点は、主としてこれが軍艦なりや船舶なりや、あるいは戦力なりや武力なりやというような点に集中されまして、私どもも先日現地に参りまして実物を見て来たようなわけでございますが、私は少し観点をかえて、こういうものが必要であるかどうか、その点についてお尋ねをしたいのです。つまり私どもとしては海上の警備が手薄であるということは、もう方々で聞いておりますし、沿岸警備、人命救助の点から、治安のために強化されることはけつこうだと思うのです。抽象的にはそう感じますが、具体的に沿岸警備の状況はどうなつておるか。ときどき新聞などで報道されるところによると、日本……

第15回国会 外務委員会 第7号(1952/12/08、25期、改進党)

○並木委員 船舶という称号についてお尋ねをしておきたいと思います。  この間から海上警備隊で使う船舶が、千九百四十八年の海上における人命の安全のための国際条約の適用を受けるのではないかという議論がありますけれども、これは一昨日適用を受けないという政府の答弁でございました。しかしここにただ船舶と書いてあるから、そういう疑問が起るのであろうと思います。この船舶を、海上警備隊用として使うとかなんとか、そこに形容の言葉をつけて限定すればいいと思うのですけれども、その意思があるかどうか。  それからただいまあげました海上における人命の安全のための国際条約の本文でございます。本文にどうも国際航路に従事する……

第15回国会 外務委員会 第8号(1952/12/10、25期、改進党)

○並木委員 この説明書に「条約はこれを当事国の自由にまかせている。」とありますが、条約のどこで当事国の自由にまかせているのですか、明文があつたらお示しを願いたい。
【次の発言】 それは少し私どもの解釈と違うのです。この条約の第一条の(b)のところで、「この条約を充分且つ完全に実施するのに必要なすべての法律、政令、命令及び規則を公布し」云々とある。ですからこれはやはり任意規定でなくして、強制規定のようにとれますが、他の条約にこれと同じような条文があつて、なおかつ法律とか、政令、命令などをつくらないで済んでいる実例がありましたら、それもあわせて示していただきたい。

第15回国会 外務委員会 第9号(1952/12/11、25期、改進党)

○並木委員 この航空協定は平和条約の第十三条に、「一又は二以上の連合国の要請があつたときはすみやかに、当該連合国と交渉を開始するものとする。」こうあります。これに基いてやられたことと思いますが、アメリカのほかに目下要請があつた国々、それからそれとの話合いの進行状態などをお尋ねいたします。
【次の発言】 それについて私この際お尋ねしておきたいのですが、平和条約の第十二条では、「貿易、海運その他の通商の関係を安定した且つ友好的な基礎の上におくために、条約又は協定を締結する」とございます。私は航空だけが貿易、海運と切り離されて取扱われておるということに、ちよつと理由を発見するに苦しむのですが、一括し……

第15回国会 外務委員会 第10号(1952/12/17、25期、改進党)

○並木委員 この民間航空運送協定ができ上りますと、両国の国内の航空はどうなりましようが。国際間の航空とともに、国内を輸送できるかどうか、日本がアメリカに行つてアメリカの国内の輸送に従事することができるか、アメリカがこつちへ来て日本の国内航空に従事することができるか、その点をまず伺いたい。
【次の発言】 では連帯輸送の方はどうですか。
【次の発言】 航空局長に、アメリカを中心とした日本の国際航空のこれからの方針について伺いたいのでございます。今国際航空につき相当申請をしておる会社があると思います。アメリカの航路などに対しての申請の状況はどうであるか、それに対して当局としてはできるだけ多くの会社に……

第15回国会 外務委員会 第11号(1952/12/19、25期、改進党)

○並木委員 国際協力局長にお尋ねをしておきたいと思つたことがございます。それは安保条約の中で行政協定ができておりますが、その行政協定の第二十六条に合同委員会の項目がございます。この合同委員会は「日本国と合衆国との間の協議機関として、合同委員会を設置する。」となつておるのです。ところが日本の政府の方では協議機関であるから最終的決定機関ではない、こういう解釈を当然これからはとつておるわけでありますが、私どももそう考えております。アメリカの方ではそれを協議機関ではなくて決定機関である、こういう解釈をとつているやに伝えられるのですが、そうであるとこれはたいへんな問題になると思うのです。と申しますのは、……

第15回国会 外務委員会 第13号(1952/12/24、25期、改進党)

○並木委員 伊関局長に駐留軍労務者の地位について確かめておきたいと思うのです。なかなか複雑で私どもによくわからないのですけれども、この前の前の国会以来今日まで、日本人の駐留軍要員に対する取扱いについて、はつきりした点が出て来たのですかどうか。たとえば直接雇用にするとか、あるいは間接雇用か、あるいは一部直接雇用であつて一部は間接雇用なのか、そういうような点がはつきりしていない一つです。それから第二の点では、駐留軍要員に例の労働三法を適用するというふうに聞いておつたのですけれども、これは実際にはどういうふうになつておりますか。それからもう一つ、給与の点はどうなつておりますか。たとえばこの前退職手当……

第15回国会 外務委員会 第14号(1953/02/04、25期、改進党)

○並木委員 私たちは今からでもそれはおそくないと思うのです。予算の審議が始まつたところですから、こういう機会に専門的なことを伺つておいて、これを予算委員の方へ通じれば、また修正するというところもありますし、できますから、委員長のとりはからいは私けつこうだと思います。それで、外務委員として、どうしても聞いておかなければならない二、三の点をお尋ねしておきたいと思います。  この予算は、今お聞きしましたら本省の建築費ということについては何も触れておらないのですが、本省建築はどうなつておりますか。
【次の発言】 いい提案のようではございますけれども、今度の予算は政府が与党の自由党と下打合せてやつてでき……

第15回国会 外務委員会 第15号(1953/02/06、25期、改進党)

○並木委員 刑事裁判管轄権について伊関局長がアメリカへ行つて交渉して来て、割に見通しがいいということで、けつこうでございます。かりに四月二十八日までに批准ができなかつた場合でも、日本政府としてはこの改訂を申し入れる用意があるものと思いますけれども、この点はいかがでございましようか。
【次の発言】 けつこうでございます。ぜひそれをやつていただきたいと思います。  それから住宅の問題でございますが、最近私ラジオで聞いたと思います。約一万戸でしたか、民間の資本によつて米人向けの住宅を建設するということなんです。その内容はどういうものか、局長は御存じのはずですが、どういう方面に使うのであつて、どういう……

第15回国会 外務委員会 第17号(1953/02/14、25期、改進党)

○並木委員 私は、きようはたくさん質問があるのですが、まず条約局長にお尋ねをいたします。  この前岡崎外務大臣に質問をしておいて答弁が保留になつておるものがあります。条約局長は御存じかと思いますが、わかつていたらお答えを願いたい。それはアイゼンハウアー大統領の一般教書の中の秘密協定にはどういうものがあるか。ヤルタ協定廃棄の場合の米国内における手続。
【次の発言】 今の説明ですと、条約の締結の場合には、上院の承認を得る必要があるということになつておるのですが、ヤルタ協定は、その手続を経ておりませんから、これは廃棄しなくても当然無効じやないですか。

第15回国会 外務委員会 第19号(1953/02/21、25期、改進党)

○並木委員 この日英航空協定で一番問題になりますのは、交換公文であろうと思います。その交換公文には、英国が日本の請求権が存在するものとして、沖繩のことを特にあげてあるのであります。これは今までの政府の答弁ですと、サンフランシスコ会議においてすでにアメリカが言明しておるところである、従つて各国がもう当然了解済みと思つておるのでありますけれども、ここにあらためて英国がこの点をことさらに交換公文によつて意思表示をしたということは、いかなる意義を持つておるのか、その点をお尋ねいたします。
【次の発言】 そうすると、サンフランシスコ条約で言明された点は非常に力が弱い、あれだけではたよりにならないから、こ……

第15回国会 外務委員会 第20号(1953/02/25、25期、改進党)

○並木委員 今まで日本に入つて来たもので、原産地虚偽のものがあつたかどうか、あつたとすればどういうものがありましたか。また日本から外国に出したもので、そういうことが発見されたものがあつたかどうか、それをお尋ねいたします。
【次の発言】 この条約を締結されましてから日本の国内として法的措置の必要なものが起つて来ますかどうか、あるいはすでにそれが整備されておるかどうか、お尋ねいたします。
【次の発言】 アメリカとかインドなどが入つておりませんが、これはどういうわけですか。
【次の発言】 一問にまとめるようにとの委員長のお言葉でありますから、まとめて御質問いたします。  外電が伝えるところによります……

第15回国会 外務委員会 第21号(1953/02/28、25期、改進党)

○並木委員 まだ韓国から大邦丸についての回答は来ておりませんか。
【次の発言】 遅れておるのは、どういう理由かわかりませんか。
【次の発言】 この問題はなかなか重要問題です。ほうつておけば、濠州におけるアラフラ海の漁業の問題にも影響するし、今後起る漁業協定において、日本側の立場が非常に苦しくなるのじやないかと思います。そこで、先ほど岡崎外相の答弁があつたのですが、なおわからない点がございますので尋ねたいのです。実は先ほどから防衛水域の話がありましたけれども、李承晩ラインの方については話がございませんでした。李承晩ラインは、漁業を対象としてのラインだというのであれば、それを韓国の大統領が宣言して……

第15回国会 外務委員会 第23号(1953/03/11、25期、改進党)

○並木委員 外務省関係がまだ来ておりませんが、答えられるだけ答えていただきたいのです。私は主として今度の国会に上程されたスト制限法、例の炭業と電産の関係でありますが、これに今度の条約が抵触するおそれがないかという点と、駐留軍の労務者の地位が非常に不安定でございますが、これがこの条約に抵触して来るおそれがないか、こういう点について伺いたいのであります。  まず最初の炭業、電業のスト制限法がこの条約に抵触しないか、こういう点について当局の見解をお尋ねしておきたいのであります。
【次の発言】 条約には公共の福祉に反せざる限りというようなことはありますか。日本の憲法ではこれが用いられて、しばしば当局が……

第15回国会 外務委員会 第24号(1953/03/14、25期、改進党)

○並木委員 旅券法の改正は、一見何でもないように思われますけれども、実は非常に重要な問題を含んでおると思います。そこで、順次政府に質問をしてみたいと思いますが、どなたでもけつこうです。適当な方が御答弁に当つてほしいと思います。  まず今度の旅券法改正の動機となりましたものは、私の推定では、高良さんとか帆足さん、あるいは宮腰さんが、政府の解釈では旅券法違反の疑いを持つて中共へ渡つたということにあると思いますが、その点いかがですか。政府はしばしば、この点については、旅券法違反であるということを言明しておりましたが、その問題は裁判所に提訴されておるやにも聞いております。そこで、政府は、現行旅券法の第……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 外務委員会 第2号(1953/05/28、26期、改進党)

○並木委員 私は最近問題になつておりますMSA援助の件について質問いたしたいと思います。昨日改定一九五一年相互安全保障法という記録を欧米局第一課からもらいました。大体これについて検討してみたのでございますが、これで見るとMSA援助の終局的の目的というものは、アメリカの安全を維持するということになつております。この点を特に政府に対して私は確かめておきたいのでありますけれども、最近その的をはずされて、アメリカの安全維持ということがぼやかされておる傾向があります。そこであらためて、あくまでもMSAはアメリカのための法律である、その援助であるというふうに私たちは考えて行かなければいけないと思うのです。……

第16回国会 外務委員会 第3号(1953/05/29、26期、改進党)

○並木委員 昨日いただいた一九五三年相互安全保障法案と前年度とを対比してみたのでありますけれども、時間が十分ないためによく調べることができません。そこでお伺いしたいのですが、今度の改正法案によつて日本が適用を受けると思われる条文とその内容、特に金額の点について御説明願いたいと思います。
【次の発言】 そのほかに関係をして来ると予想せられるものはありませんか。あるいは局長の方がこれは詳しく研究されておると思いますから、局長からの答弁でけつこうです。
【次の発言】 特に金額について。
【次の発言】 それ以外には全然考えられないわけですか。

第16回国会 外務委員会 第4号(1953/06/17、26期、改進党)

○並木委員 万国郵便条約について一点だけ質問しておきたいと思います。それは最近外国郵便の料金が下るというようなことを聞いたのですけれども、その点どうなつておるか。もし下るとすれば、いつから実施されて、幾らになるのか。それからこれに関連して、外国電報の料金はどうなるか。それと、この一箇年間くらい、平和条約発効してからでいいですけれども、外国電報為替、その他の取扱いの数量、金額、それから今後の見通しなどについてお尋ねしてみたいと思います。
【次の発言】 外国郵便値下げの実施期は七月一日と了解してよろしゆうございますか。  それから外国電報についての点がまだ答弁をいただきません。

第16回国会 外務委員会 第5号(1953/06/20、26期、改進党)

○並木委員 MSAについてお尋ねをしたい。それは、最近反対論の中に、MSAの援助を受けると、海外派兵をしいられるおそれがあるというのがあります。私はそういうことはないという自分の結論を持つておるのですけれども、それに対する政府の見解をお聞きしたい。要するに、これは二つにわけて答弁していただきたいと思うのです。大体日米安全保障条約でMSAの援助が受けられる模様でありますけれども、その通りであるかどうか。その場合には海外派兵ということは、MSAの援助を受けても起らないと思うのです。それともう一つ、私たちの主張のように、自衛軍というものを持つた場合にどうか。これが大事なわけです。自衛軍を持つておりま……

第16回国会 外務委員会 第6号(1953/06/24、26期、改進党)

○並木委員 次々と航空協定ができて行くことはまことにけつこうであります。そこで当局に伺いたいのでありますが、二十八年度、すなわち本年度中における外国航空網の開設の計画を説明願いたいと思います。
【次の発言】 二十八年度中の使用航空機についてのお尋ねをしておきたいと思います。大部分これは輸入の航空機にまつものと思われますが、その点どういうような計画を持つておられるか。  それから国内産の飛行機を使用するという計画についてはどういうふうに話が進んでおられますか。
【次の発言】 ただいま日本航空会社という話が出ましたけれども、日本航空株式会社法案という法案が今上程されたところだと思います。この会社に……

第16回国会 外務委員会 第7号(1953/06/26、26期、改進党)

○並木委員 速記録に載せるために全文読んでもらいたい。読みつ御説明してもらいたい。
【次の発言】 それに対する向うの答えをすぐやつてください。
【次の発言】 土屋さんはMSAの事柄を担当してずつと来ておられましたが、本日アメリカ合衆国大使館から来たこの回答を見て、大体政府としては疑問に思つておつたところが解消されたと思われますか、特にそれが満足するような方向に解消されたと思われますかどうか、その点をまず伺いたいのであります。
【次の発言】 それでは今後の手続についてお伺いしますが、この回答がまず満足したものという前提のものとにこれからMSAの話を進めて行くについては、アメリカの方からの正式の申……

第16回国会 外務委員会 第8号(1953/06/27、26期、改進党)

○並木委員 MSAの問題について質問いたします。けさほどの大臣の答弁でも大体MSA援助を受けたいという意思表示のようでございます。ですから大臣としてはMSAの援助を受けてこれをどういうふうに活用して行こう、そういう腹案があると思います。この機会に腹案を示していただきたい。
【次の発言】 その中で岡崎大臣が特に力を入れて行きたいと思う点がありましたらお知らせ願いたい。と申しますのは軍事援助ではいけないけれども、経済援助ならば考慮の余地があるというような人がいる。私の了解ではMSAの援助が軍事か経済か技術かということを、はつきり三つにわけることはできないのじやないかと思うのです。割切れないのではな……

第16回国会 外務委員会 第9号(1953/07/01、26期、改進党)

○並木委員 MSAの問題で質問いたします。私の方の改進党としては昨日MSAに関する第一回の幹事長談話というものを発表いたしました。その中で正直に自衛軍創設を言つている改進党としては、MSAに関する限り、さほど困難は伴わないと思うけれども、自衛軍というものを打出さずに保安隊、海上警備隊のままで欺瞞的な軍隊をつくつている政府としては、おそかれ早かれ行き詰まるであろう。特に先般質問書を出して、その回答書にあつた第一の平和条約第五条(C)の問題で日本政府は窮境に陥るであろうということを指摘したのであります。そこで私はこの問題をもう少し掘り下げてお尋ねをしておきたいと思います。日本の質問書の中にあります……

第16回国会 外務委員会 第10号(1953/07/04、26期、改進党)

○並木委員 在外公館ですけれども、大韓民国とフィリピンについてはどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 朝鮮休戦の見通しはどうなるかわかりませんが、大体休戦の運びに至る模様であります。その場合に統一ができずに南と北で二つの政権ができるような場合には、日本としてはどういう態度で臨んで行く所存であるか、伺つておきたいと思います。
【次の発言】 外国から日本に対して公館を設ける計画についてはどのようなことが見込まれておりますか。
【次の発言】 次に国の援助等を必要とする帰国者に関する領事館の職務等に関する法律案でありますが、これについては相当数国の援助を必要とする帰国者があるように提案理由の……

第16回国会 外務委員会 第11号(1953/07/08、26期、改進党)

○並木委員 大臣のただいまの御報告がありましたマヌス島のことについて内地送還のことについて二、三お尋ねをしておきます。私ども待望の内地送還ができましたことは、まことに欣快の至りでございます。ところで大臣けさ濠州大使にお会いになつたのですが、その節、内地送還だけでなく、減刑あるいは釈放等の特赦について、何か将来のお話がありませんでしたか。
【次の発言】 その点わかりました。ですから今後政府においては特に交渉を続けていただきたいと思います。  それから先ほど報告のありました条件の第二の、法律第百三号を適用する云々の件でございますが、この点については先方はどのような意向を漏らしておられましたか。

第16回国会 外務委員会 第12号(1953/07/10、26期、改進党)

○並木委員 議事進行。委員長の発言の中にあるいはという言葉があつたから、それはいけない。あるいはじやなくて、ほかの部屋で待つていただいてもいいから、午後われわれ委員の質問が始まつたら必ず出席されますと委員長がおつしやるなら問題はないわけです。あるいはと言うから、場合によつては林屋さんどこかへ行つてしまうかもしれない。そこで私は発言をしたわけです。どうしてもそういう心配があるなら林屋さんの場合は、今陳述が終つたら、ただちにわれわれの質問に移つてもいいわけです。そこのところを委員長はつきりしてください。
【次の発言】 福田委員のおつしやること一応ごもつともなんですが、さつき理事会の始まるときにおい……

第16回国会 外務委員会 第13号(1953/07/13、26期、改進党)

○並木委員 議事進行。今お話を聞いていますと、大蔵省関係が出て来ますから、午後のわれわれの質問のときに大蔵省の担当官をここへ来てもらうように、委員長のおとりはからいを願いたい。
【次の発言】 政府委員はどなたが見えていますか。
【次の発言】 国際協力局から来ないと、ちよつとまずいと思いますから少し待ちます。――それでは補償の問題で当局にお尋ねいたしたいと思います。先ほど新井さん、櫻井さん、河野さんからそれぞれお話があつたのでありますが、現地の方々としては当然外務省、調達庁の御意見によつて、完全補償を受けるということを期待されておつたにかかわらず、九十九里の問題については、大蔵省の方の考え方に食……

第16回国会 外務委員会 第14号(1953/07/15、26期、改進党)

○並木委員 たいへんにいい習慣がついたと思うのです。非常にけつこうです。そこで今度外務委員会が開かれる都度、このMSA交渉についての経過の報告、並びに必要ならばわれわれのそれに対する質疑というものを必ずされるように、委員長から外務大臣に申入れをしていただきたいと思います。

第16回国会 外務委員会 第15号(1953/07/17、26期、改進党)

○並木委員 私は、この前条約局長にお尋ねした点について質問をしたい。それは朝鮮の俘虞の取扱いの問題であります。あの質問をいたしましたときに、局長は、大韓民国の軍隊が国際連合軍の支配下に置かれておるかどうかということで、今度の俘虜の取扱いに対する解釈はかわつて来るものである、こういうふうに答弁された。これは覚えておられるだろうと思うのです、この点がはつきりしたかどうか。なぜ私が聞きたいかと申しますと、これから国際紛争が起つたときに、警察行為にしても、軍事行動にしても、国際連合としてああいう行動に出た場合に、必ず独立被援助国との間で摩擦が起ると思うのです。従つて国際連合のああいう警察行為というもの……

