和田博雄 参議院議員
1期国会発言一覧

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このページでは和田博雄参議院議員の1期(1947/04/20〜)における国会発言(質問、答弁等)をまとめています。国会活動の統計や役職、質問主意書の数や内容は1期国会活動統計で確認できます。

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本会議発言一覧(参議院1期)

和田博雄[参]本会議発言(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 参議院本会議 第8号(1947/07/01、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 只今総理大臣から現在の経済の状況と、これに対しまする政府の決意につきまして申述べられましたが、私は先般発表いたしました経済緊急対策の立案に当りました責任者といたしまして、この対策の底を流れております基本的な態度、考え方につきまして若干御説明を申上げたいと存じます。  今日の我が國経済が直面しておりまする困難の具体的な事実につきましては、別に提出いたしまする実相報告書によりまして、詳細に御覽をお願いいたしたいのでありますが、いろいろな事実を通しまして、現在の経済危機の根底をなしておりまものは、要するに第一には、過少生産と呼ばれている生産の絶対的な不足であり、第二には、國……

第1回国会 参議院本会議 第9号(1947/07/02、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 私に対しまする御質問にお答えいたしたいと思うのでありますが、官僚機構が非常に大きくなつて來ておる、殊に安本の例を引かれたのでありますが、経済安定本部が、日本の経済の全般に亘りまして、板谷さんのおつしやるように、もつと計画の地についた、そういう立派な計画を立てて、そうしてそれが実際に行われる場合においても、あまり計画と離れないような結果が出まするためには、やはり組織と人は私は要ると思うのであります。御承知のように、今での計画がとかくその実績と離れておりましたのは、計画自身が私は粗雑に立てられました点が最大の原因だつたと思うのであります。(拍手)(「その通り」と呼ぶ者あり……

第1回国会 参議院本会議 第10号(1947/07/03、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 東浦君の私に対する御質問にお答えいたします。一つは農産物價の價格決定においてパリティ・システムを採つたときのウエートと採り方を発表するかどうかということでありますが、これは御承知のようにパリティ方式というものが農業の再生産を確保するという見地から、農業経営に必要な資材の價格と、それからそれに対する農産物の價格との比率というものを基礎にして計算するわけであります。従いまして農業経営に必要ないろいろの資材についての重さというものは、当然考えるべきものでありますが、これは御承知のように、農業経営の要素である資材は非常に沢山の項目がありますので、その一々のウエートについては、……

第1回国会 参議院本会議 第11号(1947/07/04、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 帆足君の御質問に御答いたします。第一番は公定價格の決定は今まで非常に遅れておつた。又あらゆる品物について公定價格を決定するということは事実上不可能であり、これは統制の行き過ぎであるという御意見でありますが、公定價格の決定につきましては、今回は昨日私が御答えいたしましたように、その原則を決めててきぱきと早くやる予定になつております。いずれ第一次の改訂を五日に発表いたしまして、第二次を九日位に、少くとも七月一杯には公定價格の決定、公定價格を決めるのを適当とする主なる商品についてはすべて終えるつもりでおります。緊急対策でも断つて置きましたように物價統制の実のない物までも私達……

第1回国会 参議院本会議 第12号(1947/07/05、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 羽仁さんの私に対する御質問にお答えいたします。  第一点は安本が非常に調査部を持つているということについての御意見でありましたが、私達は行政官廳としまして、その行政を誤まりなくやつて行きますためには、やはりその行政が地に著いた行政であることを必要といたしますので、どうしてもそこに調査部の事務は必要になると思うのでありまして、その意味におきまして官廳には或る程度の調査の機能を持つということは必要欠くべからざることだと考えております。勿論國会におきまする図書館が完備し、又政府の統計が廣く民間の手に入るようになりまして、國会自身として立派な政策的な調査が出來ますように一日も……

第1回国会 参議院本会議 第13号(1947/07/07、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) お答えいたします。第一点は今度の経済緊急対策は、項目の羅列であつて焦点がない。今少しく世界の経済との関連性を考えて、貿易或いはクレジツトの問題をいうべきではないか、こういうお話でありますが、我々としましては経済緊急対策は今の日本の置かれております地位を十分に考え、世界の経済との繋がりも十分に考えた案であります。只伊東さんと意見の違うところは、伊東さんはもう國内においては盡すべき手はすべて打つちやつた。だから要するに外國の方の援助を仰ぐのが筋道ではないかとおつしやるのでありますが、我々の考では、まだ日本の國内において打つべき手を打ち盡しておるのではなくして、外國の援助を……

