このページでは赤城宗徳衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。赤城宗徳衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○赤城委員 本委員会の所管に関係いたしまして、郵政大臣にちよつとお尋ねしたいと思うのでありますが、電波管理に関する件で、電波監理委員会は行政機構改革の結果、今年の八月に電波監理審議会になつて、郵政省の内局になつたように承知しておるのでありますが、テレビなどの問題に関しまして、郵政省としての権限が移つたと思うのでありますが、その点ひとつ確かめておきたいと思います。
【次の発言】 ただいま郵政省の所管にテレビが移つたということをはつきり承知したのであります。
続いて本委員会の所管でありますが、配付されました衆議院要覧、これは最後の改正が昨年ですけれども、それによりますと郵政委員会の所管は、「郵政……
○赤城委員 この簡易郵便局のことで、これを設置する際に政府当局が約束したことではないと思いますが、大体実情を聞いてみると、村当局とか農協が請負的に簡易郵便局をやつておる。しかし事実は、その下にまた下請がおるというか、個人に委託して、その人に簡易郵便局の事務をやらせておる、こういう実情のようであります。それで政府も約束したわけではないでしようが、そのうちには、簡易郵便局も昇格して特定局になるのだというような希望を持つて、町村あるいは農協から下請的というか、事務の方を扱つている人々が相当あるのではないかと思う。そういうことで、先ほど廣瀬委員からも質問がありましたが、この簡易郵便局のうちで成績の非常……
○赤城委員 この財政建設資金計画によりますと、簡易保険の出資額は百八十五億、こういうふうになつておりますが、今の大臣の説明で、簡保年金の歳入超過額が四百一億あるのでございまして、これは全部一応資金運用部に預託するということになつておりますが、この百八十五億という額は、昨年の暮れに衆議院だけ通りまして、参議院の方はまだきまつておらぬと思いますが、半額ずつ運用するということを見通しての額であるか、それとも一応は今のままで、全額資金運用部へ預託して、資金運用部の方から運用するということになつておるのか、郵政省として簡易保険独自で運用するという額が百八十五億という額であるか、その点を念のためにお聞きし……
○赤城委員 ただいまの木原委員の御質疑に関連して、ちよつと確かめておきたいと思います。今度の改正の趣旨はよく理解できるのですが、今のお話のように前に契約しておつた者が誠実に業務を執行しており、その他今までの契約者と契約を更新して行こうという場合に、これが全部元の契約者と契約の更新をするということになりますと、新しい業者がそこに入る余地がない。すると今の御質問のように独占的な形に行きはしないか。そこで独禁法にこういう規定があるのです。第二条の第三項ですが、「この法律において私的独占とは、事業者が、単独に、又は他の事業者を結合し、若しくは通謀し、その他いかなる方法を以つてするかを問わず、他の事業者……
○赤城委員 ちよつと関連してお尋ねしたいのですが、ただいま郵政大臣の答弁によりますと、第七条は更改を認める規定だというふうに答弁しておられるのです。私はきのう、これは期間の更新で、内容に重大な要素があつた場合には、この規定は適用されないじやないかということを質問したのですが、きよう郵務局長も、これは期間の更新だ、重要な要素がかわつた場合にはこの適用はないのだ、こういう答弁だつた。それから今の大臣の答弁だと、更改というようなことになる。契約の内容までかわつた場合にも継続するというふうにとられるのです。そういう点で大臣の答弁と郵務局長の答弁と食い違つているが、これをひとつはつきりしていただかなけれ……
○赤城委員 ただいまの質疑あるいは政府委員の御答弁で、大体第七条の内容について了承はしておるのでありますが、第七条は大体において期間の更新を規定したものである。しかし契約の内容においてかわる場合もあるので、そういう場合には一般の事情変更の原則といいますか、そういう原則に従つてある程度はかわる場合もある。あるいはまたほかの一般の原則である競争入札とか、あるいはその例外である随意契約というものを全然排斥するものではなくて、代替制を全部認めないというのではないのだから、そういう場合もあり得る。こういうふうに大体お聞きしたのでありますが、その点をもう一度そういう意味であるかどうかをひとつお聞きしたいと……
○赤城委員 私は自由党を代表いたしまして、本法案を無修正で原案通り可決されたいことを希望するものであります。しかしながら委員会の質疑応答の経過にかんがみまして、二、三希望を述べておきたいと思うのであります。 本法案の改正の中で最も重点的なものは、第七条に但書を入れまして、運送等の契約の期間の更新をはかろうとする点でありますが、その但書に「郵政大臣において、郵便物の運送等の委託を受けた者がその業務を誠実に執行し、且つ、その者に当該業務を継続して行わせることが郵便事業の円滑な運営のため有利であると認める場合は、その者の同意を得て、これを更新することができる。」こうありますが、この規定は契約の期間……
○赤城委員 理事はその数を七名として、委員長において御指名せられんことを望みます。 川島委員長 ただいま赤城君提出の動議に御異議ございませんか。
○赤城委員 午前中、本委員会で田中政府委員から答弁があつたのですが、〇・五夏季手当を予算に組もうとすれば、国家公務員あるいは政府機関あるいは地方公務員、こういうものに対してどれくらいの予算額を必要とするのか、あるいはまた税金としてもどつて来る額がどれくらいになるか、これは大蔵当局から、ひとつ念のためにお聞きしておきたいと思うのであります。
【次の発言】 ところで、大蔵大臣が来ておられませんので、ちよつと大蔵大臣に対してお聞きしたいと思うのですが、政府当局でも答弁が願えれば答弁をしていただきたいと思うのであります。おとといだかの新聞で、夏季手当に対して、小笠原蔵相は、国家及び地方公務員の夏季手当……
○赤城委員 資料の要求をいたしたいと思います。すなわち公務員の給与に関する調査についてであります。これは国家公務員一般職と特別職、それから政府関係機関の職員、それから地方公務員、この三つにわけまして公務員の人員と給与額、これを大体標準年度にとられておる昭和十年及び十一年でございますか、それを基準として終戦後から今日に至るまでの人員及び給与額、及びそれに対するおのおののパーセンテージ、及び増加率、これにつきまして資料を提出していただきたいと思います。
【次の発言】 ちよつと関連して。この給与の勧告について現行法の一般職の職員の給与に関する法律として勧告されるのか、今お話のように給与準則として勧告……
○赤城委員 関連して質問いたしますが、今度の給与勧告について、その勧告のべース・アップの中に地域給が含んでおるかどうか、こういうことをちよつとお聞きしたい。というのは、去年の勧告は一万三千五百十五円でしたが、本俸が一万四百七十八円、扶養手当が九百円、勤務地手当が一千七百二十三円、それから特殊勤務手当が四百十四円です。これが国会においては総額において一万二千八百二十円という数字になつたのですが、今度のべース・アップは、かりに一〇%か一三%か、こういうことを言われておりますが、その中に勤務地手当は含まないものがベース・アップの基準になるのか、勤務地手当まで入れて一〇%か一三%とかいうふうになるのか……
○赤城委員 ちよつと資料についてお尋ねしたいのですが、六十五ページの代表官職総括表ですが、これは現行で行きますと、細則というか、通牒できまつておるのですが、給与準則になると法律の中に入りますか。
【次の発言】 一般生計費のところでいわゆる食糧費の問題ですが、エンゲル係数ですが、二十七年度あたりの統計では五一・七%くらいになつておりますが、今の表で見ますると、それ以上になつておりますが、その差異はどういうところにあるか、ちよつと御説明をお願いしたいと思います。
【次の発言】 石山權作君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次会は明二十三日午前十時より開会し、淺井人事院総裁の出席を求め、質疑を……
○赤城委員 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきましてその提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。 教育職員は、それぞれの職域において人格の完成を目ざし、健全な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の尊厳を重んじ、自主的精神に満ちた心身ともに健康な国民を育成する重責をになうものであります。その任務を遂行するためには、学校の内外はもとより家庭等においても、その指導の実施等に当るなど、実質的には、勤務時間が限定され得ない実情にあるのであります。その上、その重責を果すためには絶えず、それぞれの職域にふさわしい知識技能を修め、常に、みずか……
○赤城委員 今度の三本建の表において、同一学校を出て高等学校へ就職しようと中、小学校へ就職しようと、初任給においては別にかわりはない、こういう建前をとつております。それからちよつとつけ加えますれば、今度三つに俸給表をつくつた結果、中、小学校の教職員は非常に不利になつておるのじやないか、こういうふうな疑いもあるようでありますが、大体全体の表のつくり方を申しますと、中学校、小学校、高等学校、大学、これにつきまして、この表で見て四級から十一級まで現在調整号俸が一号ずつついております。その調整号俸を本俸の中ヘ組み入れてその表がつくつてありますので、今まで調整号俸としてつけ加わつておつたものが本俸の中に……
○赤城委員 教員の特別俸給表をつくるべきだということは、御承知の通り今に始まつたことではなくて、給与法の中にも勧告しろというようなことが書いてあるわけでございます。そういう関係でありますので、今急に研究をして、人事院の給与準則の勧告が出たから、それをとつさの間につくり上げようというわけでつくつたわけではありませんので、今まであらゆる方面から研究した結果が、この議員提出の法律案として出て来たわけであります。ところで、人事院の給与準則と違うところは、人事院の給与準則はベース・アツプを含めての給与準則でありますし、それからまた体系の点でも違つておりますが、このわれわれが提出いたしましたのは、現行法の……
○赤城委員 ただいまのお話でありますが、二千九百二十円ベースのときにもやはり細則によりまして、大学の方は俸給が別の体系になつておりますので、あのときにすでに原則に幾分変化が来ておると思います。本法案につきましては、職歴の差を認めましたので、ゆがめたということでなく、その例外を認めてあるという形になつております。同一学歴という点で、初任級等につきましては、同一学校を出たら、中等学校に職を求めようとも高等学校に職を求めようとも、その差を設けない、こういう立場に立つております。
【次の発言】 御承知と思いますが、高等学校の方の俸給表におきましては、この表におきます四級から九級まで一号上げております。……
○赤城委員 第一の、師範学校卒業者の場合であります。これは旧師範学校であります。十八才で中学を卒業して二年たつて二十才のときに師範学校を卒業する、そうして三十六才の場合をとつたわけでありますが、教員生活が十六年、そのときちようど切りかえのときの昭和二十二年十二月三十日現在の俸給が八百五十円であつたのであります。切りかえの場合にちようど勤続年数が十六年でありましたので、それからまた師範学校卒業を専門学校三年卒業と見ましたのでS三というのは専門学校三年卒業という略語であります。そして九級六号に格付けまして昭和二十三年一月一日二千九百円ベースのときに三千九百円となつたわけであります。その後昭和二十三……
○赤城委員長代理 これより人事委員会を開会いたします。 当委員会の委員長川島正次郎君が、去る九月八日東南アジア視察のため出発せられましたので、帰国せられるまで、川島委員長の御指名によりまして、私が委員長の職務を行うことになりましたので、御了承願います。 それではただいまから地域給に関する小委員会の補欠選任を行います。去る七月二十五日に舘林三喜男君が、同二十七日に森三樹二君が、同三十一日に長正路君が、また八月三日に池田清志君が、それぞれ委員を辞任せられたことがありまして、四人ともに地域給に関する小委員でありましたので、小委員四名が現在欠員となつております。この際小委員四名の補欠選任を行いたい……
○赤城委員 この間参議院と懇談会を開いて、両方で大体は一致しておりますが、まだ結論は一致したという形に行つておりませんから、きよう開きまして大きな大綱だけでもまとまればまとめまして、その結果予算の折衝等両方で強く打出すという関係もありますから、懇談会を開かれた方がいいのじやないかと、こう考えますが、いかがですか。
○赤城委員長代理 これより人事委員会を開会いたします。
昨日の委員会におきましては、次回の委員会は明十六日午後二時より開会することと決定いたしたのでありますが、昨日の両院人事委員会の合同懇談会の経緯に基きまして、本日も両院の合同打合会を開くことと相なりましたので、本日も特に委員会を開いて諸君にお集まりを願つた次第でありますから御了承願います。
なお本日はこれから両院合同打合会を開きますので、本日の委員会はこれにて散会いたしたいと思いますが、これに御異議はありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。よつてさように決定いたしました。
なお次会は予定通り明十六日午後二時より開会し、大蔵……
○赤城委員 地域給に関する小委員会における経過等を、一応御報告申し上げます。 地域給小委員会は、去る七月一日、田中好君外九名が小委員に選定されました。同時に不肖私が小委員長に就任いたしました。爾来小委員会を開くこと十回、参議院人事委員会との打合会を開くこと三回、その間政府からは入江人事官、滝本給子局長、大蔵省岸本給与課長等の出席を求めまして意見を聴取し、また小委員相互間、さては参議院人事委員との間においても種々論議を交えまして、勤務地手当制度の根本的な改革につきましていろいろ調査研究をして参りましたが、皆様御承知のごとく、国会といたしましては一応の結論を見出すに至りましたので、不肖当時の小委……
○赤城委員長代理 これより人事委員会を開会いたします。
委員長におさしつかえがありますので、私が委員長の職務を行います。
公務員の給与に関する件について調査を進めます。質疑の通告がありますので、順次これを許します。櫻井奎夫君。
【次の発言】 ただいま櫻井君から、本日午後政府当局者が出られないとならば、また明日人事委員会を開きたい、こういうお話がありましたが、いかがでございましようか、お諮りいたします。
【次の発言】 御異議ないようですから、明日人事委員会を開くことにいたします。
【次の発言】 石山權作君。
【次の発言】 本日はこの程度にとどめ、次会は明十八日午前十時より開会することにいたし……
○赤城委員 ちよつと地域給のことでお尋ねいたしたいと思うのでございますが、御承知の通り、七月の給与準則とベース・アツプの勧告の際には、本俸と扶養手当について一三・九%アツプする、こういう勧告で、地域給は含まれておらなかつたわけでございます。昨年はベース・アツプの際に、地域給まで含めて勧告されておつた。ところで本俸のベース・アツプの問題と地域給の勧告とは、ちよつと性質が違つておりまして、普通のベース・アツプでありますならば、一三・九%の勧告があつても、かりに政府の方で、予算上それだけ出せないということであれば、これをある場合にはパーセンテージを少くして法案として出す。こういう場合もあり得るのであ……
○赤城委員 私はこの際動議を提出いたしたいと思います。というのはこの委員会で一つの決議を得たい、こう思うのであります。 まず決議案の案文を朗読いたします。 決議 本委員会は、先般勤務地手当制度の合理的改訂についての方針を定めているが、今回の給与改訂を機会として、現行無級地を一級地に引上げ、一級地の勤務地手当相当額を本俸に組入れるよう、政府は措置すべきである。 右決議する。 提案の趣旨を簡単に御説明申し上げます。人事院におきましては、さきに給与準則の制定とともにベースの改訂を政府及び国会に勧告せられたのであります。現在のべースは一万二千八百二十円ベースと言われておりますが、本……
○赤城委員 人事院当局に前提としてお尋ねしたいのですが、現在ベース、ベースと言われておりますが、現在のベースは何円ベースということになつておりますか。
【次の発言】 その当時のベースはそういうふうのようでありますが、昨年十一月に改訂したときには俗に一万二千八百二十円ベース、こういうふうに言われておりましたが、それはその通りでありますか。
【次の発言】 ところで今度の勧告は一万五千四百八十円ベース、こういうふうに俗に言われておりますが、これは本俸、扶養手当、勤務地手当、この三つの要素を含んでいる、こういうことになつております。今のベースというものもその三つを含まれておりますが、今度の一万五千四百……
○赤城委員長代理 休憩前に引続き会議を開きます。
両法案につき審議を継続いたします。岡良一君。
【次の発言】 加賀田進君。
【次の発言】 受田新吉君。
○赤城委員 私は社会党両派提案の修正案に反対いたし及び改進党提案の修正案にも自由党を代表して、反対いたすものであります。 社会党案の俸給表から地域給を切り離そうとする方針には、一応賛意を表します。しかしながらこの修正案によりますならば、地域給を整理して、段階を逐次縮減しようとする意図がうかかわれないのであります。本委員会においては、地域給が漸次その合理性を喪失しつつある現状にかんがみまして、逐次これを整理する方針並びに決議をいたしておるのであります。地域給整理方針を否定するというならば、これに対しては賛意を表するわけには行きません。また一万五千四百八十円の平均給与は、本年三月現在のあるべき姿……
○赤城委員 非常勤職員に対する年末手当の措置について、人事院当局に簡単にお尋ねいたしておきたいと思います。 非常勤職員、すなわち常勤的非常勤職員及び常勤的労務者の年末手当につきましては、昨年十二月十五日に通牒といいますか、人事院から書類を出しまして、給与法第二十二条第二項の適用を受ける非常勤職員のうち、常勤職員とほぼ同様の勤務を一年以上にわたつて行つた者の本年の年末における給与については、同条同項の規定に基いて、これらの均衡をとつて取扱つてくれろというような通牒を出しておつたのでありますが、本年度においては、こういう通牒を出さないかのようにも聞いております。通牒を出さないために、ことしはその……
○赤城説明員 ただいまの御説の通りでありまして、直接の関係は御承知の通りないとは申しながら、教育上重大な問題であります。特に相模湖事件などにつきましては、非常に遺憾であると同時に、私どもも心を痛めておる次第であります。そういうことでありますので、文部省といたしましてもあの事件につきましては、さつそく調査に出しました。御説の通り修学旅行等について無計画、あるいは父兄の費用負担、その他いろいろありますので、これは御承知と思いますが二十八年の七月十日に文部省の事務次官名をもちまして、都道府県教育委員会それから都道府県知事に対しまして、厳重な通達を出しておるのであります。その要旨を、御承知と思いますが……
○赤城委員長代理 これより人事委員会を開会いたします。
まず理事の補欠選任の件についてお諮りいたします。理事でありました山口好一君が去るる六日一旦委員を辞任いたしましたので、理事一名が欠員となつております。この際理事一名の補欠選任を行いたいと存じますが、これは先例によりまして選挙の手続を省略し、委員長において御指名いたすに御異議ありませんか。
【次の発言】 御異議なしと認めます。それでは委員長におきましては、山口好一君を再び理事に指名いたします。
【次の発言】 次に国勢調査承認要求の件についてお諮りいたします。これは全国会におきましても、従前通り公務貧の給与に関する件につきまして、国勢調査の……
○赤城委員 本案を審議するにつきましての資料の要求をいたしたいと思います。すなわち本案に関連するような外国の立法例がありましたらば、その外国の立法例の資料を御提出願いたいということと、また国内法におきまして兼職禁止ついてのいろいろの法律があると思いますが、そういうことについての資料を提出していただきたいと思います。
○赤城委員長代理 舘林三喜男君。
【次の発言】 森三樹二君。
【次の発言】 受田新吉君。――なお、ちよつとお願いしますが、国務大臣は急ぎますから、国務大臣に対する質問を先にしてください。
【次の発言】 次に人事院から提出せられております資料について、人事院当局から説明を聴取いたします。
【次の発言】 ただいまの説明に対して質疑がありましたら簡単にお願いします。――次会は公報をもつてお知らせいたします。
本日はこの程度で散会いたします。
午後零時五十五分散会
○赤城委員長代理 これより会議を開きます。
委員長が不在でありますので、私が委員長の職務を行います。
日程に入る前に、前会に引続き勤務地手当の支給地域区分について人事院当局より説明を聴取いたします。
【次の発言】 委員長が帰つて来ましてからなお相談いたします。今のお話は了承しておきます。
【次の発言】 了承いたしました。
【次の発言】 御質疑がありますれば、これを許します。
【次の発言】 人事院総裁はけさほどこちらに話がありましたが、血圧が少し高いので欠席さしてもらいたい、こういう通知がありました。それから人事委員長は、開会前に出席しておつたのですが、やむを得ない用で外へ出ましたので、私が……
○赤城委員 塚田長官にお尋ねしますが、昨年末内閣に臨時行政改革本部を設けられたようでございます。多分そこで行政改革の問題と行政整理の問題を取上げられたことと思うが、これに対して結論を得たのでありますか、あるいはまだ結論まで達しないのでありますか、お伺いしたい。
【次の発言】 われわれ普通に考えると、行政改革と行政整理、この二つは大体成案を得たのではないかと考える、また世間でもそういうふうに考えております。今度国会の方へは、人員整理の方は定員法として出て、行政機構の改革の方は簡素化という線だけにおいて出している、こういうふうに今お聞きしたのでありますが、一般の考え方から見ると、人員整理だけして、……
○赤城委員長代理 これより開会いたします。 委員長が不在でありますので、私が委員長の職務を行います。 国家公務員法の一部を改正する法律案を議題として審査を進めます。質疑の通告がありますからこれを許します。永田亮一君。
○赤城委員 関連して……。労働協約の線を侵さないという確言があつたようですが、ただちよつと懸念されるのは、第三条二項の「職員の給与は、一般職の職員の給与に関する法律の適用を受ける国家公務員及び民間事業の従業員の給与その他の事情を考慮して定めなければならない。」この適用を強く主張して団体協約以下に定め得る場合もあるのであります。今の御答弁のように団体協約の線を下らないということが、第三条の二項との振合いにおいてはつきり言い得るかどうか。それをもう一度お聞きいたしたい。
○赤城委員 加藤大臣にお尋ねしたいと思います。主として予算に関係してのお尋ねでありますが、二十九年度の予算は本法案が出る前に議決されておりますので、この法律が通ることを予想して組まれてはいないのじやないか、こういうふうに思うのであります。ところでこの法律が通ることになつて――この法律は公布の日から施行することになつていますが、かりに六月一日なら六月一日から、公労法適用者と非適用者との給与のアンバランスを解消する措置をとつて行くという場合に、郵政、林野、造幣、印刷、アルコール専売のいわゆる五現業の官庁において、給与のアンバランスの措置をとることになると思いますが、給与総額の上においてあるいは不足……
○赤城委員 資料も今渡つたのて、ありますが、人事院当局に対して少しお尋ねしたいことがございます。今度の勧告には、経費がついてないわけでありますが、経費をつけるとすればどのくらいの予算額を必要とするか、それをまず第一に伺いたいと思います。
【次の発言】 ただいま神田人事官からも説明がありましたか、今回の地域給改訂の勧告は、予算のわくとかその他の制約を受けないで、人事院の独自の権限に基いて行われたことは、私ども承知しておるわけであります。それでこの勧告は、当分の間個々の地域についての支給地域区分の改訂に関する勧告は行われない、こういうことになつておると考えるのです。私どもといたしましても、りつぱな……
○赤城委員 小委員長の選任は、選挙の手続を省略して小委員の田中好君を小委員長に推薦いたしたいと思いますのでお諮り願います。
○赤城委員 最終案が出たときたは、一応また諮りますか、大蔵省との折衝はあとにしますか。
○赤城委員長代理 ただいまから人事委員会を開会いたします。
公務員の給与に関する件の調査を進めます。速記をとめて懇談の形式で進みたいと思いますが、御意見いかがですか。
【次の発言】 さよう決定いたします。
○赤城委員 ただいま議題となりました教育公務員特例法第三十二条の規定の適用を受ける公立学校職員等について学校看護婦としての在職を準教育職員としての在職とみなすことに関する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 学校におきまして児童、生徒、教師の健康を守り、年間の保健行事の計画はもちろん、各種伝染病の予防、処置、救急看護のほか、さらに、児童、生徒の健康生活の指導等を担当いたす職務がきわめて重要なものでありますことはよく御承知の通りでございます。わが国におきましては、当初児童、生徒の養護や学校衛生に関する仕事を担当する者は、学校に置かれていなかったのでございますが、明治三十七年に……
○赤城委員 御承知の通り、学校看護婦に関する文部省の訓令に、学校看護婦の資格とか、義務規定が厳重に規定されておりまして、この文部省訓令がほとんど全部昭和十六年の国民学校令に、機構、組織、こういうもの全体が吸収された。こういうような形になっておりますので、そういう点から考えましても、当然常勤の者を対象としておるのでありまして、非常勤の者は全然対象といたしておりません。従って恩給の通算には、非常勤の者は含まれない、こういう趣旨でございます。
○赤城委員 ただいま上程になりました私立学校教職員共済組合法の一部を改正する法律案について、提案の理由を御説明申し上げます。 私立学校教職員共済組合法は、御承知の通り第十六回特別国会において、私立学校教職員の福利厚生対策について、教育基本法第六条第二項の趣旨に基き、国・公立学校の教職員と均衡を保つような施策を講ずることを目途として、全会一致の御賛成を得て制定せられたものであります。 この法律の公布によって私立学校教職員共済組合は昭和二十九年一月に発足し、以来堅実に運営され、その目的を果しつつありますが、その対象たる私立学校は財政的な制約があり、従って教職員の給与は国・公立学校の教職員に比し……
○赤城委員 この資金につきましては、短期給付あるいは長期給付の余裕金を借り入れて行うべきであると思っております。特に私学振興会などの助成金を得て福利厚生事業を充実させることが可能である、こういうふうに考えております。
【次の発言】 御承知の通り、それは法律の定めるところによりまして、二割以上は現金または短期の預貯金として保有しており、この残りは公債とか信託とかで運用しておるというふうに聞いております。
【次の発言】 御意見のように私学共済組合と私学振興会とは密接な関係がありますので、組合運営上差しつかえない範囲内においては、御説のようなことも考えられるべき問題であると思っております。しかし当面……
○赤城委員 第一分科会の審査の経過並びに結果について御報告いたします。 本分科会の審査事項は昭和三十年度予算三案中、皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、経済審議庁を除く総理府、法務省及び大蔵省所管並びに他の分科会の所管事項以外の予算でありまして、六月三、四の両日慎重に審査をいたしました。 まず各省、各庁の当局者よりそれぞれ所管予算の説明を聴取し、次いで質疑を行いました。分科会における予算の審査中たまたま民自両党の予算修正に対する協議が進められていましたので、これに対する批判と、分科会のあり方等についての論議もかわされたのでありますが、このことや質疑応答の詳しいことは会議録に譲り、ここで……
○赤城宗徳君 ただいま議題になりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律の一部を改正する法律案の提案理由について、御説明いたします。 現在、教育職員の給与制度は、学校の種類、職種、学歴、経験年数の四要素をもって構成されております。そのうち、特に経験年数の要素が重要視されておりますことは御承知の通りでありますが、学歴等他の要素は、俸給決定の上に、大きな比重をなしていないのであります。しかしながら、教育職員の特殊性にかんがみるとき、学歴の要素は、相当高く評価すべきものと考えます。文教行政の一端を示す教育職員免許制度を見ても、この点が高く評価されており、その学歴の相違がそのまま免許……
○赤城宗徳君 ただいま議題となりました国家公務員法等の一部を改正する法律案及び特定郵便局長の任免等に関する特別措置法案につきまして、その提案の理由と内容の概略を御説明申し上げます。 まず、国家公務員法等の一部を改正する法律案について申し上げます。 現在特定郵便局長といわれております官職は、明治の初め、全国津々浦々に郵便取扱役が置かれましてから、郵便局制度の発展とともに、三等郵便局長、さらに特定郵便局長と変遷して参ったものでありまして、郵便取扱役あるいはその後の三等郵便局長と称していた当時から、自由任用制をとり、地力の有力者などの人材を任用し、局舎を提供せしめ、その能力を能率的に活用すること……
