このページでは佐伯宗義衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○佐伯委員 大變に有益な話をたくさん承りましたが、當委員會が運輸行政面のどういう點まではいつて審議をするべきものかというような問題につきましても、まだ漠といたしまして根本的にきまつておらないような状況でありまするし、何しろ運輸省は御承知の通り他の省と違いまして、行政面と直接經濟事業面がくつついておりますがために、この複雜な經濟情勢のもとに一々われわれがどこまでまいつて研究をするものかどうかといふことは、非常に大きな問題であろうと思われ得るのであります。從つて早急運輸省にお願いいたしまして、法制上、正式にどういう點までが運輸委員會にかくべきものであるかということの條項をお定め願うと、われわれ委員……
○佐伯委員 今までいろいろのお話を承りまして私どもも二、三お聽きしたいことがあるのであります。何しろ鐵道問題は國民生活と切り離すことができませんために、いろいろ矛盾した現象が無限に起つてまいると思うのであります。しかしそのよつて起る根本がどんなところにあるのであろうかということを、私ども委員が政治的に考えることは困難なことであろうと思つておるのであります。ところで鐵道當局におかれては先般たいへん詳しい状況を經濟實相報告書の中に御報告になつておりますし、その以外にもさらに特に鐵道白書を出して、實際をわれわれにお示しくださるということなので、實はそれを拝見してからいろいろお聽きしたいと存じておつた……
○佐伯委員 鐵道の實相を詳細に御報告になりまして、私どもは今後の鐵道再建に對する判斷資料として結構なものを頂戴したと思います。しかしこれは報告を受けんがためでなくして、やすて破滅に近づかんとする鐵道を再建する道標にほかならぬと存じます。また思つていたより鐵道は心配な状態になつております。これを再建するのにただ一點資材が必要であるというように聞えますが、日本の國力において資材を得ただけで、はたして再建ができるか問題であります。國有鐵道の現況が赤字であり、赤字であるものが資材を得る資格はないと考える點が幾多ございます。從つてただ資材を得るのみでは再建はとうてい困難であると思うのでありまして、われわ……
○佐伯委員 今囘運輸省が發表させれました國有鐵道の現状につきまして、容易ならざる經營状態に陥つておりますことは、ほぼうかがい知ることができたのであります。私はさらに經營の要點に入りまして、二、三お伺いしたいと存ずるのであります。その前に、大體國有鐵道の經營が眞に妥當であるのかないのか。あるいは人員が多いのか少いのかというがごとき問題は、何かこれと比較すべき對象がなければ判斷がつきにくいと存ずるのであります。殊に本報告書によりますと、各部分にそのことが明瞭に現われてないように思われる。かりに赤字が出ておりますけれども、人員の點においてもそう多いとは言つておりません。資材においても……。そう判斷を……
○佐伯委員長代理 本日は委員長の都合がありまして、指名によりまして私が委員長を代理さしていただきます。ではこれより會議を開きます。
これより道路運送法案を議題として質疑にはいります。なお念のため申し上げますが、きようは總活的に質疑したいと思います。質疑はこれを許します。重井鹿治君。
【次の発言】 井谷正吉君
【次の発言】 この際お諮りいたします。委員長は引續き續行する御意向でしたが、午前中はこの程度にいたしておきまして、午後一時より再開いたしたいと思いますが、いかがですか。
【次の発言】 それでは午後一時より再開することにいたして、それまで暫時休憩いたします。
午前十一時五十四分休憩……
○佐伯委員 私は道路運送法案の内容中、内務省管理の部分についていささかお伺いしたいのであります。この法案の管理と申しますか、主管廳の權限竝びにこれを執行する運用の方法でありますが、本法案の運用につきまして、監督官廳の系統がどうなつているかということは、參考のためにお出しになつた道路運送法施行令によつてうかがうことができるように考えられるのであります。ところで、この施行令の監督系統と申しますのは、運輸省の主體にしたものが多いのであつて、下級官廳というものは運輸省の地方鐵道局、それから都竝びに縣市町村というところで、監督が細部にわたつているように見受けるのであります。私が根本的問題にわたりましてお……
○佐伯委員 私どもの方は今民主黨の意見として原さんが述べられたのでありますが、實はいま少しく皆さんと協議した上でもう一度まとめようじやないかというような内輪の話があつたのであります。實はこれから申し上げることはちよつと矛盾したようなことになりますが、その點は御了解おき願いたいと思うのであります。前囘の委員會に私缺席しておりましたので、いま一度お聽かせ願いたい。私はこの道路運送法案の骨子となつておりますのは、第四條、第八條の運送委員會、行政權の執行という點であると思います。それを最も民主的に組織するということが中心になつて民主的な運送法案として提案になつたことと思うのでありますけれども、實は第八……
○佐伯委員長代理 會議を開きます。
これより去る十一月十八日に本委員會に付託になつた船員法戰時特例を廢止する法律案及び同月二十一日本委員會に付託になりました造船事業法を廢止する法立案を一括議題として、それぞれ政府よりその提案理由の説明を聽取いたします。
【次の発言】 これより兩法案を一括議題として質疑にはいります。質疑はこれを許します。質疑はありませんか。
質疑がなければ、これをもつて散會いたします。
午前十一時二十八分散會
○佐伯委員長代理 本請願に對する質疑はありませんか。
【次の発言】 次は日程第六、羽後鐵道災害復舊費國庫補助の請願、根本龍太郎君紹介、文書表第六六六號。日程第九、角館、阿仁合兩驛間鐵道速成の請願、根本龍太郎君紹介、文書表第六七三號を一括して議題といたします。根本龍太郎君。
