このページでは辻恵衆議院議員の43期(2003/11/09〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は43期国会活動統計で確認できます。
○辻惠君 民主党の辻惠でございます。 ただいま議題となりました刑事施設及び受刑者の処遇に関する法律案について、民主党・無所属クラブを代表して質問いたします。(拍手) まず、質問に先立ち、本日、日本歯科医師政治連盟の元常任理事内田裕丈被告に対して、懲役二年六月、執行猶予五年の判決が下されました。判決の要旨として、政治活動の透明性確保という法の趣旨に反した悪質な犯罪である、国民に多大の疑惑を抱かせ、制度への信頼を損なった、そして、橋本元首相に一億円を交付したという事実を認定しております。 この問題の解明については、国民の九〇%の皆さんが強くその解明を要求している。まさに、これにこたえることが……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 日本の経済の再生ということを考えたときに、やはり、大部分を占める中小企業をどう振興させていくのか、これが極めて重要であると思います。私も選挙区が大阪でありますので、大阪の再生ということを考えたときに、中小企業の振興をどう図っていくのか、極めて強い、深い問題意識を持っております。 三月二日の予算委員会の分科会で、この点について中川経済産業大臣に御質問もさせていただきました。今後、もっと全般的な問題についていろいろ質問等をさせていただきたい、このように考えております。 本日は、中小企業等投資事業有限責任組合契約に関する法律の一部を改正する法……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私は、今回の特許審査迅速化等のための特許法等の一部を改正する法律案のうち、これは、特許審査の迅速化を図るとともに、職務発明の対価に係る規定を整備するものであるというふうに提案理由の説明にありますが、特許審査の迅速化という点に絞ってお伺いしたいというふうに思います。 まず、この特許審査の迅速化ということには、前の国会においても議論がなされ、これは継続的な課題であったというふうに思います。知的財産権の重要性、プロパテント政策をきちっと展開していくに当たって、すぐれた発明を事業化することによって経済を活性化させていく、このことが日本にとって非常……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。
民主党は、先般、公職選挙法の改正ということで、電話かけの要員について、一定の範囲でこれは費用の提供を認めるべきであるという法案を提出しております。本日は、まず最初に、これに関連して、立法事実、立法目的に関連する基礎事実についてお伺いをさせていただきたい、このように思います。
まず、同僚委員から、この五回の国政選挙の検挙件数、買収の件数についてはお伺いしたと思いますが、そのうち、いわゆる電話かけに関する事例、買収事案のうち何件ぐらいあるのか、お答えいただきたいと思います。
【次の発言】 今の点、五回の推移でわかる範囲で結構ですから、数字を挙……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 きょう、朝から質疑を聞いておりまして、今回提案される予定である裁判員制度について、国民の参加という立場から、いろいろな考慮しなければいけない点についての御質問等々、多々ありました。その話を伺っていて、しかし根本的に欠落している視点があるのではないかというふうに私は強く思ったわけであります。 それは、憲法三十二条で保障されている被告人の裁判を受ける権利ということが、この裁判員制度の中で極めて重要な観点である、極めて重要な問題である。一方で、国民の司法参加という尊重しなければいけない利益と、他方で、裁かれる被告人の裁判を受ける権利が実効的に保……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 一九八〇年代中盤より、アメリカがプロパテント政策というのをとって世界戦略を展開しております。日本も、一九九〇年以降、バブルの崩壊という中で、経済をどう活性化させていくのか、再生させていくのか、このことが正面から問われております。まさに、そのような中にあって、日本もまたプロパテント政策をきっちりと打ち出して、戦略的にこの知的財産権というのを据えつけて頑張っていかなければならない、このように考えております。 民主党は、既に「はばたけ 知的冒険者たち」というような、二十一世紀の知的財産権についての戦略を提唱しております。政府もまた知的財産の戦略……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私は、三月十九日に、知的財産高等裁判所設置法案及び裁判所法等の一部を改正する法律案について御質問いたしました。法案の規定の中から読み取れるさまざまな問題点について、いろいろ疑問を提示しました。一応のお答えはいただいたんですが、なお払拭できない疑問等も多々あります。問題は、やはり今後の運用の実務面で、どのような方向性、どのような姿勢をもってこれを運用されていこうとしているのか、その辺がより重要な点なのかなというふうに考えます。 きょうは、幾つかの問題のうち、五点について、具体的にどのように運用していく姿勢をお持ちなのかについてただしていきた……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 近代民主制国家というものは、代議制が成立していることによって、それがメルクマールになっているというふうに考えます。そういう意味におきまして、代議制の根本にある選挙制度というものが公正に運営されなければならない。このことがやはり近代民主制国家が真に民主制国家たり得るゆえんであろう、このように考えるわけであります。 もちろん、民意を正確に反映させる、そのことによって民主政治が行われるということでなければなりませんから、立候補者の側につきましても、当然フェアな選挙運動をしなければいけないということがあります。同時に、時の権力が、選挙のありよう等……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律案、そして公判前整理手続を中心とした刑事訴訟法等の一部改正案、この両法案というのは、一九四八年に改正された日本の刑事訴訟法、一九四九年一月一日から施行になっておりますけれども、その後、きょうでちょうど五十五年間と百日だと思いますが、五十五年間と百日間、日本で機能していた刑事裁判の実態というものを大きく根本から変えてしまう、そのような法案であるというふうに思います。ですから、今本当に改正する必要がどこまであるのか、本当に真剣に徹底した議論がなされなければならない、このように思うわけであります。 本日は、こ……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 どの法案もそうでありますけれども、とりわけ裁判員法案につきまして、国民の基本的人権、とりわけ刑事被告人の基本的人権に極めて大きくかかわってくる法案でありますから、立法目的、立法事実というものが厳格に確定されなければいけない、そして、法案の射程範囲というか守備範囲というものがきっちりと確定されなければならない、このような観点に立って、前回の質問におきましては、立法目的、立法事実に関連して、明らかにさせていただきました。 