○赤城宗徳君 ただいま受田さんの御指摘のように、大学の助手の初任給は、旧制大学三年卒が三級三号俸・新制大学が三級一号俸で、高等学校以下の同じ学歴免許等の資格の者と比較しますると、高等学校以下の学校では旧制大学卒が三級四号、新制大学卒が三級二号、こういうことで大学の助手の方が初任給において一号低くなっております。低くなっておりますが、これはちょうど二十九年の三本建給与の法律ができましたときに、大学の助手の給与は低いということで、あのときに一号上げてあるわけであります。上げても現在においては一号低い、こういう形であることは事実であります。しかしこの法律案におきましては、高等学校以下の学歴の是正とい……
○赤城委員 この際議事進行について動議を提出いたします。すなわち内閣提出の教科書法案に関する質疑を終局されんことを要求いたします。
【次の発言】 緊急動議を提出いたします。すなわちこの際直ちに……。
○赤城宗徳君 ただいま御指摘の通り、二十九年一月一日に三本立法律が施行されましたが、そのときに中、小学校と高等学校及び大学等の給与に差ができたのでありますが、これは中小学校が一号下げられたということではなくて、高等学校の方が一号上ったということでありまするから、既存の権利を迫害したというわけではありません。けれども、お話のように、高い資格を持ちながら、こういう法律ができることを知らずして中、小学校等に勤務しておったという事情に対しては、何らかの措置を講じなければならぬということは考えておったのであります。そこで原案といたしましても、高学歴の者が中、小学校におりましても一号ないし二号を上げる、学……
○赤城委員 辻原委員の御質疑あるいは希望は非常にごもっともに存じますが、第一点は、引き続き在職するということの中に、従軍した場合が入るか入らないかという解釈の問題にも相なろうかと思うのであります。これは一般的に引き続かない場合も含ませるというようなことにすることは、恩給法上の建前からどうかと思うのであります。従軍というような特殊の場合等につきましては、これは解釈上そういうふうにできるかできないかということは今後の研究に待つことでありますし、もし解釈ができないということでありますならば、また一応考えなければならない問題であろうかと思うのであります。こう考えております。 第二点の、任命権者が父兄……
○赤城国務大臣 非常に私ども農政をやっていく上において、ためになるといいますか、卓見といいますか、拝聴いたしまして、私どもといたしましても、仰せの通り、砂糖の自給化ということを強く進めたいと思うのであります。というのは、一面におきましては、おくれておる畑作を振興したいというふうに考えておりますし、それについては畜産、酪農も強く取り上げなければならぬ。こういう点から考えて、畑作物といたしまして、カンショ、バレイショ等につきまして、作付の転換あるいは生産費の低下ということも考えていますが、何といたしましても、消費販路の拡大ということも考えられなくてはなりませんので、今お話の通り、砂糖の自給化という……
○赤城国務大臣 私は、今般はからずも農林大臣の席をけがすことになりまして、重要な農林水産政策を担当いたすことになりました。非常に任重く力足らざるを感ずるのでありますが、幸い長い間農村にも深い接触を持っておりましたので、農村の実態にも触れて参っております。このとうとい経験を生かしまして、農山漁村民の心を心といたしまして、今後の農政を担当して参りたいと考えております。 翻ってみまするのに、ここ数年における日本経済の発展のめざましさにつきましては今さら申し上げるまでもありません。しかしながら最近になりまして、国際収支関係の逆調に対処して諸般の措置がとられておりますために、経済は一時調整段階に入って……
○赤城国務大臣 私は今御指摘のように大だんびらを掲げて消費者米価を上げようというような気持はないのであります。これはなるべくならば上げない方がいいと考えてはきておるのであります。しかしいろいろ事情を考えまして、やはり今の食糧管理制度といいますか、生産者からはある程度、全部の所得は保障できないでも、相当な価格で買う、こういう価格で生産者米価を決定いたしておるといたしまするならば、そうしてまた消費者にはなるべく安い米を配給する、こういう制度下に現在あるのでありますが、こういう制度を現在の段階においては私は適当な制度だと考えておるのであります。しかしながらその間におきまして政府が非常に損をするといい……
○赤城国務大臣 消費者米価を改訂することにいたしましたので、そのいきさつ等につきまして御説明を申し上げたいと思います。消費者米価現行は十キログラム七百九十円になっておるのでありますが、十月一日から十キログラム平均八百五十円、こういうふうに改訂する予定であります。 改訂に至りましたいきさつを申し上げますならば、生産者米価の方は昨年石一万円でありましたが、本年度におきましては一万三百二十二円、こういうふうに生産者米価は上ってきたのであります。でありますので、コスト主義を貫きますならば、中間経費あるいは政府の経費を加えますと、十キロ当り八百八十六円余になるのであります。しかしながら食糧管理制度は、……
○赤城国務大臣 ただいまお話がありました通りカンショ、バレイショ等の価格の決定は九月中にいたします。あらためて申し上げます。価格の決定の諸般の要素等につきましては、事務当局からもお手元に資料で説明をいたしたはずでありますし、今田口委員からも詳細にわたってお話がありました。価格につきましては上げる要素もありますし、また事務的に計算して下げる要素もあります。問題は今お話のありました政府の手持ちの澱粉を供給量の中にどの程度見ていくか、こういうところに問題があろうかと思います。これによりまして価格の点につきましても非常に左右されることになるかと思います。これにつきましてはただいまお話にもありましたよう……
○赤城委員 ただいま議題となりました農業又は水産に係る産業教育に従事する国立及び公立の高等学校の教員に対する産業教育手当の支給に関する法律案につき、その立案の趣旨を御説明申し上げますとともに、内容の概略について御説明申し上げます。 産業教育の振興につきましては、さきに産業教育振興法の制定以来見るべきものがありますことはすでに御承知の通りでありまして、同法に基く国庫補助金により特に産業教育関係の高等学校の施設、設備が充実されつつあることは、御同慶の至りであります。しかしながら、教育の振興は、施設設備など物的な面の充実のみでは達成できないのでありまして、教員に優秀な人材を得ることがぜひとも必要な……
○赤城委員 竹尾委員から、産業教育振興法の改正についてお話がありましたが、竹尾委員が委員長時代に大へんお骨折りをされて入れた条項であることは、私も承知しております。敬意を表しております。ただいまの質問でありますが、なぜ工業教員を入れなかったか、こういうことのようでありました。実はこの法律でも御承知だと思いますが、第三条で産業教育手当を支給する条件といたしましては、「農業又は水産に関する課程を置く国立の高等学校の教員で高等学校の農業若しくは農業実習又は水産若しくは水産実習の教諭又は助教諭の免許状を有する者」、それから第三の条件としては「当該農業又は水産に関する課程において、実習を伴う農業又は水産……
○赤城国務大臣 三十年から三十一年の売却状況につきまして、食糧庁長官から詳しく申し上げてよろしゅうございますか。
【次の発言】 お話の通り、食糧として輸入したのでありますから、食糧として使えば国に損害もかけないので、そうしたいと思っておったやさき、今お話のような黄変といいますか、菌があって、黄変米あるいは病変米といいますか、そういうふうなことになって害を及ぼす、こういう心配が出てきましたので、何らかの方法において早く処分しなくちゃならぬじゃないかということで、研究を続けてきたような次第であります。
【次の発言】 研究も進めてきておるのでありますが、同町に私の力といたしましても、何らかの方法にお……
○赤城国務大臣 先ほどからいろいろ関東一帯につきましてのお話がありまして、私も全くその通りだと思っておるのであります。大体利根川水系は関東地方の大部分を占めておりまして、昔から農業が進んでおるということをいわれておるのであります。現在水田三十万町歩、畑三十五万町歩、計六十五万町歩になっておるのでありますが、こういうふうに昔から進んでおったというようなことをいわれておりますけれども、最近におきましては、今るるお話がありましたように、反当り生産量は意外に低くて全国の平均に及ばない、こういうような状態で、まごまごしておると一番おくれてしまう、非常に後進的なところになるのじゃないかというように心配して……
○赤城国務大臣 農林水産行政全般につきまして、私の考えておりますところを率直に申し述べ、各位の御批判と御協力を得たいと存じます。 農林省におきまして、さきに農林水産政策要綱を発表いたしたのでありますが、これは今後の農林水産政策の基本についてその考え方を表明したものでありまして、その目標といたしますところは、第一にはここ両三年打ち続いた豊作が最近の国際収支の推移に照し、いかに国民経済に寄与するところが大であったかが明らかでありますように、堅実な基礎の上に均衡のとれた経済の成長をはかって参るため、国内農林水産資源を開発し、国民の消費需要の趨勢に即応して、食糧の総合的自給力を向上させることでありま……
○赤城国務大臣 農家所得の低さについては種々の原因があると思いますが、御指摘のように、日本の農業は耕地が非常に狭いということが非常な大きな原因であると思います。従って、これにつきましては、先般申し上げましたように、いろいろ対策を考えておるのであります。何にいたせ工業等と違いまして、収穫が年に一度、多くて二度のところもありますが、そういう点も影響しておりますので、米の増産ということには、もちろん力を入れなくちゃなりませんが、同時に手をつけるのが非常におくれておった畑地農業といいますか、畑作振興というものにさらに力を入れ、同時に畜産酪農というようなことの振興もはかっていって、集約的な土地の高度利用……
○赤城国務大臣 たばこ耕作組合法案の提案者に私も入っておることは御指摘の通りであります。言いわけするわけではありませんが、当時私は自民党の副幹事長でありました。そういう関係で、党で提案するということで賛成いたしたのでありますが、法律案の内容については、実は落度といいますか、よくその当時見ていなかったんです。党といたしましても、内容はあまり検討しないで、大体こういうことで提案するということでありましたので、副幹事長として賛成を求められて、提案者の一人として入っておったわけであります。その後法案が出ましてからいろいろ検討いたしました。また農林大臣になりましてからも法案の内容等について検討を加えてお……
○赤城国務大臣 お話しの通り農林水産の所得、消費水準なども戦前から比べれば上っておりますけれども、最近四、五年間には鉱工業の所得と比較してみまして非常に伸びが縮んでおるという状況でありますので、お話しの通り食糧増産といいますか、自給度をやはり高めていかなければならない。というのは、御承知の通り国内の食糧自給ができておりませんので、外貨によって輸入する面も相当あるわけであります。そういう点で自給度をやめるわけには参りませんけれども、農家の所得の面から見まして非常に他の産業に比較して低い。これはよほど考えなくちゃならない。そこで私ども考えておりますのは、農業でありますから、急速にこれの伸びを進めて……
○赤城国務大臣 三十一年度の食管会計の赤字は、決算が大体まとまりましたが、百六十億です。三十二年度の赤字は、御承知のようにまだ内地米の買い入れが進行中でありますし、輸入食糧の買入価格も先行き不確定でありまして、少し変動すると思いますが、今のところ百十五億円前後になるものと見込んでおります。それから消費者米価引き上げによって補われるものが百四十億、こういうことになっております。
【次の発言】 内地米の赤字は、消費者米価の引き上げをしない前には、二百八十億になっているわけです。でありますから、内地米だけを見ますと、消費者米価の値上げをいたしましてもなお百四十億は出る、こういうことになっております。……
○赤城国務大臣 先ほどからお話がありましたが、予算の面におきましては、二十八年をピークといたしまして減っております。しかし減っておるから保守党として農林行政が放郷され、非常に後退したんじゃないか、こういうお話もありましたが、ことしの豊作などを見ましても、やはり多年土地改良をしたとか、あるいは農業技術の面において非常に進んだとか、あるいは農薬の面とか、いろいろそういう点で農業をやりまするから、長い間の効果が現われてきたものでありますので、決して保守党が農林行政を粗末にするというどころではなくて、非常に力を入れておるわけであります。しかしながらやはり今のお話のように、何といたしましても私どもも新政……
○赤城国務大臣 今お話しのように、私も、日本の国土が狭いのでありますし、食糧の自給度が低いので、食糧の自給度を増していきたい、こういうことを強く考えているわけであります。そこで全国的にも、一面においては既耕地の改良あるいはまた新しく開墾、干拓ということに力を入れておるわけであります。 そこで、その一つとして愛知用水の事業も取り上げられておるわけであります。昨年視察下さったそうでありますが、昨年中においては、新しい機構のもとに新しい仕事でありましたので、まだ仕事が軌道に乗らぬというような状態でありましたことは、御視察されて御観察された通りであります。それで昨年からことしにかけまして機構を改めま……
○赤城国務大臣 予算米価につきましては、従来の例のように、パリティ方式で予算米価を決定いたしたのであります。そこで、最近のごく近い年の三十一年の米価が非常に適当な基準であるというふうに見まして、その三十一年の米価に対しまして、パリティ方式によって計算したのが一万二百円であります。昨年の予算米価は御承知の通り一万円でありましたが、今年は昨年、と計算方式は同じでありますが、基準年度をごく最近の年にとりました、それにパリティ指数をかけましたので、一万二百円というふうに計算が出たのであります。
【次の発言】 御承知の通り、実際に米価を決定するのは、米ができるなるたけ近いときがいいわけであります。であり……
○赤城国務大臣 きのうは、私も本会議終了後大蔵委員会があるということで、実は待っておったのであります。ほかに用がありませんでしたから、政府委員室において、こちらに連絡をしたのでありますが、私の方の連絡の不行き届きでありましたろう、私待っておったのでありますが、大蔵委員会がないようなふうに私どもへ言ってきたものですから、きのうは出席しなかったのであります。実は私待っておった。きょうは、ちょっとほかの用件がありまして、十二時少し前までかかりまして、出ようと思っておったときに、こっちが散会した、こういうことで、出られなかったのはまことに申しわけないと思います。将来、といっても先々のことでありませんが……
○赤城国務大臣 今お尋ねのことは昨日も申し上げましたように、食糧管理特別会計における資金の設置及びこれに充てるための一般会計からする繰入金に関する法律案、この法律案によりまして、百五十億の運転資金を一般会計から食管特別会計に繰り入れるわけであります。この法律は、この百五十億が足りなくなった場合に、そのつど立法措置を要するということではないのであります。これは、このたび資金を設けることについての立法措置をいたしまして、一たん資金が設定されることになりますると、もう一つの法案、食糧管理特別会計法の一部を改正する法律案、この中に、第六条の四において、調整資金を設けるということが規定されております。そ……
○赤城国務大臣 農林水産行政全般につきまして、私の考えておりますところは、すでに昨年当委員会において申し述べたところでありますが、今後は皆様の御協力を得て、その基本的な考え方を予算案に、法律案に、あるいは行政の施策において、着実に具体化して参る考えであります。今国会に提出いたしますこれら予算案及び法律案につきまして、皆様方の御審議をいただくに当り、予算案の編成及び法律案の制定の基本となりました農林水産行政の重点について、その概要を申し述べたいと存じます。 農林水産業につきましては、その生産性を向上し、他産業と均衡のとれた所得を確保することに努めるとともに、拡大する国民経済に対し十分な食糧と原……
○赤城国務大臣 今お話がありましたように、戦争中あるいは戦後におきましては、よく当時も金の経済より物の経済というようなことを言われまして、戦争が済みましても荒廃した日本の国土といたしましては、物に重点を置いて物動的な農林対策がとられておったことは御承知の通りであります。しかしながら戦後十数年を経まして、物の面におきましても戦前に比較いたしまして相当増産がされたような状況でありまよす。でありますので、もちろん増産といいますか物の方も考えなくてはなりませんけれども、なおさらにわれわれが留意しなくてはならないのは、農山漁家の経済の安定、経営者としての工場を考慮していくべきではないか、こういうふうに考……
○赤城国務大臣 農業政策の基本問題から入っていろいろお話を承わったのでございます。結論といたしまして、せっかく適地通産というようなことで奨励をしても、あるいは豊作になり生産が過剰になり、価格の点でたたかれるというようなことがあっては、企図するところと反対の結果に追い込まれていくのではないかというような御質疑かと存じます。今お話のように、農林白書にも五つの弱点といいますか、日本の農業における欠陥を指摘したのでありますが、これにつきましてこの手を打てば必ずこういう立場の回復ができるというきめ手は、御承知の通り残念ながら農業の立場からいえばないのであります。なお長期的に考えなければならないという農業……
○赤城国務大臣 農協法の改正案を出すに当りましても、実は今お話しの農協法第十九条第二項の専用契約を任意としないで強制にしたがいいのではないかというお話、実は研究を相当いたしたのでありますが、これにつきましては可否両論がありまして、結論を早急に出すという事態には至っていなかったのであります。そういう次第でありましたので、このたびの農業協同組合法の一部改正に当りましては、農業協同組合の行う共済に対しまして積み立てをしなければならないということと、協同組合等におきましての経理の問題を中心として、あるいは不振に陥ったり、あるいは汚職的な問題など、も起りますので、自治監査の程度を強くしていこう、こういう……
○赤城国務大臣 ただいまお話がありましたように、生糸の糸価が下落の傾向にあります。これにつきましては、私どもといたしましても、支持方法をとってきたのでありますけれども、一面においては、昨年御承知のように非常に繭が豊作でありました。それから下落の傾向にあるというので、これを紡ぐ方にも急いでおるようなことで、この糸価が下落するということはひいては養蚕農家に影響を及ぼすということではいけないと私ども考えております。そこで私どもが考えておる点につきまして、せっかく御質問もありましたので明らかにしておきたいと思うのであります。昭和三十三生糸年度に適用いたします最高最低価格は、従来の水準を動かさない、こう……
○赤城国務大臣 三月十八日にこちらを立ちまして、一ヵ月余にわたりましてソ連側と日ソ漁業の交渉を進めて、昨日帰ってきました。その間におきまして当農林委員会におきましては大へんな御協力を願いまして、法案等につきましてもほとんど全部にわたりまして可決されるようなお運びを願いましたことを心から御礼を申し上げます。 漁業交渉の問題は、出る前から御承知の通り、大きな問題といたしましては、オホーツク海におけるこちらからいえば出漁問題でありまするし、向うから見れば禁漁問題といいますかそういう問題が政治的に大きな一つの問題であったのであります。もう一つは、本年度の総漁獲量をどの程度にきめるかということが問題で……
○赤城国務大臣 一月の十三日から、わが方の委員と先方の委員とサケ、マスの問題について交渉を続けてきたわけであります。私の方の主張と向うの主張と非常に違う点を二、三申し上げますと、第一には漁獲の期間を向うでは繰り上げろ――八月十日ということに条約になっておりますが、七月十日に切り上げろというふうなことを言っているわけであります。第二には、御承知のように条約上オホーツク海におきまして昨年は二船団、一万三千トンの漁獲の約束になっておるのでありますが、これは本年度においてまたあらためて協議するという保留条件がついておりましたので、その問題が問題になっておるのであります。それにつきまして、全面的にオホー……
○赤城国務大臣 ただいまの見方は、私も同じように考えておりますので、正しいと思います。
【次の発言】 農産物の価格安定につきましては種々方策を講じて安定していきたいと思いますけれども、農産物価格安定法の対象を広げるということは今考えておりません。従って廃止するという気持はないのであります。
【次の発言】 今のお話のように、現在の統制は続けていきたいと思います。また米の消費者価格におきましてコスト主義をとっておるわけではありません。コストということはある程度参考にはいたしておりますが、決してコスト主義をとっておるのではないのでありまして、その方針でいきたいと思います。
○赤城国務大臣 お話のように、税の負担外の負担が非常にふえておる事実は、私も承知しております。これは、私といたしましても、農民の負担が多くなることでありますから、いい姿だとは決して考えておりません。
【次の発言】 私の方といたしましては、税ばかりではありませんで、やはり農民の生活水準を上げるということに力を入れておるわけでありますが、同時に、負担の面におきましても、小さい農家等の負担を軽減するような形におきまして自治当局とも大いに検討を加えて参りたいと存じております。
【次の発言】 農村におきまして、税外収入、ことに部落費といいますか、賦役などが多いということは、地方自治体の財政が十分でない、……
○赤城国務大臣 日本の農業が零細農だということが非常に日本の農業の発展を阻害しておることは御説の通りであります。これに対する対策ということでありますが、これに対しましては、耕地の面積だけにとらわれることなく、耕地が狭くても土地の生産力を上げるように、あるいはまた労働の生産性を上げるように、こういうことで、土地が狭くても、その土地からたくさんの収穫と、またこれに対する労働報酬を上げられ、生活水準が上るということを一つの政策として考え、またその予算の措置をしておるわけであります。もう一つは、土地が狭いということは、やはり決定的な日本の農業の弱点でありますので、土地の壊滅もありますけれども、それなど……
○赤城国務大臣 ただいま御指摘のような情報はまだ正式に受けておりません。しかしいろいろな面で漁獲量を減そうというような情勢にあるようには考えられますけれども、今御指摘のような正確な情報はまだ受けておりません。
○赤城国務大臣 農業関係の技術を尊重し、また農業関係に携わっておる人々の待遇等を改善しなくちゃならぬということは私も強く考えておるわけであります。ただいま減った面の御指摘がありましたが、御承知のように農林省におきましても農林水産技術会議というものを特に置きまして、技術の方面には非常に力を注いでおるわけであります。ただいま御指摘がありまして、いろいろ数字等の問題もありましたので、簡単に御答弁を申し上げますが、研究方面その他にしわ寄せになって十分な研究ができないじゃないか、こういうことでありますが、私といたしましても十二分にこの方面の研究を進めていきたいと考えております。数字の点でちょっと申し上げ……
○赤城国務大臣 今のお話のように、国全体の経済の中に弾力性を持たせるとかクッションを持たせるとかいうことは非常にけっこうだと考えております。そこで、お話にも出ましたが、自作農というような制度を国が国策として保護をする必要もそういう点からあるだろう、こういうことでありますが、雇用という問題と離れましても、私は山本さんのお考え方と同じような考え方であります。と申しますのは農業政策におきましても、土地を国有なら国有にして全部雇用労働という形に持っていくべきものじゃない。農民におきましても、あるいは中小企業者におきましても、日本の制度から言いましてはやはり独立自営の農民である。こういう立場から、農民の……
○赤城国務大臣 大体壊廃地と新たに造成する土地の面積とは同じくらいの程度で、大へん壊廃地が多いような状態であります。毎年の壊廃地面積が約一万五千町歩くらいになっておりますが、正確な数字につきましてはなお調査して後刻申し上げます。
【次の発言】 今お尋ねの住宅公団等の土地区画整理の問題と農地の転用の問題にお答え申し上げます。今、都市計画法とか首都建設法によって指定された地域内におきまして、土地の転用をするという場合には、具体的な問題につきましては農林省がこれを許可する、こういうことになっております。住宅公団の区画整理の場合には、その区画の中におきましての転用につきましては農林大臣に関係なしに区画……
○赤城国務大臣 韓国に抑留された方方に対しましては、今お話しのような措置をとってきておったわけであります。それからソ連に抑留されておる者でありますが、韓国に対していろいろな措置をとるころにおきましてソ連の抑留者というものは、ちょうど二十八年ごろでありましたが、その当時未帰還とか、船で向うに押収拿捕されたものがなかったのであります。その後ときどき拿捕された船があるのであります。現在におきましては拿捕された船はソ連の方で百十四隻であります。人数といたしましては二人、こういうことになっておるのであります。それからまた中国の方につきましては、拿捕されておる船が百四隻、拿捕されておる人は現在ないのであり……
○赤城説明員 ごあいさつを申し上げます。このたび内閣官房長官に就任いたしました赤城宗徳でございます。万年至らないづくしでありますので、各位の御指導と御鞭撻をお願いいたしまして、ごあいさつにかえる次第であります。
なお、官房副長官に松本俊一君と鈴木俊一君が就任いたしました。
【次の発言】 ただいまお話しのように、日本と中共との漁業関係、貿易問題、あるいはまた国内の経済に対しての所見、こういう点につきまして、この際、内閣としても一般国民に声明する必要があるのではないか。御同感であります。そういうことでありますので、実は総理の所信表明の中にもぜひそういうことを盛って、国会を通じて国民に政府の所信を……
○赤城政府委員 国会の同意を求める人事、あるいは国会の議決による人事等につきまして、前もって議運の方へ打ち合せをするようにというようなことを、私もかねがね聞いておったのであります。それで、できるだけそういうことにしたい、こう努めております。たまたま、言いわけをするわけではありませんが、選考の途中において、私の方に話が届かない前に、各省の選考等で人事が漏れるような事態がありますので、私といたしましても、閣議の席上におきましても、あるいは事務次官の会議等におきましても、そういうことのないように注意を喚起いたしておるわけであります。なお、このたびお願いする人事の中で、米価審議会の委員のことについてお……
○赤城政府委員 従来、最も関係がよくわかっておった省の方から内選考をいたしまして私の方に持ってきて、それを国会の方に、同意を求めるべく出しておったのであります。そのうちにおきまして、今御指摘のように出席率が非常に悪い、あるいは適当でないんじゃないかというような御意見も拝聴いたしたわけでございます。従来も検討はいたしておったのでありますが、そういう手抜かりが私の方にもあったと存じます。でありますので、人事の点につきましては、各省の方から選考したものにつきましても、私の方におきましてなお一そう慎重にこれを精査といいますか、検討いたしまして、国会の方に提出したい、こう考えております。
○赤城説明員 勤務評定につきましては、私どもの考えとして、勤務評定そのものはあらゆる社会に行わるべきものだ、ことに公務員は国民に対する奉仕者であるという立場にあるので、公務員は国家公務員であると地方公務員であるとを問わず勤務評定を受けるべきである、こういう建前に立つておるわけであります。そこで、もちろん法律上にもきめてありますが、法律上にきめてあることを離れても、勤務評定は国家公務員は受けるべきだ、また勤務評定を実施すべきである。なおさら法律にあるのですから、これを施行するという方針において変りはないのであります。お話のように、九月十五日を契機として、その分析についていろいろ考え方に違いがある……
○赤城政府委員 第三十回国会に提出いたしました法律案、及び提出予定の法律案、条約等につきまして申し上げたいと思います。お手元に御配付いたしておりますのは、二十六日現在のものでありますが、今日現在のところを申し上げたいと思います。 すでに御配付の中の、憲法調査会法の一部改正案、これは提出済みであります。それから、一般職の職員の給与に関する法律等の一部改正案、これも提出済みであります。私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部改正案、これも提出済みであります。下請代金支払遅延等防止法の一部改正案、これも提出済みであります。その次の、風俗営業取締法の一部改正案、これはすでに閣議の決定を経ま……
○赤城政府委員 お話のように国会議員の国会内における言論に対しましては、あらゆる面から強く保障されているわけであります。でありますので、公務員あるいは公務員に準ずる者が、これに対して誹謗的な批判をするというよもうなことは、厳に慎しむべきことだと私も考えております。特に国会議員でもないのでありますから、その内容等を直接聞いておるわけでもない。その内容等をきわめないで、これに批判を下すということは慎しむべきことだ、こう考えておりますので、この事件につきましても、当局に対して、私といたしましても、厳重に戒告をいたした次第であります。
【次の発言】 私の方といたしましては、先ほど申し上げましたような考……
○赤城政府委員 ただいまのお言葉でありますが、私、官房長官をいたしておりますけれども、私も議員の一人でありますので、議員としての発言に対してとやかく言われたり、あるいは特に公務員がこれを誹謗するというようなことは、許すべからざることであります。こういうふうに考えております。
【次の発言】 昨日の本会議で、成田君の御質問に対して、総理がNBCのブラウン記者のフル・テキストを見てから検討する、こういうお答えをしたわけであります。ところが、今お話のように、その前にテキストが社会党の方へ松本副長官から渡つておるじやないか、これは非常な食言じやないかということであります。そのことにつきまして私の承知して……