第16回国会 外務委員会 第16号(1953/07/18、26期、改進党)

○並木委員 MSAの問題ですが、岡崎大臣のあいさつの中に、「この交渉にたずさわることは私の欣快とするところであります。と申しますのは交渉の前提となる部面において既に意見の一致をみているからであります。」こういうことを言われております。これは下田局長は列席しておりましたから、どういうつもりで大臣がこういうあいさつをしたかわかると思うのですが、交渉の前提となる部面においてすでに意見の一致を見ているということは、具体的にどういうことをさすのですか。
【次の発言】 あれは質問に対しての答弁で、意見の交換とか申込みに対する承諾とかいうものではないと思うのです。質問に対する単なる答弁です。しかもその中には……

第16回国会 外務委員会 第17号(1953/07/21、26期、改進党)

○並木委員 私は沈船の所属権につきまして、まだ釈然といたしませんので質問してみたいと思うのです。フイリピンの沈船の所属につきましては、平和条約がまだ批准されておらないのですから、平和条約は適用されないだろうと思うのです。この点は旧南洋委任統治領における沈船問題にも関連をして参ります。この前下田条約局長に法律的の解釈を質問したのですけれども、法律的の立場はそうかもしれませんけれども、平和条約で別途に特別協定をやることになつておりますから、やはり平和条約の特別協定をやるというあの条文が優先するのではないかと思うのです。その点お尋ねしておきます。

第16回国会 外務委員会 第18号(1953/07/22、26期、改進党)

○並木委員 次官にひとつ私質問しておきたいのですが、行政協定に関係することで、駐留米軍の労務基本契約について日本政府と先方との間で交渉が行われて来たはずであります。残念ながら私どもそれについて関知しておりません。そこでどういうような労務基本契約についての改訂の交渉が行われているのか。きようあたりは駐留軍労働組合大会が行われるやに聞いております。最近行政協定の改訂という問題が非常にやかましく出て来ている折から、日本側に不利なような申出があつたとはわれわれは夢想だにもしておらない。そこで一体今度の改訂でどういうような点が問題になつているのか、今までの経過を知りたい。

第16回国会 外務委員会 第19号(1953/07/25、26期、改進党)

○並木委員 昨日の交渉でMSA五百十一条(a)の条件、一から六までというものは、今度の協定に含まれるようになつたかどうかお伺いいたします。
【次の発言】 そうすると、見通しとして、五百十一条は大体そのまま協定の中へ入るということは言えますか。
【次の発言】 外電によりますと、フランス、英国、チリー等とアメリカとの間で結ばれている様式が採用されそうであるということが伝えられておりますが、これらの団ではやはり一々列挙されておりますかどうか。それからこの外電はもちろん正しいと思いますけれども、いかがでしようか。
【次の発言】 いずれにしても、この五百十一条が採用されることは事実のようにただいまの御答……

第16回国会 外務委員会 第20号(1953/07/27、26期、改進党)

○並木委員 関次長に伺いますが、板付の飛行場は、約一箇月くらい前に私が質問したときに、この返還を交渉中であるという答弁を得ております。たしかに運輸省の航空の方でやつておられるかと思います。しかしこれは、当然国際協力局が知らないはずはないので、その後返還要求の交渉はどうなつておりますか。先ほど来参考人の皆さんのお話を聞いていると、一日も早く返還してもらつて、国際空港にされたいという言葉でありますので、お尋ねをしておきます、
【次の発言】 私はその点は知りません。ただ答弁のうちに、先方に対して返還を請求中であるということでしたから、これはいずれにしても政府がやつておることだし、この問題に関しては、……

第16回国会 外務委員会 第21号(1953/07/28、26期、改進党)

○並木委員 ただいま植村さんのお話を承つておりましても、ぜひ政府委員が出席してもらいたいと思います。政府が先般答弁した点と違う点もございますから、外務次官、政務次官でも経済局長でもけつこうです、至急出ていただきたい。
【次の発言】 私はけさの安井郁氏の御意見の中で傾聴すべきものがあつたと思うのです。それはこの条約は表面対等であり、相互平等であつても、結局MSAというものによつてそれに色がつけられてしまうであろう、ですからできるならばMSAの協定ができ上るまでは、この条約の批准を待つてほしい、こういう御意見だつたと思うのです。そこでMSAの進行状態はどうなつていますか、これをお伺いしておきます。

第16回国会 外務委員会 第22号(1953/07/29、26期、改進党)

○並木委員 大臣にお尋ねします。先ほど川上委員の質問にあつたのですが、第七条の第二項の制限業種、これは「限度を定める権利を留保する。」となつております。ですから限度を定める権利を留保するのでありますから、日本が限度を定めなくてもよろしい。場合によつては自由にしてもいいじやないかという質問応答があつたわけです。この点重要でございますから、大臣はどういう心構えで調印をされたか、今後厳重な制限を付して、そしてこういうものは一切自由にしないのだという心構えで調印に臨まれたか。それとも将来場合によつては、この限度というものをゆるめてもいいのか、あるいは場合によれば撤廃してもいいのか。そういう含みもあるの……

第16回国会 外務委員会 第23号(1953/07/30、26期、改進党)

○並木委員 大臣に朝鮮休戦調印に関して二つの点を質問しておきたいと思います。その一つは、アメリカでは朝鮮動乱に関して日本が貢献したことに対して感謝をしております。そして今度の政治会談には日本から代表またはオブザーヴアーというものを派遣できるのではないかと思います。この前大臣に質問したときにはまだその点はきまつておらないとの答弁でありましたが、その後この点はどういうようになりましたか。今後ぜひ代表またはオブザーヴアーを送るようにしていただきたいと思いますので、大臣にその申入れをするお考えがあるかどうか、それが第一点、ぜひそうしてもらいたいと思う。  第二の方は、朝鮮動乱に関して日本が協力して参り……

第16回国会 外務委員会 第24号(1953/07/31、26期、改進党)

○並木委員 伊関局長にお尋ねいたします。朝鮮の休戦調印をしてから今日まで、もうかなり日数がたちましたが、その間局長の所管事務の上でいろいろ変化があつただろうと思います。これは大きな特色でけつこうですから、朝鮮休戦の調印をしてから今日まで、所管事務の上においてどういうような変化が起つておるか、それをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 朝鮮における国連の防衛水域について、政府がその撤廃を申し入れたと聞いておるのですが、伊関さんの方は、それはわかつておりますか。
【次の発言】 横浜の陸上輸送部隊の労組が七十二時間のストライキをやつて、そのあと、ストライキは済んだけれども、司令官が施設の中に入場す……

第16回国会 外務委員会 第25号(1953/08/01、26期、改進党)

○並木委員 MSAと朝鮮問題について簡単に質問をいたします。第一は、朝鮮におけるアメリカ軍の細菌戦の調査ということについて、日本も国連に協力をすることを承諾しておるという外電が入つて来ております。これはどういうことであるのか。それで、この承諾を与えておれば、国会の承認を求めるようなことではないのかと思われます。この点御説明を求めます。
【次の発言】 わかつていたら、いつ、だれにあてて、どういう形式でやつたか。それは新たな義務ではないのかどうか、国連協力で国会の承認をあらかじめ求めるほどのことはないのかどうか。
【次の発言】 昨日の防衛水域に対する解除の申入れでありますが、あれについて、先方から……

第16回国会 外務委員会 第26号(1953/08/04、26期、改進党)

○並木委員 第二次世界大戦の影響を受けた工業所有権の保護に関する協定について一点質問をいたしたいと思います。この協定が締結されますと、先方からどういう種類の工業所有権の申請が見込まれますか。それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 日本の方からはどういうものが見込まれますか。
【次の発言】 過去においてどういうような工業所有権がありましたか、これは参考になると思いますから、お聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 航空のことについて伺いたいと思います。月本航空株式会社は近く発足されるはずですけれども、いつから発足されてどういうような経営をやつて行くかはつきりして来たと思いますので、この……

第16回国会 外務委員会 第27号(1953/08/05、26期、改進党)

○並木委員 もう時間もありませんから、一つだけ局長にお尋ねしたいのです。それは関根と岩木山の演習地の問題、青森県の中にこんな大きな演習地を二つもとらなくてもよさそうなものですが、どうしてそんなに必要なのでしようか。
【次の発言】 その点は、参考人の皆様方どなたでもけつこうですが、どちらかにするということは御了承ですか。
【次の発言】 私は第一に竹島の問題を質問したいと思います。昨日でしたか、一昨日でしたか大韓民国の方から竹島の問題で日本に逆抗議をして来たということを聞いて、実は私ども愕然としたわけであります。外務省としては、従来竹島は日本の領上であるということをはつきり言つておりますし、これに……

第16回国会 外務委員会 第28号(1953/08/07、26期、改進党)

○並木委員 福島さんにお尋ねいたしますが、大体戸叶さんが私が聞きたいことを聞いてくれました。そこでストライキの点でありますが、先ほど長官は、現在の段階ではストライキをやることは、必ずしも組合の有利にならない、場合によつては不利になるだろうと言われました。私も大体そういう感じがいたします。この場合に、不利になるであろうというのは、どういう不利か。たとえばそれによつて、アメリカさんのことですから、気が短かいから、そんなことならば全部首にしてしまえとか、そういう不利が出て来るのか。要するに日本の労務者はよくわからないために、不安に襲われているわけです。ストライキまで行つてしまつて、かえつて私たちが解……

第16回国会 外務委員会 第29号(1953/09/04、26期、改進党)

○並木委員 私先ほど岡崎大臣の報告と、その後の答弁を聞いておつたのですけれども、率直に言つて、この一箇月間にかくも急激な変化を来したという感じを抱いて、唖然としたわけであります。閉会に入つてようやく一箇月でございますが、その間にこういう大きな変化を来した。しかも岡崎さんの顔色を見ていると、ポーカーフェースじやありませんけれども、顔色ひとつかえていない。かえるの顔に水ということがありますけれども、おそらくあのかえるの顔というのは、きようの岡崎さんの顔じやないか。動物にたとえてはなはだ恐縮ではありますけれども、そんな感じがしたのです。岡崎さんは非常に感受性の強い大臣であるにかかわらず、いつこんなに……

第16回国会 外務委員会 第30号(1953/09/17、26期、改進党)

○並木委員 この前私は岡崎外務大臣にやや攻撃的な口調になつたために、大臣も少し恐れをなして腹を割つた答弁がなかつたのです。実はあのときもう少し時間がたつぷりあれば、どういうわけで一箇月そこそこで政府が保安隊を増員しなければならないように変更をしたことや、あるいは保安庁法を改正して、保安隊を直接防衛にも当らせるようにするようになつたという、その急変したバツクグラウンドを腹を割つてお聞きしたがつたのでありますが、きようはあまりはげしい口調は使いませんから、まずその点を腹を割つて大臣も説明してもらいたいと思います。どういうわけで、そういうことになりましたか。

第16回国会 外務委員会 第31号(1953/10/19、26期、改進党)

○並木委員 さつき委員長のあいさつを聞いておりましたら、委員長は与党委員長として祝辞のようなあいさつをされたのでびつくりしたのです。われわれ委員は何も大臣が東南アジアに行つたことを公式に聞いておりません。ですからこそきようは出て来てもらつていろいろ聞きたい、こういうふうに要望しておつたわけです。  第一に、私は今度の大臣の東南アジアヘの逃避行というものはわからない。なぜわからないかというと、MSAというものが先月の末ごろには調印の運びになるであろう、こういう答弁を聞いておつて、その九月の末を待つておつた私どもには、調印を待たずしていつの間にか大臣が姿を消してしまつたのですから、こんなふに落ちな……

第16回国会 外務委員会 第32号(1953/10/28、26期、改進党)

○並木委員 先ほどからの論議を聞いておりますと、ようやく今の佐々木委員の質疑応答でやや焦点が合つて来たように感じます。そこで今のは海上保安庁の警備船でございまして、さつき木村保安庁長官は、出動は考えておるけれども、一旦漁船が危殆に瀕した場合にはたしてどうするかということについては、遂に言明を避けたのであります。おそらくこれは木村長官としては、危殆に瀕した漁船というものを見た場合に、それを撃つべきか撃たざるべきか、そこに問題があつたのだろうと思います。そこで私は条約局長にお尋ねいたしますが、そういう場合に撃つことができるかどうか、これだけはまずはつきりしておきたいと思うのです。現在の保安庁法のも……

第16回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1953/07/01、26期、改進党)

○並木委員 今の問題は研究していてもいいと思うのです。当然問題になることですから……。特に東京都のごときは、前から人口がふえているので定員をふやせという要望が出ております。また全国的に見ましても、あの案では五百五名だつたと思いますが、衆議院議員の数が全体でふえるならば、ほかの府県だつて異存のないところもあろうかと思います。ですから研究していてもいいと思うのですが、実際はどうなつていますか。
【次の発言】 先ほど原委員からの質問の通り、新聞に発表になつたことは事実なんです。そうするとあれはどこから出たのですか。
【次の発言】 清水徳太郎さんというのは選挙制度調査委員になつておるのですか。

第16回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1953/07/08、26期、改進党)

○並木委員 きようは官房長官を要求しておいたのですけれども、姿を現わしておらないのですが、どうしたんでしようか。
【次の発言】 ぜひお願いいたします。

第16回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1953/07/27、26期、改進党)

○並木委員 ちよつと質問したいのですが、今の条文の中で、当該再選挙の行われる区域、選挙運動の期間等に応じて何を政令で特別の定めをすることができるのか、何をというのがはつきりしないようでございますが、いかがでしよう。
【次の発言】 要するに、主として選挙運動に関することであろうと思う。この点についてさつき委員長からちよつと私的にお聞きしましたら、今度の熊谷の選挙の場合も、選挙運動の期間なども長過ぎるから短縮しようというお話もあつたんです。そうすると、この文章で行くと、選挙運動の期間等に応じてとやつてしまうと、選挙運動の期間は少くとも動かし得ないというふうにとれるのです。区域とか選挙運動の期間に応……

第16回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第7号(1953/09/21、26期、改進党)

○並木委員 私は、自治庁から出ましたこの通達をきよういただいて、今拝見したのですけれども、先般来新聞ラジオその他の報道で、私たちは、いかにこの問題が波紋を投げておるかということを承知しております。それで私は、そのとき、まさか自治庁がこういうものを突然出すとは想像できなかつたわけなのです。この修学のため寮、寄宿舎等に層住している学生生徒の住所の認定につきましては、ただいまもらつた。パンフレットの別紙にもあります通り、「昭和二一、五、二二地発乙第二五七号各地方長官宛地方局長通牒」というので明記されております通り、原則として、寮、寄宿舎または下宿等の所在地にあるものとするとはつきりいたしておるのであ……

第17回国会 外務委員会 第1号(1953/10/31、26期、改進党)

○並木委員 ただいま大臣から提案理由の説明をお聞きいたしました。ところがまず私どもに不審に思われますのは、日米間の安保条約に基いて行政協定ができておつて、その行政協定は国会の承認を得ることを必要としないとの政府の態度でございました。この提案された国連との間の議定書は、その実質的内容は行政協定に盛られた刑事裁判権の問題と同様であります。従つて形の上からは、行政協定の刑事裁判は国会の承認を求めない、国連との間は求めるというような非常な不均衡なのです。私どもはかねてから行政協定も国会の承認を得べきであるという立場をとつておつたのでありますけれども、はからずもここに政府のちぐはぐなあり方というものが露……

第17回国会 外務委員会 第3号(1953/11/02、26期、改進党)

○並木委員 一昨日質問をした中で答弁の残つておるのがありますから、それをまずお尋ねいたします。それは国際連合加盟についてのその後のいきさつであります。ガットなんかの場合には仮加入という制度もありますので、何らかの形で国際連合に仮加入とか、あるいは準加盟国というような形で加盟ができるのではないか、こう思つておりますが、その後国連加盟の問題はどうなつておりますか、お尋ねいたします。
【次の発言】 そういたしますと、国連との関係においては各個撃破的に、個別的に、実質上は加盟したと同じような方法をとる、例のなしくずし加盟、こういうような方法をとる以外にないということになりますか。

第17回国会 外務委員会 第5号(1953/11/04、26期、改進党)

○並木委員 私は前田次官に保安隊のことにつき、士屋局長に池田・ロバートソン会談に関してのMSA問題について質問したいと思います。  まず保安次官にお尋ねしたいことは、昨日の予算委員会における問答で、保安隊が軍隊でないとかつて言つたときの問答が行われたのです。とどのつまり軍隊とは一定の定義がない、従つて今度できる自衛隊を軍隊と呼ぶのであつたら、それは呼んでもよいでしよう。こういうふうに政府は答弁しております。そこで私はお尋ねしたいのですけれども、今まで保安隊は軍隊でないと言つて来ておるのですから、軍隊でないと言つて来たときのその軍隊の意味は、どういう意味で政府はお使いになつていたか、これはぜひ伺……

第17回国会 外務委員会 第6号(1953/11/07、26期、改進党)

○並木委員 それについて、海上警備隊のフリゲート艦を出動することに政府ではきめたというような報道が、昨日だつたと思うのですが、あるのです。当然きめていいわけですけれども、外務次官はその点関知しているはずであります。どうなつていますか。
【次の発言】 もう一つ。その海上警備隊と並んで海上保安庁の方、この方で現在の巡視船が勢力が足らないものだから、アメリカに火器を貸してもらうように要求しているのです。その点についてどういう交渉過程にあるか、どのような火器をどのくらい借りる計画であるか、明らかにしてもらいたい。
【次の発言】 当然それを借りる場合には、フリゲート艦を借りたと同じように協定が結ばれると……

第17回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1953/10/31、26期、改進党)

○並木委員 鍛冶さん、それは少しいきり立つておるようだけれども、この委員会は大体超党派で、実際穏やかに結論を出しておるわけなんで、実際ぼくはこの間現場にいて、多少あのやり方に無理があつたということは、これは率直に認める。少くとも最後の採決をする前には、一応みな党へ帰つて、出れる者を全部そろえて満員にしてやるべきだとは、私も良識ある委員の一人ですから、感じはいたします。しかし、事柄の性質上あまりに急いだのと、決議は、私は自由党の方も、論議を尽したあとならば、もちろん結論的には賛成だと思うのです、もちろん政府を攻撃するとかなんとかいうことではなくて、ぼくらもそう思うので、もしそういう抗議が出たなら……

第18回国会 外務委員会 第1号(1953/12/03、26期、改進党)

○並木委員 池田特使は日本の財政経済を了承してもらうためにと言われました。しかしあのときはちようどMSAの交渉が進行中でして、九月の末には調印に至る、こういうふうに外務大臣も言つておる最中だつたのです。それで私はやはり特使がおいでになつたのは防衛計画に関連して、アメリカの方の案に対してこれをもつと小さくしてもらいたい、つまり日本の財政としては苦しいから縮めてもらいたい、そういう了承をとりに行くのがおもな目的ではなかつたかと思うのでありますけれども、その点いかがですか。
【次の発言】 ただいま憲法と教育のお話が出ましたが、そうすると、憲法については先方はどういうふうに特使の説明を了承されたのです……

第18回国会 外務委員会 第3号(1953/12/07、26期、改進党)

○並木委員 ガツトの機構自体に対する再検討の声が各国にぼつぼつ起つておるようであります。そこでお尋ねいたしますが一九四七年にガツトができてた当時のいきさつと今日の状況がどういうふうな変化を生じておるか。今日ガツトというものは実際上じやまで、こんなものはない方がよいのではないかというような声も、国によつては出ております。そこでガツトの運用、機構その他に対しての批判の声、今後の見通しなどについてまずお尋ねいたします。
【次の発言】 国際連合の機構の中にガツトの協定が入つて来なつかつた理由は、何か特別のものがあるのですか。
【次の発言】 そういうような趣旨を持つておるものならば、日本の加盟などという……

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第15号(1954/09/07、26期、改進党)

○並木委員 それでは、私今の趣旨に浴つて簡潔にやります。今まで数回にわたつて政府が国会に提出された資料があると思いますが、未帰還者の数字をこの際あらためてあげていただいて、そのトータルと比較していただきたいと思います。たとえば最初はたしか二十三万だつたと思いますが……。
【次の発言】 そうすると、昨年の八月は三十三万、さらにその三年前の二十五年度は三十四万という数字が合つたわけなんです。三十五万になんなんとする数字があつた。それが昨日の大臣の発表によりますと七万一千百六十五名に激減したわけなんですけれども、その原因はどこにあるわけですか。

