緒方竹虎 衆議院議員
26期国会発言一覧

緒方竹虎[衆]在籍期 : 25期-|26期|-27期
緒方竹虎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは緒方竹虎衆議院議員の26期(1953/04/19〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は26期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(衆議院26期)

緒方竹虎[衆]本会議発言(全期間)
25期-|26期|-27期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 衆議院本会議 第5号(1953/05/27、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 本法案の審議中、農林大臣が病気のため出席できませなかつたことは、まことに遺憾に存じます。

第16回国会 衆議院本会議 第11号(1953/06/23、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 細迫君の私への質問の第一は、政府が今回国会に提案しておりますスト規制法は憲法違反ではないかという質問のように伺つたのでありますが、日本国憲法が国民のもろもろの基本的人権を保障していることにつきましては、あらためて申し上げるまでもないところでありますが、これは無制限に行使し得るのではなく、公共の福祉に反しないようにという限界があるのであります。争議権と公共の福祉との調和ということは憲法の当然に予想しているところでありまして、争議行為が公共の福祉を侵害するような場合には、争議行為の方法につき必要な限界を確立して公共の福祉を擁護することは、何ら憲法に違反するものではないとい……

第16回国会 衆議院本会議 第13号(1953/06/27、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 北九州を襲いました梅雨前線による豪雨被害概況をご報告申し上げます。  今回北九州に来襲いたしました梅雨前線による豪雨は、筑後川、遠賀川、嘉瀬川、矢部川、松浦川、菊池川、大分川、白川流域を初め、福岡、佐賀、大分、熊本各県に、六月二十五日八時より二十六日十八時三十分に至る三十四時間にわたり、明治二十二年以来六十五年来の大豪雨ともいうべき雨量を持つた雨が降つたのであります。降雨量を申しますと、博多が六百二十四ミリ、熊本が四百七十六ミリ、東京の年間降雨量は千五百六十二ミリでありまするが、この東京の一年分の降雨量の三分の一ないし四分の一以上が降つたことになる次第であります。  ……

第16回国会 衆議院本会議 第16号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) ただいま程されました私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。  昭和二十二年七月に独占禁止法が施行せられましてから、早くも約六箇年を経過いたしたのでありまするが、その施行の経験に徴しまして、本法の諸規定をわが国経済の特質と実態によりよく即応するものにする必要が感ぜられたのであります。もとより、国民経済の民主的で健全なる発達を促進するため、私企業による市場独占のもたらす諸弊害を除去し、公正かつ自由な競争を促進しようとする独占禁止法の根本精神はあくまで尊重すべきものでありまするが、この際、内外諸情勢の推移……

第16回国会 衆議院本会議 第17号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) MSAに関する協定を結ぶことによつて、内政干渉を受けることになりはしないかという御質問でありますが、MSAの規定の中にも、また援助を受けた諸国の実例にも、これまで干渉の事実はございません。今度の場合は、これから外務省とワシントとの間に話合いを進めて行きまして、このMSA協定を結ぶことが、日本の自衛力漸増に役立ち、また経済の上にプラスになるということを確かめ、さらにそれが日本の内政干渉になるようなおそれがあれば、もちろん締結はいたしません。その点につきましては、政府は確信を持つております。また、この協定が憲法に抵触することはないかという御質問でありましたが、これもまだ話……

第16回国会 衆議院本会議 第27号(1953/07/23、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。  今回の人事院勧告は、財源といたしましても相当多額の経費を要しますし、また、その中には給与制度の改正に関する意見も含まれておりますので)政府といたしましては、今後慎重に研究いたしたい所存でございます。  それから期末手当のことでありまするが、政府は、諸般の情勢にかんがみまして、今年年末の期末手当に相当する額の一部を繰上げて支給することといたしたのでありまして、年末においてさらに増額するかどうかにつきましては、今後研究すべき問題と考えておりますので、今の段階では答弁はいたしかねます。(拍手)

第16回国会 衆議院本会議 第37号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。  ダレス長官の東京訪問は、まだ事実確定をしておるとは申し上げかねますけれども、もしダレス長官が東京を訪問した際には、おそらく総理大臣、外務大臣と会見の機会もありましようし、その問いろいろな問題について懇談をすることができると考えております。  なお国連に対しましては、すでにオブザーヴアーとして、沢田廉三君が大使の資格をもつて参つておることは、御承知の通りであります。(拍手)
【次の発言】 穂積君にお答えいたします。  国の防衛についての考え方は、第二次世界大戦を通じて非常に私は変化をしておると思います。それは主として兵器の飛躍的進歩の結果であろう……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 衆議院本会議 第3号(1953/10/31、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えを申し上げます。  冷水害対策に対する各省の要求額について大蔵省はどういう基礎によつて査定をしたかという御質問でありましたが、これは大蔵大臣からお答えをいたします。  次に竹島の問題でありまするが、竹島は、歴史的に見ても、国際法から申しましても、わが国の領土であることに間違いばないのでありまして、これに言いがかりをつける韓国側の態度はまことに遺憾であります。しかしながら、これが解決にあたりましては、最後まで平和的に話をつけることを旨といたしておる次第であります。なお、韓国側の出方によりましては、今後この帰属について国際司法裁判所に提訴することをも現在研究中であり……

第17回国会 衆議院本会議 第7号(1953/11/04、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 総理大臣が参議院の予算委員会に出席答弁中でありますので、私から日本国有鉄道外七公共企業体等にかかる仲裁裁定に対する公共企業体等労働関係法第十六条第二項の規定に基き国会の議決を求める件について申し上げます。  まず、仲裁裁定がなされるまでの経過につきまして申し上げます。本年二月二十三日、国有林野事業において、職員側が林野庁長官に対し賃金改訂及び増額の要求を提出いたしましたのを初めといたしまして、三月十日専売、三月十八日国鉄、三月二十日電信電話公社、四月十日印刷、四月三十日アルゴール専売、五月十二日郵政、五月十八日造幣の職員側からそれぞれ当局側に対して賃金改訂に関する要求……

第17回国会 衆議院本会議 第9号(1953/11/07、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 並木君にお答えをいたします。  池田君がアメリカに参りましたことは総理の個人的の特使であるということは、たびたび予算委員会等でも申し上げた通りでありまして、ただいまの御質問を伺いましても、政府の解釈をかえなければならぬ点は少しもございません。今度のワシントンにおいて発表されました新木大使の記者会見の内容において、政府が何らか池田・ロバートソン会談に同意をして、それによつて政府が拘束を受けておるかのごときお話がありましたが、あの池田・ロバートソン共同声明のうちに現われておりまする考え方は、従来の政府の考え方と少しもかわつておりません。同時に、あのコミユニケに現われており……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 衆議院本会議 第2号(1953/12/15、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) ただいま御説明になりました通り、佐藤榮作君外二百名の超党派的に提出されました食糧増産並びに国民食生活改善に関する決議案に盛られました趣旨は、たまたま前臨時国会の劈頭、総理大臣から国会を通して国民に訴えた趣旨にも合致いたしますし、政府といたしましては決議の趣旨を十分に尊重いたしまして善処いたします。(拍手)

第19回国会 衆議院本会議 第10号(1954/02/16、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。政府は国民生活の充実安定ということには最も心を注いでおりまして、政治の基調を常にここに置いているつもりであります。いわゆる防衛力の増強につきましても、政府がきわめて慎重な態度をとつておりまするのはこのゆえにほかならないのでございます。今お話の九十九里におきまする不幸なできごとの補償につきましては、実情を調査の上に、できるだけのことをいたしたいと考えております。
【次の発言】 お答えをいたします。  警察法のような非常な重要な法案を何ゆえ法制審議会等にあらかじめ諮らなかつたかという御質問のように承りましたが、政府は、現行制度六年の実績に徴し、民主警察……

第19回国会 衆議院本会議 第12号(1954/02/24、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。  最初に、期限付許諾を与えるの件は、三権分立を混消させ、捜査の妨害となるもので、あの動議は不当ではないかという御質問でありまするが、政府といたしましては院議を尊重すべきものと考えた次第であります。  次に、三月三日までに釈放しなければならない趣旨になるが、表決に期限という条件を付することは衆議院規則に反するものではないか。これは政府としては意見を申し上げる立場におりません。それから、結果において刑事訴訟法の逮捕、勾留の権限を院議によつて縛ろうとするもので、従つて司法権の侵犯になるではないかという御質問に対しましては、政府といたしましては院議を尊重……

