米窪満亮 衆議院議員
23期国会発言一覧

米窪満亮[衆]在籍期 : |23期|-24期
米窪満亮[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは米窪満亮衆議院議員の23期(1947/04/25〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は23期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院23期)

米窪満亮[衆]本会議発言(全期間)
|23期|-24期
第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 衆議院本会議 第9号(1947/07/02、23期、日本社会党)【政府役職:国務大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 加藤君の御質問のうち、失業対策に関する諸問題につきましては、便宜上私から申し上げます、まず、最初に加藤君の御指摘になつた点は、今日の日本の産業危機を乗り切るためには、好むと好まざるとにかかわらず、産業の合理化、それに引続いて企業整備が必要となつて來るのであるが、これに対する対策はどうであるかと、こういう御質問のように了解いたしました。御言葉のごとく、今日資金方面において非常なる梗塞をみまして、また生産資材の方面においても、ほとんど底をついておる、窮迫しておる今日の日本において、眞にこの経済危機を突破し、産業の復興をはかるためには、一に労働者の生産性を高揚するよりほかに……

第1回国会 衆議院本会議 第10号(1947/07/03、23期、日本社会党)【政府役職:國務大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 星島さんの御質問のうち、私に関係のある点は、まず第一に、企業整備及びこれによつて生ずる失業者の救済その他の対策はいかん、こういう点にあつたと思うのでございます。御指摘の通り、今日の経済危機を突破するためには、労働者の生産性を高揚するということは、もちろん必要でございまするが、それと相並んで、産業の合理化もまた必要でございます。この産業の合理化を断行するためには、当然ここに企業整備を行わなければならないことは、これまた当然のことでございます。そこでこの企業整備を行うがためには、その前提として、まず労働の配置轉換に極力意を注ぎまして、そうしてなおかつこの失業者を救済し得な……

第1回国会 衆議院本会議 第13号(1947/07/07、23期、日本社会党)【政府役職:国務大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) お答えします。食糧問題についての私に対するお尋ねは、実は苦手でございます。しかし御指名がございましたから、私の知つておる限りにおいてお答えします。実はわが党において、党の大会その他公式の場所でもつて、三合配給をするということを言つた覚えはないと、私は記憶しております。ただ一昨年の立党大会のときにある幹部が、平年作六千万石の收穫があつて、これに対する供出がフルに参りまして、しかも足らないところは、外國から輸入米が來たときには、三合配給は可能であると言つたことを覚えております。私の知つておる範囲を申し上げます。
【次の発言】 山村さんの御質問のうち、一部聽き漏らした点がご……

第1回国会 衆議院本会議 第15号(1947/07/10、23期、日本社会党)

○米窪滿亮君 北海道開発に関する、佐々木さんのただいま述べられた御意見は、政府といたしましても、まことに同感でございます。私、この所管大臣でございませんから、確定的なことは申し上げられませんが、從来北海道開発の行政については、内務大臣の所管であつたのでございまするが、最近行政調査部その他の協議の結果、これは農林大臣の所管に移されることにほぼ確定しまして、但しこれに関係のある各省の次官及び道長官等がこれに参與した委員会のごときものをつくつて、その運営の万全を期するということになつておるのでございます。(「反対だ」と呼ぶ者あり)從つて、そういう委員会ができた場合においては、佐々木さんのお説のごとき……

第1回国会 衆議院本会議 第37号(1947/09/27、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 千八百円ベースなるものは、新物價体系を算出する基礎として一應標準としたことについては、経済安定本部総務長官の説明した通りでございます。但し、千八百円で労働階級が食えないことは、われわれもよくこれを認めております。しかし、これは今日の日本の状態は、賢明なる皆樣すでに御承知の通り、國も赤字であり、経営者も赤字であり、われわれも赤字である。この場合において、この千八百円ベースをもつて賄い切れない最低生活費をどうするかということについて、私は労働團体の幹部諸君と最近よりより意見を交換しておりますが、これらの人々の意見は、千八百円という名目賃金を上げるよりも、むしろ実質賃金を殖……

