池田峯雄 衆議院議員
24期国会発言一覧

池田峯雄[衆]在籍期 : |24期|
池田峯雄[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは池田峯雄衆議院議員の24期(1949/01/23〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は24期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院24期)

池田峯雄[衆]本会議発言(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 衆議院本会議 第27号(1949/05/12、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 共産党は、現政府が往年の治安維持法、治安警察法あるいは帝國憲法の條文を小きざみにし、こまぎれにして、よろいの上に法衣をまとう粉飾を凝らしながら、あらゆる法案の中にこつそりと忍ばせて來ることに対しまして、徹底的に反省しているものであります。(拍手)從いまして、本日上程されました屋外廣告物法案の中にも、かような意図が明らかに看板されますがゆえに、私はこの法案に絶対反対せんとするものであります。(拍手)  この法律は、美観風致の維持、公衆に対する危害の防止とう、きわめて漠然たる範疇に基いて、都道府縣條例により、一定の地域内の屋外廣告物の表示、あるいは廣告物を提出する物件の設置を制限ない……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 衆議院本会議 第23号(1949/12/02、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、ただいま上程されました肥料配給公団令の一部を改正する法律案並びに油糧配給公団法の一部を改正する法律案の両案に対しまして日本共産党を代表いたしまして反対の意思を表明するものであります。  元来、肥料公団並びに油糧公団に莫大な資金を與えるということについては、予算と並行して審議するのが本来であります。並行審議するというのが、これが原則になつておるにかかわらず、国会が閉会になるまぎわに、こそこそとこの法案を出して来るということは、実に国会の審議権を無視するものでありまして、その点に対しまして、第一に共産党は反対するものであります。実際にまた、こういつた莫大な金を肥料公団に出すとい……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 衆議院本会議 第46号(1950/05/01、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 共産党は、この法案の原案並びに修正案に対して反対するものであります。  住民投票、すなわち戦時中に合併されたものの復元に関する住民投票、こういつたような措置について、大分論争があるようでありますが、この点につきましては、住民の意思を十分尊重するという建前から、いかなる制限も加うべきでないと信ずるのでありまして、そういう建前から修正案に反対いたすものであります。  そのほかに、この改正案には非常に重大な問題が含まれておるのであります。すなわち第一に、この改正案によりますと、直接請求という憲法で保障された民主的な住民の権利を非常に制限することに改正されるのであります。むしろ署名運動の……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 衆議院本会議 第8号(1950/07/25、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表いたしまして、ただいま上程された三つの法案につき反対の要旨を述べたいと思います。  第一に住宅金融公庫法の一部を改正する法律でありますが、これは大蔵省等から公庫に転出した高級官僚を特別に擁護するためにつくられた法律でありまして、勤労者の立場から、わが党は反対であります。  次に京都、奈良の国際文化観光都市建設法案でありますが、これにつきましても日本共産党は反対であります。京都と奈良が、歴史的にまた文化的に重要な地位を占めるものであるということは、これは論をまちません。従つて、これらの文化価値を注意深く永久に保存する必要があるということは、また論をまたないので……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 衆議院本会議 第8号(1950/12/04、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 簡単に、日本共産党を代表いたしまして反対の討論をいたします。  国際観光温泉文化都市であるとか、あるいは国際文化住宅都市であるとか、こういう類似法案は、今までに二十になんなんとするくらいたくさん出ております。別府、熱海から始めまして、日本の著名な都市、著名な温泉都市がすべて国際と銘打つた、日本人のためではない都市計画の法案が、この国会によつて次々とできて来、今後際限もなく次々と生れる可能性があるのであります。従いまして、本日私は反対討論は遠慮いたそうかと思つたのでありますけれども、あまりにもひどい状態でありますために、一言御忠告申し上げようと思つて登壇いたした次第なのであります。……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 衆議院本会議 第27号(1951/03/29、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、ここに日本共産党を代表いたしまして、衆議院解散の決議案に賛意を表するものであります。  吉田内閣の施政二箇年、衆議院の絶対多数を頼むその━━━━━━━━━━は、今や全国民怨嗟の的であり、全世界、全人民の憤激の的となつているのであります。一月二十六日、吉田総理は、この議場において、わが国は極東共産主義制圧の一勢力として期待をかけられていると演説し、きわめて満足の意を表したのである。これは明らかに━━━━━━━━を中外に宣言したものといわなければならない。(拍手)  あるアメリカ人は、最近こんなことを言つております。今西方諸国がなめている最大の苦痛は兵力の不足ということだ、しか……

第10回国会 衆議院本会議 第43号(1951/05/28、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、共産党を代表いたしまして本法案に反対するものでございます。  去る五月二十五日の全国知事会議におきましては、地方自治の確立に関する声明書というのを出しております。これによりますと   地方自治の本旨は憲法の條章により嚴として保障せられ、地方自治に関する三法律とともに我国地方自治の根幹をなすものである。謂うまでもなく、自治の精神は民主思想の根源をなすもので、生々脈々たる政治形態は自治の政治を除いてはあり得ないと深く確信するものである。然るに最近に於ける政府の施策は、地方財政委員会及び地方行政調査委員会議等の勧告にもかかわらず、社会福祉事業法、その地地方に関する立法において、稍……

第10回国会 衆議院本会議 第45号(1951/06/01、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表して、一言簡單に反対の理由を表明したいと思うのであります。  茨城県の小貝川と申しますと、昨年の大水害で有名な川であります。この小貝川が大利根に注ぎ込む川口をつけかえることによつて小貝川の水害をなくしようという計画は、数年前からあるのでありますが、これを実行に移すためには非常な困難があるのであります。それは、この工事によつて土地をとられる地元民の猛烈な反対であります。この工事計画には、おおよそ三つの案がありました。A案、B案いずれも地元農民の反対によつて実現できず、最後案として建設省が決定いたしましたものは、布川という町の半分を水底に沈めてしまうところの背割……


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 衆議院本会議 第7号(1951/10/22、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表いたしまして池田大蔵大臣の演説に関連し、若干の質問を試みんとするものであります。  まず第一に、日本の農民、漁民は、アメリカの軍事基地建設のために、抗議も陳情も聞き入れられず、多くの漁場や農地を没収されているのであります。たとえば九州から北海道までの海面で、十四箇所がアメリカの演習地として――立入禁止区域に指定されているのであります。特に千葉県勝浦沖のキング地区、銚子沖のべーカー地区、金華山沖のエイプル地区、長崎県のジヨージー地区等は日本漁業の最も大切な漁場でありまして、これを取上げられたことは、日本漁業にとつて非常に大きな痛手なのであります。さらにまた沿岸……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 衆議院本会議 第13号(1952/02/21、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表いたしまして、ただいま提案された二つの法律案につき、第一の法律案については賛成、第二の法律案については反対の討論をしようとする者であります。  第一の法律である、ポ宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係諸命令の廃止に関する法律案、この諸命令というのは、占領軍の必要とする物資、建物、土地、これを自由に日本国民から没収徴発することができるという命令であります。この命令のために、今日まで日本国民は莫大な土地、建物を占領軍から侵攻あるいは徴発され、非常な苦悩をなめさせられていたのであります。政府の答弁によりますと、直接このポツダム勅令が発動されたこ……

第13回国会 衆議院本会議 第22号(1952/03/20、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表し、住宅緊急措置全等の廃止に関する法律案に対し反対の論拠を宣明せんとするものであります。  住宅緊急措置令は、戰後住宅困窮者の圧力に押されて制定されたものでありまして、遊休建物、余裕住宅等を強制的に住宅困窮者に開放することができることを規定しているのであります。もちろん、この法律は單なる見せかけだけでありまして、実際に遊休建物の強制收容されたものは、建物所有者数にして百六十五件、收容世帶数九千九百、きわめて微々たるものであります。また余裕住宅の開放にいたしましても、余裕住宅としての届出件数三十三万二千九百七十二件のうち、実際に開放させたものは五万六千九百件に……

第13回国会 衆議院本会議 第27号(1952/03/29、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表して、本法案に反対の理由を簡單に申し述べたいと思います。  およそ惡名高き日本の法律の中でも、このくらい国民をばかにした法律は、まずたんとあるまいと思うのであります。ずうずうしいと申しますか、よくもまあ、おくめんもなく、こんな法律が出せたものだと思うのであります。そもそも道路というものは、何人もこれを通行することが自由なものでありまして、これを通行するものから料金をとる、金を拂わないものには通行させないという考え方は、まつたくとんでもない考えであるといわなければなりません。  この法律でつくつた橋や道路を通るのに、一体どのくらい料金をとるかといいますと、自動……

第13回国会 衆議院本会議 第36号(1952/04/26、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 われわれ日本共産党は、本法律案に絶対反対であります  日本国民は、占領下、多くの農地、多くの建物を

第13回国会 衆議院本会議 第39号(1952/05/08、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表いたしまして、道路法案に対し、簡單に反対の意見を述べるものであります。  この法案は、議員提出の議案であります。しかしながら、その本質は、実は建設省案なのであります。建設大臣は、かつて、その車中談におきまして、議員立法を何らかの形において押えたいというような発言をして、本院において重大な問題になつたことは、諾君御承知の通りでありますが、建設大臣は、今度は手をかえて、建設省案を議員立法という形に扮装して、この道路法案を出して来たのであります。形式は議員立法、内容は官僚案、または議員立法に官僚のオーケーをとつたもの、こういう立法の方法を慣習とすることによりまして……

第13回国会 衆議院本会議 第46号(1952/05/27、24期、日本共産党)

○池田峯雄君 私は、日本共産党を代表いたしまして、国土総合開発法の一部を改正する法律案に対する修正案並びに修正部分を除く原案に反対するものであります。  本法案の主要なる改正点は、第一に、内閣総理大臣が全国的な開発計画を作成し、これに基いて地方計画を立てる、地方計画が内閣の意に沿わない場合は、内閣は地方計画を変更させることができるという点であります。これは地方自治体を内閣の意のままに操縦し、中央集権制を強化しようとする吉田内閣の政策の最も端的な現われとして、きわめて重大な問題であります。  そもそも吉田内閣が、全国的な開発計画を樹立する上での中心的な環――立案の背骨ともなるべきものは何であるか……

池田峯雄[衆]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(衆議院24期)

