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金子与重郎 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

金子与重郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会発言歴代TOP1000(衆)
725位
委員会出席(幹部)歴代TOP1000
680位
委員会発言(非役職)歴代TOP1000
528位
各種会議発言(議会)歴代TOP250
241位

24期委員会発言TOP100
72位
24期委員会出席(幹部)TOP100
57位
24期委員会発言(非役職)TOP50
50位
25期委員会発言TOP100
64位
25期委員会出席(無役)TOP100
94位
25期委員会発言(非役職)TOP50
47位
26期委員会発言TOP50
35位
26期委員会出席(幹部)TOP50
30位
26期委員会発言(議会)TOP50
44位
26期委員会発言(非役職)TOP50
28位
26期各種会議発言TOP5
3位
26期各種会議発言(議会)TOP10
10位
26期各種会議発言(非役職)TOP5
4位

このページでは金子与重郎衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。金子与重郎衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

委員会発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第5回国会 議院運営委員会 第26号(1949/04/27、24期、公正倶楽部)

○金子與重郎君 この趣旨説明だけですか。あるいは各党代表の質問でもやるんですか。
【次の発言】 公正倶楽部を代表して申し上げます。この前の委員会で承つた話を持ち帰つて、正式ではありませんが相談した結果によりますと、特にこれを取上げて大きく持ち出す重要性をそう感じていない、しかし非常に消極的ではあるが皆さんの意見で、どうしてもつくるべきだということが納得できる場合には賛成してもよろしい。積極的に賛成をするだけの意思表示はしなくていいだろう、こういうことであります。

第5回国会 議院運営委員会 第45号(1949/05/26、24期、新政治協議会)

○金子委員 石田さんや今村さんのお話を伺つて、しごくごもつともだと私も感じております。私は初めてここへ出て参りまして、あの國会の会議の状態を見て、実は驚いておる。おそらくいなかのおつさんの出ている縣会でも、もつと静粛にやつていると思う。熱心のあまりいろいろな言葉も出るでしようが、議長の制止を聞かないということは、一般の座席にいる人たちの騒擾で、議長の制止を聞かぬということになるのだろうと思うのであります。なお人の人格を尊重するようなことのために、罵詈雑言は一切禁ぜられておりますが、もしも小林君か五分ないし十分時間を延ばしたことが、議場の騒擾になつて、この規則にある通り規定せられているならば、日……

第5回国会 決算委員会 第13号(1949/05/16、24期、新政治協議会)

○金子委員 ただいま井之口委員の御質問に関連がありますから、これをお調べというかお考え願いたいと思いますが、指導農場の問題は先ほど政府委員の説明したように、その筋の奨励があつたというようなことで、われわれはこんなことはだめだということは最初からわかつておつた。しかしその筋の勧めもあり、こういうことをやつたというわけでありますが、もう一年足らずでやめてしまつて、今度は改良局がただいまの説明にあつたように五億一千万円の予算をもつて國の全部にわたつてそうした農業改良をやる。これもあちらの筋のお考えであつたろうと思いますが、そういうふうにいたしまして國家の予算を、実際的にその指導に長く当つておつた者が……

第5回国会 決算委員会 第14号(1949/05/18、24期、新政治協議会)

○金子委員 決算の問題につきまして非常に廣い範囲にわたり、しかもこまかい問題でありますので、決算委員といたしましてもなかなか目が通りかねることはまことに申訳ないのでありますが、現段階におきまして一番問題になつております復金の貸出しの問題でありますが、これは各委員とも非常に熱意をもつて調査しなければならぬ問題だと思つております。そのときにあたつて間に合わぬと困りますので、今から復金の貸出しの状況、あるいはその後における、返還の状況につきまして、非常にお手数だと思いますが、貸出先、あるいは貸出先別の調書をこれから御用意願つて、少し念を入れてこれらの問題に対して檢討してみたいと思いますから、その調書……

第5回国会 決算委員会 第16号(1949/10/04、24期、新政治協議会)

○金子委員 農林当局に御質問申し上げますが、薪炭の一括輸送の契約をした日時、昭和何年何日だつたですか、それからいついつに、これは数字の計算が時間をとればその後でもよろしゆうございますが、その日時前に取扱つている薪炭の数量はどれだけあるか、その後の取扱いはどれだけあるかということ、なおこれはきわめて概略しかお答えできないと思いますが、一括輸送を契約いたしました前における取扱い数量と思われるものにどのくらい損失があつたと思われるか、要するに先ほどあなたの答弁の損失はそれ前とその後とどのくらいの比率にたつているか、その点をまず伺いたい。
【次の発言】 どうしてこういうことをお尋ねするかというと、この……

第5回国会 災害地対策特別委員会 第4号(1949/04/18、24期、公正倶楽部)

○金子(與)委員 ただいま河川局長のお話の二十三年度の差引合計の超過と言いますか、金の不足と言いましようか、それがすでに四十一億というお話で、実は私は群馬縣から一昨日知事以下縣会議員全部陳情に参つておるのでありますが、この一月以降ことしは非常に天氣がよかつたために工事が予想外に進捗しております。もつとも私の縣は二箇年の災害を合せますと、全國で一、二という量に上つておりますが、その関係か私の縣だけの金でも非常に多額に上つております。ことに今まで何とかやりくりしてやつて参りましたけれども、いよいよ縣は先月より土木業者に金を拂つておらない。それでこのままで行くならばおそらく暴動が起るだろうということ……

第5回国会 予算委員会 第11号(1949/04/14、24期、公正倶楽部)

○金子委員 農林大臣にお尋ねいたします。ただいま今井委員の質問にありました、農業の自主性の問題でありますが、今までにたくさんの委員の方だから私の聞かんとする要点はつかれておると思いますから、三、四点具体的な問題をお尋ねしたいと思います。その前に基本的な問題だと思いますので、一言農林大臣に日本の農業に関します企業性の問題について、お考えを承りたいのであります。  御承知のように、日本の農業は平均耕作反別一町足らず、そこに家族人口六人強を擁しておりますので、極端な土地集約の農業経営をやつております。この農業の経営の状態と申しますと、今労働者、農民等、要するに國家の生産を上げる基礎的な地位におります……

第5回国会 予算委員会 第12号(1949/04/16、24期、公正倶楽部)

○金子委員 私は公正倶楽部を代表いたしまして、本予算案に対しまして、公正な立場からこれを検討いたしました結果、遺憾ながら反対の意を表明するものであります。昭和二十四年度予算の編成が、均衡予算を目的とする経済九原則に準じて編成さるべきことについては、もちろんこれを認めるところでありますが、その提示されました内容につきまして、何といたしましても承認でき得ないものがあり、この政府原案に対し、反対しなければならないことを遺憾に存ずるものであります。  まず総括的にこれを検討いたしました場合、本予算を実施すれば、国民経済に急激なる変化を與えて來ることであります。日本が戰争によつて直接間接に受けた損害は、……

第6回国会 議院運営委員会 第3号(1949/10/27、24期、新政治協議会)

○金子與重郎君 先ほどお話にありました通り、これは同じものが出ておるのならば、協議の結果やらしていただくということで、ここでおきめ願えればよいと思います。

第6回国会 議院運営委員会 第14号(1949/11/21、24期、新政治協議会)

○金子與重郎君 私どもの方は今になつて審議未了になるのは好まないことだから、一応政府の責任を私どもは追究する必要がある。しかし会期としては七日間を認めることがいいだろうという相談になりました。

第6回国会 議院運営委員会 第20号(1949/11/28、24期、新政治協議会)

○金子與重郎君 新政治協議会は討論を保留しておきます。

第6回国会 決算委員会 第3号(1949/11/11、24期、新政治協議会)

○金子委員 時間が制約されておることでありますから、まとめて二、三の御質問を申し上げますからお答え願いたいのであります。ここに日通の取扱いの調べが出ておりますが、これはこの前の委員会で私こういうことを要求した覚えもありますので、念のためお伺いしたいのですが、この一括した日通の調べというものは、調査の基礎は一体どこから来ておるのか。第一点はこういうことです。と申しますのは、これは日通の本社でただ総括したものをここに写して来たのか。あるいは貨車請求の基本からの数字があつて、それをトータルしたものか、こういうことです。それからこの日通の調査から、日通が仕向先に、いわゆる指図先に送つた調書というものが……

第6回国会 決算委員会 第4号(1949/11/14、24期、新政治協議会)

○金子委員 今のに関連した問題でありますが風早さんの質問に対してそんなつもりもないという話だつたのですが、それはやはりそつくりそうなんだというふうにお考えになるのがいいのではないかと思う。もしそうでないとするならば、今のは米の問題だつたのですが、たとえば今年の夏作り小麦ならば小麦におきましても、あなたの方の前年度の買上げの等級別、それに対して前年度の価格をかけてみる。それから二十三年度の買上げの等級別に対して新しい価格をかけてみたときに、その両方の数字がはたして前年度の価格に対して価格を上げただけ上つておるかどうかという統計をとつてみると、はつきりわかることなんです。これは一つの村を見てもわか……

第6回国会 決算委員会 第8号(1949/11/24、24期、新政治協議会)

○金子委員 寄付行為のことでひとつお願いがあるのですが、ただいま問題になつておりますような事例は、たまたま今幾つかが出ておる程度でありますが、先ほどほかの委員からも申し上げたように、学校の建設あるいは検察庁の各地方への新設というふうな問題で、実際にはこれが通常であるかのように寄付行為というものが行われておるのであります。これはひとり会計検査院の立場からこれを批難事項として出すというような問題だけでなく、こういうことが行われておるということは、国民がこういうことを知らないということなんです。だから官庁を建てるときに寄付をするのはあたりまえだ、あるいは今度おれの村にこういう役所ができるのだから寄付……

第6回国会 決算委員会 第9号(1949/11/26、24期、新政治協議会)

○金子委員 説明中ですが、時間もお晝にわずか十五分しかないので、ここに書いてあることは説明を簡單にしていただいて、総括的な問題について一、二質問さしていただくことがいいじやないですか。
【次の発言】 簡単に二、三質問いたします。特殊物件の拂下げの問題ですが、この特殊物件の拂下げについてどの会計の場合でも種々問題を起している。鉄道の場合にもいろいろ新聞紙上その他をにぎわし、あるいは考査委員会の問題になつているということは、元来戰時中に、国民がなけなしの最後り火鉢まで供出して、そして国家は国民に大きく圧力をかけて、資材なり税金においてしぼつたものを、戰争が負けたあと、それをこういうような形において……

第6回国会 決算委員会 第10号(1949/11/28、24期、新政治協議会)

○金子委員 今の寄付行為の問題でありますが、これはほかの省にもこの問題がたくさん出て参つております。国の公共施設をやるのにあたつて、寄付金でやることは、さいぜん井之口委員からのお話のような観点から申しましても、国の行政の不公平というふうな面もありまするが、もう一つは、今後起るべき問題といたしまして、国家が租税を少くしたといつて、表面の予算は少くなつていながら、国民の実質負担は――予算を少くするからして、従つて国家が事業をやろうとするときに、建物を建てるとかいろいろの施設をやるのにあたつて、その足りない分を寄付の形において国民にまた負担させるということは、従来でも起りつつあることだし、今後予算を……

第6回国会 決算委員会 第12号(1949/12/03、24期、新政治協議会)

○金子委員 この松根油の問題は、今会計検査院大分答弁に苦しんでおるようですけれども、どんなに経費がかかつても、こんなに元値がなくなるような運搬費があろうはずがないのです。そうして一応その当時の事情を申し上げますと、この松根油というものは、一体業者がこれだけつくれば利益になるというふうな形でつくつたものではなかつた。戦争だ戦争だということに押しつけて、そうして松根油をとることには不適当な土地の松山に対してまで、山主の供出した木の根つこをただ掘つて、しかもこれに対しては農村の人たちが労力奉仕をしなければ、あの代金ではとうてい松根油をつくつては合わなかつたのです。そういうふうな過程で、約二年にわたつ……

第7回国会 議院運営委員会 第50号(1950/04/26、24期、新政治協議会)

○金子與重郎君 国協党も、この問題についての討論を保留します。
【次の発言】 この決議案を出すまでの過程から申し上げまして、野党が連合で出そうということになつておりましたが、農林委員会で一致したことであり、農林行政として手を打つていないのであるから、これは各党一致でやろう、これに対する討論はさせてもらう、こういう條件でお願いしたものですから、この問題はあすの劈頭にお願いします。

第7回国会 決算委員会 第5号(1950/02/21、24期、新政治協議会)

○金子委員 ただいまの深澤委員の御質問に少し関連している部分もありますが、時間の関係上まとめて申し上げます。先ほどの売掛金の問題でございますが、これは御承知のように、政府が食糧を買い上げるのに、生産者に前金を出すということはない。一切荷を渡して、収納を完了してからでなければ支拂いをしない。また末端の消費者の人たちにも一切掛売りを認めていない。こういう中にあつて、総裁が言うのは、事業家だから一度にたくさんの資金繰りを要するような量を貸し預けのような形で渡す、これが掛売りになるのだ、こういう御説明でありましたが、これはなるべくやめたいとかということでなく、はつきりとこれはやめるということを原則にし……

第7回国会 決算委員会 第7号(1950/03/08、24期、新政治協議会)

○金子委員 私どもは法理論としてただいま大石さんと入江さんのお話がありまして、大石教授のお考え方と会計検査院の方のお考え方とは、大体よく似通つておると受取つたのであります。そこで法理論というものは別におきまして、会計検査院が私どもの国会における委員会においでになつて、この委員会が国民の税金を処理したあとの報告を受けて、そうして私どもが委員会として審議するその状態、これは毎日この決算委員会に出ておられますからよく御存じのはずです。その状態をごらんになつて、一方あなた方は会計検査院として国費の使われておるいろいろの批難事項をごらんになつておる。おそらくあの批難事項というのは、実際の何十分の一だろう……

第7回国会 厚生委員会 第3号(1950/01/31、24期、新政治協議会)

○金子委員 ただいまの苅田さんの質問と関連しておりますが、目標額を定めるということになりますと、当然地方においては割当額を定めることになる。割当額を定めることになると、これは当然強制することになるのであります。だから制度としてはそういうことはないから、強制されていないのだということは、実際末端においては通用しない問題で、地方の淳朴なる農村におきましては、募金の問題は全部割当であり、まつたく強制寄付と同じ結果が出ると思うのであります。そういう点におきまして先ほど広島事件の調査ということがありましたが、私は広島事件の調査を不詳事件だけの調査でなしに、末端において淳朴な人たちが、あの寄付をする過程に……

第7回国会 厚生委員会 第13号(1950/03/14、24期、新政治協議会)

○金子委員 大麻の五千町歩の栽培面積が、将来これ以上増せる見込みがあるかどうかということが一つ。その次に問題になりますのは、現在の段階において五千町歩の許可をとつておりますが、今課長のお話にありましたように、五千町歩に満ちていない。しかし麻の需要は、農村が不景気になればなるほど現金收入がなくなりますから、自給自足の範囲が増して来る。そういうことになると、景気のいいときは麻なんかはつくつても合わぬ、産地でつくつたものを買えば農家は間に合う。ところが今度は、たとい一円の税金でも出したくないということになりますれば、農村が従来のようにあぜに二さく三さくつくるということになる。そうすると、一年中麻に対……

第7回国会 厚生委員会 第14号(1950/03/17、24期、新政治協議会)

○金子委員 これはただ単なる進行上の意見でありますけれども、厚生委員会にはときどき出ておりまして、非常に超党派的で気分よく研究させてもらつておるのでありますが、きようの動議のように、この改正法のことはもちろん問題はないといたしましても、こういう機会に、たとえばこの厚生年金そのものを一つとりましても、これは次の社会保障制度の一環であり、私どもの率直な立場から言いますと、今までの保障制度というものは、各職場職場あるいは、地域々々によつて、おのおの別個に起つておる。こういうあり方ではいけない。そうするとこれから国民の全体の立場に立つて、機会均等の社会保障制度というものをつくり上げなければならぬ。こう……

第7回国会 厚生委員会 第30号(1950/04/22、24期、新政治協議会)

○金子委員 この決議案の全体の考え方に対しては、青柳委員のただいまの説明に対しましては、賛成できるのでありますが、この第一項に、国民健康保險制度の総合調整という字句を使つておりますが、これは思い切つて一元化するようにはつきりすべきじやないかというのが、私の考え方であります。それはなぜかと言いますと、厚生委員会に出て来るいろいろな厚生問題が、ひとり疾病問題ばかりでなく、失業問題にいたしましても、その他の問題にいたしましても、一応小市民的な一つの感覚の上に立つておるのであります。こういうような問題に当らない、やかましくない国民層というものが、半分以上占めておるにもかかわらず、ここに出て来るものは、……

第7回国会 厚生委員会 第36号(1950/05/02、24期、国民民主党)

