石橋湛山 衆議院議員
27期国会発言一覧

石橋湛山[衆]在籍期 : 23期-25期-26期-|27期|-28期-29期
石橋湛山[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

このページでは石橋湛山衆議院議員の27期(1955/02/27〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は27期国会活動統計で確認できます。

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

本会議発言一覧(衆議院27期)

石橋湛山[衆]本会議発言(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 衆議院本会議 第10号(1955/03/31、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 内田君の御質問の第一点は、今回政府がとりました電気料金の暫定措置において、なぜ会社の経理面からだけの資源によって引き下げをして、金利や税を下げなかったかというお尋ねのようであります。これは、内田君の言われる通り、前内閣時代に、確かに四月一日からはあらためて税及び金利の問題を考えて何とかするという一種の公約ができておったことは、御承知の通りであります。果して前内閣がどれだけの確信を持ってそういう公約をされておったか、これはどうもはっきりいたしません。料金の上ったのは、もうすでに昨年の十月なんです。その料金をそのままに、この夏料金の以前の制度による四月一日以後の夏料金の時……

第22回国会 衆議院本会議 第12号(1955/04/25、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣・経済審議庁長官事務代理】

○国務大臣(石橋湛山君) 高碕経済審議庁長官がただいまアジア・アフリカ会議に出張いたしまして不在でございますから、かわって私から昭和三十年度の経済計画につきまして概要を申し上げます。  最近のわが国経済の情勢を概観いたしますると、わが国が今後経済の自立を達成いたすためには、なおなみなみならぬ努力が必要であることは申すまでもございません。しかし、私どもとしては、慎重に、しかも勇敢にこの達成に躍進する覚悟でございます。昭和三十年度の経済計画もこの覚悟のもとに策定いたした次第でございます。ただいまその概要を申し述べたいと存じますが、その前に、恒例によりまして、まず海外並びにわが国国内の経済に関する最……

第22回国会 衆議院本会議 第14号(1955/04/28、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 中共貿易についてのお尋ねでございますから、お尋ねの点だけを簡単に申し上げます。これは、言うまでもなく、われわれとしては対中共貿易を大いに促進いたしたいと熱望いたしておることはむろんでございますが、ただ、これは、最初から国交を回復しておらないところへ貿易をやろうというのですから、なかなか困難があるということは予期いたしております。従って、現在問題になっております代表部交換、これは何かしたいとは思いますが、しかし、外交上においてはなかなかめんどうな問題があり、いわんや、中央銀行を利用して支払いをお互いにやるということは、これは一そう困難と思います。けれども、今の支払い問題……

第22回国会 衆議院本会議 第15号(1955/04/30、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 平野君から御質問でありましたが、私の本年度の予算に対する考えは、先般経審長官代理として述べました演説の中にはっきり書いてあります。平生私の主張しておることと何ら矛盾がないと確信いたしております。  なお、中小企業の問題のお尋ねでありますが、先ほどお話のありました相談所にいたしましても、昨年度の予算には一文もなかったというのを、今年は三千万円もつけたのですから、相当大きなものでございます。それのみならず、財政投融資の方におきましても、御承知の通り、国民金融公庫の本年度の融資資源は四百六十二億、昨年度は四百五億です。それから中小企業金融公庫も二百十五億が二百四十億にふえる……

第22回国会 衆議院本会議 第23号(1955/06/04、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) ただいま議題となりました石炭鉱業合理化臨時措置法案につきまして説明を申し上げます。  一昨年以来、わが国の石炭鉱業は深刻な不況に悩まされまして、休廃止炭鉱ば続出いたし、未払い賃金は累増し、失業者は集団的に発生いたす等の容易ならざる問題が相次いで起っておりますことは、まことに遺憾の次第でございます。しかも、この石炭鉱業の不況のよって来たる原因ははなはだ深く、幾多の悪条件が累積いたしまして今日の事態を招いたのであります。従って、この際一時的応急措置をもってしては、これを克服することはとうてい困難であると認められるのであります。ゆえに、この際ぜひとも行わなければならない必要……

第22回国会 衆議院本会議 第27号(1955/06/11、27期、日本民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) すでに外務大臣及び農林大臣等からの答弁で尽きておると思いますが、御指名でありますから、私からも一応申し上げます。  第一は、米についてのお尋ねでありました。米は、私もタイやビルマの代表とずいぶんだびたび折衝いたしました。朝鮮ともやりました。これは、できるだけタイやビルマから輸入をして、日本から貿易品を輸出するためには、まず向うから買ってやらなければいけないという建前をとりまして、できるだけ買う努力をして買っております。しかしながら、実際の話は、タイやビルマでも、実はほんとうに日本の食糧に適当する米は多くの数量がないのであります。日本に適当する限りのものはほとんど全部買……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 衆議院本会議 第9号(1956/02/16、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 田中君からの御質問の中で、私に特に関連のあります点をお答え申し上げます。賃金は、一般的に申しましてできるだけ高いことが希望されるのであります。これは、単に勤労者のためばかりでなく、経済全体の繁栄の上から申しましても、賃金は低いことを必ずしも望みません。しかしながら、その賃金が支払われる基本になりますところの生産の増ないし生産性の向上のない賃上げは、すなわち企業の経営を困難ならしめ、やがては将来の実質賃金を引き下げる原因になるものでありますから、さような賃上げは好ましくありません。従って、現状におきまして、全般的に申しますと、日本の経済はまだまだ実質資本の蓄積をうんと要……

第24回国会 衆議院本会議 第23号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 硫安の価格等につきましては、ただいま農林大臣からお答えがありました。それに全面的に通商産業大臣としても賛成であります。同時に、平野君からの質問の中には、下請企業という問題が含まれております。われわれも、労働者に、消費者に、また下請企業者にも適当の分配をするということが、これが正しいことでありまして、一部分に偏することは誤まりであると存じております。(発言する者あり)どうぞ、あなた方の方が反対のようでございますから、よくお聞き願いたいと思います。平野君に、以上お答え申し上げります。(拍手)
【次の発言】 ただいま議題となりました下請代金支払遅延等防止法案につきまして、そ……

第24回国会 衆議院本会議 第30号(1956/04/03、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 田原君の御質問にお答えします。  アメリカが、日本の輸出貿易に対して、往々にして誤まった処置をなし、また、なさんとしていることは、はなはだ遺憾であります。(拍手)これに対しては、それぞれ公館その他を通じて、抗議すべきことは十分抗議いたしておる次第であります。しかしながら、田原君の言うように、それであるから綿花の輸入を停止するとか、アメリカの商品をことごとくボイコットするとか、あるいはココムの契約を破棄するとかいうことは、これは、今までも、過去において、貿易のそういうまずいことからして、結局戦争までもたらしたことがしばしばあるのであります。われわれは、そういう方法を今日……

第24回国会 衆議院本会議 第45号(1956/05/08、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(石橋湛山君) 経済企画庁設置法の一部を改正する法律案につきまして、その趣旨を御説明申し上げます。  政府は、さきに、行政審議会の答申に基きまして、行政事務の管理を強化し、その能率を向上させるため、行政機構の改革及び行政運営の改善をはかることといたしたのであります。この改正法案もその一環をなすものであります。すなわち、従来総理府の長としての内閣総理大臣の所轄に属しておりました事務はきわめて複雑かつ多岐にわたっておりますので、事務運営の能率化と責任体制の明確化の趣旨から、極力各行政機関の長に移管することとせられたのでありました。この意味において、従来内閣総理大臣に属しておりました公正取……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 衆議院本会議 第4号(1956/11/17、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣】

○国務大臣(石橋湛山君) 簡単にお答えいたします。  中近東の最近の情勢から日本の経済に関係いたします主なる問題は、スエズ運河の通行が阻止されておるということだと思います。これは、今後あの方面の政治情勢が非常に悪化して、どこまでいくかわからぬということなら、これは別問題でありますが、ただ、いまのわれわれの観測では、幸いに政治情勢も漸次鎮定して参るものと思います。もし、そうといたしますれば、主としてスエズ運河内に今沈没しておりますところのいろいろな障害物のサルベージの問題であります。これは、サルベージのやり方によって、ごくよい技術を使えば三カ月くらい、場合によったら六カ月――三カ月ないし六カ月く……

第25回国会 衆議院本会議 第5号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(石橋湛山君) 永井君から御質問がありました災害地の中小企業に対しては、すでに中小企業金融公庫あるいは国民金融公庫及び商工中金に対しまして、それぞれ指令を出しまして、被害地における金融について、特にその長期融資について優先的に考慮する。また、資金量につきましても、必要に応じてこれを追加いたすような指令をいたしまして、逐次これを実行いたしておるわけであります。(拍手)

第25回国会 衆議院本会議 第9号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(石橋湛山君) ただいま議決されました問題については、政府においても、かねて苦慮いたし、施策いたしておるところであります。たとえば、本年の年末金融につきましても、それぞれの金融機関に相当量の資金の増額をいたしました。たとえば、中小企業金融公庫においては、当初百億円の見積りでありましたのを百二十五億に増し、また、国民金融公庫におきましても、第三・四半期の貸し出しは百七十九億円を百九十五億円に増し、そのほか、それぞれ処置をいたしておりますので、もしもなおそれで不足ならば、第四・四半期の分を繰り上げて融資することもできると考えております。  なお、恒久対策については、むろん、一そう十分に考……

第25回国会 衆議院本会議 第17号(1956/12/12、27期、自由民主党)【政府役職:通商産業大臣・経済企画庁長官事務代理】

○国務大臣(石橋湛山君) 日中貿易の促進につきましては、政府においては、かねがね留意をいたし、その促進をはかって参ったのでありますが、なお、かような本院から強力な御決議がありましたのを力といたしまして、一そう今後これに対して力を注ぎたいと存じますから、このことを申し添えます。

石橋湛山[衆]本会議発言(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期

■ページ上部へ

委員会発言一覧(衆議院27期)

石橋湛山[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 商工委員会 第2号(1955/03/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ちょっとごあいさつ申し上げます。第二次鳩山内閣ができまして、私が引き続いて通商産業大臣を務めることになりました。かねて御承知のように、通産省関係の問題はなかなか容易ならざる難問題が山積しておりまして、いわゆる快刀乱麻を断つようなわけにはいかないことに苦慮いたしているわけであります。どうぞ皆さんの御協力、御指導によりまして、何とか日本の通商産業政策を、健全なかつ発展的なものにいたしたいと存じますから、どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 ただいま議題になりました自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を簡単に御説明申し上……

第22回国会 商工委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私実はこの経過をよく知りませんから、あとでこまかいことはそれぞれ担当官からお答えしていただきますが、大体私の今考えておりますこと、また私の聞いておりますところによると、この自転車競技法というものが議員立法によったものであるので、お話のように、今度新しく根本的にこれを改革していきたいのですが、それもやはりわれわれの方としては議員の方でやっていただけるものと期待しておるわけです。それによって立法をしてほんとうの確固たる方針を立っていく、かように考えております。
【次の発言】 競馬のことは知りま「せんが、とにかく競輪の方は、御承知のように己の競輪そのものが道徳的にいいとか悪いとか議論……

第22回国会 商工委員会 第4号(1955/03/29、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 電気料金の改訂問題については、すでに皆さんの御承知のように前内閣の時代に電気料金値上げの要請が会社側からありまして、それに対して政府は七月でありますか、閣議におきまして、電気料金改訂については来年三月末までは全、国の平均収入単価は現行料金ベースに据え置くこと。なお来年四月以降の料金については、現行冬季料金ベースを引き継ぐが、低物価政策の浸透の状況等を勘案し、この引き下げに努力すること。これがため電力会社の一そうの企業努力を要請するとともに、政府としては税及び金利負担の軽減に関する措置を考慮することというような閣議決定がありまして、電力会社はこの方針に基いて作成した、補正申請書を……

第22回国会 商工委員会 第5号(1955/03/30、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 昨日も申し上げましたように、電気料金が以前の、昨年までの夏料金に比較して三割以上上る、これは家庭の電灯の現行料金をそのまま四月以降に実行する場合には、昨年まで実行されておった夏料金に比較して相当の値上りがある。その中で、三割以上上るのは三割までで打ち切るということをいたしております。もう一つは現在産業方面の電力も三割頭打ちをいたしております。それが昨年の取りきめでは九月まで実行するということになっておりましたが、それをやはり来年の三月末まで継続してやらせる、かようなことをいたしたい、こう考えて、いわゆる電力会社との話し合いをしておるところでございます。

