このページでは緒方竹虎衆議院議員の25期(1952/10/01〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は25期国会活動統計で確認できます。
○国務大臣(緒方竹虎君) 内閣総理大臣がよんどころないさしつかえのため出席ができませんので、私からお答えを申し上げます。
給与の改訂に関する人事院の勧告につきましては、財政の許します限り、極力これを尊重する所存であります。目下、ただいま御質問の趣旨も勘案いたしまして、鋭意検討中であります。
また人事院の改組につきましては、公務員制度全般と関連いたしまして研究中であります。御了承を願います。
右をもつてお答えといたします。(拍手)
【次の発言】 お答えをいたします。御質問の通りでありまして、公務員制度全般の問題と関連いたしまして研究中であります。(拍手)
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。炭労スト及び電産ストがようやく重大な段階に立ち至つておりますることについては、政府は一体となつてその推移を注視いたし、総理大臣ももちろん大いにその影響を重視しまして、先ごろ労働大臣からも、労使双方に対し早期妥結方の勧告を行わしめたのであります。政府といたしましては、目下中労委が行つておりまする献身的なあつせんに大なる期待をかけ、積極的熱意を持つて、一日も早く解決することを望んでおる次第であります。御了承願います。(拍手)
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えいたします。政府において言論統制の意思があるのではないかという御質問のようでありますが政府におきましては、言論統制の意思は毛頭ございません。私は、今日新聞紙法すらない状態におきまして言論統制はできないと思います。それすらできるとお思いになるのは、私はむしろ今の新聞雑誌等の編集首脳者に対して軽視されるのではないかとすら考えております。
○国務大臣(緒方竹虎君) 長谷川君にお答えいたします。お述べになりました暴行事件は、まことに言語道断のことでありますが、お尋ねのようた訓令を政府が出した事実はございません。沼津において起りました暴行事件につきましては、即刻アメリカ側と連絡し、犯人が判明いたしましたので、アメリカ側の処置をまち、その処置についての通告を求めるつもりであります。かような米軍関係事件につきましては、行政協定に従い、米軍施設地域外では、従来極力逮捕して参りましたし、将来も逮捕に万全を期する所存でございます。
○国務大臣(緒方竹虎君) 総理大臣が病気のため出席できませんので、私がかわつてお答えをいたします。 笹森君は、総理大臣の過般の施政演説中に義務教育費全額国庫負担とあるのにかかわらず、この法案は全額負担ではない、これは羊頭狗肉であるという御批判でありますが、全額国庫負担と申しますのは、通俗に半額国庫負担に対して申しておる言葉でありまして、義務教育費全額国庫負担と申しておりますものは、この法案にありますように、教職員の給与並びに教材費の一部分を負担することを申しておるのであります。その意味におきまして、決してこれは笹森君の言われますような羊頭狗肉、欺瞞ではございません。すなわち、本法案は、義務教……
○国務大臣(緒方竹虎君) 小川君の質問にお答えを申し上げます。 質問を伺つておりますと、大体においてこの提案に御賛成くださつておるように見えるのでありますが、(拍手)一応御質問の要点につきましてお答えを申し上げたいと存じます。 今回の法案が労働者の基本権を無視しておるのではないかという御質問でありますが、本法案は、電気、石炭の特殊性、重要性にかんがみまして、かつまた昨年の苦い経験よりして、争議権と公益の調和をはかるため、必要最小限度において争議行為の方法の一部を規制するものであります。従いまして、争議権を不当に抑圧するものでは絶対にない。かつ、労働者には、他に労使対等の立場を維持するための……
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。 ただいまの御質問の大半は、警察法に対する御批判として伺いましたが、政府といたしましては、過去五年間の経験をしさいに検討し、また各方面の意見をも参考にいたしまして、慎重に考究を重ねたものであり、これは、民主的にしてしかも効率的なものとし、地方自治を侵害することなく、政府の治安責任の明確化をはかるというような、種々の要請を調和せしめた理想的な制度だと確信するのみならず、現下の治安情勢にかんがみるときには、これを放置すべからざるものと考えるものでありまして、これを撤回する意思はもちろんございません。 それから、政府はしばしば再軍備をいたさないと言う……