第19回国会 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第17号(1954/10/30、26期、改進党)

○並木委員 ただいままで報告を承りましたが、私、それに関連して、政府当局にこの際、李徳全女史が間もなく日本に着きますので、これに対する態度、方針というものをはつきり承つておきたいと思います。  李徳全女史の来日については、政府は従来非常にかたくなな態度をとつておつて、これを歓迎しない方針でおつたわけなんです。しかし、各方面の熱望によつてようやく来日の機会が実現した。そして間もなく到着される。これについて政府としては、やはり従来のような、これは中共の平和攻勢の一環であるという見方を続いてしておられるのがどうか。それともこの李徳全女史の場合に限つてそういうものとは切り離して虚心坦懐にこれをお迎えす……

第19回国会 外務委員会 第1号(1953/12/11、26期、改進党)

○並木委員 私は先般来外務大臣にぜひお尋ねしてみようと思つておつたのでありますが、なかなかその機を得なかつたのです。本日その機会を得ましたので、ニクソン副大統領の演説に関連して質問をしてみたいと思います。  それは去る十一月十九日東京会館でニクソン副大統領は、日本を非武装化したのは失敗であつたという意味の演説をされたのであります。ダレス長官は二十四日の記者会見でこれを支持しております。一説には、日本の外務省はアリソン大使に頼んでニクソン副大統領にそういう演説をしてもらうようにしたのだということでありますが、その辺のいきさつはどういうことになつておりますか。私としては相当思い切つたことを副大統領……

第19回国会 外務委員会 第2号(1953/12/15、26期、改進党)

○並木委員 議事進行について。三宅さんしか政府委員が出ておらないのですけれども、外務大臣が出られないならば政務次官、それから国際協力局長か次長の国際協力関係、できればまた大蔵省関係政府委員を呼んでもらうようにお願いいたします。
【次の発言】 外務大臣はけさ閣議があるはずです。それが済んだらこつちへ来るように要求してもらいたい。
【次の発言】 私は小瀧次官、三宅参事官に質問をいたしたいと思います。ただいまの市長、議長からのお話で御承知の通り、相当緊迫した状況でございます。そこで御両氏の要望をいれて国連軍との協定を進められておると思いますが、その内容はどういうふうになつておりますか。その協定の見通……

第19回国会 外務委員会 第3号(1954/02/01、26期、改進党)

○並木委員 私は先日外務大臣の施政方針演説を聞きましたが、大体において事務官の事務的経過報告の域を出なかつたと思うのです。ただそのうちで一つ気にかかる発言がありました。それは国連協力の線において日本が集団安全保障に一歩前進したという箇所なのです。「国連との提携も、また特に日米安全保障条約のごときはこの方針の現われででありますが、昨年夏から開始されましたいわゆるMSA協定交渉が妥結いたしますれば、この関係においてさらに一歩を踏み出すこととなるわけであります。」こういうのが大臣の演説の一部であります。おそらく大臣は相当これに力を入れておつたのじやないかと思う。あの大臣の演説の中で、これを開いて私は……

第19回国会 外務委員会 第4号(1954/02/03、26期、改進党)

○並木委員 議事に入る前に、それとも関連するのですけれども、ごく最近起りましたソ連代表部の書記官ラストボロフ氏の失跡事件というものは、日本の主権にも非常に関係があり、当外務委員会としても放置できない問題でありますから、緊急質問の形においてこの際政府委員に質問を許可していただきたいと思います。それではお許しを得まして、私外務当局にただいま申し上げました緊急議題について質問をいたしたいと思います。  新聞、ラジオその他の情報によりますと、ラストボロフ書記官が失跡をしたとか、あるいはまた脱走したということが伝えられております。これが個人の任意的な意思でもつて出たものならばいざ知らず、もしソ連代表部の……

第19回国会 外務委員会 第5号(1954/02/06、26期、改進党)

○並木委員 賠償につきましては、先日の外務大臣演説においてもまことに遅々として進んでおらないことを感じました。今日インドネシアとの間の沈船引揚げに関する中間賠償協定を見ましても、どうも全面的な賠償の問題と取組んでおる成果は上らないで、そうして部分的に交渉が行われて、難航を示しているということがありありと見えるのであります。  そこでお尋ねいたしますが、インドネシアとの中間賠償協定は、昨年平和条約十四条の規定に基く中間協定案が作成されましたが、インドネシア本国政府の承認するところとならなかったという理由は、一体どこにあるのでありますか。インドネシアはこの協定案によりますと、日本国政府との間で二国……

第19回国会 外務委員会 第6号(1954/02/10、26期、改進党)

○並木委員 当時引揚げた世帯数とそれから人数を伺いたい。
【次の発言】 そこに差がありますけれども、それは島に残つた人ですか。それからあとでこちらから向うに帰島が許された人は何人ぐらいですか、全然ありませんか。
【次の発言】 その百三十五名はどういう理由で帰ることができたのでしょうか。
【次の発言】 外務政務次官にお尋ねします。今春さんのお答えによると、アメリカの方で許した百三十五名の者だけの帰島が実現されております。そうすると残りの者もアメリカの方で許せば希望がかなえられると思うのですけれども、その点の交渉その他どうなつていますか。

第19回国会 外務委員会 第7号(1954/02/13、26期、改進党)

○並木委員 インドネシアとの沈船協定の問題でありますが、十一日付のジヤカルタのUP外電によりますと、サストロアミジヨヨ・インドネシア首相は大分御不満のようであります。外務次官もごらんになつたでありましようが、「東京でつくられた日本側の声明は、日本側が賠償を義務と考えず、一方的な考え方に基いた経済計画実現の手段としてのみ考慮しているような印象を与えている。インドネシアは、対日賠償要求はインドネシア人のこうむつた損害に基く法的な要求であると考えており」云々、こういう外電なのです。そうすると、この外電の中にありますサストロアミジヨヨ首相が引用している日本側の声明というものは、どういうものをさすのであ……

第19回国会 外務委員会 第8号(1954/02/17、26期、改進党)

○並木委員 改進党としても異議はございません。これを契機として、次に来るべきアサハン開発、その他順次賠償の実施条項に入つて、円満にかつすみやかに賠償問題が解決せられるよう政府に希望を申し添えて賛成の意を表します。
【次の発言】 改進党も賛成であります。
【次の発言】 私は主として政府に質問をいたします。ただいまもお聞きの通り、軍政をしかれておるということは、まことに理解に苦しむところであります。一体平和条約に調印したあと、旧敵国の領土に軍政がしかれるというようなことの前例があるのでしようか。これが撤廃について、政府としては今まで交渉をしておるものと思いますけれども、交渉はどのようになつておりま……

第19回国会 外務委員会 第9号(1954/02/20、26期、改進党)

○並木委員 これに対する質問は、いずれ後日いたしたいと思いますが、これに関連して一点だけ政府当局に聞いておきたいことがございます。それは日本と濠州との間のアラフラ海真珠貝の採取に関する紛争問題でありますが、この手続が着々と進行して、昨日は文書の交換も行われたるやに報道されております。そこでその後の手続がどうなつておるか、それを詳しくお伺いしたいとともに、この同法裁判所の当事者になつておらなくても、その方の手続は円滑に行くものであるか、条件は当事国になつておる場合と同じ条件であるかどうか、そうでない場合に比較してあるいは不利をこうむるようなことはないか、こういうような点についてお尋ねしておきたい……

第19回国会 外務委員会 第10号(1954/02/24、26期、改進党)

○並木委員 ただいま日本に来ております国際官公労のボーレ書記長の記者団会見における談話を見ますと、国会に上程中の教員の政治活動の制限に関する二つの法案は、ILO憲章に違反しておるものである、こういうことを言っております。これについては、外務当局の権威ある見解を、この際ぜひ確かめておきたいと思うのです。はたしてボーレ書記長の言うがごとく、ILO憲章に抵触するものであるかどうか、明快なる説明を求めたいと思います。
【次の発言】 ボーレ書記長は、教員が教室で一党に偏した教育をすることの悪い点は認めるが、一市民としての政治活動の自由は制限さるべきものでない、こういう見地なのです。ですからILO憲章の少……

第19回国会 外務委員会 第11号(1954/02/27、26期、改進党)

○並木委員 議事進行。委員長にお願いをいたします。きょうは重要な案件についての審議でございますが、外務大臣も当該所管の伊關局長も見えておりません。そこでわれわれが後ほど質問する関係もございますので、至急大臣及び伊關局長に出席を願うようにおとりはからいをお願いいたします。  それから小瀧次官にお尋ねをしますが、きようの問題は国連協定とも非常に関係が深いのでございます。先般調印を見ました国連協定はいつ国会の方へ上程になりますか、その日取りをお尋ねしたい。  それともう一つMSAの調印でございますが。とうとう今週もきようで終りでございます。一昨日岡崎さんはアリソン大使と面会しておりますが、本日に至っ……

第19回国会 外務委員会 第14号(1954/03/10、26期、改進党)

○並木委員 改進党も賛成です。
【次の発言】 MSAの調印ができましたけれども、これはあしたの本会議に上程になりますか。
【次の発言】 決定ですか。
【次の発言】 調印のときの岡崎外務大臣とアリソン大使とのあいさつを新聞で見、またラジオで聞いていましたけれども、これは非常に異例なものではないかと私感じたのです。と申しますのは、あのあいさつの中に私どもが一番心配になつておつた点が触れられているという点なのです。つまり岡崎外務大臣の方は海外などに出兵するようなことはないと、そういう大きなことをあそこで断つている。アリソン大使の方は、日本の青年を海外に出すようなことはないのだというふうに、普通の調印……

第19回国会 外務委員会 第15号(1954/03/12、26期、改進党)

○並木委員 ただいま穗積委員の議事進行に関する発言を聞いておりましたところ、その内容はまことに独善独断であります。正当の手続をふんで国会に提案をされて、議長がこれを受理して、わが外務委員会に付託を受けたものであつて、その内容についてこれからいよいよ審議に入るのであります。もし内容について憲法違反の疑いがあるならば、大いにその点をわれわれは政府に突きとめて、結論を出すのはこれからなのであつて、それをしよつぱなから、審議をしないうちから、憲法違反であるからこれを突き返せということは、これは何のためにそういう発言をしたか、私どもにはわからない。社会党左派一流の宣伝ではないかとさえ感じて、私は不愉快に……

第19回国会 外務委員会 第16号(1954/03/13、26期、改進党)

○並木委員 私は一点だけ質問しておきたいと思うのです。それはこの郵便為替の利用状況について、それから為替の申請に要する手続、条件、それから来年度の外貨の予算、電報為替との関係、それからアメリカ以外の国とどういうふうに為替が行われているか、将来どういう外国とさらに取引を開始して行く計画であるか、それらの点について伺いたい。
【次の発言】 下半は。
【次の発言】 私も改進党を代表いたしまして賛意を表します。この種小口の為替というものは、小市民的には非常に便利なものであつて、大いに普及していただきたいと思います。ただそれにつきましては、政府として今までこれを周知せしむることにあるいは欠けておるところ……

第19回国会 外務委員会 第17号(1954/03/15、26期、改進党)

○並木委員 私は、第八条の義務についてまずお尋ねをいたします。  一昨日の私どもの喜多委員の質問の中に、第八条の義務の中の人力という言葉について触れておりまして、これについて大臣から御説明がありましたけれども、やはり、人力、マン・パワーの解釈は後になつて紛争を起すおそれがありますので、こういうことこそ何らかの形で別に議事録あるいは定義の中に定義として設けておくべきじやなかつたかと思いますが、いかがでございましようか。
【次の発言】 「人力」のかわりに「役務」とか、 言葉でかわらせることはできなかつたものでしようか。この場合の「人力」と、この協定の第一条にいう自国が承認するところの装備、資材、役……

第19回国会 外務委員会 第18号(1954/03/16、26期、改進党)

○並木委員 先ほどお許しを得まして、ごく簡単に緊急質問をやらせていたたきたいと思います。  一つはフイリピンに対する賠償の問題であります。きようの外電ではガルシア・フィリピン外相がフイリピン議会における言明として、対日平和条約は五月の議会が終るまでには上院で批准されるであろう、但し日本からの賠償の問題が解決をしない場合には、また別途の方途をたどるであろう、こういうような注目すべき発言があつたのです。そしてこの賠償について日本の政府に対して最後の通告をした、一種の最後の通牒を発したという報道がございます。その外電は、おそらくこの最後の通牒というのは、かねてフイリピンが日本に対して請求をしている二……

第19回国会 外務委員会 第19号(1954/03/18、26期、改進党)

○並木委員 私はビキニの問題で法律上の見地から質問をいたしたいと思います。それは今度の原子力の実験の危険区域内でああいう事故を起したということを前提として、もしそういう場合には、この前私の質問に対して岡崎外務大臣も、国際慣習に従つてアメリカに申入れをする、こういう答弁をしております。そこでまずお伺いしたいのは、国際慣習に従つてとはどういうことを意味するものであるか、ということは言いかえれば、今度起された事故というものは、私どもの通念からすれば当然不法行為である、こう思われます。しかるに何分にも前古未曾有初めての事件でありますから、あるいは従来の通念たる不法行為という観念で律し切れないものがある……

第19回国会 外務委員会 第21号(1954/03/20、26期、改進党)

○並木委員 私は大臣に一問だけ要望的に質問をしておきたいと思います。外国からの報道によりますと、ビキニの水爆の第三回の実験が近くあるそうであります。その水爆がすでにマーシヤル群島のエニウエトクですかに運ばれて、ある報道では三週間以内にこの実験がまた行われるというので、私どもは実はびつくりしております。いろいろ大臣としてお考えになつておると思いますけれども、私どもとしては、ついこの間あういう被害をこうむつたばかりでございますので、とりあえずせめてこの第三回の水爆の実験だけは延期してもらいたいとか、あるいは何らかの対策で早急にこれが行われないようにしていただきたい、それをアメリカにぜひ申入れをして……

第19回国会 外務委員会 第22号(1954/03/22、26期、改進党)

○並木委員 第五福竜丸の処理については外務省はどうお考えですか。アメリカの方の横須賀海軍基地へこれをまわして保護してもらうということをやらないならば、第五福竜丸は現状通りですか。現状通りではあぶなくてしようがないということであるならば、どういう処置をとつてこれを保護しますか。
【次の発言】 先日のビキニの爆発は、水爆であるか、原子爆弾であるかということについて議論がわかれておりますが、結果はわかりましたか。
【次の発言】 この間の漁船が区域外にあつたということは、アメリカ側によつて確認されましたか。
【次の発言】 日本側は何に基いて確定をいたしましたか大体航海日誌に基いてであろうということです……

第19回国会 外務委員会 第23号(1954/03/23、26期、改進党)

○並木委員 議事進行について。本日の外務委員会はこのままおそらく審議をやらないと思いますが、あしたからあとのMSAに関する審議の予定は大体どうなつておりますか、この際委員長にお尋ねしておきます。
【次の発言】 明後日残りの総括質問があればやることにしますという委員長のお言葉ですけれども、私どもは討論に入る前にまず吉田首相にひとつ出席をさせて、そして質疑を行うことになつておつたのです。あさつてのことはそのことをさすのですか、 どうですか。
【次の発言】 それからもう一つ機密保護法ですけれども、これが出てから討論に入つてくれということを私どもの党から言われております。機密保護法はいつ本会議に上程さ……

第19回国会 外務委員会 第24号(1954/03/24、26期、改進党)

○並木委員 委員長は秘密保護法案について与党に質問を許しましたから、私もそれに関して一問だけ質問しますが、今の答弁で検閲を全然やらないということになれば、秘密を漏らしているかどうかということはどういうふうに調査しますか。言葉では検閲制度はとりませんといつても、実際は検閲に相当するものをやらなければ調べることはできないじやないですか。どういうふうにしてお調べになりますか。
【次の発言】 先ほどの局長の答弁ですと、どの官庁がこれを主管するかということはまたきまつておらないようでありますが、これはごく狭い範囲で考えるべき問題であつて、私どもとしては当然保安庁でやるべきだ、こういうふうに思つております……

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、改進党)

○並木委員 私はMSAの協定を結んでその援助を受けるようになつたら、今後の日本の防衛力をどういうふうに持つて行くか、主として協定締結後の日本の国のあり方について、この際吉田総理大臣の代理としての副総理に御質問申し上げたいのであります。まず防衛力増強の最終目標をどこに置くかということであります。従つてまた言いかえれば、その限界をどこに置くかという問題にもなりましよう。MSA協定によりまして、今まで自衛力の漸増は期待でありましたけれども、今度は義務になつて参りました。義務にはならなくても、これをわれわれ自身で積極的に増強して行くべき問題であることは副総理も同感であろうと思います。そこで自国の防衛力……

第19回国会 外務委員会 第27号(1954/03/27、26期、改進党)

○並木委員 この八条には「人力、資源、施設」とありまして、「資源」という文字が使つてございます。ところが第一条には「装備、資材、役務」といつて、「資材」という文字が使つてございますが、この違いがあるのかないのか。私どもの常識としては大体同じものではないかとも思われます。ただ今問題になつております原子力、ウラニウムと関連してお尋ねするのでありますが、あるいはウラニウムのようなものもこれに含まれるために、「資材」という文字を使わずに特に「資源」という文字を使つたのではないかと思うのであります。その点と、ウラニウムのようなものもこれに当然含まれておるものと思われるが、その点はいかがでありますか。

第19回国会 外務委員会 第31号(1954/04/05、26期、改進党)

○並木委員 国際砂糖協定は、輸入国のためというよりも砂糖を輸出する国のために主として重点が置かれてとりきめをされておるように読みましたけれども、その通りと了解してよろしゆうございますか。
【次の発言】 輸入国としての権利を主張し、その利益を確保するということでございましたが、具体的にはどういう権利があつて、どういう利益がもたらされますか。
【次の発言】 非加盟国から砂糖を買わないという一つの義務が出て来ると、日本が東南アジアとの貿易を推進して行く上において、どこかの国と不都合が出るようなことはございませんか。これは砂糖の輸入計画ともからんで来ると思うのです。昭和二十九年度の輸入計画、どこの国か……

第19回国会 外務委員会 第34号(1954/04/14、26期、改進党)

○並木委員 私の方の党はMSAの協定に賛成しております関係上、この秘密保護法についても好意的に検討して参つたのであります。しかし今までのところどうも疑問が多いのでありまして、にわかに賛成できない節がございます。そこで私は率直にお尋ねをいたしたいのでありますが、第一に船舶協定のときに同じような措置をとるべきことを政府はアメリカと約束をしてあります。しかるに今日まで私どもの関知する限りでは、立法措置のとられたことを聞いておりませんが、船舶協定のときに、どういうような措置をもつて秘密の保持に当るように措置をし、今日まで来たものでありましようか、まずそれをお尋ねいたします。

第19回国会 外務委員会 第36号(1954/04/16、26期、改進党)

○並木委員 ただいま安い教授から明快なる見解の表明がありまして傾聴した次第でございます。それについて二、三お伺いをしておきたいと思います。  その第一は、先般岡崎外務大臣は、安井教授の御見解によればかくも明快な国際法上許されざる危険区域の使用に対して、ある会場において演説をして、国連協力の線において自由主義陣営のために日本は協力せざるを得ないという見解を表明しておるのでございます。しかし、ただいま安井教授の話を岡崎外務大臣がここにいて開いたら、おそらくその気持に動揺を来すのではないかということを私も感じたのです。そこでお伺いしますけれども、岡崎外務大臣の言うところの国連協力という見地から、危険……

第19回国会 外務委員会 第37号(1954/04/20、26期、改進党)

○並木委員 私は国連軍がどうして日本に支持されなければならないかということについて常々疑問を持つているのでございます。どういうわけで、陸軍にしても、海軍にしても、空軍にしても、日本を選ぶのか。そこで最近統一司令部たる国連軍の本部というのか、司令部というのか、それが韓国に移転するという話がございます。私はそれがしかるべきだと思うのです。日本に統一司令部がある必要はないと思つておつたのでありますが、その話はどういうふうになつておりますか。
【次の発言】 ただいまドル収入の話が出ましたが、それじやお伺いしますけれども、どれくらいのドル収入が上つているのですか、実績について……。