第22回国会 商工委員会 第6号(1955/03/31、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 きょうの御決議の御趣意は十分に尊重いたしまして、できるだけ早い機会に御期待に沿うようにいたすつもりでございますから、どうぞよろしくお願いいたします。
【次の発言】 お尋ねの問題は、先般もちょっと申し上げたと思いますが、昨日参議院で高碕長官が自分の個人的意見として自分は再々編成の必要があると思うという意味のことを言ったことは事実であります。しかし政府としては、この問題はまだ決して決定しておるのじゃございません。今度いわゆる電力の根本対策を作るについては、この問題もむろん議題に載せなければならぬと思うてはおりますが、しかし再々編成をするともしないとも決定しておりません。

第22回国会 商工委員会 第7号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま提案になりました中小企業金融公庫法の一部改正案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。  まず提案の理由について御説明申し上げます。中小企業金融公庫は、中小企業者の行う事業の振興に必要な長期資金を供給するために、昭和二十八年八月に設立されたのでありますが、本年三月末までに三百三十九億五千四百万円余の貸し出しを行い、中小企業の振興に貢献し来っておるのであります。しかしながら、中小企業の合理化、近代化を促進し、その振興をはかる上において、中小企業金融公庫の果す役割はいよいよ重要でありますので、この際中小企業金融公庫法の一部を改正し、もってその機能を拡充強化……

第22回国会 商工委員会 第8号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ごもっともの御説で同感であります。さしずめ今やろうと考えておりますことは石炭鉱業に手をつけて、石炭鉱業の合理化を行なって、その価格の引き下げと安定をはかる、これは多分今法制局で法案の形を作ってもらっておりますから、そう遠くないうちに御審議をわずらわすことになろうかと思います。今具体的にそういう産業はすぐ皆さんの御審議をわずらわす段階になっております。そのほか電気とか、製鉄とか、これも製鉄なんかはすぐやりたいと考えておりますが、もう少しひまがかかります。  それから国内の生産態勢を整えると同時に、外国の市場の開拓をどうしてもしなければなりません。私は今この東南アジアあるいは中南米……

第22回国会 商工委員会 第9号(1955/05/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま議題となりました自転車競技法等の臨時特例に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  現行の自転車競技法等の臨時特例に関する法律は、昨年第十九国会において御審議を願って成立したものでありますが、その際附帯決議として同法は暫定措置としては、やむを得ない制度であるが、その機構、措置については、政府はすみやかにこれを是正するよう要請せられた次第でございました。政府といたしましては、この要請に基きまして種々検討を加えました結果、改正の方針といたしましては、現在自転車競技法に基き通商産業大臣の諮問機関として設置されております競輪運営審議会にお……

第22回国会 商工委員会 第13号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 石炭合理化法案はただいま急いでまとめておりまして、私の予学では今週一ぱいに閣議の決定を受けまして、直ちに提出の手続をいたしたい、かように考えております。  それから次は、これはもう私より伊藤君の方がよく御存じだと思いますが、今の日本の石炭鉱業の不安な状態をいつまでも続けておきますことは、単に石炭企業に対して非常に不利益であるばかりでなく、日本産業全体に不利益をもたらすものと思いますから、石炭の価格をできるだけ下げる、良質の低廉な石炭を供給するということが第一の目印、次には今の石炭界の常に悩んでおるところの不安を除去して安定せる産業として、その石炭産業の安定によって全産業の安定を……

第22回国会 商工委員会 第14号(1955/05/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 一応五年と考えておるのでございますが、しかしこの処理方法が、いい案が立ちますればできるだけ早く案を立ててほしい、かように考えて督促はいたすつもりであります。
【次の発言】 御承知と思いますが、必ずしも業者でなくても競輪というものは日本の特色であるから、一つ大いに盛んにしたいという論もあることは事実と思いますが、われわれとしては、ただいまのところはさように考えておりません。これを大いに強化するために五年ということを考えておるのではないのでありまして、いろいろ地方財政その他の影響もありますから、五年の間に適当にこれを処理する方法は逐次実行していきたい、かような考えで当分は、こういう……

第22回国会 商工委員会 第15号(1955/05/20、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お話は現在許可されている競輪場をもっと広く利用させるという意味ですね。それは現在も他の市町村にある競輪場を利用して、競輪を開催するということは、どれだけ行われておるか知りませんが、相当にやっております。それでお話のように、新しい競輪場は許可しない方針でありますが、しかしながら現在ある競輪場を利用するということは今でもやっておりますし、なお今後希望があれば広く利用させるというつもりであります。
【次の発言】 御趣旨よくわかりました。いずれ自治庁の特にそういう希望があると思いますが、よく自治庁と相談いたしまして御趣旨に沿うようにいたします。

第22回国会 商工委員会 第19号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 一つの方法で大きくやるというような名案はなかなかございません。中小企業に対してはいろいろ手を打っていくということ以外にはないので、組合を強化いたしますとか、設備の改善を助成するとかいうようないろいろな手を打っておるわけであります。そのためには、ことしは十分とはいえませんが、予算もとってあるわけでございます。
【次の発言】 ある意味においてはお説の通りだと思います。であるからして、昔から中小企業の問題が常に論議されながら、中小企業の強化育成ということがなかなかうまくいかないと思います。しかし一つは、どうしても経済界全体が繁栄と申しますか、とにかく仕事がふえるようにならなければ、幾……

第22回国会 商工委員会 第20号(1955/06/02、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ごもっともでありまして、公庫などが納付金として国家へ納めてそれが一般会計の歳入になっておるのは、私のかねがね不思議に思っておった。ことしはついうっかりしておったといえば済みませんけれども。そこまで手が回らないで、その点は閑却して今まで通りになっておるようなわけでありますが、一つこれから大蔵省とも十分話し合いまして――大蔵大臣もその点はつまらぬことだと言っているのですから、御趣旨に沿うように努力いたしたいと思います。
【次の発言】 お答えをいたしますが、中小企業の問題は決してまま子などにはしておりません。これはどうしても何とかしなければならぬと思いますが、ただ御承知のように多年の……

第22回国会 商工委員会 第22号(1955/06/08、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま議題となりました石炭鉱業合理化臨時措置法案につきまして御説明申し上げます。  一昨年来、わが国の石炭鉱業は深刻な不況に悩まされておりますことは周知の通りでありまして、この間約二百の休廃止炭鉱と約九万人の炭鉱失業者とが発生したのであります。しかもなおその不況はとどまるところを知らざるありさまであります。わが国の石炭鉱業が、このような深刻な不況を招来した原因は多々ございますが、根本的にはわが石炭の生産費が高いことにあると申して誤まりがないと存じます。すなち今日のわが国の石炭は、採掘条件のわ悪化、能率の低下等によりまして、生産費の異常の騰貴を来たし、ここにすなわち割安な重油や……

第22回国会 商工委員会 第23号(1955/06/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ちょっと御質問の何がはっきり聞えなかったのですが、財政一般ですか、予算一般ですか。それとも今の中小企業金融公庫の話ですか。
【次の発言】 わかりました。こまかい数字などについては、なおここに政府委員がおられますからお答えいたさせますが、私の調べましたととろでは、今内田委員が心配されたように、商工中金の方はいささか市中消化というようなことで心配を持っておりますが、中小企業金融公庫の方は、あの修正がなければもう一層金利を下げる方向に持っていけたかと思うのであります。それがいささか金利を下げる程度が妨げられたという故障は多少ありますけれども、これはまあ実は中小企業金融については金利を……

第22回国会 商工委員会 第25号(1955/06/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お尋ねごもっともでありまして、われわれも協同組合の強化ということは念願しておりまして、今回もその目的で中央会等を作るという案を出しておるのでございます。今の強制加入の問題については、全般的に協同組合にこの際ただちにすべてに実行するのはいかがという考えを持っておりまして、従って調整組合との間の調和をはかっていく、その実情に即してやっていくというのがこの際は適当ではないか、こう考えておるわけであります。
【次の発言】 ただいま申しましたように、全部の協同組合をただちにお説のように機構を変えるという考えは持っておりません。しかしながら必要に応じて調整ができるようにいたしたい、こういう……

第22回国会 商工委員会 第26号(1955/06/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 今お話に出ております過去のことについては、実は私全然存じないのです。ですから、御要求によりまして、なお参考にもなりますから、私としましても一つ調べるだけは調べてみようと思います。それから現在官営で営んでおります工場を払い下げる意思は持っておりません。ですからその点は御了承願います。
【次の発言】 あえて官僚統制を行おうという意味ではありませんが、今長官も言うたように、いろいろの弊害があるということも事実なんです。これはおっしゃるように、なるほど民主的にやって、弊害があればつぶれるにきまっておるけれども、つぶれるまでには相当の損害を各方面にかけるということになりますから、これはや……

第22回国会 商工委員会 第28号(1955/06/22、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 石油資源開発計画の問題でありますが、この石油資源の開発の機構につきましては、予算を提出するまでの間に政府側において成案を得られませんでしたので、その点当委員会において十分御研究を願いたいということを私から申し上げておった次第であります。幸いにその後皆さんの御協力によりまして各党からそれぞれ起草委員があげられて、政府出資の特殊会社案というものを御検討願って、その成案を一応得られたのでありますが、その点については政府としてもまことに感謝をいたしておる次第であります。  ところがかねてこの予算修正の際の了解事項の一部でもございますし、最近民自両党においていろいろ折衝されました結果、四……

第22回国会 商工委員会 第29号(1955/06/23、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 この案はお話のように、ある意味の見方によりますと、石炭鉱業の救済案とも見えます。これは確かに救済にもなるのであります。しかしほんとうのねらいは石炭鉱業を合理化して、石炭の価格を合理的に原価を引き下げて、そして日本の産業に供給する燃料を合理的なものにして、それで全産業の立ち直りに寄与したいというところが一番のねらいであります。  それからもう一つ御質問の、これを最善の案と考えておるかということは、最善の案と考えております。これはむろんそのときどきによって違いますから、現段階においては最善の案、いろいろの点から考究いたしました結果、今日においてはこれが一番いい、こういう確信を持って……

第22回国会 商工委員会 第30号(1955/06/24、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 これはいわゆる総合燃料対策の立場から、重油の規制をやむを得ずいたそう、こういうわけでありますから、無理はしたくないのです。そのために産業に、特に今御指摘の染色業などに非常な打撃を与えるというようなことはしないつもりであります。御質問の通産大臣が勝手にやるのかということについては、今までもこういう場合に重油規制調整協議会というものがありまして、これは消費者の代表者等も入っておるでありますが、それの意見を十分聞いて、そしてできるだけ産業にそういうはなはだしい障害を起さないように取り計らう、こういうつもりでいるわけであります。

第22回国会 商工委員会 第31号(1955/06/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 永井君の言われるように、われわれは資料を隠すつもりもなし、できるだけの資料は提出するつもりでありますから、もし不足でありますならなお追加して出します。決しておっしゃるような意味ではございません。資料が不足であるといっても、今お話のような意味で出ししぶっておるとか何とかいうことではございませんから、この点はどうぞ御了承を願いたいと思います。
【次の発言】 遺憾ながらまだ労働組合と十分話し合いをしているということはいたしておりません。しかしこの法案が正しく理解されるならば、労働組合側の誤解も解け十分協力してもらえるものと、かように信じておる次第であります。

第22回国会 商工委員会 第32号(1955/06/29、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 一つ一つの品物について事情は相当異なっておるようでありますが、今のお話の中の薄鉄板のごときは旧設備によるものが新設備によるものに対してコストの上で競争がむずかしくなって、大分困難をしておるという状況であります。その全体の日本の薄鉄板がなるほど国内の景気があまりよくありませんから、その点の打撃は確かに各方面とも受けておりますが、しかし輸出などの方面においては今政府委員からも申しましたように、非常に大きな望みがあるとも言いかねますけれども、現在のところでは国内の価格が下っておるだけに、輸出はやはりある程度伸びるものと思われます。ですから全体の産業をどうするかということになれば、これ……

