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横田甚太郎 衆議院議員
「質問主意書」(全期間)

横田甚太郎[衆]活動記録 : トップ選挙結果本会議発言委員会統計発言一覧議員立法 | 質問主意書

質問主意書歴代TOP50(衆)
11位

24期TOP5
1位

このページでは、横田甚太郎衆議院議員が提出した質問主意書に関する情報をまとめています。質問主意書の提出数、質問主意書の件名、質問と政府からの答弁の冒頭部分を一覧にしています。質問と答弁については衆議院ウェブサイトの本文に飛ぶことができます。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2024/01/18

質問主意書提出本数(衆議院)

在籍期
提出数
順位



24期(1949/01/23〜)
196本
1位
TOP5



衆議院在籍時通算
196本
11位
TOP50


質問主意書・政府答弁書一覧(衆議院)

24期(1949/01/23〜)

引揚問題に関する質問主意書

第5回国会 衆議院 質問主意書 第19号(1949/05/11提出、24期、会派情報無し)
質問内容
引揚促進は留守家族を始め全國民のひとしく待望するところであり、本院も過日これが決議を行つたが、その後引揚が促進せられたことを聞かない。よつて左の事項につき政府の所信を質したい。
一、引揚は何故おくれているか。
一、引揚を阻害する原因はどこにあると政府は考えるか。
一、今後引揚を促進するために政府はいかなる手段を考えているか。
一、引揚者の人権を尊重するため、引揚が完了した時に一人の生死不明…
答弁内容
一、ソヴイエト側より引揚再開の通告及びこれが実施のための配船要求が未だないからである。
一、わが方にはないと日本政府は考えている。
一、引揚促進方総司令部を通じソ側に懇請を続けて行く心算である。
一、ソ連内のふ虜の情報については、総司令部を通じソ連政府に要請しているが、未だなんら回答がない。
なお、國内においては、政府は引揚者及び留守家族等よりの申告により個人的消息の蒐集に努めている。

電力問題に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第2号(1949/10/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
近来停電が多い。その原因は何か。そうして全国各電力区へどの位の配電をしておるのか。又発電量はどの位復旧し、それを生産施設のためにあるいは消費地区にどの位配電しているのか。
右質問する。
答弁内容
電力は、終戰後あらゆる産業が戰前の水準に達せず低迷している中にあつて、最も速かにその生産を恢復した産業であつて、昭和二十三年度においては豊水にも惠まれた結果三百四十億キロワツト時(発電所における電力量)という過去の最高記録である昭和十八年度に匹敵する発電をみたのである。昭和一五年以降の発電量及び水火力最高発電実績は別表第一及び第二の如くである。
本年度においては水力は過去七箇年平均とし、火力は石…

主食配給に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第3号(1949/10/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 米は何分搗きで配給されるのが正しいのか。又どんな法規によつて、それが立証され、実行されているか。
二 主食の配給は持込配給が正しいのか、それとも受配給者が配給所まで取りにゆくのが正しいのか。前者が正しいとすればそれが守られておらない場合政府は如何なる処置をとるか。
右質問する。
答弁内容
一 政府としては、食糧需給の面から、公団に対して、玄米の搗精歩合を九六%に抑え、これを配給させている。かつては、国家総動員法又は食糧管理法の規定によつて搗精限度の定めがあつたが、現在では廃止されているから、政府としては需給の見透しさえつけば、公団をして更に歩留を引下げしめることも可能な次第である。
二 政府としては、主要食糧の消費者価格の決定に当り、都市において一回の配給数量が同一品種五日分(但…

米価決定に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第6号(1949/10/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 二十四年産米価の決定は何故におくれているか。
二 カリフオルニヤ地方より輸入されている米は石当り一万円以上、シヤム米は九千円を越しているが、何故にこのように高いのか、又このように高値な程に品質が良いのか。
右質問する。
答弁内容
一 二十四年産米価の決定に当つては、その重要性にかんがみ、広く各界の意見を参酌するために、米価審議会において検討した結果、その答申を得たので、政府としてもできるだけ右答申の趣旨を尊重して決定すべく目下関係方面と折衝中である。
二 カ州米又はシヤム米の横浜におけるいわゆるC・I・F渡しの価格は一〇、八〇〇円又は九、六○○円であるが、生産地における価格は、カ州米については詳かでないが、シヤム米につい…

北海道北部地方の産業復興に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1949/10/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 政府は、北海道北部の産業復興について考えられているか。
二 その対策の一つとしてシベリヤと樺太との通商を考えているか。
右質問する。
答弁内容
北海道は全般として後進地域であるから、政府としてはその総合開発方式を検討中である。しかし北海道北部地方は特に水産鉱産林産資源が豊富であるから、その開発保全方策について研究している。
シベリヤと樺太との通商は北海道経済復興上必要と考えられるが、純経済的にのみ決せられないので、管理国の意向により決定したい。
右答弁する。

脱税に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1949/11/11提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の税制改革を勧告したカール・シヤウプ教授は一九四九年十月三十日UP記者との会見で「日本では脱税が異常に多い。もし脱税が平時の水準になれば減税が可能であり、脱税を一掃すれば大幅な減税を行うことができる。」と語つているが、
一 この見解に対する政府の意見如何。
二 脱税はどの位あると思うか。
三 脱税の税種はどの位で、誰がやつているか。
四 脱税の平時水準とはどれだけの額か。
脱税の件数…
答弁内容
昭和二十二年の税制改正により、所得税、法人税等直接国税については、概ね自主的申告納税制度に切り換えられたことは御承知の通りであるが、申告納税制度の成績は、遺憾ながら良好でなく、特に事業所得者において、はなはだ芳ばしからぬものがある。この点は、戰後における実質国民所得に比し租税負担が相当に重いこと、申告納税制度に対する納税者の理解が必ずしも充分でないこと、納税思想が一般的に低下していること等に起因す…

用紙配給統制に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第41号(1949/11/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 新聞用紙の生産は本年上半期を通じて順調に増産されてきたにもかかわらず、消費量(配給割当量)は増加せず、従つて滯貨は増大し、九月末の在庫量は二千八百万ポンドに達し、その後更に増加している。このため、生産は、下半期に入るに及んで、急激に低下してきた。かかる事態に対し
(一) 政府はいかなる見通しを持つているか。
(二) いかなる理由で、配給を統制し、無理な消費規整を行つているか。
二 現在統…
答弁内容
一 新聞用紙の生産は、本年度に入り次第に好転してきたので、それに適応する如く五月頃より合理的な割当計画を樹て、すでにその一部は九月より実施しており、更に十二月よりは月二回の四頁建増配を実施することが決定されている。
又、現在二千八百万ポンドの滯貨があるが、これは新聞四十日分の消費量に相当し、円滑なる新聞発行を確保するためには、必しも異常なものとは認め難い。しかしながら、諸般の状勢にかんがみ、一段…

外交問題に関する質問主意書

第6回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1949/11/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 吉田首相は講和会議終了後においても外国に日本の何箇所かを借りて貰うような意向を洩らしているが、一体何国に、日本の何処を、何箇所位、どのような形で、いかなる條件の下に貸すつもりか。
これを若し軍事基地として貸すとすれば、この軍隊は海軍が主か、それとも陸軍か、空軍か。そしてその兵力はいか程か。又何年位貸すつもりか、又いかなる理由で外国軍隊の駐在をのぞむか。
二 米英とは單独ででも講和を結ぶとい…
答弁内容
政府は日本の領域を外国に借りて貰いたいという意向を述べたことはない。また米英と單独講和を結ぶと述べた事実も、故意にソ連、中国を無視した事実もない。
対日講和に関しては、新聞報道以外に公式の情報がなく、現在のところ連合国側の問題であるから、仮設の問題について政府として見解を述べることはできない。
右答弁する。

供出玄米の重量に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第21号(1950/01/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 現在末端における供出数量の割当は、例外なく石数計算による割当を行つているが、この重量は一俵の中味を六〇キロとし、二俵半をもつて一石と計算している。
二 右計算によれば、玄米一石の重量は、百五十キロ(四十貫)となるが、これは明らかに政府発表の規格に相違する。
三 昭和二十四年三月、農林省農政局発行、農業調整委員会事務参考書一六三頁、主要食糧容量換算表によれば玄米一石の重量を三十九貫、二百四十…
答弁内容
現在、玄米の政府買入の場合用いている換算率は、玄米一五〇瓩(四〇貫)をもつて一石としている。
右は昭和二十一年各都道府県知事宛通牒せられたものを、以降毎年踏襲して現在に至つている。
この一五〇瓩をもつて一石と決定した基礎は、玄米の検査規格(三等)を一升重量四〇〇匁以上と決定されていることより算出されている。質問主意書三、の主要食糧容量換算表は政府買入とは無関係のものであり、これのみそのまま何等…

大阪府片町線電化に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第42号(1950/02/15提出、24期、会派情報無し)
質問内容
大阪府片町線四條綴駅、長尾駅間電化について
一、政府は右区間を電化する計画があるか。
二、計画ありとすれば、その着工並びに竣工の時期及びダイヤ予想等如何。
三、大屋運輸大臣は昨年右地区の視察を行つたか。
視察したとすれば、その結果及び決定事項並びにその進行状況如何。
右質問する。
答弁内容
一 大阪府片町線四條畷駅、長尾駅間を電化して、現在の片町、四條畷間の電車を長尾まで延長運転することは、経営上及び旅客に対するサービス上からも適切であると認め、実施計画をたてて、昭和二十五年度には実施できるよう目下関係方面と折衝中である。
二 着工の時期は未定であるが、一応の目標としては、本年四月に着工して、十二月末までには竣工したいと考えている。なお竣工のあかつきには、現在の五往復を、八往復増加…

輸入食糧に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1950/02/15提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 昭和二十四年以降カナダ小麦は輸入されているか。
輸入されているとすれば、その品名、数量はどれ位か。それのF・O・B並びにC・I・F値段はいくらか。日本石換算及び円値段はいくらか。その代金の決済方法は何によるか。バーター制による場合には、日本から何を出すか。
二 戰後朝鮮米は輸入されているか。その数量、生産地における値段及び日本における着港値段はいくらか。現況を質問する。
三 ビルマ、南米…
答弁内容
(1) カナダ小麦  29.433M/T(24.4〜25.2)但し2月はScheduleである。
C.I.F(M/T)
(No. 1
弗  97.00
(No. 2
弗  93.70
(No. 3
弗  92.00
(2)朝鮮米は未だ輸入されていないが契約では 100,000 瓲を見ている。
×
朝鮮発価格(Net)F.O.B.

142.00
日本着価格

14…

配給米の精白度等に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第44号(1950/02/15提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 昨年十二月一日以降の配給米は内地米の精白度を九四%と規定しているが、現に公団の配給米は例外なくこの規格の精白が行われていない。
ここに公団の不正の根源があると思うが、これを根絶するため、既存の公団精米設備を農業団体に貸與し、農民に白米供出を許す意思はないか。
二 現在政府が各府県に認めている白米供出量は極めて少量であるが、その理由如何。
三 昨年中食糧公団従業員が米麦の横領、横流し等によ…
答弁内容
一 配給米の品質の保持については、かねてより規定歩留の嚴守方を食糧配給公団に指示し、又食糧検査官による精米検査もまた嚴正に実施し来つたのであるが、昨年十一月、検査要項を改訂して、検査の計画化とその嚴正なる実施を図るとともに、更に昨年十二月各食糧事務所長及び食糧配給公団に対し、公団加工精米の品質保持について、搗精計画の合理化、検査の計画的実施、規格表の掲示、標準品の展示、精米所の施設改善の指導等の措…

輸入食糧の品質に関する質問主意書

第7回国会 衆議院 質問主意書 第134号(1950/04/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 主食のうち、現在配給辞退の多い品目はなにか。
二 くだけ米あるいは臭い米といわれている外米はビルマ米のことか。
三 ビルマ米の生産費は石何円になるか。
四 安孫子食糧庁長官の農林委員会での答弁によると、最近配給したビルマ米は古米とのことだが、何年産の米で、何故このような古米を買わねばならないのか。
五 四月二十五日の農林委員会で坂本農林政務次官は、外米も通商産業省が検査していると思うと…
答弁内容
一 本年一月及び二月の辞退品目についてみると、国内産では、いも類(生甘藷及び加工いも類)が圧倒的に多く、これに次いで豆類、小麦粉等が挙げられ、輸入食糧ではマイロに次いで国内産と同様小麦粉が挙げられている。
品目別辞退数量についてみると次の通りである。
(印刷)
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二 くだけ米あるいは臭い米といわれているのは特にビルマ米とは限らず、外米全体の問題であるが従来特に消費者…

供出米の問題並びに朝鮮内戦による貿易に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1950/07/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 政府は、最近まで供出農家に対して供出米の拂戻しというか、還元配給というか、一度供出した米を返していたが、あれは正式にはどういう名目のもので、本年度供米はこのような形式において何回農家に返したか。その理由並びに石数、供出時の金額の相違を明示して欲しい。
二 本年度(昭和二十五年産米)供出米穀検査の結果、各等級ごとの数量及び金額を問う。
三 1 昨年度供出代金として総額いくら支拂つたか。
2…
答弁内容
一、昭和二十四年産米の供出についてはさきに昭和二十四年十一月二、四五〇千石に達する供出割当減額補正の措置を講じたのであるが、更にその後推定実收高の決定等に伴い、一部の農家については補正割当の完遂すら困難なる事情が判明するに至つたので、二十五年二月一部の県について五六九千石に達する供出責任の免除措置を講じた。しかしながら供出督励の結果、免除措置の実施をまたず正規の保有量を割つて供出を行つた農家もあり…

警察力増強に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1950/07/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 吉田内閣は、今次朝鮮内戰を国内戰と思うか、戰争と思うか、不逞分子の叛乱と思うか。
二 警察措置についての限界如何。
三 昭和二十五年七月十一日の朝日新聞紙によれば、吉田総理は「朝鮮内戰における米軍の行動を国際連合の国際警察措置だ。」と言い、更に「政府としては、この国際措置に協力するのは当然の手段であり、すでに、具体的措置を講じつつある。」といつている。この見解よりすれば今回の警察官増員七万…
答弁内容
(一) 純法律的見地からお答えする。双方ともに、自己の国家領域は朝鮮全域にわたるものとの建前をとつており、それぞれが全朝鮮を代表する唯一正統の政府であると主張している。このような関係から双方を同時に第三国が承認するということはありえず、諸国はこの両者の中いずれかを承認している。従つて両者間にどのような大規模な武力衝突が発生しても、国家間の武力闘争という従来の戰争の概念にははいり難い。しかし、双方と…

東海道線吹田駅北口設置に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第9号(1950/07/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
東海道線吹田駅東口降車口を北側に掘さくする件については、大屋運輸相当時より、吹田市と関係各官庁との間に種々交渉があつたが、同工事はいつ頃から着工し、予算関係はどうなつているか。
右質問する。
答弁内容
本件については本年度実施する予定でありましたが、予算関係で未だ実施が確定するまでには至つておりませんが、今秋頃までには着工できると思います。
右答弁する。

公職追放者に適用する字句の解釈等に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第10号(1950/07/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 政府は、わが党旧幹部を追放する際、軍国主義、超国家主義云々の字句を使つたが、あれはわが党幹部を追放するについて適当なる法規がないため、暫定的に使つた便法か、それとも本当にそう断定しているのか。
もしそうならば軍国主義、超国家主義についての政府の解釈を何人にも納得のゆくよう明示されたい。
二 反米鬪争とは具体的にどのようなことをいい、これが反米鬪争であるとだれがどの機関で認定するのか。
仮…
答弁内容
一 わが国が、連合国の管理下におかれている以上、その管理権の作用として発せられる指示、命令には、その発令官憲の解釈に従つて、誠実かつ迅速に従わなければならないことは当然である。(一九四五年九月二日附指令第一号附属一般命令第一号第十二項及び一九四五年九月三日附指令第二号第四項参照)。しかして、先般の共産党幹部の追放は、御承知の通り、本年六月六日附連合国最高司令官の指令によるものであり、政府は、この指…

労働者農民市民及び民主団体開催の会合に対する弾圧に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第11号(1950/07/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 政府は、最近労働運動を盛んに彈圧しているが、第二十四回選挙で選出された議員が衆議院を構成してから今日までの労働争議において、検挙された者の数、その理由及びその争議の性格を明示されたい。
二 又、農民に対する強権供出及び徴税強行により各地に発生した農民の争議の性格及びこれにより検挙された者の数及びその理由を明示されたい。
三 市民に対する不当な徴税により発生した争議により、検挙された者の数、…
答弁内容
一 政府は労働運動に対して不当彈圧は行つていない。健全な労働運動の発展のために暴力の行使その他の違法な争議行為等はこれを適正に検挙起訴しているのである。昭和二十四年一月以降本年三月までに違法争議行為事件の検察庁受理人員数は計一、二三一人である。理由は暴力の行使等違法行為によるものである。
二 農民に対するいわゆる強権供出及び徴税強行により発生した争議による検挙という事例はない。
三 市民に対す…

反米闘争及び占領政策に有害なる行為等に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第12号(1950/07/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 最近全学連の反米鬪争、日本共産党の反米鬪争、それらに対する武裝警官を先頭とする吉田政府の彈圧等が新聞紙上に報ぜられているが、これらの団体の反米鬪争とは一体どのようなことをやつているのか。以前から同じ行為を繰り返しているのだが、最近の国際情勢の緊迫より、同一行為に対してさえ彈圧せざるを得ないようになつたのではないか。そうでないとするならば、以前と現在とのこれらの団体の鬪争方針の違い、特に反米鬪争…
答弁内容
一 最近の一九四五年九月十日附の言論及び新聞の自由に関する覚書等に違反する事案は、以前からの同じ行為の繰返しであるとは考えられず、明らかに禁止行為に該当する行為が現われてきているのである。この種のものに対しては、今後といえども、嚴重に取締を行う考えである。
二 日本の婦女子で米国軍人に売春行為をする者があつても、このようなことは必ずしも占領政策に関係があるものではなく、その取締は、性病予防法又は…

外国映画の輸入に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第14号(1950/07/15提出、24期、会派情報無し)
質問内容
わが国におけるソ連映画の輸入は、どうして少いのか。ソ連からは輸入されていないのか。これまで輸入されたものは何種類か。又輸入を許可しなかつたものはどういうものか。更にこれらについての権限は、どの機関の、たれがもつているのか。外国映画の輸入及び上映の許可、不許可の基準はどこにあるのか。
右質問する。
答弁内容
一 ソ連映画の輸入は、総司令部と駐日ソ連機関との間に直接交渉の結果輸入されている模様であつて、日本政府においては全然関知していない。
二 総司令部当局と連絡の結果作成された本年七月一日より来年三月末日までの外国為替予算にもソ連映画輸入のための予算は計上されていない。従つて、今後においてソ連映画が輸入される場合も、従来通り総司令部と駐日ソ連機関との直接交渉により行われるものと思われる。
三 外国…