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。今回軍人恩給を復活いたすにつきまして、国民感情の動向、あるいはまたこの軍人恩給を判断いたす要素となりまする戦争の責任というようなものについての野澤君の御意見は、政府といたしましても、まつたく同感の意を表するところであります。特に、今回の恩給復活に関しまして、これが何か再軍備の準備であるかのごとく、または職業軍人に特に厚いように宣伝せられておりまするのは、ためにする宣伝とは言いながら、政府のはなはだ遺憾とするところでありまして、今お話のありましたように、今度の恩給総額の中の職業軍人の恩給というものは、わずかに六、七パーセントにすぎない。また、恩給とは……
○国務大臣(緒方竹虎君) お答えいたします。本案は、あくまでもその行為が公共の利益に反するかどうかを基準に置くべきと思うが、この改正案は、競争制限の行為それ自身を取締ることになつておる、それはどういうわけかという御質問と承りましたが、自由競争を私的に制限する行為は、自由競争により生ずべき品質の向上、価格の総対的低下、企業の合理化、技術の向上等、国民経済の発展を阻害するなど、公共の利益に反するおそれが強いことは、経済上の経験法則であります。従いまして、独禁法は、その法制上または運用上、私的な競争制限行為を禁止の対象とするのが合理的であると政府では考えておる次第であります。
○国務大臣(緒方竹虎君) 山下君にお答えをいたします。非常に大げさなお話がありましたが、私はこの問題がどうして大声疾呼に値するかを実は解するに苦しむのであります。日は忘れましたが、ただいまお話のように、今日、石炭価の引下げ、また出炭の能率化というものが、日本の産業の復興上一番基本的な問題の一つになつておりまするので、ある日一日、石炭業者の代表的な人と政府側の者とを私の名前で招待いたしまして、この問題につきまして忌憚ない意見の交換を行つたのであります。きわめて活発な意見の交換が行われまして、その結果、政府の石炭政策の上にも今後神益するところがすこぶる多かつたと考えております。(「招待したのか、さ……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。ただいま所管の厚生大臣からお答え申し上げたので尽しておりまするが、先ほど来委員長のお話にもありましたように、今日あることを期して、かねて機構を整えておりました引揚援護庁でありますので、今や眼前に中共残留同胞の引揚げ、それに引続きまして未帰還の人々の世話あるいは留守家族の世話等、いろいろな事務が、今後にこそ最も手厚い扱いを要するときでありますので、ただいま厚生大臣から申し上げましたように、今後一年の間外局のままにして、一層引揚者の方々の御期待に沿うようにいたしたい、そういう考えでおります。いろいろな手続はまだ政府内の打合せを残しておりますが、政府といたしまして……
○緒方国務大臣 私官房長官でございます。どうぞよろしくお願いいたします。特に長い間引込んでおりましたため、新しい国会法等につきましてもまだ十分頭に入つていない点が多いので、いろいろ不行届きな点があろうかと思います。そういう点につきましても、しばらくの間お見過しをいただきたいと思います。 ただいま御質問の、政府の新しい国会に対する提案につきましては、実のところまだ何もきまつておりません。この間声明書を出しましたが、あれは政府の新しい方向だけ示したつもりでおるのであります。と申しますのは、今週一ぱいに、各省で新しい政府にふさわしい政策を研究する、それがもし今週一ぱいにでき上れば、来週中に閣議でそ……
○緒方国務大臣 私が前回の本議院運営委員会に出たときに、椎熊君から、外交演説はぜひあるべきであるというお話でありましたので、そのことを政府に伝えました。大体やるような方針でございますが、言葉を濁しますのは、アメリカの大統領選挙の結果がはつきりいたしまして、ここ二、三週間もすればだれが国務長官になるか、その他のことがもう少しはつきりしはしないか、政府がかわるのは一月の末でありますけれども、できればそういうことも一応確かめた後にしたいという希望があります。しかし大体は外交演説をやるつもりでございます。 第二の点につきましての御希望の点は、伝えます。
