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井堀繁雄 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

井堀繁雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

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904位
委員会発言歴代TOP100(衆)
94位
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618位
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63位
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32位
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233位
各種会議発言(非役職)歴代TOP50
29位

26期委員会発言TOP50
25位
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27期委員会出席TOP50
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4位
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10位
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22位
29期各種会議発言TOP10
7位
29期各種会議出席(無役)TOP25
16位
29期各種会議発言(非役職)TOP10
7位

このページでは井堀繁雄衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。井堀繁雄衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 労働委員会 第5号(1953/07/01、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ちよつと一箇所だけ伺つておきたいと思いますが、今課長さんの御答弁の中で、日雇い労務者の給与の基準について、一応賃金の形式を主張されております。労務の対価として、反対給付として支払うという考え方を主張されておるようでありますが、そうだといたしますと、現在の失対の賃金の問題につきましては、よほど大きな問題が生れて来ると思うのであります。でありますから、明らかにいたしておきたい。先ほど、例に東京都の場合をとつたのでありますが、一世帯の労務収入をあげることは、こういう場合適当でないと思う。ことに最近の日雇い労務の形態が、だんだんずれて来ておる。こういうものをどういうぐあいに理解しておるかを……

第16回国会 労働委員会 第7号(1953/07/03、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 先ほども風水害に対する労働者の救援については、かなり強い御回答があつたようでありますが、残念なことには、非常に抽象的であります。われわれといたしましては、この当面しております非常な大きな範囲にわたる労働者の生活の問題は、より具体的なものが必要であると思いますので、実は私のほんの思いつきでありますが、労働大臣の熱心な御主張を実現される御意思を伺うために申し上げたいのであります。それは御案内のように、北九州さらに中国等におきましては、労働者の協同組織になります労働金庫が、労働者の消費資金や、こういう非常時の場合における融資の道を開いておるのでありますが、この労働金庫が、幸いにも福岡県に……

第16回国会 労働委員会 第9号(1953/07/07、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいま上程されております電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案、俗にスト規制法といわれております法案について、お尋ねをいたしたいと思います。  前にちよつとお願いをいたしておきたいと思いますことは、前回高橋委員の質問に対します労働大臣の答弁を伺つておりますと、急所をはずして、故意に答弁を逃げているかの感じをいたしておりますので、さようなことでありましては、この法案を徹底的に審議し、一日も早くその審議を終らすということを困難にすると思いますので、どうぞ誠意をもつて的確なお答えをお願いしておきたいと思います。小坂労働大臣が就任いたされました当時は、このスト規制……

第16回国会 労働委員会 第10号(1953/07/09、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 前々回の委員会であつたと思いますが、倉石委員の質問に対しまして、中西政府委員から答弁がありまして、問題の中心がある程度明らかになつておりまするので、その問題についてさらに明確にしたいと思います。  中西政府委員の答弁を記録の上について見ますと、倉石委員は「公共の福祉を擁護するため」という文字と、争議行為の規制について質問をいたしておりますが、政府委員は「公共の福祉は、もちろん事業の性格によりまするが、結局争議権と公共の福祉との調和というふうに考えております。そこで争議行為がどの程度許されるか、つまり争議行為の正当性――これは結局抽象的な表現になりますけれども、もろもろの一般的基本的……

第16回国会 労働委員会 第15号(1953/07/23、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 明日通産大臣と労働大臣の御出席を願つてお尋ねいたしたい点がございますので、この点は明日にまわしまして、事務当局に一、二お尋ねをいたしておきたいと思います。  それは最近の労働基準法の監督行政について、種々労働者側から、ことに各地に労働基準監督署を中心にしまして民間の協力を得るという建前で、基準協会というような名称の団体ができまして、この団体の活動の中には、大いに歓迎すべき点もございますが、また非常に大きな弊害を認めるものがございます。こういう点について、労働省はどの程度御承知で、またそういうものに対してどういうお考えでおいでであるかを一応伺いまして、時間がありますれば、具体的な事実……

第16回国会 労働委員会 第16号(1953/07/24、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいまの多賀谷委員の質問に関連してでありますが、前回私から質問申しました場合に、労働大臣は、事務当局に十分検討せしめてというお話でした。今の説明によりますと、府県にこれを融資して、府県から労働金庫へ適当な処置をという意味に伺つたのでありますが、たとえば預託の場合には、どのような条件で預託されるか。さらに預託する範囲等について、どのように労働省からそれぞれの関係当局との間に了解工作なり、お約束なりができておるかを伺つておきたいと思います。
【次の発言】 ただいま金額としてはどの程度のものが予定できるか、わかつておりましたらお答え願いたいと思います。

第16回国会 労働委員会 第18号(1953/07/31、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 本請願の要旨について御説明申し上げます。今回政府が国会に提出した電気事業及び石炭鉱業における争議行為の方法の規制に関する法律案は、労働関係の公正な調整をはかるものでなく、公共の福祉に名をかりた片手落ちの違憲立法であつて、現行労働法でも十分スト規制が行えるのを、政府が去年の争議における責任を労働者のみに転嫁し、社会を欺瞞せんとする立法であるから、本法の制定に反対するというのであります。
【次の発言】 ちよつとこの機会にお尋ねいたしておきたいと思いますが、二十八年度の予算で行きますと、失業者の増加見込みについて、われわれから言うと、かなり消極的な感じがいたすのであります。政府の経済政策……

第16回国会 労働委員会 第20号(1953/08/06、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 私も駐留軍関係については、参考人その他にお尋ねいたしたい点がございますが、政府側の御都合があるようでありますから、先に私の質問をお許しいただきます。  さきに本委員会で審議されました近江絹糸紡績の不当労働行為並びに労働基準法違反事件につきましては、労働省において実情調査をして本委員会に報告する運びになりましたが、本日その報告を受けたいと思うのであります。さらに、その後中部日本新聞の記事によりますと、近江絹糸におきまして、その後も頻繁に基準法違反に類する行為や不当労働行為に相当する事柄が報道されております。私の手元にあります七月二十日付の新聞によりますと、労働組合の七月の定期大会にお……

第16回国会 労働委員会 第23号(1953/09/04、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 労働金庫法が去る国会で両院を通過いたしまして、いよいよ施行されるのも間近だと思うのでありますが、この金庫法が通過いたしましたことによつて、今後労働者に与える福利は、決して少いものでないと思うのであります。ことに日本の労働団体あるいは労働者の組織する団体活動、労働運動すべてに、かなり大きく貢献するものになろうと思うのであります。われわれは労働団体の建設的な分野に労働金庫の貢献することを高く評価し、期待をいたしておるわけでありますが、かような期待の上から、この法律の精神が、運営にあたつて、われわれの予期した結果を生むことができるかどうかということは、かかつてその出発にあると思うのであり……

第17回国会 労働委員会 第3号(1953/11/03、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 仲裁裁定へ持ち込まれる事前の労組と当局の間の団体交渉のいきさつについて、ちよつとお尋ねをいたしたいと思います。元来公企労法の精神からいえば、局地で団体交渉で円満裏に解決することが望ましい性質の労働条件だと思うのですが、これがどうして仲裁裁定委員会に持ち込まれなければならなかつたかについて、当局と労組側の団体交渉の妥結のできなかつた重要点について、御所見を伺つておきたいと思います。
【次の発言】 第一の他の現業との均衡の点で、仲裁を望むことが妥当だとお考えになつたというふうにとつてよろしゆうございますか。
【次の発言】 次の経済事情についてですが、先ほどの労組側の参考人の御説明により……

第17回国会 労働委員会 第6号(1953/11/09、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 関連して。ただいま、高橋委員の質問の中で、予算上資金上の理由で、裁定をそのまま承認しがたいという意味で提案したことについて、お尋ねがあつた。それについて資金上予算上の内容の問題についてでありますが、先ほど高橋委員の質問は、たとい資金上あるいは予算の関係で、全額そのまま承認できないでも、一部できるような場合には、そういう提案をいたすべきではないかという質問があつたようであります。それに関係して、問題がはつきりしないものが一つあると思うのですが、この政府の提案の趣旨を見ますと、八つのそれぞれの提案が、ほとんど同一の理由に基いておる。ところが、事実はいろいろ違つておる。そこでお伺いをする……

第17回国会 労働委員会 第7号(1953/11/10、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 たいへん時間もおそいことでありますから、ごく簡潔に一、二お尋ねをいたしたいと思います。  駐留軍労務契約につきましては、その使用主が極東軍、労務の供給者が政府でありますので、雇い主は当然政府の立場を具備すると思うのでありますが、こういう特殊の労務を供給する契約の場合にあたりましては、当然長期にわたる労務契約とは考えられませんので、作戦用兵その他予算の関係等で、不時の契約解除もしくは短期の労務供給の契約といつたようなことは、ある程度予測ができると思うのであります。そういう予測のもとに政府と極東軍の間に契約が結ばれたものと、われわれは想像しておるのであります。従つて、そういう契約に当然……

第17回国会 労働委員会 第8号(1953/11/11、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 中小企業の労働対策についてお尋ねいたしたいと思います。通産省、労働省、法務省にお尋ねをいたしたいのでありますが、通産省はお見えでないので、労働省と法務省にお答えをいただこうと思います。  御案内のように、中小企業の労働関係は、今日非常に重要な問題となつておると思うのであります。ことに日本の産業経済の上に占めております中小企業の姿を率直に認めますならば、労務対策はきわめて喫緊な問題だと思うのです。そこで、政府の中小企業労働対策についてお尋ねをいたすのでありますが、時間の制約がございますので広くわたることは困難と思いますので、重要と思われる二、三の点についてただしておきたいと思います。……

第17回国会 労働委員会 第9号(1953/11/24、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 国政調査のため、去る九月十五日、滋賀県下の労働事情につき、現地を視察し調査を実施いたしたのでありますが、そのうち特に先般来問題となつておりました近江絹糸彦根工場の労働関係につき、その概況を御報告申し上げます。  滋賀県は、その地理的環境から見て、繊維産業に適しており、古くからこの業の盛んなところであります。その従業員の多くは県外から求められ、主として東北及び九州から充足されており、出身地がおおむね農家でありまするために、その生活はもつばら農業に依存している関係から、労働組合に関心がきわめて薄い。従つて労働運動が特に盛んだとは認められなかつたのであります。近江絹糸紡績株式会社は、大正……

第18回国会 労働委員会 第2号(1953/12/02、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 大体今まで参考人のお話を伺つておりますと、英連邦軍のもとに雇用されております労働者の雇用状況と、米駐留軍のもとにある労働者の雇用の状態との相違が、大体うかがわれるようであります。なお、陳情書にも明記されておるようでありますが、米駐留軍労務者と、今、日本政府との間に労務供給の基本契約が結ばれて――この契約につきましても、本委員会でもその内容、運用等について、いろいろ議論のあるところで、政府にも要望し、かつ改善をはかつておる途中でありますが、皆様の要求を見ますと、その米駐留軍と日本政府が基本契約を結び、そのもとに労務の供給をしておる、こういう状態を希望しておるかにうかがえますが、この点……

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/03、26期、会派情報なし)

○井掘委員 ただいま労働大臣から、去る十一月二日に国会に提出されました当時の仲裁裁定は、実施不可能の理由から改められた経過の発言があり、さらに大蔵大臣の今の御答弁を伺いますと、十一月二日当時には予算上困難であつたものが、公社その他を調査してみると、一月からならば実施可能だという御答弁がありました。そこでお尋ねいたしたいのは、なぜ十一月二日に予算上の措置が講じられなかつたものが、今日急に講じられるようになつたか。ただいま公社その他を検討した結果とおつしやられましたが、一体公社が、今日になつて初めてそういう資料を大臣に提供されたのであるか。あるいは団体交渉は、かなり前から行われております、仲裁裁定……

第18回国会 労働委員会 第4号(1953/12/04、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今度の国会に政府が補正予算を出しておりますが、その中で三公社五現業の関係のものが九十三億ちよつとになつております。仲裁裁定を実施するということにして予算を組むとすれば、これとどれだけの相違が出て来るか、数字的なものがおわかりであればお示し願いたい。
【次の発言】 これは労働大臣の手元へ、今まで何も出ておりませんか。
【次の発言】 まことにずさんきわまる話だと思います。少くとも仲裁裁定が下りましてから相当期間を経つておりますし、昨日の大蔵大臣の答弁によりますと、懸命の努力をして財源を見つけたと言つておりますが、しかしわれわれにこういう重大な議案を審議させるのに、裁定を実施すればどれだ……

第18回国会 労働委員会 第5号(1953/12/05、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は日本社会党を代表いたしまして、持永委員の提出されておりまする自由党案に反対いたし、山花委員の提案いたしておりまする社会党案に賛成いたすものであります。その理由を申し上げます。  政府は労使関係の安定をはかることは、きわめて重大な責任であるといわなければならないのでありますが、今回公企労法によりまして仲裁裁定が下されましたが、この仲裁裁定は、公労法の精神に基いて当然実施されなければならないことは申すまでもありません。この法律で定められた手続に関係するものは、経済的紛争をまずもつて防止し、かつ主張の不一致を友好的に調整するために、最大限の努力を尽さなければならないと、法律は厳重に規……

第18回国会 労働委員会 第6号(1953/12/07、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 この問題は前回もお尋ねいたしまして、その後回答をいただく約束になつて、そのままになつておるのですが、この失対事業をめぐる問題は、今後の失業対策の基本的な政策の一つになつて来ると思いますので、そういう意味で正確な資料をいただこうと思つておるわけであります。  第一にお伺いいたしたいのは、失業対策の一つとしては、労働は対する賃金の支払いという形において失業救済を行う場合と、失業保険もしくは保護法に類するような形において生活を保護するという考え方とにわかれると思うのでありますが、この場合には、どちらにも属しない形になつておるわけであります。先ほど山花委員からの質問にもありましたように、一……

第18回国会 労働委員会 第7号(1953/12/08、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 参考人にお尋ねいたします。五日、六日の朝日、毎日、読売等の新聞記事によりますと、女子工員で十大才程度の人々が、労働組合のもとにあつて罷業に参加したいという強い意思があるにもかかわらず、親たちがしやにむにこれを引出して、中には――朝日新聞だと思いますが、で見ますと、親のそういう態度に反対しておりますものに、かなり乱暴な手段で、暴力を用いて本人の意思を蹂躪するよう記事が出ておりましたが、そういう事実がありましたか。
【次の発言】 もう一つお尋ねいたしたいと思います。当時やはり新聞で拝見したのでありますが、埼玉地労委が問題解決のためにあつせんに乗り出したという記事が出ておりますが、組合側……

第19回国会 厚生委員会 第32号(1954/04/07、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 厚生大臣にお尋ねいたしたいと思います。大臣はたびたび他の委員の質問に答えられる中で、本法の改正は根本的な改正に触れたかのごとき言説がありましたが、これは私どもにとりましては奇異な響きを感じたわけであります。すでにこの法律が昭和十六年に労働年金保険の名前で発足してから十三年の歴史を持つ、かなり長い保険制度で、しかもその主管が政府でありますることは申すまでもなく、この種の保険というものを今日どう改正しなければならぬかということは、議論の余地はないほど歴史的に裏打ちができておるはずであります。ことに私がこの機会に厚生大臣に的確な御答弁を伺おうと思うのは、この厚生年金保険の性格は、長期保険……

第19回国会 労働委員会 第5号(1954/02/17、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 小坂労働大臣から、昭和二十九年度の吉田政府の労働政策について所信の発表がございましたが、その中で私どもの非常に心配にたえない事柄は、今年の吉田政府の全般にわたる政策の中で、いずれを見ましても、労働問題に深い関係を持たない事項はないといつていいほどに、今年の労働行政は、いろいろな意味におい非常な困難に遭遇するのではないかと想像されるのであります。にもかかわらず、ただいま小坂労働大臣の所信を伺いますのに、かなり楽観的な立場に立つておるのではないかと懸念されるのであります。たとえば、労働省の重大な予算のそれぞれの項におきましても、かなり大幅の削減ないし現状維持である。そこでただいまお尋ね……

第19回国会 労働委員会 第6号(1954/02/19、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいまの丹羽委員の質問に対する政府委員の答弁でありますが、その中で賃金の解釈の問題について、ノーワーク・ノーペイに対する労働省の見解はある程度明らかになりました。正常な場合における労使の賃金に対する解釈の問題でありまするならば、政府委員の答弁についてある程度首肯できるが、私のお尋ねいたしたいのは、あらかじめ労使関係が紛争の形になり、あるいは直接行為に訴えなければならぬというような労使関係が荒れている場合における賃金に対する問題に、軽々しく私は結論を下すべきものでないという立場からお尋ねをいたすのであります。お尋ねをいたしたいのは、元来賃金問題は、労働条件の中におきましては、最も基……

第19回国会 労働委員会 第7号(1954/02/24、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 過日の委員会で労働省に調査をお願いし、その結果を御報告してもらうことにいたしておきました沼津市の日本名産株式会社の労働紛争をめぐる不当労働行為もしくは基準法の違反等について、その結果を御発表願いたい。それから同時に、もう一つのケースでありました、同じく沼津市の加藤車体工業株式会社の同様の事情について、どのような結果になつておるか、お伺いしたいと思います。
【次の発言】 それでは二つのケースについては、至急に御調査の上、なるべく近い機会に委員会に御報告願いたいと思います。  次に前々回、その以前から継続質問をいたしておりまする近江絹糸のその後の模様について、何か出先から報告に接したこ……

第19回国会 労働委員会 第8号(1954/02/26、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 一般に特需と呼ばれております連合軍もしくは米軍の特需に伴いまして、多数の労働者が役務を提供して、かなり多額のドルの収入に貢献しておりますことは、御案内の通りでございます。昨年来、この特需のもとにおける労働問題が大きな社会問題になつて来ていることも、顕著な事実であります。たとえば小松製作所の京濱工場、日鋼赤羽、同じく武藏工場、三菱重工業東京製作所、富士自動車、日本建設、新日本飛行機杉田工場、同じく子安工場、横濱機業、相模工業、昭和飛行機、日野ヂーゼル、東急横濱等等があるのでありますが、こういう特需に関係した事業場において、昨年労働問題をかもしただけでも、かなりの広汎にわたるのでありま……

第19回国会 労働委員会 第9号(1954/03/03、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 参考人にちよつとお尋ねをいたします。あなた方のお住居はどういうところで、また食事はどういうぐあいに――たとえば雇い主と一緒に食事をされておるのか、あるいは別な場所で集団的に食事をさせられるのか、そういう点を明らかにしていたださたい。それから給与の形について、ついでに答えていただきたい。お給金はどういう形で受取つておられるか、なるべくこまかくおつしやつてください。
【次の発言】 私お尋ねするのに、どういう意味でお尋ねするかということを言わなかつたものですから、お答えが正確でなかつたと思うのですが、今大事な点は、日本の労働基準法の中の家事使用人かどうかということなんです。家事使用人であ……

第19回国会 労働委員会 第11号(1954/03/10、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 仲裁裁定によります現業庁のうちで、四現業庁におきましては、団体交渉を通じて、仲裁裁定と昭和二十九年度の予算施行との関係等を勘案いたしまして、労働組合側から、仲裁裁定が当初の意図したものとはたいへん食い違つた、ことに公務員との均衡をはかろうという政府の意図とは反して、はなはだしいアンバランスを生じて、そのために円滑なる労使関係を持続することが困難になるのではないかという懸念すら現われて、団体交渉が一頓挫の形にあるという事態が出ておるわけであります。公労法の精神は、言うまでもなく労使関係の円滑なる運営を命じておるわけであります。ことに政府事業でありますだけに、労使関係におきましても、民……

第19回国会 労働委員会 第13号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今私の手元に当局から出されている資料では、大阪管理局のものだけでおりますが、解雇処分をした各当局のそれぞれの資料の提出を委員長から要求してもらいたい。
【次の発言】 ただいま館君並びに他の委員から質問されております中で、非常に重大な点が一、二ございますので長崎総裁から明確な見解を伺つておきたいと思います。それは柴谷要君を初め十八名の解雇通達を出しておるこの事実であります、御案内のように、労働者の解雇ということは、死刑執行に値する。われわれ労働法また労働問題に関係いたした者といたしましては、かくのごとき処分が行われる際には、輿論はもちろん、当事者の真にそれぞれ納得のできる理由がなけれ……

第19回国会 労働委員会 第14号(1954/03/24、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいまの事実問題に対する質疑応答の中で、やや明らかになつて来たと思うのでありますが、荷物の愛護もしくは運転の保全といつたような日常業務に関する問題で、それぞれ見解が異なつたり、あるいは扱い方に対する見方の相違から問題があることはやむを得ぬことだと、われわれも日ごろから国鉄の事業の実態からそう判断をいたしておつたのであります。たまたま問題は、仲裁裁定をめぐつて、労働組合と国鉄当局の間に十分な了解が遂げられていないところに、この種の問題が取上げられておると思うのであります。そこで、このいきさつについて明確にいたしておきたいと思いますのは、荷物を愛護するといえども、今もたまたま論議され……

第19回国会 労働委員会 第16号(1954/04/02、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 時間がないそうで、たいへん恐縮ですが、今後審議する上に非常に重大だと思います一点がありますので、ごく簡単にお尋ねしておきたいと思います。  東京管理局長としての解雇理由について、だんだん御説明がありました中で、仲裁裁定を完全に実施し、年末手当に関する要求貫徹を国鉄労組の本部から各機関に指令したことによる理由が最も強く説明されました。またあなたの方から出されている理由書の中にも明らかでありますが、こういう理由で、なぜ今日東京管理局の管下にある被解雇者になつておる人たちを選ばなければならなかつたかということについて、明確な説明がついていなかつた。この点は、今後これを審議する上に重要だと……

第19回国会 労働委員会 第17号(1954/04/09、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 特需の問題につきましては、再々特需の実態についての資料を要求いたしておるのでありますが、遺憾ながらまだ資料を得ることができないので、審議に非常に支障を来しておるわけです。このことは前会にも希望しお尋ねをいたしておいたことでありますが、御案内のように特需の関係は、一つには、大きな国際的な条約の裏打ちをする問題であるし、一つには、日本の独立を事実の上で日本民族が誇りを持つて自認することができないという大きな問題にもなつておるわけであります。このことについては、今後どうなるかという問題よりは、当面している問題としては、大口小口を合せますと、すでに日本産業の中における、重要な地位を占めて来……

第19回国会 労働委員会 第18号(1954/04/15、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 労働省にお尋ねをいたしたいと思いますが、ただいま参考人から、るる御説明がありましたので、事情は明らかなように、賃金の支払いが遅延しておるという事実も、きわめて重大でありますし、次に問題になりますのは、この工場の大部分が、特需の上に依存しておるようでありますので――この特需関係が今までの事件の内容については、われわれもあまり詳しくは承知しておりませんが、新聞の伝えるところによりますと、相当広汎な汚職関係あるいは業務上の横領等の関係が非常に複雑にかつ司法当局の手を入れるところになつているようであります。こういう関係から想像をいたしますと、今後これら事業場にあります従業員諸君の雇用上の問……

第19回国会 労働委員会 第19号(1954/04/16、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今度の年末闘争を通じて、国鉄経営に重大な影響を与えた事情を詳しく述べられて参りましたが、その実害は、金額に見積つてどの程度だと思いますか、その点をお答え願いたい。
【次の発言】 実害は一体何によつて判断するかということになれば――企業それ自身が、今度の国鉄法によつて明らかなように、特別会計による特別法人としての経営体になつておるわけです。その被害が経済的に見積れないということであれば、解雇の根拠がきわめて薄弱になる。明確な数字かここてお答えができないとすれば、大体どの程度のお見込みであるか、見込みだけをお伺いしたい。
【次の発言】 それでは念のために、重大なことでありますから総裁に……

