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石田宥全 衆議院議員
「委員会発言一覧」(全期間)

石田宥全[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計/発言一覧 | 議員立法質問主意書

委員会出席歴代TOP1000(衆)
705位
委員会発言歴代TOP500(衆)
255位
委員会出席(幹部)歴代TOP1000
514位
委員会出席(無役)歴代TOP1000
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167位
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207位
各種会議出席(無役)歴代TOP250
222位
各種会議発言(非役職)歴代TOP250
162位

27期委員会発言TOP100
70位
27期委員会出席(無役)TOP50
44位
27期委員会発言(非役職)TOP100
51位
28期委員会発言TOP50
44位
28期委員会出席(幹部)TOP50
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28期委員会発言(非役職)TOP50
33位
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22位
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29期委員会出席(幹部)TOP100
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29期委員会発言(非役職)TOP100
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30期委員会発言(非役職)TOP100
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30期各種会議出席(無役)TOP25
21位
31期委員会発言TOP100
75位
31期委員会発言(非役職)TOP100
59位

このページでは石田宥全衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。石田宥全衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。

※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。

ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

委員会発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 大蔵委員会 第41号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 大蔵大臣にお伺いいたします。大臣は、先ほど井上委員が指摘されたように、米価の最終決定の際に、閣議において、明年度からは統制を撤廃するという了解を得たということを発表しておられる。農林大臣はそういう了解を与えておらない、こう言っておるのですが、その真相を承わりたい。
【次の発言】 そうしますと、大蔵大臣は、先ほど個人的な意見としては統制撤廃がよろしいと考えておるということでありますから、三十一度の予算の編成方針としては、米の統制撤廃をするという態度で予算編成方針を立てて、会議に臨まれるというふうに理解してよろしいのかどうですか。

第22回国会 農林水産委員会 第3号(1955/03/29、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 農業所得税関係の御質問を関連的に申し上げたいと思うのであります、大体基本的なことについては他の委員からの質問で明らかになったのでありますが、国税庁としては、政府の予算編成方針に基いて、一応私この場合農業所得税だけに限りますけれども、農業所得税としての税収入の総わくというようなものが一応押えられて、そのわくの中において各税務署ごとにわくを下されて、そのわくの範囲内において所管税務署がいろいろ標準等の作成をして、その標準がちょうどわくに合致するように苦心をしておるのではないか、こういうことを言われておるのですが、その点一点伺いたいと思います。

第22回国会 農林水産委員会 第4号(1955/03/30、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 私はただいま委員長の提案されました決議案に対して賛成でございます。  今回の二十九年農業所得税に対する増税は、農民生活を圧迫し、農業経済の再生産に対して重大な打撃を与えるような増税でございますが、元来一般的に行われておりまする税制を農業所得に当てはめるということ自体きわめて不合理な点をたくさん内包いたしているわけであります。たとえば農家に対して、家族専従者控除の問題にいたしましても、農業経営をやる場合に青色申告をしなければ家族専従者控除が行われないというようなことを当てはめるということがいかに不合理であるか、農家が青色申告をするというようなことはほとんど不可能に近いのでありま……

第22回国会 農林水産委員会 第5号(1955/03/31、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 林野庁長官にお尋ねいたしたいと思いますが、本法案によって処分されました既決分の件数並びに面積、さらに未決分の件数並びに面積をお知らせ願いたいと思います。
【次の発言】 概要はわかりましたが、この整備臨時措置法によってて処分されました案件については、全国至るところにおいて払い下げを受けた側でいろいろ紛争を生じ、払い下げを受けたものが、その趣旨や条件に反するような再処分などをいたしまして、町村または部落等に各種の紛争が起っておるようでございまして、大体私どもの承知しておる範囲においては、その件数はきわめて多いのであります。林野庁では大体その実情はおわかりだと思いますが、そういう紛……

第22回国会 農林水産委員会 第7号(1955/04/05、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 一点だけ簡明直截にお伺いいたします。先般来の本会議並びに予算委員会における農業所得税に対する大臣の答弁ははっきりしておるわけでありますが、要するに収量の増加と価格の上昇分が課税対象になるから、当然農業所得税は増税になる、こういう御答弁なのでありますが、その面はだれでもわかっておる。そうではなしに、今委員長から言われましたように、課税の標準を税務当局が決定せられるに当りまして、反当所得並びに石当り所得というようなものの標準を出される際に、村の当局あるいは農協あるいは農業委員会等と協議の上に決定するように国税庁長官は指示を与えたと言っておる。しかし事実は少しも協議の上に決定してお……

第22回国会 農林水産委員会 第12号(1955/05/13、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 ただいま、長官の御報告を承わりますと、局長あてにそれぞれ要綱を電報で指示を与えたということでございますが、これはただ局長あてに電報でもって指示を与えられただけでは十分末端まで浸透しておらないのではないかと考えるのでありますが、この点はどうお考えになりますか。
【次の発言】 そうしますと、大体国税庁関係の部内は大よそ浸透しておると理解してよろしいと思うのでありますが、そのことが一般の納税者に対してはほとんど周知徹底いたしておらないのではないかと考えます。ただいま長官から、新潟県の一部においてはというお話がございましたが、これは特に新潟県のわれわれの方でその周知方の手配をいたしま……

第22回国会 農林水産委員会 第13号(1955/05/17、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 ただいまの松野委員の動議でありますが、これはきわめて重大だと思いますので暫時休憩をいたしまして、理事会に諮って対策を決定していただきたいと思います。   (「異議なし」と呼ぶ者あり〕

第22回国会 農林水産委員会 第15号(1955/05/25、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 大蔵大臣に対して質問を申し上げたいと思います。昭和二十九年の減収加算の問題に関しましては、本年の一月以来農林省はこれの支払いをすべき義務と責任のあることを認め、大臣もまたしばしばそのことを言明いたしておったわけであります。われわれ生産農民といたしましては、いろいろ計算の仕方はありますけれども、石当り二百七十円を至当としてこれを主張いたして参ったのでありますが、その後農林大臣は百四十円を至当とするという見地に立って、これが支払いをすることを妥当として主張をいたし、また本委員会においてもそのことを主張して参ったのでありますが、この農林大臣の主張に対してすら、われわれ生産農民はきわ……

第22回国会 農林水産委員会 第16号(1955/05/26、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 農林大臣に対して御質問申し上げたいと存じます。昭和二十六年ごろに始まりました解放農地補償連盟または農政連盟という旧地主の政治団体が全国各地に結成を見ておるわけであります。われわれが推定するところによりますれば、農地の解放をいたしました地主のおおよそ過半数がこの組織に入っておると考えるのでありますが、この農政連盟の運動がほとんど各府県に行きわたり、また全国的にもその組織の確立を見ておるわけであります。この運動に関しまして民主党は、その解放農地補償連盟からのアンケートによれば、現役の国会議員の九〇%はこれに賛成であるということを発表いたしておるわけでありますが、農林大臣はこの解放……

第22回国会 農林水産委員会 第17号(1955/05/27、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 三十年度の麦価の問題でありますが、すでに麦の収穫も始まっております今日、麦価の決定の時期並びに買い上げ開始の時期の見通しについて、明確な答弁を承わりたいと思うのであります。すでに関係農民の間におきましては、いろいろな価格の変更その他の政治情勢から見まして、非常な不安にかられておって、一面金詰まりの関係もあって不安にかられておるわけでありますから、これについても明快な御答弁をお願いいたします。
【次の発言】 ただいまの大臣の答弁の通りですと、六月中には麦価を決定するというようなことでありますが、これは本年は特に早場は早いのです。商人等に買いたたかれるというような心配もございます……

第22回国会 農林水産委員会 第23号(1955/06/09、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 関連して……。ただいま調達庁長官の御答弁によりまして救難艇施設の予定が新潟にもあるということが明らかにされたのでありますが、このような施設は今予定されておりまするのは、私どもの聞くところにおりますと、新潟、大阪、八戸、松島、勇沸の五カ所と聞いておりますが、今の長官のお話によりますとまだそれ以外にも予定があるやに承わるわけでありますが、その点はどうなんでございましょうか。
【次の発言】 この救難施設というものはただいま淡谷委員の質問に対するお答えで、秘密的なものではない、こういうことでございますが、新潟ではすでにある程度調査も進行いたしまして、阿賀川、信濃川における沿岸漁民の人……

第22回国会 農林水産委員会 第28号(1955/06/22、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 この法案の「目的」の第一条にカッコして「以下「凍霜害等」」という文字が使われておるのですが、新潟などの果樹の被害の状況を見ますと、二十年ぶりの大凶作だということでありますが、これは凍霜害とは言い切れないもので、非常な低温からきた霜害もあり、凍害もあるという混合型の被害で、これは二、三郡にわたる相当深刻な被害なんです。そこでこの「凍霜害等」という文字を使われたことは、そういう凍冷害というような、いわゆる低温といった方がわかりがいいのですけれども、そういう意味の実際の被害を含むというふうに解釈してよろしいのですか、どうですか。

第22回国会 農林水産委員会 第29号(1955/06/23、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 関連して……。時期の問題については御答弁があったわけでありましたが、この文章によりますと、凍霜害というふうに限定されておるわけであります。昨日もちょっと触れたわけでありますが、果樹の場合のごときは、明確に凍霜害というものに限定されますと、その適否が非常に疑問が起るわけであります。いわゆる凍冷害と申しますか、低温障害というようなことがいろいろ重なり合って、結果において重大な被害を及ぼすというような関係がございまするが、この凍霜害というものは、今申しまするようにいわゆる低温障害であって凍霜害等をも含むところの被害、こういうふうに理解してよろしいかどうか、この点を承わっておきたいと……

第22回国会 農林水産委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 ただいまの点は米価審議会の懇談の際に、品質等が決定をした場合にはすみやかに対策を講ずるという言明があったので、米価審議会はこれを了として御承知のような申答をしたわけであります。ですから今山本委員が指摘されました点については徐々に実績が現われて参っておるので、これは遠からず適切なる処置を願いたいと思うわけであります。  私、この機会に米価審議会の答申を中心といたしまして、米価についての考え方の点を明らかにしておきたいと思うのです。それは昨日も足鹿委員から質問がありましたが、明確なる答弁を大臣は避けておられる。午前中の各委員の質疑の中にも出ておりますけれども、この点はやはり明確に……

第22回国会 農林水産委員会 第36号(1955/07/07、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 関連して。繭の価格の問題については、従来の製糸だけでなしに繭に及ぶというその趣旨はよくわかるのですが、現在全国的に見まして、養蚕組合の支配下にある乾繭施設というものはどの程度でありますか。
【次の発言】 ただいまの報告の通りの実情だといたしますと、県によってはほとんど製糸家のものになっておるということが言えるので、それからまた、ただいま報告になりました乾繭施設の百十三ですか、そのような数字の施設が、果して現実に養蚕農協の施設であるか、あるいはまた名目は全販連、または養蚕連の施設であっても、現実には製糸家の支配下にあるかということは、私は大きな問題だと思うのです。名目だけが養蚕……

第22回国会 農林水産委員会 第41号(1955/07/15、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 先ほど予報部長は、五十年間の各地域の回数をお話になったのですが、その五十年間における回数のうちで、非常に片寄るというような傾向は見られないですか。
【次の発言】 地域的な片寄り方、季節的な片寄り方と、もう一つ、年間別で、たとえば同じく五十年間十回あったとしても、このうち初めの方にずっと片寄って、あとの方にはほとんどこないというような工合で、ずっと長い目で見たならば、やはり台風の通路が移動しておるというような点は見受けられぬかどうか。要するにそういうことによって、常襲地帯というような定義をすることが、厳密な意味において果してできるのかできないのかということでお尋ねしておるわけで……

第22回国会 農林水産委員会 第50号(1955/07/29、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 ただいま大臣は善処すると言われましたが、先般この三十年産米に対する検査規格の整理改正は行わないという達しが出ておるはずでありますが、その点一つ明らかにしておいていただきたいと思います。
【次の発言】 検査のことは、規格の整理改正ということになると、等級の問題になる。それから実際の検査になりますと、規格そのものは動かさないが、標準米のとり方は年々変えておられるのです。ですからこの点は、規格そのものは整理改正しなくても、その年の産米の実情に応じて、その年の産米の大部分が標準の三等米に該当するように標準米の査定をしんしゃくをする、この二通りの処置がある。今大臣のお考えになっておられ……

第22回国会 農林水産委員会 第51号(1955/07/30、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 本谷理事長にお伺いいたしますが、ただいまのお話によりますと、総解け合いをするに至った理由として、取引高が急増をしたためという一点だけを述べておられるのでありますが、そうではないと考えるのでありまして、その間の事情をもう少し詳しくお聞きしたいと思います。
【次の発言】 まあ大体のことは、この前小倉局長を中心としまして、本委員会において一応の質疑が行われたのでありまするし、さらにまた先般参議院において二回にわたってこの問題の質疑が行われたのでございますから、私はその要点だけを二、三御質問を申し上げたいと思うのであります。  これは木谷理事長に伺いたいのでありますが、五月二十七日の……

第23回国会 農林水産委員会 第7号(1955/12/10、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先刻来有明湾の農薬被害の問題が論議されておったのでありますが、この機会において一般の河川あるいは港湾に対する農薬並びに公害等についての対策について伺っておきたい。私直接関係しておる新潟県の阿賀川の問題にはっきり現われたのでありますが、農林省がよく指導されまして、漁業協同組合が結成され、最近数年間にわたってアユ、あるいはサケの放流等には相当な予算を計上して、育成に努めておるわけです。ところが阿賀川などではすでに三年間来毎年八月の下旬ころに――この毒は一体どこにあるのか実ははっきりしておらないのですが、工場側ではこれを農薬の被害だという、農民側ではこれは工場の公害であると、こうい……

第23回国会 農林水産委員会 第9号(1955/12/13、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 食糧庁長官に米の集荷の問題について御質問申し上げたいと思うのでございます。政府は昭和三十年産米集荷に当りまして、従来の供出制度を予約制度に切りかえをいたしました。その際に大臣はしばしば三十年産の米の集荷は、予約以外のいかなる制度をも一用いない、予約一本で集荷をするということを言明されておったのであります。同時に当初の予定では二千三百五十万石集荷の予定であったのでありますが、幸いにして豊作のために二千七百万石以上の予約が集まった・さらにまた第二次予約の手続をされまして、これまた三百三十五万石以上の予約ができまして、三千万石以上の予約による集荷の見通しが立ったわけであります。これ……

第24回国会 建設委員会 第23号(1956/04/11、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して一点だけお伺いして、あと資料の要求をしたいと思うのですが、さっき計画局長は、駐留軍の施設等はこれは完全保障法の第三条によるということでございまして、これは第三条に基いて本法の適用によるということであろうと存ずるのであります。そこで自衛隊関係の施設は、この法案の適用を除外するという答弁が、三鍋委員の質問に対してあったようであります。これは私の聞き違いであったかどうかわかりませんけれども、自衛隊の施設等に対する場合にはこの適用を除外するとすれば、他のいかなる法律に基くものであるかどうか、その点一つ伺いたい。
【次の発言】 そうすると、当然本法の適用にはなるが、今度の改正案……

第24回国会 商工委員会 第31号(1956/04/12、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ダムの構築に関しまして関連してちょっと御質問を申したいと思うのでありますが、ダムを建設されますれば、当然沿岸に対しては、あるいは水温低下の問題があり、あるいは水温上昇に伴う被害等が必ず出て参るわけでありまして、既設のダムの建設に伴いまする各種の被害はすでに調査が行われておると思うのでありますが、おもなるどういうふうな被害が関連して起っておるか、その調査の状況を一つ承わっておきたいと思います。
【次の発言】 先ほど松甲委員の質問に対する答弁の中に、従来の被害については民法の規定に基いてそれぞれ賠償することになっておる、そのように処理をしておる、こういう答弁であったわけであります……

第24回国会 大蔵委員会 第41号(1956/05/31、27期、日本社会党)

○石田宥全君 ただいま議題となりました昭和三十一年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案につきまして提案の理由を説明いたします。  現下の食糧需給の現状にかんがみ、政府においては昭和三十一年産米穀についても生産者の自主的売り渡し申し込みを基調とする事前売り渡し申し込み制度により集荷を行うことを決定しておられるのでありますが、本制度の一層の発展をはかり、集荷をより効率的に行うことは国民全糧の大宗をなす米穀の国家管理遂行上、きわめて重要なことであると思われます。このために昭和三十一年産米穀について、昭和三十年産米穀につき採用されました減税措置の一層の強化徹底をはかることが集荷促進の協力たて……

第24回国会 農林水産委員会 第6号(1956/02/10、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 二十九年度の産米の追加払いの問題に対しまして、大臣に所見を伺いたいのであります。米価の算定方式は、すでに御承知のように、パリティ価格による算定方式によって買い上げ一行われて参ったのであります。昭和二十九年度の産米に対しましては、こまかな計算は抜きにいたしますが、パリティ指数が上昇した分については、石当り四十五円という追加払いをしなければならないことになると思うのであります。しかるに政府は、昨年七月までのパリティ指数の上昇にもかかわらずその後何らこれに対する処置をとらず、また米価審議会等も開催をいたしておらないのであります。昭和二十二年以来昭和二十三年、四半、五年、六年――七年……

第24回国会 農林水産委員会 第8号(1956/02/15、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣にお尋ねいたします。先般来審議を続けておりまする昭和二十九年度産米の追加払いの問題でありますが、過日根本官房長官は日本農民組合の代表に対しまして、二十九年度の追加払いについては閣議において再検討するということを約束いたしておるのでありますが、その後この問題についていかような閣議の決定をされておるか、承わりたいと思います。
【次の発言】 ただいま私がお尋ねしておるのは、官房長官が閣議にこれを諮るということを確約いたしております。それがいかように処置されたかということを承わりたいと思うのであります。
【次の発言】 それでは、先般私は事故のために質疑を途中で打ち切っておったわけ……

第24回国会 農林水産委員会 第9号(1956/02/21、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今淡谷委員の請求されましたものに、もう一つ過去五年間おける一般乳牛の輸出入の状況についての資料をつけ加えておいていただきたいと思います。
【次の発言】 先般来、本委員会におきまして調査を続けて参りました昭和二十九年度産米追加払いに関しまして、日本社会党を代表して次の動議を提出いたしたいと存じます。すなわち    昭和二十九年産米追加払いに関する件   パリティ指数の上昇による追加払いは、昭和二十二年以来、米価決定方式として採用せられ、かつ今日まで確実に実施せられており、すでに動かすべからざる慣例となっているにもかかわらず、二十九年産米についてのみこれを実施しないのは、明らかに……

第24回国会 農林水産委員会 第10号(1956/02/22、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 新農村建設の計画は先ほどから論議されておりますから、私繰り返しませんけれども、この新農村建設というのは今に始まった問題じゃないのです。現在やっておる新農村建設というものは、大臣御承知のようにすでに数年間やっておりますけれども、だんだん先細りになって、当初の計画が単なるペーパー・プランに終っておるのです。われわれの地方などにおきましては、当初のプランが全く遂行されない。たとえば政府の農地の買い上げの問題にしても、ほとんど農地法を空文化せしめておって、森林の解放等もストップをさせられて、新農村建設というものが全く行き詰まりを来たしておる。同時に新農村建設協議会というものがあって機……

第24回国会 農林水産委員会 第11号(1956/02/23、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 総裁が見えておられるので総裁に伺いたいと思います。農林漁業金融公庫が設立いたしましてから三年になりまするが、前の農林漁業資金融通特別会計時代から通算すれば、六年目かになっておるわけでありますが、この間の貸付額は千百六十六億、昭和三十年度末現在融資残高九百五十億ということでありますが、今日までの貸し出しの償還の状況がどういうふうになっておるかを伺いたいと思います。
【次の発言】 先刻審議されました開拓融資というものについては若干いろいろ円滑にいかない面もあるように思うんですけれども、大体農林漁業関係の融資というものは、以前から割合に成績がよく償還されてると思うのですが、今お示し……

第24回国会 農林水産委員会 第13号(1956/02/29、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 資料の要求を一つ農地局長にしておきたい。農地法の運営が非常に乱れておると思うのです。大臣は適法にやっておるといわれるけれども、農地法の四条、五条、二十条、二十一条、二十二条、二十三条の実施の状況、それからその現れた数字と、裏面的な動きの実態、これを一つ早急に資料を御提出願いたいと思うのです。

第24回国会 農林水産委員会 第16号(1956/03/07、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 この開拓入植者等の事情はきわめて困難な事情でありまして、かつて満州の開拓等におきましてもずいぶん苦杯をなめておるわけでありますが、日本におきましては、特に条件の整ったところはすでに開拓も終っておる。戦後食糧難と人口問題から、相当無理な僻遠の地にまで開拓の事業が進められて参っておるのでありますから、現在行われておるような開拓事業というものは一通りならない悪条件がそろっておると見なければならないわけであります。  そこで私は端的に御質問を申し上なたいのでありますが、新潟県の糸魚川市に見滝という入植開拓部落がございます。昭和二十二年に二十四戸が入植をいたしまして、国から総面積四十四……

第24回国会 農林水産委員会 第20号(1956/03/14、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 局長にお尋ねしますが、午前中の淡谷委員の質疑に対して一局長は、ふすまの価格並びに需給の状況について、今の状況では昨年の豊作で需要が減退しておる、こういう答弁であったわけですが、これは局長の考え違いじゃないかと思うのです。なぜかというと、飼料の需給の関係は、豊作だから売れ行きが悪いというふうに一面的に考えるならば、これは日本の畜産行政の根本的な認識を誤まっておる。特にふすまを中心とします需給は、昨年春以来の牛乳の値下りが大きく影響しておるのであって、私も乳牛を四頭ほど飼っておるのですが、私自身から考えても、十分に濃厚飼料を供給するわけにいかないのです。十分に濃厚飼料を供給すれば……

第24回国会 農林水産委員会 第25号(1956/03/28、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣はお忙しいそうですから、きわめて簡単に御質問を申し上げたいと思うのでありますが、三十一年度予算によりますと、外麦並びに内地麦の売り渡し価格は四月一日からこれを引き下げることとなっておるのであります。さらに最近新聞では、外米は自由販売にするということであり、その価格も三段階にするということが報ぜられておるのでありますが、売り渡し価格引き下げは国民の食生活安定の上にきわめて適切な措置であると考えるのでありますけれども、政府は四月一日から外米や内地麦の価格の引き下げを実施されるのかどうか、まずこの点を伺いたい。
【次の発言】 米麦の買い入れ価格または売り渡し価格は米価審議会の議……

第24回国会 農林水産委員会 第26号(1956/03/30、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 一点だけお尋ねしたいのであります。耕土培養法に基きまして、予算の中に低位生産地調査事業という項目がありますが、これは昨年までは人員で二百六十五人の人件費が入っておるわけでありますが、その分と関連いたしまして、甘藷試験用材料隔離増殖事業それから施肥改善事業等を合せて二百六十五名の人件費が全部削除されておる。そしてその分は事業費として支弁することになって、予算の金額では変更がないのであります。そういうことになりますと、今年は予算は減額はしておかないが、来年からは人員の整理をやろうという目途のもとにこういう組みかえをなされたのであるかどうか、この点を伺っておきたい。