○緒方国務大臣 お答えをいたします。今朝の新聞ですでに御承知になつているかとも思いますが、濠州の大使、それから濠州の国防大臣、そのほかに、もう一箇国の大使から、総理への会談の申入れがありました。総理並びに私らといたしましても、今までの慣例上、あるいは総理大臣の施政演説の翌日が議会の御都合がつきはしないかという推測から、その日会見することが双方便宜だろうと思つて、承知をしたのであります。もう一人の大使は、先方の都合によりまして、会談を延期することを申し入れられましたが、昨日は濠州の大使、濠州の国防大臣、それだけでございます。時間の予定がはつきりつかなかつたために、できれば終日休憩を願いたい、こう……
○緒方国務大臣 今年の通常国会に本予算が提案されたのは一月二十三日だつたそうでありますが、政府部内のいろいろな事情から想像いたしまして、二十三日より早いことは少し困難であろうかと思います。およそ二十三日少し過ぎくらいには、提出できるかと思つております。
【次の発言】 まだ閣議で相談も何もしておりませんが、先般の補正予算提出の際の総理大臣の演説は、主として補正予算に関連のある演説でありまして、新しい内閣ができました後の、いわゆる新政策を作定いたしましたにつきましての政府の抱負を織り込んだ施政演説というまでには参つてないように考えますので、まだ閣議も経ず、総理に御相談もしておりませんが、できるだけ……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。昨年当委員会に参りましたとき、大体昨年の休会明けと同様、あるいは少し遅れるくらいに予算の提出をいたしたいという希望をこめた観測を申し上げておつたのであります。予算の閣議が大分遅延いたしまして、去る十七日に一応まとまつたのでありますが、その後なお数字の整理等に日を費しました結果、印刷ができ上り、本院に提出できるのが二十九日の夕刻になると思つております。ただいま大蔵省に問い合せました結果、二十九日の夕刻には提出ができるということでありますから、その後の三十日以後におきまして、政府の方としては施政演説その他、こちらの御都合に応じてやるということで、その準備を今せつ……
○緒方国務大臣 総理大臣のほか大蔵大臣、外務大臣、経済審議庁長官、それだけであります。
【次の発言】 この間、閣議で一応決裁しましたものは二百くらいであります。それをすぐ提出するかどうか、その点につきましてはまだ……。
【次の発言】 私は、二百の内容は今詳しく記憶いたしておりませんが、義務教育費の全額国庫負担、それからこれはまだ提出までの準備ができておりませんが、警察法の改正、それから公共的性格を持つ産業のストに関する法律案、それから独占禁止法を緩和する法律案、恩給制度に関する法律案、これは軍人恩給に関するものでございますが、その程度しか今覚えておりません。
○緒方国務大臣 お答えする前に、今の新聞という点について一言釈明しておきますが、私は、そういうことを言つた記憶がない程度で、これは、結局会期延長をせにやならぬだろうなと言われたことに対して、そんなことがあるかもしれぬということを言うたのじやないかと思います。その記事に対しては、私ははつきりした記憶を持つておりません。それなら会期延長に対してどう考えておるか。政府といたしましては、この会期中に予算案はもちろん、その裏づけをなしております議案か通ることを希望し、かつ期待しておるわけであります。今のところ、議事の進行を見守つておる状態であります。
○緒方国務大臣 ただいま上程されました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。 昭和二十二年七月に独占禁止法が施行されましてから、早くも約五箇年半を経過いたしたのでありますが、その施行の経験に徴しまして、本法の諸規定のうちには、わが国の経済の特質と実態に沿わないものがあり、これがため経済の発展にかえつて支障を来すおそれがあることが感ぜられたのであります。もとより国民経済の民主的で健全な発達を促進するため、私企業による市場独占のもたらす諸弊害を除去し、公正かつ自由な競争を促進しようとする独占禁止法の根本精神はあくまで尊重すべき……