○金子委員 議事進行について、ただいま丸山委員からいろいろ質問があつたのでありますが、それをお聞きしておりまして、まつたく私どもにもまだ納得のつかないたくさんの問題、ことに六、七、八條のごときは非常に影響力も多いし、また惡用すればどんなにでも惡用ができる。ことに売つた人を罰するということになりますと、それを故意に罰せさせるという行為も行われるという非常な疑念もありますので、御承知のように、きよう代議士会も休憩中であつて出て来ておりますし、委員もこの通り非常に少うございますので、この重大な問題でありますから、ぜひともこれはもう少し委員の多いときに十分審議して行きたい、こういうように考えますので、……

第8回国会 厚生委員会 第2号(1950/07/20、24期、国民民主党)

○金子委員 この社会保障制度研究試案要綱に対しまして、第一編の基本原則について二、三、それと次の第二編以下の関連性につきまして、御質問申し上げたいと存じます。  まず第一に、基本原則の第一の目的という点につきましは、これだけ多くの目標を掲げましても、私の考え方といたしましては、どういうような政治組織を立てても、国費におのずから限度があるので、一時にこれだけの全目的を達するということは、相当至難だということがよくわかります。但し、この十まである中で、今度の社会保障制度に対して、最も根本的に考えなければならぬことは、第四の保障の原則であります。この保障の原則は、「本制度による保障は、すべての国民を……

第8回国会 厚生委員会 第6号(1950/07/28、24期、国民民主党)

○金子委員 結核の国立療養所に関しまして、かつてこの療養所の経費といたしまして、見返り資金からの融資を受ける、こういうことを確定しておるように聞いておるのでありますが、この問題がその後一向にはかがしくないように承知しておりますので、一体その金額の使途並びに支出はどうして行われるようにきまつたか、あるいはもしきまつたとしても、その支出はいつされるか、その経緯について、ないしは今後の見通しについて、少しく詳しく具体的に承りたいと思います。

第8回国会 厚生委員会 第8号(1950/07/31、24期、国民民主党)

○金子委員 厚生省の公園関係の方で、今年の夏ごろだつたかに承つておりますが、皇居外苑の整備保存協力会というものをつくらなければならなかつた動機、あるいは今後の行き方ということにつきまして、厚生省の計画をお聞きしたいと思いま。
【次の発言】 閣議決定におきましてこの一から三以下まで、たとえば「国民の公園として国が直接管理するとともに、史跡、名勝または天然記念物として価値あるものはこれを指定し、これが保存をはかり、あまねく一般国民の享用に供すること」この文以下、特殊な利権の対象にしないこと、あるいはこれをもつて何かこの土地を私ないしは広い意味の私的にこれを使うことをなくするというような決定があつた……

第8回国会 厚生委員会 第9号(1950/09/21、24期、国民民主党)

○金子委員 一つだけ希望というか、お願いしておきます。それはただいま総務課長の答弁によりますと、今度の今問題になつておる調査会は、医薬分業に関する問題だけで立てたものではないというふうなお話でありまするけれども、逆に医薬分業の問題が起らなかつたら、おそらくこの調査会も起らなかつただろう。こういうことにおそらく結論が行くのじやないか。これは実際に実施されたときに、ただいま厚生委員のお医者の專門の方々から大分御意見が出ておるようでありまするが、とにもかくにも国民の立場において大きな問題であることは確かであることと、またさればと言つて今の医療制度が万全であるとも思えない。そこでこの問題ばかりではあり……

第8回国会 厚生委員会 第10号(1950/10/12、24期、国民民主党)

○金子委員 鹽澤さんにひとつお伺いします。ただいまお述べになりました医薬分業の問題につきまして、現在の制度が任意分業になつていること、医薬分業の日本の場合における伝統というものがそうなつておつて、今の医薬料というものは診断料と兼ねた昔からの薬礼的な習慣が残されていること、それから欧米において必ずしも強制分業が行われておらない、アメリカにおいても、約半分は医師が投薬しておる。その次に調剤知識の問題につきまして、調剤学というものと製薬学というものの区別からいつて、調剤学においては医師は決して劣つているものではない。その次の問題として、医療費が安くなるか高くなるかという見解については、おそらく正当な……

第8回国会 厚生委員会 第11号(1950/10/13、24期、国民民主党)

○金子委員 これは数字の問題でありますが、先ほど御説明が早かつたので聞き漏らしました点を山本さんにお伺いいたします。  今あなたの方の健保で支拂つております保險支出の一般支出に対する医療費の割合と、医療費の内容について御説明があつたようですが、はなはだ恐縮ですが、その内容をもう一言御説明願いたいと思います。
【次の発言】 健保の上山さんにお尋ねいたします。前もつてお断りしますが、私は医者でもありませんし、薬剤師でもありませんから、率直にこだわらずにお話願つてけつこうだと思います。問題は、保險というものが、今経済的に行き詰まらんとしており、国家の助成も思うように出て来ない。その場合に医療費が上る……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第2号(1950/07/20、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいま小淵委員から二、三質問があつたのでありますが、これに関連いたしまして申し上げますが、ひよう害というものは、その結果が收穫にそのまま現われて来るのに相当時間がありますので、これがひよう害の対策というものは非常に救助の方法がむずかしいと思つておりますが、ただいま話にありましたような資金の貸付をするとか、あるいは病虫害の善後策を講ずるとかいうようなことがありますが、そのうち肥料の問題で、大体において今の段階では窒素肥料は―桑は別でありますが、ほかの特作に対しては、災害の跡地に窒素肥料をやるということは、かえつて悪い影響さえ及ぼす場合があるのであります。ただ今その地方において困るの……

第9回国会 厚生委員会 第2号(1950/11/30、24期、国民民主党)

○金子委員 動議に入る前にひとつ……。先ほど委員の諸氏からいろいろ質問がありまして、答弁をお聞きしておつたのでありますが、これは非常に割り切れない問題があります。それは当局や厚生省の方では、今度の法令を実施されました場合に、従来の既得権者に対して何ら差別がないとおつしやつているのでありますが、一方委員の方々の御質問は、差別だとおつしやる。これはこういうふうに考えられれば、よくわかることだと思います。お前は今まで仕事をやつて給與においても何ら差別はないんだ、しかしながら、その一点をとられると差別ないということなんですけれども、例を別にとりまして、今度は試験を受ければ甲種医師の免状をとらせる、しか……

第9回国会 厚生委員会 第3号(1950/12/01、24期、国民民主党)

○金子委員 大臣はお忙しいようでありますから、簡單に二、三の点を御質問申し上げます。本年度におきまして、大臣が非常にお骨折りになつたにもかかわらず、国保に対する医療給付の二割の予算を要求したが、どうにもならなかつた、結局は事務費の国庫負担に終つたというようなお話を承つておるのでありますが、今度の社会保障制度審議会から出ました案は、單に医療だけでなく、すべての線に向つて非常に厖大な予算を要するような構想になつておりまして、おそらく実行するならば七、八百億以上の金が必要じやないか、こういうふうな問題であり、しかもその後における経緯を伺いましても、まだ何らの目鼻がつきかけておらないというのであります……

第9回国会 厚生委員会 第4号(1950/12/04、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいまの丸山委員の質問の中にあつた事柄であります、その点第八条の規定の取扱者の問題ですが、これにつきましてもう少し詳しく説明願いたいと思うのです。「厚生省令で定める課目につき、都道府県知事が行う毒物劇物取扱い試験に合格した者」こういう項目で、主として農薬の取扱者を一応取締るというふうなことに見えるのでありますが、この省令というものは、一体課目でどの程度の薬剤師なら、もちろんこれは問題ないのでございまして、新しく、かりに講習というような形式で受けなければならないと思うのでありますが、その内容はどのくらいの講習期間を置けばパスできる程度のものか、その点詳しく説明していただきたいと思い……

第9回国会 厚生委員会 第5号(1950/12/05、24期、国民民主党)

○金子委員 この健康保險並びに船員保險の改正のうち、被保險者の料率の問題につきまして、最初に、私は懇談の形で、与党だとか野党だとかいうような感覚でなく、この問題に対して一番よく知つておるのは厚生委員だから、その厚生委員の人たちが、安田局長としては、一応打つだけの手を打つて、いかんともしかたがありませんと言われている。しかしながら、役人が政治を全部やつておるのではないから、そこでこの厚生委員会として、折合いの上で一致した考え方で、もう一度、なるかならないかは別といたしまして、国民のために手を打とうではないかということを懇談いたしたのであります。現に本国会におきましても、地方自治の問題につきまして……

第9回国会 厚生委員会 第6号(1950/12/06、24期、国民民主党)

○金子委員 船員保險法等の一部を改正する法律案につきまして、この改正の部分は、そう広範囲ではないのでありますが、保險料率を引上げるという点につきまして、わが党といたしましては反対であります。その理由といたしますところは、保險料率をこういうふうに上げなければ、将来保險自体の維持が困難であるというような御説明は、政府当局から聞いたのでございますが、私が考えまするのに、今政府が社会保障測度の勧告案を受けまして、また百八に対しても、社会保障の問題に対しては、相当大きな重点を置くということを、常々声明されております。にもかかわらず、この保險の危機に際しまして、政府の予算が少しも考慮されておりませんで、そ……

第9回国会 厚生委員会 第7号(1950/12/08、24期、国民民主党)

○金子委員 毒物及び劇物取締法案につきまして、その要旨には賛成でございます。ただこの法案の内容から見まして、この法律を実施いたしましたときに、いろいろと取扱い並びに末端におきまして疑義が生じて来るということが考えられまするので、その点について強く要望いたしまして、賛成いたしたいと思うのであります。  その第一点といたしまして、はたしてこの取締りが、毒物劇物を消費しておる末端の階級までできるかどうかということは、非常に問題であります。そこに疑義が出て参りますと、当然そこに取締法を過度に用いたために、営業上の支障というふうな問題が出て参るのであります。たとえば各種の工場におきまして――相当大規模な……

第10回国会 厚生委員会 第5号(1951/02/22、24期、国民民主党)

○金子與重郎君 最初にお聞きしたいのは、これは私が聞き漏らしたのかしりませんが、健保の赤字が大体八億くらいできて、来年度はこれが解決できるというのは、どういう意味で解決できるという御説明だつたのですかその点を聞きたいと思います。
【次の発言】 これは予算の説明ですから、こまかいことは申し上げませんが、ただ国保の状態につきまして、ただいま局長の説明も、人によると言われ、人のいかんということが非常に大きく影響しているということは、私どもわかるのでありますが、しかしながら、人のいかんによつて、その制度が伸びたり縮んだりするというようなことは、法的に根拠かまだ弱体ではないか、あるいは予算的にまだ弱体じ……

第10回国会 厚生委員会 第8号(1951/03/12、24期、国民民主党)

○金子與重郎君 この請願は北海道留萌市明元町五丁目、留萌医師会長浅野修君外二十五名から提出されたものでありまして、本請願の要旨は昭和二十三年七月三十日改正された医療法は、種々なる不備欠陷があるから、同法の一部を次のごとく改正されたいというのである。一、医療法第十三條の規定に関連して定められた附則第四十七條第四項の「この法律施行の日から三年間は第十三條の規定によらないことが出来る」とある條文の三年を八年に改めること。二、医療法の診察所と病院との中間的な規格を設けて中間病院(仮称)とするような規定を設けること以上であります。

第10回国会 厚生委員会 第9号(1951/03/13、24期、国民民主党)

○金子與重郎君 こまかいところは、あとで質問させていただくことにしまして、ちよつと今の説明の中で思いついた点を、御質問申し上げたいと思います。  この事務所の問題が、町村で置いてもよろしいし、町村で置かなければ人口十万単位、いわゆる地方事務所単位で設けてもよろしいということになりますれば、そういつた場合には、地方事務所単位の中で、かりに十箇村のうち三箇村は設けておる、あとの七箇村は設けておらぬということになりますと、その地方事務所単位程度の福祉事務所の管轄というものは、残された七箇村に限つてやるということになりますか。
【次の発言】 やり方はそういうことだといたしましても、その意味がちよつと了……

第10回国会 厚生委員会 第10号(1951/03/14、24期、国民民主党)

○金子委員 厚生次官がお見えになつておりますので、私の要望いたしたい二件のことについて申し上げたいと思います。次官御承知の通り、第九国会で看護婦制度の改正につきまして本委員会におきまして小委員を設け、非常に長い間数十回にわたりましてその改正の内容その他を検討いたしまして、ようやく過日これが一応のまとまりを見まして、現在法制化されつつあることは御存じと思います。そこでぜひともこの三月中にこの法案を通過させたい、こういうようなわれわれ意見を持つておるのであります。この法制化並びに飜訳を極力急ぎましても、なおこれを本会議にかけるまでの間相当いろいろの経緯を経なければならないと思いますので、ぜひとも三……

第10回国会 厚生委員会 第11号(1951/03/15、24期、国民民主党)

○金子委員 私は民主党を代表いたしまして、本法案に対しまして賛成の意を表するものでありまするか、ただここに一言、法案が通過するにあたりまして、政府が考えなければならない大きな問題があるということを申し上げたいと思うのであります。  最近の物価の上昇によりまして、生活費が当然高まつて来る。そこで本法律案もその通りでありまするが、また別にかかつております船員法のうちの養老年金の問題も同じ意味において当初の法律を変更いたしまして、時代の物価上昇に即応するように支給額を高めようということになりました。これはこのことだけで考えますならば、なるほどかつての低率では、養老年金も障害年金もその使命も果せないと……

第10回国会 厚生委員会 第15号(1951/03/22、24期、国民民主党)

○金子委員 時間がたいへん遅れましたから、いろいろ質問があるのでございますけれども、ほかの委員に迷惑ですから、四点ほど簡単に質問いたします。明確にひとつお答えを願いたいのでございます。  大体今度のこの法律を施行いたしましたあかつきに、地方自治体の負担というものが、相当多くなるのでありますが、これに対して本年度の予想といたしまして、結核予防法の実施のための費用増額というものが一体県全体で幾らになるか、それからそれより下の市町村の段階において幾らになるか、これははつきり数字がわかりますか。
【次の発言】 これは市町村といたしましても、地方自治体としても相当大きな問題だと思いますが、地方自治庁との……

第10回国会 厚生委員会 第16号(1951/03/23、24期、国民民主党)

○金子委員 時間が大分来ておりますから、私は質問いたすことがありますけれども、こまかい問題でありますし、なお意見にわたる問題もありますが、それは討論のときに十分意見として当局に申し上げたいと思いますから、こまかいことはここでは申し上げません。ただこの法案が結局健康診断の強制と、予防接種の強制という程度であつて、実際問題として病床の問題となると、非常にむずかしい問題が出て参りまして、この法律が法文に書いてあるようなぐあいにはなかなか行かないということをおそれるものであります。ただいま井之口委員から非常に御熱心に強制退所の問題が出ておりますが、確かに強制退所ということはいけないことであり、また患者……

第10回国会 厚生委員会 第17号(1951/03/24、24期、国民民主党)

○金子委員 この社会福祉事業法案は、今まで多岐にわたつておりますところの各種の社会事業を実行して行くにあたりまして、これをより整然と完璧を期するような方向に持つて行くための法案でありますので、法案自体のあり方としては問題はないのでありまするが、ただこの法律を今後施行して行きます上に、二、三要望を申し上げたいと思います。  まず第一にこの法律施行にあたりまして考えなければならぬことは、最初に出発しました民生委員の時代から、だんだん制度化されて参りましたので、そこに一つの特徴も見出されるのでありますが、同時に月並に言いますならば、官僚化して来る、こういうふうなきらいが出て来ると思うのであります。そ……

第10回国会 厚生委員会 第18号(1951/03/27、24期、国民民主党)

○金子委員 本請願は新潟県三島郡寺泊町金山国立寺泊療養所内玉井敏の請願でありまして、本請願の要旨は、結核は長期療養を必要とし、とくに貧困なものは医療扶助なしには療養ができないが、最近国立療養所では、この種の患者を制限して行く傾向があるが、社会的にみても結核ぼく滅の趣旨に反するものである。また昨今、結核病床の回転をよくするために、軽患者に対して、早期退所勧告が行われているが、これは結核病床の増加という根本的対策をはからないで、いたずらに目前の処置でごまかそうとするにすぎない。その他、完全看護、完全給食の問題、未復員の療養問題、ストレプトマイシン適用の問題等、結核対策には種種の問題があるが、要する……

第10回国会 厚生委員会 第20号(1951/03/29、24期、国民民主党)

○金子委員 前々の委員会におきまして、私は政務次官に、看護婦制度の法律改正の問題につきましてお願いをしておつて、しかも当時政務次官は了承されたのであります。その内容を申し上げますと、御承知の通り、九国会から引続いて、日本の看護婦、制度につきまして、かつて改正された法律が国情に適しないという関係か、国民の間にもいろいろの非難もあり、また現実に看護婦の要員の程度を見ましても、このまま推移するならば決して楽観を許さない状態だというために、衆参両議院ないし各党を超越いたしまして、長い期間にわたり数十度の小委員会その他において会合を持ちまして、一応の結論を見たのでありますが、その結論に対して、これは議員……

