このページでは岡本隆一衆議院議員が委員会や各種会議(※)で行った質問や答弁などの発言の冒頭部分と会議録本文へのリンクを一覧化しています。岡本隆一衆議院議員「委員会統計」(全期間)には委員会および各種会議の活動状況の集計結果を示しています。本会議での発言の統計と一覧については本会議発言のページを参照してください。
※「各種会議」は本会議、常任委員会、特別委員会以外の会議録の存在する会議を指します。具体的には、小委員会、分科会、公聴会、調査会、審査会などです。
○岡本委員 数項目質問したいのですが、そのうち大臣が来られるまでの間、二、三の問題について質問したいと思います。 まず第一に、人口対策費の中の生活困窮者受胎調節普及事業費補助金であります。受胎調節の問題が、今までどういうものか厚生省では母性保護として取り扱われておりまして、人口対策としては取り扱われておらなかった。それが初めて人口対策として取り扱われるようになつたのでございまして、非常にけつこうなことでありますが、この生活困窮者に対する受胎調節普及の方法は、どういう機関にやらせて、どういう方法でおやりになるのか、その方針を承わりたいと思います。
○岡本委員 昨日お伺いいたしまして、医務局長がおいでにならなかったので、きょうもう一度お伺いするのですが、らい収容所の患者さんから、最近たびたび手紙が参りまして、留置場設置の企てがあるが反対であるという手紙の内容であります。そういうことをする必要があるような事例が、しばしば療養所に起っておるのか、その点をお伺いしたい。
【次の発言】 昔、らい収容所内部の待遇が悪かったために、その待遇改善を要求したらい患者に対して、強い弾圧が加えられた歴史があるのであります。らい患者の人権を無視して非常に悪い待遇に置いておいて、しかも、待遇改善の要求に対して弾圧を加えたという歴史を覚えておるらい収容所の患者さん……
○岡本委員 先ほど医務局長の御説明によりますと、大体五百床ほどのベッドがある施設でもって、胸郭の手術をやる患者さんがその一割だ、従って手術患者の実数は週に一名くらい程度である、だから、それでもって、厚生省の計画通りでもって看護はやっていけるつもりだというような御説明があったと思うのですが、しかしながら、私はそうは思わないのです、もっと多いと思うのです。また事実私が聞いている範囲では、もっと多いのです。従って、全国というわけにも参りますまいが、関東だけの範囲でけっこうでありますから、昨年一カ年間にどれだけの胸郭成形手術及び肺切除手術が行われたかという数を調べて出していただきたいと思います。
○岡本委員 まず砂原さんにお伺いいたしたい。このつき添い看護婦の問題は、まず第一に、病院の管理のあり方の問題として考える、その次には、患者の立場に立って考える、その次には、つき添い婦の立場に立って考える、こういう三つの立場々々で考え方に開きがある。私は今まで委員会での論議が、多く病院の管理の形、そういう意味から論じられ、さらにまた、つき添い婦の人の失業の問題として考えられてきた傾向が強いと思う。しかし、今吉川さんの質問にもございましたが、患者の精神上に及ぼす影響というものは、非常に重大だと思います。そういう点については、この委員会で論議されている点が割合に少いと思います。私、先日病院へ行って参……
○岡本委員 ちょっと今の問題ですが、私はこう解釈しているのです。病態は、パス、マイシンあるいは手術その他の結核予防法に規定する治療を受けなければならないような病態である、しかしながら経費の都合でもって結核予防法では承認しない、しかしながら、健康保険もしくは生活保護法によって治療を受けてくれという不承認通知がやってくるわけです。結核患者のすべてに対して、結核予防法が全部予算的な裏づけを持てば、こういう問題は起らないのです。しかしながら、その予算の裏づけを持たないから、結局予防法の対象として当然結核予防法によって国が負担しなければならない治療費を、健康保険や生活保護法にしわ寄せしている。それが不承……
○岡本委員 今度の失業保険法の改正の重要なのは、適用範囲の拡大と給付期間の改正とが大きな二点だと思うのです。その二つの問題について、具体的な問題でお尋ねをしたいと思います。
まず第一に、第六条の適用範囲の問題でありますが、第六条で、従来の法律では第一号のイからホまでのいろいろな業種が適用をはずされておったのであります。それはどういう理由に基くものかということを、まずお伺いしたいと思います。一つ一つの項目について、どういう理由で従来は適用されなかったかということをお伺いしたい。
【次の発言】 お話を承わりますと、ハからホまでは離職率がきわめて少い、言いかえますと、景気、不景気の変動によるところ……
○岡本委員 先日来の論議によりまして、健康保険の赤字の原因がだんだんはっきりされて参ったと思いますが、今度の改正案を見ますときに、その改正案の内容というものが、改正と銘打っておりますものの、これを政府の立場、被保険者の立場、事業主の立場、そういうふうなおのおのの観点があると思うのでありますが、被保険者自体の立場に立って考えていくときには、被保険者に取ってはマイナスになることが非常に多いというよりも、マイナスになることのみであると思うのでありますが、どういう点が被保険者に取って改正になっているかという点を、一つ大臣からお教えを願いたいと思います。
○岡本委員 せっかくお忙しい中を三沢先生、岩原先生に来ていただいておるのでありますが、私たちが両先生方に期待しておることは、いわゆる療術というものと、あんま、あるいはマッサージというものの間に相違点があるかないか。私たちは、ごく大ざっぱな考え方でありますけれども、あんまとマッサージ及び指圧療法というふうなものは、大同小異のものではないか、こういうふうな考え方を持っておるのでございます。しかしながら、先生方はそういう問題について、どういうふうなお考えを持っていらっしゃるかということを、この機会に概括的にお話しおきを願いまして、そうしてそれに従って、また私たちがお尋ねしていくというふうにしていった……
○岡本委員 一点だけお伺いしておきたいと思います。先ほどの山本委員の御質問でお触れになったのでありますが、業者の養成施設の問題であります。この法律の趣旨を見てみますと、大体検定の制度になっておるようであります。業者の免許を与えるに際しまして、検定でよいような種類のものと、どこまでも学校教育でなければならないものとがある。たとえば、今日では医師、薬剤師のようなものは、検定で免許を与えるということは原則的に許されておりませんが、その他のものについては、一応試験をしたらそれでよいというような考え方の上に立っておるのであります。ところで、その試験を受けるのに、試験を受ける資格を与えられるというのでもっ……
○岡本委員 足利療養所であります。たくさんの患者から手紙が参りまして、約百通近くはがきが来ておるのであります。それを分類していきますと、一番大きなのは院長の問題、それから外科医がおらないということ、その次には患者の処遇問題でございます。 その院長に対する不満でありますけれども、患者が書いてきておるようなことが事実とすると、院長は、はなはだ気の毒だけれども、けしからぬということになります。そういう点について、厚生省側では、おそらく同じような投書が行っていると思いますから、十分御調査になったかどうかということをお伺いしてみたいと存ずるのでありますが、第一に院長の回診の回数が非常に少いということ、……
○岡本委員 大臣はお急ぎのようでありますから、先に大臣にお伺いいたします。最初の問題は、きょう私がお尋ねしようと考えておる問題から離れておるのでございますが、同僚の加賀田進君からぜひ大臣のお考えを聞いてくれということでございますので、一点お伺いいたしたいと思います。 それは京都市の地方裁判所の裏にある拘置所の移転の問題が起っておりまして、それを下京の吉祥院というところへ移転させるという計画があるやに聞いております。それにつきましては弁護士会から、また京都の福祉会からも、またその付近一帯の住民からも、猛烈な反対の声が上っておるのはすでに御承知であろう。またその問題については、先日同僚の加賀田進……
○岡本委員 七人委員会の方々が非常な御努力でもって大部な報告を作っていただきまして、健康保険の赤字の問題あるいは日本の健康保険制度は将来いかにあるべきかということについて大きな示唆を与えて下さいましたことは、その御労苦をまことに感謝する次第であります。こうしていろいろな観点から社会保障を前進させたいという意図のもとに将来への大きな構想を作っていただいたのでございますが、現実において、それでは本年度の予算においてどういう形でその結果が出てきておるかということは、先日の厚生省の健保改正要綱を見て私ははなはだ心寒いのを覚えたのでございます。報告書の中にも、健保の国庫負担というものは原則的にはあるべき……
○岡本委員 七海さんにお伺いしたいのですが、この事件が起りました当時と現在とでは、原因がだんだんはっきりしてくるにつれて、森永の会社の方でも気持が変ってきているのじゃないかということが考えられるのです。と申しますのは、最初はとにかく森永のミルクのために中毒した。ところがそれが砒酸ソーダであるということになって、結局森永が求められた第二燐酸ソーダを売ったところの一商事会社の悪徳行為が、この事件を起してきたというふうなことがだんだんはっきりしてくると、何かしら森永の方で気持が軽くなってくるんじゃないかと思います。しかしながら患者の方は、森永を信用して、森永であれば大丈夫と思って買って飲んでいる。だ……
○岡本委員 一、二点ちょっと関連して質問したいのです。前回のビキニの実験のときでありますが、あの前は、そういうことについての経験がなかったために、今も楠本環境衛生部長が指摘されたように、非常におそれたために、魚なんかどんどん捨ててしまったというような点で、不必要な程度にまで被害が大きかったということは考えられると思うんですね。そこで前回、たとえば漁獲物をどれくらい捨てたかとか、あるいはまた漁場をどのように変更したために損害を受けたかとか、いろいろ有形無形の損害があったろうと思うんです。それの補償が総括的にどの程度あったかということを、およそ累計が出ているだろうと思うんですが、一つそれを聞かして……
○岡本委員 去る七月十四日、十五日にわたり、議長の承認を得て、只見川水域及び田子倉発電所建設現場を視察いたしましたので、派遣委員を代表し、御報告申し上げます。 只見川は、尾瀬の湿原より河口新潟に至る全長約二百六十キロ、その流域面積八千四百方キロに及び、重畳たる山岳地帯を水源とし、流域はうっそうたる密林におおわれ、丈余の積雪を見る有数の多雪地帯でありまして、流量の豊富、流出の均衡相まって、絶好の水利条件を備え、加えて天与の地形、地質は、経済的にも技術的にも電源開発の宝庫として、天下にその比を見ないといわれております。 さらに利用落差千四百メートル、その包蔵電力量は全国未開発電力量の一側に達す……
○岡本委員 大臣も岡先生との論戦でだいぶお疲れでしょうから、私は今度の予算の二、三の問題にきょうはとどめて、大臣にお尋ねしておきます。 まず最初に、児童保護費の問題でございますが、昨年の秋に、ちょうど国会の休会中に、ある近くの児童保護施設でもって集団赤痢が発生いたしました。私、医者として参ったのであります。参りましたときに、いろいろ施設の話を聞いたのであります。何か子供の食べたものに心当りはないか、こういうことを尋ねましたが、その施設にいるところの子供が、秋のことでありますので、カキが赤く熟して下に落ちているのを拾って食べた。熟して落ちたカキを食べて、それが原因かどうかわかりませんけれども、……
○岡本委員 今度の法の改正の趣旨には私は何ら異存はないのでありますが、この法の改正の問題とは少し離れておりますけれども、援護の問題についで一、二点質問したいと思います。 よくこういうことを耳にしますのですが、戦時中あるいは応召中に結核にかかった方が一たん大体において治癒したというような状態になると、退院して、一応それでもって帰還したといり形になるのでありますが、ところがこの治療がなおったというもののすっかり完全でなかったためにまた発病してきたというふうなことが間々ある。そうしますと今度は援護が受けられないので、みずからの手でもって療養しなければならないというふうな状態になって非常に困窮してお……
○岡本委員 今の生活保護法と結核あるいは精神病との問題に関連いたしまして、私も一つお伺いいたしたいと思います。 大体従来政府は、たとえば結核予防法、これは国民の結核をなくするためにやるのだという考えから、こういう結核予防法という非常にいい法律を作っております。あるいはまた精神病が非常に多い、だからこの精神病対策として精神衛生法を作る、これも非常にいい法律であります。看板だけは非常にいい看板をおかけになっている。ところが看板はかけるけれども、中身はからっぽなんです。つまりそれに対する財政的な裏づけがない。財政的な裏づけがないから、勢い結核予防法によるところの入院患者にいたしましても、あるいは精……
○岡本委員 今度のこの法律の一番大きな点は地方の労働者災害補償審査会と労働者災害保険審査会、この三つのものをなくして、中央の労働保険審査会一本にしてくれというような内容でありますが、それについて従来各都道府県にあった労災の補償審査会あるいは労災の保険審査会がどれくらいの程度の数の審査を取扱っておられたか、まずそれから伺ってみたいと思います。
【次の発言】 それでは今度新たに設けようとしておられるところの中央の労働保険審査会の機構でありますが、委員三人のほかに、事務局はどのようなものを用意されるつもりか、お伺いしたい。
【次の発言】 それではこの労働保険審査会が独自の機構を持ち、独自の働きをもっ……
○岡本委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっている労働保険審査官及び労働保険審査会法案に対しまして、反対の趣旨を説明いたしたいと存じます。 本法案の趣旨とするところは、従来都道府県労働基準局ごとに設置されておりましたところの労使、公益三者構成の労働者災害補償保険審査会を廃して、これを労働保険審査会と置きかえ、さらに中央に政府が国会の同意を得て任命する三名の委員よりなる労働保険審査会を設けまして、これを労災保険並びに失業保険の異議の審査機構とせんとするものであります。勤労にいそしむ者がその職場において不慮の災害にあい、あるいは業務上の原因に基いて傷病に倒れた場合、その傷病者……
○岡本委員 夕べ京都から、三月二十日総辞退決行す、京都府医師会、こういう電報が参っておるのでありますが、それで私の順番でありませんけれどもこの問題について緊急に質問をさしていただきたいと思います。これは大臣のところにもきておると思いますが、大臣御承知でありましょうか。
【次の発言】 先日本会議で私は政府が頑迷な態度を改めなければ非常事態がやってくるということを忠告いたしたのでありますが、良識のある医師の諸君は総辞退などというふうなことはなさらないと思うというふうな御答弁よりなかった。しかしながらその良識のある医師が本日総辞退をし始めたのです。京都府が第一波、やがて大阪、東京というふうな大都市が……
○岡本委員 法案の質問に入る前に、一般的な問題について局長にお伺いしたいと思います。 母子福祉対策の方針の基本的な問題でございますけれども、どうも今の政府の母子福祉対策というものを見ておりますと、生活に困っておる母子にとにかく独立自営の生計を営ませる、そうして子女の教育をやらせる、それをもって事足れりとしている、こういうふうに私には思えてならない。しかし私は少くも子供をかかえた未亡人にとって、それはやはり基本的な人権の無視だと思う。私どもはよく未亡人会とかそういう団体の集まりなんかに、参って話し合いますと、こういう集まりほど涙もろい集まりはないのです、何か話をするとすぐ目に涙を浮べて涙ぐむの……
○岡本委員 午前中の中川委員の牛歩質問で私の質問の時間を制約されて、非常に残念でございますが、重点的に質問をいたしますから、政府委員の方は二十分ほどしんぼうしていただきたいと思います。 この自衛隊の増強と、それから米軍ないし国連軍の撤退とが、これからは入れかわりになっていく。それがまた今の自民党の政策の一つであります。従って、そういう予定された事項に対して、入れかわりになる限りにおいては、それに計画性を持たして、そして出てくるところの失業者をうまく失業状態に置かないような施策をとる責任か政府としてあると思う。ところが今ではそういうふうな形がとられていない。国連軍ないしは米軍が帰れば、どかどか……
○岡本委員 まず最初に学術局長にお伺いいたします。先刻来、両大学の方々から御意見を承わっておりまして、現在の宇治という位置の選定は、これは予算を取るために一応便宜上宇治としたのであり、そしてこれはあくまでも第一候補地であって確定的ではない、こういうふうな意見を大阪の大学の方から聞きました。今、局長のお話を承わっておりますと、準備委員会では一応宇治と決定した、文部省としては宇治という方針でやっていきたい、しかしなお異論があるので、もう一応準備委員会に検討してもらう、こういうふうな御意向を今、承わったのでありますけれども、局長の言われるのが正しいのか、あるいはあくまでもこれは第一候補地であって、ま……
○岡本委員 レントゲンのためにいろいろな障害が出て参ったので、それを取り締る法規があとから出て参りましたが、今度はラジオ・アイソトープについてはそういう障害があまり出ない前に、こういう法規を作られたということは、非常にけっこうだと思います。しかしながら、この法規のために学問の発達あるいは研究の障害になるようなことがあっては困る、学問の研究を萎靡させるようなことがあっては困るという観点から、二、三の問題をお尋ねいたしたいと思います。 まず第一に、第六条でございます。申請があった場合には、いろいろな観点から、その施設の位置、構造等が不十分なれば、許可してはならないというふうなことになっております……
○岡本委員 最初に大臣の御所信を承わっておきたいと思うのであります。石橋内閣の厚生大臣として最初に御就任になったときに、厚生省の予算というものは、大蔵省へ行って頭を下げてもろうてくるものと違う、これは当然ぶんどってくるべきものだというふうな、非常に頼もしい御声明が新聞に出ましたので、これは非常に心強いことだなと、実は喜んでおったのであります。そしてここでお目にかかりますと、前のもう一つ前の川崎厚生大臣をちょっと小型にしたような風貌のお方でありまして、社会保障の問題には非常に御理解が深いように見受けられるのでございます。(笑声)そこで今度石橋内閣の出してきた厚生省の予算というものが、大臣として非……
○岡本委員 今度政府は在外財産の補償をやる。一応利子として十億出そう、こういうふうな御意向の模様であります。戦争によって国民が払った犠牲というものは当然国の責任において補償しなければならぬという考え方は、私もしごく賛成であります。従ってまた戦争をやる場合には、戦費に数倍するところの国民の払った犠牲に対する補償というものを覚悟でもって国は戦争をやらなければならぬ。そこで問題になってくるのは、戦争のために失った生命であるとかあるいは身体の一部であるとか、下足であるとかあるいは盲目になったとか、いろいろそういうふうな戦争の犠牲として失ったものの中で、資産を失った者と、それから資産を失って、かりにまる……
○岡本委員 昨日の滝井君の質問に答えて、大臣は、〈今度の法律改正は赤字対策ではない、健康保険制度の合理化のために出したものだ、こういうような御意見でございました。なおまた御説明の中に、健康保険制度は日本の社会保障の一大支柱であるというふうな表現を用いておられますが、社会保障制度の一大支柱という立場に立って現在日本の健康保険というものを考えてみるときに、その制度の根本的な欠陥というものはどこにあるか、そういう点について大臣のお考えになっていらっしやるところを承わりたいと思い
ます。
【次の発言】 悪いところがあるから改正したいのだ、合理化したいのだ、とおっしゃいますが、現在の健康保険制度におい……
○岡本委員 最初に、日本の医療制度をどういうふうにやっていくかということについて大臣のお考えを承わっておきたいと思います。もう少し具体的に話しますと、公的医療機関と民間医療機関、従来はこの二本立でもってやっていくというふうなお考えで、川崎厚生大臣のときもあるいは小林厚生大臣のときも進んでおられたのでありますが、今後あなたは日本の医療機関を引き続き二本立の上に立ってやっていこう、運営していこうというふうなお考えでありますか、あるいは前と方針をかえていこうというふうなお考えであるか、それから承わっていきたいと思います。
【次の発言】 二木立でやっていくということになりますと、やはり公的医療機関と並……
○岡本委員 一昨日の続きで、結核と健康経済との関係の問題をもう少しお尋ねしたいと思うのでありますが、大臣がお見えになりませんので、それまでの間に事務的な問題を二、三お尋ねいたしたいと思います。
まず第一は給食の問題でございますが、健康保険における完全給食という制度のねらいはどこにあるのかということをお尋ねしたい。