○緒方国務大臣 ただいま議題となりました一般職の職員の給与に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、その提案理由並びにその要旨を御説明申し上げます。 政府職員の現行給与は、御承知の通り昨年十月から実施されたものでありますが、その後における民間給与及び家計費等の上昇の事情にかんがみまして、政府におきましては、この際政府職員の給与引上げの必要を認め、本法律案を提出した次第であります。 御承知の通り、本年八月人事院から、その研究の結果に基きまして、政府職員の給与改訂につき、国会及び政府に対しまして勧告がなされたのであります。申すまでもなく、政府といたしましては、本案作成にあたつて、右人事院……
○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、新聞にときどき今おつしやつたような話が出ておりますのは、私の方から積極的に申した場合は一度もないのでありまして、記者会見が私の仕事の一つとなつておつて、記者の諸君からしばしば、不信任案が通つた場合にはどうするかという質問を受けまするので、その仮定の問題について、憲法上の解釈と申しますか、理論的な話をしておるのが新聞に現われておるのであります。政府といたしましては、予算と同時にそれに関連するすべての法案の一日も早く国会を通過することをもつぱら希望しておる次第でございます。
【次の発言】 同じような質問を記者会見の場合にたびたび繰返して受けるのでございますが、……
○緒方国務大臣 ただいま議題となりました栄典法案の提案理由を説明いたします。 栄典の授与につきましては、日本国憲法において、その根本が規定せられておりまして、これに基いて時勢に即応した制度を整備いたすべきことは申すまでもないところであります。しかしながら占領下いまだ完全独立の態勢の整わない間は、栄典の制度を全面的に活用することは適当でないと考えられましたので、栄典制度を検討し整備することも、自然延期していたのでありますが、さきごろろ待望の独立も回復いたしましたので、栄典制度を整備し、国家の再建に寄与している国民の功労に報い、その志気を高揚するのは、きわめて必要と考えまして政府は、あるいは世論……
○緒方国務大臣 旧来の位をそのまま存続するのは――旧来のと申しますか現行のと申しますか、それは勲章と同じように考えておるのであります。それから新たに栄典法を制定するについて、どういうわけで位を存置するかというと、これは積極的の理由ということに当るかどうか知りませんが、これを存置することによつて栄典制度の潤いを持たせるといいますか、栄典を与える場合に便宜がある。特に過去の功労者等を顕彰いたします場合に贈位というようなことを従来ももやつておりますが、どうもそれを勲章でやるわけにも参りませんし、そういうときにも便宜であろう。これを要しまするに、栄典制度に一つの幅と潤いを持たせるというだけの理由でござ……
○緒方国務大臣 ただいま議題となりました恩給法の一部を改正する法律案につきましてその提案理由及びその内容の概略を説明申し上げたいと存じます。 昭和二十年十一月二十四日連合国最高司令官から「恩給及び恵与」と題する覚書が発せられ、これを実施するがために制定された昭和二十一年勅令第六十八号恩給法の特例に関する件によりまして、この特例第一条に規定された旧軍人軍属及びその遺族の傷病恩給以外の恩給は廃止せられ、その傷病恩給は、一定条件のもとに制限支給されることになつて今日に至つたのであります。ところで、これら旧軍人軍属及びその遺族に対しましては、今次大戦の終りに至るまで、一般公務員及びその遺族と同じく、……
○緒方国務大臣 先ほどお話のいわゆる情報機関につきまして、私からお答えを申し上げます。いわゆる情報機関の問題につきまして、政府が何か官製のニュースを流して、それによつて戦争中行われておつたような言論報道の統制をやるかのごとき誤解があるようでありますが、政府といたしましては毛頭そういう考えは持つておりません。 政府の考えはまだ十分に固まつておりませんが、その趣旨といたしますところは、今日の米ソの対立を中心にいたしました世界の動き、その動きの個個の現象につきましては、いろいろな機関を通じまして情報を収集しておりますが、全体の基本の世界の動きがどういうふうになつておるか、これを戦争中に非常に発達い……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。政治の純潔を期することは、どこまでも努力をいたしたいと思います。
○緒方国務大臣 お答えをいたします。御指摘のように、ストライキは漸次重大視すべき段階に参つておると認められますので、政府といたしましては、従来の努力を一層強化し、善処して参りたいと考えております。