第1回国会 衆議院本会議 第49号(1947/10/25、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 赤松さんの御質問にお答えします。たいへん多岐にわたる御質問でございまするので、労働大臣に関する点のみをお答えいたします。実は第一の御質問と第二の御質問は、大藏当局からお答えすることが一番適切であると思うのでございまするが、本日はどなたもお見えになつておらないようであります、それで第三の点から答えします。  千八百水準引上げを拒絶する政府の方針は、インフレ阻止を労働者の犠牲において実施しているというがいかん、大体こういう御質問だと思うのでございまするが、これは御質問をされた赤松さん自身が今の御演説の中で仰せられたように、今日名目賃金をいくら引上げても、インフレを止め、や……

第1回国会 衆議院本会議 第56号(1947/11/07、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) お答えいたします。今日物價が非常に高くなつて、最低生計費と労働者の收入との間に相当の開きがあることは、政府もこれを認めております。私のところへも非常にたくさんの投書が官公吏から來ておりまして、その実情を聽きますと、まことに同情にたえないのであります。申すまでもなく、こういうことは、もうすべて野坂君も御承知のことと思いますが、いわゆる流通秩序の確立と、日常に必要である品物が出てこない限り、いかに名目賃金を引上げても、それは結局賃金と物價の惡循環に終つて、いつまで経つても終止符を打たないということは明らかなことであります。政府といたしましては、この点に鑑みまして、生産復興……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 衆議院本会議 第6号(1948/01/24、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 苫米地さんの私に対する御質問にお答えいたします。  第一の点は、日本の労働運動に対する本質的な、お尋ねだつたと思うのでございます。日本の労働運動は、苫米地さん御指摘のごとく、終戰後にわかに勃興いたしまして、戰爭中に彈圧を受けておつた日本の労働運動が、終戰後自分の力で鬪いとつたというよりも、むしろ他の力で與えられたという関係から、今日労働組合の数二万五千、組織労働者約六百万人に達してはおりまするが、その質の点においては、量の非常なる発展に比べて、必ずしも一致して向上しておらない点があることを、私としましても率直に認めるものでございます。この点につきましては、新憲法によつ……

第2回国会 衆議院本会議 第7号(1948/01/26、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 私に対する御質問にお答えいたします。労働省に対する團結権、團体交渉権、罷業権、これらの権利は、憲法の第二十五條以下において規定されておる基本的人権でございまして、この基本的人権の根幹をゆるがすがごとき変更を、法律の改正によつて試みようという言明を、かつて私はしたことはありません。但し日本の労働運動が、終戰後にわかに勃興いたしまして、從つて、労働者の獲得すべき権利と、労働者が公共の福祉あるいは社会の安寧等に対する明確なる認識の把握が、現行の法規の上に、明らかにその解釈がきめられておらない点があるのでございまして、すなわち、爭議権のないものが爭議権を行つたときにおける処置……

第2回国会 衆議院本会議 第9号(1948/01/28、23期、日本社会党)【政府役職:労働大臣】

○國務大臣(米窪滿亮君) 私に対する御質問にお答えいたします。第一の点は、労働法規の改正をする意思ありやというお尋ねであつたと思うのでございまするが、憲法によつて保障された團結権、交渉権あるいは罷業権等のこの重大なる基本的人権に関し、さらに労働条件の低下を招来するような改正を労働法に試みる意思は、今のところございません。但し、日本の労働運動が終戰後にわかに擡頭してまいりまして、これに應ずるためにこしらえられた労働組合法、労調法の中には、労働組合運動の民主化、自主的な生活について明確なる解釈を下すことができない点が若干あるように思われます。また爭議権をもつておらないものが爭議を敢行した場合に対す……

第2回国会 衆議院本会議 第52号(1948/05/29、23期、日本社会党)

○米窪滿亮君 ただいま議題となりました國際労働機関への復帰に関する決議案につきまして、その趣旨を弁明したいと思います。趣旨弁明に先だちまして、決議案の内容を朗読いたします。    國際労働機関への復帰に関する決議   われらは、新憲法の下、世界の恒久平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高なる理想を深く自覚し、平和を愛好する諸國家と提携し、相互の諒解を深め、速かに國際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。   このことは、わが國における労働條件その他の労働問題に関しても同樣であることは、申すまでもないところである。   國際労働機関は、既に発足以來三十有余年、社会的正義を基礎とし、世界……