第19回国会 外務委員会 第38号(1954/04/21、26期、改進党)

○並木委員 私はこの際岡崎外務大臣に対して、フイリピンとの賠償協定に関しての緊急質問をいたしたいと思います。それと申しますのは、今度こそはフイリピンとの賠償も円滑に行くものと期待しておりました私どもにとつて、きのうきょうの報道は、まことに意外な暗黒さを与えておるためでございます。フイリピン方面からの報道によりますと、日本側から提案されたといわれるところの四億ドルの賠償、これに対して、俄然非常な反対が起つた模様でございます。われわれは協定の案というものを今まで政府に対して内密でもいいから示してもらいたいという要求をしたのでありますけれども、今日までそれが示されておりません。従つて内容についてはは……

第19回国会 外務委員会 第39号(1954/04/22、26期、改進党)

○並木委員 改進党も賛成であります。
【次の発言】 私はフイリピンとの賠償について政府に質問をいたしたいと思います。昨日フイリピンのマグサイサイ大統領は村田全権大使に対して、日本との賠償協定案文を見たけれども、これに役務賠償だけが規定されておつて、資本財というものの規定がないことに対しては意外の感を抱いた。今までガルシア外相から資本財も含むものと聞いておつたから、予備協定に賛成をしておいたのであるけれども、この協定案文を見ると違うので賛成できないという、われわれにとつても意外な発言をしておるのでございます。そこでお尋ねいたしますけれども、はたしてマグサイサイ大統領の言うように、日本の政府はフイ……

第19回国会 外務委員会 第40号(1954/04/24、26期、改進党)

○並木委員 先ほどの御意見の中に、この秘密保護法というものをつくつておかないと、アメリカから十分の新鋭兵器が来ないのではないかという心配をされたお言葉かございました。私たちはMSAには賛成の立場でございますので、そういう心配があることに対しては了解がつくのでございます。そこで保安庁の上村官房長にお伺いしたいのですが……。
【次の発言】 それでは郷古さんにお尋ねいたしますが、先ほど日本の業界に対して十分活用するようにとの御要望のお言葉かあつた。実際今保安隊が受けておるような兵器、あるいは保安庁がアメリカに請求をしておるような兵器あるいは軍艦、そういうものを現在の日本の兵器工業界においてただちに生……

第19回国会 外務委員会 第41号(1954/04/26、26期、改進党)

○並木委員 この前大臣にお尋ねをいたしましたときに岡崎大臣は、しばらく事態を静観したいという答弁でございましたので、私どもも一応日比賠償交渉については、大臣の答弁を了としておつたのでございます。しかるにその翌日から事態は急変をして参りまして、二十二日に至つてはもうフイリピンの政府の方から日本の全権団に対して、新しい提案がなされたという報道が出て来ております。それで、その新しい提案の内容はどういうものでございましようか。それから、二十三日になりますと、ゲレロ外務次官から全権に対して、会談が二十六日、つまりきようあたり再開されるであろうという申入れがあつたにかかわらず。昨日に至りまして、本日の会見……

第19回国会 外務委員会 第42号(1954/04/27、26期、改進党)

○並木委員 昨日私から予備的に提案をいたしておきました秘密保護法案に対する修正案に関して、ただいま改進党の政策委員会の審議が終つたのでございます。その結果は昨日の私の修正案よりさらに飛躍をして、結論を申しますと、この秘密保護法案は撤回をしていただきたい。政府においてはこの法案を撤回してもらつて、そうして次のような措置において、もつと基本的な日本独自の秘密保護の措置を講じてもらいたいということになつたのであります。そこで私はただいまその点を委員長、他の同僚委員各位並びに政府に報告いたしまして、ぜひ私どもの方の政策委員会の決定の線に沿つて御協力をいただきたいと申し入れる次第でございます。その決定し……

第19回国会 外務委員会 第43号(1954/04/28、26期、改進党)

○並木委員 フィリピンの賠償について緊急質問をいたします。私は大臣に一昨日とその前と二回にわたつて質問をいたしました。その都度大臣としては、見通しとしては苦しいながらも何とか打開の道が開かれるであろうということであつたのであります。ことに一昨日の相当追い込まれた状況におきましても、大臣は一両日状況を見てみたい、そうすれば何らか明るい道も開かれるのではないかということで、私どもも一縷の望みをそれにかけておつたのでございます。しかるにきのうからきようにかけまして、結果はまつたく悲観的となつて参つたので、われわれとしては実にこの点遺憾にたえません。大臣は、静観をする、また何とか打開されるであろうと言……

第19回国会 外務委員会 第44号(1954/04/30、26期、改進党)

○並木委員 私は、日米相互防衛援助協定等に伴う祕密保護法案につきまして、この前の委員会で、改進党はおそらくこういうふうにきまるであろうという態度について、政府に予告をしておいたのでございます。そうして、もしそういうふうに決定を見た場合には、かなり急を要する問題でありますから、今から準備をしておいてもらいたいという要望を申し入れた次第であります。その後党の方といたしましては、急いでいろいろの手順を経まして、本日の代議士会にこれがかけられまして、最終的にこの前申し上げました改進党の態度というものが承認されて、ここに党議となつた次第であります。そのことを本日正式にこの委員会を通じて政府に御報告する次……

第19回国会 外務委員会 第45号(1954/05/06、26期、改進党)

○並木委員 ガリオアの問題ですが、大臣の、先ほどの御説明によると、確かに心理状態において変化を来しておるということを認めたのです。最初確かに、これは債務ではない、大臣自身債務ではないというつもりで、そういう心理の上で向うから援助物資を受けておつたと私も認めたのですが、その通り認めてよろしいですか。
【次の発言】 そうおつしやらないとすると、憲法八十五条の「国費を支出し、又は国が債務を負担するには、国会の議決に基くことを必要とする。」この条文に明らかに違反することになるのです。いかがですか。
【次の発言】 しかし憲法八十五条というのは、事前に承認を求めるというふうにとるのですが、何か事後承認のよ……

第19回国会 外務委員会 第46号(1954/05/07、26期、改進党)

○並木委員 日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法案につきまして、最後の質問をいたしたいと思います。  MSAは五月一日に効力を発生したのでございます。それで保安庁として第一に何を着手されましたでしようか。
【次の発言】 昨日外務当局とアメリカ大使館の要員との間で、例の艦艇供与に対する協定の話合いを行つた模様でございますが、それは保安庁長官も御存じのはずであります。これはいつごろ協定が成立する見込みでありましようか。
【次の発言】 長官は、まず秘密保護法の成立が第一であると言われましたけれども、結局この協定ができ上つてアメリカからの装備品などが来るのでございますから、かなり先になるのではないか……

第19回国会 外務委員会 第48号(1954/05/12、26期、改進党)

○並木委員 私は改進党を代表して、本法案に反対の討論をいたします。(拍手)  わが改進党は、MSA協定に賛成しておりますので、その第三条で約束をした秘密保持のための何らかの措置をとることに異存はございません。従つて本法案についても建設的に慎重審議をしたのでありますが、遺憾ながら形式上及び内容上の二つの理由から反対せざるを得ないのであります。  第一の反対理由は形式上の点についてであります。私の方の党といたしましては、本法案は日本の防衛体制整備に伴う一般的かつ基本的な機密保持に資し得るごとき法案に改むべしとの態度をとつておるのであります。言いかえれば、日本独自の秘密保護、すなわち自衛隊の秘密保護……

第19回国会 外務委員会 第49号(1954/05/13、26期、改進党)

○並木委員 私の質問は福田委員の質問と同じですからありません。
【次の発言】 私の第一の緊急質問はフイリピンのルバング島で、元日本の兵隊さんが殺傷されたというフィリピン陸軍当局の発表でございます。九日のマニラ発の外電で入つて来ておりますが、これは実にわれわれとしては忍びがたい悲報であると思うのであります。これは読売新聞でございますけれども、ほかの新聞にも出ているでしよう。それによると一人は東京都、一人は和歌山県出身、一人は埼玉県出身となつております。東京都というのは小塚金七さん、それから和歌山県は小野田寛郎さん、埼玉県は島田庄一さん、こういうふうになつているのです。この消息をもたらしたのは東京……

第19回国会 外務委員会 第51号(1954/05/17、26期、改進党)

○並木委員 関連。私もこれはぜひ確かめたいと思つておつた重要事項なのです。今のは非公式なレセプシヨンでの問答ですから、そのことについては深くとがめようとは思いませんけれども、向うで了解しておることが、この文字で表現されておるというようなことであると、実際問題として影響が大きい。そこで私は岡崎大臣にお伺いします。ヒギンス少将は、今穗積委員から言われたように英語で「アワー・ミリタリイ・ブラザー・イン・アーム」という言葉と「ジャパニーズ・アームド・フオーセズ」という言葉を使つております。これがもし公文に出て来た場合に、日本の外務省としては、どういうふうに翻訳されますか、それをお尋ねいたします。

第19回国会 外務委員会 第52号(1954/05/18、26期、改進党)

○並木委員 私は大体昨日質問をいたしまして要を得たつもりでありますが、なおその後政府の答弁を聞いておりますと、納得の行かない点が若干ありますので、きようその点について質問いたしたいと思います。  まず第一は秘密の問題でありますが、今度の千六百二十トン級二隻、千四百トン級二隻の駆逐艦にはいかような秘密がありますか。
【次の発言】 秘密があるといたしますれば、やはりその秘密を保護しなければいけません。この協定でそうなつております。そこで改正法案を出してもいいのだろうと思うのですけれども、昨日の岡崎大臣の答弁では、次の国会にこれを譲るということでございました。きのうからきようにかけて改正法案をおつか……

第19回国会 外務委員会 第53号(1954/05/21、26期、改進党)

○並木委員 船会社に私いたものです。から、その手続をよく知つておるのですが、今のお答えの中で、食糧庁へBLが行つてしまうということでは間が一つ抜けておるのじやないですか。向うの輸出業者から輸入業転にBLが来るのでしよう。輸入業者がそのBLで荷物を受取つて、荷抜きがないか検査して、食糧庁に渡すのじやないですか。食糧庁にBLが行つてしまうと言われたのは聞違いだと思うのです。
【次の発言】 私は吉田首相の外遊について、直接吉田首相に出てもらい、質問をしたいと思つておりますが、なかなか出て来ませんので、当然このことについて所管の大臣として知つておらなければならない岡崎大臣に質問をいたします。  今度の……

第19回国会 外務委員会 第54号(1954/05/22、26期、改進党)

○並木委員 関連して。大臣はそういう趣旨で言われたかもしれませんけれども、私たちはその受取り方を異にしております。これは二つのことがあげられてある。「なお米国議会は、米国民の犠牲において日本の救済及び復興のため、巨額の資金の支出を決定しておりますことは、御存じの通りであります。」これが一つの分類です。この日本の救済復興がすなわちガリオア及びイロアに相当するものであります。これについては債務だとかなんとかいうことは全然触れておりません。債務であると触れておるのは、それからあとの第二の分類であつて、それが「のみならず占領費」、それから「借款、信用」、この部類に入るのであります。ですからこのときの決……

第19回国会 外務委員会 第55号(1954/05/26、26期、改進党)

○並木委員 私けさ出がけにちよつと新聞を読んで来たのでありますが、中村何がしという一家がどこかの港に帰つて来たのだけれども、入国の許可証がないとかいうような理由で、上陸をすることができないで困つておるということだつた。たしかインドネシアからだつたと思います。これはせつかく引揚げて来て、また元の国に送り帰すたどということは、人道上から考えても、本人に悪意がない限り、また悪質でない限り、何らか便法があると思いますが、それを当局はどういうふうに処置されますか。
【次の発言】 このごろでもまだ各地で飛行場の滑走路の拡張の申出が、米軍から出ているということですけれども、どういう方面からどういう拡張要求が……

第19回国会 外務委員会 第56号(1954/05/29、26期、改進党)

○並木委員 私はアラフラ海の真珠貝採取に関する日濠間の暫定とりきめの点についてお尋ねをいたします。報道によりますと、三十一日調印の運びになつたとのことでありますが、その通りでございますか。
【次の発言】 その内容については今答弁してもらうわけには行きませんか。
【次の発言】 これははやはり協定ですから、当然国会の承認を求めることになると思いますが、その通りですか。
【次の発言】 次に中共の紅十字社李徳全女史の招聘の問題でございます。これは衆議院で満場一致をもつて決議が行われたのでありますが、何ゆえか、岡崎外務大臣は特にあの決議に対して発言を求められなかつたのであります。たいていは、決議が可決さ……

第19回国会 外務委員会 第57号(1954/06/03、26期、改進党)

○並木委員 あしたから議会が閉会になりますので、今後継続して問題になつておる点について二、三アジア局長に私は質問をしたいのであります。第一は日韓会談に伴う問題でありますが、李承晩ラインの問題、それからひいて竹島の問題がございます。ことに最近の報道では二十四日に国籍不明の飛行機が竹島を銃撃したという韓国側の発表がありましたし、翌二十五日には日本の船が竹島を射撃したという韓国側の発表があるような状態でございますが、竹島問題を中心とし、李承晩ラインの問題、これなどについて今後政府はどういうふうな交渉をやつて行くつもりでありますか、まずお尋ねをいたします。

第19回国会 外務委員会 第58号(1954/09/14、26期、改進党)

○並木委員 吉田総理は十九国会を通じて外務委員会に一度も出席がなかつたのであります。しかし今までのところ、私どもも副総理、また所管の岡崎外務大臣がいるのですから、それでどううやらがまんをして参りました。しかし今度は御自身で外遊するということが伝えられており、その内容などについて私どもは全然知らないのであります。事外交に関しては所管の岡崎大臣がやるべきものである建前をとつておる限りにおいては、私どもはそんなに無理な出席要求はいたしませんけれども、岡崎さんをさしおいて、――岡崎さんはブラジルへ祝辞を述べに行くのだそうですが、そつちへ追いやつちやつて自分で出かけて行くという以上は、これは外務委員会と……

第19回国会 外務委員会 第59号(1954/09/15、26期、改進党)

○並木委員 大臣が来ましたからさつそく大臣に質問をいたします。実は駐留米軍の労務者が一部ストライキに入つております。これは私は非常に重要な問題だと思つて、今後主として政府にこういうふうにやつてもらいたいという要望的質問になるのでございますが、大臣はどういうふうにお考えになつていましようか。私はだんだんと米軍が撤退して参りますと、当然そこに残されるものは、駐留米軍あるいは国連軍に働いている日本人の要員の失業という問題だと思うのです。これは初めからそういう事態が起ることを覚悟して勤めているのだから、しかたがないではないかと言つてつつぱねてしまうならば、しかたがありませんけれども、それではやはり失業……

第19回国会 外務委員会 第60号(1954/09/16、26期、改進党)

○並木委員 私は安藤国務大臣にビキニの問題について質問をいたしたいと思います。あの大きな被害を受けましたビキニの水爆実験の被害補償の請求については、安藤さんが担当されておると聞いておりますが、最近どうなつておりますか。まだ的確なる結果が出ておらないようでございます、ことに先般久保山さんの病気の状態が急変をしまして、あの惨状を見るとき、私どもとしては今まで政府で見積りを立ててアメリカに請求しておいた額にも増額を来しておるのではないかと思います。計算の基準というものに重大な変更を来しておるのではないかと思います、従つてそういう点を大臣としては修正されましたかどうか、そうして現在最終的にどれだけの額……

第19回国会 決算委員会 第43号(1954/08/23、26期、改進党)

○並木委員 私は改進党を代表して、ただいま委員長から提案になりました輸入病変米に関する件についての決議案に賛成の意を表明いたします。  この決算委員会がいち早くこの問題を取上げて今日まで審議して来たのであります。けれども、だんだんと審議の過程において、黄変米、病変米の問題は国民の戦慄すべき問題にまで発展して来たのであります。ただに最近の一現象にとどまらず、この報告にもあります通り、二十七年度以前の分にまでさかのぼつて病源菌が入つておつたということは、これは私は国民に対して一種の殺人未遂をしておつたのではないか、そういう疑いすら抱くものであまりす。ことに黄変米といいますから、私どもは色がついてい……

第19回国会 決算委員会 第58号(1954/11/29、26期、日本民主党)

○並木委員 ちよつと質問しておきたいと思います。  過去にさかのぼつて、この前召喚をしたときに出られなかつた理由、それに当るかどうかということについては他の委員からまた質問があろうと思いますので、私はあしたから始まる臨時国会に関連して馬場さんと官房長官にはつきりお尋ねしておきたいと思う。きようの診断書は昨日お書きになつたのですか、それともけさあらためて診断をしてその結果お書きになつたのですか。
【次の発言】 きようの診断書は……。
【次の発言】 二十七日の晩ですか。
【次の発言】 そうするときようは二十九日ですから、おとといの二十七、八、九と三日間ですか、うまくできてますな。そうすると昨日は全……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1954/01/30、26期、改進党)

○並木委員 内容に入る前に、私は、根本的なことについて二、三点だけ質問してみたいと思います。その一つは、奄美大島の復帰に関連して定員が一名増加いたしました。私どもの通念としては、衆議院四百六十六名というものは動かすことのできないものであるということがしみ込んでおつたわけなんです。しかし、今度はからずも一名増員ということになつて、この基本数字も必ずしも絶対的のものではないという根拠ができたわけなんです。そこで、前々から問題になつております別表の改正、つまり人口の増加に伴つて衆議院あるいはまた参議院の定員を増加するという問題でございますが、この点については政府の方としてはどういうお考えで進んでおら……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1954/02/19、26期、改進党)

○並木委員 私は、ただいまの動議にも関係ございますが、この際、公職選挙法について、三浦部長に国会の立場から権威ある答弁を求めたいと思うのです。それは、現在問題として取上げられておりますいわゆる造船問題、造船疑獄と称せられるものに関連しての公職選挙法違反並びに政治資金規正法違反の疑いがあるのではないかという点について、社会党左派から、自由党、改進党、元日本自由党の総裁でありました鳩山さん、要するに吉田、重光、鳩山三党首を告発するのだという新聞記事が出ておりますので、これに関してでございます。告発の理由として新聞に報道されておりまするのは「二十七年の十月選挙、二十八年の四月選挙にさいし現在造船疑獄……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1954/05/06、26期、改進党)

○並木委員 改進党も賛成でございますが、反対の討論を聞いておりますと、費用の点だけが理由のようでありますが、そうだとすれば、われわれとしても納得が行きません。しかし、教育委員のような重要な委員においては、広く人材を求めるということが重点でなければならないわけです。そこで、半数改選ということは、島上さんからもお話がありました通り、半面においては非常にいい利点を持つているのですけれども、選挙のたびに、いかんせん人数が半分でございますから、せつかく他に人材があつても一部に偏してしまう。これが一番の遺憾な点だと思います。その点を今度織り込んで、そうして一慶に選挙をいたしますれば、二人のところは四人にな……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1954/05/20、26期、改進党)

○並木委員 まず委員長にお尋ねします炉、私どもはきのうから吉田総理の出席を要求しておつたのでありますが、首相がどうしても都合が悪い場合には、緒方副総裁でもやむを得ないということで譲歩しておいたのですが、いまだに緒方副総理の顔が見えません。何時ごろになつたら出て来られましようか。
【次の発言】 それでは緒方副総理に対する質疑は後刻に譲りまして、修正案の提案者である鍛冶委員、並びに塚田大臣に質問をいたしたいと思います。  まず、鍛冶委員にお尋ねしたいのですが、政府提案の改正案と鍛冶委員の修正案とは、結案において確かに大した違いはないように思われます。学生さんの投票に対して与える不便というものは、こ……

第19回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第13号(1954/05/21、26期、日本民主党)

○並木委員 関連して。今の島上君の発言が事実だとすれば、私は政府としては非常な食言であると思う。私たちがほんとうにまじめな討議をやつている最中に、われわれの質問に対して間違つた答えをしたとなれば、私は許すことができないと思うのです。今の島上君の発言ば非常に重大でありますから、政府としては、あとから二度と訂正する必要のないように、しつかりした答弁をしていただきたいと思います。場合によつては陳謝なり抗議を申し込みます。
【次の発言】 それは大臣非常な考え違いだと思います。そういうふうに逃げないで、われわれも真剣に討議をしておるのですから、きのうは間違っておつたら問違つておつたところで陳謝してやるの……