結論的に言えば、国民の司法参加というのは憲法上の権利でもない、憲法上の要請でもない、国民の常識を判決に反映させる、そういう……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 先週の金曜日九日と昨日火曜日、二回にわたって、裁判員制度の導入をめぐる憲法的な問題点についてお伺いいたしました。結論的には、一方で、刑事被告人の憲法上の権利というものの保障は絶対的に要請されるべきであるということがあり、他方で、国民の常識を判決に反映させるんだという政策的な目的がこの裁判員制度導入の立法目的の主要なものであると。その二つの要請が抵触した場合には、やはりそれは問題である。提案者の側は、抵触することはあり得ないということをおっしゃったわけでありますが、昨日、その点も野沢大臣に確認させていただいて、しかし、仮にそういうことがあれば……
○辻議員 現在の刑事裁判の基本的な問題点というのは、やはり自白偏重主義の捜査を前提として、自白偏重主義の供述証拠を軸として刑事裁判が運用されている、この点にあると思います。 戦後間もなくの八海事件とか、多くの冤罪事件が数多く生み出されただけではなくて、最近に至っても自白の証拠能力は否定される、自白偏重主義のゆえに冤罪とおぼしき事件が多々ある。これは、日本の刑事司法にとって、もう根本的に深く結びついた大きな問題であるというふうに思います。やはり、自白偏重主義の温床が取り調べである、密室における捜査官による取り調べが自白偏重主義の、やはり温存している制度である。 そういう意味におきまして、密室……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 昨日は、河村たかし君外四名提出、衆法第十九号の刑事訴訟法の一部を改正する法律案について御審議いただきました。 この法案が何よりも今日必要な意味につきましてはきのうの答弁で各答弁者から明らかにされていると思いますが、今、裁判員法案そしてまた公判前整理手続を導入する刑事訴訟法の一部改正法案が審議されておりますけれども、これと不可分一体のものとして今の日本の捜査のありようが変革されなければ、本当の意味においての日本の刑事司法の改革というのはできないんだということについて、かなりの部分、きのうは明らかになったものと考えております。 今後、この問……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 本日は、行政事件訴訟法の一部を改正する法律案ということで質問に立たせていただいております。 行政事件訴訟法は一九六二年に制定をされ、それが四十二年ぶりに今般改正になるということであります。やはり、改正に至る必要性、立法事実、立法目的ということが現にあるところであると思われますので、その辺のところを具体的にきちっと、どういう問題意識に基づいてこの改正案を提案されているのかというところをきょうの質問では中心に伺ってまいりたい、このように思います。 現在の日本は、ある意味で先行きの見えない、非常に不透明感、不安感がある、そして制度、組織、人が……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 本日は、三人の先生方、貴重な御意見をちょうだいしてありがとうございました。 行政行為、行政処分の適法性をチェックすべきであるというのは、行政訴訟の中心的な課題の一つではあろうと思いますが、この要請は必ずしも行政訴訟の場面だけではなくて、今の日本のいろいろな諸現象といいますか、やはり行政権がどんどんどんどん肥大化していって三権分立の原則が変容してきている、司法の役割、立法の役割、それぞれ変容してきているという意味において、この行政権の肥大化をどうチェックしていくのかというのが、国のあり方、社会のあり方を考えていく上において非常に必要なことで……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 前回、行政事件訴訟法の持つ意義、本当にこれが行政をチェックするために実効性ある法案として定立されるのか、また、そのような運用がなされるのか、これが極めてかぎであるということで、それを法の支配という理念のもとに運用していかなければならない、法の解釈についても、法の支配という理念のもとに解釈していかなければならないという観点から、前回総論的に御説明を求めました。 きょうは、具体論にわたりまして説明を求めていきたいというふうに思います。 本法案につきましては、救済範囲の拡大、審理の充実、促進、利用しやすく、わかりやすくするための仕組みの整備、……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 不動産登記法の全面改正ということで、提案理由によれば、登記の正確性を確保しつつ、国民の利便性の一層の向上を図る、そのために、インターネットを利用したオンライン申請の手続の導入を行うとともに、現代語化するということが説明にあります。 この国民の利便性の向上ということについては、まだまだ試行錯誤が余儀なくされるわけでありますから、そう簡単に、むしろ、ある意味では負担がふえるような場面もあるのではないか。今までの質問の中でそういう点も出ていると思います。したがいまして、それは今後の運用の中で、資格者代理人の方々とも綿密にしっかりと協議をして、運……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 本日は、この金曜日以降、難民法について参議院から送付されてきた法案が、審議が始まるということでありますが、その法案の内容そのものには直接触れませんが、それに関連する問題として、在留特別許可制度の運用に関連して質疑をさせていただきたいと思います。 私は大阪が選挙区でありますが、友人の大阪の弁護士から、難民の認定しないことが違法である、取り消しをするという第一審の判決が出たのに、控訴審でそれが破棄された、そのような事案について、問題点なり何か対処する方法はないのかというような相談を受けたことがあります。 具体的には、アフガニスタンから来日し……
○辻委員 今回の出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案の提案理由について伺ってまいりたいというふうに思います。 まず、外国人犯罪の深刻化に伴い、その温床とされる不法滞在者を大幅に減少させることが求められているということが出入国管理の部分の改正の理由の一点であります。もう一点として、我が国に適法に在留している外国人の中にも不法就労活動を行ったり、犯罪を犯す等公正な出入国管理を阻害する者も少なくなく、これらの者に適正かつ厳格に対処する必要性が生じている、これがもう一点であります。 外国人犯罪の深刻化という場合に、外国人犯罪の犯罪者数のこの五年間の推移、及びその深刻化というのはどういう意……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 民主党は、この第百五十九回通常国会に刑事訴訟法の一部改正案を提出いたしました。その内容は、取り調べ時の弁護人の立ち会い権を認めること、録音、録画等捜査の可視化を図ること、そして人質司法と言われる今の保釈制度の改善を求めることを主な内容とするものであります。この法案については、四月二十日に質疑、答弁が行われ、残念ながら四月二十三日に否決になりました。 私は、この問題を実現することが、日本の刑事司法、そして捜査の適正化のために極めて焦眉の課題であり、緊急不可欠であると思っております。そのような問題意識から、五月十七日の決算行政監視委員会におき……
