このページでは松本一郎衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。
○松本一郎君 私は、食糧の問題について農林当局にお尋ねをいたしたいと思うのであります。今日わが國民の最も重大なる関心事は、食糧の問題であることは、今さら私の多言を要しないと思うのであります。過去のわが國の食糧政策が、無責任と失敗の連続であつた。それが今日の遅配となり欠配となり、國民に公約したる二合五勺の配給基準量すらも、一六%抑制しなければならぬということは、これ、おそらく過去の政治の誤りと言わずして何ぞや。(拍手)私どもは、今過去の非を論じようとは思いませんが、これから先、かような過ちを政府当局は断じて犯してもらいたくないと思うのであります。 つきましては、わが日本は、遺憾ながら、このたび……
○松本一郎君 私は、米麦、甘藷等を生産し供出いたしております一耕作農民であります。供出の問題につきましては、全國六百万戸、三千万農民は重大な注視と監視とをいたしておると思うのであります。しかしながら反面、五千万の配給を受くる國民大衆も、この問題の成行きには必ず重大な考慮が拂われておることと存ずるのであります。敗戰日本の現状におきましては、八千万民族、社会連帶主義の立場から、私どもは一農民としてよりも、一日本人として、この供出問題を合理的に適正に解決せなければならぬということを痛感するものであります。 つきましては、目前に迫る食糧危機を控えまして、これに対していかにして農村から食糧を救援米ある……
○松本一郎君 ただいま上程になりましたる経済査察廳法案――修正になりまして経済調査廳設置法案――につきましては、私ども民主自由党といたしまして、悪法中の悪法であると考えまするがゆえに、民主自由党を代表いたしまして、いささか意見を開陳せんとするものであります。(拍手) そもそもこの法律は、わが国の国民性と経済の実情にまつたく合致せざるものであります。もし、かようなる法律を施行せんか、行政と司法の事務を混淆せしめ、いたずらに官吏を増員するに止まわり、わが国の産業をますます沈滞せしめ、国民経済活動を萎靡沈滞せしめ、ひいてはインフレに拍車をかけ、ますます国民生活を苦境のどん底に陷れるものなりと言わざ……
○松本(一)委員 先ほどもお話がありましたが、畫期的なるわが國の官吏制度の改革に關する法案を、はなはだ短期間に審議しなければならぬということは遺憾に思うのであります。しかしともかくこの案の内容の三、四の點についてお伺いしたいと思うのであります。 まずその一つは、第七條に「人事官の任期は、六年とする。」とありますが、この六年というのはどういうところからお考えなされたのかということであります。それから第五條に、人事官は「兩議院の同意を經て、内閣が、これを任命する。」とありますが、これと關連いたしまして、兩議院と言つても、參議院はともかくも、衆議院は時たま解散されるのであります。これから政黨政治も……
○松本一郎君 私は農林委員ではありませんので御審議の御迷惑をおかけいたします。私ども三重縣からは九人の議員が選出されておりますが、不幸にして農林委員には一人も参加いたしておりません。殊に私どもの方は食糧に關しましては、他府縣に相當量移出さしてもらつております。薪炭、木材なおしかりであります。さような關係で、先般來ひまあり次第本會を傍聴さしていただいておつたのでありますが、私ども耕作農民はわずかながらも米麥、甘藷等供出いたしております。また薪炭も供出いたしております關係者の一人といたしまして、この農業政策竝びに供出の問題につきましては、非常に重大な關心をもつておるのであります。つきまして農林委員……
○松本(一)委員 私は片山首相に、國民生活の重大なる問題と祖國再建の指針ということにつきまして、信念をお伺いいたしたいと思うのであります。 片山首相の御人格、人となりにつきましては、私ども衷心から尊敬申し上げ、敬服いたしておるのであります。それあればこそ、過般選擧のときに首班として投票さしていただいたのであります。しかしながら具體的なる國政御運行の政策の面におきましては、はたして首相の政治的實行力、御政策を忠實に實現させる御信念が奈邊にありやということを承りたい、かように思うのであります。 一昨日の川崎氏の質問に對しての御答辯によりますれば、社會主義政策を堅持して、一度に出せば國民が食傷す……
○松本(一)委員 議事進行について――昨日といい、本日といい、私ども苦労しておりますのは運輸大臣、大藏大臣、安本長官、また都合によりましては総理大臣に御出没を願つて、そして愼重にただいま提案になつております運約法案を審議したいと思つていることであります。申すまでもなく、わが國の國鉄は八十年近い歴史をもつておる。この間に三倍判というような運賃値上げの原案を政府が出したというのはころが初めてであります。これはわが國経済産業の復興に、また國民生活に、思想に重大な影響を與えるものでありまして、この案が議会を通過するかしないかということは、一歩誤らんか、國民生活を非常に破局に追いこむものである、かように……