第24回国会 農林水産委員会 第28号(1956/04/04、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して、今公団法の原則的な問題が出ましたが、愛知用水公団の場合は、審査に当ってわれわれが心配をいたしておったことが、その通りに悪い方に動いてきたように考えられるのであります。  そこで今次官の御説明によりますると、ただ抽象的に評判が悪いというようなことでありますけれども、実際はやはりアメリカとの関係においてこっちの計画が思うようにいかないということが、一番根本の問題じゃないかと考えるのです。なるほど用地の買収その他もございましょうけれども、それよりはアメリカとの関連がもっと強いのではないかと思うのですが、そういう点についてもう少し承わっておきたいと思うのです。

第24回国会 農林水産委員会 第31号(1956/04/19、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。ちょっと答弁を聞いているとだんだんわからなくなるのですが、一体ジャージーの導入の基本的な考え方は、集団酪農地域というものが酪農振興法で指定されて、指定地区を中心にして導入されておった。今度は機械開発公団にこれをやらせる、こういうことなんですが、一体機械開発公団法の一部法律改正までやって、これを機械開発公団で導入させるということは、畜産行政上から考えられたのですか、あるいは農地の開発という見地から考えられたのですか、どっちなんです。どっちが中心にこれが考えられたのですか。
【次の発言】 そうしますと、今度は機械開発公団は従来のような開墾という行政的な仕事から事業面に手……

第24回国会 農林水産委員会 第33号(1956/04/25、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 基本的なことでちょっとお尋ねしたいんですが、公団は、公団の性格といたしまして、機械開発をやる場合に、先ほども答弁の中にありましたように、政府の仕事、それから府県の仕事あるいは公団独自の仕事をおやりになる、こういうことでありますが、われわれがこの法案の審議をいたします際には、開墾計画というものはすでに完璧を期せられてある、すでに工事の一切の計画は完成しておるんだ、こういうことで了承しておったわけです。ところが先ほど和田さんの話を聞いておりますと、さらにこの実施計画を今やっておる、こういうお話であったわけですが、そういうふうに一応の計画は計画してあったけれども、さらに実施計画をや……

第24回国会 農林水産委員会 第36号(1956/05/08、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。今の川俣委員の質問に対して何とか善処しますというお話ですが、ところが昨年の被害のときにも地方にあったのですが、被害が起るとすぐ調査をしなければならないのです。ところが改良普及事務所の職員も統計事務所の職員も同様にほとんど満足な自転車にのれない。満足な自転車を持たない者が末端は多いのですそういう状況でありますから、特別な旅費の手当をされなければ、今現に動こうにも動けない実情にあるのです。それをこれから考えるということでは、霜害などはもう少したつとその状況はわからなくなります。これは植物を抑制したような状況で、一ぺんにぱっと出て、見たところは非常にりっぱになるのです。し……

第24回国会 農林水産委員会 第40号(1956/05/18、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま小委員長から御報告になりました決議案の第一項でありますが、『被災農家に対しては、「天災による被害農林漁業者等に対する資金の融通に関する暫定措置法」の適用により』ということでございます。この法の適用をするにあたりましては、被害の特に著しい農家に対しては、政令によって地域指定を行うということに相なっておるわけであります。この地域指定は市町村単位に行われるわけでありますが、同一市町村と申しましても、特に最近は市町村合併等によりまして非常に広範な市町村があるわけです。その場合において、同一市町村内といえども、その被害の程度が著しく異なる、たとえば小さな小川があって、その川の沿……

第24回国会 農林水産委員会 第43号(1956/05/25、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 小金井参考人に対しましてお伺いしたいのであります。東京都が開設者になっておりますので、今日は場長ということでなくて、開設者の代表としてお見えになっておるわけでありますが、都として強く主張されております点は、卸売業務の許可権を農林大臣に変更することと、類似市場の問題でありますが、この許可権の問題についてお伺いいたしたいのであります。  先ほど参考人がお述べになりましたように、現在の中央卸売り市場そのものについては、現行法におきましてもあらゆる面において指導監督ができる規定になっておるわけであります。従って卸売業者の許可権が、開設者にあろうとあるいは大臣にあろうと、実質的には同様……

第24回国会 農林水産委員会 第44号(1956/05/28、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま議題となりました農林水産業施設災害復旧事業費国庫補助の暫定措置に関する法律の一部を改正する法律案は、質疑討論を省略して、直ちに採決されんことの動議を提出いたします。

第24回国会 農林水産委員会 第49号(1956/08/01、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 最初に湛水被害の問題ですが、さっき川俣君も触れられたようでありますけれども、実はこの湛水地の被害の状況については、目測程度でいたしておりましては正確な被害の状況が把握できないのです。幼穂形成期にちょっとやられておりますと、稲そのものはきわめて健全に立て直っておるようであっても、それが出穂いたしますと全くから穂が出るというような状態でありますが、そういうものの調査については、一体どの程度にまで調査ができるようになっておるか。統計調査事務所では、そういう微細な点については、一応顕微鏡等によってこれを観察いたしますれば、大体の実情が把握できると考えるのでありますが、そういうふうな設……

第24回国会 農林水産委員会 第53号(1956/09/07、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きわめて簡単に二、三お尋ねいたしますが、先ほど渡部経済局長は、天災災よる農林漁業者等に対する融資の暫定措置法ですか、あれに基いて前回分と合せて十六億、こういう話があったのでありますが、かつて七月の東北北陸における水害対策に当って本委員会はそれが対策要綱を決定したわけであります。その際の分を含む、こういう意味でありますか、前回分とは何をさすのでありますか。
【次の発言】 そこでお伺いしますが、この融資関係では、この前の委員会で特に問題になりました地域指定の問題ですが、地域指定を行うことによって貸付利子を三分五厘にすることができるということで、被害の甚大な地域に対してはすみやかに……

第24回国会 農林水産委員会 第55号(1956/10/01、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先刻全国精麦協同組合連合会の代表から陳情があったのでございますが、麦価の問題で対米価比の問題を中心といたします業界の実情をつぶさに述べられ、さらに資料の配付を受けたのでありますが、この問題は国の食糧政策の面においてきわめて重要な問題であるので、この際政府からの詳細な資料の提出を要求いたしたいと思うのであります。ついてはこの資料を次の委員会までに委員の手元に配付されるよう委員長において適宜取り計らわれるように要請いたす次第でございます。

第25回国会 農林水産委員会 第1号(1956/11/16、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。ただいまの災害の調査ですが、統計事務所の調査では町村単位で三割以上の災害というような標準でやっておるのじゃないですか。そういたしますと、最近町村合併が行われまして、非常に大きな町村ができておりますから、町村において平均の三割以上の災害ということになりますと、よほどの災害があっても浮び上ってこない。ことに今度の冷害のごときは、平場地帯よりも山間地帯に多いのでありまして、山間地帯の小さな部落ではほとんど全滅しておるようなところが多いのであります。そういうものが大きな町村になりますと一部落が全滅、収穫皆無になりましても町村平均で三割以上ということになりますと、全然それは統……

第25回国会 農林水産委員会 第4号(1956/11/22、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今度の改正案の趣旨、目的の点で先ほど来中村委員、芳賀委員の質疑に対して、はなはだ明瞭を欠くのみならず、大臣の言明の中に、わが国の農業事情が急激な変化を来たしておる、そういう事情にかんがみて云々ということ、さらにまた、私には私なりの考えがあるんだということを言っておられる。私はその含みのある言葉の中に、われわれが最もおそれている問題が含まれておるんじゃないかということを心配するのです。と申しますのは、農業委員会というものは元来農地改革に伴いまして農地委員会というものができ、農地委員会というものは農地法の適正な運営のために階層別選挙が行われて参ったのであります。その後これが農業委……

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は農業課税について大蔵大臣、農林大臣または自治庁長官に若干お尋ね申し上げたいと思うのでありますが、最初に昭和三十一年度産米の予約減税についてお尋ねをいたしたいと思います。この問題は元来、低米価に対するプラス・アルファとして数年前から行われて参ったものでございますが、本年度は前国会の終りに当たって米価の決定が行われないので立法化することについては賛成できないという政府側の意向のために、社会党からは石当り二千円の減税措置の法案を提出してあるのでありまするけれども、継続審議に相なっておるわけであります。もはや大部分供米も終っておりまする今日、果して政府当局は予約減税をやる方針なの……

第26回国会 国土総合開発特別委員会 第17号(1957/04/19、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣がお急ぎのようですから、建設大臣にちょっとお伺いしたいのですが、後進地域である東北の開発が、興業会社を中心としての資金関係その他による開発計画と、民間企業に対する融資等で一方はいくわけでありますけれども、ただいまもお話がありましたように、産業立地条件の整備というようなことが強く言われておるわけでありまして、特に東北地方では地下資源並びに森林資源は相当豊富にありながら、道路網がきわめて貧弱なために開発できない。私は後進地域の開発というものは、工場の建設事業を起すことも必要でありますけれども、根本的な問題は、むしろ道路網の完成でなければならないと思うのです。ところが、これはひ……

第26回国会 大蔵委員会 第38号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○石田宥全君 ただいま議題となりました補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  この法律は、連年の決算検査において不当事項として指摘せられる事項のうち、補助金に関する事項が非常に多い事実にかんがみ、予算執行の適正化のための措置の一環として制定され、昭和三十年九月から実施を見ておることは御承知の通りであります。  しかしながら、この法律の円滑なる運営をはかるためには、補助金等の交付に関する本法の規定の厳格なる適用もさることながら、国の側においては、地方公共団体等の当面する財政事情の窮迫の実態を十二分にしんしゃくして、事務処……

第26回国会 農林水産委員会 第3号(1957/02/19、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は昭和三十二年度の農林水産業の基本方針についての質疑をいたしたいと思うのであります。他産業が神武景気といわれるように繁栄の一途をたどっておりまする中に、ひとり農業だけは前年に比較いたしまして相当な生産の低下を見ておるという、こういう時期に当りまして井出農林大臣を迎えましたことは、私どもまことに同慶にたえないところであります。大いに井出農林大臣に期待を寄せるものであります。  そこで最初に伺いたいことは、まず井出農林大臣は先般の農林予算の内容の説明に当りまして、農政の中心は農林水産業の生産力を高め、農山漁村民の福祉を増進することであり、同時に食糧の総合自給力を向上することであ……

第26回国会 農林水産委員会 第4号(1957/02/20、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 昨日の私の発言中に新潟県の中之島土地改良区の補助金等適正化に関する法律違反事件に関しまして、すでに起訴されたように申し上げておりましたが、行政報告の間違いでありまして、けさほど現地から代表の方が見えまして実情を聴取いたしましたところ、まだ起訴の手続はとっておらない、こういう状況であります。そこで適正化法の適用について全国で最初のケースに当るということで、最高検の方でも非常な慎重を期しておる、農林大臣に対しても一応意見を求められるのではないか、こういう状況であります。従って、昨日申し上げましたように、適正化法が土地改良事業に適用をされるかされないかという重大な段階であり、この点……

第26回国会 農林水産委員会 第8号(1957/03/08、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっとこの機会に公取の関係で伺っておきたいのです。ただいまの議論と同じことなんですが、養蚕組合の場合、昔大製糸資本との間に特約組合というものがあった。最近またそれの準備が進んでおります。これが一つの組合と製糸資本との間に契約ができますと、蚕種はその会社の指定した蚕種、肥料もその指定した肥料、それから桑苗も指定した桑苗、これがほとんど半強制的に販売される。従って繭はその会社に出さなければならない。こういう形のものが最近また準備が進められているわけです。こういう場合に、やはり公取でこれを独禁法違反として取り上げられるかどうか、見解を承わっておきたい。

第26回国会 農林水産委員会 第9号(1957/03/12、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 一、二伺いたいのですが、ことしは去年よりだいぶ資金を増額されて、原価が三百五十億、内訳としては政府出資が七十億で、借入金が資金運用部資金百八十億、回収金百億、こうなっておるのです。今お話がありましたけれども、一般の融資の回収状況はどんな状況になっておりますか。これはこまかな数字でなくともよろしいのですが、その概要を一つ総裁の方から承わりたいと思います。
【次の発言】 ただいまの数字を承わりますと、成績がかなりいいように見受けられるのでありますが、一応償還した形になっておっても、事実上は償還が不能であって借りかえをする部分が相当あるのじゃないかと思うのです、地方の実情から。そう……

第26回国会 農林水産委員会 第13号(1957/03/19、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 開拓問題全般について質疑をいたしたいと思うのであります。御承知のように農地は年間平均三万三千余町歩あるいは四万町歩と言われておりますが、そのくらいずつ壊廃をいたしておりまして、戦後十年間ではおよそ四十万町歩程度はつぶれておると推定されるのであります。このままで推移いたしますならば、国内における食糧の自給度を高めるなどということはとうていおぼつかない。後にこの転用基準等についてお尋ねしたいと思うのでありますが、農地の壊廃による耕地の減少はまことに憂慮にたえないものがあります。幸い開拓事業が年間平均五万五千町歩の耕地拡張をはかり、戦後六十万町歩の農地を造成し、九百二十五万石の増産……

第26回国会 農林水産委員会 第14号(1957/03/20、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 開拓営農振興法案を主にいたしましてきのう一通り一般的な問題について質疑をいたしたのでありますが、きょうは振興法案を中心にして要点だけを質問いたしたいと思います。局長の答弁はややもすると冗長に流れまして、要点を捕捉しがたいような点がございますので、この点はもう少し要領よく答弁をしていただきたいと思います。  きのうからいろいろお話がありましたように、今日の開拓農家といたしましては、負債の償還問題が一番大きな問題になっておるわけでありまして、各種の負債の償還を延長し、経営の安定を見るまでこれは据え置きにするということが率直に申し上げて一番重要な点であろうと思うのであります。新法案……

第26回国会 農林水産委員会 第16号(1957/03/27、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連。今稲富委員から質問のありました問題と同じようなケースなのですが、新潟県三島郡の野積村というところです。ここはことしから開墾建設の工事をやることになって、三十一年度予算に実質的経費が計上された地区です。ここは従来漁村でありまして、この村では一戸当り平均三反歩くらいしか耕地がない。漁民かどっちが本業かわからないようなところなのです。そこで信濃川の分水が行われましてから、海岸にずっと沖積地ができて、砂寄せができてそれを従来個人々々ですでに野菜畑にしたり、いろいろ耕作をしておった。一反くらいずつ耕作をしておった。それがあわせ買収が行われて、今度は開墾建設の事業として、たんぼにす……

第26回国会 農林水産委員会 第21号(1957/04/02、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して安部参考人に伺いたいのですが、最近、特に土地改良事業の不当支出等の問題が非常にたくさん指摘されておりまして、二十六年には二百七十四件、二十七年には八百九十四件、二十八年には九百七十四件、二十九年には八百十一件、こういうふうに非常にたくさん不当支出が指摘されております。これは地方において最近さらにまた一そうその摘発が激しくなっております。土地改良事業が特に会計検査院から指摘を受ける件数がほかの事業に比して多いということは、一体どういうところに原因があるか。それからもう一つは、最近補助金等適正化に関する法律が実施されるに至りまして、法務省は特別な担当検事を各地に配属をいた……

第26回国会 農林水産委員会 第24号(1957/04/05、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は本年度の豪雪対策について政府の所見を承わりたいと思うのであります。  御承知のように、本年は非常な豪雪でございまして、北海道等におきましても非常な豪雪のためになだれその他の被害を生じておるわけであります。特に新潟県、長野県の一部、福島県等におきましては非常な豪雪でありまして、四月一日現在におきまして、新潟県の小出地方におきましては田面においてなお三メートル二十センチというような現状にあるわけであります。従って、農作業が著しく遅延をいたしまして、バレイショの植付等も完全な終了を見越すことはほとんどできない状態であります。なお苗しろの播種も全く予定よりは二週間以上もおくれると……

第26回国会 農林水産委員会 第25号(1957/04/09、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今度農林省は土地改良制度調査会というものを設置されたようでありますが、土地改良制度調査会というものは、土地改良法の改正並びに特定土地特別会計法との関連においてこれを設置されたように伺っておるのでありますが、この今審議中の法案との関係はどういうことなんですか。
【次の発言】 予算はもちろん関係ありますけれども、土地改良制度調査会というものは直接これに関係ないというのはどういうことです。土地改良全体に関する土地改良法の改正でありますし、特定土地特別会計法というものとの関連における予算でしょう。それがこの法案と全然関係がないというのは一体どういうわけです。

第26回国会 農林水産委員会 第26号(1957/04/10、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま伊瀬委員より一応事業の概要を尋ねられたわけでありますが、たまたま春肥の輸送の最中であり、国鉄の輸送力等の関係から農民は肥料が適期に施肥に間に合うかどうかということで非常に憂慮いたしておりまするときに、河村事件が起き、さらにまた農林省との関係における事件が報道されて、六百万の農民はまことに重大な関心を持ってこの成り行きを見守っておるわけであります。私は事ここに至りますまでの購連の内部の監査の状況、それから農林省の監査の状況についてはこれは別の機会に政府に対し質疑をいたしたいと思いまするが、少くとも月例検査というものによって全購連の内部の監査というものは相当緻密に行われて……

第26回国会 農林水産委員会 第34号(1957/04/24、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 特に新潟県の豪雪対策につきまして、本委員会から委員を派遣され、また政府等も二回にわたって係官の派遣をなされ、調査の上すみやかにその対策を樹立されまして、まことに感激にたえない次第でありますが、ここで一点お伺いをいたしたいことは、御承知のような豪雪地帯でございますので、冬季間はほとんどその主人公が先になって都会地、あるいは温暖地方に出かせぎをいたしておる。こういうような状況の中にあって、消雪をいたしまするにはやはり相当な犠牲を払って、もちろん女や子供までかり出しますけれどもやっておる。ただいまの御報告によりますと、雇用労賃だけに対してその二分の一程度の補助金を交付されるというこ……

第26回国会 農林水産委員会 第35号(1957/04/25、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 前日の芳賀委員の質疑についての関連で若干質疑をいたしたいと思いますが、損害評価の問題でございます。  御承知のように各県連段階で一応評価をいたしまして、それを中央に上げてくる。それに対して中央でこれの最終決定が行われるのでありますが、それを見ておりますと、ある県では一二〇%以上、たとえば神奈川県などは一二三・九という状況でありますが、福井県では三二・五、山梨県では二二・六というように、非常に著しい段差があるわけです。こういうふうになりますと、素朴な農民から見ますと、一方は一二〇%以上に評価される、一方は二〇%か三〇%に評価される。一体どこに問題があってこういうことになるのか。……

第26回国会 農林水産委員会 第40号(1957/05/13、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今回東北並びに北陸の両電力会社から電気料金値上げの申請が出されておりまして、すでに地元におきましては公聴会等が行われているようであります。承わるところによると、排水関係は五%、灌漑関係は一〇%、その他の農事用電力、いわゆる脱穀調整等については二〇%程度の値上げを内容とするものであると伝えられております。御承知のように電力料金は農民にとって大きな負担でございまして、たとえば私どもの県で亀田郷などの六千七百町歩という大規模なところにおきましては、その負担が反当年間四千五百円というようなもう限界点に達しておるいわれているような状況にありますが、その中でやはり電力料金の占める比率はか……

第26回国会 農林水産委員会 第41号(1957/05/14、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今度設けられる審議会は、蚕糸業全般にわたっての広範な問題を審議されるようでありますが、従来ありました繭糸価格安定審議会はそのまま存置されるのか。あるいは今度の新しく設けられる審議会の中に新しい部門的なものとして存置されるのか。吸収されるのか。
【次の発言】 公取の委員長が見えておりますのでそれにお尋ねしたいと思いますが、その前にちょっと一般的な点でもう少し局長から伺っておきたいと思います。昭和二十六年に五カ年計画が樹立されまして、そこで一応の振興対策が立てられて数字も決定を見ておったわけでありますが、その中で桑園関係は二十三万町歩の計画が十九万三千町歩にしか及んでおらない。産……

第26回国会 農林水産委員会 第43号(1957/05/16、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと関連して。ただいまの局長のお話ですが、昨年は公定が一万七十円であったのが、実際の手取り総平均は九千九百七十円程度になった。その理由は大体二つある。時期別格差の二百十円が百七十七円になった。それから等級間格差が、八十九円程度見ておったのが二十二円に低下した。これが一番大きな原因であることは明らかなんでありますが、時期別格差は、これは天候その他の関係で、一定の基準で線を引かれておりますから、やむを得ない面もあると思うのです。しかしこの等級間格差の方は、昨年から特に検査等級の改正が行われまして、従来の一、二等を一等にし、三等を二等にし、四等の上は三等に繰り上げる。そういうふ……

第26回国会 農林水産委員会 第45号(1957/05/18、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま御報告を伺ったわけでありますが、昭和三十年十月からずっと農林省が当初設計、計画をいたしたものに基きまして準備をお進めになっておられるわけでありますが途中において資金の関係は第三次余剰農産物の受け入れが取りやめになったので、その点についての資金計画の変更はこれは当然なことであると思いますけれども、今日まで実施計画についてダムについては三十一年の十月ごろに実施計画が完成し、幹線水路上流部分は同年の十一月ごろに完成をしたということでありまするけれども、また下流の分については、いわゆる支線水路については実施計画ができ上っておらないということでありますが、当初われわれがこの法案……

第26回国会 農林水産委員会 第46号(1957/06/04、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 昭和三十二年度の生産者米価の決定に当りまして、政府は前年来予約集荷制度をとっておるのでありますが、予約制度をとるということは、植付を前にして米価の決定をなすことによって、農家が植付の上にこれを参考に資するという点を重視しておったはずでありますが、すでに東北地方等におきましても植付を終ろうとしております。今日植付が終る時期になっても、まだ米価審議会の開会のことも聞いておらないのでございますが、いつごろまでに政府原案が決定をし、米価審議会を開いて米価が決定される予定でありますか、おおよその見通しを承わりたいと思います。
【次の発言】 まだ予測がつかないということでございますが、承……

第26回国会 農林水産委員会 第47号(1957/06/05、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと関連して端的に一、二伺いますが、米価が公正妥当でなければならないということは申し上げるまでもないのでありますが、その公正妥当な米価を算出するのに一定の方式が問題になる。農業団体、農民団体その他は生産費及び所得補償方式によるべしという主張をしておるのであります。しかし政府はパリティ方式によるのである、こういう主張を昨日来一貫して主張しておられますので明らかであります。そこでそのパリティ米価の基本をなすところのパリティの基本年次をどこへとるか、これが米価を大きく左右する問題であります。まだきのう私の食糧庁長官に対する質問の際にはどうもばく然としておったようでありますが、今……

第26回国会 農林水産委員会 第48号(1957/06/06、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 最初に農林大臣から伺いたいのですが、私どもはこの法案の審議に当りまして、余剰農産物の見返り円を重要な資金源にするということについて疑いを持ちまして、この点について、もし見返り円をとめるようなことになった場合のことを想定いたしまして、この点をやかましく追及したのでありますが、われわれが心配をいたしておった通りに、第三次余剰農産物の受け入れが取りやめになった。この見返り円の取りやめになったことに関連して、その資金源は預金部資金が充当されることになったわけでありますが、それに伴って四分の利息が六分五厘というふうになる。この金利の負担部分が農民にしわ寄せになるというような、これはあと……

第26回国会 農林水産委員会 第50号(1957/06/08、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 公益事業局長にお尋ねいたしておこうと思います。  先般、東北、北陸両電力会社がそれぞれ、東北は二一・二%、北陸は二四%の料金の値上げの申請をいたしたのでありますが、その後政府は、東北については一八・五、北陸については一九・四程度に押えるという案をお作りになり、先般開かれた商工委員会でその案の御説明があったようであります。その後さらに当局は内容の検討をし、また与党側からもその値上げ率低減についての申し入れが行われたということを承わっておるのでございますが、現在の段階における電気料金値上げについての概要を御報告願いたいと思います。

