芦田均 衆議院議員
23期国会発言一覧

芦田均[衆]在籍期 : |23期|-24期-25期-26期-27期-28期
芦田均[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは芦田均衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

芦田均[衆]本会議発言(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第9号(1947/07/02、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣臨時代理・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 加藤勘十君よりの、特に私に対する質問に、お答えいたします。  去る六月五日、外國新聞記者團と私との会談に関して、一部不正確な報道が傳わつたことは、加藤君の御指摘の通りであります。わが國の領土をいかに決定せられるかということは、來るべき講和会議において終局的にきまる問題であります。ポツダム宣言の第八項には、日本國の主権は、本州、北海道、九州、四國、並びに連合國の決定すべき諸小島に局限せらるべしと書いてあります。もとよりわれわれは、ポツダム宣言を忠実に履行し、一切の軍備を棄て、國内の民主化に努力してきたのであります。しかしながらわが國の北海道及び九州の近海においては、人種的……

第1回国会 衆議院本会議 第34号(1947/09/20、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣臨時代理・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 角田君の御質問にお答えいたします。  その第一は、六月十九日、二十日にわたる京都旅行の際において、ソ連に抑留されておる同胞の送還数がが六月から二万人増加する予定であるから、年内には送還を完了することができるであろうと私が述べたと新聞に出ておる、それは事実に相違しているではないかという点であります。御承知の通りに、現在なおソ連に抑留せられておるものと推定される同胞の数は、六十五万人を下らないと考えます。従つて、ただいまの新聞記事は、その数字から見ましても計算が合わない。私は当時原稿を準備して一々の質問に答えたのでありませんから、私の記憶をたどつて、当時自分から話したという……

第1回国会 衆議院本会議 第57号(1947/11/11、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣臨時代理・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 在外同胞引揚問題に関しての天野君及び菊池君の御発言は、現在海外に抑留せられております未帰還同胞に対する國民的感情の発露でありまして、私どもも多大の感激をもつて傾聽をいたしました。御承知の通り、終戰当時に海外にあつた同胞の数は約七百万人と推算されておつたのでありますが、現在その大部分は本國に引揚げてまいりまして、今なお八十万に近い同胞が依然海外に残つておるのであります。この点は、われわれ國民の常に多大の関心をもつておる点であります。  同胞引揚問題につきましては、終戰以來歴代の内閣が多大の努力を重ねてきた問題でありまして、現内閣といたしましても、今日まで八方苦心をいたした……

第1回国会 衆議院本会議 第68号(1947/11/28、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣臨時代理・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま多賀君より、過剩人口の解決方策として移民問題をどういうふうに考えておるかというお尋ねでありましたが、わが國のごとき過剩人口に悩んでおる國が、大量移民によつて人口問題の解決にどの程度まで有効な方策をとることができるかという点につきましては、よほど愼重に研究を要する問題でありまして、多賀君もおそらく御存じの通り、今日まで過剩人口を移民問題によつて解決したという例は、世界にきわめて少いのであります。從つて、移民問題に対する焦点を將來どこにおくかということは、新たなる観点よりこれを見る必要が起つておると思うのでありまして、今日のごとく世界経済の依存性がきわめて濃厚になつ……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 衆議院本会議 第27号(1948/03/20、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 今回國会の指名により、不肖私が内閣を組織することになりました。國家に対し、國民大衆に対して、責任の重きことを感じます。この上は、私の肉体と魂のすべてをささげて、この重責を果すことに努める決心であります。  つらつら内外の情勢を察するに、わが國再建の前途には幾多の難関が横たわつてをります。何とかしてこれを乘り切らなければ、われわれ民族の前途は危うい。それには、われわれ國民が一体となつて困難を克服する以外に、みずから救う途はありません。(拍手)わが國の現状、あらしの中にただよう難破船のように、これを救う唯一の途は、船客も乘組員もその力に應じて船の安全のため協力することが急務……

第2回国会 衆議院本会議 第28号(1948/03/22、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 齋藤君の質疑のお答えいたします。  最初の質問は、去る二十日の首班指名の選挙において、投票は虚偽の指名であつたと思うが、その点はどうかということであります。議員の投票は議員の良心に基いて行われるものでありまして、断じて虚偽の指名であるとは存じません。(拍手)  第二点は、政治責任の上から言つて、芦田内閣の指名は憲政の常道に反するという御意見であります。憲政の常道とは、その國、その時代の憲法の精神によつて考えられるべきものであつて、他にはありません。(拍手)新憲法においては、内閣総理大臣は國会の指名によつて天皇が任命すると規定されております。その精神は、議会の多数党が政府……

第2回国会 衆議院本会議 第29号(1948/03/23、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま山崎猛君より、重要なる政策について、政府の施政の方針に関する質疑と同時にきわめて有益なる御意見の開陳を拝承いたしまして、私はその御意見の多くの点において私とまつたく軌を同じゆうすることを発見いたしまして、きわめて興味をもつて謹聽いたしました。  御質問の第一点は、世界の平和が今日すこぶる危殆な状態に立つているということを施政演説の中に述べて國民に多大の不安を與えたと思うが、その世界平和の維持に対して、具体的に日本がどういう方法をとり得ると思うかという御質問であります。私が現在の世界の平和がすこぶる危殆に瀕しでおるという印象を受けたのは、すでに新聞等によつてごらん……

第2回国会 衆議院本会議 第30号(1948/03/24、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま古島君より、いろいろ御意見の御開陳がありました。(「注意だ」と呼ぶ者あり)御注意もともと拜承いたしました。  今回の組閣が、政治道徳の上から見て許すべからざることである事という御意見につきましては、すで齋藤君の質問に対して答えたところでありまして、これ以上附け加える言葉はありません。私どもは、國会が國民の代表機関であると信じておりまして、國民の多数が表示したる意見は、これを民意であるとして一應了承いたします。從つて、議会が國民を代表することにおいて欠くるところありという考えが起つた場合には、進んで議会を解散すべきだと思います。  次に、東洋の隣邦諸國が政情の安定……