第22回国会 商工委員会 第33号(1955/06/30、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 過度経済力集中排除法の方は、御承知のように戦争直後の財閥解体等の関係から出ました特別のものであります。すでにその時期は過ぎましたからあとはお話のように独禁法の運用によって十分いわゆる過度の集中排除は行い得ると確信をしておるのであります。なお輸出入取引法でありますとかあるいは石炭の問題にしましても、確かに独禁法の一部の適用を除外するという法律が相当出ます。独禁法そのものも改廃してしまえという議論もずいぶんありますが、先般参議院でも申したのでありますが、私はやはり独禁法は必要だと思う。あまりに独占資本が発生するということがもしあるとすれば、これは決して喜ばしいことじゃありませんから……

第22回国会 商工委員会 第34号(1955/07/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま本委員会に上提されました繊維製品品質表示法案につきまして、まずその提出理由を御説明申し上げます。  化学繊維の増産により、繊維全体の中においてその比重が増加いたして参りましたこと、新しい合成繊維などが続々として生まれて参りましたこと等は、最近の世界繊維事情の著しい特徴をなしております。わが国におきましても、特に天然繊維に恵まれない事情もありまして、最近の世界的なこの傾向と軌を一にして、化学繊維の増産は者しいものがあります。このような実情のもとにあって、繊維の種類が増加いたしますとともに、各種の繊維の混紡あるいは交織製品が生まれ、繊維製品の種類は複雑となりまして、その識別……

第22回国会 商工委員会 第35号(1955/07/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 その点は十分確信ございまして、かつ関係者から証書も入っております。
【次の発言】 その点は先ほど政府委員から御説明を申し上げました債務保証の問題と同時に、これは大蔵大臣と確約をいたしております。
【次の発言】 これは現に大いに協力してやろう、こう言っておりまして大丈夫と思います。
【次の発言】 その点は帝国石油はお話のように性格が変りまして、現在掘っております石油、それから天然ガス等によって化学工業までやりたい、石油及びガスの事業をやるということに性格が変るものと考えております。
【次の発言】 こまかい具体的なことは存じませんが、さっき政府委員から説明したように、大蔵省等との話……

第22回国会 商工委員会 第36号(1955/07/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 第一条が変りました理由は、今局長から申し上げた通りであります。それから法制局の意見に従いまして、この法律の全体が、どうせ政府の計画に基き政府の監督指令のもとに実行される会社でありますから、特に政府の計画に基くという言葉を入れなくても私ども差しつかえないと考えて、法制局の意見に従ったわけであります。その点においては大蔵省との関係はございません。
【次の発言】 むろん五カ年計画に従って会社をやっていくという決意を持っております。最初大蔵省がちゅうちょしたことは事実でありますが、これは昨日か一昨日申し上げたように、ちょうど一方において予算の審議をしておる非常に忙しいさなかでありまして……

第22回国会 商工委員会 第37号(1955/07/08、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 それは伊藤君の言われる通りですが、実はこれは技術に関係しますから、抽象的に議論してもわからない。そこでこの問題は十分帝右側と相談をしまして、今組合長が育ったように、最も合理的に人を使い、最も合理的に資金を使う方法で、必要な部分だけは新会社に人を引き受けます。また場合によっては、帝石にいわゆる請負制度によって当分のうち試掘もしてもらうという方法もとろう、こう思います。それはいずれにしても十分打ち合せてやりますから御安心下さい。
【次の発言】 その点は十分承知いたしました。首切りをするのは、最も不得意な鮎川氏でありますから、首切りの起ることは絶対にないと思っております。(「政府は大……

第22回国会 商工委員会 第38号(1955/07/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 御指摘のように、確かに大蔵委員会において、全漁連に対する重油の問題について私が発言いたしたことは事実であります。それを昨日あらかじめ私の方から当委員会に申し上げなかったことは、確かに私の手落ちであります。その点はお詫びをいたします。新聞記事の方は私はよく読んでおりませんが、清瀬民主党政調会長から、委員長に何かそういう文書があったことを、昨日委員長から見せられまして、どういうわけで政調会長が委員長にそういう文書をよこしたのか知りませんが、しかしきのうちょっとその文書を見ましたところでは、私が大蔵委員会で発言した内容に大体一致しておりますから、それには間違いないと思います。そのいき……

第22回国会 商工委員会 第39号(1955/07/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 今の御意見はごもっともでありまして、私ども通産省としては、他の役所からどういう批評があるか知りませんが、繊維の総合対策を立てるために、お話のような各方面の知識を十分に集め得るところの一つの審議会を作ってその評議にかけるという決意をいたしております。
【次の発言】 海外諸国との関係上綿花の輸入も必要だということも、面そういうことはありますが、同時に私は国内の業者の方でもいきなり綿花の制限をされたらすぐたちまち操業を非常に縮小しなければならぬ、従って労務者の首切りをしなければならぬということも起りますから、国内の事情から申しましても実は徐々に縮小するという以外には道がないのじゃない……

第22回国会 商工委員会 第41号(1955/07/13、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お尋ねの御趣意はごもっともですが、現在の貿易の状況が非常に困ったありさまであるものですから、いろいろのトラブルが起きる。しかし今通産省で指定しようときめておりますのも、必ずしも独断的にきめておるのではなくて、当業者のいろいろな団体その他とずいぶん話し合いをしまして、できるだけみんなの納得の上に最後の決定をするという方法をとっております。そのために非常に事務が渋滞して、ものによっては輸入を早くすべきものが輸入ができないというものも御承知のようにほかにもあるのです。非常に困っておりますが、とにかく役所だけで勝手にやるということは決して今までもしておりません。今度の大豆の問題なども、……

第22回国会 商工委員会 第42号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 公取委員会としては、もちろん建前を守らなければならぬ。私もしばしば申し上げるように、公取委員会の今の独禁法の適用は確かに必要だ。かように信じておるものでありますから、決して公取委員会をないがしろにするなんて気持はありません。従って今回議員修正で今の公取に承認を受けるというのを協議をするというふうに変えられることは、これは議員でおやり下さったのでありますから私は何ら異論はございませんが、同時に行政上の措置といたしましては、たとい協議になりましても、私どもとしてはあくまでも公取委員会の立場を尊重して公取委員会を軽視するようなことのないように努力するということだけを申し上げ得ると思い……

第22回国会 商工委員会 第43号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 本案に対する修正の意味及び附帯決議の御趣旨は、かねがね政府においても同様に考えておったのでありますから、十分尊重いたします。

第22回国会 商工委員会 第45号(1955/07/20、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいまあげられましたいろいろの条件、それは絶対に動かさないというのじゃなくて、今度の計算の基礎は、賃金ベースは現在のまま、物価も上らないもの、こう一応計算しておるのでありまして、むろん今後の経済界の動きによりまして、物価全体が上る場合には、これはまた別のことでありまして、これは動いていいと思うのであります。相当機動的に動けるものと考えております。たださいぜんお話しになりました電力――水の豊水、渇水は、これは豊水になるか渇水になるかということは、長年の計算によって今やっております。電力の方でやっております渇水積立金などの基礎になります水量は、何か世界的の基準があるのだそうであり……

第22回国会 商工委員会 第46号(1955/07/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 さようなこまかいことは、むろん専門の石炭局でやるのですから、私は一つ一つ炭鉱について調べておりませんが、今局長が言うように、これは個々の事情が違うでありましょうから、その違う事情については、現地の通産局その他と関係者が十分打ち合せてやるよりほかないと思うのです。今ここで大ざっぱに言いましても、これは特殊の事情のあるところもあるし、いいところもありましょうし、一がいには言えないと思いますから、実際の処理はそれぞれの実情に応じてやる、かようなこと以外にないと私は考えております。
【次の発言】 いや、そういうのは表向きから言えば、あなたのような議論が成り立つでしょうが、実際においては……

第22回国会 商工委員会 第47号(1955/07/22、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 実際問題として御説のように現状がどうしても中小炭鉱の万が条件の悪いところに多くあるということでありますから、特に中小炭鉱をつぶして大炭鉱を助けるというような意味ではありませんが、事実においてある程度そういうことになるかもしれないけれども、中小炭鉱の中でも品位がよし炭層も相当いいものもございますので、そういうものについて十分合理化資金を供給して機械化してやっていきたい。ただし今の、ほんとうに物理的条件の悪いところは、現状のままで参りましても結局競争力の上から終末においてはよい結果をもたらしませんので、万やむを得ないものについてはこの買い上げによって混乱を救おう、こういうわけであり……

第22回国会 商工委員会 第48号(1955/07/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 長谷川君、山本君の御議論はきわめてごもっともだと拝聴いたします。産業革命のときにはいつでもそういう問題が起りますが、しかしながらこれは社会秩序の上から申しまして、それでは革命的なことをいきなり自由にやっていけば一時経済秩序が混乱することがあります。今日はやはりそうした――なるほど単に重油を自由に入れてどんどんやらせれば、ある部分の産業については一番効率の上からいえば問題ないわけです。一番いいことでありましようが、しかしながら同時にほかの産業のことも考えなければなりません。われわれも決して重油を排斥するわけじゃない。従って国内においても大いに石油を開発しようとして先般御審議を願っ……

第22回国会 商工委員会 第50号(1955/07/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お尋ねでございますが、むろん提案者といたしましては原案をどうしても御支持願いたいということを申し上げるのは当然の話であります。しかしながら国会の権威によって御修正を受けるならこれまたやむを得ませんが、実はまだ御修正になっておりませんから、とやかく先走って意見を申し上げることはいかがかと思いますが。私が漏れ承わる範囲においては、原案通りならベターでありますが、その御修正によりましても大体今のお尋ねのように総合燃料対策にさしたる支障を来たすとは思っておりません。
【次の発言】 私は、修正者の御意思は油の規制をしていけないというのではない、さっき政府委員から申し上げたように、第四条の……

第22回国会 大蔵委員会 第28号(1955/07/05、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 全然関係がないとは申せないのでございます。それは、今大蔵大臣が言われた通り、石油の関税そのものが、これから国内の石油の事業を大いにやろうというのが目的ですから直接には石油事業、しかしながら全体の燃料政策としては、ただいまお話しのように、重油ボイラーの規制もやりたい、一方においては石炭の合理化もやりたい、こう申しておりますのでありますから、それとむろん関連がございます。
【次の発言】 石油の方は御承知と思いますが、これから試掘、採掘を大いにやろう、こういうのでありまして、関税収入もできるだけその方へ回したい、かように思います。

第22回国会 大蔵委員会 第29号(1955/07/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 昨日もお尋ねのありました漁業用の石油につきましては、かようにいたしたいと存じます。  政府は、全漁連と契約をした石油輸入業者に、別に全漁連向けとして外貨を割り当てる。この外貨は、昭和三十年度においては十万キロリットル分といたしまして、本年度の既定の重油輸入外貨割当のワク外といたすことにいたします。なおこの輸入の石油の重油並びに原油の割合等につきましては、農林・通産両省当局の打ち合せによってさせていただきたいと存じます。  それから次に全漁連及び県漁連の直売にかかる従来の取扱い分に対しては、今まで通りといたしまして、漁業用重油については、通産当局はできるだけ低価格をもって供給する……

第22回国会 大蔵委員会 第30号(1955/07/08、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいまのところは、そのような石炭、電力ですが、しかしながら、むろん石油の開発もこれからやろうというのでありますし、それからまた原子力も大いにやろうというのでありますから、決して片寄ったことはしないつもりであります。当面の問題としては、とにかく石炭鉱業というものは、現在いろいろの点において日本で非常に重大な産業でありますから、これは一つ生かしていこうということを考えております。
【次の発言】 これは、採算が合うためには、まず原価が下らなければだめなんです。重油との競争力があるということでなければ、これは石炭鉱業は維持できませんから、そこで一方においてはいわゆる合理化――と申しま……