第10回国会 厚生委員会 第22号(1951/03/31、24期、国民民主党)

○金子委員 各委員から詳細にわたりまして、いろいろ当局に対する意見ないしお願いが出ましたので、私はそういうことを繰返して申し上げませんが、この議案が議員提出でありながら、政府当局にいろいろ注文をつけるということは、一面から行きますと、先ほど次官がおつしやるように、議員提出である以上、予算的なことも一切のことを勘案して後に提出されたものだという考え方は、常識なのでありますけれども、この法案がこういうふうにして純然たる議員提出であり、しかも現段階に出ておりますところの議員提出法案の大部分というものは、役人から頼まれた議員提出である。またそうでないものになりますと、地域的な議員たちの利益の裏づけのあ……

第10回国会 厚生委員会 第23号(1951/05/10、24期、国民民主党)

○金子委員 医療法第十三条の三箇年の期限がいよいよ参りまして、実施期間に入つておるわけであります。そこで医療法附則の第七十九条の第三項にありますところの、病院または診療所の改造のために、その当該知事の許可を受けると、それによつて二箇年を猶予することができるということ、もう一つは第四項にありますところの、病院の普及が十分でない地域にある診療所については、その所在地の都道府県知事の許可を受けたときは、さらに二箇年、十三条の規定によらないことができるということ、この二つが附則にあるのであります。これに対しまして、栃木県のごときは、この第三項の許可申請を全然県が受付けない、こういう苦情も来ておるのでお……

第10回国会 厚生委員会 第24号(1951/05/18、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいまの住宅法案の問題でありますが、ただいま亘さんの読まれた修正案によつて、これにピリオツドを打つということに対しまして、厚生省としてはどういうお考えを持つておるのですか。
【次の発言】 亘小委員長にお伺いしますが、もう少し研究してはまずいのですか。これはもう研究時間の余地なしですか。

第10回国会 厚生委員会 第25号(1951/05/19、24期、国民民主党)

○金子委員 休会前の国会におきまして、ぎりぎりの末期にようやくにして看護婦法の一部改正法律が出たわけでありますが、当時この法律を可決するにあたりまして、その中でもことに重要な問題でありますところの既得権者を新しい制度の国家登録にするための手続等につきまして、省令にまつという面を大きく残しておるわけでありますが、この省令のいかんによつて、法律が非常にきついものになるか、あるいはゆるいものになるかということがきまりますので、行政上の措置をここで相談することは、そこにどうかと思われることも一応は考えられるけれども、この法律の目的を達成するために、その省令等については、この委員会に一応はかるようにとい……

第10回国会 厚生委員会 第28号(1951/05/24、24期、国民民主党)

○金子委員 この法案を私まだよく勉強しておらないのでありますけれども、きよう採決するらしいので、二、三お伺いしておきます。  まず最初に、このごろこういうふうに、医者の試験から始まりまして、近くは看護婦の問題、すべての問題につきまして、学校をたくさん出さえすれば資格があるのだというふうな考え方によつての立法が、非常に多くなつております、本来ならば、敗戰しておるのでありますから、教育程度が下りますのに、敗戰しておつて、六・三制を初めとして、あらゆる部面が学校教育の程度を増しておる。そういうことを許されるのは、非常にけつこうでありますが、ここで問題になりますのは、やはり以前の獣医あるいは看護婦、す……

第10回国会 厚生委員会 第32号(1951/05/30、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいま堤委員からたいへんいろいろな面にわたりまして質問がありましたので、それと重複しないように、簡単に要点だけを御質問申し上げたいと思います。  この理容師法の改正について、この理容師というものを、法律で監督あるいは指導するということは、私は公衆衛生という立場からのみ、比較的多くの関連性が持たれるということによつて、この法律が生れ、また改正されるのだと思つておるのでありますが、公衆衛生という純然たる立場のほかに、この理容師法というものを改正する何かほかに目的があるかどうか、それをお聞きしたいのであります。衛生面だけからするのか、何かほかにまだ目的があるのか、それを伺いたい。

第10回国会 厚生委員会 第34号(1951/06/01、24期、国民民主党)

○金子委員 准看護婦の講習というか、その養成基準は、こまかい点については、私かつての旧看護婦制度時代におけるその内容をよく存じておらないのでありますが、旧看護婦制度において、地方長官のもとにおいて行われました看護婦養成と、今度の准看護婦のものと、その学科内容なり、あるいはいろいろな規制されている條件は、一体ゆるくなつておりますか、きつくなつておりますか、どの点がきつくなつておるか、それをお伺いしたいと思います。
【次の発言】 たとえば従来の地方長官の時代における看護婦養成は、医師会のようなものが、各お医者さん方のところで働いております人たちを、医師会が主催して学科を一定のところで教えて、そうし……

第10回国会 厚生委員会 第35号(1951/06/02、24期、国民民主党)

○金子委員 現在一部社会におきまして、この覚醒剤のために非常な弊害をもたらしておることは、天下周知の事実でありまして、そのためにこの覚醒剤に対して取締りの法律をつくろうという趣旨に対しては、賛成するものであります。しかしながらこの法案の内容を見ますると、その度が非常に強度に過ぎはしないか。と申しまするのは、すべてのことが、たとえばヒロポンのようなものにいたしましても、それが悪いものであるにいたしましても、存在するのには存在するような一つの環境なり自然的な要求があるということも、ひとつ認めなければならないことなので、事のよしあしは別でありまして、現実にそういう社会があるということだけは認めなけれ……

第10回国会 厚生委員会 第37号(1951/07/20、24期、国民民主党)

○金子委員 たいへんに問題になりました看護婦法でありますが、その後施行細則にあたりまして、一言、今後の運営通牒等につきまして、私の考えを要望しておきたいと思うのであります。  まず最初の問題は、ただいま高橋委員から、いろいろ具体的な問題を、例をあげて質問があつたのでありますが、問題は一つの通牒なり何なりに法文化するということになりますと、非常に愼重な態度をとらなくてはなりませんので、いろいろむずかしく解釈すればできない、あるいは簡単に解釈すればそれもできるという問題が、幾つかこの中にも見えると思いますが、要はこの法律改正というものは、改正前の法律が、日本の国情よりもはるかに飛躍しておつた、そこ……

第10回国会 厚生委員会 第38号(1951/07/21、24期、国民民主党)

○金子委員 省令で定めるという点でありますが、ただいまの説明にもちよつとありましたが、要するに、店舗を持たない場合は、原則として営業できないことになつております。その省令の認めるという場合、たとえば病院の理髪であるとか、あるいは疾病等に対する出張というようなことは、ただいまの説明にもありましたが、今疑問になつて来る問題は、よく上野の公園なんかにあるような、ああいうふうな野天でバリカン等を持つて歩いて商売している者、しかもそれをほんとうの業にしている者があります。おそらく料金も非常に安いのだと思います。  その問題が一つあるのと、それから職場で理髪所を持つておるのがありますが、この問題がさしあた……

第10回国会 農林委員会 第10号(1951/02/20、24期、国民民主党)

○金子委員 簡單な問題を二つだけ質問いたします。  第一の質問は、ただいま小笠原委員の熱心なお話やら、あるいは農林大臣の、役人のセクシヨンを越えて、農村に急遽飼料が渡るような処置をとつたということを一応承つたのでありますが、ただここに心配いたしますのは、とうもろこし二万五千トン、あるいは大豆かすの五千トンというものは、今の政府手持ちの放出ということを中心に火急に処置をして、これをどうしてもやつてもらわなければならぬことはよくわかるのでありますが、今後の見通しといたしまして、はたして自由経済になつたときに、えさに向くものは、ほかの食品の用途にも向きます関係上、統制を解いた以上は、今までの飼料とい……

第10回国会 農林委員会 第13号(1951/02/28、24期、国民民主党)

○金子委員 まず第一に予算の問題でありますが、予算の問題は、前委員からも質問がありましたけれども、ここに私に納得の行かない問題は、今度の法令の第七條以下、この委員会がなすべき仕事の中に、自作農創設特別措置法の問題、あるいは農地調整法の問題等、ここに揚げてあることは、以前三つの委員会がやりましたものを、そのままここへ載せてあるように私は承知しておるのでありますが、そういたしますと、以前の委員会が別々にこれをやつておりましたときと、これを全部あわせまして、新しい制度の農業委員会になりましたときに、その名前は一つになりますけれども、その仕事はそのままやつており、なおもう一歩前進してほんとうにこれが農……

第10回国会 農林委員会 第17号(1951/03/07、24期、国民民主党)

○金子委員 前委員から大体の点は質問があつたと思うのですが、ただその答弁につきましては、さつぱり私にはわからないので、一応繰返すことをやめまして、簡單に三、四点、きわめて要点だけをつかんで質問申上げたいと思いますから、どうぞ率直にお答えを願いたいのであります。  まず第一に、先ほど大臣から、わが党は自由主義経済によつて統制を解いて行くのだというお話がありましたが、統制を解いた最近における肥料の問題、飼料の問題につきまして、統制を解く前と解いた今日と、肥料の生産なりあるいは消費者であるところの農民の上に、どういう点が利益になり、どういう点が損になつたか。また公団廃止をいたしますれば、今度四月から……

第10回国会 農林委員会 第18号(1951/03/08、24期、国民民主党)

○金子委員 前の質問の残りでありますが、漏れたところを簡単に質問申し上げたいと思います。それは第八条でありまするが、この八条の第一項に「耕作の業務を営む者(その所有する小作地の面積が二反歩をこえる者を除く。)」とあります。問題はその次の行にもあると思いますが、その次の(ロ)の「二反歩をこえる面積の小作地について耕作の業務を営み、」このことが一つと、もう一つは第十条に行きまして選挙の資格でありますが、内地における一反歩、北海道の三反歩という、この基準は――将来農民になるという考え方ならば別でありますが、農業者というふうな見解から参りますと、内地の農家は自給食糧をつくるだけでも、関東地帯における二……

第10回国会 農林委員会 第23号(1951/03/17、24期、国民民主党)

○金子委員 私は農業委員会法案、並びに農業委員会法の施行に伴う関係法令の整理に関する法律案及びただいま上程になりました修正案に対して、国民民主党を代表いたしまして二、三強い要望をいたしまして、賛成の意を表するものであります。  この法律案が提案されまして、内容を検討してみまするのに、その第一条のこの法律の目的というものは、非常に合理的で、作文としては実にりつばにできておるのであります。また私どもも、こういうものがなければいけないということを、今の農村の段階において痛切に考えておるものであります。しかしながら、次の第七条の以下所掌事務の点に参りますと、市町村農業委員会は自作農創設の仕事、あるいは……

第10回国会 農林委員会 第24号(1951/03/19、24期、国民民主党)

○金子委員 食糧管理法の一部を改正する法律案と食糧の政府買入数量の指示に関する法律案とあつちこつちと混同して質問をするかもしれませんが、御了承願います。  最初に御質問申し上げることは、麦類の買上げを、政府は任意の立場で、国家が必要と認めたときに限つてこれを行うというように改正されようとしているのでありますが、この場合、政府の買上げは強制買上げになると思いますが、この買い上げた麦を――そのときには麦類の配給は自由の形になつておりますから、それを拂い下げる場合にはどういうふうな形で行われるのか。またこの問題は、配給統制をやめた後における輸入食糧の場合にも同じことが出て来ると思うのでありますが、拂……

第10回国会 農林委員会 第26号(1951/03/22、24期、国民民主党)

○金子委員 次官にお尋ねいたします。食管法の改正、いわゆる麥の統制解除の問題につきまして、数回にわたりましてこまかい数字の点や、いろいろのことにつきまして当局から回答をいただいたのであります。この問題は、きわめて近く採決に入る問題だと思います。きようあたりの新聞を見ましても、インドの食糧の不作、あるいはアメリカの日本に対する食糧援助が楽観を許さないということを言つておるのでありますが、それに比べて、私どもとして、この際にどうしても、この統制を一部解除しなければならぬという納得の行く理由が出て来ないのでありますが、これについて具体的に、一番大きな点から箇條にして、そうして、こういう点とこういう点……

第10回国会 農林委員会 第28号(1951/03/26、24期、国民民主党)

○金子委員 この法律案は、私どもが不満に思つた点を何かしら解決しておるようなところもありますので、大体賛成でありますが、なお法律案が出てすぐでございますので、こまかい調査をしております時間もないようでありますが、ちよつと今思い当つた点を二、三質問申し上げたいと思います。  この農業協同組合模範定款例新旧条文対照表の中に、第六条の、「農業協同組合連合会の設立の発起人となり」云々というところですが、この議決権だけは、どうしても三分の二以上の多数による議決を経なければならないのか。と申しますのは、單なる総会の議決を要するということでなく、どうしても特にこの会議の内容にまでここに入つているのか、その理……

第10回国会 農林委員会 第31号(1951/03/30、24期、国民民主党)

○金子委員 この法律案は、提出されて質問の時間もきわめて短かいのでありますが、その内容を検討してみますと、不備不満な点が見えるのでありますけれども、今この法律案を本国会で通した方が、全体的に見て不利であるか有利であるかということを勘案したときに、この際通した方が有利だという見解から、私は本法律案は一応この原案で賛成いたしますが、これについでは強く条件を付しますから、この点を当局の方々はよく守られて、将来この検査法が全面的に実施されるようなあかつきには、農業生産のためにマイナスにならないようにしていただきたいということをお願いするものであります。  それでまず第一の問題といたしましては、この法の……

第11回国会 厚生委員会 第1号(1951/08/18、24期、国民民主党)

○金子委員 二つばかりお聞きしますが、今朝の新聞を見ますと、アフター・ケアの記事が出ておりました。私会議のたびにアフター・ケアを強調しておるわけでございますが、政府として今度の新年度予算において、具体的な計画がありますか、その点ひとつお聞かせ願いたいと思います。
【次の発言】 これは予算費目はどこから出すのですか。
【次の発言】 その次にお伺いしたいことは、これはまだ説明がありませんけれども、来年度において国保、建保に対しまして、医療費の二〇%を国庫補助るというような要求を、今しておるようにこれでは見えるのであります。このことにつきまして、常々私当局にも申し上げておる通り、今の保険制度というも……

第12回国会 厚生委員会 第1号(1951/10/15、24期、国民民主党)

○金子委員 保險局長がお見えのようでありますから、国保の問題について二、三御質問申し上げたいと思います。  御承知のように、今社会保險が数多くありまするが、その中でも国保の状態というものは、経営の主体が経済力の乏しい市町村に置かれており、同時にまたその保險に対する公的な扶助といいますか、補助といいますか、そういうものもほかのものに比べて実質的に少いということが、結局今度の全面的に保險組合の経営の困難だという時代にあたりまして、ことさらに国保の問題が大きく出て参ると思うのであります。そこで、まず最初にお尋ねしたいのは、去る国会において、目的税にすることができるということを法律改正いたしました。そ……

第12回国会 厚生委員会 第2号(1951/10/22、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいま問題になつておりますところのBCG問題につきましては、参議院は大分大きく取上げておるようであります。当委員会としましては、先日委員長から御相談がありましたときにも、一応委員会としての意見を申し入れる程度でいいじやないか、これを問題にすることによつて、いやが上にも新聞紙等が取上げることが、何らの裨益することもなくて、逆にただ国民を疑心暗鬼に追い込むだけであるということを、私どもも考慮いたしまして、その問題をことさらに取上げる意思を持たなかつたのであります。ただ先ほど大臣からの答弁を聞いておりますと、個人の良心的なものの考え方という点においては、了承できるのでありますが、しかし……

第12回国会 厚生委員会 第3号(1951/10/24、24期、国民民主党)

○金子委員 このBCGの問題につきましては、先般来から非常な問題が新聞紙上等において取上げられ、なおどういうふうな意図があつてかはわかりませんけれども、両三日前に日本医師会からことさらに速達の形で、マイヤーのいわゆるBCGは効力がないというような文献を送られて来ているということになりますと、私ども想像しますに、日本医師会も反対意思表示をしているのではないかと考えられるような行動を起されております。そこで衆議院の厚生委員会の理事会で、委員長からこの問題を諮られましたときに、私はこの問題をより大きくするならば、必要以上に国民大衆に不安を与えるだけであるから、なるべく早く終止符を打つべきものである。……

第12回国会 厚生委員会 第4号(1951/10/27、24期、国民民主党)