第19回国会 衆議院本会議 第16号(1954/03/06、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 首題につきましては法務大臣からお答えいたすといたしまして、この決議に閣僚が投票した責任を問うという御質問に対しまして、閣僚を代表してお答えをいたします。内閣が閣議決定の上逮捕許諾の要求を提出いたしましたのは、国会法の命ずる手続を忠実に履行したものであります。(拍手)すなわち、この閣議決定はいわば事務的、手続的のものであり、事の性質上政治的考慮を加える余地はないものであります。従いまして、この閣議決定に加わつた閣僚が、衆議院議員たる資格において独自にその賛否を表明することは、議員としての職責上当然のことであります。(拍手)法律的にも政治的にも全然問題になる余地はないもの……

第19回国会 衆議院本会議 第18号(1954/03/11、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 総理大臣が参議院の予算委員会に出席いたしておりますので、私からお答えをいたします。  このきびしい国際情勢の中で、MSAの協定の締結が重大な決意なくしてはできないということは、まことにごもつともな御質問でありまして、それでありまするがゆえに、先ほど外務大臣から御説明申し上げましたように、昨年六月以来、この協定の締結につきましては、慎重に慎重を重ね、十分な検討をして参つたのであります。しかしながら、政府の外交方針は、講和条約の締結以来、米国初め自由諸国との提携強化並びに集団安全保障の理念の実現をその重要な一環としておりますので、MSA協定の締結はこの方針にも沿うものと考……

第19回国会 衆議院本会議 第19号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) ただいまの木村君の防衛庁設置法並びに自衛隊法に対しまする御質疑、そのお述べになりました趣旨は、私どものまつたく同感を表するところでありまして、心から敬意を表します。世界の平和なくして日本の平和はあり得ないと考えます。しこうして、平和は、単なる主義理想のみによつて維持できるものではなく、また軍事力を背景とする武装的平和のみによることもまた危険であることは、木村君のお述べになつた通りであります。そこで、わが国といたしましては、国際連合憲章の精神にのつとりまして、平和を愛好する自由諸国との友好関係を持して行くとともに、独立国として、国力に応じた自衛力を保持し、もつて自国の平……

第19回国会 衆議院本会議 第20号(1954/03/13、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。  政府は国力に応じて自衛力を漸増せんとする方針を今日まで一貫して保持して参つておるのでございます。みずからの手によつてみずからの国を守ることは当然の責務であると考えるのが、その根本の方針であります。また、憲法も自衛権は否定していないのでありまして、戦力にあらざる程度の実力を保持することは、憲法上さしつかえないと解しております。この政府の方針については、いかにしてこれを国民に理解させるかという御質問でありましたが、政府といたしましては、国会の論議を通して国民の十分な納得が得られるものと信じております。その意味におきまして、国会の論議は特に意義が多い……

第19回国会 衆議院本会議 第46号(1954/05/10、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。  昨今の沖小企業の状態に対しましては、政府は重大な関心を持つておるものであります。政府としては、元来中小企業の産業上、社会上に占める位置の重要性にかんがみ、各般の施策を今後一段と推進して参りまして、その地位の安定と強化をはかりたい。これがためには、中小企業の金融難緩和のための措置を講じまするとともに、中小企業の組織化の拡大及び充実に努め、また設備の近代化等による合理化の促進をはかつて参りたい、さように考えております。  それから、政府の物件、需品を中小企業より購入するように立法化したらどうかという御意見でありますが、これも一つの御意見とは存じます……

第19回国会 衆議院本会議 第48号(1954/05/13、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 今回の北海道方面におきまする災害につきましては、まことに同情にたえないところであります。政府といたしましては、目下関係各省において被害状況を調査中であり、調査の結果を待ちまして適切な措置を講ずるつもりでおります。なお、今後とも関係各省の緊密なる協力により、これに対処して参りたいと考えておりまするが、現在のところ特別の機関を設けることは考えておりません。すべては調査の結果にまつつもりでございます。(拍手)

第19回国会 衆議院本会議 第55号(1954/05/25、26期、自由党)【政府役職:国務大臣・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) お答えをいたします。ただいまの問題は、るるお述べになりましたように、国民生活に影響するところ大きいと考えまするので、政府といたしましては、十分調査の上、早急に所要の具体策を立てたいと考えております。  なお、詳細につきましては所管大臣から御答弁を申し上げます。(拍手)


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 衆議院本会議 第2号(1954/12/01、26期、自由党)【政府役職:北海道開発庁長官・内閣総理大臣臨時代理】

○国務大臣(緒方竹虎君) 私の法務委員会における発言につきまして御質問でありましたから、その点をお答えいたします。指揮権の発動は、当時、犬養法務大臣が、その信念と判断によつて行つたものでありまするが、政府といたしましては、その結果より生ずるいかなる批判をも避けようとするものではありません。当時の指揮権の発動は、重要法案の通過をはかるために真にやむを得ない措置であつたのでありまするけれども、しかしながら、これは、いやしくも政府の施策でありまする以上、いかなる施策につきましても当然のことで、政府の一貫した態度であります。(拍手)
【次の発言】 反民主主義活動対策協議会と申しますのは、これは御心配の……


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第21回国会(1954/12/10〜1955/01/24)

第21回国会 衆議院本会議 第8号(1955/01/23、26期、自由党)

○緒方竹虎君 諸君、私は、昨日行われました鳩山内閣総理大臣の施政方針演説に対して質問をいたし、その所信をたださんとするものであります。(拍手)  第一に私のお尋ねいたしたい点は、鳩山総理が、去る十二月二十一日の予算委員会における言明に反して予算案の提出をせず、しかも施政方針の演説だけはこれを行うという無責任な措置に出られたことについてであります。(拍手)内閣の最も重大な任務は、毎年度の予算案を編成し、これを国会に提出することであります。これは憲法第八十六条に明定された義務であり、また財政法第二十七条によつてその時期も通例十二月と定められているのであります。鳩山総理は、去る十二月二十一日の予算委……

緒方竹虎[衆]本会議発言(全期間)
25期-|26期|-27期

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委員会発言一覧(衆議院26期)

緒方竹虎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
25期-|26期|-27期
第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 経済安定委員会 第9号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま上程されました私保に関する法律の一部を改正する法律案について、その提案の理由を説明いたします。  昭和二十二年七月に独占禁止法が施行されましてから、早くも約六箇年を経過いたしたのでありますが、その施行の経験に徴しまして、本法の諸規定をわが国経済の特質と実態によりよく即応するものにする必要が感ぜられたのであります。もとより国民経済の民主的で健児な発達を促進するため、私企業による市場独占のもたらす諸弊害を除去し、公正かつ自由な競争を促進しようとする独占禁止法の根本精神はあくまで尊重すべきものでありますが、この際、内外諸情勢の推移にかんがみて、独占禁止法に適当な調整を加える必……

第16回国会 決算委員会 第15号(1953/07/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 大臣が国会の要請によりまして出席して質疑に応ずる等のことは、ただいま吉田委員からお話のありました通りで、政府といたしましては従来どこまでもその趣旨に沿うつもりでやつて参つているのでございます。総理大臣の出席を求められました際には、あいにくと総理大臣がほかの委員会等にからだがふさがつておりましたために、今まで出られなかつたのであろうと考えます。今後そういう場合におきましては、従来通り委員会の要請にはできるだけ応ずるつもりでございます。
【次の発言】 御発言の趣旨は了承いたしました。
【次の発言】 ガリオアを全体として債務と心得ておるということは、総理大臣、大蔵大臣等から、国会に向……

第16回国会 決算委員会 第25号(1953/08/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 対米債務債権の関係は、ガリオアの問題もひつくるめまして、ただいま吉田委員から御指摘の通りであろうと考えます。西ドイツでありますとか、イタリアでありますとか、そういう戦時中アメリカの反対側にまわつておつた諸国の始末につきましても、そういう国々におきまして、ガリオアの決済につきましても、いろいろな当事国の間の事情によつて、決済仕方がいろいろ違つておるようであります。今御指摘のように、すべての債権と債務を一緒にでなければ解決ができないのではないか、ただ政府といたしましては、日本の債権と確認されたものにつきまして、交渉をしたことのあることは、先般予算委員会で申し上げた通りでありますが、……

第16回国会 決算委員会 第28号(1953/08/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 前からそういう御要求があつたのでありますが、実はきのう参議院のスト規制法の本会議に総理は出席いたしまして、なおまだ少しからだが十分でありませんので、きようは出席できないから、もし副総理でよければかわつて出て答弁に当つてくれということずけであります。御了承を願います。
【次の発言】 ただいま吉田委員からお話の対米債権の問題は、今のお話の通りでございます。すなわち、これは純粋の商業債権でありまして、ガリオアとは性質上、まつたく別個のものと考えております。ただ、この債権を今日の日本経済の状態を照し合せて、一日も早く解決したらばというお話でありますが、政府もその心持でおりますけれども、……