第1回国会 参議院本会議 第14号(1947/07/09、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 只今の御質問にお答えいたしますが、発表の点でありますが、これは御承知のように只今非常に印刷能力というものがございません。我々は日を次ぎ夜を次いで、できるだけのことをいたしまして、実は新聞社と國会とは殆ど同時に出しておる次第であります。できる先から先から新聞社に出す、それをすぐ國会にも持つて來たのであります。從つて一日遅れて新聞にそれが出たということになつておるのでありまして、我々は全力を、今の能力においてできる限りのことをやつておることをご了承をお願いいたします。決して國会を我々としては軽視しておる者では毛頭ございません。  それからこの白書というものについてのいろい……

第1回国会 参議院本会議 第40号(1947/10/20、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 経済力集中排除法案につきまして、提案の理由を御説明申上げます。  政府は連合國の対日占領に関する基本方策に則りまして、すでに財閥等の解体に著手し、又いわゆる私的独占禁止法を制定実施いたしまして、國民経済の民生的で健全な発達を図るため、その障害となりまする不当な行為を排除し、独占的企業集中体の発生を防止する等の措置を講じておる次第でございます。併し我が國経済の現状を見ますると民主化のための各般の措置が所期通りの効果を挙げまするためには、免ず以て急速に且つ徹底した手段によりまして、いわゆる経済力の集中を排除しなければならない必要を痛感する次第でございます。即ち我が國経済の……

第1回国会 参議院本会議 第45号(1947/11/06、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 川上さんの御質問に対しまして、私に関係いたします点をお答え申上げます。  第一点は、物價の安定帶を昭和九年から十一年の平均に対して六十五倍に認めた理論的な根拠という点でございました。御承知のように、日本の産業は終戰後各産業の間における操業率は非常に異なつております。言い換えますと、回復の程度というものが極めてまちまちなのでございます。片山内閣ができましたときに、物價を安定いたし、インフレーシヨンの促進を押えて行きまするために、その当時の公定價格と実際の闇價格との余りの大きな開き、而も企業の赤字で最早操業もできないような程度になつておりまするのを、ここに新らしい一つの價……

第1回国会 参議院本会議 第48号(1947/11/10、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 私に関しまする寺尾さんの御質問にお答えいたします。  第一点は、追加予算と物價体系維持の問題でございます。今度の追加予算を組みます場合に一番問題になりましたのも物價体系との関係でございます。只今のインフレーシヨンの段階は、私たちの考えによりますと、やはり通貨の増発から來る危險というものを、全力を挙げて防止しなければならない段階だ、かように考えた次第であります。從いまして今回の追加予算の場合におきましても、煙草等の專売品價格の値上げということを私たちは最初はできるだけこれを避けたい、そうしてその上で均衡が取れた財政を、予算を組みたいと大いに努力いたしたわけであります。併……

第1回国会 参議院本会議 第50号(1947/11/12、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○国務大臣(和田博雄君) 中西さんの私に対しまする御質問にお答えいたします。大部分はもうすでにお答えがあつたわけでありますが、價格調整金の使途につきましての御議論につきましては、小坂次官からお答えがあつた通りでありまして、これは結局資本家を擁護しているのではなくして、むしろ経済再建の見地から今の生産の回復程度が各産業によつて非常に違う、殊に基礎的な方で、例えば鉄鋼とい、つたようなものにつきましては、それをそのまま價格改訂をやりますと、非常に高いものになります。そうするとその高いものを使つてやりますと、外の産業のコストも非常に高くなつて、結局價格水準は高度のところに落着かざるを得ないということは……

