このページでは柏原義則衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。
○柏原政府委員 教育公務員の行政整理の問題についてお答えいたします。教育の定数は、まだ予算はきまつておりませんが、二十四年度の予算の大体の見当では、昨年度より少しきゆうくつになつております。これは予算は確立しておりませんが、小学校においても、中等学校においても、前より多少きゆうくつになつております。この結果教員が不足して困ると思いますが、現在数を整理して減らすというようなことはないと考えております。定額、定員の内容につきましては、まだ本格的に予算がきまつて提出されたわけではありませんが、今までの文部省の見通しでは、現在勤めておる先生をやめてもらうというような結果にはならぬと、安心しております。……
○柏原政府委員 この陳情に対しましては、文部当局としましては、この陳情の御趣旨に沿いたいと思つて今努力しております。昨年衆参両議院におきましてこれの存置の請願が出まして採択されておるのでございます。これは昨年の春ごろから文部省の中で宗務課がなくなる。関係方面からこれはのけてしまえということがありましたので、宗教界が非常に騒ぎまして、各宗教團体では、キリスト教も、佛教も、神道も決議して、何とかそれを残してもらいたい。もちろん新憲法下におきましては信教は自由でありまして、ことに宗教團体法がなくなつたのですから、宗教はある意味で自由にやるのであつて、政府が統制すべきものでない。これははつきりいたして……
○柏原政府委員 ただいま議題となりました文部省設置法案につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。 先般政府の行政機構刷新の方針が確立され、それに即應しまして、文部省の機構を簡素化すること、戰後の教育の民主化を推進するにふさわしい中央教育行政機構を設ける必要から、今回この文部省設置法案を立案いたした次第であります。御承知の通り、文部省の機構改革の根本方針は、從來の中央集権的監督行政の色彩を一新して、教育、学術、文化のあらゆる面について指導助言を與え、またこれを助長育成する機関たらしめる点にあるのであります。 次に機構改革の大要を申し上げますと、從來の官房、学校教育局、社会教育局、科学……
○柏原政府委員 先ほど文部省がひとつ公聽会でもやつたらどうかという御意見でありましたが、公聽会は皆さん方が國会でやるので、文部省は公聽会をやつても悪いことはありませんが、公聽会は委員会でやるのじやないのですかね。教育委員会法案等を見ても、はでではありませんが、相当各層の声を聞いて各委員がそれを参考にして、ある程度原案を直したこともありました。そういうぐあいでありますから、大学校のような重要な問題については、衆議院で公聽会を開いてもらつて、参考になるところは大いに取入れることは決してむりなことじやないと思うので、フリーにできることだと思います。この間も学生がやつて参りまして、学生の意見はちつとも……
○柏原政府委員 本日は予算全般についての御相談を願うわけでありますが、公共事費費の六・三制を抜きにいたしまして、文部関係一般予算は、皆様もすでに御承知の通り、三百八十一億という大体の目標を定めまして――愼重に研究いたしまして、昨年度の二百数十億に比べまして今年に三百八十一億ということで折衝を進めたのであります。一時はこの中から七十億ぐらい天引したらどうかという話も出ておりまして、文部省の予算関係方面の方方も非常に悩んだのでありますが、ようやく三百四十四億程度に食いとめることができたのであります。それでは努力が足らぬというお説もあると思いますが、どうやら一般予算に関しましては、その程度に食いとめ……
○柏原政府委員 それは大臣から答弁いたします。
○柏原政府委員 ただいまの御趣旨よく了解いたしましたが、今日のこの委員会に、それの担当社として詳しい方が関係方両に呼ばれまして行つておりますので、二時中ごろに帰るという予定でありましたが、まだ向うの都合で帰りにくいという情勢でありますので、次会に延ばしていただけたらと思います。
【次の発言】 請願の御趣旨はよくわかりますが、國立博物館の分館を地方に持つということにつきましては、やはり関係方面ともいろいろ協議を経なければならぬので、分館を持つなら、むしろ地方で博物館をつくつたらよいではないかというような考えもあり、いろいろ折衝いたしておるのであります。いずれ古文化財保存法が今度出ることになつてお……
○柏原政府委員 昨年七月十五日公布施行されました教育委員会法の一部を改正する法律案を、今度國会に提出いたしましたについて、その提案の理由を御説明いたしたいと思います。 教育委員会を設置するにあたりましては、委員の選挙に要する経費を初め、相当の経費を必要とするのであり、現行法規によりますと、教育委員会は本年度またはおそくとも明年度までには、必ずこれを設けなければならないことになつておりますが、現下中央、地方の財政状況がはなはだ困窮を告げております事情にかんがみまして、その設置期限を昭和二十七年十一月一日まで延期いたすことにしたのであります。 一方、教育委員の選挙は、二年ごとに行われるので、も……
○柏原政府委員 戰爭を放棄いたしましてから日本が文化國家として立つて行くのであります。かつて世界から日本は好戰國民だ、戰爭が上手な國民で、ほかに能がない國民のように外國から誤解されたこともありますが、すでに一枚看板のように誤解されておつた戰爭がなくなつた今日、日本民族としては何で行くかといえば、文化國家として立つて行くのであります。それなら日本民族は文化的に世界的な優秀な民族であるかどうかということも根本的に考えなければならぬ問題だとも思うのでありますが日本の古文化財を御説の通り見てみますると、西洋にもそれはりつぱな藝術、美術もたくさんございますが、それに負けぬ程度の日本文化の特色を発揮した、……