第2回国会 衆議院本会議 第31号(1948/03/25、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 私は、昨日アメリカ陸軍次官ドレパー氏の一行と会見して、各方面の問題につき意見を交換しました。私は、終戰後日本國民が平和世界の建設に熱意をもつて邁進する決心をもつていることを述べ、さらに日本の経済再建がいかなる方法によつて行わるべきかについて政府の所見を説明しました。また今日わが國が当面している難関の打開について、でき得べくんば連合國がこれに格別の援助を與えられんことを要望いたしました。  この会談において、私はドレーパー氏から、日本が自立自存の國として再建せられることは、ひとり日本の利益であるのみならず、またアメリカの利益でもあると信じているから、日本國民がみずからの運……

第2回国会 衆議院本会議 第34号(1948/03/29、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 織田君の質疑にお答えいたします。  第一の点は、中國、朝鮮等においてわれわれの同胞が犯したる過ちを率直に認めて、これを陳謝することがわが國民の眞意を了解せしめるゆえんであると思うが、どうかという点であります。御承知の通りに、終戰当時われわれはポツダム宣言を受諾いたしたのであります。このポツダム宣言の各條項は、われわれがこれらの土地において犯したる過ちを是正し、これを償うべきある種の行動を規定いたしておるのであります。申すまでもなく、われわれが祐廣く諸外國より信頼を博するのは、単なる言葉ではなくして、厳然たる事実とわれわれの行動とであります。われわれにしてポツダム宣言に掲……

第2回国会 衆議院本会議 第35号(1948/03/30、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 本田英作君の私に対する質問の第一は、日本再建のために、内閣総理大臣は救國の熱意と迫力をもつて國民に臨まなければならないと思うが、どうもそれが足りない、それをどう考えるかというお尋ねでありました。ご承知の通りに、新内閣は三党政策協定を基本としてその政策を立て、新内閣の政策は、去る二十二日に不肖私並びに経済閣僚より諸君に発表いたした通りでありまして、われわれの目標は、この政策をいかに急速に、いかに強力に実行すべきかという点にかかつていると考えるのでありまして、これを言葉より実行に移すという点に、熱をもつて事に当りたいと考えております。  質問の第二は、中道を歩む政治を行うと……

第2回国会 衆議院本会議 第43号(1948/04/27、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま御質問に相なりました、神戸市における去る二十三日以後の暴行事件につきまして、政府の方針並びにとらんとする措置についてお答えいたします。  御承知の通りに、わが國に残留する朝鮮人は、昭和二十一年十一月二十日の連合軍司令部の発表によりまして、わが日本國民と同一の法権のもとに、日本の法規と秩序とに服從すべきものであるという趣旨が明確にされたのであります。その後のわが國内における犯罪檢挙の数字等についてみまするに、在留民の数に比較して犯罪件数が、朝鮮残留民の関係するものがすこぶる多いことは、まことにわれわれの遺憾とするところでありまして、昨二十二年中に起つた犯罪件数は、……

第2回国会 衆議院本会議 第46号(1948/05/07、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま議題となつております案件についての小澤君よりの質疑にお答えいたします。  先ごろ議会運営委員会において政府が表明いたしました通り、昭和二十三年度予算案につきましては、本月十五日前後に國会に提案するよう、目下政府の力をあげて準備をいたしております。なお第二國会において審議を求めるべき法律案につきましても、それ以前にとりそろえて提出するように準備を整えております。政府の意のあるところを明白に申し上げて、國会の了承を請う次第であります。(拍手)
【次の発言】 法律案につきましては、六月十日以前に全部提出、こういうことを申し上げるのでありましたが、あるいは本月と言つたか……

第2回国会 衆議院本会議 第48号(1948/05/22、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 西村君にお答え申し上げます。予算、殊に昭和二十三年度の本予算の提出は、本月中旬に行う予定をもつて、運営委員会においてもさように申し上げておつたのであります。内情を申しますと、本月初旬に本予算の閣議は一應決定いしたのでありますが、種々打ち合わせをする問題があつたために、最近まで一意その方面の打合せをいたしまして、本日をもつてこの打合せを終了いたしました。従つて、ここ数日中には印刷その他の万般の困難を克服して、國会に提出する予定になつております。  なおこれに附帯して、現内閣がインフレーションの高進に政策をとつているというご意見の表示でありました。内閣に関する限り、深き決意……

第2回国会 衆議院本会議 第49号(1948/05/25、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 和田君にお答えします。  最近の國際情勢が緊迫を告げていおるという情報は、われわれの多大の関心をもつ点であることは、申すまでもありません。殊にわが國の地理的條件に鑑みて、最近における國際関係の緊張が、國民大衆の間に多くのうわさを生み、関心の的になつていることも、よく了解せられるところであります、しかしながら、この國際情勢の緊迫にかかわらず、政府の見るところによれば、米ソ両國の間に近く戰爭の起き得るごときことはとうてい信じ得られない、かように考えております。和田君よりのこの問題について種々御意見の発表があつたうちに、わが國内においては軍國主義的、フアツシヨ的な傾向があつた……

第2回国会 衆議院本会議 第51号(1948/05/27、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 森君より、多年の蘊蓄を傾けた、きわめて正確な数字に基く御質問を拝聴いたしました。まことにまじめな、超党派的な御議論であることに、私は深く、打たれたのであります。数字上の質問に対しては、主管大臣たる農林大臣よりそれぞれ答弁をいたしました。この上私より数字についてお答えする必要はないと存じます。従つて、私の政治の責任についての御質問にお答えいたします。  私どもが、国民に対して前途の食糧不安を除去するために、どういう態度をとるべかという問題であります。もし政府の責任者が、常に国民に向つて、もうやがて食う米はないぞ、ないぞと、全国にふれ歩くことが、はたして国民にどういう影響を……