池田峯雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 建設委員会 第3号(1949/03/31、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 それに関連してですが、地方起債は認める方針でございますか。認めるとすれば、どのくらいのわくを見込んでおりますか。
【次の発言】 ただいまの質問に関連してでありますが、この間、三月十六日、大臣がここに來られたときに、やはり今年は予算が非常に少いから重点的にやつて行きたい。こういう意向を表明されたのでありますけれども、この重点的ということは、大きな河川をやつて、中小河川、特に地方費などでやつている中小河川をあとまわしにし、あるいはまたそういうものはなるべく地元民の負担で、地元民の寄附金とか、あるいは労力奉仕とか、こういうことでもつてやつて行つて、そうしてごく一部分のところをやつて……

第5回国会 建設委員会 第5号(1949/04/07、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 國務大臣に御質問するのでありますが、一般的に機構を縮小しなければならないという精神に基いて、建設省でもやはり機構を縮小するのだという御答弁のように承つたのでありますが、それならば一方において税務署とか警察とか裁判所とか、こういう所も同様縮小しなければならない結論になると思うのですが、そういう所はほうつておきまして、そうして特に國民と重大な関係を持つている建設行政について、やはり整理をする、こういうところが私たちのはなはだ理解に苦しむところなのであります。その点についてもつとつつ込んだ御答弁が願いたい。それからこれに関連いたしまして、ちようど建設省の職員の方も來ておりますから、……

第5回国会 建設委員会 第6号(1949/04/12、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡単にその問題に関連して質問いたします。今までの論議を聞いておりますと、建設大臣にいたしましても、あるいは都市計画の係のお役人の方にいたしましても、この都市計画というものに対する根本的な考えがきまつていないのだ。つまりこれはアイデイアと言いますか、あるいはイデオロギーと言いますか、どういう言葉で表現したら適当かしりませんが、要するに東京都なら東京都の都市計画というものは、いかなる観点からどういうふうに、しかもだれの利益のために推し進めて行かなければならないかという、その根本的な方針がきまつていないから、こつちから運動がありますと、はあそうですかと言つて許可して、そしてあの三十……

第5回国会 建設委員会 第8号(1949/04/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この改正法律に付帯して「屋外廣告物に関する事務を管理すること。」並びに「建設業者の監督に関する業務を管理すること。」という條項が入つておりますから、建設業法案、それらを次期までに提出していただきたいと思います。

第5回国会 建設委員会 第9号(1949/04/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今回の改正の方針が、行政機構の單なる整備簡素化にあることは、今の大臣の御説明の中からも、われわれはははつきりつかむことができるのであります。すなわち國民の利益、國土の再建のために、今後建設省がやらなければならないたくさんの焦眉の急務があるが、そういうことよりも、まず整備簡素化ということが、至上命令として第一番の問題として今度の改正の法律がつくられていると考えられるのでありますが、政府は機構の縮小ないし整備、簡素化と、國土の再建という建設省の重大な任務とを、はかりにかけた場合、どつちが大切だとお考えになるか、この点非常に根本的な問題でありますから、まず第一にこれをお伺いしたい。……

第5回国会 建設委員会 第10号(1949/04/30、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほど農林大臣の答弁の中で、平地林の開拓が水害に大きな関係があつた。特に関東地方においてそうであつたという答弁がありましたけれども、私どもが知つておる範囲においては、そういう事実はないと思う。これは茨城懸においても、私ども数百町歩の平地林の開拓をやつておりますけれども、そういう声を地元で聞いていないのであります。でありますからこれには何か論拠があつておつしやるのだと思いますから、そういう論拠について説明されたいと思います。本日説明する時間がありませんでしたら、後日資料を提出していただきたいと思います。これは重大な問題でございますからお願いいたします。  第二といたしまして、本……

第5回国会 建設委員会 第11号(1949/05/04、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 日本共産党といたしましては、本法案の改正には賛成でありますが、但しこの特別都市計画法の第十六條のみでなく、相当の部分について改正を要求するものであります。すなわちこの法律において補償される対象は、土地所有者それから地上権、賃借権あるいは永小作権等を持つ者を主といたしまして、そしてその土地に工作物があつた場合、その所有者に対しては移轉を命じ、これを使用しておる占有者に対しては立ちのきを命ずることができることになつております。これらに対しましては一應補償を與えておりますけれども、この補償は補償審査会が決定することになつております。この補償審査会でありますが、この委員は会長が地方長……

第5回国会 建設委員会 第14号(1949/05/09、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 川島さんと荒井さんにお伺いしたいと思います。日本の土木建築事業というものは、私考えますところによると、これは由來不正はつきもので、その根源というものは、実は日本の從來の政治、あるいは日本の官僚機構、こういうものに深く根をおろしていると思います。つまり時の権力者が、その権力を利用して土建業者に利潤を供與する、その代償として政治資金なりあるいは賄賂といつたようなものを要求するというようなことは、常識として今までの政治に牛公然と行われていたことなので、こういう問題を解決するために本法案がつくられたとするならば、單に建築業者を一方的に監督する、これを規制するというような措置ではなくし……

第5回国会 建設委員会 第15号(1949/05/10、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私はまず政府委員に対しまして、この法案の一般的な問題について質問したいと思うのです。先ほど前田委員の方からも詳しい質問がありましたけれども、政府はこの水防法案をつくり、水防組織を全國につくることによつて、水防ということについて十分な成果を上げられるものと信じているかどうか。現在の費用の問題、河川工事の不十分な現状、こういう点から考えて、十分な成果を上げられるものかどうか、そう信じているかいないか、その点まず御質問したいと思います。
【次の発言】 そうするとつくらないよりはいい。そういうふうに考えているものと了解していいと思うのでありますが、そうするとこの第二章の第三條の「水防……

第5回国会 建設委員会 第16号(1949/05/11、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この前私が質問したことに対する答が出ていないのですが、それはどうなつておりますか。
【次の発言】 軽微な事業というのですが、それがはつきりしないとまた計数の答も違つて來るわけですが、その点は今成案がおありですか。
【次の発言】 そういたしますと、今一人の大工さんでも二十万、三十万くらいの工事をしている人がたくさんあるわけですが、そういう人たちも登録をして、工事をやるときには、主任技術官を置かなければならないことになると、そういう人たちに相当痛手を與えることになりますね。
【次の発言】 それじやそれでよろしゆうございます。次に合意契約の問題ですが、片務契約でなくして、正当な両者……

第5回国会 建設委員会 第17号(1949/05/12、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は日本共産党を代表いたしまして、この建築業法案に対して反対の意思を申し述べるものであります。  日本の土木建築業者というものに実際不正はつきもののように言われております。実際芦田元総理大臣と鹿島組であるとか、鉄道工業株式会社との関係とか、あるいは日本建設協会の主要なメンバーが西尾元國務大臣に数十万円の献金をしたというような、有名な問題等が巷間に喧傳されております。あるいはまた不当財産取引委員会等で問題になつた事件で、土建業者が関係している事件はきわめて多いわけであります。從つてこれら大土建業者と高級官僚、あるいはある政党幹部との結合によるところの不当利潤獲得に対しましては、……

第5回国会 建設委員会 第18号(1949/05/13、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今、農地改良法が本会を通りまして、全國にわたつて相当大規模な農地の測量が始まらなければならないという場合、これは一体公共事業に入るのですか、その他の公共測量に入るのですか。その他の以外の測量の方に入るのですか。その点ひとつ御説明願いたい。
【次の発言】 だから私は先ほどから農地改良法によるそういう大規模な耕地整理というようなものが行われるのですから、おそらくこれは一村全体の農地の改良というようなことが行われると予想せられる。そういう場合どうなるかということを聞いておるのです。
【次の発言】 すると狭い場合と廣い場合の区別は大体どのくらいのところを考えていますか。

第5回国会 建設委員会 第22号(1949/07/11、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今度の災害について、政府の方では、そのくらいの台風があれば被害が莫大に上るというような、そういう予測は全然しておらなかつたのでありますか。予測しておつたとするならば、それに対する何らかの措置というものを政府の方でとつておつたかどうかということを、まず第一にお聞きしたいのであります。  それから昭和二十四年度の予算、これは公共事業費に関する限り非常に少な過ぎるということは、われわれがあらゆる機會に第五國會で主張したのでありますが、今大臣の説明だと、予備金もないというような状態でありまして、災害が起きるということが予想されているにもかかわらず、予備金をとつておかなかつたというよう……

第5回国会 建設委員会 第23号(1949/07/12、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 九州地方の災害は、今後災害が起きた場合に予想される被害の莫大さというようなものをわれわれに想像させ、まことに戦慄させるのでありますが、全國で中小河川なども含めまして、どのくらい危険な箇所があるか。たとえばこの前に委員会で、大体今年の予算で、二百ミリの雨量には耐えられるが、それ以上になるとちよつとむずかしいというようなことを言われておりましたが、現在の状況において、二百ミリの雨が降ればもうだめだというふうな、そういう危険箇所、あるいは百ミリでもあぶないというような箇所を、河川局長の方で現在調べられておりましたならば、そういう箇所数、あるいは想像される被害といつたものについて御説……

第5回国会 建設委員会 第24号(1949/08/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 見返り資金勘定から二十億折衝中というわけでありますが、ほかに政府の方では案がないのですか。これだけが唯一の案で、これにかわるべき案なり財源を考えておりませんが。なぜそういうことを聞くかというと、見返り勘定というものからそういうものが出ることが、非常にむずかしいのじやないかというふうに考えられる幾多の資料があるわけでおります。でありますからして、当面緊急な住宅問題を解決するために、見返り勘定だけに頼るというのではなくて、われわれとしては見返り勘定なんというものは架空の数字だと思つているのですが、そういうものじやなく、もつと別途な対策を考えているか考えておらないか。これだけお聞き……

第5回国会 建設委員会 第25号(1949/08/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ことしの一月から今月までに失業者がどういうふうに増加しつつあるか、そういうデーターをお願いします。
【次の発言】 私は、先ほどちよつと前田委員からも質問があつたと思うのですが、公共事業費というものと失業対策事業費というものを、どういうふうに労働行政の方ではお考えになつておるか、それをお伺いしたいのです。大体政府の方針として、失業対策というものは、政府としてはむしろ失業者をどんどんこしらえて、そうして労働賃金を下げて、これを安くこき使うというところに重点をおいて失業対策事業をやつておる。こういうところにあるのでないかと思うが、これは逆じやないか。私はほんとうに日本政府のやり方と……

第5回国会 建設委員会 第26号(1949/08/27、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 災害復旧費を全額國庫負担にするということに関連いたしまして、少し質問したいと思います。災害復旧の地方で負担する分を金額國庫で負担した場合、それだけ地方配付金というようなものを逆に減らして、あるいは六・三制の費用というようなものを減らすとか、あるいはまた警察費といつたような、当然中央が負担すべきものをそれだけよけいに地方に轉嫁するとか、こういうことがなされないかどうか、これをひとつ質問したい。  それからもう一つは、今度の税制改革でありますが、税金を減らして、そうして國家財政を全体として縮小するものか。それともその税金を減らした分をどこかへさらによけい出すことになるのか。まず減……