第16回国会 建設委員会 第25号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 法の認めないことであるとか、あるいは国会の意思を無視するようなことはいたしません。ただ、私まだこまかい事情を聞いておりませんので、私だけの考えでありますけれども、今の災害復旧に関する予算は補正予算で要求いたしますとして、それに関連を持つと言えるかもしれませんが、治山治水対策というようなことを根本的に考えなければならぬ面もあると思います。従つて、二十九年度の公共事業の費用は、かなり大きなものになろうと予想されます。そこで、今度の災害は天災で、地理的には一部に限られておりますけれども、やはり国として乏しい財源の中から同情を持ち、将来の対策も立てなければならぬ。そういう意味から、もし……

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第3号(1953/05/23、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政治上の責任は政府にあると考えます。
【次の発言】 総選挙の結果によりまして国民の審判が下つたのでありますから、その点につきましては国民がすでに解決してくれたと考えます。
【次の発言】 この点につきましても、先ほど法制局長官からお答えいたしましたように、政府の立場といたしましては、これを不承認にならないようにお願いするより方法はないと考えます。
【次の発言】 現行の憲法のもとにおきましては、政府としてはただお願いする以外にやり方はないと考えますノ
【次の発言】 先ほどお答え申し上げた以上にお答えのしようがないと思います。

第16回国会 昭和二十八年度一般会計暫定予算につき同意を求めるの件外六件特別委員会 第5号(1953/05/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 不信任案が衆議院を通過いたしまして、その情勢に対するやむを得ざる政府の措置といたしまして、衆議院の解散をいたしたのでありまして、その衆議院の解散の結果、やむを得ざる措置として緊急集会を要求いたしまして暫定予算の審議を要求したような次第でございます。心理状態と言われると……。
【次の発言】 緊急集会という処置があるから解散をしたのではないのでございまして、不信任案が通過したという事実がありまして、それに即して衆議院を解散せざるを得ないと考えたのでございます。
【次の発言】 衆議院が解散になりまして、予算が不成立になりましたので、政府といたしましては、その間の行政作用を進めて行く上……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第6号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今外出しておりまして、遅刻いたしまして申訳ございません。  今回の西日本一帯を襲いました水害は、私ども中央におつて刻々の情報を受けながら、三十年前の関東大震火災に次ぐ災害であるというような感じを受けましたので、こういう際にはできるだけ闊達な措置を講じなければならぬと思いまして、やや具体的な情報を得ますと同時に、戸塚建設大臣、篠田農林政務次官を現地に急派いたしまして実情を視察いたしますると同時に、六月三十日に大野国務大臣を本部長とする西日本水害対策本部というものを福岡県庁に設置いたし、現地限りに応急措置に当つてもらうことにしたのであります。これは、今までの地方の災害の場合に、私の……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第11号(1953/07/16、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいまの綱島さんの御意見は、実は私自身まだ現地を見ておりませんが、実態を把握した上にそういう区分をつけることは、なかなか困難ではないかと思います。できればそういうことをやつて、この際に今のようなむだのないようにはつきりした成果をあげたいと考えておりますが、まだそこまで正直のところ決定に行つておりません。御意見のほどを体しまして、十分研究したいと思つております。
【次の発言】 実は特別立法を何かしなければならぬと考えておりますけれども、まだ検討中でございまして、どういう立法をするかというところまで参つておりません。
【次の発言】 検討は急いでおりまするが、会期中に出すようになる……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第16号(1953/07/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま綱島委員の御発言を聞いておりまして、従来政府の考え方としては、大蔵大臣から申し上げた通りの考え方をいたしておつたのでありますが、さらに考慮をいたして善処するつもりでございます。
【次の発言】 先ほど綱島委員にお答えいたしたのでありますが、従来の考え方は私大蔵大臣と同じ考え方を持つておりますけれども、綱島委員の御発言を承りまして、さらに考慮を要するものがあると考えましたので、さらに考慮をいたしますということを申し上げたので、なお考慮中ということではないのであります。今までの政府の判断といたしまして、ある判断をしておりましたが、綱島委員の御発言を承つて、さらに考慮を新たにい……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第26号(1953/08/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回の災害に対しまする特別措置に関しまして、先般来二十数法案でありますか、そういうものが両院を通過いたしまして、政府の計算では、財政負担の増加が百七十七億くらいになるものと見ておりますが、ただいまのところ、もつぱらその財源について研究中でございます。ここで申し上げるまでに至つておりませんが、今度の災害の特殊性にかんがみまして、政府といたしましても、できるだけのことをしなければならぬし、また、その間に現在緊急的な措置もまだいろいろ残つておるようでありますから、そのつなぎ融資といたしましても、できるだけの緊急措置をやつて参りたい、かように考えておりますが、ただいま御質問の、どういう……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第28号(1953/09/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 災害地の地域指定につきましては、政令におきましても、災害の実態を把握するために、爾来できるだけの努力をいたしておるのでありますが、この政令をきめますことにつきましては、法のできました由来にかんがみまして、国会側と十分にお話合いをいたしまして、きめて参りたいということで、まだ決定までに至つてておりません。
【次の発言】 つなぎ融資につきましては、今委員長から申された通りの経過をたどつて参つておるのでありますが、臨時国会の開会の時期ともにらみ合せまして、つなぎの必要も出て参ろうかと思いますので、この点につきましてはあまりきゆうくつな考えをいたしておりません。災害対策予備費はあとあま……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第30号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回のこの災害地の地域指定はなかなか大きな問題でございまして、先般来委員の各位が、それぞれ手わけをされて親しく現地を御視察になり、さらにその御視察の結果を十分に御検討、御協議くださつて、その政令の基準を今日ここに議決された次第でありますが、政府といたしましても、初めてここに政令を出しまするよりどころを得たような次第で、酷暑の際委員の皆様の長い間のたいへんな御労苦に対して、深く多といたす次第でございます、まだ十分にこれを検討しておりませんけれども、先般来たびたび繰り返し繰り返し申しておりますように、この災害につきましては、国会においても超党派的にいろいろな立法をお考えくださいまし……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第31号(1953/09/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今舘林君から述べられました御意見の気持は、よくわかるのでありますが、政府としましても、あれだけの御決議があつたので、できるだけ早い機会に開きたいと考えておるのでありますが、目下のところでは、この間申し上げましだ十月下旬前には、どうも準備ができないという気持でおります。但し、少しでも早く開きたいという気持を持つておりますのて、なお研究はいたしておりますが、今のところの見通しでは、せんだつてのお答えを繰返す以外にないのでございます。
【次の発言】 今舘林君の仰せになりました政治的の理由といいますか、政局の安定工作、そういうふうなもので臨時国会の召集時期についてかれこれ考えておるので……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第32号(1953/09/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えを申し上げます。政令をいつごろまでに出し得るかということにつきましては、事務当局と一度一わたり検討しないと、はつきりしたことを申し上げられないのであります。この政令の問題にかかわらず、これは私が事務に通じないから、十むを得ずはつきりしたことは言えませんが、その他のこともすべてできるだけ早く国会の御趣旨に沿うようにやりますと申し上げる以外に、実は見当もつかぬので、今事務当局も参つておりませんから、もつと具体的というお話であれば、一応打合せた上で御答弁いたします。私はここですぐには申し上げかねます。
【次の発言】 今お言葉の中にもありましたが、政府といたしましても、誠意を傾け……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第33号(1953/10/05、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 それは、先般の委員会におきまして、今お話になつた答弁乙いたしたことは間違いありません。その通りであります。当時既定の公共中業等の予算を節約する意向が、財源を求める上から、大蔵省にあつて、一応それを議題といたしたのでありますが、すでに通知をした後でありまして、実際上不可能であるということがはつきりいたしまして、それを閣議の了解によつて打切つたのでありますが、その後、御承知のように災害が十三号台風あるいは冷害等によつて非常にふえて参つて来ておりまして、補正予算の編成された明年度の予算の編成につきまして、財源をどこに求めるかということにつきまして、先ほど大蔵大臣からお答え申しましたよ……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第34号(1953/10/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私、途中から御質問を聞いておりましたけれども、今最後の大蔵大臣の答弁に全然異議はございません。
【次の発言】 お答えをいたします。ただいま御発言の趣旨は、十分に了承いたしました。その趣旨を今後各省官僚の間に徹底いたしますように、できるだけの努力をいたします。