第1回国会 参議院本会議 第54号(1947/11/20、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 川上さんの御質問に対しましてお答え申上げます。第一点は千八百円ぺースの問題でございますが、これはしばしば本会議におきましても、お答えいたしたわけでありますが、結局インフレーシヨンに対しましては、矢張り物價を安定して、インフレーシヨンそのものの促進を抑止しまするためには、どうしても物價と賃金との悪循環を絶つというごの態度は堅持いたしていきたいとかように考えておる次第でございまして、政府としましては、いろいろ矢張り物價体系の堅持という点につきましては、各種の流通秩序の確立、或いはその他の点について十分の努力をいたす、こういう考えでおりますことを御了承願いたいと思います。成……

第1回国会 参議院本会議 第66号(1947/12/09、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○国務大臣(和田博雄君) 先に本院におかれましては、綜合燃料及び電力危機突破に関する決議を援択せられ、政府の善処を求められたのでありますが、本決議において要望せられる各種の事項に関しまして政府の現に採りは今後探るべき措置につきまして、決議第七項に従い、ここに御報告申上げる次第でございます。  今冬において特に深刻化しました燃料及び電力の危機突破こ関しましては、政府も固より種々意を用いて來てておるのでございますが、本院がこの問題に関しまして予ねてより特別の関心を打たれ、過般極めて適切なる決議をいたされるに至りましたことにつきましては、私の最も敬意を表するところでございます。政府は今後この報告書に……


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第2回国会(1947/12/10〜1948/07/05)

第2回国会 参議院本会議 第5号(1948/01/23、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 片山内閣ができました時に緊急経済対策を立てまして、その当時の経済の実情を國民の前に明白にしますために、経済白書を出したわけであります。爾後八ヶ月間経済対策もいろいろな面において行われて來ましたし、その実績等につきましても我々の方で十分に調査いたしておるのであります。私は適当な機会にそれらの功罪を率直に國民の前に出すと同時に、日本の現在の経済の段階がどういう段階にあるかということについての第二の経済白書を出すことを私共は今計画いたしておりまして、是非これはお出ししまして公平な御判断をお願いいたしたい。そうしてその基盤の上に立つて今後の五カ年の経済計画なり或いは國民が直面……

第2回国会 参議院本会議 第6号(1948/01/24、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 高瀬さんの御質問に対しまして簡單にお答え申上げます。政府の先般総理大臣の演説の中で発表した生産目標は軍なる生産目標であるか。それとも綜合計画の一環としてのものであるかという点が、第一点であつたように思うのでありますが、勿論あの数字は、政府の立てております綜合計画のやはり一環とお考え下すつて結構だと思うのであります。綜合計画を立てまするに当りまして、言い換えると、長期の復興計画を立てるに当りましては、第一番に労働の再生産を可能にするような或る一定の生活水準、それから輸入を賄うに足る輸出、この二つの條件を満たすに足る一定の生産構造の規模、それから最後には、労働の生産性の向……

第2回国会 参議院本会議 第7号(1948/01/26、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 佐々木議員の私に対しまする御質問は、長期計画に於ける石炭と電力とのバランスの問題であつたろうと思います。御意見のように、日本の工業生産の振わない一番大きな原因は、日本の動力ベースであるところの石炭と電力というものが不足しているということでございます。そこで石炭につきましては、これは國管法の実施を俟ちまして、新鉱開発であるとか、或いはその他の設備の改善、又は労働者側の協力を得まして増産をやりますが、併しどう考えましても私の考えでは、これを五六年の内に戰爭中の、あの十五年十八年の五千五百万トンから五千七百万トンペースまで引上げるということは、なかなか困難であると思うのであ……

第2回国会 参議院本会議 第8号(1948/01/27、1期、緑風会)【政府役職:経済安定本部総務長官・物価庁長官】

○國務大臣(和田博雄君) 長期計画と國民生活との関係につきまして簡單にお答え申上げます。  長期の経済復興計画は、どうしてもその前半期におきましては基礎産業、例えば石炭でありますとか、電力とか、それから輸送といつたようなものに重点を指向しまして、日本の経済力の基礎を培養するということになりまするので、その面から行きますると直ぐに國民の経済生活が急に上昇して行くということは、これは長期計画においても、日本の今の経済力から言つては望めません。併し一方インフレーションが非常に大きな問題として今我々がそれに対処いたしておりますので、その関係からいいまして、できるだけ我々としても消費物資を同時に増加して……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 参議院本会議 第10号(1950/01/25、1期、日本社会党)