第28回国会 農林水産委員会 第6号(1958/02/20、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 まず最初に、午前中の細田委員の質問と関連する事項について大臣にお尋ねしたいと思うのでありますが、それは農林中金の問題であります。農林中金の問題は別に深く質疑をいたす機会があると思いますが、ここでお尋ねしたいことは、とかく農林中金並びに農林漁業金融公庫等の融資の際に、業務方法書というものによって実務をやっておるのであります。たとえば農林漁業金融公庫の場合におきまして、前例をあげますと、自作農維持資金ができました際に、本委員会において法律の一部改正の修正をやったのであります。すなわち土地を担保にして融資をするというその担保条件を削除修正をいたしたのであります。しかるに公庫の業務方……

第28回国会 農林水産委員会 第8号(1958/02/27、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 長官に農業所得税の問題についてお伺いしたいのでありますが、三十二年度の農業所得税の総額はどれくらいの額になっておりますか。前年度と比較してどの程度の伸びになっておりますか。
【次の発言】 そういたしますと所得が相当に下っておって、税収見込みも相当下っておるということでありますが、ところが地方の実情を見ますると、税額は前年度よりはるかに上回っておるのであります。所得が下れば税収見込み額が下るのは当然なんでありますが、おそらくこの見込み額をはるかに上回ったものが上ってくると思うのであります。この点について実はお伺いしたいのは、国の税収見込み額と見合って、やはり国税庁としては各国税……

第28回国会 農林水産委員会 第9号(1958/02/28、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと委員長にお尋ねしますが、きょうは実は中金の業務運営全般について質疑をいたしたいという希望であったわけです。ちょっと遅刻して参りましたところ、開拓関係に限定するということのようでありますが、後日適当な機会に楠見参考人をお呼びになって質疑をおやりになる方針であるかどうか、それを承わって、もしあとで機会をお作りになるということであれば、芳賀委員からいろいろ具体的に伺ったようでありますから、私は質疑を取りやめにいたしてもよろしいのであります。

第28回国会 農林水産委員会 第12号(1958/03/07、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 統計部長に伺いますが、先月の二十七日の本委員会において統計部長は、県段階における数字は確信を持って申し上げることができるというお話でしたが、さっき瀬水参考人が述べたように、新潟県の場合は対前年比で申しますと五%増している。八千町歩ふえているわけですね。そこで、かりに同じだとすれば、面積がふえれば反収は減らなければならないのです。ところが、面積が八千町歩ふえておって、さらに収量がまた非常な増収だという数字が出ている。これは一郡の例でありますけれども、対前年比で反当三斗五升の増収ということになっている。この場合は中頸城郡でありまして、相当大きな郡でありますが、一郡で平均して三斗・……

第28回国会 農林水産委員会 第13号(1958/03/12、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま答弁を承わっておりますと、局長は蚕糸の価格については長期的には相当有望である、こういうふうに言っておられます。また従って、従来は政府が買い上げをやった場合に欠損をしたようなことがない、こういう答弁でありますが、これはちょっと時代が変っておるので、以前の統計や何かから出てきたものと現在では違っておるのではないか、化学繊維が今日のような高級な繊維が安く生産されるような時代になると、従来のような考え方でこれを処理するということは妥当でないのではないか、こう私は考えるのです。そこで従来はむしろ輸出中心にお考えのようでありますし、生糸は輸出が相当多いのでありますけれども、輸出に……

第28回国会 農林水産委員会 第14号(1958/03/13、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 臨時肥料需給安定法による従来の保管の問題でございますが、最近の肥料事情からいたしまして、ここ二、三年の生産の状況、在庫の状況からいたしますれば、一応ここでこれが無用論が出るのは常識上ちょっとわかるのでありますけれども、しかし最近の肥料が特に中共を中心とする輸出がようやく本格的になろうとするときに当たって、これが改正を行うということは当を得ないのではないか、こう考えられるのであります。従来の法律のもとにおきましても、保管の数量については、そのときの在庫の状況に応じてこれを勘案するということは当然行い得るのでありまして、特にここで法律の改正をしなければならないという理由はないので……

第28回国会 農林水産委員会 第18号(1958/03/26、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 酪農全体について最近急速に非常な伸びを見せておるのでありますが、最近の進展のテンポからすると、ここ数年の後には非常なだぶつきが出てくることは当然なんであります。これは実は大臣か政務次官に将来の見通しやら、基本方針を伺わなければならいと考えておったわけでりますけれども、一体将来このままにしておいたならばどの程度までこれが進展していくものであるか、また今の需給の状況から見て、やはりこれを抑制するところの措置を講じなければならないような事態が生ずるのではないかということが心配されるわけです。今後の酪農の見通しと、それに対する局長としての考え方を承わりたいと思います。

第28回国会 農林水産委員会 第19号(1958/03/27、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先刻稲富委員の質問に対する御答弁によりますと、最近空気銃の性能が非常に高度のものが出てきたというお話でございますが、従来猟法については制限がありますけれども、猟具について明確な規定が行われていないわけでございます。同じ空気銃といいましてもその性能がいろいろあるわけでありまして、ほんとうに子供のおもちゃ程度で別に被害もないというようなものもあり、またずっと性能の高いものになりますれば、従来の猟銃とそう変りのないものまで出てきておるということでありますが、そういう点で性能別に一定の制限を加えるというようなことができないものかどうか。また将来こういうものを全面的に禁止してしまうとい……

第28回国会 農林水産委員会 第20号(1958/03/28、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 一楽参考人にお伺いいたしますが、あなたのところで取り扱われております酪農関係の新しい施設に対する融資、協乳あるいは雪印というような農協系統の会社に対する融資がどの程度に行われておるか。それから昨年来の滞貨融資がどの程度に行われておるか。  それからもう一つは、従来はとかく総合農協第一主義に融資が行われており、また総合農協の中に入っておっても、酪農関係に対する融資というものは、どうも中金の方あるいは信連の方は好まないのではないか。そこで特殊農協というものはやむを得ず大資本の方に、生乳の取引関係において会社から融資を受ける。融資なりあるいは購入資金なりの融資を受ける。そうすると、……

第28回国会 農林水産委員会 第23号(1958/04/04、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 今の問題に関連して……。ただいま建設部長の説明ではまだはっきりわからない点があるのですが、要するに非補助事業に対する利子補給ということでありますが、非補助事業というものは非常にたくさんある。六十五億の利子でありますと、わずか四億程度しかないと思うのですが、四億程度で非補助融資の全体に対してこれを及ぼすことは不可能ではないかと思うのです。そうなりますると、同じ小団地の土地改良事業をやっておりましても、その恩典にあずかり得るところと、あずかり得ないところと出るのではないかと思うのでありますが、全体に及ぼすとすれば、どの程度の金額があれば及ぼし得るのか、またその選択の基準はどこに設……

第28回国会 農林水産委員会 第24号(1958/04/05、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 岸総理に伺いますが、農地改革が行われまして十余年になっておるのでありますが、農村には地生の亡霊が全国農地解放同盟というような名のもとに活躍をいたしておりまして、農地解放前の地主と小作の対立のような状態を再燃いたしておるのであります。これは政府与党が明確な態度方針を示さないところからくるものであって、政府与党の責任ではないかと思うのであります。首相は二十六国会までは地主に対する補償はこれを行わないと言い切っておられたようでありますが、二十七国会から答弁の内容が変って参りまして、単に農地補償を行わないということではなしに、日本の農村社会に急激な変化をもたらしたために、これから生じ……

第28回国会 農林水産委員会 第25号(1958/04/08、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま議題となりました分収造林特別措置法案に対する附帯決議について、案文を朗読いたします。   分収造林特別措置法案に対する附帯決議  一、分収造林の最も通常の対象地域と考えられる市町村有林及び部落有林は、権利関係が極めて複雑であり、且つ部落民の薪炭採草等日常生活に密接な関係を有するものであるから、分収造林契約を締結するに当っては、山村の土地利用区分について適正を期するとともに、現実に関係部落等の利用権者の全員が一致して当該契約に賛成した場合のほかはこれを行い得ないものとするよう、政府は指導に万全の措置を講じ、もって山村経済の振興に遺憾なきを期すべきである。  二、政府は、……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 農林水産委員会 第2号(1958/06/23、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣にお伺いしたいのでありますが、昭和三十三年度の米麦価についてのお尋ねをいたしたいのであります。  まず第一に、米の統制の問題についてであります。  大臣はただいまのあいさつの中にも米穀管理の継続という抽象的な言葉で表現されております。また、政府与党は米の統制はこれを続けるのであるということがいわれております。しかしながら、与党の中には直接統制はこれをはずして間接統制に移行すべきであるという意見がかなり強いようであります。特に、最近におきましては、昭和三十三年度の米麦価決定のあとにおいて外米と陸稲ともち米についてはこれを間接統制に移行すベきではないか、外米については、輸入に……

第29回国会 農林水産委員会 第12号(1958/07/31、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 第十一号台風とそれに伴う豪雨についての御質問を申し上げたいと思うのでありますが、今回の第十一号台風とそれに関連する豪雨に対して、農林省当局のとられた態度がはなはだ怠慢ではないか。農地局はいち早くそれぞれ係官を派遣されたようでありますけれども、振興局のごときは、県当局から視察並びに対策指導についての派遣方を要請したにもかかわらず、多忙のゆえをもってこれを拒否しておる、こういうような事実があるのであります。旱害は、一日々々と被害が増大して参りまして、やや緩慢なものでありますけれども、水害等は、これとはちょっと趣きを異にしておるので、やはり、それに対する対策、緊急措置というものにつ……

第29回国会 農林水産委員会 第13号(1958/08/01、28期、日本社会党)【議会役職】

○石田(宥)委員長代理 暫時休憩いたします。     午後三時三十一分休憩
【次の発言】 それでは委員会を再開いたします。足鹿覺君。
【次の発言】 角屋堅次郎君。
【次の発言】 大よそ四時ごろということです。
【次の発言】 承知いたしました。  芳賀委員。

第29回国会 農林水産委員会 第15号(1958/08/27、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農業災害については、ある程度質疑応答の中で明らかになっておりまするし、また時間の関係もありますので、私はきわめて要点だけを質問いたしたいと思うのであります。  ただいま答弁のありました天災融資の問題でありますが、これは一括して質問をいたしますから、それにお答えを願いたいのであります。各県に対して一応のワクの金額を定めておろされるようでありますが、このワクは、災害の状況、すなわち災害の程度、金額等を基準にしてやられるのか、あるいは、市町村からの要請、要望の金額を積み上げた金額を基礎にしてやられるのか、この点が一つ。  それから、融資をされるに当っては、とかく償還第一主義で末端に……

第29回国会 農林水産委員会 第17号(1958/08/29、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、昭和二十三年度台風第十一号及び七、八月の豪雨等による農林水産業被害対策に関する件といたしまして、日本社会党及び自由民主党共同提案にかかる決議案を提案いたします。  以下案文を朗読いたします。   去る七月下旬、台風第十一号の通過とその後の豪雨によって東北、北陸及び中部山間地帯等の各地において発生した農林水産業関係の被害により農林漁業者のなかには極度の窮状におちいり、今後の再生産を危惧される者がすくなくない実情にある。而して今回の被災地は、積雪寒冷地帯であるので、災害復旧工作の施行、罹災民の救済等の諸措置については特に緊急を要するのみならず、その多くは、三十一年災害に引続……

第29回国会 農林水産委員会 第18号(1958/09/09、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大蔵省の国有財産第二課長さんに伺いますが、新潟飛行場が本年三月に米軍から引き渡しを受けたはずでありますが、その後の管理状況はどうなっておりますか、伺います。
【次の発言】 そういたしますと、それぞれの所管並びに警備委託等はございますけれども、国有財産としての所管は大蔵省がやっておる、こう理解してよろしいわけでございますか。
【次の発言】 総括的な責任をお持ちになっておることであれば、総括的な問題でございますから伺いますが、今御説明があった通り、六十五万坪に上るところの広大な面積でありますが、これが、一方は砂丘地帯で小山になっております。一方は阿賀野川に面しておるのでありまして……

第30回国会 地方行政委員会 第4号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 行政局長にお伺いいたしたいと思うのでありますが、先年来地方町村の合併の特例法が設けられ、それが市との合併にまで発展をいたしておるのであります。一般論としては好ましい方向であるとは考えられるのでありますが、しかし、私ども特に農業県において、農村に住んでおる者といたしましては、必ずしも歓迎することのできない事態が発生しておるのであります。私は特に農村の関係で農林水産の委員会にもおるわけでありますが、この町村合併が行われまして以来の農政の後退というものは、まことに著しいものがあるのであります。たとえば、ある市におきまして、農政というものは一農政課長の任務になってしまっておる。あると……

第30回国会 農林水産委員会 第5号(1958/10/15、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと関連して局長にお尋ねしますが、今の農地及び農業用施設災害の普通は五〇%の補助率になっている。ところが、政令に定められたいわゆる高率補助の適用というのがあって、農地は八〇%、農業川施設災害は九〇%、こういうことになっているわけですが、この場合に、政令の中で、市町村の一年間の被害総額が関係農家数に八万円を乗じた額以上の場合、そのこえる部分についてこの高率補助の八〇%の適用ということになっているのですが、この場合に市町村ということは、町村合併の行われる以前の町村で計算をするか、あるいは新しい合併の行われた非常に広い関係で行われるかということが第一点。  もう一点は、関係農家……

第30回国会 農林水産委員会 第7号(1958/10/17、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して……。  ただいまの農林漁業金融のことでありますが、先般災害について報告がございましたとき、それに対する対策要綱というものの御報告を承わったのであります。その中に、農林漁業関係の金融業者協議の上に、今まで貸し付けてある土地改良とか造林とか林道、漁港等の災害復旧事業資金融資を施設指定災害として融資をし、または償還延期を行うことにしたという御報告があったわけですね。これは、施設指定災害として融資をされることについて、今久保田委員からいろいろ御質疑があり、答弁があったからよろしいのでありますが、その償還延期の問題ですが、実は地方では大へん問題になっておる。延期はただその一年……

第30回国会 農林水産委員会 第10号(1958/10/24、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと大臣に伺いますが、政府はさきに長期経済計画を企画庁でまとめたわけです。その中で、農産物一般、もちろん蚕糸関係も数字的に全部昭和三十七年までの計画と見通しが盛られているわけです。それに基いて本年の春蚕が終るころまで増産計画を地方においては進めて参ったわけです。ところが、春蚕繭の暴落、糸価の暴落にあわてふためいて今度は減産計画を打ち出す。なるほど、農業というものはなかなかむずかしいもので、農産物というようなものは、二割減産するといっても、種を減らすといっても、桑の伸びがよかったり気象条件がよければ、なかなか工場生産のようなわけには参りません。しかし、昭和三十七年までの長期……

第30回国会 農林水産委員会 第11号(1958/10/28、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま本委員会は台風二十一号、二号等についての決議をいたした次第でありますが、さらに、ただいま政府から三十三年災害関係の補正予算一覧表が配られまして、それぞれ各項自の予算の総額は三十五億八千三百万円ということに相なっておるわけであります。この際政府の所見をただしておきたいと存じますることは、私どもは、十一号台風並びにその後の災害対策ついては、さきに本委員会において決議をいたしておりまするし、本日は二十一号、二号等についての決議をいたした次第でございます。政府の予算は三十三年度災害としての農林省関係の予算の一覧表が提示されたのでありますが、そこで、この予算の配分は当日然三十三……

第30回国会 農林水産委員会 第12号(1958/10/29、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 昭和三十三年度産米の集荷に関しまして、本年度は御承知のように異常な気象状況のもとにおきまして全国的に各種の災害が起ったのでありますが、特に収穫期に入りまして長雨の被害が続出いたしたわけであります。それがために早場米については第二期並びに第三期についてそれぞれ五日ないし三日の延長が行われた次第であります。しかしながら、第四期について、もはやあと三日を余すのみでございますが、現在のところ東北、北陸等の地域においては特に出荷が遅延をいたしておるのでありまして、こういう状況のもとにその期日を十月三十一日に切りますことは、結果において農民の方が時期別格差の差金についての関係から無理な出……

第31回国会 農林水産委員会 第2号(1958/12/17、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいまの御説明の中にもありましたように、本委員会において昭和三十三年四月二十二日全会一致をもちまして寒冷地農業振興対策特別措置の確立に関する決議を行なったのでありますが、その決議の内容をここに審議の参考といたしたいと思いますので、委員長において委員会に配付せられるように要求をいたします。

第31回国会 農林水産委員会 第4号(1958/12/19、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと一点だけ伺っておきたいと思うのですが、きのうの大蔵大臣の答弁でも、十九万円、二十三万円の安定帯価格について再検討の時期が迫っておるということを言っておりますし、それから、今の農林大臣の答弁の中でも、必ずしも不利益な作付転換というようなものを強制する意思はないということで、また、強制する権限もないわけだから、それはおやりにならないと思う。ところが、一面において、多少の補助金を出して、作付転換をし、桑園の整備をするという準備段階に入って、すでに一万五千町歩ほどの見通しがついている、こういうようなことなのですね。そこで、養蚕農家が桑園を整備するというときに、やはり採算で転換……

第31回国会 農林水産委員会 第9号(1959/02/17、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 食糧庁長官にちょっと資料要求をしたいのです。内外米麦の需給見通し数字を一つ出していただきたい。それから、さっき僕がちょっとメモしたのですけれども、予算米価一万二百五十円の内訳を出してもらいたい。それから、もう一つ、食糧庁長官はきわめて簡単に予約減税の所得税該当分十五億で、住民税該当分八億円だとあっさり言っておられるけれども、この数字の基礎はきわめてむずかしいはずなんです。それと、この数字のはっきりしたものを、どういう積算で十六億と八億というものになったか、その内容を一つ出していただきたい。それだけです。
【次の発言】 関連して一問だけ。  開拓融資の問題について丹羽委員からい……

第31回国会 農林水産委員会 第10号(1959/02/18、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 水産庁長官に伺います。本年の一月二日の夜中でありますが、阿賀野川上流四十キロの地点にある昭和電工鹿瀬工場、これは御承知のように石灰窒素が主でありますけれども、その他酢酸ビニールの原料等の製造をいたしておりまして、そのカーバイドかすなどが相当量堆積してあったものが崩壊をいたしまして、それがために民家等にも相当被害を与えたのでありますが、特に下流四十キロにわたる魚族が全滅をしたのであります。この河川では、かつて昭和二十八年、三十年、三十一年と年々アユが全滅をいたしておったのでありますが、そのつどその原因をいろいろな角度から調査をいたしましたが、どうしてもその原因が確認できなかった……

第31回国会 農林水産委員会 第17号(1959/03/04、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して……。  今総裁の意見を聞いておりますと、団体交渉を拒否して個人々々で話をする、こういう話でしたね。ところが、今までの質疑応答の経過を見ますと、あなたが団体交渉をやっておられれば、一部分は解決ついたけれどもまだ三十何名も残るというようなことがなかったのではないかということを私は考えるのです。あなた方の事業というものが部分的に行われる事情ならば、これは団体交渉でなくてもいい。一団地としてこれを手に入れなければならないものを、これは団体交渉をやらないというところに、そもそも出発点を誤まっておるのじゃないか。そうでしょう。それをあなたは団体交渉というものは何か労働組合か何か……

第31回国会 農林水産委員会 第19号(1959/03/06、28期、日本社会党)【議会役職】

○石田(宥)委員長代理 午前の会議はこの程度にとどめ、午後一時半より再開することとし、これにて休憩いたします。     午後零時四十分休憩

第31回国会 農林水産委員会 第20号(1959/03/10、28期、日本社会党)

○石田宥全君 ただいま議題となりました飼料需給安定法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  飼料需給安定法は、政府が輸入飼料の買い入れ、保管及び売り渡しを行うことにより飼料の需給及び価格の安定をばかり、もって畜産の振興に寄与することを目的として昭和二十七年に制定され、その後昭和三十一年に、政府の保管する輸入飼料について、その品質低下のおそれがある場合、これを買いかえまたは交換ができる旨の一部改正を行い、今日に至っておりますが、わが国畜産業の現状を見ますに、自給飼料の生産はいまだ十分でなく、購入飼料に依存するところなお大なるものがありますので、飼料価格をできるだけ低位に安定させ……

第31回国会 農林水産委員会 第25号(1959/03/18、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 政府は、本年度の予算米価決定に当りまして、昭和三十年度より実施されて参りました予約減税を廃止し、予約減税該当分を米価に加算をするという方式をとったようでありますが、このことは、表面的に見ると、予約減税なるものがいわゆる富農政策であって一部の富農にのみ恩恵を与えるものであるが、これを廃止してその減税該当分を米価に加算することの方が農民一般に及ぼす好影響ありとして予約減税を廃止したようであります。しかしながら、この予約減税なる租税特別措置法は、昭和三十年度に実施をされた当初からいろいろ問題のあるところでありまして、単なるその他の租税特別措置法とは趣きを異にしておる。すなわち、予約……

第31回国会 農林水産委員会 第29号(1959/03/26、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して……。  俵装の問題が出ましたが、これは食糧庁でも研究課題になっておると考えられますし、また、必ずしも画一的にしなければならない問題ではありませんので、任意制ということも行い得る。現実には、俵を使っておるところもあり、かますを使っておるところもあるわけでございますから、この点についてあまりこだわることはないと思いますが、少くとも、俵というものはもう前時代的なものだという総体的な認識はだんだん深まってくると私は思うのです。ただ、検査の技術上の問題あるいは保管上の問題についてもう少し検討を進めていただきたい。  そこで、一点だけ伺いたいのは、最近新聞の報ずるところによると……

第31回国会 農林水産委員会 第30号(1959/03/27、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 足鹿委員から大体重要な点の質疑がございまして、ほぼ明らかになったのでありますが、私はこの機会にまず大久保参考人に伺いたいと思いますが、第一は、農業と他産業との課税上の均衡の問題であります。従来はややもすると農民の税金は他の産業と比較して低いのではないかということが言われておる。臨時税制調査会等の結論を見ましても、農民の税金は安いのである、こういうことを答申の中にうたっておるのであります。しかし、実際農業経営の内容を見ており、また私自身も農業経営をやっておるのでありますが、なるほど所得税の面においてはあるいは低いと言えるかもしれないが、私は、これは所得が低いから所得税が低いのだ……

第31回国会 農林水産委員会 第31号(1959/04/30、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、先般来当委員会において論議されておりました農林水産関係の国鉄運賃の改訂に関しまして決議をするの動議を提出いたします。  農林水産関係の国鉄貨物等級改訂に関する件について趣旨の説明をいたします。  国鉄は、三十二年の十月十六日に鉄道運賃制度調査会を設置し、最近における経済情勢の変化とか他の輸送機関の発達により鉄道運賃に種々の不合理や不均衡を生じていると思われる等の理由で、運賃改訂を行うべく検討を進めているようであります。昨年はまたこの調査会の意思をくんで貨物部会が設置され、具体的に国鉄貨物運賃について調査研究をいたして参ったのでありまして、その一応の結果が昨年十二月二十二……