【次の発言】 そうすると完全給食の行われている病院では、完全給食の費用の三点加算をもらっていない病院よりもよりいい食事を出さなければならないと思うのです。そしてまたすべての病院において、できるだけそういう完全給食の設備を行うことを厚生省としては望んでおられるのかおられないのか、そう……
○岡本委員 大臣に一つお伺いしたいのですが、けさの朝日新聞に大きなアドバルーンが上っております。なかなか厚生省はうまいことやりおるなと実は思った。もう健保の審査が山を迎えましてここらで医療機関の頭をちょっとなでておかぬといかぬというところじゃあないかというふうなことも疑えば疑えないことはないわけであります。厚生大臣はあの記事をごらんになって、これは大へんな記事が出たとお感じになったか、あるいは自分の所信があのようにはっきり新聞に公表されて天下に、先日来の私たちとの間の論争の結論が出ましたので、ほんとうに仕合せな記事だ、こういうふうにお感じになっていらっしゃいますか、御感想から一つ承わっていきた……
○岡本委員 大蔵大臣に、二、三の健保財政の問題について質問いたしたいと思います。
今度の健康保険の改正は、国民皆保険に進むための制度の根本的な改革である、こういうふうに厚生大臣から説明を受けております。これはおそらく政府の今度の方針であろうと思います。そこでその根本的な改革をやるために、被保険者の一部負担はやむを得ない、こういうふうな御意向のようであります。しかしながら被保険者の一部負担を強化するということは、これは給付内容が少くも幾分かは低下するものであるというふうに考えるのでありますが、大蔵大臣はどのようにお思いになりますか。
【次の発言】 持ち寄りでやっていくのだから、一部負担は給付内……
○岡本委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております健康保険法の一部を改正する法律案、船員保険法の一部を改正する法律案その他関係法案の改正案に反対し、さらにまた一昨日提出されました自民党の修正案に対しても同様に反対の態度を申し述べたいと思うのであります。 昭和二十六年以来健康保険は累積する赤字に悩み、昭和三十年度に至ってはついにその額百億をこえんとし、わが国社会保障制度の根幹をなす健康保険制度もまさに崩壊の危機に見舞われるに至りました。従って健康保険の改正の問題は第二十四国会以来社会労働委員会におきましても懸案となっているところであります。今般政府の提案いたしました改正……
○岡本委員 この機会に事務当局の方から御意見を承わっておきたいと思います。戦争による犠牲には、生命を失ったとか、あるいは身体に障害を起したというふうな犠牲と、それから財産的な損失を大きくこうむったというふうな犠牲と二種類あるわけですが、今度の場合には財産的な損失に対して補償が出るわけなんです。しかしその場合、生命を失ったとか、あるいは不具者になったとか、あるいは非常に病弱になってしまったとかいうふうなことに伴うところの損害に対する補償と、それから財産を失ったということに対する補償とどちらを重要に考えておるかということについて、局長のお考えを承わりたいと思います。
○岡本委員 最近の新聞を見ておりますと、アメリカの極東軍司令部がこの七月一日にハワイに引き揚げまして、さらにまた第一騎兵師団を中心とした地上部隊も大量に引き揚げるということであります。調達庁の方からお答え願いたいのでございますが、あらかじめ事前の通告があったことであろうと思いますので――また伊丹の航空基地とか仙台の苦竹キャンプというようなところでも、年内に引き揚げが行われるというようなこともうわさに出ているのでございますが、それの真偽、さらにそういうふうなところの施設がなくなりますと、そこに働いている駐留軍労務者がどれほど整理されるかということですが、そういう見通しについてお述べ願いたいと思い……
○岡本委員 一点だけお伺いしたいのでございますけれども、現在そういうふうな角膜移植の手術を行われる頻度でございますね、どの程度にあるのかということと、それから今度は具体的に比較的急がない手術でありますから、そういうふうな角膜が、眼球が出るのを待機しておって、そういう申し出があり、あるいは承諾があるような角膜をお使いになるのであろうと思いますが、そういうふうな寄付するという篤志家と、それから必要とする患者との結びつけを行う機関でございますね、そういうふうなものをどういうふうにして運営されていかれるのか、あるいは現在はおそらく病院で死体解剖がある場合にそれをお使いになっていらっしゃるだろうと思うの……
○岡本委員 ただいまの長谷川委員の質問に関連して一言お伺いしたいと思います。この第二条の第二項によりますと、眼球の提供者は遺族ということになっております。そこで、遺族が眼球の提供をやるということになりますと、経済的な事情その他の事情によって、自分の家族が死に瀕してきたというふうな事情があった場合、ひそかに眼球の提供を申し出てくるということが私はあると思います。そうして、同時にそれに対して代償を求めるというふうな行為も、これはやはり現下の経済事情から申しましたなれば出てくるのもやむを得ないと思います。そこで、そういうふうなことが起った場合に、そこに眼球提供ということについて権利義務の関係が生じて……
○岡本委員 岸内閣ができてから今度が最初の岸予算になるわけで、昨年は石橋内閣の予算をそのまま私たち審議したわけであります。今度初めて岸内閣になってから岸さんの構想がほんとうに具体的に現わされた予算を審議するわけであります。岸さんの一番大きな題目は何といっても貧乏の追放だと思う。そしてまた国民もその言葉に一番魅惑されている。そこで、貧乏の追放の方法としてはいろいろな施策によって産業を振興したり、あるいは完全雇用の実現によって貧乏に転落する人をなくするという予防の面と、同時に現在貧窮の中に追い込まれてしまった人をどのようにして救済していくかという形のものと二方面あると思う。厚生大臣はその第二の面を……
○岡本委員 先般質問申し上げました場合に、保険の問題について、局長がおいでにならないで、質問を留保しておりますので、それらの点についてお伺いしてみたいと思います。 まず第一に、今度国民皆保険に備えるために、国民健康保険の改正案をお出しになる模様であります。それについて五人未満の事業場に働いている人たちが長い間懸案として問題となって、先般新聞の報道を見ますと、その五人未満の事業場に働く人たちは健康保険の被用者保険の方に任意包括の形で吸収する、こういうような報道があったのでございますが、そういう人たちが、国民保険でなしに健康保険の被用者保険の方に吸収されるということは、私は非常にけっこうなことだ……
○岡本委員 だいぶ滝井委員から詳しい質問がございましたが、残っている問題について少しお伺いしたいと思います。 今まで未熟児は産科の医者からもあまり重要視されなかったし、また小児科の方でも比較的手のついていない、ちょうど境界線のものでありますから、勢いまま子扱いになっておる。さらにまた保護者の方でも、ことにいなかの方では、子はわきものというような感覚がありまして、未熟児については、あまり厚い看護が及ばなかったのですが、こういうような法案ができることによって、未熟児問題というものが大きくクローズ・アップされてくるでありましょう私は非常にこれは喜ばしいことだと思うのです。そこでこの法律案を見せてい……
○岡本委員 議事の進め方について、私は一言委員長に希望を申し上げておきます。労働関係については非常に重要な法案がたくさん出ております。それにもかかわらず、与党の委員の諸君の出席がきわめてりょうりょうであるのは、私は残念に思う。野党の私たちがほとんど全員に近い形で出席しておるのに、与党の諸君の出席がきわめて少いのであります。そのために定員を欠いておるのであります。従って定員が満つるまで暫時休憩されんことを要求いたします。
【次の発言】 定足数が切れておりますから、これで散会にしていただきたい。
○岡本委員 先般の三月五日の委員会で児童福祉法の問題についていろいろお尋ねしたのでありますが、その節児童局長から御答弁をいただきましたが、私どうもふに落ちない点がありますので、もう一度お伺いしておきたいと思います。ことに保険局長がいらっしゃるからちょうど都合がいい。それは未熟児の養育医療の施設に収容された場合、あるいはその他の場合でもそうでありますが、そういう場合の一部負担金の支払い義務がどこにあるかという問題でありますが、その節局長から御答弁では第一次的には県が負担をして、そして県が本人から徴収をする。つまり最終的には――最終的というよりも、とにかく県が負担をするのだ、こういうふうな御答弁で……
○岡本委員 関連して。ただいまのサービス料の問題ですが、これは発生の過程から見ていったらあなたとおのずから違った考え方が出てくると思うのです。というのは、今までお茶代とか女中に対する心づけを幾ら置こうかということで、客は非常に判断に苦しんだわけです。そこでそういう客の判断をわずらわすことが営業上かしこくない、それよりも明朗に一割なら一割とポンと打ち出した方がお客さんも歓迎するだろうという、客に対する旅館の一つのサービスの形態としてサービス料一割という制度が発生してきたのです。そういう観点から言うなれば、このサービス料は当然従業員のサービス行為に対して支払われる対価であって、旅館側の所得になるべ……
○岡本(隆)委員 今度の総選挙を通じまして与党も野党も一番大きなスローガンとしていた問題は、国民年金の問題であります。先般滝井委員からの質問によって、来年度から国民年金は実施する、こういうふうな御答弁がございましたが、いろいろな新聞の報道なんかを見ておりますと、来年度からという言葉の中に、大臣のお話では四月からというふうなことをにおわせるような発言もございますし、また事務当局のお話でありますと、十月から実施する、こういうふうなことが発表されておりますが、時期的に考えまして、今からいろいろの準備を進めていくと、四月からというよりも、むしろ十月ぐらいにどうしてもなるんじゃないかということも思われる……
○岡本(隆)委員 先般の滝井委員の質問に対しまして、国民健康保険の保険経済は、相当ことしも好転してくるようなお答えがございましたが、国民健康保険については本年度はどのような状態になっているのか、少くも三十二年度はどのような状態になっておるのか、先般資料をいただきましたが、その資料にも三十二年度のが載っておりませんので、まずその状況を局長からお伺いいたしたい。
【次の発言】 もう少しその収入の内訳を詳しく御説明願いたいのです。たとえば保険料の収入が幾らあって、それから国庫補助金が幾ら入って、市町村の一般会計からの繰り入れが何ぼあって、それから被保険者の一部負担金が何ぼあるか、その数字を御説明願い……
○岡本(隆)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました、社会党提案にかかわるところの国民健康保険法の一部を改正する法律案に賛成し、政府提案の国民健康保険法案及び国民健康保険法施行法案、さらに自民党提案にかかわるところの同法案に対する修正案及び同施行法案に対する修正案に対して、反対の意思を表明せんとするものであります。 国民皆保険の声は、これはすでに国民年金を要望する声とともに、国内にとうとうたることは言うまでもありません。その声に応じて自民党は国民健康保険法を新たに改正せんとして、政府が提出いたして参りましたけれども、しかしながらその内容を検討いたしてみますと、きわめて……
○岡本(隆)委員 関連して。私は鉱山関係のことには全くのしろうとであるのでありますけれども、さっきからのいろいろな議論を聞いておりますと、どうも御当局の方で少し怠慢なように思われるのです。新潟の地盤が刻々に沈下していっているということは、これは生きている現象なんです。新潟の町そのものも生きている。たくさんの人が生活していて、現実に生きている。そこで、かりに年に五十センチ沈むとすれば、月にまず約五センチ沈む。一カ月おくれれば五センチ沈む。三カ月おくれれば十五センチ沈む。それが相当広範囲な広さにおいて十五センチずつ沈んでいけば、その土地はそれだけ排水が悪くなる。非常に環境衛生が悪くなってくる。そう……
○岡本(隆)委員 今度の三十一国会は画期的な国会であると私は言えると思うのです。というのは、十二月に国民健康保険法案が成立いたしましたし、そしてまた今国民年金法案が正式に議題になりまして、今国会で成立する見通しでありますが、その二法案の成立によりまして、日本の社会保障の体系はおよそ形作られると思うのでありますが、そういう意味で非常に重要な国会であると私たちは信じております。ところで、今日本の社会保障の体系を形作るためにできておりますところのいろいろな社会保障関係の諸立法というものは、非常にか細い、いわば日陰に育ったようなうらなりの青ビョウタンといった形の、名ばかりのと言うと語弊があるかもしれま……
○岡本(隆)委員 関連して。労災の問題でお聞きしておきたいのですが、事業主が保険で集めて、そうして数カ月不払いにしておる場合に、その労災補償の責任はどこにあるのですか。
【次の発言】 そういたしますと、その事業主が保険料を徴収しておきながら払わなかった、そうしてその事業所が倒れてしまって行方不明になったという場合には、だれによってその労働者は補償されておりますか。
【次の発言】 保険料の徴収問題は私が錯覚して申しておりましたが、事実上その事業主の怠慢によって、被保険者でありながら補償を受けられない場合、今度はその事業主が被保険者に対する補償の能力がなかった場合、あるいはまたもう事業がつぶれて行……
○岡本(隆)委員 先般の委員会で、一部の国民年金についての問題をお伺いしたのですが、まだお尋ねしたいことが四、五残っておりますので、厚生大臣にお答えを願いたいと思います。
第一に、第四条の年金の額及び保険料の金額の調整の問題でございますけれども、五年ごとに調整していくというふうなことがこの案に書かれておりますが、「国民の生活水準その他の諸事情に著しい変動が生じた場合には、」その調整を行うという、著しい変動というのをどういうふうに理解していいのか、具体的にお答えを願いたい。
【次の発言】 著しいという言葉のお答えを願うのに、それが相当大きいというお答えであったのでは、これはお答えをいただいたこ……
○岡本(隆)委員 医務局長に、療養所の問題について二、三お伺いしたいと思います。 最近あちらこちらの結核療養所でもって人員の整理が行われております。それは忙しい病院と、そうでない療養所との間の均衡をとるために配置転換をやるのだ、こういうふうなことをいわれておるのでありますが、しかしながらいずれにいたしましても、一部の療養所はせっかく施設があるのに人員を縮小して収容人員を少くする、こういう方針であることには間違いないと思いますが、そういうことになって参りますと、一体日本の入院を必要とする結核患者というものは減っているのか、減ってもう患者がないからそうして一部の療養所を縮小していくのか、あるいは……
○岡本(隆)委員 大体議論も尽きているようでございますけれども、一問だけお尋ねいたしたいと思います。宮本さんにお尋ねしますが、非常に熱心に地震の予知の問題のために御研究していただいて、まことにけっこうだと思うのでございますけれども、今、問題の中心点は、やはりこれについての理論的な裏づけが乏しいというところに、和達長官がこの問題を取り入れることに難色を感じていられるのじゃないか、こういうふうに思います。私は、地震の問題については全くのしろうとでございますので、少し見当の違ったお尋ねをするかもしれませんが、先ほど、からの御説明を聞いておリますと、南海の大地震のときには、引き続いて地磁気の大きな変化……
○岡本(隆)議員 私は、日本社会党を代表して、わが党提出の昭和三十四年七月及び八月の水害又は同年八月及び九月の風水害による消費生活協同組合の協同施設等の災害復旧に関する特別措置法案に関しまして、提案の理由及び内容のおもな点を御説明申し上げるものであります。 消費生活協同組合の今日の活動状況を見ますと、組合数千三百、実働組合における組合員総数は三百万人に達し、その年間総事業量は三百五十億円にも上るのであります。特に最近は、地域において拡大の傾向にあり、こうした活動が、消費者の生活の安定向上に寄与していることは言うまでもありません。 去る七月、八月、九月の風水害は、これら組合の協同施設等に対し……
○岡本(隆)議員 ただいま議題となりました公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。 本年七月、八月及び九月、相次いで来襲した台風または集中豪雨は、わが国土の大半にわたって未曽有の被害を及ぼし、中でも公共土木施設の被害額は、政府の発表によりましても一千五百億円という膨大な額に達しております。これが災害復旧にあたっては、抜本的な対策を講ずべきことはいうまでもありませんが、特に、今次災害の被害をかくも甚大なものとした原因の一つとして、連年災害によって再度災害を数多く発生させているという実態にかんがみ、公共土木施設の災害復旧事業にあたり……
○岡本(隆)委員 前回の建設関係の小委員会で、堆積土砂及び湛水の排除に関する特別措置法の法案の中の湛水という言葉の定義についてお伺いたしておりましたが、その節、それに関連いたしまして、先般政府から提出されました激甚地指定に関するところの基準の中の、当該市町村区域内に七日以上、湛水地域が三十ヘクタールをこえる場合という、この項を具体的に説明していただきたいと申しましたところが、まだそれについての意見の調整ができておらないから、次の委員会まで待ってくれ、こういうことでございましたので、きょうはまずその御説明からお願いいたしたいと思います。
○岡本(隆)委員 社会局長にお尋ねいたしますけれども、今の問題に関連して、単給の場合に、初診券を持っていない患者が、具体的に申しまして盲腸炎あるいは子宮外妊娠であったとする。これは即時手術しなければならぬ。ところで、盲腸炎なんかですと、大体一週間くらいで全治して退院します。そういうような場合に、まだケース・ワーカーの方で調査が済んでないんです。そうすると医療機関の方は帰さなければならぬ。そういう場合に、その支払いはどうなるか。そのときに患者に、あなたはこれを払わないと帰っていただくわけにはいきませんよ、普通の患者でありますとそういうふうになるわけです。支払いを済まして退院してもらうわけです。と……
○岡本(隆)委員 私も資料を一つお願いしたいのです。住宅局関係で、昭和三十三年と三十四年度に、住宅金融公庫の産業労務者住宅というのがございますが、それの内容と、それから厚生年金保険の還元融資によるところの住宅の建設の模様、それを詳しくお知らせ願いたい。大体各年度別に、一千万円以上融資されたものはどういうところに出ておるかということですね。私の目的は、大企業と中小企業で、大体どのような按分に出ておるかということを知りたいのであります。だから、政府の還元融資の住宅を建設したところ、あるいは金融公庫の産業労務者住宅を建設したものは、どういうふうな地域で、どういうふうななにで建設されておるかということ……
○岡本(隆)委員 この法律については、趣旨において非常に賛成でございますけれども、それであるだけに――現在こういうふうな地区が非常に多くて、建設委員会の調査室でも調査に参りましたが、この不良住宅地域は全国で千四、五百あり、戸数にすれば二十万戸をこえると推定される、こういうふうな数字が出ております。私はまあ、戸数はもっと多いように思うのです。そこで、そういたしますと、二千戸ぐらい年々建てていくというふうなことでは、シジミ貝で井戸がえという言葉がございますが、ほんとうにこれはもうどんどん不良住宅は、今後とも住宅の荒廃とともにふえていって、しかも建設される戸数があまりにも少ないというふうな感があるの……
○岡本(隆)委員 きょうは、京都市を中心とした建設行政についてお伺いしたいと思います。 昨年の夏に当委員会から京都の方へ視察に見えまして、その後九月の十五日の閣議でもって、京都市に国際会議場を設けるというふうに決定されたのでございます。その当時の計画では、松ケ崎の山の上に会議場を建設するように私どもは承っておったのでありますけれども、その後計画に変更があった模様で、それも新聞で存じているのですけれども、三月の十五日に連絡協議会が行なわれて、大体の計画が決定したやに承っておるのであります。どのような計画が決定され、どういう方針でこれから会議場を建設していかれますのか、具体的にお伺いしたいと思い……
○岡本(隆)委員 この間の予算の分科でお伺いしたいと思っておりましたが、時間がなかったので、その残りを二、三お伺いいたしたいと思います。 最初に厚生年金の積立金の運用の問題についてお伺いいたしたいと思います。これは昨年の委員会でもお尋ねした問題でございますけれども、この資金の運用の問題については、いろいろ改善していただかなければならないと思う点がございますので、重ねてお伺いするわけでありますが、原資の伸びがだんだん大きくなって参っております。三十四年度はおそらく六百億以上になるのではないかと思うのでございますけれども、大体三十四年度の当初には幾らであって、それでまた三十五年度当初はどれくらい……