第19回国会 厚生委員会 第59号(1954/08/13、26期、改進党)

○並木委員 私の要求しているのは大臣の答弁ではだめなんで、これは楠本部長の専門的なかつ責任ある答弁を求めます。それと申しますのは、本年度の予算で原子力研究、原子炉の問題その他のことが可決をされて、先般来原子核の研究所と申しますか、それが東京都の北多摩郡田無町に設置をされることに内定したかに聞いております。これもまだはつきりわれわれは決定したのか、内定したのかその点もわかりませんし、この内定ないし決定に至るまでに秘密裡に行われて、はなはだ不可解な点があるというようなことも伝えられておるのです。要するにきようお聞きしたいのは、そういう問題とともに、何しろ歴史始まつて以来の新しい企画のことでございま……

第19回国会 厚生委員会 第61号(1954/10/02、26期、改進党)

○並木委員 先ほどの有田委員の質問に関連して一言だけお尋ねしたいのですが、北方から来た灰らしいということを言われたのですけれども、これに対して政府は今後どういうふうにして確かめますか。ほつておくのですか、何らかの形でお調べになるのですか。
【次の発言】 それから十万カウント、十二万カウントというカウントがあるのですが、その危険の程度はどうなんですか。このごろどうも放射能に対して私どもやや慢性になつた感もあるのですが、うつかりしているとあとからたいへんな被害が出て来るおそれもあるので、その危険の程度をこの際はつきりと示してもらいたいと思います。

第19回国会 人事委員会 第28号(1954/08/19、26期、改進党)

○並木委員 私は先ほど来大臣の答弁を聞いていますと、言葉はやわらかいのですけれども、その言葉の裏に隠されたとげと申しますか、衣の下によろいを着ているというか、大達文部大臣としてはもうまだるつこくてしようがない、実は一刻も早く命令一下ボタン一つで、全国の教育を自分の一手に収めたい、教育総司令官になりたいというような毒けを感じて、この暑いさ中でありますけれども、寒けを催している最中であります。しかし私どもの党としては、この教育二法案はきわめて冷静に修正して通したのであります。こういうものができることは吉田反動内閣の政策がよろしくないということに基因するのでありますけれども、さればといつて、教育の偏……

第19回国会 水産委員会 第36号(1954/08/23、26期、改進党)

○並木委員 ただいまの御発言まことに適切であると思います。そのようにとりはからつていただきたいと思います。それで私この際一言だけ政府にお尋ねしておきたいのですが、政府のこの問題に対する立場、態度、方針はまことに微妙なものがあると思いますが、どういう態度で臨んでおられるか、この際できるだけのことをわれわれの前に発表していただけたらけつこうだと思います。
【次の発言】 ただいまの夏堀委員の発言に対して、私どもは野党でありますけれども、十分協力の意を表明したいと思います。吉田首相も、ちやんと臨時国会を開いて、そういうふうに外遊の目的はかくかくでありますと言えば、それは野党であつても、必ずしも反対ばか……

第19回国会 大蔵委員会 第72号(1954/09/11、26期、改進党)

○並木委員 ちよつと関連で一言。ただいまの久保田さんの御質問は私は非常に重大な問題だと思うのです。この問題は米軍の撤退に伴つて今後各地でひんぴんと惹起して来る可能性があります。そこで私は先般来、当局としてもこの判断を下すのに非常に苦しい問題だから、一つの原則を立てておかないと、あちらではこう、こちらではごうということになると局長としても収拾がつかなくなるのではないか、そういうことを考えておつたのであります。それで考えられますのは、今の御発言にあつた原則として、まず第一に元の土地の所有者の意向を聞くということではないかと思うのです。とにかくあのころ自分の意思で提供した土地でないのですから、無理や……

第19回国会 内閣委員会 第45号(1954/10/06、26期、改進党)

○並木委員 議事進行。先日来内閣委員会としては、反民主主義活動対策協議会設置に関して緒方副総理に出席を求めてさらに追究することになつておつたのですが、この前も出て来ないしきようも出て来ない。これは一体どうしたことなんですか。

第19回国会 農林委員会 第64号(1954/08/12、26期、改進党)

○並木委員 大臣に黄変米のことで質問しておきたいと思うのです。それは先ほどお伺いしておりまして、ただ黄色くなつた米だけでなく、見わけがわからないということになりますと、今までの外米全部というものに対して国民が非常な不安を抱くわけであります。ですから、今後ただちに黄変米の配給拒否のみならず、外米全般に対しての配給拒否ということが起つて来るのじやないかということを心配しております。現にある府県においては知事、議長が黄変米は配給しないという言明をしております。われわれ家庭においても、大臣のきようの答弁を聞いておりますと心配になつてしまつて、外米は当分とても食べられない。どうも考えてみると、私なんか心……

第19回国会 農林委員会 第66号(1954/08/31、26期、改進党)

○並木委員 病変米のことでお尋ねしたいのですが、それはきのうの報道によりますと、タイから日本の政府に抗議が申し込まれたとのことであります。前谷食糧庁長官御存じだと思いますが、その抗議の内容は、大体黄変菌などというものが日本で騒がれているけれども、そういうものではない、もしそういうものがあるならば持つて来て見せてくれ、また担当官を派遣してくれ、技師を派遣してくれ、よくその点を研究するというふうに聞いております。この点に対する情報と、食糧庁長官として対処する今後の方法とについて承りたい。

第19回国会 郵政委員会 第28号(1954/09/03、26期、改進党)

○並木委員 次官の初答弁を求めたいと思います。元をただせば一つかまの飯を食つた間柄でありますから、私から質問をさせていただきたいと思います。最近電話公債の偽造という事件が持ち上つております。これはやはり吉田内閣多年にわたる弛緩の現われの一つと思つておりますが、こともあろうに、よもやこんなことは起るまいと思われた電話公債のごときが偽造されるということは、やはり一大事件であると思います。この点について郵政当局としては当然調査を進め、またその対策を立てておることと思いますが、調査の結果並びに今後の防止について、どういうふうに立案されておるか、この点をまずお尋ねいたします。

第19回国会 労働委員会 第31号(1954/07/28、26期、改進党)

○並木委員 議事進行についてちよつと発言させていただきます。ただいまの近江絹糸の場合、従業員の方々と承りました。もちろんそれに対しては私ども異議のあろうはずはありません。ただ、この際非常に重要な問題でありますから、従業員のみならず、会社の経営の側であるところの夏川社長を参考人または証人として呼んで出て来てもらう、こういうことを私どもは要望したいのであります。それは単にどちらが悪いとかいいとかいうことを前提とするものでなくして、私ども国会としては、公平な立場からこの問題と取組んで行かなければならないし、伝えられるところでは、昭和における労働史上の一大汚点とも思われますので、従業員諸君に来ていただ……

第19回国会 労働委員会 第32号(1954/07/29、26期、改進党)

○並木委員 簡単に一点だけ……。私簡単に経営者側と組合側の両方にお尋ねしたいのです。外国系の会社であるがために特殊な事情に置かれておる。私、本来外務委員をしておりまして、たまたまきようは臨時に労働委員になつたのですが、そのことは、私どももやはり非常に関心を持つておる問題なんです。ただいま吉田内閣は、しきりに外資の導入ということに重点を置いて奔走をしておる最中であります。この外資というものは、いろいろの形で来るでしようけれども、お宅のように八割以上、八割五分も株式が外国資本で握られておるというようなことがだんだんと日本に普及して来ますと、日本の大きな産業が結局外国の資本に握られてしまうという憂い……

第19回国会 労働委員会 第35号(1954/08/27、26期、改進党)

○並木委員 近江絹糸の夏川社長を証人として喚問することに決定いたしましたことは、私どもまことに欣快の至りであります。同時に、もう一つの非常に異色ある争議が勃発いたしました。それは大阪の北浜における大阪証”券取引所の労働争議であります。これは今までかつて例を見ない性質のものであるとともに、かつて例を見ない規模のものであると報道されておるのでございます。これは当委員会としても重大なる関心を寄せなければならないと思います。そこで、今日までの状況は、このこの争議もなかなか早急には解決つきそうにもない形勢にありますし、そうかといつて、これをほうつておけば、日本の経済に及ぼす影響というものは重大でございま……

第19回国会 労働委員会 第43号(1954/11/16、26期、改進党)

○並木委員 国会で証言をしたことが一つの理由にあげられておりますが、そのときあなたは、むろん必要な許可をとつて来たんでしようね。こちへ来るのに時間をつぶさなければなりませんし……。
【次の発言】 その点は許可がいらない――それから、これは労働省の方に聞いた方がいいかと思いますが、今の牛島さんなどの関係の労務者が組合を結成するについては、何もさしさわりはないと思うのです。行政協定にも関係して来ることですが、それで別に禁止されていることではないし、自主的につくることだつたら、一向さしつかえないと思いますが、その場合どうなんでしようか。アメリカの方の上司の了解か何か必要なんでしようか、その点を確かめ……

第19回国会 労働委員会 第44号(1954/11/17、26期、改進党)

○並木委員 その点ですが、確かに第八は、馬淵さんがおつしやる通りわかりにくいのです。政府はどういうふうに考えているのですか。刑法でいう正当防衛の観念に基いて、相手の違法行為に対する対抗手段が合法化される、こういうつもりで書いておられるのですか、それとも別の、何か労働関係の法律規則に基いてこれが出ているのか、これが一番の大事なところなんです。さつきから聞いていると、高野さんでも馬淵さんでも、いたちごつこになつて、相手が悪いからこつちもやる。そうすると、労働争議はいつまでたつても円満な妥結がはかられないで、馬淵さんもはつきり聞きたいと言われたくらいですから、この際明確に答弁しておいていただきたい。

第19回国会 労働委員会 第45号(1954/11/18、26期、改進党)

○並木委員 関連して……。先ほど小林理事長が、労働組合を組織したら首にすると言つたことは絶対にありませんと、こう言い切つております。ところが佐藤参考人の方では、確かに言つたと言うので、これは水かけ論になるわけです。こういうときは、マイクでもあつて録音でもとつておけば一番いいわけですが、非常に大事な点ですから、もし参考人にはつきりした記録があるならば、いつ何どきに、どこの場所でだれだれがはつきり言つたということを、ここで言明していただけませんか。
【次の発言】 書類は出なくても、今の答弁でかなり具体的になつて来たわけです。入社のときに集めて、理事長がですか……。

第19回国会 労働委員会 第46号(1954/11/19、26期、改進党)

○並木委員 その率が〇・五%ですか。
【次の発言】 そのほかに事務処理費を……。
【次の発言】 それは幾らくらいですか。
【次の発言】 何についてですか。
【次の発言】 トン当りですか。

第19回国会 労働委員会 第48号(1954/11/27、26期、日本民主党)

○並木委員 私は日本民主党を代表して、ただいま提案になりました決議案に、賛成の討論をいたすものであります。  忘れないうちに申しますが、ただいま自由党の持永委員から、かつては改進党として同調して来た労働行政に対して、今日急に態度を改めたのは了解に苦しむという発言がございましたけれども、確かに、かつてはそういうこともあつたことは認めます。しかし、それはかつてなんです。この決議案をごらんになればわかります通り、現政府の労働行政は現下の社会情勢にかんがみ適切でないと特にうたつてあります。ですから、間もなく日ならずして内閣不信任案という大きいのが出るのですから、今日一労働行政に対して不信の声をあげるこ……

第20回国会 外務委員会 第1号(1954/12/01、26期、日本民主党)

○並木委員 私はこの際動議を提出いたしたいと思います。  その動議は、本外務委員会はまず何をおいても吉田首相の出席を求め、国際情勢に関する説明を聴取し、これに対して質問を行うこと、それができなければ一切の審議に入らない。これが動議でございます。  その理由を簡単に申し上げますと、前国会におきまして、私たちは一度だけでもせめて吉田首相に出席をしてもらつて、国際情勢について質疑応答をいたしたい、こういう熱望を持つておつたのでございます。ことに外遊をするやに伝えられておりましたので、外遊前には絶対にこの必要があることを痛感して、これには与党の委員の皆さんも賛成をしたのであります。確かにその通りだ、一……

第20回国会 外務委員会 第2号(1954/12/04、26期、日本民主党)

○並木委員 ただいま委員長は、吉田首相の出席に対して、緒方、福永両氏に強く要望したけれども、種々の予定があつて時間的にどうしても都合がつかない、こういう答弁だつたとの報告であります。しかし時間的に都合がつかないといいますけれども、私たち委員は夜おそくでも時間の都合をつけるのでありますから、どういうふうな日程によつて時間が一ぱいで出て来られないのか、それを委員長は確かめたのですか。もし確かめてなければこの際福永官房長官に伺いたい。
【次の発言】 今明日は健康を害してだめであるけれども、ということですが、あさつてなら大丈夫そうですが。
【次の発言】 そういうことですと、ほかの委員の方とも相談してみ……

第20回国会 決算委員会 第3号(1954/12/06、26期、日本民主党)

○並木委員 吉田茂君は本日も本委員会に出頭いたしません。これはまことに遺憾なことでございまして、もはやあしたは不信任案上程の日でございます。われわれは不信任案上程を前にして、このままでは過されないのであります。従つて私は本日吉田茂君弾劾決議案を上程したいのでございますが、そのお許しを得たく委員各位にお諮りを願いたいのでございます。
【次の発言】 それではお許しを願いまして、私は吉田茂君弾劾決議案を朗読いたします。   本決算委員会は吉田茂君の証人喚問を決定し、九月十五日以来実に六回にわたりその出席を要求したにもかかわらず、遂に吉田茂君はその喚問に応ぜず。かくのごときは憲法無視、最高の権威たる国……

第21回国会 外務委員会 第1号(1954/12/15、26期、日本民主党)

○並木委員 ただいままで野党の質問を聞いておりますと、ひとりでに何とかして重光外相を吉田、岡崎と同じようなもの、薬籠中のものにしようという陰謀が含まれておることを感じました。重光さんは人がいいから、それに反駁しないでにやにや笑つておられましたが、うつかりすると重光さん、今度の選挙で、何かわつたつて同じじやないか、吉田、岡崎とどこが選ぶところがあるかとやられますから、ひとつここでふんどしを締めて、野党の陰謀に陥らないようにお願いいたします。  そこで私は、特に重光外務大臣に申し上げますが、国民の期待するところのものは、従来の吉田秘密外交を打破し、自主外交をやり、占領政策以来の汚点を払拭するのだと……

第21回国会 外務委員会 第2号(1954/12/16、26期、日本民主党)

○並木委員 私政府当局に緊急質問をしたいと思います。それは国民政府と中共政権との関係についての緊急質問でございます。実は昨日重光外務大臣に、この点については私どもも超党派的に相当つつ込んだ質問をしたわけでありますが、従来の吉田内閣の考え方とは一歩前進して、かなり幅のある含みのある答弁で、こういう点についてはさすがに新しい外務大臣に期待を寄せることができるとわれわれは感じたのであります。それをさらに竿頭一歩を進めて、昨日鳩山総理大臣が、ラジオの街頭録音の中継においてはつきり答弁をした、私はゆうべおそく十一時過ぎでした。その街頭録音をラジオで聞きました。実にきつぱりと答えております。それは大阪のあ……

第21回国会 人事委員会 第8号(1955/01/21、26期、日本民主党)

○並木委員 そうすると、さしあたり期末手当の日直料、当直料、それから超過勤務手当の前払いはアルファかどうかということで、早晩問題になって来ると思いますが、大臣としてはこれをどういうふうに処理して行くつもりですか。さっきも大分質問が出ましたけれども、これは当然プラス・アルファであるというふうに思い込んでおるような者が多いようです。できればわれわれもそう要望したいのですが、大臣としてはどっちの方向でこれから進まれるつもりですか。
【次の発言】 それはやはり早急にはっきりしておかないと問題が紛糾してくると思うのです。そこでさっき大臣は公務員制度、給与制度について根本的なことを考えているというお話だっ……

第21回国会 大蔵委員会 第1号(1954/12/14、26期、日本民主党)

○並木委員 大臣に私がお伺いしたいのは、大臣が就任してから各報道機関との会見において、今まで相手の所信を披瀝しておられます。これはまだ就任そうそうだから私にはわからない、よく検討してみようというのが普通のおざなりのあいさつですけれども、一萬田大臣は珍しく相当積極的な意見を吐いております。たとえば住宅対策あるいは失業対策、そういう場合に、もし財源がなければ特別の税金というものを考慮してもよろしいということまで言われているのです。私はこれはけつこうだと思う。貧乏財源で何にもしないでいる大臣よりは、何とかして財源をつくつて積極的に仕事をして行くということは非常にけつこうで、この点にかなりの期待がかけ……

第21回国会 内閣委員会 第4号(1955/01/24、26期、日本民主党)

○並木委員 議事進行について。後段の、何ゆえに出席できなかったかということの説明の必要であるということはわれわれ与党としても感じましたからこそ、きょうは根本官房長官の出席をこちらから進んで求めた次第です。現に官房長官はここに見えております。しかし、前半の委員長の報告は、私非常な疑問を持って聞いたのであります。それは民主党の委員の中にきょう初めて出てきた者もあるから経過を報告しますということで、なるほどわれわれ代理委員がここに幾人かおりますから、その点は多といたしますが、その中で委員長がこういうことを言われました。そもそも憲法改正の問題などは国会で発議をして国民投票に問うべき問題であるから、これ……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 外務委員会 第7号(1955/05/18、27期、日本民主党)

○並木委員 私は、当面の問題を二、三お尋ねいたしたいと思います。その一つは、行政協定についてであります。実は昨日の拡暁起った国鉄の事故に関連して、アメリカの方では、国鉄職員は日本政府の職員であるから、損害賠償の求めに応じないという態度をとっているやに伝えられております。いわゆる公社、国鉄とか専売公社そういうものの職員は準公務員ではありますけれども、政府の職員ではない。  政府機関ではない。少くとも行政協定に関する限り日本の政府の機関ではないという立場で臨んで来たと了解しておるのでございますけれども、いつこういうふうな問題がこじれて参りましたでしょうか。国民感情にも関連する問題でございますから、……

第22回国会 外務委員会 第9号(1955/05/25、27期、日本民主党)

○並木委員 お急ぎのようですから簡単にお伺いしますが、受け入れた場合の実施機関でございますが、どういう体制になるようにお考えでしょうか。たとえば考えられますのは、国営でやるということが一つであります。それから民営でやるということが一つであります。あるいは国家管理で民営でやらせるか、いろいろ考え方があります。一説には現在の電源開発会社に担当さしたらどうだという案もあるのですが、どういう形態がいいとお考えでしょうか。
【次の発言】 それではお許しを得まして二、三質問をいたしたいと思います。結論から申しますと、武谷教授は濃縮ウランを受け入れることには、条件さえ許せば賛成でございますか。もう少し敷衍し……

第22回国会 外務委員会 第10号(1955/05/26、27期、日本民主党)

○並木委員 ガットの加入について昨日、来日中のホワイト事務局長が記者団との会見で、八、九月ごろには日本の正式加盟が実現するであろうということを言明しております。それについて政府としての見通しをこの際伺っておきたいと思います。
【次の発言】 同じくホワイト氏の言によると、かりに加入できても例の三十五条を発動されると、加入しておらなかった場合と同じような影響が出てくる、従って入っても入らなくても同じようなものだ、その中の一つに英国があるということを言っておりますが、この点についてはどうなっておりますか。せっかく入っても三十五条の発動によって実効がないようでは何にもならないと思いますが、それについて……

第22回国会 外務委員会 第14号(1955/06/01、27期、日本民主党)

○並木委員 いつか鳩山総理大臣が中共との間に領事を交換する、中共に領事館を設けたいというように、だれかの質問に対して答えておりましたが、外務省としてはその準備を進めておるのですか。
【次の発言】 もし領事を交換することが困難であるとすれば、これにかわるべきものとして、たとえば通商代表部を置くとか、何らかの便法が考えられると思いますが、その点はいかがですか。
【次の発言】 その後の経過を聞いたのです。フィリピンの在外事務所の問題ですが、ずいぶん長くなりまして、これはもうそろそろ大使館に昇格をする話が出てきていいと思うのです。そういう計画はないのですか。必ずしも平和条約の締結が終らなくても、大使館……