第31回国会 農林水産委員会 第34号(1959/06/10、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 三十四年度産米価格の算定方式の問題については、芳賀委員から質疑が行われまして、はなはだ不明確な答弁でございましたが、しかしながら、まだ政府の案が固まっていないとすれば、これはまあやむを得ないことだと思います。しかし、先ほど芳賀委員の質問に対して、米価審議会に諮って御意見を聞いた上で決定をしたい、こういう大臣の答弁でありますけれども、これは大臣の答弁の方が間違っておると思うのです。米価審議会というものは、閣議において諮問案を決定されて、閣議決定の諮問案について諮問をされることになるのであって、従来は、諮問案についていかなる答申が行われようとも、ほとんどこれを修正しないという慣例……

第31回国会 農林水産委員会 第35号(1959/06/11、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 各参考人からは、われわれが審議の過程にあります昭和一十四年度産米価についての大へん参考になる御意見を拝聴いたしまして、感謝をいたす次第でありますが、二、三の点につきましてお尋ねいたしたいと思うのであります。  ただいま馬場参考人からは、バルク・ラインの八〇%をとるということについては、教育等の場合を例に引かれまして、必ずしも妥当でないのではないかという御意見があったわけでありますが、私は、この点に関する限りは、教育とはいささか趣きを異にしておりまして、低い生産費からだんだん並べて参りまして八〇%までということになっておりますから、ここで馬場参考人がお話しになりましたようなこと……

第32回国会 農林水産委員会 第2号(1959/07/03、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま御提案になりました昭和三十四年産米価等に関する件の決議案に対し賛成の意を表する次第でございます。  従来のパリティ米価なる算定方式は、かつてのいわゆる抑制米価で、需給関係からいたしまして米価を政治的に抑制するという趣旨から出発をいたしておるのでありまして、当初の価格パリティから所得パリティに変ったと申しましても、基礎的にはやはり抑制米価のための算定方式であったことは言うまでもないところでございますが、多年にわたる農民団体の主張でありまする新しい算定方式である生産費及び所得補償方式に基いて算定されることが、真に食管法に指摘いたしますところの再生産を確保し、また政府が主張……

第32回国会 農林水産委員会 第3号(1959/07/07、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 いろいろ資料がたくさん出ておりますけれども、エンゲル係数の最近の動向がどこにも出ていないのですが……。

第32回国会 農林水産委員会 第4号(1959/07/08、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 昭和三十四年度産米価格決定に当りまして、自由民主党の政策マンと言われる新農相に対して、基本的な問題について、まず第一に米の統制の問題についてお伺いをしておきたいと思うのであります。  米の統制は、ひとり生産者農民に対する保護政策であるばかりでなしに、消費者に対しても、やはり、米価を安定させるという意味において、予想されるところの出来秋には暴落をするが端境期においては暴騰するというような不安定から消費者の生活を擁護するという意味において、当然これは存続すべきであると考えるのでありますが、一面、需給の状況を見ますると、ここ数年ならずして需給のバランスがとれるような状況も予想される……

第32回国会 農林水産委員会 第5号(1959/07/09、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大へん時間がおそくなっておりますから、要点だけを御質問申し上げたいと思うのであります。  まず最初に通産省の鉱山保安局長にお尋ねしたいと思うのでありますが、ここ数年来新潟市並びにその周辺における天然ガスの採掘に伴いまする地下水のくみ上げが急激に増加いたしまして、地盤沈下の状況もここ数年の間急激な沈下をいたしておる次第でありますが、これに対しましては、すでに以前から、その原因はおそらくガスの採掘によるものであろうと言われておったにもかかわらず、資源調査会における調査がなかなか進まなかったわけであります。これには、もう御承知だと思うのでありますが、やはり、ガス業者の方で相当な運動……

第32回国会 農林水産委員会 第6号(1959/08/10、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいまの須賀局長答弁の中で、農林省としては一応の主張をつけてその品目を提出したが、採択するかどうかは向う様次第だという意味の答弁があったわけです。これは基本的に非常な間違いでありまして、いやしくも公共割引というものについての農林相の主張を明らかにしてこれを要求しておる以上、その要求を通すために努力をしなければならないはずなのです。それを、決定を国鉄にまかせるという意味の答弁が行われたことは、われわれは了承しがたい。果してそういう真意であるかどうか。これは重大な問題でありますので、もう一度その点は明確な答弁を願いたい。

第32回国会 農林水産委員会 第7号(1959/08/11、28期、日本社会党)【議会役職】

○石田(宥)委員長代理 農林水産業の振興に関する件につきまして調査を進めます。  紀淡海峡における火薬の投棄問題及び密漁船の問題等につきまして質疑の通告があります。この際これを許します。   早川 宗君。     〔石田(宥)委員長代理退席、委員   長着席〕

第32回国会 農林水産委員会 第14号(1959/10/01、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 その前に、ただいま芳賀委員からも御指摘がありましたが、きょうは所管の長官が、一応姿を見せたのでありますが、そのあと姿をくらませておるのです。これは、きょうは大臣も出席をいたしておりませんし、重大な問題の審議に当って所管の長官が一応出席しながら見えなくなっておる。何か事情があるかどうか。これは委員長においてその事情がよくおわかりであるならば御説明を願いたいし、もし委員長にも断わりなしにせっかく出席をしながら行方不明になるというようなことであるとするならば、これは委員会ひいては国会を軽視するもはなはだしいものであって、これはわれわれ容認できない。それらの事情を委員長において明らか……

第32回国会 農林水産委員会 第17号(1959/10/22、28期、日本社会党)【議会役職】

○石田(宥)委員長代理 石井男君。
【次の発言】 寺田省一君。
【次の発言】 本問題は農林水産業に対する影響がきわめて甚大でございまして、本日は経済企画庁長官も運輸大臣も出席されておりません。当然これは経済企画庁長官並びに運輸大臣の出席を求めてこれを審議しなければならぬ問題であると思うのでありまして、議事の進行上、本日は参考人に対する質疑にとどめるということに対しては協力いたしますが、きわめて近い機会にこれらの両大臣の出席を求めた上で根本的にこの問題を審議されるように委員長から善処されることを求めまして、私は質疑を取りやめます。

第33回国会 農林水産委員会 第2号(1959/10/30、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいまの各府県別の消費者価格の問題ですが、これは、昭和三十二年の十月から実施するにあたって、当時単年度の一時的な現象をデータにしてきめられておる。たとえば、新潟県のごときも、当時只見川開発等のために実勢価格が相当高かったというようなことで、全国第一位に位する生産県でありながら丙地に編入されておる。全くただ単なる一時的な現象というものをとらえてこういう格づけが行なわれたのでありますが、今回またこの改正を行なおうとするにあたって、一体どういう心がまえでどういうデータに基づいて改正をやろうとするのか、この点を芳賀委員の質問事項と関連して明確にしておいていただきたい。

第33回国会 農林水産委員会 第6号(1959/11/19、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 運輸省の自動車局長に伺いたいのです。  通運料金の改定について準備が進められておるようでありますが、この提出された資料によって見ますると、総体では九・八八%の増収ということになっているようでありますけれども、金額としては増収見込額五十億七千四百万円。しかし、通運料金改定に関係する料金種別の収入合計では三百三十四億八千四百万円ということでありまするから、十五%の増収ということになると思うのです。それから、基本運賃料金の取扱料、積卸料及び集配料の収入合計は三百十三億六千八百九十余万円でありまして、これだけでは一六%の増収、こういうことになるようでありまして表面的に伝えられておる九……

第33回国会 農林水産委員会 第13号(1959/12/10、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農林大臣にお伺いします。  先般開かれた米価審議会に対する諮問案並びに資料、委員の質疑に対する答弁等を見ましたが、今般は算定方式についての諮問が行なわれておるわけであります。その算定方式は、御承知のように、今突如として起こったものではないわけでありまして、多年の論議が集積されて、ことにことしの春は米価審議会においてもあるいは本委員会においてもずいぶん議論のあった問題でありますが、ことしの春の米価決定にあたっての算定方式についての論議は、結論といたしましては、本年の春は算定方式を明らかにして筋の通った価格決定ができなかった、よって、九月ごろに米価審議会を開いて算定方式を諮問する……

第33回国会 農林水産委員会 第17号(1959/12/23、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、自由民主党、日本社会党、社会クラブ及び民社クラブを代表して、修正案を提出いたしたいと存じます。  修正案文及び修正案に関する要綱はお手元に配付いたさせておりますので、それをごらん願いたいのでありますが、この際簡単に修正案の趣旨を弁明することにいたします。  養鶏振興法案は本年四月四日に国会に提出されまして、以来今日まで継続審議をして参ったのでありますが、この養鶏振興法案は標準鶏の制度を中心といたしております。これは実質的には種鶏を中心とする制度でありまして、本法案は養鶏農家にひなを販売しております孵化業者に関する規定、養鶏経営を安定させるための総合的な見地に立った対策に……

第34回国会 内閣委員会 第11号(1960/03/03、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 総務長官にお伺いいたします。まず第一に、一千万円の予算を計上されましたが、その使途を明細に承りたいと思います。
【次の発言】 三百八十八万円の調査委託費はどういう団体に委託されておるのですか。
【次の発言】 この委託調査は長い間地主の補償要求をやって参りました旧地主の団体に委託をするという下話が行われておったということでありますが、そういうことになりますと、きわめて不公明な一方的な結論が出てくることはきわめて明瞭でありますので、そういうことについてはっきりそうでないということが断言できますか。
【次の発言】 そこで次に本論に入りますが、この法案の提案まで昭和二十六、七年からの……

第34回国会 農林水産委員会 第6号(1960/03/01、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、自由民主党、日本社会党及び民主社会党を代表して修正案を提出いたしたいと存じます。  修正案は、お手元に配付いたさせております通り、三十三国会同様の趣旨でありますので、その詳細の説明は省略させていただきます。  何とぞ前国会同様に御賛成を賜わらんことをお願いする次第でございます。

第34回国会 農林水産委員会 第9号(1960/03/10、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農業課税全般について御質問申し上げたいと思いますが、まず最初に、昭和三十年以降における農業所得税の課税人員とその額、特に所得税法改正前と後との関係について、なお、三十四年度の問題は想定額でけっこうでありますが、お示し願いたいと思います。
【次の発言】 ただいまお示しになりましたように、農業所得税そのものは総体から見るとあまり過重な負担でないように見受けられるのでありますが、農家経済調査、これは農林省の農家経済調査でありますが、これによってみますと、ここで三十三年度のものが最近出ておりますけれども、三十二年度のものによって担税力とその実情を分析してみますると、農家の総所得、すな……

第34回国会 農林水産委員会 第14号(1960/03/22、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 土地改良事業に関しまして本日各参考人各位の陳述を拝聴いたしまして、今日わが国における土地改良事業が年々三百億以上の予算措置が行なわれながら、地方においてはあるいは事業が年度当初計画のように進まないような問題があり、あるいはいわゆる不振土地改良区といわれるような多くの問題点を含んでおる実情にかんがみまして、われわれは今後いかなる施策を講ずべきかについて検討いたしておる次第でございますが、各参考人の陳述によってほぼその問題点が明らかにされたようでございます。  なお関連して二、三御質疑を申し上げたいと思うのでございますが、最初に安部参考人について伺いたいのでありますが、全国土地改……

第34回国会 農林水産委員会 第15号(1960/03/29、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 七地改良関係で建設部長にお尋ねをいたしたいと思うのであります。  先般ここで土地改良事業団体の関係者を呼びまして参考人としての意見の聴取をいたしたのでありますが、そのときにいろいろ意見が出ておるわけであります。私はごく簡単に要点だけの質問を申し上げたいと思うのであります。  現在の土地改良法によれば、関係地域の三分の二以上の同意があった場合には府県知事がこれに認可をする、こういうことになっておるのでありますが、実は、新潟県で現在起きておる事例でありますけれども、三分の二の同意に達しないにもかかわらず、発起人の方から近く三分の二以上の同意を得る自信があるからという言質を得て、認……

第34回国会 農林水産委員会 第16号(1960/03/30、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農地局長に伺いますが、ただいま春肥の購入期に入っておるわけでございますが、営農資金の手当が例年の通り開拓者にはきわめて困難を来たしておることは御承知の通りでございます。開拓者に対する営農資金の融通については、建前が組合単位に行なわれておりまして、一部の組合員が償還をいたしましても、組合全体が償還いたしませんと、次の融資ができない、こういう建前になっておるわけでございます。従って、東北地方等においては多くの開拓民が無肥料で耕作を開始せざるを得ないような困窮の状態にあるわけでございますが、個人的に償還を終わった農家に対しては、何らか特別の措置をもって、無肥料耕作をせざるを得ないと……

第34回国会 農林水産委員会 第20号(1960/04/12、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 資料をちょっと要求したいと思うのですが、最近いわゆる開拓者の中に脱落者が相当出ておるわけです。この脱落者と称する、開拓地を離れて他の産業に従事したり、中には海外に移住するような者も出ておるわけでございますが、そういう人たちの状況、特に貸付金の処理状況を伺いたい。  それから、次に、政府は、従来買い上げておった土地、――これは大部分農地でありまして未懇地が多いと思うでありますけれども、約五十万町歩程度の不用地を処分しようとしておるようでありますが、これは地方によりましては開懇適地であって、当然それは開懇されなければならないのですが、あるいは水田にもなり畑にも十分なり得るようなと……

第34回国会 農林水産委員会 第23号(1960/04/19、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先ほど井上参考人から、政府融資二百二十億程度の中で、四十億ないし五十億程度は実際には農家の手には届いていないであろう、あまり正確な数字ではないが、ほぼその程度の推定であるというお話がございました。この点、実は私、前からちょっと不審を抱いておった点でございますが、きょうこの点を明らかにしていただいて大へん参考になったわけでありますが、近藤参考人についてこの点をお伺いしたいと思います。  私ども多年にわたって開拓問題の法案の審議並びにその政府の指導や運営や予算関係について審議をいたして参ったのでありますが、今日まで、ただいま井上参考人によって述べられたような点について、関係の皆さ……

第34回国会 農林水産委員会 第24号(1960/04/20、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 開拓三法案の審議にあたりましては、同僚各委員からいろいろな角度からもはや質疑はおよそ出尽くしたようでありますが、しかし、なお、間引き対策と営農類型の問題等、根本的な問題がたくさん残されておると思うのであります。要するに、今度の改正案というものは、多年開拓行政について抜本的な対策が主張されてきたにもかわらず、またもや同じようなことを繰り返すことに終わるのではなかろうか。金融対策のごときはまことに高利貸しのような態度で、貸し付けたものをただ先に追い送って、結局は開拓農民からしぼり上げるといったような政策にほかならないと考えられるのであります。おそらく一両年を出ずして再びまたこれが……

第34回国会 農林水産委員会 第28号(1960/05/12、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 昭和二十五年度の米価についてお尋ねをしたいと思うのでありますが、まず冒頭に、長官はとかく答弁に秘密主義をとっておられるようでありますので、しばしば誤解を招くおそれもあります。私は、きょうは農林大臣も不在でありますので、あまり突っ込んだ質問をするつもりはございませんから、ざっくばらんに御答弁を願いたいと思います。  まず最初に、須賀長官は、四月の四日に昭和三十五年度産米価の価格体系の変更についての談話を発表しておられるわけです。これは四月の四日という時期から見ていろいろに解釈されるわけでありますか、ときあたかも米価審議会におきましては小委員会を設けて算定方式についての審議が進め……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 運輸委員会 第37号(1961/06/06、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 ただいま議題となりました積雪寒冷特別地域における鉄道軌道の交通の確保に関する特別措置法案につきまして、その提案理由の説明を申し上げます。  裏日本、とりわけ積雪寒冷地域の産業、経済及び生活水準は、全国的に見た場合きわめて劣弱な地位にあることは、何人も否定できない事実であります。すなわち一人当たりの所得水準は、昭和三十二年度においてようやく全国平均の八〇%程度に達したという現状であります。所得水準がこのように低位にあるということは、積寒地域の国内市場を狭める結果となり、ひいては産業立地上の大きな障害となっているのみならず、わが国経済発展上、一大障害となっているものと考えられます……

第38回国会 建設委員会 第32号(1961/05/18、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 同根参考人にお伺いしたいのでありますが、私は特に農用地に関する電気事業の関係でお伺いしたいと思います。  電気事業関係で、電柱や鉄塔の敷地になりますところは、おおむね最近ではやや適正な補償が行なわれておるわけであります。しかし、線下補償といいますか、組下についてはほとんど無視されておる実情にあるわけです。農民の間にしばしば議論が起こりまして、会社当局に強硬に補償の要求をいたしますと、最近ようやく一部には多少の補償をするような事態も見受けられるのでありますけれども、おおむね無償でそれが使用されておるという現状であります。この点につきましては、実は会社側が調査したところによりまし……

第38回国会 建設委員会 第33号(1961/05/19、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 せっかく通産大臣がお見えになりましたので、今回審議されておりまする公共用地取得に関する特別措置法案の中に、電気事業に関するもので発電または送電、変電施設等が含まれておるのであります。電気事業の発展は、国民生活にとっても、あるいは日本の産業の発展にとっても重要なことであることは言うまでもないのであります。従来しばしば発電または送電や変電施設のための用地取得に問題が起こりまして、あるいはごね得であるというような問題も新聞等にはしばしば出ておることは、はなはだ遺憾に存ずる次第でございますが、その原因を探究して参りますと、これは公共事業であることには相違ありませんけれども、本法案の第……

第38回国会 農林水産委員会 第2号(1961/02/08、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま大野委員によって雪害の状況はつぶさにお述べになりましたし、またそれに対する緊急措置としての金融面その他についてもお話がありましたので、私はそれに触れようとは存じませんが、きのう報告になりました資料は、ただ県からの報告を集計したにすぎないのであります。雪害は、御案内のように、被害が現われて参りますのは雪解けを待って今後にかかっておるわけであります。しかし、ただ県からの報告を集計しただけでは全く権威のないものでございまして、政府がいかなる措置をとるについても、やはり農林省独自の調査機関があるわけでございまして、これについて統計部長さんに伺いたいと思いますが、最終的な被害の……

第38回国会 農林水産委員会 第9号(1961/03/01、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 森林国営保険の一部改正についてただいま詳細御説明を承ったのでありますが、二、三点についてお考えをお伺いいたしたいと思います。  まず第一に、この法案の対象は、従前からそうでありますけれども、造林地に限定されておるようであります。しかし、地域によっては、必ずしも造林地でなくとも相当の収益をあげる相当の森林があるのでありますが、これを造林地に限定されたのはいかがな理由によるものであるか。自然林といえども必ずしも造林地に見劣りしないようなところもあるのであって、そういう場合には、希望者があるならばこれを対象にしてもいいのではないか、こう考えるのですが、どうですか。

第38回国会 農林水産委員会 第14号(1961/03/15、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、農業基本法を中心とする農業の基本問題について御質問を申し上げたいと思うのであります。  最初に、政府の所得倍増政策と農業基本法を中心とする総理のお考えを承っておきたいと思うのであります。
【次の発言】 この基本法につきましては、昭和三十三年度に農林漁業基本問題調査会設置法案が提案されました当時、政府は基本法を作る意思はないということを当初強く主張しておったわけです。この調査会の答申が行なわれた後においても、その態度はあいまいな態度で、政府与党の中には反対の意見が相当多かったのであります。昨年の総選挙直前に、池田総理は農業人口の六割削減論を発……

第38回国会 農林水産委員会 第16号(1961/03/17、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 関連して答弁をいたしますが、実は、きょうは基本法の論争でございますので、ようやく基本法の本論に入ったところで補足するのもどうかと思うのでありますけれども、綱島委員の所論によりますと、農民が苛酷な搾取のもとにあったということは間違いではないか、こうおっしゃるのですが、しかし、綱島委員は、大正の末期から昭和の初めにかけて新潟県で農民運動のわれわれの指導者であった。当時綱島委員はわれわれにこういうことを言ったのです。日本の歴史は農民搾取の歴史であり、農民を奴隷のごとく搾取し来たったものである、豊臣秀吉のごときは農民に対して民百姓はとうふを食らうべからずと言った、百姓は絹の着物を着る……

第38回国会 農林水産委員会 第28号(1961/04/12、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連。  ただいまの答弁ですがいろいろな条件があるわけですね。設備の整っていないところへ出しても困るということで、圧偏または挽砕をする設備を有しているということが条件になっているわけです。それはいいといたしまして、特に新潟県の豪雪地帯などで輸送力の非常に困難なところから、最近毎日のように、あすのえさもない、何とか頼むというような電報がずっと入ってきているわけです。そこで、そういう麦作地帯でないところ、大・はだかというようなものはほとんど作っておらない、貯蔵されておらない地域、そういうところの農協が申請し希望した場合にもそういうところへも回してやれるかどうかということが一点。も……

第38回国会 農林水産委員会 第30号(1961/04/14、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 ただいまの問題については……
【次の発言】 私も提案者の一人ですから、私からもお答えいたします。
【次の発言】 大野委員に申し上げますが、イデオロギー論争だとかあるいはソ連や中国の合作社の問題とかコルホーズの問題とかいうものにはいろいろ見方がございまして、これはやはり見る人の立場々々によって違うのでありまして、きょうは学生の討論会ではございませんから、議題になっておりまする農業基本法の関連において議論をしていただきたいと思います。  そこで、関連のある問題については、たとえば中共の初級合作社に対して、互助組から初級合作社、高級合作社あるいは人民公社への発展の途上におけるいろい……

第38回国会 農林水産委員会 第31号(1961/04/18、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要な施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって、農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方では、これが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定せられたのであります。自来今日まで数次の改正を見、本法を根拠に土地改良事業の実施、土地改良区等の設立運営が行なわれ、農……

第38回国会 農林水産委員会 第48号(1961/06/05、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、自由民主党、日本社会党、民主社会党を代表いたしまして、ただいま御提案になりました土地改良区の財政の再建に関する件の趣旨弁明をいたしたいと思います。  まず、案文を朗読いたします。     土地改良区の財政の再建に関する件(案)   全国の土地改良区のうちには、災害、事業進度の遅延等の原因により農民からの負担金の徴収が思うにまかせず金融機関に対する借入金の返済に苦しみ、経営上困難に陥っているものがすくなくない。   政府は、早急に正確な実情の把握に努め、その根本対策を樹立すべきであるが、とりあえず、三十七年度を目途として、業績の特に不振な土地改良区に対し、指導の強化、合併……

第39回国会 災害対策特別委員会 第9号(1961/10/18、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きょうは、大臣が都合がつかないそうでございますので、関係の局長へお尋ねをしたいと思うのであります。  最初に、自創資金についてお伺いをしたいと思います。本年の五月以来の災害に対しまして、災害に関する資金ワクというものがどの程度用意されているか、また、今日までの各県からの要請額がどの程度であるか。これは従来、災害関係は、災害の程度その他によりまして所要額を増額をするのがいつもの例でありますが、今回の引き続く災害に対する資金の割当、それから需要額、それからの点をお尋ねをいたしたいと思うのであります。
【次の発言】 府県からの要望額に見合う程度に増額できることであろうと思うのであり……

第39回国会 大蔵委員会 第8号(1961/10/20、29期、日本社会党)

○石田宥全君 ただいま議題となりました畜産物価格安定特別会計法案につきまして、その提案の理由及び概要を御説明申し上げます。  最近におけるわが国の畜産の発展は、まことにめざましいものがありますが、その反面、従来から畜産物の価格安定に対する適切な施策に欠けていたため、経済の変動等につれてしばしば牛乳、乳製品、食肉等の価格が低落し、生産基盤の弱体な生産農民はそのたびに大打撃をこうむり、ひいては農業経営の安定、畜産の振興及び国民経済の発展を阻害して参ったのであります。  しかして今日、新しいわが国農業の発展のにない手として、畜産が重視せられ、いよいよその抜本的な振興対策の確立が強く要請せられておるの……