第2回国会 衆議院本会議 第52号(1948/05/29、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) ただいま今村君より取上げられました建設省設置の問題は、第一國会以來の懸案でありまして、政府が所管とする各般の建設事業を一元的に建設省に統合して、その運用の完璧を期せなければならぬという議論は、國会においても絶対多数の意見として表示せられたところであります。この内閣においても、行政機構の改革、行政整理の断行と相並んで、建設省設置の問題を研究いたしたのであります。行政整理については、先般申し上げました通り、すでに具体的の第一案を作成いたしまして、目下それぞれ必要な手続をとつております。全般的の行政機構の改革についても、目下それぞれ案をつくつて、閣議において研究いたしておりま……

第2回国会 衆議院本会議 第55号(1948/06/04、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) お答えいたします。  五日中句に予算案を提出する旨議院運営委員会において政府から約束をいたしておつたにかかわらず、種々の事情によつてその期日に遅れて、やむを得ず、とりあえず大綱を國会に提出いたしましたことは、政府としてはまことに遺憾に存ずるところであります。  ついては予算案は、さきに議院運営委員会において政府から言明いたした通りの期日に國会に提出する決心であります。  さらに、第三の御質問でありました会期の問題につきましては、政府の希望といたしましては、できるならば六月の末日ごろまで会期を延長して、その間に議案の審了を得たいと考えております。  第四の問題は、私からお……

第2回国会 衆議院本会議 第56号(1948/06/05、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 川島君の質問にお答えいたします。  最近の情報によりますと、アメリカ下院の歳出委員会において、対日援助、殊に日本の再建援助に関する経費一億五千万ドルを削除したという事実を指摘されまして、この削除はわが國経済再建に多大の影響ある問題であるが、それについて政府はいかように考えるかというお尋ねであります。現在アメリカ議会に提案されております対日援助資金のうちで、ただいま御指摘の一億五千万ドルが削除せられたことは、われわれ日本國民としてまことに遺憾に思う点であります。詳細の内容については、政府においてもまだ正確にこれを知ることは困難でありますが、新聞の報道によれば、今回下院委員……

第2回国会 衆議院本会議 第57号(1948/06/07、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 小坂君の質問のうち、二、三総括的な質問にお答えいたします。  本年度予算の編成について、政府はいかなる決意をもつてこれに当つたかという御質問でありました。今日のわが國のおかれている環境におきましては、だれが政府の地位に立つても、またいかに練逹堪能なる大藏大臣であつても、現にわが國が立つている経済財政の基盤を離れて財政政策を立てることのできないことは、申すまでもないのであります。われわれが現に立つている経済財政の基盤とは、言うまでもなく敗戰経済の現実であります。八年間の戰爭の結果、あらゆる資材を失い、資本を失つて、しかも戰後に復旧すべき事業は山ほど積み重なつておる。そうし……

第2回国会 衆議院本会議 第59号(1948/06/09、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 植原君の質問に対してお答えいたします。  外資導入の問題については、植原君の御指摘になつた通り、政府のクレジツトと民間の外資との二つにわけて政府が考えていることは、もとより当然のことであります。その点について、民間のクレジツトはどういう見透しかというお尋ねのようでありました。今朝の新聞で報道されておる六千万ドルの綿花借款は、純然たる民間投資であります。なおこれに引続いて具体化せらるべき借款も、次第に公表し得る時期がくることと存じます。  次に、外資導入について受入態勢はどうなつておるかとの質問でありますが、申すまでもなく、わが國が諸外國の資金を導入しようと思うならば、ま……

第2回国会 衆議院本会議 第60号(1948/06/10、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○国務大臣(芦田均君) ただいま可決せられましたる決議案に対して、政府の所信を申し述べます。  物價改訂に伴い農民諸君の受くべき影響につきましては、政府においても十分その事情を了解しておりますから、何らかの方法をとりたい考えであります。ただ、その具体的方法について目下種々考究中でありますから、遠からず御審議を願う手はずとなると存じます。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第61号(1948/06/11、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 綱島君の御質問の第一点は、何ゆえに政府は昭和二十三年度の本予算の提出を今日まで遅延したかというお尋ねでありますが、その間の事情につきましては、先般民自党を代表して山口喜久一郎君より特に御質問がありました際にこの席からお答えいたしましたことく、組閣以來、本予算の編成並びに時間的に見てとうてい間に合わないと思われる月の暫定予算編成に從事いたしまして、政府職員は相当にこれに努力をいたしたのでありますが、諸般の関係上、先月に至つてようやく本予算の編成を終りました。まず第一着手に予算大綱を諸君のお手もとに配付し、さらに本月八日に至つて、予算明細書を國会に正式に提出いたした次第であ……

第2回国会 衆議院本会議 第63号(1948/06/14、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) お答えいたします。  第一に、不当財産取引調査委員会で政党資金の問題がいろいろ論ぜられておりますが、ここらあたりでひとつ解散したら、どうかという御意見のようでありました。かような事態において解散しようとは考えておりません。  第二に、今度の予算は一体だれがつくつたかというお尋ねであります。憲法第八十六條の規定に基いて、内閣がこれをつくりました。御了承願います。  第三に、水力開発のためには、はなはだ予算は不十分である。これはごもつともな御意見であります。現在のところ、既設の水力発電がまだ修繕ができておりません。その方に資材と予算を注ぎこむことが、一層有効に電力を増産する……

第2回国会 衆議院本会議 第65号(1948/06/17、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 赤松君の質問にお答えいたします。  赤松君が冒頭に、去る十四日参議院において私が西尾君の問題について答弁した点を引用されましたが、多少思い違いをされておる点があると思う。(「ノーノー」「聽いてから言え」と呼ぶ者あり)西尾君を檢察廳においていかに処分すべきかという書類は、法務総裁に提出される書類でありまして、私の手もとには、その当時まで、また今日まで、かような書類は届いておりません。(拍手)これははつきり申し上げておきます。そのときに参議院で私が答えたことは、書類は参つておりませんが、法務総裁から口頭をもつて詳細に報告を受けておりますと答えております。  赤松君は、片山内……