第5回国会 建設委員会 第31号(1949/10/24、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この緊急住宅対策要綱の中で、第五の「用地取得に対して強権を与える如き法的措置を講ずる」ということがございますが、この点に関しましては、大土地所有者というものに対しましては、相当強権をもつて土地を買収するというような方法が講ぜられてもよいと思いますけれども、零細な土地所有者に対しまして、こういつた措置が講ぜられるということは、その人の生活上に大きな影響を与えるのではないかと思います。従いまして、さらに住宅小委員会において、こういう問題について、万全の対策が講ぜられなければならないのではないかというふうに考えられるのであります。すなわちそういつた人たちに対して、換地を与えるとか、……

第5回国会 災害地対策特別委員会 第5号(1949/04/20、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 河川の氾濫防止ということに対する建設省の対策について二、三お尋ねしたいと思うのであります。今度の河川の改善費ないし災害復旧費、こういうものが非常に減額されていて、とうていこれだけの少額の予算では所期の目的を達することができないということは、ほとんど國会のすべての人の結論であると思うのでありますが、この少しの予算をもつて本年の災害復旧、河川の改修に当る、それについての建設省の根本的な対策、これをあらためてお尋ねしたいと思うのであります。聞いておりますところによると、この河川の改修は重点的にやるのだというのでありますけれども、今この國会あてに地方から請願がたくさん來ております。こ……

第5回国会 災害地対策特別委員会 第7号(1949/07/29、24期、日本共産党)

○床次委員 先ほど建設省の方からお話がありまして、一應短期融資をされ、さらに公共事業費等によつて、復旧事業の遂行を考えられておるようでありますが、將来の事業に対しまして、実は私ども今回の被害に対する被害額から政府の出そうする、あるいは出し得ると予想される金額と比べますと、非常に差があるのであります。できるだけたくさん出していただきたいことを私どもは考えておるわけでありますが、財政上の理由によりまして、今のところとりあえず先ほどお話になつたような短期資金、また將来のことを考慮しておられると思う。しかし災害地を視察して参りますると、これはよほど政府の方で思い切つて経費を出していただかなければ、十分……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 建設委員会 第4号(1949/11/17、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 住宅営団法の廃止に伴つて、住宅営団に所属する多くの住宅が今後どういう形になつて残るかということは、大きな問題ではないかと思うのであります。こういう点につきまして、若干建設省並びに大蔵省に対して御質問いたします。  まず建設省の住宅局に質問したいのですが、昭和二十三年九月ごろ、住宅営団の整備委員会と建設省では、大体住宅営団の住宅は国家がこれを全部引受けて、管理して、そして適当な家賃で貸し與えるというような国家管理案に傾いたが、大蔵省がこれに対して強硬に反対したという事実があるのだということを私聞いて来たのでありますが、そういう事実があるのであるかどうか。第一にこれをお答え願いた……

第6回国会 建設委員会 第5号(1949/11/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡単に質問したいのであります。一つは東京都が住宅営団の住宅を引受けて、その都の代行機関として復興建設株式会社というものにこれをやらせるという問題。これは吉田内閣総理大臣の筆法をもつてすれば、仮設の問題に答えられないということになるかもしれませんが、しかしすでに大蔵省の預金全部資金課長高橋俊英氏は復興建設にやらせることになつておると言明しておるそうでありますが、こらは私はちやんと証人を出すことができる。でありますからそういうふうに、もうすでに具体的に問題になつている復興建設会社というものについて、大蔵省並びに建設省としては、いかなる見解を持つておるかということをお伺いしたいので……

第6回国会 建設委員会 第6号(1949/11/22、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は地盤沈下の問題で若干御質問したいのですが、東京都並びに大阪の地盤沈下は、これはなかなか大きな問題だと思うのです。こういう問題について当局としては、地盤沈下の実情を詳細に調査し、把握しておるかどうか。特にその原因を調査しているか。その調査費は幾ら組んでいるかご調査機関等を今設置しているかどうか。またその地盤沈下の対策をどうとつているか。これは都市局だけの問題ではないかもしれませんが、あなたの知つている範囲において御説明願いたい。
【次の発言】 地盤沈下の問題は、都市行政ではないのですか。地盤沈下の問題を放つておいて、都市行政はどこにできるのですか。

第6回国会 建設委員会 第7号(1949/11/24、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ただいまの高田委員の発言は非常に重要であると思います。大臣も言われるように私的な団体、佐野、鍋山というような特殊な人間を講師として呼ぶような団体で、公務員が職場を離脱して、地方の土木官吏にある一定の政治教育を施すというようなことは、これははなはだけしからぬ問題であると思います。一方において建設省では、共産党員あるいは労働組合の役員等を大量馘首しております。この定員法の実施にあたつて私大臣に質問いたしますが、相当多数の人員を整理しておりますけれども、大部分はそれらを馘首いたしますとその後業務にさしつかえるというので、大部分の馘首した人たちを今度は人夫の意味で――昔からはかま人夫……

第6回国会 建設委員会 第8号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつと質問します。だれでも金を借りる機会は得られるようなことになつておりますか。それを伺いたい。
【次の発言】 そうするとやはり担保というものが必要になるのですか。
【次の発言】 そうするとやはり金を持つていない者は借りられないことになりますね。
【次の発言】 その場合、たとえば五十万の金を借りて百万の建築をする場合に、実は百万の建築はやらないで、借りた金だけで建築してしまつた場合不正触資になりますね。その不正融資を防止するような適当な措置が考慮されているかどうか。その点をひとつ…
【次の発言】 いや、全社住宅……

第6回国会 建設委員会 第9号(1949/12/01、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 共産党は賛成いたしません。


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 建設委員会 第36号(1950/06/16、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は茨城の小貝川に例をとつて、ごく特徴的なことを申し上げて当局の所感を伺いたいと思うのです。これは一茨城の小河川の問題ではなく、全国共通の問題ではないかというふうに考えられる非常に特徴的な問題です。というのはこの小貝川の上流鳥羽村の決壊でありますが、これは右岸というのか左岸というのか、左岸でしような。左岸の決壊ですが、どうして決壊したかと申しますとここには約九十度の屈曲部がある。ですから当然これは氾濫する所なんです。初めからわかつていることです。その屈曲部の上流に昭和十一年か十二年ごろでしようか、かつて翼賛議会の議員で赤城という議員さんが、この左岸の方にものすごい高い堤防をつ……

第7回国会 地方行政委員会 第2号(1950/01/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この次の委員会に、私どもきよう質問できなかつた者に、特に優先的に質問さしてもらう。それからそのとき本多大臣も樋貝大臣も必ず出席してもらうということを、ひとつお願い申し上げます。

第7回国会 地方行政委員会 第4号(1950/02/10、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は警察を強化充実させるというような問題が、いろいろ各方面においてもやかましく言われておりますので、その警察のあり方というような根本の問題で、ひとつお尋ねしたいと思う。  昨年十一月十八日ですか、本委員会において共産党の立花委員が、長野県の東京管区三都本県警察官の警備訓練において、齋藤長官の行つた訓示の内容について質問をしておるのであります。つまりそこで問題になりましたのは、齋藤長官が、警察の任務は重大だ、警察は軍隊のなきあとの軍隊だと言つたと、立花委員が質問したら、いやそうじやない。警察に課せられた治安維持の責任は、軍隊のなき日本においては一層重大だ、こう言つたのだ。こうい……

第7回国会 地方行政委員会 第6号(1950/02/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は入場税の税率低減の件で簡單に意見を述べてみたいと思う。それは入場税というものが、実は日本の文化を圧迫する大きな役割りを果している。特に進歩的な演劇などに対して、この入場税が弾圧の武器として使用されているというような幾多の事実をわれわれは見受けることができるのであります。特に前進座などの演劇に対しましては、入場税をたてにとりまして興行を押えつけるような役割りを果しているのであります。従いましてこの入場税の問題につきましては、私としては今回の地方税法の一部を改正する法律案の中からは除外いたしまして、全体としての地方財政というものを規定する地方税法一般の中で、この入場税の問題を……

第7回国会 地方行政委員会 第8号(1950/03/08、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今度の地方税法の改正案については、国民の各階層から相当の反対が出ておる。農家の人も小作料が上るということに賛成するものはないだろう。それに家賃が上つて来る。これも反対だろうと思う。またお金持ちの人も固定資産税をたくさんとられるということに大賛成という人はないだろうと思う。私ども聞いている範囲においては、国民各層のほとんど全部がこの地方税法の法案に反対、または修正の意見を持つておるようであります。それなのに、なぜ政府はそういう法案をつくらなければならないのか。私はこの根本的な問題をお聞きしたい。つまり政府の現在提出しようとしておる地方税改正法案これをぜひ通してくれ、この通り改正……

第7回国会 地方行政委員会 第19号(1950/04/09、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は入場税について質問したいと思うのですが、映画とか演劇とか、音楽、美術、こういうものに対する課税、これは文化、芸術に対する課税なのであつて、当然今度の改正を機として撤廃するのが本来なのでありますが、これが依然として存続されておる、そういう法案をつくるについて政府はいかなる考慮を拂つたか、特に映画、演劇といつたようなものを、競馬とかあるいは競輪とか麻雀とか玉突きとか、こういうものと同じ税率をかけるという理由について御説明願いたい。
【次の発言】 私の質問の趣旨は、映画とか演劇とかそういう文化的な、特に芸術的なそういうものに対してどういうわけで課税をするのか、一体政府は文化とい……

第7回国会 地方行政委員会 第22号(1950/04/15、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡単に二、三点お伺いしたいのですが、この地方税法の法律の中で、たとえば入場税の中で、入場料をとらないから入場税もとらぬわけなのに、入場料をとつたものとみなして、入場税をかけることができるという條文があるのですが、これは一体法務総裁としてどういうふうにお考えになつておりますか。入場料をとつてないのに入場料をとつたものとして課税の対象とする、こういうことがある。こういうことをだんだん広げて行きますと、たとえば料理屋でただでごちそうになる。そうすればこれは遊興飲食税は払つておりませんけれども、料理屋で飯を食べ金は払わないけれども、そうすると遊興飲食税の課税の対象になる、こういうこと……

