質問内容一 日華条約第三条の私有財産の特別取り決めにつき政府は折衝しているかどうか。
一 折衝中であるとすれば、その具体的経過について明示されたい。
一 政府は、私有財産の問題を早急に解決するため、すみやかに特別取り決めを行なうべきものと考えるが、具体策はどうか。
右質問する。
答弁内容一 特別取極のための交渉を行なうよう折衝している。
二 (イ)昭和二十八年六月在中華民国芳沢大使をして特別取極のための交渉に関する中国側の意向を打診させたが、中国側は消極的態度をとりつづけ、交渉の開始にいたらなかつた。
(ロ)昭和三十年六月七日、在中華民国大使館から正式文書をもつて、交渉開始を申し入れた。
(ハ)同年七月、在中華民国大使館宮崎公使は、外交部李亜東司長と会談、中国側の回答を督促…