第19回国会 労働委員会 第20号(1954/04/21、26期、日本社会党(右))【議会役職】

○井堀委員長代理 和田参考人。
【次の発言】 それでは二時三十分まで休憩をいたします。     午後零時四十分休憩

第19回国会 労働委員会 第21号(1954/04/23、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 松重参考人に一、二お尋ねいたしたいと思いますが、労働協約を締結されました時期はいつであるか。それから当時の従業員の数、あるいはわかりますならば当時の従業員の種類、組合員の数、それから締結しました相手方の労働組合の名前、代表者の名前等について、この際簡潔にお答え願いたいと思います。
【次の発言】 そうすると、当時従業員の数は百十七名になりますか、それともまた、その二つの組合以外に従業員がおりましたら、その数をお述べ願いたいと思います。
【次の発言】 今松重参考人からお答えをいただきました組合員の数、協約の締結された期日、会社側の代表名、組合側の代表名に相違があるかないかについて、石山……

第19回国会 労働委員会 第22号(1954/05/12、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 労働基準法施行規則及び女子年少者労働基準規則改正に関する中央労働基準審議会の答申が行われたようでありますが、その答申の内容並びにそれに対する労働省の御所見をまず伺つておきたい。
【次の発言】 一応基準審議会の答申も行われているのですから、審議会の答申の結果をわれわれは重視しなければならぬと思う。従つて、答申案について説明をすることが、時間上困難であるとするならば、文書によつて、審議会の状況が今明日中にわれわれにわかるというのであれば、後日でもけつこうです。至急にその手配ができるかどうかを伺いたい。
【次の発言】 ただいまの問題に関連いたしまして、一、二お尋ねいたしたいと思います。今……

第19回国会 労働委員会 第23号(1954/05/14、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 その前に、一昨日のこの委員会で、標準賃金と職種別賃金等実態調査の事柄について、基準監督局の考え方と労働統計調査部長の考え方、あるいは通牒等について、二、三お尋ねをいたしましたところ、非常に重大な点に食い違いがあり、かつ法律違反の疑いがありますので、われわれも慎重調査をいたしておるわけでありますが、そういう立場から正確な事実について、まずお尋ねいたしたいと思います。  この調査について、まず次の二つの事柄について私は法律違反の疑いを持つております。この際統計調査を行うにあたつて二つの通牒が出ております。一つは労働事務次官通牒、昭和二十九年四月六日付のものでありますが、この通牒の中で、……

第19回国会 労働委員会 第24号(1954/05/19、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいま議題となりました最低賃金法案及び最低賃金保障金融公庫法案について、その提案理由を御説明申し上げます。  最低賃金制度の目的といたしますところは、労働者の生活を安定し、それによつて労働資質の向上をはかり、もつて製品の高度化と量産の発展に寄与せしめんとするものであります。  労働保護に関しましては、すでに労働基準法がありまして、長期間労働の禁止、災害の防止並びにその補償、女子年少労働者の保護等の措置が講ぜられておりますことは御案内の通りであります。しかし、これらの保護がいかに万全が期せられましても、低賃金が強要せられて労働者が生活不安にさらされておりましては、せつかくの保護立法……

第19回国会 労働委員会 第25号(1954/05/21、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今の御質問に関連して伺いますが、この十二条の削除を諮問された趣旨については、たびたび伺い、今も質疑応答で明らかになつたのですが、ここで一つお尋ねをいたしたいのは、中小企業の労働保護を、こういう法規で徹底させたいという意図が、よく出ていると思うのです。法の不備については、いろいろ議論のあるところですが、しかし基準法全体の法の精神、さらに基準法のよつて求めております憲法の規定の中で、私ども一番注意しなけそばならぬのは、同一の労働で同一の労働条件が保障されないということはいわゆる憲法の法律の前には何人も平等でなければならぬという大精神からいつても、これは私は中小企業、すなわちここにある十……

第19回国会 労働委員会 第26号(1954/05/25、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 たいへん時間がかかつておりますので……。
【次の発言】 木村参考人と原田参考人にお尋ねしたいと思いますが、今まで参考人からお答えになりました内容だけで判断をいたしますと、原田参考人のお話を総合してみますと、今度の解雇は最初地方公労法の十一条と十二条をもちまして処分をしたことが明らかにされ、その後だんだん内容がかわつて来ておるようであります。そこでお尋ねをいたしたいと思いますのは、この種の争いの中心になるものは、それがはたしてこの十一条でいつております争議行為になるかならぬかということが、問題を決することになると思うのであります。私はその事実を十分知ることは、わずかの時間では困難だと……

第19回国会 労働委員会 第27号(1954/05/26、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 駐留軍労務者の問題も、特需に関係いたします労働者の問題も、かかつて行政協定の十二条の二項と五項に関する点に私はあると思います。そこで、この二項と五項について、はつきりただしておきたいと思います。  十二条二項には「現地で供給される合衆国軍隊の維持のため必要な資材、需品、備品及び役務でその調達が日本国の経済に不利な影響を及ぼす虞があるものは、日本国の権限のある当局との調整の下に、また、望ましいときは、日本国の権限のある当局を通じて又はその援助を得て調達しなければならない。」、こう明示してあるわけであります。この文言で明らかなように、役務の提供を受ける、あるいは物品その他の調達を受けよ……

第19回国会 労働委員会 第30号(1954/06/01、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいま労働者福利共済団体法案要綱という資料に基いて、労働省の所見を伺つたのでありますが、もうちよつと詳しくお尋ねをいたしたいと思います。それは今御指摘になつておりましたように、零細企業、ことに常時五人以下の労働者を雇用する事業場にありましては、厚生年金保険法あるいは失業保険法といつたような重要な社会保険が、適用除外をされておるわけであります。これは申すまでもなく、厚生年金保険法が今国会に改正案として上程された際に、各方面から強い要望的な意見があり、政府もこれに対して答えられたところで明らかなように、むしろそういう零細企業のもとに雇用されておりまする労働者こそが、そういう恩典にあず……

第19回国会 労働委員会 第31号(1954/07/28、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今の問題に関連して、大事なところですから、はつきり労働省の見解をただしておきたいと思います。龜井基準局長の説明なり、質問に対するお答えからはつきりいたしておりますのは、基準法違反の事実を知りながら、証拠を把握することが困難なために、基準法違反を今日まで見送らなければならなかつたということは、前回の委員会においても、多少の相違はありましたけれども、たとえば今明らかにされました事実だけ列挙してみても、冨士宮工場における寄宿舎の違反の事実は、きわめて顕著なものであります。これは出先の監督官も切歯拒腕されておりました。こういう事実はこれからだんだん参考人のお話で明らかになつて来るだろうと思……

第19回国会 労働委員会 第32号(1954/07/29、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 本日は事実問題を二、三確認いたす意味でお尋ねしたしたしと思います。  まず人権擁護局長にお尋ねをいたしたいと思いますが、先ほど参考人が、それぞれ要求書の項目順に事実について説明があつたようであります。その中で有給休暇と生理休暇の実施について、それぞれ御婦人の方から事実について述べられておりますが、その中で生理休暇の問題は、基準法でも規定されてはおりますが、この問題は、人権擁護の立場から、ことに日本の民主化を志します意味での婦人に対する人権擁護の問題として非常に高く世界が評価しておることだと思うのです。ただ単に機械的に人権を擁護するという意味よりは、世界の平和を追究するところの、いわ……

第19回国会 労働委員会 第33号(1954/07/30、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 労働省にお尋ねをいたしたいと思いますが、最近賃金の遅欠配が全国的に蔓延いたしまして、相当の金額が労働者の生活を脅威するに至つておりまする現状を、われわれは部分的には承知いたしておりますが、全体的な数字を持ち合せておりませんので――、監督署に問題にされた文案は明らかだと思いますが、さらに監督署の手に移つていない相当のものがあると思いますので、その二つについて正確な御報告ができるならお願いいたしたい。
【次の発言】 ただいまのは基準監督署によつて調査されたものでありましようが、それ以外に相当の賃金遅配ないしは支払い不能になつておるもので、表向きにならぬものがかなりあると思うのです。この……

第19回国会 労働委員会 第34号(1954/07/31、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 議事進行――本日出席されている参考人その他から、もつぱら人権に関係したことについて供述書が委員長の手元に提出されておりますが、記録に残す意味で朗読をしていただき、それを中心に質疑をせられんことを要望いたします。
【次の発言】 大蔵省にお尋ねをいたしたいと思います。先日の委員会に課長お二人御出席をいただいて、お尋ねをいたしましたが、徹底ができませんので、あらためてお伺いをいたしたいと思います。  昨日の委員会で、労働省当局に賃金遅配の状況についてお尋ねをいたしましたところ、明らかになつております金額だけでも十五億七千万円に達し、先月に比べて約七千万の増額を見ておるという御報告がありま……

第19回国会 労働委員会 第37号(1954/09/06、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 近江絹糸の労働争議につきましては、最近新聞の報道するところによりますと、堀田住友銀行頭取を初め、財界の三方が、労働大臣、中労委等のあつせんを希望して努力しておられる模様が出ておりましたが、この労働争議が一日も早く妥結を見ることにつきまして、何人も強く要請しておりますことは、申すまでもないと思います。ことに、国際信用の上にも非常に悪影響を持つ事柄でありますから、日本経済将来のためにも、一日も早くその解決を念願してやまないものであります。かような立場から、労働省が争議解決のために日夜御努力くださつておりますことに、深甚な敬意を表すものでありますが、同時に、争議の解決に努力されております……

第19回国会 労働委員会 第39号(1954/10/05、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 関連して、今の課長の発言の中で、非常に重大な関心を持つ一点があるので、お尋ねいたします。なるほど三十二条によつて銀行の経理、財産に対する監督を厳重にしてほしいという国民の声は強い。その点についての主張は、私もまつたく同感です。しかし問題は、それがどういう言いまわしであろうと、どういう手紙の内容であろうと、結果が労使の賃金問題に関係を大きく与えたことだけは、いなめないと思う。またそういう意図が、別な意味においてあつたということが、今の説明で明らかになつたと思う。そういうことを前提にして、ああいう趣旨のお手紙も御注意もけつこうだと思うが、その場合、同時に考えなければならぬのは、経営者に……

第19回国会 労働委員会 第40号(1954/10/06、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 銀行局長に、重要な点だけはつきりさしておきたいと思います。機能銀行課長から、かなり詳しい説明を伺いました。要約いたしますと、銀行経営の公共性にかんがみて、銀行の従業員の給与に重大な制約を加えるような処置もまたやむを得ないといつた意味の説明が何回となく繰返されて、この委員会でも確認されました。そこで、かかる重大な、政府の政策といたしましても基本的な性格を持つものについて、一課長が書面をもつてそういう重大な意思表示をするということについて、多大の疑いを持ちましたので、上司の指揮監督のもとに行われたものと思いましたので、その上司は一体とどういう地位の人かということを尋ねたら、銀行局長の指……

第19回国会 労働委員会 第41号(1954/10/07、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 失業対策で一番問題になるのは、従来の失対事業法それ自身が、今日の失業対策には抜本的な改正を要請されておるのではないかと思うのであります。また運営の上に、いろいろな支障が折り重つておるのではないかと思うのですが、こういう点に対する処置について、何かお考えになつておいでになるかどうか。
【次の発言】 さらに、今度当面するであろう失業対策の中で、適正な職業が得られる割合が非常に少くなつて来るので、どうしても失対事業に流れ込んで来る分量と範囲が広くなる。従つて、従来の窓口ではとうてい消化し切れないということは必至だと思う。やはりこういう緊急な大量の失業に対する処置というものは、考えなければ……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員会 第21号(1955/06/13、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 特需労働の問題につきましては、第十六国会以来、本委員会で審議を継続しておりますことで、多くを論ずる必要はないと思うのでありますが、われわれの危惧いたしておりました事柄が、だんだんと大きな社会的な問題を背景にしながら現われて来つつありますことを、非常に遺憾に思うわけであります。その一つの現われとして、追浜にあります富士自動車の大量首切りの形に現われているわけであります。このことは、申すまでもなく日本国とアメリカ合衆国との間に取り結ばれた行政協定のワクの中において行われておりますことは、われわれも承知しているのです。そこで問題は、この行政協定のワクの中においてしかるべき解決をはかるとい……

第22回国会 社会労働委員会 第22号(1955/06/14、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 参考人にお尋ねいたします。会社側の社長さんでもあるいは大野さんでも、どちらでもけっこうでございます。今のお話で大体わかりましたが、これから私のお尋ねしようとすることは、ごく限られた問題についてお尋ねしようと思います。それは二つの点に要約してお尋ねいたしますので、そのおつもりでお答えをいただきたいと思うのであります。一つは、今当面しておりまする解雇問題についてであります。次は、軍との契約の関係についてお尋ねをしたいと思います。  まず第一に、約四千人程度の解雇をなさったという御報告でありましたが、いろいろお尋ねする上に、大事なことでありますから、従業員の総数――これは富士モータースの……

第22回国会 社会労働委員会 第23号(1955/06/15、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 はなはだ勝手で恐縮でございますが、実はわが党といたしましては、この失業保険の改正についてはきわめて重大な関心を持って、あるいは法案に反対するかもしれぬという考え方をとっておるのであります。それは、今までそれぞれ討議をされております過程でも、ある程度明らかになつておりますが、この失業保険の改正の時期が、きわめて私は重大な時期にあるということであります。これは政府の提案説明の中にも明らかになっておりますように、一方では鳩山内閣の経済政策として、また内閣全体の政格を表わす一般の政策の中から判断いたしましても、たとえば経済政策で、ここに明らかにされておるように、緊縮政策を打ち出してきておる……

第22回国会 社会労働委員会 第30号(1955/06/28、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 時間の都合もありましょうから、できるだけ他の委員のお尋ねしたことを重複しないようにお尋ねをいたしたいと思います。  健康保険法の改正に当りまして、厚生大臣の見解は、すでに明らかなようでありますが、赤字克服という当面の問題を解決するための措置であるということについては、私ども理解できるのであります。ただ、考えなければなりませんことは、健康保険法は、日本の社会保障制度を考えるものにとりましては、非常に重大な一つの制度でありまして、もし、この制度に手を染めるときには、今後の社会保障制度全体に対する動向というものも、ある程度見当をつけて行うべきものであると思うのです。こういう意味でお尋ねを……

第22回国会 社会労働委員会 第40号(1955/07/13、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 労災保険について一、二お尋ねいたしたいと思います。ごく簡単な改正でありますので、大要についてはのみ込んだつもりでおりますが、ここで適用事業場を拡大なされようとする意図につきましては、一般の労働保険と同様に、私どもは日本の特殊事情を十分に考慮されて、この際拡張されるなら、事情が許すならば五人未満の事業場も、基準法に併行して適用事業場を拡大すべき−だという考えを絶えず持っておるのでありますが、この際直ちにそのことは困難であろうという事情も、ある程度了承いたしておるのであります。こういう立場でお尋ねをいたすのでありますが、ここで一部適用事業場を拡大されることによって、まず労災保険の保険経……

第22回国会 社会労働委員会 第45号(1955/07/19、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は社会党を代表いたしまして、政府原案に反対し、社会党両派修正案に賛成をいたすものであります。  その理由は、政府の提案しておりますこの改正案は、二つの点において非常な間違いを犯しておると私は指摘をいたしたいのであります。  その一つは、鳩山内閣がこの第二十二国会に提案されております昭和三十年度予算並びにこれに関連いたします一連の法律は、いずれも鳩山内閣の政策を貫く一貫したものの中に、大きな矛盾を私どもは発見せざるを得ないのであります。それは、一方にはデフレ政策を強調しながら、当然デフレ政策の結果として現われてくる問題について、その処置を、怠っておるというよりは、放棄しておるといっ……

第22回国会 社会労働委員会 第49号(1955/07/25、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は、最近谷地で賃金未払いで多数の労働者諸君が非常に苦しんでおりまする現状を黙過するに忍びませんので、かかる事態を、法律の精神に基いて一日もすみやかに解決するよう、政府にその善処を要望いたす意味で、二、三の事実についてお尋ねをいたしたいと思います。  その前提になりまする現在未払い賃金がどのような状態にあるかについて、政府の調査の結果をお尋ねいたしたいと思います。私どもの調べたところによりますと、非常な勢いで未払い賃金の件数も増大し、金額も加速度的に増加しておる点を見るのでありますが、ここにあります資料によりますと、本年の五月現在のものでありますが、総件数で七千二百九十二件、その未……

第22回国会 社会労働委員会 第52号(1955/07/28、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は健康保険につきましては、前回大要お尋ねをいたしましたので、重複を避けたいと思うのですが、健康保険の改正に伴いまして、同時改正の必要に迫られたものも多分にあると思いまするが、船員保険の改正案について、一、二お尋ねをいたしたいと思います。  第一に、改正の点で問題になると思いますのは、標準報酬についてであります。標準報酬を健康保険の場合と船員保険の場合におきましては、できれば歩調を合せるようにするということが、社会保険統合の上からいって、望ましいことと思うのであります。実情が許さないそれぞれの事柄についても、ある程度私どもも、了解はいたしておるのでありますが、しかし、こういう改正を……

第22回国会 社会労働委員会 第53号(1955/07/29、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいま議題に供されました労働者福利共済団体法案の、提案理由の説明を申し上げたいと存じます。  この法案は、労働者福利共済団体法と申しまして、この骨子並びに要旨を説明申し上げることによって、理由のすべてを説くことができると思いますので、その要旨を申し述べたいと存じます。  第一は、この法律は労働者の福利共済を目的とする協同組織の健全なる発達を促進いたしますとともに、労働者の福利共済事業が適正に運営されることを確保し、社会保障制度の不備を補充することによって、労働者の生活の安定をはかり、社会福祉の増進に寄与しようとするものであります。  第二は、このような目的からして、福利共済団体は……

第22回国会 社会労働委員会 第54号(1955/07/30、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は健康保険法の一部を改正する法律案並びに船員保険法の一部を改正する法律案、厚生年金保険法の一部を改正する法律案に対する政府原案に対しまして反対、さらに民主党提案の同修正案に対しましても、遺憾ながら賛成をいたしかねます。私どもは社会党提案の修正案が満場一致で本委員会を通過することを期待いたして、なお最後までその主張を譲らないものであります。  その理由といたしまするところは、この改正案を提案されました政府の説明が、終始一貫赤字克服に置かれておる点については、われわれも同感であります。われわれも、危機に当面しておりまする保険経済に対する協力を惜しまないものであります。これを良心的に、……

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/28、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は中小企業並びに労働関係について、関係閣僚の各位にお尋ねをいたそうと思うのであります。  中小企業対策につきましては、選挙前におきまして、民主党の政策もかなり広汎にわたって発表されておりますが、中小企業の問題がきわめて重大化しておりますことは申すまでもございません。中小企業のわが国における経済産業に占めておりまする比重を統計の上から見ましても、全産業の九九・八五%というきわめて大きな比重を示しておるのであります。さらに輸出貿易や国内の生活必需物資の生産等の面を見ますると、その半ば以上が中小企業に依存しておることも、きわめて明らかであります。さらに中小企業のもとに従事しておりまする……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 私は昭和三十年度の予算審議に当りまして、世界市場の開拓、並びに輸出貿易振興のための対策、雇用の増大と労働資質の向上のための対策を中心といたしまして、関係各大臣にお尋ねをいたそうと思うのであります。  まず第一に外務大臣にお尋ねをいたしますが、世界市場の開拓につきましては種々方法がありますことは、ただいままで当国会においてもいろいろと論議されておりますので、なるべく重複を避けてお尋ねをいたそうと思います。私どもの考え方からいたしますと、今日の世界市場を開拓して日本の輸出貿易を振興することなくして、日本民族の自立も、経済の自立達成もあり得ぬと考えて、このことは申すまでもなく基本的な政策……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本社会党(右))

○井堀委員 ただいま提案されておりまする案件で、約二百十四億の多額の貸し出しの金題は、それぞれの事業を通して国民経済に及ぼす影響がきわめて重大でありまするので、政府の所信を伺い、その使途にあやまちのないように希望いたしたいと思うわけであります。  まず電源開発の百八十二億五千万円の貸付でありますが、電源開発株式会社の資金計画を見ますると、その資金調達の面で、総題三百五十三億のうち、この貸付の百八十二億五千万円と財政投融資がその大部分である、自己資金はわずかに一割に足らない三十四億六千八百万円、こういう内容が明らかにされておりまするが、このことは、申すまでもなく、この事業の中核をなす資金の性質な……

第23回国会 社会労働委員会 第5号(1955/12/12、27期、日本社会党)

○井堀委員 大へん遅くなって恐縮でございますが、ごく重要だと思われる点を一、二お尋ねいたしたいと思います。  私どもは第二十二国会以来健康保険法の一部改正をめぐって熱心に討議を続けておるわけであります。きっと二十四通常国会にも政府は健康保険法の大幅改正を提案されるだろうと思うのであります。またそのために七人委員の方々に御足労を願うことだと厚生大臣は答えておる。私はこの七人委員会の性格について多少疑問を持っておる。これは七人の皆様方には関係のないことでありましてはなはだ恐縮でありますが、多少関連をいたしますのでお含みの上お答えを願いたいと思うのであります。  まず私のお尋ねいたしたいのは、この七……

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、日本社会党)

○井堀委員 二大政党が実現いたしまして、わが国の議会制度の将来にきわめて意義の深いこと、まことに同慶にたえぬと思うのであります。政党政治は、言うまでもなく、党の性格なり重要な政策を国民の前に明らかにして、これを忠実に実践していきますためにお互いが切磋琢磨しなければならぬこと、申すまでもないと思うのであります。今日のような二大政党が相まみえる国会におきましては、党の政策と政府の遂行されますそれぞれの施策とが食い違うようなことがありましては、今後政党政治にとりましては非常に大きな損失を招くことと思うのでありまして、かような立場から、具体的な事実を四、五点あげまして、関係閣僚の見解をただしたいと思う……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1956/02/24、27期、日本社会党)

○井堀委員 この改正案についても私ども幾多の疑問を持っておりますが、さらにこれを修正なさろうとする御説明が今伺えたわけであります。この改正の中で、私は、きわめて重要な点が二、三ございますので、この点を明らかにいたしまして、今後の法案審議の上に、私どもの態度をきめたいと思うのであります。  それは、修正の一、二、三のうちの二の、すなわち二百一条の五の第四項の改正の点でありますが、この改正は、見方によりましては、非常に大きな、今後の国民の政治的な自由に対する制限もしくは禁止という思想がひそんでいると心配されるのであります。この点について二、三お尋ねをいたしたいと思いますが、先ほど来の説明や質疑等の……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1956/02/27、27期、日本社会党)

○井堀委員 前回お尋ねをいたして参りました後段の分について、一、二お尋ねをいたしたいと思います。  公職選挙法の改正原案については、提案者側の御意向をただしまして、ある程度明らかになったわけであります。修正案は一、二、三の三つに分れて、それぞれ御説明を伺いましたが、第二の、すなわち「第二百一条の五第四項の改正規定中「三以上」を「二以上」に改める。」ということの、この「「三以上」を「二以上」に改める。」ということは、申すまでもなく、選挙活動に一つの団体以上に帰属して、またその団体がその選挙活動のためにフルに活動することが阻止される、禁示されるということが、前回の提案者に対する私の質問でやや明らか……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○井堀委員 議事進行……。先日の理事会で申し合せをいたしましたきょうの会議の議題は、第八回の本委員会においてすでに提案されました社会党の政治資金規正法の一部改正に関する法律、さらに、政府提案、社会党提案の公職選挙法の一部改正案の三つの議案のうち、公職選挙法については社会党の提案された議案について、またさきに先議された政治資金規正法の一部改正に関する法律案については、本日与党側があげてこの社会党提案の両案について質疑をするという申し合せであったはずであります。しかるに、本日の公報を拝見いたしますると、この二案の公示が行われていないのみならず、政府提案の公示のみがなされておるのであるが、かかる事柄……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第11号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○井堀委員 関連して。ただいまの総理の発言は二大政党対立の現状を重視された発言であると思いますが、また、太田長官は、この法案の説明の際にも、政局安定のための主張をかなりたびたび繰り返されておるわけであります。政局の安定をはかろうとする総理並びに政府のお考え方がこの法案にあるとするならば、ぜひはっきりさしていただかなければならぬことは――最近ようやく二大政党の対立に成功した日本の政界の中で、一方の政党を代表する日本社会党が小選挙区に対しては絶対反対の態度を表明いたしておることは、御案内のことだと思うのです。二大政党の一方の政党が絶対反対を主張しておりまする法案を、国民生活に関係の深い重要な法案が……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1956/04/03、27期、日本社会党)