○金子委員 BCGの問題につきまして、二日間にわたりましてお忙しい大臣の出席を求めまして、いろいろと各委員から質問があつたのでありますが、どうも今までの二日間にわたる質問の過程におきまして、BCGの強制接種に対してどうするかという大臣の態度が、私ども頭に明瞭にピンと来ないために、くどいことは一切やめまして、結論だけをお聞きしたいのであります。というのは、大臣が、学術会議からこれだけのことがあつた以上は、相当考慮しなければならない。これも私はもつともだと思う。それから、そうかと思うと、この法律は強制はしておるけれども、罰則がないから、あながちほかの罰則のある種痘などとは違うというような見解を披瀝……

第12回国会 厚生委員会 第5号(1951/10/31、24期、国民民主党)

○金子委員 去る国会におきまして、たいへんな騒ぎを経て、看護婦法の改正があつたのでございまするが、それがまたたく間にこういうふうに一躍して、何といいますか、急転直下にかわつて来たことが、ちよつと私には了解しかねる点もあるのでありますけれども、まず第一に政府当局に質問したいことは、一体こういうふうにこの前は資質の向上、要するに看護婦の資質というものを当局の意見としても非常に重きを置くということで重大視しておりまして、私どもも一応もつともと考えましたがゆえに、非常に苦慮いたしまして、十三年の経歴だとか、あるいはそれでもいけないならば、ある一定度の講習会を設けたらどうかというようなことで、改正法律が……

第12回国会 厚生委員会 第6号(1951/11/09、24期、国民民主党)

○金子委員 ただいま丸山委員から、極端に申しますと、審議会が結果において作文製造所のような形に追い込まれておる、かりに政府が来年もこれと同じことを繰返したらどうするかという、大分きつい質問が、審議会の会長に向つてあつたのでありますが、それに対するお答えをここで聞いておりましても、なるほどそれよりほかないかということになりますと、私どもは審議会に大きな期待をかけるとともに、大きな失望と、二つこもごも出て来るわけでありまするが、その点はどう申しましても、それ以上どうにもならぬことでありますので、繰返してお話申し上げることはやめまして、ただ私は常々考えておることでありますが、審議会長の御意見というか……

第12回国会 厚生委員会 第8号(1951/11/22、24期、国民民主党)

○金子委員 BCGの問題につきまして、結論的に大臣に質問をするのでありますが、その前に委員長にお願いいたじておきます。きようは、最近結核ベツドに対する付添婦の点について問題が起つておりますので、この点について保險局長と、また病院の立場から医務局長に御出席を願つたのでありますが、この問題はあとで懇談の形にでもして研究していただくことにいたしまして、大臣はお忙しいと思いますから、BCGの問題について賛同いたしたいと思います。  この前の委員会におきまして、厚生大臣は、何はともあれ学術会議の答申が出ないことには自分の考え方をきめられない。そこで学術会議のごまかい資料を示していただいた後に、この問題を……

第12回国会 農林委員会 第10号(1951/11/15、24期、国民民主党)

○金子委員 たくさんの委員から広い範囲にわたり質問がありましたので、重複を避けまして、質問されなかつた二、三の点に対して伺つておきたいと思います。  まず第一に、ただいま足鹿委員と局長の間で、この法律が糸価安定に効果があるとかないとかいうような問題がありましたが、私どもがこの法案の審議にあずかつておりましても、率直のところを申しまして、三十億の金をかけて二万俵程度のものを政府の手持ちにいたしたところで、かつての歴史から見てこれだけ大きな投機的な性格を持つていた繭糸価の安定には、相当たよりないという考え方を持つておるわけであります。ただ提案なさつている当局の立場から、これはたよりないという説明は……

第13回国会 厚生委員会 第2号(1952/01/29、24期、国民民主党)

○金子委員 私は今の遺家族の問題は、後に別な機会に質問申し上げようと思つたのですが、今次官のお話を聞くと、何だか一向に要領を得ませんので、お尋ねいたします。予算もここに出ておつて、そうしていろいろな案があるけれども、これからきめるのだということでは、一体予算の数字はどこから割出したか、今、岡委員の言うと同じように、この金額はどういうふうな方法で支出するために組まれたか、それを私ども知らぬことには審議はできないじやないか。これが一つと、もう一つ質問するのは、なるほど橋本案だとか、あるいは自由党の政調会案だだとかいろいろなものがある。お話を承つておりますと、そういう話でありますが、しかしこの厚生委……

第13回国会 厚生委員会 第3号(1952/01/30、24期、国民民主党)

○金子委員 これはこの前の国会におきましても、私申し上げたような気がするのでありますが、厚生の統計関係は、非常に熱心に、しかも印刷物も頻繁に出ておりまして、その点私ども感心しておるのでありますが、ただ厚生行政の問題につきまして、われわれが参考にしようとするときに、疾病の問題にいたしましても、あるいは生計のような問題にいたしましても、ないしは社会福祉の方の関係におきましても、今の段階において問題になりますものは、国全体においてどういうパーセンテージに移つておるか、あるいはどういう率に上昇しておるか、落ちておるかということも、もちろん必要でありますけれども、政治的な面から見ますと、それらの社会保障……

第13回国会 厚生委員会 第6号(1952/02/07、24期、国民民主党)

○金子委員 私はこの際質問というよりか、お願いしておきたいことが一点あるのであります。先ほど予算説明を伺つておりまして、結核の後保護の施設に対して、遺憾ながら一銭も予算が折衝してとれなかつたというのでありますけれども、これはまことにふしぎな話であります。一昨年来から結核問題が大きくやかましく唱えられて以来、厚生委員会において各委員の意見も一人残らずこのアフター・ケアの必要性を主張しておりますし、大臣も政府当局も、異口同音にこの問題は大きく言葉の上で取上げられているわけです。にもかかわらず、金額が予算の都合上少かつたというのならば話もわかりますが、全然認められないというのは、これは必要を認めない……

第13回国会 厚生委員会 第8号(1952/02/19、24期、改進党)

○金子委員 保険局長の先ほどの青柳委員に対する御答弁や、先日の岡委員に対するこの問題についての御答弁を聞いておりますと、今のこの国保なり健保なり各種の社会保険というものを、どうにもならない一つわくの中で――憲法の中にでもあるかのような動かすべからざるわくの中で説明をしておるような点が非常に多く受取れるので、どうも納得が行かないのでありますが、こまかい点につきましては、国保に関する小委員会を設けてありますのでその際に讓るといたしまして今回はきわめて要点の五、六点について質問いたしたいと思うのであります。  まず第一に、国保の経営が困難になつて来ておる数字的な問題については、ただいま青柳委員との間……

第13回国会 厚生委員会 第9号(1952/02/22、24期、改進党)

○金子委員 厚生大臣に質問申し上げます。この間の予算説明の過程において出ました現在国が持つておりますところの国立病院の九十九病院のうち、二十二病院を残してあとを地方自治体に移管するというような予算が組まれておるのでありますが、この問題は単なる行政処置として処理されてよろしいものであるか、それに対して大臣のお考えをお聞きしたいと思います。
【次の発言】 実はぎよう私が質問申し上げることは四点でありまして、きわめて簡単に申し上げまするので、もし大臣の御答弁がはつきりいたしておらないような場合がかりにあつたときには、厚生委員会としてまた別な考え方をいたしたいと思います。  ただいまのお話によりまして……

第13回国会 厚生委員会 第10号(1952/02/26、24期、改進党)

○金子委員 国立病院の問題につきましては、この前大臣からいろいろお話がございましたのですが、二つの点、すなわち今度の予算の上に地方移譲の計画は立つけれども、強引に、これを無理やりにそういう方向をとるのではなくして、あくまでも地方庁と相談の上、今の病院がより以上の性能を現わす見通しによつて、会議によつておやりになること、それから予算措置が足りなければ、それを足してでも次の根本的な改革のある機会までは国立病院の姿をとつておくというような二つの要点ははつきりしたのでありますが、残された問題といたしまして、この委員会でも日本の医療体系が非常にまちまちであります。すなわち国立病院のような、ただ軍の病院を……

第13回国会 厚生委員会 第12号(1952/03/13、24期、改進党)

○金子委員 行政管理庁長官がまだ出席がありませんので、吉武厚生大臣からお伺いしたいのであります。大臣が就任されまして本委員会に初めて御出席になりましたときも、私はこの問題につきまして少しく触れたのでありまするが、最近新聞紙上等をもつて知るところによりますと、一府十省にするとか、あるいは十一省にするとかいうようなことがうかがわれ、また厚生省と労働省を一つにするというようなことも、ときどき聞くのであります。それに加えまして、これは偶然かもしれませんが、吉武労働大臣が厚生大臣を兼務されたというようなことが、その意味ではないだろうと思いまするけれども、その前提でもあるかのような人事ともうかがえるのであ……

第13回国会 厚生委員会 第15号(1952/03/20、24期、改進党)

○金子委員 最初に一、二点数字の問題につきまして御質問申し上げます。この船員保險でございますが、御承知のように、船員保險は、海上に働いておられる船員の保險を一本にいたしまして、いわゆる保険体制として一本法律として完成した形になつておるのでありますが、現在この船員保險の制度の恩沢に浴しておりますところの総人員は幾らありますか。
【次の発言】 これは大体法による船の大きさに準拠したものの範囲だと思いますが、そのほかに、広義におきますところの船員ということになりますと、二十トン以下の、ことに漁船あるいはその他の海上民間業に勤務しておる船員があると思いますがそういうもののトータルは一体幾らになつており……

第13回国会 厚生委員会 第16号(1952/03/24、24期、改進党)

○金子委員 同僚の各委員から、各般の問題につきまして、いろいろ大臣に質問があつたようでありますので、なるべく重複することを避けて、二、三御質問申し上げます。  まず第一に、今度の支給いたしますところの資格として、太平洋戦争といいますか、その以降の者ということに一応切つてあるのでありますが、この問題はいろいろ受ける方の立場に立つたときに、公平を欠くような、同じような立場でありながら非常に不公平だというような問題が出て来ると思いますが、これをそうしなければならなかつた理由と、この法律の通りにいたしましても、はつきりと大義名分が立つという理由があるか、その二点をひとつ御意見を承りたいと思います。

第13回国会 厚生委員会 第20号(1952/04/03、24期、改進党)

○金子委員 議事進行について――きようは午前十時の開会のはずでありましたけれども、自由党といたしましても、また野党連合といたしましても、原案に対する修正の問題が出まして、晝ごろになりまして自由党の方の修正案はオーケーが参りまして、本日その修正によつて会議が進められると思いますが、野党連合の修正案のオーケーがまだ参つておりません。一応どういう点がいけないかということに対して今交渉中でございますので、もしでき得るならば、この問題をはつきりさせまして、しかる後にこの審査に入ることが望ましいんじやないか、こういうふうに思いますので――応私から委員長にお願いいたしまして皆さんにお諮り願いたいと思います。

第13回国会 厚生委員会 第26号(1952/04/25、24期、改進党)

○金子委員 今度のこの貸付法案が出されなければならないような今の国保の状態に対して、私は非常に遺憾に思うものであります。そこで先ほど岡委員の質疑に対して、局長は、国保が現在のような弱体になつておる理由に対して、国保の意義が徹底していないとか、あるいは指導者の熱意が足りない場合もあろうし、いろいろな事情があるというような御答弁をなさつておるのでありますが、私はこの国保問題を考えるときに、常に申し上げておるのでありますが、現在日本で行われております社会保険のうち、国保の問題だけを取上げてみましても、この国保に加入しなければならないというか、し得るような国民層というものに対し一て、この国保の制度その……

第13回国会 厚生委員会 第27号(1952/04/26、24期、改進党)

○金子委員 ただいま上程になつております国民健康保険再建整備資金貸付法案並びに同法案に対する修正案に対しまして、はなはだ不満ではありますけれども、一応国保の救済策の一段階といたしまして了承し、これに賛成いたすものであります。但しこの法案の賛成にあたりまして、改進党は強い要望を申し上げたいのであります。  この法律は、再三この厚生委員会におきましても、また衆議院本会議におきましても、現段階の国民健康保険が非常な窮地に陷つておることを理解いたして、これに対して政府は何らかの曲化策をとらなければならないということは、院議としてもきまつておるりであります。しかしながら、この問題はなかなか思うように進展……

第13回国会 厚生委員会 第28号(1952/05/14、24期、改進党)

○金子委員 補足して……。ただいま委員長からの質問に対して、大臣は、この特別措置法が通つても、強引に移譲に持つて行くというようなことはしないということと、移譲できないものに対しては、予算的措置を講じて国立病院としての経営を継続するということの二点は、明確な御答弁がございましたのですが、それに関連しまして簡単に二つの問題を質問したいのであります。あの拂下げの対象は、公立病院ということになつておりますが、地方におきますと、その他のいわゆる市町村自治体またはそれに準ずると申しますと、公立病院という立場から参りますと、保健病院というようなものも入つておるのでありますが、その他の病院体系のものに譲渡する……

第13回国会 厚生委員会 第36号(1952/06/02、24期、改進党)

○金子委員 先ほど来各委員から、いろいろ参考人に対して質問があつたのでありますが、私は本委員会が、本日参考人に御苦労願いまして、赤十字の各般の、主として過去の問題につきまして陳述していただくという、その目的といたしましては、今ここに日本赤十字社法というものを制定すべきかいなか、どういうふうにすべきかというような段階に入りまして、今後の新しい法人をつくる、その参考としての御意見、そういう意味から私は聞いておると思います。そこで、私は今までの陳述の諸点は、各委員からお伺いがありましたから、その点には触れませんが、各参考人から、この問題はお答え願いたいのであります。皆様方は、過去労組の立場で働かれた……

第13回国会 厚生委員会 第37号(1952/06/07、24期、改進党)

○金子委員 ただいまの丸山委員、松谷さん、あるいはその他の方々からも、いろいろと質問が出ておりまして、私ここで聞いておりましても、こんな問答は、晩方までやつたつて終えないと思います。言うことがみな違うのだから、行つたり来たり、行つたり来たりすれば、一向に先に行かないので、地財委の考え方も、局長の考え方も、医務局長の考え方も、みな違うのでありまして、それでさつき言つたことと今度言うことと、また違うのでありまして、こういうことを何べんやつても、これは問題にならぬと思うのであります。  そこで質問の方向をかえてお伺いしたいことは、ただいま丸山委員の質問されました一般住民にも公開するものであるというこ……

第13回国会 厚生委員会 第38号(1952/06/10、24期、改進党)

○金子委員 ちよつと関連して……。今、丸山委員のお話のように、実は小委員会におきまして法を検討いたしますときには――私も提案者の一人になつていて、そういうことを申し上げるのも変でありますけれども――そういう考え方は持たなかつた。これはどうしても認可でなければまずいという考え方で、相談を進めたはずだと思つております。なぜならば、今までの赤十字が、赤十字本来の救護要員を養成すること、あるいは救護施設の拡充をすること、それに必要な薬品その他の備蓄をするということ、そういう働きを今の日本の社会において非常時対策として赤十字病院がする、これは認めておるところでありますし、またそうしなければならぬことであ……

第13回国会 厚生委員会 第39号(1952/06/11、24期、改進党)

○金子委員 本法律案に対します各條にわたる質問が、苅田委員その他からありました。私はこの法案を作成いたします過程において、過去の赤十字から、新しく民主的な形における赤十字が出発するにあたりまして、今までのあり方に対して、大きな反省と改善を加えなければならぬという点を重視いたしまして、本法案の審議に当つたのでありますが、法律の体裁と申しますか、形の上に、まだまだたくさんの條件を入れたいという希望を持つておりました。しかしながら、その事柄が、定款に含まるべき性格のようた要綱が多々あつて、この点は赤十字社に対する監督の立場に当りますところの厚生省が、定款の認可権を持つておりますので、厚生省に対して、……

第13回国会 厚生委員会 第42号(1952/06/19、24期、改進党)

○金子委員 今の問題はどういうふうに割り切つたのか、私さつぱりわからないのですが、今の丸山委員の質問の問題は、故意に言うのではなしに、食品衛生という立場から、一つの食品として人体に害があるとか、あるいはそういうふうな憂いのあるものに対する一応の制度があるわけでありますが、その食品衛生の方と、これの方は、今の食品衛生の取締り以外に競合するような問題は起りませんか。
【次の発言】 そうしますと、今の食品衛生法による検査とか、監督とかいうことが、今度この法律の範囲の仕事にかわつで来るということで、そのかわることに対しても問題はありませんね。

第13回国会 厚生委員会 第43号(1952/06/20、24期、改進党)

○金子委員 この際お諮り願いたいのでありますが、昨日立川の井水問題につきまして、厚生省当局からいろいろ実情を聴取いたしましたところ、その原因もはつきりいたしておりませんし、またその被害によりますところの市民の数は非常におびただしい数に上つており、しかもこれが解決対策といたしまして、見通しもほとんどついておらぬという事情にありますので、公衆衛生の立場から重大な問題でありますので、われわれ厚生委員といたしまして、時、国会の末期にあたつて非常に多忙でありまするけれども、半日の日時をさきまして、現地視察をいたすことがよろしいと考えるものでありますが、お諮りの上ぜひそういうふうにお運び願いたいと存じます……