○和田博雄君 過日行われました吉田総理大臣、池田大蔵大臣、青木安本長官の演説に対しまして、二三の質疑を試みたいと思います。  吉田総理大臣はその施政方針演説におきまして、我が国の置かれておりまする国際的な地位に言及いたしまして、講和問題に対する態度を声明なされたのであります。昨年中国に中共政権が樹立されて以来、昨年の末から本年の初頭にかけまして、インド、イギリス等がこれを承認し、そして国際的な環境は、その焦点をヨーロツパからアジアに移し、ここに新たに日本の国際的な地位が大きく浮び上つて参りました。アメリカのアチソン国務長官も又極東政策を闡明するに当つて、日本はアジアにおきまする共産主義の主要な……

和田博雄[参]本会議発言(全期間)
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委員会発言一覧(参議院1期)

和田博雄[参]委員会統計発言一覧(全期間)
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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 鉱工業委員会 第24号(1947/12/02、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 御答えいたします。石炭を掘りまするに必要ないろいろな資材の割当、それから供給の來年度の見通しでありますが、お話のように八月を最高にしまして生産がとにかく一割なり、ものによつては二割程度下つて來ておるのは現実であります。これは大部分は、一つは石炭の問題とこれは電力であります。これは異常な渇水でありますので、その面で電力が巧く参りませんので、生産が下つて來ておるういうのが現状であります。併し來年度の見通しとしましては、これは我々がそこに出ました数量はこれは是非確保したいし、又確保する見通しがあると思うのであります。要するに來年度においてどの程度に日本の経済の回復が行われる……

第1回国会 国土計画委員会 第9号(1947/10/08、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) その前堤がありまして、私よく分からないのですけれども、アメリカが、日本が非常に災害を受けておる、災害を受けておることに對して災害復舊に非常に同情を持つておる。だからもつとアメリカから資材なり何なりの輸入をどんどん許して貰つて、そうして災害復舊のためにもつと大きな手が打てないかと、こういう御趣旨の御質問だと思いますが、これは今の日本の問題について、殊に經濟界の面につきましては、輸入囘轉基金におきましても、主として輸出用の原材料の輸入である。而も國民經濟に必要なものの輸入というものは非常に限られたものに過ぎない。而もそれには條件があるといつたような形でありますので、災害の……

第1回国会 財政及び金融委員会 第32号(1947/11/17、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 特殊会社整理委員会令の一部を改正する法律案につきまして提案理由を御説明申上げます。目下御審議を願つておりまする経済力集中排除法案が制定施行せられることになりますと、これに伴いましてその実施は持株会社整理委員会が担当いたすことに相成つておりますので、これに應じまして持株会社整理委員会令の一部を改正する必要が生ずるのでございます、これが持株会社整理委員会令の一部を改正する法律案を提出いたしました主な理由でございます。  改正の形式について申上げますが、同委員会令は最高司令官の覚え書に基ずいて昭和二十年勅令第五百四十二号「ポツダム宣言の受諾に伴い発する命令に関する件」に基ず……

第1回国会 商業委員会 第2号(1947/07/24、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) それでは私から昭和二十二年法律第五十四号私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律の一部を改正する法律案の提案の理由を御説明申上げます。  昭和二十二年法律第五十四号は、第九十二回議会の協賛を経まして成立いたしまして、今年の四月十四日に公布せられました。この法律は御承知のように私的独占、不当な取引制限及び不公正なる競爭方法の禁止、事業支配力の過度の集中の防止、即ち一切の事業活動の不当な拘当を排除することによりまして、公正な自由を競爭を促進しまして、そしてこの基盤の上に事業活動の旺盛化と、雇傭及び國民実所得の水準の向上、延いては一般消費者の利益の確保、國民経済の民主的……

第1回国会 商業委員会 第13号(1947/10/10、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 只今議題に供せられました昭和二十二年法律第五十四號私的獨占の禁止及び公正取引の確保に關する法律の適用除外等に關する法律案の提案の理由を御説明申上げます。  昭和二十二年法律第五十四號と申しますのは、御承知のように、この前の第九十二囘の議會で協贊を得まして、成立いたしまして、その後今國會で公正取引委員會の委員に關する規定に一、二の改正を加えられました法律でございます。この法律の目的は、第一條に詳しく規定されておりまするが、要するに事業者の公正且つ自由な競爭を確保することを中心といたしまして、國民經濟の民主的で健全な發達を圖ることを究極の目的といたしまして、そのために障害……