○井堀委員 議事進行、非常に重大な問題が出てきたと思うのであります。こういうのは、与党の間にも一事不再議の問題について大きな疑いを持っております発言が行われたのであります。これはきわめて重大であります。政府並びに社会党両案のいずれにも一事不再議の疑いがあるということについては、ただいま与党側は社会党案に対してその疑いを明らかにただそうとされた。社会党はこれを認めておられるのであります。ところが、同様の意味において、同じ問題を処理しなければならぬ委員会におきまして、かような重大な内容に、しかも民主主義のルールを守らなければならないこの委員会にいたしましては、かかる疑問の多い問題を審議するというこ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第15号(1956/04/10、27期、日本社会党)

○井堀委員 議事進行について発言をいたしたいと思います。それは、本日ただいま決定になりました参考人の御意見を聴取いたしますに当りまして、たまたま他の委員会等において公聴会が開催されておりまするやさきでありまして、新聞などにも、参考人の意見を聴取することと、また国会法の五十一条、さらに衆議院規則第三節にありまする公聴会と混同されるきらいがございまするので、念のため公聴会においては、われわれといたしましては、後日理事会においてわれわれの計画を述べ、御同意を求める用意がございますので、この機会に、今後議事を正常に進行する意味において誤解のないようにいたしたいと思いますので、この点について、あらかじめ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第18号(1956/04/13、27期、日本社会党)

○井堀委員 わが党は、公職選挙法についてはきわめてこれを重視しております。申すまでもなく、選挙制度は、議会の性格を決定する大きな問題でありますのみならず、今わが国の国民がひとしく願望いたしております、平和的で文化的な国作りをいたさなければならぬ段階にあるわけであります。こういう重大な段階に当面して、政治もまたこれとおくれないような制度を確立するとともに、活発な行動を伴わなければならぬわけであります。こういう意味において、選挙制度の改正についてはきわめて慎重であると同時に、また、その決定については、多く国民の意見を取り入れなければならぬことも申すまでもないのであります。こういう点で、私どもは、今……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第19号(1956/04/16、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま提出されました動議に対しまして、動議採決後におきまして、委員長一任事項につきましては、いずれ理事会等において十分御協議下さいまして、遺憾ないようにされんことを要望いたしまして、賛成いたします。

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第20号(1956/04/17、27期、日本社会党)

○井堀委員 さきにお尋ねをいたしました政治の公明化並びに民主化を指向するためには、その選挙それ自身が公明でなければならぬことは、前会以来すでに明らかになっておるところでありますが、その際一番私は選挙を冒涜するものが、選挙事犯の統計資料で明らかになりましたように、金銭、物品、情実などをもって相手の自由を取引するといったような、いわゆる選挙法にいう買収犯、その問題を解決することなくしては、いかに公明選挙運動を展開いたしましても、とうてい理想に達することはできない。これはあまりにも明白なことだと思うのであります。この点について、今回の選挙法改正においては、いずれの点から見ましても、これを解決する何ら……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第21号(1956/04/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 今度の小選挙区制度の実施に当って、最も重大な関係を持つ改正点としては、先日お尋ねをいたしました法案の条文の中においては、政治団体、「政党その他の政治団体」という「その他の政治団体」、このその他の政治団体は、ある場合においては、すなわちこの制限規定で言いますならば、全国で五十人以上の候補者を持ち得れば、それが、確認団体として、全く政党と同一の性質を選考運動においては持つことになる、こういうことが明らかになったのです。そういたしますと、今日政党それ自身の性格がそれによってむしろ律せられるということもあるし、また、逆に、従来の政党は、今日法律的に何らの規制も受けなければ、もちろん保護もな……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第22号(1956/04/19、27期、日本社会党)

○井堀委員 先日に引き続いて、質疑を続行したいと思います。私の担当いたしておりまする選挙費用の軽減と選挙の浄化に関係のある点についてお尋ねをいたして参っておるのでありますが、その基本的な条件を左右する確認団体の点については、今日どうしても明確にすることが至難なようでありまするので、われわれもなお検討いたし、あらためて機会を得てお尋ねをいたそうと思いますから、政府の方でも、この点については十分御検討をいただいて、その節、明確な質疑応答ができるようにお願いをいたしたいと思っております。  そこで選挙を浄化するために、選挙費用の調達の点について重要なそれぞれの事柄で、一方には政党ないしは確認団体が団……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第25号(1956/05/02、27期、日本社会党)

○井堀委員 委員派遣のただいまのそれぞれの報告に対する意見を当然発表することを、それぞれの班で約束したところもありますし、そうでない班もあるかもしれませんか、ただいま報告されましたことは、約六、時間ないし七時間の長期にわたって、こもごも意見の開陳があり、また、それに対する派遣委員の質疑応答の中には、本案審議  のためきわめて重要な発言が行われておるのであります。さらに、各府県の選挙管理委員長もしくはこれを一代理する人々の懇談会におきましても、この法山他行するに当りまして、選挙管理委員会の立場に対する、要望や意見等が開陳されておりますが、これらはきわめて市、要なものでありますから、こういう点につ……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第26号(1956/05/04、27期、日本社会党)

○井堀委員 私は、七名で、編成されました第四班に参加いたしまして、い福岡に派遣されました。さきに青木班長から現地調査について報告がありましたが、重要な点について報告が漏れておりますので、簡単に補足説明を加えまて、本委員会の使命を全ういたしたいと思います。  公述されました六名の方のうち、西岡竹次郎君、すなわち長崎県の知事でありますが、この報告につきましては大要を尽されておりますが、一点補足をしておくことが、今後の審議の上に大きな役割を持つと思いまするから、付言いたしておきたいと思います。  それは、西岡君の意見開陳の中で、班長報告にも触れて、おりましたが、イギリスの労働党の小選挙区に対する態度……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第27号(1956/05/05、27期、日本社会党)

○井堀委員 私はさきに四班並びに中央の公聴会あるいは懇談会の席におきまして、ことに選挙管理委員の方々と懇談をしたしました節に、こもごも委員各位の主張されました選挙管理委員制度に対する強化拡充の要望が非常に熾烈に行われた点について、政府当局に所信を伺い、かつは選挙法改正と不離不即の形にある選挙管理委員制度に対する所見を明らかにいたしておきたいと思うのであります。御案内のように、今度の選挙法が流産いたしましても、現在の選挙法を公正にかつ有効に遂行いたしますためには、選挙管理委員制度というものはきわめて重要な存在であることは、今さら申すまでもないのであります。ところが、たまたまわれわれが選挙を通じて……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第32号(1956/05/14、27期、日本社会党)

○井堀委員 鳩山総理にお尋ねをいたしたいと思いますが、総理は、この委員会で、この法案の提案の精神についてこのようにお答えになりました。それは、この法律案は政局の安定と二大政党を育成して責任ある政党政治を確立するという意味の御答弁であります。また太田長官も提案理由でこのことを再々強調されておるのであります。ごもっともなことだと思うのでありますが、ここで私のぜひ伺っておかなければなりませんことは、政党政治は申すまでもなく責任政治であることは、何人も異論のないところであります。もし政党政治が責任をとらないようなことになりますと、これは全く意味をなさぬことになるのでありまして、一番重要なことは、国民は……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第33号(1956/05/15、27期、日本社会党)

○井堀委員 青木正君外提案にかかりまする公職選挙法の一部を改正する法律案に対する修正案の内容について、質疑をいたしたいと思います。  まず、修正の内容の点について、政府と提案者側の関係についてただして参りたいと思うのであります。それは、今度の修正を見ますると、政府の改正案に比較いたしますると、ほとんど全般にわたる大幅の修正であることは理解できるのでありますが、その中でちょっと理解しかねる点は、繰り上げ補充または補欠選挙に関する事項については修正を加えていないのであります。この点は、私どもは、全体の改正案に対する修正の関係から言いますと、これにも手を染めるべきではなかったかと思うのでありますが、……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第36号(1956/08/23、27期、日本社会党)

○井堀委員 太田国務大臣にお尋ねをいたしたいと思いますが、私のお尋ねいたしたいのは、去る二十日からこの委員会で調査研究を続けております問題の現地調査の結果に関連いたしまして、公職選挙法の実施面に対して責任ある長官の答弁を期待して質問をいたしたいと思っておるわけであります。  その質問に入ります前に、わが党の立場を言及しておきたい。それは、さきに、第二十四国会に、鳩山内閣が最も重要な法案として、ことに内閣の運命を賭してという強い決意に燃えて提案されました公職選挙法の一部改正案が廃案になりましたことは、すでに周知の通りであります。申すまでもなく、民主政治は責任政治でありまして、責任の所在を不明確に……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第37号(1956/11/07、27期、日本社会党)

○井堀委員 大蔵省にちょっとお尋ねをいたします。今の六条の常時啓発の問題ですが、これは、地方交付金の中で一部まかなえるか、また委託費の形にするのがいいかという問題には、いろいろ議論があると思うのですが、そのどちらがよいかということの判断は、役所の場合には、一体、自治庁がそういうものに対して一応の見解を立てて、大蔵省はどの程度そういう問題に対する――予算の額の問題はとにかくとして、どういう形式を妥当とするかというような判断を、これから行政庁の間で話し合いをなされるわけですが、どちらにそういう問題の判断の中心を求められるのか、行政庁のそういう関係について、この機会にちょっと聞いておきたい。

第24回国会 社会労働委員会 第2号(1956/02/06、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま労働大臣から労働行政一般についての所信の発表がございました。さらに鳩山内閣としましては、さきに施政方針が総理大臣、外務大臣、大蔵大臣、経審長官等によって明らかにされたのでありますが、その全体を通じまして、政府の三十一年度予算編成の基本方針というものがおぼろげながら明らかにされたと思うのであります。この基本方針の中で特に私どもの注意を喚起されますのは、生産基盤の強化と輸出振興、さらに雇用促進を基本的なものにいたしておるということをそれぞれ強調されておることであります。なお、ただいま労働大臣の労働行政一般の説明の中でもこの点に多少触れておるようでありますが、私は、この鳩山内閣の……

第24回国会 社会労働委員会 第3号(1956/02/07、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいまの御報告を伺いますと、ますます私どもの疑問が強まってくるのであります。そこで、今の御報告の中だけで非常に大きな疑問を感じますことは、構内デモという言葉をお使いになりましたが、これはきっと工場内のことをさすのであろうが、一体そこの従業員が工場内において――千二百人からの多数の従業員を擁しておるものが、構内においてデモをやっておるということはどういうことであるか。  それからもう一つ聞きましょう。公安条例と労働法との関係について、あなたのお考え方をこの機会に率直に明らかにしていただきたい。
【次の発言】 法務大臣、今お聞きになったと思いますが、重大な発言をしておられる。労働法規……

第24回国会 社会労働委員会 第12号(1956/03/05、27期、日本社会党)

○井堀委員 前回の健康保険改正案に対する審議の際にあらかじめ要求はいたしておきましたが、今日まだ配付されております資料の中には拝見することはできません。今回の健康保険法の改正の最も重要な理由の一つにあげられております保険経済の赤字の問題を論議いたしまするために欠くことのできない基礎資料は、標準報酬を算定いたしまする報酬実額でありますが、それが明らかにされなかったのであります。でありますから、前回も赤字の最も大きな理由の一つであります標準報酬の実態を明らかにすることができなかった、でありますから少くとも準備が不足であるということを当時川崎厚生大臣は認められまして、次回には必ず準備をして提出すると……

第24回国会 社会労働委員会 第14号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○井堀委員 労働者災害補償保険及び失業保険における審査制度の問題はきわめて重要な役割を従来果してきたものと思うのであります。これをこの際改正しようとする政府の法案の提案理由の説明を伺っておりますると、たとえば失業保険、労災保険の事務を一本に統一して、その能率化を期したいという点については、私どもも十分理解ができるのであります。ただ、この際非常に重要な結果をもたらすのではないかと懸念されまする節が二、三ございまするので、この点について労働大臣の御答弁を伺っておきたいと思うのであります。  その第一は、この法案の改正によりまして、従来の労災保険の場合におきましては、第一審が保険審査官で第二審が審査……

第24回国会 社会労働委員会 第18号(1956/03/12、27期、日本社会党)

○井堀委員 電電公社副総裁と国鉄の総裁のお二人にお尋ねをいたしたいと思います。  先ほど来、赤松委員からお尋ねをいたしましたのに対する御答弁を伺いますと、今問題になっておりまするベース・アップの団体交渉から、さらに調停に持ち込みまして一部調停の結論が出たようでありますが、これに対する結論をお尋ねすることはある意味で御迷惑かと思いまするから、詳細お答えのできる問題を取り上げて二、三明らかにいたしたいと思っております。  このベース・アップにつきましては一般に強い関心を持っておりますることは、先ほど来だんだんお話がありましたように、公企業に非常に大きな影響をもたらす事業でありますだけに当然で、公企……

第24回国会 社会労働委員会 第22号(1956/03/20、27期、日本社会党)

○井堀委員 大蔵大臣は何か先約があるそうでございますので次会おいでをいただいて御答弁を願いまするために御注文申し上げておきたいと思います。健康保険の改正の問題はすでに御案内と思いまするが、赤字解消のための指置としてかなり思い切った改正を必要としておるということをわれわれも承知しておるのであります。ところが現在の改正政府原案は被保険者と医療担当者にかなりの犠牲をしておりますことは御案内の通りだと思う。しかし今回の健康保険の赤字の原因についてまだ十分な究明が行われていないのでありますが、これは政府も提案理由で明らかにしておりまするように、政府管掌の健康保険の被保険者の対象がおおむね中小企業に依存し……

第24回国会 社会労働委員会 第31号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○井堀委員 先ほど岡委員の質問に対して大蔵大臣は三十億の補助金を予算に組んだことが健康保険に対する何が前進的な措置のような御説明がありました。従来の健康保険に対する財政的な冷淡な態度から比べれば、あるいは一つの進歩であるかもしれませんが、今この委員会で審議されております健康保険あるいは船員保険、厚生年金保険を含む社会保険の審議の過程で明らかになったところによりますと、大へんな改悪であるのです。そこで、二十億を政府が出すことによって、その改悪の一部を是正することができるかできぬかということがやはり重要なことになると思うのであります。ここで三十億を出すということについて、先ほど来大蔵大臣は、国を財……

第24回国会 社会労働委員会 第33号(1956/04/07、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題になりました健康保険法等の一部を改正する法律案、右に対する藤本君外十名提出の修正案、厚生年金保険法の一部を改正する法律案、船員保険法の一部を改正せる法律案、右に対する藤本君外十名提出の修正案、岡良一君外十二名の提出されております健康保険法等の一部を改正する法律案について討論を行わんとするものであります。  まず政府提案の原案に対しまして反対の意思を明らかにし、続いてこれに対する修正案、さらに厚生年金保険法の一部を改正する法律案の原案、船員保険法の一部を改正する法律案の原案、さらにこれに対する修正案に対しまして反対の意思を明らかにいたし、さらに岡良一君外十二名提出の健康保……

第24回国会 社会労働委員会 第48号(1956/05/22、27期、日本社会党)

○井堀委員 せっかくの機会でございますので。私は先にお尋ねをいたしておりました岡、滝井、八田の三君のように科学的な知識を有しない全くずぶのしろうとですが、そういう意味で国民大衆の知りたいと思う気持を代弁する意味で、全く専門家に対しましては的はずれのお尋ねをすることになるかもしれませんが、御容赦願いたい。今私どもの耳にいたしますことは、何といいましても二十一日の水爆実験の結果を非常におそれている国民の気持というものは軽視できないと思う。これはさきに行われました原子爆弾の実験の結果、非常な被害をこうむったことは事実の上においてまた心理的な影響においても軽視できないと思うのであります。一つには長崎や……

第24回国会 社会労働委員会 第52号(1956/06/02、27期、日本社会党)

○井堀委員 きょうは公報で午前十時に委員会の招集の成規の手続をとっておるわけであります。ところが午前十時になっても委員長はおろか与党の理事の諸君も顔を見せぬという状態なんです。ことにきょうは、あらかじめ理事会で話し合いが成立して、労働大臣の出席を求め、労働関係に対する質疑を行うということになっておるのであります。しかるにただいまもう十二時を過ぎてようやく開会して、しかも労働大臣の出席がまだ行われていない。こういう状態で一体正常な国会の運営と申せるのでありましょうか。ことにわれわれの留意しなければならぬことは、議会政治、ことに民主主義のもとにおける議会政治は、政府並びにその多数党である与党が責任……

第24回国会 社会労働委員会 第53号(1956/06/03、27期、日本社会党)

○井堀委員 本日は日曜日でお勤めの皆さんには特別の御出勤をいただいてまことに恐縮であります。これも国会運営が多数の横車のためかようなところまで御迷惑を相かけるようになりましたことに遺憾に思う次第であります。  きょうは、第二十四国会の幕を引く日でありまして、私はこの国会を通じまして、労働行政ことに雇用の問題・労働保護の問題に対する現在の政府の任務遂行の上における欠点やあるいは不行き届き等に対して指摘をいたしまして、さらに労働政策全体に対する無為無策を非難いたしまして、その積極的な対策を要望いたしました。その中で、当然政府が法律の命ずるところによりまして国民の権利を保護いたさなければならない問題……

第24回国会 社会労働委員会 第55号(1956/11/10、27期、日本社会党)

○井堀委員 さきに厚生大臣の発言も加えられてさらに大きく取り上げられました健康保険の改正の中で、われわれも前回の国会以来強く要望しますし、政府にも強く警告を発しております被保険者の範囲の拡大であります。すなわち零細企業、五人未満の事業場の労働者が医療保険の恩典からはずされていることを保険によって救済する必要があることは、あまりにも明白なことであります。この点についてかなり明確な厚生省の態度が表明されております。単なる思いつきでないことは、記事の内容できわめて明白であります。ただこの点について多少私は危惧の念を感じますので、次の国会に入る以前に一応厚生省の所見をお尋ねして準備をいたしていきたいと……

第24回国会 大蔵委員会 第23号(1956/03/27、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題になっておりまする案件のうち、特に船員保険特別会計法と厚生年金保険特別会計法の法案に関連の深い事項についてお尋ねをいたしたいと思います。  ただいま健康保険、厚生年金保険、船員保険等々、日本の社会保障制度の中核をなすべき社会保険について改正をいたそうとする法案が本国会に提案されて、他の委員会で審議をされておりますことは申すまでもありませんが、われわれは、この社会保障制度の中核をなすこれら重要な社会保険の改正に伴いまして、ただいま議題になりました関係法規がこれらと不可分の関係にあることはもちろん、この扱い方がこの法案全体と重大な関連を持つものでありまして、その関係の中にお……

第24回国会 文教委員会 第51号(1956/10/19、27期、日本社会党)

○井堀委員 今度の国鉄の事故は二つの意味において国民が非常に憂いを持っておるものと思います。その一つは先ほど来同僚によって質問がされましたように、原因が不可抗力と認めがたいという点に、国民の疑いが集中されておるようであります。ことにその犠牲者の家族や関係者それぞれの感想が新聞に報道されておりますが、それは異口同音に、どうも今回の鉄道事故については、天災ややむを得ざる事故というようには考えられない。この点が述べられておりまするし、一般の識者も遺憾の意を表しておるところでありますが、今の質疑応答の中でもやや明かになったようですが、私どもはこの問題を一日も早く国民に、しかも国営事業でありまするので明……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、日本社会党)

○井堀委員 本日は労働、通産の両責任者が御都合が悪いそうで、私のお尋ねいたそうとする関係事項が大へん不都合になりましたが、また月曜日に残りをお尋ねいたすことにいたしまして、大蔵、厚生、建設、高碕国務それぞれの責任者にお尋ねいたそうと思います。それは住宅対策についてお尋ねいたそうと思うのであります。  住宅政策につきましては、鳩山内閣におきましては十大政策として、ことに去る選挙の際には、この政策ではかなり国民の関心を集めたと思うのであります。従いましてこれを実行いたしますことはきわめて重大な責任であると同時に、二大政党実現の現状にありましては、われわれもまた一半の責任を負うべき事柄とも思うのであ……

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、日本社会党)

○井堀委員 さきにお尋ねいたしました事項の中で留保されております通産、労働関係について、簡単にお尋ねをいたそうと思います。これは今重大な段階に当面しております雇用の問題であります。ことに嶋山政府は完全雇用を呼号して選挙を戦かわれたのでありますが、実際これは全くナンセンスに近い政策であったと私どもは考えます。ここに深刻に当面しております健用の問題を解決するためには、労働と通産と経済企画庁のそれぞれの責任者に明らかにしていただきたい点がありますので、端的にお尋ねをいたしますので、率直にお答えをいただきたいと思います。それは雇用の問題が最近非常な特殊な現象と申しますか、世界にまれな傾向が日本に現われ……

第25回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○井堀委員 経過の報告の中に明らかにあるように、訴訟の問題は提訴された方の側が取り下げて、一応問題は解消したようでありますが、事柄はきわめて重要だと思います。公報の誤載というようなことは、経過の中で報告がありましたように、一応その誤まりが早期に発見されて訂正を加えたとしても、その期間にもうすでに潜在意識となるべき一つの事実を作り上げているわけであります。こういうものはあとで訂正して取り消しのできることではないのであります。まあその誤載の原因については、何か新聞社の組み違いに根拠があるような御報告でありますが、これはもちろん新聞社は機械的な労務の提供だと思うので、いうまでもなく選挙管理当事者の当……

第25回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1956/12/03、27期、日本社会党)

○井堀委員 蝋山先生は政党法の必要を否定されての御意見のようであります。ただ、その中で、政党に対する法的規制は必要であることを主張されておりますが、たとえば政治資金規正法あるいは選挙法の中でどのように講ずるかということをお尋ねいたしたいと思うわけであります。私どもは、日本の政党、ことに二大政党の形を一応作っております。しかし、他党のことを申し上げるのはどうかと思いますが、いろいろな意味で、日本の政党は必ずしも近代的な政党とはいえないのではないか。特に長い伝統を持っておりまする日本の保守政党というものは、派閥、藩閥あるいは官僚の全く道具として政党が作られたり、あるいはあやつられてきた歴史というも……

第25回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1956/12/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま高橋政務次官のお話によりますと、日本の国連加盟を期して恩赦を実施されるということが明らかになったようでありますが、このことについては、すでに、各新聞社の報道は、いずれもその恩赦の内容などについて報道いたしているようでありますが、一体、恩赦にいたしましても、旧憲法のもとに行われた天皇の大権の発動と異なりまして、新しい憲法のもとにおいては、行政府である内閣が、あらかじめ、恩赦の範囲なりその実施細目などについて、相当具体的なものを準備されて認証を求めるという形式が、正常なるやり方のようにわれわれは思うのであります。こういう点で、すでに今まで新聞に発表されておりますものは、政府がそ……

第25回国会 社会労働委員会 第3号(1956/11/21、27期、日本社会党)

○井堀委員 総理大臣は憲法改正についてきわめて明確な態度を明らかにされているようでありますが、国民が憲法改正について非常な懸念を持っておりますことも申すまでもございません。この機会に本法案と国民の憲法改正に対する憂いを最も強く持っている点について、明確な御答弁をいただいておきたいと思うのであります。それは申すまでもなく、この法律は労働者の団体行動権の一部を制限せんとする法律であることは、あまりにも明瞭であります。そこでその争議権の一部を制限するというそのこと自体は、私どもにとりましてはそれほど重大視していないのであります。最も重視いたしたいことは、一体労働者の罷業権を制限する場合、民主憲法のも……