第13回国会 農林委員会 第30号(1952/04/30、24期、改進党)

○金子委員 本法案に対しましていろいろ理論的な見地から質問が行われたのでありまして、私はそういう点を略しまして、この法案が実施された後における影響という点を中心にいたしまして、重要な点を質問申し上げたいと思うのであります。ことにこの法案実施後の影響というものは、私どもの考え方と政府当局の考え方と相当相違する点があるのでありますが、それに対して政府の当事者は、非常に割切つたような答弁をしております。しかしながら長い間統制経済が続いておりました農村の事情が、今度統制をはずしましたことによるところの自由経済に移行するその過程におきまして、いろいろと問題が発生して参りまして、それが農村経済ことに協同組……


25期(1952/10/01〜)

第15回国会 厚生委員会 第21号(1953/03/14、25期、改進党)

○金子委員 ただいま提案になりましたと畜場法案の提案理由の説明にありましたように、従来の古い屠場法は、長い間部分的の改正にとどまつておつたのでありますが、最近畜産の非常な増殖が行われたことと、もう一つには食肉を合理的に消化させる、こういう点から、簡易屠場の制度を設けたこと、それから一部自家用屠殺の点を認めたこと、その次には検査員の数を相当広げようとしたこと、これらの点は非常に時宜に適した法律改正であると存ずるのであります。ただ法律の性質上重要な点が政令にまかされておりますので、その政令の点につきまして、一応この際お伺いし、この法律がこの法律を施行します趣旨に沿つて施行されるように、前提として二……

第15回国会 農林委員会 第6号(1952/12/11、25期、改進党)

○金子委員 農地に対する電柱の敷地料でありますが、この問題はほとんど料金がきまつていたけれども、実際上払つたものもあれば払わぬものもあるということで、放任の状態に長年置かれているのを、昨年度全国の農業協同組合あるいは農村団体の人たちの努力によつて、たまたま国会にもこの問題が持ち込まれ、まず電通関係ではその料金をどの程度にすべきかということで再三再四折衝があつたのでありますが、結論として当時約一億円の予算の範囲内でということで本年度はがまんしてくれ、そして来年度において予算をふやして適当な料金にしようということであつたのであります。その後においての支払い方法あるいは支払い金額等の経過はどんなふう……

第15回国会 農林委員会 第9号(1952/12/16、25期、改進党)

○金子委員 法律の逐条の問題に入る前に、総括的な問題で政府にお聞きしたいのであります。かりにこの法律案が通過した後において、政府はこの法案の目的を達するための予算の裏づけ等については、どういう見通しと見解を持つておりますか、その点を伺いたい。
【次の発言】 政府の予算的な見通しにきましては、今まで立法化された積寒冷地帯あるいは急傾斜地帯というようなものから、規模としても種目としても除外される湿田単作という不利な条件地帯に対して予算措置を講じたいというお話でありました。そうしますと、この問題は近く政府が立法化しようとしている食糧増産五箇年計画の中にある土地改良とどういう関連性を持たせて行けるか、……

第15回国会 農林委員会 第10号(1952/12/17、25期、改進党)

○金子委員 午後一時から審査会をすることを公報にも出しておりますので、ほかの委員会とのかみ合せ上、約束は守る方がいいと思いますので、私の質問が残つておりますけれども、時間がずれておりますから次の機会まで保留さしていただきまして、ただここに一、二点、次の連合審査会に対して重要な部門でありますことについて、お聞きしておきたいと思います。  小倉さんの先ほどの御答弁によりますと、井上君の質問に対しても足鹿君の質問に対しましても、この公庫というものは末端、出先と重複するように支所その他を延ばして行かないのだ、こういうお話でございますが、そうするととの法律の案にありますところの、第三条の「公庫は、主たる……

第15回国会 農林委員会 第11号(1952/12/18、25期、改進党)

○金子委員 電柱の敷地問題に対しましては、電電公社の発足する以前におきまして長い間農民は放置されておりました。ごとに電柱敷地の問題につきましては、明治二十何年にたつた四銭というような金で、農民はいわゆるお、上のやることだからしかたがないというようなことで、一つのあきらめをもちまして田畑、耕作地へ電柱を立てられましても、大部分の人たちは補償料も受けないで長い間続いたのであります。昨年全国の農民団体がこ即を取上げて、農民の代表機関としていろいろ折衝し、七、八割の者が初めて正式に補償料を受けたのであります。今度の梶井総裁は、その経過の申送りがあつたかどうか存じませんが、昨年度のこの問題の経緯というも……

第15回国会 農林委員会 第12号(1952/12/19、25期、改進党)

○金子委員 この前合同審査会をする都合上、質問を途中で打切つたのでありますが、今日は中金は来ておりますか。
【次の発言】 それでは小倉さんよりお話がありましたことを一応確かめておきますが、この従たる事務所を置くということにつきましては、先ほど懇談会の席で私申し上げましたことをあなたはお聞きでありますから、自分の考え方は大体おわかりになつたと思いますが、そういう意味で別に置いてはならないということを将来とも原則的にきめるのじやない。この際簡素なものを、そして公庫のあり方をきめておいて、次に来る問題は、政府の低利資金のようなものと、組合の自己資本というものを総合的に機関が動かして行く方が効果的であ……

第15回国会 農林委員会 第14号(1952/12/22、25期、改進党)

○金子委員 今の食糧問題を解決する上に畜産の重要性ということは申すまでもないことでありますが、それに対して非常な隘路となつております飼料の需給調整がはずされて以来、畜産農家が購入飼料の騰貴によつて非常な困難を来しておるという現実におきまして、毎国会この飼料問題が出て来るのでありますが、前国会におきましても、前々国会におきましても、不幸にしてこれらの法案というものが日の目を見ずに今日に至つておるわけであります。そこで私どもは、従前通り今国会にも飼料需給調整法案というものを提案しておるわけであります。そこでそれに先だつてただいま飼料需給安定法案というものが上提されたのでありますが、これは本来のあり……

第15回国会 農林委員会 第15号(1952/12/24、25期、改進党)

○金子委員 たまたま今回の農林委員会におきましても、大きな農林関係の問題といたしまして、肥料の問題それから長年懸案になつております家畜増殖に伴う飼料供給不足の問題、この二つの問題が大きく取上げられておるのでありますが、これらの問題につきましては、おのおの当面の問題といたしまして、非常に重要な問題であることはもちろんでありますが、そこで一面こうした購入飼料あるいは購入肥料というようなことが内地のような集約農業においては大きな問題であると同時に、一面からは農業経営の合理化をはかり、そうして畜産生産物のコストを安くするという二面から行きましても、農家自体が自給いたしますところの飼料、肥料の増産対策を……

第15回国会 農林委員会 第22号(1953/02/20、25期、改進党)

○金子委員 私は、農林委員会におきまする予算の問題が出まして、今後この予算の問題を中心にした議事の進め方につきまして、委員長に一言意見を申し上げたいのでありますが、この国会は従来と違いまして、参議院議員の選挙もある関係上、どうしてもある一定のところで、比較的日短かに今までに比べて切り上げなければならぬという情勢にありますので、その間農林委員会といたしましては、比較的会期が短かかろうと予想される。一方今日の予算案を見ますと、政府が農林政策に対して今まで発表され、あるいは考えられた点と、実際にここに予算に上つた点を見ますと、非常にかわつた縮小された点もあります。こういう点やら、あるいは農林問題とい……

第15回国会 農林委員会 第25号(1953/02/28、25期、改進党)

○金子委員 総括質問といたしまして、農政上今重要な四つ五つの問題につきまして、農林大臣の農政に対する考え方と同時に、現段階の事情をお聞きしたいと存ずるのであります。  肥料の問題につきましては、前会にも各委員から非常に熱心に討議がありましたので、重要な問題ではありますけれども、この際私はこれを後に送りまして、まず食糧の自給態勢の確立の問題でありますが、御承知のように、今日本の独立に際しまして最も重要な問題は、食糧自給態勢の確立をするということにあることは、ひとしくだれもが言われておるところでありますが、政府は先年度からこの問題を取上げて、抜本的な五箇年計画を立てて行くということを発表され、そう……

第15回国会 農林委員会 第27号(1953/03/05、25期、改進党)

○金子委員 ただいま井上委員からも質問があつた中の問題でありますが、飼料の特殊性から見まして、肥料のように金肥というもの全部の規格に対しで保証制度をつくるということが、飼料といたしましては、たとえばふすまとか米ぬかとかいうふうな常識的な配合原料のようなものも含まれておる関係上、全部を登録するということに持つて行けないということは一応わかるのでありますが、そこで問題になつて参りますのは、登録者と未登録飼料の販売なり製造なりする業者、この区別をどうしてもつて行くか、今の説明では、なるべくそう行くように奨励するということでありますが、しかしまた奨励いたしましても、その実をあげるということは一面から言……

第15回国会 農林委員会 第28号(1953/03/06、25期、改進党)

○金子委員 今かかつております農林漁業金融公庫法の一部改正の法律でありますが、この法律改正の内容は、政府の出資金が増加すること。その他電気導入に対する関連性と、これは当然なことでありますので、この改正の要点そのものには問題ないのでありますが、ここで政府にお尋ねしておきたいことは、この法律発効前に土地改良に貸し付けてあります米国対日援助見返資金特別会計から融資したものに対して、現況その返済の残高がどのくらいあるか、その貸し付けたものに対する残高の持つ利子は、現行の農林漁業金融公庫法によつて貸し付けたものの平均とどのくらい差額があるか、また第三には、この法律前の対日援助見返資金特別会計から貸し付け……

第15回国会 農林委員会 第29号(1953/03/10、25期、改進党)

○金子委員 去る委員会におきまして、青森県の共済組合の問題で質問申し上げたのでありますが、当時私が質問いたしましたのは、何も新聞紙に一つの問題が出たから、それを種にして食い下るというような末梢的な問題によつて食い下るというような感じで、私は質問申し上げたのではないのでありまして、要するに農業共済ということは非常に重要な問題であり、同時に現在農林省が農政関係に支出しておりまする予算の中でも、一番大きなウエイトを占めておる。こういうことから、この問題が青森県に起つたということは、単に青森県に起つただけではない、この種のもの、あるいはこの種に類似したものが、全国的に起つている傾向があるととうことを私……

第15回国会 農林委員会 第30号(1953/03/11、25期、改進党)

○金子委員 ただいま井上委員からの質疑の中にるるありましたように、この法律が日本の食糧増産の上にかつても非常に役立つており、また将来もこれを大きく役立たせまして、そうして食糧自給態勢確立の一助にしなければならない、こういう考えを持つておりますが、それにつきましてもかんしよ、ばれいしよのごときは穀物の範囲には入つておらないけれども、今日までかんしよの増産がされたということは、これ大きく品種改良のたまものでありまして、この問題は引続きやらなければならない問題が残されておりますので、この際ただいまの政府答弁によりますと、予算処置が講ぜられないために遺憾ながらその目的が達せられなかつたというようなこと……

第15回国会 農林委員会 第32号(1953/03/13、25期、改進党)

○金子委員 損失補償の考え方といたしましては、一般の農業資金を貸し付ける場合にも現にそういうことをやつておるのでありますが、実際家畜を導入しようとする個人または単位のグループが貸付を受けたいという要望がありましても、それが一定のわくの中を通つて参ります関係上、下の金融機関がそういうあぶない事業はいやだということをやつたときに、それでもし損した場合には見てあげようじやないか、こういうことによつて金融機関がその仕事に協力できやすいようにする。こういう意味で一般の農林漁業資金の貸付の損失補償と同じ意味のことをここに上げたのでありまして一般の希望はあるけれども、金融機関がこれをきらつた場合に、それを乗……


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 農林委員会 第2号(1953/05/27、26期、改進党)

○金子委員 ただいま議題と相なりました、井出一太郎君外二十四名提出にかかります農業災害補償法の臨時特例に関する法律案につきまして提案理由を御説明申し上げます。  農業災害補償制度につきましては、昨年第十三国会以来その根本的改正が論議されて来たのでありますが、前国会において同法の一部改正法案が審議未了となりましたため、制度上空白が生じておりましたところ、今回の凍霜害をみるに至つたのであります。そこでこの制度の根本的改革に関する検討とは一応切り離し、今回の凍箱書対策の一環として、直接関係のある昭和二十八年産の蚕繭と麦につきまして臨時特例を設けて、一刻も早く制度上の空白を埋め、対策の完璧を期そうとし……

第16回国会 農林委員会 第7号(1953/06/20、26期、改進党)

○金子委員 時間が非常にずれておりますから、十分間程度で四つの点を簡潔に通産省の方に質問申し上げますから、お答え願います。こんにやくの問題であります。こんにやくの問題は年々問題になつておりまして、この問題は、輸入が内地の生産に非常に鋭敏に響くことから、こういうことになつているのでありますが、まず第一に、通産省と農林省との折衝の結果、十四万円を維持するような状態になつたときには輸入するということになつておりますけれども、今度の輸入計画に入れる考えがあるかどうか、それをちよつとお聞きしておきたいと思います。
【次の発言】 農林省と検討中である以上は、農林省との折衝が終らないうちは輸入の数字はきめな……

第16回国会 農林委員会 第8号(1953/06/24、26期、改進党)

○金子委員 この法案は、各党合同の凍害対策委員会の申合せによりまして、こうした方策をとるということがきまりましたので、その大綱においては問題はないのでありますが、一、二この法案で解釈できない面がありますので、その点をお伺いいたします。  この法案によりますと、貸付の目的が、今度の春の凍霜害による被害農家に対して、肥料の買入れその他の営農資金ということに条文上書いてあるのでありますが、各党の合同対策委員会におきましてこの問題が取上げられたときの内容といたしまして、今度の凍霜害における被害による収入減に原因いたしまして肥料が買えないとか、あるいは営農に支障を来すというだけでなく、これと密接な関係の……

第16回国会 農林委員会 第11号(1953/06/30、26期、改進党)

○金子委員 災害地のことで、主として今度の台風第二号の問題でありますが、今の説明によりますと、十九億九千万円ばかりの要求額が出ておるようであります。この中で正味の、いわゆる農林水産の施設災害復旧費を除きますと六億ばかりになるわけですが、これはこの間五党の対策委員会の決定いたしました要求額と比べますと非常に懸隔が多いのであります。私は前の凍霜害にも関係しておりした関係上、いろいろ五党の対策委員会の方から連絡等があるのでありまするが、五党の方のお話を聞きますと、施設問題を除いても概略二十八億ばかりになつておるようですが、一体どこからこんな開きが出るのか、これではこれから対策をとるのに非常に困るので……

第16回国会 農林委員会 第12号(1953/07/01、26期、改進党)

○金子委員 農業災害補償法の一部を改正する法律案の修正案の趣旨弁明を申し上げます。  御承知の通り政府提案にかか農業災害補償法の一部を改正する法律案につきましては、本制度の根本問題から論議すべき幾多の問題がありますので、休会前に凍霜害対策の完璧を期するため、別途臨時特例を制定し、昭和二十八年産の蚕繭並びに麦について規定したのでありまして、休会明け後特に農業災害補償法制度に関する小委員会を設けて根本問題を研究することになつたのであります。 しかしながら当面すでに水稲、陸稲は引受時期に入つておりますし、災害が現実に起つておりますので、一日も放置を許さない事情となつておりますので、特例法で別途規定い……

第16回国会 農林委員会 第13号(1953/07/02、26期、改進党)

○金子委員 委託加工をやる場合にどうして事前に検査をする必要があるか、それは結局委託加工のような形においで次の形へ変化をするのであつて、それは売買でないのだから、そのところを押えて、委託加工をする者に対して検査をすることについて疑問があるが、どうかという点であります。この点は農家の人たち個人々々にいたしますと、自分でつくつておりますものの規格がどういうものであるかということが、きわめてあらましの点でなければはつきりわからない。一方検査をいたしますことによつて、御承知のように検査品の規格というものは、粉なりあるいは精麦なりにするものに対して、一等、二等、三等、各等級ごとにどれだけの歩合が出て来る……

第16回国会 農林委員会 第19号(1953/07/16、26期、改進党)

○金子委員 時間が大分たつているようでありますので、五分間くらいで、長い御説明は省略させていただきますが、農林特産物としてのこんにやくいもの問題であります。これは年々こんにやくの輸入をめぐつて、一部輸入業者と一部生産業者との間では、年中行事のように対立しておりますが、今度この解決の一助として、大蔵委員会にこんにやくの輸入関税の引上げの法案が出ておるのでありますが、しかし、大蔵委員会の事情を仄聞いたしますと、この原案をもつと低くするという意見もあるやに聞かれますので、この際皆さんの御同意を得まして、原案を支持していただくように、大蔵委員長に申入れをしたい。こういうととを動議として申し上げたいので……