○岡本(隆)委員 一点だけお尋ねしておきたいと思います。先ほどからの議論の中で、日本の今の人口問題が非常に人口の逆淘汰の方向へいっているということは、これは政府の側もお認めの模様に思うのであります。そこでその人口の逆淘汰に対する対策をどういうふうに立てておられるのか、また今後どういうふうに進めていかれるのか、それを伺いたいと思います。
【次の発言】 私のお尋ねとお答えとが時点がややずれておったと思うのですが、なるほどあなたのおっしゃるのは純粋に医学的な意味におけるところの逆淘汰の問題、私もそれについて二つの、広義の解釈と狭義の解釈とに区別せずにお尋ねしたところにそういうずれが出てきたと思うので……
○岡本(隆)委員 このたび医療金融公庫が医療機関の設備革新のために作られることになったのでございますけれども、それに関連いたしまして、先般医療法の改正のときに医療法人の制度ができておるのでございますけれども、この医療法人の制度そのものもやはり医療機関の設備内容を充実させるために非常に重要な意義を持っている。ところがこの医療法人の制度というものは実質的にはうまく動いておらないと私は思う。その点についてきょうは大蔵省の方に、医療法人の制度について少しお伺いいたしたいと思うのであります。 最初に厚生省の方から、医療法人というものができた基本的なものの考え方、それについてもう一度この際明確にしておい……
○岡本(隆)委員 私は今度の十六号台風についてお伺いしたいと思うのであります。 十六号台風で各地に被害が出ておることは、ただいま御報告をいただいたのでありますけれども、その被害のうちで、京都府の被害について私はお伺いしたいのでございます。京都府の今度の災害の特殊性は、昨年やられたところがそのまま同じ形において、ことしやられておる、こういうことなんです。ことに京都府の今般の口丹波の災害というものは、口丹波三郡というものは全く災害の常襲地帯になっておりまして、昭和二十四年ごろのヘスター台風でありますか、あれから始まりまして、ジェーンあるいは二十八災、それから昨年、ことしと、これで約十年の間に五回……
○岡本(隆)委員 最初に大臣にお伺いしたいのです。今度の十六号台風が起こりまして直後に委員会を開きまして、それから自民党の方にも社会党の方にも災害対策委員会が設けられまして、とにかくこう再々災害があるようだと、そのつどいろいろな特例法を設けるというふうなことでは非常に矛盾をしているから、一つ災害基本法のようなものを作ろうじゃないか、そういうふうな話が出て参りまして、社会党からも法律案をある程度のものを準備いたしまして、たとえていえば、今までは災害に対しまして公共災害は相当政府の手からいろいろの補助が行なわれますが、しかしながら民間災害というものに対してはほとんどそれが顧みられておらぬ。だから、……
○岡本(隆)委員 このたび、政府は原子力開発利用の長期計画を改定したものを発表されましたが、それを見ますと、その改定の要旨は、日本のエネルギー事情の変化、あるいはまた、国際的な原子力エネルギーの開発状況の現段階から見て、とにかく、今日の状況のもとにあっては、早急に原子エネルギーを日本に動力として使っていくことは困難である、だから、もう一度基礎的な問題についての研究段階に入っていきたい、というふうな内容のものであるように理解するのでございますが、これを裏返して言いかえますと、結局、日本で原子力が開発されてから今日まで七年の歴史を持っておりますけれども、その間、日本の原子力研究は一種のムードといい……
○岡本(隆)委員 政府は所得倍増計画を定めまして、それに伴うところの住宅政策として、十カ年間に大体一千万戸、こういうふうな政策を立てておられますけれども、その一千万戸の建設計画の中で、一応先般五カ年間の計画を発表しておられるのでありますが、それによりますと、五カ年間に四十三万五千戸の公営住宅と改良住宅を建てる。そこへ公庫住宅や公団住宅、その他合わせて百穴十万戸を政府施策住宅として建てる。残りは民間自力建設に待つ。こういうような方針のようでございます。しかしながら、その四十三万五千戸の公営住宅を建てていくという計画の中で、本年度は公営五万二千戸、改良四千戸、合わせて五万六千戸という計画を予算化し……
○岡本(隆)委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となりました住宅金融公庫法等の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。 まず、修正案を朗読いたします。 住宅金融公庫法等の一部を改正する法律案に対する修正案 住宅金融公庫法等の一部を改正する法律案の一部を次のように修正する。 第一条中第二十一条の改正に関する部分を削る。 附則第二項中「住宅金融公庫法第二十一条第二項及び第五項、」を削り、「並びに」を「及び」に改める。 本修正に伴う歳入の減少は、昭和三十六年度において、千五十七万円の見込みである。 次に、その内容と、提案の理由を説明いたします。……
○岡本(隆)委員 一点だけお尋ねをいたしておきたいと思います。 この公営住宅の建設三カ年計画というものは、政府がさきに発表いたしました長期経済政策の中の住宅計画、その前期五カ年計画として昨年の夏に発表されました住宅建設の五カ年計画と関連のあるものであり、その五カ年間のうちの三年、こういうことになるのだと思うのでございます。昨年の夏発表されました五カ年計画では、四百万戸建設することになっている。つまり、一千万戸十カ年に建設する、その四割を五カ年に建設して、六割を後期五カ年にやる、こういうふうな計画の模様でありますが、そういたしまして、その五カ年間のさらに前半期というと語弊があるかもしれませんが……
○岡本(隆)委員 ただいまから防災建築街区造成法案と市街地改造法案の二法案について審議をいたすのでございますが、この二法案は、今度出ております建設省関係の法案の中では、一番重要な骨になる法案であると思います。ところが、先ほどから委員会の模様を見ておりますと、社会党の委員はほとんど出ておりますけれども、自民党の委員はわずかに四名でございます。しかも、先ほど二階堂委員が退場されるときに、私は警告を発したのです、出ちゃいかぬぞと言って。にもかかわらず、ゆうゆうと出ていった。そのあとまた、理事の薩摩委員もゆうゆうと出ていく。こういうようなふまじめな委員会で、私はこの重要な法案は本日は審議したくないと思……
○岡本(隆)委員 きょうから法案の詳細について質問をさしていただこうと思っておったのですが、残念なことに、昨日、全建労の大量処分を発表されました。十二名の解雇と申しますと、これは異例な処分だといわなければならないと思います。どうしてそういう大量処分をされたのか、今までいろいろな労働争議の場合、たとえば国鉄であるとかその他の場合は、汽車がとまった、非常な社会問題を起こしたというふうなことで、大きな処分が出たことはございます。しかしながら、建設省内部での紛争というものは、新聞紙上でもそう大きく取り扱われてもおりませんし、別に大きな社会的な事件を起こしたというふうなことも考えておりませんでした。しか……
○岡本(隆)委員 まず、公共施設の整備に関連する市街地の改造に関する法律案についてお尋ねいたしたいと思います。この法案は、従来都市計画に用いられておりました区画整理法に比べて、一段の進歩をしたものでございますので、原則的には私はこの法案に賛成でございますけれども、この法律を運営していくのについては、非常にたくさんの問題点があると思いますので、それらの点についてお尋ねをいたしたいと思うのであります。 まず第一に、この法律を作られた精神というものがどこにあるか。区画整理法が、平面的な土地の譲り合わせによって公共用地を生み出していこうという方針であったのに対して、これは立体的に土地の交換をやって、……
○岡本(隆)委員 この前に引き続いて、市街地改造法案についてお尋ねいたして参りたいと思います。前会は、この法案の総論的な事柄について、第一章についてお尋ねいたしましたので、きょうは各論的な問題について、第二章、ことに第二節からお尋ねしてみたいと思います。
第二節の事業計画及び管理処分計画のところでございますけれども、もう一度、局長の方から、この計画の設定、それからそれの進め方というふうなものについて、具体的にわかりやすく説明をしていただきたいのです。
【次の発言】 そういたしますと、この事業計画を決定するのにあたりまして、大体一区画一工区ということが出ておりますが、その施行地区、工区というふ……
○岡本(隆)委員 この改正のねらいとするところについて、ただいま山中委員から御質問がございましたが、従来の測量法ではいろいろの弊害がある、その一つとして精度が低い場合も出てくる、というふうな御答弁でございました。
そのほかに、この測量法のねらいとするところで、従来の測量法のままではどうも弊害があると思われる点でお気づきの点があれば、もう少し具体的に御説明を願いたいと思います。
【次の発言】 千二百人おそらく登録を受けるであろうという先ほどの御説明でございました。私、しろうとで、一向こういうことには暗いのでありますけれども、従来から、たとえて言えば、工務店とかいうような名前でもって土地の登記を……
○岡本(隆)委員 ただいま先生の仰せの通り、この法律案は、考え方としてはきわめて合理的な考え方で、ただ私どもは、この法律を今度は実施していく場合に、いろいろ思わぬ、この法律がねらってもいないような逆効果が出てくるのじゃないかということを実は心配しておる。 その前に、私は先生の御意見を伺いたいと思いますのは、日本の公共用地というものの都市の中に占めるところの面積のパーセンテージが、たとえばワシントンとか、そういうふうな外国の町が四〇%、五〇%が公共用地であるのに、日本の場合にはそれが二〇%、あるいは悪いところでは一〇%というような状態であります。ことに東京なんかでも、今これだけ人口が密集いたし……
○岡本(隆)委員 きょうはこの法案を採決されるそうでございますから、重要な点についてだけお尋ねをいたしておきたいと思います。 この法律そのものの趣旨は非常にけっこうでございますけれども、しかしながら、これが運用を誤りますと、相当従前の居住者に対して著しい影響が生活上現われてくると思いますので、その点を特によくお尋ねをいたしておきたいと思います。それは、管理処分計画をどういうふうにやっていくかということでもってきまってくると思うのでございます。その管理処分計画を立てますのに、先般いただきました手続一覧という解説の図表でございますが、管理処分計画の策定の期間は相当日数というふうになっておるのであ……
○岡本(隆)議員 ただいま議題となりました地代家賃統制令の一部を改正する法律案について、提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。 このたび政府は地代家賃統制令の撤廃に関する法律案を提案いたしました。その理由とするところは、一つには、終戦当時に比し住宅事情のやや緩和せること、第二には、現在統制を受けている借地借家は、建坪延べ三十坪以下の住宅及びその敷地であって、その後の経済事情により次第に統制を守らないものがふえてきていること、等であります。 しかしながら、政府の調査によりましても、今日なお住宅難世帯は二百万戸といわれ、低所得層ほどきびしい住宅難にあえいでおります。 従って、住宅の需給……
○岡本(隆)委員 議事進行について。今、瀬戸山委員から、少なくともこの案は――もあれは審議は尽くせる、その審議が尽くせないような者は
【次の発言】 今調べて下さい。聞き違いとは違う。
○岡本(隆)委員 建設大臣にお尋ねをしたい事項が相当ございますが、きょうはお見えいただけない模様でございますので、その部分は明日午前の委員会に譲らしていただきたいと思います。
水資源開発促進法と治山治水計画との関連について、企画庁長官にお尋ねをいたしたいと思います。私どもは水資源確保の問題の必要性はわかりますけれども、同時にまた、これは日本の治水計画の過程の中における水資源の利用、こういうふうに理解いたしておるのでございますが、そういう理解でいいのでしょうか。
【次の発言】 そこで、治山治水緊急措置法に基づく治山治水十カ年計画が策定されました。その計画の中で利水計画というものがどの程度のパー……
○岡本(隆)委員 関連して、一、二問お尋ねしたいと思います。 まず第一に、先ほどから問題になっておった協議の問題でございます。これはやはり議会の同意が要るということにしておいた方が、知事さんとしては、政府との間で交渉をするのに、非常に大きなバックができてやりよいのではないか。ただ単に知事と協議を要するとか、あるいは知事の同意を要するとかいうふうなことでは、まだ少し弱いのじゃないか。議会の同意を要するということにすることによって、初めてそこに県民の側との完全な一致体制ができるというふうに私たちは思うのですけれども、そこまでのことは、どうも希望しておられないかのように先ほどのお話ではとれるのです……
○岡本(隆)議員 ただいま議題となりました住宅基本問題調査会設置法案について、提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。 このたび政府は地代家賃等統制令の撤廃に関する法律案を提案いたしました。その理由とするところは、第一には終戦当時に比し住宅事情のやや緩和せること、第二は現在統制を受けている借地、借家は、建坪延べ三十坪以下の住宅及びその敷地でありまして、その後の経済事情により次第に統制を守らないものがふえてきていることなどであります。しかしながら政府の調査によりましても、今日なお住宅難世帯は二百万といわれ、低所得層ほどきびしい住宅難にあえいでおります。 従って住宅の需給の不均衡の著しい今……
○岡本(隆)委員 企画庁長官にお尋ねいたします。最初に水資源開発促進法の基本的的なものの考え方についてお伺いしたいと思うのです。この第一条の「目的」をすなおにそのまま読みとっていきますと、とにかく都市では工業用水や水道用水に困っておる。だからその地域の水源を開発して、それでもってその水飢饉を解消しよう、こういう意味の法案にとれるのでありますがそれで間違いないでしょうか。
【次の発言】 そういたしますと、水資源開発促進法という法案の名前が、その精神に比して少しこけおどしのように思えるのです。TVAのものの思想というものはずいぶん古いものであって、多目的ダムというようなものもTVAの構想から生まれ……
○岡本(隆)委員 この前の宿題になっておる点だけ二点お伺いして、あとは石川君にお譲りしたいと思います。 そのうちの一点は、今先ほどからの質疑応答でやや明らかにされたのでありますけれども、慣行水利権というものはあくまで尊重するというふうに今建設大臣は言われたのであります。この前企画庁長官の御答弁では、それは管理規則をきめる際に話し合うのだということでございました。それで、この前の御答弁ときょうと少し内容が違うのでございますけれども、そういうことは政令に、はっきり書かれているのでございますでしょうか。大体この慣行水利権の尊重についてどういうふうな政令を予定しておられるのか。その辺についてお伺いし……
○岡本(隆)委員 神戸地方に梅雨前線で大きながけくずれによるところの災害が出たのにかんがみてこの法案が出たのであろうと思うのでありますが、この法案の趣旨自体は非常にけっこうでございますが、私は、この法案では少し足りないのじゃないかと思われる点について、一、二お尋ねをいたしたいと思います。 この法案の第一条に、「がけくずれ又は土砂の流出を生ずるおそれが著しい市街地又は市街地となろうとする土地の区域内」について、この宅地造成工事区域を規制するということになるという御趣旨でございますね。そういうことになりますと、どんどん今宅地開発が行なわれております。その宅地開発がどんどん行なわれていくところは、……
○岡本(隆)委員 去る十一月十三日より六日間にわたりまして、名神高速自動車国道等を中心といたしまして、第一班、第二班に分かれ、調査を実施いたしたのでありますが、名神高速の問題は両班に関連するのみでなく、適正単価、治水問題その他の点につきましても同様でありますので、この際両班の報告を別々に申し述べるより、これを総合調整して御報告申し上げることの方がより適当であろうと思われますので、両班協議の上、私より要点のみを御報告申し上げることといたし、これに対する関係当局の明快なる御回答を期待するものであります。 まず第一に、名神高速道路の進捗状況について御報告申し上げます。 本高速道路は、昭和三十二年……
○岡本(隆)委員 建設関係の法案の審査に入る前に、建設大臣に、災害基本法に対する建設省の考え方について少しお尋ねをいたしておきたいと思います。 従来、災害が起こるたびに災害対策の特別委員会が設けられて、そこでいつも言われて参りましたことは、大きな災害が出ますと、とても地方公共団体では、従来の国庫負担法ではどうにも復興できない、だから法律の改正をしてもらわなければならぬ、そうなってくると、災害のたびに各地方団体の長や議会の幹部が、地元の復旧作業はほったらかしにして、何をおいても中央へ陳情に出てくるというのが慣例であって、こういうことでは困るじゃないか、だから、こういうふうな陳情運動をやらなくて……
○岡本(隆)委員 ただいま提案されましたところの附帯決議について、提案理由を申し上げたいと思います。 まず第一に、案文を朗読いたします。 昭和三十六年五月二十九日及び三十日の強風に際し発生した火災、同年六月の水害、同年九月の風水害又は同年十月二日鹿児島市に発生した火災に伴う公営住宅法の特例等に関する法律案に対する附帯決議(案) 政府は今次災害における住宅被害の極めて広範かつ激甚なる実情に鑑み、次の事項を充分配慮して住宅復旧に万遺憾なきを期すべきである。 一、今次災害についての本特例法の適用に当つては激甚地指定に洩れた地域に対する地元負担を緩和するため、特に起債充当率を引上げる等の……
○岡本(隆)委員 災害基本法を政府から出してみえられましたが、災害基本法が強く要望されておった理由の一番大きなものは、災害のたびに特別立法をしなければならない、そしてまた、災害が起これば、起こった地方の公共団体の首長であるとか、あるいはまた議会の人たちが、何をおいても、地元の救援対策よりも、まず第一に中央への陳情に走ってこなければならぬというような弊害をなくさなければいけないということが、一つの大きな理由だと思います。だから、早くその災害の程度に応じた政府の援助の手が差し伸べられるように、そういうふうに自動的に法律が動くようにしなければいかぬということが、災害基本法を作れという要望の一番大きな……
○岡本(隆)委員 実は私もきょうは東京の問題をお尋ねしたいと思っておったのでありますが、だいぶ方向が出てきたようでございますけれども、今大臣のお答えによりますと、まず再開発というものを一番に考えておられるように承るのであります。そういたしますと、再開発をやっていくのにどれだけ費用がかかるかということをわれわれもやはり一番に考えてみなければならない。ゆうべ二つのテレビで東京の問題を取り扱っておりましたが、ごらんになりましたか。――非常にテレビも取り扱い、週刊誌なんかも東京の問題を取り扱い、一千万をこえたという一つのこの事実がモメントになって、東京の人口が一千万をこえたということが一つのテコになっ……
○岡本(隆)委員 先般建設省の方から今度の国会に対する提出予定法案をいただきましたが、その中にビル用水のくみ上げの規制法案が予定されております。しかしビル用水だけを規制しても地盤沈下は防げないと思うのですが、そのほかにどういう対策をお考えになっていらっしゃるか、その辺をまず建設大臣から伺いたい。
【次の発言】 ビル用水を規制される場合は、どの程度の揚水設備を規制されますか。
【次の発言】 既存のものについては転換する、新たには一定規模以上のものは許可制にする、こういうことになると、片一方を転換させながら片方を許可していたのでは、何しているかわからないということになってくると思うのです。だから、……
○岡本(隆)委員 住宅金融公庫法の改正案と直接関係はございませんですけれども、住宅問題について資料をお願いしたいと思います。 けさの新聞によると、老朽アパートが焼けまして七人の人が焼死いたしております。これと同様のことが数日前の新聞にも報道されております。最近はひんぱんに起こるところの火災とともに、その火災でもアパートの火災が非常に多く、そのために焼死する人が相当多数に出るようになって参りました。きょうの新聞の報道を見ますと、このアパートは三階建でずんぶん多くの人が住んでおります。それから焼死した家族の状況を見ますと、七人が四畳半に住んでおる、こういう生活環境。それからアパートの中の通路は一……
○岡本(隆)委員 水資源公団がいよいよ出発するということになりまして、わが国の産業の発展のために非常にこれはけっこうなことだと思うのでございます。そこでこの機会に水資源開発審議会の任務、権限といった点についてお尋ねをいたしたいと思うのでありますが、この開発促進法を見ますると、第二条で、政府は開発を必要とする水系の指定に対して基礎調査をやっていくということが規定されております。そこでその基礎調査に基づいて今度は大体この方面の水系を開発したい、こういうようなときには、その地方の関係者及び審議会の意見を聞いて水系の指定をやる、こういうふうなことでございますが、そういたしますと、水資源の開発審議会とい……