第22回国会 外務委員会 第15号(1955/06/04、27期、日本民主党)

○並木委員 私議事進行についての発言があるのですが、それともう一つ、今のガットへの正式加入に関する事前報告についての質問は許されますか。
【次の発言】 議事進行について私一つお願いがございます。それは、先般来濃縮ウランの受け入れについて、本委員会としても予備審査をやって参りました。ところが審査の過程において、私ども外務委員としていろいろ了解のつきかねる点が多うございますので、私考えたのでありますが、やはり外務委員としては、一度この問題について濃縮ウランを提供する本国であるアメリカに行って現地の視察をする必要があるのではないかという点でございます。どなたに聞いても、重さは六キロであるけれども、大……

第22回国会 外務委員会 第16号(1955/06/08、27期、日本民主党)

○並木委員 ちょっと前でしたが、新聞でこういうことを見たのです。ジェット機の図型が非常によくある日本の雑誌に報道されたそのためにアメリカの方で、これは秘密を侵すものではないかという抗議が出されたというような記事だったと思います。これは防衛庁長官も御存じだと思いますが、この問題はどういうふうに片づいたでしょうか。
【次の発言】 アメリカの方の法律に照らしては抵触するのですか。
【次の発言】 秘密保護法についてでありますけれども、この前本法をわれわれが審議するときに非常に大きな問題を起したことがあります。それはアメリカのためにアメリカのものの秘密を保護するような法律を作ることは、われわれのいさぎよ……

第22回国会 外務委員会 第19号(1955/06/15、27期、日本民主党)

○並木委員 きょうの新聞を見ますと、フィリピンの賠償問題について相当詳しく報道されております。先般来、私どもは政府に対して、この問題に関心をもって質問をいたしておりましたが、具体的には何らきまっておらないという話でありましたが、先方で報道された点を見ますと、ずいぶん詳しく、具体的に数字まで出てきております。そしてその総額は八億ドルの賠償案であるということで、実はがく然としたわけであります。日本としては四億ドルという線は出したということでございまして、その後のいきさつについはて口を緘して語っておられないのでありますが、こういうような具体的な報道があった以上は、われわれも黙っているわけには参りませ……

第22回国会 外務委員会 第22号(1955/06/21、27期、日本民主党)

○並木委員 前年度はMSA第五百五十条に基いて農産物の購入をいたしました。このたびはMSAから独立したアメリカの法律に基いて購入をし、贈与を受けることになったのでありますけれども、私はこれは一つの進歩だろうと思います。MSAの協定のときに非常な激論が出ました通り、MSAはひもつきではないかという反対論の中で購入しました農産物でありますから、ひもつきではないにしても、そういうひもを与えたことも事実であります。このたびはその点さっぱりとして、反対派の言葉をかりて言えば、ほんとうの平和的の意味における農産物の購入、贈与ということになると思いますが、そういうふうに解釈してよろしゅうございますか。

第22回国会 外務委員会 第23号(1955/06/22、27期、日本民主党)

○並木委員 MSAにつきまして第一年度、すなわち初年度の援助受け渡しは終了いたしたと思います。それで今度は第二年度でございますが、日本の会計年度からいうと、今年の四月から来年の三月末までを区切って、その一年度における交渉はどのように進展をしておりますでしゃうか。と申しますのは、昨日アメリカの農産物の受け入れについての協定が衆議院を通過いたしましたが、MSA法五百五十条による農産物の購入の項目からはずれておりますので、だいぶMSA自体の援助が影が薄くなってきたように思われるのでございます。また聞くところによりますと、本年度はアメリカの方からの兵器の引き渡しというものは、現地では全然なくなったので……

第22回国会 外務委員会 第24号(1955/06/25、27期、日本民主党)

○並木委員 園田外務次官に日ソ交渉のことについて質問をいたします。昨二十四日第五回の日ソ交渉の会談が行われました。松本大使は抑留者の引き揚げについて先方と交渉したということを言明されておりますが、その通りと思います。その他この内容について、われわれは政府当局に聞く以外には何も手がかりがないのですから、この際親切に御報告をしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 抑留者の数字に先方と日本政府側との間に大きな食い違いがありますが、これは終局において解決の見込みはあるものとわれわれは期待しておりますが、それでよろしゅうございますか。

第22回国会 外務委員会 第27号(1955/07/06、27期、日本民主党)

○並木委員 この問題は先日来討議されまして、私も非常に重要なことであると思っております。そこで国民の側からいきますと、大臣とアメリカの政府の要人との間の口約束でこれが永久に守られるかどうか、こういう不安かあると思います。ですからそれを一掃するためには、日米安保条約並びに行政協定に基いて事前にアメリカと日本との間で協議がととのわなければ、原子爆弾というようなものを日本に持ち込むことができないのだということを、はっきり政府が言明されることが肝要であろうと思います。条約局長がおりますが、条約局長は責任者ですから、この際安保条約、行政協定と原子爆弾との関係を明らかにしていただきたい。そして日本の政府か……

第22回国会 外務委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)

○並木委員 長官にお尋ねします。今もお話が出ましたが、納得ずくでやれやれと言っているけれども、実態はなかなかどうしてそうなまやさしいものではないのです。あくまでも反対すれば日本の政府はへこたれてしまうんだ、何でもかんでもいいから反対しろという一派があるのです。ですからきょうは特にそういう誘導尋問が出てきたのですが、この点私ども与党の者としては非常に苦しい立場に置かれております。実際、農地を失い、先祖代々伝わる家を失って、純真な反対をされておる方々の立場は非常にお気の毒なのです。ですからこの問題は何とかして接収しないで済むような状態になることが望ましいのでありますけれども、先般来、政府の非常に苦……

第22回国会 外務委員会 第32号(1955/07/16、27期、日本民主党)

○並木委員 先ほど政務次官から、中国大陸残留の邦人引揚げ問題について御報告がございました。これについて二、三質問をいたしたいと思います。  第一に、日本の政府を代表して田付総領事が、ゼネヴァにおいて中共政府の総領事代理に日本政府の意向を申し入れいたしましたけれども、これに対して先方の総領事代理はどういう回答をされましたか、その点をお伺いいたします。
【次の発言】 そうすると、間もなく本国からの回答が期待されるのでございますが、それについて幾日くらい待ってもらいたいとか、日時の点については何もございませんでしたか。もしないとすれば、日本の政府としては、いつごろ先方からの回答を期待しておりますか。

第22回国会 外務委員会 第35号(1955/07/23、27期、日本民主党)

○並木委員 私は最初に外務大臣に対して外遊についてお尋ねをいたしたいと思います。  重光外務大臣のアメリカ訪問その他の外遊については、私は先般来ぜひ実現をしてほしいという要望を通してきたのでございますが、昨今ようやく本ぎまりになったように伺っております。そこでよい機会でございますから、本日外務大臣からいつごろ日本を立ってどことどこの国を訪問されるのか、そして訪問されました場合の一番おもな題目はどういう事柄であるか、そういうことについてわかっておる限り、発表していただきたいと思います。
【次の発言】 大体九月の半ばごろで、アメリカに滞在する予定はどのくらいでございますか、二週間、三週間あるいは一……

第22回国会 外務委員会 第36号(1955/07/25、27期、日本民主党)

○並木委員 この協定は効力発生について、各国別に事務局に通知してから三十日たって効力を発生することになっております。そこでわが国のガットの税率適用の時期と相手国のそれと必ずしも一致しないわけであります。そのために思わぬ不利をこうむるようなことがないかどうか。
【次の発言】 効力発生時期のズレによって、日本のこうむる不利益はないというふうに了解できるわけですね。
【次の発言】 政府の方でこの通過を急いでおりますので、時間の関係上十分検討の余地がありませんのでお尋ねをいたすのですけれども、今回の関税交渉によって、相手国の税率を引き下げたために、利益を受ける輸出産業部門としてはどういうものがあげられ……

第22回国会 外務委員会 第39号(1955/07/30、27期、日本民主党)

○並木委員 それでは私の質問を先にやりたいと思いますが、そうすると、原爆ロケット弾頭というものを伴っていないものを持ってきて、これは何に使おうとするのでしょうか。将来原爆弾頭というものが活用されることを想定しているのではないでしょうか。そこをお確かめになりましたか。
【次の発言】 アメリカも日本に原爆を使用させる意思はない、日本政府としても、これはどんなことがあっても断わるという先般来のいきさつから考えますと、こういう兵器を持ってくることは誤解を与えるのじゃないか。将来弾頭の装置を活用すれば原爆が使えるという兵器を持ってくることは、私は誤解を与えると思うのですけれども、このロケット砲でなければ……

第22回国会 議院運営委員会 第37号(1955/07/05、27期、日本民主党)

○並木芳雄君 国会の中です。
【次の発言】 承認いたします。
【次の発言】 ただいまおっしゃいました国会延長是か非かという問題でありますれば、仰せの通り、私は堂々とあの三十日延長に賛成をした理由をあげることができたのでございます。しかし私に与えられた題というものは、そういうことはもう大きな前提として議論がされておる、ただその副作用的なもの、副産物的なもの、あるいはこぼれ話的なものについて、あなたはどうかということを聞かれましたので、全く自分個人の心境を申し上げてしまったわけであります。それがたまたま仰せのごとくほかの議員の方に御迷惑をおかけすることになるとしたならば、全く私の気持とは反するわけ……

第22回国会 議院運営委員会 第41号(1955/07/12、27期、日本民主党)

○並木英雄君 先般来、本件につきまして皆さんに御迷惑をおかしまして恐縮の至りでございます。私といたしましては、議員というものの収入は、決して巷間伝えられておるように大きいものではないのである、数字をあげてみればはっきりするのであって、遺憾ながら滞在費のごときものにも依存をしなければならない自分の立場の例から見てもおわかり下さるであろうということを、国民の皆さんに訴えたつもりでございます。しかしながら、時間その他の関係あるいは取材の方針、これは私の関知するところではありませんが、それらの点もあったと見えまして、出て参りました点につきましては、皆様御指摘のように、あるいは国民の誤解を招くおそれがあ……

第22回国会 文教委員会 第6号(1955/05/10、27期、日本民主党)

○並木委員 この際お尋ねをしておきたいのは、国立大学を増設していくのか、あるいは短縮していくのか、あるいは現状維持でいくのか。最近大学についての批判の声も出てきておりますので、当局としてはどういうふうに方針を立てておられるかをお伺いしておきたいと思います。
【次の発言】 短期大学を整理するというようなことも一部には伝えられておりますが、その点当局はどういう方針で臨んでおられますか。
【次の発言】 この法案の中に天文台関係のことがありますが、天文台については、先般三鷹の飛行場の問題がございました。多々ますます弁ずる重要事項を扱う天文台として、すでにあの場所が適当であるかどうかという点にも触れてく……

第22回国会 文教委員会 第7号(1955/05/13、27期、日本民主党)

○並木委員 私は、天城課長の報告がなまだといわれますから質問したいのですが、先生はいかがだったのでしょうか。この事件の原因は国鉄にあるということはもうはっきりしているのですから、そのことを教育委員会とか学校当局に責めるのは酷であると思いますが、私は、事件が発生した後先生と児童との関係はどうであったかということに文部委員として一番関心を寄せているものですが、殉職された先生はおられますか。
【次の発言】 明細にどの学校で、どういう名前で、年令は幾つと、それを言って下さい。
【次の発言】 とりあえず先生だけ伺います。
【次の発言】 それから、今も竹尾委員から提案があり、ほかの方々からもお話があったの……

第22回国会 文教委員会 第8号(1955/05/17、27期、日本民主党)

○並木委員 事故防止の次官通達を今見ましたが、私、今適切な措置だと思います。ただこの中で一つ確かめておかないとあとから問題の起る点がございますから、それを聞いておきたいのです。それは、教育委員会と学校との関係であります。第二項に、「学校が修学旅行を実施する場合は必ずその計画について、あらかじめ教育委員会の承認を得せしめ、教育委員会はその際、計画の細部に亘り、日程、行先地、利用する交通機関等が、特に児童、生徒の安全と健康の保持上無理がなく適切であるかにつき十分な検討を行って指導すること。」この条項について、おそらく実際には今までもうまくいっておったとは思いますけれども、今までの通知あるいは通達に……

第22回国会 文教委員会 第9号(1955/05/20、27期、日本民主党)

○並木委員 ちょっと地方教育委員会のことで確めておきたいのです。来年改選が行われるのを前にしまして、地方教育委員会制度について政府として何らかの変更を加えられるのではないかという危惧のもとに、最近また非常に陳情を受けているわけでございます。そこでこの際、大臣として、現在の地方教育委員会制度をこのまま存続して来年の選挙に予定通り臨む方針である、あるならある、それとも、まだこれを検討する考えであるならばあると、そういう点を明らかにしておいていただきたいのです。

第22回国会 文教委員会 第10号(1955/05/24、27期、日本民主党)

○並木委員 私は人身売買のことについて、当局にお尋ねしておきたいと思います。  先般人身売買の事件につきまして九州に松元事件というのが起りまして、驚愕をいたしたのであります。その点について当局はどういう調査を進め、どういう対策を持っておられるか、お伺いしたいのであります。  それともう一つ、このたび警察庁が取りまとめました人身売買事件の実態報告書によりますと、昨年度中、仲介人などになって、それを業とした者で検挙されたものが五千五百余人ございます。被害者というものが、実に八千六百余人に上っておるのであります。一昨年に比べて、千四百人も増加しております。この傾向は、ことしに入ってもさらに上昇のカー……

第22回国会 文教委員会 第11号(1955/05/27、27期、日本民主党)

○並木委員 大臣閣議だそうでございますから、私ひとつぜひお伺いしておきたいことがございます。それは地方教育委員会と地方財政再建促進特別措置法との関係でございます。ただいま地方財政の検討が行われておりまして、地方財政を緊縮する建前からこの法案を検討していきますと、勢い表面にはたくみに隠されておりますけれども、その裏側を見ますと、だんだんとしわ寄せが地方教育委員会の方に寄せられるのでございます。そうしていつの間にか骨抜きのような地方教育委員会になるおそれが多分にありますので、地方教育委員の方々もたいへんこの点については心配をして、早くも反対ののろしをあげておる向きも出てきておるのでございます。私ど……

第22回国会 文教委員会 第12号(1955/05/31、27期、日本民主党)

○並木委員 大学の入学試験について伺いたい。私けさ新聞を大急ぎで読んできたのですけれども、また来年の大学の入学試験は変るのですか。私が国会に来るまでずいぶん来年大学を受ける人に会いましたが、どんなに変るのでしょうかと心配しております。今度と来年と変る点をはっきり説明していただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると学科の方はことしよりも来年の方が幾らか幅が狭くなるとか、むずかしさがなくなるとか、そういう点は出て参りませんか。
【次の発言】 採点の場合、高校からの内申と学力検査との比率はどのくらいに見るのですか。
【次の発言】 学校ごとにまちまちはいいのですけれども、一つの大学へ方々の高等学……

第22回国会 文教委員会 第13号(1955/06/03、27期、日本民主党)

○並木委員 私は大臣にスポーツ局のことについてお伺いしたいのです。先般川崎厚生大臣が他の委員会で、スポーツ局を設けたいという言明をしております。私は、前からぜひこういうスポーツ局というものが文部省の中にできたらいいということを念願しておった者の一人であります。できれば外局かあるいは独立したスポーツ省というふうなものにまでいけば、なおけつこうだと思っておつたのですが、そういう見地からスポーツ局の設置にもろ手を挙げて賛成いたします。ただそれを厚生省の中へ設けることが妥当かどうか。文部省の中へ設けるのがほんとうではないかと思うのでありますが、ああいう発言を大臣がする以上は、当然文部大臣の方とも協議が……

第22回国会 文教委員会 第14号(1955/06/07、27期、日本民主党)

○並木委員 私は大臣に最初にお尋ねいたしますが、先ほど大臣のお話を聞いておりましたところ、この問題はまことに遺憾であるいやしくも暴力をふるったということは許すべからざるものであるという毅然たる言明をされたことに対しては、私はほんとうに賛成であります。暴力というもの、腕力というものは、いかなる条件のもとにおいても、私は許さるべきではないと思うのです。ただ考えられますのは、刑法の上でも正当防衛というものは許されておるわけであります。従って私がこの問題で一番関心を持ちますのは、果して学生の間に刑法の上における正当防衛に類する条件というものが備わっておりはしなかったかどうか、この一点でございます。それ……

第22回国会 文教委員会 第16号(1955/06/13、27期、日本民主党)

○並木委員 紛争の原因の一つに、理事になりたいという野心があるというようなことを理事長が申されました、その理事というのは何かそんなにうまみがあるのですか。なぜそんなになりたがるのですか。
【次の発言】 今幾らくらいもらっていますか。
【次の発言】 それなのに、先ほど文部省の役人が先生をしていて、理事にさせてくれという要求があったそうですけれども、私の聞き違いでしょうか。文部省の現職の役人ですか。
【次の発言】 現職の職員ですか。
【次の発言】 どなたで、どういう役の人で、そういう内職が許されているのかどうか。
【次の発言】 職名は。
【次の発言】 その人がどういう職についていて、そういうことは……

第22回国会 文教委員会 第17号(1955/06/17、27期、日本民主党)

○並木委員 私はたくさん質問がありますが、ほかの方があるそうですから、残余は一番あとでけっこうですが、最初にぜひ一つだけ緊急を要するので、松村文部大臣に要望的に質問をいたしたいと思います。  それは国際ペン・クラブの日本における総会のことでございます。実は数日前オーストラリアの大野公使から電報がきまして、再来年の国際ペン・クラブの総会を日本で持ちたいという話が持ち出されておる、まことにけっこうであるけれども、これに日本として立候補するかどうか、至急態度をきめてもらいたいということでございました。そこで国際ペン・クラブの方々は昨日集まりまして、この問題を論議したのでありますが、いずれも趣旨には問……

第22回国会 文教委員会 第18号(1955/06/21、27期、日本民主党)

○並木委員 関連して。卑近な例をとってお聞きしておこうと思う。つぶれかかった会社が、例のこれは再建何とかという法律がありますがあれと同じです。これはつぶれかかってどうにもこうにもしようがないから、ここで再建計画を立てて救って下さいという、そういう自治体になってしまった場合を考えなければならない。今の場合はおやじとおふくろとが相談して、どうにかうちの財政を切り盛りする。これは教育に幾ら回そう。むすこは大学までやろうじゃないかという計画ができてる場合のことを考えているけれども、おやじとおふくろではどうにもならなくなって、外部の借財がかさんできたから、一つ何とか借金をたな上げしてまけてくれませんかと……

第22回国会 文教委員会 第19号(1955/06/24、27期、日本民主党)

○並木委員 給食についての質問でありますが、このたびアメリカから千二百万ドル相当額の粉ミルクと綿花の贈与を受けることになりました。衆議院は先般この条約に承認を与えたのであります。近くこれは実施を見ることになると思いますが、この粉ミルクの配給の方法それから綿花の用途について着々当局も計画を進められておると思いますが、この際具体的にその内容を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 このたび約七千トンに相当する脱脂粉乳が輸入されると、内地の酪農を圧迫するのではないかという声がありますけれども、従来輸入しておりました一万トンに対して七千トン新たにふえるのか、それとも今までの一万トンの輸入の……

第22回国会 文教委員会 第22号(1955/07/04、27期、日本民主党)

○並木委員 お暑い折ですから簡単に質問をいたします。私実はあの放送を聞いたのでございます。大事な放送でございますから大てい聞きのがしません。聞いて、これは久慈さんあるいは轟さんからおしかりを受けるかもしれませんけれども、ただいまお話のありましたほど、私には皆さんが侮辱されておるというようなことを感じなかった。これはなぜか、私あと問題が起ってから考え直したのですけれども、過去にいろいろこういう批判があったんです。久慈さんもさっき認められました。今までそんな話も聞いていた、しかし自分がやってみて五年間そういうことはなかった。非常にけっこうだと思うのです。しかし私たちが子供のころから、あるいは雑誌あ……

第22回国会 文教委員会 第23号(1955/07/05、27期、日本民主党)