○赤城政府委員 私が官房長官になつてからまだ国勢会議を聞きませんので、その人は出るか出ないかわかりませんが、私が就任する前にも、そういう構成メンバーでない者をはべらすといいますか、会議に出すということはないと私は信じております。
【次の発言】 これは追つて調査をしてお答えしたいと思いますけれども、私は正当な人であるならば懇談会等で話を聞くことはあり得ると思います。どういう人か、私今突然米まして、その人の様子もわかりません。よく調査して、後刻お答えしたいと思います。
【次の発言】 国防会議として講演を聞くということは私はないと思います。あるいはまた懇談会等において話を聞いた場合があるかもしれませ……
○赤城政府委員 憲法調査会法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 御承知の通り憲法調査会は昨年八月発足を見たのでありますが、本年に入ってその調査審議は広範な事項について細部にわたって行われ、また会議もひんぱんに開催されるに至り、今後ますますその回数の増加することが見込まれるのであります。これに伴いまして憲法調査会事務局における諸般の事務も増大しておりますので、これらの事務を円滑に処理するため、現在局長のほか七人である事務局職員の定員を改め、新たに事務官五人を増員することといたしたいのであります。 以上がこの法律案を提出いたしました理由であります。何とぞよろしく御審議の上、す……
○赤城政府委員 だんだんお話を承わりましたが、憲法調査会は憲法を改正するという目標のもとに置かれていないことは御承知の通りであります。ただ今お話のように、岸総理個人としては改正論者であるけれども、しかし憲法改正の問題は、憲法調査会等の結論を得なければ自分できめるべき問題ではない、こういうふうに言っておられますので、前申し上げましたように憲法調査会は憲法改正という目的ではない。しかしどういう結論が出るか、これは結論は将来のことにわたっておりますので、私どもが予測できませんけれども、改正を目的としておることでないことは、憲法調査会の設置された当時から変っておりません。それから安保条約のお話が出まし……
○赤城政府委員 ただいま防衛庁長官からお答えしましたが、外国の情報等をとっておるということでありましたが、内閣調査室は、御承知の通り、重要政策に関連する情報の収集、調査、こういうことをしておりますので、そこにおいて情報等を収集しておる、こういう仕事をしております。
【次の発言】 内閣調査室から練馬に派遣されている職員は四人ございます。うち一人は病気のため長期欠勤中であります。その氏名は内閣調査官渡辺愛三、これは長期欠勤中です。内閣事務官小林博、同じく井上伸次、同じく曲輪昇一、以上であります。
【次の発言】 機種の決定は私どもの所掌ではありませんけれども、今お話のように、機種の決定については相当……
○赤城政府委員 今お話しのように、原子炉の安全性については十分検討の上設置することに相なるわけでありますから、損害というものはあまりないという見通しのもとに設置することだと存じます。しかしながら、まだ未開発のものでもありますし、不測の災害が生ずることも考えなければなりません。従って、今お話しのように、民間保険もつけるわけですが、災害が生じた場合には非常に大きな災害に相なろうかと思います。でありますので、民間保険の限度を越したものについては、国家がこれを補償するという責任を当然感じておるわけであります。従って、その具体的内容等について、あるいは立法措置を講ずるというものについての法的な問題、そう……
○赤城政府委員 再々お話がありましたが、やはり官僚というのは、今の言葉で言えば公務員でありますが、国民の奉仕長ということになっておりますので、旧来の官僚政治に堕することは、まことにこれはいけないことだ、私どもといたしましても、そういう弊に陥らないようにかねがね注意はいたしておったのでありますが、御指摘のような案件もちょいちょい出てきておるのは、まことに遺憾であります。決議その他を尊重することは当然でありまして、その決議の趣旨に沿って、各省各大臣あるいは下の事務官僚におきましても、極力努力して実現をはかる、こうすべきことは当然だと思います。ただ決議そのものが、予算の都合上やいろいろな状態で、直ち……
○赤城政府委員 今お話のように、補正予算をあとから出した根拠は、財政法の二十九条に基いたものであります。 それから第二に、そういう慣例がないということでありますが、その通りであります。ただ、戦前はそういう例が非常に多うございました。戦後には、本予算の成立以前に出したことはあります。まだ審議中であります。しかし、衆議院の審議中に出した例はないようであります。 それから、いきさつでありますが、一般予算が閣議で決定いたしましたのは、一月二十三日であります。その日に国会へ提出いたしました。そこで、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への出資の問題でありますが、これは三十三年の十月にニューデリーで総務会……
○赤城政府委員 グラマンに四月十二日に内定するにつきましては、防衛担当当局が相当検討した上に次のような問題を提供されたようです。すなわち機種は六つの機種の性能その他についての比較の検討表、こういうものを基礎として提案されたということが一つ、それからその性能比較の結果グラマンが日本の防衛上適当であろうという資料、それから生産計画と経済的な面から見ての比較、こういう書類が提出されて、それを基礎として国防会議できめた。こういうふうに考えております。
【次の発言】 お話のように、まだできてない飛行機の種類も、六つの中に四つくらいあったのかと思います。そういうことでありますので、これを日本の防衛上適当な……
○赤城政府委員 ただいま議題となりました憲法調査会法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明いたします。 御承知の通り憲法調査会は昨年八月発足を見たのでありますが、本年度に入ってその調査審議は広範な事項について細部にわたって行われ、また会議もひんぱんに開催されるに至り、今後ますますその回数の増加することが見込まれるのであります。これに伴い憲法調査会事務局における諸般の事務も増大しておりますので、これらの事務を円滑に処理するため、現在局長のほか七人である事務局職員の定員を改め、新たに事務官五人を増員することといたしたいのであります。 以上がこの法律案を提出いたしました理由であります。なおこの……
○赤城政府委員 皇太子殿下の御結婚について、妃選定の経緯から始めて皇室会議の開催、納采の儀等今日に至るまでの経過、さらに今後行わるべき結婚の諸儀式の概要等について申し上げたいと思います。 まず最初に、御結婚についてとられた方針と経過でありますが、宮内庁においては数年前から天皇、皇后両陛下並びに皇太子殿下のおぼしめしを伺い、皇室の伝統と将来皇太子妃の国内及び国際間における御活動が繁多かつ重要となることを考え、御本人の健康、学業、人格、容姿等万般について優秀であることはもとより、血統、親族関係等について支障のないことを期して調査を続けてきたのでありまして、その間宮内庁長官から内閣総理大臣に時宜連……
○赤城政府委員 事実も知りませんし、私も出席した事実もありませんから、それを認めていることもありません。
○赤城政府委員 先ほど農林大臣から御答弁申し上げましたように、被買収者の中で――先ほどお話がありましたが、自作農として農業に精進するということに対してわれわれは賛成をしておるのでありますが、自作農になり得なかったような小地主の生活状況、こういうものを社会的な見解から調査してみたいということでありますから、一言にして申し上げれば調査費ということであります。
○赤城国務大臣 赤城宗徳でございます。私このたび防衛庁長官に就任することに相なりました。申し上げるまでもなく自衛隊は、わが国の平和と独立を守り、わが国を直接侵略及び間接侵略から防衛することを主たる任務とする重責をになっているのでありまして、私といたしましてもいよいよその責任の重大なることを痛感しておる次第でございます。今後当委員会におきましては何かと御指導、御鞭撻を賜わることが多かろうと存じておりますので、この機会に少しく時間をいただきまして、防衛庁の業務につきごく概略ながら御説明申し上げまして、一そうの御理解と御協力を得たいと存じます。 今日の世界情勢につきましては、すでに御承知の通り各国……
○赤城国務大臣 ただいまお話のようなことがあるかと思いますけれども、防衛庁といたしましては、米側から返還になった飛行基地等を、防衛庁の権利として当然防衛庁が使用すべきだという考えは持っておりません。返還になったものにつきまして民間側で使うか、あるいはまた防衛庁で必要とするかということ、あらためて検討の上できめる方針になっておりまして、返還になったから直ちにそれが防衛庁で、自衛隊で使うという権利を持っておるような考えは持たしていないと思いますし、そういうことではないのであります。ただ新しい飛行基地等を作る場合に、耕地やその他をとることが農民やその他に非常に迷惑をかけることがありますので、返ったも……
○赤城国務大臣 飛行機の機種が決定して、その国内生産の会社をどこにするか、こういう指定は、法律によって、通産大臣が防衛庁長官に協議してきめることになっております。そういう事情でありますから、通産大臣が指定をきめたわけであります。 しかし、その協議は受けておりますが、その協議につきましては、次のようなことでございます。全部を話すと長くなりますが、次の戦闘機の製造にあたっては、きわめて高水準の技術と膨大な製造設備を必要とする。従いまして、この生産態勢の決定にあたりましては、技術、労務、工場、施設等の点から見まして、ジェット航空機の製造の経験を有する新三菱重工業、川崎航空機工業、富士重工業の三社の……
○赤城国務大臣 航空自衛隊の次期戦闘機の決定につきましてのいきさつ及びその理由を御説明申し上げます。 航空自衛隊の次期戦闘機の機種の決定につきましては、昭和三十三年四月十二日の国防会議において、今後の計画を進行せしむる諸条件を整備するため、一応F11F―1F(98J―11)を採用することに内定せられたところでありますが、その後F104は開発せられ、西ドイツ等においてこれが採用せられた状況にかんがみ、昭和三十四年六月十五日の国防会議において、前記内定を白紙に還元し、あらためて調査団を派遣する等、さらに慎重に検討の上決定することとなり、防衛庁といたしましては、この決定に基づきまして、航空幕僚長源……
○赤城国務大臣 ただいま御指摘のように、防衛庁に批難事項が多いのは、全く私どもといたしましても監督が不十分であったと考えております。額の点におきましても、相当な額であることも私ども了承しておりまして、この点も非常に遺憾に存じております。そういう点におきまして、やはり国費を使っておりますことでもありますし、ぜひこういうことをなくしたい。こういうふうに鋭意努め督励をいたしておるわけでございます。 それから、批難事項以外でありますが、たとえば繰越額とか不用額等も非常に多いではないかということで、こういう方面なども鋭意改善を加えまして、この点は非常に減ってきております。しかし、批難事項等にいたしまし……
○赤城国務大臣 最終的にはまだ決定いたしません。というのは、私どもも折衝を続けて、価格をできるだけ国民のためにも安くしたいという折衝を続けております。同時にもう一つ、アメリカとの全体としての費用分担の取りきめをしなくてはなりません。アメリカ側から来てもらって、対米折衝を始めようと思っています。それにつきましては、書類を出して折衝に入ろう。書類を出すのに価格が漫然としていてはこれは困りますので、われわれが今までつめた中間的な価格でございます、それを出しまして、折衝の過程におきまして、分担を折衝すると同時に、アメリカ側にもたたいてもらうし、こっちでも価格を合理化するということを続けたいと思います。……
○赤城国務大臣 経過を申し上げますと、一番多く自衛隊の出ておりましたときは、一万一千六百名であります。今は一万五百名だけ出ております。まだ災害の復旧作業等が続いておるのに、自衛隊が引き揚げるのではないか、こういうお話でございますが、そういうことは考えておりません。実は自衛隊が手がけた個所の堤防決壊を埋めていく作業、潮どめ等の作業も非常に進んでおります。一番大きな作業は、私の方では尾西作戦と言っておるのですが、名古屋の旧街道で潮どめしておる、この方に主力を注いでおりますが、これは大体十一月七日に終了するような見込みで現地とも打ち合わせております。そういうことで非常に進んでおります。一つの大隊だけ……
○赤城国務大臣 お答え申し上げます。 名古屋の市長がどういうふうな態度であったかということにつきましては、私は報告を受けておりません。ただ、災害当時自衛隊としてどういう活動をしておったかということにつきましては、調査がありますので、申し上げておきたいと思います。 台風十五号が接近するに伴いまして、第十混成団が、二十六日の朝、全部隊に災害派遣準備命令を出したのであります。同時に、県庁に、無電を持っております連絡班を派遣する一方、中部管区警察局及び名古屋気象台に連絡員を派遣しまして、要請があったら直ちに出動できる、こういう態勢を整えておったのであります。二十六日に、二十三時五分、守山警察から日……
○赤城国務大臣 私の所管ではなくて、お話の通り航空局の所管でありますが、一般に私どもが乗っておるときによくデンジャー・エリアというものがありまして、そこへは避けて飛ぶ、航空管制上そういうふうにしているようであります。
【次の発言】 よく調べてみますけれども、そこに演習場があるということでなくて、自衛隊の飛行機といえどもその中に入らぬようにという管制ではないかと思います。
【次の発言】 事務当局からお答えいたします。
【次の発言】 内閣で、農林次官から防衛庁の次長あてに書類があったということについて、そういうことはなかったというふうに答弁したことについて今不確かなんでございます。事実は今経理局長……
○赤城国務大臣 かねがねほかの委員会でも質問があったのでありますが、サイドワインダーがいつ到着するか、これにつきましては私は十月末か十一月の初めごろに予想されている、こういうことを申し上げておったわけであります。たまたま今御指摘の委員会におきまして私が答弁いたしたことも、所有権が移るのはこちらへ到着してからなので、こちらへ到着したときがわかりませんと、いつこちらで受け入れるかということは不明だ、こういう意味におきまして所有権の移る時期を申し上げたのであります。 それから御質問のときにすでに到着しておったじゃないか、こういうことであります。確かに御質問のときには到着しておったというのは、あとで……
○赤城国務大臣 風邪の気味で欠席しておりますので、きょう出席できません。
【次の発言】 私のところへはまだ辞意の表明はありませんが、今井次官のところへは辞意の表明があったというふうに聞いております。
【次の発言】 いろいろ考えられる筋もありますが、本人から聞いたわけでもありませんので、どういうことかということは今わかりません。
【次の発言】 それに関連しておるであろうということは私も考えております。
【次の発言】 他の委員会でも申し上げましたが、機種決定につきましてはいろいろ問題もありましたし、防衛庁としても慎重を期して検討を続けてきたわけであります。そのときどきによりまして、そのときに集まっ……
○赤城国務大臣 航空自衛隊の次期戦闘機を決定するに至りましたいきさつ並びにその理由を御説明申し上げます。 航空自衛隊の次期戦闘機の機種決定につきましては、昭和三十三年四月十二日の国防会議におきまして、今後の計画を進行せしむる諸条件を整備するため、一応F11F―1F(98J―11)を採用することに内定せられたところでありますが、その後104は開発せられ、西独等においてこれが採用せられました状況にかんがみ、昭和三十四年六月十五日の国防会議において、前記内定を白紙に還元し、あらためて調査団を派遣する等、さらに慎重に検討の上決定することとなり、防衛庁といたしましてはこの決定に基づいて、航空幕僚長源田……
○赤城国務大臣 日米安全保障条約が改定されないでも、現在におきましても自衛力を増強するということを期待されておりますることは御承知の通りであります。しからば安全保障条約が改定された場合に、おのおのの能力に応じて自衛方を維持、発展することが、お話のように強制されたり、義務ということを意味しておるわけではございません。ただ私どもが防衛を担当している立場から考えますならば、アメリカに日本を守らせる義務をはっきりさせるというのに、ただそれにばかり依頼して、みずからがみずからの国を守る努力をしないということは、日本の独立国としての務めではない、こう考えますので、義務とか強制はせられませんけれども、自衛力……
○赤城国務大臣 先ほど防衛局長から申し上げましたように、三百機を大体二百機程度に変更しようということで進めてきておったわけでございます。そこでおおむね二百機ということでありました。ですから私が源田調査団の報告によりませんと空幕としてほんとうに必要な数というものはわからぬということを申し上げておったのでありますが、大体二百機、こういうふうに押えておるのであります。でありますから、源田調査団が帰ってきてから機数はどれくらい必要とするかということを私が聞いたときにも、機数は二百機、ほかに訓練機二十一機、こういう報告であったのであります。しかし防衛庁といたしましては、やはり戦闘機そのものは百八十機、訓……
○赤城国務大臣 戦闘機の価格の問題につきましては、昨年じゅもいろいろ数字が出たのでございます。あるいはまたことしの六月の国防会議の調査によりましても、各機種の価格が出まして、ロッキードにつきましては百七万四千ドル、こういうような価格が出ておるのであります。今度国防会議におきましても、私どもは直接ではありませんが、各機種についての価格について十分な調査をやったのであります。その調査に基づいて日本の国力、国情に応じて、こういうような点から機数も減らしまして、そうしてまた価格の点もできるだけ安い価格で、こういう進め方をいたしておるのであります。直接会社からとったのでありませんが、私どもはこの点におき……
○赤城国務大臣 お話のように被害は少なかったかもしれませんが、場合によっては大きな被害を与える危険があったと思います。お話の通りだと思います。そういう点で私どもも非常に困ったことだと遺憾に思っております。調達庁といたしましてもこのことにつきましては非常に遺憾でありますので、アメリカとも交渉して、損害及びこれからもそういうことがないように交渉を進めておるわけでございます。ただ被害の調査その他についてアメリカ軍から聞いたかどうかという問題でありますが、その前にやはり調達庁としては、こちらで十二分に調べてその材料をもって米軍と折衝に当たる、こういう準備をいたしておったので、御指摘のように幾らかおくれ……
○赤城国務大臣 お尋ねの最初にありました明日国防会議で決定するのではないかということでありますが、国防会議で決定ということでは今のところはありません。というのは、アメリカでも費用分担の関係がありますので、ある程度の予定価格をきめて、その予定価格に従ってアメリカの政府からこちらへ来てもらいまして費用分担の話をする、及びその予定価格をなお減らしていこう、こういうことで国防会議の懇談会を開いてオファーの了承を得る、こういうことで実は了承を得ておるわけでございます。 それから御質問の中心であります機種の決定あるいは価格の決定はどこでするのかということでありますが、最終的の価格の決定は、御承知のように……
○赤城国務大臣 価格の決定はそう急いでいるわけではありません。予算ができてから契約して、価格を決定するのは来年の秋ごろになると思います。今価格で問題になってきますのは、お話の通りアメリカ当局と費用の分担を決定する前提としての見積り価格の問題でございます。その問題につきましては、一機百十五万ドルを割るというふうにこの間申し上げましたが、その前提でアメリカ政府当局に日本へ来てもらう招請状を出したわけでございます。これが来月の十日前後に来ることになっております。十日前後にアメリカの当局が日本に参ります。そこで日本側の負担と米側負担との折衝をいたしますが、価格をどの程度にまでしぼれるかということをその……
○赤城国務大臣 御承知のように第一次防衛計画というものがありまして、三十五年度が三カ年の終期であります。この防衛計画は事情によって繰り延べたものもあるし、達成されないものもあるわけであります。そういうことで、三十五年度の計画を変更しなければならないようになった。同時に防衛計画はある程度長期にわたるものでありますから、三十五年度の計画変更とにらみ合わして、大体四十年度あたりまでの防衛計画を立てたい、こういうことで事務的に作業を続けておるわけでございます。しかし、これはまだ最終的な結論に達しません。最終的の結論に達しますならば国防会議に諮りたいと思っておる次第でありますが、まだ最終結論に達しており……
○赤城国務大臣 御承知のように軍関係のレーダー・サイトはアメリカ軍から日本の方へ引き渡しを受けましてこの気象観測の方も引き渡しを受けるような事態になれば非常にけっこうだと思って話はしておりますが、なかなかむずかしそうです。そこでそれならば自衛隊の方でそういう飛行機や何かを持ってやったらどうかということの御意見と思いますが、今のところ重複することと、いろいろ関係があります。そういうことで実は気象庁ともそういうことは検討いたしておりますが、今直ちにということはちょっとむずかしいように感じております。
○赤城国務大臣 お答えいたします。三十五年度の防衛費として概算要求いたしております額は一千六百九十八億であります。それから次期戦闘機種が決定して、四十年までに百八十機及び訓練機二十機を整備することになっております。来年度どのくらいの予算を要求しておるか、こういう御質問でございます。これは決定いたしませんでしたから一千六百九十八億の中には入っておりません。これから追加要求する予定でございます初年度といたしましては、私どもとしては三、四十億程度と思っております。しかしこれは財政上の都合もありますので、大蔵当局とよく検討した上で要求いたしたいと思っております。私どもの考えでは、まだ額の点においては違……
○赤城国務大臣 運輸大臣から御答弁申し上げたこととは存じておりますが、お尋ねでありますので申し上げたいと思います。 運輸大臣も防衛庁長官も同じ大臣でありますので、指揮監督という形はちょっとまずい関係であります。そこで法制同等でもいろいろ検討いたしまして、統制という言葉が適当だということで統制という言葉を使うことにしたのであります。 この意義を申し上げますと、権限の委任をした官庁が、委任をした業務に関し、委任を受けた官庁を指揮監督することは通常行なわれていることでありますが、指揮監督というこの用語は上下の関係にある行政機関相互問に通常用いられるものでありまして、今回の航空法の改正による委任業……
○赤城国務大臣 ただいま議題となりました防衛庁設置法の一部を改正する法律案及び自衛隊法の一部を改正する法律案の提案の理由及び内容の概要について御説明申し上げます。 最初に、防衛庁設置法の一部を改正する法律案について申し上げます。 政府は国力、国情に応じて防衛力を整備する必要があることを認め、防衛庁の職員の定員を八千四百五人増加し、現在の定員二十五万四千七百九十九人を二十六万三千二百四人に改めることといたしました。この八千四百五人の増加分のうち、七千四百十六人が自衛官で、残りの九百八十九人が自衛官以外の職員であります。自衛官の増加分は、そのおもなるものについて申し上げますと、陸上自衛隊につい……
○赤城国務大臣 昭和三十五年度防衛本庁予算につきまして、その概要を御説明いたします。 昭和三十五年度の防衛本庁の歳出予算の総額は千四百八十五億五千二百万円でありまして、これを昭和三十四年度の歳出予算額千三百六十億四千万円、当初予算でありますが、それに比べますと、百二十五億千二百万円の増加となっております。このほか国庫債務負担行為として、航空機の購入について七百四十一億五百万円、器材の整備について百三十四億七千万円、施設の整備について十八億八千七百万円、弾薬の購入について七億二千九百万円、艦船の建造について十六億七千百万円、計九百十八億六千四百万円を計上し、さらに継続費として昭和三十五年度甲型……
○赤城国務大臣 防衛庁の予算についての考え方に二つあると思うのです。防衛庁関係費は九億しか増してない。国民の側から見れば、いわゆるタックス・ぺーヤーというか、税金を払う方から見れば、防衛庁の関係では九億しか増してないということであります。しかし今御説明申し上げましたように防衛庁の内部では、防衛関係費だけでなく、防衛庁費では百二十五億増している。この百二十五億増したものは、これは国民の税金から百二十五億よけいに負担するということではありませんので、九億だけ負担するという関係なんであります。でありますから、御説のように伊勢湾台風もあるので、私どもも民生安定や災害復旧、国土建設の方へなるたけ予算を増……
○赤城国務大臣 ただいまお話の霧島演習場における火災事故につきましては、私の方でも報告を受けています。損害の程度等につきましてはただいま検討中でありますが、お話のように二月の十三日、場所としては宮崎県の霧島演習場、実施部隊としては十二連隊の第三大隊、状況としては今お話のように、三・五インチのロケット・ランチャーによる対戦車榴弾射撃演習を射程三百五十メートルで森林地帯を避けて落下させるように演習を行なっておったのですが、ちょうど十二時三十分ごろに枯れ草に引火したものと推定される火災が発生しました。隊員三百名が地元の消防団、青年団等の応援を得まして消火に努めた結果、十六時ごろ鎮火した、こういう報告……
○赤城国務大臣 統幕の権限の強化の問題でありますが、この法案を提案するに至ります前に相当検討を加えておったのであります。御承知のように二、三年来の問題であったわけでございます。今統合幕僚会議が設けられておりますが、統合幕僚会議におきまして、各幕と申しますか、各幕僚長から出動時における命令等を長官に直接補佐をするという形になっておることは御承知の通りであります。あるいはまた指揮統率という点におきましても、各幕が、陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊、それぞれ指揮統率をするわけでありまして、統合幕僚会議はそれに対して調整するというような機能だけを持っておったわけであります。出動時におけるこういう命令……
○赤城国務大臣 今のお話のように、私の方で映画会社へ何も協力する義務があるわけでもなし、そういう必要はないわけでございます。でございますから、私の方でも協力したからといって、それをたてにとって、私の方の意思に沿わなければならぬというような弾圧的なことを下す気持もありません。また会社の方でもそれを受けて、その通りにする筋合いのものでもなかろうと思います。今度のことにつきましては私は、よく事情を承知していませんが、今の質疑応答の中でいろいろ感じてはおりますけれども、お話の通り私どもあえて協力する必要も――必要といいますか、協力しなくてはならぬということもありません。従って協力した場合におきましても……
○赤城国務大臣 安保条約の各条について、解明されたと思う点があったら述べてみろ、こういうことでありますが、解明されたと見るか見ないかというのは、これは立場の相違もあると思います。しかし私どもは、安保条約そのものが従来の安保条約から見まして、日本の立場上相当日本のためによくなっている。よく言われておりますようなアメリカのためにやっているということでなくて、日本のためによくなっている、こういうように私は考えておるものであります。そこで安保条約を改正しなければならぬという基本的ないろいろな問題があろうかと思います。しかし昨日も帆足委員に安保委員会で御答弁申し上げたのでありますが、質問する方、追究する……
○赤城国務大臣 骨格といたしましては、私もそういうふうに了解しております。
【次の発言】 今の分析の通りに私ども考えています。私どもが考えていますのは、第二次世界大戦前と第二次世界大戦後における世界の情勢というものは、よほど変わっている。その変わっているのは、第二次大戦までは何といいますか、仮想敵国を設けて相手方を屈服せしめる、こういうことが主眼であったと思います。しかし再び世界大戦というものを起こしたくない、こういう関係から国際連合が成立いたしまして、侵略戦争の放棄あるいは武力の不行使、こういうことが原則になっていると思うのであります。しかしながら世界の現状が国際連合に一任するといいますか、……
○赤城国務大臣 国が独立しております立場から見ますならば、個人に正当防衛権がありますように、国に自衛の権利があるということは必然的なことだと考えております。そこで、憲法が制定されましたが、国に自衛権があるということは憲法以前の問題だと言うと少し言い過ぎかもしれませんが、かりに憲法があってもなくても自衛権というものは独立国として存在しておるのだ、こういうふうな立場に立っておるわけであります。そこで憲法との関係でありますが、御承知のように憲法第九条に、日本においては陸海空軍というものは持たない、しかしそれは国際紛争を解決する手段としてであるという第二項の規定もあります。この点から見まして、第九条は……
○赤城国務大臣 大体は知っておりました。
【次の発言】 形式を三つに分けて、どれをとるかというような交渉をしていたようには私は聞いていません。いろいろ考えて、だんだんに進めてきた、その大体のことを承知しておるということであります。
【次の発言】 別に私の方で承知しておりません。
【次の発言】 第七艦隊の行動等について、私の方に別に打ち合わせばありません。ですから、私の方では承知しておりません。在日米軍が移動したというようなことについては、承知しているところもあります。
【次の発言】 台湾へ移駐しました。
【次の発言】 演習であるというふうに聞いておりました。