【次の発言】 本請願に對する質疑はありませんか。
【次の発言】 なければ、日程第一〇、沿岸荷役業者に貨物自動車營業認可の請願、紹介議員原彪君より説明を聽取いたします。
【次の発言】 本請願に對して質疑はありませんか。
【次の発言】 ほかに質疑はありませんか。
○佐伯宗義君 本川は冨山縣の中部を貫流いたしておるのでございまして、中部山脈立山連峰に源を發しており、富山の平野を潤しまして、日本海に注いでおります。上流には現在十萬五千キロの發電力をもつておるのでございますが、何しろ非常に水害の川として有名なのでございます。ちようど安政五年の大地震に際しまして、水源地に鳶山という山がございまするが、これが崩壊いたしましたがために、二十八日間湛水は崩土を決壊いたしまして、富山市を初め沿岸百四十部落に氾濫し、家屋約二千五百戸を流失し、約百四十名の人命を奪う大水害を起しまして以來というものは、土石が現在のところ約数百萬立方メートルに達し、これが下流部に堆積して、河……
○佐伯宗義君 富山県は全國におきましても、大縣の三分の一もない小さい縣でございますが、御承知の通り北陸四大川の四大川をもつておりますし、電力におきましても日本全國の十分の一が動力として生産界に活動しておるのであります。そして非常に河川が多いだけに、水害はまた全國においてもまれな點があると思います。そこで請願書にございます通り、全縣下の最も重要なものだけを、この際國家におきましてぜひ工事を施していただきたい。なかんずく常願寺川と申しますのは、おそらく私どもも全國においても、最もまれな川でないかと思います。それは上流に一大崩壊のあるのが最も大なる原因でございます。この被害たるやとうてい一般と比較に……
○佐伯宗義君 魚津港は往時から富山縣新川地方(下、中兩新川郡)農産物と能登、佐渡、北海道地方面物産の交易港で、遠くは樺太に及んでおり、かつ伏木、直江津兩港の中繼寄航地として、近海航路の要衝に位し、風波最も穏やかな富山灣内唯一の良避難港であり、また炭港としては、天下に喧傳されるほたるいか、たい網を初め、ぶり定置漁業等の漁獲品種の多様なこと、古來裏日本第一と稱され、その漁獲高においても近海屈指の主要水産地である。それがため魚津港は大正十一年指定港灣に編入せられたが、船舶の安全な碇繋するところがないので、富山縣會の決議を經て、昭和四年度に魚津漁港修築工事を起され、昭和十二年度末に完成したのである。し……
○佐伯委員長代理 午前の会議はこの程度にいたしまして、午後一時から再開いたします。暫時休憩いたします。
午後零時五分休憩
【次の発言】 再開いたします。午後は鉄道運賃値上げに関して説明を聽取することになつておりましたが、都合によりまして、先に港湾関係の説明を聽取いたします。後藤政府委員。
【次の発言】 質疑は後回しにいたしまして、陸運関係の御説明を願います。
【次の発言】 これをもちまして海運並びに港湾及び自動車の状況についての政府の御説明は一通り終つたのでございます。
質疑は後回しといたしまして、運輸大臣から國有鉄道運賃改正問題につきまして説明のため発言を求められておりまするので、……
○佐伯委員長代理 ただいま大藏大臣がお色えになりましたから、尾崎君しばらくお待ち願いまして、松本一郎君に発言を許します。
【次の発言】 ではこの際お諮りいたしますが、大分時間も経過いたしておりますので、本日はこれにて散会をいたしたいと思いますが、いかがでしよう。
【次の発言】 それでは明十六日午前十時より開会いたします。
本日はこれにて散会いたします。
午後零時二十二分散会
○佐伯委員 鉄道企業の本質は、大体独立採算制を採用していくことが本來の性格に一致している、こういうようにお認めになるか。またこれは行政的な意味を含めていくべきが経営上最も妥当であるかということに対して、政府当局の御意見をちよつとお伺いしたいのであります。
【次の発言】 この問題は、今回の予算の編成並びに鉄道運賃値上問題に対する、われわれ委員といたしましての根本問題になるのであります。独立採算制を本來の建前とするという場合の態度と、あるいはまた國家の行政面から見た意義を重大に見ます場合において、たいへんに解釈が異なるのでありまして、少くともこの点に見解を明らかにしてわれわれ委員は審議をしなければ……
○佐伯委員 私は社会党並びに國民協同党及び民主党の共同提案といたしまして、本案に対し、その内容に以下のごとき修正を加えんとするものであります。 今回の國有鉄道の運賃値上げは、政府案によりますると、旅客並びに貨物とも約三倍半でありましたが、貨物運賃は原案の通り三倍半といたしまして、旅客運賃の値上げにつきましては基本賃率を約二・五五倍として、その端数を整理しまして、次のごとく修正したいのであります。普通旅客運賃は一人一キロにつきまして百五十キロまでは九十銭、百五十一キロ以上は六十五銭とせんとするのであります。從つて同法案の第三條を左のごとく修正せんとするのであります。第三條「鉄道の普通旅客運賃は……
○佐伯委員 私は本法の根本性格につきまして、総括的に賛成しかねるものが非常に多いのでございますので、内容の事実に対しましては、御質問を申し上ぐることを省略いたしまして、大体に國有鉄道の公共企業体を設立いたしまするゆえんのものは、少くとも能率を高めるという面と、それから公共的性格、いわゆる國民経済の利益を確保するという、この二つの面をどう調和するかということのために、こういう新しい公共企業体が生れるものだと考えられるのであります。ところが、この法案を見ますると、どうも現在の國直営時代と何らかわつておらぬように私には考えられます。しかしながらその点につきましては、第三十六條に、高能率に役立つような……
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