○辻委員 動議を提出いたします。
委員長の互選は、投票によらないで、増田敏男君を委員長に推薦いたしたいと存じます。
【次の発言】 動議を提出いたします。
理事は、その数を八名とし、委員長において指名されることを望みます。
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 昨年十一月の総選挙で比較第一党は民主党でありました。二百万票の差を自民党につけました。この七月十一日の参議院選挙で、実に四百三十万票の差をつけて民主党が比較一党の地位を再確認をした。政権交代が今まさに実現しようとしているときであるというふうに考えております。これは、旧態然とした政治のあり方に対して国民が清新な政治を求めていることの証左であります。 そして、まさにこのような国民の審判が下された直後に、旧態然とした政治のあり方、金と政治の流れについての重大な疑惑が発生した。それが、平成研に対する日歯連の一億円の小切手を渡した、こういう事実が明らかになってお……
○辻議員 ただいま議題となりました民主党提出の政治資金規正法等の一部を改正する法律案につきまして、提出者を代表して、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。 昨今、政治と金をめぐる問題が数多く起きており、政治に対する国民の信頼を揺るがす深刻な事態となっております。特に、今夏以降、日歯連を舞台とした数々の疑惑が明るみに出て、国民の怒りの声は頂点に達しております。 とりわけ、政治団体間における巨額な献金のやりとりが野放しになっていることや、法の規制を逃れるために政党や政治資金団体を迂回させる寄附が横行しているという疑いに対して極めて強い批判が出ているところであります。こうした実態を放置する……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私は、このADRということを論ずるに当たって、この検討会で三十七回検討会をされたということで、部分的ではありますが、一応議事録を一部拝見いたしました。 これは、先ほど原参考人もおっしゃっていたんですが、司法制度改革審議会の報告書で、ADRが、国民にとって裁判と並ぶ魅力的な選択肢となるよう、拡充、活性化を図るということがまずその目標として最初に設定されていて、それにそぐうような方向でどう議論を煮詰めていくのか、考え方としては二つの方向からの考え方があるという御紹介もありましたけれども、どうもそういう傾向が強いのかなというふうに思うわけであり……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 今回のこの刑法等の一部を改正する法律案について、私は、この提案の経過が、国民的論議を尽くさない、非常に拙速的なものであるという思いが強くいたします。 内容につきましてもいろいろ問題があるというふうに考えておりますが、まず、昨年の末に犯罪対策関係閣僚会議で、それ以前にもそういうことは言われていたことは確かだと思いますけれども、正式には昨年十二月に問題になって、本年の二月からの法制審、実質的な凶悪・重大犯罪関係部会の論議は十二時間程度だというような報告も受けております。果たしてそのような短期間の論議で本当に本質的なことを含めた議論ができるのか……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。
最初に、委員長、どうもこれは定足数を欠いているように思いますが、民主党は七名そろっているんですが、自民党がおられない。このような状況の中で審議を進めていいものでありましょうか。いかがでしょう。
【次の発言】 では、そのことを伺った上で、質疑に入りたいと思います。
まず、今回の刑法の一部を改正する法律案、提案理由の説明を見ますと、結局のところ、最近の犯罪情勢と国民の規範意識の動向を踏まえて、事案の実態及び軽重に即した適正な対処が可能になるように法整備を行うんだということが書かれております。
ということは、最近の犯罪情勢にかんがみて政策的な……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 きょうは、民法の一部改正案のうちの包括根保証の限定ということに関連して、その立法目的及び立法事実にかかわる諸問題について質疑をさせていただきたい、このように考えております。 まず、民法一部改正法律案提案理由説明を見ますと、包括根保証契約の限定に至る理由として、現在の厳しい経済情勢のもとで、個人の保証人が予想を超える過大な責任の追及を受ける事案が多発している、根保証契約の内容を適正なものとするための措置を講ずる必要があるということで、そのための合理的な規制を加えるんだ、こういうふうに書かれております。 ところで、これは、衆議院調査局法務調……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 司法修習生の給費制の廃止をめぐる法案について質疑をいたします。 この法案については、三千人体制になる時点で廃止をするんだということで、大枠、与野党の協議が成り立っているやに聞いておりますもので、そういう意味では非常にかいのない質疑の時間帯だなという感じは非常にするんですが、この問題、それで一件落着の問題ではないというふうに私は思います。やはり、その後、見直しも当然なされてしかるべきだと思うし、民主党政権になった暁には、もう一度これを抜本的に見直すことをぜひ私は先頭に立ってやりたい。だから、そのときは山崎事務局長にもまたおいでいただいて、反……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 私は、この国会の大きな争点である政治と金の問題を中心に質疑を行いたいというふうに考えます。 どんなに立派な政策を掲げても、それが、結局のところ、国民の信頼に基づくものでなければ、その政治というのは本当に国民に基づいた政治とは言えない。そういう意味におきまして、今、日歯連問題を中心として問題になっている政治と金の問題は、民主政治の根幹をなすという意味で、今国会においては、ある意味では最も重要な問題であろうというふうに考えるものであります。 私は、民主党の同僚議員と、七月三十日に橋本元首相を政治資金規正法違反で刑事告発を行いました。これに引き続いて、八月……