○赤城国務大臣 先ほどからお話がありましたように、全面戦争の起きる可能性というのは非常に少ない、こういうふうに私ども見ております。しかしながら再々お話がありましたように、世界の国防というものは、好まないところでありますが力の均衡というような形で、相手方をたたきつけるということよりも、戦争の抑制力として働いておる、こういうのが現状であると思います。そういう点から見まして、日本も世界戦争は起きないというふうに見てはおりますが、これを起こさないということに対する抑制力の一半をになっていくべきだ、こういうふうに考えております。でありますから、世界戦争は起きないという見方をしておりますが、もしもそういう……
○赤城国務大臣 駐在官は送っております。しかし、その演習に立ち会ったか立ち会わないか、その報告は受けておりません。
【次の発言】 承知しています。
【次の発言】 できれば世界の航空図も作りたいのですが、近くのところだけやっております。
○赤城国務大臣 お尋ねでありますが、第三条は、日本の自衛力をどの程度まで維持し、あるいは発展させるかということを約束している条文でございません。具体的には、日本の国力、国情に応じて自衛力を維持、発展させる。というのは、日本の自主的な考え方から、限度はきめていくわけであります。しからば、その限度はどの程度であるかということで、今例として、ICBM等の原水爆、こういうものを撃ち込まれるのに対しては、日本も核武装をして対抗すべきじゃないかというお尋ねがあったのでありますが、私どもの見通しといたしまして、日本に対して、ICBMとか、あるいはIRBMとかを撃ち込むという原子戦的な侵略は、これは予想されま……
○赤城国務大臣 お話を聞いてますと、アメリカ軍は依然として帝国主義戦争を企図しておる、こういう前提のもとにお話されておるように私は感じます。申すまでもなく、帝国主義というのは、資本主義が極度に発達して、国内だけで間に合わない、他国を侵略して戦争をする、こういうことが帝国主義の行き方だと思います。お話を聞いていますと、アメリカはそういう形で戦争を遂行するために日本を利用し、日本を基地としておるのではないか、こういうような観点からの御質問だと思います。しかし、私はそれは全然間違っておると思います。戦争をするために、ソ連にいたしましても、あるいはアメリカにしても、軍備はしてきたでしょうけれども、現在……
○赤城国務大臣 先ほど総理から御答弁申し上げましたように、緊急性があるから安保条約を改正するといいますか、新安保でいくということよりも、前にあった安保条約に対しまして、不合理な点をこの際是正していく、こういう方針で今審議をお願いしているわけであります。従って、防衛関係から見ましても、今日本の自衛力で足らない分を、アメリカによって守ってもらわなければならないという緊急性は感じておりません。条約目的から見まして、とにかく日本の平和と安全を守っていく、再々申し上げておりまするように、抑制力としての考え方を私ども強く持っているわけでございます。
○赤城国務大臣 国際情勢や諸外国の様子によって違うと思いますが、原則として、今、世界で、自分の国だけで完全に防衛ができるという国は、アメリカ、ソ連くらいしかないと思います。ほかの国は、完全に自分の国だけで、どういう事態に処しても防衛できるというようなことは、困難だろうと思います。しかし、そういう点におきまして、日本は日本なりに防衛体制を整えていくのに、どのような計画を持ち、どれくらいの年限を必要とするか、非常にむずかしい問題でございます。情勢等によりまして、なかなか的確には申し上げられませんが、現在第 一次防衛計画を立てまして、三十五年度が終期になっております。三十六年度から四十年度にかけて……
○赤城国務大臣 そのままに受け取って下さってけっこうでございます。
【次の発言】 いつからもアジア侵略の決意を固めたことはありません。
【次の発言】 アジア全域ではありません。日本の近辺のアジア等を含めて航空図を作っております。これは侵略の意図ではございません。日本の近辺の航空の情勢を知っておく必要がありますので、調査をしております。
【次の発言】 近辺といっても、どこからどこまでというわけにいきませんから、近辺を少し出ておるところもありましょうけれども、目的が、決して侵略というような目的ではございません。それは念のため申し上げておきます。
○赤城国務大臣 私が飛鳥田委員の質問にお答えしないようでございますが、御納得をいただいたか、いただかないかは別といたしまして、全部質問にお答えしておるわけでございます。また、防衛庁の方で記者合会見をして、発表した点もあるようでございますが、別に私は、変わったことのように気がついておりません。
【次の発言】 きのう申し上げましたように、入手したものを基礎として地図を作っておる、こういうことを申し上げておるわけであります。その入手は、けさ申し上げますように、ICAOの地図等を入手して、それを基礎として作っておる、こういうことでございます。でありまするから、アメリカからということは、そのICAOの地……
○赤城国務大臣 空対地の攻撃の演習をしているということは承知しております。
【次の発言】 戦闘作戦行動のために日本の施設・区域等を使用する場合には、事前協議の対象になっていますから、向こうから、戦闘作戦行動に出る場合には、事前協議として申し出があるはずであります。
【次の発言】 岩国の海兵隊でも、あるいは厚木の海軍の飛行隊でも、日本の基地を作戦用として使用する場合には、事前協議の対象に当然なるわけでございます。
【次の発言】 在日米軍の指揮下には入っておりません。
【次の発言】 法律的に報告を受ける権利は持っていませんが、連絡は受けています。
○赤城国務大臣 立川へ韓国軍が国連の資格で入ってきたという事実はございません。
【次の発言】 それは承知しております。
【次の発言】 調査の上答弁いたします。
○赤城国務大臣 在日米軍ということではありません。
【次の発言】 初めからでございます。
【次の発言】 安保条約ができてからと思います。在日米軍というような観念は、安保条約ができてからですから、そのときからでございます。
【次の発言】 私の申し上げたことがはっきりしないようでありますから……。
【次の発言】 在日米軍のことで、先ほどの御質問に対してお答えいたしましたことが、はっきりしないようですから、再度申し上げます。
在日米軍というのは、編成上日本におる在日米軍の指揮下にあるものを、私どもは在日米軍と、こう言っておるのであります。第七艦隊は、日本に駐留しておるアメリカ軍の指揮下にありません……
○赤城国務大臣 問題は、戦闘作戦行動に出るという場合には、戦闘任務を与えられて出るかどうか、こういうことに基本があります。そういうことを勘案して見ていくわけであります。
【次の発言】 これは事前協議でそういうところをただしていきます。
【次の発言】 交換公文がありますから、戦闘任務を帯びて出るという場合には、これは事前協議の主題となって協議に入るわけであります。それを、協議しないでもぐっていくというか、もぐっていっちゃうようなことであれば、これは条約の、あるいは交換公文の趣旨に反するわけであります。
【次の発言】 これは、こういう場合に立ち至る前に、そういう事態がありますならば、第四条において……
○赤城国務大臣 これは予想でありますから、はっきりしたことは申し上げられませんが、日本にたとえば中距離弾道弾等を撃ち込む、こういう核の威力のあるものを撃ち込むというようなことになりますならば、これは全面戦争に発展することは免れまい、こういうふうに考えております。そうしてまた一方、世界的な情勢からいいましても、全面戦争ということはまず起こらない、こういうことが世界的な見方といいますか、定説的になっておるのは、御承知の通りであります。でありますので、日本に対してそういうような威力のある核攻撃を加えてくる、それが全面戦争に発展していく、その全面戦争は、世界的に見ましても起き得ないということであります……
○赤城国務大臣 アメリカのこの発表と日本のと違っている点につきまして申し上げます。アメリカの方では、今御指摘のように、対日軍事援助引き渡し額として五億六百五十七万一千ドル、邦貨にして一千八百二十四億円を渡したということになっております。防衛庁の受領実額は、邦貨にいたしまして四千四百二十三億一千五百万で、相当の差があります。その理由は、第一に、防衛庁の供与品受領状況調には、日米艦艇貸与協定及び日米船舶貸借協定に基づく艦艇の貸与供与分五百九十二億九千九百万円を含めております。これは当然差し引かなければならない額だと思います。貸与の分を含めております。第二には、アメリカの国防省発表の引渡額には、米極……
○赤城国務大臣 今御指摘のような計画で三カ年の計画を立てたのでありますが、達成を三十五年度末にいたすというわけには参りません。 その状況を申し上げます。陸上自衛隊につきまして申し上げますと、自衛官は今御指摘のように十八万を目標としておったのでありますが、三十四年度末におきましては十七万でございます。三十五年度末になりますと、本年の予算でもお願いしておりますので、十七万一千五百人、こういうことに相なります。艦艇はこれも今御指摘のように十二万四千トンの目標でありましたが、昭和三十四年度におきましては十万八千九百五十一トン、三十五年度になりますと十一万五千八百四十七トンの見込みでありますから、これ……
○赤城国務大臣 数日来、ただいまお話しのようなことがありましたので、米空軍に確かめたことを申し上げておきます。私の方から米空軍に対しまして、昨年厚木におけるU2事件のときの米空軍の発表と、今度のU2事件に関するワシントンの発表、これは新聞、ラジオ等によったのでありますが、その間に多少差異があるように感ずるけれども、現段階において、在日米軍の公式発表は、昨日厚木において新聞記者会見において発表した通りであるかということを聞き合わせ、なお、追加することがあったならば知らしてほしいという質問をしました。ところが、米空軍当局の方からは、日本におるU2機の使命その他については、昨日厚木の新聞記者会見にお……
○赤城国務大臣 一般の、防衛庁関係でない人を調べるということは、人権じゅうりんだとかなんとか言われますから、慎重に扱っていますが、防衛庁関係の者だけには、さっそく調査をいたしました。防大助教授山田和英、こういう人を昨日指摘されましたので、呼んで聞いてみました。その結果を申し上げます。 当日、すなわち九月二十四日ですが、午後、日本グライダークラブ、これは山田所属であります、及び新日本グライダー研究会、これは清水所属でありますが、練習をしておったわけでございます。そうして、練習しているところへ、飛んできたものがありましたので、珍しいグライダーが来る、こう言う者があって、上空を見ていると、一千フィ……
○赤城国務大臣 レーダー・サイトを譲り受けたのは、昭和三十三年の五月ころと記憶しております。その前は、アメリカの方でレーダー・サイトを管理しておりました。ですから、今のU2等についてキャッチすることになったのも、日本に移譲されてからであります。今二十一カ所日本に移譲されております。
【次の発言】 レーダーでキャッチしたのがいついつかという、はっきりした資料はただいま持っておりません。自衛隊のレーダー・サイトでは、このレーダー・サイトに写ったものをとらえた場合通知を受け、米国の飛行機であることが判明しておった、こういうことだけで、いつ幾日という正確な記録といいますか、数字は今持っておりません。
○赤城国務大臣 戦闘作戦行動と密接不可分な関係にある補給は、事前協議の対象になると思います。例を申し上げまするならば、日本から空挺降下部隊等が発進いたします。その戦場に対して直接武器弾薬を投下するような、戦闘を直接支援するような行動、これは戦闘作戦行動に入る、戦闘作戦行動と密接不可分な補給になるので、事前協議の対象になる、こういうふうに思います。
【次の発言】 戦闘作戦行動として日本の基地から発進することが事前協議の主題になっているわけであります。でありますので、今申し上げました例は直接不可分の補給でございますが、しかし、その補給は、戦闘作戦行動と一体不可分でありますからこれに含まれている、こ……
○赤城国務大臣 U2機につきましては、私どもといたしましても、今度の事件にかんがみまして調査をいたしております。NASAに所属している気象観測機であり、そういう目的にのみ日本において使用する、こういう保証がありますので、私どもは、アメリカ政府のその保証で、それ以上につきましては、今後の事態をよく見きわめた上において考えるべきことだ、こう考えます。現在の段階においては、今の保証をもって私はやっていく、こういうつもりでおります。
【次の発言】 実は、けさほど参議院の運輸委員会に私どもと気象庁も呼ばれまして、日本おいて高層の気象観測をしておるその資料を米軍から受けているか、こういう質問がありました……
○赤城国務大臣 先ほど防衛局長からも御答弁申し上げましたが、通常日米合同演習といわれるものに二種類あったわけであります。その一つは、両方、すなわち、日本及びアメリカが並立した指揮権のもとで同時に訓練を行なって、その効果を高めたということ、もう一つは、日本にいろいろ訓練をするのに不足しているものがあります。そこで、潜水艦艇を動かすのに、それの貸与を受けるということがありましたが、今の並立した指揮権と違って、日本の方と同時に演習訓練を行なった、すなわち、アメリカ軍が自己の訓練を自衛隊の訓練とあわせて行なった、こういう二種類があったのであります、実態からいいますと、合同演習といいましても、日本の自衛……
○赤城国務大臣 事前協議との関係につきましては、なお申し上げる機会があると思います。 第七艦隊が入港するということにつきまして、正式の通知を受ける権利もないし、向こうも義務もないということも、御答弁申し上げた通りであります。事実上、海幕を通じて、必要がある場合には私の方までその報告をすることになっております。今北富士、東富士へ沖縄の第三海兵隊が参って演習をするということにつきましては、正式に調達庁の方へ報告があったことは昨日答弁した通りであります。入港をいつしたかということにつきましては、私のところまで報告を受けておりませんが、これはどこからということでありまするならば、沼津から上がって演習……
○赤城国務大臣 今おあげになりました機種について、それぞれ一長一短のありますことは、御説の通りであります。ただ日本の地利的条件、防空の組織、こういう点から考えまして、いろんな点がありますが、速力、上昇力あるいは余剰能力、また価額の点もありますが、そういう点からロッキードF1〇4Cを日本型に改造して採用するということが最も適当だ、こういう結論に達したわけであります。この間におきまして、国民の疑惑とかいろいろな議論がされたことは御説の通りであります。そういう議論あるいは疑惑がありますので、これは先ほど総理が御答弁申し上げましたように、今、しろうと論議とか、あるいはまた机上において論議するとか、ある……
○赤城国務大臣 総理が答弁した通りでございます。
【次の発言】 お答えいたします。世界の軍備といいますか国防、これはかつては相手方を侵略し、相手方を占領する、こういう構想のもとに行なわれておったと思います。しかし御承知のように、核兵器とか誘導兵器の発達によりまして、この軍備というものの性格が世界の大戦を抑制するといいますか、世界大戦を起こさない抑制力としての軍備に変わった、こういうふうに私は観念しております。そういう点におきまして、世界的に大国が戦争の抑制力を持って今戦争を抑止して、平和でいこうということになっておりますが、日本の自衛隊も小さい力ではありますが、力なりに戦争を抑制するといいます……
○赤城国務大臣 今お話になりましたが、ペントミック隊というのは、御承知のように核に対するアメリカで編成した部隊であります。日本でこのようなことは全然考えておりません。第七混成団につきましては、装備の近代化、効率化をはかる、こういう意図を持ちまして、その方向を進めておるわけであります。でありますので、三十五年度に考えておりますことは、自動無反動砲とか、装甲車とか、自動迫撃砲、こういうものを装備しまして近代化をはかる、こういうことでありまして、核に対する防衛、こういうようなことは全然考えておりません。新聞等にちょっとペントミック隊に似たようなものだ、こういうようなことが出ていましたが、そういうもの……
○赤城国務大臣 御承知のように、沖縄島民の福祉のためにとることのできる措置を合衆国と検討する、こういうことになっております。でありますので、今のような場合が生じたときには、アメリカの方でそういうことをするかどうかという問題が一つありましょう。あるいはまた引き揚げ等の場合に、赤十字船等がこれに当たるということもあろうかと思います。こういう場合にはもちろん自衛隊としては参加しませんが、場合によっては海上自衛隊が護衛をするという場合もあり得るかと思います。これは具体的にそういう場合に検討いたしたい、こう考えております。
【次の発言】 海上自衛隊が海上護衛をするのは自衛隊法七十六条による自衛出動とは違……
○赤城国務大臣 まだ所管を受けておりません。この問題につきましては、大蔵大臣から答弁いたしましたように、地元においてほしいという向きもあります。あるいはまた、私の方から言っているんじゃないですけれども、外部の方で、防衛庁でこれは保管すべきだという議論もあります。目下検討中でありますが、所管がえはいたしておりません。
【次の発言】 そういうものを含めての施設費にはなっておりません。
【次の発言】 やる意思があるかどうかは勘案の上で決定いたします。
【次の発言】 かつて日本のために――あとからどうかは知りませんが、その当時におきまして非常に尽くした人だと私は思います。そういうものでもあり、美術品で……
○赤城国務大臣 ただいまお尋ねがありましたが、自衛隊において建設隊を編成する予定を持っておりますが、これは国鉄の労組を弾圧するとか、そういうようなものに介入するとかいう意思は、全然持っておりません。部隊として編成する人員は約百二十名ぐらいであります。今四十名ばかりを訓練に出しております。今お話のように戦前は鉄道連隊というものがありまして、満州その他においても相当活躍したけれども、内地においてそういう機能を持とうということは考えておりません。目的といたしましては、災害等におきまして、局部的な鉄道等の災害があったときに協力するとか、自衛隊の任務として治安の維持、公共の秩序を維持する、こういうことが……
○赤城国務大臣 お話の通り、第三条によって防衛力を維持発展させる、こういう約束になっております。しかしその中身はやはり言われていますように、それぞれの能力に応じて、こういう意味を含んでおるわけであります。でありますから、維持発展はすることにいたしますが、具体的にどの程度の防衛力を維持しあるいは発展させるか、これは日本の自主的な判断によって、国力、国情に応じて維持発展していく、こういうことに相なっておるわけであります。
【次の発言】 ロッキード関係の直接の国庫債務負担は、本年六百九十八億であります。そのほかに関連器材が十七億あります。これを三十六年度以後において予算化していく計画はどれくらいにな……
○赤城国務大臣 そういう事実があります。
【次の発言】 大体太平洋の地域の諸国の空軍がフィリピンのクラーク・フィールドで共同研究をしたい、主催はSEATOの主催ではございません、米第十三空軍とフィリピンの空軍の主催で太平洋関係の諸国の空軍の共同研究をしたいから日本も参加しないか、こういうことでございます。
【次の発言】 予算の関係やらその他整備その他の関係、いろいろ勘案いたしまして、防衛庁としては航空自衛隊は参加しない、こういう態度を決定いたしました。
【次の発言】 オブザーバーを含めて、参加しない、こういうことでございます。
【次の発言】 昨年もオブザーバー四人を派遣した程度でございます。で……
○赤城国務大臣 安保条約の武力攻撃を受けたときというのは、武力攻撃を受けるおそれのあるのは含んでおりません。
【次の発言】 おそれある場合とは、急迫した危険があると客観的にも明白な場合、こういうふうに考えております。
【次の発言】 ボタンを押すか押さぬかという問題はありますけれども、それを私の方でキャッチして、押すであろうというときには、それはおそれがある場合であります。
【次の発言】 御質問は、出動と武力攻撃に対処することを混同されておるようです。出動したからといって武力攻撃に直ちに対処するわけではありません。出動の命令が、総理大臣及び議会の承認を経て出る。だから武力に対処するか対処しないか……
○赤城国務大臣 第一次計画の概要も御説明申し上げましょうか。達成状況だけですか。
【次の発言】 陸上自衛隊につきましては、編成がえ等も含んでおりましたが、人員にいたしますと、第一次計画におきましては陸上自衛官十八万人をもって六管区隊、四混成団を基幹とする部隊を編成する予定でありました。三十五年度の予算が御審議が進みまするならば、自衛官といたしましては十七万一千五百人、こういう達成状況でございます。
海上自衛隊におきましては、艦艇の編成、艦艇を作っていく目標が十二万四千トンが第一次計画の目標であります。三十五年度末における達成状況は十一万六千トンに相なります。
海上自衛隊の航空機は、目標は二……
○赤城国務大臣 申し上げるまでもなく、局地戦争ということは、全面戦争に対応する言葉だと思います。地域的に限定され、あるいは当事国も限定されておる戦争でありますが、その戦争の様相は、場合によって種々異なる様相をとると思われます。兵器としては、一般に通常兵器をもってする戦争である、こういうふうに考えております。しかし今お話のように、状況によっては戦術核兵器の使用も絶無とは言えないかと思います。しかし一般的には、通常兵器をもってする、局地に限定され、当事国も限定されている戦争、こういうものに巻き込まれない、またこういうものを抑制しようという意味を、安保条約において持っておるものと私どもは解しておりま……
○赤城国務大臣 自衛隊法七十六条によりまして、自衛隊の出動の条件をきめております。それは武力行使が現実にあった場合及び武力行使のおそれがある場合、こういうふうにきめてあるわけであります。でありますから、総理大臣が防衛出動を命ずる場合には、おそれある場合にも命じられるわけであります。おそれある場合に命ぜられた自衛隊は、現実に武力行使がなければ武力行使に対抗することはいたさないわけであります。それは八十八条に載っております。ですから、自衛隊が出動する場合は、日本自体で出動する場合、それがあるわけです。おそれがある場合にも出動を命ぜられるわけであります。 (「ボタンを押すおそれがある場合にも……
○赤城国務大臣 パイロットが不足しておるからF86を偵察機に回す、そういう事実はありません。偵察機でもパイロットは必要であります。(笑声)これは予定の計画に基づきまして、三十五年度の予算で十八機、三億六千万円になりますが、これで偵察機に改装する、こういう予算を提出しておるわけでございます。
【次の発言】 器材整備の費用として国庫債務の負担の中に三億六千万円組んであります。
【次の発言】 供与されたものの型が古い方のものであります。
【次の発言】 型は古いのですけれども、偵察機として十分使えるのであります。
【次の発言】 現在でも統合幕僚会議という組織がございます。別に今度統合幕僚会議を設けるわ……
○赤城委員 私は自民党を代表いたしまして、内閣に対して総括的な質問をいたしたいと思います。 まず第一に、政府の基本方針等についてただしておきたいと思うのであります。その方針の中に、日本は中立主義をとらない、こういうことについてはすでに再々声明もし、また一月三十日の本会議におきましても、池田総理は中立主義をとらない旨をはっきり答弁しております。さらに、昨年の十月三十日ですか、東京文京公会堂におきまして、池田総理は、自民党総裁として次のように演説しておるのであります。すなわち、「今世界の状態は、雪解けとか、過熱とかいっておりますが、いずれにしましても、東西の間における勢力の均衡が保たれております……
○赤城国務大臣 物価問題として砂糖の値段を下げたいということにつきましては、私も強くそれは考えておるわけであります。その手段として、消費税の問題でございますが、現在の消費税五円を引き下げる、こういう場合におきましては、今度は甘味資源あるいは黒糖関係の問題でございますが、五円ですと黒糖への影響はないというふうに考えておりますが、五円以上大幅に引き下げる場合につきましては、黒糖ばかりでなく、その他の甘味資源への影響というようなことも慎重に検討いたしまして、必要があるということでありますならば、私は予算措置を講ずる方向へ進めていきたいと思いますが、他の甘味資源への影響等もなお検討してみる必要がある、……
○赤城国務大臣 今回の組閣にあたりまして、引き続き農林大臣の重職を汚すことに相なりました。その職責の重かつ大なることを痛感いたしております。何とぞ格段の御協力を心からお願いする次第でございます。 私は、かねて農林水産業の重要なること、農林水産業の近代化の必要であることを力説してまいったのでございますが、最近のわが国経済の推移に照らしまして、農林水産業の近代化を積極的に推し進めることが経済の安定的成長をはかるために不可欠であるということにつきまして、大方の御了承を得ることができたものと信じております。このような趣旨から、農業近代化を積極的に推進するため、昭和三十九年度予算編成の時期にあたり、次……
○赤城国務大臣 お説のとおり食糧不安を生ずるような事態を起こさしたくない、またそういう事態が起きますと、お話のような状態になります。ことしの米の需給関係でございますが、ちょうど三十八米穀年度端境期のころにおきましては、出回り状況が地域的に非常におそかったようなところもございます。そういうことで、需給操作上いささか不安ではないかという気もいたしました。しかし、その後米の出荷が非常に順調に進みまして、昨年度の出荷状況に対しまして九八%程度になっております。こういうことでありますので、米の需給につきまして、全体としては不安なく推移するという状態になっております。私どもは、いまお話しのように、食糧の不……
○赤城国務大臣 お答えいたします。 沿岸漁業に対して影響があるかどうかということにつきましては、慎重に調査をしなくてはならぬと思っています。御承知のように、原子力潜水艦が本邦の沿岸や主要漁場で冷却水とかあるいはイオン交換樹脂その他放射性の物質をゆるやかな基準で海中に放棄するということになりますると、水産物に対して損害を与える場合も予想されます。そういうことでありますので、外務省及び科学技術庁と緊密な連絡をとって、海洋及び海産生物の放射能汚染によって沿岸漁業等に不測の損害を与えないように、慎重に措置したい、こういうふうに調査を進めておったのであります。
○赤城国務大臣 どこへ入れるかはこれからの問題ですけれども、いままでの三つの範疇からどこへ入るかといえば、(ハ)の範疇に入る、こういうように私は考えております。
【次の発言】 日韓の漁業交渉面と日韓交渉全体との関係でございますが、前提として、これはまとめるべきほうがよいのか、あるいはまとめないほうがよいのかこういう立場から交渉を進めていかなくちゃならぬのは御承知のとおりだと思います。私どもの立場としては、これはまとめていきたい、こういう立場で交渉を進めております。でありますから、大上段に、李ラインというものは撤回するのかしないのか、こういうことの進め方はいかがかと思うのでございます。私からよけ……
○赤城国務大臣 いわゆる農業白書にも申し述べておりましたように、あるいはまたいま御指摘のように、農業人口は最近におきましては大幅に減りつつあります。三十七年度も就業人口及び学校卒業者等で他産業へ出た者が七十一万ということになっております。そのわりあいには、いまお話がありましたように農家の戸数は減っておりません。こういう現状に対しまして農業をどういうふうに考えていくか。一口にいいますならば、後継者等はぜひ残ってもらわなければなりませんが、農業人口が他産業へ移動するという傾向は、強権力等をもって押えようといたしましても、これはなかなか押え得ない問題だと思います。ことに世界の農業国を見ましても、農業……
○赤城国務大臣 事務当局から正確に申し上げます。
【次の発言】 米については直接統制、麦については間接統制という仕組みで行なっておりますので、売買の差損とか政府管理経費の負担、こういう関係で、いわゆる赤字と称せられるものが出ることに仕組みそのものがなっておると思います。世間では赤字赤字とこう言いますけれども、これはいまお話のように、あるいは消費者に対しての一つの対策も含んでおりまするし、生産者に対しましては価格支持対策、こういうような対第にもなっております。でありますので、ある程度売買の差損とか、あるいは政府が管理いたしておりますから、政府管理経費の負損ということで言われておるところの赤字が出……
○赤城国務大臣 おっしゃるとおり、開放経済に向かっての農業は、相当国際関連を持ちます。EEC等におきましても、農業の面におきましても国際分業的な傾向が非常にあらわれております。したがいまして、日本の農業におきまして、そういう面が強くなってくると思います。ことに飼料につきましては、私どもは自給飼料の面の督励も奨励も少しにぶっておりましたので、自給飼料の奨励に欠ける面が非常に多かったと思います。そういう点で乳牛等のために自給飼料の面を拡大していく、また濃厚飼料等につきましても、できるだけ自給度を高めていく、こういう方針でございますが、購入飼料が事実上非常に多いのでございます。ことに濃厚飼料は大部分……
○赤城国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。 この法律案は、昨年の第四十四回臨時国会に提案いたしました農林省設置法の一部を改正する法律案の内容となっておりました事項に、今回改正を必要とする事項を加え、新たな法律案として提案いたすものであります。 まず、昨年の改正法案の内容となっておりました事項から御説明申し上げます。 第一に、近年わが国において増加しつつある農作物及び林木のウイルス病による被害に対処し、その防除方法の確立をはかるため、新たに農林省本省の附属機関として植物ウイルス研究所を設置し、植物に関するウイルス……
○赤城国務大臣 確かにそのとおりに感じております。近代化といいましても、近代化の内容にはいろいろあろうと思いますけれども、技術の革新ということは、重天なる要素であろうと思います。もちろん基盤の整備とか近代化が十分できるような方途を講じていくことが、必要でございます。同時にまた、技術面において一そう革新をしていかなくちゃならぬ、これは当然であろうと思います。御指摘のように、万全であるとは思っておりません。一そうこれを強化していきたい、こう考えております。