第2回国会 衆議院本会議 第68号(1948/06/22、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 角田君が御指摘になりましたごとく、終戦以来青少年の犯罪が著しく目につくことは、まことに憂うべき現象であります。子供というものは、とかくおとなの影響を受けやすいものである。従つて犯罪の撲滅には、青年も少年も、ともに一つの道によつてこれを矯正する以外には方法はないと思います。さしあたりの問題としては教学の刷新である。かように考えておる次第であります。  なお最後に、食糧管理法を廃止する考えはないかという質問でありましたが、政府は廃止する考えはもつておりません。(拍手)
【次の発言】 小千谷工場の生産管理問題に附随して起りました検挙事件の概要の報告は、現地から受取つております……

第2回国会 衆議院本会議 第70号(1948/06/25、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 椎熊君にお答えいたします。簡易保險並びに郵便年金積立問題に関連して、多数の陳情及び請願が國会に提出されております。政府は、この國民大衆の要望並びに國会の多数の意向を十分章重いたしまして、善処する決心であります。(拍手)
【次の発言】 神田君の第一のお尋ねは、炭鉱労務者の保健衛生に関する仕事を商工省が管掌するのか、厚生省が所轄しておるのかという点でありました。この問題は、前内閣の当時、閣議の決定によりまして、便宜商工省において、もつぱらこれを取扱うことに決定いたしたのであります。  神田君は、石炭増産の目標達成には、まだずいぶん開きがある、前途これはどうなるのかという、い……

第2回国会 衆議院本会議 第71号(1948/06/26、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 六月十四日、野坂參三君の質疑の際欠席をいたしましために、本日この機会に答弁をいたします。  質問の第一は、外資導入を基本とする全政策を自力更生に重点をおく方向に変更する意思はないかという質問であります。組閣以來繰返し政府の声明しておることは、わが國の経済再建は自力再建をもつて基礎にしておる、しかしながら、自力をもつてしてなお至らざる部門は、今日これを外國のクレジツトもしくは物資の輸入に仰ぐことが最も敏速にわが國の再建を完成するゆえんであると、繰返し声明してきたのでありましても、野坂君は、おそらく施政演説の原稿をまだお読みになつていなかつたために、かような質問を起されたこ……

第2回国会 衆議院本会議 第73号(1948/06/29、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 輸送力増強のために新ダイヤを編成することの必要は、諸君のすでに十分御承知の通りであります。この問題について、労働組合に対しては、運輸省当局より、それぞれその理由をよく説明しておりますから、このダイヤの実行については…
【次の発言】(続) 必ず既定の期日に実行し得ることと信じております。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第74号(1948/06/30、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 長野君が先ほど強調せられました教育尊重の精神は、新憲法が明らかに掲げておる指導精神の一つでありまして、現政府におきましても、つとにこの方針のもとに、極力その達成に努力しておる次第でございます。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第75号(1948/07/01、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 鈴木君のお尋ねの第一点は、公益事業に関係する勤労者の争議の問題に対してであります。公益事業に関係する勤労者の争議については、今日の法規以上にさらに確然とした法規をつくつて、必要に応じてはただちに争議を禁止するごとき立法を考えておるかどうか、こういう質問であります。御承知の通り公益事業に関しては労働関係調整法の中に詳細に規定されておるのであります。三十日の期間を経なければ、ただちに争議を始めることができない。そうして調停が提起された場合には、その機関たる中央労働委員会その他の機関によつて急速にこれを解決する手段が残されておるのであります。政府としては、今日急速にこれを改正……

第2回国会 衆議院本会議 第76号(1948/07/02、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 上林山君にお答えいたします。  政府はしばしば予算委員会等においてお答えした通り、國会をもつて國権の最高機関であるという主義に副つて、國会多数の意向に基いて常に忠実に政策を実施しておるのであります。(拍手)また民主主義國の例をとつてお考えになれば、わが國と言わず、諸外國といわず、政府の提案した法律案並びに予算案を、國会においてこれを自由に修正することが、多年の慣例であります。この意味において、國会の多数の要望に副うて、もし修正する要望が多数であるならば、政府は何時でも喜んでこれに應ずることは、民主主義政治の原則を守るゆえんであると考えております。(拍手)

第2回国会 衆議院本会議 第78号(1948/07/04、23期、民主党)【政府役職:内閣総理大臣・外務大臣】

○國務大臣(芦田均君) 最近北陸方面に起りました大震災につきましては、過般とりあえず第一報を報告いたしておきましたが、その後の調査をとりまとめて、震災の報告と、これに対して政府のとりました緊急措置とを報告いたします。  災害の最も激しかつた福井市を中心とする周辺の地帶並びに石川縣大聖寺町を中心とする附近一帶の地域の損害は、その後次第に判明したところによりますと、予想外にはなはだしいようであります。すなわち、倒壊家屋は約四万軒、死者三千六百余名、重軽傷者一万余名と推算せられます。政府は、これらの犠牲者に対し、厚き同情と深き哀悼の意を表するものであります。(拍手)  政府はこの際、関係各省を督励し……

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委員会発言一覧(衆議院23期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第12号(1947/11/05、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 本會議において引揚促進に關する緊急質問を行われてることは、委員會の多数の御意向であるならば、これは至極適當な御措置であろうと思います。これに對して政府は隔意なき答辯をいたすことに取計つて差支ないと思います。ただ政府の答辯といたしましては、御承知の通りのような情勢でありますから、諸外國を刺戟するごとき言葉を用いることは、十分愼まなければならぬ立場にあります關係上、あるいはそれらの點について多少齒がゆくお感じになるような場合があるかもしれないと思います。その邊のことはすでに各位において十分御承知のことでありますから、あらためて申し上げるまでもないことでありますけけども、その點はあら……