第22回国会 内閣委員会 第38号(1955/07/11、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 通商産業省設置法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。  改正の内容は、第一に通商局に置かれております次長を一名増員することであります。通商局は現在十四課に分れておりまして、その事務量が膨大であるために、局長の下に次長を一名置きまして局務の整理に当らせておるのでありますが、局長を補佐して次長の処理すべき事務として、輸入関係におきましては外貨予算の作成、外貨資金の割当、輸出関係におきましては輸出の承認、バーター契約の許可、中共貿易問題の処理等、特に錯雑した問題が山積しているのみならず、渉外関係におきましても、局長にかわりひんぱんに行われる通商交渉に出席す……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第3号(1955/05/21、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 当委員会が始まりますので、最初に一言ごあいさつ申し上げます。  今日のわが国は御承知の通りな状態でありまして、何をおいても産業を振興して雇用量をふやすということが必要でありまして、そのために、政府でも御承知の経済六カ年計画というようなものを作ったわけであります。しかし、日本の状態は、同時に国際収支のバランスを保っていかなければいかぬ、国際収支のバランスを保ちつつ産業を振興していくというところに、特にむずかしい点があると存じております。従ってわれわれは、経済六カ年計画においても、まず輸出産業に重点を置きまして、輸出産業から振興していこうという考えで計画を立てて、三十年度予算におい……

第22回国会 貿易振興に関する調査特別委員会 第6号(1955/06/01、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 平野君からまことにありがたいお言葉をいただきまして、深く感謝いたします。拡大均衡、非常にけっこうと思います。ただやりようでありましょう。タイミングの問題もあります。それと、やり方が、せっかくですけれども、私は今の自由党の案に必ずしも全面的に賛成できないのです。御趣意は十分わかりますが、やるのなら、もっとやりようが、そこにあるんじゃないか。それは来年度から大いに実現しようと思ってせっかく努力しておる次第でありますから、どうか私どもをお助け下さるようにお願いをいたします。
【次の発言】 中共との問題は根本的にいろいろ政治的考慮もありましょうから、そういう点でめんどうな点はあることと……

第22回国会 予算委員会 第3号(1955/03/26、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 今回の使節団の視察に対しては、できるだけの便宜をはかりたいと考えております。
【次の発言】 実際には日数の関係で、そう最初お話のように各方面の要求に従って山形県まで行くというようなわけにはいかないのではないかと考えております。
【次の発言】 お説のようにバーター貿易というのは技術上非常にむずかしいものでありますから、いろいろ支障がございます。しかし昨年の中共との貿易は案外に伸びまして、概数で大体輸出が二千万ドル、輸入が四千万ドルくらいに上ったと思います。そこで決済の方法でありますが、現在は一品ごとのバーターということでありますから非常に困難があることは事実でありますが、今のとこ……

第22回国会 予算委員会 第4号(1955/03/28、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お答えいたします。大へん包括的な御質問でありますので、なかなかその全般にお答えすることはむずかしいかと思いますが、御説のように、中小企業を今のままにほうっておいていいとは、だれしも思わないのであります。これに対する対策は、古くからずいぶん唱えられたにかかわらず、その効果がなかなか上らないということにはいろいろな原因があると思います。単に一時的金融だけで済む問題ではありません。今お話のような非常に悲惨な状況ということに対しては、各地に相談所、あるいは診断所というものを中小企業のために作っております。それらのところに一つ御相談していただけば、できるだけの手は打つように準備はいたして……

第22回国会 予算委員会 第6号(1955/05/06、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 先ほどココムについてのお尋ねがあったそうでありますから、お答えいたします。ココムの禁輸品は、大体昨年八月ごろまでに、解除できるものだけはほとんど全部解除されました。それはどういう標準かというと、西欧並みになった。西欧並みの輸出ができるだけの除解は、大体昨年八月で終った。その後は、ことにこの一月ころからも交渉はしておりますが、しかし御承知のように、国際情勢も大へんその後悪くなりましたし、すでに西欧並みに解除されたのですから、それ以上日本だけに解除を求めるということは、実際非常に困難な仕事でありますから、これは進展しておりません。交渉しておるが……。ただしケース・バイ・ケースに、い……

第22回国会 予算委員会 第7号(1955/05/07、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 赤松君の御議論に対してはお答えすることはできませんが、事実を申し上げます。私は何用何日何という人が何ということを言ったかということは、覚えておりません。しかしながら兵器、――いわゆる弾丸ですね。砲弾及び小銃弾ですが、それに対する注文が六千万ドル程度のものが一挙一千万ドルに減るという、そういう報道がすでに三月の十日ごろに、アメリカ本国からわれわれの方にはありました。従ってその当時からもうそれらの仕事をやっている諸工場は、非常な恐慌を来たしておったのであります。なぜ私が覚えているかというと、その日にちょうどスタッセンが私のところに来まして、そのちょうどスタッセンが来たときにその報道……

第22回国会 予算委員会 第8号(1955/05/09、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 交渉はココムの事務局でやったのであります。
【次の発言】 ココム、ココムと簡単に言っておられますが、お話のチャイナ何とかというのはその中に入っておる。それで同じところでやっておるのです。それから禁輸品目が違うことはむろん承知しております。それが支那の方に対してひどい。しかしこれは日本だけに適用されておるのではないので、その点は西欧諸国もやはり同じように禁止されておる。だからこの間じゅうから申し上げましたのは、ソ連に対するものだけではない、支那に対する分も今まで解除される分だけは解除されて、日本だけが特別に強い禁輸は受けておらぬ。前には受けておったのですが、だんだん解除されて、大……

第22回国会 予算委員会 第9号(1955/05/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 これは通産省だけの問題ではございませんが、私としては実現するように努力いたします。
【次の発言】 お説のように、ココムの中共に対する禁輸の範囲が、せめてソ連並くらいまでになりますと、日本としては非常な有利であるということは申すまでもありませんが、この間も申しましたように、その西欧並というのは一応中共に対する輸出品目が西欧並までなったもんですから、そのあと今度は広げようということはなかなかむずかしい。従って遅々として進まないということは事実であります。ですから私どもとしては機会あるごとに、今お話しのように、日本は西欧よりも一層支那大陸に対して重要な関係を持っておるという点を強調し……

第22回国会 予算委員会 第13号(1955/05/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お答えします。具体的な見込みはなかなかむずかしいのですが、あの表からいっても、四、五千万ドルまではお互いにできるのではないか、かような考えを持っております。
【次の発言】 輸出の見込みを、十六億五千万ドルというのは非常にかたい数字だと思います。それは、ことに東南アジア方面の輸出が、現在よほど力を入れないと伸びる見込みが乏しいというような事務的な観察から、ああいう数字が出て参ったのであります。これは輸入との関係ですからもっと東南アジア、中近東からもできるだけ輸入をふやして輸出を出したい、こう考えておりますから、実際はお話のように、おそらく十六億五千万ドルよりも相当伸びる見込みがあ……

第22回国会 予算委員会 第14号(1955/05/16、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 特に回収率が悪いこともありませんが、そうかといって別段取り立てを激しくしておるわけではない。実際は国定金融公庫などは、御承知のように非常に回転率が早いのですから、回収率を特に激しくして自己資本をふやしておるということはありません。炭鉱などは、回収が開銀などでは幾らか去年あたりは減っております。それで支払いが延期されているというようなことであります。
【次の発言】 今回収率が幾らという数字はございませんが、中小企業金融公庫も貸し出しがふえておりますから、自然三十年度の回収は既定の返済計画に従ってふえておるのであります。
【次の発言】 御指摘の通り日本の自動車工業ではあれが一番悩み……

第22回国会 予算委員会 第15号(1955/05/17、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お答えいたします。この予算を見まして、こまかいものがたくさん出ておりますから、目に立つ非常に顕著なものというのが見つからないわけでありましょうが、私から見れば、もうこの中小企業の対策というものは、ほとんど全部がそれだと思います。それからもう一つは、石炭企業の合理化というようなものを今検討しておりますが、そういう基幹産業の製品のコストを下げるとか、それから重機械の国産化でありますとか、それから重機械技術相談室というようなものは、日本の輸出貿易を伸張し、また日本の製品の質を向上するのにやはり役に立つものであろう、こう考えております。それから市場の拡張については、今御承知のように、日……

第22回国会 予算委員会 第16号(1955/05/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お答えいたします。御承知のようにコンニャクは国内においては十四万円の相場です。輸入すればたった三万円です。そういうべらぼうな差があるということがいろいろの問題を起す原因であるように思います。現在は農林省、通産省等と連絡いたしまして、国内の相場が十四万円をこえれば輸入させる。今のところは十四万弱くらいのところで安定しておりますから輸入はさせておりません。とにかく価格にそういうえらい相違があるということは、これは一つ根本的に考え直さなければならないところであると思います。現在は、そういうわけですから、輸入はさせておりません。ただ御指摘のように、委託加工あるいは中継加工というものをさ……

第22回国会 予算委員会 第19号(1955/05/25、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 理想的に申せば、なかなか司りもないのですが、しかしこれは財政一般のほかのバランスもありますから、そう通産省だけの希望を全部通すというわけにいかぬと思います。が、三十年度の今の計画は六カ年計画の中において、その初年度として十分にやっていける、かような確信のもとに立てたわけであります。
【次の発言】 その資金のほかに、たとえば開銀の保証融資というようなものも考えております。それから開発銀行については先ほど愛知君のいわれた市中の金融をもって、これに必要な部分だけはまかなうつもりでおります。
【次の発言】 先般どなたかにもお答えした中にありましたが、三十年度の輸出の計画は、ごく内輪にし……

第22回国会 予算委員会 第21号(1955/05/27、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 生産性を上げるということでは、不景気の場合に起るのも同じでありましょうが、今日取り上げられておるのは、不景気だから生産性を上げて不景気を切り抜けていくというのではなくて、日本の経済自立をするためには、どうしてもコストの引き下げをして、海外の競争国と相拮抗し得るだけのものにしなければなりません。つまり日本の拡大均衡をやるための一つの手段として、生産性の向上をはかろうというのでありますから、不景気の場合の生産性の問題と全然違うということもないと思いますけれども、しかしながら、今申し上げるように、考え方は現在は不景気だからこれをやろうというのではない、積極性を持っております。

第22回国会 予算委員会 第30号(1955/07/14、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 日本の産業の国際競争力を強化しなければならぬということはむろん今さらの問題でなく、もうかねがねやらなければならぬことで特需の減ることも覚悟しておるわけであります。それについては各種の方法を講じております。今年度の予算においても十分とは言えないとしましても、やはりその方面に相当の努力を払うように御協賛を願った。たとえば昨年まではプラント輸出については、ある種の特別のリンク制みたいなものをやっておりましたが、そういうようなものはこの際全部やめる。しかしながらそれでは日本のプラントの輸出に支障を来たすということに対しましては、海外から見て特別の保護というふうにならない限りにおいて間接……

第22回国会 予算委員会 第31号(1955/07/15、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 綿花と米の問題について通産省に反対があるということは、ただいま初めて伺いましたようなわけであります。そういうことはございません。
【次の発言】 原則として綿花、米に反対しておるというようなことはございません。それは条件が悪ければ、その条件の問題はむろん討議すべきであるし、余剰農産物の問題も何を入れるかというような問題はどうせ相手とも相談しなければなりませんが、こちらもまだきまっておりません。だから米を入れるか、綿花を入れるか、それとも大豆を入れるかということはこれから検討する問題でありまして、まだきまっておらない。ですから、通産省としておっしゃるように頭からこれに反対しておると……


■ページ上部へ

第23回国会(1955/11/22〜1955/12/16)

第23回国会 外務委員会 第4号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 コロンボ・プランが英国及び豪州その他の元の英連邦の外相会議から始まったということはお話の通りであります。そのときの英国の意図がどこにあったかということの中にはお話のようなことも含まれておったかと思いますが、それはありそうなことであります。しかし現在は相変らず英国としてはむろん自分たちの経済的な勢力を強化していくという目的を持ってやっておるだけに、従って非常な力の入れ方をしております。同時にアメリカもそれに参加して参りまして、特に今年は一億ドルのガリオア資金をコロンボ・プランに出すことをきめております。そうしていってみますと、大体腹の中はとにかくとして、参加しておる被援助国のイン……

第23回国会 商工委員会 第2号(1955/11/28、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私はまた第三次鳩山内閣におきまして通商産業大臣に重任いたすことに相なりました。どうぞ今後よろしくお願いいたします。(拍手)
【次の発言】 中小企業に関する問題は、御承知のように非常に古いころから論議されたにかかわらず、実際有効適切なる処置がなかなかありません。通産大臣としてはいろいろの手をむろん打っておりますが、さてそれでは一挙にして中小企業が立ち直るとか、あるいは確固たる基盤を作るとかというような妙手は実はないのであります。だが今度の内閣として私どもが今考えておりますのは、いずれ三十一年度の予算案等と一緒に御審議をわずらわすことになると思いますが、これは前からやっておることで……

