質問内容現行癩予防法は、その精神において人権を無視したきわめて非民主的なものと考えられ、且つ、現下の癩行政に適合しない法律として、多くの疑義があるので、次の項目について質問する。
一 癩予防法は、憲法に抵触し、患者の人権を無視した箇所もあり、行使できないと思うが、いかになつているか。
二 現行法により患者を強制収容できるか、又、現在強制収容を行つているか。
三 施設長に与えられている患者懲戒検束権は…
答弁内容一 癩予防法は、憲法に抵触するとは考えない。
二 現行法第三条第一項の規定により、患者をその意思に反して療養所に収容することは可能である。
癩患者の収容については、あたう限り、勧奨により患者の納得をまつて収容するように努め、大部分はこれによつて目的を達しているが、この勧奨に対してもがん迷に入所を拒否する少数の患者については、癩病毒の伝播を防止し、公共の福祉を確保するために入所命令書を交付し、入…