第1回国会 外務委員会 第10号(1947/09/29、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 安東君の御質問に對してお答えいたします。數日來新聞紙上においても、終戰連絡事務局の機構を中央官廳のいずれの部分において管掌することが適當であるかどうか。また現状の外務省の一外局のごとき形において外務大臣が兼ねることが適當であるかどうかという問題が論じられておるというふうに傳えられております。その問題が政府部内においてただいま研究されつつあるということは事實でありまして、その結論に到達していないというのが今日までの實情であります。御承知のごとく、占領軍が上陸して間もなく、日本政府に對する一つの指令が發せられて、日本國政府と連合軍總司令部との間に事務連絡及びこれらの事務の總合的の任……

第1回国会 予算委員会 第19号(1947/11/10、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいま原君から質問せられました問題は、おそらく日本全國民が重大な關心をもつている問題であるばかりでなしに、世界各國においても、きわめて注意深く考慮しつつある問題であると思うのです。新憲法制定以來、日本が平和愛好國民として、また文化的國家を目標とする新しい民族として、一切の軍備を放棄し、絶對に戰爭を否認するという態度を明らかにしたのでありますから、われわれの志すところ、その目標は、すでに明らかであるけれども、しからばその一方的な理想の表明をもつて、將來安泰に民族の經營を營むことができるのであろうかということは、われわれの當面する問題のうちで、最も重要なものであることは、いまさら……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 運輸及び交通委員会 第20号(1948/06/19、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 高瀬君は少し誤解をしておられると思うのです。御承知の通り行政事務と國会事務とは車の両輪であります。國会が開会中といえども、行政事務を怠るわけにいかない。大臣が常に國会に出席し、所管局長がそれぞれその事務について國会に出るとすれば、だれかその官廳に居残つて、行政事務を掌る責任者が必要であることはよく御承知のことであると思います。しかるに大臣も、事務次官も政府次官も、局長も、あげて國会に來ておつては、政府の行政事務というものがいきおい澁滯のおそれがあるというので、これはすでに数年來の慣例として、事務次官は政府委員に任命しないというのが歴代内閣の方針としてとり來つたものであります。こ……

第2回国会 外務委員会 第2号(1948/01/27、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 本法案の提案理由につきまして御説明申し上げます。  連合國官憲による日本占領の開始以來、政府と連合國官憲との連絡につきましては、終戰連絡事務局がその衝に当つていたのであります。占領当初におきましては、國内諸機関の側におきましても、また占領軍当局の側におきましても、相互の機構に不案内であり、從つてその間において終戰連絡事務局は行政の各般にわたり両者の連絡の窓口としての機能を行つていたのでありますが、その後漸次総司令部各部局及び日本側各機関において、その所管の事務につき相互に直接連絡の、途が開かられるに至り、終戰連絡事務局が連絡を行う事務の内容は漸減してきた実情であります。これは直……

第2回国会 外務委員会 第4号(1948/04/01、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいまの御質問に対して、その前半にお述べになつた佐々木君の考え方は、全然私の同感に思う点であります。日本は平和の理想を高く掲げて世界に呼びかける。そしてどこまでもその理想の貫徹に國民あげて力を盡す以外に、みずから武力をもつて國を護り、もしくは武力によつて世界の平和に貢献するという力はもつていないのであります。從つて今日わが國がこの世界の情勢に鑑みて、どうすれば國民生活を安全に営んでいくことができるかという問題は、必ずや國民多数の頭に往來しておることと信ずるのでありますが、私の考えをもつてすれば、おそらく現在の日本に対して、侵略の手を差伸ばすというがごとき國が世界にあるとは少し……

第2回国会 外務委員会 第6号(1948/05/20、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 高瀬君の多大の関心をもたれる平和会議の問題は、日本國民あげて同樣なる関心をもつ点であることは、申すまでもありません。いつ対日講和会議を開くかという点は、連合諸國の間にそれぞれ違なつた意見が行われているようであります。しかし現在のところわが國の政府においてこの問題に対して発言し得る立場にいないことは、高瀬君も御承知の通りであります。またこれらの諸國に対して、いかなる見解をもつているかという正確な意向を確かめる方法もないのであります。われわれ日本國民としては、一日も早く連合諸國が一致してわが國と平和條約を締結するごとき手段をとられることを熱望する、そういう意思表示を國民が行うことは……

第2回国会 議院運営委員会 第30号(1948/04/22、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ちよつと附け加えて申し上げておきますが、五月七日に会期が終つてしまうと、おそらくまたすぐ六月以後の本予算を審議していただく時期が來るのではないかと思う。そこで会期を延長することがいいのか、あるいは七日で打切つて、また臨時國会ということですぐ開くのがいいのかということは、これは政府でかれこれ言うべき問題でもなし、國会の意思できまるべきものだから、政府はまだそこまで実は閣議等で決定しておりません。第二國会を期日通りに閉めてすぐ臨時國会にするか、あるいは会期の延長で行くのかということをきめてはおりません。しかし今のところでは、第二國会を終了してもおそらくすぐ臨時國会を開いて、本予算の……

第2回国会 議院運営委員会 第49号(1948/06/12、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 私からお答いたします。この前の運営委員会で、政府が本予算を中旬には出しますから、ついては二十日まで会期の延長を御考慮煩わしたいということを言つたのは、実は一つの前提の上でそういう日にちを計算したのであります。というのは、ここですから率直に申しますが、大体政府の案は五月の十日にできたのです。それですから順調に行けば二十日以前に提案ができるので、これに必要な審査を加えるために約一箇月の会期延長を許してもらえば、何とか予算の審議が願えるのではないか、こういうことで、あのときいろいろ事情を述べてお願いをしたわけです。ところがいよいよ十日にできても、また一つ関係筋を通らなければならぬとい……