第23回国会 商工委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 中小企業の、特に年末の金融につきましては、当委員会においても御決議がありました。その趣旨に従いまして、先般各金融機関の経営者をも集めて十分に討議をし、要請もしたのであります。その具体的な結果については、すでに事務当局から報告もありましたことと思いますし、なお詳細報告させますが、まあ、ただいまのところではできるだけのことは処置をいたしたつもりでおります。年末の資金量についても、できるだけ増加するように大蔵省に要請して、ある程度増加いたしました。それから市中金融機関においても十分当委員会の御趣旨に従って協力をするということをみんな言うております。今長官からもちょっと話があったように……

第23回国会 商工委員会 第7号(1955/12/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 技術的なことは私にはわかりませんから、鉱山局長からお答えいたさせます。
【次の発言】 私はその詳細のことを存じませんが、外資導入のときの状況と今とでは条件が非常に違っているというふうには聞いておりません。実際その鉱山を直接掘りしておらないのは、まだそこまでやらなくても鉱石の輸入が可能であるから掘っていないのだ、こういうふうに聞いておりますが、なお研究しまして、事実ならば一つ……。
【次の発言】 これは意外なことを伺うのですが、しかし政府が手を出す先に、日本の株主がよくそんなことを承知するものだと、不思議に思いますね。お話のようならば騒がなければならぬ。しかしまだそれを聞いており……

第23回国会 商工委員会 第8号(1955/12/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 日本軽金属のありますところは残念ながら私の選挙区ではなく、ちょっと隣なんです。でありますが、そんなことはどうでもいいとして、実際に契約、それはその鉱山を掘ることができるという契約はしておると思いますけれども、それはそろばんの問題ですから、そのほかのところから安い鉱石が来るものを、わざわざたくさんの資本を投下して――鉱山を掘るのはただで掘れるわけではない、いろいろな設備をしなければならない。それを無理にしろという必要は私はないと思います。掘れば必ず安くなる……。(永井委員「条件つければいいじゃないか」と呼ぶ)それは条件じゃない。政府はそれを条件にして認可したのではあるまいと私は思……

第23回国会 大蔵委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 砂糖の輸入あるいは製糖業者に超過利潤を吐き出させるということについての御質問のようですが、それは、超過利潤は何もあんなものを作りたくないのです。政府としては、決して超過利潤を作るために何らの操作をしておらないのであります。ただ、たまたま台湾糖の輸入がおくれたとか、いろいろの事情でこの間は砂糖が非常に高騰しました。そこで政府はそれに対処するために、さらに十万トンの輸入を追加して、九十五万トンの計画だつたやつを百五万トンにした結果、最近は砂糖が非常に下つて、今度は砂糖会社の方が赤字で困るというようなことになつた。ところが近ごろはまた年末も近づいたりして、砂糖が七十円がらみになつてい……

第23回国会 予算委員会 第2号(1955/12/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 三十一年度においては、もう今大蔵省とも折衝しておりますが、できるだけ拡大ができるような方針でいきたいと思います。

第23回国会 予算委員会 第3号(1955/12/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 特需の関係は御承知のようにむずかしくて、大体この間の富士自動車とか、今度の相模工業とかいうような、極端に言えば人だけを提供しておるやり方と、それから実際の品物の注文を受けた例の砲弾その他のものもありますが、今両方とも問題になっておりますが、特に井堀君が問題にされておるのは相模工場だと思います。これは土地も機械もないのであります。それで、注文も六千人とか何千人とかいうような注文で、従って、向う側から六千人の分量の必要はないと考えればそれを減らしていくというような契約になっておりますから、不安なものであって、従って、日本側としては、もしその注文が減れば何かほかのものに転換をするとい……

第23回国会 予算委員会 第4号(1955/12/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お話のココムの問題はしばしばここで話が出たのですが、これの直接交渉連絡の日本側の窓口は外務省なんですけれども、ココムの方に通産省としてもむろん関係がありますから人を出しております。これも外務省の役人に身分を切りかえて出しております。最近も一人課長級の専門家をパリにやってあります。こういうことで極力やっておりますし、それからココムの関係者がこちらへこの夏ごろ参ったのでありますが、私もココムの事務局長というような身分の人と会いまして、そのときにも十分日本側の事情を話し、それからアメリカからフーバー氏等が来ましたときも、やはり話が出まして、外務大臣と同席してココムの緩和について極力話……

第23回国会 予算委員会 第5号(1955/12/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 国際見本市は大体民間ベースでやっておりまして、ほかの国に対しても政府はある程度の援助をしますが、中国見本市の盛況はけっこうでありますけれども、一億円の補助金を出すことは考えておりません。
【次の発言】 輸出入組合が近くできる、それから、人を派遣して云々ということは、私はただいま存じません。ただ、輸出入組合ができますれば、現在の個別バーター方式を変えて一括したバーター方式にしたい、かような考えでおることは事実であります。
【次の発言】 ココムの関係にひっかからないものについては、むろんこれは差しつかえないと考えております。


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 外務委員会 第46号(1956/05/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 将来どういうものが入ってくるかということは、今のところわかりませんが、今私が想像しているところでは、秘密にしなければならぬのは相当高度の兵器に関するものでございます。そしてアメリカ自体ももう秘密にしているものであります。ですから、そのアメリカの高度の兵器に関する技術が日本で必要があって導入された場合に、それを秘密にすることは、直接には日本に損害を与えない。それからたまたま日本人の中に同じ発明をする人があるとしても、おそらくそういう場合には、いきなりそれを発表することはないと思うのです。それは必ず特許の関係になりますから、特許庁に相談されるものと思いますから、十分その辺の調整はつ……

第24回国会 外務委員会 第49号(1956/05/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私は実はその経過として申し上げるほどのことを知っておりません。ただはなはだばく然たる話し合いはお互いに出ました。鮎川君の説と藤山君の説と二つあるというふうに、いろいろな説が出ております。今度の賠償額をきめるのにその論争が起って、多くてもいいという議論と、少くしなければいかぬという議論があって今度の五億五千万ドル、一億五千万ドルというようにきまったとは私は了解しておりません。これはネリが来ておのずからその話し合いの間に起りましたことがそのままとられたわけであります。別段通産省、大蔵省との論争の結果できてきた数字のようには私は存じておりません。それではどういうふうにきまったか、これ……

第24回国会 決算委員会 第37号(1956/05/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 電源開発についてはそういう問題が往々にして起るのでありますが、これは山田社長からそういうふうな答えがあったそうでございまして、一つできるだけ話し合いをつけて、関係者に満足を与えるようにしてもらいたい、通産省といたしましても、できるだけそういうことには助力をしたい、かように思います。
【次の発言】 田中君の御意見は十分承わっておきますが、これは根本問題として、水道とか電気とかいう公益事業と、それに関係する水没地域の人たちの利益、これはいつでもお話しの通り利害が衝突するのです。それでは水がなくてよろしいか、電気がなくてよろしいかというとそうでもない。住民の御要求通り補償を払えば自然……

第24回国会 商工委員会 第1号(1955/12/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説は大体においていずれもごもっともであります。ココムの問題については、日本政府も決して閑却しているわけではなく、機会あるごとになるべくその緩和をはかるように常に努力しております。よくわかりませんが、アメリカも、政府としては、何か再検討したいという気持は持っておるように私は想像するのですけれども、これもやはり国会の関係やあるいは世論の関係で、なかなか政府だけで動けないように見えます。こういうことですから、日本としてはできるだけ努力をするということでなければならぬと思います。パリに行っておる人間が少いとかいうお説は、ほかからも伺いました。これは多くはないでしょう。これは今まで費用……

第24回国会 商工委員会 第3号(1956/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 通商産業行政につきまして一言申し上げます。  今日わが国の財政経済に課せられた最大の任務は、一面においてインフレの発生を防ぎながら経済の自立発展をはかり、雇用をできる限り急速に増大して、理想として失業の絶滅を期することにあると存じます。これがためには、総合的かつ重点的に経済を運営し、その目標に向って歩一歩着実に前進していくことが必要であるが、昭和三十一年度においては、先般策定を見た経済自立五カ年計画の初年度として、最近ようやく達成された経済安定の基調のもとに、積極的に経済規模の拡大をはかっていく方針であります。かような見地から、通商産業省としては特に貿易の振興、産業基盤の強化、……

第24回国会 商工委員会 第5号(1956/02/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 新聞に何か出ました。これは私の知らない記事なんです。そういう不都合な記事を出すのはよろしくないといって小言を言ったようなわけであります。あれはある役人の中でそういう考え方を持って何か作文をしたのがあったんでしょう。それがたまたま新聞に出た、これは通産省には関係ございません。これははっきり申し上げます。  今われわれの考えておりますのは、大体さっき高碕長官からお話がありましたように、今の金融事情であればそう心配なしに十分社債の発行その他によって資金はいくと思います。千三百億円や、千六百億円の資金が入っていくことは決して問題はない、かように考えております。ただしもし必要があれば、た……

第24回国会 商工委員会 第6号(1956/02/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 そのお説の通りでおりまして、PR運動も相当やっております。今紡績協会、あるいは輸出組合の代表もそのために行っておりまして、アメリカの日本人商工会議所等を通じても相当やっております。ただPR運動というのはあまりじゃんじゃんやりますと、逆効果も起りまして、相当むずかしいことであろうと思います。スイスでやった例もあって、なかなか逆効果をもたらすことでありますから、これは現地の商工会議所あるいは向うに行っておるわが国の代表者の判断にまかせる以外にないと思います。決して怠っているわけではなくて、できるだけの手は打っております。
【次の発言】 その問題につきましては繊維局長から先にお答えを……

第24回国会 商工委員会 第7号(1956/02/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま議題になりました四法案につきまして、その提案の理由を順次御説明申し上げます。  現行高圧ガス取締法が施行されましたのは昭和二十六年でありまして、最近になって高圧ガス工業の進歩発展に見るべきものがあり、新しい種類の高圧ガスが出回って参りましたので、この事態に対応して、これに対する規制を強化充実する必要があります。これがこの改正法案を提出しました第一の理由であります。  また、現行法を数年間運用して参りました経験に徴するに、二、三の規定について、従来よりも一段と保安上の目的を達成するために、規定を改善整備することが必要であると認められるのであります。これがこの改正法律案を提……

第24回国会 商工委員会 第8号(1956/02/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 輸出保険法の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由を御説明申し上げます。  御承知のように、昭和二十五年に輸出振興を目的といたしまして、輸出保険法が制定せられまして以来、数度の改正により現在普通輸出保険のほか五種類の保険制度を実施しておるのであります。しかし最近におきまして中南米、東南アジア等に対する本邦人の技術提供及び現物出資等による海外投資が盛んに行われる実情にかんがみまして、これらの対外取引において生じます危険の一部を保険によってカバーして、本邦人の対外取引を促進いたすために現行輸出保険法に所要の改正を加えたいというものであります。  次に改正点の概要を御説明申し上……

第24回国会 商工委員会 第10号(1956/03/02、27期、自由民主党)【議会役職】

○神田委員長 これより会議を開きます。  それでは前会に引き続き通商産業大臣、経済企画庁長官及び公正取引委員会委員長の所管事項の説明に対する質疑を継続いたします。質疑の通告があります。順次これを許します。長谷川四郎君。
【次の発言】 戦時中からのなごりで、政府が何でもかんでも統制したり、許可したりしているように感じられ、また役所でもそういうような空気がないでもありませんが、現在石油化学にいたしましても、そのほかにいたしましても、政府がそういう統制をしているわけではないのです。ただ外貨を使うとかあるいは外資を導入するとかいう場合には、現在の事情ですから、やはり外資委員会その他の審議にかけなければ……

第24回国会 商工委員会 第11号(1956/03/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 このたび提出いたしました百貨店法案について、その提案の理由と法案の概要とを御説明申し上げます。  最近わが国の経済は一般的に正常化して参りましたが、商業界における競争は内外にわたって激甚をきわめ、往往にして国家全体の利益に反する状況にありますことは、はなはだ遺憾な次第であります。その中において外国貿易に関する分は、前々国会において成立を見ました輸出入取引法の改正によりこれを規制する道がある程度開けましたが、国内における商業、ことに小売業における販売競争についても、この際何とか規制を行う必要が痛感いたされる次第であります。ことに小売業界において大きな位置を占めております百貨店業の……