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第37号(1953/10/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 昨日、最後の段階で、私はちよつと時間が行き違いまして出席いたしませんでしたが、その際に、大蔵大臣から、きようのこの委員会に、政令に関する政府の態度を決定して、委員各位に御報告申し上げるということを確約いたしたそうであります。その確約に従いまして、政府では、本日閣議後関係大臣が集まりまして、先般来衆参両院の委員会でお示しになつた政令の基準、またそれに関しまして交換されました各委員の御意見を十分尊重いたしまして、一つの政令の骨格をきめて、きようの合同打合会にごひろう申し上げようかと思つておつたのでありますが、その間、せつかく超党派的にまとまつて参りましたこの委員会の空気を少しでも傷……

第16回国会 水害地緊急対策特別委員会 第39号(1953/10/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま綱島委員から政令基準につきまして、あらためて御意見の提示がありました。この問題につきましては、先般来当委員会におきましてあらゆる論議を尽されて、その間国家財政の将来につきましても、国家の立場から十分の御考慮を経たものと存じまするので、この席に大蔵大臣が出席しておりませんが、災害対策中央本部長をいたしておりまする私として、責任をもつて善処することにいたしたいと考えております。(拍手)

第16回国会 大蔵委員会 第41号(1953/09/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今の春日君からの御質問の点は、私大蔵大臣の渡米中の臨時代理で、小笠原大臣が出発にあたりまして、そういう問題につきまして十分連絡しておりません。それで今お話の中に、十分考慮するという大臣の話があつたそうでございますが、これは私からかつてな意見を申し上げぬ方がいいと思います。やはり考慮してきめるべきものだと考えております。
【次の発言】 副総理としては申し上げられません。
【次の発言】 補正予算の編成に際しまして、また次の二十九年度の予算編成につきまして、各省からどういう新規な要求が出ておるかということにつきまして、まだ私のところまで数字が参つておりません。予算の総額といたしまして……

第16回国会 内閣委員会 第14号(1953/07/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政府といたしましては軍人恩給が占領下とはいいながら廃止または制限されましたことに対しましては、これは不当であるという考えを前から持つておつたのでございます。ただ、今の御質問のような、これが既得権であるかどうかということにつきましては、ポツダム政令によりまして、ともかく恩給法が一度廃止になつておりますし、また既発の恩給証書までも無効とすべき指令が出ておりますので、これを厳密な意味において既得権ということはどうかと思つております。ただ最初に申し上げましたような基本的な考えから、一種潜在的な権利がそこにあるという意味で、さきに法律の制定を願いまして、恩給法特例審議会というものをつくり……

第16回国会 内閣委員会 第15号(1953/07/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 辻委員の旧軍人としてただいまのもろもろの点を御主張になる気持はよくわかります。でありまするが、七項症以下を今回の恩給法案で取上げなかつた理由は、先般も申し上げた通りでありまして、それでは文官との均衡がとれないではないか、これも一応ごもつともでありますが、現在文官で七項症に当る者が増加恩給を受けておるのを剥奪するわけにも参らない、今後はそれを停止することになつておりまして、その点におきまして均衡をとつて参りたい、かように考えておりますので、政府としては今の底の浅い財政におきましてできるだけの、旧軍人と申しましても、ほとんどその大部分は遺族の扶助でいて待遇を考えたつもりでございます……

第16回国会 内閣委員会 第16号(1953/07/17、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えを申し上げます。加算、通算につきましては、今回の法案をつくるにあたりましても、政府といたしましては慎重に考慮研究いたしましたし、またそれに先立ちまして恩給特例審議会におきましても、同様慎重に研究いたしたのでありますが、その結論を申上げますと、先般恩給局長から申し上げましたように、加算、通算を認める場合にはその該当人員が相当の数に上りまして、今の底の浅い国家財政ではその負担に耐えない、それからもう一つは戦時または終戦後その書類があるいは戦災に焼け、あるいは紛失いたしまして、今日これを整備いたしますことは非常に困難でありまして、結局きわめて不完全なものしかできないように感ぜら……

第16回国会 農林委員会 第40号(1953/10/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は、先日以来農林委員会のお呼出しにかかわらず、今日まで出席が遅れましたことに対しましては、劈頭にまずおわびを申し上げます。たたきのうは、終日予算にとられそうな気がいたしておりましたので、出席いたしかねますということを、実は委員長にもお断り申し上げておいたわけであります。今日は私の方が二時半のお約束をしておきながら、実は急に急ぐ要件がで、きたために遅れ、次々に澄延いたしまして今になつたような次第外れその点につきましては、私の方から率直におわびを申し上げる以外にございません。  それから、今こり未曽有の冷害に対して、農林大臣から応急の施策について委員会と同様の意見を開陳いたした。……

第16回国会 法務委員会 第4号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま御指摘の新聞記事は、日付を覚えておりませんが、福永官房長官が、その選挙違反の事件に関連してやめるというような話があつて、そのとき新聞記者から質問を受けたのに対して答えた話だと思いますが、私はその話の中に、拷問という言葉を使つた記憶はございません。
【次の発言】 その川上という人の自殺は、何か取調べられたことに関して、その人が責任を感ずるか、あるいはその取調べについて、ある感じを持つて自殺をしたと思われるが、それが福永官房長官の進退の問題に関係がないと思うということを言つたのであります。
【次の発言】 私も新聞記者に長い経験がありますが、私自分で書いておつた記事が間違つて……

第16回国会 予算委員会 第4号(1953/05/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 この内閣は性質上新たな内閣でありますが、第四次吉田内閣も第五次吉田内閣も同じく自由党を基盤としておりますので、第四次吉田内閣の際に国会に提出いたしました、今御質問のいわゆる五大法案に対する方針はかえないつもりでおります。でありますが、御承知のような過半数を持たない少数党内閣でありますので、その法案の提出につきましても十分政治事情を勘案いたしまして決定いたしたいと思つておるのであります。ただいま申し上げてよいと思いますのは、独占禁止法の緩和に関する法律案、これは貿易を促進する上からもほとんど全面的の要請になつておると思いますし、従いまして国会の通過もまず無事に行くのじやないかと考……

第16回国会 予算委員会 第7号(1953/06/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の知つている範囲におきましては、ほかのところで警備計画案を立てておるところはないと考えます。

第16回国会 予算委員会 第11号(1953/06/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、あのときの私の話は、新聞記者の質問に答えたものでありますが、それは全体の問題よりも憲法の点が大きな問題ではないかという質問に対して、いやそれは全体の問題の方がずつと大きい。それに比べてこれは小さいという意味のことを私語つた記憶があります。

第16回国会 予算委員会 第13号(1953/07/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。夏季手当の〇・二五繰上げ支給の決議につきましては、その後全般の財政にわたつて慎重に検討中であつたのでありますが、参議院の予算委員会で重ねて同様の御意見もありましたので、政府といたしましては何とか善処したいつもりでおります。その具体的のことについては、御必要があれば大蔵大臣からお答えいたします。
【次の発言】 何とか善処したいと、今その方法について具体的に研究中でございまして、まだ申し上げるまで参つておりません。
【次の発言】 申し上げることは、すべて誠意を持つて申し上げているつもりであります。
【次の発言】 財政上可能のことと不可能のこととでありますが、可能……

第16回国会 予算委員会 第14号(1953/07/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。私はいわゆる警備五箇年計画なるものについては、今まで見たことがないのであります。でありますからどういうものが出されるか知りませんが、出されるものならは出します。
【次の発言】 いわゆる警備計画なるものは出せないようでございます。
【次の発言】 私は警備計画というものを見ておりません。よく研究をしてお答えをいたします。
【次の発言】 私は警備五箇年計画なるものを全然見ておりません。

第16回国会 予算委員会 第15号(1953/07/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。国が独立する以上、自衛力を持つことは当然であります。その点につきましては、ただいま北君からお述べになりました趣旨は全然同感であります。ただ自衛力の解釈、自衛力の内容につきまして、それが一国だけで防衛するだけの自衛力を持ち得るかどうかということは、兵器の非常な飛躍的な進歩に伴いまして、今日ではやや不可能になつて参つたのではないか。それは敗戦後の日本がそうであるばかりでなく、今日いわゆる強国といわれますイギリスでも、アメリカでも、すべての国が一国だけで一国の防衛をすることができぬというのが実情ではないかと考えておりますので、私は一国だけの一国で防衛力、防衛軍を持……

第16回国会 予算委員会 第16号(1953/07/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は取次をしまして保安庁長官にお返しをしました。
【次の発言】 その通りであります。
【次の発言】 お答えいたします。前に予算委員会で御報告申し上げた点と重複するところもあるかと思いますが、御質問でありまするから、少し長くなりますがそれを申し上げましようか。
【次の発言】 お答えいたします。つなぎ融資の問題につきましては、前に十億支出いたしまして、その割当は現地における大野本部長の判断によつて多少の更改ができる余地を残しまして割当をいたしました。この数字は前に申し上げたと思いますので、ここでは省略いたします。さらにその後現地からつなぎ融資の申出がありましたので、今朝十億の融資を……