○並木委員 お許しを得て一つ関連質問をさせていただきます。私は大臣にまだお尋ねしておりませんので、この際性道徳に関連して、売春等処罰法案についての御感想を伺っておきたいと思うのです。実は私あの法案を見ましたときに、その趣旨はわかりますけれども、非常に片手落ちであるということを発見いたしました。ただいま議題になりました性道徳の問題にいたしましても、りっぱな紳士が二号を持って、そして口には教育を唱えつつ、裏へ回っては不純な性関係を保っておる。それが児童及び青少年に及ぼす影響というものは重大だと思うのです。ところがこの法案では、二号制度についてメスを入れておりません。私は非常な不公平が出てくるのでは……

第22回国会 文教委員会 第25号(1955/07/12、27期、日本民主党)

○並木委員 簡単に質問いたします。ある新聞で見たのですが文部大臣が辞職をするとかしないとか、まあ寝耳に水のようなことですが、松村さんは保守合同は反対でありましたし、あるいはまた米の自由販売なんかにも反対だし、農政の方面においてもがんばっておりますので、風当りが強いのかもしれません。しかし私どもの見るところでは、まれに見るというところまでほめてしまっては、これは八百長発言になりますけれども、松村文政というものは、私はかなり民主的によく行われてきておると思います。それで私はせつかく緒についた松村文政をこの辺でくじけさせることは非常に惜しいと思っておるのでございますから、あえて質問するのでございます……

第22回国会 文教委員会 第31号(1955/07/29、27期、日本民主党)

○並木委員 私は最初に委員長のお許しを得て、このいたいけな三十六のみたまの前に黙祷をささげさせていただきたいと思います。実は新聞で見、ラジオで聞き、また本日は同僚委員の質問を聞き、これに対する松村文部大臣の答弁を聞き、また私はさっき院内でテレビを見て参ったのでございます。実に悲惨なものでございました。人工呼吸をしておるところの写真、それから不幸にして犠牲になったお嬢ちゃんを担架に乗せて運んでいくところのありまさまをまのあたり見まして、私はどうしても質問をいたします前に、皆さんと一緒に一分間黙祷をささげさせていただきたいと思います。委員長それをお許し願います。

第23回国会 外務委員会 第4号(1955/12/07、27期、自由民主党)

○並木委員 条約局長にお尋ねいたします。最初に李承晩ラインに関連して憲法上の問題でありますが、この際政府の態度をはっきりしてもらいたいと思います。昨今の李承晩ラインをめぐっての日本の漁船を撃沈するとか、あるいは空からも場合によっては爆撃するという声に応じて、国内でもこれに対する声が起っております。政府としては平和的手段によって解決をはかりたいという意向のようですが、民間の方では必ずしもそれではあきたらず、実力行使に訴えてでも自衛の手段にいずべきであるという声も出ておるのであります。  そこで最初にお伺いしたいのは、もし日本が強硬手段に出た場合に、憲法九条に抵触してくるかどうか、こういう問題なの……

第23回国会 外務委員会 第5号(1955/12/08、27期、自由民主党)

○並木委員 簡単に大臣に御質問いたします。実はきょう外電が入っております。日韓問題でございますが、これをちょっと見たのですが、事態がやや平和的解決の方へ向いているように受け取れますので、特に大臣に御質問いたしたいと思います。その外電はロバートソン米国務次官補は七日国務省において梁韓国大使と会見一時間余にわたって日韓両国の関係について懇談した、席上同次官補は米国政府としても日韓両国の緊張関係をこのまま放置できず、両国間の親善友好関係確立のため、何か手を打たなければならぬと感じている旨を力説した、梁大使は以上米国政府の見解を本国に伝達する旨を約束した、と伝えております。ただ約束したが、特に日本代表……

第23回国会 外務委員会 第6号(1955/12/09、27期、自由民主党)

○並木委員 一つだけ私質問しておきたいのですが、実は著作権の条約関係の問題は、これは異存がないものとばかり思ってみておりましたところが、やはりなかなか問題が多いようです。きょうの読売新聞を政府委員もごらんになったと思いますけれども、中野実氏の作品の「明日の幸福」というのが米国で上演されることになっておりましたが、それが急にストップになったという記事が出ております。契約先であるNBCの極東支配人のトーマス・フォルスター氏から、日米間の著作権問題が不安定なので、クリスマスはもちろん今後の上演の見通しがっかなくなったという返事で、せっかくの取りきめが取り消されたという報道であります。これを見ると今ま……

第23回国会 外務委員会 第8号(1955/12/12、27期、自由民主党)

○並木委員 簡単に大臣にお尋ね申し上げます。実は私学者の反対が出てきたので驚いておりますが、原子力委員会設置法その他ああいうものについて、もっぱら私は国内的の措置に対しての反対のように受け取っておるのでございますが、今までのところ大臣にはどういうふうに反映されておりますでしょうか。私がお聞きしたいのは、この条約に賛成をしてしまって批准をした暁、この条約から学者の研究を縛るようなことが出てこないかどうか。出てこないと思うのでありますけれども、もし今の学者の反対の意向が、条約そのもののどこかに反対しておるということであれば、われわれ慎重に考慮しなければならないのでありますが、この点いかがでしょう。

第23回国会 外務委員会 第12号(1955/12/16、27期、自由民主党)

○並木委員 それでは時間がありませんから簡単に質問いたします。  それは昨日に引き続いての国連加盟の問題でございますが、私どもは昨日十六カ国一括案に入ることができず、非常に悲憤の涙をのみました。残すところは、頼みの綱とする来年の総会には必ず日本を加盟せしむる、これの決議案が通るということでございましたが、この期待もはずれて、きょうの外電では否決をされてしまった。せっかくアメリカの方の、来年の総会には日本を加盟せしむるという決議案の提案は、残念ながらソ連の反対提案、すなわちモンゴールと一緒でなければいけないという提案に打ち消されてしまって相殺をされてしまったのであります。実に残念でございまして、……

第23回国会 文教委員会 第4号(1955/12/08、27期、自由民主党)

○並木委員 これは大事な問題なのですが、簡単に申し上げます。  学校給食の問題で大臣決裁のところになっている問題なのです。例の綿花、余剰農産物としてのあれは、学校関係として非常に心配して、せっかくの綿製品の配給がだめになっては大へんだということで問題になっております。おそらく大臣のところで最後の決をとるところまできておると思いますが、われわれとしてはぜひ一つ国で負担してでもこれを配給のルートに乗せてもらいたい、こういう要望的見地からお願いをするのです。  それとこれに関連して脱脂粉乳の問題が、中にちょっと不良なのがあるということでこれも昨今問題になりましたが、このことでまた脱脂粉乳その他の学校……

第23回国会 文教委員会 第5号(1955/12/13、27期、自由民主党)

○並木委員 関連。古典芸能というものの中に何と何を含ませておりますか。
【次の発言】 こういう古典芸能の伝承者がなくなることがおそれられておる。その養成ということでございますが、養成ということになると何か付属の学校のようなものを作るのですか。どういう構想をもって養成されるのか。
【次の発言】 相当年配のわれわれが見てもそうおもしろいものは少い、正直に言って……。そうすると今の若い人がこういうものを果して熱意をもって受け継ぐかどうかということはかなり疑問があると思う。ですから身分を保証してやらないと、せっかく当局がそういう熱意を持って出発してもこれに応ずる者が少いんじゃないか、ですからこれを国家……

第24回国会 外務委員会 第2号(1956/02/03、27期、自由民主党)

○並木委員 大臣にお伺いしたいのは、中共との間の貿易あるいは文化の交流で、最近中共の政府が過去二回にわたって日本の政府に呼びかけをしたけれども、日本の政府からは何もこれに対して反応を示しておらないというようなことが報道されております。もとより中共との間の国交はまだ正常に復しておりませんから、私どもとしてはどういう意味で中共政府がそういう発表をしたのかどうかわかりません。そこでお伺いしたいのですが、今7まで何らかのルートで中共の政府からそういう申し入れが政府に二回にわたってあったのでございますかどうか。それからもし向うでほんとうにまじめに熱望するのだとしたら、三回目の今日においては外務大臣として……

第24回国会 外務委員会 第4号(1956/02/11、27期、自由民主党)

○並木委員 私も領土問題のことについて質問いたしたいと思っておりましたが、幸いに池田委員から発言がありましたから、その点は省略したいと思いますが、ただ一点だけ、手続の問題になりますが、ただいま問題になりました千島、南樺太の処理をする場合に、あらためて国際間の相談にまかせたいという政府の方針でありますが、その場合の国際間ということは、具体的にはどことどこの国を予定しておられるか、それを伺っておきたいと思います。要するに、平和条約であのような取りきめができておりますから、平和条約に参加した国々全部との間で、事実上は平和条約の条項を変更していくような話し合いを進めていくのか、それとも別個の新しい国際……

第24回国会 外務委員会 第6号(1956/02/15、27期、自由民主党)

○並木委員 私はこの前条約局長に、ソ連が閣僚会議でサケ、マスの乱獲を理由として漁業条約が結ばれるまで出漁を停止するという申し合せを行なったということに対してそういう不法な申し合せがあり得るかということを国際法上の立場から質問いたしたとこる、三つの理由をあげてこれは明らかに国際法違反である。日本の政府としては承服できないという答弁を得て満足したものでありますが、その後の調査の結果はいかがですか。そのときもし日本政府に対してこういう正式の報告があった場合には、これに対して適当な方法で抗議をする、こういう答弁も得ておりますが、実際において日本の漁船が多数出漁して乱獲した事実があるかどうか。またこれに……

第24回国会 外務委員会 第9号(1956/02/21、27期、自由民主党)

○並木委員 インド、フランス、オーストラリアとの間で、航空協定が結ばれるような段取りになりましたことは、まことにけっこうなことでございます。そこで昭和三十一年度航空路線の拡充計画ができておると思いますが、その計画を明らかにしていただきたい。
【次の発言】 民間飛行場の拡張計画はいかがですか。あるいは飛行場の変更計画とか、いろいろあると思いますが、飛行場については・・・・。
【次の発言】 最近私新聞で読んだのでございますが、航空路線を妨害するものとして気球というものがあるんだそうであります。私見たことがありませんから、どんなものかわかりませんが、オーストリヤの上空でも気球の妨害によって衝突事故が……

第24回国会 外務委員会 第12号(1956/02/25、27期、自由民主党)

○並木委員 最初にこの前質問して答弁が残っておる、北海道に落されたソ連の気球について下田局長に質問いたしておきます。先般来ソ連からの気球が北海道に落されたという報道があったのですが、政府はそれを調査するということでございます。すでに数日たちますので調査ができておると思いますが、果してソ連の気球が日本に落ちてきた事実があるのかどうか、またその事実があるとするならば、日本政府はこれに対してどういう措置をとろうとするのか、答弁を願いたいと思います。
【次の発言】 幾つですか。
【次の発言】 これに対して政府としては放置しておいてはいけないと思いますので、やはり先方の国へ何らかの申し出をする必要がある……

第24回国会 外務委員会 第21号(1956/03/16、27期、自由民主党)

○並木委員 一又さんにお尋ねいたします。たまたま私が質問しようとする点は、今の答弁とも関連があるのですけれども、確かに政府としてもその点非常に悩んでおるのです。この問題が違法性を持っておるということを感じておるにもかかわらず、今日まで芳ばしい態度がとれないということは、学者の皆さんにとっても、あるいは国民の側からいっても、歯がゆいだろうと思う、何も憎まれ役を政府が買う必要はないのですが、それにもかかわらず一大決意を持って反抗ができないというところに、やはり問題があると思うのです。その問題の根拠は、しばしば政府が言う公海上において原水爆実験禁止の実定法がないということなのです。それで公海自由であ……

第24回国会 外務委員会 第26号(1956/03/31、27期、自由民主党)

○並木委員 最初に日ソ交渉についてお尋ねをいたします。昨晩松本大使がロンドンから帰って参りました。大臣は松本大使にもうお会いになったことと存じます。きょうは大臣の姿を拝見しますと非常に元気がおありになるので、前途について決して悲観的でない見通しを持たれたのではないかと私は察しております。私どもは日ソ交渉が決してデッド・ロックに当ったとは思っておりません。何しろ相手がソ連でございますから、その会談の途中においては、いろいろ紆余曲折があったことと存じます。その中の一こまであろうと存じますが、この前のこの委員会での総理大臣及び外務大臣の御答弁によっても、松本大使が帰任した上で、その報告を聞いて今後の……

第24回国会 外務委員会 第30号(1956/04/09、27期、自由民主党)

○並木委員 先ほどから両参考人の御意見を伺っておりますと、結局北洋漁業制限の問題は、日ソ交渉に圧力を加えることが一つの大きな目標であるということがはっきりしたのであります。私どもも全く同感でございまして、抑留邦人を帰さないということ、人質としておりますが、これなども悲憤憤慨やる方ないのであります。このたびはさらにそれに加えて魚を質にとろうとしておる。そういう意味において全く黙過できないのでございます。先ほど塩見水産庁長官が、今後の安全操業についてさらにソ連と話し合いを進めたいと答弁しておりましたが、果してそれができるかどうか非常に心配しております。まして今度の制限においては、今まで、昨年度にお……

第24回国会 外務委員会 第32号(1956/04/14、27期、自由民主党)

○並木委員 ただいまの次官の発表に対して、質問しておきたいと思います。その第一は、英国の返事は、結局災害防止のために、あらゆる注意を払うから、災害補償の問題は生じない、こういうふうに言い切っております。しかし日本としては、災害が起る可能性が多いからこそ、再び西大使を通じて向うへ申し出をしたのでございますが、政府としては、この回答を受け取って、これならばまず災害防止の点は大丈夫であるという確信を持たれましたかどうか、その点を伺いたい。
【次の発言】 この回答では、万一不幸にして災害が起った場合の補償問題というものについて、向うは言質を与えておりません。しかし、もし起った場合には、当然政府としては……

第24回国会 外務委員会 第42号(1956/05/11、27期、自由民主党)

○並木委員 私大臣にお尋ねしたいのは暫定的の条件についてであります。先ほどから大臣の御報告を聞いておりますと、非常に重大な要素を含んでおるこの協定の案に対して、河野代表に調印をしてもよろしいという権限を与えておる。普通ならばこういう大きな問題は、当然事前に十分外務省としても検討して、慎重なる態度をとるべきにかかわらず、調印の権限を与えたということは、私は実質的には本年度の漁業をどうするか、つまり暫定的の措置について十分大臣が得るところがあるという確信があっての結果であろう、こう信ずるのでございます。あなたがさっきの御説明の中では、この点ごく簡単に触れられただけでございますので、本年度の漁業とい……

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、自由民主党)

○並木委員 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっておりますいわゆる技術協定、正式に申しますと、防衛目的のためにする特許権及び技術上の知識の交流を容易にするための日本国政府とアメリカ合衆国政府との間の協定及び議定書の締結について承認を求めるの件、これに賛成する討論をいたしたいと思います。  この協定は今事新しく出てきたものではございません。いわゆるMSA協定を結ぶときに、その第四条に源を発せられておるものでございます。MSA協定の第四条では「両政府は、いずれか一方の政府の要請があったときは、防衛のための工業所有権及び技術士の知識の交換の方法及び条件を規定する適当な取極であって、その交換……

第24回国会 外務委員会 第48号(1956/05/23、27期、自由民主党)

○並木委員 今度のフィリピンとの賠償協定が成立いたしますと、日本人の役務が役立ちますので、この点について日本からフィリピンに出ていくことが多くなるのではないか、そうするとかたがた労務者の失業救済になるのではないかという見地から大きな期待をかけておる向きがあるのでございます。実際この協定から相当の役務というものがフィリピンに輸出される。要するに向うへ行って働いてそれを賠償に充てるという道が開かれておるのではないかと思いますが、なるべく具体的におわかりでしたらお示し願いたいと思います。
【次の発言】 その点は私は役務及び生産物の提供からくる非常な朗報であろうと思います。一つ先方との摩擦をなるべく避……

第24回国会 議院運営委員会 第21号(1956/03/08、27期、自由民主党)

○並木芳雄君 去る三月六日の本会議開会中における私の行動は、議員としての職責にかんがみて、欠くるところがあったことは、顧みてまことにざんきにたえません。ここに陳謝の意を表するとともに、今後は十分自戒いたします。

第24回国会 文教委員会 第4号(1956/02/07、27期、自由民主党)

○並木委員 関連して。このことで学校給食のスピードが落ちるようなことがあると、私はまた別個の意味で問題になると思いますが、本年度並びに来年度の学校給食計画というものは、これでそごを来たさないかどうか、それをはっきりお伺いしておきたいのです。来年度のミルクのあるいは小麦粉、それから綿花を、学童用の衣料に仕立てて配給するという話もございましたが、それらの点について、この際学校給食の体制というものが、今度の不祥事といわれておる事柄によって阻害を来たさないように念願する者の一人として当局の御意向を明らかにしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 大臣に、今後の防止策として、具体的にどのような点……

第24回国会 文教委員会 第5号(1956/02/09、27期、自由民主党)

○並木委員 私は学術の振興の点について二、三お尋ねをしておきたいと思います。それは今度新たに非常な増額を見た項目の中に国際地球観測年事業というのがございます。本年度の八千七百万円に対して一躍九億七千五百万、つまり八億八千八百万の増となっております。そしてこの中に南極地域観測経費を含むということになっておりますが、この案が本ぎまりになってからも大臣の御説明を聞いておりませんので、南極地域観測調査に関してのいわゆる国際地球観測に対する大臣の計画、実施方法、予算の使途、そういうようなものについて、この際明らかにしておいていただきたいと思います。

第24回国会 文教委員会 第6号(1956/02/14、27期、自由民主党)

○並木委員 簡単に一点だけ申し上げます。私、今の野原委員の質問を聞いておりますと、独立した日本人の常識と合わないような点が感じられるわけです。あげられた文部省から出ている通達も、占領治下の通達であって、それを訂正したり廃止した通達が出ておらなかったにしても、これは実質上の時効です。死文です。ただしああいうような疑問が出る以上は、やっぱりこれを一掃しておく必要があると思うのです。  そこで文部大臣にここで要望的に質問するのですけれども、ただいまの天皇陛下万歳にしても、あるいは国歌の斉唱――君が代を今国歌といって国歌斉唱と言っておりますが、あれも法文の建前からいうと、果してこれが日本の国歌であるか……

第24回国会 文教委員会 第7号(1956/02/16、27期、自由民主党)

○並木委員 大臣に一点だけお尋ねをいたします。それは靖国神社に対して国家が保護を与え、国家で管理するという問題でございます。これはおそらく終戦とともに宗教団体の一つに加えられて、そうしていかなる宗教団体も国から特権を受けたり、または政治上の権力を行使してはならないという憲法二十条に抵触してくるという意味から、国家の庇護を受くることができず、また国家としてもせっかく靖国神社の英霊をお慰めしようと思っても手を伸ばすことができなかったというのが、今までのいきさつであろうと思います。しかしながらこの靖国神社に関しましては、国の犠牲になられたみたまを祭っておるところでございまして、普通の宗教団体としてこ……

第24回国会 文教委員会 第10号(1956/02/29、27期、自由民主党)

○並木委員 私大臣に質問いたしますが、この前の委員会で社会党の方から出ました質問を聞いておりますと、紀元節のことなどに関して、何か祖国を忘れたんではないか、あるいは日本の歴史とかよき伝統というものを忘却しておるのではないかというような印象を受けましたので、ここにいつまでもそういう議論が蒸し返されて、また近く鳩山総理大臣を呼んでやるということでございますが、それでは困りますので、その議論を整理しつつ、今後の文部大臣としての行き方をはっきりお伺いして、とどめを刺しておきたいと思うのであります。  第一にお伺いしたいのは、国の祝い日としての紀元節のことでございますが、国の誕生日が必要であるということ……

第24回国会 文教委員会 第18号(1956/03/20、27期、自由民主党)

○並木委員 その間ちょっと質問させていただきたい。
【次の発言】 清瀬文部大臣は、今度の法案の提案理由の一つとして、都道府県理事者、市町村理事者と教育委員との間の調節をはかることを目的とすると言われております。確かに市町村長と教育委員との間でいろいろ問題があったことは事実でございます。ただ大臣がお考えになっているのは、調節という言葉の中に、大した問題でないというふうに受け取れる節があるからお尋ねするのですけれども、私はやはり、今まで二本立であったものが今度は一本に吸収合併される、そしてその責任者が市町村長であり、都道府県知事になるのだというふうに考えているのですけれども、それほど深刻なものであ……