○岡本(隆)委員 もう時間がございませんから、ごく簡単に二、三点お尋ねいたしておきたいと思います。 この計画を見せていただきますと、前期五カ年計画と後期五カ年計画との事業量の比率というものが、前期五カ年が非常に少ないのであります。少なくも十カ年間にこれだけのことをやらなければならないのに、前期計画がこのように少ないということ。しかもその間に車がどんどんふえて参りまして、都市の交通難というものがますます激化していく。こういうふうなことをあわせ考えていきますと、元来道路行政というふうなものは先行的なものであらねばならないのに、しりばかり追っかけていって、結局これじゃ五カ年計画を終わっても交通難は……
○岡本(隆)委員 前払い保証制度ということが初めての制度であったという点で、相当事業の運営というものに不安を持たれ、従って、それに対する相当の保護措置が講ぜられておると思います。しかしながら、運営されて数年たってみますと、大体その運営状況というものがわかってきて、その結果、もう保証基金の制度が要らなくなったということになって参ったと思うのでございますけれども、そこで、その運営の状況をまずお伺いをしてみたいと思います。 この法律によりますと、保証基金を積み立てる、そのほかに会社としては責任準備金というものを積み立てなければならないということになっている模様でございますが、責任準備金というものは……
○岡本(隆)委員 前の委員会で局長に質疑をいたしまして、この前払金保証事業についてのある程度の姿がわかったのでございますが、そのときには、大臣もおいでになりませんでしたし、私が質疑をいたしておりますときには、自民党では逢澤さんが一人おられただけであります。あと社会党の議員が五人おりました。六人でもって質疑をしておりました。こういうふうなことでございますので、きょうは、この前の委員会において質疑をいたしまして大体明らかになった事項につきまして、大臣のお考えを二、三ただしておきたい、このように思うのであります。 まず第一に、前払い金保証制度のあり方の問題でございますけれども、この制度というものは……
○岡本(隆)委員 稗田さんに来ていただいておりますし、大臣もおられますから、その間に住宅公団と関係のある分だけ先にお尋ねしたいと思います。ちょっと今中島さんからお尋ねございましたが、現在までの道路公団の高速道路の高架の建設方針というものは、原則的に道路オンリーというふうなものでないかと思うのでございますけれども、下の空閑地というものを利用するということをあわせて考えて建設をしておられるのか、あるいは現在の方針は道路オンリーとだけお考えなのか、それをまず道路公団の方からお願いしたい。
【次の発言】 それでは今度は大臣にお伺いいたします。今都心における用地取得が非常に困難です。それからまた今後とも……
○岡本(隆)委員 通産大臣は時間に制限があるそうでございますから、先にお伺いしたいと思います。 地盤沈下対策としてビル用水の規制が出て参りましたし、また工業用水法も改正しようという御意向、まことにけっこうであります。ところで地盤沈下対策という立場から考えていくときには、ビル用水の規制も工業用水の規制も同じ考え方に立脚してやっていかなければならない。従って、元来ならこれは地盤沈下防止のための地下水くみ上げの規制に関する法律というふうな形で一本化したものでなければならない。ところが、これが別々に行なわれておるという点に私は少し不満を持っておるわけであります。そこで工業用水法の改正案とそれからビル……
○岡本(隆)委員 水資源開発促進法に基づきまして、先般総理大臣から京都知事あてに淀川水系についての指定について、意見を求められております。淀川指定水系の問題について、お尋ねをいたしたいと思います。 この総理大臣から水系指定についての知事の意見を求める書類の中に、淀川を水系として指定したい。その水系には木津川、桂川、神崎川などの支河川、それから琵琶湖などの湖沼及びこれらに流入する河川をすべて含むというふうに、淀川水系のすべてを水系指定をするというふうなことでございますが、そのあとで、なお水資源開発水系の指定に引き続いて行なわれる水資源開発基本計画の決定については、必ずしも当該水資源開発水系に属……
○岡本(隆)委員 先般の所信表明の中に、建設大臣は治水問題について、まず第一は抜本的な国土保全対策を推進したい、そのためには治水、利水の総合的観点に立って現行の治水事業十カ年計画に再検討を加える、こういうふうに軽く触れておられるにすぎないのでございます。ところが新聞を見ますと、その具体的な内容についてかなり詳しく記載されております。そこでその新聞の内容を見ますと、昭和三十五年十二月に閣議決定されましたところの治水十カ年計画の前期五カ年計画のうち、あと残っておる二年分の残事業、それに加えて残りの後期五カ年分の事業を加えて七カ年分を、五カ年間に繰り上げ実施する。そういうふうな御意向のように新聞には……
○岡本(隆)委員 去る九月二十五日から三十日までの六日間、福岡、山口、島根、鳥取、岡山の各県の主として道路を中心とした建設省関係公共事業の調査を行なって参ったのでありますが、そのすべてを御報告申し上げますことは相当の時間を要しますので、要点のみを御報告いたすこととし、あわせてこれに対する当局の見解を承りたいと思うものであります。 まず、九月二十六日に竣工いたしました若戸大橋を中心とした北九州における一級国道三号線、二級国道百九十九号線等について申し上げます。 一級国道三号線は門司市より九州西部を経て鹿児島市に至る延長四百キロにわたる九州の大動脈としての最重要路線でありますが、その改修率につ……
○岡本(隆)議員 ただいま議題になりました公共土木施設災害復旧事業費国庫負担法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその要旨を御説明申し上げます。 本年七月の四県集中豪雨によって、二十八年の大水害、三十二年諌早大水害によって原形復旧を施した中小河川堤防、農地及び農業用施設は、一カ所も残さないほどに再度決壊の災害を受け、関係者の深刻な打撃はもちろん、国費のこの上ないむだ使いとなっておりますので、このような被害の愚を繰り返さないよう、この際、多年の懸案である改良復旧に踏み切り、その早期完成をはかる必要があります。 以上が、この法律案を提案いたしました理由でありますが、次にその要旨を……
○岡本(隆)委員 この前の委員会で、私の方の中島委員が河野建設大臣に、河川法の改正をやられるそうだが、その概要をあらかじめ知らしてもらいたい、こういうふうなお尋ねをいたしましたところが、私の方では、今調整中だから言えないが、しかしながら、もし意見があればあらかじめ言ってもらいたい、こういうことでございました。 そこで私は、きょうは私が日ごろ考えておる河川問題について、河川法を改正されるなら、こういう点を一つぜひ織り込んでもらいたい、こういうふうな意見を申し述べながらいろいろお尋ねをいたして参りたい。従ってきょうは、いわば建設省に援護射撃するようなきわめて建設的な御質問になると思いますから、そ……
○岡本(隆)委員 今般提案されております土地区画整理法の改正の内容については、私異議はないのでございますけれども、との機会に区画整理法の法律の建前と申しますか考え方と申しますか、そういう点について一、二お尋ねをいたしたいと思います。 大体、区画整理という考え方は、農地であとかあるいは雑地であるとか、そういうふうなところの土地を宅地として有効に使っていく、こういうふうな目的から出ているものであるというふうに思うのであります。ところがそれがだんだん広く用いられるようになりまして、都市計画の中にどんどん区画整理が織り込まれてきておる。そうしますと市街地をつくるためにあるところの区画整理という形式を……
○岡本(隆)委員 住宅金融公庫法並びに住宅公団法の改正を機会に、公団の住宅内部の福祉施設の問題で少しお尋ねをいたしたいと思います。 私がきょうお尋ねいたしたいと思いますのは、団地におけるところの電話架設の状況についてでありますが、ただいま電電公社の方から団地の中の集団の電話の一覧表をちょうだいいたしました。それで電電公社にお尋ねをいたします前に、公団の方で団地内住宅の電話架設の現況というようなものがおわかりになるでありましょうか。私がお尋ねしたいのは、第一に団地内に今住んでいられるのは総数何世帯か、そこへ電話が架設されておるのが何本か、何世帯か、そしてまた、電話の架設を希望しておるのが何世帯……
○岡本(隆)委員 政府の住宅建設の方針についてお伺いしたいと思うのであります。
昭和三十五年末現在における公団の賃賃住宅は八万七千四百三十六戸であり、分譲住宅は五万八千四十二戸である。これは公団からいただいたものでございますが、三十六年度、三十七年度の分についてお伺いしたいのでありす。三十六年、七年のそれぞれの賃貸住宅、分譲住宅の戸数、それから普通分譲、特別分譲の数字をちょっとお聞かせ願いたい。
【次の発言】 その三十六年、三十七年のそれぞれの分譲住宅の中で、普通分譲と特別分譲と区分があるわけでありますが、その区分をちょっとお伺いしたい。
○岡本(隆)委員 いまの日本の住宅難の問題は、むしろ宅地難の問題に入ってきておる、こういうふうに言われております。したがって、そういう段階になっていまこの新住宅市街地開発法案が出てきたということは、少し手おくれでないかという感がなきにしもあらずでございます。しかし、これが出てきたこと自体は喜ばしい現象でございます。しかしながら、この法案だけではなかなか宅地難は解決できない。したがって、宅地政策の一環として出てきたのでございますが、全体的にそれじゃ宅地問題とどういうふうに取り組んでいくかということについて、建設省としても、もちろん宅地制度審議会とかその他のなにはございますけれども、しかし建設省自……
○岡本(隆)委員 砂防、これは砂防事業というものが、現地のためのものでなくて、河川全体のためのものである、そういうふうな考え方で砂防法というものは構成されていると承知しておるのでございますけれども、しかしながら、それにいたしましても、砂防法というものは、どうもまだ、私の考えるところでは、国の考え方が砂防というものに対して、その重要さについての認識が少し足りないのではないか、こういうふうに思われるのでございますが、砂防法第二条で主務大臣がこれを指定すると、こういうふうなことになっておりますけれども、一体どういうふうな地点がどれほどの面積において現在指定されておりますのか、まずそれをお伺いしたいと……
○岡本(隆)委員 有泉先生にお尋ねいたします。 先ほどの御説明の中でもって、使用制限がついたままで長期に放置されると、所有者が困るから、買い取り請求権をこの法律で規定したのだ、こういうふうな御説明がございました。私どもしばしば聞いておりますのに、地方公共団体が郡市計画を定めまして、道路用地なんかにセンターを引きますね。私、古いことは存じませんが、古くはそういうところには建物を建てることができなかったようでございます。ところが、政令が改正されまして、そこへ建物を建ててもいいということになったのは、いま先生が言われた理由に基づくものだと思うのです。ところが、そうなってまいりますと、今度は相当の間……
○岡本(隆)委員 最初に建設大臣にお尋ねいたしたいと思うのです。 前回の委員会で宅地問題について、参考人の方四人に来ていただきまして、いろいろ意見を承りました。結論的に申しますならば、四人の参考人がいずれも口を合わせて、土地の所有権については一定の制約を受けてもやむを得ない、したがって、土地の使用者はその土地を有効に使用しなくてはならない、だから、ぜいたくな土地の所有であるとか、土地の買い占めであるとか、売り惜しみであるとか、そういうふうなことに対しては、国は、それを抑制するために、強い方策を講じるべきである、こういうようなことを結論的にはみんな申しておられた。そういうことについては意見が一……
○岡本(隆)委員 近畿は一つという考え方に立って、広域的な見地に立って近畿をもう一度再開発していこう、こういう考え方で本法律案が出てまいったのでありますが、趣旨には非常に賛成でございます。しかしながら、いろいろな疑問点がありますので、それを明らかにしておきたいと思います。 まず第一には、この法律案が作成されます当初におきましては、首都圏整備委員会と似た形の行政委員会方式というものが考えられておった。ところがこれがいつの間にか本部方式に変わってまいりました。ただいまの総務長官の御答弁を聞いておりますと、あまりそれは実質的には変わりはないんだ、近畿は別に軽視したという意味で行政委員会でなくしたの……
○岡本(隆)委員 河川法の改正の問題もだいぶ大詰めにまいりましたが、私どもの党ではまだたくさん質問者が残っておりますので、ごく二、三の重要な点についてだけ質問をいたしておきたいと思います。 まず第一には、今度の河川法の改正の目的でございますが、それは従来のこま切れな管理制度を廃しまして、水系ごとの一貫した管理体系の中で、治水に対して大河川については国が責任を負い、小さな河川については県が責任を負う、そういう形の中で利水の効率を高めていく、こういうことが改正の本来の目的であったと思うのです。そしてまた私どももそういうふうな意味におきましては、河川法の改正はやるべきであるというふうな形で大いに御……
○岡本(隆)委員 採決に入る前に、ただ一点私は大臣にただしておきたいことがあります。私が明日の質問で申しましたが、今度の河川法の改正案は非常に治水という点について留意の払い方が少ないということであります。そこで今度の河川法のその大きな欠点を補うために私どもが幾つかの修正案を出しましたが、その中で、一番私たちが修正の中で重要と思っておる点は、洪水常襲地帯に対するところの優先措置という問題であります。ところがそれに対するところの大臣の昨日の答弁では、その点では母法であるこの河川法において規定することは困難だから、治山治水緊急措置法を改正して、その中でもって洪水常襲地帯に対するところの措置を考えてい……
○岡本(隆)委員 本部長お急ぎのようですから、簡単にお尋ねいたします。 私はこのたび院から派遣されまして山陰に行って参りましたが、そこで痛感いたしました問題について一、二お尋ねいたしたいと思います。 まず第一は、道路の問題でございます。先ほどからの御答弁でだいぶ御意向がはっきりして参りましたが、とにかく雪おろしをいたします雪のために、はねてもはねてもまたその上から堆積していくというような現状でありますので、市街地については、本部長も新聞紙などに御所見を発表しておられますが、バイパスをつくりたい、こういう御意向で、まことにけっこうでございます。しかしながら、それにも増して必要なことは、単にバ……
○岡本(隆)委員 総務長官お急ぎのようでございますから、関係方面だけちょっと伺っておきたいと思います。 今度私、山陰へ調査に行って参ったのですが、先ほど赤澤さんからおしかりを受けたのですが、非常に思いがけない雪であったというだけに、豪雪対策という点で、北海道に住んでおられる団長の目から見ますと少し不備な点があったために、一そう被害が大きかったのが実情であろうと思うのであります。ことに山陰地方の一番大きな被害というものは、やはり道路の除雪がうまくいかない、交通が確保できないということが、経済の麻痺の一番大きな原因であったと思うのでございますが、そのことはまた後ほどお尋ねするといたしまして、現地……
○岡本(隆)委員 きょうは、医療問題その他ということで一時間余り時間をちょうだいいたしておりますので、最初に、それでは医療問題から御質問させていただきたいと思います。
最近、新聞で、医療制度調査会の答申が間もなく行なわれるように発表されておったのを見たのでございますが、医療制度調査会の答申が出て参りましたなれば、政府はこれを尊重して、その方針でもって日本の医療制度を改革していかれるのか、あるいはそれは単なる参考として進んでいかれるのか、その辺のところをまず承りたいと思います。
【次の発言】 医療制度調査会の答申の内容が、新聞紙で、もちろん中間報告でございますけれども、発表されておるのを見ます……
○岡本委員 私どもが念を押しておきたいことは、大体「理事長又は理事長を通じて」ということになっておりますと、結局、監事は一応内輪の人であるから、いままでは、建設大臣に意見を具申する場合には、必ず理事長を通じなければならなかった、しかしながら、今度は、理事長または建設大臣にというふうな二段階になっておりますと、やはり内輪の者であるから、まず理事長に通じてくれということに、情義的に、なっていく。そうすると、結局この修正が意味をなさなくなる。だから、その点を確認しておきたいということです。監事は、一応みずからの判断によって、いずれをとってもいいのだ、そしてむしろ重要な問題については、直接建設大臣に言……
○岡本委員 この間、予算委員会で、団地電話の問題について、電電公社の総裁にお伺いをいたしましたが、きょうまたお越しを願いましたので、まずその問題からお尋ねをいたしてまいりたいと思います。 この前の委員会では、総裁は、いままでの共電式の団地電話ではいろいろな不便や欠点があるので、自動式の団地電話に切りかえていきたい、こういうお話でございました。そしてその時期については、来年度の初めごろまでに実はやりたいと考えておる次第でございます。こういうお答えでございました。そこで、まずお尋ねをいたしますが、来年度の初めごろと申しますと、ことしの夏までには実施可能、こういうふうに理解をしてよろしゅうございま……
○岡本委員 議事進行。定足が不足ですから、暫時休憩願います。――さっき委員長と約束があります。大臣は半までに入りますという約束があります。半になってもまだ入りませんが、どういうことですか。暫時休憩してください。
【次の発言】 それまで休憩。
【次の発言】 本日は、私は大臣に対して、本法案についての基本的な問題についてお尋ねをしようと思っておったのでございますが、すでに定刻を一時間二十分過ぎておりますが、まだお見えになりません。こういうような誠意のないことでは、本日は質問する気持にはなりません。
本日はこれにて散会されんことを望みます。
○岡本委員 この前の委員会で、私どもが両院議員総会に出席している間に抜き打ち採決が行なわれて、私どもまことに残念に思っておるのであります。ことに、この産労住宅の法案につきまして、私は基本的な問題について建設大臣にお尋ねしようと思っておりましたのに、建設大臣の出席があまりおそかったので、散会を要求して出ていったのでありますが、そういうことは一切水に流しまして、きょうはもう一度産労住宅の法案について、建設大臣にお伺いをいたしたいと思います。 最初に、住宅局長にお尋ねをいたしますが、産労住宅の中小企業に対する貸し付けの状況でございますが、あなたのほうから資料をいただきまして、拝見いたしますと、昭和……
○岡本委員 公営住宅三カ年計画で二十万戸建てますから御承認願いたいということでございますが、私は、政府の住宅対策の一番大きな盲点は、戸数主義をとっておることであると思います。十カ年間に一千万戸建てます、七カ年間に七百八十万戸建てます――しかしながら、それを一皮むいてみると、建てますのではない、建ちますなんです。そうして、民間の建設はその六割であります。政府が力を入れてやりますのは四割であります。だから、私は、国が政策として住宅建設計画として発表されるなら、本来ならば、やはり十カ年四百万戸というふうな発表を行なわれるべきだと思う。それを一千万戸と大きく打ち出して、その中で今度は、政府建設住宅四百……
○岡本委員 近畿圏整備法が成立しましてから一年に近くなってまいりますが、その間、九月の二十日ごろに一回と、それから最近一回、近畿圏整備委員会が開催されたというふうに承っておるのでございます。事の始まりというものは、なかなかいろいろな問題があるために、すべり出しが困難というふうなことも考えられないではございませんけれども、しかしながら近畿圏整備法の成立というものに大きく期待を置いている者、さらにまた大阪、神戸等の非常な公害の発生というようなものを見ますときに、何かもう少しなめらかに進まないものかという気持ちをわれわれ抱くのでございますが、近畿圏整備審議会の経過あるいはこれからの見通しというふうな……
○岡本委員 最初に、資料を要求しておきたいと思います。 第一番に、五つ、六つの多目的ダムの建設負担金、それから発電施設の建設費、それから発電量というふうな、一連の多目的ダムの計画の具体的な内容を出していただきたい。ダムといたしましては、ある程度私の知っているダムのほうが理解しやすいと思いますから、天ケ瀬ダム、高山ダム、佐久間ダム、下久保ダム、矢木沢ダム、これらについての計画をお教え願いたいと思います。 それから第二として、いただきたいのは、治水水系計画の具体的な内容を、それも私の知っている河川について理解しやすいように、淀川、由良川、木曽川、石狩川、それから筑後川、この五つの川について、治……