第2回国会 衆議院本会議 第79号(1948/07/05、23期、日本社会党)

○米窪滿亮君 ただいま議題となりました両院協議会の経過並びに結果を御報告いたします。  協議委員議長には不肖私、副委員長には高橋英吉君が当選いたしました。  両院協議会の結果、國家行政組織法案については、満場一致をもつて次の成案を得ました。これを朗読いたします。   國家行政組織法案両院協議会成案第十七條第二項を次のように改める。  2 次官は、大臣を助け、政策及び企画に参両し、省務を整理し、大臣不在の場合その職務を代行する。  その他は、参議院議決案の通りとする。  次に、刑事訴訟法を改正する法律案につきましては、三分の二以上の多数をもつて次の成案を得ることができました。これを朗読いたします……


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第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 衆議院本会議 第14号(1948/11/17、23期、日本社会党)

○米窪滿亮君 吉田内閣は、皆さんもすでに御承知の通り、十月十九日に組閣されまして、十一月八日にこの第三回國会が開会されたのでございます。この間二十日間あるのでございまして、われわれは、この十分なる期間において、吉田総理大臣初め各閣僚は、この國会へ臨む準備が十分に果されておると思つたのでございます。すなわち、現在問題になつております総理大臣の施政方針につきましても、あるいはその他の重大なる問題につきましても、十分なる用意ができておると思つておりましたところ、未だに総理大臣から施政の演説がないことは、明らかに政府の怠慢であると断言してさしつかえないのであります。(拍手)しかも、わが党その他の野党側……

米窪満亮[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院23期)

米窪満亮[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 鉱工業委員会 第15号(1947/10/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 西田さんの今言われるような、そういう經過はないのです。私と商工大臣討論したとか、論爭したとかいうようなことはないのでございまして、私の意見によつて商工大臣も大體納得をして、こういうぐあいに三十九條がなつたというのは、勞働關係調整法を昨年きめるときに、公益事業というものの範圍が非常な問題になつた。そこでこれは石炭にまで及ぼすベきかどうかということもその當時議論になつたのでございますが、公益事業というのは、たとえば電車、気車のごとく、爭議が起つたならば、ただちに公共の利益に重大なる影響を及ぼすというものに限る。今日の石炭増産の緊急性から見て、石炭の山に爭議が起ることは、ただちに公共……

第1回国会 予算委員会 第3号(1947/08/12、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 勞働省を設置しなければならないという理由について、簡單に御説明申し上げたいと思います。勞働問題を取扱う獨立の省を設けなければ、勞働問題を所期の目的通りに十分に達成することができないということは、わが國數年來朝野の聲であると同時に、先進諸外國においてもすでに英國において、アメカリにおいて、あるいはその他の國においても、勞働省が設置されておることは、委員各位の御承知の通りであります。國會におきましてもすでに數年來その聲が起りまして、勞働關係法規を採決する場合には、附帶決議にもなつているような状態であつたのでございます。昨年吉田内閣もようやくその必要を認めて、その準備中でありましたが……

第1回国会 予算委員会 第4号(1947/08/13、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 角田さんからの御注意まことにごもつともであります。まことに相濟まないと思います。ただ勞働關係閣僚懇談會は非常に重大なる國務でございます。しかし國會の方へ出席するのと、いずれがウエイトが重いかということになると、おのずから意見が違うのでございますが、放送というようなことはもちろん輕いことですけれども、これも豫約しておりまして、この委員會の出席時間の決定する前からきまつておりまして、委員長の御了解を得てそちらへまいつたのであります。今後はそういうことのないように、正規の時間通り出席するようにいたしたいと思います。ちよつと釋明を兼ねてお詑びを申し上げます。

第1回国会 予算委員会 第5号(1947/08/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 お答え申し上げます。大體それは新物價體系は、一應六箇月すえおきということになつております。それは豫定通りに資材その他のものが、正常の配給ルートに乘つてきまして物價が下つてきて、そしてそこでもつて、各企業ごとに團體交渉によつて賃金が上げられるように好轉してきた場合においては、六箇月間ですえおきでやつて、また六箇月後においては新しく第二次物價體系が立てられる。その物價體系が變つていく場合においては、標準賃金もまた變り得る、こういうことであります。
【次の発言】 七月の初めにきめたのでありますから、大體十二月の終りまでであります。