【次の発言】 農産物は全国民の食糧でもありますので、生産者面及び消費者面、両面にまたがって非常に重大な関連があるわけでございますが、私どもとい……
○赤城国務大臣 食糧庁の一部、二部等に関しまして機構を改める点の御指摘でございますが、買い入れ、輸入、それから配給といいますか、そういうものを一貫しよう、一つの需給計画の中に輸入も入りますので、そういうものを一貫して所掌させる、こういう意味からでございます。したがいまして、いま御指摘の貿易の自由化と関連して、農民におきまして、食管制度などを改めて自由化するのではないかという不安があるのではないかという御意見でありますが、私はないとは申し上げません。しかし、いまの食糧管理制度を改めよう――改めるといいますか、撤廃して自由化しようというような考えは、いま全然持っておりませんし、今度の機構改革は、そ……
○赤城国務大臣 臨時行政調査会におきましては、最終的な結論を出すべく検討中だと思います。その最終案につきましては、私ども十分尊重しなくちゃならぬと思っております。ただ、いままで調査会の委員の中からの試案といいますか、私案等の点などについて意見を農林省として聞かれておる面もございます。これにつきましては、賛成の面もございますが、にわかに賛成しがたい面もございます。いずれこういう試案等を基礎として、行政調査会の最終的意見が出るのではないかと思っております。最終的意見につきましては、十分尊重いたしたいと思いますが、中間の意見等につきましては、賛成の面もありますし、また慎重に考えなくちゃならぬ面もある……
○赤城国務大臣 実態はいまお話のとおりでございます。あとの損害の点等から申し上げますと、法律的にいろいろ問題はあるようでございます。向こうの港を離れたときに木材輸入業者に所有権が移るのかどうかという問題、ですから、それをソ連政府が賠償するのか、ソ連の公社なのか、日本の輸入木材業者が損害の賠償に応ずるのか、こういう問題がございます。そういう問題等につきましても、内地の木材業者とは、私のほうの林野庁がいろいろ相談をいたしております。しかしながら、その辺ソ連との関係もございますので、過般日本の交渉団を編成いたしまして、モスクワへ派遣いたしました。モスクワでこれからいかだ輸送をやめるようにというような……
○赤城国務大臣 ごもっともな御指摘でございます。そこで、動物につきましてもウイルス研究はすべきものだ、こういうことで――ただ、植物よりも先に、動物につきましては、従来の京都の研究所その他におきましても研究を進めておるわけであります。私、技術的に、学問的によく知りませんが、植物と動物とのウイルスにつきましては、いささか性質が違う点もあるようでございますので、動物につきましては、いま申し上げましたようにすでに研究を進め、また畜産試験場等におきましても、その研究を土台としてなお進めておるということでございますので、このたびは、植物について特に研究する機関を持っておりませんので、植物のウイルス研究所を……
○赤城国務大臣 動物のウイルス等につきましては、従来の機関をもって相当研究を続けておりますけれども、植物につきましては、まとまって研究をいたしておりません。しかし、ウイルス病に対しましての研究は重大なことでございますので、今般植物ウイルス研究所を設置して、その研究を十分生かしていきたい、こういうふうに考えて御提案を申し上げた次第であります。
【次の発言】 行政調査会の答申は、私どもといたしましては尊重していかなければならぬ。でありますので、この答申を待って機構の改革をするのが、筋だと思います。ただ、農林省関係のものは、ことし急に出したわけではございませんで、昨年から問題になっておったのが、昨年……
○赤城国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産業に対する施策について所信を申し述べたいと存じます。 まず、最近における農業の動向について申し上げます。三十七年度を中心とする農業の動向につきましては、さきに、昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告として国会に提出いたしました。いまその大要を申し上げますと、三十七年度におきましては農業就業者は、引き続き、前年度に比べて三%減少し、千二百六十四万人となっております。これを五年前の三十二年度と比較いたしますと二百万人ほどの減少でございます。 農業生産は、三十七年……
○赤城国務大臣 いまのお話のように、画期的とかというようなことばを使っておりましたが、あまり革命的というようなことばはオーバー過ぎたような気がいたします。革命ということになると、まるっきり現状を転換するといいますか。裏表に変わったようなことに一般にはとられます。常識的には少しオーバー的に革命的と言ったようですが、総理も革新的と途中で改めたようでありまするし、革新的な気持ちでというような気持ちをあらわしたものと御了承願って、私は、画期的とかそういう意味で農政を推進していきたい、こう考えたわけであります。 しからば、従来の方向と相当大きく違っておるかといえば、そう大きく違っておるとは思いません。……
○赤城国務大臣 この間もお話し申し上げましたように、政策の柱といいますか、四つ、五つ掲げておるのでございますけれども、革新的といいますか、画期的といいますか、考え方を革新的に持ってきたという点は、私は、農業そのものが弱体的な産業でございますから、自然に従来どおりに放任させておくわけにはまいらぬ、そういう意味におきまして、政府の保護といいますか、助成といいますか、これはまあ必要だと思います。しかし、体質改善をし、構造改善をする、こういう事態に急速に踏み入れておるところの日本の農山漁村といたしまするならば、やはりみずからも立ち上がる、こういう気分も持ってはおると思いますが、なお強めていただきたい、……
○赤城国務大臣 昨年政府提案と事情が違っておるじゃないかということでございますが、第一には、政府提案のものに対しまして衆議院のほうで修正がありましたので、その修正部分を原案として取り入れたということが一つ違っております。 それからもう一つは、自由化する前の法案、今度は自由化してからの法案であるから、その辺の外部の情勢に対してどういう配慮をしたか、こういうことでございます。実は自由化する場合に、まあ完全自由化でございますけれども、農林省側、私のほうといたしましては、自由化についてはいろいろ条件がある。一言でいえば、甘味資源法案及び沖繩産糖に関する法案でございますが、これは次の国会に提出して早急……
○赤城国務大臣 たいへん御経験の上からの御発言でありましょうが、いまの質問がちょっと抽象的で、私のほうでもお答えしかねますが、要するに、甘味資源対策につきましても一貫性がないじゃないか、こういうことかと思います。この点につきましては、新しい成長作物でもありますし、法案も昨年出すというような事態でありますから、そういうきらいはなきにしもあらずだと私も思います。しかし、そういう面におきましては、こういう法律を通じて一貫していく、こういう方針で進みたいと思います。
【次の発言】 お話のように、あるときは工場を農地転換の名儀で許可したり、また昨年のようにこれを中止させるというような状況がございました。……
○赤城国務大臣 国全体の経済成長関係から見た農業対策、そういう関連においてのいろいろな御意見、私も全く同感でございます。せっかく成長いたしました日本の経済力を脆弱である農業方面に投入して、農業の生産性を向上し、農民生活を安定させる方向へ強力に展開していく時期である、こういうお考え方、全く同感でございます。そのためには、農業基本法の志向する方向に沿うて、長期的な見通しをなお立てる必要があると思います。こういうことでございますので、実はその点も御同感で、いま検討をいたしております。所得倍増計画のときに一応の十ヵ年の見通しは立てましたが、なおいろいろな変化がございますので、見通しをつくっていく。 ……
○赤城国務大臣 お答えいたします。
砂糖類の自給度の向上につきましては、本法案制定の目的の一つでもあることにかんがみまして、適地において甘味資源作物の生産振興を進めていく考えであります。このため、政府としては、御趣旨に沿うよう、甘味資源審議会の意見を聞き、甘味資源作物の生産計画を立て、これを指針として、土地基盤の整備、生産奨励等の生産対策を強力に推進してまいる考えであります。
【次の発言】 お答えいたします。
最低生産者価格の決定にあたりましては、当該甘味資源作物の再生産の確保に支障を来たすことのないよう、生産対策と相まって十分配慮してまいる所存であります。
なお、パリティの基準年次につ……
○赤城国務大臣 お話のように、もちろん、委員会中心で議事を進めていくことに、私の考えに変わりはございません。けさの状況は、十時にこっちに入る予定で、向こうへちょっと顔出しをしてすぐこっちにくる予定であったところが、社会党の質問者のほうで、私に関する問題を一番先にする、あとゆっくりこちらでやるようにという話なものですから、それに乗って待っているうちに、なかなか私のところへ回ってきませんで、ついおそくなったわけであります。しかし、向こうも繰り上げて私に対する質問をして、急いでかけつけたのですが、時間がたいへんおくれて申しわけありません。
【次の発言】 農政の基本的な問題を本委員会等におきまして申し……
○赤城国務大臣 日韓漁業交渉につきましての現在までに至る経過及びわがほうのこれに臨む態度等につきまして、御報告、御説明申し上げます。 昭和三十六年の十月に始まりまして現在に至るまで、四十数回に及びまして日韓予備交渉、漁業関係の会合が開かれております。双方から具体案を出し合って討議が行なわれておるのでございますが、その経過等について御説明申し上げます。 今日まで問題になった点を申し上げますと、これはわがほうの態度でもございますが、第一番目には、李ラインの撤廃を前提として漁業交渉の妥結をはかる、こういう方針で進めております。 それから漁業専管区域でございますが、漁業専管区域につきましては、わ……
○赤城国務大臣 毎年公庫に対する出資に対して法律を改正してきたのでございますが、出資に対しては法律の改正を要しないじゃないかということに対する御質問かと思います。予算において、あるいは財政投融資の面におきましての御審議を願っておりますので、出資の点について毎度法律の改正というものをすることは省いていったほうがいいのじゃないか、こういう方針で法律事項にしない、こういう方針で進めてきておるわけでございますが、予算面において御審議を願っておるからという意味で、法律事項にしないということにしたと思います。もっとも、予算で審議しても法律に出すものはたくさんあるのでございますが、そういう考え方からだという……
○赤城国務大臣 前段の畑作農業振興につきましては、農業基本法のできる前から、そういう方面に力を入れなくちゃならぬということで力を入れて、今般も期間延期の法案の御審議を願っておるわけであります。いまお話しの、方針はいいけれども、また政策もいいけれども、その中において脱落していくとか、よくいってない面を改めていかないと、せっかくの法の目的達成が十分でないじゃないかという御意見は、まことにそのとおりと思います。 そこで、いままで行なわれている中における開拓者の問題でございますが、開拓者が残って十分仕事を進めていきたいというもの、あるいはまたそこを離れたいというもの、二つの面があろうと思います。残る……
○赤城国務大臣 中央調停につきましては、見通しといいますか、できるだけ早く調停の解決を見たいと思っております。見通しというよりは、希望をいいますならば、生産者のほうに都合のいいような調停が出ることを希望、期待をいたしておるのでございますが、調停にかかっておりますので、その見通しといわれましても、見通しにつきましてはちょっと申し上げかねます。期待は、先ほど申し上げたような期待を持っておるわけであります。
【次の発言】 農林大臣としては、中央調停だからといって介入できるわけでございません。しかし、酪振法にもきまっているし、また中央調停ということになれば、中央の調停委員も私どもの意をくんだような調停……
○赤城国務大臣 日韓の漁業交渉におきまして、何といたしましても一番大きな問題、また日本の立場からいいますならば、いまお話しのように、日本の安全操業ということが不可欠の問題であることは、そのとおりに私も信じております。もともと李ラインというものは、わが国といたしましては認めておらぬ線でございます。しかし、韓国側におきましては、李ラインと称してあそこに線を引いておる。こういう実態に沿うて日韓漁業交渉を進めておりますが、当然、李ラインというものが撤廃されることを前提として、交渉を進めておる次第でございます。でありますので、いまいろいろな問題が懸案のままで会談が進められておりますが、この懸案が解決いた……
○赤城国務大臣 順序といたしまして、昨年業者側から乳価引き下げの通告が一方的にありまして、これに対する紛争がありました。その紛争を酪振法によりまして、県の調停ができなかったもの、そのものが中央の調停を申請してきました。中央におきましては、調停員の東畑四郎君、大月高君、長谷川清君の三人が、一月以上もかかりまして、調停をいたしました。非常に難航をいたしたのでございますが、次のような調停案となったわけでございます。 岩手県とか秋田県とか数県ありますけれども、一つの県の例を申し上げますと、 秋田県経済農業協同組合連合会および秋田協同乳業株式会社は、その紛争に係る秋田県における昭和三十八年十月から……
○赤城国務大臣 この年金法のこの前昭和三十三年に提案になりました経過、その後の情勢等につきまして、いまお話がありましたが、全くそのとおりで、私も承知しております。お話のように、当時委員会におきましては、私は出ませんでしたから、切実にその委員会の空気というものを反映してもらう機会はなかったのでございますけれども、各方面から非常によくその辺の事情等も聞いております。御承知のように、制定する場合に抵抗が非常に多かったということは、農業団体の職員は、国家公務員、地方公務員でない、こういうようなことで、それと同じようにすることについての異論が相当あったのであります。しかし、私立学校職員のための私学共済の……
○赤城国務大臣 確かに農業団体の給与水準が、他の厚生年金に加入しておる人々の事業等から支払われる給料に比較いたしますれば、非常に低い、こういうことも御指摘のとおりであります。あるいはまた農業団体の従業員が女性が多くなり、老人が多くなってきておる、こういうこと、あるいは第三番として労働力の移動といいますか、若い人が外に出て、農業団体等は老齢化しておる、これも事実だと思います。これは農業そのものがすべて反映しておると思います。すなわち農業と他産業との格差がなかなか縮小されない、こういう農業の本質的なものやら、あるいはまた農業の実態が、他産業との格差是正に非常に骨が折れている、こういう実態そのままが……
○赤城国務大臣 いまお述べになったような意味におきまして土地改良法を改正することになったのでございますが、集約して申し上げればどういうことかということであります。いまお話しのように、農業基本法に沿うた土地改良法の改正でございます。でございますので、従来とも土地改良そのものが生産の増大に寄与してまいったのでございますけれども、その生産の拡大につきましてのねらいを重点的に考えた。すなわち、第一条にありますように、生産性の向上、それから農業総生産の増大、農業生産の選択的拡大、その方向に合わして基盤の整備をしていく、こういう趣旨でございますから、農業の近代化あるいは選択的拡大あるいは生産性の向上という……
○赤城国務大臣 韓国ノリの輸入に関する筋は、いま御発言のとおりでございます。そのとおり私も了承いたしております。ところで昨年ノリの不況で、いまお話のように十億枚ぐらい、私ども十三億ぐらいと見ておりますが、その数字は別といたしましても、非常に不作であったわけであります。不作でありましたので、緊急輸入の問題が閣議においていまお話のように二回ほど話が出ました。しかし生産対策が必要であるということで、私はいまの天災融資法の発動を待たなければやれないということで押えておったわけであります。しかしこれも発動もしましたので、緊急輸入をいたすような段階に入ってきております。それに対しまして、日韓の漁業もありま……
○赤城国務大臣 根津発言といいますか、根津氏が調査をされ、意見を持つことは自由だと思いますけれども、国が計画し、地元にも重大な問題に対しまして、あのような意見を発表するということは、まことに不穏当だと思います。ことに本事業は、三十九年の二月二十五日ですか、中国地方開発促進計画の一環といたしまして早期完成を期したいということで、中国地方開発審議会の議を経て、閣議でも決定されておるいきさつがございます。そういう次第でもございますので、いま農地局長から申し上げましたとおり、農林省といたしましては、農民負担の軽減等につきまして、知事を通じて折衝を続け、また淡水化の問題等につきましては、出先機関を動員し……
○赤城国務大臣 いまおっしゃるとおり、再保険を進めたいという考え方は変わりございません。でございますので、附則二条にある検討するということの中には、当然その方向へ持っていく検討が含まれておるわけでございます。ただ、団体の整備やその他試験の段階は過ぎましたが、これから本格的にやっていく場合に、そういうことがございますので、そういう資料やら団体の組織整備等ができ次第、再保険ということに手をつけていきたい、こういう方針でございます。
【次の発言】 お話のとおり、共済事業というものは、精神的に言えば、相互扶助的な制度から発達したものだと思います。しかし、それに対しまして国が助成その他のことを講ずるとい……
○赤城国務大臣 御報告を申し上げて御了解を得たい点、二、三ございますので、ただいまから申し述べておきたいと思います。 畜産関係、ことに酪農の問題につきまして、再度、当委員会その他におきまして、酪農振興法の改正案を提案いたしたい、こういうことを私申し述べておったのでございます。ところが、いろいろ検討いたしております途中におきまして、なお根本的に成案を得て提案すべきものだというふうに考えました。でありますので、酪農振興法の一部改正の提案を差し控えたい、こう思うのでございます。 実は、酪農振興法の一部改正につきまして、一つの成案を得たのでございますが、それは、いろいろ検討いたしましたが、現在、学……
○赤城国務大臣 生鮮食料の流通機構ということを考える場合には、御説のとおり、生産から出荷、及びその市場等を通じて末端の消費者の手に入るまでの総合的な一貫したものでなければならないと思います。たとえば価格の問題にいたしましても、生産者の価格というものが安定することによって、消費者のほうの価格も安定するということでございますから、問題は、いまの御説のとおりだと思います。そういうふうな関連から、あるいは流通対策等につきましても、総合的に検討いたしてきておるわけでございます。ただ、いま提案いたしておりますところの総合小売市場関係の法律は、その中で、一番末端でありまするところの消費者関係とのつながりにお……
○赤城国務大臣 内需が優先され、また価格が低廉で、量が十分充足されるということでありまするならば、原則として、その目的が達せられるならば、強い統制を置かなくてもいいのではないか、こういうふうな観点に立っておるわけであります。お話のように、世界的に見れば、世界的にはアンモニア系統、硫安系統の肥料が不足であります。しかし、日本におきましては、輸出のほうをチェックして、そして現在の二法の目的が達せられるようであるならば、強い統制が必要でない、こういう観点からこの法案を提出いたしました。こういう立場でございます。
【次の発言】 肥料、ことに硫安系統の肥料が、日本の農業にとって、また世界の農業にもそうで……
○赤城国務大臣 そのとおりで、いま法律があるのですから、法律に基づいて進めていくつもりでございます。現に近く肥料審議会も招集いたしますが、これは本年度の需給計画等について修正すべき点がございますので、そういう点などもはかりたい。それから三十九年度の問題につきましても、いま資料集収中でございます。もちろん現行法ができておるのでありますから、現行法のもとでものを進めるわけであります。
【次の発言】 現行法律が失効する前に――失効するかしないかわかりません。失効はいたしますが、そういう手続をとるべく進めております。もし失効してしまうということになれば、三十九年度の需給計画そのものも一つの何といいます……
○赤城国務大臣 再々御答弁申し上げておりますように、森林の国土に対する寄与といいますか、貢献といいますか、あるいは国土保全の点におきまして、あるいは国民の保険の点におきまして、あるいは気候を緩和するという点におきましても、非常に重大な機能を持っておることは、御指摘のとおりでございます。しかし、一面、林業を経済的に経営していかなくちゃならぬ、こういう要請も強いのでございます。そういう意味におきまして、経済的な経営というものに力を入れますけれども、本来の問題でありますところの国土保全、こういうものは一日もゆるがせにできない問題でございますし、この問題をゆるがせにして国土の保全に支障を来たすというこ……
○赤城国務大臣 内閣の意見を申し述べます。
農林漁業団体職員共済組合法の一部を改正する法律案に対し、標準給与の等級範囲を拡大する等の修正案については、修正案が成立した場合には、政府といたしましては、院議を尊重する所存であります。
【次の発言】 附帯決議の趣旨につきましては、政府といたしましても賛成でございます。なお、この本制度についての諸項目につきましては、検討の上、実現を期したい、こう考えております。
【次の発言】 過去十年の現行肥料二法が誤りであったから新法によって是正する意味でということではございません。現行二法が、肥料の低廉豊富な配給といいますか、そういう面におきましても、あるいは肥……
○赤城国務大臣 お話しの中に、現行二法よりも農民保護の面が後退したのではないか、こういう御指摘がございました。確かに法文の上から見まするならば、価格の面等におきましては当事者の話し合いということに基本を置きましたので、法文上から見れば、農民保護の形態が後退したようには見受けられると思います。しかし、実質的には生産状況あるいは需給の状況等が、非常に現行二法制定当時と違って安定してきておりますので、そういう強度の統制的なものを必要としない。必要としないが、農民保護の点におきましては、そういう強度の統制をはずしても、農民の保護は続けていくという内容をもっての改正と私は考えておるわけでございます。たて……
○赤城国務大臣 自由民主党といたしまして、国有林の処分に関しまして特別の法律を出そうという動きがあるということは聞いています。ただし成案をまだ見てもおりませんし、連絡も受けておりませんので、その内容につきまして所見を述べます段階ではございません。私といたしましてはこの国有林の開放問題ということにつきましては、相当慎重に考えなくてはならない問題だと思っております。でありますので、幸いにいま審議をお願いしておりまする林業基本法が通ることに相なりまするならば、いま御指摘の第四条等にも国有林の開放についての方針が掲げてありますので、この法律が通過いたしまするならばこの法律、また森林法の趣旨等に従いまし……
○赤城国務大臣 どこから御判断になったか存じませんが、政府が熱意がないということはございません。御承知のように農業基本法もございますし、あるいは漁業の沿岸漁業振興法もできております。林業のほうについても、せっかく私どもも提案しておりますし、社会党も熱意を持って、社会党案を出しておるような情勢下でございますから、私のほうといたしましてもぜひ御協力を得て成立さしたい、こういう気持ちを持っております。
【次の発言】 御注意たいへんありがとうございます。実は御承知のように、林業基本法案の提案が少しおくれました内部事情を言いますと、法制局などでもいろいろ法律がたまっておったものですから、あまり権利義務に……
○赤城国務大臣 森林全体につきまして、もちろん国有林も含めて、その公益的な機能をますます発揮させる、あるいは経済的な機能を活用する、こういう意味におきまして一本にまとめていくということも、これは一つの考え方であり、方法であろうと思います。また、そうあったほうがあるいは理想的かと思います。しかし、再々申し上げておりますように、公益的な機能につきましては、明治の中期におきまして森林法ができました。これは当時といたしましては非常に進歩的な、すぐれた、また公益性を強調した、りっぱな法律だと思うのでございます。そういうりっぱな法律がありますので、いま申し上げましたように、公益的な機能につきましては、これ……
○赤城国務大臣 いままでも国有林を大体主として、民有林にも関係しての行政機構でございますが、今度の林業基本法等が通過するということになりますならば、国有林、民有林を通じて、森林政策といいますか、あるいは林業行政といいますか、そういう面につきまして一段と推進をしなければならぬ問題が多いと思います。したがいまして行政機構等につきましてもなお検討を加えて、それに即応するような機構にしていくほうが適当であろう、こういうふうに考えております。具体的にどうこうということはいま腹案は持っておりませんけれども、腹案としてはそうすべきだ、こう考えております。
○赤城国務大臣 林業基本法の規定しております経済面だけを取り上げてお考えになると、いまの御指摘のような心配といいますか、そういうこともあろうかと思いますが、御承知のとおり、私どもは、森林法によりまして、森林の持つ公益性というものを中心として規定しておりますので、林業基本法においては経済面を強調して規定いたしておるのであります。この経済性を強調し過ぎて、公益性を害するおそれがないか、森林、山林の歴史から見て、あるいは国の歴史から見て、そういう心配があるのじゃないかという御指摘でございますが、私は、この林業基本法はそういうふうには考えません。林業基本法によりまして、やはり森林、山林生産の計画的ある……
○赤城国務大臣 先ごろの池田内閣の改造にあたりまして、不肖私、引き続き農林大臣の仕事をすることに相なりました。 前任中、当委員会の各位からあるいは委員会全体といたしまして、私の農政を推進する上におきまして、いろいろな御教示を賜わったり、あるいはまた御協力、推進をいたしてくださいましたことにつきまして、このお礼をも兼ねて、重任のごあいさつを申し上げたいと思います。 農林水産政策につきましては、すでに曲り角どころか、壁にぶつかっているというような批評もあるくらいに、難問題が相当山積いたしておると思います。この解決につきましては、まことに微力でございますが、熱意を持って当たるつもりでございますの……
○赤城国務大臣 御説のとおりでございます。
【次の発言】 米価は公共料金の範疇に入らぬと思いますが、しかし政府が規制する価格のほうになりますので、公共料金と同じように一年間消費者米価は上げない、こういう方針でございます。いまお話に出ましたように、米価の中には生産者米価もありますし、消費者米価もあるわけであります。
そこで生産者米価につきましては、相当その算出のこまかい方程式みたいなのがありますし、堂森さんも米価審議会の委員であったかと思いますが、そういう関係で、これはその方式からいうと上がらざるを得ないのではないか。たいへん上がったということになって、生産者まで政府にみんな米を売り渡してしまっ……
○赤城国務大臣 御説のとおり、農業人口は年率三%程度ずつ減ってきて一おります。三十七年度におきましては差し引き七十一万人ばかり減っています。それに比較いたしまして、農家の戸数の減り方は年率約一%程度であります。農家の戸数が減っておるということは非常に少ない現状でございます。
【次の発言】 そういう数字が出ていますけれども、平均的には約一%、こういうことになっております。
【次の発言】 確かにお説のように、季節労務に出ておることで、私のほうでも調査をいたしております。いまちょっとその実数につきまして――もう少し調べてから申し上げたいと思います。
○赤城国務大臣 昨年の米は、韓国が非常に米の事情が悪かったので、台湾から韓国の方へ直送するというか、そういうことにいたしました。
【次の発言】 米が二万トン、小麦が一万三千五百トン、小麦粉が六千五百トン、こういうことになります。
【次の発言】 小麦粉だけが国内のものでございました。
【次の発言】 お答えいたします。
小麦粉は、いまお話しのように、食糧管理法上の規制はないわけでございます。小麦については、政府で管理したのじゃなくて、日本赤十字社で買って、そうして韓国のほうに出した、こういうことになっております。
【次の発言】 小麦につきましては、米国小麦を日本赤十字社が直接海外で買い付けまして……
○赤城国務大臣 農地の定義につきましては、このたびの固定資産税の評価にあたりましても、従来と変わりありません。すなわち、耕作の目的に供される土地を農地ということにいたしております。
【次の発言】 ただいま答弁したとおりでございます。
【次の発言】 全くそのとおりでございまして、私も日光、空気、自然と、そこから生み育ってくる農民の気持ち、それから出たところの農産物というものは非常に尊重されなければならない。私どもも子供のときからもったいない、もったいないで育ってきたものですから、農産物につきましては非常にとうとく考えております。したがって総理も、農村は民族の帯しろだと、こういうふうに言っておった……
○赤城国務大臣 お答えいたします。 ひずみを直していかなければならぬと思っていますが、御承知のように農業は、単年度というか、年度年度に収穫等もあるわけでございますので、急激にとは私はなかなかむずかしい問題だと思います。しかしながら所得倍増計画の中間検討によりましても、あるいは国会に提出いたしておりまするところの農業白書ですか、それ等によりましても、他産業との格差縮小あるいは生活水準の向上ということはなかなかむずかしいという分析をいたしておるわけでございます。三十七年度におきましては経済成長の伸びが鈍化いたしましたので、他産業との生産性におきましても、あるいは農家の生活水準等におきましても、幾……