【次の発言】 その点につきましては、労働大臣からお答えいたします。
【次の発言】 お答えいたします。政府はこの事態の影響するところをきわめて重大に考えまして、消費者の利害、治安の問題等に関しまして、できるだけの万全の策を講じておるつもりでございます。
【次の発言】 このストのよつて来る原因、その社会的に及ぼします影響等を慎密に考えまして、今後こういうことが再び起らないようにできるだけの努力をいたした……
○緒方国務大臣 私は間違つていないと確信いたします。
【次の発言】 そういう仮定を前提といたしましての答弁はできません。
【次の発言】 お答えをいたします。東京電力の仮処分の却下措置につきましては、もし水利権変更処分の執行が停止されれば、只見川の電源開発が遅れ、従つて東北電力に対し、許可した趣旨の電源の早期開発、電力不足の緩和による産業の振興という現下の要請に応ずることができないためにとられたのであります。
【次の発言】 政府委員から答弁させます。
【次の発言】 そういうことは考えておりません。
【次の発言】 政府のこのことに対してとりました措置は、先ほど来各大臣からお答えを申しましたように、……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。本多国務大臣からお答え申した通りに私も考えておるのでありますが、今のお話の点はきわめて重要な問題と思いますので、地方制度調査会でとくと御審議を願つた上判断をいたしたいと考えております。
【次の発言】 政府委員からお答えいたします。
【次の発言】 お答えをいたします。現在の警察制度につきましては、議論すべき点は多少あるかとも考えますので、これらの点につきまして十分論議を尽しました上で、民主的にして、かつ能率的な警察制度を確立いたして行きたい、かように考えております。また警察官の定員の問題にもこの際触れまするが、現在の社会情勢からいつて、必ずしも十分であるとは言……
○緒方国務大臣 私保安隊の実情を十分に承知しておりませんので、政府委員から御答弁いたします。
【次の発言】 ただいま仰せられましたような客観的な情勢があるかどうかは存じませんが、ただかつてのスペインの内乱のような、非常に大きな内乱も予想されますので、あり得ると考えますから、相当程度の武器も用意する必要があるのではないかと考えます。
【次の発言】 今そういう情勢があるということを予見してはおりません。
【次の発言】 保安隊としては、あらゆる場合を想定して武器を用意しておく必要があろうかと思います。
【次の発言】 それが過大であるかどうかという判定は非常にむずかしいと思います。保安隊において情勢を……
○緒方国務大臣 最初に、少し誤解がおありになるようでございますから一言申し上げておきたいのは、今内閣官房の調査室の費用として計上しております六百五十万円というのは、これは世間で伝えられております、いわゆる情報機関の費目ではございません。全然別個のものでございます。 それからお尋ねの、政府があらゆる情報を集めて、それを整理分析した後にどういう形で出すかというお話でありますが、いわゆる通信社の通信のような形では絶対に出しません。政府といたしましては、かりに白書のような形で出しますにしましても、できるだけ主観の入らない純粋の資料、しかも政府が特別の便宜を持つて、集めやすい資料を生のまま出して、そし……
○緒方国務大臣 お答えいたします。予算概要でございますが、総額一億三千四百万円。内訳は人件費が一千万円、報償費が三千万円、旅費が百万円、庁費が四百万円、会議費が三百万円、刊行物作成費が五百万円、交際費が八千万円。そういう数字でございます。
【次の発言】 人員につきまして二百名ということを申したかはつきりいたしませんが、今行政整理の必要が強調されております際、できるだけ簡素なものにいたしたいと思いまして今内定いたしておりますのは三十人くらいでやりたいと考えております。それから今のお話の中に暗号の解読があつたようでございますが、それは調査室ではいたしません。ほかは仕事の性質は大体そういうものであり……