○岡本委員 ただいま西村委員から、いろいろお尋ねしたいと思っておりますことをだいぶ聞いていただきましたので、補足的にお尋ねいたしたいと思います。 いま、知事さんから、パイプ案のお話を承りました。パイプ案につきましては、私は下流に住んでおりますので、相当深い関心を持っております。秒三十トンの水を淀川から別に持っていかれるということになってまいりまして、非常な渇水が琵琶湖に生じた場合、たとえば昨年一月三日、最低マイナス八十五センチというような事態になっておりますが、こういう非常に強い渇水が起こった場合に、淀川の維持用水というものがはたしてどうなるのだろうか、こういう点を私どもは心配いたしておりま……
○岡本委員 この間から、たびたび通産省や農林省の方々に来ていただきましたが、質問ができなくて御迷惑をかけておりますが、それらの問題から先にお尋ねしてまいりたいと思います。
最初に、通産省のほうにお尋ねしたいと思うのでございますが、ダム使用権の問題でございます。ダム使用権は物権とみなすというふうに、多目的ダム法に書いてございますが、ダム使用権というものはどういうものか、その中身をわかりやすく御説明願いたいと思います。
【次の発言】 物権というのは、これは私権じゃないのですか。ダム使用権は物権とと見なすということは、私権をそこに与えているということになるんじゃないですか。だから、私権としてのダム……
○岡本委員 最初に田上先生にお尋ねしたいと思います。 先ほど、この法律でもって、自然公物としての本質から、流水は私権の対象になっておらない、そういうふうに読み取れる、こういうふうな御意見がございました。先般来、本委員会で、流水が私権の対象であるかないかが非常に問題になっております。私どもは、流水は私権の対象であるかのように読みとれないこともない、だからそれを法文上明らかにしておけ、こういうことを主張いたしております。その根拠とするところは、旧法におきましては、流水並びに河川の敷地は私権の目的とすることができない、こういうふうに規定されておる。ところが、その後昭和何年でございましたか、多目的ダ……
○岡本委員 私は日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっておりまする河川法並びに河川法施行法案に対し、修正の動議を提出するものであります。 現行河川法改正の必要が叫ばれるゆえんのものは、第一に、明治二十九年制定以来著しく発達したわが国経済の発展に即応し、第二には、戦後に確立した地方自治とともに、わが国政治の実態に即応して、河川を適切に管理して、国民生活を守るとともに、経済成長とともに増大した水利用を満たさんとするところにあったのであります。したがって、改正の目標は、何をおいても高い次元に立って治水、利水両面にわたって河川を水系ごとに一元的に管理するというところにあったのであります。と……
○岡本委員 清水先生どうもありがとうございます。きょうは、土地収用法というよりも、清水先生に私がお願いしてもらいたいと事務当局に申しましたのは、土地問題全般についてお話しを願って、それが土地収用法と非常に密接な関連がございますから、そういう意味で御意見を承らしていただきたい、こういうことでございますので、あえて土地収用法だけに拘泥しないで、自由にひとつ土地問題について、清水先生の――日ごろ非常にうんちくのある御意見を雑誌やその他で拝見いたしておりますが、御自由にお話し願いたい、このように私は思います。その辺御了解願いたいと思います。
【次の発言】 先生のお書きになったものをときどき拝見させてい……
○岡本委員 土地収用法というものは、まず公共の福祉の名において私権を否定することになるのでありますが、したがってそこには二つのことがきめられていたと思います。公共の福祉のために必要である場合には私権を否定できるということと、もう一つはそのためにはやはり特別の手続を講じておかなければならない、この二点がきめられておると思います。ところが今度の場合につきましては、その手続を簡素化している。だから私権をより一そう小さくしていくということになっておるわけでございますが、この問題につきましては、代行裁決の問題があるとか、そういう点についてはずいぶん論議を行なわれましたので、私は、もう一つの問題といたしま……
○岡本委員 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題となっております土地収用法等の一部改正案に対し、反対の理由を申し述べんとするものであります。 反対の第一の理由は、政府がみずからの政策の貧困を、権力をもって補わんとする態度についてであります。最近とみに増大せる公共事業は、非常な用地雑に苦しんでおります。いま政府は、この用地難を、企業体の収用権を強化することによって解決せんといたしております。しかし、問題は権力の強化のみによっては断じて解決できるものではありません。用地難の最大の原因は、最近の著しい地価の高騰にあります。政府のいわゆる高度経済成長政策は、企業の激しい設備拡張競争となり……
○岡本委員 近畿圏の整備の問題がいま議論になっておりますが、私どもは、現在までの首都圏の模様を見まして、首都圏整備法と同じような、効果のあがらないような近畿圏整備法であっては困る、こういうふうなことを憂えているのであります。首都圏整備法が成立いたしまして、昭和三十一年以来すでに八年になるのでございますが、私どもの目から見ますと、その効果は一向あがっておらない。あがっておらないから、今度はまた工場等の制限に関するところの法律の改正が出てまいっておるわけでございますが、その効果のあがっておらない理由はどこにあると思っておられますか。さらにまた、今度のこの工場その他学校等の制限措置だけでもって、いま……
○岡本委員 ただいまの踏切の問題に関連して少しお尋ねしたいのですが、道路法の考え方からいきましたら、道路を鉄道が横切って、通行人を遮断機で遮断したりして、いわば優先的に占用しているわけですね。だから道路に対して鉄道その他はやはり二次的な立場に立って道路を使用している、こういう考え方に立つべきであると思います。そこで道路の通行者あるいは通行の車、どちらでもいいのですが、そういう道路を使用するものと、鉄道というものの優先性と申しますか、それは道路法のたてまえではどうなっているのですか。
【次の発言】 従来からある道路に対して、新たに鉄道が―これは最近は立体交差ということが強く言われておりますが、し……
○岡本委員 きょうは、この法案の採決をやろうというプログラムになっておりますので、採決の前に、党内で問題になっておる点、あるいは疑問として残されておる点を明確にしておいていただきたい。 まず第一に、先ほどからもお話がございましたように、この法案を最初つくったときには、近畿圏の整備というふうなことに重点を置かれておりましたのが、それじゃいけないから、均衡のある開発が行なわれるように、奥地であるとか内陸地帯の開発もあわせて行なえるようにというふうなことで、法案に修正が加えられて、この法律が成立した経緯もございます。そしてまた、基本計画が明らかにされておらないじゃないか、だから基本計画が明らかにさ……
○岡本委員 ただいまのお話を承っておりますと、第二条で政令で定める一定規模以上の団地の大きさは大体三千坪である、こういうことでございます。そういたしますと、一反歩、二反歩あるいは五反歩程度の、一町歩未満の土地を宅地化させていく場合には、本法案にいうところの規模以下の宅地の開発については本法の適用を受けない。ところがいま盛んにいわゆる蚕食状態を起こしておるのは小規模の宅地開発が多いのです。野道の両側に家が建って、くみ取り車が入れないようなところへどんどん家が建っていくから、あとでじんあいを集収するとか、あるいはくみ取り車を入れるというふうな場合に非常な不便を来たしておる。その部分だけ、たごをかつ……
○岡本委員 この六月の初めごろに、多摩川の河川敷に住宅公団の団地をつくるという計画が新聞に発表されております。さらにまた、六月の十五日には、住宅公団が三万六千戸を建てるというところの本年度計画を発表されております。住宅公団の発表されている計画を見ますると、新規事業の中には詳細なことが出ておりませんので、新聞記事の範囲よりわからないのでございますけれども、新聞記事の範囲では、この多摩川団地の計画が入っておらないのでございます。しかしながら、建設省では、多摩川団地に本年度から建設を始めるのだ、まず本年度は数百戸建てるというふうな計画を発表しておられるのでございますが、その計画は一体どの程度進んでお……
○岡本委員 関連。いまのお話を承っておりますと、公団と民間会社とが合弁でやるというふうなお話でございますが、どうしてそういうふうな二本立てにされるのか理解に苦しむのです。公団でやるなら公団でやる、それから民間にやらせるなら民間にやらせる、こういうすっきりした運営がどうしてできないのか、公団と民間会社とが競願になった、だから両方の顔を立てて、足して二で割るような方針をおとりになったのか、あるいはそれ以外に、この二つに許可をしなければならぬ理由があるとするならばどういうところに基づくのか、その辺の理由を承りたいと思います。
【次の発言】 たとえば明石――淡路間、あるいは九州の有明湾のフェリーをいつ……
○岡本委員 大臣が御就任になりまして、大体河野さんのいろいろの計画路線をそのまま引き継いでやっていただけるというふうに承っておるのでございますが、河野さんがちょうどおやめになりました直前に、私たちに新首都建設に関するところの構想を御説明になりました。御承知のように、この問題は、もうおそきに失するのではないかとさえ私どもは思っております。しかし、こういう問題が政府のほうから新首都建設構想として発表されたということは、非常に私どもは歓迎しておる。ことしは水でもって東京都政が大きな破綻を暴露いたしました。また、水だけでなしに、日々朝晩のラッシュ、もう東京はこのままではどうにもならないということははっ……
○岡本(隆)委員 そういうことは議運できめていただく慣例になっておるのでありますから、議運で一応結論を出していただいてから、こちらにそのお話を持ってきていただきたいと思います。
○岡本委員 災害が起こりますと、さっそく災害対策本部を設けたり、かつまた、関係各省でもいろいろ非常にきめのこまかい災害対策の方針を打ち出しておられるのは、まことにけっこうだと思います。災害基本法が制定されまして、また、たび重なる災害のために、災害に対処する道というものが、完備とまではいかなくても、非常にうまくつくられていくと一緒に、その応急対策がうまく運営されるというのは、これは日本の災害常襲国としての悲しい熟練だというふうに思うのでございます。 そこで、今度の新潟の災害につきまして、災害基本法ができまして後の初めての大地震でございます。そういう観点からいろいろの問題がまた新たに蜂起してくる……
○岡本委員 今度山陰へ委員会から派遣されて参りましたが、今度の山陰の災害で百名余りの死者が出ております。 私は最初、それはやはり水による死者である、こういうふうに思っておったのでありますが現地へ参って、それのほとんどが山くずれによる死者であるということを聞きまして、私どもは今度は雨に対する考え方というものを少し変えていかなければならぬ。いままでは、雨といえば水、こういうふうにわれわれ考えておりましたが、しかしながら、今後は水だけでなしに、雨といえば山をも考えなければいかぬ。そしてまた、現実にたとえば斐川村で、ちょうど参りました日は、埋没された死体が十日以上経て発見されたというふうな日でもござ……
○岡本委員長代理 渡辺栄一君。
【次の発言】 午後は二時より再開することとし、これにて休憩いたします。
午後零時五十八分休憩
○岡本委員 租税特別措置法の改正の中に、医療法人に対する課税の特別措置という項目がございますが、その問題についてお尋ね申したいと思います。 御承知のように、私は医療法人を経営いたしております。そこできょうは、医療法人を経営する者の立場、こういう観点から、医療法人制度の中にあるところのいろいろな矛盾点、さらにまたそれに関連して課税の問題、そういった問題についてお伺いいたしたいと思います。私が特に医療法人を経営する者の立場に立ってというふうな観点で御賛同申し上げるのは、日本の医療制度というものはいま非常な混乱の中に入っておるのです。そしてまた、日本の医療制度をどうするかということは、国民の保健の……
○岡本委員 きょうは建設関係の諸問題について、日ごろ建設委員会に来ていただけない関係閣僚にいろいろの問題についてお尋ねをいたしてまいりたいと思います。 最初に住宅問題からお伺いいたそうと思います。先般委員会のほうへ公営住宅三カ年計画を御提案になりましたが、その提案理由説明の中に、すべての世帯が安正した住生活を営むことができるように一世帯一住宅を実現するのだというふうな表現がございます。すべての世帯が安定した住生活というのは、具体的に申しますと一世帯一住宅が実現すれば住生活が安定するという意味なのか、あるいはまたもう少し別な意味が含まれているのか、そういう問題をまず建設大臣からお伺いいたしたい……
○岡本委員 企画庁長官にお尋ねしたいと思います。
去る十一月に中期経済計画なるものが発表されましたが、これを見ますと、今後五カ年間の政策の基本的な方向を定めたもで、政府は勇断をもってこれを推進せよ、こういうふうなことでございますが、政府はこの中期経済計画に従って、今後五カ年間の方針を進めていかれるのかどうか、まず、それから伺いたい。
【次の発言】 実は私が建設委員になった一番の動機は、私の住んでおる地域というものは水害の常襲地帯で、だから何とかして私の住んでおる地域から水害をなくしたい、こういうふうな考え方から、私の本来の職業から見れば畑違いの建設畑に入ってきて、国会の中で努力しておるのであ……
○岡本委員 建設省には幾つかの公社公団がございます。この公社公団の事業を円滑に遂行させるためには、そこに働く人たちがほんとうにその事業に協力する気持ちで働くような体制をつくっていかなければならぬ。ところが、私どものほうへ、どうも団体交渉がうまくいかない、こういうふうな陳情があるわけです。いろいろ事情を聞いてみますと、それらの公社公団の理事者が当事者能力を持っておらないというところに、その原因があるというふうに私には思われるのです。 そこで建設省は、公社公団の労働組合は、労働法の制約を受けるのか、あるいは公共企業体等労働関係法の制約を受けるのか、あるいは一般産業の労働組合と同じような形で、団体……
○岡本委員 ちょっと関連して。 国立公園局長、お急ぎのようですから、関連してお伺いしたいと思います。 いま御答弁の中に、国立公園の中へいろいろな施設を設けたい、所有権に基づいたところの施設を設けたいということを申し出た場合に、これを押えようとすると、補償の要求が出て困る、こういうふうな御答弁がございました。これは私非常に重要な問題であると思うのです。それで、やはり土地の所有権については、あらゆる人が今後ともある程度制限を受けなければならない、こういうふうな時代が来ていると思うのです。だから、土地というものをその所有権に基づいて自由奔放にどのように使ってもよろしいという、こういうふうな考え方……
○岡本委員 昨日は、災害常襲地帯の問題についてお尋ねをしたのでございますが、きょうは、この緊急措置法を裏づけるところの新五カ年計画の内容について、お尋ねをいたしてまいりたいと思います。 まず最初に、新五カ年計画の策定の理由でございますけれども、昨日来、大臣がしばしばお答えでございますが、昭和三十五年以来相次ぐ災害の発生に対処するため、もう一つは流域の経済の発展に即応するため、大体こういうふうな理由に基づいて新五カ年計画を策定するのだ、こういうお話でございました。しかしながら考えようによりますと、これは後期五カ年計画の実施ということになってまいると思うのです。物価の値上がりに伴う計画の是正、さ……
○岡本委員 きょうは、日本道路公団と首都高速道路公団の組合がストライキをやっておる模様でございます。まあ労使の話がつかなければ、ストライキになるということもやむを得ないことではございますが、しかしながら、建設行政という面から見ますときには、まことにこれは遺憾なことでございますが、どういうふうなことで、きょうはストに入っているのか、その辺について、事情の御説明をお願いいたしたいと思います。
【次の発言】 私どもの聞いております範囲では、大きな問題はベースアップの問題、それから年度末手当の支給の問題、さらにまたいろいろな手当その他をふやしてもらいたいということ、それから時間短縮、さらにまた、きょう……
○岡本委員 久しぶりの委員会でございますが、委員会が開かれますにつきまして、一応建設大臣から建設行政の、また、単に建設行政だけでなしに、国の行政の一般的な問題に通ずることであると思うのでありますが、大臣の御所見を承っておきたいと思います。
委員会が四月の七日に開かれまして、それから後長いこと開かれなかったのでありますが、その間の事情を十分大臣は御承知であろうと思いますが、まず大臣にその理由を承りたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、なぜ開かれなかったかということは大臣は御承知でない、建設省全体として、そういう問題は御承知でない、したがって従来と何も改めるところはない、ただばく然と……
○岡本委員 きょうは木津川の用水対策の問題と、大阪並びに京都の土地区画整理の問題と、二点お尋ねいたしたいと思うのでありますが、農林省からお越し願っておりますので、用水対策の問題を最初にお尋ねいたしたいと思います。 最近、木津川で、木津川沿岸の土地改良事業で、南山城一帯の統合用水計画がだいぶ進展いたしてまいっております。この問題につきましては、前にも一度参事官に来ていただきまして、お尋ねしたことがございますが、その後の進展状況、大体いつころから始めて、どのくらいの期間に完了するのか。それからまた、それに伴うところの費用の負担区分というのはどうなっておるのか、その辺のところを、もう一度御説明願い……
○岡本委員 首都圏整備の法律改正にあたって一番重要な問題点は、近郊地帯の整備をどうするかという問題であると思うのであります。
そこでお尋ねをいたしたいと思いますのは、まず第一に、従来近郊地帯というものに対してどういうような整備の方針をとってきたか、あるいはまた、それについて何らかの行為規制の方針が明らかに樹立されておったのかおらなかったのか、このことをお尋ねいたしたいと思います。
【次の発言】 問題は、近郊地帯が指定されっぱなしであって、それに対するところのいろいろな行為規制を明らかに法律でしなかったということ、同時にまたそれらの地域に対するところの行政指導というものが非常に不十分であったと……
○岡本委員 昨日もう少しというところで、大臣に御用が発生いたしまして、その続きを少しお尋ねさしていただきたいと思います。 昨日お尋ねいたしておりましたのは、首都圏であるとか近畿圏であるとか、こういうふうな過密地帯になっておる、いわゆる既成市街地の再開発をどうするかという問題でございました。昨日、この再開発をめぐりまして、とにかく区画整理をやって道路がりっぱなのができ、街路が整備されたなれば、自分たちの町がそれだけよくなるのだから、ある程度の犠牲は住民に払ってもらわなければしかたがないというふうな大臣の御答弁がございました。しかしながらその前に、その犠牲を払うところの住民にはさまざまな立場の者……
○岡本委員 せっかく非常ににりっぱな計画ができまして、まことにけっこうであると思うのでありますが、これにつきまして、二、三、道路行政上の問題についてお尋ねしておきたいと思うのであります。 現在までに、関越自動車道路あるいは中部横断の自動車道路、九州横断というふうに、だんだんと国土縦貫自動車道以外の高速自動車道の計画が法律で規定されてまいりました。しかしながら、これらはいずれも、日本縦貫自動車道の肋骨に当たる路線であると思うのでございます。したがって、とにかく国土縦貫自動車道を早く建設し、その計画に見合ってこれをつくっていく、こういうことになると思うのでございますが、これは大臣にお尋ねするので……
○岡本委員 大島の火災復興についてお尋ねしたいと思いますが、このいただきました資料を見ますと、復興計画の概要の中で「火災復興土地区画整理事業を施行する予定である。」こういうふうな御説明がついておりますが、この火災復興土地区画整理事業というのは、土地区画整理法の第三条の第四項に基づき、建設大臣が災害その他の復旧について都道府県知事または市町村長に施行させることができる、あるいはそれが困難な場合には建設大臣が施行する、こういうふうなことが区画整理法に規定されておりますが、これに該当するものであろうと思うのであります。したがって、これは都が施行者になるのでしょうか、それとも、国が施行者となるのでしょ……
○岡本委員 昨年の通常国会におきまして、地価安定施策の強化に関する決議というものを行ないましたが、当時公共用地の取得その他をめぐりまして、とにかく土地収用法を強化しないと困る、こういうふうな政府からの提案がございました。しかしながら、今日のように地価がどんどん上がってまいりますと、公共用地に快く土地を提供したものは、結局はばかをみるようになる。その周辺の地価がどんどん上がっていく。たとえば道路の場合なんかそういうことでございますが、あるいは住宅の宅地造成の場合でもそうでございますが、そういうふうなことであってはならないというところから、地価安定施策の強化に関する決議を衆議院で上程して、それが可……