経済復興計画審議会に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第15号(1950/07/17提出、24期、会派情報無し)
質問内容
経済安定本部の諮問機関として経済復興計画審議会が設置されているが、現在も活動しているのか。審議会の構成、費用、本年度と昨年度における同会の会合数、決議事項及び現在の目標等を明かにされたい。
右質問する。
答弁内容
一 審議会の構成
審議会は経済安定本部総裁、同総務長官及び委員五〇人以内で組織されているが、別に臨時委員及び專門委員を置くこともできる。
これら委員は関係行政機関の職員及び学識経験者の中から経済安定本部総裁が任命するが現在まで任命されたものは四三名である。
審議会の事務局としては経済安定本部総裁官房経済計画室があてられている。
二 審議会の費用
審議会に要する費用としては昭和二十四年度に…

貿易に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1950/07/17提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 昭和二十五年七月十五日の日本経済新聞によれば、
小麦粉四〇〇〇トン(十六万袋)を台湾に輸出すると報じているが、この記事は事実か。
もし事実だとすれば、右の小麦は何国産で、日本国買入価格は石当りいくらで、何年何月頃いかなる形で買い入れ、日本のどこの港につき、どこに保管してあるのか。
更に今日までの金利、倉敷料(保管料)を含めて総計いくらになり、今日輸出して損得決済はどの位になるか。及びその…
答弁内容
一 七月十五日附日本経済新聞による日清製粉株式会社の小麦粉四、〇〇〇瓩の台湾向輸出は事実である。
輪出決済方式はエスクロ・アカウントによるものである。
なお、原料を輸入しこれを加工して輸出することは申すまでもなく資源の乏しい日本の貿易方式の中心をなすものであるから、小麦粉の輸出についても国内需給との関連を考慮しつつこの貿易方式による輸出振興を行うことは外貨の獲得はもちろん不足する家畜飼料を副産…

朝鮮の内戦に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1950/07/17提出、24期、会派情報無し)
質問内容
今次朝鮮内戰による米軍諸作業に従事する日本の人的、物的損耗を明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
今次朝鮮事件に関して米軍諸作業に従事する日本の人的、物的損耗については、今日の所はつきりしたことは申上げられない。
右答弁する。

反米闘争の取締対策並びに吉田総理大臣の施政方針演説に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第19号(1950/07/17提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 最近反米鬪争取締の名において武裝警官が盛んに活動し、各種民主団体の事務所を襲い、その関係者を検挙しているが、反米鬪争対策というものは、出版物の禁止、事務所の搜索、押收、集合の禁止、階級組織体の関係者検挙等、いわゆるコン棒とピストルにものをいわせた彈圧政策一点張りであるが、それ以外に取締対策があれば明示されたい。
二 占領が長期にわたつた結果として、反米鬪争参加者が増加したか、減少したか、政府…
答弁内容
一 一九四五年九月十日附の言論及び新聞の自由に関する覚書等に違反する行為は、今後も法の定めるところに従い嚴重に取り締る。
二 最近右の違反行為で組織的なものが増加してきているが、それは占領が長期にわたつた結果とは考えられない。
三 政府としては、たとえいかなる行為であつても、法に違反する行為に対しては、当然取締を行うべきものと考えている。
四 今回の地方税法の改正案により負担の増加する税種は…

朝鮮内戦と終戦処理費との関係に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第21号(1950/07/18提出、24期、会派情報無し)
質問内容
現在日本占領のために進駐している軍隊に対して日本国民としてどれ位の負担が課せられるのか。
わが国が予算によつて決めた終戰処理費の額は、現在の占領軍の人員により決められるのか。そうだとすれば、朝鮮内戰の結果、日本に米軍が沢山進駐してくるようになりつつある今日、終戰処理費は組み替えられるか。
右質問する。
答弁内容
占領軍維持のための経費は、昭和二十五年度予算においては終戰処理事業費として、一、〇六四億円が計上されている。この額は、占領軍の人員の増減により影響を受けるが、必ずしもそれのみによつて決定されるわけではない。また、今回の朝鮮の事変により終戰処理費の補正が行われるようなことは今のところ考えられない。
右答弁する。

大阪市における官民衝突に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第22号(1950/07/18提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 七月十五日大阪市において日本共産党主催「日共二十八週年記念」の集りが禁止されたが、いかなる理由によつて、だれが禁止したのか。
二 その際、集つた人々と警官隊との間に衝突が起り、相当数の怪我人が出たと報ぜられているが、事実か。
もし怪我人が出たとすれば、怪我人達の傷の状態並びに治癒の期間はどの位で、どのように手当を加えているのか。
三 その際、この衝突を鎭圧するために、国警が何百、市警が何…
答弁内容
一 お尋ねの集会禁止処分は、連合軍総司令部の指示に基いて大阪市警察当局がとつた措置である。
二 その際集会者を解散させるため多少の紛争を生じ警察側及び集会者側双方に若干の負傷者が発生した模様であるが、その詳細は目下取調中である。
三 報告に接していないので、不明である。
四 紛争の発生を挑発しまたはそれによつて彈圧の口実を作つているような事実は全くない。
五 政府としてはいかなる行為であつ…

日本国民の保護法規と弾圧的法規並びにその運用に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第23号(1950/07/18提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の国民が集会、言論、結社、出版、スト、デモ等を行う場合、これらに対する日本国現行諸法規の保護規定を明示されたい。
又これに対して日本国政府が、中止あるいは解散等、彈圧類似行為を行う日本国現行諸法規のよりどころを明示されたい。
更にこれらの法規運用の実態をも併せて明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 お尋ねの集会、言論、出版等は、いわゆる表現の自由として、憲法第二十一條の保障するところである。しかしながらこの自由といえども、絶対無制限のものではないのであつて、社会の秩序の推持その他公共の福祉の見地から要求せられる制限に服すべきことは、憲法第十三條に徴しても、明らかである。
二 集会、言論、出版等に対する取締の根拠については、さきに「公職追放者に適用する字句の解釈等に関する質問」に対してお…

国警予備隊と共産軍に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1950/07/19提出、24期、会派情報無し)
質問内容
吉田首相は、十八日の参議院本会議で奧むめお氏の警察力増強等に関する質問に対し「このたび警察力を増強したのは朝鮮問題等にかんがみ、いつ共産軍が日本国を侵し、治安を乱し、人心にどのような影響を與えるかわからないという不安があつたので、この問題に備えるため警察力を増強したものである。決して彈圧政策のためにしたものでない。」と答弁したそうだが事実であるか。
事実であるとすれば、「いつ共産軍が日本国土を侵…
答弁内容
お尋ねの参議院本会議における答弁は、今回の警察力の増強が、わが国の公安の維持のために必要であることを強調しただけであつて、お尋ねのように、彈圧政策のためにするものでないことはもちろん、外国の軍隊との交戰を目的とするという趣旨でもない。従つて、お尋ねのような心配はない。
右答弁する。

地方税法案に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第28号(1950/07/20提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第七回国会において地方税法案が不成立に終つた結果、各地方自治体はどのようにして財源のやりくりをやつて来たか。その金の性質、金額、利子及びそれらに対する政府並びに地方自治体のやりくりを明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
第七回国会における地方税法案の不成立にともなう地方財政の空白に対する措置として、地方団体においては、地方税の滯納整理、現行地方税で徴收を停止されていない随時税及び月税について極力その徴收に努力し、あるいは一部地方団体においては短期公募債の発行を実施する等收入の確保を図るとともに、一方歳出面において事業の繰延べ経費の節減等を行つたのであるが、政府においても「地方税法不成立に伴う前後措置要綱」を二回に…

占領基地と軍事基地並びに占領目的と軍事行動に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1950/07/20提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 日本に、吉田首相がいう占領基地があるとすれば、その占領基地が朝鮮内戰で軍事基地化して来たのではないか。
又その際、占領軍が純然たる軍事行動に移つた場合、それが米軍ならば、その軍事行動に日本の国家機構が簡單に利用されて良いのか。
更に、米軍の軍事行動に協力すること自体が戰争放棄を規定した日本国憲法に違反するものではないか。
二 現在日本における米軍は、日本占領のための純然たる占領目的以外に…
答弁内容
一、二 軍事基地については本会議における答弁によつて御承知願いたい。
施政方針演説にある通り「わが国としては可能なる範囲において」国際連合の措置に「協力することは極めて当然である」。
三 占領の基本目的は、ボツダム宣言及び極東委員会の降伏後の対日基本政策にある通り、要するに日本の非軍事化及び民主化にあると考えている。
占領目的と、米軍の日本国内における軍事行動との関係については、政府において…

供出米の還元配給に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第30号(1950/07/20提出、24期、会派情報無し)
質問内容
最近、大量に米を農民に還元配給しているが、この業務のために、政府としてはどの位の人員並びに費用がかかつたかを明示されたい。
右質問する。
答弁内容
いわゆる還元配給というものも食糧庁、食糧事務所の現在在職の職員が直接主要食糧を売却しているので、一般の配給のものと競合しており、従つて特にこれがためにどの程度の人員及び経費がかかつたかを区分して明示することは困難である。
右答弁する。

選挙区における国会議員の国会報告会開催に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第34号(1950/07/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本共産党国会議員が選挙区において国会報告を行うに当り、種々の妨害を受けているが、特に学校建物又はその他の公共の建造物は、この目的のために使用させない方針なのか。
右質問する。
答弁内容
学校施設の学校教育目的以外の利用については、公職選挙法等の法律に定められた使用以外は、学校教育法第八十五條の規定によつて処理されるべきことでありまして、学校教育上支障のない限り、社会教育その他公共のためにのみ利用させるにとどめております。従つて御質問の選挙区における特定政党の国会報告会開催は、終局的には学校の管理者又は学校長において決定すべきものであるが、原則としてはできるだけその利用を差控えるの…

道路交通取締法に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第35号(1950/07/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
道路を歩いていると、アメリカの自動車は日本製自動車とハンドルの位置が違うように思うが、このハンドルの位置の違うアメリカ製自動車が日本に多く入つて来たために今まで左側通行であつた規則を右側通行に変えたのではないか。
なぜ右側通行になつたかを明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
道路交通取締法の改正により、歩行者は右側通行、車馬は左側通行に改められたのは、対面交通制度の採用により交通事故の発生を防止することを根本目的とするものである。
なお、車馬を左側通行のままとして歩行者の方を右側通行とした理由は、戰後の国状から見て、車馬の方を右側通行せしめるについて必要な施設等の改造等に少からぬ困難が存することによるものである。
以上が、歩行者の右側通行制採用の理由であつて、自動…

各種公団の不正及び運営に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第36号(1950/07/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 世上では各種公団の不正はその極に達しているといわれている。よつて各種公団不正腐敗の根源を明らかにするために、政府は、各公団ごとに扱つた業務品目及び金額、そうして今日急に赤字の増えた理由を明らかにされたい。
なお、これら公団に関して白書というか、報告書というものを政府では出す意思がないか。
二 全公団の赤字はどの位になるか。公団ごとにこれを明らかにし、赤字の原因も明答されたい、そしてこれらの…
答弁内容
質問の一及び二について
一 食糧配給公団
1 業務品目及びその金額
A 品目 国内産米穀、麦類その他、輸入食糧、いも類、でん粉類
B 金額 三二六、二一〇、四一五、六九九円
2 決算
昭和二十四年度決算は目下計数整理中であるが、一億円内外の黒字となる見込である。
二 油糧砂糖配給公団
1 業務品目及びその金額
A 取扱品目
油脂原料、大豆及び食糧、植物油脂、動物油脂、油粕、人造…

片町線電化に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第37号(1950/07/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
昭和二十五年度予算の中に、片町線電化費として三千四百余万円が計上されているが、未だC・T・Sの承認がないため、工事を進めることができずにいる状態である。
しかるに今回の参議院選挙に当り、大屋前運輸大臣は、当時運輸大臣として在任中であつたが、沿線町村長に対し、又選挙演説中に、片町線電化については、C・T・Sの承認を受けたから、既に工事を開始していると言明した。
ところが大阪鉄道局は、四條畷、星田…
答弁内容
一 前運輸大臣の選挙演説内容は、当省としては不明である。
二 予算一般に含めて折衝を終了している。
三 予算が許せば、本年度内に完了したいという考えで進めている。
右答弁する。

人権擁護に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第39号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 昭和二十五年七月二十二日の朝日新聞夕刊の報ずるところによると、警視庁捜査二課では二十日夜十一時頃北沢署と共同で、世田谷区北沢二丁目八十九番地木内某の家宅捜索なるものをやつているようだが、右は事実か。事実であれば、この家宅捜索はいかなる手続で、何人の警官が動員され、指揮者はだれで、何時間かかつたか。又木内某なる者の本名、年令、家族数、屋敷地坪数、家屋建坪、構造並びに捜索時に人達が受けた心理状況及…
答弁内容
一 お尋ねの木内三

(注)宅に伊

(注)律がいることが、諸般の状況から明らかと認められ、且つ、急速を要したので、刑事訴訟法第二百二十條第一項の規定により同人に対する団体等規正令違反罪による逮捕状に基いて同人を逮捕するために右木内宅を捜索したものである。
二 捜索を行つた理由については一に述べた通りであるが、今後も適法な手段で犯人逮捕に努力する考えである。
右答弁する。

戦時中強制疎開を計画された道路に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第40号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
全国で戰時中強制疎開を計画された道路のうち、未解決の箇所は何箇所あるか。又、現在紛争の状態はどうなつているのか。
右質問する。
答弁内容
御質問の主旨は、疎開跡地の処理状況いかんということに了解致すのでございます。
この疎開跡地の処理につきましては、終戰直後愼重に検討を加えられたのでありますが、もともと家屋疎開は、防空上の見地からなされたものであることは申すまでもありませんが、併せて都市改造的な含みもございましたので、これが検討に当りましては将来交通、保安、防火等の観点より存置を要するものを重点的に選定して、それぞれ街路、広場、小…

国家警察予備隊の装備並びに朝鮮内戦において米軍に協力せる日本人に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第41号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 吉田首相は、衆議院外務委員会で「朝鮮内戰と日本人義勇隊参加問題の質問」に答えて、「私は義勇兵は許したくないと考える。日本の再軍備とか、日本が世界平和を脅かすおそれが対日講和を遅らせてきたことを思うと、義勇兵の如きは、私は許したくない。」と大略以上のような主旨の論議をやつているが、七月二十日附読売紙によると、米軍浦項に上陸、日本人船長も参加との見出しの下に、上陸に使われたST型船の一部は各種車両…
答弁内容
一 日本人が占領軍と商業上の契約を結んだものと思われる。これは義勇兵とは無関係のものであつて、義勇兵の問題についてはすでに委員会において答弁した通りである。
二 国家警察予備隊の裝備については目下検討中であり、これは再軍備云々とは無関係である。
右答弁する。

主食の増配等に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第42号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 朝鮮内戰によつて米のやみ価格が最近いちじるしく上つているそうだが、そのような傾向があるのか。米のやみ価格の動きを政府はどのようにとらえ(数字的に明らかにせよ。)又どのような対策をもついるか。
二 現在政府の手持主食はどの位あるか。七月二十二日附朝日新聞に出ている数字が事実であれば、より詳細にその種類、買入先及び買入時、金額を明示されたい。
三 今度政府は、主食の繰上配給をやるそうだが、それ…
答弁内容
一 例年端境期である関係から米のヤミ価格は騰貴する時期であるが、本年は朝鮮の内戰が影響して、米のヤミ価格はいちじるしく上昇している。
最近の食糧庁調査課調査による東京、大阪における米のヤミ価格の動向を見ると次のようである。
(一升当り価格)
一 月
二 月
三 月
四 月
五 月
六 月
七 月







東       京
一六三
一三〇 …

日本人の海外渡航制限に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本人が海外に渡航するといえば、米英、いわゆる西欧民主主義国とかいう国々にきめているが、外国といえば、米英だけではない。ソ連、中共等もあるにもかかわらず、どうして占領下の渡航は米英国家群だけにきめているのか。引揚者が帰つて来た数及び未引揚者を帰せといつてソ連、中共に陳情している点よりみて、日本の先人達は、その国柄、地型、人種、風俗、及び政治経済の結びつきよりみて、隣邦ソ連、中共にこそ近親感を持ち、…
答弁内容
現在占領下日本人の海外渡航は、平時の海外渡航とは性質が異り連合国総司令部が日本の経済能力の回復、民主化の促進等に有益なりと認めたものに限り許可されるのである。従つて個々の渡航に当りてはこの目的に沿つて審査が加えられ、総司令部の最終的許可があつて始めて日本政府による旅券の発給がなされるのである。なお、渡航先の国において日本人の渡航を希望しない場合に渡航のできないことはもち論である。
追つて旅券発給…

運輸諸車両に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第44号(1950/07/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 現在日本には貨車、客車はどの位あるか。それはどんな種類に分けられているか。特に客車の一、二、三等車及び寢台車は本年度、昨年度どの位建造したか。又、その等級ごとに建増、改裝費はどれ程かかつたか。
二 現在日本国内を走つている自動車は、幾台あるのか。車種別(トラツク、バス、乘用車等)に明示されたい。又その所有者別(日本民間人、外国人、日本官庁、公用車、外国官庁等)に明示されたい。
車両番号は各…
答弁内容
(一)
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(二)日本国内登録実在車両数は三十一万二千八台で、種類別、所有者別にすれば左表の通りである。
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(三) 本件については本省として目下調査中である。

国際情勢の客観的報道に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第51号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
世界は、地球上に存在する一国の思うままにならぬ筈だ。米占領下のわれわれが、占領治下で発行されるインボーデン氏指導の日本字各新聞を読んでいると、アメリカの決定、即ち日本国論の決定であり、国民への実践である。アメリカは太平洋を隔てて遠くに存在する資本主義国であり、わが日本国の極く近くには、われらの先人達が、時には戰い、時には学び、われわれの日常生活と切つても切れない関係にあり、しかも人種、風俗、生活の…
答弁内容
政府は、新憲法の精神にのつとり、民主主義の思想を国民一般に普及徹底せしめることが、この際特に大切であると考え、そのため、できる限りのことをしている。又真の民主主義の理解のためには、国際事情に関する正確な知識の普及ということが肝要であるから、その方にも力をそそいでいる。
右答弁する。

共産党員等に対する基本的人権侵害に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第52号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 最近、共産党員及びその家族に対して特高的尾行や張込みが警察の手で行われているが、これは明らかに思想の自由を規定したポツダム宣言、日本国憲法に違反していると思うが、如何。又その法的根拠を示めされたい。又政府は、これに関していかなる指令あるいは指示を出したか。その内容を明示されたい。
二 現在、以上の特高的尾行、張込みに動員している人数、そのうち旧特高であつた者の占める割合を正確に明示されたい。…
答弁内容
お尋ねのような尾行や張込みが行われているかどうかについては、政府として今までかような指令や指示を出したことはなく、全然関知していない。
右答弁する。