○辻議員 お答えをいたします。 まず、その前に、法案については立法目的と立法事実ということが検討されなければならない。立法事実として、永田委員が御指摘のように、橋本派に対する一億円のやみ献金問題、これをどう今後防止するのか、これがまさに投げかけられている立法事実であります。 それに対して、それをどのように改善していくのかということで立法目的が立てられるべきだと思うんでありますが、与党の提案については提案理由の中でほとんど触れられておりません。「昨今の政治資金をめぐる問題を踏まえ、」という冒頭で一言が述べられているだけであって、あと、具体的にそういう立法事実についてこの法案がどういう関係に立……
○辻議員 お答えいたします。 民法上の停止条件とか解除条件とか、そういう意味ではありません。寄附をする際に付される条件であって、寄附の受領者が特定の政治団体に対して寄附をするという約束のことであります。 それで、このような条件を付した法案というのは少なからずありまして、一例としては、風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律の三十五条の三の一号で、当該接客業務受託営業を営む者の使用人その他の従業者で法律に規定する業務の一部に従事するものに対し、「受託接客従業者でなくなつた場合には直ちに残存する債務を完済することを条件として、その支払能力に照らし不相当に高額の債務を負担させること。」とい……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 本日は、裁判所職員定員法の一部を改正する法律案、そして管轄をめぐる法律案に関連して質疑ということでありますが、裁判所の定員の問題ということは、結局のところ、司法の容量をどう考えるのか、司法の役割をどういうふうに考えるのかというところに帰着するものであります。そういう意味で、現在の司法は何が期待されていて、何を果たしていかなければいけないのか、そのためにどういうことを考えていかなければいけないのかという観点で、率直な意見交換というか、まず、基本的な見解をめぐって大臣、副大臣、政務官の御意見を承っていきたいな、こういうふうに思います。 昨年の野沢法務大臣の……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 本日は、三月一日の予算委員会のときにも南野法務大臣に御質問させていただき、先日も改めてお伺いするというふうに申し上げた、井内顕策東京地検特捜部長がマスコミはやくざ者より始末に負えないというような文書を出したという点に関連して、やはりこれは、検察の捜査権という問題と報道の自由との兼ね合いの問題である。ロッキード事件のころからずっと一貫したせめぎ合いの中で推移してきた問題が、たまたま、特異な人格を持っておられたのかどうかちょっとわかりませんけれども、特異な形であらわれたものにすぎなくて、実は共通した問題としてあるのではないかなというふうに思います。 ですか……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 刑事施設法案に関する質問をしたいというふうに思っておりますが、先日私が一般質疑で質疑をさせていただいた井内顕策特捜部長についての大臣のコメントについて、翌日平沢議員の御質問に対して撤回するようなことをおっしゃっているので、その点について、真意を改めて冒頭で確認させていただきたいというふうに思います。 平沢議員の質問に対するお答えとして、マスコミとやくざを比べること、これ自体はおかしいことだと思うということはお認めになっているわけなんですね。 私の質問の中では、「マスコミは本当に有害無益な存在です。」とか「マスコミは、やくざ者より始末に終えない悪辣な存……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 刑事施設受刑者処遇法案の最後の質疑者ということでありますので、後半部分で、今後の矯正処遇を本当に前向きにどのようにやっていかれようとしているのかということについて、お互い建設的な論議ができればいいなというふうに思っております。そういう視点で質疑をさせていただきます。 まず冒頭で、この法案そのものとは直接は関係はしないんですが、本日の朝日新聞の朝刊で、「スリランカの難民申請者収容」という記事が四段記事で出ておりまして、スリランカ出身で、日本で難民認定を申請しているプラバット・ランジタ・ラジャパクサさんが、仮放免の延長の手続に東京入国管理局横浜支局に出頭し……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 本日は、六人の参考人の先生方、貴重な御意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。 非常に重要な問題だし、論ずれば論ずるほどいろいろ深い問題が出てくるという意味で、十分間お話しいただくだけでは非常に足りないなという感じがまずあります。また、質疑についても十五分と限られておりまして、六人で割ると二分半ずつということです。 本来であれば、恐らく、私が思うには、学者のお立場で江頭参考人と上村参考人、やはりいろいろ御意見も違うところがあるのかなというふうにも思いますし、実務上の問題では久保利参考人と村上参考人、御意見の違いとかいろいろお立場の違いもあるの……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 四月二十日に、六人の参考人の方にお見えいただいて、参考人質疑をさせていただきました。 今回の新会社法の実質審議を全体的に見ておられる立場で、江頭参考人が御発言になっております。その内容を見ると、今回主要な改正点は五点ある、一つは有限会社の廃止及び株式譲渡制限会社法制の大改正、第二が会計参与制度の創設、第三が合同会社制度の創設、第四が合併等組織再編行為の自由化、第五が剰余金分配手続等の自由化だ、こうおっしゃって、一番目から三番目は非公開会社の法制の問題であって、取締役の任期の定め方とか監査役制度のあり方等議論があったけれども、一定のところで落ちついている……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 今般の会社法案の質疑も大詰めを迎えているということで、私は、この質疑においては、全体の俯瞰図というか、現在、現状の企業法制、そして今後あるべき、整備すべき企業法制を含めた諸制度について、全体の俯瞰図的なものを描き出せればいいのかな、そういう観点から質問させていただきたいというふうに思います。 それで、今回の会社法案については、体系的かつ抜本的な会社法制度の実質的な改正を行うんだということがうたわれておるのでありますけれども、例えば、敵対的買収の防衛策を整備する必要性があるから合併対価の柔軟化の導入については一年間おくらせる措置を盛り込む等という点に端的……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 きょうは八十分間お時間をいただきました。扱う課題は一つであります。再審問題ということで、多分、きょう、全部議論が煮詰まることはないと思いますので、継続してさらにさせていただくことにならざるを得ないと思いますが、可能な限り問題点を洗い出して、お互いに共通の議論ができる土俵づくりができればいいのかな、このように思っております。 