○岡本委員 瀬戸山さんがこのたび大臣になられまして、私ども建設委員会といたしましては、非常に歓迎しております。幾人かの大臣を迎え、送ってまいりましたが、建設委員会で長く席を同じうして建設行政の問題について議論し合った仲間の人が建設大臣になられたということは、私が建設委員会に入りましてから初めてのことでございまして、それだけに、建設行政については何もかもお互いにわかり合っておる、こういうことでございますので、今度こそは、私は、りっぱな建設行政が行なわれるであろうといういことを非常に期待いたしておる次第でございます。したがいまして、私どもも瀬戸山さんのおやりになることにつきましては、十分私どもの気……
○岡本委員 昨日、地価の問題について大臣にお尋ねをいたしたのでございますが、大臣の御都合で質問が中断いたしておりますので、きょうはその続きを質問させていただきたいと思います。 昨日、いま建設行政の中で一番大きな問題である地価の問題にいち早く真剣に取り組むということを御表明願った建設大臣に、私は心から敬意を表すると一緒に、それでは一体具体的にどういう方針をお持ちか、むしろこれから打ち出していただく方針というよりも建設大臣の抱負を承りたい、こういうふうに申したのでございますが、それに対しまして大臣のほうから、まず第一に土地というものの性格について非常に詳しい御見解の御説明がございました。 土地……
○岡本委員 ことしは四年ぶりに京都府は大災害を受けました。由良川と淀川と両方の河川が広範にはんらんしました。災害常襲地帯といわれているところが全部水をかぶったわけであります。ところで、そういうふうな二十三、二十四号の台風の場合、ことに二十三号が非常に足が早かったものでありますから、いろいろな救助対策とかその他の対策を立てていきますのに、台風の状況が非常にわかりにくかった。ことに台風が内陸に入りますと、大阪の気象台に問い合わせましても、なかなか台風の情勢がキャッチできなかった。だから、京都府のほうで台風の観測をやっておるレーダーの画像を遠隔操作して受信できるような装置がほしい、こう言ってきており……
○岡本委員 最初に建設大臣にお伺いいたしますが、最初この法案を出そうという話が出てまいりましたときには、私は反対したのです。それはどういうことかといいますと、近畿圏整備法との関係があるわけであります。近畿圏整備法の中で、保全区域の指定がございます。ところがその保全区域整備については別に法律で定める、十四条でそういう法改正をいたしました。保全区域というのは、元来こういう古都の地域であるとかあるいは景勝のいい地域であるとか、そういうふうなところでみだりに現状があまりに大きく変更されては困る。いわば国民のいこいの場にしておきたい。それは精神的にも肉体的にも、両面におけるところの国民のいこいの場にして……
○岡本委員 関連して一、二お尋ねしておきたいと思います。 いま三木委員がお尋ねいたしました双ケ岡の問題でございますが、古都保存法が一応制定されたという瞬間に、社寺の境内地が民間に払い下げられたというところに問題があることを指摘されたのでございますが、こういうふうな時期にそういう売買が行なわれるということについては、相当やはり買った者の側にも、奇襲作戦をやるというふうなことがあるのではないかという心配をしなければならぬのであります。そういう問題に関連してお尋ねするのでございますが、この古都保存法は公布の日から六カ月以内に実施しなければならぬというふうなことに附則ではなっておりますが、いつから実……
○岡本委員 本年度の最重点施策は住宅問題である、佐藤内閣はこのような方針を述べておられますが、この住宅問題の前提となるのは宅地の開発であります。 ところで、数年前から、宅地開発の計画が京都府で立てられておりまして、石清水八幡宮で名高い八幡町の山林一帯でありますが、その八幡町の山林四十八万坪の宅地開発を住宅公団が行ないまして、そこに団地をつくるということになっておるのであります。そして一応地主と住宅公団との話し合いも済みまして、農地転用が行なわれさえすれば宅地開発は何どきでも始められるという段階になっておるのでありますが、農林省のほうでは、どういうわけか、一向農地転用の許可をお出しになりません……
○岡本委員 この法案は都市の再開発を幾らかでも促進したいという観点に立ったものだと思うのであります。しかしながら、都市の再開発をする場合に、私は、もちろんそれはやらなければなりませんが、それよりももう一つ重要なことは、新たに形成されていく都市が、再開発される必要のないものでなければならない。無秩序なスプロールを都市周辺に許しておきますと、いつの間にかそこが密集された住宅街になり、また再開発をそこでやらなければならない、こういう二重投資が目に見えておる。現実に私どもが都市周辺を選挙運動なんかで歩きますと、もう、くみ取り屋も入れない、消防車も入れないというような無秩序な市街地形成が行なわれつつある……
○岡本委員 昨日、住宅建設計画法案の上程に際して、本会議で大臣は、住宅公団法の改正によって副総裁を特に一名設けたことは、これは来年度は宅地開発公団をつくる準備である、こういうふうなことでありました。したがって、これは来年度一応宅地開発公団が出発して、土地の大量供給に乗り出されることと私たちは承知をいたしますが、しかしながらいままでの例を見ておりますと、公共用地の取得が地価をどんどんつり上げているという傾向がございます。たとえば新幹線にいたしましても、名神の道路にいたしましても、京都、大阪方面の地価を非常につり上げました。さらにまた、大団地ができてまいりますと、その周辺の地価がどんどん上がります……
○岡本委員 ただいま井谷委員の質問を聞いておりますと、幹線自動車道が建設されましても、国道が整備されないと、結局道路交通というものは相も変わらない交通戦争が起こるのであります。たとえて言えば、道路を抜きにして羽田―伊丹間を飛行機で飛んでも、結局飛行機をおりてから京都なり大津なりまで行くのに時間がかかる。それと同じことが、また今度幹線道路ができましても、インターチェンジから目的地へ着くまでに、道路がふくそうしておったのでは何にもならぬ。いま直接、たとえば私自身が気のついたことでございますが、名神道路ができまして、そうなりますと近畿縦貫ができます。しかしながら京都近辺にできますのは、今度の計画であ……
○岡本委員 住宅建設計画法案に関連いたしまして、住宅公団の運営の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 住宅公団では、先ごろ公団の家賃の値上げを、あいた家から順繰りにやっていくというふうなことを新聞に発表しておられました。その内容を見ますと、五年たった家については逐次上げていく、そして家賃の値上げの額は、住宅の評価額から出したものと現行家賃との間の半分程度、中どころでとめておくというふうなことを中心にしたものでございますが、その変更の目的、時期、いつごろからお始めになるつもりか。一応私どもといたしましては、先日、委員会にも何らはからないで、こうして唐突に上げられることについては私たちとし……
○岡本委員 首都圏整備法さらに近畿圏整備法がある中で、最近急速な発展を遂げつつある中部圏に開発整備計画がないということを遺憾に思っておったのでありますが、このたび中部圏開発整備計画が法案として出てまいりましてまことにけっこうだと思うのであります。ただ私は近畿圏整備法の成立に相当関心を持っておりました関係から、近畿圏整備法との関連について少しお尋ねをいたしたいと思うのであります。 第一に、滋賀県は地勢の上からもまた現実に経済的な面からも京阪神に密接につながっております。ところが今度中部圏の中に滋賀県が取り入れられておるのであります。私はこれは少し奇異な感じを抱かざるを得ないという気持ちを持ちま……
○岡本委員 今度の土地収用法の改正の一番の要点は認定時の価格に押えるということですが、そういうことになってまいりますと、あらゆる公共事業が一応は事業認定をとっておかなければならない。あとになって事業計画を立てる、計画が立ってそれが発表されますと、もう土地の値段はどんどん上がっていきます。だから、途中で認定をとりますと相当起業利益がその中へ加わってまいりますから、計画発表と同時にすぐ卒業認定をとっておかないと、地価を押えることはできないと思うのです。 この間も住宅公団から、行なわれたところの卒業について大体どの程度事業認定を受けていられるかということについての一覧表をちょうだいいたしました。そ……
○岡本委員 それでは、先日の質疑に引き続きましてお尋ねをさしていただきたいと思います。 まず第一番目に、土地収用法は、公共の利益のために事業を行なう者に対して収用権を与えるものでございますが、しかしながら、そういうふうな他人の権利を抑制することができるような事業団体というものは、またそれに伴うところの義務を負わなければならないと思います。事業目的以外にその土地を原則としては使えないはずです。たとえば道路をつくるのだといって土地を収用すれば、その道路以外の目的にはその土地は使えないはずです。またその事業以外のものに使った場合には、百五条でもって、返してくれという返還を要求する権利が売り渡した者……
○岡本委員 私は、この委員会に参考人の皆さま方に来ていただきますにつきましては、大阪市の当局からは、区画整理の現在非常に行き悩んでおります事情、どういう理由で、またどういう形で困っておられるのかということをここで述べていただきたい、このように実は思っておった。ところが、いま区画整理局長のお話はきわめて簡潔で、何も収用法と関係がございませんから申し上げることはございません、こういうことでございます。しかしながら区画整理の事業は、この地図を見ていただくとわかりますが、こちらが御堂筋になります、こっちが万国博の敷地でございます、したがって、御堂筋と万国博の敷地を結ぶところの大幹線路線をつくるという大……
○岡本委員 両先生、にはお忙しい中をありがとうございました。 この法律の改正案がまず第一に、地価対策として出てまいったのでございますけれども、私は、地価対策を講じるのには、土地利用区分の確立が一番必要であると思います。それで、社会党でも地価対策案を立てまして、全国の市町村に一応、都市開発地域と申しますか市街化地域と申しますか、この部分はもう将来住宅やあるいは工場を建設していくべきである。また、この部分はもう農林業地域として確保すべき地域であるというふうに、その全国の市町村に一応法律的な規制でもって、全国を大体大まかに市街化地域と農林業地域とに分けさせる。その上に立って、その市街化地域には、土……
○岡本委員 土地収用法の採決を前にいたしまして、まず第一に総理に、これからの日本の土地政策に対するところの基本的な態度もしくはかまえの問題についてお伺いしたいと思うのです。 土地が非常に値上がりいたしまして、それが日本の経済を圧迫し、同時にまた国民生活を非常に窮迫におとしいれておるわけであります。したがって私は、今日の地価というものは単に地価を押えるという程度にとどまらないで、地価をぐんと引き下げていく、こういうふうな姿勢を政府に持っていただかなければならないと思うのであります。いま出てまいりました地価対策を見ましても、私はこれでもって地価の抑制すら十分には行なわれないであろう、こういうふう……
○岡本委員 本予算委員会の冒頭で、わが党の横路さんや中澤さんから、今度政府が発行される公債の性格について質問がございました。私は経済についてはしろうとでございます。それだけにもっとわかりやすく国民全体に――国民のほとんどは経済についてしろうとなんです。だから、国民全体にもっとのみ込みやすいように、今度の公債の性格というものを説明していただきたいと思うのです。 政府は、今度の七千三百億の公債は、これは赤字公債ではない、建設公債である、こういうふうに言っておられるのであります。 しかしながら、私どもの解釈では、財政法の第四条というものは、一般財政を公債や借り入れ金でまかなってはいかぬ、こういうふ……
○岡本委員 ただいま大臣から建設行政をこれから進められるにあたっての基本的な考え方を承ったのでございます。道路、地価対策あるいは都市問題といろいろ承りましたが、大臣がこの中で一番重点的に自分はこの大臣の期間に何をやり遂げたい、この問題と一番真剣に取り組んでいきたいというふうな一番大きな大黒柱と申しますか、そういったようなものを何かお持ちであろうと思うのであります。いま承りました範囲の中では平板的な感じを受けるように思うのでございますが、特にこの問題はやりたいというふうな点をひとつ御披瀝願いたいと存ずるのでございます。
【次の発言】 ということになると、どれもこれも大事、こういうことになってくる……
○岡本委員 ことしの五月に完成いたしました京都の国際会議場でございますが、最初七月に日米経済合同委員会に利用されまして、その経験にかんがみて、この程度の設備では非常に不便である、こういうふうな強い外務省の意向が出て、その後来年に予想されるところのエカフェの総会であるとかその他いろいろな会議が日本であるにかかわらず、京都の国際会議場は利用されない模様である、こういうふうなことを聞くのでございますが、五月以来現在までこの国際会議場を外務省としてはどのように利用してこられましたか。それからまた、来年開催予定の国際会議がどの程度あるということが現在のところわかっておって、そのうちどれとどれを京都で開催……
○岡本(隆)委員 議事進行。委員長、きょうは委員会の第一日ですよ。総選挙が終わって、その第一日の委員会で与党は委員長を含めて五名です。野党は九名いるんですよ、ちゃんと。これではあまり与党はふまじめですよ。だから、きょうは人数が足りませんから、これで散会してください。
○岡本(隆)委員 この前の委員会で井上君が入札の問題についてお尋ねをいたしたのでございますが、そしてまた、大業者の間でジョイントベンチャーが行なわれておるが、しかしながら、どうも談合的なにおいが強いというようなことで大臣にお尋ねをいたしました。大臣のほうからも、今後しかしそういうことについては公正な入札ということをやらせるように十分注意していきたいというふうなお答えがございました。その後、私のほうへ早明浦ダムの入札の問題をめぐり、どうも不明朗なことが多い、こういうようなことを言ってまいった人がございますので、ひとつそれについてきょうはお尋ねをさしていただいて、その間の誤解を私はこの際建設省のた……
○岡本(隆)委員 けさ毎日新聞を見て、私びっくりしているのでございますが、建設省所管の国土地理院が、日本でアメリカ軍に頼まれて軍用地図をつくって提供しておる、こういうふうな新聞記事が出ておりますので、あまりのことに驚いておるのでございます。一体どのような地図を米軍の委嘱によって提供されましたのか、国土地理院から御報告願いたいと思います。
【次の発言】 そうしますと、提供されておるところの地図は、一般に提供されておる五万分の一の地図あるいは二万五千分の一の地図、あなたのほうで発行しておられます、日本国内で広く頒布しておられる地図がございますが、それと全く同じものでございますか。それとも違った内容……
○岡本(隆)委員 いまそういうふうな局長の御意見でありますと、昨年の国会で日本勤労者住宅協会法というのが成立いたしておりますね。そして労働金庫の連合会のような形のものとして労働金庫が融資し、それでもって家を建てる。それに対して、それと同じような業務を勤住協というのがやることになりましたが、それが今度入ってないのはどういうわけですか。うっかりして抜けたのですか、それとも何か特別の理由ではずしてあるのですか。
【次の発言】 第二十三条で、協会は「一 勤労者のための住宅の建設、賃貸その他の管理及び譲渡を行なうこと。」となっておりまして、この譲渡というのは、やはり長期分譲でございますから、したがって、……
○岡本(隆)委員 日本の下水道事業が非常におくれておりますので、いろいろな水質問題についての大きな公害が出てまいっております。したがって、これを緊急に整備したいというので、今回の法律改正となり、同時にまた一面緊急措置法が提案されてまいったということでございますので、その趣旨は非常にけっこうだと思うのでございますが、しかしながらこの緊急措置法につきましては、やはり何と言ってもそれに伴うところの五カ年計画の内容が一番大切であると思うのです。したがいまして、この法案提出と一緒に、五カ年計画というものをわれわれのほうへ示していただかなければならぬと思うのでございますが、まだお示しいただいておりません。……
○岡本(隆)委員 私は、自民、社会、民主、公明の四党を代表いたしまして、ただいま可決されました下水道法の一部を改正する法律案に対し附帯決議を付すべしとの動議を提出いたします。 まず案文を朗読いたします。 下水道法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案) 政府は、下流に大都市を有する河川の水質保全を図るため、特に緊急に整備することを要する公共下水道に対する国庫補助については、特段の措置を講ずべきである。 右決議する。 次にその理由でありますが、わが国の公共投資の著しくおくれていることは周知の事実であり、中でも公共下水道のおくれはその最たるものであります。都市におけるし尿処……
○岡本(隆)委員 関連。この二十億の工事のうち一部分を大林組が下請しているというふうに聞いておりますが、それは一体どういうものを――金額にしてどの程度を請け負っておるのかということです。
【次の発言】 それでは、たとえ半分でも三分の一でも、一緒に競争入札に参加しておりながら、競争入札に敗れたら、今度はその工事を他の工事人との間で山分けして分け合うというようなことが行なわれているとすれば、それは明らかに談合的なにおいが強いと思うのですが、そういうことがもしあったとしたら取り消されますか。
【次の発言】 私は、いまどういう意味で答えられたか知りませんが、八社が競争入札した。そうすると、下請に出すの……
○岡本(隆)委員 きょう総理にお出まし願いましたのは、御承知のとおり、土地収用法は地価問題と非常に関係の深い法律案でございます。同時にまた、地価が暴騰いたしておりますのは、国民の住生活を脅かすだけでなしに、国民経済全般に非常な影響を及ぼしておりますので、昭和三十九年に、衆議院では地価安定施策の強化に関する決議をいたしました。 それは、土地収用法によって土地の収用権を強化することは公共の福祉のために必要なものであればよろしい。しかしながら収用された隣地がどんどん上がっていくようでは、収用された者はばかを見るだけではないか。同時にまた収用権を強化するというふうなことの前には、収用権を強化すること……
○岡本(隆)委員 実は私、このダムが決壊いたします約一時間半前に現地を通っております。行きがけは由良川のダムのところをずっと通りました。帰りにその反対側を通って国道九号線に出たものでありますから……。この事故は、帰りのときにはもう起こっておったのです。私、所用があって橋立へ参りまして、ダムのところを通って、十一時十五分、ちょうど決壊した時間に橋立に着いているのです。だから、帰りにもと来た道を通れば、その決壊の事故を見て帰っているのですけれども、そのまま私、東京へ帰りましたので、東京でこの事故を聞いて、私も非常な驚きを感じた。その一番の理由は、これは船井郡和知町でありますが、ちょうどそのあたりは……
○岡本(隆)委員 近畿圏は御承知のように、ことに和歌山、京都あるいは奈良というところは台風の常襲地帯でございまして、今度も兵庫県に大きな災害が出ております。またけさのテレビによりますと、きょうも近畿圏は相当な雨が降り続いておるというふうなことを報道いたしております。したがって私は今度の災害の発生にかんがみまして、まず災害の対策から大臣にお伺いいたしたいと思います。 昨年山梨県で大災害がございました。一昨年はたしか山陰にあったと思います。ことしはかなり広範な災害が西日本に発生いたしておりますが、しかしここ二、三年の災害は従前とその性格が非常に変わってきているということが言われております。そこで……
○岡本(隆)委員 先日由良川の和知ダムの決壊に関しまして本委員会から調査団に調査をお願いいたしました。私も現地参加の形でもってその調査に加わったのでありますが、その調査報告が先日の委員会で文書でもって提出されたのでございますが、その調査報告を見ますと、私から言わすならば少し隔靴掻痒の感がありますので、きょう少し和知ダムの決壊問題についてお尋ねをいたしたいと思うのです。 参りまして和知ダムの決壊の模様を見ました第一の印象は、これはやっぱりいわゆる技術を信頼し過ぎた。ゲートは、アームとピンとのつなぎ目のところで十本ほどのナットで締めつけられておりますが、その左右両方のアームともがその接合部てもっ……