第16回国会 農林委員会 第21号(1953/07/21、26期、改進党)

○金子委員 開拓者の経済的な基礎が薄弱であつて、しかも一応入植いたしました開拓者が、今後いかなる方法で経済的に基礎的な安定をするかということに対しては、非常な重要な問題でありますので、この際、開拓融資保証法を出して、資金関係に一手を打つて行くということは適切なことでありますが、問題は日本農業の特質といたしまして、企業的に成り立たない。一般の旧農耕地でさえ企業採算としては成り立たないという大きな宿命を持つておるのでありますが、その上に開拓者は、比較的地質におきましても環境におきましても、すべて経済的な面から見て不利な状態にあることは、これは現実の問題であります。従つてこれらの融資の面にあたつて一……

第16回国会 農林委員会 第22号(1953/07/22、26期、改進党)

○金子委員 ちよつと農地局長にお伺いしますが、先ほど川俣君から質問の、一団地二十町歩ということが結局土地改良の一番のがんになつておるわけであります。これは毎国会土地改良の問題が出ると耳にたこの出るほど問題になつておることであります。そのときに一時はもう少し下げるというような感じの答弁をしたこともある。それでこれは予算がないからといえば別でありますが、実質的に小規模の方が比較的事業者自体の個々の熱意も出て来るし、また労力奉仕のような実際に現金を支出しなくて済むこともできるので、一番実行しやすいことは政府当局もわかつておる。連合軍から占領されていた当時、農業が一つの企業だとするならば、国家が個人の……

第16回国会 農林委員会 第24号(1953/07/24、26期、改進党)

○金子委員 各委員の諸君からたくさんの質問がありましたので、大体尽きておると思いますが、今資料として要求された問題に関連してですが、加工乳を中心としたジャージーの集団地帯をつくるというようなことになりまして、これがもし外国製酪品とアンバランスになりました場合、こういうふうな集団的地帯を国家が責任を持つてつくつたといたしますと、今後重大な問題になりまするから、この点は相当考慮されておると思いますが、この問題は、後にこれらのような資料ができましたときに、どういう対策を取るかということを御研究していただくことにいたします。  それから先ほど来の質問にありました、酪農が進んで参りましても、原料乳が非常……

第16回国会 農林委員会 第25号(1953/07/29、26期、改進党)

○金子委員 ただいま議題と相なりました畑地農業改良促進法案の提案理由を御説明申し上げます。  御承知のごとく、わが国の耕地面積約五百万町歩のうち畑地面積は、二百万余町歩にも及び水田面積にも匹敵する面積として広く全国に分布していうのであります。しかるに従来は、畑地農業につきましては、一般的に灌漑施設がなく、自然の降雨によつて灌漑を行つている状態でありまして、栽培技術及び栽培品種も固定化し、またその豊凶は、もつぱら自然的な降雨条件によつて左右せられる結果ともなり、農業生産力は一般的に低いといえるのであります。そこでこれらの畑地のうち河川もしくはため池または地下水により灌漑し得る可能な畑地に対し、農……

第16回国会 農林委員会 第26号(1953/07/31、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 これより会議を開きます。  ただいま委員長が委員長会議に出席しておりますので、その間私がかわつて委員長の職務を行います。  臨時硫安需給安定法案を議題といたし、審査を進めます。先般農林大臣より本案の提案理由の説明を承りましたが、この際本案の具体的内容につき委して、政府の説明を求めます。小倉農林経済局長。
【次の発言】 発言の要求がありますので、これを許します。足鹿覺君。
【次の発言】 足鹿覺君に申し上げますが、大臣が見えております。から、大臣に対する質問がありましたら……。大臣は大体三十分くらいしかおられませんし、あと河野一郎君が大臣に対して特に質問の要求がありますので、その……

第16回国会 農林委員会 第29号(1953/08/06、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 五十嵐君簡単に願います。
【次の発言】 吉川久衛君。
【次の発言】 この際、先般来延期しておりました農地の転用問題について、佐々木君の質疑を許します。佐々木君。

第16回国会 農林委員会 第30号(1953/08/07、26期、改進党)

○金子委員 肥料関係の二法案につきましては、委員会が農林と通産のニつにまたがつておりまして、その二法案を今後継続審議いたしますのは、あるいは小委員会でやられろ場合もありましようし、その他の場合もありましようが、主として小委員会等において研究する場合は、通産委員会におけるわける肥料小委員と農林委員会における肥料小委員と緊密な連絡をとつていただきまして、そうして参考人を招致するなりあるいは調査するなり、あるいは審議するのにもともに行動して行くことが、法案の全きを期する上から行きましても、あるいは能率の点から行きましても、その方がよろしいと思いますので、ただいま委員長においてそういうふうに今後の議事……

第16回国会 農林委員会 第32号(1953/09/04、26期、改進党)

○金子委員 肥料部長にひとつお尋ねしておきますが、今継続審議になりました二法案が、提案者の皆様方の苦労から考えると、ことに硫安需給調整法のごときは最高価格をきめる、あるいは内需優先の数量をはつきりと獲得する、そういうような肥料の需給面に対する重要なポイントを、自由経済を謳歌しているような今の時代に、今の政府とすると相当逆方向であります。この点は自由経済が統制経済へ逆もどりをしよう、それだけの手段をとつたのでありますから、このくらいの法案がどうして通らないのだろうというお気持が多分にあつただろうと思う。国会末期においてのあなた方の態度は十分そう見えた。しかるに農林委員会がどうしてそれを継続審議に……

第16回国会 農林委員会 第33号(1953/09/05、26期、改進党)

○金子委員 食糧庁長官も米価の決定や何かで非常にお忙しいと思いますが、きようで農林委員会が一応終りになりますので、この際延び延びにしておけない問題がありますので、その点をひとつだけ、わずか十五分くらいしか時間がありませんから、簡潔にひとつ御説明願いまして、委員会の態度をきめたいと考えておるものであります。それは一昨年から政府が自由販売自由販売というかけ声のもとに、何とかそれに沿うような政策をとりたいという非常な苦心から、匿名供出の問題に出発して、昨年度私どもは非常に杞憂したのでありますが、にもかかわらず、特別集荷制度、いわゆる供出後の自由販売というものを設けて実施したのでありますが、その特集制……

第16回国会 農林委員会 第34号(1953/10/02、26期、改進党)

○金子委員 委員会の国政調査の日程に従いまして、去る九月七日から十二日に至る間、北海道方面における農林関係事項の調査を行つて参りましたので、派遣委員一同にかわりまして、その概要をこの機会に御報告申し上げたいと存じます。  なお岩手県より水稲の冷害及び病害並びに酪農振興の問題について調査せられたい旨の要望がありましたので、帰途を利用して、その実情をも調査いたして参りましたので、あわせて報告しておく次第であります。  まず調査班の編成でありますが、これは松岡、金子、足鹿、井谷、芳賀の各委員の御参加を煩わし、事務局より岩隈、工藤の両君が同行いたしました。  一行がそれぞれ飛行機または汽車にて札幌の北……

第16回国会 農林委員会 第35号(1953/10/03、26期、改進党)

○金子委員 ただいま委員長からお話のありました点、ことに最後の、今度の冷害あるいは病虫害によるところの凶作状態に対する対策として、本委員会が中心になつて取上げて行こうというような理事会の決定であり、また委員長のお話の通りだと思います。そこで、私この際二、三申し上げたいのは、この中旬に行われます委員会においては、きようの各位の熱心な質問や、あるいは当局の熱意のある御答弁は一応了承したのでありますが、悲しいかな基礎的な数字を持つておりませんので、観念的な一つの考え方だけで終つておるのでありますが、これは十四日、十五日の委員会で具体案を予算化する方向まで持つて行くということに対しては、一面から行けば……

第16回国会 農林委員会 第37号(1953/10/17、26期、改進党)

○金子委員 関連して……。今官房長は、日本の食糧の基本問題として、いかに輸入食糧を防ぐかという観点から行くならば、今即座に食生活の改善はできない、そして人造米というような邪道にまで入らなければならぬときに、昔から食つている大麦、裸麦をもう少し転用して、輸入するなら小麦にまつた方が国家的ではないか。これは政府も考えているところだ。だからこそ、この間急遽これをやれと言つたにもかかわらず、きのう改良局長に言つたら、改良局長は知らぬ顔をしている。何でそんなふまじめなことをやるのですか。きのう改良局長に私は話したら、麦の転作の問題は、単に畑の面積だけによらず、農民の作付の関係、あるいは土質の酸性に対する……

第16回国会 農林委員会 第38号(1953/10/20、26期、改進党)

○金子委員 これは柿手部長にお伺いします。この前の委員会のときに、今継続審議になつております、肥料関係二法案の審議について、農林委員会で一番問題になつておるのは、肥料の需給調整のために、また一方価格安定の施策をとるという点は一応わかるのだが、問題はこの法律がいわゆる価格というものに重点を置いた相当大きな重要点を持つておるので、従つて法律の上に筋道が立つたといたしましても、かりに審議会が調査をいたしまして、各社別の生産費を出しました結果が、たまたま現在の肥料価格よりも何ら下らなかつたとか、あるいは逆に上つたというようなことでありますと、この法律を待つておるところの農民は、ある程度まで生産資材であ……

第16回国会 農林委員会 第40号(1953/10/22、26期、改進党)

○金子委員 今度の冷害の問題につきまして、その予算作成にあたつてのこまかい数字の問題につきましては、同僚委員から今お話がありましたから、その数字は省略いたしまして、ただここで副総理にお伺いしたいことは、農林大臣はこの農林委員会の審議の過程数回に及んで出席しております。われわれは今度の被害地を調査いたしました結果、あるいは数字として集まつて参りますもの等をにらみ合せまして、そして順次審議して参つたのでありますが、その審議の結果、私どものこの際なすべき一つの施策というもののわくと、それから先ほど来平野委員からお話がありましたわくとに非常に大きな開きがありますので、先ほども農林大臣に各委員から相当強……

第16回国会 農林委員会 第41号(1953/10/27、26期、改進党)

○金子委員 官房長にお伺いいたしますが、政府では一応今度の冷害に対して七十億、なお純粋に言えば五十億の予算を大体決定しておるようでありますが、それに先だつて官房長が大蔵省から折衝を受けまして、既定予算の削減をどういうふうな経過をたどつて、どれだけ削減をしたか、それに対する資料があれば資料で説明していただいていいのですが、なければあとで資料をもらうごととして、概略だけ説明してください。
【次の発言】 そうすると治山治水関係で十億、農地関係で二十九億、そのうち農地関係で、これははつきりして去るかどうかわからないが、大体二十億見当削つたのですか。

第16回国会 農林委員会 第42号(1953/10/28、26期、改進党)

○金子委員 昨日当委員会で、今度の冷害等の凶作対策費として緊急に政府が捻出する金が、一応総体において農林関係七十億、そのうち二十億は建設、労働、厚生というようなものが入りまして、正味五十億ではあるが、一方農林省関係の公共事業費の節約が相当大きく行われまして、きのう官房長のお話によりますと、約三十億近い金が節約になつておる。そうすれば五十億と差引き二十億だけが今度の冷害対策費になる、総体的に見ればこういう計算になるわけでありまして、きようその内容をつぶさにお伺いしまして、これは単に新しく補正いたしまするところの冷害対策費に対して検討するだけではなしに、その財源の持つて来た根源をよく突き詰めて参り……

第17回国会 農林委員会 第4号(1953/11/02、26期、改進党)

○金子委員 改進党を代表いたしまして本決議案に対して一言申し上げます。結論は最後に申し上げます。  農林委員会の経過が先ほど来この提案の理由の説明並びに賛成の意見にあつたように、たまたま本年の災害がありまするや、国会終了後の通常の国政調査の第一回の調査をやりましたその当初から、東北班、北海道班におきましては、それがただちに冷害調査のような結果になりまして、それ以来というものは、ほとんど農林委員会の各位が休会もなしに、調査あるいに委員会研究ということで今日までやつて参りましたことは、ただいまお述べになつた通りでありますし、その結果本日の決議の案にありますように、十月二十日に農林予算に関して最小限……

第17回国会 農林委員会 第5号(1953/11/03、26期、改進党)

○金子委員 関連しまして安田さんにちよつとお伺いしますが、七億円の振りわけは、冷害地とそれから九州を中心にしての風水害、今度の予算は農業災害を中心にして出ておりますけれども、現実には二つにわけて進捗しておるわけでございますので、大体どのくらいの振わけになると考えておりますか。
【次の発言】 安田さん、それは心配かいんじやないか、あるじやないかではないのだ。今度の予算の獲得に、冷害は幾ら必要だ、風水害は幾らだということで、大蔵省が御承知のようなわくで、豚を殺すような騒ぎで今日までやつて来た。そうするとこの七億の金は、生活保護の建前からいうと、冷害ら地だからどう基準がかわるとか、あるいは風水害地だ……

第17回国会 農林委員会 第7号(1953/11/06、26期、改進党)

○金子委員 私はいまお手元に配付いたさせました修正案に対しまして、自由党を除く各派を代表して趣旨弁明を試みんとするものであります。  まず修正案を読み上げます。     昭和二十八年における冷害による被害農家に対する資金の融通に関する特別措置法案に対する修正案    昭和二十八年における冷害による被害農家に対する資金の融通に関する特別措置法案の一部を次のように修正する。  (1) 第二条中「農業協同組合」の下に「(副業資金のうち薪炭原木購入資金及び炭がま構築資金については農業協同組合又は森林組合)」を、「副業資金」の下に「、家畜維持資金」を加える。  (2) 第二条第一号中「損失額を基準として……

第17回国会 農林委員会 第8号(1953/11/07、26期、改進党)

○金子委員 関連の関連になりますが、大切なことだから食糧庁長官に申し上げておきますが、今足鹿委員の質問に対する答弁で、澱粉を特に食管会計を赤字にして払い下げる意思はない、今の状態ならばそれで行けるだろうということになると、かりに澱粉が少し値上りした場合、あんな割高な澱粉は人造米には使わない方が得だということになりますと、少くとも人造米で澱粉を消化するということの意味はなくなつて来る。私どもは人造米に対してはいろいろの疑義がある。疑義はあるけれども、ただ一つの頼みは、今栄養価値はあるけれども、嗜好上食う方法として困つておる澱粉を――ほかの用途の点からいつても困つていると言つてもいいと思うのです。……

第17回国会 農林委員会 第9号(1953/11/24、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 それでは主として冷害対策に関する件、ただいまの説明を中心にして、そのほかにも食糧長官、それから経済局長が見えておりますので、関連でもけつこうでありますから、御質問を願いたいと思います。
【次の発言】 吉川久衛君。
【次の発言】 足鹿君。
【次の発言】 それでは休憩いたします。午後は引続き一時半から開会いたします。     午後零時四十九分休憩
【次の発言】 先ほど冷害対策に対する予算の配分というような問題が出て参りましたし、一方共済の問題が出ておつたのでありますが、その間におきます、政府が今までやりました経過をお聞きしでみますと、大体において、十月十五日現在の作報の収穫予想を……

第18回国会 農林委員会 第1号(1953/12/01、26期、改進党)

○金子委員 ただいま綱島委員は、最後に重要な質問をしたのですが、あなたはそれに答えていないようです。あなたの方の言い分は一応わかるけれども、それはよくわからない説明なんです。支離滅裂というと少し極端ですけれども、それに近いのです。ただあなたの立場で説明をしておるだけのことで、ずいぶんけつから抜けておる話が多いのです。だから、これはどうですか、ここで委員会でこうしておることもいいが、将来生のまま消化できることを希望するといつても始まらぬのです。農民は今できておるのを、この価格では困るじやないか、現に農民の手取りは去年より安くなつておるのですから、指定倉庫をどういうふうにくふうすればどうなるとか、……

第18回国会 農林委員会 第2号(1953/12/02、26期、改進党)

○金子委員 ただいまの小倉局長の金利の利ざやの中に事務費があるというお話ですが、そこに今後協同組合の基本的な問題が出て来るのでありますが、そういうときに対しての重大な問題でありますからして、ただいまの質問に対して、協同組合自体が自発的な事業としての金融をやる場合の調査費というものと、それからこういうふうな一つの協同組合が機関のような形において働きをする場合とでは、金利の利ざやというものだけでかつてにそれは事務費があるはずだという解釈は将来困ると思うのです。と申しますと、あなた方地方に行つてごらんにならないとわからないと思いますが、見に私どもはこの間行つても、町村長の中には、相当数量町村長が認定……

第18回国会 農林委員会 第3号(1953/12/08、26期、改進党)