第7回国会 地方行政委員会 第25号(1950/04/18、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今の法人税のことに関連して、法人の均等割が大都市で二千四百円、個人の均等割が大都市で八百円、これは一体どういう基準から割出したものであるか、そこをひとつ……
【次の発言】 そうすると均等割というのは、どういう考え方から割出したものですか。その根本的なところからひとつ……
【次の発言】 そういうふうにいたしますと、人口の少い町村と多い町村で均等割が差別があるのはどういうわけですか、小さな村では四百円、大都市では八百円というようになるのはどういうわけですか。
【次の発言】 そういう観点に立ちますと、法人が受ける恩恵と、個人が受ける恩恵が一対三というような程度であるかどうかというこ……

第7回国会 地方行政委員会 第26号(1950/04/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今大臣はこの法律を国民に周知徹底させれば、国民はさぞかしいい法律だということをさとるだろう、こういうことを申しましたが、これははなはだけしからぬ言葉たと思う。なぜならば、国民の代表の国会議員が、水産委員会においても、あるいは農林委員会においても、運輸委員会においても、この法律を改正してもらいたいという意見を本委員会にもたらしている。また本委員会の委員長も、個人的ながら修正意見を持つて関係方面と折衝しておるということも聞いておる。なぜこういうことをやらなければならぬか。本委員会の委員長がばかだから、この法案を徹底的に研究する頭脳を持ち合せてないから、だからいい法律なんだけれども……

第7回国会 地方行政委員会 第32号(1950/04/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほど大臣が、平衡交付金というのは財源を地方に與えることによつてだんだん減らして行けるものだ。こういうふうに言われましたけれども、そういう考え方の中に、財源を地方に譲つて行けば行くほど、地方の財政というものがゆたかになるという考え方があると思うのですが、現実にはそういうふうにはなかなか行かないと思うのです。なぜならば、富というものがだんだん中央に集中して来ておるのが現実でありまして、大資本は小資本をどんどん駆逐して行きまして、いわゆる独占資本というものがだんだん大きくなつて来る。あるいは国家がそういつた小企業を買い上げて、そうして国家資本というものをどんどん大きくして行くとか……

第7回国会 地方行政委員会 第33号(1950/04/30、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は共産党を代表してこの本案に反対するものであります。  第一にこの法案は地方財政をますます不安定にし、地方行政の一般的水準をますます引下げるような結果になるであろうということであります。なぜならば国会の審議権をみずから放棄して、自由党の議員総会で決定したにひとしい地方税法は、財源を地方に與えると言つておりますけれども、実はとれない財源を地方に與え、それをとれるものとして平衡交付金額を決定するものだからであります。たとえば附加価値税というものは赤字の企業にも課税する。裸のものから税金をとれ、労働者の賃金とか家賃とか、地代とか、銀行の利息として支拂つたもの、そういうものに課税す……

第7回国会 地方行政委員会 第36号(1950/06/15、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 議事進行について……。今東京で非常にやかましい問題が起つておるんですがね。それは、たとえて申しますれば戒厳令下のような暗黒政治が行われております。組合の大会とか、職場大会とか、そういうものをもつちやならぬとか、二人以上の集会はPTAの会でも禁止するとか、何といいますか、憲法やその他で規定されている集会、言論の自由というようなものが、完全になくなつているというような状態が東京都で見られるわけです。こういうことにつきましては、これは国会としても相当重視しなければならない大きな問題であろう、と思うのです。さらにまたもう一つは、青年新聞という新聞に、齋藤国警本部長官が意見書を出してお……


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第8回国会(1950/07/12〜1950/07/31)

第8回国会 建設委員会 第2号(1950/07/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は増田大臣にちよつと御質問したいのです。とにかく川はなおさなければならない。川をなおすには何といつても金です。しかしその金にはいろいろ使い方があるのです。たとえば利根川にいたしましても、制限のある金をどこに使つたならば一番有効適切になるか、利根川のどこを握れば、その全河川に響いて、そうしてこれが有効的に働くかということです。ここに一つのポイントがある。ところがこういう点で金を使つているかどうか。こういう技術的な面は特にあとで河川局長からでもお伺いしたいと思いますけれども、とにかく利根川をなおさなければならぬ。小貝川にしても、鬼怒川にしても同様である。その砂防が大事であるなら……

第8回国会 建設委員会 第5号(1950/07/24、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 予備費の流用もけつこうですが、私はもつと根本的な問題があるのではないかと思う。この報告を読んでみても、やれ台風がどつちの方から来て、何ミリバールになつてということだけで、先ほど瀬戸山委員が申されましたように、昨年の災害の復旧工事がどういうふうに進んでおり、それに対して政府がどれだけの予算的措置を講じ、技術的にもその災害を未然に防止するためにどういう対策がとられていたか。さらに進んでは、九百九十億のこの公共事業費全般をどういうふうに使われる政府の方針であるか。少くとも河川に対する対策というものは、第一にやらなければならないことであるのに、不急不要の方面に、この貴重な金が使われて……

第8回国会 建設委員会 第6号(1950/07/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつと安本に聞きたいのですが、たとえば予備費などを出す場合に、一々関係当局にお伺いを立てて、オーケーをもらわなければ出せないようになつておるのですか、それともあなた方の自主性でどんどん出せるようになつておるのですか。その点をはつきり。
【次の発言】 そうすると予備金というようなものばかりでなくて、河川の改修費とか災害復旧費とか、こういつたようなものも全部そうなんですか。
【次の発言】 予算を出す場合に、たとえば鉄道などの場合では、どこそこからどこまで電化してほしいというような地元の陳情がある。こういうような場合に、予算の許す限りにおいて支出しなければならぬような状態が起る。……

第8回国会 建設委員会 第7号(1950/07/27、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡單に御質問しますが、第一條に「わが国の国際文化の向上に資する」とございますが、わが国における国際文化というものは具体的にどういうことなんでしようか。
【次の発言】 そういう意味でありますならば、こまかいようですけれども、わが国の文化の向上でけつこうだと思うのでありまして、何もわが国の文化が伝統的な文化のみに限られるものではなくて、文化はいつも交流するものでございまして、特にわが国の国際文化というふうにうたわれることに対しては、私どもとして、何か外国の文化のみが非常に貴重なものであつて、わが国には文化的な素質、伝統、そういうものもなくて、貴重なものは全部外国の文化だ、こういう……

第8回国会 建設委員会 第11号(1950/09/01、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 茨城県の災害の概略を申し上げたいと思います。八月の三日ごろから降り出して参つた豪雨で茨城県の各河川は全部一齊に氾濫いたしまして、茨城県下全体にわたつて莫大な損害をもたらしたのであります。すなわち久慈川、那珂川、それから霞ケ浦、北浦等に注ぐ各小河川、それから東仁連川、それから小貝川、さらに利根川沿岸の濕地帶、これらが全部冠水いたしまして、冠水、流失、埋沒した耕地は全耕地の一五%、水田においては全水田の二一が冠水したという状況でございます。このうち最もひどい災害を受けたのは小貝川の下流地区でございまして、ここの堤防が二百メートルばかり決壞して、そのために二千町歩以上の耕地が完全に……

第8回国会 建設委員会 第12号(1950/09/02、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私も時間がないという委員長からの注意もありましたから、簡單に大臣にお伺いいたします。  私は先ほど大臣が遊水池なんというものは、むやみにつぶすものじやない、こういう話がありまして、それに便乘するのじやないのですけれども、あの利根川の取手町の近くに田中遊水池があります。あの田中遊水池を、あれは多分建設省の方の予算だろうと思うのですが、あれに大きな堤防を築きまして、そのために茨城県側の方の堤防にも大きな圧力をかけます。茨城県側のたんぼにも大きな被害を及ぼしておりまして、茨城県側の農民からは、あれは怨嗟の的になつておる。同時にあの調節がきかないために、小貝川の方の川口にも相当大きな……

第8回国会 建設委員会 第13号(1950/09/11、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 田中遊水池の御答弁ではなはだふに落ちないのですが、たとえば堤防を置いて、一定限度の洪水が来たときにこれを越させることによつてピークを切る、そうすれば非常に効果があると言われる。効果があるならば、全国どこの遊水池もそういうような囲繞堤をつくつてピークを切る役目を果させたらよかろうと思うのですが、そういう遊水池は田中遊水池しかない。しかもあの田中遊水池の囲繞堤と申しますのは、本堤と同じくらいの高さにしておるということが一大問題なんであります。これが茨城県側の堤防に大きな圧力を加えておる。ピークを切るといいますが、ピークにならない前に水を遊水池の方に流せば、それだけ堤防の保全に役立……

第8回国会 建設委員会 第14号(1950/10/18、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 関連して……。ただいまの御答弁ですが、先ほど砂間君の質問はこういうのではないかと私は推測して、関連して質問したいと思うのです。たとえば生産を上げる、漠然と生産を上げるといつても、これはいろいろあると思います。たとえば大きく言いますと、日本は一体農業立国でやつて行くのか、あるいは工業立国でやつて行くのか、こういう問題でも電力をどういうところに開発して行くか、どのくらいの電力が必要であるかということが問題になる。だからそういう政策としての根本的な面、それをお伺いしたい。これが砂間君の御意見ではないかと思う。軍艦をつくるような工業を発展さして行くのか、飛行機工業を発展さして行くのか……

第8回国会 建設委員会 第15号(1950/10/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私の質問は、本日の議題であるキジア台風その他の被害に対する政府の対策を質問する、そういうのとちよつと違うのでありますが、御了解を得て質問したいと思うのであります。  第一には、この間千葉県の東葛飾郡の利根運河の工事に従事しております労働者を、約五百人突如として首切りをやつたのであります。工事を中止して首切りをやつた。どういうわけでこういう大きなことを建設省ではやつたか。建設省の自動車を三台動員して、それに約二百名からの警官を動員して、そうして労働者を五百人うむを言わさずに解雇した。これをお聞きになる皆さんは、そら始まつた、共産党が煽動したからしかたがない、こういうふうに思われ……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第5号(1950/08/31、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 現地の災害救助法が発動になつた地域を視察して、現地の住民はみんなむしろや何かを雨露をしのぐ道具にして、堤防に起き伏ししておる。雨が漏つてもそのまま、こういうような状態である。便所もありませんので、その付近で用を足すという状態であります。こういうことに対して、政府はテントを若干送つたというのですけれども、このテントはほとんど各官庁のいわゆる災害対策本部であるとか、救護班本部だとかが使つておりまして、罹災民はそのテントを使つておりません。こういう現状を大臣は御存じであつて、それに対してどれだけの努力をなすつたか、そこのところをまず第一にお聞きしたいと思うのです。  それから第二は……