まず、再審問題の導入として、やはり依然、冤罪事件が陸続として起こっているという事実を指摘することができると思います。 インターネット等で取り出しただけでも、例えば、新しいところから見ると、二〇〇五年五月二十三日、埼玉県警で、覚せい……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 議員になってこのような法案の審議に立ち会うことになるとは、夢にも思っておりませんでした。人類は社会が進歩するものだというふうに信じておりましたけれども、やはり獲得した人類の知恵についても不断の努力を重ねないと簡単に失ってしまうものなんだな、極めて危険なことはすぐ先にも起こり得るんだなという思いが強くあります。 私は、端的に言って、今回のこの共謀罪は現代版の治安維持法であるというふうに断じて間違いがないというふうに思います。午前中の審議、質疑を聞いていて、当面そういう意図はないんだ、市民団体や労働組合やそういうところに危険が及ぶものではないんだというよう……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 ネクタイ業界から支援をまだいただいているわけではありませんが、今後の支援を期待しつつ、しかし、筋としては、小泉首相が右へ倣えと言うのを、それに従うのは潔しとしないという立場で、上着とネクタイを着用して質疑をしたいというふうに思います。 私の国会活動のテーマの中の一つとして、政治と金の問題ということを今まで扱ってまいりました。今も村岡元官房長官の裁判が続いていて、新たな証言、新たな事実がどんどんどんどん出てきていて、やはり日歯連問題の奥深さと、今の国民の皆さん方の政治不信に対する、やはり議会がきちっとこたえていないという思いがさらに深く募ってくるわけであ……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 昨日に引き続いて、郵政民営化広報のチラシをめぐる問題について、もう少し深く問題点をえぐってみたいというふうに思っております。 なぜこの問題が重要なのかということは、これは後に明らかになると思いますが、チラシの問題一つ取り上げても、政府側が非常にアンフェアな、かつ事実をねじ曲げた工作を行っているんですね。まさに、そういうようなこの法案を提出する過程をめぐった多くの疑惑、いろいろなアンフェアなこと、そして事実をねじ曲げて国民に問題を伏せてしまっている、そういうことを本当にきちっとたださないと、まず法案審議にも入れないというのがそもそもの話だと思います。そう……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 昨日、一昨日と、郵政民営化問題に関連して、新聞の折り込みチラシの問題を中心に質疑をさせていただきました。まだまだ事実が解明されていない、そしてこの問題が、郵政民営化を、今法案審議に当たって、うそ偽りのない姿勢で審議が本当に遂げられるのかどうなのかということを確認するという意味においても重要な問題であるというふうに思います。そういう観点から、さらにいろいろお伺いさせていただきたいというふうに思います。 午前中の海江田委員の質疑の中で、読売新聞の世論調査を引き合いに出されて、今国会でこの郵政法案を拙速的に解決すべきではないんだというのが六〇%を超えているん……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 郵政民営化に関する折り込みチラシの問題、随意契約が結ばれているということで、これは新聞紙上でも極めてゆゆしき問題だということで注目をされております。 そもそも一般競争入札を原則としているという趣旨は、権力に連なる者に口ききをしてもらって国家の税金をほしいままに私に私消してはいけないというところにあるわけであります。本件で、まさにその本来求められている趣旨というものが全く無視される、趣旨にもとるような契約が結ばれてしまっている。このことは、単に好ましくないとか適切でないとかいう問題ではなくて、まさに本件行為の効力の問題にもかかわる問題でありますし、関係者……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 本日は、政治と金の問題について、主に総理に対して質疑をさせていただきたい、このように思います。 まず、冒頭でお願いしておきたいことがございます。 例えば、第二東京検察審査会が不起訴不当だという結論を出したことについてどう思うのか、それは議会で論議をすればいいことだというようなお答えがあったり、また、それは検察庁が判断すべきことだというお答えがあったり、また、橋本元首相の喚問については、それは議会で議論されているからそれにゆだねるんだというお答えがあったり、そしてまた、収支の問題、政治献金をめぐる収支の問題が問題になったら、それは政治資金規正法にのっと……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 本日、政治と金の問題について集中審議が行われている。何でこの集中審議が行われなければいけないのかという意味を全体でやはり確認しなければいけない。 午前中の自民党議員の発言では、集中審議、必要ないと。政治と金の問題は今、国民の九割の皆さんが関心を強く持っている。先日の検察審査会の議決の決定について、橋本元首相や野中、青木両氏について、不起訴処分にしたのはおかしいじゃないかという声が満ち満ちているわけであります。こういう中で政治不信がますます大きくなっている。この問題について、やはり国会の責任、議会の責任としてこれははっきりしなきゃいけない、そういう意味で……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 この百六十二通常国会で、二度にわたって政治と金の問題について、小泉首相を初めとして質疑をさせていただきました。非常に失望をいたしました。議論にならない。 東京第二検察審査会の議決についてどう受けとめるのか、政治家として自分の意見を言ってくれというふうに言っても、はぐらかして、言わない。普通、政治家であれば、重く受けとめますというのが当然の結論であります。しかし、重く受けとめるというふうに言うと、何で重く受けとめるのか、重く受けとめてどうするのか、そのことを言わざるを得ない。したがって、その重く受けとめるという言葉を決して吐こうとしない。一般論で終始する……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 この国会で非常に国民が注視している問題、政治と金の問題であります。 確かに、外交、内政、多くの問題について課題が山積している、国会に問われている職責というのは非常に大きいものがある。しかし問題は、個々の政策、基本政策も含めてですが、それがどういうふうに形成されるのかというその根本が揺らいでいるというところが問題なわけであります。 昨年、年金国会で、国民の七〇%以上の方が反対していたにもかかわらず強行採決される、ろくな審議も議論もなしに強行採決される。また、十二月四日には、イラクのサマワへの自衛隊派遣の一年延長が閣議決定、しかしこれは、新聞によれば六二……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。