第2回国会 決算委員会 第1号(1948/01/27、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 この際賠償廳設置に関する法律案の提案の理由を説明いたします。  賠償事務の処理は賠償物件を管轄する官廳が大藏、商工、運輸、文部の各省にわかれておる関係がありまして、実施作業は各省の責任においで現に行つております。しかし実施計画の立案及び事務の連絡調整は安本の生産局と、終戰連絡中央事務局賠償部とが協力して今日まで処理してまいつたのであります。しかるに今回終戰連絡事務局の廃止に伴いましで、この際賠償に関する責任大臣を定めると同時に、賠償廳を設置する案を立てた次第。あります。  賠償事務の処理が、前に申し述べましたように、各省にわかれた複雑になつておる点につきましては、かねて連合軍総……

第2回国会 決算委員会 第8号(1948/05/27、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいま委員長から、委員会の御意向を三箇條にわけて御説明がありました。一々御指摘の点は理由のあることと思いますが、根本の統制の問題につきましては、すでに御承知の通り、今日のごとく全世界にわたつて需給の関係が崩れており、物と人口との比例が著しく均衡を失つているという時代においては、やむを得ざる統制をある程度行つていることは、各國みなその例に漏れません。アメリカのごとき物資の豊かな國においてさえも、必要に應じて相当廣い範囲の統制を行つているのであります。統制なくして全然自由経済のもとに住んでいる國がきわめてまれであるという例を見ても、今日の世界的の経済危機に際して、各國とも統制制度……

第2回国会 財政及び金融委員会 第43号(1948/06/21、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 第一の質問は、予算の提出が非常に遅延したことについて、政治的の責任を感じないかという質問でありました。この質問は予算審議の本会議において再三提議せられた質問でありまして、その都度政府においては相当詳細にお答えしたと考えております。今日特にこれに附け加えてお答えする点はないと思いますが、政府としては三月十日に組閣が完了して以後、四月、五月、六月の暫定予算をつくり、さらに引続き昭和二十三年度の本予算を編成いたしたのでありまして、期間的に考えて、從來いずれの政府に比べましても、特に現政府が予算の編成に長時日を要したとは考えておりません。そのことは青木君は、前々議会において石橋大藏大臣……

第2回国会 司法委員会 第17号(1948/05/06、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 経過のことは私の記憶をたどつてお答えいたしますが、原案は大藏省の給與局と法務廳との事務的研究の結果を閣議に提出したのでありまして、閣議においては、きわめて愼重にこれを論議いたし、正式の政府原案として國会に提出したわけであります。
【次の発言】 閣議は原則として内閣総理大臣が招集して議長を勤めますから、いずれの場合においても、原則として総理大臣が主宰をし決定を與えます。國会に提出したしましたものが、これが閣議の正式の決定であることを御了承願います。
【次の発言】 占領治下における日本の政治のあり方は、政府の独自の見解において立案したものといえども、この案について関係方面の協力を得……

第2回国会 司法委員会 第18号(1948/05/07、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 内閣総理大臣及び國務大臣は、ともに國民の公僕でありまい。いずれも國民に奉仕するをもつてその重要なる使命としておるのでありますが、政務及び事務の取扱いの上において、いずれかの人間が統一を保つだけの権限をもたなければならない。そういう意味において憲法並びに國家行政機構の法規においては、内閣総理大臣にその意味の権限を與えておることは、岡井君にただいま御指摘になつた通りであります。そういう意味において、内閣が一つの会議体としての政務及び事務を運用する上において、総理大臣が十分の責任をとつて、その統合調整をはかる決心をしております。

第2回国会 司法委員会 第45号(1948/06/29、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 花村君の御指摘になられた点は、まことにごもつともで、われわれ一同の遺憾とするところであります。一國文化は交通機関の状態で判断できるといわれるくらいに、わが民族の持性と、文化程度とが、鉄道運輸によつて判断される次第であります。敗戰後の道義頽廃振りは、わが大和民族がかほどまでに堕落したかと思えば残念な次第です。これを解決するには、どうすればよいか。これには花村君指摘される通り、刑事訴訟法に詳細な規定を設けるのもよい方法でしよう。しかしそれだけで救済できるかというと、そうではない。各方面にわたつて複雜な事柄を考えなければならない。  鉄道公安については、鉄道公安官を設けて犯罪を搜査し……

第2回国会 治安及び地方制度委員会 第44号(1948/06/25、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 第一点の出先機関整理の問題につきましては、数日前に参議院の本会議において発表したものが第一次整理案であります。御記憶の通り、出先機関が設けられたのは主として一昨年の春でありまして、吉田内閣の末であります。その当時の経過を辿つて考えますと今日多数にのぼつておる出先機関の大多数のものは、全國的に仕事を行うために必要な機関であつて、たとえば経済生活の上からみまして生産縣と消費縣とが互いにその縣の利害関係のみに重点をおいて、必要物資を配給することがあると、生産縣は非常に豊かな配給を受け、消費縣は常に物資の不足に悩むのでは國家全体の経済生活に差支えがある。これは一例でありますが、さような……

第2回国会 治安及び地方制度委員会 第45号(1948/06/26、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいまの御質問は、実は私としてはかえつて意外に感ずるのでありまして、私どもは十分國会の権威、意向を尊重するのであります。從つてもし出先官憲の問題において、衆議院がこれだけのものは廃止すべきである、整理すべきであるということであれば、法律案として修正案なりあるいは特に改正案なりを御提議になつて、その意思を貫徹せられる途は十分に開かれておるのであります。むろんわれわれの方は、國会としては必要な場合にはかような法案が出ることはよく了解しておるのであります。從つて、國会のそういう権限を心得ておるから、特に國会に向つてわれわれがかれこれと返事とか回答とかいうものは必要としない関係にある……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第12号(1948/04/06、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 わが國の政界を粛正して、民主主義政治をほんとうの軌道に乘せていくためには、まず國会みずからの姿が透明なガラス箱の中にはいつて、どこから見ても、どこから衝かれてもさびの出ない、屑の出ない姿であることが先決問題であることは申すまでもないのであります。そういう意味において、本委員会が活動せられるということは、政府としても満幅の同感をもつ問題でありまして、今後のわが民主政治確立のためにこの委員会の活動に大きな期待をもつておるのであります。そういう意味において、今後本委員会の活動上必要な場合には、政府は極力協力することを惜しまないものであります。のみならず政府としても、この委員会がりつぱ……