○柏原政府委員 國会は國の最高機関でありまして、文部省はでつちみたいなものであります。そこであなた方が主であつて、あなた方がこうしろとこの法案できめていただく通り忠実にやるのでありまして、積極的に、國会を無視してこちらが立法するという権能は、私たちにはないのであります。それではつきりすると思います。
○柏原政府委員 その点につきましては、大分ラジオなんかで放送しまして、問題になつておるのでありますが、文部省として早速運輸省に参りまして交渉いたしました。事の起りは学生諸君が通学だけに使うのはけつこうでありますが、映画に見に行つたり遊んだりすることに濫用する者も若干ある、こういうことは大いに自粛してもらいたい。自粛すれば從來通りで行こう、こういうことであります。また現在のところは從來の通りの方針で行くというふうに話はつけましたが、しかし將來は、自粛しなければどうなるかわからないということでございます。文部省としては学生の自粛を要望して從來通りやつてくれるようにという結論に到達いたしました。
○柏原政府委員 第二問のレクリエーシヨンの話でありますが、相当深い廣い内容を持つておりまして、適切に日本語にどうしたらいいかということを今研究しているのであります。專門家も頭をひねつておりますが、へたに訳すれば元氣回復で、それではレクリエーシヨンの妙味は出ないのでありまして、ずいぶん長くしなければならぬ。そこに西洋の言葉数が多くて日本の言葉数が少いのでありまして、何か適当な漢字をつけなければならぬというので今研究しておりますが、日本語で適切に來るのがないのであります。陸軍でも、昔は英語でいえばスパナですが、砲兵の方ではこれを扛起機発條圧螺鑰といつておりまして、扛起機発條圧螺鑰を持つて來いと言わ……
○柏原義則君 世界暦採用に関する請願を説明いたします。請願の要旨は、世界暦を採用するときには、外國と協調して日本もそれに加わりたい。さらに國際会議に日本代表が出席の場合には、世界暦採否の議決にあたつて採用の投票をなす権限を一代表者に與えられたい。これが請願の要旨であります。 理由といたしましては、現行暦においては、月日と週日とが固定していないこと、世界暦におきましては、年末日及び閏日を週外日として曜日を配当せず、一年間の一定日が常に一定の曜日となるところに一つの特色があるのであります。これは日本暦法協会会長上田氏外からの請願でありますから御紹介申し上げます。
○柏原委員 大臣がいなくても、質問ができる部分もたくさんありますから、公報が出たときは、宗務課長さんに必ず来てもらつて、小さいところからでも片づけて、審議をどんどんやつて行くという形で、大きな問題は残してもいいですから、進行していただくように要望しておきます。
【次の発言】 戰時中宗教団体法ができまして、相当宗教の統制をやつたのでありますが、終戰後ポ勅による宗教法人令になりまして、各宗教並びに宗教団体は大幅な自由を獲得いたしまして、いろいろな種類の宗教がふえて来たのであります、もちろんこれは宗教のような大事な、深いまた複雑な問題は、法令で片づけるのでなく、国会で大い議して、われわれ国民の手で、……
○柏原委員 宗教法人の役員に、代表役員というのがありますが、ある教団では、代表役員はしろうとであつてほしいと要望する教団もありますし、教団によると、代表役員は住職であつてほしいという切なる陳情も受けております。キリスト教は、信者が集まつて教会を建てて、牧師をイギリスの神学校から雇つて来た経歴がありますので、むしろ一般役員、しろうとの方が力を持つておるようでありますが、一人の信念のある宗教家が、ぽつぽつ布教をやつて教団を組織した場合に、独裁者ではないけれども、どうしても指導者という形をとるということも当然であります。そこでこれによりますと、代表役員はしろうとででもいいのでしようが、教団によりまし……
○柏原委員 大臣に質問いたします。戰争中には、宗教団体法がありまして、宗教団体に対して、強烈な統制を行つたわけでありますが、終戰後になりまして、ポツダム政令によつて宗教法人令が出まして、宗教団体にとりまして、ある程度解き放し――完全な自由ではありませんが解き放しの状況になつた。そのためにいろいろな弊害も起きた。今回宗教法人法が施行されるにつきましては、その弊害を除去するという目的でないことは、いろいろ御答弁をいただいてよくわかつておりますが、統制ではないけれども、ある程度宗教の自由に対して制限を加える。そこでその制限の本質をなすものは、認証ということでありますが、認証となりますと、文部大臣並び……
○柏原政府委員 現在の段階におきましては、変な書物、猥褻なものが出たりいたしまして、不適当なものも事実出ておりますが、それを今日法的に取締るものがないので、本を書いたり出版する者の自粛にまたなければならぬのであります。これは現在政府の問題でもありますが、國会において大いにこれを取上げていただいて、何らかの方法で――思想的な統制ということは、これはできませんが、大いに取上げて考えなければならぬ問題だろうと思うのであります。ちよつと速記をやめていただきたい。
【次の発言】 出版が自由になりまして、雜多な雜誌、出版物が出ておりますが、行政官廳としましては、内容のよしあし、道義の程度ということについて……
○柏原委員 安藤先生の、ただいま宗教団体が公益事業をしつかりやつてほしい、きわめて賛成でございますが、公益事業をやる場合の土地を境内地に入れてもらいたいというお話でございましたが、今まで境内地としてお寺なんか大きな邸があつて、その中に公益事業として病院をやる。歴史的には境内地なんですが、病院をやれば一つの利益を生む事業になります。そうした場合に従来の境内地の中に病院をつくるとなると、もつぱら宗教の用に供すると、こう書いてありますので、病院のようなものをやると、もつぱらでないという意味で境内地の資格を失うおそれがある。こういう場合もありますし、さらにまた離れたところに新たに宗教団体が社会事業をや……
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