○金子委員 食糧庁長官にお伺いします。  本年度の米の不作にあたりまして、政府は米の供出督助促進のために、米単作地帯に対して代替地の麦を送つて、できるだけ米を供出してもらおう、こういう意図を持つたようでありますが、現在そうした米産地に対して米供出の代替の意味において麦をどのくらいの数量送つておりますか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 今大麦、裸、小麦の政府の手持ちはどのくらいありますか。
【次の発言】 そのうち小麦は幾らで、大麦、裸は幾らですか。
【次の発言】 先ほどお尋ねした米単作地帯に対する五万トンの手当というのは、大体米産地で貯蔵させる目的で現地配給しておりますか。

第19回国会 農林委員会 第2号(1953/12/11、26期、改進党)

○金子委員 木暮さんのお帰りになる時間がちよつと過ぎたようでありますので、簡単にお尋ねいたしたいと存じますが、先ほど税制調査会から生糸課税に対しましての答申案が、二つの考え方がそのまま答申されておるというお話だつたのでありまするが、もしお手元にありましたら、その具体的なものをお読み願えれば非常にありがたいと思いますが、お持ちでございませんか。その部分だけでよろしゆうございます。
【次の発言】 大体了解しましたが、そこで麻、綿、毛、絹、こういつたような繊維を一応対象にしまして、概略二百億円程度の税収入をはかるということであつたように承つておるのですが、これに対してただいま問題になつておりまするの……

第19回国会 農林委員会 第3号(1953/12/12、26期、改進党)

○金子委員 電柱の敷地補償料でありますが、この問題につきましては、過去三年ほど前から、あまり長い間農地における電柱敷地補償料が各関係とも放任の形になつておりましたので、これを取上げて、現在のところ、料金の多寡は別といたしまして、電電公社関係と国有鉄道の関係は一応軌道に乗りつつあるわけでありますが、残された電気会社関係の補償料というものが、判然としていない面が多分にありますので、この際農地に施設してあります各社の電柱の敷地料問題について、まず通産省の公益事業局次長からお伺いしたいと思います。  第一番にお伺いしたいことは、全国の電気会社の関係の電柱の所在本数の実態はおわかりになつておるかどうかと……

第19回国会 農林委員会 第5号(1954/01/11、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 これより会議を開きます。  一昨日の当委員会理事会におきまして、農林次官、官房長その他から昭和二十九年度予算の編成過程におきまして、農林関係予算が非常な削減をされる状態にある、こういうことを当局から伺いまして、農林大臣以下農林省といたしましては、悲壮な決意をもつてこれに対して挽回策を講じなければならぬ、こういうお話がありましたので、理事会におきましても、事非常に重大な問題でありますので、時間的に急ぐためにさつそく本日農林委員会を開きまして、そうしてこの二十九年度予算に対する当委員会の意思表示をすべきではないか、こういうことになりまして、なお本日の開会前における理事会におきまし……

第19回国会 農林委員会 第7号(1954/02/04、26期、改進党)

○金子委員 本日この委員会で、地方行政の方で長らく審議されて施行することになつておりまして現在進行中の、市町村合併促進法の問題をなぜ取上げるかという点について、前もつてお話しておきますが、自治体というものが、ことに日本の農村のように自然発生的な古い歴史と因習を持つているところが、促進法ぐらいでこんなに大きく進展するとはゆめゆめ思わなかつたわけです。御承知の通り、これは法律ではなくして、一つの促進法です。規制法ではなくて促進法なんです。それなのに、どうしてこういうふうに予想以上に進展したか。あずかつてあなた方部長あたりの政治力の強いということかもしらぬのですが、私ども農林関係の者としては、非常に……

第19回国会 農林委員会 第11号(1954/02/12、26期、改進党)

○金子委員 人造米に関連してお尋ねいたしますが、政府は製品の問題だけをやかましく言つておりますが、人造米の問題は、粉として食べべきものを固めて食うということは邪道であつて、われわれ農林委員会の今までの考え方としては、要するに日本の食糧増産の上に一番大きな期待を今後持たなければならない、但し消費面には、困る澱粉をどう処理するかということに一番大きな期待をかけておるわけなんで、従つて原料に対する一つの規格というか、規制というか、そういうものを考える必要がないかどうか、それこ対してどう考えておりますか。
【次の発言】 そういうことを言つておるのではないのです。あなた方の方は、製法の問題だとか規格の問……

第19回国会 農林委員会 第12号(1954/02/17、26期、改進党)

○金子委員 こんにやくの問題につきまして、きわめて要点だけについて政府の考え方、あるいは今の起りつつある諸問題についての質疑を行い、同時に今後の方針を承知いたしたいと思つておるものであります。  まず最初に農水産課の今井事務官の方から、この前こんにやくが御承知のように問題になりまして、結局通産省、農林省自体ではどうにもならぬ不合理な問題を解決させるために、結局国会議員のそれに関係のある人たちが仲介に立つたというようなことで、非常に不愉快な話でありますけれども、そういう過程でこんにやく問題の一応の解決を見、そして新年度、いわゆる本年度のこんにやくから、あらためてこんにやくに対する輸入あるいは内需……

第19回国会 農林委員会 第30号(1954/04/14、26期、改進党)

○金子委員 この肥料二法案を審議するにあたりまして、この法案が実施されたあかつきに、今まで全国で問題になつております輸出の出血を農民がかぶつておるという面から、ここにこういう法律が出されたのでありますが、従つてこの法律は、経済的に農民に実利を与えるか与えないかという経済法律でありますので、単にこの期の硫安が幾ら安くなるか高くなるかということ以外に、今後肥料生産に対して、あるいは配給の面に対しても、制度的に何らかのいわゆる国家規則を加えることができるような面もありますが、これは別として、さしあたりこの法律によつて逆に硫安が高くなつたというようなことでありますと、どういう意味でこの法律をやつたかと……

第19回国会 農林委員会 第33号(1954/04/20、26期、改進党)

○金子委員 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━。
【次の発言】 もうあきれるほど委員会をやりましたので、つきましては、私は二、三の点だけをお聞きしたいのでありますが、実はこういうふうな問題が最後には必ず来ることを予測しておつたのであります。なぜならば、この法律の最初の出発は、輸出したところの赤字を内地農民に転嫁させるという価格の問題から出発しているわけです。この法律はそれを解決して行く一つの方策として輸出会社を立て、その輸出会社そのものが損をする分は一応保留して、会社が赤字だと称するものを農民に転嫁させないということなのでありますから、結論は価格問題に必ず出て来る。価格問題……

第19回国会 農林委員会 第35号(1954/04/26、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 これより会議を開きます。  井出委員長が所用がありますので、私がかわつて委員長の職務を行います。  この際お諮りいたします。足立篤郎君から理事を辞任いたしたいとの申出があります。これを許すのに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。  つきましては、その補欠を委員長において指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認め、小枝一雄君を理事に指名いたします。
【次の発言】 これより酪農振興法案を議題といたし、審査を進めます。質疑の通告がありますので、これを許します。吉川久衛君。

第19回国会 農林委員会 第36号(1954/04/27、26期、改進党)

○金子委員 ただいま肥料小委員会の小委員長から経過が説明されたのでありますが、長い間の審議の結果、この際その大体の線の最大公約数をとりまとめたような意味におきまする修正案を提出いたした次第であります。その案文はお手元に配付した通りでありますが、簡単にこの際その修正の要旨を御説明申し上げたいと存ずる次第であります。  まず第一に、臨時硫安需給安定法が提出されて以来、相当長い期間審議に時間をとつておりますので、当時は硫安が輸出価格と国内価格との間に大きな開きがある、すなわち出血輸出の犠牲を内地農民にかぶせるということが主たる硫安価格問題であつたのでありますが、その後経済情勢の変化等におきましてまた……

第19回国会 農林委員会 第37号(1954/04/28、26期、改進党)

○金子委員 この臨時硫安需給安定法案に輸出会社の法文がある。もともとこれは肥料行政が農林行政と通産行政の二つにわかれておる。そうして生産の過程におきましては通産行政の範囲に入つておる。こういう問題が当然この肥料需給調整法の上にも現われておりますので、これが一本の法律として出ておれば別として、肥料の需給調整をとるために、一方に通産行政の面で硫安の生産の振興と二重価格、いわゆる出血輸出と当時やかましく言われた問題を内地農民に負わせない一つのテクニツクとして、硫安会社方式をとつた。将来硫安の輸出会社は、商法による会社でこそあるけれども、一つの国策的な動きをしなければならぬ性格を持つておりますので、肥……

第19回国会 農林委員会 第38号(1954/05/06、26期、改進党)

○金子委員 先日二十一日、二十八日両日にわたりまして、養蚕地帯であるところの群馬、埼玉、栃木を初め大体七、八府県と、一部九州方面にもう、ラミー等の凍霜害も受けておるようであります。これにつきまして昨年の被害から見ると相当軽度でありますが、また一方その被害地自体を見ますると、昨年度よりも気候が早くて作物の成長度が進んでおるために、被害地の回復は非常に悪い状態に置かれておることを見ておるのであります。この際農林省は被害地に対する照会等をいたしまして、この被害の程度の確実な線をつかみ、同時にこれに対する対策を講じていただきたいと考えておるのでありますが、それに対する調査は現段階にどのくらいできており……

第19回国会 農林委員会 第39号(1954/05/07、26期、改進党)

○金子委員 関連して伺います。今川俣委員から質問になつております問題は非常に重大な問題でありますので、この際大蔵省の責任のある方から、これに対する見解をお聞きしておきたいのであります。今主計官がおいでになつておりますから、一言考え方を聞いておきたいのは、農村関係の助成事業に対して、会計検査院の立場から非常に問題が多いということを伺つておるのであります。ことに災害復旧、土地改良等の助成に対して、会計検査院の検査によつて指摘される問題が非常に多いということを伺つておるのであります。それは自分たちが農村の指導者の立場におつて、そういう事業を実際にやつておつたときの経験からしてさもあらんと想像できるの……

第19回国会 農林委員会 第40号(1954/05/11、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 川俣清音君。
【次の発言】 それでは残余の質問は明日にいたすことといたしまして、これよりこの問題並びに災害対策に対して懇談会をいたしたいと思います。

第19回国会 農林委員会 第41号(1954/05/12、26期、改進党)

○金子委員 その点は今川俣氏も相当くたびれるほどに質問したようだが、まだ割切れぬようだが、もう少しはつきりしたらどうです。原則として酪農振興も、その契約指導その他すべてにおいて総合農協というものを基礎にして、それを基準にしてやるのだ、そうして現在あるところの特殊協同組合のような単一協同組合というものもその線に、緊密な連絡のもとにあるいは総合的な事業運営のもとにやらせるのだということをもつとはつきりしたらどうです。そうしてたとえば、一町村に総合協同組合がある。そこに三つなり四つの部落で乳牛を飼つている組合があつたら、それに団体加入もさせるというような形で持つて行くのが一つの例であります。基本とし……

第19回国会 農林委員会 第42号(1954/05/13、26期、改進党)

○金子委員 だたいま芳賀委員の質問にありました通り、この法案が二回にわたつて、団体再編成の名のもとに提案され、しかも審議未了に終つたことはお話の通りであります。そこで提案者といたしましても、当時こういうふうな農業委員会と農業協同組合というものは、法律的にも組織的にも団体再編成として打出すような性格ものではない、なぜならば一方は委員会であり、一方は協同組合という一つの別個の立場を持つた経済団体である。これを団体再編成というようなことで一本に打出して来ておるところに理解しかねる点がある、ということは当時提案者も本委員会で主張したところであります。そうして今回議員提出として提案いたしましたところの経……

第19回国会 農林委員会 第45号(1954/05/18、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長代理 速記をとめて。
【次の発言】 速記を始めてください。  それでは簡潔に質問を願います。川俣清音君。
【次の発言】 綱島正興君。

第19回国会 農林委員会 第46号(1954/05/19、26期、改進党)

○金子委員 組合の役員の選挙の形式を、今度の修正によつて、定款に定めた場合は総会において選任してもよろしいということをつけ加えたのでありますが、これは従来からの選挙の形式を否定したものではなくて、選挙をやることはもちろんさしつかえない。しかしながらその町村の実情により、またその定款の定めるところによつて、総会において選任してもよろしいということをきめた理由は、理論的に申しますと、非常に時代逆行だという御不満が多分出るだろうということを私も考えておつたのであります。しかしながら現実の農村の協同組合についてつぶさに見て参りますと、選挙の形になつてから――これは民主的な行き方に対する一つの訓練だとい……

第19回国会 農林委員会 第47号(1954/05/20、26期、改進党)

○金子委員 中央会ができることによつて、現在あるところの都道府県の農業協同組合指導連合会という姿はどうなるかということでありますが、これは今の、全部とは申しませんが、全国の農協指導連のあり方が、その定款にきめた通り間口の非常に広い事業分量というか、方向を持つ。しかも全国の指導連にいたしましても、各県の指導連にしましても、指導事業の性格から行きまして、どうしてもその負担金の納入に相当の困難を来している。従つて財政的にも、全国を通しますと非常な赤字を生んでおり、しかも経済団体でないから、この赤字をいつどういう形で埋めるかということも困難になつておる。いわゆる指導連の行き詰まりの一つの打開策のような……

第19回国会 農林委員会 第48号(1954/05/21、26期、改進党)

○金子委員 今度の農業協同組合法の改正の目的がどこにあるかというただいまのお尋ねでありますが、これはお手元にあるかどうかわかりませんが、私が説明いたしました提案理由の説明書にありますので、こまかいことはそれをお読み願うことといたしまして、簡単に重点的に御説明申し上げます。  協同組合法全般にただいま問題になつております農業協同組合共済の監督規定がまつたくないために、この保険類似行為に対して、大蔵省からのいろいろな問題が起きて来ておりますので、この保険類似の問題について結論をつけることは別といたしまして、少くとも現にやりつつある協同組合共済が手放しの状態でなく、一つの監督規定のもとに行われて行く……

第19回国会 農林委員会 第53号(1954/05/28、26期、改進党)

○金子委員 去る四月、五月の間におきまして、昨年とほぼ同様に、凍霜害その他暴風雪等の農業災害が非常に甚大にありましたので、この際私は農林委員会としまして、一つの決議をもつて政府に対してその善処方を要請いたしたいと思うのであります。  まず決議文を朗読さしていただきます。    凍霜害等災害対策費に関する件   四月、五月の凍霜害並に暴風雪害等が被災地農民に与えた損失については、まことに軽視すべからざるものがある。   よつて政府は、農業経営を保護し、生産力を維持発展せしめるため、すみやかに左記内容の如く予備金を支出すべきである。      記   桑、麦類、茶、果樹、ばれいしよ、ちよ麻に対する……

第19回国会 農林委員会 第59号(1954/06/30、26期、改進党)

○金子委員 こまかいことは今佐藤委員と同様に小委員会でやりますが、ちよつと関連した問題がありますから二点だけお伺いしておきます。一点は、先日来各委員から問題になつておりますアメリカの国会における可燃性繊維のその後の成行きがどうなつておるか、その点をこのところで報告していただきたい。もう一つは、これはあとで審議の際にこまかく申し上げるつもりですけれども、ただいま蚕糸局長が、繭糸価の安定策として乾繭貸付をしようということに対して、佐藤委員から乾繭設備云々の問題が出たのであります。その乾繭設備に対して弁解はしておるけれども、この設備について再検討するというお話でありましたが、その再検討にあたつて、過……

第19回国会 農林委員会 第60号(1954/07/01、26期、改進党)

○金子委員 一点だけお聞きしておきますが、この節約という言葉から行くと、ちよつとわけのわかつたようなわからぬようなことですが、ことに公共事業費といたしましても、国営でやりますものは別で、それ以外のものが相当多いのですが、そういうものは二十九年度予算については計画も終つておると思いますし、その計画は府県なり――府県は各末端の事業を行います機関に対して割当というような形がとられておると思うのでありますが、そこで今の物価の値下り一割なんということはあり得ませんし、そうすると事業量の変更なりあるいは負担区分をかえるとかしなければこの予算の節約はできないと思いますが、それに対して農地局関係は、そのどこを……

第19回国会 農林委員会 第61号(1954/07/22、26期、改進党)

○金子委員 今前谷長官の説明、まことに不誠意ですよ。あなたはこの間の食糧の小委員会で何と言つたのです。最初に昨年度の等外麦を非常に手持ちしておつて、その損失というものに困つておる。だから重ねて今年度等外麦を買うということに対してはどうも考えられないというような御意思だつたのです。だけれども、それはよくない。百姓が等外麦を無理につくつたわけではないし、天候なんだ。だからこれに対して、きようあなたの立場で買うということを明言することは困難だ。しかしながらこれを買うという前提のもとに立つとするならば、その数量がはたしてどのくらいになるか、あるいはその等級の格差をどの程度にすればどの程度の数量が出て来……

第19回国会 農林委員会 第62号(1954/07/23、26期、改進党)