第39回国会 農林水産委員会 第2号(1961/10/02、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 本委員会は、実力者といわれる河野さんを大臣に迎え、また大物の委員長を迎えて、大へん大きな期待をいたしておるわけであります。河野さんには、前の農林大臣時代にも本委員会でしばしばいろいろと問題の討議をいたしておったのでありますが、大きな期待を持っておっただけに、今度の食管法に対する河野構想が発表されましたことについては、実は大きな失望を禁じ得なかったのであります。  今日、米作農民にとりましては、春の基本法審議の最中にも、所得倍増計画の中で、米は直接統制を廃止し間接統制に切りかえるものとするという文章が入っておったので、実は問題を起こしておったのであります。当時、基本法審議にあた……

第39回国会 農林水産委員会 第12号(1961/10/24、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 経済企画庁長官にお伺いしたいと思うのですが、最近の青果物の値上がりが激しいものがありまして、一般国民の間に非常な関心を持たれておるわけであります。先般の経済企画庁での国民生活に関する不満調査によりますと、野菜、鮮魚、肉、牛乳、卵などの生鮮食料品の値段が高い、鮮度が落ちておる、品質が悪い等々の不満が現われておるようであります。この問題は根本的にはいろいろ問題があろうかと思うのでありますけれども、今日諸物価の値上がりしておる中で特に生鮮食料品の値上がりの比率が大きいことについては、大臣もすでによくお聞き及びのことであろうと思うのでありますが、この問題に対して経済企画庁としては今後……

第40回国会 決算委員会 第19号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、委員長にお願いいたしますが、只見川地域開発関係の資料を要求をしていただきたい。経済企画庁からも見えておりますが、数がたくさんありますので、その番号を申し上げておきますが、最初に、只見川地域開発に関する昭和二十八年七月二十八日第十回電源開発調査審議会で決定された電源開発基本計画書。二番目には、電源開発基本計画、今申し上げたものでありますが、これに基づき電源開発促進法の規定によって公表された公表事項。三番目は、政府決定計画の内容。四番目は、奥只見地点の当初計画と許可の内容。五番目は、奥只見地点の昭和三十三年計画変更事項と許可内容。六番目は、奥只見地点の昭和三十四年計画変更事……

第40回国会 建設委員会 第20号(1962/04/26、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 建設大臣にお伺いしたいと思うのでありますが、わが国の都市は、東京都を初めといたしまして異常な膨張をいたしまして、最近の交通麻痺の状態やあるいは上水道の状態等、まことに憂うべきものがあるのであります。これは従来のわが国の行政が無定見であり、無計画的に、いたずらに自然の成り行きにまかせてきたことの当然の帰結のように思うのでありますが、この辺で行き当たりばったりの行政をやめて、もっと計画性を持った一定の根本的な検討をする段階に来たのではないかと考えるのであります。そういう意味におきましては、今回提案されております二つの法案に基づいて、すでに首都圏市街地開発区域では十六地区が指定され……

第40回国会 農林水産委員会 第5号(1962/02/13、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案理由を御説明申し上げます。  戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要な施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方ではこれが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定せられたのであります。自来今日まで数次の改正を見、本法を根拠に土地改良事業の実施、土地改良区域等の設立運営が行なわれ、農民……

第40回国会 農林水産委員会 第9号(1962/02/21、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 両参考人に二、三お伺いしたいと思うのであります。ただいまの足鹿委員の質問に対するお答えやら、あるいは決算委員会の模様などで大体のことはわかったのでありますが、そこで御両名の方に伺いたいことは、高橋参考人も小市参考人もいずれも農業に経験を有せられておる。ことに小市参考人のごときは満州で開拓をやってこられたということでありますから、そういう方面の経験者であるわけですね。そういう人たちが開拓移住者募集要領というものをよくごらんになって、現地に参られまして、その募集要領というものと現地の状態が著しく異なるということは、そこに足を一歩踏み入れば明瞭なわけで、そこで一体将来農場をやって生……

第40回国会 農林水産委員会 第10号(1962/02/22、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 私は、提案者を代表し、ただいま議題となりました農業生産組合法案について、その提案理由及び内容の概要を御説明いたしたいと存じます。  わが国農業における経営規模の零細性は、今日、農業生産力の発展と農民所得の向上をはかる上に、致命的な欠陥となっております。すなわち、最近の農業機械の急速な普及も、農家経済にとっては、むしろ過剰投資となって投資効率を低くし、経費を増大させ、所得率を低下させております。  一方、経済の高度成長政策によって、大資本の成長は急テンポで進み、農業は、生産、流通、価格の各方面にわたる経済的圧迫を受け、農業と他産業との所得格差は拡大し、このままでは、現状の家族経……

第40回国会 農林水産委員会 第26号(1962/03/29、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 お答えいたします。  ただいま小枝委員から御質問がございました問題の前段の行政確保に関しましては、これは私ども水資源開発公団設置に関しましても態度を明らかにしたのでありますが、さらに水資源開発との関係の上に立って抜本的に土地改良法の改正をいたしまして行政確保をはからなければならないと考えておる次第でございます。  第二条の「債務の弁済が著しく困難な土地改良区」云々ということで、どの程度あるかという御質問でございますが、この点は実は農林省当局が従来みずから権威ある調査をなかなかいたしませんで、土地改良全国連合会に委託調査等をいたして参りましたが、全国連合会におきましてもこれがサ……

第40回国会 農林水産委員会 第27号(1962/04/04、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 議事運営について大臣の意見をただしたいと思います。  先般、三月二十七日、当委員会における農林大臣の言葉の中に、「私は農林行政の全般の責任を持っておりますから、長官からでなく、長官がどういう案を承っておりましても、決定は私がいたすのであります。私が不同意のものは外に出るわけがないのであります。お聞きになってもこれは価値がありません。」という答弁がある。こういう態度でありますと、私どもは大臣のおられないところで、長官や局長を相手にして法案の審議をいたしましても、あとで大臣に否定されるようなことがありますと、全くこれは議論がナンセンスだということになるのであります。従って、今後法……

第40回国会 農林水産委員会 第32号(1962/04/17、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農地法並びに農協法の一部改正について御質問を申し上げたいと思うのでありますが、昨年の春、第三十八国会におきまして、政府与党は、農業基本法に対して、当時の現状分析等については必ずしもその認識を異にするものではなかったのでありますけれども、ついに大きな主張の相違点をそのままにして強行採決をいたしたのであります。たとえば、社会党は食糧の自給度を高むべきであるという主張を強くいたしたのでありますが、政府与党はついにこれを退けて法案の中に入れるに至らなかった次第であります。また、選択的拡大を主張いたしまして、この基本法と同時に提案をされました大麦、裸麦に対する作付転換のごときは、これは……

第40回国会 農林水産委員会 第34号(1962/04/19、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 池田内閣は、昨年所得倍増計画と関連いたしまして農業基本法を提出されました。農業基本法について、情勢の分析その他については社会党と必ずしも大きな食い違いはなかったのでありますけれども、基本法を中心とする考え方には大きな相違があったわけです。私どもは、池田総理の言われる基本法の構想は農民の削減論、切り捨て論だ、こう申したのでありますが、総理は切り捨てでなくて切り上げ論だ、こうおっしゃったのであります。しかし、それは切り捨てであろうが、あるいは切り上げであろうが、池田さんのお考えになっておるように農業人口は大幅に減って参りました。農業人口がほかの産業に移って参りましたが、ほかの産業……

第40回国会 農林水産委員会 第44号(1962/07/05、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 本日の委員会は六月二十三日の本委員会の懇談会で日時の決定をいたしまして、特に米価審議会との関係がございまして、三十七年産米価を中心として審議を尽くすということで開会をせられたはずであります。しかるに本日ただいままで農林大臣が出席をいたしておりません。農林大臣は先般来各地方を回りましていろいろな発言をいたしております。たとえば昭和三十七年産米価は、農業団体の要求を上回るであろうというようなことき発言をしておる。あるいはまたもち米については自由販売をする制度がよろしいのではないかというがごとき、食管制度改悪の意図をも明らかにいたしております。あるいは時期別格差についてもこれを撤廃……

第40回国会 予算委員会 第16号(1962/02/28、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、わが国農業の基本的な問題について、政府の所信を伺いたいと思うのであります。  まず最初に、最近世界経済が各ブロック別に強化されて参りまして、EECのごときは第二段階についに踏み切って、特定多数決制を採用するに至っておるのでありますし、またイギリスのごときは、昨年以来EEC参加の態度を決定しておるわけであります。そういう中にあって、アメリカもまた、本年の春のケネディ大統領の年頭教書以来、いろいろな面でEECに接近をすべきであるという態度を明らかにいたしております。こういう情勢の中で、日本はどういう態度を将来とって進もうとしておるのか、こういう点について経済企画庁長官の御意……

第41回国会 運輸委員会 第2号(1962/08/22、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 最近の国鉄が人命をいかに軽視しているかということについては、三河島事件以来国民の常識となっておるところであります。人命を軽視することは、また人権を軽視し、無視することとつながっておると思うのであります。最近の公安官が、犯罪を捜査するにあたって、国民、特に乗客の人権を無視し、名誉を棄損しておるはなはだしい事例がございますので、いわゆる長岡事件といわれておるのでありますが、この問題についての事実について私はその真相をただし、法律上の問題については、あとで猪俣委員からこの問題を追及してもらいたいと思うのであります。  すでに御承知だと思うのであります。が、七月三日の夜十一時ごろに起……

第41回国会 農林水産委員会 第2号(1962/08/21、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、先般行なわれました農林大臣の所信表明に対しまして、いささか中心的な問題について所見を伺いたいと思います。  最初に申し上げておきますが、所信表明の中で大臣は、食糧管理制度の改善については、現行制度は米が少ないときにできたものであるが、需給が均衡しつつある現状においては、はたして適当であるかどうか、検討の要がある、こう述べておられます。しかし最近の米の需給状況を見ますと、必ずしも手放しで需給がバランスしているとは言えないのではないか。一般のマスコミの論評その他によりますと、かなり余剰傾向にあるように伝えられておるのであります。しかし最近の需給事情を見ますと、大臣承知の通り……

第41回国会 農林水産委員会 第10号(1962/10/11、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農業課税の問題について伺います。  農業所得税の問題については、本委員会でかつてしばしば問題になったところでありますが、最近対象農家の数が相当減少して参りまして、比較的安定しておったのであります。ところが、本年の所得の標準作成の問題について、関信局は標準作成を取りやめの通告をいたして参ったのであります。このことは農業所得税についてはもちろんでありますけれども、半面においては住民税に大きな影響をもたらすものでありますので、地方では農民の間に混乱を生じておるような状態でありますが、全国で十一の局のうち、本年度から全面的に農業所得標準の作成を取りやめたところはどことどこなのか、それ……

第41回国会 農林水産委員会 第12号(1962/11/13、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと二問だけ土田参考人にお伺いします。  計画書を見ますと、四十アールにするか二十アール区画にするかで検討したが、傾斜地等があって、あまり広く取れないということで二十アールに落ちついた、こう書いてあります。トラクターやコンバインを導入する計画になっておるわけでありますが、二十アールくらいで計画的にトラクターやコンバインなどが一体稼働できるとお考えになっておるかどうかという点が、私どもふに落ちない点の一つ。  それから先ほどちょっと私の聞き違いかもしれないのですけれども、土地改良との関係は、信越化学等への出かせぎなどで、兼業農家が非常に多いことと、傾斜地等の関係で農林省は土……

第41回国会 農林水産委員会 第13号(1962/11/14、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣にお尋ねしたいと思うのでありますが、農業構造改善事業は、今日、日本の農村を風靡いたしておる大問題でございますが、同時にこれに対しては大部分はきわめて深刻な批判的な態度をとっておるのであります。よく世の中に名前負けをしたとか、いろいろそういう言葉がありますが、農業基本法第二十一条に農業改善事業というものがございまして、農業構造改善事業というものが非常に大きな希望と期待を持たれて、それから農林省は大上段に振りかふって、それで地方の知事会や市町村会等も大まじめで取り組んでみたと思うのです。取り組んでみたら案外どうもちゃちなもので失望しておる。また考えてみれば土地改良事業だけでも……

第41回国会 農林水産委員会 第14号(1962/11/15、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、日本社会党の立場で、消費者米価値上げ反対の立場で大臣に御質問を申し上げたいと思います。  消費者米価の値上げは社会的な影響がきわめて甚大でございまして、直接国民の家計費を圧迫するだけでなく、最近東北電力株式会社の電気料金値上げ、私鉄運賃の値上げ、あるいは新聞紙代の値上げなど、一般物価の値上げ傾向を一そう強めることになり、国民生活に大きな打撃を与えることは明らかであります。現在の消費者米価が物価抑制のために果たしている役割はきわめて大きいのでございます。  政府はエンゲル係数が低下したことを理由に家計費への影響をきわめて過小に評価しております。また多くの資料が提出されてお……

第43回国会 決算委員会 第15号(1963/03/29、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 最初に只見川流域の地域開発を含む電源開発についてお導ねを申し上げるわけでありますが、最初に電発の資金構成、政府出資と民間出資との関係並びに三十七年度以来の政府資金融資の総額を承りたいと思います。
【次の発言】 電発の過去十年間における業績の概要を、きわめて概要でけっこうですから、どなたか一つ御答弁を願います。
【次の発言】 次に、奥只見を中心とする発電の只見川、黒又川系の電発事情、これも概要でけっこうですが、承りたいと思います。あわせて黒又第三、第四の着工についての見通しをもお伺いしたいと思います。
【次の発言】 第四の問題は、基本計画変更の問題に関連して伺いたいと思いますの……

第43回国会 災害対策特別委員会 第3号(1963/02/08、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間の関係がございますので、二、三の点だけを御質問申し上げたいと思うのであります。  まず最初に国鉄当局にお伺いをしたいのでありますが、今回の雪害にあたりまして、牛乳の処理に非常な支障を来たしたわけです。牛乳の運搬ができませんために、各地において非常な被害が出ておる。私どもちょっと調べたところだけでも、長岡で大体二百石から三百石をむだにしておる。新潟で百五十石くらい、富山市で百五十石くらいを、家畜の飼料にするか、あるいは廃棄処分をいたしておる。ところが、これは新潟で起こった事案でありますけれども、列車が出るときに駅にかけつけて、駅長と話をつけて牛乳を客車に持ち込んだ。ところが……

第43回国会 災害対策特別委員会 第7号(1963/02/28、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は一般問題でありますが、特に時間の関係もございますから、緊急性のある問題に限って御質問を申し上げたいと思うのであります。  最初に災害対策副本部長にお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、今回の豪雪にあたりまして、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律の第二条の適用にあたりまして、どのようにお考えになっておられるか。実は新潟県などは最も豪雪地帯でございますから、当然であろうと思うのでありますが、なぜそういう質問を申し上げるかというと、最近新潟の県知事が、これは被害激甚地の指定を受けるために運動をしなければならないということを言っておる。ところが、県議会議長が、……

第43回国会 大蔵委員会 第4号(1963/02/05、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま御提案になりました昭和三十七年産米穀についての所得税の臨時特例に関する法律案に対しまして、日本社会党を代表いたしまして賛成の討論を行ないたいと思います。  本制度は、昭和三十年予約売り渡し制度実施以来今日に及んでおるのでありますが、時限法といたしまして、毎年々々法案が提案されて実施されて参ったわけであります。このいわゆる予約減税なるものは、昭和二十六年以来米の売り渡しについて諸般の奨励金その他を整理いたしまして、それが石当たり千四百円に相当するものといたしまして、千四百円を非課税とする措置がとられて参ったのであります。  しこうして、この制度に対しては、税制調査会を初……

第43回国会 農林水産委員会 第10号(1963/02/21、29期、日本社会党)

○石田(宥)議員 ただいま議題となりました土地改良区の財政の再建に関する特別措置法案につきまして、その提案の理由を説明申し上げます。  戦後の土地改良事業は、農地制度の大改革と相並ぶ国の最も重要を施策の一環として、自作農を中心とする農業経営の合理化と農業生産力の発展をはかり、食糧その他の農作物の増産によって農業の国民扶養力を引き上げ、ひいては国民経済の成長と発展に寄与することを目的として強力に推進されましたが、一方では、これが法的体系の整備のために昭和二十四年土地改良法が制定されたのであります。  自来今日まで数次の改正を見、現在さらにその改正の機運が高まっており、本法を根拠に土地改良事業の実……

第43回国会 農林水産委員会 第16号(1963/03/07、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 国税庁の部長さんにお伺いしたいのでありますが、昨年度の農業所得について、特に関東信越国税局では、従来税務署ごとに所得標準を作成しておりましたものを全面的に廃止するという決定のもとに、ずっと準備を怠って参ったのでありますが、昨年本委員会で私が指摘いたしまして、一部は標準をつくっておりますが、一部は、新潟のごときは県内四カ所しかつくっておらないわけです。それがためにいろいろなトラブルを今起こしつつあるわけでありすまが、なるほど農家の中で所得税の対象農家となるべきものはきわめて少なくなったことは事実でございます。しかし税務署の所得標準というものが、国税の徴収のみでなくて、取り入れ方……

第43回国会 予算委員会 第11号(1963/02/11、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私はきょう主として農業団体の再編成の問題について政府に所見をただしたいと思うのでありますが、その前に、日本農業の基本的な問題について関係大臣の所見をただしたいと思うのであります。  一昨日も本委員会で御議論がありましたように、農業人口が地すべり的に減少をいたしております。これは農業に対する危機感が非常に深く、かつ強まって参りました。これには、昭和三十五年に池田総理が農業人口六割削減論というようなことを打ち出されたことが日本じゅうの農民に重大なショックを与えて、何か農業というものに希望も期待も持てないような絶望感を与えたことはぬぐうべからざる事実だと思うのであります。しかるに、……


30期(1963/11/21〜)

第45回国会 予算委員会 第3号(1963/12/13、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、先般来問題になっております固定資産の、再評価並びに税率の問題について自治大臣にお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、十一日の本会議で総理大臣は、固定資産税については農地に関する限り私の責任において絶対に増税はいたしませんと答弁をいたしておるのであります。これは御案内のように経過がございまして、四十三国会では、やはり総理大臣が、固定資産税は増税とならないようにすると言明をいたしました。四十四国会では、同定資産税は減税すると言明をされておるのであります。そうして、この間十一日には、ただいま申しまするような言明となったのであります。今日、地方自治体では、来年度の予算編成の関……

第46回国会 災害対策特別委員会 第11号(1964/06/17、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、地元県の災害でございますので、主としてそういう面から要点だけを御質問申し上げたいと思うのであります。  最初に副本部長にお尋ねをいたしますが、昨日午後一時二分ごろ、地震は東京でもかなりの震動がございまして、しかも国会開会中でありますから、閣僚も、全部とは言いませんが、ほぼそろっておられたはずなんです。ところが、実情の把握がきわめておそいのです。おおよそ報道機関のあとを追っかけて、報道機関の情報をキャッチして実態を知る程度ではないかということを感じておったのでありますが、なぜ、あの災害の直後に自衛隊のヘリコプターを出すなり、あるいはまた、民間の航空会社の航空機でもこれを現……

第46回国会 災害対策特別委員会 第13号(1964/07/03、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま参考人並びに説明員の各位からいろいろと御説を拝聴したのでありますが、それに関連いたしまして若干の御質問を申し上げたいと思います。  最初に和達説明員に伺いたいのでありますが、この点はどちらでもいいと思いますけれども、今回の新潟地震につきましては、かって昭和二十四年の三月に、中村左衛門太郎という理学博士の方が、新潟に地震が起こるのではないかということを発表いたしました。当時新潟地方にはかなり大きなショックを与え、同時にまた、県、市当局では地震対策についての具体的な訓練などをもいたしたことがあるのであります。しかし、その後、中村さんの説は何か荒唐無稽なものであるかのように……

第46回国会 災害対策特別委員会 第14号(1964/07/14、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 同僚委員の質問と重複を避けまして、二、三御質問を申し上げたいと思うのであります。きょうは大臣が見えておりませんので、それぞれ事務の担当の方でありますから、その範囲で御質問申し上げたいと思います。  最初に、災害対策本部の北川参事官に伺います。  今回の豪雨は新潟地震につき続くものでありまして、一部は新潟地震にプラスアルファになっておる。ほんの一部が豪雨だけの被害というような形になっておるわけであります。地震の被害から多少はみ出た部分も、激甚災害法によって指定された新潟地震の範囲にこれを取り扱うべき筋のものであろうと考えるのであります。これはいまここではっきりした御答弁を願うと……

第46回国会 災害対策特別委員会 第17号(1964/08/20、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 朝来の質疑を伺っておりますと、どうも何回か同じことを繰り返しておるようで、はなはだ遺憾に存ずるわけでありますが、これは主管の大臣が出席されないために特に与党の委員の諸君の出席が悪いというようなこともあろうかと思うのでございまして、委員長代理の細田さんは理事でもあられますので、今後の災害対策特別委員会の運営については、やはり主管大臣が出席をされた上で、堂々めぐりをすることのないような運営をひとつ要望いたしておきたいと思います。  建設大臣に一言承りたいと思うのですが、先ほど細田委員から農家の住宅の問題について御質問がございました。この問題もやはり何回か質問のあった問題でございま……

第46回国会 災害対策特別委員会 第20号(1964/10/09、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 新潟の地盤沈下の関係につきまして、今日まで数回にわたって本委員会で問題になりました問題点の確認と申しますか、そういう意味でお尋ねをしたいと思うのでありますが、まだ質問をされる方がございますので、要点だけを申し上げて、御答弁のほうも要点を簡潔にお願いをしたいと思います。  今回の新潟の地震に伴いまする防波堤や防潮堤の復興計画をはじめといたしまして、農地や農業用施設の復興計画などにあたって、地盤沈下の最終値をどれくらいと予定しておるのか。これによって計画設計が再検討されなければならないのではないか。最終値がきまらなければ、沈下が進むにつれて堤防のかさ上げが必要になったり、農地、農……

第46回国会 地方行政委員会 第19号(1964/03/10、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。小林管理部長にちょっと伺いますが、いまはっきりしたようではっきりしないような点があるんですね。中央競馬会が十数万坪の農地を取得し、または転用する場合は、許可、認可を必要とすると考えるのですが、その点何かけじめはついていないようですから、はっきりしてください。
【次の発言】 先ほど実は中座して失礼しましたが、まだ起債は許可になっていないというお話だったようですが、確認しておきたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、先ほど来松井委員が御質問になっておりますように、手続の途中で本質的なものがすりかえられたわけです。ですからこの段階では、これに対して自治省としては……

第46回国会 地方行政委員会 第41号(1964/05/07、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 本年より改定されました固定資産の評価がえに関しまして、私どもは売買実例価額等による改定は大幅な値上がりを招き、したがって農地価格を引き上げる要因となり、農業経営を圧迫するものとして反対をいたしてまいったのでありますが、政府与党の無理解なために、ついに押し切られた形となったわけであります。私は本日緊急問題といたしまして、固定資産課税台帳の問題についてお伺いをしたいと思いますが、その前に、四月一日から二十日まで縦覧に供せられました田畑、山林、宅地等の評価がえによる値上がりの状況、その倍率がどの程度であるかということをまず承っておきたいと思います。