日本人の平和愛好精神養成に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第53号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本全国にわたり好い地点は大体占領軍占有であり、日本国であるにかかわらず「日本人立入るべからず」となつている。病院でも、風光明びの所でも、例外なくそうである。
交通機関においても特別のものを使用しており、日本に航空路が再開されるといえば、外人指導のものである。憲法をもちながら国会もまた審議の自主権があるのかないのかという妙な論議をしなければならない。
税金が高い、米価と賃金が安いといつても「占…
答弁内容
日本は占領下にあるが、逐次自主権を回復しつつある。政府はその完全な回復のために早期講和の促進に努力しているわけである。そのためには、日本が平和に徹し真に平和愛好国となることが必要であると考え、機会ある毎にその必要を強調している。
右答弁する。

米軍の武器輸送と日本人との関係に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第54号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 米軍は、最近朝鮮に対する武器輸送に日本人を参加させているが、これは米軍の占領目的としての命令なのか。あるいは、雇用という、意味なのか。
二 もし雇用関係であるならば、個人の判断で拒否しうると思うが、如何。
右質問する。
答弁内容
一 日本国有鉄道及び地方鉄道、軌道
1 日本国有鉄道及び地方鉄道、軌道が、米軍の武器輸送をするのは、運送契約による。
2 日本国有鉄道及び地方鉄道、軌道は、貨物運送引受の義務があるから、これを拒否することはできない。
3 日本国有鉄道及び地方鉄道、軌道の職員は、運送契約に基ずく輸送業務を拒否することはできない。
二 自動車運送事業及び通運事業
1 一般貨物の取扱いと同様である。
三 海…

警察問題に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第55号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 国家地方警察本部は、幹部教育のためにどのような施設と費用を使つているか。
又幹部教育及び一般警察官教育及び訓練の内容は何か、詳細に明示されたい。
二 警察制度が改正されてより今日まで、国家警察、自治体警察と、大衆団体及び一般国民との衝突が何回あつたか。
又その原因、動員数、動員時間、要した費用及び解決方法等を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 国家地方警察及び自治体警察の幹部を教育する施設としては、東京に警察大学校、東京、大阪、広島、福岡、仙台及び札幌に管区警察学校高等部があり、これに要する昭和二十五年度の予算としては、警察大学校三一、四三九、〇〇〇円、管区警察学校高等部五三、六一〇、〇〇〇円合計八五、〇四九、〇〇〇円である。
教育及び訓練の内容は、幹部に対しては、警察幹部として必要な最新の知識技能と広い識見教養を與えて部下を率い…

日本交通公社の浮貸事件に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第56号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本交通公社の二億円の浮貸事件が問題になつているが、浮貸のできるような金融の欠陷はどこにあり、又これに対する政府の対策を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
問題となつているいわゆる日本交通公社の浮貸とは、貸付金及び前拂代金である。
右答弁する。

朝鮮内戦が日本国民に及ぼす影響に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第57号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 最近朝鮮人民共和国軍が、日本のある地域に対して「日本の皆様にはすまないが、日本に米軍基地があり、そこから朝鮮に対する爆撃隊が発出している限り、この基地を爆撃しなければならないから、了承してくれ云々」というような意味の放送を行つたとかで、日本本土では相当問題を起し、非常な不安をかもしていると聞くが、このような放送は事実あつたかどうか。又このような意味のことを印刷したビラが北鮮軍により撤布された事…
答弁内容
一 御質問のような事実については、政府はなんら承知しない。戰況については確実な情報を有しない政府としては、判断することはできない。
二 見解を異にするから答弁の限りでない。
右答弁する。

麦類の生産増強に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第58号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 農林統計によると麦類の生産は、昭和九年 ― 十一年の平均收穫高二二、三六一、〇〇〇石、昭和二十三年は一八、三〇三、〇〇〇石の收穫高となり、昭和二十三年の作付面積は一、五一三、〇〇〇町にまで増加したとなつているが、昭和九 ― 十一年平均作付面積はどの位であつたのか。
二 又昭和二十三年は、燐酸、加里肥料の不足と天候に惠まれなかつたために、反收は戰前の水準より四斗から五斗減少している。この反收を…
答弁内容
一 昭和九年より一一年に至る三箇年平均麦作面積は、三麦合計一、四三九、八二〇町歩である。
二 戰前昭和九年より一一年までの三麦平均反收は、一石五斗五升程度であり、戰後に比べ高い反收を示しているが、戰後も逐年反收は増加し、昭和二十四年においては三麦平均反收は一石三斗三升を示している。
戰後の麦類の生産低下は肥料、農薬等の生産資材の不足、種子更新の不徹底並びに戰時中からの略奪農業による地力の低下等…

米の増収対策に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第59号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
米作日本―(朝日新聞)によると、昨年度は長野県及び北海道が一・二等者を出している。これらの人達は五石二斗前後の反收をあげているが、このようにある程度米の反收をあげることは、日本農業においても可能なのか。可能であるとすれば、その方法と、増收予想石数、増産への政府の努力、見透し、方針等を明らかにし、もしこれらのことができないならば、その理由を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 昭和二十四年度朝日新聞社主催の米作日本一によれば、入賞者は附近栽培農家平均反当收量に対し相当程度の増收をあげている。入賞者の増收の原因は立地條件にもよるが、優良種苗の採用、病虫害の防除堆廐肥の増施等による地力の増進、優良技術の採用並びに土地改良の実施等の適用による綜合成果であり、確かに相当の成績をあげているが、この成績を全国一律にあてはめることはできない。しかし農家に対する生産技術の普及によつ…

共産党所属国会議員団の行動妨害に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第60号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 現在共産党所属国会議員河田賢治、井之口政雄、細川嘉六の各氏に尾行がついているが
1 この法的根拠如何。
2 機関はどこか。
3 費用はどこから出しているか。
4 何の理由でいつから始めたか。
二 私は尾行刑事をとらえ、白状させて写真をとつてあるが、今後この尾行を拒否しても、なおしつように尾行するならば、個人の権利において、この尾行刑事を処分してもよいか。
政府の見解如何。
右質問…
答弁内容
一 お尋ねの三君に尾行がついているということについては、政府の関知していないところである。
二 お答えする限りでない。
右答弁する。

日本の中立に対する吉田首相の見解に関する質問主意書

第8回国会 衆議院 質問主意書 第61号(1950/07/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
リーダーズ・ダイジエスト誌日本語版六月号によると、同誌極東総支配人、マツキウオイ氏のマツカーサー元帥との会見記に次の如きマツカーサー元帥の言葉が引用されている。「日本は“極東のスイス”となり、スイスが中立であると同じ理由で中立であるべきだ。日本はどちらの側についても滅ぼされてしまうに決つている。」しかるに吉田首相は、七月十四日の施政方針演説で「永世中立などという議論があるが、たとえ真の愛国者から出…
答弁内容
マ元帥の見解については充分承知しており、施政方針演説で私が述べたことと矛盾するものではないと考える。
右答弁する。

獣肉、らく農品類の輸入に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第6号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
戰後今日に到るまで、獸肉、らく農品類はどの位の数量を輸入したのか、その金額はどの位か。
右質問する。
答弁内容
一 らく農品類

二十一年度
九、二二六、二〇一封度
七四、五二三、八三七・三七銭
二十二年度
四七、四九〇、六八四 〃
一、三一七、〇二六、七九九・七六
二十三年度
七七、四一五 〃
四、六七〇、九七〇・四三
二十四年度
三七、六九八、〇六一 〃
五五二、八五六、八六一・九三

九四、四九二、三六一 〃
一、九四九、〇七八、四六九・四九
二 獸肉類
二十一…

米価決定に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
米価をどの位にきめ、その米価で、農民の手もとに、諸税、諸掛り、生産費等を差し引いて、石どの位残るように決定したつもりなのか。
右質問する。
答弁内容
本年産米の生産者価格については、従来のパリテイ方式に基くパリテイ価格(本年九月末パリテイ指数一八二、二)石当四、九四八円に、特別加算額四七二円、包裝代一〇九円を加え、石当包裝込、五、五二九円に決定したいと考えている。
右の価格により諸税、諸掛り、生産費等を差し引いて農家の手もとにどの位残るかについては、差し引くべき生産費等が農家により極めて区々にわたるので一概には言えないが、一般の農家においては…

鉄の生産計画等に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年度内の鉄の生産計画とその変更、及び朝鮮内戰を境とした鉄の輸出入先の推移を示されたい。
右質問する。
答弁内容
本年度当初の鉄鋼生産計画は、高炉銑一九三万トン、普通鋼鋼材二五〇万トンであつたが、年初より生産は好調で、特に朝鮮動乱により銑鋼需要が増大したため、その生産実績は本年度末において高炉銑二〇〇万トン、普通鋼鋼材三〇〇万トンを相当越えるものと思われる。
本年七、八月を境として鉄鋼輸出は月三万トン程度から六万トン程度に増加している。輸出入先の推移については顯著な変化はみられない。
右答弁する。

警察職員のけん銃使用に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第9号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
人権の尊重がやかましくいわれた敗戰後において、警官の腰にピストルがぶら下がり、労働者をよくうつているが、今まで労働者との衝突で、敗戰後異国より與えられたピストルをどの位つかい、どの位の労働者を傷つけたか。又政府はこのようなやり方を好むか。好まないならば、この防止策はあるのか、明示されたい。
右質問する。
答弁内容
御質問のような場合におけるけん銃の使用は、今まで国家地方警察本部部内においては一件もなく、最近、自治体警察管内において一件事例があつたようであるが、正当防衛の範囲内と承知している。
警察官がけん銃を所持しているのは、警察官が危險な業務に従事するので、その護身のためで、その取扱並びに使用についてはあくまで警察官等職務執行法の規定を遵守し、最も愼重、且つ、適正を期するよう従来より嚴重注意しているとこ…

政府職員の給與ベース改訂に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第10号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は給與ベースをいつから、どのように改訂するつもりか。
右質問する。
答弁内容
政府は、国家公務員の給與については、昭和二十六年一月一日より現在の実際給與平均額を一人当平均約一、〇〇〇円引上げることを内容とする改正法案を今国会に提出すべく準備を進めている。この案によれば公務員の平均給與月額は七、九八一円となるはずである。
右答弁する。

地方行政調査委員会議の運営に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第11号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
地方行政調査委員会議はどのようなことを、どの位の費用で、どの位かかつてやつたのか。決定事項、及び現在進行中のものもあわせて明答されたい。
右質問する。
答弁内容
第一 組織
一 当会議は、地方行政調査委員会議設置法(昭和二十四年十二月二十四日法律第二八一号)に基いて設置せられ、地方自治を基底とする市町村、都道府県及び国相互間の事務の配分の調整等に関する計画につき調査立案し、その結果を内閣及び内閣を経由して国会に勧告することを任務としている。
二 委員及び専門調査員氏名
1 設置法第五條の規定による委員として、左の五氏が昨年十二月二十四日両議院の同意を…

長期欠席及び不就学児童に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第12号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
義務教育半ばで学業を捨てたも同然の長期欠席兒童はどの位あるのか。長期欠席、不就学兒童等に分類し、その学業につかさざる理由、それに対する政府の対策等を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
長期欠席及び不就学兒童について
長期欠席及び不就学兒童生徒の数は次のとおりである。
一 就学していないもの(昭和二十五年度文部省指定統計による)
小学校 四〇、三三九人 (全学齢兒童一一、一六四、六八四人に対する百分率 〇・三%)
( 就学猶予のもの
二四、九五六人
内訳
( 就学免除のもの
四、二〇六人
( その他
一一、一七七人
その他内訳
( 教護院少年院にあるもの …

住宅金融公庫の運営に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第13号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
住宅金融公庫法の適用によつてどの位住宅が建つたか、金額、建坪、軒数等明確にされたい。右公庫法運営のために働いている従業員の数はどの位で、その費用はどれほどつかつたのか、明示されたい。
右質問する。
答弁内容
御質問の住宅金融公庫から融資をうけて建設された住宅の戸数、金額、軒数等については十月三十一日現在において次の通りであります。
建 設 戸 数
七七四戸
(但し十一月十日現在)
支 出 済 額
一七六、〇四九、〇〇〇円
従 業 員 数
一六五名
事務費支出済額
二七、八七九、六九一円
なお、十月三十一日現在における申込状況及びこれに対する設計審査状況等は次の通りであります。
一…

政府の親米政策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第14号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本国民はどうして親米的のみでなくてはならないのか。米国にも惡いことは随分あるではないか。これは共産党員の私のみがいうのではなく、アメリカのフイリピン調査団が発表したベル報告書によると、フイリピン政府のとく職行為をばくろしているが、それに対して、キリノ大統領は「この破産と腐敗と墮落はアメリカのお手本に習つているのである。うんぬん。」とのべていると、ロンドン三十日発テレプレスは記している。従つて親米…
答弁内容
日本国民が親米的でありとすれば、それは国民全般が自然にそうなつたのであつて、だれに勧誘されたのでも又は強制されたのでもない。
政府は、現在降伏文書に基く義務を忠実に履行しているのであつて、これは、当然のことであり、又、これ以外に日本の行くべき道はないと信ずる。
右答弁する。

牧草の増産対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本には牧草の増産対策があるのか。わが国ではどの位の牧草が生産され、どのように使われているのか。
又今後の対策を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
わが国牧野草の生産資源地は、放牧採草地一四〇万町歩、河川敷、堤とう二〇万町歩、道路、鉄道敷約一一万町歩、その他耕地の畦畔、林地、耕地の一部等で、これから生産される草量は約二、二八〇万トンと推定され、わが国粗飼料推定供給量の約五四%に当る。
牧草の利用状況は地方により異り、一概に論断することは困難であるが、いわゆる牧野地帶は家畜の生産地として主要なる地位を占め、その他の資源地は一般農家の家畜の飼養…

警察予備隊員の採用条件に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1950/11/21提出、24期、会派情報無し)
質問内容
警察予備隊員採用條件の一つに思想堅固という一項目があつたそうだが、思想堅固とは一体どのようなことを意味するのか、具体的に示されたい。
右質問する。
答弁内容
警察予備隊は、わが国の平和と秩序を維持し、公共の福祉の保障に任ずる目的をもつて設置されたものであるから、その職員は、特に嚴正な規律を保ち、健全な社会的良識をそなえていなければならない。すなわち、職員は、国民全体の奉仕者であり、公共の利益のために職務を遂行するものであること、各自が国民の生命、身体及び財産の保護者であること、日本国憲法及び法律を忠実に擁護し、命令を遵守すべきこと、あるいは、信義を重ん…

国会議員の身体の保全に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第23号(1950/11/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
十一月二十一日、第九回臨時国会の召集当日、衆議院第一議員会館の五〇三号室における糞尿事件について、政府の所信をお聞きしたい。
イ 政府は、この犯人をいかに処置しようとしているか。
ロ この種の犯罪に対して、国会議員の身体保全対策如何。
右質問する。
答弁内容
(イ)について
十一月二十一日午後二時半頃衆議院第一議員会館内において衆議院議員風早八十二氏に対し糞尿を注ぎ掛けた事件については、現在までに被疑者として

(注)田盛之外三名を逮捕し、目下東京地方検察庁において、身柄勾留のうえ鋭意取調中である。その処分については、搜査の完了を待つて、しかるべき措置をとる考えである。
(ロ)について
この種の暴力事犯に対しては嚴重な処分方針をもつて臨むこ…

大阪府における薪炭不正事件に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第24号(1950/11/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
大阪府を中心とする薪炭不正事件の全ぼうを明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
御質問の大阪府における薪炭不正事件は、国家地方警察大阪府本部搜査課において本年五月頃より搜査を開始したもので、同府下における薪炭生産業者に対する特別増産助成金の詐取事件を第一着手とし、これを九月二十六日に送致し、更に搜査を進め薪炭の生産、供出、集荷配給の全面にわたる不正とこれに関連する贈收賄並びに大阪燃料配給林産組合の閉鎖に伴う業務上横領、閉鎖機関令違反事件及び目下なお搜査継続中のものであるが現在…

議員の質問に対する内閣の答弁書作成手続に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1950/11/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
質問主意書に対する政府の答弁書は、おざなりの傾向にあると思料せられる。ついては答弁書のできるまでの経過を詳細に説明されたい。
右質問する。
答弁内容
国会法第七十五條によつて議長から内閣へ転送された質問主意書は、答弁書案作成のため内閣から夫々の主管庁へその謄本を回付する。その際、内閣は、国会法第七十五條第二項によつて七日以内に答弁をしなければならない旨を附記し、内閣に答弁書案を提出すべき日限を指定する。
指定された日限までに内閣に提出された答弁書案は、これを閣議において検討し、決定の上質問書提出議員の所属議院議長にあてて提出する。
以上が質…

右側通行実施に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1950/11/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
右側通行になつてからの交通事故と左側通行時代の交通事故を明記し、右側通行でなければならない理由を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
歩行者が右側通行になつてからの交通事故と、左側通行時代の交通事故との比較は、別表の通りであります。
対面交通の趣旨は、歩行者が右側通行することにより、車馬と対面して通行し、車馬からの追突事故や、不用意の道路横断の際の事故を防止しようとするものでありますが、別表のように歩行者の右側通行実施後も事故が増加しているのは、交通量が増加したことによるものと思われます。例えば、この一年間に自動車の増加率は、…

米価単位の表現形式に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第31号(1950/11/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は、昭和二十五年産米の消費者価格を一〇キロ五二〇円、生産者価格、基本米価を石当り四、九四八円、特別加算額(一・五割)四七二円、包裝代一〇九円という表現形式を用いているが、どうして生産者価格の場合は石で、消費者価格の場合はキロというような謀略的表現形式を用いているのか。キロ又は石のどちらか一方に一元化できないか。
又、末端農業調整委員会では、作柄査定を石でやつている。それをキロに換算すると昨年…
答弁内容
一 石單位の表現は、従来の慣習もあり便宜的に一五〇キロ(六〇キロ俵二俵半)の価格を一石として表現しているにすぎずキロの表現に一元化されている。
二 末端農業調整委員会における作柄査定の場合は、慣行上「石」という表現形式を用いている処が多いと考えるが、右の場合における「石」は実際においては「俵」(一俵は四斗)を基礎として算定している。しかして一俵という單位は現行検査規格において正味六〇キロと規定さ…

電力再編成問題に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第32号(1950/11/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は、電力再編成法案を国民の同意による憲法上の立法手続によつて解決せずに、何故に国会開会中にポ政令というような野蛮至極な強圧手段によつて解決しなければならなかつたか。その事情を明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
政府は、電気事業の再編成及び電力行政機構の改革については、先に第七国会に提出し審議未了となつた電気事業再編成法案及び公益事業法案に国会の意向及び世論に基き必要な修正を加え第九国会に提出するよう準備を進めていたが、内外の情勢から、日本国民主化の要請に基き急速にこれを実施に移すことを要求する昭和二十五年十一月二十二日附内閣総理大臣あて連合国最高司令官からの書簡により「ポツダム」宣言を受諾し、連合国の占…

鉱工品貿易公団総裁辞職理由に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第33号(1950/11/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
鉱工品貿易公団総裁辞任の理由並びに不正問題が表面化してから現在まで、その進退決定の遅れた理由を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 進退決定の遅れた理由
(1) 鉱工品貿易公団総裁藤沢氏は、不祥事件(早船事件)発覚直後(昭和二十五年四月)通商産業大臣に対し進退伺を提出いたしましたが、政府におきましては事件の複雑性にかんがみ、その收捨を公団業務に明るい藤沢氏をして当らせるのを適当と考え留任せしめておきました。
(2) 政府におきましては貿易公団の解散を昭和二十五年九月三十日に予定し貿易公団の整理を進めておりましたので、総…