第16回国会 予算委員会 第18号(1953/07/08、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 新聞記事は往々にして正確を欠くことがありますので、新聞に現われているものは私の言つた通り出ていない場合が相当あります。今御質問になりました点は、先般もどなたかにお答えしたと思いますが、そのとき何人かの新聞記者が、この全体の――当時木村放言と言つておりました、木村放言よりも、この憲法の問題に関する点の方が重大でないかと申しますから、憲法に関する問題は、ただいま保安庁長官から申しましたように、ただ傾聴に値するということを述べてあるだけだ、これは全体のいわゆる放言の方が大きな問題であつて、この方はそれに比べてはずつと小さいということを言つたので、それを是認した意味は少しも言うておりま……

第16回国会 予算委員会 第19号(1953/07/09、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私金融のことはよくわかりませんか、ただいまお話のような事態が現われていることは承知いたしております。大蔵大臣と一緒によく研究いたしまして、その結果を見ました上に、正しい判断をして決定いたしたいと考えております。
【次の発言】 その結果によつてやります。
【次の発言】 大蔵大臣から御答弁いたします。

第16回国会 予算委員会 第20号(1953/07/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。敗戦後の日本の再建をいたしますには、御指摘のように政局の安定ということが先決問題であると考えます。それには、さかのぼりまして前の国会における衆議院解散当時の野党連合の不信任案等のこともありますけれども、なるべくそれにまつわるいろいろな感情を一擲いたしまして、主義政策の一致する政党の間には、この時局の乗切りを何とかひざを突き合せて懇談する機会を得たいと思つて政府としては焦慮いたしておりますが、今日まで具体化しておりませんけれども、政府は総選挙後の時局に処しまして、まずもつて、政局安定が何よりの時局の要請であると考えまして、その機会をつくるべく考えておる次第であ……


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第17回国会(1953/10/29〜1953/11/07)

第17回国会 決算委員会 第2号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は新聞紙でこの決算委員会の経過を一応存じておりますが、今卒爾としてお尋ねにあずかりましたので、私答えができません。運輸大臣からお答えをいたしたいと思います。
【次の発言】 運輸大臣から詳細な話は承つておりません。
【次の発言】 第一点としてお尋ねになつたことは、私はこれは間違いないように申し上げておきますが、想像でありまするが、総理大臣はあまり詳しく存じていないと思います。  それから第二点の国有鉄道を民営とするということは、これは総理大臣であり、自由党総裁の意見でありますから、非常に有力でありますが、しかし何ら閣議で決定したものではないのでありまして、政府の方針とすることは……

第17回国会 予算委員会 第1号(1953/10/30、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 自衛力の問題でありますが、これにつきましては新聞紙等にいろいろなうわさが伝わつておりますけれども、政府といたしましては、先刻本会議におきまして総理大臣からお答えを申しましたように、いわゆる漸増の線を動かさない、つまり急に費用を増加するような措置はとらないつもりでおります。まだMSAに関連しまして、これらのことが決定しておりませんけれども、いずれにいたしましても政府はその基本の態度はくずさないつもりでおるのでございます。それから平和処理費につきましても、今回災害復旧費に七十億をしぼり出しましたけれども、明年度におきましては、賠償問題等につきまして東南アジア諸方面のいまだ日本と平和……

第17回国会 予算委員会 第2号(1953/11/01、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の……。
【次の発言】 私の参議院における答弁について御言及がございましたから、その点をはつきりいたしておきたいと思つております。  それは前年度剰余金を補正予算に使うか使わないかということに関連して起つた質問に答えた点と思うのでありますが、私は今御引用になりましたのは、私の答弁そのままではないように感じられます。私はこの補正予算、その中の災害予算のわくをきめるのには、二十九年度の予算まで見通しを持たなければきめられない。そこでアメリカの情勢等から先ほど総理大臣も言われましたように、駐留軍の漸減ということも考えられますし、それに関連をして日本の防衛力の漸増ということも考えられ……

第17回国会 予算委員会 第3号(1953/11/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 災害復旧の立法に関する政令につきましては、災害というものの性質上、また議員立法に基いて出します政令であります関係上、変則ではありますが、議員の方も御承知のように、災害対策委員会の立法に関する御意思をできるだけ取入れまして、ほとんど委員会の意思通り政令を起草中であります。大半はすでにできておると思いますから、ここ数日で政令ができ上がることと考えております。
【次の発言】 今のお話の中にはずいぶん間違いがあります。私は関係閣僚会議の一員でありません。従つてその会議の内容を申し上げることもありません。それから参議院の廊下で今澄君呼びとめられて、いろいろ質問を受けけたことはあります。そ……

第17回国会 予算委員会 第4号(1953/11/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 八百板君の御質問の際に中座しておりまして失礼いたしましたが、いわゆる情報機関の構想につきましては、解散前の国会で同じ八百板委員から御質問がありましたときに申し上げた構想をそのまま少しもかえておりません。予算が月割になりましたことと、仕事の性質上民間の人間を集める、その人間を集めることがなかなかむずかしくて、それで遅れております。これは憲法改正の準備というようなこととは全然関係がございません。


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第18回国会(1953/11/30〜1953/12/08)

第18回国会 予算委員会 第1号(1953/12/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。御指摘の一部職員の行動は行き過ぎであり、公労法の違反であり、正常な業務の運転を阻害しておるものと考えられます。政府の今回の措置は、今の情勢下において可能の最大限度の措置をしたつもりでありまして、公務員におきましても公共企業体職員においても、何とかその措置を納得してもらうように政府としてもあらゆる努力を払つておる次第でありまして、国民の良識も私はこれを認めておると考えます。従いまして公労法に違反の行為が今後出で参りました場合には、適当の処置を考えなければならぬと考えるわけであります。

第18回国会 予算委員会 第3号(1953/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 期末手当につきまして、国家公務員と公労職員の間に差額をつけました点につきましては、先ほど大蔵大臣が御答弁申し上げたと同じように考えております。
【次の発言】 今お読み上げになつた通りの話をしていないのですが、似寄りの話をしました。私は平生からの考えでありますが、今の憲法は三権分立の考えとイギリス流の議院内閣の考えが一緒に入つているような気がいたすのであります。今の内閣の制度は、明かに議院から選ばれておりますが、国会の方は、これは財政法に基いているのかもしれませんが、ともかく事事として増額修正し得るというかつこうができている。しかも政府はそれを拒否する何は持つておりません。そこで……

第18回国会 予算委員会 第4号(1953/12/05、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたします。私は保全経済会について、別に特別な情報を持つておるわけではないのであります。ただ大衆から零細な資金を集めたああいう機関が今日休業状態に陥つておることは、まことに残念であります。政府といたしましても、従来出資者を募集する行為の間に何か金融法規等に抵触するところはないかと監視は続けておりましたが、今回休業状態に陥つた後に、一部の出資者から告訴がありまして、その機会に検察当局におきましても活動を開始して、捜査々続けております。その結果商法または金融法規等に触れるものがあれば、政府としては厳軍に取締るつもりでございます。

第18回国会 労働委員会 第3号(1953/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま黒澤委員からお述べになりました御趣旨は、私にもよくわかります。今日この仲裁裁定の問題から、今院外において行われておるような事態に対しても、十分の情報と判断を持つておるつもりであります。でありますが、さかのぼりまして、政府の予算措置は先ほど繰返し繰返し大蔵大臣からも申し上げたと思いますが、今の政府のとつております方針に基きまして、財源措置としてでき得る最大限度と申し上げてさしつかえないのでありまして、それは十六、十七国会当時、政府の意思の現われであるかのごとく院の内外に伝えられておりましたことから御推察くださいましても、多少政府がその間に努力、苦心を払つたということは、お……


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第19回国会(1953/12/10〜1954/06/15)

第19回国会 外務委員会 第25号(1954/03/25、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回のMSA協定締結によりまして、軍事上の義務が加わつたとは書いておらないのでありますが、いずれにいたしましても、双方で締結された平和条約に調印いたしたことによつて――私は今の世界は常識的に見て共産陣営と自由陣営とがある。その両陣営の対立した客観情勢の上における日本の立場というものは、はつきりいたしておると思うのであります。従いましてこの国際情勢の上において日本の迷いがあつてはいけないので、国際的の義務もできるだけ果すと同時に、日本として自主的に国の方向を考えて行かなければならない。そういう意味から今御指摘のありましたような、アメリカとの間に十分今日以上に率直に意見を交換をし、……