○緒方国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 旧軍人恩給の復活の問題は、再軍備を予想して措置をしたのではございません。ただ日本が独立を回復いたしまして、今後再建の仕事にとりかかります以上、古い時代の創痍を一応直せるものなら直して行きたいという考え方と、総理の施政演説にもありましたように、戦争責任を旧軍人のみにしわ寄せることははなはだおもしろくない。今後世界平和の上においてよろしくないと考えまして、十分良識のある人々に依頼いたしまして、旧軍人恩給特例審議会を設けまして、その答申に基きまして、国家財政の許す限り旧軍人の恩給を復活いたしたのであります。決してほかの社会施設を無視して、これのみ……
○緒方国務大臣 お答えいたします。現行の憲法について世上にいろいろな批判があります。もとより現行の憲法といえども、理想的な欠陥のないものということは言えないかもしれない。そのことについては過般衆議院の議場におきまして総理大臣から答弁もありましたが、いろいろな要素のほかに憲法が制定せられた当時の環境の影響も受けざるを得なかつたということを言われました。そういう意味におきまして、今日の目をもつて見ますれば、多少批判の加えられるところもあるかと思います。しかしながら何と申しましても憲法は国家統治上の基本法でありますがゆえに、これを改正することにつきましては最も愼重を期しまして、輿論の熟し切るほど熟す……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。政府が昨年内閣組織当時、占領政策是正の声明をいたしましたことは、ただいま山崎君から御指摘の通りでありまして、爾来今日の実情に適切でないものの是正に関しまして研究を続けました結果、今回警察制度の改正その他の重要法案の提出となつたことは、御承知の通りであります。占領政策につきましては、全体として見ますれば、私は比較的常識的な占領政策が行われたと申してさしつかえないと思うのでありますが、ただ日本の実情がよくわかつていなかつたために、その間善意の行き過ぎもあり、また国情に適切でないものが相当ありました。これにつきましては政府としては先年来政令諮問委員会に諮問いたしま……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。日にちは忘れましたが、炭鉱業者――大手筋も中小業者も両方でありますが、石炭が今日の基幹産業として、すべての産業を好況に導くと申しますか、一番大切なものであるから、いかにして炭価を引下げるかという問題について、炭鉱の事情も申し述べたいから、その機会をつくつてほしいということで、大蔵大臣、通産大臣等に相談いたしましてそういう機会をつくつたことは事実であります。しかし今お話の外国炭を入れるのをやめることを、その席上において申し合せたといいうようなことは全然ありません。
【次の発言】 お答えをいたします。占領政策のあるものは、日本の国情が十分にわかつておりませんでし……
○緒方国務大臣 重要法案が多少遅れがちになつておりますことは、ただいま御指摘の通りであります。政府といたしましても、目下その促進に全力をあげておるような次第でありまして、先般総理の施政演説の中に盛られておりました四つか、五つの重要法案につきましては、できるだけ二十日前後までに提案をいたしたいと考えております。そのほか相当数の法案がありますが、本年は参議院の選挙もありますので、国会の延長というものにおのずから限界がありますので、そういうことも考えまして、できるだけ二月一ぱい、あるいは三月上旬までに提案いたしまして、それに間に合わないものは提案しないようにしたい、そういうふうに考えております。
○緒方国務大臣 総理が欠席しておられますので、私からかわつて御答弁をいたします。イギリスのチヤーチルが、アイゼンハウアー新政府ができるに先だつてアメリカに飛び、イギリスの通商上の立場について新大統領並びにアメリカ朝野の了解を求めた。そういうことにつきまして、日本も総理大臣みずからアメリカのみならずイギリスにも飛んで、今日の国際的な、また通商上の難局を打開する根本方針を打ち立てるべきでないかという御質問のようでありまするが、御承知のような事情で、今総理大臣がすぐワシントンへ行かれるというような計画は持つておられないように思います。総理としては、外務大臣並びに外務省に信頼をされましで、その問題の打……
○緒方国務大臣 お答えをいたします。民主自治警察にもその名にふさわしい長所があるのでありますが、今日の治安状態にかんがみまして、治安確保の責任を明確にする上には今回の法案に盛られましたような制度をとることはやむを得ない。また立憲政治におきましては、責任を明らかにすることがこれは当然の措置である。ただこの法案の要綱についてごらんになれば御了承できるかと思いますが、治安警察の妙味も、自治警察の妙味もできるだけ失わないように相当苦心を払つておるつもりでございます。
