このページでは井村重雄衆議院議員の29期(1960/11/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は29期国会活動統計で確認できます。
○井村重雄君 ただいま議題となりました二法案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、児童扶養手当法の一部を改正する法律案について申し上げます。 本法は、本年一月から施行されておりますが、今回、さらに手当の額を引き上げるとともに、受給資格者の所得制限を緩和して、児童扶養手当制度の充実をはかろうとするのが、本改正案の目的であります。 そのおもなる内容は、 第一に、現行法では手当の月額が児童一人の場合は八百円、二人の場合は千二百円、三人以上の場合は三人以上の一人につき二百円を加算することになっておりますのを、児童二人の場合は千四百円、三人以上の場合は……
○井村重雄君 ただいま議題となりました二法案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。 まず、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案について申し上げます。 戦傷病者戦没者遺族等に対し、従来講ぜられて参りました各般の援護施策についての不均衡、不十分な点を改めて、遺族等の処遇の改善をはかろうとするのが本案の目的であります。 まず第一に、戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正についてでありますが、その第一点は、徴用工、動員学徒等の準軍属に対する処遇の改善でありまして、準軍属の父母に対する遺族給与金の支給要件を緩和すること、遺族給与金の五年の支給期間を撤……
○井村重雄君 ただいま議題となりました国民健康保険法等の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審議の経過並びに結果を御報告申し上げます。 わが国の医療保険制度は、今後、その内容を充実するとともに、各制度間において、なお給付内容及び被保険者負担等の面において総合調整を要するところが多い現状であります。よって、今回、国民健康保険並びに被用者保険各制度について、その給付内容の改善をはかろうとするのが本法案の目的でございます。 本案の主たる内容について申し上げますと、まず、国民健康保険関係につきましては、 第一に、世帯主またはこれに準ずる被保険者が療養の給付を受ける場合の一部負担金……
○井村重雄君 ただいま議題となりました労働災害の防止に関する法律案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 本法案のおもなる内容は、 第一に、最近の経済成長に伴い労働災害の多発にかんがみ、政府は、労働災害防止計画を樹立して、事業主等関係各方面と一致協力して労働災害の防止につとめることとしたのであります。この計画は、五年ごとに作成される基本計画及び毎年作成される実施計画よりなり、労働災害の減少目標、重点業種、これらに対する主要な労働災害防止対策等を定めることであります。 第二に、労働災害防止団体について規定し、全産業的なものとして全国に一団体として中……
○井村重雄君 ただいま議題となりました麻薬取締法等の一部を改正する法律案について、社会労働委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 まず、麻薬取締法でありますが、 改正の第一点は、正規のルートの麻薬の取り扱い及び監督を強化することで、麻薬取締員を増員するほか、新たに犯罪鑑識用麻薬の制度を設けること等であります。 第二点は、新たに麻薬中毒者に対する措置として麻薬中毒者の通報、診察、入院中の措置、退院等について規定を設けております。なお、麻薬中毒者の入院措置については、人権擁護の立場から入院期間が三十日をこえる場合には、麻薬中毒審査会の審査に基づいて行なうこととし、六カ……
○井村重雄君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となっております職業安定法及び緊急失業対策法の一部を改正する法律案に対し、賛成の討論をいたしたい所存であります。(拍手) 御承知のとおり、現行の緊急失業対策法は、昭和二十四年ドッジ・プラン実施にあたり、大量の失業者が続出した際に制定されました緊急措置法でございます。しかるに、最近のわが国の雇用情勢は、経済の高度成長に伴い、著しく改善を遂げ、現行失業対策制度の創設当初に比べて、その様相は一変するに至っておるのであります。すなわち、雇用の大幅な増加、失業者の減少のほか、労働市場の需給関係にも著しい改善が見られておることは事実でございます。(拍……