今の原口議員の質問の中で、二名の厚労省の職員の処分の問題が事実として出てまいりましたけれども、この処分に当たって、不起訴相当だということで刑事告発をしなかったという御答弁があったと思いますけれども、この処分の相当性等に当たって、調査をどれくらいの期間、どういう調査をされたのか、どういう人々から事情聴取したのか、その点について明らかにしてください。
【次の発言】 では、その認定した現金の贈与を受けた事実というのは、何回、それぞれ、だれから幾らという事実認定をされたんですか、調査の結果、それを明らかにしてください、日付も明らかにしてください。
○辻分科員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 前回、予算委員会の第五分科会、これは本年の三月一日に行われたものでありますが、そのときに、野宿者の問題について坂口厚生労働大臣を初めとして質問をさせていただきました。本日は、前回の質疑の中で明らかになった点、さらに、今後の課題ということで残っていた点に関連して、質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず、この問題につきましては、二〇〇二年の八月七日にホームレスの自立の支援等に関する特別措置法が施行され、これに基づいてホームレスの自立の支援等に関する基本方針というものが二〇〇三年七月に策定されました。この基本方針の中で、ホームレ……
○辻分科員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私、本日午後一時に、東京拘置所に参って、死刑確定囚である袴田巌さんの面会を申し込んでまいりました。 残念ながら、本人の方が会いたくないということで会うことができませんでしたが、東京拘置所の責任者の方々から事情を伺ったところ、健康診断についても、それを受けることを拒否しているという現状であります。非常に精神的に障害のある状態に受刑者が現状としてあるという事実を、改めて認識した次第であります。 健康診断も受けられないような、それを拒否しているような、そういう受刑者に対して、しかるべき適切な対策が果たして本当に行われているんだろうか。これは……
○辻委員 九条に関する議論ということになりますでしょうか。何でもよろしいですか。 民主党の辻惠でございます。 憲法を持つということは近代国家になったということであり、憲法というのは人類の歴史的な知恵の集積したものである、しかし、内容については、やはりどんどん進化していくわけでありますから、その時代時代の歴史的な所産であるという面があるというふうに思います。 そういう意味におきまして、六十年前の憲法が現実の社会とある意味では乖離したような状況を示す、これはある意味では必然なことであると思います。今論議されている憲法九条の問題もそうでしょうし、制定当時、自由権と社会権というふうに保障されまし……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 憲法十四条が形式的平等を保障したものにすぎない、これは判例、通説であり、私も同意するものであります。憲法十四条は、すべて国民は法のもとに平等であると。つまり一人の個人個人を、少なくとも機会均等であり、形式的に平等に取り扱わなければならないという、これは近代民主主義の原則であります。しかし、多くの場合、ほかのまたいろいろな要請があって、本来的に保障されるべき個人の権利が制限される、そういう局面が出てくるわけであります。 今回問題になりました議員定数の問題、そして相続をめぐる非嫡出子の相続分の問題、これはいずれも一個の個人と個人の権利という形式的平等をその……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 統治機構のあり方については、三権分立というのが一つの歴史的現実であります。十八世紀末から十九世紀にかけて、王権と貴族階級と新興ブルジョワジーの対抗関係の中で、三権分立制度というものが歴史的な知恵として生み出されてきた。そのことが、十九世紀の後半から二十世紀の半ばにかけて、俗に戦争と革命の時代というふうに言われると思いますけれども、例えば統治形態については、一九一七年のロシア革命で成立したソビエト連邦というのは、もともとは、各地域のソビエトというものを基礎体として、それの連邦体、連合体であるということで、新たな統治機構の試みの一つであったので……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 先ほどから、国を守り国を愛するということとか、素朴な気持ちで云々というようなことが発言として出ております。 私は先日、ある会合で、中曽根康弘さんの講演を聞く会合に出たことがありますけれども、明治憲法が五十年前後の命脈を保ったと。今、日本国憲法が五十年。今憲法を論ずるに当たって、五十年先を考えて憲法を論ずるべきだというような御指摘をされていたように思います。 その観点に立てば、二〇五〇年の時点に立って憲法問題をどう考えるべきなのか、そのときにも通用する憲法の条項、憲法の基本原理、憲法の基本思想をどのように、制度についてもどのように考えていくのか、こうい……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 田口参考人、今、倉田委員もおっしゃられましたように、世界の中で見ても、三十一条から四十条という十条にわたる刑事手続を規定している憲法というのは非常にまれなものである、問題はこの憲法の規定をどれだけ現実に即したものにしていくのかであって、憲法改正の必要は少なくとも刑事手続上の人権に関しては存在しないんだというような意見がありました。私もこの点は同感であります。 ただ、小委員長の報告でも指摘されておりますけれども、田口参考人が司法制度改革に言及して、国家権力が民主主義化し、国民が統治客体から統治主体へと変化しているんだということを是認する意見……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 この憲法調査会、五年という時限的存在の最後の一年間に参加する機会を与えられ、現在の憲法をめぐるいろいろな問題について考える機会を得られたということは非常に幸せだというふうに思っております。 今の日本を考えた場合に、三権分立と言われながら、司法が十全にその機能を果たしていない、司法消極主義の問題があります。また、今、地方分権と言われておりますが、どのように地方自治を徹底させていくのか、このような問題も、憲法上問題にすべき点であろうかというふうに考えております。 ただ、マスコミ等で、憲法改正の必要性ということでいろいろ議員にもアンケート調査……
○辻小委員 民主党の辻惠でございます。 憲法は、マグナカルタ以来、時の政治権力と人民との間の闘争の産物である。そういう意味におきまして、人類の知恵の集積されたものである。したがいまして、憲法の規定というのはあくまでも時の為政者、権力に対して向けられるものであって、義務や責任を数多く規定すべきものではないというふうに私も考えております。この意味において、内野参考人と同意見であります。 今、問題にされるべきなのは、自由、平等というフランス革命以来保障されてきた権利をどう実質的に、実効的に保障していくのか。この意味におきまして、憲法十四条の平等主義というものをどのように実効あらしめていくべきなの……