○緒方国務大臣 法務大臣から御答弁いたします。
【次の発言】 犬養法務大臣から御答弁いたします。
【次の発言】 お答えいたします。ただいまお話になりました諸団体の意見は、この法案の決定する前に、非公式でありますが、法務大臣あるいはその他の方面において意見を聞きまして、今回の法案をつくり上げます上にも、十分に参考にいたしたつもりでございます。いろ川、な点においてなお意見の違いがありますが、その点につきましては、政府におきまして治安確保の責任を明らかにする上に、この法案につきましても十分その責任をとつて善処し、議会の協賛を得れば実施するようにいたしたいと考えております。
○緒方国務大臣 お答えをいたします。河野主計局長の本委員会における答弁の間に、多少の言葉の(「多少じやない」と呼ぶ者あり)行き違いがあつたことは承知しましたが、それはすでに取消されておりますし、また野党の諸君が早きに及んでその誤りを発見せられましたことによつて、それによつてこうむる迷惑はあまりない、そういう意味から今日におきましても、河野主計局長は主計局長の責任をとるに十分たえる人であると確信いたしております。
【次の発言】 私は河野主計局長は、少しも公務員法の八十二条に抵触していないと思います。
【次の発言】 河野君の取消しによりまして、責任は解除されたと承知いたします。
○緒方国務大臣 副長官から答弁いたさせます。
○緒方国務大臣 恩給法は、旧軍人恩給に関しまして、昭和二十一年に総司令部の覚書によりまして、ことごとくそれを廃止することになりまして、一部を修正いたしたのであります。昨年四月二十八日日本が独立を回復いたしましたので、従いまして軍人恩給に関する総司令部の覚書もなくなりました。そこで政府といたしまして、独自の判断に基いて旧軍人恩給をある程度復活した方がいいと考えて、この恩給特例の審議を進めるために、議会の了承を得て恩給特例審議会というものを設けまして、その答申に基いて、旧軍人恩給のある意味においての復活をいたすようにいたした次第であります。
○緒方国務大臣 公共の福祉その他に関する前段の御質問に対する政務次官からの答弁は、今承りましたところ、私も全然同様に考えております。しからば、公共の福祉を守るために立法するならば、何ゆえに電産、炭労の争議のみに限つたかという御質問でありまするが、これは昨日来、本議場でもたびたび繰返して申し上げましたように、昨年冬の電産、炭労のストが、日本においてはもちろん、世界的に見ましても、あまり類例のないほど長期にわたり行われまして、その結果国民生活あるいは経済の上に及ぼした影響が非常に大きい。今後同様のストが繰返されることは避けたいのでありまするが、もしそういうストがかりに行われましても、その国民生活に……
○緒方国務大臣 どういう用意のもとにこういう法案を考えたかという意味が、私よくわかりませんが、政府といたしましては、昨冬の電産、炭労のストが、きわめて長期、大規模なものでありましたので、これに対して公共の福祉を擁護することを考えまして、労働権と公益との調和を何とか政府の立場から考えるべきであるということが、この法案に現われて参つたような次第でございます。
【次の発言】 政府は税制その他の面におきまして、公共の福祉の立場と私企業の間の調整をはかつております。
【次の発言】 政務といたしましては、これはどこまでも労働法規と考えて、その精神のもとに立案したものでございます。
○緒方国務大臣 国鉄裁定につきましては、裁定通り、但し実施の期日八月を十一月ということにいたしました。これは一般公務員のベース・アップと合せたような次第であります。
さらに、年末の手当は団体交渉によるのでありますが、予算措置といたしましては、春の二分五厘が残つておりますので、それに五分を追加いたしまして、七分五厘、それだけを用意いたしております。以上御報告申し上げます。
【次の発言】 政府におきましても、できれば裁定通り八月から実施いたしたいのでございますが、大蔵当局と折衝を重ねました結果、どうしても財源が許さないということで、やむを得ず十一月からこれを実施することにいたしたような次第であり……
※このページのデータは国会会議録検索システム、衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。