○井村委員 私は現在非常に問題になっておる医療費の問題をめぐり医療制度、また社会保険診療その他関連した社会福祉の問題等について逐次お尋ねを申し上げたいと思います。 御存じの通り昨年の病院ストという問題から発足して、医療の問題が非常に国民の関心を高めておるわけであります。また各種の新聞も論説において、医療費の問題について非常な関心を払って論説を繰り返されておるのであります。従来ややもすればこの医療の問題というのはある程度専門的にわたるために、国民が実情をよく知っていないという点があったのでありますが、今回いろいろなストというふうな問題で、国民はある程度今さら驚いたことであろう。われわれの従来の……
○井村委員 私は失業対策事業関係、これに連なる日雇い労務者の問題、救済問題について、逐次お伺いをいたしたいと存じます。 御存じの通り、この緊急失業対策事業の法案というものは、昭和二十四年の非常に経済の混乱した時代、またインフレが急速に進展して、国内の事情が非常に悪い時期に応急に作られたものでありますから、自後十年間の運営経験、また私どもが地方自治体におりまして、実際のその概況を見た場合に、はたして適切であるかどうかということについて逐次お伺いをいたしたいと存ずるのであります。これは大体わかったことのようでありますけれども、失業救済をするということが目的であるけれども、今日ではほとんど固着して……
○井村委員 九州大辻炭礦坑内火災による災害事件に関する委員派遣調査の概要を御報告申し上げます。 去る三月十六日、福岡県八幡市香月所在の大辻炭礦株式会社新大辻坑において発生した坑内火災による災害及び労働者災害補償に関し、五島委員、本島委員及び私の三名は、商工委員会派遣委員とともに、去る三月十八日現地を調査するほか、関係労使の代表者及び出先関係官庁より、それぞれ詳細な実情と意見を聴取いたして参りました。 大辻炭礦株式会社(代表取締役貝島太市氏)は、労働者数約千二百名、高江坑及び新大辻坑の二つの石炭坑を操業して、出炭量月産約一万九千トン、年間二十万トン以上の実績を有し、今日まで保安その他に関し数……
○井村委員 関連して。ただいま島本委員から質疑のあった非行少年の犯罪の問題で私も一つ御意見を申し上げ、また御提案も申し上げて御所見を伺いたいと存ずるわけであります。 先ほどいろいろと少年院とか教護院あるいは警察関係の問題が出ましたが、非常に鋭敏な青少年の時期に警察に事をゆだねるということは、これは非常に大きな間違いでありまして、問題はむしろ予防するという、予防措置を講ぜなければだめだと思うのです。いたずらに法律でもってこれを縛っていく、何パーセントというパーセンテージをもって警察がこれを取り締まるということは、私は問題だと思うのです。そこで私は先般厚生省を尋ねていろいろ申し上げたのであります……
○井村委員 結核予防法の一部を改正する法律案に関連をして一、二所見をお伺いしたいと存じます。 この法の改正のねらいは、結核患者の登録制を強力に活用するという点で一歩前進であり、かつ公費負担の増額という点で私は非常に歓迎すべきものと考えておりますが、この参考資料によりますと、結核患者の実数が約三百四万となっておりますが、私の考え方ではまだまだ数が多いのじゃないか。どちらかと申せば、近来成人病あるいはガンというふうな問題の対策にとらわれておって、結核の予防対策は非常に看過されておったような傾向があると思うのです。これは非常に危険な問題でありまして、死亡率が減ったからといってこれを見のがしていいは……
○井村委員 私は、中小企業の労働問題と失業対策について、二、三大臣並びに政府委員からお答弁をいただきたいと思います。大臣は、当委員会において冒頭の所信を披瀝されるにあたって、完全雇用、労働条件の向上、労働経済の近代化ということをうたわれております。すなわち、労働力の確保と雇用の拡大、労働生産性と労働条件の向上、特に中小企業の労働条件の格差是正ということを言っておられるのであります。私はいろいろな角度から見て、今日非常に重要になっておるのは、この中小企業の労働問題であろうと存ずるのであります。これはもとより労働者の立場からも、また経営者の立場からも、検討すべきいろいろな問題があると思うのでありま……
○井村委員 ただいま議題となっております医療金融公庫法の一部を改正する法律案に関して、二、三お尋ねを申し上げたいと存じます。 この医療金融公庫設立の目的というものは、私はかように解しておるのであります。ここ十数年の間、民間開業医は、非常に低額な社会保険診療費で医療をしいられておった。そういうために逐次医業の経営が非常に困難に陥ったので、設備その他が非常に老化をしてきたということと、反面、非常に近代医学が進歩したけれども、それに即応した高度の医療設備を補充し得ない現況にまで追い込まれた。そういうことにかんがみて、これを補償と言いますとあるいは言い過ぎであるかもしれぬけれども、低額診療の犠牲にな……
○井村委員 私は、臨時医療報酬調査会の問題について、軒下質疑を行ないたいと存じます。
この調査会の法案は、すでに前厚生大臣の古井厚生大臣時代に提出された案件でありますが、これが提案されるに至った動機等についてお伺いをいたしたいと存じます。