○岡本(隆)委員 宅地建物の売買ないしは貸借をめぐっていろいろな紛争が起こっておる。そしてまた悪質業者が故意にやるところの不正行為を規制するために今般法律がこうして提案されたことはまことにけっこうでございますが、しかし最初にこういうふうな法律をいま持ち出してこなければならないという日本の今日の住宅事情について、私は政府のほうにやはり反省がなければならぬと思うのです。言いかえますと、住宅事情がよければこんな不正行為は生まれてまいりませんし、こんな法律は必要ない。だからこの法律案というものは、その実態は、ごみ箱をちっとも掃除しないでハエたたきでハエ殺せ、こう言っているのと同じだと思います。環境衛生……
○岡本(隆)委員 東京の外郭環状線の建設の問題についてお伺いいたしたいと思います。 先般来、私のほうの党内の東京都内の議員諸君から、どうも歴代の建設大臣は国会の意見を少し軽視し過ぎているのではないか、少し国会をなめ過ぎているというふうな不服の声が出ております。というのは、この外郭環状線は、昨年も国会でもってずいぶん問題になっております。そこで瀬戸山建設大臣の時分に、その建設についての計画決定については十分検討したい、こういうようなことを国会で意思表示をしておきながら、もうやめるときに、ばっと計画決定をして瀬戸山さんはおやめになった。今度も今国会で、衆議院の予算委員会で帆足君、あるいは参議院の……
○岡本(隆)委員 最初に厚生大臣にお尋ねをいたしたいと思いますが、インターンの問題であります。経済の成長と一緒に、また同時に医学知識の普及と相まちまして、医療需要は非常に増大いたしております。したがって、たださえ医師不足で困っておるという現状で、本年は三千百名のインターン諸君のその八〇%以上が国家試験を受けなかった。したがって、ことしはお医者ができないことになってまいります。そのために非常な医師不足が起こってくるのではないか、こういうふうに思うのでございますが、厚生省はそれに対してどう対処しようとお考えになっていらっしゃいますか、まずお伺いしたいと思います。
○岡本(隆)委員 先ごろ建設省は新治水五カ年計画を発表されました。それを見ますと、従来の五カ年計画でもって八千五百億であったところの治水事業費が、二兆一千億に伸びるということでございます。まことにけっこうでありますが、同時にまた、これが多少圧縮されるといたしましても、治水事業が大きく進展するということ、これは非常に喜ばしいことと歓迎する次第でございますけれども、この治水事業の五カ年計画の内容を見せていただきますと、ことに昭和四十三年から六十年に至る間の十八年間の治水長期計画というものも同時に発表しておられます。この長期計画というのは、昭和三十八年に発表されました八兆三千億の治水水系計画、これに……
○岡本(隆)委員 この間予算委員会で、道路の問題について建設大臣の御意見をいろいろ承りたいと考えておったのでございますけれども、時間がございませんでしたので、きょうは補足的に質問をきせていただきたいと思います。 最初に、建設大臣にお尋ねいたしたいと思うのでございますが、日本の道路行政というのは曲がりかどにいま来ているんじゃないか。それはどういうことかと申しますと、国土縦貫自動車道の建設が非常に促進される気配が出てまいった。そこをたすきをかけるような横断自動車道の路線が決定いたしております。また、それをずっと結びつけるところの、たとえていえば東名道路、あるいは山陽道路といったものも建設の計画が……
○岡本(隆)委員 先日、予算委員会の一般質問のときに、この都市計画法の問題に少し触れたのでございまするが、あのときには、何しろ時間の制約がございましたので、落ちついてお尋ねすることができませんでした。きょうは大体総論的なことを大臣に、少し重複するかもしれませんが、できるだけ重複を避けつつお尋ねさしていただきたいと思います。 最初にお尋ねいたしたいのでございますが、都市計画法を今般提案されてこられました意義、どういう目的で都市計画法を提案されてまいりましたか、建設省としてはどういう考え方を持っておられるのか、それをまずお尋ねいたしておきたいと思います。
○岡本(隆)委員 前回の委員会で都市計画法の総論的なところを少しお尋ねいたしたのでございますが、きょうはその続きをお尋ねいたしたいと思います。 この前の委員会で、都市計画法が現在の形のままで裸で成立いたしまして、それがそのまま実施されるということになってまいりますと、市街化区域の地価が暴騰するのではないか。それに対するところの歯どめは税制の改革にたよる以外にない、こういうことでございました。しかしながら、私どもといたしましては、とにかく明らかに地価の暴騰を招くことが予想されるこういう法律案をそのままでもって成立させるということでは、これは党としては困る、やはりこれについては何らかの地価暴騰が……
○岡本(隆)委員 関連して――いまのことが問題なんですね。私もこの前そういうこともお尋ねしたいと思っていて、時間がなかったのですが……。 都市計画をやる場合には、やはりその都市の将来の理想像――というと語弊かありますが、三十年、五十年という遠い展望に立った都市計画を立てなければいかぬと思います。また立てるべきだと思うのです。ところが、その都市計画と、当面行なうところの都市計画事業、その都市計画事業というものは、十年を目途として、市街化されるであろう地域を市街化区域として指定するでしょう。だから、都市計画の計画そのものとその市街化区域の指定ということとは別ものなんです。そしてその市街化区域の指……
○岡本(隆)委員 答弁の前にちょっと関連して。 大臣、都市三法といわれている基準法と計画法と再開発法とあって、そして都市計画法で市街化区域と調整区域ときめまして、建築規制を許可制にしてやりましても、不法建築がどんどんいまのように行なわれておったのでは、都市計画法はもう空文に帰するでしょう。だから、都市計画法を実際にやっていくのに最低限必要なものだけでも一ほかのいろいろ問題のある部分については改正しなくてもいいですよ。しかし、この都市計画法に関連して、どうしてもそれがついてこなければ都市計画が実行できない、そういう部分だけでも改正案をまとめて出してこられるべきなんです。それがなければ、一体とし……
○岡本(隆)委員 最初に磯村先生に伺います。 先生のお話の中の一番最後の、国土はだれのものかというおことばでございましたが、私どもは、今度の都市計画法が出てまいりました一番中心の命題はそれであった、こういうふうに理解をいたしております。 それで、いまだんだんと田村君からもお話がございましたが、農地はどんどん工場や住宅にスプロールされていっている。まあ東海道沿線あたりでありますと、坪一万円以下の田んぼはない。そういうことでありますと、もう農業の経営基盤が成り立たない。そういう意味でも、農地は確保して、農業地域として、工場や住宅のスプロールは許さない。同時にまた、それじゃ今度は、その市街化地域……
○岡本(隆)委員 いよいよきょうで都市計画法案についての審査を終わる段階になったのでございますが、この法律案は、単に建設省だけでなしに、他の各省とも非常に関連の深い法律案でございますので、きょうは総理にお出ましを願いまして、いろいろ総理からお約束をしておいていただかなければならないことがたくさんありますので、お忙しい中を来ていただたのでございますが、これは単に社会党だけではございませんで、本日は社会党、民社党、公明党三党を代表して私が総理に御質問を申し上げる、こういうことになっております。 この都市計画法案の提案されてまいりました経緯につきましては、総理もすでに御承知であろうと思うのでござい……
○岡本(隆)委員 昨年の十一月十日の本委員会におきまして、私は、国道二十四号線の、最近とみに激しくなってまいりました交通麻痺の状況につきまして、この委員会に警察庁並びに運輸省からも当局の方に出てきていただきまして、いろいろ意見の交換をやったのであります。その節、当初あまり交通がひんぱんでなかったために問題になっておらなかったような交差点でありますが、しかしながら、その後とみに交通量が増し、都市が著しく発展してきて、そのためにいろいろな支障が出てまいっておるような地域につきましては、それに即応したところの措置をとってもらわなければならない。私が指摘いたしておりますのは、国道二十四号線と京阪電車の……
○岡本(隆)委員 水資源公団法の採決を前にいたしまして、附帯決議をめぐってまだもう少し与野党で話し合いの必要がある模様でありますので、その間の時間を利用いたしまして、当面の建設行政の問題点につきましてお尋ねをいたしたいと思います。
政務次官と計画局長に来ていただいておりますが、最初にお尋ねいたしたいと思いますのは、宅地建物取引業法ができた基本的な精神、考え方はどこにあるか、一応御説明願いたいと思うのであります。
【次の発言】 これは大体宅地建物の取引をする人の、ことに利用者側の保護が目的であるということでございますが、しからば、そのために取り締まりの対象になっておる業者とは、いかなるものを業……
○岡本(隆)委員 議事進行。――先ほど来から自民党の委員諸君の出席が非常に悪い。私ども野党の委員諸君はほとんど出ておるのに、自民党の委員は数名より出ておらぬというふうなことで、定足はあっても、ほとんど野党委員によって定足数が満たされておるというふうなことでは、委員会の審議に応じられぬ。与党がそういうふまじめなことでは困るということで、たいへんな突き上げを私は受けておるのです。したがって、ちょうどいまは自民党委員がようやく過半数の十名に達しましたから、委員会は続けてやっていただきますが、しかしながら、途中で自民党委員諸君が十名を切る、半数を切るというふうなことがあったら、野党は退出して委員会が流……
○岡本(隆)委員 きょうは、水資源開発促進法の改正のときにお尋ねをいたしておきたいと思っておったのでありますが、法案の成立を急がれたのでちょっと問題を私残しておりますから、まず最初に、水の問題についてお尋ねさせていただきたいと思います。 河川法の第二条に、「流水は、私権の目的となることができない。」ということが規定してございますが、この流水とはどういうことをさすのか。もう少し端的に申しますと、ダムにたくわえられておる水は、流水なのか流水でないのか。それから、ダムから放流されてくる水は、流水なのか流水でないのか。流水ということばの解釈でございますが、それを最初にお尋ねしたい。
○岡本(隆)委員 いまから十年ほど前、園田厚生大臣が社会労働委員長であった時分に、私はこの委員会に所属しておりまして、きょうは久しぶりでこの委員会に出てまいりまして、何か水の中へ帰った魚のような気がいたすのでございます。 事は、私も医者でございますので、われわれの後輩に関する身分上の重要な問題でございます。またこのインターン問題についての紛争がすでに十年近くなって、次第にそれが激化いたしてまいっております。したがいまして、これは日本の医制の上でもって放置できない重大問題にまで立ち至っておりますので、今国会をもって何とか円満な解決をしていただきまして、日本の医療行政がうまく進むようにしていただ……
○岡本(隆)委員 砂利採取法がいろいろ公害の発生やその他諸般の状況に基づいていよいよ実現の運びになりましたが、この砂利採取法の改正のねらいはどこにあるか。こういう点について通産省の御理解をこの際ひとつ明確にしておいていただきたいと思うのでございます。
【次の発言】 従来の砂利採取法がどちらかといえば業者の保護あるいは奨励といった形をとっておりましたのに対しまして、今度は災害防止、したがって国土保全の形でもってこの砂利採取の問題と取り組みたい、こういうような御意向のように思います。したがいまして、今度は相当、いわば奨励法から取り締まり法に性格が変わる、こういうふうに理解すべきであると思うのでござ……
○岡本(隆)委員 いまちょうど都市計画法の話が出てまいりました。都市計画法が今国会に提案された理由は、一つには土地の合理的な利用というものをこれから制度化していくということもございますが、もう一つには、地価の安定ということが大きな目的であったはずであります。地価の安定につきましては、昭和三十九年の国会におきまして、地価安定施策の強化に関する決議を四党共同で提案いたしまして、可決され、院議になっておる。それ以来、政府は地価安定施策を進めなければならないのに、何らそれをとってまいりませんでした。そこで、われわれから強い要求をいたしまして、ことに土地収用法が強化され、土地収用権を強化するなら地価の安……
○岡本(隆)委員 先日の予算委員会で、地価問題につきまして総理から、地価の抑制のためには私権の制限もやむを得ない、また同時に、建設大臣から、土地利用計画を策定するだけでは地価は押えられない、むしろ暴騰する地価を抑制するためには他の適切な手段が必要である、税制改革が必要である、こういうふうな御答弁がございました。そういう前提に立ちましてきょうお尋ねをするのでありますが、とにかく地価の抑制問題というのは、昭和三十九年に国会で地価抑制の施策を強化せよということを院議できめまして以来すでに四年になるわけであります。したがって、政府といたしましても、当然何らかの地価抑制についてのプログラムが立っていなけ……
○岡本(隆)委員 来年の予算の編成の準備もだんだん進んでまいっておりますから、その過程の中でやはり私はある程度建設省並びに大蔵省のほうでも心がまえを持っておいていただきたいと思う事柄に関しましてきょうはお尋ねをいたしておきたいと思います。 その第一の問題は、都市計画法の成立に関係した問題です。都市計画法では、八十五条でもって修正を加えまして、とにかく地価安定のための税制の改正をやれ、こういうことを法律の中にきちっと織り込んでおるわけです。したがって、都市計画法が成立いたしましたなれば、それに伴うところの法制の改正の準備をしていただかなければならないと思うのでございますが、それに対しましてどう……
○岡本(隆)委員 大臣にはこのたび非常に重要な地位についていただきまして、まことにおめでとうございます。長らく福井の市長もしておられまして、福井市はあの当時としては下水道計画であるとか相当りっぱな都市計画を進めてまいっておられました。したがいまして、そういうふうな、非常に先のよく見える、何と申しますか、先行的な識見を豊富に持っておられる大臣のことでございますから、大いに私ども期待いたしておりますので、ひとつがんばってやっていただきたいと思う次第であります。 きょうは、先ほど大臣から建設行政の基本的な考え方について御説明をちょうだいいたしましたが、それにつきまして、前の保利建設大臣時代からいろ……
○岡本(隆)委員 ちょっと関連して。都市再開発法の問題について、従来から、暮れの建設委員会でも新大臣にお願いをしておいたと思うし、それから保利さんの時分にもお願いをしておいたのでありますが、この前提案された再開発法については、再開発組合に住宅提供の義務を負わせてない、したがって、業務用の面開発がどんどん進んで、そのために人口のドーナツ化現象がより一そう促進される、そういう非常な欠点を持っておるから、今度はその再開発組合にも――御承知のように、再開発事業は公的団体もやれるし、また私的の民間のデベロッパーが再開発組合をつくって再開発をすることもできるということになっておりますが、公的な再開発事業は……
○岡本(隆)委員 しばらく病気をいたしておりまして、久しぶりに委員会に出席さしていただきましたのですが、その間、皆さん方からいろいろお励ましのことばをちょうだいいたしましたことを、この機会に厚くお礼を申し上げる次第でございます。
きょうは、社会党のほうからも公営住宅法等の一部を改正する法律案を提案いたしており、今月初めの委員会で提案理由の説明が井上委員からございましたが、なお私はそれを少しふえんしてその考え方を説明しつつ、政府提案の公営住宅法の一部改、正案について質問をいたしてまいりたいと思うのでございます。
【次の発言】 まず最初に大臣にお伺いいたしたいのば、戦後すでに二十四年もたっておる……
○岡本(隆)委員 政府は地価対策の一環として地価公示法案を出してこられましたが、昨年の十一月に、地価対策閣僚協議会が、「地価対策について」ということで一応決定事項をつくっておられます。それにつきまして、私はきょうはそれを主体として大臣並びにその他関係各省の御意向をお伺いいたしたいと思うのでございますが、その前文の中で、非常に暴騰しておるところの地価は「住宅難をはじめとして国民生活、産業経済の両面にわたって深刻な問題を惹起しており、」こういうふうなことが冒頭に書いてございますが、もちろん、住宅難については、これはきわめてわかりやすい問題でございますが、産業経済面に地価がどのような影響を与えておる……
○岡本(隆)委員 新しい委員会室での建設委員会の第一陣を承って、非常に光栄です。 都市再開発法を提案してこられましたが、その第一条にうたわれておる目的でありますが、非常に抽象的で、あいまいにより読み取れないのでありますが、まず第一に、そのいうところの「土地の合理的かつ健全な高度利用」とはいかなることを意味するのか、また、都市機能を更新するということはいかなることを意味するのか。現在進みつつあるところの再開発は、企業ベースで進められております。したがって、企業の業務用のスペースはどんどん開発されていきますが、居住用のスペースはだんだん少なくなる、そのために、都心の人口がどんどん郊外へ出てまいり……
○岡本(隆)委員 最初に日笠先生にお伺いいたしたいと思います。 先生は、都市計画の専門家でいらっしゃると承りました。私もまた、昨年成立いたしました都市計画法の中で国会で真剣に取り組んでまいった者の一人でございます。 そこで、その都市計画法を補完する法律として、建築基準法やあるいは都市再開発法が今般今国会に提案されてきた、こういうふうに理解しておるのでありますが、都市計画というものは都市区域を平面的に計画を立てていく、それを立体的にどのようなものにしていくかというふうなことを一なるほど、先生は先ほど、理想的なものを基準法によって求めることはできない、こうおっしゃいました。私もそれは存じており……
○岡本(隆)委員 昭和三十六年、所得倍増計画とともに住宅建設十カ年計画、一世帯一住宅の計画が、第一次五カ年、第二次五カ年の二回にわたって行なわれてまいりましたが、昭和四十四年度は、十カ年計画から申しますなれば九年目、後期五カ年計画の第四年でございますが、先般の阪上委員への建設大臣の御答弁の中で、大体その目標は達成された、こういうふうな御答弁がございました。なるほど一世帯一住宅、一千万戸建設、こういうふうな戸数におけるところの目標は達成されましたけれども、しかしながら、国民の中にほうはいとして広がっておる住宅窮乏感、ことに勤労者が狭い一間きりのアパートにひしめくような姿で暮らしておるというところ……
○岡本委員 まず宮尾公述人にお伺いいたしたいと思います。この医薬分業の問題は、いろいろな観点から見られると思います。先ほど仰せのように、患者にどちらが十分な治療を施すことができるか、そういうふうな観点、あるいはまた経済的な面において、どちらがいいか、あるいはまた医師は調剤能力を持っておるということは、すべて各方面で認められておるところであるが、その持っているところの調剤能力に従って出てくるところの調剤の権利というものを制限し、剥奪することが正しいかどうかというふうないろいろな観点から問題にたっておるわけでございますけれども、私が本日お伺いいたしたいと思いますことは、この医薬分業問題は、保険経済……
○岡本隆一君 山口局長に、関連してお尋ねしたいのでありますけれども、この白石工業の製品ですが、これが出ておりますのは森永だけでしょうか、あるいはその他の食品業者にも出ておりますか。その辺お調べになっていらっしゃるかどうかということを、お伺いしたいのです。
【次の発言】 そこで要望したいのでございますが、もしも他の会社にも出ておるとするなれば、森永と同じような措置をその製品にも講じていただかなければならないと私は思うのです。ことに、それがもしも粉乳に混入されているとするなら、ぜひともその措置は講じていただかなければならぬと思います。今度の事件は、日本の医学史が始まって以来初めての事件でありまして……
○岡本隆一君 先ほどの大臣並びに局長からの御説明によりますと、徳島で作られましたところの有毒粉乳の全体の量というもの、それからそれの各府県への分布、その回収された量というようなものの御報告がございませんでした。あるいはこれはあまり詳細になるという意味で御説明がなかったかと思うのでありますが、そういうことはあなたの方でキャッチしておられますか。
【次の発言】 その消費量とそれから患者発生数との分布でもって、大体どの府県では何ぼくらいの消費量があった、従ってそれに応じてどれくらいの患者が出ているというふうなことがわかってくると思います。それからまたその消費された量によって、ある程度平均的な価を出す……
○岡本隆一君 私も七人委員会の報告が出まして、それをめぐる来年度予算に対して、厚生大臣がどういうふうな態度をもって臨まれるかという基本的な構想をお伺いしたいと思います。滝井君からも、かなり掘り下げた質問がございましたが、一、二の補足的な質問をいたしたいと思います。 七人委員会の報告を見ますと、赤字の原因の一番大きなものを、結核対策に見ておるように思うのです。政府が、結核予防法を作っておりながら、それに対するところの予算措置が少いために、全部それを保険財政に転嫁してしまった。このことが、結局は健康保険の赤字を築き上げてきた。また同時に、政府が保険財政の収入に見合って、それに伴うところの支出を考……