第25回国会 社会労働委員会 第5号(1956/11/24、27期、日本社会党)

○井堀委員 後藤参考人にお尋ねをいたしたいと思いますが、今後藤さんのお述べになりました中で、現在社会におけるストライキ、つまり労働争議は阻止することのできないものであるということをお認めの上で御発言があったように伺っております。もちろんお尋ねするまでもなく、あなたの地位からすればこの程度のことは常識だと思いますが、ただその中で、公共の福祉に影響を与える争議については禁止するという意味でこの法案の存続にきつい御賛成のようであります。そこで私があなたに一言確認をしておきたいと思いますことは、ストライキというものを最小限度にとどめるという道は、経営者側としても労働組合側としても――これは言うまでもな……

第25回国会 社会労働委員会 第6号(1956/11/26、27期、日本社会党)

○井堀委員 労働大臣に一、二お尋ねをいたしたいと思います。  まずこの俗に言われるスト規制法の存続決議を審議するに当りまして、この法案の成立した当時の社会情勢と今日の社会情勢と非常に大きな変化が起っておると思うのでありますが、この変化について労働大臣の所見を明確に伺っておきたいと思うのです。言うまでもなくこの法律が国会で論議されました当時、すなわち昭和二十七年というのは、日本民主主義の濫觴期といいますか、封建的な、あるいは全体主義的な、軍国主義的な、あらゆる反動的な制度や思想や社会的機構に対する大きな改革の行われる過程に該当する時期であったと思うのであります。従いましてそういう大きな社会的な背……

第25回国会 社会労働委員会 第7号(1956/11/28、27期、日本社会党)

○井堀委員 二、三参考人の方にお尋ねいたしたいと思います。私どもは新聞社のストライキについては重大な関心を持っておるわけであります。申すまでもなく新聞は、新しい日本を作る上に重要な役割を持ちますことは何人も認めるところでありまして、ことに民主主義を推進するためには新聞社の持つ責任、威力というものはきわめて大きいと思う。こういうところで労働争議が起るということはよほどの理由があると想像されるのであります。しかしストライキが起きました以上は、そのストライキが一日も早く、しかも合理的な解決を望むのでありますが、そういう意味で参考人の方にそれぞれ御意見をお聞かせいただこうと思うのであります。大体資料を……

第25回国会 社会労働委員会 第10号(1956/12/05、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題となりました国又は地方公共団体が失業対策事業のため雇用した職員に対する期末手当に関する法律案すなわち、いわゆる日雇労働者に対する期末手当に関する法律案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  失業対策事業は本年度一般失業対策事業十九万八千人、外に川崎線建設二千人、簡易失業対策事業一万人、特別失業対策事業二万人、臨時就労対策事業二万人、合計二十五万人の予算規模を持ち、月間二十一日の就労日数を確保する計画となっておるのであります。一方、登録日雇労働者は現在四十六万人、このうち失業対策事業就労適格者は三十五万人に及ぶ状態であります。加うるに、事業着手が遅延したり、事……

第25回国会 社会労働委員会 第11号(1956/12/13、27期、日本社会党)

○井堀委員 緊急失対事業法によりますところの日雇い労働者の予算単価については、すでにもう改定をしなければならぬ時期に当面しておると、われわれは諸般の事情からそう察せられるのでありますが、おそらく労働省は次の年度の予算の準備その他でこういう問題について結論が出ておるものと思いますので、この際この点について詳細な御報告を伺いたいと思います。
【次の発言】 失対関係の労務者にとりましては、この予算の単価の問題が直ちに死命を制する重大な問題でありますことは今さら言うまでもないことであります。このことは労働大臣の責任の一つとして、法律がきびしくその措置を迅速にやるということを命じておるわけであります。そ……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1957/03/14、27期、日本社会党)

○井堀委員 何か大臣は参議院の方で予定があるそうでございますから、ごく簡単に伺って、また後日御出席願ってその節詳しく伺いたいと思います。お尋ねする順序からいたしますと、先に事務当局に数字的な御説明を伺って、それからお尋ねするとよく徹底すると思うのでありますが、時間の都合上残念ながら逆になりますので、質問の要旨もあいまい、御答弁もしにくいかと存じますが、あらかじめお含みいただいて、御答弁願いたいと思います。  お尋ねしようと思うのは、おおむね次の三つの点について明らかにしてもらいたい。一つは、今度の法案の提案の理由で、今あなたの御説明になりましたように、地方公務員の給与実態調査の結果によって、あ……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○井堀委員 前回、自治庁長官にお尋ねをいたしておりましたことについて、なお続行いたしたいと思うのでありますが、他の都合で大臣御出席がおくれるようでございますので、その間大蔵省の主計官がおいでのようでございますから、一、二お尋ねをいたしたと思います。  大体御案内かと思いますが、この委員会で今審議をいたしておりまする国会議員の選挙等の執行経費の基準に関る法律の一部を改正する法律案のうちで、選挙に関係をいたしております人夫賃、嘱託の手当の単価に関係をいたしまして、こういう国の行います事業については、地方公務員については、地方公務員の給与規定に従って一定の額が定められ、また、この法律改正案の中でも、……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1957/04/05、27期、日本社会党)

○井堀委員 選挙法の第一条の規定の中で、国会議員の選挙と、地方自治体の議会並びに長の選挙を同時にこの選挙法は取り扱っておるわけです。これはもともと選挙法のあり方に対する基本的な問題の一つにあげることができると思うのですが、特に新しい憲法のもとにおける自治についてはかなり高く評価されていることは、この新しい憲法の一大特徴だと思う。こういう関係から、自治に対する基本的な精神を憲法の示すように貫こうとする場合には、国会議員と、地方自治の特に公選になっております長の選挙とを同時に扱うということについても、多少考慮を払わなければならぬ内容を私自身も実は持っておるわけです。しかし、今のところ、現行法のこの……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第7号(1957/04/08、27期、日本社会党)

○井堀委員 去る五日の本委員会で、地方自治体の選挙を公明かつ厳正なものにいたしますための質問をいたしました際に、地方の選挙管理委員会の委員長もしくは委員に、都道府県知事及び市町村長の組織下に置かれておる、たとえば副知事あるいは部長、市町村にあっては助役、職員などがそういうメンバーに加わっておるものの実態調査を希望しておきましたが、その結果をこの機会に明らかに願いたいと思います。
【次の発言】 府県のはわからぬのですか。
【次の発言】 政務次官にお尋ねをいたしますが、前会選挙部長に御答弁を願って、ある程度明らかになっておりますが、なお自治庁長官の答弁をいただくために、さように質問を延期しておいた……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1957/05/06、27期、日本社会党)

○井堀委員 さきに、選挙管理委員中央会議が、三十一年十月一日に、あたかも選挙管理委員制度実施十周年を記念して開かれ、そこにおいて選挙に関係する重要な事項の討議をいたし、さらに、その中央会議には、第一分科会、第二分科会、第三分科会の三つの分科会が設けられて、それぞれ専門の事項について決議がなされておりますが、このことについて自治庁選挙関係当事者にお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、この第一分科会では、選挙に関する諸法令の事項五十八項目、第二分科会では、選挙管理委員会制度に関する事項で十項目、第三分科会では、常時啓発に関する事項について二十三項目、こういうものがこの委員会にも参考人として招きま……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○井堀委員 参考人の皆さんには大へ有益な御意見の御開陳をいただきまして、まことに感謝にたえません。ここに、公明選挙をいかに貫くかというととが重要な課題であるにもかかわらず、容易に理想に近づくことのできない現状をまことに残念に思っておる一八であります。その一つの方法として私どもが現行法の中で最も重視いたしおりまするのは、ただいまお三方からそれぞれ大会の決定に基く要請を中心にお話がありましたが、選挙管理委員会の制度についてであります。前回との委員会で詳細にわたりまする決議り内容についてお話を伺いまして、ありかじめわれは賛成の意を表したいと思っておるわけでありますが、本日はせっかくの機会でありますの……

第26回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第10号(1957/05/17、27期、日本社会党)

○井堀委員 大臣の御都合がありますそうですから、ごく要領だけをお尋ねして、はっきりいたしたいと思うのであります。  問題は、かつての予算委員会分科会大における私の質疑応答に関係のあるところでございまして、その後、この委員会で、加藤政務次官、さらに行政部長、選挙部長から、質疑応答を通じてそれぞれ御答弁をいただいておりますが、なお、責任ある国務大臣の立場からこれを明確にいたし、今後の法案審議等の際における政府の態度として処理をいたしたいと思いますので、お尋ねをいたすのであります。  それは、かつて、川口市長選挙をめぐりまして、当時、事前運動の疑いがあるというので、各新聞が一斉にこのことを書き立てた……

第26回国会 社会労働委員会 第10号(1957/02/21、27期、日本社会党)

○井堀委員 石橋内閣にとりましては、労働政策はきわめて重要な地位を占めるようにわれわれは受け取っておるわけであります。たとえば石橋内閣成立と同時に、総理大臣は国民に五つの誓いを立てられておりますが、その五つの誓いのいずれも労働行政に深い関係があるのみならず、労働行政のいかんは、この五つの誓いをほごにするか、あるいはその誓いが真摯なものであるか、その結果にかかっていると私ども思うのであります。ことに岸総理臨時代理も、これを敷衍するようなかなり具体的な内容を盛り込んだ施政方針の演説をなされておる。こういうものと関連をいたしながらお尋ねいたして参りたい。  その第一に掲げておりますのは、誓いの言葉の……

第26回国会 社会労働委員会 第13号(1957/02/28、27期、日本社会党)

○井堀委員 失業保険法の一部改正案について労働省の総括的な考え方を伺って、逐次お尋ねいたしたいと思っておりましたが、大臣の御都合で、あとに回したいと思います。従って具体的な問題を先にお尋ねをして、あとで総括的なお尋ねをすることになるので、尋ねる方も不便でありますし、お答えする方もしにくいかと思いますが、やむを得ぬことと思います。  今度の失業保険法の改正は非常に局限されたきわめて小部分の改正であるように思いますが、この中で一、二ぜひ政府に考え直してもらいたい点がございますので、この点についてお尋ねいたしたいと思います。日雇い労働者のための失業保険につきましては、私どもたびたび政府に対し要望いた……

第26回国会 社会労働委員会 第20号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○井堀委員 厚生年金保険法の改正要点は、説明によりますとごく簡単なものだということでありますが、この機会に、厚生年金保険と健康保険との本質的な違いについてただしておきたいと思っております。これはあとで厚生大臣の考え方を伺いたいと思っておることでありますけれども、私は、この機会に厚生年金保険法についてはもっと徹底した改正を行うべきものであるという考え方を持っておるわけであります。一体健康保険法や船員保険法のように非常に問題の多い、しかも相当時間をかけて審議をしなければならぬ案件とあたかも抱き合せのような形で提案されてきておるところに問題が一つあると思うのです。これは提案者側の政府の意見をただすべ……

第26回国会 社会労働委員会 第21号(1957/03/09、27期、日本社会党)

○井堀委員 関連して……。法制局長官にちょっとお尋ねをいたしたいのでありますが、この社会保障制度審議会設置法の全体の精神の中で、第二条二項の問題をわれわれは判断いたしまして、社会保障制度審議会については少くとも社会保障制度に関する条文で言いますと、「企画、立法又は運営の大綱」というように、かなり具体的に明示しておるのであります。こういう、少くとも企画、この場合は「企画、」と切ってある。「企画立法」ではなく、「企画、立法又は運営の大綱に関して」、あらかじめこういう変化あるいは変更をしようとする場合には、この審議会を活用するということは、法律全体の面から言ってかなり大きな使命が付加されておるように……

第26回国会 社会労働委員会 第22号(1957/03/11、27期、日本社会党)

○井堀委員 時間の都合で、四点同時に質問いたしたいと思います。  一つは、先ほど吉川君からお尋ねになりました国民皆保険についてでありますが、国民皆保険の問題はいつ、どういう方法で実行されるということがまだあいまいでございますし、厚生大臣からは一応承わっておりますが、重要なことでございますから、確認する意味でお尋ねしておきたい。厚生大臣が去る予算分科会で、私の質問に対して明確にお答えになっております点は、三十五年度すなわち四年間を限度にして皆保険を実行いたし、その方法としてはまだ明らかにされておりませんけれども、この点は非常に重要な点だと思いますので、総理がそういう皆保険に対する具体的な問題につ……

第26回国会 社会労働委員会 第24号(1957/03/15、27期、日本社会党)

○井堀委員 きょうの新聞記事で、政府の立場を石田官房長官から次のように述べております。「政府としては調停は拒否することにしたが、仲裁裁定は誠意をもって尊重するつもりだ。調停を拒否するのは、調停案を提示するにいたった積算基準を納得しないからだ。調停案は三公社、四現業の企業の実体を全く無視したものだ。企業の経理内容について監督官庁や財政当局の意見を一向に聞いていないばかりか、企業の構成人員や、基礎になっている現行賃金ベースに対しても考慮が払われていない。男女別の構成や、財政状態にお構いなく一律に千二百円の賃金増額をやれというのもおかしい話ではないか。それに賃金の開きの問題もある。こんどの賃上げをや……

第26回国会 社会労働委員会 第28号(1957/03/22、27期、日本社会党)

○井堀委員 お急ぎのようでありますから、なるべく端折って要点だけお尋ねいたしたい。  前会局長に一、二お尋ねをいたしまして、なお責任ある立場でお答えを願いたいと思っておりますので、その点にしぼってお尋ねをいたしたい。それは今度の失業保険の改正で、具体的な点をあげてお尋ねをいたした方がわかりよいと思いますが、保険料率を従来の五円、六円のものを六円、十円に上げられて、従来の九十円、百四十円のものを百四十円、二百円に引き上げられたというところに、今度の改正の非常に大きな意義があると思う。この点に対してわれわれ敬意を表したいと思うのでありますが、そこで事務的なそれぞれの御説については局長からのお答えで……

第26回国会 社会労働委員会 第34号(1957/04/04、27期、日本社会党)

○井堀委員 基準法にも行政的な手続を期待してあることは御存じの通りでありますが、実績の上から見まして、これは当分の間私どもは可能性を認めがたいという事実が一つあるわけです。もう一つの事実は、先ほど来お話がありましたように、行政的にきめるということになりますと、中央賃金審議会のような性格のもので協議してきめるということで、これはすでに中央賃金審議会が昭和二十五年の十一月に発足して、二十九年の五月に答申をしたのでありますが、この間の記録を詳細に見ていきますと、大体二十六年の七月には基本的な条件がこの総会で議決されておる。でありますから、もうこのときに答申されてしかるべきなのが二十九年まで長引いた。……

第26回国会 社会労働委員会 第36号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○井堀委員 私からお答えいたしたいと思います。現在の初給賃金の実態把握は、統計の上から申しますと、正確なものとは申せませんが、たとえば年令格差による調査もできておりますし、それから学歴によるものもありますし、熟練度なども見込んだものもありますが、平均いたしますと、――どれを平均したらよいかということは問題がなかなかあると思いますが、大体われわれのつかみ方といたしましては、八千円未満の中に現存しておるものの中で初給賃金は一体どう見るべきかということでいくと、比較的正常な企業にあるものは賃金はもうすでに六千円をこえておる。それから今われわれがここに予定しておりまする最低賃金の実施の必要に追られてい……

第26回国会 社会労働委員会 第46号(1957/04/26、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題に供されております事業団法について二、三お尋ねをいたしたいと思います。この法案の内容についてまずお尋ねいたしたいと思いますが、説明の際第一にあげられました、この団の基礎構成をなす資本内容が、説明によりますと、現在労災関係、失業保険関係の国ないし地方団体の保有しておる現物を出資して一応の基礎をお作りになるという考えのようでありますが、この種の事業の見通しの上にこの問題がわれわれにとりましては重要な判断の資料になるわけでありますが、労災関係よりはむしろ失業保険関係の事業、職業補導のごとき、あるいは簡易宿泊所ということにはなっておりますけれども、この種の事業というものが将来も……

第26回国会 社会労働委員会 第52号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○井堀委員 労働基準法の施行の実情と、労働者保護行政について、労働省当局の所見をただしたいと思います。言うまでもなく、労働基準法が労働条件の具体的最低基準を定めたものであることは明らかでありますが、この法律は言うまでもなくわが国の国作りの目標であります文化国家、民主国家を急速に成長発展せしめるか、あるいはそれを阻害するような結果をもたらすかの基礎的な一つの働きをするものであると私は考えておるのであります。きわめて重視をしておるわけであります。従いましてこの基準法の運営が厳正かつ完全に実施されているかということを、具体的な事例を一、二あげてお尋ねをいたしたいと思うのであります。  そこでこの基準……

第26回国会 社会労働委員会 第55号(1957/07/10、27期、日本社会党)

○井堀委員 参考人の皆さんから大へん貴重な適切な御意見を伺って勉強ができたのでありますが、御案内のように社外工、臨時工の問題はだんだん今後も反対される傾向が顕著で、現状ですらかなり大きな社会問題になると思う。こういう問題を即刻解決するという道がにわかに考えられるかどうかが問題になると思うのですが、一つには先ほど来参考人の四人の方が口をそろえておっしゃられておりまするように、日本経済の特殊事情ともいわれる経済の底が浅い、ことに中小企業、零細企業が非常に多い、こういうところから労働賃金その他の労働条件の格差が非常に激しくなってきておる、あるいは労働人口の過剰に対する十分な処置ができていないために起……

第26回国会 社会労働委員会 第56号(1957/07/29、27期、日本社会党)

○井堀委員 暑い折柄ですからごく短かくお尋ねをいたしたいと思っております。ただ時期的にぜひきょう伺っておきたいと思いますことは、御案内のように岸内閣は三悪追放というごく簡単なスローガンを掲げて、それを基礎に新しい政策を打ち立てると公表しているのであります。また労働政策についてはすでに自民党のそれぞれの機関で新労働政策の要綱を公表されているわけであります。言うまでもなく議会政治は主権者の意思に問うて政府は政策の是非をきめていくというのが理想の姿だと思うのでございます。しかるに、この主権者の意思を問うということは選挙をくぐるわけでありますが、聞くところによりますと、この内閣は早期解散をやる御意思が……

第26回国会 社会労働委員会 第57号(1957/07/30、27期、日本社会党)

○井堀委員 大へん時間もおそくなっておりますので、ごく簡単に私どもの立場からこの機会に厚生大臣の所見を明確にいたしておきたいと思います。  先ほど厚生大臣は就任のあいさつで述べられておるのでありますが、岸総理大臣はさきに記者会見で、社会党と対決するというきわめて明確な態度を公けになさっておいでになっております。もちろんこれは政策を中心にしての対決であろうことは想像にかたくございません。しかも政策の基本となるべき事柄については、あなたもお述べになっておりまするように、三悪追放という、貧乏、暴力、汚職の追放をひっさげております。しかし、もうすでに社会党と岸内閣との間には対決が毎日展開されておること……

第26回国会 内閣委員会 第28号(1957/04/09、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題に供されておりまする雇用審議会設置法案についてでありますが、この法案は、従来総理府にすでに設置されておりまする失業対策審議会を改組するという説明でございますが、私どもとしては、従来の失業対策審議会が、きわめて実際に適合した制度ではないかというふうに考えておったわけであります。  これをことさらに雇用審議会に改組されるにはそれぞれ確固たる根拠があると思うのですが、ただいままでの提案理由の説明によりますと、どうも納得しがたい点がございますので、まずこの点を明らかにしていただきたいと思います。一体失業対策審議会と雇用審議会との相違はどこにあるかをできるだけ詳細に御説明願いたい……

第26回国会 予算委員会 第11号(1957/03/02、27期、日本社会党)

○井堀委員 雇用の問題を中心にしてお尋ねをいたしたいと思います。政府は昭和三十二年度の予算編成並びに財政政策の基本的な要素として、雇用の問題を取り上げられたことは、きわめて適切なものだと思うのであります。ことにこの委員会で岸首相の所信表明の中にもこの点を強く述べられ、池田蔵相の財政演説の中で年々増大する労働人口に就職の機会を与え、完全雇用の目標に近づくための経済規模の拡大云々と述べられております。そこで問題になりますのは、完全雇用のこの言葉の持つ内容であります。私はここで議論をしようと思いませんが、完全雇用を目途として雇用の増大なり雇用の改善を行おうとするその具体的な問題が、予算を通じてきわめ……

第26回国会 予算委員会 第18号(1957/03/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 岸総理にお尋ねいたしたいと思います。  さきに石橋内閣成立の当時に、一月八日だと記憶いたしますが、五つの誓いを国民にお立てになっております。その一つは国会の運営の正常化、第二は政界官界の綱紀粛正、三には雇用増大、生産の増加、四には福祉国家の建設、五には世界平和の確立という誓いを石橋前総理大臣はいたしておるわけでございます。岸総理はこの誓いをそのまま踏襲される御所存であるかどうかをこの際伺っておきたい。
【次の発言】 午前中島上委員からお尋ねがありました山口における佐藤榮作氏の談話の中で、岸内閣は性格がはっきりしていないのではないかという質問に対して、岸首相は近く新政策を発表すること……

第27回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1957/11/08、27期、日本社会党)

○井堀委員 お急ぎのようでありますから、ごく要点だけ伺って、十一日の日に準備をしてお答えいただきたいと思います。  御案内のように、公職選挙法の改正の問題は、もちろん政府だけの責めに帰すべきものではなくて、むしろ国会自身、政党自身がこのことのために熱意を示すべきものであると私は考えるのでありますが、ただ、今日のあらゆる制度の上からいって、何といってもイニシアはやはり政府がとっているわけであります。その政府のかじのとり方が悪いと、こういう機構というものはみな眠ってしまうことになるわけであります。現実にそうなっていると私は判断いたしているのであります。先ほど同僚の島上君からお話がありましたように、……

第27回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1957/11/11、27期、日本社会党)

○井堀委員 それでは、自治庁長官が見えましたから、自治庁長官にお尋ねしたいと思います。  前回、この委員会で、あらかじめきょうお尋ねいたしますことについて御用意いただくように希望申し上げておきましたが、その一つは、政府が選挙制度調査会に諮問されております事項の一つである、地方議会議員の選挙区の問題でありますが、これは、市町村の合併促進に伴いまして、必然的に起ってくる選挙区の変更をいたさなければならぬ事態が一つある。もう一つの問題は、地方議会の基本的な性格に影響するであろうと思われます日本の経済あるいは文化、交通、人口といったような諸般の情勢から、自治体の選挙区というものは、そういうものに影響を……

第27回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1957/12/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 はなはだ僭越ですが、派遣委員にかわりまして御報告をいたしたいと思います。  過日本委員会の派遣委員として調査いたしました山梨県、静岡県及び栃木県における公職選挙法改正に関する件、おもに最近の選挙の実情、選挙管理委員会の実態、常時啓発に関する活動状況などにつきまして、以下概略御報告を申し上げます。  まず、最近行われました各選挙の実情、選挙違反の問題などにつきましては、内容も多岐にわたり、時間の関係もありますので、その詳細は委員長まで提出してあります書類によって御了解を得たいと思います。ここでは山梨県秋山村及び栃木県の大平村の事件について申し述べることといたします。  秋山村村長選挙……

第27回国会 予算委員会 第3号(1957/11/06、27期、日本社会党)

○井堀委員 岸内閣の労働政策について、特に緊急を要すべき問題を中心にいたしまして、所見をお尋ねいたしたいと思います。  大体九項目ばかり明らかにいたしまして、順次お尋ねをいたしたいと思うのでありますが、一つは国際労働関係、すなわちILOに対する政府の基本方針を、また二つには駐留軍労務者及び特需労働者の問題三つには官公労の罷業権について、四つには最近労働争議に官憲の介入しております問題について、五つには中小企業の労働問題、六つには最低賃金の制度とその立法的な構想について、七つには日雇い労働者の保護諸対策について、八つには教職員組合の労働組合運動と教育行政について、九つには労働金庫の育成並びに労働……

