このページでは下川儀太郎衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○下川儀太郎君 夢を現実化することが芸術家であるならば、独禁法の改正を含んだ五大法案の中にフアシズムの夢を盛らした吉田総理も、異なれる意味においての偉大なる芸術家と言うことができるでしよう。ただ、その作品と影響が、人民の怨嗟の的になるか、後世の歴史家の物笑いになるか、未完成交響楽になるか、それは第二として、われわれは、この独禁法に盛られた反動性について、その内容を検討批判しつつ質問いたすものでございます。(拍手) 質問の前に明確にしておきたいことは、われわれ日本社会党が多年主張し来りました社会主義的計画経済をもつてするならば、現行の独禁法も、あるいはまた改正案も、いずれも資本主義柱済の矛盾と……
○下川委員 経済政策の基本方針についてプリントをいただいたのですが、もう少し数字やあるいはパーセンテージの裏づけられたものをほしいと思います。ということは、われわれ一年生議員でございますので、研究あるいは調査その他についていろいろとさしつかえを生ずるので、この点特にお願いいたしたいと思います。同時に、先ほど前田君から中共問題が述べられというけれども、この基本方針の中の「東南アジア等との国際的経済提携を強化し、」この中にやはり中共貿易は強く打出して行くべきではないか、かように考えております。ということは、先ほど大臣が痛しかゆしの中共問題に関する答弁をなさいましたけれども、今後の基本的な経済政策の……
○下川委員 今後の電源開発の審議にあたりまして非常に参考になると思いますので、昨日建設委員会でちよつと問題になりました只見川の水利権の問題につきまして、そのいきさつを具体的にお話し願いたいと思います。問題は、東京電力の持つておる既得権の問題なのですが、これが抹殺されて、その当時存置されていた公益委を省いて、閣議において天くだり式に東北電力に許可になつた。これが目下係争中のようでございますが、その点に関して参考までにひとつ御説明願いたいと思います。
【次の発言】 本流案、分流案の問題は別として、この水利権が変更された問題は、これはいろいろ早期電源開発の問題に関連することもあろうと思いますけれども……
○下川委員 前回保留しておりました只見川の水利権の問題に関しまして建設大臣に二、三質問いたしたいと思います。この前建設省の事務当局に聞きますと、従来持つておつた只見川の水利権が東京電燈となり、東京電力となり、それが東北電力に変更されたについて大体四つの理由をあげております。第一は準備態勢が整つていること。それから第二には東北電力が好意的であつたという点。第三は地理的に見て旧東京電力の人々も東北電力におるから調査その他が非常によくなつておるという点。それから第四は下流に東北電力の既設発電所があるから、総合的に開発に非常に都合がよいというような点。この四つの点のうちで、下流に既設発電所が東北電力に……
○下川委員 大分質問者が多岐にわたつて質問されたと思いますが、簡単にお伺いします。この改正案の作成については、現実の実害が生じてつくられたと思うのでございますが、貿易カルテルに関連して、貿易方面において、こういうカルテル結成までに持つて行かなければならぬという、その実害の状況について具体的にお伺いしたいと思います。現在の独禁法がどの程度に改正しなければならなかつたか、そういう実害の点について貿易の例をとつて御説明願いたいのであります。
【次の発言】 どうも具体的な説明がはなはだおぼろげで納得が行きませんけれども、これを機械類などに例をとつてみると、どんな具体的な問題がございますか。
○下川委員 先ほど栗田君から詳細な質問がありましたので、なるべく簡単に申し上げますが、ただいま今澄君が申し上げた通り、本問題はやはり先般の電力再編成のずさんきわまる処置と、同時にまた電力行政に何々の側近派とか、あるいはまた政党のボスどもが暗躍する、その結果の現われが今日の問題を生じたように私は考えます。同時に最初松永先生がおつしやられた通り、われわれにとつては一会社の水利権、あるいは一会社の調査事項等々が問題ではないのであります。いわゆる高度の立場に立つて日本の産業の開発の面に即して、いわゆる地域的な電力の需給状態を十分にらみ合せて、その線に沿つて電力行政をやつて行く。ところがたまたま今度の問……
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