第1回国会 電気委員会 第7号(1947/09/29、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) それはお話のように、そういういろいろ今年の冬場になつて來ますと、木炭の方から言つても、薪の方から申しましても、御承知のように窮屈なわけなんです。殊に薪なんかでも自家製塩等に、去年は相当な程度のものが使われておるというような状態です。で木炭にしましても、やはりああいう原始生産物については、生産の増加をやるとしましても、増加には一定の限度があるという点、それから殊に電熱の点から言つて見ますれば、今の渇水期に入つて來るわけでありますし、去年はまあ今までにない渇水期でありながら水が豊かであつて左程窮屈な制限をされなかつた。今年は今までと同じようなことを予期するわけには行かない……

第1回国会 文化委員会 第8号(1947/11/20、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 觀光事業の點につきましては今までいろいろ貴重な御意見がありましたのでありますが、結局その點は觀光事業によりまして、一つは外貨を獲得するという點にあろうと思います。もう一つは日本の歴史なり文化なりをやはり廣く世界に知つて貰つて、我々はやはり一つの世界人としてのはつきりした立場をこれによつて高めて行くということにあるだろうと思います。私は外國を廻つて參りましたが、やはり外國人がヨーロッパに行くのはただ單に風光が佳いとか、設備が良いからということでなくして、やはりヨーロッパ、西洋文明の持つておるあの歴史的というか、傳統というか、精神というか、そこに一つのやはり大きな憧れがあ……

第1回国会 予算委員会 第19号(1947/11/13、1期、緑風会)【政府役職】

○国務大臣(和田博雄君) お答えいたします。新しい物価体系を千八百円ベースで立てようといたしましたときに、民間の事業に対しましては、能率の増進とか、或いは経営の合理化をやつて、その改定された価格の下で増産を行なつて、企業に余力が出た場合には、これは實收の賃金が千八百円を越えても、この点については、政府はむしろそういう方向へ賃金が生産増加に伴つて上つて来るということについては、これは賃金のストップではございませんから、抑えていなかつたわけであります。ところがその後各企業の何を見ますと、勿論千八百円の平均を上回つておりまするが、その原因は、これは資材の値上がり、当然手持ち資材の値上がり、これは価格……


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第5回国会(1949/02/11〜1949/05/31)

第5回国会 経済安定委員会 第5号(1949/04/11、1期、日本社会党)

○和田博雄君 政府は非常に苦労なさつておりますが、私はこの石炭産業は、やはり基礎産業ですから……九原則の下でどうやつておるかということをもつと眞劍に考えて貰いたいと思います。それで業界の人ももつて眞劍に考えなければならませんが、政府も本当に基本的にも、根本的にも考えて貰いたいと思います。その意味で簡單に御答弁を……  一つは今一体政府は九原則の枠をはめられてやろうとしておる石炭鉱業に対して、これは何つ何か大きな中心でもあつた纒つて本当の対策を練つておるかどうか、その点はどうなつておるか。商工省とか、安本ではなくて、何かもう少し大きな総合的な力が、やはり業界、官界なりが一つになつて、このはめられ……

第5回国会 経済安定委員会 第7号(1949/04/18、1期、日本社会党)

○和田博雄君 ちよつと簡單に……。安本の方ではまだいろいろな対策がお決まりになつていないようですからそれについての質問は差控えますが、実はこの見返の、仮に資金をどういうように使うかということがまだ決まらなくても、例えば中小企業の金融でありますとか、それから農業金融であるとか、そういうものはもう日々実は必要な金融なんでございますね。ですからそれに対する当座の手段としても何かやはり政府の方で斡旋をするなり、方向ぐらいはやはりお示しにならないと、徒らにただじつと業者の方々の破滅するのを待つておるわけには実はいかんわけでありますから、その点はどうでしようか、非常に根本的な対策をお立てになることも必要で……

第5回国会 経済安定委員会 第11号(1949/05/14、1期、日本社会党)