○赤城国務大臣 確かにただいまおっしゃるとおりで推移してまいりました。問題は、資源の再生産といいますか、資源保存ということにいつでも交渉の焦点が向いてきております。 そういう点から考えまして、いまのようにマスはことしは不漁年に当たっておりますので、相当その点につきましてソ連側では主張をいたすだろうと思います。昨年の交渉等におきましても、そういう点にいささか触れてきておるということもございます。わが日本のほうといたしましても、専門者同士で科学的に基礎をいま固めております。その基礎に基づいて、いまの御希望に沿うようにぜひ交渉を持っていきたい、こういうふうに考えております。会議のことでありますが、昨……
○赤城国務大臣 現在の李ラインに近寄っておるところもあります。同じようではございませんが、大体李ラインの、向こう側からいえば少し内側に入っておる線のように承知しております。
【次の発言】 六海里の領海外の六海里、すなわち十二海理の専管区域内においては、漁業の点においては、私は入り会い権ということではなくて、向こう側の専管区域、こういうことになろうかと思います。
【次の発言】 先ほどの十二海軍の内の外側の六海里については入り会い権はないというのは間違いでありまして、国際慣行から言いまするならば、入り会い権がある、こういう解釈でございます。
○赤城国務大臣 革命的ということばは少しオーバーだと私も思っておりますが、しかし、そういう気がまえで中小企業、農村対策をやっていこう、こういうことに御了解を願っておきたいと思うのでございますが、しからば、本年度の予算等に画期的とか、そういう面がどこに出ているか、こういうことでございます。予算面につきましても、前から話があったかもしれませんが、私は相当な伸びをいたしているように思います。食管の一千二十数億というものは、何か赤字会計でむだな費用のように言われる向きもございますけれども、これは大きな生産者米価の価格支持であるし、あるいは消費者米価の点につきましては、消費者がほんとうは払わなくてはなら……
○赤城国務大臣 いままでの事情、お話のとおりでありますので、糸価安定法に基づく上限、下限の価格等が不適当であるということでございますので、これを是正して安定を保たせるべく、いま作業して、近いうちにそれを発表するといいますか、その下限を上げていくというようなことで検討していきたい、こう考えております。
【次の発言】 御説、御趣旨、全く同感でございます。ただ、それについての具体的な方法として農業高等専門学校をつくったらどうか、こういうことでございますが、これは検討してみたいと思います。水産のほうには国立の水産専門学校のようなものがございます。下関にあります。
それから、いまの先決問題としては、文……
○赤城国務大臣 太田メモが農林省関係にどういう影響があるかということにつきましては、いまお話しのような農林対策を遂行する上において非常に関連する重大な問題がありますので、目下検討さしております。私のほうでお考えのような観点に立って検討の上、メモに対する回答をする、こういうことにいたしたいと思っております。
【次の発言】 農林予算が革命的というものでないじゃないか、こういう点は、私も革命的とは思っておりません。ただ、革命的、革新的という声が非常に強まりまして、農林関係に関心を非常に強めてきた。その結果、予算面におきましても、私十分とは申し上げられませんが、いまのような形で、前年度予算に比較いたし……
○赤城国務大臣 免税が望ましいと思っています。
【次の発言】 不足払いにつきましては、現在大豆とか、なたねについてとっておることは御承知のとおりでございます。そこで、自由化に対応して農産物に対してどういう対策を講ずるか、関税定率の調整とか、あるいはまた財政的な措置ということで従来もやってきておりまするし、また、今後もその点で進めていくという考えでございます。しかし、その財政的措置という中に、不足払いという考え方もひとつ検討してみる必要があるんじゃないか。イギリス等では非常にこの制度が拡充されておることは、御承知のとおりでございます。市場のきまった価格に対して標準価格等の差を補給するといいますか……
○赤城国務大臣 前向きで農政を推進することは、私ども一番気乗りもいたしまするし、力強くそういたしたいと思います。この被買収者の報償の問題は、総理がたびたび申し上げておりますように、三月の調査を待って措置を講ずるということでございまして、措置の内容等もまだ聞いておりません。その結果どういうふうにやるかは、そのときにまた私ども考えなくちゃならぬと思いますが、いま関知しておりません。
【次の発言】 二、三年総理府で調査をずっと続けてきておりましたので、それを継続して総理府のほうでやってもらったほうがいいんじゃないか、私のほうの行政組織法といいますか、農林省設置法にも別にそういうことを規定してありませ……
○赤城国務大臣 外務大臣がお答えしましたように、政治会談に移すか移さないかということにつきましては、なおまた話し合いをしておりませんが、移すといたしましても、専門的な立場と同じような筋の通った立場で話をつけていかなくちゃならぬ、こう考えております。
○赤城国務大臣 生鮮食料品等につきましては、三十八年の十月ごろまで上がってきております。その後物によっては下がってきておるものもあります。私どもといたしましては、昨年度閣議で生鮮食料品その他物価の安定策を講じました。それにのっとりまして、きめこまかに対策を講じていきたい、こう考えております。
【次の発言】 農政の方針につきましては、私は混迷はしていないと思います。しかし、農政の実際の運営上といいますか、動き方においていろいろ問題が新たにできてきておるという事態は、私は認めるにやぶさかでないと思います。そこで、これに対して責任を負うかどうかということでございますが、もちろん、大きい意味におきまし……
○赤城国務大臣 ことしの四月一日の政府の内地米の在地量でございますが、約三百万トンでございます。
【次の発言】 需給計画から見ますと、繰り越しが五十万トン程度だと思っておりますが、なお詳細につきましては政府委員から答弁いたします。
【次の発言】 お話のように、ここ両三年、端境期に新米の早食いといいますか、それによって、端境期を突破してきております。そういうのが両三年続いてきておりますから、三十九年度においてもそういう状況は続くと思います。しこうして、こういうような状況が一本の米から見た食糧事情に不安なものでなかろうか、こういうお尋ねでございます。御承知のように、一昨年より昨年は収穫が減りました……
○赤城国務大臣 消費者米価につきましては、いろいろ問題はあると思いますけれども、私はこれを引き上げるというつもりでいろいろ工作をしております。
【次の発言】 お話しのとおり、農村のひずみ是正ということは、言うべくして簡単に行なわれるものではございません。お説の農産物の価格を上げて農家の一人当たり所得が七、八百円くらいの補償をすればいいじゃないかという御議論も一応ごもっともな点がありますけれども、すべての農産物が国家管理をしているわけでもございません。補償をするということでも、需給価格というものもありますので、全部その程度に引き上げなくてはならぬということは、やはり言うべくしてなかなか行ない程な……
○赤城国務大臣 このたびの北海道の冷害につきましては目下統計調査部で被害額及び被害態様について取りまとめ中でありますが、被害の模様が非常に大きいので、天災融資法を発動することとしてその準備を進めております。また、激甚災害法の適用につきましても同様に考えておりますので、被害額の確定を待って具体的に検討していきたい、こういう準備をいたしております。
【次の発言】 台風二十号につきましては、天災融資法の発動を私のほうで考えておりますが、地区の指定等につきましては、総理府のほうで追って決定する予定でございます。
【次の発言】 天災融資法の適用、政令の制定までの緊急の資金の需要につきましては、すでにつな……
○赤城国務大臣 このたびの組閣によって、また農林大臣を拝命いたしまして、引き続き農林水産行政をになうことになりました。決意を新たにし、重責を果たしてまいる覚悟でありますので、皆さま方の理解ある御協力をお願いいたしたいと存じます。 まず、農政の推進について申し上げます。 農業内外の諸情勢から見て、農業の近代化を一そう積極的に推進するためには、従来からの施策を一そう拡充するほか、新しい考えのもとに施策を講ずべきときにきていると存じ、昨年来構想を練ってまいりましたが、昭和四十年度予算の編成にあたりまして、特に次の施策を重点として鋭意その実現につとめたいと存じております。 第一は、農業経営規模拡……
○赤城国務大臣 全面的に寒地農業といいますか、北海道の農業に対しては万全だとはもちろん考えておりません。しかし、いま御指摘のように、何もほっておいたというわけではございませんで、たとえば稲作もある線あたりから先はなかなかむずかしいとは思いますが、その線まではとにかく品種の改良等もいたして、寒冷に向くような品種も試験場等でどんどんつくっていく。したがいまして、東北地方等においても冷害が常襲のようでありましたが、東北のほうはだんだん冷害というものがなくなってきた。まだ北海道にそういう冷害があるのは遺憾でございますが、稲作につきましても、そういう品種の改良もいたしたり、あるいは早植え、早刈り取りとい……
○赤城国務大臣 通常国会におきましては、天災融資法の改正を今回の改正よりより以上の内容に入ってやりたい、こう考えております。いま御指摘の条件、金利あるいは償還期限等でございますが、条件の緩和等につきましてはちょっとむずかしいかと思っています。それから金利の点は、ほかの金利とのつり合い等もありますので、目下検討中でございますので、いま幾らにするということの案はまとまっておりません。実はまとまっておるくらいなら今国会に出してもいいと思っておったのですが、そこまでいっておりません。償還の期限等は延長するつもりでございます。据え置き期間は、法律に規定がございませんので、償還期間内で据え置き期間を検討し……
○赤城国務大臣 ただいま政府提出にかかる天災融資法の一部を改正する法律案を御可決いただきましたが、本委員会の附帯決議の御趣旨を尊重して処理いたす所存であります。
○赤城国務大臣 全農林労働組合の処罰の問題でございますが、傘下の職場において職場大会等を相当催したわけでございます。御指摘のとおり、給与が低い等の関係で、ほかよりもよほどよけいに、個所も非常に三百余カ所とあったわけであります。それで、その職場大会等の大半は勤務時間内に食い込んでおりまして、その食い込み時間の顕著なものは一時間半に及んだ、こういうふうになっております。私ども、職場大会を催す理由、その気持ち等はよく承知していますが、やはり秩序は秩序として保たなければならぬ、こういうような関係から、勤務時間内の職場大会等の違法行為を行なうことが国家公務員法及び人事院規則によってかたく禁止されておりま……
○赤城国務大臣 経済の成長に伴いまして農業の人口が減少してきているとか、あるいは農業生産物に対する需要が非常に大きいとか、あるいはまた農地の転用などがふえてきたとか、いろいろ悪い影響も及ぼしております。農業全体としては順調な伸びを示していますが、他産業の伸びが非常に強く進みましたので、その間にへんぱが出てきた、すなわちひずみが出てきたということは、御指摘のとおりでございます。 そこで、これをどういうふうに直していくかということでございますが、やはり根本的には生産性の高い農業に持っていかなければならないと思います。そういう意味におきまして、従来とも、生産の基盤である土地の生産性を高める、そして……
○赤城国務大臣 甘味資源の長期計画につきましては、いま法律ができましたから検討中でございますが、もし素案でありましたら事務当局から答弁いたさせます。
【次の発言】 いまお話しのように、沖繩におけるサトウキビの生産が沖繩の農家経済に占める重要な地位、それと同時に沖繩産糖の本土への輸出事情にがんがみまして、砂糖の価格の著しい低落を見ておりまするときに、これを放置いたしますならば、沖繩の製糖事業の継続が困難となり、サトウキビの生産農家の経営の改善と所得の安定に支障を来たすと認められる場合には、いまお話しのように、甘味資源特別措置法による国内産糖の買い入れに準じて、沖繩産糖の政府買い入れに関する特別措……
○赤城国務大臣 農業の問題は、農業基本法の指向する方向で進めてまいりましたが、それが思うようでないことはお説のとおりでございます。 そこで、基本的な問題としましては、やはり農業の体質改善だと思います。ことばをかえてみれば、農業の構造改善対策だったと思います。ところが、構造改善の実際に行なっていますことは、まず土地基盤の整備ということと、主産地形成上からの共同施設というようなところに重きを置いておった。これは決して間違いではないと思います。間違いではないが、もっと根本的な問題があったのじゃないか。いま御指摘のとおり、何といたしましても、他産業と比べて競争力が弱い、国際的な競争力が弱いということ……
○赤城国務大臣 ただいま官房長からお答えさせましたことは、天災融資法とか、あるいは自作農資金とか共済資金とか、こういう融資として出せるべき制度のもとで出す資金でございます。その他災害復旧の農業用の工事であるとか、あるいはまた、その他救農土木事業に対する資金とか、利子補給とか、いろいろなものを含めれば相当な額にのぼると思うのでございますが、いまお答えしましたのは、そういう制度上から出せる資金の額でございます。その資金の額につきましても、私ども思うようであるとは思っておりません。天災融資法等の改正をまって、そのワク等もふやしていきたい、こういうふうに考えております。
○赤城国務大臣 私から申し上げるまでもなく、漁業交渉をしている目的でございますが、日本といたしましては、李ラインの実質的な撤廃、こういうことと、日本の漁業実績を確保する、こういうことに主目的があると私は考えております。そういう意味におきまして、その線に沿うて大体きまったことをいまから御報告申し上げます。 李ラインの撤廃を実質的に実現しようということにつきまして一番先に考えられることは、最近の国際慣例にのっとりまして、韓国の一方的管轄権を行使する範囲を漁業専管水域と言われております十二海里以内の線に限定する、こういうことが必要であろうと思いまして、当事者同士で話し合って、十二海里の専管水域を設……
○赤城国務大臣 明日イニシアルをする予定ではございます。そういう予定で事務的に詰めをしておりますが、なかなか詰めがうまくいかぬような点もございます。できるかできないかはまだわかりませんが、予定は明日イニシアルをする予定でございます。 イニシアルするところの内容、これは、将来漁業協定に盛るべきもの、あるいはまた話し合いによって合意議事録というような形でそれへ盛るべきもの、こういうように分けて事務当局が整理していると思います。その内容はどういうことかということでございます。私どもといたしましては、この協定が李ラインの撤廃を前提としておることと、日本の漁業実績を確保するということをねらいとして漁業……
○赤城国務大臣 漁業交渉の点につきましては、合意に達しなかったという点はいまのところないと思います。仮調印がおくれているというのは、表現のしかた等におきまして、それから、事務的に相当いろいろな問題が含まっておりますので、事務的におくれている、こういうことでございます。
【次の発言】 専管水域のきめ方等につきましても合意に達しています。それから、その外側の共同規制水域の点につきましても合意に達しています。専管水域外でございます共同規制水域及び共同規制水域外における取り締まり権、裁判権も合意に達しています。それから、隻数等につきましても、私のほうから提示したものにつきまして相手方も了承していますの……
○赤城国務大臣 農業基本法 そのものが農業の衰退を招く要因になったとは私は考えません。農業のほうが伸び悩みであるということは諸般の原因によるもの、こう考えます。そういうことがないように農業基本法でいろいろな方向を規定いたしたものと私は考えています。しかし、農業基本法の方向そのものが必ずしもそのとおりにいっていないということも御指摘のとおりに私も考えます。そこで、大きい面で考えますならば、私は、農業面におきまして、国内的に生産対策から言えば適地適作ということが考えられると同時に、国際的に見ますならば、やはり国際的に農業が分業的になってくる、これは一つの趨勢だと思います。そういう観点から考えまして……
○赤城国務大臣 ただいま議題となりました農林省設置法の一部を改正する法律案の提案の理由と改正の内容を御説明申し上げます。 第一は、農林省木省の付属機関として、さとうきび原原種農場を設置することであります。 わが国におけるサトウキビの生産は、近年着実に増大する趨勢にあり、政府といたしましても、昨年制定された甘味資源特別措置法に基づく諸施策を講ずる等、その生産振興につとめている次第であります。しかしながら、サトウキビの病害のうち、被害の大きい矯化病の発生が最近わが国において確認され、サトウキビ作農家の経営に及ぼす悪影響が憂慮される実情にあります。この対策として、無病健全な優良品種の種苗を円滑に……
○赤城国務大臣 私は、いまお述べになった考え方に同感でございます。臨時行政調査会におきましては、申し上げるまでもなく、社会、経済の進展、国民生活の変化等に伴って不要不急とされる行政機構はこれを整理、縮小するとともに、行政需要の増大している分野に関する行政機構はこれを拡充すること、こういうふうにいわれております。不要不急の行政機構は、これをやめていく、整理、縮小する、しかし、行政需要の増大している分野についてはこれを拡充整備することが必要だ、これも当然なことだと思います。そこで行政器要をどういうふうに測定するかということでございますが、それは単に表面だけの行政需要じゃいけない。いまお話しのように……
○赤城国務大臣 沖繩に対しまして、特に内地と差別しているような考えはございません。ただ、行政権を持っておりませんので、十分に対策が講ぜられない遺憾の点がございますので、そういう点は幾ぶん違っておるという点もあるかと思いますが、内地と同様に援助をしていくという方針で、土地改良事業とか、農業研究などの助成、助長、農業融資資金の供給等には特に力を入れておるということ、あるいはまた模範農場を設けまして、農業技術者をここに派遣して、本土の進んだ農業技術を導入、展示して、それを農民に普及して、その成果をあげておるような状況であります。また、沖繩の技術援助計画の一環といたしまして、農業経営、農業土木等に関す……
○赤城国務大臣 いまお話しのように、当時小作料も物納から金納に変わりました。小作料の率も非常に少なくなってきております。それから逆境して、農地の買収価格を決定いたしたのであります。当時といたしましては相当の価格であった、こういうふうに思います。
【次の発言】 この農地報償のやり方といいますか、考え方、こういうものは、農政ではございません。農政ではなくて、その当時、地主が相当日本の農地改革に貢献した、こういう事情から別途に考慮されてまいったものでございます。私は農地改革のときに考えましたが、農地改革というものは確かに日本の農政を推進したと思います。しかし、一つの点は、農地改革のときに、耕作する権……
○赤城国務大臣 この農地改革というものは、再々申し上げておりますように、高く評価しておるのでございます。というのは、これが日本の当時からありまして、いまもそうなっております民主化ですか、民主化に相当貢献しておる。もう一つは荒廃した戦争中の農業を再建した。ことに食糧につきましては、一億飢餓におちいらんとするような状態でありましたが、この土地の開放によりまして耕作者がその土地を所有した。こういうことで、自分の土地で耕作ができるという意気込みから食糧の増産等にも相当寄与したために、一億国民の飢餓を救っていった、こういうようなこともありますので、この農地改革は相当の貢献をなした、こういうように認識して……
○赤城国務大臣 今国会に提出いたします農林省関係の予算案及び法律案につき、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、農林水産業に対する施策について所信を申し述べたいと存じます。 まず、最近における農業の動向について申し上げます。三十八年度を中心とする農業の動向につきましては、さきに、「昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告」として国会に提出いたしました。いまその大要を申し上げますと。農業生産は、三十八年には気象災害などもあって前年に比べ二%ほど減少しましたが、三十九年には前年に比べ相当増加したものと思われます。 農業の生産性及び農業従事者の生活水準につきましては、まず就業者一人当……
○赤城国務大臣 お話しのように、兼業農家が七六%ぐらい、そのうちでも第二種兼業が四二%を占めるということで、専業農家の数が非常に少なくなっております。いま御指摘のように、他産業の経済成長の伸びが非常に大きかった、それになかなか追いつけない、こういう状況でありますが、格差あるいは所得等は、まあいまのところ白書で申し上げておりますように、横ばいの形で、増大はしておりません。しかし、これを縮めていくということが、農業政策として一番大事なことだと考えております。ただ、短日月にこの格差を縮めていくということは、いまお話しのとおり、農業の本質上なかなか困難でございます。しかしながら、どうしてもこれはその方……
○赤城国務大臣 お話のように、国際的な交流が激しくなったので、何も高くつくものをつくらぬでもいいではないか、安いものをほかから買ってまかなっていったらいいではないかというような考え方を持って、そういう主張をする向きもあります。しかし、私はそういう考え方には反対でございます。やはり食糧はできるだけ国内で自給していく、こういうことが、その国の健全なあり方としても、あるいは経済的に見ましても、そういう外貨があるとするならば他の工業の資材等の輸入に向けたほうがいいのでありまして、食糧の輸入ということによって外貨を相当使っていくということは、国の経済面からいっても好ましくない。まして農業面から考えますな……
○赤城国務大臣 政策が、その裏づけとして、それを実行するに相当する予算の計上がなければ意味をなさない、こういうふうなお考えだと思いますが、私もそういうふうに考えています。ただ、国家財政の都合やらいろいろな関係から、予算の裏づけが思うようでないということはあり得る点でございまして、思うようでないことは、まことに私としても遺憾に存じます。ただ、私は、いまのお話にありますように、総予算額に占める割合は一〇・一%で、パーセンテージ等からいいますると、非常に農林関係予算が少ないという感じを持たれると思います。しかし、いまお話にもありました中身や比較のしかたによっては、相当程度予算の裏づけがあるんじゃない……
○赤城国務大臣 お話しのとおり、外材輸入から脱却する方途を一だんと講じていかなくてはならないと思います。現在の自給度は、御承知のとおり八割程度でございます。そういうことで輸入も金高にいたしまして四億六千万ドルというふうに聞いております。そういう状況でありますので、極力自給率の向上を期したい、こう考えております。そのためには、いまもお話しがありましたように、林業基本法も昨年成立いたしまして、その趣旨に沿いまして、林道の開設による生産基盤の整備、造林事業の推進等によりまして、この増大いたしまする需要に対応する国内総生産の増大と林業生産性の向上をはかるということに極力つとめていきたい、こう考えており……
○赤城国務大臣 貿易拡大という面から、あるいは関税の一括引き下げという問題から、いろいろ国際的にその国々の立場を検討してみますると、その国の保護政策と国際貿易あるいは関税一括引き下げとの調和をどういう点に求めていくかというところに、問題が集中してきておるというふうに考えられます。いまのお話のように、そういう観点から、EEC等におきましても、ことにフランス等におきましては、農業の保護政策を相当強く打ち出しておるところでございますので、その面と国際関係をどう調和するかという問題があろうかと思います。いま日本におきましては、御承知のように、日本の農業生産規模というものが非常に零細でございますので、国……
○赤城国務大臣 従来、公団で業務か新たに加わるたびに第一条の目的の改正もいたしたことは、ただいま御指摘のとおりでございます。今度の林道につきましても、業務の範囲といたしまして、十八条につきましては、新たにいわゆるスーパー林道を業務として施行することをきめたのでございます。振り返りまして第一条を見ますと、第一条には「地勢等の地理的条件がきわめて悪く、かつ、豊富な森林資源の開発が十分に行われていない特定の地域内の森林を急速かつ計画的に開発するために必要な林道の開設、改良、復旧及び管理、森林の造成等の事業を行う」というふうに書いてありますので、新しい業務がふえましても、この第一条の目的の中に包含され……
○赤城国務大臣 新しい農村建設について、いろいろ十分な配慮をするようにという御注意、まことにごもっともだと私も聞いておりまして、十分慎重に進めていきたいと思っています。 なお、八郎潟新農村建設事業団の名称でございますが、大潟村という名前にしたほうが適当でないか、八郎潟というなくなるものの名前をつけたのは、何かはかに含みがあるのかという御質問でございますが、別に含みは持っておりません。八郎潟という大きな湖水を干拓して、そこへ大潟村という新農村をつくっていこうということでございますので、どちらをつけてもいいわけでございますが、歴史的にもそういう湖があったのでございますので、それを干拓し、そこへ新……
○赤城国務大臣 大体とりあえず五町歩ぐらいに判って、その五町歩を六十町くらいのものに協業料紙を進めていったほうがいいのではないか、こういうように申し上げておるわけであります。そこで、そういうことになると、自立経営というような観念とは離れてしまって、そういうものを拾ててしまっているじゃないかというような御質問でありますが、私は、自立経営の規定のしかたにもよりますが、自立経営は、経営規模が相当面積があるということが一つの自立経営の要素だと思います。もう一つは、所得面から見まして、いまでいえば年収六十万円以上、もう少したてば八十万円ぐらい、そういう所得を得られるような農家、こういうものを自立経営農家……
○赤城国務大臣 三十六年の開拓営農振興審議会の答申に沿うて現在進めておるわけでございまして、これを尊重いたしております。
【次の発言】 振興対策でございますが、それにつきましては、目標を立てておるわけでございます。その目標に従って振興対策を進めております。こういうことを申し上げる次第でございます、
【次の発言】 御承知のとおり、いまお話のあるような種々の原因があります。でありますので、開拓が非常に不振なところ、開拓農家として非常に困っておる者、また開拓が非常によくいっている者と、こういうふうに格差といいますか、出てきているのが現状だと思います。でございますので、不適地への入植もありましょうし、……
○赤城国務大臣 確かに御指摘のようなことがあろうかと思います。大きな面で見まするならば、いま申し上げたように、山地酪農が一五%、二〇%までいっていない。私は、山地のほうというか山岳酪農についての研究も最近相当進んでおりまするし、スイスの例などから見ても、そういうものをもっと積極的に進めるべきじゃないかということには、私も同感で、そのほうへ進めたいと思います。 ところが、いまお話のように、その方面には飼料対策で草地造成という裏づけがある、平地においては一こう裏づけらしい裏づけがないじゃないか、こういう御指摘だと思います。平地においては、やはり既耕地につきまして飼料作物を増産するといいますか、そ……
○赤城国務大臣 建て売り牧場の建設費といいますか、それがかかり過ぎるではないか。反当七万円くらいかかるならば、裏作放棄の百六十万町歩にそれをかけたらどうかということでございますが、それはそれとして、裏作の放棄を解消していこうというようなことで、御承知のように大型機械等を入れて、共同耕作といいますか、そういう面で裏作をやっていくように、裏作放棄を埋めていこう、こういう考えを持っています。これを、確かに反当だけで比較して七万円だから、裏作放棄に反七万円かければいいということですが、百数十万町歩に乗せると、その額は非常な予算になるわけでございます。建て売り牧場はしいて言えば一つの模範牧場で、そういう……
○赤城国務大臣 お話のような経過をもちまして、このたび農地管理事業団法案を提出した次第であります。農業政策につきまして、私から申し上げるまでもございませんが、あるいは生産政策、あるいは価格政策、こういう政策をとらえて対処していかなくてはならないのでございますが、一つ大きな問題として、構造政策が取り上げられなければならないと思います。農業基本法におきましても、構造政策というものが取り上げられて、大切な問題として提示されておるわけであります。その構造政策としての構造改善事業というものを数年来行なってきております。これは主として土地基盤の整備、あるいは主要作物を決定いたしまして、共同施設等によりまし……
○赤城国務大臣 御説示のとおり、農業基本法ができるまでもなく、日本の食生活の問題から見ましても、農家の収入の問題から見ましても、あるいはまた農業の構造等から見ましても、酪農の振興ということが、日本の農業にとって必要不可欠だ、こういうような状況にありますことは、お話しのとおりでございます。しかしながら、一般的農業と同じように、経営体制が非常に零細である。飼料の自給度が低い、したがいまして、全体として生産性、収益が低いという現状でございます。一方、そういうことに対応してといいますか、国際的に開放経済体制下に入っておるところの現状でございますので、酪農も順調に進んでおるとはいえ、酪農の前途に対して相……
○赤城国務大臣 確かにいまお話しのように何といたしましても、日本の農業の経営規模が零細である、あるいは資本装備が弱体であるということが、国内的にも他産業との関係、国際的にも他の国の農業との競争力が非常に弱いということの根本的なことだと私も考えております。そういう意味におきまして、構造改善の根本は、やはり経営規模の拡大あるいは強化ということにあると思います。そういう意味におきまして、非常に大きくといいますか、強くこれを推進しようということに考えたのでございますが、いま御指摘のように、これにつきましては、非常に一面においては危惧の念といいますか、何か強制収用力でも用いて革命的にやるのではないかとい……