○岡本分科員 最初にらい対策費についてお伺いいたします。らいの患者さんが、収容所の中でもって長い間不自由な暮しをしていられるのは御承知でもありましょうが、そういう患者さんたちに対して、軽症者はある程度の作業をしていられるんですね。いろいろやはり中でお小づかいもいることだろうと思うんですが、それに対してどの程度の待遇をしていられるか、伺いたいと思います。
【次の発言】 一日五十円というのはどういう作業をさしているのですか。
【次の発言】 その手当の金額をお伺いしているのですが……。
【次の発言】 甲に準ずるというのはどれくらいの金額ですかということを聞いているのです。甲乙丙それぞれの金額を一つ………
○岡本小委員 そこでちょっと伺いたいのですが、戦前にきめられておった単価というものは、また診療報酬というものは当時の日本の経済状態あるいはその財政状態の観点から大体において妥当なものだったと思っておられるのか、あるいはあれはこれからの単価の方式をきめていくことについての基準にならないものだというふうなお考えを持っておられますか。
【次の発言】 いや、もうその後そうでなくなっておるんです。ごく初歩はそうだったけれども、大体前半くらいですよ。
【次の発言】 いや、そんなことはございませんよ。単価は十二銭だったか何かで相当長く安定していたように私は記憶しておりますがね。
○岡本小委員 診療報酬の改訂の問題はいろいろな面から検討されると思うのですが、一番集約的に具体的な形でそれをどの程度引き上げるかということを現わすのには、単価を幾らにするかというふうな形で現わしていくのが一番わかりやすいと思うのです。そこで一点単価を一円引き上げるについてどれだけの政府の財政負担が必要かという問題は委員会でしばしば問題にされて、政府からも一円引き上げるについては百数十億必要だというふうな御答弁があったわけですけれども、どうも私その数字がふに落ちませんので、どういうわけで百数十億になるのかという積算の根拠をもう一ぺん説明していただきたいと思うのです。
○岡本小委員 それでは一点だけさっきの滝井委員の質問に関連して、社会局の方にお尋ねしたいのですが、最近何か通牒を出されたらしいのですね。そして民生安定所の所員が、患者さんの要求とその通牒との板ばさみになって、非常につらいというふうな声を聞くのです。その内容を聞きますと、私通牒の文を見ていないのですが、病気がなおってある程度の収入が予想される場合には、医療扶助の給付をしてはならぬというふうな基準が示されたように聞くのですが、それが事実なんですか。それとも事実とすればどういうふうな基準をお示しになったのだろうか、一つ承わりたいと思います。
○岡本小委員 議事進行について。方針がきまらなければ作業できないと思うのです。八月中には出しますと大臣も局長も言っているのです。だから私は今作業中だと思っている。作業中であれば、何らかの方針というものはすでにきめられて、その方針に従って作業しておられると私は思っている。ところが、方針もそれも含めて検討中だというようなことでは、これはしらを切っているということになると思うのです。それではわれわれがここへ出てきている意味がないと思うのです。われわれの意見というものはやはり厚生省の事務当局も取り入れる意思を持っていると思う。よきをとりあしきは捨てるという意味で取り入れる意思は持っておられると思うので……
○岡本小委員 滝井委員から総括的な問題について質問がありましたので、私は出していただいた案についての具体的な問題をお尋ねしていきたいと思います。 最初にちょうど厚生大臣お見えになりましたから、いい機会でありますからお考えを承わっておきたいのですが、今度出してこられた案というものは、これは日本の医療制度に画期的な案である。従ってこういうふうな案をお出しになった理由と、もう一つ甲案、乙案というふうにあるということは、医療機関にとってもいずれをとっていいかどうかということで非常にわずらわしい問題でありますし、同時にまた患者の側から見ましても、この問題はまたいろいろな問題を含んだものです。従って、こ……
○岡本小委員 資料要求をしておきたいと思いますが、その前にちょっと一点だけ伺っておきたいのです。この甲表、乙表をお作りになるときに、一応その当てはめ作業を、標準的な診療機関の診療報酬についてやってみた上で、この表ならば大体八・五%の増になるというふうに計算してみて、これならよかろうということでとの甲表、乙表を御決定になったのか、あるいはおよそ目の子でこれでいくだろうというふうな推量でもって点数表をお作りになったのか、その辺を一つ承わらしていただきたいと思います。
【次の発言】 三十年度の頻度の調査に従って当てはめて大体八・五%の増になるというふうな御意見のようですが、それでしたらその三十年度の……
○岡本分科員 旅客運賃の値上げについて二、三お伺いいたしたいと思います。
今度の旅客運賃の値上げによりますところの値上げ率の問題でありますけれども、旅客運賃と、それから貨物の運賃と、値上げ総額に対してそれぞれ何パーセントを見積っておられるか、それを聞かしていただきたい。
【次の発言】 それでは、従来の運賃に対する値上げ率はそれぞれ何パーセントになりますか。
【次の発言】 それでは、旅客運賃の中でバスと鉄道――汽車と申しますか、それは同じようにやはり同比率においての値上げを考えておられますか、あるいはその中に多少差異があるのですか。
【次の発言】 通学及び通勤の定期運賃、これはあまり上げないよ……
○岡本(隆)委員 時間がございませんから、ごく簡単に、一問だけお聞きしたいと思います。 先ほど裁定機関についての先生の御意見を承わりますと、診療報酬の審査の結果について不満がある場合には、もう一つ上級の機関でもってきめるべきであるというふうな仰せでございました。なるほど仰せの通りでございます。しかしながら、今委員会で問題にしております裁定機関というものは、もう少し形の違ったものを考えております。それは診療報酬のきめ方、甲表、乙表というものが出て参りまして、被保険者もあれでは困るし、医療機関もあれでは困っているところへそういうものが出て、これから先、いつになったら解決できるのか、あるいはまた、……
○岡本(隆)小委員 山本河川局長に伺います。今度の災害は、名古屋方面が非常にひどかったために、焦点がそこに置かれているようでありますけれども、しかしながら同時に、全国的にはかなりな被害が出ておりますから、私はきょうは私の地方のことについて、局長にお伺いいたしたいと思います。 私どもの方は、ちょうど淀川がいつも問題になっておりまして、昨日あらかじめ淀川についての資料をお願いしておいたのでありますが、御承知のように淀川という川は、滋賀県全県の水を琵琶湖に受けてそれが流れて参ります。それと一緒に三面県の伊賀盆地の水、奈良県の大台原の水、さらに京都府下の桂川流域の水、四県にまたがる水を一本に受けてお……
○岡本(隆)小委員 最初に河川局長にお伺いいたしたいと思います。堆積土砂及び湛水の排除に関する特別措置法の中で、第一条に、今度の「暴風雨に伴い発生した土砂等の流入、崩壊等により政令で定める地域内に」と書いてございますが、この「政令で定める地域」というのは、どういうふうなものを想定しておられるのでしょうか。
【次の発言】 そうすると、この法律の全部については、計画局からお答え願わなければならぬのですか。
【次の発言】 それでは、他の問題を先に進めて参ります。公共土木施設等の災害復旧等に関する特別措置法、これはあなたの方ですね。――この第一条でやはり一行目に「政令で定める地域」というようにございま……
○岡本(隆)分科員 私はきょうは住宅問題についてお伺いしたいと思うのです。戦後日本の経済復興は目ざましいものがございますし、国民生活も非常に戦前の姿に近づいて参りましたが、ひとり住宅だけは取り残されておると思うのであります。ところが、政府のそれに対するところの対策というものはきわめて微温的であって、今これだけ国の経済状況が復興し、どんどん鉄筋のビルが東京都内でも建っておる、これだけ建設的な大きなブームが起こっておるのに、どうして庶民の住む家が建たないのだろうかということは、国民全体がひとしく不思議に思っているところだと思う。そこで、政府の方でも住宅建設五カ年計画であるとか、あるいはまた公営住宅……
○岡本(隆)分科員 お疲れでしょうからきょうはやめようかと思ったのですが、続きにやれということですから、もう少しごしんぼうをお願いいたします。 最初に、健康保険の問題でお伺いしたいと思うのですが、昭和三十年に健康保険が七十億の赤字であったのが、だんだん黒字が出て参りまして、昨年は四十九億、三十三年度は四十九億の黒字と聞いておるのでございますが、ことしはどれぐらいの黒字になる見通しを持っておられるのか。さらにまたことしの当初の積立金が百八十二億あると聞いておりますが、来年度の当初はどれくらいの積立金を持って出発できるというような見通しなのか、その辺のところを伺いたいと思います。
○岡本隆一君 気象庁長官がお見えになっておりますので、日ごろ考えていることをお尋ねいたしたいと思います。 どうも私は、ダム操作というものが現在科学的に行なわれていないように思うのです。理屈から考えていきますと、名谷ごとというわけにはいかなくとも、ある一定の面積ごとに区分けいたしまして、その一定の面積ごとに雨量計を備えておいて、一定のところにそれを集積すれば、その集積面積ごとの降雨量というものは今何ぼ降っているかということが出てくると思うのです。それをまた奥計いたしましたら、今日では電子計算機もあることでありますから、すぐに河川ごとの、一本々々の支流ごとの降雨量、流水量というものは算出できると……
○岡本(隆)協議委員 時間もおそうございますし、さらにまた、いろいろ問題点も相当出尽くしましたので、ごく簡単に質問いたしたいと思います。 今度の災害調査に、私は静岡県、愛知県、三重県に参りました。やはりいろいろな問題が出ておりますので、それらについてお尋ねをいたして参りたいと思います。 まず、第一にお尋ねいたしたいことは、建設大臣にお尋ねいたしたいと思いますが、けさの新聞で見ますと、大体臨時国会は九月下旬になりそうだというふうなことが出ております。一方、先ほどからの質疑応答にも見られますように、部分的ではあったが、深度は非常に深い。ことに、それは飯田について言えると思うのです。従って、どう……
○岡本(隆)協議委員 私は、先般本院から派遣をされまして災害地を見て参りましたが、農林水産関係では、愛知用水公団につきまして、その復旧についてお尋ねをいたしたいと思います。 私は、もともと農林関係のことにうとうございますので、愛知用水公団も音には聞いておりましたが、しかしながら、見たこともなかったのです。今度災害が起こりまして初めて見せていただいたわけでございますけれども、どうも設計が不備であったというのか、あまり作り方が粗雑であったためにこの災害が起こったのである、用水のみを考えて、治水というものをあまり配慮に入れてなかったということが、私は今度のこの災害の原因であると思うのです。従って、……
○岡本(隆)協議委員 関連して。大臣がおられると思っていたら帰られたそうですから、簡単な問題だけお尋ねしておきます。
ただいま中島委員のお尋ねの終末処理場の復旧の問題でございますけれども、承っておりますと、とにかく簡易処理をやって応急措置を講じておるということでございますが、それはどこへ応急の沈澱池をお作りになっていらっしゃるのでしょうか。
【次の発言】 私は、災害後のあのあたりを見ておりませんけれども、災害直前に参りましたので、ある程度の想像がつくのでございますが、あの辺一体はすっかり土砂に埋まって平面になっておる。そこで、復旧されるにつきましても、この間も建設大臣に私の考え方を申しておっ……
○岡本(隆)小委員 宅地造成についての規制法律を準備しているようですが、それの要綱を一緒に出していただきたいと思います。
○岡本(隆)小委員 この要旨を見ますと、作られる宅地そのものの安全性ということだけが問題になっておって、それから先が問題になっておらないのです。それで、たとえばこの要旨の第三項を見ますと、「宅地造成を行なおうとする者は、排水施設、擁壁の設置等宅地の安全について所要の措置を講じなければならない」と書いてありますが、それではその排水施設を作ったらそれから先、その排水施設がどこではけるのかというところまで配慮が行なわれなければならないと思うのです。しかし。それは住宅局の所管事項ではなくて、計画局の方の所管事項になってくるだろうと思います。だからやはり宅地造成区域というものをまず設定して、その宅地造成……
○岡本(隆)小委員 最初に、この配付された資料、これの考え方についてお尋ねしたいのですが、この間、委員長がわれわれの考え方をまとめて、こういう点について、一応委員会としての次の臨時国会に出す議員提出法案の草稿を作って、それについて委員会の意見を聞こう、こういうふうなもののように私は理解しておったのですが、今委員長のお話を聞いておると、今度これは政府提案になるものの政府の意向を聞いて、大体これで了解が得られるなら、政府提案として出そうというふうなお考えの模様にも察せられるのですが、どちらですか。
【次の発言】 そうすると、これは委員長が起草されたのか、委員長が政府機関に、お前の方で一つ出せるもの……
○岡本(隆)小委員 きのう出していただいた草案では湛水の排除の問題が入ってなかったのを、きょうは、湛水の排除の問題を、きのうの小委員会の意見の結果、取り上げた案を作ってきていただいております。きのうの御説明では、従来の政令基準でいくと、湛水の排除、これに該当するような地域がないというようなことでございましたけれども、今度こういうような案を出してこられたということ、これは、そうすると、政令基準を下げるという意味に理解していいですか。
【次の発言】 わかっております。だから、そういう意味においては、委員会としては政令基準を下げるというふうに理解しているという意味でお伺いしているわけです。そうすると……
○岡本(隆)分科員 私も医療制度の問題についてお尋ねしたいと思いますが、同僚委員の方からすでに多くの問題について、相当掘り下げたお話がございましたから、できるだけ重複を避けてお尋ねして参りたいと思います。 まず最初に、今度の予算の項目から見て、政府は出産の給付金を増加されました。非常にけっこうなことだと思います。ところが、私は昨年のこの委員会でもって、出産の給付はやらなくちゃならない、しかし、それは現物給付をやるべきだというふうな議論を展開したのでありますけれども、私の期待を裏切って、それが現金給付になっております。まず、なぜ現物給付にせずに現金給付にされたのか、それをお尋ねしたいと思います……
○岡本(隆)委員 先ほどから藤山長官にはだいぶ長い質疑応答でお疲れでございましょうと思うので、しばらく頭を休めていただきまして、その間に、お隣に、同じように頭がまっ白で上品な社会党のシャドー・キャビネットの一員がおられますので、一つ井出さんに御質問をさせていただきます。その過程の中で藤山さんからまたいろいろお話を承りたいと思います。 井出さんから、産業と雇用の適正配置に関する法律案というのが提案されております。この提案の理由を読みましても、また法文の第一条を読みましても、大部市への産業及び人口の過度の集中の防止ということ、さらにまた地域的な経済格差を防止するということ、こういうふうな点におい……
○岡本(隆)分科員 一昨年、昨年と災害のたびごとに災害対策委員会から派遣されまして、各地の視察に参りましたが、いろいろ問題は各地でたくさんございましたけれども、非常に多くの共通した問題は、内水排除の問題でございました。だんだん河床が上がりまして、自然排水が困難になりますので、勢いどうしても人工排水にたよらなければならない。だから、その排水設備を何とか早く作ってもらいたいという要望が各地でございました。その後、委員会でも、河川局長から、内水排除の問題は河川の改良事業として今後大きく取り上げていきたい、こういうふうなお話がございましたが、今度予算をちょうだいいたしましても、その何があちこちに分散し……
○岡本(隆)分科員 最初に社会保険の問題でお伺いしたいと思います。 国民健康保険の医療費の国庫負担が五%ふえたということは、これは一歩前進ですから、非常にけっこうだと思います。しかしながらなお医療保険の中には、残された多くの問題があると思うのでございますが、何よりも一番大切なことは、各種医療保険の間にあるところの格差の是正をやるということが、非常に大きな問題で、またもうそろそろ取り組んでいただかなければならない段階にきているのではないか。とにもかくにも国民皆保険、現在までは、国民の中には医療保険の中から取り残されておった人たちがおったわけであります。今度はそれがなくなった。そこで、この各種保……
○岡本(隆)委員 災害基本法が制定されまして、それに伴うところの激甚地の指定基準あるいはまたそれに対する補助の内容等については法律で規定がされ、今度はいよいよそれが日の目を見るということでございますので、まことに御同慶にたえないところでございますけれども、今度の法律案を見てみますと、非常に政令にゆだねられている点が多いのでございまして、きわめて内容が不明確なところが多いと思うのであります。従って、それらの点についてお尋ねをして参りたいと思います。 まず第一に、この法律は一応公共土木の災害と、それから農林水産に対する補助、同時にまた中小企業あるいはその他というふうな四本立てに組まれておりますが……
○岡本委員 いまの代行裁決権の問題でありますが、二カ月以内に緊急裁決が行なわれないときは、建設大臣が代行できる、こういうことになっているということは、いわば収用委員会の裁決の期間にある一つのピリオドを打つ。これまでにやれということをいわば強制している、こういうように解釈できないこともない。そういう意味において、この収用委員会があまりいつまでもぐずぐずしておられると困る。ことに特定公共事業というようなものに指定される事業については、非常に緊急性がある、だからそういう意味において、収用委員会に早くきめてください、こういう意思表示というように理解できますか、できませんか。なお、そういうように理解して……
○岡本委員 私、きょうは質問させていただく予定でおりましたが、私の聞きたいことを河野君並びに滝井君から大体聞いていただきましたので、少し残っている問題を関連の形で聞かせていただきたいと思います。 ちょうどいまお話が出ておりますが、いわゆる公的医療機関のあり方についての私の批判というものは、私自身今日まで医療人として立ってまいりまして、胸のおさまらない点がある。そういう点を前回の委員会で、あらかじめきょうは個人の立場に立って言いたいことを言わせてもらうということを申し上げてやったのでありますが、いまお話の出ております公的医療機関の差額徴収の問題は、たとえば先日私が秘書を入院させたある大学の病院……
○岡本分科員 交通の問題が近ごろ非常にやかましく言われ、ことに交通戦争ということばが使われております。そしてまた、人口に対する交通事故の死亡率、あるいはまた車の数に対する交通事故の死亡率、そういうようなものが世界一であるといわれており、これは日本にとっては非常に不名誉なことである。だから、そういうふうな交通事情を緩和するためには、まず第一には、輸送機関の整備をやらなければならぬ。さらにまた道路の整備をやらなければならぬ。それと同時にまた、つくられたところの道路の有効利用をやらなければならぬと思う。道路の整備については建設省が担当し、また道路の有効利用については運輸省が担当しておられる、私はこの……
○岡本分科員 一昨日のこの分科会は、かぜ薬の薬価の問題をめぐる分科会でございましたが、私もそれに関連して、薬価の問題についてお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 かぜ薬でことし五人なくなった、昨年もやはり十一人の死亡者が出ておる。だから、昨年の十一名という死亡者の貴重な経験において、ことし適切な措置がとられておったら五名の犠牲者は出なかったかもしれない。そういう点において、何らか厚生省に薬務行政の上で非常に大きな欠陥があるのではないかと思うのですが、私は三年前に発生いたしましたサリドマイド禍のその後の問題についてお伺いしたいと思うのです。
昭和三十三年の一月に、サリドマイドがマルPから……
○岡本(隆)分科員 最近、病院におきまして赤ん坊を取り違えたとか、あるいはまた赤ん坊が盗まれたとか、また赤ちゃんの未熟児室で火事がいったとか、いろいろそうした事件が相次いで起こってまいりまして、新聞紙上でも非常に大きくそれが問題視されるようになってまいっております。これは日本の看護制度の中に根本的ないろいろ重要な問題があるから起こってきた問題である、こういうふうに私は思っておりますし、私自身医療機関を運営しておるものでありますから、医療機関を運営しておるもの、あるいはまた多くの看護婦の諸君に接しておるもの、そういった立場からこの問題を少し掘り下げて、この機会に厚生大臣並びに関係当局の方々と検討……
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