第8回国会 災害地対策特別委員会 第10号(1950/11/18、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 農林省の方が来ていますから、実際の問題で簡單にお尋ねしたいと思います。小貝川の去年の決壞箇所の北相馬郡の高須村というところは、堤防の決壞によるいわゆるけどという草炭の層がたんぼの上に莫大におおいかぶさりまして、そのために相当広い耕地がだめになつておるのであります。ここへ相当の国庫補助をもつて復旧の工事が行われておるようであります。この場合に村の人たちはこの工事に労力を提出して、それにより災害によつて受けた被害を幾分なりとも補いたい。こういう希望を抱いておるにもかかわらず、伝え聞くところによりますと、村長が請負契約権をとりまして、そうして個人の土木組に請わせるというようなことを……


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第9回国会(1950/11/21〜1950/12/09)

第9回国会 建設委員会 第1号(1950/11/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 昨日の読売新聞ですが、国警福島県本部が、福島県の土木部の技師の高橋という人を公文書偽造、收賄容疑で逮捕した云々という記事が出ております。これは土木疑獄でありまして、県土木監督所長、土地改良事務所長、土木、耕地技師ら県吏員八名、町長を含む公吏二名、請負業者三名、合計十三名がアイオン台風による災害復旧工事不正事件に連座した容疑である、こういうふうになつております。こういう事件は、全国の新聞をつぶさに見て参りますと毎日のごとく出て来ておる問題なのであります。この間はまた石川県では、つり橋をわざと爆破さして人命をそこなつたというような事件も新聞に発表されております。こういうふうに災害……

第9回国会 建設委員会 第2号(1950/11/30、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 提案者に質問したいと思うのですが、先ほど提案理由の御説明の中で、松江市がいろいろな條件でたいへん恵まれた都市であるという印象を受けたのであります。すなわち風光は明媚であり、歴史的にも文化財が豊富であり、交通が発達しておる。そういう松江市でございますならば、何も国の保護を受けなくても、りつぱに松江市が発展しなければならないはずであるという印象を私は深く受けたのであります。なおそれだけの好條件に恵まれた都市が一体どこにあるだろう。私も提案者の御説明を聞いてまことにうらやましく感じました。そういう松江市がなぜ発展しないのか。観光施設が乏しいといいますけれども、需要があります場合には……

第9回国会 建設委員会 第4号(1950/12/04、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 提案者並びに政府の出席された方に若干御質問したいと思います。第一にこういう法案は、すべて外国人に利益を與える法案であります。そうして地方税によると国税によるとにかかわらず、日本国民の税金をもつてして外国人に利益を與えようという計画であるように存じておりますが、日本はまだ占領国であります。そういたしますと、講和條約の條件として外国人にそれだけの利益を講和條約締結前に與えるのでありますから、これを賠償として差引くということを政府として外囲に要求できるかどうか、その点をまずお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 とにかくこの問題は非常に重要だと思います。日本国民の税金は日本国民……

第9回国会 建設委員会 第5号(1950/12/06、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は政策の面で大臣にお伺いしたがつたのでありますが、もう時間がありませんから、ついでにお聞きしようと思つていたことをこの際簡單にお聞きしておきたいと思います。  一つは建設大臣が現在松本市で警察予備隊の招致運動を非常にやつておりまして、何でも資金が八百万円か集まつたそうであります。これに建設大臣も御関係だという一話を聞きましたので、どういうわけでその点に御関係なさつておられるか。  もう一つは十二月五日の日本産業経新聞に、「栃木県の治水工事起工式に出席した某大臣一行八名の鬼怒川温泉宿泊料の請求書が県庁へまわつて来たが、しめて五万三千円也、いくら何でも一泊一人七千円は多過ぎると……

第9回国会 厚生委員会 第5号(1950/12/05、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 五分ということでありますが、そういう制限は私不賛成です。五分でできれば打切りますが、できなければ少し延ばしていただきます。健康保険法の一部を改正する法律案ですが、健康保険という制度が、はたして実際にうまく運営されているものかどうか。うまく行つていないとすれば、どういうところに根本的な欠陥がありまして、それでうまく行つていないのか。しからばこの健康保険を改正するについては、そのうまく行つていないとこを、うまく行くように改正するのが、政府の立場であろうと思うのであります。健康保険が実施されておりますけれども、保険組合の財政が不如意で、なかなかお医者さんに金を払えなかつたり、いろい……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 建設委員会 第1号(1950/12/12、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 関連してちよつと質問しますが、残額の一千六百万円の支拂いを、昭和二十八年十二月までに返納させるという和解が成立したというのでありますけれども、不当の支拂いを受けている足利板金なるものは、それだけ余分な金をとにかくとつているのでありますから、当然そつくり返還できるはずなのに、なぜ二十八年まで延ばさなければならなかつたのか。現在国が国税を徴收する場合においても、これは納期限をはずすならば、差押えをしてでも強硬にこれを回收しておるという状態であるにもかかわらず、不当にとつておるから、当然返すべきものでありますのに、昭和二十八年十二月までというような気の長いことを、どういうわけでそう……

第10回国会 建設委員会 第2号(1951/01/31、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 河川局長にお伺いしたいのですが、北海道の直轄河川総合開発事業費というものと、それから本省関係の直轄河川総合開発事業費というものを比較いたしますと、北海道の方が一億九千万円で、本省関係が一億一千七百万円というように、こちらの万が少い。こういうように北海道に対して莫大な総合開発事業費というものが組んであるのであります。さらに道路を見てみましても、直轄道路改修費が十九億、これに対して北海道の直轄道路改修費が十三億であります。この道路の附帶事務費を見ましても、こちらの関係が六千七百四十六万円、北海道の道路関係の附帶事務費が五千四百万円というように、ほとんどかわらないくらいに道路の費用……

第10回国会 建設委員会 第3号(1951/02/02、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 大蔵省主計局で出しております昭和二十六年度予算の説明、これについて安本建設交通局関係の公共事業費に関連して、若干それ以外のものにもわたるかもしれませんが、質問して行きたいと思うのであります。  この予算の説明書によりますと、公共事業費は昨年度は見返り資金を含めて、官庁営繕などを入れまして一千百四十一億円になつております。本年度は官庁営繕などは公共事業費から除外しておりますが、これらを含めまして、昨年度と同じような意味で計算いたしますと、本年度の公共事業費は一千百五億になります。そういたしますと去年から比較いたしまして、全体として三十五億円の減額になつておる。ところがこの予算説……

第10回国会 建設委員会 第5号(1951/02/13、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほどからいろいろ御高説を拜聽しておりますが、しかし災害復旧費を減額した問題については、どうしても納得できません。昨年度の災害復旧費全体は二百六十二億であります。それから直轄が二十五億で、これを差引いて、それに三分の二という数字をかけたものが本年度の災害復旧の地方補助額百六十億ということになつております。建設大臣は、予防に重点を置くためであるとか、政策経綸を言われておりますけれども、実際に災害復旧費を算出する基礎は、昨年度の三分の二という数字をかけた程度なのであります。これは数字の上にはつきりしております。これは政策から生み出された数字ではなくして、無定見、無政策、乱暴きわま……

第10回国会 建設委員会 第6号(1951/02/20、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 地方団体が全額国庫負担の場合に責任観念がなくなつて全責任を国に押しつけるような結果になつて来る、これが弊害の一つである、こういうふうに言われましたけれども、これは三分の二あるいは四分の三というようなことになつても同じことが言えるのではないか、私はそう考えるのでありますが、その点はいかがでしようか。
【次の発言】 そういたしますと全額国庫負担がよいか、あるいは三分の二国庫負担がよいか、こういつたような議論の根拠となるべき理由としては非常に薄弱になつて来るのではないか。もつとはつきりした根拠があつて、すなわちこの前全額国庫負担制度が行われたときには、災害というものは天然自然の不可……

第10回国会 建設委員会 第9号(1951/03/06、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつと議事進行について……。ただいま田中委員から、参議院に経済調査庁の資料を生のまま出した。そのために野党がこれを政治的に悪用してたいへん困つておる。こういう御発言がありましたけれども、私はその点は自由党の政府が傷がつくから、お前たちのやり方が悪い。これは少し質問としてはおかしいような気もいたします。そういうことならば、自由党の総会へでも政府委員をひつばつて来て、大いに攻撃されたらいいと思う。やはり政府の関係機関は、国会に対して要求された資料を提出する当然の義務を持つているのでありますから、生のままであろうが、なるべく殺さない方がいい。生のままの資料を国会に提出するのはあた……

第10回国会 建設委員会 第16号(1951/03/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 こり法律案の第一条に、地方公共団体の財政力に適応するようにということがありまして、地方税収入が災害復旧費交付の一つの基準になるようでありますが、この税収入というのは、なるほど一応の目安にはなるかもしれませんが、地方財政平衡交付金法によつて、地方財政の基準財政需要額に足りない分を、政府が平衡交付金として交付して、従つて地方財政は一応平均にその財政の貧富の度合い、でこぼこというようなものをなくするような建前になつておるわけであります。現実にでこぼこがなくなつておるかどうかということはわかりませんけれども、平衡交付金を交付するということによつて、地方財政は一応でこぼこがなくなり、そ……

第10回国会 建設委員会 第17号(1951/03/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 大体三分の二の国庫補助だとか、あるいは全額国庫補助だとか、四分の三の補助だとか、いろいろ法律をかえましても、金が出るのは国家財政上やむを得ざる事態でというので、少しの予算しか組まないのでありますから、結果においては何の違いもないように私は考えるのであります。政府の出して来ました資料によりますと、二十二年度の災害が二十四年末において三十億残つております。それから二十三年度の災害が二十四年度末において三百七十三億残つておる。二十四年度の災害が三百四十九億、さらに二十五年度に起つた災害が四百八十三億、合計一千二百三十五億円という災害に対しまして、二十五年度交付した国庫負担額は二百九……

第10回国会 建設委員会 第18号(1951/03/31、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 まず第一に、国際親善文化観光都市というふうにうたつてありますが、そもそも国際親善ということはどういうことでありますか、提案者にお伺いいたしたいと思います。
【次の発言】 「国際親善と国際文化の交流を盛んにして世界恒久平和の理想の達成に資する」ということがこの法律の大きな目的になつておるのでありますが、単に外国人が高原美を愛するために、そこに別荘を建てたりすることで、はたして世界の恒久平和を達成することができるか、どの程度に世界の恒久平和に寄与することができるものなのか。根本的には世界の恒久平和はどういう方法によつて達成されるか、その中において何パーセントの比重をこの国際観光都……