○和田博雄君 ちよつとお聞きしたいのですが、十五條のそれはそれでいいと思いますが、十六條の方の但書を削除する点は、やはり外國資本が日本の会社の営業の讓渡とか何とかによつて相当日本の経済を支配して來ることに対する一つのチエツクになる、精神はそこにあつたと思う。それをそこまで外しちやうのはどうかと思いますが、何かそういう御議論は衆議院の方ではなかつたのですか。
【次の発言】 それは今日安本長官にその点をお聞きしたいと思つたのですが、例えば今度の行き方だと、外國会社に関する点についてはいわば野放しになつているみたいですね。外資の導入ということは私は必要だと思いますが、やはり何かそこに自主性を維持して……

第5回国会 経済安定委員会 第12号(1949/05/18、1期、日本社会党)

○和田博雄君 決定しておるのでございますか。
【次の発言】 こまごましたことはまだ決定していないのですね。例えば骨粉を減らすとか、肥料を減らすとか……
【次の発言】 そういう細目が決つていなければ……今のお話を聞いていて氣が付いたのですが、安本長官に希望があるのです。今のお話を聞いていると、結局農民は負担が殖えるというような傾向で、補給金というものを外に廻すような形になる。例えば肥料の補給金を減らせば肥料の値段を上げなければならんと思う。それから骨粉を減らして行けば、骨粉の値段も……、骨粉は鹿兒島とは不可分のものですが、そういうことになると、全体の今度の予算が長官も御承知のように可なり農業には……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 経済安定委員会 第3号(1949/11/30、1期、日本社会党)

○和田博雄君 多少まだ一般的の質問が残つておりますので、それを続けて行きたいと思います。それから私今までこの委員会へ出ておつたのですが、政府の答弁で非常に不明確な点がどうも私にはあるように思う。従つて質問自体が多少重複する点もあるかと思いまするが、私は他の委員に対する政府の答弁を拝聴しておつて、どうも納得の行かない点は多少質問自体としては蒸し返しになるかも知れませんが、できるだけ避けましてやりますから、その点御了承願います。  一番初めに安定本部長官にお聞きしたいのですが、これは木村君も前に触れたんですが、この法案とそれから国際通貨基金とこの機構との関係ですがこの点に対して政府の説明だと、主と……


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第7回国会(1949/12/04〜1950/05/02)

第7回国会 経済安定委員会 第2号(1950/03/31、1期、日本社会党)

○和田博雄君 これは今の提案の理由ですが、愼重考慮を要する点があつて、現在に至つて問未確定の部分があります。これは文字の上のことですが、実際はどういうことを一体愼重考慮しているのが、その点を、少し内容を示して貰いたい。
【次の発言】 これはざつくばらんに言つて、この前の法律を出すときに大分準備が実は殆んどできていなかつた。非常に向うから急がれた事情心あつて、我々としても非常に不満ではあつたが、急がれた事情も分るし、構想自体については私は反対だつたけれども、一応民間貿易に盡すということであつたのでやつたわけですね。その後政府としてはもうこういろ問題については交渉されておると思うのですね。そうでな……

第7回国会 経済安定委員会 第3号(1950/04/27、1期、日本社会党)

○和田博雄君 緊急ではありませんが、一つだけ聞いて置きたいのですがね、設置法に農林大臣が入つていないのですが、この委員会の中に……どういうわけですか、日本の産業のいろんなことをやるときに、通産省で常に代表さすという行き方が、これは今の日本の場合には特におかしいのじやないですか。そういう点は一体どういうわけで省かれたのですか。
【次の発言】 入つておりますね。
【次の発言】 簡素化するのも程度がありましてね。これはあとで御質問したいと思うのですが、どういう外資導入をされるか知りませんけれども、恐らく日本の場合には、農村に影響するのが一番多いと私は思う。例えば電力開発が入つて来たとしても、これは農……

第7回国会 経済安定委員会 第4号(1950/05/01、1期、日本社会党)