鉱工品貿易公団の滞貨処理に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第34号(1950/11/24提出、24期、会派情報無し)
質問内容
鉱工品貿易公団の滯貨はどのようなものであり、且つ何故大量の滯貨となり、又このような滯貨をどう処理するつもりか。
右質問する。
答弁内容
一 鉱工品貿易公団の滯貨は輸出品、輸出用資材並びに輸入保管品の滯貨であり、その内容及び処理状況は次の通りである。
1 輸出品及び輸出用資材在庫高
輸出用資材三月末在高五〇三、三三五千円に対し十月末現在は六二、七八九千円となり四四〇、五四六千円を処分し、輸出品在高は三月末現在一〇、三九三、二九五千円中鋼造船八、五八〇、八〇三千円は通商産業省へ引継ぎを完了し、残額中十月末までに一、三〇一、八一一千…

特需関係の電力申請に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第36号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
特需関係産業が電力の増配をどの位申請しているか、又これに対していかように配電を実施しているか。
右質問する。
答弁内容
朝鮮動乱以来生じた特別需要については、その発注形式が特別需要として明確なるものと、従来からP・Dの形式によるものその他があり、従つて明確に特別需要に対するものとしての電力需要申請量はは握し得ない状況である。なお、電力の割当においても特に特別需要産業に対しては、別段特別の取扱いをしていないが、明確なるものについては今日まで一般需要に優先的取扱いをなす輸出生産に対すると同様に措置している。
右答弁す…

配電会社の利潤に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第37号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
配電会社は増配を決定しているが、どの位もうけているか、年間七〇億円もうかつているといううわさがあるが、事実かどうか。
右質問する。
答弁内容
電気事業の昭和二十五年度上期收支は、異常豊水に惠まれ良好であつたが、料金織込の原価計算には人事費、修繕費、需要者指導費、特別費、諸税金、退職給與金等に計上不足の無理があるので、これらについてやむを得ない増加経費を支出している。
その他当期の收入の好調は、主として異常豊水によるものであるから、收支の余裕分は渇水期等に備えて準備金として三億二千万円を引当てており、純粹の処分利益金は会計約五億九千百万…

電気事業の災害状況に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第38号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
電気事業は、本年の災害によつて、いかなる被害を受けたか。その復興状況並びにその対策を明示されたい。
特に、ジエーン台風における被害状況、回復状況及びその対策を大阪を中心に明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 昭和二十五年度における電気事業の受けた災害中、殊に被害の大なるものは、七月十八日のグレース台風(中国、四国、九州)、八月三日の熱帶性低気圧(東北地方)、八月十三日及び十九日の熱帶性低気圧(九州地方)、九月三日のジエーン台風及び九月十三日のキジア台風(中国、四国、九州地方)によるもので、これら熱帶性低気圧及び台風により、火力発電所、水力発電所、変電所、送電線路、配電線路、通信線路に被害を受け、報…

電気料金の滞納に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第41号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
電気料金の滯納はどの位あるか。又この滯納をいかに処分しているか。更にこの滯納に対する政府の対策如何。
右質問する。
答弁内容
電気料金の滯納は、八月末の全国合計において三箇月以上滯納のもの三億二千万円、二箇月滯納のもの一億二千万円、一箇月滯納のもの二億五千万円計六億九千万円であり、大体この程度の滯納額は、従来から各月持ち越している。
しかしながら電気料金の滯納がこれ以上となる場合は電気事業の資金繰にも惡影響を與えるので、電気事業者としてはその回收に努力を致している。
政府としては、現在のところ、この滯納の処分について…

電気事業再編成による労働条件に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第42号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
今回のポ政令による電気事業再編成の結果、電気事業関係労働者の雇よう並びに労働條件はどう変るか。
右質問する。
答弁内容
今回の電気事業再編成令により日本発送電株式会社及び配電会社は、明年十月一日までに新たに全国九地区に発送、配電一貫経営の新会社を設立し、各社は解散せられることになるが、従業員についてはそれぞれ新会社に引継が行われるが、その際の引継條件は、日本発送電及び各配電会社の従業員は同一の労働條件のもとにあることにもかんがみ、当然に引継時の條件で新会社に承継せられるであろう。
なお、新会社設立後の労働條件につ…

松島遊かくの配電復旧に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
ジエーン台風で西大阪一帶が停電に悩んでいるとき、松島遊かくだけが、どこよりも早く停電から救われて点火された事実がある。これは電気法規のいかなる項目が適用され且つ、この復旧工事を指導した責任者はいかなる理由で遊かくに対する優先配給を決定したのか。
右の報告は政府にどのようになされているか。
右質問する。
答弁内容
九月三日来襲したジエーン台風によつて、予想外の被害を受けたので、政府においては直ちに大阪通商産業局に災害対策本部を設けるとともに、関西配電会社においても電力復旧対策本部を設け復旧に努力せしめた結果、配電線の総被害数の約三〇%が四日に、九日には全体の約八八%が復旧した。
なお松島遊かくを含む同方面の復旧が他より早かつたことについては、その詳細については不明であるが、減水が速かつた地区であるので、復…

尼崎及び小倉発電所の発電能力に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第44号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
関西の尼崎発電所及び九州の小倉発電所は、月どれ位の発電能力を有しているか。特に小倉は八万一千キロの電力を発生したことがあるか。
日本の発電所はどうして発電量を実際よりも大きく発表しているのか。この点を明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
一 火力発電所における各汽機汽缶は、毎年一回以上運転を休止して点検整備を行わなければならないので、その期間中は発電能力は減少するが、全設備の点検整備を完了した場合の尼崎東発電所、尼崎第一発電所、尼崎第二発電所及び小倉発電所の発電能力は次の通りである。

尼崎東発電所
月平均最大発電力
八〇、〇〇〇
キロワツト

尼崎第一発電所
月平均最大発電力
二二〇、〇〇〇



緊急停電に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第45号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
緊急停電は必要とするのかどうか、その場合常に電力が足りないといつているが、その電力の足りない状況を改善するためにいかなる計画がたてられ、その計画がいかように進められているか。緊急停電を必要としない條件はいつできるのか。
右質問する。
答弁内容
一 今冬の電力需給の見透しは、出水状況が平年並にあるとしても、需用増加のため、最渇水日には相当量の不足が予想せられるが、これに対処して左の如き対策を講じ、電気事業者を督励して需給の均衡を保持せしめ極力緊急停電を回避する方針で、現在実施中である。
すなわち、供給力確保のために電気事業の水火力発電設備の最大利用、特に補修中の火力発電所の完成促進並びに貯水池、調整池の適切な使用及び自家用火力発電設備の…

電力料金に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第46号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
関東配電は、電力を大口に売つている方が一般に売つているより多いのにもかかわらず、料金は逆に大口の方を少く集めている。これはいかなる政策上の必要からなされているのか、政府の見解如何。
右質問する。
答弁内容
大口電力料金の一KWH当りの收入は、その他の一般料金に比しかなり低くなつているが、これは一般電燈及び小口電力等に比して経費が僅少で済むことと送配電上のロス率が低いことによる、原価計算上の結果に基くものである。
右答弁する。

昭和電工、住友産業の所在県における使用電力量の比率に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第47号(1950/11/25提出、24期、会派情報無し)
質問内容
四国の住友産業、神奈川県の昭和電工が、四国、神奈川の電力送電量の何割位を使つているか明示されたい。
右質問する。
答弁内容
四国における使用電力量の内、住友系産業の使用電力量並びに神奈川県使用電力量の内、昭和電工が使用した電力量はそれぞれ三割五分、三割位である。
右答弁する。

配電停止に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第48号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
配電会社は、滅火ということをやかましくいつているが、この動きは政府が指示したのか、電線切断、配電停止についての法的根拠如何。
又切断された人々が保護を受ける法的根拠如何。
右質問する。
答弁内容
一 配電会社に対して、緊急制限の指示をしないことになつている。
二 電線切断、配電停止についての法的根拠は、一般的にない。
三 電気事業法に基き監督官庁の認可を得て定められた配電会社の供給規定に、電気事業者の責めによる停電の場合の割引規定がある。
電気事業者が正当な理由によらず電気の供給を停止した場合は、電気使用者の申し立により通商産業大臣又は通商産業局長が公正な解決をすることになつている。…

発電と配電に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第49号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の、発電量及びこれが配分方法如何。又各月別の発電量が違うのであれば、その理由を示せ。
右質問する。
答弁内容
一 水力発電の状況により一定しないが、電気事業では水火力会計で、年間、全国三四〇億ないし三六〇億キロワツト時が発電されている。この配分の基準としては、一応日本発送電株式会社、配電株式会社間の受給契約があるが、電力割当の運用とも関係あり、必ずしも一定していない。
二 わが国は、水力発電が発電量の大部分を占めるため豊水季と渇水季では変動を生じ、これを火力発電で補充している。しかしながら、この火力発電…

電力受配者に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第50号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
電力受配者(使用者)はいかなる種類に分けられているか。定額燈、従量(メーター)による使用者数はどうなつているか。この両者の使用量の割合は全日本の使用電力量のどれ程を占めているか。又電気料金は何種類に分れ、いかなる理由で料金差をつけているのか。
右質問する。
答弁内容
一 電気使用者を大別すると定額電灯、従量電灯、大口電灯、業務用電力、小口電力及び大口電力契約による電気使用者に分けることができる。

定額電灯契約者数
八、四一四、〇〇〇
(二十五年九月現在)
従量電灯契約者数
六、〇二八、〇〇〇
一 全国の使用電力量は、昭和二十四年度において年間二四、五八七、八三六、〇〇〇キロワツト時でそのうち定額電灯の使用量は、二、六四一、〇三二、〇〇〇キロワ…

中華人民共和国からのトラクター発注に関し日本政府の対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第51号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年七月から九月までに中華人民共和国及びその民間業者が、日本に対し農業用トラクター二〇〇台を発注してきたが、どこの工場で製作し、いかなる輸出形式で製品が引き渡されたか。
三菱重工業が米軍用戰車を生産した場合と、中華人民共和国からの発注によるトラクターを生産した場合とのもうけは、どのように違い、かつ日本経済の発展にどちらが寄與するか。
右質問する。
答弁内容
今夏中共から農業用トラクターに対する引合があり、八月頃日本側の業者との間に三二馬力トラクター一〇〇台の仮契約が成立した。本件は米とのバーターによるものであり、未だ信用状も開設しておらず正式契約の運びに至つていない。
トラクターは六五馬力未満のものは政府の許可を要せず、支拂條件その他で許可を要しない限り自由に輸出することができることになつているため、政府はすべての契約を事前に承知する立場にない。従…

中華人民共和国の大豆に対する日本政府の対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第52号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は、大豆を来年度にどの位輸入しようとしているか。アメリカの軍備拡張の状況から見て、アメリカから大豆が入つてこないように思うが、中華人民共和国においては六百六十万トンほどの大豆が生産されている、このうちから日本の必要量だけ輸入する対策はとられているのか。今まで中華人民共和国の大豆は各国にどのように配分されていたか。又この事情を政府はどう入手しているか。
右質問する。
答弁内容
一 日本における大豆の年間需要量は大体七十万トン位で、この内、約三十三万トンは国内産大豆をもつてまかなえるので、結局、年間、約三十七万トン位を海外からの輸入に仰がねばならない。
政府としては、来年度七万トンガリオア輸入が見込まれるので、民間貿易を通じ約三十万トンの大豆の輸入を計画している。
二 現在のアメリカの状況から見ても、アメリカから大豆が輸入されないとは思われない。現に年間八万トン以上が…

中華人民共和国の土地改革に対する情報入手に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第53号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国が、一億二千五百万の人口を有する地域を解放したというが、その土地改革がどの範囲に、又どのように進められたかについての事情並びにその情報をどのように入手しているかを明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
土地改革は、本年六月に公布された「土地改革法」という法令によつて行われており、すでに華北及び西北の各省は実施済みのようである。
右のような情報は、主として日本の新聞、雑誌、刊行物等から得ている。
右答弁する。

中華人民共和国の紡績機械増設に対する日本政府の対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第54号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国では、三箇年計画で二千万錘の紡績機械の増設を決定しているが、日本政府は、これに対する、輸出対策を立てているか。又今までにおける中華人民共和国からの紡績機の械輸入希望数量と、その結果はどうなつたか。
右質問する。
答弁内容
中共における二千万錘増設三箇年計画については、何も聞いていない。中共の紡績機械に対する需要は、潜在的には相当なものがあると考えられるが、現在までのところさして活溌なる動きを見せておらず、本年四月−九月の半箇年の契約実積は、約四十五万ドル(紡機換算一八、〇〇〇錘)であり、現在引合中で近く輸出見込のものは最大限二万錘を出でない。
なお、紡織機械の輸出は通産省の許可を要せず自由に取引できる建前になつて…

中国炭の輸入に対する政府の政策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第55号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
アメリカが軍備拡張に狂奔しだした結果、アメリカ並びにカナダ炭は、日本に輸入されなくなつてくると思うが、中華人民共和国の石炭事情は逆によくなると思う。(石炭は増産され、輸出力が生じ、船賃が安い。)よつて、中国炭の生産状況を政府はどのように入手しているか、又これが対策をどのように立てているか。今までに中国からどの位の石炭が輸入されたか。
右質問する。
答弁内容
一 中共の石炭生産事情は、種々の情報から判断すれば、満洲地区については、撫順炭が年間約一〇〇万トン、鶴岡炭、密山炭が併せて約七〇万トンその他約一〇〇万トン合計約二七〇万トンと推定されるが、このうちわが国に対する供給余力は約二〇万トンと予想される。また北支地区については、開らん炭が年間約三五〇トンの生産と推定され、このうちわが国に対する供給余力は約一五〇万トンと予想される。なお、正豊、井径中興、大同…

中華人民共和国全国貿易会議の情報入手に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第56号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一九五〇年七月十三日から十五日まで中共政権のもとにおいて、全国貿易会議を開いているが、政府は、それらの情報をいかには握し、どう対処しようとしているか。日本国内においても、中国貿易を希望する人々が、多数関係官庁に陳情しているはずだが、それら陳情の内容を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
一 全国貿易会議は、七月十三日から二十五日までの十三日間北京で開かれた趣であるが、この会議は政府の関知するところではない。
二 中共との貿易を希望している業者からの陳情には、左の如きものが多い。
イ 見返輸出品の制限緩和
ロ 現行輸入先行によるエスクローバーター方式のみによる決済方式を改正し、バツクツウバツク方式等の採用希望
ハ 日本船の就航希望
右答弁する。

中華人民共和国の管理貿易及び民間業者の日本に対する輸出品種に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第59号(1950/11/26提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国管理貿易及び民間貿易業者から、日本に輸出を希望して来ている品種は何か。
右の輸出品種に対する可・不可を決定するのは、占領下の日本では、どこがやつているのか。総司令部がやつていると聞くが、総司令部の判断によつてそれが許可又は不許可になる場合、日本政府は、たとえば不許可になつた品種がわかるのか。
わが国の発電機、レール、チヤンネル、アングル、パイプ、コンクリートパー、ドラム罐用鉄板、…
答弁内容
輸出品のうち雑貨纎維、軽機械、農水産物等は政府の許可を要せず、政府の許可を要する品目は、輸出貿易管理令別表第一に掲上されている。要許可品目のうち金属、重機械、化学薬品等の一部は総司令部の承認を要し、それ以外のものは通商産業省の許可のみで足りることになつている。総司令部が承認又は不承認の決定をした場合には直ちに通商産業省に通報される。
中共側の希望している品種は、機械、金属、鉄鋼等かなりの範囲にわ…

中華人民共和国に対する化学肥料輸出に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第62号(1950/11/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国では、今次土地改革成功の結果、農村の購買力は増し、化学肥料に対する需要が激増していると聞くが、同国より化学肥料を日本に買入れを希望した事実はないか。
又今まで同国に対して輸出したことがあるならば輸出年月日、数量、單価等を明示し、その結果の成積はどのようであつたか、明示されたい。
右質問する。
答弁内容
化学肥料の輸出は、政府の承認を要することになつているが、中共地区向の輸出承認の申請はこれまで一件もなく、従つて同地区からの買入れ希望は具体的には明かではない。
右答弁する。

米国対日援助見返資金の解釈に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第63号(1950/11/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
アメリカの対日援助だという資金の性格説明が今まで何回位変つたか。対日援助資金に対する各種の見解を政府はどの位は握しているか。
右質問する。
答弁内容
アメリカの対日援助の性格について政府の説明が変つたことはない。政府は、対日援助の性格を十分は握している。
右答弁する。

フイリピン鉱石の輸入に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第64号(1950/11/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
フイリピンより日本への鉱石輸入についての今までの経過はどうなつているか。又今後の見込はどうか。
右質問する。
答弁内容
フイリピンからわが国に輸入されている鉱石のうち主なものは、鉄鉱石、マンガン鉱石およびクローム鉱石であるが、数量的、金額的にみて九〇パーセント以上を占める鉄鉱石について従来の輸入の経過及び今後の見透を概説すれば次の通りである。
終戰後におけるフイリピンからの鉄鉱石の輸入については、昭和二十三年十月から同二十四年十二月に至る間において六次にわたる政府貿易による契約が締結され、契約高は六三万トンに達し…

福岡県における水田用トラクターの使用成績に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第66号(1950/11/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
福岡県大和村では、水田用日本製トラクターを使つて非常にいい成績をあげているそうだが、政府は、右の事実に対して指導あるいは情報入手等にいかなる配慮をしているか。又右のトラクターの製作所の性能及び耕作成績等はいかなる程度のものか。
右質問する。
答弁内容
一 水田用日本製トラクターには現在二種類がある。
一つは、従来より特に昭和一五、六年の戰時中より相当実用化され最近その普及量三万を超えると推計される自動耕耘機であり、これは水稻作の中最も基本的且つ、重労働である耕起と碎土の專用に使われ、麦作の中耕にも使われる。この基本作業が緩慢な手労働によるときは、適期を失したり、浅耕になつたり、又他の連接作業を粗略化するので、二毛作地の米麦作重複作業や適期間の…

中華民国との貿易決済に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第67号(1950/11/27提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本と、中華民国との今までの貿易決済はどうなつているか。
中華民国は日本に拂うべき七〇〇〇万ドルほどの(貿易に関する金)金を未済のままになつていると聞くが、右事実はどうなつたか。
右質問する。
答弁内容
一 日本と中華民国との決済については、去る九月六日に調印された日台協定によりすべてオープン・アカウント決済によることとなつているが、それまでは昭和二十三年並びに昭和二十四年司令部より中国ミツシヨン宛のメモランダムによる旧オープン・アカウント(A・B・Rの区別があつた)による決済と、日本への輸入先行によるエスクロー信用状決済によるものがあつた。新協定調印後はエスクロー信用状による決済は廃止され、また…