○赤城国務大臣 私も厳格には考えておらないのでございますが、この間も御質問がありましたように、現行には「農業経営の安定」ということが書いてあるのでございますけれども、「酪農の健全な発達を促進し、」という中に、もうそれも当然含まれておるという意味におきまして別にこの字句がなくてもいいのではないかというふうに御答弁申し上げたのでございますけれども、しいて固執するわけではございません。その趣旨をまだはっきりして、何も削除しないほうがいいというなら、それでも別に私はそれに抗議を申し込む気持ちは持ちません。
【次の発言】 いま提案している法律を、解釈といいますか、しますならば、二つの意味があろうと思いま……
○赤城国務大臣 農業基本法にもありますように、また実際問題といたしましても、農業が他産業と比較いたしまして不利な立場にある。生産性の点におきましても、あるいは農業者等の所得の点においても、格差が相当ある。その格差を是正する方向に持っていきたいということで、努力を続けておるわけでございます。そこへまた国際的に見ますならば、開放経済体制へ日本が入っていったわけであります。そういう実態の中におきまして、日本の農業が、他産業と比較しましても、あるいは国際的に比較いたしましても、競争力といいますか、強固な農業体制を確立していくということは、お話のように、非常に必要かつ重要な事柄である、こう考えます。そこ……
○赤城国務大臣 お尋ねの点、ごもっともだと思います。これは考え方に基礎を置くのでありまして、この暫定の期間というものを、何年とかそういうふうに限って考えておるものではございません。一言でいえば、生産経営対策の補完的な措置、こういう考え方に立っておるものですから、暫定的というふうに書いてあるのでございます。 なお詳しく申し上げますならば、この法律による制度は、最近の生乳の生産事情や牛乳及び乳製品の需給の動向に対処しまして、需要が大幅に増大する見込みがあるところの飲用牛乳及び乳製品の安定的な供給をはかるために、生乳の生産の確保と酪農経営の健全な発達を促進するための生乳価格の面における措置、こうい……
○赤城国務大臣 農業機械化促進法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。 農業の機械化については、政府におきましても従来から各種の助成、融資及び普及指導の措置を通じて、その促進につとめておりますが、最近の農業労働力の減少に対処し、農業生産の維持増大を期するためには、小型機械の能率的な利用をはかりますとともに、高性能の農業機械を計画的に導入して、在来の小規模経営の条件を越えた生産性の高い農業の生産方式の普及確立をはかることが必要であります。 しかしながら、高性能農業機械は、農作業の効率化に資する程度が著しい反面、その性能に即して能率的な稼働を行なうためには、相……
○赤城国務大臣 いま御指摘のような方針で法律を出しておるわけでございますが、全牛乳を対象にしない理由はどうかというお尋ねのように承知いたしました。政府案におきましては、用途別取引に改めるということを前提といたしておるのでございますが、そういう意味におきまして、飲用乳の件でございますが、飲用乳は相当有利だというふうなたてまえに立っておるのであります。その価格につきましては、今後も需給が堅調に推移する、こういうように見込まれますので、需要供給に応じて形成されまするその価格水準は、加工乳原料に比較いたしまして相対的に高くなる。なおこの法案によって用途別に改めれば、なお有利性は確保される、こういうので……
○赤城国務大臣 一つの経済立法でございます。経済的な変動というものもありますので、経済立法の性質から、まま暫定的というふうな表現をいたす場合もありますけれども、本制度を考える上におきましては、やはり暫定的というよりも、恒久的の視野のもとに本法案を出しておる、こう御了解願いたいと思います。
【次の発言】 もちろん、生産対策等につきましても、政策として考えていかなくてはならぬと思います。しかし、価格対策を通じて生産対策を考えるという意味におきまして、本法案は、現在の段階におきましては、全体的に見て一番適当な案だ、こういう考え方のもとに御審議を願うことに相なっておる次第でございます。
○赤城国務大臣 この法律案では、加工原料乳につきまして不足払いを行なおうとするものでありますので、飲用向け生乳の価格につきましては、法律上規制措置を設けることは問題がある。こう考えられるほかに、なお飲用向け生乳の価格は、その製品としての飲用牛乳が地域的商品としての性格を持っておる、こういうことでありますので、地域の需給状況に応じて価格が形成される、こういうのでありますので、法律上画一的に価格規制を行なうことは、牛乳の流通の円滑化あるいは消費の増進の面で実態に即しない、こういうふうに考えますので、飲用乳の法律上の規制を行なっておらないのであります。他面、本法律案におきましては、指定生乳生産者団体……
○赤城国務大臣 三十八年の八月に砂糖の自由化を行ないましたその理由は、申し上げるまでもなく、国際的に開放経済体制に入っておりますので、国際的な約束をだんだん実行に移していく、守っていくということから出たのでありますが、非常に適期であった。砂糖が非常に暴騰しておった、こういう暴騰時でありましたので、こういうときに自由化をして価格の安定を期しようという意味におきましては、私は適当な時期であったと思います。 しかし、その後、国際糖価の情勢が非常に変動いたしまして、今度は思いがけない暴落というような状況に入ったのでございます。そういう点から見ますと、あの自由化は非常に無理だったのじゃないか、こういう……
○赤城国務大臣 日米加条約ができてから十二年になりますが、改定の折衝中でございます。その間、この条約を忠実に日本は履行しているかどうか、御指摘のように忠実に履行しています。この条約は、占領中にできました条約であり、一方的な抑止原則によってできておる条約でありますので、わがほうとしてはこれは不満でございます。不満でございますから、その原則を撤去するように交渉していますが、しかし、一たんできている条約でございますので、その改定が行なわれない間は、忠実にこの条約を履行している次第でございます。そういうふうに忠実に条約を履行している。そしてまた、その内容が抑止原則で、一方的でございますから、私どもとい……
○赤城国務大臣 漁業条約につきましては、交渉を重ねるたびに好転しております。基本的な考え方におきましては、カナダもアメリカもそうと見ております。私は、どっちかといえば、好転する方向にあるというふうに存じます。
○赤城国務大臣 お話のとおり、農業と他産業との生産性の格差も、他産業に対して二九%ぐらいであります。農業の得所にしましても七七%ぐらいでございます。そういうふうに格差がございます。そういうので、水が低きに流れるごとくに農村から労働力が出ていくということは、御指摘のとおりでございます。でありますので、この格差の是正、ひずみの是正ということが農業問題としては一番大きな課題でございます。しかし、なかなかこれは短日月に是正ができません。三十七年、三十八年なども横ばいでございます。また、構造改善や近代化政策を講じておりますが、十分にそれが効果を発揮するということにはまいっておりませんが、農業政策全般を通……
○赤城国務大臣 流通機構をよくすることはなかなかむずかしい問題で、ずばりとはいきません。やはり生産、流通、消費の各部門にわたって改善を加えていくことだと思います。生産のほうからいいますならば、出荷の調整とか、あるいはまた価格安定制度を設けるとか、集団的な栽培地をなおふやす、こういうようなことをいまやっていますが、そういうこと。流通対策では、やはり市場対策だと思います。中央卸売り市場及び地方の市場等も機構を簡素化して、流通をよくしていくというようなこと。消費対策では、いま小売り段階において総合小売り市場等の法案が継続審議になっていますが、そういうようなことで、よけいにコストが節約されるような、そ……
○赤城国務大臣 農業委員の補助と実質補助とが相当違っておるということは御指摘のとおりでございます。給与水準とか人事の配置が地方公共団体できめることになっていますので、また公共団体の中でも必ずしも同一でございません。そういう関係で、御承知のように、標準の単価をきめて金を出しておりますので、その間一致してない点が相当ございます。逐次改善を加えておるのでございますが、昭和四十年度におきましては、三十九年度に行なわれた給与改定の平年度化に伴う補助金の増額を行なうということをいたしました。あるいはまた、農業改良普及事業及び生活改善普及事業につきましては、広域を受け持つ普及所の設置に伴いまして、普及所長と……
○赤城国務大臣 どうも教えていただきたいと言われて、まことに恐縮で、それだけの確信も持っておりませんけれども、しかし、歴史を振り返ってみて、農業というものが滅びたということはない。あの幕府時代においても、農業に対しては、農民から見ればあまりいい政策を行なっておらなかったけれども、農業そのものは滅びなかった。あるいはまた明治維新のときにもずいぶん変革がありましたが、ことに明治十年ごろのインフレに際会しても、農業というものは滅びなかった。あるいはまた昭和初年度の農業恐慌等におきましても、農村の疲弊といいますか、相当つらい時代がありましたが、農業は滅びなかった。あるいは戦争中に労働力が不足しまして、……
○赤城国務大臣 実態はいま御指摘のとおりでございます。そこで、都市近郊と、都市から相当離れておるところ等につきましては、土地問題の解決等についてもおのずから異なった方法があると思います。都会地を離れた純農村の方面におきましては、いま考えておる農地管理事業団、こういうものによりまして経営規模の拡大等に持っていこうという考え方を持っております。都市近郊におきましては、いまのように経営規模の拡大とか、そういうことよりも、いま土地を荒廃に帰して財産的に所有しておって、これを売る機会をねらっておるということで、農業生産を非常に怠っておるのがいまお話のようなところでございます。ここは大体第二種兼業が非常に……
○赤城国務大臣 農林行政におきまする補助金のあり方は、相当考えさせられる問題がございます。すなわち、農林漁業というものはかよわい立場にありますので、これはどうしてもささえをしていかなくちゃならぬものでございます。でありますので、国の負担金とかあるいは助成金とかいうものまで補助だということに考えますると、これは問題だろうと思います。そういう意味におきまして、国の負担とかあるいは助成金とか補助金とかを含めまして、効率の少ないものとか、額があまりに小さ過ぎるものとか、あるいは補助の目的を達したものとか、あるいは統合すべきものとか、こういうものがございます。そういうものにつきましては、補助金等合理化審……
○赤城国務大臣 政府委員から数字を答弁させます。
【次の発言】 李ラインが撤退できなければ漁業交渉は意味をなしません。でございますから、漁業交渉は李ラインの撤廃ということを中心として交渉されるわけでございます。その他具体的・技術的な問題はありますけれども、そのとおりであります。
○赤城国務大臣 日韓の漁業交渉につきましては、再々答弁しておりまするように、李ラインがあるということではいけません。これがなくなることでなければなりません。李ラインの撤廃ということが、実現しなければ、これは無意味だと思います。しかし、いま漁業交渉をしている最中でございます。いかにしてそういう目的を達するかということを交渉中でございますので、あまり深入りした御答弁もできませんし、あまり深入りした御質問も、この際は遠慮していただけばけっこうでございます。
【次の発言】 御承知のように、現在、農業におきましても労働力が相当減退しております。また、他産業との関係で所得も増加しなければなりません。そうい……
○赤城国務大臣 御指摘のように、最近におきまする農家の負債は、年々増大しております。三十八年度の農家経済調査によりますると、全府県で二戸当たり九万九千円、北海道では四十万一千円に達しております。しかしながら、こういう借り入れ金の内容を見ますと、主として増大しておるものは農林公庫資金、農業近代化資金等の長期低利のいわゆる前向きの資金でありまして、昭和初年度の農業恐慌時代の資金のように、生活資金としてのようなものとは性質が違っておるように考えられます。そしてまた、こういう長期低利の前向き資金がふえておりますが、最近におきまする農家経済の規模拡大の状況等から見まして、全般的に経営のバランスがくずれて……
○赤城国務大臣 このたび、はからずも農林大臣を拝命いたしまして、農林行政を担当することになりましたので、この機会に一言所信を申し述べたいと存じます。 私は、常々農業及び農村の健全な発展なくしては、経済の成長と社会の健全な進展を期することができないと考えております。このたび、農政の責任者となるにあたり、この考えのもとに農政の推進に最善の努力を尽くす覚悟でありますので、何とぞ委員各位の御理解ある御協力をお願い申し上げます。 申すまでもなく、今日の農業は、内外のきわめてきびしい環境のもとに置かれております。すなわち、内には長期を要する構造改善の過程において米の生産過剰、物価、公害等の問題があり、……
○赤城国務大臣 国際関係やあるいは国内のいろいろの要素から、残存品目の自由化というものが迫られておるといいますか、きめるというような段階にきております。本来からいえば、それぞれ農業に重大な関係のあるものですから、相当国内体制が整ってからという気持ちは持っていますが、現在の段階におきましては、残存品目のうち、七つとはきまっておりませんが、その程度のものの自由化をせざるを得ない段階にきております。私といたしましても、影響の――みんな影響ありますが、できるだけ影響の少ないものを検討して出してみたい、こういうことで、いま検討中でございます。
【次の発言】 いまお話しの点はそれぞれもっともな点が多いので……
○赤城国務大臣 このたび、アメリカ及びカナダとの経済閣僚会議に出てまいりましたので、その経過等を御報告申し上げます。 今回の日米及び日加の閣僚会議におきまして、問題は円の切り上げ問題あるいはアメリカの課徴金の撤廃問題あるいは繊維問題等が本会議等において問題になったのでありますが、そのほかに自由化の問題が議題になりました。そしてまたその自由化の問題につきまして、資本の自由化とともに物の自由化、こういう問題を強く要請されたのであります。でありますので、アメリカ等においてもロジャーズ国務長官の冒頭演説の中のあとのほうに、日本の自由化が非常におくれておる、また、自由化品目等につきましても品目を明示し……
○赤城国務大臣 ただいま角屋さんが述べたようなこと等について訪ソするつもりでございます。 実は日ソ関係には、根本的ないろいろな問題もございまするし、いまのお話のように、根本的でなくても、やや根本的な貿易問題とかあるいはシベリア開発の問題とか、こういう問題があります。ありますが、今度訪ソする目的は、いまお話しのように、サケ・マスの漁業問題あるいはカニの問題、昨年等はこちらでそういうふうに予想しなかったニシンの問題なども出ましたが、そういう漁業の問題。交渉の問題につきましても、政治的といいますか、大局的にあらかじめ問題の話し合いというものを済ましておきませんと、実際に漁業委員会などが開かれた場合……
○赤城国務大臣 一般に貿易の自由化ということが世界の趨勢でもございます。また日本の経済も成長した今日、やはり大局的から見まして自由化の方向に進める、こういう態度をとっております。 そこで、グレープジュースでございますが、――フルーツです。グレープフルーツにつきまして、いつまでは自由化しないというような公約は、私はしてないのじゃないかと思いますが、そういう引き継ぎはございませんでした。ただ、そういう意図を持っておったということはうかがわれます。 それからもう一つ、グレープフルーツを自由化する場合に、温州ミカンを相互的に、アメリカのほうの禁止しておるのを解禁する州を拡大させたい、取引のようなこ……
○赤城国務大臣 市場を通じ、あるいは業者を通じまして、そういうことをしないように厳重に警告し、また監視をしております。
【次の発言】 従来もやっておりましたけれども、今度のような場合には厳重にやっておるわけでございます。
【次の発言】 これまでやって効果がないということではございません。効果を相当出しています。しかし、効果がなかった面は、先ほど総理が言いましたように、野菜等の需給の調整が十分にいかなかったという面で、買い占めとか、そういうことが出てきたのでございます。でありますので、厳重警告等を発しまして、買い占めとかそういうことがないように、あるいはまた不足しているものにつきまして、どうして……
○赤城国務大臣 十月十五日の作況指数でありますが、九三になります。前には九五でありましたが、九三、こういうことになります。
【次の発言】 御承知のように、米の管理は国でやっていますが、自主流通米というものもございます。でございますので、この不作予想によって米の値段が上がるかもしれません。上がる予想のほうが強いかもしれません。しかし現在のところでは、こういう状況で米の値段が上がっているという――少し上がっています。少し上がっていますが、たいへん上がっているという状況ではございません。
【次の発言】 御指摘のように、本年度の予想は七十九万トン昨年より減る予想でございます。でございますので、自主流通……
○赤城国務大臣 前半のお尋ねに対しましては申し上げる必要はないと思いますので、結論的な問題を答弁いたします。 生産調整をこういう凶作の年にもやるのかどうか、こういうことでございます。私は根本的に農産物の需給の調整をとるということは一番大きな問題だと思います。ことしはまことに不作の年でありますが、米の生産は恒常的にふえてきております。そういう意味におきまして生産調整は続けてやる、こういうことでございます。ただ、生産調整につきましての数量の考え方等については、なお検討しなければならぬ問題が残っておると思います。 それから需給の計画でございますが、いま御説のとおり、四十七年度の需給はことしの凶作……
○赤城国務大臣 ただいま議題となりました地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、食糧事務所の設置に関し承認を求めるの件の提案理由につきまして御説明申し上げます。 この案件は、沖繩食糧事務所を那覇市に設置することについて国会の御承認を求めようとするものであります。 食糧庁におきましては、主要食糧の国家管理を適切に実施するため、都道府県ごとに地方支分部局として食糧事務所を設置しております。沖繩県におきましても、本土と同様に食糧事務所を設置して、本土産米及び輸入麦の受け入れ、保管及び売却並びに沖繩産米を含む米麦の需給調整その他食糧管理の業務を適切に実施する必要があります。 以上の理由により……
○赤城国務大臣 農林省所管の昭和四十四年度歳入歳出決算について概略を御説明申し上げます。 まず、歳入につきましては、収納済み歳入額は、一般会計において六百四十五億九千九十八万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において五兆七千五百二十七億九千三百五万円余、国有林野事業特別会計各勘定合計において千七百五十六億九千百九十二万円余、農業共済再保険特別会計各勘定合計外六特別会計の総合計において千八十八億二千八百四十万円余となっております。 次に、歳出についてでありますが、支出済み歳出額は、一般会計において八千四百八十九億三千六十七万円余、食糧管理特別会計各勘定合計において五兆七千四百五十一億八千九百七……
○赤城国務大臣 確かに御指摘のとおり、基本的考え方でございますので、具体性を欠くおそれの答弁を申し上げましたが、そこは基本的な考え方でございますから御了承願います。 それからまた昨年の決議等につきましては、どこかの委員会で申し上げましたが、森林等の林業生産基盤の拡充、これはもうどんどんやっております。しかし、森林の公益的機能に配した適正な森林施策の実施、私は、この点も森林政策というものは公益優先だと思っております。でございますので、公益的機能に配して適正な森林政策の実施もしております。 外材輸入の適正化、これにつきましても、外材が五五%にもなっていますから、秩序ある輸入というようなことに意……
○赤城国務大臣 農林省設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 わが国の農業及び農政は、最近の内外の諸情勢の激しい変化の中にあって、種々の重要な課題に当面しております。 すなわち、内には高度化、多様化しつつある国民食糧需要の変化に対応し、農業生産をこれに適合させ、食料需給のバランスをとるよう農業生産の再編成を急速に進める必要がありますし、食料品の価格安定等に対する国民全般の強い要請にかんがみまして、農畜水産物の流通及び消費者保護に関する行政を強力に推進することが一段と必要となっております。また、外には、経済の国際化の進展等に対応して、わが国……
○赤城国務大臣 いまお話しのような種々むずかしい問題がございますけれども、生産者米価につきましてはずっと据え置いたわけでございます。ところが、物価の問題やらあるいは公共料金の値上げというような問題も、いい悪いはとにかく、実現しております。そういう中において、生産者、農民のつくる米も政府で買い上げる以上は一つの商品でございます。それだけは、もうどんなに労働賃金が上がっておっても、あるいは物価が上昇しても据え置くんだというのは、公平の観念からいってもとるべき態度じゃない、こういうように考えておるものですから、再々私が言っていますことは、少なくとも押えるというようないままでの態度というものは改めたら……
○赤城国務大臣 いろいろな事件が新聞などで出ておること、私も見、聞き、まことに遺憾と思っております。 そこで、林業の根本方針といいますか、やはり私は、非常に俗的に言いますならば、公益的機能を森林そのものが持っているわけであります。そこでまた、森林というのは、私はほんとうは国有的性格、国のものとしての性格を持っていると思います。でございますから、俗的に言えば、ただこれを保存するという意味ではなくて、よりいいものにして国の財産として保存していく、また国の財産として適当にこれを保存する。だから木を保存するだけではなくて、よりよく保存するということですから、樹齢が来たもの、これは切ることも必要であり……
○赤城国務大臣 私も技術面はしろうとですが、技術が大事なことはよく承知しております。外国の技術者も非常に多いんだそうですが、外国でも、いま話を聞いたばかりなんですが、ソ連なんかは非常に少ないそうです。ミカンの苗木を持って、グルジヤまで日本の前の園芸試験場長の梶浦君が行ってきたんです。きのう帰ってきたんですが、ところが農業の技術陣営が非常に少なくて、技術の点を聞いても何もわからない。そういうことはあまり大っぴらに言えないかもしれませんが、言っていました。これがソ連の農業がなかなか伸びてないで、農林大臣は始終かえられてばかりいるんですが、そういう原因だろうと私も話したばかりなんです。そういう意味で……
○赤城国務大臣 農業協同組合合併助成法の一部を改正する法律案につきましては、政府としてはやむを得ないものと考えます。
【次の発言】 私が農林大臣に就任いたしましてから約八カ月を経過いたしましたが、農業及びこれをめぐる内外の諸情勢がまことに容易でない時期でもあり、その職責のきわめて重大であることを痛感いたしている次第でございます。
私は、常々農業の健全な発展なくしては日本経済の調和ある発展はなく、また、健全な農村と農民を育てていくことは、わが国経済社会の土台を形成確保する上で重要なことであると考えております。新しい年の農政の推進にあたりましてもさらに決意を新たにして従来にも増した努力を傾けてま……
○赤城国務大臣 生産調整の根本的な考え方をちょっと申し上げたいと思うのですが、私は食糧の生産をしている農民、農村、これも食糧の全体から見れば、供給と需要との調整というものがこれは必要だと思うのです。そういう意味におきまして、これは農業者ばかりじゃございません、何の工業生産でも、生産過剰とか、こういうものになっては、それは生産しても豊作貧乏みたいに安くなるというような――食糧管理していますからそういうことはありませんが、経済の傾向としては、生産過剰になれば、その分だけは安くなって、結局豊作貧乏みたいになる。こういうことですから、やはり供給と需要のバランスをとる、これはほんとうは農民自身がやるべき……
○赤城国務大臣 漁港法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。 漁港は、漁業生産の基盤であり、かつ、水産物流通の拠点でありますことから、水産業の発達をはかるためには、漁港の整備を推進することが不可欠の要件であることは、御承知のとおりであります。このため、政府におきましては、昭和四十四年に国会の御承認を受けました第四次漁港整備計画に基づきましてその整備を推進しているところであります。 しかしながら、最近、漁獲量が増大するとともに漁船の大型化がはかられており、また、水産物の流通の改善が要請されておりまして、これに対処するためには、漁港の整備を促進する……
○赤城国務大臣 御指摘のように、農村等に対して全体的には都市化が進行しておるような傾向もありますから、その農村のよさといいますか、農業の自然環境とか、農村生活というものがだんだん脅かされているというような、そういう傾向がございます。でございますので、ことしの予算等におきましても、農業政策をやっていく上において、一つの目的として、農業全体の、農村全体の環境というものをよくしていくという方向は一つの方向として、政策として取り上げておるわけでございます。そういう意味におきまして、この土地改良などにおきましても、公共用地とか工場用地とか、こういうものが現在虫食い的に出ておりますので、そういうのを整理し……
○赤城国務大臣 ことしの日ソ漁業交渉の私の印象でございますが、一つは、国交関係の変化といいますか、世界情勢あるいはアジアの情勢、こういうものから見まして、日ソ関係の外交的といいますか、非常にムードがいいような状況にある背景が日ソ漁業の交渉にも反映しておると思います。きのう報告を受けたので、新聞にも出ていますが、最後のサケ・マス、カニなどが妥結にくる前に、ソ連の副首相の筆頭であるマズロフ氏などが私のほうの日本の代表に会いにきておる。こういうのはちょっと珍しいことでございます。そういう点からいいまして、国際的な緊張緩和のムード、これが日ソ関係には非常にいい方面に反映している。これが漁業交渉がわりあ……
○赤城国務大臣 ただいま議題となりました地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、輸出品検査所の支所の設置に関し承認を求めるの件の提案理由につきまして御説明を申し上げます。 この案件は、東京輸出品検査所仙台支所を仙台市に設置することについて国会の御承認を求めようとするものであります。 東北地方各県は、リンゴ、種ガキ等の輸出農林水産物の主要生産地であり、近年同地域における輸出体制は港湾施設の整備と相まって輸送経費の節減等から同地域の港から直接輸出を行なう傾向が強まっております。かような点から同地域において恒常的に輸出検査を実施する機関の設置に対する要請が高まっているのであります。 また、……
○赤城国務大臣 ただいまの御決議につきましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして、慎重に対処してまいる所存でございます。
【次の発言】 農林漁業団体職員共済組合法等の一部を改正する法律案につきまして、その提案の理由及び主要な内容を御説明申し上げます。
農林漁業団体職員共済組合制度は、農林漁業団体職員の福利厚生の向上と農林漁業団体の事業の円滑な運営に資するための制度として実施され、その給付内容も逐年改善を見てまいりました。
しかしながら、年金財政の状況を見ますと、給与水準の変動、制度改正等により所要財源率について相当程度の増高を見るに至っておりますが、現行の掛け金率は、他の共済組合制度に比べ……
○赤城国務大臣 内輪の話をするというようなことはちょっとどうかと思うのですが、実は国鉄の運賃値上げについても、バスの値上げ等についても、物価対策協議会とかで原案がきまってしまったころに持ち出して提示した。だから、私はあとで文句を言ったのです。結果的には責任を負わなくちゃならないのに、火事場どろぼうみたいなときにちょっと出して、それでもうきまったようなことをされては困ると私は閣議でも文句を言ったんですが、そういうようなかっこうで国鉄の運賃を上げる案が出てしまったので、内輪話ですが、この農林物資の運賃については、私も政調会長なんかもやっておるころからずっと押えて、上げちゃいかぬというようなことをや……
○赤城国務大臣 財源調整でも、あるいは国の負担といいますか、補助率等につきましても、従来、決議の線に沿うて要求しておったのですが、財政の都合や何かでけられたのはまことに残念でした。ようやくことしは、国の補助率は二〇%までいかなかったですが、とにかく突っぱったわけです。予算要求等においては十分この年金制度の趣旨に沿い、いろいろな御要望等にも合ったような要求をしてその実現をはかりたいと思います。
【次の発言】 私もそういうふうに主張して、そういうふうにさせたいと思うのですが、これはもう御承知のように、いきさつがあり、この年金をつくるときに、これは私が前に大臣のとき厚生年金から分離してこっちへ持って……
○赤城国務大臣 ただいま局長の答弁のような見通しを持っておりますし、その見通しのもとで、充実の中でこの点も十分考えていきたい、こう考えております。
【次の発言】 私もいまの御所見のとおりだと思います。大体、農業に対して、国全体として、それから国際的にもそういうことでございますが、非常に軽視するというか、重きを置かなくなってきている情勢であります。これではやはり国のためにならぬと思います。どうしても農業というものがやはり国の中心であり、農民がりっぱに健全に、生活的にも思想的にも育っていかなければ国はもたないと思います。そういう意味で、農業政策はいままではほんとうに防衛的で、降りかかる火の粉を払う……