○金子委員 いろいろ委員から大蔵省、ことに原次長等の見解について質疑応答があつたようであります。そこでこれはこの春からの問題でありますが、今度の凶作対策としての農薬の問題にいたしましても、これは非常に大蔵省、ことにあなたの考え方と基本的には大きな食い違いがあると思うのであります。と申しますのは、あなたはきようの答弁で何度も言われておるように、農業も一つの企業なのだ、だからこの企業が行われて行く上に必要な資材というものは、当然個人が持つべきものである、これは私は日本農業を完全な一つの企業という見解の上に立つたときには正しいと思うのであります。しかしながら、おそらく日本農業の実態というものに対して……

第19回国会 農林委員会 第63号(1954/08/11、26期、改進党)

○金子委員 食糧管理制度に関しまして、過日来の食糧小委員会の委員諸君の意見を総合いたしまして、この際一つのとりまとめを行つたのでありますが、まずその問題に入る前に、一応簡単に食糧小委員の審議の経過を御報告いたしまして、次に今の食糧管理制度の改正に関する件を御説明申し上げたいと思うのであります。  第一回の食糧小委員会は七月二日に開きまして、食糧の輸入に関する件を取上げました。その際西脇参考人外三氏の、主として食糧買入れに関する業者に参考人として出席願いまして、そうして買付方法あるいは政府との契約等の問題を検討いたしたのであります。  なお同日午後は、大麦、裸の政府買入れ問題につきまして、本年度……

第19回国会 農林委員会 第64号(1954/08/12、26期、改進党)

○金子委員 先月の本委員会で本年度の稲作の作柄を、気候的な立場と、それから来ます病虫害の発生を予測いたしまして、本年度当初予算において非常に削減されております病虫害の駆除に対する農薬助成等の予算措置が非常に減額されておりましたので、委員会といたしましてこれはゆゆしき問題であることを指摘して、政府に対して、本年度も少くとも昨年度の予算を下らざる範囲においてこれが対策を講じ、同時に予算措置をすべきだということを決議いたしまして政府に申し入れたのであります。改良局は当時からその作業は熱心におやりになつておりましたが、その後に参議院の農林委員会においても、特定な地帯におけるいもちの発生に対して、その一……

第19回国会 農林委員会 第65号(1954/08/30、26期、改進党)

○金子委員 最近酪農の情勢を見ますと、乳価が急激な下落の方向をたどつておりますし、これは単なる需給の関係というよりか、一方に考えてみますれば、先国会において酪農振興法が、その内容において、一面乳価の取引のある程度まで保護といいますか、制度化というような方向に進んでおる関係上、これが実際に実施される前に乳価を一方的に相当引下げておりはせぬかというような、しいて考えるとそういう面も見えないではないのであります。そういう情勢にあつて酪農振興法が修正された結果、いろいろその後の行政的な手続等もひまどつてはおりましようが、その酪農振興法によるところの乳価の取引に対する規正の諸規定もまだ遅々として実施され……

第19回国会 農林委員会 第67号(1954/09/01、26期、改進党)

○金子委員 ただいまの芳賀委員のばれいしよの価格決定の時期、これは市場価格としても、ばれいしよ澱粉とかんしよ澱粉と、一定の自然に出て来る品質上の差がありますし、それから栽培の条件、加工条件としてもかわつておりますし、なお推し進めて行きますと、産地の区分というものもかわつておりますので、あなたのおつしやるように価格として関連性があるということは、製品となつたときに市場にこのくらいの開きがあるということが今は出ておりますけれども、前もつて申し上げるように、生産の要素、それから時期、地域というものも違うのでありますから、これはどうですか、本年度はばれいしよ、かんしよ関連してということになると、非常に……

第19回国会 農林委員会 第68号(1954/09/14、26期、改進党)

○金子委員 去る国会におきまして肥料需給調整法が本委員会で審議されました当時、その多数の修正事項のうち大きな問題になりました審議委員の構成でありますが、肥料審議委員の構成について当初国会議員七名を出すという修正案を出したのでありますが、その後政府、自由党あるいは野党間においていろいろ調整されました結果として、学識経験者七名といたしまして、うち五名を国会議員の中から学識経験者として出すというようなことに、審議の過程で進んで参つたのでありますが、その後政府におきましては、その審議委員の決定を見ない間に国会が閉会され、その後肥料の審議会が開催されました当時、十五名のうち、ちようど三分の一の五名が欠員……

第19回国会 農林委員会 第69号(1954/09/15、26期、改進党)

○金子委員 あしたの懇談もあり、いろいろ数字的な問題に対しては、そういう関係もあるということでありますので、大臣に食糧管理、ことに米の監理に対する大蔵省の見解に属するような面だけ、二、三お聞きしたいと思うのであります。  第一番には、近く大臣は外遊に出られるように承つておりますが、まだ主管である農林省の側と大蔵省の御意見とが、大したことはないようでございますが、基本的な考え方に対しては相当大きい開きがあると私ども見ております。あなたが外地に立たれる前に、それをおきめになるおつもりでありますかどうか。
【次の発言】 そのまとまるというのは、大蔵省の案の方へ近くなる意味でまとまるという意味ですか。……

第19回国会 農林委員会 第70号(1954/09/21、26期、改進党)

○金子委員 最近乳価の問題が本委員会でもたびたび問題になつておりますが、きようも何か酪農関係の大会等において、この問題がやかましく論議されておるかのようなことを伺つております。皮肉なことに、乳価は非常に下つておるというのに、最近ふすまのごときは少し騰貴方向に向いておりますし、米が去年よりも増産になつている。従つてやみも非常に下つたということになりますと、粉の需要も減る方向へ向つて行く、粉の需要が減るようになりますと、ふすまの生産量がまた減つて来る。またそれでふすまの値上要素になにる。こういうような、非常に酪農家にとつて不利な条件が出ておりますが、そこで大体えさの問題とこの乳価の問題につきまして……


各種会議発言一覧

24期(1949/01/23〜)

第13回国会 厚生委員会公聴会 第1号(1952/03/25、24期、改進党)

○金子委員 公述人浦田さんにお願いいたします。ただいま六項症の問題が出ております。この項症の限界が非常にむずかしい問題であることはよくわかるのでありますが、実際に患者の方方の中に入つておりまして、現行の各項症の切り方に矛盾がありましたら、その点を実例をあげて述べていただきたいと思います。
【次の発言】 それに関連したことですが、脊髄関係の病気は、どんな程度になつておりますか。


26期(1953/04/19〜)

第16回国会 農林委員会通商産業委員会連合審査会 第3号(1953/08/05、26期、改進党)

○金子委員 ただいまの答弁は、足鹿君の意見が強いものだから、それにあなたが迎合し過ぎておる。そういうような考え方は間違つておる。たとえば最近起つている化成肥料というものは悪いという世評があることは事実です。けれどもこの問題は、かつてあなたが化成肥料の取締り、制限をやつた時代と今日は違う。たとえば最近非常に問題になつておるところの硫酸根の問題がやかましく言われておる。そうすると、あなたが今御説明になつておられるいわゆる小便化成といわれるような、アンモニア水をふつかけて固めているような化成肥料はできるだけやらせないようにする、成分は同じであつても単に配合したもの、あるいは半化成の状態のものはいけな……

第16回国会 農林委員会農業共済制度に関する小委員会 第4号(1953/07/09、26期、改進党)

○金子與重郎君 稲葉さんにお伺いいたしますが、最後の結論に出た、人間の健康の問題と家畜の健康の問題の取扱いについて考え方を一致すべきでないというふうな結論が出ておるようですが、もちろん人間は診療費の多寡によつて、命と金額とはとりかえることができない。家畜の場合には、要するに五万円の家畜に十万円の診療費はかけ過ぎるという、その点はわかるのでありますが、その診療を制度の上においてかえた方がいいという、その基本的な考え方はどこにあるわけですか。
【次の発言】 これは、私は前提として、価額の問題ととりかえつこできない、その違いは認めるが、それは診療の制度とは関係ないはずです。だから診療のシステムとして……

第16回国会 農林委員会農業共済制度に関する小委員会 第8号(1953/09/03、26期、改進党)

○金子與重郎君 奥井さんにお伺いしたいのでございますが、この国の方のすべての統計を見すと、農業共済の負担区分というものは、常に今のところ農民負担が四〇・四%、国庫負担が五九・六%、いわゆる四・六というふうに見ておりますが、これは今モデル組合というか、一つの先ほど御説明になつた調査組合の調査から見て、この点が農家の立場から見て、各単位の共済組合の賦課金や何かを入れた場合も大体その程度になつておるのでありますか、実際国全体の出した数字と下から見た場合と違つておるかどうかをお伺いしたいのです。
【次の発言】 それからその次は、実態調査した場合の、事務費の占むる部分、これは組合によつて非常に違うと思う……

第18回国会 農林委員会林業に関する小委員会 第1号(1953/12/03、26期、改進党)

○金子與重郎君 芳賀委員の質問に関連したような問題でありまするけれども、問題は、国有林野の整備に対する臨時措置法が来年で期限が切れると、それからただいま長官の説明にあつたような程度の業績が一応上つたということでありますが、ここで考えてみなくてはならぬことは、林野の問題につきましては、農地ほどの所有に対する制約というものがありませんから、そこでこの前私もそう言うたところでありますが、払下げの対象というものは、一応村有にしないと、それが再配分なり、あるいはある年限の後には再び逆に大地主のふところに入つてしまう。かえつて国有林野であつた場合よりも処理のしにくい結果になるということは、私も警告申し上げ……

第19回国会 農林委員会蚕糸に関する小委員会 第2号(1954/04/22、26期、改進党)

○金子與重郎君 関連して。蚕糸局長はそんなことをおつしやつておつたのでは、これだけの重大な問題がいつになつてもものになりませんよ。これは今中澤君の言う通り、会期もないので、あなたの方の要請があつたわけじやないけれども、わざわざ農林委員会として特に蚕糸に関する小委員会までつくつて、何か具体的な問題が出たら、即座にこれを全体委員会で、議論に時間を費すことをできるだけ少くしてまとめよう、こうして待機の姿勢で来ておるのに、あなたの方では、主体性を持つべく努力したけれどもうまく行かなかつたとかなんとか言つておるが、もうこの段階に来れば、時間的にどうにもならぬと思う。こういうことではゆゆしき問題になります……

第19回国会 農林委員会蚕糸に関する小委員会 第4号(1954/07/20、26期、改進党)

○金子委員 繭糸価格安定法の一部の改正をしようという問題の提案理由の説明があつたのでありますが、その前に、今さしあたつております春の繭の繭価協定、掛目協定がまだ判然としておりません。またそれをめぐつての諸問題が、時局柄いろいろ出ておりますので、掛目協定の問題について二、三お伺いしたいと思うのであります。掛口協定の問題は、繭糸価格安定法によりまして、審議会で繭の生産者の代表なり製糸工場なり、あるいは生糸を扱う人たちなり、そういう各方面の方々の代表の審議委員が出ておりまして、相当慎重な態度で年々審議されておる、こう思うのでありますけれども、根本問題に対して強く掘り下げておるということにつきまして、……

第19回国会 農林委員会蚕糸に関する小委員会 第5号(1954/07/21、26期、改進党)

○金子委員 一、二点お聞きしておきたいのですが、森山さんから、最後に、この法案と直接関係はないが、この法律の矛盾として、最低価格の決定に許して繭の生産費をはたして償つておるかということに対する考慮が、従前も今日も払われておらないという点、これに対して当然繭の生産費をいかにして安くして行くかという方策をあわせ考えるべきだというお話があつたように思つておりますが、繭の生産費の低減の方策というものはいろいろありますが、今養蚕農民の立場におきまして、団体の立場からどうやつて具体策をとつてほしいという御意見がありましたら、お述べ願いたいと思います。

第19回国会 農林委員会蚕糸に関する小委員会 第7号(1954/09/22、26期、改進党)

○金子委員 今本委員会に継続審講中の繭糸価格安定法の一部改正案を見ますと、結局これは今の蚕糸常法の一部の法律をもとにして、繭の取引に対しては特に団体契約並びに取引が大部分行われておるのでありますが、その点が今度の法律改正によると、より以上強化されて参りますし、この団体取引が強化されるということは、農産物というものが、非常に零細な農家によって個々ばらばらの形で生産されおり、従つて取引の一方である者が、農民から見れば相当資本力を持ち、政治力を持つておる強い立場に立つておるために、これを自由経済の原則に立つばらじらの放任した取引にまかせるということになると、結局交換過程の矛盾というものが農民にしわ寄……

第19回国会 農林委員会食糧に関する小委員会 第1号(1954/07/02、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長 これより会議を開きます。  本日は公報に掲げておきました通り、食糧管理制度の問題、麦価の問題及び食糧輸入に関する問題について調査を進めたいと思いますが、ただいま食糧の輸入業務に従事しておられる方方及び製粉会社の方に参考人として御出席をいただきましたので、午前中は食糧の輸入に関する問題を主として取上げることにいたします。  この際参考人各位にごあいさつ申し上げます。本日は御多忙中にもかかわらず御出席くださいまして、まことにありがとうございます。申すまでもなく、食糧問題はわが国の社会、経済の最も根幹をなすものであり、外国食糧の輸入に伴う諸種の問題もきわめて重要な問題でありますので、本……

第19回国会 農林委員会食糧に関する小委員会 第2号(1954/07/26、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長 これより会議を開きます。  ただいま懇談会において協議いたしました本年度産麦のうち、六等麦の買上げ問題について議事を進めます。佐藤君。
【次の発言】 それでは午前中は以上をもちまして休憩いたします。午後は一時半から開会いたします。    午後零時五分休憩
【次の発言】 休憩前に引続き会議を開きます。  午後は食糧管理制度の改正問題について調査を進めます。川俣委員。
【次の発言】 先日の委員会におきまして、食糧対策に関連する資料要求をいたしておりまして、きようその一部が配付になりましたから説明していただきます。
【次の発言】 芳賀君。

第19回国会 農林委員会食糧に関する小委員会 第3号(1954/07/27、26期、改進党)【議会役職】

○金子委員長 これより会議を開きます。  昨日に引続いて、食糧管理制度の改正問題について調査を進めて参りたいと思いますが、本日は、ここに御出席を願いました参考人各位より、本問題について御意見を承ることにいたします。参考人の各位には、お暑いところをお繰合せ御出席をいただきまして、厚く御礼を申し上げます。  申すまでもなく、現行の食糧管理制度は、国内の経済情勢から見ましても、また国際的な農業事情から申しましても、現存の管理方式が行き詰まりに逢着しつつあることは御承知の通りであります。政府はかかる事態に対処して、食糧対策協議会を設けて検討の結果、この答申案を得て、鋭意政府の方針を研究中であるとのこと……

第19回国会 農林委員会農業災害補償制度に関する小委員会 第2号(1953/12/17、26期、改進党)

○金子委員 今吉川さんから、一応ここまで長い間研究されて来て、最後に委員長の試案としてここに出す、これはとにかく大体において今まで審議して来た最大公約数だということは言われるわけなのであります。そこで、今の吉川さんの動議に私も賛成するのでありますが、ただ言葉として、きつと吉川さんのお気持はそうじやないと思うのですが、たな上げということは、これは破棄するとか、もう使わないという、そういう意味ではなくて、きようこうやつて論議してみますと、今日に、至つても依然として本質論が当然ちよくちよく出て参りますので、お互いここまで来たならば、一方において片両院協議会の関係上、参議院とも相談の結果、この問題が出……

第19回国会 農林委員会肥料に関する小委員会 第1号(1953/12/17、26期、改進党)

○金子委員 この際安藤委員から、消費面における施肥の合理化という問題が出ておりますので一言お聞きしておきたい。ただいま消費面において、小倉局長のおつしやるのは、農家の個々の人たちが肥料を購入いたしまして、その購入したものを持ち寄つて、共同の形で配合してこれを施肥するという場合には、純然たる自定配合でありますので、肥料の取締り等には触れない。しかしながらそういう場合は、それに対してその施設等において、別に政府の助成なり何なりの具体的な方策はないと思う。こういうようなお話だつたのでありますが、これは肥料行政に当る農林省の作物増産全般にわたる問題でありますから、この際特に大きく考えていただきたいこと……

第19回国会 農林委員会肥料に関する小委員会 第2号(1953/12/19、26期、改進党)

○金子委員 今足鹿委員が委員長に申し上げ、委員長から回答がありましたことは、この法律の審議に非常に重要なポイントでありますので、私からも一言お尋ねしておきます。なぜならば、この法律がかかりまして以来、私の党では、改進党として一つの成案というものを打出してなかつた。これは修正をして、もう少しよりいいものという期待を持つて研究しておりましたが、社会党両派におきましては、党の性格と独自の立場がら成案を得ましで、そして正式に国会に党としてのまとまつた結論の具体的なものを提案しておる。それが今足鹿君の言うように、三国会を通じてここまでだらだらとやつて来たのであります。従つて言葉としては、できるだけ各党の……


※このページのデータは国会会議録検索システムで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2023/12/26

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