【次の発言】 従来は、診療報酬は中央医療協議会に諮問をいたして、その協議の場において決定することになっておった。ところが、昨年は医療費値上げの問題で支払い側と医療担当側の間が容易にまとまらないというので、社会保障制度審議会にどうしたらいいかという答申を求めた。そこで新たなる構想の中央医療協議会というものを作ったらどうかという答申もあった。と同時に、並行的に……
○井村委員 関連して。私は昨日大臣に質問したのですが、今大石委員からの質問に関連して重ねてお尋ね申し上げたいのは、昨日の大臣の答弁では、ものさしなり基準を作るけれども、それを直ちに点数規定にかければ自動的に診療報酬が出るのではないのだ、あくまで厚生大臣が自主的に中央医療協議会に諮る、医療報酬の単価を諮問するのだ。しかし、従来の厚生省の一方的なデータによって出した単価は、ややもすれば医療担当者及び保険者双方からその信憑性を疑われて、紛争の種になった。しかるがゆえに、今回は、厚生大臣が中央医療協議会へ医療費の値上げや値下げ、単価をきめる腹づもりを作る前に、何によった方がよいかというふうなデータを、……
○井村委員 関連して。非鉄金属というものの解釈について、ただいま政令の該当するものを言われたのですが、軽覆土はどうなっていますか。これは非鉄金属ではありませんけれども、硫黄、石こう、石綿等を含めるならば、軽覆土、これも鉱業という言葉を使うのですが、これも近年、こんろあるいは断熱れんが等の需要が非常に少なくなったために、かなりの地方的に――全国的ではないけれども、地方的に相当の失業者を出している例もあるのです。
【次の発言】 それが通産省と目下いわゆる折衝中であるということならば、全国で軽覆土鉱業の事業数あるは従業員数、または今日どういうような状況にあるか、よく調査していただいて、硫黄、石こう、……
○井村委員 今回、医療金融公庫法の一部を改正する法律案が提案をされております。この公庫は、昭和三十五年に発足以来今日に及んでおるのでありますが、その問いろいろ貸出利率の緩和の問題、また原資の充実等、大へん努力をいただきまして、これらの援助、融資を受けた私的医療機関の整備も、この業務報告を見ますとかなり進展をいたしておるようでございますが、これに対してわれわれ深く感謝申し上げるとともに、二、三の点について簡単にお伺いをいたしたいと存ずるわけであります。 第一番目に、この資料によりまして業務状況を見ますと、今日まで申し入れた件数は一万八千八百二十六件、二百八十九億九千万円、約二百九十億円、貸付決……
○井村委員 私は、今回提案されておる国民健康保険法の一部を改正する法律案に関連して、二、三お聞きしたいと存じます。 今回の国民健康保険法の改正によって、特に世帯主を七割給付の改正が取り上げられたことは、かねて懸案になっておりました国民健康保険とその他の社会保険給付の格差を是正するものでありまして、まことにこれは多年の要望であって、非常にけっこうなことだと存じて、満腔の賛意を表するものでございます。しかしながら、なおこれをもってしても、他の社会保険との格差はまだ相当あるわけでございまして、しかも国民健康保険の組合は、非常に財政的に弱い階層の被保険者を持っておるのでございますが、これに関連して、……
○井村委員長代理 田邉委員に申し上げますが、本日は、先ほどの理事の諸君の話を聞きますと、大体四十分くらいで終わっていただけるという私なりの了解をいたしておるのです。本日は、いまから呼び出してもちょっと時間が間に合いませんが、いかがでしょう。
【次の発言】 本日は、これにて散会いたします。
午後五時十四分散会
○井村委員長代理 大原亨君。
【次の発言】 これにて麻薬取締法等の一部を改正する法律案についての質疑は終局いたしました。
【次の発言】 ただいま委員長の手元に、小沢辰男君、河野正君、及び本島百合子君より、麻薬取締法等の一部を改正する法律案に対する修正案が提出されております。
【次の発言】 修正案の趣旨の説明を聴取いたします。小沢辰男君。
【次の発言】 修正案についての御発言はありませんか。
【次の発言】 ないと認めます。
【次の発言】 次に麻薬取締法等の一部を改正する法律案及びこれに対する修正案を一括して討論に付するのでありますが、別に討論の申し出がありませんので、直ちに採決するに御異議ありま……
○井村主査代理 休憩前に引き続き会議を開きます。 昭和三十八年度一般会計予算、同特別会計予算、同政府関係機関予算中、運輸省所管及び日本国有鉄道関係に対する質疑を続行いたします。勝澤芳雄君。
○井村分科員 私は二、三の点を御質問申し上げたいと思います。
先般の新聞紙上を見ますと、臨時医療報酬調査会に関する法案を提出しない、何か別個の組織をつくりたいというふうな大臣の談話の発表がありましたが、それは事実でございましょうか。
【次の発言】 よほど十分お考えの上とも存じます。またこの臨時医療報酬調査会の設置に関してはいろいろな批判もあり、また医師会からもかなりの反対のあったことは事実でありますが、適正医療費の算定という問題は非常にむずかしい問題でありまして、支払い者側と、これを受け取る医療担当者の間に相当の問題があることは事実でありますが、しかし国民全体としては、やはり適正な医療費を算……
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