○赤城国務大臣 ただいまの委員長提案の修正案につきましては、政府としては、施行期日に関する部分を除き、必ずしも適当ではないと考えております。
また、角屋堅次郎委員外二名提案の修正案及び津川武一委員提案の修正案につきましては、政府としては賛成しがたいところであります。
【次の発言】 ただいまの附帯決議につきましては、その趣旨を尊重し、誠意をもって努力をいたします。(拍手)
【次の発言】 農業災害補償法及び農業共済基金法の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由及び主要な内容を御説明申し上げます。
農業災害補償制度につきましては、制度創設以来、農業経営の安定のため多大の寄与をしてまいった……
○赤城国務大臣 いろいろ林野関係で不祥事件が出ておりますことは、まことに遺憾でございます。いまお話しのように、この一般世間より隔離されているところで、何というか、事務をとっているというような関係でもあろうかと思いますが、それにしても全体として非常に正義感に対して鈍感で弛緩していると思います。いまの秩父の事件なども、三代の営林署長が同じようなことをやっているというようなことは、悪いことになれっこになっている、こういうことで非常に弛緩した気分になっていると思います。これは少し気分を立て直して綱紀を粛正していかなければ、国民の財産の国有林をあずかっている人として、まことに責任を果たしておらないという……
○赤城国務大臣 農業経営全体というものが、農家から見れば、結局は対象になるわけですから、そういうようなのが望ましいことと思いますが、いまのところ、なかなかこの保険設計というか、これは非常に技術的にむずかしい面もございますので、品目別ということでいって、検討する時期に検討する。いまが時期だと田中さんおっしゃいますけれども、私のほうでは、もう少し品目別でやってみて、価格のいろいろの欠陥とか、総合的にやったほうが得だとか、いいとか、こういうことを検討してみませんと、いまどうという話を申し上げる段階ではない。私のほうではそういうことでございます。
○赤城国務大臣 ただいまの附帯決議につきましては、その決議の趣旨を尊重いたしまして、十分検討の上善処いたしてまいりたいと存じます。
【次の発言】 私は、再々申し上げておるのでございますが、国有林は国民の財産であり、それを農林省、林野庁は信託を受けてその運営をすべきものだ。でございますから、この国有林につきましては、善良なる管理者として、いまお話がありましたように、公益的な環境保全ということでなくて、環境保全をさらに強化する、こういうような考え方でいかなくちゃならぬ、また林野庁の職員は信託を受けておるのでございまするから、その責任を十分遂行するようにやっていかなくちゃならぬ、こう思っておるのでご……
○赤城国務大臣 御指摘のような発言、しばしばいたしました。抑制するという立場はいけないということで、逆を言えば、ある程度上げなければならないのではないかというようなことにとられておるわけでございますが、どういう段階できまっていくかということにつきましては、まだ作業に入っておりませんし、政府部内でのいろいろな相談にも入っておりません。しかし、方式としては、いままでの生産者補償方式というような方式、これを変えて、そして――それを変えるということが、とかく押えるために変えるというふうにとられますから、なかなか方式としてもほかにいい方法が、いま差し迫っておるときに考えつかないようなことがございますから……
○赤城国務大臣 事務当局から答弁いたさせます。
○赤城国務大臣 お話しのように、畜産の畜産産業としての体質改善はむずかしいじゃないか、こういうお話がありますが、その例として卵の例をとられましたが、確かに、飼料の輸入は非常に多いのでございます。飼料に依存しておるところがありますけれども、その自給面からいいまするならば、卵類なんかはほとんど自給製品というか、産んだもので自給できておるようになっておりますし、あるいは畜産でも、豚肉あるいは鶏、こういうものは自給に近いようになってきております。その中で、非常に骨を折らなくちゃならないのは牛肉のようなものでございます。でございますので、えさの点につきましては、多角化といいますか、輸入などを多角化する、……
○赤城国務大臣 経済事情や諸物価、いろいろな事情もありますので、米価を決定する際には、弾力的に慎重に検討いたしたい、こう思っていますし、いま時期ではございませんが、決定するときには、そういうようにしたいと思います。
【次の発言】 国際的あるいは国内的に私は農業というものを見ていますが、国際的に見ますと、日本の農業は、自給自足というか、その方向に進めようという農業であります。アメリカのような農業は、農業そのものが輸出産業みたいになっておる。でありまするから、貿易をする以上は、私は、自由化というのは、これは原則だと思います。お互いに、お互いの国の間であまり障壁を設けないでいくということ。しかし、農……
○赤城国務大臣 御承知のとおり、私は、根本的に考えれば森林というものは公共用のものだと思います。公共的でなければならない。私の考えからいえば、森林というのは国有であるのが原則であると思います。しかし、民有もありますが……。でありますので、森林は公共用、公用あるいは公益用に活用するということは、経営上の問題もありますが、大いに考えなくてはならぬ問題だと思います。でありますので、いまのような例もございますが、そういう方面に私は活用すべきだと思いますが、墓園等につきましては、これが公園的なものか、あるいは墓地的なものかというようなことで、技術的にいろいろ問題を含んでおるようでありますが、とにかく公共……
○赤城国務大臣 いまお話しのように、農業基本法の目標としたことが必ずしもよくいってはおりません、中にはいっている面もございます。たとえば生産性を向上するということで労働の生産性などはこれは非常に進んではおるわけであります。しかし自立経営農家をたくさんつくっていくとか、こういう面はとても目標のとおりにいっておりません。それから農業の状況が御指摘のようにだいぶ変わっております。内外いろいろ険しい問題も起きておりまして基本法の目標どおりになかなかいっておらないということは御指摘のとおりでございます。なおまた……
【次の発言】 全く御指摘のとおりでございます。でありますので、農業においても第一種、第二……
○赤城国務大臣 第一は、物統令の米の適用廃止を延ばすのか、方針どおり四月にやるのかということでございますが、これはずっといろいろ検討した結果四月ということにいたしたので、延ばすつもりはございませんから、四月に物統令の消費者米価の関係をはずす、こういう方針でございます。 第二に生産者米価の問題でございますが、先ほどから話も聞いていますし、いままでの話も聞いていますが、物価の問題というと、大体国民のふところから取り上げるほうの物価の問題です。生産者米価は国民のふところから取り上げるものじゃなくて、国民のほうへ出すものでございます。でございますから、生産者米価の問題につきましては、大体食管の赤字の……
○赤城委員 今度の人事院勧告につきまして、ちょっとお尋ねしたいのですが、昨年は人事院の勧告を一般の俸給表の改定で処理して勧告したようでありますが、人材確保の法律は、一般職の給与の法律と同じような性質のものであり、一体となっておるものだと思いますので、昨年のように俸給表の改定で義務教育職員の人材確保の法律の給与を一体として含めるのが私は一番妥当だと思うのですが、ことしはそれを、俸給表の改定と義務教育等教員特別手当として二つに分けて勧告したその理由を、ひとつお尋ねしたいと思います。
【次の発言】 ただいまの話の中にもありましたが、人材法というものは、優秀なる人材を義務教育に吸収しようとするために給……
○赤城委員長 これより会議を開きます。 この際、一言ごあいさつを申し上げます。 去る七月十八日の本会議におきまして、不肖私、はからずも懲罰委員長に選任せられました。まことに光栄に存ずる次第でございます。 私は、かつて鳩山内閣のときに懲罰委員長に選任されて、二回目の懲罰委員長でございます。 申し上げるまでもなく、本委員会は、議院の秩序維持と品位並びに規律を保持し、国会の権威を一層高めるため、その課せられた任務はきわめて重大であると存じます。 委員各位の御理解ある御支援、御協力を得まして、誠心誠意相努めたいと存じます。 何とぞよろしくお願い申し上げる次第でございます。(拍手)
○赤城委員 教職員の給与に関しましては、御承知の通り現在給与法におきまして一般俸給表によつて給与が決定されておるのでありますが、教育職員の特殊性にかんがみまして、一般俸給表からこれを分離いたしまして、紋別俸給表によつて教職員の給与を決定したいということが提案の趣旨の第一であります。そのようにいたしまして級別俸給表を三つつくりました。これは大学、高等学校あるいは中小学校等のそれぞれの職域に応じて、それに適当なる給与の俸給を立てた方がよかろうということで三本にいたしたわけであります。 第一に、給与の額の決定でありますが、この提案しました俸給表のうち、四級から十一級までにはそれぞれ調整号俸が一号現……
○赤城委員 今の厚生省の方の話の中に、将来歯科技工士が歯科医師と混乱するような傾向になるおそれがあるから、一本にした方がよい、こういうような御意見のようでありましたが、その御意見のよしあしは別として、そういうようなことは、ほかの独自の法律できめていくべきで、今言うように、学校として指定されておるものについて、学生も生徒もおるのに、この法律によってその受験資格をなくしていくというような、横道から攻めていって、学校教育法に認めておる学校を認めないというような形でいくという行き方というものは、筋違いではないか。将来技工士と歯科医師との混淆をおそれるということならば、そういうようなことをおそれないよう……
○赤城主査 これより予算委員会第一分科会を開会いたします。 私が第一分科会主査の職務を行うことになりましたので、何とぞよろしくお願いいたします。 理事会の申し合せによりまして、分科会は本三日及び明四日の二日間開会することになりましたのでさよう御了承下さい。 なお議事進行の都合上質疑をなさる方はあらかじめ出席政府委員等を要求の上御通告下さるようお願いいたします。 それでは昭和三十年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、経済審議庁を除く総理府、法務省及び大蔵省所管を一括議題としてこれより順次関係当局より説明を聴取することといたします。 ……
○赤城主査 これより第一分科会を開会いたします。
昭和三十年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、皇室費、国会、裁判所、会計検査院、内閣、経済審議庁を除く総理府、法務省及び大蔵省所管を一括議題とし、質疑を継続いたします。杉村沖治郎君。
【次の発言】 久保田鶴松君。
【次の発言】 今連絡してみます。しばらく速記をやめて。
【次の発言】 それでは速記をとって下さい。
【次の発言】 これにて質疑は終了いたしました。
この際お諮りいたします。本分科会所管の予算各案に対する討論採決は、予算委員会に譲ることといたしたいと存じまするが、御異議はございませんか。
○赤城委員 ただいま貴重な御意見をお聞きしたのですが、任命制の問題を教育行政の面からいろいろお聞かせ願ったのでございますけれども、地方自治の面から、地方行政の面から教育委員を公選にした方がいいのか、あるいは任命制をとった方がいいのか、こういうことについて御意見をお伺いしたいと思うのであります。 私から申し上げるのは恐縮ですが、今の地方自治体は憲法九十三条の第二項かによりまして首長主義をとっています。市町村長も直接公選であるし、市町村議会も直接公選、こういう形で分立的な立場にあるブレジデンシャル・システムのような首長主義をとっておって、議会主義をとっていません。ですから制度からいえば市町村長と……
○赤城分科員 簡単に運輸大臣にお尋ねしたいのですが、国鉄の電化設備の問題です。予算書を見ますと、幹線の電化設備費、交流電化設備費などの諸設備費が九十億とあがっておりますが、その内容を内訳表によって見ますと、浜松・姫路間が三十一億、米原・敦賀間が四億、上野・仙台間が六億、あとは車両三十七億四千二百万円、その他二億、こういうことになっておりますが、実は常磐線の電化問題も、大臣あるいは国鉄当局がかねがね御承知の通り、急いで予算化してほしいという希望を強く持っていたわけであります。これについては、御承知の通り柿岡の地磁気観測所がありまして、電化をするについては非常に支障を来たし、柿岡の観測所を移すか移……
○赤城国務大臣 昭和三十三年度農林関係予算案についてその概要を御説明申し上げます。 まず、一般会計における農林関係予算案の総体について申し上げます。 農林省所管合計といたしましては、八百三十億九千七百万円となっております。これに総理府所管の北海道関係公共事業費八十一億九千万円、離島振興関係経費十二億二千九百万円及び原子力平和利用等に要する経費一億一千三百万円、労働省所管の農林関係公共事業費一億五千万円、建設省所管の農林関係営繕費六千万円、大蔵省所管の小団地等土地改良事業助成基金出資金六十五億円並びに文部省所管の麦製品学校給食費十四億八千万円を加えました農林関係予算合計は、一千八億二千万円と……
○赤城国務大臣 第一回の大蔵省の予算の査定が出る前に、こまかいことで打ち合せをしたかどうかということでありますが、率直に申し上げて大へんこまかく打ち合せをしておりません。予算の査定のときに、御承知のように内閣へは重要項目の予算案というものが出たわけであります。そのときに私といたしまして見たところでは、重要政策の中で、農林関係で、そこにはっきり載っておりますのは公共事業、それから食糧増産費、それから農業保険共済組合の費用、この三つだけであります。そこでこれらを見てみますと、食糧増産費で昨年より一億減っております。公共事業費は建設省関係なども含まれておりますので、その実態はよくわからなかったわけで……
○赤城政府委員 外務省関係等の報償費等につきましては相当ふえております。報償費はふえております。それから内閣の報償費ですが、これも幾分ふえております。今突然の質問でありましたので、今数字を持っておりませんから、追って調査の上御報告いたします。
【次の発言】 お話の中で岸総理が機密費を非常によけいに予算を取れということに熱意を持っておる、これは間違いでございまして、総理が機密費をよけいに取れというような命令を私が受けたこともありませんし、そういうことはありません。
それから報償費でありますが、御承知の通り今の報償費は終戦前の機密費と違いまして、すべて会計検査院の検査を受けることになっております……
○赤城政府委員 ただいまのお話ごもっともだと思います。科学技術庁を省にするかどうかということにつきましてはお話ごもっともでありますが、行政機構全般との見合いからなお検討いたします。なお、現在科学技術庁の専任の大臣がおりません。内閣改造の際にも、実は総理の方でも、専任大臣を置きたいということでありましたが、いろいろな関係から今置いてありませんけれども、それには最も適任である高碕通産大臣が兼任された方が一番適当だということで、今兼任されているようなことなのでありますが、専任大臣を置きたいという意向は総理も持っておるようであります。
【次の発言】 ただいまお話のように、占領後におきましては、行政協定……
○赤城政府委員 同和関係者の実態等につきましては、今お話の通りだというふうに私も承知しております。そこで同和関係の問題につきましては、戦前内務省等においてもこの問題に重大な関心を持って、一体として生活ができるようにという方向をもって検討しておったのでありますが、今お話がありましたように、内閣といたしましても非常に重大な問題と考えます。というのは、同じく日本人でありながら、とかく差別的な考えを持っておられるということは、これは徹底的にやめなければならぬ問題だと思います。問題は、生活環境が非常に悪い。今お話のように都会等においても雇用面などにおいて非常に不利な立場にある。あるいはまた地方農村等にお……
○赤城国務大臣 次期戦闘機選定の経過等につきまして、現在までの事情を申し述べたいと思います。 本委員会におきましても再々問題になりましたように、次期戦闘機種選定につきましては、私どもといたしまして、さらに慎重なる検討を加えようということにいたしたわけでありますが、その前の経過といたしまして、防衛庁といたしましては、わが国の地理的条件等を考えまして、将来の防空体制のあり方及び防空兵器体系につきまして検討してきたのであります。一昨年以来、次期戦闘機の候補となりました各機種につきまして、調査団を派遣する等の方法によりまして、おのおのの機種の正確な資料を収集し、その性能、運用、兵器体系、生産等の各方……
○赤城国務大臣 経理局長から御答弁申し上げます。
【次の発言】 当時、これを乗りこなすだけのパイロットの養成が、日本でできておらなかったのであります。そういう関係で、アメリカ当局としても、遊ばしておくということに対して論議が出まして、一応返してほしい、こういう申し入れがありましたので、返したわけであります。
【次の発言】 昨年の一月ごろと記憶しております。
【次の発言】 関係の装備局長がもう少しでこちらに来ますから、それからお答えしてよろしゅうございますか――。それまでちょっとお待ち願いたいと思います。
【次の発言】 三十三年度に九機、三十四年度六十八機、三十五年度四十三機、これは第三次です。……
○赤城国務大臣 間違いございません。ただ、出しました資料の中で、もちろん御承知だと思いますが、単座機百八十機の平均単価が百十二万八千五百九十五ドルになっていますが、その下の内訳でノック・ダウン機と百六十機と別々にしてみればということになっていますので、その点御了承願います。
【次の発言】 予算書には千円以下は切り捨てますけれども、それ以上は、予算書に出ておるものと思ってます。
【次の発言】 さようでございます。
【次の発言】 西ドイツやカナダに気がねしているわけではないのです。いろいろ価格の折衝中に、特に低めた要素がその中に入っておりますので、これがあまりはっきりしますと、西ドイツ、カナダの方……
○赤城国務大臣 御意見のとおり、私どもは政府の保険事業をしていくという方向を前向きに強く考えておるわけでございます。でありますので、漁業災害補償法という名前等も、そういう前提で国が保険事業を行なうということを考えますればこそ、内容に少し値しなくても、名前は強く打ち出しておるのを見ても御了承願えると思います。三年とか何年を待たずしてやったらどうか。もちろん私どもは組織の整備状況とか、加入の状況等を見まして、いまのデーターでもできると思います。できないことはないと思いますが、しかし組織の整備とか状況とかを考えまして、一年でも早く政府がその措置をとって、これが実現するように、この名前に値するようなと……
○赤城国務大臣 硫安を対象にしておりますけれども、決して尿素とかあるいは高度化成を対象としていないのではない。硫安との成分の比で、価格の決定におきましても、その他についても、計画の見通し等につきましてもできるわけでございます。成分から割り出せるものですから、別に特に掲げておりませんけれども、対象としては、それを対象としてやっていくことはあえて差しつかえない、私はそういうふうに考えております。
【次の発言】 私は決してはずしてないと思います。たとえば輸出の許可等におきましても、尿素などをはずしていくというわけにはまいりません。ですからそれを除外しているということではございません。硫安と同じような……
○赤城国務大臣 昭和三十九年度農林関係予算について、その概要を御説明申し上げます。 最初に各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げたいと存じます。 まず、わが国農業の最近における動向は、一月二十四日にこの国会に提出いたしました「昭和三十八年度農業の動向に関する年次報告」にも明らかなように、昭和三十七年度におきましては、米の増産、畜産物生産の著しい伸長等による農業生産の増大と需要の伸びによる農産物価格の上昇などを反映して、農業所得は前年度に比較して相当の増加を示し、農業従事者の生活水準は、農外所得の増加もあって、おお……
○赤城国務大臣 土地制度あるいは農地の問題等の何らかの解決をはからなければ、これからの自立農家に対しましても、あるいはまた共同化の方面におきましても、非常に支障といいますか、進み方が悪いという現段階に来ていると思います。 そこで、お尋ねの点でございますが、交換分合、私はこの交換分合というものはほんとうは農地改革のときにそういうことをやって耕作民に配ったほうがいいのではないかということを、非常に強くその当時も感じておったのでありますが、そういうことなしに農地改革は進んで、その後、近代化という点から言いますと、どうしても交換分合していかなければ、機械化も進みませんし技術の適用にも十分でない。交換……
○赤城国務大臣 まことにそのとおりでございます。農が国のもとだというようなことを言われておった時代もございますし、それからまた、農業そのものがいささか軽視されておるような傾向もなかったわけではございません。農林関係の政策を進めていきますためには、政治的にも農業問題に対する再認識と言いますか、そういうものを高めてもらうことが必要でありまするし、一般社会環境も、農業政策を推進するように、またわれわれのつくりました政策を協力推進してもらうような社会環境をつくっていく、これはたいへん大事なことだと私も考えております。
【次の発言】 食糧管理法の存在理由といいますか、これは制定当時とはウエートの置き方に……
○赤城国務大臣 お話しのように、旧債があるために前へ進めない、こういう事態を私どものほうも承知しております。でありますので、旧位を整理して借りかえするというような方法によって的へ進むべきだ、こう思いますので、いろいろ検討いたします。その結論といたしまして、いま法律を出すとかなんとかいうことはいたしませんが、自創資金を運用してそれで借りかえをさせて先へ進めるようにしたい、こういうことで具体的に検討さしております。
【次の発言】 お話のような事情を耳にいたしておりますので、実は、農地局長等に命令しまして、具体的に離農の補助金を持って出れるように、――全部というわけにはあるいはいかぬかもしれませんが……
○赤城国務大臣 お答えいたします。 いまお話のように、天災融資法の改正につきましては、これまでの政令施行におきまする経験及び一般の農家経済事情の変化等を勘案いたしまして、被害農家、被害農林漁業者等の実態に適するように、貸し付け限度額の引き上げ、及び農業生産法人については、その経営規模が個人より大きいので、特別の貸し付け限度額を設けることとして準備を進めております。また、貸し付け金利の引き下げにつきましては、金利水準の変遷及び他の制度金融における金利とのバランス等も考慮して、償還期限の延長と据え置き期間の設定については貸し付け限度額引き上げとの関連で目下検討を進めておるところであります。そうい……
○赤城国務大臣 いま御引用になりましたように、農地改革は合法的に行なわれた。価格等も、当時の価格としては適当な価格だった。あるいは最高裁判所の判決等もあります。でありますから、これに対しましては、先ほど総務長官が答弁いたしましたように、精神的あるいは物質的な損得に対してそれを補てんするという意味の補償というものは適当でないと私は考えて、そのように申し上げておったのでございます。しかし、その後の情勢によりまして、内閣にも農地を開放した名に対してどういう措置をとるかというような審議会も置かれ、それに対しましては、旧地主の貢献というものを多として、報償でないが補償という甘味におきまして――この字句は……
○赤城国務大臣 昭和四十年度農林関係予算についてその概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げたいと存じます。 まず、最近における農業の動向につきましては、さきにこの国会に提出いたしました昭和三十九年度農業の動向に関する年次報告にも明らかなように、農業生産は、昭和三十八年には気象災害などもあって前年に比べやや減少しましたが、昭和三十九年には前年に比べ相当増加しております。また、農業所得は、昭和三十八年度においても、農産物価格の上昇もあって相当の増加を示し、農業の生産性もかなりの向上……
○赤城国務大臣 大体いままでの需要は輸入と合わせて十五万トンですが、そのうちでビルマ等からいまお話しのようにインゲン等が五万トン、中共が三十九年度は、先ほど園芸局長は一万一千トンと言っているが、約二万トンです。それに国内産が、北海道と合わせて、北海道は二万七千トンでございましたが、五万トンでございますから、十二万トンほど充足されるわけで、十五万トンに対してはまだ三万トン不足しておる、こういうような計算になるようです。いまのお話のように、供給と需要とがマッチしておりませんので、非常に高くなって、消費者が相当痛手をこうむるということでございます。 それに対して対策はどうかということでございますが……
○赤城国務大臣 自由化問題につきましては、いまお話のように、各国とも相当慎重な態度で進んでおります。しかし、一方、日本などにとりましても、南北問題、低開発国の問題等もありますので、その問いろいろ複雑な事情はございます。しかしながら、どこの国でも、国内の農業に対する保護政策、開放経済との摩擦等につきまして慎重な考慮を払っておるわけでございます。御承知のように、日本の自由化につきましても、九二%、そこまで農産物についても自由化になっております。あと七十数品目でございますが、これにつきましては、緩急の度あるいは、重要性の度というものを各品目別に検討をいたしております。慎重な検討をしておりますので、毎……
○赤城国務大臣 お話のとおりに私も考えまして、米というものはやはり日本で自給するのが日本の農村経済におきましても、あるいは日本の経済全体につきましても大事なことだ、こう思っております。需給関係からある部分は輸入に仰がなくてはなりませんけれども、輸入先等につきましても、いまお話のような状況でございます。でございますので、米は日本で自給すべきものだ、そういうふうに進めていかなくちゃならぬ。 それから選択的拡大の問題でございますが、私はその当時からも考えを申し上げておったのでございますが、水田を選択的拡大の対象にして、これは果樹にするあるいは畜産にするといっても、実際無理なことでございます。あるい……
○赤城国務大臣 この総合開発によりまして、農林関係、特に漁業関係に影響を受けることは御指摘のとおりであります。 第一は水産資源の減少という影響がございます。魚族の産卵場とか稚魚などの生息場の喪失、こういう水産資源の減少、こういう影響、第二は漁港その他の諸施設が、水位が低下しますから機能障害を生ずる、こういう二つの点が予想されます。 これに対しましてどういう対策を講ずるかということでございますが、当面の対策としましては、被害について十分な補償措置を講ずる。それとともに、その影響を最小限にとどめるために、種苗の生産とか放流等の水産資源維持対策事業を実施する、こういうことにしたいと思います。長い……
○赤城国務大臣 まあ何といいますか、価格の問題は罰則だけでいくべきもんじゃない、やはり需給関係のバランスがとれて価格が安定するということが、やはり基本だと思います。そういう点から考えまして、物統令は価格の点で罰則を設けている、こういうのでございますけれども、最近の米の事情から言いまするならば、需給も大体安定をするように米の供給が多くなってきておる、こういうことになってきていますから、そういうことならば、罰則でいくよりも、需給の面で消費者にも選択の自由を与えて――供給が豊富になってきていますから、良質米とかあるいは何といいますか、生活の程度に応じて米の選択をする自由を与えたほうがいいんじゃないか……
○赤城国務大臣 昭和四十七年度農林関係予算につきまして、その概要を御説明申し上げます。 最初に、各位の御協力を得て御審議をいただくにあたりまして、予算の裏づけとなっております農林水産施策の基本方針について申し上げます。 まず、農業についてであります。私は、常々農業の健全な発展なくしては日本経済の調和ある発展はなく、また、健全な農村と農民を育てていくことはわが国経済社会の土台を形成確保する上できわめて重要であると考えております。しかしながら最近におけるわが国農業とこれをめぐる内外の諸情勢を見ますと、対外的には円の切り上げや農産物の輸入の自由化などへの対応を要請されており、また、国内的に見まし……
○赤城国務大臣 数年後の農村はどうなるか、またどう導くかということは、私も苦しんでおるといいますか、なかなか説明つかぬような状況でございますが、まあ一言で言えば、いまもお話がありましたように、農業あるいは農村というものをなくすというような方向へ持っていったら、これは日本の民族といいますか、日本の経済も民族も滅びるということでございまするから、最小限度とは言わないが、いまの農業というものを育成していくというか、していかなければならぬと思います。幸いに自然を保護するといいますか、こういう機運が高まっていますから、都市も自然都市といいますか、都市の中に自然というものを残していくような形でなければいけ……
○赤城国務大臣 土地改良等における幹線道路、これは大きなものと小さなものとあると思うのです。小さなものはやはり農業関係者が主として使う。しかし農道でも大きな道路、こういうものは県道、国道と近いようなもの、同じようなものですから、そういうものはお考えのようなほうが合理的だと私は思います。これは道路、水路の大きなものは十分折衝、検討してみましょう。
それから第二段の償還年限を延長しろ、これは当然延長したいと思って、くふうをこらしているわけです。それで考え方、方針には私も賛成ですが、具体的にはまだそこまで踏み切るまでにいっていません。
【次の発言】 転作の作物に変わっているところも相当あります。し……
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