○松本(一)委員 ただいま提案になつております運賃の値上げの問題は、非常に重要な問題であることは申すまでもありません。つきましては補給金の問題といい、あるいは一般会計からの繰入れといい、ことごとく予算全体に重大な影響があることでありますのに、当委員会へ今日も運輸大臣は來ていただけなかつたし、またこれから大藏あるいは安本とかに、ときどきわずかな時期をお越し願つても、容易に審議は進まないと思います。一度來週でも適当な機会に、予算委員会と合同審査をするというお運びを願いまして、総理大臣はじめ各大臣御列席の上で、運輸は運輸、予算は予算という立場から、合同審議というようなお運びがつかないものかと思うので……
○松本(一)委員 ちようどお忙しい中、さいわい大藏大臣にお越し願いまして――先日來運賃値上法案につきまして、いろいろ運輸大臣、運輸当局とは、私ども質疑を交換いたしておるのでありますが、事の影響が重大でありますだけに、殊に政府におかせられましては、大藏省関係あるいは安本関係とも、特に関係の深い問題でありますから、お煩わしたわけであります。北村大藏大臣には、かつて運輸大臣御当時、運賃倍率値上げのときに、國鉄の独立採算制の見地から、運賃倍率値上げをするという御意見でありまして、私ども遺憾ながら、あの節反対をさしていただいたものであります。今回はからずも三倍半というような大幅引上げの案が出まして、物價……
○松本(一)委員 運輸大臣にごく簡單なことを一、二お伺いをいたします。鉄道職員の待遇の問題ですが、甲乙丙と大体三地域單位にわかれて地域差がつけられている。ところで実際はこれは非常に困つたことと思いますが、甲地に勤務している鉄道職員で、乙地あるいはもつと田舍の農家の子弟であつて、そこから通つている者がある。しかし勤務地が甲地であるがために、待遇は非常によい。しかしこの農家の子弟は、家庭には保有米をもつておつて、野菜物一つ買わなくても済む。ところが勤務地が甲地であるがために甲地待遇を受けている。またそれに反して丙地に勤務している。但しその家庭は野菜物一つでも買わなければならぬ所にあるが、丙地なるが……
○松本(一)委員 運輸大臣にお尋ねをいたします。まず第一は、先般の質疑應答の中に、國鉄が三倍半に上つた場合には、私鉄あるいはバス関係は、その会社の経営、企業状見に應じで、適当に考慮して運賃値上げをはかるつもりであるというような御答弁でありましたが、おそらく國鉄が三倍半というような標準をここに決定したら、私鉄もバスも必ずこれに伴つて、ほぼ同率の値上げを要求されるものと私は思うのであります。大体國鉄の値上げの原因は、物件費にもありまするが、賃金ベースを上げなければならぬということも一つの前提になつておると思うのであります。そうなるとき、物件費といい、賃金ベースといい、ともに私鉄あるいはバスなども同……
○松本(一)委員 ただいま提案され、議題となつております経済査察廳法案であります。先ほど中曽根委員より修正案の御提示がありましたが、私どももこの案を仔細に吟味いたしました結果、先ほどの程度の修正案では遺憾ながら賛成しがたいのであります。先日來本案審議にあたりまして、委員長初め委員各位が連日熱心に御審議くだされましたことは、非常に感謝いたすところであります。しかしわが國の國民経済、生活すべてに影響する画期的なる新しい試みの法律案でありまして、これが制定、実施されるといなとは、國民生活、経済すべてに重大な影響を及ぼすものと私は考えるのであります。この法案の審議にあたりましては、われわれは國民代表と……
○松本(一)委員 ちようどさいわいな機会でありますので、永江農林大臣にお伺いしたいと思います。行政整理、人員整理、国民負担の軽減ということは、今非常に各方面とも輿論となつてやかましく言われております。全國町村長会議の決議とか、あるいは國会の意思も多分にここにあることは御承知の通りである。しがるに今度農林省の大改革を年末ごろやる、その趣旨は思い切つて機構の改革をやるというお話でありますが、それまでこれは待てないのかどうかということであります。もとよりこの農業改良局の設置というものの趣旨、その目的は、表面に現われたところでは、農家者の私どもとしても双手をあげて賛成するところであります。ぜひお願いし……
○松本(一)委員 先ほど竹谷委員から、給與法案が通過したあとにおいて予算案をなるべく早く審議するというお話でありましたが、このなるべく早くということにおきましても、先ほど來のお話を承つておりますと、都合によると一日でもなるべく早くならば、三日でもなるべく早くということになるのであります。本來給與法案と予算案とは、これは一体にして不可分のものであると思う。予算がなくして給與を支給するということは、行政処置とは言われますけれども、これは変則的であつて、脱法行為である。かように私は考えております。また省によつて大分違いますけれども、今すでに十二月分の給與を拂つておる省が確実にあることを私は知つており……
○松本(一)委員 私はある會社の十三萬人の從業員、すなわち勞働組合員の一人であります。私ども勞働組合員の者といたしまして、政府の勞働行政の施策に關しましては、重大な關心をもつものであります。政府が勞働者の地位の向上、生活の安定のために、種々施策をお講じ願つておりますことは、衷心から感謝いたすものでありますが、このたび設置いたされます勞働者についてでありますが、勞働者をわれわれ勞働者のために設置いたしてくださる御誠意に對しましては感謝いたします。しかしながら、これまでの日本の行政のいき方を見まするに、官聽が非常に殖えておる、從つて官吏が殖える、國民急擔は輕減でなく、ますます過重しておる。御承知の……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。