中華人民共和国との輸出入品に対する船舶事情に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第68号(1950/11/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国は、その成立以来日本及び同国物資の輸出入に対し、積込船舶について希望條件をつけてきていないか。
又、最近は日本船による中国との輸出入品搬出入を望んでいるそうだが、このような事実を察知しているか。
日本船がアメリカ航路につく場合と中華人民共和国の航路につく場合とは、本年度の実績から見てどちらがもうけがよいのか。
右質問する。
答弁内容
一 中華人民共和国との輸出入品の積載船舶については、同国を承認している第三国船舶であれば別段の制限は設けられていない。
二 最近の世界的船腹不足に伴い、極東の運賃市場も高騰しているので、船腹確保と運賃節減のため、むしろ日本において、日本船舶の廻船を希望する向があるが、中華人民共和国自体が日本船舶の入出港を許可していないので、就航不可能である。
三 アメリカ航路と中華人民共和国航路のいずれに従事…

来年度輸出の原料資材入手対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第70号(1950/11/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
フイリピンでは、フク団の活発なる民族独立の闘争があり、従つてフク団の本拠である山岳地帶よりは、鉱石もうまく出ないであろう。又、アメリカは軍備拡張でそう簡單に自国産原料を手離さなくなつてくるであろう。このような條件下において、日本は、数億ドルの輸出を図らねばならない実情である。数億ドル輸出のための原料資材入手のための対策はできているか。右の対策を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
朝鮮動乱後の国際情勢は、主要原材料輸入について種々の障害を與えているので、これが打開対策として政府としては
一 外貨予算制度における金繰り予算の実施
二 輸入方式における自動承認制並びに長期輸入契約制の実施
三 主要貿易国との通商協定の推進と運用の円滑化
四 求償貿易方式の改善、ドルキヤツシユ拂の実施促進
五 輸入金融におけるユーザンス制度の採用
等に重点をおきすでに着々実施するととも…

中華人民共和国に対する国産銅輸出に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第71号(1950/11/28提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中華人民共和国より日本国産銅の買入を希望してきたではないか。中日貿易の促進、中日親善を望むならば、これが事情を明示されたい。なお、向う側の希望條件、又それを許可したならば数量、値段等。不許可の場合はその理由を明答されたい。
右質問する。
答弁内容
本年に入つてからの中共地域向銅製品の輸出は、動力ケーブル、電車線、電話ケーブル、真鑄管、真鑄金網等が若干あり、値段は個々の場合によつて異つておる。しかしながら最近銅電線の中共地域向輸出については、総司令部の承認が下りていない。又最近には電気銅の輸出承認の申請も又なされていない。
右答弁する。

血液売買に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第85号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 東京都葛飾区奥戸町にある日本製薬奥戸工場では、人体より血液を買う商売をしているそうだが、事実か。
二 そのおり、一合の血が七〇〇円で買い取られるようになつているはずだが、一部看護婦と地方暴力団が協力して、血を売つた人に一合につき四〇〇円しか支拂わないそうだ。このような日本人の血液が国連等に売られるときには、一合につき一、五〇〇円になつているとのことだが、右は事実であるか。事実であるとせば、政…
答弁内容
一 東京都葛飾区本田立石町にある日本製薬株式会社葛飾工場では、「プラスマ」と称する乾燥血しようの製造業を行つている。
二 御質問のとおり約二〇〇C・C・を四〇〇円で購入しているが、一部看護婦と地方暴力団とが協力して血液売買の仲介を行つている事実はない。
販売は乾燥血しようの形態でなされるのであるが、価格については政府は何らの指示をもしていない。
血液の採取及び輸血に関する取締規則としては、か…

千葉県茂原町旧飛行場開拓農地接収に伴う損失補てんに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第86号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
千葉県茂原町旧飛行場開拓農地の接收に伴い、開係開拓農民の損失補償及び移転地、移転家屋等のあつせんはいかになつているか。
右質問する。
答弁内容
千葉県茂原町旧飛行場開拓農地については、未だ接收されていないが、もし接收されることとなれば、P・D(調達要求書)が提出されて補償がなされるはずである。
右答弁する。

中共地区及び国府地区との貿易に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第87号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
支那大陸では、いかなる政治形体が統治していると思うか。中華人民共和国の統治下にある土地、人口、産物等をいかように認識しているか。中華民国(国府軍)は現在いかなる島、人口、土地等を統治し、日本が輸入したい産物としては何を持つていると思うか。日本国発展のためには、日本との輸出入を盛んにする物的資源、人的資源、材料こそ第一に考慮に入れるべきではないか。中共を無視し、国府にび態を呈する吉田首相の講和論評は…
答弁内容
中国との貿易については、戰後の政治的、経済的事情により戰前のごとき貿易を期待できなくなつたことは、御承知の通りである。政府が講和問題について、「中共を無視し、国府にび態を呈」しているというような事実はない。
右答弁する。

前大戦の原因と相手国に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第88号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第二次大戰といわれている戰争は、いつから始まり、いつ終つたと思うか。終戰後の日本人は、前大戰を第二次大戰といわせられているが、戰つているときには日本人全体が大東亜戰争だといわされていたことは忘れていないであろう。戰い半ばにおいて米国と戰わざるをえなくなつたその戰争の原因は何々で、相手国は何国であつたか。
右質問する。
答弁内容
質問の趣旨は不明瞭であるが、いずれにしても、質問主意書にあるような史実に関する質問に対しては、政府として答弁すべき筋合でない。
右答弁する。

国鉄のスピード・アップに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第89号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
最近国鉄では、スピード・アツプをやつているが、スピード・アツプをやるに至つたまでの準備(車両・人員・交通量)及び対策並びにスピード・アツプの目的とその結果を伺いたい。
右質問する。
答弁内容
一 列車のスピード・アツプは一般国民生活の向上とサービスの改善を目的とし、国鉄の復興が相当程度なされた時期をもつて実施したものである。
二 列車のスピード・アツプには特に車両、人員の準備等は必要としない。むしろ、運用面から見れば経済的になるのであつて、スピード・アツプによつて得られた余裕をもつて、列車の増発等の措置を講じた。
三 スピード・アツプの結果は、良好であり、一般からも喜ばれている。 …

対日講和条約の締結国に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第90号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
講和論議の前提として、次の二点について政府に質問する。
一 日本が今次講和を必要とするに至つた諸原因は何だと思うか。
二 日本が講和を結ばねばならない地球上にある国々は何々であると思うか。
右質問する。
答弁内容
一 質問の趣旨が不明瞭であるが、速やかに平和関係を回復することを望むのは、当然のことである。
二 日本と戰争状態にある国とは、いずれも、平和條約を締結しなければ平和関係が回復されない。
右答弁する。

日本の再武装強要に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第94号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 ビジネス・ウイーク七月一日号の社説は「日本に対しては米国はこれを米国の永久基地とする計画を推し進めるだろう、そのかわり日本は内政処理に関しより大きな自由と日本経済に対する永久補助を受け取ることになろう。又マツカーサー元帥の監督下に再軍備を許される機会があることはいうまでもない。」と述べている。
右のような米国内での世論は多々あるが、米国の利益のみを考えた排外的米国人好みの寢言であつて、右のよ…
答弁内容
一 外国で行われている様々の所説については、政府として所見を述べる筋合でない。
二 質問のような事実はない。
三 質問の前提について、所見を異にする。再武裝うんぬんについては現実の問題となつていないから答えない。
右答弁する。

地方財政平衡交付金返還に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第95号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
吹田市に対して今まで平衡交付金が、いか程出ているか。政府は、税制の改革によつて前記平衡交付金の半額ほどを十二月十日までに返還しろといつているそうだが、吹田市にはそのような金はない。その原因は、政府が吹田市に課した依託事務のために使つてしまつたので、むだに使つたのではない。金策はつかず、非常に困つたことだといつて岡本老市長が青息吐息でおり、市会がそのために紛糾しているではないか。法規適用並びにその理…
答弁内容
吹田市に対する本年度分の地方財政平衡交付金は、同市の基準財政收入額が基準財政需要額をこえるので一応交付されない見込である。同市に対しては、現在まで四月、六月及び七月の三回にわたり総額二三、五二九千円を概算交付しているが、この交付額は改正地方税法成立の遅延に伴い、地方税收入に空白状態を招来した結果、これに対する応急措置としてもつぱら歳計現金の不足を緩和する趣旨において交付されたのであつて、さきに成立…

百貨店の繁じようと中小商人に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第96号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
東京、大阪、京都等の百貨店は、非常ににぎわつているが、もうけのよさ、売上高の上昇は統計でも明らかである。これは、この地帶の中小商売人を圧迫していないか。政府は、右のようなことに関して配慮し、対策をたてたことがあるか。
右質問する。
答弁内容
東京、大阪、京都等の大都市において、百貨店の売上げが増進していることは事実であるが、これによる中小商業への影響を少くするため、中小商業者自体の経営の振興を図ることが肝要であるので、政府は中小商業対策について鋭意これが振興に努力中である。
右答弁する。

第三次世界大戦防止に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第97号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
ベルリン二十六日発A・F・Pは、「ベルリン英占領地区で発行許可されている日曜発刊紙デイ・ヴエルト・アム・ゾンタークは、二十六日、ドイツの政府防衞問題に関し、次のように報道したが、この意見は米管理委員会の、有力筋からえた情報とみられる。若し西独連邦議会が欧洲防衞に対するドイツの協力に反対するならば、米国としてはドイツに対する米軍増強計画を修正せざるをえなくなるであろう。若しそういう事態になれば、米国…
答弁内容
西ドイツ地区について政府として特別の情報を得ていない。一般の新聞通信報道については、政府として見解を述べる筋合でない。
右答弁する。

側近親衛隊に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第98号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
北海道の警察予備隊には、側近親衞隊があると新聞紙は一齊に報じている。側近とはだれの側近親衞隊なのか。米国人マツクアーサーか。衆議院勢力二八五名の自由党総裁吉田茂の親衞隊か。神聖でなくなつた人間天皇の親衞隊なのか。「親衞」という字句の解釈了解に苦しむので、地方に帰つた場合、日本人の右の質問に明確に答えられるよう占領下衆議院議員の心得としてはつきり知りたいと思うので、右について特に懇切ていねいなる答弁…
答弁内容
警家予備隊には側近親衛隊は存在しない。
右答弁する。

見返資金の貸与条件に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第99号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
見返資金の貸付、貸與條件とは何か。
右質問する。
答弁内容
見返資金の貸付條件の主なものは次の通りである。
一 私企業に対する貸付條件
1 利率 年七分五厘
2 償還期限及び担保 実情に応じ個々に決定する。
二 公企業に対する貸付條件
1 利率 年五分五厘
2 償還期限及び担保 実情に応じ個々に決定する。
右答弁する。

大橋法務総裁の醜聞に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第100号(1950/11/29提出、24期、会派情報無し)
質問内容
昭和二十一年十二月頃に、特調契約局長に伊

(注)という男がおつたか。前記伊

(注)が足利板金工業組合総務部長高橋政雄に二重煙突(ガス排気筒)二五万フイート、時価四、〇〇〇万円を発注したことがあるか。
これは金が拂われておるにかかわらず、品物は納まつていない部分が多い。右事実を会計検査院が調査しているようだが、調査した事実はあるか。
右の事件は世に二重煙突事件といわれているが、そ…
答弁内容
昭和二十一年九月二十日附L・D三五号により二重煙突二五万呎の調達要求があり、同年十二月九日、戰災復興院は、商工省の生産指示に基き、足利板金工業組合(その後足利工業株式会社に改組されて現存している。)に対し全量の発注契約を行い、その後特別調達庁発足に伴い、右の契約も同庁に移管された。その後右発注品は昭和二十三年九月三十日全量が納入せられ同年十二月二十八日代金が支拂われたこととなつているが、納入にあた…

預金部資金に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第101号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本国国民の零細貯蓄の結晶である予金部資金は現在どの位あるのか。この資金は日本政府の自由なる判断によつていかようにも使用できるのか。
それとも占領軍当局の制ちゆうを受けるのか、受けるとすればその理由を明示し、これら項目の拘束によつて日本政府の金融操作に與える影響はどうか。
右質問する。
答弁内容
一 預金部資金の総額は二、三二三億余円(昭和二十五年十月末現在)で、そのうち、郵便貯金は一、四七八億余円、厚生保險預金は二六一億余円、簡易生命保險及郵便年金預金は二六〇億余円である。
二 右の資金は、法律(預金部預金法第四條)にも明らかである通り、預金部資金運用審議会に諮問した上、有利、且つ、確実な方法をもつて、国家公共の利益のために運用することになつている。
三 預金部資金の運用は、昭和二十…

廣川農相の朗報に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第102号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
廣川農林大臣は、一勺増配、興農国会、公共事業費の増額、あるいは、雑穀統制の撤廃等を言明し、はなはだしきに至つては、朝鮮の動乱を忘れたがごとき世捨人にも等しい主食統制撤廃をうんぬんし、農村を混乱させている。世間ではこれらを廣川朗報といつているが、朗報の根源はすべてうそから出発しているのであつて、うそこそ自由党廣川農政の基本方針である。一つとしてまじめに論議研究され、政策実現のために善処された根跡はな…
答弁内容
一 政策の最終的決定の前に、採らんとする政策の方向なり、意図なりを発表することのあるのは、民主政治における普通のことである。
二 現在の諸情勢に即応して適切強力な農林政策の推進につとめていることは申すまでもないが、その結果については、やがて国会に提出される二十六年度予算について見られたい。
三 今後とも農林政策の実現につとめてゆく道程において、適当と考える場合には、事前に政策の意図を発表して、…

タス通信引用に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第103号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
タス通信は、A・P、U・Pと同じように新聞記事であると思うが如何。
日本ではタス通信を引用して政令三一一号違反に問われている人が多いが、右はタス通信そのものを彈圧する意味か。引用した結果日本国民が米ソ両陣営の二つの異つた見解に接し、自己の自由なる判断で正確なる行動の指針を決定するのを防ぐ意味か。
タス通信、U・P、A・P記事を引用して今日までに政令違反に問われた件数は各どの位で、結果はどうなつ…
答弁内容
タス通信も、ニユース報道の一種であり、これらの通信を何らの主観的意図なく、單純に引用することは、もちろん妨げない。
しかし、これをある一方的な立場から宣伝目的のために主観的に利用する場合は、内容によつては、昭和二十五年政令第三百二十五号占領目的阻害行為処罰令にいわゆる占領目的に有害な行為として取締の対象となる。
この種事件で起訴したものも数件ある。
右答弁する。

主食増配に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第104号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
廣川農相の一勺増配なるものの根拠はどこにあるのか。現在の配給量では足りない。どうしても増配しなければならない。せめて一勺でもという必要からか。それとも現在の配給量では政府手持米が余るため、一勺位増配してしまえという意味か。それとも自由党の党勢拡張のための人気取りか。あるいは單なる思いつきか。
右質問する。
答弁内容
主要食糧の一勺増配については、国民の食生活の充実を期する上に適切な施策であると考えられるのででき得ればこれを実施したいと考えて研究を進めて来たのであるが、その後昭和二十五年産米の作柄が頭初予期した数量を相当下廻る結果となり又食糧輸入量についても最近の見透しによれば、頭初計画数量の確保には特段の努力を必要とする実情にあるので目下の処、近く一勺増配を実施する考はない。
右答弁する。

配給辞退主食の処理に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第105号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
配給食糧の品質の不良による配給辞退のあることは政府も認めているようだが、どのような品質のものがどの位辞退され、辞退されたそれらのものはいつ頃どう処分したか。
右質問する。
答弁内容
配給食糧のうち、品質が劣るものは優良なものに比して辞退され易いことは事実であるが、原因は品質の程度のみではないから、配給辞退数量を品質別に明らかにすることは困難である。なお二十五米穀年度(九月まで)における配給辞退数量のうち品目別にみて主要なものは、小麦粉及び同製品二六一千トン、大麦製品七三千トン、いも類及び同加工品五一千トン等である。
配給辞退された食糧については、食糧配給公団において原則とし…

やみ食糧根絶に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第106号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の農村には、やみ食糧というものはどの位あると思うか。又、どのようなものがどの位の値段で取引されているか。やみ食糧のある原因並びにやみ食糧をなくするにはどうしたらよいと思うか。やみ食糧に対する政府の見解、希望、対策等を明示されたい。
右質問する。
答弁内容
農村におけるやみ食糧については、その性質上その数量の把握が困難である。又価格は地域により異るが、十一月十五日現在の食糧庁の調査によれば、農村のやみ食糧の価格は、米一升当り最高一三八円、最低五九円、小麦一升当り最高八五円、最低四〇円、大麦一升当り最高七五円、最低二六円となつている。
やみ食糧の発生の原因は、いろいろあるが、その主なものとしては、一 食糧の生産高の正確なはあくが困難であること、二 末…

麦の供出に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第112号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年産麦の供出完了農家に対して、種子用麦、五等麦類等を配給し、事後調整を行つているが、いかなる理由があるにせよ、供出させておいて、又配給しなくてはならない農家供出では、意義がないと思うが、今後かような農家に対しては供出させないようにする意思はないか。
右質問する。
答弁内容
推定実收高が予想收穫高とはなはだしく喰違う場合等において一部の農家が供出完了後配給を受けるという好ましからざる事例の発生をみることもあるが、この点についてはその絶無を期するよう今後とも一層努力してゆきたいと考える。
右答弁する。

失業対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第113号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は、職業安定所で働かせろと騒ぐと、この騒ぎを赤だといい、一部小数分子とかにせん動されるといつているが、このような條件はどこにあると思うか。このような騒ぎをなくする対策はどうたてているか。
右質問する。
答弁内容
一 現在行われているいわゆる「職よこせデモ」は、單なる職業のあつ旋機関で、大部分の要求項目につき権限を有しない公共職業安定所に集中されていること、又、都道府県よりの報告によれば、「職よこせデモ」の大半が共産党員の指導によるものとなつていること、及びその主要要求事項に就職とは直接の関係がなく極度に政治的目的を有する事項を掲げていることが多いこと等によつて特定の政治目的を有する行動であると思料される。…

連合国軍用住宅建設と日本経済安定とに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第114号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
経済再建安定費のうちより六十一億の金を出して連合国軍用住宅を造つているが、連合国軍用住宅がどうして日本の経済再建、安定になるのか。又、現在どの位建てられているのか。
連合国軍用住宅を今後どの位建てると日本の経済が再建され、安定されると思うのか。
日本政府は、日本人用住宅と外国人用住宅のどちらを早く建てることにおいて日本経済が再建され、安定されると思うか。
右質問する。
答弁内容
連合国軍人等の住宅の建設については、昭和二十五年一月二十七日付総司令部の覚書に基き、連合国軍人等住宅公社を設立し、見返資金からその所要資金を貸付けることになつたのであるが、これにより、国民の租税負担によることなく、又国民に住宅を提供せしめることなく、連合国軍人等の住宅需要を満すことができることとなつた。この意味において、この措置は、経済再建及び安定に資するものである。
現在建設中の連合国軍人等住…