第24回国会 商工委員会 第12号(1956/03/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説は一々ごもっともでございます。第一の十億円を中小企業金融公庫から回そうというのは、御承知のように、前にもこの委員会の附帯決議として、今商工中金の使っておる金は八分幾らでありますが、それを六分五厘にしろ、こういうお話もありまして、わずかでございますけれども六分五厘にしたい。ところがそれには今の商工中金の規定上直接に商工中金が六分五厘の資金を調達することは今できませんから、そこではなはだ苦しい算段でありますが、一応中小企業金融公庫の窓口を通して六分五厘の資金をとにかく商工中金に使わせよう、こういうだけのことでありまして、ほかにそれ以外のことを考えておらないのであります。  それ……

第24回国会 商工委員会 第13号(1956/03/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説はきわめてごもっともですが、代理店手数料あるいは今の貸し出しの期限は十分研究して、御趣旨に沿うように取りはからいます。
【次の発言】 商工中金に対しては政府出資ということも考えておりますが、特にこの債券について金利を下げる方法を講じたいと思って、ただいませっかく大蔵大臣と話し合っておる次第であります。そういう方向に向って実現をさせるつもりでおりますから、どうぞ御了承願います。
【次の発言】 お話までもなく、検討は十分いたしますし、また、ここでまだ言う段階になりませんが、ほかにも方法を考えておらぬことはないのです。われわれも、商工中金その他中小企業に対する金融が楽になり、金利……

第24回国会 商工委員会 第16号(1956/03/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 国際貿易促進協会ですか、私はその発起人であったか、ちょっと記憶ないのですが、現在も役員ではないと思います。それはそれとしまして、昨年できたあの協定の金額ほどの輸出が行われないのは これはいろいろな事情がありますけれども、最も大きな事情は、その大部分が例の禁輸品ということであると思います。従って日本政府としては、絶えず中共に対する禁輸の制限の緩和ないし解除を希望いたし、その努力を続けておりますが、現在のところではまだそれが実現しておりませんから、従って中共に対する輸出が思うようにいかないということは、はなはだ遺憾な次第でありますが、今申し上げる通り努力はしておるわけであります。ど……

第24回国会 商工委員会 第18号(1956/03/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お話の通りでありまして、いつも申し上げますように、バナナに限りませんで、輸入品であってその数量をしぼっていれば、どうしても何かそういう弊害が起ってくる。できるだけその弊害を少くするようにということで常に努力はしておって、そのためにビッドだのいろいろな方法をとったり、払い下げる相手方を商社にしたり、商社以外のものを加えるとか、いろいろなことを工夫して、できるだけ弊害を少くするように努力しているわけであります。しかしこれをほんとうになくするのには自由に幾らでも輸入をさせるということにすれば、おのずからおさまるところにおさまる。しかし今のところはまだ??バナナについて自由に輸入しよう……

第24回国会 商工委員会 第19号(1956/03/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 それは今御審議をわずらわしておる法律ができますれば、その法律によって措置をするのであります。それまではただいままでやっておりましたように行政措置によって、一応ジェトロにおきまして大蔵大臣と協議の上国のために使う、かようなことに相なっております。
【次の発言】 いずれにしてもお説のように予算措置を講じなければこれは使えないのですから、今の見当では産特会計に入れるということを目標にしているのでありますが、しかしながらこれもやはり予算措置であります。  それからバナナの方は、特別会計ができますと、その特別会計に入れて、そこから産特会計に回すということになるわけであります。なおこの間三……

第24回国会 商工委員会 第25号(1956/03/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 まず個人的のおわびを申し上げますが、ちょっとかぜを引きまして、十日ばかり欠席いたしましたことは恐縮でございます。  本日は中小企業についての法案の可決があり、かっただいま附帯決議を付されました。附帯決議の御趣旨については、われわれもむろん何ら異論のないところでございます。努めて御趣旨に沿うように今後努力いたしたいと思います。
【次の発言】 繊維製品検査所は、輸出品取締法に基いて、輸出絹、人絹織物の検査表示を行うとともに、その他の輸出繊維製品については、民間検査機関において行う検査表示の監督を実施する国の行政機関でありまして、現在京都以下八カ所に本所を、東京以下二十五カ所に支所及……

第24回国会 商工委員会 第26号(1956/04/03、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 樋詰次長がその当時の係でなかったと司様に、私もその当時は多分関係しておらなかったと思いますが、この具体的な問題それ自身は初めて聞いたわけであります。しかし通産省がそういう輸出入の物資についてもこまかい制限、許可その他があるために、ややもすればいろいろの問題を起しかねない立場にあることは非常に残念であります。ですから根本から申せば、そういう制度がなるべくないように、そんな問題が起らないようなすっきりした制度に早く変えたいというのが私の現在の念願でありますが、そうかといって、すぐにこれをどうするというわけにも参りませんので、私の時代になりましてから、断じて外からのいろいろの運動に動……

第24回国会 商工委員会 第27号(1956/04/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 それは問題になりまして研究をしたのです。けれどもなかなか問題が複雑で急にはまとまりませんので、とりあえず下流増の問題だけを今度取り上げた、こういうわけであります。次の国会等においてさらにその研究の結果によって提案をいたしたいと考えております。
【次の発言】 実は私自身割合に簡単に考えておった、さっきからの話の受益者負担ということに考えておったのです。しかし御議論によりまして、だいぶその点がはっきりしましたし、非常に参考になりました。なおよく研究いたしまして、明後日また答弁することにいたします。

第24回国会 商工委員会 第31号(1956/04/12、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 電力料金の地域差の問題は根本的な事柄でありますか、現状においては地域差のあることが必要な場合もあるというふうに考えます。たとえば東北等のある地域において電力がもし安いとするならば、そこに工業が興る。東京とか大阪とかいうところに集中させないようにするという面においては、何らかの地域差ということも考えなければならぬかと思うのですが、しかしこれは日本の工業、産業政策全般と見合って、電力のごときは、地域差なくして、しかも日本の産業政策をやっていくか、あるいはそういう電力の価格の相違があるということをてこにして日本の産業政策をやっていくかということでありまして、これは根本的には今後なお研……

第24回国会 商工委員会 第32号(1956/04/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 現在作りつつあるものを一般的に押えるとか、また今後この法律で、できてから認めないというわけにはいかぬというのであります。だから、この法律に書いてありますように、認可するときに実際に事情に応じて認可するといってもこれは非常にむずかしい問題になりますが、非常に顕著な事実というか、顕著に小売商の方に圧迫を加えているという場合には、これは考慮の余地があるだろうが、しかし建築中のものは、建築しているという事実を認めざるを得ないというのが建前であります。
【次の発言】 統制ということは、いかなる場合においても、これの運用をされますと統制されますものを保護するような結果になるということは、こ……

第24回国会 商工委員会 第33号(1956/04/16、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 松尾さんからの御質問でございますが、私はむしろお言葉の反対に考えておるのでありまして、中小企業を保護するためにやむを得ず独禁法の一部の除外例を認める。そのおこぼれで、あるいはいわゆる大企業も便宜を得るかもしれませんが、私どものねらいは、大企業を保護するために独禁法の除外例を作るなんということは毛頭考えておりませんし、またやっておるつもりもないのであります。やっていることは、中小企業を保証するために、やむを得ずそういうことをしなければならぬということから、すべて法案もできておるように私は確信して光るわけであります。決して大企業を保護するというようなことは考えておりません。むろん消……

第24回国会 商工委員会 第34号(1956/04/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 百貨店法が当委員会において、ことに社会党の非常な大局に立った観点から、特に同党提案が撤回されまして、政府提案が修正のしただいま可決されましたことを厚く御礼を申し上げますと同時に、御同慶にたえません。なおただいま決定されました附帯決議については、むろん私どもも御趣旨に沿いまして運用をいたすつもりでございます。ただ先ほど社会党代表の賛成演説の中にもありましたように、小売商業――すべてそうでありますが、ことに小売商業は今までの歴史を見ましても、単に百貨店を押えるというようなことだけでは、とてもこれは今後なかなかうまくいかないのであります。政府といたしましても何とか日本のこの多数の人口……

第24回国会 商工委員会 第36号(1956/04/19、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 三十一年度上期の輸入貨物外貨予算の編成方針につきまして、ごく一般的な概要だけを申し上げます。  昭和三十一年度上期輸入貨物外貨予算の編成方針につきまして、その最大の特色は国内物価の上昇を抑制し、経済の安定した発展を確保するため、予算規模をできるだけ拡大をすることに主眼を置いて編成したいということであります。すなわち従来国内物価がとかく国際水準を離れて強含みになりがちでありました原因の一つが、何と申しましても輸入が押えられていることにあることは否定ができません。ところが幸い昨年来輸出の状況はきわめて好調でありまして、手持外貨が増大いたしました。これ以上外貨をふやすために無理に輸入……

第24回国会 商工委員会 第37号(1956/04/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 こういう経済行為についての法律は、むしろある程度幅がある方がいいのじゃないかと私は思うのです。今御審議願っておる下請代金の法案は、むしろ比較して申せば、百貨店法案などよりはもっとその点においてはっきりしておるものと思います。これは公取の活動を、われわれの方でも支援といいますか協力して、公取が活動できるようになっておりますから、その点においては、御指摘のことがほかの法案よりは、むしろ下請代金の方が御趣旨に沿うておるのじゃないかと考えております。いずれにしても経済法案というものは、そうあまりきっちりせずに、ある程度の幅を持たせる必要がある、かように考えております。

第24回国会 商工委員会 第38号(1956/04/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 なお具体的には公取委員長がここに見えておりますから、また委員長からもいろいろお話があると思いますが、御指摘のように下請代金の支払いの工合が悪くて、下請業者が困難しておるということは、相当長い事実であります。何とかこれをしなきゃならぬ。今までも公取委員会におきましても、あるいはわれわれの方の中小企業庁におきましても、相当努力しておるのでありますけれども、なかなかいろいろの経済事情もありましてうまく参りません。そこでそれをこの法律によってさらに、補充と申しますか、充実と申しますか、今までやっておりましたのを一そう効果あらしめるように、この法律によっていたしたいと存ずるのであります。……

第24回国会 商工委員会 第41号(1956/04/27、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 この法案を出しましたわけは、お話のように只見川だけとは思っておらないのであります。只見川も一つの大きな問題でありますが、しかしながらこれは他にも非常にいろいろ影響がありますから、全般的な考え方で法案を作ったわけであります。あえてあわてふためいたわけではないので、かような法案は日本の電力事業として必要だ、もっと広いいろいろな電気につきましては、もっともっと考えなければならないことがたくさんありますが、とりあえずこれだけは当面必要なものである、かように考えて作ったわけであります。
【次の発言】 お説のように電気につきましては基本法を決して閑却しているわけではございません。ぜひ一つ早……

第24回国会 商工委員会 第42号(1956/05/02、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私は特に原皮のことについて深い知識を持ちませんが、一般的に申しまして、日本の原材料の輸入はできればやはりAA制にして、いつも申しますように、原材料を豊富にするということで貿易一般に、日本の産業の強味を国際的につけるというような意味で、ごく原則論と申しますか、大ざっぱに申しましてそれがいいと思います。原皮については今ちょっと聞いたのでありますが、ドル地域についてはちょっと困難でありますが、ポンド地域についてはできるだけAA制にするようにすればいいんじゃないか。むろんそれは時期がございますから、ある時期を限って、国内の産業には急激の変化を与えないという用意は常に怠らずしておりますが……

第24回国会 商工委員会 第43号(1956/05/07、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 別段前の場合と変っておりません。ただこれはだれにもかれにも全く無差別に自由に許し得る場合はとにかく、そうでありませんから、どこかやはり線を引かなければならぬ。そこで一応あそこで線を引きましたが、しかしながらある規格にはまるようになればいつでもたれでも外貨の保有が許されるということでありますから別段……。ただ一応の形式的な線を引いただけであって、それをだれにでも勝手に許すということはできないからああいう線を引いたということでありますから、お話のようにある資格を持つに至ればもちろん同じ待遇を与えるのであります。
【次の発言】 あの制度はまだこの間始めたばかりでありますから、まだテス……