第46回国会 農林水産委員会 第36号(1964/04/14、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま先輩の小枝さんからいろいろ御質問があり、また角屋君から、政府の出されております資料並びに専門委員室から出されておりまする参考資料に基づいての質問が行なわれておりますので、私は、まず最初に大臣に対して、総合的な問題についてお伺いを申し上げ、大臣の時間の都合もあるそうでございますから、残余の問題は、局長その他各省の関係官に御質問を申し上げたいと思います。  最初に伺いたいのでありますが、土地改良事業は、いま小枝さんがお話しになりましたとおり、非常に重要な意義のある事業でございますが、最近のような農業情勢のもとでは、従来のような考え方では、また今回行なわれます改正のような状……

第46回国会 農林水産委員会 第46号(1964/05/14、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣は何か時間の都合があるそうですから、要点だけを御質問申し上げたいと思うのでありますが、三十九年度産の生産者米価並びに需給の関係を中心にお尋ねをいたしたいと思います。  最初に、現在の食管制度と予約制度というものは、農家が作付をする前に、米価についても、また米価を中心とするもろもろのいわゆる付録事項といわれておるものについても、あらかじめ農民にこれが知らされるということがたてまえなのであります。米価の決定いかん、あるいは先年すでに問題になりましたモチ米加算のような問題については、あらかじめ作付の心がまえをきめなければならない、そういう関係で、すでに田植えが始まっておる段階に……

第46回国会 法務委員会 第39号(1964/05/29、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きょうは私のほうから質問をいたすことにしておりましたけれども、最初に先般五月十八日に「公害防止と人権擁護に関する質問主意書」を提出いたしまして、それに対して議長を通じて答弁書がまいっておるのでありますが、これに関連する事項の御報告を願って、そのあとで質問を申し上げるように理事のほうに話をしておったわけでありますが……。
【次の発言】 この問題は、昨年来法務省関係でも、人権擁護の立場からしばしば問題を提起しておるわけでありまして、末端の機関から御報告もあったことであろうと思うのでありまして、法務省関係からも実情を御報告願いたい。

第46回国会 法務委員会 第41号(1964/06/05、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先月二十九日の本委員会におきまして、人権擁護の問題として取り上げていただきました新潟県岩船郡荒川町におけるアスファルト・プラントの被害の問題でお尋ねをしたわけでありますが、当日道路同次長がおいでになりましたけれども、技術面などでよくわからないものがございまして、特に委員長からの御注意もございまして、きょう道路局長に御出席を願ったわけであります。なお、あわせて科学技術庁、厚生省、それぞれ微妙な問題もあろうかと思いまして御出席願ったわけでありますが、最初に道路局長にお伺いいたしますが、荒川町におけるアスファルト・プラントの設置については、昨年一応移動し撤去するということでございま……

第46回国会 予算委員会 第6号(1964/02/03、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 総理大臣にお尋ねしたいと思いますが、農業基本法が成立いたしまして第四年を迎えました。いわゆる農基法体制に対して大きな希望と期待を持っておりました農民も、このごろでは農業に対して何の魅力も希望も失いまして、その方途に迷って深刻に悩んでおるのであります。私は、本日この委員会を通じて、二千数百万のその方途に迷っておる農民に対して、その方向を明示されますることを希望いたしまして、以下各項にわたって質問をいたしたいと思うのであります。  まず最初に、農業基本法に対して、各方面から再検討の必要があるのではないかという意見が最近起こっておるのでありますが、総理大臣は、農業基本法に対して再検……

第46回国会 予算委員会 第19号(1964/06/01、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、農業災害の問題並びに食管制度の問題について御質問を申し上げたいと思うのであります。最近の農政が混迷を来たしておると言われておるのでありますが、その問題についてまず最初に明らかにいたしたいと思うのであります。  この点については、経済企画庁長官に伺いたいと思うのでありますが、池田内閣の施政の中で、農政というものの位置づけをどのように考えておられるのか。どうも、最近いろいろと議論になっておりますように、農政というものは所得政策でいくのか、社会政策でいくのか、あるいは食糧政策を中心としていくのかということについて、一向にその方途が明らかでないじゃないか、こういう問題について経……

第48回国会 外務委員会 第18号(1965/04/28、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、今回行なわれますガットの改正条約承認にあたりまして、特に今回の改正はわが国の農業に与える影響がきわめて深刻かつ甚大であると考えまして、特にその点について究明をいたしたいと思うのでありますが、外務大臣が時間の都合があるそうでありますので、最初に外務大臣に対して一、二お伺いをいたしたいと思います。  外務省は、つい先日アメリカのロッジ特使からの要請もあり、東南アジア開発計画に積極的に協力するために、アメリカ、日本、東南アジアの関係諸国からなる新しい機関である東南アジア開発機構の設立について検討を進めておるといわれておるのでありますが、いかがでございましょうか。東南アジアはベ……

第48回国会 内閣委員会 第43号(1965/05/12、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間の都合がありますので、秦参考人にお伺いしたいと思うのであります。  戦争前から、地主・小作の間におきましてはいろいろな社会問題がございまして、全国至るところに小作関係で紛争が起こっておりました。当時われわれもその信念で戦ってまいったのでありますが、地主というものは盲腸にひとしいものだ、これはなくていいんだ、むしろあることによって、医学の発達しない時代においては命さえも奪われる危険性がある、もう地主というものは必要はないんだ、ばかりじゃなくて、これはもう有害なものだという議論があって、相当な学者の中でも論争があったわけですよ。であればこそ、私どもが農民にそのことを呼びかけて……

第48回国会 予算委員会 第18号(1965/03/03、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先般来問題になっておりますいわゆる三矢問題は、わが国における議会制民主主義のためにきわめて重大な影響をもたらすものであり、これは与野党を通じてわが国の議会制民主主義擁護のために協力一致してこの陰謀を粉砕すべきであると私は考えておるのであります。したがって、この問題についてこそ与野党一致、これがために戦うべきであると考えたのでありますが、遺憾ながら、委員長はじめ与党の各位の協力を得るに至らず、私は、はなはだ残念に存ずる次第でございます。  そこで、委員長から一時間の範囲内の時間を与えられたのでありますけれども、私の質問の予定を変更いたしまして、これまた前国会以来問題になっており……

第48回国会 予算委員会 第21号(1965/05/31、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、冷害対策について若干の質問を申し上げたいと思うのでありますが、最初に気象庁長官にお伺いいたします。  一昨日のように東北、北海道では平年より十度も低温となり、水田には氷が張ったと報ぜられました。このように一部には天明の飢饉以来の悪条件といわれておりますが、気象庁の予想はいかがでございますか。太陽極小期国際観測年などとの関係もあわせて承りたいと思います。なお、これは世界的なものであるのか、あるいは極東など地域的なものか。国内でも全国的に考慮すべきものかどうかについてもお伺いをいたしたいと存じます。
【次の発言】 次に総理大臣に伺いますが、北海道、東北など、昨年の冷害と本年……

第49回国会 予算委員会 第4号(1965/08/06、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農林大臣にお伺いいたしますが、昨今の食糧事情についての実情を承りたいと思うのです。  まず最初に、最近東京都内におきましては、準内地米二五%の混入をせられたようであります。新潟へ参りますと、主産地である県でさえも外米を混入しておるような状況でありますが、外米の輸入状況について、今日まで輸入せられました数量と、今後の計画の数字を承って、今後の見通しを承りたいと思います。
【次の発言】 大体の数字でけっこうですから……。  そういたしますと、次に問題になるのは、春の予算編成期におきましては、準内地米は三十二万トン程度の輸入が予定せられておったのであります。予算が決定いたしましてか……

第51回国会 建設委員会 第3号(1966/02/16、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと道路局長、資料をお願いしたいのです。  主要地方道並びに一般地方道のうちで、目標の残存するものの実態ですね、これを府県別に表をつくってお示しを願いたいのです。  それから、同じく主要地方道並びに一般地方道の舗装の比率の府県別の表をお願いいたします。  それからもう一つは、市町村道で三百十八億八千八百余万円中に、農免道路の予算がどの程度含まれておるのか、昨年はどういう状況でこれが使われておるのかという、その点をひとつ資料としてお出しを願いたいと思います。
【次の発言】 それは予算委員会で、農林省からその予算を建設省に回して――それで市町村道は、これは法律に基づいて建設省……

第51回国会 建設委員会 第8号(1966/03/04、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、海岸法の一部改正にあたりまして、新潟市周辺における地盤沈下の問題についてお伺いしたいと思うのであります。  御承知のように、昭和三十九年の六月に大地震が起こったのでありますが、当時、新潟市を中心といたしまして、ゼロメートル地帯が六百二十七万平方メートルに及んだといわれておるのであります。当時は地盤沈下が一応停滞しておるように発表が行なわれておりました。私どももそのように考えておったのでありますが、どうも実態は必ずしもそうではないような感じを持っていたのであります。ところが地震の後に、調査をされたところによると、実は一、二等の水準点が下がっておったので、ほかのほうの沈下の……

第51回国会 予算委員会 第3号(1965/12/23、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きのうの本委員会においての山花委員の質問に対してお答えになりましたが、年を追うごとに、回を重ねるごとに、選挙は腐敗をし、だんだん堕落をしてまいっております。このことについて、総理大臣は、各党とも大いに自粛をしなければならないとおっしゃったのでありますが、しかし、今日までの選挙違反の状況というものは、申し上げるまでもなく自由民主党が最もはなはだしいのでありまして、これは国民も周知の事実であります。新潟県の十一月十四日に行なわれました県知事選挙の問題に関連いたしまして、二十万円事件というものがあるわけであります。この二十万円事件というもので、今日では県議会が麻痺状態におちいってお……

第52回国会 科学技術振興対策特別委員会 第4号(1966/11/10、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 あとで実は審議の経過も聞いていただき、そして事後の措置もお伺いしたいと思いましたけれども、お忙しいそうでありますから、本委員会ではまだこの問題を取り扱っておらないようでありますので、ごく概要だけかいつまんで申し上げて、大臣の意見を承っておきたいと思います。  阿賀野川の水俣病というのは御存じだと思いますが、この被害というものは、死亡者が五名、後遺症に苦しむ者が二十一名、それから二百PPMの保有者が九名、さらに六十PPMの保有者で、胎児性水俣病の子供を生むおそれがあるという婦人が四十名ないし五十名あるといわれておるわけです。こういうふうな、かつては熊本県の水俣で起こったと同じよ……

第52回国会 災害対策特別委員会 第4号(1966/08/11、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 自治大臣がお急ぎのようでありますので、まず、自治省関係について一、二承りたいと思います。  災害復旧事業など地方の負担額に対する起債充当、償還に対し、財源措置は現年度一〇〇%であるが、翌年度からは七〇%となることになっておるようであります。この七〇%を一〇〇%にする御準備はおありであるかどうか。  それから次に、国庫補助、起債対象外で都府県等が行なった災害復旧費充当財源は、激甚法の第二章第三条の適用のいかんにかかわらず、特別交付税で措置することとなるべきであると思うのでありますが、これについての御所見をお伺いいたしたいと思います。  さらに、収穫皆無地の固定資産税は当然免税と……

第52回国会 災害対策特別委員会 第5号(1966/09/10、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 災害が起きますと、直後に関係の大臣や政府の高級官僚の諸君がいち早くかけつけて、いろいろと被災民に対するお見舞いやら事後の対策等に対して景気のいいごあいさつをなさるのでありますけれども、しばらくたちますとだんだんと先細りになってまいりまして、新潟県の七月十七日災害などは、このごろではどうも、次々に新しい災害が起こるからではありますけれども、何か忘れられたような感じがいたして、はなはだ遺憾に考えるわけでありますが、時間の都合もありますから、私、二、三点だけをお伺いしたいと思います。  第一番目には、河川局長と通産省の公益事業局長に伺いたいのでありますが、七月十七日の加治川の洪水の……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 科学技術振興対策特別委員会 第16号(1967/06/22、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 政府に対して資料の要求をいたしたいと思います。  五月二十九日に私が水俣病事件並びに阿賀野川における水銀中毒事件に対する質問書を提出いたしました。六月九日に答弁書がまいったのでありますけれども、きわめて抽象的でございまして、私どもにはとうてい理解しがたい部分が多いのであります。何と申しましても、水俣においては、現在なお十九名が入院加療中であり、五十一名が自宅療養を続けておるという状況で、四十一名が死亡しております。その原因はほぼ明確であるにもかかわらず、これが政府の決定とならない状態のもとにおいて、重ねて阿賀野川における水銀中声事件が発生をし、さらに新潟県の糸魚川地方において……

第55回国会 科学技術振興対策特別委員会 第24号(1967/07/19、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きょうは時間もございませず、ほんの二、三問いたしたいと思うのですが、かねて私から熊本県における水俣病並びに阿賀野川における水銀中毒事件に対する質問書を提出いたしましたところ、政府側から答弁書がまいっておるわけであります。これについては、当委員会を通じましてかなり多くの資料を要求いたしました。資料はほぼそろったようでありますが、ごく最近まで資料が整わないために、ここでこれを究明する機会がなかったふけであります。そこでほんの二、三の点、こ、答弁書について御質問を申し上げたいと思うのであります。  最初に、五ページの(4)に、「当時の科学技術水準をもつてしては病因物質の発生過程等を……

第55回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1967/05/17、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと要求しておる政府委員のメンバーがそろっておらないようでありますけれども、時間の関係もございましょうから、責任者のおられないところは代理の方でお願いするか、あるいはまたあとで御答弁を願う、こういうようにして質問を始めたいと思います。  先週の本委員会において、板川委員から態本における水俣病の問題並びに阿賀野川の水銀中毒の問題について質疑が行なわれたのでありますが、これに関連いたしまして若干質問を申し上げたいと思います。  まず最初に、態本における水俣病に対する対策がきわめて不徹底に終わっている。態本大学並びに新日本窒素の病院では、実験データを出したにもかかわらず、それが……

第55回国会 農林水産委員会 第5号(1967/05/09、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま森田委員から食糧の自給度の問題について質問がございまして、大臣からあとう限りの自給度を高めることに努力をしたいという御答弁がありましたので、私は、その点について重ねて質問を申し上げようとは存じませんが、ただ、今日の食糧の中での畜産物でありますが、畜産が相当に伸びたようでありますけれども、外国の飼料に依存する分が非常に高いのでありまして、はたして日本の畜産がそのように伸びたかどうかという点については、大きな疑問を持たざるを得ないわけでありまして、一部の学者は、四本足の家畜は三本まで輸入ではないか、日本自体の畜産の伸長ではないという酷評をしておる向きもあるようでありますの……

第55回国会 農林水産委員会 第15号(1967/05/31、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣にお伺いしますが、きょうは米価の問題についてお伺いしたいと思うのです。  御案内のように、本年度の米作については、ほとんど資材は投入してありますし、労賃も投下してある。年々そういう点を勘案されて七月の上旬におおむね米価が決定されておるわけでありまして、本年度も大体七月上旬をめどとしてきめられるのではないかと考えられるのでありますが、いかがでございましょうか。
【次の発言】 農業団体は、これは系統団体でありますから、地方の団体まで入れる必要はなかろうと私は思うんです。ところが、全国的な組織である農民団体もあるわけです。農民団体といたしましては、先般食糧庁の企画課長を呼んで準……

第55回国会 農林水産委員会 第25号(1967/06/22、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょうど大臣がお見えになっておりますので、一言お伺いをしたいと思うのでありますが、漁業関係について珍しくことしは法案が四本も提出されて、政府の漁業に対する取り組みの熱意のほどがうかがえるわけでありますが、しかし、大臣も御案内のように、沿岸といい、内水面といい、至るところ公害の被害が続出をいたしておるわけでありまして、沿岸のごときは漸次その漁場が縮小され、あるいはほとんど漁業が不可能になっておるような状況に置かれておると思うのであります。政府は公害基本法を提案されまして、せっかく審議をされるわけでありますけれども、原案の中でほとんど骨抜きになってしまって、総理大臣は小骨も抜かな……

第55回国会 農林水産委員会 第26号(1967/06/27、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、ただこれから審議を進めるにあたりまして、資料の要求だけをいたしたいと思いますので、委員長のほうでしかるべくお取り計らいを願いたいと思います。  最初に、消費者米価の変動と物価上昇の関係、それから、消費者米価値上げと小麦消費量の関係、三番目には、麦作付面積の昭和三十年度以来の推移、四、米生産費調査農家の変動の状況、五、三十九、四十、四十一年度の八〇%バルク農家の生産費と八〇%バルクライン農家の住所、耕地面積、労働人員、六、調査農家の階層分布、七、平均生産費と従来とってきた標準偏差と八〇%バルク農家の生産費の比較、八、四十一年度米生産費中の時間当たり賃金、九、学校給食用パン……

第55回国会 農林水産委員会 第31号(1967/07/06、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣が暫時退席をされたようでありますので、事務的なことについて、食糧庁長官並びに統計調査部長にお伺いをしたいと思うのであります。  ただいま藤田委員から食管会計の赤字についてのお話があったわけでありますが、食管会計の赤字の内容についてお伺いをしたいと思います。すなわち、内地米の取り扱い赤字、それから政府経費が幾らであるか、それから売買損が幾らになるのか、政府経費の中で集荷費が幾らか、運賃はどうか、保管料が幾らか、事務人件費は幾らなのか、金利は幾らになるか、こういう事務的な問題を、どなたでもけっこうですが、お伺いをしたいと思います。

第55回国会 物価問題等に関する特別委員会 第9号(1967/05/31、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 前の委員各位の御質問でほぼ明らかになったようでありますから、ごく簡単に要点だけを御質問申し上げたいと思います。  私は長い間農林水産委員会におりまして、中央卸売市場については改正のつど勉強してきたつもりでおるわけでありますが、先ほど来参考人の御意見にもありましたように、またもや大改正を必要とするのではないかと実は考えておるわけであります。そういう意味も含めてお伺いをしたいと思うのでありますが、そうした点についての抽象的な論議はきょうばいたしません。  そこで、最近は物価問題特別委員会が衆議院内にも設置されるほど、物価問題が国民生活の上に重大な影響を持つに至った今日でありますが……

第55回国会 法務委員会 第34号(1967/07/18、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は六月九日、内閣衆質第五五第四号で、熊本県水俣湾並びに阿賀野川における水銀中毒事件に関する質問に対する答弁書について、詳しくお伺いをしたいと思ったのでありますが、時間の関係で、あまり詳細に御質問を申し上げるわけにはいかないようでありますから、要点だけを御質問申し上げたいと思いますので、答弁をされる方のほうも要点だけを御答弁願いたい。あらかじめ要望をしておきます。  答弁書によりますと、水俣事件では、死亡四十一名、それから入院加療中十九名、五十一名が自宅療養を続けておる、こういうことでございますが、私の見るところでは、さらに相当数の患者が出ておるのではないかと想定いたしておる……

第55回国会 予算委員会 第11号(1967/04/04、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、本日は主として阿賀野川における水銀中毒、すなわち、水俣病の問題を中心といたしまして、これに関連する農薬の問題について質問をいたしたいと考えておったわけでありますが、けさ新聞を拝見いたしますと、先般来暴露されました病菌豚肉の問題について、一時需要も減退をし、小売り業者も相当深刻な打撃を受けたようでありますが、同時に養豚業者が買いたたきにあって、非常な深刻な影響を受けておったわけであります。しかしながら、これについては、本委員会においてもしばしば問題になり、あるいは他の委員会等においても問題になりまして、政府といたしましては、すでにこれについては安全宣言を発した形において解……

第56回国会 災害対策特別委員会 第3号(1967/09/08、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間の申し合わせもございますので、要点だけを御質問申し上げたいと思いますので、政府委員のほうも簡潔に答弁を願いたいと思います。  災害対策本部長である総理府長官も副長官も不在でございますが、建設大臣がおられますから、災害対策本部ができて、内容も充実し、機構も拡充されたといわれておるのでありますけれども、必ずしもそのようにはいっておらないようでありますが、この点は強く御指摘を申し上げておきたいと思います。  次に、ただいま稻葉委員からも御指摘がございましたが、行政管理庁から建設省並びに農林省に対して、災害対策についてどうも積極性がないのではないかという指摘が行なわれておったわけ……

第56回国会 災害対策特別委員会 第6号(1967/11/11、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 副長官がお急ぎのようでありますから、一問だけ伺いたいと思います。  災害対策は総理府所管ということになっておりますが、御承知のように、災害基本法を中心とするこの法体系は、防災並びに復旧というところにほぼ限定されると考えるのであります。したがって、先ほど黒川村長が陳情されましたように、今度部落の集団移転というような問題になりますと、少なくとも一市十九カ町村にまたがって五百十九戸、こういうようないまだかってない集団移転というようなものは、単なる災害復旧という範疇に属するとも考えられない一つの建設的なものだ。そうなりますと、建設省の所管、農林省の所管、あるいは地方自治体に対しては自……

第56回国会 災害対策特別委員会 第8号(1967/12/02、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先般の本委員会におきまして、新潟、山形における八・二八水害に関する集団移転についての小委員会設置の意見がございまして、本委員会のお認めを願いまして、それに基づいて二十八、二十九の両日審査をいたした次第でございます。ただいま稲葉小委員長から御報告になりました中にこの事項については御報告になっておるわけでございますが、ここに四党共同で新潟、山形地方の豪雨災害による被災者の集団移転対策に関する件について御決議を賜わりたいと思う次第であります。  本年八月の新潟、山形地方における豪雨災害は、被害総額千二百億円をこえるきわめて激甚なものであり、特に、山腹崩壊、土石流、山津波などにより、……

第56回国会 産業公害対策特別委員会 第3号(1967/09/11、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 去る八月三十日に、かねて問題になっておりました阿賀野川における水俣病事件に対する食品衛生調査会の答申が出され、またその後、この答申は厚生省の意見として科学技術庁に送付されたようでありますが、この問題並びに九州における水俣病事件に関して、本日質疑を行ないたいと考えるのであります。  まず、参考人にわざわざ御足労を願っておりますし、時間の節約を考えまして、当初に、阿賀野川の水俣病事件に対する厚生省の意見に関して、舘林局長からその意見の概要をお伺いいたしまして、そのあとで、小林参考人から、内部のこまかな問題についてお尋ねをいたしたいと思います。

第56回国会 農林水産委員会 第1号(1967/07/29、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 最近農地行政についてはなはだ遺憾の点が多いようでありますが、まず最初に、現行農地法について、農基法体制を進める上についての農地の移動が困難である、また、小作料が非常に安いというようなことが理由となって、農地法改正の準備が進められているように伝えられておるのでありますが、その準備の状況を簡単にひとつ農地局長からお伺いをしたいと思います。
【次の発言】 次の国会くらいまでにはやや具体的なものが出せるのではないかという御答弁でございますから、われわれもこれから大いに勉強したいと思うのでありますが、少なくとも現行法が存在する限り、現行法は守られなければならないと思うのです。ところが、……

第56回国会 農林水産委員会 第4号(1967/09/09、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先ほど御報告のございました今次八・二八災害に関連いたしまして、御質問を申し上げたいと思うのでありますが、特にきょうは建設省の河川局長においでを願っておりますが、時間がないそうでありますから、なるべく時間をかけないように御質問を申し上げたいと思います。  今回の新潟県における災害は、委員派遣の件もございますので、やはり要点だけを申し上げておいたほうがよかろうと思いますが、大体、一つは昨年破堤いたしました加治川が、再度同じ個所が決壊をしておる。両岸とも決壊をしておる。しかも、上流は堤防ができたにもかかわらず、下流にまだ民有地があって、そこには、桑の木であるとかクルミであるとかが水……