第1回国会 予算委員会 第7号(1947/09/16、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 黒田さんのお尋ねに對してお答えいたします。急なお呼びでございまして資料が手もとにないのでございまするが、日時ははつきり今記憶しておりませんが、今から約一箇月くらい前に全官公廳勞働組合協議會から、これは全遞、國鐵、日教組がはいつておらない協議會でございますが、これとそれから全遞、國鐵等から別々に政府に對して――大體陳情の趣旨は同じでございまするが、生活危機突破資金として三二家族を基準として、本人には二千圓、家族一人に對して千圓という突破資金を今支給せよ、こういう要求があつたのでございます。これは總額約百四億圓くらいに上るという計算になるのでございます。この要求に對しては、今日この……

第1回国会 予算委員会 第10号(1947/10/10、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 庄司さんの御質問ですが、勞働基準法の八條にこの法律を適用する業種別がこまかく規定してあります。それには刑務所のいわゆる囚人の勞働には適用しないようになつておりまするから、さよう御承知を願いたいと思います。
【次の発言】 先ほどの庄司さんの質問に對して、一應は勞働基準法第八條にはこれに該當しないと申し上げたのですが、さらに詳しく申し上げますと司法大臣と協議するまでもなく、この勞働基準法八條の第一號から第十七號にわたるいろいろの業種別がここにある。それに囚人が使われる場合においては、間接的であるけれども、勞働基準法の適用を受ける。こういうことになつてくるのでございまして、從つて勞働……

第1回国会 予算委員会 第11号(1947/10/11、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 お答えいたします。インフレが止らずにやみが横行しておるということをそのままにしておいて、勞働者の要求である名目賃金を上げるということは、一應それによつて生活費が若干カバーされるということになるのでありまするが、この點は決して實質賃金を高めるということにならないということは、勞働者自身がよくこの頃はわかつておるのでありまして、十月二日の勞働組合の代表者との懇談會においても、あるいはその他の新聞社主催の懇談會においてもこれらの點ははつきりしておる。そういうことが前提になるならば、それではどうしてこの最低生活費と現在の收入とのギヤツプを埋めるかということは、これはやはり流通秩序を確立……

第1回国会 労働委員会 第4号(1947/08/01、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 閣議がありまして、ちよつと重要な問題がございましたので、遅くなつて濟みませんでした。河野さんの私の不在中に御質問のあつた點にお答えいたします。欠席しておつたのですから、はたして御質問にぴつたりはまるような回答ができるかどうかわかりませんが、實は全遞及び國鐵の、全部ではありませんが一部、いわゆる深夜業、それから重勞働をする人たち、殊に地域的にいうと京阪神、北九州、北海道等に働いておられる遞信省關係、運輸省關係の、今申し上げたような人たちに對して、從來遅配になつておつたところの加配米を特にそういう部署に働いておる人に、この際まとめて配給するということが閣議で決まつた。これは決して要……

第1回国会 労働委員会 第5号(1947/08/02、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 ただいまの御質問まことにごもつともだと思うのですが、勞働行政の一元化ということは、理想としては質問者と同様に、われわれもこれを望んでおるのでありますが、現下の日本の行政全般から見ますると、勞働省ができるからただちに、いわゆる勞働と称し得るものはほとんど全部勞働省の傘下に集めるということは、思いきつてやればかえつてその方がよいのでないかというお考えもありましようか、豫算等の關係も困難である。たとえば先ほど、運輸省あるいは遞信省等において、いわゆる現業廳において、職員局その他勞働問題を取扱うところがあるのでないかというように御指摘になつたのでありますが、御承知のごとく今日こういつた……