第24回国会 商工委員会 第46号(1956/05/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説の通りでありまして、日本の産業設備の過剰や、あるいはその改善に十分なことができないということは繊維に限りませんが、しかしこれもお説の中にありましたように、日本の産業としてはやはり繊維産業というものが王座を占めております。またその中の中小企業等も最も数が多いし、それに深刻な影響を与えるものは、繊維事業でありますから、まず繊維事業について処理をするということが一番必要だと思うのです。これは一度に何もかもやるというわけになかなか参りませんから、まず最も大切なる繊維事業について御協賛願いたい、かように考えております。
【次の発言】 私の承知しておる限りにおいては、今日レッセフェール……

第24回国会 商工委員会 第47号(1956/05/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 この法案は直接には繊維工業全体の設備の整備、それから繊維工業全体の発達をはかろうというのですが、われわれとしてはそれはおのずから繊維機械にも、長い目で見ればいい影響を与えるものだと考えておるのであります。しかしお話のようにいろいろ当面の問題等があります。今まで繊維工業に関するこの法案に関する審議会などでも、いかにも機械メーカーなどの発育は乏しかったということは事実でありますから、これからは審議会等においてもそういう声が十分に現われるように取り計らって、単に繊維工業そのものだけでなく、繊維工業に関連する機械産業等の利益も十分これに織り込まれるように努力いたしたいと思います。  な……

第24回国会 商工委員会 第49号(1956/05/15、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ほんとうの目的は、日本の繊維産業が、御承知のように、ことに織布部門等において乱立して、非常な共食い競争でありますから、これを一つ何とか正当にいたしまして、日本の繊維産業の輸出にしっかりした基盤を与えたい、こういうのが根本の考え方であります。
【次の発言】 根本的には食い違いがないと思うのです。私の言い方は、これは今日本の産業は輸出振興を非常に重要なる眼目としておりますから、その側面から表現すれば輸出云々ということになります。しかしこの輸出をしっかりするにいたしましても、国内の産業の基盤が確立いたさなければならぬし、今までのような維繊産業の状況では困りますから、私の今説明いたしま……

第24回国会 商工委員会 第51号(1956/05/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私どもは、機械メーカーにしても何にしても、あるものを犠牲にして他のものを救おうというような考えは持っておりません。繊維産業について今度こういう立法をしたいというのは、結局繊維産業そのものの直接の目標はありますが、やはり関連産業というものも、少し長い目で見ればこれで生きるものと思います。繊維産業ががたがたしておって、その機械メーカーだけが繁栄するという理屈はないのですから、やはり繊維産業そのものが確立しなければ結局機械メーカーだってだめなんです。今のところさしずめは何か特殊の事情で機械メーカーが非常に景気がいい、そのいい景気をいつまでも続けろ、これはなかなか今の状況を続けることは……

第24回国会 商工委員会 第53号(1956/05/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 なお十分考えますが、今のところでは間接救済といいますか、今の紡績業を立て直して、おのずから機械メーカーの方もその恩恵を受ける、かように考えてやっておるわけであります。
【次の発言】 先日来申し上げておりますように、今御指摘のような心配は、これはわれわれとしても起したら大へんなのです。紡績機械の技術上の衰退というようなことは絶対に起させない処置を施すつもりでおります。しかし機械産業全体としては別に法案も――完全なものとは申しませんけれども、本年とにかく一応機械産業そのものの振興についての法案は別に御審議願ったわけであります。こういうことでございまして、紡績機械だけを取り出してどう……

第24回国会 商工委員会 第54号(1956/05/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 繊維工業設備臨時措置法案につきましては、長いこと御審議をいただきまして、おかげさまで本日委員会で可決されましたことを御礼を申し上げます。  同時にこの繊維機械についての附帯決議は、先般来私どもからも申し上げておりますように、この趣旨で政府も十分やるつもりでおりましたところであります。なお衆議院からかような附帯決議をつけられましたことは、われわれとして仕事のやりやすくなることはありがとうございます。残念ながら社会党の諸君から御賛成が得られませんでしたが、趣意については必ずしも不賛成でなかったように了承いたします。その間に、反対ではありましたが、諸君から述べられました御意見は十分に……

第24回国会 商工委員会 第56号(1956/05/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 われわれとしても事業団の方がより有効であろう、こう考えて、最初そう考案したのでありますが、しかしいろいろな事情でこの法案の形が変りました。しかし実質においてはこれによっても十分その目的を達し得るということは、先ほど来事務当局から申した通りと私は信じております。
【次の発言】 わが国が機械工業の振興をはかる、ことに機械工業の振興という中にも性能のいい機械を作るように、機械そのもの、あるいは資材の関係等について十分研究をして、いいものを作るようにしなければならぬということは言うまでもありません。従って、それに対して政府としても十分の力を尽さなければならぬ、そういうことですが、ただこ……

第24回国会 商工委員会 第57号(1956/05/29、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 御説のように、現在の日本の鉄鋼の輸出、これは鉄だけでありません、ほかのものも大体似たものでありますが、海外の市況のいいことに刺激されて輸出が伸びておる。この機会に日本の産業が十分基礎が固まるように至急にしなければならぬということを常に考えております。鉄につきましてもむろんそうであります。ただ御承知のように、鉄鋼は世界的に今供給が窮屈であります。従って鉄鋼そのもので輸出しますと、国内の機械その他の産業に供給する鉄鋼に不足を来たす、その方の価格の高騰を来たすということが起って参りますので、これもまた非常に困る、この際機械その他の工業も大いに発達させ、海外の市場も確保しなければならぬ……

第24回国会 商工委員会 第63号(1956/10/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいまの問題については、詳細はそれぞ当局から御説明を申し上げさせますが、今まで経企長官初め各方面から詳細な報告がありましたように、日本の経済の伸張ぶりはすばらしいものでありまして、列国から驚嘆の眼をもって見られるような情勢であることは幸いであります。  同時に一部分に多少のネックが現われつつあることは、今の報告の中にもありましたが、鉄にいたしましても、あるいは輸送力にしましても、電力にしましても、さしずめこの一、二年は多少の困難はあるにいたしましても、何とか切り抜けていかれるたろうというふうに考えられておりますが、その先の長期の問題に至っては、今から十分そのつもりで、国内の生……

第24回国会 商工委員会 第64号(1956/10/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 なかなかむずかしい御質問ですが、ほんとうの話が、大体将来の予測というものは神様以外にはわからないのです。それが、戦争前においてはそういうことで、結局各企業家が自分の判断でいろいろの企業をやって、それが総合されて全体の経済になった。それが戦後は、いまの、計画をもう少し数学的に、ある機関において統合的に作ろうという機運が世界的に動いてきた。ことにアメリカの影響でしょうが、これは初め日本でやっておったことであって今企画庁の方でも言われたように、大体戦前における経済の伸びというものは、アメリカとか日本とかいう、割合に新しい国が年五%、それから英国とかなんとかいう欧州の少し古い国において……

第24回国会 大蔵委員会 第41号(1956/05/31、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 今尋ねの点は、御承知のように当時私はその当局者ではありませんから、詳細は存じませんが、今お尋ねのような点が論議された、話に出たということは、これは確かだと聞いております。
【次の発言】 今のお尋ねの二点は、これは確かに会社の経営上の問題であります。金を借りるという権利は持っておるけれども、必要がなければ借りない、これは、借りるということが別段条件になってこの外貨導入を許されたわけでも、また通産省としても、これを借りなければならぬという命令をしておるわけでもありません。会社自体の経営上、借金をする方がいいという場合はするでありましょう。私の聞くところでは、現在でもまだ借りようと思……

第24回国会 内閣委員会 第43号(1956/05/09、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 特許庁の出願件数が非常にふえておることは顕著な事実でございます。ただ過去においては、日本特許庁の仕事の件数は多いけれども、内容はどうもあまりおもしろくないというような批評もありましたが、最近においては内容もだいぶいいものが出て参ったようであります。その点は喜んでおります。なおお話のように、特許庁の仕事が非常に数が多いために、せっかく出願しても時間がかかり過ぎるという苦情もしばしば耳にいたしますので、最近は宮丘としてはなるべく人員をふやさない、あるいは課も減らすという方針でありますが、通産省におきましては、特に特許庁だけは一つ人員をふやすということで指令をいたしておりまして、実際……

第24回国会 予算委員会 第2号(1956/02/04、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説はごもっともでありまして、実は大体それと似た考えから、本年度においても追って御審議をわずらわしたいと思いますが、中小機械メーカーの工作機械の改善整備をしたい、こう考えております。その場合に、これは機械の輸入は、今外貨事情から決して抑制しておりません。必要なものは幾らでも入れてやるという考えを持っておりますが、ただ国産機械でできるものをしいて外国から入れて、国産機械メーカーの仕事を減らすということも好ましくありませんから、その点は十分注意をしておりますが、必要なもの、また日本ではできない、――たとえば火力発電機械にいたしましても、そのほかのものにしましても、日本ではまだできな……

第24回国会 予算委員会 第3号(1956/02/06、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 中小企業についてはお話の通り明治以来の問題でありながら、なかなか解決できない、それほどにこれは困難であります。今あらゆる手を打っておるのですが、その中で私ども特に最近力を入れたいのは、一つは中小企業を協同組合、その他の方法で組織化するということと、中小企業の経営及び設備の近代化、これを強力に進めていきたいと思って力を入れております。何しろ中小企業と一言にいっても実はその正体がはっきりしない部分がありまして、たとえば中小企業の統計と申しましても、数字的にその正体をつかむというような材料も十分でありません。三十一年度の予算には少額ではありますが、その調査の費用を計上しております。中……

第24回国会 予算委員会 第5号(1956/02/08、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お答えいたしますが、少し山本君の誤解もあるように思うのであります。御承知のように百貨店法というものは前からずいぶん長い話であります。小売業者とそれから百貨店との間の常業をどう調節するかということも、これはやはり公共の福祉の上から見て全然これを放任していいかというと、現状においては全然放任することも許されないと思います。そこで最小限に弊害のないように、売場面積等について審議会及び今お話のようにその場合に各地方の事情がありますから、地方の事情に通じているところの商工会議所等に十分意見を徴して、そして必要な範囲においてこれを規制することができる、かようにいたしたいというのが今の法案の……

第24回国会 予算委員会 第7号(1956/02/10、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 大体においてはアメリカは日本との貿易について協力していると申すべきだと思います。ことにアメリカ政府の態度は――ただどこの国にもありますが、当業者というものは自分の利害にどうしてもとらわれますから、たとえばアメリカの綿業者が、日本の綿布の大量の輸入に対して反発をして、いろいろの運動をしているというような事実はございますが、これはアメリカ政府がやっていることじゃなくて、民間にそういう動きがある。これを押えているのが現在アメリカの政府で、協力してないとは申せないと思います。また日本はアメリカからずいぶん輸入超過でありますが、これも輸入超過がなぜ起るかというと、結局それだけドルがアメリ……

第24回国会 予算委員会 第8号(1956/02/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 電力料金に一番大きな影響を及ぼしておるのはむろん建設費でありますが、この建設費は金利であります。そこで今回民間資金をだいぶ使うことになって、今大蔵大臣が言われたように、私も全体の民間の金利が下れば、今までよりは電力会社の金利も漸次減るものと思います。そうすれば電力料金を下げるということも可能でありましょうが、現況においてはすぐ電力料金を下げるという段階ではございません。まず現在のままで上げないということが第一段の仕事であります。その上にさらに火力発電あるいはその他の竣工を待って、電力料金を下げる時期が来ることを希望しますが、今のところは下げるということはで、きないと思います。

第24回国会 予算委員会 第9号(1956/02/13、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 一応中小企業というものは、資本金一千万円ですか、雇用人員が三百人以下のやつを中小企業といっておりますが、実ははっぎりしない。これが問題になるのは、中小企業といっても、むしろ零細企業に近い方が問題なんです。実ははなはだ怠慢といえば怠慢でしょうが、統計的に調査ができておりません。三十一年度の予算にはごくわずかですけれども、調査費用を見込んでおります。中小企業の実態を調査したい、こう思っております。お話のようにはなはだあいまいなんです。
【次の発言】 別段お話するようないきさつもないのです。この前の国会において、社会党から提出された百貨店法案に対して、妨害をした事実はない。少くとも私……