第10回国会 建設委員会 第22号(1951/05/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この法案の第五条、第六条、第七条、第八条等に、官庁の庁舎はこうなければならぬということがきめられておりますが、これによつて現在の予算に対してどういう影響を及ぼしますか、この点を承りたいと思います。予算を増額しなければならぬと思いますが、どの程度の増額を必要とすることになるかということを一つお伺いいたします。
【次の発言】 経費節減になればけつこうだと思うのですが、実際には不燃材料でつくらなければならぬ、防火建築でなければならぬ、それも庁舎がそういう規定に適合しない場合には、各省各庁の長に対して、改築、移築、修繕、模様がえ等の必要な措置を勧告することができる、こういうような規定……

第10回国会 建設委員会 第23号(1951/05/21、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつとお伺いしたいのですが、徴収すべき清算金というのと、交付すべき清算金というのは大体同額になりますか。
【次の発言】 そうすると、全国の特別都市に交付するに必要な清算金の総額というのは、どのくらいになりますか。
【次の発言】 交付すべき清算金ですから、これは一日も早くもらいたいでしようから、政府の方で融資の道でも講じて―どつちみち融資を受けるのですから、融資の道を講じて、徐々に分割交付して、借金を埋めさせて行く。こういうこともできるのだろうと思いますが、その点を御研究なすつたのでございましようか。
【次の発言】 土地をそういう区画整理のために提供するような人の中でも、いろ……

第10回国会 建設委員会 第24号(1951/05/22、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私はこの法案に共産党として反対するものであります。  特別都市計画法による実施の状況を見まするに、要するに運用道路ともおぼしきよううな広い道路をつくつたり、あるいは官庁敷地をつくつたり、あるいは広場をつくつたり、そういうことのために、人民の家屋を強制的に立ちのかせ、あるいは土地を強制的に収用する、こういうようなことが至るところに行われておるのでありまして、この法律はこの都市計画が施行されておるところの多くの住民にとつて非常な苦痛を与えておるものなのであります。問題はその家を立ちのかせ、あるいは土地を収用する場合の補償という問題でありますけれども、これは最近問題になつております……

第10回国会 建設委員会 第25号(1951/05/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は、この法案が提出されるにあたりまして、これに非常に関係のある小貝川のつけかえ工事の問題、この問題を、提案者よりもむしろ建設省当局の方にお伺いしてみたいと思うのであります。  この問題は、土地收用法を本委員会において審議する上において、非常に参考になるものであろうと思うのであります。五月二十二日の夕刊毎日新聞に、「川に浸したら突殺す町長頭に郷土防衛隊も結成」というセンセーシヨナルな見出しをもつてこういうことが報道せられておるのであります。この新聞にはこういうふうに書かれております。「利根川沿岸住民を水魔から護る小貝川背割堤新放水路計画は、人口三千の茨城県布川町の大半を河底に……

第10回国会 建設委員会 第26号(1951/05/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 提案者にお伺いしたいのですが、この住宅を建てる場合に、国が規格を統一しいたしまして、物資の調達計画を立てて、そうしてその計画に基いてA、B、C、Dぐらいの規格をつくつて、これで国がまず大々的に住宅を建ててしまう。そうしてそれを年賦あるいは月賦で償還させる。こういうようなことをやりますと、個人々々が、借りられない金を無理算段をして頭金を借り、住宅公庫に行つて頭を下げるというようなことをやるよりも、非常に便利だと思うのでありますが、そういう点を勘案して、この住宅金融公庫法の一部を改正する法律案をつくつた方がよかつたのではないか、こういうふうに考えるのでありますけれども、その点、い……

第10回国会 建設委員会 第29号(1951/05/31、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 講和をやつてからアメリカが日本に一定期間、あるいは無期限かもしれませんが、進駐する。そしてこれに対して基地に使用する権限をアメリカ軍に与える、こういうような問題があります。あるいは基地を新しく設けることに対しても権限を与えるようなことになるかと思います。こういう場合の土地収用は、この法律の権限外になりますかどうか、それをお伺いいたします。
【次の発言】 それはおかしいと思います。日本は講和して独立国になるはずなんです。基地を提供する場合に、当然日本国の責任において基地をつくつて、これをアメリカの兵隊さんに貸す、こういうことになるのではないかと思うのであります。そういう場合に当……

第10回国会 内閣委員会 第16号(1951/05/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつと質問したいと思うのですが、議員提案として出されました以上は、一応は政府に対する配慮ということも、立場々々によつてございましようけれども、沿岸住民が一日も早く北上川の治水の根本的な改革を欲している以上、十年間というのは少し長過ぎるじやないか。これはできれば三年あるいは五年ぐらい――五箇年、計画ぐらいででき得るような、議員提出ならば、そういう立場からやつた方がよかつたのではなかろうかと思うのでありますが、どういうわけで十年計画にされたのでありましようか。
【次の発言】 現在の政府の資金配分計画あるいは財政計画によりますと、とてもとても十年でもできないようでございます。利根……

第10回国会 内閣委員会 第17号(1951/05/27、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 最初に委員長に希望を申し上げておきますが、先ほど地方、大蔵両委員会からの申入れを三対一で否決し、拒否することに決しましたけれども、その理由として委員長は、会期が明日一日しかないからというわけでありました。ところが運営委員会の方では、五日間会期を延長されたそうでございます。そういうわけですから、委員長の方でこの運営委員会の方をお取調べ願いまして、会期が五日間延長されたのでありますし、明日一日しかないというわけで、合同審査を拒否したのでありますから、この点をもう一ぺん十分各位に諮られまして、また与党部内においても十分御相談いただきまして、愼重審議される意味において、両委員会の共同……

第10回国会 内閣委員会 第18号(1951/05/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は日本共産党を代表いたしまして、本法案に反対するものであります。増田建設大臣は、北海道の公共事業費をかなり増額したということを大いに自慢いたしております。しかしながら、たとえば十三億円の開拓費を投入することによつて、新規に入植する一千七百戸の農民の生活がはたしてどれだけ保障されているかということは、これまで北海道に入植した開拓民がどんな悲惨な状態にあるかという現実を見れば、あまりにも明白ではないかと思うのであります。すなわち政府の一貫した農業政策、低米価、重税、あるいは高い工業生産物価、鋏状価格差の問題、それらに加えまして、北海道の特殊的な気候、土質から来るハンディキヤツプ……

第10回国会 農林委員会 第17号(1951/03/07、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡單に御質問したいのですが、第一に、先ほど農林大臣から、本委員会で、農業方面に外資を導入するというお話を承つたのでありますが、食糧庁長官として、農林大臣からそういう抱負の一端でも伺つたことがありましたかどうか、その点を最初に伺いたい。
【次の発言】 次に日本の食糧需給計画で、輸入食糧の占める割合は非常に多いと思いますが、その輸入食糧の最近の入荷の状況、今後の見通し、価格、こういうものにつきまして、最近の状態をお知らせ願いたいと存じます。
【次の発言】 今後その輸入食糧も引続き入つて来る見通しが立てられるでありましようか。それとも何らかの、たとえば米國の軍事事情というものが反映……

第10回国会 農林委員会 第18号(1951/03/08、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この法律の第一条に「この法律は、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位の向上に寄与するため、」とうたつてあるのでありますが、一体何が日本の農業生産力の発展を阻害し、農業経営の合理化を阻害し、農民の地位の向上を阻害している有力な原因であるかということについて、政府の方では、どういうふうに考えておられるか、その点を第一にお伺いしたいと思います。
【次の発言】 そういたしますと、政府といたしましては、現在としては何が日本の農業生産力の発展を阻んでおるかということについて、的確な考えは持つていないものと私ども了知してよろしいものなんでしようか。


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第12回国会(1951/10/10〜1951/11/30)

第12回国会 建設委員会 第4号(1951/11/12、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この問題はぼくにやらせてください。総合開発の方で時間をとつてしまうと、ぼくの質問はわずか三分でございますから、池田君、簡単に願いますというのが、これが委員長の議事運営上の今までの常套手段なんです。だからぼくは反対だ。これは質問通告順にやつてもらわなければ困る。
【次の発言】 総合開発けつこうですけれども、きよう一日で総合開発の問題を委曲を盡すということは困難だろうと思う。従つて総合開発の質問時間を何分というふうに限定されまして、その残りを私にまわしてくれる、こういうことならば了承いたします。
【次の発言】 私も最初に総合開発の問題でお伺いしたいのであります。私はたとえばこの電……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 建設委員会 第1号(1951/12/14、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ちよつと大臣に御質問したいと思います。災害復旧を促進するのは金の問題もありますが、何といつても人の問題であります。建設省の地方の現場の職員の人たちが献身的に災害復旧に涙ぐましい努力をしておるということは、われわれいろいろなことから知つております。これらの人たちが、何でも今月の四日ごろから建設省内で大臣に面会して、生活の窮状を申し上げ、年末手当をもつとふやしてもらいたい、こういういわゆる年末斗争を展開しておるのでありますが、これに対しまして建設大臣は、ちようど高知県の選挙運動の方に出かけたそでありまして留守でありました。人事課長やその他が出て来て、大臣に会わせろと言うと、今大臣……

第13回国会 建設委員会 第3号(1952/01/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 最初に資料を要求しておきたいと思います。事業量の比較表として、二十五、二十六、二十七年度の事業量がどういうふうにふえておるのか、減つておるのか、数字的に表わしてもらいたい。さらに鉄鋼、セメント、木材等の基礎資材を二十五、二十六、二十七年度にどれだけ使つているか、使う予定であるか、それから二十五、二十六年度と人夫を何人使つておるか、二十七年度においては何人使う予定であるか。この基礎資材がわかりませんと、本年度の予算を検討することができないわけですから、できるだけ詳しくこれを出していただきたい。もう一つ、第二の資料としては、土地収用による補償額が本年度相当額に上るのではないかと思……

第13回国会 建設委員会 第5号(1952/02/08、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く建設省関係命令の措置に関する法律案について、議事進行の発言を許されましたので、若干政府に対する質疑をかねて申し上げたいと思います。問題点を申し上げますから、答弁はあとにしでもけつこうですが、委員長としてどういうふうにお考えになつておられるか、というのはたとえば独立国になると、日本の空もやはり日本のものなのです。従つて外国の飛行機が日本の空に飛んで来て空中写真をとることは独立国として許されないのです。これは一体どういう法律があるのか。そういう法律の裏づけがないのに、外国人が空中写真をとるという前提のもとにその写真を利用するという……