○辻小委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 最後に小野委員の方から、靖国神社参拝、玉ぐし料問題、ある日突然違憲問題になったというような御発言がありました。私は、ある日突然ということではなくて、やはり歴史的ないろいろな反省に立って敗戦後出発しているわけでありますから、そういう人類の試行錯誤、失敗等々を踏まえて戦後の日本国憲法は出発している、そういう観点におきまして、突然とかいうものではなくて、深い歴史的な洞察と未来に対する責任という観点でこのことが問題にされているんだというふうに考えます。 明治憲法では、二十八条に、「日本臣民ハ安寧秩序ヲ妨ケス及臣民タルノ義務ニ背カサル限ニ於テ信教……
○辻小委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 憲法の問題に関連して、憲法改正の項目については、九条が現実とは乖離しているのではないかとか、あと、二院制の問題や憲法裁判所の問題、そして何より地方自治をめぐる諸規定について論議がされているところであります。 私の知る限りでは、刑事手続に関係して憲法改正論議が特に起こっているということはないのであります。大きく言えば、裁判所が憲法の趣旨を実現するような役割を本当に果たせているのか、違憲立法審査権の行使と司法消極主義の現状についてどう考えるのか、これは大きな憲法問題であると思いますが、具体的な刑事手続に関連する問題としては、憲法問題としては……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 本日のお三方のテーマは、中心的には九条と憲法ということだろうと思います。そこで、その問題に即して質問をさせていただきたい、このように思います。 憲法を考えるときに、やはり百年の大計である、百年、二百年のタームで物事を考えなければいけない、このように思います。そうしたときに、今の憲法は、一七八九年のフランス革命や一七七六年のアメリカの独立宣言に系譜を発している近代の始まりの、その流れの中で成立した国民国家としての日本の、ある意味で歴史的な現在としての今の日本の憲法だというとらえ方がまず重要なのではないかと思います。 したがいまして、私は、……
○辻小委員 民主党の辻惠でございます。 私は、時間の関係もありますので、裁判員制度に絞って御質問をさせていただきたいと思います。 参考人も述べておられるように、まさにこの制度は、革命的な転換の起爆剤になるのか、それとも重罰化のイチジクの葉に帰してしまうのか、非常に重大な問題であるというふうに考えております。 この問題を考える場合に、まず前提として、国民の司法参加という利益と、他方で国民の裁判を受ける権利という、この二つの要請をどのように考えるべきなのか。私は、参考人もおっしゃられるように、公権力による権利侵害に対して実質的権利救済を受ける権利、裁判を受ける権利というものを優先的にやはり考……
○辻小委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 オンブズマン制度を考える場合の私の問題意識を冒頭で若干申し上げさせていただきたいというふうに思います。 世界的に見て、政府、行政府が非常に強くなる傾向がある。特に議院内閣制のもとでは、しかも政権交代が起こらない議院内閣制のもとでは、ますます行政権が肥大化し、行政国家化していく。しかも、行政の概念について、行政控除説ということで、司法と立法を除いたものが全部行政に含まれるというような考え方に立った場合に、ますます行政国家化が加速される。そして、チェック・アンド・バランスで行政なり立法に対して役割を果たすべき司法が、司法消極主義というものを……
○辻小委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 先般、法務委員会で、行政事件訴訟法の一部改正案というのが通過しました。現在の行政権をどう統制していくのかということから、行政事件訴訟というものの意味があるということでありますけれども、非常に不十分な改正案であったというふうに私は考えております。 例えば、きょう参考人が紹介されております大分県日田市の車券売り場設置問題について、中央官庁が勝手に日田市に場外車券売り場を設けた。これは、日田市にとって非常に歴史的な、町のありようを変える一方的な処分であるということで、日田市が原告になってこれの行政訴訟を起こしたわけであります。しかし、原告適格……
○辻小委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 只野参考人から、現在の日本における二院制の機能に関連して、参議院の反対意見を見越した多数派形成がなされているという指摘がありました。まさに、参議院の対応を含んだ、それを見越した連立政権ということによって今の二院制が十全に機能しないような現状が現出しているというのは非常に残念な事態であるというふうに私は思います。 多様な民意の反映がなされる機会として二院制の有効性があるんだという只野参考人の御意見について、一院制にすべきであろうという意見もあるわけでありますが、私は、二院制を維持して多様な意見が反映できる体制をつくっていくべきであろうとい……
○辻分科員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私は、昨年秋、立候補するに当たって、地元の西成のあいりん地域をめぐりました。あいりんセンターの前で街頭演説を行い、三角公園を初めとした釜ケ崎の地域を自転車等で何度も回りました。 この釜ケ崎の地域は、二万人と言われる単身の日雇い労働者の集まる町であります。そして、その中で、日本で今二万五千人ぐらいいると言われる野宿者のうち、大阪に七千七百人、そして大阪市内に六千六百人というふうに聞き及んでおります。その半分ぐらいの方々が釜ケ崎地域に野宿をしておられる。 実際、釜ケ崎を回ってみて、就労の機会がなくて昼間からお酒を飲んだりしている人もいるし……
○辻分科員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 私の地元の大阪は、太閤秀吉以来、天下の台所として日本の経済の中枢を担ってきた町であります。その大阪が今、沖縄県に次いで失業率が全国で第二位と言われております。また、若年層の失業率が一五、六%、六人に一人の若者が就業する機会を現実には保障されていないという事態にもなっております。大阪の経済の地盤の低下ということが何ゆえに、その原因は何なのかということを真剣に考えなければいけない。 東京一極集中の現在の構造が、人、物、金、情報がすべて東京に流れ込むということが、大阪を中心としてやってきた会社の本店機能が東京に移るとかいうこともその大きな原因……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 会長の御報告及び参加された方々の御報告を聞くに及んで、私もぜひこういう機会に参加したかったなという思いが非常に強くあります。希望をとっていただければ参加できたのになという。憲法調査会、時限立法で、来年までで、もうこういう機会はないのかもしれませんが、もしあるとすれば、ぜひそういう機会を与えていただきたいな、こういうふうにまず思います。 御報告を伺っていて、やはりヨーロッパというのは、民主主義の歴史と文化ということが非常に根づいていて、非常に深さがあるなというふうに感銘を受けたというか、やはり学んでいかなきゃならないものがいっぱいあるな、こ……