第24回国会 予算委員会 第11号(1956/02/17、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私からお答えいたします。御承知のように砂糖の差益吸収、価格安定をはかる法律はこの前の国会で残念ながら審議未了になりましたが、そのままにほうっておけば確かに砂糖を輸入すれば現状においては特別の差益が出るわけであります。しかしそれを法律が流れたからといって、ただほうっておくことは業者としても世間に申しわけないし、政府としてもそのままに置くわけにはいかない、そこで業者と話し合いをして、昨年の八月以降はちょうど法律にありますような方式で計算をして、その差益は政府へ何かの機会に寄付するなり、あるいはあらためて法律ができれば、その法律によって処理するならするという約束ができた、それで八月以……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 外務委員会 第8号(1956/12/11、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 いろいろ考えがありましょうが、現在のところは、少くともアメリカの政府は、日本に対して同調し、歩み寄っていこうという態度をとって努力している段階ですから、報復手段というようなことをかりにやれるといたしましても、まだ考える段階ではないと思います。今はやはり外交的に正面から話し合いをするということが適当だろうと思います。
【次の発言】 どこの国でも、御承知のように当業者というものは、自分の狭い観点からの利益だけしか考えませんから、日本の輸出品が少しばかりふえたからといって、すぐに感情をいらだたせるのですけれども、しかしこれにこっちが乗っかって、こっちも感情をいらだたせるということは、……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第3号(1956/11/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 中国及びソ連との貿易が日本にとって相当重要であることは、お説の通りであります。しかしソ連の方は、今までの歴史を見ましても、そう急激な発展があるように思いません。ただ中国の方は、幸いに中国から日本が買う物がありますし、中国も日本から買う物がありますから、これは先行き非常に望みがある。ただし、現状においては、政治的にソ連よりも一そうの困難がある。国交の正常化ができることは最も好ましいことでありますが、ソ連との正常化は今度はとにかくできるようになりました。しかし、中共と直ちに国交の正常化がどれだけできるかというと、先行き相当困難があることでありますから、すぐにこれを望むわけにはいくま……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第4号(1956/11/21、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 往復十億ルーブルの貿易の実現の可能性があるかどうか。これは将来のことですから、実際のことはわかりません。現状においてはなかなかむずかしいということだけは申し上げられると思います。状況が変ればまた別ですが、果して実現しないとも言えないけれども、今までの状況ではむずかしい、こう申し上げておきます。
【次の発言】 五十五年の実績は、日本からの輸出が二百七万四千ドル、それから輸入が三百五万三千ドル、こういうふうになっております。

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第5号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 中崎君にお答えします。対米綿型品の輸出につきましては、昨年九月一応話し合いをいたしました。けれども、そのときから、全体の輸出綿布の総額はどれほど出すかという問題と、それから一つ一つの品目別にワクを作るという話もあったのであります。決して話が済んだやつを、一方的にアメリカがこわしてきたというわけではない、前の話の引き続きなのであります。ところが、その引き続きの一つ一つのワクについて、非常にシビアな、こちらの想像以外のワクを作っていきたいという――もっとも一、二の品物についてでありますが、そういう話し合いが向うからありましたので、これはとても日本としては承認ができませんから、そこで……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第6号(1956/11/24、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 簡単にお答えいたします。が、今のところではシベリア開発計画というようなものは全然わかって、おりません。ですから、向うがその開発を大いにやろうというなら、むろんそれをできるだけ日本側としては利用する、向うとしては援助を受けることもありましょう。ですから、それをやらないとは言いませんが、しかし現在において、わからぬものを相手にして計画を立てるわけにいきませんから、特に今度の五ヵ年計画にそれを織り込むという考えは持っておりません。
【次の発言】 先般もどなたかに申し上げたのですが、将来のことはだれもなかなか、そう正確には予想できません。しかし日ソ貿易もけっこうですから、伸展するものは……

第25回国会 日ソ共同宣言等特別委員会 第7号(1956/11/25、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 いわゆるココムの取りきめというものは、別段取りきめとか条約になっておりません。いわゆる自由主義国家群の間で話し合いでやっているという程度のものでそりますから、明文になってこれを国会の承認を受けるというような条約の形をしておらない。ただ便宜上連合諸国がパリで話し合いをして、そのときどきに適切な処置をとっていくということで始まった、それに日本も参加している、こういうことであります。

第25回国会 予算委員会 第1号(1956/11/30、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいまお尋ねの問題は、しばしば申し上げたようにまだ具体的に通産協定の段階に入っておりません。いずれ通商協定を結ばなければなりませんが、そのときに具体内に双方の都合を話し合って、最も都合のいいように、つまり貿易の増進ができるようにいたすわけであります。今までのところは大体バーター制でありまして、そうしてロンドンにおいてポンドで決済しておる。これは貿易の上からいえば不便なことですから、これらのことはむろん改めなければならない。でき得るならば清算勘定というような話もありますが、いわゆる片道、双方ともキャッシュで支払いをお互いにするというような方法に落ちつくのではないかと思っておりま……


石橋湛山[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期

■ページ上部へ

各種会議発言一覧(衆議院27期)

石橋湛山[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期
第22回国会(1955/03/18〜1955/07/30)

第22回国会 外務委員会農林水産委員会商工委員会連合審査会 第1号(1955/06/18、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 私からお答えするのが適当かどうか知りませんが、せつかくでありますから……。今年の余剰農産物も日本の農業を圧迫するような意味において輸入しておるのではなく、必要最小限度の範囲内において受け入れるがよろしい。しかも輸入すれば、輸入には外貨が要るのであります。外貨関係において余剰農産物を入れるのには、どうせ入れなければならぬものなら、こういう方法がよろしい、こう私どもは考えて賛成をしたわけであります。  それから農村の問題の今後のことは、無論農林大臣が中心にやるのでありますが、われわれも、また経審の方におきましても、日本の食糧の完全な自給ということはいつ到達できるか、なかなかむずかし……

第22回国会 社会労働委員協議会 第4号(1955/11/10、27期、日本民主党)【政府役職】

○通商産業大臣石橋湛山君 御質問の通り災害が相次いで起っておりますことは、はなはだ残念であります。また申しわけないと感じております。先ほど事務当局からお答えしたように、通産省としてはできるだけの注意を払ってやっておるわけでございますが、それにもかかわらずかような災害が起るということは、先ほどの御質問にもありましたように、特に日本の炭鉱が老朽化して、その結果が近ごろになってひどく現われたということもあろうかと思います。なお、それらの点は十分研究し、もし人員が足りないなら人員をふやしますし、二、三日うちに炭鉱の最高責任者を集めまして、一つ十分話し合いをして、彼らに注意を促し、現場の者の不注意という……

第22回国会 商工委員会科学技術振興に関する小委員会 第5号(1955/05/31、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 御趣旨は非常にけっこうでありまして、私個人としては賛成でございます。ただこれをどういうふうに政府が取り扱うかは、本日ただ通産大臣一人ではお答えいたしかねますから、御趣旨を十分尊重して、政府においてしかるべく取り計らうということだけを申し上げてごあいさつといたします。どうもありがとうございました。
【次の発言】 私もけさその新聞を見まして驚きましたが、そういう事実があったことを聞いておりません。ただ、この間駒形技術院長が来まして、今度の交渉についての相談をしました。そのときに――私は英文を見ませんが、日本訳されたトルコとの協定文なるものを持ってきて私に見せまして、卒読しましたが、……

第22回国会 商工委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1955/07/19、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 ただいま議題となりました石炭鉱業合理化臨時措置法案につきまして御説明申し上げます。  一昨年来、わが国の石炭鉱業は深刻な不況に悩まされておりますことは周知の通りでありますが、この間、約二百の休廃止炭鉱と約九万人の炭鉱失業者とが発生したのであります。しかもなおその不況はとどまるところを知らざるありさまであります。わが国の石炭鉱業が、このような深刻な不況を招来した原因は多々ありますが、根本的には、わが石炭の生産費が高いことにあると申して誤りがないと存じます。すなわち今日のわが国の石炭は、採掘条件の悪化、能率の低下等によりまして生産費の異常の騰貴を来たし、ここにすなわち割安な重油や外……

第22回国会 商工委員会貿易振興に関する調査特別委員会連合審査会 第1号(1955/06/22、27期、日本民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 輸出入取引法の一部を改正する法律案の提案理由を御説明申し上げます。  現行の輸出入取引法の沿革をたずねますと、最初は輸出取引法として、不公正な輸出取引を防止するとともに、一定の範囲において輸出業者の協定の締結及び輸出組合の設立を認めることにより、輸出取引の秩序の確立をはかることを目的として、昭和二十七年八月に制定され、次いで、翌昭和二十八年八月に至り、その一部を改正して、輸出業者の協定締結の範囲を拡大するとともに、輸入取引についても、輸出取引の場合に準じて、一定の要件のもとに、輸入業者の協定の締結及び輸入組合の設立を認め、さらにこれらの協定の実効を確保するため、いわゆるアウトサ……


■ページ上部へ

第24回国会(1955/12/20〜1956/06/03)

第24回国会 商工委員会大蔵委員会社会労働委員会連合審査会 第1号(1956/05/18、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 先例によりまして提案理由を申し上げます。繊維工業設備臨時措置法案につきまして、その提出理由及びその概要を御説明申し上げます。  繊維産業は、わが国民の生活上欠くべからざる衣料の供給を満たすと同時に、輸出産業としてもまた第一位を占める重要産業であります。しかるに、近年わが繊維製品の輸出数量が急増し、その価格がまた過当競争により乱調を呈する傾向があるのに対し、国際的批判がきわめて強く、ために先般ガット加入の際における欧州諸国の三十五条援用問題、米国における日本綿製品の輸入阻止運動など、まことに遺憾な現象を見るに至りましたことは、御承知の通りであります。これをこのままに放置することは……

第24回国会 予算委員会第三分科会 第1号(1956/02/20、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 お説の通りでありまして、昨年の貿易がよかったのは、主としては海外の景気のよかったということだと思います。
【次の発言】 これは前途の見通しとなるとなかなかむずかしいのであります。ことに最近英国あたりは公定歩合を引き上げて、政府もある程度緊縮政策をとり始めておるのでありますから、相当の警戒を要する点もありますが、しかし大体申すと、御承知のように、英国あたりはフル・エンプロイメントを超過しておるくらいのフル・エンプロイメントでありますから、うっかりするとインフレになるということで非常に警戒厳重であるようであります。そういうことでありますから、今のアメリカは申すまでもなく、英国、欧州……


■ページ上部へ

第25回国会(1956/11/12〜1956/12/13)

第25回国会 社会労働委員会法務委員会商工委員会連合審査会 第1号(1956/11/22、27期、自由民主党)【政府役職】

○石橋国務大臣 このいわゆるスト規制法というものの効果がどれほどあったかということは、これは認定でありますからあったと言えば言えるし、ないとも言えるでありましょう。しかしともかくあの法律に規定してあるような電気をむやみにとめたり、それから炭鉱をぶっつぶしたりするようなストライキをやるということは、これはどんな労働組合でもやるということを宣言し得る組合はないでありましょう。しかしとにかくその間の報告によりますと、すれすれのところまでは行ったものが相当ある、中にはずいぶんあれに抵触しているのじゃないかという疑問のあるものもあるが、これはまあいろいろの関係で法律上の罪には問われなかったということもあ……



石橋湛山[衆]委員会統計発言一覧(全期間)
23期-25期-26期-|27期|-28期-29期

■ページ上部へ

■本会議へ ■委員会へ ■各種会議へ

※このページのデータは国会会議録検索システム衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

データ更新日:2023/02/05

石橋湛山[衆]在籍期 : 23期-25期-26期-|27期|-28期-29期
石橋湛山[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧質問主意書

 27期在籍の他の議員はこちら→27期衆議院議員(五十音順) 27期衆議院議員(選挙区順) 27期衆議院統計



当サイト運営者の新刊のお知らせ
菅原琢『データ分析読解の技術』(中公新書ラクレ756)

【内容紹介】「データ分析ブーム」がもたらしたのは、怪しい“分析らしきもの”と、それに基づいた誤解や偏見……。本書では、「問題」「解説」を通して、データ分析の失敗例を紹介しながら、データを正しく読み解くための実践的な視点や方法、また、思考に役立つ基礎的な知識やコツを紹介していく。誤った分析をしないため、騙されないための、基本的・実践的な読解と思考の方法とは――。