第13回国会 建設委員会 第6号(1952/02/14、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この前の委員会で議事進行について発言しておきましたが、連合軍から貸与される空中写真を利用するという政令でありますが、講和後日本が独立国になつた場合に――実際の独立国といえるかどうかは知りませんが、ともかく独立するんだといわれております。ほんとうに独立するとなれば、外国の飛行機が日本の上空を飛翔するということは許されないことでなければならぬのであります。従つて特定の外国にわが国の上空を飛翔し、国土を撮影するという権利を与えるという国内法がない限り、空中写真を利用するという法律をつくることはできないのではないかと考えるのでありますが、この点に関する政府の所見を承りたいと思います。

第13回国会 建設委員会 第7号(1952/02/19、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件に基く特別調達庁関係諸命令の廃止に関する法律案に共産党は賛成いたします。  昭和二十年勅令第六百二十五号同じく昭和二十年勅令第六百三十六号、これは政府の説明によりますと、実際に適用したことはなかつたと言われておりますけれども、しかしながら実際に土地を接収する場合に、自由契約を承諾しない場合には、この二つの勅令を発動することによつて、強制的に収用するぞという恐喝によつて土地、建物を接収していたのでありまして、この二つの勅令は明らかに土地、建物の接收に有効に働いていたのであります。その結果、日本の人民は非常な苦悩をなめざるを得なかつたの……

第13回国会 建設委員会 第8号(1952/02/22、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 いろいろ説明を聞いても、まだ資料が十分に出ておりませんから、質問はあとにいたしまして、資料だけ要求しておきます。第一に住宅の不足数です。一は不良住宅の数、二は遠距離通勤者としてどうしても勤務地の付近に住宅をほしいという者の数、三は人口の増加あるいは分家、結婚等によるところの不足数、つまり住宅の自然需要増ともいうべきものと思います。第四に風水害あるいは火事による減耗、第五に自然に腐朽して減つて来るいわゆる自然耗といつた項目についてお知らせ願いたいと思う。  次に住宅の増加の問題ですが、どのぐらい住宅がふえているか、つまり自力で建設しているものがどのくらいか。第二に金融金庫を利用……

第13回国会 建設委員会 第11号(1952/03/14、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 最初に建設省住宅局から出しております住宅問題資料、これについて質問したいと思いますが、この資料によりますと、住宅の不足が大体三百十五万、こういうふうに出ております。さらに住宅の自然需要増、それから災害等による喪失、それから老朽消粍による需要増、こういうものを加えまして、大体三百七十万戸くらいの不足が出ておるようでありますが、私はこのほかに、さらに大都市周辺に住宅を建てたいけれども建てられないので、往復六時間ないし八時間も汽車に乘つて、そうして東京の職場へ働きに来ている、こういうようなものが非常に莫大に上つているのではないかと思うのです。たとえば水戸近辺あたりから川崎方面の工場……

第13回国会 建設委員会 第12号(1952/03/18、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この際大臣に、今非常に大きな問題になつております小貝川の合流点つけかえの問題について所信を承りたいと思います。この問題は、益谷建設大臣時代からの問題でありまして、小貝川の利根川に対する合流点をつけかえる案は、何べんか変更されまして、今度小貝川の並流背割堤案というものが建設省案となりまして今日に至つたのであります。これに対して地元民は非常な反対をしております。この反対意見に対して、県庁でもまた建設省でも地元の人たちを納得させるような説明をこれまで何らやつておらないのであります。そして最近に至りまして、土地收用令を発動して、強権によつてくい打ちをやつておるやに聞いておるのでありま……

第13回国会 建設委員会 第13号(1952/03/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は今利根川治水と関連いたしまして非常な問題になつておる小貝川合流点のつけかえ工事問題について当局に質問いたしたいと思うのであります。  その前に断つておきたいのでありますが、私は決して小貝川合流点のつけかえ工事に故意に反対するものではなくて、むしろ小貝川の水害を根絶する一つの方法としてきわめて適切な工事である。しかしながら現在の建設省の案は、これは今までの経過から見て技術的にも、あるいはその裏面の事情から見ても納得できがたい、そういう観点から建設省に質問したいと思うのであります。  市川町長の山田正雄君がいろいろなパンフレツトを出しておりますが、この山田町長も、必ずしも小貝……

第13回国会 建設委員会 第14号(1952/03/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 道路をつくつて通行者または利用者から料金を徴収するという考え方ですが、今までの道路というものに対する考え方は、空気か水みたいなもので、これを利用する者はすベてただである、こういうところに、つまり公道というものに対する概念といいますか、鉄道や飛行機に乗るのとは違つた概念でありますが、それが今度は料金を徴収することができるというような法案をつくるに至つた政府の考え方をまず説明していただきたいと思います。
【次の発言】 そういうことで道路が新しく公衆の利便のためにつくられて行くということが、ほんとうに公共の福祉のためになるかどうかという問題は、これはあとまわしにいたしまして、第三条……

第13回国会 建設委員会 第15号(1952/03/27、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 法律では連合国軍人等に賃貸する住宅を建てるのだ。こういうふうに第一条の目的にうたつているわけです。ところが実際には賃貸住宅には一軒大体百五十万ぐらいかかつておるという勘定です。日本の人民の家を建てれば、一軒で十軒も建つような莫大な額のもので、それからどのくらい家賃をとるのか知りませんが、十二年ぐらいで回収する計画で家賃をとる、こういうふうに法律はできておるのですが、昭和二十六年の五月から実質的に家賃はとつておらぬ、こういうことになりますと、これはもうこのときに、この瞬間から法律違反をやつたことになるのです。だから当然このときに、当局は国会に対して承認を求める措置をとるべきでな……

第13回国会 建設委員会 第16号(1952/03/28、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 ただいま瀬戸山委員からも質問がありましたが、たとえば関門トンネルの場合、ほかに通行し得べき道路はないわけであります。第三条の第一項第二号によりますと、「通常他に道路の通行又は利用の方法があつて、」こういうふうにあるのでありますから、渡船場の場合は、これには該当しないわけであります。だから関門トンネルを有料にするということは、明らかにあなたがつくつた法律に違反することになるのでありますが、この点はいかがでございますか。
【次の発言】 渡船場も道路である。そういう概念からこの道路というものを理解するわけですね。そうすると、やはり第三条の問題ですが、一項一号の著しく利益を受けるとい……

第13回国会 建設委員会 第17号(1952/03/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は日本共産党を代表いたしましてこの法律案に反対するものであります。  国民が税金を納めるのは、その税金で国民の必要な道路であるとか、あるいは住宅であるとか、あるいは病気になつたときに国の方でなおしてもらいたいという考えから納めているのであります。ところがそういつた税金は全然別の方に使われてしまつて、そして道路を通るにも金をとる、橋を渡るにも金をとられる、こういう考え方がこの法律案の中に含まれているのでありまして、まことにこういう法律はきわめて国民の要望とは縁遠いばかりでなくて、国民をばかにしている法律案であるといわなければならぬと思うのであります。で、この中にこういう考え方……

第13回国会 建設委員会 第20号(1952/04/16、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 昨日村瀬委員からの質問に対しましてこういう答弁があつたように聞いております。大体この土地收用法を準用するという場合はごくまれな場合である。百のうち九十九まではお互いの折衝で何とか解決ができそうである。従つてまず百のうちの一つが強権をもつて收用するというようなことになるのであろう。こういうような答弁をされているように私聞いたのでありますが、実際にどういうことになりますか。全部強権で土地收用法を適用しなければならないことになりますか、その点をひとつお伺いいたします。
【次の発言】 大体日本の国民が貸してもよろしいという意思があるとするならば、こんな法律をつくる必要はない。そんなら……

第13回国会 建設委員会 第22号(1952/04/22、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 道路法を新しくつくり直すというからには、そうしなければならない原因がたくさんあつてのことであろうと思うのであります。そこで最初に本法案とは直接関係のない、いわゆる彈丸道路と称するものについて提案者に御質問したい。つまり本年度の予算に二千万円かの調査費が組まれておる東京・神戸間の彈丸道路、自動車で五時間でもつて達することができるというこういうすばらしい道路の計画があるようであります。これは一級国道で、しかも高度の技術を要するという国道になるのでありましようか、それとも別な範疇に属する道路になるのでありますか、この点をお伺いしたいと思います。

第13回国会 建設委員会 第24号(1952/04/25、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この間の新聞に、農林省が農地の補償価格について発表しているのを見たわけであります。それによりますと、農林省では、開拓地その他の農地を駐留軍のために接収された、そういつた土地に対して、大体標準農家一町一反の者に対して二百八方あるいは二百九万、これはどちらか忘れましたが、そういうふうに発表しておりましたけれども、農林省がそういうふうに発表するからにはやはり調達庁に対して何らかの交渉なり、打合せなりがあつたものであろう、こういうふうに考えるのでありますが、この点はどうなんですか。
【次の発言】 農林省がそういつたような一町一反の農家に二百万以上の補償をするというような発表をするから……

第13回国会 建設委員会 第25号(1952/04/26、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は日本共産党を代表いたしまして、反対の意思を表明するものであります。この法律は名目だけとはいいながら、日本が独立し、その独立後に施行される法律であります。しかるにこの法律は日本国民のための法律ではなくして、明らかにアメリカ軍のための法律なのであります。すなわち駐留軍の用に供するために、日本の農民の土地を無制限に、無期限に使用せしめ、収用するという、そういう法律なのであります。そもそも日本国とアメリカ合衆国との間に結ばれた行政協定なるものは、これは明らかに條約でありまして、国会の承認を経るべきものであるのでありますが、国会の承認なくして政府がかつてにきめた行政協定は、明らかに……

第13回国会 建設委員会 第27号(1952/05/06、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 この法律では政令にまかせてある部分が非常に多いので、道路局長に質問したいと思うのでありますが、たとえば第四条、第五条、第六条の一級国道あるいは二級国道、こういうものは具体的に日本のどことどこが一級国道になり二級国道になるのか、これを答えていただきたい。
【次の発言】 提案者が一級国道と二級国道にわけた、その理由を説明していただきたい。
【次の発言】 法律をつくる場合には、実在する道路網を全然頭の中に入れないで、観念的に頭の中で法律をつくるというようなことは絶対にあり得ないことだろうと思います。やはり具体的に、日本の道路網はどういうふうにすべきかというような観点から法律案がつく……