第19回国会 外務委員会 第28号(1954/03/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 内閣法による総理の代理として責任を持つてお答えをいたします。今お述べになりました三つの点、これが憲法の範囲内であるかどうか、これは憲法の範囲内であると政府全体として考えております。
【次の発言】 日本がアジア大陸を前にいたしまして、東西文化の中に立つて特異の地位にあることは、今御指摘の通りでございます。そういう意味において日本は非常な重要な役割をになつておると考えます。でありますが、そういう観点から見ましても、今回のMSAに日本が加入したということは、中国との関係を何ら悪くするものではない。すでに世界の五十数箇国が加入しておりますMSAを日本が新たに締結したということは、別にそ……

第19回国会 外務委員会 第60号(1954/09/16、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今明日のうちに出席はおそらく不可能じやないかと考えております。
【次の発言】 ダレス長官が先般マニラで開かれましたらSEATO会議の後に、アメリカへ帰国をする途中日本に立ち寄りまして、総理大臣以下と午餐をともにして懇談をしたことは事実でありますが、これは実はもし旅程の都合で日本に立ち寄れば日本としても歓迎するということを申し入れ、ダレス長官がその結果として立ち寄つたのでありまして、私の承知しておる限りにおきましては、そういう特別に日本と折衝しなければならぬ、あるいは話をしなければならぬ要件は持つていなかつたように承知しております。今の非民主主義活動云々というものは、そのときにダ……

第19回国会 決算委員会 第16号(1954/03/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政府といたしましても、予備費に関する旧憲法の頭は十分に切りかえておるつもりでありまして、予算の審議中に予備費を使うということは、これはできるだけ避けなければならぬ。それは憲法第八十三条の規定に明らかに示されておりまするので、この点は十分体しておりまするが、いろいろな予期されない支出を要する場合がありまして、ときどき例外的と申しますか、そういうものが行われた場合もないと限りませんが、根本におきまして、この憲法八十三条の趣旨は、少しも政府として軽視する意思はございませんし、予備費の扱いにつきましても、その精神を踏みはずさないように常に注意をしておるつもりでございます。

第19回国会 厚生委員会 第31号(1954/04/06、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいまお述べになりました社会保障制度についての御意見は、大体において政府も同じ考えを持つております。今日の自由主義経済は非常な長所を持つておりまするが、同時にその発展に伴いまして、何としても社会保障を必要とする面が出て参ります。そのために政府としましては社会保険審議会あるいは社会保障制度審議会というようなものを設けましたが、これは自由主義経済の発展に伴つて必然的に生じます今申しましたような面を社会的に、国家的に保障して行くために設けたのでありまして、いわゆる社会主義の政治形態に至らないまでも、そういう制度をとることによりまして、資本主義の一面の欠陥を補いながら、その経済機構を……

第19回国会 厚生委員会 第70号(1954/10/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 仰せの通りに今度の新医療費体系は多くの数字を取扱つておりますし、非常に複雑になつており、かつ重大な問題でありまするので、政府といたしましても慎重な態度で研究をいたしたいと考えております。
【次の発言】 閣議の内容を申し上げるのはいかがと存じまするが、閣議でいろんな意見が出たことも率直に申して事実でございます。お話のようにこの問題につきましては各方面ともいろんな意見がありまするので、この意見が十分に熟しまするまで、私といたしましても慎重な態度で研究いたして参りたい。重ねてその点を申し上げておきたいと思います。
【次の発言】 神崎博士の御所見は承る機会がございませんでしたが、御質問……

第19回国会 地方行政委員会 第48号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方政府委員 御質問の御趣旨ごもつともな点もあるのでありますが、政府では今回の警察法案を非常に重要に考えておりまして、ぜひ今国会中に御審議を煩わして通過さしたい、さように考えておりまするところ、大分法案の審議が遅れておる、その遅れた理由の中に、法務大臣が警察を担当している際にいろいろな問題が法務省に起りまして、そのために法務大臣の不出席が一つの原因になつておることも考えられて参りましたので、この際その担当をわけまして、小坂労働大臣に担当してもらつて、警察法案にひとつ集中して御審議を促進して参りたい、かように考えまして、きのうこれをきめたような次第であります。小坂労働大臣も警察法につきましては……

第19回国会 地方行政委員会 第62号(1954/05/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、政府といたしましては、今回の警察法によりまして、いわゆる警察国家というようなものをつくる考えは毛頭ございません。そういう結果になることを最もおそれておるものであります。但し占領間の警察制度の実施幾年かの経験にかんがみまして、いわゆる自治警察の長所も十分ここに取入れまして、府県単位の自治警察というような形になるわけであります。ただ任免権を、治安の関係上その他から警察国家というような体臭を帯びない範囲におきまして、できるだけ一本にして参りたい、こういう気持でこの法案を出した次第でございます。
【次の発言】 その通りでございます。

第19回国会 内閣委員会 第23号(1954/04/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 いろいろ多忙でございます。
【次の発言】 国務に関することでございますから、それはいろいろございます。
【次の発言】 直接関連はございません。
【次の発言】 江藤君とは、私は直接お会いしてお話をしました。今二時間待つたというお話でありますが、私は実はきのうは、この委員会と参議院の決算委員会と両方から要求がありまして、参議院の決算委員会の方は議長の名前で、数日前から要求がありましたので、そつちの方に出て、とうとう四時間半ばかりその委員会におつて、散会したのが四時半か五時半で、こつちにまわる機会がなかつたのであります。きようは私が家を出たのは昼ごろです。そのころ私の秘書から聞いただ……

第19回国会 内閣委員会 第24号(1954/04/12、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 同様の御質問は、一昨日の当委員会においても同じ高瀬委員か、たれかにお答えしておると思うのであります。それで……(高瀬委員「念を押して」と呼ぶ)それでは申し上げます。直接侵略に対抗する軍隊という言葉は、私ははつきりした定義はないと思うのであります。それが私どもの解釈しておる通りのものであるならば、それは多分に軍的の性格を持つておりますが、これはいわゆるほんとうの軍備ではない。
【次の発言】 それも一昨日お答えいたしましたが、特殊のものであります。(笑声)

第19回国会 内閣委員会 第27号(1954/04/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 従来法務大臣が国警の担当ということになつておりましたが、御承知のように今度の会期、休会明け以来いろいろな重要法案が輻湊しておるからでもありまするが、警察法の審議がだんだんに遅れまして、その理由の一つには、法務大臣が法務省の事務に追われて出席いたしかねるために遅れおる場合もたびたびあるやに聞きますので、この際警察担当を別にこしらえた方がいいと考えまして、小坂労働大臣の担当ということにいたした次第であります。別にそれ以上の意味はございまもん。
【次の発言】 国警の担当をかえたのではなくて、法務大臣の突如とした更送というようなことでももしあれは、あるいはそういう疑問が浮ぶことがあるか……

第19回国会 内閣委員会 第28号(1954/04/27、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 日本は、今御引用になりました終戦の詔書にもありまするし、また日本が敗戦後とりました国是と申しまするか、それが具体的に現わされましたのは今の憲法でありまするが、その憲法の前文にはつきり書いてありますように、できるならば一切軍備というものなしに、平和を愛好する諸国に信頼をして、いわゆる平和国家として国を立てて参りたいという、これは憲法制定当時の切なる国民感情でもありましたし、また憲法の前文にそれをうたいまして、一つの国是となつて表現されておるのであります。不幸世界の現実、は必ずしも憲法の前文にある日本の平和国家としての理想にそぐわないものがありまして、そのために防衛問題等も現に論議……

第19回国会 内閣委員会 第42号(1954/09/29、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今回の函館方面に起りました災害と申しますか、災難と申しますか、特に洞爺丸の事件によつて世界的にも類例の少い犠牲者を出したということにつきましては、政府としても非常に遺憾に存じております。事件の起りました翌日ただちに関係の閣僚の会合をいたしまして、東京において確かめ得るだけの事情を確かめまして、即日運輸大臣及び北海道開発庁政務次官を現地に派遣いたしまして、十分の調査並びに今後のことについて現地で研究をして来るようにということをいたしたのであります。さらに遺族の方々に対してもできるだけ心を尽して慰問をして参るようにということを申したような次第であります。今夜十一時近くに運輸大臣が帰……

第19回国会 内閣委員会 第43号(1954/09/30、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 反民主主義活動対策協議会という名前のもとに、九月十五日の閣議で一つの閣内の連絡機関を決定いたしたのであります。これはいわゆる共産側の平和攻勢の現われといたしまして、すでに委員の各位も御承知であろうと思いまするが、最近、反民主主義と申していいと思いますが、いろいろな活動が現われて参つたのであります。そこで関係閣僚相互の間の情報交換連絡というものを緊密にいたしまして、さらに今後これに対する総合的の根本対策を相談いたしまするために、この協議会を設けたのでありまして従来とも各関係閣僚の間の情報交換、連絡はもちろんやつて参つたのでありますが、これを一層緊密にする、その反民主主活動も複雑を……