第1回国会 労働委員会 第6号(1947/08/05、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 婦人問題が單に勞働婦人の問題ばかりでなく、一般の婦人問題を含むことになる觀點から見ると非常に重大であることは加藤さんのおつしやつた通りであります。なぜ少年というものと一緒の局にしたかという質問ですが、政府といたしましては、憲法で男女の別なく權利も認められ、社會的地位も認められておりますが、實情においてはやはり婦人の地位なり、權利なりがまだまだ現實の問題としては男子と同じようになつておらない。この嚴然たる事實はやはり質問者も認めておられることだろうと思う。同様に年少者の問題も、これまたまだわが國においては十分な政府の保護を要すべき段階にあることも事實でございます。こういうぐあいに……

第1回国会 労働委員会 第8号(1947/08/15、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 職業安定法案を審議せられるにあたりまして、本法案の提案理由を御説明申し上げます。本法案は六十六條にわたる相當長いものでございまするが、これの趣旨はきわめて簡單でございます。終戰以來職業行政においても大きな轉換をいたしてまいりました。終戰まで職業行政は、一言にして申しますれば、勞務の動員配置を目的として行われたのでございまして、現行の職業紹介法もまたこの精神によつて一貫されておるのでございます。職業行政本來の目的は、國民に對しまして奉仕することでございまして、憲法の改正をみた今日、その憲法で定められました基本的人權の尊重が、今日實現されなければならないのでございまして、從來の勞務……

第1回国会 労働委員会 第9号(1947/08/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 お答えいたします。詳しいことは失業保險法竝びに失業手當法の出たときにお答えしたいと思いますが、大體職業安定法は、第一條にきめてあるその精神に副うて制定實施されると思うのでありまして、館さんの今御心配のような點も、もちろん政府としても考慮しておりますが、その影響を受けて職業安定所で扱う事務が固定化し、あるいは非常に縮小化するようなことのないように、公共事業の新設あるいは擴充とにらみ合わせて、政府は努めて就職の機會を失業者に與えるように努力したい、こういうぐあいに考えております。
【次の発言】 御説の通り、企業整備が行われてくると、潜在化している失業者が顯在化する傾向はあると思うの……

第1回国会 労働委員会 第10号(1947/08/22、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 前田さんから先ほど、經濟安定本部の事務當局にお尋ねの點は、一々ごもつともでございます。そこで私としては、今日豫定されておる勞働省の機構内に、ぴつたりと御質問の趣旨に副うような部局は設けられてはおりませんが、民間の勞働科學研究所等と密接な連絡をとつて、そうしてこの研究所の研究の結果を政策の中に取入れて、熟練勞働者の育成及び助長に必要な施策を實現していきたいと考えております。もちろん將來の問題でございまするが、場合によつてはこの勞働科學研究所と對應するがごとき部課をつくつて、御希望に副うていきたいと思うのでございます。また勞働者の能率をあげるということは、單に勞働省だけの問題ではな……

第1回国会 労働委員会 第11号(1947/08/26、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 今の場合は憲法で定めた精神、すなわちすべての點で男女が同じように待遇されるということから、しばしば能率が上る男の方を雇主が好むということになつて、かえつて憲法における男女の差別を撤廢して、女子に對とても男子と同様に取扱うということが逆作用を起すのでありますが、憲法においては、勞働の價値が同じ場合においては同じ給料をやる、こういうぐあいに實質的に、男女においての價値が平等であるかどうかを調べて、それによつて待遇の差別をしてはいけないということを述べているのでございます。從つて勞働價値の上らない場合においては、やはり賃金その他の待遇も男女必ずしも同一でなければならないことはないので……

第1回国会 労働委員会 第12号(1947/09/16、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 今月初めに國會へ提出しました失業保險法及び失業手當法、兩法案の提案の理由を御説明いたします。失業保險法案を審議せられるにあたりまして、その經過についてちよつと御説明申上げます。  失業保險法の立案に關しまして、昨年八月十五日衆議院の生活保護法案の委員會の附帶決議におきまして、失業保險の創設に前進すべしという御希望がございましたので、政府におきましても昨年の秋以來、社會保險制度調査會におきまして審議いたしまして、その答申に基きまして、その調査立案の準備を進めてまいつたのであります。しかるに去る六月、現下の經濟危機突破の綜合的な對策として樹立いたしました經濟緊急對策の一環として、失……