第2回国会 不当財産取引調査特別委員会 第42号(1948/07/06、23期、民主党)

○芦田證人 三月の二十二、三日に私が自由党を脱党しまして、間もなく三月三十一日に民主党が結党式をあげたと記憶しております。そのころ集まつた者は、進歩党、自由党からの一部分及び國民協同党、無所属、それらの所属議員が集まつて民主党と称するものを結成したわけであります。
【次の発言】 当時党の結成についての費用は、もちろんある程度必要であつたろうと思いますが、その方面の事務は一切地崎君が担当しておりましたから、私自身としては当時の事務に関係はしていなかつた関係上、内容等について申し上げることは非常に困難であります。
【次の発言】 当時の民主党は最高委員が六、七名集まつてこれが最高の機関であつて、幹事……

第2回国会 予算委員会 第8号(1948/03/17、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 磯崎郡にお答えいたします。ただいま種々政府に向つて予算の提出その他機宜を失しない敏速の処置をとるようにという御要請に対しましては、至極ごもつともなる御意見であると存じます。御承知の通り、今日わが國の財政は未曽有の窮状に立つておるのでありまして、國費は日に月に増加するにかかわらず、これを賄うべき財源の発見には、一方ならぬ苦心を要する点もあります。また占領下の日本としましては必ずしも政府の所信の通りに、諸般の問題を解決し得ないような事情もありまして、かたがた明年度の予算編成の時期も、この月いつぱいに來年度予算を提出して御審議を仰ぐことは、あるいは困難な事情にあるかとも思いますけれど……

第2回国会 予算委員会 第9号(1948/03/18、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいま御質問の点は、すでに一箇月余前に財政法の第三條をいかすという方針を決定いたしたのでありますから、財政法の規定する趣旨に基いて、國会の御審議を受けることになると思います。
【次の発言】 行政整理を行うことは、片山内閣当時にすでに決定いたしておつたのでありますが、さらに今回の組閣以前に、與党三派の間の政策協定においても、行政整理を行う方針を明らかにいたしておるのでありますから、この内閣の存続する限り、行政整理を行うに問違いないと御了承願います。
【次の発言】 西村君の御存じの通りに、すでに本年は年度末に追つている関係上、明年度予算の当初は、一時暫定予算によつて國会の審議を受……

第2回国会 予算委員会 第13号(1948/03/31、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいまの上林山君の御質問は、私あまり公債について詳しいことを知らないので、そのときどういうふうに答えましたか、一應速記録を見てお答えいたします。
【次の発言】 この問題について、大藏大臣より数度にわたり答弁をされたはずであります。内閣はこの問題については、大藏大臣のここで言明せられた通り、処置をするつもりであります。
【次の発言】 お答えいたします。大藏大臣がこの席で答えていることは、内閣の意見を代表して答えているのでありまして、一々委員会の前に打合せをしたわけではありませんけれども、大藏大臣がこの席において責任をもつて答弁したことは、すなわち私をも含む内閣全体の意向であると……

第2回国会 予算委員会 第17号(1948/04/27、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 西村君にお答えいたします。ただいま御質問の趣意は、政府においても全然その通りに考えて提案いたした次第であります。
【次の発言】 お答えいたします。昨日政府閣僚が予算委員会開会の時間にここに出席することができなかつたということは、はなはだ残念なことでありますが、率直に申しますと、やむを得ざる差支えのために出席ができなかつた事情でありまして、かような事故がなければ、もとより本予算委員会に出席して、それぞれ國会の審議に対して、政府の立場を十分に説明する意向はもつておつたのであります。その事情は御了承あらんことをお願いいたします。

第2回国会 予算委員会 第18号(1948/04/28、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 磯崎君にお答えいたします。われわれ國民が一日も早く平和條約を締結いたしたいという熱望をもつていることは、たれも変りはないのであります。しかるに連合國側においても、いろいろ國際情勢を考慮した結果とみえまして、昨年の夏ワシントン政府から、平和予備会議を招集する招請状を発した後、その会議招集の機運が、いろいろの難関に逢着したとみえまして、今日のところでは、いつ対日講和会議が開かれるかという見透しは、立ちにくいという情勢になつているごとくみえます。むろんこれらの点につきましては、わが政府は、いずれの國の政府とも、直接に話合うことの権能をもたないために、個々の政府に向つて、その意向を確か……

第2回国会 予算委員会 第21号(1948/05/19、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 お答えいたします。不用意で三党政策協定の成文及び予算のこまかいものを、ただいま持つておりませんが、大体全体としては、三党政策協定に掲げたものは、予算に織りこんであります。織りこんでない箇條は、きわめて少数だと心得ております。
【次の発言】 ただいま上林山君が引用せられました民主党党大会の決議というのは、どこから御入手になりましたか。私の承知している限り、さような決議をいたしたことはありません。分科会において今お述べになつたような意見が出たことは、よく承知いたしております。しかし決議の中には、さような項目は一つもないことを信じておりますが、もしその上林山君の出所がどういう筋であつ……

第2回国会 予算委員会 第24号(1948/05/24、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 最近に至つて巷間國民の道義の標準から、はなはだ好ましからざる傾向をもつ種々の印刷物が出ておることは、上林山委員の御指摘の通りであります。政府としても、できることならば、今日非常に貴重な紙を、風教に害があつても益のないような方向に使用せられることは、まことに憂うべき現象であると考えております。しかしながら、文部大臣から説明をいたしましたごとく、わが國の憲法の精神は、あくまでも民主的な、そうして言論の自由を尊重するという建前でありまして、法規に反するごとき卑猥な文字は、これを嚴重に取締ることは当然でありますけれども、その範囲にわたらざる言論の自由を拘束することは、一方において、また……