第19回国会 内閣委員会 第46号(1954/10/07、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 反民主主義という言葉を科学的に説明いたしますと――定義づけようとすると、なかなかむずかしい問問でない事かと思いまするが、政府の考えておりまするのは、民主主義の育成を妨げる非合法的、暴力的な運動、主義というふうに考えておりまして、この協議会の性格がはなはだ不明瞭であるという御意見でありました。政府の説明が十分でないところもあるかもしれませんが、従来政府でやつておりました治安閣僚懇談会と同様にお考えくだされば、政府の意図の存するところと大体間違いないと思つております。
【次の発言】 行政上の措置をするのでございますから、むろん対策はあるのでございます。ただこの協議会は、どういう対策……

第19回国会 法務委員会 第44号(1954/04/24、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。検察庁法第十四条によりまして指揮権を犬養前法務大臣が発動いたしましたのは、これは犬養法務大臣が責任を負つてやつたことでありますだけに、詳細のことを私から申し上げる用意がございませんが、私の承知しておる限りで経過を申し述べますならば、佐藤幹事長の逮捕というようなことが、うわさに開いておりますとだんだん迫つて参りまして、御承知のように、今日の政党政治におきましては幹事長の位置、特に重要政務に当つておりまする、国務に当つておりまする政府与党の幹事長の位置というものは、政府の動向をきめる上からも、また国会の運営におきましても、非常なかけがえのない重要な位置であります……

第19回国会 予算委員会 第1号(1954/02/01、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今国会の初めに食糧増産と食生活改善についての各派を通じて出された決議案の趣旨に対しましては、当時私、政府を代表いたしまして、全面的に御趣旨に賛成であるということをお答えいたしたのであります。食糧政策は、やはり何と申しましても食糧の自給ということが根本であろうと考えます。いわゆる国内自給度を高めて参る、そのためには営農技術の改善、普及、または土地の改良というようなことを従来通り政策の根本として推進して参つておるのでございますが、同時に米食偏重ということも多少これをかえて行く必要があるのではないか、そういう点から、政府としても、その米食偏重をかえる方向に政策を向けて行くべく目下検討……

第19回国会 予算委員会 第3号(1954/02/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えいたしますが、昨年の八月決算委員会でガリオアの問題が出たとき、私がお答えをした事実は記憶しております。そのときガリオアに対して――私の言葉が足りぬかもしれませんが、贈与と考えられておつた面もあるかもしれぬが、政府としてはこれは終始一貫債務と心得て参つたので――その当時朝鮮貿易の債権の問題がありましたので、はつきり法的にどれだけが日本の債務であるかということは、そういうものを差引いた後にきまるのだという意味のことを申した記憶がある。政府といたしましては、終始一貫、ガリオアを債務と思つておつたことだけは間違いない事実であります。

第19回国会 予算委員会 第8号(1954/02/09、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お尋ねの理由について申し上げる前に、事実の点に非常な御認識の間違いがあると思いますから、それから申し上げますが、今回の緊縮予算の編成は、外国の勧告によつてやつたものでは絶対にないのであります。これは、日本が独立を完成いたしまする上に、経済自立の完成ということが何よりも必要であるので、通貨価値の維持、またはその対外価値を維持することによつて国際収支の均衡を保ち、それによつて日本の自立経済に資して行こう、それには何よりも財政規模の圧縮が必要であるという、政府として独自の見識に基いた政策でありまして、外国の勧告あるいは圧迫等によつてやつた予算編成方針では絶対にありません。

第19回国会 予算委員会 第9号(1954/02/10、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 そういう考えは全然持つて知りません。政府として一番重要なことは、内外の動きに対して正しい判断を刻々に持つているということで、それにはあらゆる方法で情報を集める必要は感じておりますけれども、今申されましたような機関をつくる考えは全然ございません。
【次の発言】 これは総理がおられませんので、私個人の考えを申しますが、占領期間が長過ぎたために、いろいろな方面に少し弛緩状態を生じておるように考えます。その結果がいろいろな形になつて現われておるのじやないかと思いますが、ただいまお話の中にありました汚職その他の問題の表に現われましたものに対しましては、どこまでも徹底的にこれを調査しまして……

第19回国会 予算委員会 第10号(1954/02/11、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 防衛の問題は、国際情勢により動かされるところが非常に多うございまして、長期計画が十分に立つていないということも、それに由来するのであります。これは今の日本の当局が見通しを持ち得ないというだけでなくて、第二次大戦のあと、アメリカの軍備に対する態度をお考えくだすつても、御理解いただけると考えます。それに関連して、日本は将来徴兵制度をしくつもりがあるかという御質問でありますが、まだそこまでは全然考えておりません。
【次の発言】 これは労働大臣からお答えいたします。
【次の発言】 お答えいたします。私は軍事予算の一環とも、社会保障の一部とも厳密な意味では見ておりません。やはり一種の軍人……

第19回国会 予算委員会 第11号(1954/02/15、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。予算の増額修正は政府といたしましては望ましくありません。但しこれは国会側の自省されるをまつ以外に道かありませんので、政府としてはそういうことのないように希望いたしております。今度の予算に増額修正がある場合、それをいれる用意があるかどうかという御意見でありまするが、そのことはまだ私ども全然承つておりませんし、今の政府の態度といたしましては、増額修正を望ましくない気持を持ちまして、その増額修正に応じたくない、かように考えております。
【次の発言】 今お話になりました具体的の事例を知りませんが、過去のことをさかのぼつて今どうしようという考えはございません。現在ある……

第19回国会 予算委員会 第13号(1954/02/17、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 その通りでございます。
【次の発言】 私午前中参議院にずつと入つておりまして、今どうしておるか知らぬのですが、官房長官からお答えする方が今の即刻のことはわかると思います。
【次の発言】 不正の摘発につきましては検察当局において十分にやつておると思います。政府はそれに対して何ら干渉がましいことはしておりませんし、意見も申しておりません。
【次の発言】 検察の独立威信について、何か疑いがあるようなお話がありましたが、そういうことは考えたくありません。大物がうやむやにならなかつた例もあります。今回の事件におきましては、検察当局は、必ず厳正なる態度をもつて臨んで参ると信じます。  それ……

第19回国会 予算委員会 第14号(1954/02/18、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今御質問の中の閣僚に準ずるという意味は、私によくわかりませんが、いずれにしましても、その汚職の容疑者と申しまするか、汚職に何がしかの関係が政府部内にあるという場合には、その都度によりまして、責任を明らかにすべきことは当然だと考えます。
【次の発言】 そういう場合もあり得ますが、それは責任を明らかにする方法はいろいろあつて、一概に申すことはできません。
【次の発言】 今お読み上げになりました新聞の記事、及びそれに類するうわさというものについては、私は存じませんが、そういううわさが乱れ飛んでおるとすれば、いい機会であるから申し上げますが、今お読み上げになつたような閣僚懇談会を開いた……

第19回国会 予算委員会 第15号(1954/02/19、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。今度の経済政策の趣旨は、今後の企業及び国民生活の質的充実を主としてわが国経済の将来の発展を期しておるのでありまして、ただいま御質問のこの政策が国民の生活かつすべての面に相伴つて行き渡らなければ、この効果は上げられないということはまことにごもつともであります。政府としましても企業の健全化をはかり、国力不相応な消費が相当行われておるように思われますので、その抑制というようなものに対しまして国民全体の自覚を要請いたしまして、それによつて順次引締めて、デフレ政策の実効の上るように逐次手を打つて参りたいと考えております。

第19回国会 予算委員会 第16号(1954/02/20、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私生活、特に私自身でない総理大臣の私生活のことにつきましての御質問には、お答えを差控えたいと思います。今の政府の閣僚も生活の上にできるだけ耐乏生活らしい面を出して行け、それはまことにごもつともなことであります。わずかなことではありますが、ベース・アップということも閣僚は遠慮いたしておるような次第であります。自動車を小型に買いかえるということは、これは新しく買うのではどうかと思いますが、私生活の上にも耐乏生活を唱えるのにふさわしいことをやつて行くということはやるべきことである、さように考えております。
【次の発言】 申すまでもないことでありますが、総理の病気は生理的の現象でありま……