第13回国会 建設委員会 第28号(1952/05/07、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 提案者に質問いたしますが、宅地建物取引業を営んでいる業者は、大体どのくらいの数がありまましようか。そういう基礎数字について、願わくは政府当局の方から、建物業者がどのくらいいるか、どういう不正を働いておるか、こういう実相を御報告願えれば、この法案に対する質問をする上に非常に参考になりますので、まずその点を明らかにしていただきたいと思います。
【次の発言】 もう少し、たとえばこの法律をどうしても出さなければならないという、そういう客観的な條件となつているいろいろの事実、それは新聞や何かでもその片鱗はうかがえるのでありますけれども、それがどの程度の規模においてそういう不当な行為がな……

第13回国会 建設委員会 第29号(1952/05/10、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 簡潔に質問しますが、この法律を出さなければならない第一番の原因はどこにあるのですか。普通の国家公務員として扱つてどういう不便があるのでありますか、その点をお伺いしたい。
【次の発言】 この法律によりまして、憲法に認められておる団体交渉権というようなものが不当に制限されるような結果になりやせぬか、こういうようなことを憂えるものでありますがこの点についてお答えを願いたい。
【次の発言】 駐留軍の労務者といいますけれども、実際に雇用しているものは国なのであります。国に雇用されているのでありますからして、政府に対して団体交渉をするという権利は当然駐留軍労務者は持たなければならない、ま……

第13回国会 建設委員会 第30号(1952/05/14、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 きようは少し総括的なことを質問しておきたいと思うのです。第五條を改正するのでありますが、こういうことになりますと、今後政府は一般会計から出資をしない、こういうふうに理解されるのでありますが、この点はどういうふうになるのでありますか。
【次の発言】 それはどうも受取りがたい。なぜかと申しますと、たとえば「第五條第三項は予算に定める金額の範囲内で、公庫に出資することができる」ということで、しなければならないという規定ではないのであります。従つて政府の一般会計から今後も引続き出資しようという意思があるならば、この三項を削る必要はない。ほつておいてもいいはずなのです。それをなせ削るか……

第13回国会 建設委員会 第34号(1952/05/22、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は地代家賃統制令との関係をまず御質問したいと思うのですが、地代家賃統制令というものは、政府が庶民が非常に高額な地代家賃の負担に耐えかねているのでこれを何とか押えたい、こういうような意味から統制令が出ていると思うのであります。しかるに公庫の場合にはこれにかかわらずということになると、これは政府みずからが地代家賃の統制を乱して行くということになる。そうして自然に地代家賃統制令が全体としてくずれて行く、こういう結果になると思うのでありますが、この関係について御説明願います。
【次の発言】 たとい新築の家屋には統制がないといたしましても、一応この地代家賃統制令で定められている家賃の……

第13回国会 建設委員会 第37号(1952/05/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 速記をとめてください。

第13回国会 建設委員会 第40号(1952/06/05、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 こういつたようないわゆる議員提出法案なるものが予算措置を伴わぬ場合には、いろいろ聞賭があるようでありますが、はたして予算的措置の裏づけが可能であるかどうか、この点について提案者に御質問したいと思うのであります。可能であるならば、どの程度の予算的措置が現見通しできるか。
【次の発言】 現在の予算の範囲でも、事業年度を延ばすとか、そういつたことによつて、この法律は何ら矛盾なく施行できる、こういう御説明でありますが、なるほどそうでございましようけれども、それではこの法案を出した効果というものがなくなるというふうに考えられるわけでありまして、どうしても予算的措置が伴わなければ、画龍点……

第13回国会 建設委員会 第46号(1952/06/30、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 第一に知事さんにお伺いしたいと思うのですが、この茨城県提出資料の二の「建設省の背割提案確立迄の経過概要」でありますが、これは、「太平洋戦争の熾烈化と共に諸般の状勢は河口付替に一頓挫を招いたのである。」ここまではたいへんこまかくできておりまして、その後はわずか十行足らずの文章しかないのでありますが、ここが私どもとして非常に知りたいところではないかと思うのであります。先ほど目黒さんは、今度の案が最後的に決定したのであつて、それまでの第一案とか第二案というものは単なる仮定の案であつたのだというふうに言われましたけれども、実際には、茨城県で総合開発委員会を開いた場合のその提案の仕方、……

第13回国会 農林委員会 第40号(1952/06/05、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 こういつたようないわゆる議員提出法案なるものが予算措置を伴わぬ場合には、いろいろ聞賭があるようでありますが、はたして予算的措置の裏づけが可能であるかどうか、この点について提案者に御質問したいと思うのであります。可能であるならば、どの程度の予算的措置が現見通しできるか。
【次の発言】 現在の予算の範囲でも、事業年度を延ばすとか、そういつたことによつて、この法律は何ら矛盾なく施行できる、こういう御説明でありますが、なるほどそうでございましようけれども、それではこの法案を出した効果というものがなくなるというふうに考えられるわけでありまして、どうしても予算的措置が伴わなければ、画龍点……


池田峯雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院24期)

池田峯雄[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1949/05/04、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほどからの本多大臣の説明を私聞いておりますと、今回の建設省の機構を改正する法律を上程する一般的方針はあくまでも行政整理にあり、言いかえれば人員の縮小にありと理解されるのでありますが、現在の建設省において行政整理が非常に困難であることは、前質問者もすでに指摘している通りであります。すなわち昭和二十三年度においてすでに八千四百七十五名も人員を整理しておるし、さらに現在欠員率はわずか一%であつて、道路局などにおいては毎日十時から十二時ごろまで残業をしているという実情にあるのであります。さらに建設省として今後やつて行かなければならない仕事は、道路荒廃もまことに憂うべき状態にあります……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 文部委員会建設委員会連合審査会 第1号(1949/11/29、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私は先ほどからの政府委員の教育の自主性という問題、これはやはりむりもない御意見のように考えられます。実際、地方の学校の教職員の人たちが、地方ボスに頭を下げて、どうぞ学校をつくつてください。で、つくつたはいいけれども、実際おそまつな建築で、三日もたつと雨が漏る、あるいは大風が吹くと倒れるというような学校しか建ててくれない。これば何とか自分たちの力で、りつぱな学校を建ててみたい。ガラスを入れてくれと言つても、入れてくれない、自分たちで入れてみたい、こういうお考えになるのは、まつたくむりからぬお考えであろうと思うのであります。そのお考えに対しては、私ども十分納得できるのでありますが……

第6回国会 文部委員会建設委員会連合審査会 第2号(1949/11/30、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 教育員会が建設部門を受持つというようなことになつた場合、教育委員会として、国庫の補助金も少ないし、地方財政もきゆうくつで、そして金が思うようにまかせないという場合に、たとえば銀行から金を借りたとか、あるいは場合によつては外国の資本家が教育委員会に金を貸すとかそういつたことが日本の法律で、あり得ることであるかどうかということを、政府委員の方にお伺いしたい。
【次の発言】 ないと思いますじやなく、現在の法律で、そういうことができるようになつているかどうかということを、お聞きしておるのです。
【次の発言】 ございませんじやなく、現在の法律でやろうと思えばできるかできないか、こういう……


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第10回国会(1950/12/10〜1951/06/05)

第10回国会 大蔵委員会農林委員会水産委員会通商産業委員会連合審査会 第1号(1951/03/13、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 今回の改正の理由として「戰後の激変せる国内経済事情に対応し、且つ、関税引下げの国際的動向に順応するため、」という理由がうたつてありますが、しからば農産物輸入に対して、この方針のもとに改正されたその根本的理由をまず第一に承つておきたいと思います。
【次の発言】 それで政府の提案理由説明書の第四点に先ほど主税局長の説明のようにわが国の農業の特殊性を考慮いたしまして、これを保護するため、適当な関税率を設ける、こういうことがありますが、しからばわが国の農業の特殊性というものはどういうふうにお考えになつておちれるのか、その点をまず、伺いたいのであります。

第10回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第1号(1951/03/14、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 私はこの合同審議会でこの問題を取上げるごとになつたいろいろな経緯については若干承知しておりますけれども、まだ納得の行かない点があるのであります。と申しますのは、先ほどの田中委員がいろいろ申されました点、これはまた一応ごもつともな点があろうと思うのでありますが、第一に政府が経済調査庁法の一部を改正する法律を提案した理由をもつと詳細に本委員会に説明される必要があるのではなかろうかと思うのであります。すなわちこの経済調査庁の査察権といいますか、そういうものを存続しなければならないほど、特別調達庁の中には非常な不正がある。これをそのまま看過することはできないのであります。会計検査院が……

第10回国会 内閣委員会建設委員会連合審査会 第2号(1951/05/23、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほどからの提案者の御説明を伺つておりまして、提案者の熱意に対して、私も非常に敬意を表するものであります。提案者の趣旨はよくわかります。しかしながらその提案の御趣旨が幾らよくつても、その法律が提案の趣旨とまつたく反対のものに転化してしまうということは、これはままあることでございます。たとえば日本の軍国主義者を追放するという追放令が、逆に最も民主的であり、平和的である共産党員を追放するという、こういう反対なものに転化する例はままあるのでございます。  そこでそういう観点からひとつ私は質問したいと思うのでありますが、第七条であります。第七条に、利根川開発計画と国土総合開発計画との……


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第13回国会(1951/12/10〜1952/07/31)

第13回国会 経済安定委員会建設委員会連合審査会 第2号(1952/04/24、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 最初総括的にちよつと質問したいと思います。国土総合開発というようなことに政府が非常に力こぶを入れております。ダムをつくる、電力を開発するというようなことが、やはり総合開発の一つの大きな中心点になる。この電力を開発することによつて雇用量を増大し、生産量を擴大して行くということでありますが、現在の世界経済の関連において、そういう雇用量を増大しあるいは生産量を擴大し、国民水準を向上させるというようなことは、われわれが考えるところによりますと、非常に可能の薄いような情勢にあるのではないか。たとえばアメリカなどにおいても相当の企業が操業短縮をやつているというような情勢である。こういう情……

第13回国会 通商産業委員会建設委員会経済安定委員会連合審査会 第6号(1952/04/03、24期、日本共産党)

○池田(峯)委員 先ほど自由党の田中さんからも、今度の電源開発促進法案は、アメリカのTVA開発あるいはソヴエトのドニエプル発電等と比較いたしまして、きわめて雄大な構想をもつて始められたものであるというような自画自讃が行われたのであります。しかしながらアメリカのTVA計画というようなものは、当時のルーズヴエルト大統領のニュー・デイール政策を基礎にして生れたものでありまして、国内市場の拡大ということを目途としたものであろうかと思うのであります。つまり当時の生産工場を救うために労働者の賃金を引上げ、これを基礎にして発電計画を大々的に行う。あくまでも国内市場の拡大ということが目標であつたろうと思うので……



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データ更新日:2023/02/05

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