第1回国会 労働委員会 第13号(1947/09/17、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 ただいまお尋ねの最高勞働會議と稱するものについて、一應申し上げます。勞働行政が今日の段階においては、國務の最も重要なる施策の一つであることは、すでに皆さん御承知の通りで、川崎さんもその點については御異存がないと思いますが、諸外國の例をもつてしましても、勞働省を設置している國々においては、これは勞働省だけの問題として取扱うべきものでないことは、すでにほとんど常識になつていることであります。ただここで最高勞働會議は今日の段階においては、私の理想にすぎませんが、この最高勞働會議を政策の一つとして發足するまでには、今日相當研究が必要だと思うのであります。たとえば最高勞働會議と相並んで、……

第1回国会 労働委員会 第14号(1947/09/19、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 最後の點で總理大臣からの御答辯を補足いたします。私が二千四百圓と言いましたか、二千三百圓と言いましたか、數字ははつきりした點は記憶しておりませんが、いわゆる千八百圓に健オーバーする賃金をもらうこともあり得るということは、給與審議會で一應全國の重要なる業種別三十五に對しまして平均をとつたところが、千八百圓ベースというものが出てくる、その三十五の業種別の中には千四百圓というものもあれば、二千三百圓あるいは二千四百圓というものもある。私はその意味におきまして、たとえば機器などというものについては、二千三百何十圓という平均賃金が給與審議會で政府側から示してある、その意味のことを申し上げ……

第1回国会 労働委員会 第15号(1947/09/23、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 失業對策の具體的なわれわれの考え方ですが、まず第一に考えられることは、就職の機會を政府の機關を通じて、今日以上にこれを増大するということが、失業對策の第一の段階における政府の施策ではないかというぐあいに考えております。そこで、それではもつと具體的にどういうぐあいにしたらいいかと言うと、やはり公共事業に失業者を吸收するとか、あるいは輸出産業の振興、そういうような新しい事業を國家の事業として、あるいは國家が民間に奬勵して、そういう事業を興すことによつて失業者を吸收する。そして次の段階に來るものが、いわゆる産業の合理化、企業合理化、企業の整備ということに伴つて起つてくる問題を處理する……

第1回国会 労働委員会 第16号(1947/09/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 辻井さんの御質問、まことに時節柄適切かつ深刻なる問題でございまして、私はじめ勞働政策に關係のある政府當局は、非常にこれを心配しておるのでございます。その對策については、たびたび從來機會あるごとに申し上げた通りでありまして、失業保險法あるいは失業手當法で救うということは、失業對策の中の最後の案でございまして、これは私どもとしては、いわゆる最上の策とは考えておりません、そこで政府といたしましては、いつも言うことでございまするが、土木事業、公共事業等を、目下關係筋ともその豫算について折衝中でありますが、できるだけ廣範圍に公共事業を進行しまして、これに顯在失業者を吸收したい。また豫算に……

第1回国会 労働委員会 第17号(1947/10/03、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 片山總理が聲明を出されたことは、おそらくこの委員會か、あるいはほかの委員會で、荒畑さんの御質問のような點を質問されたときの囘答ではないか、説明ではないかと思いますが、勞働省としては失業保險、失業手當というのは、失業對策の末の末で、失業對策の根幹となるべき對策は、乏しい國力を割いても、あるいはわれわれの努力によつて、何とかして就職の機會を増大しようということに全力を傾ける。それがためには全國五百何十箇所の職業安定所を動員するなり、擴張するなり、機能の再整備をやつて、これをフルに働かせると同時に、三百何十箇所の輔導所を十分に活用したい。これは前にも申し上げた通り、昭和二十一年の求人……

第1回国会 労働委員会 第18号(1947/10/07、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 小川さんから該博なる各國の保險制度を引例されて御質問があつたのですが、英國が失業保險制度を改正せざるを得なかつたという點について、私はつきりしたことを今書類がありませんから言えませんが、おそらく、それは小川さんの引例された最低の生活程度を保障するという觀念に、英國の失業保險制度が立つておつたために、惰民が養成されることになつたと思う。また國の財政の基礎がゆるんだ、こう考える。もちろん國の財政がかりに許すにしても、國民の最低生活費を保障するというような給付額の立て方であれば、これは惰民が養成される危險が多分にある。すなわち働くよりも國家によつて保障された方がいい、こういうことにな……