第28回国会 議院運営委員会 第16号(1958/03/19、27期、日本社会党)

○井堀委員 先ほどの御答弁の中で、条約批准に関する手続を政府はいたしておらないのは、国内法に何か抵触するものがあるかのごとき御答弁でございましたが、そういうものは具体的に言うとどういうものでしょうか。

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1958/04/03、27期、日本社会党)

○井堀委員 私は文書でお願いをしたいと思います。

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1958/04/08、27期、日本社会党)

○井堀委員 今回の公職選挙法の一部改正の第一のねらいであります地方の都道府県会議員の選挙区の変更をいたすに当りまして、問題は郡市の区域を変更しようとするのでありますが、ここで自治の基本精神と選挙法との関係について一、二明らかにしておきたい。それは、申すまでもなく、民主政治の基礎は地方自治の完成に待たなければならぬということは、先輩の教えるところであります。そこで、私は、自治をいかに理想的なものにするかということは、公職選挙法の中においてもきわめて、重要な役割があると思う。そこで、側々の改正については、政令あるいは地方議会の条例に譲るところがかなり広範にあると思う。そういう場合には、国会としては……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1958/04/09、27期、日本社会党)

○井堀委員 時間も大へん詰まっておるようでございますから、ごく簡単にお尋ねいたしたいと思います。本会議で私から質問を申しました節に御答弁をいただきました中で、ぜひ明らかにいたしたいと思うことがありますので、まずこの点について御答弁いただこうと思います。  私がお尋ねいたしました幾つかの中で、選挙法の改正に対する一国の総理大臣の立場から、その態度について明らかにしてもらいますための質問をいたしたわけであります。ところが、あなたの御答弁を速記録で拝見してみますと、選挙法がいかに国民及び日本の民主政治に重大な影響を及ぼすかについての質問に対して、同感の意を表されております。同時に、選挙法の政正という……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1958/04/10、27期、日本社会党)

○井堀委員 昨日岸総理に御答弁をお願いしようと思いましたが、時間の都合上許されませんので、引き続いて自治庁長官から御答弁をいただきたいと思います。  今回の改正に伴いまして、選挙法全体として改善を要すべき問題と私が思う一点がございます。それは議員の定数についてであります。議員の定数については、これは、いずれも民主政治の理想を実現していくためには、この問題は基本的な区要素になるわけであります。ところが、法律の建前からいたしますと、国会議員は衆参いずれも公職選挙法によって定数が定められ、都道府県会議員、市町村会議員は自治法の定めるところに従っておるわけであります。この点は私は当然整理されてこなけれ……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第7号(1958/04/11、27期、日本社会党)

○井堀委員 前会概略についてお尋ねをいたしましたが、どうも納得できるところまでなかなか参りませんで、非常に残念に思っています。本日は、多少趣きを変えまして、選挙運動の実際面と本法の改正に関連しての点をお尋ねいたしてみたいと思います。  今度の改正のねらいの重要な点は、選挙法の曜日でありまする公明選挙の理想へ近づこうとする点については、疑う余地はないと思うのでありますが、これの実施について、われわれといたしましては特段の配慮が必要だと思うのであります。それは、解放が必至であるし、選挙の期日も従って切迫しておる折柄でありまするだけに、この選挙法の改正の趣旨なり、あるいは改正された法案が適正にしかも……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1958/04/14、27期、日本社会党)

○井堀委員 参考人のお二人の方には、お忙しいところ大へん御迷惑でございましたでしょうが、実は、この委員会で公職選挙法の一部を改正する法律案の審議の過程におきまして、修正の重要なねらいは、選挙運動の期間を従来二十五日のものを二十日間に短縮いたしますことと、さらにはポスタ一を従来よりは増加するという、この二点が参考人の方にお尋ねをいたしたい個所でございます。この関係によりまして生ずる選挙運動の当面いたしまする、ポスターをできるだけ有効に使用いたしたいという、選挙運動をやる方の側からも、また選挙民の立場である、すなわち有権者の方の便宜をできるだけ効率的にという関係から、いろいろ審議をいたして参りまし……

第28回国会 社会労働委員会 第13号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○井堀委員 関連して。これは何も労働省首と国鉄当局との間に話し合いをしなければわからない問題というよりは、もっと重要なことが一つあるのです。これは公労法の精神自身を、労働省がどういうように把握しているかということに起因すると思うのです。これは大臣も御存じのように、公労法の四条の三項によって、団体交渉の当事者である役員の適格性の問題で争いになる。従ってこの適格性を持たなければ、団体交渉の場を持つことができないまでに限定されてくるわけです。今多賀谷委員が質問しておるのは、職場における労使関係において、ことに基準法に命じられておる雇い主の義務規定がある。これは当然法律によって拘束を受けるわけでありま……

第28回国会 社会労働委員会 第16号(1958/03/04、27期、日本社会党)

○井堀委員 今御答弁のありましたことは、これは格別われわれも問題にしておらぬのであります。この前お尋ねいたしましたことが基準法の二十四条、三十六条等の関係を具体的に取り上げたから例をあげたわけであります。今のあなたの解釈から参りますと、公労委にこの判断をまかせて、その間労働省は開店休業だという答弁にしかならぬのでありますが、私はその部分的なものについての解釈については、そういう提訴が行われておるという事実に対して、そうであっていいと思う。しかし労働省の任務は、言うまでもなく全体にわたっての問題で、ことに私は公企労法の解釈上の大きな間違いを起しておるのではないかということを問うために、こういうわ……

第28回国会 社会労働委員会 第20号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○井堀委員 日本労働協会法案の提案の趣旨説明と本案の逐条のそれぞれの質疑応答を比較いたしまして、どうしても納得、理解のできない事柄がございますので、明らかにいたしたいと思うのでございます。  この法案を立案したのが労働省当局であることは間違いがないと思いますが、元来こういう法案を労働省の任務において行うということについて、私は非常な疑義を持つものであります。たとえばこの協会の目的とするところは、条文によりますと、第一条で、「日本労働協会は、労働問題について研究を行うとともに、広く労働者及び使用者並びに国民一般の労働問題に関する理解と良識をつちかうことを目的とする。」と、きわめて明確になっておる……

第28回国会 社会労働委員会 第23号(1958/03/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 職業訓練法案第三条についてお尋ねをいたしたいと思います。  第三条は、学校教育法並びに青年学級振興法の関係において、学校教育と、特に勤労青年の職業教育との関係において、この法律では緊密な関連のもとに行うということと、重複を避けるということを明記しておるのでありますが、これはきわめて重要な事項だと思うのであります。ある意味においては、職業訓練の性格を決定づける事柄とも存じますので、この点は文部省と、両方にお尋ねするのが適当かと思いますけれども、一応提案者である労働省の見解を伺っておきたいと思います。  まず、重複を避けるという点については、どういう点を指すのであるか。また緊密な連係を……

第28回国会 社会労働委員会 第25号(1958/03/20、27期、日本社会党)

○井堀委員 さきに前臨時国会で、日本が国際的地位にきわめて重要な関係を持ちまする国際労働機関に対する政府の態度をお尋ねいたしまして、岸総理から、日本国のこれに対する態度はきわめて明確に御答弁がございまして、その節総理からもILO憲章の精神については全く同感の意を表すると同時に、その精神を忠実に履行していく義務を痛感している旨の御答弁がございました。このことによって日本国がILOに対する基本的な態度は明らかになったもの思うのであります。続いて日本政府が、国際外交の基本的方針というものを、国連にその基盤を求めておりますことも、すでに明確なところでありまして、この国連とILOとの関係は、言うまでもな……

第28回国会 社会労働委員会 第29号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○井堀委員 職業訓練法案に対しまして、重要な点を一、二確認をいたす意味で、お尋ねをいたしたいと思います。原案の第十三条の事業内の職業訓練の基準設定などについて、労働組合の意見が反映される点に不明確な点がありますので、この点を明確にいたしたいので、御答弁をいただきたい。
【次の発言】 さらに本案によりますと、この都道府県訓練審議会の組織についても、中央職業訓練審議会と同様に、労働者、事業主の参加を決定化する必要があると思うのでありますが、この点に対する御答弁を願います。
【次の発言】 十二条と十三条の関係は、通産省ことに中小企業庁との関係にきわめて重要でありますので、一、二明確にいたしたいと思い……

第28回国会 社会労働委員会 第30号(1958/03/31、27期、日本社会党)

○井堀委員 ただいま議題になっておりまする職業訓練法案に対する自由民主党及び日本社会党の共同提案となっておりまする修正案について趣旨を説明いたしたいと存じます。 本案の修正案文につきましては、お手元に配付いたしてありまする書類で御了承をいただきたいと思いまするが、その要点を説明申し上げたいと思います。  本案の修正の要旨は、第十一条第二項の身体障害者の職業訓練を公共職業訓練とこれを改めまして、従来この種の職業訓練については手当を給するという規定がございますが、これを他の場合にも同様の規定を適用するという公共職業訓練に関する規定でございます。  次は第十二条第一項におきまして、市町村及び民法第三……

第28回国会 社会労働委員会 第40号(1958/04/22、27期、日本社会党)

○井堀委員 ごく簡単に二点ばかりに尋ねをいたしておきたいと思います。  前会の公聴会の節に公述いただき、またお尋ねにお答えをいただきましたことと、ぜひ政府との間に明確にいたしておきたい点がございますので、この点に限ってお尋ねをいたしてみたいと思うのであります。私の要求いたしましたのは、中央賃金審議会の責任者としておいでをいただいたわけであります。中央賃金審議会に政府が諮問を求め、答申案については詳細に私どもも調査をし、またお尋ねをいたしまして明らかになったのでありますが、当然今回の諮問の中に最低賃金の金額を問題にされなければならないと考えまして、前会最低賃金の額について、中央賃金審議会並びに小……

第28回国会 社会労働委員会 第41号(1958/04/23、27期、日本社会党)

○井堀委員 時間の都合もございますからお約束に従いまして、重要な点だけを二、三総理に明らかにしていただきたいと思います。この最低賃金法の内容につきましては、労働大臣その他政府委員からぜひただしておきたい重要な点がたくさんございますが、きょう総理にお尋ねをいたしたいと思いますのは、この最低賃金法の一番重要な点は先ほど他の委員の質問にお答えになりましたように、ILOに対する日本国の態度であると思うのであります。これはILO条約を一日も早く批准しなければならないものの中で、最低賃金制度決定方式を勧告し、また条約になっております点はすでに政府からこの法案が成立することによって批准をするという意味の声明……

第28回国会 予算委員会 第8号(1958/02/19、27期、日本社会党)

○井堀委員 私は、日本社会党を代表して、政府提出の昭和三十二年度一般会計予算補正(第2号)並びに昭和三十二年度特別会計予算補正(特第4号)に対し反対をし、政府に対し直ちに本案を撤回されて再編成の上再提出されることを要請するものであります。(拍手)  今回の補正予算は、一般会計予算において歳入歳出の規模は三百九十四億二千六百万円、歳入の財源は三十二年度の租税収入の増徴を見込んで、たとえば法人税の三百億円、相続税の十四億二千六百万円、関税の八十億円の自然増収をその財源に見込んでおるのであります。さらに、これを先食いする性格を持ったものでありますが、あとで言及いたしたいと思います。  そこで、歳出の……

第28回国会 予算委員会 第11号(1958/02/22、27期、日本社会党)

○井堀委員 政府の政策の立案の根拠になり、予算編成の基礎をなします政府の三十三年度の経済の計画なり見通しについていろいろな疑問があり、ごとにその疑問は枝葉末節に位するものが数多いのでありますが、基本的な点について非常に大きな矛盾を感ずるのでありまして、この点をまず経済企画庁の責任者から明らかにしていただいて、順次お尋ねをいたす所存でありましたが、長官の御都合が悪いそうでありますので、多少質問の順序を変更いたしまして、この点は後日に保留いたしておきたいと思います。  そこで先ほど春日君の質問がございましたので、これと多少関連を持つ問題から先にお尋ねをしてみたいと思うのであります。春日君は中小企業……


29期(1960/11/20〜)

第37回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1960/12/20、29期、民主社会党)

○井堀委員 先ほど選挙局長の報告によりますと、選挙法を守る運動が民間からかなり熾烈に行なわれたような御報告でありましたが、まことにけっこうであります。これに対しまして必要な予算措置を講じたり、積極的な援助、支持を与えたような御報告でありましたが、これに関連して、二、三お尋ねをいたしておきたいと思います。  今次の総選挙を顧みますと、きょういただきました資料にも明らかになっておりますように、悪質な選挙違反が跡を断たないようであります。十二月十六日付現在の、ただいまいただきました資料によりますと、一万一千七百二十二件、その人員で二万四千九百十九人となっておりますが、もちろんこれは警察庁の取り上げら……

第37回国会 社会労働委員会 第2号(1960/12/15、29期、民主社会党)

○井堀委員 日赤の葛西さん並びに労働組合の赤塚さん、宇夫方さん、いずれでもけっこうでございます。一、二お尋ねをいたしたいと思います。与えられた時間が短いのでありますから、一問一答を避けまして、重ねて幾つかのお尋ねをいたしますが、一つお疲れでございましょうが、それぞれ明確なお答えをいただきたいと思うのであります。  私どもは病院のストライキについて心を痛めておる国民の一人であります。病院のストライキがいかに社会に大きな影響を及ぼすかは今さら申すまでもないことであります。きょうはことに日赤の関係者でございますから、特段に重要性を痛感いたしておりますので、二、三重要だと思われる点をお尋ねいたしたいと……

第37回国会 予算委員会 第6号(1960/12/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、政府提出の本年度予算補正二案に対しまして撤回を求めますとともに、わが党の組みかえ動機を提出いたし、その説明をいたしたいと思うのであります。  組みかえを要求いたします第一の理由は、政府の補正予算編成方針が一貫性を欠いておる点と、財政政策の鉄則でございます国民への平等還元の方針を無視しておる点を強調いたしたいのであります。政府案は歳入補正で一千五百七十二億二千百万円の租税の自然増収を計上しておりますが、この金額は当初予算のほぼ一割に相当する巨額なものであります。わが党は当初予算の審議にあたりまして、政府に再三租税収入に対する過小見積もりについて警告を……

第38回国会 議院運営委員会 第21号(1961/04/04、29期、民主社会党)

○井堀委員 民主社会党も、同意をいたすことに異議ありません。

第38回国会 議院運営委員会 第31号(1961/04/25、29期、民主社会党)

○井堀委員 わが党としては、あまり議運で本件が停滞しておるということは、審議の、ある意味における正常化を妨げる現象だと思いますので、すみやかに委員会に付託すべきものであると思います。しかし、今伺いますれば、両党ともそれぞれの御事情があるようでございますが、できますならば、特別委員会を設置するにしても、三党の話し合いのできる案件から順次持っていくという提案を前会いたしましたが、さらにそういう方向で両党の善処方を切望いたしまして、御報告といたします。

第38回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1961/03/28、29期、民主社会党)

○井堀委員 時間が少ないようでありますから、ごく簡潔にお尋ねをいたしたいと思います。問題は五つほどございますので、それぞれお答えをいただきたいと思います。  今度の選挙制度審議会の設置法案が両院の通過を見て、さらに審議会が構成され、その審議会の答申が行なわれる時間の見通しなど、いろいろと判断をいたしますと、次の参議院の半数改選にこの公職選挙法の改正が間に合うとは思われぬのでありますが、まず、その点に対する政府の所見を一つ伺っておきたい。それから、もし参議院の選挙にこのままの選挙法で突っ込むということになりますと、この法案を提出いたしました政府の趣旨と全く食い違った形において、依然弊害を残すであ……

第38回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1961/04/12、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、ごく簡単に一、二お尋ねをしてみたいと思うのであります。  この審議会の性格を決定するものは、先ほど来だんだん質問がありましたように、委員の人選にまずあると私は思うのです。その人選を誤りますと旧態依然たるものになるのではないかと思うので、この人選は、よほど厳選に厳選を重ねるべき必要があることだろうと私は思う。この点について一つお尋ねをしてみたい。  それから、一つは諮問事項の内容であります。先ほど来の答弁を伺っておりますと、この法案が成立して以後ぼつぼつおやりになるようでありますが、それは、私は、いろいろの手続の上について配慮のあったことは十分理解できるのでありますが、少なくと……

第38回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第7号(1961/05/11、29期、民主社会党)

○井堀委員 前回の本委員会で質問をいたし、回答を願うように御用意いただくことにしておいたのでありますが、例の奄美大島の場合に行なわれましたと同様の意味において、沖繩の主権が復活した際における国会議員の議席を、あらかじめ別表に用意するという点についてお尋ねをいたしたのであります。その節、時間の都合もあり、十分お尋ねができませんでしたので、二、三不足した部分をお尋ねして、大臣からさらに前回の質問に対する御回答をいただくことにしたいと思います。  今日の選挙法第四条の規定によりますと、定数は四百六十六人でありますが、奄美大島一名を加えて 四百六十七名ということになっておるのであります。選挙法の肯定に……

第38回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1961/06/06、29期、民主社会党)

○井堀委員 社会党の原案について、二、三お尋ねをいたしたいと思います。  全体的に見て、できるだけ金のかからない、公明選挙を推進するための意図に基づいて改正案が出たものと十分推測できるのでありますが、そこで、金のかからない選挙を実現しようとするためには、率直に申し上げて、どうもわれわれはまだこれでは不十分ではないかと思われますので、その点を、一、二お尋ねしてみたいと思います。  それは、一つには、選挙公営を徹底するための、この条文の中でいきますと、ポスターでありますとか文書戦などについて、できるだけ公営を拡大しようという考え方については全く同感であります。その場合に、それを実行に移すための措置……

第38回国会 社会労働委員会 第8号(1961/02/23、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、お二人の参考人にお尋ねをいたしたいと思います。大へん時間が少ないようでございますので端的にお尋ねいたします。多少失礼にわたる言葉を使うかと思いますが、御了承いただきたいと思います。それから私のお尋ねすることについて、お二人が同時にお答えをいただくように質問を続けて参りたいと思います。  私どもは、この病院のストライキは、患者の立場にとりましてはこれほど大きな悲劇はないと思うのであります。また一般的に見ましても、こういうストライキが事前に防止されることが望ましいことは、今さら申すまでもございません。しかし発生するのにはそれぞれの原因があるわけでありま……

第38回国会 社会労働委員会 第12号(1961/03/10、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、民主社会党を代表いたしまして、本案の趣旨に対しましては、おおむね賛成をいたしたいと思います。  ただこの内容を拝見いたし、また質疑の間にかわされました当局の説明などによりますと、いわゆる小児麻痺に対する政府の態度はやや消極的であるかに感ぜられるのであります。最近小児麻痺に悩まされます家庭はかなり深刻な実情にさらされておりますことは申すまでもありません。これを至急に善処いたしますための措置は、当然厚生省において考えられなければならぬことでありますが、その措置といたしましては、この法案の改正では幾多の不備が指摘されておるのであります。たとえば薬品の配給などにつきましても幾多の手落……

第38回国会 社会労働委員会 第16号(1961/03/22、29期、民主社会党)

○井堀委員 時間の制約もあるようでありますから、ごくしぼってお尋ねをいたしたいと思います。  本法案は、立法精神にも明らかでありまするように、中小零細企業のもとに働く労働者のための退職金の積み立て制度でありますことはきわめて明確でありますが、本法の今回の改正案を検討いたしますと、二、三了解しがたい点がありまするので、お尋ねをいたしたいと思うのであります。大体五つくらいにしぼってお尋ねをいたしたいと思っております。  一つは、改正案の中心をなしておりまする適用範囲の拡大と、国庫の補助金の一部を拡大された点でありまして、その趣旨には全く賛成であります。ただ本法の目的とするところの中小零細企業の労働……

第38回国会 社会労働委員会 第17号(1961/03/23、29期、民主社会党)

○井堀委員 簡単に一、二お尋ねをいたしておきたいと思うのであります。  公庫法の改正は、きわめて簡単に理解できるのでありますが、ただこの機会に明らかにしていただきたい点がありますので、お尋ねしておきたいと思うのですが、この金融公庫の収支の予定額参考書によりますと、この金庫がみずから貸し出し業務をやる場合と委託した場合とが予定されておるようでありますが、委託費による経費と、この公庫が直接貸付をやる場合の経費とに、かなりの開きが生じておるようであります。こういう公庫というものにつきましては、かなり別のものが存置しておるようでありまして、他の公庫とも比較して今検討いたしておるわけでありますが、幾つも……

第38回国会 社会労働委員会 第23号(1961/04/05、29期、民主社会党)

○井堀委員 三点ほどお尋ねをいたしておきたいと思います。一つは、この法案に関係いたしまして予算の点にちょっと理解できかねる点がございますので、その関係を一、二伺っておきたいと思います。次は、診療方針について、三は、施行期日を十月にいたしました点などについて順次お尋ねをいたしていきたいと思っております。精神衛生法の改正については、われわれ多年要望をいたしておるところでありまして、このことは政府の提案理由にも明らかになっておりまするように、精神障害者が、本人はもちろんのこと、家族、ひいては一般社会に与える弊害などから考えまするならば、当然福祉国家という以上は、かかる問題はもっとすっきりした、徹底し……

第38回国会 社会労働委員会 第25号(1961/04/11、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、最近新しい職業病といわれておりまする俗に火薬病といっておりますが、この新しい職業病に対する政府の対策についてただしたいと思うのであります。  この火薬病と申しまするのは、ダイナマイトの製造にその基剤として使用されておりまするニトログリコールの中毒によるものであります。この薬剤の毒性は、従来見ることのできない悪性でしかも強烈な毒素を持っておるのであります。最近この中毒によりましてすでに十一名の多くの人々が死亡いたし、千四、五百名に上る多くの労働者がこの中毒のためあるいは重態となり、あるいはその症状がいつ生命に及ぶかもはかりがたい危険にさらされておるのであります。このような職業病……

第38回国会 社会労働委員会 第30号(1961/05/10、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民社党を代表して二、三お尋ねをいたしたいと思います。  本法案の改正は、結核予防法の核心に触れようとしている努力は多とするのであります。しかし私は今日結核予防の核心に触れるということであるならば、先ほど来の質疑応答の中でも、また大臣の提案理由の説明の中でも多くの言葉を費やしておりますように、特に結核は個人に及ぼす影響だけではなくて、他の人々すなわち感染する病気の社会性というものが強く取り上げられるということが特徴だと思うのであります。その理由は、いろいろな資料を通じましても、また説明の中にも多く述べられておりますが、この理由の説明をそのまま引用いたしますと、あなたの言葉では発病……

第38回国会 社会労働委員会 第33号(1961/05/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民社党を代表いたしまして、ただいま問題になっております国民健康保険法の一部を改正する法律案について五点ほど、ごく時間を詰めてお尋ねをいたしたいと思います。  申すまでもなく、この法案は今大きな改正を迫られておる法案の一つであると思うのであります。政府もしばしば公約の中に強調いたしておりますように、社会保障制度を推進するための皆保険、すなわち医療保険の最も有用な役割を持つ制度であることは何人も認めるところであろうと思うのであります。しかるに、今回の改正を要約してみますると、わずかに結核と精神病の長期医療を要する、しかもそれは世帯主に限って療養費を増額しようということが今回の改正の……

第38回国会 社会労働委員会 第34号(1961/05/18、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごくかいつまんでお尋ねをいたしたいと思います。  わが民社党はこの法案の改正についても、もっと大幅の改正を要求いたしておるのでありますが、その立場から二、三お尋ねをいたしてみたいと思うのであります。  申すまでもなく、民主革命、すなわち民主社会になりましてから、日本のあらゆる面において改善を急がれております中で、人格尊重の基調の上からいきまして、日本の家族制度が大きく改変をいたしまして、そのために母子に対する特別措置はあらゆるものに優先して積極的な保護政策をとらなければならぬ過渡期にあると思います。そういう点から、この際改正をいたしますならば、もっと核心に触れて行なうべきではないか……