○和田博雄君 委員長ちよつと……。
【次の発言】 総括的なことから少し聽いて行きたいのですが、大体今までのこの外資導入ということは非常にまあやかましく言われたのですが、これは予算委員会でもたしか資料を請求したように思うのですふれども、実際上今までに外資が入つて来た部門ですね、産業部門……どういう部門に入つたかその点をちよつとお聽きしたいのと、それからもう一つは、私は、この第二次世界大戰後というものは非常に国際的な資本移動について、戰争前とは可なり大きな変化があつたと思うのですが、その中で殊にアメリカがいわば非常に世界の経済をリードする形になつて来て、それでアリカメの資本が先ず出て行くのが恐らく……

第7回国会 経済安定委員会 第5号(1950/05/02、1期、日本社会党)

○和田博雄君 私は社会党を代表しましてこの両案に反対の意思を表明します。簡單に反対の理由を申上げます。  第一点は非常に日本の産業経済に重要な関係のあるこういう重要法案が、非常に審議期間が短く余り余裕を與えられずに本案が提出されたということについて、私共は非常に遺憾の意を先ず表明します。  それからこの法案は、私はトルーマンの外交政策のフォアー・ポイントの一つ未開発地域の開発計画が進んで来るに連れて、これに伴つて当然投資契約がそれぞれ各国に結ばれるのでありますが、これは日来ならば国内法じやなく條約でやるべきものだと思います。それをこんなに急いで国内法で規定するということが私共にはその真意が奈辺……

第7回国会 予算委員会 第6号(1950/02/27、1期、日本社会党)

○和田博雄君 これは安本長官にお願いしたいのですが、資金課画がおできになつたものと思いますので、二十五年度の資金計画ができましたら至急にこれを頂きたいと思います。

第7回国会 予算委員会 第19号(1950/03/23、1期、日本社会党)

○和田博雄君 ちよつと関連して一言御質問を申したいのですが、この二十四年度の予算と二十五年度の予算とは、これは性格が同じなのです。それで総理は二十四年度の予算で、止むを得ず二十四年度のドツジ・ラインによつて予算をお組みになつた。それがいいと信ぜられて経済が安定したと、こう言われるのは、木村君が言つたように一応貨幣的に安定したと、私はそこから出発したと言つていいと思うのです。ただ二十五年度の予算については、二十四年度の予算で相当もう悪い結果が出て来ているのです。ですからそれを直すための政策を、二十五年度の予算で組まれたと言うのですが、予算そのものの中に実は本格的な政策が取入れられていない、性格が……

第7回国会 予算委員会 第23号(1950/03/28、1期、日本社会党)

○和田博雄君 総理に一つ二三点簡單なことをお聞きしたいと思います。  大分同僚の諸君がいろいろの問題をお尋ねしたのですが、講和問題はこれは非常にやはり微妙な私は情勢にあると思います。殊に世界の情勢が、今のような東南アジアを繞つて非常に鋭くなつておる。或いはヨーロツパにおいて又非常に両方の対立が鋭くなつて來ておるときに、日本の立場というものが非常に微妙になつて來まして、講和問題は総理がしばしば言われておるような、なかなか見通しが私は付かんのではないかと思う。ただ併し私はこの際余り問題にならなかつた点でありますが、講和のやはり内容として産業水準、言い換えると日本が年々非常に殖えて行く人口を、この小……


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各種会議発言一覧(参議院1期)

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第1回国会(1947/05/20〜1947/12/09)

第1回国会 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第1号(1947/10/21、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) いや、もう昨日大体本会議で委員会でしやべることをしやべつてしまつたので、余り補足的なことはないのですが……。
【次の発言】 質問ですか、実は追加予算の決定があるものですから、最後の段階に來ておるので、丁度予算に入ろうという時に、こちらが始まるというのであわてて参つたのですが、それならば午後からにして頂くといいのですが……。

第1回国会 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第2号(1947/10/22、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) お答えいたします。この法案の施行に関係しましての長期計画の問題でありますが、日本の経済を再建して行くための長期の計画の必要につきましては、我々としてもそれを痛感いたしまして、長期計画策定の仕事は一應経済安定本部におきましていろいろとやつておるわけでありますが、まだ正直なところ本当の結論には達しておりません。  それからもう一つ、これはいろいろな関係がありまして、生産性を一体將來どの程度に置くか、それから目標というものを生活水準に一應置くとしても、それをどの程度に、例えば五年計画なら五ヶ年に限られるか、雇傭の点から見てどうなるか、言い換えれば人口の配分の点がどうなつてお……