食糧管理特別会計に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第115号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
食糧管理特別会計は、非常な大もうけで、大黒字になつているのではないか。どの位のもうけになつているのか。
右質問する。
答弁内容
昭和二十四年度決算において食糧管理特別会計の損益計算面の利益は四四二億円余となる見込である。従つてこれから前年度よりの繰越損失六〇億円余を差引いた三八二億円余が、昭和二十五年度への繰越利益として予定されている。
右の四四二億円余の利益が昭和二十四年度において発生した理由は、概ね次の通りである。
すなわち同年度末における手持食糧の価格は一、四八六億円余であつて、前年度末の九〇〇億円余に比し五八六…

阪神地方の高潮対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第116号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
阪神地方の高潮対策費として補正予算に十二億が計上されているが、地元では、どの位の金を要求してきておつたのか。十二億に削つた理由、工事の内容、今後の災害に対する見通し等、專門的に答弁されたい。
右質問する。
答弁内容
一 阪神地区の高潮対策費として地元から要求のあつた金額は約一三四億円(但し、若干重複分を含む。)である。
二 十二億円に削つた理由は、昭和二十五年度内における工事能力を推定し、且つ財政上の事情により大阪尼崎分として八億円、その他の地区分として四億円を計上したためである。
三 工事の内容としては、大阪においては河川、海岸沿い延長約百十三粁にわたる高さ四米ないし六、五米の防潮堤と排水施設及び橋梁の…

警察予備隊員の給与に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第117号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
警察予備隊員の給與支拂は、昭和二十五年十一月二十九日現在までにどのようになつているか。又、警察予備隊員はそれぞれどの様な要求と願望を持つているか。
なお、予備隊入隊後の身体検査において、結核病患者が発見されたことはないか。その人数並びにその処置はどうしたか。
右質問する。
答弁内容
一 予備隊における給與について
警察予備隊員に対する給與については、昭和二十五年十一月十五日政令第三百三十三号「警察予備隊令施行令の一部を改正する政令」が公布され、これによつて定められた俸給、諸手当表に基いて給與支給をすることになつたので規定通り支拂を終つた。
二 予備隊における結核患者の対策について
最近結核性疾患について精密な検査を実施した結果、十二月一日現在で百七十七名の結核患者を発見…

税法の適用に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第118号(1950/11/30提出、24期、会派情報無し)
質問内容
電気事業再編成審議会委員長であつた松永安右ヱ門氏の事務所に、九配電会社が三八〇万円の寄附をしているが、寄附した者、寄附を受けた者、この両者には税法上の違法はなかつたか。今日この事実が明らかになり、国税庁はどう思い、どうしようとするか。又、この金で給料、謝礼、手当等の名目で金銭の受渡しをした者たちにも税法上の義務はないか。
右質問する。
答弁内容
国税庁は、各国税局に対し、配電会社のみならず、調査未済のものについては極力早期に調査するよう指示しているが、配電会社は、いずれもぼう大な設備を有し、企業の規模も極めて大であり、且つ、適正なる課税を期するためには、その調査を徹底させなければならないので、調査には多くの日子を要する実情である。そのために、全国の九配電会社に対する法人税法上の調査は遺憾ながらいずれも未処理の状態である。
従つて、御質問…

輸入麦から生産されたふすまに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第126号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
戰後輸入された麦から生産されたふすまはどの位の量で、その金額並びに処置如何。
右質問する。
答弁内容
一 戰後輸入された麦から生産されたふすまの数量は、昭和二十一年三月より二十五年十月までの間に四九八、六二八トンであり、戰後輸入された麦から生産されたふすまの金額は、昭和二十一年三月より二十五年四月までの間に一、三四九、五七六、四〇〇円である。
二 その処置については左の通りである。
1 統制中は、主要食糧輸送増強用として工場還元(三〇%)した以外は、全量飼料配給公団(飼料配給公団発足以前は日本…

国民金融公庫の運営に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第133号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
金融のごとき急を要するものを、国民金融公庫はなかなか貸し出さないというが、申込みから書面審査、本人の呼出し、面接試問を終るまでに一箇月、実態調査に又一箇月と、約二箇月もたたないと現金が手に入らない。しかも試験にパスして借り受けるものが又その半分で、全体の二割しか借りられないというようなばかげた経営をやつているようだが、どうしてそんなに長い期間の審査や調査日数が必要なのか。又、どうして貸出率が二割程…
答弁内容
国民金融公庫は、昨年六月一日発足し、貸付は、申込を受理してから大体二週間内外で行うことを目途とし、発足当初は非常に迅速に貸付ができたのであるが、その後逐次申込が増加し公庫の処理能力をはるかに超えるに至つた次第である。これは、大体左の理由によるもので、今後もできるだけ改善に努力したいと考えている。
一 貸出の対象が一般の金融機関から融資を受けることを困難とする中小事業者であるため、信用力が薄弱であ…

外国為替管理特別会計に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第134号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
外国為替管理特別会計には、今どの位の金があるのか。その金の処分はどういうような形においてやられているか。
又連合国軍総司令部の手持外貨が外国為替管理特別会計に渡されたことがあるか、あればその金額、回数及び理由を明らかにされたい。
右質問する。
答弁内容
一 現在外国為替特別会計の現金残高は、国庫余裕金操替使用分二百五十億円を含め百十五億三千五百万円(十二月五日営業終了時)となつている。
外国為替特別会計の実体をなすものは、わが国の外貨資金の集配機構であつて、輸入為替、送金為替等の決済のため、外貨資金の売却が行われれば、外国為替特別会計としては円の受入となり、輸出為替等の外貨代り金の買取が行われれば、外国為替特別会計としては円の支拂となる。外貨資…

輸入食糧と国内産食糧の量及び金額に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第135号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
戰後外国から輸入された食糧の量と金額、戰後日本国内において生産された食糧の量と金額はどれ位か。
右質問する。
答弁内容
終戰後昭和二十四年三月までの食糧輸入は、すべてガリオア資金によつていたため、正確な輸入総額を示すことは困難である。
昭和二十四年四月から商業資金による輸入が開始され、民間輸入は逐月増加したが、昭和二十五米穀年度(昭和二十四年十一月−昭和二十五年十月まで)の輸入総額は慨ね次の通りである。

七六、〇
百万ドル
小麦
五六、〇

大麦
一二、五


一九四、五


人絹及び紡績産業の利潤に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第136号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
拂込み資本に対して人絹産業は三割、紡績産業は二割というように随分ぼろいもうけになつているというが、事実か。又、政府は、別の統計をもつているか。
右質問する。
答弁内容
人絹及び紡績産業の経理については、商法の規定によつて会社は定時総会の承認を得た貸借対照表を公表することとなつているからこれによられたい。
政府としては、これらを明らかにする特別な資料を持つていない。
右答弁する。

シヤム米の輸入価格に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第137号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
昨年及び本年度に輸入されたシヤム米は、生産地価格の三倍から五倍程度の高値で日本に輸入されているというが、事実か。
どういう理由でこのような不当に高い米を売りつけられねばならないのか。
右質問する。
答弁内容
昨年度輸入したシヤム米は約八万トンで、その平均価格は一トン当りF・O・B、一六九ドル、運賃約八・七五ドル、保險料約〇・七五ドル、検査費約〇・二五ドル、計C・I・F、一トン当り約一七八・七五ドルであつた。また本年一月より十月までに輸入したシヤム米は約三〇万トンで、その平均單価は、F・O・B、約一二〇ドル、運賃約四・三〇ドル、保險料約〇・五ドル、検査費約〇・二五ドル、計C・I・F、約一二五・〇五ドルで…

中華人民共和国との講和条約に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第142号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
アメリカ指導下の講和形式には、吉田自由党政府は非常に満足らしいが、第二次大戰(大東亜戰争)の発端は、中華民国並びに中国共産党地域との戰いであつたと思うが如何。
その後中華民国は領土と人民の信望を失い、その地域は中華人民共和国となつてしまつた。右事実を認めるか。当面の戰争の相手国であつた中華人民共和国は、今日ではアメリカに対して、日本政府のように卑屈(占領下とはいえ日本政府のアメリカへのび態はひど…
答弁内容
一部の国が日本との講和を希望しない場合は、いわゆる多数講和もやむを得ないと考える。
右答弁する。

ユーザンスに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第143号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本がやつているユーザンスは実にいんちきではないか。各国のユーザンスと日本がやつているユーザンスとの相違点は何々か。
右質問する。
答弁内容
本来の輸入ユーザンス制度は、輸出国の業者が期限付手形を振り出すことにより、輸入国の業者が手形決済の猶予を受けるものであるが、わが国の現在のように、外国輸出業者が一覽拂手形を振り出して来ると、本来のユーザンス制度が成り立たない。
そこで、輸入促進を図るため本邦側輸入業者に対してその円拂を猶予して、本来の輸入ユーザンス制度と同様の実質的効果を納めさせうるように銀行が日本銀行から外貨を借りて、これをも…

警察予備隊員の解雇に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第147号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 警察予備隊では、最近盛んにかく首をしているが、かく首の理由は何か、明示されたい。
二 かく首されたものは総計何人か。
三 聞くところによると、発病を理由としているそうだが、入隊後の発病であるのか。病名は何か。入隊当時に嚴格なる思想検査、身体検査をやつたのか。やつたとすればその結果はどうであつたのか。やらないとすれば、検査をやらなくても採用できるような規定があるのか。又、検査をやらずに急に人…
答弁内容
一 二 隊員で退職を余儀なくされたものは、主として入隊後勤務成績の不良なもの、又は病気のため隊員としての任務は堪えない者等であるが、その正確な人員は、目下調査中で不明である。
三 四 五 隊員は、すべて所要の身体検査を経たのであるが、短期間に多数の応募者について検査を実施した関係上、十分な手段をとり得なかつた事情があり、特にこれは、結核性疾患についてその憾みがあつたので入隊後全員につき更に精密な…

朝鮮内戦と日本人の生死に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第148号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 朝鮮内戰発生以来、日本人にして、国連軍による徴用あるいは日本政府の命令、又は自己の意思によつて好んで勇躍、戰いと流血の朝鮮に行つている人は何人位か。
二 朝鮮半島、朝鮮領海及び朝鮮海岸に強制、任意を問わず、現存しておる人たちはどのような作業に従事し、どの程度の給與を受けているのか。
三 外電、外紙によると、日本人が、今どき朝鮮の内戰で死亡している記事が相当伝えられている。国連の論議にさえも…
答弁内容
一 朝鮮動乱以来、連合国軍の発する労務要求書に基いて政府が提供した労務者(L・R労務者)で朝鮮に行つている者がある趣であるが何人あるかは不明である。
二 現在朝鮮方面で作業に従事していると思われる労務者には港湾荷役労務者、船員及び通訳がある。
これらの労務者は、凡て自由意思によつて作業に従事しており、強制労働は絶対にない。
給與については別添「連合国軍関係特殊港湾荷役労務者等給與規程」及び「…

米価に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第153号(1950/12/01提出、24期、会派情報無し)
質問内容
米価は、来年度米作を保証する再生産費を当然上廻らねばならないのに、政府は、農産物收穫量が平年作もしくは豊作と発表している。ところが、戰後日本農業経営の中において、農協の経営不振、農村購買力の減退、人身売買、徴税不能による差押え等、日本農村は窮乏の一途をたどつているが、農業はその收穫さえよければ、それで保管は平常であるはずではないか。平年作、豊作であつて、なお、経営不能に陷るようでは、政府は農業をい…
答弁内容
パリテイー計算方式は、農業生産のための物資を含む農家の購入物資の価格騰貴率と基準年次の農産物価格により、農産物価格を決定しようとする方式である。従つて農業生産のために農家が買入れる物資の価格の変動は、直ちに、農産物価格に反映するわけであつて農業生産のために買入れる諸物資の価格のうちに農作に報いるに足りないものがあるとの見解には同意できない。
農産物価格決定の方法としては、生産費計算方式も考えられ…

政府の対共政策等に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第158号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
吉田自由党政府は、どのように共産党を彈圧し、共産主義を克服あるいは抑圧してゆこうとしているか。
又米国本位の国連協力、反共政策、すなわち低賃金、低米価、高物価、重税等の強行で、日本国民はどのような国際的利益を受けるのか。
右質問する。
答弁内容
一 政府は、その主義のいかんを問わず、思想自体に対してこれを抑圧する意思はもたず、また、現在特に共産党自体を対象とする措置について別段の意図を有するものではない。
二 政府は、速やかに経済を安定し、更に積極的な復興自立を達成することによつて、国民生活の安定及び向上を図ることを意図し、施策を進めている。又、経済自立の努力と相まつて、速やかに国連加盟国を中心とする国際社会に参加し、わが国の国際的地位…

警察官のピストル事故に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第159号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年度、警察官が所持しているピストルで、どのような事故がどの位起つたか。又、事故の性質はどのようなものか。
右質問する。
答弁内容
本年一月以降十一月末までの間の、国家地方警察部内におけるけん銃事故は、十六件(自殺事故等)内死亡人員十一、負傷人員三であり、そのほか、盲発事故による死傷事故十一件(死亡人員二、負傷人員九)の発生を見ている。
右答弁する。

政府貯蔵米に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第160号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
現在日本国政府の貯蔵米はどの位あるのか。
日本政府の貯蔵米はいかなる場合にも日本政府のみが操作できるのか。
占領軍の命令によつて、日本政府が国外に日本政府手持米麦を今日までどんな場合、どの位出したか。
右質問する。
答弁内容
政府手持食糧の在庫高は、本年十一月一日現在で総計玄米換算一九、〇〇〇千石(推定)であり、その品目別内訳は左の通りである。
国 産 名
輸   入

九、一〇〇
千石

六八〇
千石
大稈麦
二、七一三

大麦
四八七

小麦
一、九〇〇

小麦
三、五五三

雑穀
一六七

雑穀
四〇〇


一三、八八〇


五、…

宮城県栗原郡の早場米供出に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第162号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 「宮城県栗原郡の早場米供出について一億四千万円の供出代金があり、そのうち、現金として受け取つたのは六千万円で、平均すると農家貯金が三万九千三円、農業手形の返済三万五千三円、購連の売掛代金三千五円、秋肥代金三千三円、結局借金を返すと金の顔を見たのは二日か、三日であつた。」と十一月八日の河北新聞が報じている。
右の内容を明らかにしりたいのだが、政府には同地方の早場米供出数量、支拂金額、その他関係…
答弁内容
本件について直ちに現地に調査せしめたがまだ回答がこない。回答到達次第御答えする。
右答弁する。

民同系労組の合法的実力行使に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第163号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 民同系労組が再三再四の政府及び関係官庁への各種各様の要求申入れにもかかわらず、一向に目的を達しないので、最近ではついに合法的実力行使を決議しているが、合法的実力行使というような珍妙なものがあるのか。実力行使を制限、制約し、法文化したのが法律ではないのか、民同系労組の合法的実力行使とは、どのようなことをやろうとしていると政府は情報を得、又、それにどう対策をたてているか。
二 「実力行使」の言葉…
答弁内容
一 合法的な実力行使という言葉の正確な意味や、これに関する格別の情報は、政府としては承知していない。
実力行使という名称のいかんにかかわらず、政府としては、労働運動の実体について、法の禁ずるものはこれを取締り、合法なものはこれを労働法規の趣旨に照らして保護助成の方針をとりたいと考えている。
二 お説の昨夏の国鉄の問題は、いわゆる実力行使という言葉とは何の関係もないのであつて、あれは行政整理なの…

日発の不正事件に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第164号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 日発に対する不正事件が、関係筋から調査を提起されて、衆議院の考査委員会が調査を開始されたと伝えられたが、このことは事実か。何故政府が自発的に取り上げないで、関係筋の示さに基かねばならなかつたのか。
二 これは、国民の大きな疑惑を呼んだ事件であるから、政府においてこの事件の真相を発表されたい。 関係筋の示さは真実性がなかつたのか如何。
三 この事件について、田中

(注)玄氏は、日発か…
答弁内容
一 日発事件を衆議院の考査委員会が調査を開始した動機については関知していない。
二 日発事件については確たる搜査の端緒を得ていないので、搜査を開始していない。
三 田中

(注)玄氏が日発から金員を受けたとの事実についても調査していない。
四 特別審査局員には竹内

(注)

(注)という者はいないが、元同局第二課勤務事務官竹田

(注)

(注)がかつて覚書該…

占領軍と日本人とに関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第168号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
敗戰、占領下、そんなことでは解釈しきれぬ不快な昨今、占領を口実としたあまりにも不当な日本民族や、日本の政治経済産業への干渉に我慢のならない気持のわくのを禁じえない。
国会開会中にポ政令の公布による国会審議権の無視、議員の質問に対する関係方面を逃げ口上にした答弁、労働者の集団行動、思想に対する制限、農村供米への強圧等、日本国内法規には解しえない違法行為の公然化等、実に独立を奪われた自由人として憤激…
答弁内容
「ポツダム」宣言の受諾によつて、無條件降服をしたわが国として、占領政策に対し、誠意を以つて協力すべきは当然であるが、これを口実として政治、経済、産業等の上に不当な干渉を加え、又は真面目で建設的な思想、言論、出版等を抑圧しているような事実はなく、従つて、そのような理由によつて、犯罪が激増しているとは到底考えられない。しかしながら、占領政策に対する虚僞又は破壞的な批判、交渉等に名を借りる惡質な集団暴行…

「占領余りに長し」といらだつ日本人対策に関する質問主意書

第9回国会 衆議院 質問主意書 第169号(1950/12/02提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一 ポツダム宣言第十條には「われ等は、日本人を民族として、奴隷化せんとし、又は国民として滅亡せしめんとするの意図を有するものに非ざるも……中略……日本国政府は、日本国国民の間における民主主義的傾向の復活強化に対する一切の障碍を除去すべし、言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立せらる可し。」とあり、又第十二條には、「前記諸目的が達成せられ、且つ、日本国国民の自由に表明せる意思に従い、平…
答弁内容
一 講和の遅延は、国際情勢によるものである。民主主義諸国が講和促進のため努力していることは、周知のとおりである。
二 日本は占領下にあるが、日本人は捕虜ではない。
三 世界人権宣言は、国際連合第三回総会で採択されたが、国際連合加盟国中ソヴイエト連邦その他の共産主義国だけは、表決の際棄権してこの宣言に参加していない。日本は、もとよりこれに参加していないが、その精神はわが憲法にも十分とり入れられて…

錫の輸入に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第1号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
世界再軍備時代の到来とともに最も騰貴のはなはだしかつた商品は、ゴムと錫だといわれているが、日本では今後の錫の必要量をどの位に見積り、その幾割位入手しているか、又これらの錫をどのように使つてゆくつもりか。
日本は、錫の買入れを通じてどの位の騰貴率で、どの位の量を確保したか。
右質問する。
答弁内容
錫の年間需要は大体二、五〇〇トン程度であり、差当りにおいては在庫及び生産を合せて、著しい不足はないものと考えられる。
民間貿易になつてから、輸入はしていないが昭和二十七年度以降の需給を見込んで、明二十六年から輸入を開始したいと考えている。
輸入については、鉱石及び地金両建としたい。
右答弁する。