第38回国会 社会労働委員会 第35号(1961/05/19、29期、民主社会党)

○井堀委員 大へん時間も押し詰まっておるようでありますから、時間を節約する意味でそれぞれ一括してお尋ねをいたしますから、御答弁はできるだけ具体的に御答弁をいただきたいと思います。  第一に、厚生大臣のこの制度に対する考え方を伺ってみたいと思います。この社会福祉事業に従事する職員の現状というものは、過去の歴史の中からいろいろ成長発展していくものであろうと思うのであります。そういう関係から、少なくとも、従来この種事業に従事しております人々の多くは、一つの信仰なり信念というものを持っておると思うのであります。またそれは私どもは尊敬していかなければならないと思うのであります。さらに尊敬するだけではなく……

第38回国会 社会労働委員会 第40号(1961/05/31、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民社党を代表いたしまして、ただいま議題になっております国民年金保険に関連をいたします諸法案について、まず政府案、社会党案の両案について、それぞれの関係者からお答えをわずらわしたいと思うのであります。  まず社会党案の国民年金保険関係についてでありますが、もちろん社会党の案と政府案を比較することはかなり困難な比較であると思います。しかし指向するところはいずれも国民年金皆保険をねらっておる点で、同一の趣旨に基づくものと思うのであります。そこで、社会保障制度の中でも年金保険の問題は、その背骨の役割を演ずるきわめて重要な制度であることは、今さら申すまでもないのであります。わが国にも、年……

第38回国会 社会労働委員会 第41号(1961/06/01、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごく基本的なことを簡単にお尋ねをいたしたいと思います。私は、今この長期保険の一番大切な発足の時期にあたりまして、政府の英断を要望する意味でお尋ねをしたいと思うのであります。  この年金制度は、正直に言って国民の間に非常に不人気だと思うのです。この人気を挽回するということは、この制度を成功せしめる一番大切な措置ではないかと思うのであります。そこで問題になりますのは、国民年金保険の対象になる被保険者は、おおむね低所得者が多いと思うのであります。雇用労働者あるいは公務員などは、すでにそれぞれの年金制度によって構成されておりますので、国民年金の方は、かなり低所得者に類するものを包括しなけれ……

第38回国会 社会労働委員会 第42号(1961/06/02、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、ただいま議題になっておりまする政府提出の国民年金法の改正案並びに自民党の修正案に対しまして、反対の意思を表明いたしたいと思います。さらに児童扶養手当法並びに自民党の修正案に対しましては賛成の意思を表明いたしたいと思います。  以下簡単にその理由を説明をいたしたいと思います。  すなわち、国民年金法の改正についてでありますが、この機会を政府並びに自民党が逸しましたことを、国民のため、非常に遺憾に思うのであります。年金法の改正には最もよき機会に恵まれておったと思うのであります。それは、せっかく池田内閣が所得倍増計画を中心にする長期財政経済計画を拝見いたしますと、当然この制度につい……

第38回国会 社会労働委員会 第43号(1961/06/06、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております年金福祉事業団法案並びに通算年金通則法案、通算年金制度を創設するための関係法律の一部を改正する法律案、社会党から提案になっておりまする各法案について討論を行なわんとするものであります。  わが党はこの法案、ことに社会党提案になりまする案件については、いろいろと質疑をかわしたいと質問の通告をいたしておいたのでありまするが、打ち切りの動機で、わが党の発言の機会を奪われましたことをまことに遺憾とするところでございます。従いまして討論に譲って内容を多少詳しく申し述べ、わが党の態度を明らかにしたいと思うのでございます。  まず政府……

第38回国会 大蔵委員会 第17号(1961/03/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、民主社会党を代表いたしまして、ただいま提案になっております所得税法一部改正、租税特別措置法一部改正、法人税法一部改正の三案のうち、所得税法の一部改正、租税特別措置法一部改正に対しましては、わが党は反対の意思表示をいたしたいと思うのであります。  簡単に申し上げますが、政府案の所得税法の一部改正につきましては、政府の本年度予算編成の中にあります自然増収を故意に過小評価したものと思われるのでありまして、こういう財源から判断をいたしますならば、今日所得税の十五才以上の扶養親属に対する控除を六万円程度に引き上げ、かつ義務教育を受けておる扶養親属に対する義務教育控除一人につき一万円を新……

第38回国会 大蔵委員会 第21号(1961/03/25、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、民主社会党を代表して、ただいま上程されております関税定率法関係法案二案につきまして、わが党の態度を表明いたしたいと思います。  まず、関税定率法の一部を改正する法律案でありますが、わが党はこれには反対であります。ごく簡単にその理由を申し上げたいと思います。  本改正案は、ブラッセル税表の分数による品目整理が行なわれた点と、また最近の産業構造の変化に適応せしめようとするところの保護関税体系を整備しようとしている点につきましては、政府の努力を多とするものであります。今回の改正は、池田内閣の自由化計画を促進しようとするスタートにおいて実施されようとするものでありますが、言うまでもな……

第38回国会 予算委員会 第12号(1961/02/15、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、民主社会党を代表して、当面する労働問題を中心に政府の所見をお尋ねいたしたいと思います。  政府は、さきに国民所得の倍増計画についてすみやかに国民総生産を倍増し、雇用の増大による完全雇用を達成すると言い切っております。さらに池田総理は、さきの施政方針演説の中で、生産年令人口の増加と不完全就労の状態にあえぐ多数の労働人口のあることに言及されまして、これらの人々に能力に応ずる職場を作り出すとともに、産業構造の変革に応ずる労働の適正配置をはかり、さらに新規就労人口に見合う技術、技能者の養成、職業訓練の拡充、雇用の流動化の促進などを予算策定にあたりて特に意を用いたと述べておるのでありま……

第39回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1961/10/19、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごく簡単に一、二お尋ねをいたしておきたいと思います。  今選挙制度の改善をはかるための審議会が開かれておりますので、ぜひ一ついいものが誕生しますことを願う意味で一、二お尋ねをしながら私の見解を述べてみたいと思うのですが、一つは、今度の選挙制度の中で、私どもは一歩でも理想に近づくための改善に努力されていることには、疑いをいれないのであります。  そこで具体的な点でありますが、今も選挙違反事案についての矛盾が指摘されております。いつも私ども考えますのは、選挙違反を取り締まることはもちろん厳重でなければならぬと思うのでありますが、その前に、選挙事犯に対する一般の考え方にまだ大きな矛盾があ……

第39回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1961/12/01、29期、民主社会党)

○井堀委員 第二班四国地方調査について御報告を申し上げます。  最近行なわれました各種選挙の実情並びに公職選挙法改正に関する調査を目的として、私と日本社会党の堀昌雄君が去る十一月十六、十七、十八の三日間にわたって徳島、高知、香川の三県を調査して参りました。以下調査内容の大要について御報告いたします。昨年十一月に行なわれました衆議院議員の総選挙を中心とし、最近行なわれました各種選挙の実態を見まするに、非常に顕著なることは、まず、長期にわたる尊前運動によって選挙戦が開始され、きわめて悪質な選挙違反が増加の傾向にあることであります。違反件数のうちその大半は買収事犯であり、末端選挙人に対する投票買収が……

第39回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第6号(1961/12/05、29期、民主社会党)

○井堀委員 自治省に伺いますが、この前お尋ねをいたしました際にも明らかになったのですが、私は当時、調査に参りましたときに、選管の委員長からの報告を実は口頭で伺い、さらに、それを確認する意味で文書で回答願うようにいたして、その文書が届きましたので、文書によった方が間違いないと思うのです。選挙局長もそういう意味で聞いていただきたい。  三十六年の七月九日に施行されました坂出市長選挙で、七月十一日に藤井新太郎外四名から選挙無効の異議申し立てがありました。その理由は明らかでありませんでしたが、七月二十六日に市の選管はこれを次の理由で棄却を決定しておる。その理由としてあげられたものは、異議の申し立ての理……

第39回国会 社会労働委員会 第8号(1961/10/18、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいま議題になっておりまする国民年金保険に対して、政府の政策的な立場からと、法案の内容二、三についてお尋ねいたしたいと思っております。  池田内閣の最も重要な政策であるし、またがっての総選挙で国民に強く呼びかけた公約の一つでもありまする社会保障制度の具体的な推進は、当然政府はもちろん、われわれ野党といえども、この公約の実現を一日もすみやかに達成しますために努力を誓わなければならぬ問題であると思うのであります。そういう意味で、厚生大臣は当初所信表明をこの委員会でなさいました中でも、国民皆保険を強調されておる点は傾聴に値すると思うのであります。国民皆保険を推進します場合に、国民年金保……

第39回国会 社会労働委員会 第9号(1961/10/19、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題に供されておりまする国民年金法の一部を改正する法律案外四件並びに社会党の提案されておりまする修正案三件について、わが党の立場を述べながら討論を進めたいと思います。  国民年金法の一部を改正する法律案についてでありますが、この修正案がこの国会に提案されまするまでの政府並びに与党諸君の努力に対しましては、これを多とするにやぶさかではありません。ことに社会党の修正案の提案に対しましては、心から敬意を表したいと思うのであります。  ただ、遺憾に思いますことは、この国民年金法の一部改正の内容についてであります。  次に、ごく簡単に要領を順次申し上……

第39回国会 社会労働委員会 第13号(1961/12/08、29期、民主社会党)

○井堀委員 最近とだえておりました問題ですが、かつては日本経済に重大な関係を持って参りました駐留軍関係に対する特需労務について一、二お尋ねをいたしたいと思うのであります。  すでに記憶から薄らぎつつあるのでありますが、特需関係は日本経済にとりましては忘れることのできない重要な役割を果たした労務の提供でありまして、日本経済がかつて終戦後食糧にも窮し、かつ日本経済復興のための資材や機械などの入手については輸入が全く不可能な状態に当面しておった際に、たとえば貿易に必要なドル資金はもちろんのことでありますが、見返り物資もとうていおぼつかないといったような貧困をきわめておりました日本経済を、たまたま米軍……

第39回国会 石炭対策特別委員会 第9号(1961/10/21、29期、民主社会党)

○井堀委員 大へん時間もおそくなりましたから、ごく簡単に一、二お尋ねいたしたいと思います。あなたの公述を伺っておりますと、私企業の立場にむろんお立ちでございますから、発言の限度はもちろん心得ておられるだろうと思います。そこで、あなたの御説の中で二つばかり、私ども疑問に思った点がありますからお尋ねをいたしたいと思います。  一つは、企業の立場から採算を考える、すなわち原価計算の上からすれば、石炭よりは石油の方が二割方経済的である、さらに原子力発電については真剣な計画と準備を進めておいでになるというのでありますから、これだけを伺いますと、石炭に対しましては、大口需要者といたしましての態度は、ますま……

第39回国会 内閣委員会 第12号(1961/10/27、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題になっております社会保険審議会及び社会保険医療協議会法の一部を改正する法律案並びにこれに対する自民、社会両党の修正案に対しまして、反対の討論をいたしたいと思います。  ごく簡単にその趣旨を申し述べたいと存じます。  政府原案は、保険制度の改正が要望されました趣旨に沿いますには、内容がきわめて不十分であるだけではなく、この方法をもっていたしましては、今日紛糾を続けております問題の解決をなしがたいものと判断するからであります。  言うまでもなく、今日国民皆保険を指向しております最も重要な時期に当面いたしまして、その中でも国民の健康を左右し、……

第39回国会 予算委員会 第8号(1961/10/11、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表して、政府提出の本年度予算補正二案に対して撤回を求め、その組み替えを要求するの動議を提出いたすものであります。わが党の本動議に対する趣旨説明をごく簡単に申し上げたいと思います。要約して次の三点をまず取り上げたいと思うのであります。  第一の理由は、今回の予算補正は、当初予算編成に生じた緊急を要する所要経費を追加したものであって、政府はこのように説明をいたしておるのでありますが、実際には災害対策、公務員給与、食管会計の赤字補てん、地方交付税などを主体としたものでありまして、肝心かなめの政府の所得倍増計画のあやまちによって生じた国民経済に与えた甚大な被害について、こ……

第40回国会 外務委員会 第10号(1962/03/09、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいま議題になりました日本国に対する戦後の経済援助の処理に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の締結について承認を求めるの件について、以下お尋ねをいたして参りたいと思います。便宜上ガリオア・エロアという通称でお尋ねをいたして参りたいと思います。  まず最初にお尋ねをいたしたいと思いますものは、この協定の対象になりまする、占領下においてわが国がアメリカ合衆国から経済的援助を受けた内容については、われわれもよく承知をいたしておるのでありますが、この援助を受けました当時の客観的な情勢や、あるいはその情勢に見合う物資あるいは金品の援助、この点について、アメリカ合衆国並びに連合国軍の占……

第40回国会 外務委員会 第17号(1962/03/27、29期、民主社会党)

○井堀委員 ガリオア・エロアの問題について、前回留保いたしておりました部分についてお尋ねをいたし、さらにタイ円の問題について続いてお尋ねをいたしたいと思っております。  まず第一に政府にお尋ねをいたしたいガリオア・エロア関係につきましては、さきにどなたかの質疑の間で一応取り上げたようでありますが、われわれどうしても納得はいきませんので、さらにダブってお尋ねすることになるかと思いますが、それはガリオア関係とエロアの関係を全く同一視して協定をなさったもののように判断されますが、これは明らかにその本質を異にするものでありますから、別に協定の内容を明示して同一協定にするか、願わくは別々に協定をなすべき……

第40回国会 外務委員会 第19号(1962/03/29、29期、民主社会党)

○井堀委員 参考人四人の方にそれぞれお尋ねをいたしたいのでございますが、時間の都合で簡潔にお尋ねをいたすことになります。そういう意味で、質問の内応がおわかりにくいかと存じますが、御賢察の上、明確な御答弁を願えれば幸いだと思います。  まず、田村参考人の御説の中でどうも納得しがたい点が二、三ありますので、それから先にお尋ねしてみたいと思います。  田村参考人は、今回政府のとられた措置に同意をされて、その理由としておあげになりましたものの中で、日本とタイとの同盟条約を結んだ当時の手柄、さらに、その以前に、日本が世界の孤児となった、すなわち四十二対一の際におけるタイの一票が棄権になった、こういう当時……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1961/12/20、29期、民主社会党)

○井堀委員 去る三十六年の七月九日に施行されました香川県坂出市長選挙に関連いたしまして、前々回から質問をいたしておりますることに関連してでありますが、伺いますと、最近この案件について、かねて訴願審議中でありました県選管が決裁をいたしたと伺っておりますが、自治省はこの報告を受けておりましょうか、どうですか。
【次の発言】 この決裁の結果は、今後選挙法の運営並びに今当面しておりまする選挙法改正などに重大な関連を持つ事柄だと推測されますので、この機会に、本委員会において、県選管の委員長あるいは関係者の参考人としての御出席を求めて、その取り扱い方、結果などについて調査をいたしたいと思いますので、委員長……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第4号(1962/03/07、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題に供されております公職選挙法の一部改正並びに政治資金規正法の改正について、重要なを一、二お尋ねをいたしておきたいと思うのであります。  今度の政府原案を拝見いたしますると、確かに広範にわたる改正を意図しておる点については、善意に理解できると思います。今後審議を通じて漸次明らかにいたしたいと思うのでありますが、とりわけ今回の改正の中で、政府の説明を伺いますと、重要な部分を二、三指摘してお尋ねをしてみたいと思うのであります。  その一つは、現在の選挙法が個人本位の選挙である点を指摘されまして、これを政党本位の選挙に改めようとする点を強調され……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1962/03/23、29期、民主社会党)

○井堀委員 大へん時間が少なくなりましたので、ごく大まかな質問の糸口だけをつけておくという意味でお尋ねをしていきたいと思うのであります。社会党がせっかく修正案を出していただいておりますので、議員立法を尊重するという意味で、社会党の案に敬意を表して一、二お尋ねをし、並行して政府案について原則的なことをお尋ねしてみたいと思うわけです。  ただいままで、自民党のその方の権威着であります青木君からの質疑応答の中で、大体自民党の考え方がわかったような気がいたします。また社会党の答弁についても、もう少し明確に態度を示したらどうかと思われるような感じで実は伺っておったわけであります。と申し上げますのは、この……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第9号(1962/03/28、29期、民主社会党)

○井堀委員 まず第一に、答申案の中で国家公務員、すなわち高級公職員の立候補制限を、強く重要な項目として要望しておるのにもかかわらず、政府案はことさなにこれを避けられたのには、それぞれ理由があると思います。この点について、まずできるだけわれわれの納得できるような御説明を伺ってみたいと思っております。それから順次具体的なお尋ねをしていきたいと思います。
【次の発言】 この答申を受け入れなかったのには、一つには憲法上疑義がある、一つには技術的に困難だという二つの理由があげられているようでありますが、前回この委員会で、社会党案に対する青木委員の質疑の中で、青木委員の考えを、あるいは自民党の考えであるか……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第10号(1962/04/04、29期、民主社会党)

○井堀委員 まず、政府にお尋ねをいたしたいと思います。社会党からの修正案が同時に議題になって一おりますが、社会党案を審議いたしまする関係上、政府原案についてまずお尋ねをしてみたいと思います。  政府原案の中で最も私どもの遺憾に思いまする点については、さきにもちょっと申し上げておきましたように、今回の答申案のきわめて重要な点は、答申の中でいう、一、二、三に分けられました三に該当する公明選挙連動の推進に関する事項に対する配慮が足りない、というよりは、むしろこの精神を一体どのように理解しているかを疑うほど、政府が答申案に対して非常に不忠実な、それが最も特徴的な点であるということをこの前も述べたわけで……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第12号(1962/04/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 社会党の修正案のうちで、高級公務員の立候補制限の項についてお尋ねをしてみたいと思うのであります。  審議会の答申は、国または公社、公団もしくは公庫の法律で定める職にあった者は、離職後最初に行なわれる参議院全国区の選挙に立候補することを禁ずるように処置することを求めておるのでありますが、政府案は全くこれを見送っております。この点では社会党の修正案はこの答申に対してきわめて忠実であります点に対して、まず敬意を表する次第であります。そこで、この答申案の精神は、われわれもよく理解ができるのであります。社会党の修正案も、この趣旨を全面的に生かすために非常な苦心をされておる点については、われわ……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第14号(1962/04/20、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいままで政府の説明なり総理大臣の御答弁の中でわれわれの重視しておりますのは、選挙制度審議会の答申を尊重するという一点にあったと思うのであります。そこで、選挙制度審議会の答申の中で、はなはだしく相違しております点に気づきましたので、その点を一、二お尋ねしてみたいと思うのであります。  一つは、社会党が修正案によって補完しようとしております三つの点があげられております。その一つは、高級公務員の立候補制限を参議院の全国区において行なおうという第一委員会の答申であります。これは全く政府は見送っております。社会党はこれを修正の形で提案をしておるわけであります。第二委員会の連座制の強化と政……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第16号(1962/04/26、29期、民主社会党)

○井堀委員 昨日、自民党の高橋議員ほかから提案されました修正案につきまして、その趣旨を伺ったのでありますが、明らかに、私どもの予想しておりましたように、答申案からはるかに遠のいておると思われる政府原案よりさらに後退したものでありまして、まことに遺憾に思うわけであります。この点について質疑をいたしたいのでありますが、総理の時間の都合もあるようでありますから、これに関連をいたしました重要な点を一、二お尋ねしてみたいと思うのであります。  さきに、たしか三十日であったと思いますが、時間がありませんので大急ぎでお尋ねをいたしました。不得要領の結果になっておりますので、この点をまずもう一度お尋ねをしてみ……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第17号(1962/04/27、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題に供せられております公職選挙法等の一部を改正する法律案、すなわち政府提出にかかるもの、次に、社会党より提出されておりまする公職選挙法等の一部を改正する法律案に対する修正案、さらに自民党高橋英吉君外四名より提出されておりまする公職選挙法等の一部を改正する法律案に対する修正案、五三件に対しまして、それぞれ立場を明らかにいたして参りたいと思います。  まず第一に、政府提案にかかる原案並びに自民党の修正案に対しましては、反対の意思を明らかにいたしたいと思います。次に、社会党修正案に対しましては、多くの不満を持つものでありまするけれども、原案より……

第40回国会 社会労働委員会 第5号(1962/02/13、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごく簡単に重要な部分を二、三労働大臣から伺っておきたいと思います。  それは先ほど来の論議で明らかになったようでありますが、ILOの問題でありますけれども、一九五一年の十一月二十六日の、すなわち三十四回総会の議事録を政府はごらんいただいておると思うのでありますが、私どもはこの議事録を非常に重視いたしております。この点に対する日本政府代表者の、委員会における労使の委員からの質問に対しての明確な答弁が記録されておるのであります。この辺の解釈について一つ明らかにいたしておきたいと思います。その点に対する政府の見解を一つお答えいただきたいと思います。

第40回国会 社会労働委員会 第12号(1962/03/01、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、ただいま議題になっておりまする船員保険法の改正について、お尋ねをいたしたいと思うのであります。順序から申しますと、事務当局にお答えをいただいて、政策に関連した部分は大臣から御答弁を願うのが、お尋ねする方の側も、またお答え願う方の側も便利であろうと思うのでありますが、伺いますと、他の委員会との関係がありまして時間がないそうでありますので、順序を変えてお尋ねをいたしますので、お答えにくい点があるかと思いまするが、お含みの上で一つ御答弁いただきたいと思うのであります。  元来、船員保険は、労働保険の中でも特異性を持っておる労働保険の一つであることは明らかであります。ことに将来、この……

第40回国会 社会労働委員会 第15号(1962/03/08、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、ただいま議題になっておりまする医療金融公庫法の一部を改正する法律案について、二、三お尋ねをいたしてみたいと思います。  この法案は、それ自体はきわめて簡単な内容でありますが、それが影響する範囲はかなり大きいと思われますので、お尋ねをいたしたいと思います。すなわち、これは医療を合理的に、かつ国民の健康な生活を確保するための措置として考えられるものでありますが、現状は、一方には国営もしくは地方の公共団体、あるいは医療法人などの経営にかかる病院や診療所、療養所などがあり、多くはまだ私企業として、私立病院もしくは個人経営にかかる施設がかなり広範にあるわけであります。このいわば本質的に……

第40回国会 社会労働委員会 第20号(1962/03/22、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごく簡単に、要点のみお尋ねをいたしたいと思います。  今回の国民健康保険法の一部改正案はきわめて微温的なものであって、まことに遺憾しごくといわなければならぬと思うのであります。もちろん、従来の二割を二割五分に増額するというそれ自身については、われわれも、微温的ではありますけれども、賛意を表するにやぶさかではありません。しかし、俗に五十歩百歩という言葉がありますように、この際とうとい国費をこういう費用に振り向けるのでありますから、それが有効適切であるというときに、初めてわれわれはその趣旨に同意ができるのでありますが、残念ながら、この際の政府の改正案は、保険の本質を十分理解しておるかど……

第40回国会 社会労働委員会 第25号(1962/04/04、29期、民主社会党)

○井堀委員 社会党の修正案は、きわめて私どもは高い関心を持ち、かつその実現を念願しつつあるのでございますが、そういう意味で一、二私どもの理解のしがたい点がありますので、短い時間でありますが、ごく簡単にお尋ねをいたしたいと思うのであります。  修正案全体の点で、たとえば各年金額を大幅に引き上げた点については、敬意を表するほかはありません。全くその実現をこいねがうものでありますが、ただその場合に問題になりますのは、今日の国会勢力から判断をいたしまして、問題は、最後に強調されました法律八十五条の規定であります国庫の負担にかかってくると思うのであります。この点については、われわれ在野党は要求がいかに正……

第40回国会 社会労働委員会 第30号(1962/04/18、29期、民主社会党)