第24回国会 文教委員会 第27号(1956/04/10、27期、自由民主党)

○並木委員 私文部当局の意図はわかっているのですけれども、今御意見を伺っていますと、この法文からくる印象というものはやはり少し疑問があるようなのです。大臣の御意向を満たすためには第一項に「教育課程、教材の取扱」と教材という言葉が使ってございます。第二項においては「学校における教科書以外の教材」同じ教材という言葉が使ってあります。ですから学校における教科書以外の教材も第一項の教材の中に含まれるものと解釈されます。そうすれば大臣及び局長がおっしゃられている目的を達するためならば第二項というものは不必要だ。つまり教科書以外の教材というものについても第一項で「必要な教育委員会規則を定めるものとする。」……

第24回国会 文教委員会 第48号(1956/07/17、27期、自由民主党)

○並木委員 文化財につきまして二、三高橋さんにお尋ねいたします。  その第一は名古屋城の復旧についてでございます。名城がかなり荒れておりまして、各地の荒れた城を復旧していくことはやはり大事な問題であると思いますが、本年度の荒れた城の復旧の計画はどうなっておりますか。この中でも名古屋城の、例の有名なシャチホコを持った名城の復旧も急務中の急務と思われるのでございますが、この復旧については地元ではずいぶん熱心のように承わっております。あそこではみごとな写真版にとっておりまして、元の形がそっくり写真によって保存されておりますので、いにしえの名古屋城を復活することは不可能のことでないと思いますが、それに……

第24回国会 文教委員会 第53号(1956/10/26、27期、自由民主党)

○並木委員 文化財の保護の最高責任者である高橋さんからただいまの答弁を聞いておりますと、やはり非常にわれわれたよりなく感じます。今、そのわずか三万円ぐらいの罰金をかけるのだったらこうだ。つまり先ほどの言葉をかりて言いますと、これでは当事者に痛痒を与えない。痛痒を与えないようなことで罰するならば、やめてしまった方がいいのです。私、そういう感じがします。痛痒を感ずるような罰則を作らなければ、やはり文化財なんか保護はできません。ですから、そんな軽い金額よりはというお考えになる前に、もう一つ文化財の保護の責任に当る高橋さんとしては別の意欲がわいてこなければならないはずだ。こんな軽い罰則だからいけないの……

第26回国会 文教委員会 第5号(1957/02/20、27期、自由民主党)

○並木委員 私は政務次官に南極探険の宗谷のことで質問してみたいと思います。  実は昨日から本日にかけてのラジオ、新聞の報道では、宗谷が氷山にかこまれて難航しておるということでございます。もちろんはるかかなたのことでございまして、帰路といえどもやすやすと航海を続けることのできないであろうということは私どもも想像はしておりましたけれども、この程度がかなり予想よりも大きいような感じを与えているのではなかろうかと思います。文部省の中に南極地域探検推進本部でございますかできておりますが、その本部ではこの程度のものであるならば予見されたものであるかどうか、あるいは思ったよりも厚い氷山で、宗谷にとっては想像……

第28回国会 外務委員会 第3号(1958/02/14、27期、自由民主党)

○並木委員 藤山外務大臣にまず私はソ連から申し入れがありました日ソ平和条約についての質問をいたしたいと思います。私は鳩山内閣以来日ソ国交回復については、非常に熱心な者の一人でございます。その見地からいいますと、最近一時とだえている話し合いというものに対しては、一まつの寂蓼感を抱いておったのでございますが、このたびその話し合いを続行しようという申し入れでございますか、そういう申し入れがあったというのでございまして、喜ばしいように感じておったのです。しかし内容がだんだんわかって参りますと、必ずしもこれは手放しで歓迎すべき申し入れではなくて、そこには条件がついている、ひもがついているというような点も……

第28回国会 外務委員会 第4号(1958/02/17、27期、自由民主党)

○並木委員 第一にお伺いいたしますが、フランスとチュニジアとの関係でございます。フランスとチュニジアとの関係が険悪化しておりますが、その紛争解決について、国連の安保理事会に両方から提訴されております。わが日本はその理事国となっておりますので、外務省としてもこれに対する見解を持つべきであると存じます。そうでなければ自主外交ということも言えないわけでございますが、これについてどういうふうにお考えになっておられますか、お尋ねいたします。
【次の発言】 次にお伺いいたします。それはエニウェトクにおけるアメリカの実験の通告についてであります。また四月五日から性こりもなくアメリカはエニウェトクで実験をやる……

第28回国会 外務委員会 第6号(1958/02/22、27期、自由民主党)

○並木委員 ただいま日ソ通商条約が成立いたしまして、これはやがて来たるべき平和条約への一里塚でございますので、私どもはもろ手をあげて歓迎するものでございますが、その平和条約もなかなか難航を示しております。そこで政府は、積み上げ方式によって平和条約へ持っていきたい、こういう意向を明らかにしておりますが、本日承認されましたこの通商条約のほかにどういう協定を予定されておりますか。たとえば航空に関する協定のごときものはいかがでしょうか。あるいはまた文化についての条約のごときものはいかがでしょうか。今後どういうものが両者の間で協定されるか、明らかにしていただきたいと存じます。

第28回国会 外務委員会 第7号(1958/02/27、27期、自由民主党)

○並木委員 大臣に簡単に一つお尋ねしますが、ブルガーニン首相への回答の中に不可侵条約について触れておらないのですが、これは何か含みがあってのことでございましょうか。大臣の不可侵条約についての御見解をこの際はっきり承わっておきたいと思います。
【次の発言】 次に領土の問題でございますが、この中に「日本国の固有の領土である島嶼の不当な占有を中止し」こういう文章が使われておるのでございます。この「中止」は新しい表現だとすればかなり強い言い出しであり、即時にも中止してもらいたいというふうにも受け取れると思うのですが、このニュアンスはどういうものでしょうか。この文面だけではわからないのですが……。

第28回国会 外務委員会 第8号(1958/02/28、27期、自由民主党)

○並木委員 私はミサイル協定につきまして、昨日外務大臣に質問をしようと思ったのですけれども、夕刻のために意を尽しませんでしたから、同席されておりました松本外務次官に質問いたしたいと思います。  二十四日に発表されました米英ミサイル基地の協定というものは、いかにも一見事新しく耳を驚かすような感じもなきにしもあらずでございましたけれども、よく考えてみればNATOの強化という線、また国防の新鋭化という線から考えて、冷静に考えれば私はやっぱり一つの大きな進歩であったろうと思うのです。この点について政府としてはまずどうお考えになりますか、御所見を伺っておきたいと思います。

第28回国会 外務委員会 第9号(1958/03/05、27期、自由民主党)

○並木委員 私は安全操業のことについてちょっと次官にお尋ねをしておきたいのですか、きのう岸さんが国連提訴のことも考えるという答弁を参議院でしております。私調べたのですが、まだ意を尽さないようなんですけれども、どういうことなんですか。安全操業について返事がまだ来ていない、来ていないから、近くこの問題を国連に提訴するということを政府は真剣に考えて具体策を進めているのですか。  もう一つは漁業問題ですね。漁業交渉においても八万トンということをいってきたんですが、その点ももし妥結がつかないようなことになったならば、これもやはり国連提訴ということも考えられると思うのですけれども、そういう対策について政府……

第28回国会 外務委員会 第10号(1958/03/07、27期、自由民主党)

○並木委員 戦時中はインドネシアは独立国ではなかったのですが、なぜ賠償を支払うことになったのか、そのいきさつを聞いておきたいと思います。戦時中にインドネシアは独立国ではなかったのであるけれども、それにもかかわらず賠償を払うようになったという理由でございます。
【次の発言】 インドネシアは最初たしか百七十億ドルに及ぶ膨大な賠償の要求をしておったと聞いておりますが、それが今日の額になったいきさつについてお尋ねしておきたいと思います。
【次の発言】 平和条約を除くほかの二つの条約がございますが、その正文は英語だということになっております。これはちょっと条約体系としては異例に属すると思いますが、何ゆえ……

第28回国会 外務委員会 第14号(1958/03/18、27期、自由民主党)

○並木委員 先生のお考えで、現在における信託統治という観念でございますが、こういうものもだんだんに変遷はしてきておると思うのです。私お伺いしたいのは、いかなる国も領土的野心はないのだという宣言が行われている今日、信託統治というものは、やはり一種の共有権あるいは入会権というようなものに当るのじゃなかろうか。そうだとすれば名前を変えた体裁のいい、独占ではないけれども、各国がよその国の領土を利用する一種の領土権の取得になるのじゃないかというふうに考えられないこともないのでございます。それで先ほどのお言葉の中にも、アメリカが責任を負っておるがために、日本の島々を信託統治にするのだということがございまし……

第28回国会 外務委員会 第17号(1958/03/28、27期、自由民主党)

○並木委員 ソ連でブルガーニン首相にかわってフルシチョフ第一書記が首相の地位につきました。これについてすでに各方面で見解を述べられておりますが、この際外務省としてのこれに対する見解、特に目下交渉中の漁業交渉、あるいは安全操業、その他来たるべき日ソ間の平和条約などに対する影響ありゃなしやということなどについての見解を披瀝していただきたいと思います。
【次の発言】 関連してちょっと私お尋ねしておきたいのですが、今までの諸論を聞いておりますと、結局破壊活動に該当する行為が起る可能性があるかどうかということなんですね。その可能性について、たとえば具体的にどんなような物理的な装備、そういうものを持ってお……

第28回国会 外務委員会 第19号(1958/04/04、27期、自由民主党)

○並木委員 関連して。今松本さんから質問のありました憲法との関係の問題、これは非常に重要な問題だと思いますからお尋ねしておきますが、そうすると、日本の国内法であけて見ることができるという場合を、ここではっきり明示をしておいていただきたい。  それから、おもな国だけでいいですが、アメリカ、英国、ソ連、この三つの国の国内法はどういう場合に開封することができるか、これは速記録に載せておきたいと思いますからお答え願いたい。
【次の発言】 この際お伺いしておきたいのですが、外国郵便の取扱い数でございます。出ていくもの、入ってくるもの。


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 外務委員会逓信委員会連合審査会 第1号(1949/04/02、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 参考までにお尋ねしますが、昨年七月一日から実施した万國郵便條約と小包郵便物の実際の取扱いについて、今までどれくらい実績が上つておるものでしようか。
【次の発言】 先ほど数字を示していただきまして大体わかりましたが、今不着という問題も出て参りましたので、そのうちで事故によつてどのくらい着かなかつたか、わかつていましたら、昨年中のものを、通常、小包別にお知らせを願いたいと思います。

第5回国会 内閣委員会外務委員会連合審査会 第1号(1949/04/28、24期、民主党(第九控室))

○並木委員 実は私は今後の外交のやり方というものを、通商すなわち経済の方面に重点が移されて行かなければいけない。こういう意見を申し上げまして、きようは設置法に関する質問でありますが、どういうわけで今度の外務省の中に通商局というものを設けられなかつたか。たまたまただいま大臣から通商に重点を置くというお話を伺つて、私は非常に意を強うしたのであります。ところで今度の設置法というものの案を一瞥しますと、何だか非常に貧弱な案であつて、窒息しそうな案を示されて、しばらくの間これでしのいで行こう。こういう感じがするので、おそらくこれは外務大臣としても私は不満足であろう。こう考えておるのであります。特に通商局……

第10回国会 外務委員会水産委員会連合審査会 第1号(1951/03/07、24期、国民民主党)

○並木委員 私は、まず委員長に質問いたします。これは非常に重要な国際條約の審議でありますから、先般来吉田外務大臣に出席するように強硬に申入れをしておいたのですけれども、本日お見えになつておらないようですが、これはどういうわけですか。
【次の発言】 私はまことに残念に思います。国際捕鯨取締條約も大切であるかもしれませんが、ワン・マン取締條約も、私は必要ではないかと思うのであります。(笑声)祕密会議なら出て来るけれども、こういう公開の会議なら出て来ないというような気持で、お高くとまつておるのではないかと思いますけれども、今後こういう條約の審議には必ず出るように、特段の御注意をお願いしたいと思います……

第12回国会 外務委員会農林委員会連合審査会 第1号(1951/11/09、24期、国民民主党)

○並木委員  官房長官にお尋ねをしたいのですが、実はタベからけさへかけてのラジオ及び新聞で、麦と米に対する統制の撤廃時期あるいは方法などについて、官房長官の談話というものが報ぜられました。昨日来、本会議でもいろいろこの点ではもめたのですけれども、私どもは本日この小麦協定を審議するについては、政府の施策というものが非常に関係が深いのでありまして、そういう見地から、官房長官の談話の内容、そしてそれがアップ・ツー・デートのものであるとわれわれは了解するわけなのですけれども、そうであるかどうか。官房長官の談話によつて、今までいろいろ疑問にされていた点が一掃されて、あれが最終的のものであり、最も権威ある……

第12回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1951/11/07、24期、国民民主党)

○並木委員 この憲章にいうところの労働者の定義をはつきりしておいていただきたいと思います。それは、この国際労働機関が第一次大戦の結果、工業労働者を主として対象としておるのではないかという節が見えますので、まずこの憲章のいわゆる労働者というものの定義をはつきりしていただきたいと思います。
【次の発言】 そうすると広い意味における労働者というふうに了解してよいわけですか。
【次の発言】 この憲章に基いて現在までに国際労働立法、つまり条約とか勧告というようなものが、条約の場合は約百、それから勧告では九十二採択されているというふうにこの説明書の中にあります。そこで日本がこの国際労働機関憲章を受諾いたし……

第13回国会 外務委員会人事委員会連合審査会 第2号(1952/03/14、24期、改進党)

○並木委員 この外務公務員法は国家公務員法の特例として設けられたのでありますけれども、それならば国家公務員法の特例法として出せばいいので、單独法とする必要はないと思うのです。ちよつと拝見しただけではありますけれども、全般から見まして国家公務員法というものに対する非常な例外的な規定に終始して、それがあまりに極端なために、国家公務員法という母体の法律をないがしろにするという点などがうかがわれるのです。この点について、何ゆえにこれを單独法としてやつたか、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 特例法として設けることはできないのかどうか、それでは何ゆえに支障があるのかどうか、それをお伺いしたいと……

第13回国会 外務委員会水産委員会連合審査会 第2号(1952/06/11、24期、改進党)

○並木委員 私が質問したい重要な点は、ただいま植原委員から発言がありましたので、その点は省略いたします。  そこで廣川農林大臣にお尋ねをしておきたいと思いますが、この條約の実施によつて、今後の漁獲高がどういう傾向をたどつて行くか、この條約の締結によつて漁獲高がどういう変化を示して行くか、それに伴つて日本の国内の食糧政策というものにいかなる影響を及ぼして行くか、その計画を大臣として立てておかなければならないはずでございます。それをお尋ねしたいのです。日本の国内の食糧政策に対する影響ということでお伺いいたしたいのは、特に経済的にこれは何をねらつておるか、食糧政策以外に経済政策的にどういう点をねらつ……

第13回国会 外務委員会法務委員会連合審査会 第1号(1952/03/26、24期、改進党)

○並木委員 議事進行について。さつきの石原次官の答弁を聞いておりますと、日韓会談の相手たる大韓民国、これは全朝鮮を包含するものとしてわが方としては交渉を進めておるとはつきり言われた。私どもはこの法案を審議する上において、それを前提として参りますならば、ただいままで研究して来たところを、また少し観点をかえて行かなければならない。法案の審議の関係上非常に重要な答弁と思いますので、その点をもう一度、聞きそこないであると困りますから、確かめたいと思います。
【次の発言】 私は議事進行ですが、次官に対するいやがらせでも何でもない。私はあなたの答弁を書いておいたのです。ところがさつきの答弁に、大韓民国は国……


26期(1953/04/19〜)

第19回国会 外務委員会公聴会 第1号(1954/03/22、26期、改進党)

○並木委員 私は、それでは安井教授に先に一言だけお尋ねをいたしたいと思います。先ほど安井さんのお話を聞いておりますと、むしろ政治論の方が多かつたかと感じました。教育の立場にある方の御意見は、厳正公平な意見として国民も耳を傾けますので、先ほどのお話を聞いておりますと、何ですか、一方に偏しておつたように感じたのであります。安井教授のお考えを率直に述べられたことに対しては、私も大いに敬意を表しますけれども、あるいは安井教授は、一方の立場を考えるゆとりが心の中にないのではないか、やや自分のことに没頭してしまつて、一方的に物を見て結論を急がれているのではないかと思いますので、その点をお尋ねいたします。そ……

第19回国会 外務委員会内閣委員会農林委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、改進党)

○並木委員 条約局長にビキニの原爆の問題で、法的根拠をお尋ねしておきたいと思います。先ほど岡崎外務大臣は、国連との間の太平洋信託統治に基いて原爆を試験するという根拠が出て来るのだという御説明でございましたが、それでは日本としてそれを受入れなければならない義務があるかどうか、その根拠があるかどうか。先ほどの岡崎大臣の説明では、国連との間の太平洋信託統治に基いて、危険区域を設定することができる、だからそこで原爆の試験をやろうと思えばできるのだというところまでの説明だつたのです。しからば日本としては、こういう信託統治というとりきめに、当然縛られて来るのかどうか。日本としては縛られて来ないのじやないか……

第19回国会 内閣委員会外務委員会連合審査会 第1号(1954/04/16、26期、改進党)

○並木委員 まずお伺いしたいのは、自衛隊法案と防衛庁設置法案を二つ並べて読みますと、相互に入りまじつている点があるのじやないか、こういう感じでございましたから、その中に保安庁の機構、それから部隊の機構、そういうものがまとめて入つておりまして、割に読みやすかつたのです。ところが今度は防衛庁の設置法案の中を見ますと、詳しいことは自衛隊法に盛られておる。また自衛隊法の中を見ると、何条でしたか、防衛庁に置かれる陸上自衛隊の機関云々というような文句が入つておつて、防衛庁に置かれる機関であるならば、防衛庁設置法の中へ含ませたらいいだろうというような点があるのであります。長官はどういう基準に基いてこの二つを……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会文教委員会連合審査会 第1号(1955/07/29、27期、日本民主党)

○並木委員 ただいま提案理由の説明をお聞きいたしました。この審議は、専門である社会労働委員の皆さんがおやりになって下さいますから、私どもはそれにおまかせするのでございますが、文教委員の一人として、どうしても見のがすことのできない修正が参議院でなされたのに気がついたのであります。ですから、私はその点、これでよいかということを政府に聞いておきたい。  政府の提案に対して、参議院で修正がなされた個所は第十四条でございます。受験資格のところで「試験は、次の各号の一に該当する者でなければ、受けることができない」といって、その第一にあげてあるのが「文部大臣の指定した歯科技工士学校を卒業した者」とあるにかか……

第24回国会 文教委員会公聴会 第2号(1956/04/09、27期、自由民主党)

○並木委員 私は、きょうは矢内原さんのお説だけを拝聴して引き下ろうと思っておったのですが、承わっておる間に、やはりどうしても突っ込んでお伺いしなければ消化しきれない点がございますので、簡単にお尋ねをいたします。  先ほど来制度上において欠陥がある、一般行政から教育と警察を分離することが民主主義への道である、こういうお説がございました。それは私も肯定いたします。確かにいにしえは、警察とかあるいは教育を利用してフアッショ化への道をたどった傾向もあったでしょう。しかし今は、もう全体が民主主義の体制のもとにあるので、ただいまもお話しがありましたように、枢密院とか枢密顧問官を社会党の委員が持ち出すという……

第26回国会 運輸委員会請願審査小委員会 第1号(1957/05/17、27期、自由民主党)

○並木芳雄君 ただいま御審議をいただいております四五の相原駅西口に改札所開設の請願でございますが、当局に対してこの際お伺いしておきたいと思うのでございます。先ほどこの件については考慮中とのことでございましたので、ぜひ至急実現方お取り計らい願いたいのでありますが、この線は東京都と神奈川県とを結ぶ重要幹線でございまして、相原駅はその重要ポイントを占めております。近時住宅や諸施設がめきめき増加して参りまして、乗降客が激増しております。ただ東の方から発展して参りましたので、西の方の乗降口ができておりません。現地を御調査下きったことと存じますが、一たん東に降りて、ずっと南の方へ約三、四町歩いて、危ない踏……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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