中・ソ友好同盟条約に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第2号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本国政府は、中・ソ友好同盟條約についてどのような見解をもつているか、又閣議等正式の政府機関で、右條約に対してとる日本の態度について論議したことがあるか、ないならば、なぜないかを明示されたい。
右質問する。
答弁内容
政府は、中・ソ友好同盟條約そのものについては、見解を述べる立場にないが、日本からの侵略行為ないし攻撃を予想するような規定が設けられているのは、遺憾である。
右答弁する。

対日講和の予備交渉の経過に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第3号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
対日講和の予備交渉は、極東委員会構成国の間でどのように進められているか。これに対する日本国政府は、どのような情報を入手しているか。詳細に発表されたい。
右質問する。
答弁内容
対日講和の予備交渉については、一般に報ぜられているところ以外には情報をもたない。
右答弁する。

農業協同組合の貯金支払停止に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第4号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
貯金支拂を停止した農業協同組合は全国で四〇〇、貯金支拂制限が七〇〇件と、昭和二十五年十一月初めに報ぜられていたが、これらの統計は年末をひかえてどう変つているか。又これらの影響は農民に対し、且つ、農業生産に対しどのような弊害を與えているか。これに対して政府はいかなる対策をたてたか。
右質問する。
答弁内容
今春以来貯金の支拂を停止又は制限した農業協同組合は、漸次減少し、組合経費の刷新が行われている。これら不振組合の再建を図り、また、来春再び今春のてつを踏まないようにするため全国及び各地方に、関係団体によつて自主的に農業協同組合経営者対策協議会が設置され、不振組合の整備再建計画の樹立実行を指導するとともに、このでき秋の收納期を控えて出資増加、貯蓄の増強、資金の計画的運用の実行を指導し、極力自力再建の方…

農林中央金庫の農業協同組合に対する融資に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第5号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
農林中央金庫が貯金支拂資金として七〇億、別に事業資金として四〇億を農業協同組合に融資し、農業協同組合の危機を切り抜けようとしたが、以上の金はどのように配分され、農民にどのような影響を與えたと思うか。又このようにして救わねばならなくなつた農業協同組合の危機の原因は何によると思うか。その原因及びこれに対する政府の対策如何。
右質問する。
答弁内容
一 農林中央金庫は、今春来現在までに農業協同組合の貯拂資金として約九〇億円を都道府県信用農業協同組合連合会及び市町村農業協同組合に融資し、また、農林水産物集荷資金その他の事業資金として約一〇〇億円を所属農林水産団体に融資したが、これらの融資により農業協同組合の貯拂を確保し、また、農林水産物の有利なる販売等により農家経済を相当ひ益したものと考えられる。
二 春先から夏にかけて農業協同組合の貯拂資金…

在日朝鮮人対策に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第6号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
在日朝鮮人に対する政府の対策を承りたい。
右質問する。
答弁内容
政府としては、人の人種、信條、性別、社会的身分又は門地によつて差別的待遇を行うことは毛頭考えておらず、在日朝鮮人についても、この点全く同様であるが、いやしくも法令に違反する行為があれば、その状勢に応じ適宜取締を行うこともちろんである。
右答弁する。

国連に対する日本国政府の認識に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第7号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
吉田総理とその一党は、二こと目には「国連協力、々々々々」と口走るが、国連では、米・ソの対立はなはだしく、総会での深刻な対立をそのまま反映し、安全保障理事会中心が総会中心主義に移行しようとしている。米・ソ二大陣営の分裂抗争はますます加重され、二つの世界が武裝対立的な傾向を濃くし、解決点を見出すにも相当困難であると報ぜられている。日本国政府は、米・ソの対立をどのように理解し、国連の今後についてもまたど…
答弁内容
民主主義諸国と共産主義諸国との対立の基本的な点についての政府の見解は、これまで十分明らかにして来ている。「国連協力」とは、国際連合に対して協力することであつて、「向米一辺倒」というようなことではない。
米英国の意見不一致の点は何々かについては、政府として見解を述べる立場にない。
右答弁する。

朝鮮の内戦に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第8号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
北鮮の北辺、満鮮国境周辺より国連軍が中共軍に追われてどしどし敗退しているが、この内戰に対して日本国政府はどのような見透しをもち、今後日本はいかに対処しようとしているか。
右質問する。
答弁内容
朝鮮における事態について、政府は、その見透しを述べる立場にない。国際連合に対する協力に関する政府の方針には変りない。
右答弁する。

中共の経済的、軍事的実力に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第9号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中共の経済的、軍事的実力はどの位なのか、日本国政府はこれらのことを知るためにどのような努力をしているか。
右質問する。
答弁内容
主として日本の新聞、雑誌、刊行物等によつて、調査しているが、中共の経済的、軍事的実力について適確なことはわからない。
右答弁する。

マッカーサー声明と日本国憲法に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第10号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
マツカーサー元帥が昭和二十五年一月元旦に出した声明によると「前略、日本の進むべき道は決まつている。日本はただ憲法に明示された道を迷わずにひたすら前進すればよい。」といつているが、本年度は警察予備隊の創設と武裝(軍隊化)訓練の強化、レツト・パージによる(非協力を名とした)追放、一般投票による民選議員(日共幹部国会議員)の追放、逆な人々の大量追放解除、国会開会中のポ政令による国会審議権はく奪等々、日本…
答弁内容
昭和二十五年一月一日に出された声明中御指摘の部分は、憲法が最高法規として嚴存する以上、当然のことであり、政府としても、もちろん「憲法に明示された道」を前進しているわけである。なお、占領下にある今日、連合国軍最高司令官の指示、命令に従う義務があることはいうまでもない。
御指摘の諸措置は、すべて右の趣旨に則つたものであつて何ら違法不当のものとは考えない。
右答弁する。

ゴムの輸出入等に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第11号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年度は、ゴムをどこからどの位の値段で、どの位買い入れていたのか。又それらのゴムをどのように消費していたか。ゴム製品中、国内消費と加工して輸出する割合はどうなつていたか。同時にゴム産業一箇年間の結果より見て、日本の経済再建にいかようの利益を與えたか。更に最近の世界再軍備時代の到来とともに、今後の日本のゴム買入れはどのような影響を受けるか。
右質問する。
答弁内容
一 輸入について
本年一月より十月までの地域別の生ゴム輸入数量は、約四〇、〇〇〇トンに達している。
買付価格は、海外相場の変動に伴つて多大の変化があつた。生ゴムの海外相場は、本年初頭以来逐次上昇し、特に朝鮮動乱ぼつ発以後は予想外の暴騰を示し、現在は一ポンド当六十仙(一トン当約四十八万円)であり、日々の騰落が極めて激しい状況である。
二 消費について
本年一月 ― 十月の生ゴム消費は、製品別…

占領下の日本における世界人権宣言に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第12号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
世界人権宣言は、占領下の日本においても適用されているか。
右質問する。
答弁内容
世界人権宣言は、一九四八年(昭和二十三年)十二月十日、パリーにおける第三回国際連合総会において採択されたもので、前文と三十箇條からなつており、この宣言の前文によると、国際連合の加盟国が、国際連合と密接な協力を保ちつつ人間の権利と基本的な自由を尊重し、これを遵守するためにあらゆる有効な措置を講ずることを誓約して、国際連合総会がこれを布告したものであるが、その條項は、すべての国の人民およびすべての国家…

政府の国連協力強化に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第13号(1950/12/10提出、24期、会派情報無し)
質問内容
政府は、事ごとに国連への協力を強化するといつているが、国連への協力とは一体どのようなことを、どの位の費用で、どのようにやつているのか。このようなことをやつた結果、今後の日本はどのような利益を受けるのか。
右質問する。
答弁内容
わが国の現状においてできうる限りの協力をなすことであり、国庫の負担にはなつていない。世界の平和を守ることをその使命とする国際連合に対して、日本が協力をするのは、平和愛好国家として当然であり、世界の平和が確保されることは、日本の利益でもあることは、いうまでもない。
右答弁する。

中華人民共和国の土地改良に対する情報入手に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第16号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会提出の質問主意書に対する政府答弁中「趣旨のような情報は、主として日本の新聞、雑誌、刊行物等から得ている。」とある。そこで改めて次の点については質問する。
右情報を、日本国政府の適当な機関で、整理して日本の土地改革の資料の一助とすべく発表する意思はないか。
右質問する。
答弁内容
特に発表する意思はない。
右答弁する。

見返資金の貸與条件に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第17号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会提出の「見返資金の貸與條件に関する質問主意書」に対する答弁中「償還期限及び担保、実情に応じ個々に決定する。」とあるが、「実情に応じ。」がわからない。
そこで改めて次の点について質問する。
実情に応じて適確だと認定され、あるいはその逆の認定もされる。適確、不適確を実情に応じ決定するその基準は何であるか、その條件が知りたい。
又その條件を決定するのは個人か、委員会か。委員会であるならば…
答弁内容
一 償還期限については、耐用年数、收支並びに資金繰の見込等を勘案して定める。
二 担保については、債権を保全するため適当な担保を定める。
三 貸與の條件を決定するのは、大蔵大臣である。
右答弁する。

占領軍と日本人との関係に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第18号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会提出の質問主意書に対する政府答弁中「真面目で建設的な思想、言論、出版等を抑圧しているような事実はなく。」うんぬんとある。
そこで改めて次の点について質問する。
この逆の思想、言論、出版等の活動が続けられている事実があるか。その事実ありとすれば、それをいかに処置したか。
右質問する。
答弁内容
占領政策に対する虚僞又は破壊的な批判にわたるごとき言論出版に対しては、現在嚴重な取締を行つているのであつて、このような事犯についてはすでに相当数を起訴しており、有罪判決を言い渡されたものもある。
右答弁する。

朝鮮内戦と日本人の生死に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第19号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会に提出した質問主意書に対する政府答弁中「朝鮮動乱以来、連合国軍の発する労務要求書に基いて政府が、提供した労務者(L・R労務者)で朝鮮に行つている者がある趣であるが何人あるかは不明である。」となつている。
そこで改めて次の点について質問する。
政府が不明であると回答するに至つては不謹愼、不誠意この上ない。日本人の現住するところ、日本人の労働するところ、すべて日本人の生命、財産を日本国政…
答弁内容
本件については、さきに昭和二十五年十二月八日答弁第一四八号をもつて、答弁したごとく、朝鮮事変以来、連合国軍の発する労務要求書に基いて、政府が提出した労務者(L・R労務者)で朝鮮に行つている者がある趣であるが、何人あるかは不明である。
右答弁する。

中華人民共和国との講和条約に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第20号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会提出の質問主意書に対して、政府は、「一部の国が日本との講和を希望しない場合は、いわゆる多数講和もやむを得ないと考える。」と答弁している。
そこで改めて次の点について質問する。
一部の国が日本と講和を希望しない場合は、という場合があつたのか。又一部の国とはどのような国で、その国々が日本との講和を希望しないと断定するような資料が日本政府にあるのか、明確な答弁を望む。
右質問する。
答弁内容
「一部の国が日本との講和を希望しない場合は、」というのは、当然将来のことについて言つているのである。いわゆる多数講和は、いわゆる全面講和に対していわれるのであつて、一国でも日本との講和に反対してこれに参加しない場合は、日本として講和に応じないというような主張に対して、一日も早く、一国とも多くの国と講和したいという趣旨に出るものである。
右答弁する。

宮城県栗原郡の早場米供出に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第21号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会提出の質問主意書に対する政府答弁中「回答到達次第御答えする。」とある。
そこで改めて次の点について質問する。
その回答は、いつ頃くるのか、又その回答をとるために政府はどう手配したか、具体的に示めされたい。
右質問する。
答弁内容
この件に関して十二月六日宮城食糧事務所を通じて調査をしたところ、左の通り判明したので回答する。
一 早場米供出農家戸数  六、九三五戸
二 早場米時期別供出実績及び金額

奬励金対象分
期 別
数       量
石 当 り 單 価
(含 奬 励 金)
支  拂  金  額
第 一 期

二六三・二
五、二五〇円
一、三八一、八〇〇円
第 二 期
六、三五五・四…

国内治安に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第22号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会において提出した「占領余りに長し」といらだつ日本人対策に関する質問に対して、「民心を平靜にするためには、国内の治安を確保することが最も大切であると考える。」と答弁している。
そこで改めて次の点について質問する。
その国内治安確保に関する具体的施策と、その実行の成績を承りたい。
右質問する。
答弁内容
現在国内の治安を確保するためには、関係官公庁間において互に協力してその万全を計ることに努めている。
殊に最近各地において集団的暴力行使事件の発生を見つつあることは誠に遺憾であるが、その対策としては交渉に名をかりる集団暴行行為など惡質な暴力事犯に対しては嚴重な取締りを行うなど適宜な措置を講ずるとともに国内警備力の効果的使用についても努力を拂つている。
その結果、現在のところ一応の成果を挙げ得てい…

前大戦の原因と相手国に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第23号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会に提出した質問主意書に対する政府答弁は、横着至極であつて人間的良識ある人の言かと疑いたくなる。
そこで改めて次の諸点について質問する。
第二次大戰とはいつからいつまで、どこどこの国と、どこどこの国とによつて戰われた戰争であると、政府は了解しているのか。
更にその戰争の当初は、何が原因で、何国との戰であつたかと政府の見解を聞くのであつて、史実に関する質問ではない。
政府が史実と解し…
答弁内容
史実に関する質問であるから、政府として答弁すべき筋合でない。
右答弁する。

対日講和条約の締結国に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第24号(1950/12/12提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会に提出した質問主意書に対して「日本と戰争状態にある国とは、いずれも、平和條約を締結しなければ平和関係が回復されない、」と答弁している。
そこで改めて次の諸点について質問する。
政府は戰争状態にある国々は何々国だと解しているのか。又それらの国々に対する平和関係を回復するについてどのように善処しているのか。
善処できぬというのか。善処しないというのか。
先国会に提出した質問主意書の趣…
答弁内容
日本から宣戰し、又は日本に対して宣戰した国については、政府のもつている資料によれば、左の通りである。
一 日本から宣戰したもの
アメリカ合衆国(フイリツピンを含む。)、英連邦
二 日本に対して宣戰を通告し、又は宣戰したことが公報により確認されているもの
アルゼンテイン共和国、べルギー国、ボリヴイア国、ブラジル国、チリ国、コスタリカ国、キユバ国、ドミニカ国、エクアドル国、エジプト国、サルヴア…

池田大蔵大臣の渡米に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第25号(1950/12/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
池田大蔵大臣の渡米の目的は何であつたか。その目的達成のために、いかなる策をたて、その策のうちうまく行かなかつた点は何々か。又蔵相今回の渡米費用はどの位でどこが負担したのか。
右質問する。
答弁内容
池田大蔵大臣の渡米の目的は、米国官民に対して日本経済の実情を説明し、日本の経済安定復興に関する諸問題の解決を促進するとともに、外資導入の基礎を固めることにあつた。
このため、大蔵大臣は、米国の朝野各方面の有力者と最善を盡して折衝懇談を重ねたのであつて、その目的は充分に達成せられている。
大蔵大臣の渡米旅費は、九一五、六七四円であり、行政部費中の海外出張その他海外拂関係諸費から支出された。
右…

終戦処理費に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第26号(1950/12/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
戰い終つて数年、敗戰日本も講和の遅きをうんぬんされるようになつてきた。占領軍の中核的存在であつた米軍の数も、めつきり最近では激減しているのに、終戰処理費はどうして減らないのか。
右質問する。
答弁内容
終戰処理費は、專ら占領軍の要求に応じて支出されるものであつて、現在のところ関係方面から、この経費の減少に関して何らの指示も受けていない。
右答弁する。

国連協力の具体化に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第27号(1950/12/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
「日本は、自由国家群とともに、世界平和に貢献しようとする意思を明確に表現することによつてのみ、安全保障が得られる。それゆえに国連の軍事措置に可能な範囲で協力する。」と、七月十四日の施政演説で、吉田総理は述べているが、その後、国連の軍事措置に、可能な範囲でどのように協力したか。
右質問する。
答弁内容
朝鮮動乱ぼつ発以来、物資の調達、サービスの提供等について協力し、その契約高は、すでに相当の額に達している。
右答弁する。

施政演説の真意義に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第28号(1950/12/13提出、24期、会派情報無し)
質問内容
吉田総理は、七月十四日の施政演説において、「早期講和のため国民及び政党は大同団結しなければならない。」と説いているが、院内政党は大同団結どころか、自由党の内紛、参議院での自由党吉田政権への反ぱつ等、院外では競輪騒動、職安デモ、レツド・パージ反対闘争、か酷な徴税に抗しての日鮮人の示威運動、さては吉田政府手飼いの民同労組の合法的実力行使宣言とその闘争等、吉田総理の説とは、逆の結果のみが現われているが、…
答弁内容
施政方針演説は單に儀礼的なものではなく、変転する国際、国内社会事象に対する政府の最も正確と確信する情勢判断に基き、当面の問題に対する政府施設の根本方針を明かにするものである。
政府としては早期講和を行い、自由なる国家の自主性を回復し、世界平和に貢献することは良識ある国民多数の熱望するところであると信じ、これがために小異を捨て、政治及び経済界の安定に全力をつくすべきものと考える。
右答弁する。

消費者米価引上げ反対闘争に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第29号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
現在、街では消費者米価値上げ反対のために、主婦たちが中心になつて街頭署名運動をやつている。政府はこの運動に対してどのような見解をもつているか。
署名者の数を幾百万とか、あるいは一定数を揃えたならば、この運動者たちの主張を聞き入れるつもりでいるのか。
又あるきまつた程度の額の値上げ反対等、その金額いかんによつては、この人たちの主張を取り入れるつもりか。
右質問する。
答弁内容
主婦たちが街頭署名運動を行い、消費者米価の値上げに反対するのは無理からぬ処と考えられるが、政府としては従来ともこれら署名運動の目標の根本精神を考え、消費者米価の値上げを最少限に止めるため、最大の努力を拂つてきており、署名運動の内容いかんによつて政府の努力やその結論に変更があるとは考えられない。
右答弁する。

追放解除に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第30号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
松本治一

(注)君、鳩山一

(注)君、河上丈太

(注)君等が、先般の追放解除の際解除漏れになつた原因は何か。
今般の追放解除者も非解除者も五十歩百歩の差ではないのか、追放解除の遅れた基準はどこにあるのか。
又十八万余に上る非解除者達は、いかようの客観情勢のもとに、時期的にはいつ頃この人たちの追放解除が問題になるのか。
右質問する。
答弁内容
一 公職追放の解除漏れの原因等解除のてん末については、お答えできない。
二 将来の追放解除の時期については、目下のところ判明しない。
右答弁する。

国論の統一に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第31号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本国民が、何かの問題を中心にして国論の統一、帰一するときがあると、吉田自由党政府は思うか。又そのようなことを望まねばならないことを予想し、何の問題を中心に国論を統一、帰一するために、日本国民をどのように指導してゆくつもりか。その場合、共産党に対する対策はどう変つてゆくか。
右質問する。
答弁内容
国論の統一をみることは、望ましいことであるが、指導や強制によつてその統一をはかるようなことは考えていない。
右答弁する。