○井堀委員 臨時医療報酬調査会設置法案の内容はきわめて簡単な内容でありますが、その持つ使命は、社会的に大きな問題を投げかけておるものの解決をなし得るかいなかを握るものであると思いますので、念のため、まずこの法案の中にどういう意味を持つかという点をごく事務的にお尋ねをして、本質に触れていきたいと思います。  まず第一に、一条の関係で、説明はきわめて簡単でありますが、内容は非常に大きく影響するものと思われますのは、「適正な診療報酬の決定に資するため、」という表現でありますし、また第二条における、この調査会の使命を明らかにするものと思いまする「適正な医療報酬の算定の基準に関する事項を調査審議する。」……

第40回国会 予算委員会 第15号(1962/02/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、政府の明年度の予算編成並びに施政方針に対する表明と、予算の内容に多くの疑問を持っております。また著しい相違点を具体的な事例をあけて、許された時間で質問をいたしたいと思うのであります。  まず第一にお尋ねをいたしたいと思いますのは、政府が外交の上で大きな失政を繰り返しておるのではないかという点を、ILOに対する日本政府の態度から究明をいたしてみたいと思うのであります。外務大臣並びに労働大臣にお尋ねをいたすことになるのでありますが、第一に、ILOの委員会あるいは理事会が日本政府に対して強い不満を最近示しておることは周知の事実であります。ことに日本政府が……

第41回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第3号(1962/08/31、29期、民主社会党)

○井堀委員 今回、大幅な選挙法の改正後、初めて参議院の通常選挙を経験をいたしたわけでありますが、その結果について、前回の委員会で自治省と警察庁から報告を受けたわけであります。その報告の中で、まず警察庁の報告について私どもは非常に遺憾の意を表しているわけであります。悪質違反が前回よりもおびただしく増加していることは事実である。たとえば買収、利害誘導のごときは、件数において三千四百四十九件である。その人員において九千六百十五名、こういうように、この法律改正の意図したものとは、結果においてはなはだしく相違した事実が現われておるわけであります。もちろんこれはだんだんと検討を加えることによって、事情が明……

第41回国会 社会労働委員会 第3号(1962/08/22、29期、民主社会党)

○井堀委員 二、三緊急な労働政策の転換を希望する意味でお尋ねをいたしたいと思います。  御存じのように、貿易の自由化なりあるいは技術革新がきわめて卑近な問題になってきておるわけであります。この際、日本の産業構造あるいは雇用構造に対する近代化への変革を余儀なくされておるわけです。こういう大切な時期に当面いたしまして、二、三具体的な問題を中心にして労働行政の方向を伺っておきたいと思うのであります。  一つは国際労働機関に関する問題であります。これに関連して、具体的なものをお尋ねしておきたいと思うのであります。第二の問題は、公務員の労働関係、ことに人事院の勧告の行なわれております現段階において。第三……

第42回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1962/12/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいま議題になりました地方選挙の選挙期日に関する特例についてお尋ねいたしたいと思います。  一つは、この地方選挙を統一したものに持っていこうとする考え方については理解できないわけではありませんが、それがはたして妥当であるかどうかということについては幾つかの疑義を持っております。この点について一つ政府の所見をただしておきたいと思います。  地方選挙の問題は、それぞれの制度改正に伴いまして、戦後、期せずして統一をした選挙日が成立したわけでありますけれども、その後、地方の自治体のいろいろな事情等があって、その時期が、たとえば任期半ばにして死亡したり、あるいはその他やむを得ない事情で変更……

第43回国会 議院運営委員会 第31号(1963/06/17、29期、民主社会党)

○井堀委員 せっかく各党一致のたてまえでいろいろお骨折りいただいてきたことは、まことに感謝にたえません。異を立てて申しわけありませんが、わが党は、この特別委員会の設置については、たびたび申し上げておりますように、当初より賛成をいたしております。それは条約の本質に一致するようなものがこの委員会に一括されることは、特別委員会の性質上当然だと思う。合理的で、能率的に進められることについては当然だと思うのでありまして、つとにわれわれはその主張を掲げておったわけであります。それは今日も変わりません。でありますから、特別委員会を設けて、特別委員会の特徴を生かすについてわれわれは最善の努力をお誓いすることに……

第43回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第5号(1963/03/13、29期、民主社会党)

○井堀委員 いよいよこの四月に、統一選挙が行なわれるわけであります。しかも今回の統一選挙は、かなり広範にわたって、数多くの団体の長、議員の選挙が一斉に行なわれるのでありまして、この選挙の機会にこそ、日本の選挙の忌まわしいうわさを打ち消すよい機会だと思うのであります。そういう意味で、その選挙に臨むにあたりまして、当局の所見をただして、善処を求めたいと思うのであります。  今回は、団体におきまして三千二百八団体、四万八千百九十三人の長及び議員の選挙が行なわれるのでありますから、また競争もかなり激甚であると思わなければならぬのであります。その際、私どものいつも懸念されますことは、毎回の選挙に見られま……

第43回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第7号(1963/06/12、29期、民主社会党)

○井堀委員 法務大臣がお急ぎのようですから、先に法務大臣に関係したことをお尋ねいたします。先ほど同僚の堀さんからお尋ねのありましたことに関係した問題を先にお尋ねをしようと思います。  今回の統一地方選挙の結果、かなり悪質な選挙違反が続発したと新聞などでは警告的な記事を掲げているわけであります。まことに遺憾千万と言わなければなりません。ことにこの委員会では、選挙法の改正をかつて審議会の答申を中心に熱心に検討をして改善をいたしたと思いますが、その結果は、統一選挙では、全く無意味に終わったのではないかと思われる悲観的な結果があらわれている。さらに私は、この責任を痛感いたしますとともに、いかに法律の改……

第43回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第8号(1963/06/18、29期、民主社会党)

○井堀委員 前回は法務大臣にお尋ねいたしたのでありますが、たまたま、当選挙関係に関する最も重要な地位にあります自治大臣が不在でありましたために、御面相同席で実はお尋ねするほうが適切だったと思いましたが、まことに残念ではありますがばらばらにお尋ねいたしますので、多少私のほうの質問で重複するかもしれませんけれども、そういう事情でありますために、多少時間をとりましてお尋ねをいたしたいと思っております。私のお尋ねをいたしたいのは、実は本委員会でも熱心に討議をいたしまして、地方の統一選挙をぜひ公明選挙の実のあがるようなということを期待しながら、法案の審議の際にもそういうことを念じておったのでありましたが……

第43回国会 国際労働条約第八十七号等特別委員会 第7号(1963/07/05、29期、民主社会党)

○井堀委員 会期も余すところ一日ですが、ただいままでの質疑応答を伺っておりますと、なかなか多くの問題を残しておるようであります。しかし、ILO八十七号条約に対する疑義はきわめてわずかなもので、ある程度了解ができたと思うのであります。さらにこの条約批准に当然伴われる公労法、地公労法についても、ある程度の了解ができるような質疑応答がかわされたようであります。残すところのものは、公務員法と地方公務員法には非常に大きな問題が山積しておることが明らかになったようであります。したがいまして、政府としては、この際国際信用を挽回いたします最もよきこの機会を逸することは、今後わが国の国際的ないろいろな地位を判断……

第43回国会 社会労働委員会 第8号(1963/02/13、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、民主社会党を代表いたしまして、厚生行政各般について、政府の方針を二、三確かめておきたいと思います。  御案内のように、厚生行政は、日本の政治の中で最も重要な地位に私は当面しておると思うのであります。それは、国際的にも大きな変化が起こっておりますし、国内的にも大きく脱皮しなければならぬ時期に当面しておるその際における厚生行政のあり方というものは、従来の行きがかりやあるいは従来のしきたりにならうといったような考え方では、根本的に大きな間違いを生ずると思うのでありまして、言いかえるならば、厚生行政の刷新をいたさなければならぬ時期に当面しておると思う。  言うまでもなく、国際的には、……

第43回国会 社会労働委員会 第15号(1963/02/28、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は、母子福祉資金の貸付等に関する法律の一部を改正する法律案に関しましてお尋ねをいたしたいと思います。  今度の改正案を拝見いたしますると、住宅関係に関連をいたしまして、移転に対する貸付を開始するという点につきましては、まことに当を得た策だと敬意を表す次第であります。しかし、あまりにもその額が低いということであるとともに、この問題は、この法律の中でも最も強く社会的な要請を受けておる事柄の一つであると思うのであります。この住宅問題につきましては、今さら論及するまでもないことなのですが、従来の住宅のための一口十万を、この際もっと引き上げる措置をとるべきではなかったか。もちろん、転宅のた……

第43回国会 社会労働委員会 第17号(1963/03/06、29期、民主社会党)

○井堀委員 医療金融公庫法の改正はきわめて簡単な改正でありますので、改正点について多くをお尋ねしようとは思いません。この改正について、私どもはもう少し根本に触れてこの種の改正をすべきではないかと思われますので、その点を中心にしてお尋ねしたいと思うのであります。  本法の目的は第一条に明らかにされておりますように、国民の健康な生活を確保するに足りる医療の適正な普及向上に資するため、私立の病院、診療所等の処置及びその機能の向上に必要なものに対する貸付であることがきわめて明確にされておるのであります。私はこの法案の意図いたしております目的について、非常に今日の場合におきましては喫緊な問題が山積してお……

第43回国会 社会労働委員会 第19号(1963/03/12、29期、民主社会党)

○井堀委員 私は民主社会党を代表いたしまして、ただいま議題になっておりまする金属鉱業の離職者対策に関する法案について、重要な点を一、二お尋ねをしておきたいと思います。  今度の法案は、提案理由で政府が明らかにいたしておりまするように、貿易の自由化を推進しようとする政府の政策転換の犠牲になる金属鉱業の労働者のための措置をとろうという法律であることは、きわめて明確であります。しかも政府は、鉱業審議会の答申を十分に尊重して本案を提出いたしましたと言っておるわけであります。そこで私は、この鉱業審議会の答申案についてまず政府の所見をただしておきたと思います。  この答申案を拝見いたしましたが、雇用安定の……

第43回国会 社会労働委員会 第23号(1963/03/26、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいま提案になっております二法案、さらに社会党から提案になっております原子爆弾被爆者の医療等に関する一部改正案が提案になっておりますが、これに関連をさせながらお尋ねいたします。  本法案の改正の要点はごく明確でお尋ねする余地のないことでありますので、またその改正の趣旨が準軍属に対す処遇を改善しようというのでありますから、多年われわれの要望しておりまする点について、ようやくではありますが、改善の意図を立法の形でなされようということに対しては敬意を表するにやぶさかではございません。ただこの機会にお尋ねしておきたいと思いますのは、準軍属に対する当局の見解を少しただしてみたい、こういうふ……

第43回国会 社会労働委員会 第24号(1963/03/29、29期、民主社会党)

○井堀委員 時間が少ないようでありますから、ごく簡潔にお尋ねをいたしたいと思います。  この法案は、申し上げるまでもなく、社会保障の中でもきわめて重要な制度でありまして、わが党といたしましては重大な関心を持ち、たびたび抜本的改正に対する意見を明らかにいたしておるところでありますが、その立場から、ごく限られた時間に重要と思われる点を二、三お尋ねいたしたいと思うのであります。第一にお尋ねをいたしたいと思いますのは、この保険に加入しております大部分の人が低所得者であるという事実であります。しかもその低所得者も、統計の上で拝見をいたしますと、ボーダー・ラインに相当する人々を初めとして、その生活の最低を……

第43回国会 社会労働委員会 第40号(1963/06/06、29期、民主社会党)

○井堀委員 失業保険法の改正に対しまする大臣の提案理由の説明を伺いまして、まことに感に打たれたところもございますが、なお隔靴掻痒の点もありますので、一、二疑問の点をただして、われわれの党の意思を明らかにしていきたいと思います。  提案理由の中でも強調されておりますが、最近の傾向として、斜陽産業といわれております石炭産業、金属鉱業などから出てきます失業者の多発的な量と質の点について、政府もその異常性をお認めになっているが、一般的には中高年齢の失業者が非常に増加しつつあって、しかもその就職が困難である事情をお認めになって、この失業保険法の改正にこれを取り入れる意味の御説明がございました。まことにご……

第43回国会 社会労働委員会 第42号(1963/06/10、29期、民主社会党)

○井堀委員 参考人の方にはたいへん御迷惑だと思いますが、あらかじめ理事会で申し合わせの上、わが党からもそれぞれ質問を予定いたしておったので、わが党の立場から参考人の皆さんに一、二重要な点をただしてその責任を果たしたいと思いますから、御協力を願いたいと思います。時間の都合もありますから、かいつまんで要点だけをお尋ねいたしたいと思うのであります。労働組合の関係につきましては、まことに残念でありますが、時間の都合もありますので、いずれまた参考資料をちょうだいいたしまして、その上で皆さんの立場を理解いたしたいと思うのであります。近藤参考人と小川参考人に、同一の問題についてそれぞれの立場からお尋ねをいた……

第43回国会 社会労働委員会 第44号(1963/06/12、29期、民主社会党)

○井堀委員 たいへん時間も詰まっておるようでありますが、本法案はわが党にとりましては重要な政策の一つとして、かつて三十六年の十月に要綱を公にし、続いて昭和三十七年の三月二十日には老人憲章、そして老人福祉法の要旨などを公表いたしまして世論に問うたのであります。幸いにいたしまして今回、政府提案というような形で世に出るようになりましたことは、まことに喜ばしい次第であります。ただ、手放しに歓迎できませんことは、社会保障制度審議会からもきびしく指摘されておりまするように、今日の段階においてかかる重要法案が、きわめて主体性のみならず積極性を欠いておるという批判は、確かに適切な批判であると思うのであります。……

第44回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会 第2号(1963/10/18、29期、民主社会党)

○井堀委員 まず、いまの質問に関連して放送局のほうにちょっとお尋ねしてみたいと思います。  従来ラジオでの政見発表並びに経歴放送は、かなり選挙民にとっては有効な処置として歓迎されておりましたことは言うまでもありません。テレビジョンを使うことはさらに選挙民にとっても、また候補者にとっても適切な措置だとわれわれは大歓迎をいたすのでありますが、ただ選挙法の百五十一条の三及び四に規定してありまするように、公正を期さなければならぬことになりますし、またこういう機械を用いてやる仕事でありますから、いろいろな事情で故障その他のやむを得ない事情などがあって、その公正を期することに困難を生じたり、あるいは思わざ……


各種会議発言一覧

26期(1953/04/19〜)

第16回国会 労働委員会公聴会 第1号(1953/07/05、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 ごく簡単にちよつとだけお尋ねをいたしたいと思います。  先生は、御公述の際、スト権と公共の福祉を調和するという立場について、あまり多く触れられていなかつたのですが、私どもの考えまするところでは、公共の福祉という言葉の中には、労働者の団体行動が正しく取上げられているところに、基本権をなしているのではないかと思うのであります。公共の福祉というものが別にあつて、そうしてまたストライキが別にあると考えるというようなことは非常に矛盾しているのではないかと思うのです。そこで、公共の福祉と労働者の団体行動、すなわちスト権の問題はそう深く考えられない。そこで、この調和をはかるという問題については、……

第16回国会 労働委員会公聴会 第2号(1953/07/06、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 争議行為の内容を法律で規定する場合に、私どもが経験から考えてみますると、従来、戦争前の団結権が認められていない場合においても、労働争議はかなり頻繁に行われておりました。その当時の争議行為に対しましては、かなり極端な弾圧を受けた際におきましても、ある所轄においては看過され、ある所轄においては厳罰をもつて処罰をした。また警察においても同様でありましたが、さらに裁判所に行つても、刑法その他の法律の適用を受けて処分を受けた場合におきましても、かなり区々な弁論が行われ、あるいは判決がなされておりました。ところが、新しい憲法のもとに広い労働者の権利が保障されましたもとにおいて行われております労……

第17回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第1号(1953/11/25、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 仲裁裁定が勧告されましてから、その後政府の模様を見ておりますと、容易に勧告を実施する決意がつかないかのように見受けられるわけでありますが、必ず人事院の勧告は尊重するものと、われわれは期待をいたしておるわけであります。万が一にもこの期待がはずれ、人事院の勧告が、無視されないまでも、軽視されるような結果になつた場合、またそういうおそれを感じてか、最近国家公務員であります職員の間には、定時退庁のごとき、いわゆる職員としての最大の能率を発揮する公務員法の目的とはそれた動きが感ぜられるわけであります。もちろん職員にとりましては、死活を制せられる問題でありますから、法の精神に規定されております……

第17回国会 労働委員会人事委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会公聴会 第1号(1953/11/27、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 お尋ねをいたしますが、先生の御説に従いますと、仲裁裁定が履行されない場合には、労働法の精神に従つて、元へもどつて団体交渉から出発し、さらに両者の争いが新たになるという解釈ですか。
【次の発言】 公労法としての体裁は一応整えておるが、内容において、ことに十六条で骨抜きになつておるという事実、この事実と法律解釈の問題になつて来ると思うのですが、もちろんこういう法律については、先生も御指摘になつておりましたように、占領下といつたような特別な事情がこういう法律を生んだという過程的なものは、私ともその通りだと思う。しかし、一応畸形的なものであつても、法律が現存する限りは、それを最も時代に適合……

第17回国会 労働委員会人事委員会大蔵委員会農林委員会通商産業委員会運輸委員会郵政委員会電気通信委員会連合審査会 第2号(1953/11/07、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 今井参考人外八つの労働組合の代表者として御出席になつております参考人に、それぞれお尋ねをいたしたいと思います。  まず同一の問題についてそれぞれお答えを願う点からお尋ねをいたそうと思いますが、一つは仲裁委員会の性格についてお尋ねをいたしたいと思うのであります。昨日も今井参考人の御発言の中で、仲裁委員会の性格の最も重要な部分について御説明がありました。すなわち仲裁委員会は、公労法の規定に基いて、団体交渉並びに調停手続が不調に終つた労使関係の紛争処理を、最後段階において処理される機関であることはよく承知いたしておりますが、この八つの裁定を拝見いたしますと、最も争いの重点になつております……

第19回国会 外務委員会労働委員会連合審査会 第1号(1954/02/24、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 第一回の国際労働総会から三十六回の総会までの間に、すでに採択されました案件が百五件と推察しておりますが、その他に多数の勧告案が取上げられておるのであります。このいずれも、国際場裡に臨みます日本にとつては、きわめて重要な関係を持つものがかなり多数に上つておりますが、その中でわずかに十七の条約に批准がなされておるだけであります。私どもはこの内容を検討してみますと、日本の現状に照して、かなり数多い批准を行わなければならぬのではないかと思うのであります。ことに三十六回の国際労働総会におきましては、三人の専門委員をして日独の労働、社会事情をつぶさに調査せしめ、その報告が行われておりますが、そ……

第19回国会 厚生委員会労働委員会連合審査会 第1号(1954/04/17、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 去る七日の厚生委員会で二、三お尋ねをいたしましたが、その際重要な点で聞き漏らしておりましたので、この機会を利用いたしましてお尋ねをいたしたいと思うのであります。この年金法改正の中で被保険者にとつて非常に重要視され、かつこの保険の精神から行きましてもきわめて貴重な点は年金金額にあると思うのです。そこでこの年金金額を算出されました基礎的考え方なり数字の根拠についてまずお尋ねいたしたいと思うのであります。今度の改正は各表に展開されておりますが、その中で改正案による年金額表を見ますると、現行法で二十年千二百円、二十五年で最高千八百円、これに対しまして十五年最低で二万七百円、最高三十五年で五……

第19回国会 文部委員会労働委員会連合審査会 第1号(1954/03/17、26期、日本社会党(右))

○井堀委員 この二つの法律案は、労働問題ときわめて重大な関連あるものと思われます。と申しますのは、教育に関係する公務員の生活を守る道は、今日の場合、団体行動を通じあるいは団結権の上に立つてのみその生活が保持できるということは、残念ながら今日の日本の労働法規の中から考えましても、その他の生活権と関連する法律を選びましても、合法的な道はその二つ以外にありません。ところかこの法案の内容を拝見いたしますと、この二つの行為が、教育の中立化という目的をあまりに追い過ぎますために、これらの職員の生活権を脅威し、もしくはその道を断つようなおそれがあると私は思うのであります。こういう点についてお尋ねをいたそうと……


27期(1955/02/27〜)

第22回国会 社会労働委員協議会 第4号(1955/11/10、27期、日本社会党)

○井堀繁雄君 七人委員会の報告書は、われわれにとりましては、貴重な資料として大いに尊重して参りたいと思います。政府は、近い機会に健康保険法の改正を国会に提案されることと思うのでありますが、その際この七人委員会の報告は重大な役割をするものであろうと想像いたすのであります。そういう意味で、この七人委員会について、厚生大臣のお考えを率直に聞かせていただこうと思うのです。と申しますのは、私どもが考えますのに、もし法律を改正しようとする場合には、すでに社会保障制度審議会というような、法律の保護と規定のもとに、りっぱな委員会が存在しておるのであります。さらにまた、法律を改正しようとする場合には、法律が定め……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1956/04/23、27期、日本社会党)

○井堀委員 石垣さんにお尋ねをいたしたいと思います。  私は、本院の命を受けまして、福岡の公聴会に参ったわけでありますが、九州一円ブロックの代表から六人の方が選ばれまして、その中の、御婦人で西田さくえさんと申します熊本の方に公述していただきました。その節のお話に、今度の選挙区の区割りの問題あるいは選挙法改正によって、一方において直接婦人の立候補が困難になり、他方において有権者としての婦人の自由がはなはだしく押えられるのではないかという御心配を前提にしてお尋ねがありました。その中で具体的なものとして公述されましたのは、未亡人でありますとかあるいは生活保護を受けております恵まれない人々のための婦人……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第2号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○井堀委員 公述人から大へん貴重な御意見をお漏らしいただきまして、多くの啓蒙、啓発をされたことを感謝いたしておきたいと思います。ただいま松田さんの公述の中で、私どもも一般と検討しなければならぬものを感ずるところがございます。その点についてお尋ねをいたしたいと思います。時間がありませんので、多く説明をしてお尋ねするのが当然かと思いますが、省かしていただきたいと思います。  あなたは、現状において、小選挙区の実施が可能であるという御主張であります。私どもは、遺憾ながら、前提については多少見解を異にいたしております。しかし、あなたの御指摘になりました問題でお尋ねすることによって、これが明らかになるの……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会閉会中審査小委員会 第1号(1956/08/21、27期、日本社会党)

○井堀小委員 大蔵省の責任者の出席を要求いたしておりますが、まだお見えでないようでございますので、漸次質問を続けながら、大蔵省の関係者に対しましては後刻お尋ねをいたしたいと思います。  今回の各地の実情調査の報告がすでに行われましたので、大要は明らかになっておると思いますが、この報告はいずれも共通した点に多くの問題があるようであります。ことに、選挙の運動に直接当面いたしました選挙管理を担当されておりまする人々、あるいはこれと協力して取締りの立場にありました警察並びに検察庁のそれぞれの報告がかなり詳しく行われておりますが、そのいずれにも共通しておりまする点は、選挙法のいう公正な選挙を実施するとい……

第24回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会閉会中審査小委員会 第2号(1956/08/22、27期、日本社会党)

○井堀小委員 法務省にまずお尋ねをいたしたいと思いますが、実はさきに行われました参議院選挙の結果、なおさかのぼって三十年の衆議院あるいは地方議会、首長の選挙などの結果について現地で調査をいたした結果が、この委員会に報告になったわけであります。それに関連してお尋ねしておくのですが、先日はもっぱら選挙管理会、自治庁に対してお尋ねをして参りましたが、本日は法務省に一、二お尋ねいたしたいと思うのです。  それは、この調査に関係をいたしまして、選挙の取締り官憲に対するいろいろな訴えや、あるいはわれわれの責任に対するそれぞれの注意や注文がたくさんありました。その中で、現在の選挙法のもとにきわめて多くの違反……

第24回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1956/03/16、27期、日本社会党)