第1回国会 財政及び金融・商業・鉱工業連合委員会 第5号(1947/11/20、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) これは法律の解釈をやりますれば到達主義でやりますから、そういうふうになろうかと思うのでありますが、併し檢査書類の作成においても、それからその後のなんにつきましても、やはり十分に異議の申立てができるようにしてあるわけですから、まあ今の爭議行爲なんかある場合は、これはちよつと困りますけれども、普通の場合ならば、一週間以内ですからそう、余りに短か過ぎるという……これは程度の問題ですから何ともいえませんけれども、短か過ぎるということはいえないのではないかという、私は氣がいたしますが、成る程御議論になる点かとも私は思いますが併しまあ決定が結局到達された日から六日以内ですから、通……

第1回国会 司法・治安及び地方制度連合委員会経済査察官の臨検検査等に関する法律案に関する小委員会 第2号(1947/11/06、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 私からお答えいたしまして、足らないところは一つ政府委員から答えさして頂きます。お話のように、憲法三十五條では、令状がないと臨檢檢査というものができないようになつておりますが、これは憲法の學者に解釋を伺う必要もあると思うのでありますが、我々の方といたしましては、やはり犯罪捜査に關する規定というふうに考えなければならんのではないかと思うのであります。そこで犯罪があつたときに、それはやはり令状がなければ到底いけないと、こう私どもは思つております。併し一方から行きますと憲法の十三條で、やはり國民は個人としては尊重されなければなりませんが、生命、自由及び幸福その他のことについて……

第1回国会 電気・農林・鉱工業・運輸及び交通連合委員会 第1号(1947/11/21、1期、緑風会)【政府役職】

○國務大臣(和田博雄君) 私に關係しますことだけをお答えいたしますが、第一点の、今度の電力の危機突破の本部を商工省に置いたのはどうかというお話でありますが、これは御承知のように、電力の点についての実施官廳は商工省でありますので、やはり商工省内部において行うということにいたしたのでありまして、軽視したというのじやなくして、むしろ実際上この運動そのものを実施官廳である商工省がやはり本当にやつて行くという意味で置いたのでありまして、その点は御了承願いたいと思います。  それから電力の復旧個所でありますが、これは我々の方といたしましても発電設備の復旧整備計画は、水力代替に七十五ヶ所、火力十三ヶ所を予定……


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第6回国会(1949/10/25〜1949/12/03)

第6回国会 経済安定・大蔵・通商産業連合委員会 第2号(1949/11/26、1期、日本社会党)

○和田博雄君 丁度稻垣国務大臣が来られておりますから、私の大臣に対する二、三の質問をちよつとして置きたいと思いますが、この法律でやはり一つの主眼点は外国爲替予算だろうと思いますが、外国爲替予算というものは一体どういう形でこれを編成される予定なのであるか。その点を一つお伺いして置きたいと思います。
【次の発言】 そうしますと結局外国爲替予算を組む前提として、一定の生産計画なり或いは輸出入の貿易計画をお立てになつて、そうしてそれを基礎にして予算が編成されて来る、こういうふうに理解してよろしうございますか。
【次の発言】 そうすると結局、仮にまあ年間のものについては極めてラフではあるが、一応この外国……

第6回国会 経済安定・大蔵・通商産業連合委員会 第4号(1949/11/29、1期、日本社会党)

○和田博雄君 政府の方で非常に御苦心なさつておることは私の方でもよく分るのですが、併しその大体のラウンド・ナンバーでも向うとお話願つて、やはり審議の上で出して頂かないとスムーズに進まないと思うのです。向うでもやはりその点を欠けたままで審議しろと言つたつて、骨格がないのですから、そこのところはもう少し御努力して頂いて、事情は私共も分るのですが、何とかとにかくこの審議期間中に出すということを是非やつて頂いたいと思う。私はそれは強く、大臣がおられんが、安本長官が直接向うへ行つて、向うの当局者ととにかく話して貰つて来るべきだと思うのです。これは発表できなくても、若しも祕密会ででも或る程度発表できるなら……



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データ更新日:2022/12/18

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