第2回国会 予算委員会 第33号(1948/06/15、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 中崎君のお話のように、わが國の通信及び運輸特別会計においては、終戰以來莫大な赤字を出しておる。日本は米英その他と違つて、運輸及び通信を主として國営に一任しておる結果、その赤字がひいて一般國民に租税の過重となつて現われておる。いわばわが國特殊の現象ともいうべきものであります。これらの問題は、根本にさかのぼつて考えて、一切の赤字の政府事業を民間に拂下げたならば、これで黒字の経営ができるのかどうかという点まで深く掘下げて研究すべき問題であると考えますが、現在の段階においては、それらの問題をとり上げて考慮しておるわけではありません。さしあたりの問題は、國営事業の赤字をどういう方法で埋め……

第2回国会 予算委員会 第34号(1948/06/16、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 中原君の指摘されましたごとく、とかく今日のごとき激動期においては、あるいは民主主義精神の行き過ぎが起つたり、あるいはきわめて善意ではあるが、物事を了解しないがために、時としてはまた過去の反動的な政策を十分に清算し得なかつたりする現象の起ることが、見受けられるということにおいては、私も同感であります。現政府においても、新しい憲法の精神に則つて、労働組合の健全な発達を希望しているということは、繰返し述べております。私個人としても、今日の労働組合法は、私が責任をもつて起案をして國会に提出をして、國会の承認を得た労働組合法であります。当時世間は内外ともに比較的進歩的な労働組合法であると……

第2回国会 予算委員会 第35号(1948/06/17、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいま田中君より長野縣下の事例を引いてのお話は、私自身にとつてはまつたくあたかも藤村の「破戒」の感を新たにしていただいたような感じがいたします。というのは、身の郷里にも川一つ隔てて同じような部落があります。しかし京都府下における親和事業は、比較的よく実施されてきたように観察しておるのでありまして、直接自分の耳にはいる限り、今お述べになつたような不祥事件は、あまり起つておらなかつたのでありますから、その他の地方に起つた事件についても、実ははなはだ不注意にして、その事件の報告を受けておりません。しかし今お話の事件は、たしかに重大な問題であります。その他にもまたかような問題が現にあ……

第2回国会 予算委員会 第36号(1948/06/21、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 海野君の科学研究を強調せられる御精神は、政府においても全然同感でありまして、さなきだに科学的精神の欠乏を痛感しているわが國において、一日も速やかに科学振興の方法を講じなければならぬことは、申し上げるまでもないのであります。海野君も指摘されましたごとく、現在の科学振興に関する経費が少いことは、アメリカその他に比べてほとんど雲壤の差があると考えられるのであります。しかるところ戰敗國として、われわれが今日戰災をこうむつたる諸般の救済費用、あるいは災害に悩まされている地方の実情に鑑みて、災害復旧に多額の費用を必要とし、また國民教育の完成のためにも六・三制その他に莫大な経費を要する関係上……

第2回国会 予算委員会 第37号(1948/06/22、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 財閥の解体については、野坂君もかねて御承知の通り、ポツダム宣言の規定するところに從つて、今日まで種々の方面から財閥勢力を瓦解することに努めてきたのでありまして、今日においては、ほぼその事業も終了しておると思います。あとは、かつて財閥の威力を振つていた会社に殘つている重役、経営者の任免の問題が殘つておる程度であります。人的構成においては、大体これを一新することができたと思います。また財閥の持株等については、持株会社整理委員会がこれを全部管理しております。最近にはその一部分を一般市場に賣却をしております。その他財閥家族の日常生活に対しても、嚴重な制限を加えており、一々の生活費にまで……

第2回国会 予算委員会 第38号(1948/06/23、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 ただいまの御質問は、昨日野坂參三君より御樣の質疑がありました。その際一應政府の見解を答えておいたのでありますが、われわれはどこまでも、國民の総意によつてでき上つた新憲法の精神に基いて行動すべきが当然であると考えております。御退位問題等につきましては、今日のところ政府において何ら問題といたしておりません。
【次の発言】 現在の難局に処して、いなかる政策が最も適切緊要であるかという見地から、昭和二十三年度の予算案を編成し、また行政整理その他については、今朝参議院の本会議で発表した通り、第一着手の行政整理も実行いたす所存であります。その他國内諸般の施設については、それぞれ國会の審議を……

第2回国会 予算委員会 第44号(1948/07/02、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 現内閣は三党政策協定に基いて、その基盤の上に成立しておるのでありまして、超然内閣であるとは考えておりません。
【次の発言】 國会の多数が予算案を修正せられたときには、政府はこれを尊重する考えであります。
【次の発言】 この予算の修正につきましては、具体的に日本社会党、民主党及び國民協同党より、修正の要望を受けたのであります。政府の見るところによれば、これら三党に所属せられる議員諸君の数は、國会の過半数を占めておるものと考えましたから、その要望に從つて、修正することは、民主主議政治の原則に反しないと考えたわけであります。

第2回国会 労働委員会 第2号(1948/04/06、23期、民主党)【政府役職】

○芦田國務大臣 お答えいたします。去る四月一日に外務委員会において、本問題について私が答弁をいたしましたのは、もつぱら三党政策協定の線に沿うて答弁をいたしたのであります。言葉をかえて言うと、労働法制の改惡は断じて行わないという線に沿うて答弁をしたのでありまして、ただいまお読み上げになつた速記録はきわめて一部分でありまして、私が写してきた速記録には、もう少し長く答えておるのであります「アメリカにおいて最近立法せられたるタフト・ハートレー法のごときものを、日本にはたして急遽制定する必要があるかどうかということは、目下政府においても考慮しております。現在のところすぐにこれを立法化するかどうかというこ……


芦田均[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院23期)

 期間中、各種会議での発言なし。

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データ更新日:2023/02/05

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