○辻委員 民主党の辻惠でございます。 二十一世紀の日本の国家像を考える場合のキーワードは三つあるというふうに私は考えております。一つは国民国家、二つ目が行政統制、三つ目が地方自治というふうに考えております。 まず一点目でありますが、これは何度も申し上げておりますけれども、一七八九年のフランス革命や一七七六年のアメリカ独立宣言、市民革命に端を発して、十九世紀の産業革命を経て、二十世紀の第二次大戦を経て、国民国家というのがワールドワイドに広がって成立しているという現実があります。 しかし、これは、ある意味で歴史的な所産であって、人類史の中における国家のあり方等という観点から見れば、過渡的な存……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 三点、申し上げたいと思います。 一点目。先ほど葉梨委員が、新聞の世論調査等で六割が改正に賛成だという引用をされましたが、新聞の世論調査というのは非常に、アンケート調査ですか、断片的で、系統的ではないんですね。 例えば、新しい人権が必要だということで問われれば、それはそういうものもつけ加えていいかもしれない。今の司法権が本当に十全に機能しているかということについては、やはり憲法裁判所的なものも必要かもしれない。そういう意味においては改正の余地がある、そういう意見はいろいろいろいろ出てくるわけであります。ですから、それの総和として六割を達し……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 本日のテーマは、結局のところ、民意をどのようにしっかりと反映させる制度がつくれるのかというところであろうと思います。この問題について、制度論ということと、そして同時に、きょう問われている、むしろ主体の側の、担っていく主体をどのようにつくっていくべきなのかという二点にわたって申し述べたいと思います。 まず制度論の問題について申し上げますと、鈴木委員の側からも発言がありましたが、民意が国政に十分に反映していない根本的な問題としては、今の行政国家化現象ということがあって、立法の権能が十全に機能していない、このことをどう解決していくのかということ……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 憲法というのは国の基本法であり、人類の知恵の集積したものである。普遍的原理、普遍的公理を未来に向かって宣言していくもの、これがやはり憲法であるべきであろうというふうに私は思います。そういう観点で、日本国憲法がさらに未来に開かれた憲法として、どのように発展させていくべきなのか、これが重要な観点だというふうに思うわけであります。 今の日本、国民国家と言われる段階でありますが、五十年、百年先を展望したときには、東アジアにおける地域の共同体の中で、中国や朝鮮、韓国の人々と共同、連帯する、そういう仕組みをつくっていくことが、EUの例をかんがみても考……
○辻分科員 民主党の辻惠でございます。 竹中大臣には、二月十六日の予算委員会のときに、後半の時間十五分ぐらいでありましたでしょうか、少しお尋ねをさせていただいて、まだ、私自身、問題点についてもう少し御質問したいというふうに申し上げた点がありますので、きょうは、引き続き御質問をさせていただきたいということでお出ましいただいたわけであります。 私の問題意識としては、そもそも、竹中大臣について、今の経済金融行政の責任的な立場で推進されているいろいろな諸施策について、根本的に議論をさせていただきたい、果たして本当にそれが日本の未来にとって真っ当な歩みであろうかどうかという疑問もあります。 思うに……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 国会、内閣等に関する意見ということで、大きく、制度的にいえば、議院内閣制のいろんな形骸化した点というか、実質的に行政権がどんどん肥大化して、それがチェックできないような構造をどう行政統制していくのかということが大きな問題であろう。これは、これまでに、例えばオンブズマン制度を創設するとか、いろんな議論を多くの方々がされてきましたし、私も申し上げたことがあります。 きょうは、その中で、とりわけ国会の権能、議会が本当に議会として機能していないのではないかという状況を非常に危機感を持っております。その点をどうすべきなのかということについて意見を申……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 地方分権ということはどの政治家も前提として掲げていることでありますが、問題は、道州制なり基礎自治体なりを論ずるに当たって、形式より実質をどのように実現していくのかという観点がより重要なのかなというふうに思います。道州制、基礎自治体の役割等についてはまた別途論じる機会をいただければいいと思いますので、きょうは、形式よりも実質、どのようなものを目指さなければいけないのかという点について少し申し述べたいと思います。 やはり、地方分権というときに、地方自治が基本であって、それは、まさに保岡先生が今おっしゃったように、歴史、伝統、文化、各地域に根づ……
○辻委員 民主党・無所属クラブの辻惠でございます。 河野委員がおっしゃったように、普遍的な原理を前文でうたうべきであるというふうに私も思います。そういう意味において、今の日本国憲法の前文は、まさに人類の知恵の集積である普遍的原理をうたっているものであるということにおいて、変更する必要は全くないというふうに私は考えます。 確かに、日本の歴史、伝統、文化ということが重要であり、私も日々、自分がやはり日本人だなということを感じることがあるし、この国を何とかしたいという思いが非常に強くあります。そのときに、では、日本の歴史、伝統、文化のいいものが今存在するのか、どういうふうに今後つくっていくのか、……
○辻分科員 民主党の辻惠でございます。 きょうの朝刊の各紙を見ますと、ライブドアの問題も取り上げていますが、ダイエーについて、支援企業がほぼ固まったというような記事が出ております。この新聞報道をまとめますと、去年の十月に再生機構に支援要請があって、そして一次入札で七陣営が通過をした。ことしの一月の中旬に二次入札があって三陣営に絞り込んだ。そして、けさの朝刊を見ますと、二月二十八日に最終入札を行って、三月上旬に内定するんだというような報道がなされている。三陣営については、丸紅陣営、イオン陣営、キアコン陣営ということで、丸紅が有力であるというような報道がなされております。 そもそも第一次の入札……
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