第56回国会 農林水産委員会 第6号(1967/11/10、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 災害について、先ほど来調査班の班長さんの御報告にもあり、また新潟県町村長会長の要請にもございましたように、今次の八・二八羽越災害といわれておる災害にあたりましては、一市三郡にわたりまして部落の集団移転の問題が重大な問題になっておるわけであります。これはちょっとした大雨が降れば、さらに大きな土石流による崩壊現象が起こることはきわめて明瞭なんでありまして、住居地としては危険地域であるから、知事がこれに対して、同じ場所で住居を求めることは不適格である、こういう指摘をいたしておるところの移転に関しましては、これは現在のところ約五百戸ほどになっておる。  それで、先ほどの要請にもありま……

第57回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号(1967/12/13、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま議題となりました阿賀野川水銀中毒事件につきまして御質疑を申し上げたいと思いますが、本問題は、御案内のように昭和四十年以来の問題でございまして、すでに厚生省は、これに対して意見を決定して、これを科学技術庁に送付してある段階でございます。しかるに、この問題について、九月十一日の産業公害対策特別委員会並びに十月十一日の科学技術特別委員会、十一月十日の科学技術特別委員会におきましては、またこれがあと戻りしたような議論が行なわれて混迷をいたしておるかの感を持たざるを得ないのであります。私は、そういう事情のもとにおいて、今日なお多くの患者がおり、あるいはすでに死亡者は死亡者として……

第57回国会 科学技術振興対策特別委員会 第3号(1967/12/14、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、昨日御質疑を申し上げました阿賀野川の水銀中毒事件について御質問を申し上げたいと思うのでございますが、本問題はすでに数年前からの論議もあり、かつまた、二階堂前長官から特に引き継ぎがあったはずでございますので、長官に対して御質問を申し上げたいと思うのであります。  なお、現在どのような状況にあるか。死者五名、患者二十一名ということでございましたが、本年に入りまして胎児性水俣病が一人確認されたことと、患者が一人確認されたと報ぜられておりますが、この点は厚生省の環境衛生局の課長のほうから御確認を願いたいと思います。
【次の発言】 新潟大学付属病院で胎児性水俣病という診断が下され……

第57回国会 産業公害対策特別委員会 第2号(1967/12/14、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま小澤委員といろいろ御議論があったようでありますが、私は時間の関係もございますので、あまり時間をかけたくないと考えておるわけでありますが、ただいま議論になりました問題は、議論としては残ると思います。ただしかし、いま拝聴いたしまして、一体二歳魚のニゴイが一年にどのくらい水を飲むかなんということは、魚に聞かなければわからない問題です。この事件は、こういうような問題が山積しておる事件です。一つや二つの問題をとらえて結論をどうこうするような性質のものではなかろうと思うのです。ことにその水俣病というものは、昭和三十一年ごろから病人や死者がたくさん出てまいりまして、これについての研……

第58回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1968/04/03、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 きょうは、実は質問者の予定がちょっと変わったようでありますので、私も予定いたしました質問を省きまして、いま工藤委員から質疑のありました問題について、重複を避けながら、要点だけを質問を申し上げたいと思います。  まず第一に、いま工藤委員からも指摘がありましたように、熊本県の水俣病については、政府の窓口は経済企画庁であったわけであります。阿賀野川の水銀中毒事件は、科学技術庁が窓口になったわけです。さらにイタイイタイ病もまた、科学技術庁が窓口になるようです。なぜ一体、厚生省がこれをやらないのか。厚生省というものが、この種の問題を担当する政府機関ではないのか。なぜあなたのほうで、これ……

第58回国会 農林水産委員会 第4号(1968/03/21、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいまの質疑応答の中で、ようやく取りやめになったということがこの場でわかったというようなことで、農林省、水産庁は外務省に寄りかかっておる。外務省はまた外交案件であるからということで高姿勢で、漁民の安全操業とかいうような問題についてはあまり関心を持たないような感じを受けるのです。これは私は外務省にも問題があるし、農林省にも問題があると思う。農林省側はもっと積極的にアメリカ側に対して交渉を持つと同時に、外務省にまかせっぱなしでなしに、なぜもっと独自に行動をとられないのか、はなはだ私は不満にたえないわけです。この点は、外務省ももう少し漁民というものに対する思いやり、配慮が必要であ……

第58回国会 農林水産委員会 第6号(1968/03/27、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連でちょっとお尋ねしたいと思うのです。  先ほど来最高限度額の問題がずいぶんやかましく議論が行なわれ、ただいまは償還計画について質疑が行なわれたわけでありますが、元来この償還計画というものは、年限が長くなればなるほど実態とはおよそ縁のない作文になるのです。これは多年の経験から申し上げるので、償還計画というものは作文なんです。だから私はそういう問題をやかましく言おうとは思いませんが、この酪農の場合に五百万円までということもよろしいし、その他百万円を二百万円にし、三百万円にするのもけっこうだと思いますけれども、実際問題としては、百万円まで貸すといって百万円まで手続をする、しかし……

第58回国会 農林水産委員会 第7号(1968/03/28、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。いま美濃君との論争の中で、その他経費の中に含んでおると、こういうことです。統計の中では分類できないと、こういうことです。しかし、それは積算の基礎がないわけではないのです。そういうことで、美濃君が要求したような積算の基礎を示してもらいたい。なぜそういうことをやかましく言うかというと、その基礎が明らかでないために、ことしの酪農関係の税金が、所得税も地方税も含んで非常に大幅に上がっているのです。あなた方は税金のことをちっとも考えていない。その他収入などに回すべきものでありませんよ。その他収入などというものは、もっと性質の違うものが入るべきものであって、一本の柱が立たなけれ……

第58回国会 農林水産委員会 第8号(1968/04/02、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 たいへん時間が迫っておるようでありますから、土屋参考人並びに池内参考人にお伺いをしたいと思うのですが、これは基本的な問題でございまして、いまの中央卸売市場の運営がはたして妥当であり、公正なものであるかどうか、私は非常に疑問に思うのです。中央卸売市場というものは、生産者が卸売り、これはいわゆる荷受け機関ですから、荷受け機関に出荷をする、荷受け機関がこれを市場に出す、そこで仲買い人というものがこれを評価して分荷をする、それで金融の関係もこれをやる、こういう形になっておるのでありますが、しかし、法文の上では卸売り人ということになっておる。しかし私は、卸売り人という名称は使われておる……

第58回国会 農林水産委員会 第11号(1968/04/09、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、この間参考人を呼んでいろいろ意見の聴取をいたしました中央卸売市場法を中心として、要点だけをかいつまんでお伺いをしたいと思いますので、答弁のほうも簡潔にひとつお願いしたいと思います。  特に農林大臣に出席を求めましたのは、中央卸売市場というものが、物価問題特別委員会などでも非常に注目をされておりまするし、さらにまた三十七年の四月には、河野さんが農林大臣の時分に、中央卸売市場は国営にしなければならないという意見を発表しておるのです。それから三十八年の七月には池田総理大臣が、中央卸売市場は必要がないという無用論を発表されておるのです。問題があらゆる角度から論議の対象になってお……

第58回国会 農林水産委員会 第13号(1968/04/16、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 数日来の審議の中で、その趣旨は明らかになっておりますので、案文だけを朗読いたしたいと思います。   農林漁業金融公庫法及び農業信用保証保険法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)  政府は、農業金融の将来あるべき方向につき、系統金融と制度金融が有機的な関連をもつべきものであることを認識し、両金融制度の本来あるべき分担を明確にして、農業金融制度の充実に力をいたすとともに、制度金融についても確固たる農林漁業の諸政策を樹て、これと調和のとれた金融体系を整備すべきである。  当面、左記事項につき、すみやかに検討を加え、その実現を図るべきである。      記 一、総合資金制度が……

第58回国会 農林水産委員会 第14号(1968/04/17、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、いわゆる阿賀用水汚職事件についてお尋ねしたいと思うのでありますが、阿賀用水の工事というのは愛知用水に次ぐ大規模なものといわれておりますが、実は昭和二十四年、私が発起人の一人となって今日に及んでおるわけでありまして、また、私の農地は全部これに関係をしておるのでありますから、こういう事件が起こることによる被害者の一人なのでございます。  そこで、簡単にお尋ねしたと思いますけれども、もうすでに相当日もたっておりますので、大体おわかりだと思いますが、今日までの汚職事件の概要を承りたいと思います。
【次の発言】 ただいまの概要の御報告にありますように、この問題は、私は二側面からと……

第58回国会 農林水産委員会 第24号(1968/07/12、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 米価の審議は、今後慎重に行なわれなければならないと存じますので、次の資料を要求いたします。  一、三十年以来の各年の米麦輸入量  二、三十年以来の各米穀年度末における前年古米の持ち越し量  三、三十年以来の飼料を含む穀物輸入数量及び金額と、輸入総額に占める比率  四、二十八年以降の生産者総手取り米価の推移  五、二十八年以降の消費者米価の推移と物価、賃金の上昇率  六、三十年以来の三麦作付面積の推移  七、三十年以来の食管会計各賞日別内容以上の資料を、十九日の審議会までに本委員会に提出を願いたいと思います。  さらに、昨年、一昨年の米価審議会の記録、これを各委員に配付を願いた……

第58回国会 農林水産委員会 第25号(1968/07/19、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 いよいよ四十三年度の生産者米価決定の時期が参りましたが、最近、大蔵省をはじめ経済企画庁等がそれぞれ、米が過剰であるから、経済企画庁は、生産者米価も消費者米価も据え置きをすべきであるという意見を明らかにしております。また大蔵省は、間接統制に移行すべきである、あるいは総合予算主義は貫かなければならない、こういうような意見を発表しておられますが、その前提となるものは、米が過剰であるということを前提としておるわけですね。はたしてことしの米が過剰であるのかどうか、これはひとつ両大臣から伺いたいと思います。
【次の発言】 四十三米穀年度末においては、農林省は二百六十五万トンほど過剰になる……

第58回国会 農林水産委員会 第26号(1968/07/20、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ちょっと関連で。  ただいまの農林大臣の答弁ですが、米価審議会の権限は、条文で明白になっているわけです。これは、価格についての根本的な問題についてと限られているわけです。きのう大蔵大臣並びに経済企画庁長官が出席されまして、ここでは、食管制度に関する問題については、法律の改正がなければ動かすことはできないし、動かす意思はないということを言明しております。いまの農林大臣の答弁では、この点がきわめてあいまいでありまして、食管制度そのものの根本的な問題、それから価格の根本的な問題というものを混同されております。この点は混同してはならないのであって、やはり食管制度というものは、食管法と……

第58回国会 農林水産委員会 第27号(1968/07/23、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 実は、きのうの農民の要請行動について、いろいろけが人等が出ておりますので、若干御質問申し上げておきたいと思うのであります。  きのうの要請行動は、テレビなどで皆さん御承知のような状況でありますが、特に負傷者が出ておるわけであります。長野県駒ケ根市赤穂の小林克喜、三十八歳、左手親指手甲捻挫、同じく小沢一郎、これは三十八歳、同じ状況です。それから福島県会津本郷町の安部辰男、二十八歳、これは右背中打撲傷、こういう状況であります。さらに秋田県大曲市の小笠原敬一、三十二歳、これは左第三指挫傷で全治十日間の見込み、これは九段坂病院の工藤洋という医師が診察をし、治療に当たっております。その……

第58回国会 農林水産委員会 第28号(1968/07/25、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 ただいま長官は、法三条並びに政令五条の五、この問題に触れて、食糧庁長官としての解釈だとこう言っておるのですね。ところが、二十日の日に農林大臣が当委員会に出席いたしまして、しかも、これは官房長と田中次長との三人の間で打ち合わせをし、メモを交換しながら、いまの食糧庁長官の答弁と同様に、要するに全量買い入れというのは義務規定であって権利規定ではないと、こういう答弁をしておるのです。  そうしますと、食糧庁長官としての法律解釈ということではない。少なくとも農林大臣が、官房長や田中次長と打ち合わせた上で答弁をしておる限りにおいて、私は少なくとも、政府とは言わないが、農林省としての統一見……

第58回国会 予算委員会 第14号(1968/03/08、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は公害の問題を中心に質問をいたしたいと思うのでありますが、きのうの新聞、けさの新聞を見ますと、富山県の小矢部川では川魚からメチル水銀が検出され、第三の水俣病のおそれありという――見出しだけ申し上げます。さらに、百年戦争といわれた渡良瀬川の報告書がようやく出てまいりましたが、経済企画庁はこの審議会を九年も引き延ばしてまいっております。また、対馬にもイタイイタイ病が発見されて、近く学会で発表をする予定になっておるという記事が出ておるのであります。さらに、きのうの新潟地方裁判所においては、阿賀野川の中毒訴訟の第二回公判で「タスキ論争で一時中断」という大見出しで記事が載っておるので……

第59回国会 産業公害対策特別委員会 第5号(1968/11/07、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先ほど科学技術庁長官から、阿賀野川の水銀中毒事件についての御報告がございましたが、この点について二、三お尋ねをいたしたいと思います。  第一の点は、昨年の九月二日に厚生省案の送付をお受けになりまして、本年の九月二十六日まで、これの見解を出すことができなかったという理由でありますが、政界、財界からの有形無形の圧力というものは、これは明らかでありますから、お尋ねをしようとは思いませんが、技術的に見て、はたしてどういうところに困難な問題があって、一年以上も遅延をするに至ったのか、この点をまず最初にお伺いをいたしたいと思います。

第59回国会 農林水産委員会 第3号(1968/09/17、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 だいぶ時間の制約を受けて、理事会では一時間の時間をもらったはずでありますが、三十分もないようなことでは、これはもう一度やり直しをしなければならないのじゃないかと思いますけれども、ポイントだけを質問申し上げますから、簡潔に明瞭にお答えを願いたいと思います。  それで、前段は一切抜きにいたしまして、八月十九日の米価審議会では、委員のほうから、八月三十日までに四十四年度の生産者米価の算定方式を示しなさいという要求があったといわれております。今日の米価審議会委員は、その期間は一年間なはずであります。四十四年度の生産者米価を審議する資格があるのかないのか、私はないのではないかと考える。……

第59回国会 農林水産委員会 第4号(1968/11/12、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 委員派遣第二班の調査報告を申し上げます。第二班は、農林水産事情、特に真珠養殖業の実情調査のため、私ども七名の委員が参加いたしまして、去る十月十四日から十七日まで四日間にわたって、長崎県及び三重県の調査に当たった次第であります。  以下、その概要を御報告申し上げます。  まず、今回の調査の主目的であります真珠養殖業につきまして、その現況を簡単に申し上げます。  真珠養殖業は、戦前から日本のパールとして親しまれ、わが国の恵まれた環境と漁業者のすぐれた技能とを生かした独特の沿岸漁業であって、昭和四十一年度における養殖真珠の生産量は、約三万四千貫、このうち、約七〇%に相当する二万三千……

第61回国会 農林水産委員会 第17号(1969/04/03、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 大臣にお伺いしたいと思うのですが、米価審議会委員の任期は一月で満了しております。これは年じゅう諮問をしているわけではございませんから、米価審議会を開いて諮問をするときに存在すればいいような審議会ではありますけれども、やがて新しい年度の米価審議をしなければならない時期が近づきつつあるわけでありまして、これに対してはずいぶんいろいろないきさつがありましたが、大体いつごろまでに任命をされる見通しであるかということ。  それとあわせて、従来は、大蔵官僚とか農林官僚などで、どうも大蔵省や農林省のひもつきと思われるような人たち、それと報道関係の人たちで、限られたメンバーの中で選任をされて……

第61回国会 農林水産委員会 第21号(1969/04/16、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、米価審議委員の任名の問題について、緊急の問題として質問をしたいと思うのであります。  十四日の午前十時から、農林大臣と保利官房長官との間に、米審の構成について会談が行なわれまして、米審の構成は生産者、消費者、学識経験者の三者構成を復活する、二番目には、ただし与野党の国会議員及び革新系の全日農、総評代表は除外する、発足は五月半ばと見て人選を急ぐ、このように決定をされたと伝えられておるのでありますが、その真偽のほどを承りたいと思います。
【次の発言】 はっきりした答弁でありますが、これは、この前に私が質問を申し上げる際に申し上げておったわけでありますが、ずっと以前から、革新……

第61回国会 農林水産委員会 第26号(1969/05/07、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 まず、農政局長にお尋ねしますが、先般農協法改正の審議にあたりまして、中央会の指導性の問題や農民の意思がどの程度反映されるかということについて触れておきましたが、きょうはきわめて具体的な問題について若干お尋ねを申し上げたいと思うのであります。  新潟県の吉田町の農協で起こった問題であります。これは食糧庁長官にも聞いておいていただきたいと思うのでありますが、米の予約について農協と商人側で激しいせり合いが各地で行なわれたわけであります。この吉田町においても同様にせり合ったわけでありますが、この農協の中で六十五戸だけが農協に予約しなかった。こういう事実に基づいて吉田農協では、四つのい……

第61回国会 農林水産委員会 第29号(1969/05/14、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連しまして。  今度の法改正の中で、農業委員会にいろいろな権限を与えられるわけですが、これは私、非常に問題だと思いますので、ついででございますから、各県農業会議の予算総額のうち国庫負担分、その他と区分をされて、同時に現在おる人員なども明らかにしてもらいたい。それから、いま問題になっております市町村の農業委員会の予算、人員等これはほぼ明らかになりましたけれども、県段階、中央段階の分は克明にひとつ資料として御提出を願いたい。実はあとで要求しようと思っておりましたけれども、いま論議になっておりますから、ここで要求をいたしておきます。

第61回国会 農林水産委員会 第30号(1969/05/15、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農政局長にまずお尋ねいたしたいと思うのであります。  先般の本委員会におきまして、吉田農協が、組合員の中で、米の予約をほかの業者に取りつけをした組合員に対して、施設の使用禁止、金融の禁止など除名に値するような措置をとったことに対してお伺いをしたのでありますが、当日局長の答弁では、私どもの考える筋と同じように、そういう取り扱いは不当であるという趣旨の答弁があったわけでございますが、その後いかようにお取り扱いになったかということを伺いたい。  さらに、引き続いて北蒲原郡の豊浦農協で、同じように予約業者に取りつけをした数名の組合員を除名処分にいたしておるのであります。しかも、これは……

第61回国会 農林水産委員会 第32号(1969/05/29、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 もう時間もないのでやめます。

第61回国会 農林水産委員会 第38号(1969/06/18、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 農地法の一部改正につきまして御質問を申し上げたいと思うのでありますが、各条章についてのこまかな質問は、同僚委員から相当程度尽くされておると考えますので、私は、せっかく総理がおいででございますから、総理に対する基本的な質問を申し上げたいと思います。  まず最初に、農地法の一部改正の法律案提出でございますが、昨年の五月に自由民主党の都市政策大綱というものが発表になりました。この中では、農地法は廃止すべきであるという主張が明らかにされておったのであります。  私どもは、昨年の農地法改正に対しては、絶対に反対という立場に立っておったわけでありますから、たまたま継続審議にするかどうかの……

第61回国会 農林水産委員会 第53号(1969/09/10、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間の制約があるようでありますから、問題点だけを御質問申し上げますので、答弁のほうも、そのようにしていただきたいと思います。  まず最初に、本年度産米の検査体制でありますが、昨年新潟では、生産者の住宅内に八十俵から百俵も積んでおいて、お葬式も出せないというような状態にたって、大きな問題になったわけでありまして、その後若干検査員の増員などをいたしたのでありますが、本年はそういう支障がないような体制ができておるかどうか。  実は、一昨日新潟県議会で、新潟食糧事務所長を呼んで、その問題について準備はよろしいかという質問に対して、自信を持っておりませんという答弁をしておるわけです。そ……

第61回国会 予算委員会 第10号(1969/02/13、31期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は、公害の問題の一般並びに具体的な問題、さらに、食管法を中心とする諸般の問題について質問を申し上げたいと思いますが、時間に制限がございますから、大臣の答弁はあまり説明をしないで要点だけを答弁を願いたいと思います。  公害の問題でございますが、最近の政府の高度経済成長政策に比例いたしまして、産業公害、都市公害、さらに基地公害など、あわせてきわめて深刻な社会問題となってまいりました。これは政府や地方自治体が加害者であり、水俣病や阿賀野川水銀中毒あるいはイタイイタイ病などのように、間接的な殺人傷害事件といわれる問題に対しても、企業に追随しておりまする結果、さらにこの公害が深刻かつ……


各種会議発言一覧

27期(1955/02/27〜)

第22回国会 農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/07/28、27期、日本社会党(左))

○石田(宥)委員 関連して。電気料は灌漑排水関係の特例を認めてあるのですが、それは中部電力と関西電力との関係はどういう開きがあるか、それが一点、それから一トン当りの用水料の負担額が発電関係は二円何がしで、農業用水の方は四円幾らになる。そういうふうに開きをつけてあるが、農事用電力等の場合に、農地開発をやった場合の何か特例のような話し合いがあるのかないのか、またそういうことをやる余地があるのかないのか、これはきわめて重要なんです。
【次の発言】 それが別になっておるから指摘しておるのです。農地開発をやった場合、土地改良等をやった場合に、その地域の農事用電力というものに対しては特別なやはり恩典を与え……

第22回国会 農林水産委員協議会 第2号(1955/10/15、27期、日本社会党)

○石田宥全君 時間の関係上簡単に御質問申し上げたいと思うのです。今年のウンカの異常発生の問題ですが、改良局長の担当かと思うのですが、官房長でおわかりだと思います。非常な豊作をうたわれておったわけでありますが、特に北陸地方においては八月の中旬ごろから一時的な非常な異常発生を見たわけでありまして、新潟県などにおきましては、ツマグロヨコバイ、セジロウンカというようなものが、おそらく明治三十年来かつてないといわれるような状況であったわけです。御承知のように、それが非常な豊作を予想されておったので、実はみんな安心しておったわけです。ところが急激にふえて参りまして、驚いてこれが対策に取りかかったわけですが……

第24回国会 外務委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/04/26、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は余剰農産物の受け入れに伴いまする日本農業に対する影響の点について、具体的にお伺いを申し上げたいと思うのでありますが、政府は余剰農産物を受け入れることによって、必ずしも日本農業に重圧を加えるものではないということを言っておられるのでありますけれども、現に昨年、三十年度は、わが国においては未曽有の大豊作でございまして、七十九百万石余の収穫を上げたと推定されておるのであります。また政府の買い上げも普通は二千三百五十万石程度の予定をいたしておったのでありますけれども、昨年度は三千五百五十万石というおそらく戦後いまだかってない買上量が予想されておるわけであります。しかるに外国米麦の……

第24回国会 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1956/04/20、27期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連して。今の答弁では認定だけの問題です。淡谷委員の質問された問題は全体を言っておられるのですよ。四十条では土地の所有者及び関係人との協議に関する関係だから、これは当然今度の改正に関係するのです。今度の改正に関係しないということは詭弁ですよ。だから六十条にいたしましてもその通り、会議及び議決であって、収用委員会の会議それから会長の権限、これが一番重要な改正点の一つ並んです。それが関係ないとは一体どういうことなんですか。
【次の発言】 先ほど来の同僚委員の質問に対する答弁でほぼ明らかになっているのでありますが、現在の土地収用法というものが、農民にとっては自分の所有地を権限によっ……