第1回国会 労働委員会 第19号(1947/10/10、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 この前に荒畑委員から、失業保險を民間のものがやるということについて、政府の意見はどうであるか、大體そういう御質問だつたと思います。政府としましては、その後研究しました結果、この本法の第二條によりまして、失業保險法と稱するごとき形においてなすものは、政府だけがやるのであるが、民間の人たちが、たとえば共濟組合のごときものが、失業保險と同じような内容の失業救濟事業をやることについては、何ら政府としてこれに反對するものではない。以上簡單でございますがお答えといたします。
【次の発言】 最初の御質問に對しては、産業の合理化というものは、私の見解によれば多くの段階があるのでありまして、産業……

第1回国会 労働委員会 第20号(1947/10/14、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 きわめてデリケートな問題でありまして、これは教職員の組合が校長不信任というような、あるいは父兄會が校長不信任というような運動をすることは、そういう運動をする動機がどこにあるかということが、まず問題になるのでございまして、一概にそういう運動はいけないとも言えませんし、いいといつてこれを認めるわけにいかないと思います。これは不信任される學校長の動機が問題になるのであります。しかしそういうことは現實の問題ですが、理論的に言うと、公務員法によつて一應、官公廳の勞働組合は、人事に關與する權限はないのでありますから、表向きはそういうことはよくない、そういうぐあいに考えておりますが、しかし校……

第1回国会 労働委員会 第21号(1947/10/24、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 アメリカの言葉で言うと、ワイルド・キャット・ストライキと俗に言つているが、いわゆる正當ならざる行為と内閣が斷定するまでの大體の閣議における空氣を申し上げれば、今の御質問に對するお答えになるだろうと思う。千八百圓ベースで食えない、從つて全逓の諸君が職場で働く力がないということが絶對的のものであるかどうかということについては、おのずからいろいろ立場によつて意見が相違すると思うのです。しかしながら、今朝の新聞に現われている全逓に責任者が言つているところは、要するに責任は政府にあるのだ、千八百圓ベースでもつて耐乏をしろと言つている政府に責任があるので、すなわち政府の言葉をかりて言えば、……


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第3回国会(1948/10/11〜1948/11/30)

第3回国会 人事委員会 第1号(1948/11/09、23期、日本社会党)

○米窪委員 大体徳田君の言われたのと同じ意見ですが、大村君の言われたのは、この國会法の改正される前の考え方であつて、常任委員会の性質、その他運営について、從來相当改正すべき理由が認められたので、この國会法を改正して、重要なる法案はこれを本会議において審議するも差支えないということに改正になつた。われわれは單に國家公務員法だけを本会議にかけると言うのではない。その他の重要法案も、われわれが院議でこれを重要と認めたものは、これを本会議におけるという原則をこの議会からは立てたいと思います。そこでこのわずかなるところの人事委員会の意見として、私どもはこの法案の重要性にかんがみて、他の議員諸君もこの意見……

第3回国会 人事委員会 第4号(1948/11/12、23期、日本社会党)

○米窪委員 私も一言委員長にお願いしたい。われわれ委員が総理大臣の出席を要求したときには、総理大臣は何を措いても出席されるようにしていただきたい。とかく吉田さんはわがままだから、そこはひとつ委員長が政治力を発揮して交渉に当つていただきたい。

第3回国会 人事委員会 第8号(1948/11/22、23期、日本社会党)

○米窪委員 ちよつと関連して伺います。先ほど官房長官は、その筋の意向は國家公務員法の審議をまず第一にやれ、予算が遅れるのはやむを得ないというような意向であるということでございます。これは相当重大な問題でございます。これは関係筋というだけではよくわかりませんが、最高権威者がそういうことを言われているのか、あるいは予算に直接関係のある関係筋が言われているのか、この点を明確にしていただきたいということが第一、それから追加予算は、なるほどこれを同時に審議するように議会に上程することは、財源その他の諸般の情勢で困難であると思いますが、その際は、そういう総合予算でなしに、この國家公務員法と一体不可分である……