第19回国会 予算委員会 第17号(1954/02/22、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 政界の現状に対しましてお述べになりました感想につきましては、私も大体同じような感想を持つております。今の汚職事件と申しますか、疑獄事件、この内容につきましては私まだ十分に確かめておりませんけれども、いずれにしましても、国権の最高機関である国会、唯一の立法機関である国会、また国民が最も注目を集めております国会が、何がしかの疑雲に包まれているということに対しましては、私は中曽根委員と同様にまことに遺憾に存じておるのであります。でありますが、問題は今や司直の手にゆだねられておりますので、私どもといたしましては、司直の厳正公正なる取調べの結果をまつて、それに対する善処の道を考えるべきで……

第19回国会 予算委員会 第18号(1954/02/23、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 ただいま西村委員からお述べになりましたことは、政府におきましても申すまでもないことであります。予算の審議は、最初私どもが予想いたしました予定にいまだ遅れていないと思いますが、この進行につきましては十分に国会側の御協力をお願いし、かつこれに期待しておる次第であります。今お述べになりました二十九年度の耐乏予算と申しますか、緊縮予算、この通過、執行につきましては、政府としてはかたい決意を持つておりまして、ぜひこれを実現して日本の経済自立の基盤を固めて参りたい、かように考えております。なおそれに伴ういろいろな法律、今御指摘になりました補助金の整理に関する法律というようなものは多少遅れて……

第19回国会 予算委員会 第19号(1954/02/26、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今総理からお答えをした通りに私も考えております。
【次の発言】 これはあらためて御質問にならなくても、先般鳩自党の復帰の際に、親しく三木君と石橋君あるいは佐藤幹事長、一緒にお話をしたときに、つぶさに申し上げたことによつて御了承ができていると思う。そのときに三木君は、保守勢力の結集をしきりに申された。しかしながらそれは最初三木君が言つておられたように実行できなかつた。そこで最後に自由党としての声明書を書く場合に、特に三木君の御注文によりまして、同憂の諸勢力の来り投ずることを期待するという言葉を入れた。これは私どもの時局に対する心持であります。

第19回国会 予算委員会 第21号(1954/03/02、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私の肩書はそのままお返ししますが、選挙に金のいらぬようにすることが今日のいろいろな弊害をなくす一つの根源であるということは、私河野君とまつたく同意見であります。どういうふうにすれば、選挙ご金がいらぬようになるかということは、いろいろな方法があると思いまするが、これは党議でも何でもなく私個人の意見でありますが、やはり私らといたしましては、小選挙区――一選挙区一人の小選挙区は、何と申しても今の選挙区制度よりは金がかからぬ。(「買収がうんときくよ」と呼ぶ者あり)買収をやる前提のもとにはいかなる制度も金がかかる。イギリスの選挙がだんだん粛正されて参りました一番大きな原因はそこにあると考……

第19回国会 予算委員会 第22号(1954/03/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたしますが、その通りでございます。十分に三党折衝の成果を尊重いたしまして立案することにいたします。

第19回国会 予算委員会 第25号(1954/03/18、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。いわゆる造船汚職問題につきましてはいろいろなうわさが飛んでおりまするがこの場合政府といたしましては検察の権威と申しますか、独立と申しますか、それを尊重いたしまして、十分に実態の究明せられることを待つておる段階でございまして、今申されましたようなことで、軽率にどの大臣も進退を決すべきではない、かように考えております。
【次の発言】 今お述べになりました種々の会合は、きわめて詳しいことを拝聴いたしましたが、その内容を私は存じておりません。それに関連してすぐ汚職呼ばわりをすることはいかがであろうかと考えます。

第19回国会 予算委員会 第26号(1954/03/19、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 たいへん迷惑な話ですが、外国の電報でございますか。
【次の発言】 向うとはどこですか。
【次の発言】 どこの外国ですか。
【次の発言】 何に出たのですか。
【次の発言】 どこでお聞きになつたのですか。
【次の発言】 そういう人の名誉を毀損することは……。   〔発言する者多く、議場騒然、聴   取不能〕
【次の発言】 人の名誉に関するそういうことをいいかげんな根拠で言われることははなはだ迷惑であります。
【次の発言】 もちろんそういうことは絶対ございませんが、そういうことをこういう公開の席上で、委員会で言われるのはどういう根拠があるのですか。

第19回国会 予算委員会 第28号(1954/04/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 私は日本の最近の段階におきまして、政局の安定ということが非常に重要な問題、言葉をかえて申しますならば、国民の要請であると考えております。政局の安定のためには、政府が安定した大きな努力の上に内閣を組織する、また国会の中にも安定した中心勢力があることが望ましいと考えるのであります。こういう考えで、政府及び与党におきましては、昨年の総選挙以後、いわゆる比較多数の上に政府が組織されましたので、できれば同憂の人々の共鳴によりまして、絶対多数を得て政局を安定させたいということを考えて、爾来熱心にその方途を求めつつあつたのでありますが、幸いに昨年の秋に分党派自由党の共鳴復帰を得ましたけれども……

第19回国会 予算委員会 第29号(1954/04/14、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 日本の国際上の義務は、今お述べになりました国情もありますが、一旦義務として承認いたしましたものに対しましては、全力をあげて間違いのないのよう努力して参りたい、かように考えております。
【次の発言】 つつしんで拝聴いたしました。
【次の発言】 お答えをいたします。政府としては今政局が行き詰まつているとは考えておりません。また政局が動揺しているとも考えておりません。保守新党を思い立ちました動機につきましては、昨日河野君にお答えしましたので、今御質疑を伺つておりますと、その際にお聞き及びになつておるようでありますから、重ねて繰返しませんが、保守新党の問題と政局の問題は全然別個でありま……


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第20回国会(1954/11/30〜1954/12/09)

第20回国会 予算委員会 第2号(1954/12/03、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 最初の御質問の総理の外遊の成果のことでありまするが、これは本来占領以後の列国の日本に示した好意と援助に対する感謝の意味を披瀝いたしたいというのが、そもそもの旅行を思い立つた動機でありますからして、従つていわゆるおみやげということはどういうことを意味するか知りませんけれども、そういうことを目的として参つたわけではないのであります。その旅行の間にアメリカ等におきましていろいろな会議がととのつた、そのことは先般の政府の所信に関する演説の中に申しておりますので、それは御了承をいただいておると考えます。それからそのほかに、何と申しましても総理大臣が面接各国を歴訪いたしまして、そうして各国……

第20回国会 予算委員会 第3号(1954/12/04、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 今日の政局を安定させるためには、その有力なる方法として保安勢力の結集が考えられます。これは昨年の総選挙の結果、現在の政府が十分な多数をとることができない、いわゆる比較多数の上に組織されましたことが、今日政局の不安定を来しました一つの原因であると考えております。今日なお保守の結集ということが、政局の安定の一つの有力な方法であると考えております。
【次の発言】 政局安定のために政界をしりぞくということが、主たる動機ではなかろうと考えます。今日保守勢力の結集につきまして、反吉田とかいう言葉が相当に使われておりますけれども、今度の引退はその問題とは別に考うべきであると考えます。


緒方竹虎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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各種会議発言一覧(衆議院26期)

緒方竹虎[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
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第16回国会(1953/05/18〜1953/08/10)

第16回国会 内閣委員会厚生委員会海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 旧軍人の恩給を復活するに際しまして、一つの基本的な考え方として、文武均衡を得たいという希望を持つておるのではありまするか、これはほとんど一に財政上の理由と申し上げてよくないかと思うのであります。本年の実施を四月からいたしましたのも、四百五十億という財源が光であつたと言うこともできるぐらいに、財政の関係が非常に強いのでありまして、実際問題としては、文武の均衡をとる意味におきましては、文官恩給の若年停止を五年遅らしたということ以外にはできておりません。それならば将来どうするかということにつきましては、できるだけ均衡をとりたいという気持はありますけれども、御承知のような財政の現状であ……

第16回国会 予算委員会第一分科会 第2号(1953/07/13、26期、自由党)【政府役職】

○緒方国務大臣 お答えをいたします。今回の元軍人恩給の復活は、再軍備の問題と関係があるのではないかという御質問のように承りましたが、これは全然関係ございません。政府といたしましては、軍人恩給が、占領中連合軍の指示に基くポツダム政令によつて廃止または制限されたことに対しては、初めから賛成ではなかつたのであります。昨年平和条約が効力を発生いたしまして、独立を回復いたしました以上、戦争責任を元軍人にのみしわ寄せしておるかのごとき観ある軍人恩給の停止というものは、いわゆる占領政策是正の意味におきましても、また一種の社会正義の意味におきましても、これは財政の許す限りにおいて復活すべきものであるという考え……



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※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

緒方竹虎[衆]在籍期 : 25期-|26期|-27期
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