第24回国会 農林水産委員会水害による農林災害に関する小委員会 第2号(1956/08/03、27期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 救農対策については、助川委員からの御質疑でほぼ一般的には明瞭になったわけでありますので、私はさらに補足的に御質問を申し上げたいと思うのであります。第一に営農資金の問題でございますが、営農資金についての貸付は系統金融機関を通じまして、下部におきましては農協がこれを貸し付けることになるわけであります。従って営農資金というものは償還能力中心に貸付をされることになる。今回のような深刻な被害を受けた農家では――償還能力に十分の信用のある農家などでは他の方からも借り入れすることができるのでありますけれども、深刻な被害を受けた農家におきましては信用程度がきわめて低い。それがために一番その……

第24回国会 農林水産委員会凍霜害による農業災害に関する小委員会 第1号(1956/05/16、27期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 今蚕糸局長は被害の基礎的なものを明らかにしておきたいが、対策については若干融通性を持たせたいというお話ですが、被害の基礎的な問題ですが、ここにある桑及び茶で、茶は別として、桑については蚕糸局長の担任ですが、ここに書いてあるところの被害の程度、七割以上とか五割以上というようなことについて先ほどお話があったわけです。今回の凍霜害で完全に全滅してしまった、春蚕用としてはもう副芽までやられておるから、完全に全滅で、一〇〇%ということになります。しかしながらそういう場合に、桑は春蚕にとって、また夏秋蚕にもとるということになりますが、春蚕用の根刈り桑が全滅してしまったあとは、夏秋蚕用と……

第24回国会 農林水産委員会冷害による農業災害に関する小委員会 第2号(1956/10/03、27期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 時間がございませんから簡単にお伺いしておきます。経済局長さんにちょっと伺いたいのですが、自作農資金の問題です。この前の水害に当りましては、まだ残額が九億ほどあった。それで災害による自作農の転落防止のために優先的にこれを考慮しよう、こういうことであったわけですが、その後この九億の配分はどのように行われておりますか。
【次の発言】 今どういうふうに進行しておるか、その実情です。
【次の発言】 この問題は、聞くところによりますと、各府県の方で書類を整備するのに非常に複雑煩瑣なためにひまどっておる、農家の方はのどから手が出るほど急いでほしがっておるのだけれども、なかなか事務処理が困……


28期(1958/05/22〜)

第29回国会 大蔵委員会外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1958/06/26、28期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は経済基盤強化に関する法律案の中の、小団地等土地改良基金に関する件について、大蔵大臣の所見をただしたいと思うのでありますが、まず第一に、大蔵大臣の日本の農業に対するお考えを伺いたいと思うのであります。  それは歴代の大蔵大臣並びに大蔵官僚の農業に対する認識が、はなはだ不十分ではないかと考えるのであります。農業は御承知の通り、いわゆる劣勢産業といわれるように、非常な後進性を持っておるものでありまして、他の鉱工業がどんどん近代化され、近代科学の基礎の上に立ってオートメーション化が行われ、産業合理化が行われて参ります中に、農業というものは、依然として腰をまげて田植えをし除草をやら……

第31回国会 内閣委員会各省設置法改正案等審査小委員会 第4号(1959/03/10、28期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 基本的かつ総合的な問題について綱島委員から突っ込んだ質問が行われ、また農林大臣よりこれに対してほぼ当を得た答弁が行われております。ただ私がはなはだ不満なことは、農林漁業政策としての範囲においての問題ではないということをただいま大臣が言われたわけで、その通りなんです。ところが委員会は総理府に置くが、その事務は農林省に置くように承わっておるのでありますが、同時にまたきょうの委員会でも農林大臣が出て御答弁になるが、実際は農林大臣の所管の範囲内で片づかない問題があまりにも多い。というよりは、むしろ農林省の所管の中では解決し得ざる問題を解決しなければならないという段階にあることは、今……

第31回国会 農林水産委員会食糧に関する調査小委員会 第1号(1959/04/30、28期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 いろいろ御説明を伺ったわけでありますが、根本的にはどうも生産費及び所得補償方式にはよりがたいというその資料がたくさん出ておる。特に、先般来御説明を伺っておりますように、バルク・ラインの問題がどうも非常に不安定であって、一定の線が出てこない、これが新しい生産費及び所得補償方式を全面的にとりがたいという基本的の問題のようでありますが、この問題は、さきの資料にも出ておりますように、生産費そのものが石当り六千六百円から三万五千六百円というふうに非常に幅がある。こういう生産費そのものに非常に幅のあるものの中で、これを地域別、地帯別な集計というものを見ないで、これを全国ベースではじき出……

第31回国会 農林水産委員会食糧に関する調査小委員会 第2号(1959/06/09、28期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 長官にお尋ねしますが、きのうは米価算定についての基礎資料についてこまかく御説明を伺ったのでありますが、あれだけの資料を整備されて、その上に立っての米価算定についての基礎的な構想が伺えなかったのでありますが、新聞その他に伝えられるところによれば、生産費及び所得補償方式を大幅に採用するということを表明されておるようであります。この前の小委員会に当りましては特に生産費及び所得補償方式を大幅に採用するといっても、それが従来のハリティ方式とチャンポンにしたような方式というものは最悪のものであって、従来のつかみ勘定によるいわゆる政治米価と何ら異なるところがないので、私どもは、生産費及び……

第33回国会 農林水産委員会農業法人等に関する調査小委員会 第2号(1959/12/11、28期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 農業法人に関しては、衆議院農林水産常任委員会が、今年三月二十七日、これがすみやかに立法化等の措置を講ずべきであるという決議をいたしておったのでありますが、その後農林省内の準備が遅々として進まなかったようであります。先般本委員会の懇談会を開きまして、その前に発表されましたいわゆる庄野試案という農地局案ともいうべき考え方と、同時に、経済局の農協部長の考え方等を参考として承ったのでありますが、いずれもまだ成案を得るに至っておらない、はなはだ遺憾であるということで、すみやかに農林省としての統一的な具体案を作成せられたいという要望をいたしておったわけでありますが、その後、幸いにいたし……

第34回国会 農林水産委員会農業法人等に関する調査小委員会 第1号(1960/03/11、28期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 ただいま農業法人化について御説明を伺ったのでありますが、前回伺った要綱よりは事務的には前進しておると思う。私はきょうは要綱の内容には触れるつもりはございません。ただ、今次官からも話がありましたように、全国的にこの法人化についての希望と期待があまりにも大きいので、現存、すでに発足しているもの、立法化を待ってほとんど発足せんとする準備段階にあるものが意外に多いのであります。そういうときにあたって、すでに国会が開会されて相当に日数も経ておりますし、また、本法案の提案については閣議においても了解事項の一つとなっておることでありますし、早急に立法化が行なわれて提案されなければならない……


29期(1960/11/20〜)

第38回国会 運輸委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1961/03/23、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は主として国鉄運賃値上げと、農林水産物に関する影響の問題について御質問申し上げたいと思うのであります。  池田内閣は、所得倍増計画というものを大きく打ち出しておりまして、その政策はことごとくこれによっておると言っても過言でないと思うのであります。農民の所得は、御案内のように他の産業に比較いたしまして、大よそ三分の一程度以下である、こういうことはもう一般の常識となっておるのでありまして、政府もこの他産業に比較して著しく低位にある農民、農業の所得を引き上げることを目途として、農業基本法が提案され、現在審議が行なわれておるのであります。今回国鉄当局が料金の値上げを行なおうとしてお……

第38回国会 建設委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/05/16、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 私は本法案について、わが国の農業と農民の立場から若干御質問を申し上げたいと思うのであります。  ただいま大臣の提案理由の説明の中にもございましたように、公共用地取得の円滑な遂行と損失の適正な補償の確保をはかることの趣旨に対しては、あえて反対するものではございませんが、特に土地収用法以外に特別措置を必要とするものであるかどうか、いささか疑問を持たざるを得ないのであります。従来の収用法のもとにおきましても、事業認定あるいは裁決の所要日数等については、私どもの調査したところによりますと、過去四カ年の事業認定所要日数では――これを省略いたしまして、三十四年度を見ますと、最大が二百四十……

第38回国会 商工委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1961/06/01、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 関連で、大臣が盛んに肥料問題をお取り上げになっておりますので、ちょっと伺いたいのですが、大臣の言っておられることは矛盾していやしないか。国内の肥料価格を国際価格にさや寄せするには、企業を合理化してコスト・ダウンをしなければならない、こうおっしゃる。なぜ一体日本の化学肥料が国際価格よりも非常に高いのか、もちろん国際価格である硫安等は外国でいろいろな補助や助成をやっておる、そういう点もあります。あるけれども、日本の硫安工業界などは、通産大臣がしばしば勧告をされるにもかかわらず、その企業の合理化をやろうとしない。老朽施設を温存し、旧式の製造をあえて続けておる。今度の輸出入取引法の改……

第38回国会 大蔵委員会地方行政委員会文教委員会社会労働委員会農林水産委員会商工委員会運輸委員会建設委員会連合審査会 第1号(1961/02/27、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 雪害のことについては、もはや各委員からお話がございまして、大臣も政府委員ももうおわかりになっておることと存じまするので、私は要点だけをかいつまんで御質問を申し上げたいと思うのでありますが、最初に気象庁長官にお伺いをしたいのであります。今回の豪雪は、昨年中にアメリカ、カナダ方面にも豪雪があって、相当な被害も出ておる状況でございましたので、日本における豪雪の状況については大体どの程度事前にこれを予見することができたか、これが第一点であります。  第二には、今回の豪雪は、その量においてもそうでありまするけれども、特に一週間も連続降雪があったというところに特異な事情があった次第でござ……

第38回国会 農林水産委員会公聴会 第1号(1961/04/19、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間の関係から、きわめて簡潔に伺いたいと思います。  大坪公述人にお伺いいたしますが、政府提案の基本法によりますと、いわゆる選択的拡大という表現が用いられておりますが、これは七百万トンに及ぶ外国農産物の輸入を前提としておることは言うまでもございませんし、また、閣議決定の所得倍増計画の四十一ページには、為替の自由化という表現を使っておりますけれども、貿易の自由化を意味していることはこれは間違いないのであります。そういう観点に立ちますと、膨大な外国の農産物の輸入を前提とする。その場合、外国の農産物価格というものはおよそ二割ないし三割五分程度、ものによっては国内価格の半分くらいの値……

第38回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1961/02/27、29期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 政府は、本年度は所得倍増計画を主張し、農業に対してはその生産性がきわめて低いので、従来は他産業と比較いたしまして三分の一程度にあるという状態から、生産性において他産業と均衡せしめ、同時に生活水準をも均衡せしめることを主たる目的とした農業基本法において、農民に大いなる夢を与えているのでありますが、しかし、具体的な政策の面で、至るところにこれと逆行するような政策を暴露しておるのであります。私が質問しようとする住民税に対する家族労働力、いわゆる専従者控除でありますが、その取り扱いはその一端の現われであると考えられ、まことに遺憾しごくと言わざるを得ないのであります。政府は今回所得税……

第40回国会 予算委員会公聴会 第1号(1962/02/13、29期、日本社会党)

○石田(宥)委員 時間がないので、私二問だけお伺いしたいと思います。  昨年、農業基本法の審議にあたりまして、政府は、私どもに参考資料として、構造改善の中の具体的な考え方として、二町五反程度、粗収入百万円程度の農家を十年間に百万戸作る、こういう資料を提出したのであります。私どもは、一面において、農地の移動がきわめて困難であって、二町五反の農家百万戸を作るには、少なくとも百五十万町歩くらいの農地を移動しなければならないが、その移動はおそらく行ないがたいであろうという点が一つ。それからもう一つは、先ほどもお話しに出ましたように、EECがだんだん強化されるということから、国際的に経済がブロック化して……

第43回国会 予算委員会第三分科会 第2号(1963/02/18、29期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 私は、きょうのは主として土地改良の問題について質問を申し上げたいと思うのでありますけれども、この間の予算委員会においての農協の問題については、時間の関係がございまして、十分意を尽くしておりませんので、若干補足的な質問を申し上げたいと思うのであります。  そこで、最初に、農協法によりますと、大臣や知事は行政監督をしなければならないことになっておるのでありますが、現在行なわれておりまする大臣や知事の行政監督というものが、どんな実情であるかということ、これは、具体的なことは局長なり適当な方でいいと思うのでありますけれども、大臣から一応その考え方を承りたいと思います。

第43回国会 予算委員会第四分科会 第7号(1963/02/23、29期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 大臣がお見えになってからにいたしたいと思っておりましたが、時間がございませんのでお伺いいたしますが、自治省から固定資産評価作業進捗状況がプリントで出されておりますが、実は固定資産の評価がえが行なわれることになって、お配りになったプリントのように作業が進んでおるようであります。しかし、この問題は、農業経営に及ぼす影響が非常に大きいと考えられますので、今全国の農民は非常にこれに対して反対をいたしております。御承知のように、市町村の税収入額のほぼ三五%が、この画定資産税によってまかなわれておるのであります。従来は、収益還元方式という算定方式によりまして、水田で大体三万七千円くらい……


30期(1963/11/21〜)

第46回国会 予算委員会第三分科会 第3号(1964/02/19、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 まず最初に、食管制度の問題で大臣にお伺いしたいのでありますが、現在の食管法は生産者と消費者、国民全体にとって非常に大きな貢献をいたしておると考えておるわけでありますが、数年前から食管法の改廃の議論がやかましくなってまいりました。かつて重政農相の当時、四十三国会でありますが、臨時食糧管理制度調査会設置法というものをおつくりになりまして、与党である自民党も、政調会、総務会はこれを承認いたしまして、閣議の了解も得たということで、提案の準備がなされたようでありますが、当時選挙近しということで、提案が見合わされておったようでございます。  そこでお伺いしたいことは、農林大臣はこの臨時……

第46回国会 予算委員会第三分科会 第7号(1964/02/25、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 経済企画庁長官に伺いますが、先ほど藤川分科員から新産都市の問題について一般論的に御質問がありましたので、私はなるべく一般論を避けて新潟における新産都市の問題についてお伺いをしたいと思います。  新潟新産都市の指定はいつごろ行なわれる見通しでありますか、これを伺いたいと思います。
【次の発言】 次に、通産省の参事官見えておりますか。――今度の二十八日に審議会が開かれるようでありますが、ここで工場適正配置の構想について従来の構想の再検討が行なわれて修正をされるといわれておるのでありますが、そのおもなる内容は、これは一般論でありますけれども、どういう点に再検討がなされ、そしてどう……

第48回国会 大蔵委員会農林漁業用揮発油税に関する小委員会 第1号(1965/06/07、30期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 いま有馬委員からお話がありましたように、昨年の予算委員会で問題になり、当時大蔵大臣はきわめて不合理なものであることを率直に認めて何らかの措置を講ずることを約束をいたしたわけであります。ところが本年度の予算の中では五十億を農道整備費に新たな予算をあげるということで減免については触れられておらなかったわけでありますが、予算委員会における大蔵大臣の説明では、脱税のおそれがあるということが一点。それから減免はきわめて困難であるということが第二点。第三点といたしましては、それがために減免をしようとすれば相当数の国税庁の職員を新たに任命しなければならない、予算はおおむね八億数千万円を要……

第48回国会 大蔵委員会農林漁業用揮発油税に関する小委員会 第2号(1965/07/09、30期、日本社会党)

○石田(宥)小委員 ただいま農道のほうの説明を承ったのでありますけれども、これはきわめてざっぱくな数字のようでございます。実はこういう延長のキロメートル数を出してもらう場合に、国営土地改良の場合と県営土地改良の場合、そういう場合の区分がほしかったわけです。これはあとでいろいろな関係がありますから。これは資料が一番正確なものがあるだろうと思うので、あとでお示しを願いたいと思います。  もう一つは、いわゆる農道といっても、いま御説明もございましたが、昔からの里道というもので、農道か連絡道かわからないものが非常に多いのです。多いけれども、しかしこれはもう農道だというふうに常識的に判断のできるものも相……

第48回国会 内閣委員会大蔵委員会農林水産委員会連合審査会 第1号(1965/05/12、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 官房長官がいま見えられるそうでありますから、官房長官が見えられたところでいたしたいと思ったのでありますが、昨日の質疑の中でも取り上げられておるのでありますけれども、農地補償の問題については、昭和三十一年以来国会の問題となってまいったのであります。岸内閣以来今日まで、総理大臣も農林大臣も大蔵大臣も、農地補償は行なわないということを言明してまいったのであります。今回は報償であるということを言っておられるのでありますけれども、やはり一定の面積を対象とする金銭の給付というものは、単なる報償ではないと私は考えておる。同時にまた、そのことについては、昭和三十八年の二月四日の衆議院予算委員……

第48回国会 予算委員会第四分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 時間がたいへんおそくなりましたし、かつまた他の委員からも新産都市の問題についてはかなり突っ込んだ御質問があったようでありますから、私は一般論はなるべく触れたくないと思うのでありますけれども、昨年新産都市十三の指定が行なわれました後に、宮澤前長官は、新産都市の建設促進法というものはいささかバラ色の夢を与え過ぎたようだということを率直に反省をし、さらにその後の予算委員会では、この指定はあやまちをおかしたものとして反省しておるということを率直に認めておる。ところが、今度は多少のニュアンスの相違はあっても計画案を承認されたわけです。経済情勢から見るとむしろ悪化しておるとわれわれは考……

第48回国会 予算委員会第二分科会 第4号(1965/02/25、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 大臣にお伺いしたいのでありますが、いま西村委員からもお話がありましたように、東南アジアには非常に大きな問題が山積をいたしておるのでありまして、きわめて多角的に問題があるのでありますけれども、私は、そのほんの一部分である日本青年海外協力隊の問題について、特に本年度は国会の冒頭に総理大臣もこの問題に言及されておりますし、また、昨年来調査費があがって本年は若干の委託費というものが計上せられておるのであります。そこで、いわゆる東南アジアにおける平和部隊のあり方によっては日本の将来の運命に大きくつながるものとして、その問題にしぼって外務大臣にお伺いをいたしたいと思うのであります。今日……

第51回国会 建設委員会地方行政委員会連合審査会 第1号(1966/03/17、30期、日本社会党)

○石田(宥)委員 先ほど来大体同じような問題が取り上げられておりますので、なるべく重複を避けるようにいたしたいと思うのでありますが、この法律のそもそもの意義と申しますか、位置づけと申しますか、この点に私は疑問を持っておる。先ほど来お話しになりましたように、道路法というものがある、公安委員会がある、国、自治省あるいは県、市町村等、道路法ではそれぞれ建設についても維持管理についても規定があるのです。何を好んでいまさら特に立法をしなければならないか。行政措置で十分やり得るのではないか。政府は自分がやる気になれば法律をつくらないでも相当大きな事業をやる。一例をあげれば農業構造改善事業もその一つ、法律は……

第51回国会 予算委員会第五分科会 第1号(1966/02/24、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 ただいま茜ケ久保君から利根川の開発の問題について御質問があったわけでありますが、私は、利根水系の一番上流に位しております尾瀬が原開発の問題に関して御質問を申し上げたいと思うのであります。最初に通産省のほうから御意見を承って、建設大臣は、これは所管でありますから、一番最後に御意見を承りたいと考えるわけであります。  通産省の公益事業局の方に伺いたいのでございますが、最近、尾瀬沼を水源とする東京電力株式会社の、四十三年度着工の予定で、四年半ないし五年をもって完工になる予定の尾瀬第一及び第二発電計画に対して、通産省の公益事業局では御検討になっておられますか、どうですか。御検討にな……

第51回国会 予算委員会第四分科会 第2号(1966/02/25、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 長官にお伺いしたいのでありますが、消費者物価値上がりのたびに生鮮食料品の値上がりが非常に大きなウエートを占める。そのたびに流通機構の問題が問題になる。対策がいろいろと論議されまするけれども、必ずしもその対策が当を得ていないように思われるのでありますが、生鮮食料品の消費者物価全体の中に占めるウェートはどの程度であり、また、特に蔬菜などについては、その増産の程度と価格の暴落の程度、また不作の場合にどの程度の減産がどの程度の価格の上昇を招いておるかということについて、たぶんお調べがあるであろうと考えまするので、ここでひとつお伺いをいたしたいと思います。

第51回国会 予算委員会第二分科会 第3号(1966/02/26、30期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 私は、豪雪地帯における各種の課税問題について大蔵省並びに自治省の方にお伺いをしたいと思うのでありますが、最初に大臣にお伺いをいたします。  大臣、最初にあなたにお伺いをするのですが、課税については応能原則、応益原則というようなものがそれぞれありまして、応益原則としては目的税というようなものもあるわけでありますが、何と申しましても、税はやはり公平でなければならない、これは動かすべからざる税の前提でなければならないと思うのであります。ただいま申し上げました豪雪地帯における課税の状況は、必ずしも公平なものとは言いがたい点が多々ございまするので、これについては、それぞれ主税局長並び……


31期(1967/01/29〜)

第55回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1967/04/20、31期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 私は、昭和三十九年以来問題になっております阿賀野川の水銀中毒事件についてお尋ねをしたいと思うのでありますが、まず概要をちょっとかいつまんで申し上げておきます。  三十九年以来明らかになったところによりますと、水俣病によって死者五名、今日寝込んでおる者あるいはどうにかうちの中だけは歩けるというような者などで患者二十一名、そのほか四十名の胎児性水俣病を生むおそれのある婦人があって、それから乳児のうち十六人が水俣病の症状に似た脳性麻痺になった、これは、調査の結果は、母の胎内にいるときに水俣病にかかったものという診断が下されておるのであります。これ以上多くのことを申し上げませんが、……

第55回国会 予算委員会第一分科会 第3号(1967/04/21、31期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 関連して……。時間がないそうですから、きわめて簡単なことでありますけれども、先般四日の予算委員会で阿賀野川の水銀中毒問題を取り上げたわけでありますが、長官はずっとその経過をお聞きになっておられる。十八日に厚生省の調査班の報告が発表になりました。私は四日の委員会でも指摘をしておったのでありますが、一応厚生省の調査班の報告が行なわれても、さらに再検討を必要とするということで、別個の調査会なり研究班なりを、編成されるということになって、その中に昭和電工の嘱託の学者であるとか、あるいは電工の重役であるとかいうような人たちが多数参加するところの調査会なり調査班なりができるということを……

第58回国会 予算委員会第一分科会 第1号(1968/03/12、31期、日本社会党)

○石田(宥)分科員 私は、公害としての地盤沈下問題について御質疑を申し上げたいと思うのでありますが、これは全国にございまして、かなり広範なものでもございますので、これは別の機会に譲るといたしまして、本日は時間の関係もございますので、新潟市を中心とする地盤沈下の問題について二、三御質問を申し上げたいと思います。  新潟市を中心とする地盤沈下は、最近ややその速度が緩慢になったようでありますが、いまの沈下があと十年続くと、砂丘地帯を除く全新潟市がゼロメートル地帯になると推定されております。科学技術庁ではどのように把握されておりますか。さらにまたゼロメートルからマイナス五十センチ程度の面積はどれくらい……


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ページ更新日:2024/11/17
データ入手日:2024/10/20

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荻上チキ編著『選挙との対話』(青弓社)

【内容紹介】「あなたにとって選挙とは?」「政治参加の手段?」「民主主義の根幹?」、それとも「行っても/行かなくても変わらないもの…?」科学的な分析に加え、杉並区長へのインタビューやお互いの話を聴き合いながら思索を深める哲学対話から、選挙を、そして政治をより身近にたぐり寄せるためのさまざまなヒントをちりばめた、すべての世代に向けた選挙の新しい入門書。
当サイト運営者の既刊
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。