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第4回国会(1948/12/01〜1948/12/23)

第4回国会 人事委員会 第8号(1948/12/13、23期、日本社会党)

○米窪委員 本日はあといくらも時間がありませんから、これで散会することとし、明日午前零時五分より開会せられんことを望みます。


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各種会議発言一覧(衆議院23期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 予算委員会第二分科会 第2号(1947/11/18、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 昭和二十二年度一般會計竝びに特別會計の豫算補正といたしまして、補正第七號、さらに經費節約の意味の補正第八號と、失業保險、失業手當のための特第三號を一括して、三案を御説明申し上げます。  まず第一に、昭和二十二年度一般會計豫算の補正第七號のうち、勞働省所管豫算補正追加要求額は總計で十億五千八百十七萬六千圓となるのであります。そのおもなるものについて概略の御説明をいたします。  まず勞政局關係において、中央勞働委員會事務局機構の追加整備のために二十七萬二千圓を計上いたしました。これは現下勞働情勢に鑑みまして、中央勞働委員會の職責がきわめて大となつてまいつたのでございまして、過日全遞……

第1回国会 労働委員会決算委員会連合審査会 第1号(1947/07/28、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 勞働省設置法案の御審議をお願いするにあたりまして、同法案の提案理由を御説明申し上げたいと思います。  勞働省の設置につきましては、諸外國にはすでに相當以前から勞働省の設置がございましたので、わが國においても、當然これはもつと早く設置されておらなければならなかつたのでございまするが、今日に至つたのでございまして、吉田内閣當時においても設置の考えはあつたのでございまするが、ついにその實現を見ずして、この片山内閣において初めてここにいよいよ設置することにきまりまして、この法案の提出をみるに至つたのでございます。  この法案を皆さんに御審議を願ふ前に、内閣といたしましては、勞働省設置準……

第1回国会 労働委員会決算委員会連合審査会 第2号(1947/07/29、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 お答えします。勞働者に對するいわゆる勞務加配米については、すでに山花さん御承知の通り、從來は經濟安定本部でそのプランを立てまして、いわゆる基礎産業に對して、基礎産業の中でも、特に重要なるものに對してはこれを直配する。その他のものに對しては、重勞働に對しては各關係府縣廳を通じてこれを配給するという方針をとつている。最近全逓及び國鐵の一部の人たちに對して、從來遲配であつたものを埋めるという意味において特別の加配をしたことは、あくまでも一時的の處置でございまして、しかもそれは全部の全逓信及び國鐵の勞務者にやつたのでなくして、これは二つの面において制約がある。一つは深夜業及び重勞働をし……

第1回国会 労働委員会決算委員会連合審査会 第3号(1947/07/30、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 労働省の婦人少年局で扱う婦人問題は、法文にもはつきり書いてあります通りに、大体労働に関係のある婦人問題及び少年問題を取扱うのでありまして、広い意味における婦人問題は、その中の若干はすでに文部省あるいは厚生省、内務省等によつてやつておる部門もあるのであります。もちろんそれらの省にも属しておらない問題も、婦人という問題の基本的な性格から考えてある。そういうものについても労働省が中心になつて、各省との連絡調整をはかろう、こういうことになつております。
【次の発言】 お答えいたします。それは紡績業等に従事しておる婦人ばかりでなく、家庭で働いているたとえば女中であるとか、そういつた明らか……

第1回国会 労働委員会決算委員会連合審査会 第4号(1947/07/31、23期、日本社会党)【政府役職】

○米窪國務大臣 私に対するお尋ねは大体予算、それから新たにできる職員という点だと思うのでありますが、官房と新たに創設する二局の予算は目下大蔵省と折衝中でございます。私どもの方で立てた予算が相当削減されておるのでございますが、大体八千万円程度で話が落ち着くのではないかという見透しをもつております。それから官房及び二局の人員がどの程度殖えるかということについては、昨日も事務当局から、まだ正確な数字をここで御説明する域に達しておらないという答えがあつた通りでございまして、まだ今日においては、はつきりと申し上げることのできないのは残念に思つております。わかり次第至急御説明することにいたします。



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

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