行政の簡素化に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第32号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
歳出節約の面より、昭和二十六年度行政の簡素化、剩員とうたということについての政府案というものが出ているのか。又つくるつもりか。
つくるならば、いつ頃政府のいかなる機構でつくるつもりか。
右質問する。
答弁内容
行政の簡素化については、政府においてかねて有効なる措置を講じつつあるところであつて、行政運営の合理化及び能率の向上並びに経費節約の見地から今後とも引き続き行政機構の簡素化を行いたい考えである。そのための具体案については、目下行政管理庁を中心として研究している。
右答弁する。

善隣友好政策に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第33号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の外交政策とは、遠国と交り近国と争うというような態度であるが、これは日本のために改めねばならない。この点に関しては吉田首相としても同感だといわれるであろう。そこで問題が起るのだが、善隣友好の中に、惡隣(惡い隣国)という国柄が日本の隣にあると思われるか。思うならば惡隣とは何々国であり、それらの国々はわが国にとつてなぜ惡い隣国なのか。
具体的には地理上より、ソヴエト同盟社会主義共和国連邦のシベリ…
答弁内容
日本は、現在、一切の外交機能を停止せしめられているから、外交政策といわれるようなものはもたない。しかし、われわれは常に平和と自由と正義に寄與するき然たる決意をもつて、国際関係に対処すべきであると考える。
右答弁する。

たばこ民営問題に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第34号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
たばこ民営問題について、つくられた調査委員会の構成はどうでどの位の費用で、どのような活動をしているのか。
又同委員会の答申はいつ頃結論が出る見透しがあるのか。
右質問する。
答弁内容
臨時專売制度協議会は、大蔵大臣の諮問機関であつて、構成員は左記のとおりである。


(注)田英雄
荒井誠一

(注)
秋山孝之輔
石川一

(注)


(注)

(注)彌
円城寺次

(注)
川野芳滿
木内信
小坂善太

(注)
島村一

(注)
高橋

(注)太

(注)

(注)田十一

(注) …

食糧の配給と供出制度に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第35号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
食糧の供出と配給制度は、戰時中から行われている惡いやり方であるが、政府はこの制度に根本的変革を加える意思はないのか。
若しあるとすれば、先ずどのような点を改め、いつ頃からそれをやるつもりか。
又農林、大蔵、安本三者一致の構想として「来年の夏作からの麦の供出をやめ、その結果同年十一月以降の麦の配給をも取り止めて、主食の供出と配給とは米だけにし、その米の配給量は一日一合五勺という目標にしたい」。と…
答弁内容
食糧の供出配給制度は、乏しい食糧を国民に公平に配分し、それによつて物価、賃金の安定を図ろうとするものであつて、食糧不足期における国民生活安定のための不可欠の措置である。しかしながら供出は農家に対し農産物の販売を強制する面があり、配給制度は消費者に主食の種類の選択権が與えられず、しかも消費規正を伴つているので、食糧の需給が緩和、安定するならば、そうした制度は改められるのは当然である。したがつて、政府…

超党派外交と社会党の態度に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第36号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
一時やかましくいわれた超党派外交と吉田自由党政府とはどのような関係があつたのか。
又超党派外交に対して社会党が乘り気にならなかつた原因はどこにあると思うか。
右質問する。
答弁内容
今後の日本にとつて最も重大な問題である外交関係の処理については、あらゆる党派的対立をこえて、全国民的立場からこれに当ろうとするいわゆる超党派外交が望ましいものであることはいうまでもない。しかしながら政府みずから進んでことさらこのような世論の造成、推進、指導等に当るということは考えていないし、又、かかることは不可能でもあろう。
なお、本件に関する社会党の立場については、政府として回答の限りでない。…

臨時物資需給需給調整法に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第37号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
通産省では、消費物資規制法案(仮案)なるものを作成中ときくが、法案の名称はなんというか。
この法案と現行臨時物資需給調整法(来年三月失効)との違う点は何々か。又臨時物資需給調整法は来年三月で失効せしめるつもりか。
右質問する。
答弁内容
消費物資規制法案については、通商産業省において右法案作成の具体的事実はない。
臨時物資需給調整法に関しては、同法は昭和二十六年四月一日をもつて失効するが、国際情勢の変化に伴う諸点の状況から、同法の有効期限の延長の可否については目下愼重に検討中である。
右答弁する。

原綿輸入に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第38号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本の原綿輸入経路はどうなつているか。又原綿の輸入量、価格、買入先等は何国か。
又最近特に原綿輸入促進を要請する実業家が多いと聞くが、右の事情はどうなつているか。
右質問する。
答弁内容
一 原綿輸入経路
イ 政府輸入
終戰以来二十五年一月輸入貿易管理令による民間輸入実施までの原綿の輸入は、全部政府自身が直接海外輸出業者から原綿を買付ける方式によつて行われ、実務は臨時通商業務局(業務局発足までは纎維貿易公団)が当つていた。二十五年一月民間輸入実施後も民間輸入と平行して米綿についてだけはこの方式によつてきたが、昭和二十六年一月米綿輸入についても民間輸入方式により行われることになつ…

鉄鉱石及び粘結炭に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第39号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
中共地域より鉄鉱石及び粘結炭を輸入する場合と、米国より右品目を輸入する場合とでは、価格上どの位の差があるか。
右質問する。
答弁内容
一 鉄鉱石について
昭和二十五年下半期において中共地区から輸入された鉄鉱石は、北支地区の利国金嶺鎭鉱石(鉄分五六%)約二万トンで、その輸入価格はCIF約一〇ドルであつた。これに対し米国鉄鉱石(鉄分五八%)は目下契約中であるが、CIFで約二一ないし二二ドルである。なおアラスカ鉱石を輸入する場合には、CIF約一四ドルである。
二 粘結炭について
昭和二十五年下半期において中共地区から輸入された粘…

ポンド地域諸国における高率関税設定と日本貿易に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第40号(1950/12/14提出、24期、会派情報無し)
質問内容
ポンド地域諸国における高率関税設定の結果、日本貿易はどのような影響を受けているか。品種別的にはどのような品種が高率関税の対象になつているのか。又高率関税の設定に対して日本国政府はどのような処置を講じているか。
右質問する。
答弁内容
一 最近におけるポンド地域諸国の関税率引上げ状況は次のとおりである。
南ア連邦は、昨年八月二十五日に羊毛製品の輸入税を従価一〇%から五〇%に、綿製品の輸入税を従価一五%から三五%に引上げた。
インドは、昨年十一月八日から綿花の輸出税を一俵(四〇〇ポンド)当り一〇〇ルピーから四〇〇ルピーに引上げ、従来無税であつた落綿及び羊毛にそれぞれ従価五〇%及び三〇%の輸出税を新設し、更に十一月二十日からジユ…

労働協約の締結に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第42号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
労働協約の締結率は、終戰後今日までどのように推移しているか。労働省では、六月から八月までの三箇月間にわたつて全国的に協約締結の促進運動を展開したが、何の必要から右ようのことをやらねばならなくなつたのか。又その促進運動の方法、結果はどうであつたか。今後どの位の期間内に所定の目的を達するか。
右質問する。
答弁内容
一 終戰後の労働協約締結率
協約被適用組合比率
昭和二十二年六月末
二四・〇%
(海員組合を除く。)
十二月末
四六・一%
昭和二十三年六月末
六二・八%
昭和二十四年六月末
五六・一%
(公務員を除く。)
昭和二十五年五月末
三七・二%
(   〃    )
(昭和二十年、二十一年については、十分な信頼性のある統計がない。)
二 労働協約締結促進の必要性について …

日本農業の機械化政策に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第43号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
日本農業機械化のためには、何が一番障害になつているか。又機械化促進に関して農林省には一定の方針がたつているのか。日本の現在の農業構造のもとでは、どの位の性能のトラクターが最適で、耕地面積はどの位がよいか。このトラクターのもとに最も模範的に経営されている農家があるか。
右質問する。
答弁内容
一 農業機械化の障害
わが国農業機械化の促進のため障害となつているものは、経済的條件としては農家経営資本蓄積の貧困と融資上の困難、経営規模の零細性、農機具修理及びサービス施設の不足、耕地の分散と区画不整等、技術的要因としては水田稻作経営を主体とするわが国農業の特殊性、農業機械化技術の試験研究の遅れ、すなわち適切な農機具の創出、耕種方式の改革に未完の部分を残していること、且つ、機械化技術が農業生産…

レッド・パージに関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第44号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
各種産業からレツド・パージされた人々はどの位か。(官庁関係の追放者をも含む。)
又レツド・パージをやつた業種は何々か。レツド・パージの目的は何であつたのか。レツド・パージ後の各種産業の状態はどうか。追放者たちは最近どのような生活状態か。追放者に対する政府の対策はどうか。
右質問する。
答弁内容
一 昨年夏以来産業界において行われたいわゆる「レツド・パージ」なるものは、経営者が、その該当者がいつ、いかなる破壊を産業に加えるかも知れないという危險を顧慮して、自主的に企業を危險から防衞しようとする考慮から行つたものであると了解している。
二 整理は、新聞放送、電気産業、映画、日通、石炭、金属鉱山、石油、私鉄、車両、造船、鉄鋼、自動車、印刷出版、電工、化学、機器、電線、非鉄金属、食糧、纎維、医…

食糧事務所員のから出張に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第45号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年北海道で問題になつたように、食糧事務所員がから出張で相当の穴をあけ、人件費をかさませているが、本年度はこの種の不当支出はどの位で、どのように帳簿上のつじつまを合わせたのか。又今後どのように対処してゆくつもりか。
右質問する。
答弁内容
北海道外二十八食糧事務所が、昨年検察庁の取調を受けた事実があるが、当庁としては、監査途中発見した重複出張は全国で四二四件、内日額旅費該当八七、二〇一円、普通旅費一四六、一一三円計二三三、三一四円となつた。
右は直ちにその原因によつて過誤拂の整理をなさしめたとともに、今後一層内部指導と監査の徹底をはかり、過誤拂発生の防止と発見とに努め、かかることのないように致したい。
右答弁する。

米の百万石輸入計画に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第46号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
米の輸入は、本年も非常な努力を拂つたにもかかわらず、約七十万トンの輸入を見ただけではないか。
来年度は百万トンの輸入計画をたてているようだが、世界各国が軍備拡張に乘り出し、戰略物資の買占めに狂奔している現在、百万トンはおろか、七十万トンの買付けも無理ではないか。百万トン買入予定、各国の数量、方法等具体策を聞きたい。
右質問する。
答弁内容
昭和二十六会計年度の予算編成に当つて、輸入補給金算出の基礎となつた米の輸入予定量は、九〇万トンであり、その内訳は次のように想定されており、今後もこの計画のもとに実施の予定である。
ビ ル マ
一五
万トン
シ ヤ ム
四〇

そ の 他
二五

香   港


エ ジ プ ト
一〇

ブ ラ ジ ル


台   湾


ア メ リ カ …

米の中間経費に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第47号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
生産者価格五、五二九円、消費者価格七、三〇〇円とすれば中間経費は一、七七一円となるが、この一、七七一円中には早場米や超過供出の報奬金がどの位含まれているのか。又それらを差し引いて純中間経費の内訳はどうなつているか。その内訳のうちどれが一番不用で、節約の可能性があるか。
右質問する。
答弁内容
二十六年一月より適用される主要食糧の消費者価格は、二十五年産と二十六年産(予想価格)の各々を原価計算して算出されたものをプールして決定されたものであつて、米の生産者価格石当五、五二九円と新消費者価格との差額は直ちに中間経費とならない。その構成中間経費は次の通りである。
昭和二十五年産米
昭和二十六年産米



生産者価格(包裝込)
五、五二九・〇〇
六、一〇一・〇〇
等  …

米の輸送と配給に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第48号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年度は、越後米を大阪へ、肥後米を東京へどの位運んだか。又この場合石当り運賃諸かかりはそれぞれどの位違うか。又どうしてこのように地理的條件を無視した納得しがたい米の輸送をしなくてはならないのか。
来年度もまた本年度のようにやるつもりか。
右質問する。
答弁内容
二十五年産米については、今まで越後米は大阪へ五一、〇〇〇トン輸送することにしている。これは米食率の平均化から見て、日本一の搬出県からは京浜方面以外にも、京阪神方面等にも、輸送するのは通常の順路である。
肥後米は東京で試験研究のため、僅かに二十六俵を運んだもので、特殊のものであるので、われわれとしても普通の配給用の米をかかる地理的條件を無視した輸送をする意思はない。
なお、運賃諸かかりは全国一本…

陸稲の作付面積著増に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第49号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
農林省は、十月二十日現在二十五年産米予想收穫高を六、二八七万五、一〇〇石と発表した。その内訳は、水稻は前年よりも二九万六、二〇〇石(〇・五%)を減じ、陸稻は逆に六三万七、一〇〇石(六・八%)を増している。理由は作付転換によつて陸稻の作付面積が著増したからであると報じているが、陸稻はどのような條件の下に、どの地方で作付面積が著増したのか。陸稻の作付面積の著増した土地の前年度作物は何であつたか。
右…
答弁内容
昭和二十五年の陸稻作付面積は、一三四、九七〇町歩であると推定された、この作付面積は、前年のそれに対比すれば二一、九三〇町歩(一九・四%)の増加である。このように増加した理由は甘しよの供出割当制の徹廃、米の供出割当高増加及びそ菜の値下りに伴う作付転換が原因であると思われる。統計によれば、昭和二十五年度においては甘しよの作付面積が著減しており、前年比四三、一二〇町歩(九・七%)の減少となつており、甘し…

経済安定本部の国民所得算出方式に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第50号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
経済安定本部の国民所得を算出する方式はいかなる基準のもとに行われているか。
右質問する。
答弁内容
一 実績推計
昭和二十四年度についての実績推計約二兆八千七百四十七億円が最近のものであるが、その算定方法は次の通りである。

勤労所得
一二、七五九億円
イ 農業については、農林省「農家経済調査」等より一戸当雇傭労賃支拂額を求め、これに農家戸数を乘じて算出した。林水産業は二十三年の当該所得を生産、物価等の統計を用いて延長推計した。
ロ その他(鉱工業等)は労働者「毎月勤労統計」「失業…

国税の滞納に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第51号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
昭和二十五年十二月十四日現在で、国税の滯納額はどの位になつているか。又滯納の原因は何によるか。今までの経験により、このうちのどの位が差押えを必要とするか。
又差押えというものが納税者に與える影響についてどのように考慮したか。
右質問する。
答弁内容
昭和二十五年十一月末現在における国税の滯納額は、税額において過年度よりの繰越額六四七億円、本年度新規発生分四二〇億円計一、〇六七億円である。件数においては、過年度よりの繰越分五一六万件、本年度新規発生分二九九万件計八一五万件となつている。
滯納の原因については、災害病気等による無資力、金詰り、課税に対する不満、他税の圧迫、納税者の怠慢等が考えられる。
なお、最近の特需景気の影響もあつて納税資金…

配給米及び供出米の労働人員と費用に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第52号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
本年度は、配給米操作並びに供出米集荷のために要した延人員、延時間は、どの位か。
又それぞれの費用は実際上どの位使つたか。右作業中どの部門が一番簡素化の必要に迫られているか。
右質問する。
答弁内容
主要食糧の配給は、米穀單独に行われているのでないため、人員、時間、経費すべてについて主要食糧全般の操作のための綜合的なものとしては握される。
本年度の配給操作及び供出集荷に要した延人員、延時間は正確には握することは困難であるが、これを推算すれば延人員約六、〇七五万人、延労働時間五一、六四〇万時間である。
右答弁する。

日米漁港協定に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第53号(1950/12/16提出、24期、会派情報無し)
質問内容
昭和二十五年十二月十四日産業経済新聞には『アメリカと日本との漁業協定考慮』との見出しのもとに、共和党のガイゴードン上院議員(オレゴン州選出)は、十二日国務省は日米間の漁業に関する取きめを考慮中であると次のように言明した。「国務省から私が得た情報によれば、米国の北西部沿岸地方に関連の深い太平洋の漁業に関する日本との協定草案が目下国務省で検討されている。国務省では、これについて北西部の漁業関係者に説明…
答弁内容

(注)山太

(注)氏は、当初、総司令部の指導者渡米計画により米国水産行政の研究のため渡米し、後に政府の依頼を受けて米国と他国との漁業條約に関する調査を行つたのであつて、日米漁業協定等に関する打合せのためではない。同行の国会水産委員は二階堂衆議院議員であつて、国会から派遣されたものでなく、

(注)山氏同様総司令部の指導者渡米計画により渡米し、後に政府の依頼を受けて米国と他国との…

特別二等車の新設並びに三等車の利用者に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第54号(1950/12/19提出、24期、会派情報無し)
質問内容
最近の主要鉄道には、特別二等車が新設されているが、自来、各等車の利用者に対するサーヴィスについてはなはだしい差があるやに見受けられる。たとえば十三時東京発の長崎行は、特別二等車ができるまでは二等車が二両であつたが、特別二等車が、できてからは普通二等車が二両、特別二等車が一両と、つまり三等客が乘れない箱が一両ふえている。そして普通二等車はがらあきになつているが、反対に三等車は満員のために座席がないの…
答弁内容
一 東京十三時発、長崎行急行三五列車には、十一月十七日から特別二等車を連結したのであるが、これは同列車の普通二等車二両の内一両を振替えたのである。
なお、その後、本列車は二・三等共に利用効率がよいので、十二月上旬東海道線に荷物列車が設定され、本列車の荷物車がこれに振替られ余力ができたので、同時に東京 ― 門司間に普通二等車一両、十二月下旬から京都 ― 鳥栖間に三等車一両を増結し輸送緩和を図つてい…

九十九里浜沿岸漁民の損失補償に関する質問主意書

第10回国会 衆議院 質問主意書 第57号(1950/12/22提出、24期、会派情報無し)
質問内容
第九回国会において「連合国関係損失補償に必要な経費」として一億二千五百万円の予算が計上されているが、次の諸点について、政府の所信を承りたい。
一 この経費は、連合軍の演習のため、千葉県片貝をはじめ全国十五箇所の漁場で、漁民がこうむつた損失を補償するものであるが、この種の損失を日本国民の税金で支拂うことは、被害者自身が損害賠償するようなものであり、当然ドルで支拂うべきものであると思うが、どうか。 …
答弁内容
一 本件損失補償の経費については、昭和二十五年七月二十一日の閣議において終戰処理費をもつて支出することに決定したので、その線に沿い終戰処理費業務費として予算を計上し、昭和二十五年十一月九日第九国会において可決成立したものである。
二 損失補償金の配分方法については、その大綱について交付要綱をもつて明示した上実際の配分については、関係県主務部長を負担行為担当官に任命し、国の事務を委任したものである…

※このページのデータは衆議院ウェブサイトで公開されている情報を元に作成しています。

ページ更新日:2024/01/28
データ入手日:2024/01/18

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