○井堀委員 お食事の時間恐縮でございますが、ごく簡単にお尋ねいたしたいと思います。先ほど滝井さんから牛尾さんにお尋ねした際にお回答がありましたことで、ぜひこの際念を押しておきたいと思いますので、お尋ねしたいと思います。それは一今度の健康保険改正の重要な目的は、赤字を解消し、今後の社会保障の基盤を確立したいという善意に出ている点は認めたいと思うのです。またあらゆる立場からこれに協力しなければならないということは申し上げるまでもないと思うのです。そこでその赤字の原因を、われわれは正確に知る必要があると思うのです。先ほどのお尋ねで、牛尾さんからお答えいただきました中で、政府管掌が中小企業、零細企業を……

第24回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○井堀分科員 建設省予算の中に二十三億五千万円の特別失対に関する費目がございますが、これは申すまでもなく失業対策のために予定された予算であることは明らかでありますが、この運営につきましては、私どもは非常に強い関心を持っておるわけであります。そこで、お尋ねをいたしたいと思いますのは、この運営で、昭和三十年度ないしは二十九年度におきまして、いろいろと問題があるところであります。元来、失対事業の目的は、今から説明するまでもないのでありまして、非常に困難な失業時代に、公共事業の中で国の大きな施策として失業救済を行おうという目的で組まれた予算でありますから、かりそめにもその目的を誤まるような使い方をされ……

第24回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○井堀分科員 大臣にこの予算の中で私どもの期待をいたしました二、三の点についてお尋ねいたしたいと思います。それは労働関係調整に関する予算でありますが、新しい予算をお組みになりましたその点については敬意を表するわけであります。しかしあまりにも額が小さいということと、いかにも申しわけで、これでは何にもできぬじゃないかというので、われわれの意思が形の上で反映しかけたといえばまことに満足できるのでありますが、ことにこのことを申し上げたいのは、労使関係の中でも特に重視しなければならぬのは中小企業、ことに零細企業の労使関係であります。この問題はいずれの面から取り上げてもきわめて喫緊な問題なのです。この問題……

第26回国会 予算委員会公聴会 第1号(1957/02/18、27期、日本社会党)

○井堀委員 今度の予算の中で、私ども社会保障の問題については、かなり具体的なものが出てくるものであろうと予想しておったのでありますが、まことにりょうりょうたるもので、まことに残念に思っております。ことに石橋内閣が、公約の中でも社会保障、医療保険の問題を取り上げて皆保険を言っておられるが、予算の中では、どこにも皆保険に見合うような予算が見当らないでいるわけですが、この皆保険に対する先生の御批判なり御意見を承わりたい。
【次の発言】 そこで、健康保険の問題では、先生のおっしゃられるように、五人未満の零細事業場の労働者をどう把握するかということについてでありますが、先生のお話では、国民保険の中で特殊……

第26回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1957/02/13、27期、日本社会党)

○井堀分科員 自治庁並びに法務省関係の予算と関連して一、二ただしてみたいと思います。  さきに石橋総理就任と同時に五つの誓いをお立てになっておりますが、まことにけっこうなことだと思います。その五つの誓いの中で、その二つに政界官界の綱紀の粛正と信賞必罰を厳にすることを強く述べられております。ごもっともなことだと思うわけであります。そこでわれわれはこれが言うことはきわめて容易でありますけれども、過去何回かこういう誓いに似た強い表明がなされたにもかかわらず、依然として官界政界における忌まわしい事件が跡を断たない、非常に実行のむずかしいことでありますが、それだけにこの誓いは国民にとっては相当強く響いて……

第26回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1957/02/12、27期、日本社会党)

○井堀分科員 ただいま厚生省の予算の内容を伺いましたが、さきに石橋内閣創立と同時に、総理は国民に五つの誓いを立てられておりますが、まことに適切な誓いであると思う。その誓いの中でも私ども国民としていろいろな疑いを持っておるのでありますが、とりわけ五つの誓いのうちその四つに、三十二年度における予算で国民皆保険を目途とするという強い表明をいたして、もちろん福祉国家を指向して社会保障制度を確立するという意味のことを大胆に述べて、さらにまた本会議における岸臨時総理の施政方針の内容におきましても、これを裏づける強い発言が行われておるのであります。私どもはこの誓いや施政方針によって表明されておりまする社会保……

第28回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1958/04/14、27期、日本社会党)

○井堀委員 お昼の時間に入って大へん恐縮でございますが、重要な点を一、二お尋ねいたします。  先ほど公述人の皆さんからのお話の中で、まず斎藤さんのお述べいただきました中で、きわめて重要な点を御指摘いただいたと思うのでありますが、私どもは、日ごろから選挙法と取り組んで参りまして、絶えず、その改正の必要性の中で、あなたから御指摘いただきましたこの選挙法が、ほとんど毎年といってよいように、選挙のあるたびに、また選挙の種類ごとにひんぱんに選挙区を改正してきている。元来、選挙法は、公職選挙に対する基本的な法案として厳たる法の威厳を維持させたいというわれわれの念願からいっても、そう四六時中変えるべきではな……

第28回国会 社会労働委員会公聴会 第1号(1958/04/17、27期、日本社会党)

○井堀委員 稲葉公述人にお尋ねをいたしたいと思いますが、あなたは中央賃金審議会の特別小委員長としていろいろお骨折りをいただいておりますので、この点を中心にして一、二お尋ねをいたしたいと思います。  政府が今提案されておりまする最低賃金法と答申案の関係は、申すまでもなくきわめて重要であるだけではなく、民主主義の建前を貫く政治の中では、このようなものについてその趣旨が貫かれないようなことでありましては、本問題のみではございません。全体にも重大な影響を持ちまするので、特にわれわれはこの点を重視いたしておるのでございます。そこで答申案と政府案とを比較検討いたしてみますと、一応条文の並べ方その他について……

第28回国会 社会労働委員会文教委員会連合審査会 第1号(1958/03/25、27期、日本社会党)

○井堀委員 職業訓練法案三条と二十五条、二十六条の関係について具体的な点を先にお尋ねいたしたいと思います。文部省は学校教育法の一部改正法律案の四十四条の二で、定時制に関する改正を今国会に提案されておりますが、これはおそらくこの法案との関連においてだろうと思うのであります。まずこの点について具体的な点を一、二お尋ねしておきたいと思います。  現行法による定時制は四年制をとっておるわけでありますが、この四年制の全課程の中で、訓練法案で言いますと第二十五条、二十六条の中にありますように、たとえば二十五条の一号に、公共職業訓練または認定職業訓練を修了した者に対して、労働省の省令で一応の技能検定に対する……

第28回国会 予算委員会公聴会 第2号(1958/02/25、27期、日本社会党)

○井堀委員 今、年金制度の問題は、もう政治の目標から実施の段階へ入ってきておると思うので、当面の問題について、一、二お尋ねをしてみたいと思います。  今先生のお話の中で、社会保障制度の中でもいろいろの保障と老齢保障、これに伴う所得保障の問題を取り上げられて御説明がありましたが、年金制度と、既存のこういう社会保障制度の土台になる幾つかの制度があると思うのでありますが、こういう制度と、新しく年金制度を組む場合に深い関係があることは、もちろんだと思うのであります。そういう意味で、たとえば医療保障の段階で、現在の健康保険を中心にして、医療保険を国民皆保険として進めていこう、ここにも幾つかの問題があると……

第28回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1958/02/17、27期、日本社会党)

○井堀分科員 住宅についてお尋ねいたしたいと思います。  最近、デパートでありますとか、ホテル、劇場、さらには銀行、保険会社といったような高層建築が続々と建築されておるのを見るのであります。これらの多くは、言うまでもなく非生産的なものであったり、国民生活にはそう直接的な影響を持たないと思われるのでありますが、日本の各般の諸条件を総合いたしますと、経済復興の基本的な政策の上から判断いたしましても、また国民生活の安定が何よりも急務であるという立場からいきましても、衣食住の中で住宅の問題は日本経済復興の上に大きな障害になっているということは、私はもう議論の余地がないと思う。また、国民生活の安定をどの……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第1号(1958/02/13、27期、日本社会党)

○井堀分科員 昭和三十三年度の総予算は、その規模において一兆三千百二十一億を上回るものでありますが、その中で厚生省予算の説明を今日伺ったのでありますが、元来厚生行政に属する仕事というものは、この三十三年度の予算の中でどういう位置が適当であるかということは、きわめて重要な事柄であると思うのであります。金額はもちろんそうであるが、内容においてもそのことを重視せざるを得ないのであります。ことに岸内閣は三悪追放をその目標にいたして、広く国民に呼びかけておるのでありますから、当然このわかりやすい、政治目標というものを予算の中でどう取り上げるかということは、国民のきわめて関心の強いところであろうといわなけ……

第28回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1958/02/14、27期、日本社会党)

○井堀分科員 予算の全体についてお尋ねをいたしたいと思いますが、いずれ労働大臣の出席を待って、この点はお尋ねすることといたしまして、保留をしておきます。  やや事務的なことから先にお尋ねをいたすのでありますが、今説明になりました労働省の予算のいずれをとりましても、きわめて時節柄重要な関係費目になると思うのであります。とりわけ今回政府がこの国会に提案をなされようとしておりまする職業別訓練制度に関する点でありますが、法案がまだ正式に提案されておりませんので、本来でありますならば、この法案の審議と並行してこの予算は論議いたしたいとわれわれは希望しておったのでありますが、残念ながら予算を先行審議するこ……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 建設委員会地方行政委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第2号(1961/05/31、29期、民主社会党)

○井堀委員 ごく簡単に二、三問お尋ねいたしたいと思います。この水資源開発促進法の中で、どうもわれわれこの法案全体を見まして、何か不徹底なきらいがあると思う点を一、二お尋ねしてみたいと思います。  元来、この法案を見ますと、水資源を確保することにかなり力を注いでおる点はよくわかるわけでありますが、少なくも日本の場合においては、水資源を確保するということは、一つには水の調整をはかるといった方が実際的ではないか。年々歳々台風などによって大きな水害を繰り返しておるといっていいくらいです。ある場合には、大洪水になって被害を与える。それをどうしてコントロールするかということがむしろ水資源開発のねらいでなけ……

第38回国会 災害対策協議会 第8号(1961/07/27、29期、民主社会党)

○井堀協議委員 今回の集中豪雨によります水害で、厚生並びに労働関係に一、二お尋ねをいたしてみたいと思うのであります。  厚生省の任務の中で、きわめて重要なものとして、災害救済その他国民生活の保護指導の規定がありますように、こういう災害の際における厚生省の任務のきわめて重要でありますことを、私どもは心から痛感をいたしておるわけでございます。今まで各委員からいろいろと御質疑があったようでありますが、厚生関係の問題について言及されておる傾きが比較的少なく、非常に軽いようでありますので、特に実例をあげてお尋ねしてみたいと思うのであります。  それは、一つには、災害救助の際における人命に関係する事故が、……

第38回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1961/02/27、29期、民主社会党)

○井堀分科員 消防関係についてお尋ねをいたしたいと思います。  本年度の自治省予算の中で、消防関係で特に目立った変化は、消防団員の退職に対する七千万円ばかりの礼金が組まれておるようでありますが、実は消防団と消防署の関係は、近代都市におきましてはだんだんと複雑になるのみならず、いろいろ大きな問題が起こりつつあると思うのであります。至急にこういう問題の処置をはかるべき時期に当面しておるのではないかと思いますが、その方面に対する予算の面では何らの処置がうかがわれません。この点について御見解をお尋ねいたしておきたいと思います。
【次の発言】 今日の消防団と消防署との関係は、地方の都市はともかくとして―……

第38回国会 予算委員会第四分科会 第3号(1961/02/28、29期、民主社会党)

○井堀分科員 時間も大へん詰まっておりますから、ごく簡単にお尋ねをいたしたいと思います。二、三ありますが、一つは住宅の問題であります。住宅政策は御案内のように非常に多面的な、複雑な要素を含んでおります。問題が非常に多くなったと思うのです。その中で私どもの一番懸念いたしますのは、今度政府の基本的な政策でありまする所得倍増計画による住宅問題の需要供給の関係というものが、著しく変化を遂げてくると思うのであります。そういう点で実は基礎的な数字をつかんでおきたいと思いまして、政府のいろいろな資料を検討いたしたのでありますが、一体政府はどれだけ住宅の需要供給に正確な調査をなさっておいでになるか、できるなら……

第38回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1961/03/01、29期、民主社会党)

○井堀分科員 本年度の通産省の予算説明なり内容を拝見いたしまして、政府の今回明らかにいたしております国民総生産倍増計画の長期計画に対する方面から判断いたしましても、また当面いたしておりまする交通事情、ことに運送隘路の当面の問題を解決する上からも、この予算では多く疑問が残ると思うのであります。あるいは不安すら感じますので、二、三お尋ねいたしたいと思うのであります。  長期計画の面からいたしますならば、政府の十年間、さらに運輸省の向こう五カ年間の計画などを検討してみますと、政府の言っておられる所得の倍増を満たすための生産を急速に引き上げる措置としては、とうてい及びもつかないものではないかと思われま……

第38回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1961/03/02、29期、民主社会党)

○井堀分科員 時間の都合もありますから、ごく簡潔にお尋ねをいたしたいと思います。私は、労働省の予算を拝見いたしまして、幾多の疑問を感じております点をお尋ねをいたしたいと思います。  今度の池田内閣の重大な国民への公約でありまする新長期経済政策遂行の上に、労働行政の占める地位はきわめて大きくなってきたと思うのであります。ことにこのことは、日本の労働行政に対して、国際的にもまた国内的にも、大きな転換を要請されておるとも見られるのであります。そういう点で、ここにあげられておりまする労働省の予算の全体で分析いたしてみますと、この政府の基本的な方針とマッチしておられると思う点が、私どもに納得ができないの……

第40回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第4号(1962/05/07、29期、民主社会党)

○井堀小委員 今度立法考査局の部課を変えたようですが、どういうようになるのですか。課を廃止したのは何と何ですか。
【次の発言】 たとえば、立法資料を要求しましたり、それから立法上のいろいろな――法律技術は、こちらの法制局がありますが、それ以前のいろいろな準備をお願いするわけですが、御存じのように、こちらで十分な準備をしてお願いするというようなことは今のところ困難です。窓口で何かやはりそれぞれの専門の課にこっちが一々見当をつけて依頼しないとまとまらぬような状態なんです。何かもう少し総合的なそういうお世話をするようなものを作ったらどうですか。

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第1号(1962/04/09、29期、民主社会党)

○井堀委員 小汀さんの二つの御意見があるようでありますが、一つは、青天井の野放しでやってみたらという御主張であります。その場合に問題になりますのは、私は政党の問題が出てくると思うのです。政党が十分自粛し――野放しにする場合には、今日のままの姿で政党にまかせることが許せるかどうかという問題が一つあると思うのです。  それからいま一つの問題は、選挙の管理は、御存じのように、現行法では選挙管理委員会に指導をまかしておるわけです。私、選挙管理委員会に多大の期待をかけておるわけでありますが、この選挙管理委員会があなたのおっしゃるような趣旨を十分把握して、しかも強力に大目的のために行動するならば、私はしご……

第40回国会 公職選挙法改正に関する調査特別委員会公聴会 第2号(1962/04/10、29期、民主社会党)

○井堀委員 大へんお疲れのところを恐縮でございますが、民主社会党を代表して、本日は最後に、十五人のうち四人の方、それぞれ私どもがぜひ御意見を伺いたい立場の方が、偶然ではありますが、四人おいででございますので、今まで質問のありましたこととあまりダブらないようにお尋ねをいたしたいと思うのでございます。  今度の選挙法の改正は、私どもにとりましては非常に大きな責任を痛感しております。従来選挙法は、御存じのように、昭和二十五年だと思いますが、それ以来、他の法律に比較いたしましてとうてい比較にならないほどたびたび改正が行なわれまして、たしか二十七、八回の改正になっておると思うのです。それだけたびたび重な……

第40回国会 商工委員会社会労働委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1962/03/16、29期、民主社会党)

○井堀委員 ただいま議題に載っておりまする案件、社会党の案をも含めてお尋ねをしようと思うのであります。  この法案の全体につきまして拝見をいたしまして、最も私どもが重視いたしておりますのは、十一条なり第五条の規定について、やや具体的に出ておりますもの、この点からお尋ねしてみたいと思うのであります。それで、十一条に、建設の基本計画の内容をやや具体的に列挙されておりますが、「工業開発の目標」「人口の規模及び労働力の需給」「土地利用」「次に掲げる施設の整側」、そうしてイ、ロ、ハ以下ずっとあげておるようでありますが、ここで私どもがお尋ねをしてみたいと思いまするのは、この第一条の目的を遂行いたしまするた……

第40回国会 予算委員会公聴会 第2号(1962/02/14、29期、民主社会党)

○井堀委員 迫間さんにお尋ねをいたしたいと思います。先生のお述べになりましたように、確かに経済成長政策というものは、所得に大きなアンバランスができまして、ことに表に現われた国民生活の状態というよりは、きわめて深刻で、しかもその状態は世論になって出ていない、要するに下積みになっておる多くの階層のあることを私どもは憂えておるわけであります。そういう意味で、社会保障斜度関係に、もっと多くの予算を割愛すべしという御説には、全くわれわれの考えと一致するところでありますが、ただこの機会に私どもは、今施行されておりまする社会保障制度が、ほんとうにそういう所得格差の被害を受けておる人々に均霑できるような制度で……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第4号(1962/02/22、29期、民主社会党)

○井堀分科員 最近青少年の非行の姿がだんだん深刻になると同時に、かなり広範にわたっていろいろの社会的な大きな問題になりつつありますことを残念に思います。青少年の、ことに犯罪の傾向がきわめて暗い姿に、しかも蔓延しつつあるのですが、これに対する法務省の対策を一応伺っておきたいと思います。
【次の発言】 最近の青少年の非行の状態が数の上だけではなく、質的にも非常に憂慮すべき状態でありますが、本年度の法務省の予算の中で、私どもが重大関心を寄せておりますものは、少年院の関係予算さらに少年鑑別所の予算であります。この予算内容を拝見いたしますると、金額では少年院では十二億七千三百万あるいは少年鑑別所の予算で……

第40回国会 予算委員会第一分科会 第7号(1962/02/26、29期、民主社会党)

○井堀分科員 内閣並びに総理府所管の予算に関係いたしまして、行政管理庁、人事院関係について一、二お尋ねいたします。  行政管理庁長官にまずお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、それは公務員の最近の問題について、とかく各方面からの訴えが多いわけであります。一つには、公務員の国民に対する奉仕に対する不満や不平もかなりあるようであります。また、その原因をなしておりますものは、公務員の生活あるいは労働条件などからくる不満がうっせきして、そういう問題の処理を誤っておるところに、結果として公務員の国民に対する民主的な奉仕が十分でないというふうにわれわれは理解しておるのでありますが、行政管理庁長官は常時こ……

第40回国会 予算委員会第三分科会 第6号(1962/02/24、29期、民主社会党)

○井堀分科員 中小企業の問題はかなり広範にわたって捕捉しがたい点が多多ありますので、まず、中小企業といわれておりまする言葉の内容について、少し明らかにいたしておきたいと思いますが、中小企業を、常時雇用する労働者の数で、たとえば製造業にあっては三百人未満とか、あるいは卸、小売にあっては三十人米満、ある法律では資本金を一千万に押えて、それ以下といったような、区々まちまちな規定がなされておると思うのです。この予算を審議していきます場合にも、この点を明らかにしておく必要があると思いますので、一応中小企業という概念を、的確な定義がありまするならば、一つ明らかにしていただきたいと思います。

第40回国会 予算委員会第四分科会 第7号(1962/02/26、29期、民主社会党)

○井堀分科員 郵政省のことしの予算を拝見いたしますと、なかなか問題がかなりありますが、その中で一、二具体的な点をお尋ねしてみたいと思います。  その一つは、今度NHKの聴視料を変更されるようでありますが、もちろんその変更の内容については、うなずける部分もかなりありますが、私はテレビとラジオの関係、ことにテレビの普及率が非常に最近高くなってきておるということは、ある意味においては文化の水準を物語るものと思うのでありますが、この際私はテレビの聴視料を変える際に、もっと根本的な問題をお考えになるべきではないかと思われる点を伺ってみたいと思うのであります。それはテレビとラジオの関係もさることであります……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1962/02/21、29期、民主社会党)

○井堀分科員 この三十七年度の予算編成の基本的な方針は、池田総理並びに大蔵大臣の施政方針の演説の中で、かなり厚生省関係の予算に言及され、強調されておりますので、一、二重要と思われる点をお尋ねいたしてみたいと思うわけであります。  池田総理の本会議における施政方針の演説の中で、低所得者階層に関する対策にかなり強い発言をいたしておるのであります。また福祉国家建設を目ざすかのごとき多くの言葉を使っておるのでありますが、この点は、わが党としては非常に強い関心を持っておることであります。もし忠実に池田内閣が、福祉国家建設のために予算の編成に実を上げますならば、国会正常化の一番重要な与野党の共同の、政策上……

第40回国会 予算委員会第二分科会 第5号(1962/02/23、29期、民主社会党)

○井堀分科員 労働行政は、今、池田内閣の諸政策の中ではきわめて重要な地位に立たされておるものと思いますが、ことに労働省の予算を拝見いたしますと、どうも政府の施政方針演説の中で述べられたものと労働省の予算内容とは、何らの脈絡がない。従来の方針にならって、わずかの手入れをいたしたものと断ぜざるを得ないのでありますが、こういうことでは、池田内閣の主張する経済政策というものはますます国民に被害を浴びせる結果になると思いまするので、ぜひ私は、労働省の予算だけでも政府の施政方針に述べられておりまするものと一致せしめるようにしなければならぬと思うのでありまして、最も多くの修正を要求する予算の一つであります。……

第43回国会 予算委員会公聴会 第2号(1963/02/15、29期、民主社会党)

○井堀委員 大へんお急ぎのところ恐縮でございますが、先生が最後に公述なさいましたインドにおける日本のデモンストレーション・センターの問題ですが、その今後の役割なりそれが及ぼす影響について、二つの角度からちょっとお尋ねをしてみたいと思います。  一つは、最近、国連の農業食糧政策委員会ですかを中心にして、世界の飢餓防止運動を大規模に展開しようとする動きがかなり活発になっていると思うのであります。これとこのセンターとの関係。  いま一つは、このセンターが将来インドの農家にどう大きく影響を及ぼすかは、日本の農業にとってもきわめて重大な関係が起こってくるのではないか。あるいは競合の面において、あるいは協……

第43回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1963/02/18、29期、民主社会党)

○井堀分科員 時間の都合上、簡潔にお尋ねをいたして参ります。  まず第一に郵便貯金の特別会計についてお尋ねしたいと思いますけれども、郵便貯金は、言うまでもなく、零細な一般国民の預金を取り扱うのでございまして、しかもその範囲はかなり広く、影響するところも甚大であると思います。本年の特別会計を見ますと、利子収入が一千六億をこえておるのであります。それに引き比べて支払い利子はわずかに六百九十八億円程度であります。こういう関係だけを見ましても、改善をすべき時期に当面しておると思うのでありまして、こういう点からお尋ねをして参りたいと思います。  まず、貸付の収入のおもなるもの、すなわち利子収入であります……

第43回国会 予算委員会第四分科会 第7号(1963/02/23、29期、民主社会党)

○井堀分科員 自治省の予算の中で二、三お尋ねをしてみたいと思いますが、第一は、今度の予算の中で、消防庁関係の予算について特に設備の補助を増額いたしておるのでありますが、きわめて当然なことだと思うのであります。この機会に、消防庁に関連をいたしまして、最近の火災の傾向を見ますと、異常乾燥の関係もあるとは思いますが、かなりその頻度において、また火災による被害の割合などを見ますると、従来にない甚大な被害が漸次拡大をしておるわけであります。この際、消防行政として設備の充実もさることでありますが、特に私の伺いたいと思いますのは、最近の火災による被害が甚大であると同時に、火災によってとうとい人命がかなり多く……


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ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

井堀繁雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書



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